JP2020122774A - 測距装置、測距方法、並びにプログラム - Google Patents

測距装置、測距方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】混信の影響を低減し、精度良く測距を行えるようにする。【解決手段】照射光を発光する発光部と、照射光が対象物において反射した反射光を受光する受光部と、照射光の発光から反射光の受光までの時間に基づいて、対象物までの距離を算出する算出部と、発光部を制御する発光制御部とを備え、発光制御部は、所定のフレーム内において、第1の発光モードと、第1の発光モードとは異なる第2の発光モードと、を切り替えて発光部の発光を制御する。本技術は、例えば測距を行う測距装置に適用できる。【選択図】図1

Description

本技術は、測距装置、測距方法、並びにプログラムに関し、特に、例えば、混信を抑制することができるようにする測距装置、測距方法、並びにプログラムに関する。
近年、半導体技術の進歩により、物体までの距離を測定する測距装置の小型化が進んでいる。これにより、例えば、通信機能を備えた小型の情報処理装置である、いわゆるスマートフォンなどのモバイル端末に測距装置を搭載することが実現されている。
対象物までの距離を測定する測距を行う測距装置(センサ)としては、例えば、TOF(Time Of Flight)センサがある(例えば、特許文献1を参照)。
TOFセンサでは、対象物に照射する光である照射光を発光し、その照射光が対象物において反射した反射光を受光することで、照射光の発光から反射光の受光までの時間、すなわち、照射光が対象物で反射されて戻ってくるまでの時間Δtが求められる。そして、その時間Δtと、光速c[m/s]とを用いて、式L=c×Δt/2に従って、対象物までの距離Lが求められる。
特開2016-090268号公報 特開2017-191042号公報 特開2013-076645号公報
近年、自動運転の実用化が要請されているが、自動運転では、車両の周囲に存在する物体までの距離を測定する測距が必須である。かかる測距に、TOFセンサを用いる場合には、車両の各方向に存在する物体までの距離を測定するために、複数のTOFセンサが、車両に搭載されることが予想される。
この場合、車両に搭載された複数のTOFセンサにおいて、あるTOFセンサが発光する照射光(照射光そのものや、照射光の反射光)が、他のTOFセンサで受光される混信が生じることが予想される。
また、自動運転を行う車両が増加すれば、ある車両に搭載されたTOFセンサが発光する照射光が、他の車両に搭載されたTOFセンサで受光される混信が生じることが予想される。
TOFセンサにおいて混信が生じると、測距の精度が低下する。
混信を抑制するために特許文献2では、照射光のパルスパターンの照射時間を、機種毎に疑似乱数によって算出される時間分だけ遅延させることにより、機種間での発光タイミングが重ならないようにすることが提案されている。また特許文献3では、疑似乱数で算出される時間分だけ、照射光のパルス幅を延ばす手法が提案されている。
しかしながら、特許文献2や特許文献3によると、各機種の測距動作に着目すると、非発光時間が長くなるため、トータルでの受光量が減少し、距離の計測感度は劣化する可能性があった。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、混信を抑制し、測距の精度を維持することができるようにするものである。
本技術の一側面の測距装置は、照射光を発光する発光部と、前記照射光が対象物において反射した反射光を受光する受光部と、前記照射光の発光から前記反射光の受光までの時間に基づいて、前記対象物までの距離を算出する算出部と、前記発光部を制御する発光制御部とを備え、前記発光制御部は、所定のフレーム内において、第1の発光モードと、前記第1の発光モードとは異なる第2の発光モードと、を切り替えて前記発光部の発光を制御する。
本技術の一側面の測距方法は、測距処理を行う測距装置が、照射光を発光することと、前記照射光が対象物において反射した反射光を受光することと、前記照射光の発光から前記反射光の受光までの時間に基づいて、前記対象物までの距離を算出することと、前記照射光の発光を制御することとを含み、前記発光の制御は、所定のフレーム内において、第1の発光モードと、前記第1の発光モードとは異なる第2の発光モードと、を切り替えて発光を制御する。
本技術の一側面のプログラムは、測距処理を行う測距装置のコンピュータに、照射光を発光することと、前記照射光が対象物において反射した反射光を受光することと、前記照射光の発光から前記反射光の受光までの時間に基づいて、前記対象物までの距離を算出することと、前記照射光の発光を制御することとを含み、前記発光の制御は、所定のフレーム内において、第1の発光モードと、前記第1の発光モードとは異なる第2の発光モードと、を切り替えて発光を制御する処理を実行させる。
本技術の一側面の測距装置、測距方法、並びにプログラムにおいては、照射光が発光され、照射光が対象物において反射した反射光が受光され、照射光の発光から反射光の受光までの時間に基づいて、対象物までの距離が算出される。照射光の発光の制御は、所定のフレーム内において、第1の発光モードと、第1の発光モードとは異なる第2の発光モードとが切り替えられることで制御される。
なお、測距装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
また、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、または、記録媒体に記録して、提供することができる。
本技術を適用した測距装置の一実施の形態の構成を示す図である。 受光部の構成例を示す図である。 画素の構成例を示す図である。 画素における電荷の振り分けを説明する図である。 従来の発光について説明するための図である。 干渉光について説明するための図である。 発光パターンについて説明するための図である。 発光パターンについて説明するための図である。 干渉光による影響について説明するための図である。 他の発光パターンについて説明するための図である。 他の読み出し方法について説明するための図である。 記録媒体について説明するための図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下に、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。
本技術は、例えば間接TOF方式により測距を行う測距システムを構成する受光素子や、そのような受光素子を有する撮像装置などに適用することが可能である。
例えば測距システムは、車両に搭載され、車外にある対象物までの距離を測定する車載用のシステムや、ユーザの手等の対象物までの距離を測定し、その測定結果に基づいてユーザのジェスチャを認識するジェスチャ認識用のシステムなどに適用することができる。この場合、ジェスチャ認識の結果は、例えばカーナビゲーションシステムの操作等に用いることができる。
<測距装置の構成例>
図1は、本技術を適用した測距装置の一実施の形態の構成例を示している。
測距装置10は、レンズ11、受光部12、信号処理部13、発光部14、および発光制御部15を備える。信号処理部13は、パターン切替部21と距離画像生成部22を備える。図1の測距装置10は、物体に対して光を照射し、その光(照射光)が物体で反射した光(反射光)を受光して、物体までの距離を測定する。
測距装置10の発光系は、発光部14と発光制御部15から成る。発光系においては、発光制御部15が、信号処理部13からの制御に従い、発光部14により赤外光(IR)を照射させる。レンズ11と受光部12の間にIRバンドフィルタを設け、IRバンドパスフィルタの透過波長帯に対応する赤外光を発光部14が発光する構成とするようにしても良い。
発光部14は、測距装置10の筐体内に配置してもよいし、測距装置10の筐体外部に配置してもよい。発光制御部15は、後述するように、発光部14を、所定のパターンで発光させる。このパターンは、パターン切替部21により設定され、所定のタイミングで切り替えられるように構成されている。
信号処理部13は、例えば、受光部12から供給される画像信号に基づいて、測距装置10から物体までの距離を算出する算出部として機能する。算出された距離を画像として出力する場合、信号処理部13の距離画像生成部22は、物体までの距離が画素毎に表された距離画像を生成し、出力する。
<撮像素子の構成>
図2は、受光部12の構成例を示すブロック図である。受光部12は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサとすることができる。
受光部12は、画素アレイ部41、垂直駆動部42、カラム処理部43、水平駆動部44、およびシステム制御部45を含んで構成される。画素アレイ部41、垂直駆動部42、カラム処理部43、水平駆動部44、およびシステム制御部45は、図示しない半導体基板(チップ)上に形成されている。
画素アレイ部41には、入射光量に応じた電荷量の光電荷を発生して内部に蓄積する光電変換素子を有する単位画素(例えば、図3の画素50)が行列状に2次元配置されている。なお、以下では、入射光量に応じた電荷量の光電荷を、単に「電荷」と記述し、単位画素を、単に「画素」と記述する場合もある。
画素アレイ部41にはさらに、行列状の画素配列に対して行毎に画素駆動線46が図の左右方向(画素行の画素の配列方向)に沿って形成され、列毎に垂直信号線47が図の上下方向(画素列の画素の配列方向)に沿って形成されている。画素駆動線46の一端は、垂直駆動部42の各行に対応した出力端に接続されている。
垂直駆動部42は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、画素アレイ部41の各画素を、全画素同時あるいは行単位等で駆動する画素駆動部である。垂直駆動部42によって選択走査された画素行の各単位画素から出力される画素信号は、垂直信号線47の各々を通してカラム処理部43に供給される。カラム処理部43は、画素アレイ部41の画素列毎に、選択行の各単位画素から垂直信号線47を通して出力される画素信号に対して所定の信号処理を行うとともに、信号処理後の画素信号を一時的に保持する。
具体的には、カラム処理部43は、信号処理として少なくとも、ノイズ除去処理、例えばCDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)処理を行う。このカラム処理部43による相関二重サンプリングにより、リセットノイズや増幅トランジスタの閾値ばらつき等の画素固有の固定パターンノイズが除去される。なお、カラム処理部43にノイズ除去処理以外に、例えば、AD(アナログデジタル)変換機能を持たせ、信号レベルをデジタル信号で出力することも可能である。
水平駆動部44は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、カラム処理部43の画素列に対応する単位回路を順番に選択する。この水平駆動部44による選択走査により、カラム処理部43で信号処理された画素信号が順番に信号処理部48に出力される。
システム制御部45は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ等によって構成され、タイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に垂直駆動部42、カラム処理部43、および水平駆動部44などの駆動制御を行う。
画素アレイ部41において、行列状の画素配列に対して、画素行毎に画素駆動線46が行方向に沿って配線され、各画素列に2つの垂直信号線47が列方向に沿って配線されている。例えば画素駆動線46は、画素から信号を読み出す際の駆動を行うための駆動信号を伝送する。なお、図1では、画素駆動線46について1本の配線として示しているが、1本に限られるものではない。画素駆動線46の一端は、垂直駆動部42の各行に対応した出力端に接続されている。
<単位画素の構造>
次に、画素アレイ部41に行列状に配置されている単位画素50の具体的な構造について説明する。
画素50は、1つのフォトダイオード61で発生した電荷がタップ51−1およびタップ51−2に振り分けられるように構成されている。そして、フォトダイオード61で発生した電荷のうち、タップ51−1に振り分けられた電荷が垂直信号線47−1から読み出されて検出信号SIG1として出力される。また、タップ51−2に振り分けられた電荷が垂直信号線47−2から読み出されて検出信号SIG2として出力される。
タップ51−1は、転送トランジスタ62−1、FD(Floating Diffusion)部63−1、選択トランジスタ64−1、およびリセットトランジスタ65−1により構成される。同様に、タップ51−2は、転送トランジスタ62−2、FD部63−2、選択トランジスタ64−2、およびリセットトランジスタ65−2により構成される。
図4を参照して、画素50における電荷の振り分けについて説明する。ここで、振り分けとは、画素50(フォトダイオード31)に蓄積された電荷を異なるタイミングで読み出すことで、タップ毎に読み出しを行うことを意味する。
図4に示すように、照射時間Tで照射のオン/オフを繰り返すように変調(1周期=Tp)された照射光が発光部14から出力され、物体までの距離に応じた遅延時間Tdだけ遅れて、フォトダイオード61において反射光が受光される。また、転送制御信号TRT1は、転送トランジスタ62−1のオン/オフを制御し、転送制御信号TRT2は、転送トランジスタ62−2のオン/オフを制御する。図示するように、転送制御信号TRT1が、照射光と同一の位相である一方で、転送制御信号TRT2は、転送制御信号TRT1を反転した位相となっている。
従って、フォトダイオード61が反射光を受光することにより発生する電荷は、転送制御信号TRT1に従って転送トランジスタ62−1がオンとなっている間ではFD部63−1に転送される。また転送制御信号TRT2に従って転送トランジスタ62−2のオンとなっている間ではFD部63−2に転送される。これにより、照射時間Tの照射光の照射が周期的に行われる所定の期間において、転送トランジスタ62−1を介して転送された電荷はFD部63−1に順次蓄積され、転送トランジスタ62−2を介して転送された電荷はFD部63−2に順次蓄積される。
そして、電荷を蓄積する期間の終了後、選択信号SELm1に従って選択トランジスタ64−1がオンとなると、FD部63−1に蓄積されている電荷が垂直信号線47−1を介して読み出され、その電荷量に応じた検出信号SIG1が受光部12から出力される。同様に、選択信号SELm2に従って選択トランジスタ64−2がオンとなると、FD部63−2に蓄積されている電荷が垂直信号線47−2を介して読み出され、その電荷量に応じた検出信号SIG2が受光部12から出力される。
FD部63−1に蓄積されている電荷は、リセット信号RST_Aに従ってリセットトランジスタ65−1がオンになると排出される。FD部63−2に蓄積されている電荷は、リセット信号RST_Bに従ってリセットトランジスタ65−2がオンになると排出される。
このように、画素50は、フォトダイオード61が受光した反射光により発生する電荷を、遅延時間Tdに応じてタップ51−1およびタップ51−2に振り分けて、検出信号SIG1および検出信号SIG2を出力することができる。そして、遅延時間Tdは、発光部14で発光した光が物体まで飛行し、物体で反射した後に受光部12まで飛行する時間に応じたもの、即ち、物体までの距離に応じたものである。従って、測距装置10は、検出信号SIG1および検出信号SIG2に基づき、遅延時間Tdに従って物体までの距離(デプス)を求めることができる。
<間接TOF方式の測距方法>
上記したように、1つのフォトダイオード61に蓄積された電荷を2つのタップ51を用いて読み出す2タップ方式における間接TOF方式による距離の算出について、図5を参照して説明する。図6以降を参照して後述する本技術を適用した測距方法と比較するために、図5を参照して従来の測距方法について説明を加える。図5を参照した説明においては、2つのタップと4つのフェーズ(Phase)を用いた検出方法である2Tap-4Phase方式を例に挙げて説明する。
距離画像を生成する1フレーム期間は、Aフレーム(A frame)とBフレーム(B frame)との2つの信号検出期間に分割される。距離画像を生成する1フレーム期間は、例えば、約1/30秒に設定されている。よって、Aフレームの期間とBフレームの期間は、それぞれ約1/60秒となる。
発光部14(図1)から、照射時間Tpで照射のオン/オフを繰り返すように変調(1周期=Tp)された照射光が出力される。照射時間Tpは、例えば、10ns程度にすることができる。受光部12では、物体までの距離に応じた遅延時間Tdだけ遅れて、反射光が受光される。
4Phase方式において受光部12は、タップ51−1またはタップ51−2のいずれかで、照射光と同一の位相(Phase0)、90度ずらした位相(Phase90)、180度ずらした位相(Phase180)、270度ずらした位相(Phase270)の4つのタイミングで受光する。なお、ここでの受光とは、フォトダイオード61で発生した電荷を、転送トランジスタ62をオンにし、FD部63に転送するまでの処理を含むとする。
図5では、Aフレームにおいて、転送制御信号TRT1が、照射光と同一の位相(Phase0)のタイミングでオンにされ、タップ51−1により受光が開始される。また、Aフレームにおいて、転送制御信号TRT2が、照射光と180度ずらした位相(Phase180)のタイミングでオンにされ、タップ51−2により受光が開始される。
また、Bフレームにおいて、転送制御信号TRT1が、照射光と90度ずらした位相(Phase90)のタイミングでオンにされ、タップ51−1により受光が開始される。また、Bフレームにおいて、転送制御信号TRT2が、照射光と270度ずらした位相(Phase270)のタイミングでオンにされ、タップ51−2により受光が開始される。
この場合、タップ51−1とタップ51−2は、180度位相反転されたタイミングで受光を行う。Aフレーム期間において、照射時間TpでPhase0のタイミングでタップ51−1のFD63−1に蓄積される電荷を電荷Q1とすると、Aフレーム期間では、Aフレーム期間内での照射時間Tpの累積時間に応じた電荷Q1’がFD63−1に蓄積される。そして、FD63−1に蓄積された電荷Q1’が、読み出し期間において、FD63−1から検出信号SIG1に該当する信号として読み出される。この電荷Q1’に対応した検出信号SIG1の信号値を、信号値I1とする。
Aフレーム期間において、照射時間TpでPhase180のタイミングでタップ51−2のFD63−2に蓄積される電荷を電荷Q2とすると、Aフレーム期間では、Aフレーム期間内での照射時間Tpの累積時間に応じた電荷Q2’がFD63−2に蓄積される。そして、FD63−2に蓄積された電荷Q2’が、読み出し期間において、FD63−2から検出信号SIG2に該当する信号として読み出される。この電荷Q2’に対応した検出信号SIG2の信号値を、信号値I2とする。
Bフレーム期間において、照射時間TpでPhase90のタイミングでタップ51−1のFD63−1に蓄積される電荷を電荷Q3とすると、Bフレーム期間では、Bフレーム期間内での照射時間Tpの累積時間に応じた電荷Q3’がFD63−1に蓄積される。そして、FD63−1に蓄積された電荷Q3’が、読み出し期間において、FD63−1から検出信号SIG1に該当する信号として読み出される。この電荷Q3’に対応した検出信号SIG1の信号値を、信号値I3とする。
Bフレーム期間において、照射時間TpでPhase270のタイミングでタップ51−2のFD63−1に蓄積される電荷を電荷Q4とすると、Bフレーム期間では、Bフレーム期間内での照射時間Tpの累積時間に応じた電荷Q4’がFD63−2に蓄積される。そして、FD63−2に蓄積された電荷Q4’が、読み出し期間において、FD63−2から検出信号SIG2に該当する信号として読み出される。この電荷Q4’に対応した検出信号SIG2の信号値を、信号値I4とする。
これらの信号値I1、信号値I2、信号値I3、信号値I4の配分比で遅延時間Tdに対応するずれ量θを検出することができる。すなわち、位相ずれ量θに基づいて遅延時間Tdが求められるので、遅延時間Tdにより対象物までの距離が求められる。
位相ずれ量θは、次式(1)により求められ、対象物までの距離Dは、次式(2)により演算される。式(2)において、Cは光速であり、Tpはパルス幅を表す。
Figure 2020122774
Figure 2020122774
このようにして、所定の対象物までの距離を算出することができる。このような測距方式によると、環境光による影響を低減した測距を行える。上記および以下の説明においては、発光パルス光の反射光のみを受光することを前提としているが、実際には、発光パルス光以外にも、さまざまな環境光も同時に受光される。よって、フォトダイオード61で蓄積される電荷は、発光パルス光と環境光によるものとなる。
しかしながら、環境光は、パルス周期に対して定常と見なすことができ、定常光である場合、信号値I1、信号値I2、信号値I3、信号値I4に同等なオフセットとして重畳されていることになる。よって、式(1)の演算において環境光による成分(オフセット成分)は、キャンセルされ、測距結果には影響を及ぼさない。
ところで、図5を参照して説明したような測距方式で測距を行う測距装置10が、複数台あった場合、他の測距装置による発光による影響を受ける可能性がある。例えば、図6に示すように、測距装置10Aと測距装置10Bが、同じタイミングで物体81を測距した場合を考える。
測距装置10Aは、照射光Laを物体81に照射し、その反射光Raを受光する。測距装置10Bは、照射光Lbを物体81に照射し、その反射光Rbを受光する。測距装置10Aが受光する反射光Raには、測距装置10Aが照射した照射光Laによる反射光と測距装置10Bが照射した照射光Lbによる反射光が含まれる。
再度図5を参照するに、例えば、電荷Q1は、測距装置10Aからの照射光Laと測距装置10Bの照射光Lbが物体81に照射された結果、蓄積された電荷となる。照射光Laと照射光Lbは、ともにパルス光であるため、上記した環境光と異なり、オフセット成分としてキャンセルされないため、測距装置10Aは測距装置10Bの照射光Lbの影響を受け、正確な測距を行えない可能性がある。このようなことは、測距装置10Bにおいても起こる可能性がある。
このように、高速に点滅するパルス光を発光し、そのパルス光に同期させた受光動作により測距を行う測距装置が、複数台同時に稼働している場合、発光されるパルス光のパターンが干渉し合い、干渉光による影響で正確な測距が行えない可能性がある。
そこで複数台の測距装置が同時に稼働しているような状況であっても、個々の測距装置に干渉光による影響がないように、正確な測距が行える本技術を適用した測距方法について説明する。
<本技術を適用した測距方法>
本技術を適用した測距方法で測距を行う測距装置の構成は、図1乃至3に示した構成である。図7、図8を参照し、図1乃至3に示した構成を有する測距装置10における本技術を適用した測距方法について説明する。
図5を参照して説明した場合と同じく、1つのフォトダイオード61に蓄積された電荷を2つのタップ51を用いて読み出す2タップ方式であり、4つのフェーズ(Phase)を用いた検出方法である2Tap-4Phase方式を例に挙げて説明する。
距離画像を生成する1フレーム期間は、Aフレーム(A frame)とBフレーム(B frame)の2つのフレームから構成される。図7は、Aフレーム時の測距方式について説明するための図であり、図8は、Bフレーム時の測距方式について説明するための図である。
AフレームとBフレームは、それぞれさらにサブフレームに分割される。1サブフレームは、Aフレーム(Bフレーム)の露光期間を複数に分割したときの1期間を示す。
Aフレームを、n個のサブフレームに分割した場合、Bフレームもn個のサブフレームに分割される。すなわち、Aフレーム内のサブフレームの数とBフレーム内のサブフレームの数は、同一数とされる。Aフレーム(Bフレーム)内のサブフレームの数nは、2以上とされる。
このサブフレームの個数は、固定であっても可変であっても良い。可変とされた場合、距離画像生成単位毎に、個数が変更されるようにしたり、所定の時間が経過する毎に変更されるようにしたりすることができる。
1つのサブフレームの期間は、期間Tmとする。期間Tmは、照射光の照射時間Tpの整数倍の長さとされる。期間Tmは、最小で照射時間Tpとすることができる。また、期間Tmは、最大でAフレーム露光期間の半分とすることができる。すなわち、期間Tmは、最小で期間Tm=期間Tpとすることができ、最大で期間Tm=(Aフレームの露光期間)/2とすることができる。サブフレームの個数を可変とした場合、期間Tmに関するこれらの条件が満たされる範囲内での個数に設定される。
1つのサブフレーム期間内で、発光部14(図1)から、照射時間Tpで照射のオン/オフを繰り返すように変調された照射光が出力される。照射をオンするタイミングとして、2つの位相が設定されている。サブフレーム期間内では、複数回の照射が行われるが、サブフレーム期間内の最初の照射がオンにされるタイミングは、設定されている位相に基づいて制御される。
位相としては、位相0と位相1が設定されている。位相0は、照射をオンするタイミングとして位相ずれがない状態で行う位相(以下、適宜、位相0の発光モードまたは単に位相0と記述する)であり、位相1は、照射をオンするタイミングとして180度のずれがある状態で行う位相(以下、適宜、位相1の発光モードまたは単に位相1と記述する)である。ここでは位相の発光モードとして、2つの発光モードが設定されている場合を例に挙げて説明を続ける。
位相0の発光モードが設定された場合、発光部14は、サブフレーム開始時から発光を行う。換言すれば、位相0の発光モードが設定されたサブフレームにおいては、位相が0度の状態での発光パターンで、発光部14による照射光の発光が行われる。この発光に合わせて転送制御信号TRT1がオンにされる。転送制御信号TRT2は、転送制御信号TRT1に対して180度位相がずれたタイミングでオンにされる。位相0の場合、図5を参照して説明した場合と同じ動作が行われる。
位相1の発光モードが設定された場合、発光部14は、サブフレーム開始時から位相が180度進んだ時点から発光を行う。換言すれば、位相1の発光モードが設定されたサブフレームにおいては、位相が180度の状態での発光パターンで、発光部14による照射光の発光が行われる。位相1では、発光パルス自体を、位相0のときとは逆相、すなわち180度遅延される。転送制御信号TRT1は、位相0の発光モードの場合と同じく、発光が開始された時点でオンにされ、転送制御信号TRT2は、180度ずらした位相のタイミングで、オンにされる。
図7を参照するに、Aフレームにおいて、サブフレーム期間Tm1は位相0の発光モードに設定され、サブフレーム期間Tm2は位相1の発光モードに設定され、サブフレーム期間Tm3は位相1の発光モードに設定され、サブフレーム期間Tm4は位相0の発光モードに設定されている。
サブフレーム期間Tm1は、位相0の発光モードに設定されているため、サブフレーム期間Tm1が開始される時点で、位相のずれがない状態で、照射光の照射がオンにされる。また、サブフレーム期間Tm1においては、転送制御信号TRT1が、照射光と同一の位相(Phase0)のタイミングでオンにされ、タップ51−1により受光が開始される。また、転送制御信号TRT2が、照射光と180度ずらした位相(Phase180)のタイミングでオンにされ、タップ51−2により受光が開始される。
サブフレーム期間Tm2は、位相1の発光モードに設定されているため、サブフレーム期間Tm2が開始される時点より180度、位相がずれた後の時点で、照射光の照射がオンにされる。また、サブフレーム期間Tm2においては、転送制御信号TRT1が、照射光と同一の位相(Phase0)のタイミングでオンにされるため、サブフレーム期間Tm2の開始時点よりも180度位相がずれた時点でオンにされ、タップ51−1により受光が開始される。また、転送制御信号TRT2が、照射光と180度ずらした位相(Phase180)のタイミングでオンにされるため、サブフレーム期間Tm2の開始時点よりも360度位相がずれた時点でオンにされ、タップ51−2により受光が開始される。
サブフレーム期間Tm3は、位相1の発光モードに設定されているため、サブフレーム期間Tm2と同様の動作が実行される。サブフレーム期間Tm4は、位相0の発光モードに設定されているため、サブフレーム期間Tm1と同様の動作が実行される。
このように、Aフレーム期間においては、サブフレーム期間毎に、位相0の発光モードまたは位相1の発光モードが設定され、その設定されている位相に基づいて、発光部14の発光の開始のタイミングが制御される。
Bフレーム期間においてもAフレーム期間と同一の位相が設定される。図8を参照するに、Bフレーム期間においても、Aフレーム期間と同じく、サブフレーム期間Tm1’(Aフレーム期間のサブフレーム期間と区別するために、Bフレーム期間のサブフレーム期間には、ダッシュを付して記載する)は位相0の発光モードに設定され、サブフレーム期間Tm2’は位相1の発光モードに設定され、サブフレーム期間Tm3’は位相1の発光モードに設定され、サブフレーム期間Tm4’は位相0の発光モードに設定されている。
サブフレーム期間Tm1’は、位相0の発光モードに設定されているため、サブフレーム期間Tm1’が開始される時点で、位相のずれがない状態で、照射光の照射がオンにされる。また、サブフレーム期間Tm1’においては、転送制御信号TRT1が、照射光と90度ずらした位相(Phase90)のタイミングでオンにされ、タップ51−1により受光が開始される。また、転送制御信号TRT2が、照射光と270度ずらした位相(Phase270)のタイミングでオンにされ、タップ51−2により受光が開始される。
サブフレーム期間Tm2’は、位相1の発光モードに設定されているため、サブフレーム期間Tm2’が開始される時点より180度、位相がずれた後の時点で、照射光の照射がオンにされる。また、サブフレーム期間Tm2’においては、転送制御信号TRT1が、照射光と90度ずらした位相(Phase90)のタイミングでオンにされるため、サブフレーム期間Tm2’の開始時点よりも270度位相がずれた時点でオンにされ、タップ51−1により受光が開始される。また、転送制御信号TRT2が、照射光と270度ずらした位相(Phase270)のタイミングでオンにされるため、サブフレーム期間Tm2’の開始時点よりも450度位相がずれた時点でオンにされ、タップ51−2により受光が開始される。
サブフレーム期間Tm3’は、位相1の発光モードに設定されているため、サブフレーム期間Tm2’と同様の動作が実行される。サブフレーム期間Tm4’は、位相0の発光モードに設定されているため、サブフレーム期間Tm1’と同様の動作が実行される。
このように、発光部14による発光開始のタイミング、換言すれば位相が、サブフレーム毎に、異なるように制御される。図5を再度参照するに、従来は、発光部14による発光開始のタイミングは同一であり、例えば、Aフレーム期間においては、位相が0度で、照射時間Tpで照射のオン/オフを繰り返すように変調された照射光が出力されていた。
これに対して、図7を再度参照するに、例えば、Aフレーム期間においては、Aフレーム期間の露光期間を複数のサブフレームに分割し、サブフレーム毎に照射時間Tpで照射のオン/オフの繰り返しの開始の位相が設定される。この位相の設定は、Aフレーム期間とBフレーム期間で同一の設定とされる。
この位相0と位相1のどちらの位相で照射を開始するかは、パターン切替部21(図1)で設定され、設定されたパターンに基づき、発光制御部15が発光部14を制御することで、位相0での発光パターンでの発光または位相1での発光パターンでの発光が制御される。
パターン切替部21は、位相0の発光モードまたは位相1の発光モードの順序を設定する。例えば、上記したように、位相0、位相1、位相1、位相0といった位相の順序を設定する。これを、数字列で表した場合、0110となる。このような数字の並びをパターンと表した場合、パターン切替部21は、所定のタイミングでパターンを切り替えるための処理を行う。
パターン切替部21は、位相0の発光モードでの発光パターンと位相1の発光モードでの発光パターンをランダムに切り替える。
パターン切替部21がパターンを切り替える所定のタイミングとは、距離画像生成単位毎とし、1枚の距離画像を生成するためのAフレームとBフレームが取得される毎に、パターンが切り替えられるようにすることができる。
または、所定の時間経過後にパターンが切り替えられるようにすることができる。例えば、距離画像を所定の枚数生成する毎に、パターンが切り替えられるようにすることができる。
または、測距装置10が測距を開始するとき、例えば、測距装置10の電源がオンにされたときに、パターンが設定されるようにすることができる。
または、パターン切替部21は、製造時などに、生成され発光モードの順に関する情報(パターン)を記憶し、その記憶されているパターンを、パターンを切り替えるタイミングで読み出すようにしても良い。パターン切替部21がパターンを記憶しているように構成する場合、測距装置10毎に異なるパターンが記憶される。
記憶されているパターンは、位相0の発光モードまたは位相1の発光モードを表す数字列とすることができ、数字列の数字の個数は、Aフレーム(Bフレーム)の分割数(1フレームに含まれるサブフレームの数)と同数、またはそれ以上の数とすることができる。例えば、1フレームが10個のサブフレームで構成される場合、数字列は10個の数字の列であっても良いし、10個以上の数字の列であっても良い。
また、1フレームに含まれるサブフレームの数以上の数字の列を記憶するようにした場合、サブフレームの数と同数の数字からなる列が、記憶されている数字列から読み出されるようにし、読み出される位置が、ランダムに選択されるようにしても良い。
例えば、1フレームが10個のサブフレームで構成される場合であり、数字列として、100個の数字からなる数字列を記憶しているようにした場合、100個の数字列のうち、10個の数字列が読み出される。この読み出される数字列の開始位置は、ランダムに設定され、例えば、先頭から10個目の数字から10個の数字列が読み出されたり、先頭から30個目の数字から10個の数字列が読み出されたりするようにしても良い。
パターン切替部21が、パターンを生成する場合、乱数を発生する乱数発生部(不図示)を備え、乱数発生部により発生された疑似乱数により、ランダムにパターンが設定される。
このように、パターン切替部21の指示により発光パルスの位相が設定される。
設定されたパターンは、AフレームとBフレームで共通とされる。よって、図7に示したように、Aフレームにおいて、位相0、位相1,位相1、位相0というパターン(数字列で表すと0110というパターン)が設定された場合、図8に示したように、Bフレームにおいても、位相0、位相1、位相1、位相0というパターン(数字列で表すと0110というパターン)が設定される。
このように、発光部14の発光の開始タイミングは、1つのフレーム内において変化するように構成されている。また、この発光の開始タイミングに合わせた、読み出しのタイミングとされる。
照射光の発光のタイミングが変化するように制御される場合も、図5を参照して説明した場合と同じく、信号値I1、信号値I2、信号値I3、信号値I4の配分比で遅延時間Tdに対応するずれ量θを検出することで、対象物までの距離が算出される。
Aフレーム期間(図7)において、照射時間TpでPhase0のタイミングでタップ51−1のFD63−1に電荷Q1が蓄積される。Aフレーム期間では、Aフレーム期間内での照射時間Tpの累積時間に応じた電荷Q1’がFD63−1に蓄積される。そして、FD63−1に蓄積された電荷Q1’に対応した検出信号SIG1の信号値I1が、読み出し期間において、FD63−1から読み出される。
Aフレーム期間において、照射時間TpでPhase180のタイミングでタップ51−2のFD63−2に電荷Q2が蓄積される。Aフレーム期間では、Aフレーム期間内での照射時間Tpの累積時間に応じた電荷Q2’がFD63−2に蓄積される。そして、FD63−2に蓄積された電荷Q2’に対応した検出信号SIG2の信号値I2が、読み出し期間において、FD63−2から読み出される。
Bフレーム期間において、照射時間TpでPhase90のタイミングでタップ51−1のFD63−1に電荷Q3が蓄積される。Bフレーム期間では、Bフレーム期間内での照射時間Tpの累積時間に応じた電荷Q3’がFD63−1に蓄積される。そして、FD63−1に蓄積された電荷Q3’に対応した検出信号SIG1の信号値I3が、読み出し期間において、FD63−1から読み出される。
Bフレーム期間において、照射時間TpでPhase270のタイミングでタップ51−2のFD63−2に電荷Q4が蓄積される。Bフレーム期間では、Bフレーム期間内での照射時間Tpの累積時間に応じた電荷Q4’がFD63−2に蓄積される。そして、FD63−2に蓄積された電荷Q4’に対応した検出信号SIG2の信号値I4が、読み出し期間において、FD63−2から読み出される。
これらの信号値I1、信号値I2、信号値I3、信号値I4の配分比で遅延時間Tdに対応するずれ量θを検出することができる。すなわち、位相ずれ量θに基づいて遅延時間Tdが求められるので、遅延時間Tdにより対象物までの距離が求められる。
位相ずれ量θは、上述した式(1)により求められ、対象物までの距離Dは、上述した式(2)により算出される。
このようにして、所定の対象物までの距離を算出することができる。このような測距方式によると、環境光による影響を低減した測距を行える。さらに、図7、図8を参照して説明したように、照射光の発光開始のタイミング(位相)をサブフレーム毎に設定することで、測距装置が複数同時に稼働している状況が発生した場合でも、発光されるパルス光のパターンが干渉し合うようなことを防ぎ、正確な測距が行えるようになる。
すなわち、高速に点滅するパルス光を発光し、そのパルス光に同期させた受光動作により測距を行う測距装置が複数同時に稼働している状況が発生した場合であっても、個々の測距装置が干渉光による影響を受けずに、正確な測距が行える。このことについて、さらに説明を加える。
図9に示した図は、他機が自機に与える影響が除去できること、換言すれば干渉光が与える影響を除去できることについて説明するための図である。図9の上図に示した図は、図7に示した場合と同じくAフレーム時の測距動作について説明するための図であり、図9の下図は、Bフレーム時の測距動作について説明するための図である。図9では、自機が発した照射光による反射光だけでなく、他機が発した照射光による反射光を干渉光として追加記載してある。
自機を測距装置10Aとし、他機を測距装置10Bとし、状況としては、図6に示した場合のように、測距装置10Aと測距装置10Bが近傍に位置し、物体81の位置を測距している状態であるとする。
測距装置10Aは、図7、図8を参照して説明したように照射光を、位相を変えながら照射するのに対して、測距装置10Bは、照射光の位相を変えずに照射する。図9に示した例では、測距装置10Aは、位相0の発光モードと位相1の発光モードを交互に変えて光を照射する。測距装置10Bは、位相0の発光モードで連続的に光を照射する。換言すれば、測距装置10Bは、従来の測距装置と同じく、図5を参照して説明したような光の照射を行う、または、位相パターンとして、位相0が連続するパターンが設定されたときの光の照射を行う。
Aフレームの位相0で照射が行われているとき、測距装置10Aが照射した光による反射光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−1のFD63−1に電荷Q1−0が蓄積される。また測距装置10Bが照射した光による干渉光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−1のFD63−1に電荷R1−0が蓄積される。
Aフレームの位相0で照射が行われているとき、測距装置10Aが照射した光による反射光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−2のFD63−2に電荷Q2−0が蓄積される。また測距装置10Bが照射した光による干渉光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−2のFD63−2に電荷R2−0が蓄積される。
Aフレームの位相1で照射が行われているとき、測距装置10Aが照射した光による反射光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−1のFD63−1に電荷Q1−1が蓄積される。また測距装置10Bが照射した光による干渉光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−1のFD63−1に電荷R1−1が蓄積される。
Aフレームの位相1で照射が行われているとき、測距装置10Aが照射した光による反射光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−2のFD63−2に電荷Q2−1が蓄積される。また測距装置10Bが照射した光による干渉光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−2のFD63−2に電荷R2−1が蓄積される。
Bフレームの位相0で照射が行われているとき、測距装置10Aが照射した光による反射光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−1のFD63−1に電荷Q3−0が蓄積される。また測距装置10Bが照射した光による干渉光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−1のFD63−1に電荷R3−0が蓄積される。
Bフレームの位相0で照射が行われているとき、測距装置10Aが照射した光による反射光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−2のFD63−2に電荷Q4−0が蓄積される。また測距装置10Bが照射した光による干渉光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−2のFD63−2に電荷R4−0が蓄積される。
Bフレームの位相1で照射が行われているとき、測距装置10Aが照射した光による反射光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−1のFD63−1に電荷Q3−1が蓄積される。また測距装置10Bが照射した光による干渉光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−1のFD63−1に電荷R3−1が蓄積される。
Bフレームの位相1で照射が行われているとき、測距装置10Aが照射した光による反射光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−2のFD63−2に電荷Q4−1が蓄積される。また測距装置10Bが照射した光による干渉光を受光することで、測距装置10Aのタップ51−2のFD63−2に電荷R4−1が蓄積される。
このように、測距装置10Aは、測距装置10Bの干渉光による影響を受け、例えば、Aフレームの位相0で照射が行われているとき、測距装置10AのFD63−1には、電荷Q1−0と電荷R1−0が蓄積され、FD63−2には、電荷Q2−0と電荷R2−0が蓄積される。また、Aフレームの位相1で照射が行われているとき、測距装置10AのFD63−1には、電荷Q1−1と電荷R1−1が蓄積され、FD63−2には、電荷Q2−1と電荷R2−1が蓄積される。
位相0で照射されているときに干渉光による影響で蓄積された電荷R1−0と位相1で照射されているときに干渉光による影響で蓄積された電荷R1−1を加算した値を値R1とする。位相0で照射されているときに干渉光による影響で蓄積された電荷R2−0と位相1で照射されているときに干渉光による影響で蓄積された電荷R2−1を加算した値を値R2とする。
この値R1と値R2は、同一(略同一)となる。よって、上記した位相を求める式(1)において、値I1に該当する値R1と値I2に該当する値R2は減算されるため、干渉光の受光成分はキャンセルされ、位置検出時の干渉光による影響をなくすことができる。
このように、Aフレームにおいては、干渉光による受光成分による影響を除去することができ、位置検出の精度が低減するようなことを防ぐことができる。また、Bフレームにおいても、Aフレームと同様に、干渉光の受光成分はキャンセルされ、位置検出時の干渉光による影響を低減させることができる。
すなわちBフレームにおいても、図9の下図に示したように、位相0で照射されているときに干渉光による影響で蓄積された電荷R3−0と位相1で照射されているときに干渉光による影響で蓄積された電荷R3−1を加算した値を値R3とする。位相0で照射されているとき干渉光による影響で蓄積された電荷R4−0と位相1で照射されているときに干渉光による影響で蓄積された電荷R4−1を加算した値を値R4とする。
この値R3と値R4は、同一(略同一)となる。よって、上記した位相を求める式(1)において、値I3に該当する値R3と値I4に該当する値R4は減算されるため、干渉光の受光成分はキャンセルされ、位置検出時の干渉光による影響をなくすことができる。
このことを、式(1)に数値を代入して表すと、次式(3)のようになる。
Figure 2020122774
式(3)において、R1=R2であり、R3=R4であるため、結果的に、式(1)と同一の式となる。このように式からも、本技術を適用することで干渉光による影響をなくすことができることが確認できる。
このように、それぞれの測距装置10が固有の乱数パターンにより、位相発光モードの配列順序が決定されるようにすることで、複数の測距装置10が近傍にあり、他の測距装置10Aからの影響を受けるような場合であっても、他の測距装置10の発光のパターンは、自己の測距装置10の読み出しタイミングとの相関関係が失われるようにすることができ、他の測距装置10の受光成分は、タップ51−1とタップ51−2に均等に配分されるようにすることができる。
よって、位相の検出式である上記した式(1)において、他の測距装置10の受光成分は、キャンセルされるため、他の測距装置10の発光のパターンに干渉されることなく、距離検知が可能となる。
なお、図9を参照した説明は2台の測距装置10Aと測距装置10Bが近傍にある場合であり、測距装置10Bが、位相0で連続的に発光する場合を例に挙げて説明したが、本技術を適用した測距装置10が複数台近接する場合でも、他の測距装置10が発する光の発光パターンに干渉されることなく、距離検知が可能である。
複数の測距装置10は、それぞれ位相0の発光モードと位相1の発光モードのパターンが設定され、設定されたパターンに基づく発光制御を行う。複数の測距装置10のうちの1台の測距装置10に注目したとき、他の測距装置10の発光パターンと自己の読み出し位相(上記した例では、Q1乃至Q4の読み出す4Phase)の相関は低くなる。相関が低くなることで、他の測距装置10からの受光信号は、各Phaseに略均等に分散されることになる。よって、位相の検出式である上記した式(1)において、他の測距装置10からの受光信号による成分はキャンセルされることになる。
よって、複数台の測距装置10が、それぞれ、発光のパターンを設定することで、それぞれの測距装置10が、他の測距装置10の影響を受けることなく、距離を検知することが可能となる。
また、複数台の測距装置10のうち、本技術を適用していない測距装置10が混ざっていたとしても、その測距装置10の発光による影響を受けずに距離を検知することが可能である。例えば、図9の測距装置10Bが発光のパターンを変更することなく、位相0で連続的に発光するような装置が近接しているような場合であっても、図9を参照して説明したように、測距装置10Aは、測距装置10Bによる影響を受けずに距離を検出することができる。
本技術を適用することで、他の測距装置10の発光による反射光は、定常的な環境光と同等に扱うことができ、測距をより精度良く行うことが可能となる。
測距を行う装置ではないが、光を点滅するような装置があり、そのような装置の点滅光と干渉し、影響を受けるような場合であっても、本技術を適用した測距装置10であれば、上記した場合と同じく、点滅光による干渉をキャンセルすることができ、距離を精度良く検出することができる。すなわち、本技術によれば、さまざまな光点滅ノイズに対しても、その影響(干渉)を低減することができ、より精度良く距離を検出することができる。
また、本技術による発光は、パルス周期Tp内で位相の変調を行うため、光を照射する総時間を変えずに行うことができる。例えば、特許文献2,3では、干渉を防ぐために、発光しない期間を設けることが提案されているが、発光しない期間を設けることで、例えば、1距離画像生成期間(1フレーム)内で発光している総時間が短くなり、検出感度が低下する可能性があった。または、発光の総時間を、本技術を適用した場合と同等にするためには、発光しない期間分があることで、パルス周期Tpが大きくなり、露光感度が低下する可能性があった。
しかしながら、上記したように本技術による発光は、パルス周期Tp内で位相の変調を行うため、光を照射する総時間を変えずに行うことができる。よって、露光感度を低下させることなく、他の装置との干渉を回避することができる。
上記した実施の形態においては、位相の発光モードが、位相0(=0度)の発光モードと位相1(=180度)の発光モードの場合を例に挙げて説明したが、さらに他の位相の発光モードが設定されていても良い。例えば、図10に示すように、4つの位相の発光モードが設定され、それらの位相の発光モードが疑似乱数を発生させることで変更されるようにしても良い。
図10を参照するに、位相の発光モードとしては、位相0の発光モード、位相1の発光モード、位相2の発光モード、および位相3の発光モードが設定されている。位相0の発光モードは、照射をオンするタイミングとして位相ずれがない状態で行う位相であり、位相1の発光モードは、照射をオンするタイミングとして90度のずれがある状態で行う位相である。
位相2の発光モードは、照射をオンするタイミングとして180度のずれがある状態で行う位相であり、位相3の発光モードは、照射をオンするタイミングとして270度のずれがある状態で行う位相である。
位相0の発光モードが設定された場合、発光部14は、サブフレーム開始時から発光を行う。位相1の発光モードが設定された場合、発光部14は、サブフレーム開始時から位相が90度進んだ時点から発光を行う。
位相2の発光モードが設定された場合、発光部14は、サブフレーム開始時から位相が180度進んだ時点から発光を行う。位相3の発光モードが設定された場合、発光部14は、サブフレーム開始時から位相が270度進んだ時点から発光を行う。
このように、4種の位相の発光モードを設定し、上記した実施の形態と同じく、疑似乱数を生成し、その疑似乱数に応じて、発光のパターンが設定されるようにしても良い。本技術は、2種の位相発光モード、3種の位相発光モード、または4種の位相発光モードが設定されている場合に適用できる。また例えば、2種の位相発光モードが設定されている場合、上記した例では、位相0(=0度)と位相1(=180度)である場合を例に挙げて説明したが、この組み合わせに限定されるわけではなく、例えば、0度と90度の位相の発光モードが設定されていたり、90度と270度の位相の発光モードが設定されていたりする場合にも本技術を適用できる。
さらに、4種以上の位相の発光モードを設定するような場合であっても、本技術を適用できる。位相として、0乃至359度まで設定されるようにしても良い。仮に1度ずつ位相が設定されているようにした場合、0乃至359度に対応する位相0乃至位相359の発光モードが設定され、これら位相0乃至位相359の発光モードの組み合わせによる発光パターンが設定される。
1度ずつではなく、10度毎に位相を設定した場合でも、0乃至350度に対応する位相0乃至位相35の発光モードが設定され、これら位相0乃至位相35の発光モードの組み合わせによる発光パターンが設定されるため、他の装置と発光パターンが重なる可能性を低くすることができる。
このように、位相の発光モードは、0度、90度といった離散的な位相変調であっても良いし、連続位相変調として扱える程度に細かな設定がされた変調であっても良い。連続位相変調と扱える程度に、位相の発光モードが設定される場合、疑似乱数として生成された数値を位相として用いるようにしても良い。例えば、生成された疑似乱数が50であった場合、位相として50度が設定されるようにしても良い。
本技術は、上記した間接TOF方式に適用できる。また本技術は、直接TOF方式にも適用できる。例えば、直接TOF方式であるLIDARシステムなどに本技術を適用することもできる。すなわち、本技術は、直接時間領域で計測する直接TOF方式に対して適用できるし、TOFに依存した物理量の変化とそれを時間的変化に換算するための時間基準を用いて計測する間接TOF方式に対しても適用できる。
また本技術は、測距に係わる装置だけでなく、照射するパルス光による反射光を同期受光する装置であれば適用できる。
また、上記した実施の形態においては、2Tap-4Phase方式のTOF型センサの場合を例に挙げて説明をしたが、他の方式のTOF型センサにも適用できる。例えば、図11に示すように、4Tap-4Phase方式のTOF型センサに適用することもできる。
図11は、例えば、図7などと同じく、測距装置10における本技術を適用した測距方法について説明するための図であり、4Tap-4Phase方式における測距方法について説明するための図である。
4Tap-4Phase方式のTOF型センサは、上記したタップ51に該当する読み出し部が4個あるセンサである。図11に示した例では、転送制御信号TRT1で制御されるタップ(タップTRT1とする)、転送制御信号TRT2で制御されるタップ(タップTRT2とする)、転送制御信号TRT3で制御されるタップ(タップTRT3とする)、および転送制御信号TRT4(タップTRT4とする)で制御されるタップが4個のタップに相当する。
距離画像生成単位である1フレームにおいて、タップTRT1で照射光と同一の位相(Phase0)での読み出しが行われ、タップTRT2で照射光と180度ずらした位相(Phase180)での読み出しが行われる。
またタップTRT3で照射光と90度ずらした位相(Phase90)での読み出しが行われ、タップTRT4で照射光と270度ずらした位相(Phase270)での読み出しが行われる。
このように、4Tap-4Phase方式のTOF型センサによれば、AフレームとBフレームといった2フレームを用いなくても1フレームで2Tap-4Phase方式と同等の処理を行うことができる。すなわち、本技術は、1フレームを、複数のサブフレームに分割し、サブフレーム毎に、照射光の位相を変更するような場合に適用でき、2Tap-4Phase方式のTOF型センサであっても、4Tap-4Phase方式のTOF型センサであっても適用できる。
上記した実施の形態においては、サブフレーム期間Tmの期間は、固定とされていたが、さらにサブフレーム期間Tmの長さを変え、混信を防ぐ用にすることもできる。
再度図7を参照する。Aフレームは、n個のサブフレームに分割されているが、n個のサブフレームのそれぞれの期間Tm1、Tm2〜Tmnは、同一の長さに設定されている。このサブフレームの期間Tmの長さを変えるようにしても良い。図7に示した例では、期間Tm1、Tm2〜Tmnの個々の長さを異なる長さとしても良い。
期間Tmの長さを異なる長さとする場合に、上記した位相のパターンと同じく、疑似乱数を発生することで位相のパターンを設定したり、予め位相のパターンを記憶しておき必要に応じて読み出すようにしたりするようにしても良い。サブフレームの期間Tmのパターンと、サブフレームの発光のパターンをともに変えるようにすることで、他の装置のパルス光のパターンと重なる可能性をより低くすることができ、より干渉光による影響を低減させた測距を行うことが可能となる。
<記録媒体について>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図12は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、入力部206、出力部207、記憶部208、通信部209、及びドライブ210が接続されている。
入力部206は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部207は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部208は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部209は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア211に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インタフェース205を介して、記憶部208にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記憶部208にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記憶部208に、予めインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
<移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図13は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図13に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(Interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12030に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図13の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図14は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図14では、撮像部12031として、撮像部12101、12102、12103、12104、12105を有する。
撮像部12101、12102、12103、12104、12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102、12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図14には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
照射光を発光する発光部と、
前記照射光が対象物において反射した反射光を受光する受光部と、
前記照射光の発光から前記反射光の受光までの時間に基づいて、前記対象物までの距離を算出する算出部と、
前記発光部を制御する発光制御部と
を備え、
前記発光制御部は、所定のフレーム内において、第1の発光モードと、前記第1の発光モードとは異なる第2の発光モードと、を切り替えて前記発光部の発光を制御する
測距装置。
(2)
前記発光制御部は、前記第1の発光モードと前記第2の発光モードをランダムに切り替える
前記(1)に記載の測距装置。
(3)
前記所定のフレームは、第1のサブフレームと第2のサブフレームを有し、
前記発光制御部は、前記第1のサブフレームにおいて前記第1の発光モードを適用し、前記第2のサブフレームにおいて前記第2の発光モードを適用する
前記(1)または(2)に記載の測距装置。
(4)
前記発光部は、パルス光を発光し、
前記第1の発光モードと前記第2の発光モードは、前記パルス光の位相が異なる
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の測距装置。
(5)
前記位相は、離散的、または連続的に設定されている
前記(4)に記載の測距装置。
(6)
前記位相は、0度、90度、180度、270度のいずれかである
前記(4)に記載の測距装置。
(7)
前記発光部は、パルス光を発光し、
前記第1の発光モードと前記第2の発光モードは、前記パルス光の発光開始のタイミングが異なる
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の測距装置。
(8)
前記第1のサブフレームの期間と前記第2のサブフレームの期間は、異なる長さに設定される
前記(3)に記載の測距装置。
(9)
前記発光制御部は、記憶されている発光モードの順に関する情報に基づき、前記第1の発光モードと前記第2の発光モードを切り替える
前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の測距装置。
(10)
前記所定のフレームにおいて、前記受光部で前記反射光が受光されることにより発生した電荷を、第1のタップと第2のタップに振り分け、前記第1のタップに蓄積された電荷に応じた第1の検出信号と、前記第2のタップに蓄積された電荷に応じた第2の検出信号を検出し、
前記所定のフレームの次のフレームにおいて、前記受光部で前記反射光が受光されることにより発生した電荷を、前記第1のタップと前記第2のタップに振り分け、前記第1のタップに蓄積された電荷に応じた第3の検出信号と、前記第2のタップに蓄積された電荷に応じた第4の検出信号を検出し、
前記算出部は、前記第1乃至第4の検出信号を用いて前記対象物までの距離を算出する
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の測距装置。
(11)
前記所定のフレームにおいて、前記受光部で前記反射光が受光されることにより発生した電荷を、第1乃至第4のタップに振り分け、前記第1のタップに蓄積された電荷に応じた第1の検出信号、前記第2のタップに蓄積された電荷に応じた第2の検出信号、前記第3のタップに蓄積された電荷に応じた第3の検出信号、前記第4のタップに蓄積された電荷に応じた第4の検出信号を検出し、
前記算出部は、前記第1乃至第4の検出信号を用いて前記対象物までの距離を算出する
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の測距装置。
(12)
間接型のTOF(Time Of Flight)センサである
前記(1)乃至(11)のいずれかに記載の測距装置。
(13)
直接型のTOF(Time Of Flight)センサである
前記(1)乃至(11)のいずれかに記載の測距装置。
(14)
前記発光制御部は、前記所定のフレーム内において、前記第1の発光モードと、前記第2の発光モードと、前記第1および第2の発光モードとは異なる第3の発光モードと、前記第1乃至第3の発光モードとは異なる第4の発光モードと、を切り替えて前記発光部の発光を制御する
前記(1)乃至(13)のいずれかに記載の測距装置。
(15)
前記第2の発光モードは、前記第1の発光モードに対して90度位相が異なり、
前記第3の発光モードは、前記第1の発光モードに対して180度位相が異なり、
前記第4の発光モードは、前記第1の発光モードに対して270度位相が異なる
前記(14)に記載の測距装置。
(16)
測距処理を行う測距装置が、
照射光を発光することと、
前記照射光が対象物において反射した反射光を受光することと、
前記照射光の発光から前記反射光の受光までの時間に基づいて、前記対象物までの距離を算出することと、
前記照射光の発光を制御することと
を含み、
前記発光の制御は、所定のフレーム内において、第1の発光モードと、前記第1の発光モードとは異なる第2の発光モードと、を切り替えて発光を制御する
測距方法。
(17)
測距処理を行う測距装置のコンピュータに、
照射光を発光することと、
前記照射光が対象物において反射した反射光を受光することと、
前記照射光の発光から前記反射光の受光までの時間に基づいて、前記対象物までの距離を算出することと、
前記照射光の発光を制御することと
を含み、
前記発光の制御は、所定のフレーム内において、第1の発光モードと、前記第1の発光モードとは異なる第2の発光モードと、を切り替えて発光を制御する
処理を実行させるためのプログラム。
10 測距装置, 11 レンズ, 12 受光部, 13 信号処理部, 14 発光部, 15 発光制御部, 21 パターン切替部, 22 距離画像生成部, 31 フォトダイオード, 41 画素アレイ部, 42 垂直駆動部, 43 カラム処理部, 44 水平駆動部, 45 システム制御部, 46 画素駆動線, 47 垂直信号線, 48 信号処理部, 50 画素, 51 タップ, 61 フォトダイオード, 62 転送トランジスタ, 63 FD部, 64 選択トランジスタ, 65 リセットトランジスタ, 81 物体

Claims (17)

  1. 照射光を発光する発光部と、
    前記照射光が対象物において反射した反射光を受光する受光部と、
    前記照射光の発光から前記反射光の受光までの時間に基づいて、前記対象物までの距離を算出する算出部と、
    前記発光部を制御する発光制御部と
    を備え、
    前記発光制御部は、所定のフレーム内において、第1の発光モードと、前記第1の発光モードとは異なる第2の発光モードと、を切り替えて前記発光部の発光を制御する
    測距装置。
  2. 前記発光制御部は、前記第1の発光モードと前記第2の発光モードをランダムに切り替える
    請求項1に記載の測距装置。
  3. 前記所定のフレームは、第1のサブフレームと第2のサブフレームを有し、
    前記発光制御部は、前記第1のサブフレームにおいて前記第1の発光モードを適用し、前記第2のサブフレームにおいて前記第2の発光モードを適用する
    請求項1に記載の測距装置。
  4. 前記発光部は、パルス光を発光し、
    前記第1の発光モードと前記第2の発光モードは、前記パルス光の位相が異なる
    請求項1に記載の測距装置。
  5. 前記位相は、離散的、または連続的に設定されている
    請求項4に記載の測距装置。
  6. 前記位相は、0度、90度、180度、270度のいずれかである
    請求項4に記載の測距装置。
  7. 前記発光部は、パルス光を発光し、
    前記第1の発光モードと前記第2の発光モードは、前記パルス光の発光開始のタイミングが異なる
    請求項1に記載の測距装置。
  8. 前記第1のサブフレームの期間と前記第2のサブフレームの期間は、異なる長さに設定される
    請求項3に記載の測距装置。
  9. 前記発光制御部は、記憶されている発光モードの順に関する情報に基づき、前記第1の発光モードと前記第2の発光モードを切り替える
    請求項1に記載の測距装置。
  10. 前記所定のフレームにおいて、前記受光部で前記反射光が受光されることにより発生した電荷を、第1のタップと第2のタップに振り分け、前記第1のタップに蓄積された電荷に応じた第1の検出信号と、前記第2のタップに蓄積された電荷に応じた第2の検出信号を検出し、
    前記所定のフレームの次のフレームにおいて、前記受光部で前記反射光が受光されることにより発生した電荷を、前記第1のタップと前記第2のタップに振り分け、前記第1のタップに蓄積された電荷に応じた第3の検出信号と、前記第2のタップに蓄積された電荷に応じた第4の検出信号を検出し、
    前記算出部は、前記第1乃至第4の検出信号を用いて前記対象物までの距離を算出する
    請求項1に記載の測距装置。
  11. 前記所定のフレームにおいて、前記受光部で前記反射光が受光されることにより発生した電荷を、第1乃至第4のタップに振り分け、前記第1のタップに蓄積された電荷に応じた第1の検出信号、前記第2のタップに蓄積された電荷に応じた第2の検出信号、前記第3のタップに蓄積された電荷に応じた第3の検出信号、前記第4のタップに蓄積された電荷に応じた第4の検出信号を検出し、
    前記算出部は、前記第1乃至第4の検出信号を用いて前記対象物までの距離を算出する
    請求項1に記載の測距装置。
  12. 間接型のTOF(Time Of Flight)センサである
    請求項1に記載の測距装置。
  13. 直接型のTOF(Time Of Flight)センサである
    請求項1に記載の測距装置。
  14. 前記発光制御部は、前記所定のフレーム内において、前記第1の発光モードと、前記第2の発光モードと、前記第1および第2の発光モードとは異なる第3の発光モードと、前記第1乃至第3の発光モードとは異なる第4の発光モードと、を切り替えて前記発光部の発光を制御する
    請求項1に記載の測距装置。
  15. 前記第2の発光モードは、前記第1の発光モードに対して90度位相が異なり、
    前記第3の発光モードは、前記第1の発光モードに対して180度位相が異なり、
    前記第4の発光モードは、前記第1の発光モードに対して270度位相が異なる
    請求項14に記載の測距装置。
  16. 測距処理を行う測距装置が、
    照射光を発光することと、
    前記照射光が対象物において反射した反射光を受光することと、
    前記照射光の発光から前記反射光の受光までの時間に基づいて、前記対象物までの距離を算出することと、
    前記照射光の発光を制御することと
    を含み、
    前記発光の制御は、所定のフレーム内において、第1の発光モードと、前記第1の発光モードとは異なる第2の発光モードと、を切り替えて発光を制御する
    測距方法。
  17. 測距処理を行う測距装置のコンピュータに、
    照射光を発光することと、
    前記照射光が対象物において反射した反射光を受光することと、
    前記照射光の発光から前記反射光の受光までの時間に基づいて、前記対象物までの距離を算出することと、
    前記照射光の発光を制御することと
    を含み、
    前記発光の制御は、所定のフレーム内において、第1の発光モードと、前記第1の発光モードとは異なる第2の発光モードと、を切り替えて発光を制御する
    処理を実行させるためのプログラム。
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