JP2020120828A - 医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】臓器の区域の分割精度を向上できる医用画像処理装置を提供する。【解決手段】医用画像処理装置は、臓器を含むボリュームデータを取得する機能を有する取得部と、臓器の区域分割に関する処理を行う機能を有する領域処理部を備える。領域処理部は、臓器に含まれる第1の木構造を取得する機能を有し、臓器に含まれる第2の木構造を取得する機能を有し、第1の木構造及び第2の木構造に基づいて、臓器が分割された複数の第1の区域を生成する機能を有する。第1の木構造の枝の少なくとも一部が、複数の第1の区域の中心部を走行する。第2の木構造の枝の少なくとも一部が、複数の第1の区域間の境界に沿って走行する。【選択図】図5

Description

本開示は、医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラムに関する。
従来、肺における気管支構造に基づいて、肺の区域を分割することが知られている(特許文献1参照)。特許文献1では、胸部の3次元医用画像を取得し、3次元医用画像から気管支構造を抽出し、気管支構造の分岐に基づいてその気管支構造を分割し、その分割した複数の分割気管支構造に基づいて複数の分割肺領域を取得することが開示されている。
特開2014−73355号公報
気管支を基準に肺の区域を分割すると、分割精度が低くなり、区域同士の境界の位置が実際の境界の位置と異なることがある。
本開示は、上記事情に鑑みてされたものであって、臓器の区域の分割精度を向上できる医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラムを提供する。
本開示の一態様は、臓器の区域分割を行う医用画像処理装置であって、前記臓器を含むボリュームデータを取得する機能を有する取得部と、前記臓器の区域分割に関する処理を行う機能を有する領域処理部を備え、前記領域処理部は、前記臓器を含むボリュームデータを取得し、前記臓器に含まれる第1の木構造を取得する機能を有し、前記臓器に含まれる第2の木構造を取得する機能を有し、前記第1の木構造及び前記第2の木構造に基づいて、前記臓器が分割された複数の第1の区域を生成する機能を有し、前記第1の木構造の枝の少なくとも一部が、前記複数の第1の区域の中心部を走行し、前記第2の木構造の枝の少なくとも一部が、前記複数の第1の区域間の境界に沿って走行する。
本開示によれば、臓器の区域の分割精度を向上できる。
第1の実施形態における医用画像処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図 医用画像処理装置の機能構成例を示すブロック図 比較例のボロノイ分割結果を示す図 第1の実施形態のボロノイ分割結果を補正した図 区域分割に用いる静脈の範囲の一例を示す図 区域分割手順の第1例を示すフローチャート 区域分割手順の第1例を示す図 区域分割手順の第1例を示す図 区域分割手順の第1例を示す図 区域分割手順の第2例を示すフローチャート ボロノイ分割結果の補正例を示す図 静脈を加味した区域分割結果を利用した処理手順の一例を示すフローチャート 従来の肺の区域分割を説明するための図 従来の肝臓の区域分割を説明するための図
以下、本開示の実施形態について、図面を用いて説明する。
(本開示の一形態を得るに至った経緯)
図10Aは、従来の肺の区域分割を説明するための図である。図10Aに示すMRR画像では、葉間膜(矢印の先端部参照)が映り込んでいる。肺は、葉間膜の位置を基に複数の区域に分割可能である。図10Bは、従来の肝臓の区域分割を説明するための図である。図10Bに示すMRR画像では、肝鎌状間膜(矢印の先端部参照)が映り込んでいる。肝臓は、肝鎌状間膜の位置を基に複数の区域に分割可能である。しかし、区域よりも下位の亜区域では、葉間膜や肝鎌状間膜を基にした区域分割が困難である。また、葉間膜や肝鎌状間膜が一部欠損している患者では、葉間膜や肝鎌状間膜を基にした区域分割が困難である。
また、動脈や門脈が臓器(組織)を栄養するため、動脈や門脈を中心に、臓器の区域が形成される。肺の場合、気管支と動脈とが合わせて発達するので、気管支も臓器の区域の中心に位置し易い。よって、気管支や動脈を中心としてボロノイ分割を行うと区域の近似が得られる。
以下の実施形態では、臓器の区域の分割精度を向上できる医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラムについて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における医用画像処理装置100の構成例を示すブロック図である。医用画像処理装置100は、ポート110、UI120、ディスプレイ130、プロセッサ140、及びメモリ150を備える。
医用画像処理装置100には、CT装置200が接続される。医用画像処理装置100は、CT装置200からボリュームデータを取得し、取得されたボリュームデータに対して処理を行う。医用画像処理装置100は、PCとPCに搭載されたソフトウェアにより構成されてもよい。
CT装置200は、被検体へX線を照射し、体内の組織によるX線の吸収の違いを利用して、画像(CT画像)を撮像する。被検体は、生体、人体、動物、等を含んでよい。CT装置200は、被検体内部の任意の箇所の情報を含むボリュームデータを生成する。CT装置200は、CT画像としてのボリュームデータを医用画像処理装置100へ、有線回線又は無線回線を介して送信する。CT画像の撮像には、CT撮像に関する撮像条件や造影剤の投与に関する造影条件が考慮されてよい。なお、造影は、臓器の動脈や静脈に対して行われてよい。造影は、臓器の特性に応じて異なるタイミングで複数回実施されてよい。
医用画像処理装置100内のポート110は、通信ポートや外部装置接続ポート、組み込みデバイスへの接続ポートを含み、CT画像から得られたボリュームデータを取得する。取得されたボリュームデータは、直ぐにプロセッサ140に送られて各種処理されてもよいし、メモリ150において保管された後、必要時にプロセッサ140へ送られて各種処理されてもよい。また、ボリュームデータは、記録媒体や記録メディアを介して取得されてもよい。また、ボリュームデータは中間データ、圧縮データやシノグラムの形で取得されてもよい。また、ボリュームデータは医用画像処理装置100に取り付けられたセンサーデバイスからの情報から取得されてもよい。ポート110は、ボリュームデータ等の各種データを取得する取得部として機能する。
UI120は、タッチパネル、ポインティングデバイス、キーボード、又はマイクロホンを含んでよい。UI120は、医用画像処理装置100のユーザから、任意の入力操作を受け付ける。ユーザは、医師、放射線技師、学生、又はその他医療従事者(Paramedic Staff)を含んでよい。
UI120は、各種操作を受け付ける。例えば、ボリュームデータやボリュームデータに基づく画像(例えば後述する3次元画像、2次元画像)における、関心領域(ROI)の指定や輝度条件の設定等の操作を受け付ける。関心領域は、各種組織(例えば、血管、気管支、臓器、器官、骨、脳、心臓)の領域を含んでよい。組織は、病変組織、正常組織、腫瘍組織、等を含んでよい。
ディスプレイ130は、例えばLCDを含んでよく、各種情報を表示する。各種情報は、ボリュームデータから得られる3次元画像や2次元画像を含んでよい。3次元画像は、ボリュームレンダリング画像、サーフェスレンダリング画像、仮想内視鏡画像、仮想超音波画像、CPR画像、等を含んでもよい。ボリュームレンダリング画像は、レイサム(RaySum)画像、MIP画像、MinIP画像、平均値画像、又はレイキャスト画像を含んでもよい。2次元画像は、アキシャル画像、サジタル画像、コロナル画像、MPR画像、等を含んでよい。
メモリ150は、各種ROMやRAMの一次記憶装置を含む。メモリ150は、HDDやSSDの二次記憶装置を含んでもよい。メモリ150は、USBメモリやSDカードの三次記憶装置を含んでもよい。メモリ150は、各種情報やプログラムを記憶する。各種情報は、ポート110により取得されたボリュームデータ、プロセッサ140により生成された画像、プロセッサ140により設定された設定情報、各種プログラムを含んでもよい。メモリ150は、プログラムが記録される非一過性の記録媒体の一例である。
プロセッサ140は、CPU、DSP、又はGPUを含んでもよい。プロセッサ140は、メモリ150に記憶された医用画像処理プログラムを実行することにより、各種処理や制御を行う処理部160として機能する。
図2は、処理部160の機能構成例を示すブロック図である。
処理部160は、領域処理部161、画像生成部162、及び表示制御部163を備える。処理部160は、医用画像処理装置100の各部を統括する。なお、処理部160に含まれる各部は、1つのハードウェアにより異なる機能として実現されてもよいし、複数のハードウェアにより異なる機能として実現されてもよい。また、処理部160に含まれる各部は、専用のハードウェア部品により実現されてもよい。
領域処理部161は、例えばポート110を介して、被検体のボリュームデータを取得する。領域処理部161は、ボリュームデータに含まれる任意の領域を抽出する。領域処理部161は、例えばボリュームデータの画素値に基づいて、自動で関心領域を指定し、関心領域を抽出してよい。領域処理部161は、例えばUI120を介して、手動で関心領域を指定し、関心領域を抽出してよい。関心領域は、肺、肝臓、気管支、肺動脈、肺静脈、門脈、肝静脈、等の領域を含んでよい。
領域処理部161は、被検体の臓器を区域によって分割する。領域処理部161は、この区域分割に係る処理を行う。区域は、臨床的に予め規定された領域と少なくとも大まかに一致してよい。臓器は、肺、肝臓、その他の臓器を含んでよい。区域は、複数の区域の組み合わせの少なくとも一部の領域であってもよい。臓器が肺の場合、区域は、区域よりも細かな範囲の単位である亜区域を含んでよい。また、区域は、亜区域よりも細かな範囲の単位(例えば亜々区域)を含んでよい。また、区域は、葉を含んでよい。
領域処理部161は、ボロノイ分割により臓器を複数の区域に分割してよい。ボロノイ分割では、基準となる線又はこの線上の点との距離を基に、区域を分割してよい。基準となる線は、血管、気管支、等の管状組織の走行を表す線であってよい。
領域処理部161は、抽出された、臓器の区域の中心部を走行し易い木構造T1(例えば気管支、動脈、門脈)に基づいて、ボロノイ分割により臓器の区域を分割してよい。領域処理部161は、このボロノイ分割の結果を、区域の端部や境界を走行し易い木構造T2(例えば、静脈、リンパ管)を用いて補正してよい。また、領域処理部161は、抽出された木構造T1及び木構造T2に基づいて、ボロノイ分割により臓器を区域で分割してよい。領域処理部161は、このボロノイ分割の結果を、木構造T2を用いて補正してよい。木構造T1、T2は、管状組織でよい。
領域処理部161は、補正されたボロノイ分割結果を用いて、臓器における切除対象領域を算出してよい。切除対象領域は、例えば、臓器から腫瘍部分を切除するための腫瘍を含む領域である。
画像生成部162は、各種画像を生成する。画像生成部162は、取得されたボリュームデータの少なくとも一部(例えば抽出された領域、区域のボリュームデータ)に基づいて、3次元画像や2次元画像を生成する。表示制御部163は、各種データ、情報、画像をディスプレイ130に表示させる。例えば、3次元画像又は2次元画像を表示させてよい。例えば、静脈を加味して臓器をボロノイ分割した結果を表示させてよい。
図3Aは、比較例のボロノイ分割結果を示す図である。図3Aでは、木構造T1としての動脈AX1を基に、臓器が区域ZX1,ZX2に分割されている。ボロノイ分割の分割面SX1が区域ZX2に入り込んでおり、分割面SX1が臓器の臨床的な区域ZX1,ZX2の境界面ISXと一致していない。
図3Bは、本実施形態の木構造T2としての静脈V1を加味してボロノイ分割結果の補正した図である。図3Bでは、動脈A1、静脈V1、等が示されている。ボロノイ分割の分割面SX1が、臨床上の区域Z1,Z2の境界を走行し易い静脈V1を基に補正され、移動している。図3Bでは、静脈V1に沿って臨床的な区域Z1,Z2間の境界面ISが配置され、分割面S1がこの境界面ISと一致するよう補正されている。これは、静脈が隣り合う臓器の区域間に沿って走行し易い性質があることに、発明者が気付いたことを利用している。
図4は、区域分割に用いる木構造T2としての静脈の範囲の一例を示す図である。UI120は、区域分割に用いる静脈V1の枝を選択する操作を受け付けてよい。この選択は、静脈V1の枝における任意の点p1の選択でもよいし、静脈V1の枝における任意の範囲の選択でもよい。領域処理部161は、UI120を介して静脈の枝の点p1が選択された場合、選択された点p1に基づいて、区域分割に用いる静脈の範囲v11を指定してよい。例えば、点p1から枝の根元側における分岐点p2までの距離を基に、静脈の範囲v11を指定してよい。静脈V1における第何分枝(第N分枝)まで加味して区域分割するかを予め定めておき、Nの値を基に静脈の範囲v11を指定してよい。点p1と動脈A1との距離を基に、静脈の範囲v11を指定してよい。また、UI120を介して静脈の範囲が選択された場合、この範囲を区域分割に用いる静脈の範囲v11として指定してよい。
領域処理部161は、UI120による静脈の範囲v11の指定の代わりに、自動及び手動ラベリング結果を利用して静脈の範囲v11を自動及び手動で指定してよい。気管支、動脈、静脈、等においても、ラベリング結果を利用して、それぞれの特定の範囲を自動指定してよい。領域処理部161は、腫瘍の大きさ及び位置に基づいて、動脈の枝のどの範囲まで(第N分枝まで)切除が必要か推定し、推測結果を基に、静脈の範囲v11を指定してよい。領域処理部161は、区域分割に使用される動脈A1を指定し、この動脈の範囲を指定してよい。この動脈の範囲と静脈の範囲v11とを対応させて、静脈の範囲v11を指定してよい。
なお、静脈の末梢v12は、静脈の範囲v11に含まれなくてよい。これにより、静脈の末梢側の小枝が全て静脈の範囲v11に含まれることを抑制でき、静脈の範囲v11に基づく区域分割の精度を向上できる。また、静脈の末梢側は、腫瘍を加味した切除時に切除範囲に含まれることから、静脈の末梢側の範囲では厳密な分割を要しない。また、静脈の根本v13についても、静脈の範囲v11に含まれなくてよい。これにより、区域分割の対象となる静脈の枝とは別の枝も静脈の範囲v11として指定されることを抑制できる。
次に、医用画像処理装置100の動作例について説明する。
図5は、区域分割手順の第1例を示すフローチャートである。ここでは、木構造T1として気管支を例示するが、肺動脈でもよい。図5の処理は、主に領域処理部161によって行われる。
まず、肺全体を含むボリュームデータを取得する(S11)。ボリュームデータから肺全体の領域及び気管支の領域(気管支領域MP)を抽出する(S12)。また、ボリュームデータから肺動脈の領域(肺動脈領域MA)及び肺静脈の領域(肺静脈領域MV)を抽出する(S13)。この場合、肺動静脈分離アルゴリズムを実行してよい。抽出された気管支領域MPを基に、気管支領域MPの末梢まで含む気管支のパスツリーTPを生成する(S14)。抽出された肺静脈領域MVを基に、肺静脈領域MVの末梢まで含む肺静脈のパスツリーTVを生成する(S14)。
パスツリーTPに含まれる気管支領域MPの各枝{Pi|iは気管支枝の識別番号}を得る(S15)。パスツリーTVに含まれる肺静脈領域MVの各枝{Vi|iは肺静脈枝の識別番号}を得る(S15)。{Pi}∪{Vi}に含まれる点を基に、ボロノイ分割する(S16)。
ボロノイ分割の結果、気管支領域MPの各枝{Pi}が属する各分割領域{Mi|Piを近傍とする領域、iは分割領域の識別番号}が形成される(図6A参照)。肺全体の領域において、各分割領域{Mi}以外の領域は、肺静脈領域MVの各枝{Vi}が属する残された各領域(各残領域{Ri|iは残領域の識別番号})となる。{Mi}を、例えばFast Marchingによって{Ri}へ領域拡張し、各拡張分割領域{M2i}を生成する(図6B、図6C参照)。この場合、{Mi}の所定の点のMarching速度は、{Mi}の所定の点とこの点に最も近い{Vi}との距離に比例してよい。これにより、{Ri}に含まれていた点も、{M2i}のいずれかに属することとなる。そして、各拡張分割領域{M2i}の境界に、肺静脈領域MVの各枝{Vi}が概ね走行することとなる。このように、S16のボロノイ分割の結果発生する各残領域{Ri}を、肺静脈領域MVの各枝{Vi}を元に按分する(S17)。
図6A、図6B、図6Cは、ボロノイ分割結果の按分例を示す図である。図6Aでは、ボロノイ分割の結果、気管支領域MPの枝Piは、分割領域Miに属する。気管支領域MPの枝Pi+1は、分割領域Mi+1に属する。肺静脈領域MVの枝Viは、残領域Riに属する。ボロノイ分割の結果得られる分割面S11は、各分割領域Mi、Mi+1、残領域Riなどの領域の境界に位置する。
図6Bでは、ボロノイ分割結果を示す図6Aの状態から、分割領域Mi、Mi+1が、分割領域Mi、Mi+1の間に存在し肺静脈領域MVの枝Viが属する残領域Riに向かって浸食し、拡張する様子を示している。この場合、拡張中の分割領域Mi、Mi+1が肺静脈領域MVの枝Viに近づく程、分割領域Mi、Mi+1が拡張する速度が遅くなる。拡張速度が遅くなることは、肺静脈領域MVの枝Viと分割領域Mi、Mi+1との距離が疑似的に遠くなるようにすることに相当する。つまり、肺静脈領域MVの近傍に重み付けがされている。
図6Cでは、分割領域Mi、Mi+1が残領域Riに属する肺静脈領域MVの枝Viに向かって拡張した結果、肺静脈領域MVの枝Viを境界として、分割領域Miの拡張結果に相当する拡張分割領域M2iと、分割領域Mi+1の拡張結果に相当する拡張分割領域M2i+1と、が形成されることを示す。
図7は、区域分割手順の第2例を示すフローチャートである。図7の処理は、主に領域処理部161によって行われる。
まず、肝臓を含むボリュームデータを取得する(S21)。ボリュームデータから肝臓の領域を抽出する(S22)。また肝臓の領域から、門脈の領域(門脈領域MP)及び肝静脈の領域(肝静脈領域MV)を抽出する(S23)。区域分割の粒度を指定する(S24)。区域分割の粒度は、門脈及び肝静脈の第何分枝(第N分枝)までの区域を分割するかを示してよい。この場合、UI120を介して区域分割の粒度の入力を受け付けてよい。抽出された門脈領域MPを基に、指定された粒度で、門脈の第N分枝まで含む門脈のパスツリーTPを生成する(S25)。抽出された肝静脈領域MVを基に、指定された粒度で、肺静脈の第N分枝まで含む肝静脈のパスツリーTVを生成する(S25)。
肝臓において、門脈のパスツリーTPを基に、ボロノイ分割する(S26)。ボロノイ分割により、各分割区域{Si|iは門脈支枝の識別番号}が得られる。UI120を介して肝静脈の枝Viの指定を受け、この際の操作情報を取得する(S27)。肝静脈の枝Viに隣接する門脈の枝Pi、Pi+1と、門脈の枝Pi、Pi+1が属する分割区域Si、Si+1と、を取得する(S28)。肝静脈の枝Vi上の点を含み、門脈の枝Piから枝Pi+1に向かうベクトルVRに垂直な面S12を設定する(図8参照)。そして、分割区域Si、Si+1の境界を面S12に移動させる(S29)。これにより、ボロノイ分割の分割面が面S12に移動し、肝静脈の枝の位置が分割区域Si、Si+1の境界となる。
図8は、ボロノイ分割結果の補正例である。
領域処理部161は、肝静脈の枝Vi上の点について、ベクトルVRに垂直に面S12を設定する。枝Vi上の点は、枝Vi上の全体の点でもよいし、図8に示すように、門脈の枝Piと枝Pi+1と枝Pi、Pi+1の分岐点p3に囲まれた範囲内の枝Vi上の点でもよい。ベクトルVRの向きは、厳密に枝Piから枝Pi+1に向かうベクトルの向きでなくてもよい。例えば、ベクトルVRの向きは、枝Piの先端(分岐点p3と反対側のPiの端部)から枝Pi+1の先端(分岐点p3と反対側のPi+1の端部)に向かうベクトルの向きでもよい。ベクトルVRの向きは、枝Pi、Pi+1において分岐点p3から等距離な点同士を結ぶベクトルの向きでもよい。枝Vi上の各点を通る各ベクトルVRの向きは、枝Viにおける各点の位置によって同じでも異なってもよい。領域処理部161は、枝Viの先端から先のパスを補外してもよい。なお、図8では、門脈領域MPの枝Pi+1と肝静脈領域MVの枝Viとが交差しているが、3次元空間上では交差しなくてもよい。
図9は、静脈を加味した区域分割結果の利用の一例を示すフローチャートである。図9の処理は、例えば、肺の腫瘍を除去するための区域切除の術前シミュレーションとして用いてよく、図5のS17の後に行われてよい。また、肝臓の腫瘍を除去するための区域切除の術前シミュレーションとして適用してよく、図7のS29の後に適宜、肝臓や門脈などと読み替えて行われてもよい。図9の処理は、主に領域処理部161によって行われる。
まず、肺全体の領域から、腫瘍の領域(腫瘍領域ML)を抽出する(S31)。腫瘍領域MLを外方に向かって手術時の安全距離だけ拡張し、安全領域ML2を得る(S32)。各拡張分割領域{M2i}から、ML2と領域が重複する1つ以上のM2iからなる組Set(M2i)を抽出する(S33)。気管支の各枝ΣPiから、拡張分割領域の組Set(M2i)のいずれかに属する1つ以上の枝Piの組Set(Pi)を取得する(S34)。気管支の組Set(Pi)に共通する枝の根本Proot(分岐点)を取得する(S35)。根本Prootから延びている(根本Prootよりも先端側の)気管支の枝Piの組Set2(Pi)を取得する(S36)。Set2(Pi)が属する、M2iの組Set(M2i)を切除対象領域とする(S37)。ディスプレイ130は、切除対象領域を表示する(S37)。ディスプレイ130は、切除対象領域以外の領域を表示し、ユーザは、この表示を見比べることができる。
このように、医用画像処理装置100は、静脈を加味した区域分割結果を利用して、腫瘍を切除するための切除対象領域を導出できる。よって、ユーザは、切除対象領域の形状及び区域間の境界面と血管との位置関係を手術計画の段階で把握でき、手術時の目安とすることができる。また、ユーザは、切除区域と残置区域の体積を手術計画の段階で把握でき、手術時の目安とすることができる。また、ユーザは、腫瘍からある程度の安全距離を加味しながら、腫瘍を含む肺の領域を最小限に切除できる。肺や肝臓のように区域毎に区分可能な臓器は、例えば腫瘍が発見された際に、区域単位でその臓器の一部を切除可能である。この際、ユーザは、安全距離を加味して臓器の静脈に沿って剥離鉗子等を被検体に挿入でき、臓器の一部を切除し易くなる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態では、ボロノイ分割は、距離の定義によって様々な結果が得られてよい。ここでの距離は、ユークリッド距離、マンハッタン距離、チェビシェフ距離、等を含んでよい。例えば、離散ボロノイ分割では、計算の高速化のために、様々な距離が用いられてよい。
上記実施形態では、区域分割では、臓器全体の形状の抽出後に、抽出された領域内において距離が算出されてよい。また、区域分割では、肝鎌状間膜、葉間膜、小葉間隔壁、等のボリュームデータ上に顕在している境界面が予め抽出されて利用されてよい。また、区域分割では、ボロノイ分割の他、距離マップを用いて区域を分割したり、各種ボロノイ分割の亜種、Snake、LevelSetなど境界面がボリュームデータ上に顕在することを必要としない手法を用いて区域を分割したりしてよい。
上記実施形態では、ボロノイ分割によって、区域に属する領域と、いずれの区域に属するか未確定の領域に分割してから、未確定の領域を各区域に按分することと、を例示したが、これに限られない。また、ボロノイ分割の後に、分割された区域の境界を補正することを例示したが、これに限られない。1度のボロノイ分割により、静脈付近を境界とする分割領域を生成してもよい。例えば、臓器が肺であるとすると、気管支のパスツリーTPにおける隣接する枝Pi、Pi+1についてそれぞれ、間を通る肺静脈の枝Viを特定してよい。肺静脈の枝Vi上の点を含み、気管支の枝Piから枝Pi+1に向かうベクトルVRに垂直な面S13(不図示)を設定してよい。面S13上では距離に重み付けして進行するような距離空間metを生成してよい。つまり、距離空間metは、面S13において、移動する(拡張する)点が進み難い(拡張し難い)空間であり、実際よりも距離が長くなるような空間である。肺全体の領域内で、距離空間metを用いて、気管支のパスツリーTPを基に、ボロノイ分割してよい。なお、面S13上だけでなく、面S13から所定距離以内の範囲において、距離に重み付けして進行する距離空間metが設定されてよい。
また、このボロノイ分割では、気管支の枝Piにおける点を中心に拡張させていき、枝Piが属する仮定分割領域ZMi(不図示)、枝Piが属する仮定分割領域ZMi+1(不図示)を仮定してよい。拡張中の仮定分割領域ZMi、ZMi+1が肺静脈領域MVの枝Viに近づく程、仮定分割領域ZMi、ZMi+1が拡張する速度が遅くなるようにして、ボロノイ分割してよい。このボロノイ分割の結果、境界面を補正することなく、肺静脈領域MVを境界とした拡張分割領域M2i、M2i+1に相当する分割領域ZM2i、ZM2i+1(不図示)が生成され得る。
上記実施形態では、臓器の区域は、複数の臓器にまたがってもよい。領域処理部161は、腫瘍を抽出し、腫瘍表面と区域の境界面との距離を算出し、安全距離として表示してよい。例えば、安全距離を加味して、区域切除もしくは亜区域切除を選択できる。また、区域単位の切除もしくは、非区域切除(区域によらない切除、例えば楔形切除、部分切除)を選択するよう支援できる。
上記実施形態では、表示制御部163は、臓器の体積、区域体積、切除対処領域の体積、残存体積、等を表示してよい。表示制御部163は、臓器の領域と切除対象領域とに基づいて、切除割合や残存割合を表示してよい。区域体積は、区域分割されたそれぞれの区域の体積でよい。区域体積は、指定された第N分枝までの区域の体積でよい。残存割合は、臓器全体の体積に対する切除されずに残存した区域の体積の割合でよい。区域体積や残存割合を算出することで、区域切除と非区域切除との比較でき、ユーザが、より適した切除方法を検討できる。この場合、領域処理部161は、非区域切除の場合の区域体積や残存割合も算出してよい。区域分割の分割精度が向上することで、医用画像処理装置100は、切除対象の区域の体積を正確に把握でき、切除後の臓器の機能に対する影響度を正確に認識できる。
上記実施形態では、腫瘍の切除を例示したが、腫瘍以外の病変部を切除する術式に適用しても良い。この場合は、安全距離はなくても良い。上記実施形態では、領域処理部161は、区域を区分する境界面を移動(補正)させるために、既知のセグメンテーション手法(例えばレベルセット法、スネーク法)を複合して利用してよい。上記実施形態では、管状組織の領域からパスツリーを作成したが、トラッキング処理によりボリュームデータからパスツリーを直接生成してもよい。
上記実施形態では、木構造T1が例えば気管支や門脈であり、木構造T2が例えば静脈であることを例示したが、臓器によっては木構造T1を動脈や静脈、木構造T2を動脈やリンパ管としてもよい。この場合、静脈を境界として肝臓の区域が認識されてもよいし、動脈を境界として肝臓の区域が認識されてもよい。これによって、例えば、静脈を温存したいときに利用できる。また、肺では、木構造T1を肺動脈から作成してもよい。また、木構造T1もしくは木構造T2としての腸管の内腔や腸壁を用いて、折り畳まれた腸壁(臓器の一例)を認識してもよい。この場合、静脈を境界として腸の区域が認識されてもよいし、動脈を境界として腸の区域が認識されてもよい。また、木構造T1もしくは木構造T2として神経の走行を用いてもよい。
上記実施形態では、撮像されたCT画像としてのボリュームデータは、CT装置200から医用画像処理装置100へ送信されることを例示した。この代わりに、ボリュームデータが一旦蓄積されるように、ネットワーク上のサーバ(例えば画像データサーバ(PACS)(不図示))等へ送信され、保管されてもよい。この場合、必要時に医用画像処理装置100のポート110が、ボリュームデータを、有線回線又は無線回線を介してサーバ等から取得してもよいし、任意の記憶媒体(不図示)を介して取得してもよい。
上記実施形態では、撮像されたCT画像としてのボリュームデータは、CT装置200から医用画像処理装置100へポート110を経由して送信されることを例示した。これは、実質的にCT装置200と医用画像処理装置100とを併せて一製品として成立している場合も含まれるものとする。また、医用画像処理装置100がCT装置200のコンソールとして扱われている場合も含む。
上記実施形態では、CT装置200により画像を撮像し、被検体内部の情報を含むボリュームデータを生成することを例示したが、他の装置により画像を撮像し、ボリュームデータを生成してもよい。他の装置は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、血管造影装置(Angiography装置)、又はその他のモダリティ装置を含む。また、PET装置は、他のモダリティ装置と組み合わせて用いられてもよい。また、臓器、腫瘍、木構造T1、木構造T2はそれぞれ異なるモダリティ装置から取得されて良い。
上記実施形態は、医用画像処理装置100における動作が規定された医用画像処理方法として表現可能である。また、コンピュータに医用画像処理方法の各ステップを実行させるためのプログラムとして表現可能である。
(上記実施形態の概要)
上記実施形態の一態様は、臓器の区域分割を行う医用画像処理装置100であって、臓器を含むボリュームデータを取得する機能を有する取得部(例えばポート110)と、臓器の区域分割に関する処理を行う機能を有する処理部160(例えば領域処理部161)を備えてよい。処理部160は、臓器に含まれる第1の木構造(例えば木構造T1)を取得する機能を有し、臓器に含まれる第2の木構造(例えば木構造T2)を取得する機能を有し、第1の木構造及び第2の木構造に基づいて、臓器が分割された複数の第1の区域(例えば、拡張分割領域M2、面が移動した分割区域Si、分割領域ZM2)を生成する機能を有し。第1の木構造の枝の少なくとも一部が、複数の第1の区域の中心部を走行し、第2の木構造の枝の少なくとも一部が、複数の第1の区域間の境界に沿って走行する、医用画像処理装置であってよい。
これにより、医用画像処理装置100は、第2の木構造を利用して、臨床上の臓器の区域に近い区域を得ることができる。第2の木構造が属する区域を曖昧とせずに境界に位置させることで、臓器の区域の分割精度を向上でき、手術計画や術中ナビゲーションの精度を向上させることが出来る。また、区域分割に対するユーザの違和感が低減する。
また、処理部160は、第1の木構造及び第2の木構造に基づいて、臓器を複数の第2の区域(例えば分割領域Mi)に分割する機能を有してよい。処理部160は、複数の第2の区域のうち第2の木構造に従属する区域(例えば残領域Ri)を、第2の木構造の枝の少なくとも一部が区域間の境界に沿って走行するように、従属する区域を分割し、第1の木構造に従属する区域(例えば分割領域Mi)に按分することによって、複数の第1の区域(例えば拡張分割領域M2)を生成する機能を有してよい。
これにより、医用画像処理装置100は、第2の木構造(例えば肺静脈領域MVに見いだされる木構造)を加味した区域分割(例えばボロノイ分割)ができる。その結果、第2の木構造を加味した区域分割の分割面が、第2の木構造に沿うように作成され、第1の木構造のみを利用した区域分割と比較して臨床上の区域の境界面ISに近づき、区域の分割精度が向上する。
また、処理部160は、少なくとも第1の木構造に基づいて、臓器を複数の第3の区域(例えば分割区域Si)に分割する機能を有してよい。処理部160は、第2の木構造に基づいて、複数の第3の区域の境界面(例えば分割面)の位置を補正して、複数の第1の区域を生成してよい。
これにより、医用画像処理装置100は、第2の木構造(例えば肝静脈領域MV)を加味しない区域分割の結果を、肝静脈領域MVを用いて補正できる。したがって、第2の木構造を加味しない区域分割の分割面が、肝静脈領域MVに沿うように補正される。よって、区域分割の分割面が臨床上の区域の境界面ISに近づき、区域の分割精度が向上する。
また、処理部160は、第1の木構造における隣り合う第1の枝(例えば枝Pi)及び第2の枝(例えば枝Pi+1)を取得する機能を有してよい。処理部160は、第1の枝と第2の枝の間に位置する第2の木構造における第3の枝(例えばVi)を取得する機能を有してよい。処理部160は、第3の枝の近傍に重み付けし、第1の木構造、第2の木構造、及び重み付けに基づいて、臓器を第1の区域に分割する機能を有してよい。
これにより、医用画像処理装置100は、ボロノイ分割のための距離空間を工夫して、1度の区域分割で区域の分割精度を向上できる。
また、処理部160は、第2の木構造の少なくとも一部を指定する操作情報を取得する機能を有してよい。指定された上記一部を境界とするように、複数の第3の区域の境界面ISの位置を補正する機能を有してよい。また、医用画像処理装置100は、複数の第1の区域を表示する表示部(例えばディスプレイ130)、を備えてよい。また、第2の木構造は、静脈でよい。
これにより、ユーザは、UI120を用いて、特定の第2の木構造を指定して、この第2の木構造を基に区域分割の結果を修正できる。医用画像処理装置100は、例えば、第2の木構造の領域が所望しない区域に含まれる場合でも、指定された第2の木構造が所望する区域の境界に位置するように、区域の境界を決定できる。また、ユーザは、ディスプレイ130を確認して、第1の区域の様子を観察できる。また、医用画像処理装置100は、どの区域に属するか曖昧になり易い静脈の少なくとも一部が、区域間の境界に位置するよう区域を生成できる。
本実施形態の一態様は、臓器の区域分割を行う医用画像処理方法であって、臓器を含むボリュームデータを取得するステップと、臓器に含まれる第1の木構造を取得するステップと、臓器に含まれる第2の木構造を取得するステップと、第1の木構造及び第2の木構造に基づいて、臓器が分割された複数の第1の区域を生成するステップと、を有し、第1の木構造の枝の少なくとも一部が、複数の第1の区域の中心部を走行し、第2の木構造の枝の少なくとも一部が、複数の第1の区域間の境界に沿って走行する、医用画像処理方法でよい。
本実施形態の一態様は、上記の医用画像処理方法をコンピュータに実行させるための医用画像処理プログラムでよい。
本開示は、臓器の区域の分割精度を向上できる医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラム等に有用である。
100 医用画像処理装置
110 ポート
120 ユーザインタフェース(UI)
130 ディスプレイ
140 プロセッサ
150 メモリ
160 処理部
161 領域処理部
162 画像生成部
163 表示制御部
200 CT装置

Claims (9)

  1. 臓器の区域分割を行う医用画像処理装置であって、
    前記臓器を含むボリュームデータを取得する機能を有する取得部を備え、
    前記臓器の区域分割に関する処理を行う機能を有する領域処理部を備え、
    前記領域処理部は、
    前記臓器に含まれる第1の木構造を取得する機能を有し、
    前記臓器に含まれる第2の木構造を取得する機能を有し、
    前記第1の木構造及び前記第2の木構造に基づいて、前記臓器が分割された複数の第1の区域を生成する機能を有し、
    前記第1の木構造の枝の少なくとも一部が、前記複数の第1の区域の中心部を走行し、
    前記第2の木構造の枝の少なくとも一部が、前記複数の第1の区域間の境界に沿って走行する、
    医用画像処理装置。
  2. 前記領域処理部は、
    前記第1の木構造及び前記第2の木構造に基づいて、前記臓器を前記複数の第2の区域に分割する機能を有し、
    前記複数の第2の区域のうち前記第2の木構造に従属する区域を、前記第2の木構造の枝の少なくとも一部が区域間の境界に沿って走行するように前記従属する区域を分割し、前記第1の木構造に従属する区域に按分することによって、前記複数の第1の区域を生成する機能を有する、
    請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記領域処理部は、
    少なくとも前記第1の木構造に基づいて、前記臓器を前記複数の第3の区域に分割する機能を有し、
    前記第2の木構造に基づいて、前記複数の前記第3の区域の境界面の位置を補正して、前記複数の第1の区域を生成する機能を有する、
    請求項1に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記領域処理部は、
    前記第1の木構造における隣り合う第1の枝及び第2の枝を取得する機能を有し、
    前記第1の枝と前記第2の枝の間に位置する前記第2の木構造における第3の枝を取得する機能を有し、
    前記第3の枝の近傍に重み付けする機能を有し、
    前記第1の木構造、前記第2の木構造、及び前記重み付けに基づいて、前記臓器を前記第1の区域に分割する、
    請求項1に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記領域処理部は、
    前記第2の木構造の少なくとも一部を指定する操作情報を取得する機能を有し、
    指定された前記一部を境界とするように、前記複数の前記第3の区域の境界面の位置を補正する機能を有する、
    請求項3に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記複数の第1の区域を表示する表示部、を更に備える
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記第2の木構造は、静脈である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  8. 臓器の区域分割を行う医用画像処理方法であって、
    臓器を含むボリュームデータを取得するステップと、
    前記臓器に含まれる第1の木構造を取得するステップと、
    前記臓器に含まれる第2の木構造を取得するステップと、
    前記第1の木構造及び前記第2の木構造に基づいて、前記臓器が分割された複数の第1の区域を生成するステップと、
    を有し、
    前記第1の木構造の枝の少なくとも一部が、前記複数の第1の区域の中心部を走行し、
    前記第2の木構造の枝の少なくとも一部が、前記複数の第1の区域間の境界に沿って走行する、
    医用画像処理方法。
  9. 請求項8に記載の医用画像処理方法をコンピュータに実行させるための医用画像処理プログラム。
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