JP2020120177A - 通信端末、無線通信制御方法及び無線通信制御プログラム - Google Patents

通信端末、無線通信制御方法及び無線通信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信品質の低下を抑制することが可能な通信端末、無線通信制御方法及び無線通信制御プログラムを提供すること。【解決手段】通信端末1は、第1通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第1情報と各周波数バンドの信号強度とを取得する第1通信部11と、第2通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第2情報と各周波数バンドの信号強度とを取得する第2通信部12と、第1情報から第1周波数バンド及び第2情報から第2周波数バンドを選択する選択部13と、第1周波数バンドの第1信号強度と第2周波数バンドの第2信号強度と同時通信時の第1受信感度劣化量及び第2受信感度劣化量とに基づいて、第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすかを判定する判定部14と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、通信端末、無線通信制御方法及び無線通信制御プログラムに関する。
移動局と称される通信端末と、基地局とが通信を行う際、通信対象以外の通信装置からの電波を受信すると当該電波は通信における干渉となり得るため、通信品質を向上させるために干渉を考慮した制御が必要となる。
特許文献1には、フェムトセル基地局が、マクロセル基地局とマクロセル端末にフェムトセル基地局が与える干渉の影響を判断してスケジューリングモードを選択することが開示されている。特許文献2には、通信端末が希望局から受信した受信信号である希望データ信号から干渉レファレンス信号のレプリカ信号を除去することが開示されている。
特開2011−254389号公報 特開2013−106210号公報
ところで、現在使用されているスマートフォン等の通信端末には、複数の通信事業者(キャリア)が運用する無線通信網において通信が可能な複数の通信事業者(キャリア)対応の通信端末が含まれる。複数の通信事業者対応の通信端末において、複数の通信事業者が提供する無線通信網の通信が同時に行われると、ある通信事業者の通信が、他の通信事業者の通信の干渉となり、当該他の通信事業者の通信に影響を及ぼす。そのため、当該通信端末において、複数の通信事業者が提供する無線通信網における通信が同時に行われる場合、正常な通信が出来なくなるという問題が発生する。
具体的には、複数の通信事業者が提供する無線通信網における通信が行われると、通信端末において、受信感度が大きく劣化し、Registration(位置登録等)/Connection(RRC(Radio Resource Control)接続)が出来ない場合があり得る。もしくは、複数の通信事業者が提供する無線通信網における通信が行われると、通信端末において、Registration/Connectionが出来たとしても、受信感度が悪いため、少なくとも一方の通信事業者の通信が切断されるという問題が発生する。
上記問題は、上記通信端末において、各通信事業者が提供する無線通信網における通信に使用する周波数バンド(周波数帯)が近ければ近いほど発生する。この場合、通信端末は、いずれかの通信事業者の通信の確立が出来ず、当該通信事業者の無線通信網に対して再接続を要求するため、通信確立が完了するまでに時間がかかるという問題にもつながる。
ここで、複数の通信事業者の通信が同時に行われた場合に、ある通信事業者の通信による影響を受けないようにするための対策として、各通信事業者の通信に使用される通信回路にフィルタを挿入することが考えられる。しかしながら、互いの通信回路及び周波数帯が近い場合、フィルタで急峻に減衰させることが困難であり有効な対策とはならない。
また、別の対策として、各通信事業者の通信に使用されるアンテナを遠ざけて配置することにより、アンテナ間アイソレーションを改善することも想定される。しかしながら、通信端末の実装として、通信端末内にアンテナを設ける必要がある場合、アンテナ間アイソレーションが確保できなくなってしまう。
一方、アンテナを通信端末の外に設けた場合であっても、通信端末が小型であると、各通信事業者の通信に使用されるアンテナを配置するためのコネクタ、RF(Radio Frequency)部品、RF配線、RFケーブル等が近くなってしまう。そのため、アンテナを通信端末の外に設けた場合であっても、キャリア間のアイソレーションを確保するのが難しい。
本開示の目的は、上述した課題を解決するためになされたものであり、通信品質の低下を抑制することが可能な通信端末、無線通信制御方法及び無線通信制御プログラムを提供することである。
本開示にかかる通信端末は、
第1通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第1情報と、当該第1情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得する第1通信部と、
第2通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第2情報と、当該第2情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得する第2通信部と、
前記第1情報から第1周波数バンドを選択し、前記第2情報から第2周波数バンドを選択する選択部と、
前記第1周波数バンドの前記信号強度を示す第1信号強度と、前記第2周波数バンドの前記信号強度を示す第2信号強度と、前記第1周波数バンド及び前記第2周波数バンドによる同時通信時の前記第1通信部の第1受信感度劣化量及び前記第2通信部の第2受信感度劣化量と、に基づいて、前記第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし、かつ前記第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすかを判定する判定部と、を備える通信端末である。
本開示にかかる無線通信制御方法は、
第1通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第1情報と、当該第1情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
第2通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第2情報と、当該第2情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
前記第1情報から第1周波数バンドを選択し、前記第2情報から第2周波数バンドを選択することと、
前記第1周波数バンドの前記信号強度を示す第1信号強度と、前記第2周波数バンドの前記信号強度を示す第2信号強度と、前記第1周波数バンド及び前記第2周波数バンドによる同時通信時の前記第1信号強度に対する第1受信感度劣化量及び前記第2信号強度に対する第2受信感度劣化量と、に基づいて、前記第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし、かつ前記第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすかを判定することと、を含む無線通信制御方法である。
本開示にかかる無線通信制御プログラムは、
第1通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第1情報と、当該第1情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
第2通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第2情報と、当該第2情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
前記第1情報から第1周波数バンドを選択し、前記第2情報から第2周波数バンドを選択することと、
前記第1周波数バンドの前記信号強度を示す第1信号強度と、前記第2周波数バンドの前記信号強度を示す第2信号強度と、前記第1周波数バンド及び前記第2周波数バンドによる同時通信時の前記第1信号強度に対する第1受信感度劣化量及び前記第2信号強度に対する第2受信感度劣化量と、に基づいて、前記第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし、かつ前記第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすかを判定することと、をコンピュータに実行させる無線通信制御プログラムである。
本開示によれば、通信品質の低下を抑制することが可能な通信端末、無線通信制御方法及び無線通信制御プログラムを提供することができる。
実施の形態1にかかる通信端末の構成例を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。 2つの通信部が同時に通信を行うことにより受信感度が劣化することについて説明するための図である。 2つの通信部が同時に通信を行うことにより受信感度が劣化することについて説明するための図である。 受信感度劣化量情報テーブルの一例を示す図である。 RSRP閾値情報テーブルの一例を示す図である。 実施の形態2にかかる通信端末の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態2の変形例にかかるRSRP閾値情報テーブルの一例を示す図である。 実施の形態2の変形例にかかる受信感度劣化量情報テーブルの一例を示す図である。 本開示の各実施の形態にかかる通信端末等を実現可能な、コンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示するブロック図である。
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の記載及び図面は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、以下の各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
(実施の形態1)
図1を用いて実施の形態1について説明する。図1は、実施の形態1にかかる通信端末の構成例を示すブロック図である。通信端末1は、複数の通信事業者対応の通信端末である。通信端末1は、例えば、携帯電話端末、スマートフォン端末、タブレット型端末、モバイルルータ、パーソナルコンピュータ装置等であってもよい。通信端末1は、第1通信部11と、第2通信部12と、選択部13と、判定部14とを備える。
第1通信部11は、第1通信事業者が運用する基地局(不図示)との通信において優先使用される周波数バンドに関する第1情報を取得する。また、第1通信部11は、当該第1情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度を取得する。
周波数バンドは、周波数帯を示す情報であり、例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project) TS25.101に規定されているOperating Bandであってもよい。また、優先使用される周波数バンドは、第1通信事業者に割り当てられた周波数帯のうち、第1通信事業者が運用する無線通信網における通信において優先的に使用される周波数バンドである。
第2通信部12は、第2通信事業者が運用する基地局(不図示)との通信において優先使用される周波数バンドに関する第2情報を取得する。また、第2通信部12は、当該第2情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度を取得する。
優先使用される周波数バンドは、第2通信事業者に割り当てられた周波数帯のうち、第2通信事業者が運用する無線通信網における通信において優先的に使用される周波数バンドである。
選択部13は、第1通信部11が取得した第1情報から第1周波数バンドを選択し、第2通信部12が取得した第2情報から第2周波数バンドを選択する。選択部13は、第1通信部11及び第2通信部12が取得した各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度に基づいて、第1周波数バンド及び第2周波数バンドを選択してもよい。もしくは、選択部13は、第1通信部11及び第2通信部12が取得した各周波数バンドの優先度に基づいて、第1周波数バンド及び第2周波数バンドを選択してもよい。
判定部14は、第1周波数バンドの信号強度を示す第1信号強度と、第2周波数バンドの信号強度を示す第2信号強度と、第1周波数バンド及び第2周波数バンドによる同時通信時の受信感度劣化量とに基づいて、所望する通信品質を満たすか判定する。
具体的には、判定部14は、第1信号強度と、第2信号強度と、第1周波数バンド及び第2周波数バンドによる同時通信時の第1通信部の第1受信感度劣化量及び第2通信部の第2受信感度劣化量とに基づいて、所望する通信品質を満たすか判定する。判定部14は、第1信号強度と、第2信号強度と、第1受信感度劣化量及び第2受信感度劣化量とに基づいて、第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし、かつ第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすかを判定する。
第1受信感度劣化量は、第1通信部の受信感度劣化量であって、第1信号強度に対する受信感度劣化量である。第2受信感度劣化量は、第2通信部の受信感度劣化量であって、第2信号強度に対する受信感度劣化量である。
第1受信感度劣化量は、第2通信部12の通信が第1通信部11の通信に与える干渉量及び第2通信部12の無線信号が入力されてブロッキングが発生したことによる第1通信部11の信号レベルの劣化量を含む。ブロッキングは、第1通信部11に第2通信部12の無線信号が入力されてAMP(Amplifier)が飽和して第1通信部11の信号レベルが劣化することをいう。
第2受信感度劣化量は、第1通信部11の通信が第2通信部12の通信に与える干渉量及び第1通信部11の無線信号が入力されてブロッキングが発生したことによる第2通信部12の信号レベルの低下量を含む。
実施の形態1にかかる通信端末1は、上記構成を有するので、第1受信感度劣化量及び第2受信感度劣化量に基づいて、第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし、かつ第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすことを予め判定できる。すなわち、実施の形態1にかかる通信端末1によれば、通信を行う前に、ある通信事業者の通信が他の通信事業者の通信に与える干渉量等を含む受信感度劣化量を考慮して、所望する通信品質を満たしているか否かを予め判定することが可能となる。したがって、実施の形態1にかかる通信端末1によれば、通信品質の低下を抑制することが可能となる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、実施の形態1を詳細にした実施の形態である。
<無線通信システムの構成例>
図2を用いて、実施の形態2にかかる無線通信システム100の構成例について説明する。図2は、実施の形態2にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。図2に示すように、無線通信システム100は、通信端末20と、基地局30と、基地局40とを備える。
通信端末20は、実施の形態1にかかる通信端末1に対応する。通信端末20は、2つの通信事業者が運用する無線通信網における通信に対応する通信端末である。通信端末20は、例えば、2つの通信事業者が提供するLTE(Long Term Evolution)通信に対応する通信端末である。以降の説明では、2つの通信事業者は、LTE1及びLTE2であるとして記載する。なお、本実施の形態では、通信端末20は、通信方式がLTEに対応する通信端末として記載をするが、LTE−Advanceに対応する通信端末であってもよいし、他の通信方式に対応してもよい。また、通信端末20は、3つ以上の通信事業者が提供するLTE通信に対応する通信端末であってもよい。
基地局30は、通信事業者LTE1が運用する無線通信網に設けられた基地局であって、3GPPにおいて規定されている無線基地局である。基地局30は、例えば、LTE通信が可能であり、eNodeB又はeNBと称されてもよい。基地局30は、通信端末20が通信を行うために必要な各種情報を含む報知情報を報知する。報知情報には、LTE1に割り当てられた周波数バンド(周波数帯)のうち、通信端末20が基地局30との通信において優先的に使用する周波数バンドに関する情報が含まれる。
なお、図2において、無線通信システム100は、1つの基地局30を備える構成として記載されているが、複数の基地局30を備える構成であってもよい。つまり、通信端末20は、複数の基地局30から報知情報を受信し、LTE1が運用する無線通信網において優先的に使用される周波数バンドに関する情報を取得してもよい。
基地局40は、通信事業者LTE2が運用する無線通信網に設けられた基地局であって、3GPPにおいて規定されている無線基地局である。基地局40は、例えば、LTE通信が可能であり、eNodeB又はeNBと称されてもよい。基地局40は、通信端末20が通信を行うために必要な各種情報を含む報知情報を報知する。報知情報には、LTE2に割り当てられた周波数バンド(周波数帯)のうち、通信端末20が基地局40との通信において優先的に使用する周波数バンドに関する情報が含まれる。
なお、図2において、無線通信システム100は、1つの基地局40を備える構成として記載されているが、複数の基地局40を備える構成であってもよい。つまり、通信端末20は、複数の基地局40から報知情報を受信し、LTE2が運用する無線通信網において優先的に使用される周波数バンドに関する情報を取得してもよい。
<通信端末の構成例>
次に、図3を用いて、通信端末20の構成例について説明する。図3は、実施の形態2にかかる通信端末の構成例を示す図である。通信端末20は、通信部21と、通信部22と、制御部23と、記憶部24とを備える。
通信部21は、実施の形態1にかかる第1通信部11に対応する。通信部21は、通信事業者LTE1が運用する基地局30と接続及び通信が可能に構成されている。通信部21は、基地局30から報知される報知情報を受信し、報知情報から基地局30との通信において優先使用される周波数バンドに関する情報を取得する。通信部21は、優先バンド情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度を示すRSRP(Reference Signal Received Power)を測定して取得する。なお、以降の説明において、通信部21が受信した優先使用される周波数バンドに関する情報をLTE1優先バンド情報と称して記載することがある。
通信部21は、アンテナ部211と、無線部212とを含む。
アンテナ部211は、無線信号の送受信を行うアンテナである。アンテナ部211は、基地局30から報知される報知情報を受信する。
無線部212は、ベースバンド信号を変調し、アンテナ部211を介して変調した送信信号を基地局30に送信する。また、無線部212は、アンテナ部211が受信した受信信号をベースバンド信号に復調する。
無線部212は、アンテナ部211を介して受信した無線信号(受信信号)をベースバンド信号に復調する。無線部212は、基地局30から報知された報知情報に含まれるLTE1優先バンド情報を取得して制御部23に出力する。無線部212は、基地局30から報知された報知情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号のRSRPを測定し、測定結果を制御部23に出力する。
通信部22は、実施の形態1にかかる第2通信部12に対応する。通信部22は、通信事業者LTE2が運用する基地局40と接続及び通信が可能に構成されている。通信部22は、基地局40から報知される報知情報を受信し、報知情報から基地局40との通信において優先使用される周波数バンドに関する情報を取得する。通信部22は、優先バンド情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度を示すRSRPを測定して取得する。なお、以降の説明において、通信部22が受信した優先使用される周波数バンドに関する情報をLTE2優先バンド情報と称して記載することがある。
通信部22は、アンテナ部221と、無線部222とを含む。
アンテナ部221は、無線信号の送受信を行うアンテナである。アンテナ部221は、基地局40から報知される報知情報を受信する。
無線部222は、ベースバンド信号を変調し、アンテナ部221を介して変調した送信信号を基地局40に送信する。また、無線部222は、アンテナ部221が受信した受信信号をベースバンド信号に復調する。
無線部222は、アンテナ部221を介して受信した無線信号(受信信号)をベースバンド信号に復調する。無線部222は、基地局40から報知された報知情報に含まれるLTE2優先バンド情報を取得して制御部23に出力する。無線部222は、基地局40から報知された報知情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号のRSRPを測定し、測定結果を制御部23に出力する。
制御部23は、通信端末20の各種制御を行う制御部である。制御部23は、選択部231と、判定部232と、通信制御部233とを備える。
選択部231は、実施の形態1にかかる選択部13に対応する。選択部231は、通信部21(無線部212)が取得した各周波数バンドのRSRPに基づいてLTE1優先バンド情報に含まれる周波数バンドから周波数バンドを1つ選択する。
具体的には、選択部231は、LTE1優先バンド情報に含まれる周波数バンドのうち、選択されていない周波数バンドの中からRSRPが最も高い周波数バンドを選択する。なお、以降の説明において、LTE1優先バンド情報から選択された周波数バンドをLTE1周波数バンドとして記載することがある。
また、選択部231は、無線部222が取得した各周波数バンドのRSRPに基づいてLTE2優先バンド情報に含まれる周波数バンドから周波数バンドを1つ選択する。
具体的には、選択部231は、LTE2優先バンド情報に含まれる周波数バンドのうち、選択されていない周波数バンドの中からRSRPが最も高い周波数バンドを選択する。なお、以降の説明において、LTE2優先バンド情報から選択された周波数バンドをLTE2周波数バンドとして記載することがある。
判定部232は、実施の形態1にかかる判定部14に対応する。判定部232は、受信感度劣化量情報テーブルT1に基づいて、LTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドによる同時通信時の通信部21及び通信部22のそれぞれの受信感度劣化量を決定する。受信感度劣化量情報テーブルT1は、後述する記憶部24に記憶される情報であって、通信部21が測定したRSRPに対する受信感度劣化量と、通信部22が測定したRSRPに対する受信感度劣化量とを決定するための情報である。
ここで、図3〜図5を用いて、通信部21及び通信部22が同時に通信を行うことにより受信感度が劣化することについて説明し、受信感度劣化量情報テーブルT1について説明する。図3及び図4は、2つの通信部が同時に通信を行うことにより受信感度が劣化することについて説明するための図である。
まず、図3について説明する。図3は、通信部21の信号レベルとノイズレベルの関係を示す図であり、図3の縦軸はレベル[dBm]を示している。なお、図3は、通信部22においても同様の特性となるため説明を割愛する。
実線は、通信部21の受信信号の信号レベル(信号強度)を示しており、三点鎖線は、通信部22が動作していない場合(OFF時)の通信部21のノイズレベルを示している。信号レベルとノイズレベルとの差分は、S/N比(SINR:Signal to Interference plus Noise power Ratio)である。
点線は、通信部22が動作している場合(ON時)の通信部21のノイズレベルを示しており、通信部22が動作していない場合と比較すると、通信部21のノイズレベルが上昇する。つまり、通信部21は、通信部22が動作すると、通信部22の信号が干渉となり、通信部21のノイズレベルが上昇する。ノイズレベルが上昇すると、信号レベルとの差分は小さくなるのでS/N比は低下する。このように、通信部21と通信部22とが同時に通信を行うと、通信部22における通信が、通信部21における通信に対する干渉となり、通信部21の受信感度が劣化する。
次に、図4について説明する。図4は、通信部21の信号レベルとノイズレベルの関係を示す図であり、図4の縦軸はレベル[dBm]を示している。なお、図4は、通信部22においても同様の特性となるため説明を割愛する。
実線は、通信部22が動作していない場合(OFF時)の通信部21の受信信号の信号レベル(信号強度)を示しており、点線は、通信部22が動作している場合(OFF時)の通信部21の受信信号の信号レベル(信号強度)を示している。また、三点鎖線は、通信部21のノイズレベルを示している。図3と同様に、信号レベルとノイズレベルとの差分は、S/N比(SINR)である。
通信部21の信号レベルは、通信部22が動作すると(通信部22がONとなると)、通信部22の無線信号によりブロッキングが発生するため低下する。ブロッキングは、通信部21に通信部22の無線信号が入力されてAMPが飽和して通信部21の信号レベルが劣化することをいう。
信号レベルが低下すると、ノイズレベルとの差分は小さくなるのでS/N比は低下する。このように、通信部21と通信部22とが同時に通信を行うと、通信部22の無線信号によりブロッキングが発生して通信部21における信号レベルが低下し、通信部21の受信感度が劣化する。
そこで、本実施の形態では、図3及び図4により説明した、通信部21及び通信部22が同時に通信を行うことにより劣化する受信感度の値の両方を含む受信感度の劣化量を予め測定して受信感度劣化量情報テーブルT1に登録しておく。そして、判定部232は、受信感度劣化量情報テーブルT1に基づいて、通信部21及び通信部22のそれぞれの受信感度劣化量を決定する。
次に、図5を用いて、受信感度劣化量情報テーブルT1の一例について説明する。図5は、受信感度劣化量情報テーブルの一例を示す図である。受信感度劣化量情報テーブルT1は、通信部21及び通信部22が同時に通信を行った場合の通信部21及び通信部22のそれぞれの受信感度劣化量が登録されたテーブルである。
受信感度劣化量情報テーブルT1には、左から順に、バンド(LTE1)、RSRP(LTE1)、バンド(LTE2)、RSRP(LTE2)、劣化量(LTE1)、劣化量(LTE2)が設定される。
バンド(LTE1)には、LTE1優先バンド情報に設定され得る候補となる周波数バンドが設定される。
RSRP(LTE1)には、LTE1優先バンド情報に設定され得る候補となる各周波数バンドについて、通信部21及び通信部22の受信感度劣化量を決定するための条件となるRSRPが設定される。本実施の形態では、RSRP(LTE1)には、条件となるRSRPは所定の範囲を含むように設定される。
バンド(LTE2)には、LTE2優先バンド情報に設定され得る候補となる周波数バンドが設定される。
RSRP(LTE2)には、LTE2優先バンド情報に設定され得る候補となる各周波数バンドについて、通信部21及び通信部22の受信感度劣化量を決定するための条件となるRSRPが設定される。本実施の形態では、RSRP(LTE2)には、条件となるRSRPは所定の範囲を含むように設定される。
劣化量(LTE1)には、通信部21及び通信部22による同時通信が行われた場合の通信部21の受信感度劣化量が設定される。換言すると、劣化量(LTE1)には、LTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドによる同時通信を行った場合の通信部21の受信感度劣化量が設定される。通信部21の受信感度劣化量は、LTE1周波数バンドと、当該周波数バンドのRSRPと、LTE2周波数バンドと、当該周波数バンドのRSRPとの組み合わせにより決定される。
劣化量(LTE2)には、通信部21及び通信部22による同時通信が行われた場合の通信部22の受信感度劣化量が設定される。換言すると、劣化量(LTE2)には、LTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドによる同時通信を行った場合の通信部22の受信感度劣化量が設定される。通信部22の受信感度劣化量は、LTE1周波数バンドと、当該周波数バンドのRSRPと、LTE2周波数バンドと、当該周波数バンドのRSRPとの組み合わせにより決定される。
例えば、選択部231がLTE1周波数バンドとして周波数バンドAを選択して、周波数バンドAのRSRPが△△〜□□の間のX[dBm]であったとする。また、選択部231がLTE2周波数バンドとして周波数バンドbを選択して、周波数バンドbのRSRPが▲▲〜■■の間のY[dBm]であったとする。この場合、判定部232は、通信部21の受信感度劣化量をBF[dB]と決定し、通信部22の受信感度劣化量をbf[dB]と決定する。
図2に戻り、判定部232の構成例の説明を続ける。判定部232は、通信部21の受信感度劣化量を決定すると、選択部231がLTE1優先バンド情報から選択したLTE1周波数バンドのRSRPを、決定した通信部21の受信感度劣化量に基づいて補正する。また、判定部232は、通信部22の受信感度劣化量を決定すると、選択部231がLTE2優先バンド情報から選択したLTE2周波数バンドのRSRPを、決定した通信部22の受信感度劣化量に基づいて補正する。
LTE1周波数バンドとして選択した周波数バンドAについて、補正後のRSRPを「LTE1BandA受信品質(RSRP)」とすると、判定部232は、以下の式(1)を用いて、周波数バンドAのRSRPを補正する。
LTE1BandA受信品質(RSRP)=X−BF …(1)
LTE2周波数バンドとして選択した周波数バンドbについて、補正後のRSRPを「LTE2Bandb受信品質(RSRP)」とすると、判定部232は、以下の式(2)を用いて、周波数バンドbのRSRPを補正する。
LTE2Bandb受信品質(RSRP)=Y−bf …(2)
そして、判定部232は、LTE1周波数バンドによる通信が予め登録された通信品質(LTE1用通信品質)を満たし、かつLTE2周波数バンドによる通信が予め登録された通信品質(LTE2用通信品質)を満たすかを判定する。
具体的には、判定部232は、RSRP閾値情報テーブルT2を用いて、式(1)により算出された補正後のRSRPが予め登録された閾値以上であり、かつ式(2)により算出された補正後のRSRPが予め登録された閾値以上であるかを判定する。
判定部232は、式(1)により算出された補正後のRSRPが予め登録された閾値(LTE1用RSRP閾値)以上である場合、LTE1周波数バンドによる通信が予め登録された通信品質(LTE1用通信品質)を満たすと判定する。
判定部232は、式(2)により算出された補正後のRSRPが予め登録された閾値(LTE2用RSRP閾値)以上である場合、LTE2周波数バンドによる通信が予め登録された通信品質(LTE2用通信品質)を満たすと判定する。
ここで、図6を用いて、RSRP閾値情報テーブルT2の一例について説明する。図6は、RSRP閾値情報テーブルの一例を示す図である。RSRP閾値情報テーブルT2は、選択部231が選択した周波数バンドによる通信が、安定した通信であるか否かを判定するためのRSRP閾値が設定されたテーブルである。RSRP閾値情報テーブルT2は、LTE1用通信品質を満たすか否かを判定するためのRSRP閾値(LTE1用RSRP閾値)及びLTE2用通信品質を満たすか否かを判定するためのRSRP閾値(LTE2用RSRP閾値)が設定されたテーブルである。
RSRP閾値情報テーブルT2には、左から順に、通信事業者、バンド、RSRP閾値が設定される。
通信事業者には、RSRP閾値を求める通信事業者が設定され、LTE1又はLTE2が設定される。LTE1が設定された場合、RSRP閾値情報テーブルの当該行のRSRP閾値は、LTE1用RSRP閾値であることを示している。LTE2が設定された場合、RSRP閾値情報テーブルの当該行のRSRP閾値は、LTE2用RSRP閾値であることを示している。
バンドには、LTE1優先バンド情報及びLTE2優先バンド情報に設定され得る各周波数バンドが設定される。例えば、RSRP閾値情報テーブルT2において、通信事業者にLTE1が設定され、バンドにAが設定された行のRSRP閾値は、LTE1用RSRP閾値であって、周波数バンドAのRSRP閾値が設定されることを示している。
RSRP閾値には、安定した通信であるか否かを判定するためのRSRPの閾値が設定される。通信事業者がLTE1である場合、LTE1用RSRP閾値であり、通信事業者がLTE2である場合、LTE2用RSRP閾値である。RSRP閾値は、通信事業者と、周波数バンドとの組み合わせにより決定される閾値である。
判定部232は、式(1)及び式(2)により算出した補正後のRSRPがRSRP閾値情報テーブルT2に設定された閾値以上であるか否かを判定する。
例えば、選択部231がLTE1周波数バンドとして周波数バンドAを選択し、LTE2周波数バンドとして周波数バンドbを選択したとする。LTE1BandA受信品質(RSRP)がX−BFであり、LTE2Bandb受信品質(RSRP)がY−bfであったとする。
判定部232は、RSRP閾値情報テーブルT2から、通信事業者がLTE1、バンドがAとして設定されている行のRSRP閾値を取得する。判定部232は、X−BFが取得したRSRP(−127dBm)以上であるか否かを判定する。
判定部232は、RSRP閾値情報テーブルT2から、通信事業者がLTE2、バンドがbとして設定されている行のRSRP閾値を取得する。判定部232は、Y−bfが、取得したRSRP(−124dBm)以上であるか否かを判定する。
X−BFが−127dBm以上である場合、判定部232は、LTE1周波数バンドによる通信が予め登録された通信品質(LTE1用通信品質)を満たすと判定する。Y−bfが−124dBm以上である場合、判定部232は、LTE2周波数バンドによる通信が予め登録された通信品質(LTE2用通信品質)を満たすと判定する。
一方、X−BFが−127dBm未満である場合、判定部232は、LTE1周波数バンドによる通信が予め登録された通信品質(LTE1用通信品質)を満たさないと判定する。Y−bfが−124dBm未満である場合、判定部232は、LTE2周波数バンドによる通信が予め登録された通信品質(LTE2用通信品質)を満たさないと判定する。
判定部232は、LTE1周波数バンドによる通信がLTE1用通信品質を満たさないと判定した場合、選択部231に、既に選択された周波数バンドと異なる周波数バンドを選択させる。つまり、選択部231は、LTE1周波数バンドによる通信がLTE1用通信品質を満たさない場合、LTE1優先バンド情報から、既に選択された周波数バンドと異なる周波数バンドをLTE1周波数バンドとして選択する。
判定部232は、LTE2周波数バンドによる通信がLTE2用通信品質を満たさないと判定した場合、選択部231に、既に選択された周波数バンドと異なる周波数バンドを選択させる。つまり、選択部231は、LTE2周波数バンドによる通信がLTE2用通信品質を満たさない場合、LTE2優先バンド情報から、既に選択された周波数バンドと異なる周波数バンドをLTE2周波数バンドとして選択する。
選択部231は、LTE1優先バンド情報から選択された周波数バンドによる通信がLTE1用通信品質を満たし、かつLTE2優先バンド情報から選択された周波数バンドによる通信がLTE2用通信品質を満たすまで周波数バンドの選択を繰り返す。
通信制御部233は、LTE1周波数バンドによる通信がLTE1用通信品質を満たし、かつLTE2周波数バンドによる通信がLTE2用通信品質を満たした場合、LTE1周波数バンドを通信部21に設定し、LTE2周波数バンドを通信部22に設定する。つまり、通信制御部233は、LTE1周波数バンドによる通信がLTE1用通信品質を満たし、かつLTE2周波数バンドによる通信がLTE2用通信品質を満たした場合、LTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドによる通信を行うように制御する。
記憶部24は、受信感度劣化量情報テーブルT1及びRSRP閾値情報テーブルT2を記憶する。また、記憶部24は、通信端末20が動作するために必要な各種設定情報を記憶する。
<通信端末の動作例>
次に、図7を用いて、通信端末20の動作例について説明する。図7は、実施の形態2にかかる通信端末の動作例を示すフローチャートである。
通信端末20が起動するか又はセルリセレクション(セル再選択)が実行されると(ステップS101)、通信端末20は、ステップS102以降の動作を実行する。セルリセレクションは、現在接続しているセルから異なるセルを選択するための動作である。
次に、通信部21は通信事業者1が運用する基地局30より報知情報を受信し、通信部22は通信事業者2が運用する基地局40より報知情報を受信する(ステップS102)。
通信部21(無線部212)は、基地局30から受信した報知情報に含まれるLTE1優先バンド情報を取得すると共に、LTE1優先バンド情報に含まれる各周波数バンドにより送信される無線信号のRSRPを測定して取得する。無線部212は、取得したLTE1優先バンド情報及びLTE1優先バンド情報に含まれる各周波数バンドのRSRPを制御部23に出力する。
通信部22(無線部222)は、基地局40から受信した報知情報に含まれるLTE2優先バンド情報を取得すると共に、LTE2優先バンド情報に含まれる各周波数バンドにより送信される無線信号のRSRPを測定して取得する。無線部222は、取得したLTE1優先バンド情報及びLTE1優先バンド情報に含まれる各周波数バンドのRSRPを制御部23に出力する。
次に、選択部231は、各周波数バンドのRSRPに基づいて、LTE1優先バンド情報及びLTE2優先バンド情報のそれぞれから周波数バンドを1つ選択する(ステップS103)。
具体的には、選択部231は、LTE1優先バンド情報に含まれる周波数バンドのうち、RSRPが最も大きい値である周波数バンドをLTE1周波数バンドとして選択する。選択部231は、LTE2優先バンド情報に含まれる周波数バンドのうち、RSRPが最も大きい値である周波数バンドをLTE2周波数バンドとして選択する。
なお、LTE1優先バンド情報及びLTE2優先バンド情報のそれぞれに含まれる周波数バンドが1つのみであることも想定される。そのため、選択部231は、LTE1優先バンド情報及びLTE2優先バンド情報のそれぞれに対して、複数の周波数バンドを含むかを確認し、複数の周波数バンドを含む場合に、RSRPに基づいて周波数バンドを選択するようにしてもよい。
次に、判定部232は、LTE1優先バンド情報及びLTE2優先バンド情報のそれぞれから選択された周波数バンドによる同時通信を行った場合の通信部21及び通信部22の受信感度劣化量を取得(決定)する(ステップS104)。
具体的には、判定部232は、受信感度劣化量情報テーブルT1と、選択されたLTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンド及び当該周波数バンドのRSRPとを用いて通信部21及び通信部22の受信感度劣化量を決定する。
次に、判定部232は、ステップS104において取得した通信部21及び通信部22の受信感度劣化量に基づいて、選択された周波数バンドのRSRPを補正する(ステップS105)。
具体的には、判定部232は、LTE1周波数バンドのRSRPと、取得した通信部21の受信感度劣化量と、式(1)とを用いて、LTE1周波数バンドのRSRPを補正する。判定部232は、LTE2周波数バンドのRSRPと、取得した通信部22の受信感度劣化量と、式(2)とを用いて、LTE2周波数バンドのRSRPを補正する。
次に、判定部232は、ステップS105において補正したRSRPが、予め登録されたRSRP閾値以上であるかを判定する(ステップS106)。具体的には、判定部232は、LTE1周波数バンドに対して、補正したRSPRが、RSRP閾値情報テーブルT2の通信事業者がLTE1であり、選択された周波数バンドに対応するRSRP閾値(LTE1用RSRP閾値)以上であるかを判定する。さらに、判定部232は、LTE2周波数バンドに対して、補正したRSPRが、RSRP閾値情報テーブルT2の通信事業者がLTE2であり、選択された周波数バンドに対応するRSRP閾値(LTE2用RSRP閾値)以上であるかを判定する。
LTE1周波数バンドの補正したRSRPがRSRP閾値(LTE1用RSRP閾値)以上かつLTE2周波数バンドの補正したRSRPがRSRP閾値(LTE2用RSRP閾値)以上である場合(ステップS106のYES)、ステップS108に進む。
一方、LTE1周波数バンドの補正したRSRP及びLTE2周波数バンドの補正したRSRPの少なくとも一方が、RSRP閾値未満である場合(ステップS106のNO)、ステップS107に進む。
ステップS107において、補正したRSRPがRSRP閾値未満となった周波数バンドについて、選択部231は、周波数バンドを変更し(ステップS107)、ステップS104に戻り処理を継続する。
LTE1周波数バンドの補正したRSRPがRSRP閾値(LTE1用RSRP閾値)未満である場合、選択部231は、LTE1優先バンド情報において既に選択された周波数バンドを除いた周波数バンドの中からRSPRが最も高い周波数バンドを選択する。換言すると、選択部231は、既に選択された周波数バンドと異なる周波数バンドをLTE1周波数バンドとしてLTE1優先バンド情報から選択する。
LTE2周波数バンドの補正したRSRPがRSRP閾値(LTE2用RSRP閾値)未満である場合、選択部231は、LTE2優先バンド情報において既に選択された周波数バンドを除いた周波数バンドの中からRSPRが最も高い周波数バンドを選択する。換言すると、選択部231は、既に選択された周波数バンドと異なる周波数バンドをLTE2周波数バンドとしてLTE2優先バンド情報から選択する。
判定部232がLTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドによる同時通信を行った場合に安定して通信することは出来ないと判断した場合、選択部231は、次に優先される周波数バンドを選択する。そして、選択部231及び判定部232は、LTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドによる同時通信を行ったとしても安定した通信が可能であると判定される周波数バンドの組み合わせが見つかるまで、ステップS104〜S107を繰り返す。
ステップS108において、通信制御部233は、現在選択している周波数バンドを通信部21及び通信部22に設定して、レジストレーション(位置登録等)を行い、待ち受け状態とし(ステップS108)、処理を終了する。つまり、通信制御部233は、LTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドによる同時通信を行ったとしても安定した通信が可能であると判定される周波数バンドの組み合わせが見つかったところで、現在選択している周波数バンドによる通信を行う。通信端末20は、LTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドによる同時通信を開始し、安定した通信を実現する。
以上説明したように、通信部21は、LTE1優先バンド情報と、LTE1優先バンド情報に含まれる各周波数バンドのRSRPとを取得する。通信部22は、LTE2優先バンド情報と、LTE2優先バンド情報に含まれる各周波数バンドのRSRPとを取得する。選択部231は、LTE1優先バンド情報及びLTE2優先バンド情報のそれぞれから周波数バンドを選択する。判定部232は、選択された周波数バンドによる同時通信を行った場合の通信部21及び通信部22の受信感度劣化量を決定し、選択された周波数バンドのRSRPを補正する。そして、判定部232は、補正したRSRPとRSRP閾値とを比較することにより、選択された周波数バンドによる通信が予め登録された通信品質を満たすか否かを予め判定する。すなわち、通信端末20によれば、通信を行う前に、ある通信事業者の通信が他の通信事業者の通信に与える干渉量等を含む受信感度劣化量を考慮して、所望する通信品質を満たしているか否かを予め判定することが可能となる。したがって、実施の形態2にかかる通信端末20によれば、通信品質の低下を抑制することが可能となる。
また、選択部231及び判定部232は、選択された周波数バンドによる通信が所望する通信品質を満たさない場合、所望する通信品質を満たすまで異なる周波数バンドの組み合わせを選択する。つまり、通信端末20は、LTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドの両方が所望する通信品質を満たすまで通信を行わない。そのため、通信端末20によれば、いずれかの通信事業者の通信の確立が出来ず、当該通信事業者の無線通信網に対して再接続を要求することを抑制するように動作可能となる。したがって、実施の形態2にかかる通信端末20によれば、通信確立が完了するまでに時間を短縮することが可能となる。
(変形例)
上述した実施の形態2において、以下のように変形を施してもよい。
<1>実施の形態2では、選択部231は、各周波数バンドのRSRPに基づいて、LTE1優先バンド情報からLTE1周波数バンドを選択し、LTE2優先バンド情報からLTE2周波数バンドを選択することで説明した。しかしながらこれに限られず、選択部231は、各周波数バンドに対して設定された優先度に基づいて、LTE1優先バンド情報からLTE1周波数バンドを選択し、LTE2優先バンド情報からLTE2周波数バンドを選択するようにしてもよい。
この場合、記憶部24は、LTE1優先バンド情報に設定され得る各周波数バンドの優先度を予め記憶し、LTE2優先バンド情報に設定され得る各周波数バンドの優先度を予め記憶してもよい。そして、選択部231は、記憶部24に記憶された各周波数バンドの優先度に基づいて、LTE1優先バンド情報からLTE1周波数バンドを選択し、LTE2優先バンド情報からLTE2周波数バンドを選択するようにしてもよい。
もしくは、基地局30がLTE1優先バンド情報に各周波数バンドの優先度を含めるようにし、基地局40がLTE2優先バンド情報に各周波数バンドの優先度を含めるようにしてもよい。そして、選択部231は、LTE1優先バンド情報に含まれる各周波数バンドの優先度に基づいて、LTE1優先バンド情報からLTE1周波数バンドを選択してもよい。また、選択部231は、LTE2優先バンド情報に含まれる各周波数バンドの優先度に基づいて、LTE2優先バンド情報からLTE2周波数バンドを選択してもよい。
<2>実施の形態2では、記憶部24は、受信感度劣化量情報テーブルT1を記憶し、判定部232は、受信感度劣化量情報テーブルT1を用いて通信部21及び通信部22の受信感度劣化量を決定した。しかしながらこれに限定されず、受信感度劣化量情報テーブルT1に設定された受信感度劣化量がRSRP閾値に予め反映させるようにしてもよい。このようにしても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
この場合、記憶部24は、受信感度劣化量情報テーブルT1を記憶しなくてよい。判定部232は、上述した式(1)及び式(2)の計算を省略することができる。また、RSRP閾値情報テーブルに設定されるRSRP閾値は、実施の形態2において用いた各RSRP閾値に受信感度劣化量情報テーブルT1に設定された受信感度劣化量が加算された値となる。
ここで、図8を用いて、本変形例にかかるRSRP閾値情報テーブルT3の一例について説明する。図8は、実施の形態2の変形例にかかるRSRP閾値情報テーブルの一例を示す図である。
図8に示すように、本変形例にかかるRSRP閾値情報テーブルT3は、左から順に、通信事業者、バンド、同時通信状況、RSRP閾値が設定される。
通信事業者には、RSRP閾値を求める通信事業者が設定され、LTE1又はLTE2が設定される。LTE1が設定された場合、RSRP閾値情報テーブルの当該行のRSRP閾値は、LTE1用RSRP閾値であることを示している。LTE2が設定された場合、RSRP閾値情報テーブルの当該行のRSRP閾値は、LTE2用RSRP閾値であることを示している。
バンドには、LTE1優先バンド情報及びLTE2優先バンド情報に設定され得る各周波数バンドが設定される。例えば、RSRP閾値情報テーブルT3において、通信事業者にLTE1が設定され、バンドにAが設定された行のRSRP閾値は、LTE1用RSRP閾値であって、周波数バンドAのRSRP閾値が設定されることを示している。
同時通信条件には、RSRP閾値を決定するための同時通信条件が設定される。例えば、LTE1周波数バンドがA、LTE2周波数バンドがbのLTE1用RSRP閾値を決定したい場合、通信事業者にLTE1が設定され、同時通信条件にLTE2 バンドbが設定された行のRSRP閾値がLTE1用RSRP閾値であることを示す。
RSRP閾値には、安定した通信であるか否かを判定するためのRSRPの閾値が設定される。上述したように、RSRP閾値情報テーブルT3のRSRP閾値には、受信感度劣化量情報テーブルT1に設定された受信感度劣化量が反映された値となる。
<3>上述した実施の形態2では、通信部21及び通信部22の受信感度劣化量は、LTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドに加えて、それぞれのRSRPを組み合わせて決定された値として受信感度劣化量情報テーブルT1に設定された。しかしながらこれに限定されず、通信部21及び通信部22の受信感度劣化量は、RSRPを用いずに決定されるようにしてもよい。すなわち、通信部21及び通信部22の受信感度劣化量は、LTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドの組み合わせにより決定された値が受信感度劣化量情報テーブルに設定されてもよい。このようにしても、実施の形態2と同様の効果を有することができる。また、このようにすれば、記憶部24が必要とする記憶領域の容量を削減することが可能となる。
ここで、図9を用いて、本変形例にかかる受信感度劣化量情報テーブルT4の一例について説明する。図9は、実施の形態2の変形例にかかる受信感度劣化量情報テーブルの一例を示す図である。
図9に示すように、本変形例にかかる受信感度劣化量情報テーブルT4は、実施の形態2にかかる受信感度劣化量情報テーブルT1のRSRP(LTE1)及びRSRP(LTE2)の列がないテーブルである。本変形例にかかる受信感度劣化量情報テーブルT4は、劣化量(LTE1)及び劣化量(LTE2)に設定される値が受信感度劣化量情報テーブルT1の劣化量(LTE1)及び劣化量(LTE2)と異なる。なお、受信感度劣化量情報テーブルT4に設定される情報は、受信感度劣化量情報テーブルT1と同様であるため説明を割愛する。
<4>上述した実施の形態2において、上述した変形例2及び変形例3を組み合わせた変形例としてもよい。すなわち、変形例3のように通信部21及び通信部22の受信感度劣化量は、LTE1周波数バンド及びLTE2周波数バンドの組み合わせにより決定される。そして、記憶部24は、受信感度劣化量情報テーブルを保持せず、決定される通信部21及び通信部22の受信感度劣化量が、RSRP閾値情報テーブルT3のRSRP閾値に反映された値となる。このようにしても、実施の形態2と同様の効果を有することができる。また、このようにすれば、記憶部24が必要とする記憶領域の容量を削減することが可能となる。
(他の実施の形態)
上述した実施の形態において説明した通信端末1及び20(以下、通信端末1等と称する)は、次のようなハードウェア構成を有していてもよい。図10は、本開示の各実施の形態にかかる通信端末等を実現可能な、コンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図10を参照すると、通信端末1等は、複数のアンテナ1201−1〜1201−N、ネットワーク・インターフェース1202、プロセッサ1203及びメモリ1204を含む。複数のアンテナ1201−1〜1201−N及びネットワーク・インターフェース1202は、他の無線通信装置と通信するために使用される。ネットワーク・インターフェース1202は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 802.11 series、IEEE 802.3 series等、及び上述した無線通信方式に準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1203は、メモリ1204からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてフローチャートを用いて説明された通信端末1等の処理を行う。プロセッサ1203は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ1203は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1204は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1204は、プロセッサ1203から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1203は、図示されていないI/Oインターフェースを介してメモリ1204にアクセスしてもよい。
図10の例では、メモリ1204は、ソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。プロセッサ1203は、これらのソフトウェアモジュール群をメモリ1204から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明された通信端末1等の処理を行うことができる。
図10を用いて説明したように、通信端末1等が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1または複数のプログラムを実行する。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/Wを含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施の形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第1情報と、当該第1情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得する第1通信部と、
第2通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第2情報と、当該第2情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得する第2通信部と、
前記第1情報から第1周波数バンドを選択し、前記第2情報から第2周波数バンドを選択する選択部と、
前記第1周波数バンドの前記信号強度を示す第1信号強度と、前記第2周波数バンドの前記信号強度を示す第2信号強度と、前記第1周波数バンド及び前記第2周波数バンドによる同時通信時の前記第1通信部の第1受信感度劣化量及び前記第2通信部の第2受信感度劣化量と、に基づいて、前記第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし、かつ前記第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすかを判定する判定部と、を備える通信端末。
(付記2)
前記選択部は、前記第1周波数バンドによる通信が前記第1通信品質を満たさない場合、前記選択された周波数バンドと異なる周波数バンドを前記第1周波数バンドとして選択し、前記第2周波数バンドによる通信が前記第2通信品質を満たさない場合、前記選択された周波数バンドと異なる周波数バンドを前記第2周波数バンドとして選択する、付記1に記載の通信端末。
(付記3)
前記判定部は、前記第1信号強度を前記第1受信感度劣化量に基づいて補正し、前記補正された第1信号強度が第1閾値以上である場合、前記第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たすと判定し、前記第2信号強度を前記第2受信感度劣化量に基づいて補正し、前記補正された第2信号強度が第2閾値以上である場合、前記第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすと判定する、付記1又は2に記載の通信端末。
(付記4)
前記判定部は、前記第1信号強度が前記第1受信感度劣化量に応じて設定された第1閾値以上である場合、前記第1周波数バンドによる通信が前記第1通信品質を満たすと判定し、前記第2信号強度が前記第2受信感度劣化量に応じて設定された第2閾値以上である場合、前記第2周波数バンドによる通信が前記第2通信品質を満たすと判定する、付記1又は2に記載の通信端末。
(付記5)
前記第1受信感度劣化量及び前記第2受信感度劣化量は、前記第1周波数バンド及び前記第2周波数バンドの組み合わせにより決定される、付記3又は4に記載の通信端末。
(付記6)
前記第1受信感度劣化量及び前記第2受信感度劣化量は、前記第1周波数バンド、前記第1信号強度、前記第2周波数バンド及び前記第2信号強度の組み合わせにより決定される、付記3〜5のいずれか1項に記載の通信端末。
(付記7)
前記第1通信部は、前記第1通信事業者が運用する基地局から報知される報知情報から前記第1情報を取得し、
前記第2通信部は、前記第2通信事業者が運用する基地局から報知される報知情報から前記第2情報を取得する、付記1〜6のいずれか1項に記載の通信端末。
(付記8)
前記選択部は、前記第1情報に含まれる周波数バンドの前記信号強度に基づいて、前記第1周波数バンドを選択し、前記第2情報に含まれる周波数バンドの前記信号強度に基づいて、前記第2周波数バンドを選択する、付記1〜7のいずれか1項に記載の通信端末。
(付記9)
前記選択部は、前記第1情報に含まれる周波数バンドの優先度に基づいて、前記第1周波数バンドを選択し、前記第2情報に含まれる周波数バンドの優先度に基づいて、前記第2周波数バンドを選択する、付記1〜7のいずれか1項に記載の通信端末。
(付記10)
第1通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第1情報と、当該第1情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
第2通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第2情報と、当該第2情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
前記第1情報から第1周波数バンドを選択し、前記第2情報から第2周波数バンドを選択することと、
前記第1周波数バンドの前記信号強度を示す第1信号強度と、前記第2周波数バンドの前記信号強度を示す第2信号強度と、前記第1周波数バンド及び前記第2周波数バンドによる同時通信時の前記第1信号強度に対する第1受信感度劣化量及び前記第2信号強度に対する第2受信感度劣化量と、に基づいて、前記第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし、かつ前記第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすかを判定することと、を含む無線通信制御方法。
(付記11)
第1通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第1情報と、当該第1情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
第2通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第2情報と、当該第2情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
前記第1情報から第1周波数バンドを選択し、前記第2情報から第2周波数バンドを選択することと、
前記第1周波数バンドの前記信号強度を示す第1信号強度と、前記第2周波数バンドの前記信号強度を示す第2信号強度と、前記第1周波数バンド及び前記第2周波数バンドによる同時通信時の前記第1信号強度に対する第1受信感度劣化量及び前記第2信号強度に対する第2受信感度劣化量と、に基づいて、前記第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし、かつ前記第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすかを判定することと、をコンピュータに実行させる無線通信制御プログラム。
1、20 通信端末
11 第1通信部
12 第2通信部
13、231 選択部
14、232 判定部
21、22 通信部
23 制御部
24 記憶部
30、40 基地局
100 無線通信システム
211、221 アンテナ部
212、222 無線部
233 通信制御部

Claims (10)

  1. 第1通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第1情報と、当該第1情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得する第1通信部と、
    第2通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第2情報と、当該第2情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得する第2通信部と、
    前記第1情報から第1周波数バンドを選択し、前記第2情報から第2周波数バンドを選択する選択部と、
    前記第1周波数バンドの前記信号強度を示す第1信号強度と、前記第2周波数バンドの前記信号強度を示す第2信号強度と、前記第1周波数バンド及び前記第2周波数バンドによる同時通信時の前記第1通信部の第1受信感度劣化量及び前記第2通信部の第2受信感度劣化量と、に基づいて、前記第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし、かつ前記第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすかを判定する判定部と、を備える通信端末。
  2. 前記選択部は、前記第1周波数バンドによる通信が前記第1通信品質を満たさない場合、前記選択された周波数バンドと異なる周波数バンドを前記第1周波数バンドとして選択し、前記第2周波数バンドによる通信が前記第2通信品質を満たさない場合、前記選択された周波数バンドと異なる周波数バンドを前記第2周波数バンドとして選択する、請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記判定部は、前記第1信号強度を前記第1受信感度劣化量に基づいて補正し、前記補正された第1信号強度が第1閾値以上である場合、前記第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たすと判定し、前記第2信号強度を前記第2受信感度劣化量に基づいて補正し、前記補正された第2信号強度が第2閾値以上である場合、前記第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすと判定する、請求項1又は2に記載の通信端末。
  4. 前記判定部は、前記第1信号強度が前記第1受信感度劣化量に応じて設定された第1閾値以上である場合、前記第1周波数バンドによる通信が前記第1通信品質を満たすと判定し、前記第2信号強度が前記第2受信感度劣化量に応じて設定された第2閾値以上である場合、前記第2周波数バンドによる通信が前記第2通信品質を満たすと判定する、請求項1又は2に記載の通信端末。
  5. 前記第1受信感度劣化量及び前記第2受信感度劣化量は、前記第1周波数バンド及び前記第2周波数バンドの組み合わせにより決定される、請求項3又は4に記載の通信端末。
  6. 前記第1受信感度劣化量及び前記第2受信感度劣化量は、前記第1周波数バンド、前記第1信号強度、前記第2周波数バンド及び前記第2信号強度の組み合わせにより決定される、請求項3〜5のいずれか1項に記載の通信端末。
  7. 前記第1通信部は、前記第1通信事業者が運用する基地局から報知される報知情報から前記第1情報を取得し、
    前記第2通信部は、前記第2通信事業者が運用する基地局から報知される報知情報から前記第2情報を取得する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の通信端末。
  8. 前記選択部は、前記第1情報に含まれる周波数バンドの前記信号強度に基づいて、前記第1周波数バンドを選択し、前記第2情報に含まれる周波数バンドの前記信号強度に基づいて、前記第2周波数バンドを選択する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の通信端末。
  9. 第1通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第1情報と、当該第1情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
    第2通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第2情報と、当該第2情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
    前記第1情報から第1周波数バンドを選択し、前記第2情報から第2周波数バンドを選択することと、
    前記第1周波数バンドの前記信号強度を示す第1信号強度と、前記第2周波数バンドの前記信号強度を示す第2信号強度と、前記第1周波数バンド及び前記第2周波数バンドによる同時通信時の前記第1信号強度に対する第1受信感度劣化量及び前記第2信号強度に対する第2受信感度劣化量と、に基づいて、前記第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし、かつ前記第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすかを判定することと、を含む無線通信制御方法。
  10. 第1通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第1情報と、当該第1情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
    第2通信事業者が運用する基地局との通信において優先使用される周波数バンドに関する第2情報と、当該第2情報に含まれる各周波数バンドにより送信された無線信号の信号強度と、を取得することと、
    前記第1情報から第1周波数バンドを選択し、前記第2情報から第2周波数バンドを選択することと、
    前記第1周波数バンドの前記信号強度を示す第1信号強度と、前記第2周波数バンドの前記信号強度を示す第2信号強度と、前記第1周波数バンド及び前記第2周波数バンドによる同時通信時の前記第1信号強度に対する第1受信感度劣化量及び前記第2信号強度に対する第2受信感度劣化量と、に基づいて、前記第1周波数バンドによる通信が第1通信品質を満たし、かつ前記第2周波数バンドによる通信が第2通信品質を満たすかを判定することと、をコンピュータに実行させる無線通信制御プログラム。
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