JP2020112496A - ディフォーマブルセンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】多様な用途に使用することができる新たなディフォーマブルセンサの提供。【解決手段】厚み方向又は平面方向で変形可能なシート状のゴム状弾性体でなる柔軟基板2を備える。柔軟基板2には、柔軟基板2とともに変形可能な抵抗体膜6と、抵抗体膜6の第1の接続端6aに繋がり柔軟基板2とともに変形可能な第1の伸縮配線7aと、抵抗体膜6の第2の接続端6bに繋がり柔軟基板2とともに変形可能な第2の伸縮配線7bとを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、外力の作用による変形を検出するディフォーマブルセンサに関する。
入力を検知するセンサが様々な装置に設けられている。例えば特許第5854143号公報に開示されている押圧力センサが知られている。この従来の押圧力センサは、フィルムと、フィルムの一面に形成される押圧力検出用の抵抗体膜と、フィルムを支持する支持体とを備えている。
フィルムは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド等を素材とする樹脂フィルムが用いられる。支持体には、押圧を受けたフィルムが変位することのできる凹部又は孔が設けられている。抵抗体膜は、その凹部又は孔の上に架け渡して配置されている。その抵抗体膜に、外部から押圧力が加えられる。そして、押圧力センサは、抵抗体膜が凹部又は孔に向けて変位したときの歪みに応じて、抵抗体膜の抵抗値が変化することで、押圧力を検出する。
前述の従来技術による押圧力センサは、抵抗体膜ごとに支持体の凹部又は孔の範囲で変位する。したがって従来技術の押圧力センサでは、凹部又は孔の外部が無ければ抵抗体膜に加わる押圧力を検出できない。そのためこの押圧力センサでは、支持体が無ければ使用することができず、用途が限られてしまう。
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。その目的は、多様な用途に使用することができる新たなディフォーマブルセンサを提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明は、以下の特徴を有するものとして構成される。
本発明は、変形可能な基板と、前記基板に設けた検知部とを備えるディフォーマブルセンサについて、前記基板は、厚み方向又は平面方向で変形可能なシート状のゴム状弾性体でなる柔軟基板であり、前記検知部は、前記柔軟基板に設けられ前記柔軟基板とともに変形可能な抵抗体膜と、前記抵抗体膜の第1の接続端に繋がり前記柔軟基板とともに変形可能な第1の伸縮配線と、前記抵抗体膜の第2の接続端に繋がり前記柔軟基板とともに変形可能な第2の伸縮配線とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、シート状のゴム状弾性体でなる柔軟基板が変形すると、それにとともに抵抗体膜も変形する。この抵抗体膜の変形によって、柔軟基板の変形を検知することができる。柔軟基板が変形すると、抵抗体膜だけでなく、第1の伸縮配線と第2の伸縮配線も変形できる。したがって、第1の伸縮配線と第2の伸縮配線は断線することなく、抵抗体膜との導通接続を維持することができる。柔軟基板は、厚み方向、平面方向(シート面方向)又は厚み方向と平面方向が複合する三次元方向に変形可能である。したがって、本発明によれば、柔軟基板の一部又は全部を変形させる多様な外力を検知することができる。ここで、柔軟基板の変形は、それにより柔軟基板が変位するものでも、変位しないものでもの何れとしても構成することができる。
本発明は、柔軟基板がシート状のゴム状弾性体でなる。したがって、厚みを薄く形成することができ、薄型のディフォーマブルセンサとして構成することができる。
前記柔軟基板は、前記厚み方向で押圧変形可能な厚みを有するように構成できる。
本発明によれば、柔軟基板を厚み方向で凹ませることで、抵抗体膜を変形させることができる。したがって本発明によれば、外力の作用による柔軟基板の凹みを検出することができる。
前記柔軟基板は、前記厚み方向で伸縮可能な柔軟性を有するように構成できる。
本発明によれば、柔軟基板を厚み方向で伸ばすことで、抵抗体膜を変形させることができる。したがって本発明によれば、外力の作用による柔軟基板の厚み方向での変形を検出することができる。また、変形した柔軟基板が復帰することを検出することができる。
前記柔軟基板は、前記平面方向で伸縮変形可能な柔軟性を有するように構成できる。
本発明によれば、柔軟基板を平面方向で伸ばすことで、抵抗体膜を変形させることができる。したがって本発明によれば、外力の作用による柔軟基板の伸びを検出することができる。また、柔軟基板が伸びから復帰することを検出することができる。そして、柔軟基板が、前記厚み方向及び平面方向で伸縮変形することで、柔軟基板の三次元変形を検出することができる。
前記検知部は、複数の前記抵抗体膜を有するように構成できる。
本発明によれば、各抵抗体膜の変形を検出することで、柔軟基板の全体の変形や、柔軟基板の局所的な変形を検出することができる。また、変形した複数の抵抗体膜の変形量を比較することで、柔軟基板における部分的な変形量の違いを検出することができる。
前記検知部は、複数の前記抵抗体膜を有し、前記第1の伸縮配線は、第1の抵抗体膜群に含むすべての前記第1の接続端に繋がる第1の共通ラインを有し、前記第2の伸縮配線は、前記第1の抵抗体膜群に含む前記第2の接続端にそれぞれ繋がる個別ラインを有するように構成できる。
本発明によれば、検知部が複数の抵抗体膜を有するため、柔軟基板における変形位置を検出することができる。本発明によれば、各抵抗体膜で検出される抵抗値の相違に応じて、柔軟基板における変形量の分布を検出することができる。本発明によれば、第1の伸縮配線が第1の共通ラインとして形成されているので、配線構造を簡素化して、センサ全体を小型化できる。
前記検知部は、複数の前記抵抗体膜を含む複数の抵抗体膜群を有し、前記第1の伸縮配線は、第1の抵抗体膜群に含むすべての前記第1の接続端に繋がる第1の共通ラインと、第2の抵抗体膜群に含むすべての前記第1の接続端に繋がる第2の共通ラインとを有し、前記第2の伸縮配線は、第3の抵抗体膜群に含むすべての前記第2の接続端に繋がる第3の共通ラインと、第4の抵抗体膜群に含むすべての前記第2の接続端に繋がる第4の共通ラインとを有し、前記第3の抵抗体膜群は、前記第1の抵抗体膜群に含む第1の抵抗体膜及び前記第2の抵抗体膜群に含む第2の抵抗体膜を含み、前記第4の抵抗体膜群は、前記第1の抵抗体膜群に含む第3の抵抗体膜及び前記第2の抵抗体膜群に含む前記第4の抵抗体膜を含むように構成できる。
本発明によれば、検知部が複数の抵抗体膜群を有するため、柔軟基板における広い領域で変形位置を検出することができる。本発明によれば、各抵抗体膜で検出される抵抗値の相違に応じて、柔軟基板における広い領域で変形量の分布を検出することができる。本発明によれば、第1の伸縮配線が第1の共通ライン及び第2の共通ラインとして形成されており、第2の伸縮配線が第3の共通ライン及び第4の共通ラインとして形成されているので、配線構造を簡素化して、センサ全体を小型化できる。前記本発明は、5つ以上の抵抗体膜群を設け、第1の伸縮配線と第2の伸縮配線がそれぞれ3つ以上の共通ラインを有するものとして構成することもできる。これによれば、柔軟基板のさらに広い領域で、柔軟基板の変形を検出することができる。また、柔軟基板を大型化することができる。
前記検知部は、複数の前記抵抗体膜を行列形態で配置しており、前記第1の伸縮配線は、列方向に伸長して複数の前記抵抗体膜の第1の接続端に繋がる複数の第1の共通ラインを有し、前記第1の共通ラインは行ごとにそれぞれ形成されており、前記第2の伸縮配線は、行方向に伸長して複数の前記抵抗体膜の第2の接続端に繋がる第2の共通ラインを有し、前記第2の共通ラインは列ごとにそれぞれ形成されているように構成できる。
本発明によれば、複数の抵抗体膜が行列形態で配置されているので、柔軟基板における変形位置を行列座標として検出することができる。本発明によれば、各抵抗体膜で検出される抵抗値の相違に応じて、柔軟基板における変形量の分布を行列座標として検出することができる。本発明によれば、第1の伸縮配線が第1の共通ラインとして形成されており、第2の伸縮配線が第2の共通ラインとして形成されているので、配線構造を簡素化して、センサ全体を小型化できる。
前記本発明は、さらに前記柔軟基板の一方面に配置する弾性を有するシート状の支持部材を有するように構成できる。
本発明によれば、シート状の支持部材によって柔軟基板を撓みなく配置できる。また、弾性を有する支持部材は、柔軟基板の変形を吸収することができるので、従来技術の押圧力センサのように凹部又は孔が無くても使用することができる。したがって、本発明によれば、抵抗体膜の部分が凹部や孔に向けて撓んでしまうことで外観上判別できてしまうような外観上の不具合がない。
前記本発明は、前記柔軟基板を撓み無く支持する支持部材を有するように構成できる。
本発明によれば、支持部材が柔軟基板を撓み無く支持することで、外力の作用による柔軟部材の変形を正確に検出することができる。
また、本発明は、前記何れかの本発明によるディフォーマブルセンサを使用する変形検出方法を提供する。即ち、本発明の形状検出方法は、前記何れかの本発明によるディフォーマブルセンサの前記柔軟基板を撓み無く支持した状態としてから、測定対象物の表面に被せることで前記柔軟基板を変形させて、前記抵抗体膜の抵抗値変化を検出することを特徴とする。
また、他の本発明の形状検出方法は、前記何れかの本発明によるディフォーマブルセンサの前記柔軟基板を測定対象物の表面形状に沿って配置し、測定対象物が変形することで柔軟基板を変形させて、前記抵抗体膜の抵抗値の変化を検出することを特徴とする。これらの本発明によれば、測定対象物の立体形状又は立体形状の変化を、ディフォーマブルセンサで容易に検出することができる。
本発明によれば、柔軟基板の変形とともに抵抗体膜と第1の伸縮配線と第2の伸縮配線も変形可能であるため、抵抗体膜の変形だけでなく柔軟基板の変形を検出することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、図1で示すディフォーマブルセンサ(変形可能センサ)1の幅方向(左右方向)をX方向、長さ方向(前後方向)をY方向、図2で示す厚み方向(高さ方向)をZ方向として説明する。しかしこうした方向の特定は、それについて特段の説明をする場合を除き、本発明のディフォーマブルセンサの構造、使用方法、使用姿勢を限定するものではない。また、本明細書、特許請求の範囲に記載されている「第1」「第2」「第3」「第4」という用語は、発明の異なる構成要素を区別するために用いるものであり、特定の順序や優劣を示すために用いるものではない。
ディフォーマブルセンサ1の構成の説明
ディフォーマブルセンサ1は、柔軟基板2と、保護シート3とを備える。ディフォーマブルセンサ1は、柔軟基板2に設けた後述の外部接続部5が、電気機器に備える図示しない制御IC等の制御装置に接続されている。制御装置は、ディフォーマブルセンサ1で発生した複数の抵抗体膜6の変形を電気信号として検出する。それによってディフォーマブルセンサ1の形状の変化を検出する。また、制御装置は、抵抗体膜6の変形を抵抗値の変化として検出する。これにより制御装置では、柔軟基板2の変形の位置(変形座標)と量(変形量)を検出することができる。なお、ディフォーマブルセンサ1は、以下の説明では単に「センサ1」と称する。
センサ1の柔軟基板2は、検知部4と外部接続部5とを有する。検知部4は、複数の抵抗体膜6と複数の伸縮配線7とを有する。複数の抵抗体膜6は、行列形態で配置されており、XY座標を形成している。複数の伸縮配線7は、行列形態で配線された複数の第1の伸縮配線7aと複数の第2の伸縮配線7bとを有する。第1の伸縮配線7aと第2の伸縮配線7bは、それぞれ第1の外部接続部5aと第2の外部接続部5bに接続されている。センサ1の保護シート3は、柔軟基板2に接触した状態で積層されており、図示しない接着剤等の固着手段により固着されている。なお、本実施形態の柔軟基板2と保護シート3は、図1で示すように、いずれも透明なゴム状弾性体で形成されている。また、抵抗体膜6は、識別が容易となるように、全図で網掛けを付して示している。以下、それぞれの構成要素の詳細を説明する。
柔軟基板2と保護シート3は、シート状のゴム状弾性体で構成されており、その厚み方向(Z方向)及び平面方向(X方向及びY方向)で変形することができる。即ち、柔軟基板2と保護シート3は、保護シート3の上面3aをZ方向の下向きに押圧することで、押圧箇所が下向きに突出するように弾性変形し、押圧を解除することで図2に示す平坦形状(非変形形状)に復帰する。複数の押圧箇所が押圧された場合には、押圧箇所ごとに下向きに突出するように変形することができる。また、柔軟基板2と保護シート3は、柔軟基板2の底面2bに対してZ方向の上向きの押圧力を加えることで、押圧箇所が上向きに突出するように弾性変形し、押圧力を解除することで図2に示す平坦形状(非変形形状)に復帰する。
さらに、柔軟基板2と保護シート3は、平面方向(X方向、Y方向又はX−Yの複合方向)に伸縮変形することができる。即ち、柔軟基板2と保護シート3は、例えば図1で示す左端を固定して右端を右方向に引っ張る張力を加えることで、柔軟基板2と保護シート3の全体が右方向に伸びるように弾性変形し、張力を解除することで図2に示す形状(非変形形状)に復帰する。以上のような柔軟基板2と保護シート3とが連動する弾性変形は、厚み方向(Z方向)、平面方向(X方向及びY方向)を複合した方向とすることもできる。したがって、センサ1は、伸縮、曲げ、圧縮、捩り等の物理的な形状変化を検出することが可能である。
柔軟基板2は、本実施形態では四角形状のシート状のゴム状弾性体で構成されている。柔軟基板2を形成するゴム状弾性体としては、反発弾性の高い熱硬化性ゴム又は熱可塑性エラストマーを用いることができる。熱硬化性ゴムは、例えば、シリコーンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、ブタジエンゴムなどを挙げることができる。このなかでも圧縮永久歪が小さく、繰り返し圧縮に耐えられ、温度特性が良いシリコーンゴムが好ましい。熱可塑性エラストマーは、例えば、スチレン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、ブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマーなどを挙げることができる。これらの中でも低硬度、低圧縮永久歪みであり、耐薬品性、耐候性及び耐久性に優れたシリコーンゴムを用いることが好ましい。こうしたゴム状弾性体の硬度は、JIS K6253:2012 タイプAデュロメータにより測定した硬度で30〜70が好ましい。硬度が30より小さいと、柔軟基板2の変形に対する耐久性が劣るおそれがあり、硬度が70を超えると、柔軟基板2が変形する際の伸長負荷が大きくなってしまう。
柔軟基板2の厚みは、10μm〜1000μmとすることができる。厚みが10μmより薄いと、柔軟基板2の変形に対する耐久性が劣るおそれがあり、1000μmより厚いと、センサ1としての厚みが大きくなってしまい、電気機器の部品に組み込むことが困難となる。繰り返しの変形に対する耐久性を有しており、また電気機器に組み込むのに適した厚みとしては、20μm〜400μmとすることができる。
保護シート3は、本実施形態では柔軟基板2と同一形状の四角形状のシート状のゴム状弾性体で構成されている。保護シート3として使用するゴム状弾性体の材質、厚み及び硬度は、柔軟基板2の説明と同一である。
複数の抵抗体膜6は、5行5列の行列形態で柔軟基板2に形成されている。各行に属する5つの抵抗体膜611〜615、621〜625、631〜635、641〜645、651〜655は、それぞれ列方向(X方向)に伸長しており、行方向(Y方向)に並列に配置した第1の伸縮配線7a(7a1〜7a5)に繋がっている。各行に属する5つの抵抗体膜611〜615、621〜625、631〜635、641〜645、651〜655は、それぞれ抵抗体膜群611〜615、621〜625、631〜635、641〜645、651〜655を構成している。
各列に属する5つの抵抗体膜611〜651、612〜652、613〜653、614〜654、615〜655は、それぞれ行方向(Y方向)に伸長しており、列方向(X方向)に並列に配置した第2の伸縮配線7b(7b1〜7b5)に繋がっている。各列に属する5つの抵抗体膜611〜651、612〜652、613〜653、614〜654、615〜655は、それぞれ抵抗体膜群611〜651、612〜652、613〜653、614〜654、615〜655を構成している。
抵抗体膜6は、それぞれ柔軟基板2の変形とともに形状を変えることができる電極(ディフォーマブル電極)として形成されている。したがって、抵抗体膜6は、柔軟基板2と保護シート3の変形に合わせてX−Y−Z方向に変形することができる。
抵抗体膜6には、図3で示すように、第1の伸縮配線7aに接続する第1の接続端6aと第2の伸縮配線7bに接続する第2の接続端6bとを有する。第1の伸縮配線7a及び第2の伸縮配線7bには、直線でなる本線からそれぞれ第1の接続端6a及び第2の接続端6bに分岐する分岐線を有している。
抵抗体膜6は、熱硬化性ゴム又は熱可塑性エラストマーに、銀フィラー、カーボンフィラーなどの導電性フィラーを分散させた導電インクの硬化体である柔軟導電性樹脂によって形成されている。抵抗体膜6を形成する熱硬化性ゴム又は熱可塑性エラストマーは、前述した柔軟基板2を形成するゴム状弾性体と同様の材質、硬度のものを用いることができる。例えば、柔軟基板2として熱硬化性ゴム又は熱可塑性エラストマーを用いたときは、同種の樹脂に銀フィラー又はカーボンフィラーを分散させた柔軟導電性樹脂を用いて抵抗体膜6を形成するのが好ましい。柔軟基板2と抵抗体膜6との固着性が高まるからである。本実施形態の抵抗体膜6は、液状シリコーンゴムに、炭素繊維粉末等の導電性カーボンフィラーを分散させた導電性インクを、柔軟基板2の上面2aに印刷することで形成している。したがって抵抗体膜6は印刷層である。抵抗体膜6は、第1の伸縮配線7aと第2の伸縮配線7bに比べて抵抗値が大きく、また伸長した時の抵抗値の変化も大きいという性質を有する。抵抗体膜6がそうした性質を有する理由は、柔軟基板2の変形を明瞭な抵抗値の変化で確実に検出できるようにするためである。この観点から前記導電性フィラーとしてはカーボンフィラーを用いることが好ましい。
伸縮配線7は、行列形態に配置されている。5本の第1の伸縮配線7a1〜7a5は、それぞれ、5つの抵抗体膜群611〜615、621〜625、631〜635、641〜645、651〜655に含まれる抵抗体膜6の第1の接続端6aに繋がる「共通ライン(第1の共通ライン、第2の共通ライン)」として形成されている。そして、5つの抵抗体膜群611〜615、621〜625、631〜635、641〜645、651〜655の何れかは、本発明の「第1の抵抗体膜群」と「第2の抵抗体膜群」とを構成している。
また、5本の第2の伸縮配線7b1〜7b5は、それぞれ、5つの各抵抗体膜群611〜651、612〜652、613〜653、614〜654、615〜655に含まれる抵抗体膜6の第2の接続端6bに繋がる「共通ライン(第3の共通ライン、第4の共通ライン)」として形成されている。そして、5つの抵抗体膜群611〜651、612〜652、613〜653、614〜654、615〜655の何れかは、本発明の「第3の抵抗体膜群」と「第4の抵抗体膜群」とを構成している。
ここで例えば、第1の抵抗体膜群611〜615の抵抗体膜611を「第1の抵抗体膜」とし、第2の抵抗体膜群621〜625の抵抗体膜621を「第2の抵抗体膜」とした場合、第3の抵抗体膜群611〜651には、第1の抵抗体膜611と第2の抵抗体膜621を含む。また、第4の抵抗体膜群612〜652には、第3の抵抗体膜612と第4の抵抗体膜622が含まれることになる。このように検知部4が、複数行複数列に抵抗体膜6を配置した行列形態となる場合でも、第1の伸縮配線7a1、7a2が第1の共通ライン及び第2の共通ラインとして形成されており、第2の伸縮配線7b1、7b2が第3の共通ライン及び第4の共通ラインとして形成されているので、配線構造を簡素化して、センサ1の全体を小型化できる。なお、第1の伸縮配線7a3〜7a5、第2の伸縮配線7b3〜7b5も同様に、共通ラインとして形成されているので、配線構造の簡素化によりセンサ1の全体の小型化に貢献している。
第1の伸縮配線7aと第2の伸縮配線7bは、行列形態で配置されており、互いに交差している。その交差点には、第1の伸縮配線7aと第2の伸縮配線7bとを、センサ1の厚み方向(Z方向)で電気的に絶縁する絶縁部8が形成されている。図1では絶縁部8を黒色の四角形状で示している。絶縁部8は、絶縁性インクが硬化した印刷層として形成されている。各伸縮配線7における第1の外部接続部5a及び第2の外部接続部5bと反対側の端部には、図1等で白抜きの四角形状で示す端末部が形成されている。
伸縮配線7は、熱硬化性ゴム又は熱可塑性エラストマーに、銀フィラー、カーボンフィラーなどの導電性フィラーを分散させた導電インクの硬化体である柔軟導電性樹脂によって形成されている。伸縮配線7を形成する熱硬化性ゴム又は熱可塑性エラストマーは、前述した柔軟基板2を形成するゴム状弾性体と同様の材質、硬度のものを用いることができる。例えば、柔軟基板2および抵抗体膜6として熱硬化性ゴム又は熱可塑性エラストマーを用いたときは、同種の樹脂に銀フィラー又はカーボンフィラーを分散させた柔軟導電性樹脂を用いて伸縮配線7を形成するのが好ましい。柔軟基板2と抵抗体膜6との固着性が高まるからである。本実施形態の伸縮配線7は、液状シリコーンゴムに、炭素繊維粉末等の導電性カーボンフィラーを分散させた導電性インクを、柔軟基板2の上面2aに印刷することで形成している。したがって伸縮配線7は印刷層である。伸縮配線7は、抵抗体膜6に比べて抵抗値が小さく、また伸長した時の抵抗値の変化(絶対値)も小さいという性質を有する。伸縮配線7がそうした性質を有する理由は、柔軟基板2の変形を抵抗体膜6での抵抗値の変化で確実に検出できるようにするためである。この観点から前記導電性フィラーとしては銀フィラーを用いることが好ましい。
外部接続部5は、第1の伸縮配線7aに対応する第1の外部接続部5aと、第2の伸縮配線7bに対応する第2の外部接続部5bとを有する。外部接続部5は、例えばFPC(Flexible printed circuits)のような平型導体にて形成されており、制御ICのような制御装置に繋がる電気コネクタと導通接続される。
センサ1の製造方法
センサ1を製造するには、図5Aで示すように、柔軟基板2の上面2aに導電インクにより第1の伸縮配線7a1〜7a5を印刷して形成する。次に、図5Bで示すように、柔軟基板2の上面2aに導電インクにより抵抗体膜611〜655を印刷して形成する。そして、図5Cで示すように、第1の伸縮配線7a1〜7a5における第2の伸縮配線7b1〜7b5との交差点となる部分に、絶縁インクによる絶縁部8を印刷して形成する。その後、柔軟基板2の上面2aに導電インクにより第2の伸縮配線7b1〜7b5を印刷して形成する。そして、第1の外部接続部5aと第2の外部接続部5bとを取付けてから、保護シート3を柔軟基板2の上面2aに積層して固定する。センサ1は、以上の工程を経て製造することができる。
この製造方法では、柔軟基板2に第1の伸縮配線7a、抵抗体膜6、絶縁部8、第2の伸縮配線7bを一括して形成する。このため、例えばそれらの回路要素の一部を保護シート3に分けて設けて、柔軟基板2と保護シート3とを貼り合わせてセンサ1を構成する場合と比較して、それらの回路要素の配置の位置決めを正確に行うことができる。したがって、抵抗体膜6の大きさが小さく、伸縮配線7の線幅が細いようなセンサ1を、歩留まり良く高品質で製造することができる。
センサ1の動作説明
次に、センサ1の動作について説明する。センサ1は、前述のように柔軟基板2、保護シート3、抵抗体膜6及び伸縮配線7のすべてが、外力の作用により変形することができる。センサ1は、そのような外力の作用による変形を各抵抗体膜6の抵抗値の変化により検出する。また、センサ1は、複数の抵抗体膜6が行列形態で配置されていることから、柔軟基板2における広い領域で変形を検出することができる。
センサ1は、幅方向(X方向)に長さL1だけ伸ばされると、図3で例示するように、柔軟基板2とともに抵抗体膜613も幅方向に伸びるように変形する。すると抵抗体膜613の第1の接続端6aに繋がる第1の伸縮配線7a1と第2の伸縮配線7b3との間で検出される抵抗値が上昇する。
また、センサ1は、長さ方向(Y方向)に長さL2だけ伸ばされると、図3で例示するように、柔軟基板2とともに抵抗体膜613も長さ方向に伸びるように変形する。すると抵抗体膜613の第1の接続端6aに繋がる第1の伸縮配線7a1と第2の伸縮配線7b3との間で検出される抵抗値が上昇する。
以上のように、センサ1の抵抗体膜6で検出される変形が大きくなればなるほど、抵抗値は大きくなる。その抵抗値の大きさによって、センサ1に発生した変形量を測定することができる。また、センサ1には複数の抵抗体膜611〜655が配置されている。したがって、各抵抗体膜611〜655で検出される抵抗値の変化によって、センサ1の変形位置を検出することができる。したがって、センサ1によれば、変形座標と変形量を検出することができる。
抵抗体膜6の変形は、前述のような幅方向(X方向)と長さ方向(Y方向)だけでなく、図4で示すように、厚み方向(Z方向)でも検出することができる。図4Aは、センサ1が変形していないときの抵抗体膜613を示す断面図である。
図4Bは、図4Aの状態から、Z方向で下向きに外力(例えば押圧力)が作用して、保護シート3と抵抗体膜613と柔軟基板2が圧縮変形する第1の例を示している。このようにセンサ1が変形した場合にも、抵抗体膜613で抵抗値の変化を検出することができる。そして、図4Bでは、柔軟基板2の底面2bは下方に膨出するように弾性変形していない。即ち、柔軟基板2の厚みの範囲内で抵抗体膜613が変形しており、センサ1は下方に変位(移動)していない。第1の例によるセンサ1の変形のパターンは、例えば、柔軟基板2を取付対象物に設置した場合に得ることができる。
図4Cは、図4Aの状態から、Z方向で下向きに外力(例えば押圧力)が作用して、保護シート3と抵抗体膜613と柔軟基板2が圧縮変形する第2の例を示している。この第2の例では、柔軟基板2の底面2bが下方に膨出するように弾性変形している。即ち、センサ1が下方に変位(移動)している。このようにセンサ1が変位を伴って変形した場合にも、抵抗体膜613で抵抗値の変化を検出することができる。第2の例によるセンサ1の変形のパターンは、例えば、図6で示すようにセンサ1を使用する場合に得ることができる。
図6Aは、センサ1の底面の四隅に支持脚9を設けたものである。図6Bは、センサ1の底面の外周を支持する支持枠10を設けたものである。図6Cは、センサ1の底面に弾性を有する支持シート11を設けたものである。支持脚9、支持枠10の材質は、どのようなものでもよい。支持シート11は、ゴム状弾性体でなるシート、スポンジのような発泡材等を用いることができる。このようにセンサ1は、支持脚9、支持枠10、支持シート11を備えることで、撓み無く保持される。そしてセンサ1の厚み方向で下向きに外力を加えることで、センサ1を図4Cのように変形させることができる。また、センサ1に厚み方向で上向きに外力を加えることで、センサ1を図4Dのように変形させることもできる。
センサ1の使用例
センサ1の使用方法の例を説明する。センサ1は、すべての抵抗体膜6を含む検知部4において変形を検出することができる。
第1の用途例: センサ1は、電気機器の入力装置として使用することができる。センサ1の保護シート3を操作面として、押圧による入力操作を行うことができる。センサ1を用いる入力操作は、例えば1本の指先で押圧する単点入力、複数本の指先で同時に押圧する多点入力、手のひらで押圧する面入力など、多様な入力操作を実現することができる。なお、保護シート3は、操作面としての外観を持たせるために、表面又は裏面に着色加飾部や表示部を設けても良い。また、保護シート3に操作面としての滑り性を高めるための軟質の樹脂フィルムを貼着してもよい。さらに、センサ1を取付ける取付対象物の設置面の形状は、平面でも、立体形状面でもよい。
第2の用途例: センサ1は、柔軟基板2を撓み無く支持した状態としてから、測定対象物の表面に被せることで柔軟基板2を変形させて、抵抗体膜6の抵抗値の変化を検出するという、測定対象物の形状検出方法として使用することができる。このセンサ1を用いる形状検出方法によれば、各抵抗体膜6での抵抗値の変化を立体的に可視化することで、測定対象物の外形を検出することができる。
第3の用途例: センサ1は、柔軟基板2を測定対象物の表面形状(平面又は立体面)に沿って配置し、測定対象物の外形の変化によって柔軟基板2を変形させることで、抵抗体膜6の抵抗値の変化を検出するという、測定対象物の形状検出方法として使用することができる。このセンサ1を用いる形状検出方法によれば、各抵抗体膜6での抵抗値の変化によって、測定対象物の外形の変化を検出することができる。具体的には、センサ1によって構造物の外形面の形状変化を検出することで、構造物の劣化状況を予測することができる。
変形例の説明〔図7〜図9〕
本発明は、以上の実施形態のほかに変形例による実施が可能であるため、各種変形例を説明する。
前記第1実施形態では、抵抗体膜6を複数行複数列に配置する例を示したが、図7で示すようなライン形のディフォーマブルセンサ12として構成してもよい。ディフォーマブルセンサ12では、10個の抵抗体膜6が行方向(Y方向)に配置されており、第2の伸縮配線7bが1本となっている。これによっても複数の抵抗体膜6の変形によるセンサ12の変形を検出することができる。また、センサ12の用途を多様化できる。
前記第1実施形態では、センサ1が四角形である例を示したが、図8で示すように円形のディフォーマブルセンサ13として構成してもよい。ディフォーマブルセンサ13では、複数の抵抗体膜6を複数行複数列の行列形態で配置している。これによっても複数の抵抗体膜6の変形によるセンサ13の変形を検出することができる。また、センサ13の用途を多様化できる。
前記第1の実施形態では四角形のセンサ1を例示し、図7ではライン形のセンサ12を例示し、図8では円形のセンサ13を例示したが、センサ1の形状は、用途に応じた形状とすることができる。例えば、多角形、環形状、複数の直線を異方向でつなぎ合わせたライン形状、直線と曲線とを組み合わせた形状等として実施することができる。
前記第1実施形態では、すべての抵抗体膜6が同一の大きさ(面積)を有するものを例示したが、図8のセンサ13の外縁側に配置した抵抗体膜6sのように、大きさが異なるものを配置してもよい。これによれば、抵抗体膜6の配置の密度を高めたり、検知部4の面積を広げることができる。
前記第1実施形態では、複数の抵抗体膜6を5行5列に配置する例を示したが、行数及び列数はそれ以外の数としてもよい。
前記第1実施形態では、抵抗体膜6および伸縮配線7について、それぞれ導電インクを印刷して形成する例を示したが、両方または一方を印刷法以外で形成してもよい。例えば導電ゴムで抵抗体膜6や伸縮配線7を形成してもよい。
前記第1実施形態の製造方法の説明では、柔軟基板2に第1の伸縮配線7a、絶縁部8、第2の伸縮配線7bの順に形成する例を説明した。しかしながら、柔軟基板2に第2の伸縮配線7b、絶縁部8、第1の伸縮配線7aの順に形成してもよい。また、第1実施形態の製造方法では、柔軟基板2に絶縁部8と第2の伸縮配線7bを形成する例を説明した。しかしながら、図9Aで示すように柔軟基板2に第1の伸縮配線7aと抵抗体膜6を形成し、図9Bで示すように保護シート3に絶縁部8と第2の伸縮配線7bとを形成してもよい。そして、柔軟基板2と保護シート3とを積層して固定することで、センサ1を構成してもよい。なお、この場合、第1の外部接続部5aは柔軟基板2に、第2の外部接続部5bは保護シート3に設けることとなる。
1 ディフォーマブルセンサ
2 柔軟基板
2a 上面
2b 底面
3 保護シート
3a 上面
4 検知部
5 外部接続部
5a 第1の外部接続部
5b 第2の外部接続部
6、611〜655 抵抗体膜
6a 第1の接続端
6b 第2の接続端
6s 抵抗体膜
7 伸縮配線
7a、7a1〜7a10 第1の伸縮配線
7b、7b1〜7b9 第2の伸縮配線
8 絶縁部
9 支持脚(支持部材)
10 支持枠(支持部材)
11 支持シート(支持部材)
12 ディフォーマブルセンサ(変形例)
13 ディフォーマブルセンサ(変形例)
2 柔軟基板
2a 上面
2b 底面
3 保護シート
3a 上面
4 検知部
5 外部接続部
5a 第1の外部接続部
5b 第2の外部接続部
6、611〜655 抵抗体膜
6a 第1の接続端
6b 第2の接続端
6s 抵抗体膜
7 伸縮配線
7a、7a1〜7a10 第1の伸縮配線
7b、7b1〜7b9 第2の伸縮配線
8 絶縁部
9 支持脚(支持部材)
10 支持枠(支持部材)
11 支持シート(支持部材)
12 ディフォーマブルセンサ(変形例)
13 ディフォーマブルセンサ(変形例)
Claims (10)
- 変形可能な基板と、
前記基板に設けた検知部とを備えるディフォーマブルセンサにおいて、
前記基板は、厚み方向又は平面方向で変形可能なシート状のゴム状弾性体でなる柔軟基板であり、
前記検知部は、
前記柔軟基板に設けられ前記柔軟基板とともに変形可能な抵抗体膜と、
前記抵抗体膜の第1の接続端に繋がり前記柔軟基板とともに変形可能な第1の伸縮配線と、
前記抵抗体膜の第2の接続端に繋がり前記柔軟基板とともに変形可能な第2の伸縮配線とを備えることを特徴とするディフォーマブルセンサ。
- 前記柔軟基板は、前記厚み方向で押圧変形可能な厚みを有する
請求項1記載のディフォーマブルセンサ。
- 前記柔軟基板は、前記厚み方向で伸縮可能な柔軟性を有する
請求項1又は請求項2記載のディフォーマブルセンサ。
- 前記柔軟基板は、前記平面方向で伸縮変形可能な柔軟性を有する
請求項1又は請求項2記載のディフォーマブルセンサ。
- 前記検知部は、複数の前記抵抗体膜を有する
請求項1〜請求項4何れか1項記載のディフォーマブルセンサ。
- 前記検知部は、複数の前記抵抗体膜を有し、
前記第1の伸縮配線は、
第1の抵抗体膜群に含むすべての前記第1の接続端に繋がる第1の共通ラインを有し、
前記第2の伸縮配線は、
前記第1の抵抗体膜群に含む前記第2の接続端にそれぞれ繋がる個別ラインを有する
請求項1〜請求項5何れか1項記載のディフォーマブルセンサ。
- 前記検知部は、複数の前記抵抗体膜を含む複数の抵抗体膜群を有し、
前記第1の伸縮配線は、
第1の抵抗体膜群に含むすべての前記第1の接続端に繋がる第1の共通ラインと、
第2の抵抗体膜群に含むすべての前記第1の接続端に繋がる第2の共通ラインとを有し、
前記第2の伸縮配線は、
第3の抵抗体膜群に含むすべての前記第2の接続端に繋がる第3の共通ラインと、
第4の抵抗体膜群に含むすべての前記第2の接続端に繋がる第4の共通ラインとを有し、
前記第3の抵抗体膜群は、前記第1の抵抗体膜群に含む第1の抵抗体膜及び前記第2の抵抗体膜群に含む第2の抵抗体膜を含み、
前記第4の抵抗体膜群は、前記第1の抵抗体膜群に含む第3の抵抗体膜及び前記第2の抵抗体膜群に含む前記第4の抵抗体膜を含む
請求項1〜請求項5何れか1項記載のディフォーマブルセンサ。
- 前記検知部は、複数の前記抵抗体膜を行列形態で配置しており、
前記第1の伸縮配線は、列方向に伸長して複数の前記抵抗体膜の第1の接続端に繋がる複数の第1の共通ラインを有し、前記第1の共通ラインは行ごとにそれぞれ形成されており、
前記第2の伸縮配線は、行方向に伸長して複数の前記抵抗体膜の第2の接続端に繋がる第2の共通ラインを有し、前記第2の共通ラインは列ごとにそれぞれ形成されている
請求項1〜請求項5何れか1項記載のディフォーマブルセンサ。
- 前記柔軟基板の一方面に配置する弾性を有するシート状の支持部材を有する
請求項1〜請求項8何れか1項記載のディフォーマブルセンサ。
- 前記柔軟基板を撓み無く支持する支持部材を有する
請求項1〜請求項9何れか1項記載のディフォーマブルセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004764A JP2020112496A (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | ディフォーマブルセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019004764A JP2020112496A (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | ディフォーマブルセンサ |
Publications (1)
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JP2020112496A true JP2020112496A (ja) | 2020-07-27 |
Family
ID=71668308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019004764A Pending JP2020112496A (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | ディフォーマブルセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020112496A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113959328A (zh) * | 2021-10-27 | 2022-01-21 | 江南大学 | 一种柔性泡沫内部应变的原位测量方法 |
-
2019
- 2019-01-15 JP JP2019004764A patent/JP2020112496A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN113959328A (zh) * | 2021-10-27 | 2022-01-21 | 江南大学 | 一种柔性泡沫内部应变的原位测量方法 |
CN113959328B (zh) * | 2021-10-27 | 2022-07-26 | 江南大学 | 一种柔性泡沫内部应变的原位测量方法 |
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