JP2020107951A - 基地局装置、端末装置および通信方法 - Google Patents

基地局装置、端末装置および通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多数アンテナを用いて通信する場合に、チャネル状態情報の増大を抑えながら効率よく通信することが可能な基地局装置、端末装置及び通信方法を提供する。【解決手段】基地局装置と通信する端末装置であって、チャネル状態情報(CSI)レポート設定及びチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を受信する受信部204と、CSI−RSを用いてCSIを求めるCSI測定部205と、CSIを基地局装置に送信する送信部203と、を備える。CSIレポート設定は、タイプ1コードブック又はタイプ2コードブックを設定するコードブック設定を含み、コードブック設定でタイプ2コードブックが設定された場合に、CSIはタイプ1コードブックに基づくタイプ1CSI及びタイプ2コードブックに基づくタイプ2CSIのいずれか一方を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、基地局装置、端末装置および通信方法に関する。
2020年頃の商業サービス開始を目指し、第5世代移動無線通信システム(5Gシステム)に関する研究・開発活動が盛んに行なわれている。最近、国際標準化機関である国際電気通信連合 無線通信部門(International Telecommunication Union Radio communications Sector:ITU−R)より、5Gシステムの標準方式(International mobile telecommunication - 2020 and beyond:IMT-2020)に関するビジョン勧告が報告された(非特許文献1参照)。
通信システムがデータトラフィックの急増に対処していく上で、周波数資源の確保は重要な課題である。そこで5Gでは、LTE(Long term evolution)で用いられた周波数
バンド(周波数帯域)よりも高周波数帯を用いて超大容量通信を実現することがターゲットの1つとなっている。しかしながら、高周波数帯を用いる無線通信では、パスロスが問題となる。パスロスを補償するために、多数のアンテナによるビームフォーミング・プリコーディングが有望な技術となっている(非特許文献2参照)。
"IMT Vision - Framework and overall objectives of the future development of IMT for 2020 and beyond," Recommendation ITU-R M.2083-0, Sept. 2015. E. G. Larsson, O. Edfors, F. Tufvesson, and T. L. Marzetta, "Massive MIMO for next generation wireless system," IEEE Commun. Mag., vol.52, no. 2, pp. 186-195, Feb. 2014.
多数アンテナを用いて通信する場合、端末装置はチャネル状態情報を基地局装置にフィードバックする必要がある。特にマルチユーザMIMO等の空間多重を適用する場合、チャネル状態情報は高精度であることが望ましい。しかしながら、高精度なチャネル状態情報は情報量が多くなってしまい、そのオーバーヘッドが問題となる可能性がある。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、多数アンテナを用いて通信する場合に、チャネル状態情報の増大を抑えながら効率よく通信することが可能な基地局装置、端末装置及び通信方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明に係る基地局装置、端末装置及び通信方法の構成は、次の通りである。
本発明の一態様に係る端末装置は、基地局装置と通信する端末装置であって、チャネル状態情報(CSI)レポート設定、及びチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を受信する受信部と、前記CSI−RSを用いてCSIを求めるCSI測定部と、前記CSIを前記基地局装置に送信する送信部と、を備え、前記CSIレポート設定は、タイプ1コードブック又はタイプ2コードブックを設定するコードブック設定を含み、前記コードブック設定で前記タイプ2コードブックが設定された場合に、前記CSIは前記タイプ1コードブックに基づくタイプ1CSI及び前記タイプ2コードブックに基づくタイプ2CSIのいずれか一方を含む。
また本発明の一態様に係る端末装置において、前記CSIは、CSIパート1及びCSIパート2から成り、前記CSIパート1は、前記CSIパート2が前記タイプ1CSIを含むか否かを示す情報を含み、前記CSIパート1でタイプ1CSIを含むことを報告した場合、前記CSIパート2でタイプ1CSIを報告し、前記CSIパート1でタイプ2CSIを含むことを報告した場合、前記CSIパート2でタイプ2CSIを報告する。
また本発明の一態様に係る端末装置において、前記タイプ1コードブックは、少なくとも1つのベクトル、及び位相係数でレイヤ当たりのプリコーディング行列が与えられ、前記タイプ2コードブックは、少なくとも複数の直交ベクトル、ワイドバンド振幅係数、及びサブバンド位相係数でレイヤ当たりのプリコーディング行列が与えられ、前記CSIパート1は、非ゼロのワイドバンド振幅係数の数を示す情報を含み、前記非ゼロのワイドバンド振幅係数の数を示す情報は、前記CSIパート2が前記タイプ1CSIを含むか否かを示す。
また本発明の一態様に係る端末装置において、前記タイプ2CSIは周波数領域で圧縮されたPMIを含む。
また本発明の一態様に係る端末装置において、チャネル品質指標(CQI)に基づき、前記タイプ1CSIを報告するか、前記タイプ2CSIを報告するかを選択する。
また本発明の一態様に係る基地局装置は、端末装置と通信する基地局装置であって、チャネル状態情報(CSI)レポート設定、及びチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を送信する送信部と、前記CSIを前記端末装置から受信する受信部と、を備え、前記CSIレポート設定は、タイプ1コードブック又はタイプ2コードブックを設定するコードブック設定を含み、前記コードブック設定で前記タイプ2コードブックが設定された場合に、前記CSIは前記タイプ1コードブックに基づくタイプ1CSI及び前記タイプ2コードブックに基づくタイプ2CSIのいずれか一方を含む。
また本発明の一態様に係る基地局装置において、前記CSIは、CSIパート1及びCSIパート2から成り、前記CSIパート1は、前記CSIパート2が前記タイプ1CSIを含むか否かを示す情報を含み、前記CSIパート1でタイプ1CSIを含むことを受信した場合、前記CSIパート2でタイプ1CSIを受信し、前記CSIパート1でタイプ2CSIを含むことを受信した場合、前記CSIパート2でタイプ2CSIを受信する。
また本発明の一態様に係る基地局装置において、前記タイプ1コードブックは、少なくとも1つのベクトル、及び位相係数でレイヤ当たりのプリコーディング行列が与えられ、前記タイプ2コードブックは、少なくとも複数の直交ベクトル、ワイドバンド振幅係数、及びサブバンド位相係数でレイヤ当たりのプリコーディング行列が与えられ、前記CSIパート1は、非ゼロのワイドバンド振幅係数の数を示す情報を含み、前記非ゼロのワイドバンド振幅係数の数を示す情報は、前記CSIパート2が前記タイプ1CSIを含むか否かを示す。
また本発明の一態様に係る基地局装置において、前記タイプ2CSIは周波数領域で圧縮されたPMIを含む。
また本発明の一態様に係る通信方法は、基地局装置と通信する端末装置における通信方法であって、チャネル状態情報(CSI)レポート設定、及びチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を受信するステップと、前記CSI−RSを用いてCSIを求めるステップと、前記CSIを前記基地局装置に送信するステップと、を備え、前記CSIレポート設定は、タイプ1コードブック又はタイプ2コードブックを設定するコードブック設定を含み、前記コードブック設定で前記タイプ2コードブックが設定された場合に、前記CSIは前記タイプ1コードブックに基づくタイプ1CSI及び前記タイプ2コードブックに基づくタイプ2CSIのいずれか一方を含む。
また本発明の一態様に係る通信方法は、端末装置と通信する基地局装置における通信方法であって、チャネル状態情報(CSI)レポート設定、及びチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を送信するステップと、前記CSIを前記端末装置から受信するステップと、を備え、前記CSIレポート設定は、タイプ1コードブック又はタイプ2コードブックを設定するコードブック設定を含み、前記コードブック設定で前記タイプ2コードブックが設定された場合に、前記CSIは前記タイプ1コードブックに基づくタイプ1CSI及び前記タイプ2コードブックに基づくタイプ2CSIのいずれか一方を含む。
本発明によれば、多数アンテナにおけるチャネル状態情報の情報量を効率よく低減することができる。
本実施形態に係る通信システムの例を示す図である 本実施形態に係る基地局装置の構成例を示すブロック図である 本実施形態に係る端末装置の構成例を示すブロック図である 本実施形態に係る通信システムの例を示す図である 本実施形態に係る1レイヤのタイプ1コードブックの一例を示す図である 本実施形態に係る2レイヤのタイプ1コードブックの一例を示す図である 本実施形態に係るタイプ2コードブックの振幅係数の候補の一例を示す図である 本実施形態に係るタイプ2コードブックの位相係数の候補の一例を示す図である
本実施形態における通信システムは、基地局装置(送信装置、セル、送信点、送信アンテナ群、送信アンテナポート群、コンポーネントキャリア、eNodeB、送信ポイント、送受信ポイント、送信パネル、アクセスポイント、サブアレー)および端末装置(端末、移動端末、受信点、受信端末、受信装置、受信アンテナ群、受信アンテナポート群、UE、受信ポイント、受信パネル、ステーション、サブアレー)を備える。また端末装置と接続している(無線リンクを確立している)基地局装置をサービングセルと呼ぶ。
本実施形態における基地局装置及び端末装置は、免許が必要な周波数帯域(ライセンスバンド)及び/又は免許不要の周波数帯域(アンライセンスバンド)で通信することができる。
本実施形態において、“X/Y”は、“XまたはY”の意味を含む。本実施形態において、“X/Y”は、“XおよびY”の意味を含む。本実施形態において、“X/Y”は、“Xおよび/またはY”の意味を含む。
図1は、本実施形態に係る通信システムの例を示す図である。図1に示すように、本実
施形態における通信システムは、基地局装置1A、端末装置2Aを備える。また、カバレッジ1−1は、基地局装置1Aが端末装置と接続可能な範囲(通信エリア)である。また基地局装置1Aを単に基地局装置とも呼ぶ。また端末装置2Aを単に端末装置とも呼ぶ。
図1において、端末装置2Aから基地局装置1Aへの上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理チャネルが用いられる。上りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために使用される。
・PUCCH(Physical Uplink Control Channel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)
・PRACH(Physical Random Access Channel)
PUCCHは、上りリンク制御情報(Uplink Control Information: UCI)を送信する
ために用いられる。ここで、上りリンク制御情報は、下りリンクデータ(下りリンクトランスポートブロック、Downlink-Shared Channel: DL-SCH)に対するACK(a positive acknowledgement)またはNACK(a negative acknowledgement)(ACK/NACK
)を含む。下りリンクデータに対するACK/NACKを、HARQ−ACK、HARQフィードバックとも称する。
また、上りリンク制御情報は、下りリンクに対するチャネル状態情報(Channel State Information: CSI)を含む。また、上りリンク制御情報は、上りリンク共用チャネル(Uplink-Shared Channel: UL-SCH)のリソースを要求するために用いられるスケジューリング要求(Scheduling Request: SR)を含む。前記チャネル状態情報は、好適な空間多重数を指定するランク指標RI(Rank Indicator)、好適なプレコーダを指定するプレコーディング行列指標PMI(Precoding Matrix Indicator)、好適な伝送レートを指定するチャネル品質指標CQI(Channel Quality Indicator)、好適なCSI−RSリソースを示すCSI−RS(Reference Signal、参照信号)リソース指標CRI(CSI-RS Resource Indicator)、CSI−RS又はSS(Synchronization Signal; 同期信号)により測定されたRSRP(Reference Signal Received Power)などが該当する。
前記チャネル品質指標CQIは(以下、CQI値)、所定の帯域(詳細は後述)における好適な変調方式(例えば、QPSK、16QAM、64QAM、256QAMなど)、符号化率(coding rate)とすることができる。CQI値は、前記変調方式や符号化率に
より定められたインデックス(CQI Index)とすることができる。前記CQI値は、予め
当該システムで定めたものをすることができる。
前記CRIは、複数のCSI−RSリソースから受信電力/受信品質が好適なCSI−RSリソースを示す。
なお、前記ランク指標、前記プレコーディング品質指標は、予めシステムで定めたものとすることができる。前記ランク指標や前記プレコーディング行列指標は、空間多重数やプレコーディング行列情報により定められたインデックスとすることができる。なお、前記CQI値、PMI値、RI値及びCRI値の一部又は全部をCSI値とも総称する。
PUSCHは、上りリンクデータ(上りリンクトランスポートブロック、UL-SCH)を送信するために用いられる。また、PUSCHは、上りリンクデータと共に、ACK/NACKおよび/またはチャネル状態情報を送信するために用いられても良い。また、PUSCHは、上りリンク制御情報のみを送信するために用いられても良い。
また、PUSCHは、RRCメッセージを送信するために用いられる。RRCメッセージは、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層において処理される情報/
信号である。また、PUSCHは、MAC CE(Control Element)を送信するために
用いられる。ここで、MAC CEは、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層において処理(送信)される情報/信号である。
例えば、パワーヘッドルームは、MAC CEに含まれ、PUSCHを経由して報告されても良い。すなわち、MAC CEのフィールドが、パワーヘッドルームのレベルを示すために用いられても良い。
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられる。
また、上りリンクの無線通信では、上りリンク物理信号として上りリンク参照信号(Uplink Reference Signal: UL RS)が用いられる。上りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するためには使用されないが、物理層によって使用される。ここで、上りリンク参照信号には、DMRS(Demodulation Reference Signal)、SRS(Sounding Reference Signal)、PT−RS(Phase-Tracking reference signal)が含まれる。
DMRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連する。例えば、基地局装置1Aは、PUSCHまたはPUCCHの伝搬路補正を行なうためにDMRSを使用する。例えば、基地局装置1Aは、上りリンクのチャネル状態を測定するためにSRSを使用する。またSRSは上りリンクの観測(サウンディング)に用いられる。またPT−RSは位相雑音を補償するために用いられる。なお、上りリンクのDMRSを上りリンクDMRSとも呼ぶ。
図1において、基地局装置1Aから端末装置2Aへの下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられる。下りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために使用される。
・PBCH(Physical Broadcast Channel;報知チャネル)
・PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel;制御フォーマット指示
チャネル)
・PHICH(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Channel;HARQ指示チャネル)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel;下りリンク制御チャネル)
・EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel;拡張下りリンク制御チャネル)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel;下りリンク共有チャネル)
PBCHは、端末装置で共通に用いられるマスターインフォメーションブロック(Master Information Block: MIB, Broadcast Channel: BCH)を報知するために用いられる。
PCFICHは、PDCCHの送信に用いられる領域(例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)シンボルの数)を指示する情報
を送信するために用いられる。なお、MIBは最小システムインフォメーションとも呼ぶ。
PHICHは、基地局装置1Aが受信した上りリンクデータ(トランスポートブロック、コードワード)に対するACK/NACKを送信するために用いられる。すなわち、PHICHは、上りリンクデータに対するACK/NACKを示すHARQインディケータ(HARQフィードバック)を送信するために用いられる。また、ACK/NACKは、HARQ−ACKとも呼称する。端末装置2Aは、受信したACK/NACKを上位レイヤに通知する。ACK/NACKは、正しく受信されたことを示すACK、正しく受信しなかったことを示すNACK、対応するデータがなかったことを示すDTXである。また、上りリンクデータに対するPHICHが存在しない場合、端末装置2AはACKを上位レイヤに通知する。
PDCCHおよびEPDCCHは、下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を送信するために用いられる。ここで、下りリンク制御情報の送信に対して、複数のDCIフォーマットが定義される。すなわち、下りリンク制御情報に対するフィールドがDCIフォーマットに定義され、情報ビットへマップされる。
例えば、下りリンクに対するDCIフォーマットとして、1つのセルにおける1つのPDSCH(1つの下りリンクトランスポートブロックの送信)のスケジューリングに使用されるDCIフォーマット1Aが定義される。
例えば、下りリンクに対するDCIフォーマットには、PDSCHのリソース割り当てに関する情報、PDSCHに対するMCS(Modulation and Coding Scheme)に関する情報、PUCCHに対するTPCコマンドなどの下りリンク制御情報が含まれる。ここで、下りリンクに対するDCIフォーマットを、下りリンクグラント(または、下りリンクアサインメント)とも称する。
また、例えば、上りリンクに対するDCIフォーマットとして、1つのセルにおける1つのPUSCH(1つの上りリンクトランスポートブロックの送信)のスケジューリングに使用されるDCIフォーマット0が定義される。
例えば、上りリンクに対するDCIフォーマットには、PUSCHのリソース割り当てに関する情報、PUSCHに対するMCSに関する情報、PUSCHに対するTPCコマンドなど上りリンク制御情報が含まれる。上りリンクに対するDCIフォーマットを、上りリンクグラント(または、上りリンクアサインメント)とも称する。
また、上りリンクに対するDCIフォーマットは、下りリンクのチャネル状態情報(CSI;Channel State Information。受信品質情報とも称する。)を要求(CSI request)するために用いることができる。
また、上りリンクに対するDCIフォーマットは、端末装置が基地局装置にフィードバックするチャネル状態情報報告(CSI feedback report)をマップする上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。例えば、チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報(Periodic CSI)を報告する上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報を報告するモード設定(CSI report mode)のために用いることができる。
例えば、チャネル状態情報報告は、不定期なチャネル状態情報(Aperiodic CSI)を報
告する上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告は、不定期的にチャネル状態情報を報告するモード設定(CSI report mode)のために
用いることができる。
例えば、チャネル状態情報報告は、半永続的なチャネル状態情報(semi-persistent CSI)を報告する上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告は、半永続的にチャネル状態情報を報告するモード設定(CSI report mode)のために用いることができる。なお、半永続的なCSI報告は、上位層の信号又は下りリンク制御情報でアクティベーションされてからデアクティベーションされる期間に、周期的にCSI報告ことである。
また、上りリンクに対するDCIフォーマットは、端末装置が基地局装置にフィードバックするチャネル状態情報報告の種類を示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告の種類は、広帯域CSI(例えばWideband CQI)と狭帯域CSI(例えば、Subband CQI)などがある。
端末装置は、下りリンクアサインメントを用いてPDSCHのリソースがスケジュールされた場合、スケジュールされたPDSCHで下りリンクデータを受信する。また、端末装置は、上りリンクグラントを用いてPUSCHのリソースがスケジュールされた場合、スケジュールされたPUSCHで上りリンクデータおよび/または上りリンク制御情報を送信する。
PDSCHは、下りリンクデータ(下りリンクトランスポートブロック、DL-SCH)を送信するために用いられる。また、PDSCHは、システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージを送信するために用いられる。システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージは、セルスペシフィック(セル固有)な情報である。
また、PDSCHは、システムインフォメーションメッセージを送信するために用いられる。システムインフォメーションメッセージは、システムインフォメーションブロックタイプ1以外のシステムインフォメーションブロックXを含む。システムインフォメーションメッセージは、セルスペシフィック(セル固有)な情報である。
また、PDSCHは、RRCメッセージを送信するために用いられる。ここで、基地局装置から送信されるRRCメッセージは、セル内における複数の端末装置に対して共通であっても良い。また、基地局装置1Aから送信されるRRCメッセージは、ある端末装置2Aに対して専用のメッセージ(dedicated signalingとも称する)であっても良い。す
なわち、ユーザ装置スペシフィック(ユーザ装置固有)な情報は、ある端末装置に対して専用のメッセージを使用して送信される。また、PDSCHは、MAC CEを送信するために用いられる。
ここで、RRCメッセージおよび/またはMAC CEを、上位層の信号(higher layer signaling)とも称する。
また、PDSCHは、下りリンクのチャネル状態情報を要求するために用いることができる。また、PDSCHは、端末装置が基地局装置にフィードバックするチャネル状態情報報告(CSI feedback report)をマップする上りリンクリソースを送信するために用いる
ことができる。例えば、チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報(Periodic
CSI)を報告する上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報を報告するモード設定(CSI report mode)
のために用いることができる。
下りリンクのチャネル状態情報報告の種類は広帯域CSI(例えばWideband CSI)と狭帯域CSI(例えば、Subband CSI)がある。広帯域CSIは、セルのシステム帯域に対
して1つのチャネル状態情報を算出する。狭帯域CSIは、システム帯域を所定の単位に区分し、その区分に対して1つのチャネル状態情報を算出する。
また、下りリンクの無線通信では、下りリンク物理信号として同期信号(Synchronization signal: SS)、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal: DL RS)が用いられる。下りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するためには使用されないが、物理層によって使用される。なお、同期信号には、プライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal: PSS)とセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal: SSS)がある。
同期信号は、端末装置が、下りリンクの周波数領域および時間領域の同期を取るために用いられる。また、同期信号は受信電力、受信品質又は信号対干渉雑音電力比(Signal-to-Interference and Noise power Ratio: SINR)を測定するために用いられる。なお、同期信号で測定した受信電力をSS−RSRP(Synchronization Signal - Reference Signal Received Power)、同期信号で測定した受信品質をSS−RSRQ(Reference Signal Received Quality)、同期信号で測定したSINRをSS−SINRとも呼ぶ。なお、SS−RSRQはSS−RSRPとRSSIの比である。RSSI(Received Signal Strength Indicator)はある観測期間におけるトータルの平均受信電力である。また、同期信号/下りリンク参照信号は、端末装置が、下りリンク物理チャネルの伝搬路補正を行なうために用いられる。例えば、同期信号/下りリンク参照信号は、端末装置が、下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられる。
ここで、下りリンク参照信号には、DMRS(Demodulation Reference Signal;復調
参照信号)、NZP CSI−RS(Non-Zero Power Channel State Information - Reference Signal)、ZP CSI−RS(Zero Power Channel State Information - Reference Signal)、PT−RS、TRS(Tracking Reference Signal)が含まれる。なお、下りリンクのDMRSを下りリンクDMRSとも呼ぶ。なお、以降の実施形態で、単にCSI−RSといった場合、NZP CSI−RS及び/又はZP CSI−RSを含む。
DMRSは、DMRSが関連するPDSCH/PBCH/PDCCH/EPDCCHの送信に用いられるサブフレームおよび帯域で送信され、DMRSが関連するPDSCH/PBCH/PDCCH/EPDCCHの復調を行なうために用いられる。
NZP CSI−RSのリソースは、基地局装置1Aによって設定される。例えば、端末装置2Aは、NZP CSI−RSを用いて信号の測定(チャネルの測定)又は干渉の測定を行なう。またNZP CSI−RSは、好適なビーム方向を探索するビーム走査やビーム方向の受信電力/受信品質が劣化した際にリカバリするビームリカバリ等に用いられる。ZP CSI−RSのリソースは、基地局装置1Aによって設定される。基地局装置1Aは、ZP CSI−RSをゼロ出力で送信する。例えば、端末装置2Aは、ZP CSI−RSが対応するリソースにおいて干渉の測定を行なう。なお、ZP CSI−RSが対応する干渉測定するためのリソースをCSI−IM(Interference Measurement)リソースとも呼ぶ
基地局装置1Aは、NZP CSI−RSのリソースのためにNZP CSI−RSリソース設定を送信(設定)する。NZP CSI−RSリソース設定は、1又は複数のNZP CSI−RSリソースマッピング、各々のNZP CSI−RSリソースのCSI−RSリソース設定ID、アンテナポート数の一部又は全部を含む。CSI−RSリソースマッピングは、CSI−RSリソースが配置されるスロット内のOFDMシンボル、サブキャリアを示す情報(例えばリソースエレメント)である。CSI−RSリソース設定IDは、NZP CSI−RSリソースを特定するために用いられる。
基地局装置1Aは、CSI−IMリソース設定を送信(設定)する。CSI−IMリソース設定は、1又は複数のCSI−IMリソースマッピング、各々のCSI−IMリソースに対するCSI−IMリソース設定IDを含む。CSI−IMリソースマッピングは、CSI−IMリソースが配置されるスロット内のOFDMシンボル、サブキャリアを示す情報(例えばリソースエレメント)である。CSI−IMリソース設定IDは、CSI−IM設定リソースを特定するために用いられる。
またCSI−RSは、受信電力、受信品質、又はSINRの測定に用いられる。CSI−RSで測定した受信電力をCSI−RSRP、CSI−RSで測定した受信品質をCSI−RSRQ、CSI−RSで測定したSINRをCSI−SINRとも呼ぶ。なお、CSI−RSRQは、CSI−RSRPとRSSIとの比である。
またCSI−RSは、定期的/非定期的/半永続的に送信される。
CSIに関して、端末装置は上位層で設定される。例えば、CSIレポートの設定であるCSIレポート設定、CSIを測定するためのリソースの設定であるCSIリソース設定、CSI測定のためにCSIレポート設定とCSIリソース設定をリンクさせる測定リンク設定がある。また、レポート設定、リソース設定及び測定リンク設定は、1又は複数設定される。
CSIレポート設定は、レポート設定ID、レポート設定タイプ、コードブック設定、CSIレポート量、ブロック誤り率ターゲットの一部又は全部を含む。レポート設定IDはCSIレポート設定を特定するために用いられる。レポート設定タイプは、定期的/非定期的/半永続的なCSIレポートを示す。CSIレポート量は、報告する量(値、タイプ)を示し、例えばCRI、RI、PMI、CQI、又はRSRPの一部又は全部である。ブロック誤り率ターゲットは、CQIを計算するときに想定するブロック誤り率のターゲットである。また、コードブック設定は、タイプ1コードブック又はタイプ2コードブックの設定を含む。
CSIリソース設定は、リソース設定ID、同期信号ブロックリソース測定リスト、リソース設定タイプ、1又は複数のリソースセット設定の一部又は全部を含む。リソース設定IDはリソース設定を特定するために用いられる。同期信号ブロックリソース設定リストは、同期信号を用いた測定が行われるリソースのリストである。リソース設定タイプは、CSI−RSが定期的、非定期的又は半永続的に送信されるかを示す。なお、半永続的にCSI−RSを送信する設定の場合、上位層の信号又は下りリンク制御情報でアクティベーションされてからデアクティベーションされるまでの期間に、周期的にCSI−RSが送信される。
CSI−RSリソースセット設定は、CSI−RSリソースセット設定ID、リソース繰返し、1又は複数のCSI−RSリソースを示す情報の一部又は全部を含む。リソースセット設定IDは、CSI−RSリソースセット設定を特定するために用いられる。リソース繰返しは、リソースセット内で、リソース繰返しのON/OFFを示す。リソース繰返しがONの場合、基地局装置はリソースセット内の複数のCSI−RSリソースの各々で固定(同一)の送信ビームを用いることを意味する。言い換えると、リソース繰返しがONの場合、端末装置は基地局装置がリソースセット内の複数のCSI−RSリソースの各々で固定(同一)の送信ビームを用いていることを想定する。リソース繰返しがOFFの場合、基地局装置はリソースセット内の複数のCSI−RSリソースの各々で固定(同一)の送信ビームを用いないことを意味する。言い換えると、リソース繰返しがOFFの場合、端末装置は基地局装置がリソースセット内の複数のCSI−RSリソースの各々で固定(同一)の送信ビームを用いていないことを想定する。CSI−RSリソースを示す情報は、1又は複数のCSI−RSリソース設定ID、1又は複数のCSI−IMリソース設定IDを含む。
測定リンク設定は、測定リンク設定ID、レポート設定ID、リソース設定IDの一部又は全部を含み、CSIレポート設定とCSIリソース設定がリンクされる。測定リンク設定IDは測定リンク設定を特定するために用いられる。
PT−RSは、DMRS(DMRSポートグループ)と関連付けられる。PT−RSのアンテナポート数は1又は2であり、各々のPT−RSポートはDMRSポートグループと関連付けられる。また、端末装置は、PT−RSポートとDMRSポートは、遅延スプレッド、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、平均遅延、空間受信(Rx)パラメータに関してQCLであると想定する。基地局装置は上位層の信号で、PT−RS設定を設定する。PT−RS設定が設定された場合、PT−RSが送信される可能性がある。PT−RSは、所定のMCSの場合(例えば変調方式がQPSKの場合)、送信されない。また、PT−RS設定は、時間密度、周波数密度が設定される。時間密度は、PT−RSが配置される時間間隔を示す。時間密度はスケジュールされたMCSの関数で示される。また、時間密度はPT−RSが存在しない(送信されない)ことも含む。また周波数密度は、PT−RSが配置される周波数間隔を示す。周波数密度はスケジュールされた帯域幅の関数で示される。また周波数密度は、PT−RSが存在しない(送信されない)ことも含む。なお、時間密度又は周波数密度がPT−RSが存在しない(送信されない)ことを示す場合、PT−RSは存在しない(送信されない)。
MBSFN(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network)
RSは、PMCHの送信に用いられるサブフレームの全帯域で送信される。MBSFN
RSは、PMCHの復調を行なうために用いられる。PMCHは、MBSFN RSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。
ここで、下りリンク物理チャネルおよび下りリンク物理信号を総称して、下りリンク信号とも称する。また、上りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理信号を総称して、上りリンク信号とも称する。また、下りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理チャネルを総称して、物理チャネルとも称する。また、下りリンク物理信号および上りリンク物理信号を総称して、物理信号とも称する。
また、BCH、UL−SCHおよびDL−SCHは、トランスポートチャネルである。MAC層で用いられるチャネルを、トランスポートチャネルと称する。また、MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位を、トランスポートブロック(Transport Block: TB)、または、MAC PDU(Protocol Data Unit)とも称する。トランスポート
ブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliverする)データの単位である。物理層にお
いて、トランスポートブロックはコードワードにマップされ、コードワード毎に符号化処理などが行なわれる。
また、キャリアアグリゲーション(CA; Carrier Aggregation)をサポートしている端
末装置に対して、基地局装置は、より広帯域伝送のため複数のコンポーネントキャリア(CC; Component Carrier)を統合して通信することができる。キャリアアグリゲーションでは、1つのプライマリセル(PCell;Primary Cell)及び1または複数のセカンダリセル(SCell;Secondary Cell)がサービングセルの集合として設定される。
また、デュアルコネクティビティ(DC; Dual Connectivity)では、サービングセルの
グループとして、マスターセルグループ(MCG; Master Cell Group)とセカンダリセルグループ(SCG; Secondary Cell Group)が設定される。MCGはPCellとオプション
で1又は複数のSCellから構成される。またSCGはプライマリSCell(PSCell)とオプションで1又は複数のSCellから構成される。
基地局装置は無線フレームを用いて通信することができる。無線フレームは複数のサブフレーム(サブ区間)から構成される。フレーム長を時間で表現する場合、例えば、無線フレーム長は10ミリ秒(ms)、サブフレーム長は1msとすることができる。この例では
無線フレームは10個のサブフレームで構成される。
またスロットは、14個のOFDMシンボルで構成される。OFDMシンボル長はサブキャリア間隔によって変わり得るため、サブキャリア間隔でスロット長も代わり得る。またミニスロットは、スロットよりも少ないOFDMシンボルで構成される。スロット/ミニスロットは、スケジューリング単位になることができる。なお端末装置は、スロットベーススケジューリング/ミニスロットベーススケジューリングは、最初の下りリンクDMRSの位置(配置)によって知ることができる。スロットベーススケジューリングでは、スロットの3番目又は4番目のシンボルに最初の下りリンクDMRSが配置される。またミニスロットベーススケジューリングでは、スケジューリングされたデータ(リソース、PDSCH)の最初のシンボルに最初の下りリンクDMRSが配置される。なお、スロットベーススケジューリングは、PDSCHマッピングタイプAとも呼ばれる。またミニスロットベーススケジューリングは、PDSCHマッピングタイプBとも呼ばれる。
またリソースブロックは、12個の連続するサブキャリアで定義される。またリソースエレメントは、周波数領域のインデックス(例えばサブキャリアインデックス)と時間領域のインデックス(例えばOFDMシンボルインデックス)で定義される。リソースエレメントは、上りリンクリソースエレメント、下りリンクエレメント、フレキシブルリソースエレメント、予約されたリソースエレメントとして分類される。予約されたリソースエレメントでは、端末装置は、上りリンク信号を送信しないし、下りリンク信号を受信しない。
また複数のサブキャリア間隔(Subcarrier spacing: SCS)がサポートされる。例えば
SCSは、15/30/60/120/240/480 kHzである。
基地局装置/端末装置はライセンスバンド又はアンライセンスバンドで通信することができる。基地局装置/端末装置は、ライセンスバンドがPCellとなり、アンライセンスバンドで動作する少なくとも1つのSCellとキャリアアグリゲーションで通信することができる。また、基地局装置/端末装置は、マスターセルグループがライセンスバンドで通信し、セカンダリセルグループがアンライセンスバンドで通信する、デュアルコネクティビティで通信することができる。また、基地局装置/端末装置は、アンライセンスバンドにおいて、PCellのみで通信することができる。また、基地局装置/端末装置は、アンライセンスバンドのみでCA又はDCで通信することができる。なお、ライセンスバンドがPCellとなり、アンライセンスバンドのセル(SCell、PSCell)を、例えばCA、DCなどでアシストして通信することを、LAA(Licensed-Assisted Access)とも呼ぶ。また、基地局装置/端末装置がアンライセンスバンドのみで通信することを、アンライセンススタンドアロンアクセス(ULSA;Unlicensed-standalone access)とも呼ぶ。また、基地局装置/端末装置がライセンスバンドのみで通信することを、ライセンスアクセス(LA;Licensed Access)とも呼ぶ。
図2は、本実施形態における基地局装置の構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、基地局装置は、上位層処理部(上位層処理ステップ)101、制御部(制御ステップ)102、送信部(送信ステップ)103、受信部(受信ステップ)104と送受信アンテナ105、測定部(測定ステップ)106を含んで構成される。また、上位層処理部101は、無線リソース制御部(無線リソース制御ステップ)1011、スケジューリング部(スケジューリングステップ)1012を含んで構成される。また、送信部103は、符号化部(符号化ステップ)1031、変調部(変調ステップ)1032、下りリンク参照信号生成部(下りリンク参照信号生成ステップ)1033、多重部(多重ステップ)1034、無線送信部(無線送信ステップ)1035を含んで構成される。また、受信部104は、無線受信部(無線受信ステップ)1041、多重分離部(多重分離ステップ)1042、復調部(復調ステップ)1043、復号部(復号ステップ)1044を含んで構成される。
上位層処理部101は、媒体アクセス制御(Medium Access Control: MAC)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。また、上位層処理部101は、送信部103および受信部104の制御を行なうために必要な情報を生成し、制御部102に出力する。
上位層処理部101は、端末装置の機能(UE capability)等、端末装置に関する情報
を端末装置から受信する。言い換えると、端末装置は、自身の機能を基地局装置に上位層の信号で送信する。
なお、以下の説明において、端末装置に関する情報は、その端末装置が所定の機能をサポートするかどうかを示す情報、または、その端末装置が所定の機能に対する導入およびテストの完了を示す情報を含む。なお、以下の説明において、所定の機能をサポートするかどうかは、所定の機能に対する導入およびテストを完了しているかどうかを含む。
例えば、端末装置が所定の機能をサポートする場合、その端末装置はその所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)を送信する。端末装置が所定の機能をサポートしない場合、その端末装置はその所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)を送信しない。すなわち、その所定の機能をサポートするかどうかは、その所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)を送信するかどうかによって通知される。なお、所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)は、1または0の1ビットを用いて通知してもよい。
無線リソース制御部1011は、下りリンクのPDSCHに配置される下りリンクデータ(トランスポートブロック)、システムインフォメーション、RRCメッセージ、MAC CEなどを生成、又は上位ノードから取得する。無線リソース制御部1011は、下りリンクデータを送信部103に出力し、他の情報を制御部102に出力する。また、無線リソース制御部1011は、端末装置の各種設定情報の管理をする。
スケジューリング部1012は、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)を割り当てる周波数およびサブフレーム、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)の符号化率および変調方式(あるいはMCS)および送信電力などを決定する。スケジューリング部1012は、決定した情報を制御部102に出力する。
スケジューリング部1012は、スケジューリング結果に基づき、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)のスケジューリングに用いられる情報を生成する。スケジューリング部1012は、生成した情報を制御部102に出力する。
制御部102は、上位層処理部101から入力された情報に基づいて、送信部103および受信部104の制御を行なう制御信号を生成する。制御部102は、上位層処理部101から入力された情報に基づいて、下りリンク制御情報を生成し、送信部103に出力する。
送信部103は、制御部102から入力された制御信号に従って、下りリンク参照信号を生成し、上位層処理部101から入力されたHARQインディケータ、下りリンク制御情報、および、下りリンクデータを、符号化および変調し、PHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号を多重して、送受信アンテナ105
を介して端末装置2Aに信号を送信する。
符号化部1031は、上位層処理部101から入力されたHARQインディケータ、下りリンク制御情報、および下りリンクデータを、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化、LDPC(低密度パリティチェック:Low density parity check)符号化、Polar符号化等の予め定められた符号化方式を用いて符号化を行なう、または無線リソース制御部1011が決定した符号化方式を用いて符号化を行なう。変調部1032は、符号化部1031から入力された符号化ビットをBPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(quadrature amplitude modulation)、64QAM、256QAM等の予め定められた、または無線リソース制御部1011が決定した変調方式で変調する。
下りリンク参照信号生成部1033は、基地局装置1Aを識別するための物理セル識別子(PCI、セルID)などを基に予め定められた規則で求まる、端末装置2Aが既知の系列を下りリンク参照信号として生成する。
多重部1034は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号と下りリンク制御情報とを多重する。つまり、多重部1034は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号と下りリンク制御情報とをリソースエレメントに配置する。
無線送信部1035は、多重された変調シンボルなどを逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)してOFDMシンボルを生成し、OFDMシンボルにサイクリックプレフィックス(cyclic prefix: CP)を付加してベースバンドのディジタル
信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、フィルタリングにより余分な周波数成分を除去し、搬送周波数にアップコンバートし、電力増幅し、送受信アンテナ105に出力して送信する。
受信部104は、制御部102から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ105を介して端末装置2Aから受信した受信信号を分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部101に出力する。
無線受信部1041は、送受信アンテナ105を介して受信された上りリンクの信号を、ダウンコンバートによりベースバンド信号に変換し、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信された信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。
無線受信部1041は、変換したディジタル信号からCPに相当する部分を除去する。無線受信部1041は、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)を行い、周波数領域の信号を抽出し多重分離部1042に出力する。
多重分離部1042は、無線受信部1041から入力された信号をPUCCH、PUSCH、上りリンク参照信号などの信号に分離する。なお、この分離は、予め基地局装置1Aが無線リソース制御部1011で決定し、各端末装置2Aに通知した上りリンクグラントに含まれる無線リソースの割り当て情報に基づいて行なわれる。
また、多重分離部1042は、PUCCHとPUSCHの伝搬路の補償を行なう。また、多重分離部1042は、上りリンク参照信号を分離する。
復調部1043は、PUSCHを逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform: IDFT)し、変調シンボルを取得し、PUCCHとPUSCHの変調シンボルそれぞれに対して、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の予め定められた、または自装置が端末装置2Aに上りリンクグラントで予め通知した変調方式を用いて受信信号の復調を行なう。
復号部1044は、復調されたPUCCHとPUSCHの符号化ビットを、予め定められた符号化方式の、予め定められた、又は自装置が端末装置2Aに上りリンクグラントで予め通知した符号化率で復号を行ない、復号した上りリンクデータと、上りリンク制御情報を上位層処理部101へ出力する。PUSCHが再送信の場合は、復号部1044は、上位層処理部101から入力されるHARQバッファに保持している符号化ビットと、復調された符号化ビットを用いて復号を行なう。
測定部106は、受信信号を観測し、RSRP/RSRQ/RSSIなどの様々な測定値を求める。また測定部106は、端末装置から送信されたSRSから受信電力、受信品質、好適なSRSリソースインデックスを求める。
図3は、本実施形態における端末装置の構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、端末装置は、上位層処理部(上位層処理ステップ)201、制御部(制御ステップ)202、送信部(送信ステップ)203、受信部(受信ステップ)204、測定部(測定ステップ)205と送受信アンテナ206を含んで構成される。また、上位層処理部201は、無線リソース制御部(無線リソース制御ステップ)2011、スケジューリング情報解釈部(スケジューリング情報解釈ステップ)2012を含んで構成される。また、送信部203は、符号化部(符号化ステップ)2031、変調部(変調ステップ)2032、上りリンク参照信号生成部(上りリンク参照信号生成ステップ)2033、多重部(多重ステップ)2034、無線送信部(無線送信ステップ)2035を含んで構成される。また、受信部204は、無線受信部(無線受信ステップ)2041、多重分離部(多重分離ステップ)2042、信号検出部(信号検出ステップ)2043を含んで構成される。
上位層処理部201は、ユーザの操作等によって生成された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、送信部203に出力する。また、上位層処理部201は、媒体アクセス制御(Medium Access Control: MAC)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet
Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)
層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。
上位層処理部201は、自端末装置がサポートしている端末装置の機能を示す情報を、送信部203に出力する。
無線リソース制御部2011は、自端末装置の各種設定情報の管理をする。また、無線リソース制御部2011は、上りリンクの各チャネルに配置される情報を生成し、送信部203に出力する。
無線リソース制御部2011は、基地局装置から送信された設定情報を取得し、制御部202に出力する。
スケジューリング情報解釈部2012は、受信部204を介して受信した下りリンク制御情報を解釈し、スケジューリング情報を判定する。また、スケジューリング情報解釈部2012は、スケジューリング情報に基づき、受信部204、および送信部203の制御を行なうために制御情報を生成し、制御部202に出力する。
制御部202は、上位層処理部201から入力された情報に基づいて、受信部204、測定部205および送信部203の制御を行なう制御信号を生成する。制御部202は、生成した制御信号を受信部204、測定部205および送信部203に出力して受信部204、および送信部203の制御を行なう。
制御部202は、測定部205が生成したCSI/RSRP/RSRQ/RSSIを基地局装置に送信するように送信部203を制御する。
受信部204は、制御部202から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ206を介して基地局装置から受信した受信信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部201に出力する。
無線受信部2041は、送受信アンテナ206を介して受信した下りリンクの信号を、ダウンコンバートによりベースバンド信号に変換し、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。
また、無線受信部2041は、変換したディジタル信号からCPに相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換を行い、周波数領域の信号を抽出する。
多重分離部2042は、抽出した信号をPHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号に、それぞれ分離する。また、多重分離部2042は、チャネル測定から得られた所望信号のチャネルの推定値に基づいて、PHICH、PDCCH、およびEPDCCHのチャネルの補償を行ない、下りリンク制御情報を検出し、制御部202に出力する。また、制御部202は、PDSCHおよび所望信号のチャネル推定値を信号検出部2043に出力する。
信号検出部2043は、PDSCH、チャネル推定値を用いて、復調、復号し、上位層処理部201に出力する。また、信号検出部2043は、干渉信号を除去又は抑圧する場合、干渉信号のパラメータを用いて干渉チャネルのチャネル推定値を求め、PDSCHを復調、復号する。
測定部205は、CSI測定、RRM(Radio Resource Management)測定、RLM(Radio Link Monitoring)測定などの各種測定を行い、CSI/RSRP/RSRQ/RSSIなどを求める。
送信部203は、制御部202から入力された制御信号に従って、上りリンク参照信号を生成し、上位層処理部201から入力された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を符号化および変調し、PUCCH、PUSCH、および生成した上りリンク参照信号を多重し、送受信アンテナ206を介して基地局装置に送信する。
符号化部2031は、上位層処理部201から入力された上りリンク制御情報又は上りリンクデータを畳み込み符号化、ブロック符号化、ターボ符号化、LDPC符号化、Polar符号化等の符号化を行う。
変調部2032は、符号化部2031から入力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM等の下りリンク制御情報で通知された変調方式または、チャ
ネル毎に予め定められた変調方式で変調する。
上りリンク参照信号生成部2033は、基地局装置を識別するための物理セル識別子(physical cell identity: PCI、Cell IDなどと称される)、上りリンク参照信号を配置する帯域幅、上りリンクグラントで通知されたサイクリックシフト、DMRSシーケンスの生成に対するパラメータの値などを基に、予め定められた規則(式)で求まる系列を生成する。
多重部2034は、PUCCHとPUSCHの信号と生成した上りリンク参照信号を送信アンテナポート毎に多重する。つまり、多重部2034は、PUCCHとPUSCHの信号と生成した上りリンク参照信号を送信アンテナポート毎にリソースエレメントに配置する。
無線送信部2035は、多重された信号を逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier
Transform: IFFT)して、OFDM方式の変調を行い、OFDMAシンボルを生成し、生成されたOFDMAシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、余分な周波数成分を除去し、アップコンバートにより搬送周波数に変換し、電力増幅し、送受信アンテナ206に出力して送信する。
なお、端末装置はOFDMA方式に限らず、SC−FDMA方式の変調を行うことができる。
超高精細映像伝送など、超大容量通信が要求される場合、高周波数帯を活用した超広帯域伝送が望まれる。高周波数帯における伝送は、パスロスを補償することが必要であり、ビームフォーミングが重要となる。また、ある限定されたエリアに複数の端末装置が存在する環境において、各端末装置に対して超大容量通信が要求される場合、基地局装置を高密度に配置した超高密度ネットワーク(Ultra-dense network)が有効である。しかしな
がら、基地局装置を高密度に配置した場合、SNR(信号対雑音電力比:Signal to noise
power ratio)は大きく改善するものの、ビームフォーミングによる強い干渉が到来する
可能性がある。従って、限定エリア内のあらゆる端末装置に対して、超大容量通信を実現するためには、ビームフォーミングを考慮した干渉制御(回避、抑圧、除去)、及び/又は、複数の基地局の協調通信が必要となる。
図4は、本実施形態に係る下りリンクの通信システムの例を示す。図4に示す通信システムは基地局装置3A、基地局装置5A、端末装置4Aを備える。端末装置4Aは、基地局装置3A及び/又は基地局装置5Aをサービングセルとすることができる。また基地局装置3A又は基地局装置5Aが多数のアンテナを備えている場合、多数のアンテナを複数のサブアレー(パネル、サブパネル、送信アンテナポート、送信アンテナ群、受信アンテナポート、受信アンテナ群)に分けることができ、サブアレー毎に送信/受信ビームフォーミングを適用できる。この場合、各サブアレーは通信装置を備えることができ、通信装置の構成は特に断りがない限り、図2で示した基地局装置構成と同様である。また端末装置4Aが複数のアンテナを備えている場合、端末装置4Aはビームフォーミングにより送信又は受信することができる。また、端末装置4Aが多数のアンテナを備えている場合、多数のアンテナを複数のサブアレー(パネル、サブパネル、送信アンテナポート、送信アンテナ群、受信アンテナポート、受信アンテナ群)に分けることができ、サブアレー毎に異なる送信/受信ビームフォーミングを適用できる。各サブアレーは通信装置を備えることができ、通信装置の構成は特に断りがない限り、図3で示した端末装置構成と同様である。なお、基地局装置3A、基地局装置5Aを単に基地局装置とも呼ぶ。なお、端末装置4Aを単に端末装置とも呼ぶ。
基地局装置の好適な送信ビーム、端末装置の好適な受信ビームを決定するために、同期信号が用いられる。基地局装置は、PSS、PBCH、SSSで構成される同期信号ブロックを送信する。なお、基地局装置が設定する同期信号ブロックバーストセット周期内で、同期信号ブロックは、時間領域に1又は複数個送信され、各々の同期信号ブロックには、時間インデックスが設定される。端末装置は、同期信号ブロックバーストセット周期内で同じ時間インデックスの同期信号ブロックは、遅延スプレッド、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、空間的な受信パラメータ、及び/又は空間的な送信パラメータが同じとみなせるような、ある程度同じ位置(quasi co-located: QCL)から送信されたと見なしてよい。なお、空間的な受信パラメータ(Rxパラメータ、受信フィルタ)は、例えば、チャネルの空間相関、到来角(Angle of Arrival)、受信ビーム方向などである。また空間的な送信パラメータは、例えば、チャネルの空間相関、送信角(Angle of Departure)、送信ビーム方向などである。つまり端末装置は、同期信号ブロックバーストセット周期内で同じ時間インデックスの同期信号ブロックは同じ送信ビームで送信され、異なる時間インデックスの同期信号ブロックは異なるビームで送信されたと想定することができる。従って、端末装置が同期信号ブロックバーストセット周期内の好適な同期信号ブロックの時間インデックスを示す情報を基地局装置に報告すれば、基地局装置は端末装置に好適な送信ビームを知ることができる。また、端末装置は、異なる同期信号ブロックバーストセット周期で同じ時間インデックスの同期信号ブロックを用いて端末装置に好適な受信ビームを求めることができる。このため、端末装置は、同期信号ブロックの時間インデックスと受信ビーム方向及び/又はサブアレーを関連付けることができる。なお、端末装置は、複数のサブアレーを備えている場合、異なるセルと接続するときは、異なるサブアレーを用いるとしてもよい。なお、同期信号ブロックの時間インデックスを、SSBインデックス又はSSBリソース指標(SSB Resource Indicator; SSBRI)とも呼ぶ。
また、QCLの状態を示す、4つのQCLタイプがある。4つのQCLタイプは、それぞれQCLタイプA、QCLタイプB、QCLタイプC、QCLタイプDと呼ばれる。QCLタイプAは、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッドがQCLとなる関係性(状態)である。QCLタイプBは、ドップラーシフト、ドップラースプレッドがQCLとなる関係性(状態)である。QCLタイプCは、平均遅延、ドップラーシフトがQCLとなる関係性(状態)である。QCLタイプDは空間的な受信パラメータがQCLとなる関係性(状態)である。なお、上記4つのQCLタイプは、各々組み合わせることも可能である。例えば、QCLタイプA+QCLタイプD、QCLタイプB+QCLタイプDなどである。
また、TCI(Transmit Configuration Indicator;送信構成指標)状態は上位層の
信号で1又は複数設定される。1つのTCI状態は、あるセル(セルID)、ある部分帯域(BWP−ID)における1又は複数の下りリンク信号とのQCLタイプを設定できる。下りリンク信号は、CSI−RS、SSBを含む。TCI状態は、例えばDCIに含まれ、関連するPDSCHの復調(復号)に用いることができる。なお、DCIで受信したTCI状態にQCLタイプDが設定されている場合、端末装置は関連するPDSCHの受信ビーム方向を知ることができる。このため、TCIは端末装置の受信ビーム方向と関連する情報と言える。
また、好適な基地局装置の送信ビームと好適な端末装置の受信ビームを決定するために、CSI−RSを用いることができる。
端末装置は、CSIリソース設定で設定されたリソースでCSI−RSを受信し、CSI−RSからCSI又はRSRPを算出し、基地局装置に報告する。また、CSI−RS
リソース設定が複数のCSI−RSリソース設定を含む場合及び/又はリソース繰返しがOFFの場合、端末装置は、各々のCSI−RSリソースで同じ受信ビームでCSI−RSを受信し、CRIを計算する。例えば、CSI−RSリソースセット設定がK(Kは2以上の整数)個のCSI−RSリソース設定を含む場合、CRIはK個のCSI−RSリソースから好適なN個のCSI−RSリソースを示す。ただし、NはK未満の正の整数である。また端末装置が複数のCRIを報告する場合、どのCSI−RSリソースの品質が良いかを示すために、端末装置は各CSI−RSリソースで測定したCSI−RSRPを基地局装置に報告することができる。基地局装置は、複数設定したCSI−RSリソースで各々異なるビーム方向でCSI−RSをビームフォーミング(プリコーディング)して送信すれば、端末装置から報告されたCRIにより端末装置に好適な基地局装置の送信ビーム方向を知ることができる。一方、好適な端末装置の受信ビーム方向は、基地局装置の送信ビームが固定されたCSI−RSリソースを用いて決定できる。例えば、CSI−RSリソース設定が複数のCSI−RSリソース設定を含む場合及び/又はリソース繰返しがONの場合、端末装置は、各々のCSI−RSリソースにおいて、各々異なる受信ビーム方向で受信したCSI−RSから好適な受信ビーム方向を求めることができる。なお、端末装置は、好適な受信ビーム方向を決定した後、CSI−RSRPを報告してもよい。なお、端末装置が複数のサブアレーを備えている場合、端末装置は、好適な受信ビーム方向を求める際に、好適なサブアレーを選択することができる。なお、端末装置の好適な受信ビーム方向は、CRIと関連付けられても良い。また端末装置が複数のCRIを報告した場合、基地局装置は、各CRIと関連付けられたCSI−RSリソースで送信ビームを固定することができる。このとき、端末装置は、CRI毎に、好適な受信ビーム方向を決定することができる。例えば、基地局装置は下りリンク信号/チャネルとCRIを関連付けて送信することができる。このとき、端末装置は、CRIと関連付けられた受信ビームで受信しなければならない。また、設定された複数のCSI−RSリソースにおいて、異なる基地局装置がCSI−RSを送信することができる。この場合、CRIによりどの基地局装置からの通信品質が良いかをネットワーク側が知ることができる。また、端末装置が複数のサブアレーを備えている場合、同じタイミングで複数のサブアレーで受信することができる。従って、基地局装置が下りリンク制御情報などで複数レイヤ(コードワード、トランスポートブロック)の各々にCRIを関連付けて送信すれば、端末装置は、各CRIに対応するサブアレー、受信ビームを用いて、複数レイヤを受信することができる。ただし、アナログビームを用いる場合、1つのサブアレーで同じタイミングで用いられる受信ビーム方向が1つであるとき、端末装置の1つのサブアレーに対応する2つのCRIが同時に設定された場合に、端末装置は複数の受信ビームで受信することができない可能性がある。この問題を回避するために、例えば、基地局装置は設定した複数のCSI−RSリソースをグループ分けし、グループ内は、同じサブアレーを用いてCRIを求める。またグループ間で異なるサブアレーを用いれば、基地局装置は同じタイミングで設定することができる複数のCRIを知ることができる。なお、CSI−RSリソースのグループは、CSIリソース設定又はCSI−RSリソースセット設定で設定されるCSI−RSリソースでもよい。なお、同じタイミングで設定できるCRIをQCLであるとしてもよい。このとき、端末装置は、QCL情報と関連付けてCRIを送信することができる。QCL情報は、所定のアンテナポート、所定の信号、又は所定のチャネルに対するQCLに関する情報である。2つのアンテナポートにおいて、一方のアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルの長区間特性が、もう一方のアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルから推測できる場合、それらのアンテナポートはQCLであると呼称される。長区間特性は、遅延スプレッド、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、空間的な受信パラメータ、及び/又は空間的な送信パラメータを含む。例えば、2つのアンテナポートがQCLである場合、端末装置はそれらのアンテナポートにおける長区間特性が同じであると見なすことができる。例えば、端末装置は、空間的な受信パラメータに関してQCLであるCRIと空間的な受信パラメータに関してQCLではないCRIを区別して報告すれば、基地局装置は空間的な受信パラメータに関してQCLであるCRIは同じタイミングに設定せず、空間的な受信パラメータに関してQCLではないCRIは同じタイミングに設定する、ことができる。また、基地局装置は、端末装置のサブアレー毎にCSIを要求してもよい。この場合、端末装置は、サブアレー毎にCSIを報告する。なお、端末装置は複数のCRIを基地局装置に報告する場合、QCLでないCRIのみを報告しても良い。
また、好適な基地局装置の送信ビームを決定するために、所定のプリコーディング(ビームフォーミング)行列(ベクトル)の候補が規定されたコードブックが用いられる。基地局装置はCSI−RSを送信し、端末装置はコードブックの中から好適なプリコーディング(ビームフォーミング)行列を求め、PMIとして基地局装置に報告する。これにより、基地局装置は、端末装置にとって好適な送信ビーム方向を知ることができる。なお、コードブックにはアンテナポートを合成するプリコーディング(ビームフォーミング)行列と、アンテナポートを選択するプリコーディング(ビームフォーミング)行列がある。アンテナポートを選択するコードブックを用いる場合、基地局装置はアンテナポート毎に異なる送信ビーム方向を用いることができる。従って、端末装置がPMIとして好適なアンテナポートを報告すれば、基地局装置は好適な送信ビーム方向を知ることができる。なお、端末装置の好適な受信ビームは、CRIに関連付けられた受信ビーム方向でもよいし、再度好適な受信ビーム方向を決定しても良い。アンテナポートを選択するコードブックを用いる場合に、端末装置の好適な受信ビーム方向がCRIに関連付けられた受信ビーム方向とする場合、CSI−RSを受信する受信ビーム方向はCRIに関連付けられた受信ビーム方向で受信することが望ましい。なお、端末装置は、CRIに関連付けられた受信ビーム方向を用いる場合でも、PMIと受信ビーム方向を関連付けることができる。また、アンテナポートを選択するコードブックを用いる場合、各々のアンテナポートは異なる基地局装置(セル)から送信されても良い。この場合、端末装置がPMIを報告すれば、基地局装置はどの基地局装置(セル)との通信品質が好適かを知ることができる。なお、この場合、異なる基地局装置(セル)のアンテナポートはQCLではないとすることができる。
信頼性の向上や周波数利用効率の向上のために、複数の基地局装置(送受信ポイント)の協調通信をすることができる。複数の基地局装置(送受信ポイント)の協調通信は、例えば、好適な基地局装置(送受信ポイント)をダイナミックに切り替えるDPS(Dynamic Point Selection; 動的ポイント選択)、複数の基地局装置(送受信ポイント)からデータ信号を送信するJT(Joint Transmission)などがある。端末装置は、複数の基地局装置と通信する場合、複数のサブアレーを用いて通信する可能性がある。例えば、端末装置4Aは、基地局装置3Aと通信する場合はサブアレー1を用い、基地局装置5Aと通信する場合はサブアレー2を用いることができる。また、端末装置は、複数の基地局装置と協調通信する場合、複数のサブアレーをダイナミックに切替えたり、複数のサブアレーで同じタイミングで送受信したりする可能性がある。このとき、端末装置4Aと基地局装置3A/5Aは、通信に用いる端末装置のサブアレーに関する情報を共有することが望ましい。
端末装置は、CSI報告に、CSI設定情報を含めることができる。例えばCSI設定情報はサブアレーを示す情報を含むことができる。例えば、端末装置は、CRI及びサブアレーを示すインデックスを含むCSI報告を送信することができる。これにより、基地局装置は、送信ビーム方向と端末装置のサブアレーを関連付けることができる。もしくは、端末装置は、複数のCRIを含むCRI報告を送信することができる。この場合、複数のCRIの一部がサブアレー1に関連し、残りのCRIがサブアレー2に関連することが規定されていれば、基地局装置は、サブアレーを示すインデックスとCRIを関連付けることができる。また、端末装置は、制御情報を低減するために、CRIとサブアレーを示すインデックスをジョイントコーディングしてCRI報告を送信することができる。この場合、CRIを示すN(Nは2以上の整数)ビットのうち、1ビットがサブアレー1又はサブアレー2を示し、残りのビットがCRIを示す。なお、ジョイントコーディングの場合、1ビットがサブアレーを示すインデックスに用いられるため、CRIを表現できるビット数が減ってしまう。そのため、端末装置は、サブアレーを示すインデックスを含めてCSI報告する場合、CSIリソース設定で示されるCSI−RSリソースの数がCRIを表現できる数よりも大きい場合、一部のCSI−RSリソースからCRIを求めることができる。なお、異なるCSIリソース設定では、異なるサブアレーでCSIを算出することが決められている場合、端末装置はリソース設定ID毎に異なるサブアレーで算出したCSIを送信すれば、基地局装置は端末のサブアレーごとのCSIを知ることができる。
またCSI設定情報は、CSI測定の設定情報を含むことができる。例えば、CSI測定の設定情報は、測定リンク設定でも良いし、他の設定情報でもよい。これにより端末装置は、CSI測定の設定情報とサブアレー及び/又は受信ビーム方向を関連付けることができる。例えば、2つの基地局装置(例えば基地局装置3A、5A)との協調通信を考えると、いくつかの設定情報があることが望ましい。基地局装置3Aが送信するチャネル測定用のCSI−RSの設定をリソース設定1、基地局装置5Aが送信するチャネル測定用のCSI−RSの設定をリソース設定2とする。この場合、設定情報1はリソース設定1、設定情報2はリソース設定2、設定情報3はリソース設定1及びリソース設定2とすることができる。なお、各設定情報は干渉測定リソースの設定を含んでも良い。設定情報1に基づいてCSI測定をすれば、端末装置は、基地局装置3Aから送信されたCSI−RSでCSIを測定することができる。設定情報2に基づいてCSI測定をすれば、端末装置は、基地局装置5Aから送信されたCSIを測定することができる。設定情報3に基づいてCSI測定をすれば、端末装置は、基地局装置3A及び基地局装置5Aから送信されたCSI−RSでCSIを測定することができる。端末装置は、設定情報1から3の各々に対して、CSI測定に用いたサブアレー及び/又は受信ビーム方向を関連付けることができる。従って、基地局装置は、設定情報1から3を指示することによって、端末装置が用いる好適なサブアレー及び/又は受信ビーム方向を指示することができる。なお、設定情報3が設定された場合、端末装置は、リソース設定1に対するCSI及び/又はリソース設定2に対するCSIを求める。このとき、端末装置は、リソース設定1及び/又はリソース設定2の各々に対してサブアレー及び/又は受信ビーム方向を関連付けることができる。また、リソース設定1及び/又はリソース設定2をコードワード(トランスポートブロック)と関連付けることも可能である。例えば、リソース設定1に対するCSIをコードワード1(トランスポートブロック1)のCSIとし、リソース設定2に対するCSIをコードワード2(トランスポートブロック2)のCSIとすることができる。また、端末装置は、リソース設定1及びリソース設定2を考慮して1つのCSIを求めることも可能である。ただし、端末装置は、1つのCSIを求める場合でも、リソース設定1及びリソース設定2の各々に対するサブアレー及び/又は受信ビーム方向を関連付けることができる。
また、CSI設定情報は、複数のリソース設定が設定された場合(例えば上述の設定情報3が設定された場合)に、前記CSIが1つのCRIを含むか、複数のリソース設定の各々に対するCRIを含むかを示す情報を含んでも良い。前記CSIが1つのCRIを含む場合、前記CSI設定情報は、CRIを算出したリソース設定IDを含んでも良い。CSI設定情報により、基地局装置は、どのような想定で端末装置がCSIを算出したのか、又は、どのリソース設定の受信品質が良かったのかを知ることができる。
基地局装置は、端末装置にCSI報告を要求するCSI要求を送信することができる。CSI要求は1つのサブアレーにおけるCSIを報告するか複数のサブアレーにおけるCSIを報告するかを含むことができる。このとき、端末装置は、1つのサブアレーにおけ
るCSIを報告するように求められた場合、サブアレーを示すインデックスを含まないCSI報告を送信する。また、複数のサブアレーにおけるCSIを報告するように求められた場合、端末装置は、サブアレーを示すインデックスを含むCSI報告を送信する。なお、基地局装置は、1つのサブアレーにおけるCSI報告を要求する場合、サブアレーを示すインデックス又はリソース設定IDによって、端末装置がCSI算出するサブアレーを指示することができる。この場合、端末装置は、基地局装置から指示されたサブアレーでCSIを算出する。
また基地局装置は、CSI要求にCSI測定の設定情報を含めて送信することができる。端末装置は、CSI要求にCSI測定の設定情報が含まれている場合、CSI測定の設定情報に基づいてCSIを求める。端末装置は、CSIを基地局装置に報告するが、CSI測定の設定情報は報告しなくても良い。
本実施形態に係る端末装置及び基地局装置は、好適なサブアレーを選択するために、新たに仮想的なアンテナポートを設定することができる。該仮想的なアンテナポートは、それぞれ物理的なサブアレー及び/又は受信ビームと関連付けられている。基地局装置は、該仮想的なアンテナポートを端末装置に通知することにでき、端末装置はPDSCHを受信するためのサブアレーを選択することができる。また、該仮想的なアンテナポートは、QCLが設定されることができる。基地局装置は、該仮想的なアンテナポートを複数端末装置に通知することができる。端末装置は、通知された該仮想的なアンテナポートがQCLである場合、1つのサブアレーを用いて、関連するPDSCHを受信することができ、また、通知された該仮想的なアンテナポートがQCLではない場合、2つ、ないし複数のサブアレーを用いて、関連するPDSCHを受信することができる。該仮想的なアンテナポートは、CSI−RSリソース、DMRSリソース、およびSRSリソースの何れか1つ、ないし複数について、それぞれ関連付けられることができる。基地局装置は該仮想的なアンテナポートを設定することによって、端末装置がCSI−RSリソース、DMRSリソース、およびSRSリソースの何れか1つ、ないし複数において、該リソースでRSを送る場合のサブアレーを設定することができる。
複数の基地局装置が協調通信する場合、端末装置は各基地局装置が送信したPDSCHに好適なサブアレー及び/又は受信ビーム方向で受信することが望ましい。このため、基地局装置は端末装置が好適なサブアレー及び/又は受信ビーム方向で受信できるための情報を送信する。例えば、基地局装置は、CSI設定情報又はCSI設定情報を示す情報を下りリンク制御情報に含めて送信することができる。端末装置は、CSI設定情報を受信すれば、CSI設定情報に関連付けられているサブアレー及び/又は受信ビーム方向で受信することができる。
例えば、基地局装置は、CSI設定情報としてサブアレー及び/又は受信ビーム方向を示す情報を送信することができる。なお、CSI設定情報は所定のDCIフォーマットで送信できるとしてもよい。また、受信ビーム方向を示す情報は、CRI、PMI、同期信号ブロックの時間インデックスでもよい。端末装置は、受信したDCIから、好適なサブアレー及び/又は受信ビーム方向を知ることができる。なお、サブアレーを示す情報は、1ビット又は2ビットで表現される。サブアレーを示す情報が1ビットで示される場合、基地局装置は、“0”、“1”でサブアレー1又はサブアレー2を端末装置に指示することができる。また、サブアレーを示す情報が2ビットで示される場合、基地局装置は、サブアレーの切替え及び2つのサブアレーで受信することを端末装置に指示することができる。なお、異なるリソース設定では、異なるサブアレーでCSIを算出することが決められている場合、基地局装置はDCIにリソース設定IDを含めて送信すれば、端末装置のサブアレーを示すことができる。
例えば、基地局装置は、CSI設定情報としてCSI測定の設定情報を送信することができる。この場合、端末装置は、受信したCSI測定の設定情報でフィードバックしたCSIに関連付けられたサブアレー及び/又は受信ビーム方向で、PDSCHを受信することができる。なお、CSI測定の設定情報が設定情報1又は設定情報2を示す場合、CSI設定情報は、PDSCH送信が1つのリソース設定情報に関連することを示す。また、CSI測定の設定情報が設定情報3を示す場合、CSI設定情報は、PDSCH送信が複数のリソース設定情報に関連することを示す。
また、CSI設定情報は、DMRSのスクランブルアイデンティティ(Scrambling identity; SCID)など、DCIに含まれるパラメータ(フィールド)と関連付けられても良い。例えば、基地局装置は、SCIDとCSI測定の設定情報の関連付けを設定することができる。この場合、端末装置は、DCIに含まれるSCIDから、CSI測定の設定情報を参照し、CSI測定の設定情報に関連付けられたサブアレー及び/又は受信ビーム方向で、PDSCHを受信することができる。
また基地局装置は、2つのDMRSアンテナポートグループを設定することができる。この2つのDMRSポートグループをDMRSポートグループ1(第1のDMRSポートグループ)、DMRSポートグループ2(第2のDMRSポートグループ)とも呼ぶ。DMRSアンテナポートグループ内のアンテナポートはQCLであり、DMRSアンテナポートグループ間のアンテナポートはQCLではない。従って、DMRSアンテナポートグループと端末装置のサブアレーが関連付けられていれば、基地局装置はDCIに含まれるDMRSアンテナポート番号で端末装置のサブアレーを指示することができる。例えば、DCIに含まれるDMRSアンテナポート番号が1つのDMRSアンテナポートグループに含まれている場合、端末装置は前記DMRSアンテナポートグループに対応する1つのサブアレーで受信する。また、DCIに含まれるDMRSアンテナポート番号が2つのDMRSアンテナポートグループの両方に含まれている場合、端末装置は、端末装置は2つのサブアレーで受信する。1つのDMRSアンテナポートグループは1つのコードワード(トランスポートブロック)に関連してもよい。DMRSアンテナポートグループとコードワード(トランスポートブロック)のインデックスとの関係は、予め決まっていても良いし、基地局装置が指示しても良い。
なお、異なるリソース設定では、異なるサブアレーでCSIを算出することが決められている場合、DMRSアンテナポートグループとリソース設定ID又はCSI−RSリソースが関連付けられていれば、DCIに含まれるDMRSアンテナポートによって、端末装置は、リソース設定ID又はCSI−RSリソースを特定することができ、サブアレー及び/又は受信ビーム方向を知ることができる。
また基地局装置は、DMRSアンテナポートグループとCSI設定情報を関連付けて設定することができる。なお、CSI設定情報がCSI測定の設定情報を含み、CSI測定
の設定情報が設定情報3を示す場合、端末装置は、DMRSアンテナポートグループ1に含まれるDMRSアンテナポートの場合、リソース設定1に対応するサブアレー及び/又は受信ビーム方向で復調し、DMRSアンテナポートグループ2に含まれるDMRSアンテナポートの場合、リソース設定2に対応するサブアレー及び/又は受信ビーム方向で復調する。
また、CSIレポート設定で、レポート量がCRI/RSRP又はSSBRI/RSRPに設定された場合で、グループベースドビームレポーティングがOFFに設定されている場合、端末装置は、1つのレポートで異なる1、2又は4つの異なるCRI又はSSBRIをレポートする。また、CSIレポート設定で、レポート量がCRI/RSRP又はSSBRI/RSRPに設定された場合で、グループベースドビームレポーティングがO
Nに設定されている場合、端末装置は、1つのレポートで2つの異なるCRI又はSSBRIをレポートする。ただし、2つのCSI−RSリソース又は2つのSSBは、1つの空間領域の受信フィルタ又は複数の空間領域の受信フィルタによって同時に受信できるものである。
また、CSIレポート設定で、レポート量がCRI、RI、CQIに設定された場合で、グループベースドビームレポーティングがONに設定されている場合、端末装置は、1つの空間領域の受信フィルタ(パネル、サブアレー)又は複数の空間領域の受信フィルタ(パネル、サブアレー)によって同時に受信できる2つのCSI−RSリソースに基づいて、CSIを求める。2つのCSI−RSリソースをそれぞれ第1のCSI−RSリソース、第2のCSI−RSリソースと呼ぶ。また、第1のCSI−RSリソースを示すCRIを第1のCRI、第2のCSI−RSリソースを示すCRIを第2のCRIとも呼ぶ。また、第1のCSI−RSリソースで求めたRIを第1のRI、第2のCSI−RSリソースで求めたRIを第2のRIとも呼ぶ。なお、RIが4(4レイヤ)以下の場合、コードワード数は1、RIが4より大きい場合、コードワード数は2である。従って、第1のRIと第2のRIの合計が4以下であるか又は4より大きいかによって、端末装置が報告するCSIは変わってもよい。第1のRIと第2のRIの合計が4以下の場合、第1のCSI−RS及び第2のCSI−RSの両方を考慮して求めたCQIを求める。このとき端末装置は、CSIとして、第1のCRI、第2のCRI、第1のRI、第2のRI、及び第1のCSI−RS及び第2のCSI−RSの両方を考慮して求めたCQIを報告する。第1のRIと第2のRIの合計が4より大きい場合、第1のCSI−RSで求めた第1のCQI、第2のCSI−RSで求めた第2のCQIを求める。このとき端末装置は、CSIとして、第1のCRI、第2のCRI、第1のRI、第2のRI、第1のCQI、及び第2のCQIを報告する。
また、CSIレポート設定で、レポート量がCRI、RI、PMI、CQIに設定された場合で、グループベースドビームレポーティングがONに設定されている場合、端末装置は、1つの空間領域の受信フィルタ又は複数の空間領域の受信フィルタによって同時に受信できる2つのCSI−RSリソースに基づいて、CSIを求める。また、第1のCSI−RSリソースのためのPMIを第1のPMI、第2のCSI−RSリソースのためのPMIを第2のPMIとも呼ぶ。なお、第1のPMI及び第2のPMIは、第1のCRI及び第2のCRIの両方を考慮して求められても良い。この場合、互いの干渉が考慮された第1のPMI及び第2のPMIが求められる。なお、PMIは、CSI−RSが4アンテナポート以上の場合、PMI−1とPMI−2に分けられる。PMI−1はワイドバンドの情報であり、少なくともN1とN2に基づいて求まるコードブックインデックスを示す。なお、CSI−RSのアンテナポート数は2N1N2で表される。なお、N1、N2は共に1以上の整数であり、N1は第1の次元(例えば水平方向)のアンテナポート数、N2は第2の次元(例えば垂直方向)のアンテナポート数を表す。また、偏波アンテナ数は2である。また、PMI−1はN1、N2の値やRI(レイヤ数)によって、1又は複数の情報を含む。また、PMI−2はワイドバンド又はサブバンドの情報であり、少なくとも位相回転を示す。なお、第1のCSI−RSリソースで求めたPMI−1、PMI−2をそれぞれ第1のPMI−1、第1のPMI−2とも呼ぶ。また、第2のCSI−RSリソースで求めたPMI−1、PMI−2をそれぞれ第2のPMI−1、第2のPMI−2とも呼ぶ。なお、レポート量はCRI、RI、PMI−1、CQIと設定されても良い。なお、CRI、RI、CQIについては、レポート量がCRI、RI、CQIで設定された場合と同様である。従って、第1のRIと第2のRIの合計が4以下の場合、端末装置は、CSIとして、第1のCRI、第2のCRI、第1のRI、第2のRI、第1のPMI(PMI−1)、第2のPMI(PMI−1)、及び第1のCSI−RS及び第2のCSI−RSの両方を考慮して求めたCQIを報告する。また、第1のRIと第2のRIの合計が4より大きい場合、端末装置は、CSIとして、第1のCRI、第2のCRI、第1のRI、第2のRI、第1のPMI(PMI−1)、第2のPMI(PMI−1)、第1のCQI、及び第2のCQIを報告する。
なお、第1のRIと第2のRIの合計が4より大きい場合、コードワード数1のレイヤ数はコードワード数2のレイヤ数と同じか小さいため、第1のRIは第2のRIと同じか小さい。つまり、RIが報告される場合、第1のCRIと第2のCRIは受信電力(RSRP)/受信品質(RSRQ)が良い方が第1のCRIではなく、RIの値によって第1のCRI又は第2のCRIは決定される。また、コードワード1のレイヤ数とコードワード2のレイヤ数が異なる場合、差分は1である。つまり、第1のRIと第2のRIの合計が5場合、第1のRIは2で第2のRIは3である。また、第1のRIと第2のRIの合計が6場合、第1のRIは3で第2のRIは3である。第1のRIと第2のRIの合計が7場合、第1のRIは3で第2のRIは4である。第1のRIと第2のRIの合計が8場合、第1のRIは4で第2のRIは4である。第1のRIと第2のRIの差分が1より大きい場合、端末装置は第1のCRI又は第2のCRIのいずれか一方、例えばRIの値が大きい方、のCSIを報告しても良い。なお、上記のルールがあるため、端末装置は、第1のRI及び第2のRIを別々に報告せずに、第1のRIと第2のRIの合計値を報告してもよい。なお、グループベースドビームレポーティングがONに設定されている場合で、レポート量がCRI、RI、CQI又はCRI、RI、PMI(PMI−1)、CQIに設定された場合、第1のCRI及び第2のCRIで異なるコードワードとなってもよい。このとき、CQIは第1のCQI及び第2のCQIが報告される。ただし、第1のRIと第2のRIの合計は8以下であり、1つのCRIにおけるRIは4以下である。なお、第1のCRI及び第2のCRIで異なるコードワードとする場合、基地局装置から端末装置に指示されてもよい。なお、第1のCRI及び第2のCRIで異なるコードワードの場合でも、コードワード1のレイヤ数とコードワード2のレイヤ数が異なる場合、差分は1としてよい。このとき、第1のRIと第2のRIの合計が4の場合、第1のRIは2で第2のRIは2である。第1のRIと第2のRIの合計が3の場合、第1のRIは1で第2のRIは2である。第1のRIと第2のRIの合計が2の場合、第1のRIは1で第2のRIは1である。
また、CSI報告の優先度は、RIが大きい方のCRIを高く設定する。つまり、本実施形態では第2のCRIは第2のCRIよりも優先度が高い。例えば、PUCCHの情報量が不足する場合、第2のCRI及び第2のCRIで求めたRI/PMI/CQIを報告し、第1のCRI及び第1のCRIで求めたRI/PMI/CQIはドロップする。なお、いずれか一方のCRIでCQIが報告される場合、第1のRIと第2のRIの合計が4以下の場合でも、一方のCRIで求めたCQIが報告される。
PUSCHでCSIが報告される場合、又はPUCCHでサブバンドCSIが報告される場合、CSIは2つのパートに分割されて報告される。2つのパートを第1のパート(パート1、CSIパート1)、第2のパート(パート2、CSIパート2)とも呼ぶ。なお、第1のパートは第2のパートよりもCSI報告の優先度は高い。例えば、RIが4以下の場合、第1のパートは第1のRIと第2のRIの合計(又は第2のRI)、第2のCRI、第1のCRI及び第2のCRIに基づくCQI(又は第2のCQI)の一部又は全部を含む。第2のパートは第1のCRI、第1のRI、第1のCQI、第1のPMI、第2のPMIの一部又は全部を含む。RIが4よりも大きい場合、第1のパートは、第1のRIと第2のRIの合計(又は第2のRI)、第2のCRI、第2のCQIの一部又は全部を含む。第2のパートは、第1のCRI、第1のRI、第1のCQI、第1のPMI、第2のPMIの一部又は全部を含む。なお、CSIを3つに分割しても良い。3つ目のパートを第3のパート(パート3、CSIパート3)とも呼ぶ。第3のパートは第2のパートよりも優先度は低い。このとき、第1のパートは第1のRIと第2のRIの合計(又は第2のRI)、第2のCRI、第1のCRI及び第2のCRIに基づくCQI(又は第2のCQI)の一部又は全部を含む。第2のパートは第1のCRI、第1のRI、第1のCQIの一部又は全部を含む。第3のパートは、第1のPMI、第2のPMIの一部又は全部を含む。
なお、端末装置は、第1のCRIに基づくCSIと第2のCRIに基づくCSIの各々で2つのパートに分割して報告しても良い。なお、第1のCRIに基づくCSIの2つのパートを第1のパート1、第1のパート2とも呼ぶ。また、第2のCRIに基づくCSIの2つのパートを第2のパート1、第2のパート2とも呼ぶ。なお、第1のパート1は、第1のCRI、第1のRI、第1のCQIの一部又は全部を含む。また、第1のパート2は、第1のPMIを含む。また、第2のパート1は、第2のCRI、第2のRI、第2のCQIの一部又は全部を含む。また、第2のパート2は、第2のPMIを含む。なお、CSIの優先度は、第2のパート1、第1のパート1、第2のパート2、第1のパート2の順に高く設定することができる。このとき、端末装置は第2のCRI及び第1のCRIで長周期(変化の少ない)なCSIを報告することになり、基地局装置及び端末装置は第1のCRI及び第2のCRIに関する最低限のパラメータを用いて通信することができる。また、CSIの優先度は、第2のパート1、第2のパート2、第1のパート1、第1のパート2の順に高く設定することができる。このとき、端末装置は第2のCRIにおける完全なCSIを優先的に報告することで、基地局装置及び端末装置は第2のCRIに関する詳細なパラメータを用いて通信することができる。
なお、第1のRIと第2のRIが4以下で、第1のCRIと第2のCRIで別々のコードワードなる場合、端末装置は、第1のCRIに基づくCSIと第2のCRIに基づくCSIの両方又は一方が報告されることを示す情報を報告する。なお、第1のCRIに基づくCSIと第2のCRIに基づくCSIの両方又は一方が報告されることを示す情報は、CSIの第1のパートに含まれる。なお、第1のCRIに基づくCSIと第2のCRIに基づくCSIの両方又は一方が報告されることを示す情報は、CSIの第2のパートに第1のCRIが含まれるか否かを示しても良い。
PMIを求めるために用いられるコードブックは、タイプ1コードブックとタイプ2コードブックがある。なお、タイプ1コードブックで求められたPMIをタイプ1PMI、タイプ2コードブックで求められたPMIをタイプ2PMIとも呼ぶ。なお、コードブック設定でタイプ1コードブックが設定されている場合、タイプ1PMIが報告され、コードブック設定でタイプ2コードブックが設定されている場合、タイプ2PMIが報告されるまた、タイプ1コードブックに基づいて算出されたCSIをタイプ1CSI、タイプ2コードブックに基づいて算出されたCSIをタイプ2CSIとも呼ぶ。タイプ1コードブックは、候補となるプリコーディング行列(ベクトル)がテーブルで与えられ、タイプ1PMIは候補となるプリコーディング行列(ベクトル)から好適なものが選択される。図5は1レイヤにおけるタイプ1コードブックの一例、図6は2レイヤにおけるタイプ1コードブックの一例である。タイプ1PMIはi1,1、i1,2、i、又はi1,3を含む。ただし、タイプ1コードブック、タイプ1PMIは図5、図6の例に限らない。なお、Nは垂直方向(第1の次元)の偏波当たりのアンテナポート数、Oは垂直方向(第1の次元)のオーバーサンプリング係数、Nは水平方向(第2の次元)の偏波当たりのアンテナポート数、Oは水平方向(第2の次元)のオーバーサンプリング係数を示す。また、kは0又はOの整数倍、kは0又はOの整数倍である。また、i1,3はk、kを示す。また、PCSI−RSはCSI−RSのアンテナポート数を表し、PCSI−RS=2Nである。
また、タイプ2コードブックは、直交ベクトルの線形合成で与えられる。タイプ2コードブックにおいて、線形合成の係数は、ワイドバンド振幅係数、サブバンド振幅係数、サブバンド振幅係数がある。タイプ2PMIは、線形合成するベクトル、ワイドバンド振幅
係数、サブバンド位相係数、サブバンド振幅係数を含む。図7は振幅係数の候補を示す。図7(a)はワイドバンド振幅係数の候補例、図7(b)はサブバンド振幅係数の候補例である。また、図8はサブバンド位相係数の候補例を示す。図8(a)は3ビットの例、図8(b)は2ビットの例を示す。サブバンド振幅係数は上位層の信号でON/OFF(true/false)が可能である。線形合成の係数は、合成ベクトル、偏波、レイヤ、サブバンドで独立な係数である。一般に、タイプ2PMIはタイプ1PMIよりも高精度であるが、情報量は非常に多い。従って、タイプ2PMIの情報量削減が求められる。
例えば、サブバンド位相係数をNビット、合成するベクトル数をL、偏波数を2と仮定する。このとき、1つのサブバンドでは、2NLビットが必要となる。Nサブバンドでは、2NLNビットが必要となる。サブバンド数は、バンド幅パート(Bandwidth part;BWP)のリソースブロック数によって変わるが、最大でN=32となる。従って、タイプ2PMIは、サブバンドの係数(位相、振幅)の情報量が多いため、これを削減することを考える。例えば、N個のサブバンドで求めた位相/振幅係数を離散フーリエ変換(DFT)又は離散コサイン変換(DCT)し、M個の成分に情報量圧縮することが考えられる。なおNは4以上の整数、Mは1以上の整数であり、M<Nである。端末装置がM個の位相/振幅係数をフィードバックすれば、フィードバック情報量を削減することができる。なおMは、合成ベクトル、偏波、レイヤで同じでも良いし、異なっても良い。また、サブバンド位相係数とサブバンド振幅係数でMの値を変えても良い。例えば、ワイドバンド振幅が大きい合成ベクトルは、遅延時間の短いパスに関連するため、周波数領域の変化が少ないと考えられる。従って、ワイドバンド振幅が大きい合成ベクトルの係数はM個の位相/振幅係数をフィードバック(報告)し、ワイドバンド振幅が小さい合成ベクトルの係数はM個の位相/振幅係数をフィードバックする。ただし、M、MはM<M<Nを満たす1以上の整数である。また、振幅係数は位相係数よりも周波数領域の変化は少ないため、サブバンド振幅係数はM個フィードバックし、サブバンド位相係数はM個フィードバックしてもよい。ただし、M、MはM<M<Nを満たす1以上の整数である。また、M、M、M、M、又はMは、固定値でも良いし、基地局装置が設定してもよいし、Nの値に依存して変わってもよい。また、端末装置は、M、M、M、M、又はMがNよりも小さい値のときに情報量を圧縮してCSIフィードバックし、N以上の場合は情報量を圧縮せずにCSIフィードバックしてもよい。なお、圧縮せずにタイプ2PMIがフィードバックされる場合、サブバンド単位で計算されるが、圧縮する場合はサブバンド単位ではなくてもよい。例えば、リソースブロック単位、サブバンドサイズとは異なる複数リソースブロック単位であってもよい。従って、本実施形態において、サブバンド単位で説明しているものを、1又は複数のリソースブロック単位に読み替えても本発明に含まれる。なお、コードブック設定において、タイプ2コードブックが設定され、圧縮することが指示された場合、端末装置は圧縮されたタイプ2PMIを報告する。
周波数領域で情報量を圧縮することで、タイプ2PMIのCSIフィードバック情報を低減することができる。しかしながら、情報量を圧縮することは、PMIの精度を劣化させ、CQIが低くなる可能性があり、スループットを低下させる可能性がある。また、情報量圧縮による、CSI(PMI/CQI/RI)の劣化度合いは、端末装置は圧縮前後のCSIを比較すればわかるが、基地局装置はわからない。従って、端末装置は、圧縮によるCSI精度の劣化度合いを基地局装置に報告することが望ましい。なお、CSI精度の劣化度合いをPAI(PMI Accuracy indicator;PMI精度指標、PMI Accuracy information;PMI精度情報)とも呼ぶ。例えば、PAIは圧縮によってCQIが低下したか否かを1ビットで示す。また、PAIは圧縮によって低下するCQI値を示しても良い。例えば、PAIは0、1、2、‘2より大きい’の4通りを示すことができる。PAIが0の場合、圧縮によってCQI値は変わらないことを示す。また、PAIが1、2の場合、それぞれ圧縮によってCQIが1、
2低下したことを示す。また、PAIが‘2より大きい’を示す場合、圧縮によってCQIが3以上低下したことを示す。なお、PAIは、全サブバンド(ワイドバンド)におけるCQI低下量の統計量を示してもよいし、サブバンド毎のCQI低下量を示しても良い。
またPAIは、圧縮により、タイプ1コードブックよりもCQIを低下したか否かを示しても良い。なお、端末装置は、圧縮によりタイプ1コードブックよりもCQIを低下した場合、基地局装置にタイプ2コードブックでCSIを報告することを要求されていても、タイプ1コードブックで求めたCSIを報告しても良い。なお、この場合、RIの最大値はタイプ2コードブックがサポートするRIの最大値(例えば2又は4)と同じとしてよい。例えば、タイプ2コードブックがサポートするRIの最大値が2の場合、タイプ2コードブックの代わりにタイプ1コードブックで算出したCSIを報告する場合、RIの最大値は2となる。
また、圧縮率(フィードバックする数)を端末装置が決めても良い。例えば、端末装置は、圧縮によってCQIが劣化しないように圧縮率を定めることができる。この場合、端末装置は圧縮後の情報量を基地局装置に報告する。なお、基地局装置がフィードバックするMの候補を設定し、端末装置が報告するMを示す情報をフィードバックすることも可能である。
また、圧縮によって、所定のしきい値よりもCQIが低下した場合、端末装置は圧縮せずにタイプ2CSIを報告しても良い。
また、圧縮前の位相/振幅係数のビット数と圧縮後の位相/振幅係数のビット数は異なっても良い。例えば、圧縮前のサブバンド位相係数は3ビットで求め、圧縮後のサブバンド位相係数は2ビットで求めてもよい。これにより、圧縮による情報量の低減に加えて、量子化を粗くすることによる情報量削減効果が得られる。
CSIレポートでタイプ2CSIが報告される場合、CSIパート1は各レイヤの非ゼロとなるワイドバンド振幅係数の数を含む。ワイドバンド振幅係数は、1つのレイヤにおいて、2つの偏波の各々においてL個のベクトルを考慮するため、2L個のワイドバンド振幅係数がある。2L個のワイドバンド振幅係数のうち最も振幅の大きいものを1とするため、報告されるワイドバンド振幅係数の数は1レイヤ当たり最大2L−1個となる。非ゼロとなるワイドバンド振幅係数の数は、2L−1個の振幅のうち、非ゼロとなる数を表す。CSIパート2は、CSIパート2ワイドバンド及びCSIパート2サブバンドに分類される。CSIパート2ワイドバンドはワイドバンド振幅係数を含む。CSIパート2サブバンドはサブバンド位相係数及び/又はサブバンド振幅係数を含む。
CSIレポートで圧縮されたタイプ2CSIが報告される場合、CSIパート1は各レイヤの非ゼロとなるワイドバンド振幅係数の数を含む。非ゼロとなるワイドバンド振幅係数の数は線形合成するベクトルの数に関連する。CSIパート2ワイドバンドはワイドバンド振幅係数を含む。CSIパート2サブバンドは圧縮後のサブバンド位相係数及び/又はサブバンド振幅係数を含む。PAIが報告される場合、PAIがワイドバンド情報であればCSIパート2ワイドバンドに含まれ、PAIがサブバンド情報であればCSIパート2サブバンドに含まれる。また、端末装置がMの値を報告する場合、CSIパート1はMの値を示す情報を含む。これにより、基地局装置はCSIパート2の情報量を知ることができる。また、PAIがタイプ1CSIを報告するか否かを示す場合、PAIはCSIパート1に含まれる。端末装置は、CSIパート1でタイプ1CSIを報告することを示すPAIを報告した場合、CSIパート2でタイプ1CSIを報告する。また、CSIパート1でPAIが報告される場合、非ゼロのワイドバンド振幅係数の数の特殊ケースとすることができ、新たな制御情報を必要としない。非ゼロのワイドバンド振幅係数の最大数は、L=2、3、4でそれぞれ3、5、7となる。従って、L=2、3、4で非ゼロのワイドバンド振幅係数の数を表現するには、それぞれ2ビット、3ビット、3ビットが必要となるが、すべてのパターンを必要としない。例えば、L=2の場合、00、01、10で非ゼロのワイドバンド振幅係数の数を表し、11は非ゼロのワイドバンド振幅係数の数に用いられないとすると、PAIがタイプ1CSIを報告することを示す場合に11を報告すれば、基地局装置はCSIパート2でタイプ1PMIが報告されることを知ることができる。同様に、3ビットで非ゼロのワイドバンド振幅係数の数を報告する場合、111が非ゼロのワイドバンド振幅係数の数で使われないとすると、PAIがタイプ1CSIを報告することを示す場合に、111を報告すれば、基地局装置はCSIパート2でタイプ1CSIが報告されることを知ることができる。また、非ゼロのワイドバンド振幅係数の数が0を示すときにCSIパート2でタイプ1CSIが報告されてもよい。また、
また、PDSCH又はPUSCHのためのDMRSは、DMRS設定タイプ1(第1のDMRS設定タイプ)又はDMRS設定タイプ2(第2のDMRS設定タイプ)が設定される。DMRS設定タイプ1は、8DMRSアンテナポートまで対応し、DMRS設定タイプ2は、12DMRSアンテナポートまで対応する。またDMRSは、直交カバーコード(Orthogonal Cover Code; OCC)によりコード多重(Code Division Multiplexing; CDM)される。OCCのコード長は最大4であり、周波数方向に長さ2、時間方向に長さ2を持つ。前方配置される(front-loaded)DMRSは1シンボル又は2シンボルに配置される。前方配置されるDMRSが1シンボルの場合、時間方向に多重できないため、周波数方向のみの多重となる。この場合、OCC=2と呼んでもよい。OCCで最大4DMRSアンテナポートがCDMされる。なお、CDMされる4DMRSアンテナポートをCDMグループ(DMRS CDMグループ)とも呼ぶ。この場合、DMRS設定タイプ1は2つのCDMグループを持ち、DMRS設定タイプ2は3つのCDMグループを持つ。異なるCDMグループのDMRSは、直交するリソースに配置される。なおDMRS設定タイプ1の2つのCDMグループをCDMグループ0(第1のCDMグループ)、CDMグループ1(第2のCDMグループ)とも呼ぶ。また、DMRS設定タイプ2の3つのCDMグループをCDMグループ0(第1のCDMグループ)、CDMグループ1(第2のCDMグループ)、CDMグループ2(第3のCDMグループ)とも呼ぶ。DMRS設定タイプ1の場合、CDMグループ0は、DMRSアンテナポート1000、1001、1004、1005を含み、CDMグループ1は、DMRSアンテナポート1002、1003、1006、1007を含む。DMRS設定タイプ2の場合、CDMグループ0は、DMRSアンテナポート1000、1001、1006、1007を含み、CDMグループ1は、DMRSアンテナポート1002、1003、1008、1009を含み、CDMグループ2は、DMRSアンテナポート1004、1005、1010、1011を含む。なお、DMRSに関連するCDMグループをDMRS CDMグループとも呼ぶ。
またPDSCH又はPUSCHのためのDMRSアンテナポート番号及びデータのないDMRS CDMグループ数は、DCIで指示される。端末装置は、指示されたDMRSアンテナポート番号の数で、DMRSアンテナポート数を知ることができる。また、データのないDMRS CDMグループ数は、関連するCDMグループのDMRSが配置されるリソースにはPDSCHは配置されないことを示す。なお、データのないDMRS CDMグループ数が1の場合、参照するCDMグループはCDMグループ0であり、データのないDMRS CDMグループ数が2の場合、参照するCDMグループはCDMグループ0及びCDMグループ1であり、データのないDMRS CDMグループ数が3の場合、参照するCDMグループはCDMグループ0、CDMグループ1及びCDMグループ2である。
なお、例えばMU−MIMO(Multi User - Multiple Input Multiple Output)伝送
する場合、PDSCH又はPUSCHのためのDMRSは、PDSCHと電力が異なる可能性がある。例えば、基地局装置が2つの端末装置の各々に対し、4レイヤのPDSCHを空間多重して送信したとする。つまり基地局装置は合計で8レイヤのPDSCHを空間多重して送信する。この場合、基地局装置は、一方の端末装置にはCDMグループ0のDMRSアンテナポート番号を指示し、他方の端末装置にはCDMグループ1のDMRSアンテナポート番号を指示する。また、基地局装置は、2つの端末装置に対して、データのないDMRS CDMグループ数は2と指示する。このとき、DMRSの空間多重数は4に対し、PDSCHの空間多重数は8となり、DMRSとPDSCHの電力比(オフセット)は2倍となる(3dB異なる)。また、例えば、基地局装置が3つの端末装置の各々に対し、4レイヤのPDSCHを空間多重して送信したとする。つまり基地局装置は合計で12レイヤのPDSCHを空間多重して送信する。この場合、基地局装置は、3つの端末装置に対して、それぞれCDMグループ0、CDMグループ1、CDMグループ2のDMRSアンテナポート番号を指示する。また基地局装置は、3つの端末装置に対して、データのないDMRS CDMグループ数は3と指示する。このとき、DMRSの空間多重数は4に対し、PDSCHの空間多重数は12となり、DMRSとPDSCHの電力比は3倍となる(4.77dB異なる)。従って、基地局装置又は端末装置は、CDMグループ数倍のDMRSとPDSCHの電力比を考慮して、DMRS及びPDSCHを送信する。また、基地局装置又は端末装置は、CDMグループ数倍のDMRSとPDSCHの電力比を考慮して、PDSCHを復調(復号)する。なお、空間多重数が多いSU−MIMO(Single user MIMO)伝送の場合も同様にCDMグループ数倍のDMRSとPDSCHの電力比が考慮される。
ただし、端末装置が複数の基地局装置(送受信ポイント)と通信する場合、DMRSとPDSCHの電力比は上記と異なってもよい。例えば、端末装置が2つの基地局装置(送受信ポイント)と通信する場合、各々の基地局装置から4レイヤのPDSCHを空間多重して送信すると仮定する。この場合、一方の基地局装置又は2つの基地局装置から、データのないDMRS CDMグループ数は2と指示される。しかしながら、各々の基地局装置から送信される、DMRSの空間多重数とPDSCHの空間多重数は共に4であるため、DMRSとPDSCHの電力比は1(0dB)となり、DMRSとPDSCHの電力比は考慮しなくてよい。従って、端末装置は、DMRSとPDSCHの電力比を考慮してPDSCHを復調(復号)するか否かを知る(判断する)必要がある。なお、端末装置が複数の基地局装置(送受信ポイント)と通信する場合、各々の基地局装置(送受信ポイント)がデータのないDMRS CDMグループ数に従ってPDSCHの電力を下げて送信しても良いが、この場合、信頼性やスループットが低下する。
基地局装置は、DMRSとPDSCHの電力比又はDMRSとPDSCHの電力比を考慮してPDSCHを復調(復号)するか否かを示す情報を端末装置に送信することができる。この場合、端末装置は、受信したDMRSとPDSCHの電力比又はDMRSとPDSCHの電力比を考慮してPDSCHを復調(復号)するか否かを示す情報に従って、PDSCHを復調(復号)することができる。
また、端末装置は、DMRSポートグループの設定から、DMRSとPDSCHの電力比を判断することもできる。例えば、DMRS設定タイプ1において、DMRSポートグループ1はCDMグループ0、つまりDMRSポート1000、1001、1004、1005が設定(関連付け)され、DMRSポートグループ2はCDMグループ1、つまりDMRSポート1002、1003、1006、1007が設定(関連付け)されているとする。このとき、2つのDMRSポートグループに設定されているDMRSアンテナポート番号がDCIで指示されている場合、データのないDMRS CDMグループ数は2が示されていても、端末装置は、DMRSとPDSCHの電力比は1(0dB)としてPDSCHを復調(復号)する。また、1つのDMRSポートグループのみに設定されているDMRSアンテナポート番号がDCIで指示されている場合、端末装置は、DMRSとPDSCHの電力比は1(0dB)としてPDSCHを復調(復号)する。
また、端末装置は、TCIによって、DMRSとPDSCHの電力比を判断することもできる。端末装置は、受信したTCIが2つのDMRSポートグループに関する設定である場合、データのないDMRS CDMグループ数が2又は3であったとしても、DMRSとPDSCHの電力比は1(0dB)としてPDSCHを復調(復号)する。それ以外の場合、端末装置は、データのないDMRS CDMグループ数に従って、DMRSとPDSCHの電力比を求める。
また、DMRS系列の初期値は、少なくともNIDとSCIDに基づいて算出される。SCIDは高々2通り設定され、0又は1で示される。NIDはSCIDと関連付けられて上位層の信号で設定される。例えば、SCID=0の場合のNID、SCID=1の場合のNIDが設定される。もし、NID又はSCIDが設定されていない場合は、SCID=0で、NIDは物理セルIDとなる。SCIDはDCIに含まれる。またSCIDは、DMRSとPDSCHの電力比を考慮してPDSCHを復調(復号)するか否かを示してもよい。例えば、SCID=0の場合、端末装置は、データのないDMRS CDMグループ数に従ってDMRSとPDSCHの電力比を考慮してPDSCHを復調(復号)し、SCID=1の場合、DMRSとPDSCHの電力比を考慮せずにPDSCHを復調(復号)する。また、SCIDとDMRSポートグループが関連付けられてもよい。例えば、DMRSポートグループ1に関連するDMRSはSCID=0で系列が生成され、DMRSポートグループ2に関連するDMRSはSCID=1で系列が生成される。
なお、複数の基地局装置(送受信ポイント)と端末装置が通信する場合に、各々の基地局装置が同じスロットでPDCCHをその端末装置に送信する場合、各々の基地局装置は、異なる端末装置をMU−MIMOによる空間多重できる。例えば、基地局装置3AからPDCCH1(DCI1)を端末装置4Aに送信し、基地局装置5AからPDCCH2(DCI2)を端末装置4Aに送信する場合を考える。なお、PDCCH1とPDCCH2は同じスロットで送信される。また、図示していないが、基地局装置5Aは端末装置4Aと端末装置4Bを空間多重しているとする。また、DMRS設定タイプ2を仮定し、基地局装置3Aは、端末装置4Aに対し、DMRSポートグループ1としてDMRSポート1000、1001、1006、1007を設定し、DMRSポートグループ2としてDMRSポート1002、1003、1008、1009を設定するとする。またDCI1に含まれるDMRSポート番号は1000、1001、1006、1007で、データのないCDMグループ数は2とする。またDCI1に含まれるDMRSポート番号は1002、1003、1008、1009で、データのないCDMグループ数は3とする。このとき、基地局装置5AはDMRSポート番号1004、1005、1010、1011を用いて端末装置4Bと通信する。このとき、端末装置4Aは、DCI1でDMRSポートグループ1のDMRSが示され、DCI2でDMRSポートグループ2のDMRSが示されていることがわかる。従って、DCI1で示された2つのデータのないDMRS CDMグループが自装置宛の送信に用いられているため、DCI1で示されるDMRS DMRSポート1000、1001、1006、1007と対応するPDSCHとの電力比は1(0dB)と判断できる。また、DCI2で示される3つのデータのないCDMグループのうち、2つのデータのないCDMグループが自装置宛の送信に用いられているため、DCI2で示されるDMRSポート1002、1003、1008、1009と対応するPDSCHとの電力比は2(3dB)と判断できる。別の言い方では、端末装置は、同じスロットで2つのPDCCHを受信する場合、一方のDCIで示されたデータのないDMRS CDMグループ数から1を引いた数を考慮して、DMRSとPDSCHの電力比を判断することができる。
端末装置は、サービングセルからのユーザ間干渉や隣接セルからの干渉信号を受信する可能性がある。端末装置は、干渉信号を除去又は抑圧することで、信頼性やスループットを向上させることができる。干渉信号を除去又は抑圧するためには、干渉信号のパラメータが必要となる。干渉信号は、隣接セル/他端末装置宛のPDSCH、PDCCH、又は参照信号である。干渉信号を除去又は抑圧する方式として、干渉信号のチャネルを推定して線形ウェイトにより抑圧するE−MMSE(Enhanced - Minimum Mean Square Error)、干渉信号のレプリカを生成して除去する干渉キャンセラ、所望信号と干渉信号の送信信号候補を全探索して所望信号を検出するMLD(Maximum Likelihood Detection)、送信信号候補を削減してMLDよりも低演算量にしたR−MLD(Reduced complexity - MLD)などが適用できる。これらの方式を適用するためには、干渉信号のチャネル推定、干渉信号の復調、又は干渉信号の復号が必要となる。
効率的に干渉信号を除去又は抑圧するために、端末装置は干渉信号(隣接セル)のパラメータを知る必要がある。そこで、基地局装置は、端末装置による干渉信号の除去又は抑圧を支援するために、干渉信号(隣接セル)のパラメータを含むアシスト情報を端末装置に送信(設定)することができる。アシスト情報は1又は複数設定される。アシスト情報は、例えば、物理セルID、仮想セルID、参照信号とPDSCHの電力比(電力オフセット)、参照信号のスクランブリングアイデンティティ、QCL情報(quasi co-location information)、CSI−RSリソース設定、CSI−RSアンテナポート数、サブキャリア間隔、リソース割当て粒度、リソース割当て情報、Bandwidth Part Size設定、DMRS設定、DMRSアンテナポート番号、レイヤ数、TDD DL/UL構成、PMI、RI、変調方式、MCS(Modulation and coding scheme)、TCI状態、PT−RS情報の一部又は全部を含む。なお、仮想セルIDはセルに仮想的に割当てられたIDであり、物理セルIDは同じで仮想セルIDは異なるセルがあり得る。QCL情報は、所定のアンテナポート、所定の信号、又は所定のチャネルに対するQCLに関する情報である。サブキャリア間隔は、干渉信号のサブキャリア間隔、又はそのバンドで使用する可能性のあるサブキャリア間隔の候補を示す。なお、アシスト情報に含まれるサブキャリア間隔とサービングセルとの通信で用いるサブキャリア間隔が異なる場合は、端末装置は干渉信号を除去又は抑圧しなくてもよい。そのバンドで使用する可能性のあるサブキャリア間隔の候補は、通常用いられるサブキャリア間隔を示しても良い。例えば、通常用いられるサブキャリア間隔には、高信頼・低遅延通信(緊急通信)に用いられるような低頻度のサブキャリア間隔は含まなくても良い。リソース割当て粒度は、プリコーディング(ビームフォーミング)が変わらないリソースブロック数を示す。DMRS設定は、PDSCHマッピングタイプ、DMRSの追加配置、DMRSとPDSCHの電力比、DMRS設定タイプ、前方配置のDMRSのシンボル数、OCC=2又は4を示す情報の一部又は全部を示す。PDSCHマッピングタイプによってDMRSリソース割当ては変わる。例えば、PDSCHマッピングタイプAは、スロットの第3シンボルにDMRSはマッピングされる。また、例えば、PDSCHマッピングタイプBは割当てられたPDSCHリソースの最初のOFDMシンボルにマッピングされる。DMRSの追加配置は、追加のDMRS配置があるか否か、又は追加される配置を示す。PT−RS情報は、PT−RSの存在(有無)、PT−RSのポート数、時間密度、周波数密度、リソース配置情報、関連するDMRSポート(DMRSポートグループ)、PT−RSとPDSCHの電力比の一部又は全部を含む。なお、アシスト情報に含まれる一部又は全部のパラメータは上位層の信号で送信(設定)される。また、アシスト情報に含まれる一部又は全部のパラメータは下りリンク制御情報で送信される。また、アシスト情報に含まれる各々のパラメータが複数の候補を示す場合、端末装置は候補の中から好適なものをブラインド検出する。また、アシスト情報に含まれないパラメータは、端末装置がブラインド検出する。
端末装置は複数の受信ビーム方向を用いて通信する場合、受信ビーム方向によって、周囲の干渉状況は大きく変化する。例えば、ある受信ビーム方向では強かった干渉信号が別
の受信ビーム方向では弱くなることがあり得る。強い干渉になる可能性が低いセルのアシスト情報は、意味がないだけではなく、強い干渉信号を受信しているか否かを判断する際に無駄な計算をしてしまう可能性がある。従って、上記アシスト情報は受信ビーム方向ごとに設定されることが望ましい。ただし、基地局装置は端末装置の受信方向を必ずしも知らないため、受信ビーム方向に関連する情報とアシスト情報を関連付ければよい。例えば、端末装置は、CRIと受信ビーム方向を関連付けることができるため、基地局装置はCRI毎に1又は複数のアシスト情報を送信(設定)することができる。また、端末装置は同期信号ブロックの時間インデックスと受信ビーム方向を関連付けることができるため、基地局装置は、同期信号ブロックの時間インデックスごとに1又は複数のアシスト情報を送信(設定)することができる。また、端末装置は、PMI(アンテナポート番号)と受信ビーム方向を関連付けることができるため、基地局装置はPMI(アンテナポート番号)毎に1又は複数のアシスト情報を送信(設定)することができる。また、端末装置が複数のサブアレーを備える場合、サブアレー毎に受信ビーム方向が変わる可能性が高いため、基地局装置は端末装置のサブアレーと関連するインデックス毎に1又は複数のアシスト情報を送信(設定)することができる。例えば、端末装置は、TCIと受信ビーム方向を関連付けることができるため、基地局装置はTCI毎に1又は複数のアシスト情報を送信(設定)することができる。また、複数の基地局装置(送受信ポイント)と端末装置が通信する場合、端末装置は各々の基地局装置(送受信ポイント)と異なる受信ビーム方向で通信する可能性が高い。そのため、基地局装置は、基地局装置(送受信ポイント)を示す情報ごとに1又は複数のアシスト情報を送信(設定)する。基地局装置(送受信ポイント)を示す情報は、物理セルID又は仮想セルIDとしてもよい。また、基地局装置(送受信ポイント)で異なるDMRSアンテナポート番号を用いる場合、DMRSアンテナポート番号やDMRSアンテナグループを示す情報が基地局装置(送受信ポイント)を示す情報となる。
なお、基地局装置がCRI/TCI毎に設定するアシスト情報の数は、共通とすることができる。ここで、アシスト情報の数は、アシスト情報の種類や、各アシスト情報の要素数(例えば、セルIDの候補数)等を指す。また、基地局装置がCRI/TCI毎に設定するアシスト情報の数は、最大値が設定され、基地局装置は該最大値の範囲内で該アシスト情報を各CRI/TCIに設定することができる。
なお、端末装置のスケジューリング開始位置を示すスケジューリングオフセットの値が所定の値以下の場合、端末装置はDCIのデコードがPDSCHの受信に間に合わない状況が発生する。このとき、端末装置は予め設定されたデフォルトの設定(例えば、TCI
default)に従って、PDSCHの受信を行なうことができるが、干渉抑圧を行なう場合も、スケジューリングオフセットが所定の値以下の場合、PDSCHの受信(空間領域受信フィルタの設定)はデフォルトの設定に従う。しかし、干渉抑圧に関しては、スケジューリングオフセットが所定の値以下の場合でも、DCIで通知されたアシスト情報に従うことが可能である。また、基地局装置は、PDSCHの受信をTCI defaultに従って行なう端末装置に対して、TCI defaultに従って受信したPDSCHに対して干渉抑圧を行なわないように設定することができる。言い換えると、端末装置は、TCI defaultに従って受信するPDSCHに対しては、干渉抑圧を行なうことを想定せずに、受信処理を行なうことができる。
なお、端末装置の受信ビーム方向が変わる場合、送信アンテナはQCLではない可能性が高い。従って、上記アシスト情報はQCL情報と関連付けることができる。例えば、基地局装置が複数セルのアシスト情報を送信(設定)した場合、QCLであるセル(又はQCLでないセル)を端末装置に指示することができる。
なお、端末装置はサービングセルとの通信に用いるCRI/TCIと関連付けられてい
るアシスト情報を用いて、干渉信号を除去又は抑圧する。
また基地局装置は、受信ビーム方向(CRI/同期信号ブロックの時間インデックス/PMI/アンテナポート番号/サブアレー/TCI)に関連付けられたアシスト情報と、受信ビーム方向(CRI/同期信号ブロックの時間インデックス/PMI/アンテナポート番号/サブアレー/TCI)に関連付けられないアシスト情報を設定しても良い。また、受信ビーム方向に関連付けられたアシスト情報と、受信ビーム方向に関連付けられないアシスト情報は、端末装置のケーパビリティやカテゴリで選択的に用いられても良い。端末装置のケーパビリティやカテゴリは、端末装置が受信ビームフォーミングをサポートしているか否かを示しても良い。また、受信ビーム方向に関連付けられたアシスト情報と、受信ビーム方向に関連付けられないアシスト情報は、周波数バンドで選択的に用いられても良い。例えば、基地局装置は、6GHzよりも低い周波数では、受信ビーム方向に関連付けられたアシスト情報を設定しない。また、例えば、基地局装置は、6GHzよりも高い周波数でのみ受信ビーム方向に関連付けられたアシスト情報を設定する。
なお、CRIはCSIリソースセット設定IDと関連付けられても良い。基地局装置は、CRIを端末装置に指示する場合、CSIリソースセット設定IDと共にCRIを指示してもよい。なお、CSIリソースセット設定IDが1つのCRI又は1つの受信ビーム方向と関連付けられる場合、基地局装置はCSIリソースセット設定ID毎にアシスト情報を設定してもよい。
端末装置がユーザ間干渉を除去又は抑圧する場合、基地局装置は端末装置にマルチユーザ伝送をする可能性があることを指示することが望ましい。なお、端末装置で干渉除去又は抑圧が必要なマルチユーザ伝送を、マルチユーザMIMO伝送、マルチユーザ重畳伝送(Multi User Superposition Transmission)、NOMA(Non-Orthogonal Multiple Access)伝送とも呼ぶ。基地局装置は、上位層の信号で、マルチユーザMIMO伝送(MUST、NOMA)を設定することができる。マルチユーザMIMO伝送(MUST、NOMA)が設定された場合、基地局装置は、ユーザ間干渉を除去又は抑圧するための干渉信号情報をDCIで送信することができる。DCIに含まれる干渉信号情報は、干渉信号の存在、干渉信号の変調方式、干渉信号のDMRSポート番号、干渉信号のデータのないDMRS CDMグループ数、DMRSとPDSCHの電力比、前方配置されるDMRSのシンボル数、OCC=2又は4を示す情報、干渉信号のPT−RS情報の一部又は全部を含む。マルチユーザMIMOは、DMRS設定タイプ1では8レイヤ、DMRS設定タイプ2では12レイヤまで多重可能である。従って、干渉レイヤの最大数は、DMRS設定タイプ1では7レイヤ、DMRS設定タイプ2では11レイヤとなる。このため、例えば、DMRS設定タイプ1では7ビット、DMRS設定タイプ2では11ビットがあれば、干渉となる可能性のあるDMRSポート番号の各々について、干渉の存在を示すことができる。またDMRS設定タイプ1では14ビット、DMRS設定タイプ2では22ビットがあれば、干渉となる可能性のあるDMRSポート番号の各々について、干渉の存在及び3種類の変調方式(例えばQPSK、16QAM、64QAM)を示すことができる。
なお、全ての干渉レイヤを除去又は抑圧しなくても、支配的な一部の干渉信号を除去又は抑圧すれば、干渉信号の除去又は抑圧は効果が得られる。従って、基地局装置は一部の干渉レイヤについて、干渉信号情報を送信することができる。この場合、全ての干渉レイヤについて、干渉信号情報を送信するよりも制御情報量を削減できる。また、基地局装置は、最大干渉レイヤ数を上位層の信号で設定することができる。この場合、基地局装置は、最大干渉レイヤ数以下の干渉レイヤに関する干渉信号情報を送信する。このとき、干渉信号情報は、最大干渉レイヤ数以下のDMRSポートの情報を含む。このため、最大干渉レイヤ数によって、干渉除去又は抑圧の効果と制御情報量のトレードオフを考慮することができる。なお、基地局装置は、干渉となりうるDMRSポートグループを上位層の信号で設定しても良い。この場合、最大干渉レイヤ数を抑えられ、また、干渉となりうるDMRSポート番号を示すことができる。また、基地局装置は、干渉となりうるDMRS CDMグループを上位層の信号で設定しても良い。この場合、最大干渉レイヤ数を抑えられ、また、干渉となりうるDMRSポート番号を示すことができる。またDMRS設定タイプやOCC=2又は4によって、多重できるレイヤ数が変わる。従って、最大レイヤ数と、対応可能なDMRS設定タイプやOCC=2又は4を関連付けることができる。この場合、制御情報量を削減できる。例えば、最大レイヤ数4は、DMRS設定タイプ1でOCC=2を示すことができる。例えば、最大レイヤ数6は、DMRS設定タイプ2でOCC=2を示すことができる。例えば、最大レイヤ数8は、DMRS設定タイプ1でOCC=2又は4を示すことができる。例えば、最大レイヤ数12は、DMRS設定タイプ2でOCC=2又は4を示すことができる。なお、OCC=2又は4で干渉のDMRSポート番号の候補も変化する。例えば、DMRS設定タイプ1でOCC=2の場合、干渉となるDMRSポート番号は、DMRSポート番号1000、1001、1002、1003のうち、自装置宛に用いられていないDMRSポート番号となる。また、DMRS設定タイプ2でOCC=2の場合、DMRSポート番号1000、1001、1002、1003、1004、1005のうち、自装置宛に用いられていないDMRSポート番号となる。
また、基地局装置は、端末装置に通知するアシスト情報を第1のアシスト情報と第2のアシスト情報に分類し、第1のアシスト情報に含まれる情報の数と、第2のアシスト情報に含まれる情報の数と、を異なる値にすることができる。言い換えると、基地局装置が第1のアシスト情報で通知する第1の干渉信号に関する情報量は、第2のアシスト情報で通知する第2の干渉信号に関する情報量より大きく設定することができる。例えば、基地局装置は第1のアシスト情報として干渉信号の変調多値数およびDMRSポートを示す情報を通知する一方で、第2のアシスト情報としてDMRSポートを示す情報を通知することができる。このように制御することで、基地局装置はアシスト情報の通知に係るオーバーヘッドを抑圧しつつ、端末装置は第1のアシスト情報および第2のアシスト情報を用いることで、第1の干渉信号と第2の干渉信号を考慮した受信空間フィルタを精度よく生成する一方で、干渉電力が大きい第1の干渉信号のレプリカ信号を生成し、非線形の干渉キャンセラを実施することが可能となる。
なお、基地局装置が端末装置に通知するアシスト情報は、基地局装置がコンポーネントキャリア(もしくはBWP)を設定する周波数バンドによって異なったものとしてもよい。例えば、PT−RSについては、基地局装置は高周波伝送を行なう際に送信する可能性が高い。よって、基地局装置は、コンポーネントキャリアを設定する可能性をある周波数を2つの周波数レンジに分類し、低い周波数を含む周波数レンジ1(FR1)に対して、高い周波数を含む周波数レンジ2(FR2)に設定するコンポーネントキャリアに関連付けられたアシスト情報の情報量を、周波数レンジ1に設定するコンポーネントキャリアに関連付けられたアシスト情報の情報量より大きくすることができる。例えば、基地局装置はFR1で通信を行なう際にはアシスト情報にPT−RSに関する情報を含めず、FR2で通信を行なう際にはアシスト情報にPT−RSに関する情報を含める。
また、PT−RSはUE毎に送信される。従って、端末装置は、PT−RSが送信される場合、多重されるUE数を知ることができれば、PT−RSポート数を知ることができる。また、PT−RSポートはDMRSポートと関連付けられるため、PT−RSポート数が増えれば制御情報も増える。このため、基地局装置が上位層の信号で最大干渉UE数を設定すれば、PT−RSポート数も制限することができ、制御情報量を抑圧することができる。
また、PT−RSの存在は、変調方式(MCS)と関連するため、PT−RSの有無によって、変調方式の候補を制限することができる。例えば、基地局装置がPT−RS設定
を設定したときで、PT−RSが送信されない場合、干渉信号の変調方式はQPSKであるとわかるし、PT−RSが送信される場合、干渉信号の変調方式は16QAM、64QAM、又は256QAMであるとわかる。なお、PT−RSは高周波数帯で送信される可能性が高い。高周波数帯では、変調多値数は低くなる傾向があるため、高周波数帯(例えば6GHz以上の周波数帯)でのマルチユーザ伝送の場合、変調方式はQPSKとしてもよい。また、空間多重数の多いマルチユーザ伝送では、変調多値数は低くなる傾向があるため、変調方式はQPSKとしてもよい。例えば、最大干渉レイヤ数又は最大干渉UE数が所定数を超えた場合、変調方式はQPSKとしてもよい。変調方式がQPSKであれば、PT−RSは送信されないため、関連する制御情報は削減できる。
また、PT−RSの有無は、割り当てられるRB数にも依存する。基地局装置は、端末装置に設定するRB数が所定の値(例えば3)未満であった場合、該端末装置にはPT−RSは設定しない。そのため、端末装置は干渉信号に割り当てられたRB数が所定の値未満であった場合、干渉信号にはPT−RSが設定されていないことを想定して、干渉抑圧処理を行なうことができる。また、PT−RS設定情報の通知に係るオーバーヘッドを抑圧するために、PT−RSの設定された時間密度または周波数密度、もしくはその両方の値が、それぞれ所定の値以上であった場合、基地局装置はPT−RS設定情報をアシスト情報に含めないことも可能である。なお、PT−RSの時間密度はMCS設定に依存する。つまり、基地局装置は干渉信号に設定されているMCSが所定の値以上であれば、該干渉信号に関連付けられたPT−RS設定情報を端末装置に通知しない設定が可能である。また、PT−RSの周波数密度は、スケジュールされた帯域幅に依存する。つまり、基地局装置は干渉信号に設定されている帯域幅が所定の値未満であれば、該干渉信号に関連付けられたPT−RS設定情報を端末装置に通知しない設定が可能である。
なお、本実施形態に係る基地局装置は、複数のMCSテーブルを参照して、PDSCHに設定するMCSを決定することができる。そのため、干渉情報にMCSが含まれる場合、基地局装置は、該MCSを示すインデックスが参照したMCSテーブルを示す情報を、干渉情報に含めることができる。また、端末装置は、干渉信号に関連付けられたMCSを示すインデックスは、自装置宛てのPDSCHに設定されたMCSを示すインデックスが参照するMCSテーブルと同じMCSテーブルを参照するものと想定して、干渉抑圧処理を行なうことができる。同様に、PMIを示すインデックスが参照するコードブックを示す情報を、基地局装置は干渉情報に含めることができるし、端末装置は、該PMIを示すインデックスが参照するコードブックは、自装置に通知されるPMIが参照するコードブックと同じコードブックを参照するものと想定して、干渉抑圧処理を行なうことができる。
また、基地局装置がPT−RS設定及びマルチユーザ伝送の設定を設定した場合、端末装置は前方配置されるDMRSシンボル数は1(OCC=2)と想定してもよい。この場合、PT−RS設定によって、干渉の候補となるDMRSポート数やポート番号を制限することができる。また、基地局装置がPT−RS設定及びマルチユーザ伝送の設定を設定した場合で、自装置宛の前方配置されるDMRSシンボル数が2であった場合、端末装置は、ユーザ間干渉はないと想定してもよい。
また、干渉信号(他装置宛)のリソース割当てに関する制御情報を抑圧するため、自装置宛のリソース割当ては干渉信号(他装置宛)のリソース割当てに含まれることが望ましい。従って、マルチユーザ伝送が設定された場合、端末装置は、干渉信号と自装置で同じPDSCHマッピングタイプ、同じDMRS設定タイプ、同じ前方配置されるDMRSシンボル数の一部又は全部を想定する。
なお、本実施形態に係る通信装置(基地局装置、端末装置)が使用する周波数バンドは
、これまで説明してきたライセンスバンドやアンライセンスバンドには限らない。本実施形態が対象とする周波数バンドには、国や地域から特定サービスへの使用許可が与えられているにも関わらず、周波数間の混信を防ぐ等の目的により、実際には使われていないホワイトバンド(ホワイトスペース)と呼ばれる周波数バンド(例えば、テレビ放送用として割り当てられたものの、地域によっては使われていない周波数バンド)や、これまで特定の事業者に排他的に割り当てられていたものの、将来的に複数の事業者で共用することが見込まれる共用周波数バンド(ライセンス共有バンド)も含まれる。
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、一時的にRandom Access Memory(RAM)などの揮発性メモリあるいはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)、あるいはその他の記憶装置システムに格納される。
尚、本発明に関わる実施形態の機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しても良い。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体、短時間動的にプログラムを保持する媒体、あるいはコンピュータが読み取り可能なその他の記録媒体であっても良い。
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、たとえば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであっても良い。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本発明の一又は複数の態様は当該技術による新たな集積回路を用いることも可能である。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の一例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
本発明は、基地局装置、端末装置および通信方法に用いて好適である。
1A、3A、5A 基地局装置
2A、4A 端末装置
101 上位層処理部
102 制御部
103 送信部
104 受信部
105 送受信アンテナ
106 測定部
1011 無線リソース制御部
1012 スケジューリング部
1031 符号化部
1032 変調部
1033 下りリンク参照信号生成部
1034 多重部
1035 無線送信部
1041 無線受信部
1042 多重分離部
1043 復調部
1044 復号部
201 上位層処理部
202 制御部
203 送信部
204 受信部
205 測定部
206 送受信アンテナ
2011 無線リソース制御部
2012 スケジューリング情報解釈部
2031 符号化部
2032 変調部
2033 上りリンク参照信号生成部
2034 多重部
2035 無線送信部
2041 無線受信部
2042 多重分離部
2043 信号検出部

Claims (11)

  1. 基地局装置と通信する端末装置であって、
    チャネル状態情報(CSI)レポート設定、及びチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を受信する受信部と、
    前記CSI−RSを用いてCSIを求めるCSI測定部と、
    前記CSIを前記基地局装置に送信する送信部と、を備え、
    前記CSIレポート設定は、タイプ1コードブック又はタイプ2コードブックを設定するコードブック設定を含み、
    前記コードブック設定で前記タイプ2コードブックが設定された場合に、前記CSIは前記タイプ1コードブックに基づくタイプ1CSI及び前記タイプ2コードブックに基づくタイプ2CSIのいずれか一方を含む、
    端末装置。
  2. 前記CSIは、CSIパート1及びCSIパート2から成り、
    前記CSIパート1は、前記CSIパート2が前記タイプ1CSIを含むか否かを示す情報を含み、
    前記CSIパート1でタイプ1CSIを含むことを報告した場合、前記CSIパート2でタイプ1CSIを報告し、
    前記CSIパート1でタイプ2CSIを含むことを報告した場合、前記CSIパート2でタイプ2CSIを報告する、
    請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記タイプ1コードブックは、少なくとも1つのベクトル、及び位相係数でレイヤ当たりのプリコーディング行列が与えられ、
    前記タイプ2コードブックは、少なくとも複数の直交ベクトル、ワイドバンド振幅係数、及びサブバンド位相係数でレイヤ当たりのプリコーディング行列が与えられ、
    前記CSIパート1は、非ゼロのワイドバンド振幅係数の数を示す情報を含み、
    前記非ゼロのワイドバンド振幅係数の数を示す情報は、前記CSIパート2が前記タイプ1CSIを含むか否かを示す、
    請求項1に記載の端末装置。
  4. 前記タイプ2CSIは周波数領域で圧縮されたPMIを含む、
    請求項1に記載の端末装置。
  5. チャネル品質指標(CQI)に基づき、前記タイプ1CSIを報告するか、前記タイプ2CSIを報告するかを選択する、
    請求項1に記載の端末装置。
  6. 端末装置と通信する基地局装置であって、
    チャネル状態情報(CSI)レポート設定、及びチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を送信する送信部と、
    前記CSIを前記端末装置から受信する受信部と、を備え、
    前記CSIレポート設定は、タイプ1コードブック又はタイプ2コードブックを設定するコードブック設定を含み、
    前記コードブック設定で前記タイプ2コードブックが設定された場合に、前記CSIは前記タイプ1コードブックに基づくタイプ1CSI及び前記タイプ2コードブックに基づくタイプ2CSIのいずれか一方を含む、
    基地局装置。
  7. 前記CSIは、CSIパート1及びCSIパート2から成り、
    前記CSIパート1は、前記CSIパート2が前記タイプ1CSIを含むか否かを示す情報を含み、
    前記CSIパート1でタイプ1CSIを含むことを受信した場合、前記CSIパート2でタイプ1CSIを受信し、
    前記CSIパート1でタイプ2CSIを含むことを受信した場合、前記CSIパート2でタイプ2CSIを受信する、
    請求項6に記載の基地局装置。
  8. 前記タイプ1コードブックは、少なくとも1つのベクトル、及び位相係数でレイヤ当たりのプリコーディング行列が与えられ、
    前記タイプ2コードブックは、少なくとも複数の直交ベクトル、ワイドバンド振幅係数、及びサブバンド位相係数でレイヤ当たりのプリコーディング行列が与えられ、
    前記CSIパート1は、非ゼロのワイドバンド振幅係数の数を示す情報を含み、
    前記非ゼロのワイドバンド振幅係数の数を示す情報は、前記CSIパート2が前記タイプ1CSIを含むか否かを示す、
    請求項6に記載の基地局装置。
  9. 前記タイプ2CSIは周波数領域で圧縮されたPMIを含む、
    請求項6に記載の基地局装置。
  10. 基地局装置と通信する端末装置における通信方法であって、
    チャネル状態情報(CSI)レポート設定、及びチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を受信するステップと、
    前記CSI−RSを用いてCSIを求めるステップと、
    前記CSIを前記基地局装置に送信するステップと、を備え、
    前記CSIレポート設定は、タイプ1コードブック又はタイプ2コードブックを設定するコードブック設定を含み、
    前記コードブック設定で前記タイプ2コードブックが設定された場合に、前記CSIは前記タイプ1コードブックに基づくタイプ1CSI及び前記タイプ2コードブックに基づくタイプ2CSIのいずれか一方を含む、
    通信方法。
  11. 端末装置と通信する基地局装置における通信方法であって、
    チャネル状態情報(CSI)レポート設定、及びチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を送信するステップと、
    前記CSIを前記端末装置から受信するステップと、を備え、
    前記CSIレポート設定は、タイプ1コードブック又はタイプ2コードブックを設定するコードブック設定を含み、
    前記コードブック設定で前記タイプ2コードブックが設定された場合に、前記CSIは前記タイプ1コードブックに基づくタイプ1CSI及び前記タイプ2コードブックに基づくタイプ2CSIのいずれか一方を含む、
    通信方法。
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