JP2020096725A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技興趣を向上できる遊技機を提供すること。【解決手段】表示手段と、1の可変表示において可変表示を仮停止した後に再度可変表示を実行する特殊演出を所定回実行可能であるとともに、表示手段において特殊演出の実行を示唆する特定表示を使用する特別演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、演出実行手段は、特殊演出として、第1特殊演出と、該第1特殊演出とは演出態様が異なる第2特殊演出とを実行可能であり、1の可変表示において第2特殊演出が実行される回数は、1の可変表示において第1特殊演出が実行される回数よりも多い回数にて実行される割合が高く、特定表示は、段階的に変化可能であり、特定表示が変化する割合は、特殊演出が第1特殊演出であるか第2特殊演出であるかに応じて異なる。【選択図】図8−16

Description

本発明は、可変表示を行う遊技が可能な遊技機に関する。
従来の遊技機には、飾り図柄の可変表示中に該飾り図柄の仮停止と再可変表示とを含む擬似連演出(特殊演出)を複数回実行可能であるとともに、可変表示中において演出表示装置(表示手段)にプレゼントボックス(特定表示)を表示し、プレゼントボックスの表示態様を変化させる(特別演出を実行する)ことによって2回目の擬似連演出が実行するものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−134097号公報
しかしながら、特許文献1にあっては、1の可変表示中において実行さえる擬似連演出の回数にかかわらず2回目の擬似連演出が実行される際にプレゼントボックスの表示態様が変化するので、擬似連演出の実行回数(実行される特殊演出が第1特殊演出であるか第2特殊演出であるか)に遊技者を注目させることができず、遊技興趣を向上できないという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技興趣を向上できる遊技機を提供することを目的とする。
手段1の遊技機は、
可変表示を行う遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
表示手段(例えば、画像表示装置5)と、
1の可変表示において可変表示を仮停止した後に再度可変表示を実行する特殊演出(例えば、擬似連演出)を所定回実行可能であるとともに、前記表示手段において前記特殊演出の実行を示唆する特定表示(例えば、ゲージ219SG005G)を使用する特別演出を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図7に示す演出制御プロセス処理を実行する部分)と、
を備え、
前記演出実行手段は、前記特殊演出として、第1特殊演出(例えば、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている状態での擬似連演出)と、該第1特殊演出とは演出態様が異なる第2特殊演出(例えば、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている状態での擬似連演出)とを実行可能であり、
1の可変表示において前記第2特殊演出が実行される回数は、1の可変表示において前記第1特殊演出が実行される回数よりも多い回数にて実行される割合が高く例えば、図8−5及び図8−13に示すように、可変表示中における擬似連演出の実行回数が多い場合は可変表示中における擬似連演出の実行回数が少ない場合よりも可変表示結果が大当りとなる割合が高いので、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている場合は、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている場合よりも高い割合で擬似連演出が多い回数実行される部分)、
前記特定表示は、段階的に変化可能であり(例えば、図8-28及び図8−29に示すように、ゲージ219SG005Gは1段階目から4段階目にかけて更新可能な部分)、
前記特定表示が変化する割合は、前記特殊演出が前記第1特殊演出であるか前記第2特殊演出であるかに応じて異なる(例えば、図8−29及び図8−31に示すように画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている状態で擬似連演出が実行される場合はゲージ219SG005Gの更新が実行される一方で、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている状態で擬似連演出が実行される場合はゲージ219SG005Gの更新が実行されない部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定表示の変化の有無によって、第1特殊演出および第2特殊演出のいずれが実行されるが示唆されるため、特定表示への注目を高めることができるので、遊技興趣を向上できる。
手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、前記特定表示が特定段階に変化したときに特定演出を実行可能である(例えば、図8−29に示すように、ゲージ219SG005Gが4段階目まで更新されたことにもとづいてスーパーリーチγのリーチ演出を実行可能な部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定表示の変化により注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
手段3の遊技機は、手段1または手段2に記載の遊技機であって、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
前記演出実行手段は、前記有利状態に制御されるときには、前記第2特殊演出を前記第1特殊演出よりも高い割合にて実行可能であり(例えば、図8−12〜図8−14に示すように、可変表示結果が大当りとなる場合は、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている状態で擬似連演出を実行可能な部分)、
前記第2特殊演出の実行中において、前記特定表示が前記表示手段に表示されることを制限する制限手段を備える(例えば、図8−14に示すように、背景画像が第1背景画像219SG005Xから第2背景画像219SG005Yに更新される場合は、画像表示装置5からゲージ219SG005Gが非表示化される部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定表示によって、有利状態に制御される可能性が高い第2特殊演出の演出効果が低下してしまうことを防ぐことができる。
手段4の遊技機は、手段3に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記特別演出において前記特定表示を使用するときに、該使用を報知する使用報知演出を実行可能であり(例えば、図8−29に示すように、ゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用するときに作用報知演出としてスピーカ8L,8Rから作用報知音を出力可能な部分)、
前記第2特殊演出の実行中に前記表示手段に前記特定表示が表示されることが前記制限手段によって制限されている場合であっても、前記使用報知演出を実行可能である(例えば、図8−31に示すように、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている場合、つまり、ゲージ219SG005Gが非表示化されている場合においても作用報知演出としてスピーカ8L,8Rから作用報知音を出力可能な部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定表示が表示制限されているときであっても使用報知演出が実行されるので、特別演出に、表示されていない特定表示が正しく使用されたことを認識させることができる。
手段5の遊技機は、手段1〜手段4のいずれかに記載の遊技機であって、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
前記演出実行手段は、前記第1特殊演出と前記第2特殊演出のいずれを実行した場合であっても、同一の特定演出を実行可能であって(例えば、図8−29及び図8−31に示すように、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている状態で擬似連演出が実行される場合と画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている状態で擬似連演出が実行される場合とで、スーパーリーチのリーチ演出が実行される場合がある部分)、
前記同一の特定演出が実行された場合であっても、前記第1特殊演出と前記第2特殊演出のいずれが実行されたかに応じて、前記有利状態に制御される割合が異なる(例えば、図8−13に示すように、擬似連演出が第1背景画像219SG005Xの表示中に実行されたか第2背景画像219SG005Yの表示中に実行されたかに応じて可変表示結果が大当りとなる割合が異なる部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1特殊演出と第2特殊演出のいずれが実行されるかに注目させることができるようになるので、遊技興趣を向上できる。
手段6の遊技機は、手段1〜手段5のいずれかに記載の遊技機であって、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であるとともに、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値(例えば、1〜6)のうちいずれかの設定値に設定可能な遊技機であって、
複数種類の演出態様のうちいずれかの演出態様により所定演出を実行可能な所定演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が、可変表示中演出として、パターンPT−1〜PT−7のいずれかに基づく設定示唆、またはパターンPT−8やPT−9に基づくリーチ予告を実行可能な部分)を備え、
前記所定演出の演出態様は、前記有利状態に制御されることの示唆を行う特別態様(例えば、特別パターンであるパターンPT−8またはパターンPT−9に基づくリーチ予告)と、設定に関する示唆を行う特定態様(例えば、特定パターンであるパターンPT−1〜PT−7のいずれかに基づく設定示唆)とを含み、
前記所定演出実行手段は、前記特別態様の所定演出と前記特定態様の所定演出とのいずれも実行可能な場合(例えば、図柄の可変表示が開始されてから所定期間が経過したタイミング(可変表示態様がリーチとなる前のタイミング))には、前記特別態様の所定演出を前記特定態様の所定演出よりも優先して実行可能である(例えば、演出制御用CPU120が、変形例219SG−3の図8−35に示す可変表示中演出決定処理において、リーチ予告の抽選においてパターンPT−9が当選した場合、103SGS404においてパターンPT−9に基づくリーチ予告(高)の実行を設定示唆よりも優先して決定する部分や、103SGS408にて設定示唆の抽選が実行されたとしてもパターンPT−5〜PT−7に基づく設定示唆(高)が当選しなければ、103SGS410にてパターンPT−8に基づくリーチ予告(低)の実行をパターンPT−1〜PT−4のいずれかに基づく設定示唆(低)よりも優先して決定する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利状態に制御される場合に、特定態様の所定演出が実行されてしまい、演出が不適切となってしまうことを防ぐことができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 (A),(B)は、演出制御コマンドを例示する図である。 各乱数を示す説明図である。 変動パターンを例示する図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 各種大当りの内容を示す説明図である。 (A)は大当り用変動パターン判定テーブルを示す説明図であり、(B)は小当り用変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 はずれ用変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 画像表示装置を示す図である。 可変表示開始設定処理を示すフローチャートである。 背景画像更新実行決定割合を示す図である。 背景画像更新処理を示すフローチャートである。 作用演出決定処理を示すフローチャートである。 (A)は擬似連演出回数毎の作用演出の演出パターン決定割合を示す図であり、(B)は作用演出の各演出パターンの内容の説明図であり、(C)は作用演出の実行割合を示す図であり、(D)はスーパーリーチγのリーチ演出の実行割合を示す図である。 (A)は擬似連演出を1回実行するスーパーリーチβの可変表示において作用演出をパターンSY−1で実行する場合のタイミングチャートであり、(B)は擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβの可変表示において作用演出をパターンSY−1で実行する場合のタイミングチャートであり、(C)は擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβの可変表示において作用演出をパターンSY−2で実行する場合のタイミングチャートである。 (A)は擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβの可変表示において作用演出をパターンSY−1で実行する場合のタイミングチャートであり、(B)は擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβの可変表示において作用演出をパターンSY−2で実行する場合のタイミングチャートであり、(C)は擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβの可変表示において作用演出をパターンSY−3で実行する場合のタイミングチャートである。 (A)は擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγの可変表示において作用演出をパターンSY−1で実行する場合のタイミングチャートであり、(B)は擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγの可変表示において作用演出をパターンSY−2で実行する場合のタイミングチャートである。 (A)は擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγの可変表示において作用演出をパターンSY−3で実行する場合のタイミングチャートであり、(B)は擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγの可変表示において作用演出をパターンSY−4で実行する場合のタイミングチャートである。 (A)は擬似連演出を3回実行するスーパーリーチγの可変表示において作用演出をパターンSY−1で実行する場合のタイミングチャートであり、(B)は擬似連演出を3回実行するスーパーリーチγの可変表示において作用演出をパターンSY−2で実行する場合のタイミングチャートである。 擬似連演出を3回実行するスーパーリーチγの可変表示において作用演出をパターンSY−3で実行する場合のタイミングチャートである。 作用報知演出決定処理を示すフローチャートである。 (A)は背景画像更新実行決定時の作用報知演出の演出パターン決定割合を示す図であり、(B)は作用報知演出の各演出パターンの内容の説明図である。 可変表示中演出処理を示すフローチャートである。 作用演出実行処理を示すフローチャートである。 作用報知演出実行処理を示すフローチャートである。 擬似連演出を実行する可変表示の演出態様を示す図である。 擬似連演出を実行する可変表示の演出態様を示す図である。 擬似連演出を実行する可変表示の演出態様を示す図である。 擬似連演出を実行する可変表示の演出態様を示す図である。 変形例219SG−1において擬似連演出を実行する可変表示の演出態様を示す図である。 変形例219SG−2において可変表示の演出態様を示す図である。 変形例219SG−3における表示結果判定テーブルを示す説明図である。 変形例219SG−3における可変表示中演出決定処理の一例を示すフローチャートである。 変形例219SG−3における可変表示中演出種別の内容を示す説明図である。 (A)は変形例219SG−3における演出(リーチ予告)種別決定用テーブルAを示す図、(B)は変形例219SG−3における演出(設定示唆)種別決定用テーブルBを示す図である。 (A)〜(C)は変形例219SG−3における可変表示中演出の流れを示す図である。 (A)は変形例219SG−3におけるパターンPT−8に基づくリーチ予告(低)の演出態様を示す図、(B)は変形例219SG−3におけるパターンPT−9に基づくリーチ予告(高)の演出態様を示す図である。 変形例219SG−4において擬似連演出を実行する可変表示の演出態様を示す図である。 (A)は変形例219SG−5におけるゲージ更新パターンの決定割合を示す図であり、(B)は変形例219SG−5におけるゲージ更新パターンの内容を示す図であり、(C)、(D)は変形例219SG−5におけるゲージ更新パターンの更新方向を示す図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図はずれ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図はずれ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(はずれ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「はずれ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「はずれ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチはずれ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチはずれ」となる)ことがある。また、表示結果が「はずれ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチはずれ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチはずれ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、はずれ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「はずれ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「はずれ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「はずれ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部219SGに関する説明)
次に、本実施の形態の特徴部219SGにおける遊技機につき、図8−1〜図8−31を参照して説明する。
まず、図8−1は、本実施の形態の特徴部219SGにおけるパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。図8−1に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、縦長の方形枠状に形成された外枠219SG001aと、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)219SG003とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠219SG003には、ガラス窓を有するガラス扉枠219SG003aが左側辺を中心として遊技機用枠219SG003の前面を開放する扉開放位置と該前面を閉鎖する扉閉鎖位置との間で回動可能に設けられ、該ガラス扉枠219SG003aにより遊技領域を開閉できるようになっており、ガラス扉枠219SG003aを閉鎖したときにガラス窓を通して遊技領域を透視できるようになっている。
また、遊技機用枠219SG003は、遊技場の店員等が所有する扉キーを図示しない錠前に挿入して解錠することで開放可能となり、店員以外の遊技者等は遊技機用枠219SG003及びガラス扉枠219SG003aを開放することはできないようになっている。
左遊技領域219SG002Lは、打球操作ハンドル30の操作によって比較的弱く打ち出された(左打ち)遊技球が流下する遊技領域であり、右遊技領域219SG002Rは、打球操作ハンドル30の操作によって左遊技領域219SG002Lを流下する遊技球よりも強く打ち出された(右打ち)遊技球が、画像表示装置5の上方経路219SG002Cを通過して流下する遊技領域である。
また、左遊技領域219SG002Lには、一般入賞口10が配置されており、右遊技領域219SG002Rには、該右遊技領域219SG002Rの上流方から下流側にかけて、通過ゲート41、可変入賞球装置6B、一般入賞口10、特別可変入賞球装置7が配置されている。つまり、左遊技領域219SG002Lを流下する遊技球は、一般入賞口10と入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に入賞可能となっており、右遊技領域219SG002Rを流下する遊技球は、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口、一般入賞口10及び特別可変入賞球装置7が形成する大入賞口に入賞可能となっているとともに、通過ゲート41を通過可能となっている。
尚、図8−11(A)及び図8−11(B)に示すように、本実施の形態の特徴部219SGにおける画像表示装置5では、飾り図柄の可変表示を実行するときの背景画像として、第1背景画像219SG005Xと、該第1背景画像219SG005Xの表示時よりも飾り図柄の可変表示において後述する擬似連演出が4回実行される割合が高いことを示唆する第2背景画像219SG005Yと、を表示可能となっている。更に、画像表示装置5では、第1背景画像の表示中は、該画像表示装置5の所定位置(例えば、画像表示装置5の左部)において、後述するスーパーリーチγのリーチ演出の実行を示唆するためのゲージ219SG005Gが表示されるようになっている。
図8−1に示すように、入賞球装置6Aと可変入賞球装置6B及び特別可変入賞球装置7の間には、複数の障害釘219SGK1が配設されている。このため、左遊技領域219SG002Lを流下する遊技球は、第2始動入賞口や大入賞口に入賞不能であるとともに、右遊技領域219SG002Rを流下する遊技球は、第1始動入賞口に入賞不能となっている。
図8−2に示すように、本実施の形態の特徴部219SGにおける主基板11は、第1部材と第2部材とにより開放可能に構成された基板ケース219SG201に収納された状態でパチンコ遊技機1の背面に搭載されている。
また、図8−1及び図8−2に示すように、本実施の形態の特徴部219SGにおけるパチンコ遊技機1の遊技盤2の所定位置(例えば、遊技領域の左下方位置)には、第1特図の可変表示を実行可能な第1特別図柄表示装置219SG004A、第2特図の可変表示を実行可能な第2特別図柄表示装置219SG004B、第1保留記憶数を表示可能な第1保留表示器219SG025A、第2保留記憶数を表示可能な第2保留表示器219SG025B、普通図柄の可変表示を実行可能な普通図柄表示器219SG020、普図保留記憶数を表示可能な普図保留表示器219SG025C、大当り遊技中に当該大当り遊技のラウンド数(大当り種別)を表示可能なラウンド表示器219SG131、高ベース状態(時短状態)や大当り遊技状態等の遊技球を右遊技領域219SG002Rに向けて打ち出す遊技状態において点灯する右打ちランプ219SG132、確変状態であるとき点灯する確変ランプ219SG133、高ベース状態(時短状態)において点灯する時短ランプ219SG134が纏めて配置されている遊技情報表示部219SG200が設けられている。
第1特別図柄表示装置219SG004Aと第2特別図柄表示装置219SG004Bとは、それぞれ8セグメントのLEDから構成されている。また、第1特別図柄表示装置219SG004Aと第2特別図柄表示装置219SG004Bとでは、特別図柄の可変表示結果がはずれや小当りである場合は、共通の組合せで該可変表示結果を導出表示可能となっている。
第1特別図柄の可変表示において該可変表示結果が大当りとなる場合について、第1特別図柄表示装置219SG004Aは、大当り種別毎に2種類の大当り図柄(点灯するLEDの組合せ)にて可変表示結果と導出表示可能となっている。また、第2特別図柄の可変表示において該可変表示結果が大当りとなる場合について、第2特別図柄表示装置219SG004Bは、大当り種別毎に2種類の大当り図柄(点灯するLEDの組合せ)にて可変表示結果を導出表示可能となっている。
尚、本実施の形態の特徴部219SGにおいては、第1特別図柄表示装置219SG004Aと第2特別図柄表示装置219SG004Bとで導出表示可能な大当り図柄は全て異なっているが、第1特別図柄表示装置219SG004Aで導出表示可能な大当り図柄と第2特別図柄表示装置219SG004Bで導出表示可能な大当り図柄は少なくとも一部が重複していてもよい。
第1保留表示器219SG025Aと第2保留表示器219SG025Bとは、それぞれ4セグメントのLEDが左右方向に並列して配置されている。これら第1保留表示器219SG025Aと第2保留表示器219SG025Bとでは、保留記憶数が1個であれば左端部のLEDのみが点灯し、保留記憶数が増加していく毎に左から2番目、左から3番目、左から4番目のLEDが順次点灯する。そして、可変表示が実行される毎に、保留記憶が減少する(消費される)ことに応じて、該可変表示に対応する保留表示器でのLEDが所定のシフト方向(本実施の形態の特徴部219SGでは左方向)に向けて消灯していく。
尚、本実施の形態の特徴部219SGでは、第1特図保留記憶と第2特図保留記憶とが両方存在する場合は、第2特図保留記憶にもとづく可変表示が優先して実行される様になっている。このため例えば第1特図保留記憶が1個存在するとともに第2特図保留記憶が2個存在する場合(第1保留表示器219SG025Aの左端部のLEDのみが点灯しているとともに、第2保留表示器219SG25Bの左2個のLEDが点灯している場合)は、第2特図保留記憶にもとづく可変表示の実行によって第2特図保留記憶が0個となった後に、第1特図保留記憶にもとづく可変表示が実行される。
また、ラウンド表示器219SG131は5個のセグメント(LED)から構成されている。尚、本実施の形態の特徴部219SGにおける大当り種別としては、5ラウンド大当りである大当りA、10ラウンド大当りである大当りB、15ラウンド大当りである大当りCの計3個の大当り種別が設けられており、これら大当り種別に応じてラウンド表示器219SG131を構成するセグメントのうちいずれのセグメントが点灯するかが異なっている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるLED制御コマンドが含まれている。
尚、本実施の形態の特徴部219SGにおける演出制御基板12には、可変表示中等にそれぞれの原点位置と演出位置との間で動作可能な第1可動体219SG321及び第2可動体219SG322と、第1可動体219SG321が該第1可動体219SG321の原点位置に位置していることを検出可能な原点検出センサ219SG331と、第2可動体219SG322が該第2可動体219SG322の原点位置に位置していることを検出可能な原点検出センサ219SG332と、が接続されている。
図8−3(A)は、本実施の形態における特徴部219SGで用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。尚、図8−3(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
図8−3(A)に示す例において、コマンド8001Hは、第1特別図柄表示装置219SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第1可変表示開始コマンドである。コマンド8002Hは、第2特別図柄表示装置219SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第2可変表示開始コマンドである。コマンド81XXHは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで可変表示される飾り図柄などの変動パターン(変動時間)を指定する変動パターン指定コマンドである。ここで、XXHは不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。尚、変動パターン指定コマンドでは、指定する変動パターンなどに応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンド8CXXHは、可変表示結果通知コマンドであり、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を指定する演出制御コマンドである。可変表示結果通知コマンドでは、例えば図8−3(B)に示すように、可変表示結果が「はずれ」であるか「大当り」であるか「小当り」であるかの決定結果(事前決定結果)や、可変表示結果が「大当り」となる場合の大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果(大当り種別決定結果)に応じて、異なるEXTデータが設定される。
可変表示結果通知コマンドでは、例えば図8−3(B)に示すように、コマンド8C00Hは、可変表示結果が「はずれ」となる旨の事前決定結果を示す第1可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C01Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りA」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第2可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C02Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りB」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第3可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C03Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りC」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第4可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C04Hは、可変表示結果が「小当り」となる旨の事前決定結果を通知する第5可変表示結果指定コマンドである。
コマンド8F00Hは、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで飾り図柄の変動停止(確定)を指定する図柄確定コマンドである。コマンド95XXHは、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドである。遊技状態指定コマンドでは、例えばパチンコ遊技機1における現在の遊技状態に応じて、異なるEXTデータが設定される。具体的な一例として、コマンド9500Hを時短制御が行われない遊技状態(低ベース状態、通常状態)に対応した第1遊技状態指定コマンドとし、コマンド9501Hを時短制御が行われる遊技状態(高ベース状態、時短状態)に対応した第2遊技状態指定コマンドとする。
コマンド96XXHは、パチンコ遊技機1においてエラー(異常)の発生および発生したエラー(異常)の種別を指定するエラー(異常)指定コマンドである。エラー(異常)指定コマンドでは、例えば、各エラー(異常)に対応するEXTデータが設定されることにより、演出制御基板12側において、いずれのエラー(異常)の発生が判定されたのかを特定することができ、特定したエラー(異常)の発生が、後述するエラー報知処理によって報知される。
コマンドA0XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態の開始を示す演出画像の表示を指定する当り開始指定コマンド(「ファンファーレコマンド」ともいう)である。コマンドA1XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態において、大入賞口が開放状態となっている期間であることを通知する大入賞口開放中通知コマンドである。コマンドA2XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態において、大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間であることを通知する大入賞口開放後通知コマンドである。コマンドA3XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態の終了時における演出画像の表示を指定する当り終了指定コマンドである。
当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、例えば可変表示結果通知コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前決定結果や大当り種別決定結果に応じて異なるEXTデータが設定されてもよい。あるいは、当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、事前決定結果及び大当り種別決定結果と設定されるEXTデータとの対応関係を、可変表示結果通知コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。大入賞口開放中通知コマンドや大入賞口開放後通知コマンドでは、大当り遊技状態または小当り遊技状態におけるラウンドの実行回数(例えば「1」〜「15」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。
コマンドB100Hは、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aにより検出されて始動入賞(第1始動入賞)が発生したことに基づき、第1特別図柄表示装置219SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲームを実行するための第1始動条件が成立したことを通知する第1始動口入賞指定コマンドである。コマンドB200Hは、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bにより検出されて始動入賞(第2始動入賞)が発生したことに基づき、第2特別図柄表示装置219SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立したことを通知する第2始動口入賞指定コマンドである。
コマンドC1XXHは、画像表示装置5などにて特図保留記憶数を特定可能に表示するために、第1特図保留記憶数を通知する第1保留記憶数通知コマンドである。コマンドC2XXHは、画像表示装置5などにて特図保留記憶数を特定可能に表示するために、第2特図保留記憶数を通知する第2保留記憶数通知コマンドである。第1保留記憶数通知コマンドは、例えば第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1始動条件が成立したことに基づいて、第1始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。第2保留記憶数通知コマンドは、例えば第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2始動条件が成立したことに基づいて、第2始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。また、第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドは、第1開始条件と第2開始条件のいずれかが成立したとき(保留記憶数が減少したとき)に、特図ゲームの実行が開始されることなどに対応して送信されるようにしてもよい。
第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドに代えて、合計保留記憶数を通知する合計保留記憶数通知コマンドを送信するようにしてもよい。すなわち、合計保留記憶数の増加(または減少)を通知するための合計保留記憶数通知コマンドが用いられてもよい。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(Read Only Memory)101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105と、時刻情報を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)106とを備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
図8−4は、主基板11の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図8−4に示すように、この実施の形態の特徴部219SGでは、主基板11の側において、特図表示結果判定用の乱数値MR1の他、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3、普図表示結果判定用の乱数値MR4、MR4の初期値決定用の乱数値MR5のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。尚、遊技効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。これらの乱数値MR1〜MR5は、CPU103にて、異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによる更新によってカウントするようにしてもよいし、乱数回路104によって更新されてもよい。乱数回路104は、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ100とは異なる乱数回路チップとして構成されるものであってもよい。こうした遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。
図8−5は、本実施の形態における変動パターンを示している。本実施の形態では、可変表示結果が「はずれ」となる場合のうち、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、可変表示結果が「大当り」となる場合などに対応して、複数の変動パターンが予め用意されている。また、可変表示結果が「小当り」となる場合などに対応して、1の変動パターンが予め用意されている。尚、可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンは、非リーチ変動パターン(「非リーチはずれ変動パターン」ともいう)と称され、可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンは、リーチ変動パターン(「リーチはずれ変動パターン」ともいう)と称される。また、非リーチ変動パターンとリーチ変動パターンは、可変表示結果が「はずれ」となる場合に対応したはずれ変動パターンに含まれる。可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンは、大当り変動パターンと称される。可変表示結果が「小当り」である場合に対応した変動パターンは、小当り変動パターンと称される。
大当り変動パターンやリーチ変動パターンには、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチα、スーパーリーチβ、スーパーリーチγといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。尚、本実施の形態では、ノーマルリーチ変動パターンを1種類のみしか設けていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチと同様に、ノーマルリーチα、ノーマルリーチβ、…のように、複数のノーマルリーチ変動パターンを設けてもよい。また、スーパーリーチ変動パターンでも、4以上のスーパーリーチ変動パターンを設けてもよい。
図8−5に示すように、本実施の形態の特徴部219SGにおけるノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチ変動パターンであるスーパーリーチα、スーパーリーチβ、スーパーリーチγよりも短く設定されている。また、本実施の形態の特徴部219SGにおけるスーパーリーチα、スーパーリーチβ、スーパーリーチγといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチγ、スーパーリーチβ、スーパーリーチαの順で特図変動パターンが長く設定されている。
本実施の形態では、前述したようにスーパーリーチγ、スーパーリーチβ、スーパーリーチα、ノーマルリーチの順に可変表示結果が「大当り」となる大当り期待度が高くなるように設定されているため、ノーマルリーチ変動パターン及びスーパーリーチ変動パターンにおいては変動時間が長いほど大当り期待度が高くなっている。
尚、スーパーリーチβ、スーパーリーチγの変動パターンとしては、可変表示中に擬似連演出(飾り図柄の仮停止と再可変表示を行う演出)を実行可能な変動パターンが設けられている。これら可変表示中に擬似連演出を実行する変動パターンについては、可変表示中に擬似連演出を実行する回数が多いほど、特図変動時間が長く設定されている。更に可変表示中は擬似連演出を最大で4回実行可能となっており、可変表示中の擬似連演出の実行回数が多いほど高い割合でスーパーリーチγのリーチ演出を実行可能となっている。
具体的には、可変表示中に実行する擬似連演出の回数が1回〜3回である場合は、これら擬似連演出の実行後に必ずスーパーリーチβのリーチ演出が実行される(変動パターンPA2−4、PA2−5、PA2−6、PB1−4、PB1−5、PB1−6)一方で、可変表示中に実行する擬似連演出の回数が4回である場合は、これら擬似連演出の実行後に必ずスーパーリーチγのリーチ演出が実行される(変動パターンPA2−7、PB1−7)。つまり、本実施の形態の特徴部219SGでは、可変表示中に擬似連演出を実行する回数が多いほど大当り期待度が高くなるように設定されている。
ただし、本実施の形態の特徴部219SGでは、可変表示中に擬似連演出を3回実行した後にスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展する変動パターン(PA2−8、PB1−8)が設けられている(図8−21及び図8-22参照)。これら可変表示中に擬似連演出を3回実行した後にスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展する変動パターンは、可変表示中における擬似連演出の実行回数が3回であるが、例外的に本実施の形態の特徴部219SGにおける変動パターンとして、最も特図変動時間が長く、且つ大当り期待度が高く設定されている。
尚、本実施の形態の特徴部219SGにおいては、後述するように、これら変動パターンを、例えば、非リーチの種別や、ノーマルリーチの種別や、スーパーリーチの種別等のように、変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンに属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するのではなく、これらの種別を決定することなしに変動パターン判定用の乱数値MR3のみを用いて決定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、変動パターン判定用の乱数値MR3に加えて、変動パターン種別判定用の乱数値を設けて、これら変動パターン種別判定用の乱数値から変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンに属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するようにしてもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行し、RAM102をワークエリアとして用いることで、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種の処理が実行される。また、CPU103は、乱数生成プログラムを実行することで、主基板11の側において用いられる各種の乱数の全てを生成可能とされている。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のテーブルデータなどが記憶されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定を行うために用意された、図8−6〜図8−10などに示す複数の判定テーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御信号を出力させるために用いられる複数の制御パターンテーブルを構成するテーブルデータや、特別図柄や普通図柄などの可変表示における各図柄の変動態様となる変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルなどが記憶されている。
ROM101が記憶する判定テーブルには、例えば図8−6(A)に示す第1特図用表示結果判定テーブル、図8−6(B)に示す第2特図用表示結果判定テーブル、図8−7(A)に示す大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)、図8−7(B)に示す大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)の他、大当り変動パターン判定テーブル、小当り変動パターン判定テーブル、はずれ変動パターン判定テーブル、普図表示結果判定テーブル(図示略)、普図変動パターン決定テーブル(図示略)などが含まれている。
図8−6(A)及び図8−6(B)は、表示結果判定テーブルを示す説明図である。表示結果判定テーブルとは、ROM101に記憶されているデータの集まりであって、MR1と比較される当り判定値が設定値毎に設定されているテーブルである。本実施の形態の特徴部219SGでは、表示結果判定テーブルとして、第1特図と第2特図とで個別の表示結果判定テーブルを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1特図と第2特図とで共通の表示結果判定テーブルを用いるようにしても良い。
図8−6(A)は、変動特図が第1特図である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1237までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図8−6(B)は、変動特図が第2特図である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1237までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
以上のように、各表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が確変状態であるときに、通常状態または時短状態であるときよりも多くの判定値が、「大当り」の特図表示結果に割り当てられている。これにより、パチンコ遊技機1において確変制御が行われる確変状態では、通常状態または時短状態であるときに特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率に比べて、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなる。即ち、各表示結果判定テーブルでは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態であるときに、通常状態や時短状態であるときに比べて大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなるように、判定値が大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果に割り当てられている。
図8−7(A)及び図8−7(B)は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)を示す説明図である。このうち、図8−7(A)は、遊技球が第1始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第1特別図柄の可変表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合のテーブルである。また、図8−7(B)は、遊技球が第2始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第2特別図柄の可変表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合のテーブルである。
大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、当り種別判定用の乱数(MR2)に基づいて、大当りの種別を大当りA〜大当りCのうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
ここで、本実施の形態の特徴部219SGにおける大当り種別について、図8−8を用いて説明する。本実施の形態の特徴部219SGでは、大当り種別として、大当り遊技状態の終了後において時短制御のみが実行されて低確高ベース状態に移行する大当りA(非確変大当りともいう)と、大当り遊技の終了後において高確制御と時短制御とが実行されて高確高ベース状態に移行する大当りBや大当りC(確変大当りともいう)が設定されている。
「大当りA」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが5回(いわゆる5ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りであり、「大当りB」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが10回(いわゆる10ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りである。更に、「大当りC」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが15回(いわゆる15ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りである。
「大当りA」による大当り遊技状態の終了後において実行される時短制御は、所定回数(本実施の形態の特徴部219SGでは100回)の特図ゲームが実行されること、或いは該所定回数の特図ゲームが実行される前に大当り遊技状態となることにより終了する。
一方、大当りBや大当りCの大当り遊技状態の終了後において実行される高確制御と時短制御は、該大当り遊技状態の終了後において再度大当りが発生するまで継続して実行される。よって、再度発生した大当りが大当りBや大当りCである場合には、大当り遊技状態の終了後に再度、高確制御と時短制御が実行されるので、大当り遊技状態が通常状態を介することなく連続的に発生する、いわゆる連荘状態となる。
尚、本実施の形態の特徴部219SGにおいては、大当り種別として大当りA〜大当りCの3種類を設ける形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別は2種類以下、または4種類以上設けてもよい。
また、図8−7(A)に示すように、大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)においては、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜99までが大当りAに割り当てられており、100〜249までが大当りBに割り当てられており、250〜299までが大当りCに割り当てられている。一方で、図8−7(B)に示すように、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)においては、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜99までが大当りAに割り当てられており、100〜199までが大当りBに割り当てられており、200〜299までが大当りCに割り当てられている。つまり、本実施の形態の特徴部219SGでは、遊技球が入賞した入賞口が第1始動入賞口であるか第2始動入賞口であるかに応じて大当り種別の決定割合が異なっている一方で、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず共通の割合にて大当り種別を決定するようになっている。
尚、本実施の形態の特徴部219SGでは、大当り種別を大当り種別判定用の乱数値であるMR2を用いて決定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別は、特図表示結果判定用の乱数値であるMR1を用いて決定してもよい。
また、ROM101には、変動パターン判定用の乱数値MR3に基づいて変動パターンを決定するための変動パターン判定テーブルも記憶されており、変動パターンを、事前決定結果に応じて前述した複数種類のうちのいずれかの変動パターンに決定する。
具体的には、変動パターン判定テーブルとしては、可変表示結果を「大当り」にすることが事前決定されたときに使用される大当り用変動パターン判定テーブルと、可変表示結果を「小当り」にすることが事前決定されたときに使用される大当り用変動パターン判定テーブルと、可変表示結果を「はずれ」にすることが事前決定されたときに使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルとが予め用意されている。
大当り用変動パターン判定テーブルにおいては、ノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)、スーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)、スーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)、A
具体的には、図8−9(A)に示すように、大当り用変動パターン判定テーブルにおいては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜10までがノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)に割り当てられており、21〜70までがスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)に割り当てられており、71〜150までがスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)に割り当てられており、151〜250までが擬似連演出を1回実行するスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−4)に割り当てられており、251〜380までが擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−5)に割り当てられており、381〜530までが擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−6)に割り当てられており、531〜730までが擬似連演出を4回実行する変動パターン(PB1−7)に割り当てられており、731〜997までが擬似連演出を3回実行してスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−8)に割り当てられている。
また、小当り用変動パターン判定テーブルにおいては、小当りの変動パターン(PC1−1)の変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。具体的には、図8−9(B)に示すように、小当り用変動パターン判定テーブルにおいては、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜997までが小当りの変動パターン(PC1−1)に割り当てられている。尚、本実施の形態の特徴部219SGにおける小当りの変動パターンとしてはPC1−1のみが設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、小当りの変動パターンとしては2以上の変動パターンを設けてもよい。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルには、遊技状態が時短制御の実施されていない低ベース状態において保留記憶数が1個以下である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルAと、低ベース状態において合計保留記憶数が2〜4個である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルBと、低ベース状態において合計保留記憶数が5〜8個である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルCと、遊技状態が時短制御の実施されている高ベース状態である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルDと、予め用意されている。
はずれ用変動パターン判定テーブルAにおいては、短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)、擬似連演出を1回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−4)、擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−5)、擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−6)、擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−7)、擬似連演出を3回実行してスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−8)の各変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3が取り得る範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図8−10(A)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルA(低ベース中合算保留記憶数1個以下用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜450までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、451〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜810までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、811〜880までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、881〜930までが擬似連演出を1回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、931〜960までが擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられており、961〜980までが擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−6)に割り当てられており、981〜990までが擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−7)に割り当てられており、991〜997までが擬似連演出を3回実行してスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−8)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルBにおいては、合計保留記憶数が2〜4個に対応する短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)、擬似連演出を1回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−4)、擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−5)、擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−6)、擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−7)、擬似連演出を3回実行してスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−8)の各変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3が取り得る範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図8−10(B)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルB(低ベース中合算保留記憶数2〜4個用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜500までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)に割り当てられており、501〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜850までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、851〜930までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、881〜930までが擬似連演出を1回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、931〜960までが擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられており、961〜980までが擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−6)に割り当てられており、981〜990までが擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−7)に割り当てられており、991〜997までが擬似連演出を3回実行してスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−8)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルCにおいては、合計保留記憶数が5〜8個に対応する短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)、擬似連演出を1回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−4)、擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−5)、擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−6)、擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−7)、擬似連演出を3回実行してスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−8)の各変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3が取り得る範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図8−10(C)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルC(低ベース中合算保留記憶数5個以上用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜550までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)に割り当てられており、551〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜810までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、811〜880までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、881〜930までが擬似連演出を1回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、931〜960までが擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられており、961〜980までが擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−6)に割り当てられており、981〜990までが擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−7)に割り当てられており、991〜997までが擬似連演出を3回実行してスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−8)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルDにおいては、時短制御中に対応する短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−4)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)、擬似連演出を1回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−4)、擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−5)、擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−6)、擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−7)、擬似連演出を3回実行してスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−8)の各変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3が取り得る範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図8−10(D)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルD(高ベース中用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜550までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−4)に割り当てられており、551〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜810までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、811〜880までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、881〜930までが擬似連演出を1回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、931〜960までが擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられており、961〜980までが擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−6)に割り当てられており、981〜990までが擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−7)に割り当てられており、991〜997までが擬似連演出を3回実行してスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−8)に割り当てられている。
このように、はずれ用変動パターン判定テーブルA〜Dを用いる場合、非リーチ変動パターンやノーマルリーチ変動パターンを決定する割合は、スーパーリーチ変動パターンを決定する割合よりも高く設定されている。また、はずれ用変動パターン判定テーブルA〜Dを用いる場合は、変動パターン判定テーブルにかかわらず判定値のうち701〜810までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、811〜880までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)、881〜930までが擬似連演出を1回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−4)、931〜960までが擬似連演出を2回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−5)、961〜980までが擬似連演出を3回実行するスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−6)、981〜990までが擬似連演出を4回実行するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−7)、991〜997までが擬似連演出を3回実行してスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展するスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−8)にそれぞれ割り当てられている。つまり、可変表示結果がはずれである場合は、スーパーリーチの変動パターンを共通の決定割合で決定するので、スーパーリーチの変動パターンによる可変表示が実行されないことにより演出効果が低下してしまうことを防ぐことができる。
尚、本実施の形態の特徴部219SGでは、可変表示結果がはずれである場合は、保留記憶数や遊技状態にかかわらずスーパーリーチの変動パターンの決定割合が同一である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、可変表示結果がはずれである場合は、保留記憶数や遊技状態にかかわらず非リーチ、ノーマルリーチ、スーパーリーチの全ての変動パターンの決定割合が同一であってもよいし、また、非リーチとノーマルリーチとのいずれかの変動パターンの決定割合のみが同一であってもよい。
尚、短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)よりも非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)の方が変動時間は短く、さらに、変動パターン(PA1−2)よりも非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)の方が変動時間は短い(図8−5参照)。よって、保留記憶数が増加した場合には、変動時間が短い非リーチはずれの変動パターンが決定されることにより、保留記憶が消化されやすくなって、保留記憶数が上限数である4に達しているときに始動入賞することで、保留記憶がなされない無駄な始動入賞が発生し難くなるようになるとともに、保留記憶数が減少した場合には、変動時間が長い短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)が決定されることによって、可変表示の時間が長くなることにより、可変表示が実行されないことによる遊技の興趣低下を防ぐことができるようになる。
また、本実施の形態の特徴部219SGでは、図8−10(A)〜図8−10(C)に示すように、合算保留記憶数に応じて異なるはずれ用変動パターン判定テーブルを用いて変動パターンを決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動対象の特別図柄における保留記憶数(例えば、第1特別図柄の可変表示を実行する場合は第1特別図柄の保留記憶数、第2特別図柄の可変表示を実行する場合は第2特別図柄の保留記憶数)に応じて異なるはずれ用変動パターン判定テーブルを用いて変動パターンを決定してもよい。
また、本実施の形態の特徴部219SGでは、決定した変動パターン毎にリーチ演出を実行するか否かといずれのリーチ演出を実行するかが1対1で対応付いている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出制御用CPU120が、変動パターンの特図変動時間や可変表示結果等にもとづいてリーチ演出を実行するか否かや、いずれのリーチ演出を実行するかを抽選して決定してもよい。
図8−1に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM102は、その一部または全部が所定の電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであればよい。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM102の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特図プロセスフラグなど)と未払出賞球数を示すデータとは、バックアップRAMに保存されるようにすればよい。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。
このようなRAM102には、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、図示しない遊技制御用データ保持エリアが設けられている。遊技制御用データ保持エリアは、第1特図保留記憶部と、第2特図保留記憶部と、普図保留記憶部と、遊技制御フラグ設定部と、遊技制御タイマ設定部と、遊技制御カウンタ設定部と、遊技制御バッファ設定部とを備えている。
第1特図保留記憶部は、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第1始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第1特別図柄表示装置219SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第1特図保留記憶部は、第1始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)における第1始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データなどを保留データとして、その記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。こうして第1特図保留記憶部に記憶された保留データは、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留されていることを示し、この特図ゲームにおける可変表示結果(特図表示結果)に基づき大当りとなるか否かなどを判定可能にする保留情報となる。
第2特図保留記憶部は、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第2始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第2特別図柄表示装置219SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第2特図保留記憶部は、第2始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)における第2始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データなどを保留データとして、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。こうして第2特図保留記憶部に記憶された保留データは、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留されていることを示し、この特図ゲームにおける可変表示結果(特図表示結果)に基づき大当りとなるか否かなどを判定可能にする保留情報となる。
尚、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことによる第1始動条件の成立に基づく保留情報(第1保留情報)と、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことによる第2始動入賞の成立に基づく保留情報(第2保留情報)とを、共通の保留記憶部にて保留番号と対応付けて記憶するようにしてもよい。この場合には、第1始動入賞口と第2始動入賞口のいずれを遊技球が通過(進入)したかを示す始動口データを保留情報に含め、保留番号と対応付けて記憶させればよい。
普図保留記憶部は、通過ゲート41を通過した遊技球がゲートスイッチ21によって検出されたにもかかわらず、未だ普通図柄表示器219SG020により開始されていない普図ゲームの保留情報を記憶する。例えば、普図保留記憶部は、遊技球が通過ゲート41を通過した順に保留番号と対応付けて、その遊技球の通過に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された普図表示結果判定用の乱数値MR4を示す数値データなどを保留データとして、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
遊技制御フラグ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況などに応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、遊技制御フラグ設定部には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
遊技制御タイマ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる各種のタイマが設けられている。例えば、遊技制御タイマ設定部には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
遊技制御カウンタ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるカウント値を計数するための複数種類のカウンタが設けられている。例えば、遊技制御カウンタ設定部には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。ここで、遊技制御カウンタ設定部には、遊技用乱数の一部または全部をCPU103がソフトウェアにより更新可能にカウントするためのランダムカウンタが設けられてもよい。
遊技制御カウンタ設定部のランダムカウンタには、乱数回路104で生成されない乱数値、例えば、乱数値MR2〜MR4を示す数値データが、ランダムカウント値として記憶され、CPU103によるソフトウェアの実行に応じて、定期的あるいは不定期に、各乱数値を示す数値データが更新される。CPU103がランダムカウント値を更新するために実行するソフトウェアは、ランダムカウント値を乱数回路104における数値データの更新動作とは別個に更新するためのものであってもよいし、乱数回路104から抽出された数値データの全部または一部にスクランブル処理や演算処理といった所定の処理を施すことによりランダムカウント値を更新するためのものであってもよい。
遊技制御バッファ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、遊技制御バッファ設定部には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
また、演出制御基板12に搭載されたRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、演出制御用データ保持エリアが設けられている。演出制御用データ保持エリアは、演出制御フラグ設定部と、演出制御タイマ設定部と、演出制御カウンタ設定部と、演出制御バッファ設定部とを備えている。
演出制御フラグ設定部には、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示状態などといった演出動作状態や主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、演出制御フラグ設定部には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
演出制御タイマ設定部には、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示動作などといった各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。例えば、演出制御タイマ設定部には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
演出制御カウンタ設定部には、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。例えば、演出制御カウンタ設定部には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。
演出制御バッファ設定部には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、演出制御バッファ設定部には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
また、演出制御バッファ設定部の所定領域には、始動入賞時受信コマンドバッファを構成するデータが記憶されている。始動入賞時受信コマンドバッファには、第1特図保留記憶の合計保留記憶数の最大値(例えば「4」)に対応した格納領域(バッファ番号「1−1」〜「1−4」に対応した領域)と可変表示中の第1特図に対応した格納領域(バッファ番号「1−0」に対応した領域)とが設けられている。また、始動入賞時受信コマンドバッファには、第2特図保留記憶の合計保留記憶数の最大値(例えば「4」)に対応した格納領域(バッファ番号「2−1」〜「2−4」に対応した領域)と可変表示中の第2特図に対応した格納領域(バッファ番号「2−0」に対応した領域)とが設けられている。第1始動入賞口や第2始動入賞口への始動入賞があったときには、始動口入賞指定コマンド(第1始動口入賞指定コマンドまたは第2始動口入賞指定コマンド)、や保留記憶数通知コマンド(第1保留記憶数通知コマンドまたは第2保留記憶数通知コマンド)といったコマンドが1セットとして、主基板11から演出制御基板12へと送信される。始動入賞時受信コマンドバッファにおける第1特図保留記憶に対応した格納領域と第2特図保留記憶に対応した格納領域は、これらのコマンドを対応付けて、第1特図保留記憶と第2特図保留記憶とに分けて格納するための格納領域(エントリ)が確保されている。
これら格納領域(エントリ)の記憶内容は、開始条件が成立して最上位の保留記憶(バッファ番号「1−1」またはバッファ番号「2−1」)の可変表示が開始されるときに、後述するように1つずつ上位にシフトされていく。
演出制御用CPU120は、第1始動入賞口への始動入賞時には、コマンドを始動入賞時受信コマンドバッファの第1特図保留記憶に対応する空きエントリにおける先頭(バッファ番号の最も若いエントリ)から格納していき、第2始動入賞口への始動入賞時には、コマンドを始動入賞時受信コマンドバッファの第2特図保留記憶に対応する空きエントリにおける先頭(バッファ番号の最も若いエントリ)から格納していく。始動入賞時には、始動口入賞指定コマンドから保留記憶数通知コマンドまでが順次送信される。従って、コマンド受信が行われれば、第1特図保留記憶または第2特図保留記憶に対応するバッファ番号の末尾「1」〜「4」のそれぞれに対応する格納領域に、各コマンドが格納されていくことになる。
次に、本実施の形態の特徴部219SGにおいて演出制御用CPU120が実行する処理について説明する。図8−12は、図7に示す可変表示開始設定処理(S171)を示すフローチャートである。
可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(219SGS271)。第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされている場合は(219SGS271;Y)、始動入賞時受信コマンドバッファにおける第1特図保留記憶のバッファ番号「1−0」〜「1−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする(S272)。尚、バッファ番号「1−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
また、219SGS271において第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされていない場合は(219SGS271;N)、第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(219SGS273)。第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされていない場合は(219SGS273;N)、可変表示開始設定処理を終了し、第2可変表示2開始コマンド受信フラグがセットされている場合は(219SGS273;Y)、始動入賞時受信コマンドバッファにおける第2特図保留記憶のバッファ番号「2−0」〜「2−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする(219SGS274)。尚、バッファ番号「2−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
219SGS272または219SGS274の実行後、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンド格納領域から変動パターン指定コマンドを読み出す(219SGS275)。
次いで、表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(即ち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(219SGS276)。この場合、演出制御用CPU120は、表示結果指定コマンドで指定される表示結果に応じた飾り図柄の停止図柄を決定し、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。
尚、本実施の形態の特徴部219SG、受信した表示結果指定コマンドが大当りAに該当する第2可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、停止図柄として3図柄が偶数で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。また、受信した表示結果指定コマンドが大当りBに該当する第3可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、停止図柄として3図柄が「7」や「3」以外の奇数で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。そして、受信した表示結果指定コマンドが大当りCに該当する第4可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、停止図柄として3図柄が「7」や「3」で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。また、受信した表示結果指定コマンドが小当りを示す第5可変表おじ結果指定コマンドである場合は、例えば、「123」や「246」等の連続する3つの数、連続する3つの偶数(または奇数)等の飾り図柄の組合せ(小当り図柄)を決定する。そして、受信した表示結果指定コマンドがはずれを示す第1可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、上述した大当り図柄や小当り図柄とは異なる飾り図柄の組合せ(はずれ図柄)を決定する。
これら停止図柄の決定においては、演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄判定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定すれば良い。即ち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定すれば良い。
219SGS276の実行後、演出制御用CPU120は、当該可変表示の変動パターンがスーパーリーチの変動パターンであるか否かを判定する(219SG277)。当該可変表示の変動パターンがスーパーリーチの変動パターンであるか否かは、219SG275において読み出した変動パターン指定コマンドから特定すればよい。当該可変表示の変動パターンがスーパーリーチの変動パターンではない場合(219SG277;N)は219SGS284に進み、当該可変表示の変動パターンがスーパーリーチの変動パターンである場合(219SG277;Y)は、更に当該可変表示の変動パターンが擬似連演出を実行する変動パターンであるか否かを判定する(219SGS278)。
該可変表示の変動パターンが擬似連演出を実行する変動パターンではない場合(219SGS278;N)は219SGS284に進み、当該可変表示の変動パターンが擬似連演出を実行する変動パターンである場合(219SGS278;Y)は、可変表示結果にもとづいて、該可変表示の開始時に背景画像を更新するか否か(第1背景画像219SG005Xから第2背景画像219SG005Yに更新するか否か)を決定する(219SGS279)。具体的には、図8−13に示すように、可変表示結果が大当りである場合は、背景画像の更新の非実行(背景画像を第1背景画像219SG005Xに維持すること)を30%の割合で決定し、背景画像の更新の実行(背景画像を第1背景画像219SG005Xから第2背景画像219SG004Yに更新すること)を70%の割合で決定する。また、可変表示結果がはずれである場合は、背景画像の更新の非実行を50%の割合で決定し、背景画像の更新の実行を50%の割合で決定する。
つまり、本特徴部219SGでは、可変表示の開始時に背景画像の第2背景画像219SG005Yに更新された場合は、背景画像が第1背景画像219SG005Xの表示中よりも高い割合で可変表示結果が大当りとなる割合が高くなる。すなわち、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている場合は、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている場合よりも高い割合で擬似連演出が多い回数実行される。
また、変動パターンがスーパーリーチのいずれかの変動パターンである場合は、可変表示結果に応じて可変表示中に表示される背景画像が第1背景画像219SG005Xであるか第2背景画像219SG005Yであるかの割合が異なるの、つまり、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている状態で擬似連演出が実行される場合と、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示される状態で擬似連演出が実行される場合と、で共通のスーパーリーチのリーチ演出を実行可能である一方で、擬似連演出が第1背景画像219SG005Xの表示中に実行されたか第2背景画像219SG005Yの表示中に実行されたかに応じて可変表示結果が大当りとなる割合が異なっている。
図8−12に戻り、演出制御用CPU120は、219SGS279の処理において背景画像の更新の実行を決定したか否かを判定する(219SGS280)。背景画像の更新の実行を決定した場合(219SGS280;Y)は、背景画像更新処理(219SGS281)を実行して219SGS283に進み、背景画像の更新の非実行を決定した場合(219SGS280;N)は、当該可変表示における擬似連演出の実行の際に飾り図柄にゲージ219SGS005Gが作用する作用演出を実行するか否かを決定するための作用演出決定処理(219SGS282)を実行して219SGS283に進む。
また、219SGS283では、前述した作用演出が実行されたことを報知する作用報知演出を実行するか否かを決定する作用報知演出決定処理(219SGS283)を実行する。そして、演出制御用CPU120は、背景画像と変動パターン指定コマンドに応じた演出制御パターン(プロセステーブル)を選択し(219SGS284)、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(219SGS285)。
尚、プロセステーブルには、画像表示装置5の表示を制御するための表示制御実行データ、各LEDの点灯を制御するためのランプ制御実行データ、スピーカ8L,8Rから出力する音の制御するための音制御実行データや、プッシュボタン31Bやスティックコントローラ31Aの操作を制御するための操作部制御実行データ等が、各プロセスデータn(1〜N番まで)に対応付けて時系列に順番配列されている。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音制御実行データ1、操作部制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ及び演出用部品としてのスピーカ8L,8R、操作部(プッシュボタン31B、スティックコントローラ31A等))の制御を実行する(219SGS286)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
尚、本実施の形態における特徴部219SGでは、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドに1対1に対応する変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
そして、可変表示時間タイマに、変動パターン指定コマンドで特定される変動時間(可変表示時間)に相当する値を設定する(219SGS287)。また、可変表示制御タイマに所定時間を設定する(219SGS288)。尚、所定時間は例えば30msであり、演出制御用CPU120は、所定時間が経過する毎に左中右の飾り図柄の表示状態を示す画像データをVRAMに書き込み、表示制御部123がVRAMに書き込まれた画像データに応じた信号を画像表示装置5に出力し、画像表示装置5が信号に応じた画像を表示することによって飾り図柄の可変表示が実現される。次いで、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(S172)に対応した値に更新して可変表示開始設定処理を終了する(219SGS289)。
以上のように可変表示開始設定処理が実行されることで、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において第1背景画像219SG005Xの表示を維持することが決定されているとともに、当該可変表示の変動パターンが擬似連演出を実行する変動パターンである場合、219SGS284において、可変表示中の各擬似連演出を実行する前のタイミングにおいてゲージ219SG005Gを1段階増加更新していくプロセステーブルを選択する(図8−17〜図8−22参照)。
図8−14は、図8−12に示す背景画像更新処理を示すフローチャートである。背景画像更新処理において演出制御用CPU120は、先ず、画像表示装置5に表示されている背景画像を第1背景画像219SG005Xから第2背景画像219SG005Yに更新する。そして、画像表示装置5に表示されているゲージ219SG005Gを非表示化して背景画像更新処理を終了する(219SG292)。
図8−15は、図8−12に示す作用演出決定処理を示すフローチャートである。作用演出決定処理において演出制御用CPU120は、先ず、当該可変表示の変動パターンから擬似連演出の実行回数を特定し(219SGS301)、特定した擬似連演出の実行回数に応じて作用演出の実行の有無及び作用演出の演出パターンを決定する(219SGS302)。
具体的には、図8−16(A)に示すように、擬似連演出の実行回数が1回の場合は、作用演出の非実行を80%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−1での実行を20%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−2での実行を0%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−3での実行を0%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−4での実行を0%の割合で決定する。擬似連演出の実行回数が2回の場合は、作用演出の非実行を60%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−1での実行を15%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−2での実行を25%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−3での実行を0%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−4での実行を0%の割合で決定する。
また、擬似連演出の実行回数が3回の場合は、作用演出の非実行を40%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−1での実行を10%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−2での実行を20%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−3での実行を30%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−4での実行を0%の割合で決定する。また、擬似連演出の実行回数が4回の場合は、作用演出の非実行を5%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−1での実行を10%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−2での実行を15%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−3での実行を65%の割合で決定し、作用演出のパターンSY−4での実行を5%の割合で決定する。
尚、図8−16(B)に示すように、パターンSY−1は、ゲージ219SG005Gの1段階目の増加更新が行われてから1回目の飾り図柄の仮停止が実行されるまでの間でゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する演出パターンであり、パターンSY−2は、ゲージ219SG005Gの2段階目の増加更新が行われてから2回目の飾り図柄の仮停止が実行されるまでの間でゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する演出パターンである。また、パターンSY−3は、ゲージ219SG005Gの3段階目の増加更新が行われてから3回目の飾り図柄の仮停止が実行されるまでの間でゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する演出パターンであり、パターンSY−4は、ゲージ219SG005Gの4段階目の増加更新が行われてから4回目の飾り図柄の仮停止が実行されるまでの間でゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する演出パターンである。
つまり、本実施の形態の特徴部219SGにおいては、擬似連演出の実行回数、すなわち、ゲージ219SG005Gの更新段階に応じて作用演出の実行割合が異なっている。具体的には、図8−16(A)に示すように、擬似連演出が実行される場合について注目すると、可変表示中に擬似連演出が1回実行される場合は、1回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用するように設定されている。可変表示中に擬似連演出が2回実行される場合は、2回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する割合が1回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する割合よりも高く設定されている(擬似連演出が2回実行される場合の作用演出実行割合:2回目の擬似連演出の前>1回目の擬似連演出の前)。また、可変表示中に擬似連演出が3回実行される場合は、3回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する割合が最も高く設定されており、1回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する割合が最も低く設定されている(擬似連演出が3回実行される場合の作用演出実行割合:3回目の擬似連演出の前>2回目の擬似連演出の前>1回目の擬似連演出の前)。
可変表示中に擬似連演出が4回実行される場合は、3回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する割合が最も高く設定されており、次いで、2回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する割合、1回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する割合の順に高く設定されている。そして、4回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用する割合が最も低く設定されている。
図8−15に戻り、演出制御用CPU120は、219SGS302の処理において作用演出の実行を決定したか否かを判定する(219SGS303)。作用演出の非実行を決定した場合(219SGS303;N)は作用演出決定処理を終了し、作用演出の実行を決定した場合(219SGS303;Y)は、219SGS302の処理において決定した演出パターンを記憶するとともに(219SGS304)、決定した演出パターンに応じた作用演出開始待ちタイマをセットして作用演出決定処理を終了する(219SGS305)。
このように、本特徴部219SGでは、背景画像の更新が決定された場合は作用演出の実行が決定されることがない一方で、作用演出の実行が決定された場合は背景画像の更新が決定されることがない。つまり、図8−16(C)に示すように、画像表示装置5において第1背景画像219SG005Xが表示されているときの可変表示中に擬似連演出が実行される場合は作用演出が実行される可能性がある一方で、画像表示装置5において第2背景画像219SG005Yが表示されているときの可変表示中に擬似連演出が実行される場合は作用演出が実行されることがない。
また、擬似連演出を実行する変動パターンのうち、可変表示中に擬似連演出を3回実行した後にスーパーリーチβのリーチ演出からスーパーリーチγのリーチ演出に発展する変動パターン(PA2−8、PB1−8)を除く変動パターンについて注目すると、擬似連演出を4回実行してスーパーリーチγのリーチ演出が実行される変動パターンが最も大当り期待度が高く設定されているため、画像表示装置5に表示されている背景画像が第1背景画像219SG005Xから第2背景画像219SG005Yに更新されてスーパーリーチγのリーチ演出が実行される割合は、作用演出がパターンSY−4にて実行される場合を除き、画像表示装置5に表示されている背景画像が更新されずに第1背景画像219SG005Xに維持されてスーパーリーチγのリーチ演出が実行される割合よりも高く設定されている(スーパーリーチγのリーチ演出実行割合(変動パターンがPA2−8またはPB1−8の場合、第1背景画像219SG005Xの表示中に作用演出がパターンSY−4にて実行される場合を除く):背景画像が第2背景画像219SG005Yに更新>背景画像が第1背景画像219SG005Xを維持)。
また、図8−16(A)及び図8−16(D)に示すように、画像表示装置5に表示されている背景画像が第1背景画像219SG005Xに維持されている場合については、作用演出が実行される場合は、作用演出が実行されない場合よりも高い割合で擬似連演出が4回実行される、すなわち、スーパーリーチγのリーチ演出が実行されるように設定されている(スーパーリーチγのリーチ演出実行割合(変動パターンがPA2−8またはPB1−8の場合を除く):作用演出を実行>作用演出を非実行)。
特に、画像表示装置5に表示されている背景画像が第1背景画像219SG005Xに維持されている場合については、作用演出がパターンSY−4で実行される場合が最もスーパーリーチγのリーチ演出が実行される割合が高く(100%)、次いで、作用演出がパターンSY−3で実行される場合、パターンSY−2で実行される場合、パターンSY−1で実行される場合の順にスーパーリーチγのリーチ演出が実行される割合が低くなっていき、作用演出を非実行とする場合が最もスーパーリーチγのリーチ演出が実行される割合が低く設定されている(スーパーリーチγのリーチ演出実行割合(変動パターンがPA2−8またはPB1−8の場合を除く):作用演出をパターンSY−4で実行>作用演出をパターンSY−3で実行>作用演出をパターンSY−2で実行>作用演出をパターンSY−1で実行>作用演出を非実行)。
以上のように、可変表示開始設定処理の219SGS284の処理において背景画像と変動パターンに応じたプロセステーブルが選択されることによって、画像表示装置5において第1背景画像219SG005Xが表示されており且つ当該可変表示が擬似連演出を実行する変動パターンにて実行される場合は、図8−17〜図8−22に示すように、可変表示を開始してからリーチとなるまでの期間において変動パターンに応じた回数の擬似連演出と、各擬似連演出(飾り図柄の仮停止)の前のタイミングにおいてゲージ219SG005Gの1段階の増加更新が実行される。
更に、図8−17〜図8−22に示すように、作用演出をパターンSY−1で実行することが決定されている場合は、可変表示中における1回目のゲージ219SG005Gの増加タイミングと1回目の擬似連演出(1回目の飾り図柄の仮停止)の開始タイミングとの間で作用演出が実行され、作用演出をパターンSY−2で実行することが決定されている場合は、可変表示中における2回目のゲージ219SG005Gの増加タイミングと2回目の擬似連演出(2回目の飾り図柄の仮停止)の開始タイミングとの間で作用演出が実行され、作用演出をパターンSY−3で実行することが決定されている場合は、可変表示中における3回目のゲージ219SG005Gの増加タイミングと3回目の擬似連演出(3回目の飾り図柄の仮停止)の開始タイミングとの間で作用演出が実行され、作用演出をパターンSY−4で実行することが決定されている場合は、可変表示中における4回目のゲージ219SG005Gの増加タイミングと4回目の擬似連演出(4回目の飾り図柄の仮停止)の開始タイミングとの間で作用演出が実行される。
図8−23は、図8−12における作用報知演出決定処理を示すフローチャートである。作用報知演出決定処理において演出制御用CPU120は、先ず、作用演出の実行を決定したか否かを判定する(219SGS311)。作用演出の実行を決定している場合(219SGS311;Y)は、作用演出の演出パターンに応じた作用報知演出の演出パターン(作用報知タイミング)をパターンSH−1〜パターンSH−4から決定して219SGS315に進む(219SGS312)。
図8−24(B)に示すように、作用報知演出におけるパターンSH−1は、1回目の飾り図柄の仮停止直前にスピーカ8L、8Rから作用報知音を出力する演出パターンであり、パターンSH−2は、2回目の飾り図柄の仮停止直前にスピーカ8L、8Rから作用報知音を出力する演出パターンであり、パターンSH−3は、3回目の飾り図柄の仮停止直前にスピーカ8L、8Rから作用報知音を出力する演出パターンであり、パターンSH−4は、4回目の飾り図柄の仮停止直前にスピーカ8L、8Rから作用報知音を出力する演出パターンである。
尚、219SGS312の処理では、作用演出の演出パターンがパターンSY−1である場合、つまり、1回目の飾り図柄の仮停止前に作用演出が実行される場合は、作用報知演出の演出パターンをパターンSH−1に決定し、作用演出の演出パターンがパターンSY−2である場合、つまり、2回目の飾り図柄の仮停止前に作用演出が実行される場合は、作用報知演出の演出パターンをパターンSH−2に決定し、作用演出の演出パターンがパターンSY−3である場合、つまり、3回目の飾り図柄の仮停止前に作用演出が実行される場合は、作用報知演出の演出パターンをパターンSH−3に決定し、作用演出の演出パターンがパターンSY−4である場合、つまり、4回目の飾り図柄の仮停止前に作用演出が実行される場合は、作用報知演出の演出パターンをパターンSH−4に決定すればよい。
また、作用演出非実行が決定されている場合(219SGS311;N)、演出制御用CPU120は、背景画像の更新の実行が決定されているか否かを判定する(219SGS313)。背景画像の更新の非実行が決定されている場合(219SGS313;N)は作用報知演出決定処理を終了し、背景画像の更新の実行が決定されている場合(219SGS313;Y)は、可変表示結果にもとづいて作用報知演出の演出パターン(作用報知タイミング)を決定する。
具体的には、図8−24(A)に示すように、可変表示結果が大当りである場合は、作用報知演出の演出パターンを10%の割合でパターンSH−1に決定し、20%の割合でパターンSH−2に決定し、30%の割合でパターンSH−3に決定し、40%の割合でパターンSH−4に決定する。また、可変表示結果がはずれである場合は、作用報知演出の演出パターンを40%の割合でパターンSH−1に決定し、30%の割合でパターンSH−2に決定し、20%の割合でパターンSH−3に決定し、10%の割合でパターンSH−4に決定する。
つまり、本特徴部219SGでは、可変表示中に作用演出を実行する場合は、該作用演出の実行タイミングにて作用報知演出として作用報知音の出力が実行される一方で、可変表示中に作用演出が実行されずに画像表示装置5において第2背景画像219SG005Yが表示される場合(背景画像が第1背景画像219SG005Xから第2背景画像219SG005Yに更新される場合)においても作用報知演出として作用報知音の出力が実行される。
更に、可変表示中に画像表示装置5において第2背景画像219SG005Yが表示される場合には、作用報知音が出力されるタイミングに注目すると、図8−24(A)及び図8−24(B)に示すように、作用報知音が4回目の飾り図柄の仮停止直前に出力される場合が最も可変表示結果が大当りとなる割合(大当り期待度)が高く設定されている。そして、作用報知音が3回目の飾り図柄の仮停止直前に出力される場合、作用報知音が2回目の飾り図柄の仮停止直前に出力される場合の順に可変表示結果が大当りとなる割合が低下していき、作用報知音が1回目の飾り図柄の仮停止直前に出力される場合が最も可変表示結果が大当りとなる割合が低く設定されている。つまり、作用報知演出がパターンSH−4で実行される場合が最も可変表示結果が大当りとなる割合が高く、作用報知演出がパターンSH−3で実行される場合、作用報知演出がパターンSH−2で実行される場合の順に可変表示結果が大当りとなる割合が低下していき、作用報知演出がパターンSH−1で実行される場合が最も可変表示結果が大当りとなる割合が低く設定されている。
このため、可変表示中に画像表示装置5において第2背景画像219SG005Yが表示される場合には、画像表示装置5において第1背景画像219SG005Xが第2背景画像219SG005Yに更新されたこととともに、いずれの飾り図柄の仮停止のタイミングにて作用報知音が出力されるかに遊技者を注目させることで遊技興趣を向上させることができるようになっている。
図8−25は、演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(S172)を示すフローチャートである。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、先ず、プロセスタイマ、可変表示時間タイマ、可変表示制御タイマのそれぞれの値を−1する(219SGS321、219SGS322、219SGS323)。また、演出制御用CPU120は、作用演出開始待ちタイマまたは作用演出の実行中であることを示す作用演出実行中フラグがセットされているか否かを判定する(219SGS324)。
作用演出開始待ちタイマまたは作用演出実行中フラグがセットされている場合(219SGS324;Y)は、作用演出実行処理(219SGS325)を実行して219SGS326に進み、作用演出開始待ちタイマと作用演出実行中フラグがセットされていない場合(219SGS324;N)は、219SGS325の処理を実行せずに219SGS326に進む。
219SGS326において演出制御用CPU120は、作用報知演出開始待ちタイマまたは作用報知演出の実行中であることを示す作用報知演出実行中フラグがセットされているか否かを判定する。作用報知演出開始待ちタイマまたは作用報知演出実行中フラグがセットされている場合(219SGS326;Y)は作用報知演出実行処理(219SGS327)を実行して219SGS328に進み、作用報知演出開始待ちタイマと作用報知演出実行中フラグとがセットされていない場合(219SGS326;N)は、219SGS327の処理を実行せずに219SGS328に進む。
219SGS328において演出制御用CPU120は、プロセスタイマがタイマアウトしたか否か判定する。プロセスタイマがタイマアウトしている場合(219SGS328;Y)は、プロセスデータの切り替えを行う(219SGS329)。即ち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをあらためてスタートさせる(219SGS330)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音制御実行データ、操作部制御データ等にもとづいて演出装置(演出用部品)に対する制御状態を変更する(S219SGS331)。一方、プロセスタイマがタイマアウトしていない場合(219SGS328;N)は、プロセスタイマに対応するプロセスデータの内容(表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音制御実行データ、操作部制御データ等)に従って演出装置(演出用部品)の制御を実行する(219SGS332)。
219SGS331または219SGS332の実行後、演出制御用CPU120は、可変表示制御制御タイマがタイマアウトしているか否かを確認する(219SGS333)。可変表示制御タイマがタイマアウトしている場合には(219SGS333;Y)、演出制御用CPU120は、左中右の演出図柄の次表示画面(前回の演出図柄の表示切り替え時点から30ms経過後に表示されるべき画面)の画像データを作成し、VRAMの所定領域に書き込む(219SGS334)。そのようにして、画像表示装置5において、演出図柄の変動制御が実現される。表示制御部123は、設定されている背景画像等の所定領域の画像データと、プロセステーブルに設定されている表示制御実行データにもとづく画像データとを重畳したデータに基づく信号を画像表示装置5に出力する。そのようにして、画像表示装置5において、演出図柄の変動における背景画像、キャラクタ画像及び演出図柄が表示される。また、可変表示制御タイマに所定値を再セットする(219SGS335)。
また、可変表示制御タイマがタイマアウトしていない場合(219SGS333;N;N)や219SGS335の実行後、演出制御用CPU120は、可変表示時間タイマがタイマアウトしているか否か確認する(219SGS336)。可変表示時間タイマがタイマアウトしている場合(219SGS336;Y)は、当該可変表示において作用演出を実行していればゲージ219SG005Gの態様を初期態様(図8−11(A)に示す1段目〜4段目の増加更新が行われていない態様)に更新表示する(219SGS338)。また、当該可変表示において背景画像が第2背景画像219SG005Yに更新されていた場合は、該第2背景画像219SG005Yを第1背景画像219SG005Xに更新する(219SGS339)。そして、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(S173)に応じた値に更新して可変表示中演出処理を終了する(219SGS340)。
また、可変表示時間タイマがタイマアウトしていな居場合(219SGS336;N)は、図柄確定指定コマンドを受信したことを示す確定コマンド受信フラグがセットされていたら(219SGS337;Y)、219SGS338〜219SGS340の処理を実行して可変表示中演出処理を終了し、図柄確定指定コマンドを受信していなければ(219SGS337;N)、可変表示中演出処理を終了する。このように、可変表示時間タイマがタイマアウトしていなくても図柄確定指定コマンドを受信したら可変表示を停止させる制御に移行するので、例えば、基板間でのノイズ等に起因して長い変動時間を示す変動パターン指定コマンドを受信したような場合でも、正規の可変表示時間経過時(特別図柄の可変表示終了時)に、飾り図柄の可変表示を終了させることができる。
尚、飾り図柄の可変表示制御に用いられているプロセステーブルには、飾り図柄の可変表示中のプロセスデータが設定されている。つまり、プロセステーブルにおけるプロセスデータ1〜nのプロセスタイマ設定値の和は飾り図柄の変動時間に相当する。よって、219SGS328の処理において最後のプロセスデータnのプロセスタイマがタイマアウトしたときには、切り替えるべきプロセスデータ(表示制御実行データやランプ制御実行データ等)はなく、プロセステーブルにもとづく飾り図柄の演出制御は終了する。
図8−26は、図8-25における作用演出実行処理を示すフローチャートである。作用演出実行処理において作用演出実行中フラグがセットされているか否か、つまり、既に作用演出の実行中であるか否かを判定する(219SGS341)。作用演出実行中フラグがセットされていない場合(219SGS341;N)は、作用演出開始待ちタイマの値を−1し(219SGS342)、該作用演出開始待ちタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(219SGS343)。
作用演出開始待ちタイマがタイマアウトしていない場合(219SGS343;N)は、作用演出実行処理を終了し、作用演出開始待ちタイマがタイマアウトしている場合(219SGS343;Y)は、作用演出実行中フラグをセットする(219SGS344)するとともに、作用演出期間タイマに作用演出の実行期間に応じた値をセットする(219SGS345)。また、作用演出の演出パターンに応じたプロセステーブルを選択し(219SGS346)、該選択したプロセステーブルのプロセスデータ1における作用報知演出プロセスタイマをスタートさせる(219SGS347)。
尚、プロセステーブルには、画像表示装置5の表示を制御するための表示制御実行データ、各LEDの点灯を制御するためのランプ制御実行データ、スピーカ8L,8Rから出力する音の制御するための音制御実行データ等が、各プロセスデータn(1〜N番まで)に対応付けて時系列に順番配列されている。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ及び演出用部品としてのスピーカ8L,8R、操作部(プッシュボタン31B、スティックコントローラ31A等))の制御を実行して作用演出実行処理を終了する(219SGS348)。
また、219SGS341の処理において、作用演出実行中フラグがセットされている場合(219SGS341;Y)は、作用演出プロセスタイマの値と作用演出期間タイマの値を−1し(219SGS349、219SGS350)、作用演出期間タイマがタイマアウトしたか否かを判定する(219SGS351)。作用演出期間タイマがタイマアウトしていない場合(219SGS351;N)は、更に作用演出プロセスタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(219SGS352)。
作用演出プロセスタイマがタイマアウトした場合(219SGS352;Y)は、作用演出プロセスデータの切り替えを行う(219SGS353)。即ち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値を作用演出プロセスタイマに設定することによって作用演出プロセスタイマをあらためてスタートさせる(219SGS354)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音制御実行データ等にもとづいて演出装置(演出用部品)に対する制御状態を変更する(S219SGS355)。一方、作用演出プロセスタイマがタイマアウトしていない場合(219SGS352;N)は、作用演出プロセスタイマに対応するプロセスデータの内容(表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音制御実行データ等)に従って演出装置(演出用部品)の制御を実行する(219SGS3356)。
そして、演出制御用CPU120は、219SGS3555または219SGS356の実行後、ゲージ219SG005Gの更新タイミングであるか否かを判定する(219SGS357)。ゲージ219SG005Gの更新タイミングである場合(219SGS257;Y)は、ゲージ219SG005Gの表示態様をタイミングに応じた態様に更新表示して219SG359に進む。尚、ゲージ219SG005Gの更新タイミングでない場合(219SGS357;N)は、219SGS358の処理を実行せずに219SGS359に進む。
219SGS359において演出制御用CPU120は、作用演出としてゲージ219SG005Gが飾り図柄への作用を開始するタイミングであるか否かを判定する。飾り図柄への作用を開始するタイミングである場合(219SGS359;Y)は、ゲージ219SG005Gによる飾り図柄への作用を開始して219SGS361に進み(219SGS360)、飾り図柄への作用を開始するタイミングでない場合(219SGS359;N)は、219SGS360の処理を実行せずに219SGS361に進む。
219SGS361において演出制御用CPU120は、作用演出としてのゲージ219SG005Gの飾り図柄への作用終了タイミングであるか否かを判定する。飾り図柄への作用終了タイミングである場合(219SGS361;Y)は。ゲージ219SG005Gの飾り図柄への作用を終了するとともに(219SGS362)、ゲージ219SG005Gにおける作用タイミングに応じた箇所を作用済態様に更新して作用演出実行処理を終了する(219SGS363)。
尚、219SGS363の処理では、例えば、ゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用したタイミングが1回目の飾り図柄の仮停止の直前であった場合はゲージ219SG005Gにおける1段階目の箇所を白抜き態様に更新し、ゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用したタイミングが2回目の飾り図柄の仮停止の直前であった場合は、ゲージ219SG005Gにおける2段階目の箇所を白抜き態様に更新し、ゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用したタイミングが3回目の飾り図柄の仮停止の直前であった場合は、ゲージ219SG005Gにおける3段階目の箇所を白抜き態様に更新し、ゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用したタイミングが4回目の飾り図柄の仮停止の直前であった場合は、ゲージ219SG005Gにおける4段階目の箇所を白抜きの態様に更新すればよい。
尚、219SGS351の処理において作用演出期間タイマがタイマアウトした場合(219SGS351;Y)は、作用演出実行中フラグをクリアして作用演出実行処理を終了する(219SGS364)。
図8−27は、図8−25に示す作用報知演出実行処理のフローチャートである。作用報知演出実行処理において演出制御用CPU120は、先ず、作用報知演出実行中フラグがセットされているか否か、つまり、既に作用報知演出の実行中であるか否かを判定する(219SGS371)。作用報知演出実行中フラグがセットされていない場合(219SGS371;N)は、作用報知演出開始待ちタイマの値をー1し(219SGS372)、該作用報知演出開始待ちタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(219SGS373)。
作用報知演出開始待ちタイマがタイマアウトしていない場合(219SG373;N)は作用報知演出実行処理を終了し、作用報知演出開始待ちタイマがタイマアウトした場合(219SGS373;Y)は、作用報知演出実行中フラグをセットするとともに(219SGS374)、作用報知演出期間タイマに作用報知演出の実行期間に応じた値をセットする(219SGS375)。また、作用報知演出の演出パターンに応じたプロセステーブルを選択し(219SGS376)、該選択したプロセステーブルのプロセスデータ1における作用報知演出プロセスタイマをスタートさせる(219SGS377)。
尚、プロセステーブルには、画像表示装置5の表示を制御するための表示制御実行データ、各LEDの点灯を制御するためのランプ制御実行データ、スピーカ8L,8Rから出力する音の制御するための音制御実行データ等が、各プロセスデータn(1〜N番まで)に対応付けて時系列に順番配列されている。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ及び演出用部品としてのスピーカ8L,8R、操作部(プッシュボタン31B、スティックコントローラ31A等))の制御を実行して作用報知演出実行処理を終了する(219SGS378)。
また、219SGS371の処理において、作用報知演出実行中フラグがセットされている場合(219SGS371;Y)は、作用報知演出プロセスタイマの値と作用報知演出期間タイマの値を−1し(219SGS379、219SGS380)、作用報知演出期間タイマがタイマアウトしたか否かを判定する(219SGS381)。作用報知演出期間タイマがタイマアウトしていない場合(219SGS381;N)は、更に作用報知演出プロセスタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(219SGS382)。
作用報知演出プロセスタイマがタイマアウトした場合(219SGS382;Y)は、作用報知演出プロセスデータの切り替えを行う(219SGS383)。即ち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値を作用報知演出プロセスタイマに設定することによって作用報知演出プロセスタイマをあらためてスタートさせる(219SGS384)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音制御実行データ等にもとづいて演出装置(演出用部品)に対する制御状態を変更する(S219SGS385)。一方、作用報知演出プロセスタイマがタイマアウトしていない場合(219SGS382;N)は、作用報知演出プロセスタイマに対応するプロセスデータの内容(表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音制御実行データ等)に従って演出装置(演出用部品)の制御を実行する(219SGS3356)。
そして、演出制御用CPU120は、219SGS3585または219SGS386の実行後、作用報知音の出力期間中であるか否かを判定する(219SGS387)。作用報知音の出力期間中である場合(219SGS387;Y)は、スピーカ8L、8Rからの作用音の出力を実行して作用報知演出実行処理を終了する(219SGS389)。尚、作用報知音の出力期間中でない場合(219SGS387;N)は、210SGS389の処理を実行せずに作用報知演出実行処理を終了する。
尚、219SGS381の処理において作用報知演出期間タイマがタイマアウトした場合(219SGS381;Y)は、作用報知演出実行中フラグをクリアして作用報知演出実行処理を終了する(219SGS388)。
次に、本特徴部219SGにおいて可変表示中に擬似連演出を実行する際の演出態様について図8−28〜図8−31にもとづいて説明する。先ず、一例として可変表示中に擬似連演出が4回実行される場合について説明する。可変表示の開始時に画像表示装置5に表示されている背景画像の更新の非実行(第1背景画像219SG005Xから第2背景画像219SG005Yへの更新の非実行)が決定された場合は、図8−28(A)〜図8−28(G)に示すように、1回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gの1段階目の更新が実行され、2回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gの2段階目の更新が実行され、3回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gの3段階目の更新が実行される。
そして、作用演出の演出パターンがパターンSY−3に決定されている場合は、図8−29(H)及び図8−28(I)に示すように、当該作用演出として、3回目の飾り図柄の仮停止直前にゲージ219SG005Gが飾り図柄(図8−29(I)では「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて可変表示中の飾り図柄)に作用する。このとき、スピーカ8L、8Rからは、作用報知演出として、ゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用したことを報知する作用報知音が出力される。ゲージ219SG005Gによる飾り図柄への作用が終了すると、図8−29(J)に示すように、飾り図柄の3回目の仮停止が実行されるとともに、ゲージ219SG005Gの3段階目が作用済態様(図8−29(J)では白抜きの態様)に更新される。つまり、ゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用した場合は、該ゲージ219SG005Gにおける作用箇所が消費されるのではなく、表示態様のみが変化してゲージ219SG005Gの増加分は維持される。
以降は、図8−29(K)〜図8−29(P)に示すように、4回目の飾り図柄の仮停止前にゲージ219SG005Gの4段階目の更新が実行されると、4回目の飾り図柄の再可変表示後にリーチとなりスーパーリーチγのリーチ演出が開始される。
また、可変表示中に擬似連演出が3回実行される場合については、図8−30(A)〜図8−30(C)に示すように、図8−28及び図8−29と同じく3回の擬似連演出や作用演出、作用報知演出が実行されてリーチとなると、スーパーリーチβのリーチ演出が実行される。このとき、当該可変表示の変動パターンがPA2−6やPB1−6である場合はそのままスーパーリーチβのリーチ演出が実行されて可変表示結果が報知されることとなるのが、当該可変表示の変動パターンがPA2−8やPB1−8である場合は、図8−30(D)〜図8−30(F)に示すように、スーパーリーチβのリーチ演出中に画像表示装置5の画面が暗転した後にスーパーリーチβのリーチ演出に代えてスーパーリーチγのリーチ演出が実行される。
また、可変表示の開始時に画像表示装置5に表示されている背景画像の更新の実行が決定された場合は、図8−31(A)及び図8−31(B)に示すように、可変表示の開始とともに背景画像が第1背景画像219SG005Xから第2背景画像219SG005Yに更新される。そして、図8−31(C)〜図8−31(F)に示すように、変動パターンに応じて1回〜4回の擬似連演出が実行される。尚、これら擬似連演出が実行される際には、いずれかの飾り図柄の仮停止の直前に作用報知演出としてスピーカ8L、8Rから作用報知音が出力される。このため遊技者は、いずれかの飾り図柄の仮停止の直前に作用報知音が出力されたかに応じて可変表示結果が大当りとなる割合を認識することが可能となっている。
尚、本特徴部219SGでは、図8−29及び図8−31に示すように、画像表示装置5にて第1背景画像219SG005Xが表示されている場合と第2背景画像219SG005Yが表示されている場合とで飾り図柄の仮停止の態様が同一(必ず飾り図柄が「123」の組み合わせで仮停止する)形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている場合と第2背景画像219SG005Yが表示されている場合とで飾り図柄の仮停止の態様が異なる(例えば、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている場合は飾り図柄の仮停止の態様が「123」の組合せとなり、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている場合は飾り図柄の仮停止の態様が「456」の組合せとなる)ようにしてもよい。このようにすることで、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている場合には、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている場合よりも可変表示結果が大当りとなる割合が高いことを第2背景画像219SG005Yの表示に併せて飾り図柄の仮停止の態様によっても遊技者に認識させることができるので、遊戯興趣を向上できる。
以上、本実施の形態の特徴部219SGにおいては、図8−29に示すように、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されているゲージ219SG005Gが4段階目まで更新されること(飾り図柄の仮停止と再可変表示を含む擬似連演出が4回実行されること)によってスーパーリーチγのリーチ演出を実行可能であるとともに、飾り図柄が仮停止する直前にゲージ219SG005Gが該飾り図柄に対して作用する作用演出を実行可能である。そして、図8−16(A)に示すように、作用演出が実行される場合は、作用演出が実行されない場合よりも高い割合でゲージ219SG005Gが4段階目まで更新される(擬似連演出が4回実行される)ように設定されているので、作用演出の実行の有無に対して遊技者を注目させることができる。更に、作用演出の実行によってゲージ219SG005Gが4段階目まで更新されてスーパーリーチγのリーチ演出が実行されることへの期待感を効果的に高めることができる。
尚、本特徴部219SGでは、作用演出が実行される場合は、作用演出が実行されない場合よりも高い割合でゲージ219SG005Gが4段階目まで更新される(擬似連演出が4回実行される)形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、作用演出が実行されない場合は、作用演出が実行される場合よりも高い割合でゲージ219SG005Gが4段階目まで更新される(擬似連演出が4回実行される)ようにしてもよい。
以上、本実施の形態の特徴部219SGにおいては、図8−29に示すように、作用演出としてゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用した後もゲージ219SG005Gが更新される場合があり、図8−16に示すように、作用演出が実行されるか否かに応じて擬似連演出が4回実行される場合、すなわち、ゲージ219SG005Gが4段階目まで更新される割合が異なっているので、作用演出が実行されるか否かに対して遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
尚、本特徴部219SGでは、本発明における「所定段階の特定表示を使用する特別演出」をゲージ219SG005Gの1段階目〜4段階目のいずれかが飾り図柄に作用する作用演出として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明における特別演出としては、ゲージ219SG005Gの少なくとも一部の表示態様が変化することを契機に擬似連演出が実行されるものであればよい。つまり、本発明における「特定表示を使用する」ことには、ゲージ219SG005Gの少なくとも一部が飾り図柄に作用することの他、ゲージ219SG005Gの少なくとも一部の表示態様が変化するものが含まれる。
また、本特徴部219SGでは、作用演出が実行されることによって擬似連演出を実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、作用演出が実行されることによって実行可能な演出としては、可変表示中に大当り期待度を示唆する予告演出等、擬似連演出以外の演出であってもよい。
更に、本特徴部219SGでは、1の可変表示中にゲージ219SG005Gを1段階目から4段階目に向けて更新していき、ゲージ219SG005Gが4段階目まで更新された場合にスーパーリーチγのリーチ演出が実行される形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、始動入賞発生時に該始動入賞にもとづく保留記憶の可変表示においてスーパーリーチγのリーチ演出が実行されるか否かを判定し、該判定結果に基づいて先読み演出として複数回の可変表示に亘ってゲージ219SG005Gを1段階目から4段階目に向けて更新してもよい。尚、このように、先読み演出としてゲージ219SG005Gの更新が実行される場合は、ゲージ219Sg005Gが飾り図柄に作用することによって飾り図柄のチャンス目(先読み対象の可変表示において可変表示結果が大当りとなる割合が高いことを示す組合せ)で停止図柄が導出表示されるようにしてもよい。
また、図8−16に示すように、作用演出が実行される場合は、作用演出が実行されない場合よりも高い割合で擬似連演出が4回実行される、すなわち、ゲージ219SG005Gが4段階目まで更新されるので、作用演出が実行されることによってゲージ219SG005Gが4段階目まで更新されてスーパーリーチγのリーチ演出が実行されることに対して遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
尚、本特徴部219SGでは、作用演出が実行される場合は、作用演出が実行されない場合よりも高い割合で擬似連演出が4回実行される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、作用演出が実行されない場合は、作用演出が実行される場合よりも高い割合で擬似連演出が4回実行されるようにしてもよい。
また、本特徴部219SGでは、図8−16(A)に示すように、擬似連演出の実行回数、すなわち、ゲージ219SG005Gの更新段階に応じて作用演出の実行割合が異なっているので、ゲージ219SG005Gがいずれの段階に更新されたときに作用演出が実行されるかに遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
また、図8−29に示すように、作用演出が実行される場合には、ゲージ219SG005Gのうち、飾り図柄に作用した箇所が作用済態様に更新されることによって、ゲージ219SG005Gによる作用演出が実行された否かが遊技者によって把握できるようになるので、遊技興趣を向上できる。
尚、本特徴部219SGでは、作用演出が実行された場合に、ゲージ219SG005Gのうち、飾り図柄に作用した箇所(ゲージ219SG005Gの一部のみ)が作用済態様に更新される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものでなく、作用演出が実行された場合は、ゲージ219SG005G全体を作用済態様に更新してもよい。このようにすることで、作用演出が実行されたことを遊技者がより把握し易くなるので、遊技興趣を向上できる。
また、本特徴部219SGでは、ゲージ219SG005Gの作用済態様として、ゲージ219SG005Gの一部を白抜き態様に更新する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲージ219SG005Gの作用済態様としては、ゲージ219SG005Gの一部を拡大または縮小表示してもよい。
また、本特徴部219SGでは、ゲージ219SG005Gのいずれかの箇所が飾り図柄に作用した場合に該作用した箇所が作用済態様に変化し、ゲージ219SG005Gの同一箇所が再度飾り図柄に作用することがない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲージ219SG005Gにおける作用済態様に変化した箇所が作用前の態様に戻って再度ゲージ219SG005Gの同一箇所が飾り図柄に作用する場合を設けてもよい。このようにすることで、ゲージ219SG005Gのいずれかの箇所が作用済態様に変化した場合であっても、該作用済態様に変化した箇所が再度飾り図柄に作用するか否かに対して遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
また、図8−16(C)に示すように、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている場合は、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている場合よりも高い割合で作用演出が実行されるので、1の可変表示において、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている場合に作用演出が実行されることにより効果的に遊技興趣を向上できる。
尚、本特徴部219SGでは、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている場合は、作用演出が実行されない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている場合は、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている場合よりも低い割合であれば作用演出を実行する場合を設けてもよい。
また、図8−29に示すように、ゲージ219SG005Gが4段階目まで更新されたことにもとづいてスーパーリーチγのリーチ演出を実行可能となっているので、ゲージ219SG005Gが4段階目まで更新されるか否かに遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
また、図8−14及び図8−31に示すように、背景画像が第1背景画像219SG005Xから第2背景画像219SG005Yに更新される場合は、画像表示装置5からゲージ219SG005Gが非表示化されることによって、可変表示結果が大当りとなる可能性が高い第2背景画像219SG005Yの表示中の演出効果が低下してしまうことを防ぐことができる。
尚、本特徴部219SGでは、背景画像が第1背景画像219SG005Xから第2背景画像219SG005Yに更新される場合にゲージ219SG005Gの表示を制限する形態として、画像表示装置5からゲージ219SG005Gを非表示化する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、背景画像が第1背景画像219SG005Xから第2背景画像219SG005Yに更新される場合にゲージ219SG005Gの表示を制限する形態としては、画像表示装置5においてゲージ219SG005Gを縮小表示する、画像表示装置5においてゲージ219SG005Gを透過表示する、または、画像表示装置5におけるゲージ219SG005Gの表示位置を異ならせるようにしてもよい。
また、図8−29及び図8−31に示すように、背景画像として第1背景画像219SG005Xが表示されている場合、つまり、画像表示装置5にゲージ219SG005Gが表示されている場合と、背景画像として第2背景画像219SG005Yが表示されている場合、つまり、画像表示装置5にゲージ219SG005Gが表示されていいない場合の双方において作用報知演出としてスピーカ8L、8Rから作用報知音を出力可能となっているので、画像表示装置5にゲージ219SG005Gが表示されていない場合であっても該表示されていないゲージ219SG005Gが正しく使用されて擬似連演出が実行されたことを遊技者に認識させることができる。
尚、本特徴部219SGでは、作用報知演出としてスピーカ8L、8Rから作用報知音を出力する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、作用報知演出としては、遊技効果ランプ9の発光、や画像表示装置5での特定の画像表示等、作用報知音の出力以外の報知を実行してもよい。
また、図8−13に示すように、擬似連演出が第1背景画像219SG005Xの表示中に実行されたか第2背景画像219SG005Yの表示中に実行されたかに応じて可変表示結果が大当りとなる割合が異なっているので、画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xと第2背景画像219SG005Yのどちらが表示されている状態で擬似連演出が実行されるかに遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
また、図8−29及び図8−31に示すように画像表示装置5に第1背景画像219SG005Xが表示されている状態で擬似連演出が実行される場合はゲージ219SG005Gの更新が実行される一方で、画像表示装置5に第2背景画像219SG005Yが表示されている状態で擬似連演出が実行される場合はゲージ219SG005Gの更新が実行されないので、ゲージ219SG005Gに対して遊技者の注目を高めることができ、遊技興趣を向上できる。
以上、本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれらに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態の特徴部219SGでは、飾り図柄の仮停止の直前にゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用することによって飾り図柄が仮停止する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用するタイミングは、飾り図柄が仮停止した後であってもよい。このような場合は、例えば、変形例219SG−1として図8−32(A)〜図8−32(E)に示すように、ノーマルリーチや非リーチの可変表示中においても擬似連演出が実行される場合を設けると、飾り図柄がはずれを示す組合せで停止(仮停止)したときに、ゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用せずに可変表示が終了する場合(当該停止が仮停止ではなく可変表示が終了する場合)と、ゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用することによって飾り図柄が仮停止を示す組合せに変化する場合(当該停止が仮停止であり可変表示が継続する場合)と、を作り出すことができるので、飾り図柄がはずれの組合せで停止(仮停止)した場合であってもゲージ219SG005Gが飾り図柄に作用するか否かに遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
尚、本変形例219SG−1では、ゲージ219SG005Gがはずれの組合せで停止(仮停止)している飾り図柄に作用することによって該飾り図柄が仮停止の組合せに変化して再可変表示が実行される形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲージ219SG005Gがはずれの組合せで停止(仮停止)している飾り図柄に作用することによって、該飾り図柄が仮停止の組合せに変化することなく再可変表示が実行されるようにしてもよい。
また、前記実施の形態の特徴部219SGでは、ゲージ219SG005Gの更新態様に応じてスーパーリーチγのリーチ演出の実行を示唆する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例219SG−2として図8−33(A)〜図8−33(D)に示すように、画像表示装置5においてゲージ219SG005Gに加えてゲージ219SG005Hを表示し、可変表示中においてこれらゲージ219SG005Gとゲージ219SG005Hの更新態様に応じていずれのスーパーリーチのリーチ演出が実行されるかを示唆するようにしてもよい。具体的には、図8−33(B)〜図8−33(D)に示すように可変表示中にゲージ219SG005Gとゲージ219SG005Hとの更新表示を行っていき、ゲージ219SG005Gが4段階目まで更新された場合にはスーパーリーチβのリーチ演出が実行される一方でゲージ219SG005Hが4段階目まで更新された場合にはスーパーリーチγのリーチ演出が実行されるようにすればよい。
このようにすることで、可変表示中においてゲージ219SG005Gとゲージ219SG005Hとの更新表示対応に対して遊技者を注目させることが可能となるので、遊技興趣を向上できる。
尚、本変形例219SG−2では、図8−33(C)及び図8−33(D)に示すように、ゲージ219SG005Gとゲージ219SG005Hとのいずれか一方のみが4段階目まで更新される形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲージ219SG005Gとゲージ219SG005Hとの両方が4段階目まで更新される場合を設けてもよい。尚、このようにゲージ219SG005Gとゲージ219SG005Hとの両方が4段階目まで更新された場合には、スーパーリーチα〜スーパーリーチγのリーチ演出とは異なるリーチ演出を実行してもよい。
更に、これらゲージ219SG005Gやゲージ219SG005Hの更新契機は、前述した飾り図柄の仮停止の直前の他、可変表示中の特定の演出の実行タイミング等であってもよい。
また、前記実施の形態の特徴部219SGでは、図8−6に示すように、常に遊技状態に応じた割合で大当り遊技状態に制御するか否かを決定する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例219SG−3として図8−34に示すように、パチンコ遊技機1に1〜6の複数の設定値を設定可能であり、設定値毎に遊技状態に応じた異なる割合にて大当り遊技状態に制御するか否かを決定可能としてもよい。
尚、このように設定値毎に遊技状態に応じた異なる割合にて大当り遊技状態に制御するか否かを決定可能とする場合は、可変表示中に実行可能な演出(以下、可変表示中演出)としてパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆する設定示唆とリーチ予告を実行可能とし、設定示唆とリーチ予告とを両方実行可能な場合については、リーチ予告を設定しさよりも優先して実行可能としてもよい。以下、変形例219SG−3について説明する。
図8−36に示すように、可変表示中演出は、パターンPT−1〜PT−9の複数種類の演出パターン(演出態様)を有しており、演出制御用CPU120は、可変表示中演出の実行を決定した場合には、パターンPT−1〜PT−9のうちいずれの演出パターンに基づいて可変表示中演出を実行するか、つまり、パターンPT−1〜PT−9のうちいずれの演出態様に基づく可変表示中演出を実行するかを抽選により決定する。
図8−38(A)〜(C)に示すように、図柄の可変表示が開始されてから所定期間が経過したタイミング(可変表示態様がリーチとなる前のタイミング)で可変表示中演出が開始されると、搭乗者が乗ったパラグライダーを示す複数(例えば、8体)の画像Z1が、画像表示装置5の表示領域の左側からフェードインして表示領域の右側に向けて移動していき、表示領域の右側へフェードアウトすることで可変表示中演出が終了する。また、複数の画像Z1が右側に向けて移動している途中にて所定個数のグライダーが破壊して落下することを示す画像Z2を表示することがあり、この落下したパラグライダーの個数により、設定値またはリーチが示唆される。
具体的には、パターンPT−1の場合は1体が破壊して落下し、パターンPT−2の場合は2体が破壊して落下し、パターンPT−3の場合は3体が破壊して落下し、パターンPT−4の場合は4体が破壊して落下し、パターンPT−5の場合は5体が破壊して落下し、パターンPT−6の場合は6体が破壊して落下し、パターンPT−7の場合は7体が破壊して落下し、パターンPT−8及びパターンPT−9の場合は8体が破壊して落下する。
また、図8−38(B)や図8−39(A)に示すように、パターンPT−1〜PT−8は、パラグライダーが破壊されるタイミングは全て同じであり、各パターンPT−1〜PT−8に応じた個数のパラグライダーが一斉(または所定個数ずつでもよい)に破壊される。一方、図8−39(B)に示すように、パターンPT−9は、パターンPT−8と同様に計8体のパラグライダーが落下するパターンであるが、パラグライダーが破壊される態様がパターンPT−8とは異なっている。詳しくは、7体のパラグライダーについてはパターンPT−7と同じタイミングで破壊されるが、残りの1体は他の7体が破壊される第1タイミングよりも後の第2タイミングにて破壊される。
このような可変表示中演出の演出期間は、パターンPT−1〜PT−9のいずれに基づいて実行されるか、つまり、演出結果が有利状態示唆結果となるリーチ予告または演出結果が設定示唆結果となる設定示唆のいずれとなるかにかかわらず、共通態様の演出(例えば、画像Z1が画像表示装置5の表示領域の左側からフェードインして表示領域の右側に向けて移動する態様の演出)が実行される共通演出期間と、演出結果が有利状態示唆結果と設定示唆結果のいずれであるかを特定可能な非共通態様の演出(例えば、演出パターンに応じた個数の画像Z2が画像表示装置5の表示領域の下方に移動していく態様の演出)が実行される非共通演出期間とで構成されている。
尚、こられ可変表示中演出として画像Z1、Z2が表示されている背景では、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示されているが、飾り図柄を通常よりも縮小表示した小図柄を所定箇所にて可変表示してもよい。また、可変表示中演出の実行期間において、該可変表示中演出とは異なる他の予告演出等が実行されていてもよい。
また、図8−36に示すように、パターンPT−1〜PT−9のうち、パラグライダーが破壊される数が1〜7体であるパターンPT−1〜PT−7については、設定値が1〜6のうちのいずれに設定されるかを示唆する設定示唆に対応する特定パターン(特定態様)とされ、パラグライダーが破壊される数が8体であるパターンPT−8及びPT−9については、リーチになる可能性を示唆するリーチ予告に対応する特別パターン(特別態様)とされている。つまり、可変表示中演出は、共通演出期間における演出態様は同じであるが、非共通演出期間での演出態様の違い(破壊されるパラグライダーの個数)によって示唆対象が異なり、パラグライダーが1〜7体破壊された場合は設定示唆、8体破壊された場合はリーチ予告となる。
具体的には、パターンPT−1、PT−3は、設定値が奇数(例えば、1,3,5)である可能性を示唆し、パターンPT−2、PT−4は、設定値が偶数(例えば、2,4,6)である可能性を示唆し、パターンPT−5は、設定値が奇数寄りの中間設定以上(例えば、3または5)である可能性を示唆し、パターンPT−6は、設定値が偶数寄りの中間設定以上(例えば、4または6)である可能性を示唆し、パターンPT−7は、設定値が最高設定(例えば、6)である可能性を示唆する。
そして、パターンPT−1〜PT−4については、設定値が1〜4(低設定)のいずれかである場合に高い割合で決定されることで、設定値5,6(高設定)のいずれかであることの期待度が低い第1特定パターン{設定示唆(低)、第1特定態様}とされ、パターンPT−5〜PT−6については、設定値が5,6のいずれかである場合に高い割合で決定されることで、設定値5,6であることの期待度が高い第2特定パターン{設定示唆(高)、第2特定態様}とされている。
尚、本変形例219SG−3では、設定値1〜4を低設定、設定値5,6を高設定として説明するが、設定値1〜3を低設定、設定値4〜6を高設定としてもよいし、設定値1,2を低設定、設定値3,4を中間設定、設定値5,6を高設定として演出パターンの実行割合を設定するようにしてもよい。
一方、パターンPT−8は、図柄の可変表示がリーチ以上(例えば、ノーマルリーチまたはスーパーリーチ)となる可能性ことを示唆し、パターンPT−9は、図柄の可変表示がスーパーリーチとなる可能性を示唆する。
パターンPT−8については、図柄の可変表示態様がノーマルリーチとなる場合に高い割合で決定されることで、スーパーリーチとなることの期待度が低い第1特別パターン{リーチ予告(低)、第1特定態様}とされ、パターンPT−9については、図柄の可変表示態様がスーパーリーチとなる場合に高い割合で決定されることで、スーパーリーチとなることの期待度が高い第2特別パターン{リーチ予告(高)、第2特別態様}とされている。
このように、演出制御用CPU120は、大当り遊技状態に制御されることの示唆となる特別態様(例えば、パターンPT−8及びPT−9)及び設定に関する示唆となる特定態様(例えば、パターンPT−1〜PT−7)を含む複数種類の演出態様のうちいずれかに基づく可変表示中演出を実行可能であり、パターンPT−8またはパターンPT−9に基づくリーチ予告(特別態様の所定演出)とパターンPT−1〜PT−7のいずれかに基づく設定示唆(特定態様の所定演出)とのいずれも実行可能な場合には、リーチ予告を設定示唆よりも優先して実行可能である。
尚、本変形例219SG−3では、パターンPT−8やパターンPT−9は、可変表示結果が大当りとなるか否かにかかわらず、変動パターンがノーマルリーチまたはスーパーリーチとなる場合に決定されるが、ノーマルリーチ変動パターンは、可変表示結果がはずれとなるときに、大当りとなるときよりも高い割合で決定されるものであるため、パターンPT−8は、スーパーリーチとなること、つまり、大当り期待度がパターンPT−9よりも低いパターンである一方で、スーパーリーチ変動パターンは、可変表示結果が大当りとなるときに、はずれとなるときよりも高い割合で決定されるものであるため、パターンPT−9は、スーパーリーチとなること、つまり、大当り期待度がパターンPT−8よりも高いパターンである。
また、本変形例219SG−3では、可変表示中演出において、パラグライダーが破壊された個数により、大当りの可能性または何れの設定値に設定されているかを示唆する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パラグライダーが破壊されずに所定個数(例えば、8体)以上のパラグライダーが出現することで大当りや高設定であることが示唆されるようにしてもよい。さらに、大当りの可能性の示唆と、何れの設定値に設定されているかの示唆とが可能であれば、演出態様は種々に変更可能であり、例えば、キャラクタの出現数や出現するキャラクタ種別等によって大当りや設定値を示唆できるもの等でもよい。
また、パターンPT−5〜PT−7のいずれかに基づく設定示唆(高)やパターンPT−9に基づくリーチ予告(高)においては、各パターンに対応する個数のうち最後のパラグライダーが破壊されて落下する際に、特定音を出力したり遊技効果ランプ9等を発光させることで、大当りまたは高設定の期待度が高いパターンであることを報知可能としてもよい。
図8−35は、変形例219SG−3において演出制御用CPU120が可変表示開始設定処理内にて実行する可変表示中演出決定処理のフローチャートである。可変表示中演出決定処理において、演出制御用CPU120は、まず、可変表示結果と変動パターンとを特定する(219SGS401)。可変表示結果は、可変表示の開始時において主基板11から送信される可変表示結果を指定するための可変表示結果指定コマンドを格納するための可変表示結果指定コマンド格納領域に記憶されている可変表示結果指定コマンドにより特定することができる。また、変動パターンは、前述したように、変動パターン指定コマンド格納領域に記憶されている変動パターン指定コマンドにて特定できる。
そして、リーチ予告種別決定用乱数を抽出するとともに、図8−37(A)に示す演出(リーチ予告)種別決定用テーブルAを用いて、可変表示中演出におけるリーチ予告の実行の有無と、実行する場合のリーチ予告の種別とを決定するための抽選を行う(219SGS402)。
図8−37(A)に示す演出(リーチ予告)種別決定用テーブルAでは、変動パターンがスーパーリーチである場合には、非実行に20個の判定値が割り当てられ、パターンPT−8に20個の判定値が割り当てられ、パターンPT−9に60個の判定値が割り当てられている。つまり、変動パターンがスーパーリーチである場合は、変動パターンがスーパーリーチ以外である場合よりも高い割合でPT−9に当選するようになっている。
変動パターンがノーマルリーチである場合には、非実行に20個の判定値が割り当てられ、パターンPT−8に60個の判定値が割り当てられ、パターンPT−9に20個の判定値が割り当てられている。つまり、変動パターンがノーマルリーチである場合は、変動パターンがノーマルリーチ以外である場合よりも高い割合でPT−8に当選するようになっている。
また、変動パターンが非リーチまたは小当り変動パターンである場合には、非実行に100個の判定値が割り当てられ、パターンPT−8及びPT−9には判定値が割り当てられていない。つまり、変動パターンが非リーチまたは小当り変動パターンである場合は、リーチ予告に当選しないようになっている。
このように判定値が設定されていることにより、変動パターンがノーマルリーチの場合は、ノーマルリーチ変動パターン以外の場合よりも高い割合でパターンPT−8が当選しやすく、変動パターンがスーパーリーチの場合は、スーパーリーチ変動パターン以外の場合よりも高い割合でパターンPT−9が当選しやすくなっている。
よって、パターンPT−8に基づく演出が出現した場合は、スーパーリーチ変動パターンよりもノーマルリーチ変動パターンとなる可能性が高く、パターンPT−9に基づく演出が出現した場合は、ノーマルリーチ変動パターンよりもスーパーリーチ変動パターンである可能性が高い。つまり、パターンPT−8は、リーチ変動パターンとなることは確定するがノーマルリーチとなる可能性が高いため、大当り期待度が低いリーチ予告(低)とされ、パターンPT−9は、スーパーリーチ変動パターンとなる可能性が高いため、大当り期待度が高いリーチ予告(高)のパターンとされる。
図8−35に戻って、演出制御用CPU120は、219SGS402においてリーチ予告の実行の有無と種別の抽選を行った結果、パターンPT−9{リーチ予告(高)}が当選したか否かを判定する(219SGS403)。パターンPT−9が当選したと判定した場合、パターンPT−9に基づくリーチ予告の実行を、パターンPT−1〜PT−7のいずれかに基づく設定示唆よりも優先して決定し(219SGS404)、219SGS413に進む。
219SGS402においてパターンPT−9が当選していないと判定した場合、つまり、リーチ予告の非実行またはパターンPT−8が当選した場合は、リーチ予告の非実行またはパターンPT−8{リーチ予告(低)}が当選したことに基づいて、RAM102に記憶されている設定値を読み出して、パチンコ遊技機1に設定されている現在の設定値を特定する(219SGS405)。次いで、設定示唆種別決定用乱数を抽出するとともに、219SGS405にて特定した設定値に対応する演出(設定示唆)種別決定用テーブルBを用いて、可変表示中演出における設定示唆の実行の有無と、実行する場合の設定示唆の種別とを決定するための抽選を行う(219SGS406)。
図8−37(B)に示す演出(設定示唆)種別決定用テーブルBでは、設定値が1である場合には、非実行に30個の判定値が割り当てられ、パターンPT−1に25個の判定値が割り当てられ、パターンPT−2に10個の判定値が割り当てられ、パターンPT−3に25個の判定値が割り当てられ、パターンPT−4に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−5に4個の判定値が割り当てられ、パターンPT−6に1個の判定値が割り当てられ、パターンPT−7に1個の判定値が割り当てられていない。設定値が2である場合には、非実行に30個の判定値が割り当てられ、パターンPT−1に10個の判定値が割り当てられ、パターンPT−2に25個の判定値が割り当てられ、パターンPT−3に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−4に25個の判定値が割り当てられ、パターンPT−5に1個の判定値が割り当てられ、パターンPT−6に4個の判定値が割り当てられ、パターンPT−7に1個の判定値が割り当てられていない。設定値が3である場合には、非実行に30個の判定値が割り当てられ、パターンPT−1に20個の判定値が割り当てられ、パターンPT−2に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−3に20個の判定値が割り当てられ、パターンPT−4に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−5に15個の判定値が割り当てられ、パターンPT−6に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−7に1個の判定値が割り当てられていない。設定値が4である場合には、非実行に30個の判定値が割り当てられ、パターンPT−1に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−2に20個の判定値が割り当てられ、パターンPT−3に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−4に20個の判定値が割り当てられ、パターンPT−5に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−6に15個の判定値が割り当てられ、パターンPT−7に1個の判定値が割り当てられていない。設定値が5である場合には、非実行に30個の判定値が割り当てられ、パターンPT−1に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−2に10個の判定値が割り当てられ、パターンPT−3に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−4に10個の判定値が割り当てられ、パターンPT−5に25個の判定値が割り当てられ、パターンPT−6に15個の判定値が割り当てられ、パターンPT−7に1個の判定値が割り当てられていない。設定値が6である場合には、非実行に30個の判定値が割り当てられ、パターンPT−1に10個の判定値が割り当てられ、パターンPT−2に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−3に10個の判定値が割り当てられ、パターンPT−4に5個の判定値が割り当てられ、パターンPT−5に10個の判定値が割り当てられ、パターンPT−6に25個の判定値が割り当てられ、パターンPT−7に5個の判定値が割り当てられている。
このように判定値が設定されていることにより、設定値が奇数である1または3の場合は、設定値が1または3以外の場合よりも高い割合でパターンPT−1、PT−3が当選しやすく、設定値が偶数である2または4の場合は、設定値が2または4以外の場合よりも高い割合でパターンPT−2、PT−4が当選しやすく、設定値が5である場合は、設定値が5以外の場合よりも高い割合でパターンPT−5が当選しやすく、設定値が6である場合は、設定値が6以外の場合よりも高い割合でパターンPT−6が当選しやすくなっている。また、設定値が6である場合にのみ、パターンPT−7が当選することがあるため、パターンPT−7に基づく設定示唆が出現した場合は設定値6であることが確定する。
よって、パラグライダーが破壊される数が4体以下のパターンPT−1〜PT−4に基づく演出が出現しやすい場合は、設定値が1〜4のいずれかである可能性が高く、パラグライダーが破壊される数が5体以上のパターンPT−5〜PT−7に基づく演出が出現しやすい場合は、設定値が5,6のいずれかである可能性が高い。つまり、パターンPT−1〜PT−4は高設定(設定値5または6)である可能性が低い設定示唆(低)とされ、パターンPT−5〜PT−7は高設定(設定値5または6)である可能性が高い設定示唆(高)とされている。
尚、本変形例219SG−3では、リーチ予告種別決定用乱数や設定示唆種別決定用乱数は、1〜100の範囲の乱数とされていて1〜100の範囲のいずれかの値が抽出される。つまり、各決定用乱数の判定値数の1〜100の範囲の100個とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各決定用乱数の範囲等は適宜に決定すればよい。また、これら各決定用乱数を生成するための各決定用乱数カウンタがRAM122に設定されており、各決定用乱数カウンタが乱数更新処理にてタイマ割込毎に更新される。
図8−35に戻って、演出制御用CPU120は、219SGS406において設定示唆の実行の有無と種別の抽選を行った結果、パターンPT−5〜PT−7{設定示唆(高)}のいずれかが当選したか否かを判定する(219SGS407)。パターンPT−5〜PT−7のいずれかが当選したと判定した場合は、219SGS403においてリーチ予告の非実行が当選しているときには、当選しているパターンPT−5〜PT−7のいずれかに基づく設定示唆(高)の実行を一義的に決定し、219SGS403においてパターンPT−8{リーチ予告(低)}が当選しているときには、当選しているパターンPT−5〜PT−7のいずれかに基づく設定示唆(高)の実行を、パターンPT−8に基づくリーチ予告(低)よりも優先して決定し(219SGS408)、219SGS413に進む。
219SGS407においてパターンPT−5〜PT−7{設定示唆(高)}のいずれかが当選しなかった、つまり、設定示唆の非実行またはパターンPT−1〜PT−4のいずれかが当選した場合は、219SGS407において設定示唆の非実行またはパターンPT−1〜PT−4のいずれかが当選したことに基づいて、219SGS403においてパターンPT−8{リーチ予告(低)}が当選しているか否かを判定する(219SGS409)。
219SGS409においてパターンPT−8{リーチ予告(低)}が当選していたと判定した場合は、219SGS407において設定示唆の非実行が当選しているときには、パターンPT−8に基づくリーチ予告(低)の実行を一義的に決定し、219SGS407においてパターンPT−1〜PT−4{設定示唆(低)}のいずれかが当選していれば、当選しているパターンPT−8に基づくリーチ予告(低)の実行を、パターンPT−1〜PT−4に基づく設定示唆(低)よりも優先して決定し(219SGS410)、219SGS413に進む。
219SGS409においてパターンPT−8{リーチ予告(低)}が当選していないと判定した場合は、パターンPT−1〜PT−4{設定示唆(低)}のいずれかが当選しているか否かを判定し(219SGS411)、パターンPT−1〜PT−4のいずれかが当選していれば、パターンPT−1〜PT−4に基づく設定示唆(低)の実行を決定し(219SGS412)、219SGS413に進む。また、パターンPT−1〜PT−4のいずれも当選していない、つまり、リーチ予告及び設定示唆双方の非実行が当選した場合は、可変表示中演出の実行を決定することなく、可変表示中演出決定処理を終了する。
219SGS413においては、219SGS404、219SGS408、219SGS410、219SGS412のいずれかにおいて決定した演出種別(パターンPT−1〜PT−9のいずれか)をRAM122の所定領域に記憶し(219SGS413)、可変表示中演出の実行が決定されたことを示す可変表示中演出実行決定フラグをセットして(219SGS414)、可変表示中演出決定処理を終了する。
尚、演出制御用CPU120は、可変表示中演出決定処理を終了した後は、可変表示開始設定処理において可変表示中演出実行決定フラグがセットされているか否かを判定し、可変表示中演出実行決定フラグがセットされている場合は、可変表示中演出開始待ちタイマに可変表示中演出開始までの帰還を設定し、可変表示中演出実行決定フラグをクリアする。
そして、演出制御用CPU120は、可変表示中演出実行処理において、割り込み毎に可変表示中演出開始待ちタイマの値を−1していき、可変表示中演出開始待ちタイマがタイマアウトしたことにもとづいて決定した演出パターンに応じたプロセステーブルを選択し、該プロセステーブルに応じたプロセスタイマをスタートさせることによって可変表示中演出を実行すればよい。
以上のように、本変形例219SG−3では、可変表示中演出としてリーチ予告と設定値示唆との両方を実行可能である場合、可変表示中演出としてリーチ予告を優先して実行可能となっているので、可変表示結果が大当りとなる場合に、設定示唆が実行されてしまい演出が不適切となることを防ぐことができる。
また、前記実施の形態の特徴部219SGでは、可変表示中に擬似連演出が実行される場合、1の飾り図柄の仮停止のみを対象として作用演出を実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例219SG−4として図8−40(A)〜図8−40(H)に示すように、複数の飾り図柄の仮停止を対象として作用演出を実行可能としてもよい。尚、このように複数の飾り図柄の仮停止を対象として作用演出を実行可能とする場合は、作用演出の実行回数に応じて可変表示結果が大当りとなる割合を異ならせてもよい。このようにすることで、可変表示中に擬似連演出が実行される場合は、擬似連演出が実行される回数とともに、作用演出が実行される回数に対して遊技者を注目させることができるの、遊技興趣を向上できる。
尚、本変形例219SG−4では、図8−40(A)〜図8−40(H)に示すように、ゲージ219SG005Gが飾り図柄が作用する毎に飾り図柄が同一の態様にて仮停止する(作用演出が実行される毎に同一の態様にて擬似連演出が実行される)形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、飾り図柄の仮停止態様として複数の態様を設け、ゲージ219SG005Gのいずれの箇所が飾り図柄に作用するか(作用演出の実行回数)に応じて、飾り図柄がいずれの仮停止態様にて仮停止するかの割合が異なるようにしてもよい。このようにすることで、飾り図柄が仮停止する毎に該飾り図柄の仮停止態様によって可変表示結果が大当りとなる割合を遊技者に示唆することができるので、遊技興趣を向上できる。
また、前記実施の形態の特徴部219SGでは、図8−28に示すように、可変表示中に擬似連演出が実行される場合は、ゲージ219SG005Gの下端部である1段階目からゲージ219SG005Gの上端部である4段階目に向けてゲージ219SG005Gの更新が実行されていく形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲージ219SG005Gの更新態様としては、該ゲージ219SG005Gの下端部である1段階目からゲージ219SG005Gの上端部である4段階目に向けてゲージ219SG005Gを更新していく以外の態様を設けてもよい。
例えば、変形例219SG−5として図8−41(A)〜図8−41(D)に示すように、ゲージ219SG005Gの更新パターンとして、ゲージ219SG005Gが1回目の飾り図柄の仮停止直前に1段階目のみ増加更新されるパターンZK−1、ゲージ219SG005Gの1段階目が1回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新されてゲージ219SG005Gの2段階目が2回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新されるパターンZK−2、ゲージ219SG005Gの1段階目が1回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新され、ゲージ219SG005Gの2段階目が2回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新され、ゲージ219SG005Gの3段階目が3回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新されるパターンZK−3、ゲージ219SG005Gの1段階目が1回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新され、ゲージ219SG005Gの2段階目が2回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新され、ゲージ219SG005Gの3段階目が3回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新され、ゲージ219SG005Gの4段階目が4回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新されるパターンZK−4を設け、更に、ゲージ219SG005Gの4段階目が1回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新され、ゲージ219SG005Gの3段階目が2回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新され、ゲージ219SG005Gの2段階目が3回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新され、ゲージ219SG005Gの1段階目が4回目の飾り図柄の仮停止直前に増加更新されるパターンZK−5を設ける。
尚、これらゲージ219SG005Gの更新パターンは、例えば、演出制御用CPU120が可変表示開始設定処理(図8−12参照)を実行するときに、可変表示中に実行される擬似連演出の実行回数にもとづいて図8−41(A)に示すような割合で決定すればよい。図8−41(A)に示す割合でゲージ219SG005Gの更新パターンを決定することで、可変表示中に擬似連演出が実行される場合は、ゲージ219SG005Gが第4段階目から1段階目に向けて更新されることにより擬似連演出が4回実行されること、すなわち、スーパーリーチγのリーチ演出が実行されることが確定するため、ゲージ219SG005Gが1段階目と4段階目のどちらから更新されるかに遊技者を注目させることが可能となり、遊技興趣を向上することができる。
尚、本変形例219SG−5では、ゲージ219SG005Gの更新方向を異ならせることによって擬似連演出が4回実行される割合が異なる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲージ219SG005Gにおける更新順が異なる(例えば、ゲージ219SG005Gを1段階目→3段階目→2段階目→4段階目と更新していく等)ことによって擬似連演出が4回実行される割合が異なるようにしてもよい。
尚、本発明では、複数の特徴部や変形例を開示したが、本発明を実施する際には、これら複数の特徴部や変形例のうち1の特徴部や変形例のみを実施してもよいし、これら特徴部や変形例を複数組合せて実施してもよい。
1 パチンコ遊技機
4A 第1特別図柄表示装置
4B 第2特別図柄表示装置
5 画像表示装置
103 CPU
120 演出制御用CPU

Claims (1)

  1. 可変表示を行う遊技が可能な遊技機であって、
    表示手段と、
    1の可変表示において可変表示を仮停止した後に再度可変表示を実行する特殊演出を所定回実行可能であるとともに、前記表示手段において前記特殊演出の実行を示唆する特定表示を使用する特別演出を実行可能な演出実行手段と、
    を備え、
    前記演出実行手段は、前記特殊演出として、第1特殊演出と、該第1特殊演出とは演出態様が異なる第2特殊演出とを実行可能であり、
    1の可変表示において前記第2特殊演出が実行される回数は、1の可変表示において前記第1特殊演出が実行される回数よりも多い回数にて実行される割合が高く、
    前記特定表示は、段階的に変化可能であり、
    前記特定表示が変化する割合は、前記特殊演出が前記第1特殊演出であるか前記第2特殊演出であるかに応じて異なる
    ことを特徴とする遊技機。
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