JP2020092747A - 情報処理装置、及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】人の状態に応じて、活動の可否についての判断を支援する。【解決手段】情報処理装置30は、投薬する検査の前後における人の身体バランスを取得し、取得した身体バランスの変化度合いから活動の要否を決定し、決定した活動の要否を報知する。【選択図】図3
Description
本発明は、情報処理装置、及び情報処理プログラムに関する。
特許文献1には、力誘導手段に働く力を測定して時間分解的に評価することのできる力評価装置であって、1つの面に配置した少なくとも3つの力誘導手段であって、その各々が単一の入力と単一の出力を有する、前記力誘導手段と、前記力誘導手段に連結した堅固で歩行可能な支持板であって、前記力誘導手段を前記支持板の側部に前記支持板に隣接して配置し、前記支持板に働く圧縮力から生じて前記力誘導手段に作用する力を時間分解的に検出することができる、前記支持板と、前記単一の出力側で前記力誘導手段に接続される評価手段であって、前記力誘導手段のうちの少なくとも1つの出力信号の合計から形成された全体信号を計算することのできるパワースペクトル計算手段、または前記全体信号の時間微分と前記時間微分から導出する更なるパラメータとを計算することのできる微分手段の少なくとも一方を有する前記評価手段を含む力評価装置が開示されている。
例えば病院で検査を行うために人に薬剤が投与された場合、人によってはめまいや足元のふらつきが残ることがあるため、薬剤が投与された人に医療従事者が病院で休息をとってから帰宅するように指示する場合がある。しかしながら、活動の可否は、医療従事者の経験に基づく主観的な判断によって行われており、その判断にばらつきがみられることがある。
本発明は、人の状態に応じて、検査後における活動の可否についての判断を支援することができる情報処理装置、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
第1態様に係る情報処理装置は、投薬する検査の前後における人の身体バランスを取得する取得部と、前記取得部で取得された前記人の検査前後における身体バランスの変化度合いから、活動の要否を決定する決定部と、前記決定部で決定された活動の要否を報知する報知部と、を備える。
第2態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記決定部が、前記人に休息が必要であると決定した場合、前記人に必要な休息時間を推定し、前記報知部が前記人に必要な休息時間を報知する。
第3態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記取得部が、検査において前記人に投与された薬剤の種類を取得し、前記決定部が、前記人の検査前後における身体バランスの変化度合い、及び前記人に投薬された薬剤の種類を用いて、前記人に必要な休息時間を決定する。
第4態様に係る情報処理装置は、第3態様に係る情報処理装置において、前記人の検査前後における身体バランスの変化度合いが大きくなるような薬剤の種類ほど前記人に必要な休息時間が長くなるように、薬剤の種類毎に休息時間の決定に用いられる投薬係数が設定される。
第5態様に係る情報処理装置は、第4態様に係る情報処理装置において、前記決定部が、前記人の検査前における身体バランスの優劣を示すスコアと、前記人に投薬される薬剤の種類に対応した前記投薬係数を用いて、検査が終了してから身体バランスの測定を開始するまでの期間を決定し、前記報知部が、前記期間を報知する。
第6態様に係る情報処理装置は、第5態様に係る情報処理装置において、前記人の検査前後における身体バランスの変化度合いが大きくなるような薬剤の種類ほど前記投薬係数が大きくなるように設定され、かつ、身体バランスが優れているほど前記スコアが大きくなるように設定されている場合、前記決定部は、前記スコアを前記投薬係数で割った評価値が小さくなるに従って、前記期間が長くなるように決定する。
第7態様に係る情報処理装置は、第1態様〜第6態様の何れかの態様に係る情報処理装置において、前記取得部が、前記人の検査前後における血圧を取得し、前記決定部が、前記取得部で取得した前記人の検査前後における血圧の変化度合いを加味して、前記人の休息の要否を推定する。
第8態様に係る情報処理装置は、第7態様に係る情報処理装置において、前記人における身体バランスが、頭部移動距離、頭部移動面積、足圧重心移動距離、及び足圧重心移動面積で表され、前記頭部移動距離、前記頭部移動面積、前記足圧重心移動距離、及び前記足圧重心移動面積の各項目うち、予め定めた数の項目における検査前後の変化度合い、または、血圧の変化度合いが許容範囲を超えた場合に、前記決定部は、前記人に休息が必要であると決定する。
第9態様に係る情報処理装置は、第2態様〜第6態様の何れかの態様に係る情報処理装置において、前記取得部が、前記人の検査前後における血圧を更に取得し、前記決定部が、前記取得部で取得した前記人の検査前後における血圧の変化度合いを加味して、前記人に必要な休息時間を決定する。
第10態様に係る情報処理装置は、第1態様〜第9態様の何れかの態様に係る情報処理装置において、前記取得部が、前記人が閉眼した状態での身体バランスを取得する。
第11態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータを、第1態様〜第10態様の何れかの態様に係る情報処理装置の各部として機能させるためのプログラムである。
第1態様、及び第11態様によれば、人の状態に応じて、検査後における活動の可否についての判断を支援することができる、という効果を有する。
第2態様によれば、医療従事者が経験に基づいて、投薬の影響によるふらつきが治まるまでに要する休息時間を判断するよりも精度の高い休息時間を報知することができる、という効果を有する。
第3態様によれば、人の検査前後における身体バランスの変化度合いだけから休息時間を推定する場合と比較して、休息時間を精度よく推定することができる、という効果を有する。
第4態様によれば、薬剤が人の身体バランスに与える影響度を考慮して、休息時間を推定することができる、という効果を有する。
第5態様によれば、検査後の身体バランスの測定中に人がふらついて怪我することを抑制することができる、という効果を有する。
第6態様によれば、同じ種類の薬剤を人に投与した場合であっても、身体バランスの測定に関して、人の安全を確保した上で測定が行えるようになる時期を人毎に推定することができる、という効果を有する。
第7態様によれば、人の検査前後における身体バランスの変化度合いだけから活動の要否を推定する場合と比較して、人に対する活動の要否を精度よく推定することができる、という効果を有する。
第8態様によれば、人の身体バランスを足元のふらつき度合いだけで評価する場合よりも、活動の要否を精度よく推定することができる、という効果を有する。
第9態様によれば、人の検査前後における身体バランスの変化度合いだけから休息時間を推定する場合と比較して、休息時間を精度よく推定することができる、という効果を有する。
第10態様によれば、開眼状態で測定された身体バランスよりも、脳の状態を反映した身体バランスを取得することができる、という効果を有する。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、機能が同じ構成要素及び処理には全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は、本実施の形態に係る情報処理システム100の構成例を示す図である。情報処理システム100は、検査のために人に薬剤を投与した場合、例えば人に休息をとってもらってから帰宅させた方がよいのか、それともすぐにでも帰宅してもらっても大丈夫なのかといった、人の活動の可否に関する参考情報を報知するシステムである。医療機関において薬剤が投与される人の中には治療を要する患者の他、例えば健常者であっても健康診断等の検査のために薬剤が投与される検診者等が含まれるが、以降では、医療機関で検査の対象となっている人を総称して「患者」ということにする。
図1は、本実施の形態に係る情報処理システム100の構成例を示す図である。情報処理システム100は、検査のために人に薬剤を投与した場合、例えば人に休息をとってもらってから帰宅させた方がよいのか、それともすぐにでも帰宅してもらっても大丈夫なのかといった、人の活動の可否に関する参考情報を報知するシステムである。医療機関において薬剤が投与される人の中には治療を要する患者の他、例えば健常者であっても健康診断等の検査のために薬剤が投与される検診者等が含まれるが、以降では、医療機関で検査の対象となっている人を総称して「患者」ということにする。
情報処理システム100は、バランス測定器10、血圧計20、及び情報処理装置30を含み、バランス測定器10及び情報処理装置30が通信回線2で接続され、血圧計20及び情報処理装置30が通信回線4で接続される。
バランス測定器10は、立った状態における患者の身体の揺れを測定する測定器である。身体の揺れは、例えば足の筋力の低下といった基礎体力の低下の他、投与された薬剤の影響によるめまいやふらつきといった生理的作用によって発生することがある。
図2は、バランス測定器10の構成例を示す図である。図2に示すように、バランス測定器10は、患者の頭部の動きを測定する頭部動きセンサ12、患者の足元の動きを測定する足圧センサ14、患者の頭部に載せられたマーカー16、及び患者の頭上に配置される頭部動きセンサ12を支える支柱18を含んで構成される。
頭部動きセンサ12は患者の頭部の動きを測定するものであればどのようなセンサであってもよく、例えば患者の頭部を撮影するカメラ、または電波や光を用いて頭部までの距離を測定することで患者の頭部の動きを測定する距離センサが用いられる。ここでは一例として、特に断りのない場合、頭部動きセンサ12としてカメラが用いられている構成について説明を行う。
足圧センサ14は、患者の足元に敷かれたシート状のセンサであり、内部に備えられた圧力センサによって患者の足の位置、及び足裏における力のかかり具合を測定する。
マーカー16は、患者の頭の位置を示すために用いられる標識である。マーカー16の大きさは予め規定の大きさに定められており、頭部動きセンサ12で撮影された画像におけるマーカー16の大きさとマーカー16の本来の大きさを比較することで、頭部動きセンサ12から患者の頭部までの距離が得られる。また、マーカー16を用いた場合、患者の頭上にマーカー16を配置しない場合と比較して、画像における頭部の位置が特定されやすくなるため、患者の頭部の動きが精度よく測定されることになる。
バランス測定器10の足圧センサ14上に直立する患者の姿勢が崩れた場合、頭部動きセンサ12で撮影された画像、及び足圧センサ14の測定値の少なくとも一方に変化が生じることから、頭部動きセンサ12で撮影された画像データ、及び足圧センサ14で測定された足圧データは患者の身体バランスを表す身体バランスデータの一例である。
患者の身体バランスデータを測定する場合、バランス測定器10を用いたロンベルグ試験が行われる。ロンベルグ試験とは患者の平衡感覚を測定する試験であり、患者が両足または片足立ちで立った姿勢を予め定めた時間(例えば30秒)観察し、身体動揺の程度を測定する。
病院で検査を受ける患者は比較的高齢者が多く、健常者に比べて体力が低下している場合が多い。したがって、患者を片足立ちで立たせた場合、ふらついて怪我をする危険性がある上、ふらつきが筋力の低下によるものなのか、薬剤の影響によるものなのか判断しにくい側面がある。したがって、バランス測定器10を用いたロンベルグ試験は両足立ちの状態で行われる。
また、ロンベルグ試験は、患者が開眼したままでも閉眼してもどちらの状態で実施してもよいが、閉眼した場合の平衡感覚は例えば三半規管によって制御され、三半規管は薬剤の影響を受ける脳機能を構成する部位であることから、薬剤による脳への影響の程度を測定するためには、患者が閉眼した状態でロンベルグ試験を行うことが好ましい。本実施の形態でも、患者が閉眼した状態でロンベルグ試験を実施するが、閉眼させると開眼した状態よりもふらつきが大きくなる傾向があることから、特に患者が高齢者の場合やふらつきの程度が大きい人の場合、転倒を抑制する目的で開眼した状態でロンベルグ試験を実施することもある
頭部動きセンサ12で撮影された画像データ、及び足圧センサ14で測定された足圧データは通信回線2を通じて情報処理装置30に送信されるが、バランス測定器10と情報処理装置30は必ずしも通信回線2で接続される必要はない。バランス測定器10と情報処理装置30が通信回線2で接続されていない場合、例えばバランス測定器10の記憶装置に記憶された画像データ及び足圧データをUSB(Universal Serial Bus)メモリやメモリカード等の持ち運び可能な半導体メモリに移し、当該半導体メモリを介して情報処理装置30に入力するようにしてもよい。
医療従事者はバランス測定器10を用いて、検査前の患者の身体バランスデータと、検査後の患者の身体バランスデータを測定する。「医療従事者」とは例えば医師、看護師、及び臨床検査技師等、医療業務に関わる人をいう。
血圧計20は、患者の血圧を測定する測定器であり、通信回線4を通じて測定した血圧を情報処理装置30に送信する。血圧計20と情報処理装置30も必ずしも通信回線4で接続される必要はなく、血圧計20と情報処理装置30が通信回線4で接続されていない場合、例えば医療従事者が血圧計20で測定された患者の血圧を紙等に記録しておき、情報処理装置30が表示する画面の入力領域に測定した血圧を後からキーボードを用いて打ち込んでもよい。また、上述したように半導体メモリを介して、血圧計20に記憶された患者の血圧を情報処理装置30に入力するようにしてもよい。
医療従事者は血圧計20を用いて、検査前の患者の血圧と、検査後の患者の血圧を測定する。
情報処理装置30は、バランス測定器10で測定された検査前後の患者の身体バランスデータ、及び血圧計20で測定された検査前後の患者の血圧を用いて、患者が病院で休息してから帰宅したほうがよいか、それとも休息することなくすぐにでも帰宅してよいかといった活動の可否を決定し、活動の可否を医療従事者に報知する。活動の可否は患者の活動状況を表す内容であることから、本実施の形態に係る活動の要否の一例である。
医療従事者は、情報処理装置30から報知された休息の要否を参考にして、患者に休息が必要か否か最終的に判断する。
通信回線2及び通信回線4は、無線回線であっても有線回線であってもよく、また、構内LAN(Local Area Network)のような専用回線であっても、インターネットのように不特定多数の装置が接続される公衆回線であってもよい。無線回線には、例えば無線LAN、ブルートゥース(登録商標)、及び近距離無線通信(Near Field Communication:NFC)が用いられる。
図3は、情報処理装置30における機能構成例を示す図である。情報処理装置30は、取得部32、抽出部34、決定部36、及び報知部38を含む。
取得部32は、バランス測定器10から患者の画像データ及び足圧データを含む検査前後の身体バランスデータを取得すると共に、血圧計20から検査前後の患者の血圧を取得する。取得部32は、取得した検査前後の患者の身体バランスデータを抽出部34に通知する一方、検査前後の患者の血圧を決定部36に通知する。
抽出部34は身体バランスデータを受け付けると、身体バランスデータに含まれる画像データから患者の頭部の動きを取得して、取得した頭部の動きから、患者における頭部の動きの程度を表す頭部移動情報を抽出する。また、抽出部34は、足圧データから患者の足の移動状況を取得して、取得した足の移動状況から患者における足元のふらつきの程度を表す足圧重心情報を抽出する。頭部移動情報及び足圧重心情報を総称して「バランス情報」ということがある。
頭部移動情報には、ロンベルグ試験の期間中における患者の頭部の移動距離を表す頭部移動距離Dhaed、及び頭部の移動の程度を移動した範囲の面積で表した頭部移動面積Ahaedが含まれる。また、足圧重心情報には、ロンベルグ試験の期間中における患者の足圧重心の移動距離を表す足圧重心移動距離Dfoot、及び足圧重心の移動の程度を移動した範囲の面積で表した足圧重心移動面積Afootが含まれる。なお、「足圧重心」とは足圧センサ14に圧力がかかっている範囲の重心であり、例えばロンベルグ試験の期間中は予め定めた間隔毎に算出される。
頭部移動情報は頭部移動距離Dhaed、及び頭部移動面積Ahaedに限られず、例えば頭部が移動する際の加速度(頭部移動加速度)を含めてもよい。同様に、足圧重心情報も足圧重心移動距離Dfoot、及び足圧重心移動面積Afootに限られず、例えば足圧重心が変化する際の加速度(足圧重心移動加速度)を含めてもよい。以降では一例として、抽出部34が画像データから頭部移動距離Dhaed、及び頭部移動面積Ahaedを頭部移動情報として抽出し、足圧データから足圧重心移動距離Dfoot、及び足圧重心移動面積Afootを足圧重心情報として抽出する例について説明する。
なお、説明の便宜上、検査前の頭部移動距離Dhaedを“頭部移動距離Dhaed1”、検査前の頭部移動面積Ahaedを“頭部移動面積Ahaed1”、検査前の足圧重心移動距離Dfootを“足圧重心移動距離Dfoot1”、及び検査前の足圧重心移動面積Afootを“足圧重心移動面積Afoot1”とする。同様に、検査後の頭部移動距離Dhaedを“頭部移動距離Dhaed2”、検査後の頭部移動面積Ahaedを“頭部移動面積Ahaed2”、検査後の足圧重心移動距離Dfootを“足圧重心移動距離Dfoot2”、及び検査後の足圧重心移動面積Afootを“足圧重心移動面積Afoot2”とする。
このように抽出部34は、検査前の患者の身体バランスデータ、及び検査後の患者の身体バランスデータからそれぞれバランス情報を抽出する。
図4は、抽出部34で抽出される検査前の患者のバランス情報の一例を示す図であり、図5は、抽出部34で抽出される検査後の患者のバランス情報の一例を示す図である。
図4及び図5に示すグラフの横軸は、図2に示したX軸方向(患者が支柱18と向き合って足圧センサ14に立った場合における患者の左右方向)に沿った頭部及び足圧重心の移動距離を表す。また、図4及び図5に示すグラフの縦軸は、図2に示したY軸方向(患者が支柱18と向き合って足圧センサ14に立った場合における患者の前後方向)に沿った頭部及び足圧重心の移動距離を表す。図4及び図5において、点線6で表されたグラフが各時点における頭部の位置を時系列に沿って繋いで作成した頭部の移動軌跡を表し、実線8で表されたグラフが各時点における足圧重心の位置を時系列に沿って繋いで作成した足圧重心の移動軌跡を表す。
図4及び図5における“HEAD DELTA X”はX軸方向に沿った頭部の移動範囲の距離(頭部X軸方向移動範囲)であり、“HEAD DELTA Y”はY軸方向に沿った頭部の移動範囲(頭部Y軸方向移動範囲)の距離である。“HEAD Area”は頭部の移動軌跡によって形成された領域の面積であり、頭部移動面積Ahaedに相当する。“FOOT DELTA X”はX軸方向に沿った足圧重心の移動範囲の距離(足圧重心X軸方向移動範囲)であり、“FOOT DELTA Y”はY軸方向に沿った足圧重心の移動範囲の距離(足圧重心Y軸方向移動範囲)である。“FOOT Area”は足圧重心の移動軌跡によって形成された領域の面積であり、足圧重心移動面積Afootに相当する。
また、“Head Total Length”は頭部の移動軌跡の総延長距離であり、頭部移動距離Dhaedに相当する。“Foot Total Length”は足圧重心の移動軌跡の総延長距離であり、足圧重心移動距離Dfootに相当する。“Distance center of Head and Foot”は、頭部の移動軌跡によって形成された領域の重心と、足圧重心の移動軌跡によって形成された領域の重心を接続する線分の距離(頭部足圧中心距離)を示す。
図4及び図5に示す患者のバランス情報によれば、頭部移動距離Dhaed1は172.726cm、頭部移動面積Ahaed1は15.3cm2、足圧重心移動距離Dfoot1は37.639cm、及び足圧重心移動面積Afoot1は3.2cm2となっている。また、頭部移動距離Dhaed2は369.773cm、頭部移動面積Ahaed2は142.1cm2、足圧重心移動距離Dfoot2は141.610cm、及び足圧重心移動面積Afoot2は33.3cm2となっている。
すなわち、検査で投与された薬剤の影響によって、検査後のバランス情報は検査前のバランス情報よりもふらつきが大きくなっていることを示す値となる傾向がみられる。この傾向は、頭部X軸方向移動範囲、頭部Y軸方向移動範囲、足圧重心X軸方向移動範囲、足圧重心Y軸方向移動範囲、及び頭部足圧中心距離によっても示されている。なお、図4及び図5に示されている“Score”については後ほど説明する。
抽出部34は、検査前後の身体バランスデータからそれぞれ抽出したバランス情報を決定部36に通知する。
決定部36は検査前後の患者のバランス情報、及び検査前後の患者の血圧を受け付けると、受け付けたバランス情報から得られる、検査前後における身体バランスの変化度合いと、受け付けた血圧から得られる、検査前後における血圧の変化度合いを用いて、検査を受けた患者に対する休息の要否を決定し、決定結果を報知部38に通知する。
報知部38は決定部36から決定結果を受け付けると、検査後の患者に対する休息の要否を含む決定結果を医療従事者に報知する。
図6は、情報処理装置30における電気系統の要部構成例を示す図である。図3に示した機能構成を有する情報処理装置30は、例えばコンピュータ40を用いて構成される。
コンピュータ40は、図3に示した情報処理装置30の各部を担うCPU(Central Processing Unit)41、情報処理プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)42、CPU41の一時的な作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)43、不揮発性メモリ44、及び入出力インターフェース(I/O)45を備える。そして、CPU41、ROM42、RAM43、不揮発性メモリ44、及びI/O45がバス46を介して各々接続されている。
不揮発性メモリ44は、不揮発性メモリ44に供給される電力が遮断されても、記憶した情報が維持される記憶装置の一例であり、例えば半導体メモリが用いられるが、ハードディスクを用いてもよい。不揮発性メモリ44は、必ずしもコンピュータ40に内蔵されている必要はなく、例えばメモリカードのようにコンピュータ40に着脱可能な記憶装置として用いられてもよい。
一方、I/O45には、例えば通信ユニット47、入力ユニット48、及び表示ユニット49が接続される。
通信ユニット47は通信回線2及び通信回線4とそれぞれ接続し、バランス測定器10、血圧計20、及び図示しない外部装置とデータ通信を行う通信プロトコルを備える。
入力ユニット48は、医療従事者からの指示を受け付けてCPU41に通知する入力装置であり、例えばボタン、キーボード、マウス、及びタッチパネル等が用いられる。
表示ユニット49は、CPU41によって処理された情報を画像として表示する表示装置であり、例えば液晶ディスプレイ、または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等が用いられる。
なお、I/O45に接続されるユニットは、図6に示したユニットに限定されない。例えば情報処理装置30での決定内容を音声で出力する音声出力ユニットや、情報処理装置30の決定内容を用紙等の記録媒体に印字する印字ユニットをI/O45に接続してもよい。
次に、図7を参照して、情報処理装置30の動作について説明する。
図7は、情報処理装置30が医療従事者から患者の身体バランスの取得指示を受け付けた場合に、CPU41によって実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
情報処理を規定する情報処理プログラムは、例えば情報処理装置30のROM42に予め記憶されている。情報処理装置30のCPU41は、ROM42に記憶される情報処理プログラムを読み込み、情報処理を実行する。なお、同姓同名の患者を区別するため、患者には患者を一意に識別する患者IDが割り当てられているものとする。
ステップS10において、CPU41は、受け付けた取得指示が検査前における患者の身体バランスの取得指示であるか否かを判定する。CPU41は取得指示に含まれる、検査の前か後かを指定した属性値を参照することで、検査前における患者の身体バランスの取得指示か否かを判定する。検査前の取得指示である場合にはステップS20に移行する。
ステップS20において、CPU41は、バランス測定器10の足圧センサ14に閉眼した状態で立つ検査前の患者の身体バランスデータを取得して、RAM43に記憶する。CPU41は、ステップS20の処理でバランス測定器10に対して測定の開始を指示して、リアルタイムに患者の身体バランスデータを取得するが、既に測定された患者の身体バランスデータが記憶されたバランス測定器10のメモリから検査前の患者の身体バランスデータを取得してもよい。この場合、バランス測定器10での身体バランスの測定と、情報処理装置30の操作をそれぞれ独立して実施することができる。
ステップS30において、CPU41は、ステップS20で取得した検査前の患者の身体バランスデータからバランス情報を抽出して、抽出したバランス情報を患者IDと対応付けて不揮発性メモリ44に記憶する。
なお、足圧センサ14から頭部動きセンサ12までの距離は固定値であり、画像データに含まれるマーカー16の大きさに基づいて、頭部動きセンサ12から患者の頭部までの距離が得られることから患者の身長が推定される。患者の身長によって、頭部動きセンサ12から患者の頭部までの距離が異なることから、患者の頭部が同じ距離を移動した場合であっても、身長が異なれば画像データ上での頭部の移動距離が異なることになる。
したがって、CPU41は、頭部動きセンサ12で撮影された画像データから頭部移動距離Dhaed1及び頭部移動面積Ahaed1を抽出する場合、推定した患者の身長を用いて画像データから得られた頭部移動距離Dhaed1、及び頭部移動面積Ahaed1を補正してもよい。身長と補正値との対応付けは、情報処理システム100の実機による実験や情報処理システム100の設計仕様に基づくコンピュータシミュレーション等により予め求められ、補正テーブルとして不揮発性メモリ44に予め記憶しておけばよい。
ステップS40において、CPU41は、検査前の患者の血圧を取得し、取得した血圧を患者IDと対応付けて不揮発性メモリ44に記憶する。
以上により、検査前の患者のバランス情報及び血圧が患者IDと対応付けられて不揮発性メモリ44に記憶されるため、図7に示した情報処理を終了する。
図8は、情報処理装置30の表示ユニット49に表示される操作画面50の一例である。操作画面50には、検査前の身体バランスを測定するのか、それとも検査後の身体バランスを測定するのかを選択するラジオボタン51、バランス測定器10に対して患者の身体バランスの測定の開始を指示する計測スタートボタン52、及び患者の血圧を入力するエディットボックス53が含まれる。また、操作画面50には、休息の要否を判定する推定開始ボタン54、及び休息の要否を含む内容を表示する表示領域55が含まれる。
エディットボックス53に入力した血圧は、ラジオボタン51で選択した身体バランスの測定状態と対応付けられる。すなわち、検査前の身体バランスの測定が選択されている場合には検査前の血圧として認識され、検査後の身体バランスの測定が選択されている場合には検査後の血圧として認識される。
なお、操作画面50は必ずしも情報処理装置30の表示ユニット49に表示される必要はなく、例えばCPU41は、医療従事者が予め登録しているスマートフォン等の情報機器に操作画面50を表示するようにしてもよい。この場合、医療従事者は情報処理装置30が設置されている場所まで移動することなく、情報処理装置30の操作が可能となる。
薬剤を投与された患者の検査が終了した後、当該患者に対する休息の要否を決定するため、図8に示した操作画面50を通じて医療従事者から検査後における患者の身体バランスの取得指示を受け付けた場合に、再び図7に示した情報処理が実行される。
この場合、操作画面50を操作する医療従事者によって、検査後の身体バランスの測定に対応したラジオボタン51が選択された状態で計測スタートボタン52が押下される。したがって、ステップS10の判定処理で、検査前における患者の身体バランスの取得指示ではないと判定され、ステップS100が実行される。
ステップS100において、CPU41は、バランス測定器10の足圧センサ14に閉眼した状態で立つ検査後の患者の身体バランスデータを取得して、RAM43に記憶する。ステップS20の処理で説明したように、CPU41は、既に測定された患者の身体バランスデータが記憶されたバランス測定器10のメモリから検査後の患者の身体バランスデータを取得してもよい。
ステップS110において、CPU41は、ステップS100で取得した検査後の患者の身体バランスデータからバランス情報を抽出して、抽出したバランス情報を患者IDと対応付けて不揮発性メモリ44に記憶する。
なお、ステップS30で説明したように、頭部移動距離Dhaed2及び頭部移動面積Ahaed2は、推定した患者の身長と補正テーブルを用いて補正してもよい。
ステップS120において、CPU41は、検査後の患者の血圧を取得し、取得した血圧を患者IDと対応付けて不揮発性メモリ44に記憶する。
以上により、検査後の患者のバランス情報及び血圧が患者IDと対応付けられて不揮発性メモリ44に記憶される。
ステップS130において、CPU41は、休息の要否に関する判定の開始が指示されたか否かを判定する。休息の要否に関する判定の開始が指示されたか否かは、例えば操作画面50の推定開始ボタン54の押下状態によって判定される。CPU41は、推定開始ボタン54が押下されていない場合にはまだ判定の開始が指示されていないと判定し、ステップS130の判定処理を繰り返し実行することで推定開始ボタン54の押下状態を監視する。
一方、CPU41は、推定開始ボタン54が押下された場合には判定の開始が指示されたと判定し、ステップS140に移行する。
ここでは一例として、推定開始ボタン54の押下を休息の要否に関する判定を開始するための指示とみなしたが、当該判定の開始の指示方法はこれに限られない。例えば、検査後の患者の身体バランスデータ及び検査後の患者の血圧の取得により、即座に休息の要否の判定を開始してもよい。この場合、ステップS130の判定処理は不要となる。
ステップS140において、CPU41は、検査前後における患者の身体バランスの変化度合いから、検査を受けた患者に対して休息の要否を決定する。
そのため、CPU41は、ステップS30及びステップS110でそれぞれ抽出したバランス情報に含まれる各項目について、検査前後における変化量の大きさ、すなわち、バランス情報の検査前後の変化度合いを算出する。本実施の形態の例では、バランス情報に頭部移動距離Dhaed、頭部移動面積Ahaed、足圧重心移動距離Dfoot、及び足圧重心移動面積Afootが含まれる。したがって、CPU41はバランス情報の検査前後の変化度合いを表す指標値として、頭部移動距離変化量δDhaed、頭部移動面積変化量δAhaed、足圧重心移動距離変化量δDfoot、及び足圧重心移動面積変化量δAfootを算出する。頭部移動距離変化量δDhaed、頭部移動面積変化量δAhaed、足圧重心移動距離変化量δDfoot、及び足圧重心移動面積変化量δAfootは(1)式で表される。
頭部移動距離変化量δDhaed、頭部移動面積変化量δAhaed、足圧重心移動距離変化量δDfoot、及び足圧重心移動面積変化量δAfootが大きいほど、検査で投与された薬剤の影響によって、患者が検査前よりふらつきが大きくなっている状態であることを表す。すなわち、こうしたバランス情報に含まれる各項目のうち、患者が病院からすぐ帰宅することに問題がないと考えられる程度の許容範囲内のふらつきに治まっている項目の数が多くなるほど、病院で休息を取らずにすぐに帰宅しても問題ないと考えられる。したがって、頭部移動距離変化量δDhaed、頭部移動面積変化量δAhaed、足圧重心移動距離変化量δDfoot、及び足圧重心移動面積変化量δAfootに対するそれぞれの上限許容値をThDhaed、ThAhaed、ThDfoot、及びThAfootとすれば、δDhaed<ThDhaed、δAhaed<ThAhaed、δDfoot<ThDfoot、及びδAfoot<ThAfootの各条件式の成立数(以降、「バランス値BV」という)が患者の帰宅許可の目安を表すことになる。この場合、バランス値BVが大きいほど、検査後の患者のふらつきが治まっていることを表す。なお、ここでは一例として、検査前後における患者の身体バランスの変化度合いを、検査前後におけるバランス情報の差分で表したが、バランス情報の比率で表してもよい。
一方、検査で投与された薬剤の影響により血圧の低下が起こるとめまいが発生することがあり、こうした状態で患者を帰宅させることは危険である。したがって、CPU41はステップS40で取得した検査前の血圧と、ステップS120で取得した検査後の血圧との血圧比Bprを算出して、検査前後における患者の血圧の変化度合いを表す指標値とする。血圧比Bprは(検査後の血圧/検査前の血圧)によって表されるが、(検査前の血圧/検査後の血圧)で表すようにしてもよい。
CPU41は、血圧比Bprが血圧の変化度合いの許容範囲U内であれば、患者は歩行や判断に支障がでるほどのめまいを起こしにくいと判定する。許容範囲Uは、例えば歩行や判断に支障がでるほどのめまいが生じるか検査後の患者にアンケートを行い、アンケート結果を当該患者の血圧比Bprと対応付けることで予め設定され、不揮発性メモリ44に記憶されている。具体的には、例えば許容範囲Uが±5%に設定されている場合、血圧比Bprが(0.95≦Bpr≦1.05)であれば、CPU41は、患者は歩行や判断に支障がでるほどのめまいを起こしにくいと判定する。
なお、場合によっては検査後に血圧が上昇することもあるため、血圧比Bprの許容範囲Uをマイナスの範囲だけでなくプラスの範囲にも設定しておくことが好ましい。
CPU41は、上述したバランス値BV及び血圧比Bprを算出し、例えばバランス値BVが予め定めた閾値T以上で、かつ、血圧比Bprが許容範囲Uに含まれる場合、患者は病院で休息を取らずにすぐに帰宅してもよいと判定する。一方、バランス値BVが予め定めた閾値T未満、または血圧比Bprが許容範囲Uを超える場合には、CPU41は、患者は病院で休息をとってから帰宅した方がよいと判定する。
ここで閾値Tは、バランス値BVがこの値以上であれば、患者が歩行に支障がでるほどのふらつきを起こしにくいと考えられる値に予め設定され、例えば不揮発性メモリ44に記憶されている。なお、ここでは血圧の変化度合いを血圧比Bprとして表したが、検査前後におけるそれぞれの血圧の差分で表してもよい。この場合、血圧の差分が許容範囲内であれば、CPU41は、患者は歩行や判断に支障がでるほどのめまいを起こしにくいと判定する。
ステップS150において、CPU41は、ステップS140で決定した、患者の活動に関する決定内容の一例である休息の要否を医療従事者に報知する。決定内容の報知方法に制約はなく、決定内容を情報処理装置30の表示ユニット49に表示する方法の他、決定内容を音声で通知する方法や、図示しない印字ユニットを用いて用紙に印字する方法を用いてもよい。また、CPU41は通信回線2または通信回線4を通じて、医療従事者が予め登録しているスマートフォン等の情報機器に決定内容を送信することで、医療従事者に休息の要否を報知するようにしてもよい。
休息の要否の報知先は医療従事者に限られない。例えばCPU41は通信回線2または通信回線4を通じて、患者が予め登録しているスマートフォン等の情報機器に決定内容を送信して、患者に休息の要否を報知するようにしてもよい。この場合、患者は最終的な休息の要否を医療従事者に確認し、帰宅の許可が出てから帰宅することになる。以上により、図7に示した情報処理を終了する。
図7に示した情報処理の例では、検査前後における患者の身体バランスの変化度合い、及び血圧の変化度合いを用いて休息の要否を決定した。しかしながら、例えば血圧の低下によるめまいにより患者がふらついたとしても、そのふらつきは、バランス測定器10による検査後の身体バランスの測定値に含まれる。すなわち、患者に対する休息の要否を決定するには、検査前後における患者の身体バランスの変化度合いに注目すれば十分であるとも考えられる。したがって、情報処理装置30は、検査前後における患者の身体バランスの変化度合いから、患者に対する休息の要否を決定してもよい。
この場合、図1に示した情報処理システム100から、血圧計20及び通信回線4は不要となり、図7に示した情報処理のステップS40及びS120も不要となる。更に、ステップS140において、血圧比Bprの算出が不要となり、CPU41は、バランス値BVが閾値T以上の場合に、患者は病院で休息を取らずにすぐに帰宅してもよいと判定すればよい。ただし、血圧比Bprを加味して患者の休息の要否を判定した方が、バランス値BVだけから患者の休息の要否を判定するよりも判定精度が向上することがある。
情報処理装置30は上記に説明した病院における検査後の休息の要否だけでなく、人の活動の要否について判断する場面にも用いられる。
例えば情報処理装置30は、介護施設に居住する居住者の身体バランスデータを取得し、今日測定された身体バランスデータと昨日測定された身体バランスデータから得られるバランス値BVに基づいて、居住者に散歩等の外出の許可を出してもよいか判定し、施設職員に報知してもよい。情報処理装置30は、バランス値BVが閾値T以上であれば居住者の体調がいいと判断して、居住者に体を動かすことを推奨する。すなわち、本実施の形態に係る「検査」とは必ずしも医療機関での検査に限られない。検査とは、体の状態を確認する行為であり、検査の際に投薬を伴う必要もない。
このように第1実施形態に係る情報処理装置30によれば、薬剤の投与が行われる検査の前後における患者の身体バランスの変化度合い、若しくは、患者の身体バランスの変化度合い及び血圧の変化度合いを用いて、検査後における患者の活動の要否を報知する。
<第1実施形態の変形例>
図7に示した情報処理では、薬剤の投与が行われた検査後に、薬剤の影響によるめまいやふらつきが治まらないうちに病院から帰宅して、患者が転倒して怪我をしたり、事故にあったりすることを抑制するために休息の要否を報知した。
図7に示した情報処理では、薬剤の投与が行われた検査後に、薬剤の影響によるめまいやふらつきが治まらないうちに病院から帰宅して、患者が転倒して怪我をしたり、事故にあったりすることを抑制するために休息の要否を報知した。
しかしながら、患者が転倒する場面は病院からの帰宅時に限られない。薬剤を投与してから間もない検査終了直後であれば、帰宅時よりも薬剤による脳への影響が強く残っているため、病院の中でもふらついて転倒するような状況が考えられる。特に、バランス測定器10で患者が閉眼して検査後の身体バランスを測定する場合、開眼した状態よりも転倒しやすくなる。片足立ちのロンベルグ試験を行うような場合には、この傾向は更に強くなる。
したがって、身体バランスの測定中における患者の転倒を抑制するためには、薬剤の影響が薄れてきてから身体バランスの測定を開始することが好ましいが、患者の状態からいつ測定を開始すればよいのかを判定するのは、医療従事者であっても難しいことがある。
ここでは、検査後における患者の身体バランスの測定をいつ開始したらよいのかを報知する情報処理装置30について説明する。
図9は、情報処理装置30が医療従事者から患者の身体バランスの取得指示を受け付けた場合に、CPU41によって実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9に示す情報処理が図7に示した情報処理と異なる点は、ステップS50〜S80が追加された点である。
CPU41が検査前の患者の血圧を取得した後、ステップS50が実行される。
ステップS50において、CPU41は、ステップS30で抽出されたバランス情報からスコアを算出し、算出したスコアをRAM43に記憶する。
「スコア」とは、患者の身体バランスの優劣を示す指標値であり、例えばスコアが大きくなるにつれて、患者のふらつきが小さく、身体バランスが優れていることを表す。したがって、CPU41は、頭部移動距離Dhaed及び足圧重心移動距離Dfootが短いほどスコアが大きくなるようにスコアを設定し、また、頭部移動面積Ahaed及び足圧重心移動面積Afootが小さいほどスコアが大きくなるようにスコアを設定する。CPU41は、頭部移動距離Dhaed、足圧重心移動距離Dfoot、頭部移動面積Ahaed、及び足圧重心移動面積Afootの組み合わせとスコアを予め対応付けたスコアテーブルを参照してスコアを算出するが、頭部移動距離Dhaed、足圧重心移動距離Dfoot、頭部移動面積Ahaed、及び足圧重心移動面積Afootの各変数からスコアを算出する予め定めた演算式を用いてスコアを算出してもよい。
例えば図4に示した検査前の患者のバランス情報に対応したスコアは「95.4」に設定されており、検査前より身体バランスが劣る検査後の患者のバランス情報に対応したスコアは、検査前のスコアより低い「77.8」に設定されている。
ステップS60において、CPU41は、検査において患者に投与される予定の薬剤の種類を取得する。
検査に用いられる薬剤には様々な種類が存在するが、薬剤の特性に応じて薬剤を予めいくつかのグループに分類する。ここでは一例として薬剤を4つのグループに分類する。
例えば局部麻酔や全身麻酔のように、意識の低下によってめまいやふらつきが生じる薬剤がグループ1に分類される。また、例えば睡眠を促す成分が含まれる風邪薬のように、眠気によってめまいやふらつきが生じる薬剤がグループ2に分類される。また、例えば利尿剤や降圧剤のように、血圧の低下によってめまいやふらつきが生じる薬剤がグループ3に分類される。また、グループ1〜グループ3に分類される薬剤よりもめまいやふらつきを起こしにくい薬剤がグループ4に分類される。
当然のことながら、薬剤のグループを4つに限定する必要はなく、例えば目の検査のために瞳孔を開かせる薬剤が用いられる場合、患者は検査終了後もまぶしくて歩行しにくくなることがある。したがって、このような視覚に影響を与える薬剤や、例えば吐き気を伴う薬剤等をその程度に応じて分類し、新たなグループとして追加してもよい。
検査において患者に投与される予定の薬剤が含まれるグループの番号を入力する領域を操作画面50に予め設けておくことで、CPU41は、操作画面50を通じて取得したグループの番号から、患者に投与される予定の薬剤の種類を取得する。
ステップS70において、CPU41は、ステップS50で算出した患者の検査前のスコアと、ステップS60で取得した患者に投与予定の薬剤の種類を用いて、患者の検査が終了してから身体バランスの測定を開始するまでの期間(以降、「身体バランスの測定開始期間」という)を決定する。
薬剤の種類を表すグループにはグループ毎に投薬係数が予め対応付けられている。「投薬係数」とは、薬剤が投与された場合、身体のバランスの変化度合いが投与前に比べてどの程度変化するのかを示す値であり、身体のバランスの変化度合いの面から患者に投与された薬剤の種類を示す値である。ここでは一例として、めまいやふらつきによって検査前後における身体バランスの変化度合いが大きくなる薬剤の種類ほど、値が大きくなるように投薬係数を予め設定しておき、不揮発性メモリ44に記憶しておく。例えばグループ4の投薬係数は“1.0”、グループ3の投薬係数は“1.2”、グループ2の投薬係数は“1.3”、グループ1の投薬係数は“1.5”に設定される。
CPU41は、スコアを投薬係数で割った評価値(評価値=スコア/投薬係数)を用いて、身体バランスの測定開始期間を決定する。
めまいやふらつきを起こしやすい薬剤ほど投薬係数が大きく設定されているため、評価値は小さくなる。また、患者の身体バランスが劣っている患者ほど、スコアが小さくなるように設定されているため、評価値は小さくなる。すなわち、評価値が小さい患者ほど、回復のための休息を長くとった方がよいと考えられるため、CPU41は、評価値が小さい患者ほど身体バランスの測定開始期間が長くなるように決定する。
なお、身体バランスの測定においてふらつきが小さく、身体バランスが優れている患者ほどスコアが小さくなるように設定し、めまいやふらつきによって検査前後における身体バランスの変化度合いが大きくなる薬剤の種類ほど、投薬係数が小さくなるように設定した場合には、CPU41は、評価値が大きい患者ほど身体バランスの測定開始期間が長くなるように決定すればよい。
CPU41は、例えば評価値と身体バランスの測定開始期間を予め対応付けた評価値テーブルを参照して、身体バランスの測定開始期間を決定する。評価値テーブルは、例えば不揮発性メモリ44に予め記憶しておけばよい。
ステップS80において、CPU41は、患者の活動に関する決定内容の一例であるステップS70で決定した身体バランスの測定開始期間を、患者及び医療従事者に報知して、図9に示す情報処理を終了する。
なお、図9に示す情報処理の説明では、薬剤の種類毎にグループ化して、グループ毎に投薬係数を設定したが、薬剤毎に投薬係数を設定してもよい。
このように第1実施形態の変形例に係る情報処理装置30によれば、検査後における患者の身体バランスの測定をいつ開始したらよいかの目安を患者及び医療従事者に報知する。
<第2実施形態>
第1実施形態に示す情報処理装置30は、病院での検査後に、患者が休息してから帰宅した方がよいのか、それともすぐに帰宅してもよいのかというように、患者の活動の要否を報知するものであった。一方、情報処理装置30によって患者に休息が必要と報知された場合、医療従事者は、患者がどの程度の休息をとってから帰宅すればよいのかを判断する必要がある。
第1実施形態に示す情報処理装置30は、病院での検査後に、患者が休息してから帰宅した方がよいのか、それともすぐに帰宅してもよいのかというように、患者の活動の要否を報知するものであった。一方、情報処理装置30によって患者に休息が必要と報知された場合、医療従事者は、患者がどの程度の休息をとってから帰宅すればよいのかを判断する必要がある。
第2実施形態では、患者に必要な休息時間を報知する情報処理装置30Aについて説明する。
なお、情報処理装置30Aを含むシステム構成例、情報処理装置30Aの機能構成例、及び情報処理装置30Aにおける電気系統の要部構成例は、それぞれ図1、図3、及び図6と同じであるため説明を省略する。
図10は、情報処理装置30Aが医療従事者から患者の身体バランスの取得指示を受け付けた場合に、CPU41によって実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10に示す情報処理が図9に示した第1実施形態の変形例に係る情報処理と異なる点は、ステップS150が削除され、その代わりにステップS160〜S200が追加された点であり、その他の処理は図9と同じである。
図10に示す情報処理では、ステップS140で患者に対する休息の要否が決定された後、ステップS160が実行される。
ステップS160において、CPU41は、ステップS140で患者に休息が必要と決定されたか否かを判定する。患者に休息が必要と決定された場合には、ステップS170に移行する。
ステップS170において、CPU41は、ステップS110で抽出した検査後の患者のバランス情報からスコアを算出し、算出したスコアをRAM43に記憶する。
ステップS180において、CPU41は、ステップS50で算出した検査前の患者のスコアと、ステップS170で算出した検査後の患者のスコアを用いてスコア比を算出する。スコア比は、検査前後における患者の身体バランスの変化度合いを示す指標値であり、例えば検査前の患者のスコアを検査後の患者のスコアで割った値が用いられる。図4及び図5に示した患者のスコア例を用いた場合、図4のスコアは“95.4”で図5のスコアは“77.8”であるため、小数点第3位を四捨五入すれば、スコア比は“1.23”となる。スコア比は、患者の検査前後における身体バランスの変化度合いを表しており、スコア比が大きいほど、検査後の身体バランスが検査前より劣化していることを示している。検査前後の患者の身体バランスに変化がなければ、スコア比は“1.00”となる。
ステップS190において、CPU41は、患者に必要な休息時間を算出する。そのため、まずCPU41は、ステップS40で取得した検査前の患者の血圧と、ステップS120で取得した検査後の患者の血圧を用いて血圧比を算出する。血圧比は、例えば検査後の患者の血圧を検査前の患者の血圧で割った値が用いられる。検査前の患者の血圧が“120mmHg”で、検査後の患者の血圧が“115mmHg”の場合、小数点第4位を四捨五入すれば、血圧比は“0.958”となる。血圧比は、患者の検査前後における血圧の変化度合いを表しており、血圧の低下はめまいやふらつきを引き起こすため、血圧比が大きいほど、めまいやふらつきが発生しやすいことを示している。
スコア比をAr、血圧比をBpr、投薬係数をKeとすれば、患者に必要な休息時間Tres(単位は[H])は(2)式で算出される。
ここでHsは、基準となる休息時間であり、例えば1時間に設定されるが、状況にあわせて変更される値である。
検査でグループ3に分類される薬剤が患者に投与され、スコア比が“1.23”、血圧比が“0.958”、及び基準となる休息時間が1時間の場合、投薬係数が“1.2”となるため、(2)式から得られる患者の休息時間は約1時間29分に決定される。
血圧比、スコア比、及び投薬係数はそれぞれ値が大きくなるほど、めまいやふらつきが発生しやすいことを示している。したがって、休息時間の算出に用いられる演算式は(2)式に限られず、血圧比、スコア比、及び投薬係数の少なくとも1つのパラメータが大きくなるほど、休息時間が長くなるように算出される演算式であればどのような演算式であってもよい。
なお、値が小さくなるほど、めまいやふらつきが発生しやすいことを示している血圧比、スコア比、及び投薬係数を用いた場合、血圧比、スコア比、及び投薬係数の少なくとも1つのパラメータが小さくなるほど休息時間が長くなる演算式を用いればよい。
ステップS190の実行後、またはステップS160の判定処理で患者に休息は必要ないと判定された場合にはステップS200が実行される。
ステップS200において、ステップS160の判定処理で患者に休息は必要ないと判定された場合には、CPU41は、患者に休息は必要なく、すぐに帰宅してもよいことを医療従事者や患者に報知する。一方、ステップS160の判定処理で患者に休息が必要と判定された場合には、患者に休息が必要であること、及びステップS190で決定した休息時間を医療従事者や患者に報知する。以上により、図10に示した情報処理を終了する。
図10のステップS190では、血圧比、スコア比、及び投薬係数を用いて患者の休息時間を算出したが、第1実施形態でも説明したように、血圧の低下によるめまいにより患者がふらついたとしても、そのふらつきは、バランス測定器10による検査後の身体バランスの測定値に含まれ、スコアとして反映されることになる。すなわち、患者の休息時間を決定するためには、スコア比及び投薬係数に注目すれば十分とも考えられる。したがって、情報処理装置30Aは(3)式に示すように、スコア比及び投薬係数を用いて患者の休息時間を算出するようにしてもよい。
以上、各実施の形態を用いて本発明について説明したが、本発明は各実施の形態に記載の範囲には限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で各実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で処理の順序を変更してもよい。
また、各実施の形態では、一例として情報処理をソフトウエアで実現する形態について説明したが、図7、図9、及び図10に示したフローチャートと同等の処理を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)に実装し、ハードウエアで処理させるようにしてもよい。この場合、情報処理をソフトウエアで実現した場合と比較して、処理の高速化が図られる。
また、上述した各実施の形態では、情報処理プログラムがROM42にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本発明に係る情報処理プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば、本発明に係る情報処理プログラムを、CD(Compact Disc)−ROM、またはDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等の光ディスクに記録した形態で提供してもよい。また、本発明に係る情報処理プログラムを、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びフラッシュメモリ等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。更に、通信回線2または通信回線4に接続される図示しない外部装置から、通信回線2または通信回線4を通じて本発明に係る情報処理プログラムを取得するようにしてもよい。
2(4)・・・通信回線、10・・・バランス測定器、12・・・頭部動きセンサ、14・・・足圧センサ、16・・・マーカー、18・・・支柱、20・・・血圧計、30(30A)・・・情報処理装置、32・・・取得部、34・・・抽出部、36・・・決定部、38・・・報知部、40・・・コンピュータ、41・・・CPU、42・・・ROM、43・・・RAM、44・・・不揮発性メモリ、47・・・通信ユニット、48・・・入力ユニット、49・・・表示ユニット、50・・・操作画面、51・・・ラジオボタン、52・・・計測スタートボタン、53・・・エディットボックス、54・・・推定開始ボタン、55・・・表示領域、100・・・情報処理システム、Afoot・・・足圧重心移動面積、Ahaed・・・頭部移動面積、Dfoot・・・足圧重心移動距離、Dhaed・・・頭部移動距離、Tres・・・休息時間
Claims (11)
- 投薬する検査の前後における人の身体バランスを取得する取得部と、
前記取得部で取得された前記人の検査前後における身体バランスの変化度合いから、活動の要否を決定する決定部と、
前記決定部で決定された活動の要否を報知する報知部と、
を備えた情報処理装置。 - 前記決定部は、前記人に休息が必要であると決定した場合、前記人に必要な休息時間を推定し、
前記報知部は前記人に必要な休息時間を報知する
請求項1記載の情報処理装置。 - 前記取得部は、検査において前記人に投与された薬剤の種類を取得し、
前記決定部は、前記人の検査前後における身体バランスの変化度合い、及び前記人に投薬された薬剤の種類を用いて、前記人に必要な休息時間を決定する
請求項2記載の情報処理装置。 - 前記人の検査前後における身体バランスの変化度合いが大きくなるような薬剤の種類ほど前記人に必要な休息時間が長くなるように、薬剤の種類毎に休息時間の決定に用いられる投薬係数が設定された
請求項3記載の情報処理装置。 - 前記決定部は、前記人の検査前における身体バランスの優劣を示すスコアと、前記人に投薬される薬剤の種類に対応した前記投薬係数を用いて、検査が終了してから身体バランスの測定を開始するまでの期間を決定し、
前記報知部は、前記期間を報知する
請求項4記載の情報処理装置。 - 前記人の検査前後における身体バランスの変化度合いが大きくなるような薬剤の種類ほど前記投薬係数が大きくなるように設定され、かつ、身体バランスが優れているほど前記スコアが大きくなるように設定されている場合、
前記決定部は、前記スコアを前記投薬係数で割った評価値が小さくなるに従って、前記期間が長くなるように決定する
請求項5記載の情報処理装置。 - 前記取得部は、前記人の検査前後における血圧を取得し、
前記決定部は、前記取得部で取得した前記人の検査前後における血圧の変化度合いを加味して、前記人の休息の要否を推定する
請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記人における身体バランスが、頭部移動距離、頭部移動面積、足圧重心移動距離、及び足圧重心移動面積で表され、前記頭部移動距離、前記頭部移動面積、前記足圧重心移動距離、及び前記足圧重心移動面積の各項目うち、予め定めた数の項目における検査前後の変化度合い、または、血圧の変化度合いが許容範囲を超えた場合に、前記決定部は、前記人に休息が必要であると決定する
請求項7記載の情報処理装置。 - 前記取得部は、前記人の検査前後における血圧を更に取得し、
前記決定部は、前記取得部で取得した前記人の検査前後における血圧の変化度合いを加味して、前記人に必要な休息時間を決定する
請求項2〜請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記取得部は、前記人が閉眼した状態での身体バランスを取得する
請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の情報処理装置の各部として機能させるための情報処理プログラム。
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CN113100717A (zh) * | 2021-04-25 | 2021-07-13 | 郑州大学 | 适于眩晕患者的裸眼3d眩晕训练系统及评测方法 |
-
2018
- 2018-12-10 JP JP2018231128A patent/JP2020092747A/ja active Pending
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