JP2020091579A - 対話システム、方法、およびプログラム - Google Patents

対話システム、方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】質問者の質問に情報の不足があったとしても、質問者の意図に応じた適切な回答を返すことができる、システム、方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】対話システムは、ユーザ端末から質問を受信する質問受信部と、予め登録されている質問の第1のトピックに対する前記受信した質問の第1の確信度と、前記予め登録されている質問の第2のトピックに対する前記受信した質問の第2の確信度と、を算出する確信度算出部と、前記第1の確信度および前記第2の確信度に基づいて、前記ユーザ端末へ前記質問に対する問い返しを送信するアクション決定部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、コンピュータと対話する技術に関する。
従来、企業の従業員向けのヘルプデスクや顧客向けのコールセンターでは、オペレータの者は、従業員や顧客からの問い合わせを受けると、事前に用意されているFAQ(Frequently Asked Questions)の中から適切な回答を探し出して対応していた。FAQは、よくある質問とその回答を集めた問答集である。
昨今、ヘルプデスクやコールセンターに、チャットボットとも呼ばれる自動的に会話を行うプログラムによる対話システムを導入する企業が増えている。このような対話システムでは、コンピュータが、FAQ内の質問の中から、質問者からの質問に近い質問を選び出して、回答を返している。特許文献1では、質問者の端末から送信された質問と、過去に蓄積された質問との間で、単語・語順の一致率や質問の参照率に基づく類似度が算出される。そして、過去に蓄積された質問の中で類似度が高い質問が、質問者からの質問に近い質問であると判断されている(特許文献1の段落[0019]−[0020]など)。
特開2012−252484号公報
しかしながら、質問者からの質問は、必ずしも、FAQ内の質問の中から適切な質問を選び出すために必要な全ての情報を含んでいるとは限らない。例えば、質問者の意図は、“PDFのパスワードについて教えてほしい”であったとする。しかし、実際の質問が“PDFについて教えてほしい”であると、コンピュータは、FAQ内の質問の中から、パスワード以外に関するPDFについての質問を選んでしまう可能性がある。そのため、質問者は、自分が意図していた質問に対する回答を得ることができない。このように、従来は、質問者の質問に情報の不足があると、質問者が意図する質問に対する回答を得ることは困難であった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、質問者の質問に情報の不足があったとしても、質問者の意図に応じた適切な回答を返すことができる、対話システム、方法、およびプログラムを提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、対話システムである。このシステムは、ユーザ端末から質問を受信する質問受信部と、予め登録されている質問の第1のトピックに対する前記受信した質問の第1の確信度と、前記予め登録されている質問の第2のトピックに対する前記受信した質問の第2の確信度と、を算出する確信度算出部と、前記第1の確信度および前記第2の確信度に基づいて、前記ユーザ端末へ前記質問に対する問い返しを送信するアクション決定部と、を備える。
本発明の第2の態様は、対話システムによって実施される方法である。この方法は、ユーザ端末から質問を受信するステップと、予め登録されている質問の第1のトピックに対する前記受信した質問の第1の確信度と、前記予め登録されている質問の第2のトピックに対する前記受信した質問の第2の確信度と、を算出するステップと、前記第1の確信度および前記第2の確信度に基づいて、前記ユーザ端末へ前記質問に対する問い返しを送信するステップと、を含む。
本発明の第3の態様は、プログラムである。このプログラムは、コンピュータに第2の態様の方法を実行させるプログラムである。
本発明によれば、質問者が意図する質問に絞り込むことができる。
本発明の一実施形態に係る対話システムを含む全体の概要図である。 本発明の一実施形態に係る対話システムの機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るFAQデータベースの一例である。 本発明の一実施形態に係る確信度データベースの一例である。 本発明の一実施形態に係るアクションデータベースの一例である。 本発明の一実施形態に係る対話システムにおける対話の処理フローの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る対話システムにおけるアクションを決定する処理フローの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る対話システムにおけるアクションを決定する処理フローの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る対話システムにおけるアクションを決定する処理フローの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る対話システムにおけるアクションを決定する処理フローの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書では、テキストによるチャットを用いた実施形態を説明するが、本発明は、音声によるチャット(例えば、音声チャット、ボイスチャットとも呼ばれる)を用いた実施形態にも適用可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る対話システム101を含む全体の概要図である。概要図には、対話システム101、および、1または複数のユーザ端末102が含まれる。対話システム101とユーザ端末102は、任意のネットワークを介して互いにデータを送受信することができる。以下、それぞれについて説明する。
対話システム101は、質問をユーザ端末102から受信して、質問に対する回答をユーザ端末102へ送信するためのコンピュータである。対話システム101は、ユーザ端末102からの質問に対して問い返し、その問い返しに対する返答をもとに質問の内容を絞り込んでいくことができる。具体的には、対話システム101は、ユーザ端末102から、質問データを受信することができる。また、対話システム101は、ユーザ端末102へ、質問に対する問い返しデータを送信することができる。また、対話システム101は、ユーザ端末102から、問い返しに対する返答データを受信することができる。また、対話システム101は、ユーザ端末102へ、質問に対する回答データを送信することができる。なお、対話システム101の詳細については、図2を参照しながら説明する。
ユーザ端末102は、質問をする質問者(以下、ユーザとも言う)が使用する、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなどの任意のコンピュータである。具体的には、ユーザ端末102は、対話システム101へ、ユーザによって入力された質問データを送信することができる。また、ユーザ端末102は、対話システム101から、質問に対する問い返しデータを受信することができる。また、ユーザ端末102は、対話システム101へ、ユーザによって入力された、問い返しに対する返答データを送信することができる。また、ユーザ端末102は、対話システム101から、質問に対する回答データを受信することができる。
図2は、本発明の一実施形態に係る対話システム101の機能ブロック図である。対話システム101には、質問受信部201、確信度算出部202、アクション決定部203、FAQデータベース204、確信度データベース205、アクションデータベース206が含まれる。対話システム101は、プロセッサおよびメモリを含むコンピュータである。また、対話システム101は、質問受信部201、確信度算出部202、アクション決定部203を動作させるためのプログラム、または、後述する処理を実行するためのプログラム、を格納した記憶媒体を含む。
質問受信部201は、ユーザ端末102から、ユーザによって入力された質問データを受信することができる。質問データは、ユーザが質問したいことを示す、1または複数の文字を含むデータである。質問受信部201は、受信した質問データを確信度算出部202が参照できるようにメモリ(図示せず)に記憶させることができる。
確信度算出部202は、質問受信部201が受信した質問(以下、“ユーザからの質問”とも言う)の、FAQ内の質問に対する確信度、および、FAQ内の質問のトピックに対する確信度を算出することができる。具体的に確信度算出部202を説明する前に、FAQデータベース204について説明する。
FAQデータベース204は、FAQ(Frequently Asked Questions)、および、各質問のトピックを管理するためのデータベースである。上述のとおり、FAQは、よくある質問とその回答を集めた問答集である。FAQデータベース204内のFAQは、ヘルプデスクやコールセンターのFAQに限らず、一方の者による任意の発言と、その発言に対する他方の者による発言と、からなる発言の対を集めたものであってよい。図3を参照しながら、FAQデータベース204の詳細を説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係るFAQデータベース204の一例である。FAQデータベース204には、質問ごとに、「質問」、「トピック1」・・・「トピックn」、「回答」などのデータが格納されている。「質問」は、ユーザから質問されるであろうと想定される、よくある質問である。「トピック1」・・・「トピックn」(nは、2以上の整数である)は、その質問の内容(つまり、その質問がどのようなことに関するのか)を示す。トピックは、1または複数の文字を含む。例えば、トピックは、単語または文である。トピックは、トピック1からトピックnへの順に上層から下層へと階層化されるように分類されている。つまり、上層から下層へのトピックになるにつれて、トピックは、質問のより詳細な内容を示すようになる。「トピック1」〜「トピックn」は、人間によって手動で付与されてもよいし、あるいは、コンピュータによって自動で付与されてもよい。「回答」は、その質問に対する回答である。
ここで、「トピック」について説明する。上述のとおり、「トピック」は、質問の内容を示している。まず、FAQデータベース204内の全ての質問は、「トピック1」に従って分類され、次に、「トピック2」に従って分類され、・・・、次に、「トピックn」に従って分類される。そして、それぞれの質問に、該当するトピック(つまり、トピック1〜トピックn)が付与される。このように、本発明の一実施形態に係る対話システム101では、予め、よくある質問およびその回答と、その質問の階層化されたトピックとが登録されている。
なお、ある質問のトピックk+1(kは、1以上の整数である)は、そのある質問のトピックkを細分化したものとすることができる。あるいは、ある質問のトピックk(kは、1以上の整数である)と、別の質問のトピックk以外のトピック(例えば、トピックk+1)とが、同一の内容であってもよい。つまり、例えば、質問1の「トピック2」と質問2の「トピック3」とが同一の内容であってもよい。また、上位のトピックが異なる質問の下位のトピックが、同一の内容であってもよい。つまり、例えば、「トピック1」が異なる質問3と質問4の「トピック2」が同一の内容であってもよい。また、下位のトピックが異なる質問の上位のトピックが、同一の内容であってもよい。つまり、例えば、「トピック1」が同一の質問5と質問6の「トピック2」が異なる内容であってもよい。
図2の確信度算出部202の説明に戻る。確信度算出部202は、ユーザからの質問の、FAQ内の質問に対する確信度を算出することができる。また、確信度算出部202は、ユーザからの質問の、FAQ内の質問のトピックに対する確信度を算出することができる。具体的には、確信度算出部202は、例えばディープラーニング(深層学習とも呼ばれる)によって、ユーザからの質問の、FAQデータベース204内の各質問に対する確信度を算出することができる。つまり、確信度算出部202は、FAQ内の全ての質問に対して確信度を算出することができる。また、確信度算出部202は、例えばディープラーニングによって、ユーザからの質問の、FAQデータベース204内の質問の各トピックに対する確信度を算出することができる。つまり、確信度算出部202は、FAQ内の全てのトピックに対して確信度を算出することができる。確信度算出部202は、算出した確信度を確信度データベース205に格納することができる。
ここで、確信度について説明する。確信度とは、“ユーザからの質問がFAQ内の質問に近い(つまり、類似している)度合いを示す数値”である。また、確信度とは、“ユーザからの質問がFAQ内の質問のトピックに近い(つまり、類似している)度合いを示す数値”である。ユーザからの質問とFAQ内の質問は、確信度の数値が高いほど、類似していると判断される。また、ユーザからの質問とFAQ内の質問のトピックは、確信度の数値が高いほど、類似していると判断される。確信度は、ユーザからの質問の文とFAQ内の質問の文とがどのぐらい類似しているかに基づいて算出されてもよい。また、確信度は、ユーザからの質問の文とFAQ内の質問のトピックの単語または文とがどのぐらい類似しているかに基づいて算出されてもよい。確信度は、その質問をしたユーザおよび他のユーザのうちの少なくとも一方の過去のコンピュータとの対話の内容に基づいて算出されてもよい。
確信度データベース205は、確信度算出部202が算出した確信度を管理するためのデータベースである。図4に示されるように、確信度データベース205には、ユーザからの質問の、FAQ内の各質問に対する確信度、および、FAQ内の質問の各トピックに対する確信度が格納されている。
アクション決定部203は、確信度に基づいて、ユーザからの質問に対して問い返すこと、および、ユーザからの質問に対して回答することができる。具体的には、アクション決定部203は、確信度データベース205に格納された確信度がアクションデータベース206に格納された確信度の条件を満たすか否かに基づいて、問い返しおよび回答を実行することができる。
アクションデータベース206は、ユーザからの質問のFAQ内の質問に対する確信度およびユーザからの質問のFAQ内の質問のトピックに対する確信度に応じて対話システム101が実行すべき動作を管理するためのデータベースである。図5を参照しながら、アクションデータベース206の詳細を説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係るアクションデータベース206の一例である。アクションデータベース206には、「確信度」の条件と、その条件が満たされるときに対話システム101が実行すべき「アクション」が格納されている。以下、「確信度」の条件ごとに説明する。
<質問の確信度が閾値以上>
ユーザからの質問の、FAQ内のある質問に対する確信度が、閾値以上であるという条件である。この条件が満たされると、アクション決定部203は、FAQ内のその質問(つまり、確信度が閾値以上である質問)の回答データをユーザ端末102へ送信することができる。
<複数の質問の確信度の和が閾値以上>
ユーザからの質問の、FAQ内の複数の質問に対する確信度の和が、閾値以上であるという条件である。この条件が満たされると、アクション決定部203は、FAQ内のそれらの複数の質問(つまり、確信度の和が閾値以上である複数の質問)のうちのいずれかがユーザが意図している質問ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信することができる。例えば、アクション決定部203は、<質問の確信度が閾値以上>ではなかった場合に、<複数の質問の確信度の和が閾値以上>であるか否かを判断することができる。
<トピック1とトピック2の確信度が両方とも閾値以上>
ユーザからの質問の、あるトピック1に対する確信度が閾値以上であり、かつ、あるトピック2に対する確信度が閾値以上であるという条件である。例えば、アクション決定部203は、<複数の質問の確信度の和が閾値以上>ではなかった場合に、<トピック1とトピック2の確信度が両方とも閾値以上>であるか否かを判断することができる。
(1)トピック1とトピック2の確信度が両方とも閾値以上であるという条件が満たされ、かつ、そのトピック1とそのトピック2との両方を有する質問がFAQ内に存在するとする。そうすると、アクション決定部203は、FAQ内のその質問(つまり、トピック1とトピック2との両方を有する質問)がユーザが意図している質問ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信することができる。
(2)トピック1とトピック2の確信度が両方とも閾値以上であるという条件が満たされ、かつ、そのトピック1とそのトピック2との両方を有する質問がFAQ内に存在しないとする。そうすると、アクション決定部203は、そのトピック1(つまり、確信度が閾値以上であるトピック1)を有する質問をFAQ内から抽出することができる。また、アクション決定部203は、抽出した質問に付与されているトピック2のうちのいずれかがユーザが意図しているトピック2ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信することができる。つまり、ユーザに提案されるトピック2の確信度は、閾値未満である。
<トピック2の確信度が閾値以上>
ユーザからの質問の、あるトピック2に対する確信度が閾値以上であるという条件である。この条件が満たされると、アクション決定部203は、そのトピック2(つまり、確信度が閾値以上であるトピック2)をトピック2’として、メモリ(図示せず)に記憶させることができる。例えば、アクション決定部203は、<トピック1とトピック2の確信度が両方とも閾値以上>ではなかった場合に、<トピック2の確信度が閾値以上>であるか否かを判断することができる。
(1)トピック2の確信度が閾値以上であるという条件が満たされ、かつ、既に実行された対話(つまり、既に実行された、質問、質問に対する問い返し、問い返しに対する返答)によってトピック1’(後述する)が記憶されていないとする。そうすると、アクション決定部203は、そのトピック2(つまり、確信度が閾値以上であるトピック2)を有する質問をFAQ内から抽出することができる。また、アクション決定部203は、抽出した質問に付与されているトピック1のうちのいずれかがユーザが意図しているトピック1ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信することができる。
(2)トピック2の確信度が閾値以上であるという条件が満たされ、かつ、既に実行された対話によってトピック1’が記憶されており、かつ、そのトピック1’とそのトピック2との両方を有する質問がFAQ内に存在するとする。そうすると、アクション決定部203は、FAQ内のその質問(つまり、トピック1’とトピック2との両方を有する質問)がユーザが意図している質問ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信することができる。
(3)トピック2の確信度が閾値以上であるという条件が満たされ、かつ、既に実行された対話によってトピック1’が記憶されており、かつ、そのトピック1’とそのトピック2との両方を有する質問がFAQ内に存在しないとする。そうすると、アクション決定部203は、そのトピック2(つまり、確信度が閾値以上であるトピック2)を有する質問をFAQ内から抽出することができる。また、アクション決定部203は、抽出した質問に付与されているトピック1のうちのいずれかがユーザが意図しているトピック1ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信することができる。
<トピック1の確信度が閾値以上>
ユーザからの質問の、あるトピック1に対する確信度が閾値以上であるという条件である。この条件が満たされると、アクション決定部203は、そのトピック1(つまり、確信度が閾値以上であるトピック1)をトピック1’として、メモリ(図示せず)に記憶させることができる。例えば、アクション決定部203は、<トピック2の確信度が閾値以上>ではなかった場合に、<トピック1の確信度が閾値以上>であるか否かを判断することができる。
(1)トピック1の確信度が閾値以上であるという条件が満たされ、かつ、既に実行された対話(つまり、既に実行された、質問、質問に対する問い返し、問い返しに対する返答)によってトピック2’が記憶されていないとする。そうすると、アクション決定部203は、そのトピック1(つまり、確信度が閾値以上であるトピック1)を有する質問をFAQ内から抽出することができる。また、アクション決定部203は、抽出した質問に付与されているトピック2のうちのいずれかがユーザが意図しているトピック2ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信することができる。
(2)トピック1の確信度が閾値以上であるという条件が満たされ、かつ、既に実行された対話によってトピック2’が記憶されており、かつ、そのトピック1とそのトピック2’との両方を有する質問がFAQ内に存在するとする。そうすると、アクション決定部203は、FAQ内のその質問(つまり、トピック1とトピック2’との両方を有する質問)がユーザが意図している質問ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信することができる。
(3)トピック1の確信度が閾値以上であるという条件が満たされ、かつ、既に実行された対話によってトピック2’が記憶されており、かつ、そのトピック1とそのトピック2’との両方を有する質問がFAQ内に存在しないとする。そうすると、アクション決定部203は、そのトピック1(つまり、確信度が閾値以上であるトピック1)を有する質問をFAQ内から抽出することができる。また、アクション決定部203は、抽出した質問に付与されているトピック2のうちのいずれかがユーザが意図しているトピック2ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信することができる。
<上記以外>
上述のいずれの条件にも該当しない場合、アクション決定部203は、質問の内容が不明であるため詳細な内容を入力するよう促すメッセージをユーザ端末102へ送信することができる。
このように、アクション決定部203は、アクションデータベース206に基づいて、所定の動作を実行することができる。本発明の一実施形態では、すでに対話の中でトピック1(またはトピック2)が特定されると、それらがメモリ(図示せず)に記憶される。そして、記憶されたトピック1(またはトピック2)が、アクションを決定するために用いられる。
図6は、本発明の一実施形態に係る対話システムにおける対話の処理フローの一例を示すフローチャートである。
ステップ601(S601)で、対話システム101は、ユーザ端末102から、質問データを受信する。
ステップ602(S602)で、対話システム101は、S601で受信した質問の、FAQデータベース204内の質問に対する確信度、および、FAQデータベース204内の質問のトピックに対する確信度を算出する。そして、対話システム101は、算出した確信度を確信度データベース205に格納する。
ステップ603(S603)で、対話システム101は、S602で算出した確信度およびアクションデータベース206に基づいて、アクションを決定する。
ステップ604(S604)で、対話システム101は、S603で決定したアクション(つまり、問い返し、回答など)を実行する。
ステップ605(S605)で、対話システム101は、S604のアクションが回答であるかを判断する。回答であった場合は、処理を終了し、回答でなかった場合はS601へ進む。回答でなかった場合はS601へ進み、対話システム101は、S604の問い返しに対する返答(つまり、質問やトピック)を、ユーザからの質問とみなして、以降の処理を実行する。
図7、図8、図9、図10は、本発明の一実施形態に係る対話システムにおけるアクションを決定する処理フローの一例を示すフローチャートである。
ステップ701(S701)で、対話システム101は、ユーザからの質問の、FAQ内のある質問に対する確信度が、閾値以上であるか否かを判断する。閾値以上である場合には、S702へ進み、閾値未満である場合には、S703へ進む。
ステップ702(S702)で、対話システム101は、S701で確信度が閾値以上であったFAQ内の質問の回答データをユーザ端末102へ送信する。
ステップ703(S703)で、対話システム101は、ユーザからの質問の、FAQ内の複数の質問に対する確信度の和が、閾値以上であるか否かを判断する。閾値以上である場合には、S704へ進み、閾値未満である場合には、図8へ進む。
ステップ704(S704)で、対話システム101は、S703で確信度の和が閾値以上であったFAQ内の複数の質問のうちのいずれかがユーザが意図している質問ではないか提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信する。
その後、対話システム101は、ユーザ端末102から、S704で提案した質問のうちユーザが意図していた質問を示す返答データを受信したとすると、再度確信度(つまり、返答で示される質問についての確信度)を算出し、S701へ進む。そして、S701にて閾値以上と判断された場合、S702にて回答データをユーザ端末102へ送信する。
図8のステップ801(S801)で、対話システム101は、ユーザからの質問の、あるトピック1に対する確信度が閾値以上であり、かつ、あるトピック2に対する確信度が閾値以上であるか否かを判断する。閾値以上である場合には、S802へ進み、閾値未満である場合には、図9へ進む。
ステップ802(S802)で、対話システム101は、S801で確信度が閾値以上であったトピック1とトピック2との両方を有する質問がFAQ内に存在するか否かを判断する。存在する場合には、S803へ進み、存在しない場合には、S804へ進む。
ステップ803(S803)で、対話システム101は、S802でFAQ内に存在すると判断した質問がユーザが意図している質問ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信する。
その後、対話システム101は、ユーザ端末102から、S803で提案した質問のうちユーザが意図していた質問を示す返答データを受信したとすると、再度確信度(つまり、返答で示される質問についての確信度)を算出し、S701にて閾値以上と判断された場合、S702にて回答データをユーザ端末102へ送信する。
ステップ804(S804)で、対話システム101は、S801で確信度が閾値以上であったトピック1を有する質問をFAQ内から抽出する。そして、対話システム101は、抽出した質問に付与されているトピック2のうちのいずれかがユーザが意図しているトピック2ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信する。その後、対話システム101が、ユーザ端末102から、提案したトピック2のうちユーザが意図していたトピック2を示す返答データを受信すると、ユーザが意図していたトピック2をトピック2’として、メモリ(図示せず)に記憶させ、再度確信度(つまり、返答で示されるトピック2(すなわち、メモリに記憶されたトピック2’)を、ユーザからの質問とみなす。そのみなされた質問についての確信度)を算出し、S701へ進む。
図9のステップ901(S901)で、対話システム101は、ユーザからの質問の、あるトピック2に対する確信度が閾値以上であるか否かを判断する。閾値以上である場合には、S902へ、閾値未満である場合には、図10へ進む。
ステップ902(S902)で、対話システム101は、S901で確信度が閾値以上であったトピック2をトピック2’として、メモリ(図示せず)に記憶させる。そして、対話システム101は、既に実行された対話によってトピック1’が記憶されているか否かを判断する。記憶されている場合には、S904へ、記憶されていない場合には、S903へ進む。
ステップ903(S903)で、対話システム101は、S901で確信度が閾値以上であったトピック2を有する質問をFAQ内から抽出する。そして、対話システム101は、抽出した質問に付与されているトピック1のうちのいずれかがユーザが意図しているトピック1ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信する。その後、対話システム101が、ユーザ端末102から、提案したトピック1のうちユーザが意図していたトピック1を示す返答データを受信したとすると、ユーザが意図していたトピック1をトピック1’として、メモリ(図示せず)に記憶させ、再度確信度(つまり、返答で示されるトピック1(すなわち、メモリに記憶されたトピック1’)を、ユーザからの質問とみなす。そのみなされた質問についての確信度)を算出し、S701へ進む。
ステップ904(S904)で、対話システム101は、トピック1’とトピック2との両方を有する質問がFAQ内に存在するか否かを判断する。存在する場合には、S905へ、存在しない場合には、S906へ進む。
ステップ905(S905)で、対話システム101は、S904でFAQ内に存在すると判断した質問がユーザが意図している質問ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信する。
その後、対話システム101は、ユーザ端末102から、S905で提案した質問のうちユーザが意図していた質問を示す返答データを受信したとすると、再度確信度(つまり、返答で示される質問についての確信度)を算出し、S701にて閾値以上と判断された場合、S702にて回答データをユーザ端末102へ送信する。
ステップ906(S906)で、対話システム101は、S901で確信度が閾値以上であったトピック2を有する質問をFAQ内から抽出する。そして、対話システム101は、抽出した質問に付与されているトピック1のうちのいずれかがユーザが意図しているトピック1ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信する。その後、対話システム101が、ユーザ端末102から、提案したトピック1のうちユーザが意図していたトピック1を示す返答データを受信したとすると、ユーザが意図していたトピック1をトピック1’として、メモリ(図示せず)に記憶させ、再度確信度(つまり、返答で示されるトピック1(すなわち、メモリに記憶されたトピック1’)を、ユーザからの質問とみなす。そのみなされた質問についての確信度)を算出し、S701へ進む。
図10のステップ1001(S1001)で、対話システム101は、ユーザからの質問の、あるトピック1に対する確信度が閾値以上であるか否かを判断する。閾値以上である場合には、S1002へ、閾値未満である場合には、質問の内容が不明であるため詳細な内容を入力するよう促すメッセージをユーザ端末102へ送信して、処理を終了する。
ステップ1002(S1002)で、対話システム101は、S1001で確信度が閾値以上であったトピック1をトピック1’として、メモリ(図示せず)に記憶させる。そして、対話システム101は、既に実行された対話によってトピック2’が記憶されているか否かを判断する。記憶されている場合には、S1004へ、記憶されていない場合には、S1003へ進む。
ステップ1003(S1003)で、対話システム101は、S1001で確信度が閾値以上であったトピック1を有する質問をFAQ内から抽出する。そして、対話システム101は、抽出した質問に付与されているトピック2のうちのいずれかがユーザが意図しているトピック2ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信する。その後、対話システム101が、ユーザ端末102から、提案したトピック2のうちユーザが意図していたトピック2を示す返答データを受信したとすると、ユーザが意図していたトピック2をトピック2’として、メモリ(図示せず)に記憶させ、再度確信度(つまり、返答で示されるトピック2(すなわち、メモリに記憶されたトピック2’)を、ユーザからの質問とみなす。そのみなされた質問についての確信度)を算出し、S701へ進む。
ステップ1004(S1004)で、対話システム101は、トピック1とトピック2’との両方を有する質問がFAQ内に存在するか否かを判断する。存在する場合には、S1005へ、存在しない場合には、S1006へ進む。
ステップ1005(S1005)で、対話システム101は、S1004でFAQ内に存在すると判断した質問がユーザが意図している質問ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信する。
その後、対話システム101は、ユーザ端末102から、S1005で提案した質問のうちユーザが意図していた質問を示す返答データを受信したとすると、再度確信度(つまり、返答で示される質問についての確信度)を算出し、S701にて閾値以上と判断された場合、S702にて回答データをユーザ端末102へ送信する。
ステップ1006(S1006)で、対話システム101は、S1001で確信度が閾値以上であったトピック1を有する質問をFAQ内から抽出する。そして、対話システム101は、抽出した質問に付与されているトピック2のうちのいずれかがユーザが意図しているトピック2ではないかと提案するための問い返しデータを、ユーザ端末102へ送信する。その後、対話システム101が、ユーザ端末102から、提案したトピック2のうちユーザが意図していたトピック2を示す返答データを受信したとすると、ユーザが意図していたトピック2をトピック2’として、メモリ(図示せず)に記憶させ、再度確信度(つまり、返答で示されるトピック2(すなわち、メモリに記憶されたトピック2’)を、ユーザからの質問とみなす。そのみなされた質問についての確信度)を算出し、S701へ進む。
このように、本発明の一実施形態では、ユーザからの質問の、FAQ内の質問に対する確信度、および、ユーザからの質問の、FAQ内の質問のトピックに対する確信度のうちの少なくとも一方に基づいて、ユーザからの質問を絞り込んでいくことができる。
ここまで、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで一例であり、本発明は上述した実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
また、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
101 対話システム
102 ユーザ端末
201 質問受信部
202 確信度算出部
203 アクション決定部
204 FAQデータベース
205 確信度データベース
206 アクションデータベース

Claims (7)

  1. ユーザ端末から質問を受信する質問受信部と、
    予め登録されている質問の第1のトピックに対する前記受信した質問の第1の確信度と、前記予め登録されている質問の第2のトピックに対する前記受信した質問の第2の確信度と、を算出する確信度算出部と、
    前記第1の確信度および前記第2の確信度に基づいて、前記ユーザ端末へ前記質問に対する問い返しを送信するアクション決定部と
    を備えたことを特徴とする対話システム。
  2. 前記第1の確信度は、前記質問の文と前記第1のトピックの単語または文とがどのぐらい類似しているかに基づいて算出され、前記第2の確信度は、前記質問の文と前記第2のトピックの単語または文とがどのぐらい類似しているかに基づいて算出されることを特徴とする請求項1に記載の対話システム。
  3. 前記第1のトピックおよび前記第2のトピックは、前記質問の内容を示し、前記第1のトピックおよび前記第2のトピックは、階層化されるように分類されていることを特徴とする請求項1または2に記載の対話システム。
  4. 前記アクション決定部は、前記問い返しに対する返答に基づいて、前記ユーザ端末へ前記質問に対する回答を送信するように構成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の対話システム。
  5. 前記確信度算出部は、前記予め登録されている質問に対する前記受信した質問の第3の確信度を算出するように構成され、
    前記アクション決定部は、前記第3の確信度が閾値未満であったときに、前記第1の確信度および前記第2の確信度に基づいて、前記ユーザ端末へ前記質問に対する問い返しを送信するように構成されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の対話システム。
  6. 対話システムが実施する方法であって、
    ユーザ端末から質問を受信するステップと、
    予め登録されている質問の第1のトピックに対する前記受信した質問の第1の確信度と、前記予め登録されている質問の第2のトピックに対する前記受信した質問の第2の確信度と、を算出するステップと、
    前記第1の確信度および前記第2の確信度に基づいて、前記ユーザ端末へ前記質問に対する問い返しを送信するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  7. 請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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