JP2020088550A - 情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】大画面の動画像を効率良く復号する復号処理を実現する。【解決手段】画像が符号化された圧縮符号データは、1枚の画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置されるとともに、1番目のスライスデータの先頭から一定間隔でマーカが配置されて構成されている。そして、マーカ検査部は、1番目のスライスデータの先頭から一定間隔で配置されているマーカを検査し、2番目以降のスライスデータの先頭を示すスタートコードが含まれる圧縮符号データの範囲となる探索範囲を設定し、分割点探索部は、探索範囲内の前記圧縮符号データを探索してスタートコードを検出することで、連続するスライスデータどうしを分割する分割点を確定し、それぞれのスライスデータを、所定数の復号部に振り分ける。本技術は、例えば、大画面の動画像を復号する復号装置に適用できる。【選択図】図5

Description

本開示は、情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラムに関し、特に、大画面の動画像を効率良く復号する復号処理を実現することができるようにした情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラムに関する。
従来、動画像の符号化を大画面に対応させるのにあたり、復号処理の処理量が増大することに応じて、復号装置には、より高い処理性能が求められる。
また、例えば、ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)では、動画像を高効率に符号化する規格であるH.265(ISO/IEC 23008-2 HEVC)を利用したオーディオビジュアルおよびマルチメディアに関するシステムが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
SERIES H: AUDIOVISUAL AND MULTIMEDIA SYSTEMS Infrastructure of audiovisual services - Coding of moving video
ところで、動画像の符号化を大画面に対応させるために、例えば、画面をいくつかに区切って、それぞれの区切られた画像を、複数のコア(画像復号部)で並列処理するシステム(以下、マルチコア処理系と称する)が検討されている。そこで、このようなマルチコア処理系における復号処理を、より効率良く行えるようにすることが必要となってくる。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、大画面の動画像を効率良く復号する復号処理を実現することができるようにするものである。
本開示の第1の側面の情報処理装置は、画像が符号化された圧縮符号データが、前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置されるとともに、1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカが配置されて構成されており、1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔で配置されている前記マーカを検査し、2番目以降の前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが含まれる前記圧縮符号データの範囲となる探索範囲を設定するマーカ検査部と、前記探索範囲内の前記圧縮符号データを探索して前記スタートコードを検出することで、連続する前記スライスデータどうしを分割する分割点を確定し、それぞれの前記スライスデータを、所定数の復号部に振り分ける分割点探索部とを備える。
本開示の第1の側面の情報処理方法またはプログラムは、画像が符号化された圧縮符号データが、前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置されるとともに、1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカが配置されて構成されており、1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔で配置されている前記マーカを検査し、2番目以降の前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが含まれる前記圧縮符号データの範囲となる探索範囲を設定することと、前記探索範囲内の前記圧縮符号データを探索して前記スタートコードを検出することで、連続する前記スライスデータどうしを分割する分割点を確定し、それぞれの前記スライスデータを、所定数の復号部に振り分けることとを含む。
本開示の第1の側面においては、画像が符号化された圧縮符号データが、画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置されるとともに、1番目のスライスデータの先頭から一定間隔でマーカが配置されて構成されている。そして、1番目のスライスデータの先頭から一定間隔で配置されているマーカが検査されて、2番目以降のスライスデータの先頭を示すスタートコードが含まれる圧縮符号データの範囲となる探索範囲が設定され、その探索範囲内の圧縮符号データを探索してスタートコードを検出することで、連続するスライスデータどうしを分割する分割点が確定されて、それぞれのスライスデータが、所定数の復号部に振り分けられる。
本開示の第2の側面の情報処理装置は、画像を符号化して、前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置され、それぞれの前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが配置される構成の圧縮符号データを生成する符号化部と、最初の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカを挿入するマーカ挿入部とを備える。
本開示の第2の側面の情報処理方法またはプログラムは、画像を符号化して、前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置され、それぞれの前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが配置される構成の圧縮符号データを生成することと、最初の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカを挿入することとを含む。
本開示の第2の側面においては、画像を符号化して、その画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置され、それぞれのスライスデータの先頭を示すスタートコードが配置される構成の圧縮符号データが生成され、最初のスライスデータの先頭から一定間隔でマーカが挿入される。
圧縮符号データの構造例を示す図である。 圧縮符号データが記憶部に配置された状態を示す図である。 本技術を適用した符号化装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 画像符号化部の構成例を示すブロック図である。 本技術を適用した復号装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 画像復号部の構成例を示すブロック図である。 符号化処理を説明するフローチャートである。 復号処理を説明するフローチャートである。 圧縮符号データの振り分けの変形例について説明する図である。 本技術を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<圧縮符号データの構造例>
図1および図2を参照して、本技術を適用した符号化装置および復号装置で処理される圧縮符号データの構造の一例について説明する。
図1に示すように、動画像の画像信号を圧縮符号化した圧縮符号データは、上位ヘッダ部に続けてスライスデータ部が配置された構造になっている。例えば、上位ヘッダ部には、符号化に関する各種の情報が格納され、スライスデータ部には、符号化された画像が格納される。
ここで、圧縮符号データを復号する復号側で、複数のコアで圧縮符号データを復号するマルチコア処理系が採用されている場合、スライスデータ部は、予め複数のスライスデータSLに分割される。例えば、図5を参照して後述するように、2つの画像復号部46−1および46−2で圧縮符号データを復号する場合、スライスデータ部は、予め2つのスライスデータSL00およびSL01に分割される。なお、圧縮符号データ列は、例えば、BSF(byte stream format)形式とする。
また、スライスデータSL00およびSL01それぞれの先頭には、先頭であることを示すスタートコード(start code prefix)として、図示するようなデータ列「00 00 01」が付加されている。従って、圧縮符号データの先頭から順にスタートコードの探索を行って、スライスデータSL00のスタートコードを検出することで、スライスデータ部の先頭を認識することができる。同様に、スライスデータSL01のスタートコードを検出することで、スライスデータSL00とスライスデータSL01とが分割される位置(以下、スライス分割点と称する)を認識することができる。
そして、圧縮符号データは、このように複数のスライスデータSLが連結されたスライスデータ部に対して、スライスデータ部の先頭から一定間隔でマーカMが配置された構造となっている。また、マーカMは、例えば、それぞれ配置されているスライスデータSLを認識するためのスライス番号を含む1バイトのデータである。
即ち、図1に示す例では、スライスデータSL00には、スライスデータSL00の先頭から一定間隔で、スライス番号00を含むマーカM1が配置され、マーカM1から一定間隔で、スライス番号00を含むM2が配置された構造となる。そして、スライスデータSL01には、マーカM2から一定間隔で、スライス番号01を含むM3が配置されており、以下、同様に順次、直前のマーカMから一定間隔で、スライス番号を含むマーカMが配置された構造となる。
図2には、復号処理の動作イメージとして、圧縮符号データが、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの記憶部に配置された状態が示されている。
このような構造の圧縮符号データにより、復号側において、上位ヘッダから処理を開始し、1番目のスライスデータSL00のスタートコードを検出し、その先頭位置から、予め決められた一定間隔で埋め込まれているマーカMが順次読み出される。例えば、マーカMの位置は、即ち、図2に示すようなDRAM上のアドレスは、一定間隔に基づいた計算で求めることができる。そして、マーカMに含まれるスライス番号を確認することで、スライス番号が変化する区間を特定することができる。この特定された区間には、スタートコードが必ず存在するため、その区間を探索することでスタートコードを検出し、各コアに振り分ける分割点、即ち、スライスデータSL01の先頭位置を認識することができる。
従って、このデータ構造により、スライスデータ部の全体を対象にスタートコードを探索するような従来のデータ構造と比較して、より狭い範囲を探索するだけでスタートコードを検出することができる。即ち、復号処理における処理量を削減して、より効率良く、大画面の動画像を復号することができる。
なお、マーカMが一定間隔で配置された構造のスライスデータSLは、通常の符号化の規格から外れたエラーストリームとなってしまう。従って、マーカMを取り除いてから復号処理に移ることで、規格に準拠した通常の復号処理で復号することが可能となる。
<符号化装置および復号装置の構成例>
図3乃至図6を参照して、符号化装置および復号装置の構成例について説明する。
図3は、符号化装置11の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、符号化装置11は、バス21を介して、記憶部22、上位シンタックス処理部23、および画像符号化部24が接続されて構成される。
符号化装置11には、符号化の対象となる画像が入力されるとともに、図示しない上位の制御部から制御信号が入力され、画像を符号化することにより得られるビットストリームが符号化装置11から出力される。また、符号化装置11および復号装置12(図5)により構成されるシステムにおいてマーカMを挿入するように設定されている場合、または、ユーザの指示に従ってマーカMを挿入するように選択された場合、マーカMの挿入を指示する制御信号が符号化装置11に入力される。
記憶部22は、符号化装置11に入力される画像がバス21を介して供給されると、その画像を記憶する。
上位シンタックス処理部23は、画像の符号化に関するシンタックス処理を行い、例えば、所定のシンタックスが記述された上位ヘッダを生成して出力する。また、上位シンタックス処理部23は、例えば、ユーザの指示に従ってマーカMを挿入するように選択され、マーカMの挿入を指示する制御信号が供給された場合、マーカMが配置されたビットストリームが送信されることを示すマーカ使用情報を、上位ヘッダのユーザデータに記録する。
画像符号化部24は、記憶部22から画像を読み出して、その画像を符号化する。このとき、画像符号化部24は、画像復号部46(図5)の個数に応じた所定数で画像を分割した個々の画像のスライスデータSLが連結されて配置され、それぞれのスライスデータSLの先頭にスタートコードが配置されるような構造の圧縮符号データを生成する。そして、画像符号化部24は、符号化装置11に入力されるマーカMの挿入を指示する制御信号に従って、スライスデータSL00の先頭から一定間隔ごとに、マーカMを挿入する。
図4は、画像符号化部24の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、画像符号化部24は、符号化処理部31、マーカ挿入部32、および切り替え部33を備えて構成される。
符号化処理部31は、記憶部22から読み出した画像を、例えば、AVC(Advanced Video Coding)やHEVC(High Efficiency Video Coding)などの符号化方式に従って符号化する通常の符号化処理を実行する。そして、符号化処理部31は、画像を符号化して得られる圧縮符号データを、通常のエレメンタリストリームとして出力する。
マーカ挿入部32には、符号化処理部31から出力されるエレメンタリストリームが供給され、マーカ挿入部32は、図1に示したように、スライスデータSL00の先頭から一定間隔でマーカMを挿入する。そして、マーカ挿入部32は、スライスデータSLにマーカMが配置されたエレメンタリストリームを出力する。
切り替え部33は、制御信号に従って、符号化装置11から出力されるビットストリームとして、符号化処理部31から出力される通常のエレメンタリストリーム、および、マーカ挿入部32から出力されるマーカMが挿入されたエレメンタリストリームのうちの、いずれか一方が出力されるような切り替えを行う。
例えば、切り替え部33は、マーカMの挿入を指示する制御信号が供給されていない(または、マーカMを挿入しないことを指示する制御信号が供給されている)場合、符号化処理部31から出力される通常のエレメンタリストリームを、符号化装置11から出力されるビットストリームとして出力する。一方、切り替え部33は、マーカMの挿入を指示する制御信号が供給されている場合、マーカ挿入部32から出力されるマーカMが配置されたエレメンタリストリームを、符号化装置11から出力されるビットストリームとして出力する。
このような構成の符号化装置11は、例えば、ユーザの指示に従ってマーカMを挿入するように選択されるのに応じて、切り替え部33が切り替えられ、スライスデータSL00の先頭から一定間隔ごとにマーカMが配置されたビットストリームを出力することができる。従って、符号化装置11が、このような構造の圧縮符号データを生成することで、上述したように、復号側において少ない処理量でスライスデータSL01のスタートコードを検出することができ、大画面の動画像を効率良く復号する復号処理を実現することができる。
図5は、復号装置12の構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、復号装置12は、バス41を介して、記憶部42、上位シンタックス処理部43、マーカ検査部44、スライス分割点探索部45、並びに、2つの画像復号部46−1および46−2が接続されて構成される。また、復号装置12には、符号化装置11から出力されたビットストリームが入力され、圧縮符号データを復号した画像が復号装置12から出力される。
記憶部42は、復号装置12に入力されるビットストリームがバス41を介して供給されると、そのビットストリームからなる圧縮符号データを記憶する。
上位シンタックス処理部43は、記憶部42に記憶されている圧縮符号データを先頭から読み出し、上位ヘッダ部に格納されている各種の情報に基づいたシンタックス処理を行う。例えば、上位シンタックス処理部43は、上位ヘッダのユーザデータに、マーカMが配置されたビットストリームが送信されることを示すマーカ使用情報が記録されている場合、マーカMが配置されたビットストリームであることを、マーカ検査部44、スライス分割点探索部45、並びに、画像復号部46−1および46−2に通知する。
また、上位シンタックス処理部43は、シンタックス処理を行いながら、圧縮符号データの先頭から順に、スタートコードを検索する。そして、上位シンタックス処理部43は、最初のスタートコードが検出されるまで、即ち、1番目のスライスデータSL00の先頭を認識するまで、シンタックス処理を行う。
マーカ検査部44は、記憶部42に記憶されている圧縮符号データから、1枚の画像(アクセスユニット)を構成する1番目のスライスデータSL00が認識されると、スライスデータSL00に含まれるマーカMの検査を行う。上述したように、マーカMは、スライスデータSL00の先頭から一定間隔ごとに配置されており、マーカ検査部44は、その一定間隔に従って、圧縮符号データからマーカMを読み出す。そして、マーカ検査部44は、マーカMに含まれているスライス番号を確認し、スライス番号が異なるものとなった2つのマーカMに挟まれている範囲を、探索範囲として設定してスライス分割点探索部45に通知する。
具体的には、マーカ検査部44は、図1に示したように、スライス番号00からスライス番号01に変化する、マーカM2からマーカM3までの範囲を、2番目のスライスデータSL01のスタートコードが含まれる探索範囲として設定することができる。
スライス分割点探索部45は、マーカ検査部44により設定された探索範囲の圧縮符号データを記憶部42から読み出し、探索範囲内にあるスタートコードを探索することで、スライス分割点を確定する。即ち、スライス分割点探索部45は、図1に示したように、マーカM2からマーカM3までの探索範囲にある、スライスデータSL01の先頭を示すスタートコードを探索することで、スライスデータSL00とスライスデータSL01とが分割される位置を認識することができる。
そして、スライス分割点探索部45は、画像復号部46−1に対して、スライスデータSL00の先頭から圧縮符号データを読み出すように指示し、画像復号部46−2に対して、スライス分割点に従ってスライスデータSL01の先頭から圧縮符号データを読み出すように指示する。即ち、スライス分割点探索部45は、画像復号部46−1および46それぞれに、スライスデータSLを振り分けることができる。
画像復号部46−1および46−2は、スライスデータSLごとに記憶部42から圧縮符号データを読み出し、並列的に、画像を復号して出力する。例えば、画像復号部46−1は、スライスデータSL00を復号し、画像復号部46−2は、スライスデータSL01を復号する。そして、画像復号部46−1と画像復号部46−2とは、それぞれの画像の復号が終わるのを待ち合わせた後、それぞれ復号した画像を出力する。
これにより、復号装置12は、スライスデータSL00およびSL01に分割された2枚の画像を、元の1枚の画像として連結し、後段の表示装置(図示せず)へ出力することができる。
図6は、画像復号部46の構成例を示すブロック図である。なお、画像復号部46−1および46−2は同様に構成されており、それらを区別する必要がない場合、以下、単に画像復号部46と称する。
図6に示すように、画像復号部46は、マーカ除去部51、切り替え部52、および復号処理部53を備えて構成される。また、画像復号部46には、記憶部42から読み出した圧縮符号データ(即ち、符号化装置11から送信されてきたビットストリーム)が入力される。
マーカ除去部51は、上位シンタックス処理部43によりマーカMが配置されたビットストリームであることが通知された場合、画像復号部46に入力されるビットストリームから、マーカMを除去する処理を行い、マーカMが除去されたビットストリームを出力する。例えば、マーカ除去部51は、マーカMが配置されている一定間隔に基づいて、個々のマーカMの位置を計算により特定し、除去することができる。
切り替え部52は、上位シンタックス処理部43からの通知に従って、復号処理部53に入力されるビットストリームとして、記憶部42から読み出される通常のビットストリーム、および、マーカ除去部51から出力されるマーカMが除去されたビットストリームのうち、いずれか一方が入力されるような切り替えを行う。
例えば、切り替え部52は、上位シンタックス処理部43からマーカMが配置されたビットストリームであることを通知されていない(または、マーカMが配置されていない通常のビットストリームであることが通知されている)場合、記憶部42から読み出される通常のビットストリームを、復号処理部53に入力する。一方、切り替え部52は、上位シンタックス処理部43からマーカMが配置されたビットストリームであることを通知されている場合、マーカ除去部51から出力されるマーカMが除去されたビットストリームを、復号処理部53に入力する。
復号処理部53は、切り替え部52を介して供給されるビットストリーム、即ち、通常の圧縮符号データに対する復号処理を行って、その復号により得られる画像を出力する。
このような構成の復号装置12は、例えば、マーカMが配置されたビットストリームである場合には、マーカ除去部51においてマーカMを除去して圧縮符号データを復号することができる。このとき、スライス分割点探索部45は、マーカ検査部44により設定された探索範囲を探索するだけでスライスデータSL01のスタートコードを検出することができ、大画面の動画像を効率良く復号することができる。
即ち、復号装置12は、2番目のスライスデータSL01のスタートコードが含まれる探索範囲を探索するだけで、1番目のスライスデータSL00と2番目のスライスデータSL01とのスライス分割点を確定することができる。なお、画像が2つ以上の所定数に分割され、スライスデータ部が、その所定数のスライスデータSLが連結して構成されている場合にも、同様に、3番目以降のスライスデータSLのスタートコードが含まれる探索範囲をマーカMに基づいて設定することができる。
このように、復号装置12は、スライスデータSLのスタートコードを見つけるために、スライスデータ部の全体を検索することなく、スライスデータSLのスタートコードを検出することができる。これにより、復号装置12は、記憶部42へのアクセスを削減することができ、そのアクセスに伴うバス41への負荷を軽減することができる。
なお、例えば、個々のスライスデータSLの実データ量を記録しておくことによって、スライスデータSLの先頭位置を計算で求めることでも、スライス分割点を容易に特定することができる。しかしながら、この場合、符号化の際に1スライス分の符号化を完了しないと実データ量を取得することができないのに対し、復号処理のために圧縮符号データより前にデータ量情報を置く必要がある。即ち、後から得られる情報を待つために、圧縮符号器の出力をバッファリングし、処理レイテンシが大きくなってしまう。
これに対し、スライスデータ部の先頭から一定間隔でマーカMが配置された構造を採用することにより、出力をバッファリングする必要もなく、処理レイテンシが大きくなってしまうことも回避することができる。
<符号化処理および復号処理の処理例>
図7は、符号化装置11において実行される符号化処理を説明するフローチャートである。
例えば、符号化の対象となる動画像の1枚分の画像の入力が行われると処理が開始され、ステップS11において、上位シンタックス処理部23は、例えば、符号化装置11に入力される制御信号に従って、マーカMを挿入するか否かを判定する。
ステップS11において、上位シンタックス処理部23が、マーカMを挿入しないと判定した場合、処理はステップS12に進み、符号化装置11では通常の符号化処理が行われる。即ち、この場合、図4の切り替え部33は、符号化装置11から出力されるビットストリームとして、符号化処理部31により符号化された通常の圧縮符号データを出力するように切り替えを行い、マーカ挿入部32によるマーカMの挿入は行われない。
一方、ステップS11において、上位シンタックス処理部23が、マーカMを挿入すると判定した場合、処理はステップS13に進む。ステップS13において、上位シンタックス処理部23は、上位ヘッダのユーザデータに、マーカMが配置されたビットストリームが送信されることを示すマーカ使用情報を記録する。また、この場合、図4の切り替え部33は、符号化装置11から出力されるビットストリームとして、マーカ挿入部32によりマーカMが挿入された圧縮符号データを出力するように切り替えを行い、符号化処理部31により符号化される通常の圧縮符号データは出力されない。
ステップS14において、画像符号化部24は、記憶部22からスライスデータSLを読み出して符号化し、マーカ挿入部32に供給する。
ステップS15において、マーカ挿入部32は、ステップS14で画像符号化部24により符号化されたスライスデータSLに対して、そのスライスデータSLのスライス番号を含むマーカMを、一定間隔で挿入する。そして、符号化された順に、マーカMが配置された圧縮符号データのビットストリームが送信される。
ステップS16において、画像符号化部24は、符号化の対象としている画像のスライスデータSLが終了したか否かを判定する。例えば、画像符号化部24は、画像が分割されている個数分のスライスデータSLが符号化済みの場合、スライスデータSLが終了したと判定する。
ステップS16において、画像符号化部24が、スライスデータSLが終了していないと判定した場合、処理はステップS14に戻り、次のスライスデータSLを対象として、以下、同様の処理が繰り返して行われる。
一方、ステップS16において、スライスデータSLが終了したと判定された場合、または、ステップS12の処理後、処理は終了される。
以上のように、符号化装置11は、スライスデータSLにマーカMが一定間隔で配置された圧縮符号データを生成し、圧縮符号データのビットストリームを復号装置12へ送信することができる。
図8は、復号装置12において実行される復号処理を説明するフローチャートである。
例えば、符号化装置11から送信されてくる圧縮符号データのビットストリームが受信されると処理が開始され、ステップS31において、上位シンタックス処理部43は、ビットストリームにマーカが挿入されているか否かを判定する。例えば、上位シンタックス処理部43は、上位ヘッダのユーザデータに、マーカMが配置されたビットストリームが送信されることを示すマーカ使用情報が記録されている場合、ビットストリームにマーカが挿入されていると判定する。
ステップS31において、上位シンタックス処理部43が、ビットストリームにマーカが挿入されていないと判定した場合、処理はステップS32に進み、復号装置12では通常の復号処理が行われる。即ち、この場合、図6の切り替え部52は、復号処理部53に入力されるビットストリームが、記憶部42から読み出される通常のビットストリームとなるように切り替えを行い、マーカ除去部51によるマーカMの除去は行われない。
一方、ステップS31において、上位シンタックス処理部43が、ビットストリームにマーカが挿入されていると判定した場合、処理はステップS33に進む。即ち、この場合、図6の切り替え部52は、復号処理部53に入力されるビットストリームが、マーカ除去部51から出力されるマーカMが除去されたビットストリームとなるように切り替えを行い、マーカ除去部51によるマーカMの除去が行われる。
ステップS33において、上位シンタックス処理部43は、記憶部42に記憶されている圧縮符号データを先頭から読み出し、最初のスタートコードの検索を行う。
ステップS34において、上位シンタックス処理部43は、ステップS33での検索の結果、1番目のスライスデータSL00のスタートコードを検出したか否かを判定する。
ステップS34において、上位シンタックス処理部43が、1番目のスライスデータSL00のスタートコードを検出していないと判定した場合、処理はステップS35に進む。即ち、この場合、記憶部42から読み出した圧縮符号データは上位ヘッダであり、ステップS35において、上位シンタックス処理部43は、上位ヘッダ部に格納されている各種の情報に基づいたシンタックス処理を行い、処理はステップS33に戻る。
一方、ステップS34において、上位シンタックス処理部43が、1番目のスライスデータSL00のスタートコードを検出したと判定した場合、処理はステップS36に進む。
ステップS36において、マーカ検査部44は、スライスデータSL00の先頭から一定間隔ごとに配置されているマーカMの検査を行う。そして、マーカ検査部44は、マーカMに含まれているスライス番号を確認し、スライス番号が異なるものとなった2つのマーカMに挟まれている範囲を、探索範囲として設定してスライス分割点探索部45に通知する。
ステップS37において、スライス分割点探索部45は、ステップS36でマーカ検査部44により設定された探索範囲の圧縮符号データを記憶部42から読み出し、探索範囲内にあるスタートコードを探索することで、スライス分割点を確定する。即ち、スライス分割点探索部45は、探索範囲からスライスデータSL01の先頭を示すスタートコードを探索することで、スライスデータSL00とスライスデータSL01とが分割されるスライス分割点を認識することができる。
そして、スライス分割点探索部45は、画像復号部46−1にスライスデータSL00を振り分けるとともに、画像復号部46−2にスライスデータSL01を振り分ける。その後、画像復号部46−1によるステップS38−1乃至S40−1の処理と、画像復号部46−2によるステップS38−2乃至S40−2の処理とは、並列して行うことができる。
即ち、画像復号部46−1は、記憶部42からスライスデータSL00を読み出して復号し、ステップS38−1においてマーカ除去部51によりマーカMが除去され、ステップS39−1において復号処理部53によりスライスデータSL00が復号される。そして、ステップS40−1において、画像復号部46−1は、復号の対象となる1枚分の画像のスライスデータSL00が終了したか否かを判定し、終了したと判定されるまで、ステップS38−1およびS39−1の処理が繰り返して行われる。
なお、画像復号部46−2は、画像復号部46−1と同様に、スライスデータSL01に対してステップS38−2乃至S40−2の処理を行う。
その後、ステップS40−1においてスライスデータSL00が終了したと判定された場合、および、ステップS40−2においてスライスデータSL01が終了したと判定した場合、処理はステップS41に進む。
ステップS41において、画像復号部46−1によるスライスデータSL00の復号、および、画像復号部46−2によるスライスデータSL01の復号それぞれが終わるのが待ち合わされた後、それぞれ復号された画像が連結されて1枚の大画面に対応する画像が出力される。
そして、ステップS41またはステップS32の処理後、処理は終了される。
以上のように、復号装置12は、スライスデータSLにマーカMが一定間隔で配置された圧縮符号データにより、スライスデータSL01のスタートコードを探索する探索範囲を狭くすることができ、より効率良く復号を行うことができる。
<圧縮符号データの振り分けの変形例>
図9を参照して、圧縮符号データの振り分けの変形例について説明する。
上述したように、復号装置12では、スライス分割点(即ち、スライスデータSL01のスタートコード)で分割して、スライスデータSL00を画像復号部46−1に振り分け、スライスデータSL01を画像復号部46−2に振り分けていた。
ここで、一般的なデコーダ(画像復号部46)にはスタートコードを探索する機能が備わっていることより、正確なスライス分割点で振り分けを行わなくても、デコーダ自身がスライスデータSL01のスタートコードを検出して復号処理を行うことができる。
従って、マーカ検査部44がマーカMに含まれるスライス番号を確認し、スライス番号の変化に基づいた範囲(上述の探索範囲)を認識すると、その範囲を画像復号部46−1および46−2の両方が読み込むようにしてもよい。
例えば、図9に示すように、スライスデータ部が、マーカM1乃至M4に従って、破線で囲われる5か所の部分に分割される場合、1番目から3番目までの圧縮符号データ(即ち、スライスデータSL00の全体、および、スライスデータSL01の先頭部分)は画像復号部46−1に振り分けられる。そして、3番目から5番目までの圧縮符号データ(即ち、スライスデータSL00の後尾部分、および、スライスデータSL01の全体)は画像復号部46−2に振り分けられる。
これにより、3番目の圧縮符号データは、画像復号部46−1と画像復号部46−2との両方によって読み出されることになるが、スライスデータSL01のスタートコードに従って、それぞれ必要となる圧縮符号データのみを処理することができる。例えば、画像復号部46−2は、自身が備えるスタートコードを探索する機能によって、3番目の圧縮符号データの先頭からスライスデータSL01のスタートコードまでを読み飛ばして、スライスデータSL01の先頭から復号処理を行うことができる。
このように、画像復号部46−2が、1番目および2番目の圧縮符号データを読み込むことを除外することにより、スライスデータSL01のスタートコードまでの読み飛ばし量を削減することができる。これにより、画像復号部46−2では、記憶部42へ無駄にデータアクセスすることを防止することができ、例えば、バス41への負荷を軽減することができる。
以上のように、マルチコア構成の復号装置12は、スライス分割点を検索するための検索範囲を設定することにより、例えば、記憶部42へのアクセスを削減することができ、バス41への負荷を軽減することができる。これにより、例えば、記憶部42として用いられるDRAM系への性能要求を緩和することができ、復号装置12は、動作クロックを低下させることや、バス41を構成するメモリバスのビット幅を削減することなどを実現することができ、消費電力の低減を図ることができる。
なお、復号装置12は、符号化装置11および復号装置12により構成されるシステムにおいてマーカMを挿入するように設定されている場合、上述したマーカ使用情報を用いず、復号装置12よりも上位の制御装置による制御に従って、マーカMが含まれているか否かを判定することができる。
<コンピュータの構成例>
次に、上述した一連の処理(情報処理方法)は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
図10は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク105やROM103に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、ドライブ109によって駆動されるリムーバブル記録媒体111に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体111は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。ここで、リムーバブル記録媒体111としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリ等がある。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体111からコンピュータにインストールする他、通信網や放送網を介して、コンピュータにダウンロードし、内蔵するハードディスク105にインストールすることができる。すなわち、プログラムは、例えば、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)102を内蔵しており、CPU102には、バス101を介して、入出力インタフェース110が接続されている。
CPU102は、入出力インタフェース110を介して、ユーザによって、入力部107が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM(Read Only Memory)103に格納されているプログラムを実行する。あるいは、CPU102は、ハードディスク105に格納されたプログラムを、RAM(Random Access Memory)104にロードして実行する。
これにより、CPU102は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU102は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース110を介して、出力部106から出力、あるいは、通信部108から送信、さらには、ハードディスク105に記録等させる。
なお、入力部107は、キーボードや、マウス、マイク等で構成される。また、出力部106は、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される。
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
さらに、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
また、例えば、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。
また、例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、例えば、上述したプログラムは、任意の装置において実行することができる。その場合、その装置が、必要な機能(機能ブロック等)を有し、必要な情報を得ることができるようにすればよい。
また、例えば、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。換言するに、1つのステップに含まれる複数の処理を、複数のステップの処理として実行することもできる。逆に、複数のステップとして説明した処理を1つのステップとしてまとめて実行することもできる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、プログラムを記述するステップの処理が、本明細書で説明する順序に沿って時系列に実行されるようにしても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで個別に実行されるようにしても良い。つまり、矛盾が生じない限り、各ステップの処理が上述した順序と異なる順序で実行されるようにしてもよい。さらに、このプログラムを記述するステップの処理が、他のプログラムの処理と並列に実行されるようにしても良いし、他のプログラムの処理と組み合わせて実行されるようにしても良い。
なお、本明細書において複数説明した本技術は、矛盾が生じない限り、それぞれ独立に単体で実施することができる。もちろん、任意の複数の本技術を併用して実施することもできる。例えば、いずれかの実施の形態において説明した本技術の一部または全部を、他の実施の形態において説明した本技術の一部または全部と組み合わせて実施することもできる。また、上述した任意の本技術の一部または全部を、上述していない他の技術と併用して実施することもできる。
<構成の組み合わせ例>
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
画像が符号化された圧縮符号データが、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置されるとともに、1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカが配置されて構成されており、
1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔で配置されている前記マーカを検査し、2番目以降の前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが含まれる前記圧縮符号データの範囲となる探索範囲を設定するマーカ検査部と、
前記探索範囲内の前記圧縮符号データを探索して前記スタートコードを検出することで、連続する前記スライスデータどうしを分割する分割点を確定し、それぞれの前記スライスデータを、所定数の復号部に振り分ける分割点探索部と
を備える情報処理装置。
(2)
前記マーカには、それぞれ配置されている前記スライスデータを示すスライス番号が含まれており、
前記マーカ検査部は、前記スライス番号が異なるものとなった2つの前記マーカに挟まれる範囲を前記探索範囲として設定する
上記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記マーカ検査部は、前記マーカが配置される一定間隔に従って、前記マーカを読み出して前記スライス番号を確認する
上記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
所定数の前記復号部をさらに備え、
所定数の前記復号部は、それぞれ振り分けられる前記スライスデータに対する復号を並列処理して、分割された個々の前記画像を復号し、
所定数の前記復号部それぞれで復号された前記画像を連結することにより、1枚の前記画像が出力される
上記(1)から(3)までのいずれかに記載の情報処理装置。
(5)
前記復号部は、
前記マーカを除去する除去部と、
前記マーカが配置されずに送信されてきた前記圧縮符号データ、および、前記除去部により前記マーカが除去された前記圧縮符号データの選択を切り替える切り替え部と、
前記切り替え部による選択に従って入力される前記圧縮符号データを復号する復号処理を行う復号処理部と
を有する上記(1)から(4)までのいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
画像が符号化された圧縮符号データの復号処理を行う情報処理装置が、
前記圧縮符号データは、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置されるとともに、1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカが配置されて構成されており、
1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔で配置されている前記マーカを検査し、2番目以降の前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが含まれる前記圧縮符号データの範囲となる探索範囲を設定することと、
前記探索範囲内の前記圧縮符号データを探索して前記スタートコードを検出することで、連続する前記スライスデータどうしを分割する分割点を確定し、それぞれの前記スライスデータを、所定数の復号部に振り分けることと
を含む情報処理方法。
(7)
画像が符号化された圧縮符号データの復号処理を行う情報処理装置のコンピュータに、
前記圧縮符号データは、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置されるとともに、1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカが配置されて構成されており、
1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔で配置されている前記マーカを検査し、2番目以降の前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが含まれる前記圧縮符号データの範囲となる探索範囲を設定することと、
前記探索範囲内の前記圧縮符号データを探索して前記スタートコードを検出することで、連続する前記スライスデータどうしを分割する分割点を確定し、それぞれの前記スライスデータを、所定数の復号部に振り分けることと
を含む情報処理を実行させるためのプログラム。
(8)
画像を符号化して、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置され、それぞれの前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが配置される構成の圧縮符号データを生成する符号化部と、
最初の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカを挿入するマーカ挿入部と
を備える情報処理装置。
(9)
前記マーカ挿入部は、それぞれ配置されている前記スライスデータを示すスライス番号が含まれる前記マーカを挿入する
上記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記符号化部により符号化された前記圧縮符号データ、および、前記マーカ挿入部により前記マーカが挿入された前記圧縮符号データのうち、いずれか一方を出力として選択を切り替える切り替え部
をさらに備える上記(8)または(9)に記載の情報処理装置。
(11)
画像の符号化処理を行う情報処理装置が、
前記画像を符号化して、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置され、それぞれの前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが配置される構成の圧縮符号データを生成することと、
最初の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカを挿入することと
を含む情報処理方法。
(12)
画像の符号化処理を行う情報処理装置のコンピュータに、
前記画像を符号化して、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置され、それぞれの前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが配置される構成の圧縮符号データを生成することと、
最初の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカを挿入することと
を含む情報処理を実行させるためのプログラム。
なお、本実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
11 符号化装置, 12 復号装置, 21 バス, 22 記憶部, 23 上位シンタックス処理部, 24 画像符号化部, 31 符号化処理部, 32 マーカ挿入部, 33 切り替え部, 41 バス, 42 記憶部, 43 上位シンタックス処理部, 44 マーカ検査部, 45 スライス分割点探索部, 46−1および46−2 画像復号部, 51 マーカ除去部, 52 切り替え部, 53 復号処理部

Claims (12)

  1. 画像が符号化された圧縮符号データが、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置されるとともに、1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカが配置されて構成されており、
    1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔で配置されている前記マーカを検査し、2番目以降の前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが含まれる前記圧縮符号データの範囲となる探索範囲を設定するマーカ検査部と、
    前記探索範囲内の前記圧縮符号データを探索して前記スタートコードを検出することで、連続する前記スライスデータどうしを分割する分割点を確定し、それぞれの前記スライスデータを、所定数の復号部に振り分ける分割点探索部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記マーカには、それぞれ配置されている前記スライスデータを示すスライス番号が含まれており、
    前記マーカ検査部は、前記スライス番号が異なるものとなった2つの前記マーカに挟まれる範囲を前記探索範囲として設定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記マーカ検査部は、前記マーカが配置される一定間隔に従って、前記マーカを読み出して前記スライス番号を確認する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 所定数の前記復号部をさらに備え、
    所定数の前記復号部は、それぞれ振り分けられる前記スライスデータに対する復号を並列処理して、分割された個々の前記画像を復号し、
    所定数の前記復号部それぞれで復号された前記画像を連結することにより、1枚の前記画像が出力される
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記復号部は、
    前記マーカを除去する除去部と、
    前記マーカが配置されずに送信されてきた前記圧縮符号データ、および、前記除去部により前記マーカが除去された前記圧縮符号データの選択を切り替える切り替え部と、
    前記切り替え部による選択に従って入力される前記圧縮符号データを復号する復号処理を行う復号処理部と
    を有する請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 画像が符号化された圧縮符号データの復号処理を行う情報処理装置が、
    前記圧縮符号データは、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置されるとともに、1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカが配置されて構成されており、
    1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔で配置されている前記マーカを検査し、2番目以降の前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが含まれる前記圧縮符号データの範囲となる探索範囲を設定することと、
    前記探索範囲内の前記圧縮符号データを探索して前記スタートコードを検出することで、連続する前記スライスデータどうしを分割する分割点を確定し、それぞれの前記スライスデータを、所定数の復号部に振り分けることと
    を含む情報処理方法。
  7. 画像が符号化された圧縮符号データの復号処理を行う情報処理装置のコンピュータに、
    前記圧縮符号データは、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置されるとともに、1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカが配置されて構成されており、
    1番目の前記スライスデータの先頭から一定間隔で配置されている前記マーカを検査し、2番目以降の前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが含まれる前記圧縮符号データの範囲となる探索範囲を設定することと、
    前記探索範囲内の前記圧縮符号データを探索して前記スタートコードを検出することで、連続する前記スライスデータどうしを分割する分割点を確定し、それぞれの前記スライスデータを、所定数の復号部に振り分けることと
    を含む情報処理を実行させるためのプログラム。
  8. 画像を符号化して、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置され、それぞれの前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが配置される構成の圧縮符号データを生成する符号化部と、
    最初の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカを挿入するマーカ挿入部と
    を備える情報処理装置。
  9. 前記マーカ挿入部は、それぞれ配置されている前記スライスデータを示すスライス番号が含まれる前記マーカを挿入する
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記符号化部により符号化された前記圧縮符号データ、および、前記マーカ挿入部により前記マーカが挿入された前記圧縮符号データのうち、いずれか一方を出力として選択を切り替える切り替え部
    をさらに備える請求項8に記載の情報処理装置。
  11. 画像の符号化処理を行う情報処理装置が、
    前記画像を符号化して、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置され、それぞれの前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが配置される構成の圧縮符号データを生成することと、
    最初の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカを挿入することと
    を含む情報処理方法。
  12. 画像の符号化処理を行う情報処理装置のコンピュータに、
    前記画像を符号化して、1枚の前記画像を所定数に分割した個々の画像のデータであるスライスデータが連結されて配置され、それぞれの前記スライスデータの先頭を示すスタートコードが配置される構成の圧縮符号データを生成することと、
    最初の前記スライスデータの先頭から一定間隔でマーカを挿入することと
    を含む情報処理を実行させるためのプログラム。
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