JP2020086792A - 仮想体験システム及びコンピュータプログラム - Google Patents

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健一 赤木
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Abstract

【課題】仮想体験中のユーザの行動が制限される事態を抑制し、ユーザに、実際に体験しているようなリアルな仮想体験をさせ得る技術を提供する。【解決手段】仮想体験システムは、予め定められた範囲の対象現実空間内に配置され、対象現実空間内に存在するユーザの頭部に装着される頭部装着型表示装置と、頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を検出可能な検出装置と、仮想体験プログラムが格納されている管理装置と、を備えている。検出装置は、検出される頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を示す動作情報を管理装置に送信する。頭部装着型表示装置の制御部は、管理装置から、動作情報によって示される頭部装着型表示装置の位置及び姿勢に応じた仮想体験画面を示す仮想体験画面情報を受信し、受信された仮想体験画面情報によって表される仮想体験画面を表示部に表示させる。【選択図】図1

Description

本明細書で開示する技術は、仮想体験システムに関する。
非特許文献1には、予め定められた範囲の対象現実空間内に配置され、対象現実空間内に存在するユーザの頭部に装着される頭部装着型表示装置と、頭部装着型表示装置を装着したユーザの背中に背負われてユーザによって搬送される管理装置であって、頭部装着型表示装置と有線接続されて相互に有線通信を実行可能であるとともに、仮想体験プログラムが格納されている端末装置と、を備える仮想体験システムが開示されている。頭部装着型表示装置は、ユーザの頭部に装着される場合にユーザの視界を覆う範囲に配置される表示部と、頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を検出可能なセンサと、端末装置と有線通信を実行するための有線通信インターフェースとを備える。
頭部装着型表示装置の制御部は、センサが検出する自機の位置及び姿勢を示す動作情報を有線通信インターフェースを介して端末装置に送信し、端末装置から、有線通信インターフェースを介して、動作情報によって示される頭部装着型表示装置の位置及び姿勢に応じた仮想体験画面を示す仮想体験画面情報を受信する。そして、制御部は、受信された仮想体験画面情報によって表される仮想体験画面を前記表示部に表示させる。
ティフォン株式会社 "TYFFONIUM"、[平成30年10月17日検索]、インターネット<URL:https://www.tyffonium.com/>
非特許文献1に開示されている仮想体験システムでは、頭部装着型表示装置と端末装置とが有線接続されており、ユーザは、システムを用いて仮想体験をする場合、頭部に頭部装着型表示装置を装着した上で、背中に管理装置を背負う必要がある。管理装置を背負わなければならないため、ユーザが走る、飛ぶ等の行動を取りづらい場合がある。また、ユーザが背中に他の荷物を背負ったり、背中を壁や地面に付ける姿勢を取ることもできない。また、ユーザの動き次第では、背中に背負った管理装置が破損するおそれもある。このように、非特許文献1に開示されている仮想体験システムでは、ユーザの行動が制限され、ユーザが実際に体験しているようなリアルな仮想体験を楽しめないおそれがある。
本明細書は、仮想体験中のユーザの行動が制限される事態を抑制し、ユーザに、実際に体験しているようなリアルな感覚を知覚させる仮想体験(趣深い仮想体験と言い換えてもよい)をさせ得る技術を提供する。
本明細書で開示する仮想体験システムは、予め定められた範囲の対象現実空間内に配置され、前記対象現実空間内に存在するユーザの頭部に装着される頭部装着型表示装置と、前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を検出可能な検出装置と、前記検出装置及び前記頭部装着型表示装置との間で無線通信を実行可能であり、仮想体験プログラムが格納されている管理装置と、を備えており、前記検出装置は、検出される前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を示す動作情報を前記管理装置に送信し、前記頭部装着型表示装置は、前記ユーザの頭部に装着される場合に前記ユーザの視界を覆う範囲に配置される表示部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記管理装置から、前記動作情報によって示される前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢に応じた仮想体験画面を示す仮想体験画面情報を受信し、受信された前記仮想体験画面情報によって表される前記仮想体験画面を前記表示部に表示させ、前記仮想体験画面は、仮想体験の舞台である仮想体験空間を前記ユーザに知覚させるための画面であり、前記仮想体験空間は、前記対象現実空間の前記範囲の制約を受けない範囲を有し、前記管理装置は、前記検出装置から受信された前記動作情報によって示される前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢に応じた前記仮想体験画面を示す前記仮想体験画面情報を前記頭部装着型表示装置に送信する。
上記の構成によると、検出装置は、管理装置と無線通信を実行可能である。そして、頭部装着型表示装置も、管理装置と無線通信を実行可能である。そして、頭部装着型表示装置の制御部は、管理装置から、頭部装着型表示装置の位置及び姿勢に応じた仮想体験画面を示す仮想体験画面情報を受信し、受信された仮想体験画面情報によって表される仮想体験画面を表示部に表示させる。すなわち、この構成によると、ユーザは、従来のシステムのように、仮想体験プログラムを格納する管理装置等を背負う等して自ら搬送する必要がない。そのため、従来のシステムに比べ、予め定められた範囲の対象現実空間内において、ユーザが行動を制限される事態を抑制することができる。そのため、ユーザに、実際に体験しているような感覚を知覚させる仮想体験(趣深い仮想体験と言い換えてもよい)をさせ得る。
前記検出装置は、前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を検出可能なセンサを含むとともに、前記頭部装着型表示装置に搭載されていてもよい。前記検出装置は、前記制御部を介して、前記動作情報を前記管理装置に送信してもよい。
この構成によると、検出装置と頭部装着型表示装置とを別個に備える必要がない。仮想体験システムの全体構成を簡素化することができる。
前記仮想体験空間には、前記対象現実空間における現実の制約に対応する仮想の制約が存在する仮想制約範囲を示すとともに、前記ユーザが前記仮想制約範囲に立ち入ることを抑制する表示を有する制約オブジェクトが含まれていてもよい。前記現実の制約は、壁、間仕切り、障害物、危険物、のうちの少なくとも一つを含んでもよい。前記仮想の制約は、仮想の壁、仮想の間仕切り、仮想の障害物、仮想の危険物、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
この構成によると、ユーザは、仮想体験空間に含まれる制約オブジェクトを見ることで、仮想制約範囲の位置、大きさ、形状等を把握することができる。ユーザは、仮想制約範囲に立ち入らないことで、対象現実空間における現実の制約によって行動が制限されることを抑制することができる。
前記管理装置は、前記検出装置から受信される前記動作情報が、前記頭部装着型表示装置が前記仮想制約範囲に立ち入っていることを示す場合に、前記仮想制約範囲への立ち入りを制限する警告メッセージを含む警告オブジェクトを含む前記仮想体験画面を示す前記仮想体験画面情報を前記頭部装着型表示装置に送信してもよい。
この構成によると、ユーザは、警告オブジェクトを見ることで、仮想制約範囲に立ち入っていることを把握することができる。ユーザに、仮想制約範囲から出ることを促すことができるとともに、対象現実空間における現実の制約によってユーザの行動が制限されることを抑制することができる。
前記仮想の制約は、前記仮想の壁を含んでもよい。前記管理装置は、前記検出装置から受信される前記動作情報が、前記頭部装着型表示装置が前記仮想の壁を示す前記仮想制約範囲を通過した領域に立ち入っていることを示す場合に、通過した前記仮想の壁を透過表示した透過壁オブジェクトを含む前記仮想体験画面を示す前記仮想体験画面情報を前記頭部装着型表示装置に送信してもよい。
例えば、ユーザが、対象現実空間内で後ずさりした場合等、仮想の壁を認識しないままに仮想の壁を通過し、仮想の壁を示す仮想制約範囲を通過した領域に立ち入ってしまう場合がある。この構成によると、ユーザは、透過壁オブジェクトを見ることで、自身が、仮想の壁を示す仮想制約範囲を通過した領域に立ち入っていることを認識することができる。ユーザに、仮想制約範囲から出ることを促すことができるとともに、対象現実空間における現実の制約によってユーザの行動が制限されることを抑制することができる。
上記の仮想体験システムを実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の頭部装着型表示装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。さらに、上記の管理装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。
仮想体験システム2の概要を示す。 HMD10の概要を示す。 仮想体験システム2のブロック図を示す。 HMD10、操作デバイス50、管理装置100がそれぞれ実行する処理を説明するシーケンス図を示す。 仮想体験の第1場面を模式的に表す斜視図を示す。 図5に示す第1場面においてユーザが視認する仮想体験画面を模式的に表す説明図を示す。 図5に示す第1場面におけるユーザの現実空間内における挙動を模式的に表す平面図を示す。 図5に示す第1場面においてユーザが視認する仮想体験画面の他の例を模式的に表す説明図を示す。 仮想体験の第2場面を模式的に表す斜視図を示す。 図9に示す第2場面においてユーザが視認する仮想体験画面を模式的に表す説明図を示す。 図9に示す第2場面におけるユーザの現実空間内における挙動を模式的に表す平面図を示す。
(実施例)
(仮想体験システム2の構成;図1〜図3)
図1に示す仮想体験システム2は、ユーザに、仮想空間内での現象を仮想的に体験させるためのシステムである。仮想体験システム2は、例えば、ユーザに仮想空間内でのゲームをプレイさせるためのゲームシステムとして構成される。
図1に示すように、仮想体験システム2は、HMD(Head Mount Displayの略)10と、操作デバイス50と、バッテリー80と、管理装置100と、を備える。HMD10、操作デバイス50、及び、バッテリー80は、対象現実空間RS内に配置される。対象現実空間RSは、例えば、所定の部屋等、予め範囲が定められた現実の空間である。図1の例では、HMD10は、対象現実空間RS内に存在するユーザUの頭部に装着される。操作デバイス50は、ユーザUによって把持される。バッテリー80は、ユーザUの身体に取り付けられる。HMD10と管理装置100、及び、操作デバイス50と管理装置100とは、それぞれ、インターネット4を介して相互に無線通信可能である。また、図2、図3に示すように、HMD10とバッテリー80とは、ケーブル18を介して接続されている。
(HMD10の構成)
図1〜図3に示すHMD10は、ユーザUの頭部に装着して用いられる画像表示装置(いわゆる頭部装着型ディスプレイ)である。図2に示すように、HMD10は、フレーム11と、表示部12と、操作部14と、スピーカ16と、ケーブル18と、コントロールボックス20と、を備える。
フレーム11は、ヘッドバンド状の部材である。ユーザUは、帽子を被るようにフレーム11を頭部に装着することによって、HMD10を頭部に装着することができる。他の例では、フレーム11は、眼鏡フレーム状の部材、ヘルメット状の部材等、頭部に装着可能な形状のフレームであれば任意の形状のフレームであってもよい。
表示部12は、遮光性の表示部材である。図2に示すように、ユーザUがHMD10を頭部に装着すると、ユーザUの両眼に対向する位置に表示部12が配置される。ユーザUがHMD10を装着すると、表示部12によってユーザUの視界が遮られる。本実施例では、表示部12には、管理装置100から供給される仮想体験画面情報によって表される仮想体験画面(図6、図8、図10等参照)が表示される。
操作部14は、ボタンを含む。ユーザUは、操作部14を操作して、HMD10に様々な操作(例えば、電源オンオフ操作等)を入力することができる。
スピーカ16は、音声を出力する音声出力部である。本実施例では、スピーカ16は、イヤーパッド形状を有しており、ユーザUの両耳に近接して配置できるように構成されている。
ケーブル18は、バッテリー80と、HMD10の電力供給部32(図3参照)とを有線接続し、バッテリー80からHMD10に電力を供給するための電力供給線である。
コントロールボックス20は、HMD10の一部に内蔵されている制御装置である。コントロールボックス20には、HMD10の制御系統を司る各要素が収容されている。具体的には、図3に示すように、コントロールボックス20には、制御部22と、メモリ24と、三次元センサ26と、無線通信インターフェース28と、電力供給部32とが収容されている。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
制御部22は、メモリ24に記憶されているプログラムに従って様々な処理を実行する。また、制御部22は表示部12、操作部14、スピーカ16、メモリ24、三次元センサ26、無線通信I/F28、及び、電力供給部32と電気的に接続されており、これらの各要素の動作を制御することができる。
メモリ24は、ROM、RAM、ハードディスク等によって構成される。メモリ24は、様々なプログラムを記憶している。また、メモリ24は、制御部22の処理に伴って生成される様々な情報を記憶する領域も有している。
三次元センサ26は、三軸加速度センサである。三次元センサ26は、X,Y,Zの三軸の加速度を検出する。後で説明するように、三次元センサ26の検出値を用いて、管理装置100の制御部110は、HMD10の姿勢、運動状態、及び、位置(即ち、初期位置からの移動量)を特定することができる。
無線通信I/F28は、インターネット4を介して外部の管理装置100とWi−Fi通信(即ちWi−Fi規格に従った無線通信)を実行するためのI/Fである。
電力供給部32は、ケーブル18を介してバッテリー80からHMD10に電力を供給するための供給部である。電力供給部32は、表示部12、操作部14、スピーカ16、制御部22、メモリ24、三次元センサ26、及び、無線通信I/F28と電気的に接続されており、これらの各要素に電力を供給することができる。
(バッテリー80の構成;図1、図3)
バッテリー80は、HMD10に電力を供給するためのバッテリーパックである。本実施例では、図1に示すように、バッテリー80は、小型の鞄等に収納され、ユーザUの身体に取り付けられる。他の例では、バッテリー80は、HMD10に内蔵されていてもよい。
(操作デバイス50の構成;図1、図3)
操作デバイス50は、仮想空間内でサーチライトとして仮想的に機能するデバイスである。本実施例の操作デバイス50自身は、現実空間内を照明するための現実の照明器具を内蔵していない。図3に示すように、操作デバイス50は、操作部52と、制御部54と、メモリ56と、三次元センサ58と、無線通信I/F60と、を備える。
操作部52は、1個又は複数個のボタンを備える。ユーザUは、操作部52を操作することによって、様々な指示(例えば電源オンオフ操作、仮想空間内のサーチライトオンオフ操作等)を操作デバイス50に入力可能である。
制御部54は、メモリ56に記憶されているプログラムに従って様々な処理を実行する。メモリ56は、ROM、RAM、ハードディスク等によって構成され、様々なプログラムを記憶している。メモリ56は、さらに、制御部54が処理を実行する過程で取得又は生成される各種データを記憶する。
三次元センサ58は、三軸加速度センサである。三次元センサ58は、X,Y,Zの三軸の加速度を検出する。後で説明するように、三次元センサ58の検出値を用いて、管理装置100の制御部110は、操作デバイス50の姿勢、運動状態、及び、位置(即ち初期位置からの移動量)を特定することができる。
無線通信I/F60は、インターネット4を介して外部の管理装置100とWi−Fi通信を実行するためのI/Fである。
(管理装置100の構成;図1、図3)
図1に示す管理装置100は、仮想体験システム2の管理者(例えば、仮想体験システム2を利用した仮想体験サービスの提供事業者等)によって設置される管理装置である。図3に示すように、管理装置100は、表示部102と、操作部104と、無線通信I/F106と、制御部110と、メモリ112と、を備えている。
表示部102は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。操作部104は、キーボード及びマウスを備える。管理装置100の利用者は、操作部104を操作することによって、様々な指示を管理装置100に入力可能である。無線通信I/F106は、インターネット4を介して外部のHMD10及び操作デバイス50とWi−Fi通信を実行するためのI/Fである。
制御部110は、メモリ112に記憶されているプログラムに従って様々な処理を実行する。メモリ112は、ROM、RAM、ハードディスク等によって構成され、様々なプログラムを記憶している。メモリ112に記憶されているプログラムは、後で説明するように、HMD10の表示部12に仮想体験画面を表示させ、ユーザUに仮想空間内での仮想体験をさせるためのアプリケーションプログラムである仮想体験プログラム114を含む。さらに、メモリ112には、仮想体験を実現するための現実の空間である対象現実空間RS(図1参照)のサイズや特徴(例えば、対象現実空間RS内の障害物及び危険物等の有無、それらの位置等)を示す対象現実空間データも記憶されている。さらに、メモリ112は、制御部110が処理を実行する過程で取得又は生成される各種データを記憶する。
(各装置が実行する処理;図4)
図4を参照して、本実施例の仮想体験システム2を利用してユーザUに仮想体験をさせる場合において、HMD10の制御部22、操作デバイス50の制御部54、及び、管理装置100の制御部110がそれぞれ実行する処理について説明する。以下では、HMD10の制御部22、操作デバイス50の制御部54、及び、管理装置100の制御部110がそれぞれ実行する処理を、単にHMD10、操作デバイス50、及び、管理装置100の処理として説明する。ユーザUに仮想体験をさせている間、各装置は、図4のS10〜S20の処理を繰り返し実行している。
S10では、操作デバイス50は、この時点の三次元センサ58の検出値を管理装置100に送信する。
S12では、HMD10は、この時点の三次元センサ26の検出値を管理装置100に送信する。
S14では、管理装置100は、S10で受信した操作デバイス50の三次元センサ58の検出値と、S12で受信したHMD10の三次元センサ26の検出値と、に基づいて、この時点のHMD10の位置及び姿勢と、この時点の操作デバイス50の位置及び姿勢と、を特定する。
次いで、S16では、管理装置100は、S14で特定されたHMD10の位置及び姿勢と、操作デバイス50の位置及び姿勢とに基づいて、この時点のユーザUのための仮想体験画面情報を生成する。即ち、管理装置100は、HMD10の位置及び姿勢と、操作デバイス50の位置及び姿勢とに応じた仮想体験画面を表示させるための仮想体験画面情報を生成する。
続くS18では、管理装置100は、S16で生成した仮想体験画面情報をHMD10に送信する。
S20では、HMD10は、受信された仮想体験画面情報によって表される仮想体験画面(図6、図8、図10参照)を表示部12に表示させる。また、HMD10は、仮想体験画面情報に含まれる音声データに従ってスピーカ16から音声を出力させる。これにより、ユーザUは、自身の姿勢や挙動に応じた仮想体験画面を視認することができるとともに、スピーカ16から出力された音声を聴取することができる。そのため、ユーザUは、仮想体験画面の視認及び音声の聴取を通じて、仮想体験の舞台である仮想体験空間(図5のVS1、図9のVS2等)を知覚することができる。仮想体験空間は、対象現実空間RSの範囲の制約を受けない範囲を有する。この結果、ユーザUは、仮想体験画面で表される仮想空間内において、自身の姿勢や挙動に応じた仮想的な体験をすることができる。
上記の通り、ユーザUに仮想体験をさせている間、各装置は、図4のS10〜S20の処理を繰り返し実行する。
(仮想体験の内容;図5〜図11)
図5〜図11を参照して、本実施例の仮想体験システム2を利用してユーザUが体験することができる仮想体験(例えばゲーム)の内容の一例を説明する。図5〜図11に示す例はあくまで説明のための一例に過ぎないものであり、実際の体験内容がこれに限定されるものではない。
図5〜図11に示すように、本実施例の仮想体験システム2によって実現される仮想体験は、ユーザUが、仮想体験空間内を所定の経路で移動することに伴って、様々な場面を体感することができるものである。具体的には、例えば、ユーザUは、廃墟や廃病院等をモデルとした仮想空間内を歩いて探検する体験をすることができる。実際には、ユーザUは、HMD10及び操作デバイス50を身に着けて、対象現実空間RS内を所定の経路で歩き回っているに過ぎないのであるが、表示部12に表示される仮想体験画面が切り替わることで、場面転換を繰り返す仮想体験空間内を実際に歩いていることを知覚できる。このようにして、ユーザUは、対象現実空間RSの制約を受けないより広い仮想体験空間を知覚しながら様々な仮想的体験をすることができる。以下、具体的に各場面について説明する。
(第1場面;図5〜図8)
図5は、仮想体験システム2によって実現される第1場面を模式的に示す斜視図である。第1場面では、ユーザUの周囲に、仮想的な場面を模した仮想体験空間VS1が形成される。仮想体験空間VS1は、部屋200と廊下210によって構成される。部屋200は、仮想の壁220、222、224、226によって区画されている。壁220には廊下210に続く開放扉206が設けられている。また、部屋200の内部にはカウンター201と観葉植物202が配置され、部屋200内をさらに区画している。廊下210は、壁220と壁228によって区画されている。部屋200内には、仮想的な矢印204が配置され、ユーザUに対し、開放扉206を通って、部屋200(位置P10)から廊下210(位置P11)に移動するよう促している。
図6は、第1場面の仮想体験画面の例である。より詳しくは、図6は、ユーザUが、図5の位置P10に立って位置P11の方を向いた場合に表示部12に表示される仮想体験画面の例である。このとき、ユーザUは図6の仮想体験画面を視認する。図6に示すように、ユーザUは、壁220及びカウンター201で区画された部屋200の内側から、開放扉206を介して廊下210を見ることができる。仮想体験画面内では、ユーザUが把持する操作デバイス50から灯りLが照射されている。ただし、仮想体験画面中では、操作デバイス50は、サーチライトに見えている。また、仮想体験画面内には矢印204が表示されている。これにより、ユーザUは、開放扉206を通って廊下210(即ち位置P10から位置P11)に移動すべきことを直感的に把握することができる。
図7は、第1場面の仮想体験を通じて、ユーザUが図5の位置P10から位置P11に移動する場合におけるユーザUの対象現実空間RS内での動きを模式的に示す平面図である。図7に示すように、ユーザUは、図5の仮想体験空間VS1内で位置P10から位置P11に移動する場合、対象現実空間RS内でも、位置P10から位置P11に移動している。
なお、ユーザUが、図5の第1場面を体験している間に、例えば仮想空間内で起こった事象に驚いて後ずさりしたりよろめいたりする等して、仮想体験空間VS1のほぼ中央位置である位置P10から、仮想体験空間VS1の外の位置P12に出てしまう場合がある。特に、ユーザUが後ずさりをした場合等には、ユーザUが後方の仮想の壁222を認識していない場合があり、ユーザUが仮想の壁222を通過して位置P12に出てしまう事態が起こり得る。
図8は、ユーザUが図5の位置P11から後ずさり等をした結果、仮想の壁222を通過して位置P12に移動してしまい、位置P12から位置P11の方を向いた場合に表示部12に表示される仮想体験画面の例である。図8に示すように、ユーザUは、自身が誤って通過してしまった壁222を視認するとともに、壁222を透過した態様で部屋200の中を視認することができる。また、図8の仮想体験画面には、ユーザUが体験エリア外に出たことを知らせるとともに、ユーザUに体験エリア内に戻るよう促すメッセージ250が併せて表示されている。これにより、ユーザUは、体験エリア外に出ており、体験エリア内に戻って仮想体験を続けるべきことを直感的に把握することができる。
図5〜図8で説明した第1場面において、ユーザUが、位置P12に移動すると(即ち、開放扉206を通って廊下210に出ると)、第1場面が次の第2場面に切り替わる。
(第2場面;図9〜図11)
図9は、第2場面を模式的に示す斜視図である。第2場面では、ユーザUの周囲に、第1場面とは異なる(具体的には第1場面の続きの)仮想的な場面を模した仮想体験空間VS2が形成される。仮想体験空間VS2は、廊下300を表す。廊下300は、仮想の壁320、322、324、326、328、330によって区画されている。壁324には、第1場面(図5〜図8)で通過した開放扉206と同じ開放扉302が設けられている。ただし、図9の第2場面では、開放扉302は閉じられ、通過できないように制限されている。また、壁322には階段304が設けられており、階段304の向こう側に別の場面が存在することを想起させている。ただし階段304には規制線306が張られており、実際には階段304の向こうへは入れないように制限されている。壁330には、次の場面へと続く扉310が設けられている。また、廊下300内には、仮想的な矢印308が配置され、ユーザUに対し、現在位置(位置P21(即ち図5の位置P11と同じ位置))から、廊下300を通って、扉310の前の位置(位置P22)に移動するよう促している。
図10は、第2場面の仮想体験画面の例である。より詳しくは、図10は、ユーザUが、図9の位置P21に立って左側(即ち、壁326側)を向いた場合に表示部12に表示される仮想体験画面の例である。このとき、ユーザUは図10の仮想体験画面を視認する。図10に示すように、ユーザUは、壁322、324、326で区画された廊下300内にいることを自覚することができる。ユーザUは、壁324に設けられた開放扉302(即ち、第1場面で通過した開放扉206)が閉じられて通過できないように制限されている様子を視認することができる。また、ユーザUは、廊下300の突き当りの付近の壁322に階段304が設けられているが、規制線306により階段304が閉鎖されている様子も視認することができる。仮想体験画面内では、ユーザUが把持する操作デバイス50(仮想体験画面中では、操作デバイス50は、サーチライトに見えている)から灯りLが照射されている。また、仮想体験画面内には矢印308が表示されている。これにより、ユーザUは、廊下300を進んで突き当りを左に進むべきこと(即ち、位置P21(即ち図5の位置P11と同じ位置)から位置P22に移動すべきこと)を直感的に把握することができる。
図11は、第2場面の仮想体験を通じて、ユーザUが図9の位置P21から位置P11に移動する場合におけるユーザUの対象現実空間RS内での動きを模式的に示す平面図である。図11に示すように、ユーザUは、図9の仮想体験空間VS2内で位置P21から位置P22に移動する場合、対象現実空間RS内でも、位置P21から位置P22に移動している。
図9〜図11で説明した第1場面において、ユーザUが、位置P22において扉310を通過すると、第2場面が次の場面(図示しない)に切り替わる。このように、本実施例の仮想体験システム2では、ユーザUが、仮想体験空間内を所定の経路で移動することに伴って、様々な場面を体感することができる。実際には、ユーザUは、対象現実空間RS内を所定の経路で歩き回っているに過ぎないのであるが、表示部12に表示される仮想体験画面が切り替わることで(図6、図8、図10参照)、場面転換を繰り返す仮想体験空間内を歩いていることを知覚できる。このようにして、ユーザUは、対象現実空間RSの制約を受けないより広い仮想体験空間を知覚しながら様々な仮想的体験をすることができる。これ以後、仮想体験プログラムによって定められた最終場面に至るまで、ユーザUは上記の行動を繰り返す。ユーザUが通過した経路やユーザUが取った行動に応じて、途中で表れる場面や最終場面等が異なっていてもよい。
以上、本実施例の仮想体験システム2の構成及び動作を説明した。上記の通り、本実施例では、HMD10は、管理装置100と無線通信(Wi−Fi通信)を実行可能である。そして、図4に示すように、HMD10の制御部22は、管理装置100から、HMD10の位置及び姿勢に応じた仮想体験画面を示す仮想体験画面情報を受信し(S18)、受信された仮想体験画面情報によって表される仮想体験画面を表示部12に表示させる(S20)。すなわち、本実施例の仮想体験システム2によると、ユーザUは、従来のシステムのように、仮想体験プログラムを格納する管理装置等を背負う等して自ら搬送する必要がない。そのため、従来のシステムに比べ、予め定められた範囲の対象現実空間RS内において、ユーザUが行動を制限される事態を抑制することができる。そのため、ユーザUに、実際に体験しているようなリアルな感覚を知覚させる仮想体験(趣深い仮想体験と言い換えてもよい)をさせ得る。
また、本実施例では、HMD10の位置及び姿勢を検出可能な三次元センサ26がHMD10に搭載されている。そのため、HMD10の位置及び姿勢を検出するための検出装置とHMD10とを別個に備える必要がない。仮想体験システム2の全体構成を簡素化することができる。
また、本実施例では、図5、図9に示すように、仮想体験空間VS1、VS2には、壁220等やカウンター201、観葉植物202等が適宜配置され、ユーザUが行動可能な範囲が制約されている。本実施例では、ユーザUは、仮想体験空間VS1、VS2に含まれる壁や障害物等の画像を見ることで、ユーザUが行動不可能な範囲(即ち体験エリア以外の部分)の位置、大きさ、形状等を把握することができる。ユーザUは、行動不可能な範囲に立ち入らないことで、対象現実空間RSにおける現実の制約(例えば対象現実空間RSを区画する壁など)によって行動が制限されることを抑制することができる。
また、本実施例では、図8に示すように、ユーザUが、行動不可能な範囲(即ち体験エリア以外の部分)に立ち入った場合、ユーザUは、自身が誤って通過してしまった壁222を視認するとともに、壁222を透過した態様で部屋200の中を視認することができる。また、ユーザUは、ユーザUが体験エリア外に出たことを知らせるとともに、ユーザUに体験エリア内に戻るよう促すメッセージ250を併せて視認することができる。これにより、ユーザUは、体験エリア外に出ており、体験エリア内に戻って仮想体験を続けるべきことを直感的に把握することができる。ユーザUに、行動不可能な範囲(即ち体験エリア以外の部分)から出ることを促すことができるとともに、対象現実空間RSにおける現実の制約(例えば対象現実空間RSを区画する壁など)によってユーザUの行動が制限されることを抑制することができる。
本実施例と請求項の記載の対応関係を説明しておく。HMD10が「頭部装着型表示装置」の一例である。三次元センサ26が「検出装置」の一例である。図4のS12で管理装置100に送信される三次元センサ26の検出値が、「動作情報」の一例である。図5における対象現実空間RSのうちの仮想体験空間VS1の外側の範囲、及び、図9における対象現実空間RSのうちの仮想体験空間VS2の外側の範囲が「仮想制約範囲」の一例である。図5の仮想の壁220、222、224、226、228、カウンター201、及び観葉植物202、図9の仮想の壁320、322、324、326、328、330、開放扉302、規制線306等が「制約オブジェクト」の一例である。図8の仮想体験画面における壁222が「透過壁オブジェクト」の一例である。また、図8のメッセージ250が「警告オブジェクト」の一例である。管理装置100の制御部110が「コンピュータ」の一例であり、仮想体験プログラム114が「コンピュータプログラム」の一例である。
以上、本明細書で開示する技術の具体例を説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)上記の実施例では、操作デバイス50の制御部54は、三次元センサ58の検出値を管理装置100に送信する(図4のS10)。そして、HMD10の制御部22は、三次元センサ26の検出値を管理装置100に送信する(S12)。管理装置100の制御部110は、操作デバイス50の三次元センサ58の検出値と、HMD10の三次元センサ26の検出値と、に基づいて、HMD10の位置及び姿勢と、操作デバイス50の位置及び姿勢と、を特定し、HMD10の位置及び姿勢と、操作デバイス50の位置及び姿勢と、に応じた仮想体験画面情報を生成してHMD10に送信する(S16、S18)。これに限られず、操作デバイス50の制御部54が、三次元センサ58の検出値に基づいて操作デバイス50の位置及び姿勢を特定し、特定された位置及び姿勢を示す情報を管理装置100に送信してもよい。同様に、HMD10の制御部22が、三次元センサ26の検出値に基づいてHMD10の位置及び姿勢を特定し、特定された位置及び姿勢を示す情報を管理装置100に送信してもよい。この変形例において、操作デバイス50の制御部54が管理装置100に送信する位置及び姿勢を示す情報、HMD10の制御部22が管理装置100に送信する位置及び姿勢を示す情報も、「動作情報」の一例である。
(変形例2)仮想体験システム2は、操作デバイス50を備えていなくてもよい。
(変形例3)図6、図8、図10等の仮想体験画面内において、ユーザUの行動可能範囲を区画するために表示される制約オブジェクトは、仮想の壁、仮想の障害物に限られず、仮想の間仕切り、仮想の危険物等、任意の物体であってもよい。
(変形例4)上記の実施例では、図5、図9に示すように、各場面の仮想体験空間VS1、VS2の範囲は、対象現実空間RSの範囲を超えていない。これに限られず、特定の場面においては、仮想体験空間の範囲が、対象現実空間RSの範囲を超え(即ち、ユーザUに、対象現実空間RSの範囲より広範囲の仮想体験空間を知覚させ)てもよい。一般的に言うと、仮想体験空間は、対象現実空間の範囲の制約を受けない範囲を有していればよい。
(変形例5)上記の実施例では、HMD10が三次元センサ26を備えるとともに、操作デバイス50が三次元センサ58を備えている。これに限られず、HMD10及び操作デバイス50は、自身の姿勢及び位置を検出可能なセンサであれば、三次元センサに限られず任意のセンサを備えていてもよい。また、HMD10及び操作デバイス50は、自身の姿勢及び位置を検出可能であれば、複数種類のセンサを組み合わせたものを備えていてもよい。
(変形例6)上記の実施例では、対象現実空間RS内には障害物(例えば家具、柱等)、危険物(例えば段差、壊れやすい物、水槽等)等は存在しない。これに限られず、対象現実空間RS内に、障害物、危険物、間仕切り等が存在していてもよい。その場合、仮想体験空間内においても、対象現実空間RS内に対応する、仮想の障害物、仮想の危険物、仮想の間仕切り等が配置されてもよい。これにより、仮想体験中のユーザUが現実の障害物、危険物、間仕切り等にぶつかる等して動作を制約されることを抑制し得る。
(変形例7)上記の実施例では、操作デバイス50は、仮想空間内でサーチライトとして仮想的に機能する。これに限られず、操作デバイス50は、仮想空間内で他の機能を担ってもよい。例えば、操作デバイス50は、仮想空間内で、ユーザUの仮想的な手(仮想空間内で手のように機能するオブジェクト)として機能してもよい。その場合、仮想体験画面中では、操作デバイス50は、手に見えてもよく、操作部52を操作することで、仮想空間内の物体に触れたり持ち上げたり離したりしてもよい。また、他の例では、操作デバイス50は、仮想空間内で、仮想空間で仮想的に機能する武器(刀剣類、銃砲類、その他武器類)として用いられてもよい。また、ユーザUが、仮想体験を行うに際し、複数個の操作デバイスを把持するようにしてもよい。
(変形例8)上記の実施例では、HMD10と管理装置100、及び、操作デバイス50と管理装置100は、インターネット4を介してWi−Fi通信を実行可能である。しかしながら、無線通信は、Wi−Fi通信に限られず、任意の方式に従った無線通信であってもよい。従って、例えば、HMD10と管理装置100、及び、操作デバイス50と管理装置100は、Bluetooth(登録商標)通信を実行してもよいし、その他の無線通信を実行してもよい。
(変形例9)上記の実施例では、管理装置100は、対象現実空間RS外に配置されている(図1参照)。変形例では、管理装置100は、対象現実空間RS内に配置されていてもよい。
(変形例10)管理装置100の制御部110は、HMF10及び操作デバイス50から取得されるセンサ検出値に基づいて、ユーザUが、仮想空間内において、立ち入りできないように制限されている範囲に近づこうとしていることが検出される場合、仮想体験画面中に警告メッセージを表示させるようにしてもよい。
(変形例11)管理装置100の制御部110は、HMF10及び操作デバイス50から取得されるセンサ検出値に基づいて、ユーザUが、仮想空間内において、所定位置に所定期間以上立ち止まっていることが検出される場合、仮想体験画面中に、進行を促すガイド情報を表示させる(例えば、進路を示す矢印オブジェクトを表示させる、ヒント情報を表示させる等)ようにしてもよい。
(変形例12)図8のメッセージ250等の警告メッセージ、図6の矢印204等のガイド表示等を仮想体験画面中に表示させることに代えて、警告メッセージやガイド音声を音声出力するようにしてもよい。
(変形例13)上記の実施例では、管理装置100の制御部110は、操作デバイス50から受信された操作デバイス50の三次元センサ58の検出値に基づいて、操作デバイス50の位置及び姿勢を特定している。操作デバイス50の位置及び姿勢の特定手法はこれに限られず、他の任意の手法によってもよい。例えば、操作デバイス50の複数箇所にマーカ(LED等でもよい)が配置されており、HMD10に備えられたカメラによってそれらの画像を撮影し、撮影された画像内における各マーカの位置に基づいて、HMD10の制御部22が、操作デバイス50の位置及び姿勢を特定するようにしてもよい。
(変形例14)上記の実施例では、HMD10の位置及び姿勢を検出可能な三次元センサ26がHMD10に搭載されている。これに限られず、HMD10の位置及び姿勢を検出可能な検出装置が、HMD10とは別個に設けられていてもよい。例えば、検出装置は、対象現実空間RS内に張り巡らされた赤外線パターンの変化に基づいて、HMD10の位置及び姿勢、及び、操作デバイス50の位置及び姿勢(即ち、ユーザUの位置及び姿勢)を検出可能な検出装置であってもよい。この場合、検出装置は、検出されたHMD10の位置及び姿勢等を示す情報を、無線通信によって、管理装置100に送信するようにしてもよい。また、他の例では、検出装置は、HMD10及び操作デバイス50に付された複数個のマーカ(LED等であってもよい)の画像を撮影し、撮影された画像内における各マーカの位置に基づいて、HMD10の位置及び姿勢、及び、操作デバイス50の位置及び姿勢(即ち、ユーザUの位置及び姿勢)を検出可能な検出装置であってもよい。この場合も、この場合、検出装置は、検出されたHMD10の位置及び姿勢等を示す情報を、無線通信によって、管理装置100に送信するようにしてもよい。一般的に言うと、検出装置は、頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を検出可能であるとともに、検出される頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を示す動作情報を管理装置に送信すればよく、管理装置は、検出装置及び頭部装着型表示装置との間で無線通信を実行可能であればよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :仮想体験システム
4 :インターネット
10 :HMD
11 :フレーム
12 :表示部
14 :操作部
16 :スピーカ
18 :ケーブル
20 :コントロールボックス
22 :制御部
24 :メモリ
26 :三次元センサ
28 :無線通信インターフェース
32 :電力供給部
50 :操作デバイス
52 :操作部
54 :制御部
56 :メモリ
58 :三次元センサ
80 :バッテリー
100 :管理装置
102 :表示部
104 :操作部
110 :制御部
112 :メモリ
114 :仮想体験プログラム
200 :部屋
201 :カウンター
202 :観葉植物
204 :矢印
206 :開放扉
210 :廊下
220 :壁
222 :壁
224 :壁
226 :壁
228 :壁
250 :メッセージ
300 :廊下
302 :開放扉
304 :階段
306 :規制線
308 :矢印
310 :扉
320 :壁
322 :壁
324 :壁
326 :壁
328 :壁
330 :壁
RS :対象現実空間
U :ユーザ
VS1 :仮想体験空間
VS2 :仮想体験空間

Claims (6)

  1. 仮想体験システムであって、
    予め定められた範囲の対象現実空間内に配置され、前記対象現実空間内に存在するユーザの頭部に装着される頭部装着型表示装置と、
    前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を検出可能な検出装置と、
    前記検出装置及び前記頭部装着型表示装置との間で無線通信を実行可能であり、仮想体験プログラムが格納されている管理装置と、
    を備えており、
    前記検出装置は、検出される前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を示す動作情報を前記管理装置に送信し、
    前記頭部装着型表示装置は、
    前記ユーザの頭部に装着される場合に前記ユーザの視界を覆う範囲に配置される表示部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記管理装置から、前記動作情報によって示される前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢に応じた仮想体験画面を示す仮想体験画面情報を受信し、
    受信された前記仮想体験画面情報によって表される前記仮想体験画面を前記表示部に表示させ、
    前記仮想体験画面は、仮想体験の舞台である仮想体験空間を前記ユーザに知覚させるための画面であり、前記仮想体験空間は、前記対象現実空間の前記範囲の制約を受けない範囲を有し、
    前記管理装置は、前記検出装置から受信された前記動作情報によって示される前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢に応じた前記仮想体験画面を示す前記仮想体験画面情報を前記頭部装着型表示装置に送信する、
    仮想体験システム。
  2. 前記検出装置は、前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を検出可能なセンサを含むとともに、前記頭部装着型表示装置に搭載されており、
    前記検出装置は、前記制御部を介して、前記動作情報を前記管理装置に送信する、
    請求項1に記載の仮想体験システム。
  3. 前記仮想体験空間には、前記対象現実空間における現実の制約に対応する仮想の制約が存在する仮想制約範囲を示すとともに、前記ユーザが前記仮想制約範囲に立ち入ることを抑制する表示を有する制約オブジェクトが含まれており、
    前記現実の制約は、壁、間仕切り、障害物、危険物、のうちの少なくとも一つを含み、
    前記仮想の制約は、仮想の壁、仮想の間仕切り、仮想の障害物、仮想の危険物、のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項1又は2に記載の仮想体験システム。
  4. 前記管理装置は、前記検出装置から受信される前記動作情報が、前記頭部装着型表示装置が前記仮想制約範囲に立ち入っていることを示す場合に、前記仮想制約範囲への立ち入りを制限する警告メッセージを含む警告オブジェクトを含む前記仮想体験画面を示す前記仮想体験画面情報を前記頭部装着型表示装置に送信する、
    請求項3に記載の仮想体験システム。
  5. 前記仮想の制約は、前記仮想の壁を含み、
    前記管理装置は、前記検出装置から受信される前記動作情報が、前記頭部装着型表示装置が前記仮想の壁を示す前記仮想制約範囲を通過した領域に立ち入っていることを示す場合に、通過した前記仮想の壁を透過表示した透過壁オブジェクトを含む前記仮想体験画面を示す前記仮想体験画面情報を前記頭部装着型表示装置に送信する、
    請求項3又は4に記載の仮想体験システム。
  6. 仮想体験システムの管理装置のためのコンピュータプログラムであって、
    前記仮想体験システムは、
    予め定められた範囲の対象現実空間内に配置され、前記対象現実空間内に存在するユーザの頭部に装着される頭部装着型表示装置と、
    前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を検出可能な検出装置と、
    前記検出装置及び前記頭部装着型表示装置との間で無線通信を実行可能な前記管理装置と、
    を備えており、
    前記検出装置は、検出される前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢を示す動作情報を前記管理装置に送信し、
    前記頭部装着型表示装置は、
    前記ユーザの頭部に装着される場合に前記ユーザの視界を覆う範囲に配置される表示部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記管理装置から、前記動作情報によって示される前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢に応じた仮想体験画面を示す仮想体験画面情報を受信し、
    受信された前記仮想体験画面情報によって表される前記仮想体験画面を前記表示部に表示させ、
    前記仮想体験画面は、仮想体験の舞台である仮想体験空間を前記ユーザに知覚させるための画面であり、前記仮想体験空間は、前記対象現実空間の前記範囲の制約を受けない範囲を有し、
    前記コンピュータプログラムは、前記管理装置に搭載されるコンピュータに、次の各処理、即ち、
    前記検出装置から受信された前記動作情報によって示される前記頭部装着型表示装置の位置及び姿勢に応じた前記仮想体験画面を示す前記仮想体験画面情報を前記頭部装着型表示装置に送信する処理を実行させる処理、
    を実行させるコンピュータプログラム。
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