JP2020085517A - 内容量推定方法、及び内容量推定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 内容物や収容体の種類に応じた煩雑な較正を行わずに、電極対を用いて内容物の量を推定する。【解決手段】 長さL1の第1電極対100を、その下端が収容体10の内底面の高さ、その上端が収容体10の上端以下の高さとなるように固定し、長さL2の第2電極対200を、その下端が収容体10の内底面12から所定高さ、その上端が第1電極対100の上端未満となるように固定し、内容物5の高さが所定高さの場合の第1電極対100の初期静電容量を取得し、両電極対の静電容量測定値の相関関係の変化に基づき、内容物5の高さが第2電極対200の上端に達した場合の第1電極対100の基準静電容量を算出し、初期静電容量と基準静電容量に基づき内容物5が第1電極対100の上端高さの場合の第1電極対100の静電容量を算出し、第1電極対100の現在値と比較することで内容物5の現在量を推定する。【選択図】図2

Description

本発明は、内容量推定方法、及び内容量推定システムに関する。
液体や固体が貯留されている容器や配管等において、その量を直接測定せずに遠隔から又は直接視認できない状況において確認するための技術として、電極対の静電容量を測定する方法が知られている。例えば、非特許文献1−5には、所定の容器の外側の側面にセンサとして2本の電極を配置し、その静電容量を測定することで容器内の内容物の量を測定する方法が開示されている。
https://service.macnica.co.jp/library/118137 (2018年2月9日閲覧) https://service.macnica.co.jp/library/122553 (2018年2月9日閲覧) https://service.macnica.co.jp/library/123909 (2018年2月9日閲覧) https://service.macnica.co.jp/library/122557 (2018年2月9日閲覧) https://service.macnica.co.jp/library/122561 (2018年2月9日閲覧)
電極対による内容物の量の推定は、例えば、収容体内に内容物が存在しない場合(空の場合)の測定値と、収容体内に内容物が存在する場合の測定値との差(静電容量差)を求めることで行うが、静電容量は、内容物の種類、容器の形状(肉厚等)、及び電極の形状等によって異なる。
このうち電極の形状は固定させることができるが、容器等の形状や内容物の種類は固定できない場合がある。このような場合には、単に静電容量を測定しても、その値だけで内容物の量を知ることはできない。そこで、従来では、各測定に際して予め、各水位に対する電極対の静電容量を調べるか、内容物及び容器の種類に応じた較正(キャリブレーション)を行っておく必要があり、非常に煩雑であった。
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、内容物や収容体の種類に応じた煩雑な較正を行わずに、電極対を用いて内容物の量を推定することが可能な内容量推定方法、及び内容量推定システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、所定の収容体内で蓄積される内容物である液体又は固体の存在量を推定する方法であって、第1の長さを有する電極対である第1電極対を、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定し、前記第1の長さより短い第2の長さを有する電極対である第2電極対を、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面から所定高さとなり、かつその上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定し、前記収容体内の前記内容物の高さが所定高さである場合の、前記第1電極対の静電容量である初期静電容量を取得し、前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の測定値の間の相関関係の変化に基づき、前記収容体に蓄積された前記内容物の高さが前記第2電極対の上端に達した場合の前記第1電極対の静電容量である基準静電容量を算出し、前記取得した初期静電容量、前記算出した基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記内容物が前記第1電極対の上端の高さに達した場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、算出した前記静電容量と、前記第1電極対の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、ことを特徴とする。
電極対の静電容量の値は収容体の種類や内容物の種類によって異なるが、内容物の蓄積高さに応じて比例上昇するという共通した特性があるため、両者の相関関係(例えば、比率)は、蓄積高さに対応した変化を有することになる。そこで、高さを変えて設置した2つの電極対(第1電極対、第2電極対)により、まず、内容物の高さが所定値の場合の第1電極対の静電容量を初期静電容量として取得し、次に、内容物の高さが第2電極対の上端に達した場合の第1電極対の静電容量を、第1電極対及び第2電極対の静電容量の間の相関関係の変化に基づき基準静電容量として算出する。これにより、初期静電容量、基準静電容量、及び各電極対の長さに基づき、内容物の高さが第1電極対の上端に達した場合の第1電極対の静電容量を算出することができる。この算出した静電容量と、第1電極対の現在の測定値とを比較することで、内容物の現在の存在量を推定することができる。すなわち、本発明の内容量推定方法によれば、測定した第1電極対及び第2電極対の静電容量の相関関係の変化を特定し、これと第1電極対の現在の測定値と比較するだけで、内容物が現在、所定の量(第1電極対の上端の高さ)に達しているか否かを推定することができる。このように、本発明の内容量推定方法によれば、内容物や収容体の種類に応じた煩雑な較正を行わずに、電極対を用いて内容物の量を推定することができる。
本発明によれば、内容物や収容体の種類に応じた煩雑な較正を行わずに、電極対を用いて内容物の量を推定することができる。
図1は、第1実施形態に係る内容量推定方法の手順を説明する図である。 図2は、第1実施形態に係る装置設置工程を説明する図である。 図3は、第1実施形態における、内容物5の水位の変化に対する第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の変化の一例を示すグラフである。 図4は、内容物5の水位の上昇に伴う、第1電極対100の静電容量と第2電極対200の静電容量との間の相関関係の変化の一例を示すグラフである。 図5は、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の変化のグラフに基づき、目標静電容量を算出する方法を説明する図である。 図6は、第2実施形態に係る内容量推定方法の手順を説明する図である。 図7は、第2実施形態における、内容物5の水位の変化に対する第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の変化の一例を示すグラフである。 図8は、内容物5の水位の低下に伴う、第1電極対100の静電容量と第2電極対200の静電容量との間の相関関係の変化の一例を示すグラフである。 図9は、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の変化のグラフに基づき、目標静電容量を算出する方法を説明する図である。 図10は、第3実施形態に係る内容量推定方法の手順を説明する図である。 図11は、第3実施形態に係る装置設置工程を説明する図である。 図12は、第3実施形態における、内容物5の水位の変化に対する第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の変化の一例を示すグラフである。 図13は、内容物5の水位の上昇に伴う、第1電極対100の静電容量と第2電極対200の静電容量との間の相関関係の変化の一例を示すグラフである。 図14は、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の変化のグラフに基づき、第1目標静電容量及び第2目標静電容量を算出する方法を説明する図である。 図15は、第3実施形態における、内容物5の水位の変化に対する第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の変化の他の例を示すグラフである。 図16は、第4実施形態に係る装置設置工程を説明する図である(導線15に係る構成は省略している)。 図17は、第4実施形態における、内容物5の水位の変化に対する第1電極対100の静電容量30、第2電極対200の静電容量40、第3電極対300の静電容量60、及び第4電極対400の静電容量70の変化の一例を示すグラフである。 図18は、内容物蓄積量推定システム1の構成の一例である。 図19は、第5実施形態に係る第2電極対200の設置方法の一例である。 図20は、第6実施形態に係る第2電極対200の設置方法の一例である。
以下、本発明の各実施形態について具体的に説明する。各実施形態に係る内容量推定方法は、所定の管理者が所定の内容物が収容される収容体を管理しているが、この管理者が収容体から離れた位置にいる等により、内容物の蓄積状況を直接確認できない状態にあっても、内容物や収容体の種類に応じた煩雑な較正を行わずに、電極対を用いて内容物の量を推定することができるというものである。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る内容量推定方法を説明する。本実施形態の内容量推定方法は、当初は空であるが時間と共に所定の内容物が蓄積されていく収容体(容器)において、その内容物が満量(満水)に達したことを推定するものである。
図1は、第1実施形態に係る内容量推定方法の手順を説明する図である。まず、内容物が空の状態の収容体に、所定の電極対を設置する(s1)。
図2は、s1の工程(以下、装置設置工程という)を説明する図である。まず、内容物5が蓄積される前の収容体10の外側側面に、予め、第1電極対100及び第2電極対200を、互いに水平方向に所定距離離間させて固定する。
収容体10に導入される内容物5は、例えば、固体又は液体若しくはこれらの混合物であり、電極対によって静電容量(又は誘電率)を測定可能な導電性の物質である。一方、収容体10は内容物5を蓄積可能な収容体であり、例えば、内容物5が導入される開口部を有する容器、又は、外部から内容物5を随時導入し若しくは内容物5を外部に排出することが可能な連通路(不図示)を備える貯留構造(例えば、配管)である。このような収容体10及び内容物5の組み合わせとしては、例えば、ボトル及び所定の洗浄液、排水管及び排水、女性用トイレのごみ箱及び使用済み生理用品、集合住宅におけるダストボックス及び各種のごみ、コーヒーサーバ及びコーヒー豆等である。本実施形態では、収容体10は上部に開口部14を有する箱型の容器であり、内容物5は液体であるものとする。そして、この収容体10に内容物5が導入される。
第1電極対100は、互いに平行な、それぞれ第1の長さ(L1)を有する2つの板状の電極部101からなる。第1電極対100は、収容体10の外側側面の下部に固定される。具体的には、電極部101は、収容体10に固定した場合に、その下端が収容体10の内底面12と略同じ高さになるように、収容体10の高さ方向に固定される。なお、第1の長さ(L1)は、例えば、収容体10の高さ方向の寸法と略同じ又はこれより短い長さとする。例えば、第1電極対100を収容体10に固定した場合にその上端が収容体10の上端の高さ又はこれよりやや低い高さとなるようにする。本実施形態では、第1電極対100の第1の長さ(L1)及びその設置位置を、第1電極対100の下端の高さが収容体10の内底面12と略同じ高さとなるように、かつ、第1電極対100の上端の高さが収容体10の上端よりやや低い所定高さh1(満水に近い水位)となるように調整するものとする。
第2電極対200は、互いに平行な、第1の長さ(L1)より短い第2の長さ(L2)を有する4つの板状の電極部201からなる。第2電極対200は、収容体10の外側側面の下部に固定される。具体的には、電極部201は、収容体10に固定した場合に、その下端が収容体10の内底面12と略同じ高さとなるように、収容体10の高さ方向に設置される。第2の長さ(L2)は、例えば、第2電極対200を収容体10に固定した場合にその上端の高さが第1電極対100の上端の高さを超えない高さ(例えば、内容物5の満水時の水位の1/3から1/2程度)となるようにする。本実施形態では、第2電極対200の第2の長さ(L2)及びその設置位置を、第2電極対200の下端の高さが収容体10の内底面12と略同じ高さとなるように、かつ、第2電極対200の上端の高さが第1電極対100の上端より低い所定高さh2になるように調整するものとする。なお、第1電極対100及び第2電極対200の電極部101、201はそれぞれ、導電性を有する部材によって形成されており、例えば、鉄板、銅板、ステンレス板である。
第1電極対100及び第2電極対200の静電容量は同等になるように設定される。すなわち、図2では、第1電極対100の本数は2本、第2電極対200の本数は4本となっているが、これに限るものではない(2本以上あればよい。第2実施形態以下でも同様である。)。より詳細にいえば、電極部101及び電極部201の本数及び面積、並びに、電極部101同士又は電極部201同士の間隔は、適宜に設定される(例えば、使用する電気容量計の測定範囲をなるべく広く使用できるように、電極部101又は電極部201の本数を増やす、面積を広げる、間隔を広げる等する)。また、電極部201の本数及び面積、並びに、電極部201同士の間隔は、電極部101のそれらと同様としてもよいし、異なっていてもよい。電極部101、201は、導線15によってそれぞれ所定の静電容量計(後述)と電気的に接続されており、管理者はこの静電容量計により、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量を測定することができる。
次に、図1のs3に示すように、収容体10内の内容物5の空(水位が0)である場合に第1電極対100が示す静電容量である初期静電容量を取得する(s3)。具体的には、例えば、内容物5が収容体10に蓄積される前に、予め、第1電極対100の静電容量計により収容体10の静電容量を測定する。
その後、内容物5の蓄積が開始される(s5)。
内容物5の蓄積が開始されたら、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量を静電容量計によりそれぞれ測定する(s7)。
図3は、第1実施形態における、内容物5の水位の変化に対する第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の変化の一例を示すグラフである。同図に示すように、第1電極対100の静電容量30は、初期静電容量(c01)を初期値とし、内容物5の水位上昇に対して比例上昇する。他方、第2電極対200の静電容量40は、内容物5の水位がh2(第2電極対200の上端の高さの水位)に達するまでは、内容物5の水位上昇に対して比例上昇し、それ以降は一定値(c22)となる。
しかしながら、前記のように、内容物5の各水位に対する第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の値は、収容体10の種類や内容物5の種類によって異なり、また、管理者は内容物5の種類や内容物5の現在の水位を視認することができない。したがって管理者は、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量を測定しても、内容物5の水位すなわち蓄積量に関する情報を直接得ることができない。そこで、本実施形態では、内容物5の水位に伴い変化する、第1電極対100の静電容量及び第2電極対200の静電容量の測定値の間の相関関係の変化を求めることで、内容物5の水位がh2(第2電極対200の上端の高さの水位)に達したか否かを判定する(図1のs9)。そして、これを利用して、内容物5が満水(水位h1)に達したことを推定する。この原理は次の通りである。
図4は、内容物5の水位の上昇に伴う、第1電極対100の静電容量と第2電極対200の静電容量との間の相関関係の変化の一例を示すグラフである。同図に示すように、第2電極対200の静電容量50は、第1電極対100の静電容量の増加に対して比例上昇するが、ある時点51で比例上昇が終了して一定となる。この一定となった時点51を、内容物5の水位がh2(第2電極対200の上端の高さ)に達した時点であると判定する。
このようにして、内容物5の水位がh2に達したと判定した場合は(図1のs11:YES)、その時点51における第1電極対100の静電容量(c21)を基準静電容量として算出し(s13)、s15に進む。なお、前記で第2電極対200の静電容量が比例上昇を終了した後徐々に一定になった場合は、その上昇領域52の中間点を、内容物5の水位がh2に達した時点51と判定し、その時点51における第1電極対100の静電容量(c21)を基準静電容量として算出する。他方、内容物5の水位がh2に達していないと判定した場合は(s11:NO)、s7からの工程を繰り返す。
s15では、s13で算出した基準静電容量(c21)に基づき、収容体10が満水(内容物5の水位がh1)になったとした場合の第1電極対100の静電容量(以下、目標静電容量ともいう)を算出する(s15)。具体的には、図5に示すように、基準静電容量(c21)、及び初期静電容量(c01)に基づき、第1電極対100及び第2電極対200に係る水位(h1、h2)に関する以下の比例計算式(1)を用いて、第1電極対100の静電容量に係る直線を外挿することにより、目標静電容量(c11)を算出する。
c11=c01+(c21−c01)*(h1/h2) ・・・・(1)
このように、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量を、両者の相関関係が変化する時点(基準静電容量の時点)まで測定すれば、収容体10が満水(内容物5の水位がh1(第1電極対100の上端))に達する場合の第1電極対100の静電容量を推定することができる。
続いて、水位の上昇を続ける内容物5に対して、第1電極対100による電気容量の測定を行う(図1のs17)。この測定値が、s11で算出した目標静電容量に達したか否かを判定する(s19)。測定値が目標静電容量に達した場合は(s19:YES)、収容体10が満水になったと推定し、測定を終了する(s20)。他方、測定値が目標静電容量に達していない場合は(s19:NO)、収容体10は満水でないと推定し、s17の工程が繰り返される。
以上、本実施形態における内容量推定方法をまとめると次のようになる。電極対の静電容量の値は収容体10の種類や内容物5の種類によって異なるが、内容物5の蓄積高さに応じて比例上昇するという共通した特性があるため、両者の相関関係(例えば、比率)は、蓄積高さに対応した変化を有することになる。そこで、高さを変えて設置した2つの電極対(第1電極対100、第2電極対200)により、まず、内容物5の高さが所定値の場合の第1電極対100の静電容量を初期静電容量として取得し、次に、内容物5の高さが第2電極対200の上端に達した場合の第1電極対100の静電容量を、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の間の相関関係の変化に基づき基準静電容量として算出することができる。これにより、初期静電容量、基準静電容量、及び各電極対の長さに基づき、内容物5の高さが第1電極対100の上端に達した場合の第1電極対100の静電容量を算出することができる。この算出した静電容量と、第1電極対100の現在の測定値とを比較することで、内容物5の現在の存在量を推定することができる。すなわち、本実施形態の内容量推定方法によれば、測定した第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の相関関係の変化を特定し、これと第1電極対100の現在の測定値と比較するだけで、内容物5が現在、所定の量(第1電極対100の上端の高さ)に達しているか否かを推定することができる。このように、本実施形態の内容量推定方法によれば、内容物5や収容体10の種類に応じた煩雑な較正を行わずに、電極対を用いて内容物の量を推定することができる。
特に、本実施形態のように、第2電極対200を収容体10の内底面12の高さに設置することで、収容体10内に内容物5が存在しない場合の第1電極対100の静電容量を初期静電容量として算出することできる。これにより、内容物5が現在、所定の量(第1電極対100の上端の高さ)に達しているか否かをより簡単な工程で推定することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の内容量推定方法は、内容物5で満水(具体的には、水位がh1)になっている収容体10において、その後、内容物5が減少し空になったか否かを推定するものである。
図6は、第2実施形態に係る内容量推定方法の手順を説明する図である。まず、装置設置工程(s31)は第1実施形態と同様である。
次に、内容物5が満水である場合に第1電極対100が示す静電容量である初期静電容量を取得する(s33)。具体的には、例えば、内容物5が減少する前に(内容物5が満水のときに)、予め、第1電極対100の静電容量計により収容体10の静電容量を測定する。
その後、内容物5の蓄積量が減少し始めたら(s35)、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量を静電容量計によりそれぞれ測定する(s37)。
図7は、第2実施形態における、内容物5の水位の変化に対する第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の変化の一例を示すグラフである。同図に示すように、第1電極対100の静電容量30は、初期静電容量(c11)を初期値として、その後、内容物5の水位低下に対して比例減少する。他方、第2電極対200の静電容量40は、内容物5の水位がh2(第2電極対200の上端の高さ)に達するまでは一定値(c22)であり、その後、内容物5の水位低下に対して比例減少する。
しかし管理者は、第1実施形態で述べたように、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量を測定しても、内容物5の水位すなわち蓄積量に関する情報を直接得ることができない。そこで、本実施形態では、内容物5の水位に伴い変化する、第1電極対100の静電容量及び第2電極対200の静電容量の測定値の間の相関関係の変化を求めることで、内容物5の水位がh2(第2電極対200の上端の高さの水位)に達したか否かを判定する(図6のs39)。そして、これを利用して、内容物5が空になったことを推定する。この原理は次の通りである。
図8は、内容物5の水位の低下に伴う、第1電極対100の静電容量と第2電極対200の静電容量との間の相関関係の変化の一例を示すグラフである。同図に示すように、第2電極対200の静電容量50は、第1電極対100の静電容量が減少しても一定値(c22)であるが、ある時点51で直線的な減少(比例低下)を開始する。そこで、この時点51を、内容物5の水位がh2に達した時点と判定する。
このようにして、内容物5の水位がh2に達したと判定した場合は(図6のs41:YES)、その時点51における第1電極対100の静電容量(c21)を基準静電容量として算出し(s43)、s45に進む。なお、第2電極対200の静電容量が徐々に減少した後に直線的な減少を開始した場合は、その減少領域54の中間点を、内容物5の水位がh2に達した時点51と判定し、その時点51における第1電極対100の静電容量(c21)を基準静電容量として算出する。他方、内容物5の水位がh2に達していないと判定した場合は(s41:NO)、s37からの工程を繰り返す。
s45では、s43で算出した基準静電容量に基づき、内容物5が空(水位がゼロ)になったとした場合の第1電極対100の静電容量(目標静電容量)を算出する。具体的には、図9に示すように、基準静電容量(c21)、及び初期静電容量(c11)に基づき、第1電極対100及び第2電極対200に係る水位(h1、h2)に関する以下の比例計算式(2)を用いて、第1電極対100の静電容量に係る直線を外挿することにより、目標静電容量(c01)を算出する。
c01=c21−(c11−c21)*(h2/(h1−h2)) ・・・・(2)
このように、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量を、両者の相関関係が変化する時点(基準静電容量の時点)まで測定すれば、内容物5が空(水位がゼロ)になった場合の第1電極対100の静電容量を推定することができる。
続いて、水位の減少を続ける内容物5に対して、第1電極対100による電気容量の測定を行う(図6のs47)。この測定値が、s41で算出した目標静電容量に達したか否かを判定する(s49)。測定値が目標静電容量に達した場合は(s49:YES)、収容体10内が空(水位がゼロ)になったと推定し、測定を終了する(s50)。他方、測定値が目標静電容量に達していない場合は(s49:NO)、収容体10内は空でないと推定し、s47からの工程が繰り返される。
以上のようにして、収容体10が空になったか否かを推定することができる。
以上、本実施形態における内容量推定方法は、第1実施形態と同様の原理で、内容物5が減少する場合において、収容体10が空になったか否かを推定することができる。
特に、本実施形態のように、第2電極対200を収容体10の内底面12の高さに設置し、内容物5が収容体10内に少なくとも第1電極対100の上端以上の高さにある場合(すなわち、内容物5が満水又はこれに近い場合)の第1電極対100の静電容量を初期静電容量として算出することで、内容物5が現在空の状態であるか否かをより簡単な工程で推定することができる。
<第3実施形態>
本実施形態の内容量推定方法は、内容物5が所定量蓄積されている収容体10において、その後、内容物5が空又は満水になったか否かを推定するものである。
図10は、第3実施形態に係る内容量推定方法の手順を説明する図である。まず、第1、第2実施形態と同様に所定の電極対を設置する(s51)。ただし、本実施形態では、図11に示すように、第2電極対200が、収容体10の内底面12より高い位置に設けられる。すなわち、収容体10の外側側面に固定した場合に、その下端の高さが内容物5の水位h3に対応した高さとなるように、収容体10の高さ方向に設置される。ただし、第2電極対200の上端が第1電極対100の上端の高さを超えないようにする。
その後、内容物5の蓄積量が変化したら(図10のs55)、第1電極対100の静電容量及び第2電極対200の静電容量を静電容量計によりそれぞれ測定する(s57)。
図12は、第3実施形態における、内容物5の水位の変化に対する第1電極対100及び第2電極対200の静電容量の変化の一例を示すグラフである。同図に示すように、第1電極対100の静電容量30は、内容物5の水位上昇に対して比例上昇する。他方、第2電極対200の静電容量40は、内容物5の水位がh3(第2電極対200の下端の高さ)に達するまでは一定値(c33)であり、それ以降、内容物5の水位がh2(第2電極対200の上端の高さに対応する水位)に達するまで、内容物5の水位上昇に対して比例上昇して所定値(c23)となり、以後はこの値で一定値(c23)となる。
しかし管理者は、第1、第2実施形態で述べたように、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量を測定しても、内容物5の水位すなわち蓄積量に関する情報を直接得ることができない。そこで、本実施形態では、内容物5の水位に伴い変化する、第1電極対100の静電容量及び第2電極対200の静電容量の測定値の間の相関関係の変化を求めることで、内容物5の水位がh3、及びh2に達したか否かを判定する(図10のs59〜s69)。そして、これを利用して、内容物5が空又は満水になったことを推定する。この原理は次の通りである。
図13は、内容物5の水位の上昇に伴う、第1電極対100の静電容量と第2電極対200の静電容量との間の相関関係の変化の一例を示すグラフである。同図に示すように、第2電極対200の静電容量50は、第1電極対100の静電容量が増加しても一定値(c02)であるが、ある時点53で、第1電極対100の静電容量に対する比例上昇を開始する。さらに、第2電極対200の静電容量50は、ある時点53で、第1電極対100の静電容量に対する比例上昇を終了し、一定値(c22)となる。そこで、第2電極対200の静電容量50が前記の比例上昇を開始した時点53を、内容物5の水位がh3に達した時点と判定する。また、第2電極対200の静電容量50が前記の比例上昇を終了した時点53を、内容物5の水位がh2に達した時点53と判定する。
すなわち、図10に示すように、s57の測定値に基づき内容物5の水位がh3に達したと判定した場合には(s61:YES)、前記の比例上昇を開始した時点における第1電極対100の静電容量(c31)を第1基準静電容量として算出し(s63)、s65に進む。他方、内容物5の水位がh3に達していないと判定した場合は(s61:NO)、s57からの工程を繰り返す。なお、第2電極対200の静電容量が徐々に上昇した結果比例上昇を開始した場合は、その上昇領域56の中間点を、内容物5の水位がh3に達した時点53と判定し、その時点53における第1電極対100の静電容量(c31)を第1基準静電容量として算出する。
続いて、s65では、第1電極対100の静電容量及び第2電極対200の静電容量を静電容量計によりそれぞれ測定し、内容物5の水位がh2に達したか否かを判定する(s67)。内容物5の水位がh2に達したと判定した場合には(s69:YES)、前記の比例上昇を終了した時点55における第1電極対100の静電容量(c21)を第2基準静電容量として算出し(s71)、s73に進む。他方、内容物5の水位がh2に達していないと判定した場合は(s69:NO)、s65からの工程を繰り返す。なお、第2電極対200の静電容量が徐々に上昇率を低下させた結果比例上昇を終了した場合は、その上昇率の低下領域58の中間点を、内容物5の水位がh2に達した時点55と判定し、その時点55における第1電極対100の静電容量(c22)を第2基準静電容量として算出する。
s73では、算出した第1基準静電容量及び第2基準静電容量に基づき、内容物5が空(水位がゼロ)になった場合の第1電極対100の静電容量(以下、第1目標静電容量ともいう)を算出する。具体的には、図14に示すように、第1基準静電容量(c31)、及び第2基準静電容量(c21)に基づき、第2電極対200に係る水位(h2、h3)に関する以下の比例計算式(3)を用いて、第1電極対100の静電容量に係る直線を外挿することにより、第1目標静電容量(c01)を算出する。
c01=c21−(c21−c31)*(h2/(h2−h3)) ・・・・(3)
また、内容物5が満水になった場合の第1電極対100の静電容量(以下、第2目標静電容量ともいう)を算出する(s73)。具体的には、図14に示すように、第1基準静電容量(c31)、及び第2基準静電容量(c21)に基づき、第1電極対100及び第2電極対200に係る水位(h1、h2、h3)に関する以下の比例計算式(4)を用いて、第1電極対100の静電容量に係る直線を外挿することにより、第2目標静電容量(c11)を算出する。
c11=c31+(c21−c31)*((h1−h3)/(h2−h3)) ・・・・(4)
このように、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量を、両者の相関関係が変化する2つの時点(第1基準静電容量及び第2基準静電容量に係る時点)で測定すれば、内容物5が空又は満水の場合の第1電極対100の静電容量を推定することができる。
続いて、図10のs75に示すように、水位が変化する内容物5に対して、第1電極対100による電気容量の測定を行う。この測定値が、s73で算出した第1目標静電容量または第2目標静電容量になっているか否かを判定する(s77)。測定値が第1目標静電容量又は第2目標静電容量になっている場合は(s15:YES)、それぞれ、収容体10が空及び満水になったと推定し、測定を終了する(s79)。他方、測定値が第1目標静電容量でも第2目標静電容量でもない場合は(s77:NO)、収容体10は空でも満水でもないと推定し、s75からの工程が繰り返される。
以上、本実施形態における内容量推定方法は、第1、2実施形態と同様の原理で、内容物5の量を推定することができる。
すなわち、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量をそれぞれ測定することで、両者の間の相関関係の変化に基づき、相関関係が所定の変化をした場合における第1電極対の静電容量(第1基準静電容量、第2基準静電容量)を少なくとも2つ算出し、これらの静電容量を用いて、収容体10に内容物5が所定量存在する場合の第1電極対100の静電容量を算出し、これと、第1電極対100の静電容量の現在の測定値とを比較することで、収容体10内の内容物5の現在の量を推定することができる。
特に、本実施形態のように、基準静電容量を、収容体10内の内容物5の蓄積高さが第2電極対200の上端及び下端の高さ(h2、h3)に達した場合における静電容量とすることで、収容体10に内容物5が存在しなくなった場合(空の場合)又は収容体10内の内容物5の蓄積高さが少なくとも第1電極対100の上端に達した場合(満水の場合)の第1電極対100の静電容量を算出することができるので、内容物5が現在空であるか否か、又は満水であるか否か等を推定することができる。
なお、本実施形態においては、図15に示すように、収容体10が空の場合の第1電極対100の静電容量(c01)と、収容体10が空の場合の第2電極対200の静電容量(c31)とが同じになるように、第1電極対100及び第2電極対200における電極部101、201の幅、間隔、本数、長さ等を調整してもよい。また、収容体10が満水の場合の第1電極対100の静電容量(c11)と、収容体10が満水の場合の第2電極対200の静電容量(c23)とが同じになるように、第1電極対100及び第2電極対200における電極部101、201の幅、間隔、本数、長さ等を調整してもよい。このようにすれば、第1電極対100及び第2電極対200の静電容量を比較して両者が一致した場合に、収容体10が空又は満水であると推定できる。具体的には、例えば、第2電極対200の静電容量が変化せずに第1電極対100の静電容量が増加した結果、両者の静電容量が一致した場合に、収容体10が満水であると推定できる。また、第2電極対200の静電容量が変化せずに第1電極対100の静電容量が減少した結果、両者の静電容量が一致した場合に、収容体10が空であると推定できる。このように、電極部101、201を調整することで、静電容量に係る計算工程を大幅に省略することができる。
<第4実施形態>
本実施形態の内容量推定方法は、内容物5が所定量蓄積されている収容体10において、その後、内容物5が空、満水、及びそれ以外の状態(中間の状態)のうちいずれの状態であるかを推定するものである。
具体的には、まず、第1、2、3実施形態と同様に、所定の電極対を設置する(装置設置工程)。
図16は、第4実施形態に係る装置設置工程を説明する図である(導線15に係る構成は省略している)。同図に示すように、本実施形態では、第3実施形態における第1電極対100及び第2電極対200に加えて、新たに、第3電極対300及び第4電極対400を設置する。
第3電極対300は、その下端が第2電極対200の下端より高く、その上端が第2電極対200の上端より低く設定されている。すなわち、第3電極対300の上端の高さに対応する内容物5の水位はh4(<h2)、第3電極対300の下端の高さに対応する内容物5の水位はh5(>h3)である。
第4電極対400は、その下端が第3電極対300の下端より高くかつ第2電極対200の上端より低く、その上端が第3電極対300の上端より高くかつ第2電極対200の上端より低く設定されている。すなわち、第4電極対400の上端の高さに対応する内容物5の水位はh6(>h4、<h2)、第4電極対400の下端の高さに対応する内容物5の水位はh7(>h3、<h2)である。
次に、各電極対の電極部を、次のように調整する。まず、第3実施形態で述べたものと同様に、収容体10が空の場合(第1の場合)の第1電極対100及び第2電極対200の静電容量が同じとなり、かつ、収容体10が満水の場合(第2の場合)の第1電極対100及び第2電極対200の静電容量が同じとなるように、電極部101及び電極部201を調整する。さらに、収容体10が空の場合の第3電極対300及び第4電極対400の静電容量が、収容体10が空の場合の第1電極対100の静電容量より大きくなるように、第3電極対300の電極部301及び第4電極対400の電極部401を調整する。また、収容体10が満水(例えば、水位がh1以上)の場合の第3電極対300及び第4電極対400の静電容量が、収容体10が満水(例えば、水位がh1以上)の場合の第1電極対100の静電容量より小さくなるように、電極部301及び電極部401を調整する。
さらに、前記の第1の場合でも第2の場合でもない、第1電極対100の静電容量と第2電極対200の静電容量が一致する場合(第3の場合)の内容物5の水位Hとそのときの静電容量Cを特定し、この水位Hにおいて、第3電極対300及び第4電極対400のうち一方の静電容量がCより大きく、他方の静電容量がCより大きくなるように、電極部301及び電極部401を調整する。
図17は、このように各電極部を調整した場合の、第4実施形態における、内容物5の水位の変化に対する第1電極対100の静電容量30、第2電極対200の静電容量40、第3電極対300の静電容量60、及び第4電極対400の静電容量70の変化の一例を示すグラフである。
同図に示すように、内容物5の水位がゼロ(収容体10が空)の状態では、第3電極対300の静電容量60はc06、第4電極対400の静電容量70はc07であり、これらは第1電極対100の静電容量30及び第2電極対の静電容量40(共にc01)より大きい。
また、内容物5の水位がh1(収容体10が満水)の状態では、第3電極対300の静電容量60はc16、第4電極対400の静電容量70はc17であり、これらは第1電極対100の静電容量30及び第2電極対の静電容量40(共にc11)より小さい。
また、内容物5の水位がH(第1電極対100の静電容量30と第2電極対200の静電容量40が同じ場合の水位)の状態では、第3電極対300の静電容量60は第4電極対400の静電容量70より大きい。
以上の各電極対の静電容量の大小関係に基づき、本実施形態では、各電極対の静電容量を随時測定し、これらの大小関係を把握することにより、内容物5の量を推定する。
まず、第1電極対100の静電容量と第2電極対200の静電容量が略同一であり、かつこれらの静電容量が第3電極対300及び第4電極対400の静電容量よりも小さい場合は、収容体10から空の状態であると推定する。逆に、第1電極対100の静電容量と第2電極対200の静電容量が略同一であり、かつこれらの静電容量が第3電極対300及び第4電極対400の静電容量よりも大きい場合は、収容体10が満水の状態であると推定する。
また、第1電極対100と第2電極対200の静電容量が略同一であり、かつこれらが第3電極対300の静電容量より大きく第4電極対400の静電容量より小さい場合は、内容物5の水位はHであると推定する。
以上のように、本実施形態の内容量推定方法によれば、第1電極対100及び第2電極対200以外に追加的に電極対(第3電極対300及び第4電極対400)を設け、これらの電極対の静電容量の大小関係を比較することで、収容体10が空か、満水か、又は両者の中間の所定の水位(水位H)のいずれかであるかを推定することができる。
なお、図17において、第3電極対300の静電容量60と第4電極対400の静電容量70の大小関係が逆になる場合は、内容物5の水位がHの状態においては、第3電極対300の静電容量60は第4電極対400の静電容量70より小さいこととなる。
<第5実施形態>
本実施形態の内容量推定方法は、第3実施形態の内容量推定方法に関して、第2電極対200の各電極部を2つに分割して構成するものである。
図18は、第5実施形態の内容量推定方法に係る第2電極対200の設置方法の一例である。同図に示すように、第2電極対200の各電極部201は、導線等の素線17で互いに電気的に接続された2つの金属部材である電極部201(1)(2)により構成されている。素線17の長さは、例えば、第2の長さL2とする。
第2電極対200は、第3実施形態等と同様、収容体10の高さ方向に設置するが、本実施形態では、電極部201(1)の素線17が接続されていない方の端部202を収容体10の内底面12から所定高さ(例えば、h3)にあわせてこれを第2電極対200の下端部とし、素線17を介して電極部201(1)と接続されている電極部201(2)の、素線17が接続されていない方の端部203を第2電極対200の上端部としている。
このように、第2電極対200を高さ方向に分割したような構成としても、第2電極対200(1)の上下端、及び、第2電極対200(2)の上下端を、基準静電容量(例えば、第1基準静電容量、第2基準静電容量)に対応する内容物5の水位として特定し、内容物5の水位を推定することができる。
<第6実施形態>
本実施形態の内容量推定方法は、第3実施形態の内容量推定方法に関して、第2電極対200の設置方向を高さ方向ではなく水平方向にしたものである。
図19は、第6実施形態の内容量推定方法に係る第2電極対200の設置方法の一例である。同図に示すように、本実施形態では、第2電極対200は、2つの電極対である第2電極対200(1)(2)からなる。第2電極対200(1)は、収容体10の外側側面の、内底面12から所定高さh8に、第2電極対200を収容体10の水平方向(内容物5の水面方向)に固定する。第2電極対200(2)は、収容体10の外側側面の、内底面12から所定高さh9(>h8)に、収容体10の水平方向に固定する。h8からh9までの高さの差は、例えば、第2の長さL2である。
このように、2つの第2電極対200を水平方向に設置しても、第2電極対200(1)の高さh8及び第2電極対200(2)の高さh9を、基準静電容量(例えば、第1基準静電容量、第2基準静電容量)に対応する内容物5の水位として特定し、内容物5の水位を推定することができる。
<内容量推定システム>
次に、前記の各実施形態として説明した内容量推定方法を自動実行する測定システム(以下、内容量推定システムという)の一例について説明する。
図20は、内容量推定システム1の構成の一例である。同図に示すように、内容量推定システム1は、収容体10に設置された少なくとも1つ以上の電極対500(例えば、第1電極対100、第2電極対200、第3電極対300、及び第4電極対400の少なくともいずれか)と、各電極対500に接続されることで各電極対500の静電容量を測定する静電容量計600と、測定された電極容量を受信すると共に、静電容量や水位に関する計算を行い、内容物5の蓄積量を推定する情報処理装置700とを含んで構成されている。
静電容量計600は、発振回路602、抵抗604、アンプ606、及び検波回路608等、各電極対500により構成される各回路の電圧を測定するための各素子を備え、これらの素子により、電極対500の静電容量を測定する。情報処置装置700は、プロセッサ及びメモリを備えるコンピュータであり、所定の通信線650を介して静電容量計600から測定値等の情報を受信して、内容物5の水位を推定する。
ここで、静電容量計600はスイッチ部610を備えており、スイッチ部610は、各電極対500のうちいずれかと選択的に電気的に接続し、接続した電極対500に係る回路の電圧を測定することができる。
以上に説明した実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。
例えば、各電極対は、収容体10の外側側面に固定するのではなく、収容体10の外側側面から所定距離離した状態で設けてもよい。
1 内容量推定システム
5 内容物
10 収容体
100 第1電極対
200 第2電極対
300 第3電極対
400 第4電極対
600 静電容量計
700 情報処置装置

Claims (15)

  1. 所定の収容体内で蓄積される内容物である液体又は固体の存在量を推定する方法であって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対を、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    前記第1の長さより短い第2の長さを有する電極対である第2電極対を、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面から所定高さとなり、かつその上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    前記収容体内の前記内容物の高さが所定高さである場合の、前記第1電極対の静電容量である初期静電容量を取得し、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の測定値の間の相関関係の変化に基づき、前記収容体に蓄積された前記内容物の高さが前記第2電極対の上端に達した場合の前記第1電極対の静電容量である基準静電容量を算出し、
    前記取得した初期静電容量、前記算出した基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記内容物が前記第1電極対の上端の高さに達した場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、
    算出した前記静電容量と、前記第1電極対の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定方法。
  2. 請求項1に記載の内容量推定方法であって、
    前記第2電極対の下端高さを、前記収容体の内底面の高さとなるように設定し、
    前記初期静電容量として、前記収容体内に前記内容物が存在しない場合の前記第1電極対の静電容量を測定して取得し、
    前記算出した、前記内容物の高さが前記第2電極対の上端に達した場合の前記第1電極対の静電容量と、前記現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定方法。
  3. 所定の収容体内での蓄積量が減少する内容物である液体又は固体の存在量を推定する方法であって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対を、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    前記第1の長さより短い第2の長さを有する電極対である第2電極対を、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面から所定高さであり、かつその上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    前記収容体内の前記内容物の高さが所定値である場合の、前記第1電極対の静電容量である初期静電容量を取得し、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の間の相関関係の変化に基づき、前記収容体内の内容物の高さが前記第2電極対の上端に達した場合の前記第1電極対の静電容量である基準静電容量を算出し、
    前記取得した初期静電容量、前記算出した基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記内容物が前記収容体内に存在しなくなった場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、
    算出した前記静電容量と、前記第1電極対の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定方法。
  4. 請求項3に記載の内容量推定方法であって、
    前記第2電極対の下端高さを、前記収容体の内底面の高さとなるように設定し、
    前記初期静電容量として、前記収容体内の内容物の高さが少なくとも前記第1電極対の上端以上の高さにある場合の前記第1電極対の静電容量を測定して取得し、
    前記算出した、前記内容物の高さが前記第2電極対の上端に達した場合の前記第1電極対の静電容量と、前記現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定方法。
  5. 所定の収容体内でその量が変化する内容物である液体又は固体の存在量を推定する方法であって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対を、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    前記第1の長さより短い第2の長さを有する電極対である第2電極対を、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面から所定高さであり、かつその上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の変化を測定し、
    前記測定した、前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の間の相関関係の変化に基づき、前記相関関係が所定の変化をした場合における前記第1電極対の静電容量である基準静電容量を少なくとも2つ算出し、
    前記算出した各基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記収容体に前記内容物が所定量存在する場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、
    算出した前記静電容量と、前記第1電極対の静電容量の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定方法。
  6. 請求項5に記載の内容量推定方法であって、
    前記基準静電容量として、前記収容体内の内容物の蓄積高さが前記第2電極対の上端及び下端の高さに達した場合における静電容量をそれぞれ算出し、
    前記算出した各基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記収容体に前記内容物が存在しなくなった場合又は前記収容体内の内容物の蓄積高さが少なくとも前記第1電極対の上端に達した場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、
    算出した前記静電容量と、前記第1電極対の静電容量の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定方法。
  7. 所定の収容体内で蓄積される内容物である液体又は固体の存在量を推定する方法であって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対を、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    前記第1の長さより短い第2の長さを有する電極対である第2電極対を、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面から所定高さであり、かつその上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    前記第1の長さより短い第3の長さを有する電極対である第3電極対を、前記第1電極対及び前記第2電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面から所定高さであり、かつその上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    前記第1の長さより短い第4の長さを有する電極対である第4電極対を、前記第1電極対、前記第2電極対、及び前記第3電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記第3電極対の下端より高く、かつその上端の高さが前記第2電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    前記収容体内に前記内容物が存在しない第1の場合の前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量が略同一となり、かつ、前記内容物が前記収容体の前記上端まで存在する第2の場合の前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量が略同一となるように、前記第1電極対及び前記第2電極対の電極部を調節し、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量を測定することにより、両者が略同一となる、前記内容物に係る第3の場合を特定し、
    特定した前記第3の場合における、前記第3電極対の静電容量と前記第1電極対又は前記第2電極対の静電容量との間の大小関係を特定し、
    特定した前記第3の場合における、前記第4電極対の静電容量と前記第1電極対又は前記第2電極対の静電容量との間の大小関係を特定し、
    前記第1電極対、前記第2電極対、前記第3電極対、及び前記第4電極対の静電容量をそれぞれ測定し、
    前記測定した各静電容量と、前記特定した各大小関係とに基づき、現在の前記内容物の量が前記第3の場合に対応する量であるか否かを推定する、
    ことを特徴とする内容量推定方法。
  8. 所定の収容体内でその量が変化する内容物である液体又は固体の存在量を推定する方法であって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対を、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    所定の長さを有する2つの金属部材の一方の端部を少なくとも前記第1の長さより短い第2の長さの素線を介して互いに電気的に接続することにより形成した電極部を複数設けて構成された電極対である第2電極対を、前記収容体の高さ方向に、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、一方の前記金属部材の下端の高さが前記収容体の内底面から所定高さとなり、かつ他方の前記金属部材の上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように固定し、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の変化を測定し、
    前記測定した、前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の間の相関関係の変化に基づき、前記相関関係が所定の変化をした場合における前記第1電極対の静電容量である基準静電容量を少なくとも2つ算出し、
    前記算出した各基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記収容体に前記内容物が所定量存在する場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、
    算出した前記静電容量と、前記第1電極対の静電容量の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定方法。
  9. 所定の収容体内でその量が変化する内容物である液体又は固体の存在量を推定する方法であって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対を、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定し、
    2つの電極対からなる第2電極対を、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて水平方向に固定し、このうち一方の前記第2電極対は、その高さが前記収容体の内底面から所定高さになるように固定し、他方の前記第2電極対は、その高さが前記第1電極対の上端未満となるように、かつ前記一方の第2電極対より高い、前記第1の長さより短い第2の長さ分だけ上方の位置に固定し、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の変化を測定し、
    前記測定した、前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の間の相関関係の変化に基づき、前記相関関係が所定の変化をした場合における前記第1電極対の静電容量である基準静電容量を少なくとも2つ算出し、
    前記算出した各基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記収容体に前記内容物が所定量存在する場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、
    算出した前記静電容量と、前記第1電極対の静電容量の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定方法。
  10. 所定の収容体内で蓄積される内容物である液体又は固体の存在量を推定する、プロセッサ及びメモリを備える内容量推定システムであって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対が、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定され、
    前記第1の長さより短い第2の長さを有する電極対である第2電極対が、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面から所定高さとなり、かつその上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定されており、
    前記内容量推定システムは、
    前記収容体内の前記内容物の高さが所定高さである場合の、前記第1電極対の静電容量である初期静電容量を取得し、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の測定値の間の相関関係の変化に基づき、前記収容体に蓄積された前記内容物の高さが前記第2電極対の上端に達した場合の前記第1電極対の静電容量である基準静電容量を算出し、
    前記取得した初期静電容量、前記算出した基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記内容物が前記第1電極対の上端の高さに達した場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、
    算出した前記静電容量と、前記第1電極対の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定システム。
  11. 所定の収容体内での蓄積量が減少する内容物である液体又は固体の存在量を推定する、プロセッサ及びメモリを備える内容量推定システムであって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対が、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定され、
    前記第1の長さより短い第2の長さを有する電極対である第2電極対が、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面から所定高さであり、かつその上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定されており、
    前記内容量推定システムは、
    前記収容体内の前記内容物の高さが所定値である場合の、前記第1電極対の静電容量である初期静電容量を取得し、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の間の相関関係の変化に基づき、前記収容体内の内容物の高さが前記第2電極対の上端に達した場合の前記第1電極対の静電容量である基準静電容量を算出し、
    前記取得した初期静電容量、前記算出した基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記内容物が前記収容体内に存在しなくなった場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、
    算出した前記静電容量と、前記第1電極対の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定システム。
  12. 所定の収容体内でその量が変化する内容物である液体又は固体の存在量を推定する、プロセッサ及びメモリを備える内容量推定システムであって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対が、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定され、
    前記第1の長さより短い第2の長さを有する電極対である第2電極対が、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面から所定高さであり、かつその上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定されており、
    前記内容量推定システムは、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の変化を測定し、
    前記測定した、前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の間の相関関係の変化に基づき、前記相関関係が所定の変化をした場合における前記第1電極対の静電容量である基準静電容量を少なくとも2つ算出し、
    前記算出した各基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記収容体に前記内容物が所定量存在する場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、
    算出した前記静電容量と、前記第1電極対の静電容量の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定システム。
  13. 所定の収容体内で蓄積される内容物である液体又は固体の存在量を推定する、プロセッサ及びメモリを備える内容量推定システムであって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対が、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定され、
    前記第1の長さより短い第2の長さを有する電極対である第2電極対が、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面から所定高さであり、かつその上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定されており、
    前記第1の長さより短い第3の長さを有する電極対である第3電極対が、前記第1電極対及び前記第2電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面から所定高さであり、かつその上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定され、
    前記第1の長さより短い第4の長さを有する電極対である第4電極対が、前記第1電極対、前記第2電極対、及び前記第3電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記第3電極対の下端より高く、かつその上端の高さが前記第2電極対の上端未満となるように、前記収容体の高さ方向に固定され、
    前記収容体内に前記内容物が存在しない第1の場合の前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量が略同一となり、かつ、前記内容物が前記収容体の前記上端まで存在する第2の場合の前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量が略同一となるように、前記第1電極対及び前記第2電極対の電極部が調節され、
    前記内容量推定システムは、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量を測定することにより、両者が略同一となる、前記内容物に係る第3の場合を特定し、
    特定した前記第3の場合における、前記第3電極対の静電容量と前記第1電極対又は前記第2電極対の静電容量との間の大小関係を特定し、
    特定した前記第3の場合における、前記第4電極対の静電容量と前記第1電極対又は前記第2電極対の静電容量との間の大小関係を特定し、
    前記第1電極対、前記第2電極対、及び前記第3電極対の静電容量をそれぞれ測定し、
    前記測定した各静電容量と、前記特定した各大小関係とに基づき、現在の前記内容物の量が前記第3の場合に対応する量であるか否かを推定する、
    ことを特徴とする内容量推定システム。
  14. 所定の収容体内でその量が変化する内容物である液体又は固体の存在量を推定する、プロセッサ及びメモリを備える内容量推定システムであって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対が、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定され、
    所定の長さを有する2つの金属部材の一方の端部を少なくとも前記第1の長さより短い第2の長さの素線を介して互いに電気的に接続することにより形成された電極部が複数設けて構成された電極対である第2電極対が、前記収容体の高さ方向に、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、一方の前記金属部材の下端の高さが前記収容体の内底面から所定高さとなり、かつ他方の前記金属部材の上端の高さが前記第1電極対の上端未満となるように固定され、
    前記内容量推定システムは、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の変化を測定し、
    前記測定した、前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の間の相関関係の変化に基づき、前記相関関係が所定の変化をした場合における前記第1電極対の静電容量である基準静電容量を少なくとも2つ算出し、
    前記算出した各基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記収容体に前記内容物が所定量存在する場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、
    算出した前記静電容量と、前記第1電極対の静電容量の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定システム。
  15. 所定の収容体内でその量が変化する内容物である液体又は固体の存在量を推定する、プロセッサ及びメモリを備える内容量推定システムであって、
    第1の長さを有する電極対である第1電極対が、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて、その下端高さが前記収容体の内底面の高さとなり、その上端高さが前記収容体の上端以下の高さとなるように、前記収容体の高さ方向に固定され、
    2つの電極対からなる第2電極対が、前記第1電極対と離間させつつ、前記収容体内の側面に又は当該側面から所定距離離間させて水平方向に固定され、このうち一方の前記第2電極対は、その高さが前記収容体の内底面から所定高さになるように固定され、他方の前記第2電極対は、その高さが前記第1電極対の上端未満となるように、かつ前記一方の第2電極対より高い、前記第1の長さより短い第2の長さ分だけ上方の位置に固定され、
    前記内容量推定システムは、
    前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の変化を測定し、
    前記測定した、前記第1電極対及び前記第2電極対の静電容量の間の相関関係の変化に基づき、前記相関関係が所定の変化をした場合における前記第1電極対の静電容量である基準静電容量を少なくとも2つ算出し、
    前記算出した各基準静電容量、前記第1の長さ、及び前記第2の長さに基づき、前記収容体に前記内容物が所定量存在する場合の前記第1電極対の静電容量を算出し、
    算出した前記静電容量と、前記第1電極対の静電容量の現在の測定値とを比較することで、前記収容体内の内容物の現在の量を推定する、
    ことを特徴とする内容量推定システム。

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