JP2020085396A - 燃料調整装置、燃料調整方法 - Google Patents

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大輔 塩島
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Abstract

【課題】排ガス圧力変動を含むなんらかの要因によって流量調整装置の流出圧力が変動しても、燃料流量を計算値通りに制御し、安定した燃焼を維持することのできる燃料調整装置及び燃料調整方法を提供する。【解決手段】実施形態の燃料調整装置は、燃焼器へ供給する燃料の流量を調整する燃料調整装置であって、燃料の供給を所定の流量に調整する流量調整部と、燃料の流量調整部から燃焼器への流出圧力を取得する流出圧力測定部と、燃料の流量調整部への流入圧力を調整する圧力調整部と、燃料の圧力調整部から流量調整部への流入圧力を取得する流入圧力測定部とを具備する。そして、実施形態の燃料調整装置は、流入圧力及び流出圧力に基づいて、流入圧力と流出圧力との差圧が所定のバイアス値となるように圧力調整部を制御する制御部とを具備する。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、ガスタービン燃焼器などに供給する燃料を調整する燃料調整装置および燃料調整方法に関する。
一般的な発電所などで使用されるガスタービンにおいては、発電システムとしての効率向上のため、廃熱回収ボイラ(HRSG)にてタービン排ガスから熱エネルギーが回収される。熱エネルギーが回収された後のタービン排ガスは、最終的に大気に放出されるため、その排ガス圧力は、ほぼ大気圧と一致し一定と言ってよい。
このような場合において、ガスタービンの燃料流量調整装置では、燃焼器への流入燃料流量は発電機出力指令値に基づいて決定され、決定した燃料流量に基づいて流量調整装置の開度指令値が計算され、この開度指令値と実際の実開度とを用いた比例制御によって流量調整装置の開度制御、ひいては燃料流量調整を行っている(たとえば特許文献1参照)。
これは、排ガス圧力が一定である場合には、流量調整装置の流出圧力もほぼ一定であるため、流量調整装置の流入圧力を監視し、所定の値に制御していれば、流量調整装置の開度のみの制御により、意図した燃料流量を確実に実現することが可能であるためである。
特開昭62−75031
しかし、クローズドサイクルとして発電システム内で排ガスを再利用するようなシステムにおいては、排ガスの運用方法や運転点によって排ガス圧力が変動する。もし排ガス圧力の変動が、燃焼器入口の燃料圧力、つまり流量調整装置の流出圧力の変動を引き起こした場合、燃料流量は指令値からずれることになる。燃料流量調整量のずれは、燃焼器内の火炎の安定性喪失や不完全燃焼、異常高温による機器破壊等を引き起こすおそれがある。
本発明の実施形態はかかる課題を解決するためになされたもので、排ガス圧力変動を含むなんらかの要因によって流量調整装置の流出圧力が変動しても、燃料流量を計算値通りに制御し、安定した燃焼を維持することのできる燃料調整装置及び燃料調整方法を提供することを目的とする。
実施形態の燃料調整装置は、燃焼器へ供給する燃料の流量を調整する燃料調整装置であって、燃料の供給を所定の流量に調整する流量調整部と、燃料の流量調整部から燃焼器への流出圧力を取得する流出圧力測定部と、燃料の流量調整部への流入圧力を調整する圧力調整部と、燃料の圧力調整部から流量調整部への流入圧力を取得する流入圧力測定部とを具備する。そして、実施形態の燃料調整装置は、流入圧力及び流出圧力に基づいて、流入圧力と流出圧力との差圧が所定のバイアス値となるように圧力調整部を制御する制御部とを具備する。
また、実施形態の燃料調整装置は、燃焼器、該燃焼器の燃焼ガスにより駆動されるガスタービン及び該ガスタービンにより駆動される発電機を備えた発電プラントにおいて燃焼器へ供給する燃料の流量を調整する燃料調整装置であって、発電機の出力に基づいて燃料の流量を調整する流量調整部と、ガスタービンの排ガスの排ガス圧力を取得する排ガス圧力測定部と、燃料の流量調整部への流入圧力を調整する圧力調整部と、燃料の圧力調整部から流量調整部への流入圧力を取得する流入圧力測定部とを具備する。そして、実施形態の燃料調整装置は、流入圧力及び排ガス圧力に基づいて、流入圧力と排ガス圧力との差圧が所定のバイアス値となるように圧力調整部を制御する制御部とを具備する。
実施形態の燃料調整方法は、燃焼器と、該燃焼器へ供給する燃料の流量を調整する流量調整装置と、該流量調整装置への燃料の流入圧力を調整する圧力調整装置とを備えた燃料調整装置において燃料の流量を調整する燃料調整方法である。そして、実施形態の燃料調整方法は、燃料の流量調整装置から燃焼器への流出圧力を測定し、燃料の圧力調整装置から流量調整装置への流入圧力を測定し、流入圧力及び流出圧力に基づいて、流入圧力と流出圧力との差圧が所定のバイアス値となるように圧力調整装置を制御し、燃料の供給が所定の流量となるように流量調整装置を制御することを特徴とする。
また、実施形態の燃料調整方法は、燃焼器、該燃焼器の燃焼ガスにより駆動されるガスタービン、該ガスタービンにより駆動される発電機を備えた発電プラントにおける、燃焼器へ供給する燃料の流量を調整する流量調整装置と、該流量調整装置への燃料の流入圧力を調整する圧力調整装置とを備えた燃料調整装置において燃料の流量を調整する燃料調整方法である。そして、ガスタービンの排ガスの排ガス圧力を測定し、燃料の圧力調整装置から流量調整装置への流入圧力を測定し、流入圧力及び排ガス圧力に基づいて、流入圧力と排ガス圧力との差圧が所定のバイアス値となるように圧力調整装置を制御し、燃料の供給が所定の流量となるように流量調整装置を制御することを特徴とする。
第1の実施形態に係るガスタービンプラントの全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る燃料調整装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る燃料調整装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る流入圧力制御の作用を説明する図である。 流入圧力制御がない場合の状態を説明する図である。 第2の実施形態に係る燃料調整装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る燃料圧力制御の作用の説明する図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る燃料調整装置および燃料調整方法について詳細に説明する。図1に示すように、第1の実施形態の燃料調整装置10は、燃料Aを燃焼器90へ供給する燃料供給路20の経路上に設けられ、燃焼器90への燃料Aの供給量を制御することによりガスタービン100を制御する。ガスタービン100は、図示しない発電機を駆動する。
燃焼器90へ供給される燃料Aの燃料流量Fは、燃料供給路20上に備えられた流量調整部30によって調整される。流量調整部30は、例えば制御部80からの制御信号に基づいて開度を調整可能な電磁バルブなどにより実現される。流量調整部30の前段には圧力調整部50が備えられ、流量調整部30への流入圧力P1を調整する。圧力調整部50は、例えば制御部80からの制御信号に基づいて開度を調整可能な電磁バルブなどにより実現される。流量調整部30及び圧力調整部50は、制御部80によって制御され、開度等自己の状態が制御部80にフィードバックされるよう構成されている。
さらに、第1の実施形態の燃料調整装置10は、流量調整部30への流入圧力P1を測定する流入圧力測定部40と、流量調整部30から燃焼器90への流出圧力P2を測定する流出圧力測定部60を備えている。流入圧力測定部40及び流出圧力測定部60は、燃料Aの燃料供給路20における流量調整部30への流入圧力P1および流出圧力P2をそれぞれ計測して電気信号に変換する。電気信号に変換された流入圧力P1及び流出圧力P2は、制御部80に送られる。
制御部80は、受け取った流入圧力P1及び流出圧力P2に基づいて、流量調整部30及び圧力調整部50の制御信号を生成して流量調整部30及び圧力調整部50それぞれへ送出する。流量調整部30や圧力調整部50は、制御部80からの制御信号に基づいて自身の開度を調整し、流入圧力P1や流出圧力P2を制御する。
続いて、図2を参照して、実施形態の制御部80の構成を詳細に説明する。図2に示すように、制御部80は、燃料流量制御指令値生成部(FSR生成部)81、流入圧力予測部82、流入圧力予測誤差算出部83、圧力調整部開度算出部84、圧力調整部開度制御部85、流量調整部開度算出部86、及び流量調整部開度制御部87を備えている。
FSR生成部81は、図示しない発電機へ送る発電機出力指令値MWd及び図示しない発電機から送られる発電機出力MWを取得し、対応する燃料流量指令値Fdを生成する演算ブロックである。FSR生成部81は、所定の発電機出力指令値MWdと発電機出力MWとを比較し、両者の値に偏差が生じた場合、その偏差が小さくなるような燃料流量指令値Fdを生成する。例えば、発電機出力MWが発電機出力指令値MWdよりも小さい場合、燃焼器90への燃料流量Fを増加させる燃料流量指令値Fdを生成する。
流入圧力予測部82は、燃料流量指令値Fdと、流出圧力測定部60から送られる流量調整部30の流出圧力P2とに基づいて、流量調整部30への流入圧力予測値P1eを算出する演算ブロックである。流入圧力予測部82は、流量調整部圧力バイアス算出部821と、流入圧力予測値算出部822とを備えている。流量調整部圧力バイアス算出部821は、燃料流量指令値Fdに基づいて、流量調整部30の流入圧力P1及び流出圧力P2の差圧(すなわち、圧力バイアスPb(=P1−P2))に相当する圧力バイアス予測値Pbeを算出する演算ブロックであり、流入圧力予測値算出部822は、圧力バイアス予測値Pbe及び流出圧力測定部60から送られる流量調整部30の流出圧力P2に基づいて、流量調整部30への流入圧力予測値P1eを算出する演算ブロックである。
流入圧力予測誤差算出部83は、流入圧力予測値P1eと流入圧力測定部40から送られる流入圧力P1との差分を算出し、その圧力偏差ΔP1を生成する演算ブロックである。流入圧力予測誤差算出部83は、流入圧力P1の予測値P1eと実測された流入圧力P1とを比較することで予測値P1eの偏差ΔP1を算出する。すなわち、予測値P1eと流入圧力P1の偏差ΔP1は、実測された流入圧力P1について補正されるべき変化量を示していることになる。
圧力調整部開度算出部84は、圧力偏差ΔP1に基づいて圧力調整部開度設定値Lpsを算出する演算ブロックであり、圧力調整部開度制御部85は、圧力調整部開度設定値Lpsと圧力調整部50から得られる圧力調整部実開度Lpとに基づいて圧力調整部50への操作量を算出して圧力調整部開度指令Lpdを生成する演算ブロックである。圧力調整部開度算出部84及び圧力調整部開度制御部85は、与えられた圧力偏差ΔP1に基づいて圧力調整部50を制御し、圧力バイアスPbを一定に維持する作用をする。
流量調整部開度算出部86は、燃料流量指令値Fdに基づき流量調整部開度設定値Lfsを算出する演算ブロックであり、流量調整部開度制御部87は、流量調整部開度設定値Lfsと流量調整部30から得られる流量調整部実開度Lfとに基づいて流量調整部30への操作量を算出して流量調整部開度指令Lfdを生成する演算ブロックである。すなわち、流量調整部開度算出部86及び流量調整部開度制御部87は、与えられた燃料流量指令値Fdに基づいて流量調整部30を制御し、燃料流量Fを一定に維持する作用をする。
続いて、図2ないし図4を参照して、第1の実施形態の燃料供給装置の動作を説明する。
図示しないインタフェースを介して、発電機出力指令値MWd及びガスタービン100に接続された発電機から発電機出力MWを受け取ると(ステップ200。以下「S200」のように称する。)、FSR生成部81は、両者の偏差に対応する燃料流量指令値Fdを生成する(S210)。FSR生成部81は、例えば、プラントのヒートバランスより計算された値や試運転データから得られる値に基づいて決定された対応テーブルをあらかじめ備えており、発電機出力指令値MWdと発電機出力MWの偏差を当該対応テーブルに適用して燃料流量指令値Fdを決定する。
燃料流量指令値Fdが決定されると、流量調整部開度算出部86は、流量調整部30の調整量を算出する(S220)。具体的には、流量調整部開度算出部86は、流量調整部30をなす弁のCv値関数に燃料流量指令値Fdを適用し、流量調整部開度設定値Lfsを算出する。流量調整部開度設定値Lfsは、流量調整部30をなす弁の開度に対応する。
流量調整部開度制御部87は、流量調整部30の開度を制御して流量調整部30における燃料Aの流量が所定の燃料流量Fdとなるよう制御する(S230)。具体的には、流量調整部開度制御部87は、流量調整部開度設定値Lfsと流量調整部30からフィードバックされる流量調整部実開度Lfとの偏差から、流量調整部30をなす弁の操作量を算出して流量調整部開度指令Lfdを生成し、流量調整部30を制御する。流量調整部開度制御部87は、流量調整部30からの流量調整部実開度Lf及び流量調整部開度指令Lfdにより自律的に流量調整部30を制御する。流量調整部30が制御されると、流出圧力測定部60が測定した流出圧力P2が制御される。
FSR生成部81、流量調整部開度算出部86及び流量調整部開度制御部87による動作(S210〜S230)は、発電機出力指令値MWd及び発電機出力MWに基づく流量制御を実現する。
流出圧力測定部60は、流量調整部30からの燃料の流出圧力P2を計測し、得られた計測値を流入圧力予測値算出部822に送っている。流入圧力予測値算出部822は、流量調整部圧力バイアス算出部821が生成した圧力バイアス予測値Pbe及び流出圧力P2に基づき、流出圧力P2の変動に対応した流入圧力予測値P1eを生成する(S240)。
流量調整部圧力バイアス算出部821は、例えば、プラントのヒートバランスから計算した値もしくは試運転データから得られる値に基づいて決定された対応テーブルをあらかじめ備えており、燃料流量指令値Fdを当該対応テーブルに適用して圧力バイアス予測値Pbeを決定している。流入圧力予測値算出部822は、流出圧力測定部60から送られた流出圧力P2に対して圧力バイアス予測値Pbeを足しこむことで流量調整部30への流入圧力予測値P1eを算出する。
流入圧力予測誤差算出部83は、流入圧力予測値P1eと、流入圧力測定部40から送られた流入圧力P1の差をとって流入圧力の偏差を算出し、圧力偏差ΔP1を生成する(S250)。
圧力調整部開度算出部84は、圧力偏差ΔP1を比例・積分演算して圧力調整部開度設定値Lpsを算出する(S260)。圧力調整部開度設定値Lpは、圧力偏差ΔP1を小さくする方向に圧力調整部開度を制御する内容となる。
圧力調整部開度制御部85は、圧力調整部開度設定値Lpsと、圧力調整部50からフィードバックされる圧力調整部実開度Lpとの偏差から、圧力調整部50に与えるべき操作量を算出して圧力調整部開度指令Lpdを生成し、圧力調整部50を制御する(S270)。圧力調整部開度制御部85は、圧力調整部50からの圧力調整部実開度Lp及び圧力調整部開度指令Lpdにより自律的に圧力調整部50を制御する。圧力調整部50が制御されると、流入圧力測定部40が測定した流入圧力P1が制御される。
流入圧力予測誤差算出部83、圧力調整部開度算出部84及び圧力調整部開度制御部85による動作(S250〜S270)は、流入圧力予測値P1e及び流入圧力測定部40からの流入圧力P1に基づく圧力制御を実現する。
これら一連の動作を、図4に示す例に当てはめて説明する。排ガス圧力P3が何らかの理由により低下し、それに連動して流出圧力P2が低下した場合(図4中(1))、圧力調整部開度算出部84は、圧力偏差ΔP1が小さくなる方向、すなわち流入圧力P1を低下させる開度設定値Lpを算出する(図3中S240〜S260)。圧力調整部50は、開度設定値Lpに従ってバルブの開度を小さくする(図3中S270;図4中(2))。
圧力調整部50の開度が小さくなることで、流量調整部30への流入圧力P1は低下することとなり、圧力バイアスPbが維持されるようシステム全体が制御される(図4中(3))。その結果、流量調整部開度Lfが制御されなくても(図4中(2))、燃料流量Fの変動は最小限に抑えられ(同(4))、発電機出力MWと発電機出力指令値MWdとのずれも最小限に抑えることができる(同(5))。
ここで、図5を参照して、圧力調整部50による圧力バイアス制御がない場合の状態遷移を比較例として説明する。これは、図3におけるS210からS230までの制御のみを行う場合に相当する。
圧力調整部50による圧力バイアス制御がない場合、排ガス圧力P3が低下した場合、連動して流量調整部30の流出圧力P2も低下する(図5中(1))。一方、流量調整部30への流入圧力P1は、圧力バイアス制御がないから(図5中(2))一定のままである(図5中(3))。そうすると、流量調整部30の入出力間の差圧(流入圧力P1と流出圧力P2との差圧)が大きくなるから(図5中(3))、燃料流量Fが一時的に増加する(図5中(4))。燃料流量Fが増加すると、発電機出力MWも増加する(図5中(5))。その結果、発電機出力MWが発電機出力指令値MWdからずれてしまう。
発電機出力MWと発電機出力指令値MWdとがずれると、FSR生成部81は、その偏差をなくすため燃料流量Fを下げる方向に燃料流量指令値Fdを変化させ、それによって流量調整部30の開度Lfが小さくなる(図5中(6))。その結果、今度は燃料流量Fと燃料流量指令値Fdとの間に偏差が生じてしまう(図5中(7))。したがって、図2ないし図4にて説明した実施形態の燃料調整装置と比較して、燃料流量Fと燃料流量指令値Fdとのずれが生じやすい。
また、FSR生成部81は、発電機出力MWと発電機出力指示値MWdの偏差を検出して初めて燃料流量指令値Fdを変化させ、それにより流量調整部30の開度Lfの調整が行われるため、その間に生ずる発電機出力偏差が大きくなり、指令値への復帰に時間を要してしまう。
実施形態の燃料調整装置によれば、流入圧力P1と流出圧力P2の差分の圧力バイアスPbが維持されるように圧力調整部50を制御するので、発電機出力MWの変動も最小限に抑えられ、燃料流量Fと燃料流量指令値Fdとのずれも最小限となり、出力変動の無い、安定した燃焼を維持することができる。
なお、図3に示す実施形態の動作では、流量調整部30による流量調整と圧力調整部50による圧力調整とが直列的に行われているが、これには限定されない。図2に示すように、流量調整と圧力調整とが同時並行的に行われてもよい。
続いて、図6を参照して、第2の実施形態の燃料調整装置の構成を詳細に説明する。以下の説明において、図2に示す第1の実施形態と共通する構成には同一の符号を付して示し、重複する説明を省略する。図6に示すように、第2の実施形態の燃料調整装置は、流量調整部圧力バイアス算出部821に替えてタービン・流量調整部圧力バイアス算出部823を備え、流入圧力予測値算出部822に替えて流入圧力予測値算出部824を備え、流量調整部30の出力側の圧力を測定する流出圧力測定部60に替えてガスタービン100の出力側の排ガス圧力P3を測定する排ガス圧力測定部70を備えている。
第1の実施形態における流量調整部圧力バイアス算出部821は、流量調整部30の流入圧力P1及び流出圧力P2の差分たる圧力バイアスの予測値Pbeを算出しているが、第2の実施形態におけるタービン・流量調整部圧力バイアス算出部823は、流入圧力P1及び排ガス圧力P3の差分、すなわち、ガスタービン100、燃焼器90及び流量調整部30の間の差分に相当する圧力バイアス予測値Pbe’を算出する。
タービン・流量調整部圧力バイアス算出部823は、プラントのヒートバランスから計算した値もしくは試運転データから得られる値に基づいて決定された対応テーブルをあらかじめ備えており、燃料流量指令値Fdを当該対応テーブルに適用して圧力バイアス予測値Pbe’を決定する。
第2の実施形態における流入圧力予測値算出部824は、排ガス圧力測定部70から送られた排ガス圧力P3に対して圧力バイアス予測値Pbe’を足しこむことで流量調整部30への流入圧力予測値P1eを算出する。
この実施形態の燃料調整装置では、ガスタービン100の排ガス圧力P3を用いて流量調整部30の流入圧力予測値P1eを計算している。そのため、図7に示すように、排ガス圧力P3の変動が流量調整部30の流出圧力P2に影響するのを待たずに流入圧力P1の制御を行うことができ、最小限のタイムラグにより圧力バイアスPb’を維持する制御が実現できる。そのため、第1の実施形態よりも高速に圧力変動に対する制御を行うことができ、安定した燃焼を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが,これらの実施形態は,例として提示したものであり,発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は,その他の様々な形態で実施されることが可能であり,発明の要旨を逸脱しない範囲で,種々の省略,置き換え,変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は,発明の範囲や要旨に含まれるとともに,特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…燃料調整装置、20…燃料供給路、30…流量調整部、40…流入圧力測定部、50…圧力調整部、60…流出圧力測定部、70…排ガス圧力測定部、80…制御部、82…流入圧力予測部、821…流量調整部圧力バイアス算出部、822、824…流入圧力予測値算出部、823…タービン・流量調整部圧力バイアス算出部、83…流入圧力予測誤差算出部、84…圧力調整部開度算出部、85…圧力調整部開度制御部、86…流量調整部開度算出部、87…流量調整部開度制御部、100…ガスタービン。

Claims (10)

  1. 燃焼器へ供給する燃料の流量を調整する燃料調整装置であって、
    前記燃料の供給を所定の流量に調整する流量調整部と、
    前記燃料の前記流量調整部から前記燃焼器への流出圧力を取得する流出圧力測定部と、
    前記燃料の前記流量調整部への流入圧力を調整する圧力調整部と、
    前記燃料の前記圧力調整部から前記流量調整部への流入圧力を取得する流入圧力測定部と、
    前記流入圧力及び前記流出圧力に基づいて、前記流入圧力と前記流出圧力との差圧が所定のバイアス値となるように前記圧力調整部を制御する制御部と
    を具備する燃料調整装置。
  2. 前記制御部は、
    前記流出圧力に基づいて前記流入圧力の予測値を算出する予測値算出部と、
    前記流入圧力の予測値と前記流入圧力とを比較して予測誤差を算出する予測誤差算出部と、
    前記予測誤差に基づいて前記圧力調整部を制御する圧力調整部制御部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃料調整装置。
  3. 前記流量調整部は、前記燃料のとるべき流量を示す燃料流量指令値に基づいて前記流量を制御することを特徴とする請求項1または2記載の燃料調整装置。
  4. 前記制御部は、前記燃料流量指令値に基づいて、前記流入圧力及び前記流出圧力の差圧に相当する圧力バイアス予測値を算出する圧力バイアス算出部をさらに備え、
    前記予測値算出部は、前記圧力バイアス予測値及び前記流出圧力に基づいて前記流入圧力の予測値を算出することを特徴とする請求項3記載の燃料調整装置。
  5. 燃焼器、該燃焼器の燃焼ガスにより駆動されるガスタービン及び該ガスタービンにより駆動される発電機を備えた発電プラントにおいて前記燃焼器へ供給する燃料の流量を調整する燃料調整装置であって、
    前記発電機の出力に基づいて前記燃料の流量を調整する流量調整部と、
    前記ガスタービンの排ガスの排ガス圧力を取得する排ガス圧力測定部と、
    前記燃料の前記流量調整部への流入圧力を調整する圧力調整部と、
    前記燃料の前記圧力調整部から前記流量調整部への流入圧力を取得する流入圧力測定部と、
    前記流入圧力及び前記排ガス圧力に基づいて、前記流入圧力と前記排ガス圧力との差圧が所定のバイアス値となるように前記圧力調整部を制御する制御部と
    を具備する燃料調整装置。
  6. 前記制御部は、
    前記排ガス圧力に基づいて前記流入圧力の予測値を算出する予測値算出部と、
    前記流入圧力の予測値と前記流入圧力とを比較して予測誤差を算出する予測誤差算出部と、
    前記予測誤差に基づいて前記圧力調整部を制御する圧力調整部制御部と
    を備えたことを特徴とする請求項5記載の燃料調整装置。
  7. 前記発電機の出力に基づいて前記燃料のとるべき流量を示す燃料流量指令値を生成する指令値生成部をさらに備え、
    前記流量調整部は、前記燃料流量指令値に基づいて前記流量を制御することを特徴とする請求項5または6記載の燃料調整装置。
  8. 前記制御部は、前記燃料流量指令値に基づいて、前記流入圧力及び前記排ガス圧力の差圧に相当する圧力バイアス予測値を算出する圧力バイアス算出部をさらに備え、
    前記予測値算出部は、前記圧力バイアス予測値及び前記排ガス圧力に基づいて前記流入圧力の予測値を算出することを特徴とする請求項7記載の燃料調整装置。
  9. 燃焼器と、該燃焼器へ供給する燃料の流量を調整する流量調整装置と、該流量調整装置への前記燃料の流入圧力を調整する圧力調整装置とを備えた燃料調整装置において前記燃料の流量を調整する燃料調整方法であって、
    前記燃料の前記流量調整装置から前記燃焼器への流出圧力を測定し、
    前記燃料の前記圧力調整装置から前記流量調整装置への流入圧力を測定し、
    前記流入圧力及び前記流出圧力に基づいて、前記流入圧力と前記流出圧力との差圧が所定のバイアス値となるように前記圧力調整装置を制御し、
    前記燃料の供給が所定の流量となるように前記流量調整装置を制御すること
    を特徴とする燃料調整方法。
  10. 燃焼器、該燃焼器の燃焼ガスにより駆動されるガスタービン、該ガスタービンにより駆動される発電機を備えた発電プラントにおける、前記燃焼器へ供給する燃料の流量を調整する流量調整装置と、該流量調整装置への前記燃料の流入圧力を調整する圧力調整装置とを備えた燃料調整装置において前記燃料の流量を調整する燃料調整方法であって、
    前記ガスタービンの排ガスの排ガス圧力を測定し、
    前記燃料の前記圧力調整装置から前記流量調整装置への流入圧力を測定し、
    前記流入圧力及び前記排ガス圧力に基づいて、前記流入圧力と前記排ガス圧力との差圧が所定のバイアス値となるように前記圧力調整装置を制御し、
    前記燃料の供給が所定の流量となるように前記流量調整装置を制御すること
    を特徴とする燃料調整方法。
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