本明細書で開示される実装は、通信システムによってサポートされるデバイス間のペアでの干渉が確実に特定の干渉制約を満たすように効率的なスペクトルリソースの再利用を提供する効率的な再利用パッキングメカニズムを含む。更に、いくつかの実装形態では、スペクトルの再利用をサポートするために必要なハードウェアの複雑さを軽減する方法で、直交チャネルの隣接したセットが割り当てられる。また、本明細書に記載の実装形態では、最も多くのユーザに効果的にサービスを提供するために、最大のリソース要件を持つユーザデバイスにスペクトルリソースを割り当てる。
本明細書で使用されるように、特定の実施態様のみを説明する目的で様々な用語が使用され、限定することは意図されていない。例えば、単数形「1つの(a、an)」及び「その(the)」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限りは、複数形も含むことが意図されている。更に、「含む(comprise、comprises、comprising)」という用語は、「含む(include、includes、including)」と交換可能に使用される。また、「wherein」という用語は「where」という用語と交換可能に使用される。本明細書で使用されるように、「例示的な(exemplary)」は、実施例、実施態様、及び/又は態様を示し、優先度若しくは好ましい実施態様を限定するもの又は示すものと解釈されるべきではない。本明細書で使用されるように、構造体、構成要素、動作などの要素を修飾する序数用語(例えば、「第1の」、「第2の」、「第3の」など)は、これ自体がある要素の別の要素に対する優先度又は順序を示すものではなく、(序数用語としての使用を別にして)同じ名前を有する別の要素と区別しているにすぎない。本明細書で使用される「セット(set)」という用語は、1つ又は複数の要素のグループ化を指し、「複数の(plurality)」という用語は、複数の要素を指す。
図1を参照すると、第1の通信デバイス104A、第2の通信デバイス104B、及び第3の通信デバイス104Cを含む複数の通信デバイス104からのかつそれらの間の通信をサポートする通信ノード102を含む通信システム100が示される。
通信ノード102は、衛星ベースの通信ノード、地上通信デバイス、又は通信デバイス104間の通信を容易にする中継デバイスなどの空中通信デバイスを含むことができる。通信デバイス104は、衛星電話、携帯電話、ポータブルコンピューティングデバイスなどのエンドユーザーデバイスを含むことができる。通信デバイス104は、他のデバイスからの通信を集約するアクセスポイントを含むことができる。例えば、通信デバイス104は、モバイルデバイスからの通信を衛星ベースのシステム、空中システム、又は地上中継システムを介して別の通信デバイス104に中継するアクセスポイントを含むことができる。特定の態様では、通信ノード102(又は通信ノード102の少なくとも1つの構成要素)は、宇宙船、航空機、陸上機、又は船舶に組み込まれる。特定の態様では、通信ノード102(又は通信ノード102の少なくとも1つの構成要素)は基地局に統合される。他の実施例も更に可能である。特に、通信ノード102は、1つ又は複数の直交チャネル108を各通信デバイス104に割り当てることにより、通信デバイス104間でスペクトルリソース106のセットを再利用するように構成される。例えば、通信ノード102は、1つ又は複数の第1の直交チャネル108Aを第1の通信デバイス104Aに、1つ又は複数の第2の直交チャネル108Bを第2の通信デバイス104Bに、1つ又は複数の第3の直交チャネル108Cを第3の通信デバイス104Cに、又はその組み合わせを割り当てるように構成される。
通信デバイス104間の直交チャネル108の再利用をある定義された限界まで可能にするように、及びできるだけ多くのエンドユーザ、例えば通信デバイス104又は通信デバイス104によってサポートされるデバイスに、サービスを提供するために、通信デバイス104間の干渉を低減するよう、直交チャネル108が割り当てられる。例えば、通信ノード102は、第1の直交チャネルセット108の第1のセットを第1の直交チャネル108Aとして第1の通信デバイス104Aに割り当てる。本明細書に記載するように、通信ノード102はまた、直交チャネル108の第1のセットの少なくとも1つのサブセットを、1つ又は複数の追加の通信デバイス104に割り当てる。直交チャネル108の第1のセットの同じサブセットが割り当てられた通信デバイス104のカウントは、定義された再利用限度以下である。したがって、特定の直交チャネル108には、定義された再利用制限以下の通信デバイス104の数が割り当てられる。特定の例では、通信ノード102は、第2の通信デバイス104Bが第1の通信デバイス104Aと競合すると決定する。通信ノード102は、第1の通信デバイス104A及び第2の通信デバイス104Bに対して直交チャネル108の同じサブセットを再利用することを控える。例えば、第2の通信デバイス104Bに割り当てられた第2の直交チャネル108Bは、第1の通信デバイス104Aに割り当てられた第1の直交チャネル108Aとは異なる。したがって、通信ノード102は、競合する通信デバイス104に別個の直交チャネル108を割り当てることにより干渉を低減する。通信ノード102は、各反復で、直交チャネル108を、本明細書で説明されるように、最も高いリソース要件を有し、かつ他の通信デバイス104との競合の最も少ない通信デバイス104に割り当てることにより、直交チャネル108を可能な限り多くのエンドユーザに割り当てる。特定の態様では、直交チャネル108は、時分割多重アクセス(TDMA)チャネル、周波数分割多重アクセス(FDMA)チャネル、又は符号分割多重アクセス(CDMA)チャネルを含む。
通信ノード102は、1つ又は複数のプロセッサ110及びメモリ122を含む。通信ノード102はまた、通信コントローラ112、スイッチマトリックス114、及びビームフォーマ120も含むことができる。通信デバイス104との通信を容易にするために、通信ノード102は、1つ又は複数の受信器150、1つ又は複数の送信器152、及び1つ又は複数のアンテナ154を含む。受信器150、送信器152、及びアンテナ154は、直交チャネル108をサポートすることができる。直交チャネル108は、周波数分割多重化、時分割多重化、符号分割多重化に基づいて、更にはビームフォーマ120によって形成されたスポットビームに空間的に基づいて、論理的に分割することができる。いくつかの実装形態では、通信コントローラ112の動作は、プロセッサ110のうちの1つ又は複数によって実行される。同様に、いくつかの実装形態では、スイッチマトリックス114の動作は、プロセッサ110のうちの1つ又は複数によって実行される。スイッチマトリックス114は、通信デバイス104をアドレス又はポートにマッピングするように構成され、アドレス指定された適切な通信デバイス104に到達するように、通信ノード102で受信され、特定のアドレスにアドレス指定された通信が、スイッチマトリックス114により、対応するスポットビーム及び直交チャネルにルーティングされる。
メモリ122は、本明細書に記載するように、通信デバイス104への直交チャネル108の割り当てを容易にするために、プロセッサ110によって実行可能な命令124を保存する。命令124は、競合検出命令126、独立したセット分析命令128、チャネル割り当て命令130、タワー構築命令132、及び間隙充填命令134を含む。メモリ122は、1つ又は複数の競合リスト136などの直交チャネル108、直交チャネル108の割り当てに関連する閾値138、直交チャネル108の割り当てに関連する反復条件140、直交チャネル108の割り当てに関連する競合継承データ142、通信デバイス104を識別し、直交チャネル108の割り当てに関連するデバイスリスト144、通信デバイス104に関連付けられたリソース要件値146、通信デバイス104に関連する干渉メトリック値148、又はこれらの組み合わせの割り当てに関連するデータも格納することができる。いくつかの実装形態では、メモリ122は、構成設定116、ビームフォーマ120のビームフォーミングパラメータなど、他のデータも保存する。
構成設定116は、どの特定の直交チャネル108が各通信デバイス104に割り当てられるかを識別する割り当てデータ118を含むことができる。例えば、直交チャネル108を通信デバイス104に割り当てることの後、それぞれの通信デバイス104との通信を容易にする目的で、スイッチマトリックス114、ビームフォーマ120、又はその両方を構成するように、割り当てデータ118が使用されてもよい。
特定の実装形態では、競合検出命令126は、干渉メトリック値148を取得し、競合リスト136を生成するために、プロセッサ110によって実行可能である。いくつかの実装形態では、通信ノード102とは別のデバイスによって競合リスト136を生成することができる。例えば、通信ノード102が衛星ベースのシステムである場合、競合リスト136は地上ベースの制御システムにより生成することができる。干渉メトリック値148は、通信デバイス104のペア間の干渉の指標を提供する。例えば、干渉メトリック値148は、第1の通信デバイス104Aと第2の通信デバイス104Bとの間の定量化された干渉を示す値を含みうる。同様に、干渉メトリック値148は、第1の通信デバイス104Aと第3の通信デバイス104Cとの間の可能な干渉を示す値を含むことができる。特定の実装形態では、干渉メトリック値148は、通信ノード102によってサポートされる各通信デバイス104のペアでの干渉メトリックを含む。
閾値138は、通信デバイス104間の干渉の許容レベルを示す干渉閾値を含む。例えば、干渉メトリックが、第2の通信デバイス104Bで検出された第1の通信デバイス104Aの送信の信号対ノイズ比である場合、閾値138は、許容可能な最大信号対ノイズ比を含むことができる。通信デバイス104が、他の理由と同様に、異なる電力レベルで送信できるため、干渉メトリック値148は、第2の通信デバイス104Bで検出された第1の通信デバイス104Aからの干渉値、更には第1の通信デバイス104Aで検出された第2の通信デバイス104Bからの送信に対する別個の干渉メトリック値を含むことができる。
競合リスト136は、通信ノード102によってサポートされる通信デバイス104間で競合する通信デバイスを示す又は識別する。競合する各通信デバイスは、閾値138の干渉メトリック閾値の1つを満たす干渉メトリック値に関連付けられている。例えば、干渉メトリック閾値が最大の信号対ノイズ比を示す場合、第1の通信デバイス104Aの送信が第2の通信デバイス104Bで受信された信号対ノイズ比を超えれば、競合リスト136は、第1の通信デバイス104Aが第2の通信デバイス104Bにとって競合する通信デバイスであることを示す。しかし、第3の通信デバイス104Cまでの距離に基づいて、第1の通信デバイス104Aは、第3の通信デバイス104Cと競合する通信デバイスではない場合がある。同様に、送信強度又は他の要因により、第2の通信デバイス104Bからの送信は、第1の通信デバイス104Aで受信された干渉閾値を超えても超えなくてもよい。したがって、第2の通信デバイス104Bは、第1の通信デバイス104Aの競合リスト136内の競合する通信デバイスであってもそうでなくてもよい。別の言い方をすれば、競合リスト136は、通信デバイス104のそれぞれについて、他の通信デバイス104が干渉メトリック値閾値を満たす干渉メトリック値を有するリスト又は他の指示を含む。いくつかの実装形態では、競合リスト136は対称的ではない場合がある。即ち、第2の通信デバイス104Bが第1の通信デバイス104Aにとって競合する通信デバイスである場合、これは、第1の通信デバイス104Aが第2の通信デバイス104Bにとって競合する通信デバイスであることを示すものではない。
特定の実装形態では、競合リスト136は、N×N行列などの隣接行列としてデータ構造に生成又は保存することができ、Nは通信ノード102によって供給される通信デバイス104の数に等しい正の整数である。したがって、隣接行列は、通信デバイス104のそれぞれについて1つの列及び1つの行を含む。特定の例では、隣接行列は、特定の通信デバイスが競合する通信デバイスであることを示す第1の論理値と、特定の通信デバイスが競合する通信デバイスではないことを示す第2の論理値を有するブール行列である。例えば、特定の行が第1の通信デバイス104Aを表す場合、特定の行は、第2の通信デバイス104Bの列に対応するセルを含みうる。セルは、第2の通信デバイス104Bが第1の通信デバイス104Aにとって競合する通信デバイスではないことを示す値0を有しうる。あるいは、セルは、第2の通信デバイス104Bが第1の通信デバイス104Aにとって競合する通信デバイスであることを示す値1を有することができる。他のデータ構造も、競合リスト136を表すために使用されうる。
リソース要件値146は、通信デバイス104のそれぞれによって必要とされるリソースを示す。例えば、各通信デバイス104は、それ自体の通信ニーズ又は通信デバイス104に関連するユーザのニーズをサポートするために、通信デバイス104が必要とするデータ帯域幅の何らかの指示を含むことができる特定の需要に関連付けられている。特定の需要を満たすために、各通信デバイス104に関連する通信効率、及び各直交チャネル108に関連するスループットに基づいて、一定数の直交チャネル108が必要とされる。したがって、リソース要件値146は、各通信デバイス104について、それぞれの通信デバイス104での需要をサポートするために必要な直交チャネル108の数を示す。
タワー構築命令132は、特定の直交チャネル108の通信デバイス104への割り当てを容易にするために、独立したセット分析命令128、競合リスト136、及びリソース要件値146を使用するよう、プロセッサ110によって実行可能である。特に、本明細書に記載するように、タワー構築命令132は、独立したセット分析命令128を反復的に又は繰り返し呼び出して、最悪の第1の基準で直交チャネル108を通信デバイス104に割り当てることができる。この文脈において、最悪の第1とは、独立したセット分析命令128とともに最悪の最初第1の割り当てを使用することにより、通信デバイス104が最大のリソース要件値146を有することに基づいて、通信デバイス104に直交チャネル108を割り当てることを指す。独立したセット分析命令128は、それぞれが最大のリソース要件値146を有する通信デバイス104のセットに対して独立したセット分析(例えば、最大の独立したセット分析)を実行する。特定の例では、独立したセット分析命令128は、第2の通信デバイス104B及び第3の通信デバイス104Cのそれぞれが最大のリソース要件値146を有すると決定する。独立したセット分析命令128は、独立したセット分析を実行して、競合リスト136に基づいて、第2の通信デバイス104Bが第1の通信デバイス104Aと競合しないことを識別する。特定の実装形態では、独立したセット分析命令128は、最大の独立したセット分析を実行し、競合リスト136に基づいて、通信デバイス104のセット間で競合の最も少ない特定の通信デバイス104を識別する。例えば、独立したセット分析命令128は、競合リスト136に基づいて、第2の通信デバイス104Bが第3の通信デバイス104Cよりも少ない競合を有することを決定する。この例では、タワー構築命令132は、直交チャネルのセット108を最も少ない競合に対応する第2の通信デバイス104Bに割り当てる。したがって、タワー構築命令132は、競合リスト136によって示される競合条件を満たしながら、最大のリソース要件値146に役立つ方法で、通信デバイス104に直交チャネル108を割り当てることができる。
特定の側面では、独立したセットは、隣接する頂点のないグラフ内の頂点のセットである。最大の独立したセットは、所与のグラフの可能な最大サイズの独立したセットである。特定の実装形態では、独立したセット分析命令128は、通信デバイス104のセット間で競合の最も少ない特定の通信デバイス104を選択することにより最大の独立したセット分析を実行し、よってタワー構築命令132の次の反復中に、(競合のため)最少の数のデバイスが検討対象から除外される。各反復で最少のデバイスを排除することにより、タワー構築命令132は、直交チャネル108を競合しない通信デバイス104の可能な最大セットに割り当てることが可能になる。最大の独立したセット分析が例示的な例として説明されていることを理解すべきである。いくつかの実装形態では、独立したセット分析命令128は、最大の独立したセット分析以外の独立したセット分析を実行する。例えば、独立したセット分析命令128は、通信デバイス104のセット間の競合の閾値数より少ない特定の通信デバイス104を選択する。この例では、許容可能な数の競合(例えば、1)以下の特定の通信デバイス104を、競合の最も少ない特定の通信デバイス104を識別する必要なく選択することができる。通信デバイス104のセット(例えば、割り当てられておらず最大のリソース要件値146を有する)が大きい場合、許容可能な数の競合(例えば、1)以下を有する特定の通信デバイス104を識別することは、競合の最も少ない特定の通信デバイス104を識別するよりも速くなる可能性がある。いくつかの実装形態では、独立したセット分析命令128は、競合の数に基づいて通信デバイス104のセットをランク付け(例えば、最小の競合から最大の競合にランク付け)し、特定のランク(例えば、n番目のランク)を有する特定の通信デバイス104を選択する。独立したセット分析命令128、競合リスト136、及びリソース要件値146を使用するタワー構築命令132の特定の図が、図2及び図3を参照して説明される。
特定の実装形態では、タワー構築命令132は、直交チャネル108の隣接したセットを特定の通信デバイス104に割り当てるように動作する。いくつかの実装形態では、直交チャネル108を割り当てるためのタワー構築命令132の実行は、閾値138の再利用数の閾値によってサポートすることができる通信デバイスの最大数よりも少ない数に割り当てられている、いくつかの直交チャネル108をもたらす可能性がある。これらの実装形態では、間隙充填命令134は、より小さなリソース要件値146を有する通信デバイス104にそのような直交チャネル108のセットを割り当て、図3並びに図4A及び4Bを参照して更に図示及び説明されるように、直交チャネル108を効果的にパックするために実行することができる。
独立したセット分析命令128、タワー構築命令132、及び間隙充填命令134の実行により、直交チャネル108が通信デバイス104に割り当てられると、チャネル割り当て命令130は、割り当てデータ118を更新又は保存することにより構成設定116を変更する。したがって、チャネル割り当て命令130は、割り当てられた直交チャネル108のセットを使用して、通信デバイス104と通信するように通信システム100を構成する。
直交チャネル108の割り当て中、プロセッサ110は、反復条件140、競合継承データ142、及びデバイスリスト144などの作業データを保存するが、これは、図2及び図3に関してより詳細に説明されるように、直交チャネル108の割り当てと同様に命令124の反復を制御するために更新及び使用することができる。
独立したセット分析命令128、タワー構築命令132、及び/又は間隙充填命令134を使用した直交チャネル108の割り当てにより、ペアでの干渉メトリックなどの特定の干渉メトリック要件が通信デバイス104の間で確実に満たされることができるようになり、特定の直交チャネル108を再利用の指定された閾値以下で再利用することにより、再利用条件を満たすことができる一方で、通信システム100全体の動作を改善する比較的均一な方法で直交チャネル108の割り当てを拡散する。通信システム100は、独立したセット分析(例えば、最大の独立したセット分析)を使用して、直交チャネル108の効率的な割り当てを可能にする。例えば、タワー構築命令132の反復中に、独立したセット分析命令128は、競合リスト136に基づいて競合の最も少ない特定の通信デバイス104を選択する。他の例では、独立したセット分析命令128は、異なる基準(例えば、閾値の競合よりも少ない、2番目に少ない競合など)を使用して、特定の通信デバイス104を選択することができる。競合リスト136に基づく特定の通信デバイス104(例えば、競合の最も少ない、競合が閾値より少ない、又は競合が2番目に少ない)の選択は、O(N)ヒューリスティックに対応する。タワー構築命令132の各反復中に、選択された特定の通信デバイス104と競合する通信デバイス104は、検討事項から除外される。したがって、これらの例では、全体の最大の独立分析(独立したセット分析命令128とともにタワー構築命令132によって実行される)は、O(N*log(N))ヒューリスティックに対応する。直交チャネル108の効率的な割り当ては、コンピューティングリソースを節約し、遅延を低減する。
独立したセット分析命令128、タワー構築命令132、及び間隙充填命令134の特定の動作は、図2、図3、図4A及び図4Bを参照してより詳細に説明される。図5及び図6は、本明細書に記載のチャネル割り当てメカニズムに基づく通信ノード102の性能を示し、図7は、本明細書に記載のチャネル割り当ての簡略化した説明のフローチャートを示す。
図2は、タワー構築命令132の動作の特定の例を示すフローチャートである。特定の実装形態では、タワー構築命令132は、プロセッサ110、通信コントローラ112、通信ノード102、図1のシステム100、又はこれらの組み合わせによって実行される。
図2に示される例では、タワー構築命令132は、特定の反復条件が満たされるまで、例えば、再利用数の閾値が満たされるまで、又は以前に割り当てられた通信デバイス104と競合することなく通信デバイス104が残らないまで、反復的に動作する。初期反復中、タワー構築命令132は、ブロック202において、初期化を含む。タワー構築命令132を初期化することは、例えば、再利用のために利用可能なスペクトル内の直交チャネル108の数に作業変数Smaxを設定すること、開始チャネル(「Cstart」)を初期値、例えば0に、設定すること、及び再利用の数を再利用の数の閾値に設定することを含む。
再利用に利用可能な直交チャネル108の数は、通信ノード102のハードウェア制約、通信ノード102のソフトウェア制約、通信ノード102の構成設定116、又はこれらの組み合わせに基づく。例えば、再利用に利用可能な直交チャネル108の数は、通信ノード102が通信デバイス104間でサポート及び割り当てが可能な(又は設定できる)論理的に分割可能なチャネルの総数を示すことができる。
再利用の数の閾値は、特定の直交チャネルを通信デバイス104間で再利用できる回数を示す。例えば、再利用数の閾値2は、特定の直交チャネルを通信デバイス104間で2回割り当てることができることを示す。より起こりうる例は、特定の直交チャネルを通信デバイス104間で最大16回割り当て可能であることを示す16以上の再利用の数の閾値である。いくつかの実装形態では、通信ノード102は、特定の直交チャネルを16回以上再利用するように設定することができる。いくつかの実装形態では、再利用数の閾値は無限とすることができ、他の条件が満たされる限り、通信デバイス104間で特定の直交チャネルを再利用できる回数に制限がないことを示す。再利用数の閾値は、構成設定116、通信ノード102のハードウェア、通信ノード102のソフトウェア、又はこれらの組み合わせに基づいて確立することができる。特定の態様では、送信器152、受信器150、又はこれらの組み合わせは、特定の直交チャネルの再利用の特定数をサポートする。この態様では、再利用の数の閾値は、送信器152、受信器150、又はこれらの組み合わせによってサポートされる各直交チャネルの再利用の数に少なくとも部分的に基づく。
開始チャネル(「Cstart」)は、タワー構築命令132の特定の反復中に特定のデバイスに割り当てられる第1の直交チャネルとなる特定の直交チャネルの識別子を示す。図2に示す例では、開始チャネル(「Cstart」)は数値によって識別され、チャネルに割り当てられた数値は0から始まり、通信システム100によって使用することができる直交チャネル108の総数まで続く。この場合、上記のように、総数はSmaxに等しい。
タワー構築命令132は、リソース要件値146にアクセスし、リソース要件値146をSmax値と比較する。ここで、Smax値は、最初は、通信ノード102によって通信デバイス104に割り当てることができる直交チャネル108の総数であり、タワー構築命令132のいくつかの反復でデクリメントする。したがって、Smax値は、利用可能な直交チャネル108の総数から、多くの場合0でありうる特定の通信デバイス104に割り当てることができる直交チャネル108の最小数までカウントダウンするが、いくつかの実装形態では、他の最小値を使用することができる。
図2に示す例では、ブロック206で、タワー構築命令132は、任意の通信デバイス104がSmaxの現在値に等しいリソース要件値146を有するかどうかを判定する。初期の反復では、Smaxの現在の値は、利用可能な直交チャネル108の総数に等しい。初期の反復中に、タワー構築命令132は、通信デバイス104のいずれかが、利用可能な直交チャネルのすべての使用を必要とするリソース要件値146に関連付けられているかどうかを判定する。そうでない場合、ブロック208で、Smax値がデクリメントされ(例えば、1又は他のデクリメント値だけ)、ブロック230で、タワー構築命令132は、Smaxの現在値がSmax値閾値、例えば0に等しいかどうかを判定する。他の実装形態では、Smax値の閾値は0以外の可能性がある。Smax値の閾値が0の場合、特定のデバイスに割り当てることができる直交チャネルの最小数が1であることを示す。したがって、条件が満たされると、タワー構築命令132は、図3に示されるように、間隙充填命令134へのオフページ参照であるブロック226に進む。しかし、いくつかの実装形態では、Smax値の閾値は0より大きく、特定の通信デバイス104に割り当てることができる直交チャネルの最小数が1より大きいことを示す。ブロック230で、現在のSmax値がSmax値の閾値に等しくない場合、タワー構築命令132はブロック206に戻り、任意の通信デバイス104が現在のSmax値と等しいリソース要件値146に関連付けられているかどうかを再び判定する。
ブロック206で、1つ又は複数の通信デバイス104が、Smaxの現在値に等しいリソース要件値146に関連付けられていると識別された場合、タワー構築命令132はブロック210に進み、そこで、複数の通信デバイス104が現在値Smaxに等しいリソース要件値146に関連付けられているかどうかの判定が行われる。1つの通信デバイス104のみ(例えば、ただ1つの通信デバイス104)が、Smaxの現在値に等しいリソース要件値146に関連付けられている場合、タワー構築命令132は、ブロック214で、割り当てデータ118を生成(又は更新)することにより、Smaxの現在値に等しい数のチャネルを通信デバイス104に割り当てる。例えば、タワー構築命令132は、第1の通信デバイス104Aのリソース要件値146がSmaxの現在値に等しいとの判定決定に応じて、第1の直交チャネル108Aを第1の通信デバイス104Aに割り当てる。第1の通信デバイス104Aに割り当てられた第1の直交チャネル108Aの数(例えば、カウント)は、Smaxの現在値に等しい。
ブロック214で、通信デバイス104に割り当てられた直交チャネル108は、Cstart値(例えば、初期反復で0)によって識別されるチャネルで始まる。したがって、タワー構築命令132の初期の反復で特定の通信デバイス104に割り当てられた直交チャネルは、識別子0に関連付けられた直交チャネル108で始まり、特定の通信デバイス104に割り当てられたSmaxチャネルの総数について、Smax−1の識別子に関連付けられた直交チャネル108に続く。
ブロック210で、複数の通信デバイス104が、Smaxの現在値に等しいリソース要件値146に関連付けられている場合、タワー構築命令132は、独立したセット分析命令128を呼び出して、Smax値に等しいリソース要件値146に関連付けられた通信デバイス104の特定の1つを選択する。独立したセット分析命令128は、競合リスト136を取得し、ブロック212で、Smaxの現在値に等しいリソース要件値146に関連する通信デバイス104間で競合の最も少ない特定の通信デバイス104を選択する。例えば、第1の通信デバイス104A及び第2の通信デバイス104Bのそれぞれが、Smaxの現在値に等しいリソース要件値146に関連付けられ、競合リスト136は、第1の通信デバイス104Aが他の2つの通信デバイス104のみと競合するのに対して、第2の通信デバイス104Bは他の3つの通信デバイス104と競合することを示し、独立したセット分析命令128は、第2の通信デバイス104Bよりも少ない他の通信デバイスと競合する第1の通信デバイス104Aに基づいて、第1の通信デバイス104Aを選択する。
タワー構築命令132はブロック214に進み、Smaxの現在値に等しい数の直交チャネル108を、独立したセット分析命令128によって選択された通信デバイス104に割り当てる。例えば、タワー構築命令132は、第1の直交チャネル108Aを第1の通信デバイス104Aに割り当てる。
タワー構築命令132はブロック216に進み、再利用の数の値をデクリメントして更新された再利用の数222を生成し、ブロック218に進み、競合継承データ142を生成し、ブロック220に進み、デバイスリスト144を更新する。タワー構築命令132の初期の反復中に、ブロック202で、再利用の数が再利用の数の閾値に初期化され、したがって、ブロック216で、再利用の数は通常1だけデクリメントされ、ブロック214で割り当てられた直交チャネル108のセットがそれらの直交チャネル108の1つの再利用を示すことが示される。タワー構築命令132の後続の反復中に、再利用の数がデクリメントされて、更に問題の直交チャネル108の再利用の数を示し、再利用の数が再利用の数の閾値を確実に超えないようにする。
競合継承データ142は、競合リスト136に基づいて、ブロック214で直交チャネル108が割り当てられた特定の通信デバイス104と競合する通信デバイス104を識別する。例えば、独立したセット分析命令128の前の例を参照すると、第1の通信デバイス104Aが他の2つの通信デバイスと競合すると説明されたとき、ブロック218で、独立したセット分析命令128が第1の直交チャネル108Aを割り当てる第1の通信デバイス104Aを選択したと決定したことに応じて、タワー構築命令132は、競合継承データ142を更新して、2つの通信デバイスを含める。
デバイスリスト144は、直交チャネル108が割り当てられるタワー構築命令132の特定の反復中に利用可能な通信デバイス104を識別する。通信デバイス104が、直交チャネル108が以前に割り当てられた別の通信デバイス104と競合する場合、通信デバイス104は、デバイスリスト144から削除される。したがって、第1の通信デバイス104Aが2つの他の通信デバイス104と競合する前の例では、ブロック220で、タワー構築命令132は、デバイスリスト144から2つの競合する通信デバイス104を削除する。したがって、タワー構築命令132の後続の反復では、これらの通信デバイス104のいずれにも、第1の通信デバイス104Aに割り当てられた直交チャネル108のサブセットである直交チャネル108が割り当てられないだろう。例えば、第1の通信デバイス104Aには、タワー構築命令132の特定の反復において第1の直交チャネル108Aが割り当てられる。タワー構築命令132の後続の反復では、タワー構築命令132は、第2の通信デバイス104Bが第1の通信デバイス104Aにとって競合する通信デバイスではなく、第1の通信デバイス104Aが第2の通信デバイス104Bにとって競合する通信デバイスではないとの決定に少なくとも部分的に基づいて、第1の直交チャネル108Aのサブセット(例えば、第2の直交チャネル108B)を第2の通信デバイス104Bに割り当てる(例えば、再利用する)ことができる。タワー構築命令132が、第2の通信デバイス104Bが第1の通信デバイス104Aにとって競合する通信デバイスであるか、又は第1の通信デバイス104Aが第2の通信デバイス104Bにとって競合する通信デバイスであると決定する場合、第2の通信デバイス104Bには、第1の直交チャネル108Aのサブセットが割り当てられていない。
割り当てデータ118を生成し、再利用の数222をデクリメントし、競合継承データ142を生成し、デバイスリスト144を更新した後、タワー構築命令132は、反復条件が満たされるかどうかを判定することができる。図2に示される特定の例では、タワー構築命令132は、ブロック224で、再利用の数222を閾値(例えば0)と比較する。再利用の数222が閾値(例えば0)に等しい場合、タワー構築命令132は、図3に示すように、ブロック226に進み、隙間充填命令134に進む。しかしながら、再利用の数222が閾値(例えば0)に等しくない場合、タワー構築命令132は、ブロック206に進み、デバイスリスト144によって示される通信デバイス104のいずれかがSmaxの現在値に等しいリソース要件値146を有するかどうかを判定する。そうでない場合、タワー構築命令132は、ブロック208で、Smaxの現在値をデクリメントし、ブロック230で、Smaxの現在値が閾値(例えば0)に等しいかどうかを判定する。したがって、条件が満たされると、図3に示されるように、タワー構築命令132は、ブロック226に進み、間隙充填命令に進む。ブロック230で、現在のSmax値が閾値に等しくない場合、タワー構築命令132はブロック206に戻り、別の反復を実行する。図2に示される例では、反復条件が満たされるまで、タワー構築命令132の実行が継続する。反復条件は、例えばブロック224で、閾値に等しい再利用の数、又は例えばブロック230で、閾値に等しいSmaxの現在値を含むことができる。
要するに、タワー構築命令132は、利用可能な直交チャネル108の数に等しいSmaxの初期値から始まり、可能な場合、最大のリソース要件値146を有する通信デバイス104に直交チャネル108を割り当てるように、リソース要件値に基づいて、通信デバイス104に直交チャネル108を割り当てる。複数の通信デバイス104が同じリソース要件値146を有する場合、タワー構築命令132は、同じリソース要件値146を有する通信デバイス104間で競合の最も少ない特定の通信デバイス104を選択するために、独立したセット分析命令128を使用することにより直交チャネル108を割り当てる。
この例のタワー構築命令132は、反復条件が満たされるまで繰り返される。これは、特定の通信デバイス104に割り当てられた直交チャネル108の最大セットに対応する基礎から始まり、問題の直交チャネル108の特定セットの再利用の総数まで構築するタワーの構築に類似するものとして図4A及び図4Bに示される。タワー構築命令132の各反復中に、特定の条件が満たされるまで、直交チャネル108の同じセット又は直交チャネル108のセットのサブセットが、特定の通信デバイス104に割り当てられる。したがって、第1の反復中に、Cstart=0からSmax−1までの直交チャネル108のセットが第1の通信デバイス104に割り当てられ、タワー構築命令132の次の反復中に、Cstart=0からSmax−1又はSmaxから1より大きい整数値を引いたものが、次の通信デバイス104に割り当てられる。この例では、本明細書に記載するように割り当てられる直交チャネル108の次のセットに進むために、間隙充填命令134でCstart値を修正することができる。
図3は、間隙充填命令134の動作の特定の例を示すフローチャートである。特定の実装形態では、間隙充填命令134は、プロセッサ110、通信コントローラ112、通信ノード102、図1のシステム100、又はこれらの組み合わせによって実行される。
図3に示される例では、間隙充填命令134は、図2及び図3のオフページ参照226によって示されるように、タワー構築命令132によって呼び出される。図2を参照して説明したように、隙間充填命令134は、タワー構築命令132に関連する反復条件が満たされたときに呼び出されてもよい。タワー構築命令132は、Smaxの現在値に基づいて、その後、Smaxのより小さな値だが同じ開始チャネル(「Cstart」)から始まる値に基づいて、特定の直交チャネル108のセットを通信デバイス104に割り当てるため、間隙充填命令134を呼び出す前にタワー構築命令132によって割り当てられた直交チャネル108は、タワーのベースは、最大数の直交チャネル108を割り当てられた特定の通信デバイス104に対応し、タワーの上部は、特定の通信デバイス104に割り当てられた直交チャネル108のサブセットを割り当てられた別の通信デバイス104に対応する、直交チャネル108のサブセットを使用するタワー構築に類推できる。
図4A及び図4Bを簡単に参照すると、タワー構築命令132及び隙間充填命令134の動作が図4A及び図4Bに示される。図4A及び図4Bにおいて、各ブロックは、直交チャネル108の数が割り当てられた通信デバイス104を表す。ブロックの幅は、通信デバイス104に割り当てられた直交チャネル108の数に対応し、ブロックの位置は、直交チャネル108の特定のセットの識別子を示す。左端のブロックは、図2のフローチャートの最初の反復中に割り当てられた直交チャネル108(例えば、Cstart=0)で始まる。タワー構築命令132は、直交チャネル108の特定のセットを割り当て、その後、直交チャネル108の特定のセットのサブセットを割り当てるので、タワー構築命令132による直交チャネル108の割り当ては、タワーの構築に類推することができる。タワーの各ブロックは、特定の通信デバイス104に割り当てられた直交チャネル108の特定のセットのサブセットを表す。
特定の直交チャネル108又は直交チャネル108のセットが再利用されると、直交チャネル108又は直交チャネル108のセットが割り当てられた別の通信デバイス104は、本明細書に記載のタワー構成で直交チャネル108が割り当てられた従来の通信デバイス104を表すブロックの上に積み重ねられる。例えば、450で、第1の通信デバイス402には、特定の数の直交チャネル108が割り当てられる。この例では、第1の通信デバイス402がタワー内の第1のデバイスであるため、第1の通信デバイス402には、タワー構築命令132の第1の反復中に対応する直交チャネル108が割り当てられる。したがって、第1の通信デバイス402に割り当てられた直交チャネル108は、初期チャネル(例えば、Cstart=0)で始まり、割り当てられた直交チャネル108の数は、第1の通信デバイス402のリソース要件値146に等しいSmax値に等しい。
タワー構築命令132の第2の反復の結果の例は、図4Aの452に示される。第2の反復中に、第2の通信デバイス404には、直交チャネル108の数が割り当てられる。第2の通信デバイス404には、第1の通信デバイス402と同じ直交チャネル108のいくつかが割り当てられているため、直交チャネル108の再利用は、第2の通信デバイス404を表すブロックを第1の通信デバイス402を表すブロックの上に積み重ねることにより452に示される。図示された特定の例では、第2の通信デバイス404には、第1の通信デバイス402に割り当てられたのと同じ数の直交チャネル108が割り当てられる。第2の通信デバイス404に対応するブロックは、第1の通信デバイス402と水平に同じ寸法及び同じ位置を有し、これは、同じ初期直交チャネル108が第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404のそれぞれに割り当てられ、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404のそれぞれに割り当てられた直交チャネル108の数は同じであることを示す。
タワー構築命令132の後続の反復中に、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404に割り当てられた直交チャネル108の数に等しく、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404と競合しないリソース要件値146を有する他の通信デバイス104は識別されない。むしろ、タワー構築命令132は、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404のリソース要件値146よりも小さいリソース要件値146を有する第3の通信デバイス406を識別する。競合リスト136は、第3の通信デバイス406が第1の通信デバイス402又は第2の通信デバイス404のいずれとも競合しないことを示す。デバイスリスト144は、第1の通信デバイス402への直交チャネル108の割り当て後、及び第2の通信デバイス404への直交チャネル108の割り当て後に、競合リスト136に基づいて更新される。したがって、図4Aに示されるタワー構築命令132の第3の反復中に、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404と競合する通信デバイス104は、ブロック206において、デバイスリスト144のいずれかの通信デバイス104がSmaxに等しいリソース要件値146を有するかどうかを判定する際に考慮される通信デバイス104のセット間には含まれない。
454では、第3の通信デバイス406を表すブロックが、第1の通信デバイス402を表すブロック及び第2の通信デバイス404を表すブロックの上に積み重ねられて示されている。第3の通信デバイス406を表すブロックは、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404を表すブロックと左に位置合わせされ、第3の通信デバイス406に割り当てられた直交チャネル108の数が、第1の通信デバイス402に割り当てられた直交チャネル108及び第2の通信デバイス404に割り当てられた直交チャネル108と同じ初期直交チャネル108(例えば、Cstart)から始まることを示す。第3の通信デバイス406に割り当てられた直交チャネル108の数は、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404に割り当てられた直交チャネル108の数より少ないため、第3の通信デバイス406を表すブロックの幅は、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404を表すブロックの幅よりも狭い。第3の通信デバイス406を表すブロックを第2の通信デバイス404を表すブロックの上に積み重ねると、454で示されるタワーの右側に隙間が残る。更に、第3の通信デバイス406に割り当てられた直交チャネル108は、同じ初期直交チャネル108(例えば、Cstart)から始まり、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404に割り当てられた直交チャネル108の総数より少ない数を含むため、第3の通信デバイス406に割り当てられた直交チャネル108は、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404に割り当てられた直交チャネル108のサブセットである。
図4Aに示される例では、タワー構築命令132の後続の反復中に、第1の通信デバイス402、第2の通信デバイス404、及び第3の通信デバイス406と競合しない第4の通信デバイス408が識別され、456で示される第4の通信デバイス408に直交チャネル108のセットが割り当てられる。第4の通信デバイス408を表すブロックは、第1の通信デバイス402、第2の通信デバイス404、及び第3の通信デバイス406を表すブロックと左側で位置合わせされる。第4の通信デバイス408を表すブロックの位置合わせは、第4の通信デバイス408に割り当てられた直交チャネル108のセットが、第1の通信デバイス402、第2の通信デバイス404及び第3の通信デバイス406に割り当てられた直交チャネル108のセットのサブセットであることを示す。
更に、図4Aの456で示されるタワーは、第1の通信デバイス402に割り当てられた直交チャネル108の少なくとも1つのサブセットの4つの再利用を示す。例えば、第4の通信デバイス408に割り当てられた直交チャネル108は、第3の通信デバイス406、第2の通信デバイス404、及び第1の通信デバイス402にも割り当てられ、したがって、第1の通信デバイス402に割り当てられた直交チャネル108のサブセットは、456で4回再利用される。示された特定の例では、再利用の数222は4に初期化され、したがって、再利用の数222が図2のフローチャートのように各反復中にデクリメントし、直交チャネル108を第4の通信デバイス408に割り当てる再利用閾値の数(例えば0)に等しいため、タワー構築命令132に関連する反復条件は456で満たされる。再利用の数222を4に初期化し、各反復中に再利用の数222をデクリメントするとは、例示的な非限定的な例として提供されると理解すべきである。タワー構築命令132は、他の方法で再利用の数222を追跡することがある。例えば、いくつかの実装形態では、再利用の数222は、別の初期値(例えば0)に初期化され、各反復中にインクリメントされて、別の閾値(例えば4)に達し、直交チャネル108を第4の通信デバイス408に割り当てることがある。
同じ初期直交チャネル108で始まる直交チャネル108を割り当て(例えば、Cstart=0)、第3の通信デバイス406及び第4の通信デバイス408のそれぞれに、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404よりも少ない直交チャネル108を割り当てた結果として、いくつかの間隙が形成される。間隙は、許可された再利用の数(例えば4)に基づいて再利用することができるだろうが、再利用の数の閾値が満たされる前のタワー構築命令132の反復中に割り当てられなかった直交チャネル108に対応する。
隙間充填命令134の動作は、隙間充填命令134及びタワー構築命令132を含むシステム100全体の文脈における隙間充填命令134の動作を示すために、図3のフローチャート及び図4A及び図4Bを参照して説明される。間隙充填命令134は、タワー構築命令132に関連する反復条件が満たされると、オフページ参照226を介してタワー構築命令132によって呼び出される。図3の例における間隙充填命令134は、ブロック302で、タワー構築命令132によって構築されたタワー内で識別された間隙の数に基づいて、反復カウンタ304を設定することにより開始する。例えば、図4Aを簡単に参照すると、456に示すタワーを完成させるために、タワー構築命令132の後に間隙充填命令134を呼び出すことができる。この例では、間隙充填命令134は、特定の通信デバイス104に割り当てられた直交チャネル108の数が変化する回数に対応する2つの間隙を識別する。即ち、図4Aでは、456で、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404には、同数の直交チャネル108が割り当てられ、したがって、間隙が残らない。しかし、第3の通信デバイス406には、第2の通信デバイス404とは異なる数の直交チャネル108が割り当てられ、第3の通信デバイス406へのチャネルの割り当てによって間隙480が生成されることを示す。同様に、第4の通信デバイス408に割り当てられた直交チャネル108の数は、第3の通信デバイス406に割り当てられた直交チャネル108の数より少なく、第4の通信デバイス408に割り当てられた直交チャネル108の数と、第3の通信デバイス406に割り当てられた直交チャネル108の数の差に対応する間隙482を示す。したがって、456のタワーは、2つの間隙、例えば間隙480と間隙482を表す。
図3に戻ると、間隙の数(例えば2)を識別し、反復カウンタ304(例えば、間隙の数に等しい)を設定した後に、間隙充填命令134はブロック306に進み、反復カウンタ304が0に等しいかどうかを判定する。反復カウンタ304が0に等しい場合、間隙充填命令134は、新しいタワーを開始するための条件を設定し、タワー構築命令132を呼び出す。例えば、ブロック308で、間隙充填命令134は、競合継承データ142をリセットし、Smax値320をリセットし、再利用の数222をリセットする。更に、ブロック310で、間隙充填命令134は、Cstartの値を変更することにより、次の開始チャネルに進むことができる。競合継承データ142、Smax値320、再利用の数222をリセットし、Cstartを更新して次の開始チャンネルに進んだ後に、間隙充填命令134は、オフページリ参照204を介してタワー構築命令132を呼び出すか、タワー構築命令132に戻ることができる。
特定の実装形態では、間隙構築命令134は、タワー構築命令132を呼び出す前に、デバイスリスト144を更新して、直交チャネル108の割り当てに利用可能な通信デバイス104を示す。例えば、間隙充填命令134は、直交チャネル108が割り当てられた別の通信デバイス104と競合するためにデバイスリスト144から以前に削除されたデバイスリスト144に1つ又は複数の通信デバイス104を追加する。デバイスリスト144に追加し直された通信デバイス104は、第2の直交チャネル108が以前に割り当てられた直交チャネル108とは異なるため、次の開始チャネルから始まる1つ又は複数の第2の直交チャネル108の割り当てに利用できる。特定の実装形態では、間隙充填命令134は、図1の割り当てデータ118が特定の通信デバイス104に直交チャネル108が割り当てられていないことを示すと決定したことに応答して、特定の通信デバイス104をデバイスリスト144に追加する。
反復カウンタ304が0に等しくない場合、ブロック306で、間隙充填命令134はブロック312に進み、次の間隙、例えば間隙iを選択し、ここでは、iは識別された間隙の正の整数値の指数である。例えば、識別された第1の間隙(例えば、間隙480)は、図4Aに示された例のタワーの最低間隙に対応する。ブロック312で次の間隙を選択した後、間隙充填命令134は、ブロック314で間隙のサイズを決定する。図4Aを参照すると、456で、間隙480のサイズは、第2の通信デバイス404に割り当てられた直交チャネル108の数から第3の通信デバイス406に割り当てられた直交チャネル108の数を減算することによって決定することができる。特定の例では、間隙480のサイズは、直交チャネル108を第3の通信デバイス406に割り当てるために使用されるSmax(例えば、Smax(i))を、第3の通信デバイス406よりもタワーの低い通信デバイス、例えば第2の通信デバイス404に、直交チャネル108を割り当てるために使用される、Smax(例えば、Smax(i−1)から減算することにより決定することができる。
ブロック314で間隙のサイズを決定した後、間隙充填命令134は決定ブロック316に進み、間隙のサイズが0より大きいかどうかを判定する。間隙のサイズが0より大きくない場合、決定ブロック316で、間隙充填命令134はブロック308に進み、条件をリセットして次のタワーを開始する。間隙サイズが0より大きい場合、間隙充填命令134はブロック318に進み、間隙サイズに等しいSmax値320を設定し、ブロック322に進み、開始チャネル(Cstart)324を間隙の第1のチャネルに設定し、ブロック326に進み、再利用の数222を決定し、ブロック328に進み、競合継承データ142に基づいてデバイスリスト144をフィルタリングする。
図4Aの456に戻ると、間隙480の間隙サイズ及び間隙480に関連するSmax値320は、第2の通信デバイス404に割り当てられた直交チャネル108の数から、第3の通信デバイス406に割り当てられた直交チャネル108の数を減算したものに等しい。更に、間隙480に関連する再利用の数222は、456のタワーの間隙480より下の通信デバイス104の数に等しく、例えば、再利用の数222は、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404に基づく再利用に対応する2に等しい。更に、間隙480に関連付けられたCstart324は、第3の通信デバイス406に割り当てられた最後の直交チャネル108に1を加算したものに等しい。通信デバイス104を識別し、直交チャネル108を割り当てて間隙480を置き換えるために使用されるデバイスリスト144は、デバイスリスト144内の通信デバイス104が第1の通信デバイス402又は第2の通信デバイス404と競合しないようにフィルタリングされる。Smax値320、Cstart324、再利用の数222、及び間隙480に関連するデバイスリスト144を設定した後、間隙充填命令134は、オフページ参照204に進み、タワー構築命令132を呼び出す。
オフページ参照204で始まるタワー構築命令132は、間隙充填命令134からSmax値320、Cstart324、再利用の数222、及びデバイスリスト144を受け取り、前述のように、間隙充填命令134によって割り当てられた値を支持する初期化ステップ202を省略する動作を開始する。したがって、間隙充填命令134によって提供される初期値を使用するタワー構築命令132は進行し、リソース要件値146がSmax値320以下であり、第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404と競合しない通信デバイス104を識別し、間隙480に対応する直交チャネル108を割り当てる。図4Aの458に示すように、タワー構築命令132は、間隙480に対応する直交チャネル108のセットを第5の通信デバイス410に割り当てる。間隙480に対応する直交チャネル108のセットを第5の通信デバイス410に割り当てることの後、タワー構築命令132は、前述のように反復を繰り返し、図4Aの460で、間隙480に対応する直交チャネル108のセットを第6の通信デバイス412に割り当てる。間隙480に対応する直交チャネル108のセットを第6の通信デバイス412に割り当てることにより、直交チャネル108のセットに関連する再利用の数222が満たされ、したがってタワー構築命令132の反復が停止し、間隙充填命令134に戻る。
間隙充填命令134は、1つの間隙(例えば、間隙482)が残っていることを識別し、したがって、反復カウンタ304を値1に設定し、482で、Smax値320を間隙482のサイズに設定し、Cstart324を間隙482の開始チャネルに設定し、再利用の数222を利用可能な再利用の数に設定し、タワー構築命令132を呼び出して間隙482を埋める前に、デバイスリスト144を更新する。図4Bに示されるように、462で、間隙充填命令134は、間隙482に対応する直交チャネル108のセットを割り当てるために第7の通信デバイス414を識別する。
第7の通信デバイス414を間隙482を充填するように割り当てることの後、間隙充填命令134は、反復カウンタ304が0に等しいと決定し、したがって、進行し、新しいタワー490を開始する条件を設定する。タワー490は、競合充填データ142のリセット値、Smax値320、再利用の数222、及び間隙構築命令134によってタワー構築命令132に提供されるCstart323に基づいて初期化される。したがって、図4Bでは、タワー490は、464で表されるように、直交チャネル108が割り当てられた通信デバイス416〜428の追加セットに対応する。割り当てられた直交チャネル108の数が利用可能な直交チャネル108の総数に等しくなるまで、又は直交チャネル108が割り当てられていない通信デバイス104が識別されなくなるまで、間隙充填及びタワー構築が続く。
したがって、タワー構築命令132及び間隙充填命令134は、同じ直交チャネル108を競合する通信デバイス104に割り当てずに、同じ直交チャネル108が競合しない通信デバイス104に再利用されるように、直交チャネル108を割り当てるために協働する。タワー構築命令132及び間隙充填命令134はまた、特定の直交チャネル108が過度に使用されないように、再利用の数の制限が満たされるようにする。
図5及び図6は、独立したセット分析命令128及び競合検出命令126と協働するタワー構築命令132及び間隙充填命令134の動作の結果を示す。図5では、グラフは、競合検出命令126による干渉メトリック値148の実施を示す。例えば、競合検出命令126は、干渉メトリック値148に基づいて競合リスト136を生成する。独立したセット分析命令128は、競合リスト136に基づいて直交チャネル108を割り当てる。この例では、干渉メトリック値148は、通信デバイス104、例えば、図1のシステム100などの通信システムのユーザ間の閾値距離を表す。例えば、通信デバイス104のペア間の距離は、同じ直交チャネル108を通信デバイス104のペアのそれぞれに割り当てるために、干渉メトリック値148によって示される閾値距離よりも大きくなければならない。
図5に示す例では、X軸はシステム100の直交チャネル108の数に対応し、特定のチャネルの数は、システム100の特定のサブバンド又は直交チャネル108に対応する。グラフのY軸に示される距離は、通信デバイス104間のペアでの干渉を示す干渉メトリック値148に対応する。図5に示される例では、通信デバイス104のペア間の閾値距離が干渉メトリック148として確立される。最小距離基準よりも短い距離を有する通信デバイス104のペアには同じ直交チャネル108が割り当てられていないことを示す黒い実線で示される干渉メトリック値148が適用されている。即ち、同じ直交チャネル108を割り当てられた通信デバイス104のペアは、干渉閾値によって許容されるよりも多くの干渉を有することはない。最小距離基準は、競合リスト136及び競合継承データ142を使用して実施され、デバイスリスト144をフィルタリングして、タワー構築命令132による直交チャネル108の割り当てに利用可能な通信デバイス104を識別する。したがって、図5は、タワー構築命令132及び独立したセット分析命令128を使用することにより、システム100内の通信デバイス104間の干渉が許容可能なレベルに制限されることを保証する任意の最小距離基準を実施できることを示す。
図6は、システム100の通信サブバンド又は直交チャネル108が通信デバイス104のセット間でどのように割り当てられるかの例を示す。特に、図6は、再利用の数が再利用の制限、例えば図6の例では16回の再利用を満たすことを示す。また、図6は、直交チャネル108の再利用が、割り当てられた直交チャネル108間で比較的均一に分配され、通信の全体的な動作を改善することも示している。
図7は、複数の通信デバイス間で通信システムのスペクトルリソースを再利用する方法の特定の例を示すフローチャートである。例えば、方法700は、スペクトルリソース106を通信デバイス104に割り当てるために、独立したセット分析命令128、タワー構築命令132、隙間充填命令134、競合検出命令126、チャネル割り当て命令130、通信コントローラ112、プロセッサ110、図1の通信ノード102、又はこれらの組み合わせによって実行されうる。
特定の例では、スペクトルリソース106は、通信デバイス104間又は通信デバイス104と通信ノード102との間の通信を容易にするために、通信デバイス104及び通信ノード102によって使用される直交チャネル108のセットとして割り当てられる。
方法700は、702で、通信デバイスのセットの各通信デバイスの競合リストを含む複数の競合リストを取得することを含む。例えば、図1の通信ノード102は、競合検出命令126を実行して競合リスト136を生成することができる。上述のように、競合リスト136は、どの通信デバイス104が閾値138の干渉メトリック閾値よりも大きい干渉メトリック値148を有するかを識別する隣接行列又は他のデータ構造を含むことができる。各通信デバイス104の競合リストは、通信デバイス104のセットの競合する通信デバイスを識別する。競合する各通信デバイスは、干渉メトリック閾値より大きい、又は干渉メトリック閾値を満たす干渉メトリック値148を有している。例えば、干渉メトリック値148が距離である場合、干渉メトリック閾値は最小距離を示してもよく、干渉メトリック値148は最小距離よりも小さいことにより干渉メトリック閾値を満たすことができる。代替的には、干渉メトリック値148は、信号対ノイズ比とすることができ、この場合、干渉メトリック値148は、閾値の信号対ノイズ比よりも大きくすることにより、干渉メトリック閾値を満たすことができる。
いくつかの実装形態では、競合検出命令126を実行して競合リスト136を取得するのではなく、通信ノード102は、地上ベースの制御システムなどの別のデバイスから競合リスト136を受信することができる。代替的には、各通信デバイス104は、それぞれの通信デバイス104で実行された測定に基づいて、競合リスト136を通信ノード102に提供することができる。
方法700はまた、704で、通信デバイスのうちの各通信デバイスのリソース要件値を含むリソース要件値を取得することも含む。例えば、図1の通信ノード102は、リソース要件値146を取得する。各通信デバイス104のリソース要件値146は、それぞれの通信デバイス104に関連付けられた需要を満たすために必要な直交チャネル108の数を示す。例えば、図1の第1の通信デバイス104Aは、データを送信又は受信するために第1の通信デバイス104Aが必要とする帯域幅の量、又はデータを送信又は受信するために第1の通信デバイス104Aによって供給されるデバイスが必要とする帯域幅の量に対応する特定の要求を有しうる。第1の通信デバイス104Aが必要とする帯域幅の量は、直交チャネル108の数に対応し、通信ノード102と第1の通信デバイス104Aとの間の通信に関連するリソース通信効率に更に関係する。第1の通信デバイス104Aに関連するリソース要件値146は、第1の通信デバイス104Aが必要とする帯域幅の量を満たすのに必要な直交チャネル108の数を示す。
特定の実装形態では、通信ノード102は、通信デバイス104からリソース要件値146を取得する。例えば、各通信デバイス104は、通信デバイス104の要求(例えば、帯域幅要件)に基づいて、通信デバイス104のリソース要件値146を示すデータを通信ノード102に送信する。
方法700はまた、706で、2つ以上の通信デバイスが特定のリソース要件値に関連付けられていることを決定することも含む。例えば、図2のブロック210で、タワー構築命令132は、2つ以上の通信デバイス104が現在のSmax値に等しいリソース要件値146に関連付けられていることを決定する。
方法700はまた、708で、競合リストを使用して2つ以上の通信デバイスから特定の通信デバイスを選択し、2つ以上の通信デバイスに基づいて最大の独立したセット分析を実行することも含む。例えば、図2に戻ると、タワー構築命令132が、2つ以上の通信デバイス104が現在のSmax値に等しいリソース要件値146に関連付けられていると決定した場合、タワー構築命令132は、独立したセット分析命令128及び競合リスト136を使用して2つ以上の通信デバイス104の中から特定の通信デバイス104を選択し、最大の独立したセット分析を実行する。特に、2つ以上の通信デバイス104のうちの1つが選択され、選択された通信デバイス104は、競合リスト136によって、2つ以上の通信デバイス104の競合の最も少ない通信デバイスとして示される。
特定の態様では、タワー構築命令132は、独立したセット分析命令128を呼び出した後、選択された通信デバイス104に関連する競合する通信デバイス104を識別する競合継承データ142を生成する。タワー構築命令132は、デバイスリスト144を修正して、少なくとも1つの後続の反復中に競合する通信デバイス104を検討事項から除外する。
方法700はまた、710で、最大の独立したセット分析に基づいて選択された特定の通信デバイスに直交チャネルのセットを割り当てることも含む。特定の通信デバイスに割り当てられた直交チャネルのセットには、選択した通信デバイスの特定のリソース要件値に基づいた直交チャネルの数が含まれる。例えば、図2に戻ると、タワー構築命令132は、ブロック212で、独立したセット分析命令128を使用して特定の通信デバイス104を選択する。タワー構築命令132は、割り当てデータ118を生成することにより、選択された通信デバイス104にSmax値に等しい直交チャネル108の数を割り当てる。この例では、決定ブロック206及び210で示されるように、Smax値は、選択された通信デバイス104のリソース要件値146に等しい。
方法700はまた、712において、割り当てられた直交チャネルのセットに基づいて特定の通信デバイスと通信するように通信システムを構成することを含む。例えば、図1の通信ノード102は、構成設定116の一部として、図2のブロック214で生成された割り当てデータ118を保存する。構成設定116は、通信コントローラ112、スイッチマトリックス114、ビームフォーマ120、又はこれらの組み合わせによって使用され、直交チャネル108の割り当てられたセットを介して特定の通信デバイス104と通信する。
特定の態様では、タワー構築命令132は、直交チャネル108のセットを選択された通信デバイス104に割り当てることの後、選択された通信デバイス104と競合せず、選択された通信デバイス104のリソース要件値より小さいリソース要件146を有する少なくとも1つの第2の通信デバイス104を識別する。例えば、図4A〜4Bに示すように、タワー構築命令132は、直交チャネル108の第1のセットを第2の通信デバイス404に割り当てることの後に、通信デバイス406〜414が、直交チャネル108の第1のセットに割り当てられたいかなる通信デバイス(例えば、通信デバイス402〜404)とも競合しないこと、及び通信デバイス406〜414のそれぞれが、第2の通信デバイス404のリソース要件値146よりも小さいリソース要件値146を有していることを決定する。
タワー構築命令132は、直交チャネル108が割り当てられていない通信デバイス406〜414のリソース要件値146の中で最大のリソース要件値を決定する。タワー構築命令132は、第3の通信デバイス406のリソース要件値146が最大リソース要件値に等しいと決定することに応じて、第3の通信デバイス406を識別する。特定の例では、タワー構築命令132は、直交チャネル108が割り当てられていない複数の通信デバイスが最大リソース要件値に等しいリソース要件値146を有すると決定する。この例では、タワー構築命令132は、複数の通信デバイスで最大の独立したセット分析を実行することにより、第3の通信デバイス406を識別する。
タワー構築命令132は、直交チャネル108の第1のセットの第1のサブセットを第3の通信デバイス406に割り当てる。第1のサブセットは、第3の通信デバイス406のリソース要件値146に等しい直交チャネル108の数を含む。通信ノード102は、第1のサブセットに基づいて第3の通信デバイス406と通信するように通信システム100を設定する。例えば、タワー構築命令132は、割り当てデータ118を更新して、第1のサブセットが第3の通信デバイス406に割り当てられていることを示す。
タワー構築命令132は、第1のサブセットを第3の通信デバイス406に割り当てることの後、第2の通信デバイス404のリソース要件値146と第3の通信デバイス406のリソース要件値146との差を決定する。タワー構築命令132は、図2〜図4Aを参照して説明したように、リソース要件値146、第2の通信デバイス404のリソース要件値146と第3の通信デバイス406のリソース要件値146との差に基づいて、かつ第2の通信デバイス404に関連付けられた競合継承データ142に基づいて、第5の通信デバイス410を選択する。タワー構築命令132は、直交チャネル108の第1のセットの第2のサブセットを第5の通信デバイス410に割り当てる。第2のサブセットは、第1のサブセットに隣接している。
特定の実施形態では、図1のスペクトルリソース106は、整数の論理チャネルに分割される。直交チャネルの第1のセット108は、論理チャネルの隣接したサブセットに対応する。直交チャネル108の第1のセットの第1のサブセットは、直交チャネル108の第1のセットの隣接したサブセットに対応する。直交チャネル108の第1のセットの第2のサブセットは、直交チャネル108の第1のセットの第2の隣接したサブセットに対応する。直交チャネル108の第1のセットの第2のサブセットは、直交チャネル108の第1のセットの第1のサブセットに隣接している。
特定の例では、タワー構築命令132は、直交チャネル108のセットを第2の通信デバイス404に割り当てることの前に、直交チャネル108の少なくとも1つのセットを第1の通信デバイス402に割り当てる。第1の通信デバイス402は、第2の通信デバイス404に関連付けられたリソース要件値146以上のリソース要件値146に関連付けられている。タワー構築命令132は、競合リスト136に基づいて、第1の通信デバイス402と競合しない通信デバイス104のサブセットを識別する。タワー構築命令132は、通信デバイス104のサブセットの中から特定のリソース要件値146に関連付けられた2つ以上の通信デバイス104を識別する。例えば、タワー構築命令132は、通信デバイス104のサブセットのリソース要件値146の中で最大のリソース要件値146である特定のリソース要件値146に基づいて、2つ以上の通信デバイス104を識別する。
特定の例では、タワー構築命令132は、特定の通信デバイス104を選択した後、図2を参照して説明したように、反復条件が満たされるまで、通信デバイス104の選択及び選択された通信デバイス104への直交チャネル108のセット又は直交チャネル108のセットのサブセットへの割り当てを反復的に繰り返す。特定の態様では、直交チャネル108のセットの任意のサブセットが割り当てられた通信デバイス104の数が再利用閾値に等しいときに、反復条件が満たされる。例えば、タワー構築命令132は、図2を参照して説明したように、再利用の数222が再利用閾値を満たすことの決定に応答して、反復条件が満たされることを決定する。
特定の実装形態では、タワー構築命令132は、反復条件が満たされた後、以前に割り当てられていない通信デバイス104のセットの1つ又は複数の通信デバイス104に直交チャネル108の第2のセットを割り当てる。第1の例では、直交チャネル108の第2のセットは、以前に割り当てられた直交チャネル108のセットのサブセットである。例えば、間隙充填命令134は、図3のブロック322で、間隙(例えば、図4Aの間隙480)の第1の直交チャネル108を示すためにCstart324を生成(又は更新)し、ブロック328で、競合継承データ142に基づいてデバイスリスト144を更新し、図3を参照して説明したように、オフページ参照204を介してタワー構築命令132を呼び出す。デバイスリスト144は、以前に直交チャネル108の第2のセットが割り当てられているか、直交チャネル108の第2のセットの任意のサブセットが割り当てられている、通信デバイス104(例えば、図4Aの第1の通信デバイス402及び第2の通信デバイス404)と競合しない、以前に割り当てられていない通信デバイス104のセット(例えば、図4Aの通信デバイス410−414及び図4Bの通信デバイス416−428)を示す。
タワー構築命令132は、図2〜図4Aを参照して説明したように、デバイスリスト144によって示される1つ又は複数の通信デバイス104(例えば、図4Aの通信デバイス410−412)に直交チャネル108の第2のセットを割り当てる。例えば、タワー構築命令132は、図2及び図4Aを参照して説明されたように、デバイスリスト144によって示される通信デバイス104のリソース要件値146に基づいて、かつ競合リスト136に基づいて、直交チャネル108の第2のセットを第5通信デバイス410に割り当てる。
第2の例では、直交チャネル108の第2のセットは、直交チャネル108の以前に割り当てられたセットに隣接している。この例では、間隙充填命令134は、図3を参照して説明したように、図3のブロック308で、競合継承データ142をリセットし、ブロック310で、次の開始チャネルに進み、オフページ参照204を介してタワー構築命令132を呼び出す。デバイスリスト144は、以前に割り当てられていない通信デバイス104のセット(例えば、図4Bの通信デバイス416〜428)を示す。デバイスリスト144は、特定の通信デバイス104が、以前に割り当てられた直交チャネル108のセットが割り当てられた1つ又は複数の通信デバイス104と競合するかどうかに関係なく、特定の通信デバイス104を示す。タワー構築命令132は、図2〜図4Bを参照して説明したように、デバイスリスト144によって示される1つ又は複数の通信デバイス104(例えば、図4Bの通信デバイス416〜428)に直交チャネル108の第2のセットを割り当てる。
チャネル割り当て命令130は、割り当てデータ118を更新又は保存することにより構成設定116を変更する。したがって、チャネル割り当て命令130は、直交チャネル108の第2のセットを使用して、以前に割り当てられていない通信デバイス104(例えば、図4Aの通信デバイス410〜412又は図4Bの通信デバイス416〜428)と通信するように通信システム100を設定する。
したがって、ペアでの干渉メトリックなどの特定の干渉メトリック要件が通信デバイス104の間で満たされ、特定の直交チャネル108を再利用の指定された閾値以下で再利用することにより、再利用条件を満たすことができるように、方法700は、直交チャネル108を割り当て可能にし、全体として通信システム100の動作を改善する。
図8は、通信ノード102を含むコンピューティング環境800のブロック図である。特定の実装形態では、通信ノード102は、本開示によるコンピュータ実装方法及びコンピュータ実行可能プログラム命令(又はコード)の態様をサポートするように構成されたコンピューティングデバイスを含む。例えば、通信ノード102又はその一部は、図1〜図7を参照して説明した1つ又は複数の動作を開始、実行、又は制御する命令を実行するように構成される。
通信ノード102は、プロセッサ110を含む。プロセッサ110は、システムメモリ830、1つ又は複数の記憶デバイス840、1つ又は複数の入出力インターフェース850、1つ又は複数の通信インターフェース860、又はそれらの任意の組み合わせと通信するように構成される。システムメモリ830は、揮発性メモリデバイス(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)デバイス)、不揮発性メモリデバイス(例えば、読み取り専用メモリ(ROM)デバイス、プログラマブル読み取り専用メモリ、及びフラッシュメモリ)、又はその両方を含む。特定の態様では、システムメモリ830は、図1のメモリ122の少なくとも一部を含む。システムメモリ830は、通信ノード102がユーザ、他のプログラム、及び他のデバイスと相互作用することを可能にする完全なオペレーティングシステムと同様に、通信ノード102を起動するための基本入出力システムを含みうるオペレーティングシステム832を保存する。システムメモリ830は、競合リスト136、閾値138、反復条件140、競合継承データ142、デバイスリスト144、リソース要件値146、干渉メトリック値148、他のデータ、又はこれらの組み合わせなどのシステム(プログラム)データ836を保存する。
システムメモリ830は、プロセッサ110によって実行可能な1つ又は複数のアプリケーション834(例えば、命令のセット)を含む。一例として、1つ又は複数のアプリケーション834は、図1〜図7を参照して説明した1つ又は複数の動作を開始、制御、又は実行するためにプロセッサ110によって実行可能な命令を含む。例示するために、1つ又は複数のアプリケーション834は、通信コントローラ112、スイッチマトリックス114、ビームフォーマ120、又はこれらの組み合わせを参照して説明される1つ又は複数の動作を開始、制御、又は実行するためにプロセッサ110によって実行可能な命令を含む。例えば、アプリケーション834は、競合検出命令126、独立したセット分析命令128、チャネル割り当て命令130、タワー構築命令132、間隙充填命令134、他の命令、又はこれらの組み合わせを含む。
1つ又は複数の記憶デバイス840は、磁気ディスク、光ディスク、又はフラッシュメモリデバイスなどの不揮発性記憶デバイスを含む。特定の例では、記憶デバイス840は、取り外し可能及び取り外し不可能なメモリデバイスの両方を含む。記憶デバイス840は、オペレーティングシステム、オペレーティングシステムの画像、アプリケーション(例えば、1つ又は複数のアプリケーション834)、及びプログラムデータ(例えば、プログラムデータ836)を保存するように構成される。特定の態様では、システムメモリ830、記憶デバイス840、又はその両方は、有形のコンピュータ可読媒体を含む。特定の態様では、記憶デバイス840の1つ又は複数は、通信ノード102の外部にある。
1つ又は複数の入力/出力インターフェース850により、通信ノード102は1つ又は複数の入力/出力デバイス870と通信して、ユーザの対話を容易にすることができる。例えば、1つ又は複数の入力/出力インターフェース850は、ディスプレイインターフェース、入力インターフェース、又はその両方を含むことができる。プロセッサ110は、1つ又は複数の通信インターフェース860を介して通信デバイス104と通信するように構成される。例えば、1つ又は複数の通信インターフェース860は、ネットワークインターフェース、受信器150、送信器152、アンテナ154、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
説明されたシステム及び方法に関連して、複数の通信デバイス間でスペクトルリソースの再利用を可能にする手段を含む装置が開示される。例えば、スペクトルの再利用を可能にする手段には、通信インターフェース860が含まれる。
装置は、通信デバイスの各通信デバイスの競合リストを含む複数の競合リストを取得するための手段も含む。例えば、複数の競合リスト136を取得する手段は、図1を参照して説明したように、通信コントローラ112、プロセッサ110、通信ノード102、又はこれらの組み合わせを含む。各通信デバイス104の競合リスト136は、通信デバイス104の競合する通信デバイス104を識別する。競合する各通信デバイス104は、閾値138(例えば、干渉メトリック閾値)を満たす干渉メトリック値148に関連付けられている。
装置は、通信デバイスの各通信デバイスのリソース要件値を含むリソース要件値を取得するための手段を更に含む。例えば、リソース要件値146を取得する手段は、図1を参照して説明したように、通信コントローラ112、プロセッサ110、通信ノード102、又はこれらの組み合わせを含む。各通信デバイス104のリソース要件値146は、通信デバイス104に関連付けられた要求を満たすために必要な直交チャネル108の数を示す。
装置はまた、2つ以上の通信デバイスが特定のリソース要件値に関連付けられていることを判定するための手段を含む。例えば、2つ以上の通信デバイス104が特定のリソース要件値146に関連付けられていることを決定する手段は、図1を参照して説明したように、通信コントローラ112、プロセッサ110、通信ノード102、又はこれらの組み合わせを含む。
装置は、競合リストを使用して2つ以上の通信デバイスから特定の通信デバイスを選択し、2つ以上の通信デバイスに基づいて最大の独立したセット分析を実行する手段を更に含む。例えば、2つ以上の通信デバイス104の中から特定の通信デバイス104を選択する手段は、図1を参照して説明したように、通信コントローラ112、プロセッサ110、通信ノード102、又はこれらの組み合わせを含む。
装置は、特定の通信デバイスに直交チャネルのセットを割り当てるための手段も含む。例えば、直交チャネル108のセットを割り当てるための手段は、図1を参照して説明したように、通信コントローラ112、プロセッサ110、通信ノード102、又はこれらの組み合わせを含む。直交チャネルのセット108は、選択された通信デバイス104に関連付けられた特定のリソース要件値146に等しい直交チャネル108の数を含む。
装置は、直交チャネルのセットに基づいて特定の通信デバイスと通信するために、1つ又は複数の送信器、1つ又は複数の受信器、又はこれらの組み合わせを構成する構成設定を保存する手段を更に含む。例えば、構成設定116を保存する手段は、図1を参照して説明したように、通信コントローラ112、プロセッサ110、通信ノード102、又はこれらの組み合わせを含む。
いくつかの実装形態では、非一時的なコンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに動作を開始、実行、又は制御させて上記の機能の一部又はすべてを実行させる命令を保存する。例えば、命令は、図7の方法を実施するために実行可能であってもよい。いくつかの実装形態では、図7の方法の一部又はすべては、1つ又は複数のプロセッサ(例えば、1つ又は複数の中央処理装置(CPU)、1つ又は複数のグラフィック処理装置(GPU)、専用ハードウェア回路により命令を実行する1つ又は複数のデジタル信号プロセッサ(DSP))、又はこれらの組み合わせによって実装されうる。
更に、本開示は、以下の条項による実施形態を含む。
条項1. 複数の通信デバイス(104、402−428)間で通信システム(100)のスペクトルリソース(106)を再利用する方法であって、複数の通信デバイス(104、402−428)の各通信デバイス(104、402−428)の競合リスト(136)を含む複数の競合リスト(136)を取得することであって、各通信デバイス(104、402−428)の競合リスト(136)が、複数の通信デバイス(104、402−428)の競合する通信デバイス(104、402−428)を識別し、各競合通信デバイス(104、402−428)が、閾値(138)を満たす干渉メトリック値(148)に関連付けられている、複数の競合リスト(136)を取得することと、複数の通信デバイス(104、402−428)の各通信デバイス(104、402−428)のリソース要件値(146)を含む、リソース要件値(146)を取得することであって、各通信デバイス(104、402−428)のリソース要件値(146)が、通信デバイス(104、402−428)に関連付けられた需要を満たすために必要な直交チャネル(108)の数を示す、リソース要件値(146)を取得することと、2つ以上の通信デバイス(104、402−428)が特定のリソース要件値(146)に関連付けられていると決定することと、2つ以上の通信デバイス(104、402−428)に基づいて最大の独立したセット分析を実行するために、競合リスト(136)を使用することによって、2つ以上の通信デバイス(104、402−428)間から特定の通信デバイス(104、402−428)を選択することと、直交チャネル(108)のセットを特定の通信デバイス(104、402−428)に割り当てることであって、直交チャネル(108)のセットが、特定のリソース要件値(146)に基づく直交チャネル(108)の数を含む、直交チャネル(108)のセットを割り当てることと、直交チャネル(108)のセットに基づいて特定の通信デバイス(104、402−428)と通信するように通信システム(100、800)を構成することと
を含む方法。
条項2. 直交チャネル(108)のセットを特定の通信デバイス(104、402−428)に割り当てることの前に、少なくとも直交チャネル(108)のセットを第1の通信デバイス(104、402−428)に割り当てることであって、第1の通信デバイス(104、402−428)が、特定のリソース要件値(146)以上の第1のリソース要件値(146)に関連付けられた、少なくとも直交チャネル(108)のセットを割り当てることと、競合リスト(136)に基づいて、第1の通信デバイス(104、402−428)と競合しない通信デバイス(104、402−428)のサブセットを識別することと、通信デバイス(104、402−428)のサブセットの中から2つ以上の通信デバイス(104、402−428)を識別することとを更に含む、条項1に記載の方法。
条項3. 2つ以上の通信デバイス(104、402−428)が、特定のリソース要件値(146)が複数の通信デバイス(104、402−428)のサブセットの間で最大のリソース要件値(146)であることに基づいて、複数の通信デバイス(104、402−428)のサブセットの間から識別される、条項2に記載の方法。
条項4. 特定の通信デバイス(104、402−428)を選択することの後に、通信デバイス(104、402−428)の選択と、選択された通信デバイス(104、402−428)への直交チャネル(108)のセット又は直交チャネル(108)のセットのサブセットの割り当てを、反復条件が満たされるまで反復的に繰り返すこと
を更に含む、条項1から3のいずれか一項に記載の方法。
条項5. 直交チャネル(108)のセットの任意のサブセットを割り当てられた通信デバイス(104、402−428)の数が、再利用閾値(138)に等しいときに、反復条件が満たされる、条項4に記載の方法。
条項6. 反復条件が満たされた後に、複数の通信デバイス(104、402−428)の以前に割り当てられていないセットに関連付けられたリソース要件値(146)に基づいて、かつ競合リスト(136)に基づいて、直交チャネルの第2のセット(108)を、複数の通信デバイス(104、402−428)の以前に割り当てられていないセットの1つ又は複数の通信デバイス(104、402−428)に割り当てることと、直交チャネル(108)の第2のセットに基づいて、複数の通信デバイス(104、402−428)の以前に割り当てられていないセットの1つ又は複数の通信デバイス(104、402−428)と通信するように通信システム(100、800)を構成することと
を更に含む、条項4又は5に記載の方法。
条項7. 直交チャネル(108)の第2のセットが、直交チャネル(108)のセットと隣接している、条項6に記載の方法。
条項8. 最大の独立したセット分析を実行することが、競合リスト(136)に基づいて、2つ以上の通信デバイス(104、402−428)の競合の最も少ない通信デバイス(104、402−428)を決定することを含み、競合の最も少ない通信デバイス(104、402−428)が、特定の通信デバイス(104、402−428)として選択される、条項1から7のいずれか一項に記載の方法。
条項9. 最大の独立したセット分析を実行することの後に、特定の通信デバイス(104、402−428)に関連付けられた競合する通信デバイス(104、402−428)を識別する競合継承データ(142)を生成することと、デバイスリスト(144)を修正して、少なくとも1つの後続の反復中に競合する通信デバイス(104、402−428)を検討事項から削除することとを更に含む、条項8に記載の方法。
条項10. 直交チャネル(108)のセットを特定の通信デバイス(104、402−428)に割り当てることの後に、デバイスリスト(144)に基づいて特定の通信デバイス(104、402−428)と競合しない少なくとも1つの通信デバイス(104、402−428)を識別することであって、少なくとも1つの通信デバイス(104、402−428)が、特定のリソース要件値(146)以下の第2の特定のリソース要件値(146)に関連付けられた、少なくとも1つの通信デバイス(104、402−428)を識別することと、直交チャネル(108)のセットのサブセットを少なくとも1つの通信デバイス(104、402−428)に割り当てることであって、直交チャネル(108)のセットのサブセットが、第2の特定のリソース要件値(146)に基づく直交チャネル(108)の数を含む、直交チャネル(108)のセットのサブセットを割り当てることと、直交チャネル(108)のセットのサブセットに基づいて、少なくとも1つの通信デバイス(104、402−428)と通信するように通信システム(100、800)を構成することとを更に含む、条項1から9のいずれか一項に記載の方法。
条項11. 少なくとも1つの通信デバイス(104、402−428)を識別することが、直交チャネル(108)のセットが割り当てられた又は直交チャネル(108)のセットの任意のサブセットが割り当てられた任意の通信デバイス(104、402−428)と競合しない複数の通信デバイス(104、402−428)のセットの中で、最大のリソース要件値(146)を決定することと、第2の特定のリソース要件値(146)が最大のリソース要件値(146)に等しいと決定することと、複数の通信デバイス(104、402−428)のセットのサブセットを識別することであって、複数の通信デバイス(104、402−428)のセットのサブセットの各通信デバイス(104、402−428)が、第2の特定のリソース要件値(146)と関連付けられた、複数の通信デバイス(104、402−428)のセットのサブセットを識別することと、少なくとも1つの通信デバイス(104、402−428)を識別するために、複数の通信デバイス(104、402−428)のセットのサブセットに基づいて、最大の独立したセット分析を実行することとを含む、条項10に記載の方法。
条項12. 直交チャネル(108)のセットのサブセットを少なくとも1つの通信デバイス(104、402−428)に割り当てることの後に、特定のリソース要件値(146)と第2の特定のリソース要件値(146)との差を決定することと、リソース要件値(146)に基づいて、特定のリソース要件値(146)と第2の特定の通信デバイス(104、402−428)との差に基づいて、かつ特定の通信デバイス(104、402−428)に関連付けられた競合継承データ(142)に基づいて、第2の特定の通信デバイス(104、402−428)を選択することと、直交チャネル(108)のセットの第2のサブセットを第2の特定の通信デバイス(104、402−428)に割り当てることと、直交チャネル(108)のセットの第2のサブセットに基づいて、第2の特定の通信デバイス(104、402−428)と通信するように通信システム(100、800)を構成することとを更に含む、条項10又は11に記載の方法。
条項13. 直交チャネル(108)のセットの第2のサブセットが、直交チャネル(108)のセットのサブセットに隣接している、条項12に記載の方法。
条項14. スペクトルリソース(106)が、整数の論理チャネルに分割され、直交チャネル(108)のセットが、論理チャネルの隣接するサブセットに対応し、直交チャネル(108)のセットのサブセットが、直交チャネル(108)のセットの隣接するサブセットに対応し、直交チャネル(108)のセットの第2のサブセットが、直交チャネル(108)のセットの第2の隣接するサブセットに対応し、かつ直交チャネル(108)のセットの第2のサブセットが、直交チャネル(108)のセットのサブセットと隣接している、条項12又は13に記載の方法。
条項15. 条項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行するための通信ノード(102)であって、複数の通信デバイス間でスペクトルリソースの再利用を可能にするように構成された、1つ又は複数の送信器(152)、1つ又は複数の受信器(150)、又はこれらの組み合わせと、1つ又は複数の送信器(152)、1つ又は複数の受信器(150)、又はこれらの組み合わせに接続された通信コントローラ(112)であって、通信コントローラ(112)が、複数の通信デバイス(104、402−428)の各通信デバイス(104、402−428)の競合リスト(136)を含む複数の競合リスト(136)を取得することであって、各通信デバイス(104、402−428)の競合リスト(136)が、複数の通信デバイス(104、402−428)の競合する通信デバイス(104、402−428)を識別し、各競合通信デバイス(104、402−428)が、閾値(138)を満たす干渉メトリック値(148)に関連付けられている、複数の競合リスト(136)を取得することと、複数の通信デバイス(104、402−428)の各通信デバイス(104、402−428)のリソース要件値(146)を含む、リソース要件値(146)を取得することであって、各通信デバイス(104、402−428)のリソース要件値(146)が、通信デバイス(104、402−428)に関連付けられた需要を満たすために必要な直交チャネル(108)の数を示す、リソース要件値(146)を取得することと、2つ以上の通信デバイス(104、402−428)が特定のリソース要件値(146)に関連付けられていると決定することと、2つ以上の通信デバイス(104、402−428)に基づいて最大の独立したセット分析を実行するために、競合リスト(136)を使用することによって、2つ以上の通信デバイス(104、402−428)間から特定の通信デバイス(104、402−428)を選択することと、直交チャネル(108)のセットを特定の通信デバイス(104、402−428)に割り当てることであって、直交チャネル(108)のセットが、特定のリソース要件値(146)に基づく直交チャネル(108)の数を含む、直交チャネル(108)のセットを割り当てることと、構成設定(116)を保存して、1つ又は複数の送信器(152)、1つ又は複数の受信器(150)、又はこれらの組み合わせを構成し、直交チャネル(108)のセットに基づいて、特定の通信デバイス(104、402−428)と通信することとを含む動作を実行することによって、スペクトルリソース(106)を再利用するように構成された通信コントローラ(112)とを含む通信ノード(102)。
条項16. 通信コントローラ(112)及び1つ又は複数の送信器(152)、1つ又は複数の受信器(150)、又はこれらの組み合わせが、宇宙船、航空機、陸上船、又は船舶に組み込まれる、条項15に記載の通信ノード(102)。
条項17. 通信コントローラ(112)及び1つ又は複数の送信器(152)、1つ又は複数の受信器(150)、又はこれらの組み合わせが、基地局に統合される、条項15又は16に記載の通信ノード(102)。
条項18. 動作が、特定の通信デバイス(104、402−428)を選択することの後に、通信デバイス(104、402−428)の選択と、選択された通信デバイス(104、402−428)への直交チャネル(108)のセット又は直交チャネル(108)のセットのサブセットの割り当てを、反復条件が満たされるまで反復的に繰り返すことを更に含み、反復条件が、1つ又は複数の送信器(152)、1つ又は複数の受信器(150)、又はこれらの組み合わせによってサポートされる各直交チャネル(108)の再利用の数(222)に基づいている、条項15から17のいずれか一項に記載の通信ノード(102)。
条項19. 直交チャネル(108)のセットが、時分割多重アクセス(TDMA)チャネル、周波数分割多重アクセス(FDMA)チャネル、又は符号分割多重アクセス(CDMA)チャネルを含む、条項15から18のいずれか一項に記載の通信ノード(102)。
条項20. 条項1から14のいずれか一項に記載のスペクトルリソース再利用動作をプロセッサに実行させるために、プロセッサにより実行可能な命令(124)を保存するコンピュータ可読記憶デバイスであって、通信システム(100、800)の各通信デバイス(104、402−428)の競合リスト(136)を含む複数の競合リスト(136)を取得することであって、各通信デバイス(104、402−428)の競合リスト(136)が、通信システム(100、800)の競合する通信デバイス(104、402−428)を識別し、各競合通信デバイス(104、402−428)が、閾値(138)を満たす干渉メトリック値(148)に関連付けられている、複数の競合リスト(136)を取得することと、通信システム(100、800)の各通信デバイス(104、402−428)のリソース要件値(146)を含む、リソース要件値(146)を取得することであって、各通信デバイス(104、402−428)のリソース要件値(146)が、通信デバイス(104、402−428)に関連付けられた需要を満たすために必要な直交チャネル(108)の数を示す、リソース要件値(146)を取得することと、2つ以上の通信デバイス(104、402−428)が特定のリソース要件値(146)に関連付けられていると決定することと、2つ以上の通信デバイス(104、402−428)に基づいて最大の独立したセット分析を実行するために、競合リスト(136)を使用することによって、2つ以上の通信デバイス(104、402−428)間から特定の通信デバイス(104、402−428)を選択することと、直交チャネル(108)のセットを特定の通信デバイス(104、402−428)に割り当てることであって、直交チャネル(108)のセットが、特定のリソース要件値(146)に基づく直交チャネル(108)の数を含む、直交チャネル(108)のセットを割り当てることと、直交チャネル(108)のセットに基づいて特定の通信デバイス(104、402−428)と通信するように通信システム(100、800)を構成することとを含むコンピュータ可読記憶デバイス。
本明細書に記載の例の図は、様々な実施態様の構造の概略的な理解をもたらすことを意図する。これらの図は、本明細書に記載された構造又は方法を利用する装置及びシステムのすべての要素及び特徴を網羅的に説明することを意図していない。本開示を精査することで、当業者には、他の多くの実施態様が明らかになりうる。本開示の範囲を逸脱することなく構造的及び論理的な置換及び変更を行うことができるように、他の実施態様を利用し、他の実施態様を本開示から引き出すことができる。例えば、図面に示す順序とは異なる順序で方法動作を実行してもよく、或いは、1つ又は複数の方法動作を省略してもよい。したがって、本開示及び図面は、限定的というよりは、むしろ例示的なものと見なすべきである。
更に、本明細書では具体的な例を例示し説明してきたが、同一又は類似の結果を実現するよう設計された任意の後続の構成を、図示した特定の実施態様と置き換えてもよいと理解すべきである。本開示は、様々な実施態様の後続する任意の又はすべての適用例又は変形例を含むことが意図される。上述の実施態様の組み合わせ、及び本明細書で特段に説明していない他の実施態様は、本明細書を精査することで当業者に明らかになろう。
本開示の「要約書」は、それが、特許請求の範囲又は意味を解釈する又は限定するために使用されるわけではないとの理解のもとに、提出されるものである。加えて、上記の「発明を実施するための形態」においては、本開示を分かりやすくする目的で、様々な特徴が、グループ化されること、又は単一の実施態様において説明されることがある。上述の例は、本開示を例示するものであって、限定するものではない。本発明の原理にしたがって多くの修正例及び変形例が可能になることも理解すべきである。以下の特許請求の範囲に反映されるように、特許請求される主題は、開示されている例のいずれかの全ての特徴を対象としない場合がある。したがって、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲及びその均等物によって規定される。