JP2020074722A - 細胞捕捉装置 - Google Patents

細胞捕捉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020074722A
JP2020074722A JP2018210761A JP2018210761A JP2020074722A JP 2020074722 A JP2020074722 A JP 2020074722A JP 2018210761 A JP2018210761 A JP 2018210761A JP 2018210761 A JP2018210761 A JP 2018210761A JP 2020074722 A JP2020074722 A JP 2020074722A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
microwell
fluid
microwells
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018210761A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7191370B2 (ja
Inventor
藤井 輝夫
Teruo Fujii
輝夫 藤井
秀▲弦▼ 金
Soo-Hyeon Kim
秀▲弦▼ 金
致済 朴
Chieje Park
致済 朴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Tokyo NUC
Original Assignee
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Tokyo NUC filed Critical University of Tokyo NUC
Priority to JP2018210761A priority Critical patent/JP7191370B2/ja
Publication of JP2020074722A publication Critical patent/JP2020074722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7191370B2 publication Critical patent/JP7191370B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

【課題】単一細胞と細胞クラスターとを同時に、個別に、かつ、識別可能に捕捉することができるようにする。【解決手段】流体チャネルは、底板と、底板の上面側に形成された複数のマイクロウェルであって、細胞を捕捉するマイクロウェルとを含み、底板の上面には、複数のラインを含む一対の薄膜状の櫛歯電極と、各ラインの少なくとも一部の上面を覆うように形成された絶縁膜とが形成され、各櫛歯電極のライン同士は、流体の流れ方向に関して交互になるように配列され、各マイクロウェルは、絶縁膜を膜厚方向に貫通するように形成された貫通孔と、貫通孔の下面に位置するラインとを含み、一対の櫛歯電極に交流電圧を印加すると、電気力線が流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル同士を結ぶような電界が生じる。【選択図】図1

Description

本開示は、細胞を捕捉するための細胞捕捉装置に関するものである。
従来、流体中の各種の細胞を個別に解析するために、誘電泳動を用いて単一細胞を捕捉するマイクロウェルを備えるマイクロ流体デバイスが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このデバイスを使用することによって、マイクロウェルに単一細胞を効率よく捕捉することができる。
特開2012−034641号公報
しかしながら、前記従来の技術は、流体中に単一細胞と細胞クラスターとが混在する場合、捕捉された細胞が単一細胞であるか細胞クラスターであるかを識別することが困難であった。
近年、血中を循環する腫瘍細胞の場合、単一細胞と細胞クラスターとでは異なる転移能を示すことが明らかになってきており、単一細胞と細胞クラスターとを区別して同時に解析することが求められている。しかし、単一細胞と細胞クラスターとが混在する場合、捕捉対象の大きさの分布範囲が広いので、単一細胞と細胞クラスターとを網羅して捕捉することは、困難である。前述のデバイスで細胞クラスターを捕捉するために印加電圧を高くすると、複数の単一細胞が同一のマイクロウェルに捕捉されるので、捕捉された細胞が単一細胞であるか細胞クラスターであるかを識別することが困難であった。
ここでは、前記従来の技術の問題点を解決して、単一細胞と細胞クラスターとを同時に、個別に、かつ、識別可能に捕捉することができる細胞捕捉装置を提供することを目的とする。
そのために、細胞捕捉装置においては、細胞を含有する流体が流れる流体チャネルを備え、誘電泳動によって前記流体中の細胞を捕捉する細胞捕捉装置であって、前記流体チャネルは、底板と、該底板の上面側に形成された複数のマイクロウェルであって、前記細胞を捕捉するマイクロウェルとを含み、前記底板の上面には、複数のラインを含む一対の薄膜状の櫛歯電極と、各ラインの少なくとも一部の上面を覆うように形成された絶縁膜とが形成され、各櫛歯電極のライン同士は、前記流体の流れ方向に関して交互になるように配列され、各マイクロウェルは、前記絶縁膜を膜厚方向に貫通するように形成された貫通孔と、該貫通孔の下面に位置する前記ラインとを含み、前記一対の櫛歯電極に交流電圧を印加すると、電気力線が前記流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル同士を結ぶような電界が生じる。
他の細胞捕捉装置においては、さらに、各マイクロウェルの貫通孔の下面は1つのラインによって塞がれ、前記流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェルの貫通孔の下面のラインは、互いに異なる櫛歯電極のラインである。
更に他の細胞捕捉装置においては、さらに、各櫛歯電極のライン同士の間に存在するスペースは、前記流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル同士の間に位置し、前記絶縁膜によって覆われている。
更に他の細胞捕捉装置においては、さらに、前記流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル同士は、前記流体の流れに直交する方向に関する位置が互いにずれている。
更に他の細胞捕捉装置においては、さらに、前記マイクロウェルの直径は、前記細胞の直径よりも小さい。
更に他の細胞捕捉装置においては、さらに、前記マイクロウェルは、複数であって異なる直径のものを含み、前記流体チャネルにおいて前記流体の流れの上流側に単一細胞の直径よりも小さな直径のものが位置し、前記流体の流れの下流側に単一細胞の直径以上の直径であって細胞クラスターの等価直径よりも小さな直径のものが位置するように配置されている。
更に他の細胞捕捉装置においては、さらに、前記マイクロウェルの深さは、前記細胞の半径よりも小さい。
更に他の細胞捕捉装置においては、さらに、前記マイクロウェルは、複数であって異なる直径のものを含み、前記流体チャネルにおいて前記流体の流れの最上流側に最小の直径のものが位置し、下流に向かうにつれて直径が漸増し、最下流側に最大の直径のものが位置するように配置されている。
本開示によれば、単一細胞と細胞クラスターとを同時に、個別に、かつ、識別可能に捕捉することができる。
本実施の形態における背景を示す模式図である。 本実施の形態における捕捉のターゲットの概念を示す図である。 本実施の形態における細胞捕捉装置の構成を示す概略図である。 本実施の形態における細胞捕捉装置の概略分解図である。 本実施の形態における細胞捕捉装置の床部の概略上面図である。 本実施の形態における細胞捕捉装置のマイクロウェルの構成を示す概略断面図である。 誘電泳動の原理を説明する図である。 従来の細胞捕捉装置の床部の概略上面図である。 従来の細胞捕捉装置のマイクロウェルの構成を示す概略断面図である。 従来の細胞捕捉装置のマイクロウェルにおける電気力線の変化を示す図である。 従来の細胞捕捉装置によって捕捉された細胞を示す顕微鏡写真である。 従来及び本実施の形態における細胞捕捉装置によって捕捉された細胞を示す顕微鏡写真であって図11の要部拡大写真である。 従来の細胞捕捉装置のマイクロウェルに捕捉された細胞の分布を示す図である。 本実施の形態における細胞捕捉装置のマイクロウェルにおける電気力線の変化を示す図である。 本実施の形態における細胞捕捉装置のマイクロウェルに捕捉された細胞を示す図である。 本実施の形態における第1の実験の概要を示す図である。 本実施の形態における第1の実験の結果を示す図である。 本実施の形態における第2の実験の概要を示す図である。 本実施の形態における第2の実験の結果を示す写真である。 本実施の形態における第2の実験の結果を示す第1の図である。 本実施の形態における第2の実験の結果を示す第2の図である。
以下、実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施の形態における背景を示す模式図、図2は本実施の形態における捕捉のターゲットの概念を示す図である。
本実施の形態は、単一細胞と細胞クラスターとを同時に、個別に、かつ、識別可能に捕捉することができる細胞捕捉装置を提案する。
がん患者の末梢血に含まれる血中循環腫瘍細胞は、がんの原発巣の大きさと相関があり、血中循環腫瘍細胞の細胞クラスターは、単一細胞よりも高い転移能があると報告されている。図1に示されるように、がんの原発巣(primary lesion)の細胞は、血管(blood vessel)内に浸潤(infiltration)し、循環腫瘍細胞(circulationg tumor cell:CTC) や循環腫瘍細胞クラスター(CTC cluster) として、白血球(WBC) や赤血球(RBC) とともに、血中を循環する。図2に示されるような循環腫瘍細胞クラスター、すなわち、循環腫瘍細胞の細胞クラスターは、単一細胞が複数個(例えば、2〜50個)集合したものであるが、循環腫瘍細胞の2〜5〔%〕程度の割合で存在する。しかし、細胞クラスターは、単一細胞よりも転移能が23〜50倍高いと言われている。
したがって、がん及びがん転移の予測・予後の精度を向上させるためには、血中循環腫瘍細胞の単一細胞及び細胞クラスターを網羅して同時に解析する液体細胞診(liquid biopsy)の実現が求められている。本実施の形態における細胞捕捉装置は、このような液体細胞診に寄与するものであり、がん転移のメカニズムを把握する基礎研究のみならず、血液を用いる低侵襲ながん診断医療への応用も期待することができる。
次に、本実施の形態における細胞捕捉装置の構成について説明する。
図3は本実施の形態における細胞捕捉装置の構成を示す概略図、図4は本実施の形態における細胞捕捉装置の概略分解図、図5は本実施の形態における細胞捕捉装置の床部の概略上面図、図6は本実施の形態における細胞捕捉装置のマイクロウェルの構成を示す概略断面図、図7は誘電泳動の原理を説明する図である。なお、図3において、(a)は全体構成を示す断面図、(b−1)及び(b−2)は(a)におけるA部拡大図、(c−1)及び(c−2)は(a)におけるB部拡大図である。
図において、10は、本実施の形態における細胞捕捉装置としてのマイクロ流体装置であり、流体チャネル11と、該流体チャネル11の周囲を画定する底板としてのチャネル底板12、チャネル天板13、チャネル上流端壁14a及びチャネル下流端壁14bとを備える。また、前記チャネル天板13におけるチャネル上流端壁14a近傍部分及びチャネル下流端壁14b近傍部分には、インレット開口15及びアウトレット開口16が形成され、細胞混濁液、すなわち、細胞を含む流体は、前記インレット開口15から流体チャネル11内に流入し、前記アウトレット開口16から流体チャネル11外へ流出する。なお、矢印31は、流体チャネル11内での流体の流れを示し、矢印32はアウトレット開口16から流出する流体の流れを示している。該流体は、例えば、アウトレット開口16に接続された図示されないポンプによって吸引されることにより、矢印32で示されるように流出する。そして、図3(a)に示されるように、インレット開口15から流体チャネル11内に流入する流体に含まれる細胞であって単独で存在するもの、すなわち、単一細胞41は、チャネル底板12の上面側に形成されたマイクロウェル17に捕捉される。また、前記流体に含まれる細胞であって複数個が結合したもの、すなわち、細胞クラスター42も前記マイクロウェル17に捕捉される。
図4に示されるように、前記マイクロ流体装置10は、表面に櫛歯電極22が形成され、さらに、該櫛歯電極22に被さるように絶縁膜23が形成された基板21の上に載置されたカバー部材24を備える。
前記櫛歯電極22は、例えば、ITO(インジウムスズ酸化物)から成る薄膜状の一対の部材であって、図5に示されるように、第1櫛歯電極22A及び第2櫛歯電極22Bから成る。前記第1櫛歯電極22A及び第2櫛歯電極22Bは、各々、矢印31の方向(流れ方向)に延在する基部22aと、該基部22aから矢印31に直交する方向(流れに直交する方向)に延出する複数のライン22bとを含んでいる。そして、図5に示されるように、平面視において櫛の歯のように配列された第1櫛歯電極22Aの複数のライン22bと第2櫛歯電極22Bの複数のライン22bとは、互いに噛み合うように、相手方のライン22b同士の間に入り込んでいる。したがって、流れ方向に関して、第1櫛歯電極22Aのライン22bと第2櫛歯電極22Bのライン22bとが交互になるように、配置されている。すなわち、第1櫛歯電極22Aのライン22bと第2櫛歯電極22Bのライン22bとは、インターデジテイテッド電極(interdegitated electrodes) となっている。なお、隣接する第1櫛歯電極22Aのライン22bと第2櫛歯電極22Bのライン22bとの間には、流れに直交する方向に延在する幅の狭いスペース22cが存在する。該スペース22cは、櫛歯電極22の存在しない部分である。
また、前記絶縁膜23は、例えば、フォトレジストの被膜であり、各ライン22bの少なくとも一部の上面を覆うように形成されている。前記基板21は、例えば、ガラス板である。さらに、カバー部材24は、例えば、シリコーンゴムの一種であるポリジメチルシロキサン(PDMS)から成り、その下面側に流体チャネル11が形成されている。そして、前記チャネル底板12は、前記基板21、櫛歯電極22及び絶縁膜23を有し、前記チャネル天板13、チャネル上流端壁14a及びチャネル下流端壁14bは、カバー部材24の一部であって、一体的に形成されたものである。
前記流体チャネル11の長さ(図3(a)における左右方向の寸法)は、例えば、4〜5〔cm〕であり、高さ(図3(a)における上下方向の寸法)は、例えば、50〔μm〕であるが、これに限定されるものではなく、任意に設定することができる。なお、前記基板21、櫛歯電極22、絶縁膜23、流体チャネル11が形成されたカバー部材24等の製造方法は、前記特許文献1に記載の発明と同様であるので、その説明を省略する。
図5に示されるように、第1櫛歯電極22A及び第2櫛歯電極22Bには、交流電源26から、正弦波の交流電圧(例えば、5〔MHz〕、約0.8〜3〔V〕)が印加される。すると、図6に示されるように、互いに隣接する第1櫛歯電極22Aのライン22bと第2櫛歯電極22Bのライン22bとの間に電界が生じるので、誘電泳動(Dielectrophoresis:DEP) によって、単一細胞41はマイクロウェル17に捕捉される。なお、図6において、35は電気力線を示し、34は細胞に作用する誘電泳動力(FDEP )を示し、33は細胞に作用する流体の流れの力(Fflow)を示している。また、マイクロウェル17は、絶縁膜23を膜厚方向に貫通するように形成された貫通孔23aであり、上面が開放され、下面がライン22bによって塞がれている。
誘電泳動の原理は、既に知られており、正の誘電泳動の場合、図7に示されるように、粒子は電界強度の強い方向に向けて移動する。また、誘電泳動力(FDEP )は、次の式(1)で表される。
なお、流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル17同士は、流体チャネル11の幅方向(図5における上下方向)に関する位置が互いにずれている。すなわち、流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル17同士は、流れ方向に平行な同一直線上には、位置しないように配列されている。これは、流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル17同士が流れ方向に平行な同一直線上に位置するようにすると、細胞が上流側のマイクロウェル17で捕捉された場合に、下流側のマイクロウェル17の上を通過する細胞がいなくなってしまうからである。
また、図5及び6に示されるように、貫通孔23aは各ライン22bの真上に形成され、矢印31の方向に関して互いに隣接するマイクロウェル17の下面は、互いに隣接するライン22bによって塞がれている。したがって、交流電源26から第1櫛歯電極22A及び第2櫛歯電極22Bに印加された交流電圧によって生じる電界の様子を仮想的に示す電気力線35は、矢印31の方向に関して互いに隣接するマイクロウェル17同士を結ぶようになる。これにより、図3(b−1)に示されるように、誘電泳動力34によってマイクロウェル17に引き寄せられた単一細胞41が、図3(b−2)に示されるように、マイクロウェル17に捕捉されると、電気力線35がほとんど消滅し、他の単一細胞41には誘電泳動力34が作用しないことになる。したがって、1個の単一細胞41がマイクロウェル17に捕捉されると、当該マイクロウェル17に他の単一細胞41が捕捉されることがない。すなわち、各マイクロウェル17に捕捉される単一細胞41は、1個のみである。また、図3(c−1)に示されるように、誘電泳動力34によってマイクロウェル17に引き寄せられた細胞クラスター42が、図3(c−2)に示されるように、マイクロウェル17に捕捉された場合も、同様に、電気力線35がほとんど消滅し、他の単一細胞41や細胞クラスター42には誘電泳動力34が作用しないことになる。なお、細胞クラスター42の場合には、一番下に位置する1個の細胞のみがマイクロウェル17内に捕捉される。
次に、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10の動作ないし作用を、従来のマイクロ流体装置と比較しつつ、説明する。まず、従来のマイクロ流体装置の動作ないし作用を説明する。
図8は従来の細胞捕捉装置の床部の概略上面図、図9は従来の細胞捕捉装置のマイクロウェルの構成を示す概略断面図、図10は従来の細胞捕捉装置のマイクロウェルにおける電気力線の変化を示す図、図11は従来の細胞捕捉装置によって捕捉された細胞を示す顕微鏡写真、図12は従来及び本実施の形態における細胞捕捉装置によって捕捉された細胞を示す顕微鏡写真であって図11の要部拡大写真、図13は従来の細胞捕捉装置のマイクロウェルに捕捉された細胞の分布を示す図である。なお、図10において、(a)は細胞が捕捉されていない状態を示す図、(b)は細胞が捕捉された状態を示す図であり、図12において、(a)は従来の細胞捕捉装置によって複数個の単一細胞が捕捉された状態を示す写真、(b)は本実施の形態における細胞捕捉装置によって1個の細胞クラスターが捕捉された状態を示す写真である。
従来のマイクロ流体装置では、図8に示されるように、貫通孔23aは、隣接するライン22b同士の間のスペース22cに対応する位置において絶縁膜23に形成されているので、マイクロウェル17の下面には、互いに隣接する第1櫛歯電極22Aのライン22bと第2櫛歯電極22Bのライン22bとが、スペース22cを挟んで、存在する。したがって、図9に示されるように、電気力線35は、1つのマイクロウェル17内において、互いに隣接するライン22b同士を結ぶようになる。
そして、図10には、前記マイクロウェル17周囲における電界のシミュレーション結果が示されていて、矢印は、前記式(1)における∇E2 を表している。なお、シミュレーションは、流体チャネル11の高さが50〔μm〕、マイクロウェル17の深さが4〔μm〕、第1櫛歯電極22A及び第2櫛歯電極22Bに印加される交流電圧の周波数が5〔MHz〕であり、電圧が1〔V〕であるものとして行われた。図10(a)には、細胞が捕捉されていない状態のマイクロウェル17周辺の電界の状態が示されている。また、図10(b)には、1個の細胞が捕捉された状態のマイクロウェル17周辺の電界の状態が示されている。図10(a)と図10(b)とを比較すると、1個の細胞が捕捉されると、マイクロウェル17の縁の近辺で∇E2 が大きくなることが分かる。そのため、1個の細胞が捕捉されているマイクロウェル17には他の細胞が引き付けられて捕捉されやすくなり、その結果、複数の単一細胞41が同一のマイクロウェル17に捕捉されやすくなってしまう。そして、同一のマイクロウェル17に捕捉された複数の単一細胞41は、細胞クラスター42との識別が困難であるから、マイクロウェル17に捕捉された細胞が単一細胞41であるのか細胞クラスター42であるのかを判別することが困難になってしまう。
図11には、従来の細胞捕捉装置のマイクロウェル17に捕捉された細胞を示すチャネル底板12上面の顕微鏡写真が示されている。なお、前記マイクロウェル17の直径は50〔μm〕である。そして、図12(a)は、同一のマイクロウェル17に捕捉された複数の単一細胞41を示す拡大写真であり、図12(b)は、マイクロウェル17に捕捉された細胞クラスター42を示す拡大写真である。これらの写真を見ると、マイクロウェル17に捕捉された細胞が、複数の単一細胞41であるのか細胞クラスター42であるのかの判別が困難であることを理解することができる。また、図13は、直径の異なるマイクロウェル17に捕捉された細胞の数の分布を示している。このことから、直径の大きなマイクロウェル17は、複数の単一細胞41を捕捉する率が高いので、使用が困難であることが分かる。
次に、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10の動作ないし作用を説明する。
図14は本実施の形態における細胞捕捉装置のマイクロウェルにおける電気力線の変化を示す図、図15は本実施の形態における細胞捕捉装置のマイクロウェルに捕捉された細胞を示す図である。なお、図14において、(a)は細胞が捕捉されていない状態を示す図、(b)は細胞が捕捉された状態を示す図であり、図15において、(a)は単一細胞が捕捉された状態を示す顕微鏡写真、(b)は単一細胞が捕捉された状態を示す断面図である。
前述のように、従来のマイクロ流体装置では、マイクロウェル17の下面に、互いに隣接する第1櫛歯電極22Aのライン22bと第2櫛歯電極22Bのライン22bとが、スペース22cを挟んで存在するのに対し、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10では、図5及び6に示されるように、流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル17の下面は、互いに隣接するライン22bによって塞がれている。したがって、電気力線35は、従来のマイクロ流体装置では、1つのマイクロウェル17内において、互いに隣接するライン22b同士を結ぶようになるのに対して、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10では、流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル17同士を結ぶようになる。
そして、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10では、マイクロウェル17周囲における電界のシミュレーション結果は、図14に示されるようになる。なお、シミュレーションの条件は、第1櫛歯電極22A及び第2櫛歯電極22Bに印加される交流電圧の電圧が1.4〔V〕である点を除いて、図10に示される場合と同様である。図14(a)には、細胞が捕捉されていない状態のマイクロウェル17周辺の電界の状態が示され、図14(b)には、1個の細胞が捕捉された状態のマイクロウェル17周辺の電界の状態が示されている。図14(b)と図10(b)とを比較すると、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10では、1個の細胞が捕捉された場合、マイクロウェル17の縁の近辺で∇E2 が大きくならず、むしろ小さくなることが分かる。したがって、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10では、1個の細胞が捕捉されているマイクロウェル17には他の細胞が引き付けられることがなく、複数の単一細胞41が同一のマイクロウェル17に捕捉されることがない。
また、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10では、マイクロウェル17の直径及び深さの値を比較的小さくすることが望ましい。例えば、図15(b)に示されるように、捕捉の対象である単一細胞41の直径の平均値が15〔μm〕である場合、マイクロウェル17の直径は、単一細胞41の直径の平均値より小さな値、例えば、12〔μm〕とすることが望ましく、マイクロウェル17の深さは、単一細胞41の半径の平均値より小さな値、例えば、4〔μm〕とすることが望ましい。このようにすると、図15(a)に示されるように、ほとんどすべてのマイクロウェル17に1個の単一細胞41が捕捉される。また、細胞クラスター42の場合も、図3(c−2)に示されるように、一番下に位置する1個の細胞がマイクロウェル17に捕捉されることによって、その全体が当該マイクロウェル17に捕捉される。
なお、本実施の形態において、「細胞の直径」とは、1個の細胞の直径を意味し、単一細胞41の場合には当該単一細胞41を構成する単一の細胞の直径であり、また、細胞クラスター42の場合には当該細胞クラスター42を構成する複数の細胞のうちの1個の細胞の直径であって、当該細胞クラスター42全体を一つとして把握したときの等価直径(相当直径)ではない。
次に、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10を使用して発明者が行った実験の結果について説明する。
図16は本実施の形態における第1の実験の概要を示す図、図17は本実施の形態における第1の実験の結果を示す図、図18は本実施の形態における第2の実験の概要を示す図、図19は本実施の形態における第2の実験の結果を示す写真、図20は本実施の形態における第2の実験の結果を示す第1の図、図21は本実施の形態における第2の実験の結果を示す第2の図である。なお、図19において、(a)〜(c)は経過時間毎の顕微鏡写真である。
第1の実験は、1つのマイクロウェル17に、単一細胞41が1個のみ捕捉されることを確認するために行われた。そのため、単一細胞41のみを含む流体が流体チャネル11に導入された。また、評価指標として設定された、次の式(2)及び(3)で表される単一細胞占有率(Single cell ocuupancy)と、捕捉効率(Trap efficiency)とが計測された。
なお、図16に示されるように、マイクロウェル17は、複数種類の直径(例えば、10、12、14、16、18、20及び22〔μm〕)を含み、流体チャネル11の最上流側に最小の直径のものが位置し、下流に向かうにつれて直径が漸増し、最下流側に最大の直径のものが位置するようにチャネル底板12に配置された。また、マイクロウェル17の深さは4〔μm〕とし、流体チャネル11の高さが53〔μm〕、流体の流量が5〔μl/min〕に設定された。
図17には、第1の実験の結果として、単一細胞占有率及び捕捉効率と、電界強度との関係が示されている。電界強度を上昇させると、捕捉効率が増加するが、単一細胞占有率は低下しないことが分かる。このことから、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10は、第1櫛歯電極22A及び第2櫛歯電極22Bに印加される交流電圧の電圧を高くしてもよい、と言える。
また、第2の実験は、マイクロウェル17に、1個の単一細胞41及び1つの細胞クラスター42が捕捉されることを確認するために行われた。そのため、単一細胞41及び細胞クラスター42を含む流体が流体チャネル11に導入された。なお、マイクロウェル17は、図18に示されるように、10、12、14、16、18、20及び22〔μm〕の直径のから成り、流体チャネル11の最上流側に最小の直径のものが位置し、下流に向かうにつれて直径が漸増し、最下流側に最大の直径のものが位置するようにチャネル底板12に配置された。また、上流側には、単一細胞41の直径よりも小さな直径のマイクロウェル17が位置し、下流側には、単一細胞41の直径以上であるが、細胞クラスター42の等価直径よりも小さな直径のマイクロウェル17が位置するように配置された。さらに、マイクロウェル17の深さは4〔μm〕とし、流体チャネル11の高さが53〔μm〕、流体の流量が5〔μl/min〕、第1櫛歯電極22A及び第2櫛歯電極22Bに印加される交流電圧の電圧が2.1〔V〕に設定された。
図19に示されるように、例えば、0.3〔sec〕が経過した時点では、細胞クラスター42がマイクロウェル17に捕捉されたことが分かる。より詳細には、細胞クラスター42に含まれる1個の細胞のみがマイクロウェル17内に捕捉されたことが分かる。
また、図20には、第2の実験の結果として、細胞の割合と、マイクロウェル17の直径との関係が示されている。直径の小さなマイクロウェル17に捕捉される細胞の場合は、単一細胞41である割合が高いが、マイクロウェル17の直径が増加するにつれて細胞クラスター42の割合が高くなることが分かる。なお、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10では、前述のように、複数の単一細胞41が同一のマイクロウェル17に捕捉されることがないので、チャネル底板12上面を撮影した顕微鏡写真に基づいて、マイクロウェル17に捕捉された細胞が単一細胞41であるか細胞クラスター42であるかを容易に識別することができる。このことから、本実施の形態におけるマイクロ流体装置10は、1個の単一細胞41及び1つの細胞クラスター42を捕捉可能であることが分かる。
さらに、図21には、第2の実験の結果として、サンプルとして流体チャネル11に導入された流体内における(sample)単一細胞41及び細胞クラスター42の細胞数の分布とマイクロウェル17に捕捉された(on device)単一細胞41及び細胞クラスター42の細胞数の分布との比較が示されている。このことから、両者における細胞数の分布は、ほとんど同じであることが分かる。
なお、本実施の形態においては、マイクロウェル17の直径が10、12、14、16、18、20及び22〔μm〕である例について説明したが、マイクロウェル17の直径は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、8〔μm〕以下であってもよいし、30〔μm〕以上であってもよい。また、マイクロウェル17の深さも4〔μm〕に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
このように、本実施の形態において、マイクロ流体装置10は、細胞を含有する流体が流れる流体チャネル11を備え、誘電泳動によって流体中の細胞を捕捉する装置である。そして、流体チャネル11は、チャネル底板12と、チャネル底板12の上面側に形成された複数のマイクロウェル17であって、細胞を捕捉するマイクロウェル17とを含み、チャネル底板12の上面には、複数のライン22bを含む一対の薄膜状の櫛歯電極22と、各ライン22bの少なくとも一部の上面を覆うように形成された絶縁膜23とが形成され、各櫛歯電極22のライン22b同士は、流体の流れ方向に関して交互になるように配列され、各マイクロウェル17は、絶縁膜23を膜厚方向に貫通するように形成された貫通孔23aと、貫通孔23aの下面に位置するライン22bとを含み、一対の櫛歯電極22に交流電圧を印加すると、電気力線35が流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル17同士を結ぶような電界が生じる。
これにより、1個の細胞が捕捉されるとマイクロウェル17には他の細胞が引き付けられることがなく、複数の細胞が同一のマイクロウェル17に捕捉されることがない。したがって、1つのマイクロウェル17には、細胞が1個のみ捕捉される。
また、各マイクロウェル17の貫通孔23aの下面は1つのライン22bによって塞がれ、流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル17の貫通孔23aの下面のライン22bは、互いに異なる櫛歯電極22のライン22bである。さらに、各櫛歯電極22のライン22b同士の間に存在するスペース22cは、流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル17同士の間に位置し、絶縁膜23によって覆われている。さらに、流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル17同士は、流体の流れに直交する方向に関する位置が互いにずれている。さらに、マイクロウェル17の直径は、細胞の直径よりも小さい。さらに、マイクロウェル17は、複数であって異なる直径のものを含み、流体チャネル11において流体の流れの上流側に単一細胞41よりも小さな直径のものが位置し、流体の流れの下流側に単一細胞41の直径以上の直径であって細胞クラスター42の等価直径よりも小さな直径のものが位置するように配置されている。さらに、マイクロウェル17の深さは、細胞の半径よりも小さい。さらに、マイクロウェル17は、複数であって異なる直径のものを含み、流体チャネル11において流体の流れの最上流側に最小の直径のものが位置し、下流に向かうにつれて直径が漸増し、最下流側に最大の直径のものが位置するように配置されている。
なお、本明細書の開示は、好適で例示的な実施の形態に関する特徴を述べたものである。ここに添付された特許請求の範囲内及びその趣旨内における種々の他の実施の形態、修正及び変形は、当業者であれば、本明細書の開示を総覧することによって、当然に考え付くことである。
本開示は、細胞捕捉装置に適用することができる。
10 マイクロ流体装置
11 流体チャネル
12 チャネル底板
17 マイクロウェル
22 櫛歯電極
22A 第1櫛歯電極
22B 第2櫛歯電極
22b ライン
22c スペース
23 絶縁膜
23a 貫通孔
35 電気力線

Claims (8)

  1. 細胞を含有する流体が流れる流体チャネルを備え、誘電泳動によって前記流体中の細胞を捕捉する細胞捕捉装置であって、
    前記流体チャネルは、底板と、該底板の上面側に形成された複数のマイクロウェルであって、前記細胞を捕捉するマイクロウェルとを含み、
    前記底板の上面には、複数のラインを含む一対の薄膜状の櫛歯電極と、各ラインの少なくとも一部の上面を覆うように形成された絶縁膜とが形成され、各櫛歯電極のライン同士は、前記流体の流れ方向に関して交互になるように配列され、
    各マイクロウェルは、前記絶縁膜を膜厚方向に貫通するように形成された貫通孔と、該貫通孔の下面に位置する前記ラインとを含み、
    前記一対の櫛歯電極に交流電圧を印加すると、電気力線が前記流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル同士を結ぶような電界が生じることを特徴とする細胞捕捉装置。
  2. 各マイクロウェルの貫通孔の下面は1つのラインによって塞がれ、前記流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェルの貫通孔の下面のラインは、互いに異なる櫛歯電極のラインである請求項1に記載の細胞捕捉装置。
  3. 各櫛歯電極のライン同士の間に存在するスペースは、前記流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル同士の間に位置し、前記絶縁膜によって覆われている請求項2に記載の細胞捕捉装置。
  4. 前記流体の流れ方向に関して互いに隣接するマイクロウェル同士は、前記流体の流れに直交する方向に関する位置が互いにずれている請求項1〜3のいずれか1項に記載の細胞捕捉装置。
  5. 前記マイクロウェルの直径は、前記細胞の直径よりも小さい請求項1〜3のいずれか1項に記載の細胞捕捉装置。
  6. 前記マイクロウェルは、複数であって異なる直径のものを含み、前記流体チャネルにおいて前記流体の流れの上流側に単一細胞の直径よりも小さな直径のものが位置し、前記流体の流れの下流側に単一細胞の直径以上の直径であって細胞クラスターの等価直径よりも小さな直径のものが位置するように配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の細胞捕捉装置。
  7. 前記マイクロウェルの深さは、前記細胞の半径よりも小さい請求項1〜3のいずれか1項に記載の細胞捕捉装置。
  8. 前記マイクロウェルは、複数であって異なる直径のものを含み、前記流体チャネルにおいて前記流体の流れの最上流側に最小の直径のものが位置し、下流に向かうにつれて直径が漸増し、最下流側に最大の直径のものが位置するように配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の細胞捕捉装置。
JP2018210761A 2018-11-08 2018-11-08 細胞捕捉装置 Active JP7191370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018210761A JP7191370B2 (ja) 2018-11-08 2018-11-08 細胞捕捉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018210761A JP7191370B2 (ja) 2018-11-08 2018-11-08 細胞捕捉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020074722A true JP2020074722A (ja) 2020-05-21
JP7191370B2 JP7191370B2 (ja) 2022-12-19

Family

ID=70722989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018210761A Active JP7191370B2 (ja) 2018-11-08 2018-11-08 細胞捕捉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7191370B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011104487A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Tosoh Corp 微粒子操作装置
WO2011149032A1 (ja) * 2010-05-26 2011-12-01 東ソー株式会社 生体試料固定装置
WO2017185098A1 (en) * 2016-04-22 2017-10-26 Purdue Research Foundation High-throughput particle capture and analysis

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011104487A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Tosoh Corp 微粒子操作装置
WO2011149032A1 (ja) * 2010-05-26 2011-12-01 東ソー株式会社 生体試料固定装置
WO2017185098A1 (en) * 2016-04-22 2017-10-26 Purdue Research Foundation High-throughput particle capture and analysis

Also Published As

Publication number Publication date
JP7191370B2 (ja) 2022-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Li et al. High-throughput selective capture of single circulating tumor cells by dielectrophoresis at a wireless electrode array
Alazzam et al. Interdigitated comb‐like electrodes for continuous separation of malignant cells from blood using dielectrophoresis
US10119898B2 (en) Particle screening device
JP6025982B2 (ja) 粒子および細胞の高効率分離およびマニピュレーション
US9851344B2 (en) Methods for segregating particles using an apparatus with a size-discriminating separation element having an elongate leading edge
Chen A triplet parallelizing spiral microfluidic chip for continuous separation of tumor cells
US10953400B2 (en) High-throughput selective capture of biological cells by dielectrophoresis at a bipolar electrode array
WO2013116696A1 (en) Microfluidic methods for passive separation of cells and particles
US9908117B2 (en) Microfluidic separation device, separation method using the same and kit for separating circulating rare cells from blood using the same
Khamenehfar et al. Microfluidic devices for circulating tumor cells isolation and subsequent analysis
US20140339088A1 (en) Dielectrophoresis methods for determining a property of a plurality of cancer cells
Guo et al. Design of a fluidic circuit-based microcytometer for circulating tumor cell detection and enumeration
Kang et al. An anti-clogging method for improving the performance and lifespan of blood plasma separation devices in real-time and continuous microfluidic systems
JP7191370B2 (ja) 細胞捕捉装置
JP6875487B2 (ja) 画像操作電気力を用いてバイオ粒子を選別する装置及びその作動方法
WO2015017729A1 (en) Dielectrophoresis methods for determining a property of a plurality of cancer cells
US20220258163A1 (en) Microfluidic particle sorting apparatus and manufacturing method thereof
Li et al. Continuous particle separation of microfluidic chip with integrated inertial separation and dielectrophoresis separation
CN107881104B (zh) 粒子捕获用微装置以及使用它的粒子的捕获、浓缩或分离方法
JP2018057372A (ja) 粒子捕捉用マイクロデバイス、及びそれを用いた粒子の捕捉、濃縮、又は分離方法
Johnson Cells Incognito: Microfluidic Tools for Detecting and Isolating Cancer Cells
Anand et al. High-Throughput Selective Capture of Single Circulating Tumor Cells by Dielectrophoresis at a Wireless Electrode Array
Yosinski Electronic Particle Manipulation for Lab-on-chip Diagnostics
Yamaguchi et al. One-Dimensional Flow of Bacteria on an Electrode Rail by Dielectrophoresis: Toward Single-Cell-Based Analysis. Micromachines 2021, 12, 123
US20180313787A1 (en) Isolation of Circulating Tumor Cells Using Electric Fields

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220726

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220922

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7191370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150