JP2020067781A - 体力格差変化、医療検査値格差変化、及びアディポネクチン値変化提示を行う運動メニュー提示支援システム、及び方法 - Google Patents

体力格差変化、医療検査値格差変化、及びアディポネクチン値変化提示を行う運動メニュー提示支援システム、及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の運動療法実施のモチベーションを向上させる、運動メニュー提示支援システムを提供する。【解決手段】運動メニュー提示支援システムは、利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する最新の値を入力して格納して提示し、利用者の医学的制限に関するデータを入力して格納して提示し、利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値を入力して格納して提示し、利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値と、最新の値との格差を提示し、利用者のアディポネクチン値から判断される生活習慣病のリスクを格納して提示し、利用者のアディポネクチン値から判断される生活習慣病のリスクを格納して提示し、利用者の体力に関する最新の値のうち、実施すべき運動強度のデータを、利用者の日常の活動度、利用者の日常運動強度、及び、医学的制限データに基づいて、自動算出する。【選択図】図4

Description

本発明は、ヘルスケア産業を構成するヘルスケア事業者(例えば、フィットネスクラブ)による、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病対策における、体力格差変化、医療検査値格差変化、及びアディポネクチン値変化を提示する運動メニュー提示支援システム、及び方法に関する。
生活習慣病の予防と治療において、生活習慣の改善(例えば、食事療法や運動療法)は、極めて重要であると言われている。ここで予防や治療の対象者自身のモチベーションに基づく行動変容が重要であるが、医療指導、保健指導共にリソース不足のため、その動機づけ支援が十分に実現されていない。したがって、運動療法を提供するヘルスケア事業者を含む介入者(提供者)、及び、被介入者(予防や治療の対象者、若しくはヘルスケア事業者の被提供者(利用者))に過大な負担を掛けること無く、効率よく被介入者の行動変容を促す介入プログラムが構築できることが必要とされている。
ところで、内臓脂肪型肥満に基づくメタボリックシンドロームの近年における増加は、重大な医学的問題及び社会的問題となっている。従来、脂肪組織は余分なエネルギーを貯蔵するに過ぎない臓器とされてきたが、近年では様々な生理活性物質いわゆるアディポサイトカインを分泌する内分泌臓器として、生体内の免疫や炎症反応、エネルギー代謝などを制御していることが明らかとなっている。善玉アディポカイン(善玉アディポサイトカイン)のひとつであるアディポネクチンは、肥満患者、特に内臓脂肪型肥満患者において血中濃度が低下するという特徴を有している。血中アディポネクチン濃度は脂質・血圧・CRPなどの心血管疾患のリスクファクターと逆相関し、低アディポネクチン血症は糖尿病、高血圧、冠動脈疾患の独立した危険因子であることが報告されている。
特開2016−45185号公報
本発明は、被提供者(利用者)の体力、医療検査値、及びアディポネクチン値に関するデータを適切に被提供者(利用者)に提示することにより、被提供者(利用者)の運動療法実施のモチベーションを向上させる、運動メニュー提示支援システムを提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するために為されたものである。本開示に係る運動メニュー提示支援システムは、
利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する最新の値を入力して格納して提示し、
利用者の医学的制限に関するデータを入力して格納して提示し、
利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値を入力して格納して提示し、
利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値と、最新の値との格差を提示し、
利用者のアディポネクチン値から判断される生活習慣病のリスクを格納して提示し、
利用者の体力に関する最新の値のうち、実施すべき運動強度のデータを、利用者の日常の活動度、利用者の日常運動強度、及び、医学的制限データに基づいて、自動算出する。
本発明を利用することにより、被提供者(利用者)は運動療法実施のモチベーションを向上させることができる。特に、被提供者(利用者)は、運動療法を遂行するに当たり、自分がいかなる行動を取るべきかについてのモチベーションを向上させることができる。
図1は、第1の実施形態に係る運動メニュー提示支援システムの全体のブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る提供者支援端末の内部のブロック図である。 図3は、検査機関によるアディポネクチン値測定のための、測定キットを用いての被提供者(利用者)による指頭血の採血の様子を模式的に示す図である。 図4は、提供者による被提供者(利用者)への最初のインタビューにて用いられる、運動強度決定支援及び運動メニュー提示支援のための提供者支援端末の画面例である。 図5は、提供者による被提供者(利用者)への最初のインタビューにて用いられる、運動強度決定支援及び運動メニュー提示支援のための提供者支援端末の画面例における、運動メニューがウェイトトレーニングである場合に用いられる体力に関するデータの入力と表示を行うテーブル例である。 図6は、提供者による被提供者(利用者)への最初のインタビューにて用いられる、医療検査値入力提示及び検査データ入力提示のための提供者支援端末の画面例である。 図7は、運動メニュー開始時における運動強度(制限無し)を決定するフローチャート例である。 図8は、運動メニュー開始時における制限の無い運動強度を前提とした上での、臨床データ、即ち、健康診断の結果や様々な医療機関の検査結果に関するデータによる制限が加味された運動メニュー開始時における運動強度を決定するフローチャート例である。 図9は、測定されたアディポネクチン値に対する生活習慣病リスクの評価を示す、画面上の吹き出し例である。 図10は、提供者による被提供者(利用者)への定期的なカウンセリングにて用いられる、運動メニュー提示支援のための提供者支援端末の画面例である。 図11は、提供者による被提供者(利用者)への定期的なカウンセリングにて用いられる、運動メニュー提示支援のための提供者支援端末の画面例における、運動メニューがウェイトトレーニングである場合に用いられる体力に関するデータの入力と表示を行うテーブル例である。 図12は、提供者による被提供者(利用者)への定期的なカウンセリングにて用いられる、医療検査値入力提示のための提供者支援端末の画面例である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
[本開示に至る経緯]
生活習慣病の治療において、生活習慣、特に運動習慣を改善する運動療法は、極めて重要である。運動療法の提供においては、被提供者(利用者)自身のモチベーションに基づく行動変容が重要である。しかしながら、運動療法を実際に提供するヘルスケア事業者等においては、医療指導、保健指導共に必要なリソースが不足していることが多く、そのため、被提供者の動機づけ支援は十分に実現されていない。
したがって、ヘルスケア事業者を含む介入者、及び、被介入者(被提供者)にそれほど負担を掛けること無く、効率よく被提供者の行動変容を促す介入プログラムが構築できることが必要とされている。
以上のような問題点を解決するべく、本願の発明者は、善玉アディポカインのひとつであるアディポネクチンの値を生活習慣病リスクの評価と共に提示しつつ、運動療法における運動強度を自動的に提示し、更に、なりたい姿(即ち、目標)における体力と実際の体力との格差及びその変化、並びに、なりたい姿における医療検査値と実際の医療検査値との格差及びその変化を提示する、体力格差変化、医療検査値格差変化、及びアディポネクチン値変化提示を行う運動メニュー提示支援システム、及び方法の考案に到った。
[第1の実施形態]
[1.運動メニュー提示支援システムの構成]
図1は、第1の実施形態に係る運動メニュー提示支援システム2の全体のブロック図である。図1に示す運動メニュー提示支援システム2は、上述の運動療法のための、体力格差変化、医療検査値格差変化、及びアディポネクチン値変化についての提示を行う装置である。
図1に示す運動メニュー提示支援システム2は、ヘルスケア事業者サーバ8と、タブレット端末等により構成され外部ネットワーク10と接続する提供者支援端末6と、及び、(アディポネクチン値の測定を行う)検査機関に設けられて外部ネットワーク10と接続する検査機関サーバ12とを含む。外部ネットワーク10は、例えば、一般公衆回線、専用回線、及びインターネットなどである。
ヘルスケア事業者サーバ8と提供者支援端末6は、運動メニュー提示支援システム2の利用者(被提供者)が提供者(例えば、トレーナー)のインタビューやカウンセリングを受けるヘルスケア事業者(例えば、フィットネスクラブ)4に設けられる。提供者支援端末6は、構内LANや無線回線などを介してヘルスケア事業者サーバ8と直接に接続する。ヘルスケア事業者サーバ8は、原則的にヘルスケア事業者4に1台設けられるが、提供者支援端末6は、利用者(被提供者)や提供者の人数に応じて、ヘルスケア事業者4に1台以上設けられる。なお、ヘルスケア事業者サーバ8は、ヘルスケア事業者(例えば、フィットネスクラブ)4の外部に設けられてもよく、その場合は、提供者支援端末6は外部ネットワーク10等を介してヘルスケア事業者サーバ8と接続する。また、提供者はヘルスケア事業者(例えば、フィットネスクラブ)4の外部で提供者支援端末6を利用することもできる。この場合も提供者支援端末6は外部ネットワーク10等を介してヘルスケア事業者サーバ8と接続する。
図2は、第1の実施形態に係る提供者支援端末6の内部のブロック図である。図2に示す提供者支援端末6は、制御部20、入力部24、表示部22、記憶部26、及び通信インタフェース部28により構成される。制御部20は、演算処理及び装置全体の制御処理を行う。入力部24は、提供者支援端末6に対する入力データを生成する若しくは受け取る部位であり、表示部22の表示面に重畳して設けられたタッチパネルやタッチセンサで構成される。このとき入力部24は、表示部22によって表示された画像に対するタッチ(接触)操作を受け付ける。入力部24は、キーボード、マウス等により構成されてもよい。入力部24は、音声入力や音声認識によるものであってもよい。このように入力部24と表示部22とは一体的に構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
表示部22は、制御部20による処理結果等を画像により表示する部位であり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等により構成される。表示部22は出力部として補助的にスピーカ等の聴覚用デバイスを含んでもよい。記憶部26は、制御部20で稼働するプログラムや運動メニュー提示支援に必要なパラメータデータ等が一時的に又は恒久的に格納されている。記憶部26は、例えばフラッシュメモリで構成される。通信インタフェース部28は、外部ネットワーク10、構内LAN若しくは無線回線等とのインタフェースとして動作する部位である。これらの制御部20、入力部24、表示部22、記憶部26、及び通信インタフェース部28は、適切なバス14により相互に接続されている。
提供者支援端末6は、タブレット端末の他に、PDA(ポータブルデジタルアシスタント)、ノートパソコン、デスクトップパソコン、若しくはワークステーション等の情報処理装置で構成され得る。
制御部20は、例えばCPUやMPUで構成され、提供者支援端末6全体の動作を制御する。制御部20における演算処理や装置全体の制御処理は、ハードウエア資源であるプロセッサと、記憶部26に記録される、又は、外部ネットワーク10、構内LAN若しくは無線回線を介して外部から取り込まれる、ソフトウエアであるプログラムとの協働により実現される。制御部20は、専用に設計された電子回路や再構成可能な電子回路などのハードウエア回路(ASIC、FPGA等)で実現されてもよい。第1の実施形態に係る提供者支援端末6の特徴的動作は、制御部20における演算処理及び制御処理により実現される。
図1に示す運動メニュー提示支援システム2に戻って、ヘルスケア事業者サーバ8は、ヘルスケア事業を行うヘルスケア事業者に係る全体業務をサポートし管理するコンピュータシステムを構成する。ヘルスケア事業者サーバ8の記憶部には、各種のデータファイルが格納される。各種のデータファイルには、利用者の体力に関するデータを格納する体力データファイル9a、利用者の医療検査値に関するデータを格納する検査値データファイル9b、及び、利用者のアディポネクチン値に関するデータを格納するアディポネクチン値データファイル9cが含まれる。提供者支援端末6は、構内LAN若しくは無線回線を介して、適宜それらデータを取り込み、記憶部26に記録したり、制御部20での演算処理に用いたりする。
検査機関サーバ12は、利用者のアディポネクチン値を測定する検査機関に設けられるサーバである。
ここで、アディポネクチン値の測定及び取得について説明する。図3は、測定キットを用いての被提供者(利用者)による指頭血の採血の様子を模式的に示す図である。図3に示すように、利用者自身が、トレーナー等の提供者の指導の下で、測定キット30を用いて(図3(1)参照)指頭血の自己採血を行う(図3(2)参照)。採血された血液は例えば濾紙に吸収され、該濾紙が検査機関に送付される。検査機関は、送付された血液を用いて、利用者のアディポネクチン値を測定する。測定されたアディポネクチン値は、検査機関サーバ12の記憶部に格納され、更に、外部ネットワーク10を介してヘルスケア事業者サーバ8に送信され、ヘルスケア事業者サーバ8の記憶部におけるアディポネクチン値データファイル9cに(例えば、利用者の氏名と結び付けて)格納される。
利用者のアディポネクチン値を測定する簡易機器が、ヘルスケア事業者4に設置され若しくは簡易機器を取り扱う業者等によりヘルスケア事業者4に持ち込まれ、その上で、該簡易機器を用いて利用者のアディポネクチン値がヘルスケア事業者4で即時に測定され、提供者支援端末6若しくはヘルスケア事業者サーバ8を介して、アディポネクチン値データファイル9cに格納される、というように、アディポネクチン値の測定及び取得が行われてもよい。この場合には、検査機関サーバ12は不要となり得る。
なお、第1の実施形態に係る運動メニュー提示支援システム2の構成は、図1に示すものに限定されない。例えば、提供者支援端末6がヘルスケア事業者サーバ8の機能を含み、且つ、ヘルスケア事業者サーバ8が実際に設けられない、というような構成でもよい。また、検査機関とヘルスケア事業者との、データの遣り取りは、郵便や電話を介して行われてもよく、その場合には、検査機関サーバ12が設けられなくてもよい。また、その場合には、ヘルスケア事業者サーバ8の入力部(図示せず)を介して、測定された利用者のアディポネクチン値が入力されて、ヘルスケア事業者サーバ8の記憶部におけるアディポネクチン値データファイル9cに格納される。
また、提供者支援端末6に表示される情報は、利用者自身の便宜のために、例えば、紙にプリントアウトすることができる。更に、提供者支援端末6に表示される情報は、利用者自身の便宜のために、利用者の所有するパーソナルコンピュータやモバイル機器に、外部ネットワーク10を介して、送信することもできる。
[2.運動メニュー提示支援システムの動作]
[2.1.提供者による利用者への最初のインタビューにて用いられる画面の動作]
図4は、提供者による被提供者(利用者)への最初のインタビューにて用いられる、運動強度決定支援及び運動メニュー提示支援のための提供者支援端末6の画面例である。図6は、提供者による被提供者(利用者)への最初のインタビューにて用いられる、医療検査値入力提示及び検査データ入力提示のための提供者支援端末6の画面例である。
ヘルスケア事業者の提供者による、利用者への最初のインタビューにおいて、図4及び図6に示す画面に情報が提供者により入力される。即ち、概略、
(1)日常の活動や運動の内容に関するデータ、
(2)体力に関するデータ、及び、
(3)医療検査値に関するデータ
が入力される。
入力されるデータに基づいて、図4における「開始時の算出運動強度」に関するデータ、及び、図4、図6における格差に関するデータは計算された上で自動表示される。また、図4、図6における「アディポネクチン値」に関するセルには、アディポネクチン値データファイル9cに格納される当該利用者の最新(現在)のアディポネクチン値が自動表示される。
なお、図4、図6、図10、及び図12に示す提供者支援端末6の画面例において、データが自動表示されるセルには適宜網掛けを施している。
[2.1.1.開始時の運動強度の算出]
図4に示す「開始時の算出運動強度(制限無し)」のセル、「開始時の算出運動強度(制限有り)」のセル、及び「整形外科的制限の有無表示」のセルにおける、データの自動表示について説明する。これら3つのセルにおけるデータの自動表示のためには、
(1)図4に示す「日常の活動内容」、
「日常の活動度(Mets)」、
「週1回以上の運動習慣の有無」、及び、
「(有る場合)週1回以上の運動習慣における運動強度」の、夫々のセル、並びに、
(2)図6に示す「整形外科的問題の有無」、
「整形外科的問題の内容」、
「特定保健指導チェックリスト記載の合併症の有無」、
「合併症・併発疾患の内容」、
「症状が安定している、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」、
「症状が安定していない、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」、及び、
「主治医の許可の有無」の、夫々のセル
における入力データが用いられる。
(1)図4に示す「日常の活動内容」のセルには、利用者が日常生活で睡眠以外に最も長時間過ごす活動の内容が入力される。例えば、立位、オフィスワーク、歩行、床掃除などである。同じく図4に示す「日常の活動度(Mets)」のセルには、「日常の活動内容」のセルのデータに対応する運動強度(Mets)が入力される。なお、「日常の活動内容」の具体例とそれに対応する「日常の活動度(Mets)」の具体値が、提供者支援端末6の記憶部26に記憶されており、「日常の活動内容」のセルに具体例が入力されると、それに対応する「日常の活動度(Mets)」の具体値が自動表示される、というように提供者支援端末6が構成されてもよい。また、「日常の活動内容」の具体例とそれに対応する「日常の活動度(Mets)」の具体値がヘルスケア事業者サーバ8の記憶部に記憶され、構内LANや無線回線などを介して接続する提供者支援端末6が、それを利用する、という構成でもよい。
更に図4に示す「週1回以上の運動習慣の有無」のセルには、利用者の、週1回以上の運動習慣の有無に関するデータ(有り、無し)が入力され、ここで「有り」である場合には、右隣の「週1回以上の運動習慣における運動強度」のセルに、利用者の、週1回以上の運動習慣における運動強度(Mets)が入力される。以上の、図4に示す、入力される日常の活動や運動の内容に関するデータは、ヘルスケア事業者サーバ8の記憶部の体力データファイル9aに格納される。
(2)続いて、図6に示す「整形外科的問題の有無」、「整形外科的問題の内容」、「特定保健指導チェックリスト記載の合併症の有無」、「合併症・併発疾患の内容」、「症状が安定している、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」、「症状が安定していない、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」、及び、「主治医の許可の有無」の、夫々のセルには、利用者が持参する健診結果や医療機関の検査結果、即ち、当初の臨床検査結果に基づいて、医学的制限に関するデータが入力される。
具体的には、図6に示す「整形外科的問題の有無」のセルには、利用者の、関節(例えば、膝、肩)などの整形外科的問題の有無に関するデータ(有り、無し)が入力される。同じく図6に示す「整形外科的問題の内容」のセルには、利用者の、整形外科的問題の内容(に関するデータ)が入力される。
また、同じく図6に示す「特定保健指導チェックリスト記載の合併症の有無」のセルには、利用者の、特定保健指導チェックリスト記載の合併症の有無に関するデータ(有り、無し)、及び、(「有り」の場合には)合併症の内容(合併症名)が入力される。ここで「特定保健指導チェックリスト記載の合併症」とは、例えば、「標準的な健診・保健指導プログラム(平成30年度版)、平成30年4月、厚生労働省、健康局」の「既往・現病歴・家族歴(ページ3−26)」に記載される合併症である。同じく図6に示す「合併症・併発疾患の内容」のセルには、利用者に合併症・併発疾患がある場合の具体的な合併症・併発疾患の内容が入力される。
更に同じく図6に示す「症状が安定している、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」のセルには、利用者の、症状が安定している、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無に関するデータ(有り、無し)が入力され、図6に示す「症状が安定していない、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」のセルには、利用者の、症状が安定していない、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無に関するデータ(有り、無し)が入力され、(いずれかが「有り」の場合には)疾患の内容(疾患名)が入力される。
また更に、図6に示す「主治医の許可の有無」のセルには、第1の実施形態に係る運動メニュー提示支援システム2により設定される運動強度の運動メニューを、利用者が実際に行って健康上問題無いか否かに関する、主治医の許可の有無に関するデータ(有り、無し)が入力される。なお、例えば、ヘルスケア事業者と契約する医療機関、ヘルスケア事業者と提携する医療機関、ヘルスケア事業者が紹介する医療機関、若しくはヘルスケア事業者が指定する医療機関などによる許可が有る場合でも、主治医の許可が有ると見なされてもよい。以上の、図6に示す、入力される医学的制限に関するデータは、ヘルスケア事業者サーバ8の記憶部の検査値データファイル9bに格納される。医学的制限に関するデータには、他のものが含まれてもよい。
図7は、図4に示す「開始時の算出運動強度(制限無し)」のセルに表示するデータ(運動強度)を決定するフローチャートである。図7に示すフローチャートは例示に過ぎず、様々なフローチャートが想定され得る。図4に示す「開始時の算出運動強度(制限無し)」のセルに表示するデータ(運動強度)を決定するためのフローチャートの一例であるとして、図7に示すフローチャートを説明する。従って、以下に示す「3Mets」、「6Mets」、「“X”Mets」などの値は一例であり、他の値が採用されてもよい。
まず、図4に示す「週1回以上の運動習慣の有無」のセルの入力データが「有り」であり、且つ「週1回以上の運動習慣における運動強度」のセルの値が3Mets以上であるか(即ち、利用者に週1回以上の3Metsより強い運動の運動習慣あるか)、が判断される(ステップS04)。ステップS04にて「はい」であれば、開始強度が6Mets(有酸素運動)とされ(ステップS06)、図4に示す「開始時の算出運動強度(制限無し)」のセルに6Mets(有酸素運動)が自動表示される。
ステップS04にて「いいえ」であれば、図4に示す「日常の活動度(Mets)」のセルの値が3Mets以上であるか(即ち、日常生活での最大の生活活動の運動強度“X”が、3Mets以上か)、が判断される(ステップS08)。ステップS08にて「はい」であれば、開始強度が“X”Mets(有酸素運動)(即ち、「日常の活動度(Mets)」のセルの値の有酸素運動)とされ(ステップS12)、図4に示す「開始時の算出運動強度(制限無し)」のセルに“X”Mets(有酸素運動)が自動表示される。一方でステップS08にて「いいえ」であれば、開始強度が3Mets(有酸素運動)に抑えられ(ステップS10)、図4に示す「開始時の算出運動強度(制限無し)」のセルに3Mets(有酸素運動)が自動表示される。以上で図7に示すフローチャートの処理が終了する(ステップS14)。
続いて、図8は、図4に示す「開始時の算出運動強度(制限有り)」のセルに表示するデータ(運動強度)を決定するフローチャートである。このフローチャートは、図4に示す「開始時の算出運動強度(制限無し)」のセルに表示するデータ(運動強度)が、図7に示すフローチャートにより決定されていることを、前提とするものである。図8に示すフローチャートも例示に過ぎず、様々なフローチャートが想定され得る。図4に示す「開始時の算出運動強度(制限有り)」のセルに表示するデータ(運動強度)を決定するためのフローチャートの一例であるとして、図8に示すフローチャートを説明する。従って、以下に示す「3Mets」、「6Mets」などの値は一例であり、他の値が採用されてもよい。
まず、図6に示す「症状が安定していない、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」のセルの入力データが「有り」であるか、が判断される(ステップS24)。ステップS24にて「はい」であれば、利用者が運動開始を許可されるべきでは無い状態にあると判断されることから、開始強度が1に抑えられ(ステップS30)、図4に示す「開始時の算出運動強度(制限有り)」のセルに1が自動表示される。なお主治医の許可がある場合には、その許可された強度を開始強度として入力してもよい。
ステップS24にて「いいえ」であれば、図6に示す「症状が安定している、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」のセルの入力データが「有り」であるか、が判断される(ステップS26)。ステップS26にて「はい」であれば、開始強度上限が3Metsとされる(ステップS32)。即ち、開始時の算出運動強度(制限無し)として3Metsより大きい値が設定(決定)されていればその強度は3Metsに抑えられ、3Mets以下の値が設定(決定)されていればその強度はそのままに据え置かれる。
ステップS26にて「いいえ」であれば、図6に示す「特定保健指導チェックリスト記載の合併症の有無」のセルの入力データが「有り」であるか、が判断される(ステップS28)。ステップS28にて「はい」であれば、開始強度上限が6Metsとされる(ステップS34)。即ち、開始時の算出運動強度(制限無し)として6Metsより大きい値が設定(決定)されていればその強度は6Metsに抑えられ、6Mets以下の値が設定(決定)されていればその強度はそのままに据え置かれる。ステップS28にて「いいえ」であれば、開始時の算出運動強度(制限無し)はそのままに据え置かれる。
ステップS32の後、及びステップS34の後、図6に示す「主治医の許可の有無」の入力データが「有り」であるか、が判断される(ステップS36)。ステップS36にて「はい」であれば、ステップS32及びステップS34にてかけられた制限が緩和(若しくは解除)される。
以上のようにして、開始時の算出運動強度に何らかの制限がかけられれば、その値が、図4に示す「開始時の算出運動強度(制限有り)」のセルに自動表示される。更に、図6に示す「整形外科的問題の有無」の入力データが「有り」であるか、が判断される(ステップS40)。ステップS40にて「はい」であれば、その利用者について外科的制限有りフラグが立てられ(ステップS42)、図4に示す「整形外科的制限の有無表示」セルに「有り」が自動表示される。以上で図8に示すフローチャートの処理が終了する(ステップS44)。
[2.1.2.体力に関するデータの入力と表示]
図4に示す画面における、利用者の体力に関するデータの入力と表示について説明する。まず、図4における「開始時の算出運動強度(制限無し)」または「開始時の算出運動強度(制限有り)」のセルのデータに基づいて、「現在」・「強度(Mets)」のセルのデータが設定される。「現在」・「強度(Mets)」のセルには、「開始時の算出運動強度(制限有り)」のセルのデータがそのまま表示されてもよいし、提供者により「開始時の算出運動強度(制限有り)」のセルのデータに基づくデータが入力されてもよい。なお、「開始時の算出運動強度(制限有り)」のセルにデータが無いときは、「開始時の算出運動強度(制限無し)」のセルのデータに基づいて「現在」・「強度(Mets)」のセルのデータが設定されることになる。
図4における「現在」・「種類」のセルには、具体的な運動メニューが入力(設定)される。個々の運動メニューは、個別の運動強度を有する(例えば、歩行:3Mets、速歩:4Mets、など)。個々の運動メニューと対応する運動強度とを、幾つか、ヘルスケア事業者サーバ8の記憶部に格納しておき、「現在」・「強度(Mets)」のセルのデータに基づいて運動メニューが自動選択され、「現在」・「種類」のセルに提示されるように、運動メニュー提示支援システム2及び提供者支援端末6が構成されてもよい。「整形外科的制限の有無表示」セルに「有り」が自動表示される場合、「現在」・「種類」のセルにその整形外科的問題(図6の「整形外科的問題の内容」)を避ける運動メニューが選択される。勿論、提供者と利用者の話し合いに基づいて、「現在」・「種類」のセルの内容が入力(設定)されてもよい。後で説明するように「現在」・「種類」のセルの内容には、有酸素運動だけではなく、例えば、ウェイトトレーニングが入力(設定)されてもよい。
図4に示す「現在」・「種類」のセル及び「現在」・「強度(Mets)」のセルに加え、提供者と利用者の話し合いに基いて「現在」・「負荷時間」のセルに数値(1回当たりの運動時間(分))が、設定され入力される。更に、提供者は、その際の利用者の心拍数を採取し、利用者の息切れに関する自覚症状(例えば、息が絶え絶えである、など)をヒアリングし、夫々、「現在」・「心拍数」のセル、及び、「現在」・「息切れ(自覚症状)」のセルに入力する。更に、「現在」・「強度(Mets)」のセルの内容、及び、「現在」・「負荷時間」のセルの内容に基づき、提供者と利用者の話し合いによって、「現在」・「運動量(Mets・時)」のセルの内容が、入力(設定)される。
図4における「なりたい姿」・「種類」のセル、「なりたい姿」・「強度(Mets)」のセル、「なりたい姿」・「負荷時間」のセル、「なりたい姿」・「心拍数」のセル、「なりたい姿」・「息切れ(自覚症状)」のセル、及び、「なりたい姿」・「運動量(Mets・時)」のセルについては、既に設定されている「現在」の行の各セルの内容、及び個々の運動メニューと運動強度との対応関係に基づき、提供者と利用者の話し合いによって、内容が入力(設定)される。なお、「なりたい姿」とは目標値である。
「なりたい姿」における「種類」を先頭とする「種類」〜「運動量(Mets・時)」の行が、複数入力されてもよい。「現在」における「種類」を先頭とする「種類」〜「運動量(Mets・時)」の行も、複数入力されてもよい。
更に、「(格差)」・「強度(Mets)」のセルには、「なりたい姿」・「強度(Mets)」のセルのデータから「現在」・「強度(Mets)」のセルのデータを差し引いた値、即ち格差が、自動表示される。同様に「負荷時間」、「心拍数」、「運動量(Mets・時)」に関しては、「なりたい姿」のデータから「現在」のデータを差し引いた値が、「(格差)」の行に自動表示される。なお、「(格差)」は「現在」のデータから「なりたい姿」のデータを差し引いた値で表されるものであってもよい。
このように、利用者の体力に関して「なりたい姿」と「現在」との格差が提示されることにより、利用者の運動療法に対するモチベーションが上昇し得る。
運動メニューとして、ウェイトトレーニングを設定する場合を説明する。図5は、提供者による被提供者(利用者)への最初のインタビューにて用いられる提供者支援端末6の画面における、運動メニューがウェイトトレーニングである場合に用いられる体力に関するデータの入力と表示を行うテーブルである。このテーブルは、図4に示す画面の中央部分の、「体力に関するデータ」の入力と表示を行うテーブルに対応するテーブルである。
基本的に提供者と利用者の話し合いに基づいて運動の種類(図5の「現在」・「種類」)が決定されるが、図4の画面の「整形外科的制限の有無表示」セルに「有り」が自動表示される場合、その整形外科的問題と衝突しない運動の種類が選択される。なお、図4の画面の「整形外科的制限の有無表示」セルに「有り」が自動表示される場合、図5の「現在」・「種類」のセルにその整形外科的問題(図6の「整形外科的問題の内容」)と衝突しない運動の種類が、変更可能なものとして自動設定されていてもよい。
更に、図5における「現在」・「最大筋力比」のセルのデータが設定される。なお「最大筋力」は、利用者の最大出力値であり、「最大筋力比」はその最大出力値に対する比率である。最大筋力比は、有酸素運動における「強度(Mets)」に対応する値であり、運動強度を表す値である。なお「最大筋力」は、
「http://www.taka-spo.or.jp/healths13.html」にて説明されているRM法(repetition maximum法)によって求めることができる。
まず図4に示す「週1回以上の運動習慣の有無」のセルの入力データが「有り」であり、且つ「週1回以上の運動習慣における運動強度」のセルの値が3Mets以上である(即ち、利用者に週1回以上の3Metsより強い運動の運動習慣ある)場合、「最大筋力比」に70%が設定され、「反復回数」に12−15回が選択される。
次に図4に示す「日常の活動度(Mets)」のセルの値が3Mets以上である(即ち、日常生活での最大の生活活動の運動強度“X”が、3Mets以上である)場合、「最大筋力比」に75%が設定され、「反復回数」に10−12回が選択される。
次に図4に示す「日常の活動度(Mets)」のセルの値が3Mets未満である(即ち、日常生活での最大の生活活動の運動強度“X”が、3Mets未満である)場合、「最大筋力比」には60%が設定され、「反復回数」に20−25回が選択される。
図6の画面で入力される、「整形外科的問題の有無」、「整形外科的問題の内容」、「特定保健指導チェックリスト記載の合併症の有無」、「合併症・併発疾患の内容」、「症状が安定している、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」、「症状が安定していない、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」、及び、その他の、医学的制限に関するデータの全て又は一部を用いて、「最大筋力比」及び/又は「反復回数」が制限されるように、運動メニュー提示支援システム2及び提供者支援端末6が構成され得る。例えば、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患があれば、運動そのものが禁止される(これは、有酸素運動の場合も同様である)。また、「最大筋力比」及び/又は「反復回数」が制限されるような場合であっても、図6の画面で「主治医の許可の有無」の入力があれば、主治医の許可する範囲で「最大筋力比」及び/又は「反復回数」の制限が緩和若しくは解除される。なお、例えば、ヘルスケア事業者と契約する医療機関、ヘルスケア事業者と提携する医療機関、ヘルスケア事業者が紹介する医療機関、若しくはヘルスケア事業者が指定する医療機関などによる許可が有る場合でも、主治医の許可が有ると見なされてもよい。また、前述のように、図6の画面の「整形外科的問題の有無」に「有り」が入力され、図4の画面の「整形外科的制限の有無表示」セルに「有り」が自動表示される場合、「種類」のセルには、図6の画面に入力される「整形外科的問題の内容」を回避する運動の種類が自動設定され得る。
図5に示す「現在」・「最大筋力比」のセル、及び「現在」・「反復回数」のセルの設定に加え、提供者は、その際の利用者の心拍数を採取し、利用者の息切れに関する自覚症状(例えば、息が絶え絶えである、など)をヒアリングし、夫々、「現在」・「心拍数」のセル、及び、「現在」・「息切れ(自覚症状)」のセルに入力する。
図5における「なりたい姿」・「種類」のセル、「なりたい姿」・「最大筋力比」のセル、「なりたい姿」・「反復回数」のセル、「なりたい姿」・「心拍数」のセル、及び、「なりたい姿」・「息切れ(自覚症状)」のセルについては、既に設定されている「現在」の行の各セルの内容、及び個々の運動メニューとの対応関係に基づき、提供者と利用者の話し合いによって、内容が入力(設定)される。
「なりたい姿」における「種類」〜「息切れ(自覚症状)」の行が、複数入力されてもよい。「現在」における「種類」〜「息切れ(自覚症状)」の行も、複数入力されてもよい。
更に、「(格差)」・「最大筋力比」のセルには、「なりたい姿」・「最大筋力比」のセルのデータから「現在」・「最大筋力比」のセルのデータを差し引いた値、即ち格差が、自動表示される。同様に「反復回数」、「心拍数」に関しては、「なりたい姿」のデータから「現在」のデータを差し引いた値が、「(格差)」の行に自動表示される。なお、「(格差)」は「現在」のデータから「なりたい姿」のデータを差し引いた値で表されるものであってもよい。
以上のような、図4(及び図5)に示す画面に設定・入力されるデータ、即ち、
(1)日常の活動や運動の内容に関するデータ、及び、
(2)体力に関するデータ
は、ヘルスケア事業者サーバ8の記憶部の体力データファイル9aに格納される。
なお、日常の活動や運動の内容に関するデータ、及び、体力に関するデータには、他のものが含まれてもよい。
[2.1.3.アディポネクチン値に基づく生活習慣病リスクの評価の表示]
更に、前述のように、図4に示す、提供者による被提供者(利用者)への最初のインタビューにて用いられる、運動強度決定支援及び運動メニュー提示支援のための画面において、「アディポネクチン値」に関するセルには、アディポネクチン値データファイル9cに格納される当該利用者の最新(現在)のアディポネクチン値が自動表示される。前述のように、最新のアディポネクチン値は図6に示す画面でも自動表示される。
このとき、利用者のアディポネクチン値から判断される生活習慣病のリスク、即ち、アディポネクチンの値の大小に応じた生活習慣病リスクの評価に関するコメントが、自動表示されるように、運動メニュー提示支援システム2及び提供者支援端末6が構成されている。ここで、アディポネクチンの値の大小の程度を示す指標として男女それぞれに第1の閾値と第2の閾値が設定されている。
以下にて説明する、アディポネクチン値に関する第1の閾値及び第2の閾値を含む、生活習慣病リスクの評価に関するコメント(即ち、アディポネクチン値から判断される生活習慣病のリスク)は、運動メニュー提示支援システム2全体の管理者や提供者等により適宜入力されて、提供者支援端末6の記憶部26やヘルスケア事業者サーバ8の記憶部に格納されている。ここでの「第1の閾値」及び「第2の閾値」は、アディポネクチン値に関する、利用者の目標値となる値である。
生活習慣病リスクの評価に関するコメントは、例えば、アディポネクチン値の部分をタッチ若しくはクリックすることで表示され、更に同じ部分をタッチ若しくはクリックすることでその表示が終了する、というように提供者支援端末6が構成されているのが好ましい。例えば、利用者が男性であり、且つ、アディポネクチン値が9.9μg/ml以上である場合には、図9(1)に示すようなコメント:「あなたのアディポネクチン値は9.9μg/ml以上です。メタボリックシンドロームになりにくいです。現在の生活習慣を継続して下さい。」が吹き出しにより表示される。なお、利用者が女性であり、且つ、アディポネクチン値が9.1μg/ml以上である場合には、図9(2)に示すような同様のコメント:「あなたのアディポネクチン値は9.1μg/ml以上です。メタボリックシンドロームになりにくいです。現在の生活習慣を継続して下さい。」が吹き出しにより表示される。利用者が男性であり、且つ、アディポネクチン値が9.9μg/ml以上である場合、又は、利用者が女性であり、且つ、アディポネクチン値が9.1μg/ml以上である場合には、4〜5年以内に利用者がメタボリックシンドロームを発症する確率も、その危険因子数が増加する確率も低いことが、本発明の発明者の疫学的研究により確認されている。なお、9.9μg/ml(男性の場合)及び9.1μg/ml(女性の場合)が第1の閾値である。
また、利用者が男性であり、且つ、アディポネクチン値が6.2μg/mlより高く9.9μg/ml未満である場合には、図9(3)に示すようなコメント:「あなたのアディポネクチン値は、9.9μg/mlより低いです。メタボリックシンドロームの危険因子が増える可能性があります。現在の生活習慣を見直しましょう。」が吹き出しにより表示される。なお、利用者が女性であり、且つ、アディポネクチン値が6.5μg/mlより高く9.1μg/ml未満である場合には、図9(4)に示すような同様のコメント:「あなたのアディポネクチン値は、9.1μg/mlより低いです。メタボリックシンドロームの危険因子が増える可能性があります。現在の生活習慣を見直しましょう。」が吹き出しにより表示される。利用者が男性であり、且つ、アディポネクチン値が6.2μg/mlより高く9.9μg/ml未満である場合、又は、利用者が女性であり、且つ、アディポネクチン値が6.5μg/mlより高く9.1μg/ml未満である場合には、4〜5年以内に利用者におけるメタボリックシンドロームの危険因子が増える確率が高いことが、本発明の発明者の疫学的研究により確認されている。なお、6.2μg/ml(男性の場合)及び6.5μg/ml(女性の場合)が第2の閾値である。
更に、利用者が男性であり、且つ、アディポネクチン値が6.2μg/ml以下である場合には、図9(5)に示すようなコメント:「あなたのアディポネクチン値は、6.2μg/ml以下です。メタボリックシンドロームになる危険性が高いです。現在の生活習慣を見直して下さい。」が吹き出しにより表示される。なお、利用者が女性であり、且つ、アディポネクチン値が6.5μg/ml以下である場合には、図9(6)に示すような同様のコメント:「あなたのアディポネクチン値は、6.5μg/ml以下です。メタボリックシンドロームになる危険性が高いです。現在の生活習慣を見直して下さい。」が吹き出しにより表示される。利用者が男性であり、且つ、アディポネクチン値が6.2μg/ml以下である場合、又は、利用者が女性であり、且つ、アディポネクチン値が6.5μg/ml以下である場合には、4〜5年以内に利用者がメタボリックシンドロームを発症する確率が高いことが、本発明の発明者の疫学的研究により確認されている。
上述のように、アディポネクチン値に関する第1の閾値及び第2の閾値(即ち、目標値)を含む、生活習慣病リスクの評価に関するコメント(即ち、アディポネクチン値から判断される生活習慣病のリスク)が表示部22に提示される。生活習慣病リスクの評価に関するコメントは、例えば、「あなたのアディポネクチン値は9.1μg/ml以上です。」や「あなたのアディポネクチン値は、9.1μg/mlより低いです」や「あなたのアディポネクチン値は、6.5μg/ml以下です。」等の文言を含み、更に、アディポネクチン値そのものが表示部22に表示されているので、運動メニュー提示支援システム2及び提供者支援端末6は、アディポネクチン値に関する目標値と、最新の値との格差を提示している。
上述のように、アディポネクチンの値そのものだけでなく、アディポネクチンの値の大小に応じた生活習慣病リスクの評価に関するコメント、及び、アディポネクチン値に関する目標値と最新の値との格差を自動表示させるように、運動メニュー提示支援システム2及び提供者支援端末6を構成することにより、利用者の運動療法に対するモチベーションが大きく上昇する。
[2.1.4.医療検査値に関するデータの入力と表示]
「整形外科的問題の有無」、「整形外科的問題の内容」、「特定保健指導チェックリスト記載の合併症の有無」、「合併症・併発疾患の内容」、「症状が安定している、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」、「症状が安定していない、脳血管疾患、心血管疾患の既往の有無」、及び、「主治医の許可の有無」の、夫々のセル以外の、図6に示す画面における利用者の医療関係の臨床検査値に関するデータの入力提示について説明する。
利用者が持参する最新の臨床データ、即ち、健康診断の結果や様々な医療機関の検査結果に関するデータが、図6における上部の表の、「現在」の行における各セル、即ち、「腹囲」、「収縮期血圧(上)」、「拡張期血圧(下)」、「空腹時血糖値」、「中性脂肪」、「HbA1c」、「HDL−C」、「LDL−C」、及び「尿酸値」のセルに入力(設定)される。なお、「HbA1c」は、血液中のグリコヘモグロビン含有率である。「HDL−C」は、高比重リポタンパクコレステロール(High Density Lipoprotein Cholesterol)の値であり、いわゆる善玉コレステロール値である。「LDL−C」は、低比重リポタンパクコレステロール(Low Density Lipoprotein Cholesterol)の値であり、いわゆる悪玉コレステロール値である。
これらに対して、利用者と提供者との話し合いに基づいて、図6における上部の表の「なりたい姿」の行における「腹囲」、「収縮期血圧(上)」、「拡張期血圧(下)」、「空腹時血糖値」、「中性脂肪」、「HbA1c」、「HDL−C」、「LDL−C」、及び「尿酸値」のセルの具体的内容が入力(設定)される。
更に「腹囲」、「収縮期血圧(上)」、「拡張期血圧(下)」、「空腹時血糖値」、「中性脂肪」、「HbA1c」、「HDL−C」、「LDL−C」、及び「尿酸値」に関して、「なりたい姿」のデータから「現在」のデータを差し引いた値、即ち格差が、「(格差)」の行に自動表示される。なお、「(格差)」は「現在」のデータから「なりたい姿」のデータを差し引いた値で表されるものであってもよい。
このように、利用者の医療検査値に関して「なりたい姿」と「現在」との格差が提示されることにより、利用者の運動療法に対するモチベーションが上昇し得る。
「腹囲」、「収縮期血圧(上)」、「拡張期血圧(下)」、「空腹時血糖値」、「中性脂肪」、「HbA1c」、「HDL−C」、「LDL−C」、及び「尿酸値」の夫々の名称を表示するセルをタッチ又はクリックすると、夫々についての医療現場での基準値が吹き出しにより表示されるように提供者支援端末6が構成されてもよい。このように構成されることによっても、利用者の運動療法に対するモチベーションが上昇し得る。
また、図6に示す、提供者による被提供者(利用者)への最初のインタビューにて用いられる、医療検査値入力提示及び検査データ入力提示のための画面においても、図4と同様に、図6の画面の下部に、当該利用者の最新(現在)のアディポネクチン値、及び該アディポネクチンの値の大小に応じた生活習慣病リスクの評価に関するコメントが、自動表示される。
図4に示す画面と同様に、図6に示す画面においても、アディポネクチンの値そのものだけでなく、アディポネクチンの値の大小に応じて生活習慣病リスクの評価に関するコメントが自動表示され得る。このことにより、利用者の運動療法に対するモチベーションは大きく上昇する。
以上のような、図6に示す画面に設定・入力されるデータ、即ち、
(3)医療検査値に関するデータ
は、ヘルスケア事業者サーバ8の記憶部の検査値データファイル9bに格納される。
なお、医療検査値に関するデータには、他のものが含まれてもよい。
[2.2.提供者による利用者への定期的なカウンセリングにて用いられる画面の動作]
図10は、提供者による被提供者(利用者)への定期的なカウンセリングにて用いられる、運動メニュー提示支援のための提供者支援端末6の画面例である。図12は、提供者による被提供者(利用者)への定期的なカウンセリングにて用いられる、医療検査値入力提示のための提供者支援端末6の画面例である。
ヘルスケア事業者の提供者による、利用者への定期的なカウンセリングにおいて、図10及び図12に示す画面に情報が提供者により入力される。即ち、概略、
(1)体力に関するデータ(図10)、及び、
(2)医療検査値に関するデータ(図12)
が入力される。
カウンセリングは、例えば、月に一度程度の頻度で行われるのが好ましい。なお、図10、図12のいずれの画面においても、月毎の過去のカウンセリングで入力され、ヘルスケア事業者サーバ8の記憶部の体力データファイル9a及び検査値データファイル9bに格納されたデータが、履歴データとして自動表示されている。最も古い履歴データは、通常、最初のインタビュー時に入力されたデータである。
また、図10、図12のいずれの画面においても、「なりたい姿」の行における各セルには、ヘルスケア事業者サーバ8の記憶部の体力データファイル9a及び検査値データファイル9bに格納されている目標値に関するデータが、自動表示されている。後で説明するように「なりたい姿」の行にはウェイトトレーニングに関するデータが表示されることもある。
「なりたい姿」(即ち、目標値)の行における各セルの値は、上書きすることにより変更することもでき、変更した値を体力データファイル9a及び検査値データファイル9bに格納させることもできる。
また、図10、図12における「アディポネクチン値」に関するセルには、アディポネクチン値データファイル9cに格納される当該利用者の過去のアディポネクチン値の履歴データ、及び、最新(現在)のアディポネクチン値のデータが自動表示される。図10及び図12に示す画面においても、アディポネクチン値の部分をタッチ若しくはクリックすることにより、アディポネクチン値から判断される生活習慣病のリスク、即ち、アディポネクチンの値の大小に応じた生活習慣病リスクの評価に関するコメント(図9参照)が表示され、更に同じ部分をタッチ若しくはクリックすることでその表示が終了する、というというように提供者支援端末6が構成されているのが好ましい。このように構成することで、利用者のアディポネクチン値の変化から判断される生活習慣病のリスクの変化が経時的に示され得ることになる。ここでもアディポネクチンの値の大小の程度を示す指標として前述の第1の閾値と第2の閾値が設定されている。更にここでも「第1の閾値」及び「第2の閾値」は、アディポネクチン値に関する、利用者の目標値となる値である。図4、図6に示す画面と同様に、図10、図12に示す画面においても、運動メニュー提示支援システム2及び提供者支援端末6は、アディポネクチン値に関する目標値と履歴の値との格差、及び同目標値と最新の値との格差を提示している。
上述のように、アディポネクチンの値の履歴データを表示してアディポネクチンの値の、特に変化の様子を示すことにより、利用者の運動療法への取り組みに対するモチベーションが上昇し得る。またこの場合も、アディポネクチンの値の大小に応じて生活習慣病リスクの評価に関するコメントが自動表示されるので、このことも利用者の運動療法の取り組みに対するモチベーションを上昇させ得る。
[2.2.1.カウンセリング時における、体力に関するデータの入力と表示]
図10の画面における、今回(図10では、2018年10月)の行における各セルのデータの入力(設定)の手順を説明する(以下、(手順1)、(手順2)、若しくは(手順3))。なお「現在」・「種類」のセルの内容には、有酸素運動だけではなく、例えば、ウェイトトレーニングが入力(設定)されることがある。ウェイトトレーニングの設定については後で説明する((手順A)、若しくは(手順B))。
(手順1)「強度(Mets)」のセルには、前回(図10では、2018年9月)の「強度(Mets)」のデータに所定値(例えば、1〜3Mets)を加えた値が最初に設定される。この「強度(Mets)」については、(以下で説明する)図10及び図12に示す、体力・医療検査値・アディポネクチン値についての理想(「なりたい姿」)と現実との格差に基づき、利用者と提供者の話し合いで、決定されてもよい。このように設定(若しくは決定)される「強度(Mets)」に基づいて運動メニューが自動選択され、「種類」のセルに設定されてもよい。或いは、設定される「強度(Mets)」に基づき、利用者と提供者が相談して「種類」を決めて入力してもよい。提供者と利用者の話し合いに基づいて「負荷時間」のセルに数値(1回当たりの運動時間(分))が設定される。提供者はその際の「心拍数」のセル、及び「息切れ(自覚症状)」のセルに設定すべきデータを採取し、入力する。更に、「強度(Mets)」のセルの内容、及び、「負荷時間」のセルの内容に基づき、提供者と利用者の話し合いによって、「運動量(Mets・時)」のセルの内容が、入力(設定)される。
(手順2)前回の「種類」のセルの内容(即ち、運動メニューの内容)が、有酸素運動に属するものである場合には、今回の「種類」のセルに前回の「種類」のセルの内容がそのまま設定されつつ、前回の「負荷時間」のセルに設定されていた運動時間に「20分」を加えたものが今回の「負荷時間」のセルに設定される、というものであってもよい。その場合、今回の「強度(Mets)」のセルには、前回の「強度(Mets)」のセルの内容が設定される。提供者はその際の「心拍数」のセル、及び「息切れ(自覚症状)」のセルに設定すべきデータを採取し、入力する。更に、「強度(Mets)」のセルの内容、及び、「負荷時間」のセルの内容に基づき、提供者と利用者の話し合いによって、「運動量(Mets・時)」のセルの内容が、入力(設定)される。
(手順3)カウンセリング時には、利用者の運動メニューに対する、医学的制限が再検討されることがある。具体的には次のようなものである。ヘルスケア事業者は、医療機関(例えば、利用者が受療している医療機関)に対して、ヘルスケア事業者における運動メニューの実施の実態を報告する書類を準備し、利用者を通じて当該医療機関からのフィードバック情報を得る。当該医療機関からのフィードバック情報に、運動に関する医学的制限に関する情報が含まれていれば、当該利用者の運動メニュー決定に関しては、医学的制限が有りとされる。当該医療機関は、ヘルスケア事業者と契約する医療機関であってもよいし、ヘルスケア事業者と提携する医療機関で有ってもよいし、ヘルスケア事業者が紹介する医療機関であってもよいし、ヘルスケア事業者が指定する医療機関であってもよい。
このような場合、「強度(Mets)」のセルには、前回の「強度(Mets)」のデータから所定値を減じた値が最初に設定される。この「強度(Mets)」に基づいて運動メニューが自動選択され、「種類」のセルに設定され得る。提供者と利用者の話し合いに基づいて「負荷時間」のセルに数値(1回当たりの運動時間(分))が設定される。提供者はその際の「心拍数」のセル、及び「息切れ(自覚症状)」のセルに設定すべきデータを採取し、入力する。更に、「強度(Mets)」のセルの内容、及び、「負荷時間」のセルの内容に基づき、提供者と利用者の話し合いによって、「運動量(Mets・時)」のセルの内容が、入力(設定)される。
或いは、このような場合、今回の「種類」のセルに前回の「種類」のセルの内容がそのまま設定されつつ、前回の「負荷時間」のセルに設定されていた運動時間から所定時間を減じた値が今回の「負荷時間」のセルに設定される、というものであってもよい。今回の「強度(Mets)」のセルには、前回の「強度(Mets)」のセルの内容が設定される。提供者はその際の「心拍数」のセル、及び「息切れ(自覚症状)」のセルに設定すべきデータを採取し、入力する。更に、「強度(Mets)」のセルの内容、及び、「負荷時間」のセルの内容に基づき、提供者と利用者の話し合いによって、「運動量(Mets・時)」のセルの内容が、入力(設定)される。
更に、図10の画面における、今回の(格差)の行における各セルでは、以下のようにデータが表示される。まず、「(格差)」・「強度(Mets)」のセルには、「なりたい姿」・「強度(Mets)」のセルのデータから「今回」・「強度(Mets)」のセルのデータを差し引いた値、即ち格差が、自動表示される。同様に「負荷時間」、「心拍数」、「運動量(Mets・時)」に関しては、「なりたい姿」のデータから「今回」のデータを差し引いた値が、「(格差)」の行に自動表示される。なお、ここでも「(格差)」は「現在」のデータから「なりたい姿」のデータを差し引いた値で表されるものであってもよい。
運動メニューとして、「現在」・「種類」のセルにウェイトトレーニングを設定する場合を説明する。図11は、提供者による被提供者(利用者)への定期的なカウンセリングにて用いられる提供者支援端末6の画面における、運動メニューがウェイトトレーニングである場合に用いられる体力に関するデータの入力と表示を行うテーブル例である。このテーブルは、図10に示す画面の上部分の、「体力に関するデータ」の入力と表示を行うテーブルに対応するテーブルである。
図11のテーブルにおける、今回(図11では、2018年10月)の行の、各セルのデータ入力(設定)の手順を説明する。以下の、手順A、若しくは手順Bのいずれかが行われる。
(手順A)「最大筋力比」のセルは、RM法を用い、前回(図11では、2018年9月)の反復回数に所定値(例えば、2〜5%)を減じた反復回数に相当する最大筋力比に設定される。この「最大筋力比」については、図10及び図12に示す、体力・医療検査値・アディポネクチン値についての理想(「なりたい姿」)と現実との格差に基づき、利用者と提供者の話し合いによって調整されてもよい。提供者はその際の「心拍数」のセル、及び「息切れ(自覚症状)」のセルに設定すべきデータを採取し、入力する。
(手順B)上記の「手順3」で説明したように、カウンセリング時に、利用者の運動メニューに対する医学的制限が再検討され、利用者を通じて得られる所定の(上述のような)医療機関からのフィードバック情報に運動に関する医学的制限に関する情報が含まれていれば、当該利用者の運動メニュー決定に関しては、医学的制限が有りとされる。
このような場合、「最大筋力比」のセルには、上述の手順Aで求められる「最大筋力比」から所定値を減じた値が設定される。若しくは、提供者と利用者の相談を介して新たな「最大筋力比」を設定する。整形外科的な問題の発生により、負荷する筋肉の種類の内容が変更されても良い。例えば、整形外科的問題の発生した筋肉や関節の使用を回避する運動が選ばれるのが望ましい。勿論、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患の発生があれば、運動そのものが禁止される。これら医学的制限を踏まえて提供者は新たな「最大筋力比」の際の「心拍数」のセル、及び「息切れ(自覚症状)」のセルに設定すべきデータを採取し、入力する。
更に、図11のテーブルにおける、今回の(格差)の行の各セルでは、以下のようにデータが表示される。まず、「(格差)」・「最大筋力比」のセルには、「なりたい姿」・「最大筋力比」のセルのデータから「今回」・「最大筋力比」のセルのデータを差し引いた値、即ち格差が、自動表示される。同様に「反復回数」、「心拍数」に関しては、「なりたい姿」のデータから「今回」のデータを差し引いた値が、「(格差)」の行に自動表示される。なお、ここでも「(格差)」は「現在」のデータから「なりたい姿」のデータを差し引いた値で表されるものであってもよい。
図10(及び図11)に示す画面においては、利用者の体力に関する「なりたい姿」と「現在」との格差だけではなく、体力に関する「なりたい姿」と過去(図10・図11では、2018年8月、2018年9月)の体力との格差も提示される。即ち、利用者の体力に関する「なりたい姿」(目標値)と各カウンセリング時の状態との格差の変化が提示される。このことは、利用者の運動療法に対するモチベーションの上昇に大きく寄与し得る。
[2.2.2.カウンセリング時における、医療検査値に関するデータの入力と表示]
図12の画面における、今回(図12では、2018年10月)の行における各セルのデータの入力(設定)について説明する。
利用者が持参する最新の臨床データ、即ち、健康診断の結果や様々な医療機関の検査結果に関するデータが、図12における上部の表の、「今回(2018年10月)」の行における各セル、即ち、「腹囲」、「収縮期血圧(上)」、「拡張期血圧(下)」、「空腹時血糖値」、「中性脂肪」、「HbA1c」、「HDL−C」、「LDL−C」、及び「尿酸値」のセルに入力(設定)される。
更に「腹囲」、「収縮期血圧(上)」、「拡張期血圧(下)」、「空腹時血糖値」、「中性脂肪」、「HbA1c」、「HDL−C」、「LDL−C」、及び「尿酸値」に関して、「なりたい姿」のデータから「現在」のデータを差し引いた値(若しくは、「現在」のデータから「なりたい姿」のデータを差し引いた値)、即ち格差が、「今回(格差)」の行に自動表示される。
図12に示す画面においても、利用者の医療検査値に関する「なりたい姿」と「現在」との格差だけではなく、医療検査値に関する「なりたい姿」と過去(図12では、2018年8月、2018年9月)の医療検査値との格差も提示される。即ち、利用者の医療検査値に関する「なりたい姿」(目標値)と各カウンセリング時の状態との格差の変化が提示される。このことも、利用者の運動療法に対するモチベーションの上昇に大きく寄与し得る。
なお、医療検査値に関するデータには、他のものが含まれてもよい。
[他の実施形態]
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、第1の実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。
本出願の発明者は疫学研究により、血清FABP4値や血清AIM値もメタボリックシンドロームの発症リスクの予測に用いることができることを見出している。従って、本開示における運動メニュー提示支援システム及び提供者支援端末は、これらの血清FABP4値や血清AIM値などのバイオマーカーを利用者に提示するように構成されてもよい。
本開示に係る運動メニュー提示支援システムは、利用者にウェイトトレーニングに関する運動メニューを提供するが、ウェイトトレーニングに関する運動メニューは、筋力トレーニングなどの、筋力の増大や筋肉の増量を目指すトレーニングに関するものであってもよい。更に、本開示に係る運動メニュー提示支援システムが提供する運動メニューは、有酸素運動やウェイトトレーニングに関するものに限定されず、他の様々な身体活動を含むことができる。
提供者支援端末6は、ヘルスケア事業者サーバ8の記憶部に格納される体力データファイル9a、検査値データファイル9b、及び、アディポネクチン値データファイル9cを用いて、利用者の体力に関するデータ、利用者の医療検査値に関するデータ、及び利用者のアディポネクチン値に関するデータを適宜提示するように構成することもできる。このように構成することも利用者の運動療法の取り組みに対するモチベーションの上昇に寄与する。
更に提供者支援端末6において、図4に示す有酸素運動についての体力に関するデータの入力と表示を行うテーブルと、図5に示すウェイトトレーニングについての体力に関するデータの入力と表示を行うテーブルとは、提供者支援端末6において適宜組み合わせて用いられることがある。図10に示す有酸素運動についての体力に関するデータの入力と表示を行うテーブルと、図11に示すウェイトトレーニングについての体力に関するデータの入力と表示を行うテーブルとについても同様に、提供者支援端末6において適宜組み合わせて用いられることがある。
以上において、実施形態を説明するために、添付図面および詳細な説明を提供した。したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
2・・・運動メニュー提示支援システム、4・・・ヘルスケア事業者、6・・・提供者支援端末、8・・・ヘルスケア事業者サーバ、9a・・・体力データファイル、9b・・・検査値データファイル、9c・・・アディポネクチン値データファイル、12・・・検査機関サーバ、14・・・バス、20・・・制御部、22・・・表示部、24・・・入力部、26・・・記憶部、28・・・通信インタフェース部、30・・・測定キット

Claims (8)

  1. 利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する最新の値を入力して格納して提示し、
    利用者の医学的制限に関するデータを入力して格納して提示し、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値を入力して格納して提示し、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値と、最新の値との格差を提示し、
    利用者のアディポネクチン値から判断される生活習慣病のリスクを格納して提示し、
    利用者の体力に関する最新の値のうち、実施すべき運動強度のデータを、利用者の日常の活動度、利用者の日常運動強度、及び、医学的制限データに基づいて、自動算出する、
    運動メニュー提示支援システム。
  2. 利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する、格納されている目標値、若しくは入力された目標値を提示し、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する、格納されている履歴の値を提示し、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する最新の値を入力して格納して提示し、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値と、履歴の値との格差を提示し、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値と、最新の値との格差を提示し、
    利用者のアディポネクチン値の変化から判断される生活習慣病のリスクの変化を提示し、
    利用者の体力に関する最新の値のうち、実施すべき運動強度のデータ若しくは実施すべき運動時間のデータを、自動設定する、
    運動メニュー提示支援システム。
  3. 利用者のアディポネクチン値の目標値は、第1の閾値と第2の閾値とを含み、
    前記第1の閾値は、利用者が男性である場合には9.9μg/mlであり、利用者が女性である場合には9.1μg/mlであり、
    前記第2の閾値は、利用者が男性である場合には6.2μg/mlであり、利用者が女性である場合には6.5μg/mlである、
    請求項1又は2に記載の運動メニュー提示支援システム。
  4. 個々の医療検査値について、医療現場の基準値を表示する、
    請求項3に記載の運動メニュー提示支援システム。
  5. 利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する最新の値を入力して格納して提示するステップと、
    利用者の医学的制限に関するデータを入力して格納して提示するステップと、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値を入力して格納して提示するステップと、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値と、最新の値との格差を提示するステップと、
    利用者のアディポネクチン値から判断される生活習慣病のリスクを提示するステップと、
    利用者の体力に関する最新の値のうち、実施すべき運動強度のデータを、利用者の日常の活動度、利用者の日常運動強度、及び、医学的制限データに基づいて、自動算出するステップと
    を備える、運動メニュー提示支援方法。
  6. 利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する、格納されている目標値、若しくは入力された目標値を提示するステップと、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する、格納されている履歴の値を提示するステップと、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する最新の値を入力して格納して提示するステップと、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値と、履歴の値との格差を提示するステップと、
    利用者のアディポネクチン値、体力及び医療検査値に関する目標値と、最新の値との格差を提示するステップと、
    利用者のアディポネクチン値の変化から判断される生活習慣病のリスクの変化を提示するステップと、
    利用者の体力に関する最新の値のうち、実施すべき運動強度のデータ若しくは実施すべき運動時間のデータを、自動設定するステップと
    を備える、運動メニュー提示支援方法。
  7. 利用者のアディポネクチン値の目標値は、第1の閾値と第2の閾値を含み、
    前記第1の閾値は、利用者が男性である場合には9.9μg/mlであり、利用者が女性である場合には9.1μg/mlであり、
    前記第2の閾値は、利用者が男性である場合には6.2μg/mlであり、利用者が女性である場合には6.5μg/mlである、
    請求項5又は6に記載の運動メニュー提示支援方法。
  8. 更に、個々の医療検査値について、医療現場の基準値を表示するステップを備える、
    請求項7に記載の運動メニュー提示支援方法。
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