JP2020064349A - 画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システム - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020064349A
JP2020064349A JP2018194301A JP2018194301A JP2020064349A JP 2020064349 A JP2020064349 A JP 2020064349A JP 2018194301 A JP2018194301 A JP 2018194301A JP 2018194301 A JP2018194301 A JP 2018194301A JP 2020064349 A JP2020064349 A JP 2020064349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell aggregate
cell
difference
image processing
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018194301A
Other languages
English (en)
Inventor
悠介 飯田
Yusuke Iida
悠介 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2018194301A priority Critical patent/JP2020064349A/ja
Publication of JP2020064349A publication Critical patent/JP2020064349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】細胞集合体を同時に多数観察でき、且つ、細胞集合体の動く速さを精度良く観察できる技術を提供する。【解決手段】複数の細胞集合体を撮像したフレームが撮像された順番で並ぶ動画像を取得する工程と、前記動画像における前記細胞集合体の動作を解析する解析領域を、前記細胞集合体ごとに設定する工程と、前記解析領域を構成する画素ごとにn(nは1以上の自然数)番目のフレームにおける階調値とn+m(mは1以上の自然数)番目のフレームにおける階調値との差分を算出することを、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う工程と、前記細胞集合体の動く速さを表すパラメータとして前記差分の標準偏差および前記差分の絶対値平均から選ばれる少なくとも1つを前記細胞集合体ごとに算出することを、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う工程とを有する、画像処理方法。【選択図】図2

Description

本開示は、画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システムに関する。
従来、細胞活動を測定する方法として、細胞活動によって生じる細胞周辺の電位変化を電極で測定する方法があった。この方法では、細胞を培養する培養容器として、電極が埋め込まれたものを用いる必要があった。
また、別の細胞活動を測定する方法として、細胞活動によって生じる細胞内部のイオン濃度変化を測定する方法があった。この方法では、例えばカルシウムイオンに結合することにより蛍光する蛍光色素を、細胞内部に加える必要があった。
特許文献1に記載の画像処理方法は、細胞が撮像された動画像を構成する複数のフレームのうち、現在時刻のフレームと、1つ前の時刻のフレームとの間での細胞の動き(位置の時間変化)を示す動きベクトルを算出する。この方法によれば、特殊な培養容器を使用することなく、また、細胞を傷付けることなく、細胞活動を観察できる。
特許文献2に記載の画像処理方法は、細胞が撮像された動画像を構成する複数のフレームのそれぞれと基準フレームとの差分画像を作成し、差分画像から例えば平均ピクセル強度を導出し、平均ピクセル強度から細胞の運動を定量化する。この方法によれば、特殊な培養容器を使用することなく、また、細胞を傷付けることなく、細胞活動を観察できる。
特開2012−105631号公報 特表2013−533986号公報
特許文献1によれば、細胞集合体を構成する複数個の細胞の動きベクトルを算出すべく、個々の細胞の輪郭を特定できる程度の高解像度の画像が必要であり、低倍率の画像で細胞集合体を同時に多数観察することが困難であった。
特許文献2によれば、基準フレームは、動画像を構成する複数のフレームから選択される。基準フレームが撮像された時刻と各フレームが撮像された時刻との時間差は、各フレームが撮像された時刻に応じて変動する。その時間差が長過ぎると、細胞の動く方向が途中で反転する。それゆえ、差分画像から細胞の動きがほとんど無いと解析された場合に、実際には細胞の動きが活発なことがあった。つまり、特許文献2によれば、差分画像から、細胞の動く速さを精度良く観察できなかった。
本開示の一態様は、細胞集合体を同時に多数観察でき、且つ、細胞集合体の動く速さを精度良く観察できる、技術を提供する。
本開示の一態様に係る画像処理方法は、
複数の細胞集合体を撮像したフレームが撮像された順番で並ぶ動画像を取得する工程と、
前記動画像における前記細胞集合体の動作を解析する解析領域を、前記細胞集合体ごとに設定する工程と、
前記解析領域を構成する画素ごとにn(nは1以上の自然数)番目のフレームにおける階調値とn+m(mは1以上の自然数)番目のフレームにおける階調値との差分を算出することを、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う工程と、
前記細胞集合体の動く速さを表すパラメータとして前記差分の標準偏差および前記差分の絶対値平均から選ばれる少なくとも1つを前記細胞集合体ごとに算出することを、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う工程とを有する。
本開示の一態様によれば、細胞集合体を同時に多数観察でき、且つ、細胞集合体の動く速さを精度良く観察できる。
図1は、一実施形態に係る動作解析システムを示す図である。 図2は、収縮完了時および弛緩開始時の細胞集合体を通過する光と、その光を受光する受光素子との関係の一例を示す図である。 図3は、弛緩完了時および収縮開始時の細胞集合体を通過する光と、その光を受光する受光素子との関係の一例を示す図である。 図4は、撮像装置によって撮像される動画像と、動画像を構成する複数のフレームとの関係を示す図である。 図5は、一実施形態に係る画像処理装置の構成要素を機能ブロックで示す図である。 図6は、n番目のフレームの一例を示す図である。 図7は、受光素子と、受光素子で受光される光の強度に相当する階調値との関係の一例を示す図である。 図8は、一実施形態に係る画像処理方法を示すフローチャートである。 図9は、試験例1に係るB(n)の時間変化を示すグラフである。 図10は、試験例1に係るS(n)の時間変化を示すグラフである。 図11は、試験例1に係るΔB(n)の時間変化を示すグラフである。 図12は、試験例1に係るΔS(n)の時間変化を示すグラフである。 図13は、試験例2に係るΔS(n)とΔA(n)の時間変化を示すグラフである。 図14は、試験例3に係るΔS(n)の時間変化を示すグラフである。 図15は、試験例3に係るΔPxyの平均値の時間変化を示すグラフであって、基準フレームとして95番目のフレームを選択した時のグラフである。 図16は、試験例3に係るΔPxyの平均値の時間変化を示すグラフであって、基準フレームとして1番目のフレームを選択した時のグラフである。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の又は対応する符号を付し、説明を省略することがある。
図1は、一実施形態に係る動作解析システムを示す図である。動作解析システム10は、複数の細胞が集合した細胞集合体の動作を解析する。動作解析システム10は、複数の細胞集合体の動画像を撮像する撮像装置20と、細胞集合体の動作を解析すべく、撮像装置20によって撮像された動画像を処理する画像処理装置30とを備える。動作解析システム10は、画像処理装置30の解析結果を表示する画像表示装置40をさらに備える。
撮像装置20は、複数の細胞集合体の動画像を撮像する。複数の細胞集合体は、細胞集合体の損傷を抑制する目的で、培養容器12に収容された状態で撮像される。培養容器12は、細胞集合体を培養するものである。培養容器12は、一般的なものであるので、説明を省略する。撮像素子21が細胞集合体の動画像を撮像する間、培養容器12と撮像素子21との位置関係は固定される。
細胞集合体は、例えば、スフェロイド(Spheroid)と呼ばれる、三次元的な細胞のコロニーである。三次元的な細胞のコロニーは、二次元的な細胞のコロニーに比べて、生体に類似した構造を有する。それゆえ、創薬スクリーニングなどへの利用が期待されている。
なお、細胞集合体は、本実施形態では三次元的な細胞のコロニーであるが、二次元的な細胞のコロニーであってもよい。
撮像装置20は、複数の細胞集合体を撮像する撮像素子21を有する。撮像素子21は、例えばCMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサである。撮像素子21は、細胞集合体を通過した光を受光することにより、受光した光の強度に応じた量の電荷を蓄積する受光素子22を複数有する。
複数の受光素子22は、行列状に配置される。受光素子22は、撮像素子21の画素ごとに1つずつ配置される。受光素子22で受光される光の強度が強いほど、受光素子22に蓄積される電荷量の大きさが大きい。
図2は、収縮完了時および弛緩開始時の細胞集合体を通過する光と、その光を受光する受光素子との関係の一例を示す図である。図3は、弛緩完了時および収縮開始時の細胞集合体を通過する光と、その光を受光する受光素子との関係の一例を示す図である。図2および図3において、矢印は光の進行方向を表す。
細胞集合体14は、例えば数百個の細胞15で構成される。細胞集合体14は、例えば主に心筋細胞を含み、図2および図3に示すように収縮と弛緩とを繰り返す。収縮と弛緩とを繰り返すことを、拍動とも呼ぶ。
細胞集合体14に含まれる細胞15が動く時、細胞15の重なり具合が変化し、細胞集合体14を通過する光の伝播方向が変化する。細胞15の重なり具合によって、光が強く回折される場所と、光がほとんど回折されずに直進する場所とが生じるからである。
なお、細胞集合体14は、心筋細胞を含むものには限定されない。細胞集合体14は、動きのある細胞15を含むものであればよい。細胞集合体14に含まれる細胞15が動けば、細胞15の重なり具合が変化するからである。
細胞集合体14に含まれる細胞15が動く時、細胞15の重なり具合が変化する。その結果、細胞集合体14を通過する光の方向が変化するので、受光素子22で受光される光の強度が変化し、受光素子22に蓄積される電荷量が変化する。
図4は、撮像装置によって撮像される動画像と、動画像を構成する複数のフレームとの関係を示す図である。図4に示すように、動画像50は、撮像された順番で並ぶ複数のフレーム51を有する。フレーム51とは、静止画像のことである。
フレーム51は、行列状に並ぶ複数の画素52を有する。フレーム51の画素52と、撮像素子21の画素とは一対一で対応する。撮像素子21の画素は、受光素子22である。
複数の画素52の階調値は、互いに異なる受光素子22に蓄積される電荷量で決められる。つまり、複数の画素52の階調値は、互いに異なる受光素子22で受光される光の強度で決められる。
フレーム51は、例えば白黒の濃淡で表現されるモノクロ画像であり、複数の受光素子22で受光される光の強度を表す。受光素子22で受光される光の強度が強くなるほど、画素52の色が黒色から白色に変化する。
画素52の階調は、特に限定されないが、例えば8ビット(256階調)である。この場合、画素52の階調値は、0〜255の整数である。受光素子22で受光される光の強度が強いほど、画素52の階調値が大きくなる。階調値が0である画素52の色は黒色であり、階調値が255である画素52の色は白色である。
フレームレートは、n(nは1以上の自然数)番目のフレーム51(n)とn+1番目のフレーム51(n+1)との間隔が細胞集合体14の動作の周期(例えば拍動の周期)よりも十分に短くなるように設定される。フレームレートは、単位時間(例えば1秒)当たりのフレーム51の数のことである。
動画像50に写る細胞集合体14の個数は、撮像装置20の撮影倍率などで決まる。撮影倍率とは、撮像素子21上での被写体の長さを、実際の被写体の長さで除した値である。撮影倍率が小さいほど、同時に観察できる細胞集合体14の個数が増える反面、細胞集合体14を構成する個々の細胞15が不鮮明になる。
撮像装置20の撮影倍率は、例えば4倍未満であり、好ましくは2倍以下である。撮像装置20の撮影倍率は、好ましくは0.3倍以上、より好ましくは0.5倍以上である。なお、同時に観察できる細胞集合体14の個数は、撮像装置20の撮影倍率の他、撮像素子21の面積で決まる。
細胞集合体14に照射される光の波長は、細胞集合体14の損傷を抑制するように設定され、例えば620nm〜750nmに設定される。また、細胞集合体14に照射される光の強度は、細胞集合体14の損傷を抑制するように設定され、例えば1.0×10−14W/μm〜1.2×10−8W/μmに設定される。
画像処理装置30は、例えばコンピュータで構成され、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)31と、メモリなどの記憶媒体32とを備える。記憶媒体32には、動作解析システム10において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。画像処理装置30は、記憶媒体32に記憶されたプログラムをCPU31に実行させることにより、動作解析システム10の動作を制御する。また、画像処理装置30は、入力インターフェース33と、出力インターフェース34とを備える。画像処理装置30は、入力インターフェース33で外部からの信号を受信し、出力インターフェース34で外部に信号を送信する。
図5は、一実施形態に係る画像処理装置の構成要素を機能ブロックで示す図である。図5に図示される各機能ブロックは概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。各機能ブロックの全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。各機能ブロックにて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU31にて実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されうる。
画像処理装置30は、撮像装置20によって撮像された動画像50を取得する画像取得部35を有する。画像取得部35は、有線または無線で、撮像装置20によって撮像された動画像50を取得する。動画像50は撮像された順番で並ぶ複数のフレーム51を有し、複数のフレーム51のそれぞれは複数の細胞集合体14を撮像したものである。複数のフレーム51は、それぞれ、撮像された順番と対応付けて記憶媒体32に記憶される。
図6は、n番目のフレームの一例を示す図である。図6には、n番目のフレーム51(n)の一部のみを示す。n番目のフレーム51(n)に写る細胞集合体14の総数は、図6に示す細胞集合体14の数よりも多い。図6において、白色の破線は、細胞集合体14の動作を解析する解析領域53を表す。
画像処理装置30は、動画像50における細胞集合体14の動作を解析する解析領域53を、細胞集合体14ごとに設定する解析領域設定部36を有する。解析領域設定部36は、細胞集合体14の輪郭の内部に解析領域53を設定する。解析領域53は、時間の経過に関係なく、常に、細胞集合体14の輪郭の内部に収まるように設定される。
解析領域設定部36は、例えばユーザによる入力操作を受け付ける入力装置からの信号に基づいて解析領域53を設定する。入力装置は、ユーザによる入力操作に応じた信号を、解析領域設定部36に送信する。なお、解析領域設定部36は、パターンマッチングまたは二値化処理などの画像処理によって細胞集合体14の輪郭を特定し、細胞集合体14の輪郭の内部に解析領域53を設定してもよい。
解析領域設定部36は、例えば、細胞集合体14ごとに、解析領域53を1つずつ設定する。解析領域53の大きさは特に限定されないが、例えば30×30個の画素52で解析領域53が構成される。解析領域53の形状は、本実施形態では正方形であるが、例えば長方形、三角形、円形、または楕円形などでもよく、特に限定されない。
なお、本実施形態では1つの細胞集合体14の輪郭の内部に1つの解析領域53が設定されるが、本開示の技術はこれに限定されない。1つの細胞集合体14の輪郭の内部に、複数の解析領域53が間隔をおいて設定されてもよい。
画像処理装置30は、解析領域53を構成する画素52ごとに、n番目のフレーム51(n)における階調値G(n)とn+m番目のフレーム51(n+m)における階調値G(n+m)との差分ΔG(n)を算出する差分算出部37を有する。nは1以上の自然数であり、mは1以上の自然数である。
n番目のフレーム51(n)が撮像された時刻T(n)は、n/Fで表される。また、n+m番目のフレーム51(n+m)が撮像された時刻T(n+m)は、(n+m)/Fで表される。ここで、Fは、フレームレートである。
1つの解析領域53がi×j個の画素52で構成される場合、解析領域53ごとにi×j個のΔG(n)が算出される。iは、1以上の自然数であり、例えば30である。jは、1以上の自然数であり、例えば30である。i×jは、2以上の自然数であり、例えば900である。
ΔG(n)は、解析領域53の内部の画素52について算出される。ΔG(n)は、解析領域53の外部の画素52について、算出されてもよいが、算出されなくてよい。無駄な演算が行われないので、CPU31の演算量を低減できる。
ΔG(n)は、「ΔG(n)=G(n)−G(n+m)」の式から求められる値である。なお、ΔG(n)は、「ΔG(n)=G(n+m)−G(n)」の式から求められる値でもよい。ΔG(n)が正であっても負であっても、ΔG(n)の絶対値が変わらなければ、ΔG(n)の標準偏差ΔS(n)およびΔG(n)の絶対値平均ΔA(n)も変わらないからである。
差分算出部37は、ΔG(n)の算出を、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う。ΔG(n)の時間変化を求めることができる。ΔG(n)の時刻T(n)は、n/Fで表される。
例えば、差分算出部37は、ΔG(n)の算出を、mを固定すると共にnを変更しながら繰り返し行うことにより、nが1つずつ異なるΔG(n)の集合を得る。nが例えば2つずつ異なるΔG(n)の集合を得る場合に比べて、ΔG(n)の時間変化を詳細に求めることができる。なお、mは、詳しくは後述するが、好ましくは2以上である。
画像処理装置30は、細胞集合体14の動く速さを表すパラメータとして、ΔG(n)の標準偏差ΔS(n)およびΔG(n)の絶対値平均ΔA(n)から選ばれる少なくとも1つを、細胞集合体14ごとに算出する速度算出部38を有する。細胞集合体14の動く速さを表すパラメータとして、ΔS(n)およびΔA(n)に着目した理由について図7を参照して説明する。
図7は、受光素子と、受光素子で受光される光の強度に相当する階調値との関係の一例を示す図である。図7(a)は、受光素子とG(n)との関係の一例を示す図である。図7(b)は、受光素子とG(n+m)との関係の一例を示す図である。図7(c)は、受光素子とΔGとの関係の一例を示す図である。
図7に示す撮像素子21は、7つの受光素子22−1〜22−7を有する。7つの受光素子22−1〜22−7は、左右方向に等ピッチで一列に並ぶ。そのピッチはLである。7つの受光素子22−1〜22−7は、細胞集合体14を通過する光を受光する。
図7(a)に示すように、時刻T(n)において、1つの受光素子22−2のみが細胞集合体14を通過する光を受光し、残りの6つの受光素子22−1、22−3〜22−7は細胞集合体14を通過する光を受光しない。時刻T(n)において受光素子22−2で受光される光の強度は、画素52の階調値Gに相当する強度である。
時刻T(n)において1つの受光素子22−2で受光する光は、時刻T(n)から時刻T(n+m)までの時間ΔT(ΔT=m/F)の間に右方向に速さv(例えば、v<L/ΔT=L×F/m)で移動する。その結果、時刻T(n)において1つの受光素子22−2で受光する光は、時刻T(n+m)において元の受光素子22−2とその右隣の受光素子22−3との両方にまたがって受光される。受光位置が移動するのは、図2および図3に示すように細胞集合体14が動くからである。細胞集合体14の動く速さが大きいほど、受光位置の移動する速さvが大きい。
図7(b)に示すように、時刻T(n+m)において、2つの受光素子22−2、22−3のみが細胞集合体14を通過する光を受光し、残りの5つの受光素子22−1、22−4〜22−7は細胞集合体14を通過する光を受光しない。時刻T(n+m)において、1つの受光素子22−2で受光される光の強度は、画素52の階調値Gに相当する強度である。また、時刻T(n+m)において、別の1つの受光素子22−3で受光される光の強度は、画素52の階調値Gに相当する強度である。
時刻T(n+m)において2つの受光素子22−2、22−3で受光される光の強度の和は、時刻T(n)において1つの受光素子22−2で受光される光の強度に等しい。従って、GとGの和は、Gに等しい。ΔTが一定の場合、vが大きいほど、Gが小さく、Gが大きい。GとGとの関係は、図7(b)に示す式で表される。
図7(a)および図7(b)に示すように、時刻T(n)から時刻T(n+m)までのΔTの間に、2つの受光素子22−2、22−3のみにおいて受光量が変化し、残りの5つの受光素子22−1、22−4〜22−7において受光量が変化しない。従って、図7(c)に示すように、2つのΔG(n)のみが0以外の数値ΔG、ΔGになり、残りの5つのΔG(n)は0になる。ΔGとΔGの和は、0になる。ΔTが一定の場合、vが大きいほど、ΔGが大きく、ΔGが小さい。ΔGとΔGとの関係は、図7(c)に示す式で表される。
図7(c)に示すΔG(n)の標準偏差ΔS(n)は、下記式(1)で表される。
ΔS(n)=G×(v×ΔT)/L×(2/7)0.5・・・(1)
上記式(1)から明らかなように、ΔS(n)は、受光位置の移動の速さvで決まるので、細胞集合体14の動きの速さで決まる。細胞集合体14の動く速さが大きいほど、受光位置の移動の速さvが大きく、ΔS(n)が大きい。従って、ΔS(n)を、細胞集合体14の動く速さを表すパラメータとして使用できる。
図7(c)に示すΔG(n)の絶対値平均ΔA(n)は、下記式(2)で表される。
ΔA(n)=G×(v×ΔT)/L×(2/7)・・・(2)
上記式(2)から明らかなように、ΔA(n)は、受光位置の移動の速さvで決まるので、細胞集合体14の動きの速さで決まる。細胞集合体14の動く速さが大きいほど、受光位置の移動の速さvが大きく、ΔA(n)が大きい。従って、ΔA(n)を、細胞集合体14の動く速さを表すパラメータとして使用できる。
一方、図7(c)に示すΔG(n)の相加平均ΔB(n)は、下記式(3)で表される。
ΔB(n)=0・・・(3)
上記式(3)から明らかなように、ΔB(n)は、受光位置の移動の速さvには依存しないので、細胞集合体14の動きの速さには依存しない。従って、ΔB(n)は、細胞集合体14の動く速さを表すパラメータとして不適である。
以上説明したように、ΔG(n)の統計値として、一部の統計値のみが、細胞集合体14の動く速さを表すパラメータとして使用できる。
本実施形態の速度算出部38は、ΔG(n)の標準偏差ΔS(n)およびΔG(n)の絶対値平均ΔA(n)から選ばれる少なくとも1つを算出する。ΔS(n)およびΔA(n)は細胞集合体14の動く速さで決まるので、細胞集合体14の動く速さを精度良く観察することができる。
ところで、上記特許文献2では、差分画像の平均ピクセル強度を算出する。上記特許文献2では、差分画像の作成に用いる基準フレームが固定されるので、差分画像は速さに関するデータを失ってしまうことがある。基準フレームが撮像された時刻と各フレームが撮像された時刻との時間差は、各フレームが撮像された時刻に応じて変動する。その時間差が長過ぎると、細胞15の動く方向が途中で反転するからである。上記特許文献2の差分画像は速さに関するデータを失うことがあるので、その差分画像の平均ピクセル強度も当然に速さに関するデータを失うことがある。
これに対し、本実施形態では、ΔG(n)の標準偏差ΔS(n)およびΔG(n)の絶対値平均ΔA(n)から選ばれる少なくとも1つを算出する。ΔG(n)は、G(n)とG(n+m)との差分であり、解析領域53を構成する画素52ごとに算出される。ΔG(n)の算出は、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行われる。本実施形態では、n番目のフレーム51が撮像された時刻T(n)から、n+m番目のフレーム51が撮像された時刻T(n+m)までの時間ΔTは、nに関係なく、m/Fである。mおよびFは定数であるので、ΔTは定数である。ΔTがnに応じて変動しないので、nの変動が原因でΔG(n)が速さに関するデータを失うことはない。従って、本実施形態によれば、細胞集合体14の動く速さを精度良く観察できる。また、本実施形態によれば、上記特許文献1の下記の問題をも解決できる。
上記特許文献1では、細胞集合体14を構成する複数個の細胞15の動きベクトルを算出すべく、個々の細胞15の輪郭を特定できる程度の高解像度の画像が必要であり、低倍率の画像で細胞集合体14を同時に多数観察することが困難であった。
これに対し、本実施形態では、細胞集合体14の動きの速さを表すパラメータとしてΔS(n)およびΔA(n)から選ばれる少なくとも1つを算出する。ΔS(n)およびΔA(n)はΔG(n)のバラツキを表す量であるので、ΔG(n)の数は好ましくは100以上である。ΔG(n)の数が細胞集合体14を構成する細胞15の数と同程度で足りるので、個々の細胞15の輪郭を特定できる程度の高解像度の画像は不要である。従って、本実施形態によれば、低倍率の画像で細胞集合体14を同時に多数観察することができる。
1つの細胞集合体14の動きの速さを表すΔS(n)およびΔA(n)は、その細胞集合体14に設定される1つ以上の解析領域53に含まれる画素52の数と同数のΔG(n)から求められる。1つの細胞集合体14の動きの速さを表すΔS(n)およびΔA(n)の算出に用いられるΔG(n)の数は、例えば100以上であり、好ましくは1000以上である。
本実施形態の速度算出部38は、ΔS(n)およびΔA(n)から選ばれる少なくとも1つの算出を、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う。細胞集合体14の動く速さの時間変化を精度良く観察することができる。また、本実施形態によれば、上記特許文献2の下記の問題をも解決できる。
上記特許文献2では、差分画像の作成に用いる基準フレームを、時系列に並ぶ複数のフレームから選択する必要がある。選択した基準フレームの撮像された時刻が図2に示す収縮完了時の時刻か図3に示す弛緩完了時の時刻かによって、差分画像が全く変わってしまう。従って、基準フレームの選択の仕方で、差分画像の平均ピクセル強度の波形が全く変わってしまう。
これに対し、本実施形態では、基準フレームを選択する必要がない。n番目のフレーム51が撮像された時刻T(n)から、n+m番目のフレーム51が撮像された時刻T(n+m)までの時間ΔTは、nに関係なく、m/Fである。mおよびFは定数であるので、ΔTは定数である。ΔTが変動しないので、nの変動が原因でΔS(n)の波形およびΔA(n)の波形が変わることはない。
ところで、細胞集合体14の動きを滑らかに撮像するには、単位時間当たりのフレーム51の数(つまり、フレームレートF)を大きくすればよい。フレームレートFが大きいと、時刻T(n)から時刻T(n+1)までの時間(1/F)が短いので、その時間(1/F)の間の細胞集合体14の動きの大きさが小さく、その動きの検出精度が低下する。
そこで、本実施形態の速度算出部38は、差分ΔG(n)を算出することを、mを2以上の自然数に固定すると共にnを変更しながら繰り返し行うことにより、nが1つずつ異なるΔG(n)の集合を得る。mを2以上の自然数に固定することにより、フレームレートFの増加に伴うΔT(ΔT=m/F)の短縮を抑制できるので、ΔTの間の細胞集合体14の動きの大きさの低下を抑制できる。従って、細胞集合体14の動きを滑らかに撮像することと、ΔTの間の細胞集合体14の動きの速さを精度良く検出することとを、両立できる。
mは、好ましくはm/Fの値が0.01秒〜0.1秒を満たすように設定される。また、mは、例えば「m<L×F/v」の式を満たすように設定される。「m<L×F/v」の式が成立することは、時刻T(n)において1つの受光素子22−2で受光する光が時刻T(n+m)において元の受光素子22−2とその隣の受光素子22−3との両方にまたがって受光されることを意味する(図7参照)。
画像処理装置30は、速度算出部38の算出結果を、画像表示装置40に表示する表示処理部39を有する。ユーザは、画像表示装置40に表示された速度算出部38の算出結果を見ることにより、細胞集合体14の動きの速さを知ることができる。画像表示装置40としては、フラットパネルディスプレイなどが用いられる。
図8は、一実施形態に係る画像処理方法を示すフローチャートである。図8に示す各工程は、画像処理装置30によって実施される。なお、図8に示す工程の順序は、特に限定されない。例えば、工程S101〜S104は、並行して行われてもよい。
画像処理方法は、複数の細胞集合体14を撮像したフレーム51が撮像された順番で並ぶ動画像50を取得する工程S101を有する。この工程S101では、画像取得部35が、撮像装置20によって撮像された動画像50を取得する。動画像50は複数のフレーム51で構成され、複数のフレーム51はそれぞれ撮像された順番と対応付けて記憶媒体32に記憶される。
画像処理方法は、動画像50における細胞集合体14の動作を解析する解析領域53を、細胞集合体14ごとに設定する工程S102を有する。この工程S102では、解析領域設定部36が、解析領域53を細胞集合体14ごとに設定する。解析領域設定部36は、細胞集合体14の輪郭の内部に解析領域53を設定する。
画像処理方法は、解析領域53を構成する画素ごとに階調値の差分ΔG(n)を算出することを、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う工程S103を有する。この工程S103では、差分算出部37が、ΔG(n)の算出を、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う。例えば、差分算出部37は、ΔG(n)の算出を、mを固定すると共にnを変更しながら繰り返し行うことにより、nが1つずつ異なるΔG(n)の集合を得る。なお、mは、好ましくは2以上である。
画像処理方法は、細胞集合体14の動く速さを表すパラメータとしてΔS(n)およびΔA(n)から選ばれる少なくとも1つを細胞集合体14ごとに算出することを、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う工程S104を有する。この工程S104では、速度算出部38が、ΔS(n)およびΔA(n)から選ばれる少なくとも1つを細胞集合体14ごとに算出することを、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う。
ΔS(n)およびΔA(n)は、上記式(1)および上記式(2)から明らかなように細胞集合体14の動く速さで決まる。また、ΔS(n)およびΔA(n)はΔG(n)のバラツキを表す量であり、ΔG(n)はG(n)とG(n+m)との差分である。時刻T(n)から時刻T(n+m)までの時間ΔTは、nに関係なく、m/Fである。mおよびFは定数であるので、ΔTは定数である。ΔTがnに応じて変動しないので、nの変動が原因でΔG(n)が速さに関するデータを失うことはない。従って、本実施形態によれば、細胞集合体14の動く速さを精度良く観察できる。
また、ΔS(n)およびΔA(n)はΔG(n)のバラツキを表す量であるので、ΔG(n)の数は好ましくは100以上である。ΔG(n)の数が細胞集合体14を構成する細胞15の数と同程度で足りるので、個々の細胞15の輪郭を特定できる程度の高解像度の画像は不要である。従って、本実施形態によれば、低倍率の画像で細胞集合体14を同時に多数観察することができる。
速度算出部38は、例えば、差分ΔG(n)を算出することを、mを2以上の自然数に固定すると共にnを変更しながら繰り返し行うことにより、nが1つずつ異なるΔG(n)の集合を得る。mを2以上の自然数に固定することにより、フレームレートFの増加に伴うΔT(ΔT=m/F)の短縮を抑制できるので、ΔTの間の細胞集合体14の動きの大きさの低下を抑制できる。従って、細胞集合体14の動きを滑らかに撮像することと、ΔTの間の細胞集合体14の動きの速さを精度良く検出することとを、両立できる。
画像処理方法は、上記工程S104の算出結果を、画像表示装置40に表示する工程S105を有する。ユーザは、画像表示装置40に表示された上記工程S104の算出結果を見ることにより、細胞集合体14の動きの速さを知ることができる。
以下、実際に計測した統計値について、図9〜図16を参照して説明する。
試験例1では、約200個の細胞15で構成される細胞集合体14を100個同時に撮像した動画像50からG(n)およびΔG(n)を算出し、細胞集合体14ごとにB(n)、S(n)、ΔB(n)およびΔS(n)を算出した。ここで、B(n)はG(n)の相加平均であり、S(n)はG(n)の標準偏差である。また、ΔB(n)はΔG(n)の相加平均であり、ΔS(n)はΔG(n)の標準偏差である。96個の細胞集合体14の代表として、3個の細胞集合体14の結果を、図9〜図12に実線と破線と一点鎖線とで示す。
図9は、試験例1に係るB(n)の時間変化を示すグラフである。図10は、試験例1に係るS(n)の時間変化を示すグラフである。図11は、試験例1に係るΔB(n)の時間変化を示すグラフである。図12は、試験例1に係るΔS(n)の時間変化を示すグラフである。
図9から明らかなように、3個のB(n)の波形は特徴的なパターンを有さないので、B(n)から細胞集合体14の動きを把握できないことが分かる。また、図10から明らかなように、3個のS(n)の波形は特徴的なパターンを有さないので、S(n)から細胞集合体14の動きを把握できないことが分かる。さらに、図11から明らかなように、3個のΔB(n)の波形は特徴的なパターンを有さないので、ΔB(n)から細胞集合体14の動きを把握できないことが分かる。
一方、図12から明らかなように、3個のΔS(n)の波形は、いずれも、特徴的なパターンを有し、具体的には大きいピークと小さいピークとの組合せを繰り返し有する。それゆえ、ΔS(n)から細胞集合体14の動きを把握できることが分かる。図12において隣り合う2つのピークのうち、大きいピークは細胞集合体14が収縮中であることを表し、小さいピークは細胞集合体14が弛緩中であることを表す。
試験例2では、約200個の細胞15で構成される細胞集合体14を100個同時に撮像した動画像50からG(n)およびΔG(n)を算出し、細胞集合体14ごとにΔS(n)およびΔA(n)を算出した。ΔS(n)はΔG(n)の標準偏差であり、ΔA(n)はΔG(n)の絶対値平均である。96個の細胞集合体14の代表として、1個の細胞集合体14の結果を、図13に示す。
図13は、試験例2に係るΔS(n)とΔA(n)の時間変化を示すグラフである。図13において、実線がΔS(n)の時間変化を示し、破線がΔA(n)の時間変化を示す。図13に示す実線と図13に示す破線とを比較すれば明らかなように、ΔA(n)の波形は、ΔS(n)の波形と同じ傾向を示していた。従って、ΔA(n)も、ΔS(n)と同様に、細胞集合体14の動きの速さを表すパラメータとして適切であることが分かる。
試験例3では、約200個の細胞15で構成される細胞集合体14を100個同時に撮像した動画像50からG(n)およびΔG(n)を算出し、細胞集合体14ごとにΔS(n)を算出した。ΔS(n)はΔG(n)の標準偏差である。また、試験例3では、ΔS(n)の算出に用いたのと同じ動画像50を用いて、細胞集合体14ごとに、特許文献2に記載のΔPxyの平均値(つまり、平均ピクセル強度)を算出した。96個の細胞集合体14の代表として、1個の細胞集合体14の結果を、図14〜図16に示す。
図14は、試験例3に係るΔS(n)の時間変化を示すグラフである。図15は、試験例3に係るΔPxyの平均値の時間変化を示すグラフであって、基準フレームとして95番目のフレームを選択した時のグラフである。95番目のフレームを撮像した時刻は、図14および図15に示すT(95)である。時刻T(95)では、細胞集合体14は弛緩完了後、収縮開始前の状態である。図16は、試験例3に係るΔPxyの平均値の時間変化を示すグラフであって、基準フレームとして1番目のフレームを選択した時のグラフである。1番目のフレームを撮像した時刻は、図14および図15に示すT(1)である。時刻T(1)では、細胞集合体14は収縮中である。図15および図16から明らかなように、上記特許文献2の方法では、基準フレームとして何番目のフレームを選択するかによって、異なる波形が得られることが分かる。
以上、本開示に係る画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システムの実施形態などについて説明したが、本開示は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、および組合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
10 動作解析システム
14 細胞集合体
15 細胞
20 撮像装置
21 撮像素子
22 受光素子
30 画像処理装置
35 画像取得部
36 解析領域設定部
37 差分算出部
38 速度算出部
40 画像表示装置
50 動画像
51 フレーム
52 画素
53 解析領域

Claims (5)

  1. 複数の細胞集合体を撮像したフレームが撮像された順番で並ぶ動画像を取得する工程と、
    前記動画像における前記細胞集合体の動作を解析する解析領域を、前記細胞集合体ごとに設定する工程と、
    前記解析領域を構成する画素ごとにn(nは1以上の自然数)番目のフレームにおける階調値とn+m(mは1以上の自然数)番目のフレームにおける階調値との差分を算出することを、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う工程と、
    前記細胞集合体の動く速さを表すパラメータとして前記差分の標準偏差および前記差分の絶対値平均から選ばれる少なくとも1つを前記細胞集合体ごとに算出することを、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う工程とを有する、画像処理方法。
  2. 前記細胞集合体の動く速さを表すパラメータとして前記差分の標準偏差および前記差分の絶対値平均から選ばれる少なくとも1つを前記細胞集合体ごとに算出することを、mを2以上の自然数に固定すると共にnを変更しながら繰り返し行うことにより、nが1つずつ異なる算出値の集合を得る工程を有する、請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 複数の細胞集合体を撮像したフレームが撮像された順番で並ぶ動画像を取得する画像取得部と、
    前記動画像における前記細胞集合体の動作を解析する解析領域を、前記細胞集合体ごとに設定する解析領域設定部と、
    前記解析領域を構成する画素ごとにn(nは1以上の自然数)番目のフレームにおける階調値とn+m(mは1以上の自然数)番目のフレームにおける階調値との差分を算出することを、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う差分算出部と、
    前記細胞集合体の動く速さを表すパラメータとして前記差分の標準偏差および前記差分の絶対値平均から選ばれる少なくとも1つを前記細胞集合体ごとに算出することを、mを固定すると共にnを変更しながら、繰り返し行う速度算出部とを有する、画像処理装置。
  4. 前記速度算出部は、前記細胞集合体の動く速さを表すパラメータとして前記差分の標準偏差および前記差分の絶対値平均から選ばれる少なくとも1つを前記細胞集合体ごとに算出することを、mを2以上の自然数に固定すると共にnを変更しながら繰り返し行うことにより、nが1つずつ異なる算出値の集合を得る、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 請求項3または4に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置で処理される前記動画像を撮像する撮像装置とを備える、動作解析システム。
JP2018194301A 2018-10-15 2018-10-15 画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システム Pending JP2020064349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018194301A JP2020064349A (ja) 2018-10-15 2018-10-15 画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018194301A JP2020064349A (ja) 2018-10-15 2018-10-15 画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020064349A true JP2020064349A (ja) 2020-04-23

Family

ID=70388271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018194301A Pending JP2020064349A (ja) 2018-10-15 2018-10-15 画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020064349A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020043842A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 株式会社Screenホールディングス 画像処理方法、コンピュータプログラムおよび記録媒体
WO2021192264A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 Agc株式会社 画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020043842A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 株式会社Screenホールディングス 画像処理方法、コンピュータプログラムおよび記録媒体
JP7197316B2 (ja) 2018-09-21 2022-12-27 株式会社Screenホールディングス 画像処理方法、コンピュータプログラムおよび記録媒体
WO2021192264A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 Agc株式会社 画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10567655B2 (en) System and method for automated extraction of high resolution structural dynamics from video
Spalding et al. Image analysis is driving a renaissance in growth measurement
JP6240206B2 (ja) 変位場およびひずみ場の測定方法、および、材料試験機
KR20200043985A (ko) 적응적 실시간 검출 및 검사 네트워크(arden)
US9064143B2 (en) System and method for determining motion of a biological object
CN109934244A (zh) 格式类别学习系统以及图像处理装置
EP2384423A1 (en) Measurement of vibration characteristics of an object
JP2020064349A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システム
JP3640311B2 (ja) フラクタル次元を利用したディスプレー装置の画質分析方法及びシステム
US9557299B2 (en) Adaptive data collection for local states of a material
JP2023088919A (ja) 計測装置及び計測方法
Lu et al. Predicting progressions of cognitive outcomes via high-order multi-modal multi-task feature learning
WO2019069629A1 (ja) 画像処理装置及び学習済みモデル
CN111476722B (zh) 基于点扩散函数的图像复原方法、装置及其相关设备
WO2021192264A1 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、および動作解析システム
Kolarik et al. Upsampling algorithms for autoencoder segmentation neural networks: A comparison study
JP6888793B2 (ja) 異常監視方法および異常監視装置
CN110349133B (zh) 物体表面缺陷检测方法、装置
CN104486581B (zh) 一种多仿生眼监控区域画面实时动态显示方法及系统
Savkay et al. Realization of preprocessing blocks of cnn based casa system on fpga
Duan et al. Video Motion Magnification and Subpixel Edge Detection‐Based Full‐Field Dynamic Displacement Measurement
CN105043302A (zh) 一种单幅载波干涉条纹成像质量实时监测调整方法
Chabib et al. The impact of metrics in mechanical imaging
RU2546714C2 (ru) Способ бесконтактного оптического измерения параметров вибрации механизмов, конструкций и биологических объектов
Rymarczyk et al. Analysis of leaks in flood embankments using deterministic methods and computational intelligence algorithms