JP2020039105A - 測定装置及び測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】IEEE802.11ax規格に準拠したフレームについて受信誤りが発生する場合であっても、被試験対象からのIEEE802.11ax規格に準拠したフレームの送信を維持して被試験対象に対する測定を行うことができる測定装置及び測定方法を提供する。【解決手段】DUT1から送信されたフレームにおけるL−SIGのビット列とそれに続くフィールドのビット列とが一致するか否かを判断することによりIEEE802.11axフレームを検出する比較判断部17と、IEEE802.11axフレームを検出したと比較判断部17が判断した場合に確認応答フレームをDUT1に送信する確認応答送信部13bと、IEEE802.11axフレームに対して測定を行う測定部18と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、測定装置及び測定方法に関し、特に、無線LANの通信規格に基づいて動作する被試験対象に対して測定を行う測定装置及び測定方法に関する。
情報通信技術の発展に伴って多様な無線通信技術が開発されている。このうち無線LANの技術に関する通信規格としては、例えばIEEE802.11nやIEEE802.11acが知られている。IEEE802.11nでは、データ処理速度が最大540Mbps以上である高処理率(High Throughput:HT)をサポートし、送信エラーを最小化し、データ速度を最適化するために送信側及び受信側の両方に多重アンテナを使用するMIMO(Multiple Inputs and Multiple Outputs)技術が導入されている。IEEE802.11acは、IEEE802.11nがサポートするデータ処理速度よりも高い、超高処理率(Very High Throughput:VHT)をサポートしている。
近年、IEEE802.11acの次のバージョンとして、高効率(High Efficiency:HE)無線LAN規格であるIEEE802.11axが提案されている。IEEE802.11axは、多数のユーザが通信を行う混雑した通信環境において、IEEE802.11acと比較してユーザ当たり約4倍の平均スループットを実現する。
無線LANシステムでは、送信元の無線通信装置から送信されたフレームを送信先の無線通信装置が受信すると、送信先の無線通信装置はフレーム全体を誤りなく受信できた場合に確認応答(ACK)フレームを送信元の無線通信装置に返送するようになっている。送信元の無線通信装置は、ACKフレームを受信できなかった場合にはフレームの再送を実施するが、この場合には、フレームの送達確率を高めるためにフレームのデータレートを下げるのが一般的である。
また、送信元の無線通信装置は、フレームのデータレートを最低にした状態でもACKフレームを受信できない場合には、通信規格を変更してフレームを再送する場合がある。例えば、図5に示すように、送信元の無線通信装置30は、データレートを最低にしたIEEE802.11ax規格に準拠したフレーム(以下、「IEEE802.11axフレーム」とも称する)が送信先の無線通信装置40に受信されなかった場合には、通信規格をIEEE802.11ax以外のIEEE802.11規格(例えば、IEEE802.11a)に変更してフレームを再送する。
ところで、上記のような送信元の無線通信装置を被試験対象(Device Under Test:DUT)として測定を行う測定装置として、DUTとネットワーク接続した状態でDUTの特性を測定するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第4675743号公報
しかしながら、DUTからIEEE802.11axフレームが送信されたときに、測定装置がIEEE802.11ax規格に対応した復調・復号機能を備えていない場合には、この測定装置はDUTからのIEEE802.11axフレームを検出することができない。このため、受信誤りが発生し、DUTからのフレームの再送が頻発して、DUTからのIEEE802.11axフレームの送信を維持することができなくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、IEEE802.11ax規格に準拠したフレームについて受信誤りが発生する場合であっても、被試験対象からのIEEE802.11ax規格に準拠したフレームの送信を維持して被試験対象に対する測定を行うことができる測定装置及び測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る測定装置は、IEEE802.11ax規格に準拠したフレームを所定の送信先に送信した後に、前記フレームが前記送信先に受信されたことを示す確認応答フレームを受信しなかった場合に、IEEE802.11ax規格とは異なる通信規格に準拠したフレームを再送する被試験対象に対して測定を行う測定装置であって、前記被試験対象から送信された前記フレームをディジタルの複素ベースバンド信号に変換する受信部と、レガシ信号フィールド(L−SIG)を含むOFDMシンボルと、L−SIGを含む前記OFDMシンボルに続くOFDMシンボルとを前記複素ベースバンド信号から抽出するOFDMシンボル抽出部と、前記OFDMシンボル抽出部により抽出された2つのOFDMシンボルをそれぞれ復調及び復号する復調・復号部と、前記復調・復号部により復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致するか否かを判断する比較判断部と、前記復調・復号部により復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致すると前記比較判断部が判断した場合に、前記確認応答フレームを前記被試験対象に送信する確認応答送信部と、前記復調・復号部により復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致すると前記比較判断部が判断した前記フレームに対して測定を行う測定部と、を備える構成である。
この構成により、本発明に係る測定装置は、低コストな構成でIEEE802.11ax規格に準拠したフレームを検出することができる。また、本発明に係る測定装置は、IEEE802.11ax規格に準拠したフレームについて受信誤りが発生する場合であっても、被試験対象からのIEEE802.11ax規格に準拠したフレームの送信を維持して被試験対象に対する測定をネットワーク接続状態で実施することができる。つまり、本発明に係る測定装置は、IEEE802.11ax規格に準拠したフレームを受信部で受信した場合には、このIEEE802.11ax規格に準拠したフレームに対して測定を行うことができる。
また、本発明に係る測定装置においては、前記受信部は、前記被試験対象がピングコマンドに応じて送信する応答フレームを前記フレームとして受信するものであってもよい。
ここで、「ピング(Ping)」とは、ICMP Echo Request(応答はICMP Echo Reply)である。
この構成により、本発明に係る測定装置は、被試験対象がピングコマンドに応じて送信する応答フレームを受信部で受信した場合には、この応答フレームに対して測定を行うことができる。
また、本発明に係る測定装置においては、前記測定部は、前記被試験対象の送信特性を測定するものであってもよい。
この構成により、本発明に係る測定装置は、測定部により被試験対象の送信特性を測定することができる。
また、本発明に係る測定方法は、IEEE802.11ax規格に準拠したフレームを所定の送信先に送信した後に、前記フレームが前記送信先に受信されたことを示す確認応答フレームを受信しなかった場合に、IEEE802.11ax規格とは異なる通信規格に準拠したフレームを再送する被試験対象に対して測定を行う測定方法であって、前記被試験対象から送信された前記フレームをディジタルの複素ベースバンド信号に変換する受信ステップと、レガシ信号フィールド(L−SIG)を含むOFDMシンボルと、L−SIGを含む前記OFDMシンボルに続くOFDMシンボルとを前記複素ベースバンド信号から抽出するOFDMシンボル抽出ステップと、前記OFDMシンボル抽出ステップにより抽出された2つのOFDMシンボルをそれぞれ復調及び復号する復調・復号ステップと、前記復調・復号ステップにより復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致するか否かを判断する比較判断ステップと、前記復調・復号ステップにより復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致すると前記比較判断ステップが判断した場合に、前記確認応答フレームを前記被試験対象に送信する確認応答送信ステップと、前記復調・復号ステップにより復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致すると前記比較判断ステップが判断した前記フレームに対して測定を行う測定ステップと、を含む構成である。
この構成により、本発明に係る測定方法は、低コストな構成でIEEE802.11ax規格に準拠したフレームを検出することができる。また、本発明に係る測定方法は、IEEE802.11ax規格に準拠したフレームについて受信誤りが発生する場合であっても、被試験対象からのIEEE802.11ax規格に準拠したフレームの送信を維持して被試験対象に対する測定をネットワーク接続状態で実施することができる。つまり、本発明に係る測定方法は、IEEE802.11ax規格に準拠したフレームを受信部で受信した場合には、このIEEE802.11ax規格に準拠したフレームに対して測定を行うことができる。
本発明は、IEEE802.11ax規格に準拠したフレームについて受信誤りが発生する場合であっても、被試験対象からのIEEE802.11ax規格に準拠したフレームの送信を維持して被試験対象に対する測定を行うことができる測定装置及び測定方法を提供するものである。
本発明の実施形態に係る測定装置の構成を示すブロック図である。 (a)はIEEE802.11axのフレームフォーマットを示す図であり、(b)はIEEE802.11aのフレームフォーマットを示す図である。 本発明の実施形態に係る測定装置を用いる測定方法の処理を示すフローチャートである。 図3に示したフローチャートにおける処理を説明するためのシーケンス図である。 従来の無線通信装置間でのフレーム送受信を説明するためのシーケンス図である。
以下、本発明に係る測定装置及び測定方法の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る測定装置10は、DUT1と無線通信を行って、DUT1に対して測定を行うものである。本実施形態では、測定装置10は無線LAN親機(AP:Access Point)として動作し、DUT1は無線LAN子機(STA:STAtion)として動作するものとするが、本発明はこれに限定されず、測定装置10が無線LAN子機、DUT1が無線LAN親機として動作するものであってもよい。なお、測定装置10は、IEEE802.11に準拠する通信規格に基づいて、DUT1と通信するものとする。
DUT1は、あらかじめ定められた変調方式及び符号化率を用いて生成されたIEEE802.11ax規格に準拠したフレームを送信先である測定装置10に送信した後に、当該フレームが測定装置10に受信されたことを示す確認応答フレーム(ACKフレーム)を受信しなかった場合に、測定装置10への送達確率が高まるようにIEEE802.11ax規格とは異なる通信規格に準拠したフレームを再送するものである。ここで、IEEE802.11ax規格とは異なる通信規格とは、例えば、IEEE802.11a/b/g/n/acのいずれかに準拠する通信規格である。
DUT1と測定装置10との間で送受信されるフレームは、低データレートのヘッダ部分と、高データレートのデータ部分からなっている。例えば、図2(a)はIEEE802.11axのフレームフォーマットを示しており、図2(b)はIEEE802.11aのフレームフォーマットを示している。
図2に示した「L−STF」、「L−LTF」、及び「L−SIG」は、いわゆるレガシ・プリアンブルであり、IEEE802.11a/b/g/n/ac/axのいずれかの通信規格に準拠した無線通信装置であれば復号可能である。また、図2(a)におけるRL−SIGは、IEEE802.11ax規格に特有のフィールドであり、L−SIGの完全なコピーになっている。
図1に示すように、本実施形態の測定装置10は、送信データ生成部11と、フレーム生成部12と、送信部13と、受信部14と、OFDMシンボル抽出部15と、復調・復号部16と、比較判断部17と、測定部18と、表示部19と、操作部20と、制御部21と、を備える。
送信データ生成部11は、ユーザが設定した送信データを生成し、フレーム生成部12に出力するようになっている。
フレーム生成部12は、送信データ生成部11から出力されたデータを含むフレームを生成(構成)し、送信部13に出力するようになっている。
送信部13及び受信部14は、IEEE802.11に準拠する通信規格に基づいて、DUT1との間で無線通信接続(ネットワーク接続)を確立するようになっている。また、送信部13及び受信部14は、ネットワーク接続の確立後にDUT1との間で、測定に関する各種データを送受信するようになっている。
例えば、受信部14は、受信アンテナ、ダウンコンバータ、ADC(アナログディジタルコンバータ)等を備えている。例えば、受信部14は、DUT1から送信されたフレームをアナログのベースバンド信号にダウンコンバートした後に直交検波し、直交検波したアナログのベースバンド信号をアナログディジタル変換(A/D)によってディジタルの複素ベースバンド信号に変換する受信処理を行うようになっている。さらに、受信部14は、DUT1から送信されたフレームを受信処理して得られたディジタルの複素ベースバンド信号をOFDMシンボル抽出部15と測定部18に出力するようになっている。
OFDMシンボル抽出部15は、受信部14により受信処理された複素ベースバンド信号から、レガシ信号フィールド(L−SIG)を含むOFDMシンボルと、L−SIGを含む該OFDMシンボルに続くOFDMシンボルとを抽出するようになっている。
復調・復号部16は、OFDMシンボル抽出部15により抽出された2つのOFDMシンボルをそれぞれ復調及び復号するようになっている。例えば、復調・復号部16は、FFT処理によるOFDM復調と、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等のいずれかの復調とを行う。また、復調・復号部16は、復調されたOFDMシンボルに対してIEEE802.11a/b/g/n/acのいずれかに対応した復号を行う。つまり、本実施形態の測定装置10としては、IEEE802.11axに対応した復調及び復号を行う機能を有していないものを想定している。
DUT1から送信されたフレームが図2(a)に示したようなIEEE802.11axフレームである場合には、復調及び復号されたL−SIGを含むOFDMシンボルのビット列のビット数は24ビットである。同様に、復調及び復号されたRL−SIGを含むOFDMシンボルのビット列のビット数は24ビットである。
比較判断部17は、復調・復号部16により復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致するか否かを判断し、これら2つのOFDMシンボルのビット列が一致したことをもって、IEEE802.11axフレームを検出したと判断するようになっている。
DUT1から送信されたフレームが図2(a)に示したようなIEEE802.11axフレームである場合には、比較判断部17は、L−SIGを含むOFDMシンボルと、RL−SIGを含むOFDMシンボルとの比較を行うことになるため、これら2つのOFDMシンボルのビット列が一致すると判断する。一方、図2(b)に示すように、DUT1から送信されたフレームがIEEE802.11axフレームではない場合には、このフレームはRL−SIGを含まないため、L−SIGを含むOFDMシンボルのビット列と、L−SIGを含む該OFDMシンボルに続くOFDMシンボルのビット列とが完全に一致する確率は、0.5の24乗となり極めて低い。このようにして、比較判断部17は、高い精度でIEEE802.11axフレームを検出することができる。
送信部13は、符号化処理回路、変調回路、DAC(ディジタルアナログコンバータ)、アップコンバータ、送信アンテナ等を備え、フレーム送信部13aと、確認応答送信部13bと、を構成する。
フレーム送信部13aは、フレーム生成部12が生成したフレームに対してディジタル変調やアップコンバート等の処理を行った後に、このフレームを送信アンテナを介してDUT1に送信するようになっている。
確認応答送信部13bは、DUT1との間でネットワーク接続を確立する際には、DUT1から送信されるフレームを受信部14が受信するごとにACKフレームをDUT1に出力するようになっている。
また、確認応答送信部13bは、ネットワーク接続後にDUT1から受信したフレームを測定する際には、復調・復号部16により復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致すると比較判断部17が判断した場合に限って、ACKフレームをDUT1に送信するようになっている。
このように、確認応答送信部13bは、比較判断部17によりIEEE802.11axフレームが検出された場合には、DUT1にACKフレームを返送するため、送信元であるDUT1によるIEEE802.11axフレームの送信を維持することができる。
受信部14がDUT1から測定のために受信するフレームは、IEEE802.11axフレームであって、例えば、フレーム送信部13aがピングコマンドによりDUT1にPing(ピング)リクエストフレームを送信した場合に、Pingリクエストフレームに応答してDUT1が送信するPingリプライフレーム(応答フレーム)である。あるいは、受信部14がDUT1から受信するフレームは、擬似ランダムビット系列などのパルスパターンのデータを含むフレームであってもよい。
例えば、Pingリプライフレームのデータ部分には、Pingデータが含まれている。Pingデータは、ピングコマンドのデータと、送信特性測定用データと、を含む。送信特性測定用データは、例えば、"0000・・・"、"0101・・・"、"1010・・・"等のデータパターンを含むものであって、所定の送信特性を測定するためにユーザによって設定されたデータである。測定装置10は、これらのデータパターンを用いることにより、DUT1の送信特性評価において、エラーの発生しやすいデータパターンを特定することが可能になる。
測定部18は、復調・復号部16により復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致すると比較判断部17が判断したIEEE802.11axフレームに対して、DUT1の送信特性に関する測定を行うようになっている。具体的には、測定部18は、DUT1の送信特性として、例えば、送信パワー、エラーベクトル振幅(EVM)、コンスタレーション、スペクトラム等を測定可能である。
なお、測定装置10の受信環境が劣悪であって、受信部14において受信されたフレームの高データレートのデータ部分に受信誤りがあった場合であっても、測定部18は、解析処理に比較的時間を掛けることができるため、送信特性を測定可能な場合がある。
ここで、「測定装置10の受信環境が劣悪な場合」とは、例えば、DUT1の送信電力は一定であるが、全方位について放射電力が一定にはならず、方向によって放射電力の強弱が生じるような状況を意味する。このような状況では、測定装置10を用いてDUT1のアンテナ指向性に関する試験(OTA試験、TRP測定/TIS測定)を行う際に、測定装置10の受信側に到達する電力が一定ではなくなる。
表示部19は、例えばLCDやCRTなどの表示機器で構成され、制御部21からの制御信号に応じて、測定部18によるDUT1の送信特性の測定結果や、比較判断部17による判断結果などの各種表示内容を表示するようになっている。さらに、表示部19は、各種条件を設定するためのソフトキー、プルダウンメニュー、テキストボックスなどの操作対象の表示を行うようになっている。
操作部20は、ユーザによる操作入力を受け付けるためのものであり、例えば表示部19の表示画面の表面に設けられたタッチパネルで構成される。あるいは、操作部20は、キーボード又はマウスのような入力デバイスを含んで構成されてもよい。また、操作部20は、リモートコマンドなどによる遠隔制御を行う外部制御装置で構成されてもよい。
操作部20への操作入力は、制御部21により検知されるようになっている。例えば、ユーザによる操作部20の操作により、測定部18に実行させる送信特性測定の種類をユーザが指定することなどが可能である。
制御部21は、例えばCPU、ROM、RAM、HDDなどを含むマイクロコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等で構成され、測定装置10を構成する上記各部の動作を制御する。
なお、送信データ生成部11、フレーム生成部12、OFDMシンボル抽出部15、復調・復号部16、比較判断部17、及び測定部18は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのディジタル回路で構成することや、制御部21による所定のプログラムの実行によりソフトウェア的に構成することが可能である。あるいは、送信データ生成部11、フレーム生成部12、OFDMシンボル抽出部15、復調・復号部16、比較判断部17、及び測定部18は、ディジタル回路によるハードウェア処理と所定のプログラムによるソフトウェア処理とを適宜組み合わせて構成することも可能である。
以下、本実施形態の測定装置10を用いる測定方法について、図3のフローチャートを参照しながらその処理の一例を説明する。ここでは、DUT1から送信されるフレームがIEEE802.11axフレームである場合に、DUT1によるIEEE802.11axフレームの送信を維持させる処理を説明する。なお、ここでは、受信部14がDUT1から測定のために受信するフレームがPingリプライフレームであるものとする。
まず、送信部13及び受信部14は、DUT1との間において、IEEE802.11に準拠する通信規格に基づいて、通信の接続の確立処理等を含むネットワーク接続処理を行う(ステップS11)。
次に、フレーム送信部13aは、PingリクエストフレームをDUT1に送信する(ステップS12)。
次に、受信部14は、DUT1から送信されたPingリプライフレームをディジタルの複素ベースバンド信号に変換する(受信ステップS13)。
次に、OFDMシンボル抽出部15は、L−SIGを含むOFDMシンボルと、L−SIGを含む該OFDMシンボルに続くOFDMシンボルとを、受信ステップS13で得られた複素ベースバンド信号から抽出する(OFDMシンボル抽出ステップS14)。
次に、復調・復号部16は、OFDMシンボル抽出ステップS14により抽出された2つのOFDMシンボルをそれぞれ復調及び復号する(復調・復号ステップS15)。
次に、比較判断部17は、復調・復号ステップS15により復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致するか否かを判断することにより、IEEE802.11axフレームを検出したか否かを判断する(比較判断ステップS16)。
比較判断ステップS16において、IEEE802.11axフレームが検出されなかったと判断された場合には、制御部21は処理を終了する。ここで、比較判断ステップS16においてIEEE802.11axフレームが検出されない場合とは、例えば、DUT1がIEEE802.11axフレームではないIEEE802.11規格に準拠したフレームを送信した場合や、DUT1から送信されたフレームのヘッダ部分を受信できないほど測定装置10の受信環境が劣悪な場合である。
一方、比較判断ステップS16において、IEEE802.11axフレームが検出されたと判断された場合には、フレーム送信部13aは、確認応答フレームとしてのACKフレームをDUT1に送信する(確認応答送信ステップS17)。
次に、測定部18は、比較判断ステップS16においてIEEE802.11ax規格に準拠していると判断されたPingリプライフレームに対して、DUT1の送信特性に関する測定を行う(測定ステップS18)。
次に、表示部19は、測定部18が測定した測定結果を画面に表示する(ステップS19)。
次に、前述のステップS12からS17までのフレームの送受信の処理の一例について、図4を用いて具体的に説明する。
測定装置10は、PingリクエストフレームをDUT1に送信する。DUT1は、Pingリクエストフレームを受信すると、それを受信したことを示すACKフレームを測定装置10に送信する。
続いて、DUT1は、Pingリクエストフレームに応答するPingリプライフレームを測定装置10に送信する。
測定装置10は、そのPingリプライフレームがIEEE802.11axフレームであると判断した場合には、ACKフレームをDUT1に送信し、当該Pingリプライフレームを測定対象のフレームとして送信特性を測定する。
以上説明したように、本実施形態に係る測定装置10は、IEEE802.11a/b/g/n/acのいずれかに対応した復調・復号機能を備えているが、IEEE802.11axに対応した復調・復号機能を備えていない装置である。しかしながら、測定装置10は、受信したフレームのL−SIGのビット列とL−SIGに続くフィールドのビット列とを比較する比較判断部17を備えることで、低コストな構成でIEEE802.11axフレームを検出することができる。
さらに、本実施形態に係る測定装置10は、比較判断部17によりIEEE802.11axフレームを検出した場合には、DUT1にACKフレームを送信する。このため、本実施形態に係る測定装置10は、IEEE802.11axフレームについて受信誤りが発生する場合であっても、DUT1からのIEEE802.11axフレームの送信を維持してDUT1に対する測定をネットワーク接続状態で実施することができる。
すなわち、本実施形態に係る測定装置10は、IEEE802.11axフレームを受信部14で受信した場合には、このIEEE802.11axフレームに対して測定を行うことができる。
また、本実施形態に係る測定装置10は、DUT1がピングコマンドに応じて送信するPingリプライフレームを受信部14で受信した場合には、このPingリプライフレームに対して測定を行うことができる。
また、本実施形態に係る測定装置10は、測定部18によりDUT1の送信特性を測定することができる。
1 DUT
10 測定装置
11 送信データ生成部
12 フレーム生成部
13 送信部
13a フレーム送信部
13b 確認応答送信部
14 受信部
15 OFDMシンボル抽出部
16 復調・復号部
17 比較判断部
18 測定部
19 表示部
20 操作部
21 制御部

Claims (4)

  1. IEEE802.11ax規格に準拠したフレームを所定の送信先に送信した後に、前記フレームが前記送信先に受信されたことを示す確認応答フレームを受信しなかった場合に、IEEE802.11ax規格とは異なる通信規格に準拠したフレームを再送する被試験対象(1)に対して測定を行う測定装置(10)であって、
    前記被試験対象から送信された前記フレームをディジタルの複素ベースバンド信号に変換する受信部(14)と、
    レガシ信号フィールド(L−SIG)を含むOFDMシンボルと、L−SIGを含む前記OFDMシンボルに続くOFDMシンボルとを前記複素ベースバンド信号から抽出するOFDMシンボル抽出部(15)と、
    前記OFDMシンボル抽出部により抽出された2つのOFDMシンボルをそれぞれ復調及び復号する復調・復号部(16)と、
    前記復調・復号部により復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致するか否かを判断する比較判断部(17)と、
    前記復調・復号部により復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致すると前記比較判断部が判断した場合に、前記確認応答フレームを前記被試験対象に送信する確認応答送信部(13b)と、
    前記復調・復号部により復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致すると前記比較判断部が判断した前記フレームに対して測定を行う測定部(18)と、を備えることを特徴とする測定装置。
  2. 前記受信部は、前記被試験対象がピングコマンドに応じて送信する応答フレームを前記フレームとして受信するものであることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記測定部は、前記被試験対象の送信特性を測定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の測定装置。
  4. IEEE802.11ax規格に準拠したフレームを所定の送信先に送信した後に、前記フレームが前記送信先に受信されたことを示す確認応答フレームを受信しなかった場合に、IEEE802.11ax規格とは異なる通信規格に準拠したフレームを再送する被試験対象(1)に対して測定を行う測定方法であって、
    前記被試験対象から送信された前記フレームをディジタルの複素ベースバンド信号に変換する受信ステップ(S13)と、
    レガシ信号フィールド(L−SIG)を含むOFDMシンボルと、L−SIGを含む前記OFDMシンボルに続くOFDMシンボルとを前記複素ベースバンド信号から抽出するOFDMシンボル抽出ステップ(S14)と、
    前記OFDMシンボル抽出ステップにより抽出された2つのOFDMシンボルをそれぞれ復調及び復号する復調・復号ステップ(S15)と、
    前記復調・復号ステップにより復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致するか否かを判断する比較判断ステップ(S16)と、
    前記復調・復号ステップにより復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致すると前記比較判断ステップが判断した場合に、前記確認応答フレームを前記被試験対象に送信する確認応答送信ステップ(S17)と、
    前記復調・復号ステップにより復調及び復号された2つのOFDMシンボルのビット列が一致すると前記比較判断ステップが判断した前記フレームに対して測定を行う測定ステップ(S18)と、を含むことを特徴とする測定方法。
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