JP2020038779A - 調光補助回路および発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】汎用のPWM調光装置によっても、ちらつきなく安定して深い調光が得られる、より人の視覚特性に合った調光補助回路および発光装置を提供する。【解決手段】PWM調光に用いられ、発光回路と接続される調光補助回路であって、発光回路への通電をスイッチング素子によって制御するスイッチング回路と、PWMのパルス波形を受けて、スイッチング回路へのオン信号を生成する遅延回路を備え、パルス波形のパルスオン時間が所定の値以上で、オン信号がパルスオン時間の一部期間で生成されて立ち上がり、立ち上がり時のオン信号と最大出力時のオン信号の値は異なることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は発光装置の調光制御技術に関し、より特定的にはPWM調光を用いて微小発光を可能にし、より人の視覚特性に合った調光特性が得られる調光制御技術とこれを備える発光装置に関する。
人間は暗所でのわずかな光から日中の光までの広いダイナミックレンジの光の下で生活している。人間の目は2種類の視細胞を有し、明るさの感覚は輝度の対数に比例すると知られているように、低輝度の感度に優れており、日中の光の下では視認されない程度の光であっても、暗闇の空間においてはまぶしく感じられる。そのため、照明などの発光装置には明るさだけでなく、最大発光出力の1%以下やさらには0.1%以下といった微小な光が得られ、低輝度ではより細かい発光出力の調整が可能な調光制御技術が求められている。
一方で、照明や表示装置などの用途に使われるLEDなどの発光デバイスを、調光により電流値を小さくし、かつ安定して駆動させることは電源にとって容易ではなく、発光のちらつきや器具間での明るさのばらつきなどが生じ易いため、一般的なLED照明器具の調光下限は10〜20%に設定される。より低い調光を安定的に実現する比較的簡易な手法として、パルス幅変調(PWM)調光が知られており、デューティー比の調整によって最大発光出力の数%まで調光が得られる。
PWM調光で最大発光出力の1%以下といった深い調光を得るためには、デューティー比をさらに下げれば良いが、安定なPWM出力には少なくとも約10μ秒の波形生成時間が必要であり、また電気ノイズを避ける等の目的で同程度の時間で波形が鈍らされている場合もあり、PWMのパルスがオンしている時間幅であるパルスオン時間がこの波形生成時間を下回るデューティー比では、出力電圧が定格まで立ち上がらず、不安定な波形となるために、発光のちらつきなどが生じる。もしくは、波形生成時間以上のパルスオン時間での発光の立ち上がりとなり、微小な発光は実現できない。
そのため、PWM調光によって安定な深い調光を得る手法として、特許文献1には、PWM出力回路内に低デューティー動作モードに移行するモード設定部を備えることで、低いデューティー比においてもPWM出力電圧を維持する手法が提案されている。また、特許文献2には、PWM出力を低い出力周波数に切り替えることで、一定のパルスオン時間を維持しつつ、低いデューティー比を実現する手法が提案されている。
また、暗い発光領域ではゆっくりと明るさが変化し、明るい発光領域では明るさの変化が大きくなる調光特性とすることで、広いダイナミックレンジを持つ人の視覚特性に合った光となる。
特開2011−060696号公報 米国特許出願公開第2016/0212813号明細書
しかしながら、特許文献1、2の手法ともに汎用のPWM出力装置を使用することができず、特別な回路をPWM出力装置内に設ける必要があり、コスト面や入手性等で問題となる。
また、一般的なPWM調光では、デューティー比に対して、発光の立ち上がりから線形な発光出力の変化となり、調光操作と本来の人の視覚特性が合わないという問題もある。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは汎用のPWM調光装置によっても、ちらつきなく安定して深い調光が得られる、より人の視覚特性に合った調光補助回路および発光装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の調光補助回路は、発光回路と接続し、発光回路への通電をスイッチング素子によって制御するスイッチング回路と、PWMのパルス波形を受けて、スイッチング回路へのオン信号を生成する遅延回路を備え、パルス波形のパルスオン時間が所定の値以上で、オン信号がパルスオン時間の一部期間で生成されて立ち上がり、立ち上がり時のオン信号と最大出力時のオン信号の値は異なることを特徴とする。
ここで、上記の所定の値とは、PWMのパルス波形が安定となるために必要な波形生成時間である。また、オン信号の値とは、電位や信号波形の形状、または複数の信号の組み合わせなどで与えられる。
オン信号によってスイッチング回路がオンとなり、発光回路へ電流が流れるが、微小発光にて立ち上がるよう、オン信号はパルスオン時間のうち、僅かな時間で生成されて立ち上がることが好ましく、時間の幅が無い場合も含む。
本発明の調光補助回路の一様態において、第1の抵抗とコンデンサが直列に接続し、コンデンサと並列に第2の抵抗が接続され、遅延回路上で信号電位が得られ、信号電位がしきい値を超えることでオン信号となることを特徴とする。
本発明の調光補助回路の一様態において、オン信号の立ち上がり時におけるスイッチング回路のオン抵抗値は、最大出力時のオン抵抗値よりも高いことを特徴とする。
最大出力時よりも立ち上がり時のオン抵抗値が高いことで、立ち上がり時により深い調光が得られ、発光出力の変化が最大出力時よりも緩やかとなる。なお、スイッチング回路のオン抵抗値は、ある値のオン信号で定常駆動した際のスイッチング回路の抵抗値として確認される。
本発明の調光補助回路の一様態において、スイッチング素子の基準電位端子には直列に抵抗が接続されていることを特徴とする。
本発明の調光補助回路の一様態において、スイッチング素子と並行してバイパス抵抗が接続され、バイパス抵抗を流れる電流値は、最大出力時にスイッチング回路を流れる電流値の1/10以下であることを特徴とする。
本発明の調光補助回路の一様態において、発光回路への通電を制御するスイッチング素子を複数備え、少なくとも一つのスイッチング素子は遅延回路からのオン信号により、発光回路への電流値を変化させることを特徴とする。
なお、本明細書においては、パルスオン時に流れる電流の値を電流値とし、時間平均された電流値を電流量とする。
本発明の発光装置は、発光回路と上記の調光補助回路を備えることを特徴とする。
本発明の発光装置の一様態において、発光回路は異なる発光色を発する複数の発光部を備え、発光部は発光素子を有し、発光素子は互いに電気的に並列または直列に接続され、発光回路を流れる電流値に応じて各発光部への電流比率が変わることで発光色が変化することを特徴とする。
本発明によれば、汎用のPWM調光装置によっても、ちらつきなく安定して深い調光が得られる、より人の視覚特性に合った調光補助回路および発光装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る発光装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る発光装置の回路図である。 本発明の実施の形態1に係るPWM波形、信号電位波形、スイッチング回路オンオフ波形を示すグラフである。 本発明の実施の形態1の変形例1に係る発光装置の回路図である。 本発明の実施の形態1の変形例2に係る発光装置の回路図である。 本発明の実施の形態1の変形例3に係る発光装置の回路図である。 本発明の調光補助回路の実施例2の調光特性を示すグラフである。
以下、本発明の調光補助回路について図面を用いて説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表すものである。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については、原則として同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。また、長さ、幅、厚さ、深さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、実際の寸法関係を表すものではない。
(実施の形態1)
図1のブロック図に示すように、本発明の実施の形態1に係る発光装置100は、調光補助回路1と、電源10と接続する発光回路11を備える。調光補助回路1は、遅延回路2とスイッチング回路3を備え、PWM信号生成部12からのPWM信号が遅延回路2に与えられ、スイッチング回路3により発光回路11への通電が制御される。
電源10は定電流出力でも定電圧出力であっても良く、定電圧出力である場合は、制限抵抗やドライバIC等によって発光回路11に流れる電流値が調整される。なお、電源10がPWM出力電源であって、遅延回路2に対するPWM信号源となっていても良く、PWM信号生成部12と調光補助回路1との接続が不要となり、配線接続が簡単となる。
発光回路11は一つ以上の発光部を有し、発光部は半導体発光素子がパッケージ化された発光デバイスであることが好ましく、従来の光源と比べてより高い発光効率を得ることが可能となる。半導体発光素子は、例えば、発光ダイオード(LED)、有機EL、無機ELなどいずれの形態の素子であっても良い。
LEDは、青色光を発するInGaN系や赤色光を発するGaAlAs系など、種々のタイプのLED素子が用いられることが可能であるが、照明用途にはInGaN系のLED素子からの光の一部もしくは全てを蛍光体により変換し、所望の白色光を発する白色LEDデバイスが多く用いられる。
なお、半導体発光素子は時間応答に優れ、通電オンオフに応答してパルス発光するが、発光のちらつきを避けるため、一般的にPWMの周波数は100Hzよりも高く設定されており、より好ましくは1KHz以上であることで、人間の目にはパルス発光は視認されず、発光出力はオフ期間も含めて時間平均された出力強度となる。
遅延回路2はPWM信号を受けてスイッチング回路3へのオン信号を与えるが、デューティー比が低く、PWM出力が不安定な波形生成時間以下のパルスオン時間であれば、オン信号は生成されず、スイッチング回路3はオンとならないため、発光回路11へは電流が流れず、発光しない。
パルスオン時間が波形生成時間を超え、PWM出力が安定した波形となるデューティー比において、遅延回路2よりオン信号が生成され、スイッチング回路3がオンとなることで、発光回路11へ電流が流れ、発光立ち上がり時でもちらつきの無い安定した発光を得ることができる。
発光の立ち上がりが微小発光となるよう、オン信号はパルスオン時間のうち僅かな時間で生成されて立ち上がり、デューティー比が高くなるに従い、オン信号の期間が徐々に長くなることが好ましい。
なお、上記は、デューティー比100%時には全期間においてオン信号が与えられ定常通電となるためには、デューティー比の変化に対してオン信号の期間の増加率の大きいデューティー比領域が立ち上がり以降に存在することも示唆している。
さらに、オン信号が立ち上がり時と最大出力時で異なる値となることで、スイッチング回路3のより細かい制御が可能となる。例えば、立ち上がり時のスイッチング回路3の抵抗値が最大出力時と比べて高く調整されることで、発光回路11に流れる電流がより微小となって、発光出力のより細かい調整が可能となる。
図2は調光補助回路1および発光回路11からなる発光装置100の回路図の一例を示しており、調光補助回路1は、第1の抵抗R1とコンデンサC1が直列に接続し、コンデンサC1と並列に第2の抵抗R2が接続された遅延回路2と、スイッチング素子Q1を備えたスイッチング回路3から構成される。発光回路11は、発光デバイスLD1〜LDnおよび制限抵抗R111からなる。発光デバイスの直列数は、必要な発光出力や入力電圧等によって適宜決められる。なお、PWM出力電源を用いることで、PWM信号生成部は不要となっている。
信号電位VsはコンデンサC1にかかる電圧によって得られ、スイッチング素子Q1のゲート端子と電気的に接続される。信号電位Vsはスイッチング素子Q1のゲートしきい値電位を超えることでオン信号となり、信号電位Vsの変動によりスイッチング回路3はオンオフされる。なお、信号電位Vsは遅延回路2内のいずれの位置で得られても良く、また、信号電位Vsがトランジスタやコンパレータ回路などにより増幅されて用いられても良い。
スイッチング素子Q1はトランジスタや電界効果トランジスタ(FET)などが用いられる。好ましくは、ゲート電圧によるオンオフが可能なFETが用いられ、回路構成によってNチャネルとPチャネルなどの種類は適宜選択される。
コンデンサC1は、PWM出力のパルスオン時に充電され、PWM出力のオフ時に放電されることによって、コンデンサC1にかかる電圧は時間変動する。
第1の抵抗R1、第2の抵抗R2の抵抗値をそれぞれr1、r2、コンデンサC1のキャパスタンスをCと置くと、コンデンサC1にかかる電圧の上昇の時定数はCr1r2/(r1+r2)であり、下降の時定数はCr2である。また、最大出力時のコンデンサC1にかかる電圧VcMaxはPWM出力電圧にr2/(r1+r2)を乗じた値であって、コンデンサC1にかかる電圧を信号電位Vsとする場合、信号電位Vsは0からVcMax間の値を変動する。
コンデンサC1が充電され、オン信号が生成するために必要なパルスオン時間が波形生成時間よりも長くなるよう、コンデンサC1にかかる電圧の上昇の時定数は、波形生成時間よりも長いことが好ましく、それぞれの抵抗値やキャパシタンスは適宜設定される。
図3に周波数1KHzのPWM駆動において、信号電位Vsとスイッチング素子Q1のオンオフの変動をシミュレーションした一例を示す。入力電圧を24Vとし、抵抗値r1、r2をそれぞれ12kΩ、3kΩ、キャパシタンスCを0.1μF、しきい値電位を1.5Vとすれば、図3−aに示すデューティー比10%での駆動によるパルスオン時間100μ秒のうち、オン信号が生成し、スイッチング回路がオンとなる期間はデューティー比で1%に相当する約10μ秒となった。オン信号が信号電位Vsの三角波形で得られて、微小なオン信号の期間を得やすくなっている。デューティー比35%では、信号電位Vsとスイッチング素子Q1のオンオフの変動は図3−bに示すようになった。
図3−aに示すように、信号電位Vsがゲートしきい値電位をわずかに超える電位でオン信号となる場合、スイッチング素子Q1のオン抵抗は高くなり、10μ秒のオン期間での発光回路11へ流れる電流値は高いオン抵抗によって制限されるため、デューティー比に相当する1%よりもさらに深い調光が得られる。電流量が0.1%以下といった微小な発光であっても、PWM波形が安定したパルスオン時間であれば、ちらつきの無い安定した発光が得られる。なお、デューティー比が高くなれば、オン信号の値はVcMaxに至るまで徐々に上昇し、スイッチング素子Q1のオン抵抗は低くなる。なお、デューティー比100%において、オン信号はVcMaxでの定常値となる。
上記により、例えば、波形生成時間が50μ秒であっても、パルスオン時間50μ秒では発光回路11へは通電されず、PWM波形の安定したパルスオン時間以降で電流が発光回路11に流れ始め、立ち上がりにおいてはオン抵抗が高いことで、微小発光からの安定した調光を実現することができる。
信号電位Vsはデューティー比が高くなるに従って、その最低値も含めて全体的に上昇するが、信号電位Vsのピーク値でしきい値電位を超えて微小発光となる立ち上がりのデューティー比から、比較的小さなデューティー比変化により、信号電位Vsが全期間においてしきい値を上回る波形となると、パルスオン時間の全期間でオン信号が与えられて急激に明るくなり、低い発光出力での細かい調光制御が難しくなる。そのため、オン信号が生成されたデューティー比から少なくとも10%高いデューティー比までのデューティー比領域において、信号電位Vsの最低値がしきい値を下回ることが好ましく、オン信号の期間がパルスオン時間よりも短くなり、パルスオン時間の中で発光に寄与しない期間とスイッチング素子が高抵抗となる期間が残るため、急激な明るさ変化を抑え、細かい調光制御が可能となる。
コンデンサC1にかかる電圧の下降の時定数は、PWM波形の1周期の2倍の時間よりも小さいことが好ましく、比較的小さなデューティー比変化での信号電位Vsの急激な上昇が抑制される。
好ましくは、デューティー比が50%以上の領域にデューティー比の変化に対するオン信号の期間の増加率が最大となるデューティー比があることで、明るい発光領域でより明るさの変化の大きい調光特性を得ることが可能となる。
なお、遅延回路2はマイコンであって、マイコンはPWM波形を検知し、デューティー比に応じて異なる電位や波形のオン信号を出力することにより、スイッチング回路3が制御されても良い。
また、NチャネルFETのソース側電極などスイッチング素子Q1の基準電位端子に抵抗が接続されても良く、電流が流れることで基準電位が上昇し、信号電位Vsと基準電位の差が小さくなることで、オン信号の期間が抑制され、発光回路11へ流れる電流量のより緩やかな立ち上がりと高デューティー比領域でのより大きな変化を得ることが可能となる。
さらに、図4の変形例1に示すように、スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間に並列に高抵抗のバイパス抵抗R3が接続されることで、PWM出力電源での駆動にて安定な微小発光が実現されても良い。
そもそも、PWM駆動での微小発光でのちらつきの原因の一つは、LEDなどの発光デバイスの低い電流値での駆動電圧が定格電流での駆動電圧よりも低いことにあって、PWM波形が立ち上がる前の定格以下の出力電圧であっても、発光回路に電流が流れ、さらに不安定なPWM出力電圧によって電流値がばらつくことによる。
オン信号が生成されない間、バイパス抵抗R3を通って発光回路に流れる電流を微小な電流値とすることで、不安定なPWM出力電圧での視認にされる輝度でのちらつきを抑制し、安定なPWM波形にて微小発光を得ることができる。
微小発光時にバイパス抵抗R3を流れる電流値は最大出力時にスイッチング回路を流れる電流値の1/10以下となるように、バイパス抵抗R3の抵抗値は調整されることが好ましく、デューティー比1%での電流量は最大出力時の0.1%以下となる。より好ましくは、バイパス抵抗R3の抵抗値は、微小発光時にバイパス抵抗R3を流れる電流値を最大出力時にスイッチング回路を流れる電流値の1/100以下とする抵抗値であることで、よりちらつきが視認されにくく、細かい調光制御が可能となる。
スイッチング素子Q1が比較的高いデューティー比でオンとなる場合や、波形生成時間がPWM出力電源の特性などによって異なる場合などにも、バイパス抵抗R3を備えることにより、PWM波形の立ち上がりと同期して安定的に微小発光を得ることができ、また、スイッチング素子Q1のゲートしきい値電位の特性など調光補助回路のばらつきの影響を低減することができる。
組み合わせられる発光回路の出力などに応じて所望の微小発光特性となるよう、スイッチ等でバイパス抵抗R3の抵抗値が切り替えられても良い。
また、変形例2として、図5に示すように、スイッチング回路3内で複数のスイッチング素子Q11、Q12が並列に接続され、異なるデューティー比で遅延回路2よりスイッチング素子にオン信号が与えられても良い。より低いデューティー比でオンとなるスイッチング素子Q11には抵抗が直列に接続されて電流値が制限されることで、低いデューティー比領域での発光出力変化が緩やかとなり、より高いデューティー比でスイッチング素子Q12がオンとなって定格電流値となることで、ダイナミックに発光出力が変化する調光カーブが実現できる。例えば、近似的に2.3乗や2.7乗のような演出照明に求められる調光カーブを得ることも可能となる。
それぞれのスイッチング素子Q11、Q12に対する信号電位Vs1、Vs2は、図5のように遅延回路2内の異なる電位が用いられても良いし、スイッチング素子ごとに遅延回路が設けられても良い。
また、複数のスイッチング素子は直列に接続され、より高いデューティー比でオンとなるスイッチング素子にバイパス抵抗が接続されても良い。
このように1つの発光回路に対して、少なくとも2つの電流経路が備えられ、少なくとも1つの電流経路にはスイッチング素子が接続されて、デューティー比に応じて発光回路に流れる電流値が切り替えられることで、調光レベルが高くなるほどに明るさの変化が大きくなるダイナミックな調光カーブが得られるだけでなく、電流値によって異なる発光色を発する発光回路との組み合わせにより、明るさの変化に併せた発光色の変化も実現できる。
電流値によって異なる発光色を発する発光回路は、例えば、異なる発光色の発光デバイスが直列または並列に接続され、一部の発光デバイスに直列もしくは並列に抵抗などの電子部品が接続されて、電流値に応じてそれぞれの発光デバイスに流れる電流の比率が変化することにより実現される。また、発光領域内に異なる発光色の発光部を有し、発光部内の発光素子が互いに直列または並列に接続されて、電流値によって発光色の変化するLEDデバイスが用いられても良い。
例えば、低いデューティー比領域では50mA、高いデューティー比領域では350mAの電流値となるように設定された調光補助回路と、50mA駆動において色温度2000Kの暖色光を発し、350mA駆動において色温度3000Kの白色光を発する発光回路とによって、暗くなるにつれてより暖色光となるハロゲンランプの色温度変化を模した照明装置が実現でき、人はこのような発光色の変化を快適と感じる視覚特性を有する。本発明の調光補助回路を用いたPWM駆動であれば、可変定電流での調光制御と比べて電源を含めた発光装置が簡単となり、さらに深い調光も実現できるため、好適である。
定電流ドライバICが用いられる場合、図6の変形例3に示すように、調光補助回路1は、安定なPWM波形領域でオンとなるスイッチング素子Q1と、センス抵抗R24と接続したスイッチング素子Q2をスイッチング回路3内に備え、一定のデューティー比以上で遅延回路2からのオン信号によりスイッチング素子Q2がオンとなり、ドライバICが電流を検知するためのセンス抵抗値が変わることで発光回路11に流れる電流値を変化させても良い。
なお、センス抵抗はスイッチング素子からNOT回路などを介して調整されても良く、また、スイッチング素子のオンオフによりドライバICの調光ピンの電圧値が変わることで、電流値を変化させても良い。
本発明は上述した実施形態に限定されるものでは無く、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
実施例1では、実施の形態1と同様の構成の発光装置を用いて試験を行った。
遅延回路2内のR1は7.5KΩ、R2は2KΩ、コンデンサC1は0.1μFを用い、スイッチング素子は東芝製電界効果トランジスタ2SK4017を用いた。
PWM出力電源として、24V定電圧電源にPWM出力装置を接続して用い、光源回路には制限抵抗とLEDデバイスが接続される。PWM出力は周波数1KHzであり、PWM出力のデューティー比と発光回路に流れる電流量の関係を測定した。
デューティー比10%において、最大電流比0.015%の微小な電流量を得られ、ちらつき等は視認されなかった。デューティー比12%、15%では電流量はそれぞれ最大電流比の0.5%、3.5%であり、デューティー比10%から15%での電流量の変化は、デューティー比95%から100%での電流量の変化に対して、約6割であった。
実施例2では、変形例2の構成のスイッチング素子Q11にバイパス抵抗を接続した発光装置を用いて試験を行った。
制御回路102のR1、R11、R12、R4はそれぞれ7.5KΩ、1KΩ、1KΩ、75Ω、コンデンサC1は0.1μFを用い、スイッチング素子Q11、Q12は東芝製電界効果トランジスタ2SK4017を用い、バイパス抵抗は12KΩを用いた。
PWM出力電源と光源回路は実施例1と同様である。PWM出力のデューティー比と発光回路に流れる電流量の関係を測定し、図7にグラフ化した。
図7−aは線形プロットであり、デューティー比に対して滑らかな曲線の調光カーブが得られ、2.3乗カーブを示す点線のラインに良い近似を示した。また、図7−bの対数プロットに示すように、デューティー比1%において、最大電流比0.01%の電流量制御を実現できた。
デューティー比によって電流値は変化し、電流値によって色が分かるZIGENライティングソリューション社製調色LEDデバイスZG2BRM23L00を用い、明るさの変化に伴う発光色の変化も確認することができた。
1 調光補助回路
2 遅延回路
3 スイッチング回路
10 電源
11 発光回路
12 PWM信号生成部
100 発光装置
R1、R2、R3、R4、R11、R12、R21、R22、R23、R24、R111 抵抗
C1、C2 コンデンサ
Q1、Q11、Q12、Q2 スイッチング素子
LD1、LDn 発光デバイス
IC1 ドライバIC
L1 インダクタ
D1 ダイオード

Claims (8)

  1. PWM調光に用いられ、発光回路と接続される調光補助回路であって、
    前記発光回路への通電をスイッチング素子によって制御するスイッチング回路と、
    前記PWMのパルス波形を受けて、前記スイッチング回路へのオン信号を生成する遅延回路を備え、
    前記パルス波形のパルスオン時間が所定の値以上で、前記オン信号が前記パルスオン時間の一部期間で生成されて立ち上がり、
    前記立ち上がり時の前記オン信号と最大出力時の前記オン信号の値は異なることを特徴とする、調光補助回路。
  2. 前記遅延回路は、第1の抵抗とコンデンサが直列に接続し、前記コンデンサと並列に第2の抵抗が接続され、
    前記遅延回路上で信号電位が得られ、
    前記信号電位がしきい値を超えることで前記オン信号となることを特徴とする、請求項1に記載の調光補助回路。
  3. 前記オン信号の前記立ち上がり時における前記スイッチング回路のオン抵抗値は、前記最大出力時の前記オン抵抗値よりも高いことを特徴とする、請求項1または2に記載の調光補助回路。
  4. 前記スイッチング素子の基準電位端子には直列に抵抗が接続されていることを特徴とする、請求項1−3のいずれか一項に記載の調光補助回路。
  5. 前記スイッチング素子と並行してバイパス抵抗が接続され、
    前記バイパス抵抗を流れる電流値は、最大出力時に前記スイッチング回路を流れる電流値の1/10以下であることを特徴とする、請求項1−4のいずれか一項に記載の調光補助回路。
  6. 前記発光回路への通電を制御する前記スイッチング素子を複数備え、
    少なくとも一つの前記スイッチング素子は前記遅延回路からの前記オン信号により、前記発光回路への電流値を変化させることを特徴とする、請求項1−5のいずれか一項に記載の調光補助回路。
  7. 前記発光回路と、
    請求項1−6のいずれか一項に記載の調光補助回路を備えることを特徴とする、発光装置。
  8. 前記発光回路は異なる発光色を発する複数の発光部を備え、
    前記発光部は発光素子を有し、
    前記発光素子は互いに電気的に並列または直列に接続され、
    前記発光回路を流れる電流値に応じて前記各発光素子への電流比率が変わることで発光色が変化することを特徴とする、請求項7に記載の発光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113225867A (zh) * 2021-04-28 2021-08-06 广州彩熠灯光股份有限公司 调光曲线扩展方法、装置、计算机设备和存储介质

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