JP2020033880A - Cover internal oil separator device - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、カバー内オイルセパレータ装置に関し、より詳細には、吸気通路におけるオイルコーキングの発生を抑制するカバー内オイルセパレータ装置に関する。 The present disclosure relates to an oil separator device in a cover, and more particularly, to an oil separator device in a cover that suppresses occurrence of oil coking in an intake passage.
シリンダヘッドカバーの内部空間にバッフル室が形成されたカバー内オイルセパレータ装置において、ブローバイガスの入口と出口との間の中途位置にブローバイガスから分離したオイルを滴下するドレン孔を設けたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。 In an oil separator device in a cover in which a baffle chamber is formed in an internal space of a cylinder head cover, a device in which a drain hole for dropping oil separated from blow-by gas is provided at an intermediate position between an inlet and an outlet of the blow-by gas has been proposed. (For example, see Patent Document 1).
ところで、特許文献1に記載の装置は、出口の近傍に形成されたドレン孔からオイルを滴下する構造であるが、装置の内部のブローバイガスは、吸気系の負圧により出口から吸い上げられる。それ故、出口の近傍まで多量のオイルが存在する状態では、負圧によりそのオイルが出口から流出するおそれがある。 By the way, the device described in Patent Document 1 has a structure in which oil is dropped from a drain hole formed near the outlet, but blow-by gas inside the device is sucked up from the outlet by a negative pressure of the intake system. Therefore, when a large amount of oil exists near the outlet, the oil may flow out of the outlet due to the negative pressure.
このように、カバー内オイルセパレータ装填の出口からオイルが流出すると、吸気に合流させたブローバイガスに含有されるオイルの含有量が増えて、吸気通路におけるオイルコーキングの発生の要因となる。 As described above, when the oil flows out of the outlet of the oil separator loaded in the cover, the content of the oil contained in the blow-by gas joined to the intake air increases, which causes oil caulking in the intake passage.
本開示の目的は、吸気通路におけるオイルコーキングの発生を抑制するカバー内オイルセパレータ装置を提供することである。 An object of the present disclosure is to provide an oil separator device in a cover that suppresses generation of oil coking in an intake passage.
上記の目的を達成する本発明の一態様のカバー内オイルセパレータ装置は、エンジンのシリンダヘッドカバーの内部空間に形成されたバッフル室と、そのバッフル室内に形成されて前記エンジンのクランク室に連通する入口と、そのバッフル室内に形成されて前記エンジンの吸気通路に連通する出口と、を備え、前記入口及び前記出口が前記バッフル室における一方向に離間して配置されるカバー内オイルセパレータ装置において、前記バッフル室の内部に、前記一方向のうちの前記出口から前記入口に向かう側の一部が開口した状態で前記入口の周縁部を囲う囲壁を備えることを特徴とする。 To achieve the above object, an oil separator device in a cover according to an aspect of the present invention includes a baffle chamber formed in an internal space of a cylinder head cover of an engine, and an inlet formed in the baffle chamber and communicating with a crank chamber of the engine. And an outlet formed in the baffle chamber and communicating with an intake passage of the engine, wherein the inlet and the outlet are arranged in one direction in the baffle chamber and are separated from each other in an oil separator device in a cover. The baffle chamber is provided with an enclosing wall that surrounds a peripheral portion of the entrance in a state where a part of the side from the exit toward the entrance in the one direction is open.
本発明の一態様によれば、出口の近傍に向かって流れるオイルを低減することで、吸気通路におけるオイルコーキングの発生を抑制することができる。 According to one embodiment of the present invention, the generation of oil coking in the intake passage can be suppressed by reducing the oil flowing toward the vicinity of the outlet.
以下に、カバー内オイルセパレータ装置の実施形態について説明する。図中では、X方向をバッフル室34における入口35及び出口36の離間方向(一方向)とし、Z方向を室壁33及び囲壁37の立設方向とし、Y方向をX方向及びZ方向のそれぞれに直交する方向とする。
Hereinafter, an embodiment of an oil separator device in a cover will be described. In the figure, the X direction is the direction in which the
図1に例示するように、カバー内オイルセパレータ装置30は、エンジン10に搭載されたブローバイガス還流装置20の一部であり、エンジン10のシリンダヘッドカバー11cの内部空間に形成されて、ブローバイガスG1に含有されるオイルL1を分離する装置である。
As illustrated in FIG. 1, the in-cover
エンジン10は、シリンダブロック11a、シリンダヘッド11b、及び、シリンダヘッドカバー11cから構成されるエンジン本体11と、吸気通路12と、排気通路13と、ターボチャージャー14と、ブローバイガス還流装置20と、を備える。
The
シリンダブロック11aは、内部にシリンダ(気筒)15、ピストン16、及び、クランクシャフト17を有し、下端部にクランク室11dが形成される。シリンダヘッド11bは、シリンダブロック11aの上端に接合されて、燃焼室を形成するとともに、インジェクタ18と駆動体としての動弁機構19とを有する。動弁機構19は、給排気用バルブ19a、ロッカーアーム19b、ロッカーアームシャフト19c、カム19d、及び、カムシャフト19eを有する。ターボチャージャー14は、吸気通路12に配置されるコンプレッサ14aと、排気通路13に配置されるタービン14bとを有する。
The
ブローバイガス還流装置20は、カバー外オイルセパレータ装置21、ガス還流通路22、オイル還流通路23、還流バルブ24、及び、カバー内オイルセパレータ装置30を有する。
The blow-by
カバー外オイルセパレータ装置21は、カバー内オイルセパレータ装置30を通過した後のブローバイガスG1に含有されるオイルL1を分離する装置である。カバー外オイルセパレータ装置21の分離方式としては、濾過式、あるいは、遠心分離式が例示される。なお、ブローバイガス還流装置20としては、カバー外オイルセパレータ装置21が無いものも例示される。
The
ガス還流通路22は、オイルL1が分離されたブローバイガスG1を吸気通路12に還流させる通路である。ブローバイガス還流装置20は、吸気通路12における負圧を利用してブローバイガスG1を還流させる装置である。つまり、ガス還流通路22は、吸気通路12において負圧が生じる場所であれば接続可能である。
The
この実施形態のようにターボチャージャー14を搭載したエンジン10においては、ガス還流通路22がコンプレッサ14aよりも上流側に接続されることが好ましい。ガス還流通路22がコンプレッサ14aよりも下流側に部位に接続されると、コンプレッサ14aによる過給圧が高い場合にブローバイガスG1が還流しなくなる。また、ガス還流通路22を通じて過給されていないブローバイガスG1が吸気通路12に還流されることになり、その分過給圧が低下するおそれがある。この実施形態のように、ターボチャージャー14を搭載したエンジン10においては、ガス還流通路22がコンプレッサ14aよりも上流側の部位に接続されることで、コンプレッサ14aよりも上流側の部位における負圧によりブローバイガスG1を吸気通路12に還流させることが可能になる。また、吸気通路12に還流させたブローバイガスG1をコンプレッサ14aにより過給することが可能になり、過給圧の低下を回避するには有利になる。
In the
オイル還流通路23は、分離されたオイルL1をシリンダブロック11aのクランク室11dに還流させる通路である。オイル還流通路23は、分離されたオイルL1をクランク室11dに還流させることが可能であればよい。
The
還流バルブ24は、オイルL1が分離されたブローバイガスG1の還流量を調節するバルブである。
The
図2〜図4に例示するように、カバー内オイルセパレータ装置30は、シリンダヘッドカバー11cの内部空間に設置される慣性衝突式のオイルセパレータ装置である。カバー内オイルセパレータ装置30は、シリンダヘッドカバー11cの内部空間の天井31、床32、及び、室壁33に囲まれたバッフル室34と、入口35と、出口36と、囲壁37と、窪み部38と、ドレン孔39a、39bと、を備える。
As illustrated in FIGS. 2 to 4, the
エンジン10は、X方向前方に比して後方がZ方向下方に傾けられた状態で車両に搭載される。従って、シリンダヘッドカバー11cの内部空間の床32は、X方向に関して入口35から出口36に向かってZ方向下方に傾く。また、床32は、Y方向に関して一側方から他側方に向かってZ方向下方に傾く。つまり、換言すると、図3において、床32は、左上隅から右下隅に向かう対角方向において、右下隅がZ方向下方に傾斜する。このように、床32が隅に向かって傾斜することで、バッフル室34で分離したオイルL1が特定の部位に集まることになる。
The
室壁33は、天井31から床32に向かう立設方向であるZ方向に立設し、Z方向に見て無端環状を成す壁である。なお、室壁33は、Z方向に見て、ブローバイガスG1の流路が分岐の無い一本道になればよく、その流路が蛇行流路、あるいは、ラビリンス状の流路になるように形成されてもよい。この実施形態の室壁33は、Z方向に見て、入口35が形成される側の環内の面積が、出口36が形成される側の環内の面積に比して広くなる形状を成す。
The
バッフル室34は、シリンダヘッドカバー11cの天井31、床32、及び、室壁33に囲まれた空間である。バッフル室34は、吸気通路12における負圧により吸われるブローバイガスG1を室壁33や囲壁37に衝突させることにより気液分離を行う。バッフル室34は、Z方向に見て、入口35が形成される側にブローバイガスG1の流路が渦巻状になる入口部34aと、出口36が形成される側にブローバイガスG1の流路がX方向になる出口部34bとを有する。なお、バッフル室34におけるブローバイガスG1の流路の中途位置にブローバイガスG1が衝突可能なバッフルプレートを設けてもよい。
The
入口35は、バッフル室34の床32に形成されて、シリンダヘッド11bを介してエンジン10のクランク室11dに連通する。入口35は、両端が開口したダクト部35aを有し、ダクト部35aの一端が床32に開口し、他端がシリンダヘッド11bの内部に向けて開口する。このように、ダクト部35aは、一端がX方向に向いて開口し、中途位置が湾曲し、他端がY方向に向いて開口することで、入口35においてブローバイガスG1からオイルL1を分離するには有利になる。
The
出口36は、バッフル室34の天井31に形成されて、カバー外オイルセパレータ装置21及びガス還流通路22を介してエンジン10の吸気通路12に連通する。出口36は、カバー外オイルセパレータ装置21の下端が接続される。
The
囲壁37は、室壁33と同様にZ方向に立設して、Z方向に見てチャネル形状(溝形鋼形状)、U字状(馬蹄形状)、及び、C字状(ハーフパイプ形状)などの有端環状を成し、バッフル室34の内部で入口35の周縁部を囲う壁である。本開示において、入口35の周縁部とは、バッフル室34の内部で、入口35における床32に形成された開口の周縁の部位を示す。囲壁37は、出口36の側に存在する一端37aが室壁33に接合されるとともに他端37bが室壁33から離間され、Z方向に見て、Y方向の一方に開口する有端環状を成す。
The surrounding
囲壁37は、Z方向に見て、X方向のうちの出口36から入口35に向かう側の一部が開口した状態で入口35の周縁部を囲う。具体的に、囲壁37は、他端37bと室壁33との間が開口した状態で入口35の周縁部を囲う。
The surrounding
囲壁37により入口35の周縁部を囲うことにより、入口35からバッフル室34の内部に流入した直後のブローバイガスG1は、床32の頂部32aに向かって導かれる。その後、ブローバイガスG1は、室壁33及び囲壁37により形成された渦巻状の流路を流れ、出口36に向かう。
By surrounding the periphery of the
このように囲壁37は、X方向のうちの入口35から出口36に向かう側だけでは無く、X方向のうちの出口36から入口35に向かう側の一部を除いて入口35の周縁部を塞ぐように構成される。これにより、オイルO1が入口35から放射状に広がることを防ぐと共に、慣性衝突により捕集されたオイルL1が入口35からシリンダヘッド11bに戻ることになり、出口36に到達するオイルO1の量を低減するには有利になる。
As described above, the surrounding
窪み部38は、バッフル室34の床32に形成されて、Z方向下方に向かって窪んで成る。窪み部38は、バッフル室34における入口部34aの、Z方向に見て、囲壁37の有端環状の開口する側の反対側に形成される。窪み部38は、バッフル室34における入口部34aの横断面視(YZ平面における断面視)で最も低い部位になり、入口部34aの渦巻状の流路の慣性衝突により捕集されたオイルL1が集まる部位である。
The
ドレン孔39a、39bは、バッフル室34の床32を貫通する孔であり、バッフル室34とシリンダヘッド11bとを連通する孔である。ドレン孔39a、39bは、バッフル室34の内部で分離したオイルL1がカバー外オイルセパレータ装置21に流出しないように、シリンダヘッド11bに滴下する孔である。ドレン孔39a、39bは、非飛散領域R1に配置される。
The drain holes 39a and 39b are holes that penetrate the
非飛散領域R1は、シリンダヘッド11bに収納される装置により飛散したオイルのバッフル室34への侵入が防止される領域である。非飛散領域R1は、シリンダヘッドカバー11cの下端面において、シリンダヘッド11bに収納される装置により飛散したオイル(図示しない)が当たりにくい領域である。非飛散領域R1は、エンジン10の運転状態によらず、飛散したオイルが当たらない領域であることが望ましい。但し、非飛散領域R1は、エンジン回転数が低回転域又は中回転域の場合では飛散したオイルが当たらなくとも、エンジン回転数が高回転域の場合に飛散したオイルが当たる領域は除外されてもよい。
The non-scattered region R1 is a region where the oil scattered by the device housed in the cylinder head 11b is prevented from entering the
シリンダヘッド11bに収納される装置には、駆動することで潤滑用のオイルなどをシリンダヘッドカバー11cの下端面に向けて飛散させる装置がある。本開示において、オイルを飛散させる装置とは、エンジン回転数が高回転域の場合にオイルをZ方向上方に飛散させる装置である。そのようなオイルを飛散させる装置としては、ロッカーアーム19bやカム19dが例示される。その他に、オイルを飛散させる装置としては、図示しないカムシャフト19eを回転駆動するギア装置や自身からオイルが噴出する圧縮開放ブレーキ用の油圧装置が例示される。
As a device housed in the cylinder head 11b, there is a device which drives and scatters lubricating oil or the like toward the lower end surface of the
つまり、非飛散領域R1は、オイルを飛散させる装置がZ方向下方に無く、且つ、Z方向に見て、オイルを飛散させる装置がY方向両側に無い領域であることが望ましい。そこで、非飛散領域R1としては、シリンダヘッド11bに収納されたカムシャフト19eにおけるカム19dが接合されていない部位やロッカーアームシャフト19cにおけるロッカーアーム19bが接合されていない部位が例示される。
That is, it is desirable that the non-scattering region R1 is a region in which no device for scattering oil is located below the Z direction, and there are no devices for scattering oil when viewed in the Z direction on both sides in the Y direction. Therefore, as the non-scattering region R1, a portion of the
ドレン孔39aは、バッフル室34の出口36の近傍の隅に配置される。この出口36の近傍の隅は、図3において左上から右下に向かって傾斜しているバッフル室34の床32により出口部34bにおいて慣性衝突によりバッフル室34の内部で捕集されたオイルL1が集中的に貯まる部分である。
The
ドレン孔39bは、バッフル室34の入口部34aの窪み部38に配置される。窪み部38は、入口部34aにおいて最も低い部位であり、且つ、ブローバイガスG1の渦巻状の流路の終端の部位である。つまり、窪み部38は、入口部34aにおいて、オイルL1が集中的に貯まる部分である。
The
カバー内オイルセパレータ装置30を備えるブローバイガス還流装置20の動作について説明する。クランク室11dの内部のブローバイガスG1は、吸気通路12のコンプレッサ14aの吸入負圧により、シリンダ15の周囲に形成された通路からシリンダヘッド11bを介して入口35に到達する。次いで、ブローバイガスG1は、入口35からバッフル室34の内部に流入する。このときに、慣性衝突により囲壁37により捕捉されたオイルL1は、入口35から放射状に広がることなく、入口35からシリンダヘッド11bに流れ込む。
The operation of the blow-by
次いで、ブローバイガスG1は、入口部34aにおいて、室壁33及び囲壁37に囲まれて形成された渦巻状の流路に沿って流れる。このときに、ブローバイガスG1が室壁33及び囲壁37に慣性衝突してオイルL1が捕集される。捕集されたオイルL1は、入口部34aの床32の傾斜に沿って窪み部38に流れ込み、ドレン孔39bからシリンダヘッド11bに滴下する。
Next, the blow-by gas G1 flows along the spiral flow path formed at the
次いで、ブローバイガスG1は、出口部34bにおいてX方向の一方に流れ、出口36からカバー外オイルセパレータ装置21に流入する。カバー外オイルセパレータ装置21に流入しなかったオイルL1は、出口部34bの床32の傾斜に沿ってバッフル室34の隅に流れ込み、ドレン孔39aからシリンダヘッド11bに滴下する。
Next, the blow-by gas G1 flows in the
次いで、ブローバイガスG1は、カバー外オイルセパレータ装置21により、オイルL1が分離された後に、ガス還流通路22から吸気通路12に還流される。また、カバー外オイルセパレータ装置21により分離したオイルL1は、オイル還流通路23からクランク室11dに還流される。
Next, the blow-by gas G1 is returned to the
以上のように、カバー内オイルセパレータ装置30は、バッフル室34からシリンダヘッド11bへオイルL1を滴下するドレン孔39a、39bが、シリンダヘッド11bに収納される装置により飛散したオイルが当たりにくい非飛散領域R1に配置される。つまり、ドレン孔39a、39bは、バッフル室34の内部に溜まったオイルL1をシリンダヘッド11bに滴下するのみで、エンジン回転数が高回転域になった場合でも、シリンダヘッド11bに収納された装置が飛散したオイルが当たらずにそのオイルが侵入することが無い。
As described above, in the
このように、カバー内オイルセパレータ装置30によれば、ドレン孔39a、39bからバッフル室34へのオイルの侵入を回避させて、ドレン孔39a、39bから効率よくブローバイガスG1から分離したオイルL1を排出することができる。これにより、バッフル室34から出口36を介してカバー外オイルセパレータ装置21に流出するオイルL1の量を低減するには有利になり、カバー外オイルセパレータ装置21でオイルL1を分離処理できなくなる事態を回避することができる。その結果、還流されるブローバイガスG1に含まれるオイルL1の量が低減することになり、吸気通路12におけるオイルコーキングの発生を抑制することができる。
As described above, according to the
なお、本開示において、吸気通路12におけるオイルコーキングとは、コンプレッサ14aの内部まで到達したオイルL1が熱により炭化することである。このような、オイルコーキングによる羽の固着や軸の焼き付きが生じると、過給効率が低下する。従って、カバー内オイルセパレータ装置30によれば、オイルコーキングの発生を抑制することで、過給効率が低下する事態を回避することができる。
In the present disclosure, the oil caulking in the
また、カバー内オイルセパレータ装置30は、入口35から出口36までの間のブローバイガスG1の流路の中途位置にドレン孔39bが形成されることで、出口36から流出するオイルL1を低減するには有利になる。なお、ドレン孔39bは、バッフル室34におけるブローバイガスG1の流路が渦巻状になる入口部34aに配置されることが好ましく、入口部34aのうちの窪み部38に配置されることがより好ましい。ドレン孔39bが入口部34aに配置されることで、出口部34bに比してオイルL1の捕集量が多い入口部34aからより多くのオイルL1をシリンダヘッド11bに滴下することが可能になる。また、ドレン孔39bが窪み部38に配置されることで、捕集されたオイルL1が集中的に流れ込む窪み部38からシリンダヘッド11bにオイルL1を滴下することで、窪み部38から出口36に向かうオイルL1の量を低減することができる。
Also, the
既述した実施形態では、窪み部38に二つのドレン孔39bを配置したが、ドレン孔39bの配置数は特に限定されない。また、ドレン孔39bの孔径も特に限定されない。また、ドレン孔39bで出口36から流出するオイルL1の量を低減可能な場合は、出口部34bの隅にドレン孔39aを配置しなくてもよい。
In the above-described embodiment, two
また、カバー内オイルセパレータ装置30は、ドレン孔39a、39bが配置される非飛散領域R1を、シリンダヘッド11bに収納されたロッカーアームシャフト19cのうちのロッカーアーム19bが接合されていない部位の直上の領域やカムシャフト19eのうちのカム19dが接合されていない部位の直上の領域とする。つまり、ドレン孔39a、39bをエンジン回転数が高回転域になった場合でも、オイルを飛散することが無い部位の直上に配置することで、飛散したオイルがドレン孔39a、39bからバッフル室34への侵入を回避するには有利になる。本開示において、直上の領域とは間に他の装置が介在しない領域である。
Further, the
カバー内オイルセパレータ装置30は、バッフル室34の内部に、X方向のうちの出口36から入口35に向かう側の一部が開口した状態で入口35の周縁部を囲う囲壁37を備える。それ故、囲壁37により入口35の周縁部のオイルL1を捕集することが可能になると共に、捕集したオイルL1を入口35からシリンダヘッド11bに戻ることになる。
The in-cover
このように、カバー内オイルセパレータ装置30によれば、入口35からオイルL1が放射状に流れ出ることを防止して、囲壁37により出口36の近傍までオイルL1が負圧により流れることを回避することができる。これより、バッフル室34から出口36を介してカバー外オイルセパレータ装置21に流出するオイルL1の量を低減するには有利になり、カバー外オイルセパレータ装置21でオイルL1を分離処理できなくなる事態を回避することができる。その結果、還流されるブローバイガスG1に含まれるオイルL1の量が低減することになり、吸気通路12におけるオイルコーキングの発生を抑制することができる。
As described above, according to the
また、カバー内オイルセパレータ装置30は、ブローバイガスG1の流路の片側の一方を室壁33で塞ぎ、他方を囲壁37で塞ぐことにより、Z方向に見て、入口部34aにおけるブローバイガスG1の流路を渦巻状にする。これにより、慣性衝突によりオイルL1を分離する機会を増やすことができるので、還流されるブローバイガスG1に含まれるオイルL1の量を低減するには有利になる。
Also, the
また、カバー内オイルセパレータ装置30は、囲壁37が入口35からバッフル室34に流入したブローバイガスG1を床32の頂部32aに導くよう構成される。換言すると、囲壁37が、バッフル室34の床32の傾きに沿ったオイルL1の流れを堰き止める。これにより、バッフル室34の床32が対角方向に傾くことで生じる入口35からのオイルL1の流出を防ぎ、そのオイルL1を入口35からシリンダヘッド11bに戻すことで、還流されるブローバイガスG1に含まれるオイルL1の量を低減するには有利になる。
The
カバー内オイルセパレータ装置30は、室壁33や囲壁37がZ方向に立設したものに限定されない。例えば、カバー内オイルセパレータ装置30が、シリンダヘッドカバー11cのY方向に対向する両側面とY方向に立設した室壁33に囲われたバッフル室34を備え、入口35やドレン孔39a、39bが室壁33に形成されたものにも適用可能である。
The
10 エンジン
11a シリンダブロック
11b シリンダヘッド
11c シリンダヘッドカバー
11d クランク室
30 カバー内オイルセパレータ装置
34 バッフル室
35 入口
36 出口
37 囲壁
Claims (4)
前記バッフル室の内部に、前記入口の周縁部のうちの前記出口から前記入口に向かう側の一部が開口した状態で前記入口の周縁部を囲う囲壁を備えることを特徴とするカバー内オイルセパレータ装置。 A baffle chamber formed in the internal space of the cylinder head cover of the engine, an inlet formed in the baffle chamber and communicating with the crank chamber of the engine, and an outlet formed in the baffle chamber and communicating with the intake passage of the engine. In the oil separator device in a cover, wherein the inlet and the outlet are arranged in one direction apart in the baffle chamber,
An oil separator in a cover, wherein the baffle chamber includes an enclosing wall that surrounds a periphery of the entrance with a part of a periphery of the entrance facing the exit toward the entrance being opened. apparatus.
前記囲壁が、前記立設方向に見て有端環状を成し、前記出口の側の一端が前記室壁に接合されるとともに他端が前記室壁から離間配置される請求項1に記載のカバー内オイルセパレータ装置。 The baffle chamber is surrounded by a ceiling of the internal space, a floor, and a chamber wall that forms an endless ring when viewed from the ceiling toward the floor, and the entrance is formed in the floor.
2. The enclosure according to claim 1, wherein the surrounding wall forms an end-like ring when viewed in the standing direction, and one end on the outlet side is joined to the chamber wall and the other end is separated from the chamber wall. Oil separator device in the cover.
前記囲壁は、前記入口から前記バッフル室に流入したブローバイガスを前記床の頂部に導く構成である請求項2又は3に記載のカバー内オイルセパレータ装置。 The floor is tilted diagonally in the baffle chamber,
4. The oil separator device according to claim 2, wherein the surrounding wall is configured to guide the blow-by gas flowing into the baffle chamber from the inlet to the top of the floor. 5.
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JP (1) | JP7205113B2 (en) |
Citations (6)
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- 2018-08-27 JP JP2018158196A patent/JP7205113B2/en active Active
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