JP2020026784A - 翼角度自律振幅制御式風車 - Google Patents

翼角度自律振幅制御式風車 Download PDF

Info

Publication number
JP2020026784A
JP2020026784A JP2018152827A JP2018152827A JP2020026784A JP 2020026784 A JP2020026784 A JP 2020026784A JP 2018152827 A JP2018152827 A JP 2018152827A JP 2018152827 A JP2018152827 A JP 2018152827A JP 2020026784 A JP2020026784 A JP 2020026784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind
amplitude
angle
wing
lift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018152827A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6544702B1 (ja
Inventor
明久 松園
Akihisa Matsuzono
明久 松園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2018152827A priority Critical patent/JP6544702B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6544702B1 publication Critical patent/JP6544702B1/ja
Publication of JP2020026784A publication Critical patent/JP2020026784A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/30Wind power
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/74Wind turbines with rotation axis perpendicular to the wind direction
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Wind Motors (AREA)

Abstract

【課題】昼夜吹く涼風を災害時も活かせる地産エネルギーとする為、弱風から発電でき台風等暴風では過剰回転を抑え、風向速が激変するビル風、市街地風等でも優しく廻り2倍以上性能が優る事。【解決手段】流体力学の循環理論は定常状態の流体中の翼に迎角を与え揚力を計る概念だが、風向速が激変反転する悪条件も模せる新概念の振幅循環揚抗曲線を基に、翼弦線を予め回転掃過面と平行且つ柔軟に支え、抗力や揚力で起動し傾けば大きな揚力も得、逆風では抗力で翼迎角を反転して駆動方向の揃った揚力を得る、振幅循環方式を発案。更に翼の揚抗比を上げて剥離抑制振幅スリットを設け渦等抑えるスマート対称流線翼を開発、併せ翼角度自律振幅制御方式を発明。その結果、起動性に優れ風向急反転時も常に前縁方向に揚力が生じる為、横軸型風車では反転ヨー制御を不要化。また無指向性縦軸風車への適用試作評価で従来式固定翼型比1.9倍を達成した。【選択図】図2

Description

本発明は風力、水力発電等における流体力学の循環理論の概念から、弱風から暴風域で、且つ風向きが激変反転する厳しい自然環境下でも効率的発電を目指す風車技術に関するものである。
風力発電は昼夜、天候に関わらず、風さえあれば発電できるが、ビル風、ベランダ風など市街地では風向速が激変する為、風向き反転対応が不要で、軽風域(1.6〜3.3m/秒:気象庁風力)から台風等迄の全風域で発電出来る効率と耐久性を備えた風力発電技術が求められている。
そこで、ブレードのピッチ角を変更できる公知の特許(特許文献1:本書類添付図8)請求項1で「複数枚の可動翼と、該可動翼の揺動角を調整する揺動角調整機構と、を備え」と「該風車の回転によって発生する遠心力を利用して該遠心力に対応した角度に前記可動翼を揺動させて、該風車の回転速度を調整する回転速度制御機構」とあるが、
本発明では、翼弦線(=中心線)を予め平行に置き、これを傾き角度0度で初期設定角として、と、初期設定の有無から異なり、しかも受ける風により正負角に傾かせる、振幅方法と全く異なり、且つ、高速回転時は振れないよう、翼連動振幅制御菱形板(511)を固定する機構と、振幅動作を固定する機能も無く、全体でも大きく異なる。
また、公知の特許では「全ての前記可動翼とをそれぞれ連結する連結部材を有するリンク機構を備えており」とあるが、本発明では、複数翼の後縁側が抗力で自律的に独立して傾くので、複雑で余計なリンク機構は無く、独自の自然な自律制御方式の発明と全く異なる。
更に、「回転によって発生する遠心力..に対応した角度に前記可動翼を揺動させて、該風車の回転速度を調整する」と、あるが、本発明では、遠心力で振幅角度を段々と抑える構造と全く異なり、速度調整は振幅スリット(図5−504)と、反りの無い対称後縁部と翼角度自律振幅制御に加え、回転時の相対風(211、又は610)による風上面側揚力(210、又は606)と相対風自身の抗力をバランスさせて過剰回転抑止を行うため動作原理が全く異なる。
次に、自然風を利用して自律的ピッチ・コントロールしようとする特許(特許文献2:本書類添付図9)の請求項1で「..反りを持つ翼型を反転させることを利用する風車ブレード形状の全てに特許範囲は及ぶ」と、請求項2でも「..反りを持つ翼型の空力特性を利用し、これを反転させることを特徴」あるが、本出願発明の翼は反りのない対称流線形翼型で、請求範囲対称外である。更には「翼端に向かっては、翼型を、上方に反った形で入れ..翼根に向かっては、翼型を下方に反った形で、つまり、翼型を反転した形で入れていくことを特徴とする」と途中で反りが変わる等、本出願発明の表裏均一な対称流線翼型とは全く異なる。
また、「翼を自動可変ピッチ翼とするための手段」特許(特許文献3:本書類添付図10)があり、特許請求の範囲で「羽根の部分を平板状とし」とあるが、本出願発明の対称後縁翼(図1)と全く異なる。
また平板では後縁角が無いので循環の概念からもピッチ角度が0度では揚力が生まれず、駆動力も発生しないので本出願発明と基本原理が異なる。
更に「その一辺を、弾性体(3)を介して腕に取り付け(第2図)、あるいはピッチを変えられるように直接腕に取り付け」と、翼の曲がる部分2が腕1の後方と離れているが、本出願発明は、振らせる中心点は対称流線形状翼内で、翼弦線(=中心線)を予め平行に置き、これを傾き角度0度で初期設定角として、初期設定の有無から異なり、しかも受ける風により正負角に傾かせる、振幅方法と全く異なり、且つ高速回転時は振れないよう、翼連動振幅制御菱形板(511)を固定する機構と、振幅動作を固定する機能も無く、しかも後縁が風下に傾けば、前縁が風上に傾くシーソ構造で全く異なる等、全体の形状、構造が異なる

特開2007-85182号公報 特開2015−214962号公報 昭62−159774号公報
「飯塚尚彦発行「基礎流体力学」2010年4月8日産業図書株式会社出版P72、P85、P26〜30、P121〜135、P59〜75、P130〜134他 「藤田勝久 著書「基本を学ぶ流体力学」2009年11月10日森北出版P80〜P86、P136他 「東 大 ・先 端 研 河 内 啓 二 氏 資料 揚 力と抗 力 」 https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20180626173144.pdf
昼夜吹く涼風も身近な補助ベース電源として活用し、地産エネルギーとして系統連系させることで社会の安全安心化に貢献でき、且つ、遠距離送電ロスを減らせて電力インフラ等の有効利用も図れるが、人家に近い風車運用環境では、風向速が激変反転するビル風や高層住居、市街地等でも安定した効率的運用が必要と成る為、新たな課題として、(1)起動及び弱風性能向上、(2)風向速激変反転対応、(3)暴風時の過上回転抑制と高速回転安定化及び騒音抑制、(4)人に優しく安全で緩やかに廻り、(5)メンテナンスフリーで長期安定稼働が図れる等の対応策が必要となる。
そこで必要と成る流体力学を深堀すれば、従来の循環理論、Kutta-Joukowski(K-J)の定理は、定常状態の流体中に正の迎角を与え、直角方向の揚力を計る静的概念であるため、本論課題の風向速が激変反転する実環境に対応可能なダイナミックな循環論の新概念が必要となった。
これらを解決する手段として、先に循環理論におけるジューコフスキー写像から算出される、表裏面が等価な対称流線形状翼(対称ジューコフスキー翼型と称す:非特許文献1−P124)と揚抗変化曲線(非特許文献3の資料)等、基に現実の運用環境に倣い、その瞬間的な逆風抗力による迎角反転事象を想定して、大きくなるであろう揚力効果を計るべく、迎角変化をミラー転写して重畳した、独自の振幅循環揚抗曲線(図3)を開発し、同時に新たな振幅効果も探求した。
尚ここで、以下説明図における3桁の符号番号の付与ルールを述べると、頭1桁目は図面番号で下2桁がその図面内で出現する追番だが、共通部位等は、他の図面番号で再度現れる事もある。
この振幅循環揚抗曲線に倣って具現化すれば、翼弦線(図1−102)を予め回転掃過面(図1−103)に対し、並行(0度)に且つ、形状記憶材量やバネ、ゴム等で柔軟に傾けられる構造で支えることにより、風向が激変しても、その風圧抗力を活用して後縁角を逆に傾け振らせる(図2―201から202)構造により、対称後縁側に前縁方向に向かう迎角が生まれ、風向きに対し直角に常に駆動方向の揃った抗力の最大約100倍(図3:振幅循環揚抗曲線の両縦軸揚抗力係数値比)の揚力(210)を得ることが可能となる、前記課題(2)風向速激変反転対策の振幅翼が構成される。
更に対称後縁部(106)の翼弦長を伸ばし、表裏両法面を拡げる(106)ことにより(レイノルズ数=翼弦長×対気速度1 ×動粘性係数 )から、レイノルズ数=揚力が増え、(1)起動及び弱風性能が向上する。しかし、逆に渦が残り易く乱流の発生を抑えるため、対称後縁部の剥離抑制振幅スリット(403)により風車回転時に翼の境界層流れ(図4−401、402)を前縁側から吸入し、後縁側から振幅スリット(403)抜けて排出するため減圧抵抗を減らし、よどみ点での逆流による剥離を抑えると共に、流体のレイノルズ数を位置的に変化させて翼の後端のカルマン渦の相殺効果(404)で前記課題(2)高速安定化と騒音抑制を図り、また反りの無い対称後縁部と翼角度自律振幅制御に加え、回転時の相対風(211、又は610)による風上面側揚力(210又は606)と相対風自身の抗力がバランスして、前記課題(3)過剰回転抑止を図ったスマート対称流線形状翼(詳細後述)を開発。そしてこれを3枚以上組み込んだ縦軸型風車では複数翼の複数受風角度により、全体で水平方向の完全無指向性を実現している。
更に、スマート対称流線形状翼により、翼の回転による周期的位置変化により繰り返す風向きと風圧による振幅運動で、後縁部が過上迎角となれば循環流のまわりこみによる抗力により自律的に翼を戻す力が働き、翼を前記課題(3)安定化させている。
なお、翼支えアーム(505)を長くすれば回転速度は遅くなるが駆動力が増し、多極発電機(本機は24極3相200W)等が駆動出来、前記課題(4)優しく優雅に廻るので、横軸風車に比べ回転数が低く抑えられ異音も出ず、回転軸受ベアリングの磨耗も減り、前記課題(5)耐久性も格段に向上する。

風向速の激変や風向き反転が頻繁な自然運用環境に対応すべく、ダイナッミックな循環論的発想による、翼角度自律振幅制御方式の発明により、起動時や弱風時は拡張対称後縁部(図1−106)両面への抗力や揚力を得て起動性が良く、後縁側の風圧が高ければ、その抗力で自律的に傾き(図2−109,111)その風に対する迎角が最適化すれば、最大約100倍(図3:振幅循環揚抗曲線の両縦軸揚抗力係数値比)の揚力を得る事が出来、更に傾きが振れる魚の尾びれの左右運動のキック的動作で新たな振幅エネルギー(振幅の 2 乗に比例)も得られ、また風向きが急に逆転しても風下側に傾く表裏後縁部だけが反転(図2−207)するため、常に前縁方向に連続的に揚力を得て回転効率も上がり、横軸風車では最も苦手な瞬間的な反転ヨー制御が不要(通常角のヨー制御は容易)となった。
更に、ブレードの長尺方向の長さに応じて複数個所に振幅スリット窓(図4−403)を設けた構造により、部分的にレイノルズ数が下がり、カルマン渦位置がずれることによる相殺効果で渦が抑えられ排出能力も維持され、高速回転時の乱流と流体騒音を抑え、また、振幅スリットによる風抜きで突風等に対す風の抵抗を減じる強風対策ともなり、回転安定化が図られる。
実際の効果結果として、図7(翼角度自律振幅制御式風車対 VS.従来式完全固定翼型風車での実測性能結果)は本発明の翼角度自律振幅制御方式を無指向性縦軸型風車に適用試作した出力性能線(701)と、従来式固定翼型の出力性能線(702)を実環境で複数回比較評価した結果で、横軸に風速、縦軸に出力を自動ログ収集し、各、約100件のデータをエクセルで集計して最小二乗法(直線)でプロットした結果、本発明の翼角度自律振幅制御方式が傾き比の通り、1.9倍(複数回測定値では1.6〜2.4倍)優れた性能値を得た。
余談だが、更に、縦軸型風車で従来使われている、返りのある非対称流線形状翼を固定させた方式との性能評価では、揚力が片面だけとなるため弱風域では駆動力が不足して廻らず、本発明のスマート対称流線形状翼の性能差も再確認した。
上下の弱風でも広い対称後縁角で起動力を得易い説明図である。 翼傾き駆動後の迎角と急な風向き反転時の振幅動作図である。 図2を例にした翼弦線迎角と揚抗変化を表す振幅循環揚抗曲線である。(揚力のベクトル方向は抗力の直角方向となる) スマート対称流線形状翼の流体図(振幅スリット効果)である。 縦軸型風車概観と傾角抑制ストッパー構造部拡大図である。 反転ヨー制御を不要化した横軸型風車における振幅迎角動作図である。 本発明の翼角度自律振幅制御式風車対 VS.従来式固定翼型風車での試作版実測性能結果グラフ(最小二乗法:直線)である。 特許文献1の小型風力発電装置の風車本体を示す斜視図である。 特許文献2の抽気流路を有する翼形をした垂直支持壁の断面図である。 特許文献3内でまとめられた第1〜第3図である。
実施形態の説明順として、先ず基本概念となる振幅循環揚抗曲線(図3)を実施例1で行い、
請求項3で述べた風車を構成するスマート対称流線形状翼(101)を実施例2で、
請求項1で述べた、縦軸型風車(図5)を実施例3で、
請求項2で述べた、横軸型風車(図6)を実施例4で、それぞれ説明する。
本発明の基本概念の振幅循環揚抗曲線(図3)で必要な基礎データは多種あるが、考えが類似して、判り易く公開されている非特許文献3の資料を参考に、現実の運用環境に倣い、その瞬間時の反転抗力による迎角反転事象を想定した大きな揚力効果を計るべく、揚抗変化曲線をミラー反転等して重畳追加し、迎角が正負角度の振幅循環揚抗曲線(揚力の力ベクトルは抗力の直角方向)を考案し、更に図2(翼傾き駆動後の迎角と急反転時の振幅動作)に於ける翼弦線迎角(208、209)と揚抗変化に対応させ、横軸中央を翼の中心線(=翼弦線)即ち迎え角0度で、右に翼弦線迎角(+度)、左に翼弦線迎角(−度)を、縦軸値左側に抗力係数変化(303:点線)と、右側に揚力係数変化(301と303:太実線)で本論の動的振幅翼変化に対応させている。
先ず翼の起動及び弱風性能向上を図るため、表裏対称な流線形状翼の対称後縁部(106)を大幅に改良し、後縁方向に(約10〜30%)伸ばして表裏両法面積を拡げることによりレイノルズ数=揚力を増やし、振幅傾斜時の揚抗比を向上させている。
次に、風向き激変対応として、先の振幅循環揚抗曲線(図3)に倣って具現化すべく、翼弦線(図1−102)を予め回転掃過面(103)に対し、並行(0度)に且つ、形状記憶材量やバネ、ゴム等で柔軟に傾けられ保持できる構造(108)にすることにより、風向が激変しても、その風圧抗力を活かして後縁角を表裏に傾け振らせる(図2―201,202)構造により、対称後縁側に迎角(208、209)が生まれ、常に駆動方向の揃った抗力の最大約100倍(図3:振幅循環揚抗曲線の両縦軸揚抗力係数値比)の揚力(210)を得ることが可能となる。
更に、高速回転を安定化させる為、後縁(105)に至る途中に矩形で前縁側で片持ち、後縁側に片開きするよう窓状に切り抜き、風圧により後縁側が表裏に傾き開き、また真っ直ぐ(図4−102と並行)に戻るよう片持側を柔軟に支える構造の、剥離抑制用振幅スリット(図4−403)を、ブレードの長尺方向の長さに応じて複数個所(例として、図5−504、図6−612)設け、風車回転時に翼の境界層流れ(図4−401、402)を前縁側から吸入し、後縁側から振幅スリット(403)抜けて排出するため減圧抵抗を減らし、よどみ点での逆流による剥離を抑えると共に、流体のレイノルズ数を位置的に変化させて翼後端のカルマン渦の相殺効果(404)で高速安定化と流体騒音抑制を図っている。
次に請求項1で述べた縦軸型風車(図5)の実施形態を説明すれば、発電機(503)に連結された縦軸の風車回転軸(501)に、翼支えアーム(505:例は上下計8本)で4枚のスマート対称流線形状翼(図5−101)の上下(長尺の場合は途中引き出し)の傾斜振幅中心点(5−108)を磨耗の少ないフランジブッシュ等の無給油翼振幅軸受(509)で翼を振れやすく支える。
更に、上側4本の翼支えアームの先端側の迎角振幅制御機構拡大部(506)に,引きバネ(508)で、少し重い振幅抑制スライドストッパー(507)を風車回転軸(501)側に引っ張り、翼連動振幅制御菱形板(511)の両端を挟むことにより、回転速度が上がれば遠心力で振幅抑制スライドストッパー(507)が挟む、両端位置が変わることにより最大振幅幅(510)が段々と狭くなり振れ幅を可変に抑え、高速回転時は振れないよう固定される構造となり、
このような縦軸型風車が回転することにより風車の円筒状(502)の回転掃過面を基準に、予め各回転する対称流線形状翼(図5−105)の翼弦線(102)を平行になり、傾き角度0度を初期設定迎角として、風があれば翼が自律的に独立して振れ、回転する構造となる。
また、この様にスマート対称流線形状翼(図5−101)等を3枚以上組み込んだ縦軸型風車は、複数翼による受風角により、全体で水平方向の完全無指向性が確保されるが、1つの翼に着目して説明すれば、図1、2に戻り、上、又は下方向の風圧(109,111)により翼が傾き(202,201)、弱くなれば初期位置(図1)に戻り、また逆に、傾斜振幅中心点(図5−108)を中心に翼が振れながら回転する縦軸型振幅翼風車となっている為、受風範囲が更に広くなり、風があれば、拡張表裏対称後縁部(106)面への抗力と揚力を得て起動性に優れ、風が強くなれば複数翼の後縁側が抗力で自律的に独立して傾き、風向きに対する迎角(208、209)により、直角方向に抗力の最大約100倍(図3:振幅循環揚抗曲線の両縦軸揚抗力係数値比)の揚力(210)を得、更に風向きが急に逆転(図2−205、206)しても風下側に傾く(図2−207)拡張対称後縁部(106)で常に前縁方向に揚力を得ることが出来る。
なお、本発明の「翼角度自律振幅制御式風車」を直径1m、高さ65cm、翼幅30cmの縦軸型4枚翼で、200Wコアレス3層発電機風車駆動風車を試作し、従来式縦軸固定翼型風車と数回の性能比較を自然実環境評価により、1.6〜2.4倍の性能向上を確認した(図7)。
更に、台風等、暴風迄耐える必要がある場合は、材質は出来るだけ薄く、軽く、柔軟で撓り易く曲がり易く、身近な運用での重要条件は、静かに廻る縦軸型が望ましい。
次に請求項2で述べた横軸型風車(図6)の実施形態を説明すれば、風車の横軸回転軸(601)に本発明のスマート対称流線形状翼(図6−101)の回転ブレード3枚(本例)を、各翼の傾斜振幅中心点(図6−108)で翼弦線(図6−102)を予め回転掃過面(603)と平行に置き、各翼振幅角(613)が得られるようにハブ(602)で支え回転軸に連結し、各バネ(615)等の弾性力等で傾き、戻れるよう纏めて各翼と連結(616)しておくことにより、正面風(604)が有れば各翼の後縁部が右側(この時の風下)に後退して迎角(605)となり、上向き揚力(606)が生まれ、回転掃過面(603)に沿って回転方向(607)に回転する風車となる。更に、この回転による裏面相対風(610)により、風下面揚力(611)も受け回転力が増えると共に、過剰な傾きが抑制され、回転が安定化する。
ここで、急な逆風(608)になれば、翼の後縁部が抗力で左側(この時の風下)に後退して傾きが反転し、負の迎角(609)となるだけで、正面風と同じ上向き揚力(606)が継続され、回転掃過面(603)に沿って同じ回転方向(607)に回転することになる為、効率的な回転が継続されると共に、横軸風車で苦手だった急激な反転ヨー制御が不要となる。
また、この逆風による相対風の効果図は省略するが、正面風と同じ効果も継続される。
なおブレードの材質としては電波や光を反射せず、出来るだけ軽くて薄くて曲がり易く且つ、撓り易く、威圧感が無い空に溶け込む色で、FRP、炭素繊維、ポリカーボネイト、等柔軟素材の多様で安価な材質が利用でき、構造が簡単で小型や中型の風車を安価に製造できれば、素材生成から廃棄までの製品ライフサイクルにおける総エネルギーコストも小さい。更に、台風等、暴風迄耐える必要がある場合は、材質は更に、柔軟で撓り易く曲がり易いことが望ましい。
また、PHV(プラグインハイブリッド)車等に搭載すれば走行スピードに応じた大きな風力で効率良く発電出来、下り坂での回生ブレーキ発電に加え、登り坂では充放電ロスの無い効率良い補助電源により更なる燃費向上や、停車中でも風さえあればエコで有用な移動電源車にも成る。

101 スマート対称流線形状翼
102 翼弦線(中心線)
103 回転掃過面(二点鎖線)
104 前縁
105 後縁
106 拡張表裏対称後縁部
107 対称後縁角
108 傾斜振幅中心点
109 下向き風(抗力)
110 上面揚力
111 上向き風(抗力)
112 下面揚力
113 駆動力
201 −傾斜中心線
202 +傾斜中心線
203 振幅角(〜60°)
204 対称後縁振幅角(〜40°)
205 急な下向き逆風
206 急な上向き逆風
207 急な逆風圧で傾きが反転
208 迎角(+)
209 迎角(−)
210 揚力(駆動力)
211 大気速度(回転による相対風)
212 抗力
301 +迎角での揚力変化
302 −迎角での揚力変化
303 抗力変化(点線)
304 +抗力が増せば傾きが戻る
305 −抗力が増せば傾きが戻る
306 対称後縁角
307 振幅角
308 対称後縁角で失速角内に収まる
309 失速角度内
401 迎角(+)時の境界層流れ
402 迎角(−)時の境界層流れ
403 振幅スリット窓
404 振幅スリットにより境界層の流入と流出がよどみ点を減らして乖離を抑え、
カルマン渦の非対称化や発生位置のズレによる相殺効果で流を安定化
501 縦軸型風車回転軸
502 回転掃過面(円筒状)
503 発電機(24極200W3相コアレス等)
504 振幅スリット窓(本図例では16か所:4箇所×4枚)
505 翼支えアーム(本図例では8本:4箇所×上下2本)
506 迎角振幅制御機構拡大部(本図例では4ケ所の1例部)
507 振幅抑制スライドストッパー(重め)
508 引バネ
509 無給油翼振幅軸受
510 振幅幅
511 翼連動振幅制御菱形板
601 横軸型風車回転軸
602 ハブ
603 回転掃過面(円盤状)
604 正面風
605 左正面風時の迎角
606 上向き揚力
607 回転方向
608 急な逆風
609 右逆風時の迎角
610 回転による相対風(正面風時)
611 相対風による風下面揚力
612 振幅スリット(3枚で計6ケ所)
613 翼振幅角
614 ハブ内構造(3翼の1翼分のみ表示)
615 振幅復元バネ(3翼の1翼分のみ表示)
616 翼傾き連動フックとバネ連結ピン(3翼の1翼分のみ表示)
701 本発明式風車の出力性能線
702 従来式固定翼型の出力性能線

「課題解決手段」の説明に先立ち、以下文面における3桁の符号番号の付与ルールを述べると、頭3桁以上は図面番号で、下2桁がその図面内で出現する符合番号で、他の図面で再度現れた場合は、先に図面番号を付与する。
本発明の基本概念の振幅循環揚抗特性で必要となる基礎データは多種あるが、循環理論におけるジューコフスキー写像から算出される表裏面が等価な対称流線形状翼(対称ジューコフスキー翼型とも称す:非特許文献1−P124)と、迎角に敏感で制御しやすい大きな揚力の特性を、判り易く説明し公開されている揚抗変化曲線(非特許文献3の資料)等の資料を基に、現実の運用環境に倣い、その逆風抗力による迎角反転事象を想定して変化する揚力効果を知るべく、負〜正迎角抗力特性グラフに、正迎角揚力特性グラフを重ね、負迎角側に、先の正迎角側の揚力特性グラフをミラーして重畳し、
更に図2(翼傾き駆動後の迎角と急反転時の振幅動作)に於ける翼弦線迎角(208、209)と揚抗変化に対応させ、横軸中央を翼の中心線(=翼弦線)即ち迎角0度で、右に翼弦線迎角(+度)、左に翼弦線迎角(−度)を、縦軸値左側に抗力係数変化特性(303:点線)と、右側に揚力係数変化特性(301と303:太実線)で本論の動的振幅翼変化に対応させ表した新たな、振幅循環揚抗動作特性グラフ(図3)を開発し、負〜正迎角での揚抗特性が一目で見ることが出来る。
振幅循環揚抗動作特性グラフ(図3)から、静的循環理論で、複数ある翼全ての迎角度ゼロ状態は寧ろ自然な運用環境では少なく、実際には風向きが定まらない弱風域や、揺らぎ、風向きが激変する状況に於いては、翼厚のある対称流線形状翼(101)後方で対称後縁角(107)を持つ対称後縁部(106)の表裏2面の広い静的受風能力が、活かせることに着目し、具体的手段として、対称流線形状翼(101)を、回転掃過面(103)を基準に翼弦線(102)と予め平行(回転による相対風に対して迎角0度の中立的角度)にして待機状態に置き、この位置を中心に、形状記憶材料やバネ、ゴム等で柔軟に傾け易い構造で支えることにより、風向が激変しても、その風圧抗力を活用して対称後縁部(106)をどちらにでも傾け振らせ、翼を図2の+傾斜(202)、−傾斜(201)と、振幅動作可能な構造になり、風向きが定まらない風速4m程度の軽風域の風力でも揚力で起動性も良く、
また、風が強まれば、翼にあたる風圧抗力(109、111)で自律的に振らせ、振幅させる構造により、最適な迎角で揚力として得れば、図3の振幅循環揚抗特性の両縦軸揚抗力係数値比から、抗力の最大約100倍の揚力が得られる。

発明の効果として、風向速の激変や風向き反転が頻繁な自然運用環境に対応すべくダイナッミックな循環論的発想による、翼角度自律振幅制御方式の発明により、対称流線形状翼(101)を、回転掃過面(103)を基準に翼弦線(102)と予め平行にして待機状態に置き、この位置を中心に、翼を図2の+傾斜(202)、−傾斜(201)と、どちらにでも振幅動作可能な構造にして置くことにより、対称流線翼の後縁角(107)の効果で表裏面のどちらかで連続的に揚力が得られる構造になり、図5の縦軸回転型風車では、複数枚の翼(101)の対称後縁角の表裏2面(106)で、翼枚数×2倍ある傾き角度翼の、適度な迎角度にある複数の翼の合成駆動力で、大きい揚力が得られ、且つ、風向きに対し無指向性機能が保持される。
また、図6の横軸型風車では、翼(617)が円盤状の回転掃過面(603)と予め平行にあっても、対称流線翼(618)の後縁角(107)の効果で、正面風(604)と、急な逆風(608)でも、表裏2面方向のどちらかの風で揚力が得られ、
更に風向きが急に逆転したり風力が増せば、横軸型風車用片持ち振幅対称流線形状翼(618)を、左正面風時の迎角(605)、右逆風時の迎角(609)と振らせて更に大きな揚力が得られ、且つ、逆風時も常に一定方向(607)に連続的に回転するため、横軸型風車が最も苦手な瞬間的な反転ヨー制御が不要(小角度のヨー制御は容易)で、翼枚数倍の大きな回転駆動力が得られる。

上下の弱風でも広い対称後縁角で起動力を得易い基本説明図である。 翼傾き駆動後の迎角と急な風向き反転時の基本振幅動作図である。 図2を例にした翼弦線迎角と揚抗変化を表す振幅循環揚抗動作特性グラフである。 スマート対称流線形状翼の基本流体図(振幅スリット効果)である。 縦軸型風車概観と傾角振幅抑制ストッパー構造部拡大図である。 反転ヨー制御を不要化した横軸型風車における振幅迎角動作図である。 本発明の翼角度自律振幅制御式風車対 VS.従来式固定翼型風車での試作版実測性能結果グラフ(最小二乗法:直線)である。 特許文献1の小型風力発電装置の風車本体を示す斜視図である。 特許文献2の図面名称不明な図1である。 特許文献3内でまとめられた第1〜第3図である。 縦軸型風車傾角抑制ストッパー構造部の斜め下からの拡大俯瞰図
この振幅循環揚抗特性グラフ(図3)に対応して実施例を述べれば、仮に軽風(気象庁風力階級1.6〜3.3m/s)程度の風(中間値の2.45≒抗力)が翼に対して前縁方向から15度の向かい風で来れば、表裏の対称後縁部(106)の対称後縁角(107)の迎角(20度の半分)約10度の広範な静的受風能力がある為、翼弦線(102)に10度少なく、揚抗特性グラフ(図3)の横軸中央0度を中心に、左右+/−角、5度の位置で、風(抗力)が当たり、左右の縦軸揚抗特性比の値が示すように、抗力(303)が0.0075でも、揚力(301又は302)が0.5で、その比は、抗力の67倍の揚力を得られ、0.5(67×0.0075)×2.45=1.225の起動力が得られ、
更に、風向速が激変しても、その風圧の抗力度に応じて、翼弦線(102)は回転掃過面(103)に対し並行に且つ、形状記憶材料やバネ、ゴム等で柔軟に振幅する構造により、対称流線形状翼(101)を(201)から(202)と可変に傾け振らせることで、短時間でも最適な角度になれば、風力、即ち抗力に対し直角方向に、抗力の最大約100倍(図3:振幅循環揚抗特性の右左縦軸揚抗力係数値比)の揚力が得られ、横軸風車では、翼枚数倍の大きな合成駆動力で回転し、逆風時でも、振幅角度の反転により常に一定方向(607)に連続的に回転するため、最も苦手な瞬間的な反転ヨー制御が不要(小角度のヨー制御は容易)となり、前記課題(2)風向速激変反転対策も含んだ振幅翼が構成される。


先ず翼の起動及び弱風性能向上を図るため、表裏対称な流線形状翼の対称後縁部(106)を大幅に改良し、一般的には最大翼厚位置から後縁(105)までが翼弦長の75%であるところを、更に後縁側を30〜40%倍程度長く伸ばして表裏両のり面積を拡げることによりレイノルズ数(=翼弦長×対気速度1 ×動粘性係数 )を高め、揚力を増やし、振幅傾斜時の揚抗比を向上させている。

次に請求項1で述べた縦軸型風車(図5)の実施形態を説明すれば、先ず動作概要として、基本形状図1の対称流線形状翼(101)の翼弦線(102)と回転掃過面(103)が並行になる状態の待ち受け位置を基準とし、この位置を中心に翼の迎角の傾き動作を、図2の+傾斜中心線(202)、−傾斜中心線(201)と、正/負角度に振幅させ、且つ風が強くなれば段々とこの振幅の幅を狭め固定(この時の角度に拡張性もある)していく、迎角の可変幅振幅動作を、翼にあたる風圧抗力(109、111)により自律的に行う独自の振幅動作機能を具現化するため、図5の縦軸型風車概観と傾角振幅抑制ストッパー構造部拡大図と、図11のこれを斜め下から見た拡大俯瞰図で詳細に述べれば、
発電機(503)に連結された縦軸の風車回転軸(501)に、翼支えアーム(505:例図は上下計8本)で4枚のスマート対称流線形状翼(図5−101)の上下(長尺の場合は途中引き出し)の
傾斜振幅中心軸(図5−108)を磨耗の少ないフランジブッシュ等の無給油翼振幅軸受(509)で翼を振れやすく支えるため、
円筒状の回転掃過面(502)の軸方向と、回転する対称流線形状翼(101)の翼弦線を予め平行に置き初期設定中心位置として保持し、且つ、翼が振幅幅(510)で表裏に振幅可能とする、傾斜振幅中心軸(108)を翼の中心より前縁側に定め、この翼を支えるアーム(505)の先端側の、無給油翼振幅軸受(509)に、回転翼(101)と連結された、図11の翼支え連結金具(1102)を振幅可動出来る様、翼支え軸(1103)を、無給油翼振幅軸受(509)の穴に挿入して抜けた所を、緩んで抜けないようにロックナット等で固定し、
また、翼支え連結金具(1102)に連結された、翼連動振幅制御菱形板(511)の右先端から翼弦線平行維持バネ(1104)を、直線バネ保持軸(1106)まで渡し、待ち受け初期状態に於いては連結された回転翼(101)の翼弦線と回転掃過面(502)の平行な待ち受け中心位置を維持する構造を形成しておく。

ここで、風速4m程度の軽風域までの低回転速度では、引バネ(508)や形状記憶材料、ゴム等により、振幅角抑制スライドストッパー(507)は回転軸(501)側に引っ張っているため、図11での下から表されている、スライドストッパーは回転軸側に寄った菱形板止め枠端右寄り(1109)の手前と奥で、翼連動振幅制御菱形板(511)を挟むため、振れ止め幅が広い状態(1108)となり、同時に、翼連動振幅制御菱形板の右端から出ている翼弦線平行維持バネ(1104)は、手前と奥に振られバネ曲がり状態(1105)となり、振幅はば(1111)で動作できる構造となる。

また、風が強くなって回転速度が上がれば、遠心力の強さに応じて、重い振幅角抑制スライドストッパー(507)が外周側の無給油翼振幅軸受(509)側に可変にスライドし、図11でのスライドストッパーは、点線表示された外周側に寄り、菱形板止め枠端左寄り(1110)の手前と奥で、翼連動振幅制御菱形板(511)を挟み、段々と振れ幅を狭め、振れ止め幅なし(1107)位置で挟まれば、振幅が止まり固定され、同時に、翼連動振幅制御菱形板(511)の右端から出ている翼弦線平行維持バネは、曲がらず直線状態(1104)となり、翼弦線と回転掃過面(502)が並行となる保持位置状態に戻る仕組みの構造となり、回転速度が速くなるに従い 段々と翼(101)の振れ幅が小さくなり、高速回転に達すれば振幅を抑え固定して廻る構造が構成される。
なお、スライドストッパー(507)は、引きバネ(508)や形状記憶材料、ゴム等で引っ張り、片方は翼支えアーム(505)の上部に固定しておく。

請求項2で述べた横軸型風車(図6)の実施形態を説明すれば、横軸型風車の回転掃過面(603)を基準に、予め各位置で回転する対称流線形状の、複数の横軸型風車用片持ち振幅対称流線形状翼(618)の傾斜振幅中心軸(108)を翼の中心より前縁側に定め、横軸型風車回転軸(601)に連結して中央で回るハブ(602)に、片持ち振幅対称流線形状翼(618)が円盤状の回転掃過面(603)と平行となる保持位置(617)に置き、これを回転掃過面に対する初期設定角として振幅動作できるようハブ(602)に複数枚、放射状に拡げて差し込み、片持ち側で纏めて連結した構造にし、
一方、そのハブ内に複数翼枚分ある、1翼分を図示した、ハブ内振幅構造(614)で動作原理を説明すれば、翼傾き連動フックとバネ連結ピン(616)で、ピン両側の振幅復元バネ(615)の中央で、回転掃過面(603)と翼弦線(102)とが、平行になる保持位置(617)の翼角度に、横軸型風車用片持ち振幅対称流線形状翼(618)を連結し、この回転掃過面と翼弦線とが平行な保持位置(617)を中心に、+角度(605)又は、−角度(609)となるように、翼振幅連動フック角(613)の振幅制御を行う仕組みを、翼(618)枚数分構成した構造に置く。

この構造により、風向きが定まらない弱風域において、翼が円盤状の回転掃過面(603)と平行になる、保持位置(617)にあっても、拡張表裏対称後縁部(106)にあたる風圧(619又は620)の上向き揚力(606)により、(607)方向に回転し、
また、正面から風圧(604)を受けると翼の後縁部(106)が、風の強さに応じて可変に、この時の風下側に傾き(605)、また、逆風時(608)には、右逆風時の迎角(609)に傾くことで、
従来の横軸型風車の弱点だった、風向きが急に反転(608)しても風下側(前記と反対の左側)に傾く迎角(609)での拡張対称後縁部(106)の表裏2面のどちらかで常に前縁方向に揚力(606)を得て、同一回転方向(607)に、翼枚数分の大きな合成駆動力を得て連続して回転するため効率も良い構造となる。

101 スマート対称流線形状翼
102 翼弦線(中心線:一点鎖線)
103 回転掃過面(二点鎖線)
104 前縁
105 後縁
106 拡張表裏対称後縁部
107 対称後縁角
108 傾斜振幅中心点
109 下向き風(抗力)
110 上面揚力
111 上向き風(抗力)
112 下面揚力
113 駆動力
201 −傾斜中心線
202 +傾斜中心線
203 振幅角(〜50°)
204 対称後縁振幅角(〜40°)
205 急な下向き逆風
206 急な上向き逆風
207 急な逆風圧で傾きが反転
208 迎角(+)
209 迎角(−)
210 揚力(駆動力)
211 大気速度(回転による相対風)
212 抗力
301 +迎角での揚力変化(実線)
302 −迎角での揚力変化(実線)
303 抗力変化(点線)
304 +抗力が増せば傾きが戻る
305 −抗力が増せば傾きが戻る
306 対称後縁角
307 振幅角
308 対称後縁角で失速角内に収まる
309 失速角度内

401 迎角(+)時の境界層流れ
402 迎角(−)時の境界層流れ
403 振幅スリット窓
404 振幅スリットにより境界層の流入と流出がよどみ点を減らして乖離を抑え、カルマン渦の非対称化や発生位置のズレによる相殺効果で流を安定化

501 縦軸型風車回転軸
502 回転掃過面(円筒面状:二点鎖線)
503 発電機(24極200W3相コアレス等)
504 振幅スリット窓(本図例では16か所:4箇所×4枚)
505 翼支えアーム(本図例では8本:4箇所×上下2本)
506 迎角振幅制御機構拡大部(本図例では4ケ所の1例部)
507 振幅抑制スライドストッパー(重め)
508 引バネ
509 無給油翼振幅軸受
510 振幅幅(しんぷくはば)
511 翼連動振幅制御菱形板

601 横軸型風車回転軸
602 ハブ
603 回転掃過面(円盤面状:二点鎖線)
604 正面風
605 左正面風時の迎角
606 上向き揚力
607 回転方向
608 急な逆風
609 右逆風時の迎角
610 回転による相対風(正面風時)
611 相対風による風下面揚力
612 振幅スリット(3枚で計6ケ所)
613 翼振幅連動フック角
614 ハブ内振幅構造(例では3翼の1翼分のみ表示)
615 振幅復元バネ(3翼の1翼分のみ表示)
616 翼傾き連動フックとバネ連結ピン(3翼の1翼分のみ表示)
617 回転掃過面と平行な保持位置
618 横軸型風車用片持ち振幅対称流線形状翼
619 正面からの風の流れ
620 反対からの風の流れ

701 本発明式風車の出力性能線
702 従来式固定翼型の出力性能線
1101 翼支えアーム外周端
1102 翼支え連結金具
1103 翼支え軸
1104 翼弦線平行維持バネ
1105 振幅時のバネ曲がり状態
1106 直線バネ保持軸
1107 振れ止め幅なし
1108 振れ止め幅あり
1109 菱形板止め枠端右寄り
1110 菱形板止め枠端左寄り
1111 振幅はば



振幅循環揚抗動作特性グラフ(図3)から、静的循環理論で、複数ある翼全ての迎角度ゼロ状態は寧ろ自然な運用環境では少なく、実際には風向きが定まらない弱風域や、揺らぎ、風向きが激変する状況に於いては、翼厚のある対称流線形状翼(101)後方で対称後縁角(107)を持つ対称後縁部(106)の表裏2面の広い静的受風能力が、活かせることに着目し、具体的手段として、対称流線形状翼(101)を、回転掃過面(103)を基準に翼弦線(102)と予め平行(回転による相対風に対して迎角0度の中立的角度)にして待機状態に置き、この位置を中心に、バネやゴムのいずれかで柔軟に傾け易い構造で支えることにより、風向が激変しても、その風圧抗力を活用して対称後縁部(106)をどちらにでも傾け振らせ、翼の+傾斜(2―202)、−傾斜(図2−201)と、振幅動作可能な構造となり、風向きが定まらない軽風域の風力でも揚力で起動性も良く、
また、風が強まれば、翼にあたる風圧抗力(109、111)で自律的に振らせ、振幅させる構造により、最適な迎角で揚力として得れば、振幅循環揚抗特性(図3)の両縦軸揚抗力係数値比から、抗力の最大約100倍の揚力が得られる。
上下の弱風でも広い対称後縁角で起動力を得易い基本説明図である。 翼傾き駆動後の迎角と急な風向き反転時の基本振幅動作図である。 図2を例にした翼弦線迎角と揚抗変化を表す振幅循環揚抗動作特性グラフである。 スマート対称流線形状翼の基本流体図(振幅スリット効果)である。 縦軸型風車概観と傾角振幅抑制ストッパー構造部拡大図である。 反転ヨー制御を不要化した横軸型風車における振幅迎角動作図である。 本発明の翼角度自律振幅制御式風車対 VS.従来式固定翼型風車での試作版実測性能結果グラフ(最小二乗法:直線)である。 特許文献1の小型風力発電装置の風車本体を示す斜視図である。 特許文献2の図面名称不明な図1である。 特許文献3内でまとめられた第1〜第3図である。
翼の起動及び弱風性能向上を図る場合、設置環境に応じて表裏対称な流線形状翼の対称後縁部(106)の表裏両のり面積を拡げればレイノルズ数(=翼弦長×対気速度1 ×動粘性係数 )を高め、揚力を増やし、振幅傾斜時の揚抗比を向上させることが可能である。
次に請求項1で述べた縦軸型風車(図5)の実施形態を説明すれば、発電機(503)に連結された縦軸の風車回転軸(501)に、翼支えアーム(505:例は上下計8本)で4枚のスマート対称流線形状翼(図5−101)の上下の傾斜振幅中心点(5−108)を磨耗の少ないフランジブッシュ等の無給油翼振幅軸受(509)で翼を振れやすく支える。
更に、上側4本の翼支えアームの先端側の迎角振幅制御機構拡大部(506)に,引きバネ(508)で、少し重い振幅抑制スライドストッパー(507)を風車回転軸(501)側に引っ張り、翼連動振幅制御菱形板(511)の両端を挟むことにより、回転速度が上がれば遠心力で振幅抑制スライドストッパー(507)が挟む、両端位置が変わることにより最大振幅幅(510)が段々と狭くなり振れ幅を可変に抑え、高速回転時は振れないよう固定される構造となり、
このような縦軸型風車が回転することにより風車の円筒状(502)の回転掃過面を基準に、予め各回転する対称流線形状翼(図5−105)の翼弦線(102)を平行になり、傾き角度0度を初期設定迎角として、風があれば翼が自律的に独立して振れ、回転する構造となる
また、この様にスマート対称流線形状翼(図5−101)等を3枚以上組み込んだ縦軸型風車は、複数翼による受風角により、全体で水平方向の完全無指向性が確保されるが、1つの翼に着目して説明すれば、図1、2に戻り、上、又は下方向の風圧(109、111)により翼が傾き(202、201)、弱くなれば初期位置(図1)に戻り、また逆に、傾斜振幅中心点(図5−108)を中心に翼が振れながら回転する縦軸型振幅翼風車となっている為、受風範囲が更に広くなり、風があれば、拡張表裏対称後縁部(106)面への抗力と揚力を得て起動性に優れ、風が強くなれば複数翼の後縁側が抗力で自律的に独立して傾き、風向きに対する迎角(208、209)により、直角方向に抗力の最大約100倍(図3:振幅循環揚抗曲線の両縦軸揚抗力係数値比)の揚力(210)を得、更に風向きが急に逆転(図2−205、206)しても風下側に傾く(図2−207)拡張対称後縁部(106)で常に前縁方向に揚力を得ることが出来る。
101 スマート対称流線形状翼
102 翼弦線(中心線:一点鎖線)
103 回転掃過面(二点鎖線)
104 前縁
105 後縁
106 拡張表裏対称後縁部
107 対称後縁角
108 傾斜振幅中心点
109 下向き風(抗力)
110 上面揚力
111 上向き風(抗力)
112 下面揚力
113 駆動力
201 −傾斜中心線
202 +傾斜中心線
203 振幅角(〜50°)
204 対称後縁振幅角(〜40°)
205 急な下向き逆風
206 急な上向き逆風
207 急な逆風圧で傾きが反転
208 迎角(+)
209 迎角(−)
210 揚力(駆動力)
211 大気速度(回転による相対風)
212 抗力
301 +迎角での揚力変化(実線)
302 −迎角での揚力変化(実線)
303 抗力変化(点線)
304 +抗力が増せば傾きが戻る
305 −抗力が増せば傾きが戻る
306 対称後縁角
307 振幅角
308 対称後縁角で失速角内に収まる
309 失速角度内
401 迎角(+)時の境界層流れ
402 迎角(−)時の境界層流れ
403 振幅スリット窓
404 振幅スリットにより境界層の流入と流出がよどみ点を減らして乖離を抑え、カルマン渦の非対称化や発生位置のズレによる相殺効果で流を安定化

501 縦軸型風車回転軸
502 回転掃過面(円筒面状:二点鎖線)
503 発電機(24極200W3相コアレス等)
504 振幅スリット窓(本図例では16か所:4箇所×4枚)
505 翼支えアーム(本図例では8本:4箇所×上下2本)
506 迎角振幅制御機構拡大部(本図例では4ケ所の1例部)
507 振幅抑制スライドストッパー(重め)
508 引バネ
509 無給油翼振幅軸受
510 振幅幅(しんぷくはば)
511 翼連動振幅制御菱形板
601 横軸型風車回転軸
602 ハブ
603 回転掃過面(円盤面状:二点鎖線)
604 正面風
605 左正面風時の迎角
606 上向き揚力
607 回転方向
608 急な逆風
609 右逆風時の迎角
610 回転による相対風(正面風時)
611 相対風による風下面揚力
612 振幅スリット(3枚で計6ケ所)
613 翼振幅連動フック角
614 ハブ内振幅構造(例では3翼の1翼分のみ表示)
615 振幅復元バネ(3翼の1翼分のみ表示)
616 翼傾き連動フックとバネ連結ピン(3翼の1翼分のみ表示)
617 回転掃過面と平行な保持位置
618 横軸型風車用片持ち振幅対称流線形状翼
619 正面からの風の流れ
620 反対からの風の流れ
701 本発明式風車の出力性能線
702 従来式固定翼型の出力性能線

Claims (3)

  1. 風向速が激変反転する厳しい運用環境でも効率良く廻せる風車と複数枚の翼(ブレード)に関し、先ず揚力・抗力と迎角の反転変化も模せる振幅循環揚抗曲線(図3)を開発し、更に、翼の振幅による新たな風力エネルギー獲得概念を見出し、これらを自律的に行わせる方法として、
    風車の回転掃過面(基本図:図1−103)、先に説明する縦軸型風車では円筒状(図5−502)を基準に、回転する対称流線形状翼(新機能翼は下記請求項3で詳説)の翼弦線(102:中心線でもある)を予め平行に置き、これを傾き角度0度で初期設定角とし、
    風圧(図1−109、又は111)により翼が傾き(図2−202、又は201)、弱くなれば初期位置に戻り、また逆風で反対に傾く時の傾斜振幅中心点(108)を翼の中心より前縁(104)側に定めて支え、形状記憶材量やバネ、ゴム等で振れるよう柔軟に固定する、迎角振幅制御機構(図5−506:図5例では4ケ所)を、縦軸型風車では翼支えアーム(図5−505)側に無給油翼振幅軸受(509)と、引きバネ(508)に加え、回転速度が上がれば遠心力で振れ幅を段々と狭くして、高速回転時は振れないよう、翼連動振幅制御菱形板(511)を挟み段々と固定して行く、振幅角抑制スライドストッパー(507)を組み合わせた構造により、
    風で、各複数翼が傾き振れることにより更に受風範囲が重なり広くなる、拡張表裏対称後縁部(図5−106)面への抗力や揚力を得て起動性が高まり、更に風が強くなったり風車が回転すれば、常に複数翼のどれかの後縁側が抗力で自律的に独立して傾き、風向きに対する迎角(図2−208、又は209)が最適になり、風の抗力の直角方向に抗力の最大約100倍(図3:振幅循環揚抗曲線の両縦軸揚抗力係数値比)の揚力(210)を得て、回転方向に大きな合成駆動力を得る機能を有したことを特徴とする翼角度自律振幅制御式風車。
  2. 前記請求項1の翼の共通基本機能を横軸型風車(図6)に適用する方法として、
    風車の回転掃過面(横軸型風車では円盤状:図6−603)を基準に、予め各位置で回転する対称流線形状翼(新機能組み込み翼は下記請求項3で詳説)の翼弦線が平行になるように置き、これを傾き角度0度で初期設定角とし、正面からの風圧(604)により翼が傾き(605)、逆風で戻る(609)時の傾斜振幅中心点(図6−108)を翼の中心より前縁側に定め、この翼を複数枚、回転横軸(601)に連結して纏めるハブ内(614)に、翼傾き連動フックとバネ連結ピン(616)と、両側の振幅復元バネ(615)より成る振幅制御機能で翼振幅角(613)幅の振幅制御を行う構造により、
    正面風(604)では、拡張表裏対称後縁部(図6−106:図例では各3枚)面への抗力を得て後縁が風下に傾き、風向きに対する迎角(605)が最適になれば抗力の最大約100倍(図3:両縦軸揚抗力係数値比)の揚力(606)により、大きな合成駆動力を得て回転し、更に風向きが急に逆転(608)しても風下側(前記と反対側)に傾く迎角(609)での拡張対称後縁部(図6−106)で常に前縁方向に揚力(606)を得るため同一方向に連続して回転して効率良く、且つ、反転ヨー制御が不要となる自律振幅制御機能の特徴を有した翼角度自律振幅制御式風車。
  3. 前記請求項1、2の風車を構成する翼の性能を向上させるため揚抗比を良くし、且つ高速回転を安定化させる為、表裏対称な流線形状翼で後縁角(図1−107)を有する対称ジューコフスキー翼型(非特許文献1−P124)を大幅に改良し、翼の表裏両後縁面(106)を後縁方向に翼弦長を長く伸ばして表裏両法面積を拡げることにより受風性能を向上させ(レイノルズ数=翼弦長×対気速度1 ×動粘性係数 )、レイノルズ数=揚力を増やし、更に後縁(105)に至る途中に矩形で前縁側に片持ち、後縁側に片開きする窓状に剥離抑制用振幅スリット(図4−403)を切り抜き、風圧により後縁側が表裏に傾き開き、また、真っ直ぐ(図4−102と並行)に戻るよう片持側を柔軟に支える構造にして、ブレードの長尺方向の長さに応じて複数個所(例として、図5−504:1翼で4ケ所、図6−612:1翼で2ケ所)に設けた構造的特徴を有する(仮称)スマート対称流線形状翼(図4−101)と称す翼を、
    請求項1の縦軸型風車(図5)や、請求項2の横軸型風車(図6)に組み込むことにより、風車回転時に翼の境界層流れ(図4−401、402)を前縁側から吸入し、後縁側から剥離抑制用振幅スリット(403)を抜けて排出するため表裏の圧力がバランスして、よどみ点での逆流による剥離を抑えると共に、流体のレイノルズ数を位置的に変化させて翼の後端渦(404)がずれることによる相殺効果で高速回転時の乱流と流体騒音を抑え、回転安定化を図る自律機能的特徴を付加したことを特徴とする、請求項1、2記載の翼角度自律振幅制御式風車。

JP2018152827A 2018-08-15 2018-08-15 翼角度自律振幅制御式風車 Active JP6544702B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018152827A JP6544702B1 (ja) 2018-08-15 2018-08-15 翼角度自律振幅制御式風車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018152827A JP6544702B1 (ja) 2018-08-15 2018-08-15 翼角度自律振幅制御式風車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6544702B1 JP6544702B1 (ja) 2019-07-17
JP2020026784A true JP2020026784A (ja) 2020-02-20

Family

ID=67297544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018152827A Active JP6544702B1 (ja) 2018-08-15 2018-08-15 翼角度自律振幅制御式風車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6544702B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111736156A (zh) * 2020-08-17 2020-10-02 南京信大气象科学技术研究院有限公司 一种基于天气雷达的逆风区识别方法与装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS572278U (ja) * 1980-06-04 1982-01-07
JP2000234582A (ja) * 1999-02-16 2000-08-29 Toshiyuki Uchibayashi ジャイロミル型風車
JP2003056447A (ja) * 2001-08-08 2003-02-26 Hisashi Okamura 発電用一方向回転風車
JP2018115607A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 テラル株式会社 ロータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS572278U (ja) * 1980-06-04 1982-01-07
JP2000234582A (ja) * 1999-02-16 2000-08-29 Toshiyuki Uchibayashi ジャイロミル型風車
JP2003056447A (ja) * 2001-08-08 2003-02-26 Hisashi Okamura 発電用一方向回転風車
JP2018115607A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 テラル株式会社 ロータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111736156A (zh) * 2020-08-17 2020-10-02 南京信大气象科学技术研究院有限公司 一种基于天气雷达的逆风区识别方法与装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6544702B1 (ja) 2019-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6688842B2 (en) Vertical axis wind engine
US20080095608A1 (en) Vertical axis wind turbine with articulating rotor
US10378510B2 (en) Vertical axis wind turbine with self-orientating blades
TWI668368B (zh) 可自動調整風翼迎風角度之垂直軸風車
WO2009029509A2 (en) Vertical axis self-breaking wind turbine
US20130017084A1 (en) High efficiency verical axis wind turbine
CN101793225A (zh) 垂直轴风力机的支撑杆
CN100462557C (zh) 立轴式机翼型风力机
JP2020026784A (ja) 翼角度自律振幅制御式風車
JP3766845B2 (ja) 風力発電装置
US11473557B2 (en) Sail device
JP7131871B1 (ja) 対称流線翼渦巻式風車
RU2267647C1 (ru) Ветродвигатель с лопастями "банан", способ регулирования частоты вращения ветротурбины
JP2021528600A (ja) ロータアセンブリおよびロータアセンブリを含む風車
CN201568206U (zh) 垂直轴风力机的支撑杆
KR100979177B1 (ko) 풍력 발전 장치
US20160252074A1 (en) Vane assembly for a fluid dynamic machine and propulsion device
KR20130031818A (ko) 수직 샤프트를 가진 풍력 로터
KR20020005538A (ko) 비행기 날개형상 댐퍼부착 반타원관형 수직축 풍력회전날개
JP2005233143A (ja) 垂直翼垂直軸風車
US20220128032A1 (en) Horizontal-axis turbine for a wind generator, and wind generator comprising said turbine
CN109854444B (zh) 一种基于仿生学叶片的升力式垂直轴风力机
JP2021110301A (ja) 対称流線球面チューブ形状羽根式風車
CN113417799A (zh) 一种垂直轴风力机支臂辅助启动装置
JP3101541U (ja) 可動式風車羽

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180904

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180904

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180904

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20181005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6544702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250