JP2020022157A - 点検システム及び点検方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】点検結果を、ユーザに分かり易く表示できる点検システム及び点検方法を提供すること。【解決手段】点検対象である設備の移動体による撮影について、撮影位置を示す第1座標を取得する第1取得部と、前記設備の3次元モデルを含む仮想空間において、前記仮想空間内の位置を示す第2座標を入力される第2取得部と、前記第1座標、及び前記第2座標に基づいて、複数の2次元画像のうち、前記仮想空間内の位置が写された2次元画像を選択する画像選択部と、前記画像選択部が選択した2次元画像を出力する出力部と、を備える点検システム。【選択図】図1

Description

本発明は、点検システム及び点検方法に関する。
ドローン等の移動体によって撮影した写真の写真データに基づいて、設備の点検を実施する設備点検支援システムがある。
例えば、特許文献1には、撮像部が車両の走行に応じて移り変わる路面を随時撮像し、路面画像に写り込んだ路面不具合を、不具合解析用人工知能を用いることにより検出することが記載されている。
特開2018−17103号公報
ところで、このような設備等の点検では、多くの画像が撮影される。情報処理装置は、多くの画像の中から、画像に映り込んだ不具合等の点検結果を、ユーザに分かり易く表示することが求められている。
上記事情に鑑み、本発明は、点検結果を、ユーザに分かり易く表示できる点検システム及び点検方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、点検対象である設備の移動体による撮影について、撮影位置を示す第1座標を取得する第1取得部と、前記設備の3次元モデルを含む仮想空間において、前記仮想空間内の位置を示す第2座標を入力される第2取得部と、前記第1座標、及び前記第2座標に基づいて、複数の2次元画像のうち、前記仮想空間内の位置が写された2次元画像を選択する画像選択部と、前記画像選択部が選択した2次元画像を出力する出力部と、を備える点検システムである。
本発明の一態様は、上記の点検システムであって、前記第1取得部は、前記撮影について、撮影方向を示す撮影角を取得し、前記画像選択部は、前記撮影角に基づいて、複数の2次元画像のうち、前記仮想空間内の位置が写された2次元画像を選択する。
本発明の一態様は、上記の点検システムであって、前記画像選択部は、前記第1座標、前記撮影角、及び前記第2座標に基づいて、前記2次元画像の各々における位置であって前記第2座標に対応する位置を算出し、算出した位置に応じて前記2次元画像を選択する。
本発明の一態様は、上記の点検システムであって、前記移動体が前記設備を撮影する装置はカメラであって、前記画像選択部は、2次元画像の撮影位置に対応した仮想空間内の位置の点群座標を取得する撮影位置点群座標取得部と、前記撮影位置点群座標取得部が取得した前記点群座標が示す位置を始点とし、前記第2座標が示す位置を終点とする第1ベクトルを取得する第1ベクトル取得部と、前記2次元画像が撮影された撮影方向に基づいた回転行列を取得する回転行列取得部と、前記回転行列と単位ベクトルとの積を取得する積取得部と、前記第1ベクトルと前記積とのなす角Aを取得する積取得部と、前記なす角Aがカメラ撮影範囲に入っているかの判定部と、前記カメラ撮影範囲に入っている写真の中で最小距離の写真を記録する記録部と、を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の点検システム。
本発明の一態様は、点検対象である設備の移動体による撮影について、撮影位置を示す第1座標を取得する第1取得ステップと、前記設備の3次元モデルを含む仮想空間において、前記仮想空間内の位置を示す第2座標を入力される第2取得ステップと、前記第1座標、及び前記第2座標に基づいて、複数の2次元画像のうち、前記仮想空間内の位置が写された2次元画像を選択する画像選択ステップと、前記画像選択ステップにおいて選択された2次元画像を出力する出力ステップと、を有する点検方法である。
本発明により、点検結果を、ユーザに分かり易く表示できる。
実施形態の点検システム100のシステム構成の具体例を示す図。 実施形態における点検装置2のハードウェア構成の具体例を示す図。 実施形態における点検装置2の起動時に表示部23に表示されるフライト選択画面の具体例を示す図。 実施形態における第1画像の具体例を示す図。 実施形態における3D表示領域301に表示される画面の具体例を示す図。 実施形態における3D表示領域301において選択カーソル322が示す点と写真表示領域302に表示される写真との具体例を示す図。 3D表示領域301に表示される仮想空間内不具合位置を説明する説明図。 実施形態における第2画面の具体例を示す図。 実施形態における第3画面の具体例を示す図。 実施形態における第4画面の具体例を示す図。 実施形態におけるレポート報告画面の具体例を示す図。 実施形態におけるレポート画面の具体例を示す図。 実施形態における3D表示領域301に表示される飛行経路の具体例を示す図。 実施形態における主制御部24の機能構成の具体例を示す図。 実施形態における第1処理部242の機能構成の具体例を示す図。 実施形態における第1処理と、第1処理によって選択された2次元画像の表示との具体的な処理の流れを示すフローチャート。 実施形態における第1副処理の具体的な処理の流れを示すフローチャート。 実施形態における式(1)が満たされる場合における、第1ベクトルV、ベクトルG、撮影位置仮想点及び最近接点の関係を表す図。 実施形態における第2処理部243の機能構成の具体例を示す図。 実施形態における第2処理の具体的な処理の流れを示すフローチャート。 実施形態における第2副処理の具体的な処理の流れを示すフローチャート。 実施形態における表示枠中心位置を説明する説明図。 実施形態における交点Qiを視覚的に説明する説明図。 実施形態における計測処理の具体的な処理の流れを示すフローチャート。 実施形態における点Ai−1、点Ai−2、点QA1、点QA2、dx、dy及びdzを視覚的に説明する説明図。 変形例の点検システム100aのシステム構成の具体例を示す図。 変形例における点検装置2aのハードウェア構成の具体例を示す図。 変形例における判定済み不具合箇所ボタン311、撮影点連結線ボタン312及び不具合推定箇所ボタン313の具体例を示す図。 変形例の点検システム100bのシステム構成の具体例を示す図。 変形例における点検装置2bのハードウェア構成の具体例を示す図。
(実施形態)
<点検システムについて>
図1は、実施形態の点検システム100のシステム構成の具体例を示す図である。
点検システム100は、ドローン1及び点検装置2を備える。設備9は、点検システム100の点検対象である。
点検システム100において、ドローン1は、1又は複数の設備9の周囲を飛行しながら、設備9の外観の写真(2次元画像の一例)を撮影する。点検装置2は、写真を撮影した撮影位置を示す撮影位置座標を取得する。点検装置2は、撮影位置座標に基づいて、仮想空間における撮影位置を表示させる。点検装置2は、不具合箇所(点検結果の一例)を示す不具合表示枠(付加画像の一例;図7(b)参照)が付加された写真を、仮想空間の位置と対応づけて表示させる(図4参照)。
このように、点検システム100は、点検結果を示す付加画像が付加された写真を、仮想空間の位置と対応づけて表示させる。これにより、点検システム100は、点検結果を、ユーザに分かり易く表示できる。
<点検システムの各装置について>
ドローン1は、撮像部11、GPS(Global Positioning System)受信機及び送信機を備える。送信機は、ドローン1を点検装置2に接続するための通信インタフェースを含んで構成される。ドローン1が備える送信機は、点検装置2に所定の情報を送信する。撮像部11は、撮影対象を撮影可能であればどのようなものであってもよい。撮像部11は例えば、カメラである。以下、説明の簡単のため撮像部11がカメラであると仮定する。 ドローン1は、カメラによって、設備9を撮影する。ここで、ドローン1は、設備9の近傍と設備9の遠方とにおいて、設備9を撮影する(図4参照)。
設備9の近傍として、ドローン1は、設備9の外壁に沿って飛行し、外壁に向かう方向を撮影方向として、例えば外壁から数メートル以内の距離で、設備9の一部を撮影する。一方、設備9の遠方として、ドローン1は、設備9の上空を飛行し、例えば設備9から10メートル以上の距離で、設備9の全体を撮影する。なお、設備9の遠方で撮影された写真は、設備9やその周囲の三次元モデル(点群)の生成に用いられてもよい。
ドローン1は、GPS受信機によって、ドローン1が飛行した位置を示す飛行位置座標を取得する。また、ドローン1は、撮影によって、写真の画像データ(「撮影画像データ」と称する)を取得する。ドローン1は、撮影毎に、撮影条件に関する情報であって、撮影時の情報(「撮影時情報」とも称する)を取得する。撮影時情報には、各撮影時の飛行位置座標である撮影位置座標と、各撮影時の撮影方向を示す撮影角と、各撮影時の時刻を示す撮影時刻とが含まれる。
ドローン1は、送信機によって、撮影画像データ、撮影時情報、及び飛行位置座標を、点検装置2に送信する。
点検装置2は、撮影画像データ、撮影時情報及び飛行位置座標を取得する。点検装置2は、点検装置2は、撮影時情報に含まれる撮影位置座標に基づいて、仮想空間における撮影位置を表示させる。点検装置2は、不具合表示枠が付加された写真を、仮想空間の位置と対応づけて表示させる。
<点検装置のハードウェア構成>
図2は、実施形態における点検装置2のハードウェア構成の具体例を示す図である。 点検装置2は、パーソナルコンピュータやサーバ等の情報処理装置を用いて構成される。点検装置2は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリなどを備える。点検装置2は、プログラムを実行することによって、通信部21、入力部22、表示部23、主制御部24、表示制御部25及び補助記憶装置26を備える装置として機能する。なお、点検装置2の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
通信部21は、自装置をドローン1に接続するための通信インタフェースを含んで構成される。通信部21は、ドローン1が備える送信機を介して、撮影画像データ、撮影時情報及び飛行位置座標を取得する。通信部21が取得した各種情報は、補助記憶装置26に記録される。
入力部22は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部22は、ユーザの指示を点検装置2に入力する際にユーザによって操作される。入力部22は、入力装置を点検装置2に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、入力部22は、入力装置においてユーザの入力に応じ生成された入力信号を点検装置2に入力する。入力部22は、ユーザによって指定された画面上の位置を示す座標(以下「画面座標」という。)を取得する。入力部22は、画面座標を例えばポインティングデバイスを用いて取得する。画面座標は、例えば表示装置の画面左上を原点として横方向の軸(例えば横軸)の値(例えば横座標値)と縦方向の軸(例えば縦軸)の値(例えば縦座標値)との組み合わせを用いて表されてもよい。
表示部23は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部23は、設備9の不具合箇所に関する各種情報を表示する。
主制御部24は、点検装置2が備える各機能部の動作を制御する。表示制御部25は、入力部22によって入力されたユーザの指示に基づいて、表示部23の表示を制御する。また、表示制御部25は、入力部22が取得した画面座標に基づいて、表示部23の表示を制御する。
補助記憶装置26は、磁気ハードディスクや半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。補助記憶装置26は、各種情報を記憶する。補助記憶装置26が記憶する各種情報は、設備9の不具合箇所に関する情報(以下「不具合情報」という。)を含む。不具合情報とは、不具合箇所の位置や、不具合箇所の不具合の種類や、不具合箇所の不具合のレベルや、不具合箇所であると判定された時刻や、不具合である確からしさなどである。不具合情報は、どのように取得された情報であってもよい。不具合情報は、ユーザが写真に基づいて取得した情報であってもよいし、機械学習やディープラーニング(DeepLearning)(以下「DL」という。)の方法によって取得された情報であってもよい。
補助記憶装置26は、ドローン1の各飛行における飛行位置座標と、撮影時情報と撮影画像データとを記憶する。また、補助記憶装置26は、ドローン1が備えるカメラの焦点距離と、ドローン1が備えるカメラのセンサの幅とを予め記憶する。また、補助記憶装置26は、仮想空間に関する仮想空間情報と、設備9の3次元モデルの仮想空間内における位置を示す3次元モデル情報とを予め記憶する。仮想空間情報は、仮想空間の境界を定義する情報と、仮想空間を張る座標に関する情報と、仮想空間を見る視点に関する情報とを含む。
補助記憶装置26は、操作結果を記録する。操作結果とは、点検装置2の起動以降に点検装置2に対して実行された操作に基づいて取得された各種情報である。各種情報は、どのような情報であってもよく、例えば、起動以降の不具合箇所情報の更新履歴を示す情報であってもよい。また、各種情報は、例えば、起動以降に編集された写真の数を示す情報であってもよい。各種情報は、例えば、起動以降に選択された設備9の不具合の数を示す情報であってもよい。各種情報は、例えば、起動以降に選択された不具合箇所の不具合のレベルを示す情報であってもよい。各種情報は、例えば、起動以降に選択された不具合箇所の不具合の種類を示す情報であってもよい。各種情報は、例えば、起動以降に選択された不具合箇所が不具合と判定された日時を示す情報であってもよい。
以下、図3〜図14によって、表示部23の表示の具体例を説明する。
図3は、実施形態における点検装置2の起動時に表示部23に表示されるフライト選択画面の具体例を示す図である。点検装置2の起動時に、表示制御部25は、表示部23にフライト選択画面を表示させる。フライト選択画面には、ドローン1の飛行毎に飛行に関する飛行関連情報が表示される。飛行関連情報は、飛行期間情報、飛行領域情報、点検対象情報及び撮影枚数情報を含む。飛行期間情報は、ドローン1が飛行した期間を示す。飛行領域情報は、飛行した場所を示す。点検対象情報は、飛行時の点検対象を示す。撮影枚数情報は、飛行期間中にドローン1が撮影した写真の枚数を示す。ドローン1の1回の飛行は、ドローン1が離陸(出発)してから着陸(停止)するまでのドローン1の飛行である。以下、ドローン1の1回の飛行を単位飛行という。
例えば、図3に示す飛行関連情報D101は、飛行した期間が2017年9月28日の10時から13時である飛行を表す。
飛行関連情報は、飛行位置座標及び撮影時情報に基づいて、主制御部24によって取得される。
図3において、D102は飛行期間情報の具体例を表す。図3において、D103は飛行領域情報の具体例を表す。図3において、D104は、点検対象情報の具体例を表す。図3において、D105は、撮影枚数情報の具体例を表す。
表示制御部25は、表示部23に、フライト選択画面に表示された飛行関連情報をユーザが選択可能に表示させる。ユーザが飛行関連情報の少なくともひとつを選択すると、表示制御部25は、選択された飛行関連情報に応じた第1画像を表示部23に表示させる。
図4は、実施形態における第1画像の具体例を示す図である。第1画像は、3D表示領域301、写真表示領域302、比較ボタン303、レポート表示ボタン304及び飛行ログボタン305を有する。
3D表示領域301には、特定の視点から見た仮想空間の3次元画像が表示される。仮想空間は、実空間のモデルである。3D表示領域301は、仮想空間中の仮想空間内撮影位置を強調表示する。仮想空間内撮影位置は、実空間における撮影位置(すなわち、撮影位置座標が示す位置)に対応する仮想空間内の位置である。3D表示領域301には、設備9と設備9の周辺にある物との3次元モデルが表示されてもよい。3次元モデルは、表示部23にどのように表されてもよい。3次元モデルは、例えば、点群によって表されてもよいし、3Dマップによって表されてもよい。また、3次元モデルは点群と3Dマップとによって表されてもよい。以下、説明の簡単のため、3次元モデルは、点群によって表されると仮定する。
3D表示領域301に表示される仮想空間及び3次元モデルは、仮想空間情報及び3次元モデル情報に基づいて、表示制御部25の制御によって表示部23に表示される。
3D表示領域301に表示される仮想空間は、入力部22を介した操作によって、所定の大きさよりも拡大又は縮小されて表示されてもよい。例えば、入力部22がマウスである場合、3D表示領域301に表示される仮想空間は、マウス操作によって、拡大又は縮小されて表示されてもよい。
なお、視点の位置は入力部22を介した操作に応じて変更されてもよい。このことによって、3D表示領域301には、操作前とは異なる位置の視点から見られた仮想空間の画像が表示される。例えば、入力部22がマウスである場合、3D表示領域301に表示される3次元モデルは、マウスのドラッグ&ドロップ操作によって、回転されて表示されてもよい。回転されるとは、例えば、3D表示領域301に表示される3次元モデルの画像が、3次元モデル正面の画像から、3次元モデルの裏面の画像になることである。
3次元モデルを表す点は、入力部22によってユーザが選択可能である。仮想空間内における点の位置は、仮想空間に対して張られた所定の3次元座標(以下「点群座標」という。)によって表される。
写真表示領域302には、撮影画像データが表す写真が表示される。写真表示領域302に表示される写真は、選択された点にある物を写した写真である。写真表示領域302に表示される写真は、実際の写真を縮小した画像であってもよい。写真表示領域302には、撮影位置と設備9との距離が所定の距離よりも短い写真が表示される。写真表示領域302は、例えば、図5の点320−1〜320−Nを撮影位置とする写真を表示せず、図5の点321−1〜321−Mを撮影位置とする写真のみ表示してもよい。このように表示することで、ユーザは、不具合箇所を写した可能性の低い写真をチェックする必要がなくなる。そのため、ユーザは、不具合箇所を写した可能性が高い写真を見つけることが容易になる。
図5は、実施形態における3D表示領域301に表示される画面の具体例を示す図である。図5は、仮想空間内撮影位置が3次元モデルに重ねて表示されている。表示制御部25は、撮影位置座標に基づいて、表示部23の画面に仮想空間内撮影位置を表示する。 仮想空間内撮影位置は、撮影された順番に線で結ばれて表示されてもよい。以下、仮想空間内撮影位置を結ぶ線を、撮影点連結線という。
このような撮影点連結線が表示されることで、ユーザは撮影された順番を視覚的に把握することが可能となる。
なお、3D表示領域301に表示される3次元モデルが拡大又は縮小されて表示される場合、仮想空間内撮影位置を示す強調表示された画像の大きさは同じ倍率で変化してもよいし、しなくてもよい。仮想空間内撮影位置を示す強調表示された画像の大きさが同じ倍率で変化しない場合、仮想空間内撮影位置を示す強調表示された画像の大きさは3次元モデルの拡大又は縮小に依らず、同じ大きさで表示されてもよい。
図5において、仮想空間内撮影位置は、点320−1〜320−N(Nは整数)及び点321−1〜321−M(Mは整数)である。
図5において点321−1〜321−Mは、設備9の近傍の撮影位置を表す。図5において、点320−1〜320−Nは、設備9の遠方の撮影位置を表す。点321−1〜321−Mが表す撮影位置は、点320−1〜320−Nが表す撮影位置よりも設備9の近くに位置する。そのため、点321−1〜321−Mが表す位置において撮影された画像には、点320−1〜320−Mが表す位置において撮影された画像よりも明瞭に不具合箇所が写る。
なお、3D表示領域301には、必ずしも、1回の飛行における撮影位置だけが表示される必要はない。3D表示領域301には、複数回の飛行における撮影位置が表示されてもよい。複数回の飛行における撮影位置は、単位飛行ごとに互いに識別可能に重ねて表示されてもよい。
なお、表示制御部25は、必ずしも、仮想空間内撮影位置を3次元モデルに重ねて表示する必要はない。表示制御部25は、仮想空間内撮影位置だけを3D表示領域301に表示してもよい。
3D表示領域301には、選択カーソル322が表示される。選択カーソル322は、入力部22を介したユーザの操作によって仮想空間内を移動する。選択カーソル322が示す仮想空間内の位置はユーザが選択可能である。
3D表示領域301には、撮影方向指示画像323が表示される。撮影方向指示画像323は、撮影角が示す実空間における方向に対応する仮想空間内の方向を示す。撮影方向指示画像323は、例えば、仮想空間内撮影位置から延びる白線であってもよい。
3D表示領域301は、実空間における設備9の不具合箇所に対応する仮想空間内の位置(以下「仮想空間内不具合位置」という。)を強調表示して表示する。図5において、点324は、仮想空間内不具合位置を表す。仮想空間内不具合位置を示す情報は、後述する第2処理部243が実行する処理によって補助記憶装置26に記憶されている。
図6は、実施形態における3D表示領域301において選択カーソル322が示す点と写真表示領域302に表示される写真との具体例を示す図である。
図6において、選択カーソル322が示す位置は、設備9の3次元モデルの端部である。表示制御部25は、撮影位置座標に基づき、後述する第1処理部242が実行する処理によって、選択カーソル322が示す位置の仮想空間内の座標に応じた写真を、写真表示領域302に表示させる。具体的には、図6において、写真表示領域302には設備9の端部が写る写真が表示される。
図7は、3D表示領域301に表示される仮想空間内不具合位置を説明する説明図である。図7(a)は、仮想空間内不具合位置を表示する3次元モデルの具体例である。図7(b)は、図7(a)における選択カーソル322が示す点に応じて、写真表示領域302に表示される写真の具体例を示す図である。
図7(b)の写真は、選択カーソル322が示す仮想空間内の点が表す実空間の位置で撮影された写真である。仮想空間内の各点の仮想空間における位置は、それぞれ実空間上に対応する位置が存在する。そこで、以下簡単のため、選択カーソル322が示す点に対応する実空間の位置を、選択カーソル322が示す実位置、という。図7(b)の写真は、より具体的には、選択カーソル322が示す実位置にあるドローン1が、撮影角が示す方向にある設備9を撮影した写真である。
図7(a)における点325−2〜325−4は、仮想空間内不具合位置を示す。点325−3〜235−4は、図7(b)の写真における不具合箇所B2、不具合箇所B3及び不具合箇所B4の位置に対応した仮想空間内の位置を示す。図7(a)における点325−2に対応する不具合箇所は、図7(b)の写真に写らない位置にある不具合箇所である。
図7(a)において、点326は、不具合箇所が写る写真が撮影された撮影位置を示す。以下、不具合箇所が写る写真が撮影された撮影位置を不具合箇所撮影位置という。不具合箇所撮影位置を示す点は、不具合箇所が写る写真が撮影されなかった撮影位置よりも強調表示される。強調表示の方法は、例えば、色分けであってもよいし、アイコンであってもよいし、アニメーションであってもよい。
また、不具合箇所撮影位置は、単に不具合箇所を含む写真が撮影された撮影位置か否かだけによらず、不具合情報に応じた強調表示がされてもよい。不具合情報に応じた強調表示とは、例えば、不具合箇所の位置に応じた強調表示や、不具合箇所の不具合の種類に応じた強調表示や、不具合箇所の不具合のレベルに応じた強調表示や、不具合箇所であると判定された時刻に応じた強調表示や、不具合である確からしさに応じた強調表示である。
図7(b)に示すように、写真表示領域302に表示される写真に写る不具合箇所は強調表示されてもよい。例えば、写真に写る不具合箇所は、不具合箇所を中心とする四角形の枠で囲まれてもよい。以下、説明の簡単のため、写真に写る不具合箇所は、四角形の枠で囲まれると仮定して説明を行う。また、以下、写真に写る不具合箇所を示す四角形の枠を不具合表示枠という。図7(b)において、不具合表示枠DISP1、不具合表示枠DISP2及び不具合表示枠DISP3は不具合表示枠の具体例である。
図4の説明に戻る。比較ボタン303は、ユーザが選択可能なボタンである。選択カーソル322が仮想空間内撮影位置を示す場合に比較ボタン303が選択されると表示制御部25は、一覧表示処理を実行する。表示制御部25による一覧表示処理の実行により、図8に遷移し、表示部23には撮影時刻一覧306が表示される。撮影時刻一覧306は、選択カーソル322が示す実位置において撮影がされた時刻の一覧である。撮影時刻一覧306が表示する各時刻はユーザが選択可能である。撮影時刻一覧306に表示される時刻は、それぞれ異なる単位飛行中の時刻であってもよい。このような場合、撮影時刻一覧306は、選択カーソル322が示す実位置において撮影を行った単位飛行を表す。撮影時刻一覧306は、必ずしも時刻を表示しなくてもよく、選択カーソル322が示す実位置において撮影を行った単位飛行を示す情報を表示してもよい。
以下、説明の簡単のため、撮影時刻一覧306は時刻を表示し、表示された時刻は、それぞれ異なる単位飛行中の時刻であると仮定する。
表示制御部25は、撮影時刻一覧306に表示された時刻のひとつが選択された場合に、表示部23を制御して、写真表示領域302に第2画面を表示させる。
図8は、実施形態における第2画面の具体例を示す図である。
第2画面には、撮影位置及び撮影方向が略同一である写真であって、異なる単位飛行時に撮影された複数の写真が表示される。ここで、表示制御部25は、画面に表示された単位飛行の第1仮想空間内撮影位置が選択された場合、この第1仮想空間内撮影位置と同一又は略同一の第2仮想空間内撮影位置であって、別の単位飛行の第2仮想空間内撮影位置を特定する。表示制御部25は、選択された第1仮想空間内撮影位置で撮影された写真と、特定した第2仮想空間内撮影位置で撮影された写真を表示させることで、第2画面を表示させる。
以下、説明の簡単のため、撮影位置及び撮影方向が略同一であることを、撮影空間条件が略同一、という。
このように、撮影空間条件が略同一の写真であって、異なる単位飛行時に撮影された写真が並べて表示されることで、不具合箇所の変化を知ろうとするユーザの視線の動きを少なくすることができる。そのため、ユーザは、設備9の変化や、不具合箇所の変化を知ることが容易になる。
第2画面に表示された写真は、ユーザが選択可能である。ユーザは、例えば、写真上をマウスでクリックすることで選択することができる。
また、第2画面には、写真選択バー307が表示される。写真選択バーは、写真が撮影された順番を進捗位置によって示す。写真選択バーのバー上は選択可能である。ユーザは、写真選択バー307によって所望の写真を選択することができる。
写真選択バー307上の位置が選択されると、選択された位置が示す写真が写真表示領域302に表示される。
写真選択バー307は、撮影位置と設備9との距離が所定の距離よりも短い写真について、写真が撮影された順番を示してもよい。写真選択バー307は、例えば、図5の点320−1〜320−Nを撮影位置とする写真の順番を示さず、図5の点321−1〜321−Mを撮影位置とする写真の順番のみを示してもよい。このように表示することで、ユーザは、不具合箇所を写した可能性の低い写真をチェックする必要がなくなる。そのため、ユーザは、不具合箇所を写した可能性が高い写真を見つけることが容易になる。
写真選択バー307のバー上の位置は、バー上の位置が表す写真に応じて強調表示されてもよい。例えば、写真が不具合箇所を写した写真である場合、バー上の位置は強調表示されてもよい。図8において、位置371は、強調表示された位置であって、位置が表す写真に不具合箇所が写っていることを示す。
バー上の位置は、不具合箇所を写した写真であるか否かだけによらず、不具合情報に応じて強調表示されてもよい。また、不具合箇所を写した写真が複数存在する場合は、それぞれの写真に対応するバー上の位置を同時に強調表示してもよい。
第2画面には、第2画面に表示されている写真の被撮影番号を示してもよい。被撮影番号は、単位飛行において写真が撮影された順番を示す。被撮影番号は、どのように順番を表してもよい。被撮影番号は、例えば、写真が撮影された順に昇順につけられた番号であってもよい。
以下、説明の簡単のため、被撮影番号は、写真が撮影された順に昇順につけられた番号であると仮定する。
例えば、図8は、写真表示領域302の左側に表示された写真が、単位飛行中の6番目に撮影された画像であることを示す。
このような写真選択バー307は、複数枚の写真に写る不具合箇所の情報を画像によって示すため、不具合箇所に関する所望の写真を見つけ出すユーザの労力を軽減することができる。
また、第2画面は、単位飛行において撮影された写真の全枚数を示してもよい。例えば、図8は、写真表示領域302の左側に表示された写真が撮影された単位飛行において、223枚の写真が撮影されたことを示す。
第2画面は、写真の撮影日時と、写真に写る不具合箇所に関する情報とを表示してもよい。
図8は、第2画面に表示された左側の写真の撮影日は、2018年5月25日の10時30分10秒であることを示す。図8は、第2画面に表示された左側の写真には、剥離が2箇所とサビが3箇所写っていることを示す。
第2画面に表示された写真が選択された場合、表示制御部25は、表示部23に第3画面を表示させる。
図9は、実施形態における第3画面の具体例を示す図である。
第3画面は、拡大表示領域308及びサムネイル表示領域309を有する。拡大表示領域308には、第2画面における写真表示領域302に表示された写真の拡大画像を表示される。
拡大表示領域308には、撮影時の飛行が異なる複数の写真が表示される。飛行が異なるとは、異なる単位飛行であることを意味する。拡大表示領域308に表示される写真にも、不具合表示枠が表示されてもよい。図9には、不具合箇所を強調表示する表示として不具合表示枠DISP4及びDISP5が示されている。
このような撮影時の飛行が異なる複数の写真の拡大表示は、不具合箇所とその周辺の状態の変化を明瞭に表示するため、ユーザによる不具合箇所の点検を容易にする。
サムネイル表示領域309には、拡大表示領域308に表示された写真の縮小画像が表示される。サムネイル表示領域309には、拡大表示領域308に表示された写真を撮影した飛行時に撮影された複数の写真が、撮影された順に並べて表示される。
サムネイル表示領域309に表示された写真は、選択可能である。サムネイル表示領域309に表示された写真が選択された場合、選択された2次元画像の拡大画像が拡大表示領域308に表示される。
サムネイル表示領域309は、例えば、拡大表示領域308の下側であって、表示部23が表示する二次元画面の下部に位置する。
サムネイル表示領域309に表示された写真は、不具合箇所を写した写真が強調表示されてもよい。また、サムネイル表示領域309に表示された写真は、不具合情報に応じて強調表示されてもよい。
このようなサムネイル表示領域309への複数枚の写真の表示は、一度にいくつもの写真を見ることができるため、ユーザの目視による不具合箇所の点検を容易にする。
第3画面では、写真に写る設備9の不具合箇所が強調表示される。第3画面において不具合箇所を強調表示する方法は、どのような方法であってもよく、不具合表示枠による強調表示であってもよい。
図9の具体例においては、不具合箇所は、不具合表示枠によって囲まれることで強調表示されている。以下、説明の簡単のため、第3画面における不具合箇所は、不具合表示枠によって囲まれることで、強調表示されると仮定する。
なお、写真上の不具合表示枠は、補助記憶装置26に記憶されている不具合情報に基づいて表示される。
第3画面において、ユーザは不具合箇所を記録することができる。ユーザは、第3画面において不具合表示枠で囲んだ箇所を、不具合箇所として補助記憶装置26に記録することができる。
第3画面に表示された不具合箇所はユーザが選択可能である。不具合箇所が選択されると、選択された不具合箇所の不具合情報が表示される。
以下、不具合情報を表示する画面を第4画面という。
図10は、実施形態における第4画面の具体例を示す図である。第4画面は、不具合情報を示す。図10は、不具合情報として不具合の種類を示す。図10における不具合情報が示す不具合の種類は、剥離である。
第4画面において、ユーザは不具合情報を編集することができる。第4画面において、ユーザは、例えば、コメントを入力することができる。編集後の不具合情報及びコメントは補助記憶装置26に記録される。
第4画面は、第4画面を終了するための終了ボタン310を有する。終了ボタン310は、ユーザが選択可能である。終了ボタン310が選択されると、表示制御部25は、表示部23に、第4画面に代えて、レポート報告画面を表示させる。
図11は、実施形態におけるレポート報告画面の具体例を示す図である。
レポート報告画面は、操作結果を表示する。図11は、操作結果の具体例として、第4画面において不具合情報が編集された写真の数を示す。図11において、編集された写真の数は、0枚である。
図4の説明に戻る。レポート表示ボタン304は、ユーザが選択可能である。レポート表示ボタン304が選択されると、表示制御部25は、表示部23にレポート画面を表示させる。
図12は、実施形態におけるレポート画面の具体例を示す図である。
レポート画面は、補助記憶装置26が記憶する操作結果を表示する。また、レポート画面は、例えば、不具合箇所を写した写真も表示する。レポート画面は、不具合箇所を写した複数の2次元画像を並べて表示する。
図4の説明に戻る。飛行ログボタン305は、ユーザが選択可能である。飛行ログボタン305が選択されると、表示制御部25は、3D表示領域301にドローン1の飛行経路を表示させる。
図13は、実施形態における3D表示領域301に表示される飛行経路の具体例を示す図である。
図13は、ドローン1が離陸してから着陸するまでの飛行経路を示す。
図4の説明に戻る。飛行ログボタン305は、ユーザが選択可能である。飛行ログボタン305が選択されると、表示制御部25は、3D表示領域301にドローン1の飛行経路を表示させる。飛行ログボタン305は、複数の単位飛行における飛行経路を同時に表示してもよい。
図14は、実施形態における主制御部24の機能構成の具体例を示す図である。
主制御部は、変換部240、情報受信部241、第1処理部242、第2処理部243、計測処理部244及び操作結果取得部245を備える。
変換部240は、入力部22が3D表示領域301内の画面座標を取得した場合に、画面座標を点群座標に変換する。
情報受信部241は、ドローン1が撮影した写真の撮影画像データと、撮影時情報と飛行関連情報とを、通信部21を介して取得する。情報受信部241は、取得した撮影画像データ、撮影時情報及び飛行関連情報を補助記憶装置26に記録する。
第1処理部242は、点群内の点が選択された場合に、変換部240が変換した点群座標に基づいて第1処理を実行する。第1処理部242は第1処理を実行することで、選択された点の実空間における位置を写した写真のうち所定の条件を満たす2次元画像を選択する。
図15は、実施形態における第1処理部242の機能構成の具体例を示す図である。 第1処理部242は、撮影位置点群座標取得部246、第1ベクトル取得部247、回転行列取得部248、積取得部249、なす角取得部250、判定部251及び記録部252を備える。
撮影位置点群座標取得部246は、写真の撮影位置に対応した位置に位置する仮想空間内の点(以下「撮影位置仮想点」という。)の点群座標(以下「撮影位置点群座標」という。)を取得する。
第1ベクトル取得部247は、第1ベクトルを取得する。第1ベクトルは、撮影位置仮想点を始点とし、最近接点を終点とする仮想空間内のベクトルである。最近接点は、仮想空間内の点であって、選択された位置の最近接の点である。
回転行列取得部248は、撮影角に基づいて、写真の撮影角に応じた回転行列を取得する。
積取得部249は、回転行列取得部248が取得した回転行列と単位ベクトル(1、0、0)との積を取得する。
なす角取得部250は、第1ベクトル取得部247が取得した第1ベクトルと、積取得部249が取得した積とのなす角を取得する。
判定部251は、撮影位置点群座標取得部246、第1ベクトル取得部247、回転行列取得部248、積取得部249、なす角取得部250の取得結果に基づいて、後述する式(1)と式(2)とが満たされるか否かを判定する。式(1)と式(2)とが満たされるか否かの判定は、なす角取得部250によって取得されたなす角がカメラ撮影範囲に入っているかの判定を意味する。カメラ撮影範囲は、ドローン1が向き及び位置を変えることなく、撮影対象を撮影可能な範囲である。
記録部252は、判定部251の判定結果を満たす写真の中で最小距離の写真を補助記憶装置26に記録する。最小距離とは、撮影位置から被写体の距離が最小という意味である。
図16は、実施形態における第1処理と、第1処理によって選択された写真の表示との具体的な処理の流れを示すフローチャートである。以下、説明の簡単のため、ユーザは仮想空間内の位置U1を選択したと仮定する。
変換部240は、位置U1の点群座標を取得する。(ステップS101)。
第1処理部242は、ドローン1が撮影した写真のうち、位置U1に関する所定の条件(以下「第1条件」という。)を満たす写真を選択する(ステップS102)。具体的には、第1処理部242は、補助記憶装置26に記憶された写真のうち第2条件を満たす写真に対して第1副処理を実行する。第1処理部242は、第1副処理を実行することで、第2条件を満たす写真のうち第1条件を満たす写真を選択する。
第2条件は、位置U1に関する条件であればどのような条件であってもよい。例えば、第2条件は、位置U1と撮影位置との距離が所定の範囲内であるという条件であってもよい。第1副処理は、後述するDの値を所定の値(初期値)から小さくしていき、Dごとに実行される。
なお、補助記憶装置26に記憶された写真とは、補助記憶装置26に記憶された撮影画像データが表す写真の意味である。
記録部252は、ステップS102において選択された写真を補助記憶装置26に記録する(ステップS103)。また、ステップS103において、表示制御部25は、ステップS102において選択された写真を表示部23に表示させる。
図17は、実施形態における第1副処理の具体的な処理の流れを示すフローチャートである。以下、図17の説明において、第2条件を満たす写真を画像Ciという。
撮影位置点群座標取得部246は、撮影位置座標に基づいて、画像Ciの撮影位置に対応した撮影位置仮想点の点群座標を取得する(ステップS201)。
第1ベクトル取得部247は、ステップS101において取得された点群座標と、ステップS201において取得された撮影位置点群座標とに基づいて、第1ベクトルVを取得する(ステップS202)。第1ベクトルVは、撮影位置仮想点を始点とし、位置U1の最近接点を終点とするベクトルである。
回転行列取得部248は、撮影角に基づいて、画像Ciの撮影角に応じた回転行列Rを取得する(ステップS203)。
積取得部249は、回転行列Rと単位ベクトル(1、0、0)との積である撮影方向を示すベクトルGを取得する(ステップS204)。
なす角取得部250は、第1ベクトルVとベクトルGとのなす角Aを取得する(ステップS205)。
判定部251は、以下の式(1)と式(2)とが満たされるか否かを判定する(ステップS206)。
式(1)において、Sは、ドローン1が備えるカメラのセンサ111(図18参照)の横幅を表す。Sは、例えば、35mmである。式(1)において、Fは、ドローン1が備えるカメラの焦点距離を表す。例えば、Fは24mmである。
式(2)において、|V|は、第1ベクトルVの大きさである。式(2)において、Dの初期値は十分大きな値、例えば、無限大である。
ステップS206において、式(1)及び式(2)が満たされる場合(ステップS206:YES)、第1処理部242は、補助記憶装置26に、画像Ciを表す画像データを記録する。なお、既に画像データが記録されている場合には、第1処理部242は、記録された画像データを画像Ciの画像データによって上書きする(ステップS207)。また、式(1)及び式(2)が満たされる場合、第1処理部242は、Dの値を、|V|の値に更新する。
図16のステップS102においては、各写真に対して、式(1)及び式(2)が満たされなくなるまでステップS201からステップS207の処理が繰り返される。
各写真に対して、式(1)及び式(2)が満たされなくなるまでステップS201からステップS207の処理が繰り返された結果、選択された写真が、判定部251の判定結果を満たす写真の中で最小距離の写真である。
図18は、実施形態における式(1)が満たされる場合における、第1ベクトルV、ベクトルG、撮影位置仮想点及び最近接点の関係を表す図である。以下、説明の簡単のため、カメラに固定された座標系をXYZ座標とする。XYZ座標の直交する各軸は、それぞれX軸、Y軸及びZ軸である。また、以下説明の簡単のため、図18に示すように、X軸は、X軸は、カメラの向き(カメラの光軸の向き)であると仮定する。X軸を回転行列Riによって回転すると、点群座標の一軸に一致する。以下、説明の簡単のため、点群座標の直交する各軸をX1軸、Y1軸及びZ1軸という。
図18(a)は、第1ベクトルV及びベクトルGを含むカメラの向きをX軸としたときの上面図を表す。図18(b)は、第1ベクトルV及びベクトルGを含むカメラの向きをX軸としたときの背面図を表す。
図18において、点Kiは、画像Ciの撮影位置仮想点を表す。撮影位置仮想点は、より正確には、実空間におけるカメラのレンズの中央部の位置を表す点である。カメラのセンサ111と撮影位置との間の距離は焦点距離F、センサ111の横幅はSmmである。図18において、点Piは、最近接点である。図18において、円周Aは、式(1)が満たされる領域の境界である。
図18(a)は、円周Acを境界とする範囲内に、始点をKiとする第1ベクトルVと始点をKiとするベクトルGとが含まれることを示す。
図18(b)は、円周Acを境界とする範囲内に、点Piと点Kiとが含まれることを示す。
図14の説明に戻る。第2処理部243は、情報受信部241が写真の撮影画像データを取得するたびに、第2処理を実行する。第2処理部243は第2処理を実行することで、画像に写る不具合箇所に対応する仮想空間内の位置を取得する。
図19は、実施形態における第2処理部243の機能構成の具体例を示す図である。第2処理部243は、不具合位置取得部253、第2ベクトル取得部254及び交点取得部255を備える。
不具合位置取得部253は、不具合箇所を囲む不具合表示枠の中心点の、写真上の位置を取得する。
第2ベクトル取得部254は、後述する第2ベクトルを取得する。
交点取得部255は、第2ベクトルと点群との交点を取得する。
図20は、実施形態における第2処理の具体的な処理の流れを示すフローチャートである。
第2処理部243が、情報受信部241が取得した画像Ciの撮影画像データを取得する(ステップS301)。
第2処理部243は、ステップS301において取得した画像Ciに写る不具合箇所の仮想空間内の位置を取得する(ステップS302)。以下、ステップS302の処理を、第2副処理という。第2副処理は、画像Ciに写る不具合箇所の全てに対して実行される。
第2処理部243は、取得した仮想空間内の位置を補助記憶装置26に記録する(ステップS303)。
図21は、実施形態における第2副処理の具体的な処理の流れを示すフローチャートである。以下、図21の説明において、ステップS301において取得された画像Ciに写る不具合箇所を不具合箇所Biという。
不具合位置取得部253は、不具合箇所Biを囲む不具合表示枠の中心点の、画像Ci内における位置(以下「表示枠中心位置」という。)を取得する(ステップS401)。表示枠中心位置は、画像Ciの中心を原点とした二次元の直交座標によって表される。以下、画像Ciの中心を原点(0、0)とした直交座標系を2次元画像座標系という。なお、上記のように不具合表示枠の中心は不具合箇所であるので、表示枠中心位置は、不具合箇所の位置である。
図22は、実施形態における表示枠中心位置を説明する説明図である。
2次元画像座標系は、x軸とy軸との二軸を有する。2次元画像座標系において、画像Ci上の各位置はx座標の値xとy座標の値yとによって(x、y)として表される。以下、説明の簡単のため、座標(0、0)の位置に最も近い不具合表示枠の頂点の座標を(Ax、Ay)と仮定する。不具合表示枠のx軸方向の長さがAwであって、不具合表示枠のy軸方向の長さがAhである場合、表示枠中心位置のx座標Axは以下の式(3)で表される。
また、表示枠中心位置のy座標Ayは以下の式(4)で表される。
図21の説明に戻る。ステップS401の次に、第2ベクトル取得部254は以下の式(5)で表される第2ベクトルVを取得する(ステップS402)。
式(5)において、Rは、画像Ciの撮影角に応じた回転行列である。式(5)において、Wは、画像Ciのx軸方向の長さである。式(5)において、Hは、画像Ciのy軸方向の長さである。式(5)において、Fは、式(1)と同じであり、ドローン1が備えるカメラの焦点距離を表す。式(5)において、Sは、式(1)と同じであり、ドローン1が備えるカメラのセンサ111の横幅を表す。
ステップS402の次に、交点取得部255は仮想空間における点Qiの点群座標を取得する(ステップS403)。点Qiは、画像Ciの撮影位置仮想点を図18と同様に点Kiとして、点Kiを始点とし第2ベクトルVに平行な直線と点群とが交わる交点であって、点Kiに最も近い点である。
図23は、実施形態における点Qiを視覚的に説明する説明図である。
点Qiは、点Kiを始点とする第2ベクトルViの延長線が、点群と最初に交わる交点である。
図14の説明に戻る。計測処理部244は、写真表示領域302又は第3画面に表示された写真上の二点をユーザが選択した場合、計測処理を実行する。計測処理部244は、計測処理を実行することで、選択された二点間の距離、仰俯角又は方位角を取得する。
図24は、実施形態における計測処理の具体的な処理の流れを示すフローチャートである。以下、説明の簡単のため、画像Ci上の二点Ai−1及びAi−2が選択されたと仮定する。また、以下、説明の簡単のため、2次元画像座標系における点Ai−1の位置を(Ax1、Ay1)と仮定する。また、以下、説明の簡単のため、2次元画像座標系における点Ai−2の位置を(Ax2、Ay2)と仮定する。
計測処理部244は、式(6)で表されるベクトルVA1を取得する(ステップS501)。
式(6)において、Rは、画像Ciの撮影角に応じた回転行列である。式(6)において、Wは、画像Ciのx軸方向の長さである。式(6)において、Hは、画像Ciのy軸方向の長さである。式(6)において、Fは、式(1)と同じであり、ドローン1が備えるカメラの焦点距離を表す。式(6)において、Sは、式(1)と同じであり、ドローン1が備えるカメラのセンサ111の横幅を表す。
ステップS501の次に、計測処理部244は仮想空間における点QA1の点群座標を取得する(ステップS502)。点QA1は、画像Ciの撮影位置仮想点を図18と同様に点Kiとして、点Kiを始点としベクトルVA1に平行な直線と点群とが交わる点であって、点Kiに最も近い点である。
ステップS502の次に、計測処理部244は、式(7)で表されるベクトルVA2を取得する(ステップS503)。
式(7)において、R、Wは、F及びSは、式(6)と同じである。
ステップS503の次に、計測処理部244は仮想空間における点QA2の点群座標を取得する(ステップS504)。点QA2は、撮影位置仮想点Kiを始点としベクトルVA2に平行な直線と点群とが交わる点であって、点Kiに最も近い点である。
計測処理部244は、取得した点QA1の点群座標と、点QA2の点群座標によって二点間の距離、仰俯角又は方位角を取得する(ステップS505)。
具体的には、計測処理部244は、点QA1の点群座標と、点QA2の点群座標とを結ぶベクトルの長さdを算出する。算出された長さdが選択された二点間の距離である。
計測処理部244は、式(8)で表される値Eleを算出する。値Eleは、選択された二点間の仰俯角である。
式(8)において、dzは、点QA1と点QA2との間の位置のずれの大きさであり、地表から鉛直方向のずれの大きさである。以下、仮想空間における鉛直方向を示すベクトルZ1ベクトルという。dzは、点QA1と点QA2とを結ぶベクトルをZ1ベクトルに平行な方向に射影したベクトルの長さである。
計測処理部244は、式(9)で表される値Dirを算出する。値Dirは、選択された二点間の方位角である。
以下、仮想空間の水平面内のベクトルであって、北の方位を向くベクトルをX1ベクトルという。北の方位は、X1軸の正方向の方位である。以下、仮想空間の水平面内のベクトルであって、東の方位を向くベクトルをY1ベクトルという。東の方位は、Y1軸の正方向の方位である。
式(9)において、dxは、点QA1と点QA2とを結ぶベクトルをX1ベクトルに平行な方向に射影したベクトルの長さである。式(9)において、dyは、点QA1と点QA2とを結ぶベクトルをY1ベクトルに平行な方向に射影したベクトルの長さである。
図25は、実施形態における点Ai−1、点Ai−2、点QA1、点QA2、dx、dy及びdzを視覚的に説明する説明図である。
図25(a)は、2次元画像座標系における選択された2点、点Ai−1と点Ai−2を示す。
図25(b)は、カメラ方向をX軸としたときの3次元座標系で、点QA1は、点Kiを始点とするベクトルVA1の延長線が、点群と最初に交わる交点である。点QA2は、点Kiを始点とするベクトルVA2の延長線が、点群と最初に交わる交点である。
図25(c)は、点QA1と点QA2とを仮想空間における水平面を鉛直方向に見た図である。なお、仮想空間における水平面は、X1軸及びY1軸が張る面に平行な面である。なお、水平面を鉛直に見るとは、Z1軸の正方向又は負方向から水平面を見ることである。図25(c)に示すように、dxは、点QA1と点QA2との間のX1方向の距離である。図25に示すように、dyは、点QA1と点QA2との間のY1方向の距離である。
図25(d)は、仮想空間を西方向から見た図である。図25(d)に示すように、dzは、点QA1と点QA2との間のZ1方向の距離である。なお、西方向は、Y1軸の負方向の方位である。
このような計測処理を実行することで、計測処理部244は選択された二点間の距離、仰俯角又は方位角を取得する。
図14説明に戻る。操作結果取得部245は、起動以降に入力部22を介して実行された操作に基づいて、操作結果を取得する。操作結果取得部245は、取得した操作結果を補助記憶装置26に記録する。
このように構成された実施形態における点検システム100は、点検結果を、ユーザに分かり易く表示できる。
(変形例)
図26は、変形例の点検システム100aのシステム構成の具体例を示す図である。点検システム100aは、点検装置2に代えて点検装置2aを備える点で点検システム100と異なる。以下、図1から図25と同様の機能を有するものは、同じ符号を付すことで説明を省略する。
図27は、変形例における点検装置2aのハードウェア構成の具体例を示す図である。点検装置2aは、通信部21、入力部22、表示部23、主制御部24、表示制御部25及び補助記憶装置26にくわえて、さらに、AI部27を備える点で点検装置2と異なる。
AI部27は、AI技術の一つである機械学習又はDLを用いて、写真の不具合箇所を検出する。AI部27は、写真と不具合箇所との対応関係を教師データとして予め学習している。AI部27は、学習結果に基づいて、通信部21が受信した2次元画像に写る不具合箇所を検出する。また、AI部27は、検出した不具合箇所が不具合箇所であるか否かの確からしさを取得してもよい。
さらにAI部27は、予め写真と不具合の種類との対応関係を学習している場合、学習結果に基づいて検出した不具合箇所について不具合箇所の種類を判定してもよい。
AI部27は、予め写真と不具合のレベルとの対応関係を学習している場合、学習結果に基づいて、不具合箇所の不具合のレベルを判定してもよい。
AI部27が検出した不具合箇所に関する情報は、写真上の不具合箇所を示す情報として補助記憶装置26に記録される。AI部27が検出した不具合箇所に関する情報は、例えば、確からしさや、不具合の種類や、不具合のレベルである。
なお、DLはニューラルネットワークの考え方に基づいて判断を行う技術である。DLを用いる際は、前もって製品の開発製造段階において、教師データと呼ばれる正解データ群をDLの学習機能に入力することで、予めDLが内部に保持するニューラルネットワークの繋がりに当該正解データ群を学習させておき、学習済みモデルを生成しておく。
これによって当該学習済みモデルを保持するDLは、以降、目的データをDLの判定機能に入力することで、予め学習させたデータと同一種のものであるかの判定結果を返すことができる。DLの利点は、対象とするデータを判定する際に波形の特徴などを人間が予め考慮する必要がなく、大量の正解データ群を事前すなわち製品の開発製造段階で学習させておくだけで、目的データの判定が高い精度で可能になるという点にある。この利点のためDLは広く用いられており、利用可能な多数のオープンソースの実装が入手可能であり、DLは容易に利用できる。
また本変形例では、AI部27は、現に確実に不具合箇所が存在する写真を用いて、学習してもよい。ここで、AI部27は、例えば人又は判定部(図示せず)が、不具合箇所が存在すると判定した写真と、その判定結果の不具合箇所と、の対応関係を学習する。なお、これらの写真は、不具合箇所が有るか無いかが不明な設備の写真ではなくてもよい。
このように構成された変形例における点検システム100aは、AI部27を備えるため、不具合箇所の検出に要するユーザの労力を軽減することができる。
なお、表示制御部25は表示部23に、判定済み不具合箇所ボタン311、撮影点連結線ボタン312及び不具合推定箇所ボタン313を表示させてもよい。判定済み不具合箇所ボタン311、撮影点連結線ボタン312及び不具合推定箇所ボタン313は選択可能である。判定済み不具合箇所ボタン311が選択されると、ユーザが判定した不具合箇所の位置が3Dモデルに重ねて表示される。判定済み不具合箇所は、ユーザによって不具合箇所であると判定された不具合箇所である。撮影点連結線ボタン312が選択されると、撮影点連結線を3Dモデルに重ねて表示される。不具合推定箇所ボタン313が選択されると、不具合推定箇所が3Dモデルに重ねて表示される。不具合推定箇所は、AI部によって補助記憶装置26に不具合箇所の位置であると記録された仮想空間上の位置である。
図28は、変形例における判定済み不具合箇所ボタン311、撮影点連結線ボタン312及び不具合推定箇所ボタン313の具体例を示す図である。
判定済み不具合箇所ボタン311、撮影点連結線ボタン312及び不具合推定箇所ボタン313は、飛行ログボタン305の近傍に表示される。このように、判定済み不具合箇所ボタン311、撮影点連結線ボタン312、不具合推定箇所ボタン313及び飛行ログボタン305が表示されることで、ユーザは、表示させる内容を容易に変更することができる。
なお、実施形態及び変形例における点群で表される3次元モデルは、ドローン1によって撮影された写真の一部に基づいて生成された3次元モデルであってもよい。例えば、点320−1〜320−Nから撮影された写真が、3次元モデルの生成に用いられる。
図29は、変形例の点検システム100bのシステム構成の具体例を示す図である。点検システム100bは、点検装置2に代えて点検装置2bを備える点で点検システム100と異なる。以下、図1から図25と同様の機能を有するものは、同じ符号を付すことで説明を省略する。
図30は、変形例における点検装置2bのハードウェア構成の具体例を示す図である。点検装置2bは、通信部21、入力部22、表示部23、主制御部24、表示制御部25及び補助記憶装置26にくわえて、さらに、点群生成部28を備える点で点検装置2と異なる。
点群生成部28は、ドローン1によって撮影された写真の一部と、飛行位置座標と、撮影時情報とに基づいて、点群を作成する。
なお、点群生成部28は、仮想空間における地面をどのように決定してもよい。例えば、以下のように決定してもよい。
点群生成部28は、ドローン1によって撮影された写真の一部と、飛行位置座標と、撮影時情報とに基づいて、点群を作成する。次に、点群生成部28は、仮想空間における高度を一定間隔で区間に区切った時に各区間に含まれる点の数が最も多い区間を地表面の高度と決定する。
このように構成された変形例における点検装置2bは、点群生成部28を備える。そのため、点検装置2bは、ドローン1によって撮影された写真の一部に基づいて生成される点群と、飛行位置座標と、3次元地図情報との高度情報のずれを自動的に補正することができ、高度情報の補正に要するユーザの労力を軽減することができる。
実施形態におけるドローン1は、設備の不具合箇所を所定の解像度以上の解像度で撮影可能であればどのようなものであってもよく、必ずしもカメラを備えたドローンでなくてもよい。例えば、ドローン1は、ドローンに代えて、カメラを備えたクレーンであってもよい。
なお、点検装置2、点検装置2a及び点検装置2bが備える各機能部は、1つの筐体で構成される装置であってもよいし、複数の筐体に分けて構成される装置であってもよい。複数の筐体に分けて構成される場合には、上述した点検装置2、点検装置2a及び点検装置2bの一部が、ネットワークを介して物理的に離れた位置に実装されてもよい。
なお、ドローン1は移動体の一例である。なお、撮影位置座標は、第1座標の一例である。なお、情報受信部241は、第1取得部の一例である。点群座標は、第2座標の一例である。なお、入力部22及び変換部240が連動して動作することで、第2取得部を実現する。なお、表示部23は出力部の一例である。なお、第1処理部242は画像選択部の一例である。なお、表示は出力の一例である。
なお、撮影位置と設備9との距離が所定の距離よりも短い写真は、例えば、ドローン1が設備9の近傍を飛行する際に撮影される。ドローン1が設備9の近傍を飛行し設備9を撮影することは、点検の開始の具体例である。また、ドローン1が設備9の近傍を飛行し設備9を撮影することは、点検の終了の具体例である。
第2画面において、撮影位置と設備9との距離が所定の距離よりも短い写真を表示することは、抽出の一例である。
なお、ドローン1と点検装置2との間のデータ送受信は、SDカード等の記憶装置による送受信であってもよい。また、ドローン1が備える撮像部11は必ずしも写真を撮影するカメラでなくてもよく、撮影対象の動画を撮影する装置であってもよい。なお、ドローン1は、手動リモコンで動作を制御される。
なお、3次元モデルはどのように生成された3次元モデルであってもよい。3次元モデルは、例えば、移動体が撮影対象を撮影した複数の写真に基づいて生成された3次元モデルであってもよい。より具体的には、3次元モデルは、複数の写真の画像データの差分を立体的に解析した解析結果に基づいた3次元モデルであってもよい。以下、複数の写真の画像データの差分を立体的に解析した解析結果に基づいて3次元モデルを生成する装置を3次元モデル生成装置という。
なお、複数の写真の画像データの差分を立体的に解析するとは、具体的には、SFM(Structure from Motion)処理が実行されることを意味する。
点群生成部28は、3次元モデル生成装置の一例である。以下、3次元モデル生成装置が、撮影対象を撮影した複数の写真に基づいて3次元モデルを生成する機能を、3次元化機能という。
なお、点検装置2によって表示される3次元モデルは、3次元モデル生成装置によって生成された3次元モデルであってもよいし、ユーザが予め作成した3次元モデルであってもよい。
3次元化機能は、例えばPix4D(登録商標)等の市販のソフトウェアによって実装されてもよい。
なお、3次元化機能は、必ずしも撮影対象を撮影した複数の写真だけに基づいて3次元モデルを生成する必要はない。3次元化機能は、撮影対象を撮影した動画に基づいて3次元モデルを生成してもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…ドローン、 2…点検装置、 2a…点検装置、 2b…点検装置、 9…設備、 11…撮像部、 100…点検システム、 100a…点検システム、 100b…点検システム、 111…センサ、 21…通信部、 22…入力部、 23…表示部、 24…主制御部、 25…表示制御部、 26…補助記憶装置、 27…AI部、 28…点群生成部、 240…変換部、 241…情報受信部、 242…第1処理部、 243…第2処理部、 244…計測処理部、 245…操作結果取得部、 246…撮影位置点群座標取得部、 247…第1ベクトル取得部、 248…回転行列取得部、 249…積取得部、 250…なす角取得部、 251…判定部、 252…記録部、 253…不具合位置取得部、 254…第2ベクトル取得部、 255…交点取得部、 301…3D表示領域、 302…写真表示領域、 303…比較ボタン、 304…レポート表示ボタン、 305…飛行ログボタン、 306…撮影時刻一覧、 307…写真選択バー、 308…拡大表示領域、 309…サムネイル表示領域、 310…終了ボタン、 311…判定済み不具合箇所ボタン、 312…撮影点連結線ボタン、 313…不具合推定箇所ボタン

Claims (5)

  1. 点検対象である設備の移動体による撮影について、撮影位置を示す第1座標を取得する第1取得部と、
    前記設備の3次元モデルを含む仮想空間において、前記仮想空間内の位置を示す第2座標を入力される第2取得部と、
    前記第1座標、及び前記第2座標に基づいて、複数の2次元画像のうち、前記仮想空間内の位置が写された2次元画像を選択する画像選択部と、
    前記画像選択部が選択した2次元画像を出力する出力部と、
    を備える点検システム。
  2. 前記第1取得部は、前記撮影について、撮影方向を示す撮影角を取得し、
    前記画像選択部は、前記撮影角に基づいて、複数の2次元画像のうち、前記仮想空間内の位置が写された2次元画像を選択する、
    請求項1に記載の点検システム。
  3. 前記画像選択部は、前記第1座標、前記撮影角、及び前記第2座標に基づいて、前記2次元画像の各々における位置であって前記第2座標に対応する位置を算出し、算出した位置に応じて前記2次元画像を選択する、
    請求項2に記載の点検システム。
  4. 前記移動体が前記設備を撮影する装置はカメラであって、
    前記画像選択部は、
    2次元画像の撮影位置に対応した仮想空間内の位置の点群座標を取得する撮影位置点群座標取得部と、
    前記撮影位置点群座標取得部が取得した前記点群座標が示す位置を始点とし、前記第2座標が示す位置を終点とする第1ベクトルを取得する第1ベクトル取得部と、
    前記2次元画像が撮影された撮影方向に基づいた回転行列を取得する回転行列取得部と、
    前記回転行列と単位ベクトルとの積を取得する積取得部と、
    前記第1ベクトルと前記積とのなす角Aを取得する積取得部と、
    前記なす角Aがカメラ撮影範囲に入っているかの判定部と、
    前記カメラ撮影範囲に入っている写真の中で最小距離の写真を記録する記録部と、
    を備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の点検システム。
  5. 点検対象である設備の移動体による撮影について、撮影位置を示す第1座標を取得する第1取得ステップと、
    前記設備の3次元モデルを含む仮想空間において、前記仮想空間内の位置を示す第2座標を入力される第2取得ステップと、
    前記第1座標、及び前記第2座標に基づいて、複数の2次元画像のうち、前記仮想空間内の位置が写された2次元画像を選択する画像選択ステップと、
    前記画像選択ステップにおいて選択された2次元画像を出力する出力ステップと、
    を有する点検方法。
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