JP2020018532A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、このような設定値を有するパチンコ機は、今後普及が期待されるパチンコ機であり、依然として遊技の興趣を高める観点において改良の余地がある。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球の獲得量(遊技球の払い出し、メダルの払い出し)に関して有利であることを指す。
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
上記演出手段を制御する演出制御手段(第1副制御基板)と、
第一の始動口(第1始動口)と、
第二の始動口(左第2始動口)と、
遊技球が入球可能な入球口を有し、上記入球口から入球した遊技球を、上記第一の始動口および上記第二の始動口を少なくとも含む複数種類の入賞口のいずれかに振り分けて入賞させることが可能な振り分け装置と、を備え、
上記第一の始動口または上記第二の始動口への遊技球の入賞に基づいて図柄変動を実行可能であり、図柄変動ごとに大当りに当選するか否かの判定を実行し、複数段階の設定値から一の設定値を設定し、設定されている上記設定値によって上記大当りに当選する確率が定まり、変動開始条件が充足されるまで上記第一の始動口および上記第二の始動口に係る図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
上記第一の始動口に係る図柄変動は、第一の数(4)を上限として保留され、
上記演出制御手段は、
設定されている上記設定値を示唆する設定示唆演出として、所定の設定示唆演出(設定示唆ランプ点灯演出)を実行させることが可能であり、
上記第一の始動口または上記第二の始動口への遊技球の入賞に基づいて、上記所定の設定示唆演出を実行させることが可能なものであって、
開始が保留されている上記第一の始動口に係る図柄変動の数と、開始が保留されている上記第二の始動口に係る図柄変動の数とを合わせた総保留数(特図保留カウンタ)が、上記第一の数よりも大きい第二の数(7)以上となる第一の保留状態(特図保留カウンタ=7、8)であるときには、上記総保留数が上記第二の数未満となる第二の保留状態(特図保留カウンタ=1〜6)であるときよりも高い割合で、上記所定の設定示唆演出を実行させることが可能なものであることを特徴とする遊技機である。
さらに、本実施形態に係る振分け装置は、入球口56に入球した遊技球を、第1始動口57および左第2始動口58に加え、他の入賞口(例えば、一般入賞口67)を含む複数種類の入賞口のいずれかに遊技球を振り分けるものとしてもよい。
また、振分け装置の構造は、本実施形態の構造に限らない。例えば、左右振分け部材60を電動で一定の動作を続けるようにしてもよいし、入球口56の直下に、第1始動口57および左第2始動口58を少なくとも含む複数種類の入賞口を表面に設けた皿状の構造物を設け、入球口56から入球した遊技球を当該構造物の表面上を転動させ、当該遊技球がいずれかの入賞口に振分け可能とする構造を採用してもよい。
さらに、設定示唆演出は、大当りに当選する確率が高い設定値を示唆するものに限らない。例えば、後述する偶数設定値や奇数設定値を示唆する等、複数段階の設定値のうちの一部の設定値であることを示唆するものあればよく、一部の設定値を確定的に示すものであってもよい。
まず、図1〜図7を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、振り分け装置によって遊技球が第1始動口57に振り分けられる様子を示す図であり、図6は、振分け装置によって遊技球が左第2始動口58に振り分けられる様子を示す図であり、図7は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図7に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれても良い。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を、「ラウンド数」または「R数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30秒)が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が入球口56に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
右第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が右第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って右第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、右第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
また、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
ここで、ベース値とは、最も不利な状態(後述する、特図低確かつ普図低確)におけるセーフ球数(賞球数)÷アウト球数×100で導出される値であり、当該値は、後述する主制御基板モニタ97に表示される。
より具体的には、初回電源投入(RAM103のベース値に係る領域がクリアされた場合を含む)からアウト球数の60000区切りの区間でベース値を導出し、導出したベース値を次の区間に表示(例えば、アウト球数が60001〜120000の区間で導出したベース値を120001〜180000の区間で表示)する。そして、表示される値は、導出したベース値の整数部分(小数点第一位を四捨五入)である。
具体的には、図5(a)は、入球口56に前回入球した遊技球が左第2始動口58に振り分けられた後の状態(図6(c)で示す状態)で、入球口56に遊技球が入球した直後を示しており、当該状態では、左右振分け部材60の右側の端部が、球通路の壁面にあたり、左右振分け部材60がこれ以上右回りに回転できないようになっている。そのため、遊技球が左右振分け部材60に接触すると、図5(b)に示すように、遊技球の重さによって左右振分け部材60が左回りに回転しつつ、遊技球が第1始動口57に続く球通路に向けて転動することとなる。その後、遊技球は、第1始動口57に入球し、左右振分け部材60の左側の端部が、球通路の壁面に当たり、左右振分け部材60がこれ以上左回りに回転できないようになる。
続いて、図6(a)は、入球口56に前回入球した遊技球が第1始動口57に振り分けられた後の状態(図5(c)で示した状態)で、入球口56に遊技球が入球した直後を示しており、当該状態では、左右振分け部材60の左側の端部が、球通路の壁面にあたり、左右振分け部材60がこれ以上左回りに回転できないようになっている。そのため、遊技球が左右振分け部材60に接触すると、図6(b)に示すように、遊技球の重さによって左右振分け部材60が右回りに回転しつつ、遊技球が左第2始動口58に続く球通路に向けて転動することとなる。その後、遊技球は、左第2始動口58に入球し、左右振分け部材60の右側の端部が、球通路の壁面に当たり、左右振分け部材60がこれ以上右回りに回転できないようになる。
このように、振分け装置は、入球口56に入球した遊技球を、第1始動口57または左第2始動口58に交互に振分けている。
なお、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
また、設定値は、後述する設定変更手段177による設定変更処理によって変更可能であり、現在の設定値は、後述する設定確認手段178による設定確認処理において確認可能であり、設定変更処理および設定確認処理の詳細は、後述する。
なお、設定基板カバー44は、設定キースイッチ42を操作するために用いられる設定キー600が挿入されている状態では、閉鎖状態にならないように構成されている。
また、設定基板カバー44は、ヒンジ機構によって開閉可能に構成されているが、上下にスライドするスライド式のカバーであってもよい。
次に、図8(a)〜図8(c)を用いて、演出遮蔽体83の動作を説明する。図8(a)〜図8(c)は、演出遮蔽体83の可動位置を示す図である。
上述の通り、演出遮蔽体83は、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dで構成されており、図8(a)には、演出遮蔽体83が初期位置にある状態が示されている。なお、当該位置において、メイン表示部81の表示領域の略全体が視認可能となっている。また、当該状態は、後述する演出遮蔽体閉鎖演出において、当該演出に失敗した場合に発生する状態でもある。
図8(b)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81の一部(全体の30%程度)が遮蔽されている状態が示されている。なお、当該状態は、演出遮蔽体閉鎖演出において、当該演出に成功するか否かが報知される直前に、当該演出に成功する場合と当該演出に失敗する場合の双方で発生する状態である。
図8(c)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81の全体が遮蔽されている状態が示されている。なお、当該状態は、演出遮蔽体閉鎖演出において、当該演出に成功した場合に発生する状態である。
このように、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dは、メイン表示部81の平面方向で互いに連動して動作する。
さらに、右下演出遮蔽体83dが有する凸部には、演出遮蔽体ランプ84が配設されており、当該ランプは、演出遮蔽体83がメイン表示部81の全体を遮蔽した場合に全体が視認可能となるフルカラーLEDであり、詳細は後述するが、メイン表示部81が遮蔽された際に現在の設定値に基づいて決定された色に点灯する。
次に、図9を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図9は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図9に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図9で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路502において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態、設定変更状態、設定確認状態、または遊技可能状態)、設定中の設定値、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。さらに、主制御基板100は、設定基板41と電気的に接続されており、設定キースイッチ42、およびRAMクリアスイッチ43の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、画像および音響に関する画像制御コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
そして、可動装飾体22、サブ表示部82、演出遮蔽体83は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき当該演出の内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを演出表示装置80へ送信する。このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。音源ICは、CPU301からの指示に応じて音声ROMに記憶された音響データを読み込み、読み込んだ音響データを合成処理して生成した最終的な音響データを増幅器を介してスピーカ33に出力する。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図10を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図10は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図10に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図10で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図11〜図13を参照することとする。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57、左第2始動口58、または右第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、本実施形態における特図2保留カウンタの上限値は、特図1保留カウンタと同様に、4となる。そのため、特図1保留カウンタと特図2保留カウンタを合わせた値(以下、「特図保留カウンタ」と表現する場合があり、当該値は、特図1保留カウンタと特図2保留カウンタとを有しさえいれば導出できる値であるため、遊技機10において必ずしも導出される必要はない)の上限値は、8となる。そして、上述の通り、いわゆる左打ちをした場合には、右打ちした場合に比べて、多くの遊技球が入球口56に向けて転動するように、遊技領域50aに遊技釘等の障害物が配置されている。そのため、左打ちをした場合には、右打ちした場合によりも、当該上限値となり易くなる。なお、本実施形態において、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタの上限値は、同一の値となっているが、異なる値であってもよいし、それぞれの上限値は、4に限らず、1以上4以下の値であれば、いずれの値を採用してもよい。
また、本実施形態では、特図1保留カウンタが上限値に達している状態で、第1始動口57への入賞が判定された場合、および特図2保留カウンタが上限値に達している状態で、左第2始動口58または右第2始動口59への入賞が判定された場合にも、保留コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド領域に記憶させる。ただし、これらの入賞が判定されても作動保留情報は保留されず、当該入賞に対応する図柄変動が行われない。そのため、当該演出制御コマンドには、特図保留カウンタや、左第2始動口58の入賞によるものなのか右第2始動口59の入賞によるものなのかを特定可能な情報(左第2始動口58または右第2始動口59への入賞が判定された場合)が含まれる一方、作動保留情報は含まれない。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、入賞順で作動保留情報が使用される。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指す。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「−」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「−」が記載された結果は当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
図11(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられる。当該判定で用いられる乱数の範囲は、0〜65535であるため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)において、現在の設定値が設定値1である場合には205/65536(約1/319.6)、現在の設定値が設定値2である場合には210/65536(約1/312.0)、現在の設定値が設定値3である場合には215/65536(約1/304.8)、現在の設定値が設定値4である場合には220/65536(約1/297.8)、現在の設定値が設定値5である場合には225/65536(約1/291.2)、現在の設定値が設定値6である場合には230/65536(約1/284.9)の確率で大当りが導出される。
同様に、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)において、現在の設定値が設定値1である場合には445/65536(約1/147.2)、現在の設定値が設定値2である場合には455/65536(約1/144.0)、現在の設定値が設定値3である場合には466/65536(約1/140.6)、現在にお設定値が設定値4である場合には477/65536(約1/137.3)、現在の設定値が設定値5である場合には488/65536(約1/134.2)、現在の設定値が設定値6である場合には499/65536(約1/131.3)の確率で大当りが導出される。
このように、本実施形態では、特図低確および特図高確のそれぞれにおいて、大当りが導出される確率は設定値ごとに異なり、いずれの設定値においても、特図低確において大当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母の値が、特図高確において大当りが導出される確率の分子を1とした場合の分母の値よりも大きくなっている。そのため、特図高確は、特図低確よりも大当りが導出される確率が高く、特図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
また、本実施形態では、特図低確の大当りが導出される確率の分母(分子を1とした場合)と、特図高確で大当りが導出される確率の分母(分子を1とした場合)の比率が、設定される設定値に関わらず一定(本実施形態では、1:約2.2)となるように抽選値が設定されており、当該比率が一定とは、大当り確率の分母(分子を1とした場合)の整数部分(小数点以下は、切り捨て、切り上げ、および四捨五入のいずれか)の比率が一定となることを指す。すなわち、前者の確率の分母と、後者の確率の分母の比率が、設定される設定値に関わらず略一定となるように抽選値が設定されていればよい。
なお、これらの確率は、設定値ごとの大当り確率をすべて記載する必要はなく、例えば、特図低確における大当り確率を「1/284.9〜1/319.6」や、特図高確における大当り確率を「1/147.2〜1/131.3」のように、設定値2〜設定値5の大当り確率を記載しないようにしてもよい。すなわち、最も高い確率と最も低い確率のみを記載するようにしてもよい。このようにすることで、確率の記載スペースを有効利用することができる。
特に、特図高確における大当り確率を記載せずに特図低確における大当り確率(特図低確における大当り確率のみ)を記載するようにしてもよく、この場合には、設定値ごとの特図低確における大当り確率をすべて記載してもよいし、一部(最も高い確率と最も低い確率)を記載するようにしてもよい。いずれの場合であっても、特図高確における大当り確率よりも遊技者が関心を持つ特図低確における大当り確率を記載しつつも、特図高確に確率の記載スペースをより有効利用することができる。また、これらの確率の記載は、メイン表示部81の表示に置き換えてもよい。
図11(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄A、40/100(1/2.5)の確率で図柄B、10/100(1/10)の確率で図柄Cが停止図柄として決定され、これらの確率は設定値に依存しない。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が8であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が9であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。さらに、図柄Cは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄である。よって、図柄Cは、ラウンド数において図柄Bよりも有利な図柄であり、図柄Bおよび図柄Cは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄Aよりも有利な図柄であると言える。
図11(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0〜99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、65/100(約1/1.53)の確率(すべての設定値で同一)で図柄a、35/100(約1/2.85)の確率(すべての設定値で同一)で図柄bが停止図柄として決定され、これらの確率も設定値に依存しない。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる通常図柄である。よって、図柄aは、ラウンド数およびその後の特図抽選状態の双方において図柄bよりも有利な図柄であると言える。
このように、本実施形態では、特図1および特図2のいずれにおいても、各停止図柄が導出される確率は、設定される設定値に関わらず一定であり、特図停止図柄抽選の有利度は、設定される設定値によって変化しない。
なお、特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとならなかった場合には、特図1のハズレ時は図柄D、特図2のハズレ時は図柄cを停止図柄として一律に決定する
また、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(65/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンド(本実施形態では、9ラウンド目)を設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。ただし、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合は、同一の割合としてもよく、これらの大当りのラウンド数についても有利不利がないようにしてもよい。
また、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCが存在する。
特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、例えば、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンASP−A、70/1000(約1/14.3)の確率で特図変動パターンASP−B、80/1000(1/12.5)の確率で特図変動パターンASP−Cが決定され、これらの確率も設定値に依存しない。なお、当該場合には、特図変動パターンHNP〜特図変動パターンHSP−Cが決定されることはない。
図柄変動において実行される演出の内容は、決定された特図変動パターンに基づいて演出ルート決定手段222が演出ルートを決定し、決定された演出ルートに従って演出内容決定手段225が最終的に決定する。これらの演出の内容の詳細は省略するが、特図変動パターンHNPが決定された図柄変動では、図柄列がいわゆるリーチ状態(変動表示している一の図柄列を除いた図柄列に同一の数字を模した装飾図柄が停止表示されている状態)とならない流れで演出が進行し、特図変動パターンHRPが決定された図柄変動では、図柄列がリーチ状態となる流れで演出が進行し、いずれも後述する発展演出が行われずに図柄列がバラケ目(すべての図柄列に同一の数字を模した装飾図柄が停止されていない状態)で停止される。特図変動パターンHSP−A〜特図変動パターンHSP−Cが決定された図柄変動では、図柄列がリーチ状態を経由し、その後に、変動している一の図柄列が、当該リーチ状態を構成する装飾図柄で停止されるか否かを報知する発展演出が行われ、最終的に図柄列がバラケ目で停止される。一方、特図変動パターンASP−A〜特図変動パターンASP−Cが決定された図柄変動では、図柄列がリーチ状態を経由し、その後に、変動している一の図柄列が、当該リーチ状態を構成する装飾図柄で停止されるか否かを報知する発展演出が行われ、最終的に図柄列が図柄揃い(すべての図柄列に同一の数字を模した装飾図柄が停止されている状態)で停止される。
なお、図示は省略するが、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCにおいても、特図変動パターン導出状態PA時と同様に、特図当否判定の結果に応じて特図変動パターンが抽選によって決定される。
まず、図12(b)に示す通り、特図変動パターンHNPには、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP−A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP−B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP−C、変動時間が11200msの特図変動パターンHNP−Dがあり、この順に変動時間が長い。
そして、この抽選で用いられる乱数(図12(a)で示した抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0〜999である。そのため、特図保留カウンタ=8〜5(保8〜保5)である場合には、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンHNP−Aが、200/1000(1/5)の確率で特図変動パターンHNP−Bが決定され、この確率は設定値に依存しない。同様に、特図保留カウンタ=4(保4)である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP−Aが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP−Bが決定され、特図保留カウンタ=3、2(保3、保2)である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP−Bが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP−Cが決定され、特図保留カウンタ=1、0(保1、保0)である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP−Cが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP−Dが、決定され、これらの確率も設定値に依存しない。
このように、特図変動パターンHNPが決定された場合には、特図保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、特図保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(特図保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。
なお、このような特図変動パターン(以下、「基本特図変動パターン」と称する場合がる)は、特図変動パターン導出状態PBや特図変動パターン導出状態PCにおいても存在し、対応する基本特図変動パターンの種類やそれぞれの長さは異なるが、その傾向(特図保留カウンタと決定され易い特図変動パターン(変動時間)の関係性)は特図変動パターン導出状態PAと同様である。
また、特図変動パターン導出手段133は、図柄変動の開始時に、特図当否判定の結果、決定された特図の停止図柄、および決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率(すべての設定値で同一)で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
また、本実施形態では、普図に関する抽選(普図当否判定、普図停止図柄抽選、および普図変動パターン抽選)のいずれにおいても各抽選結果が導出される確率は、設定値に関わらず一定であり、普図に関する抽選の有利度は、設定される設定値によって変化しない。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止(確定表示)を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
図13(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、および特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて特図抽選状態および普図抽選状態に応じた特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA〜特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)〜遷移条件(iii)がある。遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
さらに、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの差よりも大きい。
なお、メインエラー制御手段165は、例えば、磁気センサ(図示省略)の検知によるエラー状態等、重要度の高いエラー状態となった場合には、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等、エラーコマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する以外の処理を実行するようにしてもよい。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態であり、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。なお、設定変更状態および設定確認状態の詳細は後述する。
なお、本実施形態におけるRAM異常チェックでは、ベース値に係る領域に対しても異常があるか否かが判断されるが、本実施形態における説明では、特段の説明がない限り、RAM103に異常があるとは、RAM103の遊技に係る領域に異常があることを指す。
また、復帰状態設定処理では、RAM103の遊技に係る領域に異常があり、かつRAM103のベース値に係る領域に異常がある場合に、RAM103のベース値に係る領域がクリアされるが、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば(RAM103の遊技に係る領域に異常があるか否かに関わらず)、RAM103のベース値に係る領域をクリアするようにしてもよい。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、ベース値を主制御基板モニタ97に表示させる処理(ベース値の表示態様については、後述)、およびデバイスの初期設定が実行される。
ここで、セキュリティ信号とは、遊技機外の機器(データ表示機やホールコンピュータ)に向けて遊技機10に設けられた外部端子盤(図示省略)から出力される信号の一種である。以降の説明を含め、セキュリティ信号をONにするとは、セキュリティ信号の出力を開始することを指し、セキュリティ信号をOFFにするとは、セキュリティ信号の出力を終了することを指す。
また、本実施形態において、セキュリティ信号をOFFにする処理では、セキュリティ信号をONにしてからの経過時間を考慮していないが、当該経過時間を考慮、すなわち、セキュリティ信号をONにしてから一定時間経過するまでセキュリティ信号をOFFにしないようにしてもよい。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域(ベース値に係る領域とは異なる領域)に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。また、RAM103のベース値に係る領域に対しても、RAM103のうちの遊技に係る領域と同様に、RAM103のベース値に係る領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103のベース値に係るバックアップ情報領域記憶させる処理、およびRAM103のベース値に係る領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103のベース値に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
なお、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。
本実施形態における演出モードは、通常モード、低確時短モード、確変モードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常モード、特図変動パターン導出状態PBには確変モード、特図変動パターン導出状態PCには低確時短モードが対応する。
演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって、当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
演出遮蔽体閉鎖演出ルートによって実行される演出(以下、「演出遮蔽体閉鎖演出」と称する)とは、特図当否判定の結果が大当りである場合には、演出遮蔽体83の閉鎖に成功(図8(a)の状態から図8(b)の状態となり、その後に図8(c)の状態となる)し、特図当否判定の結果が大当りでない場合には、演出遮蔽体83の閉鎖に失敗する(図8(a)の状態から図8(b)の状態となり、その後に図8(a)の状態となる)演出である。そして、当該演出に成功する場合には、右下演出遮蔽体83dに配設された演出遮蔽体ランプ84を現在の設定値を参照した抽選によって決定した点灯色で点灯させる演出が実行される。
さらに、この演出をより具体的に説明すると、点灯色には、青色、黄色、緑色、赤色、虹色があり、当該点灯色の抽選の詳細を、図14を用いて説明する。なお、図14は、演出遮蔽体ランプ84の点灯色を決定する抽選で用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜999である。
そのため、現在の設定値が設定値1である場合には、600/1000(約1/1.6)の確率で青色、300/1000(約1/3.33)の確率で黄色、100/1000(1/10)の確率で緑色となり、赤色および虹色になることがない。現在の設定値が設定値2である場合には、550/1000(約1/1.81)の確率で青色、320/1000(約1/3.12)の確率で黄色、130/1000(約1/7.69)の確率で緑色となり、赤色および虹色になることがない。現在の設定値が設定値3である場合には、500/1000(1/2)の確率で青色、340/1000(約1/2.94)の確率で黄色、160/1000(1/6.25)の確率で緑色となり、赤色および虹色になることがない。
一方、現在の設定値が設定値4である場合には、450/1000(約1/2.22)の確率で青色、350/1000(約1/2.85)の確率で黄色、180/1000(約1/5.55)の確率で緑色、20/1000(1/50)の確率で赤色となり、虹色になることがない。現在の設定値が設定値5である場合には、400/1000(1/2.5)の確率で青色、360/1000(約1/2.77)の確率で黄色、190/1000(約1/5.26)の確率で緑色、50/1000(1/20)の確率で赤色となり、虹色になることがない。
さらに、現在の設定値が設定値6である場合には、350/1000(約1/2.85)の確率で青色、370/1000(約1/2.70)の確率で黄色、200/1000(1/5)の確率で緑色、60/1000(約1/16.6)の確率で赤色、20/1000(1/50)の確率で虹色となる。なお、これらの抽選は、後述する演出内容決定手段225によって実行される。
特に、現在の設定値が設定値1である場合の緑色に対応する抽選値と現在の設定値が設定値6である場合の緑色に対応する抽選値の比率が、現在の設定値が設定値1である場合の黄色に対応する抽選値と現在の設定値が設定値6である場合の黄色に対応する抽選値の比率よりも大きい(または、設定値1に対応する抽選値と設定値6に対応する抽選値の差が、黄色よりも緑色の方が大きい)ため、黄色よりも緑色に点灯した場合の方がより高い有利度の設定値に期待できる。また、赤色は、現在の設定値が高設定値の場合にのみ決定される可能性がある(現在の設定値が高設定値のいずれかであることが確定する)点灯色であり、現在の設定値が設定値6に近づくほど決定される確率が高くなる。さらに、虹色は、現在の設定値が設定値6の場合にのみ決定される可能性がある(現在の設定値が設定値6であることが確定する)点灯色となる。
なお、この設定示唆演出を実行するデバイスは、本実施形態における演出遮蔽体ランプ84に限らず、遊技盤50の前面側に設けられたデバイスであればいずれのデバイスを採用してもよい。さらに、上述の設定示唆演出は、図柄変動が実行されている期間に実行される演出であり、当該期間に実行される演出であれば、設定示唆演出が実行される条件は、本実施形態の条件に限らず、種々の条件を採用してもよい。
先読み演出には、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。なお、本実施形態では、先読み演出として、保留画像を、当該保留画像に対応する図柄変動における大当り遊技の期待度を示唆する種々の態様に変化させる保留先読み演出を実行しており、当該演出の詳細は、後述する。
より具体的には、演出ルート決定手段222は、決定された演出ルートの各段階において、実行する演出の内容(演出パターン)を、当該演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
具体的には、図柄B、図柄C、および図柄aには奇数図柄揃いを、図柄Aと図柄bには偶数図柄揃いを、図柄Dと図柄cにはバラケ目を、対応させている。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
また、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴う場合)には、RAMクリア処理を伴って遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出し、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴わない場合)には、RAMクリア処理を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。これらの報知は、設定変更状態を経由して遊技可能状態となった場合、設定確認状態を経由して遊技可能状態となった場合にも実行され、これらの報知の違いによっても、設定変更状態を経由したか、設定確認状態を経由したかを判断させることができる。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、設定変更処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
なお、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよく、当該エラー状態としては、例えば、普図低確時におけるゲート63の入賞回数に基づいて判定される右打ちエラー状態がある。
次に、図15を用いて、復電時の復帰状態が設定変更状態となった場合に設定変更手段177によって実行される設定変更処理の詳細を説明する。なお、図15は、設定変更処理のフローを示す図である。
なお、本実施形態では、RAM103に異常がある場合であっても、設定値が正常範囲であれば、当該処理が実行されないが、RAM103に異常がある場合に当該処理を実行するようにしてもよい。
なお、当該コマンドは、メイン表示部81やスピーカ33を用いて設定変更中であることを報知させるためのコマンドである。
なお、当該判定において、設定キースイッチ42がONであるか否かの判定を加え、双方の条件が充足された場合にステップS113に進むようにしてもよい。
なお、設定値が更新(加算)された場合には、主制御基板モニタ97に表示されている設定値も更新される。
なお、当該コマンドは、設定変更状態の終了および確定された設定値を第1副制御基板200に知らせるためのコマンドである。
次に、図16を用いて、復電時の復帰状態が設定確認状態となった場合に設定確認手段178によって実行される設定確認処理の詳細を説明する。なお、図16は、設定確認処理のフローを示す図である。
なお、当該コマンドは、メイン表示部81やスピーカ33を用いて設定確認中であることを第1副制御基板200に報知させるためのコマンドである。
なお、当該コマンドは、設定確認状態が終了したことを第1副制御基板200に知らせるためのコマンドである。
次に、図17を用いて、主制御基板モニタ97の表示態様について説明する。なお、図17は、状態別の主制御基板モニタ97の表示態様を示す図である。
図16に示す通り、主制御基板モニタ97は、横方向に連続的に配置された4つの7セグメントディスプレイ(以下、「7セグ」と略称する場合がある)で構成されるとともに、各7セグの右下には、ドット状のLEDが設けられている。なお、各情報を表示する際には、各情報は右詰めで表示される。
また、特段の説明がない限り、本実施形態における「ベース値の表示」とは、ベース値の表示であることを示す表示(「bL.」の表示)およびベース値自体の表示を合わせて表示することを指す。
また、上述の通り、設定変更状態および設定確認状態では、主制御基板モニタ97に設定値が表示され、遊技停止状態では、主制御基板モニタ97に遊技停止状態の種別(「E1」または「E2」)が表示され、各表示が表示される期間は、対応する復帰状態が設定されている期間と一致しているが、対応する復帰状態が設定されている期間の一部で表示されるようにしてもよい。
なお、「bL.」を点滅させる場合には、ベース値の整数部分を示す7セグについても点滅させるようにしてもよいが、当該7セグについては常時点灯させることが好ましい。
また、本実施形態では、点滅の有無で識別可能としているが、例えば、点灯色を変える等、点滅の有無を含む点灯態様の差異で識別可能にする方法であれば、いずれの方法を採用してもよい。
ベース値を導出する一区間を規定するアウト球数についても、60000に限らず、60000(1分間に100程度の打ち出しスピードで営業日あたりに打ち出される球数(100×60(分)×10(時間)))に近しい値であれば、いずれの値を採用してもよい。
次に、復電時の復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態の詳細を説明するのに先立ち、図18(a)〜図18(d)を用いて、設定キースイッチ42の態様とRAMクリアスイッチ43の態様の組合せについて説明する。なお、図18(a)〜図18(d)は、設定キースイッチ42の態様とRAMクリアスイッチ43の態様との組合せのパターンを示す図である。
なお、設定キースイッチ42は、OFFの状態となる位置、およびONの状態となる位置のそれぞれにおいて、外力を要することなく、変位部を保持することができる。
また、設定キー600は、設定キースイッチ42がONの状態で抜去することができない。
なお、RAMクリアスイッチ43は、変位部をOFFの状態となる位置に付勢して保持している。そのため、RAMクリアスイッチ43は、OFFの状態となる位置では、外力を要することなく変位部を保持することができる一方、ONの状態となる位置では、外力を要することなく変位部を保持できないようになっている。
続いて、図19に示す表を用いて、直前の電断時の状態が遊技可能状態である場合における復電時の復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態の詳細を説明する。なお、上述の通り、本実施形態における復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態は、RAM103に異常があるか否か、直前の電断時の状態、復電時の設定キースイッチ42の態様と復電時のRAMクリアスイッチ43の態様との組合せ、および復電時の中枠開扉センサ77の状態によって決定される。
ここで、図19(a)および図19(b)は、復電時に異常(RAM103の遊技に係る領域に異常がある場合、設定値が正常でない場合、直前の電断時の状態が遊技停止状態である場合)がなく、かつ直前の電断時の状態が遊技可能状態である場合の復電時の遊技機の状態を整理した表であり、図19(a)は復電時に中枠17が開放状態である場合、図19(b)は復電時に中枠17が閉鎖状態である場合の復電時の遊技機の状態を整理した表である。なお、復帰状態を含む復電時の遊技機10の状態を決定する処理フロー(図示省略)においては、RAMクリアスイッチ43の態様、中枠開扉センサ77の状態、および設定キースイッチ42の態様を参照する順序は問わず、後述する表に示す関係性を満たせば、当該順序に限らず、いずれの順序を採用してもよい。なお、本実施形態では、RAM103の遊技に係る領域に異常がある場合に、復電時に異常があるとしているが、RAM103のベース値に係る領域に異常がある場合を、RAM103の遊技に係る領域に異常がある、すなわち、復電時に異常があると取り扱ってもよい。
場合1において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図19(a)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合1において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図19(a)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合1において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図19(a)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として設定確認状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。
また、場合1において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図19(a)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として設定変更状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97に現在の設定値が表示される。なお、この場合に、RAM103のベース値に係る領域に異常があれば、当該領域もクリアされる。
このようにすることで、復電時の操作手段の態様に応じて復電時の復帰状態を選択可能にし、当該選択をスムーズにすることができる。
場合2において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図19(b)の左上のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合2において、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図19(b)の右上のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合2において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がOFFである場合(図19(b)の左下のパターン)には、RAMクリア処理が実行されず、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
また、場合2において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合(図19(b)の右下のパターン)には、RAMクリア処理が実行され、復電時の復帰状態として遊技可能状態が設定され、かつ主制御基板モニタ97にベース値が表示される。
さらに、場合1において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合には、設定変更状態を設定する一方、場合2において、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合には、RAMクリア処理が実行されるとともに、遊技可能状態が設定される。さらに、場合1および場合2のいずれにおいても、設定キースイッチ42がOFFであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合には、RAMクリア処理が実行されるとともに、遊技可能状態が設定される。このように、適切でない設定変更状態の設定を禁止する一方、RAMクリア処理は許容することで、中枠開扉センサ77がOFF(中枠17が閉鎖状態)である場合における不正な設定変更を防ぎつつも、RAMクリア処理の操作性を高めることができる。
特に、設定キースイッチ42がONであり、かつRAMクリアスイッチ43がONである場合において、中枠開扉センサ77がOFF(中枠17が閉鎖状態)である場合には、RAMクリア処理が実行される。そのため、不正な設定変更が試みられた虞がある場合に有利な状態を維持しないようにすることができる。
また、本実施形態において、設定変更状態および設定確認状態は、復電時にのみ設定される可能があり、いずれも復電時以外に設定されることはない。そのため、遊技制御の安定化を図ることができる。
まず、図20を用いて、設定示唆ランプ点灯演出を制御する設定示唆ランプ点灯演出制御処理の詳細を説明する。図20は、設定示唆ランプ点灯演出制御処理のフローを示す図である。
なお、設定示唆ランプ点灯制御処理は、特図保留カウンタが加算されたことに基づく保留コマンドの受信時に実行される処理である。そのため、設定示唆ランプ点灯演出の実行開始タイミングは、保留コマンド受信時、すなわち、始動口への入賞が発生したタイミングとなる。
すなわち、設定示唆ランプ点灯演出は、特図変動パターン導出状態PAが設定されていない(普図高確ではない)場合に実行される場合がある演出である
すなわち、設定示唆ランプ点灯演出は、右第2始動口59に係る入賞が判定された場合には実行されず、第1始動口57または左第2始動口58に係る入賞が判定された場合に実行される場合がある演出であると言える。
すなわち、点灯規制フラグは、新たな設定示唆ランプ点灯演出の実行を規制する規制状態を規定するフラグであり、当該フラグは、設定示唆ランプ点灯演出が実行される場合に設定される。
また、本実施形態では、点灯規制フラグをONに設定する条件に、設定示唆ランプ点灯演出の実行が含まれているが、必ずしも当該条件を含める必要はない。すなわち、点灯規制フラグをONに設定する条件には、特図保留カウンタが加算された場合の特図保留カウンタ=7〜8であることが少なくとも含まれていればよい。これにより、後述する、振分け装置および設定値を有するパチンコ機において、遊技の興趣を高め、かつ遊技球の発射を促すことができるとの効果を高めることができる。
なお、これには、開始が保留されている図柄変動において大当りに当選しないときに、規制状態を設定しないようにする場合も含まれる。
このように、本実施形態では、右第2始動口59以外の始動口に係る入賞が判定された際に、特図保留カウンタが7以上の場合に、点灯制御実行抽選に当選する一方、特図保留カウンタが7未満である場合には、当該抽選に当選しない。これにより、振分け装置および設定値を有するパチンコ機において、遊技の興趣を高め、かつ遊技球の発射を促すことができる。ただし、当該閾値は、本実施形態の閾値(7)に限らないが、この閾値が小さすぎると、遊技の興趣を高める効果を奏することは可能である一方、遊技球の発射を促す効果を奏することが難しい。よって、当該閾値は、特図1保留カウンタの上限値または特図2保留カウンタの上限値(いずれも、4)よりも大きくする必要がある。
そのため、遊技機10において、所定の設定示唆演出(設定示唆ランプ点灯演出)は、設定されている前記設定値を、態様で示唆する演出であり、演出制御手段(第1副制御基板200)は、第一の保留状態(特図保留カウンタ=7、8)において、所定の設定示唆の実行有無を決定する所定の抽選(点灯制御実行抽選)を実行し、当該所定の抽選に当選したときに、所定の設定示唆演出を実行させるものであり、所定の抽選における当選確率は、設定されている設定値によらない確率であると換言できる。
一方、現在の設定値が設定値4である場合には、800/1000(1/1.25)の確率で白色、175/1000(約1/5.71)の確率で赤色、25/1000(1/40)の確率で虹色となる。同様に、現在の設定値が設定値5である場合には、750/1000(約1/1.33)の確率で白色、200/1000(1/5)の確率で赤色、50/1000(1/20)の確率で虹色となり、現在の設定値が設定値6である場合には、700/1000(約1/1.43)の確率で白色、225/1000(約1/4.44)の確率で赤色、75/1000(約1/13.3)の確率で虹色となる。
特に、虹色は、現在の設定値が高設定値の場合にのみ決定される可能性がある(現在の設定値が高設定値のいずれかであることが確定する)点灯色であり、現在の設定値が設定値6に近づくほど決定される確率が高くなる。
このように、設定示唆ランプ点灯演出は、設定示唆演出としての有利度が高い(より有利度が高い設定値を期待できる)態様であるほど、その実行期間が長くなる傾向にある。そのため、設定示唆演出としての有利度が高い態様をより遊技者に認識させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、一部で、点灯規制カウンタの初期値に、特図保留カウンタに対して1を加算した値よりも小さい値を設定するようにしてもよい。
さらに、新たに実行された図柄変動の回数が、点灯制御実行抽選に当選する確率が変化する特図変動カウンタの閾値となるまで、当該規制状態とするとは、本実施形態のように、点灯制御実行抽選に当選する確率が変化する特図変動カウンタの閾値となった図柄変動の開始タイミングで規制状態を解除する場合に限らず、当該図柄変動の終了までの任意のタイミングで規制状態を解除する場合を含む。
続いて、図23(a)〜図23(c)、図24(a)、および図24(b)を用いて、本実施形態における保留先読み演出および説明演出の詳細を説明する。なお、図23(a)は、保留変化演出実行抽選の当選確率の高低を示す図であり、図23(b)は、保留画像色抽選に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、図23(c)は、説明演出実行抽選の当選確率の高低を示す図である。さらに、図24(a)および図24(b)は、説明演出の具体例を示す図である。
このように、保留画像色抽選によって決定される色は、青色、黄色、緑色、赤色、虹色の順に大当りに当選する期待度が高くなる。特に、虹色は、特図当否判定の事前判定結果がハズレとなる場合に決定されることがない。そのため、虹色は、大当りに当選することが確定する色となる。
これにより、所定の設定示唆演出を認識させ易くし、上述した、振分け装置および設定値を有するパチンコ機において、遊技の興趣を高め、かつ遊技球の発射を促すことができるとの効果を高めることができる。
このように、本実施形態における説明演出は、設定示唆ランプ点灯演出に関する説明を行う演出であれば、その内容は問わない。
また、詳細は省略するが、本実施形態では、これらの説明演出に複のうちのいずれを実行するかを決定するにあたって現在の設定値を参照していない。そのため、説明演出は、現在の設定値に関わらない態様の演出であると言える。
これにより、所定の設定示唆演出を認識させ易くし、上述した、振分け装置および設定値を有するパチンコ機において、遊技の興趣を高め、かつ遊技球の発射を促すことができるとの効果を高めることができる。
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
第一の始動口と、
第二の始動口と、
遊技球が入球可能な入球口を有し、前記入球口から入球した遊技球を、前記第一の始動口および前記第二の始動口を少なくとも含む複数種類の入賞口のいずれかに振り分けて入賞させることが可能な振り分け装置と、を備え、
前記第一の始動口または前記第二の始動口への遊技球の入賞に基づいて図柄変動を実行可能であり、図柄変動ごとに大当りに当選するか否かの判定を実行し、複数段階の設定値から一の設定値を設定し、設定されている前記設定値によって前記大当りに当選する確率が定まり、変動開始条件が充足されるまで前記第一の始動口および前記第二の始動口に係る図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
前記第一の始動口に係る図柄変動は、第一の数を上限として保留され、
前記演出制御手段は、
設定されている前記設定値を示唆する設定示唆演出として、所定の設定示唆演出を実行させることが可能であり、
前記第一の始動口または前記第二の始動口への遊技球の入賞に基づいて、前記所定の設定示唆演出を実行させることが可能なものであって、
開始が保留されている前記第一の始動口に係る図柄変動の数と、開始が保留されている前記第二の始動口に係る図柄変動の数とを合わせた総保留数が、前記第一の数よりも大きい第二の数以上となる第一の保留状態であるときには、前記総保留数が前記第二の数未満となる第二の保留状態であるときよりも高い割合で、前記所定の設定示唆演出を実行させることが可能なものであることを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記所定の設定示唆演出は、設定されている前記設定値を、態様で示唆する演出であり、
前記演出制御手段は、前記所定の設定示唆演出の実行有無を決定するにあたり、設定されている前記設定値を参照しないものであることを特徴とする遊技機。
(3)
上記(1)又は(2)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、
前記所定の設定示唆演出に関する説明を行う説明演出を、図柄変動中に実行させることが可能なものであって、
前記第二の保留状態であるときには、前記第一の保留状態であるときよりも高い割合で、前記説明演出を実行させるものであり、
前記説明演出は、設定されている前記設定値に関わらない態様の演出であることを特徴とする遊技機。
(4)
上記(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、前記第一の始動口または前記第二の始動口への遊技球の入賞が発生した場合において、前記第二の保留状態であるときには、前記所定の設定示唆演出を実行させないものであることを特徴とする遊技機。
(5)
上記(4)に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、前記第一の始動口または前記第二の始動口への遊技球の入賞が発生し、前記第一の保留状態であるときの少なくとも一部では、該入賞が発生したことに基づいて、新たな前記所定の設定示唆演出の実行が規制される規制状態とするものであることを特徴とする遊技機。
(6)
上記(5)に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、前記規制状態としてから、一または複数回の図柄変動が新たに実行されるまで、該規制状態とするものであることを特徴とする遊技機。
(a)
前記所定の設定示唆演出は、設定されている前記設定値を、態様で示唆する演出であり、
前記演出制御手段は、前記第一の保留状態において、前記所定の設定示唆演出の実行有無を決定する抽選を実行することなく、前記所定の設定示唆演出を実行させるものであることを特徴とする遊技機。
(b)
前記所定の設定示唆演出は、設定されている前記設定値を、態様で示唆する演出であり、
前記演出制御手段は、前記第一の保留状態において、前記所定の設定示唆の実行有無を決定する所定の抽選を実行し、該所定の抽選に当選したときに、前記所定の設定示唆演出を実行させるものであり、
前記所定の抽選における当選確率は、設定されている前記設定値によらない確率であることを特徴とする遊技機。
(c)
前記演出制御手段は、前記規制状態としてから、新たに実行された図柄変動の回数が前記第二の数となるまで、該規制状態とすることが可能なものであることを特徴とする遊技機。
(d)
前記演出制御手段は、開始が保留されている図柄変動において前記大当りに当選するときには、開始が保留されている図柄変動において前記大当りに当選しないときよりも高い割合で、前記規制状態とするものであることを特徴とする遊技機。
(e)
前記演出手段は、表示手段を含み、
前記演出制御手段は、
前記表示手段を制御し、開始が保留されている図柄変動のそれぞれに対応する保留表示を表示させることが可能であり、
前記保留表示を、該保留表示に対応する図柄変動における前記大当りの当選を期待させる特定の表示態様とする(保留変化)ことが可能なものであって、
前記第一の始動口または前記第二の始動口への遊技球の入賞が発生し、該入賞によって前記第一の保留状態とならなかったときには、該入賞によって前記第一の保留状態となったときよりも高い割合で、該入賞時の該入賞に対応する前記保留表示を前記特定の表示態様とするものであることを特徴とする遊技機。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
41 設定基板
42 設定キースイッチ
43 RAMクリアスイッチ
44 設定基板カバー
45 開閉カバー
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
56 入球口
57 第1始動口
58 左第2始動口
59 右第2始動口
60 左右振分け部材
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 左第2始動口センサ
72 右第2始動口センサ
73 大入賞口センサ
74 一般入賞口センサ
75 ゲートセンサ
76 アウト球センサ
77 中枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
83a 左上演出遮蔽体
83b 右上演出遮蔽体
83c 左下演出遮蔽体
83d 右下演出遮蔽体
84 演出遮蔽体ランプ
85 設定示唆ランプ
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
97 主制御基板モニタ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
177 設定変更手段
178 設定確認手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
228 点灯演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
250 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
400 払出制御基板
401 CPU
402 ROM
403 RAM
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
600 設定キー
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (6)
- 演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
第一の始動口と、
第二の始動口と、
遊技球が入球可能な入球口を有し、前記入球口から入球した遊技球を、前記第一の始動口および前記第二の始動口を少なくとも含む複数種類の入賞口のいずれかに振り分けて入賞させることが可能な振り分け装置と、を備え、
前記第一の始動口または前記第二の始動口への遊技球の入賞に基づいて図柄変動を実行可能であり、図柄変動ごとに大当りに当選するか否かの判定を実行し、複数段階の設定値から一の設定値を設定し、設定されている前記設定値によって前記大当りに当選する確率が定まり、変動開始条件が充足されるまで前記第一の始動口および前記第二の始動口に係る図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
前記第一の始動口に係る図柄変動は、第一の数を上限として保留され、
前記演出制御手段は、
設定されている前記設定値を示唆する設定示唆演出として、所定の設定示唆演出を実行させることが可能であり、
前記第一の始動口または前記第二の始動口への遊技球の入賞に基づいて、前記所定の設定示唆演出を実行させることが可能なものであって、
開始が保留されている前記第一の始動口に係る図柄変動の数と、開始が保留されている前記第二の始動口に係る図柄変動の数とを合わせた総保留数が、前記第一の数よりも大きい第二の数以上となる第一の保留状態であるときには、前記総保留数が前記第二の数未満となる第二の保留状態であるときよりも高い割合で、前記所定の設定示唆演出を実行させることが可能なものであることを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記所定の設定示唆演出は、設定されている前記設定値を、態様で示唆する演出であり、
前記演出制御手段は、前記所定の設定示唆演出の実行有無を決定するにあたり、設定されている前記設定値を参照しないものであることを特徴とする遊技機。 - 請求項1又は2のいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、
前記所定の設定示唆演出に関する説明を行う説明演出を、図柄変動中に実行させることが可能なものであって、
前記第二の保留状態であるときには、前記第一の保留状態であるときよりも高い割合で、前記説明演出を実行させるものであり、
前記説明演出は、設定されている前記設定値に関わらない態様の演出であることを特徴とする遊技機。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、前記第一の始動口または前記第二の始動口への遊技球の入賞が発生した場合において、前記第二の保留状態であるときには、前記所定の設定示唆演出を実行させないものであることを特徴とする遊技機。 - 請求項4に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、前記第一の始動口または前記第二の始動口への遊技球の入賞が発生し、前記第一の保留状態であるときの少なくとも一部では、該入賞が発生したことに基づいて、新たな前記所定の設定示唆演出の実行が規制される規制状態とするものであることを特徴とする遊技機。 - 請求項5に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、前記規制状態としてから、一または複数回の図柄変動が新たに実行されるまで、該規制状態とするものであることを特徴とする遊技機。
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- 2018-07-31 JP JP2018144151A patent/JP6842707B2/ja active Active
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