JP2020017436A - Twist pair cable, and communication cable - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ツイストペアケーブル、及び、そのツイストペアケーブルを備えた通信ケーブルに関するものである。 The present invention relates to a twisted pair cable and a communication cable including the twisted pair cable.
4つのツイストペア電線を束ねて、その外周にシールド層とシースを設けた通信ケーブルが知られている(例えば特許文献1参照)。 A communication cable in which four twisted pair electric wires are bundled and a shield layer and a sheath are provided on the outer periphery thereof is known (for example, see Patent Document 1).
上記の通信ケーブルでは、クロストークの低減を図るために、複数のツイストペア電線の間に十字介在物を介在させたり、一部のツイストペア電線のみをシールド層で覆っている。このため、当該通信ケーブルを構成する部材の点数が多くなってしまうという問題がある。 In the communication cable described above, in order to reduce crosstalk, a cross inclusion is interposed between a plurality of twisted pair wires, or only a part of the twisted pair wires is covered with a shield layer. Therefore, there is a problem that the number of members constituting the communication cable is increased.
本発明が解決しようとする課題は、通信ケーブルの部品点数を増加させることなくクロストークの低減を図ることが可能なツイストペアケーブル、及び、それを備えた通信ケーブルを提供することである。 An object of the present invention is to provide a twisted pair cable capable of reducing crosstalk without increasing the number of components of a communication cable, and a communication cable including the twisted pair cable.
[1]本発明に係るツイストペアケーブルは、相互に撚られた一対の電線を備えたツイストペアケーブルであって、前記電線は、複数種の撚りピッチを有するツイストペアケーブルである。 [1] A twisted pair cable according to the present invention is a twisted pair cable including a pair of wires twisted with each other, wherein the wires are twisted pair cables having a plurality of types of twist pitches.
[2]上記発明において、前記電線は、撚りピッチが周期的に変化するように相互に撚られていてもよい。 [2] In the above invention, the electric wires may be mutually twisted so that a twist pitch changes periodically.
[3]上記発明において、前記電線は、撚りピッチがランダムに変化するように相互に撚られていてもよい。 [3] In the above invention, the electric wires may be mutually twisted so that a twist pitch changes randomly.
[4]上記発明において、前記ツイストペアケーブルは、電気絶縁性を有し、前記電線が埋設されたジャケットを備えていてもよい。 [4] In the above invention, the twisted pair cable may have electrical insulation and include a jacket in which the electric wire is embedded.
[5]上記発明において、前記ジャケットは、前記ツイストペアケーブルの軸方向に沿った撚りパターンの特定の位置を示す標識を有していてもよい。 [5] In the above invention, the jacket may have a sign indicating a specific position of a twist pattern along an axial direction of the twisted pair cable.
[6]本発明に係る通信ケーブルは、上記の複数のツイストペアケーブルを備えた通信ケーブルであって、複数の前記ツイストペアケーブルは、相互に束ねられていると共に、前記ツイストペアケーブルの軸方向に沿った撚りパターンが相互に異なる通信ケーブルである。 [6] A communication cable according to the present invention is a communication cable including the plurality of twisted pair cables described above, wherein the plurality of twisted pair cables are bundled with each other and extend along the axial direction of the twisted pair cable. The communication cables have different twist patterns.
[7]本発明に係る通信ケーブルは、上記の複数のツイストペアケーブルを備えた通信ケーブルであって、複数の前記ツイストペアケーブルは、前記軸方向において前記標識の位置が相互にずれるように束ねられている通信ケーブルである。 [7] A communication cable according to the present invention is a communication cable including the plurality of twisted pair cables described above, wherein the plurality of twisted pair cables are bundled such that the positions of the markers are shifted from each other in the axial direction. Communication cable.
本発明によれば、ツイストペアケーブルが複数種の撚りピッチを有しているので、他のツイストペアケーブルと束ねる際に撚りパターンを相互に異ならせることができる。このため、十字介在物や個別のシールド層を用いなくても、クロストークの低減を図ることができる。 According to the present invention, since the twisted pair cable has a plurality of types of twist pitches, the twist patterns can be made different from each other when bundling with another twisted pair cable. For this reason, crosstalk can be reduced without using cross inclusions or individual shield layers.
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1(a)及び図1(b)は本実施形態におけるツイストペアケーブルを示す斜視図及び断面図であり、図2(a)は本実施形態におけるツイストペアケーブルからジャケットを取り除いた状態を示す側面図であり、図2(b)は本実施形態におけるツイストペアケーブルを示す側面図である。 1A and 1B are a perspective view and a cross-sectional view illustrating a twisted pair cable according to the present embodiment, and FIG. 2A is a side view illustrating a state where a jacket is removed from the twisted pair cable according to the present embodiment. FIG. 2B is a side view showing the twisted pair cable in the present embodiment.
本実施形態におけるツイストペアケーブル10Aは、図1(a)及び図1(b)に示すように、一対の電線11とジャケット20を備えている。本実施形態におけるツイストペアケーブル10Aは、他のツイストペアケーブルと並べて使用され、例えば、後述する通信ケーブル1等に組み込まれて使用される。
The
それぞれの電線11は、線状の導体12と、当該導体12の外周を覆う被覆層13と、を備えている。導体12は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の導電性に優れた金属材料からなる単線或いは撚線で構成されている。被覆層13は、樹脂材料等の電気絶縁性を有する絶縁性材料から構成されている。特に限定されないが、被覆層13を構成する樹脂材料の一例としては、ポリプロピレン(PP)を例示することができる。
Each
一対の電線11は相互に撚り合わせられている。具体的には、図2(a)に示すように、一対の電線11は、当該電線11の撚りピッチP1〜P3が周期的に変化するような第1の撚りパターン15を有している。なお、本実施形態における「撚りパターン」とは、ツイストペアケーブルの軸方向に沿った全長に亘る一対の電線の全体の形状であって、撚り合わせに伴う螺旋形状を意味する。
The pair of
この第1の撚りパターン15は、3種類の区間151〜153を含んでいる。第1の区間151では、電線11が第1の撚りピッチP1で撚られており、この第1の区間151は、第1の撚りピッチP1の半分に対応する長さを有している。また、第2の区間152では、第1の撚りピッチP1よりも小さい第2の撚りピッチP2で電線11が撚られており(P2<P1)、この第2の区間152は、第2の撚りピッチP2の半分に対応する長さを有している。さらに、第3の区間153では、第2の撚りピッチP2よりも小さい第3の撚りピッチP3で電線11が撚られており(P3<P2)、この第3の区間153は、第3の撚りピッチP3の半分に対応する長さを有している。特に限定されないが、一例を挙げれば、第1の撚りピッチP1は50.0mmであり、第2の撚りピッチP2は25.0mmであり、第3の撚りピッチP3は12.5mmである。なお、第1〜第3の撚りピッチP1〜P3の関係は、整数倍でなくてもよい。
The
そして、第1の撚りパターン15は、第1〜第3の区間151〜153から構成される周期155を繰り返すことで構成されている。具体的には、本実施形態では、それぞれの周期155は、第1の区間151、第2の区間152、第3の区間153、及び、第2の区間152の順に配列されて構成されている。また、この第1の撚りパターン15では、周期155の図中の左端(第1の区間151の左端)が第1の撚りパターン15の図中の左端(以下単に「起点」との称する)と一致している。
The
なお、撚りパターンを構成する周期の数は、特に上記に特に限定されない。また、撚りパターンにおいて撚りピッチの変化の周期性が維持されている限り、撚りパターンがその末端に周期の一部を含んでいてもよい。例えば、図2(a)に示す第1の撚りパターン15では、周期の一部として、半分の第1の区間151が図中の右側の末端に含まれている。
The number of periods constituting the twist pattern is not particularly limited to the above. Moreover, as long as the periodicity of the change of the twist pitch is maintained in the twist pattern, the twist pattern may include a part of the cycle at its end. For example, in the
さらに、周期を構成する区間の数や区間の種類も特に上記に限定されない。また、上記の例では、第1〜第3の区間151〜153が第1〜第3の撚りピッチP1〜P3の半分に対応する長さをそれぞれ有しているが、特にこれに限定されない。例えば、第1〜第3の区間151〜153が、第1〜第3の撚りピッチP1〜P3の一つ分に対応する長さをそれぞれ有していてもよい。
Furthermore, the number of sections constituting the cycle and the types of sections are not particularly limited to the above. In the above example, the first to
また、図3に示すように、撚りパターンが上記のような周期性を有していなくてもよい。図3は本実施形態におけるツイストペアケーブルの第1変形例を示す図であり、当該ツイストペアケーブルからジャケットを取り除いた状態を示す側面図である。 Further, as shown in FIG. 3, the twist pattern may not have the periodicity as described above. FIG. 3 is a diagram showing a first modified example of the twisted pair cable in the present embodiment, and is a side view showing a state where a jacket is removed from the twisted pair cable.
具体的には、図3に示すように、一対の電線11が、当該電線11の撚りピッチP1〜P3がランダムに変化するような撚りパターン15’を有していてもよい。この撚りパターン15’では、図中の左端から右端に向かって、第1の区間151、第3の区間153、第2の区間152、第1の区間151、第2の区間152、・・・、第1の区間151、第3の区間153、及び、第2の区間152の順に配列されており、第1〜第3の区間151〜153がランダムに配置されている。なお、撚りピッチがランダムに変化するように電線が撚られている限り、撚りパターンにおける撚りピッチの配列は図3に示す例に特に限定されない。
Specifically, as shown in FIG. 3, the pair of
図1(a)及び図1(b)に示すように、ジャケット20は、中実の円柱形状を有している。一対の電線11を撚った状態で当該電線11がこのジャケット20の内部に埋設されている。このジャケット20は、樹脂材料等の電気絶縁性を有する絶縁性材料から構成されている。特に限定されないが、ジャケット20を構成する樹脂材料の一例としては、ポリ塩化ビニル(PVC)を例示することができる。
As shown in FIGS. 1A and 1B, the
特に、本実施形態では、撚った状態で電線11をジャケット20に埋設することで、上述の撚りピッチP1〜P3が周期的に変化する第1の撚りパターン15を安定して維持することができる。
Particularly, in the present embodiment, the
また、このジャケット20は、図1(a)及び図2(b)に示すように、撚りパターン15の特定の位置を示すマーク21を有している。本実施形態では、このマーク21は、撚りパターン15における周期155の端部に対応するようにジャケット20の外周面に印刷等により形成されており、撚りパターン15における周期155を示している。このマーク21によって、ジャケット20内の電線11の周期155を外部から把握することが可能となっている。なお、マーク21が撚りパターン15の特定の位置を示している限り、ジャケット20の外周面における当該マーク21の位置は、図2(b)に示す位置に特に限定されない。本実施形態におけるマーク21が、本発明における標識の一例に相当する。
The
なお、撚りパターン15の特定の位置を示す標識は、上述のマーク21に特に限定されない。図4は本実施形態におけるツイストペアケーブルの第2変形例を示す図である。例えば、図4に示すように、マーク21に代えて、ジャケット20の外周を部分的に着色して着色部22を形成することで、撚りパターン15の特定の位置を示してもよい。本実施形態における着色部22が、本発明における標識の一例に相当する。或いは、特に図示しないが、撚りパターン15の特定の位置を示す標識として、ジャケット20に凸部又は凹部を形成してもよい。
The sign indicating a specific position of the
以下に、本実施形態におけるツイストペアケーブル10Aによるクロストークの低減効果について、図5(a)〜図5(c)を参照しながら説明する。
Hereinafter, the effect of reducing the crosstalk by the
図5(a)は本実施形態におけるツイストペアケーブルのクロストーク特性を示すグラフであり、図5(b)は比較例1におけるツイストペアケーブルのクロストーク特性を示すグラフであり、図5(c)は、比較例2におけるツイストペアケーブルのクロストーク特性を示すグラフである。 FIG. 5A is a graph showing the crosstalk characteristic of the twisted pair cable in the present embodiment, FIG. 5B is a graph showing the crosstalk characteristic of the twisted pair cable in Comparative Example 1, and FIG. 7 is a graph showing crosstalk characteristics of a twisted pair cable in Comparative Example 2.
図5(a)〜図5(c)はいずれも、2本のツイストペアケーブルを並べて一方(アグレッサ(Aggressor)側)のツイストペアケーブルに信号を入力した場合において、他方(ヴィクティム(Victim)側)のツイストペアケーブルの近端クロストークを実線で示し、遠端クロストークを一点鎖線で示している。また、図5(a)〜図5(c)のいずれにおいても、アグレッサ側のツイストペアケーブルは、全長に亘って一定の撚りピッチを有するツイストペアケーブルであり、その撚りピッチは12.5mmである。 5 (a) to 5 (c), when two twisted pair cables are arranged and a signal is input to one twisted pair cable (Aggressor side), the other twisted pair cable (Victim side) is used. The near-end crosstalk of the twisted pair cable is indicated by a solid line, and the far-end crosstalk is indicated by a chain line. 5A to 5C, the twisted pair cable on the aggressor side is a twisted pair cable having a constant twist pitch over the entire length, and the twist pitch is 12.5 mm.
図5(a)におけるヴィクティム側のツイストペアケーブルは、図2(a)に示すような撚りピッチが周期的に変化する撚りパターン15を有するツイストペアケーブルである。これに対し、図5(b)の比較例1におけるヴィクティム側のツイストペアケーブルは、アグレッサ側のツイストペアケーブルと同様に、全長に亘って一定の撚りピッチを有するツイストペアケーブルであり、その撚りピッチは12.5mmである。
The twisted pair cable on the victim side in FIG. 5A is a twisted pair cable having a
図5(a)及び図5(b)に示すように、本実施形態のツイストペアケーブル10Aでは、比較例1のツイストペアケーブルと比較して、近端クロストーク及び遠端クロストークのいずれも低減している。これは、比較例1のツイストペアケーブルの撚りピッチが、アグレッサ側のツイストペアケーブルの撚りピッチとその全長に亘って同じであるのに対し、本実施形態のツイストペアケーブル10Aの撚りピッチが、アグレッサ側のツイストペアケーブルの撚りピッチと大部分で異なっており、全体的に干渉が弱まるためである。
As shown in FIGS. 5A and 5B, the
因みに、図5(c)の比較例2におけるヴィクティム側のツイストペアケーブルは、全長に亘って一定の撚りピッチを有するツイストペアケーブルであるが、アグレッサ側のツイストペアケーブルの撚りピッチとは異なり、その撚りピッチは25.0mmである。図5(a)及び図5(c)に示すように、比較例2のツイストペアケーブルでは、本実施形態のツイストペアケーブル10Aと比較して、近端クロストーク及び遠端クロストークのいずれも低減している。これは、比較例2のツイストペアケーブルの撚りピッチが、アグレッサ側のツイストペアケーブルの撚りピッチとその全長に亘って異なっているのに対し、本実施形態のツイストペアケーブル10Aの撚りピッチが、アグレッサ側のツイストペアケーブルの撚りピッチと局所的に一致しているためである。
Incidentally, the twisted pair cable on the victim side in Comparative Example 2 in FIG. 5C is a twisted pair cable having a constant twist pitch over the entire length, but is different from the twist pitch of the twisted pair cable on the aggressor side. Is 25.0 mm. As shown in FIGS. 5A and 5C, in the twisted pair cable of Comparative Example 2, both the near-end crosstalk and the far-end crosstalk are reduced as compared with the
このように、本実施形態のツイストペアケーブル10Aは、比較例2のツイストペアケーブルよりも、クロストークの点では劣っている。しかしながら、本実施形態のツイストペアケーブル10Aは、比較例2のツイストペアケーブルよりも、以下のように、ツイストペアケーブルの品種数を低減することが可能な点で比較例2よりも優れている。
As described above, the
すなわち、比較例2の構成(ツイストペアケーブルの撚りピッチを異ならせる構成)を用いて通信ケーブル(後述)を構成する場合には、当該通信ケーブルを構成するツイストペアケーブルの本数に相当する数だけ撚りピッチのバリエーションを準備しておく必要がある。これに対し、本実施形態のツイストペアケーブル10Aでは、長尺のツイストペアケーブルから個々のツイストペアケーブルを切り出す際に切断位置を変えるだけで、複数種の撚りパターンのツイストペアケーブルを作製することができる。従って、本実施形態におけるツイストペアケーブルでは、比較例2のツイストペアケーブルと比べて、通信ケーブルを製造するためのツイストペアケーブルの品種数を大幅に減らすことができる。
That is, when a communication cable (described later) is configured using the configuration of Comparative Example 2 (a configuration in which the twist pitch of the twisted pair cable is different), the number of twist pitches corresponding to the number of twisted pair cables configuring the communication cable is used. It is necessary to prepare variations. On the other hand, in the
以下に、本実施形態におけるツイストペアケーブル10Aを用いた通信ケーブル1の構成について、図6及び図7を参照しながら説明する。
Hereinafter, the configuration of the
図6は本実施形態における通信ケーブルを示す断面図であり、図7は本実施形態における第1〜第4のツイストペアケーブルの撚りパターンを示す図である。 FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating a communication cable according to the present embodiment, and FIG. 7 is a diagram illustrating a twist pattern of the first to fourth twisted pair cables according to the present embodiment.
本実施形態における通信ケーブル1は、例えば、車載LANに用いられる通信用のケーブルであり、車両に搭載された電子制御ユニット(ECU)や補器等の機器に接続されて使用される。なお、この通信ケーブル1の用途は、特に車載用に限定されない。この通信ケーブル1は、図6に示すように、4組のツイストペアケーブル10A〜10Dと、シールド層30と、シース40と、を備えている。第1〜第4のツイストペアケーブル10A〜10Dは、高周波の差動信号を伝送する差動伝送線路としてそれぞれ機能する。なお、通信ケーブル1が有するツイストペアケーブルの本数は、複数であれば特に限定されない。
The
第1のツイストペアケーブル10Aは、図1(a)〜図2(b)を参照しながら説明した上記のツイストペアケーブル10Aである。
The first
第2のツイストペアケーブル10Bは、上述の第1のツイストペアケーブル10Aと同様に、一対の電線11と、ジャケット20と、を備えているが、電線11の撚りパターン16が第1のツイストペアケーブル10Aと相違している。具体的には、図7に示すように、この第2のツイストペアケーブル10Bの第2の撚りパターン16は、第1の撚りパターン15に対して1/4周期分ずれており、この第2の撚りパターン16の起点は、周期155における第3の区間153の中央部と一致している。
The second
また、第3のツイストペアケーブル10Cも、上述の第1のツイストペアケーブル10Aと同様に、一対の電線11と、ジャケット20と、を備えているが、電線11の撚りパターン17が第1のツイストペアケーブル10Aと相違している。具体的には、図7に示すように、この第3のツイストペアケーブル10Cの第3の撚りパターン17は、第1の撚りパターン15に対して2/4周期分ずれており、この第3の撚りパターン17の起点は、周期155における左側の第2の区間152と一致している。
The third
さらに、第4のツイストペアケーブル10Dも、上述の第1のツイストペアケーブル10Aと同様に、一対の電線11と、ジャケット20と、を備えているが、電線11の撚りパターン18が第1のツイストペアケーブル10Aと相違している。具体的には、図7に示すように、第4のツイストペアケーブル10Dの第4の撚りパターン18は、第1の撚りパターン15に対して3/4周期分ずれており、この第4の撚りパターン18の起点は、周期155における第1の区間151の中央部と一致している。
Further, the fourth
図6に示すように、第1〜第4のツイストペアケーブル10A〜10Dは、相互に束ねられている。本実施形態では、それぞれのツイストペアケーブル10A〜10Dにマーク21が付されているので、全てのマーク21が軸方向において相互にずれていることを確認しながらツイストペアケーブル10A〜10Dを束ねることで、同一の撚りパターンのものが混在することなく、撚りパターン15〜18を相互に異ならせた構成を容易に形成することができる。なお、全てのツイストペアケーブルの撚りパターンが相互にずれている限り、そのズレ量は特に上記に限定されない。
As shown in FIG. 6, the first to fourth
シールド層30は、相互に束ねられたツイストペアケーブル10A〜10Dの外周を覆っている。このシールド層30は、金属細線を編み込むことで形成された金属編組から構成されている。このシールド層30にはドレン線35が接合されており、このドレン線35は、通信ケーブル1が機器に接続された際に、当該機器のグランドに電気的に接続される。なお、金属編組に代えて、金属箔テープをツイストペアケーブル10A〜10Dの外周に巻き付けることで、シールド層30を形成してもよい。また、特に図示しないが、第1〜第4のツイストペアケーブル10A〜10Dの外周を押さえ巻きテープで覆い、シールド層30がその押さえ巻きテープの外周を覆ってもよい。
The
シース40は、シールド層30の外周を覆っている。このシース40は、樹脂材料等の電気絶縁性を有する絶縁性材料から構成されている。特に限定されないが、シース40を構成する樹脂材料の一例としては、ポリ塩化ビニル(PVC)等を例示することができる。
The
以上のように、本実施形態では、ツイストペアケーブル10A〜10Dが複数種の撚りピッチP1〜P3を有しており、撚りパターン15〜18が相互に異なるようにツイストペアケーブル10A〜10Dを束ねられている。これにより、隣り合うツイストペアケーブル10A〜10Dにおいて大部分で撚りピッチを異ならせることができ、ツイストペアケーブル10A〜10D同士の干渉を全体的に弱めることができる。このため、本実施形態では、十字介在物や個別のシールド層を用いなくてもクロストークの低減を図ることができる。
As described above, in the present embodiment, bundled
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。 The embodiments described above are described for facilitating the understanding of the present invention, and are not described for limiting the present invention. Therefore, each element disclosed in the above embodiment is intended to include all design changes and equivalents belonging to the technical scope of the present invention.
例えば、図6に示す例では、通信ケーブル1を構成する全てのツイストペアケーブルを、複数種の撚りピッチを有するツイストペアケーブル10A〜10Dで構成したが、特にこれに限定されない。例えば、複数種の撚りピッチを有する一部のツイストペアケーブルに代えて、比較例1或いは比較例2のような、全長に亘って同一の撚りピッチを有するツイストペアケーブルを用いて通信ケーブル1を構成してもよい。なお、この場合に、複数種の撚りピッチを有するツイストペアケーブルの撚りピッチを、単一の撚りピッチを有するツイストペアケーブルの撚りピッチの整数倍にしなくてもよい。
For example, in the example shown in FIG. 6, all the twisted pair cables constituting the
1…通信ケーブル
10A〜10D…ツイストペアケーブル
11…電線
12…導体
13…被覆層
15…第1の撚りパターン
151〜153…第1〜第3の区間
155…周期
16〜18…第2〜第4の撚りパターン
20…ジャケット
21…マーク
22…着色部
30…シールド層
35…ドレン線
40…シース
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記電線は、複数種の撚りピッチを有するツイストペアケーブル。 A twisted pair cable comprising a pair of mutually twisted electric wires,
The electric wire is a twisted pair cable having a plurality of types of twist pitches.
前記電線は、撚りピッチが周期的に変化するように相互に撚られているツイストペアケーブル。 The twisted pair cable according to claim 1,
A twisted pair cable in which the electric wires are mutually twisted such that the twist pitch changes periodically.
前記電線は、撚りピッチがランダムに変化するように相互に撚られているツイストペアケーブル。 The twisted pair cable according to claim 1,
A twisted pair cable in which the electric wires are mutually twisted such that the twist pitch changes randomly.
前記ツイストペアケーブルは、電気絶縁性を有し、前記電線が埋設されたジャケットを備えたツイストペアケーブル。 It is a twisted pair cable according to any one of claims 1 to 3,
The twisted pair cable has electrical insulation properties and includes a jacket in which the electric wires are embedded.
前記ジャケットは、前記ツイストペアケーブルの軸方向に沿った撚りパターンの特定の位置を示す標識を有するツイストペアケーブル。 The twisted pair cable according to claim 4,
The twisted pair cable, wherein the jacket has a sign indicating a specific position of a twist pattern along an axial direction of the twisted pair cable.
複数の前記ツイストペアケーブルは、相互に束ねられていると共に、前記ツイストペアケーブルの軸方向に沿った撚りパターンが相互に異なる通信ケーブル。 A communication cable comprising a plurality of twisted pair cables according to any one of claims 1 to 5,
A communication cable in which a plurality of the twisted pair cables are bundled with each other, and twist patterns along the axial direction of the twisted pair cables are different from each other.
複数の前記ツイストペアケーブルは、前記軸方向において前記標識の位置が相互にずれるように束ねられている通信ケーブル。 A communication cable comprising a plurality of twisted pair cables according to claim 5,
A communication cable, wherein the plurality of twisted pair cables are bundled such that the positions of the markers are shifted from each other in the axial direction.
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WO2021210169A1 (en) * | 2020-04-17 | 2021-10-21 | 三菱電機株式会社 | Cable assembly |
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