JP2020013307A - ファイル移行方法およびファイル移行システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ファイルサーバの移行において最終転送時の業務停止時間を削減する。【解決手段】移行するファイル1510を記憶する移行元ファイルサーバ1000と、移行元ファイルサーバとは異なるドメインに属しファイルを移行するための移行先ファイルサーバ2000と、移行元ファイルサーバおよび移行先ファイルサーバと同じネットワークに接続されたデータ移行装置3000とを備え、移行元ファイルサーバは、ファイルの静止点におけるスナップショット1520を取得し、移行元ファイルサーバまたはデータ移行装置は、移行元ファイルサーバで取得したスナップショットのアクセスコントロールリストを移行先ファイルサーバにおけるアクセスコントロールリストに変更し、データ移行装置は、変更したスナップショットを移行先ファイルサーバに転送するファイル移行システム1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、ファイル移行方法およびファイル移行システムに関する。
近年、企業内や企業間での組織変更が激しく、顧客ADドメインの統合や変更が多くなっている。よって、ファイルサーバがEnd of Life(EOL)時期を迎えリプレースされる際、移行元ファイルサーバから移行先ファイルサーバへファイルの移行とともに、各ファイル等のAccess Control List(ACL)設定変更の需要も増えてきている。なお、ACLとは、本明細書では、コンピュータシステム上のファイルやフォルダ(ディレクトリ)に対してどのユーザやグループがどのようにアクセスする権利を有するのかを定義するものである。
特許文献1では、異なるADドメインに属するファイルサーバ間データ移行の初期・差分転送では、移行元ファイルサーバから移行先ファイルサーバへ差分ファイルの転送を行い、最終転送では移行元ファイルサーバへのアクセスを停止した上で、最後の差分を転送してから、移行先ファイルサーバですべてのファイルのACL設定変更を行う。なお、ADドメインとは、マイクロソフト(登録商標)が提供するディレクトリサービスであるアクティブディレクトリ(登録商標)により構築されるドメインを言う。
特開2005−078612号公報
ファイルベースのデータ移行では、すべてのファイル等に対してACL設定変更を行う必要がある。移行元ファイルサーバのファイル数およびADドメインユーザ数が多くなると、ACL設定変更に膨大な時間が必要となる。特に、最終転送では移行元ファイルサーバへのアクセスを停止した上でACL設定変更を実施するため、ファイルサーバを使用できない時間が長くなり、顧客に大きいな負担がかかる。特許文献1に記載の技術は、データ移行のファイル転送およびACL再設定の自動化を可能にするが、業務停止中の作業時間に対しては考慮されていない。
本発明は、最終転送時の業務停止時間の削減を可能にするファイル移行方法およびファイル移行システムを提供する。
上記課題を解決するために、移行元ファイルサーバと移行先ファイルサーバが異なるドメインに属するファイルサーバ間のファイル移行方法であって、移行元ファイルサーバでファイルの静止点におけるスナップショットを取得し、取得したスナップショットのアクセスコントロールリストを前記移行先ファイルサーバにおけるアクセスコントロールリストに変更するファイル移行方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、移行するファイルを記憶する移行元ファイルサーバと、移行元ファイルサーバとは異なるドメインに属し、移行元ファイルサーバに記憶されたファイルを移行するための移行先ファイルサーバと、移行元ファイルサーバおよび移行先ファイルサーバと同じネットワークに接続されたデータ移行装置と、を備え、移行元ファイルサーバは、ファイルの静止点におけるスナップショットを取得し、移行元ファイルサーバまたはデータ移行装置は、移行元ファイルサーバで取得したスナップショットのアクセスコントロールリストを移行先ファイルサーバにおけるアクセスコントロールリストに変更し、データ移行装置は、変更したスナップショットを移行先ファイルサーバに転送するファイル移行システムが提供される。
本発明によれば、移行元ファイルサーバでスナップショットのACL設定変更を行うことにより、最終転送における業務停止時間を削減することができる。
本発明の実施例にかかわるファイル移行システムの全体概要を示すブロック図である。 本発明の実施例における移行元ファイルサーバのファイルシステムプログラムを構成するブロック図である。 本発明の実施例におけるデータ移行プログラムを構成するブロック図である。 本発明の実施におけるスナップショット管理テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施におけるACL設定対応付け表の一例を示す説明図である。 本発明の実施例における最初の転送の処理S100を説明するフローチャートである。 本発明の実施例における新規ファイルの場合の差分転送の処理S200を説明するフローチャートである。 本発明の実施例における既存ファイルの場合の差分転送の処理S300を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例にかかわるファイル移行システム1の全体概要を示すブロック図である。ファイル移行システム1は、移行するユーザファイル1510を記憶する移行元ファイルサーバ1000と、ユーザファイル1510を基にして移行されるファイル2510を記憶する移行先ファイルサーバ2000と、移行元ファイルサーバ1000および移行先ファイルサーバ2000と同じネットワークに接続されたデータ移行装置3000と、を備える。
移行元ファイルサーバ1000は移行元ADドメイン10000に属し、移行先ファイルサーバ2000は移行先ADドメイン20000に属する。すなわち、移行元ファイルサーバ1000と移行先ファイルサーバ2000は異なるドメインに属している。移行元ファイルサーバ1000と移行先ファイルサーバ2000は異なるメーカのファイルサーバでもよい。移行元ADドメイン10000および移行先ADドメイン20000は、アクティブディレクトリによりディレクトリを管理されている。
ファイル移行は移行元ファイルサーバ1000および移行先ファイルサーバ2000と同じネットワークに接続されたデータ移行装置3000を介して行う。データ移行装置3000は、Windows(登録商標)がインストールされたパーソナルコンピュータであり、無償データ移行ツール3100およびデータ移行プログラム3200を備える。データ移行プログラム3200の詳細については、図3を用いて後述する。
移行元ファイルサーバ1000は、コントローラ1100、コントローラ1200およびディスク領域1500を備え、各構成要素はバスなどの内部通信経路によって接続される。移行元ファイルサーバ1000は、コントローラ1100のみを有するシングルコントローラ構成でもよい。コントローラ1100およびコントローラ1200は、それぞれマイクロプロセッサまたはCPU(Central Processing Unit)および記憶装置(図示せず)を有し、独立して機能し得る冗長構成となっている。ディスク領域1500は、各種ユーザファイル1510を格納する。ユーザファイル1510は、ユーザからアクセスし読み書き対象ファイルであり、大容量のストレージデバイスに記憶されている。移行元ファイルサーバ1000は、所謂NAS(Network Attached Storage)であってもよい。なお、ユーザファイル1510は、フォルダ(ディレクトリ)やリンクを含むものとする。
スナップショット1520は、ユーザファイル1510のある時点の静止点ファイルである。スナップショットとは、ディスク上のデータの静止点でのファイルのデータイメージを保存する一般的に使用されている機能またはそのデータイメージ自体のことを言う。スナップショットは、複数の静止点におけるデータイメージを取得することができ、同一のディスク領域1500から取得された一連のスナップショットの中から1つのスナップショットを指定する場合、本明細書では「世代」と呼ぶ。たとえば、直近に取得された最新のスナップショット1520を第N世代とすると、一つ前の世代を第N−1世代と呼び、最初に取得されたスナップショット1520を第一世代と呼ぶ。
コントローラ1100およびコントローラ1200は、移行元ファイルサーバ1000を制御する。ファイルサーバOS1300は、ユーザに対してファイル共有サービス(たとえばCIFS(Common Internet File System)共有サービス)を提供するプログラムである。ファイルシステムプログラム1400は、ディスク領域1500に格納されているファイルシステム1530を管理するプログラムである。ユーザファイル1510は、他のサーバ(図示せず)で稼働する本番の業務アプリケーションからアクセスされる。ファイルシステムプログラム1400は、本番業務に影響を与えないように、好ましくは定期的にユーザファイル1510のスナップショット1520を取得する。後述するように、ファイルシステムプログラム1400は、ユーザファイル1510のスナップショット1520を取得すると共に、スナップショット1520に対してACL設定変更を行う機能、スナップショット1520の世代間のACL設定を継承する機能を備える。
移行先ファイルサーバ2000は、コントローラ2100、コントローラ2200およびディスク領域2500を備え、各構成要素は内部通信経路によって接続される。移行先ファイルサーバ2000は、コントローラ2100のみを有するシングルコントローラ構成でもよい。コントローラ1100およびコントローラ1200は、それぞれマイクロプロセッサまたはCPU、および記憶装置を有し、独立して機能し得る冗長構成となっている。ディスク領域2500は、移行元ファイルサーバ1000に記憶されたファイルを移行するため、移行元ファイルサーバ1000より転送されたファイルをファイル2510として格納する大容量のストレージデバイスである。移行先ファイルサーバ2000は、所謂NASであってもよい。ファイルサーバ間のデータ移行が完了し本番切替後に、ユーザはファイル2510にアクセスし、読み書きを行う。なお、ファイル2510は、フォルダ(ディレクトリ)やリンクを含むものとする。
コントローラ2100およびコントローラ2200は移行先ファイルサーバ2000を制御する。ファイルサーバOS2300は、ユーザに対してファイル共有サービス(たとえばCIFS(Common Internet File System)共有サービス)を提供するプログラムである。ファイルシステムプログラム2400はディスク領域2500に格納されているファイルシステム2520を管理するプログラムである。
図2は、本発明の実施例における移行元ファイルサーバ1000のファイルシステムプログラム1400の構成を示すブロック図である。ファイルシステムプログラム1400は、スナップショット取得モジュール1410と、スナップショット管理モジュール1420と、スナップショットACL書き換えモジュール1430と、スナップショット世代間ACL設定継承モジュール1440と、を備える。スナップショット取得モジュール1410は、ユーザファイル1510からファイル等の静止点におけるスナップショット1520を取得するためのプログラムであり、バックアップ機能などの公知の機能から構成される。スナップショット管理モジュール1420は、スナップショット1520を取得するタイミングや範囲(たとえば、ディスク領域1500のどの部分のボリュームか)などを記憶し、スナップショット取得モジュール1410の機能を管理する。
スナップショットACL書き換えモジュール1430は、スナップショット取得モジュール1410が取得したスナップショット1520のアクセスコントロールリストを、後述するACL設定対応付け表T200を参照して、移行先ADドメイン20000に属する移行先ファイルサーバ2000におけるアクセスコントロールリストに変更する。スナップショット世代間ACL設定継承モジュール1440は、ACL設定変更を既に実施したファイル等に対して、再度ACL設定変更を実施しないように、前世代(第N−1世代)のスナップショット1520のACLを継承して、現世代(第N世代)のACLとする。
後述するように、ファイル等にとって最初のスナップショット1520が取得された際に、スナップショットACL書き換えモジュール1430がスナップショット1520のアクセスコントロールリストを変更するので、それ以降、世代が重ねられる中でもスナップショット1520でのアクセスコントロールリストは、移行先ファイルサーバ2000におけるアクセスコントロールリストが引き継がれる。移行元ファイルサーバ1000では本番業務で使用されているが、ユーザファイル1510のアクセスコントロールリストを変更するのではなく、スナップショット1520のアクセスコントロールリストを変更することで、ファイルサーバ切り替え直前まで本番業務に影響を与えることなく、ファイルサーバ移行の準備を行うことができる。
図3は、本発明の実施例におけるデータ移行装置3000のデータ移行プログラム3200の構成を示すブロック図である。データ移行プログラム3200は、ACL設定変更モジュール3210と、ファイル転送モジュール3220と、スナップショット世代間比較モジュール3230と、スナップショット管理テーブルT100と、ACL設定対応付け表T200と、を備える。ACL設定変更モジュール3210は、ACL設定対応付け表T200を参照し、スナップショット1520のACL設定を移行元ADドメイン10000から移行先ADドメイン20000に変更する。なお、ACL設定対応付け表T200は、図5に示すように、移行元ADドメイン10000および移行先ADドメイン20000のユーザやグループを関連付けて記憶している。たとえば、ACL設定対応付け表T200では、移行元ADドメイン10000の「user_ax」というユーザは、移行先ADドメイン20000の「user_ay」というユーザに関連付けられている。
ファイル転送モジュール3220は、ネットワークを介して移行元ファイルサーバ1000上の最新(最も若い世代)のスナップショット1520を得て、さらにネットワークを介して移行先ファイルサーバ2000のディスク領域2500へ転送して、ファイル2510として格納する。スナップショット世代間比較モジュール3230は、最新のスナップショット1520とその直前の世代のスナップショット1520を比較し、異なる点を抽出する。スナップショット世代間比較モジュール3230は、前世代には存在しなかったファイルやフォルダを発見した場合には、そのファイルやフォルダを出力し、前世代に存在していたがファイル等のメタデータに変更ある場合はファイル等毎のメタデータを出力する。
スナップショット管理テーブルT100は、図4に示すように、スナップショット1520の世代毎にファイルやフォルダのメタデータ(ファイル名、ACL設定情報、タイムスタンプ、データサイズなど)を記憶する。また、スナップショット管理テーブルT100は、ACL設定変更モジュール3210によりACL設定変更される前のメタデータ(T110)とACL設定変更された後のメタデータ(T120)を関連付けて保持する。たとえば、本図に示すスナップショット管理テーブルT100は、ACL設定書き換え前のT110のスナップショット1520の世代として3世代T111〜T113を記憶している。第一世代である箇所T111は、ファイルAとファイルBのACL設定書き換え前のメタデータをそれぞれ記憶している。
第二世代である箇所T112は、第一世代からメタデータに変更の無かったファイルAとファイルBに加えてファイルCが追加されている。これは、第一世代の静止点と第二世代の静止点の間に、本番業務等においてファイルCが新規に作成されたことを意味する。また、第三世代である箇所T113は、第二世代からメタデータに変更の無かったファイルAとファイルCと、タイムスタンプとデータサイズのメタデータにおいて変更のあったファイルBに関する情報を記憶している。具体的には、第二世代の箇所T112のファイルBのタイムスタンプは「20170930 18:24」、データサイズは「2048」であったが、第三世代の箇所T113のファイルBのタイムスタンプは「20180401 09:00」、データサイズは「3072」と変更されている。これは、第二世代の静止点と第三世代の静止点の間に、本番業務等においてファイルBが更新されたことを意味する。
また、スナップショット管理テーブルT100は、ACL設定書き換え前のT110のそれぞれのファイルに対応して、ACL設定変更された後のメタデータとしてT120を保持する。たとえば、ACL設定書き換え前の第一世代の箇所T111に対応して、ACL設定変更後の第一世代の箇所T121を、ACL設定書き換え前の第二世代の箇所T112に対応して、ACL設定変更後の第二世代の箇所T122を保持する。ACL設定書き換え前のT110とACL設定書き換え後のT120の間では、ACL設定情報が異なっている。たとえば、ACL設定書き換え前のT110の第一世代の箇所T111におけるファイルAのACL設定情報は、移行元ADドメイン10000でのアクセスコントロールリスト(user_ax,user_bx)を記憶し、ACL設定書き換え後のT120の第一世代の箇所T121におけるファイルAのACL設定情報は、移行先ADドメイン20000でのアクセスコントロールリスト(user_ay,user_by)を記憶している。
各プログラムによって実現される処理の詳細についてはフローチャートを用いて説明する。
図6は、本発明の実施例における最初の転送(初期転送)の処理S100を説明するフローチャートである。なお、フローチャートにおけるSはステップを意味する。まず、ファイルシステムプログラム1400のスナップショット取得モジュール1410は、ユーザファイル1510の最初の静止点におけるスナップショット1520を取得する。取得したスナップショット1520はスナップショット1520の第一世代目とする(S101)。
次に、スナップショット管理モジュール1420は、取得したスナップショット1520の各ファイル等に関する情報(アクセスコントロールリストなどを含むメタデータ)を、データ移行プログラム3200のスナップショット管理テーブルT100の第一世代目のACL設定書き換え前の箇所T111に登録する(S102)。すなわち、スナップショット管理モジュール1420は、スナップショット管理テーブルT100にACL設定書き換え前のT110のそれぞれのファイルのメタデータを記録する。
新たな世代がスナップショット管理テーブルT100に登録されると、ACL設定変更モジュール3210は、スナップショット1520のACL設定を移行元ADドメイン10000から移行先ADドメイン20000のアクセスコントロールリストに変更する(S103)。ACL設定変更モジュール3210は、ACL設定変更を行う際に、ACL設定対応付け表T200を参照し、移行元ADドメイン10000のユーザ等を該当する移行先ADドメイン20000のユーザ等へ変更する。また、ACL設定変更モジュール3210は、ファイルシステムプログラム1400のスナップショットACL書き換えモジュール1430をコールすることによりスナップショット1520のACL設定を変更してもよい。
ACL設定変更モジュール3210がスナップショット1520のACL設定を変更すると、ACL設定変更モジュール3210は、ACL設定を変更したスナップショット1520に関する情報(メタデータ)をスナップショット管理テーブルT100の第一世代目のACL設定書き換え後の箇所T121に登録する(S104)。すなわち、ACL設定変更モジュール3210は、変更したアクセスコントロールリストを含む変更後の情報を変更前の情報と関連付けてスナップショット管理テーブルT100に記録する。ACL設定変更モジュール3210は、T121に登録する際、ACL設定情報以外のメタデータは変更されないため、ACL設定情報以外のメタデータについてACL設定書き換え前の箇所T111の値を直接引き継ぐものとし、ACL設定情報部分のみ設定変更した後の情報を登録する。
スナップショット管理テーブルT100に第一世代のT111とT121が対となって登録されると、ファイル転送モジュール3220は、移行先ADドメイン20000に適合するようにACL設定が変更されたスナップショット1520のファイルをすべて移行先ファイルサーバ2000に転送する(S105)。
図7は、本発明の実施例における初期転送後に新規ファイルが存在した場合の差分転送の処理S200を説明するフローチャートである。S200は初期転送処理S100が完了後に実施する。
差分転送方式は移行元ファイルサーバ1000と移行先ファイルサーバ2000で比較する従来のような方式ではなく、移行元ファイルサーバ1000で各世代の静止点におけるスナップショット1520を管理する方式により行う。具体的な処理は下記にて説明する。
初期転送が完了した後の1回目の差分転送の処理について説明する。スナップショット取得モジュール1410は、スナップショット管理モジュール1420の管理の下、ユーザファイル1510の静止点におけるスナップショット1520を取得する。取得したスナップショット1520は、スナップショット1520の第二世代とする(S201)。
次に、スナップショット管理モジュール1420は、取得したスナップショット1520の各ファイルに関する情報(メタデータ)をスナップショット管理テーブルT100に追記し第二世代目のACL設定書き換え前の箇所T112に登録する(S202)。
新たな世代がスナップショット管理テーブルT100に登録されると、スナップショット世代間比較モジュール3230は、スナップショット管理テーブルT100に基づき、前世代(第一世代)のスナップショット1520のACL設定書き換え前の箇所T111と比較する(S203)。そして、スナップショット世代間比較モジュール3230は、新規ファイルがあるか否かを判定する(S204)。今回の場合(1回目差分転送)、比較する対象はスナップショット管理テーブルT100のT111およびT112である。新規ファイルがなかった場合、差分転送処理(既存ファイル)S300に進む。S300の処理については、後述する。
図4に示すように、ACL設定変更モジュール3210またはスナップショットACL書き換えモジュール1430は、T111には存在しなかった新規ファイル(ファイルC)がT112に存在した場合、ACL設定対応付け表T200を参照し、取得したファイル等のアクセスコントロールリストを移行先ADドメイン20000におけるACL設定に変更する(S205)。この処理は初期転送時と同様であり、移行元ADドメイン10000のユーザを該当する移行先ADドメイン20000のユーザへ変更する。
ACL設定変更モジュール3210等がスナップショット1520のACL設定を変更すると、ACL設定変更モジュール3210は、ACL設定を変更したスナップショット1520に関する情報(メタデータ)をスナップショット管理テーブルT100のACL設定書き換え後の箇所T122に登録する(S206)。
スナップショット管理テーブルT100に第二世代のT112とT122が対となって登録されると、ファイル転送モジュール3220は、スナップショット1520の新規ファイル(ファイルC)を移行先ファイルサーバ2000に転送する(S207)。
図8は、本発明の実施例における前世代スナップショット転送時に既に存在したファイルの場合の差分転送の処理S300を説明するフローチャートである。ここでは、図4における第二世代と第三世代を例に説明する。
ファイルA〜Cの既存ファイルに関しては、第一世代のスナップショット1520の初期転送および第二世代のスナップショット1520の転送の時点で、ACL設定変更を既に実施したため、もう一度ACL設定変更を行うことはせず、スナップショット世代間ACL設定継承モジュール1440は、前世代(第二世代)のスナップショット1520のACL設定を継承する。すなわち、ファイル移行システム1は、一度移行先ファイルサーバ2000に転送したスナップショット1520について、そのスナップショット1520のアクセスコントロールリストの変更を行わない。これにより、転送するファイルのアクセスコントロールリストの変更が効率化される。スナップショット世代間比較モジュール3230は、継承処理が完了後にその情報をスナップショット管理テーブルT100に反映する(S301)。実際に継承する部分は、第二世代目のスナップショット1520のACL設定書き換え後の箇所T122のACL設定情報である。スナップショット世代間比較モジュール3230は、継承処理が完了したら、各ファイルの最新のACL設定情報をT123に登録する。
次に、スナップショット世代間比較モジュール3230は、ファイルA〜Cの既存ファイルに対して、ACL設定以外に更新された差分があるか判定する(S302)。本例では、T112とT113を比較することにより判定を行う。ファイルAまたはCのように差分がない場合、スナップショット世代間比較モジュール3230は、前世代(第二世代)のT122のACL設定情報以外のデータをT123にコピーして更新する。ACL設定情報以外のデータは変更されていないため、ACL設定情報以外のデータはACL設定書き換え後の箇所T122の値を直接引き継ぐとし、スナップショット世代間比較モジュール3230は、ACL設定情報部分のみ設定変更した後の情報を登録する(S305)。また、これらのファイルについては、差分転送は行われず、処理S300はそのまま終了される。
ファイルBのようにACL設定以外に更新された差分(タイムスタンプとデータサイズが更新されている)がある場合、スナップショット世代間比較モジュール3230は、その差分をスナップショット管理テーブルT100のT123にて更新し登録する(S303)。そして、最後に、ファイル転送モジュール3220は、更新された差分を有する既存ファイルの当該差分のみを移行先ファイルサーバ2000に転送する(S304)。このように、ファイル移行システム1は、複数の静止点におけるスナップショット1520を取得し、第N−1世代のスナップショット1520と第N世代のスナップショット1520を比較し(Nは、2以上の自然数)、比較した結果両スナップショット間に差分がある場合、その差分のみを移行先ファイルサーバ2000に転送する。これによれば、第二世代目以降のスナップショット1520の転送を最小化することができる。
ファイル移行システム1は、業務継続期間中の初期転送において、移行元ファイルサーバ1000でファイルの静止点におけるスナップショット1520を取得する。ファイル移行システム1は、そのスナップショット1520に対してACL設定変更を行い、最初の転送時には移行先ファイルサーバ2000にすべてのファイルを転送する。移行元ファイルサーバ1000では本番業務で使用されているが、ユーザファイル1510のアクセスコントロールリストを変更するのではなく、スナップショット1520のアクセスコントロールリストを変更することで、本番業務に影響を与えることなく、ファイルサーバ移行の準備を行うことができる。また、ファイル移行システム1は、ACL設定変更前後の静止点の情報をスナップショット管理テーブルT100に登録し管理する。
二回目以降の差分転送においては、ファイル移行システム1は、初期転送と同様に最初に移行元ファイルサーバ1000の静止点におけるスナップショット1520を取得し、取得したスナップショット1520に関する情報(メタデータ)をスナップショット管理テーブルT100に登録する。ファイル移行システム1は、スナップショット管理テーブルT100に基づき、前世代のスナップショット1520と比較し、差分があるかを判定する。ただし、この際ACL設定は比較対象外とする。
ファイル移行システム1は、比較結果により、差分のある既存ファイル、差分のない既存ファイルおよび新規ファイルの3種類のファイルに応じて異なる処理を実施する。ファイル移行システム1は、新規ファイルの場合、ACL設定変更を行い、ファイルすべての情報を移行先ファイルサーバ2000に転送する。ファイル移行システム1は、差分のある既存ファイルおよび差分のない既存ファイルに対しては新たにACL設定を行うのではなく、前世代のスナップショット1520のACL設定を継承する。ファイル移行システム1では、その後差分のある既存ファイルの差分のみが移行先ファイルサーバ2000に転送される。
このようにすることで、ファイルサーバの移行の直前に取得されたスナップショット1520より前に取得されたスナップショット1520については、移行先ファイルサーバ2000で既に移行先ADドメイン20000に適合したアクセスコントロールリストに設定されたファイルとして設定されている。これにより、ファイルサーバ移行の直前の最終転送後業務を停止してACL設定変更を行う必要のあるファイルは最小化されるので、最終転送時の業務停止時間の削減を可能にすることができる。
なお、上述したことは、移行元ファイルサーバ1000と移行先ファイルサーバ2000が異なるドメインに属するファイルサーバ間のファイル移行方法も説明している。このファイル移行方法は、移行元ファイルサーバ1000でユーザファイル1510の静止点におけるスナップショット1520を取得し、取得したスナップショット1520のアクセスコントロールリストを移行先ファイルサーバ2000におけるアクセスコントロールリストに変更するものである。同様に、本番業務に影響を与えることなく、ファイルサーバ移行の準備を行うことができるため、最終転送時の業務停止時間の削減を可能にすることができる。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
1 ファイル移行システム
1000 移行元ファイルサーバ
1100 コントローラ
1200 コントローラ
1300 ファイルサーバOS
1400 ファイルシステムプログラム
1410 スナップショット取得モジュール
1420 スナップショット管理モジュール
1430 スナップショットACL書き換えモジュール
1440 スナップショット世代間ACL設定継承モジュール
1500 ディスク領域
1510 ユーザファイル
1520 スナップショット
1530 ファイルシステム
2000 移行先ファイルサーバ
2100 コントローラ
2200 コントローラ
2300 ファイルサーバOS
2400 ファイルシステムプログラム
2500 ディスク領域
2510 ファイル
2520 ファイルシステム
3000 データ移行装置
3100 無償データ移行ツール
3200 データ移行プログラム
3210 ACL設定変更モジュール
3220 ファイル転送モジュール
3230 スナップショット世代間比較モジュール
10000 移行元ADドメイン
20000 移行先ADドメイン

Claims (6)

  1. 移行元ファイルサーバと移行先ファイルサーバが異なるドメインに属するファイルサーバ間のファイル移行方法であって、
    前記移行元ファイルサーバでファイルの静止点におけるスナップショットを取得し、
    取得したスナップショットのアクセスコントロールリストを前記移行先ファイルサーバにおけるアクセスコントロールリストに変更する、
    ファイル移行方法。
  2. 前記移行元ファイルサーバでアクセスコントロールリストを変更したスナップショットを前記移行先ファイルサーバに転送することを特徴とする請求項1に記載のファイル移行方法。
  3. 取得したスナップショットに関するアクセスコントロールリストを含む変更前情報をスナップショット管理テーブルに記録し、
    変更したアクセスコントロールリストを含む変更後情報を前記変更前情報と関連付けて前記スナップショット管理テーブルに記録し、
    一度前記移行先ファイルサーバに転送したスナップショットについて、該スナップショットのアクセスコントロールリストの変更を行わないことを特徴とする請求項2に記載のファイル移行方法。
  4. 複数の静止点におけるスナップショットを取得し、
    第N−1世代のスナップショットと第N世代のスナップショットを比較し、
    比較した結果両スナップショット間に差分がある場合、該差分のみを前記移行先ファイルサーバに転送することを特徴とする請求項2または3に記載のファイル移行方法。なお、Nは2以上の自然数である。
  5. 前記ドメインのディレクトリサービスは、アクティブディレクトリであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のファイル移行方法。
  6. 移行するファイルを記憶する移行元ファイルサーバと、
    前記移行元ファイルサーバとは異なるドメインに属し、前記移行元ファイルサーバに記憶されたファイルを移行するための移行先ファイルサーバと、
    前記移行元ファイルサーバおよび前記移行先ファイルサーバと同じネットワークに接続されたデータ移行装置と、
    を備え、
    前記移行元ファイルサーバは、ファイルの静止点におけるスナップショットを取得し、
    前記移行元ファイルサーバまたは前記データ移行装置は、前記移行元ファイルサーバで取得したスナップショットのアクセスコントロールリストを前記移行先ファイルサーバにおけるアクセスコントロールリストに変更し、
    前記データ移行装置は、変更したスナップショットを前記移行先ファイルサーバに転送する、
    ファイル移行システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112631994A (zh) * 2020-12-29 2021-04-09 深圳市商汤科技有限公司 数据迁移方法及系统
CN115118515A (zh) * 2022-07-15 2022-09-27 济南浪潮数据技术有限公司 一种基于分布式系统的ad域控制方法、装置及介质

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