JP2020010251A - 電力線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 各親機の回路構成を大きくすることなく、また、簡単な処理で、全ての子機を1台の親機にのみ対応付けられ、製品コストを低減できる電力線通信システムを提供する。【解決手段】 親機1,2の親側制御回路12は、自身が属するネットワークA,Bへの参入要求を子機1〜5から受信した場合に、親側メモリ11に記憶するIDリストを参照して、IDリストに記憶された子機に対しては参入要求を許可してネットワークA,Bへの参入を登録し、IDリストに記憶されていない子機に対しては参入要求を拒否する。各子機1〜5は、ネットワークA,Bへの参入要求が親機1,2によって拒否された場合、拒否された親機1,2に割り当てられたPAN−IDを子側メモリ4に記憶する。子側制御回路5は、子側メモリ4に記憶したPAN−IDとは異なるPAN−IDを有する親機1,2に、その親機1,2が属するネットワークA,Bへの参入要求を送信する。【選択図】 図3
Description
本発明は、子機と親機が電力線通信方式によって通信を行うネットワークを複数備える電力線通信システムに関するものである。
従来この種の電力線通信システムとしては、例えば、特許文献1に開示された電力線搬送通信システムがある。
この電力線搬送通信システムは、複数台の親機と複数台の子機とが電力線を通信路に用いて通信する。各親機は、同文献の図5に示されるように、子機と通信するための第1の通信I/F部と、他の親機と通信するための第2の通信I/F部と、通信可能である子機の識別情報を記憶する記憶部と、識別情報を記憶部から読み出す読出部とを備える。さらに、各親機は、他の親機の記憶部に記憶されている情報の取得を第2の通信I/F部を通して読出部に要求する取得部と、取得部が自機および他機の読出部から取得した情報を集約して記憶する統合記憶部と、統合記憶部に記憶された子機の識別情報における重複の有無を検出する検出部と、検出部が識別情報の重複を検出した場合に重複を解消する処理を行う処理部とを備える。各親機がそれぞれ、取得部、統合記憶部、検出部および処理部を備えることで、全ての子機は1台の親機にのみ対応付けられることになる。
しかしながら、上記従来の電力線通信システムでは、全ての子機を1台の親機にのみ対応付けるのに、各親機にそれぞれ取得部、統合記憶部、検出部および処理部を備える必要がある。このため、上記従来の電力線通信システムにより、全ての子機を1台の親機にのみ対応付けるようにすると、各親機の回路構成が大きくなり、また、処理も複雑になって製品コストが高くなる。
また、全ての子機それぞれに、対応付ける親機の情報を記憶させることで、全ての子機を1台の親機にのみ対応付けることができる電力線通信システムを構築することも可能である。しかし、この電力線通信システムでは、システムを稼働させる前に、全ての各子機の記憶部に親機の情報を記憶させる前処理が必要となる。このため、一般的に親機に対して子機の台数が多い電力線通信システムでは、この前処理の作業が多大になって、システム全体のコストが高くなる。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
子機と親機が電力線通信方式によって通信を行うネットワークを複数備える電力線通信システムにおいて、
親機が、自身が属するネットワークに固有の識別情報、および、自身が属するネットワークの配下に接続させる各ネットワーク間で重複しない子機のリストを記憶した親側メモリと、自身が属するネットワークへの参入要求を子機から受信した場合にリストを参照して、リストに記憶された子機に対しては参入要求を許可して自身が属するネットワークへの参入を登録し、リストに記憶されていない子機に対しては参入要求を拒否する応答を送信する親側制御回路とを備え、
子機が、参入要求が拒否された親機に割り当てられた識別情報を記憶する子側メモリと、子側メモリに記憶した識別情報とは異なる識別情報を有する親機にその親機が属するネットワークへの参入要求を送信する子側制御回路とを備えることを特徴とする。
子機と親機が電力線通信方式によって通信を行うネットワークを複数備える電力線通信システムにおいて、
親機が、自身が属するネットワークに固有の識別情報、および、自身が属するネットワークの配下に接続させる各ネットワーク間で重複しない子機のリストを記憶した親側メモリと、自身が属するネットワークへの参入要求を子機から受信した場合にリストを参照して、リストに記憶された子機に対しては参入要求を許可して自身が属するネットワークへの参入を登録し、リストに記憶されていない子機に対しては参入要求を拒否する応答を送信する親側制御回路とを備え、
子機が、参入要求が拒否された親機に割り当てられた識別情報を記憶する子側メモリと、子側メモリに記憶した識別情報とは異なる識別情報を有する親機にその親機が属するネットワークへの参入要求を送信する子側制御回路とを備えることを特徴とする。
本構成によれば、各親機は、親側制御回路の制御により、各ネットワーク間で重複することなく親側メモリのリストに記憶された子機だけに対して、自身が属するネットワークへの参入を許可して登録する。また、各子機は、参入が拒否された親機の識別情報を子側メモリに記憶し、子側制御回路の制御により、記憶した識別情報とは異なる識別情報を有する親機にそのネットワークへの参入要求をすることで、リストに記憶された親機に属するネットワークへ参入が登録される。したがって、各親機が親側メモリと親側制御回路、各子機が子側メモリと子側制御回路を備えることで、各子機の子側メモリに親機の情報を予め記憶させる手間を要する前処理を行うことなく、全ての子機は1台の親機にのみ対応付けられるようになる。このため、従来の電力線通信システムのように各親機の回路構成を大きくすることなく、また、簡単な処理で、全ての子機を1台の親機にのみ対応付けられ、電力線通信システムの製品コストを低減することが可能になる。
また、本発明は、子側制御回路が、最も通信品質が良い通信を行える親機へ参入要求を送信することを特徴とする。
本構成によれば、各子機は、より距離の近い親機へ参入要求をするようになり、より迅速に、リストに記憶された親機に属するネットワークに参入して登録されるようになる。
本発明によれば、各親機の回路構成を大きくすることなく、また、簡単な処理で、全ての子機を1台の親機にのみ対応付けられ、製品コストを低減できる電力線通信システムを提供することが可能になる。
次に、本発明による電力線通信システムを実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による電力線通信システム1の構成を示すブロック図である。電力線通信システム1は、複数の子機1,2,3,4,5と親機1,2とが電力線に接続されて構成され、子機1,2,3,4,5と親機1,2との間、および子機1,2,3,4,5どうしの間で、電力線を使って電力線通信(PLC:Power Line Communication)方式で通信を行う。子機1,2,3,4,5は需要家で使用される電気や水道水、ガス等の使用量を計量する計量装置であり、本実施形態では電力量計である。親機1,2は子機1,2,3,4,5で計量される計量値を収集する集線装置(コンセントレータ)であり、本実施形態では、電力量計で計量される計量値を収集するコンセントレータである。親機1,2で収集された計量値は、図示しないMDMS(Meter Data Management System:メータデータ管理システム)へ送信される。
各子機1,2,3,4,5の概略の内部構成は図2(a)のブロック図に示される。各子機1,2,3,4,5は、子側電力線通信回路2、子側無線通信回路3、子側メモリ4および子側制御回路5から構成される端末装置6と、計量回路7から構成される計量器8とを備え、一般的にスマートメータと称される。計量器8の計量回路7は、電力線によって需要家に供給される電圧および電流を検知して、各子機1,2,3,4,5が設置される需要家の使用電力量を計量する。端末装置6の子側電力線通信回路2は、電力線を使って電力線通信方式で通信する機能を有し、子側無線通信回路3は、特定小電力無線で無線通信する機能を有する。子側制御回路5は、子側電力線通信回路2および子側無線通信回路3を制御し、計量回路6で計量される計量値を子側電力線通信回路2によって電力線へ送信する。
各親機1,2の概略の内部構成は図2(b)のブロック図に示される。各親機1,2は親側電力線通信回路9、親側無線通信回路10、親側メモリ11および親側制御回路12から構成される。親側電力線通信回路9は、電力線を介して各子機1,2,3,4,5の子側電力線通信回路2と電力線通信方式で通信する機能を有する。親側無線通信回路10は、子側無線通信回路3と同様、特定小電力無線で無線通信する機能を有する。親側制御回路12は、親側電力線通信回路9および親側無線通信回路10を制御し、子側電力線通信回路2より送信される計量回路7の計量値を親側電力線通信回路9で受信して、各子機1,2,3,4,5の計量回路7で計量される計量値を30分周期で収集する。
本実施形態における電力線通信はG3−PLC規格に準拠した方式で行われる。各親機1,2の親側メモリ11には、各親機自身が属するネットワークA,Bに固有の識別情報がPAN−ID(Personal Area Network Identification)として記憶されていると共に、各親機自身が属するネットワークA,Bの配下に接続させる各子機1,2,3,4,5の識別情報のIDリストが記憶されている。このIDリストには、各ネットワークA,B間で重複しない、各子機1,2,3,4,5に固有の識別情報がIDとして記憶されている。本実施形態では、親機1の親側メモリ11にはPAN−IDが0001として記憶されており、IDリストには子機1,5に割り当てられたIDである01,05が記憶されている。また、親機2の親側メモリ11にはPAN−IDが0002として記憶されており、IDリストには子機2,3,4に割り当てられたIDである02,03,04が記憶されている。
親機1の親側制御回路12は、自身が属するネットワークAへの参入要求を子機1,2,3,4,5から受信した場合に、親側メモリ11に記憶するIDリストを参照して、IDリストに記憶された子機1,5に対しては参入要求を許可して自身が属するネットワークAへの参入を登録し、IDリストに記憶されていない子機2,3,4に対しては参入要求を拒否する応答を送信する。また、親機2の親側制御回路12は、自身が属するネットワークBへの参入要求を子機1,2,3,4,5から受信した場合に、親側メモリ11に記憶するIDリストを参照して、IDリストに記憶された子機2,3,4に対しては参入要求を許可して自身が属するネットワークBへの参入を登録し、IDリストに記憶されていない子機1,5に対しては参入要求を拒否する応答を送信する。したがって、親機1は子機1,5を計量値収集の対象とし、親機2は子機2,3,4を計量値収集の対象とすることになる。
各子機1,2,3,4,5は、ネットワークA,Bへの参入要求が親機1,2によって拒否された場合、参入要求が拒否された親機1,2に割り当てられたPAN−IDを子側メモリ4に記憶する。子側制御回路5は、子側メモリ4に記憶したPAN−IDとは異なるPAN−IDを有する親機1,2に、その親機1,2が属するネットワークA,Bへの参入要求を送信する。この際、子側制御回路5は、最も通信品質が良い通信、つまり、送受信する信号強度の大きさが最も大きく、しかも、雑音の影響も最も少ない通信を行える親機1,2へ参入要求を送信する。ネットワークA,Bへの参入が許可された各子機1,2,3,4,5は、参入したネットワークA,Bに属する親機1,2に割り当てられたPAN−IDを子側メモリ4に記憶する。
図3(a)は子機1がネットワークAへ参入する際、図3(b)は子機2がネットワークBへ参入する際における動作シーケンスを示す図である。また、図4は、子機5がネットワークAへ参入する際における動作シーケンスを示す図である。これらの動作シーケンスは図の上側から下側に向かって時間が経過するものとする。なお、子機3,4がネットワークBへ参入する際における動作シーケンスは図3(a)に示す動作シーケンスと同様であるため、その図示は省略する。
以下の説明において、子機1は親機1に、子機4は親機2に電力線通信で通信可能とする。また、子機2と子機3は親機1と親機2の双方に電力線通信で通信可能とする。また、子機5は子機1,2,3と電力線通信で通信可能とする。また、図1において、図における距離が短いほど、通信品質が良い通信を行えるものとする。
子機1は、図3(a)に示すように、起動すると、その端末装置6の子側電力線通信回路2からビーコン信号を周囲に電力線通信で送信し、新たな相手との通信を要求する((1)ビーコンリクエスト)。このビーコン信号を受信した親機1は、このビーコン要求に応じて、自身の親側電力線通信回路9からビーコン信号を自身のPAN−ID(0001)と共に周囲に電力線通信で送信し、応答する((2)ビーコン(PAN-ID))。このビーコン応答によって最も通信品質の良いビーコン信号を親機1から受信した子機1は、親機1との間で接続認証を行う((3)接続認証)。引き続いて、子機1は、親機1が属するネットワークAへの登録を要求する信号を、自身のID(01)と共に子側電力線通信回路2により親機1に宛てて送信する((4)登録要求(ID:01))。
子機1から登録要求を親側電力線通信回路9に受信した親機1は、受信した子機1のID(01)が親側メモリ11に記憶されたIDリストに有るか否かを判断する。親機1のIDリストには子機1のID(01)が有るため、親機1は、子機1のネットワークAへの参入を許可し、ネットワークAへの子機1の登録処理を行う。そして、子機1に宛てて、ネットワークAへの子機1の登録処理が済んで登録が完了したことを表す応答信号を電力線通信で送信する((5)登録完了応答)。これにより、子機1と親機1との間における計量値収集の運用が開始される(登録完了(運用開始))。
子機2は、図3(b)に示すように、起動すると、その端末装置6の子側電力線通信回路2からビーコン信号を周囲に電力線通信で送信し、新たな相手との通信を要求する((7)ビーコンリクエスト)。このビーコン信号を受信した親機1および親機2は、このビーコン要求に応じて、それぞれ自身の親側電力線通信回路9からビーコン信号を自身のPAN−ID(0001および0002)と共に周囲に電力線通信で送信し、応答する((8)ビーコン(PAN-ID))。このビーコン応答によってビーコン信号を親機1および親機2から受信した子機2は、最も通信品質の良い親機1との間で接続認証を行う((9)接続認証)。引き続いて、子機2は、親機1が属するネットワークAへの登録を要求する信号を、自身のID(02)と共に子側電力線通信回路2により親機1に宛てて電力線通信で送信する((10)登録要求(ID:02))。
子機2から登録要求を親側電力線通信回路9に受信した親機1は、受信した子機2のID(02)が親側メモリ11に記憶されたIDリストに有るか否かを判断する。親機1のIDリストには子機2のID(02)が無いため、親機1は、子機2のネットワークAへの参入を拒否し、ネットワークAから抜けることを要求することを表すプラグアウト要求信号を子機2に宛てて電力線通信で送信する((11)プラグアウト要求)。このプラグアウト要求信号を子側電力線通信回路2に受信した子機2は、参入要求が拒否された親機1に割り当てられたPAN−ID(0001)を子側メモリ4に記憶する。そして、子機2は、親機1に対して、ネットワークAから抜ける処理の実行を要求する信号を電力線通信で送信する((12)プラグアウト処理(kick))。
次に、子機2は、再度、子側電力線通信回路2からビーコン信号を周囲に電力線通信で送信する((13)ビーコンリクエスト)。このビーコン信号を受信した親機1および親機2は、このビーコン要求に応じて、再度、それぞれ自身の親側電力線通信回路9からビーコン信号を自身のPAN−ID(0001および0002)と共に周囲に電力線通信で送信し、応答する((14)ビーコン(PAN-ID))。このビーコン応答によってビーコン信号を親機1および親機2から受信した子機2は、次に通信品質が良く、子側メモリ4に記憶したPAN−ID(0001)とは異なるPAN−ID(0002)を有する親機2との間で接続認証を行う((15)接続認証)。引き続いて、子機2は、親機2が属するネットワークBへの登録を要求する信号を、自身のID(02)と共に子側電力線通信回路2により親機2に宛てて電力線通信で送信する((16)登録要求(ID:02))。
子機2から登録要求を親側電力線通信回路9に受信した親機2は、受信した子機2のID(02)が親側メモリ11に記憶されたIDリストに有るか否かを判断する。親機2のIDリストには子機2のID(02)が有るため、親機2は、子機2のネットワークBへの参入を許可し、ネットワークBへの子機2の登録処理を行う。そして、子機2に宛てて、ネットワークBへの子機2の登録処理が済んで登録が完了したことを表す応答信号を電力線通信で送信する((17)登録完了応答)。これにより、子機2と親機2との間における計量値収集の運用が開始される(登録完了(運用開始))。
各子機3,4は、図3(a)に示す子機1と同様にして、起動するとそれぞれ、端末装置6の子側電力線通信回路2からビーコン信号を周囲に電力線通信で送信する。このビーコン信号を受信した親機2は、このビーコン要求に応じて、自身の親側電力線通信回路9からビーコン信号を自身のPAN−ID(0002)と共に周囲に電力線通信で送信し、応答する。このビーコン応答によって最も通信品質の良いビーコン信号を親機2から受信した各子機3,4は、それぞれ、親機2との間で接続認証を行う。引き続いて、各子機3,4は、親機2が属するネットワークBへの登録を要求する信号を、それぞれ、自身のID(03,04)と共に子側電力線通信回路2により親機2に宛てて電力線通信で送信する。
各子機3,4から登録要求を親側電力線通信回路9に受信した親機2は、受信した各子機3,4のID(03,04)が親側メモリ11に記憶されたIDリストに有るか否かを判断する。親機2のIDリストには各子機3,4のID(03,04)が有るため、親機2は、各子機3,4のネットワークBへの参入を許可し、ネットワークBへの各子機3,4の登録処理を行う。そして、各子機3,4に宛てて、ネットワークBへの各子機3,4の登録処理が済んで登録が完了したことを表す応答信号を電力線通信で送信する。これにより、各子機3,4と親機2との間における計量値収集の運用が開始される。
子機5は、図4に示すように、起動すると、その端末装置6の子側電力線通信回路2からビーコン信号を周囲に電力線通信で送信し、新たな相手との通信を要求する((21)ビーコンリクエスト)。このビーコン信号は子機1,2,3までには届くが、親機1,2および子機4には届かない。このビーコン信号を受信した子機1,2,3は、このビーコン要求に応じて、それぞれ、自身の子側電力線通信回路2からビーコン信号を周囲に電力線通信で送信し、応答する((22)ビーコン(PAN-ID))。この際、子機1,2,3が既にネットワークA,Bに参入している場合には、参入しているネットワークA,Bに属する親機1,2に割り当てられたPAN−IDを子側メモリ4から読み出し、ビーコン応答と共に送信する。
このビーコン応答によってビーコン信号を子機1,2,3から受信した子機5は、最も通信品質の良い子機2との間で接続認証を行う((23)接続認証)。この接続認証では、子機2は、既に参入しているネットワークBに属する親機2との間においても、接続認証を行う。次に、子機5は、子機2を介して接続認証した親機2が属するネットワークBへの登録を要求する信号を、自身のID(05)と共に子側電力線通信回路2により子機2を介して親機2に宛てて電力線通信で送信する((24)登録要求(ID:05))。
子機5から子機2を介して登録要求を親側電力線通信回路9に受信した親機2は、受信した子機5のIDが親側メモリ11に記憶されたIDリストに有るか否かを判断する。親機2のIDリストには子機5のID(05)が無いため、親機2は、子機5のネットワークBへの参入を拒否し、ネットワークBから抜けることを要求することを表すプラグアウト要求信号を子機2を介して子機5に宛てて電力線通信で送信する((25)プラグアウト要求)。このプラグアウト要求信号を子機2を介して子側電力線通信回路2に受信した子機5は、参入要求が拒否された親機2に割り当てられたPAN−ID(0002)を子側メモリ4に記憶する。そして、子機5は、親機2に対して、ネットワークAから抜ける処理の実行を要求する信号を子機2を介して電力線通信で送信する((26)プラグアウト処理(kick))。
次に、子機5は、再度、子側電力線通信回路2からビーコン信号を周囲に電力線通信で送信する((27)ビーコンリクエスト)。このビーコン信号を受信した子機1,2,3は、このビーコン要求に応じて、再度それぞれ、自身の子側電力線通信回路2からビーコン信号を、子側メモリ4に記憶したPAN−IDと共に周囲に電力線通信で送信し、応答する((28)ビーコン(PAN-ID))。このビーコン応答によってビーコン信号を子機1,2,3から受信した子機5は、次に通信品質が良い子機3が参入しているネットワークBへの参入を企図するが、ネットワークBに属する親機2のPAN−ID(0002)を子側メモリ4に記憶しているため、子機3からのビーコン信号を無視し、その参入を断念する。
続いて、子機5は、次に通信品質が良く、その子側メモリ4に記憶したPAN−ID(0002)とは異なるPAN−ID(0001)を子側メモリ4に記憶する子機1との間で接続認証を行う((29)接続認証)。この接続認証では、子機1は、既に参入しているネットワークAに属する親機1との間においても、接続認証を行う。次に、子機5は、子機1を介して接続認証した親機1が属するネットワークAへの登録を要求する信号を、自身のID(05)と共に子側電力線通信回路2により子機1を介して親機1に宛てて電力線通信で送信する((30)登録要求(ID:05))。
子機5から子機1を介して登録要求を親側電力線通信回路9に受信した親機1は、受信した子機5のIDが親側メモリ11に記憶されたIDリストに有るか否かを判断する。親機1のIDリストには子機5のID(05)が有るため、親機1は、子機5のネットワークBへの参入を許可し、ネットワークAへの子機5の登録処理を行う。そして、子機1を介して子機5に宛てて、ネットワークAへの子機5の登録処理が済んで登録が完了したことを表す応答信号を電力線通信で送信する((31)登録完了応答)。これにより、子機5と親機1との間における子機1を介する計量値収集の運用が開始される(登録完了(運用開始))。
このような本実施形態による電力線通信システム1によれば、各親機1,2は、親側制御回路12の制御により、各ネットワークA,B間で重複することなく親側メモリ11のIDリストに記憶された子機1,2,3,4,5だけに対して、自身が属するネットワークA,Bへの参入を許可して登録する。また、各子機1,2,3,4,5は、参入が拒否された親機1,2のPAN−IDを子側メモリ4に記憶し、子側制御回路5の制御により、記憶したPAN−IDとは異なるPAN−IDを有する親機1,2にそのネットワークA,Bへの参入要求をすることで、IDリストに記憶された親機1,2に属するネットワークA,Bへ参入が登録される。すなわち、各子機1,2,3,4,5は、参入が拒否された親機1,2のPAN−IDを学習していくことで、最終的に企図された親機1,2にプラグインし、登録が完了する。したがって、各親機1,2が親側メモリ11と親側制御回路12、各子機1,2,3,4,5が子側メモリ4と子側制御回路5を備えることで、各子機1,2,3,4,5の子側メモリ4に親機1,2のPAN−IDを予め記憶させる、手間を要する前処理を行うことなく、全ての子機1,2,3,4,5は1台の親機1,2にのみ対応付けられるようになる。このため、従来の電力線通信システムのように各親機の回路構成を大きくすることなく、また、簡単な処理で、全ての子機1,2,3,4,5を1台の親機1,2にのみ対応付けられ、電力線通信システム1の製品コストを低減することが可能になる。
また、本実施形態による電力線通信システム1によれば、子側制御回路5が、最も通信品質が良い通信を行える親機1,2へ参入要求を送信するので、各子機1,2,3,4,5は、より距離の近い親機1,2へ参入要求をするようになり、より迅速に、IDリストに記憶された親機1,2に属するネットワークA,Bに参入して登録されるようになる。
1…電力線通信システム
2…子側電力線通信回路
3…子側無線通信回路
4…子側メモリ
5…子側制御回路
6…端末装置
7…計量回路
8…計量器
9…親側電力線通信回路
10…親側無線通信回路
11…親側メモリ
12…親側制御回路
2…子側電力線通信回路
3…子側無線通信回路
4…子側メモリ
5…子側制御回路
6…端末装置
7…計量回路
8…計量器
9…親側電力線通信回路
10…親側無線通信回路
11…親側メモリ
12…親側制御回路
Claims (2)
- 子機と親機が電力線通信方式によって通信を行うネットワークを複数備える電力線通信システムにおいて、
前記親機は、自身が属する前記ネットワークに固有の識別情報、および、自身が属する前記ネットワークの配下に接続させる各前記ネットワーク間で重複しない前記子機のリストを記憶した親側メモリと、自身が属する前記ネットワークへの参入要求を前記子機から受信した場合に前記リストを参照して、前記リストに記憶された前記子機に対しては参入要求を許可して自身が属する前記ネットワークへの参入を登録し、前記リストに記憶されていない前記子機に対しては参入要求を拒否する応答を送信する親側制御回路とを備え、
前記子機は、参入要求が拒否された前記親機に割り当てられた前記識別情報を記憶する子側メモリと、前記子側メモリに記憶した前記識別情報とは異なる前記識別情報を有する前記親機にその親機が属する前記ネットワークへの参入要求を送信する子側制御回路とを備えることを特徴とする電力線通信システム。 - 前記子側制御回路は、最も通信品質が良い通信を行える前記親機へ参入要求を送信することを特徴とする請求項1に記載の電力線通信システム。
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