JP2019535421A - 改良されたシリンジキャップ除去装置を有する注射装置 - Google Patents

改良されたシリンジキャップ除去装置を有する注射装置 Download PDF

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Abstract

保護キャップ(32)が被せられた注射針(30)を支持するシリンジ本体(28)を含む、注射シリンジ(26)の操作の補助装置である。この補助装置(24)は、シリンジ本体(28)を収容するための支持体(34)と、注射針(30)から保護キャップ(32)を除去するためにユーザが操作するように構成されたグリップ部材(40)を有する保護キャップ(32)の除去装置(36)と、保護キャップ(32)の除去時に保護キャップ(32)と協働する少なくとも1つの引抜具(46)とを有する。除去装置(36)は、また、保護キャップ(32)に対する基準引っ込み位置と保護キャップ(32)との協働位置との間で引抜具(46)を移動させるために相対的な連結運動に従って互いに移動可能な、引抜具(46)を制御する部材(50、52)を有し、相対的な連結運動は、保護キャップ(32)を除去するためにユーザがグリップ部材(40)に実施する操作運動とは独立している。【選択図】図4

Description

本発明は、注射シリンジの操作の補助装置と、この補助装置に収容された注射シリンジとを備えた注射アセンブリに関する。
たとえば医療の分野では、注射シリンジは、患者の身体に医学的に液体を注射することができる。注射シリンジは、一般に、注射針を支持するシリンジ本体と、シリンジ本体に収容されて注射薬を入れるチャンバを画定するピストンと、このピストンの操作ロッドとを有する。
通常は、第三者が、薬を入れたシリンジを用いて患者の体にこの薬を注射する。
ところで、この第三者は、シリンジの針を取り扱うときにはできるだけシリンジの針に誤って刺されないようにしなければならない。
したがって、従来技術では、たとえば特許文献1の開示によれば、注射直後にシリンジの針を自動的に遮蔽することによりシリンジの取り扱い事故をなくす、あるいは、減少させることができる注射シリンジの第1のタイプの操作の補助装置が開発されている。
ときには、患者自身が自分の体の一部に注射を行うことがある。これは、たとえば、リウマチ性関節炎、多発性硬化症、糖尿病を患っていたり、あるいはアレルギーの場合にアナフィラキシーショックがあらわれたりする患者のケースである。
こうしたケースでは、第三者が注射を行う場合と同様に、患者がシリンジの針を取り扱うときにはできるだけ、シリンジの針に誤って刺されないようにしなければならない。しかしながら、注射を自分で実施する患者が衰弱していたり、あるいは、注射を行うのにある程度の不安を覚えたりすることから、シリンジの操作を容易にすることが同様に必要である。
そのため、従来技術では、上記のケースと同様に、シリンジの取り扱い事故をなくすことが可能である一方で、また、シリンジのいくつかの動作工程、特に患者の身体にシリンジの針を刺すことや、このシリンジの本体へのシリンジのピストンの打ち込みを自動にする注射シリンジといった第2のタイプの操作の補助装置が開発されている。
上記の注射シリンジの操作の補助装置は、一般に、あらかじめ充填されたシリンジが内部に収容されるシリンジ支持体を備えている。使用前には、シリンジの注射針は着脱式の保護キャップをかぶせられている。ユーザがキャップを除去するときの取り扱い事故を回避するために、上記の注射シリンジの操作の補助装置は、通常、良好な安全条件でキャップを除去可能な、シリンジ支持体に着脱式に接続されたキャップ除去装置を備えている。たとえば特許文献1から公知であるこのようなキャップ除去装置は、
−針からキャップを除去するためにユーザが操作するように構成されたグリップ部材と、
−キャップの除去時にキャップと協働する引抜具とを備えている。
使用前には、キャップ除去装置は、シリンジ支持体に着脱式に接続されている。
特許文献1に記載された補助装置は、相対的な相互協働運動、いわゆる相対的な連結運動に従って互いに移動可能な、各引抜具の第1および第2の部材を有している。このような相対的な連結運動により、各引抜具をキャップに対する基準引っ込み位置とキャップとの協働位置との間で移動させることができる。
特許文献1に記載された第1および第2の部材は、シリンジ支持体とグリップ部材とによってそれぞれ支持される。
針の保護キャップは、除去前は、摩擦によってシリンジ本体の係合部分にはめ込み保持されている。
そして、相対的な連結運動は、特に引抜具の制御部材の間の摩擦力に抗して行われる。
さらに、特許文献1に記載された補助装置では、相対的な連結運動は、針からキャップを除去するためにユーザがグリップ部材に実施する操作運動と組み合わされる。
その結果、特許文献1では、このような運動の組み合わせによって、針からキャップを除去するためにユーザがグリップ部材に実施する操作運動が、
−一方では、引抜具の制御部材間の摩擦力
−他方では、シリンジ本体の係合部分に保護キャップをはめ込み保持する摩擦力
に抗して行われる。
通常は、針から保護キャップを分離するのに必要な力を比較的制限することによって、ユーザがキャップを容易に外せるようにすることが課されている。
特許文献1では、針からキャップを容易に除去するためにユーザがグリップ部材に実施する操作運動は、引抜具の制御部材間の摩擦力および保護キャップをはめ込み保持する摩擦力の両方に抗して行われるが、ユーザによるキャップの容易な除去のために課された応力限界を守ることは困難である。
そのうえ、各引抜具は一般に、グリップ部材の略スリーブ状の部分にほぼ長手方向に延びる弾性アームから形成される。この弾性アームは、引抜具の基準引っ込み位置と協働位置との間で変形可能なてこを形成する。てこの抵抗部はフック状であり、針からキャップを除去するためにユーザがグリップ部材に実施する操作運動時に、キャップの端部とかみ合うように構成されている。また、キャップの端部がカバーされている場合があり、その結果、針からキャップを除去するためにユーザがグリップ部材に実施する操作運動に引抜具が連動するとき、引抜具がキャップとかみ合わないおそれがある。
国際公開第2015/044561号パンフレット
本発明の目的は、取り扱いが容易なキャップ除去装置を備えた、すなわち、キャップを除去するためにユーザ側に必要な応力が小さくてすむキャップ除去装置を備えた、注射シリンジの操作の補助装置を提案することにある。
このため、本発明は、着脱式の保護キャップをかぶせた注射針を支持するシリンジ本体を備えた注射シリンジの操作の補助装置を対象とし、この補助装置が、
−シリンジ本体を内部に収容するためのシリンジ支持体と、
−シリンジ支持体に着脱可能に接続される、保護キャップの除去装置とを備え、この除去装置が、
−注射針から保護キャップを除去するためにユーザが操作するように構成されたグリップ部材と、
−保護キャップの除去時に保護キャップと協働する少なくとも1つの引抜具
とを有し、
除去装置は、保護キャップに対する基準引っ込み位置と保護キャップとの協働位置との間で引抜具を移動させるための相対的な相互協働運動いわゆる相対的な連結運動によって
互いに対して移動可能な、引抜具を制御する相補的な第1および第2の部材を有し、この相対的な連結運動が、注射針から保護キャップを除去するためにユーザがグリップ部材に実施する操作運動とは独立していることを特徴とする。
相対的な連結運動が、針からキャップを除去するためにユーザがグリップ部材に実施する操作運動とは独立しているので、この2つの運動は、異なる瞬間に実施することができる。
そのため、キャップに対する基準引っ込み位置とキャップとの協働位置との間で引抜具を移動させることが可能な相対的な連結運動は、注射シリンジの操作の補助装置の組立工程中でも、あるいは、補助装置とこの補助装置に収容される注射シリンジとを備えた注射アセンブリの組立工程中でも実施可能である。
その場合、引抜具がうまくキャップとかみ合っているかどうかを組立中にチェックすることができる。したがって、補助装置と、この補助装置内に収容される注射シリンジとを備えた注射アセンブリは、針からキャップを除去するためにユーザがグリップ部材を操作する前であっても、引抜具がキャップとかみ合った状態で引き渡されることになる。
その後、針からキャップを除去するためにユーザがグリップ部材を操作するときには、基本的に、シリンジ本体の係合部に保護キャップがはめ込み保持されている摩擦力に打ち勝ちさえすればよい。
このようにして、本発明によれば、ユーザによって容易かつ確実にキャップが除去される。
本発明の注射シリンジの操作の補助装置の他の任意の特徴および様々な実施形態によれば、
−グリップ部材は、略スリーブ状の近位部分を有し、引抜具が、近位部分内に略長手方向に延びて基準引っ込み位置と協働位置との間で変位可能な第3種てこをなす弾性アームから形成され、引抜具が、保護キャップと協働するための端部、いわゆる抵抗部を備え、
−除去装置が、互いに略平行な2つの第3種てこをそれぞれ形成する少なくとも2つの引抜具を有し、これらの引抜具が、保護キャップと協働するための端部、いわゆる抵抗部と、抵抗部と反対側に位置する端部、いわゆる支持部とをそれぞれ備え、これらの引抜具の支持部が互いに接続され、
−注射針から保護キャップを除去するためにユーザがグリップ部材に実施する操作運動が並進運動を含み、相対的な連結運動がこの並進運動に平行であり、
−引抜具を制御する相補的な第1の部材および第2の部材が、相対的な連結運動の作用による勾配作用によって互いに協働し、
−引抜具を制御する相補的な第1の部材および第2の部材が、グリップ部材と引抜具とによってそれぞれ支持され、
−引抜具が、グリップ部材内に並進摺動可能に取り付けられたスライダによって支持され、引抜具を制御する相補的な第1の部材および第2の部材が、グリップ部材と引抜具とにそれぞれ並進結合され、
−引抜具を制御する第1の部材が近位部分の内面に設けられ、引抜具を制御する第2の部材が引抜具に設けられ、
−シリンジ支持体とスライダが、保護キャップに対する基準引っ込み位置に引抜具を位置決めする相補的なストッパを有し、
−グリップ部材とスライダが、相対的な連結運動を互いに可能にする相互接続手段を有し、
−グリップ部材とスライダが、相対的な連結運動の終わりに作動可能な相互ロック手段を有し、
−引抜具がグリップ部材に結合され、引抜具を制御する第1の部材が、グリップ部材内に並進摺動可能に取り付けられた操作部材によって支持され、引抜具を制御する第2の部材が、引抜具に並進結合され、
−グリップ部材とシリンジ支持体が、保護キャップに対する基準引っ込み位置に引抜具を位置決めする相補的なストッパを有し、
−グリップ部材とシリンジ支持体が、注射針から保護キャップを除去するためにユーザがグリップ部材に実施する操作運動の開始時に解除可能な相互ロック手段を有し、
−シリンジ支持体が、略筒状の外側本体と、この外側本体の一端に突出する端部スリーブとを有し、
−保護キャップに対する基準引っ込み位置に引抜具を位置決めするためにシリンジ支持体によって支持されるストッパが、外側本体の端部に設けられ、
−グリップ部材とシリンジ支持体のロック手段が、グリップ部材と端部スリーブとに設けられ、
−グリップ部材と、引抜具を制御する第1の部材を支持する操作部材とが、相対的な連結運動の開始時に解除可能な相互ロック手段を有し、
−グリップ部材と、引抜具を制御する第1の部材を支持する操作部材とが、相対的な連結運動の終わりに作動可能な相互ロック手段を有している。
本発明は、また、注射シリンジの操作の補助装置と、この補助装置に収容される注射シリンジとを備え、注射シリンジの操作の補助装置が本発明に記載の装置であることを特徴とする、注射アセンブリを対象とする。
本発明は、例として挙げられた下記の説明を読むことで、また、添付の図面を参照することでよりよく理解される。
本発明の第1の実施形態による注射シリンジの操作の補助装置を備えた注射アセンブリを様々な使用位置または組立位置で示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態による注射シリンジの操作の補助装置を備えた注射アセンブリを様々な使用位置または組立位置で示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態による注射シリンジの操作の補助装置を備えた注射アセンブリを様々な使用位置または組立位置で示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態による注射シリンジの操作の補助装置を備えた注射アセンブリを様々な使用位置または組立位置で示す斜視図である。 上記の各図に示された操作の補助装置に装備される保護キャップ除去装置を示す斜視図である。 図5に示した保護キャップ除去装置内に取り付けられるスライダを示す斜視図である。 上記の各図に示された操作の補助装置の遠位部分を図3のVII−VII線に沿って示す断面図である。 上記の各図に示された操作の補助装置の遠位部分を図7のVIII−VIII線に沿って示す断面図である。 上記の各図に示された操作の補助装置の遠位部分を図1のIX−IX線に沿って示す断面図である。 上記の各図に示された操作の補助装置の遠位部分を図9のX−X線に沿って示す断面図である。 本発明の第2の実施形態による注射シリンジの操作の補助装置を備えた注射アセンブリを様々な使用位置または組立位置で示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態による注射シリンジの操作の補助装置を備えた注射アセンブリを様々な使用位置または組立位置で示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態による注射シリンジの操作の補助装置を備えた注射アセンブリを様々な使用位置または組立位置で示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態による操作の補助装置に装備される保護キャップ除去装置のグリップ部材を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態による操作の補助装置に装備される保護キャップ除去装置の操作部材を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態による操作の補助装置に装備される保護キャップ除去装置の分解組立斜視図である。 本発明の第2の実施形態による操作の補助装置の遠位部分を図12のXVII面に沿って示す断面図である。 本発明の第2の実施形態による操作の補助装置の遠位部分を図17のXVIII−XVIII線に沿って示す断面図である。 本発明の第2の実施形態による操作の補助装置の遠位部分を図11のXIX面に沿って示す断面図である。 本発明の第2の実施形態による操作の補助装置の遠位部分を図11のXX面に沿って示す断面図である。
図1から図10では、軸線Xを中心として略回転体形状の注射アセンブリ22が示されている。
注射アセンブリ22は、本発明の第1の実施形態による注射シリンジの操作の補助装置24を有している。注射アセンブリ22は、また、この補助装置24に収容された注射シリンジ26を有している。(特に図2、図4、図7に示す。)
図示された例では、注射シリンジ26によって患者の身体に液状の薬を注射することができる。
特に図7と図8に示されるように、注射シリンジ26は、一般に、注射針30を支持するシリンジ本体28を有し、注射アセンブリ22の使用前は、着脱可能な保護キャップ32が注射針30に被せられている。注射針30にかぶせられるこの保護キャップ32は、摩擦によりシリンジ本体28の係合部分28Aにはめ込み保持される。
また、注射シリンジ26は、シリンジ本体28内に収容されるピストン(図示せず)を有し、ピストンは、注入薬を入れるチャンバを画定する。ピストンは一般に操作ロッドに接続される。
補助装置24は、特許文献1に記載されたタイプであり、この装置は、たとえば、注射直後に注射シリンジ26の注射針30を自動的に遮蔽することにより、注射シリンジ26の取り扱い事故をなくす、あるいは、減らすことが可能である。
以下、補助装置24を用いてユーザが薬の注射を実施する場合、この補助装置24を作動させるユーザの手に近いか遠いかに応じて、補助装置24の要素を近位要素または遠位要素と呼ぶことにする。
特に図1から図4、図7および図8に示されるように、補助装置24は、従来要素のアセンブリを有するシリンジ支持体34を備え、その内部にシリンジ本体28が収容される。
また、補助装置24は保護キャップ32の除去装置36を備え、除去装置36はシリンジ支持体34に着脱可能に接続される。
特に図7から図10で示されるように、保護キャップ32の除去装置36は、注射針30から保護キャップ32を除去するためにユーザが操作するように構成されたグリップ部材40と、軸線Xに略平行にグリップ部材40内に並進摺動式に取り付けられるスライダ42とを有している。
好ましくは、グリップ部材40とスライダ42はプラスチックで製造される。
好ましくは、注射針30から保護キャップ32を除去するためにユーザがグリップ部材40に実施する操作運動は、軸線Xに略平行な、図1の矢印Rで示された近位方向から遠位方向へ実施される並進運動に対応する。
特に図1、図3および図5を参照すると、グリップ部材40は、外面が近位方向から遠位方向に向かって広がる遠位ヘッド40Dにより拡張された、略スリーブ状の近位部分40Pを有している。スライダ42は、グリップ部材40の近位部分40P内に並進摺動可能に取り付けられる。
グリップ部材40とスライダ42は、たとえば溝と小突起(languette)とを有するタイプの相対的な並進ガイド手段44を有している。(図5と図6に示す。)
さらに、スライダ42は、保護キャップ32の除去時に保護キャップ32と協働するように構成された、互いに略平行な2つの引抜具46を有している。
特に、2つの引抜具46は、近位部分40Pに直径方向に対向する2つの部分と協働するように構成される。
別の実施形態では、スライダ42は、単一の引抜具46だけを有していても、あるいは2つ以上、たとえば3つの引抜具46を有していてもよい。
以下にさらに詳しく説明するように、各々の引抜具46は、保護キャップ32に対する基準引っ込み位置と、この保護キャップ32との協働位置との間を移動するように構成されている。
各引抜具46は、近位部分40P内に略長手方向に延びる弾性アームから形成され、各引抜具46は、基準引っ込み位置に対応する休止位置に弾性的に戻される。
ここで改めて述べるが、一般に、旋回軸(てこの支点)と駆動力および抵抗力の作用点との相対的な位置に応じて3種類のてこを区別している。
好ましくは、各々の引抜具46は、基準引っ込み位置と協働位置との間で移動可能な第3種てこを形成する。そのため、一方では、各引抜具46が、たとえばフックの形状の端部、いわゆる抵抗部46Rを備え、この端部が、保護キャップ32の近位端エッジ32Pと協働するように構成される。別の実施形態では、各引抜具46の抵抗部46Rが保護キャップ32の別の面と協働することも可能である。したがって、注射シリンジが、側面開口部を備えた保護キャップを支持する場合、引抜具は、少なくとも1つの引抜具の抵抗部が側面開口部の1つに挿入されて協働位置でこの開口部のエッジに引っかかる(エッジと協働する)ように構成される。図示されていない別の実施形態では、引抜具は保護キャップよりも短く構成され、各引抜具の内面が、協働位置で摩擦により保護キャップに引っかかるように構成された引っかかり面を備える。引っかかり面は、なめらかであってもよいし、あるいは突起、または、摩擦を促進する表面状態を有していてもよい。他方で、各引抜具46は、スライダ42の遠位端部を形成するベース48と一体的に形成された、抵抗部46Rと反対側に位置する端部、いわゆる支持部46Aを備える。(特に図6および図8参照。)そのため、引抜具46の支持部46Aは、スライダ42のベース48により互いに接続される。
各々の引抜具46に対して、除去装置36は、相対的な相互協働運動、いわゆる相対的な連結運動に従って互いに移動可能な、引抜具46を制御する相補的な第1の部材50と第2の部材52とを有している。(特に図5、図6、図8および図10参照。)こうした相対的な連結運動は、注射針30から保護キャップ32を除去するときにユーザがグリップ部材40に実施する操作運動とは独立している。特に、相対的な連結運動は、注射針30から保護キャップ32を除去するためにユーザがグリップ部材40を操作するとき、ユーザが実施する並進運動に平行であるが、支持体34とスライダ42が固定されていることを考慮すると、相対的な連結運動は、図1に矢印Rで示したのとは逆方向にグリップ部材40を移動することによって行われる。上記の条件での相対的な連結運動の方向を図8に矢印Aで示した。
好ましくは、引抜具46を制御する第1の部材50と第2の部材52は、相対的な連結運動の作用下で勾配作用によって互いに協働する。そのため、特に図5および図6を参照すると、各引抜具46に対して、第1の部材が、グリップ部材40の近位部分40Pの内面に設けられた凹部50から形成されていることがわかる。さらに、各引抜具46に対して、第2の部材は、引抜具46に設けられた勾配を形成する半径方向突出部52から形成されている。
このような構成により、各引抜具46に対して、この引抜具46の第1の部材50と第2の部材52は、それぞれグリップ部材40と引抜具46とによって支持される。特に、これらの第1の部材50および第2の部材52は、それぞれグリップ部材40と引抜具46とに並進結合されている。
特に図7を参照すると、グリップ部材40とスライダ42が、このグリップ部材40とスライダ42との間の相対的な連結運動を可能にする相互接続手段54を有していることがわかる。
これらの接続手段54は、図7に示したように、たとえば、軸線Xに対して略直径方向に対向する1組の接続爪(ergots d’attelage)56を有し、これらの接続爪は、グリップ部材40の略スリーブ状の近位部分40Pの内面に設けられた、それぞれ近位接続部(godrons)58と遠位接続部60との2つの接続部の間に軸方向に閉じ込められる。接続爪56は、近位接続部58と遠位接続部60との間で軸方向に移動し、それによって、各引抜具46の第1の部材50および第2の部材52の相対的な連結運動が可能になる。
特に図7および図9を参照すると、グリップ部材40とスライダ42が、相対的な連結運動の終わりに作動可能な相互ロック手段62を有していることがわかる。
これらのロック手段62は、たとえば、図7と図9に示したように、グリップ部材40の近位部分40Pに設けられた、軸線Xに対して直径方向に対向する1組の接続爪56ならびに1組のロック開口部64を有している。これらのロック開口部64は、遠位接続部60に隣接している。そのため、相対的な連結運動の終わりに、スライダ42の接続爪56は、遠位接続部60により形成された硬点を越えた後でグリップ部材40のロック開口部64に係止される。
もちろん、別の実施形態では、単一の係止爪(ergot d’encliquetage)56だけ、または2つ以上の係止爪56と、単一のロック開口部64だけ、または2つ以上のロック開口部64を設けることもできる。
特に図6および図7を参照すると、支持体34とスライダ42が、各引抜具46を保護キャップ32に対する基準引っ込み位置に配置する相補的なストッパ66、68を有していることがわかる。
特に図5および図6を参照すると、スライダ42が、このスライダ42に保護キャップ32をセンタリングする軸方向内側突出部70を有していることがわかる。
次に、第1の実施形態による注射アセンブリ22の主な組立工程について説明する。
最初に、一方では注射シリンジ26の支持体34を、他方では除去装置36を、別々に組み立てる。
除去装置36を組み立てる場合、グリップ部材40の略スリーブ状の近位部分40Pにスライダ42をはめ込む。スライダ42の接続爪56は、近位接続部58により形成された硬点を越えて、この近位接続部58と遠位接続部60との間に軸方向に挿入される。グリップ部材40とスライダ42は互いに接続され、相対的な連結運動に対応する相対的な並進運動が可能になり、その軸方向の移動幅は、近位接続部58と遠位接続部60との間の軸方向の離隔により制限される。
次に、注射アセンブリ22の第1の組立方法に従って、図2に示したように、注射シリンジ26の支持体34内に、シリンジの注射針30に保護キャップ32をかぶせた注射シリンジ26を配置する。
その後、図3および図7に示したように、軸線Xに平行に相対的な軸方向移動によって位置決めを行う相補的なストッパ66、68が互いに協働するまで保護キャップ32にスライダ42をはめ込むことにより、保護キャップ32の周囲に除去装置36を配置する。
そのとき、各引抜具46は、図8に示したように保護キャップ32に対する基準引っ込み位置にある。
注射アセンブリ22の第2の組立方法によれば、支持体34内への注射シリンジ26の配置は、上記の時点ではなく、除去装置36が図3、図7、図8に示された位置にあるときに行うことができる。なぜなら、そのとき引抜具46はそれぞれ、保護キャップ32が引抜具46の間を通過可能な保護キャップ32に対する基準引っ込み位置にあるからである。
スライダ42は注射シリンジ26の支持体34に当接するので、図8に示した矢印Aの方向に、グリップ部材40の軸線Xに平行に軸方向移動を続けることができる。
各引抜具46を制御する第1の部材50および第2の部材52がそれぞれグリップ部材40と引抜具46とによって支持されるので、矢印Aの方向にグリップ部材40を移動させ続けると、相対的な連結運動が発生する。そのため、各引抜具46を制御する第1の部材50および第2の部材52が勾配作用により互いに協働し、各引抜具46は、図8に示した基準引っ込み位置から図10に示した保護キャップ32との協働位置に向かって動く。
各引抜具46に対して勾配作用により及ぼされる力(出力(puissance)とも呼ばれる)は、第3種てこにおける力配分に従って、引抜具46の抵抗部46Rと支持部46Aとの間に及ぼされることに留意されたい。
さらに、図1と図9に示したように、相対的な連結運動の終わりに、接続爪56は遠位接続部60により形成された硬点を越えてロック開口部64にはめ込まれ、グリップ部材40とスライダ42が互いにロックされる。
そのとき、除去装置36は注射シリンジ26の支持体34に結合される。なぜなら、引抜具46の抵抗部46Rを形成するフックが保護キャップ32の近位端エッジ32Pとかみ合うからであり、除去装置36が、シリンジ本体28の係合部分28Aに保護キャップ32をはめ込み保持する摩擦力によって注射シリンジ26の支持体34に固定されるからである。
ユーザが注射アセンブリ22を使用したいときは、図1に示した位置に注射アセンブリを配置し、次いで、シリンジ本体28の係合部分28Aに保護キャップ32をはめ込み保持する摩擦力に打ち勝つのに十分な力をグリップ部材40に及ぼしながら、図1に示した矢印Rの方向にグリップ部材40を引っ張る。
ユーザがグリップ部材40に及ぼすこうした操作運動によって、このグリップ部材40にロックされているスライダ42と、引抜具46に連動する保護キャップ32とが連動される。
この操作運動の終わりに保護キャップ32は注射針30から完全に分離され、注射アセンブリ22は、図4に示された位置におかれる。
次に、図11から図20を参照しながら、本発明の第2の実施形態による注射シリンジ26の操作の補助装置24を備えた注射アセンブリ22について説明する。上記の各図と同様に、注射アセンブリ22は軸線Xを中心とする略回転体の形状を有する。
これらの図11から図20では、上記の各図に類似する要素には同じ参照符号を付した。
図11から図20に示した注射アセンブリ22は、特に図16から図20から分かるように、本発明の第2の実施形態による補助装置24に収容された、前述の注射シリンジと同様の注射シリンジ26を備えている。図16では、ピストン74の操作ロッド72を示した。図17から図20に示したこのピストン74はシリンジ本体28に収容され、注射薬を入れるチャンバ73を画定する。
第2の実施形態による補助装置24は、一方では、注射シリンジ26の注射針30を注射直後に自動的に遮蔽することによって注射シリンジ26の取り扱い事故をなくす、または減らすことができる。この第2の実施形態による補助装置24は、他方では、シリンジ26のいくつかの動作工程、特に患者の身体に注射シリンジ26の注射針30を刺すことや、この注射シリンジ26の本体28内での注射シリンジ26のピストン74の遠位移動を自動にすることができる。
第2の実施形態による補助装置24のシリンジ支持体34は、略筒状の外側本体75と、この外側本体75の一端に突出する端部スリーブ75Eとを有している。
第1の実施形態と同様に、保護キャップ32の除去装置36は、シリンジ支持体34に着脱可能に接続される。
このため、第2の実施形態では、グリップ部材40とシリンジ支持体34が、特に図20に示した相互ロック手段76を有し、このロック手段76は、注射針30から保護キャップ32を除去するためにユーザがグリップ部材40に実施する操作運動の開始時に解除される。
これらのロック係合手段76は、たとえば、グリップ部材40に設けられた係止係合手段と、端部スリーブ75Eとから形成される。
第1の実施形態と同様に、除去装置36はグリップ部材40を有する。ただし、第2の実施形態では、第1の実施形態と違って、特に図14に示すように各引抜具46がグリップ部材40に結合される。
特に、グリップ部材40は、保護キャップ32の除去時にこの保護キャップ32と協働するように構成された、互いに略平行な2つの引抜具46を有する。別の実施形態では、グリップ部材40が、単一の引抜具46だけを有していても、あるいは2つ以上の引抜具46を有していてもよい。
さらに、第2の実施形態による除去装置36は、グリップ部材40内で、軸線Xに略平行に並進摺動可能に取り付けられた操作部材78を有する。(特に図15参照。)
グリップ部材40と同様に、操作部材78は好ましくはプラスチックで製造される。
注射針30から保護キャップ32を除去するためにユーザがグリップ部材40に実施する操作運動は、本発明の第1の実施形態に関して記載した操作運動と同様である。(図11の矢印R参照。)
特に図11から図14を参照すると、グリップ部材40が第1の実施形態と同様に、外面が近位方向から遠位方向に広がる遠位ヘッド40Dにより拡張された、近位部分40Pを有していることがわかる。
本発明の第1の実施形態と同様に、各引抜具46は、グリップ部材40の近位部分40P内に略長手方向に延びる弾性アームから形成される。
操作部材78は、グリップ部材40の遠位ヘッド40Dの遠位端を形成するベース80を介して並進摺動可能に取り付けられる。
第1の実施形態と同様に、各引抜具46は、グリップ部材40の近位部分40P内に略長手方向に延びる弾性アームから形成される。
好ましくは、第1の実施形態と同様に、各引抜具46が、基準引っ込み位置と協働位置との間で移動可能な第3種てこを形成する。そのため、一方では、各引抜具46が、保護キャップ32の近位端エッジ32Pと協働するように構成された、たとえばフック状の抵抗部46Rを備える。別の実施形態では、各引抜具46の抵抗部46Rが保護キャップ32の別の面と協働してもよい。他方では、各引抜具46が、グリップ部材40のベース80と一体的に形成された、抵抗部46Rと反対側に位置する支持部46Aを備える。(図14参照。)そのため、引抜具46の支点46Aは、グリップ部材40のベース80により互いに接続される。
第1の実施形態と同様に、各引抜具46を制御する第1の部材50および第2の部材52は、相対的な連結運動を実施することにより勾配作用によって互いに協働する。しかし、第2の実施形態では、特に図13と図15からわかるように、各引抜具46に対して、引抜具46を制御する第1の部材50が操作部材78によって支持され、引抜具46を制御する第2の部材52が引抜具46に並進結合される。
したがって、特に図14および図15を参照すると、各引抜具46に対して、第1の部材が、操作部材78の遠位端をなすリング82に結合する長手方向アーム50から形成されることがわかる。そのため、操作部材78は、互いに略平行で直径方向に対向する2つの部材50を有する。さらに、各引抜具46に対して、第2の部材は、引抜具46に設けられた勾配を形成する半径方向突出部52から形成される。
特に図15を参照すると、操作部材78が同様に、互いに略平行かつ第1の部材50に略平行な2つのフィンガ84を有し、これらのフィンガ84がリング82に結合されていることがわかる。フィンガ84の列は、第1の部材50の列に対して垂直である。
第1の部材50とフィンガ84は、グリップ部材40のベース80に設けられた穴86、88を介して延びる。(特に図14、図17、図18参照。)これらの穴86、88の輪郭と協働することによって、第1の部材50とフィンガ84は、グリップ部材40内で並進運動をガイドされる。
特に図18を参照すると、グリップ部材40と操作部材78が相対的な連結運動の開始時に解除可能な相互ロック手段90を有していることがわかる。これらの解除可能なロック手段90は、たとえばフィンガ84と、これらのフィンガ84の通過ガイド穴88のエッジとにそれぞれ係合可能に設けられた、凹凸係合手段を有している。
また、特に図15と図19を参照すると、グリップ部材40および操作部材78が相対的な連結運動の終わりに互いに作動可能なロック手段92を有していることがわかる。これらのロック手段92は、たとえば、一方では第1の部材50およびフィンガ84と、リング82との結合端部に、他方では第1の部材50およびフィンガ84の通過ガイド穴86、88のエッジに、それぞれ設けられた係止手段を有する。かくして、特に図15と図19では、第1の部材50およびフィンガ84と、リング82との結合端部に結合される係止フック94が示されている。
特に図17から図20を参照すると、グリップ部材40とシリンジ支持体34が、キャップ32に対する基準引っ込み位置に各引抜具46を位置決め可能にする相補的なストッパ96、98を有していることがわかる。
特に、基準引っ込み位置に引抜具46を位置決めするためにシリンジ支持体34によって支持されるストッパ98は、端部スリーブ75Eが突出する外側本体75の端部に設けられている。
次に、図11から図20に示した注射アセンブリ22の考えられる組立工程について説明する。
つまり、除去装置36は、次のように組み立てることができる。最初に、グリップ部材40に対して遠位位置に操作部材78を配置し、次に、操作部材78の第1の部材50およびフィンガ84を、グリップ部材40に設けられた穴86、88を通すことによってグリップ部材40にはめ込み、解除可能なロック手段90を作動させるまでこれを行う。そのとき、操作部材78は、特に図12、図17、図18に示したようにグリップ部材40に対して位置決めされる。
その後、特に図12、図17、図18に示したように、ロック手段76を作動させてグリップ部材40とシリンジ支持体34とを互いにロックするまで、端部スリーブ75Eにグリップ部材40をはめ込むことができる。
注射シリンジ26は、選択された組立オプションに従って、上記の工程の前または後に支持体34に組立可能である。
さらに、グリップ部材40に操作部材78を組み付ける前に、端部スリーブ75Eへグリップ部材40取り付けることも同様に可能である。
図17、図18に示した配置になると、保護キャップ32を備えた注射シリンジ26がシリンジ支持体34に収容されるので、各引抜具46は、保護キャップ32に対して基準引っ込み位置に置かれる。なぜなら、グリップ部材40と外側本体75の端部とに設けられた位置決め用のストッパ96、98が互いに協働して、引抜具46が保護キャップ32に対して確実に基準引っ込み位置にくるようにされるからである。
次いで、図18の矢印Aの方向に操作部材78を移動させることによって相対的な連結運動を実施する。このため、操作部材78のリング82を押して、解除可能なロック手段90を解除するとともに、操作部材78をグリップ部材40内にさらに押し込むようにする。
このようにして、各引抜具46を制御する第1の部材50および第2の部材52は、勾配作用によって互いに協働し、各引抜具46は、図17に示したその基準引っ込み位置から、図18に示した保護キャップ32との協働位置へと移動する。
相対的な連結運動の終わりにロック手段92が作動され、図19に示したように、グリップ部材40と操作部材78とを互いにロックする。
図11から図20に示した注射アセンブリ22をユーザが使用したいときは、ユーザは図11に示した位置に注射アセンブリを配置してから、一方では、グリップ部材40とシリンジ支持体34の端部スリーブ75Eとを互いにロックするロック手段76を解除するために、他方では、シリンジ本体28の係合部分28Aに保護キャップ32をはめ込み保持する摩擦力に打ち勝つために、十分な力をグリップ部材40に付与しながら、この図11に示した矢印Rの方向にグリップ部材40を引っ張る。
ユーザがグリップ部材40に実施する操作運動によって、保護キャップ32は引抜具46と連動させられる。
この操作運動の終わりに、保護キャップ32は、注射針30から完全に分離され、注射アセンブリ22は、図13に示される配置になる。
第1の実施形態と同様に、この第2の実施形態でも、ユーザが注射針30から保護キャップ32を除去する際、相対的な連結運動はユーザがグリップ部材40に実施する操作運動から独立していることがわかる。
本発明は、上記の実施形態に制限されるものではなく、当業者には他の数々の実施形態が明らかになるであろう。特に注射シリンジは、針を備えたカートリッジに代替することも可能である。
24 操作の補助装置
26 注射シリンジ
28 シリンジ本体
32 保護キャップ
34 シリンジ支持体
36 保護キャップ除去装置
40 グリップ部材
40P グリップ部材の近位部分
42 スライダ
44 並進ガイド手段
46 引抜具
46A 支持部
46R 抵抗部
50 第1の部材
52 第2の部材
54 接続手段
56 接続爪または係止爪
62 ロック手段
66、68 ストッパ
75 外側本体
75E 端部スリーブ
76 ロック手段
78 操作部材
80 ベース
90、92 ロック手段

Claims (18)

  1. 着脱式の保護キャップ(32)が被せられた注射針(30)を支持するシリンジ本体(28)を含む注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)であって、
    この補助装置(24)が、
    −シリンジ本体(28)を内部に収容するためのシリンジ支持体(34)と、
    −シリンジ支持体(34)に着脱可能に接続される、保護キャップ(32)の除去装置(36)
    とを備え、この除去装置が、
    −注射針(30)から保護キャップ(32)を除去するためにユーザが操作するように構成されたグリップ部材(40)と、
    −保護キャップ(32)の除去時に保護キャップ(32)と協働する少なくとも1つの引抜具(46)
    とを有し、
    除去装置(36)は、保護キャップ(32)に対する基準引っ込み位置と保護キャップ(32)との協働位置との間で引抜具(46)を移動させるための相対的な相互協働運動いわゆる相対的な連結運動によって互いに対して移動可能な、引抜具(46)を制御する相補的な第1の部材(50)および第2の部材(52)を有し、この相対的な連結運動が、注射針(30)から保護キャップ(32)を除去するためにユーザがグリップ部材(40)に実施する操作運動とは独立している補助装置(24)。
  2. グリップ部材(40)が、略スリーブ状の近位部分(40P)を有し、引抜具(46)が、近位部分(40P)内にほぼ長手方向に延びて基準引っ込み位置と協働位置との間で変位可能な第3種てこをなす弾性アームから形成され、引抜具(46)が、保護キャップ(32)と協働するようになされた端部、いわゆる抵抗部(46R)を備えている、請求項1に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  3. 除去装置(36)が、互いに略平行な2つの第3種てこをそれぞれ形成する少なくとも2つの引抜具(46)を有し、これらの引抜具(46)が、保護キャップ(32)と協働するようになされた端部、いわゆる抵抗部(46R)と、抵抗部と反対側に位置する端部、いわゆる支持部(46A)とをそれぞれ備え、これらの引抜具(46)の支持部(46A)が互いに接続されている、請求項1または2に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  4. 注射針(30)から保護キャップ(32)を除去するためにユーザがグリップ部材(40)に実施する操作が並進運動を含み、相対的な連結運動がこの並進運動に平行である、請求項1から3のいずれか一項に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)
  5. 引抜具(46)を制御する相補的な第1の部材(50)および第2の部材(52)が、相対的な連結運動の作用による勾配作用によって互いに協働する、請求項1から4のいずれか一項に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  6. 引抜具(46)を制御する相補的な第1の部材(50)および第2の部材(52)が、グリップ部材(40)と引抜具(46)とによってそれぞれ支持される、請求項1から5のいずれか一項に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  7. 引抜具(46)が、グリップ部材(40)内に並進摺動可能に取り付けられたスライダ(42)によって支持され、引抜具(46)を制御する相補的な第1の部材(50)および第2の部材(52)が、グリップ部材(40)と引抜具(46)とにそれぞれ並進結合される、請求項6に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  8. 引抜具(46)を制御する第1の部材(50)が近位部分(40P)の内面に設けられ、引抜具(46)を制御する第2の部材(52)が引抜具(46)に設けられている、請求項2および7に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  9. シリンジ支持体(34)とスライダ(42)が、保護キャップ(32)に対する基準引っ込み位置に引抜具(46)を位置決めする相補的なストッパ(66、68)を有している、請求項8に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  10. グリップ部材(40)とスライダ(42)が、相対的な連結運動を互いに可能にする相互接続手段(54)を有している、請求項7から9のいずれか一項に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  11. グリップ部材(40)とスライダ(42)が、相対的な連結運動の終わりに作動可能な相互ロック手段(62)を有している、請求項7から10のいずれか一項に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  12. 引抜具(46)がグリップ部材(40)に結合され、引抜具(46)を制御する第1の部材(50)が、グリップ部材(40)内に並進摺動可能に取り付けられた操作部材(78)によって支持され、引抜具(46)を制御する第2の部材(52)が、引抜具(46)に並進結合される、請求項6に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  13. グリップ部材(40)とシリンジ支持体(34)が、保護キャップ(32)に対する基準引っ込み位置に引抜具(46)を位置決めする相補的なストッパ(96、98)を有している、請求項12に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  14. グリップ部材(40)とシリンジ支持体(34)が、注射針(30)から保護キャップ(32)を除去するためにユーザがグリップ部材(40)に実施する操作運動の開始時に解除可能な相互ロック手段(76)を有している、請求項12または13に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  15. シリンジ支持体(34)が、略筒状の外側本体(75)と、この外側本体(75)の一端に突出する端部スリーブ(75E)とを有しており、
    保護キャップ(32)に対する基準引っ込み位置に引抜具(46)を位置決めするためにシリンジ支持体(34)によって支持されるストッパ(98)が、外側本体(75)の端部に設けられ、
    グリップ部材(40)とシリンジ支持体(34)の相互ロック手段(76)が、グリップ部材(40)と端部スリーブ(75E)とに設けられる、請求項13および14の双方に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  16. グリップ部材(40)と、引抜具(46)を制御する第1の部材(50)を支持する操作部材(78)とが、相対的な連結運動の開始時に解除可能な相互ロック手段(90)を有している、請求項12から15のいずれか一項に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  17. グリップ部材(40)と、引抜具(46)を制御する第1の部材(50)を支持する操作部材(78)とが、相対的な連結運動の終わりに作動可能な相互ロック手段(92)を有している、請求項12から16のいずれか一項に記載の注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)。
  18. 注射シリンジの操作の補助装置(24)と、この補助装置(24)に収容される注射シリンジ(26)とを備え、注射シリンジ(26)の操作の補助装置(24)が請求項1から17のいずれか一項に記載の装置であることを特徴とする、注射アセンブリ。








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