JP2019532974A - IRAK4モデュレーターとしてのピラゾロ[1,5a]ピリミジン誘導体 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2016年11月2日に出願された米国仮出願第62/416,550号及び2016年11月4日に出願された同第62/417,893号の35 U.S.C.第119条(e)に基づく利益を主張する。これらの出願はそれぞれ、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
本発明は、インターロイキン−1レセプター関連キナーゼ4(IRAK4)の阻害に有用な化合物に関する。
TIRドメイン(Toll−インターロイキン1レセプタードメイン)含有細胞表面レセプター、例えば、Toll様レセプター(TLR)並びにIL−1及びIL−18レセプターは、先天性免疫に重要な役割を果たし、自己免疫の病因に関与している。例えば、TLRは、病原性又は内因性リガンドを認識し、樹状細胞成熟及びT細胞への抗原提示に必要なシグナルを提供する。また同様に、これらのレセプターからのシグナル伝達を媒介するタンパク質も、自己免疫障害の病因において重要な役割を果たすことが示されている。例えば、TIRドメインと直接相互作用するアダプタータンパク質であるMyD88を欠損したマウスは、細菌、真菌及び寄生虫感染に対してより感染しやすい。加えて、MyD88欠損マウスは、実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)及び連鎖球菌細胞壁誘導性関節炎に抵抗力がある。
本発明の一態様は、式I
[式中、
R1は、水素又はハロであり、
R3は、水素、ハロ、CN、OH、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、C3−7シクロアルキル、C1〜C3アルカノイル、−(C0〜C3アルキル)C(O)NR6R7、−NR8R9、3〜7員の単環式飽和もしくは部分飽和複素環、5〜6員の単環式ヘテロアリール環又は5〜6員の単環式アリール環であり、
ここで、任意のアルキル、アルカノイル又はアルケニルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
任意のシクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル又はC1−3ハロアルキルにより場合により置換されており、
R4は、水素、ハロ、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、−(C0〜C3アルキル)C(O)R13、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又は−NR8R9であり、
ここで、任意のアルキル又はアルケニルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R5は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−10シクロアルキル、3〜11員の飽和もしくは部分飽和複素環又は5〜6員の単環式ヘテロアリール環であり、
ここで、任意のアルコキシは、独立して、ハロ、OH、C3−7シクロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
任意のシクロアルキル又は他の環は、ハロ、オキソ、CN、OH、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又はハロ、オキソ、CN、OHもしくは−NR8R9により場合により置換されているC1−3アルキルにより場合により置換されており、
Aは、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルにより場合により置換されている3〜11員の複素環であり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R8、R9、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、3〜11員の飽和複素環、−C(O)R13、−C(O)OR13又は−C(O)NR6R7であり、
ここで、任意のアルキル、シクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ、C1−3ハロアルコキシ、−OR13又は−NR6R7により場合により置換されており、
R12は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R13は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル又は3〜11員の飽和複素環であり、
ここで、任意のアルキル、シクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ、C1−3ハロアルコキシ、−OR12又は−NR6R7により場合により置換されている]
で示される化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩を含む。
定義
「ハロゲン」又は「ハロ」は、F、Cl、Br又はIを指す。加えて、「ハロアルキル」等の用語は、モノハロアルキル及びポリハロアルキルを含むことを意味する。
記載されたように、本発明の一態様は、式I
[式中、
R1は、水素又はハロであり、
R3は、水素、ハロ、CN、OH、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、C3−7シクロアルキル、C1〜C3アルカノイル、−(C0〜C3アルキル)C(O)NR6R7、−NR8R9、3〜7員の単環式飽和もしくは部分飽和複素環、5〜6員の単環式ヘテロアリール環又は5〜6員の単環式アリール環であり、
ここで、任意のアルキル、アルカノイル又はアルケニルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
任意のシクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル又はC1−3ハロアルキルにより場合により置換されており、
R4は、水素、ハロ、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、−(C0〜C3アルキル)C(O)R13、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又は−NR8R9であり、
ここで、任意のアルキル又はアルケニルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R5は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−10シクロアルキル、3〜11員の飽和もしくは部分飽和複素環又は5〜6員の単環式ヘテロアリール環であり、
ここで、任意のアルコキシは、独立して、ハロ、OH、C3−7シクロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
任意のシクロアルキル又は他の環は、ハロ、オキソ、CN、OH、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又はハロ、オキソ、CN、OHもしくは−NR8R9により場合により置換されているC1−3アルキルにより場合により置換されており、
Aは、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルにより場合により置換されている3〜11員の複素環であり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R8、R9、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、3〜11員の飽和複素環、−C(O)R13、−C(O)OR13又は−C(O)NR6R7であり、
ここで、任意のアルキル、シクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ、C1−3ハロアルコキシ、−OR13又は−NR6R7により場合により置換されており、
R12は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R13は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル又は3〜11員の飽和複素環であり、
ここで、任意のアルキル、シクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ、C1−3ハロアルコキシ、−OR12又は−NR6R7により場合により置換されている]
で示される化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩を含む。
[式中、
R1は、水素又はハロであり、
R3は、水素、ハロ、CN、OH、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、C3−7シクロアルキル、C1〜C3アルカノイル、−(C0〜C3アルキル)C(O)NR6R7、−NR8R9、3〜7員の単環式飽和もしくは部分飽和複素環、5〜6員の単環式ヘテロアリール環又は5〜6員の単環式アリール環であり、
ここで、任意のアルキル、アルカノイル又はアルケニルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
任意のシクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル又はC1−3ハロアルキルにより場合により置換されており、
R4は、水素、ハロ、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又は−(C0〜C3アルキル)C(O)R13であり、
ここで、任意のアルキル又はアルケニルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R5は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−10シクロアルキル、3〜11員の飽和もしくは部分飽和複素環又は5〜6員の単環式ヘテロアリール環であり、
ここで、任意のアルコキシは、独立して、ハロ、OH、C3−7シクロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
任意のシクロアルキル又は他の環は、ハロ、オキソ、CN、OH、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又はハロ、オキソ、CN、OHもしくは−NR8R9により場合により置換されているC1−3アルキルにより場合により置換されており、
Aは、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルにより場合により置換されている3〜11員の複素環であり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R8、R9、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、3〜11員の飽和複素環、−C(O)R13、−C(O)OR13又は−C(O)NR6R7であり、
ここで、任意のアルキル、シクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ、C1−3ハロアルコキシ、−OR13又は−NR6R7により場合により置換されており、
R12は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R13は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル又は3〜11員の飽和複素環であり、
ここで、任意のアルキル、シクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ、C1−3ハロアルコキシ、−OR12又は−NR6R7により場合により置換されている]
で示される化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩として更に定義される。
は、I−A:
[式中、
Aは、更なる環ヘテロ原子を場合により含有する5又は6員環であり、
ここで、Aは、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルにより場合により置換されており、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されている]
として更に定義される。一部の実施態様では、I−Aは、I−B:
[式中、
R14及びR15はそれぞれ、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−6アルキル及びC3−6シクロアルキルから選択され、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
又は、R14及びR15は共に、C3−6シクロアルキル又は飽和もしくは部分飽和3〜6員の複素環を形成しており、
ここで、任意のシクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されている]
として更に定義される。
は、I−C:
[式中、
Aの窒素は、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルにより置換されており、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されている]
として更に定義される。
ではない。
に基づくマッチドペアと比較して、本明細書に記載されたIRAK4阻害剤の動的溶解度を改善する(すなわち、値を上昇させる)ことができ、及び/又は、血漿タンパク質との結合を改善する(すなわち値を低下させる)ことができる。
本発明の化合物を、以下に示され、記載される例示的な合成反応スキ−ムに示される各種の方法により調製することができる。これらの化合物を調製するのに使用される出発材料及び試薬は、一般的には、商業的供給業者、例えば、Aldrich Chemical Co.,から入手可能であるか、又は、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis; Wiley & Sons: New York, vol. 1-21;R. C. LaRock, Comprehensive Organic Transformations, 2nd edition Wiley-VCH, New York 1999;Comprehensive Organic Synthesis, B. Trost and I. Fleming (Eds.) vol. 1-9 Pergamon, Oxford, 1991;Comprehensive Heterocyclic Chemistry, A. R. Katritzky and C. W. Rees (Eds.) Pergamon, Oxford 1984, vol. 1-9;Comprehensive Heterocyclic Chemistry II, A. R. Katritzky and C. W. Rees (Eds) Pergamon, Oxford 1996, vol. 1-11;及びOrganic Reactions, Wiley & Sons: New York, 1991, vol. 1-40等の参考文献に説明された手法に従って、当業者に公知の方法により調製されるかのいずれかである。以下の合成反応スキ−ムは、本発明の化合物を合成することができるいくつかの方法の単なる例示であり、これらの合成反応スキ−ムに対する種々の改変をすることができ、同改良は、本願に含まれる開示を参照した当業者に示唆されるであろう。
本発明の化合物は、IRAK4阻害剤として有用である。したがって、一実施態様では、細胞、例えば、ex vivo細胞を本発明の化合物と接触させて、細胞におけるIRAK4活性を阻害する方法が提供される。
本発明は、本発明の化合物と、少なくとも1つの治療上不活性な担体、希釈剤又は賦形剤とを含有する、医薬組成物又は医薬並びに本発明の化合物を使用してこのような組成物及び医薬を調製する方法を提供する。一例では、所望の純度を有する式Iで示される化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩を、生理学的に許容し得る担体、すなわち、周囲温度及び適切なpHで剤型に利用される用量及び濃度でレシピエントに対して非毒性である担体と混合することにより製剤化することができる。製剤のpHは、主に特定の用途及び化合物の濃度により決まるが、典型的には、約3〜約8の範囲のどこかである。一例では、式Iで示される化合物をpH5の酢酸バッファー中において製剤化する。別の実施態様では、式Iで示される化合物は無菌である。化合物は、例えば、固体又は非晶質組成として、凍結乾燥製剤として又は水溶液として保存することができる。
式Iで示される化合物は、単独で又は本明細書に記載された疾患もしくは障害の処置のための他の治療剤と組み合わせて利用することができる。医薬組合せ製剤又は投与計画の第2の化合物は、好ましくは、それらが互いに悪影響を及ぼさないように、式Iで示される化合物に対して補完的な活性を有する。併用療法は、「相乗効果」を提供し、「相乗効果」、すなわち、共に使用される有効成分が、化合物を別々に使用することから生じる効果の合計よりも大きい場合に達成される効果を証明することができる。
本発明の別の実施態様では、上記された疾患及び障害の処置に有用な材料を含有する、製品又は「キット」が提供される。一実施態様では、キットは、式Iで示される化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩を含む容器を含む。キットは、容器上又は容器と関連付けられたラベル又は添付文書を更に含むことができる。「添付文書」という用語は、治療製品の商業的包装中に慣例的に含まれ、このような治療製品の使用に関する適用症、使用法、投与量、投与、禁忌及び/又は警告についての情報を含む、説明書を指すのに使用される。適切な容器は、例えば、ボトル、バイアル、シリンジ、ブリスターパック等を含む。容器は、ガラス又はプラスチック等の各種の材料から形成することができる。容器は、状態を処置するのに有効な式Iで示される化合物又はその製剤を保持することができ、滅菌アクセスポートを有することができる(例えば、容器は、静脈内溶液バッグ又は皮下注射針により穿刺可能なストッパーを有するバイアルであることができる)。組成物中の少なくとも1つの活性剤は、式Iで示される化合物である。代替的に又は付加的に、製品は、医薬希釈剤、例えば、注射用静菌水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル液及びデキストロース溶液を含む第2の容器を更に含むことができる。第2の容器は、商業的観点及びユーザーの観点から所望される他の材料を更に含むことができ、同材料は、他のバッファー、希釈剤、フィルター、針、及びシリンジを含む。
以下の実施例は、本発明の範囲内の化合物の調製及び生物学的評価を例示する。以下のこれらの実施例及び調製は、当業者が本発明をより明確に理解し、実施することを可能にするために提供される。それらは、本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではなく、単にその例示及び代表であるとみなされるべきである。
工程A.1−(2,6−ジフルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−プロパン−2−オール
テトラヒドロフラン(20mL)中の3−ブロモ−2,6−ジフルオロ−ピリジン(5.22g、25.57mmol)の溶液に、窒素下−78℃で、n−ブチルリチウム(2.5M、11mL、28mmol)を滴加した。この反応物を−78℃で30分間維持し、続けて、2,2−ジメチルオキシラン(2.7ml、30.7mmol)及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(3.9ml、30.7mmol)を加えた。−78℃で2時間後、この反応物を室温にし、水(200ml)でクエンチし、ジクロロメタン(20ml×3)で抽出した。有機相を合わせ、濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配 0〜30% 酢酸イソプロピル:ヘプタン)により精製して、所望の生成物を黄色の油状物(1630mg、収率34%)として与えた。MS(ESI):m/z=188.1[M+1]+。
テトラヒドロフラン(6ml)中のカリウムtert−ブトキシド(300mg、2.67mmol)及び1−(2,6−ジフルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−プロパン−2−オール(200mg、1.07mmol)の混合物を20℃で2時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル(20ml)で希釈し、水(20ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配 0〜80%石油エーテル:酢酸エチル)により精製して、所望の生成物を無色の油状物(105mg、収率54%)として与えた。MS(ESI):m/z=168.1[M+H]+。
酢酸(3ml)及び無水酢酸(3ml)中の6−フルオロ−2,2−ジメチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン(210mg、1.26mmol)の溶液に、硝酸銅(II)(705.6mg、3.76mmol)を0℃で加え、得られた混合物を20℃で48時間撹拌した。この反応物を水で希釈し、酢酸エチル(10ml)で抽出した。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して、所望の生成物を白色の固体(290mg、収率93%)で与えた。MS(ESI):m/z=213.0[M+H]+。
アセトニトリル(2mL)中の6−フルオロ−2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン(中間体5、164mg、0.77mmol)及びモルホリン(1ml)の混合物を周囲温度で2時間撹拌した。この混合物を真空中で濃縮し、黄色の残留物を1% クエン酸水溶液と酢酸エチルとの間で分けた。有機相を単離し、水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。黄色の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配 0〜30% 酢酸イソプロピル:ヘプタン)により精製して、2,2−ジメチル−6−モルホリノ−5−ニトロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン(105mg、収率49%)を与えた。MS(ESI):m/z=280[M+1]+。
ジオキサン中の2,2−ジメチル−6−モルホリノ−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン(105mg、0.38mmol)の溶液を1atmにおいて、10% 炭素担持パラジウム(50mg)上で3時間水素化した。この混合物を、セライトを通してろ過し、ろ液を濃縮して、2,2−ジメチル−6−モルホリノ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−アミン(91mg、収率96%)を与えた。これを更に精製することなく使用した。MS(ESI):m/z=250[M+1]+。
2,2−ジメチル−6−モルホリノ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−5−アミン(90mg、0.36mmol)、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニルクロリド塩酸塩(94mg、0.43mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(9mg、0.072mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.132ml、0.72mmol)の混合物を110℃で30分間マイクロ波加熱に供した。この混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルと水との間で分けた。有機相を単離し、5% クエン酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配 0〜70% 酢酸イソプロピル:ヘプタン)により精製して、N−(2,2−ジメチル−6−モルホリノ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(89mg、収率63%)を与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.07 (s, 1H), 9.38 (dd, J = 7.0, 1.6 Hz, 1H), 8.97 (dd, J = 4.2, 1.7 Hz, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.54 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 7.0, 4.2 Hz, 1H), 3.87 - 3.76 (m, 4H), 3.04 (d, J = 1.2 Hz, 2H), 3.00 - 2.89 (m, 4H), 1.44 (s, 6H). MS (ESI):m/z=395[M+1]+。
工程A.(1−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−4−イル)メタノール
アセトニトリル(2mL)中の6−フルオロ−2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン(実施例1、工程C;380mg、0.77mmol)、4−ピペリジルメタノール(413mg、2.0mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.63ml、3.58mmol)の混合物を50℃で2時間撹拌した。この混合物を1% クエン酸水溶液と酢酸エチルとの間で分けた。有機相を単離し、水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。黄色の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配 0〜50% 酢酸イソプロピル:ヘプタン)により精製して、(1−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−4−イル)メタノール(388mg、収率71%)を黄色の泡状物として与えた。MS(ESI):m/z=308[M+1]+。
[1−(5−アミノ−2,2−ジメチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−4−ピペリジル]メタノールを実施例1、工程Eに類似の方法で調製して、所望の生成物(180mg、定量的)を与えた。これを更に精製することなく使用した。MS(ESI):m/z=278[M+1]+。
表記化合物を実施例1、工程Fに類似の方法で調製して、N−(6−(4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(99mg、収率36%)を与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.15 (s, 1H), 9.38 (dd, J = 7.0, 1.6 Hz, 1H), 8.90 (dd, J = 4.2, 1.7 Hz,1H), 8.70 (s, 1H), 8.60 - 8.54 (m, 1H), 7.35 (dd, J = 7.0, 4.2 Hz, 1H), 4.52 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 3.41 - 3.35(m, 2H), 3.11 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 3.03 (d, J = 1.2 Hz, 2H), 2.70 (t, J = 11.2 Hz, 2H), 1.72 (d, J = 10.1Hz, 2H), 1.56 - 1.48 (m, 3H), 1.43 (s, 6H)。MS(ESI):m/z=423[M+1]+。
工程A.6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニルクロリド
6−メチルピラゾロ[1,5−A]ピリミジン−3−カルボン酸(US第201215962号、調製48;150.0mg、0.8500mmol)、塩化チオニル(6mL、0.85mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(0.01mL、0.85mmol)の混合物を80℃で2時間撹拌した。この反応物を減圧下で濃縮し、更に精製することなく使用した。
ジクロロメタン(6mL)中のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(163.87mg、1.62mmol)及び[1−(5−アミノ−2,2−ジメチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−4−ピペリジル]メタノール(実施例2、工程B;150.0mg、0.540mmol)に、6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニルクロリド(158.7mg、0.81mmol)を加え、この混合物を15℃で12時間撹拌した。この混合物を濃縮し、メタノール(15mL)及び1M 水酸化ナトリウム(2mL)に再懸濁させ、15℃で1時間撹拌した。メタノールを減圧下で除去し、酢酸エチルを加えた。有機相を分離し、濃縮した。残留物をフラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル中の3% メタノール)、続けて、調製用HPLC(Gilson 281, Xbridge 21.2×250mm c18、10um、A:水(重炭酸アンモニウム 10mL) B:アセトニトリル、25〜75% B、10分間)により精製して、N−[6−[4−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジル]−2,2−ジメチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]−6−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(100mg、0.23mmol、収率42.4%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400MHz, CDCl3): 10.12 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.63 (s, 2H), 8.61 (s, 1H), 3.64-3.61 (m, 2H), 3.29-3.26 (m, 2H), 3.03 (s, 2H), 2.94-2.88 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 2.01 (s, 2H), 1.81-1.79 (m, 2H), 1.65-1.63 (m, 1H), 1.51 (s, 6H), 1.37-1.34 (m, 1H)。MS(ESI):m/z=437.1[M+1]+。
工程A.2−[4−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−イル]エタノール
アセトニトリル(20ml)中の炭酸セシウム(738.1mg、2.26mmol)、6−フルオロ−2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン(実施例1、工程C、350mg、1.13mmol)、1−ピペラジンエタノール(154.8mg、1.2mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。水を加え、この混合物を酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機相を単離し、濃縮して、2−[4−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−イル]エタノール(300mg、0.81mmol、収率71.4%)を黄色の油状物として与えた。MS(ESI):m/z=323.3[M+H]+。
メタノール(20mL)中の炭素担持パラジウム(10重量%、100mg、0.93mmol)及び2−[4−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−イル]エタノール(300mg、0.93mmol)の混合物を水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。この反応物をろ過し、ろ液を濃縮して、2−[4−(5−アミノ−2,2−ジメチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−イル]エタノール(240mg、収率65.3%)を褐色の油状物として与えた。MS(ESI):m/z=293.2[M+H]+。
表記化合物を実施例1、工程Fに類似の方法で調製し、N−(6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(115mg、収率32%)を淡黄色の固体として与えた。1H NMR (400MHz, CDCl3): 10.01 (s, 1H), 8.84 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.74 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 4.0, 7.2 Hz, 1H), 3.64 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.19-3.16 (m, 4H), 3.04 (s, 2H), 2.74-2.71 (m, 4H), 2.62 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 2.02-1.99 (m, 1H), 1.52 (s, 6H)。MS(ESI):m/z=438.3[M+1]+。
工程A.[1−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−4−フルオロ−4−ピペリジル]メタノール
アセトニトリル(1ml)中の炭酸カリウム(27.6mg、0.2mmol)、6−フルオロ−2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン(実施例1、工程C、21.2mg、0.10mmol)、(4−フルオロ−4−ピペリジル)メタノール(13.3mg、0.10mmol)の混合物を室温で4時間撹拌した。この反応物をろ過し、ろ液を濃縮して、[1−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−4−フルオロ−4−ピペリジル]メタノール(40mg、収率91%)を黄色の油状物として与えた。MS(ESI):m/z=326.2[M+H]+。
表記化合物を実施例4、工程Bに類似の方法で調製して、[1−(5−アミノ−2,2−ジメチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−4−フルオロ−4−ピペリジル]メタノール(55mg、収率77%)を淡黄色の固体として与えた。MS(ESI):m/z=296.1[M+H]+。
N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中のピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(36.5mg、0.22mmol)、[1−(5−アミノ−2,2−ジメチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)−4−フルオロ−4−ピペリジル]メタノール(55.0mg、0.19mmol)、HATU(106.2mg、0.28mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(37.7mg、0.37mmol)の混合物を80℃で4時間撹拌した。この反応物をろ過し、ろ液を調製用HPLCにより精製して、N−[6−[4−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジル]−2,2−ジメチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(56mg、収率68%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.13 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 9.39 (dt, J = 7.0, 1.3 Hz, 1H), 8.90 (dd, J = 4.0, 1.6 Hz, 1H), 8.70 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 8.59 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 7.1, 4.2 Hz, 1H), 5.14 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 3.52 (dd, J = 17.6, 5.9 Hz, 2H), 3.07 - 2.91 (m, 6H), 2.13 - 1.92 (m, 2H), 1.83 (t, J = 12.1 Hz, 2H), 1.44 (s, 6H)。MS(ESI):m/z=441.1[M+H]+。
工程A.tert−ブチル 4−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−カルボキシラート
表記化合物を実施例5、工程Aに類似の方法で調製して、tert−ブチル 4−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−カルボキシラート(40mg、収率91%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI):m/z=379.2[M+H]+。
1,4−ジオキサン(1mL)中の塩酸(0.3mL、1.1mmol)及びtert−ブチル 4−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−カルボキシラート(85.0mg、0.220mmol)の混合物を室温で4時間撹拌した。この反応物を濃縮して、塩酸塩としての2,2−ジメチル−5−ニトロ−6−ピペラジン−1−イル−3H−フロ[2,3−b]ピリジンを黄色の固体(70mg、収率99%)として与えた。MS(ESI):m/z=279.1[M+H]+。
アセトニトリル(2ml)中の2,2−ジメチル−5−ニトロ−6−ピペラジン−1−イル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン塩酸塩(70.0mg、0.22mmol)及び2−クロロアセトアミド(31.2mg、0.33mmol)の混合物を室温で4時間撹拌した。この反応物を濃縮して、所望の生成物を黄色の固体として与えた。MS(ESI):m/z=336.1[M+H]+。
表記化合物を、実施例4、工程Bに類似の方法で調製し、2−[4−(5−アミノ−2,2−ジメチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−イル]アセトアミド(66mg、収率95%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI):m/z=306.1[M+H]+。
表記化合物を実施例5、工程Cに類似の方法で調製し、N−[6−[4−(2−アミノ−2−オキソ−エチル)ピペラジン−1−イル]−2,2−ジメチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(55mg、収率62%)を黄色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.08 (s, 1H), 9.39 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.99 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.37 (dd, J = 7.2, 4.2 Hz, 1H), 7.28 - 7.22 (m, 1H), 7.17 (s, 1H), 3.06 - 2.95 (m, 8H), 2.69 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 1.44 (s, 6H)。MS(ESI):m/z=441.1[M+H]+。
工程A.(4−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)モルホリン−3−イル)メタノール
アセトニトリル(4mL)中の6−フルオロ−2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン(実施例1、工程C;170mg、0.80mmol)、モルホリン−3−イルメタノール(235mg、2.0mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.8mmol)の混合物を密封バイアルにおいて、60℃で1時間加熱した。この混合物をろ過し、ろ液を真空中で濃縮し、黄色の残留物を1% クエン酸水溶液と酢酸エチルとの間で分けた。有機相を単離し、水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。黄色の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配 0〜50% 酢酸イソプロピル:ヘプタン)により精製して、(1−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−4−イル)メタノールを黄色の泡状物として与えた。MS(ESI):m/z=310[M+1]+。
ジオキサン(12mL)中の(4−(2,2−ジメチル−5−ニトロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)モルホリン−3−イル)メタノール(168mg、0.54mmol)の溶液を10% 炭素担持パラジウム(100mg)で処理し、水素雰囲気下で8時間撹拌した。この混合物を、セライトを通してろ過し、ろ液を濃縮して、(4−(5−アミノ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)モルホリン−3−イル)メタノール(110mg、72%)を無色の泡状物として与えた。これを更に精製することなく使用した。MS(ESI):m/z=280[M+1]+。
ピリジン(4ml)中の(4−(5−アミノ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)モルホリン−3−イル)メタノール(110mg、0.39mmol)、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニルクロリド塩酸塩(94mg、0.43mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(5mg、0.04mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.135ml、0.78mmol)の混合物を110℃で30分間マイクロ波加熱に供した。この混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルと水との間で分けた。有機相を単離し、5% クエン酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配 0〜70% 酢酸イソプロピル:ヘプタン)により精製して、N−(2,2−ジメチル−6−モルホリノ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(100mg、60%)をエナンチオマーの混合物として与えた。MS(ESI):m/z=425[M+1]+。エナンチオマーをキラルSFCにより分離して、(R)−N−(6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(25mg)及び(S)−N−(6−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(27mg)を与えた。立体化学をピーク溶出に基づいて任意に割り当てた。
実施例8、ピーク2:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.42 (s, 1H), 9.38 (dd, J = 7.0, 1.6 Hz, 1H), 8.96 (dd, J = 4.2, 1.6 Hz, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.65 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 7.0, 4.2 Hz, 1H), 4.50 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.06 (dd, J = 11.1, 2.4 Hz, 1H), 3.84 - 3.77 (m, 2H), 3.64 (dd, J = 11.2, 6.9 Hz, 1H), 3.29 - 3.20 (m, 3H), 3.07 (s, 2H), 2.94 - 2.83 (m, 2H), 1.46 (s, 3H), 1.44 (s, 3H)。MS(ESI):m/z=425[M+1]+。
工程A:6−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−5−ニトロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン
アセトニトリル(2mL)中の6−フルオロ−2,2−ジメチル−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン(実施例1、工程C;170mg、0.80mmol)、1−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン(301mg、2.00mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.132mL、0.8mmol)の混合物を密封バイアルにおいて、60℃で20時間加熱した。この混合物をろ過し、ろ液を真空中で濃縮し、黄色の残留物を水と酢酸エチルとの間で分けた。有機相を単離し、水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、6−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−5−ニトロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン(270mg、98.5%)を黄色の残留物として与えた。これは放置すると結晶化し、更に精製することなく使用した。MS(ESI):m/z=343[M+1]+。
ジオキサン(12ml)中の6−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−5−ニトロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン(270mg、0.79mmol)の溶液を10% 炭素担持パラジウム(200mg)で処理し、水素雰囲気下で18時間撹拌した。この混合物を、セライトを通してろ過し、ろ液を濃縮して、6−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−アミン(225mg、91%)とし、これを更に精製することなく使用した。MS(ESI):m/z=313[M+1]+。
ピリジン(5ml)中の6−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−アミン(225mg、0.72mmol)、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニルクロリド塩酸塩(220mg、1.00mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(18mg、0.14mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.38ml、2.20mmol)の混合物を、110℃で30分間マイクロ波加熱に供した。この混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルと水との間で分けた。有機相を単離し、1% クエン酸水溶液、飽和重炭酸水素ナトリウム水溶液、水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配 0〜100% 酢酸イソプロピル:ヘプタン)により生成して、N−(6−(4−(2,2−ジフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(106mg、32%)とした。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.04 (s, 1H), 9.38 (dd, J = 7.0, 1.6 Hz, 1H), 8.96 (dd, J = 4.1, 1.6 Hz,1H), 8.70 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 7.37 (dd, J = 7.0, 4.2 Hz, 1H), 6.39 - 6.02 (m, 1H), 3.00 - 2.92 (m, 4H), 2.91 - 2.79 (m, 2H), 2.79 - 2.73 (m, 4H), 1.44 (s, 6H)。MS(ESI):m/z=458[M+1]+。
工程A.(2,6−ジフルオロ−3−ピリジル)メタノール
テトラヒドロフラン(100ml)中の2,6−ジフルオロピリジン−3−カルボン酸(8g、50mmol)の溶液に、窒素雰囲気下0℃で、ジメチルスルフィド(20ml、201mmol)中の10M ボランをゆっくり加えた。添加後、この反応混合物を10℃で3時間撹拌し、0℃に冷却し、メタノール(15ml)を滴加して処理した。この混合物を40℃に30分間加熱し、濃縮し、シリカゲルカラム(溶出勾配:8%〜10% メタノール:ジクロロメタン)により精製して、(2,6−ジフルオロ−3−ピリジル)メタノール(7.0g、96%)を無色の油状物で与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.18 - 8.11 (m, 1H), 7.16 (dd, J = 8.0 Hz, 2.0 Hz, 1H), 5.47 (t, J = 5.2 Hz,1H), 4.52 (d, J = 5.2 Hz, 2H)。
テトラヒドロフラン(20ml)中の(2,6−ジフルオロ−3−ピリジル)メタノール(7.0g、48.2mmol)に、トリフェニルホスフィン(15.2g、57.9mmol)を10℃で加えた。10分後、テトラブロモメタン(19.2g、57.9mmol)を加え、この混合物を窒素雰囲気下10℃で16時間撹拌した。この混合物をろ過し、ろ液をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出液:30% 酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、3−(ブロモメチル)−2,6−ジフルオロ−ピリジン(9.0g、90%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.98 - 7.90 (m,1H), 6.85 (dd, J = 8.4 Hz, 2.8 Hz, 1H), 4.46 (s, 2H)。
テトラヒドロフラン(100ml)中のメチルラクタート(10.0g、96.1mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(3.8g、96.1mmol)を0℃で加えた。1時間後、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(17.7mg、0.05mmol)及び臭化ベンジル(11.4ml、96.1mmol)を加え、この混合物を10℃で16時間撹拌した。この反応物を冷却した飽和塩化アンモニウム溶液(50ml)でクエンチし、酢酸エチル(30ml×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(溶出勾配:5%〜10% 酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、メチル 2−ベンジルオキシプロパノアート(12g、収率64.3%)を無色の油状物として与えた。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.37 - 7.32 (m, 5H), 4.72 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.48 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.11 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 3.77 (s, 3H), 1.46 (d, J = 6.8 Hz, 3H)。
窒素雰囲気下、−70℃に冷却したテトラヒドロフラン(50ml)中のメチル 2−ベンジルオキシプロパノアート(11.1g、57.1mmol)の溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(28.6ml、57.1mmol)を20分にわたって滴加した。この混合物を−70℃で1時間撹拌し、テトラヒドロフラン(10ml)中の3−(ブロモメチル)−2,6−ジフルオロ−ピリジン(10.8g、51.9mmol)を−70℃でゆっくりと加えた。添加後、この混合物を10℃に温め、16時間撹拌した。この混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(50ml)でクエンチし、20分間撹拌し、減圧下で濃縮した。残った混合物を酢酸エチル(50ml)で抽出し、単離した有機相をブライン(20ml×2)で洗浄し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液 20% 酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、メチル 2−ベンジルオキシ−3−(2,6−ジフルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−プロパノアート(14.0g、84%)を橙色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.85 - 7.82 (m, 1H), 7.37 - 7.29 (m, 5H), 6.76 - 6.74 (m, 1H), 4.51 - 4.46 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.14 - 3.11 (m, 2H), 1.53 (s, 3H)。
メタノール(50ml)中のメチル 2−ベンジルオキシ−3−(2,6−ジフルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−プロパノアート(13.0g、40.5mmol)を10% 炭素担持パラジウム(5.0g、4.7mmol)で処理し、水素雰囲気下、40psi、65℃で5時間置いた。この混合物を室温に冷却し、セライトを通してろ過し、濃縮し、シリカゲルカラム(溶出勾配:20%〜30% 酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、メチル 3−(2,6−ジフルオロ−3−ピリジル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパノアート(8.3g、89%)を白色の結晶固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.89 - 7.82 (m, 1H), 6.79 (dd, J = 8.0 Hz, 2.8 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.21 (s, 1H), 3.13 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 2.95 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 1.49 (s, 3H)。
テトラヒドロフラン(50L)中のメチル 3−(2,6−ジフルオロ−3−ピリジル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパノアート(7.3g、31.6mmol)に、4Åの分子ふるい(200mg)、続けて、水素化ナトリウム(鉱油中の60%、2.8g、69.5mmol)を10℃で少しずつ加えた。この混合物を20時間撹拌し、0℃に冷却し、冷却した飽和塩化アンモニウム溶液(50ml)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(50ml)で抽出し、単離した有機相をブライン(40ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固し、シリカゲルカラム(溶出勾配:20%〜30% 酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、メチル 6−フルオロ−2−メチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシラート(6.2g、93%)を淡黄色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.53 - 7.49 (m, 1H), 6.46 (dd, J = 7.6 Hz, 1.6 Hz, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.62 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 3.15 (d, J = 16.4, 1H), 1.75 (s, 3H)。LCMS(ESI):m/z=211.9[M+H]+。
テトラヒドロフラン(10ml)及びエタノール(5ml)中のエチル 6−フルオロ−2−メチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシラート(1.0g、4.44mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(242mg、11.1mmol)を加えた。この混合物を20℃で3時間撹拌した。この反応物を水(5ml)でクエンチし、減圧下で濃縮して、テトラヒドロフランを除去した。残った混合物を酢酸エチル(50ml×3)で抽出し、合わせた有機相をブライン(20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、(6−フルオロ−2−メチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール(800mg、98%)を白色の固体として与えた。LCMS(ESI):m/z=183.7[M+H]+。
(6−フルオロ−2−メチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール(700mg、3.82mmol)及びモルホリン(6ml、68.87mmol)の混合物を100℃で35時間撹拌し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:45% 酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、(2−メチル−6−モルホリノ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール(0.63g、66%)を白色の固体として与えた。LCMS(ESI):m/z=250.8[M+H]+。
(2−メチル−6−モルホリノ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール(1.5ml)及び無水酢酸(3ml)の溶液に、硝酸銅(II)(1.05g、5.61mmol)を0℃で加えた。この混合物を20℃で20分間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、氷水に注ぎ、pHを重炭酸ナトリウムの飽和溶液で8に調整した。この混合物を酢酸エチル(30ml×3)で抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:35% 酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、(2−メチル−6−モルホリノ−5−ニトロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチルニトラート(190mg、30%)を黄色の固体として与えた。LCMS(ESI):m/z=340.8[M+H]+。
エタノール(10ml)中の(2−メチル−6−モルホリノ−5−ニトロ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチルニトラート(0.19g、0.56mmol)の溶液に、10% 炭素担持パラジウム(40mg)を加え、この混合物を水素雰囲気(15psi)下、20℃で15時間撹拌した。この反応混合物を、セライトを通してろ過し、減圧下で濃縮して、(5−アミノ−2−メチル−6−モルホリノ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール(0.15g)を淡黄色の固体として与えた。
N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)中の(5−アミノ−2−メチル−6−モルホリノ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メタノール(0.15g、0.55mmol)、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニルクロリド(129mg、0.71mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(13mg、0.11mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(141mg、1.09mmol)の混合物をマイクロ波条件下において、110℃で30分間照射した。室温に冷却した後、この反応混合物を濃縮し、調製用TLC(溶出液:9% メタノール:ジクロロメタン)により精製して、N−(2−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−6−モルホリノ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(110mg、49%)を黄色の固体として与えた。LCMS(ESI):m/z=410.9[M+H]+。
N−(2−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−6−モルホリノ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(140mg、0.34mmol)をキラルSFC(AD、250mm、10um、50% 超臨界CO2/メタノール中の50% 水酸化アンモニウム、80ml/分)により分離して、(S)−N−(2−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−6−モルホリノ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(52mg、36%、RT=5.61分)及び(R)−N−(2−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−6−モルホリノ−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(52mg、37%、RT=7.17分)を黄色の固体として与えた。立体化学は、ピーク溶出に基づいて任意に割り当てた。
実施例11、ピーク2、1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 9.14 - 9.12 (dd, J = 6.8, 1.6 Hz, 1H), 8.92 (dd, J = 4.0, 1.6 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.30 - 7.27 (dd, J = 6.8, 4.0 Hz, 1H), 3.90 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 3.68 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.34 (dd, J = 16.4, 1.2 Hz, 1H), 3.04 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 2.97 (dd, J = 16.4 Hz, 1.2 Hz,1H), 1.46 (s, 3H)。
工程A.メチル 3−(ブロモメチル)−6−クロロ−ピリジン−2−カルボキシラート
四塩化炭素(10ml)中のメチル 6−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボキシラート(5.0g、26.94mmol)及び1−ブロモ−2,5−ピロリジンジオン(4.8g、26.94mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でアゾビスイソブチロニトリル(0.44g、2.69mmol)を加えた。この混合物を80℃で16時間撹拌し、水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(100ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:20% 酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、メチル 3−(ブロモメチル)−6−クロロ−ピリジン−2−カルボキシラート(5.3g、37%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.86 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.03 (s, 3H)。
メタノール(50ml)中のメチル 3−(ブロモメチル)−6−クロロ−ピリジン−2−カルボキシラート(3.0g、5.67mmol)及びトリエチルアミン(1.15g、11.34mmol)の溶液に、メチルアミン(11.3ml、22.68mmol、メタノール中の2N)を加えた。この反応物を70℃で16時間撹拌し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:100% 酢酸エチル)により精製して、2−クロロ−6−メチル−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−7−オン(0.9g、87%)を白色の固体として与えた。
モルホリン(10ml)中の2−クロロ−6−メチル−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−7−オン(0.9、4.93mmol)の混合物を90℃で16時間撹拌し、水(20ml)で希釈し、酢酸エチル(100ml×2)で抽出した。有機相を単離し、ブライン(100ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:100% 酢酸エチル)により精製して、6−メチル−2−モルホリノ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−7−オン(400mg、35%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.58 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.26 (s, 2H), 3.83 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 3.64 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 3.24 (s, 3H)。
無水酢酸(10ml)及び酢酸(5ml)中の6−メチル−2−モルホリノ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−7−オン(400mg、1.71mmol)の溶液に、硝酸銅(II)(0.97g、5.14mmol)を0℃で加えた。この反応物を25℃で2時間撹拌した。この反応物を水(20ml)で希釈し、酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(100ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固し、調製用TLC(溶出液:100% 酢酸エチル)により精製して、6−メチル−2−モルホリノ−3−ニトロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−7−オン(350mg、74%)を黄色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.21 (s, 1H), 4.36 (s, 2H), 3.82 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 3.57 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 3.27 (s, 3H)。
エタノール(10ml)及び水(10ml)中の6−メチル−2−モルホリノ−3−ニトロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−7−オン(0.35g、1.26mmol)及び鉄粉(351mg、6.29mmol)の溶液に、塩化アンモニウム(336mg、6.29mmol)を加えた。この反応物を80℃で30分間撹拌し、ろ過し、濃縮して、エタノールを除去した。残った混合物をジクロロメタン(20ml)で洗浄し、有機相を単離し、濃縮して、3−アミノ−6−メチル−2−モルホリノ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−7−オン(300mg、96%)を褐色の固体として与えた。
ピリジン(50ml)中の3−アミノ−6−メチル−2−モルホリノ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−7−オン(150mg、0.60mmol)の溶液に、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニルクロリド(165mg、0.91mmol)を加えた。この反応物を25℃で6時間撹拌し、濃縮し、逆相クロマトグラフィー(Diamonsil、150×20mm×5um、10〜40% アセトニトリル/水中の0.1% ギ酸)により精製して、N−(6−メチル−2−モルホリノ−7−オキソ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(23.1mg、10%)を褐色の固形物として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 10.57 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.90 - 8.88 (m, 1H), 8.86 - 8.85 (m, 1H), 8.81 (s, 1H), 7.17 - 7.14 (m, 1H), 4.37 (s, 2H), 4.02 - 4.00 (m, 4H), 3.27 - 3.26 (m, 7H)。LCMS(ESI):m/z=394.1[M+H]+。
工程A.2−(6−フルオロ−2−メチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)プロパン−2−オール
乾燥テトラヒドロフラン(5ml)中のエチル 6−フルオロ−2−メチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシラート(500mg、2.22mmol)の溶液を窒素(3×)でパ−ジし、−70℃に冷却した。臭化メチルマグネシウム(3M、0.74ml、2.22mmol)をゆっくり加え、この混合物を10℃にゆっくり温め、10℃で16時間撹拌した。この混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(15ml×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラム(溶出勾配 20〜30% 酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、2−(6−フルオロ−2−メチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)プロパン−2−オール(380mg、収率81%)を淡黄色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.50 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.40 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.52 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 2.78 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 1.93 (s, 1H), 1.46 (s, 3H), 1.40 (s, 3H), 1.26 (s, 3H)。LCMS(ESI):m/z=211.9[M+H]+。
モルホリン(4.2ml、47.85mmol)中の2−(6−フルオロ−2−メチル−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)プロパン−2−オール(500mg、2.37mmol)を120℃で16時間加熱し、濃縮し、シリカゲルカラム(溶出液 30% 酢酸エチル:石油エ−テル)により精製して、2−(2−メチル−6−モルホリノ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)プロパン−2−オール(500mg、収率76%)を淡黄色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.80 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 3.49 - 3.42 (m, 5H), 2.69 (d, J =15.6 Hz, 1H), 2.05 (s, 1H), 1.43 (s, 3H) , 1.38 (s, 3H), 1.24 (s, 3H)。LCMS(ESI):m/z=278.9[M+H]+。
無水酢酸(4ml)中の2−(2−メチル−6−モルホリノ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)プロパン−2−オール(340mg、1.22mmol)に、硝酸銅(252mg、1.34mmol)を加えた。この混合物を40℃で5分間加熱し、水(10ml)で希釈し、酢酸エチル(30ml×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム(5ml×2)及びブライン(5ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラム(溶出液 40% 酢酸エチル:石油エ−テル)により精製して、2−(2−メチル−6−モルホリノ−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)プロパン−2−オール(90mg、収率23%)を黄色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.12 (s, 1H), 3.82 - 3.79 (m, 4H), 3.46 - 3.44 (m, 5H), 2.75 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.41 (s, 3H), 1.27 (s, 3H)。LCMS(ESI):m/z=323.9[M+H]+。
酢酸エチル(5ml)中の2−(2−メチル−6−モルホリノ−5−ニトロ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)プロパン−2−オール(90mg、0.28mmol)に、10% 炭素担持パラジウム(296mg、0.28mmol)を加えた。この混合物を15℃で2時間水素化(15psi)し、ろ過し、ろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(溶出液 5% メタノール:ジクロロメタン)により精製して、2−(5−アミノ−2−メチル−6−モルホリノ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)プロパン−2−オール(63mg、収率78%)を黄色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.92 (s, 1H), 3.84 (t, J = 4.4 Hz, 4H), 3.46 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 3.09 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 2.67 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 1.70 (br s, 3H), 1.41 (s, 3H) ,1.38 (s, 3H), 1.23 (s, 3H)。
ピリジン(3ml)中の2−(5−アミノ−2−メチル−6−モルホリノ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)プロパン−2−オール(90mg、0.31mmol)に、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニルクロリド(62mg、0.34mmol)を加えた。この混合物を15℃で2時間撹拌し、濃縮し、シリカゲルカラム(溶出液 5% メタノール:ジクロロメタン)により精製して、N−[2−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−2−メチル−6−モルホリノ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(80mg、収率60%)を黄色の油状物として与えた。
N−[2−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−2−メチル−6−モルホリノ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(80mg、0.18mmol)をキラルSFC(AD、250mm×30mm、5um、超臨界CO2/エタノール中の0.1% 水酸化アンモニウム=60/40、60ml/分)により分離して、N−[(2S)−2−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−2−メチル−6−モルホリノ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(30mg、収率37%、RT=6.01分)及びN−[(2R)−2−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−2−メチル−6−モルホリノ−3H−フロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(30mg、収率37%、RT=6.57分)を黄色の固体として与えた。立体化学は、ピーク溶出に基づいて任意に割り当てた。
実施例14、ピーク2:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.09 (s, 1H), 8.86 (dd, J = 6.8 Hz, 1.6 Hz, 1H), 8.79 - 8.78 (m, 2H), 8.66 (s, 1H), 7.09 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 1H), 3.93 (t, J = 4.4 Hz, 4H), 3.54 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 3.13 (t, J = 4.4 Hz, 4H), 2.80 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 2.08 (s, 1H), 1.46 (s, 3H), 1.40 (s, 3H), 1.26 (s, 3H)。LCMS(ESI):m/z=439.0[M+H]+。
標記化合物を実施例12及び13に類似の方法で調製して、(S)−N−(6−(4−(2−アミノ−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(76.8mg、収率40%、RT=2.49分)及び(R)−N−(6−(4−(2−アミノ−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(69.9mg、収率37%、RT=3.17分)を任意の絶対的な立体化学で与えた。
実施例16、ピーク2:1H NMR (400 MHz,DMSO-d6) 9.99 (s, 1H), 9.24 (s, 1H), 8.88 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.13 (s, 1H) , 5.15 (br s, 1H), 3.49 - 3.40 (m, 2H), 3.22 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.00 - 2.96 (m, 6H), 2.86 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 2.70 - 2.69 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 1.35 (s, 3H)。LCMS(ESI):m/z=481.1[M+H]+。
化合物を、昆虫細胞から生成されたリコンビナント酵素を使用して、ヒトIRAK4及びIRAK1触媒活性の阻害についてアッセイした。N末端His6タグを有する全長IRAK4タンパク質をLife Technologies(Carlsbad, CA, USA)から入手した。IRAK1構築物を内部で生成し、同構築物は、NH2末端His6タグ及びグルタチオン−S−トランスフェラーゼのコード配列が先行するIRAK1残基Arg194〜Ser712から構成された。
本明細書に記載されたIRAK4阻害剤の動的溶解度は、以下の下部構造に従ったマッチドペアに比較して、改善する(すなわち、価値が上昇する)ことができ、図1に示すことができる。
サンプルを検出し、UV254nm及びCLNDを使用して分析した。UV254nmは、主にサンプルの純度を確認するのに使用されるが、稀に、窒素を含まない化合物の濃度を定量するのにも使用され、この場合、化合物特異的検量線を作成するために、追加の作業が行われる。各化合物のCLNDターゲットピークの特定をLCMSにより確認した。サンプルの定量をCLNDピーク強度、検量線及び化合物に含有される窒素の数により達成した。カフェインの1つの検量線を溶解度定量測定に使用した。各バッチについて新しい較正曲線を作成した。この定量に使用した化合物における窒素の数を、化合物における窒素の実際の立体配置について補正した。
本明細書に記載されたIRAK4阻害剤の血漿タンパク質結合(PPB)は、以下の下部構造に従ったマッチドペアに比較して、改善する(すなわち、値を低下させる)ことができ、図2に示すことができる。
Claims (28)
- 式I
[式中、
R1は、水素又はハロであり、
R3は、水素、ハロ、CN、OH、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、C3−7シクロアルキル、C1〜C3アルカノイル、−(C0〜C3アルキル)C(O)NR6R7、−NR8R9、3〜7員の単環式飽和もしくは部分飽和複素環、5〜6員の単環式ヘテロアリール環又は5〜6員の単環式アリール環であり、
ここで、任意のアルキル、アルカノイル又はアルケニルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
任意のシクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル又はC1−3ハロアルキルにより場合により置換されており、
R4は、水素、ハロ、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、−(C0〜C3アルキル)C(O)R13、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又は−NR8R9であり、
ここで、任意のアルキル又はアルケニルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R5は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−10シクロアルキル、3〜11員の飽和もしくは部分飽和複素環又は5〜6員の単環式ヘテロアリール環であり、
ここで、任意のアルコキシは、独立して、ハロ、OH、C3−7シクロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
任意のシクロアルキル又は他の環は、ハロ、オキソ、CN、OH、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又はハロ、オキソ、CN、OHもしくは−NR8R9により場合により置換されているC1−3アルキルにより場合により置換されており、
Aは、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルにより場合により置換されている3〜11員の複素環であり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R8、R9、R10及びR11は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、3〜11員の飽和複素環、−C(O)R13、−C(O)OR13又は−C(O)NR6R7であり、
ここで、任意のアルキル、シクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ、C1−3ハロアルコキシ、−OR13又は−NR6R7により場合により置換されており、
R12は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルは、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R13は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル又は3〜11員の飽和複素環であり、
ここで、任意のアルキル、シクロアルキル又は他の環は、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ、C1−3ハロアルコキシ、−OR12又は−NR6R7により場合により置換されている]
で示される化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。 - 式(II):
[式中、
R1が、水素又はハロであり、
R3が、水素、ハロ、CN、OH、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、C3−7シクロアルキル、C1〜C3アルカノイル、−(C0〜C3アルキル)C(O)NR6R7、−NR8R9、3〜7員の単環式飽和もしくは部分飽和複素環、5〜6員の単環式ヘテロアリール環又は5〜6員の単環式アリール環であり、
ここで、任意のアルキル、アルカノイル又はアルケニルが、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
任意のシクロアルキル又は他の環が、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル又はC1−3ハロアルキルにより場合により置換されており、
R4が、水素、ハロ、C1−3アルキル、C2−3アルケニル、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又は−(C0〜C3アルキル)C(O)R13であり、
ここで、任意のアルキル又はアルケニルが、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R5が、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−10シクロアルキル、3〜11員の飽和もしくは部分飽和複素環又は5〜6員の単環式ヘテロアリール環であり、
ここで、任意のアルコキシが、独立して、ハロ、OH、C3−7シクロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
任意のシクロアルキル又は他の環が、ハロ、オキソ、CN、OH、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又はハロ、オキソ、CN、OHもしくは−NR8R9により場合により置換されているC1−3アルキルにより場合により置換されており、
Aが、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルにより場合により置換されている3〜11員の複素環であり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルが、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R6及びR7が、それぞれ独立して、水素、C1−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルが、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R8、R9、R10及びR11が、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、3〜11員の飽和複素環、−C(O)R13、−C(O)OR13又は−C(O)NR6R7であり、
ここで、任意のアルキル、シクロアルキル又は他の環が、独立して、ハロ、オキソ、CN、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ、C1−3ハロアルコキシ、−OR13又は−NR6R7により場合により置換されており、
R12が、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルが、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
R13は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル又は3〜11員の飽和複素環であり、
ここで、任意のアルキル、シクロアルキル又は他の環が、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ、C1−3ハロアルコキシ、−OR12又は−NR6R7により場合により置換されている]
で示される化合物として更に定義される、請求項1記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。 - R1及びR4が、それぞれ水素であり、R3が、水素、ハロ、CH3、CH2F、CHF2、CF3、シクロプロピル又は−C(O)CH3である、請求項1又は2記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。
- R1及びR4が、それぞれ水素であり、R3が、水素又はCH3である、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。
- R1、R3及びR4が、それぞれ水素である、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。
- R5が、ハロ、オキソ、CN、OH、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又はハロ、オキソ、CN、OHもしくは−NR8R9により場合により置換されているC1−3アルキルにより場合により置換されている3〜11員の飽和又は部分飽和複素環である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。
- R5が、ハロ、オキソ、CN、OH、−(C0−3アルキル)C(O)NR10R11又はハロ、オキソ、CN、OHもしくは−NR8R9により場合により置換されているC1−3アルキルにより場合により置換されているN結合3〜7員の飽和複素環である、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。
- R5の3〜11員又は3〜7員の飽和又は部分飽和複素環の環ヘテロ原子が、窒素及び酸素から選択される、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。
- R5が、N−結合ピペリジニル、N−結合ピペラジニル又はN−結合モルホリニルであり、ここで、任意のR5が、ハロ、オキソ、CN、OH又はハロ、オキソ、CNもしくはOHにより場合により置換されているC1−3アルキルにより場合により置換されている、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。
- 式Iの下記部分
が、I−A:
[式中、
Aが、更なる環窒素を場合により含有する5又は6員環であり、
ここで、Aが、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルにより場合により置換されており、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルが、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されている]
として更に定義される、請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。 - I−Aが、I−B:
[式中、
R14及びR15がそれぞれ、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−6アルキル及びC3−6シクロアルキルから選択され、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルが、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されており、
又は、R14及びR15が共に、C3−6シクロアルキル又は飽和もしくは部分飽和3〜6員の複素環を形成しており、
ここで、任意のシクロアルキル又は他の環が、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されている]
として更に定義される、請求項10記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。 - R14及びR15がそれぞれ、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルから選択され、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルが、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されている、請求項11記載の化合物。 - Aが、環原子として1個の酸素のみを含む3〜11員の複素環であり、(i)OH又は(ii)OHにより場合により置換されているC1−6アルキルにより場合により置換されている、請求項1〜11のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。
- 式Iの下記部分
が、I−C:
[式中、
Rが、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、
ここで、任意のアルキル又はシクロアルキルが、独立して、ハロ、オキソ、CN、OH、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、C1−3アルコキシ又はC1−3ハロアルコキシにより場合により置換されている]
として更に定義される、請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。 - 該化合物が、
ではない、請求項1記載の化合物。 - 表1又は表2の化合物からなる群より選択される、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。
- 請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩と、薬学的に許容し得る賦形剤、担体又は希釈剤とを含む、
医薬組成物。 - 患者におけるIRAK4の阻害に応答する疾患又は状態を予防し、治療し、又は、同疾患又は状態の重症度を軽減する方法であって、
治療上有効量の請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩を、患者に投与することを含む、
方法。 - 患者におけるガンを処置するための方法であって、
治療上有効量の請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩を、患者に投与することを含む、
方法。 - 患者における炎症性疾患又は自己免疫疾患を処置するための方法であって、
治療上有効量の請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩を、患者に投与することを含む、
方法。 - 疾患が、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸障害(IBD)、喘息、移植片対宿主病、同種移植片拒絶、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、皮膚ループス、乾癬、全身性発症若年性特発性関節炎、多発性硬化症、神経障害性疼痛、痛風及び痛風性関節炎からなる群より選択される、請求項20記載の方法。
- 治療における、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩の使用。
- 炎症性疾患の処置における、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩の使用。
- 炎症性疾患の処置用の医薬の製造のための、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩の使用。
- 炎症性疾患の処置における使用のための、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその薬学的に許容し得る塩。
- 細胞を、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物もしくは立体異性体又はその塩と接触させることを含む、細胞中のIRAK4をex vivoで阻害する方法。
- 治療を必要とする患者においてIRAK4を阻害する方法であって、
請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物を、患者に投与することを含む、
方法。 - 本明細書で上記された発明。
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