JP2019531183A - 反応室内の流体渦のエネルギー最適化生成のための装置 - Google Patents

反応室内の流体渦のエネルギー最適化生成のための装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、流体もしくは気体媒体またはこれら2つの混合物を流動力学的に処理するための反応器設備からなる装置に関する。本発明の文脈において、流動力学的処理は、少なくとも1つの流体渦の反転および細胞内圧力(膨圧)で流体媒体に溶解した有機成分の破裂による、少なくとも1つの回転流体渦のエネルギー最適化生成を意味する。誘導流体渦は、本発明による反応器設備内で処理、清浄化および消毒される。本発明はさらに、本発明による反応器設備内の流体媒体の流動力学的処理方法に関する。【選択図】図2

Description

本発明の主題は、流体媒体を受け入れるための流動力学的反応器設備の形態の装置である。本方法の主題は、反応室内の少なくとも1つの誘導流体渦のエネルギー最適化生成および流動力学処理である。
その中で、流体渦は、流体媒体を反応室内で回転させ、分水路による方向転換によって出口パイプ内で流体媒体を受け取ることによって生成される。出口パイプはベンチュリ効果を生成し得る。遅くとも反応器設備を出るときの流体媒体の誘導体積流が、流動渦を形成する。
流体媒体の流動力学的処理の従来の装置および反応容器ならびに方法は、例えば、オーストリア特許第272278号明細書、ドイツ特許出願公開第19525920号明細書、ドイツ特許出願公開第10114936号明細書、または欧州特許第1294474号明細書から知られている。
オーストリア特許第272278号明細書およびドイツ特許出願公開第10114936号明細書では、流体媒体が反応室に送達され、反応室の幾何学的形態により回転させられる。このプロセスでは、回転する流体媒体の速度は、反応室の幾何学的形状のために最初は減少する。次に、反応室の下端の床領域に向かって結果として再び増加する。反応室の床領域に回転式に移動する流体媒体は、前の流れ方向とは反対に、反応室の下端において長手方向軸へと導かれ、上方に向けられる。次に、流体媒体は出口パイプに捕らえられ、回転しながら反応室を離れ、中空渦を形成する。反応室の床領域には、長手方向軸に沿ってまたはその直近に開口がある。結果として、その中心部で負圧を発生させる中空渦シンクを介して、追加の流体媒体が吸引され得る。
ドイツ特許出願公開第19525920号明細書には、オーストリア特許第272278号明細書の装置の拡張が記載されている。その中で、洗浄されるべき流体媒体が、互いに連通する入口チューブを通って上昇および下降様式で交互に流れる。その後、反応室からの出口の下流で、流動している流体媒体は、濃厚な廃棄物を沈降させまたは収集するために管迷路に導かれる。
これらの装置の不利な点は、複雑な実施形態、意図された技術的用途に対する扱いにくさ、反応性設備の構成要素または部品の柔軟性および調整可能性の欠如、および結果としての結果の不十分な再現性である。
欧州特許第1294474号明細書では、反応器設備の反応室は、ハート形または洋ナシ形の断面で構成されている。反応室の長手方向軸に沿って調整可能で床領域へと延伸する出口パイプが、ベンチュリ効果を達成するためのノズルとして口の近くの領域に具現化されている。
流体媒体は、反応室に対して接線方向に配置された少なくとも1つの送達開口を介して反応室に加えられ、出口パイプの周りを下向きの流れ方向に流体渦として移動し、加速され、回転する。下側ハウジング領域において絶対回転方向を維持する体積流を長手方向軸に向かって回転式に方向転換する流体通路の結果として、互いに高速で摩擦する回転体積流の領域が形成される。達成される相対速度および顕著な摩擦の結果として、混入または溶解した物質が機械的に粉砕され、破壊される。
ここでの送達開口は、口の近くの出口パイプの領域におけるノズルの最小断面よりも大きく、その結果として動圧が生じる。したがって、渦の中心部に真空を発生させる流体渦形成に伴う、並進方向の付加的な真空効果はベンチュリ効果によるものである。ベンチュリ効果は、ベルヌーイ方程式
に基づく。ここでpは、流れのすべての側に存在する静圧であり、
は、流速cによるエネルギーの運動成分に相当する動圧であり、pghは測地圧力成分を表す。流速cは、角速度ωと、長手方向断面において反応室の最外点から出口パイプの外壁に向かって延伸する半径rとの積からもたらされる(c=ω・r)。以下の角速度ωも、流体媒体の回転速度に相当する。
さらに、高い遠心力および摩擦のために、流体媒体の構造は、液体流体媒体の場合には結果として表面張力および粘度の変化が起こるように変化する。この状態で、流体媒体は回転しながら出口パイプの入口開口に入る。その結果、渦の中心部が高速になっている渦流が発生する。これは、流動力学の法則のために、その中央に真空が発生するためである。出口パイプの口の近くの下側領域に存在する、ベンチュリ効果を達成するためのノズルは、同等の流速を所与として、この真空領域が重ね合わされ、したがって追加の真空の発生によって強化されるようにする。その結果生じる負圧は、ベルヌーイ方程式によれば、絶対値で<10mbarになる。圧力および負圧ならびに関連する渦形成によって、流体媒体中に非常に高い機械力が解放される。それらは、わずかな表面張力の程度まで、流体媒体の構造の変化を引き起こす。
バクテリアおよび細菌のような流体媒体に取り込まれた有機成分は、ノズルの負圧範囲内でそれら自身の内部細胞圧力(膨圧)のために機械的に破裂する。有機残留物は、理想気体の熱状態方程式p・V=m・R・Tに基づいて、変化した圧力領域を通って化学反応に運ばれる。必要な反応エンタルピーに応じて、負圧範囲内で取り込まれる株が反応に運ばれ得る。その結果、酸素のような酸化手段によって、または周囲空気から吸引された酸素によって流体媒体が酸化する。これは他の易酸化性物質を含む系へのエネルギー入力の関数としても起こるが、そこには理想気体の熱状態方程式に従って物理的に限界が課される。
欧州特許第1294474号明細書およびドイツ特許出願公開第19525920号明細書では、反応室は、回転する流体媒体が、送達開口から流体通路および最後には出口パイプの口付近の下側領域へと流れ方向において反応室が先細りになることによって加速を受けるように、幾何学的に具現化される。
これらの発明の不利な点は、流体媒体を回転させるのに大量のエネルギーが必要とされることであり、これは反応室の形状および実施形態に関係している。これに関連して、負圧を発生させることに関する商業的価値は乏しく、驚くべき良好な動作モードにもかかわらず、例えば、酵母および真菌の場合にそうであるように、それ自体の細胞圧力(膨圧)がなければ、化合物または有機株の反応へのエンタルピー入力は限られている。
欧州特許第1294474号明細書に記載されている、この方法、および関連する設備実施形態では、反応室内の流体摩擦のために生じる望ましくない渦から損失が生じるため、流体媒体の回転を発生させるために、相当量の流動エネルギーが必要とされる。
流動エネルギーの損失は20%超に達することがある。例えば、利用可能な6バールの入力側ポンプ圧力では、設備実施形態に応じて、反応器設備全体で、出口側で利用可能なのは2〜3バールだけである。さらに、ベンチュリ効果を達成するためにノズル内に負圧を発生させるために少なくとも1バールが必要であり、流体摩擦、すなわち、少なくとも20〜30%からの流体摩擦範囲からの圧力損失のために、表面上にも圧力が必要とされることが観察される。さらに、望ましくない渦の結果として、大きなキャビテーション領域が反応室内に生じる。渦は、反応室の壁の望ましくない磨耗、および、機械的に最も弱い部材としての反応室またはノズルの領域の破壊をもたらす可能性がある。
オーストリア特許第272278号明細書 ドイツ特許出願公開第19525920号明細書 ドイツ特許出願公開第10114936号明細書 欧州特許第1294474号明細書
本発明は、特に、流れに関して最適化された、出口パイプの入口開口までの反応室の幾何学的および回転対称的な設計によって、反応室内の流動エネルギーの損失を減少させる、有利な装置およびこの装置を動作させるための有利な方法を提案することを目的とする。さらに、本発明の装置によって、同じエネルギー消費で、反応室内の流体媒体のより大きな加速が達成されることになる。さらに、反応室内での流体摩擦によって発生する望ましくない渦の形成が減少されるべきである。
渦形成に基づいて反応室内の圧力条件が変化する結果として、提案されている方法によって、利用可能な摩擦力および遠心力のために、流体媒体に溶解した異物の求められる分解および機械的破壊および粉砕がより効率的に行われることが意図される。
その結果、流体媒体は、より省スペースで環境に優しい方法で、より大きな出力で、より速く、より経済的に、洗浄され処理されることになる。
さらに、本発明の目的は、本発明の装置および方法、ならびにその方法を実施するための装置を使用することである。
この目的は請求項1および10に記載の特徴によって達成される。本発明の装置、本発明の方法、および本発明の使用の有利な特徴は、請求項2から9および11から13に記載されている。
本発明によれば、この目的は、機械的、物理的および化学的プロセスに基づく流体媒体の流動力学的処理のための反応器設備によって達成される。
この目的はさらに、少なくとも1つの誘導流体渦を生成するための流体媒体を受け取るための流動力学的反応器設備によって達成される。反応器設備はハウジングと出口パイプを含み、ハウジングは、流体と接触する内壁によって、長手方向軸に関して回転対称であり、以後反応室と呼ばれる流体搬送中空室を形成する。反応室は、流体媒体の流れ方向において上側部分と下側部分とに分割されている。反応室の上側部分は、上面と、底面と、上面から底面への移行領域とを有する。さらに、上面から底面への移行領域内の反応室の上側部分は、特に出口パイプの外壁を基準にして最大半径を有する。上面から底面への移行領域には、反応室の上側部分の外面に対して接線方向に配置された、特に流れ方向に隣接する流体入口領域を有する少なくとも1つの送達開口がある。上面および底面は各々、長手方向軸に対して80°〜115°の設定角度を有する。反応室の下側部分は、底面から湾曲床領域の下方境界への移行部から間隔zをおいて流れ方向に延伸する。この床領域には、幾何学的に上昇する形状の流体通路があり、この流体通路は流体媒体を出口パイプの入口開口へと方向転換させる。さらに、出口パイプはその長手方向軸が回転対称反応室の長手方向軸と一致する。出口パイプの入口開口は、流れ方向において湾曲床領域の下方境界であるものに対して間隔aをおいて配置されている。
流体媒体が反応室に導入される。本発明の意味における流体媒体および流体は、液体および/もしくは気体物質ならびに/または液体および/もしくは気体物質の混合物である。
好ましくは、流体媒体は液体である。一実施形態では、少なくとも1つの純粋な液体が流体媒体として反応器設備に送達される。さらなる実施形態では、1つ以上の液体が流体媒体として反応器設備に送達される。特に好ましくは、流体媒体は水性流体または水溶液であり、言い換えれば水を含む。
さらなる実施形態では、少なくとも1つの液体と少なくとも1つの気体との混合物が反応器設備に送達される。さらなる実施形態では、少なくとも1つの液体と少なくとも1つの気体との1つ以上の混合物が反応器設備に送達される。
本発明の代替的な実施態様では、少なくとも1つの気体状物質または1つの気体状混合物が流体媒体として反応器設備内で処理される。特定の実施形態では、少なくとも1つの気体が反応器設備に送達される。
反応室内で、少なくとも1つの誘導流体媒体または形成される少なくとも1つの誘導流体渦は、流動力学を用いて処理される。本発明の流動力学的反応器設備における流体媒体の流動力学的処理という用語は、流体媒体が、少なくとも1つの送達開口、および、流れ方向においてそれに隣接する1つの流体入口領域を介して体積流として反応器設備へと誘導されることを意味すると理解される。流れ方向は常に流体媒体のそれを指す。反応室の幾何学的形状および設計の結果として、少なくとも1つの誘導流体渦が形成される。これは、少なくとも1つの流体渦の渦反転、および、流体媒体に溶解した有機成分の内部細胞圧力(膨圧)による破裂によって行われる。生成される少なくとも1つの誘導流体渦は、このように反応器設備内の流動力学を使用して処理され、その過程で処理、洗浄、および消毒される。
少なくとも1つの誘導流体渦の流動力学的処理は、本発明の反応器設備およびその反応器設備を動作させるための本発明の方法によって達成される。生成される少なくとも1つの流体渦の流動力学的処理の結果として、流体媒体中に存在する化学物質または微生物の変換および/または機械的および物理的破壊および/またはラジカル化が起こることが好ましい。
本発明の反応器設備の、特に反応室の、非常に特定的には反応室の上側部分の幾何学的形状および設計によって、利用する必要があるエネルギーが少なくなるか、または流動エネルギーが節約され、流体媒体を加速するために必要な圧力がより少なくなることが有利である。他方では、同じエネルギー消費に対して、流体媒体のより高い回転速度、したがって反応器設備のより大きい加速および効率が保証される。これは、流体渦のより大きい回転速度が本発明の反応器設備においてもたらされるため、本発明の改善された方法が、例えば、細菌の破壊および粉砕に基づくことに存する。
反応器設備は、ハウジングおよび出口パイプのような複数の構成要素および部品を含み、それらは以下でより詳細に論じられる。
ハウジングは安定した材料と、内部が中空の本体とから構成されている。ハウジングは、流体と接触する内壁によって、旋回軸に関して回転対称であり、以後反応室と呼ばれる中空室を形成する。したがって、反応室は旋回軸に対して回転対称である。反応室の旋回軸は、これ以降、長手方向軸と呼ばれる。
反応器設備の構成要素および部品に関する以下に列挙されるすべての詳細は、常に、長手方向断面において反応器設備の半分を参照する。しかしながら、反応器設備は長手方向断面において鏡面対称に具現化されるため、長手方向軸の他方側の反応器設備の第2の半部の構造は同じである。
ハウジングの外壁は任意の幾何学的形態をとることができる。好ましくは、ハウジングは回転対称に具現化されている。
反応器設備の長手方向断面において、仮想中心面は水平に(すなわち、長手方向軸に垂直に)配置されている。一実施形態では、中心面はハウジングおよび反応室の上側部分を通って延伸する。さらなる実施形態では、中心面はハウジングおよび反応室の上側部分を通って延伸する。好ましい実施形態では、中心面は、流れ方向において少なくとも1つの送達開口に隣接する流体入口領域の中心点を通って延伸する。
ハウジングは、設置状態において、この中心面に関して上側部分と下側部分とに分割されている。設置状態におけるハウジングの上側部分は中心面よりも上方に位置し、ハウジングの下側部分は流体媒体の流れ方向において中心面よりも下方に取り付けられている。
流体媒体の流れ方向という用語は、反応器設備内に誘導される流体媒体の流れ方向であると理解される。設置状態では、設置状態において反応室の下側部分であるものの床領域の下方境界において、流体媒体は下向きに流れ、流体通路において出口パイプの入口開口へと上向きに(その元の方向とは反対に)方向転換される。一実施形態では、流体媒体は、設置状態において、少なくとも1つの送達開口を通って反応器設備に入った場所よりも高い位置で、出口パイプの出口開口を通って反応器設備を出る。
一実施形態では、ハウジングは少なくとも2つの開口を含む。少なくとも2つの開口は、媒体流入のための入口パイプのための1つの開口と、ハウジングの上側部分内で長手方向軸に沿って中央に位置する、媒体流出のための出口パイプのための1つの開口とを含む。さらなる特に好ましい実施形態では、ハウジングはさらに、複数の入口パイプおよび媒体流入のための1つ以上の開口、例えば2つ、3つ、4つまたはそれ以上の開口を含む。
さらなる好ましい実施形態では、ハウジングはさらなる開口を含む。この開口は、流体通路を導入するための、ハウジングの最下部内の、設置された状態で長手方向軸に沿って中央に位置する開口を表す。
有利には、ハウジングは、出口パイプのための少なくとも1つの開口、流体通路を導入するための少なくとも1つの開口、および入口パイプのための少なくとも1つの開口を有する。
結果として、1つ以上の流体媒体を反応室の上側部分に導くことができ、体積流を反応室に導入するために使用される力がより少なくなる。体積流は、メイン入口のパイプラインまたは複数の入口ラインから導き出すことができる。体積流はさらに、同じ流体媒体または異なる流体媒体からなることができる。
反応室は様々な幾何学的形状をとることができる。非常に特に好ましい実施形態では、反応室は回転対称に形成されている。
長手方向軸に関して回転対称である反応室は、ハウジングの内壁によって成形される。一実施形態では、ハウジングの内壁は流体媒体と接触している。流体媒体と接触しているハウジングの内壁は、これ以降、流体搬送反応室の壁と呼ばれる。反応室は、流体媒体の流れ方向において上側部分と下側部分とに分割されている。
反応室は、少なくとも1つの送達開口を通って流入する流体媒体を受け取る。流体媒体は、少なくとも1つの送達開口を通って、回転対称の流体搬送反応室の上側部分内の流体入口領域に至る、以下において体積流とも呼ばれる流れとして導かれ、そのさらなる経過において流体渦を形成する。
流速の選択は、流体媒体の特定の特性に依存し、そして共有結合の強度および/または分子の一貫性から確認することができる。
有利には、流体媒体を反応室の上側部分に導入するために高い速度が選択される。
反応室は、ハウジングの、流体と接触する内壁によって形成されているため、ハウジングと同様に、同じくハウジングの開口を有する。したがって、反応室は少なくとも2つの開口、すなわち、断面において、反応室の上側部分の外面と共に、媒体流入のための接線方向に配置された送達開口を形成する、入口パイプのための1つの開口と、媒体排出への出口パイプのために中央に配置された開口に沿った反応室の上側部分内の1つの開口とを含む。さらなる特に好ましい実施形態では、反応室はさらに、1つ以上の送達開口、例えば2つ、3つ、4つまたはそれ以上の送達開口を有する。
反応室および媒体流および媒体出口のための開口は、処理されるべき流体媒体において、少なくとも1つの送達開口から出口開口へと反応室を通って流れると、互いとのおよび反応室の壁との個々の流動層の摩擦によって可能な最大の剪断応力が生じるように、互いに対して設計および配置される。
好ましい実施形態では、反応室はさらなる開口を有する。この開口は、流体通路を導入するための、反応室の床領域の下方境界上の、長手方向軸に対して中心に位置する開口を表す。
非常に好ましくは、反応室は、出口パイプのための少なくとも1つの開口、流体通路を導入するための少なくとも1つの開口、および少なくとも1つの送達開口を有する。
好ましくは、反応室は2つの送達開口を有する。結果として、好ましくは2つまたは2つ以上の体積流が反応室に導入される。ここで、体積流の速度は、流動技術の観点から乱流境界層が発達することができ、体積流が大きな速度差を有するように選択されるべきである。好ましくは、並進運動と同時回転運動との組み合わせが、体積流が互いに接触するように選択される。
一実施形態では、反応室のすべての壁は、少なくとも1つの送達開口を通して導入される流体媒体と接触する。代替的な実施形態では、反応室の壁の一部分のみが、少なくとも送達開口を通して導入される流体媒体と接触する。
設置状態の反応室は、流れ方向の長手方向軸に沿って、上側部分と下側部分とに分割され、これらは各々、回転対称である。本発明によれば、反応室の上側部分は、流体媒体が少なくとも1つの送達開口を通して導入される部分であると理解される。反応室の上側部分は、中心面に沿って見たときに、媒体が流入するための少なくとも1つの送達開口から出口パイプの外壁まで延伸する。
一実施形態では、反応室の上側部分は上面と底面とを有し、これらは各々、反応室の壁によって形成されている。
上面は、上部反応室の壁から、設置状態において少なくとも1つの送達開口の上側領域および隣接する流体入口領域から出口パイプの外壁を有する終端まで延伸する表面を含む。底面は上側反応室の壁によって形成され、設置状態において少なくとも1つの送達開口の下側領域および隣接する流体入口領域であるものから反応室の下側部分まで延伸する表面を含む。
好ましくは、中心面と平行な面に沿って反応室の上側部分の底面から出口パイプの外壁まで延伸する間隔が、半径として定義される。さらに、欧州特許第1294474号明細書における不利な圧力損失が、本発明では流れ方向の半径が一定のままであるかまたは連続的に減少するために回避される。好ましい実施形態では、rは底面と上面との間の間隔bよりも著しく大きい。
さらに、反応室の上側部分は、上面から底面への移行領域を有する。好ましくは、反応器設備の長手方向断面における上面から底面への移行領域は、扇形または楕円扇形を表す。さらなる実施形態では、移行領域は上面から底面まで異なる幾何学的形状を有することができる。さらに、上面から底面への移行領域は、反応器設備の長手方向断面において、反応室の、出口パイプの外壁から最も遠い点を表す。
中心面に沿った反応室の上側部分の上面から底面への移行領域から出口パイプの外壁までの間隔は、反応室の最大半径を表し、以後最大半径rmaxと呼ばれる。ここで、一実施形態におけるrmaxは、中心面に沿って、すなわち、反応室の上側部分の上面と底面との間の移行領域から流体入口領域の中心点を通って出口パイプの外壁まで延伸する。ベルヌーイ方程式および渦の原理によれば、rmax回転運動量式
、の近傍での流体媒質の蒸気圧は、達成される角速度または回転速度によって達成することはできない。質量流量について、
が適用される。ここで、
は体積流量を表し、ρは流体媒質の密度を表す。一定の質量流量
および一定の回転運動量Lについて、ここでも、流体媒体の回転速度ひいては角速度ωは、rmaxの減少を受けて著しく上昇する。
好ましくは、上面から底面への移行領域内の反応室の上側部分は、接線方向において反応室の上側部分の外面の断面に入る少なくとも1つの送達開口を有し、結果として、その送達開口を通じて流体媒体が反応室に導かれる。
したがって、好ましい実施形態では、少なくとも1つの送達開口は、中心面に沿って上面と底面との間の移行領域と出口パイプの外壁との間の反応室の上側部分の最も顕著な間隔rmaxをおいて配置される。その結果として、有利には、流体媒体のためのより長い加速経路が反応室の上側部分に設けられる。
少なくとも1つの送達開口は、流体媒体の流れ方向において反応室の上側部分内の流体入口領域と隣接し、この領域は、好ましくは反応器設備の長手方向断面において直径dの円形表面を有する。
好ましい実施形態では、上面から底面への移行領域から反応室の下側部分を伴う底面の移行部までの流れ方向において、上側部分反応室の上面および底面は、互いから最大に一定の間隔bを有する。上面から底面までの互いに対して最大に一定の間隔bは、好ましくはここでは、流体入口領域の直径dの1から3倍である(b≦3d)。間隔bが一定である場合、一定の間隔bは同時に、(反応器設備の長手方向断面図において見たときに)上面と底面との間の最大間隔bmaxと等価である。
非常に好ましくは、流体媒体の有利な加速のために、上面から底面までの一定の間隔は、流体入口領域の単一の直径dと等価であり(b=d)、その結果として、反応室の上側部分は、流入する流体媒体のための相対的に細くて平坦な領域を表す。この場合、反応器設備の長手方向断面における反応室の上側部分は円板状または板状の外観を有する。
好ましい実施形態では、流体媒体の流れ方向における上面および底面は、上面から底面への移行領域から反応室の下側部分への底面の移行部まで、互いからの低減する間隔bを有する。好ましくは、流体媒体の流れ方向における間隔bは、出口パイプの方向に連続的に減少する。少なくとも1つの送達開口において、および、流れ方向においてそれに隣接する流体入口領域において上面と底面との間隔は最大(bmax)であり、好ましくは流体入口領域の直径dの1から3倍と等価である(bmax≦3d)。好ましくは、少なくとも1つの送達開口および流れ方向においてそれに隣接する流体入口領域における上面と底面との間隔は、流体入口領域の単一の直径dと等価である(b=d)。間隔bが狭くなると、仮想中間面が、反応室の上側部分の上面と平行な領域内で流体の中心点を通って延伸する。
間隔bが減少する結果として、回転運動量の原理に基づいて導入された流体媒体のより大きな加速度が有利に達成される。さらに、反応室の上側部分のこのさらなる狭小化は、流体媒体の粘度の増加をもたらす、すなわち、
となる。
は体積流量であり、bは上面と底面の間隔である。
体積流量の連続方程式は、線上の体積流量が常に一定であることを示す。線の断面積が変わってもこれは変わらない。これはベンチュリ効果と呼ばれ、ベルヌーイの法則の基礎を成す。連続方程式
(ここで、
は体積流量であり、cは平均流速であり、Aは観測点における断面積である)に基づいて、平均流速は断面積の減少と共に増加し、回転運動量の増加をもたらす。
流体入口領域が流動面bとして見られる場合、反応室の最も外側の点から流動面bを発生させるこの出口パイプの外壁までの半径rを有する長手方向断面におけるそれの下またはそれに続く流動面bは、結果もたらされる角速度ω1が流体入口領域における角速度ωの少なくとも1.5倍高くなるように選択されるべきである。
好ましくは、平面視において反応室の上側部分は円形ディスクであるかまたはプレートの形状を有する。
本発明によれば、上面および底面は、80°〜115°、好ましくは90°〜110°、特に好ましくは90°の設定角度を有する。
設定角度は、設置状態において長手方向断面内で見たときに、反応室の長手方向軸に対して確立される角度を指す。
α= 90°の設定角度は、中心面から長手方向軸までに確立され、中心面は、流体入口領域の中心点を通って延伸する。これは、上面と底面との間の一定の間隔b(このとき、中心面はそれらの両方まで平行に延伸する)と、上面と底面との間の減少する間隔bの両方に当てはまる。α=90°の設定角度は常に、設置状態において確立される、中心面の下方、すなわち、中心面から反応室の長手方向軸までの角度を指す。そのために、中心面を有する長手方向軸の断面はデカルト座標系を表す。したがって、設定角度α=90°は常に、デカルト座標系の第3象限および/または第4象限を指す。
設定角度α>90°またはα<90°は、仮想中間面から長手方向軸まで確立される。仮想中間面は、流体入口領域の中心点を通って反応室の上側部分の上面と平行に延伸する。これは、上面と底面との間で一定のままである間隔b(このとき、仮想中間面はそれらの両方まで平行に延伸する)と、上面と底面との間の減少する間隔bの両方に当てはまる。設定角度α>90°またはα<90°は常に、設置状態において確立される、仮想中間面の下方、すなわち、仮想中心面から反応室の長手方向軸までの角度を指す。設定角度α<90°では、α>90°の場合よりも幾分高い圧力が必要とされる。設定角度α>90°では、導入される流体媒体は、流れ方向の下方に向かって降下する、反応室への流入方向を有する。
α=90°の設定角度では、導入される流体媒体は1つのレベルに留まり、反応室の下側部分への移行時にのみ流れ方向への落下運動が起こる。設定角度α=90°である間隔bは、設置位置における反応室の上側部分の高さと等価である。
一実施形態では、長手方向断面における反応器設備の両方の半部(すなわち、長手方向軸の左右)に対する設定角度αは同じ値を有する。好ましくは、反応器設備は長手方向断面において鏡面対称に構築されるため、長手方向軸の他方の側の反応器設備の第2の半部の構造]は同じである。代替的な実施形態では、長手方向断面における反応器設備の2つの半部に対する設定角度αの値は異なる。
本発明によれば、反応器設備の長手方向断面における反応室の上側部分の回転対称板状またはカップ状の形状の結果として、反応室において流体通路までの流体媒体の顕著な摩擦を有する、流体媒体の流動力学的処理の特性および達成が急激に改善される。例えば欧州特許第1294474号明細書に開示されているように、ハート型反応器設備における流体渦形成の不利点が、減少されるかまたは完全に排除される。
反応室の下側部分は、設置状態において、および流体媒体の流れ方向において、反応室の上側部分に後続し、流体と接触する側において、ハウジングの下側部分の内壁によって形成される部分であると理解される。
反応室の下側部分は、反応室の上側部分の底面に隣接する底面を有する。
反応室の下側部分の底面は、反応室の上側部分の上面と底面との間の間隔bがもはや一定ではなくなるかまたは減少するが、代わりにより大きくなる点において始まる。以下、この点を反応室の下側部分の底面の移行部として説明する。ここでは、上面は、出口パイプの外壁においてすでに反応室の上側部分へと開いているため、反応室の下側部分の底面の移行部は、反応室の上側部分から来る底面のみを含み、もはや上面を含まない。
流れ方向において反応室の下側部分の底面の移行部の始まりにおいて出口パイプの外壁から延伸する間隔は、半径rと等価である。ここで、rは、反応室の上側部分の半径rまたは最大半径rmaxに決して達することも、超えることもない。
好ましい実施形態では、rは、流体入口領域の直径dの少なくとも2倍の大きさである(r≧(1/2)d)。非常に特に好ましい実施形態では、rは、少なくとも流体入口領域の直径dと、反応室の下側部分の底面の移行部から出口パイプの外壁までの間隔rとの合計よりも大きい(r≧d+r)。
一実施形態では、反応室の下側部分の底面の移行部は任意の輪郭を呈する。好ましい実施形態では、反応室の下側部分の底面の移行部はある曲率をとる。さらなる実施形態では、反応室の下側部分の底面の移行部は、反応室の上側部分の底面から長手方向軸に向かって急激に離れる。
一実施形態では、流体媒体の流れ方向における反応室の下側部分は、反応室の下側部分の底面からの反応室の下側部分の床領域への移行部から縮小する、出口パイプの外壁からの間隔を有する。
好ましくは、縮小する間隔は連続的である。有利には、結果として流体媒体はより速く加速され、反応室内で生じる圧力損失がより少ない。
代替的な実施形態では、流体媒体の流れ方向における反応室の下側部分は、底面の移行部から出口パイプの外壁に向かって床領域まで急激に縮小する間隔を有する。
反応室の下側部分は、流体媒体の流れ方向において、反応室の下側部分の底面の移行部から床領域の下方境界まで延伸する。
設置状態において、反応室の下側部分の床領域は、反応室の下側部分の下方境界を形成し、反応室の下側部分の底面の移行部から壁として続く。
一実施形態において、流体媒体の流れ方向における床領域は、反応室の下側部分の底面の移行部の湾曲において始まる。
一実施形態では、反応室の下側部分の床領域の壁は任意の輪郭を呈する。好ましくは、床領域は湾曲している。特に好ましくは、床領域は凹状に湾曲している。用語「凹状湾曲」は、本明細書では、長手方向断面において外向き、すなわち設置状態において下向きに突出する膨らみを意味すると理解される。代替的な実施形態では、床領域は放物面として設計されている。さらなる代替的な実施形態では、床領域は角張った輪郭などの異なる輪郭を有する。
好ましく湾曲した床領域の結果として、反応室の下側部分の壁の経過は反転し、流体媒体はその流れ方向において方向転換される。有利には、有機成分のような流体媒体中で処理されるべき成分の大部分は、流体渦の方向転換のために破裂させられる。
設置状態における反応室の下側部分の湾曲した床領域は、反応室の下側部分の下側領域に沿って延伸する下側部分境界を含む。
反応室の下側部分が反応室の下側部分の底面の移行部から湾曲した床領域の下方境界まで延伸する間隔は、間隔zと呼ばれる。言い換えれば、この間隔は、反応室の上側部分の上面と底面との間の間隔bがもはや一定ではなくなるかまたは減少するが、代わりにより大きくなる点から定義される。
一実施形態では、間隔zは可変である。好ましい実施形態では、有利には流体渦の内側に摩擦を生じさせるために、間隔zは流体入口領域の直径dの少なくとも半分になる(z≧(1/2)d)。
一実施形態では、反応室の下側部分の床領域の下方境界において、幾何学的に上昇する流体通路が挿入され、その長手方向軸は回転対称反応室の長手方向軸と一致する。挿入される流体通路の場合、反応室の下側部分の輪郭は、床領域の下方境界から流体通路まで連続的に延伸するか、またはその反転である。
少なくとも1つの送達開口は反応室の上側部分に配置されている。したがって、少なくとも1つの送達開口のために、媒体流入は反応室の上側部分へと行われる。
好ましくは、ハウジングは、入口パイプのための少なくとも1つの開口を有し、その結果として、少なくとも1つの入口パイプ内の流体媒体は、外面の横断面に対して接線方向に形成および配置された少なくとも1つの送達開口を通して、反応室の上側部分へと導かれる。 有利には、ただ1つの送達開口の結果として、反応室への媒体流のために費やされるエネルギーがより少なくなる。
好ましい実施形態では、流体媒体は、反応室の上側部分の外面に対して接線方向に位置する1つ以上の送達開口を通って、例えば2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の送達開口を通じて反応室の上側部分へと導入される。さらに好ましい実施形態では、反応室の上側部分は、反応室の上側部分内で互いに水平方向に対向して配置された2つの送達開口を有する。
処理されるべき流体媒体は、反応器設備の外側に位置する入口パイプから、ハウジングの開口およびそこに形成された隣接する少なくとも1つの送達開口を通じて、回転対称反応室の上側部分へと導入される。媒体流入のための入口パイプは、メイン流入、またはそれから分岐するパイプラインと同等である。
入口パイプは、ハウジング内の開口を貫通し、反応室の上側部分の外面と、横断面において接線方向に交差し、その結果として、斜めに切り取られた円形シリンダ、したがって少なくとも1つの送達開口が形成される。したがって、処理されるべき流体媒体は、少なくとも1つの送達開口を通って反応室の上側部分の外面の横断面に対して接線方向に入り、反応室の上側部分に入る。
一実施形態では、入口パイプは、パイプ流入ライン、したがって細長い中空体、好ましくは断面が円形の面を有する円形パイプを表す。少なくとも1つの送達開口は、入口パイプが反応室の上側部分の外面と交差するために、円形または楕円形の面を有する。
少なくとも1つの送達開口は、流体媒体を受け入れ、少なくとも1つの送達開口を通じて反応室へと流し、流体媒体を前方に搬送する流体入口領域と、反応室の上側部分内の流れ方向において隣接している。流体入口領域は直径dを有する。好ましい実施形態では、少なくとも1つの送達開口と、流れ方向においてそれと隣接する流体入口領域とは、上面から底面への移行領域に配置されている。非常に特に好ましい実施形態では、流体入口領域の中心点は中心面に沿って配置されている。
一実施形態では、正確に1つの流体媒体が送達開口を通じて反応室の上側部分の隣接する流体入口領域に導かれる。代替的な実施形態では、1つ以上の流体媒体が、好ましくは各事例において送達開口を通じて反応室内に導かれる。代替的に、1つ以上の流体媒体が同じ送達開口を通じて反応室へと導かれる。流体媒体は同一であってもよく、または異なっていてもよい。流体媒体は、主流入部、またはそれから分岐するパイプライン、または他の流入パイプに由来し得る。
出口パイプは、連続的な中空円筒として具現化されたパイプであり、長手方向軸に沿って反応器設備の長手方向断面においてハウジングの上側部分の中央に配置された開口に密封式に導入されている。
特別な実施形態では、出口パイプは複数の円筒形中空部分からなる。本発明では、出口パイプは上側部分と下側部分とに分割されている。
一実施形態では、出口パイプは、ハウジング内の中央に配置された開口に対して、したがって反応室に対して長手方向軸に沿って変位可能であり、調整可能であり、したがって流体媒体の特性および処理に有利に適合する。出口パイプの調整は機械的調整ユニットを介して行われる。出口パイプは、軸方向ベアリング内で、ハウジングと、主流入部のパイプラインまたは他の流入ラインとの間の交差の位置が変化することなく、動作中に長手軸に沿った調整も可能であるように受け入れられ、ハウジングに堅固に接続され、またはハウジングに対して固定される。結果として、動作パラメータの適合は、必要に応じて、大きな労力なしにいつでも行うことができる。
出口パイプはその長手方向軸が、回転対称反応室の長手方向軸と一致する。出口パイプは、長手方向軸から出口パイプの外壁まで測定すると、半径rを有する。一実施形態では、間隔rは出口パイプのすべての点において一定である。代替的な実施形態では、間隔rは出口パイプの様々な点において一定ではない。これは、出口パイプの外壁から内壁まで間隔が変化することに起因し、これは壁厚dとして示される。
一実施形態では、出口パイプの内壁は流体媒体と接触しており、したがって流体を搬送する。
設置状態において、出口パイプの上側部分であるものは、反応室の上側部分に位置する、すなわち、言い換えればハウジングの外側にある。上側部分の出口パイプは、口の近くに、ハウジングから突出している上側領域を有し、検査パイプとして具現化することができる。口の近くの上側領域の端部は、流体媒体のための出口開口として具現化されており、ハウジングの外側に配置されている。ここでは、流体媒体の排出(媒体排出)は反応器設備から行われる。
出口開口の全断面積は、自由断面積と、出口パイプの壁厚から構成される、すなわち、dges=2・r=2・(d+dfrei)となる。方向転換された流体媒体がそれを通じて出口パイプを出る出口開口の自由断面積dfreiは、口の近くで上側領域の端部にある出口パイプの、互いに対向しかつ流体と接触している2つの内壁の間の間隔を表し、出口開口の全断面積と壁厚との差から計算される、すなわち、dges−(2・d)=(2・r)−(2・d)となる。
設置状態において出口パイプの下側部分であるものは、大部分が反応室の下側部分内、または、反応室の下側部分の床領域内に位置する。下側部分の出口パイプは、口の近くに下側領域を有し、この領域は、流体媒体の流れ方向において、出口パイプの入口開口に隣接している。出口パイプの下側部分の口付近の領域は、その長手方向軸に沿って、反応室の下側部分の床領域のほぼ下方境界まで延伸する。口近くの下側領域の端部は、水平に配置され、長手方向軸に対して垂直である、床領域において方向転換される流体媒体のための入口開口として具現化される。
入口開口の全断面積は、自由断面積と、出口パイプの壁厚から構成される、すなわち、dges=2・r=2・(d+dfrei)となる。方向転換された流体媒体がそれを通じて出口パイプに達する入口開口の自由断面積dfreiは、口の近くで下側領域の端部にある出口パイプの、互いに対向しかつ流体と接触している2つの内壁の間の間隔を表し、入口開口の全断面積と壁厚との差から計算される、すなわち、dfrei=dges−(2・d)=(2・r)−(2・d)となる。好ましくは、入口開口および出口開口は、自由断面積dfreiに関して同じ値を有する。また、ベンチュリ効果を得るためには、自由断面積dfreiがノズル近傍でのみ減少することが好ましい。
本発明によれば、出口パイプの入口開口は、流れ方向において反応室の下部分の湾曲した床領域の下方境界であるものから間隔aをおいて配置されている。一実施形態では、入口開口は、湾曲した床領域の下方境界から可変の間隔aをおいて配置されている。さらなる実施形態では、入口開口は、湾曲した床領域の下方境界からわずかな間隔aをおいて配置されている。好ましくは、出口パイプの入口開口と流れ方向において湾曲した床領域の下方境界であるものとの間の間隔aは、流体入口領域の直径dよりも小さい(a<d)。
一実施形態では、入口開口と流れ方向において反応室の下側部分であるものの最下境界との間の間隔aは、入口開口の全断面積dges以下である。
出口パイプの入口開口は、流体媒体の流れ方向において、出口パイプの口の近くの下側領域に隣接している。一実施形態では、この領域内の出口パイプは、流体と接触している、互いに面する2つの内壁の間に一定の間隔を有する中空パイプとして内部で設計されている。好ましくは、一定の間隔は自由断面積dfreiと等価である。特に好ましくは、入口開口、出口開口、およびそれらの間の領域(すなわち口の近くの下側領域と上側領域の間)は、自由断面積dfreiについて同じ値を有する。
好ましい実施形態では、出口パイプの口の近くの領域は、ベンチュリ効果を達成するためのノズルとして具現化され、以下では単にノズルとも呼ぶ。ベンチュリ効果を達成するために、流体と接触する出口パイプの内壁は各々、最も狭い点を有する。これらの点がノズルを形成する。これは一般に、出口パイプの流体と接触している内壁の最小自由断面を有する点である。それは次に出口パイプの壁厚dの増加をもたらす。
出口パイプの入口開口の総クロス流体断面積dgesが流体入口領域の直径より小さい場合(dges<d)、ベルヌーイ方程式に基づいて、出口パイプの入口開口の圧力は低下する。出口パイプの口の近くの下側領域が最小自由断面積を有するノズルとして具現化されている場合、ベンチュリ効果を達成するためのノズル内に負圧が生じるように圧力が確立される。
有利には、ベンチュリ効果を達成するためのノズルは、洗浄、損傷、または欠陥の場合に交換または取り換えすることができる。好ましい実施形態では、ノズルはベンチュリノズルとして設計されている。さらに好ましい実施形態では、ノズルはラバルノズルとして設計されている。
流体通路は単一の(塊状の)本体からなる。代替的な実施形態では、流体通路は複数の構成要素からなる。以下で流体通路という用語が使用される場合、これは常に、設置状態において反応室の下側部分に導入される流体通路構成要素全体の上側部分であるものを指す。
一実施形態では、流体通路は、設置状態においてハウジングの下側部分であるものにある中央に配置された開口を通じて、反応室の下側部分の床領域の下側部分境界へと密閉的に導入される。代替的な実施形態では、流体通路はハウジングの一部分であり、したがってその最下部とすでに固定的に一体化されている。一実施形態では、流体通路の長手方向軸は回転対称反応室の長手方向軸と一致する。
流体通路は、流体媒体の流れ方向において出口パイプに先行する。一実施形態では、流体通路は、反応室の長手方向軸に対して幾何学的かつ鏡面対称に成形されている。
一実施形態では、流体通路は、反応室の長手方向軸に対して幾何学的に平坦に成形されている。
好ましい実施形態では、流体通路は、反応室の長手方向軸に対して幾何学的に上昇するように、好ましくは細長く成形され、以下では流体通路の反転部、または略して反転部と呼ばれる管状栓を有する。
反転部の長さは様々に設計することができる。好ましくは、反転部は、反応室の下側部分の床領域へと突出している。出口パイプの入口開口は、流体通路の反転部に対して反応室の長手方向軸上の中心に配置されている。一実施形態では、反転部は、出口パイプの入口開口まで突出している。
特に好ましい実施形態では、反転部の長さは有利には、それがノズルの最も狭い部分内、すなわち出口パイプの、流体と接触する内壁の最小自由断面積を有するノズル内の位置で終端するように設計されるのが有利であり、したがって、それはベンチュリ効果を達成するためのノズルである。有利には、流体媒体の流動力学的処理はこの位置によって最適化される。
好ましい実施形態では、流体通路は、ハウジングの床領域に対して、したがって反応室の床領域に対して長手方向軸に沿って変位可能かつ調整可能であり、したがって有利には、流体媒体の特性および処理に適合する。
さらに、流体通路と出口パイプの入口開口との間の間隔は、長手方向軸に沿って中央で可変的に調整可能であり、結果、出口パイプの位置に変化がある場合には、流体通路は有利には、長手方向軸に沿って追跡するようにすることができる。出口パイプも長手方向軸に沿って可変的に調整可能であるため、逆に、流体通路の位置が変化すると、出口パイプが長手方向軸に沿って再調整されることが可能である。
流体通路は好ましくは、反応室の長手方向軸に沿ってハウジング内のその開口に対して出口パイプと同じように調整可能かつ変位可能であることが好ましく、その結果、反応室内の圧力および流動条件を有利に最適化することができる。そのために、流体通路の調整機構は、本発明の反応器設備によって発生された流体渦の出口パイプへの方向転換のための最適な負圧領域におけるその再調整または再調節が可能になるように設計される。
本発明によれば、方向を変えることによって、流体通路における流体渦は、設置状態において下向きの長手方向軸に沿った並進および回転運動であるものとは反対の上昇運動によって出口パイプの入口開口へと方向転換される。
設定角度α=90°において、反応室の上側部分の流体媒体は回転し始め、中心面に沿って出口パイプへと回転する。流体媒体の角運動量は、反応室の上側部分の全範囲にわたって一定のままであり、有利には、流れ方向に関して、流体媒体の下降運動の結果として、反応室の下側部分への流体媒体の移行時においてのみ有利に減少する。
本発明の反応器設備の機能は、反応室内に適切な圧力条件を作り出すことによる物理的、機械的および化学的反応の開始に基づく。
本発明の反応器設備の強度、したがって有効性は圧力、速度および温度に依存する。反応室の回転対称設計は、流体媒体中で起こる生物学的、物理的および化学的プロセスが加速されるような、発生する液渦内の体積流の大きな加速をもたらす。体積流は、他の理由の中でも特に、反応室のサイズ、または言い換えれば反応室容積の関数として可変的に確立される。
流体搬送回転対称反応室の形状のために、流体渦を発生させる流体媒体の少なくとも1つの導入される体積流の並進運動および回転運動は、長手方向軸に沿って生じる。プロセス中の流体渦は、設置された状態で流出パイプの周囲で反応室の下端に向かって流れ方向に誘導され、(α>90°の場合)流れ方向に下向きである、下降する螺旋線の運動をする。その結果、流体渦が形成され、この渦は回転様式で反応室の下側部分に導かれて加速を受ける。加速度は、主にパラメータr、b、r、z、およびαに依存する。
反応媒体の流れ方向において反応器設備の長手方向軸において反応室の下側部分が先細りになっている結果として、流体渦は急激に加速される。流体渦中の素粒子の運動エネルギーは、反応室の下側部分が先細りになっているために上昇し、流体媒体の反応性の増加をもたらす。
有利には、並進運動と回転運動とは互いに重ね合わされる。少なくとも1つの流体媒体の流入速度は、流れに関して乱流境界層が発生することができ、発生した少なくとも1つの流体渦が加速され、大きい速度差が生じるように選択されるべきである。
有利には、並進運動と同時の回転運動との組み合わせは、複数の体積流がある場合にそれらが互いに接触するように選択される。
本発明の構造設計は、規定された動圧において反応室を通って流れるときに、可能な限り高い最大値および可能な限り大きい半径方向の勾配を有する速度が与えられるように選択される。
処理されるべき流体渦中に可能な限り強力な有利な摩擦および遠心作用ならびに可能な限り大きい剪断応力を生じさせるために必要とされる流動条件は、反応器設備の構造設計によって達成される。反応室の形状によって、処理すべき流体媒体の流体渦は、流れの経過の下降分岐において、すなわち、後続する流体入口領域少なくとも1つの送達開口と、出口パイプの入口開口との間において、流体渦が具現化されるように操作される。流体渦の流速は、半径方向の断面にわたって顕著な勾配を有する。
一方では、反応器設備の長手方向断面において反応媒体の下側部分を流体媒体の流れ方向に先細りにすることによって、および、出口パイプの少なくとも1つの送達開口および入口開口の位置によって、流体渦の個々の流動層間に剪断応力が発生する。このような剪断応力はまた、反応室の壁と、反応室内に固定された出口パイプの外壁と、流体渦との間にも生じる。流体媒体の表面張力の変化および粘度の変化に対する、処理されるべき流体媒体の分子間の結合の新たな配置のために、剪断応力によって生じ、それらとは反対の、流体渦の摩擦力がもたらされる。
有利には、流体媒体中に見出される物質の異なる比重のために物質の分離を達成することができ、並進運動と回転運動との重ね合わせによって強化される。
研削作用も達成される。流体渦の個々の層の間に物理的に生じる大きい速度差は、細菌、藻類および他の微生物のような固体有機成分ならびに無機成分の機械的崩壊をもたらす。結果として生じる断片は結果として機械的および化学的に分解される。有機成分および無機成分のこの機械的分解は、形成された流体渦が流体通路において方向転換される前であっても、反応室の幾何学的形状のためにわずかな範囲まで生じる。
反応室の上側部分と下側部分との間に圧力差が生じ、それは有利には流体渦の生成に寄与する。反応室内に結果として生じる圧力は、とりわけ、反応室の設計および形態またはノズルの形状に依存する。出口パイプの入口開口の上流の床領域内では、好ましくは約3〜4バールよりも大きいパイロット圧力、流れ方向に増加する動圧、およびその結果生じる負圧または真空がすべて優勢である。
反応室の上側部分の有利な形状のために、欧州特許第1294474号明細書と比較して、少なくとも1つの送達開口を通って流入する流体媒体を回転させるために必要な圧力、ひいてはエネルギーが少なくて済む。他方、反応室の上側部分の有利な形状のために、欧州特許第1294474号明細書と比較して同じ必要な圧力およびエネルギーで、流体渦のより高いrpm速度および回転速度が達成される。
反応室の壁は、機械加工前よりも低い摩擦係数を有するように機械加工されており、したがって流体媒体は反応室内で有利に加速され得る。摩擦係数は、反応室に適切に使用される対応する材料に依存する。
本発明の反応器設備の設計の結果として、回転対称反応室の上側部分における流体媒体は、角運動量の原理に基づいて、誘導流体渦の形態で、長手方向軸に沿って流れ方向において、反応室の下側部分へと誘導される。ここで、欧州特許第1294474号明細書と比較して、わずかな流動エネルギーの損失のみが生じることが有利である。流体媒体の角運動量はわずかしか変化しない。
反応室の下側部分において、回転する流体渦が流体通路において流れの中心に向かって方向転換され、そこで反応室の長手方向軸に沿って反対の上昇方向に、好ましくは出口パイプのノズル内へと方向転換される。好ましくは、流体通路において、上方から到達する回転流体渦はその元の方向とは反対に方向転換される。その過程で、流体渦は流体通路に当接し、渦の折り返しが生じる。非常に特に好ましくは、流体渦は流体通路の反転部に当接する。
異なる速度で動く流動層間の剪断応力によって引き起こされる遠心力および求心力ならびに摩擦力は、反応室の下側部分の床領域内ならびに流体媒体中に含まれる様々に重い成分に様々に強く作用する。
床領域では、浮遊粒子として同伴する無機および/または有機汚染物質が、それらの高い重量のために、流体渦の中心からその縁部まで追いやられるため、強い遠心効果がある。溶解した気体成分は、それらの重量が軽いために、流体渦の縁部からその中心に向かって追いやられる。
発生する流体渦の方向の変化においては、床領域内での方向転換のために、すでに分離された汚染物質および異なる重量の媒体が流体渦の断面を介して反対方向に再び移動する。
したがって、反応室の下側領域において、出口パイプの入口開口の上流付近では、少なくとも2つの体積流が互いに反対方向に作用する(設置状態において上方から到達する流体渦の体積流と、方向転換された流体渦の体積流)。出口パイプの入口開口の上流では、反応室の他の部分よりも低い圧力が生じる。
反応室の底部領域ならびに出口パイプの入口開口の上流における発生圧力条件の結果として、流体媒体中に含まれる有機成分の細胞壁は破裂させられる。さらに、流体媒体に溶解した不純物の衝突および摩擦は、これらの不純物の機械的および物理的破壊および粉砕を引き起こす。流体媒体中に溶解される不純物は、有機および/または無機物質、物質化合物、微生物、およびとりわけ細菌、バクテリア、真菌または藻類などの植物および/または有機生物、ならびに個々の粒子、原子および原子団、および流体媒体の分子を含む。
高い運動エネルギー、少なくとも1つの流体渦中の個々の層の摩擦からのエネルギー入力、および付随する遠心力および/または並進力は、最適なエネルギー的に安定でバランスのとれた状態および結合をもたらし、したがって通常存在する表面張力および粘度の変化をもたらす。格子構造のこの再構成は、それらの異なる原子質量、ひいては異なる質量慣性から生じる既存の共有結合の分解および再形成、ならびに、個々の粒子、原子および原子団ならびに分子の互いとの衝突によるものである。
本発明に従って処理される流体媒体は、比較的長期間にわたってその表面張力状態を維持する。
このようにして達成された分子構造の再構成によって、流体媒体中に溶解している溶解気体または揮発性不純物が放出され、その結果、流体媒体の脱気がさらに生じる。この脱気の結果として、処理されるべき流体媒体自体の中のこれらの同伴物質、他の同伴物質、または測定センサまたはパイプ壁のような流体媒体と接触する物質のさらに望ましくない反応が低減または防止される。
遠心力および/または並進力は、流体媒体に溶解した不純物の物質結合および分子鎖の分解が起こり、これらが機械的に破壊または粉砕され、かつ/または流体媒体の既存の不純物または原子、分子または分子化合物が少なくとも部分的にイオン化またはラジカル化されるように選択されるべきである。
回転対称反応室の幾何学的設計により、勾配によって強く影響される必要な高い速度が流体媒体中に発生する。これらの速度は、物理的効果を生み出すために、すなわち、decontsolid成分を崩壊させるため、および、分子結合を再構成するため、ならびにエネルギーの送達による化学プロセスの作動および加速のために必要とされる。機械的破壊および粉砕の量および質は、手持ちの流体媒体およびそれに溶解している不純物に応じて速度を変えることによって調整することができる。量および質は不純物の機械的応力に対する耐性に依存する。
同伴物質は、異なる特定物質量のために、流体媒体の格子構造から溶出され、および/または遠心力によって流体媒体から分離され、その後、反応室から搬出されるときに、ろ過除去、沈殿、または他の様態で出口パイプを通して結合され得る。物質の粉砕によって、流体媒体の導電率を高めることができる。
反応室に送達される流体媒体と組み合わせてベンチュリ効果を達成するためのノズルとしての、口の近くの下側領域における出口パイプの設計により、出口パイプにおいて中空渦として発生する流体渦が、大きく加速され、低い表面張力を有する。結果として、液体の流体媒体では、中心領域内の蒸気圧に達するかまたは下回る可能性がある。その結果、中心領域と周辺領域で速度が大きく異なる流れが発生します。
中空渦が形成され、その中央に、流動場の残りの部分よりも軽い流体媒体の中心部が形成される。速度が増加すると、渦フィラメントまたは渦管を有する渦流が生成されるか、または流体媒体の種類に応じて、潜在的渦としても知られる、渦芯を有する無回転流体渦が生成される。このプロセスでは、流動する流体媒体中で再び剪断応力が達成され、それはさらに物理的および化学的プロセスを促進する。
真空を形成する渦芯を有するこの中空渦は、ベンチュリ効果により、ベンチュリ効果を有するノズル内で発生する真空現像に重ね合わせられる。
ノズル領域における重なり合って強化された真空形成によって、細胞内圧(膨圧)を有する細菌およびバクテリアが引き裂かれて酸化される。真空領域では、液体の流体媒体中の溶存気体は、既存の流体渦のために溶解および脱気される。
長手方向軸に沿った中心に調整可能な流れの貫通孔を有することができる流体通路を介して向流である場合、気体は追加の流体として反応室に送達され、したがって流体渦と混合し、流体媒体の分子構造が変化しているために、流体媒体中に著しく良好に溶解する。
本発明の装置および本発明の方法は、環境的に有害な化学物質を付加することなく、かつ流体媒体を照射することなく、または他の潜在的に危険な作用なしに、空間および資金の両方に関して低コストで、有効で経済的な方法を実施することができるため、特に有利である。このプロセスの過程で、使用目的に応じて、廃液を除染および消毒して再び使用することができ、貯水槽は無菌状態に保たれる。水が不足している地域では、真水の供給を確保することができ、様々な液体の湿潤力を高めることができる。家庭および産業における様々な洗浄目的のための洗剤化学物質の使用を、著しく少なくすることができ、環境負荷を減らすことができる。濃い液体媒体は化学的な変化なしに、純粋に機械的に希釈することができる。
反応器設備および反応室の上側部分の本発明による設計の結果として、流体渦は高められた回転速度を達成し、その結果として不純物の破壊および粉砕の効率は著しくかつ有利に増強される。反応室、特に反応室の上側部分の本発明による設計により、回転速度による長手方向軸に沿った流体通路における方向転換の結果として流体渦の方向の変化が生じるまで、蒸気拡散圧力に到達しない。結果として、50%まで、好ましくは20〜40%、非常に特に好ましくは20〜30%の減圧によるエネルギー節約が有利に可能である。
反応室に送達される流体媒体は、それらの表面張力または粘度などのそれらの特性の点で異なり、したがって本発明の反応器設備において他の化学反応および測定パラメータを生じさせることに留意されたい。したがって、測定パラメータは利用される流体媒体に応じて変わる。
有利には、触媒を添加して反応器設備内の化学反応を加速させることができる。特定の実施形態では、反応室の流体搬送壁の少なくとも一部分は触媒的に被覆されているか、または反応室の流体搬送壁は完全に触媒材料からなる。
さらに、化学反応は、理想気体の熱状態方程式に従って流体媒体の温度を上昇させることによって加速することができる。有利には、温度上昇から生じるより高いエネルギー入力のために反応速度はより速い。その目的のために、温かいまたは熱い廃液のような、すでに温められた流体媒体を反応器設備に送達し、流動力学を用いて処理することができる。代替的な実施形態では、反応器設備は、加熱板などの加熱装置、および流体媒体を加熱するための関連する熱制御装置に接続されている。
さらに、流体媒体を輸送するためのホースまたはパイプなどの周辺構成要素、過圧弁などの圧力弁、流量調整器、および前処理ユニットを、本発明の反応器設備に取り付けることができる。ポンプおよび/またはコンプレッサを出口パイプおよび出口パイプの入口開口の自由断面の調整可能性と組み合わせて使用することによって、必要な動圧が生じる。
一実施形態では、pH値を測定するための装置が反応器設備に接続されている。一実施形態では、反応器設備は開放型パイプラインシステム内で使用される。したがって、流体媒体のpH値は有利には、流動力学的処理後に測定することができる。
さらに、流体媒体の流動力学的処理中に発生する気体は、回転運動の結果として流体媒体と共に出口パイプの出口開口からおよび反応器設備から搬出されて中和される。
代替的な実施形態では、反応器設備は密閉循環システムにおいて使用される。流動力学的処理中に発生する気体は、回転運動によって流体媒体と共に出口パイプの出口開口から搬出され、中和される。一実施形態では、発生した搬出される気体は、それらを別個に捕らえるための装置内に収集される。好ましくは、これらは気体を捕らえるための特別な容器である。有利には、水素−酸素反応が、別個の捕集および後続する中和によって回避される。
特別な実施形態では、捕集気体は再び使用され、例えば、メタン、メタノール、またはベンゼンなどの燃料または加熱材料に有利に使用される。
好ましい実施形態では、流体通路は長手方向軸に沿って少なくとも1つの貫通孔を有し、貫通孔の長手方向軸は回転対称反応室の長手方向軸と一致する。
流体通路の長手方向軸に沿った貫通孔を通じて、反応室に有利には少なくとも1つの追加の流体媒体を供給することができ、これは必要に応じて反応室の床領域において優勢な負圧によって直接的かつ自動的に反応室の下側部分に吸引される。有利には、このようにして流体渦は流体通路において方向転換され、また追加の流体媒体と混合することもできる。
一実施形態では、流体通路は、反応室の長手方向軸に対して幾何学的に平坦なように成形され、貫通孔を有する。好ましい実施形態では、流体通路は、反応室の長手方向軸に対して、好ましくは長手方向に、幾何学的に上昇するように成形され、以下では流体通路の反転部、または略して反転部と呼ばれる、貫通孔を有する管状栓を有する。
流路の反転部の長さが、ベンチュリ効果を達成するためのノズル内で直接終端するように成形されている場合、貫通孔を通して追加的に吸引された流体媒体は、このように、設置状態において出口パイプの口の近くの下側領域であるももの内部に直接吸引される。
長手方向軸に沿って貫通孔を有する流体通路の細長い実施形態では、出口パイプの入口開口を通じた直接的な、口の近くのその下側領域への追加の流体媒体の意図された送達または吸引が有利である。好ましくは、口の近くの出口パイプの下側領域は、ベンチュリ効果を達成するためのノズルとして具現化され、その結果、追加の流体媒体は、ベンチュリ効果を達成するためにノズル内に直接吸引される。
反転部の長さは様々な方法で設計することができる。特に好ましい実施形態では、かつ、反応の最高の効率のために、反転部の長さは有利には、それがノズルの最も狭い部分内、すなわち出口パイプの、流体と接触する内壁の最小自由断面積を有するノズル内の箇所において終端するように設計されることが有利である。流体媒体の流動力学的処理は有利には、この位置において最適化される。
出口パイプ内での化学的二次反応のための媒体の添加は、圧力によって、または有利には、ベンチュリ効果を達成するためのノズル内の負圧を使用することによって行われる。
一実施形態では、追加の流体媒体が反応室に送達される。その媒体は、流体通路の貫通孔を通して吸引することができ、または、少なくとも1つの送達開口を介して主流入部または他の供給ラインを介して反応室の上側部分の隣接する流体入口領域に到達することができる。
一実施形態では、複数の追加の流体媒体が反応室に送達される。これらの媒体はすべて、流体通路の貫通孔を通して吸引することができ、または、少なくとも1つの送達開口を介して主流入部または他の供給ラインを介して反応室に到達することができる。さらなる実施形態では、流体媒体は、流体通路を通って、および、少なくとも1つの送達開口を介して主流部または他の供給ラインを介して反応室に達する。また、追加の流体媒体に溶解した固体材料は、貫通孔および/または少なくとも1つの送達開口を通って反応室内に吸引することができる。
一実施形態では、少なくとも1つの追加の流体媒体は、反応室の上側部分にある少なくとも1つの送達開口を通して反応器設備に送達されるのと同じ媒体とすることができる。代替的な実施形態では、少なくとも1つの追加の流体媒体は、反応室の上側部分にある少なくとも1つの送達開口を通して反応器設備に送達されるものではない何らかの他の流体媒体である。結果として、さらなる追加の流体媒体の的を絞った投与が可能である。
追加的に送達される流体媒体によって、化学的または生物学的反応は、酸化剤または沈殿剤のような化学的または生物学的反応に影響を与える物質を反応させるという点で、優先的に改善または加速することができる。追加の送達される流体媒体としては、オゾン、過酸化水素、もしくは酸素などの酸化剤、または反応相手としての役割を果たす他の追加の流体媒体およびリザーバから反応室に送達される触媒が考えられる。
追加の送達される流体媒体が気体であり、酸素のような、または(周囲)空気からの酸素からの酸化剤である場合、それは先行する前処理装置によってイオン化されるかまたはオゾンのようなラジカルに変換されて酸化特性を改善することができる。結果として、炭化水素化合物および/または細菌、バクテリアおよび極めて小さい有機体などの他の有機化合物を酸化することができる。とりわけ結果は水および二酸化炭素である、すなわち、有機物では変性が起こる。
反応速度の有意な増加が、酸化剤または反応相手としての役割を果たす他の追加の流体媒体の投入供給によってもたらされる。
本発明の方法および本発明の装置によって処理される流体媒体の最も重要な使用分野は、産業、商業、個人の家庭、食料生産、土地および森林管理、廃棄物処理産業、洗浄技術、滅菌、缶詰、機械工学、電子工学、医学および治療、建設産業、およびエネルギー技術である。本発明の装置および方法は、流体媒体の前処理、処理、滅菌、消毒および/または機械的、物理的および化学的反応の開始のために優先的に使用される。好ましくは、これは水性流体媒体を含む。
本発明によれば、前処理、処理、滅菌、消毒および/または機械的、物理的および化学的反応の開始という用語は、有害物質の割合が減少する流体媒体の清浄化および洗浄を意味するものとして理解される。有害物質は有機または無機成分または微生物であり、これらもまた流体媒体中に溶解した毒性のものであり得る。
例えば、水溶液中に見出される炭化水素、細菌、真菌、藻類およびバクテリアは、有機成分を破裂させることによって破壊され、その過程において、可溶性の低い毒性の無機成分は破壊される。特に好ましくは、飲料水、プロセス、廃液または雑排水が、前処理、処理および/または消毒される。長鎖分子化合物も粉砕することができる。
例えば、水泳プール内の水はそれによって消毒される。有利には、本発明の装置および本発明の方法は、飲料水の自律的な供給だけでなく、移動式住宅における廃液の(移動式)処理および隔離された山村または自律休暇キャンプにおける廃液の処理にも利用され得る。
本発明の装置および方法は、好ましくは廃液、特に私有、工業用または共同体の下水を処理するために利用される。例えば、その中に溶解している炭化水素化合物は、最低でも裂開した後に他のバクテリアによって消費される。さらに、水塊を、本発明の装置および方法で清浄化することができる。工業的に製造された石鹸水もこのようにして清浄化される。
例えばガソリンスタンド(自動車)洗浄システム、工業用洗浄システム、およびバイオガスシステムなどの有機物で高度に汚染されたもののような鉱物を含む廃液は、本発明の装置および方法を用いて有利に清浄化される。廃液中に発生する界面活性剤も清浄化して処理することができます。
さらに、本発明の装置および方法を用いて、潤滑油エマルジョンならびに重油も清浄化することができる。
自動車の車体の部品が成形される場合、グリースで塗装された金属片は塗装される前に熱水で再度清浄化されなければならない。洗浄水も同様にグリースおよび界面活性剤を除いて洗浄する必要がある。金属洗浄後に金属体を成形する際に生じるこの残留水の処理は、同様に本発明の装置および方法によって達成することができる。
さらに、優先的に植物油をベースとする気体または液体燃料も処理することができる。
本発明の装置および方法は、スペースおよびコストの点でほとんど費用をかけずに、環境に有害な化学物質を付加することなくかつ流体媒体を照射することなくまたは他の潜在的に危険な対策を講じることなく有効で経済的なプロセスを実施することができるという特別な利点を有する。結果として、使用目的に応じて、廃液を除染および消毒して再び使用することができ、貯水槽を無菌状態に保つことができる。水が乏しい地域において、真水の供給を確保することができる。様々な液体の可用性を向上させることができる。家庭および産業における様々な洗浄目的のための洗剤化学物質の使用を、著しく低減することができ、環境負荷を減らすことができる。化学的な変更のない濃い液体媒体を、純粋に機械的な方法で希釈することができる。
例示的な実施形態
例示的な実施形態を用いて、本発明を以下にさらに詳細に説明する。例示的な実施形態は、その範囲を限定することなく本発明を説明することを意図している。
本発明は、図面を用いてさらに詳細に説明する。
本発明の反応器設備の断面C−Cに沿った平面断面図である。 断面D−Dに沿った反応器設備の長手方向断面における設定角度α=90°における本発明の反応器設備を示す図である。 設定角度α=90°における、反応器設備の長手方向断面において反応室の上側部分の上面と底面との間の間隔が狭くなっている本発明の反応器設備を示す図である。 本発明の反応器設備の断面B−Bに沿ったさらなる平面断面図である。 断面A−Aに沿った反応器設備の長手方向断面における設定角度α=90°における本発明の反応器設備の拡大図である。 設定角度α=90°における、反応器設備の長手方向断面において反応室の上側部分の上面と底面との間の間隔が狭くなっている本発明の反応器設備を示す図である。 反応器設備の長手方向断面における設定角度α=110°における本発明の反応器設備を示す図である。
図1は、平面図および面C−Cに沿った断面図で、ハウジング3の上側部分および出口パイプ10を有する本発明の反応器設備1を示す。反応器設備1の長手方向断面において面D−Dに沿って互いに対向している2つの入口パイプ(図示せず)が、面C−Cに沿って見たときに、接線方向において反応室18の上側部分の外面へと放出し、断面において外面を有する楕円形の表面を有する2つの送達開口6を形成する。それぞれの送達開口6の前の2つの矢印は、流体媒体の流れ方向を表す。送達開口6は各々、流れ方向において流体入口領域34に隣接しており、これらの領域は反応器設備1の長手方向断面において、直径d7の円形表面を有する。
図2は、面D−Dに沿った反応器設備1の長手方向断面において、図1の面C−Cに沿った断面から、本発明の反応器設備1の構造を示しており、反応器設備1の構成要素または部品は、長手方向軸2に沿って配置されている。面D−Dに沿った反応器設備1の長手方向断面は、設置状態の断面図に関して、流体入口領域34が左右両側に示されるように延伸する。導入される流体媒体は、断面D−Dの左側を流れる。断面図の右側の流体入口領域34の場合には、導入される流体媒体が断面D−Dに流入する。すべての特徴および参照符号は、長手方向断面における反応器設備1の半分を参照する。しかしながら、反応器設備1は長手方向断面において鏡面対称に構築されるため、長手方向軸2の他方の側の反応器設備1の第2の半部の構造は同じである。
反応器設備1は中心面5に沿ってハウジングの上側部分3と下側部分4とに分割されている。ハウジング3、4の流体と接触している内壁は、回転対称の反応室18、19を形成し、これは同様に上側部分18と下側部分19とを有する。反応室18の上側部分は、上面20および底面21、ならびに、上面から底面への移行領域22を有する。長手方向軸2は、回転対称の反応室18、19の回転軸に対応する。反応器設備1内には出口パイプ10もある。
流体媒体は、反応室18の上側部分の外面に対して断面において接線方向に配置された送達開口(長手方向断面図には示されていない)を通して反応室18の上側部分に導入される。送達開口(長手方向断面図には示されていない)は、流れ方向において、流体入口領域34に隣接し、流体入口領域34は、反応器設備1の長手方向断面において、直径d7を有する、長手方向断面縁部上の円形面と、関連する中心点31とを有する。中心面5は、流体入口領域34の中心点31を通って延伸する。上面20と底面21との間の間隔b23は一定である。設定角度α27は90°であり、設置状態の長手方向断面図で見たときに、流体入口領域34の中心点31を通って延伸する中心面5によって長手方向軸2に対して確立される角度を指す。α=90°の設定角度27は、設置状態において確立される、中心面5の下方、すなわち、中心面5から反応室18、19の長手方向軸2までの角度を指す。その目的のために、中心面5を有する長手方向軸2の断面はデカルト座標系を表す。したがって、設定角度α27=90°は常に、デカルト座標系の第3象限および第4象限を指す。設定角度α27=90°では、間隔b23は流体入口領域34の直径d7に等しく、したがって反応室18の上側部分の高さと等価である。
反応室18の上側部分の上面から底面22までの移行領域から出口パイプ10の外壁までの間隔は、反応室18の上側部分の最大間隔rmax9と等価である。反応室18、19の流体搬送壁は、それらの形状および表面積に関して、それらがわずかな摩擦抵抗および摩擦係数を生じるようなものである。
流体媒体は、反応室18の上側部分内で回転させられ、流体渦を形成し、流体渦は長手方向軸2に沿って流れ方向において反応室19の下側部分へ導かれる。反応室19の下側部分は、底面24から、床領域の下方境界26を有する湾曲床領域25への移行部から延伸する。半径r28は、反応室19の下側部分の底面24の移行部から出口パイプ10の外壁までの間隔と等価である。さらに、z30は、反応室18の上側部分の上面20および底面21がもはや互いに対して一定の間隔b23を有しないという点から、反応室19の下側部分の間隔と等価である。z30は、反応室19の下側部分の床領域25の下方境界26まで延伸する。ハウジング4の下側部分には、幾何学的に上昇する形状の流体通路15が配置されている。その長手方向軸は、反応室18、19の長手方向軸2と一致する。流体通路は、出口パイプ10の、流体と接触している内壁の最小自由断面を有する位置に突出している、貫通孔を有する反転部16を有する。貫通孔を通して、追加の流体媒体を必要に応じて反応室19の下側部分の床領域25内に吸引することができる。出口パイプ10の流体と接触する側の内壁の最小自由断面を有する位置は、ベンチュリ効果17を達成するためのノズル17として設計されている。回転する流体渦は、その速度を維持しながら、流体通路15において方向転換され、出口パイプ10の入口開口11を通って出口パイプ10へと通過する。入口開口11は、反応室19の下側部分に位置し、反応室19の下側部分の湾曲した床領域25の下方境界26から可変間隔a29だけ離間している。さらに、出口パイプは、長手方向軸2から出口パイプ10の外壁までの半径r13、および壁厚d14を有する。流体媒体は、出口パイプ10の出口開口12を通って反応器設備1から搬出される。
反応室18、19の流体搬送壁は、それらの形状および表面積に関して、それらがわずかな摩擦抵抗および摩擦係数を生じるようなものである。ノズル17内で流体渦を発生させてベンチュリ効果を達成するのに必要な圧力は、約−0.99バールの負圧が重ね合わされて、本発明の反応室18、19内のわずかな流体摩擦のために、3.5バールであり、これは有利には、同じ反応室容積に対して6.0バールの圧力を必要とする欧州特許第1294号明細書と比較して約42%低い。
図3は、面D−Dに沿った反応器設備1の長手方向断面において、図1の面C−Cに沿った断面から、本発明の反応器設備1の構造を示しており、反応器設備1の構成要素または部品は、長手方向軸2に沿って配置されている。その構造の特徴の大部分は、図1および図3の断面の平面図におけるものと同等であり、したがってさらに詳細には説明しない。
長手方向軸2に対する設定角度α27はここでもα=90°であり、設置状態の長手方向断面図で見たときに、流体入口領域34の中心点31を通って延伸する中心面5から長手方向軸2に対して確立される角度を指す。上面20と底面21との間の間隔b23は、送達開口(長手方向断面図には示されていない)および流体入口領域34の近傍で最大(dmax)であり、流体入口領域34の円直径d7と等価である。流体媒体の流れ方向において、上面20と底面21との間の間隔b23は出口パイプ10の外壁に向けて減少し、その結果、流体媒体のさらなる加速が有利に達成される。
図4は、平面図および面B−Bに沿った断面図で、ハウジング3の上側部分および出口パイプ10を有する本発明の反応器設備1を示す。反応器設備1の長手方向断面において面A−Aに沿って互いに対向する2つの入口パイプ(図示せず)が、面B−Bに沿って見たときに、接線方向において反応室18の上側部分の外面に放出し、断面において外面を有する楕円形の表面を有する2つの送達開口6を形成する。それぞれの送達開口6の前の2つの矢印は、流体媒体の流れ方向を表す。送達開口6は各々、流れ方向において流体入口領域34に隣接しており、これらは各々、反応器設備1の長手方向断面において、直径d7の円形表面を有する。
図5は、分解図において、本発明の反応器設備1の構成要素および部品を図3の平面B−Bに沿った断面から示し、これらはすべて長手方向軸2に沿って配置されている。設置状態における平面A−Aに沿った反応器設備1の長手方向断面において、出口パイプ10、反応室18の上側部分を有するハウジング3の上側部分、反応室19の下側部分を有するハウジング4の下側部分、および反転部16を有する流体通路15が示されている。ハウジング3の上側部分には、出口パイプ10のための開口32も見られる。それは、出口パイプ10の入口開口11と同じ全断面積を有し、長手方向軸2に沿って調整可能に配置されている。ハウジング4の下側部分には、長手方向軸2に沿って配置された流体通路33のための開口も見られる。
出口パイプ10は、入口開口11および出口開口12、ならびに、長手方向軸2から出口パイプ10の外壁までの半径r13、壁厚d14、およびベンチュリ効果を達成するためのノズル17を有する。反応室18の上側部分についてもまた、上面20および底面21、ならびに、上面から底面への移行領域22が示されている。反応室19の下側部分について、底面24の移行部、床領域25、床領域25の下方境界26、および間隔z30が示されている。
図6は、本発明の反応器設備1のさらなる有利な実施形態を示す。構造の特徴の大部分は、図1および図3の断面の平面図からのものと同等であり、したがってこれらについてはさらには説明しない。反応器設備1の長手方向断面は、流体入口領域34が断面図で設置状態において左側および右側にあるものの上に示されるように延伸する。導入される流体媒体は、左手側の断面から流出する。次に、断面図の右側の流体入口領域34の場合には、導入される流体媒体が断面に流入する。
長手方向軸2に対する設定角度α27はここでもα=90°であり、設置状態の長手方向断面図で見たときに、流体入口領域34の中心点31を通って延伸する中心面5から長手方向軸2に対して確立される角度を指す。上面20と底面21との間の間隔b23は、送達開口(長手方向断面図には示されていない)および流体入口領域34の近傍で最大(bmax)であり、流体入口領域34の円直径d7と等価である。流体媒体の流れ方向において、上面20と底面21との間の間隔b23は出口パイプ10の外壁に向けて減少し、その結果、流体媒体のさらなる加速が有利に達成される。
ノズル17内で流体渦を生成してベンチュリ効果を達成するのに必要な圧力は、−0.99バールの負圧が重ね合わされて、反応室18、19内のより少ない流体摩擦のために、5.0バールであり、これは、同じ反応室容積に対して6.0バールの圧力を必要とする欧州特許第1294474号明細書と比較して約17%低い。
図7は、本発明の反応器設備1のさらなる有利な実施形態を示す。構造の特徴の大部分は、図1および図3の断面の平面図のものと同等であり、したがってこれらについてはさらには説明しない。反応器設備1の長手方向断面は、流体入口領域34が断面図で設置状態において左側および右側に示されるように延伸する。導入される流体媒体は、断面の左側を流れる。断面図の右側の流体入口領域34の場合には、導入される流体媒体が断面に流入する。
上面20と底面21との間の間隔b23は一定であり、流体入口領域34の円形直径d7と等価である。長手方向軸2に対する設定角度α27は110°である。設定角度α27は、設置状態の長手方向断面で見て、流体入口領域34のそれぞれの中心点31を通って反応室18の上側部分の上面20と平行に延伸する仮想中間面35から確立される角度を指す。設定角度α27=110°は、設置状態において長手方向軸2に対して確立される、仮想中間面35の下方、すなわち、仮想中間面35から反応室18、19の長手方向軸までの角度を指す。
半径r8は、反応室18の上側部分の底面21から出口パイプ10の外壁までの間隔と等価である。α=110°の場合、反応室18の上側部分のr8は、底面24の反応室19の下側部分への移行部まで連続的に縮小する。
流体渦を生成してノズル17内でベンチュリ効果を達成するのに必要な圧力は、−0.99バールの負圧が重ね合わされて、反応室18、19内のより少ない流体摩擦のために、同一の反応室容積に対して6.0バールの圧力を必要とする欧州特許第1294474号明細書と比較して約20%低い、4.8バールである。
1 反応器設備
2 反応室の長手方向軸
3 ハウジング、上側部分
4 ハウジング、下側部分
5 中心面
6 送達開口
7 反応室の上側部分に対する接線に位置する、流れ方向において送達開口に隣接する流体入口領域の直径d
8 半径(反応室の上側部分の底面の、出口パイプの外壁からの間隔)
9 半径rmax(反応室の上側部分内に上面から底面への移行領域の、出口パイプの外壁からの間隔)
10 出口パイプ
11 出口パイプの入口開口(全断面積)
12 出口パイプの出口開口(全断面積)
13 出口パイプの半径r(長手方向軸から外壁まで)
14 出口パイプの壁厚d
15 流体通路
16 流体通路の反転部
17 ベンチュリ効果を得るためのノズル
18 反応室、上側部分
19 反応室、下側部分
20 反応室の上側部分の上面
21 反応室の上側部分の底面
22 反応室の上側部分内の上面から底面への移行領域
23 上面と底面との間の間隔b
4 反応室の下側部分の底面からの移行部
25 反応室の下側部分の床領域
26 反応室の下側部分の床領域の下方境界
27 長手方向軸に対する設定角度α
28 半径r(反応室の下側部分の底面の移行部から出口パイプの外壁までの間隔)
29 出口パイプの入口開口と反応室の下側部分の下方境界との間の間隔a
30 上面および底面がもはや一定のまたは減少する間隔を有しない点から反応室の下側部分の床領域の下方境界までの、反応室の下側部分の底面からの間隔z
31 流体入口領域の中心点
32 出口パイプのためのハウジングの上側部分内の開口
33 流体通路のためのハウジングの下側部分内の開口
34 流体入口領域
35 仮想中間面

Claims (13)

  1. ハウジング(3、4)および出口パイプ(10)を含む、少なくとも1つの誘導流体渦を生成するための流体媒体を受容するための流動力学的反応器設備(1)の形態の装置であって、前記ハウジング(3、4)は、
    流体接触側内壁によって、長手方向軸(2)に関して回転対称である、以後反応室(18、19)と呼ぶ流体搬送中空室を形成し、
    前記反応室(18、19)は、
    前記流体媒体の流れ方向に上側部分(18)と下側部分(19)とに分割されており、前記反応室の前記上側部分(18)は、
    上面(20)および底面(21)を有し、
    前記上面(20)および/または前記底面(21)は、長手方向軸(27)に対して80°〜115°の設定角度を有し、
    前記上面から前記底面への移行領域(22)を有し、
    前記上面から前記底面への前記移行領域(22)において、前記出口パイプ(10)の外壁を基準とする最大半径(9)を有し、
    前記上面から前記底面への前記移行領域(22)には、前記反応室(18)の前記上側部分の外面に対して接線方向に配置された少なくとも1つの送達開口(6)を有し、流体入口領域(34)が前記流れ方向において前記送達開口に隣接しており、
    前記反応室の前記下側部分(19)は、
    底面(24)から湾曲した床領域(25)の下方境界への移行部から間隔z(30)において前記流れ方向に延伸し、幾何学的に上昇する形状の流体通路(15)が前記流体媒体を前記出口パイプ(10)の入口開口(11)へと方向転換し、
    前記出口パイプ(10)は長手方向軸において回転対称である前記反応室(18、19)の前記長手方向軸(2)と一致し、前記出口パイプ(10)の前記入口開口(11)は、前記流れ方向において、前記湾曲した床領域(25)の下方境界(26)であるものから間隔a(29)をおいて配置されている、装置。
  2. 前記出口開口(11)に隣接する口の近くの領域において、前記出口パイプ(10)は、ベンチュリ効果を生じさせるためのノズル(17)として具現化されており、前記ベンチュリ効果を生じさせるためのノズル(17)は、ベンチュリまたはラバルノズルとして設計され、前記流体通路(15)の反転部(16)は、前記ベンチュリ効果を達成するための前記ノズル(17)内で終端することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記流体入口領域(34)が直径d(7)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記底面(21)から前記反応室の前記下側部分(19)への移行部までの流れ方向において、前記反応室の前記上側部分(18)の前記上面(20)および底面(21)は、反応室の下側部分(19)に入れ、互いから最大で一定のまたは縮小する間隔b(23)を有し、前記間隔b(23)は、前記流体入口領域(34)の前記直径d(7)の1〜3倍と等価である(b≦3d)ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記間隔z(30)が、前記流体入口領域の直径d(7)の少なくとも半分に等しい(z≧(1/2)d)ことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 半径r(8)が、前記反応室の前記上側部分(18)の前記底面(21)から前記出口パイプ(10)の前記外壁まで中心面(5)に平行な面に沿って延伸する間隔を規定し、半径r(28)が、前記反応室の前記下側部分(19)の前記底面(24)の前記移行部の始まりから、前記出口パイプ(10)の外壁まで延伸する間隔を規定し、ここでr(8)は少なくとも前記流体入口領域の前記直径d(7)と前記間隔r(28)との合計よりも大きい(r≧d+r)ことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記反応室の前記上側部分(18)が、前記反応室の前記上側部分(18)の外面に対して接線方向に配置された1つ以上の送達開口(6)を有することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記出口パイプ(10)および/または前記流体通路(15)は、前記長手方向軸(2)に沿って調整可能かつシフト可能であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記流体通路(15)が前記長手方向軸(2)に沿って貫通孔を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の装置を動作させる方法であって、少なくとも1つの体積流が、長手方向軸(2)に沿って並進および回転運動させられるように、処理されるべき流体媒体が、少なくとも1つの送達開口(6)を介して、ハウジング(3、4)の回転対称反応室の上側部分(18)へと少なくとも1つの体積流において誘導され、前記並進および回転運動は、前記流れ方向において前記反応室の下側部分(19)に対して向けられ、前記少なくとも1つの体積流は、回転流体渦を形成し、回転流体渦は流動技術の観点からは乱流境界層を形成し、結果、前記流体渦内に高い遠心力が生じ、前記流体渦は、設置状態において、下向きの並進および回転運動とは反対の上昇運動であるものにおいて、流体通路(15)において出口パイプ(10)の入口開口(11)へと方向転換され、前記少なくとも1つの流体渦の流動力学的処理の結果として、前記流体媒体中に見出される化学物質または微生物の変換ならびに/または機械的および物理的破壊および/またはラジカル化が起こることを特徴とする、方法。
  11. 前記流体通路(15)内の前記長手方向軸(2)に沿った貫通孔を通して、少なくとも1つの追加の流体媒体を前記出口パイプ(10)の前記入口開口(11)へと吸引することができ、前記流体媒体は、前記少なくとも1つの送達開口(6)に導入される前記流体媒体と同じまたは異なる追加の流体媒体であることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 流体媒体のおよび流体媒体内での前処理、処理、滅菌、消毒、および/または化学反応の開始のための、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置の使用。
  13. 請求項10または11に記載の方法を実施するために、以下の特徴、すなわち、
    ハウジング(3、4)および出口パイプ(10)を有し、前記ハウジング(3、4)は、
    流体接触側内壁によって、長手方向軸(2)に関して回転対称である、以後反応室(18、19)と呼ぶ流体搬送中空室を形成し、
    前記反応室(18、19)は、
    前記流体媒体の流れ方向に上側部分(18)と下側部分(19)とに分割されており、前記反応室の前記上側部分(18)は、
    上面(20)および底面(21)を有し、
    前記上面(20)および/または前記底面(21)は、前記長手方向軸(27)に対して80°〜115°の設定角度を有し、
    前記上面から前記底面への移行領域(22)を有し、
    前記上面から前記底面への前記移行領域(22)において、前記出口パイプ(10)の外壁を基準とする最大半径(9)を有し、
    前記上面から前記底面への前記移行領域(22)は、前記反応室(18)の前記上側部分の外面に対して接線方向に配置された少なくとも1つの送達開口(6)を有し、流体入口領域(34)が前記流れ方向において前記送達開口に隣接しており、
    前記反応室の前記下側部分(19)は、
    前記底面(24)から湾曲した床領域(25)の下方境界への移行部から間隔z(30)をおいて前記流れ方向に延伸し、幾何学的に上昇する形状の流体通路(15)が前記流体媒体を前記出口パイプ(10)の入口開口(11)へと方向転換し、
    前記出口パイプ(10)は長手方向軸において前記回転対称反応室(18、19)の前記長手方向軸(2)と一致し、前記出口パイプ(10)の前記入口開口(11)は、前記流れ方向において、前記湾曲した床領域(25)の前記下方境界(26)であるものから間隔a(29)をおいて配置されている、請求項1から9に記載の装置の使用。
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