JP2019527426A - 指紋コントローラ用なりすまし防止保護 - Google Patents

指紋コントローラ用なりすまし防止保護 Download PDF

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Abstract

指紋スプーフィングオブジェクトを検出するための方法は、指紋センサにおいてオブジェクトの存在を検出する検出ステップと、オブジェクトの存在を検出することに応じて、指紋センサの電極のセットからの1つ以上の信号に基づいて、オブジェクトの物理的特性のセットを測定する測定ステップと、を含む。物理的特性のセットは、オブジェクトの皮下コンプライアンス及びオブジェクトの表面付着性の少なくとも一方を含む。方法は、1つ以上の物理的特性に基づいて、オブジェクトを実際の指又はスプーフィングとして区別する区別ステップを更に含む。【選択図】図14A

Description

関連出願
この出願は、2016年11月10日に出願した米国特許仮出願第62/420,327号、2016年11月9日に出願した米国特許仮出願第62/419,769号及び2016年7月20日に出願した米国特許仮出願第62/364,684号の利益を主張する、2017年3月22日に出願した米国特許出願第15/466,670号の利益の国際出願であり、これら出願の全内容を参照により本明細書に援用するものとする。
本開示は、指紋センサの分野に関するものであり、特に指紋センサ用スプーフィング検知技術に関するものである。
キャパシタンスセンシングシステムは、キャパシタンスの変化を反映する電極上で生成される電気信号を感知することで機能する。このようなキャパシタンスの変化は、タッチイベント又は指紋の隆線及び谷の存在を示す。指紋センシングを、携帯用ハンドセット、パーソナルコンピュータ及びタブレット等の様々なユーザインタフェースデバイスに対するセキュリティ及びバリデーション応用のために使用できる。指紋検出のためにキャパシタンスセンシングを使用することで、高いコンフィギュアビリティをもって、センサをユーザインタフェースデバイスの表面に位置付けできる。すなわち、センサは全てのデバイスに対して単一の位置に拘束されるわけではない。むしろ、指紋センサを特定の工業デザインに便利な位置又はユーザエクスペリエンスを最適化するデバイス位置に配置できる。
キャパシタンスベースの指紋センサは、センサ電極等の容量性感知素子のキャパシタンスを測定することと、指紋の隆線(又は谷)の存在又は不在を示すキャパシタンスの変化を検出することとによって機能する。感知素子のアレイ上の識別可能な位置に存在する隆線及び谷を使用して、登録、バリデーション及びセキュリティ応用のために指紋の画像を再構成できる。指紋の隆線が感知素子と接触すると、指紋の隆線が引き起こすキャパシタンスの変化が検出される。容量性感知素子から測定されるキャパシタンスをディジタル値に変換する電気回路によって、感知素子のキャパシタンスの変化を測定できる。
指紋センシングシステムの実施形態を示すブロック図である。 指紋センサコントローラの実施形態を示すブロック図である。 静電気放電(ESD)保護リングを有する指紋センサの実施形態を示す図である。 一実施形態に従う、指紋画像の部分領域を示す図である。 一実施形態に従う、指紋センサ及びボタンアセンブリの断面図を示す。 一実施形態に従い、スプーフィングを検出するために、カバー範囲試験を用いて様々な材料を試験した結果を示す図である。 一実施形態に従い、様々な材料に対して記録されたコントラスト値の継続サンプルを示す図である。 一実施形態に従う力センサの回路図を示す。 一実施形態に従う力センサの動作中に生成する信号を示す。 一実施形態に従う指紋センサモジュールの断面図を示す。 一実施形態に従う指紋センサモジュールの断面図を示す。 一実施形態に従い、異なる指に対して直接測定した力及び画像コントラストの関係を示す図である。 一実施形態に従い、様々なスプーフィング材料に対して直接測定した力及び画像コントラストの関係を示す図である。 指紋センサの実施形態を示す図である。 インピーダンスセンシング回路の実施形態を示す図である。 インピーダンスセンシング回路の実施形態を示す図である。 一実施形態に従い、スプーフィングオブジェクトを検出するためのプロセスを示す図である。 一実施形態に従い、スプーフィングオブジェクトを検出するためのプロセスを示す図である。 一実施形態に従い、インピーダンスセンシング回路に対するベースラインを較正するプロセスを示す図である。 一実施形態に従う力測定プロセスを示す図である。 一実施形態に従い、オブジェクトの複素伝導性を測定するプロセスを示す図である。 一実施形態に従い、オブジェクトの複素伝導性を測定するプロセスを示す図である。
本開示は、限定することなく例示として、添付図面の図に図示される。
以下の説明は、特許請求の範囲に記載の主題の幾つかの実施形態を良く理解するために、特定のシステム、構成要素及び方法の例等の多数の特定の詳細を明らかにする。しかしながら、当業者にとって、これらの特定の詳細が無くても、少なくとも幾つかの実施形態を実践できることが明らかである。他の例では、特許請求の範囲に記載の主題を不必要に曖昧にすることを防止するために、周知の構成要素又は方法が、詳細には説明されず、又は単一のブロック図の形式で描写されている。したがって、明らかにされる特定の詳細は、例示に過ぎない。特定の実装はこれらの例示的詳細とは異なることがあり、依然として特許請求の範囲に記載の主題の精神内及び範囲内であると考えられる。
指紋認証方式によって保護されるシステムに不正にアクセスする一技術がスプーフィングである。スプーフィングとは、実際の人の指を模造する人工オブジェクトである。特に、スプーフィングは保護されるシステムにアクセスする権限を与えられたユーザの指紋パターンを複製し、保護されるシステムを欺いてアクセスを許可させるためにスプーフィングは指紋センサ上に配置されることがある。指紋スプーフィングは、権限を与えられた標的ユーザが残した指紋から作られる。例えば、標的ユーザの協力無しに、ある表面から指紋を集めることができる。様々な技術と、鋳造物(例えばゼラチン、グリセリン座剤、木材用接着剤、グラファイトスプレー、ラテックス及びケイ素)及び鋳物(例えばレーザ印刷スライド、プリント回路基板(PCBs)、レーザエッチング、アクリル、プレイドー(登録商標)、成形可能なプラスチック及びケイ素)を含むがこれに限定されない材料とを用いてスプーフィングは生成され得る。スプーフィング攻撃を防ぐために、指紋センシングシステムは、スプーフィングオブジェクトを拒否して権限を与えられたユーザの指紋データ又は実際の指紋として登録された指紋データとスプーフィングが一致することを防止しながら、実際のヒトの指紋をマッチング又は登録アルゴリズムに通すべきである。
指紋センシングシステムの一実施形態は、指紋センサ上に配置される指又はスプーフィングオブジェクトの、1つ以上の機械的又は電気的特性を測定することによって、指紋スプーフィング攻撃を妨げる。その後機械的又は電気的特性を用いて、実際の指とスプーフィングオブジェクトとの間を区別できる。一実施形態では、指紋センシングシステムは、多数の計測可能な機械的又は電気的特性の1つにそれぞれ対応する、重み付けされた因子の合計に基づくスプーフィング検出結果を生成する、多因子評価システムを実装する。
実際の指をスプーフィングオブジェクトから区別するために使用できる機械的特性の1つは、皮下コンプライアンスである。人間の指は、指紋の特徴(例えばアーチ、ループ、渦巻き等)を保持し、下部の軟組織及び硬い骨によって支持される、硬い皮膚外表面を有する。皮下コンプライアンスは、皮膚の下の軟組織の弾性の度合いである。この特性は、スプーフィングオブジェクトに複製するのが困難であるため、実際の指とスプーフィングオブジェクトとの間で区別するために、皮下コンプライアンスを測定でき使用できる。
ある実施形態では、称される指の、隆起している縁によってくぼみ又は境界が作成される指紋センサのセンシング区域を均等にカバーする能力を観察することで、皮下コンプライアンス特性を測定することができる。一実施形態では、指紋センサのセンシング面に対して隆起している静電気放電(ESD)保護リングによって、指紋センサの境界を作る。スプーフィングオブジェクトは一般に、実際の指と同じ皮下コンプライアンス特性を持たないため、スプーフィングオブジェクトをくぼんだ指紋センサに適用して、指では容易に達成できるように、センシング面を完全かつ均等にカバーすることは困難である。センシング面のカバー範囲を、指紋センサが獲得する画像にわたるコントラストの変化から定めることができる。したがって、画像の様々な区域間でのコントラストの違いを用いて、指とスプーフィングとの間を識別することができる。
一実施形態では、機械式ボタン上に配置される指紋センサによって、オブジェクトの皮下コンプライアンスを測定することもできる。機械式ボタンによって、ボタンの押下前及び押下中に、加えられる力を異なるレベルとして、称される指の表面の画像を獲得することを容易にする。これら画像間のコントラストの変化は、オブジェクトの皮下コンプライアンス特性に対応し、したがってコントラストの変化を用いて指とスプーフィングとの間で区別することができる。
一実施形態では、ボタン押下中に獲得される画像に対するコントラストのダイナミックレンジを用いて、指とスプーフィングオブジェクトとの間を区別する。実際の指に関して、ボタン押下の過程にわたって検出される最大画像コントラストは一般に、スプーフィングオブジェクト、特に非弾性スプーフィングに関する最大画像コントラストよりも高い。ポリビニルアルコール(PVA)等のスプーフィング材料は、加えられる力の上昇に応じてネガティブコントラスト変化を示し、それゆえに区別され得る。
指紋センシングシステムの一実施形態は、実際の指とスプーフィングオブジェクトとの間を、表面付着性に基づいて区別する。そのようなシステムは、力センサを用いて、オブジェクトが指紋センサに加える力を測定する一方で同時にコントラスト変化を測定する。指の表面付着性によって、皮膚表面が指紋センサに付着することにより加えられる力が減少した後にコントラストは減少しないという結果になる。したがってシステムは、指を、この特性を示さないスプーフィングオブジェクトから区別できる。
一実施形態では、指紋センシングシステムは、オブジェクトが指であるかスプーフィングであるかを、オブジェクトの複素伝導性を測定することによって判定する。特に、システムは、オブジェクトが、電極の異なるセット間において、信号を結合する能力を試験する。システムは、送信(TX)信号で電極の第1セットを駆動し、TX信号の逆位相バージョンで電極の第2セットを駆動する。TX信号及び逆位相TX信号が、非類似の信号経路を経て受信(RX)リスナー電極に結合される。
低導電率を有するスプーフィング材料(例えばシリコーン、木材用接着材、プラスチック等)は、オブジェクトによる小さなTX−RX結合によって拒否される。高導電率を有するスプーフィング材料(例えばエッチングされ又はレーザカットされたプリント回路基板、フレキシブルプリント回路(FPCs)、金属箔等)は、ポジティブTX信号がオブジェクトによる結合を通じて逆位相TX信号によって補償されるため、結果として生じるTX−RX結合の小さな振幅に基づいて拒否される。
一実施形態では、指紋センシングシステムは、測定される機械的特性及び電気的特性のそれぞれに関する評価因子を計算する。ここで、評価特性は、対応する特性に基づいて評価される、オブジェクトが実際の指である可能性を示す。システムは、重み付けされた評価因子の合計に基づいて全体信頼性スコアを更に計算する。信頼性スコアをしきい値と比較して、オブジェクトを指として区別するか又はスプーフィングとして区別するかを最終的に判定することができる。
図1は、計測される物理的及び電気的特性に基づいて、指をスプーフィングオブジェクトと区別する指紋センシングシステム100の実施形態を示す。指紋センシングシステム100は、シリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)111経由で指紋センサコントローラ120に結合されるホストデバイス110を含む。指紋センサコントローラは、指紋センサ130に結合される。指紋センサ130は、指紋センサ130のセンシング面上に配置されるオブジェクトの表面を撮像する容量性センサ電極のアレイを含む。
他の機能の中で、指紋センサコントローラ120は、指紋センサ130上のオブジェクト(例えばユーザの指の指紋)の表面パターンの画像を取得するために、指紋センサ130へ信号を送信し、指紋センサ130からの信号を受信する。その後指紋センサコントローラ120は、取得した画像をSPI111経由でホストデバイス110に安全に送信してホストデバイス110でユーザの認証を始め得る。ホストデバイス110は、取得した画像とユーザに関連付けられるデータベース内の指紋データとのマッチングに基づいてユーザを認証する。ユーザを認証する際に、ホストデバイス110はリソースに対するアクセスを許可し、例えばホストデバイス110を、認証の成功に応じてロック解除して、ユーザインタフェース又はファイルシステムに対するアクセスを許可する電話又はラップトップコンピューター等のモバイルデバイスとすることができる。
指紋センサコントローラ120は、スプーフィング検出機能性も提供する。一実施形態では、指紋センサコントローラ120は、測定したオブジェクトの物理的又は電気的特性に基づいて、指紋センサ130上のオブジェクトを指であると又はスプーフィングオブジェクトであると区別し、その後オブジェクトが指であると区別したときのみに、オブジェクトの表面パターンの画像を送信する。代替的な構成では、指紋センサコントローラ120は、物理的又は電気的特性の測定値又は当該測定値に基づく評価因子をホストデバイス110に送信するため、ホストデバイス110は、指紋画像のマッチングに加えて、スプーフィング検出計算を実施できる。
図2は、一実施形態に従うコントローラ120の指紋センシング回路構成を示す。指紋センサコントローラ120は、指紋の撮像、指の存在の検出、スプーフィング検出及びホストデバイス110との通信等の機能を促進する、いくつかの回路モジュール及びロジック構成要素を含む。
これらのモジュールの1つは、指紋センサ130の電極に接続できる複数のセンシングチャンネルを含むハードウェアスキャンエンジン201である。センシングチャンネルは、指紋センサ130から指紋画像を取得するために、電極を用いて相互容量又は自己容量のセンシングを実施する。一実施形態では、キャパシタンス値を、キャパシタンスの増加に対応して増加する計数値として測定することができる。したがって、指紋画像のある画素に対する高値は、指紋の隆線等の導電性特徴の存在を示す。
状態機械204は、指紋センサコントローラ120の他のモジュールを作動させるシーケンスを決める。状態機械204が決める状態間の遷移を、指紋検出器203、スプーフィング検出器208等の他のモジュールからの入力によって始め得る。
指検出スキャンモジュール202は、ハードウェアスキャンエンジン201を発動して、指又は他のオブジェクトが指紋センサ130に存在することを検出する。指検出器203は、スキャンエンジン201が取得したキャパシタンスデータを処理して、オブジェクトが指紋センサ130に存在するかどうかを判定する。
指又は他のオブジェクトが指紋センサ130に存在することを検出することに応じて、通常画像スキャンモジュール205は、ハードウェアスキャンエンジン201を発動して、指紋センサ130の通常フルスキャンを実施して、指又は他のオブジェクトの表面パターンの画像を取得する。取得した画像を画像バッファ206に記憶する。
スプーフィング検出ロジック208は、指紋センサ130のオブジェクトが実際の指であるかスプーフィングであるかを判定するために、指紋センサ130から取得される画像データと、(力センサモジュール207による)力センサ等の他の供給源からのセンサデータとに基づいて、スプーフィング阻止計算を実施する。一実施形態では、スプーフィング検出ロジック208は、指又は他のオブジェクトが指紋センサ130上に存在することを検出する指検出器203に応じて動作する。
オブジェクトがセンサ130に存在するとの通知を受け取る際に、スプーフィング検出ロジック208は、オブジェクトの物理的又は電気的特性のセットの測定を始めることによって、当該オブジェクトが指であるかスプーフィングオブジェクトであるかを判定する。指紋センサの電極から及び力センサ等の他のセンサからの信号に基づいて、オブジェクトの物理的又は電気的特性を測定する。一実施形態では、物理的特性のセットは、オブジェクトの皮下コンプライアンス及び/又はオブジェクトの表面接着性を含む。スプーフィング検出ロジック208は、測定した物理的特性のセットに基づいて、オブジェクトを実際の指又はスプーフィングとして区別することで、スプーフィング検出結果を生成する。
一実施形態では、スプーフィング検出ロジック208は、物理的特性の1つにそれぞれ対応する重み付けされた因子の合計に基づいて、信頼性スコアを計算する。その後スプーフィング検出ロジック208は、所定のしきい値を超える信頼性スコアに応じてオブジェクトを実際の指として区別し、又は所定のしきい値を超えない信頼性スコアに応じてオブジェクトをスプーフィングとして区別する。
一実施形態では、スプーフィング検出ロジック208がオブジェクトを実際の指として区別するときに、指紋画像をホストデバイス110に送信する。通信層209によって送信される画像バッファ206からの指紋画像が準備され、SPI111を越えてホストデバイス110に送信される前に、暗号モジュール210によって暗号化された方式に暗号化される。
一実施形態では、オブジェクトをスプーフィングとして検出するときに、スプーフィング検出ロジック208は、ホストデバイス110にスプーフィングが企てられたことを通知する。代替的構成では、スプーフィング検出ロジック208は、表面パターン画像又はオブジェクトの物理的又は電気的特性の他の測定値を、ホストデバイス110に送信し、ホストデバイス110は、オブジェクトを指又はスプーフィングであると区別するための計算を行うことができる。
上述した機能に加えて、指紋センサコントローラ120の実施形態は、このような機能を低電力消費の指検出、不正な指のフィルタリング、ナビゲーション(すなわち指の動きの報告)、接触圧検出、タップジェスチャの認識、部品内蔵製造及び自己診断並びにファームウェアアップグレートとして行うために、付加的な回路モジュール及びロジック(明瞭化のため省略する)も含む。
図3Aは、一実施形態に従う、隆起したESD保護リング301に囲まれた指紋センサ302を示す。ESD保護リング301と一緒の指紋センサ302を用いて、カバー範囲試験を実施することで、指紋センサ302上の指又は他のオブジェクトの皮下コンプライアンスを測定する。この試験のために、指紋センサ302は、指又は他のオブジェクトの表面パターンの画像を獲得し、その後画像の5つの小さな部分区域(左上(TL)、右上(TR)、左下(BL)、右下(BR)及び中央(C))のそれぞれに対する平均強度値(又は他の計算される強度値)を求める。図3Bは、実際の指の指紋パターンの部分区域TL、TR、BL、BR及びCの位置を示す。実際の指に関して、これらの区域の平均強度値は実質的に類似する。スプーフィングオブジェクトに関して、平均値は互いにより大きく相違し、及び/又は平均値が全体的により小さな大きさとなる。代替的実施形態では、図示した区域TL、TR、BL、BR及びC以外のセンサの区域を使用して計算できる。
図3Aに示すように、隆起したESD保護リング301は指紋センサを囲み、したがって指紋センサ302が配置される凹部を生み出す。一実施形態では、ESD保護リング301の高さは、センサ302の表面から上方に0.2ミリメートルである。ESD保護リング301の隆起した縁は、スプーフィング等の平坦で硬質のオブジェクトを指紋センサ302のセンシング面上に配置することを困難にする。その結果、センサ302上に配置される硬質スプーフィングオブジェクトの表面は、センシング表面の全部分に一様に接触しない。特に、スプーフィングオブジェクトの表面は、中央区域Cに、角の区域TL、TR、BL及びBRよりも大きな力が加わって、指紋センサ302の表面に接触する。これは、角部に加わる力が部分的に、ESD保護リング301の隆起した縁に特に加わるためである。
その結果、角の区域TL、TR、BL及びBRのそれぞれからの平均強度値を、中央区域Cからの平均強度値と比較して、指をスプーフィングから区別することができる。一実施形態では、区域TL、TR、BL、BR及びCのそれぞれのサイズは、10X10画素であり、ここで各画素は、別個の総数を求めることができる、指紋センサのセンサ素子(例えばRX電極とTX電極との交点)を表す。各部分区域に対して、当該部分区域の100画素の強度値の平均を取ることで、平均強度値を求める。一実施形態では、平均強度値の5つ全てが互いに特定の計数内に存在する場合に、オブジェクトを実際の指として区別する。また、導電率が低いスプーフィング材料を検出するために、画像全体に対する平均強度の絶対値を調べることができる。この方法によって、画像全体にわたる平均強度の絶対値が強度しきい値未満である場合に、オブジェクトをスプーフィングとして拒否することができる。
図4は、指紋センサ130上の指410及びスプーフィング420の断面図を示す。ESD保護リング301は、指紋センサ130の表面上方に隆起した縁を提供する。さらに、指紋センサ130は機械式ボタン上に支持される。機械式ボタン414は、指紋センサ130の上面に加わる下方向の作動力に応じて作動するように構成される。ボタン414が作動することで、電気的接続を確立させ、又は指紋センサコントローラ120若しくはホストデバイス110が検出できる信号を発生させる。
指410は軟組織412及び骨411に支持される外側の硬い皮膚413を含み、指410は指紋センサ130の表面に位置付けられて、硬い皮膚413は指紋センサ130の表面に適合する。硬い皮膚413は、指紋センサ130が撮像する、指紋の隆部及び谷等の特徴を含む。軟組織412の弾性によって、硬い皮膚413を、ESD保護リング301の隆起した縁付近であっても、センサ130の表面に対して適合させる。その結果、センサ130が獲得した指紋画像は、部分区域TL、TR、BL、BR及びCにわたって平均強度が一様であるという特徴を有する。
比較すると、スプーフィング420は、指紋センサ130の表面に指410のように均等に適合しない均一な材料421から製造される。特に、スプーフィング420は、スプーフィング420のESD保護リング301に近い部分がセンサ130の表面に適合するためにより大きな圧力を必要とする。当該均一の材料は指410の皮下軟組織412より柔らさに欠けるからである。
図5は、指、シリコーン及び青銅粉スプーフィング及びレーザエッチングした導電性ゴムスプーフィングに対するカバー範囲試験の結果を示す。棒グラフ511は、指紋センサ130から獲得した、画像全体に対するカウントの平均強度値(「平均」)と、指の画像510の左上、右上、左下、右下及び中央の区域に対する平均強度値とを示す。同様に、棒グラフ521は、シリコーン及び青銅粉スプーフィングの画像520の同じ区域に対する平均強度値を示し、棒グラフ531は、導電性ゴム及びレーザスプーフィングの画像530のこれら区域に対する平均強度値を示す。
実際の指に関するグラフ511では、左上、右上、左下、右下及び中央の区域に対する平均強度を表すカウント値は全て互いに20カウントの範囲内に存在する。さらに、画像510に関する平均強度は100カウントよりも大きい。シリコーン及び青銅粉スプーフィングに関するグラフ521でも、試験した部分区域に対する平均強度は互いに20カウントの範囲内に存在するが、画像520全体にわたる平均強度は10カウント未満である。したがって、画像全体にわたる平均強度に対して50カウントのしきい値を用いることで、このスプーフィングを拒否することができる。
グラフ531では、画像530全体にわたる平均強度は50カウントのしきい値よりも大きいが、区域Cに対する平均強度が、他のすべての平均強度値を少なくとも30カウント超過する。これに対し、実際の指に対する平均強度は、互いに20カウントの範囲内に存在する。したがって、左上、右上、左下、右下及び中央の区域に対する、いずれか2つの平均強度値間の差に関する20カウントのしきい値に基づいて、導電性ゴムスプーフィングを検出することができる。
理論的に、指紋センサ130の凹部と同じ寸法を有するスプーフィングオブジェクトによれば、センサ130の一様なカバレッジを得ることができるが、このことを成し遂げることは実際問題として困難である。凹部よりもわずかに小さなスプーフィングでさえも、画像が期待されるものよりも小さくなり、当該スプーフィングを容易にスプーフィングであると検出することができる。さらに、指紋センサコントローラ120の実施形態は、オブジェクトの画像を、オブジェクトをセンサ130で検出した時刻から所定の制限時間内に獲得することを確保する、タイマーを実装する。このタイマーは、攻撃者が、センサ130の表面が均一にカバーされるまで、スプーフィングオブジェクトを回転又は位置変更させるのに利用できる時間の長さを制限する。
あるスプーフィング材料に対して、スプーフィングの角を、角の区域TL、TR、BL及びBRに適合させるのに十分な圧力を加えることは、他の理由でスプーフィングに失敗させる。例えば、薄膜シリコーンスプーフィングは、センサ130に対してほんの小さな力が加わるときにだけ適切な画像を提供する。加えられる力がセンサ130の角を埋めるときに、スプーフィングの隆線及び谷が圧縮によりくっつき不明瞭になる。したがって、仮にシリコーンスプーフィングがスプーフィング阻止試験に基づく平均強度値を通過したとしても、シリコーンスプーフィングは依然として実際の指紋と一致し損なう。
一実施形態では、スプーフィング検出ロジック208によって、オブジェクトの皮下コンプライアンスに関するカバー範囲試験の計算を実施する。したがって、スプーフィング検出ロジック208は、オブジェクトの表面パターンの画像の2つ以上の部分(例えばTL、TR、BL、BR及びC)を比較することで、オブジェクトの皮下コンプライアンスを測定する。一般に、画像の2つ以上の部分を、指紋センサの中央(例えば区域C)付近の部分区域と、中央部分区域よりもESD保護リング301の隆起した縁にそれぞれ近い指紋センサの部分区域(例えば区域TR、TL、BR及びBL)とから獲得する。スプーフィング検出ロジック208は、画像全体に対する平均強度値がしきい値を超えるかどうかの判定に基づいて、並びに/又は部分区域TR、TL、BR及びBL及びCのいずれかの平均強度が他のいずれか1つの部分区域の平均強度値から少なくともしきい値だけ異なるかどうかに基づいて、オブジェクトを指又はスプーフィングとして区別する。
一実施形態では、図4に示すような指紋センサ130及び機械式ボタン414の組立体を用いて、指紋センサ130上のオブジェクトの皮下コンプライアンスを測定する。図4では、指紋センサ130を機械式ボタン414の上に位置付け、指紋センサ130に加わる力が機械式ボタン414の作動力を超えるときに、機械式ボタン414を作動させることができる。したがって機械式ボタン414が作動することで、オブジェクトが指紋センサ130に加える力を制御された方法で増減させる。スプーフィング検出ロジック208は、強い力が加わっている間に獲得される表面パターン画像と、弱い力が加わっている間に獲得される表面パターン画像との間のコントラストの違いを判定して、オブジェクトの皮下コンプライアンス特性を測定する。ボタン414が作動していないときに獲得されるオブジェクトの画像は、ボタン414の作動力よりも小さな力に関連付けられる。ボタン414が作動しているときに獲得されるオブジェクトの画像は、少なくともボタン414の作動力以上である強い力に関連付けられる。
加えられる力の様々なレベルに関連付けられるこれらの画像を獲得するために、指紋センサ130及び機械式ボタン414からの信号が、画像の獲得のきっかけとなる。機械式ボタン414の作動前に、センサ203のセンシング面に存在するオブジェクトを検出する指検出器203に応じて、オブジェクトの表面パターンの第1画像を獲得する。一実施形態では、指紋センサ130の特定量が覆われた後に、又はオブジェクトによって最小限のレベルの力がセンサ130に加えられた後に、画像の獲得を始める。画像取得の時点ではボタン414は作動していないため、オブジェクトによってセンサ130に加えられる力がボタン414の作動力よりも小さいときに、第1画像を獲得する。
機械式ボタン414の作動に応じて、第2画像を獲得する。この画像獲得はボタン414の作動中に起こるため、オブジェクトによってセンサ130に加えられる力が少なくともボタン414の作動力以上であるときに、第2画像が獲得される。スプーフィング検出ロジック208は、オブジェクトの表面パターンの第1画像及び表面パターンの第2画像の比較に基づいて、オブジェクトを指又はスプーフィングのいずれかとして区別する。特に、スプーフィング検出ロジック208は、第1画像と第2画像との間の、コントラストの変化又はカバー範囲の変化等の特質を比較する。例えば、より大きな力が加わるときに、特定の材料は画像コントラストの低下を示し、このことは実際の指に対しては観測されない。
オブジェクトの皮下コンプライアンスを測定する他の技術は、ボタンの押下又はクリックの過程にわたって、画像強度のダイナミックレンジを観測することに基づく。ダイナミックレンジとは、固定されたしきい値と、ボタンの押下中又はクリック中に観測された最大コントラスト値との間の差である。
図6は、指、木材用接着剤を含むPVAスプーフィング及びシリコーンのスプーフィングのそれぞれに対して、ボタン押下ジェスチャー過程にわたって記録されたコントラスト値の100の継続サンプルを示す。グラフ601、602及び603のコントラスト値(カウントで測定する)は、画像全体にわたって計算されたコントラストを表す。この試験に関して、画像のダイナミックレンジは、80カウントの値を有する固定されたコントラストしきい値600と、ボタン押下ジェスチャー中に記録された最大コントラストとの差として定められる。
実際の指に関して、ダイナミックレンジは典型的に90カウント超である。例えば、人差し指のグラフ601は、ほぼ160カウントのダイナミックレンジを示す。これに対して、スプーフィングオブジェクトは典型的に30−50カウントのダイナミックレンジを有する。例えば、PVA(木材用接着材)のグラフ602は、ほぼ40カウントのダイナミックレンジを示す。シリコーンスプーフィングのグラフ603は、最大コントラスト値がしきい値600を超えないことを示す。したがって、スプーフィングオブジェクト208は、それらそれぞれのダイナミックレンジが実際の指に対して期待される範囲内に入らないために、PVA及びシリコーン材料をスプーフィングとして見極めることができる。
また、シリコーン等の特定のスプーフィング材料は、ボタン押下の過程にわたって、画像コントラストのネガティブピークを示す。図6に示すように、シリコーンスプーフィングのグラフ603の中央部分は、コントラスが減少した後にコントラストが増加することを示す。したがって、スプーフィング検出ロジック208の一実施形態は、ネガティブピークを検出してこの根拠に基づいてスプーフィングを拒否する。
代替的実施形態では、ボタンの押下又はクリックジェスチャーを、オブジェクトがセンサ130に加える力をサンプリング周期にわたって増減する様々な手段、又は加わる力をオブジェクトのある部分から他の部分に変える様々な手段で実装できる。例えば、ダブルクリック、回転又はボタン414の操作に関する他のジェスチャーにわたるダイナミックレンジを測定できる。
オブジェクトが指であるかスプーフィングであるかを判定するために測定できる、オブジェクトの他の特性は、オブジェクトの表面接着性である。実際の指に関して、指の皮膚表面がセンサ130の表面に対して付着するために、指が指紋センサ130の表面に対して加えられる力が強い押圧(例えばほぼ1キログラム)の後に減少するときに、画像コントラストは減少しない。スプーフィングの材料に関して、画像コントラストを様々な手段で加えられた力の変化に応じて変えることができる。可撓性スプーフィング材料(例えばゴム)に関して、画像コントラスト及び加えられる力の両方は同様に変わる。硬質スプーフィング材料(例えば銅ベースのスプーフィング)に関して、様々な力レベルに対して画像コントラストは変化しない。一実施形態では、オブジェクトが指紋センサ表面に加える力を記録する力センサを用いて、指とスプーフィング材料との間の表面付着特性の違いを識別する。その後これらの力の値を、獲得されるオブジェクトの画像から計算されるコントラスト値に相関させる。
図7Aは、一実施形態に従い、指紋センサコントローラ120に接続される力センサ701を示す。力センサ701は、力センサスキャンモジュール207によって動作する。力センサスキャンモジュール207は、更にスプーフィング検出ロジック208に接続されて、力の測定値を、スプーフィングを検出するのに使用する、スプーフィング検出ロジック208に提供する。力センサ701は、キャパシタンス703と、加えられる力に応じて変化する可変抵抗702とを含む。可変抵抗702は、指紋センサコントローラ120の汎用入出力(GPIO)のピン704に接続される。力センサスキャンモジュール207は、HスイッチをVDDに、及びLスイッチをグラウンド(GND)に、それぞれ選択的に接続することによる、信号を用いてGPIOピン704を駆動する。
図7Bは、一実施形態に従い、スイッチH及びLの動作から生じる、GPIOピン704における電圧(上のグラフ)及びコンデンサ703にわたる電圧(下のグラフ)を示す。力センサスキャンモジュール207は、スイッチHを閉じてGPIOピン704をVDDに接続することによって、コンデンサ703を変化させる。その後、力センサスキャンモジュール207がスイッチLを動作させて、GPIOピン704を高インピーダンス(Z)状態とグラウンドとのどちらか一方に切り替えるときに、キャパシタ703は期間N1にわたって放電する。高インピーダンス期間中に、GPIOピン704における電圧がしきい値751を下回るときに、力センサスキャンモジュール207は、コンデンサ703をグラウンドに放電させ、その後、期間N2にわたり、GPIOピン704を高インピーダンス状態及びVDDのどちらか一方に切り替えることで、コンデンサ703を再充電する。高インピーダンス期間中、GPIOの電圧がしきい値751を超えるときに、経過期間N1及びN2に対するスイッチングサイクルの総数を力出力として記録する。コンデンサ703の充電及び放電の割合は、可変抵抗702の値によるため、期間N1及びN2に対するスイッチングサイクルの総数(すなわち力出力)は、可変抵抗702に加わる力に対応する。代替的実施形態では、抵抗702を一定に保つ一方で、コンデンサ703が加えられる力に関して変化する。
図8Aは、一実施形態に従う、指紋センサ812と、指の圧力811による力を測定する力センサ815とを含むセンサモジュール810の断面図を示す。指紋センサ812は補強材814及び可撓性材料813によって支持される。力センサ815は、補強材814とセンサモジュール810の底面との間に配置される別個の構成要素である。力センサ815の代わりに、圧電性、誘導性及び光学性等の様々な種類の力センサを使用できる。
図8Bは、指紋センサ822と、可撓性材料823から形成される容量性力センサと、弾性材824と、補強材825とを含むセンサモジュール820の断面図を示す。弾性材824は、0.1ミリメートルからの0.3ミリメートルまでの厚さを有し、可変コンデンサの2つのプレートとしての機能を果たす、可撓性材導電料層823と補強材層825とを分離する。指の圧力821は、可撓性材料823と補強材825との間の距離を減少させる。したがって、キャパシタンスは加えられる力に応じて増加する。
指紋センサコントローラ120に接続されるセンサモジュール810を利用する一実施形態では、加えられる力と画像コントラストとの間の相関関係を定めるために、指紋センサコントローラ120は力センサ815を連続的に走査する。オブジェクトが指紋センサ812に接触するときに、画像走査モジュール205は、指紋センサ812の小さな部分区域の高速走査を実施して、オブジェクトに関するベースライン画像コントラストを迅速に定める。ベースラインコントラスト値を用いて、異なる指の間のコントラスト変動を補償する。したがって、加えられる力の変化に起因するコントラストの変化を、指に対するベースラインに関連付けて求める。
オブジェクトが指紋センサに加える力の変化に起因する、オブジェクトに関する画像コントラストの変化を測定するために、指紋センサコントローラ120は、2つの力測定値の最小値及び2つの対応する画像コントラスト測定値を取得する。したがって、コントローラ120は、オブジェクトの表面パターンの第1画像を獲得している間、オブジェクトが指紋センサに加える第1の力を測定する。第1の力を計測した後、コントローラ120は、オブジェクトの表面パターンの第2画像を獲得している間、オブジェクトが指紋センサに加える第2の力を測定する。
オブジェクトの表面接着特性を検出するために、指紋センサコントローラ120は、第2の力が第1の力の後に発生するとともに、第2の力が第1の力よりも小さくなるように、第1の力及び第2の力を測定する。言い換えれば、オブジェクトが試験中に加える力は、第1の力の測定から第2の力の測定まで減少する。対応する画像コントラスト値は、ベースラインコントラストによって補償され、その後対応する画像コントラスト値を比較して、オブジェクトが指紋センサの表面に付着しているかを判定する。したがって、第1画像と第2画像との間のコントラストの違いに基づいて、オブジェクトは、指であるか又はスプーフィングオブジェクトであるか区別される。
一実施形態では、指紋センサコントローラ120は、加えられる力とオブジェクトに関する画像コントラストの間の関係をより完全に特徴付けるために、2より多い数の力及び画像コンテストの測定値の組を取得する。
図9は、人差し指の指先901、親指の指先902、人差し指の指腹903及び親指の指腹904に対して直接測定される力と画像コントラストとの間の関係を表す4つのグラフを含む。これらのグラフに関して、画像コントラストを曲線911,912,913及び914で示す一方、対応する力の直接測定値を曲線921,922,923及び924で示す。図9に示すように、これらの指に関する画像コントラストは、指が強く押圧(例えば約1kg)した後に、指が指紋センサ130の表面に対して加える力が減少することに応じて減少しない。この振る舞いは、指の皮膚表面が指紋センサ130の表面に対して付着することによるものである。
図10は、PVA(木材用接着材)スプーフィング1001、導電性ゴムスプーフィング1002、シリコーンスプーフィング1003、薄いPVAスプーフィング1004、PCBスプーフィング1005及びFPCスプーフィング1006に対して、直接測定される力と画像コントラストとの間の関係を表す6つのグラフを含む。これらのグラフに関して、画像コントラストを曲線1011,1012,1013,1014,1015及び1016で示す一方、対応する力の直接測定値を曲線1021,1022,1023,1024,1025及び1026で示す。図10に示すように、これらのスプーフィングに関し、力の直接測定値に対して、画像コントラスト値は様々な様子で変わる。
PVAスプーフィングに関するグラフ1001は、この種類のスプーフィング材料に関して、加えられる力が増加することによって画像コントラストが減少することを表す。この特性によって、仮に対応する力測定値が取得されない場合でも、画像コントラストの負のピーク特性に基づいて、PVAスプーフィングを拒否できる。
ゴムスプーフィング材料に関するグラフ1002は、力測定値曲線1022に密接して対応する画像コントラスト曲線1012を表す。したがって、加えられる力が強く押圧した後に減少した後に、画像コントラストが高いままではないため、ゴムスプーフィングを実際の指から区別することができる。
薄い(約0.1ミリメートルの)PVAスプーフィングに関するグラフ1004は、表面付着特性が実際の指により類似することを示す。ある実施形態では、本明細書で開示する他のスプーフィング検出技術の1つ以上を、薄いPVAスプーフィングオブジェクトを検出する表面付着試験と併せて使用できる。
代替的実施形態では、隆線と谷地の間の強度変化、画像にわたる最大値若しくは最小値、又は獲得した画像に由来する他の値等の画像コントラスト以外の値を、加えられる力と相関させることができる。
一実施形態では、指紋センサコントローラ120は、指紋センサ130のTX電極及びRXリスナー電極の2つのグループ間で様々な信号を結びつける称される指の能力を測定することによって、インピーダンスに基づくスプーフィング検出技術を実施する。RXリスナー電極に生み出される信号に関して測定される複素伝導率の振幅及び振幅の比率を分析しその後使用して、媒体伝導率を有する、金属粉と混合したシリコーン、グラファイトフィルムで覆われたスプーフィング、導電性ゴムスプーフィング等のスプーフィング材料を検出する。
図11は、インピーダンスに基づいてスプーフィングを検出するために配置される電極を含む指紋センサ1100を示す。指紋センサ1100の電極のセットは、RXリスナー電極1101と、TX電極第1セット1110と、TX電極第2セット1120とを含む。TX電極第1セット1110の電極は低抵抗導電路によって互いに電気的に接続され、TX電極第2セット1120の電極は同様に互いに接続される。電極セット1110及び1120はそれぞれ、異なる信号伝搬路を経て、RXリスナー電極1101に接続される。電極のセット1110は、インピーダンスZpを有するより短い信号伝搬路を経て、RXリスナー電極1101に接続される。電極のセット1120は、Zpとは異なるインピーダンスZnを有するより長い信号伝搬路を経て、RXリスナー電極1101に接続される。信号伝搬路の違いによって、回路は、試験中のオブジェクト電気的特性に関してより多くの情報を取得できる。
したがって、セット1120の電極は互いに隣接し、指紋センサ1100のRXリスナー電極1101から反対側に配置される。セット1110の電極は互いに隣接し、指紋センサ1110においてRXリスナー電極1101と同じ側に配置される。電極セット1110の電極の数は、電極セット1120の電極の数と等しく、両セット1110及び1120の電極は互いに交わらない。図11に示すように、それぞれのセットは4つの電極を含む。セット1110にもセット1120にも含まれない電極は、グランドノード1102を経て接地される。
一実施形態では、ハードウェアスキャンエンジン201は、TX電極セット1110を同相TX信号(TX−P)で駆動する一方、TX電極セット1120をTX信号の逆位相バージョン(TX−N)で駆動する。逆位相信号TX−Pは、同相TX−N信号に対して180°だけ位相変化する。従って、オブジェクトが指紋センサ1100の表面に存在する間、指紋センサ1100の電極セット1110及び1120が駆動される。オブジェクトはTX−P及びTX−N信号をRXリスナー電極1101に結合し、結果として生じるRX信号はオブジェクトの電気的特性によって変化する。
代替的実施形態では、逆位相で駆動される2つのTX電極グループ1110及び1120を、代わりに単一のTXグループに置換することができる。このような実施形態は、チャンネル飽和を妨げるハードウェアベースライン補償回路を追加的に含む。
一実施形態では、ハードウェアスキャンエンジン201は、同相TX−P信号及び逆位相TX−N信号を、それぞれの電極グループに多数の異なる周波数で印加する。従って、試験中のオブジェクトが指紋センサ1100上に存在する間、スキャンエンジン201は、第1周波数F0の同相TX−P信号をTX電極セット1110に印加する一方で周波数F0の逆位相TX−N信号をTX電極セット1120に印加することによって、RXリスナー電極1101で第1RX信号を生成する。その後スキャンエンジン201は、第2周波数F1の同相TX−P信号をTX電極セット1110に印加する一方で周波数F1の逆位相TX−N信号をTX電極セット1120に印加することによって、RXリスナー電極1101で第2RX信号を生成する。
一実施形態では、周波数掃引が2つのコーナ周波数F0及びF1のみを含む、単一のアプローチを用いる。一実施形態では、F0は1.5MHzに等しく、F1は9MHzに等しい。他の実施形態では、スキャンエンジン201は、それぞれの周波数に対して結果として生じる結合振幅及び位相を測定し処理しながら、2つよりも多くの周波数に関して上述したプロセスを繰り返して、TX周波数の掃引を行う。
図12は、スプーフィングを検出するために、オブジェクト1201の複素伝導率を測定するための直交復調器1203を有するインピーダンスセンシング回路1200を示す。インピーダンスセンシング回路1200は、TX電極セット1110及び1120とRXリスナー電極1101とを含む。前述したように、電極セット1110及び1120を駆動するためにそれぞれ使用されるTX−P信号及びTX−N信号は、オブジェクト1201を通じてRXリスナー電極1101に結合される。結果として生じるRX信号は、増幅器1202によって増幅され、直交復調器1203へ渡る。直交復調器1203から結果として生じるI成分及びQ成分はそれぞれ、アナログ−ディジタル変換器(ADCs)1204及び1205によって変換される。したがって、直交センシングチャンネル1203は、振幅だけではなく位相情報も提供する。オブジェクト1201がスプーフィングであるかどうかを検出するために、スプーフィング検出ロジック208は、測定される位相が、実際の指に関する既定の典型的な位相範囲内に存在するかどうかを判定できる。代替的実施形態では、スプーフィング検出ロジック208は、直交復調器1203からの個々のI成分及びQ成分に対して他の分析を行う。
一実施形態では、インピーダンスセンシング回路1200は、ADCオフセット及び寄生オープンエア結合(parasitic open air coupling)を補償するためにベースライン較正法にかけられる。ベースライン較正プロセスによって、オープンエア状態の間(すなわち指紋センサ1101にオブジェクトが存在しないとき)、I成分及びQ成分を繰り返し獲得する。その後、獲得したI成分及びQ成分の平均値を、スプーフィング阻止スキャンの結果の(I,Q)から減じる。
一実施形態では、インピーダンスセンシング回路1200は、単一の周波数F0のみを用いてオブジェクト1201を試験する。この場合には、スプーフィング検出ロジック208は、結果として生じる振幅及び位相が、実際の指に関する既定の典型的な範囲内に存在するかどうか判定する。スプーフィング検出ロジック208は、測定される振幅及び/又は位相が期待される範囲の外側に存在する場合に、オブジェクト1201をスプーフィングとして区別する。
インピーダンスセンシング回路1200がオブジェクト1201を多数の周波数を用いて試験する一実施形態では、スプーフィング検出ロジック208は、それぞれの周波数に関し、当該周波数に対して生成されるI成分及びQ成分に基づいて複素伝導率の振幅を計算することによって、オブジェクト1201がスプーフィング又は実際の指であると区別し、その後、いずれかの周波数に関する振幅が実際の指に関して期待される範囲の外側に存在するかどうかを判定する。スプーフィング検出ロジック208は、計算した振幅を用いて1つ以上の振幅比を追加的に計算して、いずれかの振幅比が実際の指に関して期待される範囲の外側に存在するかどうかを判定する。
低導電率を有するスプーフィング材料は、オブジェクトによる小さいTX−RX結合によって、振幅が実際の指に関して期待される範囲の外側に存在する結果として拒否される。高導電性スプーフィング材料は、オブジェクトによる結合を通じて同相TX−P信号が逆位相TX−N信号によって補償されるため、結果として生じるTX−RX結合の小さな振幅に基づいて拒否される。結果として生じる小さな振幅は、実際の指に関して期待される範囲を下回る。中間の導電率を有する大部分のスプーフィング材料を、様々な周波数の導電率振幅を測定し並びに振幅及び振幅比を分析して、これらの値が実際の指に関して期待される範囲内に存在するかどうかを判定することに基づいて拒否することができる。
図13は、スプーフィングを検出するため、オブジェクト1201の複素伝導率を測定するためにADC1304に結合される同期検出器1303を有するインピーダンスセンシング回路1300を示す。それぞれの動作周波数に対して、基準信号の位相遅れを掃引して最大振幅を見つけ出す。その後スプーフィング検出ロジック208は、結果として生じる振幅が、実際の指に関して期待される範囲内に存在するかどうかを判定することで、オブジェクト1201をスプーフィング又は指であると区別する。
図14A及び図14Bは、指紋センサにおいてスプーフィングオブジェクトを検出するためのプロセス1400を示す流れ図である。指紋センシングシステム100の指紋センサ130、指紋センサコントローラ120及びホストデバイス110等の構成要素又は類似する構成要素は、プロセス1400における動作を実施する。
プロセス1400は、ブロック1401において開始する。ブロック1401では、指紋センシングシステム100は指紋センサ130とシステム100に接続される力センサ等の他のセンサとを較正する。例えば、システムは、センサ130上にオブジェクトが存在しない状態で、オープンエア状態中の測定値を記録することによって、指紋センサ130に対してベースライン較正を行う。
ブロック1403では、指紋センサコントローラ120の指検出スキャンモジュール202及び指検出器モジュール203は、指紋センサ130においてオブジェクトの存在を検出する。指検出スキャンモジュール202はセンサ130からのキャパシタンス測定値を周期的に収集し、指検出器230はデータを分析してオブジェクトがセンサ130に存在するかどうかを判定する。
ブロック1403では、センサ130におけるオブジェクトの存在を検出することに応じて、指紋センサコントローラ120は、指紋センサ103の電極のセットからの信号に基づいて、オブジェクトの物理的及び/又は電気的特性のセットを測定する。これらの特定は、オブジェクトの皮下コンプライアンス、表面付着性及び導電特性を含む。
ブロック1411−1417において、指紋センシングシステム100は、オブジェクトの皮下コンプライアンスを測定するためのプロセスを実施する。指の皮下コンプライアンスは、皮膚の下の軟組織の弾性である。スプーフィングオブジェクトに関して、皮下コンプライアンス試験では、なりすましの指紋パターンを担持するスプーフィングの表面層を支持する材料の弾性を測定する。
ブロック1411において、システム100は、指紋センサ130の電極のセットを用いて、オブジェクトの表面パターンの第1画像を獲得する。一実施形態では、指紋センサ上にオブジェクトの存在を検出した後、事前設定された制限時間内に第1画像を獲得する。このことは、悪意のユーザが、センサ130上でスプーフィングオブジェクトを位置変更することによってスプーフィング検出を破ろうと試みる時間の量を制限する。
ブロック1413では、スプーフィング検出ロジック208は、獲得した画像の多数位置に対する平均強度値を計算する。特に、スプーフィング検出ロジック208は、図3A及び3Bに示す左上、右上、左下、右下及び中央の部分区域のそれぞれに対する平均強度値を、同じ部分区域の画素に対する強度値を平均することによって計算する。代替的実施形態では、平均強度の代わりに又は平均強度とともに、中央強度値等の様々な計算される強度値を用いる。
ブロック1415では、スプーフィング検出ロジック208は、獲得した画像の2つ以上の部分を比較する。特に、スプーフィング検出ロジック208は、左上、右上、左下、右下及び中央の部分区域を、これらの部分区域に対して計算された平均強度値を比較することによって比較する。その後スプーフィング検出ロジック208は、2つ以上の位置のいずれかの平均強度値が、2つ以上の位置の他の任意の位置の平均強度値から少なくともしきい値だけ異なるかどうかの判定に基づいて、オブジェクトの皮下コンプライアンスに関する評価因子を計算する。図5を参照して、例えば、評価因子は、中央の部分区域に対する平均強度値が、他の左上、右上、左下及び右下の部分区域のいずれかの平均強度値から、20カウントのしきい値よりも大きく異なるかどうかの判定に基づく。評価因子は、画像全体に対する平均強度が、左上、右上、左下、右下及び中央の部分区域のいずれかに対する任意の平均強度値から、しきい値よりも大きく異なっているかどうかにも基づく。ブロック1417において、スプーフィング検出ロジック208は、ブロック1415で実施する比較及び計算に基づいて、オブジェクトをスプーフィングとして区別するために使用できる評価因子を計算する。
単一の評価因子を、オブジェクトが試験を通過したか試験に失敗したかを示すブール変数として記録することができる。例えば、TRUE値は、指紋センサ130のオブジェクトの皮下コンプライアンス特性が実際の指に関して期待される範囲内に存在することを示す。代替的実施形態では、評価因子は、測定される皮下コンプライアンス等の特性が、実際の指にどれだけよく一致するかを示す整数値又は浮動小数点値として表される。
ブロック1421−1429において、指紋センシングシステム100は、ボタンの押下又はクリックジェスチャーを用いて、指紋センサ130のオブジェクトの皮下コンプライアンスを測定する。このプロセスによって、システム100は、オブジェクトの画像表面に関するコントラスト値を、画像を獲得するときにオブジェクトがセンサ130に加える力に相関させることができる。
ブロック1421において、指紋センサ130を機械式ボタン上で支持する。一実施形態では、図4に示すような機械式ボタン414が指紋センサ130を支持する。
ブロック1423において、ボタン414に、ボタン414の作動力を超える力が加わっていない場合、ボタン414は指紋センサを不作動(例えば隆起)状態で支持し続ける。ボタン414の作動力を超える力がボタン414に加えられる場合、ブロック1425で提供されるように、ボタン414が作動する。ボタン414が作動することにより、ボタン414が押し下げられるとともに、電気的接触が生じ又は指紋センサコントローラ120が検出できる信号が発生することになる。ボタン414が作動している間、コントローラ120は当該作動を検出し、オブジェクトの表面パターンの第2画像を獲得する。
ブロック1427において、スプーフィング検出ロジック208は、第1画像を第2画像と比較して、画像間のコントラストの変化を定める。第1画像(ブロック1411で獲得される)はボタン414の作動前に獲得されるため、第1画像に関連して加えられる力はボタン414の作動力よりも小さい。第2画像はボタン414が作動している間に獲得され、従って第2画像が関連して加えられる力は、少なくともボタン414の作動力以上である。スプーフィング検出ロジック208は、第1画像及び第2画像を比較して、加えられる力の変化に起因する画像コントラストの変化量を決める。
ブロック1429において、スプーフィング検出ロジック208は、ブロック1427で実施される比較に基づいて、オブジェクトの皮下コンプライアンス特性に関する第2評価因子を計算する。一実施形態では、評価因子は、オブジェクトに対する皮下コンプライアンス特性が実際の指の皮下コンプライアンス特性と十分に一致するかどうかを示すブール変数である。あるいは、評価因子を、測定される皮下コンプライアンスが実際の指に関して期待される値とどの程度よく一致するかを示す、整数値、浮動小数点値又は他の値とすることができる。
ブロック1431−1435において、指紋センシングシステム100は、指紋センサ130においてオブジェクトの表面付着性を測定する。力センサを用いて表面付着性を測定し、オブジェクトが指紋センサ130に加える力の減少を検出して、加えられる力の減少に起因する画像コントラストの変化がもしあれば当該変化を求める。指に関しては、皮膚表面が指紋センサに付着することによって加えられる力が減少した後に画像コントラストは減少しないが、多数のスプーフィング材料は、この挙動を示さない。
ブロック1431において、オブジェクトが指紋センサから離れる前に、指紋センサコントローラ120の力センサスキャンモジュール207は、表面パターンの画像を獲得している間オブジェクトが加える力を測定する。一実施形態では、オブジェクトが指紋センサ130から離れるまで、加えられる力及び画像コントラストの測定を連続的にかつ繰り返し実施する。
ブロック1433において、指紋センサコントローラ120は、オブジェクトが指紋センサ130から上昇したかどうかを検出する。一実施形態では、指紋センサ130からの容量の測定値と力センサからの測定値との一方又は両方に基づいて、オブジェクトがセンサ130から離れたと判定する。オブジェクトがセンサ130から上昇していない場合、ブロック1431において力及び画像コントラストの測定を継続する。オブジェクトがセンサ130から上昇した場合、プロセスはブロック1435に続く。
ブロック1435において、スプーフィング検出ロジック208は、ブロック1431で獲得する少なくとも2つの画像間の画像コントラストの変化に基づいて、指紋センサ130におけるオブジェクトの表面付着性に関する評価因子を計算する。一実施形態では、スプーフィング検出ロジック208は、オブジェクトを指紋センサに対して強く押圧した後に加えられる力の減少を示す、力及び画像コントラストのサンプルを特定する。したがって、スプーフィング検出ロジック208は、大きな第1の力測定値と、第1の力を測定した後に続いて測定されて第1の力よりも小さな第2の力測定値とを特定し、その後第1の力測定値及び第2の力測定値にそれぞれ対応する画像コントラスト値を比較する。
一実施形態では、表面付着特性に関する評価因子を、コントラストの変化が実際の指に関して期待される範囲内に存在するかどうかを示すブール変数として記憶する。あるいは、評価因子を、画像コントラストの変化が、実際の指に関して期待されるコントラストの変化にどれだけよく一致するかを示す整数値又は浮動小数点値とすることができる。
スプーフィング検出プロセス1400を示す流れ図は、図4Bに続く。図4Bにおいて、ブロック1441−1451は、指紋センサ130においてオブジェクトの複素伝導率を測定するためのプロセスを表す。指紋センサ1100を含むインピーダンスセンシング回路1200を用いて伝導率測定プロセスを実施する。
ブロック1441において、指紋センサコントローラ120は、TX電極の第1サブセットを互いに接続し、TX電極の第2サブセットを互いに接続する。図11の指紋センサ1100を参照して、電極の接続されているセットは、電極セット1110及び1120である。通常画像スキャンの間、これらセット1110及び1120のTX電極のそれぞれは、独立して駆動される。したがって、通常スキャンモードから伝導性測定モードへの切り替えは、電極を接続してこれらのセット1110及び1120を形成することを必要とする。一実施形態では、当該接続を、スイッチの1つ以上のセットを動作させることによって行う。
ブロック1443において、TX電極1110及び1120のセットは、異なる信号経路を経て、RXリスナー電極1101に接続される。電極セット1110は、インピーダンスZpを有する信号伝搬路を経て、RXリスナー電極1101に接続される一方、電極セット1120は、異なるインピーダンスZnを有するより長い信号伝搬路を経て、RXリスナー電極1101に接続される。
ブロック1445において、インピーダンスセンシング回路1200の周波数掃引は、同相TX−P信号及び逆位相TX−N信号をそれぞれ、周波数掃引範囲の次の周波数で、TX電極セット1110及び1120に印加することによって開始する。一実施形態では、周波数掃引の開始時の初期周波数F0は1.5MHzの値を有する。
ブロック1447において、RXリスナー電極1101でTX−P信号及びTX−N信号を印加することにより生成されるRX信号は、増幅器1202によって増幅され、インピーダンスセンシング回路1200の直交復調器1203に渡る。直交復調器1203は、増幅されたバージョンのRX信号を復調してI成分及びQ成分を生成し、I成分及びQ成分はそれぞれADC1204及び1205によってディジタル値に変換される。I及びQに関する値を用いて、周波数F0に対する振幅値及び位相値を計算する。
ブロック1449において、周波数掃引が完了していない場合には、プロセス1400は、掃引の次の周波数に対する、第2TX−P信号及び第2TX−N信号に関してブロック1445の動作を実施するために戻る。この新たな周波数に対し、I及びQ成分を同様に取得して、振幅値及び位相値を計算する。一実施形態では、第2周波数F1は9MHzの値を有する。したがって、周波数掃引に含まれる2つ以上の周波数のそれぞれに対して、ブロック1445,1447及び1449を繰り返して、I値及びQ値を取得する。周波数掃引が完了しているときに、プロセス1400はブロック1451に続く。
ブロック1451において、スプーフィング検出ロジック208は、測定される振幅のいずれかが実際の指に関する振幅に期待される範囲の外側に存在するかどうかの判定に基づいて、測定される複素伝導率に関する評価因子を計算する。評価因子は、測定される振幅の2つの間の比率が実際の指の振幅比に関して期待される範囲の外側に存在するかどうかにも基づく。振幅又は振幅比のいずれかが期待される範囲の外側に存在する場合に、スプーフィング検出ロジック208は、伝導率試験に基づき、オブジェクトがスプーフィングであることを示すように評価因子を設定する。振幅及び振幅比のすべてが期待される範囲内に存在する場合に、スプーフィング検出ロジック208は、オブジェクトが実際の指であることを示すように評価因子を設定する。他の評価因子と同様に、複素伝導率測定値に関する評価因子を、オブジェクトがスプーフィング検出試験に合格したか失敗したかを示すブール変数として記録することができ、又は試験される特性に基づく、オブジェクトの実際の指に対する類似度を示す整数値、浮動小数点値若しくは他の値として記録することができる。
ブロック1461−1473では、指紋センサセンシングシステム100は、指紋センサ130上のオブジェクトがスプーフィングであるか実際の指であるかを、前に測定した物理的特性及び電気的特性に基づいて判定する、最終判定を行う。このプロセスによれば、測定される特性に基づいてオブジェクトを実際の指として区別する場合、オブジェクトの表面パターンに関する画像データをホストに送信する。
ブロック1461において、スプーフィング検出ロジック208は、物理的特性及び電気的特性のセットの1つにそれぞれ対応する重み付けされ総計される評価因子に基づいて、信頼性スコアを計算する。特に、関連付けされる重みを有するそれぞれの評価因子を乗算することで、信頼性スコアを計算し、結果として生じる積をその後加算する。一実施形態では、重み付けされる値を選択して、システムが特定の種類のスプーフィング材料をより正確に検出でき、又はシステムが特定ユーザの指の特性を通過させるように較正することができる。
ブロック1463において、スプーフィング検出ロジック208は、信頼性スコアが所定のしきい値を超えているかどうかを判定する。信頼性スコアがしきい値を超えていない場合、ブロック1465においてオブジェクトがスプーフィングであるとして拒否する。一実施形態では、スプーフィングの企てをホストデバイス110に報告する。
ブロック1463において、信頼性スコアが所定のしきい値を超えている場合、指紋センサ130のオブジェクトを実際の指として区別する。それに応じて、ブロック1467によって、指紋センサコントローラ120は、オブジェクトの表面パターンの画像を暗号化し、SPI111を経由してホストデバイス110に送信して、ユーザをホストデバイス110上で認証するためのプロセスを開始する。
ブロック1469において、ホストデバイス110は表面パターンデータを受信し復号して、表面パターンがデータベース内のユーザの指紋データと一致するか試みる。オブジェクトの表面パターンがいずれのユーザに対する指紋データとも一致しない場合、ブロック1471において指紋を拒否し、ユーザを認証しない。ホストデバイス110が表面パターンをユーザに対する指紋データに首尾良く一致させる場合、ブロック1473においてユーザがホスト上で認証される。好結果のユーザ認証に応じて、ホストデバイス110はホスト110のリソースに対するアクセスを許可し、例えばホストデバイス110はユーザインタフェースに対するアクセス又はファイルシステムに対するアクセスをユーザに許可することができる。
図15は、図12に示す回路1200等のインピーダンスセンシング回路のベースライン較正を実施するためのプロセス1500を示す流れ図である。一実施形態では、プロセス1400のブロック1401のセンサ較正の間、ベースライン較正プロセス1500を実施する。
較正プロセス1500は、ブロック1445−1451に関する説明と同様に、TX−P信号及びTX−N信号をそれぞれ電極セット1110及び1120に印加することによって、インピーダンスセンシング回路1200に対するベースラインを確立する。ブロック1501において、結果として生じるI成分値及びQ成分値のN個のサンプルを獲得する。ここで、Nは設定可能な整数値である。
ブロック1503において、N個のサンプルの全てのI値及びQ値を平均化し、フラッシュメモリに記憶する。ブロック1505において、ブロック1501に関して実施するプロセスと同様のプロセスを、TX−P信号及びTX−N信号に対して異なる周波数F1で実施する。ブロック1507において、ブロック103と同様に、周波数F1でのN個のサンプルに対するI値及びQ値を平均化し、フラッシュメモリに記憶する。記憶されるI値及びQ値をリコールし使用して、オブジェクトが指紋センサ1100に存在するときに測定されるI値及びQ値、例えばプロセス1400のブロック1447で生成されるI値及びQ値を補償する。
図16は、力センサを用いて加えられる力を測定するためのプロセス1600を示す。一実施形態では、力センサ測定プロセス1600は、プロセス1400のブロック1431に従って実施される動作に対応する。一実施形態では、センサモジュール810に接続される指紋センサコントローラ120によってプロセス1600を実施する。
力計測プロセス1600は、ブロック1601で始まる。ブロック1601において、力センサスキャンモジュール207は、力センサ815を走査し、力センサ815上で圧力が検出されるまで待機する。力センサ815上で圧力が検出されているときに、ブロック1603において力が測定される。ブロック1605において、オブジェクトの表面パターンの画像に対するコントラストが計算される。
ブロック1607において、力センサに関するベースラインがまだ初期化されてない場合、ブロック1611において、ベースラインをブロック1605から計算されるコントラスト値に設定する。コントラストをゼロに設定する。したがってベールラインは、オブジェクトに対する初期コントラスト値を表し、当該初期コントラスト値は、続いて測定されるコントラスト値を調整するために使用されることになる。一実施形態では、ベースラインコントラスト値を用いて、異なる指の間のコントラスト変動を補償する。したがって、加えられる力の変化に起因するコントラストの変化を、指に対するベースラインに関連付けて計算する。
ブロック1607において、ベースラインが既に初期化されている場合、ベースラインをコントラスト値から減算し、コントラスト値をこの差と等しく設定する。ブロック1611及び1609から、プロセス1600はブロック1613に続く。ブロック1613では、力の値及びコントラスト値をプロットして、力とコントラストとの間の関係を明らかにする。
図17は、指紋センサにおけるオブジェクトの導電性を、図12に示す回路1200等のインピーダンスセンシング回路を用いて測定するためのプロセス1700を示す流れ図である。一実施形態では、導電性測定プロセス1700は、プロセス1400のブロック1445−1451の動作に対応する。
導電性測定プロセス1700によれば、インピーダンスセンシング回路1200は、ブロック1701において、RX信号の直交変調に起因するI成分及びQ成分のM個のサンプルを獲得することによって、オブジェクトの導電率を測定する。RX信号は、TX−P信号及びTX−N信号をそれぞれ、初期周波数F0で電極セット1110及び1120に印加することによって生成される。ブロック1703において、インピーダンスセンシング回路1200は、ブロック1701と同様であるが異なる周波数F1に対してI成分及びQ成分のM個のサンプルを獲得する。Mは設定可能な整数値である。
ブロック1705において、周波数F0に対するI成分及びQ成分のM個の値を平均化し、周波数F1に対するI成分及びQ成分のM個の値を平均化する。その後、周波数F0に対するベースラインI成分値及びQ成分値を、周波数F0に対するI値及びQ値の平均から減算し、周波数F1に対するベースラインI成分値及びQ成分値を、周波数F1に対するI値及びQ値の平均から減算する。
ブロック1707において、スプーフィング検出ロジック208は、ブロック1705からの補償されているベースラインI値及びQ値に基づいて、周波数F0及びF1に対する振幅AF0及びAF1を計算する。周波数F0に対応する振幅AF0を、 (IF0 2+ QF0 2) に等しく設定する。ここで、IF0及びQF0はそれぞれ、周波数F0に対するI成分及びQ成分である。同様に、周波数F1に対応する振幅AF1を、 (IF1 2+ QF1 2) に等しく設定する。ここで、IF1及びQF1はそれぞれ、周波数F1に対するI成分及びQ成分である。
ブロック1709−1717において、スプーフィング検出ロジック208は、振幅AF0及びAF1のいずれかが、指に関して期待される振幅の許容範囲の外側に存在するかどうかに基づいて、及び比率AF1/AF0が指に関して期待される振幅比の許容範囲の外側に存在するかどうかに基づいて、オブジェクトをスプーフィング又は指として区別する。
ブロック1709から、振幅AF0及びAF1のどちらも低振幅しきい値Amp_LO_THよりも高くない場合、ブロック1715において、スプーフィング検出ロジック208は、オブジェクトをスプーフィングであるとして拒否する。これにより、高導電率及び低導電率を有する、シリコーン、金属粉と混合したシリコーン、カーボン糸を有するシリコーン、ラテックス塗料、木材用接着材又はPVA、エッチングされた銅が分離/露出したFPC等のスプーフィングを拒否する。一実施形態では、Amp_LO_THは経験上のプログラム可能なしきい値である。
ブロック1711から、振幅AF0及びAF1がいずれも高振幅Amp_HI_THよりも高い場合、ブロック1715において、スプーフィング検出ロジック208は、オブジェクトをスプーフィングであるとして拒否する。これにより、グラファイトフィルムで覆われたスプーフィングを拒否する。この場合には、表面を覆うグラファイトの隆線を、付近のTX電極セット1110からRXリスナー電極1101に高い信号結合をもたらすが、離れたTX電極セット1120から低い信号結合をもたらす、導電性アイランドであると考え得る。一実施形態では、Amp_HI_THは経験上のプログラム可能なしきい値である。
ブロック1713から、振幅比AF0/AF1が低比率しきい値R_LO以下である場合、及び振幅比AF1/AF0が高比率しきい値R_HI以上である場合、ブロック1715において、スプーフィング検出ロジック208は、オブジェクトをスプーフィングであるとして拒否する。この条件により、木材用接着材又はグリセリンと混合したPVA、レーザカットパターンを有する導電性ゴム、グリセリンと混合したプレイドー(登録商標)等の中間導電率を有するスプーフィングを拒否する。一実施形態では、R_LO及びR_HIは経験上のプログラム可能なしきい値である。一実施形態では、F0及びF1でゲインが等しいインピーダンスセンシング回路1200は、1.8に等しいしきい値R_LOと、5に等しいしきい値R_HIとを有する。ブロック1709,1711及び1713で試験されるそれぞれの条件を満たすと評価される場合、ブロック1717においてオブジェクトを実際の指として区別する。
図17Bは、導電性測定プロセス1700に代えて又はこれに併せて使用できる、単純化した導電性測定プロセス1720を示す流れ図である。プロセス1720では、ブロック1727において、プロセス1700のブロック1707と同様に、周波数F0及びF1のそれぞれに対して、I成分値及びQ成分値から振幅を計算する。
ブロック1729及び1731において、振幅AF0及びAF1をそれぞれ個々の、高しきい値及び低しきい値と比較する。ブロック1729から、振幅AF0がAF0_LOとAF0_HIとの間に存在しない場合に、ブロック1735において、オブジェクトをスプーフィングであると区別する。同様に、ブロック1731から、振幅AF1がAF1_LOとAF1_HIとの間に存在しない場合に、ブロック1735において、オブジェクトをスプーフィングであると区別する。ブロック1729及び1731において試験される条件のそれぞれを満たすと評価される場合、ブロック1737においてオブジェクトを実際の指として区別する。
前述の実施形態において、様々な変更を行うことができ、例えば行センサ電極及び列センサ電極を交換でき、行センサ電極又は列センサ電極を、Txセンサ電極又はRxセンサ電極として使用できる。さらに、ある実施形態では、行センサ電極と列センサ電極との間の交点を、導電性ブリッジと置き換えることができる。例えば、行センサ電極及び列センサ電極の両方が導電性材料の単一層から構成されるときに、ブリッジを用いて、センサ電極の複数部分を電気的に接続できる。本明細書で説明するように、「電気的に接続される」又は「電気的に結合される」導電性電極を、比較的低抵抗の導電路が導電性電極間に存在するように結合することができる。「実質的に」等しいと記載される量又は大きさを、ノミナルで等しいが正確に等しい必要はない(製作公差、環境条件及び/又は他の要因による変動を有する)とすることができ、又は意図する効果若しくは利益を得るのに十分近くであるとすることができる。
本明細書で説明する実施形態は、様々な動作を含む。これらの動作をハードウェア構成要素、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせによって実施することができる。本明細書で使用される用語「に結合される」は、直接結合すること又は1つ以上の介在する構成要素を通じて間接的に結合することを意味することができる。本明細書で説明する様々なバスにわたって供給される信号のいずれかを、他の信号と時間多重として、1つ以上の共通バスにわたって供給することができる。さらに、回路部品又はブロック間の相互接続をバス又は単一の信号線として表すことができる。あるいは、バスのそれぞれを、1つ以上の単一信号線とすることができ、代わりに、単一信号線のそれぞれをバスとすることができる。
ある実施形態を、コンピュータ可読媒体に記憶される命令を含み得るコンピュータプログラム製品として実装できる。これらの命令を用いて、汎用プロセッサ又は専用プロセッサをプログラムして、説明される動作を実施することができる。コンピュータ可読媒体は、機械(例えばコンピュータ)が読み取り可能な形式(例えばソフトウェア、処理アプリケーション)で、情報を記憶し又は送信するための任意の機構を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、磁気記憶媒体(例えばフロッピーディスケット)、光記憶媒体(例えばCD−ROM)、光磁気記憶媒体、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラマブルメモリ(例えばEPROM及びEEPROM)、フラッシュメモリ又は電子的命令を記憶するのに適した他の種類の媒体を含み得るが、これらに限定されるものではない。
さらに、ある実施形態を、コンピュータ可読媒体が複数のコンピュータシステム上に保管され及び/又は複数のコンピュータシステムによって実行される、分散コンピューティング環境で実施できる。また、コンピュータシステム間で移される情報を、複数コンピュータシステムを接続する伝送媒体にわたってプルし又はプッシュすることができる。
本明細書の方法の動作を特定の順序で図示し説明したが、各方法の動作の順序を変更して、特定の動作を逆の順序で実施すること、又は特定の動作を少なくとも部分的に他の動作と同時に実施することができる。他の実施形態では、命令、又は別個の動作のサブ動作を、周期的に及び/又は交互に行うことができる。ある実施形態では、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又は他のハードウェアベースのプロセッサは、ファームウェア、フラッシュメモリ又は指紋センサコントローラ及び/若しくはホストデバイスにアクセス可能な他の記憶媒体に記憶される命令を実行することによって、本明細書の方法の動作の一部又は全部を実施できる。
前述した明細書において、特許請求の範囲に記載する主題を当該主題の具体的な例示的実施形態に関連して説明した。しかしながら、添付の特許請求の範囲に記載されるより広い発明の精神及び範囲から逸脱することなく、特許請求の範囲に記載する主題に対して様々な修正及び変更を行うことができることは明らかである。したがって、本明細書及び図面を、限定的な意図ではなく説明的な意図であると考える。

Claims (20)

  1. 指紋センサにおいてオブジェクトの存在を検出する検出ステップと、
    前記オブジェクトの前記存在を検出することに応じて、前記指紋センサの電極のセットからの1つ以上の信号に基づいて、前記オブジェクトの皮下コンプライアンス及び前記オブジェクトの表面付着性の少なくとも1つを含む、前記オブジェクトの物理的特性のセットを測定する測定ステップと、
    1つ以上の前記物理的特性に基づいて、前記オブジェクトを実際の指又はスプーフィングとして区別する区別ステップと、を含む方法。
  2. 前記区別ステップは、
    前記物理的特性のセットの1つにそれぞれ対応し重み付けされる因子の総計に基づいて信頼性スコアを計算するステップと、
    前記信頼性スコアが所定のしきい値を超えることに応じて、前記オブジェクトを実際の指として区別するステップと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記電極のセットを用いて前記オブジェクトの表面パターンの画像を獲得する獲得ステップと、
    前記表面パターンがユーザに関連付けられる指紋データに一致すると判定することに応じて、及び前記オブジェクトを実際の指と区別することに応じて、前記ユーザの認証を始めるステップと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記電極のセットを用いて前記オブジェクトの表面パターンの画像を獲得するステップを更に含み、
    前記皮下コンプライアンスを測定するステップは、前記オブジェクトの前記表面パターンの前記画像の2つ以上の部分を比較するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記指紋センサは隆起している縁によって囲まれ、
    前記隆起している縁は、前記指紋センサのセンシング面に対して隆起し、
    前記画像の2つ以上の部分は、前記指紋センサの第1領域と、前記指紋センサの1つ以上の第2領域とから獲得され、
    前記第2領域はそれぞれ、前記指紋センサの前記第1領域よりも前記隆起している縁に近い、請求項3に記載の方法。
  6. 前記画像の前記2つ以上の部分のそれぞれの部分に対して、前記部分の全画素の強度に基づいて、前記部分に対して計算される強度値を定めるステップと、
    前記2つ以上の部分のいずれかの計算される強度値が、前記2つ以上の部分の他のいずれかの計算される強度値から、少なくともしきい値だけ異なると判定することに基づいて、前記オブジェクトをスプーフィングとして区別するステップと、を更に含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記指紋センサ上に前記オブジェクトの前記存在を検出した後の事前設定された制限時間内に、前記オブジェクトの前記表面パターンの前記画像を獲得するステップを実施する、請求項3に記載の方法。
  8. 前記指紋センサを機械式ボタン上で支持するステップと、
    前記ボタンの作動前に、前記指紋センサ上に前記オブジェクトの前記存在を検出することに応じて、前記指紋センサから前記オブジェクトの表面の第1画像を獲得すること、及び前記ボタンが作動している間、前記指紋センサから前記オブジェクトの前記表面の第2画像を獲得することによって、前記オブジェクトの前記皮下コンプライアンスを測定するステップと、を更に含み、
    前記区別ステップは、前記オブジェクトの前記表面の前記第1画像を、前記オブジェクトの前記表面の前記第2画像と比較することに基づく、請求項1に記載の方法。
  9. 前記オブジェクトの表面パターンの第1画像を獲得している間、前記オブジェクトが前記指紋センサに加える第1の力を測定することと、
    前記オブジェクトの表面パターンの第2画像を獲得している間、前記オブジェクトが前記指紋センサに加える第2の力を測定することと、によって、前記表面付着性を測定するステップを更に含み、
    前記第2の力は前記第1の力よりも後に測定され、
    前記第2の力は前記第1の力よりも小さく、
    前記区別ステップは、前記第1画像と第2画像との間のコントラストの違いに基づく、請求項1に記載の方法。
  10. 第1周波数で第1送信(TX)信号が前記指紋センサの電極の第1セットに印加される一方で、前記第1TX信号の逆位相バージョンが前記指紋センサの電極の第2セットに印加されることに応じて、RX電極で生成される第1受信(RX)信号の第1振幅を定めるステップと、
    第2周波数で第2TX信号が前記指紋センサの電極の第1セットに印加される一方で、前記第2TX信号の逆位相バージョンが前記指紋センサの電極の第2セットに印加されることに応じて、前記RX電極で生成される第2受信(RX)信号の第2振幅を定めるステップと、
    前記第1振幅及び前記第2振幅の少なくとも1つが第1許容範囲の外側に存在すると判定すること、並びに前記第1振幅及び前記第2振幅の比率が第2許容範囲の外側に存在すると判定することの少なくとも一方に基づいて、前記オブジェクトをスプーフィングとして区別するステップと、
    によって、前記オブジェクトの導電率を測定するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
  11. 指紋センサの電極のセットに結合され、前記指紋センサにおいてオブジェクトの表面パターンを感知するように構成されるハードウェアスキャンエンジンと、
    前記ハードウェアスキャンエンジンに結合されるスプーフィング検出ロジックと、を備え、
    前記スプーフィング検出ロジックは、前記指紋センサにおいて前記オブジェクトの存在を検出することに応じて、前記電極のセットからの1つ以上の信号に基づいて前記オブジェクトの物理的特性のセットを測定するとともに、1つ以上の前記物理的特性に基づいて、前記オブジェクトを実際の指又はスプーフィングとして区別するように構成され、
    前記物理的特性のセットは、前記オブジェクトの皮下コンプライアンス及び前記オブジェクトの表面付着性の少なくとも一方を含む、指紋センシング回路。
  12. 前記スプーフィング検出ロジックは、前記物理的特性のセットの1つにそれぞれ対応し重み付けされる因子の総計に基づいて信頼性スコアを計算するとともに、前記信頼性スコアが所定のしきい値を超えることに応じて、前記オブジェクトを実際の指として区別するように更に構成される、請求項11に記載の指紋センシング回路。
  13. 前記指紋センサを囲み、前記指紋センサのセンシング面の上方に少なくとも0.2ミリメートルだけ隆起している縁を更に備え、
    前記スプーフィング検出ロジックは、前記指紋センサの第1領域と、前記指紋センサの1つ以上の第2領域とから獲得される、前記オブジェクトの前記表面パターンの画像の2つ以上の部分を比較することによって前記皮下コンプライアンスを測定するとともに、前記2つ以上の部分のいずれかの部分の計算される強度値が、前記2つ以上の部分の他のいずれかの計算される強度値から、少なくともしきい値だけ異なると判定することに基づいて、前記オブジェクトをスプーフィングとして区別するように更に構成され、
    前記指紋センサの1つ以上の第2領域はそれぞれ、前記指紋センサの前記第1領域よりも前記隆起している縁に近い、請求項11に記載の指紋センシング回路。
  14. 機械式ボタンを更に備え、
    前記指紋センサは前記機械式ボタンの上部に位置付けられ、
    前記機械式ボタンは、前記指紋センサに作動力が加えられることに応じて作動するように構成され、
    前記スプーフィング検出ロジックは、
    前記ボタンの作動前に、前記指紋センサ上に前記オブジェクトの前記存在を検出することに応じて、前記指紋センサから前記オブジェクトの表面の第1画像を獲得することと、
    前記ボタンが作動している間、前記指紋センサから前記オブジェクトの前記表面の第2画像を獲得することと、
    前記オブジェクトの前記表面の前記第1画像を、前記オブジェクトの前記表面の前記第2画像と比較することに基づいて、前記オブジェクトを実際の指又はスプーフィングとして区別することと、
    によって、前記オブジェクトの前記皮下コンプライアンスを測定するように更に構成される、請求項11に記載の指紋センシング回路。
  15. 前記スプーフィング検出ロジックと結合される力センサを更に備え、
    前記力センサは、前記オブジェクトの表面パターンの第1画像を獲得している間、前記オブジェクトが前記指紋センサに加える第1の力を測定するとともに、前記第1の力を測定した後、前記オブジェクトの表面パターンの第2画像を獲得している間、前記オブジェクトが前記指紋センサに加える第2の力を測定するように構成され、
    前記第2の力は前記第1の力よりも小さく、
    前記スプーフィング検出ロジックは、前記第1画像と前記第2画像との間のコントラストの違いに基づいて、前記オブジェクトを実際の指又はスプーフィングとして区別するように更に構成される、請求項11に記載の指紋センシング回路。
  16. 前記指紋センサの前記電極のセットは、
    受信(RX)電極と、
    前記RX電極に、第1信号経路を経て結合される送信(TX)電極の第1セットと、
    前記RX電極に、前記第1信号経路とは異なる長さを有する第2信号経路を経て結合されるTX電極の第2セットと、
    を更に備え、
    前記ハードウェアスキャンエンジンは、前記オブジェクトが前記指紋センサに存在する間、第1周波数で、第1TX信号を前記TX電極の第1セットに印加する一方、前記第1TX信号の逆位相バージョンを前記TX電極の第2セットに印加することによって、第1RX信号を生成するとともに、第2周波数で、第2TX信号を前記TX電極の第1セットに印加する一方、前記第2TX信号の逆位相バージョンを前記TX電極の第2セットに印加することによって、第2RX信号を生成するように構成され、
    前記スプーフィング検出ロジックは、
    前記第1RX信号の第1振幅を定めることと、
    前記第2RX信号の第2振幅を定めることと、
    前記第1振幅及び前記第2振幅の少なくとも1つが第1許容範囲の外側に存在すると判定すること、並びに前記第1振幅及び前記第2振幅の比率が第2許容範囲の外側に存在すると判定することの少なくとも一方に基づいて、前記オブジェクトをスプーフィングとして区別することと、
    によって、前記オブジェクトの導電率を測定するように更に構成される、請求項11に記載の指紋センシング回路。
  17. 指紋センサと、
    前記指紋センサに結合される指紋センサコントローラと、
    前記指紋センサに結合され、スプーフィング検出結果に基づいてリソースに対するアクセスを許可するように構成されるホストデバイスと、
    を備える、指紋センシングシステムであり、
    前記指紋センサコントローラは、
    前記指紋センサにおいてオブジェクトの表面パターンを感知し、
    前記指紋センサにおいて前記オブジェクトの存在を検出し、
    前記オブジェクトの前記存在を検出することに応じて、前記指紋センサの電極のセットからの1つ以上の信号に基づき前記オブジェクトの物理的特性のセットを測定し、
    1つ以上の前記物理的特性に基づいて、前記オブジェクトを実際の指又はスプーフィングとして区別することによって、前記スプーフィング検出結果を生成するように構成され、
    前記物理的特性のセットは、前記オブジェクトの皮下コンプライアンス及び前記オブジェクトの表面付着性の少なくとも一方を含む、指紋センシングシステム。
  18. 前記ホストデバイスは、
    前記指紋センサコントローラから前記表面パターンの画像を受け取り、
    前記表面パターンをユーザと関連付けられる指紋データとマッチングし、
    前記表面パターンを前記指紋データとマッチングすることに基づいて、及び前記スプーフィング検出結果に基づいて、前記ユーザを認証する、
    ように更に構成される、請求項17に記載の指紋センシングシステム。
  19. 前記指紋センサコントローラと結合される力センサを更に備え、
    前記力センサは、前記オブジェクトの表面パターンの第1画像を獲得している間、前記オブジェクトが前記指紋センサに加える第1の力を測定するとともに、前記第1の力を測定した後、前記オブジェクトの表面パターンの第2画像を獲得している間、前記オブジェクトが前記指紋センサに加える第2の力を測定するように構成され、
    前記第2の力は前記第1の力よりも小さく、
    前記指紋センサコントローラは、前記第1画像と前記第2画像との間のコントラストの違いに基づいて、前記オブジェクトを実際の指又はスプーフィングとして区別するように更に構成される、請求項17に記載の指紋センシングシステム。
  20. 前記指紋センサの前記電極のセットは、
    受信(RX)電極と、
    前記RX電極に、第1信号経路を経て結合される送信(TX)電極の第1セットと、
    前記RX電極に、前記第1信号経路とは異なる長さを有する第2信号経路を経て結合されるTX電極の第2セットと、
    を更に備え、
    ハードウェアスキャンエンジンは、前記オブジェクトが前記指紋センサに存在する間、第1周波数で、第1TX信号を前記TX電極の第1セットに印加する一方、前記第1TX信号の逆位相バージョンを前記TX電極の第2セットに印加することによって、第1RX信号を生成するとともに、第2周波数で、第2TX信号を前記TX電極の第1セットに印加する一方、前記第2TX信号の逆位相バージョンを前記TX電極の第2セットに印加することによって、第2RX信号を生成するように構成され、
    スプーフィング検出ロジックは、
    前記第1RX信号の第1振幅を定めることと、
    前記第2RX信号の第2振幅を定めることと、
    前記第1振幅及び前記第2振幅の少なくとも1つが第1許容範囲の外側に存在すると判定すること、並びに前記第1振幅及び前記第2振幅の比率が第2許容範囲の外側に存在すると判定することの少なくとも一方に基づいて、前記オブジェクトをスプーフィングとして区別することと、
    によって、前記オブジェクトの導電性を測定するように更に構成される、請求項17に記載の指紋センシングシステム。

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