関連出願への相互参照
この出願は、2016年6月3日付で中国専利局に出願された"情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器"と題する中国特許出願第CN201610394650.8号に基づく優先権を主張するとともに、この出願は、さらに、2016年6月27日付で中国専利局に出願された"情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器"と題する中国特許出願第CN201610482072.3号に基づく優先権を主張し、それらの内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
この出願の複数の実施形態は、通信技術に関し、特に、情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器に関する。
現時点では、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network, WLAN)は、通常、2.4[GHz]及び5[GHz]の周波数帯域において動作する。それらの周波数帯域を使用するデバイスの数の増加に伴い、それらの周波数帯域におけるスペクトラムリソースは、極めて込み合った状態になっている。一方で、60[GHz]のミリ波帯域は、大きな数の利用可能なスペクトラムリソースを有している。したがって、将来的には、その60[GHz]の周波数帯域が広く使用されるであろう。その60[GHz]のミリ波帯域の経路損失は、極めて大きいので、60[GHz]のミリ波帯域に基づく通信距離は、通常、比較的小さくなる。その通信距離を増加させるために、ビームフォーミング(BeamForming, BF)による指向性通信技術を使用することによって、ある送信アンテナの送信信号は、極めて小さな狭いビームに集中することが可能であり、ある受信アンテナは、極めて狭いビーム範囲の中でその信号を受信する。BF技術を使用する前に、ネットワークデバイスは、ビーコンインターバル(Beacon Interval, BI)の中のビーコン送信インターバル(Beacon Transmission Interval, BTI)において、指向性マルチギガビットビーコンフレーム(Directional Multi-Gigabit Beacon Frame, DMG Beacon Frame)を送信してもよい。DMGビーコンフレームは、そのBIの中で関連ビームフォーミングトレーニング(Association BeamForming Training, A-BFT)の継続時間を含んでもよい。DMGビーコンフレームを受信する少なくとも1つのユーザ機器のうちの各々のユーザ機器は、そのA-BFTの継続時間の中で無作為に選択されたあるタイムスロット(Timeslot)において、ネットワークデバイスにセクター掃引(Sector Sweep, SSW)フレームを送信して、そのユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装する。
通信技術の継続的な発展に伴って、ユーザ機器の数及びタイプは継続的に増加する。一方で、現時点において、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがって、1つのタイプのユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装することが可能である。このことは、ユーザ機器のビームフォーミングトレーニングの相対的に低い効率に帰する。
この出願の複数の実施形態は、情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器を提供して、ビームフォーミングトレーニングの効率を改善する。
ある1つの態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、情報送信方法であって、
ネットワークデバイスによって、ブロードキャストフレームを送るステップであって、前記ブロードキャストフレームは、関連ビームフォーミングトレーニングA-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、前記第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第1のユーザ機器は、前記第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、前記第2の継続時間情報は、第2のユーザ機器が第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する、ステップと、
前記第1の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第1のユーザ機器が送る第1のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップと、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップと、を含む、情報送信方法を提供する。
上記の情報送信方法によれば、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがって複数のアクセスタイプのユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装して、ビームフォーミングトレーニングの効率を改善することが可能であるとともにネットワークのスループットを改善することが可能である。
随意的に、前記第1の継続時間情報は、前記第1の時間範囲の継続時間を含み、
前記第1の時間範囲の前記継続時間は、前記第1のユーザ機器が、あらかじめ設定された開始時間及び前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第1の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第1の時間範囲の前記終了時間にしたがって、前記第1の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第1の時間範囲の前記継続時間は、さらに、前記第2のユーザ機器が前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の開始時間を決定するのに使用され、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記第2のユーザ機器が、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記第2のユーザ機器が、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
上記の情報送信方法においては、第1の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の開始時間の双方は、あらかじめ設定された開始時間であってもよい。したがって、第1の時間範囲及び第2の時間範囲は、部分的に重複する時間を有していてもよく、第2の時間範囲の継続時間は、第1の時間範囲の継続時間よりも長くてもよく、それによって、第2のユーザ機器の時間選択範囲は、第1のユーザ機器の時間選択範囲よりも大きくなり、その結果、第2のユーザ機器のアクセスタイムスロットの衝突を効果的に回避するとともにタイムスロットリソースの利用を改善する。
随意的に、前記第1の時間範囲の前記継続時間は、前記ブロードキャストフレームの中のビーコンインターバルBI制御フィールドのA-BFT長さフィールドの中に位置し、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記ブロードキャストフレームの中の、
前記A-BFT長さフィールドを除く前記BI制御フィールドの中の少なくとも1つのビット、或いは、
データペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素、
のうちの、いずれか1つに位置し、前記あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含み、前記フレームタイプ指示情報は、前記第2のユーザ機器がフレームタイプを決定するのに使用され、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信する前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送るとともに前記フレームタイプに対応する前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップを含み、異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は、異なっている。
随意的に、前記フレームタイプ指示情報は、前記ブロードキャストフレームの中の指向性マルチギガビットDMGパラメータフィールドの中の少なくとも1つの予約されたビットに位置する。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含み、前記フレーム数指示情報は、前記第2のユーザ機器がフレーム数を決定するのに使用され、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信する前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が連続的に送る前記フレーム数の前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含み、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報は、前記第2のユーザ機器が、前記少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択し、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信する前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップを含む。
随意的に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信する前記ステップは、
前記利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間情報をさらに含み、各々のチャネルに対応する前記継続時間情報は、前記第2のユーザ機器が、各々のチャネルに対応する時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、前記第2のユーザ機器は、前記利用可能なチャネルに対応する時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、
当該方法は、
前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップをさらに含んでもよい。
随意的に、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する前記継続時間情報は、前記ブロードキャストフレームの中の、
DMG動作要素の中のDMG動作情報フィールドの少なくとも1つの予約されたビット、或いは、
データペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素、
のうちの、いずれか1つに位置し、前記あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、特に、前記第2のユーザ機器が前記第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択するとともに、前記無作為に選択されたタイムスロットの中でバックオフ継続時間を無作為に選択し、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信する前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップを含む。
上記の情報送信方法によれば、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択した後に、第2のユーザ機器は、さらに、バックオフ継続時間を選択し、そして、そのバックオフ継続時間の後に第2のタイプのフレームを送信してもよく、それにより、複数の第2のユーザ機器の間でのタイムスロットの衝突を効果的に減少させるとともにA-BFTのトレーニング効率を改善する。
随意的に、バックオフ継続時間は、前記第2のユーザ機器に対応するアクセス優先順位にしたがって前記第2のユーザ機器によって決定され、前記第2のユーザに対応するより高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示し、前記第2のユーザ機器に対応するより低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示す。
随意的に、前記第2のユーザ機器のアクセス失敗のより大きな数は、前記第2のユーザ機器に対応するより高いアクセス優先順位を示す。
上記の情報送信方法によれば、高密度のシナリオにおいて、複数のユーザ機器がビームフォーミングトレーニングを実行する際に、あるA-BFT期間の間に発生するタイムスロットの衝突を減少させることが可能であり、それによって、複数のトレーニング期間の後に依然としてアクセスを実行することができないユーザ機器が、ネットワークデバイスに迅速にアクセスして、ビームフォーミングトレーニングを迅速に完了し、その結果、トレーニングの適時性を改善するとともにユーザイクスペアリアンスを改善する。
随意的に、ネットワークデバイスによって、フレームを送るステップの前に、当該方法は、
アクセスするべきユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値よりも大きいか否かを前記ネットワークデバイスによって決定するステップをさらに含み、
ネットワークデバイスによって、ブロードキャストフレームを送る前記ステップは、
ユーザ機器の前記数が前記あらかじめ設定された数の値以上である場合に、前記ネットワークデバイスによって、前記ブロードキャストフレームを送るステップを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、過負荷インジケータ情報を含み、前記過負荷インジケータ情報は、
フレーム制御フィールドの中のビーコンインターバルBI制御フィールドの予約されたビット、又は、
前記BI制御フィールド以外の他のフィールドの予約されたビット、
のうちのいずれか1つに位置している。
他の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、さらに、情報送信方法であって、
ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームを第2のユーザ機器によって受信するステップであって、前記ブロードキャストフレームは、関連ビームフォーミングトレーニングA-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、前記第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第1のユーザ機器は、前記第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択して、前記第1の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送る、ステップと、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定し、そして、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択するステップと、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るステップと、を含む、情報送信方法を提供する。
随意的に、前記第1の継続時間情報は、前記第1の時間範囲の継続時間を含み、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定する前記ステップは、
前記第2のユーザ機器によって、前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の開始時間を決定するステップと、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定するステップと、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定するステップと、を含む。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定する前記ステップは、
前記第2のユーザ機器によって、あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定するステップであって、前記あらかじめ設定された開始時間は、前記第1の時間範囲のあらかじめ設定された開始時間である、ステップと、
前記第2のユーザ機器によって、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定するステップと、を含む。
随意的に、前記第1の時間範囲の前記継続時間は、前記ブロードキャストフレームの中のビーコンインターバルBI制御フィールドのA-BFT長さフィールドの中に位置し、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記ブロードキャストフレームの中の、
前記A-BFT長さフィールドを除く前記BI制御フィールドの中の少なくとも1つの予約されたビット、或いは、
データペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素、
のうちの、いずれか1つに位置し、前記あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップの前に、当該方法は、
前記第2のユーザ機器によって、前記フレームタイプ指示情報にしたがってフレームタイプを決定するステップをさらに含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、前記フレームタイプに対応する前記第2のタイプのフレームを送るステップを含み、異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は異なっている。
随意的に、前記フレームタイプ指示情報は、前記ブロードキャストフレームの中の指向性マルチギガビットDMGパラメータフィールドの中の少なくとも1つの予約されたビットに位置する。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップの前に、当該方法は、
前記第2のユーザ機器によって、前記フレーム数指示情報にしたがって、送られるべきフレームの数を決定するステップをさらに含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに前記フレーム数の前記第2のタイプのフレームを連続的に送るステップを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記第2のユーザ機器によって、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報にしたがって、前記少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定し、そして、前記少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択するステップと、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、前記利用可能なチャネルによって前記第2のタイプのフレームを送るステップと、を含む。
随意的に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、前記利用可能なチャネルによって前記第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、前記利用可能なチャネルによって前記第2のタイプのフレームを送るステップを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間をさらに含み、
当該方法は、
前記利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、前記第2のユーザ機器によって、前記利用可能なチャネルに対応する継続時間情報にしたがって、前記利用可能なチャネルに対応する時間範囲を決定するステップと、
前記第2のユーザ機器によって、前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲からタイムスロットを無作為に選択するステップと、
前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって、前記利用可能なチャネルにより前記第2のタイプのフレームを送るステップと、をさらに含む。
随意的に、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する前記継続時間情報は、前記ブロードキャストフレームの中の、
DMG動作要素の中のDMG動作情報フィールドの少なくとも1つの予約されたビット、或いは、
データペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素、
のうちの、いずれか1つに位置し、前記あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
随意的に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップの前に、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によってバックオフ継続時間を無作為に選択するステップを含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るステップを含む。
随意的に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップの前に、当該方法は、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、前記アクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定するステップをさらに含み、より高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示し、より低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示し、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るステップを含む。
随意的に、前記第2のユーザ機器によって、前記第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、前記アクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定する前記ステップの前に、当該方法は、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがって前記アクセス優先順位を決定するステップをさらに含み、アクセス失敗のより大きな数は、より高いアクセス優先順位を示す。
さらに別の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、送信機及び受信機を含むネットワークデバイスであって、
前記送信機は、ブロードキャストフレームを送るように構成され、前記ブロードキャストフレームは、関連ビームフォーミングトレーニングA-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、前記第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第1のユーザ機器は、前記第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、前記第2の継続時間情報は、第2のユーザ機器が第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、
前記受信機は、前記第1の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第1のユーザ機器が送る第1のタイプのフレームを受信し、そして、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信する、ように構成される、ネットワークデバイスを提供する。
随意的に、前記第1の継続時間情報は、前記第1の時間範囲の継続時間を含み、
前記第1の時間範囲の前記継続時間は、前記第1のユーザ機器が、あらかじめ設定された開始時間及び前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第1の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第1の時間範囲の前記終了時間にしたがって、前記第1の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第1の時間範囲の前記継続時間は、さらに、前記第2のユーザ機器が前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の開始時間を決定するのに使用され、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記第2のユーザ機器が、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記第2のユーザ機器が、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含み、前記フレームタイプ指示情報は、前記第2のユーザ機器がフレームタイプを決定するのに使用され、
前記受信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送るとともに前記フレームタイプに対応する前記第2のタイプのフレームを受信するように構成され、異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は、異なっている。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含み、前記フレーム数指示情報は、前記第2のユーザ機器がフレーム数を決定するのに使用され、
前記受信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が連続的に送る前記フレーム数の前記第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含み、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報は、前記第2のユーザ機器が、前記少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択し、
前記受信機は、さらに、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを受信するように特に構成される。
随意的に、前記受信機は、さらに、前記利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを受信するように特に構成される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間情報をさらに含み、各々のチャネルに対応する前記継続時間情報は、前記第2のユーザ機器が、各々のチャネルに対応する時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、前記第2のユーザ機器は、前記利用可能なチャネルに対応する時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、
前記受信機は、さらに、前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、特に、前記第2のユーザ機器が前記第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択するとともに、前記無作為に選択されたタイムスロットの中でバックオフ継続時間を無作為に選択し、
前記受信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、バックオフ継続時間は、前記第2のユーザ機器に対応するアクセス優先順位にしたがって前記第2のユーザ機器によって決定され、前記第2のユーザに対応するより高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示し、前記第2のユーザ機器に対応するより低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示す。
随意的に、前記第2のユーザ機器のアクセス失敗のより大きな数は、前記第2のユーザ機器に対応するより高いアクセス優先順位を示す。
さらに別の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、さらに、ユーザ機器であって、当該ユーザ機器は、第2のユーザ機器であり、受信機、プロセッサ、及び送信機を含み、前記受信機は、前記プロセッサに接続され、前記プロセッサは、前記送信機に接続され、
前記受信機は、ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームを受信するように構成され、前記ブロードキャストフレームは、関連ビームフォーミングトレーニングA-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、前記第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第1のユーザ機器は、前記第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択して、前記第1の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送り、
前記プロセッサは、前記第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定し、そして、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する、ように構成され、
前記送信機は、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される、ユーザ機器を提供してもよい。
随意的に、前記第1の継続時間情報は、前記第1の時間範囲の継続時間を含み、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記プロセッサは、特に、前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の開始時間を決定し、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、ように構成される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記プロセッサは、さらに、あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、前記あらかじめ設定された開始時間は、前記第1の時間範囲のあらかじめ設定された開始時間であり、そして、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、ように特に構成される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含み、
前記プロセッサは、さらに、前記送信機が、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送る前に、前記フレームタイプ指示情報にしたがってフレームタイプを決定するように構成され、
前記送信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに、前記フレームタイプに対応する前記第2のタイプのフレームを送るように構成され、異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は異なっている。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含み、
前記プロセッサは、さらに、前記送信機が、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送る前に、前記フレーム数指示情報にしたがって、送られるべきフレームの数を決定するように構成され、
前記送信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに前記フレーム数の前記第2のタイプのフレームを連続的に送るように構成される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含み、
前記プロセッサは、さらに、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報にしたがって、前記少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定し、そして、前記少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択する、ように構成され、
前記送信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記利用可能なチャネルによって、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、前記送信機は、特に、前記利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記利用可能なチャネルによって、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間をさらに含み、
前記プロセッサは、さらに、前記利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、前記利用可能なチャネルに対応する継続時間情報にしたがって、前記利用可能なチャネルに対応する時間範囲を決定し、そして、前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する、ように構成され、
前記送信機は、さらに、前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記利用可能なチャネルにより前記第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、前記プロセッサは、さらに、前記送信機が、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送る前に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、バックオフ継続時間を無作為に選択するように構成され、
前記送信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、前記プロセッサは、さらに、前記送信機が、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送る前に、前記第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、前記アクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定するように構成され、より高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示し、より低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示し、
前記送信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、前記プロセッサは、さらに、前記第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがって前記アクセス優先順位を決定するように構成され、アクセス失敗のより大きな数は、より高いアクセス優先順位を示す。
この出願の複数の実施形態にしたがって提供される情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器によれば、ネットワークデバイスは、ブロードキャストフレームを送り、そのブロードキャストフレームは、A-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、それによって、第1のユーザ機器は、第1の継続時間情報にしたがって第1の時間範囲を決定して、その第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、そして、その第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第1のタイプのフレームを送ることが可能であり、第2のユーザ機器は、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定して、その第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、そして、その第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、第2のタイプのフレームを送ることが可能である。したがって、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがって第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装することが可能であり、その結果、トレーニング効率を改善するとともにネットワークのスループットを改善することが可能である。
この出願の複数の実施形態に適用可能なネットワークシステムの概略的な構成図である。
この出願の実施形態1にしたがった情報送信方法のある1つのフローチャートである。
第1のユーザ機器が、この出願の実施形態2にしたがった情報送信方法によって第1の時間範囲を決定するある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態2にしたがったBIの概略的な構成図である。
第2のユーザ機器が、この出願の実施形態2にしたがった情報送信方法によって第2の時間範囲を決定するある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態2にしたがった他のBIの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがった情報送信によって第2の時間範囲を決定するある1つのフローチャートである。
この出願に実施形態2にしたがったさらにもう1つのBIの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがった次のDMG ATI要素の概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがった拡張スケジュール要素の概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがったBI制御フィールドの概略的な構成図である。
本発明の実施形態2にしたがったさらにもう1つのBIの概略的な構成図である。
本発明の実施形態2にしたがったさらに別のBIの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがったブロードキャストフレームの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがった他の情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態2にしたがったSSSWフレームの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがったDMGパラメータフィールドの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態3にしたがった情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態3にしたがった他の情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態3にしたがったDMG動作要素の概略的な構成図である。
この出願の実施形態3にしたがったセカンダリチャネルA-BFT要素の概略的な構成図である。
この出願の実施形態3にしたがったブロードキャストフレームの概略的な構成図である。
この出願の実施形態3にしたがった時間範囲とチャネルとの間の対応関係の図である。
この出願の実施形態3にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態3にしたがったA-BFT期間の概略的な構成図である。
この出願の実施形態3にしたがった別のもう1つの情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態3にしたがった別のもう1つの情報送信方法によるPCP/APと局との間のメッセージの概略図である。
この出願の実施形態3にしたがった別のもう1つの情報送信方法によるAPと局との間の他のメッセージの概略図である。
この出願の実施形態3にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のある1つのフローチャートである。
アクセスするべきユーザ機器の数とこの出願の実施形態3にしたがって送ることが可能であるSSWフレームの数との間の対応関係の図である。
アクセスするべきユーザ機器の数とこの出願の実施形態3にしたがってネットワークデバイスに実際にアクセスすることが可能であるユーザ機器の数との間の対応関係の図である。
この出願の実施形態4にしたがったネットワークデバイスの概略的な構成図である。
この出願の実施形態4にしたがったユーザ機器の概略的な構成図である。
この出願の複数の実施形態にしたがって提供される情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器は、WLANシステムに適用可能であり、特に、802.11ad規格にしたがったWLANシステム、802.11ay規格にしたがったWLANシステム、及び、802.11ad規格及び802.11ay規格の補足的な改良された規格にしたがったWLANシステムに適用可能である。その情報送信方法は、複数のアクセスタイプのユーザ機器を伴うネットワークシナリオに適用可能である。図1は、この出願のそれらの複数の実施形態に適用可能なネットワークシステムの概略的な構成図である。図1に示されているように、その情報送信方法を適用可能なネットワークシステムは、例えば、ネットワークデバイス、少なくとも1つの指向性マルチギガビット(Directional Multi-Gigabit, DMG)ユーザ機器、及び少なくとも1つの強化型指向性マルチギガビット(Enhanced Directional Multi-Gigabit, EDMG)ユーザ機器を含んでもよい。図1の中のDMGユーザ機器及びEDMGユーザ機器の各々は、あるアクセスタイプのユーザ機器であってもよい。ネットワークデバイスは、例えば、パーソナル基本サービスセット制御ポイント(Personal Basic Service Set Control Point, PCP)/アクセスポイント(Access Point, AP)であってもよい。ユーザ機器は、局(Station, STA)であってもよい。図1の中のDMGユーザ機器は、DMG局、すなわち、802.11ad規格に対応する局であってもよく、EDMGユーザ機器は、EDMG局、すなわち、802.11ay規格に対応する局であってもよい。
この出願にしたがって提供される情報送信方法を実行することによって、ネットワークデバイスは、A-BFTの複数の継続時間情報を含むフレームを送信してもよく、それによって、複数のアクセスタイプの複数のユーザ機器の各々は、あるアクセスタイプのユーザ機器に対応する継続時間情報にしたがって継続時間範囲を決定し、その継続時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、そして、その無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、対応するフレームを送ることが可能である。したがって、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがった複数のアクセスタイプの複数のユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装して、ビームフォーミングトレーニングの効率を改善するとともにネットワークのスループットを改善することが可能である。複数の異なるアクセスタイプの複数のユーザ機器は、複数の異なる通信規格にしたがった複数のユーザ機器であってもよい。2つの継続時間情報を含む解決方法を使用することによって、この出願にしたがった以下の複数の方法を解説してもよいということに留意すべきである。しかしながら、このことは、この出願においては限定されない。
この出願の実施形態1は、情報送信方法を提供する。図2は、この出願の実施形態1にしたがった情報送信方法のある1つのフローチャートである。図2に示されているように、その方法は、以下のステップを含んでもよい。
S201. ネットワークデバイスは、ブロードキャストフレームを送り、そのブロードキャストフレームは、A-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含む。
第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第1のユーザ機器は、第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。第2の継続時間情報は、第2のユーザ機器が第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
ブロードキャストフレームは、例えば、ビーコンフレームであってもよい。ネットワークデバイスは、例えば、ブロードキャスト方式又はマルチキャスト方式にしたがってそのブロードキャストフレームを送ってもよく、それによって、第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器を含む複数のユーザ機器は、そのブロードキャストフレームを受信する。
第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器は、それぞれ、複数の異なる通信規格にしたがった複数のユーザ機器等の複数の異なるアクセスタイプのユーザ機器であってもよい。第1のユーザ機器は、例えば、DMG局とも称される802.11ad規格に対応する局であってもよい。第2のユーザ機器は、例えば、EDMG局とも称されてもよい802.11ay規格に対応する局であってもよい。
S202. 第1のユーザ機器は、第1の継続時間情報にしたがって第1の時間範囲を決定し、そして、その第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
第1のユーザ機器がDMG局である場合には、その第1の継続時間情報は、DMG継続時間情報であってもよく、その第1の時間範囲は、DMG時間範囲であってもよい。第1のユーザ機器は、その第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。したがって、第1の時間範囲は、また、DMG局の競合範囲と称されてもよい。
S203. 第2のユーザ機器は、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定し、そして、その第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
第2のユーザ機器がEDMG局である場合には、その第2の継続時間情報は、EDMG継続時間情報であってもよく、その第2の時間範囲は、EDMG時間範囲であってもよい。第2のユーザ機器は、その第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。したがって、第2の時間範囲は、また、EDMG局の競合範囲と称されてもよい。
第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報の双方は、A-BFTの継続時間情報である。したがって、第1の時間範囲及び第2の時間範囲は、そのA-BFTの2つの時間範囲であってもよい。そのA-BFTにおいては、第1の時間範囲及び第2の時間範囲は、重複した時間を有していなくてもよく、或いは、部分的に重複した時間を有していてもよい。このことは、この出願においては限定されない。
S204. 第1のユーザ機器は、第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送る。
第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、第1のユーザ機器は、さらに、第1のタイプのフレームの受信の後にネットワークデバイスが送るとともにその第1のタイプのフレームに対応しているフィードバック(Feedback)フレームを受信してもよい。その第1のタイプのフレームは、例えば、SSWフレームであってもよい。第1のユーザ機器は、第1の時間範囲から無作為に選択されたそのタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送り、それによって、そのネットワークデバイスは、A-BFTの第1の時間範囲において第1のユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装することが可能である。
S205. 第2のユーザ機器は、その第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る。
第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、第2のユーザ機器は、さらに、第2のタイプのフレームの受信の後にネットワークデバイスが送るとともにその第2のタイプのフレームに対応しているフィードバック(Feedback)フレームを受信してもよい。第1のタイプのフレームは、第2のタイプのフレームと同じタイプのフレームであってもよい。その第2のタイプのフレームは、例えば、SSWフレームであってもよく、或いは、他のタイプのフレームであってもよい。第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたそのタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送り、それによって、そのネットワークデバイスは、A-BFTの第2の時間範囲において第2のユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装することが可能である。この出願の実施形態1にしたがって説明される情報送信方法によれば、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがって複数のアクセスタイプの複数のユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装して、ビームフォーミングトレーニングの効率を改善するとともにネットワークのスループットを改善することが可能であるということを上記のことから理解することが可能である。
S202とS203との間に絶対的な順序は存在せず、S202及びS203は、連続的に実行されてもよく、或いは、同時に実行されてもよいということに留意すべきである。S204とS205との間に絶対的な順序は存在せず、S204及びS205は、連続的に実行されてもよく、或いは、同時に実行されてもよい。このことは、この出願においては限定されない。
この出願の実施形態1にしたがって提供される情報送信方法によれば、ネットワークデバイスは、ブロードキャストフレームを送り、そのブロードキャストフレームは、A-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、それによって、第1のユーザ機器は、第1の継続時間情報にしたがって第1の時間範囲を決定して、その第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、そして、その第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第1のタイプのフレームを送ることが可能であり、第2のユーザ機器は、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定して、その第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、そして、その第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、第2のタイプのフレームを送ることが可能である。したがって、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがって、複数のアクセスタイプのユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装することが可能であり、その結果、トレーニング効率を改善するとともにネットワークのスループットを改善することが可能である。
随意的に、第1の継続時間情報は、第1の時間範囲の継続時間を含んでもよい。この出願の実施形態2は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供する。図3は、第1のユーザ機器が、この出願の実施形態2にしたがった情報送信方法によって第1の時間範囲を決定するある1つのフローチャートである。図3に示されているように、その情報送信方法においては、第1のユーザ機器が、第1の継続時間情報にしたがって第1の時間範囲を決定するS202は、以下のステップを含んでもよい。
S301. 第1のユーザ機器は、あらかじめ設定された開始時間及び第1の時間範囲の継続時間にしたがって第1の時間範囲の終了時間を決定する。
S302. 第1のユーザ機器は、あらかじめ設定された開始時間及び第1の時間範囲の終了時間にしたがって、第1の時間範囲を決定する。
具体的には、第1のユーザ機器は、あらかじめ設定された開始時間及び第1の時間範囲の継続時間の合計にしたがって、第1の時間範囲の終了時間を決定してもよい。第1の時間範囲の開始時間及び終了時間を決定した後に、第1の時間範囲を決定する。第1の時間範囲は、第1の時間範囲の開始時間から第1の時間範囲の終了時間までの時間期間である。
例えば、図4は、この出願の実施形態2にしたがったある1つのBIの概略的な構成図である。図4に示されているように、そのBIは、ビーコン送信インターバル(Beacon Transmission Interval, BTI)、A-BFT期間、アナウンスメント送信インターバル(Announcement Transmission Interval, ATI)、及びデータ転送インターバル(Data Transfer Interval, DTI)を含んでもよい。そのA-BFT期間が8つのタイムスロットを含み、あらかじめ設定された開始時間が0である場合に、第1の時間範囲の開始時間は、そのA-BFT期間の中のタイムスロット0である。第1の時間範囲の継続時間が2である場合に、第1の時間範囲の終了時間は、そのA-BFT期間の中のタイムスロット2であってもよい。この場合に、第1の時間範囲は、図4に示されているように、タイムスロット0からタイムスロット2までの3つのタイムスロットであってもよく、[タイムスロット0,タイムスロット2]とあらわされてもよい。
随意的に、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含んでもよい。この出願の実施形態2は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供する。図5は、第2のユーザ機器が、この出願の実施形態2にしたがった情報送信方法によって第2の時間範囲を決定するある1つのフローチャートである。図5に示されているように、第2のユーザ機器が、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定するS203は、以下のステップを含んでもよい。
S501. 第2のユーザ機器は、第1の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の開始時間を決定する。
具体的には、第2のユーザ機器は、第1の時間範囲の継続時間及びあらかじめ設定された開始時間にしたがって、第1の時間範囲の終了時間を決定して、第1の時間範囲の終了時間にしたがって、第2の時間範囲の開始時間を決定してもよい。
S502. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって、第2の時間範囲の終了時間を決定する。
第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の継続時間の合計にしたがって、第2の時間範囲の終了時間を決定してもよい。
S503. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する。
第2の時間範囲の開始時間及び終了時間を決定した後に、第2の時間範囲を決定する。第2の時間範囲は、第2の時間範囲の開始時間から第2の時間範囲の終了時間までの時間期間である。
例えば、図6は、この出願の実施形態2にしたがった他のBIの概略的な構成図である。第1の時間範囲の継続時間が2であり、あらかじめ設定された開始時間が0であり、そして、第1の時間範囲の開始時間が、図6に示されているタイムスロット0である場合に、第1の時間範囲の終了時間は、図6に示されているタイムスロット2であってもよい。例えば、第2のユーザ機器は、第1の時間範囲の終了時間を1だけ増加させる演算を実行することによって、第2の時間範囲の開始時間3を取得してもよい。この場合に、第2の時間範囲の開始時間は、図6に示されているタイムスロット3であってもよい。第2の時間範囲の継続時間が4である場合、すなわち、第2の時間範囲が5つのタイムスロットを含んでもよい場合、第2の時間範囲の終了時間は、タイムスロット7である。この場合、第2の時間範囲は、図6に示されているタイムスロット3からタイムスロット7までの5つのタイムスロットであってもよく、第2の時間範囲は、[タイムスロット3,タイムスロット7]とあらわされてもよい。
代替的に、上記の情報送信方法において、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含んでもよい。図7は、第2のユーザ機器が、この出願の実施形態2にしたがった情報送信方法によって第2の時間範囲を決定する他の概略的な構成図である。図7に示されているように、第2のユーザ機器が、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定するS203は、以下のステップを含んでもよい。
S701. 第2のユーザ機器は、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の終了時間を決定する。
図7に示されている情報送信方法において、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の開始時間としてあらかじめ設定された開始時間を使用してもよい。
S702. 第2のユーザ機器は、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する。
第2の時間範囲の開始時間があらかじめ設定された開始時間である場合に、第2の時間範囲は、あらかじめ設定された開始時間から第2の時間範囲の終了時間までの時間期間である。
例えば、図8は、この出願の実施形態2にしたがったさらにもう1つのBIの概略的な構成図である。あらかじめ設定された開始時間が0である場合に、第2の時間範囲の開始時間は、図8に示されているタイムスロット0である。第2の時間範囲の継続時間が7である場合、すなわち、第2の時間範囲が8つのタイムスロットを含んでもよい場合、第2の時間範囲の終了時間は、タイムスロット7である。この場合、第2の時間範囲は、図8に示されているタイムスロット0からタイムスロット7までの8つのタイムスロットであってもよく、第2の時間範囲は、[タイムスロット0,タイムスロット7]とあらわされてもよい。
第2のユーザ機器のアクセス優先順位は、第1のユーザ機器のアクセス優先順位よりも高くてもよい。したがって、上記の情報送信方法において、第1の時間範囲及び第2の時間範囲は、部分的に重複する時間を有していてもよく、第2の時間範囲の継続時間は、第1の時間範囲の継続時間よりも大きくてもよく、それによって、第2のユーザ機器の時間選択範囲は、第1のユーザ機器の時間選択範囲よりも大きく、その結果、第2のユーザ機器のアクセスタイムスロットの衝突の確率を効果的に減少させるとともにタイムスロットリソースの利用を改善する。
A-BFT期間は、1つの例として、8つのタイムスロットを使用することによって、上記の複数の実施形態にしたがって説明されているということに留意すべきである。一方で、代替的に、A-BFT期間は、例えば、16つのタイムスロット等の他の数のタイムスロットを含んでもよい。ブロードキャストフレームは、例えば、ビーコンフレームであってもよい。ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスがブロードキャストフレームを送るS201の前に、さらに、ブロードキャストフレームを送ってもよい。前に送られたブロードキャストフレームは、ATI継続時間情報を含んでもよい。第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器は、そのATI継続時間情報にしたがって、ATIの開始時間及び継続時間を決定してもよい。ATI継続時間情報は、前に送られたブロードキャストフレームの中の次の(Next)DMG ATI要素(Element)の中の開始時間(Start Time)フィールド及びATI継続時間(Duration)フィールドの中に位置していてもよい。A-BFT期間は、ATIの前に存在するので、上記の方法は、ATIの開始時間を割り当てることによって、A-BFT期間の終了時間を決定して、そのA-BFT期間の継続時間を引き延ばす、といった方法であってもよい。この手法によって、A-BFT期間の継続時間は、図4、図6、及び図8に示されている8つのタイムスロットよりも大きくなってもよく、それによって、第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器は、タイムスロットを無作為に選択するためのより大きな時間選択範囲を有して、アクセスを競合させることが可能である。
図9は、この出願の実施形態2にしたがった次のDMG ATI要素の概略的な構成図である。図9に示されているように、次のDMG ATI要素は、1バイトの要素識別子(Element ID)フィールド、1バイトの長さフィールド、4バイトの開始時間フィールド、及び2バイトのATI継続時間フィールドを含んでもよい。
BIがATIを含まない場合に、BIは、DTIを含んでもよい。上記の方法においては、代替的に、BIの中のBTIの中で送信されるブロードキャストフレームに含まれるDTI継続時間情報にしたがって、そのDTIの開始時間及び継続時間を決定してもよい。DTI継続時間情報は、ブロードキャストフレームの中の拡張スケジュール要素(Extended Schedule Element)の中のいずれかの割り当て(Allocation)フィールドの中に位置していてもよい。各々の割り当てフィールドは、割り当て開始時間及び割り当て継続時間を含んでもよい。A-BFT期間は、DTIの前に存在するので、上記の方法は、DTIの開始時間を割り当てることによって、A-BFT期間の終了時間を決定して、そのA-BFT期間の継続時間を引き延ばす、といった方法であってもよい。この手法によって、A-BFT期間の継続時間は、図4、図6、及び図8に示されている8つのタイムスロットよりも大きくなってもよく、それによって、第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器は、タイムスロットを無作為に選択するためのより大きな時間選択範囲を有して、アクセスを競合させることが可能である。
図10は、この出願の実施形態2にしたがった拡張スケジュール要素の概略的な構成図である。図10に示されているように、拡張スケジュール要素は、1バイトの要素識別子、1バイトの長さ、及び少なくとも1つの割り当てフィールドを含んでもよい。各々の割り当てフィールドは、15バイトを含む。図10を参照すると、各々の割り当てフィールドは、2バイトの割り当て制御(Allocation Control)フィールド、2バイトのビームフォーミング制御(BeamForming Control)フィールド、1バイトのソース関連付け識別子(Source Association IDentity, Source AID)フィールド、1バイトの宛先関連付け識別子(Destination AID)フィールド、4バイトの割り当て開始(Allocation start)フィールド、2バイトの割り当てブロック継続時間(Allocation Block Duration)フィールド、1バイトのブロックの番号(Number of Blocks)フィールド、及び、2バイトの割り当てブロック周期(Allocation Block Period)フィールドを含んでもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームがビーコンフレームである場合に、第1の時間範囲の継続時間は、ブロードキャストフレームの中のBI制御フィールド(Control Field)のA-BFT長さ(Length)フィールドの中に位置していてもよい。第2の時間範囲の継続時間は、ブロードキャストフレームの中で、A-BFT長さフィールドを除くBI制御フィールドの中の少なくとも1つのビット、或いは、データペイロードのあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素(Information Element)、のうちのいずれか1つの位置に位置していてもよい。あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
例えば、図11は、この出願の実施形態2にしたがったBI制御フィールドの概略的な構成図である。図11に示されているように、上記のBI制御フィールドは、1ビット(bit)のクラスタリング制御存在(Clustering Control Present)フィールド、1ビットの発見モード(Discovery Mode)フィールド、4ビットの次のビーコンフレーム(Next Beacon)フィールド、1ビットのATI存在(ATI Present)フィールド、3ビットのA-BFT長さフィールド、4ビットのセクター掃引のフレーム(Frame of Sector Sweep, FSS)フィールド、1ビットのレスポンダ送信セクター掃引である(Is Responder Transmit Sector Sweep, Is Responder TXSS)フィールド、4ビットの次のA-BFTフィールド、1ビットの断片化送信セクター掃引(Fragmented TXSS)フィールド、7ビットの送信セクター掃引幅(TXSS Span)フィールド、4ビットのN BIs A-BFTフィールド、6ビットのA-BFT計数(A-BFT Count)フィールド、アンテナインターフェイスにおける6ビットのN A-BFT(N A-BFT in Ant)フィールド、1ビットの基本サービスセット制御ポイント関連付け準備完了(Personal Basic Service Set Control Point Association Ready, PCP Association Ready)フィールド、及び4ビットの予約された(Reserved)フィールドを含んでもよい。
第1の時間範囲の継続時間は、例えば、図11の中で、A-BFT長さフィールド、すなわち、ビット7(Bit7, B7)乃至ビット9(Bit9, B9)に位置していてもよい。第2の時間範囲の継続時間は、例えば、図11の中で、A-BFT長さフィールドを除くBI制御フィールドの中の予約されたフィールド、すなわち、B44、B45、B46、又はB47のうちの少なくとも1つ等のビット44(Bit44, B44)乃至ビット47(Bit47, B47)のうちの少なくとも1つに位置していてもよい。代替的に、第2の時間範囲の継続時間は、図11の中で、A-BFT長さフィールドを除くBI制御フィールドの中の他のフィールドの中の少なくとも1つのビットに位置していてもよい。
随意的に、上記の情報送信方法においては、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の終了時間の指示情報を含む。第1の時間範囲の継続時間にしたがって、第2の時間範囲の開始時間を決定してもよい。第2の時間範囲の終了時間の指示情報にしたがって、第2の時間範囲の終了時間を決定する。
例えば、図11Aは、本発明の実施形態2にしたがったさらにもう1つのBIの概略的な構成図である。図11Bは、本発明の実施形態2にしたがったさらに別のBIの概略的な構成図である。あらかじめ設定された開始時間が0であり、第1の時間範囲の継続時間が3である場合に、第1の時間範囲は、図11A及び図11Bに示されているタイムスロット0からタイムスロット3までの4つのタイムスロットを含み、[タイムスロット0, タイムスロット3]とあらわされてもよい。第2の時間範囲の開始時間は、タイムスロット4であってもよい。第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、例えば、図11の中のB44、B45、B46、又はB47のうちの少なくとも1つに位置していてもよい。
ある1つの可能な実装において、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、例えば、図11の中のB44、B45、B46、及びB47に位置していてもよい。(B44 B45 B46 B47)=0000である場合には、そのBIは、第2のユーザ機器に対応する継続時間を有していない、すなわち、第2の継続時間が0であるということを決定してもよく、第2のユーザ機器は、そのBIにおいてはビームフォーミングトレーニングを実行する必要はない。(B44 B45 B46 B47)=1000である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報にしたがって決定される継続時間及びあらかじめ設定された継続時間にしたがって、第2の時間範囲の終了時間が、(あらかじめ設定された継続時間)+(B44 B45 B46 B47)−1であるということを決定してもよい。あらかじめ設定された継続時間が8である場合に、第2の時間範囲の終了時間は、タイムスロット15である。この場合に、第2の時間範囲は、図11Aに示されている[タイムスロット4, タイムスロット15]であってもよい。この方法においては、第2の時間範囲は、第2の時間範囲の終了時間の指示情報にしたがって決定される継続時間及びあらかじめ設定された継続時間にしたがって決定され、それによって、第2の時間範囲は、より長くなり、第2の時間範囲は、より多くのタイムスロットを含んでもよい。上記の方法においては、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、図11の中のB44、B45、B46、及びB47のうちの一部に位置していてもよく、必ずしも、B44、B45、B46、及びB47のすべてに位置していなくてもよいということに留意すべきである。
他の可能な実装においては、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、例えば、図11の中のB45及びB46に位置していてもよい。(B45 B46)=00である場合には、そのBIは、第2のユーザ機器に対応する継続時間を有していない、すなわち、第2の時間範囲は0であり、第2のユーザ機器は、そのBIにおいては、ビームフォーミングトレーニングを実行する必要はない。(B45 B46)=01である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は4である。(B45 B46)=10である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は8である。(B45 B46)=11である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は16である。(B45 B46)=10である場合に、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間及びあらかじめ設定された継続時間にしたがって、第2の時間範囲の終了時間が、(あらかじめ設定された継続時間)+(B45 B46)−1であるということを決定してもよい。あらかじめ設定された継続時間が8である場合には、第2の時間範囲の終了時間は、タイムスロット15である。この場合には、第2の時間範囲は、図11Aに示されている[タイムスロット4, タイムスロット15]であってもよい。上記の方法においては、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、図11の中のB44、B45、B46、及びB47のうちの他のビットに位置していてもよく、必ずしも、ビットB45及びB46に位置していなくてもよいということに留意すべきである。加えて、あらかじめ設定された継続時間は、また、6又は7等の他の値であってもよい。
さらに別の可能な実装において、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、例えば、図11の中のB45及びB46に位置していてもよい。(B45 B46)=00である場合には、そのBIは、第2のユーザ機器に対応する継続時間を有していない、すなわち、第2の時間範囲は0であり、第2のユーザ機器は、そのBIにおいては、ビームフォーミングトレーニングを実行する必要はない。(B45 B46)=01である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は4である。(B45 B46)=10である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は8である。(B45 B46)=11である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は16である。(B45 B46)=10である場合に、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間及び第2の時間範囲の開始時間にしたがって、第2の時間範囲の終了時間が、(第2の時間範囲の開始時間)+(B45 B46)−1であるということを決定してもよい。第2の時間範囲の開始時間が4である場合に、第2の時間範囲の終了時間は、タイムスロット11である。この場合には、第2の時間範囲は、図11Bに示されている[タイムスロット4, タイムスロット11]であってもよい。上記の方法においては、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、図11の中のB44、B45、B46、及びB47のうちの他のビットに位置していてもよく、必ずしも、ビットB45及びB46に位置していなくてもよいということに留意すべきである。
上記の方法においては、A-BFT長さフィールドは、第1の時間範囲の継続時間を示すということに留意すべきである。第1のユーザ機器がDMG局である場合に、A-BFT長さフィールドが示す第1の時間範囲の継続時間は、DMG局のための継続時間である。第1の時間範囲の継続時間が位置するフィールドのビットが、例えば、(B7 B8 B9)=000である場合に、第1の時間範囲は、1つのタイムスロット、すなわち、タイムスロット0を含んでもよい。随意的に、上記の方法においては、ネットワークデバイスは、さらに、ブロードキャストフレームの中のBI制御フィールドの中の次のA-BFTフィールドを使用することによって、第1のユーザ機器がビームフォーミングトレーニングを実行する必要があるか否かを示してもよい。ネットワークデバイスは、例えば、次のA-BFTフィールドの値を0よりも大きくすることによって、第1のユーザ機器がビームフォーミングトレーニングを実行する必要がないということを示してもよく、それによって、第1の時間範囲の継続時間が位置するフィールドのビットが、例えば、(B7 B8 B9)=000である場合に、第2のユーザ機器は、次のA-BFTフィールドの値が0よりも大きいという指標にしたがって、タイムスロット0等のあらかじめ設定された開始時間が、第2の時間範囲の開始時間であり、したがって、BIにおいて、第2のユーザ機器のみがビームフォーミングトレーニングを実行し、そして、第1のユーザ機器はビームフォーミングトレーニングを実行しないということを決定してもよい。次のA-BFTフィールドの値は、例えば、図11に示されているB15からB18までのビットに対応する値であってもよい。
図12は、この出願の実施形態2にしたがったブロードキャストフレームの概略的な構成図である。図12に示されているように、そのブロードキャストフレームは、2バイトのフレーム制御(Frame Control)フィールド、2バイトの継続時間フィールド、6バイトの基本サービスセット識別情報(Basic Service Set Identity, BSSID)フィールド、非固定数のバイトのデータペイロードフィールド、及び、4バイトのフレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence, FCS)フィールドを含んでもよい。データペイロードフィールドは、また、ブロードキャストフレームの本体(Body)フィールドと称されてもよい。データペイロードフィールドは、複数の情報要素(Information Element)を含んでもよい。それらの複数の情報要素のうちで、シーケンス番号1は、タイムスタンプ要素を表し、シーケンス番号2は、セクター掃引(Sector Sweep)要素を表し、要素シーケンス番号3は、BI要素を表し、シーケンス番号4は、BI制御要素を表し、そして、シーケンス番号14は、マルチ帯域(multi-band)要素を表す等である。データペイロードフィールドは、例えば、シーケンス番号20を有する情報要素等の新たに追加されたフィールド又は情報要素を含んでもよい。その新たに追加されたフィールド又は情報要素は、例えば、E-DMG A-BFT割り当て要素(allocation element)であってもよい。図12に示されているように、シーケンス番号20を有する情報要素は、例えば、8ビットの要素識別子フィールド、8ビットの長さフィールド、EDMG局のための3ビットのA-BFT長さ(A-BFT length for EDMG STA)フィールド、及び5ビットの予約されたフィールドを含んでもよい。代替的に、第2の時間範囲の継続時間は、図12に示されているデータペイロードフィールドの中のシーケンス番号20を有する情報要素の中のEDMG局のためのA-BFT長さフィールドの中に位置していてもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含んでもよい。図13は、この出願の実施形態2にしたがった他の情報送信方法のフローチャートである。随意的に、図13に示されているように、第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205の前に、当該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S1301. 第2のユーザ機器は、フレームタイプ指示情報にしたがってフレームタイプを決定する。
第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205は、以下のステップを含んでもよい。
S1302. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、フレームタイプに対応する第2のタイプのフレームを送り、異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は異なっている。
随意的に、第2のタイプのフレームは、SSWフレーム又は短いセクター掃引(Short Sector Sweep, SSSW)フレームである。SSWフレームの送信継続時間は、SSSWフレームの送信継続時間よりも長い。
具体的には、SSWフレームは、802.11ad規格に対応するフレームであってもよい。802.11ay規格に対応するフレームは、SSWフレームであってもよく、或いは、SSSWフレームであってもよい。
第2のタイプのフレームがSSSWフレームである場合には、そのSSSWフレームの送信継続時間は、SSWフレームの送信継続時間よりも小さいので、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいてより多くの第2のタイプのフレームを送信することが可能であり、それによって、ネットワークデバイスは、第2のユーザ機器のより精密なビームフォーミングトレーニングを実装することが可能である。
例えば、この出願の実施形態2は、さらに、SSSWフレームを提供してもよい。図14は、この出願の実施形態2にしたがったSSSWフレームの概略的な構成図である。図14に示されているように、SSSWフレームは、2ビットのパケットタイプ(Packet Type)フィールド、16ビットのアドレスフィールド、11ビットのダウンカウンタ(Down Counter)フィールド、2ビットの無線周波数チェーン識別情報(Radio Frequency Chain Identity, RF Chain ID)フィールド、11ビットの短いセクター掃引フィードバック(Short Sector Sweep Feedback, SSSW Feedback)フィールド、1ビットの方向(Direction)フィールド、1ビットの予約されたフィールド、及び4ビットのフレームチェックシーケンスフィールドを含んでもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームがビーコンフレームである場合には、フレームタイプ指示情報は、ブロードキャストフレームのDMGパラメータ(parameters)フィールドの中の少なくとも1つの予約されたビットに位置する。
図15は、この出願の実施形態2にしたがったDMGパラメータフィールドの概略的な構成図である。図15に示されているように、DMGパラメータフィールドは、2ビットの基本サービスセットタイプ(Basic Service Set Type, BSS Type)フィールド、1ビットの競合ベースのアクセス期間のみの(Contention Based Access Period Only, CBAP Only)フィールド、1ビットの競合ベースのアクセス期間ソース(Contention Based Access Period Source, CBAP Source)フィールド、1ビットの指向性マルチギガビットプライバシー(Directional Multi-Gigabit Privacy, DMG Privacy)フィールド、1ビットのECPACポリシー実施(Policy Enforced)フィールド、及び2ビットの予約されたフィールドを含んでもよい。
上記の情報送信方法においては、フレームタイプ指示情報は、図15に示されているDMGパラメータフィールドの中の少なくとも1つの予約されたビット、すなわち、図15の中のビット6(Bit6)又はビット7(Bit7)のうちの少なくとも1つに位置していてもよい。第2のユーザ機器は、そのフレームタイプ指示情報にしたがって、第2のタイプのフレームのフレームタイプを決定して、第2のタイプのフレームがSSWフレームであるのか又はSSSWフレームであるのかを決定してもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含んでもよい。図16は、この出願の実施形態2にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のフローチャートである。随意的に、図16にしめされているように、第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205の前に、当該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S1601. 第2のユーザ機器は、フレーム数指示情報にしたがって、送られるべきフレームの数を決定する。
第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205は、以下のステップを含んでもよい。
S1602. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスにそのフレーム数の第2のタイプのフレームを連続的に送る。
随意的に、第1のユーザ機器が、第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送るS204の前に、当該方法は、
第1のユーザ機器によって、フレーム数指示情報にしたがって、送られるべきフレームの数を決定するステップをさらに含んでもよい。
第1のユーザ機器が、第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送るS204は、
第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、第1のユーザ機器によってネットワークデバイスにそのフレーム数の第1のタイプのフレームを連続的に送るステップを含んでもよい。
すなわち、フレーム数指示情報は、第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームの数を示すのに使用されてもよく、或いは、第1のユーザ機器が送る第1のタイプのフレームの数を示すのに使用されてもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームがビーコンフレームである場合に、フレーム数指示情報は、図11に示されているブロードキャストフレームのBI制御フィールドの中のFSSフィールドに位置していてもよく、或いは、ブロードキャストフレームの中のセクター掃引の強化型フレーム(Enhanced Frame of Sector Sweep, EFSS)フィールドに位置していてもよい。第2のタイプのフレームがSSWフレームである場合には、フレーム数指示情報は、第2のユーザ機器が送るSSWフレームの数であってもよく、フレーム数指示情報は、ブロードキャストフレームの中のFSSフィールドに位置していてもよい。第2のタイプのフレームがSSSWフレームである場合には、フレーム数指示情報は、第2のユーザ機器が送るSSSWフレームの数であり、フレーム数指示情報は、ブロードキャストフレームの中のEFSSフィールドに位置していてもよい。EFSSフィールドは、ブロードキャストフレームの中の予約されたフィールドであってもよく、或いは、ブロードキャストフレームの中の新たに追加されたフィールドであってもよい。
上記の方法に基づいて、この出願の実施形態3は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供する。随意的に、ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含んでもよい。図17は、この出願の実施形態3にしたがった情報送信方法のフローチャートである。図17に示されているように、第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205は、以下のステップを含む。
S1701. 第2のユーザ機器は、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報にしたがって、少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定し、そして、少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択する。
S1702. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、利用可能なチャネルによって第2のタイプのフレームを送る。
利用可能なチャネルは、主チャネル(Main Channel)であってもよく、或いは、セカンダリチャネル(Secondary Channel)であってもよい。
随意的に、第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、利用可能なチャネルによって第2のタイプのフレームを送るS1702は、
利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、利用可能なチャネルによって第2のタイプのフレームを送るステップを含んでもよい。
例えば、A-BFT期間がタイムスロット0からタイムスロット7までの8つのタイムスロットを含む場合に、第1の時間範囲は、図4に示されているタイムスロット0からタイムスロット2までの3つのタイムスロットであってもよく、第2の時間範囲は、図6に示されているタイムスロット3からタイムスロット7までの5つのタイムスロットを含む。第2のユーザ機器が選択した利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、第2のユーザ機器は、タイムスロット3乃至タイムスロット7から選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、主チャネルによって第2のタイプのフレームを送ってもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間情報及び少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含んでもよい。図18は、この出願の実施形態3にしたがった他の情報送信方法のフローチャートである。図18に示されているように、その方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S1801. 第2のユーザ機器は、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報にしたがって、少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定し、そして、少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択する。
S1802. 利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、第2のユーザ機器は、利用可能なチャネルに対応する継続時間情報にしたがって、利用可能なチャネルに対応する時間範囲を決定する。
各々のチャネルは、対応する継続時間情報を有している。各々のチャネルに対応する継続時間情報にしたがって、各々のチャネルに対応する時間範囲を決定してもよい。複数の異なるセカンダリチャネルに対応する時間範囲は、同じであってもよく、或いは、異なっていてもよい。
例えば、利用可能なチャネルがセカンダリチャネルであり、そのセカンダリチャネルがチャネル2である場合に、第2のユーザ機器は、ブロードキャストフレームの中のそのチャネル2に対応する継続時間情報にしたがって、そのチャネル2に対応する時間範囲を決定してもよい。
S1803. 第2のユーザ機器は、利用可能なチャネルに対応する時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
S1804. 第2のユーザ機器は、利用可能なチャネルに対応する時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、利用可能なチャネルにより第2のタイプのフレームを送る。
随意的に、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する継続時間情報は、ブロードキャストフレームの中の、
DMG動作要素(Operation Element)の中のDMG動作情報(Operation Information)フィールドの少なくとも1つの予約されたビット、或いは、
データペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素、
のうちの、いずれか1つに位置し、あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
以下の記載では、複数の例を使用することによって説明を行う。図19は、この出願の実施形態3にしたがったDMG動作要素の概略的な構成図である。図19に示されているように、DMG動作要素は、1バイトの要素識別子フィールド、1バイトの長さフィールド、2バイトのDMG動作情報(Operation Information)フィールド、及び8バイトのDMG基本サービスセットパラメータ構成(Basic Service Set Parameter Configuration)フィールドを含んでもよい。
DMG動作情報フィールドは、1ビットの時分割データ転送インターバル(Time Division Data Transfer Interval, TDDTI)フィールド、1ビットの擬似静的割り当て(Pseudo-Static Allocations)フィールド、1ビットの基本サービスセット制御点ハンドオーバー(Personal Basic Service Set Control Point Handover, PCP Handover)フィールド、及び13ビットの予約されたフィールドを含んでもよい。
少なくとも1つのチャネルの使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する継続時間情報は、例えば、ブロードキャストフレームの中の図19に示されているB3乃至B15のうちの少なくとも1つに位置していてもよい。
例えば、現在、4つのチャネル、すなわち、チャネル1、チャネル2、チャネル3、及びチャネル4が存在している。チャネル1は、主チャネルであってもよい。それらの4つのチャネルの使用指示情報は、図19に示されている予約されたフィールドの中のB3、B4、B5、及びB6に位置していてもよい。代替的に、ブロードキャストフレームは、セカンダリチャネルの使用指示情報のみを含んでいてもよい。この場合に、3つのセカンダリチャネルの使用指示情報は、図19に示されている予約されたフィールドの中のB3、B4、及びB5に位置していてもよい。
それらの4つのチャネルのうちのセカンダリチャネル、すなわち、チャネル2、チャネル3、及びチャネル4については、チャネル2に対応する継続時間情報は、例えば、図19に示されているB6、B7、及びB8に位置していてもよく、チャネル3に対応する継続時間情報は、例えば、図19に示されているB9、B10、及びB11に位置していてもよく、そして、チャネル4に対応する継続時間情報は、例えば、図19に示されているB12、B13、及びB14に位置していてもよい。
他の例においては、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する継続時間情報は、ブロードキャストフレームの中のデータペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素に位置していてもよい。
図20は、この出願の実施形態3にしたがったセカンダリチャネルA-BFT要素の概略的な構成図である。図20に示されているように、セカンダリチャネルA-BFT要素は、8ビットの要素識別子フィールド、8ビットの長さフィールド、1ビットのチャネル2のためのA-BFT(A-BFT for secondary channel 2)フィールド、1ビットのチャネル3のためのA-BFT(A-BFT for Sencondary channel 3)フィールド、1ビットのチャネル4のためのA-BFT(A-BFT for Sencondary channel 4)フィールド、及び5ビットの予約されたフィールドを含んでもよい。例えば、チャネル2のためのA-BFTフィールドの値が1である場合に、チャネル2は、第2のユーザ機器のための利用可能なチャネルであってもよく、第2のユーザ機器は、チャネル2においてネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送って、ビームフォーミングトレーニングを実装してもよい。チャネル2のためのA-BFTフィールドの値が0である場合には、チャネル2は、第2のユーザ機器には利用可能ではなく、第2のユーザ機器は、チャネル2においてネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送って、ビームフォーミングトレーニングを実装することは不可能である。
図21は、この出願の実施形態3にしたがったブロードキャストフレームの概略的な構成図である。図21に示されているように、ブロードキャストフレームは、2バイトのフレーム制御フィールド、2バイトの継続時間フィールド、6バイトの基本サービスセット識別情報フィールド、非固定数のバイトのデータペイロードフィールド、及び4バイトのフレームチェックシーケンスフィールドを含んでもよい。データペイロードフィールドは、また、ブロードキャストフレームの本体フィールドと称されてもよい。データペイロードフィールドは、複数の情報要素を含んでもよい。データペイロードフィールドは、例えば、シーケンス番号21を有する情報要素等の新たに追加されたフィールド又は情報要素を含んでもよい。新たに追加されたフィールド又は情報要素は、例えば、セカンダリチャネルA-BFT割り当て要素であってもよい。図21に示されているように、シーケンス番号21を有する情報要素は、例えば、8ビットの要素識別子フィールド、8ビットの長さフィールド、3ビットのチャネル2のためのA-BFT長さ(A-BFT Length for sencondary channel 2)フィールド、3ビットのチャネル3のためのA-BFT長さ(A-BFT Length for sencondary channel 3)フィールド、3ビットのチャネル4のためのA-BFT長さ(A-BFT Length for sencondary channel 4)フィールド、及び7ビットの予約されたフィールドを含んでもよい。
それらの4つのチャネルのうちのセカンダリチャネル、すなわち、チャネル2、チャネル3、及びチャネル4については、チャネル2に対応する継続時間情報は、例えば、図21に示されているチャネル2のためのA-BFT長さフィールドに位置していてもよく、チャネル3に対応する継続時間情報は、例えば、図21に示されているチャネル3のためのA-BFT長さフィールドに位置していてもよく、そして、チャネル4に対応する継続時間情報は、例えば、図21に示されているチャネル4のためのA-BFT長さフィールドに位置していてもよい。
図22は、この出願の実施形態3にしたがった複数のチャネルに対応する複数の時間範囲の対応関係の図である。図22に示されているように、第2のユーザ機器が選択した利用可能なチャネルが、主チャネル、すなわち、チャネル1である場合には、第2のユーザ機器は、図22に示されているタイムスロット3乃至タイムスロット7からタイムスロットを選択して、その選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、チャネル1によって第2のタイプのフレームを送ってもよい。第2のユーザ機器が選択した利用可能なチャネルが、チャネル2等のセカンダリチャネルである場合には、第2のユーザ機器は、図22に示されているタイムスロット0乃至タイムスロット6からタイムスロットを選択して、その選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、チャネル2によって第2のタイプのフレームを送ってもよい。第2のユーザ機器が選択した利用可能なチャネルが、チャネル3である場合には、第2のユーザ機器は、図22に示されているタイムスロット0乃至タイムスロット7からタイムスロットを選択して、その選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、チャネル3によって第2のタイプのフレームを送ってもよい。第2のユーザ機器が選択した利用可能なチャネルが、チャネル4である場合には、第2のユーザ機器は、図22に示されているタイムスロット0乃至タイムスロット5からタイムスロットを選択して、その選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、チャネル4によって第2のタイプのフレームを送ってもよい。
図19乃至図22は、説明のための例に過ぎないということに留意すべきである。代替的に、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する継続時間情報は、ブロードキャストフレームの中の他の位置に位置していてもよい。このことは、この出願においては限定されない。
随意的に、上記の方法に基づいて、この出願の実施形態3は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供する。図23は、この出願の実施形態3にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のフローチャートである。図23に示されているように、その方法は、上記の複数の実施形態に基づいている。第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205の前に、当該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S2301. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、バックオフ継続時間を無作為に選択する。
第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るステップS205は、以下のステップを含んでもよい。
S2302. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後に、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る。
第2のユーザ機器は、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択して、1回目のバックオフを実装し、そして、第2の時間範囲から無作為に選択されたそのタイムスロットの中でバックオフ継続時間を無作為に選択して、2回目のバックオフを実装する。第2のユーザ機器がバックオフ継続時間を選択した後に、第2のユーザ機器が第2の時間範囲から無作為に選択したタイムスロットが到来した場合には、その第2のユーザ機器は、第2のタイプのフレームを直ちには送らず、バックオフ継続時間に対応するカウントダウンタイマを開始する。バックオフ継続時間に対応するそのカウントダウンタイマが0となるときに、すなわち、バックオフ継続時間の後に、第2のユーザ機器は、第2のタイプのフレームを送ってもよい。第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中で、バックオフ継続時間を無作為に選択する。したがって、他のユーザ機器が、同様に、第2の時間範囲から同じタイムスロットを選択する場合であっても、各々のユーザ機器は、さらに、バックオフ継続時間を無作為に選択するため、その無作為に選択されたバックオフ継続時間が異なっている確率は、比較的高くなる。したがって、より短いバックオフ継続時間を有するユーザ機器は、同じタイムスロットの中で第2のタイプのフレームを優先的に送ることが可能であり、より長いバックオフ継続時間を有するユーザ機器は、キャリアセンシング(Carrier Sense)又は空きチャネル評価(Clear Channel Assessment, CCA)によって、チャネルがビジーであるということを検出する場合には、バックオフ継続時間の後に、第2のタイプのフレームを送ることができず、その結果、第2のタイプのフレームを優先的に送るユーザ機器に対して干渉が課されるのを防止して、そのタイムスロットの中での衝突を効果的に減少させるとともにA-BFTのトレーニング効率を改善する。
例えば、図24は、この出願の実施形態3にしたがったA-BFT期間の概略的な構成図である。図24に示されているように、A-BFT期間は、タイムスロット0からタイムスロット7までの8つのタイムスロットを含んでいてもよい。第1の時間範囲は、タイムスロット0からタイムスロット2にまでわたっており、第2の時間範囲は、タイムスロット3からタイムスロット7にまでわたっている。第2のユーザ機器が第2の時間範囲から無作為に選択したタイムスロットがタイムスロット3である場合に、その第2のユーザ機器は、そのタイムスロット3の中でバックオフ継続時間を無作為に選択し、そして、そのバックオフ継続時間の後に、SSWフレーム等の第2のタイプのフレームを送ってもよい。
代替的に、この出願の実施形態3は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供する。図25は、この出願の実施形態3にしたがったさらに別の情報送信方法のフローチャートである。図25に示されているように、その方法は、上記の複数の実施形態に基づいている。第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205の前に、当該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S2501. 第2のユーザ機器は、第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、そのアクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定する。
より高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示す。より低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示す。
すなわち、上記の情報送信方法においては、バックオフ継続時間は、第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって決定されてもよく、必ずしも、無作為には選択されない。
第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205は、以下のステップを含んでもよい。
S2502. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後に、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る。
高密度のシナリオにおいては、複数のユーザ機器がビームフォーミングトレーニングを実行する際に、そのA-BFT期間の間に発生するタイムスロットの衝突の確率は、比較的高くなる。複数のトレーニング期間の後に依然としてアクセスを実行することができないユーザ機器が、ネットワークデバイスに迅速にアクセスして、ビームフォーミングトレーニングを迅速に完了し、その結果、トレーニングの適時性を改善するとともにユーザイクスペアリアンスを改善するという目的を達成するために、上記の情報送信方法においては、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがって、アクセス優先順位を決定してもよい。アクセス失敗のより大きな数は、より高いアクセス優先順位を示し、それによって、そのユーザ機器のためのバックオフ継続時間は、アクセス失敗の数が増加するにしたがって減少する。
複数のユーザ機器の間のタイムスロットの衝突を減少させるために、上記の情報送信方法においては、代替的に、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがって、アクセス優先順位を決定してもよい。アクセス失敗のより大きな数は、より低いアクセス優先順位を示し、それによって、アクセス失敗の数が増加するにしたがって、そのユーザ機器のためのバックオフ継続時間は増加し、アクセス失敗の数が異なる複数のユーザ機器は、それに応じて、異なるバックオフ継続時間を有し、その結果、タイムスロットの衝突を効果的に減少させる。
複数のユーザ機器の間のタイムスロットの衝突を減少させるために、上記の情報送信方法において、ユーザ機器のアクセス失敗の数をバックオフ継続時間に関連付けなくてもよい、すなわち、そのユーザ機器の他のパラメータにしたがって、アクセス優先順位を決定してもよい。したがって、アクセス失敗の数が増加する場合に、バックオフ継続時間は、変化しない状態に維持されてもよい。
例えば、ネットワークデバイスがPCP/APであり、ユーザ機器が局である場合に、その局は、EDMG局であってもよく、その局に対応する時間範囲は、タイムスロット0からタイムスロット7までの8つのタイムスロットを含んでいてもよい。図26は、この出願の実施形態3にしたがったさらに別の情報送信方法におけるPCP/APとある局との間のメッセージの概略図である。図26に示されているように、第1の期間において、そのPCP/APは、ブロードキャスト方式にしたがってBTIの中でビーコンフレームを送ってもよい。局1、局4、及び局8のすべては、その時間範囲の中でタイムスロット0を選択し、そのタイムスロット0の中で局1が選択したバックオフ継続時間は、局4のためのバックオフ継続時間及び局8のためのバックオフ継続時間よりも小さくてもよい。したがって、局1は、優先的に、SSWフレームを送って、優先的にアクセスを実行してもよい。タイムスロット0の中で、局4と局8との間でタイムスロットの衝突が発生する。結果として、局4のアクセス及び局8のアクセスの双方は失敗する。第2の期間において、その時間範囲の中で局4が選択したタイムスロットはタイムスロット0であり、その時間範囲の中で局8及び局9が選択したタイムスロットは、タイムスロット1である。局8は、第1の期間においてそのアクセスが失敗したユーザ機器であり、局9は、新たなユーザ機器である。したがって、局8のアクセス優先順位は、局9のアクセス優先順位よりも高くてもよい。タイムスロット1の中で局8が選択してもよいバックオフ継続時間は、タイムスロット1の中で局9が選択したバックオフ継続時間よりも小さくてもよい。したがって、局8のアクセスは、タイムスロット1の中で成功してもよく、局9のアクセスは、そのタイムスロット1の中で失敗してもよい。局4のみが、タイムスロット0の中でSSWフレームを送る。したがって、局4のアクセスは、タイムスロット0の中で成功する。上記で示されているように、ある1つの期間は、ある1つのBIである。
随意的に、第2のユーザ機器が、第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、そのアクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定するS2501は、以下のステップを含んでもよい。
S2501a. 第2のユーザ機器は、その第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがってアクセス優先順位を決定する。
アクセス失敗のより大きな数は、より高いアクセス優先順位を示す。
随意的に、アクセス失敗のより大きな数は、より低いアクセス優先順位を示してもよい。
図25に示されている上記の情報送信方法においては、アクセス優先順位は、アクセス失敗の数にしたがって決定されるということに留意すべきである。代替的に、第2のユーザ機器は、アクセス失敗の数に加えて、他のパラメータにしたがって、アクセス優先順位を決定してもよい。この出願においては、本明細書の中では、詳細は説明されない。
以下の記載では、2つの具体的な例を使用することによって説明を行う。
ある1つの例において、第2のユーザ機器が、新たなユーザ機器である場合、すなわち、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数が0である場合に、第2のユーザ機器は、以下の式(1)にしたがってバックオフウィンドウを決定して、そのバックオフウィンドウからバックオフ継続時間を決定してもよく、
であり、
t
1は、第2のユーザ機器が決定するバックオフウィンドウであり、F
maxは、アクセス失敗のあらかじめ設定された最大数である。F
maxは、dot11RSSRetryLimitよりも小さくてもよく、dot11RSSRetryLimitは、例えば、802.11規格にしたがったレスポンダセクター掃引(Responder Sector Sweep, RSS)再試行限度(Retry Limit)であってもよい。第2のユーザ機器が新たなユーザ機器である場合には、その第2のユーザ機器のためのバックオフ継続時間time
1は、[0,t
1]の範囲内にあってもよい、すなわち、time
1〜U[0,t
1]であってもよい。
第2のユーザ機器がそのアクセスが失敗したユーザ機器である場合、すなわち、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数が0よりも大きい場合には、第2のユーザ機器は、以下の式(2)にしたがってバックオフウィンドウを決定してもよく、
であり、
t
2は、第2のユーザ機器が決定するバックオフウィンドウであり、Fは、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数であり、第2のユーザ機器に対応する試行失敗カウンタの値にしたがって、Fを決定してもよい。その試行失敗カウンタは、例えば、失敗したRSS試行(FailedRSSAttempts)カウンタであってもよい。Fは、F
max以下であってもよい、すなわち、Fは、FとF
maxとの間の最小の値であってもよく、このことは、F=min{F,F
max}とあらわされてもよい。第2のユーザ機器が、そのアクセスが失敗したユーザ機器である場合には、その第2のユーザ機器のためのバックオフ継続時間time
2は、[0,t
2]の範囲内にあってもよい、すなわち、time
2〜U[0,t
2]であってもよい。
上記の例において、アクセス失敗の数が、アクセス失敗のあらかじめ設定された最大数以下である場合には、第2のユーザ機器のためのバックオフ継続時間は、アクセス失敗の数が増加するにしたがって減少してもよい。アクセス失敗の数が、アクセス失敗のあらかじめ設定された最大数よりも大きい場合に、第2のユーザ機器のためのバックオフ継続時間は、アクセス失敗の最大数に対応するバックオフ継続時間と等しく、失敗の数が増加するにしたがって、継続して減少することはない。
他の例において、ネットワークデバイスがAPであり、ユーザ機器が局である場合に、その局は、EDMG局であってもよく、その局に対応する時間範囲は、タイムスロット0からタイムスロット7までの8つのタイムスロットを含んでいてもよい。図27は、この出願の実施形態3にしたがったさらに別の情報送信方法におけるAPと局との間の他のメッセージの概略的な図である。図27に示されているように、第1の期間において、APは、BTIにおいてビーコンフレームをブロードキャストしてもよい。局1及び局2は、その時間範囲においてタイムスロット0を選択する。局1がタイムスロット0の中で選択するバックオフ継続時間は、局2がタイムスロット0の中で選択するバックオフ継続時間よりも小さくてもよい。したがって、局1のためのバックオフ継続時間は、0まで優先的に減少してもよい。この場合に、局1は、SSWフレームを優先的に送って、アクセスを優先的に実行してもよい。局2は、そのバックオフ継続時間においてチャネルセンシング状態を維持する。局1がSSWフレームを送る際に、局2は、チャネルがビジーであるということを検出し、局2は、SSWフレームを送らず、そして、局2のアクセスは失敗する。同時に、局2は、局2のためのバックオフ継続時間の減少を停止してもよい。第2の期間において、局2及び新たな局3の双方がその時間範囲の中でタイムスロット0を選択する場合に、局2は、タイムスロット0において、再び、その局2のためのバックオフ継続時間の減少を開始し、そして、局2のためのバックオフ継続時間が0まで減少するときに、SSWフレームを送る。タイムスロット0の中の新たなユーザ機器としての局3のためのバックオフ継続時間は、第2の期間における局2のためのバックオフ継続時間よりも大きくてもよい。したがって、局2は、SSWフレームを優先的に送って、アクセスを優先的に実行してもよい。局3は、そのバックオフ継続時間の中でチャネルセンシング状態を維持する。局2がSSWフレームを送る際に、局3は、チャネルがビジーであるということを検出し、局3は、SSWフレームを送信せず、そして、局3のアクセスは失敗する。同時に、局3は、その局3のためのバックオフ継続時間の減少を停止してもよい。
上記の方法の例において、新たなユーザ機器が選択したタイムスロットの中でその新たなユーザ機器が選択したバックオフ継続時間は、あらかじめ設定された最大バックオフ継続時間であってもよいということに留意すべきである。すなわち、図27の中の第1の期間において、局1及び局2がタイムスロット0の中で選択するバックオフ継続時間は、あらかじめ設定された最大バックオフ継続時間であってもよく、局3が第2の期間においてタイムスロット0の中で選択するバックオフ継続時間は、あらかじめ設定された最大バックオフ継続時間であってもよい。
タイムスロットの衝突が同じタイムスロットにおいて複数の異なるユーザ機器の間で発生する確率を減少させるために、上記の実施形態にしたがったバックオフ継続時間は、アクセス失敗の数が増加するにしたがって、徐々に減少してもよく、又は、固定のバックオフ継続時間であってもよい、すなわち、アクセス失敗の数が増加するときに、変化しなくてもよく、或いは、バックオフ継続時間は、失敗の数が増加するにしたがって、増加してもよい。
上記の複数の例は、説明のための例に過ぎない。このことは、この出願においては限定されない。
この出願の実施形態3は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供してもよい。図28は、この出願の実施形態3にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のフローチャートである。図28に示されているように、ネットワークデバイスがブロードキャストフレームを送るS201前に、当該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S2801. ネットワークデバイスは、アクセスするべきユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値よりも大きいか否かを決定する。
ネットワークデバイスがブロードキャストフレームを送るS201は、以下のステップを含んでもよい。
S2802. ネットワークデバイスは、ユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値以上である場合に、ブロードキャストフレームを送る。
すなわち、ユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値以上である場合に、ネットワークデバイスは、A-BFTの複数の継続時間情報を含むブロードキャストフレームを送って、上記の複数の実施形態のうちのいずれか1つにしたがった情報送信方法を実行してもよい。一方で、バックオフ継続時間によってリソースの浪費が引き起こされるのを防止するために、ユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値よりも小さい場合には、ネットワークデバイスは、さらに、従来のブロードキャストフレーム、すなわち、A-BFTの1つの継続時間情報を含むブロードキャストフレームを送ってもよい。
起動の後の少なくとも1つのBIの後に、ネットワークデバイスは、アクセスするべきユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値よりも大きいか否かを決定するS2801を実行することによって、ユーザ機器が別々のA-BFT方法を実行しようとしているか否かを決定してもよいということに留意すべきである。ユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値以上である場合には、ネットワークデバイスは、ユーザ機器が別々のA-BFTを実行する場合があるということを決定して、ネットワークデバイスが、A-BFTの複数の継続時間情報を含むブロードキャストフレームを送ってもよいS2802を実行する。一方で、起動の後の少なくとも1つのBIにおいて、ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームは、A-BFTの継続時間情報を1つのみ含んでいてもよい、すなわち、ユーザ機器は、その少なくとも1つのBIにおいて別々のA-BFT解決方法を実行しない。
随意的に、ブロードキャストフレームは、過負荷指示(Overload Indicator, OI)情報をさらに含んでいてもよい。その過負荷指示情報は、フレーム制御フィールドのBI制御フィールドの予約されたビット、又は、BI制御フィールド以外の他のフィールドの予約されたビット、のうちのいずれか1つに位置している。
図29は、アクセスするべきユーザ機器の数とこの出願の実施形態3にしたがって送ることが可能であるSSWフレームの数との間の対応関係の図である。図29に示されているように、アクセスするべきユーザ機器の数が5よりも大きい場合に、従来のA-BFTメカニズムを使用することによって各々のユーザ機器が送ることが可能であるSSWフレームの数は、2回のバックオフのA-BFTメカニズムを使用することによって送ることが可能であるSSWフレームの数よりも小さくなる場合がある。すなわち、アクセスするべきユーザ機器の数が5よりも大きい場合には、上記の2回のバックオフのメカニズムを使用することによって、送ることが可能であるSSWフレームの数を増加させることが可能であり、システムパフォーマンスを改善する。アクセスするべきユーザ機器の数が5よりも小さい場合には、従来のA-BFTメカニズムを使用することによって各々のユーザ機器が送ることが可能であるSSWフレームの数は、2回のバックオフのA-BFTメカニズムを使用することによって送ることが可能であるSSWフレームの数よりも大きくなる場合がある。この手法によって、バックオフ継続時間が引き起こすSSWフレームを送る機会の浪費を効果的に回避することが可能である。
図30は、アクセスするべきユーザ機器の数とこの出願の実施形態3にしたがってネットワークデバイスに実際にアクセスすることが可能であるユーザ機器の数との間の対応関係の図である。アクセスするべきユーザ機器の数が比較的大きい場合には、上記の2回のバックオフのA-BFTメカニズムを使用することによって、アクセスを実行することが可能であるユーザ機器の数を効果的に増加させることが可能であり、トレーニング効率を改善するということを理解することが可能である。
図29及び図30における従来のA-BFTメカニズムは、例えば、ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームが、A-BFTの1つの継続時間情報を含んでもよく、各々のユーザ機器が、あるA-BFT期間の中でタイムスロットを無作為に選択して、その選択したタイムスロットの中でSSWフレームを送る手法であってもよいということに留意すべきである。上記の2回のバックオフのA-BFTメカニズムは、例えば、ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームが、A-BFTの複数の継続時間情報を含んでもよく、各々のユーザ機器が、対応する時間範囲からタイムスロットを選択するとともに、その選択したタイムスロットの中でバックオフ継続時間を選択して、その選択したタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後にSSWフレームを送る手法であってもよい。2回のバックオフのほかに、この出願にしたがった情報送信方法は、複数回のバックオフを含んでもよい、すなわち、バックオフ継続時間を選択した後に、ユーザ機器は、さらに、バックオフ継続時間を選択して、その選択したバックオフ継続時間の後にSSWフレームを送り、その結果、それらの複数回のバックオフを実装してもよい。上記のことは、説明のための1つの例に過ぎない。このことは、この出願においては限定されない。
この出願の実施形態4は、さらに、ネットワークデバイスを提供してもよい。図31は、この出願の実施形態4にしたがったネットワークデバイスの概略的な構成図である。図31に示されているように、ネットワークデバイス3100は、送信機3101及び受信機3102を含んでもよい。
送信機3101は、ブロードキャストフレームを送るように構成される。そのブロードキャストフレームは、A-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含む。第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第1のユーザ機器は、第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。第2の継続時間情報は、第2のユーザ機器が第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
受信機3102は、第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第1のユーザ機器が送る第1のタイプのフレームを受信し、そして、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信する、ように構成される。
随意的に、第1の継続時間情報は、第1の時間範囲の継続時間を含む。第1の時間範囲の継続時間は、第1のユーザ機器が、あらかじめ設定された開始時間及び第1の時間範囲の継続時間にしたがって第1の時間範囲の終了時間を決定し、そして、あらかじめ設定された開始時間及び第1の時間範囲の終了時間にしたがって、第1の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含む。第1の時間範囲の継続時間は、さらに、第2のユーザ機器が第1の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の開始時間を決定するのに使用される。
第2の時間範囲の継続時間は、第2のユーザ機器が、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含む。
第2の時間範囲の継続時間は、第2のユーザ機器が、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含む。フレームタイプ指示情報は、第2のユーザ機器がフレームタイプを決定するのに使用される。
受信機3102は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第2のユーザ機器が送るとともにフレームタイプに対応する第2のタイプのフレームを受信するように構成される。異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は、異なっている。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含む。フレーム数指示情報は、第2のユーザ機器がフレーム数を決定するのに使用される。
受信機3102は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第2のユーザ機器が連続的に送るそのフレーム数の第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含む。少なくとも1つのチャネルの使用指示情報は、第2のユーザ機器が、少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定するのに使用され、それによって、第2のユーザ機器は、少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択する。
受信機3102は、さらに、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて利用可能なチャネルによって第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信するように特に構成される。
随意的に、受信機3102は、さらに、利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて利用可能なチャネルによって第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信するように特に構成される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間情報をさらに含む。各々のチャネルに対応する継続時間情報は、第2のユーザ機器が、各々のチャネルに対応する時間範囲を決定するのに使用され、それによって、利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、第2のユーザ機器は、利用可能なチャネルに対応する時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
受信機3102は、さらに、利用可能なチャネルに対応する時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて利用可能なチャネルによって第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、第2の継続時間情報は、特に、第2のユーザ機器が第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択するとともに、無作為に選択されたタイムスロットの中でバックオフ継続時間を無作為に選択する。
受信機3102は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後に第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、バックオフ継続時間は、第2のユーザ機器に対応するアクセス優先順位にしたがって第2のユーザ機器によって決定される。第2のユーザに対応するより高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示す。第2のユーザ機器に対応するより低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示す。
随意的に、第2のユーザ機器のアクセス失敗のより大きな数は、第2のユーザ機器に対応するより高いアクセス優先順位を示す。
この出願の実施形態4にしたがって提供されるネットワークデバイスは、実施形態1又は実施形態2のいずれかにしたがったネットワークデバイスが実行する情報送信方法を実行することが可能である。実施形態3の有益な効果は、上記の複数の実施形態の有益な効果と同様である。本明細書においては、詳細は、繰り返しては説明されない。
この出願の実施形態4は、さらに、ユーザ機器3200を提供する。図32は、この出願の実施形態4にしたがったユーザ機器の概略的な構成図である。図32に示されているように、ユーザ機器3200は、第2のユーザ機器である。そのユーザ機器3200は、受信機3201、プロセッサ3202、及び送信機3203を含んでもよい。受信機3201は、プロセッサ3202に接続される。プロセッサ3202は、送信機3203に接続される。
受信機3201は、ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームを受信するように構成される。ブロードキャストフレームは、A-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含む。第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第1のユーザ機器は、第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択して、第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいてネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送る。
プロセッサ3202は、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定し、そして、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する、ように構成される。
送信機3203は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、第1の継続時間情報は、第1の時間範囲の継続時間を含み、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含む。
プロセッサ3202は、特に、第1の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の開始時間を決定し、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する、ように構成される。
随意的に、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含む。
プロセッサ3202は、さらに、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の終了時間を決定し、あらかじめ設定された開始時間は、第1の時間範囲のあらかじめ設定された開始時間であり、そして、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する、ように特に構成される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含む。
プロセッサ3202は、さらに、送信機3203が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前に、フレームタイプ指示情報にしたがってフレームタイプを決定するように構成される。
送信機3203は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、フレームタイプに対応する第2のタイプのフレームを送るように構成される。異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は異なっている。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含む。
プロセッサ3202は、さらに、送信機3203が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前に、フレーム数指示情報にしたがって、送られるべきフレームの数を決定するように構成される。
送信機3203は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスにそのフレーム数の第2のタイプのフレームを連続的に送るように構成される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含む。
プロセッサ3202は、さらに、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報にしたがって、少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定し、そして、少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択する、ように構成される。
送信機3203は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、利用可能なチャネルによって、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、送信機3203は、特に、利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、利用可能なチャネルによって、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間をさらに含む。
プロセッサ3202は、さらに、利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、利用可能なチャネルに対応する継続時間情報にしたがって、利用可能なチャネルに対応する時間範囲を決定し、そして、利用可能なチャネルに対応する時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する、ように構成される。
送信機3203は、さらに、利用可能なチャネルに対応する時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、利用可能なチャネルにより第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、プロセッサ3202は、さらに、送信機3203が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、バックオフ継続時間を無作為に選択するように構成される。
送信機3203は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後に、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、プロセッサ3202は、さらに、送信機3203が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前に、第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、アクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定するように構成される。より高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示す。より低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示す。
送信機3203は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後に、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、プロセッサ3202は、さらに、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがってアクセス優先順位を決定するように構成される。アクセス失敗のより大きな数は、より高いアクセス優先順位を示す。
この出願の実施形態4にしたがって提供されるユーザ機器は、実施形態1又は実施形態2のいずれかにしたがった第2のユーザ機器が実行する情報送信方法を実行することが可能である。実施形態4の有益な効果については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は、繰り返しては説明されない。
加えて、この出願の複数の実施形態にしたがった複数の機能的なユニットを一体化して、1つの処理ユニットとしてもよく、或いは、それらのユニットの各々は、物理的に独立して存在していてもよく、或いは、2つ又はそれ以上のユニットは、一体化されて1つのユニットとされる。その一体化されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、或いは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
上記の一体化されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、そして、独立した製品として販売され又は使用される場合に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中にその一体化されたユニットを格納してもよい。そのような理解に基づいて、本質的にこの出願の複数の技術的解決方法、或いは、従来技術に貢献する部分、或いは、それらの複数の技術的解決方法のうちのすべて又は一部を、ソフトウェア製品の形態で実装してもよい。そのコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体の中に格納されるとともに複数の命令を含み、それらの複数の命令は、この出願の複数の実施形態において説明された方法の複数のステップのうちのすべて又は一部を実行するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイス等であってもよい)コンピュータデバイス或いはプロセッサ(processor)に命令する。その記憶媒体は、プログラムコードを格納することが可能であるUSBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM, Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM, Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスク等のいずれかの媒体を含む。
関連出願への相互参照
この出願は、2016年6月3日付で中国専利局に出願された"情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器"と題する中国特許出願第CN201610394650.8号に基づく優先権を主張するとともに、この出願は、さらに、2016年6月27日付で中国専利局に出願された"情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器"と題する中国特許出願第CN201610482072.3号に基づく優先権を主張し、それらの内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
この出願の複数の実施形態は、通信技術に関し、特に、情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器に関する。
現時点では、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network, WLAN)は、通常、2.4[GHz]及び5[GHz]の周波数帯域において動作する。それらの周波数帯域を使用するデバイスの数の増加に伴い、それらの周波数帯域におけるスペクトラムリソースは、極めて込み合った状態になっている。一方で、60[GHz]のミリ波帯域は、大きな数の利用可能なスペクトラムリソースを有している。したがって、将来的には、その60[GHz]の周波数帯域が広く使用されるであろう。その60[GHz]のミリ波帯域の経路損失は、極めて大きいので、60[GHz]のミリ波帯域に基づく通信距離は、通常、比較的小さくなる。その通信距離を増加させるために、ビームフォーミング(BeamForming, BF)による指向性通信技術を使用することによって、ある送信アンテナの送信信号は、極めて小さな狭いビームに集中することが可能であり、ある受信アンテナは、極めて狭いビーム範囲の中でその信号を受信する。BF技術を使用する前に、ネットワークデバイスは、ビーコンインターバル(Beacon Interval, BI)の中のビーコン送信インターバル(Beacon Transmission Interval, BTI)において、指向性マルチギガビットビーコンフレーム(Directional Multi-Gigabit Beacon Frame, DMG Beacon Frame)を送信してもよい。DMGビーコンフレームは、そのBIの中で関連ビームフォーミングトレーニング(Association BeamForming Training, A-BFT)の継続時間を含んでもよい。DMGビーコンフレームを受信する少なくとも1つのユーザ機器のうちの各々のユーザ機器は、そのA-BFTの継続時間の中で無作為に選択されたあるタイムスロット(Timeslot)において、ネットワークデバイスにセクター掃引(Sector Sweep, SSW)フレームを送信して、そのユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装する。
通信技術の継続的な発展に伴って、ユーザ機器の数及びタイプは継続的に増加する。一方で、現時点において、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがって、1つのタイプのユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装することが可能である。このことは、ユーザ機器のビームフォーミングトレーニングの相対的に低い効率に帰する。
この出願の複数の実施形態は、情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器を提供して、ビームフォーミングトレーニングの効率を改善する。
ある1つの態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、情報送信方法であって、
ネットワークデバイスによって、ブロードキャストフレームを送るステップであって、前記ブロードキャストフレームは、関連ビームフォーミングトレーニングA-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、前記第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第1のユーザ機器は、前記第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、前記第2の継続時間情報は、第2のユーザ機器が第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する、ステップと、
前記第1の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第1のユーザ機器が送る第1のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップと、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップと、を含む、情報送信方法を提供する。
上記の情報送信方法によれば、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがって複数のアクセスタイプのユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装して、ビームフォーミングトレーニングの効率を改善することが可能であるとともにネットワークのスループットを改善することが可能である。
随意的に、前記第1の継続時間情報は、前記第1の時間範囲の継続時間を含み、
前記第1の時間範囲の前記継続時間は、前記第1のユーザ機器が、あらかじめ設定された開始時間及び前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第1の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第1の時間範囲の前記終了時間にしたがって、前記第1の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第1の時間範囲の前記継続時間は、さらに、前記第2のユーザ機器が前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の開始時間を決定するのに使用され、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記第2のユーザ機器が、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記第2のユーザ機器が、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
上記の情報送信方法においては、第1の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の開始時間の双方は、あらかじめ設定された開始時間であってもよい。したがって、第1の時間範囲及び第2の時間範囲は、部分的に重複する時間を有していてもよく、第2の時間範囲の継続時間は、第1の時間範囲の継続時間よりも長くてもよく、それによって、第2のユーザ機器の時間選択範囲は、第1のユーザ機器の時間選択範囲よりも大きくなり、その結果、第2のユーザ機器のアクセスタイムスロットの衝突を効果的に回避するとともにタイムスロットリソースの利用を改善する。
随意的に、前記第1の時間範囲の前記継続時間は、前記ブロードキャストフレームの中のビーコンインターバルBI制御フィールドのA-BFT長さフィールドの中に位置し、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記ブロードキャストフレームの中の、
前記A-BFT長さフィールドを除く前記BI制御フィールドの中の少なくとも1つのビット、或いは、
データペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素、
のうちの、いずれか1つに位置し、前記あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含み、前記フレームタイプ指示情報は、前記第2のユーザ機器がフレームタイプを決定するのに使用され、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信する前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送るとともに前記フレームタイプに対応する前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップを含み、異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は、異なっている。
随意的に、前記フレームタイプ指示情報は、前記ブロードキャストフレームの中の指向性マルチギガビットDMGパラメータフィールドの中の少なくとも1つの予約されたビットに位置する。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含み、前記フレーム数指示情報は、前記第2のユーザ機器がフレーム数を決定するのに使用され、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信する前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が連続的に送る前記フレーム数の前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含み、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報は、前記第2のユーザ機器が、前記少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択し、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信する前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップを含む。
随意的に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信する前記ステップは、
前記利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間情報をさらに含み、各々のチャネルに対応する前記継続時間情報は、前記第2のユーザ機器が、各々のチャネルに対応する時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、前記第2のユーザ機器は、前記利用可能なチャネルに対応する時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、
当該方法は、
前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップをさらに含んでもよい。
随意的に、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する前記継続時間情報は、前記ブロードキャストフレームの中の、
DMG動作要素の中のDMG動作情報フィールドの少なくとも1つの予約されたビット、或いは、
データペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素、
のうちの、いずれか1つに位置し、前記あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、特に、前記第2のユーザ機器が前記第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択するとともに、前記無作為に選択されたタイムスロットの中でバックオフ継続時間を無作為に選択し、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信する前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを前記ネットワークデバイスによって受信するステップを含む。
上記の情報送信方法によれば、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択した後に、第2のユーザ機器は、さらに、バックオフ継続時間を選択し、そして、そのバックオフ継続時間の後に第2のタイプのフレームを送信してもよく、それにより、複数の第2のユーザ機器の間でのタイムスロットの衝突を効果的に減少させるとともにA-BFTのトレーニング効率を改善する。
随意的に、バックオフ継続時間は、前記第2のユーザ機器に対応するアクセス優先順位にしたがって前記第2のユーザ機器によって決定され、前記第2のユーザに対応するより高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示し、前記第2のユーザ機器に対応するより低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示す。
随意的に、前記第2のユーザ機器のアクセス失敗のより大きな数は、前記第2のユーザ機器に対応するより高いアクセス優先順位を示す。
上記の情報送信方法によれば、高密度のシナリオにおいて、複数のユーザ機器がビームフォーミングトレーニングを実行する際に、あるA-BFT期間の間に発生するタイムスロットの衝突を減少させることが可能であり、それによって、複数のトレーニング期間の後に依然としてアクセスを実行することができないユーザ機器が、ネットワークデバイスに迅速にアクセスして、ビームフォーミングトレーニングを迅速に完了し、その結果、トレーニングの適時性を改善するとともにユーザイクスペアリアンスを改善する。
随意的に、ネットワークデバイスによって、ブロードキャストフレームを送るステップの前に、当該方法は、
前記ネットワークデバイスにアクセスしようとしているユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値よりも大きいか否かを前記ネットワークデバイスによって決定するステップをさらに含み、
ネットワークデバイスによって、ブロードキャストフレームを送る前記ステップは、
前記ネットワークデバイスにアクセスしようとしているユーザ機器の前記数が前記あらかじめ設定された数の値以上である場合に、前記ネットワークデバイスによって、前記ブロードキャストフレームを送るステップを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、過負荷インジケータ情報を含み、前記過負荷インジケータ情報は、
フレーム制御フィールドの中のビーコンインターバルBI制御フィールドの予約されたビット、又は、
前記BI制御フィールド以外の他のフィールドの予約されたビット、
のうちのいずれか1つに位置している。
他の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、さらに、情報送信方法であって、
ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームを第2のユーザ機器によって受信するステップであって、前記ブロードキャストフレームは、関連ビームフォーミングトレーニングA-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、前記第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第1のユーザ機器は、前記第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択して、前記第1の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送る、ステップと、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定し、そして、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択するステップと、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るステップと、を含む、情報送信方法を提供する。
随意的に、前記第1の継続時間情報は、前記第1の時間範囲の継続時間を含み、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定する前記ステップは、
前記第2のユーザ機器によって、前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の開始時間を決定するステップと、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定するステップと、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定するステップと、を含む。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定する前記ステップは、
前記第2のユーザ機器によって、あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定するステップであって、前記あらかじめ設定された開始時間は、前記第1の時間範囲のあらかじめ設定された開始時間である、ステップと、
前記第2のユーザ機器によって、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定するステップと、を含む。
随意的に、前記第1の時間範囲の前記継続時間は、前記ブロードキャストフレームの中のビーコンインターバルBI制御フィールドのA-BFT長さフィールドの中に位置し、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記ブロードキャストフレームの中の、
前記A-BFT長さフィールドを除く前記BI制御フィールドの中の少なくとも1つの予約されたビット、或いは、
データペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素、
のうちの、いずれか1つに位置し、前記あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップの前に、当該方法は、
前記第2のユーザ機器によって、前記フレームタイプ指示情報にしたがってフレームタイプを決定するステップをさらに含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、前記フレームタイプに対応する前記第2のタイプのフレームを送るステップを含み、異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は異なっている。
随意的に、前記フレームタイプ指示情報は、前記ブロードキャストフレームの中の指向性マルチギガビットDMGパラメータフィールドの中の少なくとも1つの予約されたビットに位置する。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップの前に、当該方法は、
前記第2のユーザ機器によって、前記フレーム数指示情報にしたがって、送られるべきフレームの数を決定するステップをさらに含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに前記フレーム数の前記第2のタイプのフレームを連続的に送るステップを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記第2のユーザ機器によって、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報にしたがって、前記少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定し、そして、前記少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択するステップと、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、前記利用可能なチャネルによって前記第2のタイプのフレームを送るステップと、を含む。
随意的に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、前記利用可能なチャネルによって前記第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、前記利用可能なチャネルによって前記第2のタイプのフレームを送るステップを含む。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間をさらに含み、
当該方法は、
前記利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、前記第2のユーザ機器によって、前記利用可能なチャネルに対応する継続時間情報にしたがって、前記利用可能なチャネルに対応する時間範囲を決定するステップと、
前記第2のユーザ機器によって、前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲からタイムスロットを無作為に選択するステップと、
前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって、前記利用可能なチャネルにより前記第2のタイプのフレームを送るステップと、をさらに含む。
随意的に、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する前記継続時間情報は、前記ブロードキャストフレームの中の、
DMG動作要素の中のDMG動作情報フィールドの少なくとも1つの予約されたビット、或いは、
データペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素、
のうちの、いずれか1つに位置し、前記あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
随意的に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップの前に、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によってバックオフ継続時間を無作為に選択するステップを含み、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るステップを含む。
随意的に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップの前に、当該方法は、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、前記アクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定するステップをさらに含み、より高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示し、より低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示し、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前記ステップは、
前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に、前記第2のユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るステップを含む。
随意的に、前記第2のユーザ機器によって、前記第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、前記アクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定する前記ステップの前に、当該方法は、
前記第2のユーザ機器によって、前記第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがって前記アクセス優先順位を決定するステップをさらに含み、アクセス失敗のより大きな数は、より高いアクセス優先順位を示す。
さらに別の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、送信機及び受信機を含むネットワークデバイスであって、
前記送信機は、ブロードキャストフレームを送るように構成され、前記ブロードキャストフレームは、関連ビームフォーミングトレーニングA-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、前記第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第1のユーザ機器は、前記第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、前記第2の継続時間情報は、第2のユーザ機器が第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、
前記受信機は、前記第1の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第1のユーザ機器が送る第1のタイプのフレームを受信し、そして、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信する、ように構成される、ネットワークデバイスを提供する。
随意的に、前記第1の継続時間情報は、前記第1の時間範囲の継続時間を含み、
前記第1の時間範囲の前記継続時間は、前記第1のユーザ機器が、あらかじめ設定された開始時間及び前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第1の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第1の時間範囲の前記終了時間にしたがって、前記第1の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第1の時間範囲の前記継続時間は、さらに、前記第2のユーザ機器が前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の開始時間を決定するのに使用され、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記第2のユーザ機器が、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記第2の時間範囲の前記継続時間は、前記第2のユーザ機器が、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含み、前記フレームタイプ指示情報は、前記第2のユーザ機器がフレームタイプを決定するのに使用され、
前記受信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が送るとともに前記フレームタイプに対応する前記第2のタイプのフレームを受信するように構成され、異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は、異なっている。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含み、前記フレーム数指示情報は、前記第2のユーザ機器がフレーム数を決定するのに使用され、
前記受信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記第2のユーザ機器が連続的に送る前記フレーム数の前記第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含み、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報は、前記第2のユーザ機器が、前記少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択し、
前記受信機は、さらに、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを受信するように特に構成される。
随意的に、前記受信機は、さらに、前記利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを受信するように特に構成される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間情報をさらに含み、各々のチャネルに対応する前記継続時間情報は、前記第2のユーザ機器が、各々のチャネルに対応する時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、前記第2のユーザ機器は、前記利用可能なチャネルに対応する時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、
前記受信機は、さらに、前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記利用可能なチャネルによって前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、特に、前記第2のユーザ機器が前記第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第2のユーザ機器は、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択するとともに、前記無作為に選択されたタイムスロットの中でバックオフ継続時間を無作為に選択し、
前記受信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に前記第2のユーザ機器が送る前記第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、バックオフ継続時間は、前記第2のユーザ機器に対応するアクセス優先順位にしたがって前記第2のユーザ機器によって決定され、前記第2のユーザに対応するより高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示し、前記第2のユーザ機器に対応するより低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示す。
随意的に、前記第2のユーザ機器のアクセス失敗のより大きな数は、前記第2のユーザ機器に対応するより高いアクセス優先順位を示す。
さらに別の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、さらに、ユーザ機器であって、当該ユーザ機器は、第2のユーザ機器であり、受信機、プロセッサ、及び送信機を含み、前記受信機は、前記プロセッサに接続され、前記プロセッサは、前記送信機に接続され、
前記受信機は、ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームを受信するように構成され、前記ブロードキャストフレームは、関連ビームフォーミングトレーニングA-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、前記第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、前記第1のユーザ機器は、前記第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択して、前記第1の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて前記ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送り、
前記プロセッサは、前記第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定し、そして、前記第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する、ように構成され、
前記送信機は、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される、ユーザ機器を提供してもよい。
随意的に、前記第1の継続時間情報は、前記第1の時間範囲の継続時間を含み、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記プロセッサは、特に、前記第1の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の開始時間を決定し、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、前記第2の時間範囲の前記開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、ように構成される。
随意的に、前記第2の継続時間情報は、前記第2の時間範囲の継続時間を含み、
前記プロセッサは、さらに、あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記継続時間にしたがって前記第2の時間範囲の終了時間を決定し、前記あらかじめ設定された開始時間は、前記第1の時間範囲のあらかじめ設定された開始時間であり、そして、前記あらかじめ設定された開始時間及び前記第2の時間範囲の前記終了時間にしたがって前記第2の時間範囲を決定する、ように特に構成される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含み、
前記プロセッサは、さらに、前記送信機が、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送る前に、前記フレームタイプ指示情報にしたがってフレームタイプを決定するように構成され、
前記送信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに、前記フレームタイプに対応する前記第2のタイプのフレームを送るように構成され、異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は異なっている。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含み、
前記プロセッサは、さらに、前記送信機が、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送る前に、前記フレーム数指示情報にしたがって、送られるべきフレームの数を決定するように構成され、
前記送信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに前記フレーム数の前記第2のタイプのフレームを連続的に送るように構成される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含み、
前記プロセッサは、さらに、前記少なくとも1つのチャネルの前記使用指示情報にしたがって、前記少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定し、そして、前記少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択する、ように構成され、
前記送信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記利用可能なチャネルによって、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、前記送信機は、特に、前記利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記利用可能なチャネルによって、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、前記ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間をさらに含み、
前記プロセッサは、さらに、前記利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、前記利用可能なチャネルに対応する継続時間情報にしたがって、前記利用可能なチャネルに対応する時間範囲を決定し、そして、前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する、ように構成され、
前記送信機は、さらに、前記利用可能なチャネルに対応する前記時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記利用可能なチャネルにより前記第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、前記プロセッサは、さらに、前記送信機が、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送る前に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、バックオフ継続時間を無作為に選択するように構成され、
前記送信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、前記プロセッサは、さらに、前記送信機が、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットにおいて、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送る前に、前記第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、前記アクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定するように構成され、より高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示し、より低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示し、
前記送信機は、特に、前記第2の時間範囲から無作為に選択された前記タイムスロットの中の前記バックオフ継続時間の後に、前記ネットワークデバイスに前記第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、前記プロセッサは、さらに、前記第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがって前記アクセス優先順位を決定するように構成され、アクセス失敗のより大きな数は、より高いアクセス優先順位を示す。
この出願の複数の実施形態にしたがって提供される情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器によれば、ネットワークデバイスは、ブロードキャストフレームを送り、そのブロードキャストフレームは、A-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、それによって、第1のユーザ機器は、第1の継続時間情報にしたがって第1の時間範囲を決定して、その第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、そして、その第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第1のタイプのフレームを送ることが可能であり、第2のユーザ機器は、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定して、その第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、そして、その第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、第2のタイプのフレームを送ることが可能である。したがって、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがって第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装することが可能であり、その結果、トレーニング効率を改善するとともにネットワークのスループットを改善することが可能である。
この出願の複数の実施形態に適用可能なネットワークシステムの概略的な構成図である。
この出願の実施形態1にしたがった情報送信方法のある1つのフローチャートである。
第1のユーザ機器が、この出願の実施形態2にしたがった情報送信方法によって第1の時間範囲を決定するある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態2にしたがったBIの概略的な構成図である。
第2のユーザ機器が、この出願の実施形態2にしたがった情報送信方法によって第2の時間範囲を決定するある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態2にしたがった他のBIの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがった情報送信方法によって第2の時間範囲を決定するある1つのフローチャートである。
この出願に実施形態2にしたがったさらにもう1つのBIの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがった次のDMG ATI要素の概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがった拡張スケジュール要素の概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがったBI制御フィールドの概略的な構成図である。
本発明の実施形態2にしたがったさらにもう1つのBIの概略的な構成図である。
本発明の実施形態2にしたがったさらに別のBIの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがったブロードキャストフレームの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがった他の情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態2にしたがったSSSWフレームの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがったDMGパラメータフィールドの概略的な構成図である。
この出願の実施形態2にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態3にしたがった情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態3にしたがった他の情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態3にしたがったDMG動作要素の概略的な構成図である。
この出願の実施形態3にしたがったセカンダリチャネルA-BFT要素の概略的な構成図である。
この出願の実施形態3にしたがったブロードキャストフレームの概略的な構成図である。
この出願の実施形態3にしたがった時間範囲とチャネルとの間の対応関係の図である。
この出願の実施形態3にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態3にしたがったA-BFT期間の概略的な構成図である。
この出願の実施形態3にしたがった別のもう1つの情報送信方法のある1つのフローチャートである。
この出願の実施形態3にしたがった別のもう1つの情報送信方法によるPCP/APと局との間のメッセージの概略図である。
この出願の実施形態3にしたがった別のもう1つの情報送信方法によるAPと局との間の他のメッセージの概略図である。
この出願の実施形態3にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のある1つのフローチャートである。
アクセスするべきユーザ機器の数とこの出願の実施形態3にしたがって送ることが可能であるSSWフレームの数との間の対応関係の図である。
アクセスするべきユーザ機器の数とこの出願の実施形態3にしたがってネットワークデバイスに実際にアクセスすることが可能であるユーザ機器の数との間の対応関係の図である。
この出願の実施形態4にしたがったネットワークデバイスの概略的な構成図である。
この出願の実施形態4にしたがったユーザ機器の概略的な構成図である。
この出願の複数の実施形態にしたがって提供される情報送信方法、ネットワークデバイス、及びユーザ機器は、WLANシステムに適用可能であり、特に、802.11ad規格にしたがったWLANシステム、802.11ay規格にしたがったWLANシステム、及び、802.11ad規格及び802.11ay規格の補足的な改良された規格にしたがったWLANシステムに適用可能である。その情報送信方法は、複数のアクセスタイプのユーザ機器を伴うネットワークシナリオに適用可能である。図1は、この出願のそれらの複数の実施形態に適用可能なネットワークシステムの概略的な構成図である。図1に示されているように、その情報送信方法を適用可能なネットワークシステムは、例えば、ネットワークデバイス、少なくとも1つの指向性マルチギガビット(Directional Multi-Gigabit, DMG)ユーザ機器、及び少なくとも1つの強化型指向性マルチギガビット(Enhanced Directional Multi-Gigabit, EDMG)ユーザ機器を含んでもよい。図1の中のDMGユーザ機器及びEDMGユーザ機器の各々は、あるアクセスタイプのユーザ機器であってもよい。ネットワークデバイスは、例えば、パーソナル基本サービスセット制御ポイント(Personal Basic Service Set Control Point, PCP)/アクセスポイント(Access Point, AP)であってもよい。ユーザ機器は、局(Station, STA)であってもよい。図1の中のDMGユーザ機器は、DMG局、すなわち、802.11ad規格に対応する局であってもよく、EDMGユーザ機器は、EDMG局、すなわち、802.11ay規格に対応する局であってもよい。
この出願にしたがって提供される情報送信方法を実行することによって、ネットワークデバイスは、A-BFTの複数の継続時間情報を含むフレームを送信してもよく、それによって、複数のアクセスタイプの複数のユーザ機器の各々は、あるアクセスタイプのユーザ機器に対応する継続時間情報にしたがって継続時間範囲を決定し、その継続時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、そして、その無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、対応するフレームを送ることが可能である。したがって、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがった複数のアクセスタイプの複数のユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装して、ビームフォーミングトレーニングの効率を改善するとともにネットワークのスループットを改善することが可能である。複数の異なるアクセスタイプの複数のユーザ機器は、複数の異なる通信規格にしたがった複数のユーザ機器であってもよい。2つの継続時間情報を含む解決方法を使用することによって、この出願にしたがった以下の複数の方法を解説してもよいということに留意すべきである。しかしながら、このことは、この出願においては限定されない。
この出願の実施形態1は、情報送信方法を提供する。図2は、この出願の実施形態1にしたがった情報送信方法のある1つのフローチャートである。図2に示されているように、その方法は、以下のステップを含んでもよい。
S201. ネットワークデバイスは、ブロードキャストフレームを送り、そのブロードキャストフレームは、A-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含む。
第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第1のユーザ機器は、第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。第2の継続時間情報は、第2のユーザ機器が第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
ブロードキャストフレームは、例えば、ビーコンフレームであってもよい。ネットワークデバイスは、例えば、ブロードキャスト方式又はマルチキャスト方式にしたがってそのブロードキャストフレームを送ってもよく、それによって、第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器を含む複数のユーザ機器は、そのブロードキャストフレームを受信する。
第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器は、それぞれ、複数の異なる通信規格にしたがった複数のユーザ機器等の複数の異なるアクセスタイプのユーザ機器であってもよい。第1のユーザ機器は、例えば、DMG局とも称される802.11ad規格に対応する局であってもよい。第2のユーザ機器は、例えば、EDMG局とも称されてもよい802.11ay規格に対応する局であってもよい。
S202. 第1のユーザ機器は、第1の継続時間情報にしたがって第1の時間範囲を決定し、そして、その第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
第1のユーザ機器がDMG局である場合には、その第1の継続時間情報は、DMG継続時間情報であってもよく、その第1の時間範囲は、DMG時間範囲であってもよい。第1のユーザ機器は、その第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。したがって、第1の時間範囲は、また、DMG局の競合範囲と称されてもよい。
S203. 第2のユーザ機器は、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定し、そして、その第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
第2のユーザ機器がEDMG局である場合には、その第2の継続時間情報は、EDMG継続時間情報であってもよく、その第2の時間範囲は、EDMG時間範囲であってもよい。第2のユーザ機器は、その第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。したがって、第2の時間範囲は、また、EDMG局の競合範囲と称されてもよい。
第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報の双方は、A-BFTの継続時間情報である。したがって、第1の時間範囲及び第2の時間範囲は、そのA-BFTの2つの時間範囲であってもよい。そのA-BFTにおいては、第1の時間範囲及び第2の時間範囲は、重複した時間を有していなくてもよく、或いは、部分的に重複した時間を有していてもよい。このことは、この出願においては限定されない。
S204. 第1のユーザ機器は、第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送る。
第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、第1のユーザ機器は、さらに、第1のタイプのフレームの受信の後にネットワークデバイスが送るとともにその第1のタイプのフレームに対応しているフィードバック(Feedback)フレームを受信してもよい。その第1のタイプのフレームは、例えば、SSWフレームであってもよい。第1のユーザ機器は、第1の時間範囲から無作為に選択されたそのタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送り、それによって、そのネットワークデバイスは、A-BFTの第1の時間範囲において第1のユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装することが可能である。
S205. 第2のユーザ機器は、その第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る。
第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、第2のユーザ機器は、さらに、第2のタイプのフレームの受信の後にネットワークデバイスが送るとともにその第2のタイプのフレームに対応しているフィードバック(Feedback)フレームを受信してもよい。第1のタイプのフレームは、第2のタイプのフレームと同じタイプのフレームであってもよい。その第2のタイプのフレームは、例えば、SSWフレームであってもよく、或いは、他のタイプのフレームであってもよい。第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたそのタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送り、それによって、そのネットワークデバイスは、A-BFTの第2の時間範囲において第2のユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装することが可能である。この出願の実施形態1にしたがって説明される情報送信方法によれば、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがって複数のアクセスタイプの複数のユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装して、ビームフォーミングトレーニングの効率を改善するとともにネットワークのスループットを改善することが可能であるということを上記のことから理解することが可能である。
S202とS203との間に絶対的な順序は存在せず、S202及びS203は、連続的に実行されてもよく、或いは、同時に実行されてもよいということに留意すべきである。S204とS205との間に絶対的な順序は存在せず、S204及びS205は、連続的に実行されてもよく、或いは、同時に実行されてもよい。このことは、この出願においては限定されない。
この出願の実施形態1にしたがって提供される情報送信方法によれば、ネットワークデバイスは、ブロードキャストフレームを送り、そのブロードキャストフレームは、A-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含み、それによって、第1のユーザ機器は、第1の継続時間情報にしたがって第1の時間範囲を決定して、その第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、そして、その第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第1のタイプのフレームを送ることが可能であり、第2のユーザ機器は、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定して、その第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択し、そして、その第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、第2のタイプのフレームを送ることが可能である。したがって、ネットワークデバイスは、同じA-BFTにしたがって、複数のアクセスタイプのユーザ機器のビームフォーミングトレーニングを実装することが可能であり、その結果、トレーニング効率を改善するとともにネットワークのスループットを改善することが可能である。
随意的に、第1の継続時間情報は、第1の時間範囲の継続時間を含んでもよい。この出願の実施形態2は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供する。図3は、第1のユーザ機器が、この出願の実施形態2にしたがった情報送信方法によって第1の時間範囲を決定するある1つのフローチャートである。図3に示されているように、その情報送信方法においては、第1のユーザ機器が、第1の継続時間情報にしたがって第1の時間範囲を決定するS202は、以下のステップを含んでもよい。
S301. 第1のユーザ機器は、あらかじめ設定された開始時間及び第1の時間範囲の継続時間にしたがって第1の時間範囲の終了時間を決定する。
S302. 第1のユーザ機器は、あらかじめ設定された開始時間及び第1の時間範囲の終了時間にしたがって、第1の時間範囲を決定する。
具体的には、第1のユーザ機器は、あらかじめ設定された開始時間及び第1の時間範囲の継続時間の合計にしたがって、第1の時間範囲の終了時間を決定してもよい。第1の時間範囲の開始時間及び終了時間を決定した後に、第1の時間範囲を決定する。第1の時間範囲は、第1の時間範囲の開始時間から第1の時間範囲の終了時間までの時間期間である。
例えば、図4は、この出願の実施形態2にしたがったある1つのBIの概略的な構成図である。図4に示されているように、そのBIは、ビーコン送信インターバル(Beacon Transmission Interval, BTI)、A-BFT期間、アナウンスメント送信インターバル(Announcement Transmission Interval, ATI)、及びデータ転送インターバル(Data Transfer Interval, DTI)を含んでもよい。そのA-BFT期間が8つのタイムスロットを含み、あらかじめ設定された開始時間が0である場合に、第1の時間範囲の開始時間は、そのA-BFT期間の中のタイムスロット0である。第1の時間範囲の継続時間が2である場合に、第1の時間範囲の終了時間は、そのA-BFT期間の中のタイムスロット2であってもよい。この場合に、第1の時間範囲は、図4に示されているように、タイムスロット0からタイムスロット2までの3つのタイムスロットであってもよく、[タイムスロット0,タイムスロット2]とあらわされてもよい。
随意的に、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含んでもよい。この出願の実施形態2は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供する。図5は、第2のユーザ機器が、この出願の実施形態2にしたがった情報送信方法によって第2の時間範囲を決定するある1つのフローチャートである。図5に示されているように、第2のユーザ機器が、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定するS203は、以下のステップを含んでもよい。
S501. 第2のユーザ機器は、第1の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の開始時間を決定する。
具体的には、第2のユーザ機器は、第1の時間範囲の継続時間及びあらかじめ設定された開始時間にしたがって、第1の時間範囲の終了時間を決定して、第1の時間範囲の終了時間にしたがって、第2の時間範囲の開始時間を決定してもよい。
S502. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって、第2の時間範囲の終了時間を決定する。
第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の継続時間の合計にしたがって、第2の時間範囲の終了時間を決定してもよい。
S503. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する。
第2の時間範囲の開始時間及び終了時間を決定した後に、第2の時間範囲を決定する。第2の時間範囲は、第2の時間範囲の開始時間から第2の時間範囲の終了時間までの時間期間である。
例えば、図6は、この出願の実施形態2にしたがった他のBIの概略的な構成図である。第1の時間範囲の継続時間が2であり、あらかじめ設定された開始時間が0であり、そして、第1の時間範囲の開始時間が、図6に示されているタイムスロット0である場合に、第1の時間範囲の終了時間は、図6に示されているタイムスロット2であってもよい。例えば、第2のユーザ機器は、第1の時間範囲の終了時間を1だけ増加させる演算を実行することによって、第2の時間範囲の開始時間3を取得してもよい。この場合に、第2の時間範囲の開始時間は、図6に示されているタイムスロット3であってもよい。第2の時間範囲の継続時間が4である場合、すなわち、第2の時間範囲が5つのタイムスロットを含んでもよい場合、第2の時間範囲の終了時間は、タイムスロット7である。この場合、第2の時間範囲は、図6に示されているタイムスロット3からタイムスロット7までの5つのタイムスロットであってもよく、第2の時間範囲は、[タイムスロット3,タイムスロット7]とあらわされてもよい。
代替的に、上記の情報送信方法において、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含んでもよい。図7は、第2のユーザ機器が、この出願の実施形態2にしたがった情報送信方法によって第2の時間範囲を決定する他のフローチャートである。図7に示されているように、第2のユーザ機器が、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定するS203は、以下のステップを含んでもよい。
S701. 第2のユーザ機器は、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の終了時間を決定する。
図7に示されている情報送信方法において、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の開始時間としてあらかじめ設定された開始時間を使用してもよい。
S702. 第2のユーザ機器は、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する。
第2の時間範囲の開始時間があらかじめ設定された開始時間である場合に、第2の時間範囲は、あらかじめ設定された開始時間から第2の時間範囲の終了時間までの時間期間である。
例えば、図8は、この出願の実施形態2にしたがったさらにもう1つのBIの概略的な構成図である。あらかじめ設定された開始時間が0である場合に、第2の時間範囲の開始時間は、図8に示されているタイムスロット0である。第2の時間範囲の継続時間が7である場合、すなわち、第2の時間範囲が8つのタイムスロットを含んでもよい場合、第2の時間範囲の終了時間は、タイムスロット7である。この場合、第2の時間範囲は、図8に示されているタイムスロット0からタイムスロット7までの8つのタイムスロットであってもよく、第2の時間範囲は、[タイムスロット0,タイムスロット7]とあらわされてもよい。
第2のユーザ機器のアクセス優先順位は、第1のユーザ機器のアクセス優先順位よりも高くてもよい。したがって、上記の情報送信方法において、第1の時間範囲及び第2の時間範囲は、部分的に重複する時間を有していてもよく、第2の時間範囲の継続時間は、第1の時間範囲の継続時間よりも大きくてもよく、それによって、第2のユーザ機器の時間選択範囲は、第1のユーザ機器の時間選択範囲よりも大きく、その結果、第2のユーザ機器のアクセスタイムスロットの衝突の確率を効果的に減少させるとともにタイムスロットリソースの利用を改善する。
A-BFT期間は、1つの例として、8つのタイムスロットを使用することによって、上記の複数の実施形態にしたがって説明されているということに留意すべきである。一方で、代替的に、A-BFT期間は、例えば、16つのタイムスロット等の他の数のタイムスロットを含んでもよい。ブロードキャストフレームは、例えば、ビーコンフレームであってもよい。ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスがブロードキャストフレームを送るS201の前に、さらに、ブロードキャストフレームを送ってもよい。前に送られたブロードキャストフレームは、ATI継続時間情報を含んでもよい。第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器は、そのATI継続時間情報にしたがって、ATIの開始時間及び継続時間を決定してもよい。ATI継続時間情報は、前に送られたブロードキャストフレームの中の次の(Next)DMG ATI要素(Element)の中の開始時間(Start Time)フィールド及びATI継続時間(Duration)フィールドの中に位置していてもよい。A-BFT期間は、ATIの前に存在するので、上記の方法は、ATIの開始時間を割り当てることによって、A-BFT期間の終了時間を決定して、そのA-BFT期間の継続時間を引き延ばす、といった方法であってもよい。この手法によって、A-BFT期間の継続時間は、図4、図6、及び図8に示されている8つのタイムスロットよりも大きくなってもよく、それによって、第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器は、タイムスロットを無作為に選択するためのより大きな時間選択範囲を有して、アクセスを競合させることが可能である。
図9は、この出願の実施形態2にしたがった次のDMG ATI要素の概略的な構成図である。図9に示されているように、次のDMG ATI要素は、1バイトの要素識別子(Element ID)フィールド、1バイトの長さフィールド、4バイトの開始時間フィールド、及び2バイトのATI継続時間フィールドを含んでもよい。
BIがATIを含まない場合に、BIは、DTIを含んでもよい。上記の方法においては、代替的に、BIの中のBTIの中で送信されるブロードキャストフレームに含まれるDTI継続時間情報にしたがって、そのDTIの開始時間及び継続時間を決定してもよい。DTI継続時間情報は、ブロードキャストフレームの中の拡張スケジュール要素(Extended Schedule Element)の中のいずれかの割り当て(Allocation)フィールドの中に位置していてもよい。各々の割り当てフィールドは、割り当て開始時間及び割り当て継続時間を含んでもよい。A-BFT期間は、DTIの前に存在するので、上記の方法は、DTIの開始時間を割り当てることによって、A-BFT期間の終了時間を決定して、そのA-BFT期間の継続時間を引き延ばす、といった方法であってもよい。この手法によって、A-BFT期間の継続時間は、図4、図6、及び図8に示されている8つのタイムスロットよりも大きくなってもよく、それによって、第1のユーザ機器及び第2のユーザ機器は、タイムスロットを無作為に選択するためのより大きな時間選択範囲を有して、アクセスを競合させることが可能である。
図10は、この出願の実施形態2にしたがった拡張スケジュール要素の概略的な構成図である。図10に示されているように、拡張スケジュール要素は、1バイトの要素識別子フィールド、1バイトの長さフィールド、及び少なくとも1つの割り当てフィールドを含んでもよい。各々の割り当てフィールドは、15バイトを含む。図10を参照すると、各々の割り当てフィールドは、2バイトの割り当て制御(Allocation Control)フィールド、2バイトのビームフォーミング制御(BeamForming Control)フィールド、1バイトのソース関連付け識別子(Source Association IDentity, Source AID)フィールド、1バイトの宛先関連付け識別子(Destination AID)フィールド、4バイトの割り当て開始(Allocation start)フィールド、2バイトの割り当てブロック継続時間(Allocation Block Duration)フィールド、1バイトのブロックの番号(Number of Blocks)フィールド、及び、2バイトの割り当てブロック周期(Allocation Block Period)フィールドを含んでもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームがビーコンフレームである場合に、第1の時間範囲の継続時間は、ブロードキャストフレームの中のBI制御フィールド(Control Field)のA-BFT長さ(Length)フィールドの中に位置していてもよい。第2の時間範囲の継続時間は、ブロードキャストフレームの中で、A-BFT長さフィールドを除くBI制御フィールドの中の少なくとも1つのビット、或いは、データペイロードのあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素(Information Element)、のうちのいずれか1つの位置に位置していてもよい。あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
例えば、図11は、この出願の実施形態2にしたがったBI制御フィールドの概略的な構成図である。図11に示されているように、上記のBI制御フィールドは、1ビット(bit)のクラスタリング制御存在(Clustering Control Present)フィールド、1ビットの発見モード(Discovery Mode)フィールド、4ビットの次のビーコンフレーム(Next Beacon)フィールド、1ビットのATI存在(ATI Present)フィールド、3ビットのA-BFT長さフィールド、4ビットのセクター掃引のフレーム(Frame of Sector Sweep, FSS)フィールド、1ビットのレスポンダ送信セクター掃引である(Is Responder Transmit Sector Sweep, Is Responder TXSS)フィールド、4ビットの次のA-BFTフィールド、1ビットの断片化送信セクター掃引(Fragmented TXSS)フィールド、7ビットの送信セクター掃引幅(TXSS Span)フィールド、4ビットのN BIs A-BFTフィールド、6ビットのA-BFT計数(A-BFT Count)フィールド、アンテナインターフェイスにおける6ビットのN A-BFT(N A-BFT in Ant)フィールド、1ビットの基本サービスセット制御ポイント関連付け準備完了(Personal Basic Service Set Control Point Association Ready, PCP Association Ready)フィールド、及び4ビットの予約された(Reserved)フィールドを含んでもよい。
第1の時間範囲の継続時間は、例えば、図11の中で、A-BFT長さフィールド、すなわち、ビット7(Bit7, B7)乃至ビット9(Bit9, B9)に位置していてもよい。第2の時間範囲の継続時間は、例えば、図11の中で、A-BFT長さフィールドを除くBI制御フィールドの中の予約されたフィールド、すなわち、B44、B45、B46、又はB47のうちの少なくとも1つ等のビット44(Bit44, B44)乃至ビット47(Bit47, B47)のうちの少なくとも1つに位置していてもよい。代替的に、第2の時間範囲の継続時間は、図11の中で、A-BFT長さフィールドを除くBI制御フィールドの中の他のフィールドの中の少なくとも1つのビットに位置していてもよい。
随意的に、上記の情報送信方法においては、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の終了時間の指示情報を含む。第1の時間範囲の継続時間にしたがって、第2の時間範囲の開始時間を決定してもよい。第2の時間範囲の終了時間の指示情報にしたがって、第2の時間範囲の終了時間を決定する。
例えば、図11Aは、本発明の実施形態2にしたがったさらにもう1つのBIの概略的な構成図である。図11Bは、本発明の実施形態2にしたがったさらに別のBIの概略的な構成図である。あらかじめ設定された開始時間が0であり、第1の時間範囲の継続時間が3である場合に、第1の時間範囲は、図11A及び図11Bに示されているタイムスロット0からタイムスロット3までの4つのタイムスロットを含み、[タイムスロット0, タイムスロット3]とあらわされてもよい。第2の時間範囲の開始時間は、タイムスロット4であってもよい。第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、例えば、図11の中のB44、B45、B46、又はB47のうちの少なくとも1つに位置していてもよい。
ある1つの可能な実装において、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、例えば、図11の中のB44、B45、B46、及びB47に位置していてもよい。(B44 B45 B46 B47)=0000である場合には、そのBIは、第2のユーザ機器に対応する継続時間を有していない、すなわち、第2の継続時間が0であるということを決定してもよく、第2のユーザ機器は、そのBIにおいてはビームフォーミングトレーニングを実行する必要はない。(B44 B45 B46 B47)=1000である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報にしたがって決定される継続時間及びあらかじめ設定された継続時間にしたがって、第2の時間範囲の終了時間が、(あらかじめ設定された継続時間)+(B44 B45 B46 B47)−1であるということを決定してもよい。あらかじめ設定された継続時間が8である場合に、第2の時間範囲の終了時間は、タイムスロット15である。この場合に、第2の時間範囲は、図11Aに示されている[タイムスロット4, タイムスロット15]であってもよい。この方法においては、第2の時間範囲は、第2の時間範囲の終了時間の指示情報にしたがって決定される継続時間及びあらかじめ設定された継続時間にしたがって決定され、それによって、第2の時間範囲は、より長くなり、第2の時間範囲は、より多くのタイムスロットを含んでもよい。上記の方法においては、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、図11の中のB44、B45、B46、及びB47のうちの一部に位置していてもよく、必ずしも、B44、B45、B46、及びB47のすべてに位置していなくてもよいということに留意すべきである。
他の可能な実装においては、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、例えば、図11の中のB45及びB46に位置していてもよい。(B45 B46)=00である場合には、そのBIは、第2のユーザ機器に対応する継続時間を有していない、すなわち、第2の時間範囲は0であり、第2のユーザ機器は、そのBIにおいては、ビームフォーミングトレーニングを実行する必要はない。(B45 B46)=01である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は4である。(B45 B46)=10である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は8である。(B45 B46)=11である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は16である。(B45 B46)=10である場合に、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間及びあらかじめ設定された継続時間にしたがって、第2の時間範囲の終了時間が、(あらかじめ設定された継続時間)+(B45 B46)−1であるということを決定してもよい。あらかじめ設定された継続時間が8である場合には、第2の時間範囲の終了時間は、タイムスロット15である。この場合には、第2の時間範囲は、図11Aに示されている[タイムスロット4, タイムスロット15]であってもよい。上記の方法においては、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、図11の中のB44、B45、B46、及びB47のうちの他のビットに位置していてもよく、必ずしも、ビットB45及びB46に位置していなくてもよいということに留意すべきである。加えて、あらかじめ設定された継続時間は、また、6又は7等の他の値であってもよい。
さらに別の可能な実装において、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、例えば、図11の中のB45及びB46に位置していてもよい。(B45 B46)=00である場合には、そのBIは、第2のユーザ機器に対応する継続時間を有していない、すなわち、第2の時間範囲は0であり、第2のユーザ機器は、そのBIにおいては、ビームフォーミングトレーニングを実行する必要はない。(B45 B46)=01である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は4である。(B45 B46)=10である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は8である。(B45 B46)=11である場合には、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間は16である。(B45 B46)=10である場合に、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲の終了時間の指示情報に対応する継続時間及び第2の時間範囲の開始時間にしたがって、第2の時間範囲の終了時間が、(第2の時間範囲の開始時間)+(B45 B46)−1であるということを決定してもよい。第2の時間範囲の開始時間が4である場合に、第2の時間範囲の終了時間は、タイムスロット11である。この場合には、第2の時間範囲は、図11Bに示されている[タイムスロット4, タイムスロット11]であってもよい。上記の方法においては、第2の時間範囲の終了時間の指示情報は、図11の中のB44、B45、B46、及びB47のうちの他のビットに位置していてもよく、必ずしも、ビットB45及びB46に位置していなくてもよいということに留意すべきである。
上記の方法においては、A-BFT長さフィールドは、第1の時間範囲の継続時間を示すということに留意すべきである。第1のユーザ機器がDMG局である場合に、A-BFT長さフィールドが示す第1の時間範囲の継続時間は、DMG局のための継続時間である。第1の時間範囲の継続時間が位置するフィールドのビットが、例えば、(B7 B8 B9)=000である場合に、第1の時間範囲は、1つのタイムスロット、すなわち、タイムスロット0を含んでもよい。随意的に、上記の方法においては、ネットワークデバイスは、さらに、ブロードキャストフレームの中のBI制御フィールドの中の次のA-BFTフィールドを使用することによって、第1のユーザ機器がビームフォーミングトレーニングを実行する必要があるか否かを示してもよい。ネットワークデバイスは、例えば、次のA-BFTフィールドの値を0よりも大きくすることによって、第1のユーザ機器がビームフォーミングトレーニングを実行する必要がないということを示してもよく、それによって、第1の時間範囲の継続時間が位置するフィールドのビットが、例えば、(B7 B8 B9)=000である場合に、第2のユーザ機器は、次のA-BFTフィールドの値が0よりも大きいという指標にしたがって、タイムスロット0等のあらかじめ設定された開始時間が、第2の時間範囲の開始時間であり、したがって、BIにおいて、第2のユーザ機器のみがビームフォーミングトレーニングを実行し、そして、第1のユーザ機器はビームフォーミングトレーニングを実行しないということを決定してもよい。次のA-BFTフィールドの値は、例えば、図11に示されているB15からB18までのビットに対応する値であってもよい。
図12は、この出願の実施形態2にしたがったブロードキャストフレームの概略的な構成図である。図12に示されているように、そのブロードキャストフレームは、2バイトのフレーム制御(Frame Control)フィールド、2バイトの継続時間フィールド、6バイトの基本サービスセット識別情報(Basic Service Set Identity, BSSID)フィールド、非固定数のバイトのデータペイロードフィールド、及び、4バイトのフレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence, FCS)フィールドを含んでもよい。データペイロードフィールドは、また、ブロードキャストフレームの本体(Body)フィールドと称されてもよい。データペイロードフィールドは、複数の情報要素(Information Element)を含んでもよい。それらの複数の情報要素のうちで、シーケンス番号1は、タイムスタンプ要素を表し、シーケンス番号2は、セクター掃引(Sector Sweep)要素を表し、要素シーケンス番号3は、BI要素を表し、シーケンス番号4は、BI制御要素を表し、そして、シーケンス番号14は、マルチ帯域(multi-band)要素を表す等である。データペイロードフィールドは、例えば、シーケンス番号20を有する情報要素等の新たに追加されたフィールド又は情報要素を含んでもよい。その新たに追加されたフィールド又は情報要素は、例えば、E-DMG A-BFT割り当て要素(allocation element)であってもよい。図12に示されているように、シーケンス番号20を有する情報要素は、例えば、8ビットの要素識別子フィールド、8ビットの長さフィールド、EDMG局のための3ビットのA-BFT長さ(A-BFT length for EDMG STA)フィールド、及び5ビットの予約されたフィールドを含んでもよい。代替的に、第2の時間範囲の継続時間は、図12に示されているデータペイロードフィールドの中のシーケンス番号20を有する情報要素の中のEDMG局のためのA-BFT長さフィールドの中に位置していてもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含んでもよい。図13は、この出願の実施形態2にしたがった他の情報送信方法のフローチャートである。随意的に、図13に示されているように、第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205の前に、当該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S1301. 第2のユーザ機器は、フレームタイプ指示情報にしたがってフレームタイプを決定する。
第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205は、以下のステップを含んでもよい。
S1302. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、フレームタイプに対応する第2のタイプのフレームを送り、異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は異なっている。
随意的に、第2のタイプのフレームは、SSWフレーム又は短いセクター掃引(Short Sector Sweep, SSSW)フレームである。SSWフレームの送信継続時間は、SSSWフレームの送信継続時間よりも長い。
具体的には、SSWフレームは、802.11ad規格に対応するフレームであってもよい。802.11ay規格に対応するフレームは、SSWフレームであってもよく、或いは、SSSWフレームであってもよい。
第2のタイプのフレームがSSSWフレームである場合には、そのSSSWフレームの送信継続時間は、SSWフレームの送信継続時間よりも小さいので、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいてより多くの第2のタイプのフレームを送信することが可能であり、それによって、ネットワークデバイスは、第2のユーザ機器のより精密なビームフォーミングトレーニングを実装することが可能である。
例えば、この出願の実施形態2は、さらに、SSSWフレームを提供してもよい。図14は、この出願の実施形態2にしたがったSSSWフレームの概略的な構成図である。図14に示されているように、SSSWフレームは、2ビットのパケットタイプ(Packet Type)フィールド、16ビットのアドレスフィールド、11ビットのダウンカウンタ(Down Counter)フィールド、2ビットの無線周波数チェーン識別情報(Radio Frequency Chain Identity, RF Chain ID)フィールド、11ビットの短いセクター掃引フィードバック(Short Sector Sweep Feedback, SSSW Feedback)フィールド、1ビットの方向(Direction)フィールド、1ビットの予約されたフィールド、及び4ビットのフレームチェックシーケンスフィールドを含んでもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームがビーコンフレームである場合には、フレームタイプ指示情報は、ブロードキャストフレームのDMGパラメータ(parameters)フィールドの中の少なくとも1つの予約されたビットに位置する。
図15は、この出願の実施形態2にしたがったDMGパラメータフィールドの概略的な構成図である。図15に示されているように、DMGパラメータフィールドは、2ビットの基本サービスセットタイプ(Basic Service Set Type, BSS Type)フィールド、1ビットの競合ベースのアクセス期間のみの(Contention Based Access Period Only, CBAP Only)フィールド、1ビットの競合ベースのアクセス期間ソース(Contention Based Access Period Source, CBAP Source)フィールド、1ビットの指向性マルチギガビットプライバシー(Directional Multi-Gigabit Privacy, DMG Privacy)フィールド、1ビットのECPACポリシー実施(Policy Enforced)フィールド、及び2ビットの予約されたフィールドを含んでもよい。
上記の情報送信方法においては、フレームタイプ指示情報は、図15に示されているDMGパラメータフィールドの中の少なくとも1つの予約されたビット、すなわち、図15の中のビット6(Bit6)又はビット7(Bit7)のうちの少なくとも1つに位置していてもよい。第2のユーザ機器は、そのフレームタイプ指示情報にしたがって、第2のタイプのフレームのフレームタイプを決定して、第2のタイプのフレームがSSWフレームであるのか又はSSSWフレームであるのかを決定してもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含んでもよい。図16は、この出願の実施形態2にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のフローチャートである。随意的に、図16にしめされているように、第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205の前に、当該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S1601. 第2のユーザ機器は、フレーム数指示情報にしたがって、送られるべきフレームの数を決定する。
第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205は、以下のステップを含んでもよい。
S1602. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスにそのフレーム数の第2のタイプのフレームを連続的に送る。
随意的に、第1のユーザ機器が、第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送るS204の前に、当該方法は、
第1のユーザ機器によって、フレーム数指示情報にしたがって、送られるべきフレームの数を決定するステップをさらに含んでもよい。
第1のユーザ機器が、第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送るS204は、
第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、第1のユーザ機器によってネットワークデバイスにそのフレーム数の第1のタイプのフレームを連続的に送るステップを含んでもよい。
すなわち、フレーム数指示情報は、第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームの数を示すのに使用されてもよく、或いは、第1のユーザ機器が送る第1のタイプのフレームの数を示すのに使用されてもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームがビーコンフレームである場合に、フレーム数指示情報は、図11に示されているブロードキャストフレームのBI制御フィールドの中のFSSフィールドに位置していてもよく、或いは、ブロードキャストフレームの中のセクター掃引の強化型フレーム(Enhanced Frame of Sector Sweep, EFSS)フィールドに位置していてもよい。第2のタイプのフレームがSSWフレームである場合には、フレーム数指示情報は、第2のユーザ機器が送るSSWフレームの数であってもよく、フレーム数指示情報は、ブロードキャストフレームの中のFSSフィールドに位置していてもよい。第2のタイプのフレームがSSSWフレームである場合には、フレーム数指示情報は、第2のユーザ機器が送るSSSWフレームの数であり、フレーム数指示情報は、ブロードキャストフレームの中のEFSSフィールドに位置していてもよい。EFSSフィールドは、ブロードキャストフレームの中の予約されたフィールドであってもよく、或いは、ブロードキャストフレームの中の新たに追加されたフィールドであってもよい。
上記の方法に基づいて、この出願の実施形態3は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供する。随意的に、ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含んでもよい。図17は、この出願の実施形態3にしたがった情報送信方法のフローチャートである。図17に示されているように、第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205は、以下のステップを含む。
S1701. 第2のユーザ機器は、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報にしたがって、少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定し、そして、少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択する。
S1702. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、利用可能なチャネルによって第2のタイプのフレームを送る。
利用可能なチャネルは、主チャネル(Main Channel)であってもよく、或いは、セカンダリチャネル(Secondary Channel)であってもよい。
随意的に、第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、利用可能なチャネルによって第2のタイプのフレームを送るS1702は、
利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、利用可能なチャネルによって第2のタイプのフレームを送るステップを含んでもよい。
例えば、A-BFT期間がタイムスロット0からタイムスロット7までの8つのタイムスロットを含む場合に、第1の時間範囲は、図4に示されているタイムスロット0からタイムスロット2までの3つのタイムスロットであってもよく、第2の時間範囲は、図6に示されているタイムスロット3からタイムスロット7までの5つのタイムスロットを含む。第2のユーザ機器が選択した利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、第2のユーザ機器は、タイムスロット3乃至タイムスロット7から選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、主チャネルによって第2のタイプのフレームを送ってもよい。
随意的に、ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間情報及び少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含んでもよい。図18は、この出願の実施形態3にしたがった他の情報送信方法のフローチャートである。図18に示されているように、その方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S1801. 第2のユーザ機器は、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報にしたがって、少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定し、そして、少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択する。
S1802. 利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、第2のユーザ機器は、利用可能なチャネルに対応する継続時間情報にしたがって、利用可能なチャネルに対応する時間範囲を決定する。
各々のチャネルは、対応する継続時間情報を有している。各々のチャネルに対応する継続時間情報にしたがって、各々のチャネルに対応する時間範囲を決定してもよい。複数の異なるセカンダリチャネルに対応する時間範囲は、同じであってもよく、或いは、異なっていてもよい。
例えば、利用可能なチャネルがセカンダリチャネルであり、そのセカンダリチャネルがチャネル2である場合に、第2のユーザ機器は、ブロードキャストフレームの中のそのチャネル2に対応する継続時間情報にしたがって、そのチャネル2に対応する時間範囲を決定してもよい。
S1803. 第2のユーザ機器は、利用可能なチャネルに対応する時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
S1804. 第2のユーザ機器は、利用可能なチャネルに対応する時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、利用可能なチャネルにより第2のタイプのフレームを送る。
随意的に、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する継続時間情報は、ブロードキャストフレームの中の、
DMG動作要素(Operation Element)の中のDMG動作情報(Operation Information)フィールドの少なくとも1つの予約されたビット、或いは、
データペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素、
のうちの、いずれか1つに位置し、あらかじめ設定されたフィールド又は情報要素は、少なくとも1つのビットを含む。
以下の記載では、複数の例を使用することによって説明を行う。図19は、この出願の実施形態3にしたがったDMG動作要素の概略的な構成図である。図19に示されているように、DMG動作要素は、1バイトの要素識別子フィールド、1バイトの長さフィールド、2バイトのDMG動作情報(Operation Information)フィールド、及び8バイトのDMG基本サービスセットパラメータ構成(Basic Service Set Parameter Configuration)フィールドを含んでもよい。
DMG動作情報フィールドは、1ビットの時分割データ転送インターバル(Time Division Data Transfer Interval, TDDTI)フィールド、1ビットの擬似静的割り当て(Pseudo-Static Allocations)フィールド、1ビットの基本サービスセット制御点ハンドオーバー(Personal Basic Service Set Control Point Handover, PCP Handover)フィールド、及び13ビットの予約されたフィールドを含んでもよい。
少なくとも1つのチャネルの使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する継続時間情報は、例えば、ブロードキャストフレームの中の図19に示されているB3乃至B15のうちの少なくとも1つに位置していてもよい。
例えば、現在、4つのチャネル、すなわち、チャネル1、チャネル2、チャネル3、及びチャネル4が存在している。チャネル1は、主チャネルであってもよい。それらの4つのチャネルの使用指示情報は、図19に示されている予約されたフィールドの中のB3、B4、B5、及びB6に位置していてもよい。代替的に、ブロードキャストフレームは、セカンダリチャネルの使用指示情報のみを含んでいてもよい。この場合に、3つのセカンダリチャネルの使用指示情報は、図19に示されている予約されたフィールドの中のB3、B4、及びB5に位置していてもよい。
それらの4つのチャネルのうちのセカンダリチャネル、すなわち、チャネル2、チャネル3、及びチャネル4については、チャネル2に対応する継続時間情報は、例えば、図19に示されているB6、B7、及びB8に位置していてもよく、チャネル3に対応する継続時間情報は、例えば、図19に示されているB9、B10、及びB11に位置していてもよく、そして、チャネル4に対応する継続時間情報は、例えば、図19に示されているB12、B13、及びB14に位置していてもよい。
他の例においては、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する継続時間情報は、ブロードキャストフレームの中のデータペイロードフィールドの中のあらかじめ設定されたフィールド又は情報要素に位置していてもよい。
図20は、この出願の実施形態3にしたがったセカンダリチャネルA-BFT要素の概略的な構成図である。図20に示されているように、セカンダリチャネルA-BFT要素は、8ビットの要素識別子フィールド、8ビットの長さフィールド、1ビットのチャネル2のためのA-BFT(A-BFT for secondary channel 2)フィールド、1ビットのチャネル3のためのA-BFT(A-BFT for Sencondary channel 3)フィールド、1ビットのチャネル4のためのA-BFT(A-BFT for Sencondary channel 4)フィールド、及び5ビットの予約されたフィールドを含んでもよい。例えば、チャネル2のためのA-BFTフィールドの値が1である場合に、チャネル2は、第2のユーザ機器のための利用可能なチャネルであってもよく、第2のユーザ機器は、チャネル2においてネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送って、ビームフォーミングトレーニングを実装してもよい。チャネル2のためのA-BFTフィールドの値が0である場合には、チャネル2は、第2のユーザ機器には利用可能ではなく、第2のユーザ機器は、チャネル2においてネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送って、ビームフォーミングトレーニングを実装することは不可能である。
図21は、この出願の実施形態3にしたがったブロードキャストフレームの概略的な構成図である。図21に示されているように、ブロードキャストフレームは、2バイトのフレーム制御フィールド、2バイトの継続時間フィールド、6バイトの基本サービスセット識別情報フィールド、非固定数のバイトのデータペイロードフィールド、及び4バイトのフレームチェックシーケンスフィールドを含んでもよい。データペイロードフィールドは、また、ブロードキャストフレームの本体フィールドと称されてもよい。データペイロードフィールドは、複数の情報要素を含んでもよい。データペイロードフィールドは、例えば、シーケンス番号21を有する情報要素等の新たに追加されたフィールド又は情報要素を含んでもよい。新たに追加されたフィールド又は情報要素は、例えば、セカンダリチャネルA-BFT割り当て要素であってもよい。図21に示されているように、シーケンス番号21を有する情報要素は、例えば、8ビットの要素識別子フィールド、8ビットの長さフィールド、3ビットのチャネル2のためのA-BFT長さ(A-BFT Length for sencondary channel 2)フィールド、3ビットのチャネル3のためのA-BFT長さ(A-BFT Length for sencondary channel 3)フィールド、3ビットのチャネル4のためのA-BFT長さ(A-BFT Length for sencondary channel 4)フィールド、及び7ビットの予約されたフィールドを含んでもよい。
それらの4つのチャネルのうちのセカンダリチャネル、すなわち、チャネル2、チャネル3、及びチャネル4については、チャネル2に対応する継続時間情報は、例えば、図21に示されているチャネル2のためのA-BFT長さフィールドに位置していてもよく、チャネル3に対応する継続時間情報は、例えば、図21に示されているチャネル3のためのA-BFT長さフィールドに位置していてもよく、そして、チャネル4に対応する継続時間情報は、例えば、図21に示されているチャネル4のためのA-BFT長さフィールドに位置していてもよい。
図22は、この出願の実施形態3にしたがった複数のチャネルに対応する複数の時間範囲の対応関係の図である。図22に示されているように、第2のユーザ機器が選択した利用可能なチャネルが、主チャネル、すなわち、チャネル1である場合には、第2のユーザ機器は、図22に示されているタイムスロット3乃至タイムスロット7からタイムスロットを選択して、その選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、チャネル1によって第2のタイプのフレームを送ってもよい。第2のユーザ機器が選択した利用可能なチャネルが、チャネル2等のセカンダリチャネルである場合には、第2のユーザ機器は、図22に示されているタイムスロット0乃至タイムスロット6からタイムスロットを選択して、その選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、チャネル2によって第2のタイプのフレームを送ってもよい。第2のユーザ機器が選択した利用可能なチャネルが、チャネル3である場合には、第2のユーザ機器は、図22に示されているタイムスロット0乃至タイムスロット7からタイムスロットを選択して、その選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、チャネル3によって第2のタイプのフレームを送ってもよい。第2のユーザ機器が選択した利用可能なチャネルが、チャネル4である場合には、第2のユーザ機器は、図22に示されているタイムスロット0乃至タイムスロット5からタイムスロットを選択して、その選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、チャネル4によって第2のタイプのフレームを送ってもよい。
図19乃至図22は、説明のための例に過ぎないということに留意すべきである。代替的に、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報及び/又は各々のチャネルに対応する継続時間情報は、ブロードキャストフレームの中の他の位置に位置していてもよい。このことは、この出願においては限定されない。
随意的に、上記の方法に基づいて、この出願の実施形態3は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供する。図23は、この出願の実施形態3にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のフローチャートである。図23に示されているように、その方法は、上記の複数の実施形態に基づいている。第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205の前に、当該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S2301. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、バックオフ継続時間を無作為に選択する。
第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るステップS205は、以下のステップを含んでもよい。
S2302. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後に、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る。
第2のユーザ機器は、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択して、1回目のバックオフを実装し、そして、第2の時間範囲から無作為に選択されたそのタイムスロットの中でバックオフ継続時間を無作為に選択して、2回目のバックオフを実装する。第2のユーザ機器がバックオフ継続時間を選択した後に、第2のユーザ機器が第2の時間範囲から無作為に選択したタイムスロットが到来した場合には、その第2のユーザ機器は、第2のタイプのフレームを直ちには送らず、バックオフ継続時間に対応するカウントダウンタイマを開始する。バックオフ継続時間に対応するそのカウントダウンタイマが0となるときに、すなわち、バックオフ継続時間の後に、第2のユーザ機器は、第2のタイプのフレームを送ってもよい。第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中で、バックオフ継続時間を無作為に選択する。したがって、他のユーザ機器が、同様に、第2の時間範囲から同じタイムスロットを選択する場合であっても、各々のユーザ機器は、さらに、バックオフ継続時間を無作為に選択するため、その無作為に選択されたバックオフ継続時間が異なっている確率は、比較的高くなる。したがって、より短いバックオフ継続時間を有するユーザ機器は、同じタイムスロットの中で第2のタイプのフレームを優先的に送ることが可能であり、より長いバックオフ継続時間を有するユーザ機器は、キャリアセンシング(Carrier Sense)又は空きチャネル評価(Clear Channel Assessment, CCA)によって、チャネルがビジーであるということを検出する場合には、バックオフ継続時間の後に、第2のタイプのフレームを送ることができず、その結果、第2のタイプのフレームを優先的に送るユーザ機器に対して干渉が課されるのを防止して、そのタイムスロットの中での衝突を効果的に減少させるとともにA-BFTのトレーニング効率を改善する。
例えば、図24は、この出願の実施形態3にしたがったA-BFT期間の概略的な構成図である。図24に示されているように、A-BFT期間は、タイムスロット0からタイムスロット7までの8つのタイムスロットを含んでいてもよい。第1の時間範囲は、タイムスロット0からタイムスロット2にまでわたっており、第2の時間範囲は、タイムスロット3からタイムスロット7にまでわたっている。第2のユーザ機器が第2の時間範囲から無作為に選択したタイムスロットがタイムスロット3である場合に、その第2のユーザ機器は、そのタイムスロット3の中でバックオフ継続時間を無作為に選択し、そして、そのバックオフ継続時間の後に、SSWフレーム等の第2のタイプのフレームを送ってもよい。
代替的に、この出願の実施形態3は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供する。図25は、この出願の実施形態3にしたがったさらに別の情報送信方法のフローチャートである。図25に示されているように、その方法は、上記の複数の実施形態に基づいている。第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205の前に、当該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S2501. 第2のユーザ機器は、第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、そのアクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定する。
より高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示す。より低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示す。
すなわち、上記の情報送信方法においては、バックオフ継続時間は、第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって決定されてもよく、必ずしも、無作為には選択されない。
第2のユーザ機器が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るS205は、以下のステップを含んでもよい。
S2502. 第2のユーザ機器は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後に、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る。
高密度のシナリオにおいては、複数のユーザ機器がビームフォーミングトレーニングを実行する際に、そのA-BFT期間の間に発生するタイムスロットの衝突の確率は、比較的高くなる。複数のトレーニング期間の後に依然としてアクセスを実行することができないユーザ機器が、ネットワークデバイスに迅速にアクセスして、ビームフォーミングトレーニングを迅速に完了し、その結果、トレーニングの適時性を改善するとともにユーザイクスペアリアンスを改善するという目的を達成するために、上記の情報送信方法においては、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがって、アクセス優先順位を決定してもよい。アクセス失敗のより大きな数は、より高いアクセス優先順位を示し、それによって、そのユーザ機器のためのバックオフ継続時間は、アクセス失敗の数が増加するにしたがって減少する。
複数のユーザ機器の間のタイムスロットの衝突を減少させるために、上記の情報送信方法においては、代替的に、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがって、アクセス優先順位を決定してもよい。アクセス失敗のより大きな数は、より低いアクセス優先順位を示し、それによって、アクセス失敗の数が増加するにしたがって、そのユーザ機器のためのバックオフ継続時間は増加し、アクセス失敗の数が異なる複数のユーザ機器は、それに応じて、異なるバックオフ継続時間を有し、その結果、タイムスロットの衝突を効果的に減少させる。
複数のユーザ機器の間のタイムスロットの衝突を減少させるために、上記の情報送信方法において、ユーザ機器のアクセス失敗の数をバックオフ継続時間に関連付けなくてもよい、すなわち、そのユーザ機器の他のパラメータにしたがって、アクセス優先順位を決定してもよい。したがって、アクセス失敗の数が増加する場合に、バックオフ継続時間は、変化しない状態に維持されてもよい。
例えば、ネットワークデバイスがPCP/APであり、ユーザ機器が局である場合に、その局は、EDMG局であってもよく、その局に対応する時間範囲は、タイムスロット0からタイムスロット7までの8つのタイムスロットを含んでいてもよい。図26は、この出願の実施形態3にしたがったさらに別の情報送信方法におけるPCP/APとある局との間のメッセージの概略図である。図26に示されているように、第1の期間において、そのPCP/APは、ブロードキャスト方式にしたがってBTIの中でビーコンフレームを送ってもよい。局1、局4、及び局8のすべては、その時間範囲の中でタイムスロット0を選択し、そのタイムスロット0の中で局1が選択したバックオフ継続時間は、局4のためのバックオフ継続時間及び局8のためのバックオフ継続時間よりも小さくてもよい。したがって、局1は、優先的に、SSWフレームを送って、優先的にアクセスを実行してもよい。タイムスロット0の中で、局4と局8との間でタイムスロットの衝突が発生する。結果として、局4のアクセス及び局8のアクセスの双方は失敗する。第2の期間において、その時間範囲の中で局4が選択したタイムスロットはタイムスロット0であり、その時間範囲の中で局8及び局9が選択したタイムスロットは、タイムスロット1である。局8は、第1の期間においてそのアクセスが失敗したユーザ機器であり、局9は、新たなユーザ機器である。したがって、局8のアクセス優先順位は、局9のアクセス優先順位よりも高くてもよい。タイムスロット1の中で局8が選択してもよいバックオフ継続時間は、タイムスロット1の中で局9が選択したバックオフ継続時間よりも小さくてもよい。したがって、局8のアクセスは、タイムスロット1の中で成功してもよく、局9のアクセスは、そのタイムスロット1の中で失敗してもよい。局4のみが、タイムスロット0の中でSSWフレームを送る。したがって、局4のアクセスは、タイムスロット0の中で成功する。上記で示されているように、ある1つの期間は、ある1つのBIである。
随意的に、第2のユーザ機器が、第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、そのアクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定するS2501は、以下のステップを含んでもよい。
S2501a. 第2のユーザ機器は、その第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがってアクセス優先順位を決定する。
アクセス失敗のより大きな数は、より高いアクセス優先順位を示す。
随意的に、アクセス失敗のより大きな数は、より低いアクセス優先順位を示してもよい。
図25に示されている上記の情報送信方法においては、アクセス優先順位は、アクセス失敗の数にしたがって決定されるということに留意すべきである。代替的に、第2のユーザ機器は、アクセス失敗の数に加えて、他のパラメータにしたがって、アクセス優先順位を決定してもよい。この出願においては、本明細書の中では、詳細は説明されない。
以下の記載では、2つの具体的な例を使用することによって説明を行う。
ある1つの例において、第2のユーザ機器が、新たなユーザ機器である場合、すなわち、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数が0である場合に、第2のユーザ機器は、以下の式(1)にしたがってバックオフウィンドウを決定して、そのバックオフウィンドウからバックオフ継続時間を決定してもよく、
であり、
t
1は、第2のユーザ機器が決定するバックオフウィンドウであり、F
maxは、アクセス失敗のあらかじめ設定された最大数である。F
maxは、dot11RSSRetryLimitよりも小さくてもよく、dot11RSSRetryLimitは、例えば、802.11規格にしたがったレスポンダセクター掃引(Responder Sector Sweep, RSS)再試行限度(Retry Limit)であってもよい。第2のユーザ機器が新たなユーザ機器である場合には、その第2のユーザ機器のためのバックオフ継続時間time
1は、[0,t
1]の範囲内にあってもよい、すなわち、time
1〜U[0,t
1]であってもよい。
第2のユーザ機器がそのアクセスが失敗したユーザ機器である場合、すなわち、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数が0よりも大きい場合には、第2のユーザ機器は、以下の式(2)にしたがってバックオフウィンドウを決定してもよく、
であり、
t
2は、第2のユーザ機器が決定するバックオフウィンドウであり、Fは、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数であり、第2のユーザ機器に対応する試行失敗カウンタの値にしたがって、Fを決定してもよい。その試行失敗カウンタは、例えば、失敗したRSS試行(FailedRSSAttempts)カウンタであってもよい。Fは、F
max以下であってもよい、すなわち、Fは、FとF
maxとの間の最小の値であってもよく、このことは、F=min{F,F
max}とあらわされてもよい。第2のユーザ機器が、そのアクセスが失敗したユーザ機器である場合には、その第2のユーザ機器のためのバックオフ継続時間time
2は、[0,t
2]の範囲内にあってもよい、すなわち、time
2〜U[0,t
2]であってもよい。
上記の例において、アクセス失敗の数が、アクセス失敗のあらかじめ設定された最大数以下である場合には、第2のユーザ機器のためのバックオフ継続時間は、アクセス失敗の数が増加するにしたがって減少してもよい。アクセス失敗の数が、アクセス失敗のあらかじめ設定された最大数よりも大きい場合に、第2のユーザ機器のためのバックオフ継続時間は、アクセス失敗の最大数に対応するバックオフ継続時間と等しく、失敗の数が増加するにしたがって、継続して減少することはない。
他の例において、ネットワークデバイスがAPであり、ユーザ機器が局である場合に、その局は、EDMG局であってもよく、その局に対応する時間範囲は、タイムスロット0からタイムスロット7までの8つのタイムスロットを含んでいてもよい。図27は、この出願の実施形態3にしたがったさらに別の情報送信方法におけるAPと局との間の他のメッセージの概略的な図である。図27に示されているように、第1の期間において、APは、BTIにおいてビーコンフレームをブロードキャストしてもよい。局1及び局2は、その時間範囲においてタイムスロット0を選択する。局1がタイムスロット0の中で選択するバックオフ継続時間は、局2がタイムスロット0の中で選択するバックオフ継続時間よりも小さくてもよい。したがって、局1のためのバックオフ継続時間は、0まで優先的に減少してもよい。この場合に、局1は、SSWフレームを優先的に送って、アクセスを優先的に実行してもよい。局2は、そのバックオフ継続時間においてチャネルセンシング状態を維持する。局1がSSWフレームを送る際に、局2は、チャネルがビジーであるということを検出し、局2は、SSWフレームを送らず、そして、局2のアクセスは失敗する。同時に、局2は、局2のためのバックオフ継続時間の減少を停止してもよい。第2の期間において、局2及び新たな局3の双方がその時間範囲の中でタイムスロット0を選択する場合に、局2は、タイムスロット0において、再び、その局2のためのバックオフ継続時間の減少を開始し、そして、局2のためのバックオフ継続時間が0まで減少するときに、SSWフレームを送る。タイムスロット0の中の新たなユーザ機器としての局3のためのバックオフ継続時間は、第2の期間における局2のためのバックオフ継続時間よりも大きくてもよい。したがって、局2は、SSWフレームを優先的に送って、アクセスを優先的に実行してもよい。局3は、そのバックオフ継続時間の中でチャネルセンシング状態を維持する。局2がSSWフレームを送る際に、局3は、チャネルがビジーであるということを検出し、局3は、SSWフレームを送信せず、そして、局3のアクセスは失敗する。同時に、局3は、その局3のためのバックオフ継続時間の減少を停止してもよい。
上記の方法の例において、新たなユーザ機器が選択したタイムスロットの中でその新たなユーザ機器が選択したバックオフ継続時間は、あらかじめ設定された最大バックオフ継続時間であってもよいということに留意すべきである。すなわち、図27の中の第1の期間において、局1及び局2がタイムスロット0の中で選択するバックオフ継続時間は、あらかじめ設定された最大バックオフ継続時間であってもよく、局3が第2の期間においてタイムスロット0の中で選択するバックオフ継続時間は、あらかじめ設定された最大バックオフ継続時間であってもよい。
タイムスロットの衝突が同じタイムスロットにおいて複数の異なるユーザ機器の間で発生する確率を減少させるために、上記の実施形態にしたがったバックオフ継続時間は、アクセス失敗の数が増加するにしたがって、徐々に減少してもよく、又は、固定のバックオフ継続時間であってもよい、すなわち、アクセス失敗の数が増加するときに、変化しなくてもよく、或いは、バックオフ継続時間は、失敗の数が増加するにしたがって、増加してもよい。
上記の複数の例は、説明のための例に過ぎない。このことは、この出願においては限定されない。
この出願の実施形態3は、さらに、ある1つの情報送信方法を提供してもよい。図28は、この出願の実施形態3にしたがったさらにもう1つの情報送信方法のフローチャートである。図28に示されているように、ネットワークデバイスがブロードキャストフレームを送るS201前に、当該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
S2801. ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスにアクセスしようとしているユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値よりも大きいか否かを決定する。
ネットワークデバイスがブロードキャストフレームを送るS201は、以下のステップを含んでもよい。
S2802. ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスにアクセスしようとしているユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値以上である場合に、ブロードキャストフレームを送る。
すなわち、ユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値以上である場合に、ネットワークデバイスは、A-BFTの複数の継続時間情報を含むブロードキャストフレームを送って、上記の複数の実施形態のうちのいずれか1つにしたがった情報送信方法を実行してもよい。一方で、バックオフ継続時間によってリソースの浪費が引き起こされるのを防止するために、ユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値よりも小さい場合には、ネットワークデバイスは、さらに、従来のブロードキャストフレーム、すなわち、A-BFTの1つの継続時間情報を含むブロードキャストフレームを送ってもよい。
起動の後の少なくとも1つのBIの後に、ネットワークデバイスは、アクセスするべきユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値よりも大きいか否かを決定するS2801を実行することによって、ユーザ機器が別々のA-BFT方法を実行しようとしているか否かを決定してもよいということに留意すべきである。ユーザ機器の数があらかじめ設定された数の値以上である場合には、ネットワークデバイスは、ユーザ機器が別々のA-BFTを実行する場合があるということを決定して、ネットワークデバイスが、A-BFTの複数の継続時間情報を含むブロードキャストフレームを送ってもよいS2802を実行する。一方で、起動の後の少なくとも1つのBIにおいて、ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームは、A-BFTの継続時間情報を1つのみ含んでいてもよい、すなわち、ユーザ機器は、その少なくとも1つのBIにおいて別々のA-BFT解決方法を実行しない。
随意的に、ブロードキャストフレームは、過負荷指示(Overload Indicator, OI)情報をさらに含んでいてもよい。その過負荷指示情報は、フレーム制御フィールドのBI制御フィールドの予約されたビット、又は、BI制御フィールド以外の他のフィールドの予約されたビット、のうちのいずれか1つに位置している。
図29は、アクセスするべきユーザ機器の数とこの出願の実施形態3にしたがって送ることが可能であるSSWフレームの数との間の対応関係の図である。図29に示されているように、アクセスするべきユーザ機器の数が5よりも大きい場合に、従来のA-BFTメカニズムを使用することによって各々のユーザ機器が送ることが可能であるSSWフレームの数は、2回のバックオフのA-BFTメカニズムを使用することによって送ることが可能であるSSWフレームの数よりも小さくなる場合がある。すなわち、アクセスするべきユーザ機器の数が5よりも大きい場合には、上記の2回のバックオフのメカニズムを使用することによって、送ることが可能であるSSWフレームの数を増加させることが可能であり、システムパフォーマンスを改善する。アクセスするべきユーザ機器の数が5よりも小さい場合には、従来のA-BFTメカニズムを使用することによって各々のユーザ機器が送ることが可能であるSSWフレームの数は、2回のバックオフのA-BFTメカニズムを使用することによって送ることが可能であるSSWフレームの数よりも大きくなる場合がある。この手法によって、バックオフ継続時間が引き起こすSSWフレームを送る機会の浪費を効果的に回避することが可能である。
図30は、アクセスするべきユーザ機器の数とこの出願の実施形態3にしたがってネットワークデバイスに実際にアクセスすることが可能であるユーザ機器の数との間の対応関係の図である。アクセスするべきユーザ機器の数が比較的大きい場合には、上記の2回のバックオフのA-BFTメカニズムを使用することによって、アクセスを実行することが可能であるユーザ機器の数を効果的に増加させることが可能であり、トレーニング効率を改善するということを理解することが可能である。
図29及び図30における従来のA-BFTメカニズムは、例えば、ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームが、A-BFTの1つの継続時間情報を含んでもよく、各々のユーザ機器が、あるA-BFT期間の中でタイムスロットを無作為に選択して、その選択したタイムスロットの中でSSWフレームを送る手法であってもよいということに留意すべきである。上記の2回のバックオフのA-BFTメカニズムは、例えば、ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームが、A-BFTの複数の継続時間情報を含んでもよく、各々のユーザ機器が、対応する時間範囲からタイムスロットを選択するとともに、その選択したタイムスロットの中でバックオフ継続時間を選択して、その選択したタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後にSSWフレームを送る手法であってもよい。2回のバックオフのほかに、この出願にしたがった情報送信方法は、複数回のバックオフを含んでもよい、すなわち、バックオフ継続時間を選択した後に、ユーザ機器は、さらに、バックオフ継続時間を選択して、その選択したバックオフ継続時間の後にSSWフレームを送り、その結果、それらの複数回のバックオフを実装してもよい。上記のことは、説明のための1つの例に過ぎない。このことは、この出願においては限定されない。
この出願の実施形態4は、さらに、ネットワークデバイスを提供してもよい。図31は、この出願の実施形態4にしたがったネットワークデバイスの概略的な構成図である。図31に示されているように、ネットワークデバイス3100は、送信機3101及び受信機3102を含んでもよい。
送信機3101は、ブロードキャストフレームを送るように構成される。そのブロードキャストフレームは、A-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含む。第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第1のユーザ機器は、第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。第2の継続時間情報は、第2のユーザ機器が第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
受信機3102は、第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第1のユーザ機器が送る第1のタイプのフレームを受信し、そして、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信する、ように構成される。
随意的に、第1の継続時間情報は、第1の時間範囲の継続時間を含む。第1の時間範囲の継続時間は、第1のユーザ機器が、あらかじめ設定された開始時間及び第1の時間範囲の継続時間にしたがって第1の時間範囲の終了時間を決定し、そして、あらかじめ設定された開始時間及び第1の時間範囲の終了時間にしたがって、第1の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含む。第1の時間範囲の継続時間は、さらに、第2のユーザ機器が第1の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の開始時間を決定するのに使用される。
第2の時間範囲の継続時間は、第2のユーザ機器が、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含む。
第2の時間範囲の継続時間は、第2のユーザ機器が、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する、のに使用される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含む。フレームタイプ指示情報は、第2のユーザ機器がフレームタイプを決定するのに使用される。
受信機3102は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第2のユーザ機器が送るとともにフレームタイプに対応する第2のタイプのフレームを受信するように構成される。異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は、異なっている。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含む。フレーム数指示情報は、第2のユーザ機器がフレーム数を決定するのに使用される。
受信機3102は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて第2のユーザ機器が連続的に送るそのフレーム数の第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含む。少なくとも1つのチャネルの使用指示情報は、第2のユーザ機器が、少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定するのに使用され、それによって、第2のユーザ機器は、少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択する。
受信機3102は、さらに、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて利用可能なチャネルによって第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信するように特に構成される。
随意的に、受信機3102は、さらに、利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて利用可能なチャネルによって第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信するように特に構成される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間情報をさらに含む。各々のチャネルに対応する継続時間情報は、第2のユーザ機器が、各々のチャネルに対応する時間範囲を決定するのに使用され、それによって、利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、第2のユーザ機器は、利用可能なチャネルに対応する時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する。
受信機3102は、さらに、利用可能なチャネルに対応する時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて利用可能なチャネルによって第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、第2の継続時間情報は、特に、第2のユーザ機器が第2の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第2のユーザ機器は、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択するとともに、無作為に選択されたタイムスロットの中でバックオフ継続時間を無作為に選択する。
受信機3102は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後に第2のユーザ機器が送る第2のタイプのフレームを受信するように構成される。
随意的に、バックオフ継続時間は、第2のユーザ機器に対応するアクセス優先順位にしたがって第2のユーザ機器によって決定される。第2のユーザに対応するより高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示す。第2のユーザ機器に対応するより低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示す。
随意的に、第2のユーザ機器のアクセス失敗のより大きな数は、第2のユーザ機器に対応するより高いアクセス優先順位を示す。
この出願の実施形態4にしたがって提供されるネットワークデバイスは、実施形態1又は実施形態2のいずれかにしたがったネットワークデバイスが実行する情報送信方法を実行することが可能である。実施形態3の有益な効果は、上記の複数の実施形態の有益な効果と同様である。本明細書においては、詳細は、繰り返しては説明されない。
この出願の実施形態4は、さらに、ユーザ機器3200を提供する。図32は、この出願の実施形態4にしたがったユーザ機器の概略的な構成図である。図32に示されているように、ユーザ機器3200は、第2のユーザ機器である。そのユーザ機器3200は、受信機3201、プロセッサ3202、及び送信機3203を含んでもよい。受信機3201は、プロセッサ3202に接続される。プロセッサ3202は、送信機3203に接続される。
受信機3201は、ネットワークデバイスが送るブロードキャストフレームを受信するように構成される。ブロードキャストフレームは、A-BFTの第1の継続時間情報及び第2の継続時間情報を含む。第1の継続時間情報は、第1のユーザ機器が第1の時間範囲を決定するのに使用され、それによって、第1のユーザ機器は、第1の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択して、第1の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいてネットワークデバイスに第1のタイプのフレームを送る。
プロセッサ3202は、第2の継続時間情報にしたがって第2の時間範囲を決定し、そして、第2の時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する、ように構成される。
送信機3203は、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、第1の継続時間情報は、第1の時間範囲の継続時間を含み、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含む。
プロセッサ3202は、特に、第1の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の開始時間を決定し、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の終了時間を決定し、そして、第2の時間範囲の開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する、ように構成される。
随意的に、第2の継続時間情報は、第2の時間範囲の継続時間を含む。
プロセッサ3202は、さらに、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の継続時間にしたがって第2の時間範囲の終了時間を決定し、あらかじめ設定された開始時間は、第1の時間範囲のあらかじめ設定された開始時間であり、そして、あらかじめ設定された開始時間及び第2の時間範囲の終了時間にしたがって第2の時間範囲を決定する、ように特に構成される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレームタイプ指示情報をさらに含む。
プロセッサ3202は、さらに、送信機3203が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前に、フレームタイプ指示情報にしたがってフレームタイプを決定するように構成される。
送信機3203は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに、フレームタイプに対応する第2のタイプのフレームを送るように構成される。異なるフレームタイプに対応するフレームの送信継続時間は異なっている。
随意的に、ブロードキャストフレームは、フレーム数指示情報をさらに含む。
プロセッサ3202は、さらに、送信機3203が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前に、フレーム数指示情報にしたがって、送られるべきフレームの数を決定するように構成される。
送信機3203は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスにそのフレーム数の第2のタイプのフレームを連続的に送るように構成される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報をさらに含む。
プロセッサ3202は、さらに、少なくとも1つのチャネルの使用指示情報にしたがって、少なくとも1つのチャネルが利用可能であるか否かを決定し、そして、少なくとも1つのチャネルから利用可能なチャネルを選択する、ように構成される。
送信機3203は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、利用可能なチャネルによって、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、送信機3203は、特に、利用可能なチャネルが主チャネルである場合に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、利用可能なチャネルによって、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、ブロードキャストフレームは、各々のチャネルに対応する継続時間をさらに含む。
プロセッサ3202は、さらに、利用可能なチャネルがセカンダリチャネルである場合に、利用可能なチャネルに対応する継続時間情報にしたがって、利用可能なチャネルに対応する時間範囲を決定し、そして、利用可能なチャネルに対応する時間範囲からタイムスロットを無作為に選択する、ように構成される。
送信機3203は、さらに、利用可能なチャネルに対応する時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、利用可能なチャネルにより第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、プロセッサ3202は、さらに、送信機3203が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、バックオフ継続時間を無作為に選択するように構成される。
送信機3203は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後に、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、プロセッサ3202は、さらに、送信機3203が、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットにおいて、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送る前に、第2のユーザ機器のアクセス優先順位にしたがって、アクセス優先順位に対応するバックオフ継続時間を決定するように構成される。より高いアクセス優先順位は、より短いバックオフ継続時間を示す。より低いアクセス優先順位は、より長いバックオフ継続時間を示す。
送信機3203は、特に、第2の時間範囲から無作為に選択されたタイムスロットの中のバックオフ継続時間の後に、ネットワークデバイスに第2のタイプのフレームを送るように構成される。
随意的に、プロセッサ3202は、さらに、第2のユーザ機器のアクセス失敗の数にしたがってアクセス優先順位を決定するように構成される。アクセス失敗のより大きな数は、より高いアクセス優先順位を示す。
この出願の実施形態4にしたがって提供されるユーザ機器は、実施形態1又は実施形態2のいずれかにしたがった第2のユーザ機器が実行する情報送信方法を実行することが可能である。実施形態4の有益な効果については、上記の複数の実施形態を参照するべきである。本明細書においては、詳細は、繰り返しては説明されない。
加えて、この出願の複数の実施形態にしたがった複数の機能的なユニットを一体化して、1つの処理ユニットとしてもよく、或いは、それらのユニットの各々は、物理的に独立して存在していてもよく、或いは、2つ又はそれ以上のユニットは、一体化されて1つのユニットとされる。その一体化されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、或いは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
上記の一体化されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、そして、独立した製品として販売され又は使用される場合に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中にその一体化されたユニットを格納してもよい。そのような理解に基づいて、本質的にこの出願の複数の技術的解決方法、或いは、従来技術に貢献する部分、或いは、それらの複数の技術的解決方法のうちのすべて又は一部を、ソフトウェア製品の形態で実装してもよい。そのコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体の中に格納されるとともに複数の命令を含み、それらの複数の命令は、この出願の複数の実施形態において説明された方法の複数のステップのうちのすべて又は一部を実行するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイス等であってもよい)コンピュータデバイス或いはプロセッサ(processor)に命令する。その記憶媒体は、プログラムコードを格納することが可能であるUSBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM, Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM, Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスク等のいずれかの媒体を含む。