JP2019521689A - 雑種真正ジャガイモ種子 - Google Patents

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Abstract

本発明は、雑種真正ジャガイモ種子またはTPSに関する。さらに、本発明は、本発明の雑種真正ジャガイモ種子から成長したジャガイモ植物、およびこれらの植物により生産されたジャガイモ根茎に関する。本発明はまた、本発明のジャガイモ根茎のその栄養繁殖のための使用、ならびに、消費および食品加工産業用のジャガイモ根茎を生産するための種ジャガイモとしての本発明のジャガイモ根茎の使用に関する。特に、本発明は、四倍体であって、四倍体雄性ジャガイモ系統と四倍体雌性ジャガイモ系統との間の交配のF1として生産される雑種真正ジャガイモ種子(TPS)に関し、好ましくは、該四倍体雄性ジャガイモ系統および該四倍体雌性ジャガイモ系統が、F1として雑種真正ジャガイモ種子(TPS)を産出するのに十分な程度の遺伝的および表現型的均一性を有する雑種真正ジャガイモ種子(TPS)に関する。

Description

本発明は、雑種真正ジャガイモ種子またはTPSに関する。さらに、本発明は、本発明の雑種真正ジャガイモ種子から成長したジャガイモ植物、およびこれらの植物により生産されたジャガイモ塊茎に関する。本発明はまた、本発明のジャガイモ塊茎のその栄養繁殖のための使用、ならびに、消費および食品加工産業用ならびに産業用途用のジャガイモ塊茎を生産するための種ジャガイモとしての本発明のジャガイモ塊茎の使用に関する。
ジャガイモ、またはSOLANUM TUBEROSUM L.は、伝統的に栄養繁殖した塊茎作物として販売されている。ジャガイモの栄養繁殖のためには、一般に種ジャガイモと呼ばれるジャガイモ塊茎が使用されるが、「種ジャガイモ」なる語を、ジャガイモの植物種子に対する、一般に認められている「真正ジャガイモ種子」なる語またはTPSと混同してはならない。
ジャガイモ塊茎は、肥厚した根茎またはほふく枝である。該塊茎は、植え付け後、それぞれが茎と葉に成長する1つ以上の芽を作り出す。成熟植物は、生育シーズンの終わりに収穫され、遺伝的に母植物のクローンと見なすことができる新しい塊茎を形成する。食品として使用されるジャガイモ塊茎は、炭水化物、タンパク質、繊維、ビタミンBおよびC、ならびに鉄、亜鉛およびマグネシウムのようなミネラルが豊富である。ジャガイモは、マッシュポテトとして、サラダ、クリスプまたはチップなどとして調理され、揚げられ(チップとして)、消費される。さらに、ジャガイモは、種ジャガイモ(さらなる植物生産に使用されるための)として、および多くの産業用途を有するデンプンの供給源としても栽培される。
新規のクローン品種のジャガイモの開発は、時間のかかるプロセスである。該開発は、2つの既存の品種を交配し、種子を収穫し、得られた子孫から繁殖努力の目的に最も適したクローンを選択することに基づく。該交配および選択段階の後、該クローンの長期間の年々の栄養繁殖は、妥当な量の種ジャガイモ(故に、種子ではなく塊茎)を生産するのに必要である。ジャガイモ生産のために1ヘクタールを植え付けるためには、約2,500KGの種ジャガイモ(塊茎)が必要である。
種ジャガイモの年々の栄養繁殖はまた、作物が線虫性、ウイロイド性およびウイルス性、細菌性または真菌性の病気に感染する危険性をもたらす。一般に、毎年の栄養繁殖に伴い、病原体の量は増加する。種ジャガイモが無病であることを確実にするために、EU内だけでなく他の国々でも、これらの病気が広がる危険性を最小にするための分類のスケジュールがある。EU指令2014/20は、栄養繁殖のフィールド世代数に応じて、基本認定種ジャガイモの等級を記載している。ここで決定的であるのは、フィールド世代の数である、すなわち各フィールド世代で、塊茎はより低いクラスに移される。最高品質レベルSは、選択した植物(核ストック)、組織培養材料、またはミニ塊茎に由来していなければならない。クラスS、SE、およびE(基本カテゴリ)は、種ジャガイモのさらなる繁殖用であり;認定カテゴリーAおよびBは、最も広い意味での消費または食卓(TABLE)ジャガイモの生産に向けられる。それぞれの生産されたジャガイモのロットが、クラスに割り当てられる;該スケジュールによって、該クラスは、市場に投入することが許可される(図1も参照)。
ジャガイモは今までのところ、連続したサイクルで塊茎を増殖させることにより栄養繁殖されており;1サイクルあたり約10倍の平均的な増殖が達成される。しかしながら、使用される繁殖材料は、該材料の健康に関して、各フィールド世代の後により下位クラスに置かれる。したがって、繁殖は、塊茎をさらなる種子材料に使用する許可、または塊茎を消費市場専用の製品として分類する許可により制限される。該理論的根拠は、繁殖のすべてのサイクルで、生産された塊茎が真菌、細菌、線虫および/またはウイルスに感染する可能性があるということである。さらに、すべてのサイクルで、材料は植物の健康を決定するためのテストを受け、該結果を使用してクラスが決定される。栄養繁殖のプロセスは、時間がかかるだけでなく、非常に高価で労働集約的であり;塊茎伝染病および害虫を有さないか、またはほとんど有さない健康なジャガイモ繁殖材料を生産することは困難である。
以上のことを考慮すると、ウイロイド、ウイルス、細菌および真菌としての蓄積した塊茎媒介性病原体を有さない基本的なジャガイモ材料を効率的に供給するための方法を開発することが望ましい。
雑種ジャガイモ種子(故に、ジャガイモ塊茎ではない)は、一般に、雄性系統の花粉、または花粉供給(POLLINATOR)植物を用いて雌性系統に受粉させることにより生産される。両方の四倍体親系統は、ある程度ホモ接合性であり、十分な程度の遺伝的および表現型的均一性について特異的に選択される。
四倍体雑種種子生産のためのこれらの親または同系系統は、それらの遺伝的安定性を確実にするために栄養繁殖される。
これらの選択された四倍体の親を使用することは、市場で高い価値を有する十分に均一な雑種の子孫をもたらす。
二倍体ジャガイモは、花粉中に存在するSI対立遺伝子と柱頭中に存在する両方のSI対立遺伝子との間に相互作用があることを意味する、いわゆる配偶体自家不和合性を有する。花粉粒が柱頭中の対立遺伝子の少なくとも1つと同一の対立遺伝子を有する場合、柱頭上の花粉粒の発芽は防止される。花粉の発芽は、該花粉中に存在する他のSI対立遺伝子により柱頭上でのみ可能である。対立遺伝子を含むS遺伝子座は非常に多型であり、これは多数の異なるSI対立遺伝子があることを意味する。二倍体ジャガイモ中のこのSIシステムは、自家受粉を防止するだけでなく、近親交配による遺伝的に均一な親系統の発生も防止する。
十分なホモ接合性または均一性を有するジャガイモ材料を開発するために、いくつかの会社は、適切な出発材料を開発するために二倍体ジャガイモ材料について研究を行っている。該研究の一例は、特許出願WO2011053135に記載されている。この出願における開示の中心は、二倍体レベルでのジャガイモ(S.TUBEROSUM L.)の繁殖である。ジャガイモでの該倍数性レベルでの繁殖に伴う問題は、必要な自家受精を妨げる自家不和合性の発生である。しかしながら、これらの二倍体ジャガイモ植物において、自家受粉を防止するSI対立遺伝子の隣に別の遺伝的決定因子であるSLI(S遺伝子座インヒビター)が存在するとき、自家受粉が可能である。該SLI遺伝子は、二倍体野生型ジャガイモ登録,S.CHACOENSEから遺伝子移入される。該SLI遺伝子は、花粉および柱頭中の同一のSI対立遺伝子の相互作用に対抗し、故に植物の自家受粉を可能にする。該遺伝子を二倍体S.TUBEROSUMに導入することにより、反復自家受精により純粋な同系系統を開発することが可能になる。しかしながら、二倍体作物の収量はその四倍体対応物からの収量よりも低いため、該アプローチを使用するとき収量の不利益があると考えられる。この欠点は、染色体数を2倍にすることで克服することができる;しかしながら、該技術により突然変異または異常な染色体数を導入する危険性がある。
本発明の目的は、他の目的の中でも、食品加工産業用の種ジャガイモ、消費ジャガイモ(食卓ジャガイモ)、または産業加工用ジャガイモのいずれかとしてのジャガイモの生産に関連する上記の問題の少なくともいくつかを取り除くことである。
該目的は、他の目的の中でも、添付の特許請求の範囲に概説されているように本発明により達成される。
特に、該目的は、他の目的の中でも、本発明によって、四倍体であって、四倍体雄性ジャガイモ系統と四倍体雌性ジャガイモ系統との間の交配のF1として生産される雑種真正ジャガイモ種子(TPS)を提供することにより達成される。
本発明者らは、真正ジャガイモ種子またはTPSとして販売することができる、本発明の雑種種子のための親系統として役立つ適切な材料を開発することに成功した。長年の研究への投資後、本発明者らは、十分に均一な雑種品種を十分な商業量で生産するために使用することができる四倍体材料由来の親系統を開発することに成功した。
四倍体雑種種子生産のために使用するのに十分な遺伝的および表現型的均一性を有する親系統が、栄養繁殖される。
本発明の雑種ジャガイモ種子は、種ジャガイモとしての塊茎の栽培用の種ジャガイモの適用、直接消費用、食品加工産業用、または産業加工用に対して以下のいくつかの利点を提供する:
− 1HAのジャガイモ植物に必要な出発材料の量は、直接掘削のためにまたは該量の真正ジャガイモ種子から成長した移植植物を使用することにより、2,500KGの種ジャガイモまたは塊茎から約80〜100GのTPSへと減少する。
− 塊茎(何トンもの)よりも種子(何グラムもの)を生産する方が、非常に経済的に(貯蔵、輸送)および天然資源に関しての両方で節約になる
− 栽培用に供給される種子は、管理された条件下で成長される植物から収穫され;6シーズン以上繁殖された塊茎と比較して、該出発材料は本質的に害虫および病気を有さないと考えることができる
− この特徴により、労働および化学物質の適用を大幅に減らすことができる。
本発明は、好ましくは、四倍体雄性ジャガイモ系統および四倍体雌性ジャガイモ系統が、F1として雑種真正ジャガイモ種子(TPS)を産出するのに十分な程度の遺伝的および表現型的均一性を有する雑種真正ジャガイモ種子(TPS)に関する。
本発明の雑種種子は、クローン繁殖種ジャガイモ中に存在し得る一般的な病原体を実質的にまたは完全に有さない。この事実のため、出発材料およびフィールドの化学的処理の必要性が少なくなるため、大きな節約を達成することができ;これは、共に、環境面での利点として経済的である。
さらに、本発明の雑種種子を用いて1ヘクタールを植え付けるのに必要とされる2,500KGの種ジャガイモとは対照的に、直接掘削または該量の種子から成長される移植植物を用いることのいずれかにより、該ヘクタールには約80〜100グラムの量で十分である。
本発明の雑種種子は、花粉供給または父系統の花粉による、適切な雌性または母系統の受粉により産生される。両親系統である雄性系統および雌性系統は、均一な雑種を産出するために高度に均一でなければならない。雌性系統として使用できる適切な系統は、以下であることができる:
− 自家不和合性の系統
− 自家和合性であり、雄しべを除去された系統
− 非生存花粉を産生する系統

− 細胞質雄性不稔(故に雌性)系統
− 遺伝的雄性不稔植物
故に、本発明は、別の好ましい実施形態によれば、四倍体雌性ジャガイモ系統が自家不和合性四倍体植物からなる群から選択される表現型を有する、雑種真正ジャガイモ種子(TPS)に関する。
さらに別の好ましい実施形態によれば、本発明の四倍体雑種真正ジャガイモ種子(TPS)は、種子をつける果実を生産することができない植物を生産する。本発明の雑種種子を生産するための有利な実施形態はまた、他の遺伝子型との他家受粉後に母系または雌性系統が雑種種子を生産することができる一方で、雌花の自家受粉は自家不和合性により防止されることである。TPS生産系統の場合、他の遺伝子型との他家受粉後に雌性系統が種子果実を生産できなければならないことが必要であるが、得られる雑種子孫が果実を生産しないことは利点である。
ジャガイモの栽培後、偶然にフィールドに残された塊茎由来の自生植物の出現が一般的であり、これらの植物は次のシーズンに出現し、一般にこれらは適切な除草剤を噴霧することにより除去される。
しかしながら、次に種子をつける果実から生じる種子から成長する自生植物は、数年後に出現する可能性があるため、対処するのが難しく、土壌媒介性病を維持する「病原体保有者(RESERVOIR)」でもある。果実を生産しないため、種子由来の自生植物のこの望ましくない再成長は、記載される本発明において開発された材料を適用するときに防止される。
本発明の別の実施形態において、雌性系統として使用することができる四倍体ジャガイモ系統を手で雄しべを除去し、続いて適切な四倍体雄性ジャガイモ植物由来の花粉により手で受粉させる。
本発明の別の実施形態において、雑種種子は、自家不和合性の雌性四倍体植物の、雄性ジャガイモ植物由来の花粉との手での受粉により産生される。
さらに別の実施形態において、受粉させる花を幼若期に開き、すでに受粉可能な雄しべ上に花粉を塗布する。
本発明の一実施形態において、自家不和合性の雌性植物、雄しべを除去された和合性植物、生存不能の花粉を産生する植物、遺伝的雄性不稔植物またはCMS植物の受粉は、ハチ(APIS MELLIFERA)、マルハナバチ(BOMBUS SPP.)、またはクロバエ、例えばCALLIPHORAおよびLUCILIA SPP.のような昆虫により行われる。本発明の一実施形態において、自家不和合性の雌性植物、雄しべを除去された和合性植物、生存不能の花粉を産生する植物、遺伝的雄性不稔植物またはCMS植物の受粉は、花粉を植物または受粉可能な花上に分散させるように設計された機械的手段により行われる。
特に好ましい実施形態によれば、本発明は、代表的な試料がNCIMB 42469(NCIMB NATIONAL COLLECTIONS OF INDUSTRIAL,FOOD AND MARINE BACTERIA(NCIMB),NCIMB LIMITED,FERGUSON BUILDING;CRAIBSTONE ESTATE,BUCKSBURN ABERDEEN,SCOTLAND,AB21 9YA UNITED KINGDOM)の下に2015年10月23日に寄託されている雑種真正ジャガイモ種子(TPS)に関する。
該ジャガイモの記載は、2005年12月1日付けのUPOV(HTTP://WWW.UPOV.INT/EDOCS/TGDOCS/EN/TG023.PDF)により提供されるような古典的な技術的質問表を使用して作られる。該質問表はクローン繁殖材料用に考案されるものであることを考慮に入れるべきであり;この種子繁殖雑種は、クローンと同じくらい一様であることはできない。
該質問表をガイドラインとして使用して、四倍体ジャガイモ雑種1490185を以下のように説明する。
Figure 2019521689
Figure 2019521689
製品である市販の真正ジャガイモ種子が入手可能であるとき、これは、さらに作物ジャガイモまたはSOLANUM TUBEROSUMに独特の特徴を加える、いくつかの種子技術的処理の適用を可能にする。
一般に、種子は、休眠と呼ばれるメカニズムのために遅く発芽する場合がある。該生物学的メカニズムは、本来、シーズン中のあまりに早い種子の発芽を防止し;延長された寒冷期間後、種子は発芽する準備が整う。このようにして、出現した苗木は凍結する危険性が全くないかまたは減少している。しかしながら、植物栽培者にとって、休眠は、収穫後すぐに種を蒔くとき、適時な発芽を防止しもするプロセスである。過去、休眠を破るために下記のようないくつかの処理が開発された。
− 胚への水および空気の移動を可能にするような、傷付け処理(SCARIFICATION)、すなわち種皮の意図的な損傷;
− 層積処理(STRATIFICATION)、すなわち種子を(最終的には土壌中で)低温に保ち、それにより実際に冬を模倣すること。
− プライミング、すなわち種子が発芽しそうになる時点までの種子の前発芽(PRE−GERMINATION)。これは、プライミングされた種子の早く非常に均一な発芽をもたらし;該処理により休眠打破効果も提供される。また、作物の急速な出現のため、雑草が所望の作物と競合するのを防止するのに十分に、非常に早く成長した作物が土壌をカバーするため、雑草に対処する必要性はより低い。さらにプライミングは、生育シーズンが短い地域での作物の栽培を可能にする。
現代の播種装置は、良好な播種結果を確実にするために丸くて滑らかな形の種子を必要とする。多くの種子は該要件を満たさないため、種子に所望の形状および滑らかさを提供し、種子の重量に寄与もする材料(例えば粘土)の層を該種子に提供するための技術が開発される。被覆すること(ENCRUSTING)(種子の皮の不規則性をカバーするのにちょうど十分な材料を加える)およびペレット化(加えて、種子に均一な円形および所望のサイズを与える)のような種子処理が可能である。
該材料を種子の表面に加えることはまた、殺菌剤、有利な微生物のような有益な微生物、微量栄養素のような化合物をコーティングに加えるだけでなく、会社の種子を市場で認識させる特定の色としての特徴をも加える機会を可能にする。この加えられた色はまた、種子が単一で通常の方法で播種されたかどうかを農家が後で確認するのに役立つ。それに加えて、植物ホルモンとしての発芽促進化合物の添加も可能である。
十分に均一な四倍体雑種ジャガイモ種子の独特の特徴と一緒に、これらすべての技術は、ジャガイモ塊茎を成長させるための完全に新規で競争的な方法を可能にする。
本発明の文脈内では、コーティングは、種子に供給されるポリマーの比較的薄い層として定義することができ;該ポリマーに、殺菌剤または殺虫剤を加えて、種子を土壌媒介性病原体および昆虫の損傷から保護することができる。さらに、色素を加えることができ、それは、種子の正しい掘削をチェックする機会を与える。あるいは、他の有益な化合物もまた、若い実生の成長を促進する微量栄養素または有益な微生物として加えることができる。被覆された種子は、上記のような余分な物質を含む、または含まないポリマーでカバーされるだけでなく、該種子は、滑らかな表面が与えられる。
これは、掘削を容易にし、加えられた重量は、この方法で処理された種子のより正確な直接掘削を可能にする。ペレット化により、種子はより多くの材料、例えばポリマー結合粘土でカバーされ、規則的な形状の丸いペレットを生産する。該ペレットは、最終的に上記の保護物質を有することに加えて、それが吸水後に溶けるかまたは割れるように構成することができる。プライミング:プライミングまたは前発芽は、種子内部の胚の発芽を開始するのに十分な水分を種子が与えられる処理である。これは実生のより速い出現、より高い出現率、およびより良好な成長をもたらす。このヘッドスタートは、早く土を下り、より速く成長する優れた根系をもたらすと考えられる。
本発明の四倍体雑種ジャガイモ種子の有益な性質を考慮すると、本発明はまた、本発明の雑種真正ジャガイモ種子(TPS)から成長したジャガイモ植物およびかかるジャガイモ植物由来のジャガイモ塊茎に関する。
さらに、本発明は、本発明のジャガイモ塊茎のその栄養繁殖のための使用、および、種ジャガイモとしての使用のためのジャガイモ塊茎の生産、食卓ジャガイモとしての消費、食品加工産業、および産業用途用の、本発明の雑種真正ジャガイモ種子(TPS)の使用に関する。
本発明の別の実施形態において、第一世代塊茎(種子由来の)は、高認定カテゴリーの種ジャガイモとして使用することができる。
別の実施形態において、種ジャガイモとして使用されるのに適さない種子由来のこの1年目の材料由来のより小さな塊茎は、9ページの図1におけるスケジュールに従った高クラスの認定材料として、種ジャガイモを生産するためのさらなる1年の栽培になお適用することができる。
別の実施形態において、第一世代塊茎(種子由来の)は、食品加工産業用または他の産業用途用に、消費ジャガイモとして使用することができる一方、より小さい根茎は、図1のスケジュールに従った高クラスの認定材料として、2年目の繁殖になお使用される。
これは、掘削を容易にし、加えられた重量は、この方法で処理された種子のより正確な直接掘削を可能にする。ペレット化により、種子はより多くの材料、例えばポリマー結合粘土でカバーされ、規則的な形状の丸いペレットを生産する。該ペレットは、最終的に上記の保護物質を有することに加えて、それが吸水後に溶けるかまたは割れるように構成することができる。プライミング:プライミングまたは前発芽は、種子内部の胚の発芽を開始するのに十分な水分を種子が与えられる処理である。これは実生のより速い出現、より高い出現率、およびより良好な成長をもたらす。このヘッドスタートは、早く土を下り、より速く成長する優れた根系をもたらすと考えられる。
本発明の四倍体雑種ジャガイモ種子の有益な性質を考慮すると、本発明はまた、本発明の雑種真正ジャガイモ種子(TPS)から成長したジャガイモ植物およびかかるジャガイモ植物由来のジャガイモ塊茎に関する。
さらに、本発明は、本発明のジャガイモ塊茎のその栄養繁殖のための使用、および、種ジャガイモとしての使用のためのジャガイモ塊茎の生産、食卓ジャガイモとしての消費、食品加工産業、および産業用途用の、本発明の雑種真正ジャガイモ種子(TPS)の使用に関する。
本発明の別の実施形態において、第一世代塊茎(種子由来の)は、高認定カテゴリーの種ジャガイモとして使用することができる。
別の実施形態において、種ジャガイモとして使用されるのに適さない種子由来のこの1年目の材料由来のより小さな塊茎は、9ページの図1におけるスケジュールに従った高クラスの認定材料として、種ジャガイモを生産するためのさらなる1年の栽培になお適用することができる。
別の実施形態において、第一世代塊茎(種子由来の)は、食品加工産業用または他の産業用途用に、消費ジャガイモとして使用することができる一方、より小さい根茎は、図1のスケジュールに従った高クラスの認定材料として、2年目の繁殖になお使用される。
Figure 2019521689
(原文に記載無し)

Claims (10)

  1. 四倍体であって、四倍体雄性ジャガイモ系統と四倍体雌性ジャガイモ系統との間の交配のF1として産生される、雑種真正ジャガイモ種子(TPS)。
  2. 該四倍体雄性ジャガイモ系統および該四倍体雌性ジャガイモ系統が、F1として雑種真正ジャガイモ種子(TPS)を産出するのに十分な程度の遺伝的および表現型的均一性を有する、請求項1に記載の雑種真正ジャガイモ種子(TPS)。
  3. 該四倍体雌性ジャガイモ系統が、自家不和合性で、和合性で、および、雄しべを除去された、生存可能な花粉を産生することができない、細胞質雄性不稔および遺伝的雄性不稔系統からなる群から選択される表現型を有する、請求項1または2に記載の雑種真正ジャガイモ種子(TPS)。
  4. 該種子から成長したジャガイモ植物が、自家受粉、または同じF1雑種由来の植物との他家受粉により果実を生産することができない、請求項1〜3のいずれか一項に記載の雑種真正ジャガイモ種子(TPS)。
  5. 該種子の代表的な試料がNCIMB 42469の下に寄託されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の雑種真正ジャガイモ種子(TPS)。
  6. 該種子がコーティングされ、被覆され、ペレット化され、またはプライミングされている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の雑種真正ジャガイモ種子(TPS)。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の雑種真正ジャガイモ種子(TPS)から成長したジャガイモ植物。
  8. 請求項7に記載のジャガイモ植物由来のジャガイモ塊茎。
  9. 請求項8に記載のジャガイモ塊茎のその栄養繁殖のための種ジャガイモとしての使用。
  10. 種ジャガイモとしての使用、食卓ジャガイモとしての消費、食品加工産業用、および産業用途用の、ジャガイモ根茎の生産のための請求項1〜6のいずれか一項に記載の雑種真正ジャガイモ種子(TPS)の使用。
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