JP2019518368A - 装置間の転置変調通信 - Google Patents

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Abstract

本発明は、第1の装置によって、第2の装置が直接通信範囲内にあること、また、前記第2の装置がTM通信を実行可能であるということを判断するためのコンピュータ記憶媒体に符号化された方法、システム、及び装置に関する。転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信し、TM信号を使用して前記第2の装置にデータを送信する。【選択図】図1B

Description

情報信号をある場所から別の場所に送信するために搬送波変調技術が使用される。伝統的信号変調(traditional signal modulation)技術には、例えば、振幅変調(AM)、周波数変調(FM)及び位相変調(PM)が含まれる。更に、直角位相振幅変調(QAM)を含めて直交位相シフトキーイング(QPSK)、振幅位相シフトキーイング(APSK)などのAM、FM及びPMの様相を含む複雑な変調技術が存在する。
本明細書は、転置変調(TM)適応装置間で通信を実行する方法及びシステムに関する。より具体的には、本明細書は、TM信号を使用してTM適応装置間で電子通信を行なうための方法及びシステムに関する。更に、本明細書は、同じ搬送波信号上で結合された伝統的変調信号とTM信号を使用して装置間で電子通信を行なうための方法及びシステムに関する。更に、本明細書は、TM信号を使用した装置識別及び/又は装置検出の実行について記載する。TMの文脈で述べるが、本開示の実施態様は、様々な装置の他の様相を特定するためにも適用できる。
一般に、本明細書に記載された内容の革新的態様は、第1の装置によって、第2の装置が直接通信範囲内にあること、また、その第2の装置がTM通信を実行可能であるということを判断する操作を含む方法で実施されうる。転置変調を使用して第2の装置にデータを送信することを決定する。TM信号を使用して第2の装置にデータを送信する。この態様の他の実施形態は、コンピュータ記憶装置上で符号化された方法の操作を実行するように構成された対応するシステム、装置及びコンピュータプログラムを含む。
別の一般的態様において、本明細書に記載された内容の革新的態様は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサに結合された受信器と、1つ以上のプロセッサに結合された送信器と、1つ以上のプロセッサに結合されたデータストアを含む通信装置で実施されうる。データストアは、1つ以上のプロセッサによって実行された場合に、1つ以上のプロセッサに、第2の装置が直接通信範囲内にあること、また、その第2の装置がTM通信を実行可能であるということを判断する操作を実行させる、内蔵記憶された命令を含む。転置変調を使用して第2の装置にデータを送信することを決定する。TM信号を使用して第2の装置にデータを送信する。
これら及び他の実施態様はそれぞれ随意に以下の特徴のうち1つ以上を含みうる。幾つかの実施態様では、転置変調を使用して第2の装置にデータを送信することを決定することは、非TM信号を用いるネットワークトラフィックの量に基づいて、転置変調を使用して第2の装置にデータを送信することを決定することを含む。
幾つかの実施態様では、転置変調を使用して第2の装置にデータを送信することを決定することは、送信すべきデータの量に基づいて、転置変調を使用して第2の装置にデータを送信することを決定することを含む。
幾つかの実施態様では、転置変調を使用して第2の装置にデータを送信することを決定することは、データのタイプに基づいて、転置変調を使用して第2の装置にデータを送信することを決定することを含む。
幾つかの実施態様では、転置変調を使用して第2の装置にデータを送信することを決定することは、データが直流(DC)信号であることに基づいて、転置変調を使用して第2の装置にデータを送信することを決定することを含む。
幾つかの実施態様は、TM信号を使用して、データを第2の装置に選択的に送信して、ネットワーク内のデータフローを管理することを含む。
幾つかの実施態様では、第2の装置が直接通信の範囲内にあることを判断することは、第2の装置から受信した信号の品質が直接通信のしきい値より上であることを判断することを含む。
幾つかの実施態様は、第1のTM信号で変調された搬送波信号を含む伝送信号を第2の装置に送信することによって、第2の装置がTM通信を実行可能であることを判断することを含む。伝送信号に応答した第2の装置からの応答信号を受信する。次に、応答信号が第2TM信号を含むかを判断する。
幾つかの実施態様では、応答信号が第2TM信号を含むか否かを決定することは、応答信号を応答信号の搬送波信号の第2高調波と混合して混合信号を生成し、その混合信号を応答信号の搬送波信号の第3高調波と比較することを含む。
幾つかの実施態様では、TM信号を使用してデータを第2の装置に送信することは、非TM変調信号で変調された搬送波信号を含む信号を受け取ることを含む。第1信号に搬送波抽出(CAREX) プロセスを実行することによって搬送波信号の周波数を検出する。受信した信号の搬送波信号にTM信号を加えて結合信号を生成する。結合信号を送信する。
幾つかの実施態様は、非TM変調を使用して第2のデータを第2の装置に送信することを決定し、非TM信号を使用して第2の装置に第2のデータを送信することを含む。
本明細書に記載された内容の特定の実施形態は、以下の利点のうち1つ以上を実現するために実施され得る。実施態様は、TM適応装置を識別するための効率良いプロセスを提供してよい。実施態様は、伝統的変調方式を使用して送信された信号の帯域幅を増加させてよい。実施態様は2つの異なって変調された信号の、単一の搬送波周波数への結合を可能にしてもよい。幾つかの実施態様は、変調信号に関するアプリオリな情報が僅かまたは皆無での変調信号からの搬送波信号の抽出を可能にしうる。幾つかの実施態様は、変調信号に用いられる変調のタイプに係わりなく変調信号から搬送波を抽出できてよい。言い換えると、幾つかの実施態様は、入力信号の変調のタイプを問わず搬送波信号を抽出できてよい。
本明細書で述べた内容の1つ以上の実施態様の詳細は、添付図面及び以下の記述で説明される。内容の他の特徴、態様及び利点は、記述、図面及び特許請求の範囲から明らかになる。
本開示の実施態様による例示的システムを描写する図である。 本開示の実施態様による例示的システムを描写する図である。 本開示の実施態様による例示的TM信号送信器のブロック図である。 本開示の実施態様による例示的搬送波抽出装置のブロック図である。 本開示の実施態様による例示的周波数検出器のブロック図である。 搬送波信号抽出装置によって生成された例示的制御信号を描写する図である。 搬送波信号抽出装置によって生成された例示的制御信号を描写する図である。 本開示の実施態様による例示的TM信号受信器のブロック図である。 本開示の実施態様による例示的TM信号分離及び抽出装置のブロック図である。 図6に示されたTM信号分離及び抽出装置の様々な段階における信号の周波数領域表現を示す図である。 本開示の実施態様により実行できる例示的プロセスを示す図である。 本開示の実施態様により実行できる例示的プロセスを示す図である。 本開示の実施態様により実行できる例示的プロセスを示す図である。 本開示の実施態様により実行できる例示的プロセスを示す図である。 本開示の実施態様により実行できる例示的プロセスを示す図である。
様々な図面内の類似の参照番号と指示は類似の要素を示す。
本開示の実施態様は一般に、転置変調(TM)適応装置間での通信を実行する方法及びシステムに関する。より具体的には、実施態様は、TM適応装置間でTM信号を使用して電子的通信を行なう方法及びシステムを提供する。例えば、通信装置は、直接通信の範囲内にあるTM適応装置を識別できる。通信装置は、他のTM適応装置との通信をTM信号を使用して、又は非TM信号を使用して行なうかを判断できる。幾つかの例では、通信装置は、TMを使用して通信ネットワーク内でのデータ使用を均衡できる。幾つかの例では、通信装置は、TM信号と非TM信号の間でデータ使用を均衡することによって通信ネットワーク内での通信品質の劣化を防止できる。
幾つかの実施形態は、TM信号を使用して装置識別及び/又は装置検出を実行するための方法及びシステムを提供する。例えば、TM信号は装置クエリー信号として伝送されることができ、TM適応である装置は応答するが、それに対して非TM装置は全く応答することができないか、又は対応するTM信号で応答できない。更に、幾つかの実施形態は、同じ搬送波信号上で結合された伝統的変調及びTM信号を使用して装置間の通信を確立する。例えば、装置間の通信に定常的に用いられる伝統的変調信号と結合されたTM信号で、補足情報が伝播されうる。TM信号は伝統的変調信号に実質的に干渉せず、従って、装置間の通信の有効帯域幅を増加させる。
本開示の幾つかの実施態様は、TM信号を伝統的変調(非TM)信号と結合する方法及びシステムに関する。例えば、実施態様は、既存非TM信号を受信し、非TM信号への干渉を最小又は皆無にして非TM信号の搬送波にTM信号を加えるための方法及びシステムを提供する。例えば、既存非TM信号は、TM適応通信装置によって受信されうる。通信装置は、非TM信号から搬送波信号を抽出し、抽出した搬送波を、TM信号を使用して付加的なデータで変調し、TM信号を、非TM信号への干渉を最小又は皆無にして、受信した非TM信号と組み合わせてよい。
本開示の別の実施態様は一般に、既存変調信号から搬送波信号を抽出し、抽出した搬送波信号をTM信号で変調し、既存信号をTM信号と結合して同一搬送波信号上で再送信する。具体的には、実施態様は、搬送波信号が抑圧された変調信号(例えば、QPSK、QAM、APSK、BPSK)から搬送周波数を抽出できる。CAREX(搬送波抽出)回路は、CAREX出力信号の周波数と入力信号の搬送周波数の加重平均との周波数差を決定する。計算された差の値は、信号発生器を連続的に調整して入力搬送周波数の加重平均とCAREX出力との最小差を維持するために使用される。抽出搬送波の第3高調波は、データ信号で変調されてTM変調信号が生成される。TM変調信号は、抽出搬送周波数に対して逆にヘテロダインされ、既存変調信号と結合される。次に、結合信号を送信できる。更に、結合信号内のTM変調信号は、伝統的変調方式を復調するために使用される復調システムによってTM変調が認識されないので、既存の信号と干渉しない。その代わりに、TM信号は、既存信号内のノイズのわずかな増加として現れる。
本開示の別の実施態様は一般に、同じ搬送波信号上で結合された伝統的変調とTM信号を受信し、次に結合信号からTM信号を分離する。具体的には、実施態様は、伝統的変調信号(既存信号)とTM変調信号を含む結合信号から既存信号を分離できる。既存信号は搬送波信号から復調されうる。抽出された搬送波信号を復調された既存信号で再変調して、TM変調信号なしに既存信号だけを再現できる。再変調された既存信号は、本明細書に記載されたTM復調技術を使用して復調できるTM変調信号だけを残して、結合信号から除去されうる。
本明細書で用いる用語「転置変調」、「TM変調」、「TM」及び「TM信号」は、搬送波信号(又はそのような技術によって変調された信号)の振幅、周波数又は位相に影響せずに搬送波信号に情報を追加する技術を指す。より具体的には、例えば、上記の用語は、搬送波信号の高周波を変える(例えば、転置、タイムシフト)ことによって情報が伝達される変調のタイプを指す。例えば、本開示は一般に搬送波信号の第3高周波を変えることによって転置変調をもたらすことを対象としているが、幾つかの実施態様では、搬送波信号の他の高周波(例えば、第4高調波、第5高調波、第6高調波など)を変えることによって転置変調をもたらしてもよい。更に、転置変調及び/又はTM信号は、例えば、振幅、周波数又は位相変調信号に用いられる復調器のような伝統的復調器によっては検出可能でない。
本明細書で用いる用語「リアルタイム」は、システムの処理限度、データを正確に測定するための所要時間、及び被測定パラメータの変化率を前提として、意図的な遅延のないデータ伝送または処理を指す。例えば、通信システム内の「リアルタイム」通信操作は、意図的な遅延なく、又、ユーザが感知できる遅延なくデータを送信、受信及び処理できるべきである。例えば、システム内の「リアルタイム」通信は、通信装置のユーザに提示される音声またはビデオデータの感知できる遅延が僅か又は皆無で2つの通信装置間のビデオチャットセッションを処理できるべきである。
図1Aは、本開示の実施態様による例示的システム100を示す。システム100は、通信装置102のシステムである。システム100は、無線周波数(RF)通信システム、衛星通信システム、地上通信線通信システム(例えば、電話通信又はケーブルネットワーク)、光通信システム、コンピュータネットワーク又は通信装置102の任意の他のシステムでよい。通信装置102は、伝統的変調技術を使用して搬送波信号を情報信号で変調し、変調信号をある通信装置102と別の通信装置との間で送受信するためのシステムを含む。例えば、通信装置Aがセルラー基地局であって、通信装置B,C及びDがモバイル装置(例えば、スマートフォン)であってよい。伝統的変調技術には、例えば、直交振幅変調(QAM)を含めて、直交位相シフトキーイング(QPSK)、振幅位相シフトキーイング(APSK)などのAM、FM及びPMの様相を含む複雑な変調技術に加えて、振幅変調(AM)、周波数変調(FM)及び位相変調(PM)が含まれる。更に、通信装置B及びCは、TM送信器104及びTM受信器106を含む。幾つかの例では、TM送信器104及び/又はTM受信器106は、伝統的送信器及び受信器に一体化されうる。TM送信器104及び/又はTM受信器106は、ハードウェア装置(例えば、集積回路、チップセット、特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA))で実現されてもよく、または、ソフトウェアとして実現されてもよい(例えば、ソフトウェアディファインドラジオ(SDR)として)。
システム100は、伝統的変調信号108を受信し、TM送信器104を使用する同じ搬送波上で伝統的変調信号108をTM変調信号110と結合し、それにより結合信号112の全帯域幅を増加させうる。TM変調信号110は、結合信号112から分離され、TM受信器106によって復調されうる。同様に、伝統的変調信号108は、TM変調信号110によって引き起こされる干渉なしに別々に復調されうる。これは、TM変調信号が非TM受信器によって解読できないので可能であり、その代わりに、伝統的変調信号のノイズのわずかな増大として現れる。
例えば、通信装置Aは、QAM信号108を通信装置Bに伝送できる。通信装置BのTM送信器104は、QAM信号108を受信し、QAM信号108から搬送波信号を抽出できる。TM送信器104は、抽出搬送波信号をTM信号で変調し、TM変調信号110をQAM信号108と結合して、結合信号112を再送信する。幾つかの例では、後述されるように、TM送信器104は、伝統的変調信号108(例えば、QAM信号)から、搬送波が抑圧され搬送波信号に関するアプリオリ情報(例えば、周波数又は位相情報)をほとんど又は全く含まない搬送波信号を抽出できる。
次に、通信装置C及びDは、結合信号112を受信できる。通信装置CのTM受信器106は、結合信号112からTM変調信号110を分離し抽出し、次にTM変調信号110を復調してTM変調データ信号を得る。幾つかの例では、後述されるように、TM受信器106は、伝統的変調信号108(例えば、QAM信号)を復調し、搬送波を伝統的変調信号108だけで再変調し、再変調した搬送波信号を結合信号112から除去してTM変調信号110だけを残すことによって、結合信号112からTM変調信号110を分離する。他方で、TM受信器106を有していない通信装置Dは、伝統的変調信号108だけを検出し復調し、TM変調信号110を検出及び復調はしない。
幾つかの実施態様では、搬送波信号は、中間周波数(IF)搬送波信号でよい。即ち、搬送波信号は、必ずしも信号が最終的に送信される搬送波の同じ周波数でなくてもよいが、システム(例えば、衛星通信システム)内で、信号送信又は受信の中間ステップとして内部的に使用されるIFでよい。即ち、信号送信の場合、システムは、結合信号112を送信する前に、結合信号112をIF信号から送信搬送波周波数にアップコンバートできる。これと反対に、信号受信の場合、システムは、結合信号112からTM変調信号110を分離する前に、変調信号を送信搬送波周波数からIF周波数にダウンコンバートできる。他の実施態様では、IF搬送波信号が使用されることはなく、送信搬送波信号は伝統的変調信号とTM変調信号の両方で変調されうる。
幾つかの実施態様では、TM信号は伝統的受信器によって検出されないため、TM適応 装置は、他の装置がTM受信及び送信能力を有するか否かを、TM信号で変調された搬送波信号を他の装置に送信することによって識別できる。例えば、通信装置Bは、通信装置C及び通信装置Dなどの1つ以上の他の装置に、TM信号で変調された搬送波信号を含むクエリー信号114を送信できる(破線115で示すように)。TM送信器104及びTM受信器106を含む通信装置Cは、クエリー信号114内のTM変調を検出できる。しかしながら、TM送信器104又はTM受信器106を含まない通信装置Dは、クエリー信号の搬送波だけを検出する。従って、通信装置Cはクエリー信号114に応答できるが、通信装置Dは応答できない。通信装置Cは、TM信号で変調された搬送波信号を含む応答信号116を通信装置Bに送信する(破線117で示すように)。通信装置Bは、応答信号116に含まれたTM信号を検出し、それにより、通信装置CがTM通信可能であることを判断する。
クエリー信号114は、TM変調を伴う搬送波信号(例えば、信号110)だけを含みうる、又は、伝統的変調信号108とTM変調信号110の両方で変調された搬送波を含む結合信号112を含みうる。幾つかの例では、クエリー信号114は、TM変調信号110、伝統的変調信号108のいずれか又は両方に符号化された他の装置に関する情報を要求する命令を含みうる。しかしながら、幾つかの例では、他の装置がTM信号を受信不能である場合、他方の装置もTM変調信号110又は符号化された情報を検出しないため、TM変調信号110は、いずれの特定の情報又は命令も含む必要がない。よって、TM適応装置は、装置がTM信号を受信可能であることを示すために、TM変調を含む応答信号116だけを送信すればよい。
クエリー信号114が伝統的変調信号108とTM変調信号110の両方を含む実施態様において、TM通信適応でない装置 (例えば、通信装置A)は、クエリー信号114の非TM部分に応答を送信してもよい。しかしながら、非TM適応装置からの応答は、伝統的変調信号だけを含み、TM変調信号は含まない。したがって、応答装置がTM適応であるかを判断するために、クエリー側装置(例えば、通信装置B)は、応答がTM変調信号110を含んでいたかを判断するだけでよい。TM変調信号110が含まれていなかった場合、その応答は無視されてよい。
幾つかの実施態様では、クエリー信号114はクエリー側装置(例えば、通信装置B)に関する情報を含みうる。例えば、クエリー信号114のTM変調部分は、限定はしないが、装置の識別情報、位置情報、ルーティング表、応答側装置と通信する他のTM適応装置に関する識別情報、ネットワークチャネル特性(例えば、ノイズ、帯域幅)、ハンドシェイクデータ、装置ペアリングデータ、認証データ(例えば、アウトオブバンド(OOB)認証データ)などを含む情報を含みうる。
幾つかの実施態様では、応答信号116は応答側装置に関する情報を含みうる。例えば、TM適応装置(例えば、通信装置C)からの応答信号116のTM変調部分は、装置に関する情報を含みうる。情報は、限定されることなく、装置の識別情報、位置情報、ルーティング表、応答側装置と通信する他のTM適応装置に関する識別情報、ネットワークチャネル特性(例えば、ノイズ、帯域幅)、ハンドシェイクデータ、装置ペアリングデータ、認証データ(例えば、アウトオブバンド(OOB)認証データ)などの装置の特性を含みうる。幾つかの例では、クエリー信号114は応答側装置に関する特定の情報に対する要求を含みうる。例えば、クエリー側装置(例えば、通信装置B)からのクエリー信号114のTM変調部分は、応答側装置に関する情報に対する要求を含みうる。そのような例では、TM適応応答側装置は、その情報要求を検出して、要求された情報を応答信号116で提供できる。
通信装置B及びCは互いとの通信をTM信号を使用して継続して実行できる。例えば、通信装置B及びCが互いを、TM信号を使用して電気的通信を実行可能であると識別した後で、2つの装置は、TM変調信号、伝統的(非TM)変調信号、または両方を使用して更なる通信を実行できる。幾つかの実施態様では、通信装置B及びCが互いをTM適応であると認識すると、2つの装置は、専らTM信号を使用して通信を行い、例えば、通信ネットワーク内の非TM帯域幅を、TM適応でない他の装置が使えるように開放する。
幾つかの実施態様では、所定の条件が存在する場合に、例えば、通信装置B及びCのネットワーク内の帯域幅をより効率良く使用するために、TM信号を使用して通信を実行できる。例えば、そのような所定の条件は、限定はしないが、高ネットワークデータトラフィックの期間、特定のタイプのデータの伝送、またはしきい値サイズを超えるデータの伝送(例えば、大量のデータの転送)を含みうる。例えば、高ネットワークデータトラフィックの期間は、非TM信号を用いるネットワークトラフィックが、チャネルの帯域幅のしきい値パーセンテージに達した場合に認識されうる。特定のタイプのデータは、例えば、ストリーミングデータ(例えば、ストリーミングビデオ又は音声)、リアルタイムデータ(例えば、ビデオチャット)、アナログデータ及び高優先度として示されるデータ(例えば緊急通知データ)などの、チャネル帯域幅の大部分を使用するデータタイプを含みうる。
図1Bは、上記で論じた技術を用いる例示的環境130を描写する。例示的環境は、セルラーネットワーク(例えば、セルラー通信フロントホールネットワーク)の文脈で記載される。しかしながら、本開示の実施態様は、限定はしないが、例えば、コンピュータネットワーク、インターネット・オブ・シングス(IoT)ネットワーク、コンピュータ周辺機器(例えば、プラグアンドプレイ装置)、装置ペアリング、認証プロトコル、近接場通信(NFC)、インベントリシステム、放送及び/又はケーブルキャストシステム、衛星システム、自動運転車、自動運転通信(例えば、無人航空機(UAV))、交通信号プリエンプションシステム(例えば、緊急サービス車両によって用いられる)などを含む他の適切な適切な環境と文脈においても実現できることも理解される。
環境130は、幾つかのモバイル装置134,136,138a−138nと通信する基地局132を含む。基地局132は、セルラー通信システム用の無線基地局(RBS)でありうる。基地局132は、セルラー送信器と、受信器と、モバイル装置134,136,138a−138nとのセルラー通信を処理するためのコンピューティング装置を含みうる。更に、基地局132はTM変調信号との電子的通信を実行できる。例えば、基地局132は、ぞれぞれ、図2と図5を参照して後述するようなTM送信器(複数可)及びTM受信器(複数可)を含みうる。しかしながら、他の文脈では、ルータ、サーバ、ワイヤレスアクセスポイントなどの通信装置が、基地局132に関して説明したのと同様の操作を実行できることも理解されたい。
モバイル装置134,136,138a−138nはそれぞれのユーザ135,137,139a−139nと関連付けられている。モバイル装置134,136,138a−138nはそれぞれ、限定はしないが、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、セルラー電話、ネットワーク機器、スマートフォン、エンハンスト・ジェネラル・パケット・ラジオサービス(EGPRS)、モバイルフォン、モバイルホットスポット、又はこれらの例示的通信装置又は他の通信装置の任意の2つ以上の適切な組み合わせを含む様々な形態の処理装置を含みうる。更に、モバイル装置134及び136はTM変調信号で電子的通信を行なうことができる。例えば、モバイル装置134及び136それぞれは、図2及び図5を参照して後述するようなTM送信器とTM受信器をそれぞれ含みうる。
動作では、基地局132は、基地局132によってサービスされているネットワークセル133内に配置されたモバイル装置134,136,138a−138nと通信する。モバイル装置134,136,138a−138nと基地局132の間で通信されるデータの帯域幅(例えば、ネットワークトラフィック)が、セル133の通信チャネル(例えば、無線周波数帯域(複数可))のデータ容量に接近した場合、モバイル装置134,136,138a−138nと基地局132の間の通信の品質は劣化する傾向となる。例えば、モバイル装置134,136,138a−138nと基地局132の特定の1つとの間で通信が切断される可能性があり、又は、モバイル装置134,136,138a−138nによって経験されるデータ伝送速度が減衰する可能性がある。
本開示の実施態様は、TM信号142を使用してネットワークセル133内の通信のうち一部を行なうことによってそのような減衰を回避できる。例えば、TM信号142と非TM信号140は受信器には互いに透過的に見えるため、TM変調信号と非TM変調信号は、互いに少しの干渉だけ、または全く干渉を起こさずに同じ通信チャネル内に存在できる。結果として、基地局132は、TM適応モバイル装置134,136とのその通信の一部または全部をTM信号142を使用して行なうことができ、それにより、TM適応でないモバイル装置138a−138nとの通信のための非TMチャネル帯域幅を開放する。
例えば、基地局132は、セル133内の基地局132の通信範囲内のTM適応モバイル装置134,136を識別できる。幾つかの例では、基地局132は、図1Aに関して前述したのと同じプロセスを使用してTM適応モバイル装置134,136を識別できる。例えば、基地局132はTMクエリー信号を送信して、どの装置がTMクエリー信号に応答するかを判断することによってTM適応であるモバイル装置134,136を識別できる。幾つかの例では、基地局132は、TM適応装置134,136が基地局132との通信の範囲内にあるかどうかを、モバイル装置からの位置データに基づいて、モバイル装置から受信した信号の強さに基づいて、又は、図1Aに関して前述したのと類似したTM適応装置識別プロセスを用いることによって(例えば、応答に含まれた応答信号の強さ又は位置データに基づいて)判断できる。
基地局132は、TM適応モバイル装置134,136との通信を、TM信号142を使用して、非TM信号140を使用して、又は両者を組み合わせて行なうかを判断できる。例えば、基地局132は、モバイル装置134,136,138a−138nとのデフォルト通信方法として非TM通信信号を使用してよい。基地局132は、所定の基準が満たされた場合にTM適応モバイル装置134,136との通信向けにTM信号142を組み込みうる。例えば、チャネル帯域幅をより効率良く用いるために、何時TM通信を組み込むかを判断するため、様々な所定の基準が用いられうる。例えば、そのような所定の基準は、限定はしないが、チャネル内の、しきい値を超えたデータトラフィック、特定のタイプのデータの伝送、又はしきい値サイズを超えたデータの伝送(例えば、しきい値サイズを超えたデータファイル又はデータパケット)を含みうる。例えば、セル133内の非TM信号140を使用したデータトラフィックが所定のしきい値に合致するかしきい値を超えた場合、基地局132は、専らTM信号142を使用して、又はTM及び非TM信号140の組み合わせを使用してTM適応装置134,136と通信を始めてよい。セル133内のデータトラフィックのうち一部をTM信号142にシフトすると、非TM信号を使用したデータトラフィックを緩和でき、したがって、セルの133内の通信の品質の劣化を防止または低減できる。データトラフィックの所定のしきい値は、例えば、セル内の通信チャネルのチャネル容量のパーセンテージでありうる。例えば、セル133内のデータトラフィックが、非TM信号140を用いるセル133のチャネル容量の80%に達した場合、基地局132はTM信号142を使用してTM適応装置134,136と通信を始めてよい。
別の例では、特定のタイプのデータ、又は、所定サイズより大きい量のデータ(「大量データ」)がTM適応装置134,136間で伝送されている場合、基地局132又はTM適応装置134,136は、例えば、非TM信号140を使用するセル133内のデータ過密を防止するために、TM信号142を使用してその特定のタイプのデータ又は「大量データ」を伝送してもよい。例えば、TM信号142の使用を誘起する可能性がある特定のタイプのデータは、限定はしないが、ストリーミングデータ(例えば、ストリーミングビデオ又は音声)、リアルタイムデータ(例えば、ビデオチャット)、アナログデータ(例えば、アナログ直流(DC)又は交流(AC)信号)及び、高優先度として示される(例えば、緊急通知データ)などの、チャネル帯域幅の大部分を使用するデータタイプを含みうる。幾つかの例では、低帯域幅データ(例えば、SMSメッセージ、テキストのみのeメールメッセージなど)が、TM信号142を使用した伝送向けに優先化されてよい。例えば、セル133内の帯域幅が高需要時(例えば、局所的緊急事態又は大規模な公的行事中)である場合、低帯域幅メッセージは、そのような行事中にセル133内でより多くのメッセージトラフィックを可能にするために、TM信号142を使用した伝送向けに優先化されてよい。
幾つかの実施態様では, 基地局132は、所定の基準に係らず、TM適応モバイル装置134,138とTM信号142を使用して通信できる。例えば、基地局132が、モバイル装置134,136をTM適応であると識別すると、基地局132は、モバイル装置134,136との通信を、専らTM信号142を使用して、又はTM及び非TM信号140を混合で使用して行なってよい。幾つかの例では、基地局132は、セル133内で通信される全データ量を、TM信号142と非TM信号140との間で均衡させてもよい。例えば、基地局132は、TM及び非TM信号の間で使用される全データ帯域幅を均衡させるために、セル133内での様々なモバイル装置134,136,138a−138nとの基地局132の通信を管理できる。幾つかの例では、基地局132は、TM適応モバイル装置134,136に対して、帯域幅使用の優先性を付与できる。例えば、基地局132は、非TM信号140を用いる非TM適応モバイル装置138a−138nよりも、TM信号142を用いるTM適応モバイル装置134,136により高いデータレートが割り当てられるように、セル133内のデータ使用を管理できる。そのような優位性は、セル133内でTM適応モバイル装置134,136のほうが、基地局132に、セルラーネットワーク内のデータトラフィックをより効率良く管理することを可能にする故に、提供され得る。更に、そのような優位性は、TM適応モバイル装置134,136の増加した採択を奨励し得る。
上記の実施態様は、非TM信号に関して、基地局132と、セル133内のモバイル装置134,136,138a−138nとの間のデフォルト通信方法であるものとして説明してきたが、幾つかの実施態様では、TM信号がデフォルト通信方法として使用されてよい。例えば、上記のプロセスは逆転されてもよい。つまり、セル133内のモバイル装置134,136,138a−138nとの通信用のデフォルト方法としてTM信号が使用され、基地局132は、特定のモバイル装置134,136,138a−138nと通信するために非TM信号を用いるかどうかを決定するために、前述のものと同様なプロセスを使用できる。例えば、基地局132は、上記の所定の基準のうちいずれか、又は全てを使用して、非TM通信を何時組み込むかを決定してよい。
幾つかの実施態様では、あるTM適応モバイル装置134は、別のTM適応モバイル装置136と直接通信を行なってよい(破線144で示すように)。例えば、モバイル装置134は、モバイル装置136がTM適応装置であり、直接通信の範囲内にあるということを判断できる。モバイル装置134のユーザ135がモバイル装置136のユーザ137にコールしたい場合、モバイル装置134はTM信号142を使用してモバイル装置136との通信を確立できる。例えば、モバイル装置134と136の間の直接通信は、基地局132とモバイル装置138a‐138nとの間の非TM信号140通信に干渉せずに、基地局132とモバイル装置138a‐138nとの間の非TM信号140通信と同じ通信チャネル内でTM信号142を使用して実行されてよい。幾つかの例では、モバイル装置134及び136は、基地局132(例えば、産業科学医療用(ISM)無線帯域)によって使用されていない通信チャネルを使用して、TM信号142を使用した直接通信を行なってよい。そのような例では、モバイル装置134と136の間のTMベースの通信は、通信チャネル内で非TM信号を使用するモバイル装置間の非TM通信に影響しない。幾つかの例では、モバイル装置134,136の間の直接通信は基地局132へのデータ処理負荷を減少させ得る。
幾つかの実施態様では、モバイル装置は、別のモバイル装置が直接通信の範囲内にあるかどうかを、第2のモバイル装置に関する位置データを取得することによって判断できる。例えば、モバイル装置134は、モバイル装置136の位置データを、基地局132から、又はセルラーネットワークを介して(例えば、モバイル装置134と136が異なるセルに配置されている場合)取得できる。例えば、モバイル装置134は、モバイル装置134のコンタクト先リスト(例えば電話帳)に記憶されたコンタクト先に関連付けられたモバイル装置に関するデータを受け取ってよく、そのようなデータは位置データを含みうる。例えば、モバイル装置134は、他のモバイル装置の位置データを使用してモバイル装置134からのそれらの距離を決定し、また、そのようなモバイル装置が直接通信の範囲内にあるかどうかを判断できる。幾つかの例では、ユーザ137のコンタクト先データがモバイル装置134上のコンタクト先リストにある場合、モバイル装置134は、ユーザ137のコンタクト先データの隣にアイコンを表示して、モバイル装置136が直接TM通信の範囲内にあるということを示してよい。幾つかの例では, ユーザ135は、アイコンを選択することによってモバイル装置136との直接通信を開始できる。
幾つかの実施態様では、モバイル装置は、別のTM適応モバイル装置が直接TM通信の範囲内にあるかどうかを、図1Aに関して前述したのと類似したプロセスを使用して判断できる。例えば、モバイル装置134は、直接通信の範囲内にある他のTM適応モバイル装置(例えば、モバイル装置136)を識別するためにTMクエリー信号を送信できる。モバイル装置134は、範囲内にあるTM適応モバイル装置を、他のモバイル装置から受信した応答信号の強さに基づいて、受信した応答信号の品質(例えば信号対雑音比(SNR)、又はビットエラーレート(BER))に基づいて、応答に含まれる位置データに基づいて、又は前記3つの因子のいずれの組み合わせに基づいて識別できる。
例えば、モバイル装置134は、モバイル装置136が直接通信の範囲内にあることを、受信した信号の強さを直接通信のしきい値信号強さと比較することに基づいて決定できる。例えば、受信した信号の強さがしきい値以上であった場合、モバイル装置134は、モバイル装置136が直接通信の範囲内にあることを決定できる。例えば、モバイル装置134は、モバイル装置136が直接通信の範囲内にあることを、受信した品質(例えば、SNR又はBER)を直接通信のしきい値品質値に比較することに基づいて決定できる。受信した信号の品質がしきい値以上である(例えば、SRに関してより大きく、BERに関してより小さい)場合、モバイル装置134はモバイル装置136が直接通信の範囲内にあることを判断できる。
幾つかの実施態様では、モバイル装置は、他の装置との直接TM通信を開始する前に、当該TM適応モバイル装置が直接TM通信の範囲内にある旨の、他のTM適応モバイル装置からの確認を要求できる。例えば、或る状況では、ある通信装置 (例えば、モバイル装置134)は、別の通信装置(例えば、モバイル装置136)が直接TM通信の範囲内にあることを、前述のプロセスに基づいて(例えば、位置データ、信号強さ、又は信号品質を使用して)判断してよい。しかしながら、モバイル装置136は、モバイル装置134が直接TM通信の範囲内にないことを判断してもよい。例えば、モバイル装置136は、かなりの電磁ノイズを伴う環境に配置され得る。例えば、モバイル装置134は、高SNR及び/又は低BERのモバイル装置136から信号を受け取ってもよいが、モバイル装置134からモバイル装置136によって受け取られた信号は、低SNR及び/又は高BERを有し得る。したがって、幾つかの実施態様では、モバイル装置134などのモバイル通信装置は、2つの装置が直接通信の範囲内にあることを他のモバイル装置も判断した(例えば、両方の装置の、受信した信号の強さ又は受信した信号品質が直接通信に適している)旨の確認を受け取るまで、モバイル装置136などの他のモバイル装置との直接TM通信を行なうことを待機してよい。
図2は、本開示の実施態様による例示的なTM信号送信器104のブロック図を示す。TM送信器104は、搬送波抽出部(CAREX206)、高調波発生部202、TM変調部204及びヘテロダイン部205を含む。搬送波抽出部は、搬送波抽出装置(CAREX)206を含む。高調波発生部202は、第2高調波発生器208と第3高調波発生器210を含む。TM変調部204は、信号オプティマイザ212とTM変調器214を含む。また、ヘテロダイン部205は、信号混合器216、帯域フィルタ218及び電力増幅器220を含む。更に、TM送信器104 は、信号結合器222と信号コンバイナ224を含む。
動作では、TM送信器104は、既存変調信号(例えば、図1の伝統的変調信号108)を受信する。信号結合器222は、既存変調信号をサンプリングし、既存変調信号のサンプルをCAREX206に渡す。CAREX206は、既存変調信号から搬送波信号(f)を抽出する。CAREX206については、図3A〜図4Bに関して後でより詳細に述べられる。CAREX206の出力は、既存変調信号からの搬送波の基本周波数での純粋正弦波信号である。幾つかの例では、CAREX206は、既存変調信号で使用される変調形式に依存しない。即ち、CAREX206は、既存変調信号で使用される変調形式にかかわらず、既存変調信号から搬送波信号を抽出できる。幾つかの例では、CAREX206は、既存変調信号で搬送波が抑圧されたときでも搬送波信号を抽出でき、したがって、既存変調信号の搬送波に関するアプリオリ情報(例えば、周波数又は位相変調情報)がほとんどなし又は皆無で抽出できる。
CAREX206は、抽出された搬送波信号を第2高調波信号発生器208と第3高調波信号発生器210に渡し、これらは、基本搬送波周波数(f)の第2及び第3高調波周波数(それぞれ2f及び3f)の信号を生成する。第2及び第3高調波信号(2f,3f)は、TM送信器104のTM変調部204とヘテロダイン部205によって使用されて、TM変調信号を生成し、TM変調信号を基本搬送波周波数(f)に対してヘテロダインする。
TM送信器104のTM変調部204は、搬送波信号(f)の第3高調波(3f)をデータ信号で変調してTM変調信号を生成する。次に、TM変調信号は、搬送波信号(f)の周波数に対してヘテロダインされ、既存変調信号と結合され、送信用のアンテナに出力される。
TM変調部204は、より詳細には、送信用のデータ信号(例えば、ベースバンド(BB)データ信号)を受け取る。データ信号は、随意に、送信用に、信号オプティマイザ212によってTM変調信号として処理される。幾つかの例では、信号オプティマイザ212は、変調信号の任意の反転及び非反転パターンを生成し、変調信号をフィルタリングして、データ信号の全帯域幅が既存変調信号のチャネル帯域幅内になることを保証する。幾つかの例では、信号オプティマイザ212は、送信用の変調信号をTM変調信号として準備するためにサンプルアンドホールド回路とフィルタを含みうる。幾つかの例では、信号オプティマイザ212は、迂回されてもよく断続されてもよい。
TM変調器214は、搬送波信号(f)の第3高調波(3f)をデータ信号で変調してTM変調信号を生成する。例えば、TM変調器214は、データ信号に基づいて可変時間遅延を導入することによって、第3高調波(3f)を変調する。言い換えると、TM変調器214は、データ信号を、第3高調波(3f)に適切な時間遅延を導入するための制御信号として使用できる。したがって、第3高調波(3f)に導入される時間遅延の量は、データ信号の別個のビット又はシンボルを表わす。述べた時間遅延変調技術は、時間シフト変調と見なされてもよく、意図された搬送周波数(3f)の第3高調波(3f)に実行される。
第3高調波(3f)の時間シフト変調は、単一組の上側及び下側ベッセル側波帯を生成する。発明者は、そのような結果を、オシロスコープとスペクトルアナライザによる実験室シミュレーションで確認した。更に、これらの側波帯の帯域幅は、前述されたように、信号のTM変調前にオプティマイザ212によって、意図された通信チャネルの帯域幅に制限されうる。
幾つかの例では、時間遅延は、位相シフトでよい。しかしながら、前述の時間シフト変調は、等価な位相変調ではない。前述されたように、発明者は、実験室試験で、時間シフト変調だけが単一対の上側及び下側ベッセル側波帯を生成することを確認した。しかしながら、位相変調は、一連の上側及び下側ベッセル側波帯を生成する。
ヘテロダイン部205は、既存変調信号と結合され受信器によって送信されるTM変調信号を作成する。次に、TM変調信号は、混合器216によって、搬送波信号の基本周波数(f)に対してヘテロダインされる(例えば、周波数シフトされる)。混合器216は、TM変調信号を、搬送波の基本搬送波信号周波数(f)と第5高調波周波数の両方にTM変調信号をシフトする搬送波の第2高調波(2f)によって逓倍する。帯域フィルタ218は、第5高調波周波数の信号並びに基本搬送波信号周波数(f)に中心があるTM変調信号の帯域幅外の付加信号又はノイズを除去する。
TM変調搬送波信号は、電力増幅器220によって増幅され、信号コンバイナ224によって既存変調信号と結合される。幾つかの例では、2つの信号を結合する前に、TM変調搬送波信号の位相を調整して既存変調信号内の搬送波の位相を一致させなければならないことがある。
図3Aは、本開示の実施態様による例示的なCAREX206のブロック図を示す。例えば、CAREX206は、TM送信器やTM受信器などの装置内の回路として実現されうる。幾つかの実施態様では、CAREX206は、より大きいシステム(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA))に組み込むための独立型装置として実現されうる。幾つかの実施態様では、CAREX206は、ソフトウェアで、例えば計算処理装置又はデジタル信号プロセッサ(DSP)内の1組の命令として実現されうる。
CAREX206は、入力信号(例えば、変調又は非変調)の中心周波数を決定し、中心周波数を信号発生器によって生成された純粋正弦波信号の周波数と比較して誤差信号を生成し、誤差信号が最小化されるまで誤差信号から生成される制御信号に基づいて信号発生器出力信号の周波数を調整することによって動作する。更に、CAREX206は、搬送波信号を抽出するために搬送波信号に関するアプリオリ情報を必要とせず、変調信号の搬送波が抑圧されるときに搬送波信号を抽出できる。
CAREX206は、振幅制限器302a,302b、フィルタ304a,304b、周波数検出器306a,306b、信号発生器308、差分回路310及び増幅器312を含む。振幅制限器302aとフィルタ304aは、入力信号が第1の周波数検出器306aによって分析される前に入力信号を調整する。振幅制限器302aは、入力信号の振幅の全ての変動を除去する。言い換えると、振幅制限器302aは、入力信号の振幅を安定化させる。幾つかの例では、振幅制限器302a,302bは、アナログコンパレータ又は自動利得制御(AGC)回路でよい。フィルタ304a,304bは、帯域フィルタであり、入力信号のチャネル帯域幅外の外生信号(例えば、高調波)とノイズを除去する。
周波数検出器306a及び306bは、周波数弁別器又は直交検出器でよい。第1の周波数検出器306aは、入力信号の中心周波数を検出する。周波数領域プロット320に示されたように、伝統的変調技術によって生成された入力信号は、一般に、搬送周波数324の両側に対称側波帯322を有する。周波数検出器306aは、例えば、側波帯322の外縁の周波数に基づいて入力信号の中心周波数を決定できる。更に、周波数検出器306aは、点線によって示されたように、搬送波信号324が抑圧された場合でも入力信号の側波帯322を使用して中心周波数を決定できる。
信号発生器308は、第2の周波数検出器306bに提供される純粋正弦波信号(例えば、単一周波数信号)を生成する。信号発生器308は、例えば、電圧制御LC(インダクタ−キャパシタ)発振器回路、電圧制御水晶発振器(VCXO)又は温度補償VCXOなどであるがこれらに限定されない電圧制御型発振器(VCO)でよい。第2の周波数検出器306bは、信号発生器308からの出力信号の周波数を検出する。幾つかの例では、信号発生器308からの出力信号は、第2の周波数検出器306bに送信される前に振幅制限器302b及びフィルタ304bに提供される。振幅制限器302b及びフィルタ304bは、振幅制限器302a及びフィルタ304aと同様に信号発生器出力信号の振幅を安定化しフィルタリングする。
第1及び第2の周波数検出器306a,306bそれぞれからの出力は、差分回路310に入力として提供される。第1と第2両方の周波数検出器306a,306bの出力は、幾つかの例では、それぞれ入力信号の中心周波数と信号発生器308出力信号の周波数を表わす直流(DC)電圧信号でよい。差分回路310の出力は、信号発生器出力信号内の入力信号の中心周波数間の周波数の差を表わす誤差信号である。誤差信号(例えば、直流電圧)は、増幅器312によって増幅され、制御信号として信号発生器308に提供される。増幅器312は、例えば、入力された制御信号をある期間にわたって積分して制御信号を増幅する高利得積分回路でよい。
信号発生器308は、その出力信号の周波数を、制御信号に基づいて、信号発生器308出力の周波数が入力信号の中心周波数に一致するまで調整する。図4Bに示され後述されるように、制御信号の直流値は、信号発生器出力の周波数を制御するために使用される。信号発生器出力は、CAREX206の出力として提供される。周波数領域プロット330と時間領域プロット334は、例示的なCAREX206出力信号を表わす。示されたように、CAREX206の出力信号は、入力信号の基本搬送波周波数と等価な周波数332を有する純粋な正弦波信号である。
幾つかの実施態様では、周波数検出器306aと306bが整合される。幾つかの例では、整合された周波数検出器306a及び306bは、変化する変調入力周波数全体にわたって直流出力特性と類似の周波数を有する。幾つかの例では、整合された周波数検出器306a及び306bは、類似の温度及びエージング特性を有する。幾つかの例では、振幅制限器302aと302b並びにフィルタ304aと304bが整合される。
幾つかの例では、誤差信号が最小化されたとき、信号発生器出力は、実質的に入力信号の中心周波数に整合される。例えば、誤差信号は、その大きさがゼロ又は実質的にゼロに近いとき(例えば、制御信号が、CAREX206の構成要素によって測定可能又は使用可能な相対的信号大きさが無視できる大きさを有するとき)に最小化されると見なされうる。幾つかの例では、誤差信号は、その大きさがしきい値(例えば、誤差許容しきい値)より低いときに最小化されると見なされうる。
幾つかの実施態様では、CAREX206は、単一側波帯信号から搬送周波数を抽出するように適応される。幾つかの例では、CAREX206は、信号発生器308の出力信号を適切なオフセット周波数だけオフセットするコントローラを含む。例えば、周波数発生器308の出力は、制御信号に悪影響を及ぼさないように、第2の周波数検出器306bにフィードバックされた後でオフセットされうる。幾つかの例では、第1の周波数検出器306aは、入力信号の帯域幅に基づいて周波数オフセットを決定するように構成されうる。そのような例では、第1の周波数検出器306aは、検出された周波数を周波数オフセットだけ調整できる。
図3Bは、本開示の実施態様による例示的周波数検出器306のブロック図である。図3Bに示された周波数検出器306は、例示的な直角位相検出回路である。周波数検出器306は、位相シフトネットワーク350、信号混合器352及びフィルタ354を含む。位相シフトネットワーク350は、例えば、入力信号の周波数と一致する入力信号の位相シフトを引き起こす、全域通過フィルタなどの周波数感応回路である。言い換えると、位相シフトネットワーク350は、入力信号の周波数に対する入力信号の位相角を変化させる。幾つかの例では、位相シフトネットワーク350は、公称設計周波数(例えば、通信システムでは70MHz IF)のために90度(例えば、入力信号に対する直角位相)の公称位相シフトを作成するように調整される。
信号混合器352は、例えば、信号マルチプライヤでよい。信号混合器352は、位相シフトネットワーク350から入力として入力信号と出力信号を受け取る。フィルタ354は、低域フィルタである。
プロット360は、周波数検出器306内の様々な点における例示的信号を示す。入力信号(信号A)は、位相シフトネットワーク350と信号混合器352に渡される。信号Aは、単純にするために正弦波として示されるが、信号Aは変調信号でよい。信号Bは、位相シフトネットワーク350の出力であり、入力信号(信号A)に対して位相シフトされる。位相シフトの値は、信号Aの周波数に対応し、設計周波数では公称90度である。設計周波数からずれると信号Bの位相シフトが公称90度からずれる。入力信号(信号A)は、位相シフトネットワーク350(信号B)の出力と混合されて信号C(例えば、信号C=信号A×信号B)が生成される。信号Cは、信号Aと信号Bの位相差、更には信号Aの周波数に対応するDCオフセット成分を有する。次に、低域フィルタ354は、信号Cの高周波成分を、直流成分(信号D)だけを残して除去する。プロット360では、得られたDC出力信号(信号D)をはっきり示すために、信号Bの位相シフトの公称90度からのずれが強調されている。
図4Aは、例示的なCAREX206内に生成された例示的制御信号402のプロット400を示す。プロット制御信号402は、図3Aの信号発生器308に対する入力信号
の例である。プロット制御信号452は、幾つかの領域(406〜410)に分割される。領域は、CAREX206への入力信号が、幾つかの異なる入力信号に切り替えられ、それぞれ異なる変調形式を使用して変調されたときの制御信号402の変動404を示す。領域406の入力信号は、QPSK変調信号である。領域408の入力信号は、QAM変調信号である。領域410の入力信号は、非変調搬送波信号である。領域406〜410の入力信号はそれぞれ、70MHz搬送波に適用される。プロット400は、搬送波信号に適用される変調形式に関係なく様々な入力信号から搬送波信号を抽出するCAREX206の堅牢性とその適応性を示す。
図4Bは、例示的なCAREX206内に生成された別の例示的制御信号452のプロット450を示す。プロット制御信号452は、図3Aの信号発生器308に対する入力信号の例である。プロット制御信号452は、幾つかの領域に分割される(456〜460)。領域は、CAREX206への入力信号が、異なる搬送周波数をそれぞれ有する幾つかの異なる入力信号間で切り替えられるときの制御信号452の遷移454を示す。領域456の入力信号は、67MHz搬送波信号である。領域458の入力信号は、73MHz搬送波信号である。領域460の入力信号は、70MHz搬送波信号である。プロット450は、異なる周波数搬送波信号を抽出するCAREX206の堅牢性とその適応性を示す。示されたような幾つかの実施態様では、CAREX206ループは、特定の中心周波数(例えば、示されたような70MHz)用に設計されうる。例えば、設計中心周波数は、例えば衛星又は無線周波数(RF)通信システムなどの通信システムの特定の搬送周波数又はIFでよい。
図5は、本開示の実施態様による例示的なTM信号受信器106のブロック図を示す。TM受信器106は、搬送波抽出部(例えば、CAREX506)、高調波発生部504、信号分離及び抽出部(SEPEX)装置512、及びTM復調器514を含む。TM送信器104と同じように、高調波発生部は、第2高調波発生器508と第3高調波発生器510を含む。更に、TM受信器106は、結合入力信号(例えば、図1の結合信号112)を伝統的変調信号のためのTM受信器106と信号受信器に分割するために、信号スプリッタ502を含みうる。
動作では、TM受信器106は、結合入力信号を受信し、結合信号をCAREX506及びSEPEX装置512の両方に提供する。TM受信器106に関して前述されたように、CAREX506は、結合信号から搬送波信号(f)を抽出し、第2高調波発生器508と第3高調波発生器510はそれぞれ、抽出基本搬送波周波数(f)の第2及び第3高調波(2fと3f)を生成する。搬送波信号(f)と第2高調波信号(2f)は両方とも、SEPEX装置512に提供される。第3高調波信号(3f)は、TM復調器514に提供される。
TM復調部504は、結合信号から伝統的変調信号を分離し抽出してTM変調信号を得る。SEPEX装置512は、TM復調器514にTM変調信号を提供し、TM復調器514は、TM変調信号を復調してベースバンドデータ信号を得る。SEPEX装置512は、結合信号からTM変調信号を分離し抽出する。幾つかの実施態様では、TM変調信号を出力する前に、SEPEX装置512は、復調のためにTM変調信号を第3高調波周波数(3f)に対してヘテロダインする(例えば、アップシフトする)。SEPEX装置512については、図6に関して後でより詳細に述べられる。
TM復調器514は、第3高調波発生器210によって提供された第3高調波信号(3f)をTM復調用の基準信号として使用する。TM復調器514は、SEPEX装置512からのTM変調搬送波信号と第3高調波信号(3f)の間の時間シフトを検出することによってTM信号を復調する。幾つかの例では、TM復調器514は、位相検出回路でよい。幾つかの実施態様では、TM復調器514は、例えば、2つの信号の積に基づいて、TM変調搬送波信号と第3高調波信号(3f)の相関関係を決定することによって時間シフトを検出する。
図6Aは、本開示の実施態様による例示的なTM信号SEPEX装置512のブロック図を示す。SEPEX装置512は、例えばTM受信器などの装置内の回路として実現されうる。幾つかの実施態様では、SEPEX装置512は、より大きいシステム(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA))に組み込むための独立型装置として実現されうる。幾つかの実施態様では、SEPEX装置512は、ソフトウェアで、例えば計算処理装置又はデジタル信号プロセッサ(DSP)内の1組の命令として実現されうる。
動作では、SEPEX装置512は、伝統的変調信号を結合信号から復調する。TM変調が、伝統的信号復調によって検出されないので、結果信号は、TM信号ではなく、伝統的変調信号からの復調データ信号だけを含む。次に、「クリーン」な(例えば、非変調)搬送波が、伝統的変調信号からの以前に復調されたデータ信号によって再変調される。SEPEX512は、結合信号と再変調信号との差を計算してTM変調搬送波信号を得る。言い換えると、SEPEX装置512は、伝統的変調信号を復調し、「クリーンな」(例えば、非変調)搬送波を再変調し、結合信号から再変調信号を除去し、それによりTM変調搬送波だけを残すことによって、結合信号から伝統的変調信号を除去する。
SEPEX装置512は、信号復調器602、信号変調器604、低域フィルタ606a,606b、加算回路608、差分回路610、遅延回路612、混合器614、帯域フィルタ616及び振幅制限器618を含む。復調器602は、非TM信号復調器であり、変調器604は、非TM信号変調器である。即ち、復調器602と変調器604は、伝統的変調形式(例えば、AM、FM、PM、QAM、APSKなど)の復調器及び変調器である。復調器602と変調器604は、複合的(例えば、直角位相と同相)復調器及び変調器として示されるが、幾つかの例では、復調器602と変調器604は、単純(例えば、単相)復調器及び変調器でよい。
SEPEX装置512について、図6Aと図6Bに関連してより詳細に後述される。図6Bは、SEPEX装置512の様々な段階での信号(A〜F)の周波数領域表現を示す。復調器602は、1つの入力として結合信号(A)(例えば、図1の結合信号112)を、別の入力としてCAREX506からの搬送波信号(f)を受け取る。結合信号は、伝統的変調信号とTM変調信号の両方を含む。図6Bに信号(A)によって示されたように、結合信号は、TM変調信号とほぼ搬送周波数(f)に中心がある伝統的変調信号の両方からの周波数成分を含む。復調器602は、結合信号からの伝統的変調信号を復調してベースバンドデータ信号を生成する。前述されたように、TM変調は、伝統的信号復調によって検出されないので、得られたベースバンドデータ信号はTM信号を含まない。
複合的変調の場合、復調器602は、同相及び直角位相の結合信号の両方を復調して同相及び直角位相ベースバンドデータ信号を生成する。低域フィルタ606a及び606bは、ベースバンドデータ信号からあらゆる外生信号又はノイズ(例えば、復調プロセスによって導入された高調波)を除去する。得られたベースバンドデータ信号(信号(B)によって示された)は、ゼロ周波数(ベースバンド)に中心がある伝統的変調信号からの周波数成分だけを含む。より具体的には、ベースバンドにはTM変調信号が存在せず、したがって、TM変調信号は、伝統的変調信号をベースバンドに変換することによって除去される。
変調器604は、第1入力としてベースバンドデータ信号(例えば、同相及び直角位相信号)を受け取り、第2入力として搬送波信号(f)をCAREX506から受け取る。変調器604は、CAREX506からの非変調搬送波信号(f)をベースバンドデータ信号で再変調し、その結果、伝統的変調信号だけを有する再変調搬送波(再変調された同相及び直角位相搬送波)が得られる。同相及び直角位相再変調搬送波は、加算回路608(信号(C))によって結合される。図6B信号(C)は、この場合も搬送周波数(f)を中心とする再変調信号を示す。幾つかの例では、搬送波信号(f)は、復調及びフィルタリングプロセス中にベースバンドデータ信号に導入される遅延を考慮するために位相シフト又は遅延されうる。これにより、得られた再変調信号が、結合信号と同相になることが保証される。
再変調信号は、伝統的変調信号を結合信号から除去する差分回路610によって結合信号から除去される。信号(D)で示された結果信号は、TM変調搬送波信号(f)だけを含む。結合信号は、復調及び再変調プロセスによって再変調信号に導入される遅延を考慮するために遅延回路612によって遅延される。
TM変調信号は、混合器614によって第3高調波(3f)に対してヘテロダインされる(例えば、アップシフトされる)。混合器614は、TM変調信号を第2高調波発生器508からの搬送波の第2高調波(2f)によって逓倍して信号(E)を生成する。TM変調搬送波信号(f)を第2高調波(2f)とヘテロダインすると、TM変調信号が、第3高調波(3f)及び負搬送周波数(−f)(例えば、搬送周波数でのTM変調信号の位相反転バージョン)の両方にシフトされる。帯域フィルタ616は、TM変調された第3高調波(3f)(信号(F))だけを残して搬送波周波数での位相反転TM信号を除去し、必須ではない振幅制限器618は、TM変調された第3高調波信号の振幅の変動を除去する。
幾つかの例では、SEPEX装置512は、多数の異なるタイプの復調器602と変調器604を含みうる。例えば、SEPEX装置512は、FM、PM、及びQAM復調器602及び変調器604を含みうる。そのような例では、SEPEX装置512は、また、入力信号上の伝統的変調の形式を検出し、入力信号を適切な組の復調器と変調器に送る制御装置を含みうる。
SEPEX装置512は、TM変調信号を伝統的変調信号から分離し抽出する文脈で述べられているが、幾つかの実施態様では、SEPEX装置512は、非直角位相変調信号(例えば、同相変調信号)と直角位相変調信号を分離するなど、2つの伝統的変調信号を分離するように修正されうる。例えば、図6Aに示されたSEPEX装置512を修正して、直角位相変調信号だけが、復調器602と変調器604によって復調され復調されるようにすることによって、非直角位相変調信号が、結合I/Q変調信号から分離され抽出される。
図7は、本開示の実施態様に従って実施され得るTM適応装置を識別するための例示的なプロセス700を描写する。幾つかの例では、例示的なプロセス700は、1つ以上の処理装置(例えば、デジタル信号プロセッサ)又は計算処理装置を使用して実行されるコンピュータ実行命令として提供されうる。幾つかの例では、プロセス700は、例えばASIC又はFPGA装置のようなハードワイヤード電気回路でよい。幾つかの例では、プロセス700は、ソフトウェアディファインドラジオ(SDR)によって実施されてよい。
転置変調(TM)信号で変調された搬送波信号を含む信号が伝送される(702)。例えば、信号は、信号の範囲内の装置がTM能力を有するかどうかを判断するためのクエリー又は検出要求で、電子装置によって伝送されうる。幾つかの実施態様では、伝送信号は、TM信号と同じ搬送波信号上に非TM信号を含みうる。
伝送された信号に対する応答が受信される(704)。例えば、第2の装置は、伝送された信号を受け取って応答信号を送信してよい。第2の装置がTM受信及び送信能力を有する場合、第2の装置は、TM信号で変調された搬送波信号を含む応答を送信できる。第2の装置がTM受信及び送信能力を有していない場合、第2の装置は、伝送された信号のTM部分を検出することができない。結果として、非TM適応の第2の装置は、伝送信号の非TM部分にだけ応答できる。
応答信号がTM信号を含むか否かが判断される(706)。例えば、応答を受け取ると、送信装置は応答を分析して、応答がTM信号を含むかどうかを判断できる。つまり、送信装置は応答信号を分析して、搬送波が何らかのTM変調を含むかどうかを判断できる。応答がTM変調を含む場合、送信装置は、第2の装置がTM能力を有すると判断できる。応答がTM変調を含まない場合、送信装置は第2の装置がTM能力を有していないと判断できる。
幾つかの実施態様では、応答は、第2の装置に関する情報を含みうる。例えば、第2の装置は、応答信号のTM部分内に、装置に関する情報を含みうる。情報は、限定はしないが、装置の識別情報、位置情報、ルーティング表、第2の装置と通信する他のTM適応装置に関する識別情報、ネットワークチャネル特性(例えば、ノイズ、帯域幅)などの、第2の装置の特性を含みうる。
幾つかの実施態様では、TM変調は、受信した信号を、搬送波信号の第2高調波と混合することによって信号内で検出され得る。図5,図6A及び図6Bに関して前述したように、受信した信号をその搬送波信号の第2高調波と混合すると、受信した信号を、周波数領域において、第3高調波(3f)と、負の搬送波周波数(−f)(例えば、搬送波周波数で受信した信号の位相反転バージョン)の両方にシフトさせる。この混合信号は、搬送波周波数にある位相反転バージョンを除去するためにフィルタリングされ得る。受信した信号におけるあらゆるTM変調は、フィルタリングされた混合信号を、搬送波信号の無変調第3高調波と比較することによって検出されうる。TM変調は、搬送波の無変調第3高調波と比較されたフィルタリングされた混合信号における時間シフトを検出することによって検出されうる。例えば、時間シフトが検出されなかった場合、TM変調が存在しない可能性がある。時間シフトが検出された場合、受信した信号はTM変調を含み、フィルタリングされた混合信号はTM復調器(例えば、図5のTM復調器514)に送信されて復調されうる。幾つかの実施態様では、例えば信号が非TM信号を含む場合、分離及び抽出(SEPEX)プロセス(図6A及び図6Bに関して前述、及び図10に関して後述するような)が信号に実行されて非TM信号を除去できる。
図8は、本開示の実施態様により実行されうる装置識別データを提供するための例示的プロセス800を示す。幾つかの例では、例示的プロセス800は、1つ以上の処理装置(例えば、デジタル信号プロセッサ)又は計算処理装置を使用して実行されるコンピュータ実行命令として提供されうる。幾つかの例では、プロセス800は、例えばASIC又はFPGA装置としてハードワイヤード電気回路でよい。幾つかの例では、プロセス800はSDRによって実行されてよい。
第1転置変調(TM)信号で変調された搬送波信号を含む伝送信号が受信される(802)。例えば、伝送信号は、伝送信号を受信する装置(「受信側装置」)がTM能力を有するかどうかを判断するためのクエリーまたは検出要求で、電子装置によって伝送されうる。幾つかの実施態様では、伝送信号は、TM信号と同じ搬送波信号上に非TM信号を含みうる。
伝送信号内に第1TM信号が識別される(804)。例えば、伝送信号を受信すると、受信側装置は伝送信号を分析して、TM信号が含まれるかどうかを判断できる。つまり、受信側装置は伝送信号を分析して、搬送波がTM変調を含むかどうかを判断できる。例えば、受信側装置は、図5〜図7に関して前述したプロセスを使用してTM信号を検出し復調できる。幾つかの実施態様では、例えば伝送信号が非TM信号を含む場合、分離及び抽出(SEPEX)プロセス(図6A及び図6Bに関して前述、及び図10に関して後述するような)が信号に実行されて非TM信号を除去できる。
第2TM信号内に符号化された情報を含む応答信号が送信される(806)。例えば、受信側装置がTM適応であれば、受信側装置は情報を、伝送信号を送信した装置に、伝送信号への応答に含まれたTM信号で返送できる。情報は、限定はしないが、装置の識別情報、位置情報、ルーティング表、受信側装置と通信する他のTM適応装置に関する識別情報、ネットワークチャネル特性(例えば、ノイズ、帯域幅)などの受信側装置の特徴を含みうる。
図9は、本開示の実施態様により実行されうる転置変調(TM)適応装置間の通信のための例示的プロセス900を示す。幾つかの例では、例示的プロセス900は、1つ以上の処理装置(例えば、デジタル信号プロセッサ)又は通信装置(例えば、図1Bの基地局132又はモバイル装置134,136)を使用して実行されるコンピュータ実行命令として提供されうる。幾つかの例では、プロセス900は、例えばASIC又はFPGA装置としてハードワイヤード電気回路でよい。幾つかの例では、プロセス900はSDRによって実行されてよい。
第1の装置は、第2の装置が第1の装置との直接通信の範囲内にあることを判断する(902)。例えば、第1の通信装置は、第2の通信装置が直接無線通信の範囲内にあることを判断できる。例えば、セルラー基地局は、モバイル装置(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータなど)が直接通信の範囲内にあることを判断できる。別の例として、あるモバイル装置は、別のモバイル装置が直接通信の範囲内にあることを判断できる。幾つかの例では、第1の装置は、第2の装置が直接通信の範囲内にあることを、第2の装置から受信した信号の強さ、クエリー信号(例えば、TMクエリー信号)への応答、または第2の装置に関連する位置データ(例えば、GPSデータ)に基づいて判断できる。
第1の装置は、第2の装置にデータを送信するためにTMを使用すべきかを判断する(904)。例えば、第1の装置は、例えば、前述のプロセス700などのプロセスを実行することによって、第2の装置がTMを使用して通信可能かどうかを判断できる。第1の装置は、第1の装置によって使用される通信チャネル内の非TM信号を使用するネットワークトラフィックを軽減するために、例えば、TM信号を使用して第2の装置と通信してよい。幾つかの例では、第1の装置は、TMを使用することを、1つ以上の基準に基づいて決定する。例えば、第1の装置は、TMを使用することを、非TM信号を用いるデータトラフィックの量、送信すべきデータのタイプ、及び/又は送信すべきデータの量などの1つ以上の基準に基づいて決定できる。例えば、データトラフィックが、第1の装置によって使用される通信チャネルにおけるしきい値を超えていた場合、第1の装置は第2の装置にTMを使用してデータを送信できる。同様に、例えば、通信装置は特定のタイプのデータを、TM信号を使用して伝送できる(例えば、リアルタイムデータ)。
第1の装置はTM信号を使用して第2の装置にデータを送信する(906)。例えば、第1の装置は、以下のステップ910〜914、ステップ920〜924又は2組のステップを組み合わせて実行して、TM信号を使用してデータを送信できる。
幾つかの実施態様では、TM信号は、搬送波信号の高調波(例えば、第3高調波)をデータで変調することによって第2の装置に送信されうる(910)。例えば、搬送波信号の高調波は、図2に関して前述したように、第3高調波を転置又はタイムシフトして、データ信号からのデータを表す(例えば、デーバビット又はシンボル)ようにすることによって変調されうる。変調された高調波は搬送波信号の周波数にヘテロダインされる。例えば, 搬送波の変調された高調波は、搬送波信号の基本周波数にシフト(例えば、ヘテロダイン)されて(912)、TM信号を生成する。例えば、変調された高調波は、搬送波信号の別の適切な高調波(例えば、第2高調波)と混合することによって搬送波信号の基本周波数にシフトされる。TM信号が第2の装置に伝送される(914)。
幾つかの実施態様では、非TM信号で変調された搬送波信号を含む第1信号が第1の装置によって受信される(920)。例えば、第1信号は、第3の通信装置から受信した、例えば、非TMセルラー通信信号、放送信号、又はISM周波数帯域内の信号などの既存信号でありうる。例えば、放送信号は、AM又はFMラジオ信号、放送又はケーブルキャストテレビジョン信号、衛星通信信号(例えば、衛星テレビジョン信号、GPS信号)でありうる。幾つかの例では、第1信号は、伝統的及びTM受信器及び送信器両方を含む通信装置によって受信される。
第1信号に搬送波抽出プロセス(CAREX)を実行することによって搬送波信号の周波数が検出される(922)。例えば、図3A〜図4B及び図10に関して説明されたCAREXプロセスが第1信号に実行されて、第1信号から搬送波信号の周波数を抽出できる。
TM信号(第2の装置用のデータを含む)が第1信号の搬送波信号に加えられて結合信号を生成し(924)、結合信号が第2の装置に送信される。結合信号は様々な異なる受信器によって受信されてよいが、結合信号にTM信号が存在することを検出できるのはTM適応受信器だけである。
幾つかの実施態様では、搬送波信号の高調波(例えば、第3高調波)をデータで変調することによって、TM信号が搬送波信号に加えられる(910)。例えば、搬送波信号の高調波は、図2に関して前述したように、第3高調波を転置又はタイムシフトしてデータ信号からのデータを表す(例えば、データビット又はシンボル)ことによって変調されうる。変調された高調波は搬送波信号の周波数にヘテロダインされる。例えば、搬送波の変調された高調波は、搬送波信号の基本周波数にシフト(例えばヘテロダイン)されて(912)TM信号を生成する。例えば、変調された高調波は、搬送波信号の別の適切な高調波(例えば、第2高調波)と混合することによって搬送波信号の基本周波数にシフトされうる。TM信号が第2の装置に伝送される(914)。
幾つかの実施態様では、結合信号を生成する前に第1信号とTM信号の位相が同期される。例えば、TM変調信号の位相は、2つの信号を結合し結合信号を送信する前に、受信した非TM信号の位相と同期されうる。幾つかの例では、TM信号の搬送波の位相は、2つの信号が結合される前に非TM信号の搬送波信号と位相整合されうる。
幾つかの実施態様では、アナログデータ(例えば、DC信号)が、TM信号を使用した伝送向けに優先されうる。例えば、TM信号は、他の非TM変調方法よりもDCデータ信号に対するより良い応答性を提供する。具体的には、非TM変調受信器は、一貫して値をシフトすることに依存して信号を検出し復調する。しかしながら、幾つかの例では、TM信号は、受信器によって連続的に検出されて適切なDC値として解釈され得る搬送波信号の高調波におけるコンスタントなシフトとしてDC信号を符号化するために使用されうる。
図10は、本開示の実施態様により実行されうる入力信号から搬送周波数を抽出するための例示的プロセス1000を示す。幾つかの例では、例示的プロセス1000は、1つ以上の処理装置(例えば、デジタル信号プロセッサ)又は計算処理装置を使用して実行されるコンピュータ実行命令として提供されうる。幾つかの例では、プロセス1000は、例えばASIC又はFPGA装置としてハードワイヤード電気回路でよい。幾つかの例では、プロセス1000はSDRによって実行されてよい。
入力信号の中心周波数が検出される(1002)。例えば、中心周波数は、入力信号の周波数サイドローブに基づいて検出されてよい。幾つかの例では、入力信号は、変調信号で変調された搬送波信号を含みうる。幾つかの例では、入力信号は、伝統的変調信号とTM変調信号で変調された搬送波信号である。第2信号の周波数が検出される(1004)。例えば、第2信号は、例えばVCO又はVCXOなどの信号発生器の出力でありうる。入力信号の中心周波数と第2信号の周波数に基づいて差信号(例えば、制御信号)が決定される(1006)。例えば、差信号は、入力信号の中心周波数と第2信号の周波数との周波数の差を表す。幾つかの例では、差信号はDC電圧信号である。
第2信号の周波数が差信号に基づいて修正されて、入力信号の搬送波信号を提供し(1008)、第2信号はプロセス1000を実行する装置から搬送波信号として出力される(1010)。例えば、差信号は信号発生器のための制御信号であってよく、信号発生器に、その出力信号の周波数を調整させうる。第2信号の周波数は、入力信号の中心周波数に一致するまで修正される。幾つかの例では、差信号が最小値に達した場合に、第2信号の周波数は入力信号の中心周波数に整合される。幾つかの例では、最小値は、第2信号の周波数と入力信号の中心周波数との差が許容可能な公差内にあることを示すしきい値であってよい。幾つかの例では、最小値は、しきい値最小電圧の大きさ未満である異なる信号電圧の大きさであってよい。
図11は、本開示の実施態様により実行されうる入力信号からTM信号を分離するための例示的プロセス1100を示す。幾つかの例では、例示的プロセス1100は、1つ以上の処理装置(例えば、デジタル信号プロセッサ)又は計算処理装置を使用して実行されるコンピュータ実行命令として提供されうる。幾つかの例では、プロセス1100は、例えばASIC又はFPGA装置としてハードワイヤード電気回路でよい。幾つかの例では、プロセス1100はSDRによって実行されてよい。
第1変調信号と第2変調信号で変調された搬送波信号を含む入力信号が受信される(1102)。例えば、第1変調信号は、例えば、FM、AM、PM、QAM, APSK等といった伝統的タイプの変調信号であってよい。第2変調信号はTM変調信号であってよい。第1変調信号が入力信号から復調される(1104)。例えば、第1変調信号は、伝統的変調技術を使用して復調されてよい。伝統的復調技術はTM変調を認識しないため、結果の復調された第1変調信号はTM変調信号を含まない。
搬送波信号は、復調された第1変調信号を使用して再変調されて、第3信号を生成する(1106)。例えば、第3信号は、第1変調信号で変調された非変調搬送波信号を含む。非変調搬送波信号は、入力信号の搬送波と同じ周波数を有する。第1変調信号は、入力信号から第3信号を除去することによって入力信号から除去されて(1108)、入力信号から第2変調信号(例えば、TM変調信号)を抽出する。幾つかの例では、入力信号は、第3信号と同相であることを確実にするために適切な時間量だけ遅延されなければならない。即ち、復調及び再変調プロセスにより、 第3信号は元の入力信号と位相ずれしている可能性がある。したがって、入力信号から第3信号を除去する前に、入力信号は適切な時間量だけ遅延されてよい。抽出された第2変調信号が信号復調器に提供される(1110)。例えば、抽出されたTM変調信号は復調のためにTM信号復調器に提供されうる。
本開示は全般的に、搬送波信号の第3高周波を用いて転置変調信号及び復調転置変調信号を生成することを対象としているが、幾つかの実施態様では、転置変調信号は、搬送波信号の他の高周波(例えば、第4高調波、第5高調波、第6高調波など)を用いて生成及び復調されうる。
本明細書に記載された内容及び動作の実施態様は、アナログ又はデジタル電子回路、又は本明細書に開示された構造物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア又はハードウェア、及びそれらの構造等価物、或いはそれらの1つ以上の組み合わせで実現されうる。本明細書に記載された内容の実施態様は、データ処理装置によって実行するため又はデータ処理装置の動作を制御するために、コンピュータ記憶媒体上で符号化された1つ以上のコンピュータプログラム、即ちコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールを使用して実現されうる。あるいは又は更に、プログラム命令は、データ処理装置によって実行するのに適した受信器装置に送信するための情報を符号化するために生成された人工的に生成された伝播信号(例えば、機械生成された電気、光学又は電磁気信号)上で符号化されうる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶装置、コンピュータ可読記憶基板、ランダム若しくはシリアルアクセスメモリアレイ若しくは装置、又はこれらの1つ以上の組み合わせでよく、或いはそれらに含まれもよい。更に、コンピュータ記憶媒体が伝搬信号でなく、コンピュータ記憶媒体は、人工的に生成された伝播信号で符号化されたコンピュータプログラム命令のソース又はデスティネーションでよい。コンピュータ記憶媒体は更に、1つ以上の別個の物理構成要素又は媒体(例えば、複数のCD、ディスク又は他の記憶装置)でもよく、それらに含まれてもよい。
本明細書に記載された操作は、1台以上のコンピュータ可読記憶装置に記憶された、又は他のソースから受け取ったデータにデータ処理装置によって実行される操作として実行されうる。
用語「データ処理装置」は、例えばプログラマブルプロセッサ、コンピュータ、システムオンチップ、又は以上のものの複数若しくは組み合わせを含む、データを処理するためのあらゆる種類の装置、機器及び機械を包含する。装置は、専用論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)を含みうる。装置は、また、ハードウェアに加えて、当該のコンピュータプログラムの実行環境を作り出すコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォーム実行時環境、仮想マシン又はこれらの1つ以上の組み合わせを構成するコードを含みうる。装置及び実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング、及びグリッドコンピューティングインフラストラクチャなどの様々な異なるコンピューティングモデルインフラストラクチャを実現できる。
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト又はコードとしても知られる)は、コンパイル型若しくはインタープリタ型言語、宣言型若しくは手続型言語を含む任意の形のプログラミング言語で記述されてもよく、スタンドアロンプログラム又はモジュールとして、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、又はコンピューティング環境で使用するのに適した他のユニットを含む任意の形で展開されてもよい。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応できるが必要ではない。プログラムは、他のプログラム又はデータ(例えば、マークアップ言語ドキュメントに記憶された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、当該プログラムに専用の単一ファイル、又は複数の協調ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部を記憶するファイル)に記憶されうる。コンピュータプログラムは、1つの場所に配置されるか複数の場所に分散され通信ネットワークによって相互接続された1台のコンピュータ又は複数台のコンピュータ上で実行されるように展開されうる。
本明細書に記載されたプロセス及び論理フローは、1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルプロセッサによって実行されて、入力データを処理し出力を生成することによって動作を実行できる。プロセス及び論理フローは、また、専用論理回路(例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路))によって実行されてもよく、また装置は、そのような専用論理回路として実施されてもよい。
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサには、例えば、汎用及び専用両方のマイクロプロセッサ、及び任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ又はこの両方から命令及びデータを受け取る。コンピュータの要素は、命令に従って動作を実行するためのプロセッサと、命令とデータを記憶するための1つ以上のメモリ装置とを含みうる。更に、コンピュータは、別の装置、わずかな例を挙げると、例えば、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、携帯型オーディオ又はビデオプレーヤ、ゲーム機、全地球測位システム(GPS)受信器、携帯型記憶装置(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ)に埋め込まれうる。コンピュータプログラム命令及びデータを記憶するのに適した装置には、半導体メモリ装置(例えば、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ装置)、磁気ディスク(例えば、内部ハードディスク、リムーバブルディスク)、磁気光ディスク、並びにCD−ROM及びDVD−ROMディスクを含む、全ての形態の不揮発性メモリ、媒体及びメモリ装置が含まれる。プロセッサ及びメモリは、専用論理回路によって補足されてもよく、専用論理回路に組み込まれてもよい。
本明細書は、多くの特定の実施態様詳細を含むが、そのような実施態様詳細は、本開示の実施形態の範囲又は請求できるものの範囲の限定としてではなく、むしろ例示的実施態様に固有の特徴の記述として解釈されるべきである。本明細書で別々の実施態様の文脈で述べられた特定の特徴は、単一実施態様で組み合わせで実現されうる。これと反対に、単一実施態様の文脈で述べられた様々な特徴は、複数の実施態様で別々に又は任意の適切な副組み合わせ(sub-combination)でも実現されうる。更に、以上では、特徴が、特定の組み合わせで作用するように記載され、最初はそのように請求されうるが、場合によって、請求された組み合わせからの1つ以上の特徴が組み合わせから削除されてもよく、請求された組み合わせは、副組み合わせ又は副組み合わせの変形に導かれうる。
同様に、操作は、図面に特定の順序で示されているが、これは、そのような操作が、所望の結果を達成するために、示された特定の順序又は連続順序で実行されること、又は示された全ての操作が実行されることを必要とすると理解されるべきでない。特定の状況では、マルチタスク及び並列処理が有利なことがある。更に、前述の実施態様での様々なシステム構成要素の分離は、全ての実施態様でそのような分離を必要とすると理解されるべきでなく、記載されたプログラムコンポーネント及びシステムが、一般に、単一ソフトウェア製品に統合されてもよく、複数のソフトウェア製品にパッケージ化されてもよいことを理解されたい。
このように、内容の特定の実施態様が記述された。他の実施態様は、以下の特許請求の範囲内にある。場合によっては、特許請求の範囲に記載された操作は、異なる順序で実行されてもよく、望ましい結果も達成できる。更に、添付図面に示されたプロセスは、所望の結果を達成するために、示された特定の順序又は連続順序を必ずしも必要としない。特定の実施態様では、マルチタスク及び並列処理が有利なことがある。
100 システム
102 通信装置
104 TM送信器
106 TM受信器
108 伝統的変調信号
112 結合信号
114 クエリー信号
116 応答信号
110 TM変調信号
130 環境
132 基地局
134,136 TM適応モバイル装置
140 非TM信号
514 TM復調器

Claims (30)

  1. 転置変調(TM)適応装置間での通信のための方法であって、
    第1の装置によって、第2の装置が直接通信範囲内にあること、また、前記第2の装置がTM通信を実行可能であるということを判断し、
    前記第1の装置によって、転置変調を使用して第2の装置にデータを送信することを決定し、
    TM信号を使用して前記第2の装置にデータを送信する、
    ことを含む方法。
  2. 転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することは、非TM信号を用いるネットワークトラフィックの量に基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することは、送信すべきデータの量に基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することは、データのタイプに基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することは、データが直流(DC)信号であることに基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第2の装置にTM信号を使用して選択的にデータを送信して、ネットワーク内のデータフローを管理することを更に含む請求項1に記載の方法。
  7. 前記第2の装置が直接通信の範囲内にあることを決定することは、前記第2の装置から受信した信号の品質が、直接通信のしきい値より上であることを判断することを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第2の装置がTM通信を実行可能であることの判断を、
    第1のTM信号で変調された搬送波信号を含む伝送信号を前記第2の装置に送信し、
    前記伝送信号に応答した前記第2の装置からの応答信号を受信し、
    前記応答信号が第2のTM信号を含むか否かを判断する、
    ことによって行なうことを更に含む請求項1に記載の方法。
  9. TM信号を使用して前記第2の装置にデータを送信することは、
    非TM変調信号で変調された搬送波信号を含む信号を受信し、
    前記第1信号に搬送波抽出(CAREX)プロセスを実行することによって前記搬送波信号の周波数を検出し、
    前記TM信号を前記受信した信号の搬送波信号に加えて結合信号を生成し、
    前記結合信号を伝送する、
    ことを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 更に、
    非TM変調を使用して第2のデータを前記第2の装置に送信することを決定し、
    非TM信号を使用して前記第2の装置に前記第2のデータを送信することを含む、
    請求項1に記載の方法。
  11. 1つ以上のプロセッサと、
    前記1つ以上のプロセッサに結合されたデータストアであって、前記1つ以上のプロセッサによって実行された場合に、前記1つ以上のプロセッサに、
    第2の装置が直接通信範囲内にあること、また、前記第2の装置がTM通信を実行可能であるということを判断し、
    転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを判断し、
    TM信号を使用して前記第2の装置にデータを送信する、
    ことを含む操作を実行させる、内蔵記憶された命令を含むデータストアと、
    を含む装置。
  12. 転置変調を使用してデータを前記第2の装置に送信することを決定することは、非TM信号を使用するネットワークトラフィックの量に基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項11に記載の装置。
  13. 転置変調を使用してデータを前記第2の装置に送信することを決定することは、送信すべきデータの量に基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項11に記載の装置。
  14. 転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することは、データのタイプに基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項11に記載の装置。
  15. 転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することは、データが直流(DC)信号であることに基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項11に記載の装置。
  16. 前記操作は更に、前記第2の装置にTM信号を使用して選択的にデータを送信して、ネットワーク内のデータフローを管理することを更に含む請求項11に記載の装置。
  17. 前記第2の装置が直接通信範囲内にあることを決定することは、前記第2の装置から受信した信号の品質が、直接通信のしきい値より上であることを判断することを含む、請求項11に記載の装置。
  18. 前記操作は更に、前記第2の装置がTM通信を実行可能であることの判断を、
    第1のTM信号で変調された搬送波信号を含む伝送信号を前記第2の装置に送信し、
    前記伝送信号に応答した前記第2の装置からの応答信号を受信し、
    前記応答信号が第2のTM信号を含むか否かを判断する、
    ことによって行なうことを更に含む請求項11に記載の装置。
  19. TM信号を使用して前記第2の装置にデータを送信することは、
    非TM変調信号で変調された搬送波信号を含む信号を受信し、
    前記第1信号に搬送波抽出(CAREX)プロセスを実行することによって前記搬送波信号の周波数を検出し、
    前記TM信号を前記受信した信号の搬送波信号に加えて結合信号を生成し、
    前記結合信号を伝送する、
    ことを含む、請求項11に記載の装置。
  20. 前記操作は更に、
    非TM変調を使用して第2のデータを前記第2の装置に送信することを決定し、
    非TM信号を使用して前記第2の装置に前記第2のデータを送信することを含む、
    請求項11に記載の装置。
  21. 非一時的コンピュータ可読媒体であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、少なくとも1つのプロセッサに、
    第2の装置が直接通信範囲内にあること、また、前記第2の装置がTM通信を実行可能であるということを、第1の装置によって判断し、
    転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを、前記第1の装置によって決定し、
    TM信号を使用して前記第2の装置にデータを送信する、
    ことを含む操作を実行させる命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体。
  22. 転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することは、非TM信号を用いるネットワークトラフィックの量に基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項21に記載の媒体。
  23. 転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することは、送信すべきデータの量に基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項21に記載の媒体。
  24. 転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することは、データのタイプに基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項21に記載の媒体。
  25. 転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することは、データが直流(DC)信号であることに基づいて、転置変調を使用して前記第2の装置にデータを送信することを決定することを含む、請求項21に記載の媒体。
  26. 前記操作は更に、前記第2の装置にTM信号を使用して選択的にデータを送信して、ネットワーク内のデータフローを管理することを含む請求項21に記載の媒体。
  27. 前記第2の装置が直接通信範囲内にあることを決定することは、前記第2の装置から受信した信号の品質が、直接通信のしきい値より上であることを判断することを含む、請求項21に記載の媒体。
  28. 前記操作は更に、前記第2の装置がTM通信を実行可能であることの判断を、
    第1のTM信号で変調された搬送波信号を含む伝送信号を前記第2の装置に送信し、
    前記伝送信号に応答した前記第2の装置からの応答信号を受信し、
    前記応答信号が第2のTM信号を含むか否かを判断する、
    ことによって行なうことを更に含む請求項21に記載の媒体。
  29. TM信号を使用して前記第2の装置にデータを送信することは、
    非TM変調信号で変調された搬送波信号を含む信号を受け取り、
    前記第1信号に搬送波抽出(CAREX)プロセスを実行することによって前記搬送波信号の周波数を検出し、
    前記TM信号を、前記受信した信号の搬送波信号に加えて結合信号を生成し、
    前記結合信号を送信する、
    ことを含む、請求項21に記載の媒体。
  30. 前記操作が更に、
    非TM変調を使用して前記第2の装置に第2のデータを送信することを決定し、
    非TM信号を使用して前記第2の装置に前記第2のデータを送信する、
    ことを含む、請求項21に記載の媒体。
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