JP2019516648A - 光抽出特徴を備えるガラス物品およびそれを製造する方法 - Google Patents

光抽出特徴を備えるガラス物品およびそれを製造する方法 Download PDF

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Abstract

ガラス基板の第1の表面にレーザーで接触して、直径および深さを有する複数の光抽出特徴を生成することを含む、ガラス物品を製造する方法であり、当該光抽出特徴は、抽出した光の色ずれΔyを生成し、ここで、長さ500mm当たりΔy<0.01である。説明されるガラス物品は、第1の表面および第2の表面を備え得、当該第1の表面は、複数のレーザー誘起された光抽出特徴を備え、当該複数のレーザー誘起された光抽出特徴は、長さ500mm当たりΔy<0.01の色ずれを生成する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年3月29日に出願された米国仮出願第62/314662号の優先権の利益を米国特許法第119条のもとに主張し、この内容は、依拠され、全体を参照により本明細書に援用される。
本開示は、概して、ガラス物品およびそのようなガラス物品を含むディスプレイ装置に関し、より詳細には、光抽出特徴を備えるガラスライトガイドおよびそれを製造する方法に関する。
液晶ディスプレイ(LCD、liquid crystal display)は、携帯電話、ラップトップ型コンピューター、電子タブレット、テレビ、およびコンピューターモニター等の様々な電子機器において一般に使用される。より大型で高解像度のフラットパネルディスプレイへの高まる需要により、ディスプレイに使用するための大型で高品質のガラス基板が必要となっている。例えば、ガラス基板は、LCDにおける導光板(LGP、light guide plate)として使われる場合があり、導光板には光源が結合されている場合がある。薄型化したディスプレイの一般的なLCD構成は、ライトガイドの端部に光学的に結合される光源を含む。導光板は、多くの場合、光がライトガイドの長さに沿って進む際に、光を散乱するための光抽出特徴を1つまたは複数の表面上に備えており、それにより、光の一部がライトガイドから漏れて閲覧者に向かって投射される。ライトガイドの長さに沿った光の散乱の均一性を向上するための、そのような光抽出特徴のエンジニアリングが、より高品質の投射画像を生成しようとして研究されてきた。
今日、導光板は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)またはメチルメタクリレートスチレン(MS)等の高透過特性を有するプラスチック材料から構築できる。しかし、それらの比較的低い機械的強度に起因して、PMMAまたはMSから、昨今の消費者需要を満たすのに十分に大きく、かつ薄いライトガイドを製造することは困難であることがある。プラスチックライトガイドは、また、低い熱膨張率に起因して、光源とガイドとの間に大きい間隙が必要となる場合があり、このことにより、光学的結合効率が低減し、かつ/またはより大きいディスプレイベゼルが必要となることがある。ガラスライトガイドが、その低光減衰、低熱膨張率、および高機械的強度のために、プラスチックライトガイドの代替物として提案されてきた。プラスチック材料上の光抽出特徴を提供する方法は、例えば、光抽出特徴を生成するための射出成型およびレーザー損傷を挙げることができる。射出成型およびレーザー損傷がプラスチックライトガイドには良好に作用する一方で、これらの技法は、ガラスライトガイドには不適合であることがある。特に、レーザー露光はガラスの信頼性を危うくする場合があり、例えば、チッピング、亀裂伝播、および/または板破断を助長する場合がある。
それに加えて、レーザー損傷は、非常に小さいために導光板から効率的に光を抽出しない抽出特徴を生成する場合がある。そのような小さな特徴の密度を増大することは可能な場合があるが、加工の長さ、したがって生産のためのコストおよび/または時間を増大するおそれがある。その上、ガラスのレーザー損傷は、抽出特徴の周囲にデブリおよび/または欠陥を生じるおそれがある。そのようなデブリおよび欠陥は、光抽出を増大できるが、その不均一性に起因して、画像アーチファクトまたは欠陥(「ムラ」)につながるおそれのある高周波ノイズを生じる場合がある。様々な形状および/またはサイズを有する欠陥は、また、波長依存散乱を生じ、望ましくない色ずれを起こすおそれがある。さらに、ガラス物品にレーザーを介してエネルギーを追加すると、様々な化学反応を誘発することがあり、ガラス物品の表面上に再蒸着するガス状生成物を生成するおそれがある。光抽出特徴の近傍における、これらの堆積物および/または化学的変化は、また、色ずれを生成する、かつ/または高周波ノイズを生じるおそれがある。
光抽出特徴をガラスライトガイドに適用するための代替の方法は、スクリーン印刷またはインクジェット印刷等の印刷技法を挙げることができる。特に、インクジェットまたはスクリーン印刷は、白色インクまたは散乱インクとともに、ライトガイド上にパターンを作るために使用できる。しかし、光抽出特徴をガラス上に印刷することは、他の課題をもたらす場合がある。例えば、インクそのものが、光の一部を吸収し、色ずれを生じる場合がある。
したがって、前述の欠点に対処する、ディスプレイ装置のための導光板、例えば、画質の向上ならびに色ずれおよび/または高周波ノイズの低減を提供する光抽出特徴を有するガラス導光板等のガラス物品を提供することは有利である。
本開示は、様々な実施形態において、ガラス基板の第1の表面をレーザーと接触させて、直径および深さを有する複数の光抽出特徴を生成するステップを含む、ガラス物品を製造する方法に関し、当該光抽出特徴は、長さ500mm当たりΔy<0.01の抽出された光の色ずれを生成する。いくつかの実施形態において、前記ガラス物品は、約200MPaより大きい同心リング破壊強度(concentric ring failure strength)を有する。いくつかの実施形態において、前記レーザーは、COレーザー、COレーザー、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)レーザー、振動数3倍ネオジムドープYAG(Nd:YAG)レーザー、および振動数3倍ネオジムドープイットリウムバナジン酸(Nd:YVO4)レーザーから成る群から選択される。いくつかの実施形態において、個々の光抽出特徴は、前記第1の表面において1マイクロメートル(μm)と500マイクロメートルとの間である最小幅、前記第1の表面において1マイクロメートルと500マイクロメートルとの間である最大幅、前記第1の表面において1と10との間であるアスペクト比、またはそれらの組み合わせを有してもよい。いくつかの実施形態において、個々のレーザー誘起された光抽出特徴は、約0.01から100までである、深さと最小幅との比を有してもよい。いくつかの実施形態において、前記ガラス物品は、厚さが0.2mmから4mmまでである。いくつかの実施形態において、前記方法は、拡散フィルム、輝度向上フィルム、または両方を前記第1の表面または第2の表面上に蒸着するステップをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記ガラス物品を2メートル(m)と6mとの間の曲率半径で湾曲させるステップをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記接触させるステップは、(a)レーザー焦点領域の垂直位置を制御するステップ、(b)最小レーザースポット半径を制御するステップ、(c)レーザー波長を材料吸収に対して制御するステップ、(d)レーザーパルスエネルギーを制御するステップ、(e)レーザーパルス長を制御するステップ、(f)基板速度に対し、レーザースポット速度を制御するステップ、(g)レーザーパルス繰返し率を制御するステップ、(h)パルス間の時間を制御するステップ、(i)レーザーデューティサイクルを制御するステップ、(j)レーザー平均出力を制御するステップ、または(k)ステップ(a)から(j)の組み合わせ、をさらに含み、前記第1の表面上の前記複数の光抽出特徴を、不規則の、配列された、反復、非反復、対称、および非対称から成る群から選択されるパターンで得る。
本開示は、また、第1の表面および対向する第2の表面を備えるガラス物品に関し、当該第1の表面は、複数のレーザー誘起された光抽出特徴を備え、当該複数のレーザー誘起された光抽出特徴は、長さ500mm当たりΔy<0.01の色ずれを生成する。いくつかの実施形態において、前記ガラス物品は、約200メガパスカル(MPa)より大きい同心リング破壊強度を有する。いくつかの実施形態において、前記複数のレーザー誘起された光抽出特徴の各々は、約5μmから約1mmまでの範囲の直径および約1μmから約3mmまでの範囲の深さを有する。いくつかの実施形態において、前記複数のレーザー誘起された光抽出特徴の各々は、前記第1の表面において1μmと500μmとの間である最小幅、前記第1の表面において1μmと500μmとの間である最大幅、前記第1の表面において1と10との間であるアスペクト比、またはそれらの組み合わせを有する。いくつかの実施形態において、個々のレーザー誘起された光抽出特徴は、0.01から100までである、深さと最小幅との比を有し得る。いくつかの実施形態において、前記ガラス物品は、厚さが0.2mmから4mmまでである。いくつかの実施形態において、前記ガラス物品は、厚さが0.7mm、1.1mm、または2mmである。いくつかの実施形態において、前記ガラス物品は、拡散フィルム、輝度向上フィルム、または両方をさらに備える。いくつかの実施形態において、前記ガラス物品は、光を前記ガラス物品の1つまたは複数の側面に結合する1つまたは複数の光源をさらに備える。いくつかの実施形態において、前記複数のレーザー誘起された光抽出特徴は、前記ガラス物品にわたり>80%の光抽出一様性を提供する。いくつかの実施形態において、前記ガラス物品は、2mと6mとの間の曲率半径で湾曲される。いくつかの実施形態において、前記複数の光抽出特徴は、不規則の、配列された、反復、非反復、対称、および非対称から成る群から選択されるパターンで前記第1の表面上に存在する。いくつかの実施形態において、凹面の前記光抽出特徴の前記深さ、直径、深さと直径の比、および形態のうちの任意の1つ、またはそれらの組み合わせは、前記第1の表面上の位置の関数として変動する。いくつかの実施形態において、前記対向する第2の表面は、第2の複数の光抽出特徴を備える。
本明細書で開示される実施形態は、これに限定されないが印刷技術等の従来技術に対するいくつかの利点を提供する。例えば、新たな設計反復の度に、スクリーン印刷では新たなスクリーンパターンまたはマスクの製造および調整が必要となるが、本明細書で説明される実施形態によるレーザーパターニングでは、抽出パターンに対する迅速なソフトウェア変更が可能であり、これにより開発コストが低減される。その上、印刷に使用されるスクリーンには、頻繁な洗浄および取り換えが必要であり、これにより、作業コストが増大し、ダウンタイムが増大し、スクリーンおよびインクジェット印刷にはともに別に硬化工程(熱またはUV)が必要であり、これにより処理量が減少する。ガラスに材料を添加するこのような従来のパターニング技法(印刷またはマイクロレプリケーション)では、得られる導光板は、当該材料の光学的特性に対し感度を有するようになり、これにより色ずれが増大する。さらに、剥離のおそれにより、従来技法によって製造された導光板のさらなる破壊モードが提示される。本明細書に開示される実施形態は、また、従来のCO系(すなわち、熱)のレーザーパターニング技術に対するいくつかの利点を提供する。例えば、本明細書で説明される例示的なプロセスは、ポストCO曝露/エッチングプロセスなしで、湾曲したディスプレイにおいて使用できる高強度の部品をもたらす。本明細書で説明される例示的なプロセスは、また、得られる導光板の光出力にばらつきを加えることがある、切除された材料の再蒸着または亀裂形成が最小限の、輪郭が明瞭な特徴をもたらす。本明細書で説明される例示的なプロセスは、また、色ずれが少ない導光板をもたらし、廃棄材料を最小限にし、硬化を必要としない。
本開示のさらなる特徴および利点は、以下の詳細な説明において記述され、この説明から、当業者には部分的に容易に明らかとなるであろう、または、以下の詳細な説明、特許請求の範囲、ならびに添付された図面を含む本明細書で説明される方法を実行することにより、認識されるであろう。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明はともに、本開示の様々な実施形態を提示し、かつ特許請求の範囲の性質および特徴を理解するための概観または枠組を提供することを意図するものである。添付の図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する。図面は、本開示の様々な実施形態を例示し、説明とともに本開示の原理および実施を説明するために有用である。
以下の詳細な説明は、以下の図面とともに読めばさらに理解され、可能な場合は、同様の数字は同様の構成要素のことを言い、添付された図は必ずしも縮尺して描かれていないことが理解される。
いくつかの実施形態による例示的な導光板の図である。 いくつかの実施形態の光抽出パターンの図である。 さらなる実施形態の光抽出パターンの図である。 追加の実施形態の光抽出パターンの図である。 いくつかの実施形態における例示的なレーザー特徴の共焦点顕微鏡画像である。 いくつかの実施形態における例示的なレーザー特徴の共焦点顕微鏡画像である。 いくつかの実施形態における例示的なレーザー特徴の共焦点顕微鏡画像である。 いくつかの実施形態の例示的なレーザー特徴の深さプロファイルである。 他の実施形態の他の例示的なレーザー特徴の深さプロファイルを提供する。 例示的な光抽出特徴の3次元図である。 いくつかの実施形態のための光度対特徴幅の角度依存性のプロットである。 幅が50マイクロメートル、100マイクロメートル、および200マイクロメートルの特徴幅に対応する図9Aの3断面のグラフである。 図9Aのピーク光度の変化のプロットである。 他の実施形態のための光度対特徴幅の角度依存性のプロットである。 深さが10マイクロメートル、20マイクロメートル、50マイクロメートル、および100マイクロメートルの特徴に対応する図11Aの3断面のグラフである。 図11Aのピーク光度の変化のプロットである。 いくつかの実施形態による光抽出特徴の顕微鏡写真である。 いくつかの実施形態による光抽出特徴の顕微鏡写真である。 いくつかの実施形態のための同心リング信頼性試験の破壊確率のグラフである。 例示的な同心リング破壊試験の簡易な描写である。 本明細書で説明される実施形態を使用して製造された例示的な導光板である。 従来技法を使用して製造された導光板である。 いくつかの実施形態によるプロセスの描写である。
ガラス物品
本明細書で開示されるのは、第1の表面および対向する第2の表面を備えるガラス物品であり、第1の表面は、複数の光抽出特徴を備える。例示的なガラス物品は、ガラス導光板を備え得るが、これに限定されない。そのようなガラス物品を含むディスプレイ装置が、本明細書でさらに開示される。
ガラス物品または導光板は、ディスプレイおよび類似の装置に使用される当分野で公知の任意の材料を含んでもよく、当該材料として、アルミノケイ酸ガラス、アルカリ−アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルカリ−ホウケイ酸ガラス、アルミノ−ホウケイ酸ガラス、アルカリ−アルミノホウケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、および他の好適なガラスが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、ガラス物品は、例えば、約0.3mmから約2mmまで、約0.7mmから約1.5mmまで、または約1.5mmから約2.5mmまでの範囲の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約3mm以下の厚さを有してもよい。導光板としての使用に好適な市販のガラスの非限定的な例として、例えば、Corning社から販売されるEAGLE XG(登録商標)ガラス、Gorilla(登録商標)ガラス、Iris(商標)ガラス、Lotus(商標)ガラス、およびWillow(登録商標)ガラスが挙げられる。
ガラス物品は、第1の表面および対向する第2の表面を備えてもよい。表面は、特定の実施形態において、平面または実質的に平面であってもよく、例えば、実質的に平坦および/または平らであってもよい。第1および第2の表面は、様々な実施形態において、平行または実質的に平行であってもよい。ガラス物品は、少なくとも1つの側端部、例えば、少なくとも2つの側端部、少なくとも3つの側端部、または少なくとも4つの側端部をさらに含んでもよい。非限定的な例として、ガラス物品は、4端部を有する長方形または正方形のガラス物品を含んでもよいが、他の形状および構成が想定され、本開示の範囲に入ることは意図される。ガラス物品は、例えば、実質的に平坦または平面であってもよく、または1つまたは複数の軸周りに湾曲していてもよい。
レーザーパターニングプロセスも本明細書で開示され、当該プロセスにおいて、透明ガラス導光板または基板が、1つの表面上に屈折性光抽出特徴によってパターニングされ、抽出された光の色ずれΔyを生成し、長さ500mm当たりΔy<0.01であり、かつ/または導光板または基板の同心リング破壊強度が約200MPaより大きい。いくつかの実施形態において、レーザーはパルスCOレーザー、COレーザー、または他の好適なパルスレーザーであり得る。いくつかの実施形態において、レーザーパルス長は、10と500マイクロ秒との間であり得、かつ/または繰返し率は、500Hzと20kHzとの間であり得る。いくつかの実施形態において、基板とレーザーとの間の相対運動は、10mm/sと5m/sとの間の最大速度を有し得る。さらなる実施形態において、ガルボシステムを使用して、パターニング速度をさらに増大し得る。いくつかの実施形態において、例示的な光抽出特徴は、1から200μmの間である深さ、ガラスの表面において1と500μmとの間である最小幅、ガラスの表面において1と500μmとの間である最大幅、かつ/またはガラスの表面において1と10との間であるアスペクト比(最大幅と最小幅の比)を有し得る。なおさらなる実施形態において、例示的な光抽出特徴は、0.01から100までである、深さと最小幅との比を有し得る。
本明細書でさらに開示されるのは、0.2と4mmとの間である厚さ(例えば、0.7mm、1.1mm、2mm等)を有し、1つの表面上に屈折性光抽出特徴のパターンを有し、長さ500mm当たりΔy<0.01である色ずれを生成する、かつ/またはASTM XXXにしたがって測定されるとき同心リング破壊強度が約200MPaより大きい、透明ガラス導光板または基板である。そのような実施形態は、1つまたは複数の拡散フィルム、輝度向上フィルムを有するバックライトユニット内のライトガイドとして、およびライトガイドの1つまたは複数の側部へと光を結合するLED(複数可)とともに、使用できる。いくつかの実施形態において、光抽出特徴の例示的なパターンは、ライトガイドにわたり>80%の光抽出一様性を提供できる。いくつかの実施形態において、例示的なライトガイドは、2と6メートルとの間の曲率半径の湾曲配置において使用できる。さらなる実施形態において、例示的な光抽出特徴は、1から200μmの間である深さ、ガラスの表面において1と500μmとの間である最小幅、ガラスの表面において1と500μmとの間である最大幅、および/またはガラスの表面において1と10との間であるアスペクト比(最大幅と最小幅の比)を有し得る。なおさらなる実施形態において、例示的な光抽出特徴は、0.01から100までである、深さと最小幅との比を有し得る。
図1は、いくつかの実施形態による例示的な導光板の図である。図1を参照すると、例示的なガラス物品100、例えば、ガラスライトガイドまたは導光板は、第1の表面105、第2の表面110、第1の表面105と第2の表面110との間に延在するガラスの厚さtLG、パネルの幅WLGおよびパネルの長さLLGを含み得る。ガラス物品100の1つまたは複数の端部に光学的に結合しているのは、ガラス物品100の1つまたは複数の端部107へ光の入力を提供するための、1つまたは複数の光源120である。単一の端部107上の光源120の1つのアレイが図示されているが、そのような描写は、本明細書に添付される特許請求の範囲を限定するべきではなく、任意の数のまたは任意の数のアレイの光源120を、ガラス物品100の複数の端部107上に設けることができる。図2から図3に図示されるように、複数の光抽出特徴220は、第1の表面105上に存在し得る。しかし、これらの向きおよび表示は限定されることなく交換でき、議論の目的のためのみに、本明細書において表面は「第1の」および「第2の」と呼ばれることは理解されるべきである。さらに、非限定的な実施形態において、ガラス物品の両方の表面が、光抽出特徴を備えることが可能である。例えば、第1の表面に、本明細書で開示される方法による光抽出特徴を設けてもよく、対向する第2の表面に、同じ方法、または当分野で公知の異なる方法によって光抽出特徴を設けてもよい。両方の表面が光抽出特徴を備える場合、特徴のサイズ、形状、間隔、形態等は、限定されることなく、同一であっても異なっていてもよい。
内部全反射(TIR)のプロセスは、光がTIRを崩壊する光抽出特徴に当たるまで光をそのようなパネル内に閉じ込める。図2、図3および図4は、光抽出パターンの非限定的な実施形態を図示する。図2を参照すると、いくつかの実施形態による光抽出特徴の1つのパターン210aが描写されており、図中で、光抽出特徴220間のピッチΛは、XおよびZ方向において一定を保つ。描写された非限定的な実施形態において、光結合は、Z=0で、X軸に沿って生じ得る。したがって、例示的なガラス物品100にわたって実質的に一定の光抽出を提供するために、光抽出特徴220の面積は、X=0からX=Lまで線形に増加し得る。当然ながら、図2の特徴の描写は、本明細書に添付される特許請求の範囲を限定するべきではなく、特徴の密度は、例えば、Z方向において、隣り合う特徴間の間隔をXおよびZ両方向において変えることによって(図3を参照のこと)、または隣り合う特徴間の間隔をZ方向でのみ、またはX方向でのみ、変えることによって(図4を参照のこと)、変動し得る。図3は、レーザーパターニングした導光板またはガラス物品100のための例示的な光抽出パターン210bを示し、図中で、光抽出特徴220の寸法は、XおよびZにおいて一定を保つ。光結合は、Z=0で、X軸に沿うことになる。一定の光抽出のために、光抽出特徴220の密度は、X=0からX=Lまで線形に増加する。このパターンは、XおよびZ両寸法において特徴から特徴の間隔を増大する。図4は、レーザーパターニングした導光板またはガラス物品100のための例示的な光抽出パターン210cを示し、図中で、光抽出特徴220の寸法は、XおよびZにおいて一定を保つ。光結合は、Z=0で、X軸に沿うことになる。一定の光抽出のために、印刷された光抽出特徴220の密度は、X=0からX=Lまで線形に増加する。このパターンは、Z寸法においてのみ特徴から特徴の間隔を増大する。
従来技法を使用すると、光抽出特徴のサイズ、特徴の間隔、および正確なパターンは、ガラスの厚さ、パネルの長さ、パネルの幅、ガラス吸収、端部効果(すなわち、反射率)およびパネルの所望の効率によって決定され、ここで、e=1−ηeff、ここで、ηeff=P(Z=L)/P(Z=0)である。光が単位長さ毎に一様に持続して抽出されている場合、導波路における光の量は、単位長さ毎の全く同じ量から吸収を引いた分だけ線形に減少するということになる。従来技法による特徴の面積における基本的な線形増加は、導波路出力におけるこの線形減少の結果であり、なぜならそれは、位置(X、Z)での散乱光の量pscattが、(X、Z)での散乱係数S(X、Z)を乗じた(X、Z)での導波路における光の量P(X、Z)に比例しているからである。このことは、散乱S(Z)を導波路の出力に関連づける以下の方程式に帰する:
Figure 2019516648
方程式(1)を参照すると、印刷されたパターンに関して、位置(X、Z)での全散乱は、インク中の微小散乱粒子の数に比例し、ひいては、インクドットの体積に比例する。スクリーン印刷に関して、インクドットは厚さがおよそ等しく、したがって、位置(X、Z)での全散乱は、印刷されたインクドットの面積に比例する。典型的なスクリーン印刷された導光板において、散乱粒子は光の波長より数倍大きく、プロセスは多粒子のミー散乱とみなすことができる。この散乱は、主に前方向であり、よりよく知られた、サイズが波長より非常に小さい粒子からのレイリー散乱と比較すると、比較的小さい波長依存を有する。
散乱と導波路出力とのこの同じ関係は、また、本明細書で説明される実施形態による光抽出特徴を有する例示的なガラス物品のために満たされ得る。しかし、例示的な実施形態によるレーザーパターニングした導波路において、その散乱メカニズムはインクの微粒子散乱とは非常に異なる。例えば、レーザー誘発された光抽出特徴は、性質が主に屈折性であり、TIRを崩壊する比較的滑らかな空気/ガラス界面から成る。これらの特徴は、波長よりサイズがずっと大きく、屈折散乱の波長依存は従来のインクドットの波長依存より小さいと推測される。レーザーパターニングによってより小さい特徴が作製される場合、材料の再蒸着によって、または周囲のガラスの微小亀裂によって波長依存が増大することがある。例示的な実施形態による例示的なレーザーパターニングプロセスでは、光学系によって透明なガラス基板の表面上へと合焦されたパルスレーザー(CO、CO等)が使用される。特徴のサイズおよび構造は、レーザー焦点領域の垂直位置z、材料での最小レーザースポット径w(ピーク値の1/e)、材料吸収に対するレーザー波長λ、レーザーパルスエネルギーE、レーザーパルス長τdur、基板速度に対するレーザースポット速度v、レーザーパルス繰返し率f、パルス間の時間1/f、レーザーデューティサイクルD=τdur*f、および/またはレーザー平均出力Pavg=E*fによって制御され得る。例えば、いくつかの実施形態において、ガラス物品(例えば、導光板)が並進運動段階で横方向に移動する間、レーザー焦点スポットは静止状態であり得る。並進運動段階の走査速度vは、レーザー露光中のレーザースポットの動きが、およそ円形の穴になるように最小化されるように、選択され得る。楕円形の特徴が許容される場合、スポットは露光時間Tdur中に移動してもよい。
図5Aから図5C、図6および図7は、本明細書中の実施形態による、いくつかの例示的なレーザーパターニングされた特徴の寸法を図示する。図5Aから図5Cは、いくつかの実施形態における例示的なレーザー特徴の共焦点顕微鏡画像であり、図6は、いくつかの実施形態の例示的なレーザー特徴の深さプロファイルであり、図7は、他の実施形態の他の例示的なレーザー特徴の深さプロファイルを提供する。図5Aから図5Cを参照すると、Corning 「Iris」ガラス基板における単一のレーザー特徴の、共焦点顕微鏡画像(図5A)、形状画像(図5B)、および深さのグラフ(図5C)が示されている。およそ100μmの直径を有し、およそ20μmの深さを有する、レーザー特徴が描写される。しかし、この描写は、本明細書に添付される特許請求の範囲を限定するべきではなく、特徴の直径または幅は変動し得(本明細書で述べるように)、10μmから500μmまで、50μmから200μmまで、100μmから200μmまで、およびその間のすべての部分範囲であり得る。さらに、例示的な特徴の深さは変動し得(本明細書で述べるように)、5μmから200μmまで、10μmから150μmまで、20μmから100μmまで、50μmから100μmまで、およびその間のすべての部分範囲であり得る。図6に示すように、例示的なレーザー特徴は、小さい輪が中央のくぼみを取り囲む、断面においておよそガウス形である深さプロファイルを有する。この輪は、融解して穴または空洞から外へ押し上げられた材料によって形成され得る。図7に示すように、特徴の深さは、各レーザーパルス内に析出したエネルギーによって制御され得る。図8は、例示的な特徴の3次元図を示し、図中、光抽出特徴は、ガラス基板における単純なガウス形状のくぼみとして処理される。
光抽出特徴は、ガウス性であるとして描写されているが、このことが本明細書に添付される特許請求の範囲を限定するべきではなく、特徴のサイズおよび構造は、レーザー焦点領域の垂直位置z、材料での最小レーザースポット径w(ピーク値の1/e)、材料吸収に対するレーザー波長λ、レーザーパルスエネルギーE、レーザーパルス長τdur、基板速度に対するレーザースポット速度v、レーザーパルス繰返し率f、パルス間の時間1/f、レーザーデューティサイクルD=τdur*f、および/またはレーザー平均出力Pavg=E*fによって制御され得る。したがって、光抽出特徴は、ガラス物品の表面上に位置決めされた円形のクレーターとして想定され、その寸法は、完全な円形、半球形、または半楕円形である必要はない。例示的な光抽出特徴は、また、楕円形、放物面形、双曲面形、円錐台形、または任意の他の好適な形態を有し得る。
レーザー焦点スポットのサイズおよびレーザーパルスの強度を使用して、光抽出特徴の構造および大きさが、所望の角度分布を有する必要な量の光を抽出するために選択され得る。いくつかの例示的なフルバックライトユニット(BLU、back−light unit)において、一連の輝度向上フィルムおよび拡散フィルムによって、角度分布はさらに修正され得る。特徴の構造は、特徴における最深点(例えば、頂点a)から処理されていない平坦なガラス物品表面を画定する平面までを測定した最大深さによって特徴づけられる。光抽出特徴は、また、ガラス物品の平坦な処理されていない表面の平面において測定され、最大限深さの点から、深さが最大限深さの1/e倍である値に減少した点までを測定した、最大限および最小の値を有する横寸法として定義される、最大および最小の横断寸法を有する。円形の断面の光抽出特徴に関して、最大および最小横断特徴サイズは、名目上、同一ということになる。
したがって、ガラス物品に包含される光抽出特徴220は、任意の好適な直径dおよび深さhを有し得る。いくつかの実施形態において、光抽出特徴は、約5μmから約500μmまで、約10μmから約400μmまで、約20μmから約300μmまで、約30μmから約250μmまで、約40μmから約200μmまで、約50μmから約150μmまで、約60μmから約120μmまで、約70μmから約100μmまで、または約80μmから約90μmまで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約5μmから約1mmまでの範囲である直径dを有し得る。様々な実施形態によると、各光抽出特徴の直径dは、ガラス物品上またはガラス物品中の複数の光抽出特徴における他の光抽出特徴の直径dと同一であるか、または異なり得る。光抽出特徴220の深さhは、また、例えば、約5μmから約2mmまで、約10μmから約1.5mmまで、約20μmから約1mmまで、約30μmから約0.7mmまで、約40μmから約0.5mmまで、約50μmから約0.4mmまで、約60μmから約0.3mmまで、約70μmから約0.2mmまで、または約80μmから約0.1mmまで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約1μmから約3mmまでの範囲であり得る。様々な実施形態によると、各光抽出特徴の深さhは、複数の光抽出特徴220における他の光抽出特徴の深さhと同一であるか、または異なり得る。
図8に図示されるように、複数の光抽出特徴220の深さhは、ガラス物品100の厚さtより小さくできる。特定の実施形態において、深さhは、ガラス物品の厚さtと実質的に等しくできる(例えば、第1の表面から物品の厚さを通って、第2の表面まで延在する光抽出特徴)。さらなる実施形態において、比t:hは、約50:1から約2:1まで、約25:1から約3:1まで、約20:1から約4:1まで、または約10:1から約5:1まで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約100:1から約1:1までの範囲であり得る。いくつかの実施形態において、比h:dは、約50:1から約2:1まで、約25:1から約3:1まで、約20:1から約4:1まで、または約10:1から約5:1まで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約100:1から約1:1までの範囲であり得る。当然ながら、比t:h、および比h:dは複数の特徴間で、限定されることなく、変動し得る。
さらに、例示的な光抽出特徴220は、頂点a(または特徴の最も低い点)を有し、光抽出特徴間の距離xは、2つの隣接する光抽出特徴の頂点間の距離として定義され得る。様々な実施形態によると、距離xは、約10μmから約1.5mmまで、約20μmから約1mmまで、約30μmから約0.5mmまで、または約50μmから約0.1mmまで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約5μmから約2mmまでの範囲である。隣接する光抽出特徴間の距離xは、複数の光抽出特徴220内で変動し得、それぞれ異なる光抽出特徴は、変動する距離xで互いから間隔をおいて配置されることは、理解されるべきである。
様々な実施形態によると、ガラス物品100(例えば、ガラス導光板)のいくつかの部分上の光抽出特徴220は、直径d、深さh、間隔x、比t:h、および/または比h:dを有してもよく、一方で、ガラス物品100の他の部分上の光抽出特徴220は、第2の直径d、深さh、間隔x、比t:h、および/または比h:dを有してもよい。例えば、ガラス物品100(導光板等)の部分上にあり、ガラス物品100の端部に隣接する、またはその付近の、または、光を光源(図示せず)から受け取る部分に隣接する、またはその付近の、光抽出特徴220は、第1の直径d、深さh、間隔x、比t:h、および/または比h:dを有してもよく、ガラス物品100の中心付近の、または光源120からの所定の距離付近の光抽出特徴220は、第2の直径d、深さh、間隔x、比t:h、および/または比h:dを有してもよい。他の実施形態において、光抽出特徴220の直径、深さ、比、および/または形態は、ガラス物品100の表面上の位置の関数として変動してもよい。
レーザー誘発された光抽出特徴の構造が光抽出に与える影響を理解するために、非連続的光線追跡法を使用できる。光抽出特徴をモデル化するために、図8に示される深さプロファイルを有する光抽出特徴のアレイを用いることができ、これによって、光抽出特徴構造は一定に保たれるが光抽出特徴サイズは拡大縮小されるとき、抽出された光の角度分布は一定を保つはずであると推測できる。このことは、図9Aおよび図9Bにおいて確認される。図9Aは、モデル化された光度の角度依存性対一定形状の光抽出特徴の光抽出特徴幅のプロットであり、形状について、光抽出特徴の深さは光抽出特徴幅の5分の1である。前方向(光源から離れた)は、−90°に対応する。図9Bは、図9Aの3断面を図示し、幅50、100および200μmを有する光抽出特徴に対応して示される。ピーク高さは、湾曲の形状を比較できるように、最大に正規化されている。図9Aから図9Bを参照すると、角度分布は類似することに留意されるべきである。この屈折率およびランベルト光源を有するガラスに関し、ピーク光抽出は、ガラス物品表面の法線に対しおよそ60°で生じ、前方向に入力光源から離れて集束される。
特徴サイズが拡大されるにしたがい、より多くの表面積が散乱のために使用可能となる。したがって、光抽出特徴は、全寸法において拡大縮小されるため、表面積は光抽出特徴サイズの2乗に比例して増す。図10は、図9Aからの様々なピーク光度のプロットである。図10を参照すると、抽出された光の量は、非線形的に増すが、2次にはならず、1.80の指数を有することを確認できる。
構造が、深さ対横サイズにおいて異なるように拡大縮小される場合(図7の実験的な深さプロファイルに示されるように)、抽出された光の角度分布は変化することを確認できる。このことは、光抽出特徴の側壁角度が深さと幅の比に依存することになるため、推測される。図11Aは、モデル化された光度の角度依存性対幅が一定(100μm)であるが深さが変動する光抽出特徴の光抽出特徴幅のプロットである。前方向(光源から離れた)は、−90°に対応する。図11Bは、図11Aの3断面を図示し、10、20、50、および100μmの特徴深さに対応して示される。ピーク高さは、湾曲の形状を比較できるように、最大に正規化されている。図11Aから図11Bを参照すると、光抽出特徴構造が非対称に拡大縮小されるとき、角度分布は異なることに留意されるべきである。図11Aを参照すると、変化する角度分布は、100μmに固定した深さに対する光抽出特徴深さの関数であることが認められ得る。図11Bは、正規化された分布を一緒にプロットすることにより、角度分布における変化をより明確に示す。図12は、図11Aからの様々なピーク光度のプロットであり、ピーク光度は60°の角度付近のままであるが、分布は著しく広がることを図示する。しかし、これらの描写は、本明細書に添付される特許請求の範囲を限定するべきではなく、例示的なレーザー特徴は、種々の最大および最小横断光抽出特徴サイズを有し得る。当該サイズは、円形ではなく楕円形断面を有するガウス性深さプロファイルとして現われ得る。角度分布およびこれらの光抽出特徴からの全光散乱は、向きに依存する。光抽出特徴の急勾配側は、その方向においてより広い角度分布を引き起こすことになる。また、光抽出特徴のより広い側が、光源に面するように方向づけられるとき、より多く光が散乱する。このような光抽出特徴は、レーザーの走査速度が、意図的に、またはレーザーパルス中にレーザースポットの著しい動きを引き起こすのに十分速いとき、導入されてもよい。
従来のスクリーン印刷技術では、パターンにわたる個々の散乱領域の面積を変えて、ライトガイドの長さに沿って均一に光を抽出するために要求される、散乱の線形的な変化を達成することは容易である。しかし、レーザーパターニングでは、光抽出特徴の幅、サイズ、および/または構造をガラス物品にわたって変えることは、ずっと困難である。いくつかの実施形態において、レーザー誘発された光抽出特徴間の相対的な間隔は、光抽出特徴の形状とサイズ自体を維持しながら、修正され得る。例えば、2つの非限定的な手法を使用して、Z方向における光抽出特徴の密度を変更できる。つまり、隣り合う光抽出特徴間の間隔をXおよびZ両方向において変える(図3を参照のこと)、または隣り合う光抽出特徴間の間隔をZ方向でのみ、もしくはX方向でのみ、変える(図4を参照のこと)、である。
前述の手法において、光抽出特徴は、1つの列の各光抽出特徴が同じZ位置を有する規則的な列に配置されることを仮定できる。光抽出特徴をXおよびZ両方で変える場合(図3を参照のこと)、以下の関係で与えられる、Z方向におけるピッチの変化の割合は、一定でなければならない。
Figure 2019516648
方程式(2)および図3を参照すると、ΛはZ=0での光源付近のピッチを表し、ηLGは、ライトガイドまたはガラス物品の効率を表し、LLGは、ガラス物品の長さを表す。Z=0とLとの間の列Nの総数は、
Figure 2019516648
によって、表し得る。この処方によって生成される例示的なパターン210bを、図3に示す。
間隔をZ方向においてのみ変える場合、列に沿ったピッチは定数Λとなり、一方でZにおけるピッチは以下に表される比によって変化することになる。
Figure 2019516648
このシナリオでは、列の数は、
Figure 2019516648
によって与えられる。
このすぐ前の手法における変形は、列間の間隔をΛで一定に保つことであるが、X方向における列に沿ったピッチを方程式(4)で与えられる値によって変え、列の数は、先と同様に、方程式(5)で与えられる。最後に、方程式(2)から(5)で与えられる単純な設計規則が使用されない、より複雑な、またはさらには不規則にしたパターンが選択されてもよい。そのような実施形態において、コンピューターモデルを使用して、個々の穴の配置を最適化できるか、または反復実験的プロセスを使用できる。上記で与えられた、および本明細書で説明される設計の場合においてさえも、ΛおよびΛの値は、適正な一様性および効果を得るために、実験によって決定されなければならないことがある。
本明細書の実施形態による例示的なレーザー加工は、ガラスを急速に融解して、ガラスにクレーター状の特徴を表面上に形成させ得る(例えば、図5Aから図5C、図13Aを参照のこと)。例示的なレーザー加工があまり急速に行われると、誘導応力により特徴的な破断または図13Bに描写される微小亀裂が作られることが見出された。これらの微小亀裂は、屈曲または同心リング試験(典型的なリング試験設定を描写した図15を参照のこと)等の付加応力を受けるとき、ガラスを弱め、破壊率が高まる(微小亀裂を生成したレーザー加工パラメーターを使用してレーザー加工した1.1mm厚さの試料(中を塗りつぶした点)(正方形の格子上で0.5mmだけ間隔をあけた25のレーザー誘発された特徴)を、微小亀裂を除去する最適化されたレーザー加工(中を塗りつぶしていない点)と比較する同心リング信頼性試験の破壊確率を描写する図14を参照のこと)。微小亀裂が材料を弱めるだけでなく、微小破断も、サブ波長の空間周波数を有する屈折率変化を発生させる。そのような破断は、高光抽出の点源、亀裂していない特徴より広い角度分布、およびより大きい波長依存を有し、かつZ=0付近で抽出された光とZ=Lcで抽出された光との間の著しい色差を導く光の散乱等の、いくつかの制御されない結果をもたらす。したがって、例示的な実施形態において、微小亀裂の除去は、色ずれを低減し、光抽出一様性を向上し、機械的信頼性を向上するために、対処されるべきである(本明細書で説明される実施形態を使用して製造された例示的な導光板を図示する図16A、およびLGPの性能が微小亀裂により限定される従来技法を使用して作製された導光板を図示する図16Bを参照のこと)。
色ずれは、色測定のためのCIE1931標準を使用して、長さLに沿った色度座標yにおける変動を測定することによって特徴づけられる。ガラス導光板に関して、色ずれΔyの値は、Δy=y(L)−y(L)、ここで、LおよびLは、光源発射から離れるパネルまたは基板方向に沿ったZ位置であり、かつL−L=0.5メートルである、として報告され得る。例示的な導光板は、Δy<0.01、Δy<0.005、Δy<0.003、またはΔy<0.001を有する。微小亀裂を理解するために、材料除去率を観察しなければならない。密度がρである材料の体積Vおよび熱キャパシタンスCを除去するために、エネルギーEは、
Figure 2019516648
のように与えられるべきであり、ここで、TvaporおよびTbulkは、それぞれ材料の蒸発温度およびバルク基板温度を表す。レーザーパラメーター(パルス長τdur、デューティサイクルD、平均出力Pavg)は、エネルギーEが面積A=πw を有するスポットサイズにわたって、時間τdurにおいて提供されるように調節できる。材料の損傷閾値を超える
Figure 2019516648
[ワット/メートル]の瞬間強度を伴うエネルギーが提供されるとき、損傷閾値が存在する。これは、レーザーパルスがあまりに強く合焦されるとき、またはレーザーパルスがあまりに短い時間で達するとき、生じる。
例えば、Pavg=3ワットの平均出力および繰返し率f=500Hzを有するレーザーに関して、パルスエネルギーは6mJである。w=30μmのスポットサイズに対するτdur<125μsより低いパルス長で損傷が生じると仮定すると、瞬間出力Pinst=48Wかつ瞬間強度は17mW/μmとなるであろう。200μsパルスがw=50μmで使用される場合、瞬間強度は、3.8mW/μmにとどまり、損傷閾値よりずっと低くなるであろう。
レーザーのスポットサイズは、光抽出特徴の所望のサイズによって決定できる。上述したように、特徴の構造は、散乱光の角度分布および散乱光の総量を決定する。したがって、光学散乱を考慮すると、光抽出特徴の形状は、100マイクロメートルの幅および35マイクロメートルの深さを有するおよそガウス形のスポットに限定される場合がある。深さdおよびwの1/e幅であるガウスプロファイルは、2πdw の体積を有する。非対称のまたは楕円形のガウス形スポットは、2πdwoxoyの断面積を有する。
所与の光抽出特徴の断面積Aに関して、損傷閾値は、微小亀裂を伴わずに使用できる最短の単一パルスを決定する。レーザーが静止状態である場合、パルスはひずみのない光抽出特徴を作製する。レーザービームをガラス物品にわたってステップ照射する(step)ことは可能であるが、より速いプロセスでは、ガラス物品を速度vでレーザーに対して動かす、連続的に走査するシステムを使用できる。これは、ガラス物品のみを動かすこと、レーザーのみを動かすこと、またはレーザーおよび基板の動きの組み合わせにより、達成されてもよい。時間τdurの間、ガラス物品は、レーザーに対する距離v*τdurを動くことになる。このことは、走査されていないスポットが円形であった場合、楕円形スポットを生成する、動きの方向における特徴構造の「ぶれ(blurring)」を引き起こすことになる。円形スポットを維持するために、意図する走査方向に短軸が沿った、走査されていない楕円形スポットを形成することにより、動きに対し事前補償しなければならないであろう。あるいは、追加のガルボをレーザーシステムに追加して、走査速度に一致させるようにレーザーを動かし、それによって時間τdur中の相対動きを排除できるであろう。
システムの最終的な設計は、全バックライトライトガイドをパターニングするための総時間に対して微小亀裂の確率を補償するτdurの最適化であり得る。書き込みの速度を増加するために、パルス間の時間が短くなるように、ガルボシステムにFシータレンズを追加して、レーザーのデューティサイクルを実質上、増大できる。Pavg=3ワットの平均出力、繰返し率f=500Hzおよびτdur<125μsのパルス長であるレーザーシステムの先の例において、デューティサイクルはD=6%にとどまる。ガルボシステムでは、有効デューティサイクルは、60%超であり得る。
このように、上述したように、変動する横および深さ寸法を有する、亀裂のない、レーザー誘発された光抽出特徴を、例示的なパルス長および空間的周期で作製できることが実験的に示され、実証されてきた。抽出された光の色ずれ長さ500mm当たりΔy<0.01、長さ500mm当たりΔy<0.005、長さ500mm当たりΔy<0.001、ならびに約200MPaより大きい、100MPaより大きい、50MPaより大きい、50と500MPaとの間、およびその間のすべての部分範囲であるガラス物品の同心リング破壊強度を生成する、例示的なガラス物品を結果としてもたらした実験を実施した(図16Aを参照のこと)。例示的な導光板は、0.2mmから4mmまで、0.7mmから2mmまで、およびその間のすべての部分範囲の厚さを含み得る。例示的な光抽出特徴は、1から200μmの間である深さ、ガラスの表面において1と500μmとの間である最小幅、ガラスの表面において1と500μmとの間である最大幅、かつ/またはガラスの表面において1と10との間であるアスペクト比(最大幅と最小幅の比)を有し得る。なおさらなる実施形態において、例示的な光抽出特徴は、0.01から100までである、深さと最小幅との比を有し得る。
そのような実施形態は、1つまたは複数の拡散フィルム、輝度向上フィルムを有するバックライトユニット内のライトガイドとして、およびライトガイドの1つまたは複数の側部へと光を結合するLED(複数可)とともに、使用できる。いくつかの実施形態において、光抽出特徴の例示的なパターンは、ライトガイドにわたり80%より大きい光抽出一様性を提供できる。いくつかの実施形態において、例示的なライトガイドは、2と6メートルとの間の曲率半径の湾曲配置において使用できる。
本明細書で開示されるガラス物品および導光板は、様々なディスプレイ装置において使用されてよく、当該ディスプレイ装置として、LCDまたはテレビ産業、広告産業、自動車産業、および他の産業で使用される他のディスプレイが挙げられるが、これらに限定されない。LCDにおいて使用される伝統的なバックライトユニットは、様々な構成要素を含み得る。1つまたは複数の光源120、例えば、発光ダイオード(LED、light−emitting diode)または冷陰極蛍光管(CCFL、cold cathode fluorescent lamp)、を使用してもよい。従来のLCDでは、LEDまたは白色光を生成するように色変換蛍光体を充填したCCFLを用いることがある。本開示の様々な態様によれば、開示されるガラス物品を使用するディスプレイ装置は、近UV光(およそ300から400nm)等の青色光(UV光、およそ100から400nm)を放射する少なくとも1つの光源を含んでよい。本明細書で開示される導光板および装置は、照明器具等の任意の好適な照明用途において使用されてもよいが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、ガラス物品は、LCD等のディスプレイ装置におけるライトガイドとして使用でき、光源、例えば、LED、は、ライトガイドの少なくとも1つの端部に光学的に結合できる。
本明細書では、用語「光学的に結合された」は、光源が、ガイドに光を注入するように、ガラス物品の端部に位置決めされることを意味することが意図される。光が、特定の実施形態によるガラス物品、例えば、導光板、に注入されるとき、光は、TIRに起因して、ライトガイド内に閉じ込められ、第1のまたは第2の表面上の光抽出特徴に当たるまで、はね返る。本明細書では、用語「発光表面」は、そこから光が導光板から閲覧者に向かって放射される表面のことを意味することが意図される。例えば、第1のまたは第2の表面は、発光表面であり得る。同様に、用語「入射光表面」は、光がライトガイドに入るように、光源、例えば、LED、に結合される表面のことを意味することが意図される。例えば、導光板の側端部は、入射光表面であり得る。
方法
上述のように、本明細書で開示されるのは、ガラス物品または導光板を製造する方法であり、当該方法は、ガラス基板の第1の表面をレーザーと接触させて、直径および深さを有する光抽出特徴を生成するステップを含む。本明細書で開示されるガラス物品を製造するための方法を、限定することなく、図17を参照して述べる。第1の表面305、対向する第2の表面310、およびそれらの間に延在する厚さtを有するガラス基板300が提供され得る。ガラス物品の第1のまたは第2の表面は、例えば、レーザーを所定の経路に沿って、静止状態のガラス物品の表面上を動かすことによって、レーザーに接触され得る。あるいは、レーザーは静止状態であってもよく、ガラス物品が所定の経路に沿って動き得る。所定の経路は、1本の線または複数の線であり得るが、非線形の経路等の他の所定の経路が想定される。さらに、1つ以上の所定の経路は、表面上でトレースされて、より複雑なパターンを形成でき、当該パターンは、反復または非反復、不規則のまたは配列された、対称または非対称であり得る。
レーザー、例えば、COレーザー、COレーザー、UVレーザー等、との接触は、所定の経路に沿った単一レーザーパルスを含み得、またはマルチパルスを使用して、特徴の深さおよび/または幅を増大できる。パルスは、例えば、1秒より短い、0.5秒より短い、0.1秒より短い、0.01秒より短い、ナノ秒より短い、またはピコ秒より短い、継続時間(すなわちパルス幅)を有し得る。いくつかの実施形態において、パルス幅は、約20ナノ秒から約90ナノ秒まで、約30ナノ秒から約80ナノ秒まで、約40ナノ秒から約70ナノ秒まで、または約50ナノ秒から約60ナノ秒まで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約10ナノ秒から約100ナノ秒までの範囲であり得る。光抽出特徴の寸法(例えば、直径および/または深さ)は、例えば、所与の場所でパルス繰返しの数を変更することにより、制御され得る。様々な実施形態によると、光抽出特徴を、レーザーパルス当たり約1μmから約2.5μmまで、またはレーザーパルス当たり約1.5μmから約2μmまで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、レーザーパルス当たり約0.5マイクロメートルから約3マイクロメートルまでの率で、深くする、かつ/または広くすることができる。所定の場所で繰り返すパルスの数は、例えば、2から90パルスまで、3から80パルスまで、5から70パルスまで、10から60パルスまで、20から50パルスまで、または30から40パルスまで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、1から100パルスまでの範囲であり得る。
パルスの繰返し率(または振動数)は、例えば、約5kHzから約125kHzまで、約10kHzから約100kHzまで、約20kHzから約90kHzまで、約30kHzから約80kHzまで、約40kHzから約70kHzまで、または約50kHzから約60kHzまで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約1kHzから約150kHzまでの範囲であり得る。追加の実施形態において、パルスエネルギーは、約20マイクロジュール(μJ)から約150μJまで、約30μJから約120μJまで、約40μJから約100μJまで、約50μJから約90μJまで、または約60μJから約80μJまで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約10μJから約200μJまでの範囲であり得る。
ガラスのレーザー損傷および切断に好適な非限定的で例示的な方法およびレーザーが、例えば、米国特許出願第13/989,914号、第14/092,536号、第14/145,525号、第14/530,457号、第14/535,800号、第14/535,754号、第14/530,379号、第14/529,801号、第14/529,520号、第14/529,697号、第14/536,009号、第14/530,410号、および第14/530,244号、ならびに国際出願第PCT/EP14/055364号、第PCT/US15/130019号、および第PCT/US15/13026号に開示され、これらすべては、全体を参照により本明細書に援用される。レーザーは、UV(約100から400nm)波長、可視(約400から700nm)波長、および赤外線(約700nmから1mm)波長等の、ガラス基板の表面を損傷するために好適な任意の波長で、作動し得る。いくつかの実施形態において、レーザー波長は、約300nmから約5マイクロメートルまで、約400nmから約4マイクロメートルまで、約500nmから約3マイクロメートルまで、または約1マイクロメートルから約2マイクロメートルまで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約200nmから約10マイクロメートルまでの範囲であり得る。
好適なレーザー加工は、例えば、ガラスをガラスのひずみ点付近またはそれを超える温度まで急速に加熱するためのCOレーザーを含み得る。COレーザーは、例えば、約1.06マイクロメートル等の約1μmより大きい波長で作動し得る。他の実施形態において、約355nmの波長で作動する振動数3倍ネオジムドープイットリウム・アルミニウム・ガーネット(Nd:YAG)レーザー、または振動数3倍ネオジムドープイットリウムバナジン酸(Nd:YVO4)レーザー等のUVレーザーを使用できる。あるいは、1064nmで作動するYAGレーザーも、使用できる。好適なCOレーザーまたは他のレーザーを、例示的な実施形態において使用できる。
ガラス基板300をレーザーで第1のまたは第2の表面上の所定の経路に沿って照射することにより、直径d1および深さh1を有する複数の光抽出特徴315を作製できる。上述のように、様々なパラメーターを選択して、ライトガイドのための所望の光学的特性を達成できる。いくつかの実施形態において、直径d1は、約5μmから約250μmまで、約10μmから約200μmまで、約20μmから約150μmまで、約30μmから約100μmまで、約40μmから約90μmまで、約50μmから約80μmまで、または約60μmから約70μmまで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約1μmから約300μmまでの範囲であり得る。様々な実施形態によると、各光抽出特徴の直径d1は、複数での他の光抽出特徴の直径d1と同一であるか、または異なり得る。
図17を参照すると、レーザーは、所定の経路に沿って、ガラス基板を修正し、任意の所望の深さh1を有する光抽出特徴315を作製できる。例えば、深さh1は、約5μmから約2mmまで、約10μmから約1.5mmまで、約20μmから約1mmまで、約30μmから約0.7mmまで、約40μmから約0.5mmまで、約50μmから約0.4mmまで、約60μmから約0.3mmまで、約70μmから約0.2mmまで、または約80μmから約0.1mmまで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約1μmから約3mmまでの範囲である。図17に図示されるように、複数の光抽出特徴315の深さh1は、ガラス物品の厚さtより小さくできる。様々な実施形態によると、各光抽出特徴の深さh1は、複数での他の光抽出特徴の深さh1と同一であるか、または異なり得る。
特定の実施形態において、深さh1は、ガラス基板の厚さtと実質的に等しくできる(例えば、第1の表面から基板の厚さを通って、第2の表面まで延在する光抽出特徴)。なおさらなる実施形態において、比t:h1は、約50:1から約2:1まで、約25:1から約3:1まで、約20:1から約4:1まで、または約10:1から約5:1まで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約100:1から約1:1までの範囲であり得る。いくつかの実施形態において、比h1:d1は、約50:1から約2:1まで、約25:1から約3:1まで、約20:1から約4:1まで、または約10:1から約5:1まで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約100:1から約1:1までの範囲であり得る。
光抽出特徴は、頂点a(または特徴の最も低い点)を有し、光抽出特徴間の距離x1は、2つの隣接する光抽出特徴の頂点間の距離として定義され得る。様々な実施形態によると、距離x1は、約10μmから約1.5mmまで、約20μmから約1mmまで、約30μmから約0.5mmまで、または約50μmから約0.1mmまで等の、その間のすべての範囲および部分範囲を含む、約5μmから約2mmまでの範囲であり得る。各光抽出特徴間の距離x1は、複数において変動し得、それぞれ異なる抽出特徴は、変動する距離x1で互いから間隔をおいて配置されることは、理解されるべきである。図示しないが、レーザーとの接触後、複数の光抽出特徴315を備えるガラス基板300は、その表面上の不純物を取り除くために、引き続いて研削、研磨、またはエッチング工程に供され得る。好適なエッチング用試薬として、フッ化水素酸(HF)および/または塩酸(HCl)または任意の他の好適な鉱酸すなわち無機酸、例えば、硝酸(HNO)、硫酸(HSO)等、またはそれらの組み合わせが挙げられる。
本明細書で開示される方法を使用して、複数の光抽出特徴を有するガラス物品の第1および/または第2の表面をパターニングできる。本明細書では、用語「パターニングされた」は、複数の特徴が、任意の所与のパターンまたは設計でガラス物品の表面上に存在することを意味することが意図され、当該パターンまたは設計は、例えば、不規則のまたは配列された、反復または非反復、対称または非対称であってもよい。様々な実施形態によると、抽出特徴は、実質的に一様な照度を生成するように好適な密度でパターニングされてもよい。例えば、光抽出特徴の密度は、第1の密度を物品の入射光側に有し、物品の長さに沿って様々な点で増大するまたは減少する密度を有する等して、ガラス物品(例えば、導光板)の長さに沿って変動してもよい。
非限定的な実施形態において、ガラス物品を、レーザー加工前および/またはレーザー加工後に、さらに加工できる。例えば、ガラス物品を、所望の厚さおよび/または表面品質を達成するために、エッチング、研削、および/または研磨してもよい。ガラスは、任意選択で洗浄されてもよく、かつ/または、ガラスの表面は、表面をオゾンまたは他の洗浄剤にさらす等の汚染物質を取り除くプロセスに供されてもよい。
組成物
ガラス物品は、また、例えば、イオン交換によって、化学強化されてもよい。イオン交換プロセス中、ガラス物品の表面にある、または表面付近の、ガラス物品内のイオンは、例えば、塩浴由来の、より大きな金属イオンと交換されてもよい。より大きなイオンをガラスに組み込むことにより、物品は、表面付近領域において圧縮応力を生成することによって、強化され得る。対応する引張応力は、ガラス物品の中央領域内に誘導されて、圧縮応力を補償し得る。
イオン交換は、例えば、ガラス物品を、所定の時間の間、溶融塩浴に浸漬することよって行ってもよい。例示的な塩浴として、KNO、LiNO、NaNO、RbNO、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。溶融塩浴の温度および処置時間は、変動し得る。所望の用途にしたがって時間および温度を決定することは、当業者の能力の範囲内である。非限定的な例として、溶融塩浴の温度は、約400℃から約500℃まで等の約400℃から約800℃までの範囲であってよく、所定の時間は、約4時間から約10時間等の約4時間から約24時間までの範囲であってよいが、他の温度および時間の組み合わせは想定される。非限定的な例として、ガラスは、例えば、約450℃で約6時間、KNO浴に浸して、表面圧縮応力を付与するK強化層を得ることができる。
様々な実施形態において、ガラス物品のガラス組成物は、60から80モル%の間のSiO、0から20モル%の間のAl、および0から15モル%の間のB、ならびに50ppm未満の鉄(Fe)濃度を含んでもよい。いくつかの実施形態において、25ppm未満の鉄があってもよく、またはいくつかの実施形態において、Fe濃度は約20ppm以下であってもよい。様々な実施形態において、導光板100の熱伝導は、0.5W/m/Kより大きくてもよい。追加の実施形態において、ガラス物品は、研磨されたフロートガラス、フージョンドロー法、スロットドロー法、リドロー法、または別の好適な形成方法によって形成されてもよい。
1つまたは複数の実施形態によると、LGPは、ガラス形成剤であるSiO、Al、およびBから選択される無色酸化物成分を含むガラスから製造できる。例示的なガラスは、また、良好な融解および形成属性を得るために、融剤を含んでもよい。そのような融剤は、アルカリ酸化物類(LiO、NaO、KO、RbO、およびCsO)、およびアルカリ土類酸化物類(MgO、CaO、SrO、ZnO、およびBaO)を含む。一実施形態において、ガラスは、60から80モル%SiOの範囲の、0から20モル%Alの範囲の、0から15モル%Bの範囲の、および5と20%アルカリ酸化物類、アルカリ土類酸化物類、またはこれらの組み合わせの範囲の、構成成分を含有する。
本明細書で説明されるいくつかのガラス組成物において、SiOは、基本ガラス形成剤として作用できる。特定の実施形態において、SiOの濃度は、ディスプレイガラスまたはガラス導光板に好適な密度および化学耐久性、およびガラスがダウンドロー法(例えば、フュージョン法)によって形成することを可能にする液相線温度(液相線粘度)を、ガラスに付与するために60モルパーセントより大きくできる。上限に関して、一般に、SiO濃度は、従来の高容量溶融技法、例えば、耐火性溶融装置におけるジュール溶融、を使用して、バッチ材料を融解できるように、約80モルパーセント以下であり得る。SiOの濃度が増大するにつれ、通常、200ポアズ温度(融解温度)は上昇する。様々な用途において、SiO濃度は、ガラス組成物が、1,750℃以下の融解温度を有するように調整される。様々な実施形態において、SiOのモル%は、約60%から約80%までの範囲にあってもよく、または代替的には、約66%から約78%までの範囲、または約72%から約80%までの範囲、または約65%から約79%までの範囲、およびその間のすべての部分範囲にあってもよい。追加の実施形態において、SiOのモル%は、約70%と約74%との間であってもよく、または約74%と約78%との間であってもよい。いくつかの実施形態において、SiOのモル%は、約72%から73%であってもよい。他の実施形態において、SiOのモル%は、約76%から77%であってもよい。
Alは、本明細書で説明されるガラスを製造するために使用される別のガラス形成剤である。より高いモルパーセントのAlにより、ガラスの焼鈍点および弾性率を向上できる。様々な実施形態において、Alのモル%は、約0%から約20%までの範囲にあってもよく、または代替的には、約4%から約11%までの範囲、または約6%から約8%までの範囲、または約3%から約7%までの範囲、およびその間のすべての部分範囲にあってもよい。追加の実施形態において、Alのモル%は、約4%と約10%との間であってもよく、または約5%と約8%との間であってもよい。いくつかの実施形態において、Alのモル%は、約7%から8%であってもよい。他の実施形態において、Alのモル%は、約5%から6%であってもよい。
は、ガラス形成剤、および融解を促進し、融解温度を下降させる、融剤の両方である。Bは、液相線温度および粘度の両方に影響を及ぼす。Bを増加することを使用して、ガラスの液相線粘度を増大できる。これらの効果を達成するために、1つまたは複数の実施形態のガラス組成物は、0.1モルパーセント以上のB濃度を有してもよい、しかし、いくつかの組成物は、ごく僅かな量のBを有してもよい。SiOに関して上述のように、ガラス耐久性は、ディスプレイ用途にとって大変重要である。耐久性は、アルカリ土類酸化物類の濃度を高めることによってある程度制御でき、B含有量を高めることによって著しく低減される。焼鈍点は、Bが増加するにしたがい低下するため、B含有量を低く保つことは有用である場合がある。したがって、様々な実施形態において、Bのモル%は、約0%から約15%までの範囲にあってもよく、または代替的には、約0%から約12%までの範囲、または約0%から約11%までの範囲、約3%から約7%までの範囲、または約0%から約2%までの範囲、およびその間のすべての部分範囲にあってもよい。いくつかの実施形態において、Bのモル%は、約7%から8%であってもよい。他の実施形態において、Bのモル%は、約0%から1%であってもよい。
ガラス形成剤(SiO、Al、およびB)に加えて、本明細書で説明されるガラスは、アルカリ土類酸化物も含む。一実施形態において、少なくとも3種のアルカリ土類酸化物、例えば、MgO、CaO、およびBaO、ならびに任意選択でSrO、が、ガラス組成物の一部である。アルカリ土類酸化物類は、ガラスに、溶解、清澄、形成、および最終利用に重要な様々な特性を付与する。したがって、これらに関するガラス性能を向上するために、一実施形態において、(MgO+CaO+SrO+BaO)/Al比は、0と2.0との間である。この比が増加するにしたがい、粘度は液相線温度より強く増大する傾向があり、したがって、T35k−Tliqの好適に高い値を得ることがますます困難になる。したがって、別の実施形態において、(MgO+CaO+SrO+BaO)/Al比は、約2以下である。いくつかの実施形態において、(MgO+CaO+SrO+BaO)/Al比は、約0から約1.0までの範囲、または約0.2から約0.6までの範囲、または約0.4から約0.6までの範囲である。詳述される実施形態において、(MgO+CaO+SrO+BaO)/Al比は、約0.55未満または約0.4未満である。
本開示の特定の実施形態ために、アルカリ土類酸化物類は、実際において、単一の組成成分であるものとして扱われてもよい。これは、粘弾性特性、液相線温度、および液相線相関係へのアルカリ土類酸化物類の影響が、ガラス形成酸化物SiO、Al、およびBに対するより、互いに対して、性質的に類似しているからである。しかし、アルカリ土類酸化物CaO、SrOおよびBaOは、長石鉱物類、とりわけ、灰長石(CaAlSi)ならびに重土長石(BaAlSi)およびストロンチウムを含んだそれの固溶体を形成できるが、MgOは、意味のある程度にはこれらの結晶に関係しない。したがって、長石結晶がすでに液相線相であるとき、MgOをさらに添加することは、液体を結晶に対して安定させるように作用し、したがって液相線温度を下降させることがある。同時に、粘性曲線は典型的に急勾配になり、低温粘性に影響をほとんど及ぼさないか、全く及ぼさない一方で、融解温度を下降させる。
少量のMgOを添加することにより、高焼鈍点を保持しながら融解温度を下降させることによって融解に、液相線温度を下降させ、かつ液相線粘性を増大することによって形成に、利益を与えることがある。様々な実施形態において、ガラス組成物は、MgOを、約0モル%から約10モル%までの範囲の、または約1.0モル%から約8.0モル%までの範囲の、または約0モル%から約8.72モル%までの範囲の、または約1.0モル%から約7.0モル%までの範囲の、または約0モル%から約5モル%までの範囲の、または約1モル%から約3モル%までの範囲の、または約2モル%から約10モル%までの範囲の、または約4モル%から約8モル%までの範囲の、およびその間のすべての部分範囲の、量で含む。
いかなる特定の作用原理に束縛されるものではなく、ガラス組成物に存在する酸化カルシウムは、低液相線温度(高液相線粘性)、高い焼鈍点および弾性率を生成でき、CTEは、ディスプレイおよび導光板用途のための最も所望の範囲にあると考えられる。酸化カルシウムは、また、化学耐性に有利に寄与し、他のアルカリ土類酸化物と比較して、バッチ材料として比較的安価である。しかし、高濃度では、CaOは、密度およびCTEを増大させる。さらに、十分に低いSiO濃度では、CaOは、灰長石を安定させることがあり、したがって、液相線粘性を減少させる。したがって、1つまたは複数の実施形態において、CaO濃度は、0と6モル%との間であり得る。様々な実施形態において、ガラス組成物のCaOは、約0モル%から約4.24モル%までの範囲の、または約0モル%から約2モル%までの範囲の、または約0モル%から約1モル%までの範囲の、または約0モル%から約0.5モル%までの範囲の、または約0モル%から約0.1モル%までの範囲の、およびその間のすべての部分範囲である。
SrOおよびBaOは、ともに、低液相線温度(高液相線粘性)に寄与する。これらの酸化物の選択および濃度は、CTEおよび密度の増大ならびに弾性率および焼鈍点の下降を回避するように、選択できる。SrOおよびBaOの相対的割合は、ガラスがダウンドロー法によって形成され得るように物理的特性および液相線粘性の好適な組み合わせを得るように、補償され得る。様々な実施形態において、ガラスは、SrOを、約0から約8.0モル%までの範囲で、または約0モル%と約4.3モル%との間で、または約0から約5モル%までで、約1モル%から約3モル%までで、または約2.5モル%未満、およびその間のすべての部分範囲で、含む。一または複数の実施形態において、ガラスは、BaOを、約0から約5モル%までの範囲で、または約0と約4.3モル%との間で、または約0と約2.0モル%との間で、または0と約1.0モル%との間で、または0と約0.5モル%との間で、およびその間のすべての部分範囲で、含む。
上述の成分に加えて、本明細書で説明されるガラス組成物は、ガラスの様々な物理的、融解、清澄、および形成属性を調整するための様々な他の酸化物類を含み得る。そのような他の酸化物類の例として、TiO、MnO、Fe、ZnO、Nb、MoO、Ta、WO、Y、La、およびCeO、ならびに他の希土類酸化物類およびリン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態において、これらの酸化物各々の量は、2.0モルパーセント以下であり得、それらを合わせた総濃度は、5.0モルパーセント以下であり得る。いくつかの実施形態において、ガラス組成物は、ZnOを、約0から約3.5モル%までの範囲の、または約0モル%から約3.01モル%までの、または約0から約2.0モル%までの、およびその間のすべての部分の、量で含む。本明細書で説明されるガラス組成物は、バッチ材料に関連する、かつ/または融解、清澄、および/もしくはガラスを生成するために使用した形成装置によってガラスに導入された、様々な汚染物質も含み得る。ガラスは、スズ酸化物電極を使用したジュール溶融の結果として、かつ/またはスズ含有材料、例えば、SnO、SnO、SnCO、SnC等、のバッチ処理によって、SnOを含有し得る。
本明細書で説明されるガラス組成物は、いくつかのアルカリ構成成分を含有し得る、例えば、これらのガラスは、無アルカリガラスではない。本明細書では、「無アルカリガラス」は、0.1モルパーセント以下である総アルカリ濃度を有するガラスであり、当該総アルカリ濃度はNaO、KO、およびLiO濃度の合計である。いくつかの実施形態において、ガラスは、LiOを、約0から約3.0モル%までの範囲で、約0モル%から約3.01モル%までの範囲で、約0から約2.0モル%までで、約0モル%から約1.0モル%までの範囲で、約3.01モル%未満で、または約2.0モル%未満で、およびその間のすべての部分範囲で、含む。他の実施形態において、ガラスは、NaOを、約3.5モル%から約13.5モル%までの範囲で、約3.52モル%から約13.25モル%までの範囲で、約4から約12モル%までの範囲で、約6から約15モル%までの範囲で、または約6から約12モル%までの範囲で、およびその間のすべての部分範囲で、含む。いくつかの実施形態において、ガラスは、KOを、約0から約5.0モル%までの範囲で、約0モル%から約4.83モル%までの範囲で、約0から約2.0モル%までで、約0モル%から約1.0モル%までの範囲で、または約4.83モル%未満で、およびその間のすべての部分範囲で、含む。
いくつかの実施形態において、本明細書で説明されるガラス組成物は、1つまたは複数またはすべての以下の組成特徴、(i)多くとも0.05モルパーセントのAs濃度、(ii)多くとも0.05モルパーセントのSb濃度、(iii)多くとも0.25モルパーセントのSnO濃度、を有し得る。
Asは、ディスプレイガラスのための有効な高温清澄剤であり、本明細書で説明されるいくつかの実施形態において、Asは、その優れた清澄特性のために清澄に使用される。しかし、Asは、毒性であり、ガラス製造プロセス中に特別な取扱いを必要とする。したがって、特定の実施形態において、清澄は、大量のAsを使用せずに実施される、すなわち、完成したガラスは、多くとも0.05モルパーセントのAsを有する。一実施形態において、Asは、ガラスの清澄において、意図的に使用されない。そのような場合、完成したガラスは、典型的に、バッチ材料および/またはバッチ材料を融解するために使用した装置に存在する汚染物質の結果として、多くとも0.005モルパーセントのAsを有することになる。
Asほど有毒ではないが、Sbも、毒性であり、特別な取扱いを必要とする。それに加えて、Sbは、清澄剤としてAsまたはSnOを使用するガラスと比較すると、密度を上昇させ、CTEを上昇させ、焼鈍点を下降させる。したがって、特定の実施形態において、清澄は、大量のSbを使用せずに実施される、すなわち、完成したガラスは、多くとも0.05モルパーセントのSbを有する。別の実施形態において、Sbは、ガラスの清澄において、意図的に使用されない。そのような場合、完成したガラスは、典型的に、バッチ材料および/またはバッチ材料を融解するために使用した装置に存在する汚染物質の結果として、多くとも0.005モルパーセントのSbを有することになる。
AsおよびSb清澄と比較して、スズ清澄(すなわち、SnO清澄)は、有効性がより低いが、SnOは、公知の危険特性がない遍在原料である。また、長年にわたり、SnOは、ディスプレイガラスのためのバッチ材料のジュール溶融における酸化スズ電極の使用を通じて、そのようなガラスの成分であってきた。ディスプレイガラスにおけるSnOの存在は、液晶ディスプレイの製造におけるこれらのガラスの使用において、いかなる公知の有害影響ももたらしたことはない。しかし、高濃度のSnOは、ディスプレイガラス内での結晶欠陥の形成をもたらし得るため、好ましくない。一実施形態において、完成したガラスにおけるSnOの濃度は、約0.07から約0.11モル%までの範囲で、約0モル%から約2モル%までの範囲で、およびその間のすべての部分範囲で、0.25モルパーセント以下である。
スズ清澄を、単独で、または所望であれば他の清澄技法との組み合わせで、使用できる。例えば、スズ清澄は、ハロゲン化物清澄、例えば、臭素清澄と、組み合わせ得る。他の考えられる組み合わせとして、スズ清澄と硫酸塩、硫化物、酸化セリウム、機械的バブリング、および/または真空清澄が挙げられるが、これらに限定されない。これらの他の清澄技法を単独で使用できることが、企図される。特定の実施形態において、(MgO+CaO+SrO+BaO)/Al比および個々のアルカリ希土類濃度を、上述した範囲内に維持することにより、清澄プロセスの実施をより容易にし、かつ清澄プロセスをより有効にする。
様々な実施形態において、ガラスはROを含み得、ここで、Rは、Li、Na、K、Rb、Cs、かつxは2、またはRは、Zn、Mg、Ca、Sr、またはBa、かつxは1である。いくつかの実施形態において、RO−Al>0。他の実施形態において、0<RO−Al<15。いくつかの実施形態において、RO/Alは、0と10との間、0と5との間、1より大きい、または1.5と3.75との間、または1と6との間、または1.1と5.7との間、およびその間のすべての部分範囲である。他の実施形態において、0<RO−Al<15。さらなる実施形態において、x=2、かつRO−Al<15、<5、<0、−8と0との間、または−8と−1との間、およびその間のすべての部分範囲である。追加の実施形態において、RO−Al<0。なお追加の実施形態において、x=2、かつRO−Al−MgO>−10、>−5、0と−5との間、0と−2との間、>−2、−5と5との間、−4.5と4との間、およびその間のすべての部分範囲である。さらなる実施形態において、x=2、かつRO/Alは、0と4との間、0と3.25との間、0.5と3.25との間、0.95と3.25との間、およびその間のすべての部分範囲である。これらの比は、ガラス物品の製造性の確立ならびにその透過性能の決定において重要な役割を果たす。例えば、ゼロにおよそ等しいかまたはゼロより大きいRO−Alを有するガラスは、より良好な融解品質を有する傾向があるが、RO−Alの値が大きくなりすぎると、透過曲線に悪影響を与えることになる。同様に、RO−Al(例えば、RO−Al)が、上述した所与の範囲内にあると、ガラスは、融解性を維持し、かつガラスの液相線温度を抑制しながら、可視スペクトルにおいて高い透過率を有するものと考えられる。同様に、上述したRO−Al−MgOの値は、また、ガラスの液相線温度を抑制する助けとなることがある。
1つまたは複数の実施形態において、かつ上記で言及したように、例示的なガラスは、ガラスマトリックス中にあるとき可視吸収を生成する低濃度の元素を有し得る。そのような吸収体として、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、およびCu等の遷移元素、ならびにCe、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、およびTm等の、f軌道が一部充填された希土類元素が挙げられる。これらのうち、ガラス融解に使用される従来の原料において最も豊富であるのが、Fe、Cr、およびNiである。鉄は、SiO源である砂における一般的な汚染物質であり、アルミニウム、マグネシウム、およびカルシウムの原料源における典型的な汚染物質でもある。クロムおよびニッケルは、典型的に、普通のガラス原料において低濃度で存在するが、様々な砂の鉱石に存在し得、低濃度に抑えなければならない。その上、クロムおよびニッケルは、ステンレス鋼との接触を介して、例えば、原料またはカレットがジョークラッシャーで粉砕されるとき、鋼が付いた撹拌機またはスクリューフィーダーの侵食によって、または融解ユニット自体内での構造用鋼との意図しない接触によって、導入されるおそれがある。いくつかの実施形態における鉄の濃度は、具体的には、50ppm未満、より具体的には、40ppm未満、または25ppm未満であり得、NiおよびCrの濃度は、具体的には、5ppm未満、より具体的には、2ppm未満であり得る。さらなる実施形態において、上に列記したすべての他の吸収体の濃度は、それぞれ1ppm未満であってよい。様々な実施形態において、ガラスは、1ppm以下のCo、Ni、およびCr、または代替的には、1ppm未満のCo、Ni、およびCrを含む。様々な実施形態において、この遷移元素(V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、およびCu)は、0.1重量%以下でガラス中に存在してもよい。いくつかの実施形態において、Feの濃度は、<約50ppm、<約40ppm、<約30ppm、<約20ppm、または<約10ppmである。他の実施形態において、Fe+30Cr+35Ni<約60ppm、<約50ppm、<約40ppm、<約30ppm、<約20ppm、または<約10ppmである。
遷移金属の濃度が上述した範囲内の場合であっても、望ましくない吸収をもたらすマトリックスおよびレドックス効果があり得る。例として、鉄は、ガラスにおいて、2種の原子価、+3つまり第二鉄状態、および+2つまり第一鉄状態で生じることは、当業者に広く公知である。ガラスにおいて、Fe3+は、およそ380、420、および435nmで吸収を生成するが、Fe2+は、大部分をIR波長で吸収する。したがって、1つまたは複数の実施形態によれば、可視波長での高い透過率を達成するために、できるだけ多くの鉄を第一鉄状態にあえてすることが望ましいことがある。これを達成するための1つの非限定的な方法は、還元性の成分をガラスバッチに添加することである。このような成分は、炭素、炭化水素、または特定のメタロイド、例えば、ケイ素、ホウ素、またはアルミニウム、の還元された形態を、含み得る。どのようにそれが達成されるにしても、鉄の濃度が、1つまたは複数の実施形態によって、説明される範囲、鉄の少なくとも10%が第一鉄状態、より具体的には、鉄の20%超が第一鉄状態内であれば、向上した透過率が短波長において生成され得る。したがって、様々な実施形態において、ガラス中の鉄の濃度は、ガラス物品内で、1.1dB/500mm未満の減衰を生成する。さらに、様々な実施形態において、ホウケイ酸ガラスのための比(LiO+NaO+KO+RbO+CsO+MgO+ZnO+CaO+SrO+BaO)/Alが、0と4との間であるとき、V+Cr+Mn+Fe+Co+Ni+Cuの濃度は、ガラス物品内で、2dB/500mm以下の光減衰を生成する。
ガラスマトリックス内の鉄の原子価および配位状態は、また、ガラスのバルク組成物によって影響を受け得る。例えば、高温の空気中で平衡した系SiO−KO−Alにおける溶融ガラスにおける鉄のレドックス比が、調べられてきた。Fe3+である鉄の画分が、比KO/(KO+Al)で増加することがわかったが、このことは、実際的に、短波長でのより大きい吸収ということになる。このマトリックス効果を探求する中で、比(LiO+NaO+KO+RbO+CsO)/Alおよび(MgO+CaO+ZnO+SrO+BaO)/Alも、ホウケイ酸ガラスにおける透過率を最大化するために重要であり得ることが見出された。したがって、上述したRO範囲に関して、例示的な波長での透過率は、所与の鉄含有量に対して最大化され得る。このことは、部分的にはFe2+のより高い割合のためであり、部分的には鉄の配位環境に関連するマトリックス効果のためである。
様々な開示される実施形態は、特定の実施形態に関連して説明される特定の特徴、要素、またはステップと関係することがあることが認識されるであろう。特定の特徴、要素、またはステップは、一特定の実施形態に関連して説明されていても、様々な例示されない組み合わせもしくは置き換えで代替の実施形態と、交換されるか、または組み合わせられてもよいことも認識されるであろう。
本明細書では、名詞は、「少なくとも1つの」対象を指し、その逆が明示的に指示されない限り、「1つのみ」に限定されるべきではないことも理解されるべきである。したがって、例えば、「光源」への言及は、文脈上明確に別段の指示がない限り、2つ以上のそのような光源を有する例を含む。同様に、「複数」は、「1つより多い」を意味することが意図される。したがって、「複数の光抽出特徴」は、3つ以上のそのような特徴等の、「2つ以上」のそのような特徴を含む。
範囲は、「約」1つの特定の値から、かつ/または「約」別の特定の値まで、として、本明細書で表現され得る。そのような範囲が表現されるとき、例は、その1つの特定の値から、かつ/またはその別の特定の値を、含む。同様に、値が、先行する「約」を使用して近似値として表現されるとき、特定の値は別の態様を形成することが理解されるであろう。範囲各々の端点は、他の端点との関連において、他の端点と関係なく、ともに重要であることがさらに理解されるであろう。
本明細書における用語「実質的な」、「実質的に」、およびその変形は、説明される特徴は、値または説明に等しいか、または値または説明におよそ等しいことを意味することが意図される。例えば、「実質的に平面の」表面は、平面であるか、またはおよそ平面である表面のことを意味することが意図される。
別段に明白に言明されない限り、本明細書に記述されるいかなる方法も、そのステップを特定の順番で実施されることを要求するものとして解釈されることは、全く意図されていない。したがって、方法クレームに、ステップが従うべき順番が実際に詳述されていない場合、または、特許請求の範囲または明細書に、ステップは特定の順番に限定されるべきであると別段具体的に言明されていない場合、いかなる特定の順番も推測されることは、全く意図されていない。
特定の実施形態の様々な特徴、要素、またはステップが、移行句「含む(comprising)」を使用して、開示されることがある一方で、移行句「成る(consisting)」または「から実質的に成る(consisting essentially of)」を使用して、説明されることがあるものを含む、代替の実施形態が含意されることは、理解されるべきである。したがって、例えば、A+B+Cを含む方法に対する、含意される代替の実施形態は、方法がA+B+Cから成る実施形態、および方法がA+B+Cから実質的になる実施形態を含む。
様々な修正および変形が、本開示に対し、本開示の趣旨と範囲から逸脱することなく行われ得ることは、当業者に明らかとなるであろう。本開示の趣旨および要旨を組み込む開示される実施形態の、修正の組み合わせ、部分の組み合わせ、および変形は、当業者に想起されることがあるため、本開示は、添付される特許請求の範囲およびその等価物内のすべてを含むものと解釈されるべきである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラス物品を製造する方法であって、
ガラス基板の第1表面をレーザーと接触させて、直径および深さを有する複数の光抽出特徴を生成するステップを含み、
当該光抽出特徴は、抽出した光の色ずれΔyを生成し、長さ500mm当たりΔy<0.01である、方法。
実施形態2
前記ガラス物品は、約200MPaより大きい同心リング破壊強度を有する、実施形態1記載の方法。
実施形態3
前記レーザーは、COレーザー、COレーザー、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)レーザー、振動数3倍ネオジムドープYAG(Nd:YAG)レーザー、および振動数3倍ネオジムドープイットリウムバナジン酸(Nd:YVO4)レーザーから成る群から選択される、実施形態1から2のいずれかに記載の方法。
実施形態4
前記複数の光抽出特徴の個々の光抽出特徴は、前記第1の表面において1マイクロメートルと500マイクロメートルとの間である最小幅、前記第1の表面において1マイクロメートルと500マイクロメートルとの間である最大幅、前記第1の表面において1と10との間であるアスペクト比、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態1から3のいずれかに記載の方法。
実施形態5
前記複数の光抽出特徴の個々の光抽出特徴は、前記第1の表面において最小幅を含み、前記個々の光抽出特徴の前記深さと前記最小幅との比は、約0.01から100までの範囲である、実施形態4記載の方法。
実施形態6
前記ガラス物品の厚さは、0.2mmから4mmまでの範囲である、実施形態1から5のいずれかに記載の方法。
実施形態7
拡散フィルム、輝度向上フィルム、または両方を前記第1の表面または第2の表面上に蒸着することをさらに含む、実施形態1から6のいずれかに記載の方法。
実施形態8
前記ガラス物品を2mと6mとの間の曲率半径で湾曲させるステップをさらに含む、実施形態1から7のいずれかに記載の方法。
実施形態9
前記接触させるステップは、
(a)レーザー焦点領域の垂直位置を制御するステップ、
(b)最小レーザースポット半径を制御するステップ、
(c)レーザー波長を材料吸収に対して制御するステップ、
(d)レーザーパルスエネルギーを制御するステップ、
(e)レーザーパルス長を制御するステップ、
(f)基板速度に対してレーザースポット速度を制御するステップ、
(g)レーザーパルス繰返し率を制御するステップ、
(h)パルス間の時間を制御するステップ、
(i)レーザーデューティサイクルを制御するステップ、
(j)レーザー平均出力を制御するステップ、または
(k)ステップ(a)から(j)の組み合わせ、
をさらに含み、
前記第1の表面上の前記複数の光抽出特徴を、不規則の、配列された、反復、非反復、対称、および非対称から成る群から選択されるパターンで得る、実施形態1から8のいずれかに記載の方法。
実施形態10
ガラス物品であって、
第1の表面および対向する第2の表面を備え、
前記第1の表面は、複数のレーザー誘起された光抽出特徴を備え、
前記複数のレーザー誘起された光抽出特徴は、長さ500mm当たりΔy<0.01の色ずれを生成する、ガラス物品。
実施形態11
前記ガラス物品は、約200MPaより大きい同心リング破壊強度を有する、実施形態10記載のガラス物品。
実施形態12
前記複数のレーザー誘起された光抽出特徴の個々のレーザー誘発された光抽出特徴は、約5μmから約1mmまでの範囲の直径および約1μmから約3mmまでの範囲の深さを含む、実施形態10から11のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態13
前記複数のレーザー誘起された光抽出特徴の個々のレーザー誘発された光抽出特徴は、前記第1の表面において1μmと500μmとの間である最小幅、前記第1の表面において1μmと500μmとの間である最大幅、前記第1の表面において1と10との間であるアスペクト比、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態10から11のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態14
前記複数のレーザー誘起された光抽出特徴の個々のレーザー誘起された光抽出特徴は、前記第1の表面において深さと最小幅、および0.01から100までである当該深さと当該最小幅との比を含む、実施形態10から11のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態15
前記ガラス物品の厚さは、0.2mmから4mmまでの範囲である、実施形態10から14のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態16
前記ガラス物品の前記厚さは、0.7mmから2mmまでの範囲である、実施形態15記載のガラス物品。
実施形態17
前記ガラス物品は、拡散フィルム、輝度向上フィルム、または両方をさらに備える、実施形態10から16のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態18
前記ガラス物品は、前記ガラス物品の1つまたは複数の側面に光を結合する1つまたは複数の光源をさらに備える、実施形態10から17のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態19
前記複数のレーザー誘発された光抽出特徴は、前記ガラス物品にわたり>80%の光抽出一様性を提供する、実施形態10から18のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態20
前記ガラス物品は、2mと6mとの間の曲率半径で湾曲される、実施形態10から19のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態21
前記複数の光抽出特徴は、不規則の、配列された、反復、非反復、対称、および非対称から成る群から選択されるパターンで前記第1の表面上に存在する、実施形態10から20のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態22
凹面の前記光抽出特徴の前記深さ、直径、深さと直径の比、および形態のうちの任意の1つ、またはそれらの組み合わせは、前記第1の表面上の位置の関数として変動する、実施形態10から21のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態23
前記対向する第2の表面は、第2の複数の光抽出特徴を備える、実施形態10から22のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態24
実施形態10から23のいずれかに記載のガラス物品を含む、ディスプレイ装置または照明器具。
100 ガラス物品
105、305 第1の表面
107 端部
110、310 第2の表面
120 光源
210a 光抽出のパターン
210b、210c 光抽出パターン
光抽出パターン
220、315 光抽出特徴
300 ガラス基板

Claims (15)

  1. ガラス物品であって、
    第1の表面および対向する第2の表面を備え、
    前記第1の表面は、複数のレーザー誘起された光抽出特徴を備え、
    前記複数のレーザー誘起された光抽出特徴は、長さ500mm当たりΔy<0.01の色ずれを生成する、ガラス物品。
  2. 前記ガラス物品は、約200MPaより大きい同心リング破壊強度を有する、請求項1記載のガラス物品。
  3. 前記複数のレーザー誘起された光抽出特徴の個々のレーザー誘発された光抽出特徴は、約5μmから約1mmまでの範囲の直径および約1μmから約3mmまでの範囲の深さを含む、請求項1から2のいずれかに記載のガラス物品。
  4. 前記複数のレーザー誘起された光抽出特徴の個々のレーザー誘発された光抽出特徴は、前記第1の表面において1μmと500μmとの間である最小幅、前記第1の表面において1μmと500μmとの間である最大幅、前記第1の表面において1と10との間であるアスペクト比、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1から3のいずれかに記載のガラス物品。
  5. 前記複数のレーザー誘起された光抽出特徴の個々のレーザー誘起された光抽出特徴は、前記第1の表面において深さと最小幅、および0.01から100までである該深さと該最小幅との比を含む、請求項1から3のいずれかに記載のガラス物品。
  6. 前記ガラス物品の厚さは、0.2mmから4mmまでの範囲である、請求項1から5のいずれかに記載のガラス物品。
  7. 前記ガラス物品の前記厚さは、0.7mmから2mmまでの範囲である、請求項6記載のガラス物品。
  8. 前記ガラス物品は、拡散フィルム、輝度向上フィルム、または両方をさらに備える、請求項1から7のいずれかに記載のガラス物品。
  9. 前記ガラス物品は、前記ガラス物品の1つまたは複数の側面に光を結合する1つまたは複数の光源をさらに備える、請求項1から8のいずれかに記載のガラス物品。
  10. 前記複数のレーザー誘発された光抽出特徴は、前記ガラス物品にわたり>80%の光抽出一様性を提供する、請求項1から9のいずれかに記載のガラス物品。
  11. 前記ガラス物品は、2mと6mとの間の曲率半径で湾曲される、請求項1から10のいずれかに記載のガラス物品。
  12. 前記複数の光抽出特徴は、不規則の、配列された、反復、非反復、対称、および非対称から成る群から選択されるパターンで前記第1の表面上に存在する、請求項1から11のいずれかに記載のガラス物品。
  13. 凹面の前記光抽出特徴の前記深さ、直径、深さと直径の比、および形態のうちの任意の1つ、またはそれらの組み合わせは、前記第1の表面上の位置の関数として変動する、請求項1から12のいずれかに記載のガラス物品。
  14. 前記対向する第2の表面は、第2の複数の光抽出特徴を備える、請求項1から13のいずれかに記載のガラス物品。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載のガラス物品を含む、ディスプレイ装置または照明器具。
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