JP2019511425A - 噴霧バルブ付き容器 - Google Patents

Abstract

本開示は、加圧材料のためのディスペンサ（１００、２００）を提供する。一実施形態では、加圧材料のためのディスペンサ（１００）は、露出している縁（１６）、及び露出している縁（１６）にある閉鎖部材（Ｃ）を有する、容器半体（１２）を備える。容器半体は、内部頂部部分にカップ半体（３０）を有する。ディスペンサは、相対する露出している縁（１８）、及び相対する露出している縁（１８）に相対する閉鎖部材（ｒ−Ｃ）を有する、相対する容器半体（１４）を備える。相対する容器半体（１４）は、内部頂部部分に相対するカップ半体（３２）を有する。閉鎖部材（Ｃ）及び相対する閉鎖部材（ｒ−Ｃ）は、露出している縁に沿って嵌合により係合して、容器半体（１２）を相対する容器半体（１４）に取り付け、容器を形成する。ディスペンサは、容器の内部にスリーブバッグオンバルブ（ＳＢｏＶ）アセンブリを備える。ＳＢｏＶアセンブリは、バルブシート（１０２）を備える。カップ（Ｃ）及び相対するカップ（ｒ−Ｃ）は、バルブシート（１０２）を支持して、容器内にＳＢｏＶアセンブリを固定する。
【選択図】図１

Description

本開示は、加圧材料のためのディスペンサ、特に、噴射剤を含まない加圧材料のためのディスペンサに関する。

流体充填された内側バッグの周囲に配置された弾性スリーブを利用するスリーブバッグオンバルブ（ＳＢｏＶ）分注システムが公知である。バルブの作動により圧力が解放され、弾力性スリーブは、バッグから噴射剤を含まない流体内容物が排出されることにより縮小する。従来のＳＢｏＶシステムの欠点は、外部支持容器を必要とすることである。従来のＳＢｏＶ支持容器は、典型的には、空のＳＢｏＶを容器のネック部から頂部に装填し、その後ＳＢｏＶを容器ネック部に固定する。従来の支持容器は、典型的には、ＳＢｏＶアセンブリのバルブシートを容器の頂部開口部に圧着、ネジ、または溶接により取り付けた金属である。一旦ネック部に固定されると、ＳＢｏＶのスリーブオンバッグ部分はネック部から容器内部に自由に垂れ下がる。その後、ＳＢｏＶには、加圧下でバルブを通して流体組成物が充填される。

当技術分野では、ＳＢｏＶアセンブリを支持容器に固定する別の方法、特に支持容器の頂部開口を通して挿入することを回避して、ＳＢｏＶを据え付けることが必要であることが認識されている。

本開示は、加圧材料のためのディスペンサを提供する。一実施形態では、加圧材料のためのディスペンサは、露出している縁、及び露出している縁にある閉鎖部材を有する、容器半体を備える。容器半体は、内部頂部部分にカップ半体を有する。ディスペンサは、相対する露出している縁、及び相対する露出している縁に相対する閉鎖部材を有する、相対する容器半体を備える。相対する容器半体は、内部頂部部分に相対するカップ半体を有する。閉鎖部材及び相対する閉鎖部材は、露出している縁に沿って嵌合により係合して、容器半体を相対する容器半体に取り付け、容器を形成する。ディスペンサは、容器の内部にスリーブバッグオンバルブ（ＳＢｏＶ）アセンブリを備える。ＳＢｏＶアセンブリは、バルブシートを備える。カップ及び相対するカップは、バルブシートを支持して容器内でＳＢｏＶアセンブリを固定する。

本開示は、加圧材料のための別のディスペンサを提供する。一実施形態では、加圧材料のためのディスペンサは、露出している縁、及び露出している縁にある閉鎖部材を有する、容器半体を備える。容器半体は、内部頂部部分にカップ半体を備える。ディスペンサは、相対する露出している縁、及び相対する露出している縁に相対する閉鎖部材を有する、相対する容器半体を備える。相対する容器半体は、内部頂部部分に相対するカップ半体を備える。閉鎖部材及び相対する閉鎖部材は、露出している縁に沿って嵌合により係合して、容器半体を相対する容器半体に取り付け、容器を形成する。ディスペンサは、容器の内部にＳＢｏＶアセンブリを備える。ＳＢｏＶアセンブリは、容器の頂部部分から延在するバルブを備える。ディスペンサは、容器半体に可撓的に取り付けられた第１の脚部と、相対する容器半体に可撓的に取り付けられた第２の脚部と、を有するバルブキャップを備え、バルブキャップはバルブと流体連通している。

本開示は、プロセスを提供する。一実施形態では、プロセスは、露出している縁と、露出している縁にある閉鎖部材と、を有する、容器半体を提供することを含む。容器半体は、内部頂部部分にカップ半体を有する。一実施形態では、プロセスは、相対する露出している縁と、相対する露出している縁に相対する閉鎖部材と、を有する、相対する容器半体を提供することを含む。相対する容器半体は、内部頂部部分に相対するカップ半体を有する。プロセスは、容器半体の内部にスリーブバッグオンバルブアセンブリを挿入することを含む。このプロセスは、閉鎖部材を用いて、露出している縁に沿って容器半体を接合すること、及び容器の内部にＳＢｏＶを有する容器を形成することを含む。

本開示の利点は、長手方向軸に沿った２つの容器半体から形成されるＳＢｏＶ支持容器である。

本開示の利点は、ＳＢｏＶを支持するための消費者に魅力的な様々な形状及び構成に成形することができる成形可能なポリマー材料で作られたＳＢｏＶ支持容器である。

本開示の利点は、加圧下でかつ推進剤なく流体材料を分注するための容器である。本開示のスプレーシステムでは、液体材料などの、推進剤を含まないエアロゾルスプレー製品を送達することができる。

本開示の一実施形態による容器半体及び相対する容器半体の斜視図である。 本開示の一実施形態による容器半体に挿入されたスリーブバッグオンバルブアセンブリ（ＳＢｏＶ）の斜視図である。 本開示の一実施形態による容器半体に挿入されたＳＢｏＶアセンブリの斜視図である。 ＳＢｏＶアセンブリが中に挿入され、相対する容器半体と接合している、容器半体の斜視図である。 本発明の一実施形態による、ＳＢｏＶを保持する容器を形成するために接合された容器半体及び相対する容器半体の斜視図である。 図３の線３Ａ−３Ａに沿って切り取った断面図である。 図３の線３Ｂ−３Ｂに沿って切り取った断面図である。 本開示の一実施形態による、充填されたＳＢｏＶを保持する容器の線３Ｂ−３Ｂに沿った断面図である。 本開示の一実施形態により、ＳＢｏＶアセンブリを保持し、流体組成物を分注する容器の斜視図である。 本開示の一実施形態による容器半体及び相対する容器半体に挿入されたＳＢｏＶアセンブリの斜視図である。 本開示の一実施形態によるＳＢｏＶアセンブリを保持する容器の斜視図である。 図７の線８−８に沿って切り取った断面図である。 本開示の一実施形態による、流体組成物を分注するＳＢｏＶアセンブリを保持する容器の斜視図である。

本開示は、デバイスを提供する。一実施形態では、デバイスは加圧材料のためのディスペンサである。一実施形態では、ディスペンサは、露出している縁と、露出している縁にある閉鎖部材と、を有する、容器半体を備える。容器半体は、容器半体の内部頂部部分にカップ半体を有する。ディスペンサは、相対する露出している縁、及び相対する露出している縁に相対する閉鎖部材を有する、相対する容器半体を備える。相対する容器は、相対する容器半体の内部頂部部分に相対するカップ半体を有する。閉鎖部材及び相対する閉鎖部材は、露出している縁に沿って嵌合により係合して、容器半体を相対する容器半体に取り付け、容器を形成する。スリーブバッグオンバルブアセンブリ（ＳＢｏＶ）は、容器の内部に配置される。ＳＢｏＶアセンブリは、バルブシートを備える。カップ及び相対するカップは、バルブシートを支持して容器内でＳＢｏＶアセンブリを固定する。

１．容器半体
図１〜図５に示すように、ディスペンサ１０は、容器半体１２と、相対する容器半体１４（以下、「ｒ容器半体」とする）と、を備える。容器半体１２は露出している縁１６を有し、ｒ容器半体１４は、相対する露出している縁１８を有する（以下、「ｒ露出している縁」とする）。容器半体１２及びｒ容器半体１４は、まとめて「半体容器」または「半体」と称されてもよい。同様に、露出している縁１６及びｒ露出している縁１８は、まとめて、「露出している縁」または「縁」と称されてもよい。

半体１２、１４は、剛性材料または半剛性材料で構成されている。一実施形態では、半体１２、１４は、剛性材料で構成されている。半体１２の材料は、半体１４の材料と同じであっても異なっていてもよい。半体１２、１４に好適な材料の非限定的例としては、ポリマー材料、金属、木材、ガラス、板紙（厚紙など）、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。

一実施形態では、各半体１２、１４はポリマー材料から構成される。好適なポリマー材料の非限定的例としては、オレフィン系ポリマー、ナイロン（ポリアミド）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、環状オレフィンコポリマー（「ＣＯＣ」、例えばＴＯＰＡＳまたはＡＰＥＬ）、ポリエステル（結晶質及び非晶質）、コポリエステル樹脂（例えば、ポリエチレンテレフタレートグリコール変性「ＰＥＴＧ」）、セルロースエステル（例えば、ポリ乳酸または「ＰＬＡ」）、スチレンアクリロニトリル樹脂（ＳＡＮ）、アクリロニトリルブタジエンスチレン（ＡＢＳ）、ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン（ＨＩＰＳ）、及びこれらの組み合わせが挙げられる。追加の特性のために、充填剤、着色剤または顔料、安定剤、離型剤など、ならびにガラス繊維などの補強助剤をポリマー材料に添加することもできる。

一実施形態では、各半体１２、１４は、オレフィン系ポリマーである。好適なオレフィン系ポリマーの非限定的例としては、プロピレン系ポリマー及びエチレン系ポリマーが挙げられる。好適なプロピレン系ポリマーの非限定的例としては、プロピレン系ポリマー（プラストマー及びエラストマーを含む）、ランダムプロピレンコポリマー、プロピレンホモポリマー、及びプロピレン衝撃コポリマー、プロピレン系ポリマーと他のオレフィン系ポリマーとのブレンド（例えば、エチレン系ポリマーとのブレンド）、ポリエチレンエラストマー、及び熱可塑性オレフィン（ＴＰＯ）が挙げられる。

好適なエチレン系ポリマーの非限定的な例としては、エチレン／Ｃ_３−Ｃ_１０α−オレフィンコポリマー（直鎖状または分枝状）、エチレン／Ｃ_４−Ｃ_１０α−オレフィンコポリマー（鎖状または分枝状）、高密度ポリエチレン（「ＨＤＰＥ」）、低密度ポリエチレン（「ＬＤＰＥ」）、直鎖状低密度ポリエチレン（「ＬＬＤＰＥ」）、または中密度ポリエチレン（「ＭＤＰＥ」）が挙げられる。一実施形態では、エチレン系ポリマーは、少なくとも０．９４ｇ／ｃｃ、または少なくとも０．９４ｇ／ｃｃ〜０．９８ｇ／ｃｃの密度、及び０．１ｇ／１０分〜２５ｇ／１０分のメルトインデックスを有するＨＤＰＥである。

ポリマー材料は、単一の層もしくは構造、または多層構造であってもよい。ポリマー材料が多層構造である場合、多層構造は共押出または積層されてもよい。半体を製造するのに好適な方法としては、熱成形または射出成形が挙げられる。射出成形は、多成分射出成形であってもよく、二重射出成形、共射出成形、マルチショット射出成形、及び／またはインサート成形またはオーバーモールド成形を用いて各半体を製造してもよい。ポリマー材料は、二軸配向または一軸配向されていてもよい。

好適な構造の非限定的例としては、高衝撃抵抗のために、エラストマーなどの強靭な／延性の材料から構成されている外層を有する内側のより剛性の内側材料（例えば、繊維強化ポリマー材料）を有する多層構造を有する共射出型半体、発泡プラスチックコア上の滑らかな外層の共射出体、オーバーモールド射出成形半体（ＴＰＥソフトタッチグリップを追加する、または半体の一部または全部に装飾を加えるなど）が挙げられる。インモールドラベルは、半体を作製するためのプロセスに追加することもできる。

一実施形態では、半体１２及び１４は、分注される流体組成物に対して耐薬品性を有する。

一実施形態では、半体１２、１４は同じポリマー材料から構成される。同じポリマー材料の半体１２、１４の非限定的例としては、熱成形またはブロー成形プロセスのためのＤＯＷ（商標）ＨＤＰＥ ＤＭＤＡ ８００７ ＮＴ ７（８．３ＭＨ、０．９６５ｇ／ｃｃ）などのＨＤＰＥ、ＵＮＩＶＡＬ（商標）ＤＭＤＡ ６４００ ＮＴ ７ ＨＤＰＥ（０．８０ｇ／１０分、０．９６１ｇ／ｃｃ）、ＵＮＩＶＡＬ（商標）ＤＭＤＡ ６２００ ＮＴ ７ ＨＤＰＥ（０．３８ｇ／１０分、０．９５３ｇ／ｃｃ）などエチレン／ヘキセンコポリマーなどが挙げられる。

一実施形態では、各半体１２、１４は、それぞれの厚さＴ（半体１２ではＴ、半体１４ではｒ−Ｔ）を有する。各半体１２、１４の平均壁厚の平均壁厚は、０．０７５ｍｍ、または０．１ｍｍ、または０．１５ｍｍ、または０．２ｍｍ、または０．４ｍｍ、または０．６ｍｍ、から１．０ｍｍ、または１．５ｍｍ、または２ｍｍ、または３．０ｍｍである。

図１に示すように、各半体１２、１４は、深さを有し、部分的な空洞を形成する。半体１２、１４は、互いに協働して係合して容器全体を形成するように製造されるか、別の方法で構成される。縁１６とｒ縁１８が相対して係合して互いに接触するように半体１２、１４が一緒になった場合、半体１２、１４が協働して、内部チャンバなど、内部が閉じている容器を形成することが理解されよう。内部チャンバは、以下に説明するようにＳＢｏＶを収容するか、別の方法でそれを支持するように構成される。

閉じたときの容器の形状は、円筒形または直線状であってもよい。容器は、定型化された形状または調整された形状などの輪郭または非規則的な形状を有することができる。

図１では、閉鎖部材Ｃは、露出している縁１６に沿って配置され、相対する閉鎖部材ｒＣ（以下、「ｒ閉鎖部材」）は、ｒ露出している縁１８に沿って配置される。閉鎖部材及びｒ閉鎖部材はまとめて「閉鎖部材」と称してもよい。図１は、露出している縁１６に沿って空間的に離れた様式で配置された複数の閉鎖部材Ｃを示しており、相対する閉鎖部材ｒＣは、同様の間隔をあけた様式でｒ露出している縁１８に沿って離間している。閉鎖部材Ｃ／ｒＣは、永久閉鎖または解放可能閉鎖であってもよい。露出している縁１６上の各閉鎖部材Ｃは、ｒ露出している縁１８に沿って、対応する相対する閉鎖部材ｒ−Ｃを有する。各閉鎖部材Ｃ及びそれぞれの相対する閉鎖部材ｒ−Ｃは、以下で説明される接合プロセスにおいて半体１２、１４が一緒になったとき、嵌合するように位置付けられるか、または別の方法で協働して係合するように位置付けられる。

図１は、３つの閉鎖部材Ｃ（各々、それぞれの相対する閉鎖部材ｒ−Ｃを有する）を示しているが、半体１２は、１個、または２個、または３個、または４個から５個、６個、７個、８個、９個、または１０個、またはそれ以上の閉鎖部材（各々は、半体１４にそれぞれのｒ閉鎖部材を有する）を有し得る。

ディスペンサ１０の好適な閉鎖／ｒ閉鎖部材の非限定的例は、スナップ嵌め、環状スナップ継手（２つの回転対称部品）、ヒンジ閉鎖、オス−メス閉鎖、フックマウント、摩擦嵌合、これらの組み合わせが挙げられる。さらに、閉鎖／ｒ閉鎖部材は、接着材料、振動溶接、熱かしめ、または攪拌溶接、及びこれらの組み合わせによって、互いにさらに取り付けられてもよい。

一実施形態では、閉鎖部材Ｃ、ｒ−Ｃは、協働して係合し、嵌合して、スナップフィット継手を形成する。図１に示すように、閉鎖部材Ｃは、フック２４を有する突出部材２０を備え、ｒ閉鎖部材、ｒ−Ｃは、図２に示すような穴２８を有する保持部材２６を有する。

図１に示すように、各容器半体１２、１４は、頂部部分Ａ（半体１２）、ｒ−Ａ（ｒ半体１４）、及び底部Ｂ（半体１２）、ｒＢ（ｒ半体１４）を有する。半体１２は、頂部部分Ａ内にカップ３０を備え、ｒ半体１４は、頂部部分ｒＡに相対するカップ３２（以後、「ｒカップ）を備える。カップ及びｒカップはまとめて「カップ」と称されてもよい。

２．スリーブアンドバッグオンバルブアセンブリ
ディスペンサ１０は、図２Ａ、図２Ｂ、図２Ｃ、及び図３に示すように、スリーブアンドバッグオンバルブアセンブリ（または「ＳＢｏＶ」）１００を備える。用語「ＳＢｏＶ」及び「ＳＢｏＶアセンブリ」は、同義的に使用され得る。図３Ｂに最もよく示されるように、ＳＢｏＶ１００は、バルブハウジング１０２と、バルブシート１０４と、リップ部分１０５と、任意のコアチューブ１０６と、バッグ１０８と、弾性スリーブ１１０と、を備える。

バルブハウジング１０２は、図３Ｂに示すように、バルブ１１２を保持するように構成されている。図３Ｂは、スプリング式バルブの非限定的例を示す。バルブハウジング１０２は、バルブシート１０４に確実に取り付けられている。（ｉ）バルブシート１０４をバルブハウジング１０２に圧着すること、（ｉｉ）バルブハウジング１０２とバルブシート１０４との間に接着剤で取り付けること、及び（ｉｉｉ）（ｉ）と（ｉｉ）との組み合わせ、によって、バルブハウジング１０２とバルブシート１０４との間で確実に取り付けが行われ得る。

バルブシート１０４は、剛性材料で構成されている。バルブシート１０４に好適な材料の非限定的例としては、金属（鋼、アルミニウム）及びポリマー材料が挙げられる。

リップ部分１０５は、剛性材料で構成されている。リップ部分１０５の好適な材料の非限定的例としては、金属（鋼、アルミニウム）及びポリマー材料が挙げられる。

ＳＢｏＶ１００は、コアチューブ１０６を含んでいても含んでいなくてもよい。一実施形態では、ＳＢｏＶ１００はコアチューブを有さない。

一実施形態では、ＳＢｏＶはコアチューブ１０６を備える。図３Ｂに示すように、コアチューブ１０６は、バッグ１０８の内部に存在し、バッグ１０８は、コアチューブ１０８を取り囲んでいる。バッグ１０８は、ポリマー材料から構成される可撓性フィルム構造である。バッグ１０８は、単層可撓性フィルムまたは多層可撓性フィルムであってもよい。バッグ１０８に好適なポリマー材料の非限定的例としては、プロピレン系ポリマー、エチレン系ポリマー、及びこれらの組み合わせが挙げられる。

一実施形態では、ＳＢｏＶはコアチューブ１０６を備える。図３Ｂに示すように、コアチューブ１０６は、バッグ１０８の内部に存在し、バッグ１０８は、コアチューブ１０６を取り囲んでいる。バッグ１０８は、ポリマー材料から構成される可撓性フィルム構造である。バッグ１０８は、単層可撓性フィルムまたは多層可撓性フィルムであってもよい。バッグ１０８に好適なポリマー材料の非限定的例としては、プロピレン系ポリマー、エチレン系ポリマー、及びこれらの組み合わせが挙げられる。バッグ１０８は、金属箔フィルムなどのバリア層を含んでもよい。バリア層は、可撓性フィルムに積層されてもよい。バッグ内壁及び流体組成物に暴露された他のＳＢｏＶ構成要素は、流体組成物に対する化学的耐性を有し得る。

一実施形態では、バッグ１０８は、１００マイクロメートル（μｍ）、または２００μｍから、２２５μｍ、または２５０μｍまでの厚さを有する多層フィルムであり、多層フィルムはそれに含まれる流体組成物に対して化学的に耐性があり、障壁である。さらなる実施形態では、バッグ１０８は多層フィルムであり、酸素バリア層、二酸化炭素バリア層、水バリア層、及びこれらの組み合わせが挙げられる。

コアチューブ１０６は、中空であってもよく、または固体であってもよい。コアチューブ１０６は、ポート１１４への及びポート１１４からの製品の移動を促進するために、縦溝流路、ひだ寄せ、または軸方向への溝付きにすることができる。

コアチューブ１０６は、プロピレン系ポリマー、またはＨＤＰＥなどのエチレン系ポリマーから構成することができる。あるいは、コアチューブ１０６は、ＰＥＴＧ、ポリアミドまたは他の好適なエンジニアリング熱可塑性プラスチックなどの非晶質ポリエステルから構成されてもよい。

一実施形態では、コアチューブ１０６は、最大８〜２０バールまたはそれ以上の非破砕可能な材料から構成される。

コアチューブ１０６は、その長さに沿って均一な直径を有することができる。あるいは、コアチューブ１０６を先細状にすることができる。一実施形態では、コアチューブ１０６は先細状であり、コアチューブ１０６の直径は、コアチューブの近位端（または頂端）からコアチューブの遠位端に移動するほど徐々に増加する。コアチューブの遠位端は、ＳＢｏＶ１００が落下するための支持容器のバッグ１０６の完全性を維持するのを助けるために丸くされてもよい。

コアチューブ１０６は、バルブハウジング１０２に一体化することができるか、または、バルブハウジング１０２に取り付けられた別個の構成部品であってもよい。一実施形態では、コアチューブ１０６はバルブハウジング１０２とは別個の構成部品であり、コアチューブ１０６は中空である。コアチューブ１０６の中空の頂端部１０９は、図３に示すようにバッグ１０８の開口部を通って延在する。コアチューブ１０６は、ポート１１４及びポートヘッド１１８を備える。ポート１１４は、中空頂端部１０９の下にあり、中空頂端部１０９と流体連通している。バッグ１０８の開放端は、ガスケット１１６とポートヘッド１１８との間に配置される。中空頂端部１０９は、バルブハウジング１０２の下側のバルブチャネル１２０に取り付けられ、ポート１１４をバルブ１１２と流体連通状態に置く。ガスケット１１６は、ポートヘッド１１８とバルブハウジング１０２との間にバッグ開口部を挟んで、バッグ１０８をバルブハウジング１０２に気密に閉じるか、または他の方法で確実に密封する。

さらなる実施形態では、頂端部１０９とバルブチャネル１２０との間の確実な取り付けは、固定され、確実なスナップ嵌めによって行われる。頂端部１０９の構成材料は、コアチューブ１０６の材料と異なってもよい。例えば、ＩＮＦＵＳＥ（商標）エチレン／α−オレフィンマルチブロックコポリマーを使用してもよい。また、一実施形態では、バッグ１０８は、気密密封をもたらすために頂端部１０９まで溶封され、次いでバルブチャネル１２０に固定されてもよい。

スリーブ１１０は、エラストマー材料で作られた管状構造である。本明細書で使用される場合、「エラストマー材料」とは、その長さの少なくとも２倍まで応力を加えて拡張させ、応力の解放後におよその元の寸法及び形状に戻ることができる、良好な回復を示す材料である。エラストマー材料は、加硫または架橋またはグラフト化された材料であってもなくてもよい。

一実施形態では、エラストマー材料は加硫される。

一実施形態では、エラストマー材料は、線膨張係数対伸長関係を有する。エラストマー材料は、流体組成物に対して、３ヶ月、または６ヶ月から１年のカップ寿命をもたらすのに十分な、少量のクリープまたは応力緩和を呈する。

好適なエラストマー材料の非限定的例としては、エチレンコポリマー（ＥＮＧＡＧＥ（商標）など）、エチレンオレフィンブロックコポリマー（ＩＮＦＵＳＥ（商標）など）、エチレンプロピレンジエンモノマーターポリマー（ＮＯＲＤＥＬ（商標）ＥＰＤＭポリマーなどのＥＰＤＭ）、エチレンプロピレン（ＥＰＭ）、ニトリルゴム、水素化ニトリルブタジエンゴム（ＨＮＢＲ）、ポリアクリルゴム、シリコーンゴム、フルオロシリコーンゴム、フルオロエラストマー、パーフルオロゴム、天然ゴム（すなわち、天然ポリイソプレン）、合成ポリイソプレン、クロロペン、ポリクロロプレン、ネオプレン、ハロゲン化または非ハロゲン化ブチルゴム（イソブチレン及びイソプレンのコポリマー）、スチレン−ブタジエンゴム、エピクロロヒドリン、ポリエーテルブロックアミド、クロロスルホン化ポリエチレン、及び上記の任意の組み合わせが挙げられる。酸化防止剤及び加工安定剤、ブロッキング防止剤、加硫剤（典型的には硫黄）、架橋剤（例えば過酸化物）、促進剤、活性剤、及び任意により分散剤、加工助剤、可塑剤、及び有機粘土、ナノ粘土などの充填剤、カーボンブラックなど、利益をもたらすことが当該分野で公知のエラストマー添加剤をエラストマー組成物に含めることができる。

一実施形態では、エラストマー材料は、ナノサイズの有機粘土またはナノ粘土を含み、例えばエラストマー複合材料またはエラストマーナノ複合材料に含まれる。

スリーブ１１０は、半径方向及び軸方向に拡大（及び収縮）するか、または別の方法で伸長することができる。

一実施形態では、スリーブ１１０は半径方向に拡大し、かつ収縮する。

スリーブ１１０は、バッグ１０８を収容し、バッグ１０８が分注される流体組成物（または流体製品）で満たされたときにバッグ１０８に圧力を加えるようにサイズ決めされ、かつそのような形状にされている。スリーブ１１０は、均一な厚さを有していても、有していなくてもよい。スリーブ１１０は、バッグ１０８からの流体組成物の排出サイクルの間、均一な圧力を付与しても付与しなくてもよい。

一実施形態では、スリーブ１１０は、全分注サイクル（バッグが流体組成物で満たされ、バッグの流体組成物が空になるまで）中に均一な圧力を提供する。スリーブ１１０はまた、分注後にバッグに正の圧力を提供して、バッグ１０８から全てのまたは実質的に全ての流体組成物を確実に完全に排出させる。スリーブ１１０は、頂部及び底部で開いていても開いていなくてもよい。バッグ１０８内の全ての内容物を確実に空にするために、弾性スリーブ１１０はバッグ１０８よりも長くてもよい。

スリーブ１１０は、製品をバッグ１０８からバルブ１１２を通して排出するのに十分な力を加えるのに十分な厚さである。バルブステムはまた、その上部に、製品に望ましいスプレーパターンのタイプ及び流量を制御するアクチュエータを有することができる。

バルブ１１２が作動されると、スリーブ１１０は均一に収縮して流体組成物をバッグ１０８からポート１１４を通ってバルブ１１２を通って押し出す。一実施形態では、スリーブ１１０は、拡大していない時、そうでなければ拡張されていない場合には、任意の厚さを有し、「スリーブ壁厚」と称される。スリーブの壁厚は、約１．５ｍｍ、または２．０ｍｍ、または３．０ｍｍ、または５．０ｍｍ、または７．０ｍｍから、１０．０ｍｍ、または１５．０ｍｍ、または２０．０ｍｍまでである。

一実施形態では、スリーブ１１０は、２００％、または２５０％、または３００％から、４００％、または５００％、または５５０％、または６００％、または７００％までを超える伸び率を有するエラストマー材料でできている。

一実施形態では、エラストマー材料は、少なくとも２メガパスカル（ＭＰａ）、または３ＭＰａ、または５Ｍｐａから、８Ｍｐａ、または１０Ｍｐａ、または１２Ｍｐａ、または１４ＭＰａ以上の２００％の伸びでの引張弾性率を有する。

一実施形態では、スリーブ１１０は、３００％の伸び、または４００％の伸びから５００％の伸びまで伸張（拡張）される。一実施形態では、エラストマー材料は、４００％の伸びで２０ＭＰａ以上の弾性率を有することができる。スリーブ１１０はまた、１年以内に２００％の伸び時の引張り弾性率が２５％未満の緩和及び／または４ｍｍ／日未満の平均クリープ率を呈してもよい。

一実施形態では、クリップ１２２は、図３Ｂに示すように、スリーブ１１０をバルブハウジング１０２に固定する。

一実施形態では、結合された空のバッグ１０８（ＳＢｏＶ）によって囲まれたコアチューブ１０６の最小直径は、拡張していないスリーブ１１０の直径よりも大きい。この構成では、スリーブ１１０は、バッグ１０８上に一定の正の圧力を提供し、バッグ１０８からの全てのまたは実質的に全ての製品（流体組成物）が全てかつ完全に排出されるまで、バッグからの製品の均一な分注を確実に行う。

一実施形態では、コアチューブ１０６及び空のバッグ１０８（ＳＢｏＶ）は、組み合わせて、１０％、または１５％、または２０％から２５％、または３０％、または４０％、または５０％まで、拡大していないスリーブ１１０の直径よりも大きい最小直径を有する。このようにして、スリーブ１１０はバッグ１０８に一定の正の圧力を加える。

一実施形態では、スリーブは芯／バルブ上のバッグよりも長く、バッグの底部においてポート１１４を通ってかつバルブ１１２を通って製品を排出するのに十分な正の圧力をバッグの底端部に確実に加えるようにする。

（バッグ１０８から分注するための）流体組成物は、スリーブ１１０によって圧縮圧力下で分注されるとき流体的に送達可能な物質であり、流体組成物は、バルブ１１２が開かれたときに圧力下でバッグ１０８から流出する。流体組成物は、液体、ペースト、発泡体、粉末、またはこれらの任意の組み合わせであり得る。好適な流体組成物の非限定的例としては、
・マヨネーズ、ケチャップ、マスタード、ソース、デザート（ホイップクリーム）、スプレッド、オイル、ペストリー成分、グリース、バター、マーガリン、ソース、ベビーフード、サラダドレッシング、調味料、飲料、シロップなどの食品、
・化粧品クリーム、練り歯磨き、ローション、スキンケア製品、ヘアジェル、パーソナルケアジェル、液体石鹸、液体シャンプ、サンケア製品、シェービングクリーム、脱臭剤などのパーソナルケア製品、
・薬品（投薬パッケージを含む）及び軟膏、経口及び鼻スプレーなどの薬品、医薬品、医療製品、
・磨き剤、ならびにガラス、浴室、及び家具などの家庭用製品、及び他の洗浄剤、殺虫剤、空気清浄剤、
・塗料、ラッカー、接着剤、グリース、及び他の潤滑剤、オイルシーラント、ペースト、化学薬品、殺虫剤、除草剤、及び消火成分などの工業製品が挙げられる。

３．容器の作製
図２Ａ及び図２Ｂに示すように、ＳＢｏＶ１００は、半体１２に位置するカップ３０に挿入される。カップ３０は、ベース３４と、棚部３６と、ベース３４と棚部３８との間に延在する壁３８と、を含む。同様に、ｒカップ３２は、相対するベース４０（ｒベース）と、相対する棚部４２（ｒ棚部）と、相対する壁４４（ｒ壁）と、を含む。バルブシート１０４は、ベース３４と棚部３６との間のカップ３０に挿入される。リップ部分１０５は、棚部３６に挿入される。リップ部分１０５が上部Ａで半体１２の内面に当接するか、別の方法で接触すると挿入が停止する。カップ３０のベースは、半体カラー３９（ｒカップ３２はｒ半体カラー４６を有する）を有し、そこを通って、バルブハウジング１０２の一部分が延在している。図２Ａ、図２Ｂ、及び図２Ｃに示すように、カップ３０は、バルブシート１０４の直径の半分を支持し、コアチューブ１０６、バッグ１０８、及びスリーブ１１０は、ベース３４の下で自由に延在している。

一実施形態では、ベース／ｒベース３４、４０が除去され、バルブリップ１０５が棚部／ｒ棚部３６、４２によって支持されている。

ｒ半体１４は、ｒ露出している端部１８を露出している縁１６と協働接触させ、配置することによって半体１２に接合される。縁１６及び１８が互いに近づくにつれて、フック２４はｒ半体の内面と接触し、突出部材２０を半径方向内側に撓ませるか、または他の方法で曲げる。

各フック２４は、フック２４がそれぞれの保持部材２６の穴２８にスナップ嵌めすることによって、それぞれの保持部材２６と嵌合するまで、ｒ半体１４の内面に沿って続く。フック２４は穴２８にスナップ嵌めし、露出している縁１６、１８を全て完全に係合させるか、または互いに接触させる。突出部材２０は、接合操作の間に短時間に曲げられる。フック２４がそれぞれの保持部材２６と嵌合すると、突出部材２０は図３Ａに示すように応力のない状態に戻る。

一実施形態では、露出している縁１６及びｒ露出している縁１８に接着材料を適用して、これらの間の付着を促進する。

接合手順が完了して、図３〜図５に示すように、ＳＢｏＶ１００が内部に配置されている容器５０が形成される。容器５０は、内部チャンバ５１を備え、その内部にコアチューブ１０６、バッグ１０８、及びスリーブ１１０がカップ／ｒカップ３０、３２から自由に垂下している。内部チャンバ５１は、充填された、または部分的に充填されたバッグ１０８を収容するのに十分な容積を提供する。

容器５０が形成されると、カップ１６、１８のベースはバルブシート１０４の全周を支持する。同様に、各カップ１６、１８の棚部３６、４４は、リップ部分１０５の全周を支持する。

このようにして、閉鎖部Ｃ及び相対する閉鎖部ｒＣは、半体１２、１４を互いに固定して、ＳＢｏＶ１００が確実に設置されている容器全体、すなわち容器５０を形成する。

各半体１２、１４は、図３に示すように、半体のアイを有し、これは容器５０の形成時に協働して完全なアイ５３が形成され、この完全なアイ５３を介してバルブ１１２が容器５０の頂部部分から外方に延在する。

容器半体１６は、空のＳＢｏＶ、部分的に完全なＳＢｏＶ、または完全なＳＢｏＶを受け取ることができる。図４は、バッグ１０８に流体組成物が充填された後のＳＢｏＶ１００を表す。図４は、流体組成物を保持しているバッグ１０８により拡張したスリーブ１１０と、圧力がかかっているスリーブ１１０とを示す。

露出している縁１６、１８（図２Ａ〜図２Ｃ）は、容器５０においてシーム５５を形成する。シーム５５は、容器５０の長手方向軸に沿って延在している。一実施形態では、本発明の可撓性容器５０は、流体組成物がバッグから排出されるとき（内部の真空を作り出す）、寸法または外観を崩壊または変化させることなく、その形状を維持する。

一実施形態では、バルブキャップ５４が、図５に示すようにバルブ１１２に取り付けられている。バルブキャップ５４（図５）は、容器５０の使用者がバルブ１１２を作動させ、かつ流体組成物５６の所望の方向へ噴霧を向けさせることができる（ならびに噴霧パターンを決定し、かつ／または噴霧流量を決定することができる）。

一実施形態では、内部チャンバ５１は、０．０５０リットル（Ｌ）、または０．１Ｌ、または０．２Ｌ、または０．３Ｌ、または０．４Ｌ、または０．５Ｌ、または０．６Ｌ、または０．７５Ｌ、または１．０Ｌ、または１．５Ｌ、または２．５Ｌ、または３．０Ｌ、または３．５Ｌ、または４．０Ｌ、または５．０Ｌ、または１０．０Ｌから、２０．０Ｌ、または２５Ｌ、または２８．５Ｌまでの容積を有する。さらなる実施形態では、充填されたバッグ１０８の容積は、容器５０の容積の５％、または１０％、または１５％から２０％、または２５％、または３０％未満までである。

図５は、流体組成物５６の排出中に容器５０を支持する底部セグメント５８を示す。半体１２、１４は、ＳＢｏＶ１００及び容器５０を垂直位置または実質的に垂直位置に維持または別の方法で保持するのに十分な強度及び剛性を提供する。したがって、一実施形態では、容器５０は「起立した容器」である。

流体組成物の完全な、または実質的に完全な排出の後、バッグ１０８は、バルブ１１２を通って流体組成物が再充填され得る。一実施形態では、ディスペンサ１０のＳＢｏＶ１００は、１回、または２回、または３回から、４回、または５回以上まで再充填することができる。

バルブ１１２はまた、流体流、ゲル、ローション、クリーム、泡、流体スプレー、またはミストを含むがこれらに限定されない所望の様式で製品を送達するために、様々なタイプのアクチュエータまたはスプレーキャップをバルブに締め付けてもよい。

４．ヒンジ
一実施形態では、ヒンジ５２は、図１〜図２Ｃに示すように、露出している各縁１６ １８の一部分に沿って配置される。ヒンジ５２は、可撓性のあるポリマー材料で構成され、図１に示すように、半体１２をｒ半体１４に接続するか、または別の方法で取り付ける。一実施形態では、半体１２、ｒ半体１４、及びヒンジ５２の各々は、同じポリマー材料から構成される。

半体１２、ｒ半体１４及びヒンジ５２は、一体部品であってもなくてもよい。一実施形態では、半体１２、ｒ半体１４、及びヒンジ５２は、単一の一体部品の要素である。

図１は、各半体１２、１４の底部分に沿って配置されたヒンジ５２を示しているが、露出している端部１６、１８の他の部分に沿って１つ以上のヒンジが存在し得ることが理解される。

ヒンジ５２は、半体１２、１４間の柔軟な移動を可能にする。ヒンジ５２は、容器５０の組み立て中の整列に寄与する。容器５０の製造時に、ヒンジ５２は底部セグメント５８の一部を形成する。

５．可撓性バルブキャップ
本開示は、デバイスを提供する。図６〜図９は、ディスペンサ２００を示す。ディスペンサ２００は、容器半体２１２及び相対する容器半体２１４（以下、ｒ容器半体）を備える。容器半体２１２は露出している縁２１６を有し、ｒ容器半体２１４は、相対する露出している縁２１８を有する（以下、「ｒ露出している縁」とする）。容器半体２１２、ｒ容器半体２１４、露出している縁２１６、ｒ露出している縁２１８は、本明細書で上記に開示しているとおり、総称して「容器半体」または「半体」と呼ばれる任意のそれぞれの容器半体、露出している縁であり得る。同様に、露出している縁２１６及びｒ露出している縁２１８は、総称して、「露出している縁」または「縁」と称されてもよい。

ディスペンサ２００は、露出している縁２１６に沿って配置された閉鎖部材ＣＣと、ｒ露出している縁２１８に沿って配置された相対する閉鎖部材ｒ−ＣＣ（以下、「ｒ閉鎖部材」とする）とを備える。閉鎖部材ＣＣ、ｒ−ＣＣは、本明細書で先に開示したように、いずれかのそれぞれの閉鎖部材または相対する閉鎖部材であってもよい。一実施形態では、閉鎖部材ＣＣは、フック２２４を有する突出部材２２０を備え、ｒ閉鎖部材ｒ−ＣＣは、穴（またはくぼみ）２２８を有する保持部材２２６を備える。

図６〜図９に示すように、各容器半体２１２、２１４は、頂部部分ＡＡ（半体２１２）、ｒ−ＡＡ（ｒ−半体２１４）及び底部ＢＢ（半体２１２）及びｒ−ＢＢ（ｒ−半体２１４）を有する。半体２１２は、頂部部分ＡＡ内にカップ２３０を含み、ｒ半体２１４は、頂部部分ｒ−ＡＡ内に相対するカップ２３２（以後、「ｒカップ」とする）を含む。カップ２３０、２３２は、本明細書に先に開示したように任意のカップ／ｒカップであってもよい。

ディスペンサ２００は、バルブキャップ２５４を備える。バルブキャップ２５４は、ポリマー材料から構成され、図６〜図８に示すように、第１の脚部２５６及び第２の脚部２５８を備える。第１の脚部２５６は、容器半体２１６に可撓的に取り付けられる。第２の脚部２５８は、バルブキャップから第１の脚部の反対側に延在し、第２の脚部２５８は、ｒ容器半体２１８に可撓的に取り付けられる。本明細書で使用される場合、用語「可撓的に取り付けられる」は、バルブキャップ２５４と各半体２１２、２１４との間の構造上の接続を指し、以下の動きが可能である：（ｉ）バルブキャップと各個々の半体との間のヒンジ運動（横方向）、（ｉｉ）バルブキャップと各半体との間のねじり運動（ツイスト）、（ｉｉｉ）バルブキャップと各半体との間の圧縮運動（屈曲）、及び（ｉｖ）（ｉ）〜（ｉｉｉ）の任意の組み合わせ。言い換えれば、脚部２５６、２５８により、バルブキャップ２５４が半体２１２、２１４に対して曲がること、ツイストすること、及び／または圧縮することができるようになる。脚部２５６、２５８はまた、バルブキャップ２５４をバルブ１１２に対して、また、半体２１２、２１４に対して圧縮（屈曲）させることができる。

ＳＢｏＶ１００は、半体２１２内に位置するカップ２３０に挿入される。図６、８に示すように、カップ２３０は、ベース２３４、棚部２３６、及びベース２３４と棚部２３６との間に延在する壁２３８を含む。同様に、ｒカップ２３２は、相対するベース２４０（ｒベース）、相対する棚部２４２（ｒ棚部）、及び相対する壁２４４（ｒ壁）を含む。バルブシート１０４は、ベース２３４と棚部２３６との間のカップ２３０に挿入される。リップ部分１０５は、棚部２３６とベース２３４との間に挿入される。カップ２３０のベース（及びベースまたはｒカップ２３２）はそれぞれ、半体カラーを有し、そこを通ってコアチューブ、バッグ及びスリーブが延在する。

ＳＢｏＶ１００は、図６〜図８に示すように、バルブ１１２が内部バルブキャップ２５４に挿入された状態で、半体２１２、２１４の間に配置される。バルブキャップ２５４は、バルブ２１２を受け入れ、バルブ２１２とバルブキャップ２５４との間の流体連通をもたらすウェル２６０を備え、これにより、図８に示すように、バルブ１１２を通って、かつバルブキャップ２５４から流体材料を噴出することができる。

半体２１２、２１４は、先に開示したように一緒に接合され、閉じられている。ｒ半体２１４は、ｒ露出している縁２１８を露出している縁２１６と協調接触させ、かつ配置することによって、半体２１２に接合される。縁２１６、２１８が互いに近づくにつれて、フック２２４はｒ半体の内面と接触し、突出部材２２０を半径方向内側に撓ませるか、または他の方法で曲げられる。

各フック２２４は、フック２２４がそれぞれの保持部材２２６の穴（またはくぼみ）２２８にスナップ嵌めすることによって、それぞれの保持部材２２６と嵌合するまで内向きの動きを継続する。フック２２４が穴にスナップ嵌めされ、露出している縁２１６、２１８を全て完全に係合させるか、または互いに接触させる。突出部材２２０は、接合操作の間に一時的に曲げられ、一旦フック２２４がそれぞれの保持部材２２６と嵌合すると、突出部材２２０は応力のない状態に戻る。

容器２５０が形成されると、カップ２３０、２３２のベースがバルブシート１０４の全周を支持する。同様に、リップ部分１０５の全周が棚部２３６、２４２とそれぞれのベース２３４、２４０との間に支持されている。

このようにして、閉鎖部Ｃ及び相対する閉鎖部ｒ−Ｃが、半体２１２、２１４を互いに対して固定して、ＳＢｏＶ１００が内部に確実に配置された容器全体（「容器２５０」）を形成する。縁２１６及び２１８の内向きの動きは、互いに整列させ、互いに係合する。

図９に示すように、第１の脚部２５６及び第２の脚部２５８は、バルブキャップ２５４に圧力を加え（使用者の指によって示されている）、バルブキャップ２５４を下方に撓ませ、バルブを作動させ、流体組成物５６のスプレーを分注する。

出願者のＳＢｏＶ用の２ピーススナップ嵌合サポート容器は、特に最終使用要件及び／または使用者の好み（エルゴノミクス、美学的など）に合わせて調整できる無数の容器構成を備えたＳＢｏＶサポート容器を提供する機能を提供する。

定義及び試験方法
本明細書に開示されている数値範囲は、下限値及び上限値以降の全ての値を含み、下限値及び上限値を含む。明示的な値（例えば、１、または２、または３から、５、または６、または７まで）を含む範囲については、任意の２つの明示的な値の間の任意の部分範囲が含まれる（たとえば、１から２、２から６、５から７、３から７、５から６など）。

これとは反対に、文脈から黙示的に、または当技術分野で慣習的でない限り、全ての部及びパーセントは重量に基づくものであり、全ての試験方法は本開示の出願日現在のものである。

本明細書で使用される場合、用語「組成物」は、組成物の材料から形成される反応生成物及び分解生成物としてカップとして組成物を含む材料の混合物を指す。

用語「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」、「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」、「有する（ｈａｖｉｎｇ）」、及びそれらの派生物は、それらが具体的に開示されているか否かにかかわらず、任意の追加の構成部品、ステップまたは手順の存在を排除することを意図するものではない。いかなる疑いも避けるために、用語「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」を使用して請求される組成物は全て、それとは反対のことが言及されない限り、ポリマー性か、または別のものであるかに関わらず、あらゆる追加の添加剤、アジュバント、または組成物を含み得る。対照的に、用語「実質的にからなる」は、操作性に必須ではないものを除いて、あらゆる後続の記載の範囲から、任意の他の構成部品、ステップ、または手順を除外する。用語「からなる（ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｏｆ）」は、具体的に描写または列挙されていない任意の構成部品、ステップ、または手順を除外する。

用語「クリープ」または「クリープ率」は、エラストマー材料の緩和特性である。本明細書で使用される場合、「クリープ」は、一定の応力を維持しながら歪みの時間依存変化を表す。

密度は、ＡＳＴＭ Ｄ７９２に従って測定する。

語句「エラストマー複合材料」は、エラストマーナノ複合材料、ナノ複合材料、及びナノ複合材料組成物も包含する。用語「ナノ充填剤」は、ナノ複合材料の製造に有用であるナノ粒子を記載するためにまとめて当該分野で使用されている。このような粒子は、層を含む粒子から得られた層またはプレートレット粒子（プレートレット）を含み、積み重ねられているか、挿し込まれているか、または剥離された状態にあり得る。ある場合には、ナノ充填剤は、ナノクレー（またはＮＣ）として当技術分野で知られている粘土材料の粒子を含む。

伸びは、ＡＳＴＭ Ｄ ４１２に従って測定される。伸びは、以下のように、元の長さの割合（百分率）として表された試験片（すなわち、エラストマー複合材料）の均一な部分の延長部である：

本明細書で使用される場合、「エチレン系ポリマー」は、（重合可能なモノマーの総量に基づいて）５０モル％を超える重合エチレンモノマーを含み、任意で、少なくとも１種のコモノマーを含有し得るポリマーである。

メルトフローレート（ＭＦＲ）は、ＡＳＴＭ Ｄ１２３８、条件２８０℃、２．１６ｋｇ（ｇ／１０分）に従って測定される。

メルトインデックス（ＭＩ）は、ＡＳＴＭ Ｄ １２３８、条件１９０℃、２．１６ｋｇ（ｇ／１０分）に従って測定される。

本明細書で使用する場合、「オレフィン系ポリマー」は、（重合性モノマーの総量に基づいて）５０モル％を超える重合オレフィンモノマーを含有するポリマーであり、任意により、少なくとも１種のコモノマーを含有してもよい。オレフィン系ポリマーの非限定的例としては、エチレン系ポリマー、及びプロピレン系ポリマーが挙げられる。

「ポリマー」は、重合形態で、ポリマーを構成する複数の、かつ／または繰り返しの「単位」または「マー単位」をもたらす、同一または異なる種類のモノマーを重合することによって調製される化合物である。したがって、一般的な用語のポリマーは、用語ホモポリマーを含み、通常、１種類のモノマーのみから調製されたポリマーを指すのに用いられ、用語コポリマーは、通常、少なくとも２種類のモノマーから調製されたポリマーを指す。また、ランダム、ブロックなどの全ての形態のコポリマーも包含する。用語「エチレン／α−オレフィンポリマー」及び「プロピレン／α−オレフィンポリマー」は、それぞれエチレンまたはプロピレンを重合させて調製した上述のコポリマー及び１種以上の追加の重合可能なα−オレフィンモノマーを示す。ポリマーは、多くの場合、特定のモノマーまたはモノマーの種類に「基づいて」、特定のモノマー含有量を「含む」など、１つ以上の特定のモノマー「から作られる」ものと言及されるが、この文脈では、用語「モノマー」は、特定されたモノマーの重合残留物を指し、非重合種には言及していないことを理解していることに留意する。一般に、本明細書中のポリマーは、対応するモノマーの重合形態である単位に基づくものを指す。

「プロピレン系ポリマー」は、（重合可能なモノマーの総量に対して）５０モル％を超える重合したプロピレンモノマーを含有するポリマーであり、任意により少なくとも１種のコモノマーを含有してもよい。

本明細書で使用される場合、用語「応力緩和」は、単に「緩和」として本明細書でも使用されており、一定の歪みを維持しながら応力の時間依存変化を記述する。歪んだエラストマー材料の応力は、エラストマー内で起こる分子緩和プロセスに起因して時間とともに減少する。

引張強さ及び弾性率、−「引張り強さ」は、フックの法則が有効である低歪みでの一軸引張における応力対歪み曲線の直線勾配として定義される、弾性材料の剛性の尺度である。この値は、破断前のエラストマー複合材料の拡張中に適用される最大引張応力（ＭＰａ）を表す。弾性率は、所定の伸び、すなわち、エラストマー材料の均一な断面を所与の伸びまで拡張するのに必要な応力におけるエラストマー材料の引張応力である。この値は、複合材料の機能強度を表わす。Ｍ１００は１００％伸び時の引張応力、Ｍ２００は２００％伸び時の引張応力などである。引張強さ及び弾性率は、ＡＳＴＭ Ｄ４１２に従って測定される。

本明細書で使用される場合、Ｔｍまたは融点（一般に、プロットされたＤＳＣ曲線の形状に関して融解ピークと呼ばれる）は、典型的には、米国特許第５，７８３，６３８号に記載されているとおり、ポリオレフィンの融点またはピークを測定するためのＤＳＣ（示差走査熱量測定）技術によって測定される。２つ以上のポリオレフィンを含む多くのブレンドは、２つ以上の融点またはピークを有するであろうが、多くの個々のポリオレフィンは１つの融点またはピークのみを含むことに留意すべきである。

本開示のいくつかの実施形態を、以下の実施例において詳細に記載する。

図１〜図５に示すように、相対する容器半体１４にヒンジにより接続されている容器半体１２モデルは、ＳｏｌｉｄＷｏｒｋｓと呼ばれる３次元（３Ｄ）ソリッドモデリングソフトウェアで設計されている。デザインファイルは．ｓｔｌ形式に変換され、３Ｄプリンタ（ＳＴＲＡＴＡＳＹＳ Ｃｏｎｎｅｘマシン）にアップロードされる。３Ｄプリンタは、モデルをレイヤーにスライスし、その後印刷する。３Ｄプリンターヘッドは、アクリルの連続したレイヤーを配置し、アクリルに光を当てて硬化させる。次いで、３Ｄプリンタは、ＣＡＤモデルで定義されるように、相対する容器半体１４にヒンジにより接続された容器半体１２を構築するために別の層を配置する。ステップは、以下のとおりである：
１）３Ｄ ＣＡＤソフトウェアで容器半体／相対する容器半体を設計する、
２）．ｓｔｌ形式に変換する、
３）３Ｄプリンタで半体を印刷する、及び
４）３Ｄ印刷のアーチファクトである、容器半体から支持材料を清掃する。

完成した容器半体／相対する容器半体は、それぞれ、０．１インチの公称壁厚を有する。

図２Ａ〜図２Ｃに示すように、スリーブバッグオンバルブアセンブリは、バルブシートを容器半体のカップに挿入することによって、容器半体内に配置される。バルブシートのリップ部分は、容器半体の棚部によって支持される。次いで、容器半体上で相対する容器半体が閉じられる。容器半体露出している縁の露出している縁に沿って間隔をあけて配置されたフックは、相対する容器半体の相対する露出している縁に沿って対応する穴に係止され、これにより閉鎖容器の内部チャンバ内にスリーブバッグバルブアセンブリを固定してディスペンサを形成する。完成したディスペンサはそのベースに置く。ディスペンサは垂直に立てられ（バルブは頂部にある）、スリーブバッグオンバルブアセンブリを垂直方向に安定して、かつ堅固に支持する。

本開示は、本明細書に含まれる実施形態及び図に限定されず、実施形態の一部分、及び以下の特許請求の範囲に含まれる異なる実施形態の要素の組み合わせなど、これらの実施形態の修正形態を含むことが特に意図される。

Claims (17)

1. 加圧材料のためのディスペンサであって、
   露出している縁、及び前記露出している縁に閉鎖部材を有する容器半体であって、内部頂部部分にカップ半体を有する、容器半体と、
   相対する露出している縁、及び前記相対する露出している縁に相対する閉鎖部材、内部頂部部分に相対するカップ半体を有する、相対する容器半体であって、
   前記閉鎖部材及び前記相対する閉鎖部材が、前記露出している縁に沿って嵌合により係合して、前記容器半体を前記相対する容器半体に取り付けて、容器を形成する、相対する容器半体と、
   前記容器の内部のスリーブバッグオンバルブ（ＳＢｏＶ）アセンブリであって、バルブシートを備える、ＳＢｏＶアセンブリと、を備え、
   前記カップ及び前記相対するカップが、前記バルブシートを支持して、前記ＳＢｏＶアセンブリを前記容器内に固定する、ディスペンサ。
2. 前記ＳＢｏＶが、コアチューブを備え、前記コアチューブが、前記カップの下方で、かつ前記容器の内部チャンバ内に延在する、請求項１に記載のディスペンサ。
3. 前記カップ及び前記相対するカップが、それぞれ、棚部及び相対する棚部を備え、前記棚部が、前記バルブシートのリップ部分を支持する、請求項１に記載のディスペンサ。
4. 前記閉鎖部材が、保持部材である前記相対する閉鎖部材と嵌合により係合する突出部材を備える、請求項１に記載のディスペンサ。
5. 前記露出している縁の一部分と前記相対する露出している縁の一部分との間に配置されたヒンジ部材を備える、請求項１に記載のディスペンサ。
6. 前記ディスペンサが剛性である、請求項１に記載のディスペンサ。
7. 前記容器半体及び前記相対する容器半体が、各々、ポリマー材料からなる、請求項１に記載のディスペンサ。
8. 前記容器半体及び前記相対する容器半体が、各々、グリップ構造を備えた外面を備える、請求項１に記載のディスペンサ。
9. 加圧材料のためのディスペンサであって、
   露出している縁、及び前記露出している縁に閉鎖部材を有する容器半体であって、内部頂部部分にカップ半体を有する、容器半体と、
   相対する露出している縁、及び前記相対する露出している縁に相対する閉鎖部材、内部頂部部分に相対するカップ半体を有する、相対する容器半体であって、
   前記閉鎖部材及び前記相対する閉鎖部材が、前記露出している縁に沿って嵌合により係合して、前記容器半体を前記相対する容器半体に取り付けて、容器を形成する、相対する容器半体と、
   前記容器の内部のスリーブバッグオンバルブ（ＳＢｏＶ）アセンブリであって、前記容器の前記頂部部分から延在しているバルブを備える、ＳＢｏＶアセンブリと、
   前記容器半体に可撓的に取り付けられた第１の脚部、及び前記相対する容器半体に可撓的に取り付けられた第２の脚部を有する、バルブキャップであって、前記バルブと流体連通している、バルブキャップと、を備える、ディスペンサ。
10. 前記ＳＢｏＶアセンブリが、バルブシートを備え、
    前記カップ及び前記相対するカップが、前記バルブシートを支持して、前記ＳＢｏＶアセンブリを前記容器内に固定する、請求項９に記載のディスペンサ。
11. 前記容器が剛性である、請求項９に記載のディスペンサ。
12. 前記容器半体及び前記相対する容器半体が、各々、ポリマー材料からなる、請求項９に記載のディスペンサ。
13. 前記容器半体及び前記相対する容器半体が、各々、ポリエチレンを含む、請求項１２に記載のディスペンサ。
14. 前記容器半体及び前記相対する容器半体が、各々、グリップ構造を備えた外面を備える、請求項１に記載のディスペンサ。
15. プロセスであって、
    露出している縁、及び前記露出している縁に閉鎖部材を有する容器半体を提供することであって、内部頂部部分にカップ半体を有する容器半体を提供することと、
    相対する露出している縁、及び前記相対する露出している縁に相対する閉鎖部材、内部頂部部分に相対するカップ半体を有する、相対する容器半体を提供することと、
    前記容器半体の内部にスリーブバッグオンバルブ（ＳＢｏＶ）アセンブリを挿入することと、
    前記閉鎖部材を用いて、前記露出している縁に沿って前記容器半体を接合することと、
    前記容器内部に前記ＳＢｏＶを有する容器を形成することと、を含む、プロセス。
16. 前記ＳＢｏＶが、バルブシートを備え、前記プロセスが、前記バルブシートを前記カップ半体及び前記相対するカップ半体で支持することを含む、請求項１５に記載のプロセス。
17. 前記バルブシートが、リップ部分を含み、前記プロセスが、前記カップ部分を前記カップの棚部及び前記相対するカップの相対する棚部で支持することを含む、請求項１６に記載のプロセス。