JP2019507668A - コンタクトレンズ梱包 - Google Patents
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Abstract
コンタクトレンズ(11)を取り上げ、且つコンタクトレンズを目に適用するためのコンタクトレンズアプリケータフィルム(45)であって、滅菌フィルム(45)であって、フィルムの少なくとも一方の側の少なくとも一部は、接着剤コーティングを含み、接着剤コーティングは、指の表面に貼り付くように配置され、それにより、使用時、コンタクトレンズを目に適用するとき、ユーザは、コンタクトレンズアプリケータフィルムを指で取り上げ、且つ続いて、コンタクトレンズアプリケータフィルムによって保護された指を使用してコンタクトレンズを取り上げることができる、滅菌フィルム(45)を含むコンタクトレンズアプリケータフィルム(45)。
Description
本発明は、コンタクトレンズのための保存容器、より具体的には、レンズの角膜接触面を支持するために作られた保存容器に関する。本発明はまた、コンタクトレンズアプリケータ、より詳細には、コンタクトレンズを扱うための最終滅菌された使い捨てアプリケータに関する。
本発明は、コンタクトレンズ保存容器、より詳細には、コンタクトレンズのための使い捨て保存容器に関する。多くの異なるタイプの容器がコンタクトレンズの保存のために使用されている。それらのいくつかは、繰り返しの使用が意図された比較的耐久性がある成形された構造であり、取り替え可能なカバーを含む。他のものは、装着者による使用前にレンズを保存するための比較的低コストの使い捨て構造である。梱包はレンズの総費用を増加させるため、必要な梱包基準を損なうことなく可能な限り経済的に作られるべきである。使い捨てレンズのための従来のブリスターパック梱包は、レンズのためのポリプロピレンレセプタクル(カートリッジと呼ばれる)からなり、典型的には箔でできている着脱可能な蓋によって密封されている。カートリッジは、通常、射出成形されたプラスチックである。この射出成形されたプラスチックは、高い剛性を有するが、プラスチックが撓む能力が限られており、予備形成された貯蔵部(well)を含む。このカートリッジは、好適な保存溶液、好ましくは生理食塩水が充填されており、貯蔵部内に単一のレンズを受け入れる。この貯蔵部は、次いで、工業標準要件(industrial standard requirement)によって求められるように最終滅菌を達成するため、蒸気及び圧力を使用して密封及び滅菌される(又は「加圧滅菌される」)。照射滅菌を含む他の滅菌方法も存在する。
カートリッジ内のレンズは、含水した状態に保たれなければならない。したがって、パッケージは、密封された状態に保たれなければならず、品質保持期間を最大化し、且つレンズが乾燥することを防ぐために、カートリッジ及びシールを通じて水蒸気が透過しないようにしなければならない。
予備形成されたブリスターパックを含む様々なコンタクトレンズカートリッジが存在する。先行技術において例示されたとおり、従来のカートリッジは、浸されたレンズを2つの向きの一方において支持するように設計される。第1に、レンズの凸状面は、その凸状面がフィルムカバーに向かって延在するように支持される。第2のより一般的に使用される向きにおいて、レンズの凹状(角膜接触)面は、その凹状面がフィルムシールに向かって延在するように支持される。いずれの面が箔カバーに向かって延在するかに関して、コンタクトレンズカートリッジがレンズを直接支持しないことが起こる場合がある。しかしながら、これらのカートリッジにおいて、支持の欠如により、レンズの反転又は折り畳みがもたらされることはよくあることである。このレンズの反転又は折り畳みは、レンズの不正確な適用としたがって使用とを容易にもたらし得る。カートリッジがレンズを支持する手段は様々である。1つのそのような手段は、BAUMAN(特許文献1)において教示されたとおり、射出成形プロセス中、カートリッジにおいて貯蔵部を、その貯蔵部の形状がレンズの凸状又は凹状面のいずれかを支持するように作ることである。ここで、凹状支持構造により、レンズの凸状面が箔シールに向かって延在する状態がもたらされる。これらの設計に関連する問題には、レンズが高い表面張力を通じて貯蔵部の壁に取り付けられるようになり、結果として、レンズを貯蔵部から取り出すためにレンズの過剰な操作が必要となることが含まれる。これは、コンタクトレンズを扱うことが増加することにより、装着者にとって衛生的でない。MENICON(特許文献2)は、個別の復元部材であって、梱包が密封されるとレンズ及びスポンジが圧縮されるが、パッケージを開くとスポンジが展開し、レンズを湾曲した形状に戻すように、梱包においてコンタクトレンズの下部に位置するフォーム又はスポンジ構造を含む個別の復元部材を開示する。MENICONにおいて、レンズは、コンタクトレンズ上の2つの別個の接触点で挟む行為を行うことによって除去される。この挟む動きは、レンズをより多くの操作にさらす。操作が多くなると汚染のリスクが増加する。復元部材は、レンズのスポンジとの接触領域を減少させ、且つコンタクトレンズのリムの下の空気の動きを円滑にするために中央空洞を含み得る。
除去が所定の向きにおける単一の接触点のみを伴う、レンズを支持するための代替的手段は、レンズの輪郭を収容する支持格子を作ることを含む。支持格子は、カートリッジの貯蔵部に挿入され得、且つVULCU(特許文献3)の「ドーム」において実証されるとおり、レンズが支持格子に当接し得る。これらの格子構造は、レンズが支持構造に付着することをある程度防ぐことができる。しかしながら、完全に防ぐことは可能ではない。Google Inc.(特許文献4)は、環状リングを含むコンタクトレンズの凹状側に接触するための、コンタクトレンズ容器内に配置されたぺデスタルを教示する。環状リングは、容器のベースに取り付けられた第1端を有し、且つ複数の離間されたセグメントであって、環状リングを形成するために円周方向に延在し、容器のベースに向かって軸方向に延在する長軸を有する複数の離間されたセグメントに分割される。第1端の反対側にある環状リングの第2端は、コンタクトレンズの凹状側の曲率に適合する傾斜面を有し得る。したがって、適用のために必要とされるレンズの操作をより少なくすることにより、衛生状態に関連する問題を減らすために、レンズを原位置で支持する容器を提供する一方、従来、高いレベルの表面張力に関連付けられてきた問題が回避されるように、レンズ除去をより容易にすることを促すコンタクトレンズ保存容器の必要性がある。
コンタクトレンズの汚染を防ぐために、それらは密封された容器において無菌の溶液に保存される。従来の使用において、ユーザは、箔カバーを剥がすことによってシールを破り、浸されたレンズを露出させる。ユーザは、適用前に、吸収性材料若しくは容器から溶液を注ぎ出すために使用される排水盤などで貯蔵部内の無菌の溶液を取り除くか、又はレンズが浸されている状態で適用を開始するかを選択し得る。適用の時点は、汚染リスクが最高である瞬間である。手作業による操作を通して、自らの指を使用してコンタクトレンズを自らの目に適用するユーザは、レンズ表面に接触する前に自らの手を完全に洗い且つ乾燥させることを含む、コンタクトレンズ従事者によって推奨される衛生的処置を採用することを勧められる。
手洗いが不完全又は不十分であると、結果として微生物の破片及び機械的破片がコンタクトレンズと接触するようになるため、角膜の機械的な摩耗による角膜へのひっかき傷のみならず、眼感染症のリスクが増加する。コンタクトレンズを適用するときに適切な衛生的処置が守られることを確実にするように十分なケアが行われている一方、装着者にとって刺激の増加をもたらす感染症を通じた、コンタクトレンズの使用、特に定期的な使用を通じた感染症に由来する不快感及び角膜の瘢痕の問題が依然として存在する。
角膜表面への損傷は、激しい刺激、痛み、赤み又は涙目を生じることがあり、角膜が感染症の影響をより受けやすくなる。さらに、手作業による操作は、レンズの落下、反転又はさらには折り重ねのリスクを増加させるため、より多くの操作をもたらし、したがって汚染のリスクをさらに増加させる。角膜の感染症(感染性角膜炎)は、軽度、中程度又は重度の永続的な視力障害の原因となり得る。重度の視力障害に関連する有機体には、シュードモナス菌(pseudomonas)、レンサ球菌(streptococci)、真菌(fungi)及びアカントアメーバ(acanthamoeba)が含まれる。手作業による操作を通じた感染症のリスクを緩和する試みにおいて、製造業者は、VULCUにおいて見られるものなどの機械工具を開発してきた。これらの工具は、吸引でコンタクトレンズを把持することにより、不十分な手洗いによる汚染の可能性を減らす。これらの工具に関連する問題には、ヒトの手と比較したときの機敏さの欠如、工具のクリーニングが不十分であるための汚染、及び適用に成功するための時間が含まれる。これらの工具はまた、工具上の吸引ヘッドと合致するように、保存容器内において必要とされる向きで位置する場合にのみ、手作業による操作から免れる。同様に、Kim(特許文献5)は、コンタクトレンズを扱うための工具又はコンタクトレンズデバイスを教示する。このコンタクトレンズを扱うための工具又はコンタクトレンズデバイスは、レンズ支持体であって、コンタクトレンズを保持するように処理又は改質された凹状面を有するレンズ支持体と、ハンドル又は柄部であって、装着者の目にコンタクトレンズを挿入するか、又は装着者の目からコンタクトレンズを除去するプロセス中にレンズ支持体を位置付けるためにレンズ支持体へ結合されたハンドル又は柄部とを含む。レンズ支持体の凹状面は、コンタクトレンズの除去中にコンタクト対目の表面張力を克服する把持又は接着特性を提供するように処理又は改質される。保護層が、レンズ支持体の処理又は改質表面に結合されるか又はそれに接触する。保護層は、処理又は改質表面を機能的に保護又は分離する。保護層の表面は、コンタクトレンズを保持又は把持するために、及びまたコンタクトレンズ挿入手順中にコンタクトレンズが装着者の目に接触すると、コンタクトレンズを解放し且つ移動させるために十分な毛管現象特性を有する。工具又はコンタクトレンズデバイスはまた、コンタクトレンズを装着者の目から除去するために使用される。これは、保護層をコンタクトレンズデバイスから除去することにより、レンズ支持体の改質表面を、コンタクトレンズを把持するか又はコンタクトレンズに貼り付けるために露出させることを含む。
この場合にも、Kimは、コンタクトレンズを装着者の目に適用するための工具の使用についてVulcuと同じ問題を抱えている。さらなる問題は、工具がかさばっていることにより、従来のコンタクトレンズ容器内での保存が妨げられることを含む。コンタクトレンズ、特に毎日使い捨てるコンタクトレンズは、大量に製造される。したがって、コンタクトレンズを保存するための容器に対する工作機械据え付けに対する大幅な変更は、いずれもかなりの工作機械据え付け費用を生じるであろう。さらに、コンタクトレンズを保存するための容器に対する大幅な変更は、コンタクトレンズ容器のコンパクトな性質、したがってその望ましさを失うであろう。Jacobstein(特許文献6)は、目の表面と指先との間に十分な距離を維持するような大きさの厚さを有する剛性円盤の形のデバイスを教示する。アプリケータデバイスの厚さが比較的厚いのは、特に爪の長い指又は機敏でない人の場合、目における摩耗又は汚染のリスクを軽減するためである。コンタクトレンズを取り上げるためのデバイスの前面は、コンタクトレンズの構造的形状を支持するため、及び目への移動中にその形状を維持するための直径を有する中央円孔を含む。接着層が、ユーザの指に貼り付くようにディスクの底部に取り付けられる。この場合にも、ディスクを収容するために大幅な変更がコンタクトレンズ容器に必要とされる。したがって、使用の点で迅速且つ単純である一方、手作業による操作又は機械工具を使用した操作中に一般に現れる汚染リスクを最小化することに関して、上で詳述された課題を解決するコンタクトレンズアプリケータ及び使用するための方法に対する必要性がある。
本発明は、コンタクトレンズを扱うときの汚染リスクの減少に関する。本出願人は、コンタクトレンズを取り上げ、且つコンタクトレンズを目に適用するためのコンタクトレンズアプリケータフィルムであって、滅菌フィルムであって、フィルムの少なくとも一方の側の少なくとも一部は、接着剤コーティングを含み、接着剤コーティングは、アプリケータ工具(例えば、指)の表面に貼り付くように配置され、それにより、使用時、コンタクトレンズを目に適用するとき、ユーザは、コンタクトレンズアプリケータフィルムを指で取り上げ、且つ続いて、このコンタクトレンズアプリケータフィルムによって保護された指を使用してコンタクトレンズを取り上げることができる、滅菌フィルムを含むコンタクトレンズアプリケータフィルムを提供することにより、上記問題を軽減した。
アプリケータ工具(例えば、指)とコンタクトレンズの表面との間に中間滅菌遮蔽物を提供することにより、汚染物質がアプリケータから目へと移行することが防がれる。このフィルムは、人さし指であろうが又は別の機械的デバイスであろうが、アプリケーション工具に適合するように変形可能である。このアプリケータフィルムは、微生物、機械的及び化学的汚染物質がコンタクトレンズに移動することによって目に移動し、機械的汚染又は微生物汚染を引き起こすことを防ぐために、薄い無菌コーティングを指に提供する。角膜表面は、眼球表面の他の部分と比較してよりドーム形であるか又は目立っている傾向がある。角膜は、血管を含まないが、代わりに多くの神経終末を含み、この神経終末によって角膜は極めて敏感となっている。目の角膜表面にコンタクトレンズを適切に位置付けることは、光を目に入れ、目が光に焦点を合わせることを可能にするために重要である。目、例えば強膜へのコンタクトレンズの位置付けが不適切であると、装着者が続いてまばたきをすると、コンタクトレンズが移って瞼の下に捕捉されることを招き得る。結果として、目の表面でコンタクトレンズに皺が寄り、それにより、コンタクトレンズが角膜を通じて光に焦点を当てることが妨げられる。さらに、角膜上のひっかき傷又は緩いコンタクトレンズは痛みを伴い得るため、目の角膜表面でのコンタクトレンズの不適切な位置付けは、刺激を引き起こす傾向を増加させる。フィルムは、眼球の表面に接触したとき、特にコンタクトレンズを目の角膜表面に近接させたときの指でのコンタクトレンズの接触及び手触りの感覚を依然として維持しつつ、ユーザがコンタクトレンズを目に適用することを可能にする。アプリケータフィルムによって与えられた接触の感覚により、ユーザ又は装着者は、コンタクトレンズを目の角膜表面上に適切に位置付けることが可能になる。場合により、装着者は、強膜と異なる手触りを有する角膜表面を装着者が感じるまで、コンタクトレンズを目の表面に位置付けし直すことができる。本発明のアプリケータフィルムは、コンタクトレンズを目に適用するときの、指の接触の感覚の大幅な損失を緩和する。
アプリケータフィルムを指に適用するため、接触がなされるとフィルムが指に貼り付くように、フィルムの少なくとも一方の側の少なくとも一部は、接着剤コーティングを含む。視力を遮るであろう接着剤残留物がコンタクトレンズの表面に存在することを防ぐために、接着剤コーティングの反対側には接着剤はない。本発明は、コンタクトレンズの表面とアプリケータ工具との間の接着のための、コンタクトレンズの保存のために使用される流体の結果としての表面張力に依存する。例えば、アプリケータフィルムの表面には、コンタクトレンズの表面に貼り付くのに十分な毛管現象特性がある。しかしながら、極端なスポーツ環境又は風の強い環境では、レンズが指から落下しないことを確実にするのが有益であるときもある。コンタクトレンズの表面とフィルムとの間のより強い接着を可能にするために、フィルムの対向する両側が接着剤コーティングを含む。アプリケータフィルムの一方の側の接着剤コーティングは、フィルムを取り上げるために使用され、対向する側の接着剤コーティングは、コンタクトレンズを取り上げるために使用される。さらに、接着剤残留物がユーザの視界を見えなくすることを防ぐために、コンタクトレンズの表面とフィルムとの間の接着剤コーティングは水溶性であってもよく、好ましくは目の流体に可溶であってもよい。コンタクトレンズが目の表面上に挿入された瞬間に、コンタクトレンズが本発明のアプリケータフィルムによって保護された指から解放されることを可能にするために、コンタクトレンズとアプリケータフィルムとの間の表面張力は、コンタクトレンズと目との間の表面張力未満である。すなわち、コンタクトレンズ対目の表面張力は、指を保護するアプリケータフィルムとコンタクトレンズとの間の表面張力を克服し、その理由は、アプリケータフィルムなしでコンタクトレンズを適用する場合のように、コンタクトレンズと角膜との間の接触領域は、コンタクトレンズとアプリケータフィルムとの間の接触領域より大きいためである。
廃棄のために指からフィルムを容易に除去することを可能にするために、指と接触している接着剤コーティングは、フィルムの全表面領域にわたって延在せず、むしろ、フィルムを取り上げるために主に使用されるより小さい領域を占める。好ましくは、指と接触しているフィルムの側は、内側部分と外側部分とを含み、内部部分は接着剤コーティングを含み、接着剤コーティングがない外側部分は、アプリケータ工具、例えば人さし指からフィルムを除去するためのタブを含む。
フィルムの無菌状態を確実にするために、本発明は、少なくとも1つのコンタクトレンズアプリケータフィルムを収納するためのコンタクトレンズアプリケータ容器を提供する。好ましくは、このコンタクトレンズアプリケータ容器は、少なくとも1つのコンタクトレンズアプリケータフィルムを収納するためのベース壁を有する凹部を含む。このフィルムは極めて薄いため、容器に保存されると巻き上がる傾向がある。したがって、容器が開かれたときに、アプリケータとの接触のための接着剤コーティングを含むフィルムの側がユーザに提示されるように、容器内でのフィルムの向き及び構造的一体性(例えば、平坦性)を維持するために、且つフィルムの巻き上がりを防ぐために、容器のベースが感圧接着剤を含む。フィルム上での接着剤コーティングの接着特性は、アプリケータ工具(例えば、指)とフィルムとの間の接合強度が、容器のベース上の感圧接着剤コーティングとフィルムとの間の接合強さより強くなるように選択される。これにより、ベースからの接着剤残留物がフィルムに移動しないことを確実にしつつ、フィルムが容器から容易に除去されることが可能になる。アプリケータフィルムが、本発明のアプリケータフィルムによって保護される指の輪郭に実質的に適合することを確実にするために、指の転動行為が、指とアプリケータフィルムの接着剤コーティングの接触面領域を最大化するために一般に必要とされる。アプリケータフィルムの接着剤コーティングの上で指を転動させる必要性を緩和するために、任意選択的に、アプリケータフィルムを収納する凹部のベース壁は、指の圧力の付与下で指の輪郭に適合するように変形可能である。したがって、指の転動行為の代わりに、又は指の転動行為の量を減少させるために、凹部のベース壁は指の圧力の付与下で変形し、その中に収納されたアプリケータフィルムを指の輪郭に適合させる。好ましくは、凹部のベース壁は、変形可能な材料からなり、又は代替的に、製造効率を維持するために、ベース壁の厚さプロファイルは、指による圧力の付与下で変形可能であるように予め決定される。本発明の例において、ベース壁はアプリケータ容器の他の部分よりも薄い。
アプリケータ工具(例えば、指)とコンタクトレンズの表面との間でコンタクトレンズを保存するための流体に関連する表面張力が、コンタクトレンズを保存容器から持ち上げるのに十分であるのみならず、コンタクトレンズが目まで近接されたときに十分強いことが重要である。表面張力と、したがってアプリケータ工具へのコンタクトレンズの表面の接着とは、アプリケータ工具とコンタクトレンズの表面との間の接触面領域に依存する。アプリケータ工具、例えば人さし指とコンタクトレンズとの間の接触領域が制御されていない既存のシステムにおいて、コンタクトレンズの表面とアプリケータ工具との間の接着(例えば、表面張力)は、コンタクトレンズが目の上への挿入のためのその好ましい向きから反転することをもたらす可能性があり、そのため、特に角膜接触面に対する追加的な手作業による操作を必要とする。手作業による操作の増加は、汚染リスクの増加を招くのみならず、これはまた、折り畳みの結果として皺などのレンズ損傷の可能性を増加させる。さらに、コンタクトレンズとアプリケータ工具との間の接触面領域を制御することは、アプリケータ工具からコンタクトレンズへの汚染物質の露出の程度を減少させる。例えば、アプリケータ工具が人さし指である場合、コンタクトレンズと人さし指との間の接触面領域の増加は、人さし指からコンタクトレンズ表面上へと移行する汚染のレベルがより大きくなることをもたらし得る。
本発明のさらなる態様において、コンタクトレンズのための保存容器であって、
i)コンタクトレンズ及び保存液を受けるための少なくとも1つの貯蔵部であって、床を有する少なくとも1つの貯蔵部と、
ii)コンタクトレンズを貯蔵部の床の上の画定された位置において保持するための支持構造であって、画定された位置は、使用時に指の圧力下でのコンタクトレンズの押下を可能にするレンズ押下領域を含む、支持構造と、
iii)コンタクトレンズが貯蔵部に挿入されるときにコンタクトレンズエッジに係合することができ、且つそのコンタクトレンズを画定された位置内及び押下領域の上にあるように付勢するためのガイドと
を含む保存容器が提供される。
i)コンタクトレンズ及び保存液を受けるための少なくとも1つの貯蔵部であって、床を有する少なくとも1つの貯蔵部と、
ii)コンタクトレンズを貯蔵部の床の上の画定された位置において保持するための支持構造であって、画定された位置は、使用時に指の圧力下でのコンタクトレンズの押下を可能にするレンズ押下領域を含む、支持構造と、
iii)コンタクトレンズが貯蔵部に挿入されるときにコンタクトレンズエッジに係合することができ、且つそのコンタクトレンズを画定された位置内及び押下領域の上にあるように付勢するためのガイドと
を含む保存容器が提供される。
コンタクトレンズを取り上げるための人さし指とコンタクトレンズの表面との間の十分な接着を(例えば、保存コンタクトレンズ流体からの表面張力の結果として)確保するために、コンタクトレンズとアプリケータ工具(例えば、指)との間の接触面領域は、押下領域の上にあるコンタクトレンズの部分によって制御される。押下された領域の大きさは制御され、その理由は、それが小さ過ぎると、指とコンタクトレンズとの間の表面張力は、コンタクトレンズと支持体との間より大きくならないからである。しかしながら、押下された領域が大き過ぎると、レンズは崩壊又は反転のリスクがある。最適な比率は、コンタクトレンズの押下された部分の表面張力が、指に貼り付くために十分に大きく、支持構造と押下領域の外側にあるコンタクトレンズの他の部分との間の表面張力が、レンズを正しい向きにおいて適所に保持するのに十分であるようなものである。しかしながら、コンタクトレンズをその保存容器から取り上げるために十分な表面張力を確保し、なお目の角膜表面に適用されたときに解放される(すなわち、レンズ対目の表面張力がアプリケータ工具とコンタクトレンズとの間の表面張力を克服する)ために、アプリケータ工具とコンタクトレンズの表面との間の接触面領域を制御することが重要である一方、アプリケータ工具、特に指の先の表面でのコンタクトレンズの正しい位置付けも、目の角膜表面でのコンタクトレンズの正しい配置を確保するために重要である。アプリケータ工具は、例えば、本発明のアプリケータフィルムによって保護された指である。例えば、本発明のフィルムによって保護された指の表面でのコンタクトレンズの正しい配置はまた、コンタクトレンズの頂部が目の角膜表面と正しく整列し、コンタクトレンズを目に適用するときの容易さが向上することを確実にする。例えば、コンタクトレンズが指の上に不正確に配置された場合、そのような場合の多くにおいて、ユーザがコンタクトレンズを指の上で再配置することを必要とし、結果としてコンタクトレンズを扱うことが増加し、したがって汚染のリスクが増加するであろう。コンタクトレンズ、特にコンタクトレンズの頂部が、指、例えば指の先の表面に正しく位置付けられることを確実にするために、保存容器の支持構造、特に指の圧力下でのコンタクトレンズの押下を可能にする支持構造のレンズ押下領域でコンタクトレンズを正しく位置付けることが必要である。支持構造、特に押下領域でのコンタクトレンズの不正確な位置付けは、指でのコンタクトレンズの不正確な位置付けをもたらし、結果として上述の問題が生じる。
本出願人は、コンタクトレンズが貯蔵部に挿入されるときにコンタクトレンズエッジに係合することができ、且つコンタクトレンズを画定された位置内及び押下領域の上にあるように付勢するためのガイドを提供することにより、上記問題を緩和した。好ましくは、ガイドはコンタクトレンズを押下領域の上で中央に付勢する。より好ましくは、押下領域は、支持構造の支持されていない部分を含む。押下領域は、5mm2〜180mm2の範囲、好ましくは78mm2を有する。
支持構造は、コンタクトレンズの凹状面を支持するためのプロファイルを含む。すなわち、コンタクトレンズは、コンタクトレンズの凸状側が装着者の方を向いているように保存容器において方向付けられ、ガイドは、押下領域の上でコンタクトレンズを案内するためのプロファイルを含む。支持構造は、押下領域におけるコンタクトレンズの部分に圧力が付与されたときに、コンタクトレンズが支点を中心として変形することを可能にするように賦形されている。好ましくは、ガイドのプロファイルは支持構造から外向きに延在する。より好ましくは、支持構造のプロファイル及びガイドのプロファイルは、実質的に「V」字形構成で合流する。支持構造及びガイドは、コンタクトレンズを支持構造の押下領域の上で実質的に中央に付勢するように協働する。
コンタクトレンズの外面とコンタクトレンズの下部との間の圧力均衡を維持し、それにより、保存液が保存容器から注ぎ出される瞬間にコンタクトレンズが支持構造上に崩壊することを防ぐために、この支持構造は、空気がコンタクトレンズの下部を流れるための経路を作り出すように、コンタクトレンズを貯蔵部の床の上で保持する。保存液が容器から注ぎ出されるときのコンタクトレンズの下部への空気の急速な流入がなければ、コンタクトレンズの下部での圧力低下(又は真空効果)の結果として圧力差が存在する可能性があり、大気圧下でコンタクトレンズを支持構造の周りで崩壊させる。
指の圧力の付与中にコンタクトレンズが反転することを防ぐために、且つ本発明のアプリケータフィルムによって保護された指と、押下領域におけるコンタクトレンズの部分との間の表面領域の接触を制御するために、支持構造のプロファイルは、ガイド上の点と支点との間の距離が、支持構造のプロファイルと接触しているコンタクトレンズの長さ以下であるように支点とガイドとの間に延在し得る。支持構造のプロファイル及びガイドのプロファイルは、コンタクトレンズのリムを支持するためのシートを画定することにより、押下領域におけるコンタクトレンズの部分に圧力が付与されたときにコンタクトレンズが反転するのに抵抗するように協働する。ガイド上の点と支点との間の距離を、支持構造のプロファイルと接触しているコンタクトレンズの長さ未満にすることにより、押下領域における部分に圧力が付与されたときにコンタクトレンズが反転するのを防ぐことを確実にする。その理由は、コンタクトレンズを反転させるどのような試みであっても、コンタクトレンズの外側リムは、ガイド上の点を不潔にするか、又はガイド上の点に対して接触するであろうからである。ガイド上の点へのコンタクトレンズの外側リムの接触はまた、コンタクトレンズを取り上げるのに必要な指の圧力を制御する。
コンタクトレンズが、貯蔵部の壁に衝突することも又は貯蔵部の壁を汚染することもなく、保存容器から持ち上がって取り除かれることを確実にするように、ガイドは、外向き傾斜面などの支持構造から外向きに延在するように賦形される。効率的に製造するために、好ましくは、貯蔵部は、上方へ延在する傾いた周壁を含み、より好ましくは、貯蔵部の壁はガイドとして賦形される。
接着力と、したがってコンタクトレンズと支持構造との間の表面張力とを減少させることにより、コンタクトレンズが支持部材から容易に持ち上げられることを可能にするために、支持構造とコンタクトレンズ自体との間の接触面領域は小さい。好ましくは、支持構造は、貯蔵部の1つ又は複数の壁から延在する複数の離間されたフィンを含む。より好ましくは、複数の離間されたフィンは、貯蔵部の床から上方へ延在する。フィン間の空間は、通気チャネルであって、コンタクトレンズの除去中に空気がチャネルを通じて入ることを可能にすることにより、レンズが貯蔵部又は支持構造に付着することを防ぐための通気チャネルを提供する。フィン間のチャネルはまた、保存溶液が支持構造筐体内に捕捉されることを防ぐ。フィン間のチャネル又は間隔なしには、真空吸引効果が、上で検討されたコンタクトレンズの押下中に作り出される可能性があり、結果としてコンタクトレンズがフィンの周りで崩壊し、それによりレンズを支持構造から持ち上げるためのレンズの操作の量が増加する。任意選択的に、フィンはガイドを含む。より好ましくは、複数の離間されたフィンの各々は、コンタクトレンズの凹状面を支持するための第1プロファイルと、押下領域の上でコンタクトレンズを案内するための第2プロファイルとを含む。Google Inc.(米国特許第2015/0173474号明細書)において検討された環状リングと比較すると、複数の離間されたフィンの各々の第1プロファイルは、コンタクトレンズの凹状側に対する向上した支持を提供するために協働することにより、コンタクトレンズ保存溶液の排出中に生じた真空を通じて支持構造の周りでコンタクトレンズが崩壊する能力を最小化する。本出願人は、直立環状リングとして成形された支持構造を有することは、コンタクトレンズの凹状側への支持がほとんど又は全くないという問題を抱え、結果として直立環状リングの周りでのコンタクトレンズの崩壊をもたらし、コンタクトレンズをその保存容器から容易に除去する能力がなくなることを発見した。貯蔵部の1つ又は複数の壁から延在する複数の離間されたフィンの存在は、コンタクトレンズの凹状側に対して向上した支持を提供するのみならず、複数のフィンはまた、アプリケータ工具(例えば、本発明のフィルムによって保護された指)とコンタクトレンズの接触面領域を制御するという押下領域の利点を提供する。例えば、複数の半径方向に離間されたフィンの各々は、コンタクトレンズが支持されないままである区域、例えば押下領域を提供するために貯蔵部の1つ又は壁から部分的に延在し得る。
コンタクトレンズを手動で操作することを通じたアプリケータ工具から目への二次汚染を最小化するための全て一体になった解決策を提供するために、本発明はキットを提供する。このキットは、上述のとおりのコンタクトレンズアプリケータフィルムと、上述のとおりのコンタクトレンズ容器とを含む。このキットは、任意選択的に、上述のとおりのコンタクトレンズアプリケータ容器を提供することができ、好ましくは、このキットは、単体として形成される。この全て一体になった解決策は、容器からのコンタクトレンズの除去をし易くし、且つアプリケータ工具(例えば、指)からコンタクトレンズへの二次汚染のレベルを最小化するか又は減らすために、コンタクトレンズとアプリケータ工具との間の接触面領域を制御する容器を提供するのみならず、アプリケータ工具(例えば、指)とコンタクトレンズとの間で無菌の遮蔽物として機能するコンタクトレンズアプリケータフィルムの追加が、アプリケータ工具(例えば、指)からコンタクトレンズ上へ移行する二次汚染の可能性をなくす。さらに、このコンタクトレンズアプリケータフィルムは、アプリケータ工具(例えば、指)を衛生的又は無菌状態に維持する。コンタクトレンズを目に適用するときに適切な衛生的処置を採用する一方、本発明は、コンタクトレンズ従事者及び製造業者によって推奨される、眼感染症のリスクのないコンタクトレンズの安全な使用を確実にするために必要とされる厳格な衛生的処置を採用する必要性をなくす。
本発明のさらなる好ましい特徴及び態様は、特許請求の範囲、及び添付図面を参照してなされる以下の例示的な説明から明らかとなる。
本発明の特定の実施形態における説明を目的として、保存容器10は、図1に見られるとおり、コンタクトレンズ11と共に使用するように構成される。カートリッジ保存容器10に収納されたコンタクトレンズ11は、当該技術分野において既知の任意の好適な材料で作られ得る。レンズの2つの一般的なカテゴリーは、柔らかい又は剛性のガス透過性レンズである。各カテゴリーの使用は、ユーザの選択とレンズ機能とを混ぜ合わせたものに依存する。保存容器10は、少なくとも1つのコンタクトレンズ11を収納し得ることが認められるべきである。
保存容器10は、別個に、又は複数のカートリッジ10を含むブリスターパック梱包の一部(図示せず)として作られ得る。保存容器10は、限られた可塑性の撓み及び防水を可能とする一方、高い剛性を有する材料で作られる。典型的には、この材料は、プラスチックであり得る。保存容器10は、任意の好適な手段で製造され得る。最も通常のものは射出成形であるが、熱成形及び圧縮成型が使用されてもよい。任意選択的に、保存容器は単体として形成される。
保存容器10は、コンタクトレンズ11のためのレセプタクルとして構成された少なくとも1つの貯蔵部20を含む。少なくとも1つの貯蔵部20及びそれぞれのコンタクトレンズ11は、1:1の比率で存在する。すなわち、貯蔵部20毎に1つのみのレンズ11がある。貯蔵部20は、実質的に円盤形状の受け領域として好ましくは構成されるベース壁21と、上方へ傾いた周壁として好ましくは構成される側壁23とを備えて形成される。貯蔵部20は、コンタクトレンズ11を収納するのに好適な任意の3次元構成を有し得ることが理解されるべきである。本発明の例において、側壁23には、ベース壁21と共に、貯蔵部20が図2において見られるとおり略凹状の押下部を形成するように角度が付いている。貯蔵部20は、保存されるコンタクトレンズ11が乾燥しないように保つために、好適な保存溶液15、通常及び好ましくは生理食塩水で充填されている。
貯蔵部20内には支持構造24が作られている。本発明の特定の実施形態において、構造は直立部材24であり、コンタクトレンズの凹状面を支持するための柱又はぺデスタルとして挙動する。部材24は、別個に形成され、次いで貯蔵部20へ取り付けることができるか、又はこれは貯蔵部に一体的であり且つ射出成形プロセス中に製造されてもよい。部材24は、コンタクトレンズ11の凹状角膜接触面の輪郭へ支持を提供するために、ベース壁21の内側に取り付けられた第1端24aから第1端の反対側にある第2端24bへ外向きに又は上方へ延在する。部材24は、コンタクトレンズ11とアプリケータ工具(図示せず)、例えばユーザの指又は機械的デバイスとの間の接触面領域12を制御するように構成される。図3aに示されるとおり、コンタクトレンズが押下領域13によって支持されていないままであるように、部材24の外周は押下領域13を画定する。しかしながら、押下領域はまた、指の圧力の影響下で支持構造の弱い変形可能な領域、例えば変形可能なリブを含み得る。この要件を満たすために、部材24は、本発明の例では、図2に示されるとおり実質的に円筒形又はリング形となるように構成される。コンタクトレンズとアプリケータ工具(例えば、人さし指)との間の接触面領域12は、部材24の外周によって画定された領域により決定付けられる。コンタクトレンズ11の凸状面がユーザによって押下されると、レンズは、有利には、部材の外周によって画定された領域が、図3b及び図3cに示されるとおり、アプリケータ工具とコンタクトレンズとの間の接触面領域12のさらなる増加を防ぐまで、ユーザに接触しているレンズ11の表面領域が増大するように、部材の第2端24bを中心として変形するように促される。したがって、部材の第2端24bは、接触面領域12が、押下領域におけるコンタクトレンズの部分に圧力が付与されると変形するように、コンタクトレンズが支点を中心として枢動するように促されるために支点のように機能する。
コンタクトレンズの反転は、コンタクトレンズの周辺部又はリムが弧を描いて動くことをもたらす。しかしながら、コンタクトレンズの周辺部又はリムが、貯蔵部の側壁上の点に接触することによって持ち上がらないように抵抗を受けるように、貯蔵部の側壁23には角度が付いている。コンタクトレンズのリムがベース壁21から持ち上がって取り除かれないように抵抗を受けると、押下領域13におけるコンタクトレンズの部分12が変形するようにされている。コンタクトレンズの接触面領域が増加すると、表面張力がアプリケータ工具とコンタクトレンズ11との間で増加する。したがって、部材の外周によって画定された領域は、アプリケータ工具とコンタクトレンズとの間の接触面領域12を制御し、この接触面領域12は、最終的に、アプリケータ工具とコンタクトレンズとの間の表面張力の度合いを制御する。図3に示された本発明の特定の例において、部材は、押下領域13がコンタクトレンズ11の頂部と直接整列されるように貯蔵部20に位置付けられる。これにより、コンタクトレンズの頂部が指と接触することが可能になる。コンタクトレンズの異なる部分が指と接触することになり、コンタクトレンズが指の中心から外れる場合、コンタクトレンズは、目まで近接されたときに角膜表面に正しく位置しない場合がある傾向がある。極端な場合、コンタクトレンズは、指の表面上に中心を外して方向付けられており、目まで近接されると、コンタクトレンズのエッジを目の表面に接触させ、指上でのコンタクトレンズの望ましくない折り畳みをもたらす。場合により、コンタクトレンズの凹状側が目の角膜表面の方を向くことを確実にするために、ユーザは指を回転させなければならない。鏡又は目の画像がないと、コンタクトレンズを目に適用するプロセスは、極めて難しいか又はほとんど不可能となり得る。したがって、押下領域の上にコンタクトレンズを適切に位置付けることは、コンタクトレンズが指の中央にあることを可能にするために、本発明のフィルムによって保護された指が、押下領域の上のコンタクトレンズ(例えば、コンタクトレンズの頂部部分)の正しい部分と接触することを確実にするために重要である。これにより、コンタクトレンズの頂部、より詳細にはコンタクトレンズの凹状側が目の角膜表面と整列することが確実になる。押下領域の上にコンタクトレンズを好ましくは押下領域の上で中央に正しく位置付けるために、貯蔵部20の側壁23は、コンタクトレンズが貯蔵部に挿入されたときにコンタクトレンズエッジに係合することができ、且つコンタクトレンズを押下領域の上の画定された位置内に、理想的には押下領域の上で中央にあるように付勢するためのガイドとして機能する。したがって、レンズが、許容される公差よりも多く、画定された位置の中心から外れて挿入されると、ガイドはレンズを支持構造の中心に向かって付勢する。本発明によると、許容される公差は、コンタクトレンズの軸方向中央からXmm〜Ymm、好ましくは、Zmm〜Wmmのいずれかである。許容される公差を超えると、コンタクトレンズは押下領域の上で中心から外れていると分類され、指上でのコンタクトレンズの不適切な位置付けがもたらされる。
押下された領域の大きさは重要である。その理由は、押下された領域の大きさが小さ過ぎると、指とコンタクトレンズとの間の表面張力は、コンタクトレンズと支持体との間より大きくならないからである。しかしながら、押下された領域が大き過ぎる場合、レンズには崩壊又は反転のリスクがある。最適な比率は、押下された部分の表面張力が、押下された部分が指に貼り付き、且つ周辺部の表面張力がレンズを適所及び適切な向きにおいて保持するために十分に大きくなるようなものである。押下領域13は、任意選択的に5mm2〜180mm2の範囲、好ましくは78mm2の面積を有する。
コンタクトレンズ11は、図3cに示されるとおりアプリケータ工具の接点の形状に変形する。表面張力の増加の結果は、コンタクトレンズを目に近接させるとき及びその後でコンタクトレンズを目に適用する間のコンタクトレンズ11の落下の機会も減少させつつ、コンタクトレンズ11を貯蔵部20から除去することが可能になることである。貯蔵部の外向きに延在する側壁23により、コンタクトレンズは、貯蔵部の側壁23を汚染することなく、貯蔵部20から持ち上がって取り除かれることが可能になる。一意的に、コンタクトレンズ11の凹状角膜接触面の1つのみの輪郭を支持することにより、外側周辺部、又はコンタクトレンズのリムへ伝える接触面領域12に作用する変形を防ぐ支持部材24の第2端24bに起因して、コンタクトレンズ11全体がアプリケータ工具の圧力下で変形を受けるわけではない。変形は、コンタクトレンズのうち、押下領域13の直接上の領域に限られており、コンタクトレンズ11上の輪郭の位置まで阻まれる。この利点は、張力が後続の目への適用を妨げるほど大きくない一方、この張力が、コンタクトレンズ11が支持部材24へのレンズ11の接着を容易に克服し得るのに十分大きくなるように、コンタクトレンズ11とアプリケータ工具との間の表面張力が最適化されることである。この最適化のさらなる利点は、コンタクトレンズ11の適用中、レンズの表面上の1つのみの接点、決定的には角膜と接触しないコンタクトレンズの表面上の接点が必要とされ、さらに接点領域が制御及び最小化され、したがって汚染のリスクも制御及び最小化されることである。
レンズが貯蔵部20又は部材24に付着することを防ぐために、コンタクトレンズ11の除去中に空気がチャネル25に入り得るように、通気開口又はチャネル25が支持構造において提供される。チャネル25はまた、保存溶液15が支持構造24筐体内に捕捉されることを防ぐ。チャネル25がないと、除去中、真空吸引効果がコンタクトレンズ11の押下中に作り出され得る。結果として、コンタクトレンズ11を取り出すのがより困難になり、したがって必要とされるレンズの操作の量が増加する。さらに、コンタクトレンズを貯蔵部のベース壁21から上げるか又は高くするために、貯蔵部20は、1つ又は複数の隆起した突起部29及び/又は1つ又は複数の押下部(図示せず)を含み得る。1つ又は複数の隆起した突起部29及び/又は1つ又は複数の押下部は、ベース壁21の内側に固定され、且つ真空吸引効果が形成されることを妨げるために、コンタクトレンズのリムの下及びコンタクトレンズのリムに流体流れのための経路を作り出す。任意選択的に、1つ又は複数の隆起した突起部29はくさび形である。
支持構造24は、中実構造(図示せず)、中空構造、1つ又は複数の通気開口(図示せず)を備えた中実構造を含むいくつかの設計で構成され得る。支持構造を直立環状リングとして形成することには、コンタクトレンズの押下領域13を制御する能力において利点がある一方、支持構造は、コンタクトレンズが崩壊する場合、コンタクトレンズの凹状側にほとんど支持を提供しない。本発明の代替的実施形態において、支持構造は、フィン間に通気チャネル25を提供するために、複数の半径方向に離間されたフィンを含む。フィンの各々は、図3(a〜c)を参照して上で検討された押下領域の機能と同様に、貯蔵部の1つ又は複数の壁から押下領域に向かって延在し、それにより、コンタクトレンズの一部は、図3dの保存容器において示されたとおり、貯蔵部のベース壁21から上方へ支持されないままである。該当する場合、図3(a〜c)及び図3dにおいて、保存容器の同じ又は同様の特徴部を表示するために同じ参照符号が使用される。図3dに示された特定の実施形態において、フィン100の各々は、貯蔵部20の側壁23へ半径方向に延在し、且つ貯蔵部のベース壁21へ軸方向に延在する長軸を有する。フィン100は、コンタクトレンズとフィンとの間の接触面領域を最小化することにより、表面張力の低下に起因して、複数のフィン100の上に据えられたコンタクトレンズの解放可能性を向上させる。同様に、図3(a〜c)を参照して上記で検討された直立部材と同様に、複数のフィン100は、コンタクトレンズの外側及び下部に作用する均衡圧力を維持するために、すなわち真空吸引効果を緩和するために、フィン間のチャネルを通じて保存液が漏れて空気が入るための通気チャネル25を提供するために離間される。
図2に示された支持構造24と異なり、第1端24cの反対側にあるフィン100の各々の第2端24d(第1端24cは、貯蔵部20のベース壁21に取り付けられている)は、コンタクトレンズの凹状面の曲率に適合するように賦形されたシートとして機能する。より具体的には、各フィン100の第2端24dは、コンタクトレンズの凹状面の曲率に略適合するように賦形された第1プロファイル102を含む。したがって、図2において示された先の実施形態における支持構造24と異なり、押下領域13から半径方向に延在する複数のフィン100は、コンタクトレンズの凹状側に追加的な及び/又は向上した支持を提供することにより、例えばコンタクトレンズ保存溶液の排出中に作り出される真空吸引効果を通じて、コンタクトレンズが支持構造上に崩壊する能力を最小化する。さらに、フィン100は、支持構造とコンタクトレンズとの間の接触面領域を制限することから、コンタクトレンズが、支持構造と、したがって保存容器とから持ち上げられて取り除かれることを可能にする。
コンタクトレンズを押下領域の上で中央に付勢するためのガイドを形成する貯蔵部の側壁23(図2を参照されたい)の代わりに、複数のフィンの各々は、コンタクトレンズエッジと係合し、且つコンタクトレンズを押下領域13の上にあるように付勢するガイドとして機能する第2プロファイル104で賦形される。第1プロファイル102及び第2プロファイル104は、コンタクトレンズの凹状側を支持するための座部区域を形成するために協働する。すなわち、コンタクトレンズの凸状側は、装着者に向かって上方に向いている。これは、図3(e)において明らかに例証されている。コンタクトレンズの周辺部又はエッジ11dは、コンタクトレンズを押下領域13の上で中央に付勢するためにガイド104(フィン100の第2プロファイル)と係合する。(図3eにおいて実線として示される)コンタクトレンズ11の正常な静止位置において、コンタクトレンズ接点の周辺部の周りのコンタクトレンズ11aの一部は、フィンの第1プロファイル102によって支持される。図3eに示されるとおり、第1プロファイルは、コンタクトレンズの凹状側の曲率に略適合する曲率半径を有する。しかしながら、第1プロファイルの曲率半径がコンタクトレンズの凹状側の曲率に適合することは本発明において必須ではなく、フィンの上に据えられたときのコンタクトレンズの凹状側の曲率を略支持することが必須である。フィンに張り出しているコンタクトレンズ11bの部分は、支持されていないままであり、押下領域13を表す。フィンに張り出しているコンタクトレンズ11bの支持されていない部分に圧力が付与されると、コンタクトレンズはフィン上の支点106を中心として変形する(図3eにおいて破線11cによって示される)。図3(e)に示されるとおり、コンタクトレンズの頂部12aは、軸X−Xによって表示された押下領域13の中心と整列する。したがって、コンタクトレンズを指で取り上げるとき、コンタクトレンズとの第1の接点は、コンタクトレンズ11の頂部区域12aにある。図3(a〜c)に示される側壁23と同様の機能において、第2プロファイル104はコンタクトレンズの周辺部又はエッジと係合し、そのため、コンタクトレンズを、押下領域の上で許容される交差内にあるように案内するように作用する。本発明によると、許容される公差は、中心軸X−X又はコンタクトレンズの頂部から±0.5mm〜±1.5mmのいずれか、好ましくは±1mmである。
第2プロファイル104はまた、押下領域(コンタクトレンズの頂部の周りのコンタクトレンズの凸状側)におけるコンタクトレンズの支持されていない部分に圧力が付与されたときに、コンタクトレンズの周辺部又はリムが持ち上がることを制限し得、それによりコンタクトレンズが反転することを防ぐ。フィン100の例の側面プロファイルを示す図3fは、押下領域13におけるコンタクトレンズの支持されていない区域に圧力が付与されたときに、フィン100の形状が、コンタクトレンズ11が反転することをどのように防ぐかを示す。コンタクトレンズの押下領域へさらなる圧力がかかると、コンタクトレンズの周辺部又はリムがさらに持ち上がり、且つ支点106を中心として枢動する。コンタクトレンズの周辺部又はリムが持ち上がることを防ぐか又は制限するための抵抗がない場合、コンタクトレンズ11aの周辺部又はリムは、弧を描いて動き、最終的にコンタクトレンズがそれ自体反転することをもたらす。押下領域13の大きさを制限することにより、及びコンタクトレンズ11aの周辺部とフィンの第1プロファイル102との間の表面張力を通じて、中央が押下されたときにコンタクトレンズ11aの周辺部が持ち上がることが防がれる。
コンタクトレンズの押下領域13に圧力が付与されたときに、コンタクトレンズ11dの周辺部又はリムが遠くまで持ち上がり過ぎることを防ぐか又は制限するために、第2プロファイル104は、第2プロファイル104上の点108と支点106との間の距離Xが、第1プロファイル102と接触しているコンタクトレンズの長さY以下であるように、フィンの第1プロファイル102と協働する(図3eを参照されたい)。距離Xが長さY以下であるとき、コンタクトレンズのリムは第2プロファイル104上の点108と接触し、それにより、押下領域13におけるコンタクトレンズの支持されていない部分12に圧力が付与されたときに、さらに持ち上がらないように、したがって反転しないように抵抗を受ける。図3eに示される特定の実施形態において、フィン100の第1プロファイル102及び第2プロファイル104は、ある角度で協働する。第1プロファイルが湾曲しているため、第1プロファイル上の接線は、90°未満の角度で第2プロファイル104に合流する。
図3(e及びf)において同様に示されているのは、押下領域13において変形したときのコンタクトレンズ11cの凹状側の曲率に適合する傾斜面を有する第3プロファイル110である(図3eにおける破線を参照されたい)。第3プロファイル110はまた、押下領域におけるコンタクトレンズのさらなる変形を防ぐために止め具として機能し得る。フィンの第3プロファイル110及び第2プロファイル104は、押下領域13におけるコンタクトレンズの変形を制御するために協働する。
図2及び図3(d)に示される本発明の両実施形態において、貯蔵部20の側壁23は、好ましくは流れ口26を備えて構成され得る。流れ口26は、貯蔵部20から流体、特に保存溶液15を注ぎ出すことを可能にする。
保存容器10は、フランジ30を備えて作られる。フランジ30は、保存容器10と、重要には貯蔵部20とが液密とされるように、当該技術分野において一般に既知であるとおり典型的には金属箔又は箔/プラスチック積層体である閉鎖具又はカバー(又は蓋ストック(lidstock))31で密封係合するように構成される。したがって、フランジ30は、貯蔵部20又は保存容器10の周辺部の周りに好ましくは位置する。フランジは、中実突出部又は接着剤のいずれかであり得る。使い捨てコンタクトレンズ保存容器のために、カバー31は、典型的には金属の箔であり、シールは、工業標準要件に従うために梱包及び滅菌中に施される。再利用可能なコンタクトレンズ保存容器のために、カバー31は、例えばカバー及び保存容器におけるスナップフィット又は連動スレッドにより、保存容器10のフランジ30と係合する着脱可能且つ取り替え可能な構造である。
このコンタクトレンズのための保存容器に関連する追加的な利点は、コンタクトレンズが、さらなる操作なしに目に挿入するための正しい向きにおいて保持されることである。操作の減少は汚染のリスクを減らす結果となる。
本発明の第2の独立態様によると、本出願人は、図4において見られるとおり、コンタクトレンズ11のためのコンタクトレンズアプリケータ容器50内に収納された少なくとも1つの最終滅菌された使い捨てアプリケータフィルム45を提供した。アプリケータ容器50は、任意選択的に、金属の箔又は箔/プラスチック積層体を含むポーチ(図示せず)である。代替的に、本発明の例によると、アプリケータ容器50は、別個に、又は複数のアプリケータ容器50を含むブリスターパック梱包の一部(図示せず)として作られ得る。アプリケータ容器50は、限られた可塑性の撓み及び防水を可能とする一方、高い剛性を有する材料で作られている。典型的には、この材料は、プラスチックであり得る。アプリケータ容器50は、当該技術分野において既知の任意の好適な手段で製造され得る。最も典型的な手段は射出成形である。
アプリケータ容器50は、アプリケータフィルム45のためのレセプタクルとして構成された少なくとも1つの凹部60を含む。本発明の例において、凹部60及びアプリケータフィルム45は、1:1の比率で存在する。すなわち、図4に示されるとおり各凹部60において1つのアプリケータフィルム45がある。しかしながら、凹部60が十分に大きい場合、図7に示されるとおり、複数のアプリケータフィルム45が1つの凹部60に収納され得ることが認められるべきである。凹部60は、ベース壁61と側壁62とで形成される。凹部60は、使い捨てアプリケータフィルム45を収納するのに好適な任意の3次元構成を有し得ることが理解されるべきである。凹部60は、好ましくは、使い捨てアプリケータフィルム45より大きいが、しかしながらまた、アプリケータ容器50が効率的に詰め合わされ得るように、凹部60が使い捨てアプリケータフィルム45より実質的に大きくないことがより好ましい。
アプリケータ容器50は、フランジ70を備えて作られる。フランジ70は、図5及び図7に示されるとおり、アプリケータ容器50と、重要には凹部60とが液密に作られるように、典型的には金属の箔又は箔/プラスチック積層体である閉鎖具又はカバー71と密封係合するように構成される。したがって、フランジ70は、凹部60又はアプリケータ容器50の周辺部の周りに好ましくは位置する。使い捨てアプリケータフィルム45のために、カバー71は、典型的には金属の箔であり、シールは、工業標準要件に従うために梱包及び滅菌中に施される。図7に示されるとおり、多用途アプリケータ容器50の例について、カバー71は、保存のためにアプリケータフィルム45を容器内へ密封するのに好適な取り外し可能な蓋である。シールは、流体、固体又はアプリケータフィルムを汚染し得る任意の物質の浸入を防ぐための任意のシール、例えばゴム引きのシールであり得る。
使い捨てアプリケータフィルム45は、アプリケータ工具、例えば人さし指とコンタクトレンズとの間に可撓性保護遮蔽物を提供し、図6に示されるとおり薄いフィルム46として構成される。フィルム45は、好ましくは、施されたときに、アプリケータ工具の、コンタクトレンズ11と接触するよりも大きい領域を覆うような大きさにされる。フィルム45は、フィルムの一方の側46aの少なくとも一部に接着剤コーティング47を含む(図5aの拡大部において示されている)。アプリケータフィルム上での接着剤コーティング47の粘着性を維持するために、保護層又はバッキング(例えば、シリコーンコーティング層)44が、接着剤コーティングが使用される準備ができたときに向けて接着剤コーティングに施され得る。保護層は、図5aに示されるとおり、装着者が、接触し、場合により接着剤コーティング及び/又はアプリケータフィルムを汚染し、その無菌状態を損なうことなく、保護層を容易に剥がして下部の接着剤コーティングを露出させることを可能にするタブ44aを含み得る。
同様に、フィルムの対向する両側は、接着剤コーティングを含む。フィルムは、アプリケーション工具の押下領域の形状、例えば人さし指の表面の曲率に適合するように十分に可撓性である。フィルムの典型的な材料は、限定するものではないが、シリコーン又はさらにはアプリケータ工具、例えば指の形状に適合するのに好適な変形性を有する他のプラスチック材料を含む。好ましくは、接着剤は環境に優しいものであり、接着剤が目に接触した場合に健康リスクをもたらしてはならない。典型的には、この接着剤はアクリル系接着剤、好ましくは水性アクリル接着剤である。市販の接着剤コーティングを備えた商業的に利用可能なフィルムは、限定するものではないが、ClearFilm IV、IV3000、Tegaclerm及びOpsiteを含む。アプリケータフィルムは、アプリケータ工具の機敏さ又は接触感度を妨げないように十分な可撓性を有する。任意選択的に、フィルム45は、図6aに示されるとおり円盤形であり、5mm〜30mmの直径を有し、好ましくはフィルム45の直径は22mmである。代替的に、フィルム45は、指の接触領域の適用範囲を増加する(すなわち、指先の形状を明確に描く)ために、図6bに示されるとおり楕円であってもよい。このとき、短軸の長さが11mm〜27mmの範囲、好ましくは19mmであり、且つ長軸の長さが15mm〜30mmの範囲、好ましくは19mmである。これは、指のより多くが本発明のアプリケータフィルムによって覆われるため、指の保護されていない部品がコンタクトレンズと接触する可能性を制限する。アプリケータフィルム45が使い捨て製品であるため、これはまた廃棄されると生物分解性となるように作られ得る。
図6aに示されるとおり、本発明の例において、フィルム45の少なくとも一方の側46aは、内側部分と外側部分とを含む。内側部分は接着剤コーティング47を含み、外側部分には接着剤コーティングがない。追加的に、外側部分は、図6bに示されるとおり、接着剤コーティング47と接触せずにフィルムを扱うための、又は図6bに示されるとおり、アプリケータフィルムをアプリケータ工具(例えば、指)から除去する/剥ぐためのタブ45aを含み得る。フィルム45は、接着剤コーティング47を備えた少なくとも一方の側46aが、カバー71が除去されたときにコーティング47がユーザに露出又は提示される、すなわちコーティング47が凹部60のベース壁61から離れる方を向き、凹部60のベース壁61と接触しないように方向付けられるように、貯蔵部60に設置される。フィルム45及び/又はアプリケータ容器は、フィルム45がユーザによって容易に識別可能であることを支援するために、着色されているか、不透明であるか、又は透明であり得る。任意選択的に、フィルム45及び/又はアプリケータ容器の無菌状態の表示として、フィルム45及び/又はアプリケータ容器は、フィルム45及び/又はアプリケータ容器の滅菌状態に反応するインクで着色され得る。例えば、フィルムの色は、目に有害な特定のバクテリアに露出されると変化する。これは、フィルム及び/又はアプリケータ容器が汚染されたことを、その使用前にユーザに知らせることになる。これはまた、アプリケータ工具、例えば指の清潔さを示すことができるため、コンタクトレンズをアプリケータ工具(指)による汚染から保護する必要性をさらに再確認することを可能にする。
代替的に、アプリケータ工具への接着は、接着剤コーティング47が求められないような接触がなされたときに、フィルム46とアプリケータ工具との間の静電力によってのみ達成される。
凹部60は、フィルム45の接着剤コーティング47がカバー71の表面の下に接触することを防ぐために十分な深さを有するように作られる。本発明の例において、カバー71は保護層44である。フィルム45は、凹部60のベース壁61から分離しないように凹部60へ取り付けられる。フィルム45は、ベース壁61に対して、凹部のベース壁61とフィルム45との間の静電引力を通じて保持され得る。この引力は、容器50におけるアプリケータフィルムの短期間の保存に好適である。フィルム45が、アプリケータフィルム45の長期間にわたる保存及び輸送中に凹部60内で動き回ることを防ぐために、フィルム45を凹部60のベース壁61に固定する手段を任意選択的に提供することが有益である。これらの手段は、機械的リテーナ、例えばクリップ、又は凹部60のベース壁61上の中間層48の使用を含めるが、これらに専ら限定されるものではない。本発明の例において、凹部のベース壁61は、フィルム45がベース壁61に取り付けられるとフィルム45が貼り付くが、フィルム45がベース壁61から除去されるときに接着が容易に克服されるように、感圧接着剤を含み得る。
図5aに示される本発明の第2の独立態様の例において、中間層48は凹部60のベース壁61に取り付けられる。本発明の一例において、凹部60に存在するフィルム45毎に1つの中間層48がある。しかしながら、2つ以上のフィルム45が各凹部60において含まれる場合、1つの中間層48が複数のフィルムに役立ち得ることが理解されるべきである。中間層48は、凹部60のベース壁61と接触する中間層の一方の側48aに第1接着剤49a、及び反対側48bに第2接着剤49bを含む。本発明の特定の例において、凹部60からのフィルム45の除去時に中間層48が同じ動きで容器50から除去されないように、第1接着剤49aは第2接着剤49bより強い。好ましくは、本発明の例によると、第2接着剤49bは低粘着感圧接着剤である。
容器における容積を危険にさらすことなく容器50に中間層を収容するために、したがって保護層44が容器内に位置付けられていない場合、アプリケータフィルム上の接着層がカバー71の下側に触れないか又は接触しないことを確実にするために、凹部60は押下部64をさらに含む。押下部64は、図5bに示されるとおり、第2接着剤がベース壁61aの上面に対して同一平面になるように中間層48を収容するように成形される。好ましくは、押下部64は、フィルム45の表面領域より小さい表面領域を有し、したがって凹部60のベース壁61へのアプリケータ工具の接着の可能性をなくし、さらに凹部60からのフィルム45の分離を円滑にする。
低粘着性で感圧性の第2接着剤49bの性質により、フィルム45は、除去されているときに持ち上げられることを可能にしつつ、フィルム45を保持するために十分な力で凹部60において接合されることが可能になり、コンタクトレンズ11に移動され得るフィルム45に貼り付いた接着剤残留物を残さない。本発明の代替的選択肢において、中間層の一方の側は、第1接着剤49aによってベース壁に取り付けられ、中間層の他方の側は、フィルムが中間層からアプリケータ工具へ移動されることを可能にするために離型剤を含む。離型剤の一般的な例は、ポリビニルアルコール、架橋可能なシリコーン、又は表面エネルギーが低い材料である。
本発明の例において、図8に示されるとおり、1つ又は複数の使い捨てアプリケータフィルムがスタック組立体75において提供される。スタック組立体75は、接着剤残留物が、取り扱い中にコンタクトレンズと接触していない各フィルムの表面上に積層することを防ぐために、フィルム45同士が付着しないように隣接する1つ又は複数の使い捨てアプリケータフィルム45間で離間された離型材76の少なくとも1つ又は複数のストリップをさらに含む。本発明のさらなる例において、1つ又は複数のアプリケータフィルムが離型材76の単一のストリップ上に配置される。離型材76のストリップは、ストリップ76上の隣接するアプリケータ45が互いにかぶさるように折り畳まれる。スタック組立体は、図7に示されるとおり、コンタクトレンズアプリケータ容器に挿入され得る。
フィルム45を容器50から上昇させるために、ユーザは、図9に示されるとおり、接着剤コーティング47を有する少なくともフィルム45の一方の側46aに対してアプリケータ工具(例えば、指)の接触部分を押すのみでよい。図9に示される本発明の特定の実施形態において、人さし指がアプリケータ工具として使用され、人さし指の腹側が接触部分である。指の転動行為が、フィルム45の接着剤コーティングとの指の腹側の最大適用範囲を確保するのに役立ち、それにより無菌のアプリケータフィルムによる指の最大適用範囲が確保され得る。アプリケータフィルム45の接着剤コーティングの上で指を転動させる必要性を制限又は除去するために、アプリケータフィルム45を収容するための凹部60のベース壁61は、図9(e)における破線61aに示されるとおり、指の輪郭に適合するように指の圧力の付与下で変形し得る。これにより、アプリケータフィルム45が指の輪郭に適合することが可能になるため、指へのアプリケータフィルムの接着剤コーティングの最大適用範囲が確保される。凹部60のベース壁61は、当該技術分野において既知の任意の変形可能な材料、例えばゴム又はプラスチックで作られ得る。製造中の効率性の向上のために、凹部60のベース壁61は、アプリケータ容器50の他の部分より薄くなるようにされることができ、ベース壁61が指の圧力の付与下で変形することが可能になる。
フィルムの接着特徴は、アプリケータ工具からの除去のために、ユーザが、専用の溶剤溶液が必要とされることなく、単純にそれを引き剥がすことができるようなものである。フィルム45は、次いで廃棄される。使い捨てフィルムアプリケータ45は、ユーザが、接触を通してコンタクトレンズ11を汚染することなく及びアプリケータ工具(例えば、指)の機敏さを損ねることなく、コンタクトレンズ11を挿入するための手段を提供する。これにより、ユーザが自らのアプリケータ工具を徹底的に洗浄することが求められない場合、例えば、ユーザが、レンズ11の適用又は除去前に自らの手の徹底的な洗浄を行うことが求められない場合でも、アプリケータフィルムによって無菌状態が提供されることから、ユーザが多くの条件下でコンタクトレンズ11を扱うことができるようになる。より重要なことには、アプリケータフィルム45は、コンタクトレンズを取り上げ、目の上にコンタクトレンズを適用するときに、指の腹側の接触の感覚を完全になくさないように十分薄いことである。アプリケータフィルム45は、すなわち、指自体で直接接触することによるコンタクトレンズの微生物的、機械的及び/又は化学的汚染を防ぐためにコンタクトレンズの無菌状態を確保しつつ、指を使用してコンタクトレンズを目に適用するための従来の手段に従うのに役立つ。アプリケータフィルムによって保護された指の接触の感覚の維持又はその損失の制限は、コンタクトレンズ、特にコンタクトレンズの頂部の、目の角膜表面への正しい位置付けを確保するために重要である。場合により、装着者は、コンタクトレンズが目の角膜表面、すなわち焦点を合わせられることになる光を受ける目の部分と位置合わせされるように、例えばコンタクトレンズを目の表面で摺動させることにより、目に配置されたコンタクトレンズを調整する。装着者の大部分が角膜表面上でコンタクトレンズを案内するのに役立つように鏡を使用するが、場合により、特にスポーツ環境において、装着者は、コンタクトレンズを適用するために接触の感覚に依存する。この接触の感覚は、コンタクトレンズを目の表面に正しく位置付ける能力において不可欠であることが分かり得る。この感覚がないと、コンタクトレンズの目での不正確な位置付けが起こり得、コンタクトレンズが瞼の下に移るリスクを増加させることになり得る。
本発明の保存容器10の恩恵と本発明のアプリケータフィルム45とを組み合わせるために、本発明のコンタクトレンズ保存容器10は、アプリケータ容器50に別々に供給される必要はなく、それらは、図10(a)に示されるとおりキットとして組み合わせて提供され得ることが認められるべきである。この例において、コンタクトレンズ11及び使い捨てアプリケータフィルム45は、単体の組み合わされた容器80に位置するそれらのそれぞれの貯蔵部20及び凹部60に収納される。容器80は、上述のものと同じタイプ及び構造である。少なくとも1つのフランジ(図示せず)が、汚染及び流体損失を防ぐために、貯蔵部20及び/又は凹部60が気密及び液密とされるように、典型的には金属箔又は箔/プラスチック積層体である少なくとも1つの閉鎖具又はカバー(81)と密封係合するように構成される。したがって、少なくとも1つのフランジは、容器80の貯蔵部20及び凹部60の周辺部の周りに好ましくは位置する。少なくとも1つのカバー81は、典型的には金属の箔であり、工業標準要件に従うために梱包中にシールが施される。貯蔵部20及び凹部60の両方は、凹部60及び貯蔵部20の両方を覆うために同じ材料を有するか、若しくは凹部60(例えば、プラスチック)及び貯蔵部20(例えば、金属の箔)を覆うために異なる材料を有することにより、同じカバーによって覆われ得るか、又は、同じ材料若しくは異なる材料を有する個別のカバーによって覆われ得ることが理解されるべきである。
キットとして形成された組み合わされたコンタクトレンズ保存容器及びアプリケータ容器の例が、上部カバー又は蓋ストックが除去された状態で図10(b及びc)に示されている。キット80は、単体として、例えば射出成形によって作られ得る。アプリケータフィルム45を収容するための凹部60は、コンタクトレンズを収容するための貯蔵部20よりもはるかに浅い。上で検討されたとおり、凹部60のベース壁61は、アプリケータ工具(例えば、指)上へのアプリケータフィルムの接着剤コーティングの十分な適用範囲があることを確実にするために、指の圧力の付与下で変形するように作られ得る。キット80を単体として作る場合、ベース壁61の厚さは、キット80の他の部分よりも薄く作られることができ、ベース壁が指からの圧力の影響下で変形することを可能にする。同様に図10(b及びc)に示されているのは、アプリケータフィルムを収容するための凹部60に隣接しているか、又はその円周方向エッジにある2つのさらなる押下部112、114である。この押下部は、任意選択であり、それぞれ上で検討されたアプリケータフィルム45のタブ44a及び45aと、アプリケータフィルム45上の接着剤コーティングを保護するための層44とを収容するような大きさにされる。押下部112、114は、異なる深さ(図10dを参照されたい)を有していると示されている。浅い方の押下部112は、保護層44を除去して下部のアプリケータフィルム45の接着剤コーティングを露出させるためのタブ44aを収容する。深い方の押下部114は、本発明のアプリケータフィルム45を扱うための、特に廃棄されることになる使用済み又は使い切られたアプリケータフィルムをアプリケータ工具(例えば、指)から剥がすためのタブ45aを収容する。
流れ図である図12に示され、図11において図説されたとおり、4つのステップが、コンタクトレンズとアプリケータフィルムとが組み合わされたカートリッジ80に収納されたコンタクトレンズ11をユーザの目の角膜に適用するために使用される。
ユーザは、典型的には金属の箔又は箔/プラスチック積層体であるカバー(81)を取り除き、コンタクトレンズ保存貯蔵部及びコンタクトレンズアプリケータフィルムを露出させる。
ステップ94は、任意選択的であり、保存溶液15をコンタクトレンズ貯蔵部20から排出及び廃棄することを含む。
追加的な保護カバー44がアプリケータフィルム45の上に供給された場合、これは、タブ44aを引いてアプリケータフィルム45の接着層を露出させることによって除去される。ユーザは、次いで、図11a及び11bに示されるとおり、接着がフィルム45と工具との間に誘発されるまで、アプリケータ工具の接触部分をフィルム45に対して押す(ステップ93)。図11に示された特定の実施形態において、ユーザは、自らの人さし指を使用してアプリケータフィルムを押し且つ/又は下げる。ステップ93及び94は、任意の順序で実施され得るが、しかしながら、フィルムの無菌状態が維持されることを確実にするため、及びレンズのいかなる偶発的な汚染も回避するため、任意の保護層44を除去し、フィルムを指に貼り付ける前に保存溶液を貯蔵部から排出することが有利である。
ユーザは、次いで、図11cに示されるとおり、フィルム45をコンタクトレンズ11の凸状面に対して穏やかに押すか又は触れて、コンタクトレンズの僅かな変形を可能にし、且つコンタクトレンズ11に残る溶液15残留物に起因する表面張力の結果としてコンタクトレンズをアプリケータフィルムに貼り付かせる(ステップ95)。コンタクトレンズは、支持構造24の押下領域13の上の略中央に位置するため、コンタクトレンズは、保存貯蔵部から持ち上げられ、さらなる操作なしに角膜へ施されるべき正しい向きにある。
コンタクトレンズ11は、角膜と接触され且つ目に挿入される。コンタクトレンズ11は、コンタクトレンズと角膜との間の表面張力がコンタクトレンズ11とアプリケータフィルム45との間の表面張力より大きいため、アプリケータフィルム45によって解放される。アプリケータフィルム45は、例えば上で検討されたタブ45aを使用して、アプリケータ工具から除去及び廃棄される(ステップ96)。
上記の異なる例に対する変形及び修正、追加及び削除、又は材料若しくは接着剤タイプが、特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなくなされ得る。
Claims (38)
- コンタクトレンズを取り上げ、且つ前記コンタクトレンズを目に適用するためのコンタクトレンズアプリケータフィルムであって、
滅菌フィルムであって、前記フィルムの少なくとも一方の側の少なくとも一部は、接着剤コーティングを含み、前記接着剤コーティングは、指の表面に貼り付くように配置され、それにより、使用時、前記コンタクトレンズを前記目に適用するとき、ユーザは、前記コンタクトレンズアプリケータフィルムを前記指で取り上げ、且つ続いて、前記コンタクトレンズアプリケータフィルムによって保護された前記指を使用して前記コンタクトレンズを取り上げることができる、滅菌フィルム
を含むコンタクトレンズアプリケータフィルム。 - シリコーンを含む、請求項1に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルム。
- 前記接着剤コーティングは、アクリルを含む、請求項1又は2に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルム。
- 円盤形、又は楕円形、又は長方形である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルム。
- 短軸の長さが11mm〜27mmの範囲、好ましくは19mmであり、且つ長軸の長さが15mm〜30mmの範囲、好ましくは22.5mmである略楕円形である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルム。
- 前記フィルムを扱うためのタブを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルム。
- 前記アプリケータフィルムの少なくとも一方の側は、内側部分と外側部分とを含み、前記内側部分は、前記接着剤コーティングを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルム。
- 透明若しくは不透明であり、且つ/又は着色されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルム。
- 使い捨てである、請求項1〜8のいずれか一項に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルム。
- コンタクトレンズアプリケータフィルムの組立体であって、前記コンタクトレンズアプリケータフィルムの各々は、請求項1〜10のいずれか一項に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルムを含む、コンタクトレンズアプリケータフィルムの組立体。
- コンタクトレンズアプリケータフィルムのスタックである、請求項10に記載の組立体。
- 前記コンタクトレンズアプリケータフィルムの各々は、隣接するコンタクトレンズアプリケータフィルムに対して着脱可能に取り付けられている、請求項11に記載の組立体。
- 前記スタックにおける隣接するコンタクトレンズアプリケータフィルム間に離型層を含む、請求項10又は11に記載の組立体。
- 前記コンタクトレンズアプリケータフィルムの各々は、離型材のストリップ上に貼り付けられている、請求項10に記載の組立体。
- 前記離型材のストリップは、前記ストリップ上の隣接するコンタクトレンズアプリケータフィルムが前記組立体において互いにかぶさるように折り畳まれている、請求項14に記載の組立体。
- 請求項1〜15のいずれか一項に記載の少なくとも1つのコンタクトレンズアプリケータフィルムを含む、コンタクトレンズアプリケータ容器。
- 前記少なくとも1つのアプリケータフィルムを収納するためのベース壁を有する凹部を含む、請求項16に記載のコンタクトレンズアプリケータ容器。
- 前記ベース壁は、指の圧力の付与下で前記指の輪郭に適合するように変形可能である、請求項17に記載のコンタクトレンズアプリケータ容器。
- 前記ベース壁の厚さは、前記コンタクトレンズアプリケータ容器の他の部分より薄い、請求項18に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルム容器。
- コンタクトレンズのための保存容器であって、
i)コンタクトレンズ及び保存液を受けるための少なくとも1つの貯蔵部であって、床を有する少なくとも1つの貯蔵部と、
ii)前記コンタクトレンズを前記貯蔵部の前記床の上の画定された位置において保持するための支持構造であって、前記画定された位置は、使用時に指の圧力下での前記コンタクトレンズの押下を可能にするレンズ押下領域を含む、支持構造と、
iii)コンタクトレンズが前記貯蔵部に挿入されるときにコンタクトレンズエッジに係合することができ、且つ前記コンタクトレンズを前記画定された位置内及び前記押下領域の上にあるように付勢するためのガイドと
を含む保存容器。 - 前記押下領域は、前記支持構造の支持されていない部分を含む、請求項20に記載の保存容器。
- 前記支持構造は、前記コンタクトレンズと前記貯蔵部の前記床との間の保存液の流れを可能にする、請求項20又は21に記載の保存容器。
- 前記ガイドは、前記コンタクトレンズを前記押下領域の上で中央に付勢する、請求項20〜22のいずれか一項に記載の保存コンタクト。
- 前記押下領域は、5mm2〜180mm2の範囲、好ましくは78mm2を有する、請求項20〜23のいずれか一項に記載の保存容器。
- 前記支持構造は、前記貯蔵部の1つ又は複数の壁から延在する複数の離間されたフィンを含む、請求項20〜24のいずれか一項に記載の保存容器。
- 前記複数の離間されたフィンは、前記貯蔵部の前記床から上方へ延在する、請求項25に記載の保存容器。
- 前記複数のフィンの各々は、前記ガイドを含むように協働する、請求項25又は26に記載の保存容器。
- 前記複数の離間されたフィンの各々は、前記コンタクトレンズの凹状面を支持するための第1プロファイルと、前記押下領域の上で前記コンタクトレンズを案内するための第2プロファイルとを含む、請求項25〜27のいずれか一項に記載の保存容器。
- 前記第1プロファイルは、前記押下領域における前記コンタクトレンズの部分に指の圧力が付与されると、前記コンタクトレンズが支点を中心として変形することを可能にする、請求項28に記載の保存容器。
- 前記第1プロファイルは、前記ガイド上の点と前記支点との間の距離が、前記第1プロファイルと接触している前記コンタクトレンズの長さ以下であるように前記支点と前記ガイドとの間に延在する、請求項29に記載の保存容器。
- 前記複数のフィンの各々は、前記コンタクトレンズが押下領域において押下されると前記コンタクトレンズの下側と係合する前記支点に隣接する第3プロファイルを含む、請求項29又は30に記載の保存容器。
- 前記複数のフィンの各々の前記第1プロファイル及び前記第2プロファイルは、実質的に「V」字形構成で合流する、請求項28〜31のいずれか一項に記載の保存容器。
- 前記保存容器は、単体である、請求項20〜32のいずれか一項に記載の保存容器。
- 請求項20〜33のいずれか一項に記載の保存容器を含むコンタクトレンズ保存容器と、請求項1〜9のいずれか一項に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルム又は請求項10〜15のいずれか一項に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルムの組立体とを含むキット。
- 請求項16〜19のいずれか一項に記載のコンタクトレンズアプリケータ容器を含む、請求項34に記載のキット。
- 前記コンタクトレンズ保存容器及び前記コンタクトレンズアプリケータ容器は、単体として形成される、請求項35に記載のキット。
- コンタクトレンズを扱う方法であって、
i)請求項1〜9のいずれか一項に記載のコンタクトレンズアプリケータフィルムを指に貼り付けるステップと、
ii)前記コンタクトレンズアプリケータフィルムによって保護された前記指を使用して、コンタクトレンズを取り上げるステップと、
iii)前記コンタクトレンズが目と接触すると前記コンタクトレンズアプリケータフィルムから解放されるように、前記コンタクトレンズを前記目に近接させるステップと
を含む方法。 - i)前記コンタクトレンズアプリケータフィルムを前記指に貼り付けるために、前記コンタクトレンズアプリケータフィルムの前記接着剤コーティングへ圧力を付与するステップと、
ii)前記コンタクトレンズを保存するために使用される流体の表面張力の結果として前記コンタクトレンズが前記コンタクトレンズアプリケータフィルムに貼り付くように、前記コンタクトレンズアプリケータフィルムによって保護された前記指を使用して、前記コンタクトレンズの凸状面に接触するステップと
をさらに含む、請求項37に記載の方法。
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