第1の態様では、ヘッダ部及びデータフィールド部を含むプロトコルデータユニットに含まれるサービスデータユニットに対して、該サービスデータユニットのセグメントを該プロトコルデータユニットに含めるべきか否かを判定し、そうである場合には、サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定するステップと、最初の判定に従って、ヘッダ部に情報を含めるか否かを判定し、そうである場合には、最初の判定に従って、該情報の内容を決定するステップと、プロトコルデータユニットを受信機エンティティに提供するステップと、を含む方法が提供される。
本方法は、サービスデータユニットのセグメントが、サービスデータユニットの最初のセグメントであること、及び情報の内容がサービスデータユニットの長さを示すことを判定するステップを含むことができる。
本方法は、サービスデータユニットのセグメントが、サービスデータユニットの最初のセグメントとサービスデータユニットの最後のセグメントとの間のセグメントであること、及び情報の内容がセグメントオフセットを示すことを判定するステップを含むことができる。
本方法は、サービスデータユニットのセグメントが、サービスデータユニットの最後のセグメントであること、及び情報の内容がサービスデータユニットセグメントの長さを示すことを判定するステップを含むことができる。
本方法は、サービスデータユニットのセグメントが、サービスデータユニットの最後のセグメントであり、プロトコルデータユニットを満たすことを判定し、ヘッダにおいて情報を含めないよう決定するステップを含むことができる。
情報は、長さ指示子フィールドを含むことができる。
ヘッダ部は、フレーミング情報を含むことができ、該フレーミング情報は、データフィールドの最初のバイトがサービスデータユニットの最初のバイトに対応するか否かを示す第1のビットと、データフィールドの最後のバイトがサービスデータユニットの最後のバイトに対応するか否かを示す第2のビットと、を含む。
ヘッダ部は、データフィールド内のデータフィールド要素の数を示すデータフィールド要素情報を含むことができる。本方法は、フレーミング情報の第2のビットの後で該フレーミング情報の第1のビットの前にデータフィールド要素情報を提供するステップを含むことができる。
受信機エンティティは、無線リンク制御エンティティとすることができる。
ヘッダ部は、シーケンス番号を含むことができ、該シーケンス番号は、プロトコルデータユニットに含まれる最初のサービスデータユニットのシーケンス番号に対応する。
第2の態様では、ヘッダ部及びデータフィールド部を含むプロトコルデータユニットを送信エンティティから受信するステップと、サービスデータユニットのセグメントが、該プロトコルデータユニット内に存在するか否かを判定し、そうである場合には、該サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定するステップと、情報がヘッダ部内に存在するか否かを判定し、そうである場合には、最初の判定に従って該情報を使用するステップと、を含む方法が提供される。
本方法は、サービスデータユニットのセグメントが、サービスデータユニットの最初のセグメントであることを判定するステップを含むことができ、情報の内容は、サービスデータユニットの長さを示すことができる。
本方法は、サービスデータユニットのセグメントが、サービスデータユニットの最初のセグメントとサービスデータユニットの最後のセグメントとの間のセグメントであることを判定するステップを含むことができ、情報の内容は、セグメントオフセットを示すことができる。
本方法は、サービスデータユニットのセグメントが、サービスデータユニットの最後のセグメントであることを判定するステップを含むことができ、情報の内容は、サービスデータユニットセグメントの長さを示すことができる。
前記第1の情報は、長さ指示子フィールドを含むことができる。
ヘッダ部は、フレーミング情報を含むことができ、該フレーミング情報は、データフィールドの最初のバイトがサービスデータユニットの最初のバイトに対応するか否かを示す第1のビットと、データフィールドの最後のバイトがサービスデータユニットの最後のバイトに対応するか否かを示す第2のビットと、を含む。
ヘッダ部は、データフィールド内のデータフィールド要素の数を示すデータフィールド要素情報を含むことができる。本方法は、フレーミング情報の第2のビット及び該データフィールド要素情報に従ってサービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定するステップを含むことができる。
送信エンティティは、無線リンク制御エンティティとすることができる。
ヘッダ部は、シーケンス番号を含むことができ、該シーケンス番号は、プロトコルデータユニットに含まれる最初のサービスデータユニットのシーケンス番号に対応する。
第3の態様では、ヘッダ部及びデータフィールド部を含むプロトコルデータユニットに含まれるサービスデータユニットに対して、該サービスデータユニットのセグメントを該プロトコルデータユニットに含めるべきか否かを判定し、そうである場合には、サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定する手段と、最初の判定に従って、ヘッダ部に情報を含めるか否かを判定し、そうである場合には、最初の判定に従って、該情報の内容を決定する手段と、プロトコルデータユニットを受信機エンティティに提供する手段と、を備える装置が提供される。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最初のセグメントであること、及び情報の内容がサービスデータユニットの長さを示すことを判定する手段を備えることができる。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最初のセグメントとサービスデータユニットの最後のセグメントとの間のセグメントであること、及び情報の内容がセグメントオフセットを示すことを判定する手段を備えることができる。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最後のセグメントであること、及び情報の内容がサービスデータユニットセグメントの長さを示すことを判定する手段を備えることができる。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最後のセグメントであり、プロトコルデータユニットを満たすことを判定し、ヘッダにおいて情報を含めないよう決定する手段を備えることができる。
情報は、長さ指示子フィールドを含むことができる。
ヘッダ部は、フレーミング情報を含むことができ、該フレーミング情報は、データフィールドの最初のバイトがサービスデータユニットの最初のバイトに対応するか否かを示す第1のビットと、データフィールドの最後のバイトがサービスデータユニットの最後のバイトに対応するか否かを示す第2のビットと、を含む。
ヘッダ部は、データフィールド内のデータフィールド要素の数を示すデータフィールド要素情報を含むことができる。本装置は、フレーミング情報の第2のビットの後でフレーミング情報の第1のビットの前にデータフィールド要素情報を提供する手段を備えることができる。
受信機エンティティは、無線リンク制御エンティティとすることができる。
ヘッダ部は、シーケンス番号を含むことができ、該シーケンス番号は、プロトコルデータユニットに含まれる最初のサービスデータユニットのシーケンス番号に対応する。
第4の態様では、ヘッダ部及びデータフィールド部を含むプロトコルデータユニットを送信エンティティから受信する手段と、サービスデータユニットのセグメントが該プロトコルデータユニット内に存在するか否かを判定し、そうである場合には、該サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定する手段と、情報がヘッダ部内に存在するか否かを判定する手段と、そうである場合には、最初の判定に従って該情報を使用する手段と、備える装置が提供される。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最初のセグメントであることを判定する手段を備えることができ、情報の内容はサービスデータユニットの長さを示すことができる。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最初のセグメントとサービスデータユニットの最後のセグメントとの間のセグメントであることを判定する手段を備えることができ、情報の内容はセグメントオフセットを示すことができる。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントが、サービスデータユニットの最後のセグメントであることを判定する手段を備えることができ、情報の内容はサービスデータユニットセグメントの長さを示すことができる。
前記第1の情報は、長さ指示子フィールドを含むことができる。
ヘッダ部は、フレーミング情報を含むことができ、該フレーミング情報は、データフィールドの最初のバイトがサービスデータユニットの最初のバイトに対応するか否かを示す第1のビットと、データフィールドの最後のバイトがサービスデータユニットの最後のバイトに対応するか否かを示す第2のビットと、を含む。
ヘッダ部は、データフィールド内のデータフィールド要素の数を示すデータフィールド要素情報を含むことができる。本装置は、フレーミング情報の第2のビット及び該データフィールド要素情報に従ってサービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定する手段を備えることができる。
送信エンティティは、無線リンク制御エンティティとすることができる。
ヘッダ部は、シーケンス番号を含むことができ、該シーケンス番号は、プロトコルデータユニットに含まれる最初のサービスデータユニットのシーケンス番号に対応する。
第5の態様では、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置が提供され、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に対して、少なくとも、ヘッダ部及びデータフィールド部を含むプロトコルデータユニットに含まれるサービスデータユニットに対して、サービスデータユニットのセグメントをプロトコルデータユニットに含めるべきか否かを判定し、そうである場合には、サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定し、最初の判定に従って、ヘッダ部に情報を含めるか否かを判定し、そうである場合には、最初の判定に従って、情報の内容を決定し、プロトコルデータユニットを受信機エンティティに提供させる、ように構成される。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最初のセグメントであること、及び情報の内容がサービスデータユニットの長さを示すことを判定するように構成することができる。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最初のセグメントとサービスデータユニットの最後のセグメントとの間のセグメントであること、及び情報の内容がセグメントオフセットを示すことを判定するように構成することができる。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最後のセグメントであること、及び情報の内容がサービスデータユニットセグメントの長さを示すことを判定するように構成することができる。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最後のセグメントであり、プロトコルデータユニットを満たすことを判定し、ヘッダにおいて情報を含めないよう決定する、ように構成することができる。
情報は、長さ指示子フィールドを含むことができる。
ヘッダ部は、フレーミング情報を含むことができ、該フレーミング情報は、データフィールドの最初のバイトがサービスデータユニットの最初のバイトに対応するか否かを示す第1のビットと、データフィールドの最後のバイトがサービスデータユニットの最後のバイトに対応するか否かを示す第2のビットと、を含む。
ヘッダ部は、データフィールド内のデータフィールド要素の数を示すデータフィールド要素情報を含むことができる。本装置は、フレーミング情報の第2のビットの後でフレーミング情報の第1のビットの前にデータフィールド要素情報を提供するように構成することができる。
受信機エンティティは、無線リンク制御エンティティとすることができる。
ヘッダ部は、シーケンス番号を含むことができ、該シーケンス番号は、プロトコルデータユニットに含まれる最初のサービスデータユニットのシーケンス番号に対応する。
第6の態様では、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置が提供され、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に対して、少なくとも、ヘッダ部及びデータフィールド部を含むプロトコルデータユニットを送信エンティティから受信し、サービスデータユニットのセグメントがプロトコルデータユニット内に存在するか否かを判定し、そうである場合には、サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定し、情報がヘッダ部内に存在するか否かを判定し、そうである場合には、最初の判定に従って該情報を使用させる、ように構成される。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最初のセグメントであることを判定するように構成でき、情報の内容は、サービスデータユニットの長さを示すことができる。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最初のセグメントとサービスデータユニットの最後のセグメントとの間のセグメントであることを判定するように構成でき、情報の内容は、セグメントオフセットを示すことができる。
本装置は、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最後のセグメントであることを判定するように構成でき、情報の内容は、サービスデータユニットセグメントの長さを示すことができる。
前記第1の情報は、長さ指示子フィールドを含むことができる。
ヘッダ部は、フレーミング情報を含むことができ、フレーミング情報は、データフィールドの最初のバイトがサービスデータユニットの最初のバイトに対応するか否かを示す第1のビットと、データフィールドの最後のバイトがサービスデータユニットの最後のバイトに対応するか否かを示す第2のビットと、を含む。
ヘッダ部は、データフィールド内のデータフィールド要素の数を示すデータフィールド要素情報を含むことができる。本装置は、フレーミング情報の第2のビット及び該データフィールド要素情報に従ってサービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定するように構成することができる。
送信エンティティは、無線リンク制御エンティティとすることができる。
ヘッダ部は、シーケンス番号を含むことができ、該シーケンス番号は、プロトコルデータユニットに含まれる最初のサービスデータユニットのシーケンス番号に対応する。
第7の態様では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上で具現化されたコンピュータプログラムが提供され、該コンピュータプログラムは、プロセスを実行するようにプロセスを制御するためのプログラムコードを含み、該プロセスは、ヘッダ部及びデータフィールド部を含むプロトコルデータユニットに含まれるサービスデータユニットに対して、サービスデータユニットのセグメントをプロトコルデータユニットに含めるべきか否かを判定し、そうである場合には、サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定するステップと、最初の判定に従って、ヘッダ部に情報を含めるか否かを判定し、そうである場合には、最初の判定に従って、情報の内容を決定するステップと、プロトコルデータユニットを受信機エンティティに提供するステップと、を含む。
本プロセスは、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最初のセグメントであること、及び情報の内容がサービスデータユニットの長さを示すことを判定するステップを含むことができる。
本プロセスは、サービスデータユニットのセグメントが、サービスデータユニットの最初のセグメントとサービスデータユニットの最後のセグメントとの間のセグメントであること、及び情報の内容がセグメントオフセットを示すことを判定するステップを含むことができる。
本プロセスは、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最後のセグメントであること、及び情報の内容がサービスデータユニットセグメントの長さを示すことを判定するステップを含むことができる。
本プロセスは、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最後のセグメントであり、プロトコルデータユニットを満たすことを判定するステップと、ヘッダにおいて情報を含めないよう決定するステップと、を含むことができる。
情報は、長さ指示子フィールドを含むことができる。
ヘッダ部は、フレーミング情報を含むことができ、該フレーミング情報は、データフィールドの最初のバイトがサービスデータユニットの最初のバイトに対応するか否かを示す第1のビットと、データフィールドの最後のバイトがサービスデータユニットの最後のバイトに対応するか否かを示す第2のビットと、を含む。
ヘッダ部は、データフィールド内のデータフィールド要素の数を示すデータフィールド要素情報を含むことができる。本プロセスは、フレーミング情報の第2のビットの後でフレーミング情報の第1のビットの前にデータフィールド要素情報を提供するステップを含むことができる。
受信機エンティティは、無線リンク制御エンティティとすることができる。
ヘッダ部は、シーケンス番号を含むことができ、該シーケンス番号は、プロトコルデータユニットに含まれる最初のサービスデータユニットのシーケンス番号に対応する。
第8の態様では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上で具現化されたコンピュータプログラムが提供され、該コンピュータプログラムは、プロセスを実行するようにプロセスを制御するためのプログラムコードを含み、該プロセスは、ヘッダ部及びデータフィールド部を含むプロトコルデータユニットを送信エンティティから受信するステップと、サービスデータユニットのセグメントが、該プロトコルデータユニット内に存在するか否かを判定し、そうである場合には、該サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定するステップと、情報がヘッダ部内に存在するか否かを判定し、そうである場合には、最初の判定に従って該情報を使用するステップと、を含むことができる。
本プロセスは、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最初のセグメントであることを判定するステップを含むことができ、情報の内容は、サービスデータユニットの長さを示すことができる。
本プロセスは、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最初のセグメントとサービスデータユニットの最後のセグメントとの間のセグメントであることを判定するステップを含むことができ、情報の内容は、セグメントオフセットを示すことができる。
本プロセスは、サービスデータユニットのセグメントがサービスデータユニットの最後のセグメントであることを判定するステップを含むことができ、情報の内容は、サービスデータユニットセグメントの長さを示すことができる。
前記第1の情報は、長さ指示子フィールドを含むことができる。
ヘッダ部は、フレーミング情報を含むことができ、該フレーミング情報は、データフィールドの最初のバイトがサービスデータユニットの最初のバイトに対応するか否かを示す第1のビットと、データフィールドの最後のバイトがサービスデータユニットの最後のバイトに対応するか否かを示す第2のビットと、を含む。
ヘッダ部は、データフィールド内のデータフィールド要素の数を示すデータフィールド要素情報を含むことができる。本プロセスは、フレーミング情報の第2のビット及び該データフィールド要素情報に従ってサービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定するステップを含むことができる。
送信エンティティは、無線リンク制御エンティティとすることができる。
ヘッダ部は、シーケンス番号を含むことができ、該シーケンス番号は、プロトコルデータユニットに含まれる最初のサービスデータユニットのシーケンス番号に対応する。
第9の態様では、コンピュータ用のコンピュータプログラム製品が提供され、該コンピュータプログラム製品は、製品がコンピュータ上で実行されたときに、第1の態様の方法のステップを実行するソフトウェアコード部分を備える。
上記では、多くの異なる実施形態について説明してきた。上述の実施形態のうちの何れか2つ又は3つ以上を組み合わせることにより、別の実施形態を提供できることを理解されたい。
次に、添付図面を参照しながら例証としての実施形態を説明する。
実施例を詳細に説明する前に、説明する実施例の基礎となる技術を理解する一助となるように、図1及び2を参照しながら無線通信システム及び移動体通信デバイスの幾つかの一般原理について概略的に説明する。
図1に示されているような無線通信システム100では、移動体通信デバイス又はユーザ装置(UE)102、104、105には、少なくとも1つの基地局又は同様の無線送信及び/又は受信ノード又は地点を介して、無線アクセスが提供される。基地局は、通常、少なくとも1つの適切なコントローラ装置によって、基地局の動作及び基地局との通信における移動体通信デバイスの管理を可能にするように制御される。コントローラ装置は、無線アクセスネットワーク(例えば、無線通信システム100)内又はコアネットワーク(CN)(図示せず)内に位置することができ、1つの中央装置として実装することができ、又はその機能を複数の装置にわたって分散させることができる。コントローラ装置は、基地局の一部とすることも、及び/又は無線ネットワークコントローラなどの別個のエンティティによって提供することもできる。図1には、それぞれのマクロレベル基地局106及び107を制御するための制御装置108及び109が示されている。基地局の制御装置は、他の制御エンティティと相互接続することができる。制御装置は、通常、記憶容量及び少なくとも1つのデータプロセッサを備える。制御装置及び制御機能は、複数の制御ユニット間に分散することができる。これに加えて又は代替として、一部のシステムでは、制御装置は、無線ネットワークコントローラ内に設けることができる。
しかしながら、LTEシステムは、RNCの提供無しの、いわゆる「フラットな」アーキテクチャを有しているとみなすことができ、むしろ、(e)NBは、システムアーキテクチャエボルーションゲートウェイ(SAE−GW)及びモビリティ管理エンティティ(MME)と通信して、これらのエンティティをプールすることもでき、すなわち、複数のこれらのノードが、複数(セット)の(e)NBにサービスを提供できる。各UEは、同時に1つだけのMME及び/又はS−GWによってサービスが提供され、(e)NBは、現在のアソシエーションを追跡する。SAE−GWは、S−GW及びP−GW(それぞれ、サービングゲートウェイ及びパケットデータネットワークゲートウェイ)から構成することができる、LTEにおける「高レベル」ユーザプレーンコアネットワーク要素である。S−GW及びP−GWの機能は独立したものとすることができ、これらを同一の場所に配置する必要はない。
図1において、基地局106及び107は、ゲートウェイ112を介してより広い通信ネットワーク113に接続されているものとして示されている。さらなるゲートウェイ機能を提供して、別のネットワークに接続することができる。
また、例えば、別個のゲートウェイ機能によって及び/又はマクロレベル基地局のコントローラを介して、より小さい基地局116、118、及び120をネットワーク113に接続することができる。基地局116、118、及び120は、ピコレベル又はフェムトレベルの基地局、又は同様のものとすることができる。この実施例では、基地局116及び118は、ゲートウェイ111を介して接続しているのに対して、基地局120は、コントローラ装置108を介して接続している。幾つかの実施形態では、より小さい基地局が提供されない場合がある。より小さい基地局116、118、及び120は、第2のネットワーク(例えば、WLAN)の一部とすることができ、WLAN APとすることができる。
ここで、可能性のある移動体通信デバイスについて、通信デバイス200の概略的な部分断面図を示す図2を参照しながら、より詳細に説明する。このような通信デバイスは、ユーザ装置(UE)又はユーザ端末と呼ばれることが多い。適切な移動体通信デバイスは、無線信号を送受信することができる何らかのデバイスによって提供することができる。非限定的な例として、携帯電話機又は「スマートフォン」として知られるものなどの移動局(MS)又はモバイル装置、無線インタフェースカード又はその他の無線インタフェース機能(例えば、USBドングル)を備えたコンピュータ、無線通信能力を備えた携帯情報端末(PDA)又はタブレット、或いはこれらの何れかの組み合わせなどが挙げられる。移動体通信デバイスは、例えば、音声、電子メール(eメール)、テキストメッセージ、マルチメディアなど、通信を搬送するためのデータ通信を提供することができる。従って、ユーザの通信デバイスを介して多くのサービスをユーザに提案及び提供することができる。これらのサービスの非限定的な例としては、双方向又は多方向通話、データ通信又はマルチメディアサービス、或いは単に、インターネットなどのデータ通信ネットワークシステムへのアクセスが挙げられる。また、ブロードキャストデータ又はマルチキャストデータをユーザに提供することもできる。このコンテンツの非限定的な例としては、ダウンロード、テレビ及びラジオ番組、ビデオ、広告、様々な警報及びその他の情報が挙げられる。
モバイル装置200は、受信に適切な装置を介してエアインタフェース又は無線インタフェース207を通じて信号を受信することができ、無線信号を送信するのに適切な装置を介して信号を送信することができる。図2には、トランシーバ装置がブロック206によって概略的に示されている。トランシーバ装置206は、例えば、無線部と関連するアンテナ構成とを用いて提供することができる。アンテナ構成は、モバイル装置の内部又は外部に配置することができる。
モバイル装置は、通常、少なくとも1つのデータ処理エンティティ201と、少なくとも1つのメモリ202と、アクセスシステム及び他の通信デバイスへのアクセス並びにこれらとの通信の制御を含むタスクを実施するように設計されたソフトウェア及びハードウェア支援による実行で使用される他の可能性のある構成要素203と、を備える。データ処理装置、記憶装置、及びその他の関連する制御装置は、適切な回路基板上及び/又はチップセット内に設けることができる。この特徴要素は、参照符号204で示される。ユーザは、キーパッド205、音声コマンド、タッチセンサ式スクリーン又はパッド、或いはこれらの組み合わせなどの好適なユーザインタフェースを用いてモバイル装置の動作を制御することができる。また、ディスプレイ208、スピーカ及びマイクロホンを設けることもできる。さらに、モバイル通信機器は、他のデバイスとの、及び/又は例えばハンズフリー装置などの外部アクセサリを接続するための適切なコネクタ(有線又は無線の何れでも)を含むことができる。
通信デバイス102、104、及び105は、符号分割多元接続(CDMA)又は広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))などの様々なアクセス技術に基づいて通信システムにアクセスすることができる。他の非限定的な例としては、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、インターリーブド周波数分割多元接続(IFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)及び直交周波数分割多元接続(OFDMA)などのFDMAの様々なスキーム、並びに空間分割多元接続(SDMA)などが挙げられる。
無線通信システムの1つの実施例は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって標準化されたアーキテクチャである。最新の3GPPベースの開発は、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)無線アクセス技術のロングタームエボリューション(LTE)と呼ばれることが多い。3GPP仕様の様々な開発段階はリリースと呼ばれている。LTEの最近の開発は、LTEアドバンスト(LTE−A)と呼ばれることが多い。LTEは、進化型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)として知られているモバイルアーキテクチャを使用する。このようなシステムの基地局は、進化型又は強化型ノードB(eNB)として知られており、ユーザプレーンパケットデータコンバージェンス/無線リンク制御/媒体アクセス制御/物理レイヤプロトコル(PDCP/RLC/MAC/PHY)、及び通信デバイス向けの制御プレーン無線リソース制御(RRC)プロトコル終端などのE−UTRAN機能を提供する。無線アクセスシステムの別の例としては、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)及び/又はWiMax(ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス)などの技術に基づく、システムの基地局によって提供されるものが挙げられる。基地局は、セル全体又は同様の無線サービスエリアにカバレッジを提供することができる。
好適な通信システムの別の例は、5Gコンセプトである。5Gにおけるネットワークアーキテクチャは、LTEアドバンストのものと極めて類似したものとすることができる。ネットワークアーキテクチャに対する変更は、様々な無線技術及びより高品質のQoSサポートへの対応の必要性、並びに、例えばユーザ視点のQoEをサポートするQoSレベルのための幾つかのオンデマンド要件に依存することができる。また、ネットワークを意識したサービス及びアプリケーション、並びにサービス及びアプリケーションを意識したネットワークが、アーキテクチャに対する変化をもたらすことができる。これらは、情報指向ネットワーク(ICN)及びユーザ指向コンテンツ配信ネットワーク(UC−CDN)手法に関連する。5Gは、多入力多出力(MIMO)アンテナと、より小さい基地局と協働して動作するマクロサイトを含み、恐らくは、より良好なカバレッジ及びデータ転送速度向上のための様々な無線技術を採用して、LTEよりもはるかに多くの基地局又はノード(いわゆるスモールセルコンセプト)とを使用することができる。
将来的なネットワークは、互いに動作可能に接続又は連結してサービスを提供できる「ビルディングブロック」又はエンティティにネットワークノード機能を仮想化することを提案するネットワークアーキテクチャコンセプトである、ネットワーク機能仮想化(NFV)を利用する可能性が高いことを理解されたい。仮想化ネットワーク機能(VNF)は、カスタマイズされたハードウェアではなく標準タイプ又は汎用タイプのサーバを使用してコンピュータプログラムコードを実行する1又は2以上の仮想マシンを含むことができる。また、クラウドコンピューティング又はデータストレージを利用することもできる。無線通信では、このことは、ノード動作が、リモート無線ヘッドと動作可能に結合されたサーバ、ホスト、又はノードにおいて少なくとも部分的に実行されることを意味することができる。また、ノード動作は、複数のサーバ、ノード、又はホスト間で分散させることも可能である。また、コアネットワーク動作と基地局動作との間の作業の分散は、LTEのものと異なる場合もあり、又は存在しないことさえある点を理解されたい。
5Gの開発及び必要条件の設定に際して、無線通信スループットが最大で10Gbbsまで増加することが想定される。インターネットトラフィック及びこのトラフィックの搬送に使用される可能性のあるパケットサイズが増加する可能性がある。しかしながら、使用される最大パケットサイズは、1500B(通常のイーサネット(登録商標)MTU)のパケット並びに100Bより小さいパケット(TCP ACKを搬送するIPv4/IPv6パケット)を含む可能性がある。より高いデータ転送速度が通常のパケットサイズと組み合わせることを考慮すると、このようなデータ転送速度に達するようエアインタフェースを満たすためには、より多数のパケットが必要となることが分かる。
一例として、5Gユーザに対して1Gbpsのスループットと、0.2msの時間領域(PHYレイヤにおけるTTI)での最小リソース割り当てユニットとを考えると、各TTIにおいて、1Gbps×0.2ms=200kbのデータが存在することになる(データ量は、TTIによって異なる場合があり、200kbは平均値である)。1500B及び100Bの通常のインターネットトラフィックのパケットサイズを考えると、1Gbpsのデータ転送速度を達成するのに十分なデータを1つのTTIに書き込むのに、これらのパケットのうちのそれぞれ約17又は250パケットが必要となる。
5Gシステムに関する別の考慮すべき事項は、5Gデバイスが現在のLTE NW/UEデバイスよりも多くない又はより少ないエネルギーを消費するように、ネットワーク(NW)及びUEデバイスのエネルギー効率を向上させることである。通信スタックにおける処理の最適化により、ビット当たりに消費されるエネルギーを少なくして、期待データ転送速度を達成することができる。
より高いデータ転送速度を処理しながらエネルギー効率を改善するための1つの提案は、エンティティの互いの通信における並列処理である。例えば、パケットの異なる部分は、通信エンティティ内の異なるプロセッサによって並行して処理することができる。並列処理は、順次処理に比べて、より迅速に完了することができる。並列処理は、複数の構成要素に対して処理を並行して行えるときに処理速度要件が比較的低いので、ビット当たりに消費するエネルギーをより少なくすることができる。別の提案は、受信機の動作が完全に最適化されて最も効率的な処理を可能にすることできるように、例えば受信したデータに関して可能な限り多くの予測可能性を可能にすることである。
プロトコルデータユニット(PDU)は、ヘッダ部及びデータ部を含むことができる。現在のLTEシステムでは、無線リンク制御(RLC)PDU構造は、受信機(Rx)RLCエンティティが、PDUにおいてデータ部がどこから開始するかを認識する前に、ヘッダ全体を順次的に処理するようなものである。図3及び4は、それぞれ、内部に複数(奇数)のSDUを有するLTE RLC確認応答モード(AMD)PDU構造の例、及び内部に複数のSDUを有するLTE RLC AMD PDUセグメント構造の例を示している。
AMD RLCエンティティに関する一例として、受信機は、E(拡張ビット)フィールドまでヘッダの固定部を読み取り、このフィールドは、ヘッダが、E及びLI(長さ指示子)フィールドを含む拡張部(複数のSDUを含むPDU)を続けるか否かを指定する。受信機は、これ以上E及びLIフィールドが続かないことをEフィールドが指定するまで、拡張部を逐次的に処理する必要があり、受信機は、PDUにおいてデータフィールドがどこから開始するかを判定することができる。さらに、受信機がヘッダの固定部のサイズを認識する(すなわち、このデータがRLC PDUであるか又はRLC PDUセグメントであるか)前に、受信機は、RF(再セグメント化フラグ)を読み取る必要がある。
LTEでは、最大で100Mbpsのデータ転送速度が考慮され、1つのRLC PDUの内部で搬送されると予想されるSDUの数が管理可能とすることができるので、ヘッダ全体を順次的に処理するという要件は、問題とはならない可能性がある。5Gでは、より高いデータ転送速度が考慮される場合に、ヘッダ全体を順次的に処理するという要件が問題となる可能性がある。
RLCレイヤ内部でのヘッダ及びデータフィールドの並列処理を可能にする1つの提案の機構は、PDUで搬送されるSDUの量を指定するフィールド(データフィールド要素(DFE))をRLC PDUヘッダに含めることである。このようなフィールドは、幾つのLIフィールドがヘッダに続くかを受信機が即座に認識するので、受信機がPDUにおいてデータフィールドがどこから開始するかを即座に特定することを可能にすることができる。LIフィールドのサイズを事前に認識することによって、受信機は、データフィールドがどこから開始するかを認識する。このようにして、受信機は、拡張ヘッダ並びにデータフィールド部を並行して処理することができる。
LTE RLC PDU構造から生じる可能性がある別の問題は、PDUセグメントの使用である。Rx RLCエンティティは、ヘッダ固定部構造を認識する前に、RFフィールドを解釈する必要がある。トランスポートブロック(TB)のサイズが、スケジューラの決定(例えば、マルチユーザスケジューリング、物理リソースの周波数領域スケジューリング)、チャネル状態(適応変調符号化)などに応じて動的に変化し、また、TBサイズが、種々のARQ送信インスタンス間で変化する可能性があることを考えると、RLCは、所与のリソースに適合するように以前のPDUを再セグメント化する場合がある。この問題は、シーケンス番号をRLC PDUに割り当てて、イネーブルにするために再送を必要とするPDUに対する任意のセグメント化を可能することの結果である。
シーケンス番号がRLCレイヤにてSDUに割り当てられる代替例は、SDUベースで再送を考慮可能にすることができる。従って、構築された各PDUが、下位レイヤに送信/送出されると、この構築されたPDUは無視又は「廃棄」することができ、各再送は、SDU/SDUセグメントが初めて送信されることになるか否かにかかわらず、「新しい送信」としてみなすことができる。RLC PDUヘッダの固定部は、送信されるSDUが再送か又は新しい送信であるか否かにかかわらず、変化しないままとすることができ、これにより、Rx RLCエンティティに関する予測可能性が改善され、従って、処理の最適化を向上させることができる。
RLC PDUのSNの代わりにRLC SDUのSNを使用すると、SDUが連結されたときにSDU SNがRLC PDU SNよりも迅速にインクリメントされることになるので、オーバーヘッドが導入される可能性がある。最初のSDU SNのみがPDUヘッダ内で必要であり、5Gにおけるデータ転送速度の増大を考慮すると、増加したオーバーヘッドは、無視できる程度であり(ほぼ数ビット程度)、処理効率が改善されて妥当なものとすることができる。
SDUベースのシーケンス番号付けに関する問題は、RLCが、下位レイヤで与えられたリソースの使用を最適化するのに、SDUのセグメント化が考慮されるときに生じる場合がある。SDUが何度もセグメント化される必要がある場合には、PDUに割り当てられるSNは、連続したPDUと同じである可能性があるので、Rxエンティティがセグメント化されたSDUを再構築可能にするためには、ヘッダ内の追加フィールドが必要となる場合がある。
LTEベースのセグメント化機構は、オーバーヘッドの観点から効率的とすることができ、通常の事例では、PDUヘッダ内にFI(フレーミング情報)フィールドのみが必要となる。FIフィールドは、Rx RLCエンティティにおいて表1に示されているように解釈される。
PDU SNは維持されるので、LTE RLCは、受信機においてセグメント化されたSDUを再構築するために、長さ指示子に加えてセグメント化に関する情報をこれ以上必要としない。
しかしながら、説明したように、RLC再送が行われる場合には、RLCは、再送されるPDUを再セグメント化し、AMD PDUセグメントを送信することが必要となる場合がある。これにより、AMD PDUセグメントが元のAMD PDUのどの部分からのものであるかを示すために、セグメントオフセット(SO)フィールドをヘッダに実装することが必要となる。また、最終セグメントフラグ(LSF)は、AMD PDUを何時完全に受信したかを受信機が判定できるようにするために含められる(FIフィールドは、このフィールドが、元のPDUにおけるセグメント化を示すので使用することができない)。従って、LTE RLC PDU構造は、RxがPDUを処理できる前に、処理チェーンにおけるPDUヘッダから多くのフィールドを解釈することが必要となる。
元のRLC SDUにおけるRLCセグメントの位置及び長さをバイト分解能で示すオフセット(OFFSET)及び長さ(LEN)の使用と共に、RLC SDUシーケンス番号付け機構の使用が提案されている。この解決策は、RLC SDU SN機構に有効である。しかしながら、この機構は、PDU処理効率及びオーバーヘッドの点で最適化することができる。
セグメントシーケンス番号は、送信セグメントごとに割り当てることができる。しかしながら、この方法は、1つのシーケンス番号が1バイトに値しない限り(本質的に、上記のオフセット機構に等しい)、セグメント化を任意に実施することが困難な場合があるので、SDUセグメントをさらに再セグメント化する必要がある場合に問題となる可能性がある。
図5は、PDUへのSDU割り当て及びPDUヘッダに関するSN割り当てについての説明図を示している。例えば、SDU0、1及び最初のSDU2セグメントは、SN#0を割り当てられた最初のPDUに割り当てられる。2番目のSDU2セグメント、SDU3及び最初のSDU4セグメントは、SN#2を割り当てられた2番目のPDUに割り当てられる。2番目のSDU4セグメント及びSDU5は、SN#4を有する3番目のPDUに割り当てられる。SDU6及び7は、SN#6を割り当てられた4番目のPDUに割り当てられる。
図6は、SDUベースのシーケンス番号付けが使用される場合の、5G又はLTEベースのシステムにおけるRLCレイヤに関するSDUセグメント処理の方法例のフローチャートを示している。本方法は、送信エンティティにおいて実行することができる。本方法は、第1のステップ620において、プロトコルデータユニットに含まれるサービスデータユニットに対して、サービスデータユニットのセグメントがプロトコルデータユニットに含まれるべきか否かを判定し、そうである場合には、サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定することを含み、プロトコルデータユニットはヘッダ部及びデータフィールド部を含む。
第2のステップ640において、本方法は、最初の判定に従ってヘッダ部に第1の情報を含むか否かを判定し、そうである場合には、最初の判定に従ってこの情報の内容を決定することを含む。
第3のステップ660において、本方法は、プロトコルデータユニットを受信機エンティティに提供することを含む。
図7は、SDUベースのシーケンス番号付けが使用される場合の5G又はLTEベースのシステムにおけるRLCレイヤに関するSDUセグメントの処理方法を示している。本方法は、受信機エンティティにて実行することができる。第1のステップ720において、本方法は、ヘッダ部及びデータフィールド部を含むプロトコルデータユニットを送信エンティティから受信することを含む。
第2のステップ740において、本方法は、サービスデータユニットのセグメントが、プロトコルデータユニット内に存在するか否かを判定し、そうである場合には、サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定することを含む。
第3のステップ760において、本方法は、第1の情報がヘッダ部内に存在するか否かを判定し、そうである場合には、最初の判定に従ってこの第1の情報を使用することを含む。
送信エンティティは、Tx RLCエンティティを含むことができる。受信機エンティティは、Rx RLCエンティティを含むことができる。本方法は、AM及びUM(非確認応答)モードRLCエンティティの両方に適用することができる。
本方法は、PDU及びPDU構造におけるセグメント位置に応じて、RLCレイヤにおけるSDUセグメントのLI(長さ指示子)フィールドの再解釈を伴う。第1の情報は、長さ指示子(LI)フィールドを含むことができる。本方法は、SDU全体サイズに対応できるように構成されたLIフィールドサイズを使用して適用することができる。
第1の情報の内容は、SDUの長さ、SO(すなわち、元のSDU内のSDUセグメントの位置に対するバイト単位でのセグメントオフセット)、通常の長さ指示子を示すことができる。或いは、第1の情報は省略することもできる。
本方法は、RLC PDUヘッダにおける追加フィールドの必要性を回避し、シナリオに応じてフィールド解釈のみを変更して、より効率的でより単純な受信機動作を提供することができる。
SDUに対するSDUセグメントの位置を特定することは、SDUセグメントがSDUの最初のセグメントであるか否かを判定し、SDUセグメントがSDUの最後のセグメントであるか否かを判定して、そうである場合には、SDUの後、さらなるデータがPDUサイズに適合するか否かを判定することを含むことができる。
上記の方法は、SDUセグメントのみが構築されたPDUの先頭又は最後の何れかに位置することができ、所与のPDUが、同じSDUの複数のSDUセグメントを含むことができず、Rx RLCエンティティにおいて、完全なSDUサイズが、例えばPDUサイズのMAC指示などの下位レイヤ手段によって認識され(これにより、Tx RLCが別個のLIで示すことなく、Rx RLCが、PDU内の最後のSDUの長さを認識できるようになる)、RLCヘッダが、表1を参照して説明したフレーミング情報ビットを含み、Tx RLCエンティティが、PDU内の最初のSDU又はSDUセグメントのSNをPDUヘッダに含み、SDUがPDU内で起こった順番となっており、及びPDUヘッダが、PDU内のデータフィールド要素の数を指定するフィールド(図8に示されているDFE)を含む状況に適用でき活用することができる。
図8は、ヘッダ部及びデータフィールド部を有するPDU構造の例を示している。ヘッダは、最初バイト(FB)及び最後バイト(LB)フィールド、DFEフィールド、及びシーケンス番号(SN)フィールドの形式でのフレーミング情報FIを含む。DFEフィールドの値は、PDU内のSDUの数に対応する。SDUの数は、PDU内の完全なSDU及び/又はSDUセグメントの数に対応する。シーケンス番号フィールドの値は、例えば図5に示すように、PDUの最初のSDU SNに対応する。最初のSDU SNは、SDUセグメントSNとすることができる。可能性のあるフレーミング情報の値は、表1に示されるようなものである。PDUは、PDU内の各SDUに関するLIフィールド(L11からL1n-1)を含む。
図6及び7を参照して記載されるような方法は、SDUベースのシーケンス番号付けが使用される場合の5G又はLTEベースのシステムにおけるRLCレイヤに効率的なSDUセグメント処理を提供することができる。本方法は、最適な処理及び最小のオーバーヘッドで、上記で定められたRLC PDU構造におけるSDUセグメント化を処理する機構を提供することができる。
例示の実施形態では、Tx RLCエンティティは、PDUサイズ(例えば、MACなどの下位レイヤによって示される)を満たすことができ、PDUの残りの部分に適合するようにSDUをセグメント化することが必要とすることができる。これが当該SDUの最初のセグメントである場合には、Tx RLCエンティティは、RLC PDUヘッダにおいてこのSDUセグメントに関するLIフィールドを割り当てて、LIフィールドにおいてSDUサイズ全体を示すことができる。すなわち、Tx RLCエンティティは、サービスデータユニットのセグメントが、サービスデータユニットの最初のセグメントであり、第1の情報の内容がSDUの長さを含むと判定する。
この提案は、Rx RLCエンティティにて、完全なPDUサイズが、例えばPDUサイズのMAC指示などの下位レイヤ手段によって認識されて、Rx RLCが、下位レイヤ手段によってSDUセグメントの長さを特定できるという仮定を利用する。
一実施形態では、Tx RLCエンティティは、PDUサイズを満たし、PDUの残りの部分に適合するようにSDUをセグメント化することが必要とすることができる。このセグメントが、当該SDUの最初のセグメントでなく最後のセグメントでもないときには、Tx RLCエンティティは、元のSDU内のSDUセグメントの位置に対するバイト単位でのセグメントオフセットを、このSDUセグメントのLIフィールドにおいて示すことができる。すなわち、Tx RLCエンティティは、サービスデータユニットのセグメントが、サービスデータユニットの最初のセグメントと最後のセグメントとの間のセグメントであり、すなわち、サービスデータユニットの最初のセグメントでなくその最後のセグメントでもなく、情報の内容がセグメントオフセットを示すと判定する。
この提案は、本質的に、SDUセグメントのみが、構築されたPDUの先頭又は最後の何れかに位置することができ、PDUヘッダが、PDU内のデータフィールド要素の数を指定するフィールドを含むという仮定に基づいて、PDUがSDUセグメントのみを含むことを意味する。Rx RLCは、下位レイヤ手段によってSDUセグメントの長さを特定することができる。
Tx RLCエンティティがPDUサイズを満たし、残りのSDUセグメントがPDUの先頭に収まる実施形態では、Tx RLCエンティティは、通常はLIフィールドにおいてSDUセグメントの長さを示すことができる。すなわち、Tx RLCエンティティは、SDUのセグメントがSDUの最後のセグメントであり、情報の内容がSDUセグメントの長さを示すと判定する。完全な最後のSDUセグメント以外にこれ以上のデータがPDUサイズに適合しない場合には、Tx RLCエンティティは、LIフィールドを省略することができる。すなわち、SDUのセグメントがSDUの最後のセグメントでありPDUを満たすことを、Tx RLCエンティティが判断した場合には、Tx RLCエンティティは、ヘッダ部に第1の情報を含まないと判定する。
受信機エンティティは、フレーミング情報及びDFE情報に従って、SDUに対するセグメントの位置を特定することができる。受信機が、LBフィールド及びDFEフィールドを復号するときには、受信機は、LIフィールド部がPDU固定ヘッダ部の後どの程度の長さであり、データフィールドがPDUにおいてどこから開始するかを即座に認識する。これにより、Rxエンティティにおいて迅速な並列処理を可能にすることができる。
例えば、Rx RLCエンティティが、受信したPDUヘッダを復号し、データフィールドの最後のバイトがSDUの最後のバイトに対応しないことをFIフィールドが示すときには、Rx RLCエンティティは、PDU内の最後のデータフィールド要素に関するLIフィールドが存在するとみなすことができる。
DFEが1より大きい場合、Rx RLCエンティティは、これがこのSDUの最初のセグメントであるとみなし、LIフィールドをSDU全体の長さとして解釈することができる。すなわち、Rx RLCエンティティは、SDUのセグメントがSDUの最初のセグメントであり、情報の内容はSDUの長さを示すと判定する。
DFEが1より大きくない場合には、Rx RLCエンティティは、LIフィールドを、元のSDU内のSDUセグメントの位置に対するバイト単位でのセグメントオフセットとして解釈する。すなわち、Rx RLCエンティティは、このセグメントがSDUの最後のセグメントではなく、情報の内容はセグメントオフセットを示すと判定する。
Rx RLCエンティティは、1つのFI最後ビット(データフィールドの最後のバイトについての情報)及びDFEフィールドに基づいて、SDUセグメントが最初のものであるか否かを判定することができ、Rx RLCエンティティは、これらのフィールドを解釈した直後にヘッダ長を特定することができる。
Rx RLCエンティティが、受信したPDUヘッダを復号し、データフィールドの最後のバイトがSDUの最後のバイトに対応することをFIフィールドが示すときには、Rx RLCエンティティは、PDU内の最後のデータフィールド要素に関するLIフィールドが存在しないとみなす。
FIフィールドが、データフィールドの最初のバイトがSDUの最初のバイトに対応せず、データフィールドの最後のバイトがSDUの最後のバイトに対応してDFE=1であるか又はDFE>1であることを示す場合には、Rx RLCエンティティは、これが当該SDUの最後のセグメントであるとみなす。そうである場合には、Rx RLCエンティティは、対応するLIフィールドからSDUセグメントの長さを読み取る。すなわち、セグメントがSDUの最後のセグメントであるとRx RLCエンティティが判定したときには、情報の内容は、SDUセグメントの長さを示す。そうでない場合には、Rx RLCエンティティは、完全なPDUサイズについての下位レイヤ情報に基づいてSDUセグメントの長さを計算する。
Rx RLCエンティティは、FIフィールドの最後ビット(データフィールドの最後のバイトについての情報)及びDFEフィールドを解釈した直後にヘッダ長を特定することができる。FIフィールドの最初ビット(データフィールドの最初のバイトについての情報)を解釈することにより、Rx RLCエンティティは、これがSDUの最後のセグメントであるか否かを判定することができる。
ヘッダ部が、例えばDFEフィールドなどのDFE情報を含むときには、DFEフィールドは、図8に示されているように、フレーミング情報の第2のビット(LB)の後で、フレーミング情報の第1のビット(FB)の前に設けることができる。DFEフィールドは、このフィールドがFBフィールドの前に処理できるように配置することができる。DFEフィールドの配置により、受信機が、処理中に可能な限り早期にPDU内のデータフィールド開始位置を特定可能にすることができ、すなわち、FBフィールドは、ヘッダサイズに影響を与えない。図8において、提案のPDU構造の例示的な説明は、ビットが順次的に処理されると仮定した場合に与えられる。また、処理は、バイト/ワード単位で行われることが合意されており、システム仕様の間に考慮することもできる。
また、Rx及びTx RLCエンティティについての上記の手順例に基づいて、フレーミング情報フィールドに関して、RLCヘッダ内のビットは、PDUの最後のバイトに対応するビットがPDUの最初のバイトに対応するビットの前に処理できる(図8のLB及びFBとして指定されている)ように配列されることが提案される。この処理が行われるのは、PDUの最後のバイト(このバイトがSDUの最後のバイトに対応するか否かにかかわらず)が、本質的に、Rx RLCエンティティにおいてPDUのヘッダ部のサイズ(すなわち、最後のデータフィールド要素に関するLIフィールドが存在するか否か)を決定することに起因している。本方法は、ヘッダサイズ及びデータフィールド部の開始を特定できる前に、FIフィールドの最初ビット(データフィールドの最初のバイトについての情報)を解釈する必要がない。
提案の機構は、LTEベースのLI機構に対しても機能するが、DFE解決策と共に適用された場合に本機構が提供する最も効率的な処理を活用する点に留意されたい。
図9は、PDU構築の間に置こう可能性のある様々なセグメント化のシナリオを示している。第1のシナリオ例(PDUs#1で表記されている)では、SDU#2は、最初のセグメントが完全なPDUサイズに対応し、2番目のセグメントが最後のセグメントであり、SDU#3を有するPDUで搬送されるようにセグメント化される。
図10には、SDU#2の最初のセグメントに関するPDU構造が示されている。図10において、データフィールドの最後のバイトがSDUの最後のバイトに対応していないので、LBフィールドは1であり、データフィールドの最初のバイトがSDUの最初のバイトに対応しているので、FBフィールドは0である。SNは、最初のSDUセグメントSN、すなわち#2に対応する。1つのSDU(SDUセグメントSN#2)が存在するので、DFEフィールドは1である。このシナリオ例では、セグメントはSDUの最初のセグメントであり、よって、第1の情報(LIフィールド)はSDUの長さを示す。
SDU#3を有するPDUで搬送されるSDU#2の最後のセグメントに関するPDU構造が、図11に示されている。データフィールドの最後のバイトはSDUの最後のバイトに対応しているので、LB=0である。データフィールドの最初のバイトはSDUの最初のバイトに対応していないので、FB=1である。SNは、第1のSDUセグメントのSN、すなわち#2に対応する。2つのSDU(1つのSDUセグメントであるSDUセグメントSN#2、及び1つの完全なSDUであるSDU SN#3)が存在するので、DFEフィールドは2である。このシナリオ例では、セグメントはSDUの最後のセグメントであり、よって第1の情報(LIフィールド)は、SDUセグメントの長さを示す。SDU SN#3は、PDUの残りのリソースに適合するので、これは、完全なSDUであるにもかかわらず、最後のセグメントとして機能するとみなすことができる。SDU SN#3は、最後のSDUであり、PDUを満たすので、LIフィールド又は第1の情報は省略することができる。
第2のシナリオ例(PDUs#2と表記される)において、SDU#2の最初のセグメントは、SDU#1を有するPDUで搬送され、最後のセグメントは、第1のシナリオと同様である。
図12では、SDU#2の最初のセグメントに関するPDU構造が示されており、最後のセグメントに関するPDU構造は、図11に示されるものである。図12では、データフィールドの最後のバイトがSDUの最後のバイトに対応しておらず、データフィールドの最初のバイトがSDUの最初のバイトに対応しているので、LB=1でありFB=0である。2つのSDU(1つの完全なSDUセグメントであるSDU SN#1、及び1つのSDUセグメントであるSDUセグメント SN#2)が、PDUで搬送され、SNが、最初のSDUのSN、すなわち#1に対応するので、DFE=2である。このシナリオでは、セグメント(SDU#2セグメント)は、最初のセグメントであり、よって第1の情報(LI2フィールド)はSDUの長さを示す。
第3のシナリオ例(PDUs#3と表記される)において、SDU#2の中間セグメントは、完全なPDUに対応し、SDU#2の最初のセグメント及び最後のセグメントは、それぞれ、第1及び第2のシナリオと同様である。
図13では、SDU#2の中間セグメントに関するPDU構造が示されており、SDU#2の最初のセグメント及び最後のセグメントに関するPDU構造は、それぞれ、図11及び12に示されている。図13では、データフィールドの最後のバイトがSDUの最後のバイトに対応しておらず、データフィールドの最初のバイトがSDUの最初のバイトに対応していないので、LB=1でありFB=1である。1つのSDU(SDUセグメント SN#2)がPDUで搬送され、SNが、PDUの最初のSDUセグメントのSN、すなわち#2に対応するので、DFE=1である。図13に示されているシナリオ例では、最初のセグメントと最後のセグメントとの間にセグメントが存在する、すなわち、セグメントが、最初のセグメントでなく最後のセグメントでもないので、第1の情報(LIフィールド)は、セグメントオフセットを含む。
第4のシナリオ例(PDUs#4と表記される)において、SDU#2の最後のセグメントは、完全なPDUサイズに対応し、SDU#2の最初のセグメントは、第2のシナリオと同様である。
図14では、SDU#2の最後のセグメントに関するPDU構造が示されており、SDU#2の最初のセグメントに関するPDU構造は、上記の図12に示されるものと同様である。図14では、データフィールドの最後のバイトがSDUの最後のバイトに対応しており、データフィールドの最初のバイトがSDUの最初のバイトに対応していないので、LB=0でありFB=1である。1つのSDU(SDUセグメント SN#2)が、PDUで搬送され、SNが、PDUの最初のSDUセグメントのSN、すなわち#2に対応するので、DFE=1である。図14に示されている例では、SDUセグメントは、SDUの最後のセグメントであり、PDUを満たす。従って、第1の情報は省略される。
図を参照しながら説明されたような方法は、より単純な設計でLTE RLC PDU再セグメント化動作を克服することができる。LTEの場合のように、RLC PDUヘッダ内に再セグメント化フラグが存在する必要がなく、これにより受信機の動作が軽減される。完全なSDUの長さが、最初のセグメントのLIフィールドから認識されると共に、FB及びLBフィールドも再セグメント化の場合に使用できるので、最後のセグメントフラグは必要ではない。
PDU構造は、SDUが再セグメント化される場合(任意に行うことができる)でも、変更されず、すなわち、同じPDUヘッダがあらゆる場合で機能する。受信機の動作は、PDU構造全体が常に認識されているので、最適化することができる。
本方法では、SDUが通常、2つの連続したPDUに収まることができるので、ほとんど全部のセグメントに作用する最初のセグメント及び最後のセグメントに関してOFFSET(オフセット)値を示す必要がない。オフセットフィールド及び長さフィールドは同時に必要ではないので、本方法は、オーバーヘッドの削減を提供することができる。多くの場合長さが同時に示されることが必要であるので、追加フィールド(すなわち、OFFSET)がヘッダ内に定められる必要がない。
図6及び図7のフローチャートの各ブロック並びにこれらの何れかの組み合わせは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、1又は2以上のプロセッサ及び/又は回路などの様々な手段又はこれらの組み合わせによって実装できることを理解されたい。
本方法は、図2に関して記載されたモバイル装置図15に示されている制御装置上のエンティティにおいて実装することができる。図15は、例えば、基地局、(e)ノードB又は5G APなどのRANノード、或いはMME又はS−GWなどのコアネットワークのノード、或いはサーバ又はホストなどのアクセスシステムの局に結合され、及び/又はこれらを制御する、通信システムのための制御装置の1つの実施例を示している。本方法は、単一の制御装置内に又は1よりも多い制御装置に組み込むことができる。制御装置は、コアネットワーク又はRANのノード又はモジュールと一体化すること、又はこれらの外部に存在することもできる。幾つかの実施形態では、基地局は、別個の制御装置ユニット又はモジュールを含む。他の実施形態では、制御装置は、無線ネットワークコントローラ又はスペクトルコントローラなどの別のネットワーク要素とすることができる。幾つかの実施形態では、制御装置が無線ネットワークコントローラに設けられるだけでなく、各基地局がこのような制御装置を有することもできる。制御装置300は、システムのサービスエリアにおける通信を制御するように構成することができる。制御装置300は、少なくとも1つのメモリ301と、少なくとも1つのデータ処理ユニット302、303と、入力/出力インタフェース304とを備える。制御装置は、インタフェースを介して、基地局の受信機及び送信機に結合することができる。受信機及び/又は送信機は、無線フロントエンド又はリモート無線ヘッドとして実装することができる。例えば、制御装置300は、制御機能を提供する適切なソフトウェアコードを実行するように構成することができる。制御機能は、ヘッダ部及びデータフィールド部を含むプロトコルデータユニットに含まれるサービスデータユニットに対して、サービスデータユニットのセグメントがプロトコルデータユニットに含まれるべきか否かを判定し、そうである場合には、サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定するステップと、最初の判定に従って、ヘッダ部に情報を含めるか否かを判定し、そうである場合には、最初の判定に従って、情報の内容を決定するステップと、プロトコルデータユニットを受信機エンティティに提供するステップと、を含むことができる。
代替的に又はこれに加えて、制御機能は、ヘッダ部及びデータフィールド部を含むプロトコルデータユニットを送信エンティティから受信するステップと、サービスデータユニットのセグメントが、プロトコルデータユニット内に存在するか否かを判定し、そうである場合には、サービスデータユニットに対するセグメントの位置を特定するステップと、情報がヘッダ部内に存在するか否かを判定し、そうである場合には、最初の判定に従ってこの情報を使用するステップと、を含むことができる。
本装置は、送信及び/又は受信において又は送信及び/又は受信のために使用される無線部又は無線ヘッドなどの他のユニット又はモジュールを含み、又はこれらに結合することができることを理解されたい。本装置は、1つのエンティティとして説明してきたが、1又は2以上の物理的又は論理的エンティティ内で異なるモジュール及びメモリを実装することができる。
5Gに関して実施形態を説明されてきたが、例えばLTE/LTE−Aネットワークなど他のネットワーク及び通信システムに関連して同様の原理を適用できることに留意されたい。従って、上記では、無線ネットワーク、無線技術及び無線規格のための幾つかのアーキテクチャ例を参照しながら、幾つかの実施形態を一例として説明したが、これらの実施形態は、本明細書で例示され説明したもの以外の何れかの好適な形態の通信システムにも適用することができる。
また、上記では実施形態例について説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく開示の解決策に対して行うことができる複数の変形形態及び変更形態が存在する点も留意されたい。
一般に、様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理回路、又はこれらの何れかの組み合わせで実装することができる。本発明の幾つかの態様は、ハードウェアで実装できる一方、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピュータデバイスによって実行できるファームウェア又はソフトウェアで実装することもできるが、本発明はそれらに限定されるものではない。本発明の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、又は他の幾つかの図形表現を使用して例示及び説明することができるが、本明細書において説明したこれらのブロック、装置、システム、技術又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理回路、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピュータデバイス、或いはこれらの何れかの組み合わせで実装できることは十分に理解される。
本発明の実施形態は、プロセッサエンティティなどのモバイル装置のデータプロセッサによって実行可能なコンピュータソフトウェアによって実装すること、又はハードウェアによって実装すること、或いはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実装することもできる。ソフトウェアルーチン、アプレット、及びマクロを含む、プログラム製品とも呼ばれるコンピュータソフトウェア又はプログラムは、何れかの装置可読データ記憶媒体に格納することができ、これらコンピュータソフトウェア又はプログラムは、特定のタスクを実行するプログラム命令を含む。コンピュータプログラム製品は、プログラムが実行されたときに、実施形態を実行するように構成された1又は2以上のコンピュータ実行可能要素を含むことができる。1又は2以上のコンピュータ実行可能要素は、少なくとも1つのソフトウェアコード又はその一部とすることができる。
さらに、この点に関して、図中にあるような論理フローの何れかのブロックは、プログラムステップ、又は相互接続された論理回路、ブロック及び機能、或いはこれらの組み合わせを表すことができることに留意されたい。ソフトウェアは、メモリチップ又はプロセッサ内で実装されるメモリブロックのような物理的媒体、ハードディスク又はフロッピーディスクなどの磁気媒体、並びに例えばDVD及びそのデータ変種であるCDなどの光学媒体に格納することができる。物理的媒体は、非一時的媒体である。
メモリは、ローカル技術的環境に適した何れかのタイプものとすることができ、例えば、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光学メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及び取り外し可能メモリなどの何れかの好適なデータ記憶技術を使用して実装することができる。データプロセッサは、ローカル技術的環境に適した何れかのタイプのものとすることができ、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、FPGA、ゲートレベル回路、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1又は2以上を含むことができる。
本発明の実施形態は、集積回路モジュールなどの様々なコンポーネントにおいて実施することができる。集積回路の設計は、全般的に、高度に自動化されたプロセスである。論理レベル設計を半導体基板上にエッチング及び形成が可能な状態の半導体回路設計に変換する複雑で強力なソフトウェアツールが利用可能である。
前述の説明では、本発明の例示的な実施形態の完全で有益な説明を非限定的な例として行った。しかしながら、前述の説明を添付図面及び特許請求の範囲と併せて読めば、当業者であれば、様々な変更例及び適応が明らかになるであろう。しかしながら、本発明の教示の全てのこのような変更及び同様の変更は、依然として、添付の特許請求の範囲に定められた本発明の範囲内に含まれる。実際に、1又は2以上の実施形態と上述した他の実施形態の何れかとの組み合わせを含むさらに別の実施形態も存在する。