JP2019501955A - ペット用相乗効果的抗酸化組成物 - Google Patents

ペット用相乗効果的抗酸化組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、ヨーロッパ・ブドウ(Vitis vinifera)の抽出物およびローブッシュ・ブルーベリー(Vaccinium angustifolium)の抽出物を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物を含んでなるペットフードまたはペットサプリメントであって、当該組成物が、カテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、ペットフードまたはペットサプリメントに関する。本発明は、さらに相乗効果的抗酸化組成物のペット用の薬剤としての使用、特に神経変性障害を治療する方法での使用に関する。

Description

発明の背景
本発明はペットフードの分野に関する。
より正確には、本発明は、ヨーロッパ・ブドウ(Vitis vinifera)の抽出物およびローブッシュ・ブルーベリー(Vaccinium angustifolium)の抽出物を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物を含んでなるペットフードまたはペットサプリメントであって、当該組成物が、カテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、ペットフードまたはペットサプリメントに関する。
本発明は、さらに相乗効果的抗酸化組成物のペット用の薬剤としての使用、具体的にはペットの神経変性障害を治療する方法での使用に関する。
老齢期にアルツハイマー病(Alzheimer’s disease:AD)およびパーキンソン病(Parkinson’s disease:PD)などの神経変性障害が伴うことは公知である。
ペットに関しては、認知機能障害症候群(Cognitive Dysfunction Syndrome:CDS)がアルツハイマー病様障害であり、ネコおよびイヌで観察される加齢に伴う挙動障害であり、新生組織形成、感染または臓器不全などの無関係な一般的病状に起因し得ない認識能力の低下を特徴とする。イヌでは、CDSなどの加齢に伴う挙動障害の症状には、見当識障害および/または錯乱として現われるかもしれない記憶喪失、家族員との交流の変化、睡眠−起床サイクルの変化、活動レベルの低下および頻繁な不適切な排せつが含まれる。同様の症状はCDSを患っているネコでも観察することができる。
CDSの原因は未知である。研究では、その症状が年齢とともに増加し、老齢のイヌおよびネコでは理論上CDSにつながり得る多くの病理変化が発生することが示されてきた。CDSの原因が何であれ、それは、それを患う動物の健康および幸福に劇的に影響し得る。さらに、CDSを患うイヌおよびネコでは、疾患の重篤性は増し、かつその症状(鬱、不安および/または一般に健康の低下)もより重篤となることから、それらが与える親しみの恩恵が少なくなる。
健康なイヌと例えばCDSと診断された不健康なイヌは両方とも進行性の認識機能障害および神経病理学的変化(1)(例えば、記憶障害、見当識障害、以前の排便のしつけの失念、睡眠−起床サイクルの障害、社会的交流の変化および活動の低下)を示し得る。
加齢に伴う認知機能の低下を逆転または少なくとも最小化するため、および神経変性病の発症を遅らせるために、栄養に基づく予防的方法が現在検討されている。特に、そのような方法は認知症の発症を回避または遅らせ、それ故に老齢の被験体の安定した認識状態および満足のいく健康を維持することを目的としている。増大する証拠の集まりから、食事療法が加齢に伴う健康障害および認知力低下の進行を遅らせるかまたは停止させるかもしれないことが示唆されている。
しかしながら、利用可能な食事による解決策は、ペットに特別に適合させたものではない。ペットの神経変性障害の効率的な治療として、あるいは認知機能および/または実行機能を向上させるための解決策として現在提案されている解決策はほんのわずかである。
ブドウは、カテキン、エピカテキン、プロシアニジンなどのフェノール単量体化合物およびオリゴプロシアニジン(フラバノールの単量体:2〜10単位)およびタンニン(フラバノールの単量体:>10単位)などのフェノールポリマー化合物の豊富な源である。ブドウおよび赤ワイン中のフェノール化合物はin vitroでの酸化を阻害すると報告されてきた。したがってブドウおよびブドウからの抽出物は広く効率的に使用されている抗酸化化合物(2、3)である。ブドウ分子を含有する栄養補助食品は、現在ヒトに提案されている。
しかしながら、新鮮なブドウを消費したイヌでは急性腎不全が報告されてきた。腎臓組織病理学から尿細管障害および糸球体損傷が示された(4)。しかし、この病態の関連因子は依然として未知である。遡及的研究(4)では、異なる種類のブドウを食したイヌは、消費後48時間以内に臨床的兆候(嘔吐、下痢、けん怠感、乏尿症または無尿症)を示し、かつ健康なイヌと比較して、腎の健康に関連する生化学的異常(より高い血漿クレアチニンおよび血中尿素窒素、イオノグラムの変化、尿中のグルコースおよびタンパク質)を示した。
結果として、当業者にとっては、ブドウをイヌ用の食品またはサプリメント、特に薬剤として、特に神経変性障害の治療のためまたはそれらの認知機能および/または実行機能の向上のために抗酸化組成物において使用することは全くもって駆り立てられることではなかった。
さらに、多くの市販の抗酸化組成物はペットの口に合うものではない。さらに、苦味および渋味はフェノール化合物に伴う感覚上の特性であることは公知である。イヌおよびネコなどのペットは、苦味に非常に敏感であり、超低濃度でも気がつく。これはペットに抗酸化組成物を経口投与する上での困難性に結びつき得る。
本発明の目的は、特に神経変性障害の治療のための薬剤として有用となり得る新しい抗酸化組成物を提供することである。
本発明の別の目的は、認知機能および/または実行機能を向上させるのに有用となり得る新しい抗酸化組成物を提供することである。
別の目的は、ペットの記憶の改善に向上した効率性および/または能力を有する新しい抗酸化組成物の使用を提供することである。
別の目的は、ブドウの抽出物を含んでなり、かつペット、特にイヌが耐性を有する新しい抗酸化組成物を提供することである。
別の目的は、ペットフードまたはペットサプリメントに添加した際にペットの嗜好性を低減させない新しい抗酸化組成物を提供することである。
本発明の別の目的は、ペットに経口投与した際に活性となり得るこれら抗酸化組成物を含んでなり得るペットフードまたはペットサプリメントを提供することである。
本発明は、ヨーロッパ・ブドウの抽出物およびローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物を含んでなるペットフードまたはペットサプリメントであって、当該組成物が、カテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、ペットフードまたはペットサプリメントに関する。
また、本発明は、特にペットの神経変性障害を治療する方法での、ペット用の薬剤として使用するためのこの相乗効果的抗酸化組成物に関する。
また、本発明は、ペットの認知機能および/または実行機能を向上させるため、特に記憶力、注意力、集中力、敏捷性、学習力、知能、言語、機嫌、ストレス、不安、視覚および/または睡眠を向上させるための相乗効果的抗酸化組成物の使用に関する。
また、本発明は、このようなペットフードまたはペットサプリメントを調製する方法およびこのような相乗効果的抗酸化組成物を調製する方法に関する。
本発明は以下に付随する図を参照して説明する。
成犬にブドウ抽出物(Gra)、ブルーベリー抽出物(Blu)およびマルトデキストリン(対照)の混合物を補給させた28日後のΔ合計抗酸化状態(ΔTASは下記で定義されるとおり、mmol/L)。上付き文字が共通していない範囲の棒は(a、bおよび/またはc)は、統計的に異なる、p<0.10。 基線と比較して、スコアの合計が良かった、または悪かった(20’+90’)イヌの数。 ペットのサプリメントとドライペットフード封入投与の混合物の吸収動態。7日間のウオッシュ期間後の成犬6個体からの血漿ポリフェノールバイオマーカー(平均±SEM)。 6か月間、「混合物」即ち、本発明による抗酸化組成物(対照、マルトデキストリン;混合物1、4mg/kg BW/日;混合物5、20mg/kg BW/日;混合物10、40mg/kg BW/日)を異なる濃度で実験的に食事補給させた成犬4グループ(n=6)から採取した、血漿および尿中の早期腎特異的バイオマーカー(平均±SEM)。
定義
特に反対の記載がない限り、パーセンテージは本明細書中で関連生成物(特に、抗酸化組成物またはペットフードまたはペットサプリメント)の重量で表現される。
本開示では、範囲は詳細に記載する必要を回避するために簡便に記載し、範囲内の全ての値を表している。範囲内の任意の適当な値を、適切な場合に上限値、下限値または範囲の限界として選択することができる。例えば、0.1〜1.0という範囲は、0.1と1.0の限界だけでなく、中間値0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、および0.1〜1.0の範囲内に包含されるすべての中間範囲、例えば0.2〜0.5、0.2〜0.8、0.7〜1.0等を表わす。さらに、「少なくとも」という用語は、この後に引用する値も包含する。例えば、「少なくとも5%」とは「5%」も包含すると理解しなければならない。
さらに、本発明では、量などの測定可能な値には当業者であれば容易に決定することができる標準偏差が包含されると理解しなければならない。好ましくは、これらの値は、±5%の変動を包含することを意味している。
全体で使用されているように、文脈で明確に反対の指示がない限り、単語の単数形にはは複数形が含まれ、その逆も然りである。したがって、「1つ(a)」、「1つ(an)」および「その(the)」という言及はそれぞれの用語の複数に概して包括される。例えば、「1つの方法(a method)」または「1つの食品(a food)」という言及はこのような「方法」または「食品」の複数を含む。同様に、「含んでなる(comprise)」、「含んでなる(comprises)」および「含んでなっている(comprising)」という用語も包括的と解釈すべきである。同様に、「含む(include)」、「含んでいる(including)」および「または(or)」という用語は全て包括的と解釈すべきである。しかしながら、これら用語は、例えば「からなる(consist of)」などの用語を使用して言及されているかもしれない排他的な実施態様も包含しているとみなさなければならない。
「ppm」という用語は、その従来の意味に従い本明細書で使用する。より正確には、本明細書では、それは抗酸化組成物の総重量に対する重量(mg/kg)(但し反対の示唆がない限り)を指す。
本明細書で例示する方法および組成物および他の実施態様は、本明細書に記載された特定の手法、試験計画および試薬に限定されず、その理由としては当業者であれば理解するように、それらは変化し得るためである。
反対の明示がない限り、本明細書で使用される技術用語および科学用語、当技術の用語、および頭字語はすべて、本発明の分野またはその用語が使用される分野での当業者が一般に理解する意味を有する。任意の組成物、方法、製造品、あるいは本明細書に記載のものと類似または同等の他の手段もしくは材料を本発明の実施で使用することができ、好ましい組成物、方法、製造品あるいは他の手段または材料は本明細書に記載されている。
「ペット」、「コンパニオン・アニマル」および「動物」という用語は同意語であり、制限することなく、ネコ、イヌ、ウサギ、モルモット、フェレット、ハムスター、ネズミ、アレチネズミ、トリ、ウマ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ロバ、ブタ等を含む任意の飼育された動物を意味し、好ましくはネコまたはイヌを意味する。本発明の文脈では、イヌが好ましい。
本発明の特別の実施態様では、ペットは「老齢化した(aging)」または「老齢(aged)」であり、これは好ましくは当該ペットが、ペットの種(species)および/またはそのような種のうちの品種(breed)の平均寿命の50%に達したか、または50%を超過していることを意味する。例えば、所与の品種のイヌの平均寿命が12年である場合、その品種の「老齢化した動物」は6歳以上である。
本明細書で使用される「食品」、「食事」、「ペットフード」、「ペットフード製品」および「食品産生物(food product)」いう用語は同意語である。これらの用語は、動物が食し、動物に少なくとも1つの栄養素を提供する製品または組成物を意味する。より詳細には、本明細書の「食品」とは「栄養バランスのとれた食品」である。
栄養バランスのとれたペットフードは広く知られており、当技術で使用されている。「栄養的に完全な」、「栄養バランスのとれた」「または完全かつ栄養バランスのとれた」食品とは、その食品の対象とする受容者または消費者にとって必要な既知の栄養を全て、例えばコンパニオン・アニマル栄養の分野での第一人者または関係当局による推奨に基づく適切な量および割合で含有するものである。したがって、そのような食品は補助的な栄養源を添加することなく、単独の食事摂取源としての役割をはたしてペットに不可欠なものを充足する。
「ペットフード」という用語は、任意の形態、固体、ドライ、ウェット、セミモイスト、またはそれらの組み合わせであってもよい任意の食品を指す。ペットフードにはその水分含量に応じて3つの主な分類または種類があり、その水分含量は低度、中度または高度である:
−キブル(kibble)などのドライまたは低水分含量の製品(水分量は約14%未満):ペットが噛むと通常それらからカリカリとした砕けた音が発生する;それらは一般に、栄養価が高く、例えば、袋や箱に梱包してもよく、かつ保管および使用に非常に便利である;
−チャンク−イン−「X」製品(chunk-in “X” product)などの缶詰された、またはウェットまたは高水分含量の製品(水分量は約50%超):典型的には高度に肉を含有する製品:通常、それらを製造し梱包(主に缶中)するには費用がかかる;
−ローフ(loaf)などのセミモイストまたはセミドライまたはソフトドライまたはソフトモイストな、または中間(intermediate)水分含量もしくは中(medium)水分含量の製品(水分量は約14%〜約50%):通常、適切な袋や箱に梱包されている。
本明細書で使用している「キブル」という用語は、ペレット化法または押出し法のいずれかで形成された粒子の塊または片を指す。典型的には、ドライまたはセミモイストのペットフード、好ましくはドライペットフードを得るためにキブルを製造する。片のサイズおよび形は方法または機器に応じて異なることがある。例えば、キブルは球状、円筒状、卵形、または類似した形状であってもよい。それらの最大の寸法は、例えば約2cm未満であることがある。
「チャンク−イン−「X」製品」という用語は、本明細書では、調製品中にチャンクを含んでなる全ての食用の食料品(当該調製物がこの「「X」調製物」である)。それらの伝統的な例は、チャンク−イン−ゼリー製品、チャンク−イン−グレービー製品等である。この「チャンク−イン−「X」製品」という分類には、ゼリー、グレービー等X調整品に含有してもよいチャンク以外の食用形態も包含される。例えば、チャンク以外の形態はスライスされた製品、すりつぶされた製品等であってもよい。
本明細書で使用している「ローフ」という用語は、モイスト製品として得られる食用の食料品を指し、テリーヌ、パテ、ムース等が含まれる。
「褒美(treat)(または「ビスケット」)」という用語は、ペットとその飼い主との間の絆を深めるまたは維持するために役立つことを目的として飼い主が好ましくは食事時間以外でペットに与えることが意図された任意の食料品を意味する。イヌの褒美の例は骨である。ネコの褒美の例は充填された枕およびチュアブル・スティックである。
「ペットサプリメント」または「サプリメント」または「フードサプリメント」または、「栄養補助食品」という用語は、通常の動物の食事に加えて摂取されることを意図した製品を意味する。サプリメントは、任意の形態、例えば固体、液体、ゲル、タブレット、カプセル、粉末等であってもよい。好ましくは、それらは便利な剤形で提供されている。いくつかの実施態様では、それらは、バルクの粉末、液体、ゲルまたはオイルなどバルクでの消費者包装として提供されている。他の実施態様では、サプリメントはスナック、褒美、サプリメントバー等の他の食品アイテムに含めるために、バルク量で提供する。嗜好性を向上させる組成物を、それらを栄養バランスのとれた食品の嗜好性を改善するために使用するのと同様の方法で栄養補助食品の嗜好性を改善するために使用することができる。
「抗酸化組成物」という用語は、特に、遊離ラジカルもしくは一重項酸素に関連する生物学上の酸化プロセスおよび/または酸化状態および炎症状態の調節に関連する特定の遺伝子発現経路に対して阻害作用を有する組成物を指す。より詳しくは、本発明による抗酸化組成物は、活性酸素種および活性窒素種などの活性種によるペットの生理機能に対する影響を著しく減少させる。
「相乗効果的」または「相乗的」という用語は、遊離ラジカルまたは一重項酸素に関連する生体酸化を阻害するために、本発明の抗酸化組成物の少なくともいくつかの化合物が相乗的に機能することを意味する。より具体的には、本明細書で定義するヨーロッパ・ブドウの抽出物およびローブッシュ・ブルーベリーの抽出物は、単独で使用した場合よりも組み合わせて使用した場合に著しくよい抗酸化効果を示す。
以降では明確性を目的として、「相乗効果的抗酸化組成物」は「抗酸化組成物」と簡潔に称することがある。
「アントシアニン」という用語は、フラボノイドの部類を指し、それはグリコシル化されていても(シアニジン、マルビジン、デルフィニジン、ペラルゴニジン、ペオニジン、ペツニジンなど)グリコシル化されていなくてもよい。
「プロアントシアニジン」という用語は、フラボン、より詳細にはフラバノールの部類に分類されるポリマーである。それらは、重合度が2〜10であるオリゴマー(オリゴプロシアニジン、即ちOPC)、および重合度が10超であるポリマーを包含する。
「ヨーロッパ・ブドウの抽出物」という用語はヨーロッパ種に由来するヨーロッパ・ブドウから得られた少なくとも1つの分子、好ましくは分子の混合物を指す。本発明では、ヨーロッパ・ブドウの原料は、好ましくは果実および/または葉および/または種子および/または木、より好ましくは皮および種子から得られる。
特別の実施態様では、ヨーロッパ・ブドウの抽出物はオリゴマーおよび重合度が12超、好ましくは10超であるポリマーを含まない。したがって、ヨーロッパ・ブドウの抽出物は、単量体および重合度が2〜12の間、好ましくは2〜10の間であるオリゴマーから本質的になることが好ましい。「本質的になる(consists essentially of)」とは、ヨーロッパ・ブドウの液体抽出物がオリゴマーを0.5%未満、好ましくは0.1%未満含有し、重合度が12超、好ましくは10超であるポリマーを含有していることを意味する(%は全フェノール化合物抽出物に対するもの)。典型的には、ヨーロッパ・ブドウの抽出物の単量体は少なくともカテキンおよび/またはエピカテキン、好ましくはカテキンおよびエピカテキンを含有している。ヨーロッパ・ブドウの抽出物中に存在していない方が好ましいポリマーはタンニンを含んでなる。
「ローブッシュ・ブルーベリーの抽出物」という用語は、ブルーベリーであるローブッシュ・ブルーベリーから得られた少なくとも1つの分子、好ましくは分子の混合物を指す。本発明では、ローブッシュ・ブルーベリーの原料は、葉および/または果実、より好ましくは葉および果実から得られる。典型的には、ローブッシュ・ブルーベリーの抽出物はブルーベリーをジュースプレスすることから発生する残留物中で得ることができる。
「ヨーロッパ・ブドウの抽出物およびローブッシュ・ブルーベリーの抽出物」または「ヨーロッパ・ブドウの抽出物およびローブッシュ・ブルーベリーの抽出物の組み合わせ」を言及する場合、別々に得られたかまたは一緒に混合した1つ以上のヨーロッパ・ブドウの抽出物および1つ以上のローブッシュ・ブルーベリーの抽出物の混合物のいずれかを指し、あるいはヨーロッパ・ブドウおよびローブッシュ・ブルーベリーの両方から得られた1つ以上の抽出物を指す。別の用語では、抽出のプロセスは、ヨーロッパ・ブドウの抽出物、およびローブッシュ・ブルーベリーの抽出物に対して別々に行うことができ、あるいはヨーロッパ・ブドウおよびローブッシュ・ブルーベリーの両方の抽出物の混合物に対して行うことができ、あるいはこれらの実施態様の組み合わせであってもよい。これらの抽出物は適当な担体(例えば、少なくともマルトデキストリン)と混合させてもよい。
≪カテキンおよび/またはエピカテキン≫を言及する場合、フラバノールの単量体を指す。特に、それはカテキン単独またはエピカテキン単独のいずれかあるいはカテキンとエピカテキンの混合物を指し、好ましくはカテキンとエピカテキンの混合物を指す。
≪ケルセチン≫を言及する場合、ケルセチン単独またはケルセチングリコシド単独のいずれかあるいはケルセチンとケルセチングリコシドの混合物を指し、好ましくはケルセチンとケルセチングリコシドの混合物を指す。ケルセチングリコシドには例えば、ケルセチングルコシド、ケルセチンガラクトシド、ケルセチンラムノシド、ケルセチンキシロシド、ケルセチンアラビノシド、ルチン等が含まれていてよい。
「治療(処置)」という用語および派生した用語は、本発明の文脈で定義した神経変性障害および/または当該障害につながる少なくとも1つの症状を逆行させる、緩和する、停止させるまたは予防することを意味する。また「治療」という用語は、前述の疾患または障害の発病を遅らせることができる予防療法を指す。典型的には、「神経変性障害を治療する方法」は、神経変性障害の予防または治療を包含する。
本明細書の「ペットのアルツハイマー病様障害」とは、ヒトのアルツハイマー病に似ている疾患を指す。例えば、老齢のイヌは、ベータ・アミロイドタンパク質(5)など、後期高齢化したヒトおよびアルツハイマー病の患者の両方で見られるようなものに関連する神経病理学を発現する。しかしながら、イヌは、アルツハイマー病のすべての特徴を示さず、具体的にはタウ含有神経原線維変化は観察されていない。したがって、イヌでの病態は好ましくは認知機能障害系(Cognitive Dysfunction System:CDS)と称される。本発明の特別の実施態様では、神経変性障害は、したがってペットのアルツハイマー病様障害、より好ましくは認識機能障害症候群である。
本明細書で使用する抗酸化組成物またはペットフードまたはペットサプリメントの「治療上有効量」は、特定の投与経路で提供され、かつ上記で定義されたとおりの所望の治療効果および/または予防効果を達成するために十分である特定の投与計画での、抗酸化組成物またはペットフードまたはペットサプリメントの量である。ペットに投与される組成物/ペットフード/ペットサプリメントの量は、疾患の種類および重篤度、特定の使用した化合物の活性;使用した特定の組成物/ペットフード/ペットサプリメント、ペットの種類、年齢、体重、全体的な健康、性別および食事;使用した特定の化合物の投与時間、投与経路および排出率;治療期間;組成物/ペットフード/ペットサプリメントと組み合わせてかまたは同時に使用する薬剤;および医術で公知の同様の要因に依存するだろう。当業者であれば、これらおよび他の要因に従い適切な用量を決定することができるだろう。例えば、化合物の用量を、所望の治療効果を達成するために必要な低度より低い低度から開始し、所望の効果が達成されるまで徐々に用量を増加させることは当業者の間では公知である。
本明細書の「薬剤(medicament)」という用語は、治療を受けるペットの作用機序および吸収能に従い、非常に異なった方法でペットに投与することができる獣医用製品を指す。したがって、薬剤は、シャンプー、シャワーの形態でポア‐オン(pour-on)製剤またはスポット−オン(spot-on)製剤として局所的に、首輪の形態でディップ、バスまたはスプレーとして、およびこれらの用途形態の多くの変種で投与することができる。またそれらは、全身的、例えば、経口的に、非経口的に、および特定の場合では経皮的でも投与することができる。経口投与の例は、上で定義したようなペットフード、ペットサプリメント中である。これらの投与形態の各々は、実際の状態およびそのような治療を必要としているペットによって利点または不都合があり得る。
本明細書で使用されるように、「嗜好性」または「嗜好性効果」という用語は、ペットが特定のペットフードまたはペットサプリメントを食する全面的な意欲を指す。ペットが例えば2つ以上のペットフードのうちの1つに好みを示す場合、好まれたペットフードがより「嗜好性」であり、「向上した嗜好性」を有する。そのような好みはペットの任意の感覚からも発生する場合があるが、典型的には、とりわけ味、香り、風味、食感、匂いうおよび/または口当たりに関係する。
嗜好性効果を決定するためには様々な方法が存在する。そのような方法の例には、ペットをペットフードまたはペットサプリメントに同時に曝す (例えば、並列の自由選択による比較、例えば、少なくとも2つの異なるペットフードの相対消費を測定することによって)か、連続的に曝す(例えば、単一ボウルの試験法を使用して)ことのいずれかが含まれる。所与のペットフードまたはペットサプリメントの嗜好性効果に関するこのように得られた結果を統合するために、少なくとも2つの異なる方法を使用してもよい。「最初のアピール」または「魅力度」は、動物が食品またはサプリメントを初めに味わうかまたは試みるように促し、かつ「第一の選択」または「第一に消費した食品」という基準で測定することができる指向性の一面である。この基準は、どの食品が、第一に動物が食するように引きつけるかを識別し、絶対値として表される。「継続的な消費」とは、初めに味わったか試みただけであった食品を動物に消費し続けさせることを促す嗜好性の一面である。継続的な消費は、「消費割合」または「摂取割合」を決定することにより評価することができる。「消費割合」は、1つの食品の別の食品に対する消費を測定し、相対値として表される(下記の嗜好性評価方法の詳述を参照のこと)。
本明細書で使用されるように、「ペットフード成分」とはペットの消費に好適である任意の化合物、組成物または材料である。ペットフード成分の非限定的な例は、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、穀類、炭水化物、油脂または脂質、栄養素、嗜好性促進剤、アニマルダイジェスト、ミートミール、グルテン、保存料、界面活性剤、食感剤(texturing agent)または食感付与剤(texturizing agent)または安定剤、着色料、無機リン酸塩化合物、香味料、調味料などである。
本明細書で使用されるように、「ペットフード調製品」とは、ペットによる消費のための食品(即ち、ペットフード製品)を調製するために使用する任意の化合物、組成物または材料である。典型的には、ペットフード調製物には少なくとも1つのペットフード成分が含まれる。そのような成分は、それ自体ペットフード調製物中に含まれてなっていても、または調製物と接触させて、「ペットフード」の成分の群に同様に包含される形質転換した物質を生成するためにin situで反応させてもよい。結果としてメイラード反応生成物等の形質転換物質が得られるように、調製物中で一緒に反応する成分の例は限定することなく、窒素化合物および炭水化物である。
「アニマルダイジェスト」という用語は、本明細書では、清浄な腐敗していない動物組織の化学的加水分解物および/または酵素加水分解物である。いくつかの実施態様では、本明細書で使用しているアニマルダイジェストは、米国飼料検査官協会(Association Of American Feed Control Officials, Inc.:AAFCO)が発布している定義と完全に一致している。好ましくは、アニマルダイジェストは、毛、角、歯、蹄および羽以外の冷血海洋動物を含む動物組織に由来する。当業者であれば、そのような組織が好まれない一方で、良好な製造実線でさえも微量が不可避的に発見され得ることを認識するだろう。また、さらに含まれていなかった、トレース汚染物質はなるが、内臓の内容物または異物または糞便は含まれないが、微量が混入して存在している場合もある。アニマルダイジェストは乾燥させても乾燥させなくてもよい。アニマルダイジェストの例は次のとおりである:
−鶏肉(または豚肉、牛肉、羊肉、子羊肉、魚肉など)のダイジェスト:清浄な腐敗していない組織の化学的加水分解および/または酵素加水分解からもたらされる鶏肉(豚肉、牛肉等)からの材料;
−豚肉(または牛肉、羊肉、子羊肉、魚肉など)副産物のダイジェスト:肉以外の家畜(ブタ、ヒツジ、子ヒツジ等)のレンダリングされていない清浄な部分、例えば、肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、血液、骨、部分的に脂肪が除かれた低温脂肪組織ならびに内容を空にした胃および腸からの清浄な腐敗していない組織の化学的加水分解および/または酵素加水分解からもたらされる豚肉(牛肉等)からの材料;
−鶏肉副産物のダイジェスト:肉以外の鶏肉のレンダリングされていない清浄な部分、例えば、肺、心臓、頭、脚および内臓からの清浄な腐敗していない組織の化学的加水分解および/または酵素加水分解からもたらされる材料。本明細書で使用されるように、「鶏肉」とは、任意の種または種類のトリ、好ましくは、ニワトリ、シチメンチョウ、カモ等を包含する;および
−魚副産物のダイジェスト:魚からのレンダリングされていない清浄な部分からの清浄な腐敗していない組織の化学的加水分解および/または酵素加水分解からもたらされる材料。本明細書で使用されるように、「魚」とは、任意の種または種類の魚または甲殻類、好ましくは、マグロ、サケ、タラ、コクチマス、エビ、イワシ等を包含する。
アニマルダイジェストは「動物製品」または「動物副産物」と称してもよく、本明細書では同意語として使用する。
「タンパク質」は、動物の消費に適合した従来のタンパク質源、特に植物または野菜のタンパク質、動物性タンパク質(カゼインまたはアルブミンまたはアニマルダイジェストまたはミートミール等)および微生物タンパク質(酵母または菌類または藻等)を全て含む。「ミートミール」という用語は、上述した動物(即ち、鶏肉、豚肉、牛肉、羊肉、子羊肉、魚肉)の屠体から得られた粉末を意味する。
また「タンパク質」はタンパク質加水分解物も含み、加水分解の程度は目的に応じて制御することができる。
本明細書の「酵母」という用語は任意の酵母、好ましくは不活性を指し、同様に動物による消費のための組成物に適合した酵母副産物を指す。酵母は当技術分野ではタンパク質豊富であることが公知である。酵母には、限定することなく、醸造用酵母、パン酵母、トルラ酵母、糖蜜酵母等が含まれる。酵母副産物には、限定することなく、酵母エキス、酵母加水分解物、クリーム酵母等が含まれる。
油脂の例としては動物、植物(野菜を含む)などの任意の起源の獣脂、油脂または魚油が挙げられる。多量に入手可能な植物油は、典型的にはキャノーラ油、大豆油、トウモロコシ油、オリーブ油、ひまわり油、亜麻仁油、パーム油、ベニバナ油等であり、同様にそれらの副産物である。典型的な動物油脂は獣脂、ラード、家禽脂等であり、同様にそれらの副産物である。魚油は、典型的にはマグロ油、イワシ油、サケ油、アンチョビ油、魚油等であり、同様にそれらの副産物である。また本明細書に包含されるのは、動物、植物、海産物源に由来する油脂または動物および植物によって生産される油脂である。
「穀類」という用語は、栄養素(例えば、タンパク質、デンプン、ミネラルおよびビタミン)の源として使用してもよい穀物を意味する。穀類の例は、トウモロコシ、ミロ、アルファルファ、小麦、大麦、コメ、大豆等である。
「グルテン」という用語は、小麦、トウモロコシ、ライ麦、大麦、オーツ麦またはそれらの異種交配した品種および派生物からのタンパク質部分を意味する。
「嗜好性促進剤」、「味改良剤(palatants)」、「香味料」、「嗜好性剤」、「食欲刺激因子(appetizing factor)」、「香味料組成物」、「嗜好性促進組成物」、「香味促進剤」という用語および他の類似用語は、ペットが消費する材料として好適であり、かつ動物へのペットフードまたはペットサプリメントの嗜好性を向上させる任意の化合物、組成物または材料を意味する。
嗜好性促進剤は単一の材料または材料のブレンド物でもよく、それは天然物質、加工物質または未加工物質、合成物質または天然物質の一部および合成物質の一部であってもよい。嗜好性促進剤の嗜好性を促進する成分の非限定的な例は、アニマルダイジェスト、ベジタリアン嗜好性促進組成物成分、メイラード成分、メイラード反応生成物、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、炭水化物、油脂、栄養素、保存料、界面活性剤、食感剤、香味料等である。成分は嗜好性促進剤に含まれてなっていてもよく、またはペットフード調製物と接触させて、「嗜好性促進剤」という用語に同様に包含される形質転換した物質を生成するためにin situで反応させてもよい。結果としてメイラード反応生成物等の形質転換物質が得られるように、組成物中で一緒に反応する成分の例は、限定することなく、油脂、ペプチド、アミノ酸および炭水化物である。
本明細書で使用されるように、「メイラード反応生成物」という用語は、本明細書ではメイラード反応によって生産された任意の化合物を意味する。特に、メイラード反応生成物は、香味および/または色および/または匂いおよび/または味および/または後味を提供する化合物である。
≪ベジタリアン嗜好性促進組成物成分≫とは本明細書では、肉または動物製品を含まず、かつ植物源、細菌源、真菌源、または藻源に由来するか、それらから単離した物質、あるいは動物源から得られたものではない単一の化合物を意味する。ベジタリアン嗜好性促進組成物成分は乾燥してあっても液体でもよい。
炭水化物の例としてはデキストロース、フルクトース、スクロース、多糖類、繊維、デンプン等が挙げられる。
「繊維源」または「食物繊維」とは動物の消化酵素による消化に耐性である植物の成分に相当する食品成分を指す。繊維は可溶性でも不溶性でもよい。本明細書で開示された食事で使用するための食物繊維源としては、限定することなく、ビートパイプ、グアーガム、チコリー根、オオバコ、セルロース、小麦オーツ麦、トウモロコシブラン、亜麻仁等が挙げられる。
栄養素の例としては、限定することなく、ビタミン、ミネラルおよび電解質、例えば、ビタミンA、C、E、B12、D3、葉酸、D−ビオチン、シアノコバラミン、ナイアシンアミド、チアミン、リボフラビン、ピリドキシン、メナジオン、β−カロテン、パントテン酸カルシウム、コリン、イノシトール、カルシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素等が挙げられる。
本発明の文脈で使用してもよい界面活性剤、調味料、食感剤または食感促進剤、保存料、安定剤は当業者に公知である。
本明細書で使用される「コーティング」は、組成物(例えば、本発明の抗酸化組成物)および/または1つ以上の嗜好性促進剤および/または油脂の、例えば、噴霧、粉付け等によるペットフードまたはペットサプリメントの表面上への局所的堆積を指す。本発明の抗酸化組成物は、典型的には1つ以上の嗜好性促進剤および/または油脂と混合してコーティングによってペットフードまたはペットサプリメントに添加してもよい。
本明細書で使用される「封入(inclusion)」とは、本発明の抗酸化組成物などの組成物をペットフードまたはペットサプリメントの中心に添加することを指す。例えば、組成物をペットフード中に封入するには、最終ペットフード製品を得るためのさらなる加工工程(熱加工および/または押出しおよび/またはレトルト化等を含む)の前に、それを他のペットフード成分と混合することにより行うことができる。
「容器」には、限定することなく、材料を保管するために使用される、袋、箱、紙箱、ボトル、任意の種類またはデザインまたは材料の包装、オーバーラップ、シュリンクラップ、ホチキス止め、または他の方法で添付された部品あるいはそれらの組み合わせが含まれる。
「単一包装」という用語は、キットの成分が1つ以上の容器中で物理的に結び付いていることを意味し、かつ製造、分配、販売または使用の単位と見なされる。単一包装は、それらが製造、分配、販売または使用の単位と見なされるように、物理的に結び付いている個々の成分の容器であってもよい。
本明細書で使用されるように「情報または指示を伝達するための手段」とは、情報、指示、推奨および/または保証等を提供するのに好適な任意の形態でのキット成分である。そのような手段は文書、デジタル蓄積メディア、光記憶媒体、オーディオプレゼンテーション、情報を含む画像表示を含んでなり得る。伝達手段は、表示されたウェブサイト、パンフレット、製品ラベル、添付文書、広告、画像表示等であってもよい。
発明の具体的説明
本発明者らは、カテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、ヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物の組み合わせが、酸化ストレスからペットを効率的かつ相乗的に保護することを初めて示した。
さらに、そのようなヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を組み合わせた抗酸化組成物は、当業者がブドウのイヌに対する影響に関する公表された研究に関して予想していたであろうこととは対照的にペット、特にイヌによる耐性が良好であったことが実証された。
更に、驚くべきことに、本発明によるそのような抗酸化組成物を含んでなるペットフードまたはペットサプリメントが、そのような組成物を含んでならないペットフードまたはペットサプリメントと比較して、ペットへの嗜好性を減少させないことが実証された。
最後に、本発明者らは、請求された分子を特定の量含んでなる、ヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物の組み合わせが、これらの分子、特にポリフェノールの生物学的利用能を、単独で添加した場合に得られる生物学的利用能と比較して増強させることを観察した。有利的には、当該生物学的利用能は相乗的に増強する。
上記組成物は、コンパニオン・アニマルの酸化状態が抗酸化組成物から利益を得ることができる場合、例えば、酸化ストレスに関係する病態の発生を予防するために抗酸化物質が必要な成長段階の幼若動物、成熟動物および低減した認識能力などの酸化ストレスによる健康問題を既に明示している老齢動物などに特に有用である。
さらに、本発明者らは、このヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物の組み合わせがペットの記憶能力、特にワーキングメモリーを著しく改善することを実証した。したがって、抗酸化組成物は、ペットの神経変性障害の効果的な治療であり、またはペットの認知機能および/もしくは実行機能を向上させるための効果的な治療である。
第一の態様では、本発明は、ヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物を含んでなるペットフードまたはペットサプリメントであって、当該抗酸化組成物が、カテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、ペットフードまたはペットサプリメントに関する。
前に言及したように、本明細書ではパーセンテージは抗酸化組成物の重量で表す。
好ましくは、ペットフードは、キブル、褒美、ローフまたはチャンク−イン−X製品であり、より好ましくはキブルであり一層より好ましくはドライキブルである。
ペットフードがキブルである特別の実施態様では、本発明の抗酸化組成物は、キブルの中心および/またはキブルのコーティング中に含んでなっていてもよい。
本発明は、さらに、ヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物であって、当該抗酸化組成物が、カテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなるものである、相乗効果的抗酸化組成物に関する。
抗酸化物質の活性および抗酸化物質の能力は、総抗酸化状態を測定することにより決定することができる。当業者が知る分析法を用いて総抗酸化状態(total antioxidant stress:TAS)を定量的に測定することができる。例えば、実施例で使用したもののような、ABTSを用いた比色系アッセイを使用してもよい。
本発明による使用のための抗酸化組成物は、カテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%、好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも2%、より好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも3%、より好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも4%、より好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも5%、より好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも5.5%、より好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも5.6%含んでなる。
特別の実施態様では、本発明による使用のための抗酸化組成物は、カテキンおよび/またはエピカテキンを30%未満、より好ましくは25%未満、より好ましくは20%未満含んでなる。
本発明による使用のための抗酸化組成物は、フェルラ酸を少なくとも5ppm、好ましくはフェルラ酸を少なくとも10ppm、より好ましくはフェルラ酸を少なくとも15ppm、より好ましくはフェルラ酸を少なくとも20ppm含んでなる。
特別の実施態様では、本発明による使用のための抗酸化組成物は、フェルラ酸を500ppm未満、より好ましくはフェルラ酸を400ppm未満、より好ましくはフェルラ酸を300ppm未満、より好ましくはフェルラ酸を200ppm未満、より好ましくはフェルラ酸を100ppm未満、より好ましくはフェルラ酸を50ppm未満含んでなる。
本発明による抗酸化組成物は、少なくともヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物から典型的に得られた分子の混合物ならびに少なくともカテキンおよび/またはエピカテキンならびにフェルラ酸を含んでなる。この抗酸化組成物は、好ましくは少なくともカテキンおよび/またはエピカテキンならびにフェルラ酸ならびに次からなる群から選択される少なくとも1つの分子を含んでなる:
−レスベラトロルおよび/または
−アントシアニンおよび/または
−ケルセチン。
典型的には、ヨーロッパ・ブドウの抽出物は少なくともカテキンおよび/またはエピカテキンを提供し、好ましくはさらにレスベラトロルを提供する。
好ましくは、ヨーロッパ・ブドウの抽出物は、少なくともヨーロッパ・ブドウの皮から得られる。確かに、ヨーロッパ・ブドウの皮は、レスベラトロルを微量(ごく少量、わずかな量、検出不能な量)しか含んでならないヨーロッパ・ブドウの種子とは対照的に、レスベラトロルに富んでいる。より好ましくは、ヨーロッパ・ブドウの抽出物は皮およびヨーロッパ・ブドウの種子から得られる。確かに、種子は、フラバノール(特にエピカテキンおよびカテキン)およびオリゴプロシアニジンの単量体に富んでいる。
有利には、当該ヨーロッパ・ブドウの抽出物はフラバノールのポリマー、特に、重合度が10超のアントプロシアニジンを、0.5%未満、より好ましくは0.1%未満含んでなる。これは、アントシアニンなどの、組成物の分子の生物学的利用能を増強させるという利点を提供する。
典型的には、ローブッシュ・ブルーベリーの抽出物は、少なくともフェルラ酸を提供し、好ましくはアントシアニンおよび/またはケルセチン、好ましくはアントシアニンおよびケルセチンをさらに提供する。
好ましい実施態様では、本発明による抗酸化組成物はレスベラトロルを少なくとも4000ppm、好ましくはレスベラトロルを少なくとも4500ppm、より好ましくはレスベラトロルを少なくとも5000ppm、より好ましくはレスベラトロルを少なくとも5100ppm、より好ましくはレスベラトロルを少なくとも5200ppm、より好ましくはレスベラトロルを少なくとも5300ppm含んでなる。
特別の実施態様では、本発明による使用のための抗酸化組成物は、レスベラトロルを8000ppm未満、より好ましくはレスベラトロルを7000ppm未満含んでなる。
より好ましくは、Aをレスベラトロルとし、Bをカテキンおよび/またはエピカテキンとする(両者とも抗酸化組成物の%で表す)比(A/B)は、少なくとも0.005、好ましくは少なくとも0.01、より好ましくは少なくとも0.02、より好ましくは少なくとも0.03、より好ましくは少なくとも0.04、より好ましくは少なくとも0.05、より好ましくは少なくとも0.06、より好ましくは少なくとも0.07、より好ましくは少なくとも0.08、より好ましくは少なくとも0.09である。
好ましい実施態様では、本発明による抗酸化組成物は、アントシアニンを少なくとも500ppm、好ましくはアントシアニンを少なくとも600ppm、より好ましくはアントシアニンを少なくとも650ppm、より好ましくはアントシアニンを少なくとも700ppm含んでなる。
特別の実施態様では、本発明による使用のための抗酸化組成物は、アントシアニンを2000ppm未満、より好ましくはアントシアニンを1000ppm未満、より好ましくはアントシアニンを900ppm未満、より好ましくはアントシアニンを800ppm未満含んでなる。
別の特別の実施態様では、本発明による使用のための抗酸化組成物は、マルビジン3−グルコシドを少なくとも200ppm含んでなる。好ましくは、アントシアニンは、マルビジン3−グルコシドを少なくとも25%含んでなる。
別の好ましい実施態様では、本発明による抗酸化組成物は、ケルセチンを少なくとも50ppm、好ましくはケルセチンを60ppm、より好ましくはケルセチンを65ppm、より好ましくはケルセチンを70ppm、より好ましくはケルセチンを75ppm、より好ましくはケルセチンを77ppm含んでなる。
特別の実施態様では、本発明による使用のための抗酸化組成物はケルセチンを1000ppm未満、より好ましくはケルセチンを500ppm未満、より好ましくはケルセチンを300ppm未満、より好ましくはケルセチンを200ppm未満、より好ましくはケルセチンを200ppm未満含んでなる。
異なる分子の各々の量の決定は、LC−DAD(Liquid chromatography-diode array detection、液体クロマトグラフィー−ダイオード・アレー検出)、LC蛍光(Liquid chromatography-fluorescence detection、液体クロマトグラフィー蛍光検出)またはLC−MS(Liquid chromatography-Mass spectrometry、液体クロマトグラフィー−質量分析法)またはUPLC−MS/MS(Ultra performance liquid chromatography tandem Mass spectrometry、超高速液体クロマトグラフィータンデム型質量分析)、好ましくはUPLC−MS/MSで決定してもよい。同様に、当業者が通常使用する他の測定も利用可能である。
当業者に既知の任意の方法を用いて、本発明に適当な相乗効果的抗酸化組成物を調製することができる。
本発明の特別の実施態様は、次からなる工程を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物の製造方法に関する:
a)ヨーロッパ・ブドウの抽出物を調製する工程;
b)ローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を調製する工程;
c)当該ヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を組み合わせて少なくともカテキンおよび/またはエピカテキンならびにフェルラ酸、ならびに好ましくはレスベラトロルおよび/またはアントシアニンおよび/またはケルセチンからなる群から選択される少なくとも1つの分子を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物を得る工程。
典型的には、ヨーロッパ・ブドウの抽出物は少なくともカテキンおよび/またはエピカテキンを提供し、好ましくはさらにレスベラトロルを提供する。
特別の実施態様では、ヨーロッパ・ブドウの抽出物は、フラバノールのポリマー、特にアントプロシアニジンの重合度は10超であり、これは全ポリフェノールの0.5重量%より少ない。
有利的には、前記ヨーロッパ・ブドウの抽出物のフラバノールのポリマー、特にアントプロシアニジンは、本質的に、重合度が2〜12の間、好ましくは2〜10の間である単量体およびオリゴマーからなる。
典型的には、ローブッシュ・ブルーベリーの抽出物は少なくともフェルラ酸を提供し、好ましくはアントシアニンおよび/またはケルセチン、好ましくはアントシアニンおよびケルセチンをさらに提供する。
特別の実施態様では、工程a)は、次からなる工程を含んでなる:
a1)ヨーロッパ・ブドウの原料、好ましくはヨーロッパ・ブドウの皮および種子からなるヨーロッパ・ブドウの原料を提供する工程、
a2)当該ヨーロッパ・ブドウの原料を、溶媒、好ましくは水溶液および/またはエタノール中に添加して、ヨーロッパ・ブドウの液体のスラリーを提供する工程、
a3)当該ヨーロッパ・ブドウのスラリーから液体画分を分離させてヨーロッパ・ブドウの液体溶媒含有抽出物を提供する工程、
a4)当該ヨーロッパ・ブドウの液体溶媒含有抽出物から溶媒を除去してヨーロッパ・ブドウの液体抽出物を提供する工程、
a5)場合により当該ヨーロッパ・ブドウの液体抽出物を精製してヨーロッパ・ブドウの精製液体抽出物を提供する工程;
a6)場合により当該ヨーロッパ・ブドウの抽出物を乾燥させてヨーロッパ・ブドウの乾燥抽出物を提供する工程。
典型的には、溶媒は、ヨーロッパ・ブドウの原料の重量の、2〜15倍の量、好ましくは2〜10倍の量で含んでなる。
好ましくは、当該工程a2)は30分〜24時間の間に行われる。
好ましくは、当該工程a2)は、20℃〜100℃、好ましくは20℃〜80℃の温度で行われる。
好ましくは、当該工程a3)は濾過、遠心デカンテーションにより、またはプレスにより、好ましくは濾過により行われる。
好ましくは、当該工程a4)は、真空下での蒸発によって行われる。典型的には、当該工程は、60℃未満の温度、例えば50℃で行われる。典型的には、当該工程は、100mbar未満の圧力、例えば60mbarで行われる。
好ましくは、当該工程a5)は、重合度が12超、好ましくは10超であるオリゴマーおよびポリマーを除去する。換言すると、精製工程で得られたヨーロッパ・ブドウの抽出物は、重合度が2〜12の間、好ましくは2〜10の間である単量体とオリゴマーから本質的になり、これは、ヨーロッパ・ブドウの非精製抽出物と比較して、生物学的利用能が高い。特別の実施態様では、当該工程a5)は、次の工程を含んでなる:
−当該ヨーロッパ・ブドウの液体抽出物を、好ましくは15000ダルトンの閾値で、より好ましくは5000ダルトンで濾過して、ヨーロッパ・ブドウの濾過された液体抽出物および濃縮液(廃棄予定)を提供する工程;
−場合により当該ヨーロッパ・ブドウの濾過された液体抽出物を樹脂で精製してヨーロッパ・ブドウの精製液体抽出物を提供する工程。
当業者であれば、ヨーロッパ・ブドウの濾過された液体抽出物を樹脂で精製する工程のパラメーターを決定することができ、かつ実施例を参照することができる。
好ましくは、前記工程a6)は、噴霧乾燥または昇華によって、好ましくは噴霧乾燥によって行われる。典型的には、マルトデキストリンのような乾燥キャリヤーを使用する。
特別の実施態様では、工程b)は、次からなる工程を含んでなる:
bl)ローブッシュ・ブルーベリーの原料、好ましくはローブッシュ・ブルーベリーの葉および果実からなるローブッシュ・ブルーベリーの原料を提供する工程、
b2)当該ローブッシュ・ブルーベリーの原料を、溶媒、好ましくは水溶液および/またはエタノール中に添加してローブッシュ・ブルーベリーの液体スラリーを提供する工程、
b3)当該ローブッシュ・ブルーベリーの液体スラリーから液体画分を分離してローブッシュ・ブルーベリーの液体溶媒含有抽出物を提供する工程、
b4)当該ローブッシュ・ブルーベリーの液体溶媒含有抽出物から溶媒を除去してローブッシュ・ブルーベリーの液体抽出物を提供する工程、
b5)場合により、当該ローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を乾燥させてローブッシュ・ブルーベリーの乾燥抽出物を提供する工程。
典型的には、溶媒は、ローブッシュ・ブルーベリーの原料の重量の、2〜15倍の量、好ましくは2〜10倍の量で含んでなる。
好ましくは、当該工程b2)は30分〜24時間の間に行われる。
好ましくは、当該工程b2)は、20℃〜100℃、好ましくは20℃〜80℃の温度で行われる。
好ましくは、当該工程b3)は濾過、遠心デカンテーションにより、またはプレスにより、好ましくは濾過により行われる。
好ましくは、当該工程b4)は、真空下での蒸発によって行われる。典型的には、当該工程は、60℃未満の温度、例えば50℃で行われる。典型的には、当該工程は、100mbar未満の圧力、例えば60mbarで行われる。
好ましくは、前記工程b5)は、噴霧乾燥または昇華によって、好ましくは噴霧乾燥によって行われる。典型的には、マルトデキストリンのような乾燥キャリヤーを使用する。
特別の実施態様では、当該工程a)およびb)は、ヨーロッパ・ブドウの抽出物およびローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を調製することによって同時に行われる。好ましくは、当該特別の実施態様は次からなる工程を含んでなる:
abl)ヨーロッパ・ブドウの原料、好ましくはヨーロッパ・ブドウの皮および種子からなるヨーロッパ・ブドウの原料を提供する工程、
ab2)ローブッシュ・ブルーベリーの原料、好ましくはローブッシュ・ブルーベリーの葉および果物からなるローブッシュ・ブルーベリーの原料を提供する工程、
ab3)当該ヨーロッパ・ブドウの原料と当該ローブッシュ・ブルーベリーの原料を溶媒、好ましくは水溶液および/またはエタノールに添加してヨーロッパ・ブドウとローブッシュ・ブルーベリーの液体スラリーを提供する工程、
ab4)当該ヨーロッパ・ブドウとローブッシュ・ブルーベリーのスラリーから液体画分を分離してヨーロッパ・ブドウとローブッシュ・ブルーベリーの液体溶媒含有抽出物を提供する工程、
ab5)当該ヨーロッパ・ブドウとローブッシュ・ブルーベリーの液体溶媒含有抽出物から溶媒を除去してヨーロッパ・ブドウとローブッシュ・ブルーベリーの液体抽出物を提供する工程、
ab6)場合により当該ヨーロッパ・ブドウとローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を乾燥させる工程。
例えば、任意の工程(例えば、精製工程)、パラメーターおよび材料に関する上述の好ましい実施態様を同様にこの特定の実施態様で使用することができる。
好ましくは、本明細書で定義する抗酸化組成物は粉末形態である。
特別の実施態様によれば、本明細書で定義された抗酸化組成物は、ペットフード調製物に添加する。ペットフードは、好ましくはタンパク質、ペプチド、アミノ酸、穀類、炭水化物、油脂または脂質、栄養素、嗜好性促進剤、アニマルダイジェスト、ミートミール、グルテン、保存料、界面活性剤、食感剤または食感付与剤または安定剤、着色料、無機リン酸塩化合物、香味料および/または調味料からなる群から選択される少なくとも1つのペットフード成分をさらに含んでなっていてもよい。
特別の実施態様では、ペットフードはドッグフードであり、典型的にはキブルである。ドッグフードは、アスコルビン酸、ビタミンBlなどのビタミンおよび/またはタンパク質加水分解物からなる群から選択された少なくとも1つのペットフード成分をさらに含んでなっていてもよい。
特別の実施態様では、ペットフードはキャットフードであり、典型的にはキブルである。キャットフードは、ピロホスフェート、フィロシリケート、グルコマンナンおよび/または遊離アミノ酸からなる群から選択される少なくとも1つのペットフード成分をさらに含んでなっていてもよい。好ましくは、当該ピロホスフェートはピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸三ナトリウム、ピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸カリウム、ピロリン酸三カリウムおよび/またはピロリン酸四カリウム、好ましくはピロリン酸三ナトリウムからなる群から選択される。
特別の実施態様によれば、本明細書では次を含んでなるペットフードの製造方法を提供する:
i)ヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を含んでなる抗酸化組成物であって、当該抗酸化組成物がカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、抗酸化組成物を提供すること;
ii)少なくとも1つのペットフード成分を含んでなるペットフード調製物を提供すること;
iii)当該抗酸化組成物を当該ペットフード調製物に添加すること;および
iv)当該ペットフードを得ること。
特に、抗酸化組成物は、工程iii)でコーティングまたは封入することによって、好ましくは封入によって前記ペットフード調製物に添加してもよい。
上記した生成物、即ち、抗酸化組成物、ペットフード、ペットサプリメントの使用は、治療的使用、薬剤としての使用、または非治療的使用であってもよい。
本発明の態様は、上で定義した相乗効果的抗酸化組成物またはペットフードまたはペットサプリメントの、ペットでの非治療的使用に関する。
したがって本発明は、健康なペットの認知機能および/または実行機能を向上させるための、上で定義した相乗効果的抗酸化組成物の使用に関する。
「認知機能および/または実行機能の向上」という用語は、ペットの認知機能および/または実行機能を易化し、維持しまたは向上させること、ならびに/あるいは年齢に関連する、非病理学上の認知力低下を制限することと理解すべきである。したがって本発明は、記憶力、注意力、集中力、敏捷性、空間認識力、指示に従う能力、学習能力、知能、言語、気分、ストレス、不安、視覚および/または睡眠を向上させるのに有用である。好ましい実施態様では、本明細書で定義される抗酸化組成物は記憶力を向上させるために使用する。
本発明の態様は、上で定義した相乗効果的抗酸化組成物またはペットフードまたはペットサプリメントの治療的使用に関する。
したがって本発明は、ペットのための薬剤として使用するための、上で定義した相乗効果的抗酸化組成物に関する。
より詳細には、本発明は、ペットの神経変性障害の治療方法において使用するための、上記で定義した相乗効果的抗酸化組成物に関する。
特別の実施態様は、ペット用の薬剤として使用するため、特にペットの神経変性障害の治療方法において使用するための、上記で定義したペットフードまたはペットサプリメントに関する。
換言すると、本発明は、ペットの神経変性障害を治療する方法であって、治療上有効量の、
−上記で定義した相乗効果的抗酸化組成物;または
−上記で定義したペットフードまたはペットサプリメントを
それを必要とするペットに投与することを含んでなる、方法を提供する。
好ましくは、当該神経変性障害は、ペットのアルツハイマー病様障害、パーキンソン病、ハンチントン病、病理学的認知力低下、統合失調症、軽度認知障害、認知症、初期認知症(pre-dementia)、糖尿病、記憶喪失、精神発達遅延、記憶障害、気分変調症、退行期うつ病(involutive Depression)および錯乱性症候群Confusional Syndrome)からなる群から選択される。好ましくは、神経変性障害は、認知障害および/または実行障害、好ましくは認知障害を伴う神経変性障害である。より好ましくは、神経変性障害は、ペットのアルツハイマー病様障害、記憶障害、気分変調症、退行期うつ病および錯乱性症候群からなる群から選択される。
本発明の特別の実施態様では、神経変性障害は、ペットのアルツハイマー病様障害、より好ましくは認知機能不全症候群である。
確かに、本発明では、上で定義した抗酸化組成物は、特に、ペットの血漿中の総抗酸化状態が相乗的に向上することで作用し、ペットのワーキングメモリーが著しく向上すると実証されてきた。確かに、良好なワーキングメモリーを有する、イヌなどのペットの数は、ペットに治療を行っていない場合よりも本発明によるペットフードまたはペットサプリメントを与えた場合の方が良好であった。
当業者であれば、例えば、ペットフードまたはペットサプリメントの種類または重量に
注意してペットフードまたはペットサプリメント中の抗酸化組成物の適当な量を決定することができる。
本発明の特別の実施態様では、ペットフードまたはペットサプリメント、好ましくはキブルは、本発明の抗酸化組成物を少なくとも50ppm、好ましくは少なくとも100ppm、より好ましくは150ppm、より好ましくは少なくとも200ppm含んでなる。
本発明の別の特別の実施態様では、本明細書で定義した有効量の抗酸化組成物は、治療的または予防的な効果を達成するのに十分である。例えば、抗酸化組成物またはペットフードまたはペットサプリメントは、0.1mg/kgと等しい一日量または、0.1mg/kg超および50mg/kg未満の一日量または50mg/kgと等しい一日量、例えば、患者の体重1kgあたりに約0.5、1、5、10、15、20、25、30、35、40、45または50mgの一日量を提供するために投与してもよく、それは毎日1回の服用としてか、または毎日1回以上に分けての服用、例えば、毎日2または3回の服用として投与してもよい。本明細書で定義した組成物は互いに組み合わせても、または1つ以上の追加の治療的もしくは予防的な化合物と組み合わせて投与することができる。
好ましい実施態様では、ペットフードまたはペットサプリメントは、ペットにカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも100μg/kgbw/日、好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも150μg/kgbw/日、より好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも200μg/kgbw/日、より好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも220μg/kgbw/日での濃度で提供することができる。
好ましくは、ペットフードまたはペットサプリメントは、ペットにフェルラ酸を少なくとも0.05μg/kgbw/日、好ましくはフェルラ酸を少なくともあたり0.06μg/kgbw/日、より好ましくはフェルラ酸を少なくとも0.07μg/kgbw/日、より好ましくはフェルラ酸を少なくとも0.08μg/kgbw/日での濃度で提供することができる。
好ましくは、ペットフードまたはペットサプリメントは、ペットにレスベラトロルを少なくとも10μg/kgbw/日、好ましくはレスベラトロルを少なくとも15μg/kgbw/日、より好ましくはレスベラトロルを少なくとも20μg/kgbw/日、より好ましくはレスベラトロルを少なくとも21μg/kgbw/日での濃度で提供することができる。
好ましくは、ペットフードまたはペットサプリメントは、ペットにアントシアニンを少なくとも1.5μg/kgbw/日、好ましくはアントシアニンを少なくとも1.7μg/kgbw/日、より好ましくはアントシアニンを少なくとも2μg/kgbw/日、より好ましくはアントシアニンを少なくとも2.5μg/kgbw/日、好ましくはアントシアニンを少なくとも2.7μg/kgbw/日での濃度で提供することができる。
好ましくは、ペットフードまたはペットサプリメントは、ペットにケルセチンを少なくとも0.1μg/kgbw/日、好ましくはケルセチンを少なくとも0.2μg/kgbw/日、より好ましくはケルセチンを少なくとも0.3μg/kgbw/日、より好ましくはケルセチンを少なくとも0.37μg/kgbw/日での濃度で提供することができる。
本発明の別の態様は少なくとも、
α)上で定義したペットフードまたはペットサプリメントを提供すること;および
β)ペットに当該ペットフードまたはペットサプリメントを与えること
を含んでなる、ペットへ餌を与える方法に関する。
有利的には、当該方法によって、上で定義した神経変性障害を患い、かつこの方法に従い餌を与えてペットを治療することができる。あるいは、当該方法によってこの方法に従い餌を与えてペットの認知機能および/または実行機能を非治療的に向上させることができる。
本発明の別の態様は、単一包装内で1つ以上の容器中に以下を含んでなるキットに関する:
a)好ましくは、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、穀類、炭水化物、油脂または脂質、栄養素、嗜好性促進剤、アニマルダイジェスト、ミートミール、グルテン、保存料、界面活性剤、食感剤または食感付与剤または安定剤、着色料、無機リン酸塩化合物、香味料および/または調味料からなる群から選択される1つ以上のペットフード成分;および
b)上で定義した相乗効果的抗酸化組成物。
本発明による特別のキットは、キットの要素を使用する助けとなる情報または指示を伝達する手段をさらに含んでなる。
本発明の別の態様は、ペットの神経変性障害を治療するためあるいは認知機能および/または実行機能を非治療的に向上させるための方法で、同時的、個別的または連続的に使用するための組合せ調製物としての、少なくとも:
a)好ましくは、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、穀類、炭水化物、油脂または脂質、栄養素、嗜好性促進剤、アニマルダイジェスト、ミートミール、グルテン、保存料、界面活性剤、食感剤または食感付与剤または安定剤、着色料、無機リン酸塩化合物、香味料および/または調味料からなる群から選択される1つ以上のペットフード成分;および
b)上で定義された相乗効果的抗酸化組成物に関する。
単なる例証を目的に提示し、かつ本発明の範囲を限定することを意図していない、以下の例を参照して本発明をさらに説明する。
例1:本発明の抗酸化組成物の製造方法
ワイン産業の副産物として生産されたブドウ、ヨーロッパ・ブドウのブドウの固形物(皮および種子)およびジュース産業から生産されたブルーベリー、ローブッシュ・ブルーベリーの絞りかすを原料として使用した。
ブルーベリー絞りかす1000gを粉砕し、0.1wt% HCl含有の60%V/Vエタノール溶液5000mlと混合した。混合物を24時間の間に室温(20℃)で維持した。その後、エタノール系溶液を、濾過を利用して絞りかすから分離して20%乾燥分に回転蒸発装置を用いて真空下で濃縮した。
ヨーロッパ・ブドウからの固形物400gを、5時間60℃で、80%V/Vエタノール溶液1500mlと混合した。その後、エタノール系溶液を、濾過を利用して絞りかすから分離した。その後、エタノールを60mbar下で50℃の温度にて回転蒸発装置を用いて真空下で除去した。その後、水溶液を希釈して乾燥分5%を得、5000ダルトンの膜で濾過した。透過物を1時間当たりlBVで樹脂(CI 8)カラムに搭載した。次いで樹脂を第一に1時間当たり2BVにて希釈水3BVで流し、次いで1時間当たり1BVにて80%v/vエタノール溶液5BVで溶出した。抽出溶液の一部を特徴化(表1)および試験するために保管した。
ローブッシュ・ブルーベリーとヨーロッパ・ブドウの得られた抽出物は両方とも一緒に混合し、マルトデキストリンをこの混合物に添加して30%の乾燥分を得た。結果として生じるブレンド物はその後160℃の入口温度で噴霧乾燥させた。
得られた生成物(「混合物」)は、表2で示されるような異なるポリフェノールを含有している自由流動性紫色粉末であった。
例2:本発明の抗酸化組成物で治療したイヌの総抗酸化状態への効果
このアッセイの目標は、成犬の抗酸化状態を改善するための、それらをブドウ抽出物自体、ブルーベリー抽出物自体またはプラセボ(対照)のいずれかを受け取るイヌと比較することによる、例1で得たブドウ抽出物(ヨーロッパ・ブドウ)とブルーベリー抽出物(ローブッシュ・ブルーベリー)の両方を含有する抽出物の効能を確認するためである。
2.1.材料および方法
ビーグル犬9個体(雄6個体および雌3個体、ボディ・コンディション・スコア(Body Condition Score:BCS)5/9、平均年齢20±0.9か月、平均体重9.1±0.4kg)に、それらの体重を維持するためにメンテナンス食を与えた。イヌには、連続的にペットサプリメント、即ち、マルトデキストリン(対照としてのプラセボ;Glucidexl2、ロット番号421A323532、Roquette、Lestrem Cedex、フランス)、ブドウ抽出物(ブドウ;Neurogrape Inside PC PR120 バッチAI50288、Activ’Inside、Libourne、フランス)、ブルーベリー抽出物(ワイルドブルーベリー抽出物、0.4TP、ロット番号294、Nutra Canada、Quebec、カナダ)のいずれかを含有しているゼラチンカプセル(Cooper、Melun Cedex、フランス)または「混合物」、即ち、例1で得られた本発明の組成物(ブドウとブルーベリーの抽出物;4mg/kgBw/日)を与えた。この食事で提供された化合物の量は表3で示す。
実験は、イヌに28日間カプセル剤を補給させ、各サプリメントを補給した期間の間に1週間のウォッシュアウトを行った場合のクロスオーバー研究として計画された。
それぞれの補給前と後の頚静脈から血液サンプルを採取し、冷蔵庫で保管した。血漿は、4℃で10分間2124Gにて全血を遠心分離機にかけることにより回収した。血漿のアリコートを−80℃でインキュベートした。
酸化状態は総抗酸化状態(TAS)を測定することにより評価した。この目的のために、RANDOX laboratories(参照:NX2332、Crumlin、Antrim郡、イギリス)から入手可能な比色系アッセイを用いて総抗酸化状態を評価した。この方法論には、2,2’−アジノ−ジ−[3−エチルベンズチアゾリンスルホネート](ABTS)をペルオキシダーゼ(メトミオグロビン)およびHでインキュベートしてラジカルカチオンABTSを生成することが含まれる。これは600nmで測定される比較的安定した青緑色である。添加されたサンプル中の抗酸化物質は、その濃度に比例する程度にこの生成された色に対して抑制を引き起こす。総抗酸化状態(TAS)をmmol/Lで表した。
4つの食事を互いに比較するために、ΔTASを、補給前と後のTASを比較することにより決定した:ΔTAS=28日目のTAS−基線のTAS。
ΔTASは混合効果モデルを1つ使用して分析した。このモデルには、基線、治療およびランダム化の順番の固定分類効果が含まれる。このモデルは、SAS(v9.4)混合手順を用いて、非体系的な相関マトリックスで行い、動物内誤差をモデル化した。パラメーターはニュートン=ラフソンアルゴリズムで制約最尤法を用いて評価した。自由度の分母はサタスウェイトの近似式を用いて評価した。すべての効果はα=0.10レベルで評価した。
ウィルコクソン検定を使用して補給の前後のTASの変化を比較した。有意性を決定するためのアルファ・レベルは0.10であった。
2.2.結果
異なる補給で得られた総抗酸化状態(平均およびS.E(standard error、標準誤差))に関する結果は、以下の表3に示す。ウィルコクソン検定に関する結果は表4で報告する。
表4および図1に示されるように、混合物に含有させたブドウとブルーベリーの抽出物のTAS濃度は、ブドウ抽出物およびブルーベリー抽出物単独で採取したものより著しく、かつ相乗的に改善した。
さらに、ウィルコクソン検定の結果から、混合物(ブドウとブルーベリーの抽出物両方)のみが補給後に著しくより高いTAS濃度を提示したことが示された。ブドウ抽出物またはブルーベリー抽出物単独での補給ではTAS濃度を著しく変化させなかった。
したがってブドウとブルーベリーの抽出物両方を含有している混合物をイヌに補給することは、ブドウ抽出物またはブルーベリー抽出物単独での補給と比較して、動物の総抗酸化状態に対して相乗的な効果を有する。
例3:本発明の抗酸化組成物で治療したイヌの記憶への効果
このアッセイの目標は、例1で得られたブドウとブルーベリーの抽出物を含有している本発明による混合物の、2つの用量レベルでの、イヌのワーキングメモリーに対する効果を確認することであった。
3.1.材料および方法
研究はランダム化した盲検の研究であり、ここでは縦断的並行群間様式を使用した。ビグル犬(Vivocore Inc. colony、Tronto、カナダ;雄14個体および雌21個体;年齢範囲は研究開始時で8.0〜14.5歳)35個体を、実験食を補給する3週間前に3つのグループに割り振った。この割り振りは基線の遅延非整合位置(delayed non-matching position:DNMP)上のパフォーマンス(累積スコア)に基づいたものであった。
グループの割り振りに続いて、その後、3つのグループのイヌに、ペットフード、即ち、混合物を0ppm(対照)、240ppmまたは480ppmのいずれかを含有しているキブルを各々8週間与えた。
イヌが消費するに好適であって、かつ押出しおよび乾燥のプロセス後に得られた栄養バランスのとれたドライドッグフードを調製し、本明細書では「XX」と称する。処方物は、2つが、押出しの前に処方物中に、例1で得られた混合物を240ppmまたは480ppm(ppmはキブルの重量に基づく)組み込んでいることを例外として、全く同じであった。したがって混合物は、封入によってペットフード調製物に添加された。
食事は、本明細書では、処方物に混合物が添加されていない、即ち、ブドウとブルーベリーの抽出物が添加されていない食事については「対照」と称し、処方物中に本発明による抗酸化組成物を含む食事については「用量1」(混合物を240ppm含む)および「用量2」(混合物を480ppm含む)と称する。食事はすべて押出しおよび乾燥のプロセスを経た。嗜好性促進剤(2%;チキンダイジェスト)をキブルに添加した(即ち、プロセスの終わりにコーティングにより)。
DNMP(遅延非整合位置)試験(6.7)は基線の−27〜−16日および研究日の58〜63日に行った。試験は標準の操作手順に従い行われた。
DNMP試験は次の二相試験を含んでなる:
−見本相:イヌにフード・ウェル上の1〜3つの可能な位置に覆った物体を移動させることを要求する。移動するブロックは食べ物の褒美を覆っている;
−第二段階:遅延後(20秒対90秒)、イヌには見本相と同一の物体を2つ提示する。物体を見本相と同一の位置に置く。しかしながら、正しい物体は残る2つの位置の1つに置き(非整合)、イヌがこの物体を移動させた場合、食べ物の褒美を得る。
1回のDNMP試験セッション当たりに試行を12回行い、全ての被験体には1日当たり1回の試験セッションがあった。可変遅延サブタスクを使用した。各試験セッションについて、20秒間および90秒間の遅延は、12回の試行の間で平等に分配され、ワーキングメモリーの評価が可能となった。試行間のインターバルは30秒であった。
本研究では、基線相に6つのセッションおよび治療相に6つのセッションを使用した。被験体はスコアにかかわらず毎回の指定の日に試験された。
全ての試験手順の間に、動物には缶詰のPurina Essential Care Adult Formulaウェットドッグフードを褒美として与えた。
DNMP結果から3つの処置を比較するために、カイ二乗検定を使用して基線を超える改善を分析した。この分析は、有意性レベルα=0.05でのSAS(v9.4)freq手順を使用して行った。
3.2.結果
図2に示されるように、本発明の混合物で処理したイヌは、一切の処理を受けなかったイヌと比較して、認知機能、特に記憶力の著しい改善を示した。
さらに、有意な改善があったイヌの数に治療の量は影響を与えず、これは本発明による治療の、治療の用量に関係ない効果的な働きを実証したものである。
例4:ドライペットフードに添加した抗酸化組成物の嗜好性に対する影響
以下の例では、様々な嗜好性促進剤でコーティングされ、かつ本発明の抗酸化組成物を様々な量で含んでなる、異なるペットフード製品(キャットまたはドッグ)の嗜好性評価が報告されている。
4.1.材料および方法
4.1.1.嗜好性評価の方法:「2−ボウル」試験
2−ボウル試験の原理:
テストは、食品が消費されればされるほど、それはより嗜好性であるという仮定に基づくものである。
個々対2ボウルの食欲試験を、2つの食品の比較に基づき実行した。
試験の操作方法:
−同一量の食品Aおよび食品Bを計量し、同一のボウルに入れた。各食料中に存在する量が充足すべき1日の必要分であった。
−ボウルの配置:
*イヌ試験:ボウルはイヌがアクセス可能な個々の飼料餌入れに置いた。
*ネコ試験:ボウルは、個々の開封した箱の中に入れてそれぞれのネコに同時に提示し、それらの位置はそれぞれの食事で交換して利き手によって導かれる選択を回避した。
−試験の継続期間:
*ドライフードのネコ試験:約15分〜約20時間(試験終了までに2つのボウルのうちの1つが完食されていた場合、2つのボウルを下げ、試験を停止した)。
*ドライフードのイヌ試験:約15分〜約30分(試験終了までに2つのボウルのうちの1つが完食されていた場合、2つのボウルを下げ、試験を停止した)。
−測定パラメーター:
第一に消費された食品(「魅力」)および試験終了時に消費された各食品の量;
−計算パラメーター:
%(CR)での個別消費率
CRA=Aの消費量(g)×100/(A+Bの消費量)(g)
CRB=Bの消費量(g)×100/(A+Bの消費量)(g)
−>平均消費率(Average consumption ratio:ACR)は、すべての個別消費率の平均である(各動物の重要度は、そのサイズやその対応する消費量に関わらず等しい)。
動物の消費量が所定値(例えば、動物の体重および/または代謝の関数)より高いまたは低い場合、それらは統計的な処置の考慮がされない。
統計的分析:
統計的分析を用いて2つの比率の間に有意な差があったか否かを判断した。3つの誤差閾値、即ち、5%、1%および0.1%でのスチューデントt検定を行った。
カイ二乗検定を用いて、食品Aが第一に食した食品であるペットの数と食品Bが第一に食した食品であるペットの数との間に有意差があったか否かを判断した。
有意性レベルは下記のように言及する:
NS 有意性がない(p>0.05)
* 有意性がある(p≦0.05)
** 有意性が高い(p≦0.01)
*** 非常に有意性が高い(p≦0.001)
4.1.2.食事
対照食および実験食は、例えば、コンパニオン・アニマル栄養の分野での第一人者または関係当局による推奨に基づく適当な量および割合の、食品の目的とする消費体に必要な既知の栄養を全て含有する、栄養的に完全な食品を用いて調製した。したがって、そのような食品は、単独の食事摂取源としての役割をはたしてペットに不可欠なものを充足することができる。
試験する成分をコーティング液および/または乾燥成分によってドライフード上に局所適用する場合、ペットフード組成物は「コーティングされていないキブル」の形態で使用した。それは部分的な完成(partially−ended)食品であり、その後油脂および嗜好性促進剤でコーティングした。
試験する成分を封入によって適用した場合、それらの成分は、押出し(ドライまたはセミドライペットフードのため)の前、または滅菌(ウェットペットフードのため)の前に他の成分と混合した。
試験する成分を飲用組成物に適用した場合、成分は水または液体組成物と混合した。
4.2.結果
4.2.1.例4A:コーティングによりドライドッグフードに添加した抗酸化組成物0.020%の嗜好性への効果
イヌが消費するのに好適であり、かつ押出しおよび乾燥のプロセス後に得られた栄養バランスのとれたドライキブルを調製し、本明細書では「VV」と称する。
この例では、鶏肉の脂身6%と粉末中嗜好性促進剤PEl(豚肉ダイジェストA) 1.5%でコーティングした対照食Aが「VV」であった。
実験食Bは、鶏肉の脂身6%、PEl 1.5%および混合物(即ち、例1で得られた抗酸化組成物)0.02%でコーティングした「VV」であった(%はドライキブルVVの重量による)。キブルは、第一に鶏肉の脂身でコーティングし、PElおよび混合物を含有している事前に調整した組成物でさらにコーティングした。
下表5で示されるように、対照食Aと実験食Bとの間では食品の消費量に有意な差異はなく、混合物(即ち、本発明の抗酸化組成物)0.02%でコーティングされた実験食のイヌの嗜好性への中立的な効果が実証された。
4.2.2.例4B:封入によりドライドッグフードに添加した抗酸化組成物0.1%の嗜好性への効果
イヌが消費するのに好適であり、かつ押出しおよび乾燥のプロセス後に得られた栄養バランスのとれたドライキブルを調製し、本明細書では「YY」と称する。
実験食Bは押出し前に処方中にキブルの重量の0.1%の混合物を取り込んでいたことを除き、対照食Aと実験食Bの処方は全く同一であった。したがって混合物は、封入によってペットフード調製物中に添加された。その後、キブルは、鶏肉の脂身6%および嗜好性促進剤3%(PEl 1%および豚肉ダイジェストBである別の液体嗜好性促進剤PE2 2%)でコーティングした。
下表6で示されるように、対照食Aと実験食Bとの間では食品の消費量に有意な差異はなく、混合物(即ち、本発明の抗酸化組成物)を0.1%含む実験食のイヌの嗜好性への中立的な効果が実証された。
4.2.3.例4C:封入によりドライドッグフードに添加した抗酸化組成物0.024%の嗜好性への効果
イヌが消費するのに好適であり、かつ押出しおよび乾燥のプロセス後に得られた栄養バランスのとれたドライキブルを調製し、本明細書では「NN」と称する。
実験食Bは押出し前に処方中にキブルの重量の0.024%の混合物を取り込んでいたことを除き、対照食Aと実験食Bの処方は全く同一であった。したがって混合物および嗜好性促進剤(PE3 1%、豚肉ダイジェストCであるドライ嗜好性促進剤)は封入によってペットフード調製物中に添加された。その後、キブルは、鶏肉の脂身8%および嗜好性促進剤2.5%(豚肉ダイジェストDである、液体嗜好性促進剤PE4)でコーティングした。
下表7で示されるように、対照食Aと実験食Bとの間では食品の消費量に有意な差異はなく、混合物(即ち、本発明の抗酸化組成物)を0.024%含む実験食のイヌの嗜好性への中立的な効果が実証された。
4.2.4.例4D:コーティングによりドライキャットフードに添加した抗酸化組成物0.02%の嗜好性への効果
ネコが消費するのに好適であり、かつ押出しおよび乾燥のプロセス後に得られた栄養バランスのとれたドライキブルを調製し、本明細書では「ZZ」と称する。
この例では、鶏肉の脂身6%と粉末中嗜好性促進剤PE5(豚肉ダイジェストE)1.5%でコーティングした対照食Aが「ZZ」であった。
実験食Bは、鶏肉の脂身6%、PE5 1.5%および混合物(即ち、例1で得られた抗酸化組成物)0.02%でコーティングした「ZZ」であった(%はドライキブルVVの重量による)。キブルは、第一に鶏肉の脂身でコーティングし、PE5および混合物を含有している事前に調整した組成物でさらにコーティングした。
下表8で示されるように、対照食Aと実験食Bとの間では食品の消費量に有意な差異はなく、混合物(即ち、本発明の抗酸化組成物)を0.02%含む実験食のネコの嗜好性への中立的な効果が実証された。
4.2.5.例4E:封入によりドライキャットフードに添加した抗酸化組成物0.1%の嗜好性への効果
ネコが消費するのに好適であり、かつ押出しおよび乾燥のプロセス後に得られた栄養バランスのとれたドライキブルを調製し、本明細書では「WW」と称する。
実験食Bは押出し前に処方中にキブルの重量の0.1%の混合物を取り込んでいたことを除き、対照食Aと実験食Bの処方は全く同一であった。したがって混合物は封入によってペットフード調製物中に添加された。その後、キブルは、鶏肉の脂身6%および嗜好性促進剤PE5 1.5%でコーティングした。
下表9で示されるように、対照食Aと実験食Bとの間では食品の消費量に有意な差異はなく、混合物(即ち、本発明の抗酸化組成物)を0.1%含む実験食のネコの嗜好性への中立的な効果が実証された。
例5:ペットサプリメントまたはペットフードに含めた本発明の抗酸化組成物で処置したイヌの吸収動態への効果
この研究の目標は、本発明による抗酸化組成物(「混合物」)の、2つの異なる様式でのイヌへの投与の効能を比較することであった。この目的のために、ブドウおよびブルーベリーのポリフェノールの特定の血液バイオマーカー(フェノール系バイオマーカーとも呼ばれる)の基準で、ペットサプリメントのための混合物の吸収動態、即ち、カプセル剤投与または押し出し法によるキブル中へのペットフードの封入を比較した。
5.1.材料および方法
ビーグル成犬6個体(雌5個体および雄1個体、年齢範囲5〜8歳)に、7日間のウォッシュアウト期間中にそれらの体重を維持させるために対照食(ポリフェノールの補給なし)を与えた。この期間後に、7日間のウォッシュアウト期間中、混合物240ppmをペットサプリメント、カプセル剤(C)、または直接ペットフード食(D)のいずれかに入れてイヌに与えた(体重1kg当たり4mg)。補給の8日目に、8時間の間に血液を採取し、混合物の吸収動態を評価した。それぞれの動態について、血液を、混合物を摂取する1時間前、そしてその後摂取から0.5時間、1時間、2時間、4時間および8時間後に採取した。
実験は、イヌが、毎週の投与の中に1週間のウォッシュアウトを設けた7日間の間に、同一の混合物、CまたはDの補給を受けるクロスオーバーデザインとして計画された。
ポリフェノール代謝産物(またはフェノール系血液化合物)を血漿から抽出し、Martiらが記載した特定の試験計画(2011)に従い溶出した。溶出した溶液は、ブドウおよびブルーベリーのポリフェノールの特定のフェノール系バイオマーカーの分析のためにUHPLC−MS/MSに直接注入した。
代謝産物はそれぞれ混合効果モデルを1つ使用して分析した。このモデルには、投与様式(CまたはD)の固定分類効果、血液採取の時間、順番、同様に投与×血液採取時間の相互作用が含まれる。このモデルは、SAS(v9.4)混合手順を用いて、非体系的な相関マトリックスで行い、動物内(シーケンス)誤差をモデル化した。パラメーターはニュートン=ラフソンアルゴリズムで制約最尤法を用いて評価した。自由度の分母はサタスウェイトの近似式を用いて評価した。すべての効果はα=0.05レベルで評価した。
5.2.結果
図3で要約されるように、血液収集の時間が何時であっても、血液中に投薬された混合物の代謝産物の投与様式への効果はなかった。
体重1kg当たり4mgの用量ではイヌの血液中でポリフェノール代謝産物を解析することができた。これらのフェノール化合物は混合物中に存在する抽出物から特定され、即ち、フラバン−3−オールおよびスチルベン(silbenes)のフェノール群に対してはブドウ由来(ヨーロッパ・ブドウ抽出物)か、またはフラバノール、アントシアニンおよびフェノール酸群に対してはブルーベリー由来(ローブッシュ・ブルーベリー抽出物)のいずれかから特定された。これらの結果から、混合物は、ペットサプリメントによって送達された場合またはペットフードに直接含めた場合に、効率的に吸収されることが示された。
例6:本発明の抗酸化組成物で処置したイヌの耐性への効果
この研究の目標は、成犬の初期バイオマーカー、特定の腎臓のバイオマーカー、ルーチンバイオマーカーをモニタリングすることにより、本発明による抗酸化組成物(「混合物」)の安全性を確認することであった。
6.1.材料および方法
ビーグル犬24個体(雄20個体および雌4個体、BCS5/9、平均年齢31±3か月、平均体重11.4±0.2kg)に、研究期間中にそれらの最適体重を維持させるために市販のメンテナンス食(Royal Canin medium adult、フランス)を与えた。6個体ずつの4グループに、ペットサプリメント(即ち、マルトデキストリン(プラセボまたは対照)を含有しているカプセル剤)または本発明の抗酸化組成物「混合物」を、4mg(混合物1)、20mg(混合物5)、40mg(混合物10)/kgBw/日を補給した。
血液および尿の試料は、研究開始時(0週目)、12週間後および24週間後(12週目および24週目)採取した。
血液試料中(8、9)で、血漿および尿中のシスタチンC(cystatine C)(CysC)、クラステリンおよび好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(NGAL)を分析した。
安全性パラメーターは、それぞれ混合効果モデルを1つ使用して分析した。このモデルには、基線の固定分類効果、日数、処置、同様に日数×処置の相互作用が含まれる。このモデルは、SAS(v9.4)混合手順を用いて、非体系的な相関マトリックスで行い、動物内誤差をモデル化した。パラメーターはニュートン=ラフソンアルゴリズムで制約最尤法を用いて評価した。自由度の分母はサタスウェイトの近似式を用いて評価した。すべての効果はα=0.05レベルで評価した。
6.2.結果
図4では初期バイオマーカー、特定の腎臓のバイオマーカーが示されている。これらのバイオマーカーは、0週目で対照および実験のイヌで得られた我々の組織内の上限よりも低かった。これら組織内の上限は、血漿CysC、尿中CysC/Crea比、尿中クラステリン/Creat比、血漿NGAL、尿中NGAL/Creatでそれぞれ、2.23μg/mL、156ng/g、443ng/g、47ng/mL、28.5ng/gであった。
成犬は、4〜40mg/kgBw/日の範囲の用量で補給されたヨーロッパ・ブドウ(ブドウ)の抽出物とローブッシュ・ブルーベリー(ブルーベリー)の抽出物を含有している本明細書で定義した抗酸化組成物を安全に消費することができる。試験した最も高い用量(通常用量の10倍)でさえも、不耐性の臨床的兆候はなかった。
参考文献

Claims (28)

  1. ヨーロッパ・ブドウ(Vitis vinifera)の抽出物およびローブッシュ・ブルーベリー(Vaccinium angustifolium)の抽出物を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物を含んでなるペットフードまたはペットサプリメントであって、該抗酸化組成物が、カテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、ペットフードまたはペットサプリメント。
  2. ペットに、カテキンおよび/またはエピカテキンを、少なくとも100μg/kgbw/日、好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを、少なくとも150μg/kgbw/日、より好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを、200μg/kgbw/日、より好ましくはカテキンおよび/またはエピカテキンを、220μg/kgbw/日の濃度で提供する、請求項1に記載のペットフードまたはペットサプリメント。
  3. ペットに、フェルラ酸を、少なくとも0.05μg/kgbw/日、好ましくはフェルラ酸を、少なくとも0.06μg/kgbw/日、より好ましくはフェルラ酸を、0.07μg/kgbw/日、より好ましくはフェルラ酸を、0.08μg/kgbw/日の濃度で提供する、請求項1または2に記載のペットフードまたはペットサプリメント。
  4. 前記抗酸化組成物が、レスベラトロルを少なくとも4000ppm、好ましくはレスベラトロルを少なくとも4500ppm、より好ましくはレスベラトロルを少なくとも5000ppm、より好ましくはレスベラトロルを少なくとも5100ppm、より好ましくはレスベラトロルを少なくとも5200ppm、より好ましくはレスベラトロルを少なくとも5300ppm含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のペットフードまたはペットサプリメント。
  5. ペットに、レスベラトロルを、少なくとも10μg/kgbw/日、好ましくはレスベラトロルを、少なくとも15μg/kgbw/日、より好ましくはレスベラトロルを、20μg/kgbw/日、より好ましくはレスベラトロルを、21μg/kgbw/日の濃度で提供する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のペットフードまたはペットサプリメント。
  6. Aをレスベラトロルとし、Bをカテキンおよび/またはエピカテキンとする、比(A/B)が、少なくとも0.005、好ましくは少なくとも0.01、より好ましくは少なくとも0.02、より好ましくは少なくとも0.03、より好ましくは少なくとも0.04、より好ましくは少なくとも0.05、より好ましくは少なくとも0.06、より好ましくは少なくとも0.07、より好ましくは少なくとも0.08、より好ましくは少なくとも0.09である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のペットフードまたはペットサプリメント。
  7. 前記抗酸化組成物が、アントシアニンを少なくとも500ppm、好ましくはアントシアニンを少なくとも600ppm、より好ましくはアントシアニンを少なくとも650ppm、より好ましくはアントシアニンを少なくとも700ppm含んでなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載のペットフードまたはペットサプリメント。
  8. ペットに、アントシアニンを、少なくとも1.5μg/kgbw/日、好ましくはアントシアニンを、少なくとも1.7μg/kgbw/日、より好ましくはアントシアニンを、少なくとも2μg/kgbw/日、より好ましくはアントシアニンを、少なくとも2.5μg/kgbw/日、好ましくはアントシアニンを、少なくとも2.7μg/kgbw/日の濃度で提供する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のペットフードまたはペットサプリメント。
  9. 前記抗酸化組成物が、ケルセチンを少なくとも50ppm、好ましくはケルセチンを60ppm、より好ましくはケルセチンを65ppm、より好ましくはケルセチンを70ppm、より好ましくはケルセチンを75ppm、より好ましくはケルセチンを77ppm含んでなる、請求項1〜8のいずれか一項に記載のペットフードまたはペットサプリメント。
  10. ペットに、ケルセチンを、少なくとも0.1μg/kgbw/日、好ましくはケルセチンを、少なくとも0.2μg/kgbw/日、より好ましくはケルセチンを、少なくとも0.3μg/kgbw/日、より好ましくはケルセチンを、少なくとも0.37μg/kgbw/日の濃度で提供する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のペットフードまたはペットサプリメント。
  11. 前記ペットフードが、少なくとも1つのペットフード成分をさらに含んでなり、好ましくは、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、穀類、炭水化物、油脂または脂質、栄養素、嗜好性促進剤、アニマルダイジェスト、ミートミール、グルテン、保存料、界面活性剤、食感剤または食感付与剤または安定剤、着色料、無機リン酸塩化合物、香味料、および/または調味料からなる群から選択される少なくとも1つのペットフード成分をさらに含んでなる、請求項1〜10のいずれか一項に記載のペットフード。
  12. ペット用の薬剤としての使用のための、ヨーロッパ・ブドウの抽出物およびローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物であって、該組成物が、カテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%ならびにフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、相乗効果的抗酸化組成物。
  13. ペットの神経変性障害の治療方法において使用するための、ヨーロッパ・ブドウの抽出物およびローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物であって、該組成物が、カテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、相乗効果的抗酸化組成物。
  14. 前記神経変性障害が、ペットのアルツハイマー病様障害、パーキンソン病、ハンチントン病、病理学的認知力低下、統合失調症、軽度認知障害、認知症、初期認知症、糖尿病、記憶喪失、精神発達遅延、記憶障害、気分変調症、退行期うつ病および錯乱性症候群からなる群から選択される、請求項13に記載の使用のための相乗効果的抗酸化組成物。
  15. 前記神経変性障害が、ペットのアルツハイマー病様障害、好ましくは認知機能障害系(CDS)である、請求項13または14に記載の使用のための相乗効果的抗酸化組成物。
  16. ペットの神経変性障害の治療方法であって、治療上有効量の、
    −請求項12〜15のいずれか一項に記載の使用のための相乗効果的抗酸化組成物;または
    −請求項1〜11のいずれか一項に記載のペットフードまたはペットサプリメントを
    それを必要とするペットに投与することを含んでなる、方法。
  17. ペットの認知機能および/または実行機能を向上させるための、ヨーロッパ・ブドウの抽出物およびローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物の非治療的使用であって、該組成物が、カテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、使用。
  18. 記憶力、注意力、集中力、敏捷性、学習力、知能、言語、機嫌、ストレス、不安、視覚および/または睡眠を向上させるための、請求項17に記載の相乗効果的抗酸化組成物の非治療的使用。
  19. 少なくとも、下記を含んでなる、ペットへ餌を与える方法:
    α)請求項1〜11のいずれか一項に記載のペットフードまたはペットサプリメントを提供すること;および
    β)ペットに該ペットフードまたは該ペットサプリメントを与えること。
  20. 下記を含んでなる、ペットフードの製造方法:
    i)ヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を含んでなる抗酸化組成物であって、該抗酸化組成物がカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、抗酸化組成物を提供すること;
    ii)少なくとも1つのペットフード成分を含んでなるペットフード調製物を提供すること;
    iii)該抗酸化組成物を該ペットフード調製物に添加すること;および
    iv)該ペットフードを得ること。
  21. 前記抗酸化組成物が、コーティングまたは封入によって、好ましくは封入によって工程iii)で前記ペットフード調製物に添加される、請求項20に記載の方法。
  22. 下記からなる工程を含んでなる、相乗効果的抗酸化組成物の製造方法:
    a)ヨーロッパ・ブドウの抽出物を調製する工程;
    b)ローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を調製する工程;
    c)該ヨーロッパ・ブドウの抽出物と該ローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を組み合わせて、少なくともカテキンおよび/またはエピカテキンならびにフェルラ酸、ならびに好ましくはレスベラトロルおよび/またはアントシアニンおよび/またはケルセチンからなる群から選択される少なくとも1つの分子を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物を得る工程。
  23. 工程a)が、下記からなる工程を含んでなる、請求項22に記載の方法:
    a1)ヨーロッパ・ブドウの原料、好ましくはヨーロッパ・ブドウの皮および種子からなるヨーロッパ・ブドウの原料を提供する工程、
    a2)該ヨーロッパ・ブドウの原料を、溶媒、好ましくは水溶液および/またはエタノール中に添加して、ヨーロッパ・ブドウの液体のスラリーを提供する工程、
    a3)該ヨーロッパ・ブドウのスラリーから液体画分を分離させて、ヨーロッパ・ブドウの液体溶媒含有抽出物を提供する工程、
    a4)該ヨーロッパ・ブドウの液体溶媒含有抽出物から溶媒を除去して、ヨーロッパ・ブドウの液体抽出物を提供する工程、
    a5)場合により、該ヨーロッパ・ブドウの液体抽出物を精製してヨーロッパ・ブドウの精製液体抽出物を提供する工程;
    a6)場合により、該ヨーロッパ・ブドウの抽出物を乾燥させて、ヨーロッパ・ブドウの乾燥抽出物を提供する工程。
  24. 工程b)が、下記からなる工程を含んでなる、請求項22または23に記載の方法:
    bl)好ましくはローブッシュ・ブルーベリーの葉および果実からなるローブッシュ・ブルーベリーの原料を提供する工程、
    b2)該ローブッシュ・ブルーベリーの原料を、溶媒、好ましくは水溶液および/またはエタノール中に添加して、ローブッシュ・ブルーベリーの液体スラリーを提供する工程、
    b3)該ローブッシュ・ブルーベリーの液体スラリーから液体画分を分離して、ローブッシュ・ブルーベリーの液体溶媒含有抽出物を提供する工程、
    b4)該ローブッシュ・ブルーベリーの液体溶媒含有抽出物から溶媒を除去して、ローブッシュ・ブルーベリーの液体抽出物を提供する工程、
    b5)場合により、該ローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を乾燥させて、ローブッシュ・ブルーベリーの乾燥抽出物を提供する工程。
  25. 単一包装内で1つ以上の容器中に下記を含んでなるキット:
    a)1つ以上のペットフード成分、好ましくは、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、穀類、炭水化物、油脂または脂質、栄養素、嗜好性促進剤、アニマルダイジェスト、ミートミール、グルテン、保存料、界面活性剤、食感剤または食感付与剤または安定剤、着色料、無機リン酸塩化合物、香味料および/または調味料からなる群から選択される1つ以上のペットフード成分;および
    b)ヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物を含んでなる相乗効果的抗酸化組成物であって、該抗酸化組成物がカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、抗酸化組成物。
  26. ペットの神経変性障害を治療するため、あるいは認知機能および/または実行機能を向上させるための方法で、同時的、別々にまたは連続的に使用するための組合せ調製物としての、少なくとも:
    a)1つ以上のペットフード成分、好ましくは、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、穀類、炭水化物、油脂または脂質、栄養素、嗜好性促進剤、アニマルダイジェスト、ミートミール、グルテン、保存料、界面活性剤、食感剤または食感付与剤または安定剤、着色料、無機リン酸塩化合物、香味料および/または調味料からなる群から選択される1つ以上のペットフード成分;および
    b)ヨーロッパ・ブドウの抽出物とローブッシュ・ブルーベリーの抽出物とを含んでなる抗酸化組成物であって、該抗酸化組成物がカテキンおよび/またはエピカテキンを少なくとも1%含んでなり、かつフェルラ酸を少なくとも5ppm含んでなる、抗酸化組成物。
  27. 前記ペットはイヌである、請求項1〜11のいずれか一項に記載のペットフードまたはペットサプリメント、請求項12〜15のいずれか一項に記載の使用のための相乗効果的抗酸化組成物、請求項16に記載のペットの神経変性障害の治療方法、請求項17または18に記載の相乗効果的抗酸化組成物の非治療的使用、請求項19に記載のペットへ餌を与える方法、請求項20〜24のいずれか一項に記載のペットフードの製造方法、請求項25に記載のキット、請求項26に記載の組み合わせ調製物。
  28. 前記ヨーロッパ・ブドウの抽出物は、重合度が10超のフラバノールのポリマーを0.5%未満、より好ましくは0.1%未満含んでなる、請求項1〜11および27のいずれか一項に記載のペットフードまたはペットサプリメント、請求項12〜15および27のいずれか一項に記載の使用のための相乗効果的抗酸化組成物、請求項16および27に記載のペットの神経変性障害の治療方法、請求項17、18および27に記載の相乗効果的抗酸化組成物の非治療的使用、請求項19または27に記載のペットへ餌を与える方法、請求項20〜24および27のいずれか一項に記載のペットフードの製造方法、請求項25または27に記載のキット、請求項26または27に記載の組み合わせ調製物。
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