JP2019207607A - 移動体追跡装置 - Google Patents
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Abstract
Description
視野画像および距離情報から各移動体の観測値を取得する移動体検出部と、
前記各移動体の過去の状態値に基づき現在の状態値を予測する状態予測部と、
前記各移動体の観測値と予測値に基づき現在の状態値を推定する状態推定部と、
前記各移動体の状態値を記憶する状態記億部と、
を有する移動体追跡装置において、
前記観測値と前記予測値に基づき前記各移動体の統合と分離を判定する統合分離判定部を備え、前記状態記億部は、移動体の統合または分離が判定された場合、当該移動体の観測値に基づく状態値を当該移動体の状態値として記憶するように構成されていることを特徴とする移動体追跡装置にある。
図1において、本発明実施形態に係る移動体追跡装置10は、車両の進路前方の移動体(歩行者、自転車、バイク、他車両など)の進路予測を行うものであり、移動体検出部11、カルマンフィルタを構成する状態予測部12、状態推定部13、状態記億部14に加えて、統合分離判定部21、観測外れ値判定部22を備える。
更新後状態値: Xk =Xk −+kk×(Zk−Zk −)
事後誤差共分散: Pk=(1−kk×H)×Pk −
次に、上記実施形態に係る移動体追跡装置の基本動作について図3を用いて説明する。
車両の走行と共に移動体追跡装置が起動されると、撮像手段による前方画像の取得が開始され(ステップ101)、離散的な時刻(t=k−1,k,k+1,k+2・・・)毎に以下のような手順で状態値の予測と更新が繰り返される。
次に、移動体の統合および分離判定について図面を参照しながら説明する。
図2は、視野画像内に検出された2つの移動体A,Bが、撮像手段(ステレオカメラ)の光軸方向(奥行方向)のほぼ同位置において、互いに横方向逆向きに移動して交差する状況の時間(T)経過を示している。すなわち、2つの移動体A,Bが、時刻t1で移動体Cに統合され、その後、時刻t2で、移動体Cから2つの移動体D,Eに分離する。移動体AとE、移動体BとDが同一の移動体である。図2は、2つの移動体の例を示しているが、3以上の移動体の場合も基本的に考え方は同じである。
図4は、移動体の統合判定プロセスを示している。
移動体の統合判定では、先ず、移動体A,Bの過去(t1−1、但し1に限定するものではない)の状態値(位置、速度、加速度)から、状態方程式として等加速度運動を仮定して現在(t1)の状態予測値を計算し、移動体A,Bの各状態予測値から各移動体A,Bの現在位置(画面位置と距離)を算出する(ステップ201)。
図5は、移動体の分離判定プロセスを示している。
移動体の分離判定では、統合移動体Cの過去の移動体状態値から、状態方程式として等加速度運動を仮定して現在(t2)の状態予測値を計算し、統合移動体Cの現在位置(画面位置と距離)を算出する(ステップ301)。
以上述べたような複数移動体の統合や分離では、状態予測値を初期化し、状態観測値のみに基づいて移動体状態値を推定することで、統合や分離の影響を抑制したが、逆に、極端な観測値が検出された場合には、状態観測値を無効にして状態予測値のみに基づいて移動体状態値を推定することで、極端な観測値の影響を抑制することができる。
図6に示すように、状態観測値と状態予測値の各位置(距離と横位置)の2σ(誤差の標準偏差)領域が重なっていない場合がこれに該当する。頻発する場合は、このパラメータの検出のために、状態予測値の2σ領域を一定値拡大してもよい。例えば、移動体が歩行者の場合、33ms×1m/s:(サンプリング時間×移動速度)拡大する。
図7(a)に示すように、状態観測値から求めた移動体F、F′の視野画面20内における位置が、視野画面20の左右端まで一定値以内(例えば32画素以内)である場合がこれに該当する。
撮像手段(ステレオカメラ)で移動体を検出できない場合がこれに該当する。例えば、図7(b)に示すように、雨天時にワイパー23によって右または左画像上の移動体Gが隠されている状況は、移動体検出の信頼度に影響が出る虞がある。
移動体が近傍の立体物(壁、ガードレールなど)と融合して検出されるような場合がこれに該当する。例えば、図7(c)に示すように、歩行者の服装と明度や色彩が近似した壁24が歩行者の近傍(0.5m以内)に存在するような場合は、視野画面20内での検出領域Hが拡大されてしまう虞がある。
11 移動体検出部
12 状態予測部
13 状態推定部
14 状態記億部
21 統合分離判定部
22 観測外れ値判定部
Claims (8)
- 視野画像および距離情報から各移動体の観測値を取得する移動体検出部と、
前記各移動体の過去の状態値に基づき現在の状態値を予測する状態予測部と、
前記各移動体の観測値と予測値に基づき現在の状態値を推定する状態推定部と、
前記各移動体の状態値を記憶する状態記億部と、
を有する移動体追跡装置において、
前記観測値と前記予測値に基づき前記各移動体の統合と分離を判定する統合分離判定部を備え、前記状態記億部は、移動体の統合または分離が判定された場合、当該移動体の観測値に基づく状態値を当該移動体の状態値として記憶するように構成されていることを特徴とする移動体追跡装置。 - 前記統合分離判定部は、複数の移動体の予測値と1つの移動体の観測値との差が設定値以下になった場合、前記1つの移動体は前記複数の移動体の統合移動体であると判定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動体追跡装置。
- 前記統合分離判定部は、前記統合移動体が判定された後に、前記統合移動体に基づく予測値と観測値との差が設定値以上になり、かつ、前記統合移動体の統合前の各移動体の状態値に基づく予測値と前記観測値との差が設定値以下になった場合、前記統合移動体は前記各移動体に分離したと判定するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の移動体追跡装置。
- 前記統合分離判定部は、前記複数の移動体の前記予測値から算出される位置と、前記1つの移動体の前記観測値における位置との差が設定値以下になった場合、前記1つの移動体は前記複数の移動体の統合移動体であると判定するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の移動体追跡装置。
- 前記統合分離判定部は、前記統合移動体が判定された後に、前記統合移動体の前記予測値から算出される位置と、前記観測値における位置との差が設定値以上になり、かつ、前記統合移動体の統合前の前記各移動体の状態値に基づく予測値から算出される位置と、前記観測値における位置との差が設定値以下になった場合、前記統合移動体は前記各移動体に分離したと判定するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の移動体追跡装置。
- 前記統合分離判定部は、さらに、前記複数の移動体の前記予測値から算出される横幅の和と前記1つの移動体の前記観測値における横幅との差が設定値以下である場合に、前記1つの移動体は前記複数の移動体の統合移動体であると判定するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の移動体追跡装置。
- 前記統合分離判定部は、前記統合移動体が判定された後に、さらに、前記統合移動体の前記予測値から算出される横幅と前記観測値から算出される複数の移動体の横幅の和との差が設定値以下であり、かつ、前記統合移動体の統合前の各移動体の前記予測値から算出される横幅と前記観測値から算出される複数の移動体のそれぞれの横幅との差が設定値以下である場合に、前記統合移動体は前記各移動体に分離したと判定するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の移動体追跡装置。
- 前記各移動体の観測値が外れ値であるかどうか判定する観測外れ値判定部をさらに備え、前記状態推定部は、観測値が外れ値であると判断された場合、当該移動体の観測値を無効化し、当該移動体の予測値のみに基づき現在の状態値を推定するように構成されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の移動体追跡装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023276840A1 (ja) * | 2021-07-01 | 2023-01-05 | 住友電気工業株式会社 | 車載装置、同定方法、コンピュータプログラム、及び車載システム |
WO2024071155A1 (ja) * | 2022-09-27 | 2024-04-04 | 国立大学法人東海国立大学機構 | 情報処理装置、情報処理方法、および、コンピュータプログラム |
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JP2009109293A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Mitsubishi Electric Corp | 目標追尾装置及び目標観測システム及び目標追尾方法及びプログラム |
JP2015041238A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 対象物推定装置および対象物推定方法 |
-
2018
- 2018-05-30 JP JP2018103339A patent/JP7142468B2/ja active Active
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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JONG-MIN JEONG, ET AL.: "The specific object tracking algorithm based on Kalman filter in an environment where similar object", 2013 13TH INTERNATIONAL CONFERENCE ON CONTROL, AUTOMATION AND SYSTEMS (ICCAS 2013), JPN6022009445, 2013, ISSN: 0004725143 * |
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WO2024071155A1 (ja) * | 2022-09-27 | 2024-04-04 | 国立大学法人東海国立大学機構 | 情報処理装置、情報処理方法、および、コンピュータプログラム |
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