JP2019207544A - Travel control device, travel control method, and travel control program - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、車両の走行制御装置、走行制御方法、及び走行制御プログラムに関するものである。 The present invention relates to a vehicle travel control device, a travel control method, and a travel control program.
特許文献1に係る運転支援システムは、車両の同乗者の属性を表す同乗者情報を保持しているデータベースから、同乗者の運転の嗜好を表す情報を取得し、取得した情報に基づいて運転支援を行っていた。 The driving support system according to Patent Document 1 acquires information representing passenger driving preferences from a database that holds passenger information representing the attributes of the passengers of the vehicle, and provides driving assistance based on the acquired information. Had gone.
特許文献1に係る運転支援システムにおいて、同乗者情報の例として、氏名、年齢、性別、運転歴、及び免許情報が挙げられている。この運転歴は、同乗者が所有する車両、又は同乗者が日頃運転している車両の運転年数である。また、ブルー免許及びゴールド免許等の免許種別を示す免許情報も、同乗者が所有する車両、又は同乗者が日頃運転している車両の運転経験に基づくものである。例えば、日頃トラックを運転している同乗者が、今回セダンに搭乗した場合、上記運転支援システムは、この同乗者のトラック運転年数が長くても、又は免許種別がゴールド免許であっても、この同乗者の同乗者情報をセダンの運転支援に大きく反映すべきではない。トラックとセダンとでは車両の挙動が大きく異なるためである。しかしながら、特許文献1において車両の種別は考慮されていない。また、特許文献1において、同乗者が複数人いる場合に、同乗者全体の満足度を高めるような運転支援方法は考慮されてない。 In the driving support system according to Patent Literature 1, examples of passenger information include name, age, sex, driving history, and license information. This driving history is the driving years of a vehicle owned by the passenger or a vehicle that the passenger is driving on a daily basis. The license information indicating the license type such as the blue license and the gold license is also based on the driving experience of the vehicle owned by the passenger or the vehicle that the passenger is driving on a daily basis. For example, if a passenger who is driving a truck on board a sedan this time, the above-mentioned driving support system will be able to use this driver even if the passenger's truck driving years are long or the license type is a gold license. Passenger information about passengers should not be greatly reflected in driving support for sedans. This is because the behavior of the vehicle is greatly different between the truck and the sedan. However, Patent Document 1 does not consider the type of vehicle. Further, in Patent Document 1, when there are a plurality of passengers, a driving support method that increases the satisfaction level of the entire passengers is not considered.
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、各乗員の車両種別に応じた運転経験度を考慮することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object thereof is to consider the driving experience level corresponding to the vehicle type of each occupant.
この発明に係る走行制御装置は、乗員と車両種別とに応じた運転経験度と運転嗜好データとを記憶している運転嗜好データベースと、車両に搭乗している各乗員を認識する乗員認識部と、乗員認識部により認識された各乗員の、搭乗している車両の種別に対応する運転経験度と運転嗜好データとを、運転嗜好データベースから抽出する運転嗜好データ抽出部と、運転嗜好データ抽出部により抽出された各乗員の運転嗜好データを、各乗員の運転経験度で重み付けして合成する運転嗜好データ合成部と、運転嗜好データ合成部により合成された運転嗜好データを用いて、車両の走行を制御する走行指令値を算出する走行指令値算出部とを備えるものである。 The travel control device according to the present invention includes a driving preference database that stores driving experience and driving preference data according to the occupant and the vehicle type, and an occupant recognition unit that recognizes each occupant on the vehicle. A driving preference data extracting unit for extracting driving experience data and driving preference data corresponding to the type of vehicle on which each occupant is recognized by the occupant recognition unit, and a driving preference data extracting unit; Driving preference data combining unit weighting each passenger's driving preference data extracted in accordance with the driving experience degree of each passenger and combining the driving preference data synthesized by the driving preference data combining unit And a travel command value calculation unit that calculates a travel command value for controlling.
この発明によれば、各乗員の車両種別に応じた運転嗜好データを、各乗員の車両種別に応じた運転経験度で重み付けして合成するようにしたので、乗員全体の満足度を高めた走行制御を実現できる。また、各乗員の運転嗜好データを合成する際に、各乗員の車両種別に応じた運転経験度を考慮した重み付けを行うようにしたので、信頼性の低い運転嗜好データの寄与を低くし、信頼性の高い運転嗜好データの寄与を高くすることができる。 According to the present invention, the driving preference data corresponding to the vehicle type of each occupant is synthesized by weighting with the driving experience level corresponding to the vehicle type of each occupant. Control can be realized. In addition, when combining the driving preference data of each occupant, weighting considering the driving experience according to each occupant's vehicle type is performed, so the contribution of driving reliability data with low reliability is reduced, and the reliability The contribution of highly-priced driving preference data can be increased.
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る走行制御装置10の構成例を示すブロック図である。図1に示される走行制御装置10は、車両に搭載されるものであり、運転嗜好データベース11、乗員認識部12、運転嗜好データ抽出部13、運転嗜好データ合成部14、及び走行指令値算出部15を備える。また、この走行制御装置10には、車内カメラ1、入出力装置2、及び車両周辺計測装置3が接続される。
Embodiment 1 FIG.
FIG. 1 is a block diagram illustrating a configuration example of a
車内カメラ1は、車両に搭乗している各乗員を撮像し、撮像画像を乗員認識部12へ出力する。
The in-vehicle camera 1 images each occupant on the vehicle and outputs the captured image to the
入出力装置2は、車両に搭乗している各乗員に情報を提示する表示装置又は音声出力装置と、各乗員による操作入力等を受け付ける入力装置とを有する。実施の形態1の入出力装置2は、車両の目的地、到着予定時間、及び走行経路等のデータ(以下、目的地データと称する)を走行指令値算出部15へ出力する。また、実施の形態1の入出力装置2は、車両に搭乗している乗員のうちの1人によって選択操作された運転モードの情報を運転嗜好データ抽出部13へ出力する。
The input /
車両周辺計測装置3は、車両の速度、加速度、車間距離、及び渋滞状況等の、車両及び当該車両周辺に関するデータ(以下、車両及び周辺データと称する)を計測し、車両及び周辺データを走行指令値算出部15へ出力する。
The vehicle
運転嗜好データベース11は、乗員と車両種別とに応じた運転経験度と運転嗜好データとを記憶している。運転経験度は、例えば、乗員ごとの、車両種別ごとの乗車回数である。運転嗜好データは、例えば、運転パターンの項目を要素とする実数の多次元ベクトルである。以下に、ある乗員の、ある車両種別の運転嗜好データの一例を示す。前後加速度、左右加速度、アクセル踏込量、ブレーキ踏込量、及び車間距離は、運転パターンの項目である。
The
運転嗜好データ
=(前後加速度、左右加速度、アクセル踏込量、ブレーキ踏込量、車間距離、…)
Driving preference data = (longitudinal acceleration, lateral acceleration, accelerator depression amount, brake depression amount, inter-vehicle distance, ...)
運転モードが4つある場合、運転嗜好データベース11に記憶されている、Yさんのある車両種別に応じた運転嗜好データは、以下の4つである。「ゆっくり」及び「急ぎ」の運転モードは、速度又は時間を重視したモードであり、「安全」の運転モードは安全性を重視したモードであり、「アクティブ」の運転モードはアグレッシブな乗車感を重視したモードである。多次元ベクトルの各要素の値は、前後加速度、左右加速度、アクセル踏込量、ブレーキ踏込量、及び車間距離の実際の値ではなく、例えば10段階で表される値等である。
When there are four driving modes, the driving preference data stored in the
Yさんの「ゆっくり」データ =(3,3,2,6,5,…)
Yさんの「急ぎ」データ =(7,5,8,5,4,…)
Yさんの「安全」データ =(3,3,2,5,6,…)
Yさんの「アクティブ」データ=(8,6,8,5,5,…)
Y's "slow" data = (3, 3, 2, 6, 5, ...)
Y's “Hurry” data = (7, 5, 8, 5, 4, ...)
Y's "safety" data = (3, 3, 2, 5, 6, ...)
Y's "active" data = (8, 6, 8, 5, 5, ...)
このように、運転嗜好データベース11には、Yさんについて、1つの車両種別に対して4つの運転モードの運転嗜好データが記憶されている。Nさんの運転嗜好データは、Nさんの運転嗜好が反映されたものとなり、Yさんの運転嗜好データとは異なるものになる。ここでは、運転モードが複数ある例を説明したが、運転モードは1つでもよい。
In this way, the
なお、乗員の運転経験度及び運転嗜好データが運転嗜好データベース11に記憶されていない場合、例えば、当該乗員が入出力装置2を操作することによって自身の運転経験度及び運転嗜好データを運転嗜好データベース11に登録してもよい。
In addition, when the driving experience level and driving preference data of the occupant are not stored in the
乗員認識部12は、車内カメラ1が撮像した画像を用いて、車両に搭乗している各乗員を認識する。乗員認識部12は、認識した各乗員の情報を、運転嗜好データ抽出部13へ出力する。
The
運転嗜好データ抽出部13は、乗員認識部12により認識された各乗員の運転経験度と運転嗜好データとを、運転嗜好データベース11から抽出する。このとき、運転嗜好データ抽出部13は、各乗員が搭乗している車両と同一の車両種別の運転経験度と運転嗜好データ、又は、各乗員が搭乗している車両に類似する車両種別の運転経験度と運転嗜好データを、運転嗜好データベース11から抽出する。また、運転嗜好データ抽出部13は、運転モードが複数ある場合、車両に搭乗している乗員のうちの1人が入出力装置2を操作して選択した運転モードに対応する運転嗜好データを、運転嗜好データベース11から抽出する。運転嗜好データ抽出部13は、運転嗜好データベース11から抽出した各乗員の運転経験度と運転嗜好データとを、運転嗜好データ合成部14へ出力する。
The driving preference
運転嗜好データ合成部14は、運転嗜好データ抽出部13により抽出された各乗員の運転嗜好データを、同じく運転嗜好データ抽出部13により抽出された各乗員の運転経験度で重み付けして合成する。運転嗜好データ合成部14は、合成後の運転嗜好データを走行指令値算出部15へ出力する。
The driving preference
例えば、Yさんの運転嗜好データがベクトルVYであり、Nさんの運転嗜好データがベクトルVNである場合、合成された運転嗜好データのベクトルVは、式(1)で表される。ωY及びωNは、重みである。
V=ωYVY+ωNVN (1)
For example, when Mr. Y's driving preference data is the vector V Y and Mr. N's driving preference data is the vector V N , the combined driving preference data vector V is expressed by Expression (1). ω Y and ω N are weights.
V = ω Y V Y + ω N V N (1)
運転嗜好データ合成部14は、重みに係数を乗じることによって当該重みを調整する。ただし、運転嗜好データ合成部14は、式(1)の計算に用いる最終的な各乗員の重みを、各乗員の重みの和が「1」になるように正規化することとする。
The driving preference
運転嗜好データ合成部14は、各乗員の重みの調整に、各乗員の運転経験度を用いる。上述したように、運転経験度は、各乗員が搭乗している車両の乗車回数、又は各乗員が搭乗している車両に類似する車両の乗車回数である。乗車回数が少なく、その車両に慣れていない乗員がいる場合、その乗員の運転嗜好データは信頼性が低いと考えられる。例えば、後部座席に座る乗員が、その車両に初めて搭乗する人であり、それゆえ運転に不安を感じる場合、運転嗜好データ合成部14は、その乗員の運転嗜好データの重みが小さくなるように調整することで、信頼性の低い運転嗜好データの走行制御に対する寄与を低くする。反対に、乗車回数が多い乗員の運転嗜好データは、信頼性が高いと考えられるため、運転嗜好データ合成部14は、その乗員の運転嗜好データの重みが大きくなるように調整することで、信頼性の高い運転嗜好データの走行制御に対する寄与を高くする。
The driving preference
なお、運転席に座る乗員の乗車回数が極端に多く、運転席に座る乗員を除く乗員すべての乗車回数が少ない場合、運転席に座る乗員の運転嗜好データを過度に重視しすぎると、乗員全体の満足度を考えた場合に必ずしも適切とは言えず、他の乗員とのバランスを考慮した方がよい。このように各乗員の乗車回数のばらつきが大きい場合、運転嗜好データ合成部14は、ばらつきが小さくなるように各乗員の重みを補正することで、乗車回数が極端に多い又は少ない乗員の運転嗜好データの走行制御に対する寄与を低くする。
If the number of passengers sitting in the driver's seat is extremely high and all passengers except the passenger sitting in the driver's seat are low, if the driver's preference data is too important, the entire passenger It is not always appropriate when considering the degree of satisfaction, and it is better to consider the balance with other passengers. Thus, when the variation of the number of boarding of each occupant is large, the driving preference
運転嗜好データ合成部14は、例えば、乗車回数が1回〜10回である乗員の重みに係数「0.4」を乗じ、乗車回数が11回〜50回である乗員の重みに係数「0.8」を乗じ、乗車回数が51回以上である乗員の重みに係数「1.2」を乗じることにより、重みを調整する。上記係数は、各乗員の重みの初期値(例えば、「1.0」)に乗じるものである。運転嗜好データ合成部14は、各乗員の重みの初期値に上記係数を乗じて調整した後、各乗員の重みの和が「1」になるように正規化する。
For example, the driving preference
図2は、実施の形態1の運転嗜好データ合成部14が用いる各乗員の重みの一例を示し、図2Aは正規化前の重み、図2Bは正規化後の重みである。運転席の乗員は乗車回数が50回以上であるため、重みの係数が「1.2」であり、その他の各乗員は乗車回数が11回〜50回であるため、重みの係数が「0.8」である。各乗員の重みの初期値が「1.0」である場合、運転嗜好データ合成部14は、各乗員の重みの初期値に上記係数を乗じることによって、各乗員の重みを図2Aに示される値に調整する。運転嗜好データ合成部14は、調整後の各乗員の重みのばらつきが予め定められた閾値未満であるものと判断し、調整後の各乗員の重みに対する補正を行わない。そして、運転嗜好データ合成部14は、各乗員の重みの和が「1」になるように調整後の各乗員の重みを正規化し、図2Bに示される値にする。
FIG. 2 shows an example of the weight of each occupant used by the driving preference
図3は、実施の形態1の運転嗜好データ合成部14が用いる各乗員の重みの別の例を示し、図3Aは正規化前の重み、図3Bは正規化後の重み、図3Cは補正及び正規化後の重みである。図3Aに示されるように、運転席の乗員の重み「1.2」に対して、その他の各乗員の重みが「0.4」と小さく、運転席の重みの1/3に過ぎない。そこで、運転嗜好データ合成部14は、図3Aに示される調整後の各乗員の重みのばらつきが上記閾値以上であるものと判断し、調整後の各乗員の重みに対する補正を行う。
FIG. 3 shows another example of the weight of each occupant used by the driving preference
ここで、調整後の各乗員の重みに対する補正方法の一例を説明する。例えば、運転嗜好データ合成部14は、調整後の各乗員の重みのうちの最も大きい重みと最も小さい重みとの値の比が理想の値以下になるように、各重みを補正する。図3Aの例では、運転席の乗員とその他の各乗員との重みの比は、1.2/0.4=3倍になっているため、運転嗜好データ合成部14は、この比が2倍以下になるように補正する。
Here, an example of a correction method for the weight of each occupant after adjustment will be described. For example, the driving preference
まず、運転嗜好データ合成部14は、各乗員の重みωiを大きさ順に並べ、小さいものからω1とする。即ち、重み最小値=ω1≦ω2≦…≦ωn=重み最大値である(nは乗員の総数)。
続いて、運転嗜好データ合成部14は、α=ωn/ω1とし、αが「理想とする最大重みと最小重みの比」であるβを超えていた場合(上記例ではβ=2)、γ=β/αとする。
続いて、運転嗜好データ合成部14は、「ωi(補正前)」が重み最小値である場合に式(2)を用いて補正を行い、「ωi(補正前)」が重み最小値以外である場合に式(3)を用いて補正を行う。
ωi(補正後)=ωi(補正前) (2)
ωi(補正後)=γ・ωi(補正前) (3)
最後に、運転嗜好データ合成部14は、各乗員の重み「ωi(補正後)」に対して正規化を実施し、最終的な重みを得る。
First, the driving preference
Subsequently, the driving preference
Subsequently, the driving preference
ω i (after correction) = ω i (before correction) (2)
ω i (after correction) = γ · ω i (before correction) (3)
Finally, the driving preference
上記の補正方法により得られた、補正後及び正規化後の各乗員の重みは、図3Cのようになる。図3Cにおいて、正規化後の各乗員の重みは、運転席の乗員が「0.4」、他の乗員が「0.2」となっており、その比は2倍以下に補正されている。これに対し、図3Bに示されるように、補正されていない正規化後の各乗員の重みは、運転席の乗員が「0.5」、他の乗員が「0.16」となっており、その比は2倍を超えている。 The weight of each occupant after correction and normalization obtained by the above correction method is as shown in FIG. 3C. In FIG. 3C, the weight of each occupant after normalization is “0.4” for the driver's seat occupant and “0.2” for the other occupants, and the ratio is corrected to be twice or less. . On the other hand, as shown in FIG. 3B, the weight of each occupant after normalization that has not been corrected is “0.5” for the occupant in the driver seat and “0.16” for the other occupants. The ratio is over twice.
なお、上記例では、運転嗜好データ合成部14は、運転経験度が高い乗員の運転嗜好データを優先するべく、その乗員の重みを大きくしたが、反対に、運転経験度が低い乗員の運転嗜好データを優先するべく、その乗員の重みを大きくしてもよい。
In the above example, the driving preference
また、運転嗜好データ合成部14は、ある乗員の運転経験度の値が、他の乗員の運転経験度の値と大きく異なる場合、その乗員の重みを「0」に補正してもよい。これにより、その乗員の運転嗜好データは、合成対象から外れ、走行制御に寄与しなくなる。
In addition, when the value of the driving experience level of a certain occupant is significantly different from the value of the driving experience level of another occupant, the driving preference
また、運転嗜好データ合成部14は、運転嗜好データの値を参照して、重みを補正してもよい。例えば、ある乗員の運転嗜好データの値が、他の乗員の運転嗜好データの値と大きく異なる場合、運転嗜好データ合成部14は、その乗員の重みを「0」に補正する。これにより、その乗員の運転嗜好データは、合成対象から外れ、走行制御に寄与しなくなる。
In addition, the driving preference
走行指令値算出部15は、運転嗜好データ合成部14により合成された運転嗜好データと、入出力装置2から出力される目的地データと、車両周辺計測装置3から出力される車両及び周辺データとを用いて、車両の走行を制御する走行指令値を算出する。走行指令値は、例えば、速度、加速度、及びブレーキ時間である。走行指令値算出部15は、算出した走行指令値を、図示しない車載ECU(Electronic Control Unit)等へ出力する。図示しない車載ECUは、走行指令値に従って車両の走行を制御することにより、自動運転を実現する。
The travel command
なお、走行指令値算出部15は、目的地データと、車両及び周辺データと、走行指令値とを用いて、運転嗜好データを逆算することもできる。即ち、運転嗜好データと走行指令値とは双方向に変換可能である。逆算した運転嗜好データの用途については、実施の形態3で詳述する。
The travel command
走行指令値算出部15による走行指令値の算出方法は、例えば、特開2007−261486号に記載された技術により実現される。特開2007−261486号には、車両の運動性能に関する複数の物理パラメータと、当該運動性能に関する乗員の感性評価値を示す複数の心理パラメータとを変換する方法が記載されている。車両の運動性能に関する複数の物理パラメータは、走行指令値に相当し、乗員の感性評価値を示す複数の心理パラメータは、運転嗜好パラメータに相当する。
The method of calculating the travel command value by the travel command
次に、走行制御装置10の動作を説明する。
図4は、実施の形態1に係る走行制御装置10の動作例を示すフローチャートである。走行制御装置10は、車両が走行を開始する前に、図4のフローチャートに示される動作を開始する。
Next, the operation of the
FIG. 4 is a flowchart showing an operation example of the
ステップST11において、乗員認識部12は、車内カメラ1の撮像画像を用いて、車両に搭乗している各乗員を認識する。これは、搭乗している乗員の運転嗜好データを運転嗜好データベース11から抽出するための前処理である。
In step ST <b> 11, the
ステップST12において、入出力装置2は、車両に搭乗している乗員のうちの1人による、運転モードの選択操作を受け付ける。運転嗜好データ抽出部13は、選択操作された運転モードの情報を、入出力装置2から受け取る。上述したように、運転モードは、「急ぎ」、「ゆっくり」、「安全」、及び「アクティブ」等のモードである。乗員は、これらの運転モードのうちの1つを乗車時に選択する。選択された運転モードは、後述するステップST15における自動運転時の走行制御の基本となる。
In step ST12, the input /
ステップST13において、運転嗜好データ抽出部13は、乗員認識部12による各乗員の認識結果と、入出力装置2からの運転モードの情報と、車両の種別とに該当する運転嗜好データと運転経験度とを、運転嗜好データベース11から抽出する。例えば、車両にYさんとNさんが搭乗しており、運転モードとして「ゆっくり」モードが選択されている場合、この車両と同じ車両種別又は類似する車両種別のYさんの「ゆっくり」データとNさんの「ゆっくり」データと、この車両と同じ車両種別又は類似する車両種別のYさんの運転経験度とNさんの運転経験度とが抽出される。
In step ST13, the driving preference
ステップST14において、運転嗜好データ合成部14は、運転嗜好データ抽出部13により抽出された各乗員の運転嗜好データを、各乗員の運転経験度で重み付けして合成し、新しい1つの運転嗜好データを生成する。
In step ST14, the driving preference
ステップST15において、走行指令値算出部15は、運転嗜好データ合成部14により合成された運転嗜好データと、入出力装置2からの目的地データと、車両周辺計測装置3からの車両及び周辺データとを用いて、車両の走行を制御する走行指令値を算出する。図示しない車載ECUは、走行指令値に従い、車両の自動運転を開始する。走行指令値算出部15は、車両が走行を開始してから目的地に到着するまでの間、走行指令値の算出を繰り返す。
In step ST <b> 15, the travel command
以上のように、実施の形態1に係る走行制御装置10は、運転嗜好データベース11と、乗員認識部12と、運転嗜好データ抽出部13と、運転嗜好データ合成部14と、走行指令値算出部15とを備える。運転嗜好データベース11は、乗員と車両種別とに応じた運転経験度と運転嗜好データとを記憶している。乗員認識部12は、車両に搭乗している各乗員を認識する。運転嗜好データ抽出部13は、乗員認識部12により認識された各乗員の、搭乗している車両の種別に対応する運転経験度と運転嗜好データとを、運転嗜好データベース11から抽出する。運転嗜好データ合成部14は、運転嗜好データ抽出部13により抽出された各乗員の運転嗜好データを、各乗員の運転経験度で重み付けして合成する。走行指令値算出部15は、運転嗜好データ合成部14により合成された運転嗜好データを用いて、車両の走行を制御する走行指令値を算出する。走行制御装置10は、各乗員の運転嗜好データを重み付け合成して車両走行に反映させるので、乗員全体としての満足度を高めた走行制御を実現できる。また、走行制御装置10は、各乗員の運転嗜好データを合成する際に、搭乗している車両の運転経験度を考慮して重み付け合成した運転嗜好データを生成するので、信頼性の低い運転嗜好データの寄与を低くし、信頼性の高い運転嗜好データの寄与を高くすることができ、安定した走行制御を実現できる。
As described above, the
また、実施の形態1の運転嗜好データ合成部14は、運転経験度の値が大きい乗員の運転嗜好データの重みが大きくなるよう調整し、運転経験度の値が小さい乗員の運転嗜好データの重みが小さくなるよう調整する。そして、運転嗜好データ合成部14は、調整後の各乗員の重みのばらつきに応じて当該調整後の各乗員の重みを補正する。これにより、走行制御装置10は、運転経験度の値が他の乗員とは極端に異なる乗員の運転嗜好データに過度に影響されない走行制御であって、乗員全体の満足度が高く安定した走行制御を実現できる。
In addition, the driving preference
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る走行制御装置10の構成例を示すブロック図である。実施の形態2に係る走行制御装置10は、図1に示された実施の形態1の走行制御装置10に対して感情評価部16が追加された構成である。また、走行制御装置10に対して赤外線センサ4及び心拍数センサ5が接続される。なお、図5において、図1と同一又は相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。
FIG. 5 is a block diagram illustrating a configuration example of the
赤外線センサ4は、車両に搭乗している各乗員の体温を計測し、体温データを感情評価部16へ出力する。心拍数センサ5は、車両に搭乗している各乗員の心拍数を計測し、心拍数データを感情評価部16へ出力する。車内カメラ1は、車両に搭乗している各乗員を撮像し、撮像画像を乗員認識部12に加えて感情評価部16にも出力する。赤外線センサ4、心拍数センサ5、及び車内カメラ1は、生体計測用センサに相当する。なお、生体計測用センサは、赤外線センサ4、心拍数センサ5、及び車内カメラ1に限定されない。
The infrared sensor 4 measures the body temperature of each occupant on the vehicle and outputs body temperature data to the
感情評価部16は、車内カメラ1が撮像した画像を用いて、車両に搭乗している各乗員の表情を認識する。感情評価部16は、車内カメラ1の撮像画像から認識した表情、赤外線センサ4が計測した体温データ、及び心拍数センサ5が計測した心拍数データ等を用いて、車両に搭乗している各乗員の感情を評価する。具体的には、感情評価部16は、車両走行中の各乗員のプラスの感情及びマイナスの感情を数値化した感情評価値を算出する。プラスの感情とは、快適又は満足といった感情である。マイナスの感情とは、不快、不満、又は不安といった感情である。感情評価部16は、算出した感情評価値を運転嗜好データ合成部14へ出力する。ここでは、乗員の感情評価値が低いほど、その乗員が現行の運転を不快に感じており、乗員の感情評価値が高いほど、その乗員が現行の運転を快適に感じているものとする。
The
運転嗜好データ合成部14は、車両の走行中、定期的に運転嗜好データを再合成し、走行指令値算出部15へ出力する。その際、運転嗜好データ合成部14は、各乗員の運転経験度に応じて調整された各乗員の重みを、感情評価部16により算出された各乗員の感情評価値に応じて再調整し、再調整後の各乗員の重みの和が「1」になるように正規化する。
The driving preference
例えば、車両走行中に乗員が現行の運転を不快に感じている場合、運転嗜好データ合成部14が合成した運転嗜好データの妥当性が疑われる。即ち、現行の運転が、乗員の運転嗜好に合っていないことが想定される。そのため、運転嗜好データ合成部14は、感情評価値が低い乗員の運転嗜好データの重みが大きくなるように再調整した上で、各乗員の運転嗜好データを再合成する。これにより、不快感をもつ乗員の運転嗜好データが走行指令値に大きく反映され、その乗員の運転嗜好データの走行制御に対する寄与が高まり、結果としてその乗員の満足度が高まる。
For example, when the occupant feels uncomfortable while driving the vehicle, the validity of the driving preference data synthesized by the driving preference
ただし、感情評価値は、それ自体が計測ノイズを多く含むものであり、また、走行中に先行車両が急ブレーキをかけたことによる自車両の各乗員の感情の乱れ等の不可避の感情が反映される可能性があるものである。そのため、感情評価値を用いた運転嗜好データの再合成には注意を払う必要がある。 However, the emotion evaluation value itself contains a lot of measurement noise, and also reflects inevitable emotions such as disturbance of emotions of each occupant of the own vehicle due to sudden braking of the preceding vehicle during driving There is a possibility that. Therefore, it is necessary to pay attention to resynthesis of driving preference data using emotion evaluation values.
例えば、感情評価部16は、感情評価値に含まれる計測ノイズに関しては、スパイクノイズを除去する目的で、感情評価値の時系列データを用いて予め定められた時間長の移動平均を算出して運転嗜好データ合成部14へ出力してもよい。この場合、運転嗜好データ合成部14は、ある乗員の感情評価値の移動平均が、予め定められた時間低い値を維持した場合にのみ、重みを再調整して運転嗜好データを再合成する。
For example, for the measurement noise included in the emotion evaluation value, the
また、感情評価部16は、先行車両の挙動に応じた自車両の乗員の感情の乱れ等に関しては、自車両の速度が大きく変化しない場合に先行車両との車間距離が狭まっていること等を車両周辺計測装置3の車両及び周辺データを用いて判断してもよい。そして、感情評価部16は、車両及び周辺データを用いて先行車両との車間距離が狭まっていること等を判断した場合、感情評価値が変動したとしても、その変動は運転嗜好データ起因ではなく他責によるものとして感情評価値の運転嗜好データ合成部14への出力を一時停止してもよい。運転嗜好データ合成部14は、感情評価部16からの感情評価値の出力が停止している間、運転嗜好データの再合成を停止する。
In addition, the
また、運転嗜好データ合成部14は、感情評価部16から出力される感情評価値が変動した場合、変動した感情評価値を用いて重みを一度に大きく変更せずに、時間の経過に伴って徐々に変更するようにしてもよい。
In addition, when the emotion evaluation value output from the
図6は、実施の形態2に係る走行制御装置10の動作例を示すフローチャートである。図6に示されるステップST11〜ST13の動作は、図4に示されるステップST11〜ST13と同じである。
FIG. 6 is a flowchart showing an operation example of the
ステップST21において、感情評価部16は、車内カメラ1、赤外線センサ4、又は心拍数センサ5等の生体計測用センサにより計測された各乗員の計測データを用いて、各乗員の感情評価値を算出する。
In step ST21, the
ステップST22において、運転嗜好データ合成部14は、運転嗜好データ抽出部13により抽出された各乗員の運転嗜好データを、各乗員の運転経験度及び感情評価部16により算出された各乗員の感情評価値で重み付けして合成し、新しい1つの運転嗜好データを生成する。
In step ST <b> 22, the driving preference
ステップST23において、走行指令値算出部15は、運転嗜好データ合成部14により合成された運転嗜好データと、入出力装置2からの目的地データと、車両周辺計測装置3からの車両及び周辺データとを用いて、車両の走行を制御する走行指令値を算出する。図示しない車載ECUは、走行指令値に従い、車両の自動運転を開始する。感情評価部16、運転嗜好データ合成部14、及び走行指令値算出部15は、車両が走行を開始してから目的地に到着するまでの間、感情評価値の算出、運転嗜好データの再合成、及び走行指令値の算出を繰り返す。
In step ST <b> 23, the travel command
以上のように、実施の形態2に係る走行制御装置10は、生体計測用センサにより計測された各乗員の計測結果を用いて、各乗員の感情評価値を算出する感情評価部16を備える。運転嗜好データ合成部14は、感情評価部16により算出された各乗員の感情評価値に応じて、各乗員の運転嗜好データの重みを調整する。これにより、走行制御装置10は、各乗員の現行の運転に対する感情の度合いに応じた、よりきめ細かい走行制御を実現でき、乗員全体の満足度を向上させることができる。
As described above, the
なお、実施の形態2では、感情評価部16は、各乗員の感情評価値を算出したが、感情評価値に加えて発熱等の病状を検出してもよい。例えば、感情評価部16は、赤外線センサ4の体温データに基づいて病人を検出し、病人の情報を運転嗜好データ合成部14へ出力する。運転嗜好データ合成部14は、感情評価部16により検出された病人の運転嗜好データの重みが大きくなるように調整する。または、運転嗜好データ合成部14は、感情評価部16により病人が検出された場合、運転嗜好データの合成を一時停止し、その病人の運転嗜好データをそのまま走行指令値算出部15へ出力してもよい。
In the second embodiment, the
実施の形態3.
図7は、実施の形態3に係る走行制御装置10の構成例を示すブロック図である。実施の形態3に係る走行制御装置10は、図5に示された実施の形態2の走行制御装置10に対して採点部17及び学習部18が追加された構成である。なお、図7において、図1及び図5と同一又は相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。
FIG. 7 is a block diagram illustrating a configuration example of the
採点部17は、車両の走行中に入出力装置2から出力される目的地データ、車両周辺計測装置3から出力される車両及び周辺データ、並びに感情評価部16から出力される感情評価値を記憶する。そして、採点部17は、記憶済みのこれらのデータを用いて、車両の走行後に走行内容を採点する。または、採点部17は、車両の走行中にその時点までの走行内容を採点してもよい。なお、採点部17は、車両に搭乗している乗員ごとに採点結果を生成してもよいし、車両に搭乗している全乗員に対して1つの採点結果を生成してもよい。
The
採点部17は、目的地への実施の到着時間と到着予定時間との差、走行中の急ブレーキ及び急発進の回数、又は、各乗員の感情評価値の大小等の項目について採点する。採点部17は、目的地への実際の到着時間と到着予定時間との差が小さいほど、加点を増やす。また、採点部17は、走行中の急ブレーキの回数、又は急発進の回数が少ないほど、加点を増やす。また、採点部17は、走行中の感情評価値が継続して高い値(即ち、プラスの感情)を維持していれば加点し、逆に低い値(即ち、マイナスの感情)を維持していれば減点する。
The
また、採点部17は、各乗員の運転嗜好データの内容を反映して、各乗員に適した採点の重み付け又は加点をしてもよい。例えば、Yさんがスピードを好むことが運転嗜好データから読み取れる場合、採点部17は、スピードに関係する採点項目について加点を増やす。
Further, the
なお、実施の形態2で述べたように、感情評価値は、計測ノイズを多く含む。そのため、感情評価部16は、感情評価値の時系列データを用いて予め定められた時間長の移動平均を算出して採点部17へ出力してもよい。この場合、採点部17は、ある乗員の感情評価値の移動平均が、予め定められた時間高い値又は低い値を維持した場合に加点又は減点する。また、感情評価部16は、先行車両の挙動に応じた自車両の乗員の感情の乱れ等が生じている場合、感情評価値の採点部17への出力を一時停止することによって、採点部17の採点対象から外してもよい。
As described in the second embodiment, the emotion evaluation value includes a lot of measurement noise. Therefore, the
採点部17は、各乗員の採点結果を入出力装置2へ出力し、運転嗜好データベース11を更新するか否かを各乗員に問い合わせる。そして、採点部17は、運転嗜好データベース11の更新可否の回答を入出力装置2から受け取る。採点部17は、運転嗜好データベース11を更新すると回答した乗員の運転嗜好データを、走行指令値等から逆算するよう、走行指令値算出部15に指示し、逆算結果である運転嗜好データを走行指令値算出部15から受け取り、学習部18へ出力する。
The
入出力装置2は、採点部17による各乗員の採点結果を各乗員に提示する。また、入出力装置2は、採点結果を提示した各乗員による、運転嗜好データベース11の更新可否の回答操作を受け付け、更新可否の情報を採点部17へ出力する。
The input /
走行指令値算出部15は、採点部17からの指示に従い、採点部17に記憶されている、車両の走行中に得られた目的地データ、車両及び周辺データ、並びに自身が算出した走行指令値を用いて、運転嗜好データベース11を更新すると回答した乗員の運転嗜好データを逆算する。逆算した運転嗜好データは、学習部18に学習させるべき教師データである。この教師データは、採点部17を介して学習部18へ出力される。
The travel command
学習部18は、運転嗜好データベース11を更新すると回答した乗員の運転嗜好データベース11に格納されている運転嗜好データを、走行指令値算出部15により逆算されたその乗員の教師データに近づけるように学習させる。これにより、運転嗜好データベース11を更新すると回答した乗員の、運転嗜好データベース11に格納されている運転嗜好データが更新される。
The
学習部18による学習方法は、例えば、ニューラルネットの1つであるKohonenのLVQ2ネットを応用した方法がある。LVQ2ネットを応用した学習方法では、運転嗜好データベース11に格納されている運転嗜好データが、教師データに近づくように変更される。なお、学習部18は、学習後の運転嗜好データと教師データとの差分値に応じて、運転嗜好データを教師データに近づける度合いを示す係数を変更してもよい。これにより、同じ教師データを用いて学習させた場合でも、各乗員の運転嗜好データに応じた学習結果が得られる。
As a learning method by the
また、学習部18は、LVQ2ネットに限らずニューラルネットを用いて学習させる場合、1つの運転モードに対して複数の教師データを記憶していき、学習時には過去に記憶しておいた当該複数の教師データと今回の教師データとを用いて運転嗜好データベース11の運転嗜好データを学習させてもよい。複数の教師データを用いることで、学習の精度が向上する。
Further, the
図8は、実施の形態3に係る走行制御装置10の動作例を示すフローチャートである。走行制御装置10は、車両が目的地に到着した後、図8のフローチャートに示される動作を開始する。
FIG. 8 is a flowchart illustrating an operation example of the
ステップST31において、採点部17は、記憶済みの目的地データ、車両及び周辺データ、並びに各乗員の感情評価値を読み出す。
In step ST31, the
ステップST32において、採点部17は、ステップST31で読み出したデータを用いて、走行内容を乗員ごとに採点する。
In step ST32, the
ステップST33において、採点部17は、入出力装置2を用いて、各乗員の採点結果を各乗員に提示し、今回の走行内容に基づいて運転嗜好データベース11を更新するか否かを問い合わせる。採点部17による採点結果に納得できない乗員が更新を許可しないことにより、その乗員にとって好ましくない走行内容がその乗員の運転嗜好データに反映されることが防止され、運転嗜好データの信頼性の低下が防止される。
In step ST <b> 33, the
ステップST34において、採点部17は、各乗員による、運転嗜好データベース11の更新可否の回答を、入出力装置2から受け取る。採点部17は、車両に搭乗している乗員のうちの少なくとも1人が運転嗜好データベース11を更新すると回答した場合(ステップST34“YES”)、ステップST35へ進む。一方、採点部17は、車両に搭乗している全乗員が運転嗜好データベース11を更新しないと回答した場合(ステップST34“NO”)、図8のフローチャートに示される動作を終了する。
In step ST <b> 34, the
ステップST35において、採点部17は、運転嗜好データベース11を更新すると回答した乗員のそれぞれについて教師データを生成するよう、走行指令値算出部15に指示する。この指示を受けた走行指令値算出部15は、採点部17に記憶されている、車両の走行中に得られた目的地データ、車両及び周辺データ、並びに自身が算出した走行指令値を用いて、運転嗜好データベース11を更新すると回答した乗員の運転嗜好データ(即ち、教師データ)を逆算し、採点部17へ出力する。
In step ST35, the
ステップST36において、採点部17は、走行指令値算出部15により生成された各乗員の教師データを、学習部18へ出力する。学習部18は、運転嗜好データベース11を更新すると回答した乗員の運転嗜好データベース11に格納されている運転嗜好データを、走行指令値算出部15により逆算されたその乗員の教師データに近づけるように学習させる。
In step ST <b> 36, the
学習部18が更新する運転嗜好データは、車両の走行中に選択されていた運転モードに対応する運転モードの運転嗜好データのみである。例えば、車両の走行中に選択されていた運転モードが「ゆっくり」の場合、かつ、Yさんが運転嗜好データベース11を更新すると回答した場合、学習部18は、運転嗜好データベース11に格納されているYさんの当該車両種別の「ゆっくり」データのみ更新し、それ以外の運転嗜好データは更新しない。
The driving preference data updated by the
なお、走行制御装置10は、車両の走行中に、図8のフローチャートに示される動作を開始してもよい。その場合、採点部17は、現時点までの走行内容について採点を行う。また、採点部17は、車両の走行中に繰り返し採点を行い、採点結果が著しく低い場合に、現在選択されている運転モードと実際の走行内容との乖離が大きいことを、入出力装置2を用いて各乗員に警告し、各乗員に対して運転モードを変更するか否かを確認してもよい。走行制御装置10は、車両の走行中に運転モードを変更する指示を乗員から受けた場合、図4のフローチャートに示されるステップST12〜ST15、又は、図6のフローチャートに示されるステップST12,ST13,ST21〜ST23の動作を行う。
In addition, the traveling
以上のように、実施の形態3に係る走行制御装置10は、車両の走行中に得られた車両に関するデータ、車両の周辺に関するデータ、及び走行指令値に基づいて、運転嗜好データベース11を更新する学習部18を備える。これにより、走行制御装置10は、運転嗜好データベース11に格納されている運転嗜好データの精度を高めることができ、その結果、より満足度の高い走行制御を実現できる。
As described above, the
また、実施の形態3に係る走行制御装置10は、車両に走行内容を採点する採点部17を備える。学習部18は、採点部17の採点結果を提示された各乗員によって運転嗜好データベース11の更新を許可する操作が行われた場合、運転嗜好データベース11を更新する。これにより、走行制御装置10は、乗員の運転嗜好に合わない走行内容に基づく誤った学習を行わないようにできる。よって、走行制御装置10は、運転嗜好データベース11に格納されている運転嗜好データの精度を高めることができ、より満足度の高い走行制御を実現できる。
Moreover, the traveling
なお、実施の形態3の走行制御装置10は、実施の形態2の走行制御装置10に対して採点部17及び学習部18が追加された構成であったが、実施の形態1の走行制御装置10に対して採点部17及び学習部18が追加された構成であってもよい。
The
最後に、各実施の形態に係る走行制御装置10のハードウェア構成を説明する。
図9は、各実施の形態に係る走行制御装置10のハードウェア構成例を示す図である。走行制御装置10における運転嗜好データベース11は、メモリ102である。また、採点部17は、目的地データ等をメモリ102に記憶する。走行制御装置10における乗員認識部12、運転嗜好データ抽出部13、運転嗜好データ合成部14、走行指令値算出部15、感情評価部16、採点部17、及び学習部18の機能は、処理回路により実現される。即ち、走行制御装置10は、上記機能を実現するための処理回路を備える。処理回路は、メモリ102に格納されるプログラムを実行するプロセッサ101である。
Finally, the hardware configuration of the
FIG. 9 is a diagram illustrating a hardware configuration example of the
乗員認識部12、運転嗜好データ抽出部13、運転嗜好データ合成部14、走行指令値算出部15、感情評価部16、採点部17、及び学習部18の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア又はファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ102に格納される。プロセッサ101は、メモリ102に格納されたプログラムを読みだして実行することにより、各部の機能を実現する。即ち、走行制御装置10は、プロセッサ101により実行されるときに、図4等のフローチャートで示されるステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ102を備える。また、このプログラムは、乗員認識部12、運転嗜好データ抽出部13、運転嗜好データ合成部14、走行指令値算出部15、感情評価部16、採点部17、及び学習部18の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
The functions of the
ここで、プロセッサ101とは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、又はマイクロプロセッサ等のことである。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又はフラッシュメモリ等の不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリであってもよいし、ハードディスク又はフレキシブルディスク等の磁気ディスクであってもよいし、CD(Compact Disc)又はDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクであってもよい。
Here, the
The
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。 In the present invention, within the scope of the invention, any combination of each embodiment, any component of each embodiment can be modified, or any component of each embodiment can be omitted.
上記では、運転嗜好データベース11が車両に搭載される構成であったが、運転嗜好データベース11がネットワーク上に構築される構成であってもよい。この場合、走行制御装置10は、ネットワーク上に構築された運転嗜好データベース11との間で無線通信を行う無線通信装置を備える。または、走行制御装置10は、車両に持ち込まれたスマートフォン等を利用して、ネットワーク上に構築された運転嗜好データベース11との間で無線通信を行ってもよい。
In the above description, the driving
1 車内カメラ、2 入出力装置、3 車両周辺計測装置、4 赤外線センサ、5 心拍数センサ、10 走行制御装置、11 運転嗜好データベース、12 乗員認識部、13 運転嗜好データ抽出部、14 運転嗜好データ合成部、15 走行指令値算出部、16 感情評価部、17 採点部、18 学習部、101 プロセッサ、102 メモリ。 1 in-vehicle camera, 2 input / output device, 3 vehicle periphery measuring device, 4 infrared sensor, 5 heart rate sensor, 10 travel control device, 11 driving preference database, 12 occupant recognition unit, 13 driving preference data extraction unit, 14 driving preference data Synthesis unit, 15 travel command value calculation unit, 16 emotion evaluation unit, 17 scoring unit, 18 learning unit, 101 processor, 102 memory.
Claims (7)
車両に搭乗している各乗員を認識する乗員認識部と、
前記乗員認識部により認識された前記各乗員の、搭乗している前記車両の種別に対応する運転経験度と運転嗜好データとを、前記運転嗜好データベースから抽出する運転嗜好データ抽出部と、
前記運転嗜好データ抽出部により抽出された前記各乗員の運転嗜好データを、前記各乗員の運転経験度で重み付けして合成する運転嗜好データ合成部と、
前記運転嗜好データ合成部により合成された運転嗜好データを用いて、前記車両の走行を制御する走行指令値を算出する走行指令値算出部とを備える走行制御装置。 A driving preference database storing driving experience and driving preference data according to the occupant and vehicle type;
An occupant recognition unit for recognizing each occupant on the vehicle;
A driving preference data extraction unit that extracts driving experience and driving preference data corresponding to the type of the vehicle on which each of the passengers recognized by the occupant recognition unit from the driving preference database;
A driving preference data synthesizing unit that weights and combines the driving preference data of each occupant extracted by the driving preference data extraction unit with the driving experience level of each occupant;
A travel control device comprising: a travel command value calculation unit that calculates a travel command value for controlling the travel of the vehicle using the drive preference data synthesized by the driving preference data synthesis unit.
前記運転嗜好データ合成部は、前記感情評価部により算出された前記各乗員の感情評価値に応じて、前記各乗員の運転嗜好データの重みを調整することを特徴とする請求項1記載の走行制御装置。 Using the measurement result of each occupant measured by the biometric sensor, the apparatus includes an emotion evaluation unit that calculates the emotion evaluation value of each occupant,
The driving according to claim 1, wherein the driving preference data synthesis unit adjusts the weight of the driving preference data of each occupant according to the emotion evaluation value of each occupant calculated by the emotion evaluation unit. Control device.
前記学習部は、前記採点部の採点結果を提示された前記各乗員によって前記運転嗜好データベースの更新を許可する操作が行われた場合、前記運転嗜好データベースを更新することを特徴とする請求項4記載の走行制御装置。 A scoring unit for scoring the traveling content of the vehicle;
The said learning part updates the said driving preference database, when operation which permits the update of the said driving preference database is performed by each said passenger who was shown the scoring result of the said scoring part. The travel control device described.
運転嗜好データ抽出部が、乗員と車両種別とに応じた運転経験度と運転嗜好データとを記憶している運転嗜好データベースを参照し、前記乗員認識部により認識された前記各乗員の、搭乗している前記車両の種別に対応する運転経験度と運転嗜好データとを、前記運転嗜好データベースから抽出し、
運転嗜好データ合成部が、前記運転嗜好データ抽出部により抽出された前記各乗員の運転嗜好データを、前記各乗員の運転経験度で重み付けして合成し、
走行指令値算出部が、前記運転嗜好データ合成部により合成された運転嗜好データを用いて、前記車両の走行を制御する走行指令値を算出する走行制御方法。 The occupant recognition unit recognizes each occupant on the vehicle,
The driving preference data extracting unit refers to the driving preference database storing the driving experience level and driving preference data according to the occupant and the vehicle type, and the boarding of each occupant recognized by the occupant recognition unit Driving experience level and driving preference data corresponding to the type of vehicle being extracted from the driving preference database;
The driving preference data synthesis unit weights and synthesizes the driving preference data of each occupant extracted by the driving preference data extraction unit with the degree of driving experience of each occupant,
A travel control method in which a travel command value calculation unit calculates a travel command value for controlling the travel of the vehicle using the driving preference data synthesized by the driving preference data synthesis unit.
乗員と車両種別とに応じた運転経験度と運転嗜好データとを記憶している運転嗜好データベースを参照し、前記乗員認識手順により認識された前記各乗員の、搭乗している前記車両の種別に対応する運転経験度と運転嗜好データとを、前記運転嗜好データベースから抽出する運転嗜好データ抽出手順と、
前記運転嗜好データ抽出手順により抽出された前記各乗員の運転嗜好データを、前記各乗員の運転経験度で重み付けして合成する運転嗜好データ合成手順と、
前記運転嗜好データ合成手順により合成された運転嗜好データを用いて、前記車両の走行を制御する走行指令値を算出する走行指令値算出手順とを、コンピュータに実行させる走行制御プログラム。 An occupant recognition procedure for recognizing each occupant in the vehicle;
Refer to the driving preference database storing the driving experience level and driving preference data according to the occupant and the vehicle type, and the type of the vehicle on which each occupant is recognized by the occupant recognition procedure. Driving preference data extraction procedure for extracting corresponding driving experience and driving preference data from the driving preference database;
Driving preference data combining procedure for weighting and combining the driving preference data of each occupant extracted by the driving preference data extraction procedure with the driving experience level of each occupant;
A travel control program for causing a computer to execute a travel command value calculation procedure for calculating a travel command value for controlling the travel of the vehicle, using the drive preference data synthesized by the driving preference data synthesis procedure.
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