JP2019198279A - 照明装置 - Google Patents

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Seigo Yamashita
聖悟 山下
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Abstract

【課題】生物等に対して人工的に着色せず、また、比較的小規模の構成で、観賞魚等の生物を着色するといった演出が可能な照明装置を提供する。【解決手段】情報処理装置3から入力される指示に従って画像を表示するディスプレイ装置を光源10として、または、自然光を光源として、偏光面を第1の面とする照明光を生成し、照明対象物が配される空間に対して放射する第1偏光部20と、照明対象物が配された空間を通じて到来する光のうち、第1の面に直交する第2の面を偏光面とする光を透過する第2偏光部30とを有する照明装置1である。【選択図】図1

Description

本発明は、水槽等を照明する照明装置に関する。
近年、観賞魚等の生物に対し、人工的に着色を施す技術がある(非特許文献1)。
こうした技術には例えば、着色した食料を与える方法や、レーザによっていわばタトゥーを施す方法、遺伝子組み換え等の方法が採用されているのが現状である。
"Painted Fish"、[online]、[平成30年5月10日検索]、インターネット<URL: https://en.wikipedia.org/wiki/Painted_fish>
しかしながら、観賞のためにこのように人工的に着色した生物は、人工的に着色していない同種生物に比べ、健康上の問題が生じることも知られてきている。
また、近年では水族館等の演出のため、魚類が遊泳する水槽内にプロジェクタ等で画像を投影することも行われているが、このような装置では、設備が大規模になってしまう。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、生物等に対して人工的に着色せず、また、比較的小規模の構成で、観賞魚等の生物を着色するといった演出が可能な照明装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決する本発明の一態様は、照明装置であって、情報処理装置から入力される指示に従って画像を表示するディスプレイ装置を光源として、または、自然光を光源として、偏光面を第1の面とする照明光を生成し、照明対象物が配される空間に対して放射する第1偏光手段と、前記照明対象物が配された空間を通じて到来する光のうち、前記第1の面に直交する第2の面を偏光面とする光を透過する第2偏光手段とを有することとしたものである。
このように本発明の一態様によると、生物等に対して人工的な着色を施すことなく透過的な照明により着色して演出するので、生物体に直接、人工的な加工をする必要がなく、また、投影に比べ比較的簡易な構成で、生物等の対象物を着色、照明できる。
本発明の実施の形態に係る照明装置の例を表す概略の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置の光源であるディスプレイ装置での画像表示例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置の一例を表す断面図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置による照明の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態の照明装置の別の例の光源体を用いた例に係る断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において各部の大きさやその比等は一例であり、本実施の形態の例は、図示等した大きさや比率に限られるものではない。
本実施の形態の照明装置1は、図1に例示するように、光源部10と、第1偏光部20と、第2偏光部30とを含んで構成される。また本実施の形態の一例では、照明の対象は、各面が光透過性のあるガラスなどの材質で構成された、六面体状の水槽2であるものとする。図1は、本実施の形態の照明装置1の概略を表す斜視図である。なお図1では、第1,第2偏光部20,30を図示の都合上、厚みのあるものとして図示しているが、本実施の形態の第1,第2偏光部20,30はフィルムのように比較的薄いものであってもよい。
本実施の形態の一例では、光源部10はディスプレイ装置である。このディスプレイ装置は、液晶ディスプレイ装置や、自発光型の有機ELパネル等を用いることができる。また光源部10であるディスプレイ装置の大きさ(表示画面のサイズ)は、照明の対象が配される空間の大きさに合わせておく。例えば光源部10の大きさは、水槽2の背面2bと実質的に同じ、あるいは、水槽2の背面2bよりも大きいものとする。なお、本実施の形態のある例では、複数のディスプレイ装置を直線状あるいはマトリクス状に配列して光源部10を構成してもよい。本実施の形態のこの例では、光源部10であるディスプレイ装置は、情報処理装置3に接続され、情報処理装置3から入力される指示に従って画像を表示する。
第1偏光部20は、少なくとも水槽2の背面2bを覆う大きさの偏光板であり、光源部10の発光面(ディスプレイ装置の面)と、水槽2の背面2bとの間に、水槽2の背面2bに重ね合わせて配される。この第1偏光部20は、水槽2の背面2bに、粘着性のあるテープ等で貼り付けて固定する。
第1偏光部20は、光源部10が放射する光を偏光して、偏光面(電場ベクトルの振動方向)を第1の面とする、直線偏光された照明光を生成する。ここで第1の面は、例えば水槽2が配されている設置面に対して水平(0°)な面とする。第1偏光部20を透過した光は、水槽2の背面2bを通じて、照明対象物が配される、水槽内の空間に対して放射される。なお、この第1の面は、光源部10が液晶ディスプレイである場合など、光源部10の光がそもそも直線偏光されている場合は、当該光を透過するような角度に設定する。
第2偏光部30は、少なくとも水槽2の正面2fを覆う大きさの偏光板であり、水槽2の正面2fに重ね合わせ、水槽2の正面2fに粘着性のあるテープ等で貼り付けて固定する。
この第2偏光部30は、光源部10が放射し、第1偏光部20を通じ、さらに水槽2内を通じて到来した光を偏光して、偏光面を第2の面とする光を透過させる。ここで第2の面は第1偏光部20の第1の面とは異なる角度の面であるものとし、例えば第1の面に直交する面(ここでの例では、第1の面が水槽2の設置面に水平な面であるものとしているので、第2の面は水槽2の設置面に垂直な面となる)であるものとする。
本実施の形態の一例において、光源部10であるディスプレイ装置に接続された情報処理装置3は、例えば一般的なウィンドウズオペレーティングシステム等を実行するパーソナルコンピュータで構わない。
この情報処理装置3は、光源部10であるディスプレイ装置に対して、例えば、図2に例示するように、複数の矩形状の図形を表示する。ここで互いに隣接する矩形状の図形は互いに異なる色で塗りつぶしてあるものとする。例えば、図2(a)の例では赤、橙、黄、緑、水色、青、紫の順で配色された7つの矩形状の図形を配列して表示する例を示す(なお、図示の都合上、互いに異なる色を互いに異なるハッチング等で示している)。
またこの情報処理装置3は、光源部10であるディスプレイ装置に対して、矩形状の図形だけでなく、図2(b)に例示するように黒色背景中に白色のドットを配したパターンを表示することとしてもよいし、図2(c)に例示するように魚の名前等を表す文字列の画像を表示してもよい。またこの情報処理装置3は、所定のタイミングごとに(例えば定期的に)、画像を切り替えてもよい。この切り替えの速度は利用者が適宜定めればよい。また、画像はアニメーションのように動的に変化するもの(動画等)であってもよい。例えば文字列はスクロール表示されてもよい。
さらに本実施の形態の一例では、この照明装置1により照明される水槽2には水を入れ、底部に砂利などを敷いて水草を置き、魚類等の水生生物を導入しておく。すなわち、本実施の形態の水槽2は、第1偏光部20と、第2偏光部30との間に配され、当該水槽2は、照明対象物である水生生物を内包可能なよう、当該水生生物の生命維持に適した環境を形成できる程度の大きさを有し、また当該環境を実現するために、水等を注入したときに漏洩せず、水槽2内の水温や気温を維持する装置等を導入可能なものであるとする。
なお、本実施の形態の例において水槽2に導入される生物は、体の少なくとも一部に光透過性のある種類のもの、例えばシルバー・ハチェット、トランスルーセント・グラス・キャットフィッシュ、ヤマトヌマエビ、アフリカン・ランプアイ等が好適であるが、これらに限られるものではない。
[動作]
水槽2に水を入れて底部に砂利などを敷いて水草を置き、シルバー・ハチェット等、体の少なくとも一部に光透過性のある魚類を導入する。
水槽2の背面2bに第1偏光部20である偏光板を重ね合わせて固定する。このとき、第1偏光部20は、その偏光面(第1の面)が水槽2の設置面に水平な面になるように配する。また水槽2の正面2fには第2偏光部30である偏光板を重ね合わせて固定する。第2偏光部30の偏光面(第2の面)は、第1の面に直交し、水槽2の設置面に垂直な面となるように、第2偏光部30を配置する。
また、水槽2の背面2b側に、第1偏光部20を挟んで背面2bから照明することとなるよう、情報処理装置3に接続された光源部10を配置する。これにより、光源部10が放射した光が第1偏光部20を通じて、水槽2の背面2b側から正面2f側に向かって照射される。
この光は、水槽2内の魚類の光透過性のある部分を通過するときに散乱し、散乱によって偏光面が第1の面から変化する(偏光角が変化する)こととなる。
水槽2の正面2fに配された第2偏光部30には、第1偏光部20及び水槽2内を通じて光源部10からの光が到来するが、偏光角が変化していない部分(水槽2内の魚類を透過していない部分)については、第1、第2偏光部20,30の偏光面が直交しているため、観察者が水槽2の正面2f側から水槽2を見たとき、黒色に視認される。
一方、偏光角が変化した部分(水槽2内の魚類を透過した部分)については偏光角の変化により、第2の面内の光の成分が生じて、第2偏光部30を通じて当該光を視認可能となる。つまり、観察者が水槽2の正面2f側から水槽2を見たとき、観察者の視野内で、水槽2内の魚類の透過部を通じて到来する光源部10から到来する光の一部の色(ディスプレイ装置の面のうち、水槽2内の魚類の透過部を通じた方向にある画素の色)が、視認されることとなる。
この配置を、水槽2の側面に平行な面で破断した断面で見ると、図3に例示するように、光源部10であるディスプレイ装置からの光が第1偏光部20である偏光板を介して水槽2内に導入され、水槽2内を通過して第2偏光部30に至るようになっている。このとき、水槽2内に導入されている魚等、光透過性を有する部分Fがあると、当該部分Fで散乱した光の偏光面が変化するので、第2偏光部30を介して、当該光透過性を有する部分を通じた光(ディスプレイ装置の面のうち、水槽2内の魚類の透過部を通じた方向にある画素Xの色)が第2偏光部30を通じて、外部に透過する。
従って、光源部10のディスプレイ装置に対して図2(a)に例示した画像を表示すると、図4(a)に例示するように、魚が橙の矩形に重なる位置に視認されている場合、その透明部分(背びれ等)が橙に着色された状態で視認されることとなる(図4(b))。また、魚の透明でない部分など、偏光面が変化しない部分は、周辺にある透明部分を透過する光に照明されて魚の体の本来の色が視認されるか、あるいは影となるなどして黒色に視認される(図では、視認性を考慮して、黒色部分を着色していない)。図4(a)は、仮想的に、第2偏光部30を除いて視認した場合を示し、図4(b)は図4(a)と同じ像を、第2偏光部30を通じて視認した例を示す。
[偏光面]
ここまでの説明において、第1偏光部20の第1の面、及び第2偏光部30の第2の面はそれぞれ、水槽2の設置面に対して水平(0°)、及び垂直(90°)としたが、この第1の面と第2の面とは互いに直交していれば、水槽2の設置面に対してどのような角度でもよい。例えば、第1偏光部20の第1の面は水槽2の設置面に対して垂直(90°)、第2偏光部30の第2の面は、水槽2の設置面に対して水平(0°)であってもよい。また、第1偏光部20の第1の面を水槽2の設置面に対して45°とし、第2偏光部30の第2の面は、水槽2の設置面に対して135°としてもよい。
もっとも、第1偏光部20を介して水槽2にその背面2bから進入した光は、第1偏光部20の偏光面を水槽2の設置面に対して垂直または水平としない場合、水槽2の側面で反射する成分が生じ、かつ、第2偏光部30が当該成分の光を除かないこととなる。そのため、照明の対象である水槽2内の生物の透明部分を通過して偏光が変えられた光だけでなく、水槽2の側面で反射した光源部10の画像もそのまま見えることとなる。
従って、この水槽2の側面で反射した光が見えてしまうことが好ましくない場合は、第1偏光部20の第1の面、及び第2偏光部30の第2の面をそれぞれ水槽2の設置面に対して水平(0°)、及び垂直(90°)または、垂直(90°)、及び水平(90°)とする(第1の面は水平方向または垂直方向のいずれか一方の方向に平行であり、第2の面は水平方向または垂直方向の他方の方向に平行である)ことが好適である。
[自然光を用いる例]
なお、本実施の形態のこれまでの例において、光源部10は情報処理装置3に接続されたディスプレイ装置であるものとしたが、この光源部10は必ずしも必要ではない。
すなわち本実施の形態の一例では、第1偏光部20は外来光(自然光や室内の照明等)を光源として、当該光源から到来する光のうち、第1の面を偏光面とする成分を透過させる。ここで自然光とは、太陽光やその反射光(建築物や地面で反射して到来する光)であるものとする。
この例では、水槽2内の照明の対象は、自然光や室内照明の色で着色されて視認されることとなるが、例えばセロファン紙等、光透過性のある色つきの媒体を、第1偏光部20である偏光板の外側(水槽2の背面2b側とは異なる側)、あるいは(偏光面を変えない媒体であれば)内側(水槽2の背面2bとの間)に配して、このセロファン紙等を透過させることによって光源の色とは異なる色とすることも可能である。なお、複数の色のセロファン紙等を適宜組み合わせることにより、照明対象の場所によって色を異ならせるようにすることも可能である。
[表示画像]
また本実施の形態において、光源部10として情報処理装置3に接続されたディスプレイ装置を用いる場合において、情報処理装置3は、利用者の指示により表示する画像を設定してもよい。例えば利用者は、任意の形状を有し、任意の色で塗りつぶした図形を所望の位置に配したパターンの画像を表示することとしてもよい。
このとき情報処理装置3は、水槽2内の生物に対し警告色や警告パターンを提示することのないよう、予め定められた警告色や警告パターンの画像(参照画像データ)を記憶しておき、利用者が設定したパターンの画像と、参照画像データとの類似性を演算してもよい。この演算は、例えば色のヒストグラムを算出する方法や、パターンのエッジを抽出して比較する方法、ガボールフィルタを用いる方法等、種々の広く知られた方法を採用して行えばよい。
情報処理装置3は、利用者が設定したパターンの画像が、予め定められた警告色や警告パターンを定めた参照画像データのいずれかに類似していると判断すると、利用者に対してその旨警告することとしてもよい。
例えば黒色背景にピンク色のメッシュを表示する画像は、黒とピンクとの繰り返しパターンとなり、水槽2内に導入される魚によっては警告色として認識され、このパターンが提示されると、当該魚に対してストレスが与えられることとなって好ましくない場合がある。そこで、情報処理装置3は、予めこのような警告色と認識され得る色ないしパターンと、利用者が指定したパターンの画像とを比較し、類似する場合に警告を行うこととしてもよい。
[照明による生物の検出]
また本実施の形態の照明装置1によると、クラゲ等の透明度の高い生物を着色したような演出を行うことができる。このため、透明度が高いために視認性の低い生物の視認性を向上できる。
[配置の別の例]
さらに本実施の形態の照明装置1は、水槽2の内部に導入した生物など、照明対象に対し、観察者に対向する方向(生物を導入した水槽2等の背面2b側)から光を照射する例に限られない。例えば観察者の視野の方向に実質的に直交する方向(例えば上記水槽2の上方あるいは下方)に光源を配してもよい。
この場合は、光源部10が図5に例示するように、正面2f側の面が水槽2の背面2b側を覆う大きさとなっている六面体形状の箱体100を含み、当該箱体100を、その正面2fが、水槽2の背面2b(に貼り付けられた第1偏光部20)に向き合うよう配する。図5は、図3に対応する図であり、本実施の形態の照明装置1の配置例を、照明対象を内包する水槽2の側面に平行な面で破断した断面を示すものである。
また、この箱体100は、正面100fと、正面100fとは異なる少なくとも一つの面(入射面と呼ぶ)100mが光透過性のある材質(ガラス等)で形成される。
箱体100の入射面100mには、例えば情報処理装置3に接続されたディスプレイ装置等の光源Sが、光が放射される方向を向かい合わせて配される。また箱体100の内部には、入射面100mから到来した光を正面100fの全体に反射させるミラー110が配される。情報処理装置3に接続されたディスプレイ装置等の光源から到来した光は、入射面100mを通じて箱体100に導入され、箱体100のミラー110で反射されて箱体100の正面100fから放射される。本実施の形態のこの例では、光源の配置を自由に選択できる。
また本実施の形態のこの例では、第1偏光部20が入射面100mに重ね合わせて配されてもよい。このとき、ミラー110での反射により偏光面が回転してしまう場合があるが、その場合には、第2偏光部30の偏光面が、第1偏光部20の偏光面に直交する向きではなく、当該回転後の偏光面(正面100fを通じて放射される光の偏光面)に対して直交する向きとなるよう、第2偏光部30の偏光面(角度)を調整する。
[円偏光を用いる例]
本実施の形態のここまでの説明では、第1偏光部20及び第2偏光部30は、直線偏光をつくる偏光板であるものとしていたが、偏光部は、直線偏光するものに限られない。
例えば、第1偏光部20と第2偏光部30とは互いに逆向き(第1偏光部20が左回りであれば、第2偏光部30は右回りとするなど)の円偏光をつくる偏光板であってもよい。
[その他の変形例]
またここまでの説明では、水槽2内の照明対象は魚等の水生生物としたが、本実施の形態はこの例に限られず、水草等の植物であっても、人工クラゲ等の薄膜樹脂であっても、偏光面を異ならせる物体であれば、いかなるものであってもよい。
また本実施の形態の一例では、第1偏光部20を背面に、その偏光面を底面に水平な方向として貼付し、第2偏光部30を正面に、その偏光面を底面に垂直な方向として貼付した水槽としてもよい。このような水槽を用いると、情報処理装置3に接続したディスプレイ装置を背面側に配し、情報処理装置3を操作して適宜の画像をこのディスプレイ装置に表示させることで、本実施の形態のここまでに述べた例と同様の構成を実現できる。
さらに本実施の形態では、第2偏光部30を通じた水槽20の正面側から(第2偏光部30透過後の)画像を繰り返し撮像し、情報処理装置3に当該撮像した画像のデータを出力してもよい。このような画像の撮像方法は、水槽20の正面側にカメラを配する例や、水槽20の正面側(第2偏光部30の外側の面)から外部に放射される光をハーフミラーで分岐してカメラに到達させる方法等、種々の方法を採用できるので、ここでの詳しい説明は省略する。
情報処理装置3は、ここで繰り返し撮像された画像のデータ(動画像データ)から、水槽2内で動く生物(魚)の位置及び範囲(水槽2の正面側から見たときの二次元的位置でよい)を認識する。具体的に情報処理装置3は、この位置及び範囲を次のように求める。すなわち、情報処理装置3は、水槽2の正面の左上隅を座標(0,0)とし、水槽2の正面の右下隅を(W,H)(ここでW,Hはそれぞれ予め定めた解像度の値として設定しておく)とした座標系を設定し、当該座標系上の生物の外形・輪郭の外接矩形の範囲(左上側(xl,yt)と右下側(xr,yb)とで特定できる)を表す座標の値等として、生物の位置や範囲の情報を取得する。このような認識方法は、ブロブ検出(Blob detection)等の公知の手段を採用できる。
情報処理装置3は、認識した生物の個体ごとにラベリングを行い、生物の個体ごとに予め定められた色(例えば認識順に予め定めた色の順としてもよい)で着色するよう、当該個体を認識した位置及び範囲に対応する位置にある画素(光源部10であるディスプレイ装置上の画素)を当該個体について予め定められた色で発光させる。なお、水槽2の正面側に設定した上記座標系と、光源部10のディスプレイ装置上の画素の座標系とを対応付ける方法は、各解像度の差と、平行移動量とをキャリブレーションしておくなどの処理で行うことができるので、ここでの詳しい説明は省略する。
この例によると、生物の個体ごとに同じ色で着色した状態を維持でき、各個体を識別可能な状態で示すことが可能となる。
さらにこの例において情報処理装置3が生物の形状等から生物の種類を表す情報(「シルバー・ハチェット」などの種類名等)を取得できるのであれば、情報処理装置3は、光源部10であるディスプレイ装置に対し、当該生物ごとに、生物の位置に合わせて(生物の位置に対応する範囲に)、当該生物の種類を表す情報を文字列として表示させることとしてもよい。
この例によると、生物の種類名を表示できる。なお、ここでは種類名としたが、個体ごとの識別がさらに可能であれば、情報処理装置3は、個体ごとに設定した愛称などを文字列で示すなどの処理を行ってもよい。
さらに情報処理装置3は、個体ごとの識別を行ったときには、個体ごとの位置の移動履歴を(少なくとも予め定めた時間だけ)記録し、当該記録された移動履歴を参照して、個体の体調を推測する処理を行ってもよい。
一例として情報処理装置3は、個体の遊泳範囲が水槽2の水面近傍に集中している場合や水槽2の底部近傍に集中している場合は、当該個体の体調が正常でない(魚類の場合、このような動きは酸素不足と考えられる)ことを表す情報(例えば体調が悪いことを文字列で表示してもよいし、体調の状況を表す色(予め定めておく)を表示する、該当する範囲の画素を点滅させる、などといった方法で構わない)を、当該個体を認識した位置に対応する、光源部10であるディスプレイ装置の表示部分に表示する。
また情報処理装置3は、個体の遊泳動作(体を何かにすり付けるような行動、餌が与えられたときの行動等)を認識して、各個体の体調の状況を推定してもよい。この推定は、予めモデルとなる個体の画像を機械学習しておくことで行うこととしてもよい。また、推定の内容は、個体の種類を識別して、当該識別された種類ごとに異なっていてもよい(例えば種類によっては水槽2の底部近傍にしか所在しない場合は、水槽2の底部近傍に遊泳範囲が集中していても酸素不足等の体調不良とはいえない)。
この例によると、水槽2内に配された生物の個体ごとの体調を示すことができるので、生物の飼育に不慣れな利用者に対して、個体の状況を提示できる。
[実施形態の効果]
本実施の形態によると、生物等に対して人工的に着色せず、また、比較的小規模の構成で、観賞魚等の生物を着色するといった演出が可能となる。
1 照明装置、2 水槽、3 情報処理装置、10 光源部、20 第1偏光部、30 第2偏光部、100 箱体、110 ミラー。

Claims (4)

  1. 情報処理装置から入力される指示に従って画像を表示するディスプレイ装置を光源として、偏光面を第1の面とする照明光を生成し、照明対象物が配される空間に対して放射する第1偏光手段と、
    前記照明対象物が配された空間を通じて到来する光のうち、前記第1の面に直交する第2の面を偏光面とする光を透過する第2偏光手段と、
    を有する照明装置。
  2. 自然光を光源とし、偏光面を第1の面とする照明光を生成して、照明対象物が配される空間に対して放射する第1偏光手段と、
    前記照明対象物が配された空間を通じて到来する光のうち、前記第1の面に直交する第2の面を偏光面とする光を透過する第2偏光手段と、
    を有する照明装置。
  3. 請求項1または2に記載の照明装置であって、
    前記第1の面は水平方向または垂直方向のいずれか一方の方向に平行であり、前記第2の面は前記水平方向または垂直方向の他方の方向に平行である照明装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の照明装置であって、
    前記第1偏光手段と、前記第2偏光手段との間に配した水槽をさらに有し、
    当該水槽は、前記照明対象物である水生生物を内包可能な水槽である、照明装置。

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