JP2019194779A - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】質問の回答を得るために情報処理装置から当該質問を送る経路として、適度な経路を決定することができる情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る第1処理部を備え、前記第1処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する第2処理部と、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する第3処理部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
本明細書では、説明のために、情報を問い合わせることを「質問」と呼び、このような質問に対して問い合わせられた情報を返すことを「回答」と呼ぶ。
ここで、「質問」および「回答」は、説明の便宜上で使用される語であり、例えば、「質問」の代わりに「問い合わせ」あるいは「要求」などの語が使用されてもよく、また、「回答」の代わりに「答え」、「返答」あるいは「返事」などの語が使用されてもよい。
Chordは、1対1(いわゆるP2P)のネットワーク上で効率的にコンテンツの検索を行う手法として知られている(例えば、非特許文献1参照。)。Chordは、分散ハッシュテーブルを実現するアルゴリズムであり、コンテンツを格納するノードを、コンテンツのハッシュを使用して決定する。
Ion Stoica,Robert Morris,David Karger,M.Frans Kaashoek,Hari Balakrishnan,"Chord: A Scalable Peer−to−peer Lookup Service for Internet Applications",ACM SIGCOMM Computer Communication Review,October 2001,Volume 31,Issue 4, p.149−160
しかしながら、Chordなどの従来の技術では、必要な情報を質問して回答を取得するための経路として、適度な経路を決定するという点で不十分な点があった。
本発明の実施形態は、このような事情に鑑み、質問の回答を得るために情報処理装置から当該質問を送る経路として、適度な経路を決定することができる情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供する。
本発明の実施形態に係る情報処理装置は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る第1処理部を備え、前記第1処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する第2処理部と、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する第3処理部と、を備え、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件である。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第2処理部は、複数の前記第1経路の候補について前記第1値を演算し、前記第3処理部は、複数の前記第1経路の候補から1個の前記第1経路を決定する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1経路の候補が複数の前記他の情報処理装置を含む場合、前記第1値は複数の前記他の情報処理装置からの前記第1質問に対する前記第1回答に関する総合的な期待度を表す値である、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1経路は、2個以上の前記他の情報処理装置が直列に並ぶ経路部分を含む、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1経路は、2個以上の前記他の情報処理装置が並列に並ぶ経路部分を含む、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1質問データは、前記第1経路に関する情報を含む、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1処理部は、前記第1対応情報を更新する第4処理部を備える、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1質問データは、前記第1回答の返し方に関する情報を含む、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1回答の返し方は、前記第1回答を当該情報処理装置に直接返す仕方と、前記第1回答を当該情報処理装置に間接的に返す仕方を含む、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1処理部は、第2情報処理装置から送られた第2質問データの第2質問の内容を判定する第5処理部と、前記第2質問の内容が判定された結果に基づいて前記第2質問データに対する第2回答データを出力する第6処理部と、を備える、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第2質問データは、第2経路に関する情報を含み、前記第1処理部は、前記第2質問に基づく第3質問のデータである第3質問データを前記第2経路に基づく出力先に出力する第7処理部を備える、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1処理部は、第2対応情報に基づいて第1言語情報を第2言語情報へ変換する第8処理部を備え、前記第2対応情報は、2個の言語情報と、これらの意味の相関度を表す情報である第2相関度情報と、を対応付ける情報である、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1処理部は、第3対応情報に基づいて第1対象情報を第2対象情報へ変換する第9処理部を備え、前記第3対応情報は、2個の対象情報と、これらの相関度を表す情報である第3相関度情報と、を対応付ける情報である、構成とされてもよい。
本発明の実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置において行われる情報処理方法であって、前記情報処理装置の第1処理部は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送り、前記第1処理部の第2処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算し、前記第1処理部の第3処理部は、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定し、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件である。
本発明の実施形態に係るプログラムは、情報処理装置を構成するコンピュータに、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る機能と、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する機能と、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件である。
上記した情報処理装置、情報処理方法およびプログラムによれば、質問の回答を得るために情報処理装置から当該質問を送る経路として、適度な経路を決定することができる。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理システムにおける質問データおよび回答データが流れる経路の他の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理システムにおける派生的な質問データおよび回答データが流れる派生的な経路部分の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置の概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る関係マップの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る言語マップの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るファイルマップの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置において行われる処理の手順の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置において行われる処理の手順の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置において行われる処理の手順の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置において行われる処理の手順の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理システムの適用例(休講の確認)における処理のイメージを示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理システムの適用例(交差点の確認)における処理のイメージを示す図である。 本発明の一実施形態に係る交差点の様子の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理システムの適用例(決済の確認)における処理のイメージを示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[情報処理システムの概要]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の概略的な構成例を示す図である。
本実施形態に係る情報処理システム1は、N(本実施形態において、Nは2以上の整数であるとする。)個の情報処理装置A(1)〜A(N)を備える。
なお、図1では、説明の便宜上、5個以上の情報処理装置A(1)〜A(N)を例示してあるが、N=2、N=3、あるいはN=4であってもよい。
ここで、本実施形態では、N個の情報処理装置A(1)〜A(N)は、本実施形態で説明する機能に関し、同様な機能を有している。
本実施形態では、説明の便宜上、N個の情報処理装置A(1)〜A(N)に順序(1〜N)を付して区別して説明するが、任意の情報処理装置A(1)〜A(N)が任意の順序の情報処理装置となり得る。
また、本実施形態に係る情報処理システム1は、サーバ装置11を備える。
それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、サーバ装置11と通信してもよい。当該通信は、例えば、有線の通信であってもよく、無線の通信であってもよく、あるいは、有線と無線の両方の通信であってもよい。
なお、他の例として、情報処理システム1は、サーバ装置11を備えなくてもよく、あるいは、情報処理装置A(1)〜A(N)のうちの1個以上の装置がサーバ装置としての機能を有してもよい。
それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、通信相手となる他の情報処理装置A(1)〜A(N)との間で、通信を行う機能を有する。当該通信は、例えば、有線の通信であってもよく、無線の通信であってもよく、あるいは、有線と無線の両方の通信であってもよい。
また、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)により行われる通信は、例えば、1対1(いわゆるP2P)の通信であってもよく、また、サーバクライアントの通信であってもよく、また、他の方式の通信であってもよい。また、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)により行われる通信は、例えば、VPN(Virtual Private Network)接続を用いた通信であってもよい。
また、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)により行われる通信は、例えば、近距離通信であってもよい。
それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、様々な装置であってもよい。それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、例えば、サーバの機能を有していない装置であってもよく、あるいは、サーバの機能を有する装置であってもよい。それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、例えば、ノート型のコンピュータであってもよく、デスクトップ型のコンピュータであってもよく、タブレット型のコンピュータであってもよく、スマートフォンのようなコンピュータであってもよく、あるいは、他のコンピュータであってもよい。当該他のコンピュータとしては、例えば、自動車などの車両(例えば、乗り物)に備えられたコンピュータであってもよい。それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、例えば、物理端末として構成されてもよく、あるいは、仮想端末として構成されてもよい。それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、例えば、社内ネットワーク上にあってもよく、あるいは、インターネット上にあってもよい。
このような装置の種類に関し、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、例えば、同じ種類の装置であってもよく、あるいは、異なる種類の装置であってもよい。
また、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、例えば、いわゆるIoT(Internet of Things)あるいはICT(Information and Communication Technology)の装置であってもよい。
また、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、任意の者によって管理されてもよい。それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、例えば、個人(例えば、所有者)によって管理されてもよく、あるいは、組織(例えば、所有などする組織)によって管理されてもよい。このような管理者の種類に関し、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、例えば、同じ種類の者によって管理されてもよく、あるいは、異なる種類の者によって管理されてもよい。
<情報処理システムの動作の概要>
図1〜図3を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1において行われる動作の概要を示す。図1の例と図2の例とでは、回答を返す仕方(返し方)が異なる。
図1には、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1における質問データa(1)〜a(N−1)および回答データb(2)〜b(N)が流れる経路の一例が示されている。
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1における質問データa(1)〜a(N−1)および回答データb(2)〜b(N)が流れる経路の他の例を示す図である。
図3は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1における派生的な質問データ21−1〜21−2、c(1)および回答データd(1)〜d(2)、d(11)が流れる派生的な経路部分の一例を示す図である。
本実施形態では、1個の情報処理装置A(1)が他の情報処理装置A(2)〜A(N)に質問を送り、当該他の情報処理装置A(2)〜A(N)が当該情報処理装置A(1)に当該質問に対する回答を送ることで当該回答を返す。
このとき、情報処理装置A(1)は、質問を伝送により流す経路を決定し、決定された経路で質問が伝送されるように制御する。当該経路は、例えば、当該経路に含まれる1個以上のノード(ここでは、他の情報処理装置A(2)〜A(N))と、当該ノードの順序により特定される。
また、情報処理装置A(1)は、質問の回答が当該情報処理装置A(1)に返ってくる経路を制御する。当該経路としては、例えば、図1の例のように、当該情報処理装置A(1)が始点と終点となるループ状の経路を介して質問の回答が当該情報処理装置A(1)に返ってくる経路が用いられてもよく、あるいは、図2の例のように、質問を受けた情報処理装置A(2)〜A(N)が当該質問を送った他の情報処理装置A(1)〜A(N−1)に直接的に当該質問の回答を返す経路が用いられてもよい。
図1の例について説明する。
本実施形態では、1個の情報処理装置A(1)(説明の便宜上、「1番目の情報処理装置A(1)」という。)は、主導となり、2番目からN番目までの他の情報処理装置A(2)〜A(N)を設定する。
なお、図1では図示していないが、情報処理システム1には、N個の情報処理装置A(1)〜A(N)以外の情報処理装置が備えられていてもよい。この場合、1番目の情報処理装置A(1)は、自装置以外の(N−1)個より多い情報処理装置のうちから、2番目からN番目までの他の情報処理装置A(2)〜A(N)を選択して設定する。
ここで、本実施形態では、質問元となる1番目の情報処理装置A(1)は、例えば、あらかじめ定められていてもよく、あるいは、任意のタイミングで定められてもよい。具体例として、1番目の情報処理装置A(1)は、任意のタイミングで、ユーザ(人)により行われる操作に応じて定められてもよい。他の具体例として、1番目の情報処理装置A(1)は、任意のタイミングで、所定の条件が満たされたことが自動的に判定されたことに応じて定められてもよい。
また、本実施形態では、回答が要求される2番目〜N番目の情報処理装置A(2)〜A(N)は、例えば、あらかじめ定められてもよく、あるいは、任意のタイミングで定められてもよい。具体例として、2番目〜N番目の情報処理装置A(2)〜A(N)は、1番目の情報処理装置A(1)において質問が発生したタイミングで、所定の手法によって定められてもよい。他の具体例として、2番目〜N番目の情報処理装置A(2)〜A(N)は、1番目の情報処理装置A(1)からの質問の発信が行われる前における任意のタイミングで、所定の手法によって、1番目の情報処理装置A(1)によって定められてもよい。
1番目の情報処理装置A(1)は、質問の内容を表すデータを含む質問データa(1)を2番目の情報処理装置A(2)に送信する。
本実施形態では、質問データa(1)には、当該質問データa(1)を伝送していく経路を特定することが可能な情報が含められる。また、本実施形態では、質問データa(1)には、当該質問データa(1)の質問に対する回答を返す仕方を特定する情報が含められる。
なお、質問データa(1)は、所定のアルゴリズムが記述されたデータであってもよく、この場合、当該アルゴリズムを示す情報を含む。当該アルゴリズムは、例えば、質問の内容に関する処理、あるいは、回答の内容に関する処理などを規定してもよい。
2番目の情報処理装置A(2)は、1番目の情報処理装置A(1)から送信された質問データa(1)を受信する。
2番目の情報処理装置A(2)は、受信された質問データa(1)により表される質問の内容に対する回答の内容を表すデータを含む回答データb(2)と、当該質問データa(1)などに応じた質問データa(2)を、3番目の情報処理装置A(3)に送信する。
本実施形態では、質問データa(2)には、当該質問データa(2)を伝送していく経路を特定することが可能な情報が含められる。また、本実施形態では、質問データa(2)には、当該質問データa(2)に対する回答を返す仕方を特定する情報が含められる。
ここで、図1の例では、回答データb(2)は、質問データa(1)により表される質問の内容に対して、回答の一部となる内容を含むとする。そして、図1の例では、質問データa(2)は、回答データb(2)によっては不足している残りの回答部分を質問するためのデータであるとする。つまり、図1の例では、質問データa(1)により表される質問の内容は論理的に2個以上の質問の内容に分離することができ、2番目の情報処理装置A(2)は、これら2個以上の質問の内容のうちの一部に対して回答し、残りの部分の質問については別の情報処理装置(図1の例では、3番目の情報処理装置A(3))に送っている。
3番目の情報処理装置A(3)は、2番目の情報処理装置A(2)から送信された質問データa(2)および回答データb(2)を受信する。
3番目の情報処理装置A(3)は、受信された質問データa(2)により表される質問の内容に対する回答の内容を表すデータを含む回答データb(3)と、当該質問データa(2)などに応じた質問データa(3)を、4番目の情報処理装置A(4)に送信する。
本実施形態では、質問データa(3)には、当該質問データa(3)を伝送していく経路を特定することが可能な情報が含められる。また、本実施形態では、質問データa(3)には、当該質問データa(3)に対する回答を返す仕方を特定する情報が含められる。
ここで、図1の例では、回答データb(3)は、質問データa(2)により表される質問の内容に対して、回答の一部となる内容を含むとする。そして、図1の例では、質問データa(3)は、回答データb(3)によっては不足している残りの回答部分を質問するためのデータであるとする。つまり、図1の例では、質問データa(2)により表される質問の内容は論理的に2個以上の質問の内容に分離することができ、3番目の情報処理装置A(3)は、これら2個以上の質問の内容のうちの一部に対して回答し、残りの部分の質問については別の情報処理装置(図1の例では、4番目の情報処理装置A(4))に送っている。
回答データb(3)は、例えば、回答データb(2)に含まれる回答の内容を含む。つまり、回答データb(3)は、2番目の情報処理装置A(2)による回答の内容と、3番目の情報処理装置A(3)による回答の内容を含む。
4番目の情報処理装置A(4)〜(N−1)番目の情報処理装置A(N−1)においても、3番目の情報処理装置A(3)と同様な動作を行う。
すなわち、i(ここでは、i=4〜N−1)番目の情報処理装置A(i)は、(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)から送信された質問データa(i−1)および回答データb(i−1)を受信する。また、i番目の情報処理装置A(i)は、受信された質問データa(i−1)により表される質問の内容に対する回答の内容を表すデータを含む回答データb(i)と、当該質問データa(i−1)などに応じた質問データa(i)を、(i+1)番目の情報処理装置A(i+1)に送信する。
本実施形態では、質問データa(i)には、当該質問データa(i)を伝送していく経路を特定することが可能な情報が含められる。また、本実施形態では、質問データa(i)には、当該質問データa(i)に対する回答を返す仕方を特定する情報が含められる。
ここで、図1の例では、回答データb(i)は、質問データa(i−1)により表される質問の内容に対して、回答の一部となる内容を含むとする。そして、図1の例では、質問データa(i)は、回答データb(i)によっては不足している残りの回答部分を質問するためのデータであるとする。つまり、図1の例では、質問データa(i−1)により表される質問の内容は論理的に2個以上の質問の内容に分離することができ、i番目の情報処理装置A(i)は、これら2個以上の質問の内容のうちの一部に対して回答し、残りの部分の質問については別の情報処理装置(図1の例では、(i+1)番目の情報処理装置A(i+1))に送っている。
回答データb(i)は、例えば、回答データb(i−1)に含まれる回答の内容を含む。つまり、回答データb(i)は、2番目の情報処理装置A(2)〜(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)による回答の内容と、i番目の情報処理装置A(i)による回答の内容を含む。
N番目の情報処理装置A(N)は、(N−1)番目の情報処理装置A(N−1)から送信された質問データa(N−1)および回答データb(i−1)を受信する。
N番目の情報処理装置A(N)は、受信された質問データa(N−1)により表される質問の内容に対する回答の内容を表すデータを含む回答データb(N)を1番目の情報処理装置A(1)に送信する。
回答データb(N)は、質問データa(N−1)により表される質問の内容のすべてに対して、回答の内容を含む。そして、回答データb(N)は、例えば、回答データb(N−1)に含まれる回答の内容を含む。つまり、回答データb(N)は、2番目の情報処理装置A(2)〜(N−1)番目の情報処理装置A(N−1)による回答の内容と、N番目の情報処理装置A(N)による回答の内容を含む。
ここで、質問データa(1)〜質問データa(N−1)が伝送される経路は、例えば、1番目の情報処理装置A(1)が質問を送るときに決定して、当該経路を特定する情報を質問データa(1)に含める。当該情報により、2番目の情報処理装置A(2)〜N番目の情報処理装置A(N)は当該経路を判定することが可能である。
一例として、1個の質問の内容を論理的に複数個の質問の内容に分離する処理は、1番目の情報処理装置A(1)によって行われてもよく、この場合、分離された質問の内容が質問データa(1)に含められる。
他の例として、1個の質問の内容を論理的に複数個の質問の内容に分離する処理は、例えば、2番目の情報処理装置A(2)〜N番目の情報処理装置A(N)によって行われてもよい。
なお、i=2〜(N−1)のそれぞれについて、i番目の情報処理装置A(i)は、質問データa(i)と回答データa(i)を同時に(i+1)番目の情報処理装置A(i+1)に送信してもよく、あるいは、質問データa(i)と回答データa(i)とを別々に(i+1)番目の情報処理装置A(i+1)に送信してもよい。ここで、2個のデータを同時に送信する態様には、例えば、厳密には多少の時間はずれるが時間的に連続して送信する場合が含まれる。
また、本例では、i=1〜(N−2)のそれぞれについて、質問データa(i)により表される質問の内容と、質問データa(i+1)により表される質問の内容とが異なる場合を示したが、これらの質問の内容が同じであるところがあってもよい。
また、本例では、i=2〜Nのそれぞれについて、i番目の情報処理装置A(i)が受信した質問データa(i−1)の質問に対して回答する場合を示したが、例えば、任意の1個以上の情報処理装置A(i)が、受信した質問データa(i−1)に回答せずに、当該質問データa(i−1)により表される質問の内容と同じ内容の質問を表す質問データa(i)を(i+1)番目の情報処理装置A(i+1)に送信する場合があってもよい。このように、質問データa(i−1)および回答データb(i−1)を中継するだけの情報処理装置A(i)が存在してもよい。
以上のように、図1の例では、1番目の情報処理装置A(1)が始点と終点となるループ状の経路を介して質問の回答(回答データb(2)〜b(N))が当該情報処理装置A(1)に返ってくる経路が形成されている。これにより、1番目の情報処理装置A(1)は、他のすべての情報処理装置A(2)〜A(N)による回答の内容を表す情報を受信することができる。
図2の例について説明する。
なお、図2では、説明の便宜上、図1に示されるのと同じ情報処理システム1を示してあり、図1に示されるのと同じ符号を付して説明する。
図2の例では、質問データa(1)〜a(N−1)が流れる経路は、図1に示される場合と同じである。
一方、図2の例では、回答データa(2)〜b(N)が流れる経路が、図1に示される場合と異なる。
図2の例では、i=2〜Nとして、(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)から質問データa(i−1)を受けたi番目の情報処理装置A(i)が、当該質問データa(i−1)を送った(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)に直接的に当該質問データa(i−1)に対する回答データb(i)を返す経路を示してある。
具体的には、i番目の情報処理装置A(i)は、(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)から受信された質問データb(i−1)の質問に対する回答の内容を含む回答データb(i)を(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)に送信する。
また、i=2〜(N−1)として、i番目の情報処理装置A(i)は、(i+1)番目の情報処理装置A(i+1)から受信された回答データb(i+1)により表される回答の内容を、自装置(情報処理装置A(i))から(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)に送信する回答データ(i)に含める。
このように、図2の例では、1番目の情報処理装置A(1)が直接的に通信する相手である2番目の情報処理装置A(2)から、質問の回答のすべて(実質的に、回答データb(2)〜b(N))が当該情報処理装置A(1)に返ってくる経路が形成されている。これにより、1番目の情報処理装置A(1)は、他のすべての情報処理装置A(2)〜A(N)による回答の内容を表す情報を受信することができる。
ここで、図1の例あるいは図2の例では、1番目の情報処理装置A(1)が他の1個の情報処理装置(2番目の情報処理装置A(2))に質問データa(1)を送信する場合を示したが、他の例として、1番目の情報処理装置A(1)が他の2個以上の異なる情報処理装置に並列に質問データを送信する場合があってもよい。この場合、これら他の2個以上の異なる情報処理装置に送信される質問データにより表される質問の内容は、例えば、同じであってもよく、あるいは、異なってもよい。
このような場合、経路は、当該経路の始点で2個以上の別の経路部分が並列に配置される経路となる。
さらに、図1の例あるいは図2の例では、複数の情報処理装置A(1)〜A(N)が直列に並ぶ経路の例を示したが、他の例として、経路の始点、途中の点、あるいは、終点のうちの1以上において、2個以上の別の経路部分が並列に配置される経路が用いられてもよい。つまり、任意の情報処理装置A(1)〜A(N)から2個以上の情報処理装置に並列に分岐する経路部分が存在してもよい。
また、図1の例あるいは図2の例では、i=2〜Nである1個の情報処理装置A(i)が経路のなかで1回だけノードとして含まれる場合を示したが、他の例として、同一の情報処理装置A(i)が経路のなかで2回以上ノードとして含まれる場合があってもよい。
また、図1の例の仕方で回答を返す経路部分を含むとともに、図2の例の仕方で回答を返す経路部分を含む経路が用いられてもよい。
また、1個の経路において、i=2〜Nであるそれぞれの情報処理装置A(i)ごとに、図1の例の仕方で回答を返すか、あるいは、図2の例の仕方で回答を返すか、が任意に設定されてもよい。
図3の例について説明する。
本実施形態では、派生的な経路部分とは、質問の発信元である1番目の情報処理装置A(1)において決定された経路に本来的には含まれていないが、2番目以降の情報処理装置A(2)〜A(N)のうちの1以上によって形成される経路部分のことをいう。そして、派生的な質問データおよび回答データとは、派生的な経路部分で発生する質問データおよび回答データのことをいう。
図3には、j=2〜Nのいずれかとして、情報処理装置A(j)を示してあり、また、派生的な経路部分に含まれる情報処理装置B(1)〜B(2)、B(11)を示してある。これらの情報処理装置B(1)〜B(2)、B(11)は、例えば、情報処理装置A(i)と同様な機能を有している。また、これらの情報処理装置B(1)〜B(2)、B(11)は、例えば、情報処理システム1に備えられていると捉えられてもよく、あるいは、情報処理システム1に備えられていないと捉えられてもよい。
j番目の情報処理装置A(j)は、(j−1)番目の情報処理装置A(j−1)から受信された質問データa(j−1)により表される質問の内容の一部または全部に関して、質問データ21−1を生成して情報処理装置B(1)に送信する。情報処理装置B(1)は、情報処理装置A(j)から受信された質問データ21−1に基づいて、質問データc(1)および回答データd(1)を生成して情報処理装置B(2)に送信する。情報処理装置B(2)は、情報処理装置B(1)から受信された質問データc(1)に基づいて、回答データd(2)を生成して情報処理装置A(j)に送信する。
また、j番目の情報処理装置A(j)は、(j−1)番目の情報処理装置A(j−1)から受信された質問データa(j−1)により表される質問の内容の一部または全部に関して、質問データ21−2を生成して情報処理装置B(11)に送信する。情報処理装置B(11)は、情報処理装置A(j)から受信された質問データ21−2に基づいて、回答データd(11)を生成して情報処理装置A(j)に送信する。
ここで、図3の例では、情報処理装置A(j)が派生的な経路部分を決定して、質問が派生的な経路部分を伝送して流れるように制御する。
なお、図3に示される派生的な経路部分は、説明のための一例であり、様々な経路部分が用いられてもよい。派生的な経路部分は、例えば、質問の発信元である1番目の情報処理装置A(1)において決定される経路と同様に、様々なものであってもよい。
派生的な経路部分に含まれる情報処理装置B(1)〜B(2)、B(11)は、例えば、質問の発信元である1番目の情報処理装置A(1)において決定される経路に含まれる情報処理装置A(2)〜A(N)を含まないが、他の例として、このような情報処理装置A(2)〜A(N)のうちの1以上を含む場合があってもよい。
図3の例では、j番目の情報処理装置A(j)は、派生的な経路部分によって、回答データd(2)、d(11)を取得しており、このような派生的な経路部分における回答データd(2)、d(11)に含まれる回答の内容の一部または全部を、(j+1)番目の情報処理装置A(j+1)に送信する回答データb(j)に含めてもよい。なお、j番目の情報処理装置A(j)は、派生的な経路部分における回答データd(2)、d(11)に含まれる回答の内容を、(j+1)番目の情報処理装置A(j+1)に送信する回答データb(j)に含めない場合があってもよい。
なお、情報処理装置A(j)が派生的な経路部分に質問を送って回答を受ける処理は、例えば、1番目の情報処理装置A(1)により経路に質問を送って回答を受ける処理と同様な手法で行われてもよく、あるいは、異なる任意の手法で行われてもよい。
このように、図1の例あるいは図2の例などに係る経路において、図3の例のような派生的な経路部分が1個以上発生してもよい。
情報処理装置A(j)により派生的な経路部分を形成して質問および回答を伝送する処理は、例えば、当該情報処理装置A(j)により自発的に行われる。この場合、質問の発信元である1番目の情報処理装置A(1)では、例えば、派生的な経路部分の指定などをしなくても、情報処理装置A(j)が自発的に派生的な経路部分を形成して、当該情報処理装置A(j)において得られる回答の内容を増加させるように試みる。
なお、派生的な経路部分は、例えば、質問の発信元である1番目の情報処理装置A(1)において決定された経路に含まれると捉えられてもよく、あるいは、当該経路に含まれずに、別の経路部分であると捉えられてもよい。
また、質問の発信元である1番目の情報処理装置A(1)では、例えば、派生的な経路部分の存在を管理している(把握している)態様が用いられてもよく、あるいは、派生的な経路部分の存在を管理していない(把握していない)態様が用いられてもよい。
また、図3の例では、情報処理装置A(j)により形成される派生的な経路部分に、情報処理装置B(1)、B(2)、B(11)が含まれる場合を示したが、他の例として、波形的な経路部分に、情報処理装置以外の1個以上の装置が含まれてもよい。当該装置として、例えば、検索エンジンの装置などが用いられてもよい。一例として、情報処理装置A(j)が、検索エンジンの装置などにアクセスして質問を送り、当該質問に対する検索結果を当該質問の回答として取得してもよい。
[情報処理装置の概要]
図4は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置A(i)の概略的な構成例を示す図である。図4の説明において、iは1以上N以下の整数の値である。
ここで、本実施形態では、N個の情報処理装置A(1)〜A(N)は同じ機能を有するとして、これらをまとめて情報処理装置A(i)として説明する場合がある。また、本実施形態では、図3の例における情報処理装置B(1)、B(2)、B(11)についても、情報処理装置A(i)と同じ機能を有する。
本実施形態では、N個の情報処理装置A(1)〜A(N)のすべてについて、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)に所定のプログラム(コンピュータプログラム)がインストールされており、当該プログラムにしたがって各種の動作を行う。本実施形態では、当該プログラムは、N個の情報処理装置A(1)〜A(N)に共通なプログラムである。なお、本実施形態でいう共通なプログラムとは、実質的に同じ機能を有するプログラムのことであり、例えば、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)の機種の違いに合わせてプログラムの形式等が異なる場合はあり得る。
情報処理装置A(i)は、入力部111と、出力部112と、記憶部113と、通信部114と、制御部115を備える。
制御部115は、質問回答処理部151を備える。
質問回答処理部151は、質問出力処理部171と、質問内容判定部172と、経路決定部173と、回答出力処理部174と、回答内容判定部175と、マップ更新部176を備える。
経路決定部173は、マップ読み出し部191と、条件読み出し部192と、経路候補設定部193と、期待値演算部194を備える。
ここで、質問回答処理部151および質問回答処理部151に備えられた各機能部は、説明の便宜上のために区分して例示したものであり、必ずしも本実施形態に示される各機能部に区分されなくてもよい。
本実施形態では、説明の便宜上、質問回答処理部151および質問回答処理部151に備えられた各機能部の符号(171〜176、191〜194)に関し、N個の情報処理装置A(1)〜A(N)について同じ符号を用いて説明する。
入力部111は、外部からデータあるいは情報を入力する。
一例として、入力部111は、ユーザ(人)により操作される操作部を備え、当該ユーザにより当該操作部に対して行われた操作に応じた情報を入力する。当該操作部は、例えば、キーボード、あるいは、マウスなどであってもよい。
他の例として、入力部111は、外部の装置から出力される情報を入力してもよい。当該外部の装置は、例えば、USB(Universal Serial Bus)のメモリなどのような可搬型の記録媒体(記憶媒体)であってもよい。
出力部112は、外部にデータあるいは情報を出力する。
一例として、出力部112は、ユーザに対して情報を表示出力する表示部を備えてもよい。当該表示部は、例えば、液晶パネルなどであってもよい。他の一例として、出力部112は、ユーザに対して情報を音出力する音出力部を備えてもよい。当該音出力部は、例えば、スピーカなどであってもよい。
他の例として、出力部112は、外部の装置に対して情報を出力してもよい。当該外部の装置は、例えば、可搬型の記録媒体であってもよい。
なお、例えば、入力部111に備えられる操作部と、出力部112に備えられる表示部とが、タッチパネルとして、共通化されてもよい。この場合、タッチパネルにおいてユーザによりタッチされた状態に応じて当該ユーザによる操作に応じた情報を入力する機能により操作部の機能が構成され、また、タッチパネルにおいてユーザに対して情報を表示出力する機能により表示部の機能が構成される。
記憶部113は、各種のデータあるいは情報を記憶する。
記憶部113は、例えば、関係マップ131と、言語マップ132と、ファイルマップ133と、経路決定条件134を記憶する。
通信部114は、他の情報処理装置A(k)との間で通信を行う。ここで、kは1以上N以下の整数の値であり、iとは異なる値である。
また、通信部114は、有線または無線のネットワーク21を介して、サーバ装置11との間で通信を行う。
本実施形態では、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)およびサーバ装置11には、それぞれの装置を特定(識別)する情報(説明の便宜上、「装置特定情報」ともいう。)が設定されている。通信部114は、例えば、装置特定情報を送信元情報あるいは送信先情報として用いて、他の装置との間で通信を行う。
本実施形態では、通信部114は、他の装置から信号を受信する受信部の機能と、他の装置に信号を送信する送信部の機能を有する。
なお、通信部114の受信機能は、例えば、入力部111の機能と一体化されてもよいが、本実施形態では、説明の便宜上、区別している。
同様に、通信部114の送信機能は、例えば、出力部112の機能と一体化されてもよいが、本実施形態では、説明の便宜上、区別している。
制御部115は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を有しており、所定のプログラムを実行することで、各種の処理を行う。当該プログラムは、例えば、記憶部113に記憶されていてもよい。
質問回答処理部151は、質問および回答に関する各種の処理を実行する。
本実施形態では、制御部115は、情報処理装置A(i)における全般的な処理を制御するが、説明の便宜上、質問および回答に関する処理を行う機能部を質問回答処理部151として示してある。
質問出力処理部171は、質問データの出力に関する処理を行う。出力の一例は、送信である。
質問出力処理部171は、例えば、質問の内容を受け付ける処理、質問データを生成する処理、質問データを出力する処理などを行う。
本実施形態では、質問データは、当該質問データを伝送していく経路を特定する情報、および、当該質問データに対する回答データを返す仕方(例えば、直接返す仕方、または、間接的に返す仕方)を特定する情報を含む。なお、本実施形態において質問データに含まれる情報の一部または全部が他の手法(つまり、質問データ以外の手法)により伝送される場合には、その情報については質問データに含まれなくてもよい。
質問内容判定部172は、質問の内容の判定に関する処理を行う。
質問内容判定部172は、例えば、質問データにより表される質問の内容を判定する処理を行う。
経路決定部173は、経路の決定に関する処理を行う。
経路決定部173は、例えば、質問データを伝送して流す経路を決定する処理を行う。
また、経路決定部173は、例えば、回答データを伝送して流す経路を決定する処理を行う。
経路決定部173において、マップ読み出し部191は、記憶部113に記憶されたマップを読み出す処理を行う。本実施形態では、マップとしては、関係マップ131、言語マップ132、ファイルマップ133が存在する。なお、マップ読み出し部191は、記憶部113以外から得られるマップを読み出す場合があってもよい。
経路決定部173において、条件読み出し部192は、記憶部113に記憶された所定の条件を読み出す処理を行う。本実施形態では、所定の条件としては、経路決定条件134が存在する。なお、条件読み出し部192は、記憶部113以外から得られる条件を読み出す場合があってもよい。
経路決定部173において、経路候補設定部193は、経路の候補を設定する処理を行う。ここで、経路の候補とは、採用する経路を決定するために仮に候補として設定される経路のことである。
経路決定部173において、期待値演算部194は、経路の候補について所定の期待値を演算する処理を行う。
経路決定部173は、経路の候補について演算された期待値に基づいて、採用する経路を決定する。
回答出力処理部174は、回答データの出力に関する処理を行う。出力の一例は、送信である。
回答出力処理部174は、例えば、回答の内容を受け付ける処理、回答データを生成する処理、回答データを出力する処理などを行う。
回答内容判定部175は、回答の内容の判定に関する処理を行う。
回答内容判定部175は、例えば、回答データにより表される回答の内容を判定する処理を行う。
回答内容判定部175は、例えば、回答データにより表される回答の内容が十分であるか否かを判定してもよく、十分であると判定した場合には当該回答の内容を採用する一方、不十分であると判定した場合には、当該回答の内容を採用しない。当該回答の内容が採用されない場合、質問回答処理部151では、例えば、質問の仕方を変更して再び質問データを出力する処理を行ってもよい。
ここで、回答データにより表される回答の内容が十分であるか否かを判定する手法としては、任意の手法が用いられてもよく、例えば、当該回答の内容を数値で表して、当該数値が所定の閾値以上である場合に十分であると判定する手法が用いられてもよい。なお、ここでは、当該数値は、大きくなるほど、回答の内容が充実する値であることを想定している。他の例として、当該数値は、小さくなるほど、回答の内容が充実する値であってもよく、この場合には、当該数値が所定の閾値以下である場合に十分であると判定する。
また、質問の仕方を変更する態様としては、任意であってもよく、例えば、質問データを伝送して流す経路を変更する態様、あるいは、質問の内容を変更する態様などが用いられてもよい。
質問データを伝送して流す経路を変更する態様としては、例えば、質問元の情報処理装置から直列に質問データを流す他の情報処理装置の数(説明の便宜上、「層の数」ともいう。)を増加させる態様、新規に別の情報処理装置を経路に含める態様、経路に含まれる情報処理装置の数を増加させる態様、あえて相関度(相関値)が低い情報処理装置を試験的に経路に含ませる態様、などのうちの1以上が用いられてもよい。
質問の内容を変更する態様としては、任意であってもよく、質問の内容を異なる観点の質問の内容へ変更する態様、質問の形式を変更する態様などが用いられてもよい。
なお、質問の形式としては、任意であってもよく、例えば、YES(肯定)あるいはNO(否定)で回答される質問の形式であってもよく、複数の選択肢の中から1以上の選択肢を選ぶ選択式の質問の形式であってもよく、あるいは、いわゆる穴埋めの形式であって、幾つかの空欄の情報が回答される質問の形式であってもよい。
マップ更新部176は、関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133のそれぞれのマップを更新することが可能である。ここで、マップ更新部176は、一例として、機械学習により、それぞれのマップを更新してもよい。機械学習の手法としては、任意の手法が用いられてもよい。他の例として、マップ更新部176は、ユーザあるいは他の装置により指示された内容に基づいて、それぞれのマップを更新してもよい。
例えば、関係マップ131がリアルタイムで変化し得る情報と情報処理装置A(i)との対応関係を格納する場合、マップ更新部176は、このようなリアルタイムで変化し得る情報をリアルタイムで更新してもよい。リアルタイムで変化し得る情報としては、例えば、情報処理装置A(i)の位置の情報、情報処理装置A(i)が存在する場所における気温あるいは気圧などの情報、情報処理装置A(i)の移動速度の情報、時刻の情報などがある。
なお、マップ更新部176が、関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133のうちの一部または全部の更新を行わない構成が用いられてもよい。例えば、いずれのマップの更新も行われない場合、マップ更新部176は情報処理装置A(i)に備えられなくてもよい。
<質問と回答>
本実施形態では、質問元の情報処理装置A(1)から発せられる質問に基づいて、当該質問または当該質問に関連する質問が経路に含まれる他の情報処理装置A(2)〜A(N)に伝達される。当該他の情報処理装置A(2)〜A(N)は、受け取った質問に対する回答を、直接または間接に、質問元の情報処理装置A(1)に送る。
質問元の情報処理装置A(1)から発せられた質問の内容は、経路を伝送する間に、任意の情報処理装置A(2)〜A(N−1)において異なる質問の内容へ変換されてもよい。
また、任意の情報処理装置A(2)〜A(N)は、独自に、派生的な経路部分を形成して、当該派生的な経路部分から情報を収集してもよい。
このような処理において、本実施形態では、質問は質問データとして伝送され、回答は回答データとして伝送される。
<関係マップ、言語マップ、ファイルマップ>
本実施形態では、関係マップ131、言語マップ132、ファイルマップ133は、それぞれ、複数の情報と、これら複数の情報の相関値とを対応付けて格納する。
本実施形態では、関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133のうち、言語マップ132とファイルマップ133については、これらの一方または両方が備えられなくてもよい。
図5は、本発明の一実施形態に係る関係マップ131の一例を示す図である。
関係マップ131は、情報と情報処理装置A(i)との関連性を定義するマップである。
本例では、関係マップ131では、「情報」と「情報処理装置」と「相関値」とを対応付けて格納する。
「情報」の欄には、任意の情報が格納されてもよく、例えば、任意の記号、単語、文章などが格納されてもよく、例えば、名称、年齢、住所、位置などの属性が格納されてもよい。また、「情報」の欄には、例えば、記号、単語、文章、名称、年齢、住所、位置などのうちの1種類について2個以上の組み合わせ、あるいは、これらのうちの2種類以上を含む2個以上の組み合わせが格納されてもよく、このような組み合わせは例えばベクトルで表されてもよい。
「情報処理装置」の欄には、1個の情報処理装置A(i)を特定する情報が格納される。それぞれの情報処理装置A(i)は、例えば、番号などが用いられた装置特定情報を用いて特定されてもよい。
「相関値」の欄には、「情報」と「情報処理装置」との相関度を表す値が格納される。本例では、相関値が小さいほど相関度が低く、相関値が大きいほど相関度が高いと定義するが、逆であってもよい。また、本例では、相関値は0以上1以下の値であるとする。
図5の例では、「情報」と「情報処理装置」と「相関値」との対応の例として、「休講」と「W2」と「0.7」との対応の例、「先生」と「W3」と「0.9」との対応の例などが記述されている。
ここで、「W2」および「W3」などは、特定の情報処理装置A(i)を特定する情報(装置特定情報)である。
なお、本例では、関係マップ131において「相関値」が格納されるが、他の例として、「相関値」の欄が設けられない構成であってもよい。このような構成では、例えば、すべての対応について、「相関値」は一定値(例えば、1など)であるとみなす。
相関値は、回答の信用度(信頼性)を表すとみなすことも可能である。
ここで、本実施形態では、それぞれの情報処理装置A(i)は、特定のユーザ(人)によって操作されることを想定しており、この場合、関係マップ131は、情報とユーザ(情報処理装置に対応したユーザ)との関連性を定義する。
なお、他の例として、1個の情報処理装置A(i)を2人以上の異なるユーザが別のユーザ名でログインして使用するような場合には、関係マップ131では、例えば、これらのユーザを個別に区別して、「情報処理装置」の欄の情報が記述されてもよく、あるいは、これらのユーザを区別しないで共通の情報処理装置A(i)の単位で「情報処理装置」の欄の情報が記述されてもよい。
また、本例では、「情報」と「情報処理装置」と「相関値」とを対応付ける関係マップ131を用いる場合を示すが、他の例として、「情報」と「ユーザ」と「相関値」とを対応付ける関係マップが用いられてもよい。「ユーザ」の欄では、それぞれのユーザが特定される。
なお、図5の例に示される関係マップ131の内容は、説明の便宜上のための一例であり、様々な内容が用いられてもよい。
図6は、本発明の一実施形態に係る言語マップ132の一例を示す図である。
言語マップ132は、同じような言葉を定義するマップであり、例えば、異なる言葉の表現について、意味が同じであるものを対応付ける。「意味が同じ」である場合には、例えば、「意味が類似」である場合が含まれてもよい。
本例では、言語マップ132では、一の「言語情報」と他の「言語情報」と「相関値」とを対応付けて格納する。
2個の「言語情報」の欄のそれぞれには、任意の情報が格納されてもよく、例えば、単語あるいは熟語などが格納される。
「相関値」の欄には、一の「言語情報」と他の「言語情報」との相関度を表す値が格納される。本例では、相関値が小さいほど相関度が低く、相関値が大きいほど相関度が高いと定義するが、逆であってもよい。また、本例では、相関値は0以上1以下の値であるとする。
図6の例では、一の「言語情報」と他の「言語情報」と「相関値」との対応の例として、「学校」と「スクール」と「1.0」との対応の例、「先生」と「教師」と「0.9」との対応の例などが記述されている。
なお、本例では、「学校」と「スクール」は、日本語と英語の対応関係があり、同じ意味であると捉えられると想定している。
また、本例では、「先生」と「教師」は、類似する意味を持つ対応関係があり、同じ意味であると捉えられることが多いと想定している。
なお、本例では、言語マップ132において「相関値」が格納されるが、他の例として、「相関値」の欄が設けられない構成であってもよい。このような構成では、例えば、すべての対応について、「相関値」は一定値(例えば、1など)であるとみなす。
相関値は、回答の信用度(信頼性)を表すとみなすことも可能である。
なお、図6の例に示される言語マップ132の内容は、説明の便宜上のための一例であり、様々な内容が用いられてもよい。
図7は、本発明の一実施形態に係るファイルマップ133の一例を示す図である。
ファイルマップ133は、情報同士の関連性を定義するマップである。
本例では、ファイルマップ133では、一の対象情報である「タグ情報」と他の対象情報である「タグ情報」と「相関値」とを対応付けて格納する。
2個の「タグ情報」の欄のそれぞれには、任意の情報が格納されてもよく、例えば、任意の記号、単語、文章、任意の属性、ファイルデータの名称、ファイルデータ(データの内容自体)などが格納される。また、これらの「タグ情報」の欄には、例えば、記号、単語、文章、属性、ファイルデータの名称、ファイルデータ(データの内容自体)などのうちの1種類について2個以上の組み合わせ、あるいは、これらのうちの2種類以上を含む2個以上の組み合わせが用いられてもよく、このような組み合わせは例えばベクトルで表されてもよい。
「相関値」の欄には、一の「タグ情報」と他の「タグ情報」との相関度を表す値が格納される。本例では、相関値が小さいほど相関度が低く、相関値が大きいほど相関度が高いと定義するが、逆であってもよい。また、本例では、相関値は0以上1以下の値であるとする。
図7の例では、一の「タグ情報」と他の「タグ情報」と「相関値」との対応の例として、「休講」と「掲示板」と「0.7」との対応の例、「先生」と「職員」と「0.6」との対応の例などが記述されている。
例えば、「休講」と「掲示板」とは、異なる意味を持つが、本例では、学校の授業の「休講」の情報が「掲示板」に掲載されることを想定して、互いの関連性を定義している。
同様に、「職員」は必ずしも「先生」とは限らないが、本例では、学校において「職員」が「先生」を指す場合もあることを想定して、互いの関連性を定義している。
他の例として、互いに対応付けられる一の「タグ情報」と他の「タグ情報」のうちの一方または両方が、ファイルデータ(データの内容自体)であってもよい。ファイルデータとしては、例えば、授業の時間割のデータ、あるいは、学校の生徒の名簿のデータなどであってもよい。
なお、本例では、ファイルマップ133において「相関値」が格納されるが、他の例として、「相関値」の欄が設けられない構成であってもよい。このような構成では、例えば、すべての対応について、「相関値」は一定値(例えば、1など)であるとみなす。
相関値は、回答の信用度(信頼性)を表すとみなすことも可能である。
なお、図7の例に示されるファイルマップ133の内容は、説明の便宜上のための一例であり、様々な内容が用いられてもよい。
ここで、言語マップ132において、互いに対応付けられる2個の言語情報のそれぞれをベクトルで表すことが可能である場合に、これら2個の言語情報の相関値として、これら2個の言語情報を表した2個のベクトルの相関値が用いられてもよい。当該相関値として、例えば、2個のベクトルの間の距離(差分ベクトルの長さ)に応じた値が用いられてもよい。
一例として、言語情報が単語である場合、2個以上の単語の有無(例えば、有りの場合に1、無しの場合に0)を並べたベクトル(単語1の値、単語2の値、単語3の値、・・・)を用いることができる。
同様に、ファイルマップ133において、互いに対応付けられる2個のタグ情報のそれぞれをベクトルで表すことが可能である場合に、これら2個のタグ情報の相関値として、これら2個のタグ情報を表した2個のベクトルの相関値が用いられてもよい。当該相関値として、例えば、2個のベクトルの間の距離(差分ベクトルの長さ)に応じた値が用いられてもよい。
一例として、タグ情報が文章である場合、当該文章における2個以上の単語の出現回数を並べたベクトル(単語1の出現回数、単語2の出現回数、単語3の出現回数、・・・)を用いることができる。
具体例として、単語の頻出度合いによる評価の例を説明する。
次の2つの文章を想定する。
文章Aは「John likes to watch movies. Mary likes to watch movies too.」である。
文章Bは「John also likes to watch football games.」である。
ベクトルとして、(John,likes,to,watch,movies,Mary,too,also,football,games)という各単語の出現頻度を想定する。なお、ここでは、出現頻度として、出現回数を用いる。
文章Aのベクトルは、(1,2,2,2,2,1,1,0,0,0)となる。
文章Bのベクトルは、(1,1,1,1,0,0,0,1,1,1)となる。
これら2個のベクトルの類似度を表す値(相関値)として、例えば、COSの値(コサイン類似度)を用いることが可能である。
ここで、本実施形態では、言語マップ132により情報同士の意味の関連性を管理し、それ以外の情報同士の関連性をファイルマップ133により管理する。
なお、「関連マップ」、「言語マップ」、「ファイルマップ」、「言語情報」、「タグ情報」という用語は、説明の便宜上で使用しており、他の名称で呼ばれてもよい。
本実施形態では、関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133は、それぞれの情報処理装置A(i)ごとに、記憶部113に記憶されている。
関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133は、それぞれの情報処理装置A(i)ごとに設定あるいは更新などされてもよく、それぞれの情報処理装置A(i)ごとに異なってもよい。
他の例として、関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133のうちの1以上について、所定の2個以上の情報処理装置A(i)において同じ内容となるように制御されてもよく、例えば、すべての情報処理装置A(1)〜A(N)において同じ内容となるように制御されてもよい。このような制御は、例えば、所定の1個の情報処理装置A(i)がマップの変更を指示あるいは許可などする制御であってもよく、あるいは、マップを同じ内容とすべきそれぞれの情報処理装置A(i)が自装置のマップの変更の内容を他の情報処理装置A(i)に通知して同じように変更させる制御であってもよい。
また、他の例として、関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133のうちの1以上において、マップの一部について、所定の2個以上の情報処理装置A(i)において同じ内容となるように制御されてもよく、例えば、すべての情報処理装置A(1)〜A(N)において同じ内容となるように制御されてもよい。
つまり、関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133のうちの1以上において、1個のマップが共通部分と個別部分を有してもよい。マップの共通部分については、所定の2個以上の情報処理装置A(i)において同じ内容となるように制御され、また、当該マップの個別部分については、それぞれの情報処理装置A(i)ごとに異なる内容となり得る。1個のマップの共通部分は、例えば、複数の情報処理装置A(1)〜A(N)に共通なサーバ装置(図1の例および図2の例では、サーバ装置11)などに記憶されて、これら複数の情報処理装置A(1)〜A(N)により共用されてもよい。
マップの共通部分は、例えば、所定の組織、所定の任意のグループ、あるいは、所定の地域などにおいて、共通化されてもよい。
また、関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133のうちの1以上について、情報処理装置A(i)で使用されるマップの一部または全部が、他の装置の記憶部に記憶されてもよい。当該他の装置は、例えば、当該情報処理装置A(i)以外の情報処理装置(k)であってもよく、あるいは、サーバ装置11であってもよい。当該情報処理装置A(i)は、当該他の装置にアクセスして、当該他の装置の記憶部に記憶されたマップの一部または全部の情報を取得して使用する。
一例として、情報処理装置A(i)で使用されるマップの共通部分が他の装置の記憶部に記憶されて所定の2個以上の情報処理装置A(i)により共有されてもよく、また、当該マップの個別部分がそれぞれの情報処理装置A(i)ごとにそれぞれの情報処理装置A(i)の記憶部113に記憶されてもよい。
また、関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133のうちの1以上について、ある情報処理装置A(i)のマップに記憶される情報が開示される相手(例えば、他の装置)の範囲(以下、説明の便宜上、「開示相手範囲」ともいう。)を制限する制御が行われてもよい。
また、関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133のうちの1以上について、ある情報処理装置A(i)のマップに記憶される情報のうちで、他の者(例えば、他の装置)に開示される情報の範囲(以下、説明の便宜上、「開示情報範囲」ともいう。)を制限する制御が行われてもよい。
ここで、開示相手範囲あるいは開示情報範囲は、例えば、該当する情報処理装置A(i)ごとに設定あるいは更新などされてもよく、あるいは、該当するユーザごとに設定あるいは更新などされてもよい。なお、それぞれの情報処理装置A(i)とそれぞれのユーザとが1対1で対応する場合には、情報処理装置A(i)ごととしても、ユーザごととしても、同じである。
このような構成により、例えば、ユーザに関する名称(氏名)、住所、年齢などの属性情報を開示するか否かを、相手ごとに、あるいは、情報ごとに、当該ユーザ(本人)により設定などすることができる。このような開示相手範囲の制限、あるいは、開示情報範囲の制限により、プライバシーの保護が可能となる。
また、関係マップ131、言語マップ132、およびファイルマップ133のうちの1以上について、マップにおけるそれぞれの対応付けの情報に有効期限が設定されてもよい。ここで、対応付けは、例えば、関係マップ131における情報と情報処理装置と相関値の対応付け、言語マップ132における言語情報と言語情報と相関値の対応付け、ファイルマップ133におけるタグ情報とタグ情報と相関値の対応付けである。
質問回答処理部151は、それぞれの対応付けに所定の有効期限を設定して、当該対応付けの情報がマップに登録されたときから所定の有効期限が経過したときに、当該対応付けの情報を当該マップから削除する機能を有してもよい。
有効期限としては、任意の時間が設定されてもよい。例えば、学校あるいは職場に関する事項の有効期限が1年間(例えば、4月初めに開始して3月末に終了する期限)に設定されてもよく、あるいは、リアルタイムな交通の場面に関する事項の有効期限が数秒間(交通の状況が変化する前に同程度であるとみなされる時間)が設定されてもよい。
また、対応付けの種類ごとに、異なる長さの有効期限が設定されてもよい。
また、対応付けの種類ごとに、有効期限が設定される場合と、有効期限が設定されない場合とがあってもよい。
<関係マップの相関値を更新する処理>
マップ更新部176は、例えば、質問と回答との組み合わせの情報を持っているときに、当該情報を用いて、関係マップ131の相関値を更新してもよい。
例えば、マップ更新部176は、回答の内容の情報を有している(つまり、回答の内容が把握されている)質問の内容を表す質問データを任意の情報処理装置A(k)に送信し、当該情報処理装置A(k)から当該質問データに対する回答データを受信する。そして、マップ更新部176は、もともと把握されていた回答の内容と、情報処理装置A(k)に送った質問データに対して受けた回答データに含まれる回答の内容とを比較することで、これらの類似度(例えば、相関値)を判定する。これにより、マップ更新部176は、情報処理装置A(k)と、当該情報処理装置A(k)に送った質問に関する情報との対応付けについて、相関値を演算する。なお、これらの回答の内容が一致した場合には、相関値が1であるとみなされてもよい。
また、マップ更新部176は、例えば、質問に対する回答の内容の情報を有している(つまり、質問に対する回答の内容が把握されている)場合には、当該回答を正答とみなすが、他の例として、質問の回答が把握されていない場合に、当該質問に対して得られた回答に基づいて、最も多数であった内容を有する回答(多数決で決められた回答の内容)を正答としてもよい。
マップ更新部176は、情報と情報処理装置A(k)との対応付けについて、関係マップ131に格納されていない対応付けが検出された場合には、新規に、当該対応付けおよび相関値を関係マップ131に登録する。
また、マップ更新部176は、関係マップ131に既に格納されている対応付けについて新たな情報が検出された場合には、上書きとして、当該対応付けおよび相関値を関係マップ131に登録する。
このような処理により、マップ更新部176は、例えば、新規な対応付けが発生した場合に関係マップ131に登録することができ、また、例えば、既に登録されている対応付けに関する情報が変更された場合には、変更後の情報に更新することができる。
<関係マップのリアルタイム変化値を更新する処理>
マップ更新部176は、例えば、情報処理装置A(i)の位置、速度、あるいは時刻などのようにリアルタイムに変わり得る値(本実施形態では、説明の便宜上、「リアルタイム変化値」ともいう。)と当該情報処理装置A(i)との対応付けが関係マップ131に格納される場合、当該リアルタイム変化値をリアルタイムに更新することができる。ここで、リアルタイムに更新する処理は、例えば、実質的にリアルタイムとみなされるように所定の時間間隔で更新するような処理であってもよい。
一例として、マップ更新部176は、リアルタイム変化値の情報を所定の期間ごとなどのタイミングで取得して、取得された情報を用いて、関係マップ131に格納されたリアルタイム変化値を更新する。これにより、例えば、自動車などの車両の走行時の処理のように、リアルタイムな位置などの情報が必要な場合にも対応可能である。
<経路決定条件>
経路決定条件134は、経路の決定に関する条件であり、任意の条件が設定されてもよい。
経路決定条件134は、例えば、経路の候補を生成する条件を含んでもよい。
ここで、経路の候補を生成する条件としては、例えば、経路の候補に含まれ得る情報処理装置A(i)の数の条件、経路の候補に含まれ得る情報処理装置A(i)の属性の条件、過去に使用された経路を候補として生成するか否かの条件、経路の候補の形状の条件、質問元への回答の返し方の条件、経路の候補の数の条件、経路の候補を生成する所定の規則を使用することの条件、ランダムな経路の候補を生成することの条件、派生的な経路部分を許可する条件、派生的な経路部分を許可しない条件、などのうちの1以上を含んでもよい。
なお、経路の候補に含まれ得る情報処理装置A(i)の数は、例えば、質問の形式に基づいて設定されてもよい。例えば、YESまたはNOで回答される質問の形式よりも、3以上の選択肢を有する質問の形式について、当該数を大きくしてもよい。また、例えば、YESまたはNOで回答される質問の形式あるいは選択式の質問の形式と比べて、穴埋めの質問の形式について、当該数を大きくしてもよい。
さらに、経路の候補を生成する条件としては、例えば、質問に対する完全な回答が得られることが期待される経路の候補を生成するという条件、あるいは、質問に対する100%未満の所定の割合以上の回答が得られることが期待される経路の候補を生成するという条件などが用いられてもよい。
経路の候補の形状の指定は、例えば、2個以上の情報処理装置A(i)を直列に並べる形状を使用するという条件、2個以上の情報処理装置A(i)を並列に並べる形状を使用するという条件、2個以上の情報処理装置A(i)を並列に並べる形状を使用しないという条件、任意の形状を使用するという条件などであってもよい。
質問元への回答の返し方の条件は、例えば、ループ状の形状で質問元へ回答を間接的に返すという条件(例えば、図1の例。ただし、最後の情報処理装置A(N)から1番目の情報処理装置A(1)へは直接となる。)、あるいは、質問元へ回答を直接的に返すという条件(例えば、図2の例)などが用いられてもよい。
経路決定条件134は、例えば、経路の候補の期待値を演算する条件を含んでもよい。
本実施形態では、相関値を用いて期待値を演算することが行われる。
まず、質問元から質問を送って回答を要求する相手が1個の情報処理装置A(i)である場合の期待値を説明する。この場合、期待値演算部194は、例えば、関係マップ131の内容に基づいて、期待値を演算する。
一例として、期待値演算部194は、関係マップ131の内容である「情報」と「情報処理装置」と「相関値」が対応付けられた組み合わせに基づいて、「情報」の欄に記述された情報について、「情報処理装置」の欄に記述された情報処理装置A(i)に対して質問する場合に、「相関値」の欄に記述された相関値に応じた値を期待値とする。相関値に応じた値としては、例えば、相関値そのままの値であってもよく、あるいは、相関値に所定の重み係数を乗算した結果の値であってもよい。
具体例として、図5の例では、期待値演算部194は、「休講」について、「W2」により特定される情報処理装置A(i)に対して質問する場合、期待値を0.7とする。また、期待値演算部194は、「先生」について、「W3」により特定される情報処理装置A(i)に対して質問する場合、期待値を0.9とする。
重み係数としては、任意の基準を用いて設定されてもよく、例えば、2個の情報処理装置A(i)が関連する場合には、これら2個の情報処理装置A(i)の距離が小さいほど大きくなる重み係数が用いられてもよく、あるいは、これら2個の情報処理装置A(i)に関する情報が得られた時刻の差が小さいほど大きくなる重み係数が用いられてもよい。
ここで、期待値演算部194は、言語マップ132が用いられる場合、言語マップ132の内容に基づいて、求められる期待値を調整する演算を行ってもよい。
例えば、経路に含まれる情報処理装置A(i)が質問の内容に含まれるある言語情報を他の言語情報に置き換えた質問データを他の情報処理装置A(k)に送信する場合、当該質問データに対する回答部分の相関値に対して、当該置き換えに応じた所定の重み係数を乗算してもよい。つまり、言語情報の置き換えにおける相関値などが重み係数とされてもよい。重み係数は、例えば、1以下の値であってもよい。
具体例として、「先生」という言語情報が含まれる質問の内容における「先生」という部分を「教師」という言語情報に置き換えた質問の内容に変換し、変換後の質問の内容を表す質問データを生成する場合に、当該質問データに対する回答部分の相関値に対して、言語マップ132に規定された相関値である「0.9」などを重み係数として乗算してもよい。
すなわち、質問の内容について、言語マップ132に基づいて言語情報が変換されることで、例えば、もともとの質問の内容に対する相関関係が低くなることが考えられるため、このような変換が行われた質問に対する回答部分について、当該回答部分の相関値を低くすることが行われてもよい。
このように言語マップ132に基づいて言語情報の変換が行われた場合に相関値を調整し、これにより結果として、経路の期待値を調整する手法としては、任意の手法が用いられてもよく、例えば、あらかじめ、相関値を調整するための数式が設定されてもよい。
なお、言語マップ132に基づいて言語情報の変換が行われた場合であっても、相関値の調整をせず、経路の期待値の調整をしない態様が用いられてもよい。
また、期待値演算部194は、ファイルマップ133が用いられる場合、ファイルマップ133の内容に基づいて、求められる期待値を調整する演算を行ってもよい。
例えば、経路に含まれる情報処理装置A(i)が質問の内容に含まれるあるタグ情報を他のタグ情報に置き換えた質問データを他の情報処理装置A(k)に送信する場合、当該質問データに対する回答部分の相関値に対して、当該置き換えに応じた所定の重み係数を乗算してもよい。つまり、タグ情報の置き換えにおける相関値などが重み係数とされてもよい。重み係数は、例えば、1以下の値であってもよい。
具体例として、「休講」というタグ情報が含まれる質問の内容における「休講」という部分を「掲示板」というタグ情報に置き換えた質問の内容に変換し、変換後の質問の内容を表す質問データを生成する場合に、当該質問データに対する回答部分の相関値に対して、ファイルマップ133に規定された相関値である「0.7」などを重み係数として乗算してもよい。
すなわち、質問の内容について、ファイルマップ133に基づいてタグ情報が変換されることで、例えば、もともとの質問の内容に対する相関関係が低くなることが考えられるため、このような変換が行われた質問に対する回答部分について、当該回答部分の相関値を低くすることが行われてもよい。
このようにファイルマップ133に基づいてタグ情報の変換が行われた場合に相関値を調整し、これにより結果として、経路の期待値を調整する手法としては、任意の手法が用いられてもよく、例えば、あらかじめ、相関値を調整するための数式が設定されてもよい。
なお、ファイルマップ133に基づいてタグ情報の変換が行われた場合であっても、相関値の調整をせず、経路の期待値の調整をしない態様が用いられてもよい。
次に、2個以上の情報処理装置A(i)が含まれる経路の期待値を説明する。当該期待値は、当該経路における総合的な期待値である。
なお、1個の経路において同一の情報処理装置A(i)が2回以上であるM回にわたって含まれて回答する場合には、例えば、M個の情報処理装置A(i)であるとみなして扱われてもよく、あるいは、2回目以降の回答については1よりも小さい重み係数が相関値に乗算されてもよく、あるいは、2回目以降の回答については無いものとみなされてもよく、あるいは、他の手法で相関値が演算されてもよい。
2個以上の情報処理装置A(i)が含まれる経路の期待値は、質問元から質問を送って回答を要求する相手が2個以上の情報処理装置A(i)である場合の期待値であると捉えられる。
ここで、経路の期待値を演算する手法は、任意であってもよく、例えば、あらかじめ経路決定条件134に設定される。経路の期待値を演算する手法は、例えば、当該期待値を演算する数式を用いて表されてもよい。
一例として、経路に含まれる2個以上の情報処理装置A(i)のそれぞれの相関値を平均した結果の値を、当該経路の期待値としてもよい。なお、平均の代わりに、加算が用いられてもよい。
また、他の例として、経路に含まれる2個以上の情報処理装置A(i)のそれぞれの相関値を重み付けして平均した結果の値を、当該経路の期待値としてもよい。重み付けは、例えば、該当する相関値に重み係数を乗算することで行われる。なお、平均の代わりに、加算が用いられてもよい。
また、上記に限られず、経路の期待値を演算する様々な数式が用いられてもよい。
経路決定条件134は、例えば、経路の候補のなかから採用する経路を決定する条件を含んでもよい。
経路の候補のなかから採用する経路を決定する条件としては、任意の条件が用いられてもよい。
経路の候補のなかから採用する経路を決定する条件としては、期待値に基づいて採用する経路を決定する条件が用いられてもよく、例えば、期待値が最大である経路の候補を採用することを決定する条件、期待値が最小である経路の候補を採用することを決定する条件、期待値が中央値(あるいは、それに近い値)である経路の候補を採用することを決定する条件、経路の候補のなかで期待値が所定の順位である経路の候補を採用することを決定する条件、期待値が所定の閾値以上である経路の候補を採用することを決定する条件、あるいは、期待値が所定の閾値以下である経路の候補を採用することを決定する条件などが用いられてもよい。
また、経路の候補のなかから採用する経路を決定する条件としては、例えば、特定の情報処理装置A(i)が含まれる経路を優先的に採用する条件、所定の属性を有する情報処理装置A(i)が含まれる経路を優先的に採用する条件、などが用いられてもよい。
また、経路の候補のなかから採用する経路を決定する条件としては、例えば、経路の候補のなかからランダムに選択した経路を採用することを決定する条件が用いられてもよい。
また、経路の候補のなかから採用する経路を決定する条件として、例えば、2種類以上の異なる条件を用いて、これら2種類以上の異なる条件を満たす経路を採用することを決定してもよい。
経路決定部173は、経路候補設定部193により設定された経路の候補のなかから、経路決定条件134に基づいて、採用する経路を決定する。
なお、経路の候補の数は、例えば、複数個であるが、1個である場合があってもよい。
また、本例では、それぞれの情報処理装置A(i)が持っている情報、あるいは、それぞれの情報処理装置A(i)と他の情報処理装置A(k)との相互関係などが、時間的に変化し得る場合を想定しており、つまり、過去に良好であった経路が現在においても良好であるかは不明であり、あえて良好ではないように予測される経路を試験的に使用してみることも意義があり得る状況を想定している。
このため、本例では、過去に良好であった経路(経路の候補として期待値が高かった経路)が劣化する場合もあり、逆に、過去に良好でなかった経路(経路の候補として期待値が低かった経路)が良好になる場合もある。したがって、情報処理装置A(i)では、例えば、過去に良好であった経路が劣化した場合には、過去に良好でなかった経路、過去に中程度の期待値であった経路、あるいは、ランダムな経路など、様々な経路について、経路の候補を設定する意義があり得る。
ここで、本実施形態では、相関値、期待値、閾値などとして、例えば、1次元の値が用いられてもよく、あるいは、2次元以上の値が用いられてもよい。つまり、相関値、期待値、閾値などは2次元以上のベクトルとして扱われてもよい。2個のベクトルの相関度(相関値)は、例えば、2個のベクトルの差分ベクトルのノルム(長さ)の値に基づいて決められてもよい。例えば、差分ベクトルのノルムが小さい方が、2個のベクトルの距離が近く、相関度が高いとする。
<回答の内容の評価>
回答内容判定部175は、例えば、期待値演算部194により演算される期待値と同様な数値を用いて、実際に得られた回答の内容を評価することが可能である。
すなわち、回答内容判定部175は、実際に得られた回答の内容に基づいて数値を判定し、当該数値と所定の閾値と比べることで、当該回答の内容が十分であるか否かなどを判定してもよい。
この場合に、理想的には、経路決定部173により経路を決定するときに当該経路(本実施形態では、経路の候補)について演算される期待値と、実際に当該経路に質問を流して当該経路から得られた回答について演算される期待値(ここでは、説明の便宜上、同じ語として「期待値」と呼ぶ。)とは同じになるが、実際には、誤差あるいは時間的変化などにより、ずれる場合もあり得る。このため、回答内容判定部175は、実際に得られた回答が十分ではなかった場合には、質問の仕方を変更する。これにより、より良好な経路が探索され得る。
なお、経路の候補のなかから良好な経路を選択するときに使用される閾値(経路の候補の期待値に関する閾値)と、実際に得られた回答の内容が十分であるか否かを判定するための閾値(実際に得られた回答の期待値に関する閾値)とは、異なる値であってもよい。
また、評価において、様々な事項が考慮されてもよい。例えば、回答として集められた情報の量が多い方が評価値が高くなる態様、回答として情報が集められた速度が速い方が評価値が高くなる態様、あるいは、回答として集められた情報の確からしさが高い方が評価値が高くなる態様のうちの1以上が用いられてもよい。
なお、情報の確からしさを判定する手法としては、任意の手法が用いられてもよく、例えば、当該情報を含む内容を回答した情報処理装置A(i)の数が多いほど確からしいとみなす手法が用いられてもよい。
<ルールとロジック>
本実施形態では、質問あるいは回答に関して、ルールが設定されてもよい。
ルールは、例えば、質問ごとに設定されてもよく、2個以上の質問に共通に設定されてもよい。
ルールは、質問する相手(質問相手)とする情報処理装置A(i)に関する条件を含んでもよい。
ルールは、質問に対する回答の返し方に関する条件を含んでもよい。
ルールは、閾値の条件を含んでもよい。なお、閾値は、例えば、1次元の値でなくてもよく、2次元以上の値であってもよい。
また、ルールは、例えば、「料金を支払うことで商品を買うことができる」あるいは「料金を支払わなくても商品を入手することができる」などといった支払いに関する条件を含んでもよい。
ここで、本実施形態では、ルールは、例えば、経路決定条件134に含めて管理されているが、これとは別に管理されていてもよい。
また、ルールは、例えば、それぞれの情報処理装置A(i)ごと、あるいは、それぞれのユーザごとに、異なってもよい。他の例として、ルールは、所定の組織に属するものについて共通であってもよく、一例として、交通ルールは同一の地域(例えば、国)で共通である。
本実施形態では、質問に関して、ロジックが設定されてもよい。
ロジックは、例えば、質問ごとに設定されてもよく、2個以上の質問に共通に設定されてもよい。
ロジックには、質問あるいは回答に関する所定の処理が完了したことを判定する条件が含まれてもよい。
ロジックには、質問を伝送して流す経路を生成するための条件が含まれてもよい。
ロジックには、経路に質問を送って回答を受けるという一連の処理を終了させる条件が含まれてもよい。このような条件としては、例えば、このような処理を予定されていたすべての回答が得られたことに応じて終了させる条件、このような処理を所定の層の数の情報処理装置からの回答が得られたことに応じて終了させる条件、このような処理を継続する最大時間を表す制限時間が設定されて当該制限時間が経過したことに応じて終了させる条件、あるいは、このような処理を所定の情報が所定の数だけ集まったことに応じて終了させる条件などが用いられてもよい。ここで、本実施形態では、当該層の数は、質問元の情報処理装置A(i)から直列に他の情報処理装置A(k)が並ぶ部分について、当該質問元の情報処理装置A(i)を除いて当該他の情報処理装置A(k)が直列に並ぶ数を指す。なお、制限時間などのような各種の値は、例えば、質問元の情報処理装置A(i)のユーザなどにより任意に設定されてもよい。
ここで、本実施形態では、ロジックは、例えば、経路決定条件134に含めて管理されているが、これとは別に管理されていてもよい。
なお、本実施形態では、ルールとロジックを区別して説明したが、これらは必ずしも区別されなくてもよく、また、本実施形態で示される区別の仕方以外の仕方で区別されてもよい。
[情報処理装置において行われる処理の例]
図8は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置A(i)において行われる処理の手順の一例を示す図である。
図8の例では、1番目の情報処理装置A(1)において行われる処理の手順の一例を示してある。
(ステップS1)
1番目の情報処理装置A(1)において、質問出力処理部171は、質問が発生したか否かを常時監視して判定している。この判定は、例えば、所定の時間間隔で行われてもよい。
ここで、質問は、例えば、ユーザが情報処理装置A(1)を操作して当該質問を入力することにより、発生する。他の例として、1番目の情報処理装置A(1)において、あらかじめ質問の内容が設定されて、定期的なタイミングなどで当該質問が発生してもよい。
この判定の結果、1番目の情報処理装置A(1)において、質問出力処理部171は、質問が発生したことを判定した場合には(ステップS1:YES)、ステップS2の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、1番目の情報処理装置A(1)において、質問出力処理部171は、質問が発生していないことを判定した場合には(ステップS1:NO)、ステップS1の処理を繰り返して行う。
(ステップS2)
1番目の情報処理装置A(1)において、質問出力処理部171は、質問が発生したことを判定した場合には、当該質問の内容を表す質問データa(1)を生成する。そして、ステップS3の処理へ移行する。
(ステップS3)
1番目の情報処理装置A(1)において、経路決定部173は、質問出力処理部171により生成された質問データa(1)について、経路を決定する。そして、ステップS4の処理へ移行する。
(ステップS4)
1番目の情報処理装置A(1)において、質問出力処理部171は、生成された質問データa(1)を、経路決定部173により決定された経路に出力する。そして、ステップS5の処理へ移行する。
(ステップS5)
1番目の情報処理装置A(1)において、回答内容判定部175は、質問データa(1)を流した経路における回答のすべてが自装置(情報処理装置A(1))に入力されたか否かを判定する。
この判定の結果、1番目の情報処理装置A(1)において、回答内容判定部175は、質問データa(1)を流した経路における回答のすべてが入力されたことを判定した場合には(ステップS5:YES)、ステップS6の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、1番目の情報処理装置A(1)において、回答内容判定部175は、質問データa(1)を流した経路における回答のすべてが入力されていないことを判定した場合には(ステップS5:NO)、ステップS5の処理を繰り返して行う。
ここで、本実施形態では、図1の例のように、1個の経路におけるすべての回答がまとめられて1回の回答として送られる場合があり、あるいは、図2の例のように、1個の経路におけるそれぞれの情報処理装置A(i)での回答が別々の回答として送られてくる場合があり、あるいは、これら両方が混じった場合があり得る。
(ステップS6)
1番目の情報処理装置A(1)において、回答内容判定部175は、入力された回答の内容を判定する。そして、本フローの処理が終了する。
ここで、ステップS2の処理とステップS3の処理とは、逆の順序であってもよい。この場合、1番目の情報処理装置A(1)において、発生した質問について経路を決定し、その後、当該質問の内容を表す質問データを生成する。
図9は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置A(i)において行われる処理の手順の一例を示す図である。
図9の例では、図8に示されるステップS3の処理(経路を決定する処理)の詳細を示してある。
(ステップS21)
1番目の情報処理装置A(1)の経路決定部173では、マップ読み出し部191により、処理に使用されるマップとして、例えば、関係マップ131、言語マップ132、ファイルマップ133を記憶部113から読み出す。そして、ステップS22の処理へ移行する。
(ステップS22)
1番目の情報処理装置A(1)の経路決定部173では、条件読み出し部192により、処理に使用される条件として、経路決定条件134を記憶部113から読み出す。そして、ステップS23の処理へ移行する。
なお、ステップS21の処理とステップS22の処理とは、順序が逆であってもよい。
(ステップS23)
1番目の情報処理装置A(1)の経路決定部173では、経路候補設定部193により、経路決定条件134に基づいて、例えば複数の経路の候補を設定する。この場合に、経路候補設定部193は、関係マップ131を参照してもよく、また、言語マップ132あるいはファイルマップ133のうちの1以上を参照してもよい。そして、ステップS24の処理へ移行する。
(ステップS24)
1番目の情報処理装置A(1)の経路決定部173では、期待値演算部194により、それぞれの経路の候補について、経路の期待値を演算する。そして、ステップS25の処理へ移行する。この場合に、期待値演算部194は、関係マップ131、言語マップ132、ファイルマップ133、あるいは、経路決定条件134のうちの1以上を参照してもよい。
(ステップS25)
1番目の情報処理装置A(1)の経路決定部173では、それぞれの経路の候補について演算された経路の期待値に基づいて、採用する経路を決定する。この場合、経路決定部173では、経路決定条件134を参照してもよい。そして、本フローの処理が終了する。
図10は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置A(i)において行われる処理の手順の一例を示す図である。
図10の例では、i=2〜Nとして、図3に示されるような派生的な経路部分を形成する可能性がある情報処理装置A(i)において行われる処理の手順の一例を示す図である。
(ステップS41)
i番目の情報処理装置A(i)において、質問内容判定部172は、(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)から送られてきた質問データの質問の内容を判定する。そして、ステップS42の処理へ移行する。
(ステップS42)
i番目の情報処理装置A(i)において、質問内容判定部172は、判定された質問の内容に基づいて、当該質問に対する回答の内容となる情報を自装置(情報処理装置A(i))が持っているか否かを判定する。
この判定の結果、i番目の情報処理装置A(i)において、質問内容判定部172は、判定された質問の内容に基づいて、当該質問に対する回答の内容となる情報を自装置が持っていると判定した場合には(ステップS42:YES)、ステップS43の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、i番目の情報処理装置A(i)において、質問内容判定部172は、判定された質問の内容に基づいて、当該質問に対する回答の内容となる情報を自装置が持っていないと判定した場合には(ステップS42:NO)、ステップS44の処理へ移行する。
ここで、本実施形態では、ある情報をある装置が持っているとは、例えば、当該情報が当該装置の記憶部などに記憶されていることをいう。
なお、i番目の情報処理装置A(i)において、質問内容判定部172が、判定された質問の内容に基づいて、当該質問に対する回答の内容の一部となる情報を自装置が持っているが、残りの部分の情報を持っていないと判定した場合には、例えば、ステップS44の処理へ移行する。この場合、ステップS44の処理〜ステップS46の処理では、例えば、当該残りの部分の情報について処理が行われてもよく、あるいは、当該回答の内容の全部の情報について処理が行われてもよい。
(ステップS43)
i番目の情報処理装置A(i)において、回答が発生する。そして、本フローの処理を終了する。
(ステップS44)
i番目の情報処理装置A(i)において、質問に対する回答の内容となる情報を自装置が持っていないことから、質問内容判定部172は、他の情報処理装置B(n)に質問を出力するか否かを判定する。ここで、nは1以上の整数を表し、他の情報処理装置B(n)は図3に示されるような派生的な経路に含まれ得る情報処理装置を表す。
この判定の結果、i番目の情報処理装置A(i)において、質問内容判定部172が、他の情報処理装置B(n)に質問を出力することを判定した場合(ステップS44:YES)、ステップS45の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、i番目の情報処理装置A(i)において、質問内容判定部172が、他の情報処理装置B(n)に質問を出力しないことを判定した場合(ステップS44:NO)、ステップS43の処理へ移行する。なお、本例では、i番目の情報処理装置A(i)において、質問に対する回答の内容となる情報を自装置が持っていない場合においても、回答の内容が無いという回答が発生するとしてあるが、他の例として、このような場合には回答が発生しない構成とされてもよい。
(ステップS45)
i番目の情報処理装置A(i)において、質問内容判定部172が他の情報処理装置B(n)に質問を出力すると判定した場合には、質問出力処理部171は、他の情報処理装置B(n)に質問データを出力する。この場合に、質問出力処理部171は、例えば、(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)から送られてきた質問データa(i−1)と同じ質問内容を有する質問データを他の情報処理装置B(n)に出力してもよく、あるいは、(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)から送られてきた質問データa(i−1)と関連するが質問内容が異なる質問データを生成して、生成された当該質問データを他の情報処理装置B(n)に出力してもよい。そして、ステップS46の処理へ移行する。
(ステップS46)
i番目の情報処理装置A(i)において、他の情報処理装置B(n)から送られてきた回答データを受け付けて、当該回答データに含まれる回答の内容を取得する。そして、ステップS43の処理へ移行する。
本例では、i番目の情報処理装置A(i)では、このように派生的な経路から得られた回答の内容の一部または全部を、自装置における回答の内容として使用する。
図11は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置A(i)において行われる処理の手順の一例を示す図である。
図11の例では、i=2〜Nとして、情報処理装置A(i)において行われる処理の手順の一例を示してある。
(ステップS61)
i番目の情報処理装置A(i)において、回答が発生したか否かを判定する。当該回答は、例えば、自装置(情報処理装置A(i))が当該回答の内容を持っていたことに起因して発生してもよく、あるいは、派生的な経路部分から当該回答の内容が送られてきたことに起因して発生してもよく、あるいは、これらの両方に起因して発生してもよい。
この判定の結果、i番目の情報処理装置A(i)において、回答が発生したことが判定された場合には(ステップS61:YES)、ステップS62の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、i番目の情報処理装置A(i)において、回答が発生したことが判定されなかった場合には(ステップS61:NO)、ステップS61の処理を繰り返して行う。
(ステップS62)
i番目の情報処理装置A(i)において、回答出力処理部174は、発生した回答の内容を表す回答データb(i)を生成する(ステップS62)。そして、ステップS63の処理へ移行する。
(ステップS63)
i番目の情報処理装置A(i)において、経路決定部173は、生成された回答データb(i)を流す経路を決定する。そして、ステップS64の処理へ移行する。
ここで、経路決定部173は、例えば、(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)から入力された質問データa(i−1)において指定された回答の返し方に基づいて、回答データb(i)を返す経路を決定する。
(ステップS64)
i番目の情報処理装置A(i)において、回答出力処理部174は、生成された回答データb(i)を、経路決定部173により決定された経路(ここでは、回答を返す経路)に出力する。そして、ステップS65の処理へ移行する。
(ステップS65)
i番目の情報処理装置A(i)において、質問出力処理部171は、(i+1)番目の情報処理装置A(i+1)に質問データを出力するか否かを判定する。
この判定の結果、i番目の情報処理装置A(i)において、質問出力処理部171は、(i+1)番目の情報処理装置A(i+1)に質問データを出力すると判定した場合(ステップS65:YES)、ステップS66の処理へ移行する。
一方、i番目の情報処理装置A(i)において、質問出力処理部171は、(i+1)番目の情報処理装置A(i+1)に質問データを出力しないと判定した場合(ステップS65:NO)、本フローの処理が終了する。
(ステップS66)
i番目の情報処理装置A(i)において、質問出力処理部171は、(i+1)番目の情報処理装置A(i+1)に出力する質問データa(i)を生成する。そして、ステップS67の処理へ移行する。
(ステップS67)
i番目の情報処理装置A(i)において、質問出力処理部171は、生成された質問データa(i)を(i+1)番目の情報処理装置A(i+1)に出力する。
ここで、ステップS62の処理とステップS63の処理とは、逆の順序であってもよい。この場合、情報処理装置A(i)において、発生した回答について経路を決定し、その後、当該回答の内容を表す回答データb(i)を生成する。
[情報処理システムが適用される具体例]
本実施形態に係る情報処理システム1が適用される具体例を示す。
なお、ここでは、説明を分かりやすくするために、人によって理解される質問文および回答文等の形式を用いて情報処理装置A(i)により行われる処理のイメージを示すが、情報処理装置A(i)では、例えば、人と同じように文などの形式で扱って認識してもよく、あるいは、文などとして認識せずに情報ビットとして扱って認識してもよい。
また、ここでは、主に、情報処理装置A(i)が自動的に処理を進めていく例を示すが、例えば、任意のタイミングで情報処理装置A(i)がユーザに対して情報の入力を要求し、当該ユーザから入力された情報に基づいて続きの処理を行ってもよい。
例えば、質問に対して回答する処理は、情報処理装置A(i)により自動的に行われてもよく、あるいは、情報処理装置A(i)において、当該質問の内容をユーザに表示などして、当該ユーザから入力された情報に基づいて回答の内容を取得して回答する処理を行ってもよい。
<適用例:休講の確認>
図12は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の適用例(休講の確認)における処理のイメージ2011を示す図である。
図12の例では、それぞれ別々の情報処理装置Z1〜Z6は、情報処理システム1に含まれる情報処理装置A(i)であるとする。
また、本例では、それぞれの情報処理装置Z1〜Z6で使用される情報が当該それぞれの情報処理装置Z1〜Z6に記憶されている場合を示すが、当該情報の一部または全部がサーバ装置(図1および図2の例では、サーバ装置11)に記憶されていてもよい。
第1段階(1st)の処理を説明する。
情報処理装置Z1のユーザが質問者になったとする。
情報処理装置Z1において、元の質問として「今日、授業ある?」という質問が発生したとする。当該質問は、例えば、ユーザにより情報処理装置Z1に入力されてもよい。
情報処理装置Z1は、「今日、授業ある?」という質問を、その人にとっての質問として、「休講案内がない」、「先生が欠席でない」、「学校が休みでない」などの事項を確認するandの質問へ変換する。
そして、情報処理装置Z1は、andの質問を流す経路を決定し、当該経路にしたがってandの質問をするための質問データを他の情報処理装置Z2、Z3、Z4に送る。
ここで、1個の質問を複数個の質問へ変換する手法としては、任意の手法が用いられてもよく、例えば、あらかじめ、質問同士(例えば、1個の上位の質問と、複数個の下位の質問と)を論理的に変換する手法が情報処理装置Z1に設定されている。つまり、元の1個の質問を複数個の質問に分けた場合、これら複数個の質問の回答が得られると、これら複数個の回答により元の1個の質問の回答が得られることが論理的に妥当であるように設定されている。他の例として、1個の質問を複数個の質問へ変換するために1個の質問と複数個の質問とを対応付けたテーブルが、あらかじめ、情報処理装置Z1に設定されていてもよい。
また、本例では、andの質問とは、複数個の質問の回答のすべてが満たされる必要があるという意味である。なお、他の例として、and以外の質問が用いられてもよい。
第2段階(2nd)の処理を説明する。
質問相手となった情報処理装置Z2、Z3、Z4は、それぞれ、情報処理装置Z1から送られたandの質問を受ける。
当該質問に応じて、情報処理装置Z2では、「休講案内は前日までに掲示される」という情報を持っており、「その人にとっての質問」として、「前日に休講掲示があった?」という質問へ変換する。しかしながら、情報処理装置Z2では、当該質問を送る相手となる別の情報処理装置が関係マップ131において規定されていないため、それ以上は質問しない。
情報処理装置Z3では、「先生が休むとしたら病気のときだけ」という情報を持っており、「その人にとっての質問」として、「先生は元気だった?」という質問へ変換する。そして、情報処理装置Z3では、当該質問の内容を表す質問データを情報処理装置Z5に送る。
情報処理装置Z4では、「学校は創立記念日に休校」という情報を持っており、「その人にとっての質問」として、「今日は創立記念日?」という質問へ変換する。しかしながら、情報処理装置Z4では、当該質問を送る相手となる別の情報処理装置が関係マップ131において規定されていないため、それ以上は質問しない。
さらに、情報処理装置Z4では、「創立記念日でも休講ではない場合もある」という情報を持っており、「その人にとっての質問」として、「創立記念日だった場合、授業は休講?」という質問へ変換する。そして、情報処理装置Z3では、当該質問の内容を表す質問データを情報処理装置Z6に送る。
なお、第3段階(3rd)の処理についても、第2段階(2nd)の処理を同様に継続したものとなる。
また、同様に、第4段階(4th)以降の処理が行われてもよい。
本例では、情報処理装置Z1では、質問を流した他の情報処理装置Z2~Z6が持っている情報に基づく回答を得ることができる。
ここで、図12の例では、第1段階(1st)の処理において、質問出力処理部171が、「元の質問」を「その人にとっての質問」へ変換する場合に、言語マップ132あるいはファイルマップ133のうちの少なくとも一方が用いられてもよい。図12の例では、例えば、言語マップ132における「休講」と「授業なし」の対応付け、ファイルマップ133における「休講」と「掲示板」との対応付けが用いられている。
また、図12の例では、第1段階(1st)の処理において、情報処理装置Z1が質問を送る対象とする他の情報処理装置Z2〜Z4を含む経路の候補を設定するときに、関係マップ131が用いられる。図12の例では、例えば、関係マップ131における「休講」と「情報処理装置W2(本例では、情報処理装置Z2を指すとする)」の対応付けが用いられている。
また、図12の例では、第2段階(2nd)の処理において、質問出力処理部171が、入力された質問および「持っている情報」に基づいて「その人にとっての質問」を生成する場合に、言語マップ132あるいはファイルマップ133のうちの少なくとも一方が用いられてもよい。
また、以降の処理においても、同様に、必要に応じて、関係マップ131、言語マップ132、ファイルマップ133が用いられてもよい。
本例では、Aさん(情報処理装置Z1)は、質問を流した他の情報処理装置Z2~Z6(Bさん、Cさん、Dさん、Eさん、Fさん)が持っている情報に基づく回答を得ることができる。これにより、Aさんは、授業が休講であるか否かに関する情報を得ることができ、授業が予定される時間に教室に行くか否かを判定することが補助される。
なお、Aさんからは、情報処理装置Z5、Z6(Eさん、Fさん)の存在は見えていない。
<適用例:交差点の確認>
図13は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の適用例(交差点の確認)における処理のイメージ2021を示す図である。
図13の例では、それぞれ別々の情報処理装置Z11〜Z17は、情報処理システム1に含まれる情報処理装置A(i)であるとする。
本例では、それぞれの情報処理装置Z11〜Z17は、それぞれ別々の自動車に搭載されているとする。それぞれの情報処理装置Z11〜Z17は、例えば、自動車と一体化されていてもよい。なお、他の例として、自動車の代わりに、他の任意の車両が用いられてもよい。また、他の例として、それぞれの情報処理装置Z11〜Z17は、それぞれ別々の自動車に乗ったユーザにより所持される携帯型装置であってもよい。
また、本例では、それぞれの情報処理装置Z11〜Z17で使用される情報が当該それぞれの情報処理装置Z11〜Z17に記憶されている場合を示すが、当該情報の一部または全部がサーバ装置(図1および図2の例では、サーバ装置11)に記憶されていてもよい。
第1段階(1st)の処理を説明する。
情報処理装置Z11が依頼元(質問元の装置)になったとする。
情報処理装置Z11において、元の質問として「交差点を通過したい」という質問が発生したとする。当該質問は、例えば、情報処理装置Z11が搭載された自動車が、カーナビゲーションシステムなどの情報に基づいて、交差点の手前に来たときに自動的に発生してもよい。
情報処理装置Z11は、「交差点を通過したい」という質問を、自身の確認項目(その人にとっての質問)として、「進行路が塞がれていない」、「他車から交差点侵入の合意が得られている」のandの質問へ変換する。
そして、情報処理装置Z11は、andの質問を流す経路を決定し、当該経路にしたがってandの質問をするための質問データを他の情報処理装置Z12、Z13、Z14に送る。
ここで、1個の質問を複数個の質問へ変換する手法としては、任意の手法が用いられてもよく、例えば、あらかじめ、質問同士(例えば、1個の上位の質問と、複数個の下位の質問と)を論理的に変換する手法が情報処理装置Z11に設定されている。つまり、元の1個の質問を複数個の質問に分けた場合、これら複数個の質問の回答が得られると、これら複数個の回答により元の1個の質問の回答が得られることが論理的に妥当であるように設定されている。他の例として、1個の質問を複数個の質問へ変換するために1個の質問と複数個の質問とを対応付けたテーブルが、あらかじめ、情報処理装置Z11に設定されていてもよい。
また、本例では、andの質問とは、複数個の質問の回答のすべてが満たされる必要があるという意味である。なお、他の例として、and以外の質問が用いられてもよい。
本例では、例えば、関係マップ131に、それぞれの情報処理装置A(i)について、GPS(Global Positioning System)などにより検出されたリアルタイムな位置の情報、現在位置に対応する住所の情報、現在位置における道路あるいは交差点などの名称の情報、自動車の所有者の情報、自動車の所有者の家族構成の情報、などのうちの1以上が対応付けられていてもよい。
第2段階(2nd)の処理を説明する。
質問相手となった情報処理装置Z12、Z13、Z14は、それぞれ、情報処理装置Z11から送られたandの質問を受ける。
当該質問に応じて、情報処理装置Z12では、自身の確認項目として、「情報処理装置Z11の交差点の進入に同意」、「情報処理装置Z11の通行路が塞がれていない」、「後続車から交差点進入に合意が得られている」という事項を確認するための質問を発生する。
また、情報処理装置Z13および情報処理装置Z14においても、情報処理装置Z12と同様な質問を発生する。
そして、情報処理装置Z12、Z13、Z14では、「後続車から交差点進入に合意が得られている」という事項を確認するための質問の内容を表す質問データを情報処理装置Z15、Z16などに送る。
当該質問に応じて、情報処理装置Z15、Z16などでは、自身の確認項目として、「情報処理装置Z11の交差点の進入に同意」、「後続車から交差点進入に合意が得られている」という事項を確認するための質問を発生する。
なお、第3段階(3rd)の処理についても、第2段階(2nd)の処理を同様に継続したものとなる。
また、同様に、第4段階(4th)以降の処理が行われてもよい。
本例では、情報処理装置Z11では、質問を流した他の情報処理装置Z12~Z17が持っている情報に基づく回答を得ることができる。これにより、情報処理装置Z11では、当該情報処理装置Z11が搭載された自動車が交差点に進入することに関する情報を得ることができ、当該自動車を交差点に進入させるか否かを判定することが補助される。
なお、上記の一連の処理において、各情報処理装置Z11〜Z17が、関係マップ131、言語マップ132、ファイルマップ133を任意に使用してもよいことは、図12の例の場合と同様である。
ここで、交差点の様子の一例を示す。
図14は、本発明の一実施形態に係る交差点321の様子の一例を示す図である。
図14には、交差点321において、交差する2つの道路311、312と、交差点321に進入する手前にあって一方の道路311から他方の道路312へ左折しようとしている自動車301−1と、他方の道路312を交差点321に向かって走行している自動車301−2と、一方の道路311を交差点321から離れるように走行している自動車301−3と、自動車301−1が左折しようとしている先に存在する障害物302を示してある。障害物302は、自動車301−1からは死角の位置に存在するとする。
また、図14では、自動車301−1の左折方向341と、交差点321の基準位置331を示してある。
ここで、交差点321の基準位置331は、例えば、当該交差点321に関して位置の情報が使用される場合に、当該交差点321の基準の位置として使用される位置を表す。当該基準位置331は、任意に設定されてもよい。
それぞれの自動車301−1〜301−3には、それぞれ別々の情報処理装置A(i)が搭載されている。
自動車301−1に搭載された情報処理装置A(i)は、当該自動車301−1が交差点321に進入可能であるか否かを、当該交差点321の付近に存在する他の自動車301−2に搭載された情報処理装置A(i)に問い合わせるための質問データを発信する。なお、本例では、問い合わせ先として、他の自動車に搭載された情報処理装置A(i)を示すが、他の例として、交差点321の付近に存在する信号機などに搭載された情報処理装置A(i)が問い合わせ先に含まれてもよい。
ここで、自動車301−1に搭載された情報処理装置A(i)は、質問の相手を設定する際に、例えば、他の自動車の位置(あるいは、当該他の自動車に搭載された情報処理装置A(i)の位置)と交差点321の基準位置331との距離が所定の閾値以内であるという条件、他の自動車の位置(あるいは、当該他の自動車に搭載された情報処理装置A(i)の位置)と自動車301−1の位置(あるいは、当該自動車301−1に搭載された情報処理装置A(i)の位置)との距離が所定の閾値以内であるという条件、他の自動車において自動車301−1の死角の様子を検出することが可能であるという条件、などのうちの1以上が用いられてもよい。
自動車の位置としては、例えば、当該自動車に備えられたGPSの機能により検出される位置が用いられてもよい。
交差点321の基準位置331の情報としては、例えば、リアルタイムにGPSの機能により検出される位置の情報が用いられてもよく、あるいは、あらかじめ固定的に設定された位置の情報が用いられてもよい。
また、他の自動車が自動車301−1の死角の様子を検出することが可能であるか否かは、例えば、当該他の自動車の位置と、当該他の自動車の進行方向に基づいて判定されてもよい。他の自動車の進行方向は、例えば、当該他の自動車の位置の時間的な変化に基づいて特定することが可能である。例えば、当該他の自動車が、当該死角が存在する道路を当該死角に向かって進行する場合、当該他の自動車は当該死角の様子を検出することが可能であると判定されてもよい。
図14の例では、自動車301−1に搭載された情報処理装置A(i)は、自動車301−2に搭載された情報処理装置A(i)を、質問する相手として設定する。つまり、自動車301−1に搭載された情報処理装置A(i)は、自動車301−2については、交差点321に近い位置に存在しており、自動車301−1からの死角の様子を検出することが可能であることから、質問を送る相手として選択する。
また、図14の例では、自動車301−3は交差点321から遠い位置に存在しており、自動車301−1に搭載された情報処理装置A(i)は、自動車301−3に搭載された情報処理装置A(i)を、質問を送る相手として選択しない。
図14の例では、自動車301−2に搭載されたカメラなどにより障害物302が存在することが検出され、その検出結果の情報が、当該自動車301−2に搭載された情報処理装置A(i)に通知される。これにより、当該自動車301−2に搭載された情報処理装置A(i)は、質問元である自動車301−1に搭載された情報処理装置A(i)からの「交差点を通過することが可能か?」などといった質問に対して、「通過できない」といった回答を返す。当該回答に応じて、自動車301−1に搭載された情報処理装置A(i)では、交差点321に進入しないことを選択する。
ここで、通常、交差点321などの交通の場面においては、質問をする情報処理装置Z11と回答をする情報処理装置Z12〜Z17との関係として、例えば、時刻の類似性、位置の類似性などが条件として重要である。また、他の例として、家族構成の一致あるいは類似性などが条件に含められてもよい。
例えば、時刻に関しては、質問する相手として、該当する交通の場面に最後に進入したものを優先的に選択する条件が用いられてもよい。
また、例えば、距離に関しては、質問する相手として、質問元と相手との距離が最も近いものを優先的に選択する条件が用いられてもよい。
また、図14の例では、障害物302の有無を確認する場合を示したが、他の任意の事項を確認してもよく、例えば、歩行者がいるか否か、あるいは、信号機が存在するか否か、などを確認してもよい。なお、交通の場面においては、質問に対する回答の内容から確実に安全が確認された場合に自動車の次の動作を許可することが好ましい。
交差点321などの交通の場面において、例えば、当該場面の所定の領域の状況を所定の装置により管理してもよい。当該所定の領域としては、例えば、交差点321の基準位置331を中心とした所定の半径の内側の領域といったように、注目している交通の場面の付近の領域であって安全を確保するために十分な領域が用いられてもよい。また、当該所定の領域の状況としては、例えば、自動車などの車両の位置あるいは速度などの情報、車両以外の障害物あるいは歩行者などの位置あるいは速度などの情報などがある。
また、当該所定の装置としては、例えば、1個の情報処理装置A(i)、1個のサーバ装置(図1の例および図2の例では、サーバ装置11)、あるいは、該当する交通の場面に設置された信号機などの装置であってもよい。また、当該所定の装置としては、例えば、2個以上の装置で役割を分担してもよい。
例えば、交通の場面に存在する1個または複数個の装置が所定の領域の状況をリアルタイムに把握して管理する構成として、そのリアルタイムの情報を他の装置が必要なときに参照して利用することができる構成とすることもできる。
また、交通の場面では、多数の自動車が走行しており、多数の自動車の各々において得られた情報(いわゆるビックデータの情報)の活用に有用である。
このように、交差点通過の例では、Aさん(情報処理装置Z11)が乗車する自動車が交差点を通過する場合、安全走行のために各自動車は各々の判断結果(回答の内容)を共有することが可能である。
例えば、Aさんが乗車する自動車から交差点付近の他の自動車等(情報処理装置Z12〜Z17)に判断結果を問い合わせる。いずれかの問い合わせ先の自動車が例えば通行路が塞がれているために「Aさんの通過を許可しない」 といった判定結果を返した場合、Aさんが乗車する自動車は交差点に進入せずに例えば減速あるいは停止する。
この場合、Aさんが乗車する自動車から交差点付近の他の自動車等に、所定の時間をおいて再度問い合わせる。そして、Aさんが乗車する自動車では、すべての問い合わせ先から「Aさんの通過を許可する」 という結果が返ってきた場合に、交差点を通過する。
なお、Aさんからは、情報処理装置Z12、Z13、Z14(Bさん、Cさん、Dさん)の存在は見えているが、情報処理装置Z15、Z16、Z17(Eさん、Fさん、Gさん)の存在は見えていない。
<適用例:決済の確認>
図15は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の適用例(決済の確認)における処理のイメージ2031を示す図である。
図15の例では、それぞれ別々の情報処理装置Z21〜Z26は、情報処理システム1に含まれる情報処理装置A(i)であるとする。
本例では、それぞれの情報処理装置Z21〜Z16で使用される情報が当該それぞれの情報処理装置Z21〜Z26に記憶されている場合を示すが、当該情報の一部または全部がサーバ装置(図1および図2の例では、サーバ装置11)に記憶されていてもよい。
第1段階(1st)の処理を説明する。
情報処理装置Z21が依頼元(質問元)になったとする。
情報処理装置Z21において、元の質問として「20コイン分を取引したい」という質問が発生したとする。当該質問は、例えば、ユーザにより情報処理装置Z21に入力されてもよい。
なお、本例では、通貨の単位を「コイン」としている。
情報処理装置Z21は、関係マップ131の内容に基づいて、15コイン分の取引をすることを依頼するための質問データを情報処理装置Z22に送信し、4コイン分の取引をすることを依頼するための質問データを情報処理装置Z23に送信し、1コイン分の取引をすることを依頼するための質問データを情報処理装置Z24に送信する。本例では、これらは、andの質問である。
ここで、1個の質問を複数個の質問へ変換する手法としては、任意の手法が用いられてもよく、例えば、あらかじめ、質問同士(例えば、1個の上位の質問と、複数個の下位の質問と)を論理的に変換する手法が情報処理装置Z21に設定されている。つまり、元の1個の質問を複数個の質問に分けた場合、これら複数個の質問の回答が得られると、これら複数個の回答により元の1個の質問の回答が得られることが論理的に妥当であるように設定されている。他の例として、1個の質問を複数個の質問へ変換するために1個の質問と複数個の質問とを対応付けたテーブルが、あらかじめ、情報処理装置Z21に設定されていてもよい。
また、本例では、andの質問とは、複数個の質問の回答のすべてが満たされる必要があるという意味である。なお、他の例として、and以外の質問が用いられてもよい。
本例では、例えば、関係マップ131に、それぞれの情報処理装置A(i)について、保有するコインの数、取引の代行が可能であるか否か、などの情報が対応付けられていてもよい。
第2段階(2nd)の処理を説明する。
質問相手となった情報処理装置Z22、Z23、Z24は、それぞれ、情報処理装置Z21から送られた質問を受ける。
当該質問に応じて、情報処理装置Z22では、自身の確認項目として、「15コイン分の支払いを代行(手数料xx)」という事項を達成するための質問を発生する。
また、情報処理装置Z23では、自身の確認項目として、「4コイン分の支払いを代行(手数料xx)」ということを設定する。
同様に、情報処理装置Z24では、自身の確認項目として、「1コイン分の支払いを代行(手数料xx)」ということを設定する。
そして、情報処理装置Z22は、関係マップ131の内容に基づいて、10コイン分の取引をすることを依頼するための質問データを情報処理装置Z25に送信し、5コイン分の取引をすることを依頼するための質問データを情報処理装置Z26に送信する。
なお、第3段階(3rd)の処理についても、第2段階(2nd)の処理を同様に継続したものとなる。
また、同様に、第4段階(4th)以降の処理が行われてもよい。
本例では、情報処理装置Z21では、質問を流した他の情報処理装置Z22~Z26が持っている情報に基づく回答を得ることができる。これにより、情報処理装置Z21では、当該情報処理装置Z21により行う取引の代行に関する情報を得ることができ、他の情報処理装置Z22〜Z26に取引の代行を行わせることができ、決済(ファイル交換)が可能である。
なお、上記の一連の処理において、各情報処理装置Z21〜Z26が、関係マップ131、言語マップ132、ファイルマップ133を任意に使用してもよいことは、図12の例の場合と同様である。
このように、代行決済の例では、例えば、Aさん(情報処理装置Z21)からBさん(図15の例では図示されていない情報処理装置)へ20コイン支払う場合に、支払いを代行する中間機関(情報処理装置Z23、Z24など)を立てることができる。本例では、中間機関がAさんの支払いを代行するか否かを判定する。中間機関は、例えば、Aさんから手数料を取ってもよく、あるいは、Aさんから手数料を取らなくてもよい。
ここで、中間機関は、例えば、現実世界ではクレジットカード会社であってもよい。例えば、複数の中間機関(例えば、直列的な多段の中間機関など)が存在してもよく、この場合、AさんまたはBさんのいずれかあるいは双方が、採用する中間機関を選んでもよい。
本例では、Aさんが中間機関を選択する場合を説明した。
中間機関は、例えばAさんに対する信用度に応じて、代行支払いの上限額あるいは手数料などを決定する。Aさんは、中間機関が提示した上限額あるいは手数料などに基づいて、いずれの中間機関を利用するかを選択することが可能である。
図15の例では、5個の情報処理装置Z22〜Z26(Cさん、Dさん、Eさん、Fさん、Gさん)が中間機関となり、AさんからBさんへ20コインが支払われる。
なお、Aさんからは、情報処理装置Z25、Z26(Fさん、Gさん)の存在は見えていない。
[質問の発生から回答の収集までの処理の一例]
質問の発生から回答の収集までの処理の一例を示す。
本例では、P2P通信における情報距離の判定を行う。
情報を探すときの端末間連携の大まかな流れは次の(流れ1)〜(流れ5)のようになる。本例では、端末は、情報処理装置A(i)の一例である。
(流れ1)端末において任意の情報を必要とする状況が発生する。情報収集の目標は、連鎖的に情報を収集することで、計算結果により得られる確からしさの値(本実施形態では、総合的な期待値)が閾値を超えることである。
(流れ2)端末は、必要な情報を把握していると予測される対象(他の端末)に問い合わせを行う。問い合わせを行う対象は、例えば、必要な情報と当該対象に関する情報との距離(相関度)に基づいて選択される。
なお、必要な情報を把握していると予測される対象は、質問に対する回答の要求を受け入れるか否かの条件を設定していてもよい。
(流れ3)問い合わせを受けた対象(他の端末)では、例えば、回答の内容となる情報を十分に取得したとみなされる場合に回答を返すこととする。このようなことは、一例として、経路を辿って、帰納的に解決する場合が考えられ、また、他の例として、繰り返し処理により、所定の条件を満たしたら発起人(質問元の端末)に回答を返す場合が考えられる。
(付記1)情報の距離(相関度)などに基づくマップ(関係マップ131、言語マップ132、ファイルマップ133)を、成功体験あるいは実績などをもとに再構築して変化させることが行われてもよい。
(付記2)複数の端末において、情報の距離(相関度)などの関係を共有して、経路の効率化を図ること、あるいは、情報の変化に強いネットワークを構築することも可能である。これにより、組織化が可能である。
言語マップ132により、様々な言語情報の評価が可能である。
例えば、単語間の距離の演算、重み付けが行われる。これにより、言葉の意味的な距離が評価される。
例えば、情報の内容の可算化のために、情報の内容がベクトルで表現されてもよい。
ファイルを含む任意の情報を結ぶリンクの間の距離(相関度)の評価が、所定の情報を用いて行われてもよい。これにより、ファイルマップ133が生成される。
特定のキーワードを含む情報または当該キーワードに関連する情報などのような所定の情報に関連する端末を探すために、当該端末に複数のタグを付けることが行われてもよい。複数のタグは、一例として、(#野球、#AAA選手、#BBB打法)といったものであり、これら複数のタグからなるベクトルの情報がタグ情報として管理されてもよい。
タグ情報のベクトル評価により類似性の評価が行われてもよい。
情報を必要とする端末では、例えば、当該情報を含むファイルに関する評価結果などに基づいて、当該情報を持っている可能性があるノード(本例では、他の端末)の候補を生成(設定)する。
端末からの問い合わせの相手の第1候補は、必要な情報を把握していそうな対象(本例では、他の端末)であり、一例として、このような対象に問い合わせを行う。
端末では、関係マップ131に基づいて、問い合わせ対象を特定する。
端末では、任意の情報を問い合わせ、期待した結果を確かめる過程において、特定のキーワード等で探した場合の期待値を推測する。この推測は、例えば、当該端末自身の言語マップ132、ファイルマップ133に関して得られた経験をもとに行われてもよい。
一例として、端末では、必要な情報を持っている可能性のある対象があった場合には、自身の関係マップ131におけるヒット率(期待値)に基づいて期待値を予測して問い合わせを行うか否かを判定する。例えば、端末では、予測結果の期待値が閾値(目標値)以上である場合に、その予測結果に係る問い合わせ(質問)を実行する。質問は、例えば、複数の他の端末が含まれる経路に対して行われる。なお、端末では、それぞれのマップの内容を更新してもよい。
一方、端末では、必要な情報がなかった場合、あるいは、多少の情報はあったが、結果を見て、希望の閾値を超えなかった場合には、経路に何らかの変化を与えてもよい。経路の変化の例は、例えば、相手の数を増やすこと、聞く対象を変えること、あるいは、候補を変えること、などである。また、変化の他の例は、言語マップ132あるいはファイルマップ133に基づいて任意の情報を関連する情報へ置き換えることである。変化の他の例として、端末では、結果が閾値(目標値)に近いが不十分であった場合には、サンプリング数を増やすという変化を与えてもよい。また、端末では、結果を理解することが不能である場合には、ファイルを変えることが行われてもよく、また、結果が全く違う情報に関するものとなった場合には、言語を変えることが行われてもよい。
目標値の設定の仕方、評価の仕方、アルゴリズムなどとしては、様々なものが用いられてもよい。
それぞれの端末において、期待される結果が求まったか否かを個々に判定してもよい。
問い合わせ(質問)を受けた端末では、例えば、確からしい回答を返すことで、それによる成功体験から質問元との関係性を向上させることが可能である。
また、問い合わせを受けた端末では、例えば、不確かな回答を返すことで、検証不足を発生させることが可能である。
また、問い合わせを受けた端末では、例えば、間違った回答を返すことで、失敗を発生させることが可能である。
このように、問い合わせを受けた端末では、回答の内容を制御することで、質問元との関係性を制御することが可能である。
端末において、質問に対する回答の正解と不正解は、例えば、自身の持っているマップ(例えば、関係マップ131、言語マップ132、ファイルマップ133など)に照らし合わせた閾値によって、得られた値から判定してもよい。
端末では、例えば、単体法(シンプレックス法)等を用いて、サンプリング情報を線形化して解を選択してもよい。
また、端末では、同程度のレベルの他の問題を解いたノードと比較して、正解と不正解を決めることによって信用の強弱を設定してもよい。
また、絶対評価を持つ数値データが属性として存在する場合、対象となる値が目標値に近い値であるか否かに基づいて評価が行われてもよい。絶対評価を持つ数値データとしては、例えば、位置、あるいは、速度などの値がある。
それぞれのマップは、組織などにおいて共有されてもよく、この場合、同一のルールによる運用が可能である。
[情報処理装置のハードウェア構成の概要]
図16は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置3001のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態における情報処理装置A(1)〜A(N)、B(1)、B(2)、B(11)として、図16に示されるようなハードウェア構成を有する情報処理装置3001が使用されてもよい。
図16の例では、情報処理装置3001は、プロセッサ3011と、操作部3012と、表示部3013と、記憶装置3014と、メモリ3015と、入出力インターフェイス3016と、ネットワークインターフェイス3017と、これらを接続するバス3021を備える。
プロセッサ3011は、CPUなどから構成されており、プログラムを実行することで、当該プログラムに規定された処理を実行する。
操作部3012は、キーボード、マウスなどのうちの1以上の入力装置を備え、ユーザ(人)により行われる操作を受け付ける。
表示部3013は、画面を有しており、情報を当該画面に表示出力する。
記憶装置3014は、不揮発性の記憶部であり、例えば、ハードディスクなどから構成されており、データあるいは情報を記憶する。記憶装置3014(あるいは、メモリ3015)は、例えば、プロセッサ3011により実行されるプログラムの情報を記憶してもよい。
メモリ3015は、揮発性の記憶部であり、RAM(Random Access Memory)などから構成されており、データあるいは情報を一時的に記憶する。RAMとしては、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)が用いられてもよい。
入出力インターフェイス3016は、外部の記録媒体などと接続するインターフェイスである。
ネットワークインターフェイス3017は、外部のネットワークと接続するインターフェイスである。
ここで、情報処理装置3001は、プロセッサ3011として、1個のプロセッサを備えてもよく、または、2個以上のプロセッサを備えてもよい。一例として、情報処理装置3001は、複数個のCPUを備えて、それぞれのCPUによりそれぞれの処理を実行するとともに、これら複数個のCPUにより連携して全体の処理を実現してもよい。
[変形例]
本実施形態では、1個の情報処理装置A(i)が、質問を発信する処理と、当該質問に対する回答を受ける処理と、の両方を行う場合を示したが、他の例として、質問を発信する処理を行う装置と、当該質問に対する回答を受ける処理を行う装置とが、別の装置であってもよい。なお、このような構成においても、例えば、質問を発信する処理を行う装置と、当該質問に対する回答を受ける処理を行う装置と、の両方を合わせたものが、本実施形態に係る1個の情報処理装置A(i)を構成すると捉えられてもよい。
[以上の実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1における情報処理装置A(i)では、質問の回答を得るために情報処理装置A(i)から当該質問を送る経路として、適度な経路を決定することができる。
また、本実施形態に係る情報処理システム1における情報処理装置A(i)では、例えば、他の情報処理装置A(i)の評価結果あるいは経路の評価結果のうちの1以上に基づいて、関係マップ131、言語マップ132、ファイルマップ133、あるいは、経路決定条件134のうちの1以上を更新してもよい。これにより、本実施形態では、それぞれのマップの内容、あるいは、経路決定条件134の内容をより良くすることが可能である。また、本実施形態では、関係マップ131の更新により、複数の情報処理装置A(i)同士の関係をより正確に関係マップ131に記述することが可能である。また、本実施形態では、例えば、複数の情報処理装置A(i)同士の関係などが時間的に変化する場合においても、その変化に対応して、それぞれのマップの内容を更新することが可能である。
<構成例>
一構成例として、情報処理装置(図1の例および図2の例では、情報処理装置A(i))であって、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データ(図1の例および図2の例では、質問データa(i))を送る第1処理部(図4の例では、質問回答処理部151)を備え、第1処理部は、第1質問を表す情報と第1対応情報(本実施形態では、関係マップ131)に基づいて、第1経路の候補について第1値(本実施形態では、期待値)を演算する第2処理部(図4の例では、期待値演算部194を含む経路決定部173)と、第1経路の候補について演算された第1値と第1条件(本実施形態では、経路決定条件134)に基づいて、第1質問データを送る第1経路を決定する第3処理部(図4の例では、経路決定部173)と、を備え、第1対応情報は、第1情報(図5の例では、「情報」の欄の情報)と、他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報(図5の例では、「情報処理装置」の欄の情報)と、第1情報と第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報(図5の例では、「相関値」の欄の情報)と、を対応付ける情報であり、第1値は、第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、第1条件は、第1値に基づいて第1経路の候補のうちで第1質問データを送る第1経路を決定する条件である。
一構成例として、情報処理装置において、第2処理部は、複数の第1経路の候補について第1値を演算し、第3処理部は、複数の第1経路の候補から1個の第1経路を決定する。
一構成例として、情報処理装置において、第1経路の候補が複数の他の情報処理装置を含む場合、第1値は複数の他の情報処理装置からの第1質問に対する第1回答に関する総合的な期待度を表す値(本実施形態では、所定の演算式により演算される値)である。
一構成例として、情報処理装置において、第1経路は、2個以上の他の情報処理装置が直列に並ぶ経路部分を含む。
一構成例として、情報処理装置において、第1経路は、2個以上の他の情報処理装置が並列に並ぶ経路部分を含む。
一構成例として、情報処理装置において、第1質問データは、第1経路に関する情報を含む。
一構成例として、情報処理装置において、第1処理部は、第1対応情報を更新する第4処理部(マップ更新部176)を備える。
一構成例として、情報処理装置において、第1質問データは、第1回答の返し方に関する情報を含む。
一構成例として、情報処理装置において、第1回答の返し方は、第1回答を当該情報処理装置に直接返す仕方と、第1回答を当該情報処理装置に間接的に返す仕方を含む。
一構成例として、情報処理装置において、第1処理部は、第2情報処理装置から送られた第2質問データの第2質問の内容を判定する第5処理部(図4の例では、質問内容判定部172)と、第2質問の内容が判定された結果に基づいて第2質問データに対する第2回答データを出力する第6処理部(図4の例では、回答出力処理部174)と、を備える。
一構成例として、情報処理装置において、第2質問データは、第2経路に関する情報を含み、第1処理部は、第2質問に基づく第3質問のデータである第3質問データを第2経路に基づく出力先に出力する第7処理部(図4の例では、質問出力処理部171)を備える。
一構成例として、情報処理装置において、第1処理部は、第2対応情報(本実施形態では、言語マップ132)に基づいて第1言語情報を第2言語情報へ変換する第8処理部(例えば、経路決定部173)を備え、第2対応情報は、2個の言語情報(図6の例では2個の「言語情報」の欄の情報)と、これらの意味の相関度を表す情報である第2相関度情報(図6の例では、「相関値」の欄の情報)と、を対応付ける情報である。
一構成例として、情報処理装置において、第1処理部は、第3対応情報(本実施形態では、ファイルマップ133)に基づいて第1対象情報を第2対象情報へ変換する第9処理部(例えば、経路決定部173)を備え、第3対応情報は、2個の対象情報(図7の例では、2個の「タグ情報」の欄の情報)と、これらの相関度を表す情報である第3相関度情報(図7の例では、「相関値」の欄の情報)と、を対応付ける情報である。
一構成例として、情報処理装置において行われる情報処理方法(本実施形態では、情報処理装置A(i)において行われる情報処理の方法)であって、当該情報処理装置の第1処理部は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送り、第1処理部の第2処理部は、第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、第1経路の候補について第1値を演算し、第1処理部の第3処理部は、第1経路の候補について演算された第1値と第1条件に基づいて、第1質問データを送る第1経路を決定し、第1対応情報は、第1情報と、他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、第1情報と第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、第1値は、第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、第1条件は、第1値に基づいて第1経路の候補のうちで第1質問データを送る第1経路を決定する条件である。
一構成例として、情報処理装置を構成するコンピュータ(本実施形態では、情報処理装置A(i)を構成するコンピュータ)に、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る機能と、第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、第1経路の候補について第1値を演算する機能と、第1経路の候補について演算された第1値と第1条件に基づいて、第1質問データを送る第1経路を決定する機能と、を実現させるためのプログラムであって、第1対応情報は、第1情報と、他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、第1情報と第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、第1値は、第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、第1条件は、第1値に基づいて第1経路の候補のうちで第1質問データを送る第1経路を決定する条件である。
以上のように、実施形態に係る装置(例えば、情報処理装置A(1)〜A(N)、B(1)〜B(2)、B(11)など)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)に記録(記憶)して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理を行うことができる。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティングシステムあるいは周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバあるいはクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えば、DRAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)あるいは電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
なお、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態には限定されない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々に変更したり代替態様を採用したりすることが可能なことは、当業者に明らかである。
1…情報処理システム、11…サーバ装置、111…入力部、112…出力部、113…記憶部、114…通信部、115…制御部、131…関係マップ、132…言語マップ、133…ファイルマップ、134…経路決定条件、151…質問回答処理部、171…質問出力処理部、172…質問内容判定部、173…経路決定部、174…回答出力処理部、175…回答内容判定部、176…マップ更新部、191…マップ読み出し部、192…条件読み出し部、193…経路候補設定部、194…期待値演算部、301−1〜301−3…自動車、302…障害物、311〜312…道路、321…交差点、331…基準位置、341…左折方向、2011、2021、2031…処理のイメージ、3011…プロセッサ、3012…操作部、3013…表示部、3014…記憶装置、3015…メモリ、3016…入出力インターフェイス、3017…ネットワークインターフェイス、3021…バス、A(1)〜A(N)、A(i)、A(j)、B(1)〜B(2)、B(11)、3001…情報処理装置、a(1)〜a(N−1)、a(j−1)、a(j)、c(1)、21−1〜21−2…質問データ、b(2)〜b(N)、b(j)、d(1)〜d(2)、d(11)…回答データ
本発明の実施形態に係る情報処理装置は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る第1処理部を備え、前記第1処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する第2処理部と、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する第3処理部と、を備え、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であ前記第1経路の候補が複数の前記他の情報処理装置を含む場合、前記第1値は複数の前記他の情報処理装置からの前記第1質問に対する前記第1回答に関する総合的な期待度を表す値である。
本発明の実施形態に係る情報処理装置は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る第1処理部を備え、前記第1処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する第2処理部と、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する第3処理部と、を備え、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であり、前記第1経路は、2個以上の前記他の情報処理装置が直列に並ぶ経路部分を含む。
本発明の実施形態に係る情報処理装置は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る第1処理部を備え、前記第1処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する第2処理部と、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する第3処理部と、を備え、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であり、前記第1質問データは、前記第1回答の返し方に関する情報を含み、前記第1回答の返し方は、前記第1回答を当該情報処理装置に直接返す仕方と、前記第1回答を当該情報処理装置に間接的に返す仕方とのいずれかを特定する情報を含む。
本発明の実施形態に係る情報処理装置は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る第1処理部を備え、前記第1処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する第2処理部と、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する第3処理部と、を備え、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であり、前記第1処理部は、第2情報処理装置から送られた第2質問データの第2質問の内容を判定する第5処理部と、前記第2質問の内容が判定された結果に基づいて前記第2質問データに対する第2回答データを出力する第6処理部と、を備え、前記第2質問データは、第2経路に関する情報を含み、前記第1処理部は、前記第2質問に基づく第3質問のデータである第3質問データを前記第2経路に基づく出力先に出力する第7処理部を備える。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第2処理部は、複数の前記第1経路の候補について前記第1値を演算し、前記第3処理部は、複数の前記第1経路の候補から1個の前記第1経路を決定する、構成とされてもよい。
発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1経路は、2個以上の前記他の情報処理装置が並列に並ぶ経路部分を含む、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1質問データは、前記第1経路に関する情報を含む、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1処理部は、前記第1対応情報を更新する第4処理部を備える、構成とされてもよい。
発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1処理部は、第2対応情報に基づいて第1言語情報を第2言語情報へ変換する第8処理部を備え、前記第2対応情報は、2個の言語情報と、これらの意味の相関度を表す情報である第2相関度情報と、を対応付ける情報であ前記第1処理部は、前記第8処理部によって前記第2対応情報に基づいて前記第1質問を表す情報に含まれる前記第1言語情報を前記第2言語情報へ変換した場合に、前記第1言語情報および前記第2言語情報に対応付けられた前記第2相関度情報に基づいて前記第1値を調整する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1処理部は、第3対応情報に基づいて第1対象情報を第2対象情報へ変換する第9処理部を備え、前記第3対応情報は、2個の対象情報と、これらの相関度を表す情報である第3相関度情報と、を対応付ける情報であ前記第1処理部は、前記第9処理部によって前記第3対応情報に基づいて前記第1質問を表す情報に含まれる前記第1対象情報を前記第2対象情報へ変換した場合に、前記第1対象情報および前記第2対象情報に対応付けられた前記第3相関度情報に基づいて前記第1値を調整する、構成とされてもよい。
本発明の実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置において行われる情報処理方法であって、前記情報処理装置の第1処理部は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送り、前記第1処理部の第2処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算し、前記第1処理部の第3処理部は、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定し、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であ前記第1経路の候補が複数の前記他の情報処理装置を含む場合、前記第1値は複数の前記他の情報処理装置からの前記第1質問に対する前記第1回答に関する総合的な期待度を表す値である。
本発明の実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置において行われる情報処理方法であって、前記情報処理装置の第1処理部は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送り、前記第1処理部の第2処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算し、前記第1処理部の第3処理部は、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定し、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であり、前記第1経路は、2個以上の前記他の情報処理装置が直列に並ぶ経路部分を含む。
本発明の実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置において行われる情報処理方法であって、前記情報処理装置の第1処理部は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送り、前記第1処理部の第2処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算し、前記第1処理部の第3処理部は、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定し、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であり、前記第1質問データは、前記第1回答の返し方に関する情報を含み、前記第1回答の返し方は、前記第1回答を当該情報処理装置に直接返す仕方と、前記第1回答を当該情報処理装置に間接的に返す仕方とのいずれかを特定する情報を含む。
本発明の実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置において行われる情報処理方法であって、前記情報処理装置の第1処理部は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送り、前記第1処理部の第2処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算し、前記第1処理部の第3処理部は、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定し、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であり、前記第1処理部の第5処理部は、第2情報処理装置から送られた第2質問データの第2質問の内容を判定し、前記第1処理部の第6処理部は、前記第2質問の内容が判定された結果に基づいて前記第2質問データに対する第2回答データを出力し、前記第2質問データは、第2経路に関する情報を含み、前記第1処理部の第7処理部は、前記第2質問に基づく第3質問のデータである第3質問データを前記第2経路に基づく出力先に出力する。
本発明の実施形態に係るプログラムは、情報処理装置を構成するコンピュータに、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る機能と、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する機能と、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であ前記第1経路の候補が複数の前記他の情報処理装置を含む場合、前記第1値は複数の前記他の情報処理装置からの前記第1質問に対する前記第1回答に関する総合的な期待度を表す値である。
本発明の実施形態に係るプログラムは、情報処理装置を構成するコンピュータに、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る機能と、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する機能と、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であり、前記第1経路は、2個以上の前記他の情報処理装置が直列に並ぶ経路部分を含む。
本発明の実施形態に係るプログラムは、情報処理装置を構成するコンピュータに、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る機能と、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する機能と、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であり、前記第1質問データは、前記第1回答の返し方に関する情報を含み、前記第1回答の返し方は、前記第1回答を当該情報処理装置に直接返す仕方と、前記第1回答を当該情報処理装置に間接的に返す仕方とのいずれかを特定する情報を含む。
本発明の実施形態に係るプログラムは、情報処理装置を構成するコンピュータに、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る機能と、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する機能と、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件であり、さらに、前記コンピュータに、第2情報処理装置から送られた第2質問データの第2質問の内容を判定する機能と、前記第2質問の内容が判定された結果に基づいて前記第2質問データに対する第2回答データを出力する機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記第2質問データは、第2経路に関する情報を含み、さらに、前記コンピュータに、前記第2質問に基づく第3質問のデータである第3質問データを前記第2経路に基づく出力先に出力する機能を実現させるためのプログラムである。

Claims (15)

  1. 情報処理装置であって、
    1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る第1処理部を備え、
    前記第1処理部は、
    前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する第2処理部と、
    前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する第3処理部と、
    を備え、
    前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、
    前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、
    前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件である、
    情報処理装置。
  2. 前記第2処理部は、複数の前記第1経路の候補について前記第1値を演算し、
    前記第3処理部は、複数の前記第1経路の候補から1個の前記第1経路を決定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1経路の候補が複数の前記他の情報処理装置を含む場合、前記第1値は複数の前記他の情報処理装置からの前記第1質問に対する前記第1回答に関する総合的な期待度を表す値である、
    請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1経路は、2個以上の前記他の情報処理装置が直列に並ぶ経路部分を含む、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1経路は、2個以上の前記他の情報処理装置が並列に並ぶ経路部分を含む、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1質問データは、前記第1経路に関する情報を含む、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1処理部は、
    前記第1対応情報を更新する第4処理部を備える、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記第1質問データは、前記第1回答の返し方に関する情報を含む、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記第1回答の返し方は、前記第1回答を当該情報処理装置に直接返す仕方と、前記第1回答を当該情報処理装置に間接的に返す仕方を含む、
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記第1処理部は、
    第2情報処理装置から送られた第2質問データの第2質問の内容を判定する第5処理部と、
    前記第2質問の内容が判定された結果に基づいて前記第2質問データに対する第2回答データを出力する第6処理部と、
    を備える、
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記第2質問データは、第2経路に関する情報を含み、
    前記第1処理部は、
    前記第2質問に基づく第3質問のデータである第3質問データを前記第2経路に基づく出力先に出力する第7処理部を備える、
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記第1処理部は、
    第2対応情報に基づいて第1言語情報を第2言語情報へ変換する第8処理部を備え、
    前記第2対応情報は、2個の言語情報と、これらの意味の相関度を表す情報である第2相関度情報と、を対応付ける情報である、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記第1処理部は、
    第3対応情報に基づいて第1対象情報を第2対象情報へ変換する第9処理部を備え、
    前記第3対応情報は、2個の対象情報と、これらの相関度を表す情報である第3相関度情報と、を対応付ける情報である、
    請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 情報処理装置において行われる情報処理方法であって、
    前記情報処理装置の第1処理部は、1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送り、
    前記第1処理部の第2処理部は、前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算し、
    前記第1処理部の第3処理部は、前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定し、
    前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、
    前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、
    前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件である、
    情報処理方法。
  15. 情報処理装置を構成するコンピュータに、
    1個以上の他の情報処理装置を含む第1経路に第1質問のデータである第1質問データを送る機能と、
    前記第1質問を表す情報と第1対応情報に基づいて、前記第1経路の候補について第1値を演算する機能と、
    前記第1経路の候補について演算された前記第1値と第1条件に基づいて、前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する機能と、
    を実現させるためのプログラムであって、
    前記第1対応情報は、第1情報と、前記他の情報処理装置を特定する情報である第1特定情報と、前記第1情報と前記第1特定情報との相関度を表す情報である第1相関度情報と、を対応付ける情報であり、
    前記第1値は、前記第1質問に対する第1回答に関する期待度を表す値であり、
    前記第1条件は、前記第1値に基づいて前記第1経路の候補のうちで前記第1質問データを送る前記第1経路を決定する条件である、
    プログラム。
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