[第1実施形態]
以下、第1実施形態のパチンコ遊技機について説明する。
本明細書における、上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、遊技球を発射させるときに遊技者によって操作される発射ハンドルHDを備えている。また、パチンコ遊技機10は、音声を出力するスピーカSpを備えている。スピーカSpは、楽曲や効果音などの音声を出力して行う演出(以下、音声演出と示す)を実行可能である。また、パチンコ遊技機10は、図示しない発光体を用いて行う発光演出を実行する装飾ランプLaを備えている。装飾ランプLaは、図示しない発光体を点灯、点滅、及び消灯することにより発光演出を実行可能である。
パチンコ遊技機10は、遊技盤YBを備えている。遊技盤YBの前面側には、正面視において略円形の遊技領域YBaが画成されている。本実施形態において、遊技領域YBaには、発射ハンドルHDの操作により発射された遊技球が到達する。
パチンコ遊技機10は、情報表示装置11を備えている。例えば、情報表示装置11は、遊技盤YBにおいて、遊技者から視認可能な位置に配設されている。情報表示装置11では、パチンコ遊技機10の制御状態を示す各種の情報が報知される。
情報表示装置11は、第1特別図柄表示部11aを備えている。第1特別図柄表示部11aは、所定の図柄を変動表示させ、最終的に第1特別図柄を確定停止表示させる第1特別図柄変動ゲームを実行可能である。以下の説明では、第1特別図柄変動ゲームを略して「第1特別ゲーム」と示す。情報表示装置11は、第2特別図柄表示部11bを備えている。第2特別図柄表示部11bは、所定の図柄を変動表示させ、最終的に第2特別図柄を確定停止表示させる第2特別図柄変動ゲームを実行可能である。以下の説明では、第2特別図柄変動ゲームを略して「第2特別ゲーム」と示す。また、第1特別ゲームと第2特別ゲームをまとめて「特別ゲーム」と示す。特別図柄は、後述する大当り判定(大当り抽選)の結果を報知するための図柄である。
本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味している。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味している。本実施形態における特別図柄には、大当り表示結果としての大当り図柄と、はずれ表示結果としてのはずれ図柄とが少なくともある。特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、大当りを認識可能である。特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、はずれを認識可能である。
本実施形態において、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームは、同時に実行されない。本実施形態において、第2特別ゲームは、第1特別ゲームに優先して実行される。本実施形態では、大当り判定において大当りと判定された場合、特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示され、該特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。詳しくは後述するが、大当り遊技は、遊技者が多数の賞球やその他の特典を獲得し得るため、遊技者にとって極めて有利な状態である。
情報表示装置11は、第1特別保留表示部11cを備えている。第1特別保留表示部11cは、保留条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第1特別ゲームの回数を認識可能な情報を表示する。以下の説明では、保留中の第1特別ゲームの回数を「第1特別保留数」と示す。情報表示装置11は、第2特別保留表示部11dを備えている。第2特別保留表示部11dは、保留条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第2特別ゲームの回数を認識可能な情報を表示する。以下の説明では、保留中の第2特別ゲームの回数を「第2特別保留数」と示す。例えば、第1特別保留数及び第2特別保留数の最大値はそれぞれ「4」である。なお、特別ゲームの保留条件は、特別ゲームを始動させるための条件(所謂、始動条件)としても把握できる。
情報表示装置11は、普通図柄表示部11eを備えている。普通図柄表示部11eは、所定の図柄を変動表示させ、最終的に普通図柄を確定停止表示させる普通図柄変動ゲームを実行可能である。普通図柄は、後述する普通当り判定(普通当り抽選)の結果を報知するための図柄である。以下の説明では、普通図柄変動ゲームを略して「普通ゲーム」と示す。本実施形態における普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄とが少なくともある。普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、普通当りを認識可能である。普通ゲームにおいて普通はずれ図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、普通はずれを認識可能である。
本実施形態では、普通当り判定において普通当りと判定された場合、普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示され、該普通ゲームの終了後、普通当り遊技が付与される。詳しくは後述するが、普通当り遊技は、遊技者が特別ゲームの保留条件を成立させ易くなることから、遊技者にとって有利な状態である。
情報表示装置11は、普通保留表示部11fを備えている。普通保留表示部11fは、保留条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数を認識可能な情報を表示する。以下の説明では、保留中の普通ゲームの回数を「普通保留数」と示す。例えば、普通保留数の最大値は4である。
パチンコ遊技機10は、演出を実行する演出表示装置12を備えている。演出表示装置12は、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置である。なお、演出表示装置12は、有機ELディスプレイ型の表示装置であってもよく、プロジェクタとスクリーンとを含んで構成された表示装置であってもよい。演出表示装置12は、画像が表示される画像表示部GHを備えている。演出表示装置12は、演出の1つとして、所定のキャラクタや文字を模した画像(絵柄)を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行可能である。
パチンコ遊技機10は、遊技盤YBにおいて演出表示装置12の下方に、遊技領域YBaに開口している入賞口としての第1始動口13を備えている。第1始動口13は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。なお、以下の説明では、入賞口に遊技球が入球することを「入賞」と示す場合がある。パチンコ遊技機10は、第1始動口13に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1を備えている(図4に示す)。例えば、第1始動センサSE1は、第1始動口13に入球した遊技球が通過する図示しない通路に設けられている。本実施形態では、遊技球が第1始動センサSE1で検知されると、第1特別ゲームの保留条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、遊技盤YBにおいて演出表示装置12の右下方に、遊技領域YBaに開口している入賞口としての第2始動口14を備えている。また、パチンコ遊技機10は、遊技盤YBにおいて、許容状態(開状態)と、規制状態(閉状態)と、に動作が可能な第1可変部材15を備えている。許容状態は、遊技球を第2始動口14へ入球させることができる、又は入球させ易い状態である。規制状態は、遊技球を第2始動口14へ入球させることができない、又は入球させ難い状態である。パチンコ遊技機10は、第1可変部材15を動作させる第1アクチュエータA1を備えている(図4に示す)。第1可変部材15は、普通当り遊技において、許容状態に動作される。
また、パチンコ遊技機10は、第2始動口14に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2を備えている(図4に示す)。例えば、第2始動センサSE2は、第2始動口14に入球した遊技球が通過する図示しない通路に設けられている。本実施形態では、遊技球が第2始動センサSE2で検知されると、第2特別ゲームの保留条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、遊技盤YBにおいて、第2始動口14の左下方に、遊技領域YBaに開口している大入賞口16を備えている。パチンコ遊技機10は、遊技盤YBにおいて、許容状態(開状態)と、規制状態(閉状態)と、に動作が可能な第2可変部材17を備えている。第2可変部材17は、所謂大入賞口扉である。許容状態は、遊技球を大入賞口16へ入球させることができる、又は入球させ易い状態である。規制状態は、遊技球を大入賞口16へ入球させることができない、又は入球させ難い状態である。パチンコ遊技機10は、第2可変部材17を動作させる第2アクチュエータA2を備えている(図4に示す)。第2可変部材17は、大当り遊技において、許容状態に動作される。
パチンコ遊技機10は、大入賞口16に入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3を備えている(図4に示す)。例えば、カウントセンサSE3は、大入賞口16に入球した遊技球が通過する図示しない通路に設けられている。本実施形態では、遊技球がカウントセンサSE3で検知されると、賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、遊技盤YBにおいて、演出表示装置12の右方に、遊技球が通過(入球)可能なゲート18を備えている。ゲート18は、ゲート18を通過する遊技球を検知するゲートセンサSE4を備えている(図4に示す)。本実施形態では、遊技球がゲートセンサSE4で検知されると、普通ゲームの保留条件が成立し得る。
また、パチンコ遊技機10は、操作可能な操作手段として、第1操作ボタンBT1、第2操作ボタンBT2、及び第3操作ボタンBT3を備えている。本実施形態において、第1操作ボタンBT1は第1操作手段に相当し、第2操作ボタンBT2は第2操作手段に相当し、第3操作ボタンBT3は第3操作手段に相当する。第1操作ボタンBT1、第2操作ボタンBT2、及び第3操作ボタンBT3は、パチンコ遊技機10の前面側に設けられており、例えば遊技者などによって操作可能である。例えば、第1操作ボタンBT1は、パチンコ遊技機10を正面視したときの略中央に設けられており、下方へ押下する操作が可能に構成されている。第2操作ボタンBT2は、パチンコ遊技機10を正面視したときの中央よりも右側に設けられており、下方へ押下する操作が可能に構成されている。第3操作ボタンBT3は、パチンコ遊技機10を正面視したときの略中央に設けられており、下方へ押下する操作が可能に構成されている。具体的に、本実施形態において、第3操作ボタンBT3は、第1操作ボタンBT1の近傍に設けられている一方で、第2操作ボタンBT2は、第1操作ボタンBT1から離間した位置に設けられている。即ち、本実施形態において、第1操作ボタンBT1と第3操作ボタンBT3との距離は、第1操作ボタンBT1と第2操作ボタンBT2との距離よりも短い。また、本実施形態において、第1操作ボタンBT1と第3操作ボタンBT3との距離は、第3操作ボタンBT3と第2操作ボタンBT2との距離よりも短い。
図2に示すように、本実施形態の第3操作ボタンBT3は、上ボタンBT3a、下ボタンBT3b、左ボタンBT3c、及び右ボタンBT3dを備えている。なお、本実施形態において、上ボタンBT3aは、パチンコ遊技機10を遊技者側から見たときの後側(奥側)に設けられたボタンであるが、第3操作ボタンBT3の全体を十字型のボタンとして捉えたときに、上側に相当する位置に設けられているボタンであることから、説明の便宜上、上ボタンBT3aと示す。また、本実施形態において、下ボタンBT3bは、パチンコ遊技機10を遊技者側から見たときの前側(手前側)に設けられたボタンであるが、第3操作ボタンBT3の全体を十字型のボタンとして捉えたときに、下側に相当する位置に設けられているボタンであることから、説明の便宜上、下ボタンBT3bと示す。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態と高確率状態とを備えている。大当り確率は、大当り判定において大当りと判定される確率である。高確率状態は、低確率状態と比較して大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態では、大当り判定に大当りと判定される確率が低確率状態に比して高まることから、遊技者にとって有利な遊技状態となる。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」である。
パチンコ遊技機10は、遊技球の発射個数に対する賞球個数の割合が異なる遊技状態として、低ベース状態と高ベース状態とを備えている。本実施形態の高ベース状態は、低ベース状態に比して、遊技球が第2始動口14に入球する確率が高い遊技状態である。本実施形態の高ベース状態は、遊技球が第2始動口14に入球する確率が高まり、第2始動口14の遊技球の入球が容易になることから、遊技者にとって有利な遊技状態(入球容易状態)となる。即ち、本実施形態における高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、所謂「非電サポ状態」である。
例えば、高ベース状態は、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通図柄の当り判定において普通当りと判定される確率(普通当り確率)を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における第1可変部材15の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における第1可変部材15の開放回数を、低ベース状態のときよりも多くする制御、及び普通当り遊技における第1可変部材15の1回の開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。本実施形態では、低ベース状態における普通当り確率は0に設定されている。このため、第1可変部材15は、低ベース状態において、許容状態に動作されない。
また、高ベース状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現してもよい。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば平均の変動時間)を、低ベース状態のときよりも短くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、特別図柄についての、所謂「変動時間短縮状態(時短状態)」となる。これに対して、低ベース状態は、特別図柄についての、所謂「非変動時間短縮状態(非時短状態)」となる。
以下の説明では、低確率状態且つ低ベース状態である遊技状態を「低確低ベース状態」と示し、高確率状態且つ低ベース状態である遊技状態を「高確低ベース状態」と示す。また、低確率状態且つ高ベース状態である遊技状態を「低確高ベース状態」と示し、高確率状態且つ高ベース状態である遊技状態を「高確高ベース状態」と示す。
次に、パチンコ遊技機10における大当りについて説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められている。
大当りとなる場合、特別ゲームにおいて大当り図柄が導出された後、大当り図柄に応じた種類の大当り遊技が付与される。大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング時間にわたって、所定の演出が行われる。本実施形態では、所定の演出として、例えば、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング時間の経過後に、大入賞口16を開放するラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技は、予め定めた上限個数の遊技球が入球する第1終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2終了条件が成立することによって終了される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング時間にわたって、所定の演出が行われる。本実施形態では、所定の演出として、例えば、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング時間の経過に伴って終了される。
また、本実施形態の大当り図柄には、大当り遊技の終了後から次の大当り抽選に当選するまで高確率状態及び高ベース状態を付与する特定大当り図柄と、大当り遊技の終了後に高確率状態を付与しない一方で、予め定めた上限回数の特別ゲームを上限として高ベース状態を付与する非特定大当り図柄と、がある。
次に、パチンコ遊技機10が実行可能な演出の一例について説明する。
本実施形態において実行可能な演出には、演出表示装置12において演出図柄を複数列で変動表示させるとともに、最終的に演出図柄の組み合わせを導出させる変動ゲームとしての演出図柄変動ゲームがある。即ち、本実施形態において、演出表示装置12は、変動ゲームを実行するゲーム実行手段に相当する。以下の説明では、演出図柄変動ゲームを略して「演出ゲーム」と示す。演出図柄は、キャラクタや模様等の装飾が施された図柄(飾り図柄)であって、表示演出を多様化させるためのものである。本実施形態において、演出ゲームは、第1列、第2列、及び第3列の図柄列をそれぞれ所定の方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。
演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて導出された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが導出される。特別ゲームで大当り図柄(大当り表示結果)が導出される場合には、演出ゲームでも、演出図柄による大当りの図柄組み合わせ(大当り表示結果)が導出される。例えば、演出図柄による大当りの図柄組み合わせは、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。また、特別ゲームではずれ図柄(はずれ表示結果)が導出される場合には、演出ゲームでも、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせ(はずれ表示結果)が導出される。例えば、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせは、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。
また、本実施形態の演出ゲームでは、リーチ演出を実行可能である。本実施形態のリーチ演出は、演出ゲームにおいて全図柄列のうち特定列に同一の演出図柄を一時停止表示させた状態(所謂、リーチ状態)で行われる演出である。本実施形態のリーチ演出には、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出の演出内容を発展させて行うスーパーリーチ演出と、がある。
また、図3に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第1操作ボタンBT1又は第2操作ボタンBT2を用いて行う操作演出を実行可能である。操作演出は、演出ゲームの実行中に操作手段の操作を促す操作指示画像を演出表示装置12に表示させる態様で行われる。そして、操作演出では、操作指示画像が表示されてから予め定めた操作有効期間内に、操作指示画像により促された操作手段の操作が行われたことを契機として、実行中の演出ゲームにおいて大当り表示結果が導出される期待度を報知する報知画像が演出表示装置12に表示される。以下の説明では、大当り表示結果が導出される期待度を、単に「大当り期待度」と示す。上述のように、本実施形態において、演出ゲームでは、特別ゲームで大当り表示結果が導出される場合に、大当り表示結果が導出される。このため、演出ゲームにおける大当り期待度は、特別ゲームで大当り表示結果が導出される期待度としても把握できる。
例えば図3(a)及び図3(b)に示すように、操作演出では、第1操作ボタンBT1の操作を促す第1操作指示画像SG1、又は第2操作ボタンBT2の操作を促す第2操作指示画像SG2が演出表示装置12に表示される。第1操作指示画像SG1は、例えば、第1操作ボタンBT1の形状を模した画像である。また、第2操作指示画像SG2は、例えば、第2操作ボタンBT2の形状を模した画像である。即ち、本実施形態において、第1操作ボタンBT1及び第2操作ボタンBT2は、演出ゲームの実行中における操作演出において操作が指示される場合がある。
その後、図3(c)及び図3(d)に示すように、操作演出では、第1操作指示画像SG1が表示された場合、操作有効期間内に第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、第1報知画像HG1又は第2報知画像HG2が演出表示装置12に表示されることにより、実行中の演出ゲームにおける大当り期待度が報知される。本実施形態において、第1報知画像HG1は「チャンス!」の文字列を模した画像であり、第2報知画像HG2は「激熱!」の文字列を模した画像である。一方、操作演出では、第2操作指示画像SG2が表示された場合、操作有効期間内に第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、第2報知画像HG2が演出表示装置12に表示されることにより、実行中の演出ゲームにおける大当り期待度が報知される。なお、本実施形態の操作演出では、操作有効期間内に操作が行われなかった場合、報知画像が表示されることなく操作指示画像が非表示とされる。
本実施形態の操作演出では、第1報知画像HG1が表示された場合よりも、第2報知画像HG2が表示されたときの方が大当り期待度が高いことが報知される。また、本実施形態では、第2操作指示画像SG2が表示された場合、操作有効期間内に第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、第2報知画像HG2が表示される一方で、第1報知画像HG1が表示されない。言い換えれば、本実施形態では、操作演出において、第1操作指示画像SG1が表示された場合よりも、第2操作指示画像SG2が表示されたときの方が、第2報知画像HG2が表示され易い。即ち、本実施形態では、操作演出において、第1操作ボタンBT1の操作が指示された場合と、第2操作ボタンBT2の操作が指示された場合とでは、実行中の演出ゲームにおける大当り期待度が異なることが特定可能である。特に、本実施形態では、操作演出において、第1操作ボタンBT1の操作が指示された場合と、第2操作ボタンBT2の操作が指示された場合とでは、第2操作ボタンBT2の操作が指示された場合の方が、実行中の演出ゲームにおける大当り期待度が高いことが特定可能である。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、キャラクタ画像を表示させて行うキャラクタ演出を実行可能である。キャラクタ演出は、演出ゲームの実行中に、複数のキャラクタのうち何れかのキャラクタを模したキャラクタ画像を演出表示装置12に表示させる態様で行われる。本実施形態のキャラクタ演出では、表示されるキャラクタ画像の種類により、大当り期待度が報知される。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図4に示すように、パチンコ遊技機10は、遊技盤YBの裏側(後方)に主制御基板30を備えている。主制御基板30は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)を出力する。また、パチンコ遊技機10は、遊技盤YBの裏側(後方)に副制御基板31を備えている。副制御基板31は、主制御基板30から入力した制御信号に基づいて所定の処理を実行する。
まず、主制御基板30について詳しく説明する。
主制御基板30は、主制御CPU30aと、主制御ROM30bと、主制御RAM30cと、を備えている。主制御CPU30aは、主制御プログラムを実行することにより、各種の処理を行う。
主制御ROM30bは、主制御プログラムや、所定の抽選に用いられる判定値などを記憶している。また、主制御ROM30bは、複数種類の変動パターンを記憶している。変動パターンは、特別ゲームが開始されてから、特別ゲームが終了される迄の変動時間を特定可能な情報である。また、本実施形態の変動パターンは、演出ゲームの演出内容を特定可能な情報である。具体的に、本実施形態の変動パターンは、リーチ演出が実行されるか否かと、実行されるリーチ演出の種類と、を特定可能な情報である。
本実施形態の変動パターンには、大当り判定において大当りと判定された場合に決定される大当り変動パターンと、大当り判定において大当りと判定されなかった場合に決定されるはずれ変動パターンとがある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に大当りの図柄組み合わせを導出させる演出内容が定められている。はずれ変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで、又はリーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が定められている。
主制御RAM30cは、パチンコ遊技機10の動作中に書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主制御RAM30cが記憶する情報は、例えばフラグ、カウンタ、及びタイマなどである。また、主制御基板30は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数として生成されてもよく、ソフトウェア乱数として生成されてもよい。
主制御CPU30aと、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3、及びゲートセンサSE4とは、接続されている。主制御CPU30aは、各センサが遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力可能に構成されている。主制御CPU30aと、情報表示装置11(第1特別図柄表示部11a、第2特別図柄表示部11b、第1特別保留表示部11c、第2特別保留表示部11d、普通図柄表示部11e、普通保留表示部11f)とは、接続されている。主制御CPU30aは、情報表示装置11の表示内容を制御可能に構成されている。主制御CPU30aと、第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2とは、接続されている。主制御CPU30aは、各アクチュエータの動作を制御可能に構成されている。
次に、副制御基板31について説明する。
副制御基板31と、主制御基板30とは、接続されている。パチンコ遊技機10では、主制御基板30から副制御基板31への一方向に制御信号を出力可能に構成されている。
副制御基板31は、副制御CPU31aと、副制御ROM31bと、副制御RAM31cと、を備えている。副制御CPU31aは、副制御プログラムを実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副制御ROM31bは、副制御プログラムや、抽選に用いられる判定値などを記憶している。副制御ROM31bは、表示演出に関する表示演出データ、発光演出に関する発光演出データ、及び音声演出に関する音声演出データを記憶している。
また、副制御RAM31cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副制御RAM31cが記憶する情報は、例えばフラグ、カウンタ、及びタイマなどである。また、副制御基板31は、乱数を生成可能に構成されている。乱数は、ハードウェア乱数として生成されてもよく、ソフトウェア乱数として生成されてもよい。
副制御CPU31aと、演出表示装置12とは、接続されている。副制御CPU31aは、演出表示装置12の表示内容を制御可能に構成されている。副制御CPU31aと、装飾ランプLaとは、接続されている。副制御CPU31aは、装飾ランプLaの発光態様を制御可能に構成されている。副制御CPU31aと、スピーカSpとは、接続されている。副制御CPU31aは、スピーカSpの出力態様を制御可能に構成されている。副制御CPU31aと、第1操作ボタンBT1、第2操作ボタンBT2、及び第3操作ボタンBT3とは、接続されている。副制御CPU31aは、各操作ボタンが操作されたことを特定可能な操作信号を入力可能に構成されている。
次に、パチンコ遊技機10において実行される各種の処理(制御)について説明する。
主制御基板30の主制御CPU30aは、主制御プログラムに基づき特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理を実行する。主制御CPU30aは、所定の制御周期(例えば4ms)毎に特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理を実行する。
まず、特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において、主制御CPU30aは、第1始動口13に遊技球が入球したかを判定する。このとき、主制御CPU30aは、第1始動センサSE1から検知信号を入力することによって、第1始動口13に遊技球が入球したと判定する。第1始動口13に遊技球が入球している場合、主制御CPU30aは、主制御RAM30cに記憶されている第1特別保留数が上限数(本実施形態では4)未満であるかを判定する。第1特別保留数が上限数未満である場合、主制御CPU30aは、主制御RAM30cに記憶されている第1特別保留数を1加算して更新する。このとき、主制御CPU30aは、更新後の第1特別保留数を表示するように、情報表示装置11を制御する。このように、本実施形態では、第1特別保留数が上限数未満である場合に、第1始動口13に遊技球が入球することで、第1特別ゲームの保留条件が成立する。
次に、主制御CPU30aは、主制御基板30内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御RAM30cに記憶させる。例えば、乱数は、大当り乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数などである。このとき、主制御CPU30aは、第1特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように、乱数情報を記憶させる。本実施形態では、第1特別ゲーム用の乱数情報を主制御RAM30cに記憶させておくことで、該第1特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留することができる。なお、乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。
第1始動口13に遊技球が入球していない場合、第1特別保留数が上限数未満ではない場合、及び、第1特別ゲーム用の乱数情報を主制御RAM30cに記憶させた場合、主制御CPU30aは、第2始動口14に遊技球が入球したかを判定する。このとき、主制御CPU30aは、第2始動センサSE2から検知信号を入力することによって、第2始動口14に遊技球が入球したと判定する。第2始動口14に遊技球が入球していない場合、主制御CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第2始動口14に遊技球が入球している場合、主制御CPU30aは、主制御RAM30cに記憶されている第2特別保留数が上限数(本実施形態では4)未満であるかを判定する。第2特別保留数が上限数未満ではない場合、主制御CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第2特別保留数が上限数未満である場合、主制御CPU30aは、主制御RAM30cに記憶されている第2特別保留数を1加算して更新する。このとき、主制御CPU30aは、更新後の第2特別保留数を表示するように、情報表示装置11を制御する。このように、本実施形態では、第2特別保留数が上限数未満である場合に、第2始動口14に遊技球が入球することで、第2特別ゲームの保留条件が成立する。
次に、主制御CPU30aは、主制御基板30内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御RAM30cに記憶させる。このとき、主制御CPU30aは、第2特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように、乱数情報を記憶させる。本実施形態では、第2特別ゲーム用の乱数情報を主制御RAM30cに記憶させておくことで、該第2特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留することができる。その後、主制御CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
次に、特別図柄開始処理について説明する。
まず、主制御CPU30aは、特別ゲームの実行条件が成立しているかを判定する。この判定において、主制御CPU30aは、大当り遊技中ではなく、且つ特別ゲーム中ではない場合に実行条件が成立したと判定する一方で、大当り遊技中、又は特別ゲーム中である場合に実行条件が成立していないと判定する。実行条件が成立していない場合、主制御CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、実行条件が成立している場合、主制御CPU30aは、主制御RAM30cに記憶されている第2特別保留数を取得し、取得した第2特別保留数が0(零)よりも大きいかを判定する。第2特別保留数が0よりも大きい場合、主制御CPU30aは、第2特別ゲームを開始させる。一方、第2特別保留数が0の場合、主制御CPU30aは、第1特別保留数を取得し、取得した第1特別保留数が0よりも大きいかを判定する。第1特別保留数が0よりも大きい場合、主制御CPU30aは、第1特別ゲームを開始させる。これにより、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第1特別ゲームと第2特別ゲームとを同時に実行させず、第2特別ゲームを優先的に実行させる。
一方、第1特別保留数が0の場合、主制御CPU30aは、待機状態であることを特定可能な情報(以下、待機状態コマンドと示す)を副制御基板31に出力するかを判定する。本実施形態において、待機状態とは、大当り遊技中ではなく、且つ特別ゲーム中ではない状態であって、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームの何れも保留されていない状態である。このとき、主制御CPU30aは、主制御RAM30cに出力済情報が記憶されていない場合には、待機状態コマンドを出力すると判定する一方で、出力済情報が記憶されていない場合には、待機状態コマンドを出力しないと判定する。本実施形態において、出力済情報は、待機状態コマンドを出力済であることを特定可能な情報である。出力済情報は、待機状態コマンドを生成したことを契機として主制御RAM30cに記憶され、待機状態が終了したことを契機として主制御RAM30cから消去(クリア)される。
待機状態コマンドを出力する場合、主制御CPU30aは、待機状態コマンドを生成して出力バッファにセットするとともに、主制御RAM30cに出力済情報を記憶させる。なお、本実施形態において、出力バッファにセットされた情報(制御コマンド)は、所定の出力処理において副制御基板31へ出力される。一方、待機状態コマンドを出力しない場合、主制御CPU30aは、待機状態コマンドを生成することなく特別図柄開始処理を終了する。
第2特別ゲームを開始させる場合、主制御CPU30aは、第2特別保留数を1減算して更新するとともに、減算後の第2特別保留数を表示させるように情報表示装置11を制御する。またこのとき、主制御CPU30aは、主制御RAM30cに出力済情報が記憶されている場合、該出力済情報を消去する。
次に、主制御CPU30aは、第2特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御RAM30cから取得する。そして、主制御CPU30aは、取得した乱数情報から特定される大当り乱数の値を用いて、大当りか否かの大当り判定を行う。なお、大当り判定は、大当りか否かの大当り抽選に相当する。例えば、大当り判定は、乱数の値と大当り判定値とが一致するか否かにより判定してもよい。また例えば、大当り判定は、乱数の値と大当り判定値とを加算した値が、所定値を超えているか否かにより判定してもよい。このとき、主制御CPU30aは、現在の確率状態に応じて異なる大当り判定値により大当り判定を行う。
大当り判定において大当りと判定した場合、主制御CPU30aは、大当り変動処理を行う。大当り変動処理において主制御CPU30aは、取得した乱数情報から特定される大当り図柄乱数の値に基づいて、特別図柄の大当り図柄を決定する。この決定した大当り図柄が、特別ゲームにて導出される確定停止図柄となる。また、主制御CPU30aは、特別図柄の大当り図柄を決定した場合、変動パターン決定抽選を行うことにより、複数種類の大当り変動パターンの中から大当り変動パターンを決定する。一方、大当り判定において大当りと判定しなかった場合、主制御CPU30aは、はずれ変動処理を行う。はずれ変動処理において主制御CPU30aは、特別図柄のはずれ図柄を決定する。この決定したはずれ図柄が、特別ゲームにて導出される確定停止図柄となる。また、主制御CPU30aは、特別図柄のはずれ図柄を決定した場合、変動パターン決定抽選を行うことにより、複数種類のはずれ変動パターンの中からはずれ変動パターンを決定する。
また、第1特別ゲームを開始させる場合、主制御CPU30aは、前述した第2特別ゲームに関する制御と同様の制御を第1特別ゲームを対象にして行う。つまり、主制御CPU30aは、第1特別保留数の減算、出力済情報の消去、大当り判定、大当り判定の結果に基づく大当り変動処理又ははずれ変動処理を行う。その後、主制御CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
そして、特別図柄開始処理を終了すると、主制御CPU30aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、特別ゲームを実行させる。具体的に、主制御CPU30aは、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動を開始させるように情報表示装置11の表示内容を制御する。また、主制御CPU30aは、特別図柄開始処理において決定した特別図柄を指定する情報(以下、特別図柄指定コマンドと示す)を出力バッファにセットする。また、主制御CPU30aは、変動パターンを指定するとともに演出ゲームの開始を指示する情報(以下、変動パターン指定コマンドと示す)を出力バッファにセットする。また、主制御CPU30aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに定められた変動時間を計測する。そして、主制御CPU30aは、変動パターンに定められた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が導出されるように、情報表示装置11を制御する。また、主制御CPU30aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに定められた変動時間が経過すると、演出図柄の組み合わせを導出させるための情報(以下、全図柄停止コマンドと示す)を出力バッファにセットする。
次に、主制御CPU30aが行う大当り処理について説明する。
大当り処理において、主制御CPU30aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(即ち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主制御CPU30aは、大当りの特別ゲームの終了後、特定した大当り遊技を付与する制御を開始するとともに、所定の制御情報を出力する。
主制御CPU30aは、大当りの特別ゲームが終了すると、最初にオープニング時間の計測を開始するとともに、オープニング演出の実行を指示するコマンド(以下、オープニングコマンドと示す)を生成し、出力バッファにセットする。主制御CPU30aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。具体的に、主制御CPU30aは、ラウンド遊技において大入賞口16が開放されるように、第2アクチュエータA2を制御する。また、主制御CPU30aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1終了条件又は第2終了条件が成立すると、大入賞口16を閉鎖させることによりラウンド遊技を終了させる。主制御CPU30aは、このようなラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。また、主制御CPU30aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンド演出の実行を指示するコマンド(以下、ラウンドコマンドと示す)を生成し、出力バッファにセットする。そして、主制御CPU30aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出の実行を指示するコマンド(以下、エンディングコマンドと示す)を生成し、出力バッファにセットする。主制御CPU30aは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。
次に、主制御CPU30aが行う遊技状態に関する処理について説明する。
主制御CPU30aは、大当り遊技を開始させるに際して、遊技状態を低確低ベース状態に制御する。このため、本実施形態において、大当り遊技中は、低確低ベース状態となる。また、主制御CPU30aは、大当り遊技を終了させるに際して、大当りの種類に応じた遊技状態に制御する。例えば、主制御CPU30aは、特定大当りに基づく大当り遊技を終了させる場合、遊技状態を高確高ベース状態に制御する。この場合、主制御CPU30aは、次の大当り遊技が開始されるまで、遊技状態を高確高ベース状態に制御する。一方、主制御CPU30aは、非特定大当りに基づく大当り遊技を終了させる場合、遊技状態を低確高ベース状態に制御する。このとき、主制御CPU30aは、上限回数を定めた高ベース状態に制御する。そして、主制御CPU30aは、上限回数を定めた高ベース状態に制御した後、大当り判定において大当りと判定されることなく上限回数の特別ゲームが終了すると、遊技状態を低ベース状態に制御する。
主制御CPU30aは、低確率状態に制御する場合、低確率状態に制御することを特定可能な値を、主制御RAM30cに記憶されている確率状態フラグに設定する一方、高確率状態に制御する場合、高確率状態に制御することを特定可能な値を、主制御RAM30cに記憶されている確率状態フラグに設定する。また、主制御CPU30aは、低ベース状態に制御する場合、低ベース状態に制御することを特定可能な値を、主制御RAM30cに記憶されているベース状態フラグに設定する一方、高ベース状態に制御する場合、主制御RAM30cに記憶されているベース状態フラグに設定する。
また、主制御CPU30aは、上限回数を定めた高ベース状態を付与する場合、上記上限回数に相当する回数を、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数として主制御RAM30cに記憶させる。そして、主制御CPU30aは、特別ゲームが実行される毎に、主制御RAM30cに記憶されている残り回数を1減算する。主制御CPU30aは、残り回数が0となった場合、残り回数が0となった特別ゲームの終了に伴って、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。
また、主制御CPU30aは、前述した処理の他にも以下に説明する処理を行う。例えば、主制御CPU30aは、普通図柄に関する処理やエラーに関する処理なども行う。普通図柄に関する処理では、ゲートセンサSE4からの検知信号を入力する処理、普通図柄変動ゲームを開始させる処理などを行う。
次に、副制御プログラムに基づいて、副制御基板31の副制御CPU31aが実行する各種処理について説明する。副制御CPU31aは、主制御CPU30aから制御信号を入力すると、その制御信号に応じて各種処理を実行する。
最初に、演出ゲームを実行するための演出図柄変動処理について説明する。
演出図柄変動処理において、副制御CPU31aは、特別図柄指定コマンドを入力すると、特別図柄指定コマンドにより指定された特別図柄に基づき、演出ゲームで導出させる演出図柄の組み合わせを決定する。副制御CPU31aは、特別図柄の大当り図柄が指定された場合、演出図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。これにより、本実施形態の演出ゲームでは、大当り判定において大当りと判定された場合に、大当り表示結果が導出される。また、副制御CPU31aは、特別図柄のはずれ図柄が指定された場合、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに基づき、演出ゲームで導出させる演出図柄の組み合わせを決定する。具体的に、副制御CPU31aは、リーチ演出を実行することを特定可能なはずれ変動パターンが指定された場合、リーチ用のはずれの図柄組み合わせを決定する。本実施形態において、リーチ用のはずれの図柄組み合わせとは、特定列(例えば第1列と第2列)の演出図柄が同一であって、その他の列(例えば第3列)の演出図柄が異なる演出図柄の組み合わせである。また、副制御CPU31aは、リーチ演出を実行しないことを特定可能なはずれ変動パターンが指定された場合、通常はずれ用のはずれの図柄組み合わせを決定する。本実施形態において、通常はずれ用のはずれの図柄組み合わせとは、全列の演出図柄が異なる演出図柄の組み合わせである。
また、副制御CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、入力した変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに基づき、特別ゲームの実行中に実行させる演出を決定する。本実施形態において、特別ゲームの実行中に実行させる演出の決定割合は、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに応じて異ならされている。そして、副制御CPU31aは、決定した演出を実行させるように演出表示装置12の表示内容を制御する。
その後、副制御CPU31aは、全図柄停止コマンドの入力を契機として、演出ゲームを終了させ、演出図柄の組み合わせを導出させるように演出表示装置12の表示内容を制御する。なお、副制御CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力したことを契機として指定された変動パターンから特定される変動時間を計時し、該変動時間が経過したことを契機に演出ゲームを終了させるようにしてもよい。つまり、主制御基板30から全図柄停止コマンドを出力せずに、演出ゲームの終了を制御してもよい。
次に、大当り遊技に関する処理を説明する。
副制御CPU31aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出を行わせるように演出表示装置12の表示内容を制御する。また、副制御CPU31aは、ラウンドコマンドが入力されると、ラウンド演出を行わせるように演出表示装置12の表示内容を制御する。また、副制御CPU31aは、エンディングコマンドが入力されると、エンディング演出を行わせるように演出表示装置12の表示内容を制御する。
次に、遊技状態に関する処理を説明する。
副制御CPU31aは、主制御CPU30aから高確率コマンドを入力すると、副制御RAM31cの副確率状態フラグに高確率状態であることを示す値を記憶させる。また、副制御CPU31aは、主制御CPU30aから低確率コマンドを入力すると、副制御RAM31cの副確率状態フラグに低確率状態であることを示す値を記憶させる。同様に、副制御CPU31aは、主制御CPU30aから高ベースコマンドを入力すると、副制御RAM31cの副ベース状態フラグに高ベース状態であることを示す値を記憶させる。また、副制御CPU31aは、主制御CPU30aから低ベースコマンドを入力すると、副制御RAM31cの副ベース状態フラグに低ベース状態であることを示す値を記憶させる。これにより、副制御CPU31aは、現在の遊技状態を特定可能である。
次に、操作演出を実行させるための制御について説明する。本実施形態の副制御CPU31aは、主制御CPU30aから変動パターン指定コマンドを入力すると、操作演出を実行するか否か、及び操作演出の内容を決定する。
副制御CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、操作演出を実行するか否かを所定の抽選などにより決定する。ここで、副制御CPU31aは、副制御RAM31cに記憶されている第1頻度フラグの値を取得し、取得した第1頻度フラグの値に応じた決定割合で操作演出の実行を決定する。詳しくは後述するが、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1頻度フラグの値を変更することにより、操作演出の実行を決定する決定割合を調整することができる。即ち、本実施形態の副制御CPU31aは、第1頻度フラグの値に応じた実行頻度(出現頻度)で操作演出を実行させることができる。また、副制御CPU31aは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンの種類に応じて異なる決定割合で操作演出の実行を決定してもよいし、変動パターンの種類に関わらず同一の決定割合で操作演出の実行を決定してもよい。このとき、副制御CPU31aは、第1頻度フラグの値が異なる場合には、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが同一であっても、異なる決定割合で操作演出の実行を決定するとよい。即ち、副制御CPU31aは、第1頻度フラグの値と、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンの種類と、に応じて操作演出の実行を決定するとよい。
そして、副制御CPU31aは、操作演出を実行することを決定すると、操作演出の内容を所定の抽選などにより決定する。例えば、副制御CPU31aは、操作演出の内容として、該操作演出において表示させる報知画像を決定する。このとき、副制御CPU31aは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンの種類に応じて異なる決定割合で、報知演出において表示させる報知画像を決定する。上述したように、本実施形態では、第2報知画像HG2が表示された場合、第1報知画像HG1が表示されたときよりも大当り期待度が高くなるように報知画像を決定する。なお、所定の報知画像が表示されたときの大当り期待度を高くするには、大当りの変動パターンが指定されたときの所定の報知画像の決定割合と、はずれの変動パターンが指定されたときの所定の報知画像の決定割合と、の合算における、大当りの変動パターンが指定されたときの所定の報知画像の決定割合の占める割合を高くするとよい。
また、副制御CPU31aは、操作演出において表示させる報知画像を決定すると、決定した報知画像に基づいて、操作演出において表示させる操作指示画像を決定する。このとき、副制御CPU31aは、操作演出において表示させる報知画像として第1報知画像HG1を決定している場合、操作演出において表示させる操作指示画像として第1操作指示画像SG1を決定する。一方、副制御CPU31aは、操作演出において表示させる報知画像として第2報知画像HG2を決定している場合、操作演出において表示させる操作指示画像として第1操作指示画像SG1又は第2操作指示画像SG2を決定する。つまり、本実施形態の操作演出では、第1操作指示画像SG1が表示されたときには、第1報知画像HG1及び第2報知画像HG2の何れかが表示される一方で、第2操作指示画像SG2が表示されたときには、第2報知画像HG2が表示される。
そして、副制御CPU31aは、操作演出の実行を決定した場合、特別ゲームの実行中における所定のタイミングで、決定した操作指示画像を表示させるように演出表示装置12を制御するとともに、操作有効期間の計測を開始する。また、副制御CPU31aは、決定した操作指示画像に対応する操作手段が操作有効期間内に操作された場合、決定した報知画像を表示させるように演出表示装置12を制御する。一方、副制御CPU31aは、決定した操作指示画像に対応する操作手段が操作されないまま操作有効期間が終了した場合、報知画像を表示させることなく操作演出を終了させるように演出表示装置12を制御する。
次に、キャラクタ演出を実行させるための制御について詳しく説明する。本実施形態の副制御CPU31aは、主制御CPU30aから変動パターン指定コマンドを入力すると、キャラクタ演出を実行するか否か、及びキャラクタ演出の内容を決定する。
副制御CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、キャラクタ演出を実行するか否かを所定の抽選などにより決定する。ここで、副制御CPU31aは、副制御RAM31cに記憶されている第2頻度フラグの値を取得し、取得した第2頻度フラグの値に応じた決定割合でキャラクタ演出の実行を決定する。詳しくは後述するが、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2頻度フラグの値を変更することにより、キャラクタ演出の実行を決定する決定割合を調整することができる。即ち、本実施形態の副制御CPU31aは、第2頻度フラグの値に応じた実行頻度(出現頻度)でキャラクタ演出を実行させることができる。また、副制御CPU31aは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンの種類に応じて異なる決定割合でキャラクタ演出の実行を決定してもよいし、変動パターンの種類に関わらず同一の決定割合でキャラクタ演出の実行を決定してもよい。このとき、副制御CPU31aは、第2頻度フラグの値が異なる場合には、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが同一であっても、異なる決定割合でキャラクタ演出の実行を決定するとよい。即ち、副制御CPU31aは、第2頻度フラグの値と、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンの種類と、に応じてキャラクタ演出の実行を決定するとよい。
副制御CPU31aは、キャラクタ演出を実行することを決定すると、キャラクタ演出の内容を所定の抽選などにより決定する。例えば、副制御CPU31aは、キャラクタ演出の内容として、該キャラクタ演出において表示させるキャラクタ画像を決定する。このとき、副制御CPU31aは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンの種類に応じて異なる決定割合で、キャラクタ演出において表示させるキャラクタ画像を決定する。
そして、副制御CPU31aは、キャラクタ演出の実行を決定した場合、特別ゲームの実行中における所定のタイミングで、決定したキャラクタ画像を表示させることによりキャラクタ演出を実行させるように演出表示装置12を制御する。
次に、音声演出を実行させるための制御について詳しく説明する。本実施形態の副制御CPU31aは、音声演出を実行させる場合、副制御RAM31cに記憶されている音量フラグの値、及び副制御RAM31cに記憶されている音質フラグの値に基づいて、音声演出を実行させるようにスピーカSpを制御する。本実施形態において、音量フラグには、音量の段階を特定可能な値が記憶される。そして、本実施形態の副制御CPU31aは、音量フラグの値に基づいて音声演出を実行させるようにスピーカSpを制御することにより、所定の音量で音声演出を実行させることができる。また、本実施形態において、音質フラグには、音声演出を実行させる際の音質を特定可能な値が記憶される。そして、本実施形態において、副制御CPU31aは、音質フラグの値に基づいて音声演出を実行させるようにスピーカSpを制御することにより、所定の音質で音声演出を実行させることができる。詳しくは後述するが、本実施形態のパチンコ遊技機10では、音量フラグの値を変更することにより、音声演出における音量を調整することができる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、音質フラグの値を変更することにより、音声演出における音質を調整(変更)することができる。本実施形態において、音質の調整は、音声演出の調整に相当する。
また、副制御CPU31aは、演出ゲームの実行中や待機状態中に、背景音楽(所謂、BGM)として所定の楽曲を出力させるようにスピーカSpを制御する。具体的に、副制御CPU31aは、副制御RAM31cに記憶されている楽曲フラグの値に基づいて、背景音楽として出力させる楽曲を特定し、該特定した楽曲を出力させるようにスピーカSpを制御する。詳しくは後述するが、本実施形態のパチンコ遊技機10では、楽曲フラグの値を変更することにより、背景音楽として出力させる楽曲を変更(選択)することができる。
次に、発光演出を実行させるための制御について詳しく説明する。本実施形態の副制御CPU31aは、発光演出を実行させる場合、副制御RAM31cに記憶されている光量フラグの値に基づいて、発光演出を実行させるように装飾ランプLaを制御する。本実施形態において、光量フラグには、光量の段階を特定可能な値が記憶される。そして、本実施形態の副制御CPU31aは、光量フラグの値に基づいて発光演出を実行させるように装飾ランプLaを制御することにより、所定の光量で発光演出を実行させることができる。詳しくは後述するが、本実施形態のパチンコ遊技機10では、光量フラグの値を変更することにより、発光演出における光量を調整することができる。
以下、本実施形態における調整機能について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、演出の調整が可能である。演出の調整とは、例えば、演出の実行頻度の調整、演出の強度の調整、演出の内容の調整などである。具体的に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、音声演出における音質の調整(変更)、音声演出における音量の調整、発光演出における光量の調整、及び背景音楽として出力される楽曲の変更(選択)が可能である。即ち、本実施形態のパチンコ遊技機10における調整機能により調整可能な内容は複数ある。
図5に示すように、本実施形態において、音量は、予め定めた複数段階(例えば、8段階)で調整が可能である。具体的に、本実施形態において、副制御CPU31aは、上述した音量フラグに所定の段階を示す値を記憶させることにより、音量の調整が可能である。また、本実施形態において、光量は、予め定めた複数段階(例えば、5段階)で調整が可能である。具体的に、本実施形態において、副制御CPU31aは、上述した光量フラグに所定の段階を示す値を記憶させることにより、光量の調整が可能である。また、本実施形態において、操作演出の実行頻度は、予め定めた複数段階(例えば、3段階)で調整が可能である。具体的に、本実施形態において、副制御CPU31aは、上述した第1頻度フラグに所定の段階を示す値を記憶させることにより、操作演出の実行頻度を調整する。また、本実施形態において、キャラクタ演出の実行頻度は、予め定めた複数段階(例えば、3段階)で調整が可能である。具体的に、本実施形態において、副制御CPU31aは、上述した第2頻度フラグに所定の段階を示す値を記憶させることにより、キャラクタ演出の実行頻度を調整する。また、本実施形態において、音質は、予め定めた複数種類(例えば、3種類)の音質の中で調整(変更)が可能である。具体的に、本実施形態において、副制御CPU31aは、上述した音質フラグに所定の音質を示す値を記憶させることにより、音質を調整する。また、本実施形態において、背景音楽として出力される楽曲は、予め定めた複数種類(例えば、3種類)の楽曲の中で変更(選択)が可能である。具体的に、本実施形態において、副制御CPU31aは、上述した楽曲フラグに所定の楽曲を示す値を記憶させることにより、楽曲を変更する。
このように、本実施形態の副制御CPU31aは、音量フラグ、光量フラグ、第1頻度フラグ、第2頻度フラグ、音質フラグ、及び楽曲フラグに所定の値を記憶させることにより、演出の調整が可能である。なお、以下の説明では、音量フラグ、光量フラグ、第1頻度フラグ、第2頻度フラグ、音質フラグ、及び楽曲フラグを纏めて調整フラグと示す場合がある。本実施形態では、副制御CPU31aが副制御RAM31c内の調整フラグに所定の値を記憶させることにより、演出の調整に関する制御を行う調整制御手段が実現される。
特に、本実施形態において、副制御CPU31aは、副制御RAM31c内の音質フラグに所定の値を記憶させることにより、音声演出の調整に関する制御を行う。また、本実施形態において、副制御CPU31aは、副制御RAM31c内の楽曲フラグに所定の値を記憶させることにより、楽曲の変更に関する制御を行う。即ち、本実施形態では、副制御CPU31aが副制御RAM31c内の音質フラグ、及び楽曲フラグに所定の値を記憶させることにより、制御手段が実現される。このように、本実施形態において、副制御CPU31aは、音声演出の調整に関する制御と、楽曲の変更に関する制御と、の両方が可能である。
また、本実施形態において、副制御CPU31aは、待機状態中において、演出の調整が制限される制限状態と、演出の調整が可能な調整状態と、に制御可能である。本実施形態の制限状態には、演出の調整が不可能な第1制限状態と、一部の演出の調整が可能な第2制限状態と、がある。また、本実施形態の調整状態には、調整する内容を複数の選択肢の中から選択可能な第1調整状態と、所定の演出の調整が可能な第2調整状態と、第2調整状態とは異なる演出の調整が可能な第3調整状態と、がある。
具体的に、本実施形態の副制御CPU31aは、第1制限状態においては、音量の調整、光量の調整、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、音質の調整、及び演出ゲームの実行中における楽曲の変更(選択)の何れも不可能である。また、本実施形態の副制御CPU31aは、第2制限状態においては、音量の調整、及び光量の調整が可能である一方で、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、音質の調整、及び楽曲の変更が不可能である。
このように、本実施形態の制限状態は、全体として、音量の調整、及び光量の調整が可能な状態であって、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、音質の調整、及び楽曲の変更が不可能な状態として把握できる。
また、本実施形態の副制御CPU31aは、第1調整状態においては、音量の調整、光量の調整、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、音質の調整、及び楽曲の変更の何れも不可能である一方で、何れの調整を可能とするかを選択可能である。具体的に、本実施形態の副制御CPU31aは、第1調整状態においては、音量の調整及び光量の調整を可能とするか、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、及び音質の調整を可能とするか、又は、楽曲の変更を可能とするか、の何れかを選択可能である。また、本実施形態の副制御CPU31aは、第2調整状態においては、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、及び音質の調整が可能である一方で、音量の調整、光量の調整、及び楽曲の変更が不可能である。また、本実施形態の副制御CPU31aは、第3調整状態においては、楽曲の変更が可能である一方で、音量の調整、光量の調整、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、及び音質の調整が不可能である。
このように、本実施形態の調整状態は、全体として、音量の調整、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、音質の調整、及び楽曲の変更が可能な状態であって、光量の調整が不可能な状態として把握できる。
本実施形態において、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、音質の調整、及び楽曲の変更は、調整状態において調整(変更)が可能である一方で、制限状態において調整(変更)が不可能である。即ち、本実施形態において、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、音質の調整、及び楽曲の変更は、所定の内容の調整に相当する。このため、本実施形態において、制限状態とは、副制御CPU31aにより調整が可能な複数の内容のうち少なくとも一部である所定の内容の調整が不可能な状態に相当する。また、本実施形態において、調整状態とは、副制御CPU31aにより調整が可能な複数の内容のうち少なくとも一部である所定の内容の調整が可能な状態に相当する。
次に、制限状態及び調整状態において副制御CPU31aが実行する制御について詳しく説明する。
図6に示すように、副制御CPU31aは、制限状態及び調整状態において、現在の状態に応じて演出表示装置12の表示内容を制御する。具体的に、副制御CPU31aは、制限状態において、待機画面を表示させるように演出表示装置12を制御する。また、副制御CPU31aは、調整状態において、メニュー画面を表示させるように演出表示装置12を制御する。より詳しくは、副制御CPU31aは、第1制限状態において、第1待機画面を表示させるように演出表示装置12を制御し、第2制限状態において、第2待機画面を表示させるように演出表示装置12を制御する。また、副制御CPU31aは、第1調整状態において、第1メニュー画面を表示させるように演出表示装置12を制御し、第2調整状態において、第2メニュー画面を表示させるように演出表示装置12を制御し、第3調整状態において、第3メニュー画面を表示させるように演出表示装置12を制御する。演出表示装置12の表示内容について、詳しくは後述する。
本実施形態の副制御CPU31aは、待機状態に移行したことを示す待機状態コマンドを入力すると、第1制限状態に制御する。したがって、本実施形態の副制御CPU31aは、待機状態に移行したことを契機として、最初に第1制限状態に制御する。第1制限状態において、副制御CPU31aは、第1操作ボタンBT1が操作された場合、第1調整状態に制御する。また、第1制限状態において、副制御CPU31aは、上ボタンBT3aが操作された場合、及び、下ボタンBT3bが操作された場合、第2制限状態に制御する。同様に、第1制限状態において、副制御CPU31aは、左ボタンBT3cが操作された場合、及び、右ボタンBT3dが操作された場合、第2制限状態に制御する。
また、副制御CPU31aは、待機状態コマンドを入力したことを契機として第1制限状態に制御した場合、副制御RAM31c内の第1時間タイマの更新を開始することにより、第1時間を計測する。そして、副制御CPU31aは、第1制限状態に制御されたまま、待機状態コマンドを入力してから第1時間が経過した場合、第2制限状態に制御する。
第2制限状態において、副制御CPU31aは、第1操作ボタンBT1が操作された場合、第1調整状態に制御する。また、第2制限状態において、副制御CPU31aは、上ボタンBT3aが操作された場合、及び、下ボタンBT3bが操作された場合、音量フラグの値を更新することにより、音量を調整する。具体的に、副制御CPU31aは、上ボタンBT3aが操作された場合、音量フラグの値を取得し、取得した値から特定可能な段階よりも1段階上の段階を示す値を音量フラグに記憶させる。これにより、副制御CPU31aは、音量の段階を1段階上げるように調整することができる。なお、このとき、音量フラグの値から特定可能な段階が音量の段階として調整可能な最大の段階(本実施形態では、第8段階)である場合、副制御CPU31aは、音量フラグの値を更新しない。また、副制御CPU31aは、下ボタンBT3bが操作された場合、音量フラグの値を取得し、取得した値から特定可能な段階よりも1段階下の段階を示す値を音量フラグに記憶させる。これにより、副制御CPU31aは、音量の段階を1段階下げるように調整することができる。なお、このとき、音量フラグの値から特定可能な段階が音量の段階として調整可能な最小の段階(本実施形態では、第1段階)である場合、副制御CPU31aは、音量フラグの値を更新しない。
また、第2制限状態において、副制御CPU31aは、左ボタンBT3cが操作された場合、及び、右ボタンBT3dが操作された場合、光量フラグの値を更新することにより、光量を調整する。具体的に、副制御CPU31aは、左ボタンBT3cが操作された場合、光量フラグの値を取得し、取得した値から特定可能な段階よりも1段階上の段階を示す値を光量フラグに記憶させる。これにより、副制御CPU31aは、光量の段階を1段階上げるように調整することができる。なお、このとき、光量フラグの値から特定可能な段階が光量の段階として調整可能な最大の段階(本実施形態では、第5段階)である場合、副制御CPU31aは、光量フラグの値を更新しない。また、副制御CPU31aは、右ボタンBT3dが操作された場合、光量フラグの値を取得し、取得した値から特定可能な段階よりも1段階下の段階を示す値を光量フラグに記憶させる。これにより、副制御CPU31aは、光量の段階を1段階下げるように調整することができる。なお、このとき、光量フラグの値から特定可能な段階が光量の段階として調整可能な最小の段階(本実施形態では、第1段階)である場合、副制御CPU31aは、光量フラグの値を更新しない。
第1調整状態において、副制御CPU31aは、第1操作ボタンBT1が操作された場合、第1選択中フラグの値に応じた状態に制御する。上述したように、本実施形態の第1調整状態では、調整状態において調整する内容を複数の選択肢の中から選択可能である。そして、本実施形態の第1選択中フラグは、第1調整状態において選択中の選択肢を特定可能なフラグである。そして、第1調整状態において、副制御CPU31aは、上ボタンBT3aが操作された場合、及び、下ボタンBT3bが操作された場合、複数の選択肢のうち何れかの選択肢を特定可能な値を第1選択中フラグに記憶させる。言い換えれば、本実施形態の第1調整状態では、上ボタンBT3a及び下ボタンBT3bの操作により複数の選択肢の中から何れかの選択肢が選択され、該選択した選択肢を特定可能な値が第1選択中フラグに記憶される。
本実施形態の第1調整状態において選択可能な選択肢には、それぞれ、第1操作ボタンBT1が操作された場合に制御される状態が定められている。例えば、本実施形態の第1調整状態において選択可能な選択肢には、音量の調整及び光量の調整が可能である第2制限状態に制御することが定められた「音量光量調整」がある。また、本実施形態の第1調整状態において選択可能な選択肢には、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、及び音質の調整が可能である第2調整状態に制御することが定められた「演出カスタム」がある。さらに、本実施形態の第1調整状態において選択可能な選択肢には、楽曲の変更が可能である第3調整状態に制御することが定められた「楽曲変更」がある。そして、第1調整状態において、副制御CPU31aは、上ボタンBT3aが操作された場合、及び、下ボタンBT3bが操作された場合、「音量光量調整」、「演出カスタム」、及び「楽曲変更」の選択肢の中から何れかの選択肢を特定可能な値を第1選択中フラグに記憶させる。これにより、第1調整状態では、上ボタンBT3a及び下ボタンBT3bの操作によって、複数の選択肢の中から何れの選択肢を選択することができるとともに、第1操作ボタンBT1の操作によって、選択中の選択肢に応じた状態に制御することができる。
また、第1調整状態において、副制御CPU31aは、第2操作ボタンBT2が操作された場合、第2制限状態に制御する。また、副制御CPU31aは、第1調整状態に制御した場合、副制御RAM31c内の第2時間タイマの更新を開始することにより、第2時間を計測する。また、第1調整状態において、副制御CPU31aは、上ボタンBT3a及び下ボタンBT3bが操作される毎に、副制御RAM31c内の第2時間タイマを消去(クリア)し、再び第2時間タイマの更新を開始する。即ち、第1調整状態において、副制御CPU31aは、選択中の選択肢が変更される毎に、最初から第2時間を計測し直す。そして、第1調整状態において、副制御CPU31aは、第2時間が経過した場合、第2制限状態に制御する。即ち、副制御CPU31aは、第1調整状態に制御されたまま、上ボタンBT3a及び下ボタンBT3bの何れも操作されることなく第2時間が経過した場合、第2制限状態に制御する。
第2調整状態において、副制御CPU31aは、上ボタンBT3aが操作された場合、及び、下ボタンBT3bが操作された場合、第2調整状態において調整可能な内容のうち何れかの内容を特定可能な値を第2選択中フラグに記憶させる。言い換えれば、本実施形態の第2調整状態では、上ボタンBT3a及び下ボタンBT3bの操作により、第2調整状態において調整可能な内容の中から何れかの内容が選択され、該選択した内容を特定可能な値が第2選択中フラグに記憶される。即ち、本実施形態の第2選択中フラグは、第2調整状態において調整可能な内容のうち何れの内容を調整するかを特定可能なフラグである。
上述したように、本実施形態の第2調整状態において調整可能な内容には、操作演出の実行頻度と、キャラクタ演出の実行頻度と、音質とがある。そして、第2調整状態において、副制御CPU31aは、上ボタンBT3aが操作された場合、及び、下ボタンBT3bが操作された場合、操作演出の実行頻度、キャラクタ演出の実行頻度、及び音質の中から何れかの内容を特定可能な値を第2選択中フラグに記憶させる。
そして、第2調整状態において、副制御CPU31aは、左ボタンBT3cが操作された場合、及び、右ボタンBT3dが操作された場合、第2選択中フラグの値から特定可能な内容の段階の仮調整を行う。ここで、仮調整とは、第2調整状態において調整可能な内容の段階を、副制御RAM31c内の仮調整フラグに一時的に記憶させている状態であって、各調整フラグの値を更新していない状態である。
例えば、第2選択中フラグに操作演出の実行頻度を特定可能な値が記憶されている場合、副制御CPU31aは、左ボタンBT3cが操作されたこと、及び、右ボタンBT3dが操作されたことを契機として、仮調整フラグとしての仮第1頻度フラグの値を更新する。具体的に、副制御CPU31aは、左ボタンBT3cが操作された場合、仮第1頻度フラグの値を取得し、取得した値から特定可能な段階よりも1段階上の段階を示す値を仮第1頻度フラグに記憶させる。なお、このとき、仮第1頻度フラグの値から特定可能な段階が操作演出の実行頻度の段階として調整可能な最大の段階(本実施形態では、第3段階)である場合、副制御CPU31aは、仮第1頻度フラグの値を更新しない。また、副制御CPU31aは、右ボタンBT3dが操作された場合、仮第1頻度フラグの値を取得し、取得した値から特定可能な段階よりも1段階下の段階を示す値を仮第1頻度フラグに記憶させる。なお、このとき、仮第1頻度フラグの値から特定可能な段階が操作演出の実行頻度の段階として調整可能な最小の段階(本実施形態では、第1段階)である場合、副制御CPU31aは、仮第1頻度フラグの値を更新しない。
また、第2選択中フラグにキャラクタ演出の実行頻度を特定可能な値が記憶されている場合、副制御CPU31aは、仮調整フラグとしての仮第2頻度フラグの値を更新する。なお、第2選択中フラグにキャラクタ演出の実行頻度を特定可能な値が記憶されている場合の制御は、上述した第2選択中フラグに操作演出の実行頻度を特定可能な値が記憶されている場合の制御について、操作演出をキャラクタ演出に、仮第1頻度フラグを仮第2頻度フラグに読み替えた制御と同一であるため、説明を省略する。
そして、第2選択中フラグに音質を特定可能な値が記憶されている場合、副制御CPU31aは、仮調整フラグとしての仮音質フラグの値を更新する。本実施形態において、仮音質フラグには、「低音重視」の音質を特定可能な値と、「通常」の音質を特定可能な値と、「高音重視」の音質を特定可能な値と、のうち何れかの値が記憶される。具体的に、副制御CPU31aは、左ボタンBT3cが操作された場合、及び、右ボタンBT3dが操作された場合、仮音質フラグの値を所定の順序にしたがって更新する。例えば、副制御CPU31aは、左ボタンBT3cが操作される毎に、「通常」→「低音重視」→「高音重視」→「通常」→…の順で特定可能な音質が調整(変更)されるように仮音質フラグの値を更新する。また例えば、副制御CPU31aは、右ボタンBT3dが操作される毎に、「通常」→「高音重視」→「低音重視」→「通常」→…の順で特定可能な音質が調整(変更)されるように仮音質フラグの値を更新する。
そして、第2調整状態において、副制御CPU31aは、第1操作ボタンBT1が操作された場合、仮調整フラグに記憶されている値に基づいて対応する調整フラグの値を更新することにより、演出の調整を行う。即ち、第2調整状態において、副制御CPU31aは、第1操作ボタンBT1が操作された場合、仮調整した内容で調整することを決定する。その後、副制御CPU31aは、第2制限状態に制御する。一方、第2調整状態において、副制御CPU31aは、第2操作ボタンBT2が操作された場合、仮調整フラグに記憶されている値に基づいて対応する調整フラグの値を更新することなく、第2制限状態に制御する。このとき、副制御CPU31aは、仮調整フラグの値を消去し、調整フラグの値に基づいて仮調整フラグの値を更新する。即ち、第2調整状態において、副制御CPU31aは、第2操作ボタンBT2が操作された場合、仮調整した内容を消去し、第2制限状態に制御する。
また、副制御CPU31aは、第2調整状態に制御した場合、副制御RAM31c内の第2時間タイマの更新を開始することにより、第2時間を計測する。また、第2調整状態において、副制御CPU31aは、第3操作ボタンBT3が操作される毎に、副制御RAM31c内の第2時間タイマを消去(クリア)し、再び第2時間タイマの更新を開始する。即ち、第2調整状態において、副制御CPU31aは、選択中の内容が変更される毎、及び、選択中の内容が調整される毎に、最初から第2時間を計測し直す。そして、第2調整状態において、副制御CPU31aは、第2時間が経過した場合、仮調整フラグに記憶されている値に基づいて対応する調整フラグの値を更新することなく、第2制限状態に制御する。このとき、副制御CPU31aは、仮調整フラグの値を消去し、調整フラグの値に基づいて、仮調整フラグの値を更新する。即ち、副制御CPU31aは、第2調整状態に制御されたまま、第3操作ボタンBT3が操作されることなく第2時間が経過した場合、仮調整した内容を消去し、第2制限状態に制御する。
第3調整状態において、副制御CPU31aは、第1操作ボタンBT1が操作された場合、副制御RAM31c内に記憶されている楽曲選択中フラグの値を楽曲フラグに記憶させるとともに、楽曲フラグの値に応じた楽曲の出力(再生)を開始させるようにスピーカSpを制御する。本実施形態の楽曲選択中フラグは、第3調整状態において選択中の楽曲を特定可能なフラグである。第3調整状態において、副制御CPU31aは、左ボタンBT3cが操作された場合、及び、右ボタンBT3dが操作された場合、複数の楽曲のうち何れかの楽曲を特定可能な値を楽曲選択中フラグに記憶させる。言い換えれば、本実施形態の第3調整状態では、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dの操作により複数の楽曲の中から何れかの楽曲が選択され、該選択した楽曲を特定可能な値が楽曲選択中フラグに記憶される。これにより、第3調整状態では、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dの操作により背景音楽として出力する楽曲を選択し、選択した楽曲を、第1操作ボタンBT1の操作によりスピーカSpから出力させることができる。
第3調整状態において、副制御CPU31aは、第2操作ボタンBT2が操作された場合、第2制限状態に制御する。また、副制御CPU31aは、第3調整状態に制御した場合、副制御RAM31c内の第2時間タイマの更新を開始することにより、第2時間を計測する。さらに、第3調整状態において、副制御CPU31aは、第1操作ボタンBT1が操作される毎、及び、第3操作ボタンBT3が操作される毎に、副制御RAM31c内の第2時間タイマを消去(クリア)し、再び第2時間タイマの更新を開始する。即ち、第3調整状態において、副制御CPU31aは、音量が調整される毎、選択中の楽曲が変更される毎、及び、選択中の楽曲の出力が開始される毎に、最初から第2時間を計測し直す。そして、第3調整状態において、副制御CPU31aは、第2時間が経過した場合、第2制限状態に制御する。即ち、副制御CPU31aは、第3調整状態に制御されたまま、第1操作ボタンBT1及び第3操作ボタンBT3が操作されることなく第2時間が経過した場合、第2制限状態に制御する。
次に、図7を用いて、制限状態及び調整状態における演出表示装置12の表示内容について、副制御CPU31aの制御とともに詳しく説明する。
図7(a)に示すように、本実施形態の第1待機画面は、最後に実行した演出ゲームにおいて確定停止表示された演出図柄の組み合わせが一旦停止表示されている画面である。また、図7(b)に示すように、本実施形態の第2待機画面は、第1待機画面と同様に、最後に実行した演出ゲームにおいて確定停止表示された演出図柄の組み合わせが一旦停止表示されている画面である。また、本実施形態の第2待機画面は、現在の音量を示す音量メータ40が表示されている画面である。また、本実施形態の第2待機画面は、現在の光量を示す光量メータ41が表示されている画面である。さらに、本実施形態における第2待機画面は、第2制限状態において各種の操作が可能であることを示す第1操作画像42が表示されている画面である。
本実施形態において、音量メータ40は、音量の段階を特定可能なようにメータ画像が複数の要素に細分化されており、現在の音量の段階を特定できるように色分け表示されている画像である。そして、副制御CPU31aは、副制御RAM31c内に記憶されている音量フラグの値に基づいて、音量メータ40を表示させるように演出表示装置12を制御する。例えば、副制御CPU31aは、音量フラグの値が第3段階を特定可能な値である場合、3つの要素(目盛「3」)に色が付された状態で音量メータ40が表示されるように制御する。これにより、本実施形態では、音量メータ40の表示態様によって、現在の音量の段階が「第3段階」であることが特定可能となる。
また、本実施形態において、光量メータ41は、光量の段階を特定可能なようにメータ画像が複数の要素に細分化されており、現在の光量の段階を特定できるように色分け表示されている画像である。そして、副制御CPU31aは、副制御RAM31c内に記憶されている光量フラグの値に基づいて、光量メータ41を表示させるように演出表示装置12を制御する。例えば、副制御CPU31aは、光量フラグの値が第2段階を特定可能な値である場合、2つの要素(目盛「2」)に色が付された状態で光量メータ41が表示されるように制御する。これにより、本実施形態では、光量メータ41の表示態様によって、現在の光量の段階が「第2段階」であることが特定可能となる。
また、本実施形態において、第1操作画像42は、音量を調整する操作が可能であること、光量を調整する操作が可能であること、及び第1調整状態に制御する操作が可能であることを示す画像である。具体的に、本実施形態では、第1操作画像42として、「上下で音量調整」の文字列を模した画像と、上ボタンBT3a及び下ボタンBT3bを模した画像と、が表示される。このため、本実施形態では、上ボタンBT3a及び下ボタンBT3bを用いて音量を調整する操作が可能であることが特定可能となる。また、本実施形態では、第1操作画像42として、「左右で光量調整」の文字列を模した画像と、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dを模した画像と、が表示される。このため、本実施形態では、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dを用いて光量を調整する操作が可能であることが特定可能となる。さらに、本実施形態では、第1操作画像42として、「メニュー画面へ」の文字列を模した画像と、第1操作ボタンBT1を模した画像とが表示される。なお、詳しくは後述するが、本実施形態において、メニュー画面は、調整状態において演出表示装置12に表示される。このため、本実施形態では、第1操作ボタンBT1を用いて調整状態に制御する操作が可能であることが特定可能となる。
図7(c)に示すように、本実施形態の第1メニュー画面は、第1調整状態において選択可能な選択肢と、選択中の選択肢と、を示す第1選択画像50が表示されている画面である。また、本実施形態の第1メニュー画面は、第1調整状態において各種の操作が可能であることを示す第2操作画像51が表示されている画面である。
本実施形態では、第1選択画像50として、第1調整状態において選択可能な選択肢を示す画像と、選択中の選択肢を示す画像と、が表示される。具体的に、本実施形態において、第1調整状態において選択可能な選択肢を示す画像は、「音量光量調整」の文字列を模した画像、「演出カスタム」の文字列を模した画像、及び「楽曲変更」の文字列を模した画像である。このため、本実施形態では、第1調整状態において選択可能な選択肢が特定可能となる。また、本実施形態において、選択中の選択肢を示す画像は、星を模した画像である。そして、本実施形態において、副制御CPU31aは、第1選択中フラグの値から特定可能な選択肢に対応する位置に星を模した画像を表示させる。具体的に、副制御CPU31aは、第1選択中フラグの値から特定可能な選択肢に対応する画像の左側に星を模した画像を表示させる。例えば、副制御CPU31aは、第1選択中フラグの値から特定可能な選択肢が「音量光量調整」である場合、「音量光量調整」の文字列を模した画像の左側に星を模した画像を表示させる。このため、本実施形態では、選択中の選択肢を特定可能となる。
また、本実施形態において、第2操作画像51は、選択中の選択肢を変更する操作が可能であること、及び、選択中の選択肢に応じた状態に制御する操作が可能であることを示す画像である。具体的に、本実施形態では、第2操作画像51として、「選択」の文字列を模した画像と、上ボタンBT3a及び下ボタンBT3bを模した画像と、が表示される。このため、本実施形態では、上ボタンBT3a及び下ボタンBT3bを用いて選択中の選択肢を変更する操作が可能であることが特定可能となる。また、本実施形態では、第2操作画像51として、「決定」の文字列を模した画像と、第1操作ボタンBT1を模した画像と、が表示される。このため、本実施形態では、第1操作ボタンBT1を用いて選択中の選択肢に応じた状態に制御する操作が可能であることが特定可能となる。
また、図7(d)に示すように、本実施形態の第2メニュー画面は、第2調整状態において調整可能な内容と、選択中の内容と、を示す第2選択画像60が表示されている画面である。また、本実施形態の第2メニュー画面は、第2調整状態において調整可能な内容の現在の段階(種類)を示す調整段階画像61が表示されている画面である。また、本実施形態の第2メニュー画面は、第2調整状態において各種の操作が可能であることを示す第3操作画像62が表示されている画面である。
本実施形態では、第2選択画像60として、第1調整状態において調整可能な内容を示す画像と、選択中の内容を示す画像と、が表示される。具体的に、本実施形態において、第1調整状態において調整可能な内容を示す画像は、「操作演出の実行頻度」の文字列を模した画像、「キャラクタ演出の実行頻度」の文字列を模した画像、及び「音質」の文字列を模した画像である。このため、本実施形態では、第1調整状態において調整可能な内容が特定可能となる。また、本実施形態において、選択中の内容を示す画像は、星を模した画像である。そして、本実施形態において、副制御CPU31aは、第2選択中フラグの値から特定可能な内容に対応する位置に星を模した画像を表示させる。具体的に、副制御CPU31aは、第2選択中フラグの値から特定可能な内容に対応する画像の左側に星を模した画像を表示させる。例えば、副制御CPU31aは、第2選択中フラグの値から特定可能な内容が操作演出の実行頻度である場合、「操作演出の実行頻度」の文字列を模した画像の左側に星を模した画像を表示させる。このため、本実施形態では、選択中の内容を特定可能となる。
また、本実施形態では、調整段階画像61として、第2調整状態において調整可能な内容毎に、現在の段階(種類)を示す画像が表示される。具体的に、本実施形態において、操作演出の実行頻度の現在の段階を示す画像は、「少なめ」の文字列を模した画像、「普通」の文字列を模した画像、及び「多め」の文字列を模した画像である。本実施形態において、副制御CPU31aは、第1頻度フラグの値に基づいて、操作演出の実行頻度の現在の段階を示す画像を表示させる。本実施形態では、「少なめ」の文字列を模した画像が第1段階に対応する画像であり、「普通」の文字列を模した画像が第2段階に対応する画像であり、「多め」の文字列を模した画像が第3段階に対応する画像である。例えば、第1頻度フラグの値が「第2段階」を特定可能な値である場合、副制御CPU31aは、「普通」の文字列を模した画像を表示させる。このため、本実施形態では、操作演出の実行頻度の現在の段階を特定可能となる。
また、本実施形態において、キャラクタ演出の実行頻度の現在の段階を示す画像は、「少なめ」の文字列を模した画像、「普通」の文字列を模した画像、及び「多め」の文字列を模した画像である。本実施形態において、副制御CPU31aは、第2頻度フラグの値に基づいて、キャラクタ演出の実行頻度の現在の段階を示す画像を表示させる。本実施形態では、「少なめ」の文字列を模した画像が第1段階に対応する画像であり、「普通」の文字列を模した画像が第2段階に対応する画像であり、「多め」の文字列を模した画像が第3段階に対応する画像である。例えば、第2頻度フラグの値が「第3段階」を特定可能な値である場合、副制御CPU31aは、「多め」の文字列を模した画像を表示させる。このため、本実施形態では、キャラクタ演出の実行頻度の現在の段階を特定可能となる。
そして、本実施形態において、音質の現在の種類を示す画像は、「低音重視」の文字列を模した画像、「通常」の文字列を模した画像、及び「高音重視」の文字列を模した画像である。本実施形態において、副制御CPU31aは、音質フラグの値に基づいて、音質の現在の種類を示す画像を表示させる。例えば、音質フラグの値が「低音重視」を特定可能な値である場合、副制御CPU31aは、「低音重視」の文字列を模した画像を表示させる。このため、本実施形態では、音質の現在の種類を特定可能となる。
また、本実施形態において、第3操作画像62は、選択中の内容を変更する操作が可能であること、選択中の内容を調整する操作が可能であること、及び、調整状態を終了させる操作が可能であることを示す画像である。具体的に、本実施形態では、第3操作画像62として、「選択」の文字列を模した画像と、第3操作ボタンBT3を模した画像と、が表示される。このため、本実施形態では、第3操作ボタンBT3を用いて、選択中の内容を変更する操作、及び、選択中の内容を調整する操作が可能であることが特定可能となる。また、本実施形態では、第3操作画像62として、「決定」の文字列を模した画像と、第1操作ボタンBT1を模した画像と、が表示される。このため、本実施形態では、第1操作ボタンBT1を用いて調整状態を終了させる操作が可能であることが特定可能となる。
以上のように、本実施形態において、第2選択画像60、調整段階画像61、及び第3操作画像62は、音質の調整に関する画像である。即ち、本実施形態において、第2選択画像60、調整段階画像61、及び第3操作画像62は、音声演出の調整に関する第1特定画像に相当する。言い換えれば、本実施形態において、第2選択画像60、調整段階画像61、及び第3操作画像62が表示される第2メニュー画面は、音声演出の調整に関する第1特定画像として認識できる。
また、図7(e)に示すように、本実施形態の第3メニュー画面は、背景音楽として選択可能な楽曲を示す楽曲画像70が表示されている画面である。また、本実施形態の第3メニュー画面は、第3調整状態において各種の操作が可能であることを示す第4操作画像71が表示されている画面である。
本実施形態では、楽曲画像70として、背景音楽として選択可能な楽曲を示す画像が表示される。具体的に、本実施形態では、楽曲画像70として、楽曲Aを示す画像と、楽曲Bを示す画像と、楽曲Cを示す画像と、が表示される。このため、本実施形態では、背景音楽として選択可能な楽曲を特定可能となる。また、このとき、副制御CPU31aは、楽曲選択中フラグの値に応じた表示態様で楽曲画像70を表示させる。具体的に、副制御CPU31aは、楽曲選択中フラグの値から特定可能な楽曲を示す画像を、それ以外の楽曲を示す画像と比較して大きく表示させる。このため、本実施形態では、楽曲画像70により、選択中の楽曲を特定可能となる。
また、本実施形態において、第4操作画像71は、選択中の楽曲を変更する操作が可能であること、選択中の楽曲の出力を開始させる操作が可能であること、及び、調整状態を終了させる操作が可能であることを示す画像である。具体的に、本実施形態では、第4操作画像71として、「選択」の文字列を模した画像と、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dを模した画像と、が表示される。このため、本実施形態では、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dを用いて選択中の楽曲を変更する操作が可能であることが特定可能となる。
さらに、本実施形態では、第4操作画像71として、「再生開始」の文字列を模した画像と、第1操作ボタンBT1を模した画像と、が表示される。このため、本実施形態では、第1操作ボタンBT1を用いて選択中の楽曲の出力(再生)を開始させる操作が可能であることが特定可能となる。そして、本実施形態では、第4操作画像71として、「終了」の文字列を模した画像と、第2操作ボタンBT2を模した画像と、が表示される。このため、本実施形態では、第2操作ボタンBT2を用いて調整状態を終了させる操作が可能であることが特定可能となる。
以上のように、本実施形態において、楽曲画像70及び第4操作画像71は、楽曲の変更に関する画像である。即ち、本実施形態において、楽曲画像70及び第4操作画像71は、楽曲の変更に関する第2特定画像に相当する。言い換えれば、本実施形態において、楽曲画像70及び第4操作画像71が表示される第3メニュー画面は、楽曲の変更に関する第2特定画像として認識できる。本実施形態において、演出表示装置12は、特定画像を表示可能な表示手段に相当する。
以下、上述したような構成及び制御により生じる本実施形態のパチンコ遊技機10の作用について説明する。
図8に示すように、本実施形態において、制限状態とは、副制御CPU31aにより調整が可能な複数の内容のうち少なくとも一部である所定の内容の調整が不可能な状態である。このため、本実施形態において、待機画面が表示されている状態とは、副制御CPU31aにより調整が可能な複数の内容のうち少なくとも一部である所定の内容の調整が不可能な状態である。言い換えれば、本実施形態において、第2メニュー画面又は第3メニュー画面が表示されていない状態とは、副制御CPU31aにより調整が可能な複数の内容のうち少なくとも一部である所定の内容の調整が不可能な状態である。特に、本実施形態において、第2メニュー画面及び第3メニュー画面が表示されていない状態とは、音質の調整及び楽曲の変更が不可能な状態である。
また、本実施形態において、調整状態とは、副制御CPU31aにより調整が可能な複数の内容のうち少なくとも一部である所定の内容の調整が可能な状態である。このため、本実施形態において、第2メニュー画面又は第3メニュー画面が表示されている状態とは、副制御CPU31aにより調整が可能な複数の内容のうち少なくとも一部である所定の内容の調整が可能な状態である。
また、副制御CPU31aは、第2調整状態及び第3調整状態において、第3操作ボタンBT3の操作により調整する段階を選択し、第1操作ボタンBT1の操作により、選択した段階に調整する制御が可能である。具体的に、副制御CPU31aは、第2調整状態において、第3操作ボタンBT3の操作により、操作演出の実行頻度、キャラクタ演出の実行頻度、及び音質の段階(種類)を選択し、第1操作ボタンBT1の操作により、選択した段階(種類)に調整する。即ち、本実施形態において、副制御CPU31aは、第2調整状態において、第1操作ボタンBT1及び第3操作ボタンBT3が操作されたことを契機として、演出の調整を行う制御が可能である。特に、本実施形態において、副制御CPU31aは、第2調整状態において、第3操作ボタンBT3の操作により、音質の種類を選択し、第1操作ボタンBT1の操作により、選択した種類の音質に調整する。言い換えれば、本実施形態において、副制御CPU31aは、第2メニュー画面の表示中に、第1操作ボタンBT1が操作されたこと、及び第3操作ボタンBT3が操作されたことを契機として、音声演出の調整を行う制御が可能である。
また、副制御CPU31aは、第3調整状態において、第3操作ボタンBT3の操作により、背景音楽として出力させる楽曲を選択し、第1操作ボタンBT1の操作により、選択した楽曲を出力させるように制御する。即ち、本実施形態において、副制御CPU31aは、第3調整状態において、第1操作ボタンBT1及び第3操作ボタンBT3が操作されたことを契機として、楽曲の変更を行う制御が可能である。言い換えれば、本実施形態において、副制御CPU31aは、第3メニュー画面の表示中に、第1操作ボタンBT1が操作されたこと、及び第3操作ボタンBT3が操作されたことを契機として、楽曲の変更を行う制御が可能である。
また、副制御CPU31aは、調整状態において、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、第2制限状態に制御する。このとき、副制御CPU31aは、何れの調整状態において、第2操作ボタンBT2が操作された場合であっても、第2制限状態に制御する。即ち、副制御CPU31aは、複数の内容のうち何れの内容の調整が可能な状態に制御している場合であっても、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、第2制限状態に制御する。また、本実施形態において、制限状態及び調整状態は、何れも、待機状態中に制御可能な状態である。したがって、副制御CPU31aは、待機状態中において、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、第2制限状態に制御する。また、副制御CPU31aは、制限状態において、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、第1調整状態に制御する。さらに、副制御CPU31aは、第1調整状態において、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、第2制限状態、第2調整状態、及び第3調整状態の何れかに制御する。
言い換えれば、本実施形態の副制御CPU31aは、各メニュー画面の表示中に、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、第2待機画面を表示させるように演出表示装置12を制御するとも把握できる。このため、本実施形態の演出表示装置12では、各メニュー画面の表示中に、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、各メニュー画面が非表示とされることとなる。具体的に、本実施形態において、演出表示装置12は、第2メニュー画面の表示中に、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、第2メニュー画面を非表示とする。即ち、本実施形態において、演出表示装置12は、第2選択画像60、調整段階画像61、及び第3操作画像62の表示中に、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、第2選択画像60、調整段階画像61、及び第3操作画像62を非表示とする。また、本実施形態において、演出表示装置12は、第3メニュー画面の表示中に、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、第3メニュー画面を非表示とする。即ち、本実施形態において、演出表示装置12は、楽曲画像70及び第4操作画像71の表示中に、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、楽曲画像70及び第4操作画像71を非表示とする。このように、本実施形態の演出表示装置12では、第2メニュー画面と、第3メニュー画面と、のうち何れのメニュー画面が表示されている場合であっても、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機としてメニュー画面が非表示とされる。
また、副制御CPU31aは、待機画面が表示されている場合に、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、第1メニュー画面を表示させるように演出表示装置12を制御するとも把握できる。そして、副制御CPU31aは、第1メニュー画面が表示されている場合に、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、第2待機画面、第2メニュー画面、及び第3メニュー画面の何れかを表示させるように演出表示装置12を制御するとも把握できる。具体的に、副制御CPU31aは、第1メニュー画面が表示されており、且つ、演出カスタムを選択中である場合に、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、第2メニュー画面を表示させるように演出表示装置12を制御する。これにより、演出表示装置12では、第2メニュー画面が表示されていない場合に、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、第2メニュー画面が表示されることとなる。また、副制御CPU31aは、第1メニュー画面が表示されており、且つ、楽曲変更を選択中である場合に、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、第3メニュー画面を表示させるように演出表示装置12を制御する。これにより、演出表示装置12では、第3メニュー画面が表示されていない場合に、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、第3メニュー画面が表示されることとなる。
また、副制御CPU31aは、第2調整状態において、第1操作ボタンBT1が操作された場合、第2調整状態中に仮調整した内容で調整した後に、第2制限状態に制御し、演出表示装置12にて第2待機画面を表示させる。一方、副制御CPU31aは、第2調整状態において、第2操作ボタンBT2が操作された場合、仮調整した内容で調整することなく、第2制限状態に制御し、演出表示装置12にて第2待機画面を表示させる。このため、演出表示装置12では、第2メニュー画面の表示中に第1操作ボタンBT1が操作された場合、演出の調整が行われた後に、第2待機画面が表示される。また、演出表示装置12では、第2メニュー画面の表示中に第2操作ボタンBT2が操作された場合、演出の調整が行われることなく、第2待機画面が表示される。
また、副制御CPU31aは、調整状態において、第1操作ボタンBT1〜第3操作ボタンBT3が操作されることなく第2時間が経過した場合、第2制限状態に制御する。言い換えれば、副制御CPU31aは、調整状態において、第1操作ボタンBT1及び第3操作ボタンBT3が操作されないことで、演出の調整が行われることなく第2時間が経過した場合、第2操作ボタンBT2が操作されていないときであっても、第2制限状態に制御し、演出表示装置12にて第2待機画面を表示させる。このため、演出表示装置12では、各メニュー画面が表示されている場合に、第1操作ボタンBT1及び第3操作ボタンBT3が操作されないことで、演出の調整が行われることなく第2時間が経過した場合、第2操作ボタンBT2が操作されていないときであっても、第2待機画面が表示される。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)音声演出の調整及び楽曲の変更を行うに際して操作する操作手段(第1操作ボタンBT1及び第3操作ボタンBT3)と、音声演出の調整及び楽曲の変更を行うためのメニュー画面を非表示とするに際して操作する操作手段(第2操作ボタンBT2)と、が別の操作手段であるため、遊技者を混乱させてしまうことを抑制できる。したがって、遊技者の意図に沿った調整をし易くすることができ、遊技に対する興趣の低下を抑制できる。
(2)言い換えれば、音声演出の調整及び楽曲の変更を行うに際して操作する操作手段(第1操作ボタンBT1及び第3操作ボタンBT3)と、音声演出の調整及び楽曲の変更を制限する制限状態(第2制限状態)に制御するに際して操作する操作手段(第2操作ボタンBT2)と、が別の操作手段である。このため、遊技者を混乱させてしまうことを抑制できる。したがって、遊技者の意図に沿った調整をし易くすることができ、遊技に対する興趣の低下を抑制できる。
(3)遊技者は、現在の調整内容で遊技を行いたい場合、第2操作ボタンBT2の操作により、音声演出の調整及び楽曲の変更を制限する第2制限状態とし、メニュー画面を非表示とすることで、意図せず音声演出の調整及び楽曲の変更が行われてしまうことを抑制できる。このため、遊技者の意図に沿った調整で遊技を行わせ易くすることができる。
(4)演出表示装置12では、複数のメニュー画面のうち何れのメニュー画面が表示されている場合であっても、第2操作ボタンBT2の操作によりメニュー画面が非表示とされる。このため、複数のメニュー画面のうち何れのメニュー画面が表示されているかに応じて第2操作ボタンBT2が操作されたときの制御を異ならせた場合と比較して、遊技者を混乱させてしまうことを抑制できる。即ち、調整可能な複数の内容のうち何れの内容の調整が可能な状態に制御しているかに応じて第2操作ボタンBT2が操作されたときの制御を異ならせた場合と比較して、遊技者を混乱させてしまうことを抑制できる。
(5)音声演出の調整及び楽曲の変更を行うに際して用いられる第3操作ボタンBT3と、同じく音声演出の調整及び楽曲の変更を行うに際して用いられる第1操作ボタンBT1との距離は、第3操作ボタンBT3と、音声演出の調整及び楽曲の変更を制限する第2制限状態に制御するに際して用いられる第2操作ボタンBT2との距離よりも短い。これによれば、第3操作ボタンBT3について、音声演出の調整及び楽曲の変更を行うに際して用いられる操作手段であることを直感的に認識させ易くすることができる。
(6)第1操作ボタンBT1と第2操作ボタンBT2とについて、操作演出において操作が指示されたときの大当り期待度が異なる。このため、第1操作ボタンBT1と第2操作ボタンBT2とについて、異なる意味を持つ操作手段として認識させ易い。したがって、第1操作ボタンBT1は音声演出の調整及び楽曲の変更を行うに際して用いられ、第2操作ボタンBT2は音声演出の調整及び楽曲の変更を制限する第2制限状態に制御するに際して用いられるというように、音声演出の調整及び楽曲の変更における使用用途を異ならせた場合であっても、その旨を直感的に認識させ易い。
(7)また、操作演出において操作が指示されたときの期待度が第1操作ボタンBT1と比較して高い第2操作ボタンBT2は、第1操作ボタンBT1と比較して第3操作ボタンBT3から離れた位置に備えられるため、第2操作ボタンBT2の操作が指示されたときの期待感を強調することができる。
(8)第2操作ボタンBT2は、演出ゲームの実行中には操作演出において操作が指示される場合がある一方で、待機状態中においてメニュー画面が表示されているときには、第2制限状態に制御するための操作が可能である。このように、本実施形態では、演出ゲームの実行中と、演出ゲームが実行されていない期間のうち少なくとも一部の期間とにおいて、異なる使用用途に第2操作ボタンBT2を兼用できるため、操作手段の数が増えることを抑制でき、遊技者を混乱させてしまうことを抑制できる。
(9)演出表示装置12では、メニュー画面が表示されている場合に、第2操作ボタンBT2が操作されなくとも、第1操作ボタンBT1及び第3操作ボタンBT3が操作されることなく第2時間が経過すれば、第2待機画面が表示される。このため、より簡便に、演出表示装置12において第2待機画面を表示させることができる。
(10)また、演出表示装置12では、第2メニュー画面の表示中に第2操作ボタンBT2が操作された場合、演出の調整が行われることなく第2待機画面が表示される。これによれば、演出の調整を行うことなく演出表示装置12において第2待機画面を表示させたいと思う遊技者に対して煩わしさを感じさせてしまうことを抑制できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のパチンコ遊技機10について説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一の構成、及び同一の制御については同一の符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
第2実施形態のパチンコ遊技機10では、第3調整状態において、第3調整状態中に出力させる楽曲を選択(変更)可能である一方で、第3調整状態中以外の状態で出力させる楽曲を選択(変更)不可能である。言い換えれば、本実施形態では、第3調整状態中に、楽曲の試聴が可能である。
具体的に、第3調整状態において、副制御CPU31aは、左ボタンBT3cが操作された場合、及び、右ボタンBT3dが操作された場合、第1実施形態と同様に、複数の楽曲のうち何れかの楽曲を特定可能な値を楽曲選択中フラグに記憶させる。また、第3調整状態において、副制御CPU31aは、第1操作ボタンBT1が操作された場合、副制御RAM31c内に記憶されている楽曲選択中フラグの値を、副制御RAM31c内の楽曲試聴フラグに記憶させる。そして、副制御CPU31aは、楽曲試聴フラグの値に応じた楽曲の出力(再生)を開始させるとともに、楽曲フラグの値に応じた楽曲の出力を停止させるようにスピーカSpを制御する。これにより、第3調整状態では、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dの操作により複数種類の楽曲の中から出力させる楽曲を選択し、選択した楽曲を、第1操作ボタンBT1の操作によりスピーカSpから出力させることができる。
また、第3調整状態において、副制御CPU31aは、第2操作ボタンBT2が操作された場合、第2制限状態に制御する。また、副制御CPU31aは、第3調整状態に制御した場合、副制御RAM31c内の第2時間タイマの更新を開始する。そして、第3調整状態において、副制御CPU31aは、第2時間が経過した場合、第2制限状態に制御する。さらに、第3調整状態において、副制御CPU31aは、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、楽曲試聴フラグの値に応じた楽曲の出力を開始させた場合、副制御RAM31c内の第2時間タイマを消去(クリア)し、特定の時間を計測するための特定時間タイマの更新を開始する。即ち、第3調整状態において、副制御CPU31aは、第3調整状態に制御されてから第2時間が経過する迄の間に第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、楽曲試聴フラグの値に応じた楽曲の出力を開始させた場合、第2時間の計測を終了するとともに、特定の時間の計測を開始する。そして、副制御CPU31aは、第3調整状態に制御されてから、第1操作ボタンBT1及び第2操作ボタンBT2が操作されることなく第2時間が経過した場合、第2制限状態に制御する。さらに、副制御CPU31aは、第3調整状態に制御されてから第2時間が経過する迄の間に第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、楽曲試聴フラグの値に応じた楽曲の出力を開始させた場合、楽曲試聴フラグの値に応じた楽曲の出力を開始させてから特定の時間が経過したことを契機として、第2制限状態に制御する。
そして、副制御CPU31aは、第2制限状態に制御することに伴って、楽曲試聴フラグの値を消去するとともに、楽曲試聴フラグの値に応じた楽曲の出力を停止させ、楽曲フラグの値に応じた楽曲の出力を開始させるようにスピーカSpを制御する。このように、本実施形態では、第3調整状態において、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dの操作により複数の楽曲のうち何れかの楽曲を選択し、該選択した楽曲を、第1操作ボタンBT1の操作により試聴可能である。
以上詳述したように、本実施形態は、上述した(1)〜(10)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(11)本実施形態において、第3調整状態中には、複数の楽曲の中から何れかの楽曲を選択し、選択した楽曲を第3調整状態中に試聴可能である。したがって、好みの楽曲を試聴したいと考える遊技者の興趣を向上できる。
(12)特に、本実施形態では、第3調整状態中に楽曲の試聴を行った場合であっても、第3調整状態以外の状態で出力される楽曲は変更されないため、第3調整状態以外の状態における音声演出の実行態様に影響を与えることなく、楽曲の試聴を楽しませることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・第2実施形態において、第3調整状態中に試聴可能な楽曲の種類は、適宜変更してもよい。例えば、第3調整状態中に試聴可能な楽曲には、第3調整状態中を除いては大当り遊技中においてのみ出力可能な特定の楽曲が含まれていてもよい。これによれば、遊技者は、大当り遊技が付与されない場合であっても、第3調整状態中において特定の楽曲を試聴することができる。また例えば、第3調整状態中に試聴可能な楽曲には、第3調整状態中を除いては特定の条件が成立したときにのみ出力可能な特別の楽曲が含まれていてもよい。特定の条件には、例えば、高確率状態が付与されていることを採用してもよいし、特定の演出が実行されたことを採用してもよい。また、特定の条件には、大当り遊技が所定回数以上付与されたことを採用してもよい。これによれば、遊技者は、特定の条件が成立していない場合であっても、第3調整状態中において特別の楽曲を試聴することができる。したがって、遊技者の興趣を向上できる。
・第2実施形態において、副制御CPU31aは、第3調整状態中に試聴可能な楽曲のうち一部又は全部の楽曲について、楽曲の一部分のみを再生可能に制御してもよい。これによれば、第3調整状態において、各種の楽曲を視聴する楽しみを与えつつも、第3調整状態以外の状態において各種の楽曲が再生されたときの興趣を向上できる。特に、この場合、特定の条件が成立したときにのみ出力可能な特別の楽曲について、第3の調整状態中においては、楽曲の一部分のみを再生可能に制御してもよい。これによれば、特定の条件が成立していない場合であっても、第3調整状態中において特別の楽曲を楽しませつつ、特定の条件が成立したときの興趣を向上できる。
・第2実施形態において、第3調整状態中に第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として計測される特定時間は、楽曲試聴フラグの値に応じて異なる時間であってもよい。この場合、例えば、特定の時間は、楽曲試聴フラグの値に応じて出力される楽曲の再生時間以上の時間としてもよい。これによれば、楽曲の試聴を開始させたにもかかわらず、楽曲が最後まで再生されないまま特定の時間が経過して第2制限状態に制御されることで、遊技者の興趣を低下させてしまうことを抑制できる。また、第3調整状態中に第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として計測される特定時間は、楽曲試聴フラグの値にかかわらず同一の時間であってもよい。この場合、特定の時間を計測するための制御を簡略化し、副制御CPU31aの負担を低減できる。
・音声演出の調整には、音量の調整を含んでいてもよい。この場合、第2待機画面において表示される音量メータ40及び第1操作画像42は、音声演出の調整に関する第1特定画像に相当する。言い換えれば、音量メータ40及び第1操作画像42が表示される第2待機画面は、音声演出の調整に関する第1特定画像として認識できる。また、この場合、副制御CPU31aは、第2待機画面の表示中に、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、音量の調整を行う制御が可能であってもよい。例えば、副制御CPU31aは、第2待機画面の表示中に、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、音量を最大の段階に調整するように制御してもよい。この場合、副制御CPU31aは、第2待機画面の表示中に、第1操作ボタンBT1とは異なる操作手段が操作されたことを契機として、第1メニュー画面を表示するように制御してもよいし、音量の調整を行うときとは異なる操作態様により第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、第1メニュー画面を表示するように制御してもよい。なお、操作手段の操作態様には、例えば、操作手段を所定時間未満の時間に亘って1回だけ操作する単押し、操作手段を複数回操作する連打、操作手段を所定時間以上の時間に亘って操作し続ける長押しなどがある。また、この場合、副制御CPU31aは、第2待機画面の表示中に、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、第2待機画面を非表示とし、第1待機画面を表示するように演出表示装置12を制御してもよい。また、音声演出の調整には、音質の調整及び音量の調整以外の調整を含んでいてもよい。例えば、複数のスピーカにより音声を立体的に出力させる制御が可能な遊技機に具体化する場合、副制御CPU31aは、音声演出の調整として、音声を立体的に出力させるか否かの調整が可能であってもよい。このように、音声演出の調整として副制御CPU31aが調整可能な内容は、適宜変更してもよい。
・操作演出において、第1操作指示画像SG1が表示されたときの大当り期待度、及び第2操作指示画像SG2が表示されたときの大当り期待度は、適宜変更してもよい。例えば、操作演出において、第1操作指示画像SG1が表示されたときと第2操作指示画像SG2が表示されたときとで、大当り期待度が同一であってもよいし、第1操作指示画像SG1が表示されたときの方が、第2操作指示画像SG2が表示されたときよりも大当り期待度が高くなっていてもよい。また、操作演出において、第2操作指示画像SG2が表示されたときに、第1報知画像HG1を表示可能であってもよい。
・操作演出において、副制御CPU31aは、操作有効期間内に操作が行われなかった場合、操作有効期間の終了を契機として報知画像を表示させてもよい。
・操作演出において、操作指示画像により操作が指示された操作手段とは異なる操作手段が操作された場合の副制御CPU31aの制御は、適宜変更可能である。例えば、操作指示画像により操作が指示された操作手段とは異なる操作手段が操作された場合、副制御CPU31aは、報知画像を表示させなくてもよいし、報知画像を表示させてもよい。また、操作指示画像により操作が指示された操作手段とは異なる操作手段が操作された場合、副制御CPU31aは、操作指示画像により操作が指示された操作手段が操作されたときと同じ態様で報知画像を表示させてもよいし、異なる態様で報知画像を表示させてもよい。即ち、操作指示画像により操作が指示された操作手段が操作された場合に報知画像を表示させる制御と、操作指示画像により操作が指示された操作手段とは異なる操作手段が操作された場合に報知画像を表示させる制御とは、異なる制御であってもよい。例えば、操作指示画像により操作が指示された操作手段とは異なる操作手段が操作された場合、副制御CPU31aは、実行中の演出ゲームが大当りとなる演出ゲームであることを条件として、特殊な報知画像を表示させるように制御してもよい。
・各制限状態及び各調整状態における演出表示装置12の表示内容は、適宜変更してもよい。例えば、メニュー画面は、演出表示装置12全体に表示される画面でなくてもよく、演出表示装置12の一部に表示されてもよい。また、演出表示装置12は、待機画面をメニュー画面が覆うように見える表示態様でメニュー画面を表示してもよく、この場合、メニュー画面の後側に待機画面を表示しているように見える表示態様でメニュー画面を表示してもよい。即ち、演出表示装置12は、半透明な画面として認識し得る表示態様でメニュー画面を表示してもよい。
・演出表示装置12は、第1メニュー画面及び第2メニュー画面の何れか一方または両方において、第2操作ボタンBT2を用いて調整状態を終了させる操作が可能であることを示す画像を表示してもよい。また、演出表示装置12は、第3メニュー画面において、第2操作ボタンBT2を用いて調整状態を終了させる操作が可能であることを示す画像を表示しなくてもよい。
・副制御CPU31aは、第1制限状態において、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として、第1調整状態とは異なる状態(例えば、第2制限状態)に制御されてもよい。また、副制御CPU31aは、第1制限状態において、上ボタンBT3a及び下ボタンBT3bが操作されたことを契機として、音量フラグの値を更新することにより、音量を調整した上で、第2制限状態に制御してもよい。さらに、副制御CPU31aは、第1制限状態において、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dが操作されたことを契機として、光量フラグの値を更新することにより、光量を調整した上で、第2制限状態に制御してもよい。即ち、第1制限状態は、副制御CPU31aにより調整が可能な複数の内容のうち少なくとも一部である所定の内容(例えば、操作演出の実行頻度、キャラクタ演出の実行頻度、音質、楽曲など)の調整が不可能な状態であればよく、音量及び光量の調整が可能な状態であってもよい。
・副制御CPU31aは、第2制限状態において、所定の条件が成立したことを契機として、第1制限状態に制御してもよい。所定の条件としては、例えば、第1操作ボタンBT1〜第3操作ボタンBT3の操作が行われることなく所定の時間が経過する時間経過条件を採用してもよいし、第2操作ボタンBT2の操作など、所定の操作が行われる操作条件を採用してもよい。
・副制御CPU31aは、第2制限状態において、音量及び光量の調整を不可能としてもよい。この場合、副制御CPU31aは、第1調整状態において、「音量光量調整」を選択したときには、第2制限状態とは異なる特定の調整状態に制御した上で、音量及び光量の調整を可能とするとよい。即ち、副制御CPU31aは、制限状態においては、全ての演出の調整を不可能とする一方で、調整状態において、全ての演出の調整のうち一部又は全部の調整を可能としてもよい。この場合、副制御CPU31aは、特定の調整状態においては、第2待機画面とは異なる特定のメニュー画面を表示するように制御するとよく、該特定のメニュー画面では、音量及び光量の調整に関する画像を表示するとよい。そして、副制御CPU31aは、特定の調整状態においては、第1操作ボタンBT1及び第3操作ボタンBT3が操作されたことを契機として、音量の調整及び光量の調整を行う一方で、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、第2制限状態に制御するとよい。この場合、音量の調整は、音声演出の調整に相当し、特定のメニュー画面は、特定の画像に相当する。
・副制御CPU31aは、第1調整状態において、演出の調整を可能としてもよい。例えば、副制御CPU31aは、第1調整状態において、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dが操作されたことを契機として、光量フラグの値を更新してもよい。
・副制御CPU31aは、第2調整状態において、第1操作ボタンBT1が操作された場合、仮調整フラグに記憶されている値に基づいて対応する調整フラグの値を更新することにより演出の調整を行う一方で、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機としては、第2制限状態に制御しなくてもよい。即ち、副制御CPU31aは、第2調整状態において、第1操作ボタンBT1が操作されたことを契機として演出の調整を行った後に、第2操作ボタンBT2が操作されたこと、又は、第2時間が経過したことを契機として、第2制限状態に制御してもよい。
・副制御CPU31aは、第2調整状態において、第2操作ボタンBT2が操作された場合、仮調整フラグに記憶されている値に基づいて対応する調整フラグの値を更新することにより、演出の調整を行った後に、第2制限状態に制御してもよい。
・副制御CPU31aは、第2調整状態において、第2時間が経過した場合、仮調整フラグに記憶されている値に基づいて対応する調整フラグの値を更新することにより、演出の調整を行った後に、第2制限状態に制御してもよい。
・副制御CPU31aは、第2調整状態において、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dが操作された場合、各仮調整フラグに代えて、各調整フラグの値を直接更新してもよい。即ち、副制御CPU31aは、第2調整状態において、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dが操作された場合、その後に第1操作ボタンBT1が操作されていないときであっても、演出の調整を行ってもよい。
・副制御CPU31aは、第3調整状態において、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dが操作された場合、楽曲選択中フラグに代えて、楽曲フラグの値を直接更新してもよい。即ち、副制御CPU31aは、第3調整状態において、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dが操作された場合、その後に第1操作ボタンBT1が操作されていないときであっても、楽曲の変更(調整)を行ってもよい。
・各制限状態及び各調整状態に制御する条件は、適宜変更してもよい。例えば、副制御CPU31aは、第1制限状態において、第1時間が経過した場合であっても、第2制限状態に制御しなくてもよい。また、副制御CPU31aは、各調整状態において、第2時間が経過した場合であっても、第2制限状態に制御しなくてもよい。即ち、本実施形態において、副制御CPU31aは、演出の調整を行うに際して操作される操作手段とは異なる操作手段が操作されたこと、又は、メニュー画面を表示させるに際して操作される操作手段とは異なる操作手段が操作されたことを契機として、メニュー画面を表示させるように演出表示装置12を制御していればよい。また、副制御CPU31aは、各制限状態において、第1操作ボタンBT1が操作された場合に、第1調整状態を介することなく第2調整状態又は第3調整状態に制御してもよい。即ち、副制御CPU31aは、所定の操作手段が操作されたことを契機として各種の調整が可能な状態に制御してもよい。
・主制御CPU30aは、待機コマンドを生成しなくてもよい。この場合、副制御CPU31aは、例えば、演出ゲームが終了した後、変動パターン指定コマンド及びオープニングコマンドの何れも入力することなく所定時間が経過したことを契機として、第1制限状態に制御してもよい。即ち、副制御CPU31aは、演出ゲームが終了した後、次の演出ゲーム及び大当り遊技の何れも開始されることなく所定時間が経過したことを条件に、待機状態に移行したと判定してもよい。
・各制限状態及び各調整状態において調整が可能な内容は、適宜変更してもよい。例えば、副制御CPU31aは、第2調整状態において、操作演出の実行頻度の調整、キャラクタ演出の実行頻度の調整、及び音質の調整に加えて、音量の調整及び楽曲の変更(選択)が可能であってもよい。この場合、副制御CPU31aは、第2調整状態においては、操作演出の実行頻度の調整に関する画像、キャラクタ演出の実行頻度の調整に関する画像、及び音質の調整に関する画像に加えて、音量の調整に関する画像及び楽曲の変更に関する画像を表示させるように演出表示装置12を制御してもよい。また、例えば、副制御CPU31aは、第3調整状態において、楽曲の変更に加えて、音質の調整及び音量の調整が可能であってもよい。この場合、副制御CPU31aは、第3調整状態においては、楽曲の変更に関する画像に加えて、音質の調整に関する画像及び音量の調整に関する画像を表示させるように演出表示装置12を制御してもよい。また、第1〜第3調整状態とは別に、音量を調整する制御、音質を調整する制御、及び楽曲を変更する制御のうち一部又は全部の制御が可能な調整状態を備えていてもよい。即ち、副制御CPU31aは、第1〜第3メニュー画面とは異なる画面の表示中に、音量を調整する制御、音質を調整する制御、及び楽曲を変更する制御のうち一部又は全部の制御が可能であってもよい。このように、本実施形態において、副制御CPU31aは、特定のメニュー画面の表示中に、音声演出の調整を行う制御と、楽曲の変更を行う制御と、の両方が可能であってもよい。また、この場合、音量の調整に関する画像、音質の調整に関する画像、及び楽曲の変更に関する画像は、特定のメニュー画面において、それぞれ異なる画像として表示されてもよいし、1つの画像として表示されてもよい。
・副制御CPU31aは、制限状態において、全ての演出の調整を可能としてもよい。この場合、副制御CPU31aは、制限状態においては、調整状態と比較して、全ての演出の調整のうち一部又は全部の調整を制限するように制御するとよい。ここで、制限とは、例えば、調整が可能な段階の範囲が狭くなることであってもよいし、所定の期間内において調整が不可能となることであってもよい。
・副制御CPU31aにより調整が可能な内容は、適宜変更してもよい。例えば、副制御CPU31aにより調整が可能な内容には、各種の演出の実行態様を定めた演出モード、演出表示装置12において演出図柄の背景に表示される画像、及び所定の動作が可能な可動体の動作態様(動作範囲、動作速度など)のうち一部又は全部が含まれていてもよい。また例えば、副制御CPU31aにより調整が可能な内容には、音量、光量、操作演出の実行頻度、キャラクタ演出の実行頻度、音質、及び楽曲の変更のうち一部又は全部が含まれていなくてもよい。即ち、本実施形態では、演出について何らかの調整が可能であればよく、調整が可能な内容は適宜変更が可能である。
・副制御CPU31aにより調整が可能な内容の段階は、適宜変更してもよい。例えば、副制御CPU31aは、音量について、9段階以上の段階数の中で調整が可能であってもよいし、7段階以下の段階数の中で調整が可能であってもよい。また例えば、副制御CPU31aは、楽曲について、2種類の楽曲の中で調整(変更)が可能であってもよいし、4種類以上の楽曲の中で調整(変更)が可能であってもよい。
・上記実施形態における楽曲の変更は、出力させる楽曲を直接的に変更(選択)するものでなくてもよく、出力させる楽曲を間接的に変更(選択)するものであってもよい。例えば、副制御CPU31aは、操作手段の操作に応じて各種の演出の実行態様を定めた演出モードを変更可能である場合に、変更した演出モードに対応する楽曲を出力することにより、間接的に楽曲を変更可能であってもよい。即ち、副制御CPU31aは、楽曲の変更とは異なる調整に付随して楽曲を変更可能に構成されていてもよい。この場合、1つの演出モードに対して1つの楽曲が対応付けられており、該1つの楽曲が出力されるようになっていてもよいし、1つの演出モードに対して複数の楽曲が対応付けられており、該複数の楽曲のうち何れかの楽曲が出力されるようになっていてもよい。
・副制御CPU31aは、特定の演出の調整を行うに際して、操作手段の操作に応じて異なる態様で演出の調整を行うように制御してもよい。例えば、副制御CPU31aは、音量の調整を行うに際して、上ボタンBT3a及び下ボタンBT3bが1回操作される毎に、音量フラグの値を1段階ずつ更新する一方で、第2操作ボタンBT2が操作されたことを契機として、音量フラグの値を最大の段階に更新するように制御してもよい。即ち、副制御CPU31aは、操作された操作手段の種類に応じて、異なる態様で演出の調整を行うように制御してもよい。また例えば、副制御CPU31aは、楽曲の変更(選択)を行うに際して、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dが所定時間未満の時間に亘って操作されたこと(所謂、単押し)を契機として、選択中の楽曲を1回変更する。一方で、副制御CPU31aは、左ボタンBT3c及び右ボタンBT3dが所定時間以上の時間に亘って操作されたこと(所謂、長押し)を契機として、規定時間が経過する毎に選択中の楽曲を変更するようにしてもよい。即ち、副制御CPU31aは、操作手段が単押しされた場合には、演出の調整を1回行う一方で、操作手段が長押しされた場合には、演出の調整を連続的に複数回行うように制御してもよい。
・操作手段として、特定の調整を行う際に操作される専用の操作手段を備えてもよい。例えば、操作手段として、音量の調整を行う際に操作される専用の音量調整用操作手段を備えてもよい。この場合、副制御CPU31aは、音量の調整に関する画像が表示されていない場合であっても、音量調整用操作手段が操作されたことを契機として、音量を調整する制御が可能であってもよく、例えば、楽曲の変更に関する画像の表示中に、音量調整用操作手段が操作されたことを契機として、音量を調整する制御が可能であってもよい。また、操作手段として、音質の調整を行う際に操作される専用の音質調整用操作手段を備えてもよい。この場合、副制御CPU31aは、音質の調整に関する画像が表示されていない場合であっても、音質調整用操作手段が操作されたことを契機として、音質を調整する制御が可能であってもよく、例えば、楽曲の変更に関する画像の表示中に、音質調整用操作手段が操作されたことを契機として、音質を調整する制御が可能であってもよい。また、操作手段として、楽曲の変更を行う際に操作される専用の楽曲変更用操作手段を備えてもよい。この場合、副制御CPU31aは、楽曲の変更に関する画像が表示されていない場合であっても、楽曲変更用操作手段が操作されたことを契機として、楽曲を選択する制御が可能であってもよく、例えば、音質の調整に関する画像の表示中に、楽曲変更用操作手段が操作されたことを契機として、楽曲を選択する制御が可能であってもよい。このように、副制御CPU31aは、特定の調整とは異なる特別の調整に関する画像の表示中であっても、操作手段が操作されたことを契機として、特定の調整を行う制御が可能であってもよい。
・第1操作ボタンBT1、第2操作ボタンBT2、及び第3操作ボタンBT3が操作されたときの副制御CPU31aの制御は、適宜変更してもよい。例えば、第1操作ボタンBT1が操作されたときの副制御CPU31aの制御と、第2操作ボタンBT2が操作されたときの副制御CPU31aの制御とを入れ替えてもよい。
・第1操作ボタンBT1、第2操作ボタンBT2、及び第3操作ボタンBT3の位置は適宜変更してもよい。
・第1操作ボタンBT1、第2操作ボタンBT2、及び第3操作ボタンBT3は、押下する操作が可能なボタンでなくてもよい。例えば、レバー、タッチセンサ、ハンドルなどを採用してもよい。また、各操作手段は一体に形成されていてもよい。例えば、レバー式の操作手段の上部にボタン式の操作手段が備えられていてもよい。
・各制限状態及び各調整状態に制御するための操作は、同一の操作手段による異なる操作によって実現されてもよい。また、音声演出の調整を行うための操作及び楽曲の変更を行うための操作は、各制限状態及び各調整状態に制御するための操作と同一の操作手段による異なる操作によって実現されてもよい。言い換えれば、メニュー画面を表示させるための操作、メニュー画面を非表示とするための操作、音声演出の調整を行うための操作、及び楽曲の変更を行うための操作は、同一の操作手段による異なる操作によって実現されてもよい。
・低ベース状態における普通当り確率は、0(零)を超える確率であってもよい。この場合、第1可変部材15は、低ベース状態において、許容状態に動作されることがある。
・特定のセンサにより遊技球が検知されたことを契機として高確率状態を付与する遊技機に具体化してもよい。また、大当り遊技の終了後における特別ゲームの実行回数が予め定めた確変回数に到達するまでを上限として高確率状態を付与する遊技機(所謂、ST機)に具体化してもよい。また、大当り遊技の終了後、所定の転落抽選に当選するまでを上限として高確率状態を付与する遊技機(所謂、転落機)に具体化してもよい。
・パチンコ遊技機10の確率状態として、3種類以上の確率状態を備えた遊技機に具体化してもよい。また、パチンコ遊技機10の確率状態として、1種類の確率状態を備えた遊技機に具体化してもよい。即ち、大当り判定において大当りと判定される確率を変動させる確率変動機能を備えていない遊技機に具体化してもよい。
・パチンコ遊技機10のベース状態として、3種類以上のベース状態を備えた遊技機に具体化してもよい。また、パチンコ遊技機10のベース状態として、1種類のベース状態を備えた遊技機に具体化してもよい。即ち、第2始動口14への遊技球の入球率を向上させる入球率向上機能を備えていない遊技機に具体化してもよい。
・特定のセンサにより遊技球が検知されたことを契機として大当り遊技を付与する遊技機(所謂、1種2種混合機)に具体化してもよい。
・副制御基板31をサブ統括制御基板とし、副制御基板31とは別に、演出表示装置12を専門に制御する表示制御基板と、スピーカSpを専門に制御する音声制御基板と、装飾ランプLaを専門に制御するランプ制御基板と、を個別に設けてもよい。また、表示制御基板と、音声制御基板と、ランプ制御基板と、のうち一部または全部の基板を同一の基板としてもよい。また、副制御CPU31aは、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。
・パチンコ遊技機10は、主制御基板30の機能と副制御基板31の機能とを統合した単一の制御基板を備えてもよい。また、主制御基板30の機能は、複数の基板に分割して実現してもよい。主制御CPU30aは、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。
・大当りの種類は、適宜変更してもよい。例えば、大当り遊技におけるラウンド遊技の上限回数、大入賞口の開放時間、及び大入賞口の開放回数のうち一部又は全部を異ならせてもよい。
・複数の大入賞口を備えた遊技機に具体化してもよい。
・第1特別ゲームと第2特別ゲームとは、各始動口13,14への遊技球の入球順序に従って実行してもよく、同時に並行して実行してもよい。また、第2特別ゲームを省略してもよい。
・演出ゲームを実行しないパチンコ遊技機に具体化してもよい。この場合、演出表示装置12に特別図柄を表示するとよい。
・遊技機として、回胴式遊技機に具体化してもよい。回胴式遊技機には、遊技媒体としてメダルを用いるスロットマシンや、遊技媒体として遊技球を用いるスロットマシンを含む。このようにパチンコ遊技機とは異なる遊技機においても、音量の調整や光量の調整などといった演出の調整が可能である。