JP2019178992A - Vehicle fixing device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、試験車両の駆動車輪が載せられたローラにダイナモメータを連結し、試験車両の駆動力及びブレーキ力を当該ローラに介して当該ダイナモメータに伝達し、室内で試験車両の路上走行をシミュレートするために試験車両を拘束する車両固定装置に関する。 The present invention connects a dynamometer to a roller on which a driving wheel of a test vehicle is mounted, transmits the driving force and braking force of the test vehicle to the dynamometer via the roller, and allows the test vehicle to travel on the road indoors. The present invention relates to a vehicle fixing device that restrains a test vehicle in order to simulate.
路上走行のシミュレートに供される試験車両は試験中に駆動車輪がローラから脱しないように車両固定装置により固定(拘束)される。例えば特許文献1〜3に示された車両固定装置は車両試験装置のピットカバーまたはその周辺にて試験車両の前方または前後の位置から当該試験車両を固定する。
A test vehicle used for simulating road running is fixed (restrained) by a vehicle fixing device so that the driving wheel does not come off the roller during the test. For example, the vehicle fixing devices disclosed in
従来の車両固定装置は、試験室が狭い場合や試験に供される設備と試験車両との干渉を避けるために、ピットカバー上の既存の一対のスライドレールの間でこのスライドレールと直列または垂直に増設される他の一対のスライドレールに設置されることがある。 Conventional vehicle fixing devices are used in series or vertically between a pair of existing slide rails on the pit cover in order to avoid interference between the test vehicle and the equipment used for the test when the test room is small. May be installed on another pair of slide rails.
しかしながら、前記他の一対のスライドレールに車両固定装置が配置されると、車両固定装置の牽引位置の自由度(拡張性)が低減し、車両固定装置の所望の配置が困難となる。 However, when the vehicle fixing device is arranged on the other pair of slide rails, the degree of freedom (expandability) of the traction position of the vehicle fixing device is reduced, and the desired arrangement of the vehicle fixing device becomes difficult.
特に、試験車両の前方に車両固定装置を近づけて配置させると、牽引力を測定するロードセル等の牽引力検出器の取付けが困難となり、必要な牽引距離を確保できなくなる。 In particular, when the vehicle fixing device is disposed close to the front of the test vehicle, it becomes difficult to attach a traction force detector such as a load cell for measuring the traction force, and a necessary traction distance cannot be secured.
試験車両の牽引位置を変更する場合、従来の車両固定装置はその台座部の向きを変更する必要があり、試験車両の牽引位置を調節する際の作業効率が悪くなる。 When changing the traction position of the test vehicle, the conventional vehicle fixing device needs to change the direction of the pedestal portion, and the work efficiency when adjusting the traction position of the test vehicle is deteriorated.
以上のように従来の車両固定装置はピットカバーまたはその周辺に設置させる際に使用する場面や試験環境に柔軟に対応することが難しい。 As described above, it is difficult for the conventional vehicle fixing device to flexibly cope with the scene and test environment used when the vehicle fixing device is installed in or around the pit cover.
本発明は、上記の事情を鑑み、試験車両の固定に際し、試験車両の牽引の自由度を向上させることを課題とする。 In view of the above circumstances, an object of the present invention is to improve the degree of freedom of traction of a test vehicle when the test vehicle is fixed.
そこで、本発明の一態様は、車両試験装置に供される試験車両を牽引して固定する車両固定装置であって、前記車両試験装置のスライドレールに沿う任意の位置に取り付け可能な台座部と、この台座部にて立設される支柱部と、前記台座部の長手方向縁部に取り付けられて前記車両固定装置を移動させる一対のキャスタと、前記支柱部に取り付けられて前記移動の際に把持されるキャスタ移動ハンドルとを備える。 Accordingly, one aspect of the present invention is a vehicle fixing device that pulls and fixes a test vehicle provided for a vehicle test apparatus, and a pedestal portion that can be attached to an arbitrary position along a slide rail of the vehicle test apparatus; A support column that is erected on the pedestal, a pair of casters that are attached to a longitudinal edge of the pedestal to move the vehicle fixing device, and that are attached to the support and are moved during the movement. A caster moving handle to be gripped.
本発明の一態様は、前記台座部の長手方向縁部において前記一対のキャスタの間に配置された状態で取り付けられて前記移動を補助する補助キャスタをさらに備える。 One aspect of the present invention further includes an auxiliary caster that is attached in a state of being arranged between the pair of casters at a longitudinal edge portion of the pedestal portion and assists the movement.
以上の本発明によれば、試験車両の固定に際し、試験車両の牽引の自由度が向上する。 According to the present invention described above, the degree of freedom of traction of the test vehicle is improved when the test vehicle is fixed.
以下に図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[実施形態1]
図1に例示の本実施形態の車両固定装置1は、図3の車両試験装置2のピットカバー20のローラ開口部21から露出したローラ(図示省略)に車輪(図示省略)が載せられた試験車両3を牽引することによりピットカバー20において試験車両3を固定する。
[Embodiment 1]
The
特に、車両固定装置1は、図3に例示されたピットカバー20上またはピットカバー20の外側に設置されたスライドレール22の任意の位置に取り付けが可能であると共に、前記牽引の支点高さ及び方向が所定の範囲で調整可能となっている。
In particular, the
(車両固定装置1の態様例)
車両固定装置1は、図1,2に示したように、台座部10、支柱部11、移動回転部12、固定金具13及び上下操作部14を備える。
(Example of vehicle fixing device 1)
As shown in FIGS. 1 and 2, the
(台座部10の態様例)
台座部10は、図3に示された車両試験装置2のスライドレール22に沿う任意の位置に取り付け可能となっている。
(Example of pedestal 10)
The
台座部10は、図1,3に示されたスライドレール22上の任意の位置に取り付け可能である一方で支柱部11が立設される長板状の台座本体部101から成る。そして、台座本体部101の短手方向の両端部には、移動引き手102が固着されている。
The
台座本体部101は固定ボルト103によりスライドレール22上の任意の位置に取り付けられる。図1(a)に示された台座本体部101は、スライドレール22に収容されて前記任意の位置に配置される二つのナットプレート104に対して、台座本体部101に挿通された固定ボルト103が螺着されることにより、スライドレール22に取り付けられる。尚、本態様の単一のナットプレート104は二つの固定ボルト103が螺着される仕様となっている。
The pedestal
(支柱部11の態様例)
支柱部11は、図1,2に示されたように台座部10にて立設される。
(Example of column 11)
As shown in FIGS. 1 and 2, the
支柱部11は、台座本体部101に立設される円筒状の支柱本体部111から成る。支柱本体部111には、図2のように移動回転部12の上下動を制限する長孔112が支柱本体部111の高さ方向に沿って形成され、さらに、図1(a),2(b)のように移動回転部12の設置高さを示す指示スケール113が設けられる。
The
(移動回転部12の態様例)
移動回転部12は、図1(a)(d)に示したように、試験車両3を牽引するチェーン9aが連結金具15を介して連結されると共に支柱部11と同軸に備えられて上下方向に移動及び水平方向に回転が可能となっている。
(Example of movement / rotation unit 12)
As shown in FIGS. 1 (a) and 1 (d), the moving / rotating
移動回転部12は、図2に示したように、移動ブッシュ121、移動金具122及び押さえ蓋123を備える。
As shown in FIG. 2, the
移動ブッシュ121は、支柱本体部111の外周面と面接触する。移動ブッシュ121としては、周知のオイレスベアリング(自己潤滑性軸受)が適用される。
The moving
移動金具122は、移動ブッシュ121を介して支柱本体部111に周設される。移動金具122の外周面には、試験車両3に繋がれたチェーン9aの連結金具15が連結される金具連結部125が突設されている。
The
押さえ蓋123は、移動金具122の上下端部において固定ボルト124により移動ブッシュ121を封止する。
The
(固定金具13の態様例)
固定金具13は、図2に示したように、移動回転部12を水平に保持させた状態で、上下操作部14のスリーブ142に固定される。
(Example of fixing metal 13)
As shown in FIG. 2, the
固定金具13は、受け金具131及び押さえ金具132を備える。
The
受け金具131は、上下操作部14のスリーブ142に固定ボルト133により取り付けられた状態で、移動回転部12を水平に受ける。
The
押さえ金具132は、固定ボルト134により受け金具131に固定された状態で、移動回転部12の上下方向のずれを防止する。さらに、押さえ金具132には移動回転部12を押さえつける固定ボルト135が螺着されることにより、図1(d)に示した300°の回転範囲における任意の位置において移動回転部12の固定が可能である。
The presser fitting 132 prevents the movable rotating
(上下操作部14の態様例)
上下操作部14は、図1に示したように試験作業員(図示省略)の操作により移動回転部12を上下動させる。
(Example of the vertical operation unit 14)
As shown in FIG. 1, the
上下操作部14は、図2に示したように、送りねじ141、スリーブ142、蓋部143、操作ハンドル144及びグリップ145を備える。
As shown in FIG. 2, the
送りねじ141は、支柱本体部111と同軸に支柱本体部111に収容されて回転可能に支持される。
The
スリーブ142は、周知のボールねじ機構を介して送りねじ141に装着される。このスリーブ142には、上述のように固定金具13の受け金具131が取り付けられる。
The
蓋部143は、支柱本体部111の上端開口部を密閉する。蓋部143には、図1(c)に示された連結金具15の吊り輪153が図8に例示のシャックル16を介して連結されるアイボルト146が適宜に複数備えられる。
The
操作ハンドル144は、蓋部143に送りねじ141と同軸に配置されて送りねじ141を回転させる。グリップ145は、この操作ハンドル144の操作時に把持される。
The operation handle 144 is disposed coaxially with the
(連結金具15の態様例)
連結金具15は、試験車両3に繋がれたチェーン9aを移動回転部12に連結させる。
(Example of connection metal fitting 15)
The connection fitting 15 connects the
連結金具15は、図1に示されたように、連結本体部151、連結部152及び吊り輪153を備える。
As shown in FIG. 1, the connection fitting 15 includes a connection
連結本体部151は、移動回転部12の牽引力を検出する検出器としてロードセル150を備える。
The connection
連結部152は、連結本体部151の一端側に接続された状態で移動回転部12の金具連結部125において回転軸154を介して上下に搖動可能に連結される。
The connecting
吊り輪153は、連結本体部151の他端側に接続された状態でチェーン9aに連結される。
The
(車両固定装置1の使用例とその効果)
図1,3を参照して本実施形態の車両固定装置1の使用例について説明する。
(Usage example and effect of the vehicle fixing device 1)
A usage example of the
車両固定装置1は図3に示したように車両試験装置2において横振れ防止装置8と併用されて試験車両3を固定する。
As shown in FIG. 3, the
例えば、同図に示したように横振れ防止装置8は試験車両3の前方のスライドレール22上の任意の位置に取り付けられる。一方、車両固定装置1はピットカバー20上のスライドレール22から前方に延長して増設されたスライドレール22上の任意の位置において図1の固定ボルト103とナットプレート104とにより取り付けられる。
For example, as shown in the figure, the lateral
また、試験車両3の後方に配置される横振れ防止装置8は当該後方のスライドレール22上の任意の位置に固定される。一方、前記後方に配置される車両固定装置1は横振れ防止装置8よりもさらに後方のスライドレール22上の任意の位置において同図の固定ボルト103とナットプレート104とにより取り付けられる。
Further, the lateral
次いで、試験車両3に繋がれたチェーン9a,9bが連結金具15を介して車両固定装置1,横振れ防止装置8に各々連結される。そして、車両固定装置1においては、チェーン9aの張りが予め若干緩められた状態で上下操作部14により支柱部11における移動回転部12の高さが調整される。また、移動回転部12の回転操作により車両固定装置1とチェーン9aの連結部位が水平方向に調整される。以上のように試験車両3に対する牽引の支点高さ及び方向が調整される。
Next, the
以上のように、車両固定装置1によれば、スライドレール22に取り付け可能な台座部10を有することにより、ピットカバー20の既存のスライドレール22に対して前方または垂直に増設されたスライドレール22上の任意の位置に取り付けが自在となる。
As described above, according to the
また、車両固定装置1は、移動回転部12を有することにより、試験車両3に対する牽引方向及び牽引力を任意に調整できる。特に、移動回転部12は約300°の回転角度の調整が可能となる。さらに、図2に示されたように移動回転部12の内側にはオイレスの移動ブッシュ121が備えられたことにより、移動回転部12の上下動や回転時に支柱部11との接触抵抗が低減する。そして、支柱部11と移動回転部12との面接触により試験車両3の牽引に安定性が確保される。
In addition, the
したがって、車両固定装置1によれば、試験車両の固定に際し、試験車両の牽引の自由度が向上する。よって、各種の試験車両に対応した牽引方向の自由度(拡張性)が高まり、車両試験装置2における車両固定装置1の所望の配置が可能となる。そして、このことにより、ピットカバーまたはその周辺に設置させる際に使用する場面や試験環境に柔軟に対応できる。特に、従来の車両固定装置のような台座部の回転操作を要することなく、ピットカバー20の内側及び外側の任意の位置からの試験車両3の拘束が任意に可能となるので、試験車両3の固定作業の効率化も図られる。
Therefore, according to the
尚、以上説明した車両固定装置1は、支柱部11が台座部10を介して車両試験装置2のスライドレール22上に配置される態様となっているが、必ずしもスライドレール22に設置させなくてもよい。例えば、台座部10を介して車両試験装置2のスライドレール22以外の部位や車両試験装置2が配備される試験室の床面において所定の箇所に支柱部11を移動可能に立設させてもよい。または、台座部10を介することなく支柱部11を上記のスライドレール22以外の部位や前記床面に直接立設固定させてもよい。
In the
[実施形態2]
また、図1の移動回転部12の金具連結部125に対しては、ロードセル150を備えていない連結金具15を介してチェーン9aを連結させてもよい。本実施形態の連結金具15としてはフック、シャックル等が例示される。
[Embodiment 2]
In addition, the
したがって、本実施形態の連結金具15を備えた車両固定装置1によれば、実施形態1の効果に加えて、車両固定装置1の牽引力の検出を計測する必要がない場合の試験に対応が可能となる。尚、実施形態1の連結金具15において、ロードセル150の取り外しを可能としても、同様の効果が得られること明らかである。
Therefore, according to the
[実施形態3]
図4に示された実施形態3の車両固定装置1は、実施形態1の車両固定装置1において、キャスタ4とキャスタ移動ハンドル5とさらに備える。
[Embodiment 3]
The
キャスタ4は、台座部10の長手縁部に一対に取り付けられて車両固定装置1を移動させる。本態様のキャスタ4は、台座部10の長手縁部に固定ボルト42により取り付け可能なブラケット41と、このブラケット41において回転可能に支持される車輪40とを備える。
The
キャスタ移動ハンドル5は、支柱部11に取り付けられて車両固定装置1の移動の際に把持される。本態様のキャスタ移動ハンドル5は、上下操作部14の蓋部143に固定ボルト53により取り付けられる長板状のハンドル本体部51と、このハンドル本体部51の短手方向に沿う一対の把持部52とを備える。
The
図4,5を参照して本実施形態の車両固定装置1の使用例について説明する。
A usage example of the
ここで、図5に示された試験車両3の左右前方のスライドレール22上の車両固定装置1をピットカバー20上の試験車両3の左右前方の位置において既存のスライドレール22と並列に増設されたスライドレール22上に移動させる事例について説明する。
Here, the
先ず、図4の車両固定装置1の台座部10にキャスタ4が取り付けられる。次いで、この車両固定装置1の支柱部11の蓋部143にキャスタ移動ハンドル5が取り付けられる。次いで、車両固定装置1の台座部10から固定ボルト103が取り外される。そして、キャスタ移動ハンドル5を把持して車両固定装置1を傾ければ、車両固定装置1の移動が可能となる。尚、連結金具15にロードセル150が具備されている場合、キャスタ移動ハンドル5上のアイボルト146に連結金具15の吊り輪153がシャックル16を介して連結させると、車両固定装置1を安定的に移動できる。
First, the
前記既存のスライドレール22に車両固定装置1が取り付けられる場合、例えば、試験車両3の横振れ防止装置8と物理的に干渉して、車両固定装置1の取付けが困難となる場合がある。そこで、上述の図5の既存のスライドレール22に配置された車両固定装置1をキャスタ4により前記増設のスライドレール22上の任意の位置に移動させることにより、車両固定装置1と横振れ防止装置8との干渉を回避できる。
When the
また、車両試験の際、通常、試験車両3の前方に車両冷却ファンが配置されることがある。特に、WLTP(Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure)のレギュレーションによると、車両冷却ファンの吐出口と試験車両の先端との距離を約30cmに近づける必要がある。このレギュレーションの下では、従来の車両固定装置は、車両を拘束するチェーンが車両冷却ファンと干渉することがあり、車両の固定が難しくなる。特に、他の車両固定装置を使用する際に、車両固定装置を移動及び適宜に移動させる必要がある。従来の車両固定装置は、装置本体の重量が重いため、ホイストが無い環境条件では、単独の作業員による移動や移動の作業が困難となる。 In vehicle testing, a vehicle cooling fan is usually arranged in front of the test vehicle 3. In particular, according to the regulation of WLTP (Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure), the distance between the discharge port of the vehicle cooling fan and the tip of the test vehicle needs to be close to about 30 cm. Under this regulation, in the conventional vehicle fixing device, the chain that restrains the vehicle may interfere with the vehicle cooling fan, which makes it difficult to fix the vehicle. In particular, when using another vehicle fixing device, it is necessary to move and appropriately move the vehicle fixing device. In the conventional vehicle fixing device, the weight of the device main body is heavy, so that it is difficult for a single worker to move or move under an environmental condition without a hoist.
これに対して、本実施形態の車両固定装置1は、キャスタ4及びキャスタ移動ハンドル5を備えているので、車両固定装置1を作業的に効率よく任意の所定の位置に移動が可能となる。特に、一つのスライドレール22から他のスライドレール22または他の場所(例えば保管場所)へ移動する際、ホイストが無い設備環境であっても、作業員により車両固定装置1の移動が可能となる。また、各種の試験車両3に対応した角度に自由度(拡張性)も確保されて、車両固定装置1の配置や牽引の自由度が向上する。
On the other hand, since the
[実施形態4]
図6に示された実施形態4の車両固定装置6は、図7に例示された車両試験装置2に供される試験車両3の固定に際して車両固定装置6による試験車両3の牽引を補助する。
[Embodiment 4]
The
車両固定装置6も、実施形態1と同様に、ピットカバー20のスライドレール22の任意の位置に取り付けが可能であると共に図7に例示の試験車両3に対する牽引の支点高さ及び方向が所定の範囲で調整可能となっている。
Similarly to the first embodiment, the
すなわち、車両固定装置6は、台座部10、支柱部61、滑車62、上下操作部63、キャスタ4及びキャスタ移動ハンドル5を備える。
That is, the
(支柱部61の態様例)
支柱部61は、図6に示されたように台座部10にて立設される。
(Example of column 61)
As shown in FIG. 6, the
支柱部61は、台座部10に立設される円筒状の支柱本体部611から成る。支柱本体部611の外周部には、滑車62の軸受け622が螺着される雄ねじ部(図示省略)が形成されている。
The
(滑車62の態様例)
滑車62は、図7に示された試験車両3と車両固定装置1とを連結したチェーン9aが架けられると共に支柱部61と同軸に備えられて上下方向に移動及び水平方向に回転が可能となっている。
(Aspect example of pulley 62)
The
滑車62は、チェーン9aを案内する案内溝623が形成された滑車本体部621と、この滑車本体部621に内蔵されて支柱本体部611に螺着される軸受け622とを備える。滑車本体部621の一端側には、案内溝623からのチェーン9aの抜けを防止する抜け止め624が付属される。
The
(上下操作部63の態様例)
上下操作部63は、図6に示したように試験作業員(図示省略)の操作により滑車62を上下動させる。
(Example of the vertical operation unit 63)
As shown in FIG. 6, the
上下操作部63は、軸受け622の上端部において軸受け622と同心に取り付けられる円盤部631と、この円盤部631の縁部において鉛直及び水平に配置可能に等間隔に取り付けられる複数の操作グリップ632とを備える。
The
さらに、円盤部631には、キャスタ移動ハンドル5を水平支持する円筒状の支持部633が円盤部631と同心に立設されている。そして、キャスタ移動ハンドル5には、吊り上げ用のアイボルト634が適宜複数備えられる。
Further, a
(車両固定装置6の使用例)
車両固定装置6は図7に示したように車両試験装置2において実施形態1の車両固定装置1及び横振れ防止装置8と併用されて試験車両3を固定する。さらには、既存の車両固定装置(図示省略)と適宜に併用されることもある。
(Usage example of the vehicle fixing device 6)
As shown in FIG. 7, the
車両固定装置1は、試験車両3の左右前方のスライドレール22上の車両固定装置1をピットカバー20上の試験車両3の左右前方の位置において既存のスライドレール22と並列に増設されたスライドレール22上の任意の位置に設置されている。
The
車両固定装置6は、試験車両3の左右前方にて既存のスライドレール22に対して垂直に増設されたスライドレール22の上に設置されている。
The
若しくは、図3の車両固定装置1の配置と同様に、試験車両3の左右前方にてピットカバー20上のスライドレール22から前方に延長して増設されたスライドレール22上の任意の位置に、車両固定装置6が設置される。
Or, similarly to the arrangement of the
そして、試験車両3に繋がれたチェーン9bは連結金具15を介して横振れ防止装置8に連結される。一方、試験車両3に繋がれたチェーン9aは車両固定装置6の滑車62を経由して連結金具15を介して車両固定装置1に連結される。
Then, the
また、車両固定装置6は、キャスタ4とキャスタ移動ハンドル5が具備されているので、車両固定装置6を傾けることにより、実施形態3の車両固定装置1と同様に、車両固定装置6の移動が可能となる。特に、操作グリップ632は水平方向(0°)に転倒可能であり、支柱部61を中心に滑車62を回転させることにより、滑車62の上下移動が可能となる。そして、車両固定装置6を別の場所(例えば、増設されたスライドレール22または保管場所)に移動させる際に、操作グリップ632を垂直方向(90°)に配置させることにより、滑車62からの突起が少なくなり、移動作業時の物理的な支障が回避される。
Further, since the
以上のように、車両固定装置6によれば、台座部10、支柱部61及び滑車62を備えたことにより、各種の試験車両3に対する牽引の支点高さや方向の自由度(拡張性)が確保されて車両固定装置の配置の自由度が向上した実施形態1と同様の効果が得られる。
As described above, according to the
また、車両固定装置6も、キャスタ4とキャスタ移動ハンドル5とを備えたことにより、単独の作業員による車両固定装置6の移動が可能となる。特に、一つのスライドレール22から他のスライドレール22または他の場所(例えば保管場所)へ移動する際、ホイストが無い設備環境であっても、作業員により車両固定装置6の移動が可能となる。さらに、各種の試験車両3に対応した角度に自由度(拡張性)も確保されて、車両固定装置1の配置や牽引の自由度が向上する。
Further, since the
[実施形態5]
実施形態3,4の車両固定装置1,6においては、車両固定装置1,6の移動を補助する図8に例示の補助キャスタ7をさらに備えるとよい。
[Embodiment 5]
The
補助キャスタ7は、ブラケット71と取り付け部材72を備える。
The auxiliary caster 7 includes a
ブラケット71は、車輪40よりも大径の補助車輪70を一方の面で回転可能に支持すると共に当該一方の面とは反対の他方の面で実施形態3,4の支柱部11,61を支持する。また、前記他方の面には、支柱部11,61を受け止める支柱部受け712が具備されている。さらに、この支柱部受け712の表面には、ゴムシートに例示される滑り止め部材713が固着されている。
The
取り付け部材72は、ブラケット71を台座部10の長手方向縁部に取り付けられる。
The
取り付け部材72は、支持部材721と固定部材722と一対の係止部材723並びにカムレバー724を備える。支持部材721は、台座部10の長手方向縁部の近傍上方にてブラケット71を台座部10に対して鉛直に支持する。固定部材722は、支持部材721を台座部10に対して鉛直に支持する。係止部材723は、固定部材722に回転可能に支持された状態で台座部10に係止が可能となっている。カムレバー724は、キャッチクリップ方式により前記係止とその解除を行う。
The
実施形態3,4の車両固定装置1,6の移動時には、カムレバー724の操作により補助キャスタ7の取り付け部材72が車両固定装置1,6の台座部10に取り付けられる。これにより、車両固定装置1,6の台座部10のキャスタ4の一対の車輪40と補助キャスタ7の補助車輪70とにより、三輪車の態様となる。
When the
したがって、本実施形態の態様によれば、実施形態3,4の効果に加えて、移動時の転倒を防止するため安定性及び安全性の向上が図られる。また、補助キャスタ7は車両固定装置1,6から取り外しが可能となるので、車両固定装置の小型及び軽量化が図られ、試験車両3の固定作業の効率も向上する。
Therefore, according to the aspect of the present embodiment, in addition to the effects of the third and fourth embodiments, stability and safety can be improved in order to prevent overturning during movement. Further, since the auxiliary caster 7 can be detached from the
1,6…車両固定装置
2…車両試験装置、22…スライドレール
3…試験車両
4…キャスタ、5…キャスタ移動ハンドル
7…補助キャスタ
9a,9b…チェーン
10…台座部、11…支柱部、12…移動回転部、13…固定金具、14…上下操作部
15…連結金具、150…ロードセル
61…支柱部、62…滑車、63…上下操作部
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記車両試験装置のスライドレールに沿う任意の位置に取り付け可能な台座部と、
この台座部にて立設される支柱部と、
前記台座部の長手方向縁部に取り付けられて前記車両固定装置を移動させる一対のキャスタと、
前記支柱部に取り付けられて前記移動の際に把持されるキャスタ移動ハンドルと
を備えたことを特徴とする車両固定装置。 A vehicle fixing device that pulls and fixes a test vehicle provided to a vehicle testing device,
A pedestal that can be attached to any position along the slide rail of the vehicle testing device;
A column portion standing on this pedestal portion,
A pair of casters attached to the longitudinal edge of the pedestal to move the vehicle fixing device;
A vehicle fixing device comprising: a caster moving handle attached to the support column and gripped during the movement.
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