JP2019176692A - 差動線路モジュール、伝送モジュール、および無線電力データ伝送装置 - Google Patents

差動線路モジュール、伝送モジュール、および無線電力データ伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】2本の平行線路電極からの信号伝送の品質を向上させる。【解決手段】差動線路モジュールは、差動信号が印加される2本の平行線路電極である通信電極対と、前記通信電極対の周囲に配置された接地導体と、前記接地導体における前記通信電極対に対向した部分に配置された少なくとも1つの磁性体とを備える。前記通信電極対は、対向する他の通信電極対に信号を伝送する。【選択図】図12B

Description

本開示は、差動線路モジュール、伝送モジュール、および無線電力データ伝送装置に関する。
無線すなわち非接触で電力の伝送を行い、かつデータを伝送するシステムが知られている。例えば特許文献1は、回転軸を中心として互いに相対的に回転する2つの物体の間で、エネルギーとデータを無線で伝送する装置を開示している。当該装置は、エネルギー伝送を行う円状または円弧状の2つのコイルと、データ伝送を行う円状または円弧状の2つの導電体とを備える。2つのコイルは、回転軸の軸方向に離間して対向し、誘導結合によるエネルギー伝送を行う。2つの導電体は、2つのコイルとそれぞれが同軸の関係で配置される。導電体同士は軸方向に離間して対向し、電磁的な結合によるデータ伝送を行う。
他方、特許文献2は、分布結合線路を有する伝送線路共振器を開示している。分布結合線路の結合度を増大することによって共振周波数を低下させることができ、共振器のサイズを小型することが可能となることが開示されている。
特開2016−174149号公報 特開2013−85076号公報
本開示は、差動線路を構成する2本の平行線路電極からの信号伝送の品質を向上させる技術を提供する。
本開示の一態様に係る差動線路モジュールは、差動信号が印加される2本の平行線路電極である通信電極対であって、対向する他の通信電極対に信号を伝送する通信電極対と、前記通信電極対の周囲に配置された接地導体と、前記接地導体における前記通信電極対に対向した部分に配置された少なくとも1つの磁性体と、を備える。
本開示の包括的または具体的な態様は、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体によって実現され得る。あるいは、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、および記録媒体の任意の組み合わせによって実現されてもよい。
本開示の実施形態によれば、差動線路を構成する2本の平行線路電極からの信号伝送の品質を向上させることができる。
図1は、複数の可動部を有するロボットアーム装置の一例を模式的に示す図である。 図2は、従来のロボットアーム装置の配線構成を模式的に示す図である。 図3は、図2に示す従来の構成の具体例を示す図である。 図4は、各関節部における電力伝送を無線で行うロボットの例を示す図である。 図5は、無線電力伝送を適用したロボットアーム装置の一例を示す図である。 図6は、無線電力データ伝送装置における送電モジュールおよび受電モジュールの例を示す断面図である。 図7は、図6に示す送電モジュールを軸Aに沿って見た上面図である。 図8は、磁性コアの構成例を示す斜視図である。 図9Aは、送信用の電極対と、受信用の電極対との間の第1の結合モードにおける電界分布を示す図である。 図9Bは、送信用の電極対と、受信用の電極対との間の第2の結合モードにおける電界分布を示す図である。 図10は、通信電極対を備える差動線路モジュールの一例を示す図である。 図11Aは、本開示の例示的な実施形態における差動線路モジュールを示す断面図である。 図11Bは、差動線路モジュールの他の例を示す断面図である。 図12Aは、差動線路モジュールのさらに他の例を示す断面図である。 図12Bは、差動線路モジュールのさらに他の例を示す断面図である。 図13は、差動線路モジュールのさらに他の例を示す断面図である。 図14は、差動線路モジュールのさらに他の例を示す断面図である。 図15は、無線電力データ伝送装置の他の例を示す図である。 図16は、無線電力データ伝送装置の他の例を示す図である。 図17は、無線電力データ伝送装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。 図18Aは、送電コイルおよび受電コイルの等価回路の一例を示す図である。 図18Bは、送電コイルおよび受電コイルの等価回路の他の例を示す図である。 図19Aは、フルブリッジ型のインバータ回路の構成例を示している。 図19Bは、ハーフブリッジ型のインバータ回路の構成例を示している。 図20は、2つの無線給電ユニットを備える無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。 図21Aは、1つの無線給電ユニットを備える無線電力伝送システムを示す図である。 図21Bは、2つの無線給電ユニットを備える無線電力伝送システムを示す図である。 図21Cは、3つ以上の無線給電ユニットを備える無線電力伝送システムを示している。
(本開示の基礎となった知見)
本開示の実施形態を説明する前に、本開示の基礎となった知見を説明する。
図1は、複数の可動部(例えば関節部)を有するロボットアーム装置の一例を模式的に示す図である。各可動部は、電気モータ(以下、単に「モータ」と称する。)を含むアクチュエータによって回転または伸縮できるように構成されている。このような装置を制御するためには、複数のモータに個別に電力を供給して制御することが求められる。電源から複数のモータへの給電は、従来は多数のケーブルを介した接続によって実現されていた。
図2は、そのような従来のロボットアーム装置内での構成要素間の接続を模式的に示す図である。図2に示す構成では、有線のバス接続によって電源から複数のモータに電力が供給される。各モータは、制御装置(コントローラ)によって制御される。
図3は、図2に示す従来の構成の具体例を示す図である。この例におけるロボットは2つの関節部を有している。各関節部は、サーボモータMによって駆動される。各サーボモータMは、3相交流電力によって駆動される。コントローラは、制御するモータMの数に応じた数のモータ駆動回路900を備える。各モータ駆動回路900は、コンバータと、3相インバータと、制御回路とを有する。コンバータは、電源からの交流(AC)電力を直流(DC)電力に変換する。3相インバータは、コンバータから出力された直流電力を3相交流電力に変換してモータMに供給する。制御回路は、モータMに必要な電力を供給するように3相インバータを制御する。モータ駆動回路900は、モータMから回転位置および回転速度に関する情報を取得し、その情報に応じて各相の電圧を調整する。このような構成により、各関節部の動作が制御される。
しかし、このような構成では、モータの数に応じた規模の多数のケーブルを敷設する必要がある。そのため、ケーブルの引っ掛かりによる事故が発生し易く、可動域が制限され、部品交換が容易にできない、という課題が生じる。また、ケーブルの屈曲が繰り返されることによってケーブルが劣化したり、断線が生じたりするという課題も生じる。安全性および制振性向上のためにアーム内へのケーブル内蔵化の要望もある。しかし、そのためには多数のケーブルを関節部に収納する必要があり、製造工程の自動化に制約が生じる。そこで、本発明者らは、無線電力伝送技術を適用して、ロボットアームの可動部におけるケーブルを削減することを検討した。
図4は、各関節部における電力伝送を無線で行うロボットの例を示す図である。この例では、図3の例と異なり、モータMを駆動する3相インバータおよび制御回路が、外部のコントローラではなくロボットの内部に設けられている。各関節部において、送電コイルと受電コイルとの間の磁界結合を介した無線電力伝送が行われる。このロボットは、関節部ごとに、無線給電ユニットおよび小型モータを備えている。各小型モータ700A、700Bは、モータMと、3相インバータと、制御回路とを有している。各無線給電ユニット600A、600Bは、送電回路と、送電コイルと、受電コイルと、受電回路とを有している。送電回路は、インバータ回路を含む。受電回路は、整流回路を含む。図4における左側の無線給電ユニット600Aにおける送電回路は、電源と送電コイルとの間に接続され、供給された直流電力を交流電力に変換して送電コイルに供給する。受電回路は、受電コイルが送電コイルから受け取った交流電力を直流電力に変換して出力する。受電回路から出力された直流電力は、小型モータ700Aだけでなく、他の関節部に設けられた無線給電ユニット600Bにおける送電回路にも供給される。これにより、他の関節部を駆動する小型モータ700Bにも電力が供給される。
図5は、上記のような無線電力伝送を適用したロボットアーム装置の一例を示す図である。このロボットアーム装置は、関節部J1〜J6を有している。このうち、関節部J2、J4には、前述の無線電力伝送が適用されている。一方、関節部J1、J3、J5、J6には、従来の有線による電力伝送が適用されている。ロボットアーム装置は、関節部J1〜J6をそれぞれ駆動する複数のモータM1〜M6と、モータM1〜M6のうち、モータM3〜M6をそれぞれ制御するモータ制御回路Ctr3〜Ctr6と、関節部J2、J4にそれぞれ設けられた2つの無線給電ユニット(インテリジェントロボットハーネスユニット:IHUと称することもある)IHU2、IHU4とを備えている。モータM1、M2をそれぞれ駆動するモータ制御回路Ctr1、Ctr2は、ロボットの外部の制御装置500に設けられている。
制御装置500は、モータM1、M2、および無線給電ユニットIHU2に有線で電力を供給する。無線給電ユニットIHU2は、一対のコイルを介して関節部J2において電力を無線で伝送する。伝送された電力は、モータM3、M4、制御回路Ctr3、Ctr4、および無線給電ユニットIHU4に供給される。無線給電ユニットIHU4も、一対のコイルを介して関節部J4において電力を無線で伝送する。伝送された電力は、モータM5、M6、および制御回路Ctr5、Ctr6に供給される。このような構成により、関節部J2、J4において、電力伝送用のケーブルを排除することができる。
このようなシステムにおいて、各無線給電ユニットでは、電力伝送だけでなくデータ伝送も行われ得る。例えば、各モータを制御するための信号、または各モータからフィードバックされる信号が、無線給電ユニット内の送電モジュールと受電モジュールとの間で伝送され得る。あるいは、ロボットアームの先端部にカメラが搭載されている場合、カメラによって撮影された画像のデータが伝送され得る。ロボットアームの先端部などにセンサが搭載されているような場合も、センサが得た情報を示すデータ群が伝送され得る。
そのような、電力伝送とデータ伝送とを同時に行う無線給電ユニットを、本明細書では「無線電力データ伝送装置」と称する。無線電力データ伝送装置においては、電力伝送とデータ伝送とを高い品質で両立することが求められる。
図6は、無線電力データ伝送装置における送電モジュール100および受電モジュール200の無線ブロック部分の構成例を示す断面図である。図7は送電モジュール100の構造を例示しているが、受電モジュール200も同様の構造を備える。図7は、図6に示す送電モジュール100を軸Aに沿って見た上面図である。送電モジュール100および受電モジュール200の少なくとも一方は、不図示のモータを含むアクチュエータによって軸Aを中心として相対的に回転することができる。アクチュエータは、送電モジュール100および受電モジュール200のいずれかに設けられていてもよいし、これらの外部に設けられていてもよい。
送電モジュール100は、送電コイル110と、差動伝送ラインとして機能する2本の平行線路電極120a、120bを含む通信電極対120と、磁性コア130と、通信回路を有する通信回路基板140と、導電シールド160と、これらを収容する導電性の筐体190とを備える。
図7に示すように、送電コイル110は、軸Aを中心とする円形状を有する。2つの電極120a、120bは、軸Aを中心とする円弧形状(またはスリットを有する円環形状)を有する。2つの電極120a、120bは、隙間を隔てて平行に隣接している。この例における通信電極対120および送電コイル110は、同一の平面上に位置する。通信電極対120は、送電コイル110の外側において、送電コイル110を囲むように位置する。送電コイル110は、磁性コア130に収容されている。
図6、7に示す構成では、軸Aに対し、内径側に送電コイル210および受電コイル210が配置され、外径側に通信電極120、220が配置されている。このような構成に限定されず、送受コイル210および受電コイル210と通信電極120、220との配置を逆転させても構わない。すなわち、内径側に通信電極120、220が配置され、外径側に送電コイル120および受電コイル220が配置された構成でも、後述する優位な効果を得ることが可能である。
図8は、磁性コア130の構成例を示す斜視図である。図8に示す磁性コア130は、同心円状の内周壁および外周壁と、両者を接続する底面部とを有する。磁性コア130は、必ずしも底面部が内周壁および外周壁に接続された構造を有していなくてもよい。磁性コア130は磁性材料によって構成される。磁性コア130の内周壁と外周壁との間に、巻回された送電コイル110が配置される。図7に示すように、磁性コア130は、その中心が軸Aに一致するように配置される。磁性コア130の外周壁は、送電コイル110と電極120aとの間に位置する。図6に示すように、磁性コア130は、底面の反対側の開放された部分が受電モジュール200と対向する方向に向くように配置される。
通信回路の入出力端子は、図7に示す電極120aの一端121aおよび電極120bの一端121bに接続される。通信回路は、送信時には、互いに逆位相で等振幅の2つの信号(以下、「差動信号」と称する)を電極120aの一端121aおよび電極120bの一端121bにそれぞれ供給する。受信時には、電極120aの一端121aおよび電極120bの一端121bから送られた2つの信号を受け取る。通信回路は、当該2つの信号の差分演算を行うことにより、伝送された信号を復調することができる。電極120a、120bの各々の他端(以下、「終端部」と称する)は、例えばグラウンド(GND)に接続され得る。あるいは、反射を抑制するために、これらの終端部が、通信電極対120、240が結合するときの偶モードインピーダンスZceと奇モードインピーダンスZcoとの相乗平均のインピーダンスZc=(Zce×Zco)1/2をもつ回路で終端されていてもよい。
このように、2つの電極120a、120bは、差動伝送ラインとして機能する。差動伝送ラインによるデータ伝送は、電磁ノイズの影響を受けにくい。差動伝送ラインを使用することにより、より高速なデータ伝送が可能である。通信回路基板140は、2つの電極120a、120bに対向する位置に配置され得る。通信回路基板140上には通信回路が設けられる。
送電コイル110は、不図示の送電回路に接続される。送電回路は、交流電力を送電コイル110に供給する。送電回路は、例えば、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路を備え得る。送電回路は、インピーダンス整合のための整合回路を備えていてもよい。送電回路はまた、電磁ノイズ抑圧のため、フィルタ回路を備えていてもよい。送電回路を搭載した回路基板が、例えば受電モジュール200が位置する側の反対側において送電モジュール100に隣接する位置に配置され得る。
筐体190は、受電モジュール200の筐体290に対向する部分を除き、導電性の材料で形成され得る。筐体190は、送電モジュール100の外部への電磁界の漏洩を抑制する機能を果たし得る。
導電シールド160は、通信電極対120と送電コイル110との間に配置されている。導電シールド160は、送電コイル110から発生する磁束が通信電極対120に及ぼす影響を低減する。導電シールド160は、例えば銅またはアルミニウムなどの金属で形成され得る。
受電モジュール200は、送電モジュール100と同様の構成を備える。受電モジュール200は、受電コイル210と、差動伝送ラインとして機能する2本の並行線路電極220a、220bを含む通信電極対220と、磁性コア230と、通信回路基板240と、導電シールド260と、これらを収容する筐体290とを備える。これらの構成要素の構成は、送電モジュール100における対応する構成要素の構成と同様である。
受電コイル210、2つの電極220a、220b、および磁性コア230は、図7および図8を参照して説明した構造と同様の構造を備える。通信回路基板240は、2つの電極220a、220bの各々の一端に接続され、互いに逆位相で同振幅の2つの信号(すなわち差動信号)を送信または受信する。通信回路基板240は、図6に示すように筐体290内に配置され得る。
受電コイル210は送電コイル110に対向するように配置される。受電側の電極220、220bは、送電側の電極120a、120bにそれぞれ対向するように配置される。送電コイル110および受電コイル210は、磁界結合による電力伝送を行う。電極120a、120bおよび電極220a、220bは、電極間の結合を介したデータ伝送を行う。データ伝送は、送電モジュール100および受電モジュール200のいずれの側から行うこともできる。なお、送電モジュール100および受電モジュール200の各々は、差動伝送ラインとして機能する電極対を2対以上備えていてもよい。そのような構成では、送電モジュール100から受電モジュール200への送信と、受電モジュール200から送電モジュール100への送信とを同時に行う全二重通信が可能である。
上記の構成により、送電モジュール100と受電モジュール200との間で、電力およびデータを同時に無線で伝送することができる。上記の構成では差動伝送ラインが用いられるため、シングルエンド伝送を行う形態と比較して、電力伝送部から生じる電磁ノイズの影響を抑えられる。このため、データ伝送機能部の通信品質を改善することができる。
しかし、本発明者らの検討によれば、伝送される電力が大きい場合、電力伝送時にコイル近傍に発生する強い磁界の影響を受けて、データ伝送部の通信品質が低下する課題が生じることがわかった。送電コイル110から生じる磁束の一部が通信電極対120、220に侵入すると、通信電極対120、220内で電磁誘導による起電力が発生する。この起電力は、伝送される信号とは無関係の電圧をノイズとして発生させる。このノイズにより、通信のSN比が低下し、通信品質が損なわれ得る。上記の課題は、電力伝送とデータ伝送とを同時に行う上記のようなシステムに限定されず、外部からの電磁ノイズの影響を受ける他の環境で使用される差動線路モジュールにおいても一般に生じ得る。
外部からの電磁ノイズの影響が大きい環境下でも高い通信品質を維持するためには、受信側の通信電極対における信号電圧のレベルをノイズレベルよりも十分に高くすることが必要である。例えば送信側の通信電極対に供給する電力を増加させたり、各通信電極の面積を増加させて送受電極間の結合を高めれば、受信信号の電圧を高くすることができる。しかし、そのような構成では、消費電力が大きくなりすぎたり、各電極が装置内のスペースを占有することによって他の構成要素(例えば前述の電力伝送用のコイル)の配置に制約が生じたりする課題が生じる。
本発明者らは、消費電力の増大および/または各電極の面積の増大を適切なレベルで抑えながら、受信信号の電圧を高くするための方法を検討した。
本発明者らはまず、2対の差動線路電極が結合する場合の各モードの電磁界分布および特性インピーダンスについて解析し、受信電圧を増加させるために必要な要件を検討した。一般に、送信用の電極対と、受信用の電極対が結合した場合、その断面構造から典型的な4つの結合モードが存在する。図9Aおよび9Bは、それらの4つの結合モードの中で、送信電極対および受信電極対における信号伝送が差動伝送モードである2つの結合モードについて、電極対間に生じる電界の分布の例を示している。
この例では、送信側のモジュールは、樹脂基板180a、180bと、2つの平行線路電極120a、120bと、導電シールド160とを備える。樹脂基板180aは樹脂基板180bよりも大きい幅を有し、両者は互いに接している。電極120a、120bは、樹脂基板180aの内部において樹脂基板180bとの境界付近に配置されている。導電シールド160は、樹脂基板180aに垂直に接し、電極120a、120bおよび樹脂基板180bの周囲を囲んでいる。
受信側のモジュールも同様の構造を有する。受信側のモジュールは、樹脂基板280a、280bと、2つの平行線路電極220a、220bと、導電シールド260とを備える。樹脂基板280aは樹脂基板280bよりも大きい幅を有し、両者は互いに接している。電極220a、220bは、樹脂基板280aの内部において樹脂基板280bとの境界付近に配置されている。導電シールド260は、樹脂基板280aに垂直に接し、電極220a、220bおよび樹脂基板280bの周囲を囲んでいる。
図9Aは、第1の結合モードにおける電界分布の例を示している。第1の結合モードでは、電極120aと120bとの間、および電極220aと220bとの間には差動の関係があり、電極120aと220aとの間、および電極120bと220bとの間で同相の関係が成立している。すなわち、第1の結合モードは、差動信号間の同相結合モード(偶モード)に相当する。
図9Bは、第2の結合モードにおける電界分布の例を示している。第2の結合モードでは、電極120aと120bとの間、および電極220aと220bとの間に差動の関係が成立しており、電極120aと220aとの間、および電極120bと220bとの間にも差動の関係が成立している。すなわち、第2の結合モードは、差動信号間の差動結合モード(奇モード)に相当する。
これらの2つの結合モードのうち、本願のデータ伝送部においては、送信側の電極120a、120bに差動信号が印加される。このため、図9Aに示す第1の結合モードと、図9Bに示す第2の結合モードが、通信電極対の結合特性に関係する。
通信特性を向上させるためには、送信用の電極120a、120bから受信用の電極220a、220bへの信号到達強度を大きくすることが重要である。信号到達強度を大きくするためには、送信用の電極120a、120bと受信用の電極220a、220bとの間の結合度を高めればよい。結合度は、電極120a、120bと電極220a、220bとの間の結合モードの組み合わせ、および特性インピーダンスによって決定される。特許文献2に開示されているように、平行に配置された2本の分布結合線路の結合度kは、以下のように表される。
k=(Zce−Zco)/(Zce+Zco),0≦k≦1
ここで、Zceは偶モードインピーダンスを表し、Zcoは奇モードインピーダンスを表す。この結合度kを高くすれば、信号到達強度を大きくすることができる。
また、通信に必要な電力を増大させることなく通信特性を向上させるためには、受信側の電極220a、220bに誘起される信号電圧を大きくすることが要求される。そのためには、図9Aおよび図9Bに示す各結合モードでの特性インピーダンスの平均値(相乗平均を意味する)を増加させればよい。ここで特性インピーダンスの平均値は、Zc=(Zce×Zco)1/2で表される。同じ送信電力を送信電極対に入力した場合で比較すると、特性インピーダンスの平均値を増加させるほど送信電極に生じる送信電圧を増加させることができる。結果として、受信電圧を増大させることができる。
以上のことから、通信特性を向上させるためには、特性インピーダンスの平均値を増加させることも重要である。ここで分布定数回路における特性インピーダンスは、単位長さあたりのインダクタンスΔLと、単位長さあたりの接地容量ΔCとの比の平方根で表される。したがって、接地容量ΔCを低減すれば、通信特性が改善すると考えられる。
しかし、前述の無線電力伝送データ装置のように、通信電極対120、220の周囲に多くの接地導体が存在する場合には、接地容量を低減する余地が少ない。このため、通信特性を改善することは容易ではない。
図10は、通信電極対120を備える差動線路モジュールの一例を示す図である。この例では、電極120a、120bは、樹脂基板180の内部に配置されている。樹脂基板180の表面もしくは上面には、接地面145が配置され得る。さらに、電極対120および樹脂基板180は、導電性の筐体190および導電シールド160に囲まれている。
このような構成においては、電極120a、120bと、接地面145、筐体190、および導電シールド160に含まれる各接地導体との間で、不要な接地容量が生じる。例えば、図10において矢印で示すように、各電極120a、120bと導電シールド160との間、各電極120a、120bと回路基板140との間、および各電極120a、120bと仮想的なGND面との間に不要な容量が生じる。なお、仮想的なGND面とは、差動線路として機能する電極120a、120bの中間に生じる電位がゼロに固定されたものとみなせる領域を指す。また、樹脂基板180の誘電率が比較的高いことから、これらの不要な容量をさらに増加させる問題も生じる。これらの不要な接地容量を低減するには、例えば、以下のいずれかの対応が有効である。
・導電シールド160の底部と電極対120とを同一の平面に配置することを避ける。
・電極120a、120bを、可能な限り基板180の端部に配置する。
・基板180の裏面側にある接地導体を除去する。
しかし、これらの対策だけでは、効果に限界がある。
本発明者らは、以上の考察に基づき、通信品質を高めるために、以下に説明する本開示の実施形態の構成に想到した。
本開示の一態様に係る差動線路モジュールは、差動信号が印加される2本の平行線路電極である通信電極対であって、対向する他の通信電極対に信号を伝送する通信電極対と、前記通信電極対の周囲に配置された接地導体と、前記接地導体における前記通信電極対に対向する部分に配置された少なくとも1つの磁性体と、を備える。
前記接地導体における前記通信電極対に対向した部分に配置された少なくとも1つの磁性体を設けることにより、通信電極対と接地導体との間の不要な接地容量が低減する。その結果、伝送線路の特性インピーダンスを増加させ、信号電圧を増大させることができる。
ここで、磁性体は、通信電極対の少なくとも一方と、接地導体との間の容量を僅かでも低減させる位置であれば、いずれの位置に配置されていてもよい。磁性体または接地導体は、通信電極対の側方または斜めに位置していてもよい。その場合も、磁性体または接地導体が通信電極対に「対向」していると解釈する。磁性体が、2つの電極の両方に対向する位置に配置され、かつ、当該電極が延びる方向に沿って連続して配置されていれば、より高い効果を得ることができる。
ある実施形態において、前記接地導体は、前記他の通信電極対が配置される側とは反対の側において前記通信電極対に対向する第1の面を有し、前記磁性体は、前記第1の面に配置された部分を含む。この場合、磁性体の少なくとも一部は、通信電極対の主表面に対向する。通信電極の断面形状が例えば長方形状である場合、主表面は長辺を構成する面に相当する。前記第1の面は、前記通信電極対に平行であってもよいし平行でなくてもよい。
ある実施形態において、前記磁性体は、前記通信電極対の一方に対向する第1の部分と、前記通信電極対の他方に対向する第2の部分と、を含み、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との間には空隙が存在する。このような構成によれば、後述するように、通信電極対と他の通信電極対との結合度をより高くすることができる。
ある実施形態において、前記第1の部分および前記第2の部分は、前記通信電極対に沿って延びた構造を有する。これにより、通信電極対と接地導体との容量をさらに低減することができる。
ある実施形態において、前記接地導体は、前記通信電極対の各々の側部に対向する第2の面を有し、前記磁性体は、前記第2の面に配置された部分を含む。このような構成においては、通信電極対の側方に位置する接地導体と各電極との間の容量を低減することができる。
前記第2の面は、例えば前記通信電極対に垂直であり、前記通信電極対の周囲を囲むように配置され得る。
ある実施形態において、前記通信電極対の一端に前記差動信号が入力され、前記通信電極対の他端は、前記通信電極対と前記他の通信電極対とが結合するときの偶モードインピーダンスおよび奇モードインピーダンスの相乗平均のインピーダンスをもつ回路で終端されている。これにより、通信電極対に差動信号を供給したときに生じる信号波の多重反射を抑え、通信品質の低下を回避することができる。
本開示の他の態様に係る伝送モジュールは、相対的に運動する送電モジュールおよび受電モジュールの間で電力およびデータを無線で伝送する無線電力データ伝送装置における送電モジュールまたは受電モジュールとして用いられる。前記伝送モジュールは、上記のいずれかの差動線路モジュールと、磁界結合による送電または受電を行うコイルと、を備える。前記接地導体は、前記コイルと前記通信電極対との間に配置された部分を含む。
上記態様によれば、電力とデータとを同時に無線で伝送することができる。差動線路モジュールが磁性体を備えることにより、不要な接地容量を低減し、データ伝送部の受信電圧を高めることができる。結果として、電力伝送時にコイルから生じる磁界に起因するノイズが存在する環境下でも良好な通信を行うことができる。
前記通信電極および前記コイルは、例えば同一の平面上に配置され得る。前記通信電極および前記コイルは、異なる平面上に配置されていてもよい。
前記送電モジュールおよび前記受電モジュールは、相対的に回転可能に構成され得る。この場合、前記コイルおよび前記通信電極対の各々は、同一の軸を中心とする円形状または円弧形状を有し得る。このような構成によれば、送電モジュールと受電モジュールとを相対的に回転させた場合でも、送電モジュールにおけるコイルおよび通信電極対と、受電モジュールにおけるコイルおよび通信電極対とが対向する状態を維持することができる。
ある態様では、前記通信電極対は、前記コイルの外側に位置する。他の態様では、前記通信電極対は、前記コイルの内側に位置する。前記通信電極対と前記コイルとの間には、上記の磁性コアのような磁性体が配置され得る。
前記送電モジュールおよび前記受電モジュールは、第1の方向に沿って相対的に移動可能に構成されていてもよい。例えば、前記伝送モジュールの少なくとも一方が、リニアアクチュエータを備えていてもよい。この場合、前記コイルおよび前記通信電極対の各々は、前記第1の方向に延びた形状を有していてもよい。例えば、前記コイルおよび前記通信電極対の各々は、矩形状または楕円形状を有していてもよい。前記通信電極対は、前記コイルの外側または内側に配置されていなくてもよく、前記コイルに隣接して配置されていてもよい。
前記伝送モジュールは、前記コイルの周囲に位置する磁性コアをさらに備えていてもよい。前記磁性コアは、前記コイルと前記第2の導電シールドとの間に位置し、前記磁性コアと前記第2の導電シールドとの間には空隙が存在していてもよい。そのような構成によれば、送電コイルと受電コイルのQ値の低下を抑制することができる。
ある態様において、前記第2の導電シールドの電気抵抗率は、前記第1の導電シールドの電気抵抗率よりも低い。その場合、送電コイルと受電コイルのQ値の低下を抑制することができる。
前記伝送モジュールは、前記送電モジュールと前記受電モジュールとを相対的に運動させるアクチュエータをさらに備えていてもよい。前記アクチュエータは、少なくとも1つのモータを備え得る。アクチュエータは、伝送モジュールの外部に設けられていてもよい。
前記伝送モジュールは、前記コイルに交流電力を供給する送電回路をさらに備えていてもよい。この場合、前記伝送モジュールは、送電モジュールとして機能する。前記送電回路は、例えばインバータ回路を備え得る。前記インバータ回路は、電源と前記コイルに接続され得る。前記インバータ回路は、前記電源から出力された直流電力を伝送用の交流電力に変換して前記コイルに供給する。
前記伝送モジュールは、前記コイルが受け取った交流電力を他の形態の電力に変換して出力する受電回路をさらに備えていてもよい。この場合、前記受電モジュールは、受電モジュールとして機能する。前記受電回路は、例えば整流回路などの電力変換回路を備え得る。前記電力変換回路は、前記コイルと負荷との間に接続される。前記電力変換回路は、前記コイルが受け取った交流電力を、前記負荷が要求する直流電力または交流電力に変換して前記負荷に供給する。
前記伝送モジュールは、前記通信電極対に接続された通信回路をさらに備えていてもよい。前記通信回路の2つの端子が前記2つの電極に接続される。前記通信回路は、送信回路および受信回路の少なくとも一方として機能する。送信時には、前記通信回路は、前記2つの電極に、逆位相の信号を供給する。
本開示の他の態様に係る無線電力データ伝送装置は、相対的に運動する送電モジュールおよび受電モジュールの間で電力およびデータを無線で伝送する。前記無線電力データ伝送装置は、前記送電モジュールと、前記受電モジュールと、を備える。前記送電モジュールおよび前記受電モジュールの少なくとも一方は、前述のいずれかの態様における伝送モジュールであり得る。
前記送電モジュールおよび前記受電モジュールの両方が、前述のいずれかの態様における伝送モジュールであってもよい。その場合、送電モジュールと受電モジュールの両方において、通信品質を高めることができる。
前記無線電力データ伝送装置において、前記送電モジュールおよび前記受電モジュールとが同一の構造を有している必要はない。例えば、送電モジュールのみが磁性体を有する差動線路モジュールを備えていてもよい。そのような非対称な構成であっても、従来の構成と比較してデータ伝送の品質を改善することができる。
前記無線電力データ伝送装置は、例えば図1に示すようなロボットアーム装置における無線給電ユニットとして用いられ得る。ロボットアーム装置に限らず、回転機構または直動機構を備えるあらゆる装置に前記無線電力データ伝送装置を適用することができる。
以下、本開示のより具体的な実施形態を説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。以下の説明において、同一または類似する構成要素については、同じ参照符号を付している。
(実施形態)
図11Aは、本開示の例示的な実施形態における差動線路モジュールを示す断面図である。この例における差動線路モジュールは、図10に示す差動線路モジュールから基板140を除去し、さらに磁性体170を配置した構造を備える。磁性体170は、2つの電極120a、120bに対向する位置に配置される。磁性体170は、電極120a、120bに沿って延びる構造を有する。磁性体170は、2つの電極120a、120bを覆うように配置されている。
この例では、接地導体である筐体190は、受信側の通信電極対が配置される側とは反対の側において通信電極対120a、120bに対向する面を有する。磁性体170は、当該面に配置されている。この面は各電極の主表面(以下、「電極面」とも称する)に平行であるが、必ずしも平行でなくてもよい。磁性体170は、通信電極対120a、120bの主表面に対向する。
このような構成により、電極120a、120bと接地導体との不要な容量を低減することができる。
図11Bは、差動線路モジュールの他の例を示す断面図である。この例における差動線路モジュールは、図11Aに示す磁性体170が分割された構造を備える。差動線路モジュールは、2つの磁性体170a、170bを備える。2つの磁性体170a、170bは、2つの電極120a、120bにそれぞれ対向する。2つの磁性体170a、170bは、それぞれ、2つの電極120a、120bに沿って延びる構造(例えば円環形状)を有する。磁性体170a、170bの間には空隙175(スリットとも称する)が存在する。空隙175は、2つの電極120a、120bの電極面に垂直な方向から見て、電極120a、120bの中間の位置にある。このような空隙175を設けることにより、後述するように、電極120a、120bと接地導体との不要な容量をさらに低減することができる。
図12Aは、差動線路モジュールのさらに他の例を示す断面図である。この例における差動線路モジュールは、2つの電極120a、120bの側部にそれぞれ対向する2つの磁性体170c、170dを備える。接地導体である導電シールド160は、通信電極対120の各々の側部に対向する面を有する。磁性体170c、170dは、当該面に配置されている。当該面は、電極面に垂直であるが、必ずしも垂直でなくてもよい。当該面は、通信電極対120の周囲を囲むように配置されている。2つの磁性体170c、170dは、それぞれ、2つの電極120a、120bに沿って延びる構造(例えば円環形状)を有する。このような構成によっても、不要な容量を低減することができる。
図12Bは、差動線路モジュールのさらに他の例を示す断面図である。この例における差動線路モジュールは、図12Aに示す差動線路モジュールに、磁性体170a、170bを追加した構成を有する。磁性体170a、170bの構成は図11Bに示す構成と同じである。この例では、電極120a、120bの主表面にそれぞれ対向する2つの磁性体170a、170bと、電極120a、120bの側部にそれぞれ対向する2つの磁性体170c、170dとが配置されている。電極120a、120bの間には空隙175が存在する。空隙175は、2つの電極120a、120bの電極面に垂直な方向から見て、電極120a、120bの中間の位置にある。電極120a、120bに対向し近接する接地導体に、複数の磁性体170が選択的に配置されている。このような構成により、電極120a、120bと接地導体との不要な容量を大きく低減することができる。
本発明者らは、磁性体を設けない構成(比較例)と、図11Aから図12Bに示す各構成(実施例1から4)において電磁界解析を行い、送信側の通信電極対120と受信側の通信電極対220(図6参照)との間の結合度および送信電圧を比較した。表1は、その解析結果を示している。なお、送信電極に入力する電力としてはすべて1Wに条件を統一した。
Figure 2019176692
表1に示すように、実施例1から4のいずれにおいても、比較例よりも送信電圧を増大させることができ、結果として受信電圧も比例して増大した。また、表1に示すように、実施例1から4のいずれにおいても、比較例よりも結合度が改善した。特に、基板180の裏面側の接地導体にスリットを有する磁性体を配置した実施例2および4においては、結合度が20%以上増加した。実施例4のように、スリットを有する磁性体170a、170bと、側方の磁性体170c、170dを配置した構成において、最も高い結合度を示した。
以上の結果から、電極対に対向する接地導体に磁性体を配置することにより、送信電圧を増大させ、且つ、結合度を高めることができ、受信される信号の電圧を効果的に増加できることが確認された。特に、図11Bおよび図12Bに示すように、空隙を有する磁性体を設けた構成においてより高い効果が得られることが確認された。
差動線路モジュールは、図11A、11B、12A、12Bに示す構成に限らず、多様な変形例が考えられる。例えば、図13に示すように、電極120a、120bにそれぞれ対向する磁性体170a、170bの間に、磁性体170a、170bよりも薄い磁性体170cを設けてもよい。この薄い磁性体170cは、図11Bおよび図12Bの例における空隙175と同様の効果をもたらす。
図14は、差動線路モジュールのさらに他の例を示す断面図である。この例では、磁性体170が、電極120a、120bの斜め方向に位置している。このような配置であっても、電極対120と接地導体との間の容量を低減することができるため、効果を奏する。
上記の各例において、磁性体は、電極対120の中心面(仮想的なGND面)に対して対称に配置されているが、必ずしも対称に配置されていなくてもよい。
導電シールド160または筐体190などの接地導体に配置される磁性体は、例えば、接地導体を構成する金属の表面に磁性体膜を形成する方法によって形成され得る。磁性体膜の厚さは、例えば数十μmから数mm程度であり得る。磁性体として、例えばフェライトもしくは軟磁性金属材料、またはそれらの材料を部分的に含み誘電体で保持した構造のシート材などが用いられ得る。
本実施形態における差動線路モジュールは、前述の無線電力データ伝送装置に使用され得る。無線電力伝送データ伝送装置は、例えば図1に示すような、工場または作業現場などで用いられる産業用ロボットの構成要素として用いられ得る。無線電力データ伝送装置は、他の用途(例えば、電気自動車などの電動車両への給電など)に用いられることもある。
以下、差動線路モジュールが図6に示す無線電力データ伝送装置に使用される場合の構成の例を説明する。
差動線路モジュールが図6に示す無線電力データ伝送装置に使用される場合、各磁性体は、軸Aを中心軸とする円状または円弧状の形状を有し得る。各電極に垂直な方向から見て、磁性体、各電極、および送電または受電コイルは、同心円状に配置され得る。
そのような実施形態では、送電コイルまたは受電コイルと、通信電極とが、円環状の構造を有し、かつ両者が同一の軸を回転軸として相互に回転可能である。回転軸を中心とする円の径方向において、送電コイルおよび受電コイルの各々の外側に通信電極が配置される。このような構造に限定されず、例えば送電コイルおよび受電コイルの内側に、通信電極が配置されていてもよい。コイルと通信電極との間に遮蔽部材が配置されていれば、相互の干渉を抑制できる。
さらに、各コイルおよび各通信電極は、回転を前提としない形状を有していてもよい。例えば、図15に示すように、各コイルおよび各通信電極は、第1の方向(図15における縦方向)に延びる矩形状または長円状(楕円状)の構造を有していてもよい。その場合、送電コイル110および通信電極対120と、受電コイル210および通信電極対220は、アクチュエータによって第1の方向に相対的に移動可能に構成され得る。図15に示す構成では、受電モジュール200における受電コイル210および通信電極対220は、送電モジュール100における送電コイル110および通信電極対120よりも小さい。受電モジュール200が送電モジュール100に対して移動しても、それらの対向状態が維持される。このため、移動しながら電力伝送およびデータ伝送を、行うことができる。
図16は、無線電力データ伝送装置の他の例を示す図である。この例では、送電モジュール100は、制御装置150を備え、受電モジュール200は、制御装置250を備える。制御装置150は、送電コイル110に電力伝送用の交流電力を供給しし、通信電極対120に信号伝送用の交流電力を供給する。受電モジュール200における制御装置250は、受電コイル210が送電コイル210から受け取った交流電力を他の形態の電力に変換してモータなどの負荷装置に供給し、かつ通信電極対220から送られてきた信号を復調する。通信電極対120は、送電コイル110に隣接して配置され、通信電極対220は、受電コイル210に隣接して配置されている。受電モジュール200は、リニアアクチュエータなどの直動機構によって送電モジュール100に対して並進移動する。
次に、本実施形態における無線電力データ伝送装置を含むシステムの構成をより詳細に説明する。
図17は、無線電力データ伝送装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。本システムは、電源20と、送電モジュール100と、受電モジュール200と、負荷300とを備える。この例における負荷300は、モータ31と、モータインバータ33と、モータ制御回路35とを備える。負荷300は、モータ31を含む機器に限らず、例えばバッテリ、照明機器、イメージセンサといった電力によって動作する任意の機器であってよい。負荷300は、二次電池または蓄電用キャパシタなどの、電力を蓄積する蓄電装置であってもよい。負荷300は、送電モジュール100と受電モジュール200とを相対的に運動(例えば回転または直動)させるモータ31を含むアクチュエータを含み得る。
送電モジュール100は、送電コイル110と、通信電極対120(電極120aおよび120b)と、送電回路13と、送電制御回路15とを備える。送電回路13は、電源20と送電コイル110との間に接続され、電源20から出力された直流電力を交流電力に変換して出力する。送電コイル110は、送電回路13から出力された交流電力を空間に送出する。送電制御回路15は、例えばマイクロコントローラユニット(MCU、以下、「マイコン」とも称する。)と、ゲートドライバ回路とを含む集積回路であり得る。送電制御回路15は、送電回路13に含まれる複数のスイッチング素子の導通/非導通の状態を切り替えることにより、送電回路13から出力される交流電力の周波数および電圧を制御する。送電制御回路15は、電極120aおよび120bに接続されており、電極120aおよび120bを介した信号の送受信も行う。
受電モジュール200は、受電コイル210と、通信電極対220(電極220aおよび220b)と、受電回路23と、受電制御回路125を備えている。受電コイル210は、送電コイル110に電磁的に結合し、送電コイル110から伝送された電力の少なくとも一部を受け取る。受電回路23は、受電コイル210から出力された交流電力を、たとえば直流電力に変換して出力する整流回路を含む。受電制御回路25は、電極220aおよび220bに接続されており、電極220aおよび220bを介した信号の送受信も行う。
負荷300は、モータ31と、モータインバータ33と、モータ制御回路35とを備える。この例におけるモータ31は、三相交流によって駆動されるサーボモータであるが、他の種類のモータであってもよい。モータインバータ33は、モータ31を駆動する回路であり、三相インバータ回路を含む。モータ制御回路35は、モータインバータ33を制御するMCUなどの回路である。モータ制御回路35は、モータインバータ33に含まれる複数のスイッチング素子の導通/非導通の状態を切り替えることにより、モータインバータ33に所望の三相交流電力を出力させる。
図18Aは、送電コイル110、および受電コイル210の等価回路の一例を示す図である。図示されるように、各コイルは、インダクタンス成分とキャパシタンス成分とを有する共振回路として機能する。互いに対向する2つのコイルの共振周波数を近い値に設定することにより、高い効率で電力を伝送することができる。送電コイル110には、送電回路13から交流電力が供給される。この交流電力によって送電コイル110から発生する磁界により、受電コイル210に電力が伝送される。この例では、送電コイル110および受電コイル210の両方が、直列共振回路として機能する。
図18Bは、送電コイル110および受電コイル210の等価回路の他の例を示す図である。この例では、送電コイル110は、直列共振回路として機能し、受電コイル210は、並列共振回路として機能する。他にも、送電コイル110が並列共振回路を構成する形態も可能である。
各コイルは、例えば、回路基板上に形成された平面コイルもしくは積層コイル、または、銅もしくはアルミニウムなどの材料によって形成されるリッツ線またはツイスト線などを用いた巻き線コイルであり得る。共振回路における各キャパシタンス成分は、各コイルの寄生容量によって実現されていてもよいし、例えばチップ形状またはリード形状を有するキャパシタを別途設けてもよい。
共振回路の共振周波数f0は、典型的には、電力伝送時の伝送周波数f1に一致するように設定される。共振回路の各々の共振周波数f0は、伝送周波数f1に厳密に一致していなくてもよい。各々の共振周波数f0は、例えば、伝送周波数f1の50〜150%程度の範囲内の値に設定されていてもよい。電力伝送の周波数f1は、例えば50Hz〜300GHz、ある例では20kHz〜10GHz、他の例では20kHz〜20MHz、さらに他の例では80kHz〜14MHzに設定され得る。
図19Aおよび図19Bは、送電回路13の構成例を示す図である。図19Aは、フルブリッジ型のインバータ回路の構成例を示している。この例では、送電制御回路15は、送電回路13に含まれる4つのスイッチング素子S1〜S4のオン/オフを制御することにより、入力された直流電力を所望の周波数f1および電圧V(実効値)をもつ交流電力に変換する。この制御を実現するために、送電制御回路15は、各スイッチング素子に制御信号を供給するゲートドライバ回路を含み得る。図19Bは、ハーフブリッジ型のインバータ回路の構成例を示している。この例では、送電制御回路15は、送電回路13に含まれる2つのスイッチング素子S1、S2のオン/オフを制御することにより、入力された直流電力を所望の周波数f1および電圧V(実効値)をもつ交流電力に変換する。送電回路13は、図19Aおよび図19Bに示す構成とは異なる構造を有していてもよい。
送電制御回路15、受電制御回路25、およびモータ制御回路35は、例えばマイクロコントローラユニット(MCU)などの、プロセッサとメモリとを備える回路によって実現され得る。メモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、各種の制御を行うことができる。送電制御回路15、受電制御回路25、およびモータ制御回路35は、本実施形態の動作を実行するように構成された専用のハードウェアによって構成されていてもよい。送電制御回路15および受電制御回路25は、通信回路としても機能する。送電制御回路15および受電制御回路25は、通信電極対120、220を介して、相互に信号またはデータの伝送を行うことができる。
モータ31は、例えば永久磁石同期モータまたは誘導モータなどの、3相交流によって駆動されるモータであり得るが、これに限定されない。モータ31は、直流モータ等の他の種類のモータでもよい。その場合には、3相インバータ回路であるモータインバータ33に代えて、モータ31の構造に応じたモータ駆動回路が使用される。
電源20は、直流電源を出力する任意の電源であり得る。電源20は、例えば、商用電源、一次電池、二次電池、太陽電池、燃料電池、USB(Universal Serial Bus)電源、高容量のキャパシタ(例えば電気二重層キャパシタ)、商用電源に接続された電圧変換器などの任意の電源であってよい。
(他の実施形態)
本開示の他の実施形態における無線電力伝送システムは、複数の無線給電ユニットおよび複数の負荷を備える。複数の無線給電ユニットは、直列に接続され、それぞれに接続された1つ以上の負荷に電力を供給する。
図20は、2つの無線給電ユニットを備える無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。この無線電力伝送システムは、2つの無線給電ユニット10A、10Bと、2つの負荷300A、300Bとを備えている。無線給電ユニットおよび負荷のそれぞれの個数は、2つに限定されず、3つ以上であってもよい。
送電モジュール100A、100Bの各々は、前述の実施形態における送電モジュール100と同様の構成を備える。受電モジュール200A、200Bの各々は、前述の実施形態における受電モジュール200と同様の構成を備える。負荷300A、300Bは、受電モジュール200A、200Bからそれぞれ給電される。
図21Aから図21Cは、本開示における無線電力伝送システムの構成の類型を模式的に示す図である。図21Aは、1つの無線給電ユニット10を備える無線電力伝送システムを示している。図21Bは、電源20と末端の負荷300Bとの間に、2つの無線給電ユニット10A、10Bが設けられた無線電力伝送システムを示している。図21Cは、電源20と末端の負荷装置300Xとの間に、3つ以上の無線給電ユニット10A〜10Xが設けられた無線電力伝送システムを示している。本開示の技術は、図21Aから21Cのいずれの形態にも適用できる。図21Cに示すような構成によれば、例えば図1を参照しながら説明したように、多くの可動部を有するロボットのような電動装置に適用することができる。
図21Cの構成においては、全ての無線給電ユニット10A〜10Xに前述の実施形態の構成を適用してもよいし、一部の無線給電ユニットのみに前述の構成を適用してもよい。
本開示の技術は、例えば工場もしくは作業現場などで用いられるロボット、監視カメラ、電動車両、またはマルチコプターなどの電動装置に利用できる。
10 無線給電ユニット
13 送電回路
15 送電制御回路
23 受電回路
31 モータ
33 モータインバータ
35 モータ制御回路
50 電源
100 送電モジュール
110 送電コイル
120a、120b 第1の通信電極
130 磁性コア
140 通信回路基板
145 接地面、接地導体層
160 導電シールド
170 磁性体
180 樹脂基板
190 筐体
200 受電モジュール
210 受電コイル
220a、220b 第2の通信電極
230 磁性コア
240 通信回路基板
260 第3の導電シールド
270 第4の導電シールド
280 第5の導電シールド
290 筐体
300 負荷
500 制御装置
600 無線給電ユニット
700 小型モータ
900 モータ駆動回路

Claims (17)

  1. 差動信号が印加される2本の平行線路電極である通信電極対であって、対向する他の通信電極対に信号を伝送する通信電極対と、
    前記通信電極対の周囲に配置された接地導体と、
    前記接地導体における前記通信電極対に対向した部分に配置された少なくとも1つの磁性体と、
    を備える差動線路モジュール。
  2. 前記接地導体は、前記他の通信電極対が配置される側とは反対の側において前記通信電極対に対向する第1の面を有し、
    前記磁性体は、前記第1の面に配置された部分を含む、
    請求項1に記載の差動線路モジュール。
  3. 前記磁性体は、
    前記通信電極対の一方に対向する第1の部分と、
    前記通信電極対の他方に対向する第2の部分と、
    を含み、
    前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との間には空隙が存在する、請求項2に記載の差動線路モジュール。
  4. 前記第1の部分および前記第2の部分は、前記通信電極対に沿って延びた構造を有する、請求項2または3に記載の差動線路モジュール。
  5. 前記第1の面は前記通信電極対に平行である、請求項2から4のいずれかに記載の差動線路モジュール。
  6. 前記接地導体は、前記通信電極対の各々の側部に対向する第2の面を有し、
    前記磁性体は、前記第2の面に配置された部分を含む、
    請求項1から5のいずれかに記載の差動線路モジュール。
  7. 前記第2の面は、前記通信電極対に垂直であり、前記通信電極対の周囲を囲む、請求項6に記載の差動線路モジュール。
  8. 前記通信電極対の一端に前記差動信号が入力され、
    前記通信電極対の他端は、前記通信電極対と前記他の通信電極対とが結合するときの偶モードインピーダンスおよび奇モードインピーダンスの相乗平均のインピーダンスをもつ回路で終端されている、
    請求項1から7のいずれかに記載の差動線路モジュール。
  9. 相対的に運動する送電モジュールおよび受電モジュールの間で電力およびデータを無線で伝送する無線電力データ伝送装置における送電モジュールまたは受電モジュールとして用いられる伝送モジュールであって、
    請求項1から8のいずれかに記載の差動線路モジュールと、
    磁界結合による送電または受電を行うコイルと、
    を備え、
    前記接地導体は、前記通信電極対と前記コイルとの間に配置された部分を含む、
    伝送モジュール。
  10. 前記通信電極対および前記コイルは、同一の平面上に位置する、
    請求項9に記載の伝送モジュール。
  11. 前記送電モジュールおよび前記受電モジュールは、相対的に回転可能であり、
    前記コイルおよび前記通信電極対の各々は、同一の軸を中心とする円形状または円弧形状を有する、
    請求項9または10に記載の伝送モジュール。
  12. 前記通信電極対は、前記コイルの外側に位置する、請求項11に記載の伝送モジュール。
  13. 前記送電モジュールと前記受電モジュールとを相対的に運動させるアクチュエータをさらに備える、請求項9から12のいずれかに記載の伝送モジュール。
  14. 前記伝送モジュールは前記送電モジュールであり、
    前記コイルに交流電力を供給する送電回路をさらに備える、
    請求項9から13のいずれかに記載の伝送モジュール。
  15. 前記伝送モジュールは前記受電モジュールであり、
    前記コイルが受け取った交流電力を他の形態の電力に変換して出力する受電回路をさらに備える、
    請求項9から13のいずれかに記載の伝送モジュール。
  16. 前記通信電極対に接続され、前記通信電極対に差動信号を入力する通信回路をさらに備える、請求項9から15のいずれかに記載の伝送モジュール。
  17. 相対的に運動する送電モジュールおよび受電モジュールの間で電力およびデータを無線で伝送する無線電力データ伝送装置であって、
    前記送電モジュールと、
    前記受電モジュールと、
    を備え、
    前記送電モジュールおよび前記受電モジュールの少なくとも一方は、請求項9から16のいずれかに記載の伝送モジュールである、
    無線電力データ伝送装置。
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