JP2019175272A - 車両管理装置および車両管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】取扱設備の不備に起因する事故を低減することができる車両管理装置および方法を提供する。【解決手段】車両管理装置1は、事業者の端末から不備を有する取扱設備の型式を含む情報を取得し、事業者の事業者識別情報と、車両の車両識別情報と、取扱設備の少なくとも型式を含む設備情報とを含む管理データベースに基づいて、不備を有する取扱設備の型式と一致する不備の虞のある取扱設備を搭載する車両の車両識別情報を特定し、不備の虞のある取扱設備を搭載する車両を有する事業者の端末へ、不備の虞のある取扱設備、および、不備の虞のある取扱設備を搭載する車両の識別情報を通知するように構成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、車両管理装置および車両管理方法に関する。
特許文献1に記載されているように、タンクローリーには、石油製品の荷受けや荷降ろしに用いるポンプやホース、ジョイントなどの石油製品の取扱設備が搭載されている。石油元売り会社は、石油製品の運送を運送事業者に委託している。石油元売り会社は事業者の石油製品の取り扱いについて管理していることがあり、液漏れなどの事故があった際には事業者へ報告を求めている。
事業者が石油元売り会社へ報告する事故の中には、タンクローリーに搭載された取扱設備の不備に起因する液漏れなどの事象が含まれている。本発明者は、不備の報告された取扱設備と同じ型式の取扱設備は、同様の事故を招来する原因になりうると考えた。
そこで本発明は、取扱設備の不備に起因する事故を低減することができる車両管理装置および方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば以下が提供される。
石油製品を運搬する複数の事業者の端末にネットワークを介して接続され、車両に搭載された石油製品の取扱設備の不備を管理する車両管理装置であって、
前記車両管理装置は、プロセッサと、コンピュータ可読命令を記憶する記憶手段と、を備え、
前記コンピュータ可読命令が前記プロセッサで実行されると、前記車両管理装置は、
前記事業者の端末から、不備を有する前記取扱設備の型式を含む情報を取得し、
前記事業者の事業者識別情報と、車両の車両識別情報と、取扱設備の少なくとも型式を含む設備情報とを含む管理データベースに基づいて、前記不備を有する取扱設備の型式と一致する不備の虞のある取扱設備を搭載する車両の車両識別情報を特定し、
前記不備の虞のある取扱設備を搭載する車両を有する前記事業者の前記端末へ、前記不備の虞のある取扱設備、および、前記不備の虞のある取扱設備を搭載する前記車両の識別情報を通知する、ように構成されている車両管理装置。
石油製品を運搬する複数の事業者の端末にネットワークを介して接続され、車両に搭載された石油製品の取扱設備の不備を管理する車両管理装置であって、
前記車両管理装置は、プロセッサと、コンピュータ可読命令を記憶する記憶手段と、を備え、
前記コンピュータ可読命令が前記プロセッサで実行されると、前記車両管理装置は、
前記事業者の端末から、不備を有する前記取扱設備の型式を含む情報を取得し、
前記事業者の事業者識別情報と、車両の車両識別情報と、取扱設備の少なくとも型式を含む設備情報とを含む管理データベースに基づいて、前記不備を有する取扱設備の型式と一致する不備の虞のある取扱設備を搭載する車両の車両識別情報を特定し、
前記不備の虞のある取扱設備を搭載する車両を有する前記事業者の前記端末へ、前記不備の虞のある取扱設備、および、前記不備の虞のある取扱設備を搭載する前記車両の識別情報を通知する、ように構成されている車両管理装置。
また上記目的を達成するために、本発明によれば以下が提供される。
石油製品を運搬する事業者の事業者識別情報と、車両の車両識別情報と、前記車両に搭載された石油製品の取扱設備の少なくとも型式を含む設備情報とを含む管理データベースと、プロセッサと、コンピュータ可読命令を記憶する記憶手段と、を用いた車両管理方法であって、
前記車両管理方法は、前記プロセッサに、
前記事業者の端末からネットワークを介して、不備を有する前記取扱設備の型式を含む情報を取得させ、
前記管理データベースに基づいて、前記不備を有する取扱設備の型式と一致する不備の虞のある取扱設備を搭載する車両の車両識別情報を特定させ、
特定された前記不備の虞のある取扱設備を搭載する車両を有する前記事業者の端末へ、前記不備の虞のある取扱設備、および、前記不備の虞のある取扱設備を搭載する前記車両の前記車両識別情報を通知させる、車両管理方法。
石油製品を運搬する事業者の事業者識別情報と、車両の車両識別情報と、前記車両に搭載された石油製品の取扱設備の少なくとも型式を含む設備情報とを含む管理データベースと、プロセッサと、コンピュータ可読命令を記憶する記憶手段と、を用いた車両管理方法であって、
前記車両管理方法は、前記プロセッサに、
前記事業者の端末からネットワークを介して、不備を有する前記取扱設備の型式を含む情報を取得させ、
前記管理データベースに基づいて、前記不備を有する取扱設備の型式と一致する不備の虞のある取扱設備を搭載する車両の車両識別情報を特定させ、
特定された前記不備の虞のある取扱設備を搭載する車両を有する前記事業者の端末へ、前記不備の虞のある取扱設備、および、前記不備の虞のある取扱設備を搭載する前記車両の前記車両識別情報を通知させる、車両管理方法。
本発明によれば、取扱設備の不備に起因する事故を低減することができる車両管理装置および方法が提供される。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて、より詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る車両管理装置1を含むシステムの模式図である。図1に示すように、車両管理装置1は、プロセッサと、プロセッサにより実行されるコンピュータ可読命令を記録する記憶手段から構成されたサーバで構成されている。車両管理装置1は、単一のサーバで構成してもよいし、複数のサーバで構成してもよい。車両管理装置1は、後述する管理データベースを記録するデータサーバ30と接続されている。車両管理装置1のプロセッサは、記録手段から読み出したコンピュータ可読命令に従って、後述する車両管理方法を実行する。
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて、より詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る車両管理装置1を含むシステムの模式図である。図1に示すように、車両管理装置1は、プロセッサと、プロセッサにより実行されるコンピュータ可読命令を記録する記憶手段から構成されたサーバで構成されている。車両管理装置1は、単一のサーバで構成してもよいし、複数のサーバで構成してもよい。車両管理装置1は、後述する管理データベースを記録するデータサーバ30と接続されている。車両管理装置1のプロセッサは、記録手段から読み出したコンピュータ可読命令に従って、後述する車両管理方法を実行する。
車両管理装置1は、複数の事業者の端末10とネットワーク20を介して接続されている。ここでいう事業者とは、石油元売り会社から直接的または間接的に石油製品の運搬を委託されている事業者である。事業者は、石油製品の製造場所から、ガソリンスタンドやサービスステーションなどの石油製品の販売拠点や火力発電所や製鉄所、空港、各種工場など石油製品の消費地点まで、ガソリンや軽油、重油、灯油、ジェット燃料などといった石油製品を運搬する。石油元売り会社はこの事業者が石油製品を安全に運搬するように、その取り扱いを管理している。車両管理装置1は、石油元売り会社が運営してもよいし、石油元売り会社が石油製品の運搬の管理を委託する別の事業者が運営してもよい。
例えば石油元売り会社は、事業者が液漏れ事故が発生した場合に、その事故の報告を通知するように、事業者に要請している。あるいは事故を起こさないまでも、積み込み、配送、荷降ろしのいずれかを正常に行うことができないときは、そのことを通知するように、事業者に要請している。以降の説明では、車両に搭載された石油製品の取扱設備の不良などにより、積み込み、配送、荷降ろしのいずれかを正常に行うことができないとき、取扱設備に不備が生じた、と言うこととする。
本実施形態においては、不備が生じた場合に、事業者は事業者の端末10を通じて車両管理装置1へ該不備を通知するように構成されている。例えば液漏れという事故がホースの経年劣化に起因するものであった場合、事業者は端末10を通じて、ホースの型式と、該ホースを搭載していた車両の車両識別情報と、自身の事業者情報を車両管理装置1に通知する。あるいは、ポンプの設計不良に起因して積み込み不良が生じた場合には、事業者は端末10を通じて、ポンプの型式と、該ポンプを搭載していた車両の車両識別情報と、自身の事業者情報を車両管理装置1に通知する。
このように、不備の原因となった取扱設備の型式と、該設備を搭載した車両の車両識別情報と、該車両の所属する事業者の事業者識別情報を含む情報を、以降の説明では不備情報と呼ぶ。事業者は端末10を通じて、不備情報を車両管理装置1へ通知する。以降の説明では、事業者AAAが保有する車両AAA−1のタンクの不備が通知されたものとする。
図2および図3を用いて車両管理装置1が実行する車両管理方法を説明する。図2は、車両管理方法を示すフローチャートである。図3は車両管理方法が用いる管理データベースを示している。
図2に示すように、車両管理装置1が不備情報を取得する(ステップS01)。ここでは、車両管理装置1は、事業者AAAの車両AAA−1のタンクに関する不備情報を取得したものとする。
図2に示すように、車両管理装置1が不備情報を取得する(ステップS01)。ここでは、車両管理装置1は、事業者AAAの車両AAA−1のタンクに関する不備情報を取得したものとする。
図3に示すように、管理データベースは、事業者識別情報と、車両識別情報と、設備情報を含んでいる。
事業者識別情報は、石油製品の運搬を委託されている事業者を識別する情報である。図示の例では、4つの異なる事業者が管理データベースに登録されている。
車両識別情報は、それぞれの事業者が有する車両を識別する情報である。図示の例では、それぞれの事業者が3つの車両を保有している。
事業者識別情報は、石油製品の運搬を委託されている事業者を識別する情報である。図示の例では、4つの異なる事業者が管理データベースに登録されている。
車両識別情報は、それぞれの事業者が有する車両を識別する情報である。図示の例では、それぞれの事業者が3つの車両を保有している。
設備情報は、それぞれの車両に搭載されている取扱設備の型式、製造年、使用開始年月、走行距離、不備報告、通知ステータスを含んでいる。なお、図示の例では、設備としてタンクのみが例示されているが、設備情報はタンクの他に例えば、ポンプ、ホース、シャーシ、コンタミネーション防止装置、荷降ろし装置、などの車両に搭載されている取扱設備について、それぞれ型式、製造年、使用開始年月、走行距離、不備報告、通知ステータスを含んでいる。
図3に示すように、車両管理装置1は、不備情報に含まれる車両識別情報を用いて、管理データベースに不備が報告された取扱設備の型式と一致する型式を有する取扱設備を搭載した車両を検索する。
まず、車両管理装置1は、設備情報を用いて不備が生じた取扱設備の不備報告に「有」を入力する。ここでは、車両AAA−1のタンクに不備が報告されたことから、車両管理装置1は、車両AAA−1のタンクの不備報告の欄に「有」を入力して管理データベースと更新する(ステップS02)。
次に車両管理装置1は、管理データベース中に、不備が報告された取扱設備の型式と一致する型式を有する取扱設備が有るか否かを判定する(ステップS03)。また車両管理装置1は、不備が報告された取扱設備の型式と一致する型式を有する取扱設備を有する車両の車両識別情報を特定する。
ここで、不備が報告されたタンクの型式はAであった。そこで、車両管理装置1は、型式Aと一致する型式を有する取扱設備が有り、型式Aを有する取扱設備を有する車両の車両識別情報はAAA−3,BBB−3,CCC−1,CCC−3,DDD−3であると特定する。ここで、不備が報告された取扱設備の型式と一致する型式を有する取扱設備が搭載された車両を、不備候補車両と呼ぶ。不備候補車両は、AAA−3,BBB−3,CCC−1,CCC−3,DDD−3である。
なお、ステップS03において、不備が報告された取扱設備の型式と一致する型式を有する取扱設備がない場合(ステップS03:No)、車両管理装置1は事業者の端末10へ特に何も通知せずに、処理を終了する。
なお、ステップS03において、不備が報告された取扱設備の型式と一致する型式を有する取扱設備がない場合(ステップS03:No)、車両管理装置1は事業者の端末10へ特に何も通知せずに、処理を終了する。
不備が報告された取扱設備の型式と一致する型式を有する取扱設備が有る場合(ステップS03:Yes)、車両管理装置1は、不備候補車両のうち、取扱設備の製造年が不備の指摘された取扱設備の製造年と一致するかそれより古いか否かを判定する(ステップS04)。また車両管理装置1は、該当する取扱設備がある場合に(ステップS04:Yes)、該当する取扱設備を搭載する車両の車両識別情報を特定する。該当する取扱設備がない場合は処理を終了する(ステップS04:No)。
ステップS04において、不備が指摘されたタンクの製造年は2008年である。そこで車両管理装置1は、不備候補車両のタンクのうちで、製造年が2008年以前のタンクを有する車両の車両識別情報は、AAA−3,BBB−3,CCC−1,CCC−3,DDD−3であると特定する。
次に車両管理装置1は、ステップS04で特定された車両のうち、取扱設備の使用開始年月が不備の指摘された取扱設備の使用開始年月と一致するかそれより古いか否かを判定する(ステップS05)。また車両管理装置1は、該当する取扱設備がある場合に(ステップS05:Yes)、該当する取扱設備を搭載する車両の車両識別情報を特定する。該当する取扱設備がない場合は処理を終了する(ステップS05:No)。
ステップS05において、不備が指摘されたタンクの使用開始年月は2010年4月である。そこで車両管理装置1は、ステップS04で特定された車両のタンクのうちで、使用開始年月が2010年4月以前のタンクを有する車両の車両識別情報は、AAA−3,CCC−3,DDD−3であると特定する。
次に車両管理装置1は、ステップS05で特定された車両のうち、取扱設備を使用してからの走行距離(以降、単に取扱設備の走行距離と呼ぶ)が不備の指摘された取扱設備の走行距離と一致するかそれより長いか否かを判定する(ステップS06)。また車両管理装置1は、該当する取扱設備がある場合に(ステップS06:Yes)、該当する取扱設備を搭載する車両の車両識別情報を特定する。該当する取扱設備がない場合は処理を終了する(ステップS06:No)。
ステップS06において、不備が指摘されたタンクを使用してからの走行距離は80万kmである。そこで車両管理装置1は、ステップS05で特定された車両のタンクのうちで、走行距離が80万km以上のタンクを有する車両の車両識別情報は、AAA−3,DDD−3であると特定する。
以上のステップS03〜ステップS06の処理により、車両AAA−3,DDD−3のタンクは、不備が指摘されたタンクと型式が同じであり、製造年、使用年月、走行距離を考慮すると、車両AAA−1のタンクと同様の不備が発生する確率の高いと判断される。このように車両管理装置1は、ステップS03〜ステップS06の条件を全て満たし同様の不備が発生する確率の高い取扱設備を搭載している車両を、交換推奨車両として特定する(ステップS07)。
車両管理装置1は管理データベースに基づいて交換推奨車両に対応する車両識別情報、および交換推奨車両を有する事業者の事業者識別情報を取得し(ステップS08)、交換推奨車両を有する該事業者の端末10へ、同様の不備が発生する確率の高い取扱設備、および、同様の不備が発生する確率の高い取扱設備を搭載している車両の車両識別情報を通知する(ステップS09)。
上記例でいえば、車両管理装置1は、事業者AAAへ車両AAA−3およびタンクを通知して、該タンクに不備が生じる恐れがあることを知らせる。また車両管理装置1は、事業者DDDへ車両DDD−3およびタンクを通知して、該タンクに不備が生じる恐れがあることを知らせる。
なお、ここでいう車両を有している事業者とは、法的に該車両を所有している事業者のみをいうのではなく、実質的に該車両を管理・運用している事業者も含む。事業の態様によっては、車両の所有者と実質的に車両を管理・運用している者とが異なる場合がある。本実施形態の車両管理装置1および車両管理方法は、車両の所有者と実質的に車両を管理・運用している者の少なくとも一方に、上記を通知するように構成されていればよい。
なお上述した実施形態では、製造年、使用開始年月、走行距離の3つが該当した取扱設備を搭載する車両のみを交換推奨車両として特定した例を説明したが、本発明はこれに限られない。製造年、使用開始年月、走行距離を考慮せずに、不備の報告された取扱設備と型式が一致する取扱設備を有する車両の全てを交換推奨車両として特定してもよい。あるいは、製造年、使用開始年月、走行距離の1つ以上が該当した取扱設備を搭載する車両を交換推奨車両として特定してもよい。
不備が報告された取扱設備と型式が一致する取扱設備は、同様の不備が生じる可能性がある。本実施形態に係る車両管理装置1および車両管理方法によれば、不備が報告された取扱設備と型式が一致する取扱設備を搭載する車両に一斉に不備が生じる可能性があることを通知することができるため、例えば該通知によって点検や交換を促すことにより、取扱設備の不備に起因する事故が低減される。
また本実施形態に係る車両管理装置1は、複数の事業者の端末10にネットワーク20を介して接続されている。このため、取扱設備に不備が生じた場合に、該情報を不備が生じた取扱設備を搭載する車両を有する事業者だけではなく、他の事業者へも情報を共有することができる。
また本実施形態に係る車両管理装置1は、複数の事業者の端末10にネットワーク20を介して接続されている。このため、取扱設備に不備が生じた場合に、該情報を不備が生じた取扱設備を搭載する車両を有する事業者だけではなく、他の事業者へも情報を共有することができる。
また、上述した実施形態においては、不備の虞のある取扱設備のうち、不備を有する取扱設備の製造年、使用開始年月、走行距離の少なくとも一つ以上が一致するかそれより新しい、または、一致するかそれより短い取扱設備は、端末10へ通知しないように構成されている。
例えば車両CCC−1が搭載するタンクの使用開始年月は2014年10月であり、不備が報告されたタンクの使用開始年月は2010年4月である。このため、車両CCC−1が搭載するタンクに不備が生じる可能性は、車両AAA−3が搭載するタンクほど高くないと考えられる。そこで、上述した実施形態において、車両CCC−1については交換推奨車両として特定していない。これにより、事業者へ過剰な頻度で交換推奨車両として通知されることを防止することができる。
なお不備の虞のある取扱設備、および、不備の虞のある取扱設備を搭載する車両の識別情報を通知した事業者の端末10から受領確認を取得するように構成してもよい。例えば図4の「通知ステータス」に示すように、交換推奨車両の車両識別情報を特定したら(ステップ07)、交換推奨車両の通知ステータスに「通知要」を入力し、その他の車両の通知ステータスに「通知不要」と入力する。次に図5に示すように、車両管理装置1は、交換推奨車両を保有する事業者の端末10へ通知を行った(ステップS09)後、該端末10から受領確認を取得するように構成する。これにより、連絡漏れを抑制することができる。
あるいは、受領確認の後に取扱設備の点検が完了したことを示す点検報告を取得するように構成してもよい。あるいは、取扱設備の交換が完了したことを示す完了報告を取得するように構成してもよい。
あるいは、受領確認の後に取扱設備の点検が完了したことを示す点検報告を取得するように構成してもよい。あるいは、取扱設備の交換が完了したことを示す完了報告を取得するように構成してもよい。
なお、不備報告が通知される度に、該不備報告に対応する通知ステータスの項目を管理データベースへ追加することが好ましい。例えば、事業者AAAの車両AAA−1のタンクの不備について事業者DDDの車両DDD−3の受領確認を待っている間に、事業者BBBの車両BBB−2のポンプの不備が通知されてくる場合もありうる。この場合には、第二通知ステータスとして該ポンプの不備に関する処理について、通知ステータスを管理するように構成することが好ましい。
<変形例>
図6は本発明の第二実施形態に係る車両管理装置1が実行する車両管理方法のフローチャートであり、図7は本実施形態に係る車両管理方法が用いる管理データベースを示す図である。
図6に示すステップS11,S12,S13はそれぞれ、第一実施形態のステップS01,S02,S03と同様である。車両管理装置1は、不備が報告された取扱設備と一致する型式を有する取扱設備のうち、以下の項目を評価する(ステップS14)。
(1)製造年が一致するかそれより古い。
(2)使用開始年月が一致するかそれより古い。
(3)走行距離が一致するかそれより長い。
車両管理装置1は、(1)〜(3)のうち該当する項目の数に応じて交換目安レベルを設定する(ステップS15)。
図6は本発明の第二実施形態に係る車両管理装置1が実行する車両管理方法のフローチャートであり、図7は本実施形態に係る車両管理方法が用いる管理データベースを示す図である。
図6に示すステップS11,S12,S13はそれぞれ、第一実施形態のステップS01,S02,S03と同様である。車両管理装置1は、不備が報告された取扱設備と一致する型式を有する取扱設備のうち、以下の項目を評価する(ステップS14)。
(1)製造年が一致するかそれより古い。
(2)使用開始年月が一致するかそれより古い。
(3)走行距離が一致するかそれより長い。
車両管理装置1は、(1)〜(3)のうち該当する項目の数に応じて交換目安レベルを設定する(ステップS15)。
例えば、不備が報告された取扱設備と一致する型式を有する取扱設備を搭載する車両の車両識別情報はAAA−3,BBB−3,CCC−1,CCC−3,DDD−3である。これらについて、(1)〜(3)を評価する。
例えば車両AAA−3は、(1)〜(3)が該当する。
車両BBB−3は、(1)のみが該当する。
車両CCC−1は、(1)のみが該当する。
車両CCC−3は、(2)、(3)が該当する。
車両DDD−3は、(1)〜(3)が該当する。
例えば車両AAA−3は、(1)〜(3)が該当する。
車両BBB−3は、(1)のみが該当する。
車両CCC−1は、(1)のみが該当する。
車両CCC−3は、(2)、(3)が該当する。
車両DDD−3は、(1)〜(3)が該当する。
そこで車両管理装置1は例えば、評価の基準と一致する場合に通知レベルが1段階上になるように設定し、評価の基準を超える場合に通知レベルが2段階上になるように設定する。評価する項目(1)〜(3)について、上記処理を実行する。すなわち、車両AAA−3に通知レベル3を設定し、車両BBB−3に通知レベル1を設定し、車両CCC−1に通知レベル1を設定し、車両CCC−3に通知レベル2を設定し、車両DDD−3に通知レベル4を設定する。
ここで、通知レベル1とは、例えば「点検をお願いします」という文章とともに事業者の端末10に通知するものである。通知レベル2とは、例えば「点検および交換準備をお願いします」という文章とともに事業者の端末10に通知するものである。通知レベル3とは、例えば「交換が必要です」という文章とともに事業者の端末10に通知するものである。通知レベル4とは、例えば「至急交換が必要です」という文章とともに事業者の端末10に通知するものである。すなわち、通知レベルが高いほど、交換の必要性を高く訴える通知であることを示している。
なお、車両DDD−3の走行距離(項目(3))は、不備を起こしたタンクの走行距離よりも長い。すなわち、車両DDD−3に搭載されたタンクはより不備を起こしやすいと考えられる。車両DDD−3の該当項目数は3つであるが、車両DDD−3の通知レベルとして、車両AAA−3に設定したものよりも高い通知レベル4を設定する。
車両管理装置1は、不備が報告された取扱設備と一致する型式を有する取扱設備と、その通知レベルと、該取扱設備を搭載する車両の車両識別情報を、該車両を保有する事業者の端末10へ通知する(ステップS16)。
本実施形態によれば、通知を受けた事業者がどの程度深刻に該通知を受け止めればよいかを把握しやすい。このため、該通知によって事業者の取扱設備の点検や交換など、次のアクションを促しやすく、より一層取扱設備の不良に起因する事故を低減しやすい。
本実施形態によれば、通知を受けた事業者がどの程度深刻に該通知を受け止めればよいかを把握しやすい。このため、該通知によって事業者の取扱設備の点検や交換など、次のアクションを促しやすく、より一層取扱設備の不良に起因する事故を低減しやすい。
なお、上述した通知レベルの設定方法は一例に過ぎない。例えば上述した例では、評価する項目は3つであったが、評価する項目は2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。通知レベルは4段階評価としてもよいし、10段階評価などとしてもよい。通知レベルは、評価の基準と一致する場合に通知レベルが1段階上になるように設定し、評価する基準を超える場合に通知レベルが3段階上になるように設定してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
1 車両管理装置
10 端末
20 ネットワーク
30 データサーバ
10 端末
20 ネットワーク
30 データサーバ
Claims (4)
- 石油製品を運搬する複数の事業者の端末にネットワークを介して接続され、車両に搭載された石油製品の取扱設備の不備を管理する車両管理装置であって、
前記車両管理装置は、プロセッサと、コンピュータ可読命令を記憶する記憶手段と、を備え、
前記コンピュータ可読命令が前記プロセッサで実行されると、前記車両管理装置は、
前記事業者の端末から、不備を有する前記取扱設備の型式を含む情報を取得し、
前記事業者の事業者識別情報と、車両の車両識別情報と、取扱設備の少なくとも型式を含む設備情報とを含む管理データベースに基づいて、前記不備を有する取扱設備の型式と一致する不備の虞のある取扱設備を搭載する車両の車両識別情報を特定し、
前記不備の虞のある取扱設備を搭載する車両を有する前記事業者の前記端末へ、前記不備の虞のある取扱設備、および、前記不備の虞のある取扱設備を搭載する前記車両の識別情報を通知するように構成されている、車両管理装置。 - 前記不備の虞のある取扱設備のうち、前記不備を有する取扱設備の製造年が一致するかそれより古いか否か、使用開始年月が一致するかそれより古いか否か、走行距離が一致するかそれより長いか否か、という評価項目の該当数に応じて設定される交換目安レベルとともに、前記端末へ通知するように構成されている、請求項1に記載の車両管理装置。
- 前記不備の虞のある取扱設備の設備情報、および、前記不備の虞のある取扱設備を搭載する前記車両の識別情報を通知した前記事業者の前記端末から受領確認を取得するように構成されている、請求項1または2に記載の車両管理装置。
- 石油製品を運搬する事業者の事業者識別情報と、車両の車両識別情報と、前記車両に搭載された石油製品の取扱設備の少なくとも型式を含む設備情報とを含む管理データベースと、プロセッサと、コンピュータ可読命令を記憶する記憶手段と、を用いた車両管理方法であって、
前記車両管理方法は、前記プロセッサに、
前記事業者の端末からネットワークを介して、不備を有する前記取扱設備の型式を含む情報を取得させ、
前記管理データベースに基づいて、前記不備を有する取扱設備の型式と一致する不備の虞のある取扱設備を搭載する車両の車両識別情報を特定させ、
特定された前記不備の虞のある取扱設備を搭載する車両を有する前記事業者の端末へ、前記不備の虞のある取扱設備、および、前記不備の虞のある取扱設備を搭載する前記車両の前記車両識別情報を通知させる、車両管理方法。
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---|---|---|---|
JP2018064744A Pending JP2019175272A (ja) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | 車両管理装置および車両管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019175272A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113687991A (zh) * | 2021-08-25 | 2021-11-23 | 北京赛目科技有限公司 | 一种车辆缺陷的推荐方法及装置 |
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2018
- 2018-03-29 JP JP2018064744A patent/JP2019175272A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113687991A (zh) * | 2021-08-25 | 2021-11-23 | 北京赛目科技有限公司 | 一种车辆缺陷的推荐方法及装置 |
CN113687991B (zh) * | 2021-08-25 | 2023-08-22 | 北京赛目科技股份有限公司 | 一种车辆缺陷的推荐方法及装置 |
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