JP2019173735A - Fan device - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、ファン装置に関し、特に、インペラの外周部の全体を囲む風洞部が設けられていないファン装置に関する。 The present invention relates to a fan device, and more particularly, to a fan device in which a wind tunnel portion that surrounds the entire outer peripheral portion of an impeller is not provided.
ファン装置は、送風機として、家電機器、OA機器、産業機器の冷却、換気、空調や、車両用の空調、送風の用途に広く用いられている。例えば、ファン装置は、電子機器のMPU(Micro Processing Unit)等の発熱部品に取り付けられて、ヒートシンクの冷却機能を向上させるのに用いられる。 The fan apparatus is widely used as a blower for cooling home appliances, OA equipment, industrial equipment, ventilation, air conditioning, vehicle air conditioning, and air blowing. For example, the fan device is attached to a heat-generating component such as an MPU (Micro Processing Unit) of an electronic device, and is used to improve the cooling function of the heat sink.
下記特許文献1には、冷却ファンであって、省スペース化及び軽量化を図るため、インペラを包囲しているケーシング部が除去された構造を有するものが記載されている。
なお、下記特許文献2には、車両に搭載される灯具において、発光素子の発熱を放熱するために、ヒートシンクと送風装置であるファンを備えた放熱ユニットを用いた構造が記載されている。ファンは、ヒートシンクに設けられた収容部に収容されている。
また、下記特許文献3には、複数の羽根それぞれの先端部分に結合され、複数の羽根を取り巻くように設けられた円環状ベンチュリを有するファンの構造が記載されている。
ところで、特許文献1に示されるような冷却ファンにおいては、インペラの中央部に、複数のスポーク部が形成された円形のモータ取付部が設けられている。このようなスポーク部の幅寸法が大きいと、冷却ファンを駆動させたときの通風抵抗への影響が大きくなり、冷却ファンの風量特性が悪くなる。冷却ファンの特性を高くするためには、スポーク部の幅寸法を小さく設定する必要がある。そのため、スポーク部の強度は低くなりがちであり、例えば冷却ファンを機器等に取り付ける作業時などに、スポーク部が破損する可能性が高くなる。
By the way, in the cooling fan as shown in
このような問題点に関する解決策は、引用文献2,3には開示されていない。
A solution concerning such a problem is not disclosed in the cited
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、インペラ及びモータを支持する構造の強度が高く、かつ、最大風量が大きいファン装置を提供することを目的としている。 The present invention has been made to solve such a problem, and an object of the present invention is to provide a fan device in which the structure for supporting the impeller and the motor has high strength and has a large maximum air volume.
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、ファン装置は、モータベース部に配置されたモータと、複数の羽根を有し、モータの回転軸に取り付けられているインペラと、気体の吸い込み口を有し、回転軸方向から見てインペラを囲むフレームと、モータベース部とフレームとを接続する複数のスポーク部とを備え、インペラは、複数の羽根を囲むリング状の翼壁を有し、複数の羽根のそれぞれは、翼壁に接続されており、複数の羽根の前端縁の少なくとも一部は、フレームの内側に入り込んでおり、翼壁の一部分はフレームの内側に入り込んでおり、翼壁の他の部分の少なくとも一部は径方向に露出している。 In order to achieve the above object, according to one aspect of the present invention, a fan device includes a motor disposed in a motor base, an impeller having a plurality of blades and attached to a rotating shaft of the motor, and a gas suction A frame having a mouth and surrounding the impeller when viewed from the rotational axis direction, and a plurality of spoke portions connecting the motor base and the frame, the impeller has a ring-shaped blade wall surrounding the plurality of blades Each of the plurality of blades is connected to the blade wall, at least a part of a front edge of the plurality of blades enters the inside of the frame, and a part of the blade wall enters the inside of the frame, At least a part of the other part of the wall is exposed in the radial direction.
好ましくは、翼壁の回転軸方向の寸法は、複数の羽根が取り付けられているインペラのハブの回転軸方向の寸法よりも大きい。 Preferably, the dimension of the blade wall in the rotational axis direction is larger than the dimension of the impeller hub to which the plurality of blades are attached in the rotational axis direction.
好ましくは、翼壁の外周面は、回転軸を中心とする円筒面の一部をなす。 Preferably, the outer peripheral surface of the blade wall forms a part of a cylindrical surface centered on the rotation axis.
これらの発明に従うと、インペラ及びモータを支持する構造の強度が高く、かつ、最大風量が大きいファン装置を提供することができる。 According to these inventions, it is possible to provide a fan device in which the structure for supporting the impeller and the motor is high in strength and the maximum air volume is large.
以下、本発明の実施の形態におけるファン装置について説明する。 Hereinafter, a fan device according to an embodiment of the present invention will be described.
ファン装置は、例えば、回転軸を中心に回転するインペラと、インペラと回転軸に並ぶように配置されているモータとを有する軸流ファンである。ファン装置は、インペラの側周部の全部を全周にわたって囲むような風洞部は有していないものであり、モータを支持するモータベース部が周囲のフレームに複数のスポーク部を介して接合された板状の支持構造を有している。ファン装置は、例えば、支持構造が他の装置の筐体等に取り付けられて、その装置において送風等の用途に用いられる。 The fan device is, for example, an axial fan that includes an impeller that rotates about a rotation shaft, and a motor that is arranged so as to be aligned with the impeller and the rotation shaft. The fan device does not have a wind tunnel portion that surrounds the entire side periphery of the impeller over the entire circumference, and the motor base portion that supports the motor is joined to the surrounding frame via a plurality of spoke portions. It has a plate-like support structure. For example, the fan device has a support structure attached to a housing or the like of another device, and is used for the purpose of blowing air in the device.
以下の説明において、回転軸周りの方向を周方向ということがあり、回転軸に対して垂直な方向(回転軸に近づいたり離れたりする方向)を径方向ということがある。また、回転軸方向を上下方向ということがあり、このうち、モータに対してインペラが設けられているほうを上(上方)といい、その逆の方向を下(下方)ということがある。なお、ここで上下とはファン装置それ自体のみに着目した表現であり、他の装置に取り付けられた状態のファン装置の姿勢について何らの限定を行うものではない。 In the following description, the direction around the rotation axis may be referred to as the circumferential direction, and the direction perpendicular to the rotation axis (the direction approaching or leaving the rotation axis) may be referred to as the radial direction. In addition, the direction of the rotation axis is sometimes referred to as the up-down direction. Of these, the direction in which the impeller is provided with respect to the motor is referred to as up (upward), and the opposite direction is referred to as down (downward). Here, “upper and lower” is an expression that focuses only on the fan device itself, and does not limit the posture of the fan device attached to another device.
[実施の形態] [Embodiment]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるファン装置1を示す斜視図である。図2は、ファン装置1を上面側から見た図である。図3は、図2のA−A線断面図である。図4は、ファン装置1を下面側から見た図である。図5は、ファン装置1のインペラ3を示す斜視図である。
FIG. 1 is a perspective view showing a
説明の効率化のため、図2においては、支持部材2のスポーク部10の図示は省略されている。図4においては、インペラ3の図示は省略されている。
For the sake of explanation efficiency, the
図1に示されるように、ファン装置1は、軸流ファンである。ファン装置1は、モータ100と、支持部材2と、インペラ3とを有している。
As shown in FIG. 1, the
インペラ3は、ハブ4と、複数の羽根5と、環状の翼壁5gとを有している。ハブ4は、略円筒状である。ハブ4は、モータ100に接続されている。複数の羽根5のそれぞれは、ハブ4の外周面に取り付けられている。ハブ4と羽根5とは、例えば、樹脂の射出成型にて一体成形される。なお、これに限られず、各部の全部や一部が、他の部位とは別々に成形されているものであってもよい。また、ハブ4又は羽根5は、樹脂製でなく、他の素材を用いて構成されていてもよい。羽根5の枚数は、例えば9枚であるが、これに限られるものではない。
The
ファン装置1は、例えば、モータ100によりインペラ3を回転させて、空気等の気体を下から上へ流すことができるように構成されている。図1及び図5に示される矢印Rは、インペラ3の回転方向を示す。なお、インペラ3の回転方向はこれに限られるものではない。
The
図2に示されるように、羽根5は、周方向に略等しい間隔で並んでいる。複数の羽根5は、互いに同じ形状である。
As shown in FIG. 2, the
支持部材2は、フレーム9と、モータベース部6と、2箇所の取付部7,8と、スポーク部10(10aから10d)とを有している。
The
フレーム9と、モータベース部6と、取付部7,8と、スポーク部10とは、樹脂の射出成型にて一体成形されて構成された、一体成形品である。なお、これに限られず、各部の全部や一部が、他の部位とは別々に成形されているものであってもよい。また、樹脂製でなく、他の素材を用いて構成されていてもよい。
The
支持部材2は、全体として、板状に形成されている。本実施の形態において、支持部材2の各部の上下方向の寸法(厚み)は、フレーム9の厚みと同じか、それより薄くなるように構成されている。支持部材2は、板状の樹脂板から削り出されることにより形成されていてもよい。
The
図4に示されるように、モータベース部6は、4本のスポーク部10を有している。各スポーク部10は、一方端がモータベース部6と接合し、他方端がフレーム9に接合するように、径方向が長手方向となるようにして配置されている。スポーク部10は、フレーム9とモータベース部6とを接続することにより、フレーム9に対して、モータベース6を支持している。
As shown in FIG. 4, the
図2に示されるように、フレーム9は、上面視では、インペラ3の側周部を全周にわたって囲む(囲繞する)ように、円環状に形成されている。すなわち、フレーム9は、回転軸方向から見てインペラ3の周囲を囲む、環状の内周壁9aを有している。フレーム9は、ほとんどの部分がインペラ3の下方に位置している。そのため、実際には、インペラ3の側周部の上下方向中央部辺りは、フレーム9により囲まれていない。インペラ3の側周部の上下方向中央部辺りは、側方(回転軸に対して垂直な方向)から見て露出している(径方向に露出している)。
As shown in FIG. 2, the
図4に示されるように、環状のフレーム9の外側において、相対向する2つの部分のそれぞれに、取付部7,8が形成されている。取付部7,8は、フレーム9から部分的に径方向に突出する部位である。各取付部7,8のそれぞれには、貫通孔7a,8aが形成されている。取付部7,8は、ファン装置1を機器の筺体や、ヒートシンクなどに取り付けるためのものである。すなわち、貫通孔7a,8aにボルトやねじを差し込んで通し、締結することにより、取付部7,8を機器の筐体等に固定できる。
As shown in FIG. 4, on the outer side of the
なお、4本のスポーク部10のうち、1つのスポーク部10dには、スポーク部10dに沿うようにリード線25が配線されている。リード線25は、外部からモータ100に電力を供給するためのものである。
In addition, the
図4に示されるように、フレーム9とスポーク部10とは、回転軸方向から見て(下方から見て)、各取付部7,8に形成された貫通孔7a,8aの中心を通る線Bを対称軸として、略線対称となる形状を有している。なお、リード線25が配線されるスポーク部10dのみ、他のスポーク部10a,10b,10cとは形状が異なっている。
As shown in FIG. 4, the
リード線25は、後述するモータ100の回路基板20の端子部に電気的に接続されている。リード線25には、チューブ26が被せられて保護されている。リード線25は、フレーム9と一体成形にて形成されたフック27に掛けられて、ファン装置1の外部に引き出されている。
The
ファン装置1は、気体を下から上に流す。すなわち、環状のフレーム9の下部には、気体を吸い込む吸い込み口9vが設けられているといえる。換言すると、気体の吸い込み口9vは、フレーム9の内周壁9aとスポーク部10とで囲まれた部分となっている。
The
モータ100は、アウターロータ型のブラシレスDCモータである。図3に示されるように、モータ100は、モータベース部6に装着されている。モータ100は、ロータ12と、ステータ部102とを有している。
The
ステータ部102は、軸受ホルダ16と、軸受21,22と、ステータ11とを有している。ステータ11は、ステータコア17と、インシュレータ18(上側インシュレータ18a、下側インシュレータ18b)と、コイル19とを有している。
The
軸受ホルダ16は、モータベース部6の中央に上方に突出するように形成された突出部6bの開口にはめられた状態で、モータベース部6に固定されている。ステータ11は、軸受ホルダ16の外周面に取り付けられている。
The bearing
ステータ11は、軸受ホルダ16の外周にはめられた状態で装着されたステータコア17と、ステータコア17に上方から装着された上側インシュレータ18aと、ステータコア17に下方から装着された下側インシュレータ18bと、コイル19とを有している。
The
ステータコア17は、環状のヨーク部から径外方に延在する複数の突極を有したコアを所定枚数、軸方向に積層して構成されている。ステータコア17に上側インシュレータ18aと下側インシュレータ18bからなるインシュレータ18が装着されている。コイル19は、ステータコア17の突極のそれぞれに、インシュレータ18を介して巻かれた状態で、取り付けられている。
The
なお、下側インシュレータ18bの下側で、軸受ホルダ16の外周部には、電子部品が実装された回路基板20が装着されている。回路基板20は、リード線25に接続されている。
A
ロータ12は、ロータヨーク13と、マグネット14と、シャフト15とを有している。
The
ロータヨーク13は、例えば鉄等の軟磁性材からなる、下方に開口するカップ状の部材である。マグネット14は、リング状である。マグネット14は、ロータヨーク13の内周面に固着されている。シャフト15は、例えば鉄製である。シャフト15は、ロータヨーク13の上面に、下方に突出するように取り付けられている。シャフト15は、ロータヨーク13の中央に形成された突出部13bにシャフト15の上方の端部が圧入された状態で、ロータヨーク13に結合されている。ロータヨーク13の突出部13bは、例えば、絞り加工、バーリング加工、等により形成されている。
The
インペラ3のハブ4は、ロータヨーク13の外周面に固定されている。ハブ4は、例えば、接着剤を用いてロータヨーク13の外周面に接着されている。なお、ロータヨーク13をインサート成形して、ロータヨーク13を含むインペラ3を製造するようにしてもよい。なお、ハブ4は環状であり、金属製のロータヨーク13の上面(天面)は上方に露出しているが、これに限られるものではない。
The
図5に示されるように、インペラ3のそれぞれの羽根5は、矢印Rで示される回転方向に向かって下方に傾斜する曲面板形状を有している。羽根5の前端縁5aが下方に位置し、羽根5の後端縁5bが上方に位置している。前端縁5aから後端縁5bにかけて、羽根5の上面が圧力面5cとなり、下面が負圧面5dとなる。圧力面5cと負圧面5dとの間隔はほぼ均一であるが、これに限られるものではなく、前端縁5aから後端縁5bにかけて、又は径方向内側から外側にかけて、羽根5の翼厚が異なっていてもよい。
As shown in FIG. 5, each
本実施の形態において、翼壁5gは、複数の羽根5を囲む環状に形成されている。複数の羽根5のそれぞれは、各羽根5の外周部において、翼壁5gに接続されている。翼壁5gは、羽根5の外周部から下方向に延在する部位と、羽根5の外周部から上方向に延在する部位とを有している。すなわち、翼壁5gは、羽根5の外周部から回転軸方向であって気体の吸い込み口9vに向かう方向に延在する部位と、羽根5の外周部から回転軸方向であって気体の吸い込み口9vから離れる方向に延在する部位とを有している。翼壁5gは、インペラ3の成形時にインペラ3の他の部位と一体に成形される。
In the present embodiment, the
換言すると、それぞれの羽根5は、ハブ4の外周面から翼壁5gの内周面まで、径方向に延びている。互いに周方向に隣り合う羽根5同士は、外周部において、翼壁5gを介して接続されている。
In other words, each
翼壁5gの外周面は、シャフト15を中心とする円筒面の一部をなしている。シャフト15を中心とする円筒面のうち、前端縁5aの径方向外側の端部を通りシャフト15に対して垂直な平面と、後端縁5bの径方向外側の端部を通りシャフト15に対して垂直な平面との間にある領域が、翼壁5gの外周面となっている。翼壁5gの径方向の厚みは、略均一であるが、これに限られるものではない。翼壁5gの回転軸方向の一方の端部(下端部5h)や他方の端部(上端部5f)は、シャフト15を中心とする円周形状を有しており、水平面内にある。
The outer peripheral surface of the
図3に示されるように、本実施の形態において、翼壁5gは、回転軸方向の寸法(下端部5hから上端部5fまでの寸法)W1が、ハブ4の回転軸方向の寸法W2よりも大きくなっている。回転軸方向において、翼壁5gの上端部5fの位置は、ハブ4の上部の位置と略同じである。すなわち、本実施の形態において、翼壁5gはインペラ3の他の部分を周方向において全周に亘って囲繞し、各羽根5を連結するリング形状の部材である。翼壁5gの回転軸方向の寸法W1は、全周にわたって等しくなっている。
As shown in FIG. 3, in this embodiment, the
ここで、複数の羽根5の前端縁5aの少なくとも一部は、フレーム9の内側に入り込んでいる。すなわち、図3に示されるように、本実施の形態において、各羽根5の一部は、フレーム9の内側に収容されて(フレーム9の内周壁9aの内側に収容されて)いる。換言すると、フレーム9の上下方向の寸法Lは、羽根5の下方の端部がフレーム9の中に収容されうる程度の大きさに設定されている。
Here, at least a part of the front end edges 5 a of the plurality of
翼壁5gの一部はフレーム9の内側に入り込んでおり、翼壁5gの他の部分の少なくとも一部は、径方向に露出している。すなわち、本実施の形態において、翼壁5gの下端部5hは、全周にわたって、フレーム9の内側に入り込んでいる。換言すると、翼壁5gは、各羽根5の外周部から、スポーク部10の近傍に向けて下方に突出している部分を有している。また、翼壁5gのそれ以外の部位は、フレーム9の上面よりも上方にあり、径方向に露出している。このように翼壁5gの下端部5hがフレーム9の内側に入り込んでいることにより、気体を吸い込む下側の前端縁5aから気体を吐き出す上側の後端縁5bにかけて、モータベース部6及びハブ4の外周面と、負圧面5dと、翼壁5gの内周面と、内周壁9aとにより囲まれた、トンネル状の流路が構成されている。
A part of the
上述の通り、ファン装置1は、インペラ3の周囲を、インペラ3の上下方向の長さ全体にわたって周方向に囲むような風洞部は備えていないものである。換言すると、ファン装置1において、インペラ3は、その下方の端部の一部の部分のみが側面視でフレーム9に隠れているだけで、インペラ3の上下方向の長さの半分以上の部分は、側面視で、径方向に露出している。すなわち、スポーク部10の上下方向の寸法を大きくすることができるので、下方から見たスポーク部10の幅寸法を小さくしても、高い剛性及び強度が確保される。スポーク部10の幅寸法が同じ条件下であれば、より高い剛性及び強度を有する。したがって、インペラ3とモータ100とを支持する支持部材2を、より高強度で壊れにくいものにすることができる。スポーク部10は、インペラ3の外径よりも大径のフレーム9に接続されているので、例えば上述の特許文献1に記載されているようなスポーク部のみを有するものと比較して、スポーク部10の剛性や強度を向上させることができる。
As described above, the
なお、上述のように、インペラ3において、互いに周方向に隣り合う羽根5同士は、外周部において翼壁5gを介して接続され、内周部においてハブ4部分で接続されている。したがって、インベラ3の剛性を高くすることができる。そのため、インペラ3を薄肉化するなどして軽量化することができる。
As described above, in the
[ファン装置1の風量特性(P−Q特性)について] [Airflow characteristics (PQ characteristics) of fan device 1]
図6は、本実施の形態のファン装置1との比較対象としたファン装置801を示す斜視図である。
FIG. 6 is a perspective view showing a
以下、比較対象のファン装置801について説明する。ファン装置801は、上述のファン装置1とは翼壁5gが設けられていない点だけが異なる羽根805を有するインペラ803を用いたものである。ファン装置801のその他の構成は、ファン装置1の構成と同じである。
Hereinafter, the
図7は、比較対象のファン装置801の風量特性を示す図である。
FIG. 7 is a diagram illustrating the air flow characteristics of the
図7においては、羽根805の下端となる、羽根805の前端縁の回転軸方向における位置(図3に示される寸法X/寸法L(以下、単にX/Lという。)の値)を変えたときの風量特性(P−Q特性)が比較されている。すなわち、X/L=約−0.31におけるP−Q特性が「▲」印及び一点鎖線で示されており、約−0.07におけるP−Q特性が「■」印及び点線で示されており、約0.35におけるP−Q特性が「●」印及び実線で示されている。このX/Lの違いは、フレーム9と羽根805の下端の位置との違いを示すものである。具体的には、羽根805の下方の端部と、環状のフレーム9の上方の端部(すなわち内周壁9aの上方の端部)とが接する位置をゼロとしたとき、羽根805の下方の端部が環状のフレーム9の上方の端部よりも下方(環状のフレーム9の中に入り込む位置)にある場合をプラス、羽根805の下方の端部が環状のフレーム9の上方の端部よりも上方(環状のフレーム9から突出した位置)にある場合をマイナス(−)として、その変位量X(ミリメートル)を、フレーム寸法L(ミリメートル)に対する比率X/Lで表している。スポーク部10の寸法は、Y(ミリメートル)で表している。図3において、変位量X、フレーム寸法L、スポーク部10の厚み寸法Yが示されている。
In FIG. 7, the position (the value of dimension X / dimension L (hereinafter simply referred to as X / L) shown in FIG. 3) of the front end edge of the
図7から明らかなように、羽根805の下方の端部が環状のフレーム9の上方の端部から下方(中に入り込む位置)に入るほど、P−Q特性が改善され、X/Lが約0.35である場合、特に、中域で静圧特性が低下する傾向が改善されている。
As is clear from FIG. 7, the lower the end of the
図8は、本実施の形態に係るファン装置1と、比較対象のファン装置801との風量特性の比較結果を示すグラフである。
FIG. 8 is a graph showing a comparison result of air flow characteristics between the
図8においては、ファン装置1と比較対象のファン装置801とを、X/L=0.35〜0.55の範囲(羽根5の下端がスポーク部10と接触しない範囲)で同じ値になるように設定して、風量特性(P−Q特性)を測定した結果が示されている。ファン装置1のP−Q特性は「■」印と実線で示されており、比較対象のファン装置801におけるP−Q特性は「●」印と点線で示されている。
In FIG. 8, the
図8に示されるように、本実施の形態において、ファン装置1の最大静圧(Pa)は比較対象のファン装置801よりも低い値となるが、最大流量(最大風量ともいう)(m^3/min(立方メートル毎分))は比較対象のファン装置801よりも大きな値となる。最大流量は、比較対象のファン装置801に比べて約1.3倍だけ大きくなる。このように、本実施の形態では、高圧を実現する用途よりはむしろ高風量を求める用途に適したファン装置1を提供することができる。すなわち、インペラ3及びモータ100を支持する構造の強度が高く、かつ、最大風量が大きいファン装置1を提供することができる。
As shown in FIG. 8, in the present embodiment, the maximum static pressure (Pa) of the
[その他] [Others]
上記の実施の形態の特徴点が部分的に組み合わされてファン装置が構成されていてもよい。上記の実施の形態や変形例において、いくつかの構成要素が設けられていなかったり、いくつかの構成要素が他の態様で構成されていてもよい。 The fan device may be configured by partially combining the feature points of the above-described embodiment. In the above embodiments and modifications, some components may not be provided, or some components may be configured in other modes.
羽根の外周部に設けられている翼壁は、上述のような形態のものに限られない。例えば、回転軸方向において、翼壁の寸法は全周にわたって等しくなくてもよく、変化してもよい。また、翼壁の上端部や下端部は、回転軸に対して垂直な平面内になくてもよい。また、翼壁は、羽根の外周部から下方に設けられ、上方には設けられていなくてもよい。また、翼壁は、例えば下方に行くにつれて径方向の位置が変化する(シャフトからの距離が変化する)ような、凹凸を有する形状であってもよいし、一部に孔部が設けられているものであってもよい。 The blade wall provided in the outer peripheral part of a blade | wing is not restricted to the thing of the above forms. For example, in the direction of the rotation axis, the size of the blade wall may not be equal over the entire circumference and may vary. Further, the upper end portion and the lower end portion of the blade wall may not be in a plane perpendicular to the rotation axis. Further, the blade wall is provided below the outer peripheral portion of the blade, and may not be provided above. In addition, the blade wall may have an uneven shape such that the position in the radial direction changes (distance from the shaft changes) as it goes downward, and a hole is provided in part. It may be.
いずれの形態の翼壁が設けられている場合であっても、羽根の前端縁の少なくとも一部がフレームの内側に入り込んでいればよい。また、このような形態においても、羽根の外周部から下方に延在する翼壁の少なくとも一部がフレームの内側に入り込むようにすることにより、より風量特性を良好にすることができる。 Regardless of which form of blade wall is provided, it is only necessary that at least a part of the front edge of the blade enters the inside of the frame. Also in such a configuration, it is possible to improve air flow characteristics by making at least a part of the blade wall extending downward from the outer peripheral portion of the blade enter the inside of the frame.
支持部材の形状は、上述のものに限られない。例えば、取付部は2つに限られず、より多く設けられていてもよいし、1つのみが設けられていてもよい。 The shape of the support member is not limited to that described above. For example, the number of attachment portions is not limited to two, and more attachment portions may be provided, or only one attachment portion may be provided.
モータは、インナーロータ型のものであってもよい。 The motor may be of an inner rotor type.
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 The above embodiment should be considered as illustrative in all points and not restrictive. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
1 ファン装置
2 支持部材
3 インペラ
4 ハブ
5 羽根
5a 前端縁
5b 後端縁
5g 翼壁
5h 下端部
6 モータベース部
9 フレーム
9a 内周壁
9v 吸い込み口
10,10a,10b,10c,10d スポーク部
15 シャフト
100 モータ
DESCRIPTION OF
Claims (3)
複数の羽根を有し、前記モータの回転軸に取り付けられているインペラと、
気体の吸い込み口を有し、回転軸方向から見て前記インペラを囲むフレームと、
前記モータベース部と前記フレームとを接続する複数のスポーク部とを備え、
前記インペラは、前記複数の羽根を囲むリング状の翼壁を有し、
前記複数の羽根のそれぞれは、前記翼壁に接続されており、
前記複数の羽根の前端縁の少なくとも一部は、前記フレームの内側に入り込んでおり、
前記翼壁の一部分は前記フレームの内側に入り込んでおり、前記翼壁の他の部分の少なくとも一部は径方向に露出している、ファン装置。 A motor disposed in the motor base;
An impeller having a plurality of blades and attached to the rotating shaft of the motor;
A frame having a gas suction port and surrounding the impeller when viewed from the direction of the rotation axis;
A plurality of spokes connecting the motor base and the frame;
The impeller has a ring-shaped wing wall surrounding the plurality of blades,
Each of the plurality of blades is connected to the wing wall,
At least a portion of the front edge of the plurality of blades enters the inside of the frame;
The fan device, wherein a part of the wing wall enters the inside of the frame, and at least a part of the other part of the wing wall is exposed in a radial direction.
Priority Applications (1)
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JP2018065950A JP2019173735A (en) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | Fan device |
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JP2018065950A JP2019173735A (en) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | Fan device |
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Family Applications (1)
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2018
- 2018-03-29 JP JP2018065950A patent/JP2019173735A/en active Pending
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