JP2019172093A - 船舶の推進装置、船舶及び船舶の推進装置の組立方法 - Google Patents

船舶の推進装置、船舶及び船舶の推進装置の組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】船舶の推進装置のメンテナンス性を向上する。【解決手段】一実施形態に係る船舶の推進装置は、船舶の推進装置であって、回転羽根に回転駆動力を伝達する主軸と、前記主軸の周りに設けられる船尾管シール装置と、前記船尾管シール装置よりも船内側で、前記主軸の外周側に取り付けられるスリーブと、前記スリーブに対して取り付けられるラジアル軸受及びスラスト軸受と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、船舶の推進装置、船舶及び船舶の推進装置の組立方法に関する。
スクリュープロペラによる推進装置やウォータージェット推進装置等の船舶の推進装置では、原動機からの回転駆動力によってスクリュープロペラやインペラを回転させることで推進力を発生させている。そのため、これらの推進装置は、原動機からの回転駆動力をスクリュープロペラやインペラに伝達する主軸と、この主軸を回転可能に支持する軸受とを備えている(特許文献1参照)。
例えば特許文献1に記載された推進装置では、船内側の軸受としてラジアル軸受とスラスト軸受とを備えている。
特開平11−70894号公報
例えば小型の船舶では、推進装置の軸受のメンテナンス等を行うためのスペースが限られる。そのため、軸受のメンテナンスを行うための分解作業や組立作業を容易にしたいという要求がある。
しかし、特許文献1に記載された推進装置では、軸に対する軸受の着脱作業が容易ではない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、船舶の推進装置のメンテナンス性を向上することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る船舶の推進装置は、
船舶の推進装置であって、
回転羽根に回転駆動力を伝達する主軸と、
前記主軸の周りに設けられる船尾管シール装置と、
前記船尾管シール装置よりも船内側で、前記主軸の外周側に取り付けられるスリーブと、
前記スリーブに対して取り付けられるラジアル軸受及びスラスト軸受と、
を備える。
上記(1)の構成によれば、ラジアル軸受及びスラスト軸受がスリーブに対して取り付けられているので、メンテンナンス等のためにラジアル軸受及びスラスト軸受を主軸から着脱する際に、スリーブを主軸から着脱することで、スリーブとともにラジアル軸受及びスラスト軸受を主軸から着脱できる。したがって、ラジアル軸受及びスラスト軸受を主軸から容易に着脱でき、船舶の推進装置のメンテナンス性が向上する。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記スリーブは、前記ラジアル軸受が取り付けられる第1スリーブと、前記スラスト軸受が取り付けられる第2スリーブとを含む。
上記(2)の構成によれば、ラジアル軸受及びスラスト軸受が同一のスリーブに取り付けられる場合と比べて、例えばラジアル軸受又はスラスト軸受の一方の軸受をメンテナンスする場合にスリーブに対する軸受の着脱が容易となる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記スリーブに対して前記船尾管シール装置とは反対側で前記主軸に取り付けられて、前記スリーブの前記主軸の軸線方向の位置を固定するナット
をさらに備える。
上記(3)の構成によれば、スリーブに対して船尾管シール装置とは反対側の位置でナットを主軸に取り付けることで、スリーブを主軸に容易に固定できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れか構成において、
前記ラジアル軸受を保持する第1ケーシングと、
前記スラスト軸受を保持する第2ケーシングと、
をさらに備える。
上記(4)の構成によれば、ラジアル軸受及びスラスト軸受が同一のケーシングに保持されている場合と比べて、例えばラジアル軸受又はスラスト軸受の一方の軸受をメンテナンスする場合に軸受のメンテナンスが容易となる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れか構成において、前記主軸は、船内側において前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受によって回転可能に支持され、船外側において水中軸受で回転可能に支持される。
一般的に水中軸受は、ラジアル荷重を支持する軸受である。したがって、上記(5)の構成によれば、船内側と船外側との2カ所で主軸のラジアル荷重が支持されるので、主軸を安定して支持できる。また、スラスト軸受で主軸のスラスト荷重が支持されるので、回転羽根の回転によって発生する主軸の軸線方向への力をスラスト軸受で負担できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れか構成において、
前記ラジアル軸受は、自動調心ころ軸受であり、
前記スラスト軸受は、スラスト自動調心ころ軸受である。
上記(6)の構成によれば、ラジアル軸受及びスラスト軸受に対する主軸やスリーブの傾きが許容される。したがって、例えば、狭いスペースにおいて、主軸の端部をスリーブに挿通させようとする場合などに軸受に対するスリーブの傾斜が許容されることでスリーブに主軸を容易に挿通させることができるようになる等、スリーブの主軸からの着脱が容易となるので、船舶の推進装置のメンテナンス性が向上する。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の構成において、前記スラスト軸受の外輪の軌道面の曲率中心の位置と、前記ラジアル軸受の外輪の軌道面の曲率中心の位置とが同じである。
上記(7)の構成によれば、ラジアル軸受及びスラスト軸受に対して主軸やスリーブが傾いた際に、ラジアル軸受及びスラスト軸受に不自然な力が作用しない。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れか構成において、前記推進装置は、ウォータージェット推進装置である。
上記(8)の構成によれば、ウォータージェット推進装置のメンテナンス性が向上する。
(9)本発明の少なくとも一実施形態に係る船舶は、
上記構成(1)乃至(8)の何れかの船舶の推進装置と、
前記回転羽根と、
前記回転羽根を回転させる回転駆動力を発生する原動機と、
を備える。
上記(9)の構成によれば、船舶において推進装置のメンテナンス性が向上する。
(10)本発明の少なくとも一実施形態に係る船舶の推進装置の組立方法は、
回転羽根に回転駆動力を伝達する主軸と、前記主軸の周りに設けられる船尾管シール装置と、前記主軸を回転可能に支持するラジアル軸受及びスラスト軸受と、を備える船舶の推進装置の組立方法であって、
前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受が取り付けられて前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受と一体化されたスリーブを前記主軸における前記船尾管シール装置よりも船内側の端部から装着することで前記スリーブを前記主軸の外周側に取り付ける工程
を備える。
上記(10)の方法によれば、ラジアル軸受及びスラスト軸受と一体化されたスリーブを主軸に容易に着脱できるので、船舶の推進装置の組立性やメンテナンス性が向上する。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、船舶の推進装置のメンテナンス性を向上できる。
幾つかの実施形態に係る推進装置を搭載する船舶の側面図である。 幾つかの実施形態に係るウォータージェット推進装置の一例を示す図である。 一実施形態の船内軸受装置の構造を示す断面図である。 船内軸受装置の取付工程における取り付け手順を示すフローチャートである。 ウォータージェット推進装置の船内側の分解図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、幾つかの実施形態に係る推進装置を搭載する船舶の側面図である。図1に示す船舶101は、推進装置として、ウォータージェット推進装置100を備えている。ウォータージェット推進装置100は、船体102の内部の船尾部104寄りの位置に設けられている。また、船舶101は、ウォータージェット推進装置100の駆動源である原動機109を備えている。
図2は、幾つかの実施形態に係るウォータージェット推進装置100の一例を示す図である。なお、図2では、主軸110の軸線AXを含む平面における断面構成を示している。
図2に示すように、ウォータージェット推進装置100は、船尾側に向けた排出口105aを有する吸込管105に取り付けられる。ウォータージェット推進装置100は、船底106(図1参照)の開口部106aから水Wを汲み上げて排出口105aの船尾側に取り付けられた配管140から噴射し、配管140から排出される水Wの反力を推進力として船体102を前後進させるように構成されている。なお、船体102の前後進は、吸込管105の排出口105aに配管140を介して接続された前後進操舵装置107によって切り替えられる。
以下の説明では、船体102の船首側を単に前方とも呼び、船体102の船尾側を単に後方とも呼ぶ。
幾つかの実施形態に係るウォータージェット推進装置100は、主軸110と、回転羽根(羽根車)120と、水中軸受130と、配管140と、案内羽根150と、軸受固定部160とを備えている。
主軸110は、原動機109が発生する回転駆動力を羽根車120に伝達する動力伝達部材であり、軸線AXを中心に回転駆動される。幾つかの実施形態では、主軸110は、主軸本体部110Aと、後部主軸110Bとを含む。すなわち、主軸本体部110Aは、主軸110の前方部分であり、後部主軸110Bは、主軸110の後方部分である。
主軸110は、船体102の前後方向に延在している。主軸110は、主軸本体部110Aが吸込管105の主軸貫通部105bを貫通しており、船尾側の端部が吸込管105の内側に位置し、船首側の端部が吸込管105の外側に位置している。主軸110は、船首側が後述する船内軸受装置10によって回転可能に軸支され、船尾側が後述する水中軸受130によって回転可能に軸支される。
なお、主軸110は、主軸貫通部105bの前部で主軸110の周りに設けられる船尾管シール装置170によって、主軸貫通部105bの内周面と主軸110の外周面とがシールされている。
図1に示すように、幾つかの実施形態では、主軸110は、主軸110の船首側の端部に取り付けられた軸継手108を介して原動機109の出力軸109aと連結される。なお、主軸110と原動機109の出力軸109aとの間に、減速機が設けられていてもよい。
以下の説明では、ある部材に関し、前方側の部位を単に前部とも呼び、後方側の部位を単に後部とも呼ぶ。さらに、以下の説明では、主軸110や後述する船内軸受装置10については、船首側を船内側とも呼び、船尾側を船外側とも呼ぶ。
なお、以下の説明では、主軸本体部110Aのことを単に主軸110と呼ぶこともある。
羽根車120は、主軸110に固定された状態で主軸110と一体で軸線AX周りに回転するように構成されている。羽根車120は、回転部121と、翼部122とを有している。幾つかの実施形態では、羽根車120は、回転部121の前部が主軸110に固定されている。具体的には、幾つかの実施形態に係る回転部121の前部に対して、主軸本体部110Aの後部と、後部主軸110Bの前部とが固定されている。後部主軸110Bは、後部が水中軸受130で回転可能に支持されている。水中軸受130は、後部主軸110Bのラジアル荷重を支持する。
吸込管105の排出口105aには、配管140が取り付けられている。配管140は、羽根車120によって吸込管105の後方に送られた水Wを流通させるように構成されている。配管140の内径は、当該配管140の前方端部から後方端部にかけて徐々に小さくなっている。このため、配管140に流入する水Wの流速に対して配管140から後方に排出される水Wの流速は大きくなる。
配管140の内部には、案内羽根150が取り付けられている、案内羽根150は、配管140を流れる水Wを案内するように構成されている。
軸受固定部160は、水中軸受130を固定する部位であり、案内羽根150を介して配管140に固定されている。軸受固定部160は、水中軸受130を固定する。
このように構成される幾つかの実施形態に係るウォータージェット推進装置100では、原動機109が発生する回転駆動力で羽根車120が回転駆動されると、船底106の開口部106aから水Wを汲み上げて配管140から噴射する。
(ウォータージェット推進装置100のメンテナンス性について)
例えば小型の船舶では、船舶の推進装置の軸受のメンテナンス等を行うためのスペースが限られる。そのため、推進装置の軸受のメンテナンスを行うための分解作業や組立作業を容易にしたいという要求がある。
そこで、幾つかの実施形態に係るウォータージェット推進装置100では、船内軸受装置10の構成を工夫することによって、ウォータージェット推進装置100のメンテナンス性を向上させている。以下、船内軸受装置10について詳細に説明する。
(船内軸受装置10について)
幾つかの実施形態に係るウォータージェット推進装置100では、船尾管シール装置170よりも船内側に設けられた船内軸受装置10を有する。図3は、一実施形態の船内軸受装置10の構造を示す断面図である。
一実施形態の船内軸受装置10は、ケーシング6内にスリーブ1と、スリーブ1に対して取り付けられるラジアル軸受4及びスラスト軸受5とを備える。スリーブ1は、船尾管シール装置170よりも船内側で、主軸110の外周側に取り付けられる。
このように、一実施形態の船内軸受装置10では、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5がスリーブ1に対して取り付けられているので、メンテンナンス等のためにラジアル軸受4及びスラスト軸受5を主軸110から着脱する際に、スリーブ1を主軸110から着脱することで、スリーブ1とともにラジアル軸受4及びスラスト軸受5をケーシング6ごと主軸110から着脱できる。したがって、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5を主軸110から容易に着脱でき、船内軸受装置10のメンテナンス性が向上する。
幾つかの実施形態では、船舶101の推進装置がウォータージェット推進装置100であり、上述する一実施形態の船内軸受装置10を備えるので、ウォータージェット推進装置100のメンテナンス性が向上する。
また、幾つかの実施形態に係る船舶101は、ウォータージェット推進装置100と、羽根車120を回転させる回転駆動力を発生する原動機109とを備える。
これにより、船舶101においてウォータージェット推進装置100のメンテナンス性が向上する。
一実施形態の船内軸受装置10では、主軸110は、船内側においてラジアル軸受4及びスラスト軸受5によって回転可能に支持され、上述したように、船外側において水中軸受130で回転可能に支持される。
上述したように水中軸受130は、ラジアル荷重を支持する軸受である。したがって、幾つかの実施形態に係るウォータージェット推進装置100では、船内側と船外側との2カ所で主軸110のラジアル荷重が支持されるので、主軸110を安定して支持できる。また、船内軸受装置10のスラスト軸受5で主軸110のスラスト荷重が支持されるので、羽根車120の回転によって発生する主軸110の軸線方向への力をスラスト軸受5で負担できる。
一実施形態の船内軸受装置10では、スリーブ1は、ラジアル軸受4が取り付けられる第1スリーブ2と、スラスト軸受5が取り付けられる第2スリーブ3とを含む。
これにより、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5が同一のスリーブに取り付けられる場合と比べて、例えばラジアル軸受4又はスラスト軸受5の一方の軸受をメンテナンスする場合にスリーブ1に対する軸受の着脱が容易となる。すなわち、例えばラジアル軸受4をメンテナンスする場合、第1スリーブ2には、ラジアル軸受4が取り付けられているが、スラスト軸受5が取り付けられていないので、ラジアル軸受4のメンテナンスがし易い。同様に、スラスト軸受5をメンテナンスする場合、第2スリーブ3には、スラスト軸受5が取り付けられているが、ラジアル軸受4が取り付けられていないので、スラスト軸受5のメンテナンスがし易い。
一実施形態の船内軸受装置10では、ケーシング6は、ラジアル軸受4を保持する第1ケーシング7と、スラスト軸受5を保持する第2ケーシング8とを含む。第1ケーシング7と第2ケーシング8とは、例えばボルト183によって結合され、ケーシング6として一体化されている。
これにより、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5が同一のケーシングに保持されている場合と比べて、例えばラジアル軸受4又はスラスト軸受5の一方の軸受をメンテナンスする場合に軸受のメンテナンスが容易となる。特に、一実施形態の船内軸受装置10では、上述したようにラジアル軸受4が第1スリーブ2に取り付けられ、スラスト軸受5が第2スリーブ3に取り付けられている。したがって、一体化されているケーシング6の第1ケーシング7と第2ケーシング8との結合を解除することで、ラジアル軸受4を保持する第1ケーシング7と、スラスト軸受5を保持する第2ケーシング8とに容易に分離でき、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5を個別にメンテナンスできる。
以下、一実施形態の船内軸受装置10の細部について説明する。
第1ケーシング7は、保持部71と、突部72とを有する。
保持部71は、ラジアル軸受4が挿入されてラジアル軸受4の外輪41を保持するように構成されている。
突部72は、船内側に突出しており、第1ケーシング7と第2ケーシング8とが結合されると、第2ケーシング8の後述する船外側の開口孔部83内に挿入されてインロー嵌合するように形成されている。
突部72の外周面には、Oリング191が配置される溝72aが形成されている。Oリング191は、突部72の外周面と小径部111の第2ケーシング8の開口孔部83との間をシールする。
第1ケーシング7には、ボルト孔73が形成されている。ボルト孔73の内周面には、第1ケーシング7と第2ケーシング8とを結合して固定するボルト183の雄ねじ部と結合される雌ねじ部が形成されている。
第1ケーシング7の船外側の側面には、船尾管シール装置170のメカニカルシールカバー172が取り付けられている。
メカニカルシールカバー172の船内側の内周面には、Oリング193が配置される溝172aが形成され、船外側の内周面には、Oリング194が配置される溝172bが形成されている。Oリング193は、メカニカルシールカバー172の船内側の内周面と、該内周面にインロー嵌合する第1ケーシング7の船外側の突部75の外周面との間をシールする。Oリング194は、メカニカルシールカバー172の船外側の内周面と、該内周面にインロー嵌合する主軸貫通部105bの船内側の外周面との間をシールする。
また、第1ケーシング7の船外側には、オイルシール184が取り付けられている。オイルシール184は、第1ケーシング7から脱落しないように押さえ板185によって固定されている。オイルシール184は、第1スリーブ2の後述する大径部22の外周面と、第1ケーシング7の船外側の側面で第1スリーブ2が貫通する貫通孔との間をシールする。
第1スリーブ2は、円筒形状を呈し、主軸110(主軸本体部110A)が挿通されるスリーブ本体21と、スリーブ本体21の船外側の端部側に形成された大径部22とを有する。
大径部22の内径及び外径は、スリーブ本体21の内径及び外形よりも大きい。したがって、第1スリーブ2の内周側には、スリーブ本体21と大径部22とで内径が変化する位置に段部23が形成され、第1スリーブ2の外周側には、スリーブ本体21と大径部22とで外径が変化する位置に段部24が形成される。
また、スリーブ本体21の内周面には、後述するように主軸本体部110Aに取り付けられたキー187が挿通される不図示のキー溝が形成されている。
一実施形態の船内軸受装置10では、ラジアル軸受4は、自動調心ころ軸受であり、上述したように外輪41が第1ケーシング7の保持部71で保持されている。ラジアル軸受4の内輪42には、第1スリーブ2のスリーブ本体21が挿通されていて、スリーブ本体21に固定されている。
内輪42の船外側の側面42aは、第1スリーブ2の段部24と当接する。
第2ケーシング8は、保持部81と、油溜め部82とを有する。
保持部81は、スラスト軸受5が挿入されてスラスト軸受5の外輪51を保持するように構成されている。
油溜め部82は、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5の潤滑と冷却のための潤滑油を貯留する。
第2ケーシング8には、開口孔部83と、ボルト孔84とが形成されている。
開口孔部83は、第2ケーシング8の船外側の側面に形成された開口である。第1ケーシング7と第2ケーシング8とが結合されると、開口孔部83に第1ケーシング7の突部72が挿入されてインロー嵌合する。すなわち、突部72と開口孔部83とによってインロー構造が形成される。
第2ケーシング8の船内側には、オイルシール186が取り付けられている。オイルシール186は、第2ケーシング8から脱落しないように押さえ板185によって固定されている。オイルシール186は、第2スリーブ3の後述するスリーブ本体31の外周面と、第2ケーシング8の船内側の側面で第2スリーブ3が貫通する貫通孔との間をシールする。
第2スリーブ3は、円筒形状を呈し、主軸本体部110Aが挿通されるスリーブ本体31と、スリーブ本体31の外周面から径方向外側に突出する突部32とを有する。
スリーブ本体31の船外側の端部側には、船内側よりも内径の大きい大径部33が形成されている。第2スリーブ3の内周側には、スリーブ本体31の船内側と大径部33とで内径が変化する位置に段部34が形成される。
スリーブ本体31の内周面には、Oリング192が配置される溝31aが形成されている。Oリング192は、スリーブ本体31の内周面と小径部111の外周面との間をシールする。
一実施形態の船内軸受装置10では、スラスト軸受5は、スラスト自動調心ころ軸受であり、上述したように外輪51が第2ケーシング8の保持部81で保持されている。スラスト軸受5の内輪52には、第2スリーブ3のスリーブ本体31が挿通されている。
内輪52の船外側の側面(背面)52aは、第2スリーブ3の突部32の船内側の端面32aと不図示のライナを介して当接する。
すなわち、一実施形態の船内軸受装置10では、上述したように、ラジアル軸受4は自動調心ころ軸受であり、スラスト軸受5はスラスト自動調心ころ軸受である。
これにより、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5に対する主軸110やスリーブ1の傾きが許容される。したがって、例えば、狭いスペースにおいて、後述するように、主軸110の端部116をスリーブ1に挿通させようとする場合などに軸受4,5に対するスリーブ1の傾斜が許容されることでスリーブ1に主軸110を容易に挿通させることができるようになる等、スリーブ1の主軸110からの着脱が容易となるので、ウォータージェット推進装置100のメンテナンス性が向上する。
第1ケーシング7と第2ケーシング8とが結合されると、上述したように、第1ケーシング7の突部72が第2ケーシング8の開口孔部83に挿入されてインロー嵌合し、突部72よりも外周側の第1ケーシング7の船内側の側面74と、第2ケーシング8の船外側の側面85とが当接する。
第1ケーシング7と第2ケーシング8とが結合されると、第2スリーブ3の船外側の端面、すなわち、大径部33の船外側の端面33aが不図示のライナを介してラジアル軸受4の内輪42の船内側の側面42bと当接する。なお、上述したように、ラジアル軸受4の内輪42の船外側の側面42aは、第1スリーブ2の段部24と当接している。
また、第1ケーシング7と第2ケーシング8とが結合されると、第2スリーブ3の船外側の段部34が第1スリーブ2のスリーブ本体21の船内側の端面25と当接する。
第1ケーシング7と第2ケーシング8とが結合されると、ラジアル軸受4の外輪41の軌道面の曲率中心の位置、すなわち調心径半径R1の中心O1が、スラスト軸受5の外輪51の軌道面の曲率中心の位置、すなわち調心径半径R2の中心O2と一致する。
このように、ラジアル軸受4の外輪の軌道面の曲率中心の位置と、スラスト軸受5の外輪の軌道面の曲率中心の位置とを同じにすることで、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5に対して主軸110やスリーブ1が傾いた際に、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5に不自然な力が作用せず、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5の耐久性を向上できる。
上述したように、第1ケーシング7と第2ケーシング8とは、互いに結合された状態で、ボルト183によって固定される。
このようにして、一実施形態の船内軸受装置10では、スリーブ1すなわち第1スリーブ2及び第2スリーブ3と、ラジアル軸受4と、スラスト軸受5と、ケーシング6すなわち第1ケーシング7及び第2ケーシング8と、メカニカルシールカバー172とが一体化されている。
主軸本体部110Aの外周面と主軸貫通部105bの内周面との間には、船尾管シール装置170のメカニカルシール171が設けられている。
メカニカルシール171よりも船内側の主軸本体部110Aには、船外側よりも直径が小さい小径部111が形成されている。説明の便宜上、主軸本体部110Aにおいて、小径部111よりも船外側の部位を大径部112と呼ぶ。主軸本体部110Aの外周側には、小径部111と大径部112とで外径が変化する位置に段部113が形成される。
小径部111における船外側の外周面には、キー溝114が形成されている。キー溝114には、キー187が挿入されている。
小径部111には、船内軸受装置10の主軸本体部110Aに対する軸線AX方向の位置を固定するための雄ねじ部115が形成されている。
このように構成される主軸本体部110Aに対して、主軸本体部110Aの船内側の端部116側から船内軸受装置10を取り付けることができる。すなわち、上述したように一体化されている船内軸受装置10のスリーブ1に小径部111を挿通させることで、主軸本体部110Aに船内軸受装置10を取り付けることができる。
主軸本体部110Aに取り付けられた船内軸受装置10は、ナット180を雄ねじ部115に結合させることで主軸本体部110Aに対する軸線AX方向の位置が固定される。
すなわち、ナット180は、スリーブ1に対して船尾管シール装置170とは反対側で主軸110に取り付けられて、スリーブ1の主軸110の軸線AX方向の位置を固定する。
これにより、スリーブ1すなわち船内軸受装置10を主軸110に容易に固定できる。
なお、厳密には、主軸110にはスリーブ1が固定されるが、主軸110にスリーブ1が固定されても、船内軸受装置10のケーシング6と、主軸110とは、軸線AX方向には相対的に移動しないが、軸線AX周りに相対的に回転可能である。しかし、説明の便宜上、主軸110にスリーブ1が固定された状態を、船内軸受装置10が主軸110に固定されている、と称することとする。
幾つかの実施形態に係るウォータージェット推進装置100では、ナット180は、第1ナット181と第2ナット182との2つのナットによってゆるみ止め機能を発揮するものである。しかし、単一のナットによって船内軸受装置10を主軸110に固定するようにしてもよい。
また、ナット180とスリーブ1(第2スリーブ3)とを直接接触させてもよく、ナット180とスリーブ1(第2スリーブ3)との間に筒状又はシート状の部材を介在させてもよい。
主軸本体部110Aに船内軸受装置10が取り付けられると、キー溝114に挿入されているキー187が、第1スリーブ2のスリーブ本体21の内周面に形成されている不図示のキー溝に挿入される。これにより、主軸本体部110Aと第1スリーブ2との回転のずれが防止される。
主軸本体部110Aに船内軸受装置10が取り付けられると、主軸本体部110Aの段部113と第1スリーブ2の内周側の段部23とが当接することで、主軸本体部110Aに対する第1スリーブ2の船外側への移動が規制される。
また、主軸本体部110Aに対する第2スリーブ3の船内側への移動は、ナット180によって規制されている。
すなわち、主軸本体部110Aに船内軸受装置10が取り付けられると、主軸本体部110Aの段部113と第1スリーブ2の内周側の段部23とが当接し、第1スリーブ2の船内側の端面25と第2スリーブ3の船外側の段部34とが当接し、第2スリーブ3の船内側の端面35がナット180と当接する。
なお、船内軸受装置10は、船体102側の不図示の取付座に対してケーシング6が固定されるように構成されている。
主軸本体部110Aに船内軸受装置10が取り付けられると、主軸本体部110Aのラジアル荷重をラジアル軸受4で支持できる。
また、主軸本体部110Aに船内軸受装置10が取り付けられると、主軸本体部110Aのスラスト荷重をスラスト軸受5で支持できる。具体的には、羽根車120の回転によって主軸110には、船内方向へのスラスト荷重Fsが作用する。このスラスト荷重Fsは、主軸本体部110Aの段部113から第1スリーブ2に伝達される。第1スリーブ2に伝達されたスラスト荷重Fsは、第1スリーブ2の船内側の端面25から第2スリーブ3に伝達される。第2スリーブ3に伝達されたスラスト荷重Fsは、第2スリーブ3の突部32の船内側の端面32a及び不図示のライナを介してスラスト軸受5の内輪52に伝達される。したがって、主軸110のスラスト荷重Fsは、スラスト軸受5で支持されることとなる。
(船内軸受装置10の取付方法について)
幾つかの実施形態に係るウォータージェット推進装置100の組立方法のうち、船内軸受装置10の取付方法について説明する。幾つかの実施形態に係るウォータージェット推進装置100の組立方法は、船内軸受装置10の取付工程S100を有する。
図4は、船内軸受装置10の取付工程S100における取り付け手順を示すフローチャートである。船内軸受装置10の取付工程S100は、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5が取り付けられてラジアル軸受4及びスラスト軸受5と一体化されたスリーブ1を主軸110における船尾管シール装置170よりも船内側の端部116から装着することでスリーブ1を主軸110の外周側に取り付ける工程である。
以下、図5も参照して船内軸受装置10の取付工程S100について説明する。なお、図5は、ウォータージェット推進装置100の船内側の分解図である。
まず、ステップS1において、第1ケーシング7と第2ケーシング8とが結合されて一体化された船内軸受装置10のスリーブ1に、主軸本体部110Aの小径部111を挿通させる。
次いで、ステップS3において、船内軸受装置10を船外方向に移動させながら、主軸本体部110Aのキー溝114に挿入されているキー187を第1スリーブ2のスリーブ本体21の内周面に形成されている不図示のキー溝に挿入させる。
次いで、ステップS5において、船内軸受装置10をさらに船外方向に移動させて、主軸本体部110Aの段部113と第1スリーブ2の内周側の段部23とを当接させる。
次いで、ステップS7において、ナット180、すなわち第1ナット181と第2ナット182とによって船内軸受装置10を主軸本体部110Aに固定する。
次いで、ステップS9において、ケーシング6を船体102側の不図示の取付座に固定する。
次いで、ステップS11において、主軸本体部110Aの船内側の端部に軸継手108を取り付ける。
次いで、ステップS13において、船尾管シール装置170への封入水の不図示の配管や、油溜め部82の潤滑油を冷却するための不図示の冷却水配管をそれぞれ接続する。
なお、上述したステップS9からステップS13は、その実行順序が入れ替わってもよい。
(船内軸受装置10を主軸110から取り外す場合)
船内軸受装置10を主軸110から取り外す場合には、上述した取付工程S100における手順とは逆の手順で船内軸受装置10を主軸110から取り外すことができる。
このように、幾つかの実施形態に係る船舶101の推進装置の組立方法は、船内軸受装置10の取付工程S100を備える。船内軸受装置10の取付工程S100は、主軸110と、船尾管シール装置170と、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5とを備える船舶101の推進装置の組立方法である。船内軸受装置10の取付工程S100は、上述したように、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5が取り付けられてラジアル軸受4及びスラスト軸受5と一体化されたスリーブ1を主軸110における船尾管シール装置170よりも船内側の端部116から装着することでスリーブ1を主軸110の外周側に取り付ける工程である。
これにより、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5と一体化されたスリーブ1を主軸110に容易に着脱できるので、船舶101の推進装置の組立性やメンテナンス性が向上する。
なお、一実施形態の船内軸受装置10では、第1ケーシング7、ラジアル軸受4、及び第1スリーブ2を主軸110に取り付けた状態のまま、第2ケーシング8、スラスト軸受5、及び第2スリーブ3を主軸110から取り外すことができる。具体的には、主軸110から軸継手108とナット180を外した後、ボルト183を外すことで、第1ケーシング7と第2ケーシング8との固定を解除する。これにより、第1ケーシング7、ラジアル軸受4、及び第1スリーブ2を船内方向に移動させずに、第2ケーシング8、スラスト軸受5、及び第2スリーブ3を船内方向に移動させて、主軸110から取り外すことができる。
一実施形態の船内軸受装置10では、第1ケーシング7の軸線AX方向の大きさL1よりも第2ケーシング8の軸線AX方向の大きさL2の方が大きい。そのため、第1ケーシング7、ラジアル軸受4、及び第1スリーブ2を主軸110に取り付けた状態のまま、第2ケーシング8、スラスト軸受5、及び第2スリーブ3を主軸110から取り外すことで、ケーシング6を大きく開放できる。したがって、主軸110に取り付けられているラジアル軸受4等のメンテナンスが容易となる。また、スラスト軸受5をメンテナンスする場合であっても、第1ケーシング7、ラジアル軸受4、及び第1スリーブ2を主軸110に残すことで、主軸110から取り外す対象物の重量を軽減でき、作業性が良好となる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した一実施形態の船内軸受装置10では、スリーブ1が第1スリーブ2と第2スリーブ3とを含んでいる。すなわち、上述した一実施形態の船内軸受装置10では、スリーブ1が第1スリーブ2と第2スリーブ3とに分割されている。しかし、スリーブ1が第1スリーブ2と第2スリーブ3とに分割されていなくてもよい。
スリーブ1が第1スリーブ2と第2スリーブ3とに分割されていなくても、メンテンナンス等のためにラジアル軸受4及びスラスト軸受5を主軸110から着脱する際に、スリーブ1を主軸110から着脱することで、スリーブ1とともにラジアル軸受4及びスラスト軸受5をケーシング6ごと主軸110から着脱できる。したがって、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5を主軸110から容易に着脱でき、船内軸受装置10のメンテナンス性が向上する。
例えば、上述した一実施形態の船内軸受装置10では、ケーシング6が第1ケーシング7と第2ケーシング8とを含んでいる。すなわち、上述した一実施形態の船内軸受装置10では、ケーシング6が第1ケーシング7と第2ケーシング8とに分割されている。しかし、ケーシング6が第1ケーシング7と第2ケーシング8とに分割されていなくてもよい。
ケーシング6が第1ケーシング7と第2ケーシング8とに分割されていなくても、メンテンナンス等のためにラジアル軸受4及びスラスト軸受5を主軸110から着脱する際に、スリーブ1を主軸110から着脱することで、スリーブ1とともにラジアル軸受4及びスラスト軸受5をケーシング6ごと主軸110から着脱できる。したがって、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5を主軸110から容易に着脱でき、船内軸受装置10のメンテナンス性が向上する。
例えば、上述した一実施形態の船内軸受装置10では、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5が自動調心機能を有する軸受であった。しかし、ラジアル軸受4及びスラスト軸受5が自動調心機能を有していなくてもよい。
例えば、上述した一実施形態の船内軸受装置10では、スラスト軸受5がスラスト自動調心ころ軸受であり、スラスト荷重の加わった状態では、ある程度のラジアル荷重も支持できる軸受であった。しかし、スラスト軸受5は、ラジアル荷重を支持できない形式の軸受であってもよい。
例えば、上述した一実施形態の船内軸受装置10では、主軸110が主軸本体部110Aと、後部主軸110Bとを含んでいる。しかし、主軸110は、主軸本体部110Aに相当する部分と、後部主軸110Bに相当する部分とが一体的に形成された軸であってもよい。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、船舶101の推進装置は、ウォータージェット推進装置100であった。しかし、船舶101の推進装置は、スクリュープロペラによる推進装置であってもよい。すなわち、スクリュープロペラによる推進装置に、上述した幾つかの実施形態に係る船内軸受装置10を適用してもよい。
1 スリーブ
2 第1スリーブ
3 第2スリーブ
4 ラジアル軸受
5 スラスト軸受
6 ケーシング
7 第1ケーシング
8 第2ケーシング
10 船内軸受装置
100 ウォータージェット推進装置
101 船舶
109 原動機
110 主軸
120 回転羽根(羽根車)
130 水中軸受
170 船尾管シール装置
180 ナット

Claims (10)

  1. 船舶の推進装置であって、
    回転羽根に回転駆動力を伝達する主軸と、
    前記主軸の周りに設けられる船尾管シール装置と、
    前記船尾管シール装置よりも船内側で、前記主軸の外周側に取り付けられるスリーブと、
    前記スリーブに対して取り付けられるラジアル軸受及びスラスト軸受と、
    を備える船舶の推進装置。
  2. 前記スリーブは、前記ラジアル軸受が取り付けられる第1スリーブと、前記スラスト軸受が取り付けられる第2スリーブとを含む
    請求項1に記載の船舶の推進装置。
  3. 前記スリーブに対して前記船尾管シール装置とは反対側で前記主軸に取り付けられて、前記スリーブの前記主軸の軸線方向の位置を固定するナット
    をさらに備える
    請求項1又は2に記載の船舶の推進装置。
  4. 前記ラジアル軸受を保持する第1ケーシングと、
    前記スラスト軸受を保持する第2ケーシングと、
    をさらに備える
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の船舶の推進装置。
  5. 前記主軸は、船内側において前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受によって回転可能に支持され、船外側において水中軸受で回転可能に支持される
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の船舶の推進装置。
  6. 前記ラジアル軸受は、自動調心ころ軸受であり、
    前記スラスト軸受は、スラスト自動調心ころ軸受である
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の船舶の推進装置。
  7. 前記スラスト軸受の外輪の軌道面の曲率中心の位置と、前記ラジアル軸受の外輪の軌道面の曲率中心の位置とが同じである
    請求項6に記載の船舶の推進装置。
  8. 前記推進装置は、ウォータージェット推進装置である
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の船舶の推進装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の船舶の推進装置と、
    前記回転羽根と、
    前記回転羽根を回転させる回転駆動力を発生する原動機と、
    を備える船舶。
  10. 回転羽根に回転駆動力を伝達する主軸と、前記主軸の周りに設けられる船尾管シール装置と、前記主軸を回転可能に支持するラジアル軸受及びスラスト軸受と、を備える船舶の推進装置の組立方法であって、
    前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受が取り付けられて前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受と一体化されたスリーブを前記主軸における前記船尾管シール装置よりも船内側の端部から装着することで前記スリーブを前記主軸の外周側に取り付ける工程
    を備える船舶の推進装置の組立方法。
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