種々の図面中の類似参照記号は、類似要素を示す。
図1−3を参照すると、注入ポンプアセンブリ100は、再利用可能筐体アセンブリ102を含んでもよい。再利用可能筐体アセンブリ102は、圧縮に抵抗する硬質または剛性プラスチック等の任意の好適な材料から構築されてもよい。例えば、耐久性材料および部品の使用は、より長く持ちこたえ、より耐久性のある再利用可能部分を提供し、その中に配置された構成要素により優れた保護を提供することによって、品質を改善し、費用を削減してもよい。
再利用可能筐体アセンブリ102は、ポンプアセンブリ106および少なくとも1つの弁アセンブリ108を有する、機械制御アセンブリ104を含んでもよい。再利用可能筐体アセンブリ102はまた、機械制御アセンブリ104に1つ以上の制御信号を提供し、ユーザへの注入可能な流体の基礎および/またはボーラス送達を達成するように構成される、電気制御アセンブリ110を含んでもよい。使い捨て筐体アセンブリ114は、流体経路を通る注入可能な流体の流量を制御するように構成され得る、弁アセンブリ108を含んでもよい。再利用可能筐体アセンブリ102はまた、流体経路からユーザに注入可能な流体を送出するように構成され得る、ポンプアセンブリ106を含んでもよい。
電気制御アセンブリ110は、送出された、および/または送出されている注入可能な流体の量を監視および制御してもよい。例えば、電気制御アセンブリ110は、体積センサアセンブリ148から信号を受信し、分注されたばかりの注入可能な流体の量を計算し、ユーザによって必要とされる用量に基づいて、十分な注入可能な流体が分注されたかどうかを判定してもよい。十分な注入可能な流体が分注されていない場合、電気制御アセンブリ110は、より多くの注入可能な流体が送出されるべきであると判定してもよい。電気制御アセンブリ110は、付加的な必要用量が送出され得るように、機械制御アセンブリ104に適切な信号を提供してもよく、または、電気制御アセンブリ110は、付加的な用量が次の用量とともに分注され得るように、機械制御アセンブリ104に適切な信号を提供してもよい。代替として、過剰な注入可能な流体が分注された場合、電気制御アセンブリ110は、より少ない注入可能な流体が次の用量で分注され得るように、機械制御アセンブリ104に適切な信号を提供してもよい。
機械制御アセンブリ104は、少なくとも1つの形状記憶アクチュエータ112を含んでもよい。機械制御アセンブリ104のポンプアセンブリ106および/または弁アセンブリ108は、少なくとも1つの形状記憶アクチュエータ、例えば、ワイヤまたはばね構成の形状記憶ワイヤであり得る、形状記憶アクチュエータ112によって、作動させられてもよい。形状記憶アクチュエータ112は、タイミング、および機械制御アセンブリ104を作動させるために使用される熱および/または電気エネルギーの量を制御し得る、電気制御アセンブリ110に動作可能に接続され、かつ電気制御アセンブリ110によって起動されてもよい。形状記憶アクチュエータ112は、例えば、温度とともに形状を変化させる、伝導性形状記憶合金ワイヤであってもよい。形状記憶アクチュエータ112の温度は、加熱器によって、またはより便宜的には、電気エネルギーの印加によって、変化させられてもよい。形状記憶アクチュエータ112は、NITINOLTMまたはFLEXINOL(登録商標)等、ニッケル/チタニウム合金で構成された形状記憶ワイヤであってもよい。
注入ポンプアセンブリ100は、注入ポンプアセンブリ100によって注入される流体の量を監視するように構成される、容量センサアセンブリ148を含んでもよい。例えば、体積センサアセンブリ148は、例えば、音響体積感知を採用してもよい。音響体積測定技術は、その全ての開示全体が参照することにより本明細書に組み込まれる、DEKA Products Limited Partnershipに譲渡された米国特許第5,575,310号および第5,755,683号、ならびに米国特許公報第US2007/0228071A1号、第US2007/0219496A1号、第2007/0219480A1号、第US2007/0219597A1号の主題である。例えば、ドップラに基づいた方法、羽根またはフラッパ弁と組み合わせたホール効果センサの使用、(例えば、可撓性部材の偏向を感知するように、流体リザーバを覆う可撓性部材に関係する)ひずみビームの使用、プレートを伴う体積感知の使用、または熱飛行時間法といった、流量を測定するための他の代替技法も使用されてもよい。1つのそのような代替技法は、その開示全体が参照することにより本明細書に組み込まれる、2007年2月9日に出願され、2007年10月4日に米国公報第US−2997−0228071−A1号で公開された、Fluid Delivery Systems and Methodsと題された、米国特許出願第11/704,899号(代理人整理番号E70)で開示されている。注入ポンプアセンブリ100は、体積センサアセンブリ148によって生じる体積測定値が、フィードバックループを通して、ユーザに注入される注入可能な流体の量を制御するために使用され得るように、構成されてもよい。
注入ポンプアセンブリ100はさらに、使い捨て筐体アセンブリ114を含んでもよい。例えば、使い捨て筐体アセンブリ114は、単回使用のために、または、例えば、3日または任意の他の時間量といった、指定周期の使用のために構成されてもよい。使い捨て筐体アセンブリ114は、注入可能な流体と接触する、注入ポンプアセンブリ100の中の任意の構成要素が、使い捨て筐体アセンブリ114の上および/または内側に配置されるように構成されてもよい。例えば、リザーバを含む流体経路またはチャネルは、使い捨て筐体アセンブリ114内に位置付けられてもよく、単回使用のために、または処分前の指定回数の使用のために構成されてもよい。使い捨て筐体アセンブリ114の使い捨て性質は、注入ポンプアセンブリ100の衛生を改善し得る。
図4も参照すると、使い捨て筐体アセンブリ114は、再利用可能筐体アセンブリ102に可撤性に係合するように構成されてもよく、注入可能な流体(図示せず)、例えば、インスリンを受け取るためのリザーバ118を有する、空洞116を含む。そのような可撤性の係合は、例えば、ねじ式、ツイストロック、または圧縮嵌合構成によって、達成されてもよい。使い捨て筐体アセンブリ114および/または再利用可能筐体アセンブリ102は、特定の配向での係合のために、使い捨て筐体センブリ114および再利用可能筐体アセンブリ102を整合させるのを支援するように構成される、整合アセンブリを含んでもよい。同様に、ベースナブ120および上部ナブ122が、整合および完全な係合の指標として使用されてもよい。
空洞116は、使い捨て筐体アセンブリ114によって少なくとも部分的に形成され、それと一体化してもよい。空洞116は、リザーバ118を少なくとも部分的に画定するための膜アセンブリ124を含んでもよい。リザーバ118はさらに、使い捨て筐体アセンブリ114によって、例えば、使い捨て筐体アセンブリ114のベース部分128に形成された陥凹126によって画定されてもよい。例えば、膜アセンブリ124は、陥凹126を覆って配置され、ベース部分128に取り付けられてもよく、それによって、リザーバ118を形成する。膜アセンブリ124は、シール130が膜アセンブリ124とベース部分128との間に形成されるように、接着、熱融着、および/または圧縮嵌合等の従来の手段によって、ベース部分128に取り付けられてもよい。膜アセンブリ124は、可撓性であってもよく、膜アセンブリ124とベース部分128の陥凹126との間に形成される空間は、リザーバ118を画定してもよい。リザーバ118は、非加圧型であって、流体経路(図示せず)と流体連通していてもよい。膜アセンブリ124は、少なくとも部分的に圧潰可能であってもよく、空洞116は、換気口アセンブリを含んでもよく、それによって、注入可能な流体がリザーバ118から流体経路に送達される際に、リザーバ118の中の真空の蓄積を有利に防止する。好ましい実施形態では、膜アセンブリ124は、完全に圧潰可能であって、したがって、注入可能な流体の完全な送達を可能にする。空洞116は、十分な空間を提供して、リザーバ118が注入可能な流体で充填された時でも常にいくらかの空隙があることを確実にするように構成されてもよい。
本明細書で説明される膜およびリザーバは、シリコーン、NITRILE、ブチルゴム、SANTOPRENE、熱可塑性エラストマー(TPE)、スチレンエチレンブチレンスチレン(SEBS)、および/または所望の弾力性および本明細書で説明されるように機能するための性質を有する、任意の他の材料を含むが、それらに限定されない、材料から作製されてもよい。加えて、他の構造も同一目的を果たすことができる。
部分的に圧潰可能な非加圧型リザーバの使用は、リザーバの中の流体が使い果たされる際に、リザーバの中の空気の蓄積を有利に防止し得る。換気口付きリザーバの中の空気の蓄積は、特に、エアポケットがリザーバに含有される流体とリザーバの隔壁との間に介在するように、システムが傾転された場合、リザーバからの流体の流出を防止することができる。システムの傾転は、装着型デバイスとしての正常動作中に予期される。
リザーバ118は、1日以上にわたる送達のために十分なインスリン供給量を担持するように、便宜的に定寸されてもよい。例えば、リザーバ118は、約1.00〜3.00mlのインスリンを担持してもよい。3.00mlのインスリンリザーバは、潜在的ユーザの約90%に対する約3日間の供給に対応してもよい。他の実施形態では、リザーバ118は、任意のサイズまたは形状であってもよく、任意の量のインスリンまたは他の注入可能な流体を担持するように適合されてもよい。いくつかの実施形態では、空洞116およびリザーバ118のサイズおよび形状は、空洞116およびリザーバ118が担持するように適合される、注入可能な流体の種類に関係する。
使い捨て筐体アセンブリ114は、リザーバ118の偶発的な圧縮を防止するように構成される支持部材132(図3)を含んでもよい。リザーバ118の圧縮は、流体経路を通して、注入可能な流体の意図的ではない用量をユーザへと押勢させ得る。好ましい実施形態では、再利用可能筐体アセンブリ102および使い捨て筐体アセンブリ114は、容易に圧縮可能ではない剛性材料から構成されてもよい。しかしながら、追加予防措置として、注入ポンプアセンブリ100およびその中の空洞116の圧縮を防止するように、支持部材132が、使い捨て筐体アセンブリ114内に含まれてもよい。支持部材132は、ベース部分128からの剛性突起であってもよい。例えば、支持部材132は、空洞116内に配置されてもよく、リザーバ118の圧縮を防止し得る。
前述のように、空洞116は、十分な空間を提供して、リザーバ118が注入可能な流体で充填されたときでも常にいくらかの空隙があることを確実にするように構成されてもよい。したがって、注入ポンプアセンブリ100が偶然に圧縮された場合、注入可能な流体は、(例えば、図9に示された)カニューレアセンブリ136を通して押勢され得ない。
空洞116は、リザーバ118が注入可能な流体で充填されることを可能にするように構成される、隔壁アセンブリ146(図3)を含んでもよい。隔壁アセンブリ146は、ゴムまたはプラスチックでできた従来の隔壁であってもよく、ユーザがシリンジまたは他の充填デバイスからリザーバ118を充填することを可能にするように構成される、一方向流体弁を有してもよい。いくつかの実施形態では、隔壁146は、膜アセンブリ124の上部に位置してもよい。これらの実施形態では、空洞116は、針が注入可能な流体を空洞116に導入しているときに隔壁シールの完全性を維持するように、隔壁の裏面の周囲の領域を支持するための支持構造(例えば、図3の支持部材132)を含んでもよい。支持構造は、注入可能な流体を空洞116に導入するための針の導入を依然として可能にしながら、隔壁を支持するように構成されてもよい。
図134A−135Bも参照すると、使い捨て筐体アセンブリの上部部分2962の実施形態が示されている。上部部分2962が図134Aに示され、「B」で得られた断面図が図134Bに示されている。隔壁アセンブリ2964が示されている。いくつかの実施形態では、隔壁アセンブリ2964は、いくつかの実施形態で、隔壁2966上に全力を直接押し付けずに、針(例えば、充填針)を押し付ける特徴としての機能を果たし得る、トンネル特徴を含む。いくつかの実施形態では、図134A−134Cに示されるように、隔壁2966は、使い捨て筐体アセンブリ部分2962に取り付けられるが、膜アセンブリ902から分離している、別個に成形された部品であってもよい。
ここで、隔壁アセンブリ2968の別の実施形態である、図135A−135Bを参照すると、使い捨て筐体アセンブリの上部部分2962の一部が示されている。この実施形態では、隔壁2970は、膜アセンブリ902に成形されてもよい。
隔壁アセンブリ2964、2968の種々の実施形態のいくつかの実施形態では、隔壁2970、2976は、上部部分2962に対して45度の角度にあってもよい。いくつかの実施形態では、隔壁2970、2976は、膜アセンブリ902と同一の材料から作製されてもよい。
注入ポンプアセンブリ100は、例えば、空洞116の中へ突出してもよく、例えば、リザーバ118の過剰充填を防止し得る、過剰充填防止アセンブリ(図示せず)を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、リザーバ118は、複数回で充填されるように構成されてもよい。例えば、リザーバ118は、隔壁アセンブリ146を通して再充填可能であってもよい。注入可能な流体がユーザに分注され得るにつれて、電子制御アセンブリ110は、リザーバ118の中の注入可能な流体の液面を監視してもよい。液面が低点に到達すると、電子制御アセンブリ110は、リザーバ118を再充填する必要があるという光または振動等の信号をユーザに提供してもよい。シリンジまたは他の充填デバイスが、隔壁146を通してリザーバ118を充填するために使用されてもよい。
リザーバ118は、1回で充填されるように構成されてもよい。例えば、使い捨て筐体アセンブリ114が1回だけ使用され得るように、リザーバ118の再充填を防止するために、再充填防止アセンブリ(図示せず)が利用されてもよい。再充填防止アセンブリ(図示せず)は、機械デバイスまたは電気機械デバイスであってもよい。例えば、リザーバ118を充填するための隔壁アセンブリ146へのシリンジの挿入は、1回の充填後に、隔壁146を覆って閉じるようにシャッタをトリガし、したがって、隔壁146へのさらなるアクセスを防止し得る。同様に、リザーバ118が1回充填されたことをセンサが電子制御アセンブリ110に示してもよく、1回の充填後に、隔壁146を覆って閉じるようにシャッタをトリガし、したがって、隔壁146へのさらなるアクセスを防止し得る。再充填を防止する他の手段が利用されてもよく、本開示の範囲内であると見なされる。
前述のように、使い捨て筐体アセンブリ114は、リザーバ118が入可能な流体で充填されることを可能にするように構成され得る、隔壁アセンブリ146を含んでもよい。隔壁アセンブリ146は、ゴム、または隔壁として機能し得る任意の他の材料から作製される、従来の隔壁であってもよく、または、他の実施形態では、隔壁アセンブリ146は、プラスチックまたは他の材料の一方向流体弁であってもよいが、それに限定されない。例示的実施形態を含む、種々の実施形態では、隔壁アセンブリ146は、ユーザがシリンジまたは他の充填デバイスからリザーバ118を充填することを可能にするように構成される。使い捨て筐体アセンブリ114は、ユーザがリザーバ118を再充填してもよい回数を限定するように構成され得る、隔壁アクセスアセンブリを含んでもよい。
例えば、図5A−5Cも参照すると、隔壁アクセスアセンブリ152は、スロットアセンブリ158内に嵌合するように構成される、タブアセンブリ156によって「開放」位置で担持され得る、シャッタアセンブリ154を含んでもよい。充填シリンジ160で隔壁146を貫通すると、シャッタアセンブリ154が下向きに配置されてもよく、タブアセンブリ156をスロットアセンブリ158から係脱させる。係脱されると、ばねアセンブリ162が、矢印164の方向にシャッタアセンブリ154を変位させてもよく、隔壁146がもはやユーザにアクセス可能ではなくなる。
図6Aも参照すると、代替実施形態の隔壁アクセスアセンブリ166が、「開放」位置で示されている。隔壁アクセスアセンブリ152と同様に、隔壁アクセスアセンブリ166は、シャッタアセンブリ168と、ばねアセンブリ170とを含む。
図6Bも参照すると、タブ178がスロット180に係合し得る「開放」位置に、隔壁アクセスアセンブリ172の代替実施形態が示されている。隔壁アクセスアセンブリ166と同様に、隔壁アクセスアセンブリ172は、シャッタアセンブリ174と、ばねアセンブリ176とを含んでもよい。シャッタアセンブリ172が(例えば、ユーザによる隔壁146のさらなるアクセスを防止し得る)「閉鎖」位置に移動すると、タブ178は、少なくとも部分的にスロット180aに係合してもよい。タブ178とスロット180aとの間の係合は、「閉鎖」位置でシャッタアセンブリ172を係止して、シャッタアセンブリ172の不正加工または再開放を阻止してもよい。シャッタアセンブリ172のばねタブ182は、スロット180aと係合するようにタブ178を付勢してもよい。
しかしながら、種々の実施形態では、隔壁アクセスアセンブリは、直線的に作動させられなくてもよい。例えば、図7A−7Bも参照すると、軸188の周囲を枢動するように構成されるシャッタアセンブリ186を含む、代替実施形態の隔壁アクセスアセンブリ184が示されている。(図7Aに示されるような)開放位置に位置付けられると、隔壁146は、例えば、使い捨て筐体アセンブリ114の表面内の通路192と整合している、(シャッタアセンブリ186の中の)通路190によってアクセス可能であってもよい。しかしながら、隔壁アクセスアセンブリ166、172と同様に、充填シリンジ160(図6B参照)で隔壁146を貫通すると、シャッタアセンブリ186が時計回り方向に変位されてもよく、(シャッタアセンブリ186の中の)通路190が、例えば、使い捨て筐体アセンブリ114の表面内の通路192と整合しなくなり、したがって、隔壁146へのアクセスを防止する。
図8A−8Bも参照すると、代替実施形態の隔壁アクセスアセンブリ194が示されている。隔壁アクセスアセンブリ166、172と同様に、隔壁アクセスアセンブリ194は、シャッタアセンブリ196と、矢印200の方向にシャッタアセンブリ196を付勢するように構成される、ばねアセンブリ198とを含む。リザーバ118を充填するために、充填アセンブリ202が使用されてもよい。充填アセンブリ202は、矢印206の方向にシャッタアセンブリ196を変位させるように構成され得る、シャッタ変位アセンブリ204を含んでもよく、これは、順に、シャッタアセンブリ196の中の通路208を隔壁146および隔壁アクセスアセンブリ194の中の通路210と整合させ、したがって、充填シリンジアセンブリ212が隔壁146および充填リザーバ118を貫通することを可能にする。
注入ポンプアセンブリ100は、再利用可能筐体アセンブリ102と使い捨て筐体アセンブリ114との間にシールを提供するように構成される、密閉アセンブリ150(図3)を含んでもよい。例えば、再利用可能筐体アセンブリ102および使い捨て筐体アセンブリ114が、例えば、回転ねじ式係合、ツイストロック係合、または圧縮係合によって係合されると、再利用可能筐体アセンブリ102および使い捨て筐体アセンブリ114は、しっかりと嵌合し、したがって、シールを形成してもよい。いくつかの実施形態では、シールがより確実であることが望ましくあり得る。したがって、密閉アセンブリ150は、Oリングアセンブリ(図示せず)を含んでもよい。代替として、密閉アセンブリ150は、オーバーモールドしたシールアセンブリ(図示せず)を含んでもよい。Oリングアセンブリまたはオーバーモールドしたシールアセンブリの使用は、係合されると、再利用可能筐体アセンブリ102と使い捨て筐体アセンブリ114との間に圧縮性ゴムまたはプラスチック層を提供し、したがって、外部流体による貫通を防止することによって、シールをより確実にし得る。いくつかの場合において、Oリングアセンブリは、不慮の係脱を防止し得る。例えば、密閉アセンブリ150は、水密アセンブリであってもよく、したがって、水泳、入浴、または運動中にユーザが注入ポンプアセンブリ100を装着することを可能にし得る。
図9も参照すると、注入ポンプアセンブリ100は、ユーザに注入可能な流体を送達するように構成される、外部注入セット134を含んでもよい。外部注入セット134は、例えば、流体経路を介して、空洞118と流体連通してもよい。外部注入セット134は、注入ポンプアセンブリ100に隣接して配置されてもよい。代替として、外部注入セット134は、以下でより詳細に論じられるように、注入ポンプアセンブリ100から遠隔で適用するために構成されてもよい。外部注入セット134は、針または使い捨てカニューラ138を含み得る、カニューラアセンブリ136と、管アセンブリ140とを含んでもよい。管アセンブリ140は、例えば、流体経路を通して、リザーバ118と、例えば、直接、またはカニューラ界面142を通して、カニューラアセンブリ138と流体連通してもよい。
外部注入セット134は、注入ポンプアセンブリ100から遠隔での適用に関して前述のように、繋留注入セットであってもよい。例えば、外部注入セット134は、ユーザによって所望される任意の長さ(例えば、3〜18インチ)であり得る、管アセンブリ140を通して、注入ポンプアセンブリ100と流体連通してもよい。注入ポンプアセンブリ100は、接着パッチ144の使用によってユーザの皮膚上で装着されてもよいが、管アセンブリ140の長さは、代替として、ユーザがポケットの中で注入ポンプアセンブリ100を装着することを可能にし得る。これは、接着パッチ144の適用によって皮膚が容易に炎症を起こすユーザにとって有益であり得る。同様に、ポケットの中での注入ポンプアセンブリ100の装着および/または固定は、身体活動に従事するユーザにとって好ましくあり得る。
接着パッチ144に加えて/接着パッチ144の代替として、注入ポンプアセンブリ(例えば、注入ポンプアセンブリ100)の容易なユーザへの取付/ユーザからの除去を可能にするために、マジックテープ(登録商標)システム(例えば、Velcro USA Inc.(Manchester,NH)提供のマジックテープ(登録商標)システム等)が利用されてもよい。したがって、接着パッチ144は、ユーザの皮膚に取り付けられてもよく、外向きのフックまたはループ表面を含んでもよい。加えて、使い捨て筐体アセンブリ114の下面は、相補的なフックまたはループ表面を含んでもよい。採用される特定の種類のマジックテープ(登録商標)システムの分離抵抗に応じて、フックおよびループ接続の強度が、皮膚接続に対する接着剤の強度よりも強いことが可能性として考えられ得る。したがって、フックおよびループ接続の強度を調節するために、種々のフックおよびループ表面パターンが利用されてもよい。
図10A−10Eも参照すると、そのようなフックおよびループ表面パターンの5つの実施例が示されている。例証目的で、使い捨て筐体アセンブリ114の下面全体が「ループ」材料で覆われていると仮定する。したがって、フックおよびループ接続の強度は、接着パッチ144の表面上に存在する「フック」材料のパターン(すなわち、量)を変動させることによって、調節されてもよい。そのようなパターンの例は、(図10Aに示されるような)「フック」材料の1つだけの外円220、(図10Bに示されるような)「フック」材料の複数の同心円222、224、(図10Cに示されるような)「フック」材料の複数の半径方向スポーク226、(図10Dに示されるような)「フック」材料の単一外円230と組み合わせた複数の半径方向スポーク228、および(図10Eに示されるような)「フック」材料の複数の同心円234、236と組み合わせた「フック」材料の複数の半径方向スポーク232を含んでもよいが、それらに限定されない。
加えて、図11Aも参照すると、前述の注入ポンプアセンブリの1つの例示的実施形態では、注入ポンプアセンブリ100’は、遠隔制御アセンブリ300を介して構成されてもよい。本特定の実施形態では、注入ポンプアセンブリ100’は、注入ポンプアセンブリ100’と、例えば、遠隔制御アセンブリ300との間の通信(例えば、有線または無線)を可能にし、したがって、遠隔制御アセンブリ300が注入ポンプアセンブリ100’を遠隔制御することを可能にする、テレメトリ回路(図示せず)を含んでもよい。遠隔制御アセンブリ300(同様にテレメトリ回路(図示せず)を含んでもよく、注入ポンプアセンブリ100’と通信することが可能であってもよい)は、表示アセンブリ302と、入力アセンブリ304とを含んでもよい。入力アセンブリ304は、スライダアセンブリ306と、スイッチアセンブリ308、310とを含んでもよい。他の実施形態では、入力アセンブリは、ジョグホイール、複数のスイッチアセンブリ、または同等物を含んでもよい。
遠隔制御アセンブリ300は、基礎率、ボーラスアラーム、送達制限を事前にプログラムする能力を含み、ユーザが履歴を閲覧すること、およびユーザ選好を確立することを可能にし得る。遠隔制御アセンブリ300はまた、グルコース細片読取機を含んでもよい。
使用中に、遠隔制御アセンブリ300は、遠隔制御アセンブリ300と注入ポンプアセンブリ100’との間に確立される無線通信チャネル312を介して、注入ポンプアセンブリ100’に命令を提供してもよい。したがって、ユーザは、注入ポンプアセンブリ100’をプログラム/構成するために、遠隔制御アセンブリ300を使用してもよい。遠隔制御アセンブリ300と注入ポンプアセンブリ100’との間の通信の一部または全ては、強化されたレベルのセキュリティを提供するように、暗号化されてもよい。
遠隔制御アセンブリ300と注入ポンプアセンブリ100’との間の通信は、標準通信プロトコルを利用して達成されてもよい。さらに、注入ポンプアセンブリ100、100’内に含まれる種々の構成要素の間の通信が、同一のプロトコルを使用して達成されてもよい。そのような通信プロトコルの一実施例は、DEKA Research & Development(Manchester,NH)によって開発されたPacket Communication Gateway Protocol(PCGP)である。前述のように、注入ポンプアセンブリ100、100’は、1つ以上の電気構成要素を含み得る、電気制御アセンブリ110を含んでもよい。例えば、電気制御アセンブリ110は、複数のデータプロセッサ(例えば、スーパーバイザプロセッサおよびコマンドプロセッサ)と、注入ポンプアセンブリ100、100’が遠隔制御アセンブリ300と通信することを可能にするための無線プロセッサとを含んでもよい。さらに、遠隔制御アセンブリ300は、1つ以上の電気構成要素を含んでもよく、その実施例は、コマンドプロセッサ、および遠隔制御アセンブリ300が注入ポンプアセンブリ100、100’と通信することを可能にするための無線プロセッサを含んでもよいが、それらに限定されない。そのようなシステムの一実施例の高レベル線図を図11Bに示す。
これらの電気構成要素のそれぞれは、異なる構成要素の提供業者から製造されてもよく、したがって、固有の(すなわち、一意の)通信コマンドを利用してもよい。したがって、標準通信プロトコルの使用を通して、そのような異種構成要素間の効率的な通信が達成されてもよい。
PCGPは、パケットを構築し、ルーティングするために、注入ポンプアセンブリ100、100’および遠隔制御アセンブリ300内のプロセッサ上で使用され得る、柔軟な拡張可能ソフトウェアモジュールであってもよい。PCGPは、種々のインターフェースを抽象化してもよく、各プロセッサ上で実行されている種々のアプリケーションに統一アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を提供してもよい。PCGPはまた、種々のドライバに適応インターフェースを提供してもよい。例証目的のみで、PCGPは、所与のプロセッサについて図11Cに図示された概念構造を有してもよい。
PCGPは、周期的冗長検査(CRC)を利用することによって、データ完全性を確保し得る。PCGPはまた、保証された送達状態を提供し得る。例えば、全ての新規メッセージが返信を有するはずである。そのような返信が時間内に返送されない場合、メッセージがタイムアウトしてもよく、PCGPがアプリケーションに対する否定応答返信メッセージ(すなわち、NACK)を生成してもよい。したがって、メッセージ返信プロトコルは、アプリケーションがメッセージの送信を再試行すべきかどうかをアプリケーションに知らせてもよい。
PCGPはまた、所与のノードからのインフライトメッセージの数を限定してもよく、メッセージ送達に決定論的手法を提供するように、ドライバレベルで流量制御機構と連結されてもよく、パケットをドロップすることなく、個々のノードに異なる分量のバッファを持たせてもよい。ノードにバッファがなくなると、ドライバは、他のノードに背圧を提供し、新規メッセージの送信を防止し得る。
PCGPは、データコピーを最小限化するために、共有バッファプール方式を使用してもよく、かつ相互排除を回避してもよく、これは、アプリケーションへのメッセージを送信/受信するために使用されるAPIにはわずかに影響を及ぼし、ドライバにはさらに大きな影響を及ぼし得る。PCGPは、ルーティングおよびバッファ所有権を提供する、「ブリッジ」基底クラスを使用してもよい。主要なPCGPクラスは、ブリッジ基底クラスから下位分類されてもよい。ドライバは、ブリッジクラスから導出されるか、または導出ブリッジクラスと通信する、あるいはそれを所有してもよい。
PCGPは、いくつかの呼び出しが再入可能であって、複数スレッド上で作動することができるように、共有データを保護するためにセマフォを使用することによって、オペレーティングシステムの有無を問わず、埋め込み環境で稼働するように設計されてもよい。そのような実装の1つの例証的実施例を図11Dに示す。PCGPは、両方の環境で同一の方法で動作してもよいが、特定のプロセッサ種類(例えば、ARM9/OSバージョン)に対する呼び出しのバージョンがあってもよい。したがって、機能性は同一であり得るが、例えば、ARM9 Nucleus OS環境に合った、わずかに異なる呼び出しを伴うオペレーティングシステム抽象化層があってもよい。
図11Eも参照すると、PCGPは、以下を行ってもよい。
・(複数の再入可能なタスク上のPilot’s ARM9上で)複数の送信/返信呼び出しが生じることを可能にする
・異なるインターフェース上のRXおよびTXについて非同期的に作動する複数のドライバを有する
・送信/受信のためのパケット順序付け、およびメッセージ送信の決定論的タイムアウトを提供する。
各ソフトウェアオブジェクトは、使用する次のバッファをバッファマネジャに求めてもよく、次いで、そのバッファを別のオブジェクトに与えてもよい。バッファは、1人の独占所有者から別の所有者に自動的に渡ってもよく、キューは、シーケンス番号別にバッファを順序付けることによって、自動的に発生してもよい。バッファがもはや使用されていないときは、バッファはリサイクルされてもよい(例えば、オブジェクトが、バッファを自身に与えようとするか、または後で再割り当てするようにバッファマネジャに対して解放する)。したがって、データは、概して、コピーされる必要がなく、ルーティングは、単に、バッファ所有者バイトを上書きする。
PCGPのそのような実装は、種々の有益性を提供し得、その実施例は、以下を含んでもよいが、それらに限定されない。
・メッセージがバッファに入ると、アプリケーションによって転送または受信されるまでメッセージがそこで存続してもよいため、バッファの欠如によるメッセージのドロップが不可能であってもよい。
・ドライバ、PCGP、およびバッファのペイロードセクションにアクセスするためにオフセットが使用されるため、データがコピーされなくてもよい。
・ドライバは、1バイト(すなわち、バッファ所有権バイト)を上書きすることによって、メッセージデータの所有権を交換してもよい。
・単一のバッファ所有者がバッファを同時に使用すること、または新規シーケンス番号を獲得することを望み得るときだけ、相互排除が必要とされ得るため、再入可能呼び出しを除く複数の排除の必要性がなくてもよい。
・アプリケーションライターが信頼性のあるシステムを実装するように従うためのルールがより少なくてもよい。
・ドライバからバッファ管理システムの外へデータをプッシュ配信する/引き出すように提供された、一式の呼び出しがあるため、ドライバは、ISR/プッシュ配信/引出し/およびポーリングしたデータモデルを使用してもよい。
・ドライバがコピー、CRC、または何らかのチェックを行わなくてもよいが、宛先バイトおよびCRCならびに他のチェックが後でISRホットパスから行われ得るため、ドライバは、TXおよびRX以外、ほとんど稼働しなくてもよい。
・バッファマネジャがシーケンス番号別にアクセスを順序付けられ得るため、キューの順序付けが自動的に生じてもよい。
・小コード/可変フット印刷が利用されてもよく、すなわち、ホットパスコードが小さくなり得、オーバーヘッドが少なくあり得る。
図11Fに示されるように、メッセージを送信する必要があるとき、PCGPは、迅速にパケットを構築してもよく、それをバッファ管理システムに挿入してもよい。バッファ管理システムの中に入ると、「packetProcessor」への呼び出しは、プロトコル規則を適用してもよく、ドライバ/アプリケーションにメッセージを与えてもよい。
新規メッセージを送信する、または返信を送信するために、PCGPは、以下を行ってもよい。
・例えば、パケット長が合法であること、宛先が正しいこと等を確認するように、呼び出し引数をチェックする。
・ダウンリンクが、リンク、ペア等を確立するためにPCGPが無線プロセッサによって使用されることを可能にし得る、およびPCGPが(タイムアウトする代わりに)機能していないリンク上で通信しようとしているときにアプリケーションに通知し得る、無線リンクでない限り、ダウンしているリンク上でメッセージを送信しようとすることを回避する。
・新規メッセージのシーケンス番号を取得する、または既存のメッセージの既存のシーケンス番号を利用する。
・パケットを構築し、ペイロードデータをコピーしてCRCに書き込み、(この時点以降)パケットの完全性がCRCによって保護され得る。
・返信または新規メッセージとして、メッセージをバッファマネジャに与え、このバッファをバッファマネジャに入れることが、待機状態の送信メッセージの最大数を超えるかどうかを確かめる。
図11G−11Hも参照すると、相互排除を回避するように、および送信/返信またはドライバ呼び出しに多大な作業を行うことを回避するように、1つのスレッドに主要な作業の全てを行うことによって、PCGPが稼働してもよい。「packetProcessor」呼び出しは、返信、新規送信メッセージ、および受信メッセージにプロトコル規則を適用する必要があり得る。返信メッセージは、単純に送られてもよいが、新規メッセージおよび受信メッセージには、メッセージを送るための規則があってもよい。それぞれの場合において、ソフトウェアは、パケットを処理することができなくなるまで、正しい種類のメッセージがプロトコル規則を適用することが可能である間に、ループしてもよい。
新規メッセージの送信は、以下の規則に従ってもよい。
・2つだけのメッセージが、ネットワーク上の許可された「インフライト」であってもよい。
・応答に一致し、タイムアウトに対処するように、インフライトメッセージに関する十分なデータが記憶されてもよい。
メッセージの受信は、以下の規則に従ってもよい。
・一致する応答が「インフライト」情報スロットを取り除いてもよいため、新規パケットを送信することができる。
・一致しない応答がドロップされてもよい。
・新規メッセージは、プロトコルに対するものであってもよい(例えば、このノードに対するネットワーク統計を取得/消去する)。
・メッセージを受信するために、バッファがアプリケーションに与えられてもよく、呼び戻しを使用してもよい。
・バッファが解放されるか、またはアプリケーションによって所有されたままであってもよい。
したがって、PCGPは、以下のように構成されてもよい。
・呼び戻し機能は、ペイロードデータアウトをコピーしてもよく、または戻る前にそれを完全に使用してもよい。
・呼び戻し機能は、バッファを所有し、バッファおよびペイロードアドレスによるバッファのペイロードを参照してもよく、メッセージは、後で処理されてもよい。
・アプリケーションは、受信したメッセージについてPCGPシステムをポーリングしてもよい。
・アプリケーションは、事象を設定するために呼び戻しを使用し、次いで、受信メッセージについてポーリングしてもよい。
通信システムは、限定数のバッファを有してもよい。PCGPにバッファがなくなると、ドライバは、新規パケットを受信することを止めてよく、アプリケーションは、アプリケーションが新規パケットを送信できないことを告げられてもよい。このことを回避し、最適な性能を維持するために、アプリケーションは、1つ以上の手順を行おうとしてもよく、その実施例は、以下を含んでもよいが、それらに限定されない。
a)アプリケーションは、PCGPを無線状態で最新の状態に保つべきである。具体的には、リンクがダウンし、PCGPが把握していない場合、PCGPは、送信する新規メッセージを受け取り、待ち行列に入れてもよく(または、最適にメッセージをタイムアウトしなくてもよい)、これは、送信キューを妨害し、リンクを最適に使用することからアプリケーションを遅延させる場合がある。
b)アプリケーションは、「タイムアウトをデクリメントする」を定期的に呼び出すべきである。最適には、プロセッサがスリープしていない限り、20〜100ミリ秒ごとである。一般に、メッセージは、速く移動する(数ミリ秒)、遅く移動する(数秒)、または全く移動しない。タイムアウトは、バッファおよび帯域幅を解放するようにドロップされるべきである「インフライト」メッセージを除去しようとする試行である。これをあまり頻繁に行わないと、新規メッセージが送信されるとき、またはアプリケーションが新規メッセージを待ち行列に入れるときを遅延させる場合がある。
c)アプリケーションは、スリープする前に保留中の行うべき作業があるかどうかをPCGPに問うべきである。PCGPにすることがない場合、ドライバアクティビティがシステム、したがって、PCGPを起動してもよく、次いで、新規パケットがシステムに進入するまで、PCGPは、「packetProcessor」または「タイムアウトをデクリメントする」への呼び出しを必要としない。これを行うことに失敗すると、タイムアウト状態により、送信/転送/受信が成功するはずだったメッセージがドロップされる場合がある。
d)アプリケーションは、受信メッセージを無期限に持ち続けるべきではない。メッセージシステムは迅速な返信に依存する。アプリケーションがPCGPバッファを共有している場合、メッセージを持ち続けることは、PCGPバッファを持ち続けることを意味する。受信ノードは、送信ノードに、低速または高速無線通信のために構成されたタイムアウトがあるかどうかを把握していない。このことは、ノードがメッセージを受信すると、ネットワークの高速タイムアウト速度を推測するべきであることを意味する。
e)アプリケーションは、「packetProcessor」を頻繁に呼び出すべきである。呼び出しは、アプリケーションによって待ち行列に入れられた新規メッセージを送信させてもよく、新規メッセージの受信に対処してもよい。呼び出しはまた、バッファを再割り当てさせてもよく、あまり頻繁に呼び出さないと、メッセージトラフィックを遅延させる場合がある。
図11Iに示されるように、ある時点で、RXドライバは、インターフェースの反対側からメッセージを受信するように求められ得る。メッセージがドロップされないことを確実にするために、RXドライバは、新規メッセージを記憶するために利用可能なバッファがあるかどうかをバッファマネジャに尋ねてもよい。次いで、ドライバは、バッファポインタを求めてもよく、受信データでバッファを充填し始めてもよい。完全なメッセージが受信されると、RXドライバは、パケットをルーティングする機能を呼び出してもよい。ルーティング機能は、パケットヘッダにおける宛先バイトを検査してもよく、かつ他のドライバまたはアプリケーションに所有者を変更してもよく、または、パケットが不良であることを検出してもよく、かつバッファを解放することによってパケットをドロップしてもよい。
PCGP RXオーバーヘッドは、次の利用可能なバッファを求めること、およびルーティング機能を呼び出すことから成ってもよい。そのような機能を果たすコードの実施例は、以下の通りである。
@Receive request
uint8 i=0, *p;
if (Bridge::canReceiveFlowControl())
{
p = Bridge::nextBufferRX();
while (not done) { p[i] = the next
byte;}
Bridge::route(p);
}
ドライバは、次の送信するバッファへのポインタをバッファマネジャに求めることによって、TXを行ってもよい。次いで、TXドライバは、パケットを受け取ることができるかどうかをインターフェースの反対側に尋ねてもよい。反対側がパケットを拒否する場合、TXドライバは、その状態が変化していないため、バッファに何もしなくてもよい。そうでない場合、ドライバは、パケットを送信してもよく、かつバッファをリサイクル/解放してもよい。そのような機能を果たすコードの実施例は、以下の通りである。
uint8 *p = Bridge::nextBufferTX();
if (p != (uint8 *)0)
{
send the buffer p;
Bridge::recycle(p);
}
最大メッセージシステムタイムアウト時間を超えたパケットを転送することを回避するために、次のバッファを求めることにより、解放するバッファをスキャンし得る、バッファマネジャ::first(uint8 owner)を呼び出してもよい。したがって、タイムアウトを行う所望がない完全TXバッファが、バッファを所有するスレッド上で解放されてもよい。TXを行っている(すなわち、次のTXバッファを探しながら)ブリッジは、処理のために次のTXバッファを受信する前に期限切れになるTXバッファの全てを解放してもよい。
図11J−11Lに示されるように、バッファ割り当てプロセス中に、使用可能とマークされたバッファは、新規パケットを受信するようにドライバへ、またはTXに対する新規ペイロードを受信するようにPCGPに転送されてもよい。「使用可能」からの割り当ては、「packetProcessor」機能によって行われてもよい。「packetProcessor」呼び出しの間の送信および受信の数は、いくつのLT_Driver_RX、GT_Driver_RX、およびPCGP_Freeバッファを割り当てる必要があるかを決定してもよい。LT_Driverは、ノードアドレスよりも少ないアドレスを取り扱うドライバを表してもよい。GT_Driverは、ノードアドレスよりも多いアドレスを取り扱うドライバを表してもよい。
ドライバがパケットを受信すると、ドライバは、ルータに渡されるRXバッファにデータを入れてもよい。次いで、ルータは、バッファをPCGP_Receiveまたは他のドライバのTX(図示せず)に再割り当てしてもよい。バッファが明らかに無効なデータを含有する場合、バッファは使用可能状態に移行してもよい。
ルータがTXに対するバッファをマークした後、ドライバは、バッファがTXであることを発見してもよく、かつメッセージを送信してもよい。メッセージを送信した後、ドライバにRXバッファが不足している場合、バッファは即座にRXバッファになってもよく、または、バッファが再割り当てのために解放されてもよい。
「packetProcessor」呼び出し中、PCGPは、ルータがPCGP_Receiveとしてマークした全てのバッファを処理してもよい。この時点で、データが作用を受け得るため、CRCおよび他のデータアイテムがチェックされてもよい。データが破損されている場合、統計値がインクリメントされてもよく、バッファが解放されてもよい。そうでない場合、バッファは、アプリケーションによって所有されているとマークされてもよい。アプリケーションによって所有されているとマークされたバッファは、RCGPの使用のためにリサイクルされるか、またはバッファマネジャによる再割り当てのために解放されてもよい。
アプリケーションが新規メッセージを送信したいとき、再入可能な分かりやすい/相互排除方式で行われてもよい。バッファが割り当てられ得る場合、PCGPは、バッファを使用中とマークしてもよい。使用中とマークされると、送信または返信機能の呼び出しの起動によって所有されているため、本機能を呼び出す他のスレッドのいずれも、このバッファを捕らえてはいけない。エラーチェックし、メッセージを作成するプロセスの残りは、孤立競合状態相互排除保護コードの外側で行われてもよい。バッファは、使用可能状態に遷移してもよく、または、有効な充填したCRCチェックされたバッファになり、ルータに渡されてもよい。これらのバッファは、即座にルーティングされなくてもよく、後でメッセージを送ることができるように待ち行列に入れられてもよい(プロトコル規則が許容すると仮定する)。返信メッセージが通常の送信メッセージよりも高い優先度でルーティングされてもよく、返信メッセージには、いくつ/いつ送ることができるかを限定する規則がなくてもよいため、返信メッセージは、新規送信メッセージとは異なってマークされてもよい。
PCGPは、流量制御と連動するように設計され、インターフェースの反対側にバッファが欠けている(これが送信ノードに対する背圧を引き起こす場合がある)ため、バッファが決してドロップされないように、流量制御は、1つのノードから別のノードへのメッセージの転送について交渉してもよい。
流量制御は、共有バッファ形式の一部であってもよい。最初の2つのバイトは、ドライバが決してパケットバイトをシフトする必要がないように、ドライバのために留保されてもよい。2つのバイトは、1つのバイトがDMA長−1であって、第2のバイトがメッセージの流れを制御するものであるように、使用されてもよい。これらの同一の2つのバイトは、PCGPメッセージがRS232上で伝送される場合、バイトを同期化してもよい。
パケットが「インフライト」であるとき、パケットは、その宛先の途中でドライバによって送信される、宛先によって処理される、または応答として返送されるプロセスにあってもよい。
典型的な遅延は、以下の通りである。
したがって、メッセージは、往復を迅速に完了する(例えば、<50ms)、ゆっくりと完了する(例えば、1秒以上)、または全く完了しない傾向がある。
PCGPは、全てのタイムアウトに2つの異なる時間(初期化において設定される)を使用してもよく、1つは、RFリンクが高速ハートビートモードであるときに対するもので、もう1つは、RFリンクが低速モードであるときに対するものである。メッセージがインフライトであって、リンク状態が高速から低速に変化する場合、タイムアウトが調整されてもよく、高速と低速との間の差が、パケットに対する有効期限カウンタに追加されてもよい。前後への付加的な遷移のいずれも、メッセージに対する有効期限に影響を及ぼすことはない。
PCGP内のバッファ割り当てを監視するために使用される、低速タイムアウトの2倍の長さであり得る、第2のタイムアウトがある。したがって、例えば、流量制御またはハードウェア破損により、メッセージがドライバ内に「取り残され」、送信されていない場合、バッファは、バッファマネジャによって解放されてもよく、バッファをドロップさせる。「新規」メッセージについては、これは、パケットが既にタイムアウトし、メッセージが送達されなかったという返信が既にアプリケーションに与えられたことを意味し得、その結果バッファが解放される。ドライバが、送信される必要のあるバッファに対するバッファマネジャをポーリングするため、次に障害物を取り除くときに、送信することができるメッセージがドライバに渡されるように、バッファが解放される。返信メッセージについては、返信が単純にドロップされてもよく、送信ノードがタイムアウトしてもよい。
PCGPメッセージングシステムは、ヘッダ情報およびペイロードを含有するメッセージを渡してもよい。PCGPの外側では、ヘッダは、呼び出し署名の中の一式のデータアイテムであってもよい。しかしながら、PCGP内部には、一貫したドライバが使用しやすいバイトレイアウトがあってもよい。ドライバは、以下のように、PCGPパケットの中に、またはPCGPパケットの前にバイトを挿入してもよい。
・DE、CA:RS232とともに使用するための同期バイトで、0xDE、0xCAまたは0x5A、0xA5の公称値。
・LD:ドライバDMA長バイトで、サイズバイトまたは同期バイトを含まない合計サイズである、このDMA転送においてドライバがプッシュ配信している量に等しい。
・Cmd:流量制御のために使用される、ドライバコマンドおよび制御バイト。
・LP:PCGPパケット長で、常に、バイト+CRCサイズにおいて合計ヘッダ+ペイロードサイズである。LD=LP+1。
・Dst:宛先アドレス。
・Src:ソースアドレス。
・Cmd:コマンドバイト。
・Scd:サブコマンドバイト。
・AT:アプリケーションタグは、アプリケーションによって定義され、PCGPにとって重要性を持たない。これは、アプリケーションが、メッセージに、例えば、メッセージの起源となったスレッドといった、さらなる情報を添付することを可能にする。
・SeqNum:32ビットのシーケンス番号が、送信された新規メッセージに対してPCGPによってインクリメントされ、番号が切り上げられず、トークンの役割を果たし、エンディアンネスが無関係であることを保証する。
・CRC16:PCGPヘッダおよびペイロードの16ビットCRC。
ペイロードがなく、cmd=1、subcmd=2であるメッセージの実施例は、以下の通りである。
0xDE,0xCA,0xC,0x5,0x14,1,2,0,0,0,0,0x1,crchigh,crclow.
0x0D,cmd,0xC,0x5,0x14,1,2,0,0,0,0,0x1,crchigh,crclow.
本方法論にはいくつかの利点があり得、その実施例は、以下を含んでもよいが、それらに限定されない。
・我々のハードウェアDMAエンジンの大部分は、いくつの付加的なバイトを動かすのかを定義するために、第1のバイトを使用してもよく、よって、本方法論では、ドライバおよびPCGPは、バッファを共有してもよい。
・ドライバ間で流量制御情報を渡すように、DMA長の直後にバイトが提供されてもよい。
・ドライバ長および「Cmd」バイトがCRC領域の外側にあり得るため、それらは、ドライバによって改変されてもよく、ドライバ輸送機構によって所有されてもよく、ドライバは、無効な長さについて注意してもよい。
・CRC保護される、別個のPGCPパケット長バイトがあってもよい。したがって、アプリケーションは、そのペイロード長が正しいことを信頼してもよい。
・シーケンス番号のエンディアンネスは、偶然32ビットの整数でもある、一致し得るバイトパターンであってもよいため、関連性がなくてもよい。
・シーケンス番号は、共有バッファプール長のエッジに整合した、4つのバイトであってもよい。
・メッセージストリームをデバッグしながら、ユーザがケーブルを動き回す場合があり、インターフェースの両側が再同期化し得るように、オプションのRS232同期バイトがあってもよい。
・アプリケーション、ドライバ、およびPCGPは、バッファを共有してもよく、それらをポインタによって解放してもよい。
PCGPは、事象駆動型ソフトウェア設計でなくてもよいが、サブクラスが書き込まれる方法によって、事象駆動型アーキテクチャで使用されてもよい。データは、(図11M−11Nに示されるように)概念的にクラス間で交換されてもよい。
ドライバにおけるいくつかの事象モデルは、ドライバを起動してもよく、メッセージを受信してもよく、(ドライバまたはPCGPへのブリッジを通して)新規メッセージの新規所有者にメッセージを送るバッファマネジャの中へ、ブリッジを通してメッセージを渡してもよい。以下は、いくつかの例示的事象を要約する。
以下の例示的実施例は、全ての送信されたメッセージ、返信、またはNACKを生成したdecTimeoutの後に、PCGPタスクを起動するように、どのようにPCGP事象モデルがNucleusと連動してもよいかを示す。
class PcgpOS :public Pcgp
{
virtual void schedulePacketProcessor(void)
{
OS_EventGrp_Set(g_RCVEvGrps[EVG_RF_TASK]. pEvgHandle,
RfRadioTxEvent, OS_EV_OR_NO_CLEAR);
}
}
以下は、ドライバ事象がどのように稼働するかを例証する、事象ベースの疑似コードドライバである。DriverがBridgeを下位分類し、hasMessagesToSendおよびflowControlTumedOffを無効にして、TXおよびRX機能が既に作動していない場合、それらを作動するように予定する。
classSPI_Driver :public Bridge
{
virtual void hasMessagesToSend()
{
Trigger_ISR(TX_ISR,this);
}
virtual void flowControlTurnedOff()
{
Trigger_ISR(RX_ISR,this);
}
static void TX_RetryTimer()
{
Trigger_ISR(TX_ISR,this);
}
static voidTX_ISR(Bridge*b)
{
DisableISRs();
do
{
uint8 *p = b−>nextBufferTX();
if (p == null) break;
if(b−>_bufferManager−>bufferTimedOut(p)==false)
{
if(OtherSideSPI_FlowControl()==false)
{
TriggerTX_RetryTimerin20msec.
break;
}
send(p);
}
free(p);
}while(true);
EnableISRs();
}
staticvoidRX_ISR(Bridge*b)
{
DisableISRs();
do
{
uint8* p = b−>nextBufferRX();
if (p ==null) break;
uint i;
while (not done receiving)
p[i++] =getChar();
b−>route(p);
} while (true);
EnableISRs();
}
}
以下の統計値は、PCGPによってサポートされてもよい。
・送信されたパケットの数
・受信されたパケットの数
・CRCエラー
・タイムアウト
・利用不可能なバッファ(バッファがなくなった)
PCGPは、複数の処理環境中で作動するように設計されてもよい。ほとんどのパラメータは、試験、および性能のランタイム微調整を促進するため、ランタイム構成されてもよい。他のパラメータは、コンパイル時間であってもよく、例えば、コンパイル時間において静的に行われなければならないメモリ割り当てを改変する、あらゆるものであってもよい。
以下は、PCGPが実装される場所を変動させ得る、コンパイル時間構成の数の定義であってもよい。
・ドライババイト数:ドライバに対する共通バッファスキームに留保される、2つのバイトであってもよいが、これは、RFプロトコル等の他のドライバに適応するコンパイル時間オプションであってもよい。
・RXドライババッファ数:そのプロセッサ/トラッフィクフロー等にとって、いくつのバッファが好ましいかについて同調されてもよい。
・PCGP RXバッファ数:そのプロセッサ/トラッフィクフロー等にとって、いくつのバッファが良いかについて同調されてもよい。
・バッファの総数:いくつのバッファがそのプロセッサにあるべきかについて同調されてもよい。
CRCは、データ完全性を確保するために使用されてもよい。CRCが無効である場合、これはアプリケーションに送達されなくてもよく、CRCエラーが追跡されてもよい。メッセージは、最終的にタイムアウトしてもよく、発信元によって再試行されてもよい。
同様に、メッセージが送達されなかったときに送達されたとメッセージングシステムがアプリケーションに知らせた場合、これは、システムにとって危険となる場合がある。ボーラス停止コマンドが、そのようなコマンドの実施例である。これは、治療法を変更するためにアプリケーションによって必要とされ得る、メッセージの要求/アクションシーケンスによって軽減されてもよい。コントローラは、ポンプアプリケーションから照合コマンドを受信して、送達されたメッセージを検討してもよい。
DEKAは、(図11Oに示されるように)ARM9上のNucleus OSシステムにPCGPを界面接続する参照方法を提供してもよい。
図11Pに示されるように、pcgpOS.cppファイルは、PCGPノードインスタンス(Pcgp、Bridge等)のインスタンスを作成してもよく、C++コードに「C」言語インターフェースを提供する、「C」リンク可能な一式の関数呼び出しをpcgpOS.hを通して提供してもよい。これは、アクションを受けるオブジェクトとしての「C」コードが暗示的であることを単純化し得る。
以下の一般規則が適用されてもよい。
・PCGPは、全てのノード上で作動してもよい。任意のドライバが、一般的ドライバインターフェースをサポートしてもよい。
・競合状態が許容されてはいけない。
・スレーブプロセッサとマスタプロセッサとの間のSPIポート上で半二重をサポートしてもよい。
・成功するか、または失敗/偽を返すため、データ転送が試行されなくてもよい。
・低オーバーヘッド(浪費された時間、処理、帯域幅)を必要としてもよい。
・DMA(高速)SPIクロック速度で動作するCC2510をサポートしてもよい。
受信側に、パケットを配置するための空のバッファが現在ない場合、SPI流量制御は、データが送信されることを防止し得る。これは、送信する許可を求め、そうする許可が与えられたことを示す応答を待機することによって、達成されてもよい。また、現在空いたバッファがなく、後で転送を試行するべきであると反対側に伝える方法があってもよい。
全ての伝送は、長さバイト自体を含まない、送信されるバイトの数を示す長さバイトで開始してもよい。長さに続くのは、送信されているコマンドを示す単一バイトであってもよい。
パケットの実際の伝送は、コマンドバイトについては、パケットの長さプラス1であってもよく、それに続いて、添付されたメッセージに対するコマンドバイト、最終的にパケット自体がある。
送信されるであろうコマンドバイトに加えて、流量制御ラインと呼ばれる付加的なハードウェアラインが、従来の4つのSPI信号に追加されてもよい。このラインの目的は、事前設定された遅延なしで、可能な限り迅速にプロトコルが作動することを可能にすることである。これはまた、送信されるのを待機しているパケットがあることをスレーブプロセッサがマスタプロセッサに伝えることを可能にし、したがって、マスタプロセッサが状態についてスレーブプロセッサにポーリングする必要性を排除する。
以下の例示的コマンド値が使用されてもよい。
マスタプロセッサによって送信されるコマンド:
スレーブプロセッサによって送信されるコマンド
図11Qに図示されるように、スレーブプロセッサが、マスタプロセッサに送信するパケットを有するとき、スレーブプロセッサは、送信されるのを待機している保留中のパケットがあることを(流量制御ラインをアサートすることによって)マスタプロセッサに通知してもよい。そうすることによって、マスタプロセッサ上のIRQをもたらしてもよく、その時点で、マスタプロセッサが、スレーブプロセッサからメッセージを回収する時を決定してもよい。パケットの回収は、マスタプロセッサの判断で遅延させられてもよく、マスタプロセッサは、スレーブプロセッサから回収する前に、スレーブプロセッサへのパケットの送信を試行することを決定してもよい。
マスタプロセッサは、スレーブプロセッサM_CTSコマンドを送信することによって、回収を開始してもよい。これは、パケット自体とともにS_MSG_APPENDEDコマンドを送信することによって、スレーブプロセッサが応答するまで、反復されるものである。流量制御ラインは、パケットが送信された後に係止解除されてもよい。予期しないときに、M_CTSコマンドがスレーブプロセッサによって受信された場合、M_CTSコマンドは無視されてもよい。
図11Rに図示されるように、マスタプロセッサが、スレーブプロセッサに送信するパケットを有するとき、マスタプロセッサは、M_RTSコマンドを送信することによって転送を開始してもよい。M_RTSコマンドを受信すると、スレーブプロセッサに現在、保留中の送信パケットがある場合、スレーブプロセッサは、送信許可信号として再利用され得るように、流量制御ラインを下げる。次いで、スレーブプロセッサは、パケットを受信するようにSPI DMAを準備するプロセスであることをマスタプロセッサに伝えてもよく、その間に、マスタプロセッサは、バス上でバイトの時間を測定することを止めてもよく、スレーブプロセッサが受信の準備を終了することを可能にし得る。
次いで、スレーブプロセッサは、(CTS信号として使用されている)流量制御ラインを上昇させることによって、全パケットを受信する準備ができていることを示してもよい。CTS信号を受信すると、マスタプロセッサは、続けて、パケット自体とともにM_MSG_APPENDEDコマンドを送信してもよい。
転送の完了後、スレーブプロセッサは、流量制御ラインを下げてもよい。パケットが転送の開始時に保留中であった、または、パケットが受信されているときに送信がスレーブプロセッサ上で発生した場合、スレーブプロセッサは、保留中のパケットがあることを示している流量制御ラインを再アサートしてもよい。
再度、図11Aを参照すると、注入ポンプアセンブリ100、100’は、ユーザ(図示せず)が、少なくとも1つのタスク、いくつかの実施形態では複数のタスクを行うことを可能にし得る、電気制御アセンブリ110(図3)に連結されるスイッチアセンブリ318を含んでもよい。そのようなタスクの1つの例証的実施例は、表示アセンブリを使用しない、注入可能な流体(例えば、インスリン)のボーラス用量の投与である。遠隔制御アセンブリ300は、ユーザが、インスリンのボーラス用量を投与するように、注入ポンプアセンブリ100、100’を有効化/無効化/構成することを可能にし得る。
図12Aも参照すると、スライダアセンブリ306は、少なくとも部分的には、ユーザが表示アセンブリ302上にレンダリングされたメニューベースの情報を操作することを可能にするように構成されてもよい。スライダアセンブリ306の実施例は、Cypress Semiconductor(San Jose,California)提供のCY8C21434−24LFXI PSOCを使用して実装され得る、容量スライダアセンブリを含んでもよく、その動作の設計は、Cypress Semiconductor出版の「CSD User Module」内で説明されている。例えば、スライダアセンブリ306を介して、ユーザは、矢印314の方向に指を摺動して、上向きにスクロールする表示アセンブリ302上にレンダリングされるメインメニュー350(図12Aに示される)内に含まれる、情報のハイライトした部分をもたらし得る。代替として、ユーザは、矢印316の方向に指を摺動して、下向きにスクロールする表示アセンブリ302上にレンダリングされるメインメニュー350内に含まれる、情報のハイライトした部分をもたらし得る。
スライダアセンブリ306は、起点320に対するユーザの指の変位に応じて、例えば、メインメニュー350のハイライトした部分が「上向き」または「下向き」にスクロールする速度が変動するように、構成されてもよい。したがって、ユーザが速く「上向き」にスクロールすることを所望する場合、ユーザは、スライダアセンブリ306の上部付近に指を位置付けてもよい。同様に、ユーザが速く「下向き」にスクロールすることを所望する場合、ユーザは、スライダアセンブリ306の底部付近に指を位置付けてもよい。加えて、ユーザがゆっくりと「上向き」にスクロールすることを所望する場合、ユーザは、起点320に対してわずかに「上向き」に指を位置付けてもよい。さらに、ユーザがゆっくりと「下向き」にスクロールすることを所望する場合、ユーザは、起点320に対してわずかに「下向き」に指を位置付けてもよい。適切なメニューアイテムがハイライトされると、ユーザは、1つ以上のスイッチアセンブリ308、310を介して、ハイライトしたメニューアイテムを選択してもよい。
図12B−12Fも参照して、注入ポンプアセンブリ100、100’がインスリンポンプであって、スイッチアセンブリ318がユーザによって押下されると、インスリンの0.20単位ボーラス用量が投与されるように、ユーザが注入ポンプアセンブリ100、100’を構成することを所望することを例証目的で仮定する。したがって、ユーザは、表示アセンブリ302上にレンダリングされるメインメニュー350内で「ボーラス」をハイライトするために、スライダアセンブリ306を使用してもよい。次いで、ユーザは、「ボーラス」を選択するために、スイッチアセンブリ308を使用してもよい。選択されると、遠隔制御アセンブリ300内の処理論理(図示せず)が、(図12Bに示されるような)表示アセンブリ302上にサブメニュー352をレンダリングしてもよい。
次いで、ユーザは、スイッチアセンブリ308を使用して選択され得る、サブメニュー352内の「手動ボーラス」をハイライトするために、スライダアセンブリ306を使用してもよい。次いで、遠隔制御アセンブリ300内の処理論理(図示せず)が、(図12Cに示されるような)表示アセンブリ302上にサブメニュー354をレンダリングしてもよい。
ユーザは、次いで、スライダアセンブリ306を使用して、サブメニュー354内の「ボーラス:0.0単位」をハイライトしてもよく、これは、スイッチアセンブリ308を使用して選択されてもよい。次いで、遠隔制御アセンブリ300内の処理論理(図示せず)が、(図12Dに示されるような)表示アセンブリ302上にサブメニュー356をレンダリングしてもよい。
次いで、ユーザは、スイッチアセンブリ308を使用して選択され得る、「0.20単位」に「ボーラス」インスリン量を調整するために、スライダアセンブリ306を使用してもよい。次いで、遠隔制御アセンブリ300内の処理論理(図示せず)が、(図12Eに示されるような)表示アセンブリ302上にサブメニュー358をレンダリングしてもよい。
次いで、ユーザ14は、スイッチアセンブリ308を使用して選択され得る、「確認」をハイライトするために、スライダアセンブリ306を使用してもよい。次いで、遠隔制御アセンブリ300内の処理論理(図示せず)が、遠隔制御アセンブリ300内に含まれる前述のテレメトリ回路(図示せず)に送信され得る、適切な信号を生成してもよい。次いで、遠隔制御アセンブリ内に含まれるテレメトリ回路(図示せず)は、遠隔制御アセンブリ300と注入ポンプアセンブリ100’との間に確立される無線通信チャネル312を介して、スイッチアセンブリ318がユーザによって押下されるといつでも、インスリンの0.20単位ボーラス用量が投与されるように、注入ポンプアセンブリ100’を構成する適切な構成コマンドを伝送してもよい。
適切なコマンドの伝送が成功すると、遠隔制御アセンブリ300内の処理論理(図示せず)は、再度、(図12Fに示されるような)表示アセンブリ302上にサブメニュー350をレンダリングしてもよい。
具体的には、遠隔制御アセンブリ300を介してプログラムされると、ユーザは、注入ポンプアセンブリ100’のスイッチアセンブリ318を押下して、前述のインスリンの0.20単位ボーラス用量を投与してもよい。遠隔制御アセンブリ300内に含まれる前述のメニューシステムを介して、ユーザは、ユーザがスイッチアセンブリ318を押下するたびに投与されるインスリンの分量を定義してもよい。本特定の実施例は、スイッチアセンブリ318の1回の押下が、0.20単位のインスリンに同等であることを指定するが、他の値(例えば、1回の押下につき1.00単位のインスリン)が等しく適用可能であるため、これは例証目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。
ユーザがインスリンの2.00単位ボーラス用量を投与することを所望することを例証目的で仮定する。前述のボーラス用量投与システムを起動するために、ユーザは、定義された周期(例えば、5秒)にわたってスイッチアセンブリ318を押したままにする必要があってもよく、その時点で、注入ポンプアセンブリ100、100’は、注入ポンプアセンブリ100、100’がスイッチアセンブリ318を介してインスリンのボーラス用量を投与する準備ができていることをユーザに示す、可聴信号を生成してもよい。したがって、ユーザは、スイッチアセンブリ318を10回押下してもよい(すなわち、2.00単位は10回の0.20単位用量である)。毎回スイッチアセンブリ318が押下された後に、注入ポンプアセンブリ100、100’は、内部スピーカ/音声発生デバイス(図示せず)を介して、ユーザに可聴応答を提供してもよい。したがって、ユーザは、スイッチアセンブリ318を最初に押下してもよく、注入ポンプアセンブリ100、100’は、それに応じて、確認ビープ音を発生させ、したがって、注入ポンプアセンブリ100、100’が(本特定の実施例では)0.20単位のインスリンに対するコマンドを受信したことをユーザに示してもよい。所望のボーラス用量が2.00単位のインスリンであるため、ユーザは、2.00単位のボーラス用量を達成するために、この手順をさらに9回反復してもよく、注入ポンプアセンブリ100、100’は、スイッチアセンブリ318の各押下後に確認ビープ音を発生させる。
本特定の実施例では、注入ポンプアセンブリ100、100’は、毎回ユーザがスイッチアセンブリ318を押下した後に、1つのビープ音を提供するものとして説明されているが、これは例証目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。具体的には、注入ポンプアセンブリ100、100’は、インスリンのそれぞれ定義された分量に対して単一のビープ音を提供するように構成されてもよい。前述のように、スイッチアセンブリ318の1回の押下は、0.20単位のインスリンに同等であってもよい。したがって、注入ポンプアセンブリ100、100’は、各0.10単位のインスリンに対して、単一のビープ音を提供するように構成されてもよい。したがって、スイッチアセンブリ318の1回の押下が、0.20単位のインスリンに同等であるように、注入ポンプアセンブリ100、100’が構成される場合、スイッチアセンブリ318が押下されるたびに、注入ポンプアセンブリ100、100’は、ユーザに2つのビープ音を提供してもよい(すなわち、各0.10単位のインスリンに対して1つずつ)。
ユーザが、注入ポンプアセンブリ100’上のスイッチアセンブリ318を合計10回押下すると、ユーザは、(スイッチアセンブリ318の各押下において受信される確認ビープ音とは対照的に)インスリンの2.00単位ボーラス用量を投与する命令の受信を注入ポンプアセンブリ100、100’が承認するのを単純に待機してもよい。定義された周期(例えば、2秒)が経過すると、注入ポンプアセンブリ100、100’は、ユーザが要求したボーラスインスリン用量を介して投与される単位分量に関して、ユーザに可聴確認を提供してもよい。例えば、(本実施例では)スイッチアセンブリ318の1回の押下が、0.20単位のインスリンに同等であるように、注入ポンプアセンブリ100、100’がユーザによってプログラムされると、注入ポンプアセンブリ100、100’は、10回ビープ音を発してもよい(すなわち、2.00単位は10回の0.20単位用量である)。
ボーラスインスリン用量を介して投与される単位の分量に関して、ユーザにフィードバックを提供するときに、注入ポンプアセンブリ100、100’は、多周波可聴確認を提供してもよい。例えば、10回のビープ音がユーザに提供される前述の実施例を続けると、注入ポンプアセンブリ100、100’は、(ユーザによるより容易な集計を促進するように)ビープ音を5回のグループにグループ化してもよく、5回の各グループ内のビープ音は、各後続ビープ音が(音階と同様に)先行ビープ音よりも高い周波数を有するように、注入ポンプアセンブリ100、100’によってレンダリングされてもよい。したがって、前述の実施例を続けると、注入ポンプアセンブリ100、100’は、1,000Hzのビープ音をレンダリングしてもよく、その後に1,100Hzのビープ音が続き、その後に1,200Hzのビープ音が続き、その後に1,300Hzのビープ音が続き、その後に1,400Hzのビープ音が続き(したがって、5回のビープ音のグループが完成する)、その後に短い一時停止、次いで1,000Hzのビープ音が続き、その後に1,100Hzのビープ音が続き、その後に1,200Hzのビープ音が続き、その後に1,300Hzのビープ音が続き、その後に1,400Hzのビープ音が続く(したがって、5回のビープ音の第2のグループが完成する)。種々の付加的/代替実施形態によると、多周波可聴確認は、周波数がインクリメントする種々の数の音色を利用してもよい。例えば、実施形態は、周波数がインクリメントする20個の異なる音色を利用してもよい。しかしながら、音色の数が設計基準およびユーザの必要性に応じて変動してもよいため、音色の数は、本開示の限定として解釈されるべきではない。
注入ポンプアセンブリ100、100’が多周波可聴確認(すなわち、前述で説明される10回のビープ音)のレンダリングを完了すると、ユーザは、定義された周期(例えば、2秒)内に、スイッチアセンブリ318を押下して、注入ポンプアセンブリ100、100’に確認信号を提供し、多周波可聴確認が正確で、投与されるインスリンのボーラス用量のサイズ(すなわち、2.00単位)を示すことを示してもよい。この確認信号を受信すると、注入ポンプアセンブリ100、100’は、「確認の受信」という可聴音をレンダリングし、(本特定の実施例では)インスリンの2.00単位ボーラス用量の送達を達成してもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’が前述の確認信号を受信できなかった場合、注入ポンプアセンブリ100、100’は、「確認の失敗」という可聴音をレンダリングしてもよく、インスリンのボーラス用量の送達を達成しない。したがって、多周波可聴確認が正確ではない/投与されるインスリンのボーラス用量のサイズを示さない場合、ユーザは、単に前述の確認信号を提供せず、それによって、インスリンのボーラス用量の送達を中止してもよい。
前述のように、前述の注入ポンプアセンブリの1つの例示的実施形態では、注入ポンプアセンブリ100’は、遠隔制御アセンブリ300と通信するために使用されてもよい。そのような遠隔制御アセンブリ300が利用されると、注入ポンプアセンブリ100’および遠隔制御アセンブリ300は、定期的に相互と連絡を取って、2つのデバイスが依然として相互と通信していることを確実にし得る。例えば、注入ポンプアセンブリ100’は、遠隔制御アセンブリ300に「ping」を打って、遠隔制御アセンブリ300が存在し、動作中であることを確実にし得る。さらに、遠隔制御アセンブリ300は、注入ポンプアセンブリ100’に「ping」を打って、注入ポンプアセンブリ100’が依然として存在し、動作中であることを確実にし得る。注入ポンプアセンブリ100’および遠隔制御アセンブリ300の一方が、他方のアセンブリとの通信を確立できなかった場合、通信を確立できないアセンブリは、「分離」アラームを鳴らしてもよい。例えば、注入ポンプアセンブリ100’がユーザのポケットの中にある間に、遠隔制御アセンブリ300がユーザの車の中に残されていると仮定する。したがって、定義された周期後、注入ポンプアセンブリ100’が、「分離」アラームを鳴らし始め、遠隔制御アセンブリ300との通信を確立できないことを示してもよい。スイッチアセンブリ318を使用して、ユーザは、この「分離」アラームを承認/消音してもよい。
遠隔制御アセンブリ300が注入ポンプアセンブリ100’と通信していない間に、ユーザが注入ポンプアセンブリ100’のスイッチアセンブリ318を介してボーラスインスリン用量を定義し、投与してもよいため、注入ポンプアセンブリ100’は、注入ポンプアセンブリ100’内に記憶されるログファイル(図示せず)内に、投与されたボーラスインスリン用量に関する情報を記憶してもよい。このログファイル(図示せず)は、注入ポンプアセンブリ100’内に含まれる不揮発性メモリ(図示せず)内に記憶されてもよい。通信が注入ポンプアセンブリ100’と遠隔制御アセンブリ300との間で再確立されると、注入ポンプアセンブリ100’は、遠隔制御アセンブリ300に、注入ポンプアセンブリ100’のログファイル(図示せず)内に記憶される、投与されたボーラスインスリン用量に関する情報を提供してもよい。
さらに、ユーザが、注入ポンプアセンブリ100’から遠隔制御アセンブリ300を分離することを予期する場合、ユーザは、(前述のメニューシステムを介して)「分離」モードになるように、注入ポンプアセンブリ100’および遠隔制御アセンブリ300を構成し、したがって、前述の「分離」アラームの発生を排除し得る。しかしながら、デバイスは、相互との通信に復帰すると、注入ポンプセンブリ100’および遠隔制御アセンブリ300が自動的に「分離」モードを終了し得るように、相互に「ping」を打ち続けてもよい。
さらに、ユーザが航空機で旅行することを予期する場合、ユーザは、(遠隔制御アセンブリ300の前述のメニューシステムを介して)注入ポンプアセンブリ100’および遠隔制御アセンブリ300のそれぞれがありとあらゆるデータ伝送を一時停止する「航空機」モードになるように、注入ポンプアセンブリ100’および遠隔制御アセンブリ300を構成してもよい。「航空機」モードの間、注入ポンプアセンブリ100’および遠隔制御アセンブリ300は、データを受信し続けても、しなくてもよい。
スイッチアセンブリ318は、再利用可能筐体アセンブリ102のバッテリ寿命をチェックするステップ、再利用可能筐体アセンブリ102を遠隔制御アセンブリ300とペアリングするステップ、および注入可能な流体のボーラス用量の投与を中断するステップ等、付加的な機能を果たすために使用されてもよい。
バッテリ寿命をチェックするステップ:再利用可能筐体アセンブリ102は、(完全に充電されたときに)約3日間にわたって注入ポンプアセンブリ100、100’に給電することが可能であり得る、再充電可能バッテリアセンブリを含んでもよい。そのような再充填可能バッテリアセンブリは、所定数の使用可能時間、例えば、年数の使用可能寿命、または他の所定の使用時間の長さを有してもよい。しかしながら、所定の寿命は、気候、毎日の使用、および再充電の数のうちの1つ以上を含むが、それらに限定されない、多くの要因に依存し得る。再利用可能筐体アセンブリ102が使い捨て筐体アセンブリ114から切断されたときはいつでも、注入ポンプアセンブリ100、100’は、スイッチアセンブリ318が定義された周期にわたって(例えば、2秒を超えて)押下されたときはいつでも、前述の再充填可能バッテリアセンブリ上でバッテリチェックを行ってもよい。前述の再充填可能バッテリアセンブリが所望の閾値を上回って充電されたと判定された場合、注入ポンプアセンブリ100、100’は、「バッテリ合格」音色をレンダリングしてもよい。代替として、前述の再充填可能バッテリアセンブリが所望の閾値を下回って充電されたと判定された場合、注入ポンプアセンブリ100、100’は、「バッテリ不足」音色をレンダリングしてもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’は、再利用可能筐体アセンブリ102が使い捨て筐体アセンブリ114から切断されているかどうかを判定する構成要素および/または回路を含んでもよい。
ペアリングするステップ:前述のように、前述の注入ポンプアセンブリの1つの例示的実施形態では、注入ポンプアセンブリ100’は、遠隔制御アセンブリ300と通信するために使用されてもよい。注入ポンプアセンブリ100’と遠隔制御アセンブリ300との間の通信を達成するために、ペアリングプロセスが行われてもよい。そのようなペアリングプロセス中に、1つ以上の注入ポンプアセンブリ(例えば、注入ポンプアセンブリ100’)は、遠隔制御アセンブリ300と通信するように構成されてもよく、(逆に)遠隔制御アセンブリ300は、1つ以上の注入ポンプアセンブリ(例えば、注入ポンプアセンブリ100’)と通信するように構成されてもよい。具体的には、注入ポンプアセンブリ(例えば、注入ポンプアセンブリ100’)のシリアル番号が、遠隔制御アセンブリ300内に含まれるペアリングファイル(図示せず)内に記録されてもよく、遠隔制御アセンブリ300のシリアル番号が、注入ポンプアセンブリ(例えば、注入ポンプアセンブリ100’)内に含まれるペアリングファイル(図示せず)内に記録されてもよい。
実施形態によると、そのようなペアリング手順を達成するために、ユーザは、遠隔制御アセンブリ300および注入ポンプアセンブリ100’の両方の上の1つ以上のスイッチアセンブリを同時に押下してもよい。例えば、ユーザは、例えば、5秒を超える定義された周期にわたって、遠隔制御アセンブリ300内に含まれるスイッチアセンブリ310および注入ポンプアセンブリ100’内に含まれるスイッチアセンブリ318を同時に押下してもよい。この定義された周期に到達すると、遠隔制御アセンブリ300および注入ポンプアセンブリ100’の1つ以上は、前述のペアリング手順が達成されたことを示す、可聴信号を生成してもよい。
別の実施形態によると、ペアリングプロセスを行う前に、ユーザは、使い捨て筐体アセンブリ114から再利用可能筐体アセンブリ102を切り離してもよい。この初期ステップを必要とすることによって、ユーザによって装着されている注入ポンプアセンブリが、遠隔制御アセンブリと不正にペアリングされ得ないという、さらなる確証が提供される。
分断されると、ユーザは、遠隔制御アセンブリ300の入力アセンブリ304を介して、ペアリングモードを入力してもよい。例えば、ユーザは、例えば、スイッチアセンブリ310と組み合わせた前述のメニューシステムを介して、遠隔制御アセンブリ300上でペアリングモードを入力してもよい。ユーザは、注入ポンプアセンブリ100’上のスイッチアセンブリ318を長押しするように、遠隔制御アセンブリ300の表示アセンブリ302上で指示され得る。加えて、遠隔制御アセンブリ304は、例えば、遠隔注入ポンプアセンブリとペアリングしようとすることを回避するように、低電力モードに切り替わってもよい。次いで、ユーザは、注入ポンプアセンブリ100’が受信モードを入力し、遠隔制御アセンブリ300からのペアリングコマンドを待機するように、注入ポンプアセンブリ100’上のスイッチアセンブリ318を長押ししてもよい。
次いで、遠隔制御アセンブリ300は、注入ポンプアセンブリ100’にペアリング要求を伝送してもよく、これは、注入ポンプアセンブリ100’によって承認されてもよい。注入ポンプアセンブリ100’は、遠隔制御アセンブリ300から受信されるペアリング要求にセキュリティチェックを行ってもよく、(セキュリティチェックが合格すれば)注入ポンプアセンブリ100’は、ポンプペアリング信号を起動してもよい(すなわち、アクティブペアリングモードを入力する)。遠隔制御アセンブリ300は、注入ポンプアセンブリ100’から受信される承認にセキュリティチェックを行ってもよい。
注入ポンプアセンブリ100’から受信される承認は、注入ポンプアセンブリ100’のシリアル番号を定義してもよく、遠隔制御アセンブリ300は、遠隔制御アセンブリ300の表示アセンブリ302上に、そのシリアル番号を表示してもよい。ユーザは、見つかったポンプとペアリングすることを所望するかどうかを尋ねられてもよい。ユーザが辞退すれば、ペアリングプロセスは中断されてもよい。ユーザがペアリングプロセスに同意すれば、遠隔制御アセンブリ300は、注入ポンプアセンブリ100’上のスイッチアセンブリ318を長押しするように、(表示アセンブリ302を介して)ユーザに指示してもよい。
次いで、ユーザは、注入ポンプアセンブリ100’上のスイッチアセンブリ318を長押しし、かつ、例えば、遠隔制御アセンブリ300上のスイッチアセンブリ310を長押ししてもよい。
遠隔制御アセンブリ300は、遠隔スイッチアセンブリ310が押下されたことを確認してもよい(これは注入ポンプアセンブリ100’に報告されてもよい)。注入ポンプアセンブリ100’は、遠隔制御アセンブリ300から受信された確認にセキュリティチェックを行って、同確認の完全性を確認してもよい。受信された確認の完全性が立証されない場合、ペアリングプロセスが中断される。受信された確認の完全性が立証される場合、新しくペアリングされた遠隔制御アセンブリ300を反映するように、任意の既存の遠隔ペア構成ファイルが上書きされ、ポンプペアリング完了信号が起動され、ペアリングプロセスが完了する。
加えて、注入ポンプアセンブリ100’は、スイッチアセンブリ318が押下されたことを確認してもよい(これは遠隔制御アセンブリ300に報告されてもよい)。遠隔制御アセンブリ300は、注入ポンプアセンブリ100’から受信された確認にセキュリティチェックを行って、同確認の完全性を確認してもよい。受信された確認の完全性が立証されない場合、ペアリングプロセスが中断される。受信された確認の完全性が立証される場合、注入ポンプアセンブリ100’を追加するように、遠隔制御アセンブリ300内のペアリストファイルが修正されてもよい。典型的には、遠隔制御アセンブリ300が、複数の注入ポンプアセンブリとペアリングすることが可能であってもよい一方で、注入ポンプアセンブリ100’は、単一の遠隔制御アセンブリとペアリングすることのみが可能であってもよい。ペアリング完了信号が起動されてもよく、ペアリングプロセスを完了してもよい。
ペアリングプロセスが完了すると、遠隔制御アセンブリ300および注入ポンプアセンブリ100’のうちの1つ以上は、前述のペアリング手順の達成が成功したことを示す、可聴信号を生成してもよい。
ボーラス用量を中断するステップ:ユーザが、例えば、注入ポンプアセンブリ100’によって投与されているインスリンのボーラス用量を中止することを所望する場合、ユーザは、例えば、5秒を超える定義された周期にわたって、スイッチアセンブリ318(例えば、図1および2に示される)を押下してもよい。この定義された周期に到達すると、注入ポンプアセンブリ100’は、前述の中止手順が達成されたことを示す、可聴信号をレンダリングしてもよい。
スイッチアセンブリ318は、注入ポンプアセンブリ100、100’の上部に位置付けられるものとして示されているが、他の構成も可能であるため、これは例証目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。例えば、スイッチアセンブリ318は、注入ポンプアセンブリ100、100’の周辺に位置付けられてもよい。
図13〜15も参照すると、代替実施形態の注入ポンプアセンブリ400が示されている。ポンプアセンブリ100、100’と同様に、注入ポンプアセンブリ400は、再利用可能筐体アセンブリ402と、使い捨て筐体アセンブリ404とを含んでもよい。
再利用可能筐体アセンブリ102と同様に、再利用可能筐体アセンブリ402は、(少なくとも1つのポンプアセンブリおよび少なくとも1つの弁アセンブリを含む)機械制御アセンブリを含んでもよい。再利用可能筐体アセンブリ402はまた、機械制御アセンブリに制御信号を提供し、ユーザへの注入可能な流体の送達を達成するように構成される、電気制御アセンブリを含んでもよい。弁アセンブリは、流体経路を通る注入可能な流体の流量を制御するように構成されてもよく、ポンプアセンブリは、流体経路からユーザに注入可能な流体を送出するように構成されてもよい。
使い捨て筐体アセンブリ114と同様に、使い捨て筐体アセンブリ404は、単回使用のために、または、例えば、3日または任意の他の時間量といった、指定周期の使用のために構成されてもよい。使い捨て筐体アセンブリ404は、注入可能な流体と接触する、注入ポンプアセンブリ400の中の任意の構成要素が、使い捨て筐体アセンブリ404の上および/または内側に配置されるように、構成されてもよい。
本注入ポンプアセンブリの特定の実施形態では、注入ポンプアセンブリ400は、注入ポンプアセンブリ400の周辺に位置付けられる、スイッチアセンブリ406を含んでもよい。例えば、スイッチアセンブリ406は、注入ポンプアセンブリ400の半径方向縁に沿って位置付けられてもよく、これは、ユーザによる、より容易な使用を可能にし得る。スイッチアセンブリ406は、注入ポンプアセンブリ400への水の浸潤を防止するように構成される、防水膜で覆われてもよい。再利用可能筐体アセンブリ402は、主要本体408(前述の機械および電気制御アセンブリを格納する)と、(矢印412の方向に)主要本体408の周囲で回転するように構成され得る、係止リングアセンブリ410とを含んでもよい。
再利用可能筐体アセンブリ102および使い捨て筐体アセンブリ114と同様に、再利用可能筐体アセンブリ402は、使い捨て筐体アセンブリ404に可撤性に係合するように構成されてもよい。そのような可撤性の係合は、例えば、ねじ式、ツイストロック、または圧縮嵌合構成によって、達成されてもよい。ツイストロック構成が利用される実施形態では、注入ポンプアセンブリ400のユーザは、最初に、使い捨て筐体アセンブリ404に対して再利用可能筐体アセンブリ402を適正に位置付けてもよく、次いで、(矢印412の方向に)係止リングアセンブリ410を回転させて、再利用可能筐体アセンブリ402を使い捨て筐体アセンブリ404と可撤性に係合させてもよい。
係止リングアセンブリ410の使用を通して、再利用可能筐体アセンブリ402は、使い捨て筐体アセンブリ404に対して適正に位置付けられ、次いで、係止リングアセンブリ410を回転させることによって、可撤性に係合されてもよく、したがって、使い捨て筐体アセンブリ404に対して再利用可能筐体アセンブリ402を回転させる必要性を排除する。したがって、再利用可能筐体アセンブリ402は、係合前に使い捨て筐体アセンブリ404と適正に整合させられてもよく、そのような整合は、係合プロセス中に乱されてはいけない。係止リングアセンブリ410は、再利用可能筐体アセンブリ402および使い捨て筐体アセンブリ404が相互に対して適正に位置付けられるまで、係止リングアセンブリ410の回転を防止し得る、掛止機構(図示せず)を含んでもよい。
図16−18も参照すると、代替実施形態の注入ポンプアセンブリ500が示されている。ポンプアセンブリ100、100’と同様に、注入ポンプアセンブリ500は、再利用可能筐体アセンブリ502と、使い捨て筐体アセンブリ504とを含んでもよい。
再利用可能筐体アセンブリ402と同様に、再利用可能筐体アセンブリ502は、(少なくとも1つのポンプアセンブリおよび少なくとも1つの弁アセンブリを含む)機械制御アセンブリを含んでもよい。再利用可能筐体アセンブリ502はまた、機械制御アセンブリに制御信号を提供し、ユーザへの注入可能な流体の送達を達成するように構成される、電気制御アセンブリを含んでもよい。弁アセンブリは、流体経路を通る注入可能な流体の流量を制御するように構成されてもよく、ポンプアセンブリは、流体経路からユーザに注入可能な流体を送出するように構成されてもよい。
使い捨て筐体アセンブリ404と同様に、使い捨て筐体アセンブリ504は、単回使用のために、または、例えば、3日または任意の他の時間量といった、指定周期の使用のために構成されてもよい。使い捨て筐体アセンブリ504は、注入可能な流体と接触する、注入ポンプアセンブリ500の中の任意の構成要素が、使い捨て筐体アセンブリ504の上および/または内側に配置されるように、構成されてもよい。
この注入ポンプアセンブリの特定の実施形態では、注入ポンプアセンブリ500は、注入ポンプアセンブリ500の周辺に位置付けられる、スイッチアセンブリ506を含んでもよい。例えば、スイッチアセンブリ506は、注入ポンプアセンブリ500の半径方向縁に沿って位置付けられてもよく、これは、ユーザによる、より容易な使用を可能にし得る。スイッチアセンブリ506は、防水膜および/またはOリングで覆われてもよく、または、他に密閉機構が、注入ポンプアセンブリ500への水の浸潤を防止するように構成される、スイッチアセンブリ506の柄部507の上に含まれてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、スイッチアセンブリ506は、オーバーモールドしたゴムのボタンを含み、したがって、防水膜またはOリングを使用せずに防水シールとしての機能性を提供してもよい。しかしながら、さらに他の実施形態では、オーバーモールドしたゴムのボタンは、加えて、防水膜で覆われる、および/またはOリングを含んでもよい。再利用可能筐体アセンブリ502は、主要本体508(前述の機械および電気制御アセンブリを格納する)と、(矢印512の方向に)主要本体508の周囲で回転するように構成され得る、係止リングアセンブリ510とを含んでもよい。
再利用可能筐体アセンブリ402および使い捨て筐体アセンブリ404と同様に、再利用可能筐体アセンブリ502は、使い捨て筐体アセンブリ504に可撤性に係合するように構成されてもよい。そのような可撤性の係合は、例えば、ねじ式、ツイストロック、または圧縮嵌合構成によって、達成されてもよい。ツイストロック構成が利用される実施形態では、注入ポンプアセンブリ500のユーザは、最初に、使い捨て筐体アセンブリ504に対して再利用可能筐体アセンブリ502を適正に位置付けてもよく、次いで、(矢印512の方向に)係止リングアセンブリ510を回転させて、再利用可能筐体アセンブリ502を使い捨て筐体アセンブリ404と可撤性に係合させてもよい。
注入ポンプアセンブリ500内に含まれる係止リングアセンブリ510が係止リングアセンブリ410よりも高くてもよいため(すなわち、矢印514によって示されるように)、係止リングアセンブリ510は、ボタン506が通過し得る、通路516を含んでもよい。したがって、再利用可能筐体アセンブリ502を組み立てるときに、係止リングアセンブリ510は、(矢印518の方向に)主要本体508の上に設置されてもよい。係止リングアセンブリ510が主要本体508の上に設置されると、1つ以上の係止タブ(図示せず)は、係止リングアセンブリ510が主要本体508から除去されることを防止し得る。次いで、通路516を通って突出するスイッチアセンブリ506の部分が、(矢印520の方向に)主要本体508に押し込まれ、したがって、スイッチアセンブリ506の設置を完了し得る。
ボタン506が、注入ポンプアセンブリ500上の種々の場所で示されているが、ボタン506は、他の実施形態では、注入ポンプアセンブリ500上の望ましいどの場所に位置してもよい。
係止リングアセンブリ510の使用を通して、再利用可能筐体アセンブリ502は、使い捨て筐体アセンブリ504に対して適正に位置付けられ、次いで、係止リングアセンブリ510を回転させることによって可撤性に係合され、したがって、使い捨て筐体アセンブリ504に対して再利用可能筐体アセンブリ502を回転させる必要性を排除し得る。したがって、再利用可能筐体アセンブリ502は、係合前に使い捨て筐体アセンブリ504と適正に整合させられてもよく、そのような整合は、係合プロセス中に乱されてはいけない。係止リングアセンブリ510は、再利用可能筐体アセンブリ502および使い捨て筐体アセンブリ504が相互に対して適正に位置付けられるまで、係止リングアセンブリ510の回転を防止する、掛止機構(図示せず)を含んでもよい。通路516は、スイッチアセンブリ506の周囲での係止リング510の移動を可能にするように、細長くてもよい。
図19A−19Bおよび20−21も参照すると、再利用可能筐体アセンブリ502と、スイッチアセンブリ506と、主要本体508とを含むことが示される、注入ポンプアセンブリ500の種々の図が示されている。前述のように、主要本体508は、複数の構成要素を含んでもよく、その実施例は、体積センサアセンブリ148、印刷回路基板600、振動モータアセンブリ602、形状記憶アクチュエータアンカ604、スイッチアセンブリ506、バッテリ606、アンテナアセンブリ608、ポンプアセンブリ106、測定弁アセンブリ610、体積センサ弁アセンブリ612、およびリザーバ弁アセンブリ614を含むが、それらに限定されない。明確性を向上させるために、印刷回路基板600は、印刷回路基板600の下に位置付けられた種々の構成要素の視認を可能にするように、図19Bから除去されている。
印刷回路基板600と電気的に連結され得る、種々の電気的構成要素は、接続をはんだ付けする必要なく、電気的連結を可能にする、ばね付勢された端子を利用してもよい。例えば、振動モータアセンブリ602は、振動モータアセンブリ602が印刷回路基板600上に位置付けられると、印刷回路基板600上の対応する伝導性パッドを圧接するように構成される、1対のばね付勢された端子(1つの正端子および1つの負端子)を利用してもよい。しかしながら、例示的実施形態では、振動モータアセンブリ602は、印刷回路基板に直接はんだ付けされる。
前述のように、体積センサアセンブリ148は、注入ポンプアセンブリ500によって注入される流体の量を監視するように構成されてもよい。例えば、体積センサアセンブリ148は、その全ての開示全体が参照することにより本明細書に組み込まれる、DEKA
Products Limited Partnershipに譲渡された米国特許第5,575,310号および第5,755,683号、ならびに米国特許公報第US2007/0228071A1号、第US2007/0219496A1号、第2007/0219480A1号、第US2007/0219597A1号の主題である、音響体積感知を採用してもよい。
振動モータアセンブリ602は、注入ポンプアセンブリ500のユーザに振動に基づいた信号を提供するように構成されてもよい。例えば、バッテリ606(注入ポンプアセンブリ500に給電する)の電圧が最小許容電圧を下回る場合、振動モータアセンブリ602は、注入ポンプアセンブリ500を振動させて、注入ポンプアセンブリ500のユーザに振動に基づいた信号を提供してもよい。形状記憶アクチュエータアンカ604は、前述の形状記憶アクチュエータ(例えば、形状記憶アクチュエータ112)に対する搭載点を提供してもよい。前述のように、形状記憶アクチュエータ112は、例えば、温度とともに形状を変化させる、伝導性形状記憶合金ワイヤであってもよい。形状記憶アクチュエータ112の温度は、加熱器によって、またはより便宜的には、電気エネルギーの印加によって、変化させられてもよい。したがって、形状記憶アクチュエータ112の一端は、形状記憶アクチュエータアンカ604に強固に添着(すなわち、係留)されてもよく、形状記憶アクチュエータ112の他端は、例えば、弁アセンブリおよび/またはポンプアクチュエータに適用されてもよい。したがって、形状記憶アクチュエータ112に電気エネルギーを印加することによって、形状記憶アクチュエータ112の長さが制御されてもよく、したがって、それが取り付けられる弁アセンブリおよび/またはポンプアクチュエータが操作されてもよい。
アンテナアセンブリ608は、例えば、注入ポンプアセンブリ500と遠隔制御アセンブリ300(図11)との間で、無線通信を可能にするように構成されてもよい。前述のように、遠隔制御アセンブリ300は、ユーザが、注入ポンプアセンブリ500をプログラムし、例えば、ボーラス注入事象を構成することを可能にし得る。前述のように、注入ポンプアセンブリ500は、(注入ポンプアセンブリ500内の)流体経路を通る注入可能な流体の流量を制御するように構成される、1つ以上の弁アセンブリを含んでもよく、ポンプアセンブリ106は、注入可能な流体を流体経路からユーザに送出するように構成されてもよい。この注入ポンプアセンブリ500の特定の実施形態では、注入ポンプアセンブリ500は、3つの弁アセンブリ、すなわち、測定弁アセンブリ610、体積センサ弁アセンブリ612、およびリザーバ弁アセンブリ614を含むことが示されている。
前述のように、かつ図21も参照すると、注入可能な流体は、リザーバ118内に貯蔵されてもよい。ユーザへの注入可能な流体の送達を達成するために、注入ポンプアセンブリ500内に含まれる処理論理(図示せず)が、形状記憶アクチュエータアンカ604を使用して一端の上に係留され得る、形状記憶アクチュエータ112に通電してもよい。図22Aも参照すると、形状記憶アクチュエータ112は、ポンプアセンブリ106およびリザーバ弁アセンブリ614の起動をもたらし得る。リザーバ弁アセンブリ614は、リザーバ弁アクチュエータ614Aと、リザーバ弁614Bとを含んでもよく、リザーバ弁アセンブリ614の起動は、リザーバ弁アクチュエータ614Aの下向きの変位およびリザーバ弁614Bの閉鎖をもたらし、リザーバ118の効果的な隔離をもたらし得る。さらに、ポンプアセンブリ106は、ポンププランジャ106Aと、ポンプチャンバ106Bとを含んでもよく、ポンプアセンブリ106の起動は、ポンププランジャ106Aをポンプチャンバ106Bの中へ下向きに変位させ、(矢印616の方向に)注入可能な流体の変位をもたらし得る。
体積センサ弁アセンブリ612は、体積センサ弁アクチュエータ612Aと、体積センサ弁612Bとを含んでもよい。図22Bも参照すると、体積センサ弁アクチュエータ612Aは、機械力を提供して体積センサ弁612Bを密閉する、ばねアセンブリを介して、閉鎖されてもよい。しかしながら、ポンプアセンブリ106が起動されるときに、変位された注入可能な流体が、体積センサ弁アセンブリ612の機械的密閉力を克服するのに十分な圧力である場合、注入可能な流体の変位は、矢印618の方向に発生する。これは、体積センサアセンブリ148内に含まれる体積センサチャンバ620の充填をもたらし得る。スピーカアセンブリ622、ポートアセンブリ624、参照マイクロホン626、ばねダイヤフラム628、不変体積マイクロホン630の使用を通して、体積センサアセンブリ148は、体積センサチャンバ620内に含まれる注入可能な流体の用量を判定してもよい。
図22Cも参照すると、体積センサチャンバ620内に含まれる注入可能な流体の体積が計算されると、形状記憶アクチュエータ632が通電され、測定弁アクチュエータ610Aおよび測定弁610Bを含み得る、測定弁アセンブリ610の起動をもたらし得る。起動されると、かつばねダイヤフラム628によって体積センサチャンバ620内の注入可能な流体に及ぼされる機械エネルギーにより、体積センサチャンバ620内の注入可能な流体は、使い捨てカニューラ138を通してユーザの体内へ(矢印634の方向に)変位され得る。
図23も参照すると、注入ポンプアセンブリ500の分解図が示されている。形状記憶アクチュエータ632は、(第1端上で)形状記憶アクチュエータアンカ636に係留されてもよい。加えて、形状記憶アクチュエータ632の他端が、弁アセンブリ638に機械エネルギーを提供するために使用されてもよく、これは、測定弁アセンブリ610を起動し得る。体積センサアセンブリばね保持器642は、注入ポンプアセンブリ500の種々の他の構成要素に対して体積センサアセンブリ148を適正に位置付け得る。弁アセンブリ638は、ポンププランジャ106Aを起動するために、形状記憶アクチュエータ112と併せて使用されてもよい。測定弁610B、体積センサ弁612B、および/またはリザーバ弁614Bは、主要本体508の下面に弁を上向きに押し込むことによって、注入ポンプアセンブリ500の組立中に設置を可能にするように構成される、内蔵型弁であってもよい。
図24および図25A−25Dも参照すると、ポンプアセンブリ106のより詳細な図が示されている。ポンプアクチュエータアセンブリ644は、ポンプアクチュエータ支持構造646と、付勢ばね648と、レバーアセンブリ650とを含んでもよい。
図26A−26Bおよび図27A−27Bも参照すると、測定弁アセンブリ610のより詳細な図が示されている。前述のように、弁アセンブリ638は、測定弁アセンブリ610を起動してもよい。
図28A−28Dも参照すると、注入ポンプアセンブリ500は、測定弁アセンブリ610を含んでもよい。前述のように、弁アセンブリ638は、形状記憶アクチュエータ632およびアクチュエータアセンブリ640を介して起動されてもよい。したがって、体積センサチャンバ620内に貯蔵される注入可能な流体の分量を注入するために、形状記憶アクチュエータ632は、かなり長い周期(例えば、1分以上)にわたって弁アセンブリ638を起動する必要があり得る。これは、バッテリ606から相当量の電力を消費するため、測定弁アセンブリ610は、弁アセンブリ638の一時的起動を可能にしてもよく、その時点で、測定弁ラッチ656は、弁アセンブリ638が、その非起動位置に戻ることを防止し得る。形状記憶アクチュエータ652は、電気接点654を使用して、第1端上に係留されてもよい。形状記憶アクチュエータ652の他端は、弁ラッチ656に接続されてもよい。形状記憶アクチュエータ652が起動されると、形状記憶アクチュエータ652は、弁ラッチ656を前方に引き、弁アセンブリ638を解放してもよい。したがって、測定弁アセンブリ610は、形状記憶アクチュエータ632を介して起動されてもよい。測定弁アセンブリ610が起動されると、弁ラッチ656は、自動的に起動位置で弁アセンブリ638を掛止してもよい。形状記憶アクチュエータ652を作動させることによって、弁ラッチ656を前方に引き、弁アセンブリ638を解放してもよい。形状記憶アクチュエータ632がもはや起動されないと仮定して、弁ラッチ656が弁アセンブリ638を解放すると、測定弁アセンブリ610は、動作停止状態になる。したがって、測定弁アセンブリ610の使用を通して、形状記憶アクチュエータ632は、体積センサチャンバ620内に貯蔵された注入可能な流体の分量を注入するためにかかる全時間中に起動される必要がない。
前述のように、前述の注入ポンプアセンブリ(例えば、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500)は、ユーザに注入可能な流体を送達するように構成される、外部注入セット134を含んでもよい。外部注入セット134は、針または使い捨てカニューラ138を含み得る、カニューラアセンブリ136と、管セットとも呼ばれ得る、管アセンブリ140とを含んでもよい。管アセンブリ140は、例えば、流体経路を通して、リザーバ118と、例えば、直接、またはカニューラ界面142を通して、カニューラアセンブリ138と、流体連通してもよい。
図29も参照すると、管アセンブリ140の一部を格納するように構成される、代替実施形態の注入ポンプアセンブリ700が示されている。具体的には、注入ポンプアセンブリ700は、ユーザが(ヨーヨーと同様に)注入ポンプアセンブリ700の周辺に管アセンブリ140の一部を巻装することを可能にするように構成される、周辺管格納アセンブリ702を含んでもよい。周辺管格納アセンブリ702は、注入ポンプアセンブリ700の周辺に位置付けられてもよい。周辺管格納アセンブリ702は、その中へ管アセンブリ140の一部が巻装され得る、開放谷間部として構成されてもよい。代替として、周辺管格納アセンブリ702は、より狭い谷間部の壁と管140の一部の外面との間で締まり嵌めを生成するように定寸され得る、複数のより狭い谷間部を形成する、1つ以上の分割部分704、706を含んでもよい。周辺管格納アセンブリ705が複数の分割部分704、706を含むときに、結果として生じるより狭い谷間部は、(ねじのねじ山と同様に)注入ポンプアセンブリ700の周辺に螺旋方式で巻装されてもよい。
図30−31も参照すると、管アセンブリ140の一部を格納するように構成される、代替実施形態の注入ポンプアセンブリ750が示されている。具体的には、注入ポンプアセンブリ750は、ユーザが(再度、ヨーヨーと同様に)注入ポンプアセンブリ750の周辺に管アセンブリ140の一部を巻装することを可能にするように構成される、周辺管格納アセンブリ752を含んでもよい。周辺管格納アセンブリ752は、注入ポンプアセンブリ750の周辺に位置付けられてもよい。周辺管格納アセンブリ752は、その中へ管アセンブリ140の一部が巻装され得る、開放谷間部として構成されてもよい。代替として、周辺管格納アセンブリ752は、より狭い谷間部の壁と管140の一部の外面との間で締まり嵌めを生成するように定寸され得る、複数のより狭い谷間部を形成する、1つ以上の分割部分754、756を含んでもよい。周辺管格納アセンブリ752が複数の分割部分754、756を含むときに、結果として生じるより狭い谷間部は、(再度、ねじのねじ山と同様に)注入ポンプアセンブリ750の周辺に螺旋方式で巻装されてもよい。
注入ポンプアセンブリ750は、管保持器アセンブリ758を含んでもよい。管保持器アセンブリ758は、管アセンブリ140が注入ポンプアセンブリ750の周囲から解巻されることを防止するよう、管アセンブリ140を可撤性に固着させるように構成されてもよい。管保持器アセンブリ758の一実施形態では、管保持器アセンブリ758は、上向きのピンアセンブリ762よりも上側に位置付けられる、下向きのピンアセンブリ760を含んでもよい。ピンアセンブリ760、762の組み合わせは、管アセンブリ140が押し通され得る、「挟持点」を画定してもよい。したがって、ユーザは、注入ポンプアセンブリ750の周辺に管アセンブリ140を巻着してもよく、管アセンブリ140の各ループは、管保持器アセンブリ758を介して、周辺管格納アセンブリ752内に固着される。ユーザが管アセンブリ140の固着されていない部分を長くすることを所望する場合、ユーザは、管保持器アセンブリ758から管アセンブリ140の1つのループを解放してもよい。逆に、ユーザが管アセンブリ140の固定されていない部分を短くすることを所望する場合、ユーザは、管保持器アセンブリ758内で管アセンブリ140の1つの付加的なループを固着させてもよい。
図32−33も参照すると、注入ポンプアセンブリ800の例示的実施形態が示されている。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、および500と同様に、注入ポンプアセンブリ800は、再利用可能筐体アセンブリ802と、使い捨て筐体アセンブリ804とを含んでもよい。
図34A−34Bも参照すると、注入ポンプアセンブリ100と同様に、再利用可能筐体アセンブリ802は、使い捨て筐体アセンブリ804に可撤性に係合するように構成されてもよい。そのような可撤性の係合は、例えば、ねじ式、ツイストロック、または圧縮嵌合構成によって、達成されてもよい。注入ポンプアセンブリ800は、係止リングアセンブリ806を含んでもよい。例えば、再利用可能筐体アセンブリ802は、使い捨て筐体アセンブリに対して適正に位置付けられてもよく、係止リングアセンブリ806は、再利用可能筐体アセンブリ802および使い捨て筐体アセンブリ804に可撤性に係合するように回転させられてもよい。
係止リングアセンブリ806は、係止リングアセンブリ806の回転を促進し得る、ばね作動タブ2980を有する、ナブ808を含んでもよい。加えて、例えば、使い捨て筐体アセンブリ804のタブ810に対する、ナブ808の位置は、再利用可能筐体アセンブリ802が使い捨て筐体アセンブリ804と完全に係合されたという立証を提供し得る。例えば、図34Aに示されるように、再利用可能筐体アセンブリ802が使い捨て筐体アセンブリ804と適正に整合させられると、ナブ808は、タブ810に対して第1の位置で整合させられ得る。完全係合状態を達成すると、回転係止リングアセンブリ806によって、ナブ808は、図34Bに示されるように、タブ810に対して第2の位置で整合させられ得る。
図35A−35Cおよび図36−38Aも参照すると、再利用可能筐体アセンブリ102と同様に、再利用可能筐体アセンブリ802は、機械制御アセンブリ812(例えば、注入可能な流体の流量を送出し、制御するための、1つ以上の弁および1つ以上のポンプを含む、図36に示される弁アセンブリ814を含んでもよい)を含んでもよい。再利用可能筐体アセンブリ802はまた、機械制御アセンブリ812に制御信号を提供し、ユーザへの注入可能な流体の送達を達成するように構成され得る、電気制御アセンブリ816を含んでもよい。弁アセンブリ814は、流体経路を通る注入可能な流体の流量を制御するように構成されてもよく、ポンプアセンブリは、流体経路からユーザに注入可能な流体を送出するように構成されてもよい。
機械制御アセンブリ812および電気制御アセンブリ816は、基板818や本体820によって画定される筐体内に含有されてもよい。いくつかの実施形態では、基板818および本体820のうちの1つ以上は、電磁遮蔽を提供してもよい。そのような実施形態では、電磁遮蔽は、電気制御アセンブリ816によって受信される、および/または電気制御アセンブリ816によって生成される、電磁妨害を防止および/または低減し得る。加えて/代替として、図36および図37に示されるように、EMI遮蔽体822が含まれてもよい。EMI遮蔽体822は、生成および/または受信された電磁妨害に対する遮蔽を提供してもよい。
再利用可能筐体アセンブリ802は、(例えば、ボーラス送達、遠隔制御アセンブリとのペアリング、または同等物のための)ユーザコマンドを受信するように構成され得る、スイッチアセンブリを含んでもよい。スイッチアセンブリは、本体820の開口部826に配置され得る、ボタン824を含んでもよい。例えば、図35Bに示されるように、係止リングアセンブリ806は、依然としてボタン824への容易なアクセスを提供しながら、係止リングアセンブリ806が本体820に対して回転させられることを可能にするように構成され得る、半径方向スロット828を含んでもよい。
図39A−39Cも参照すると、電気制御アセンブリ816は、印刷回路基板830ならびにバッテリ832を含んでもよい。印刷回路基板830は、送出された、および/または送出されている注入可能な流体の量を監視および制御するための、種々の制御電子機器を含んでもよい。例えば、電気制御アセンブリ816は、分注されたばかりの注入可能な流体の量を測定し、ユーザによって必要とされる用量に基づいて、十分な注入可能な流体が分注されたかどうかを判定してもよい。十分な注入可能な流体が分注されていない場合、電気制御アセンブリ816は、より多くの注入可能な流体が送出されるべきであると判定してもよい。電気制御アセンブリ816は、付加的な必要用量が送出され得るように、機械制御アセンブリ812に適切な信号を提供してもよく、または、電気制御アセンブリ816は、付加的な用量が次の用量とともに分注され得るように、機械制御アセンブリ812に適切な信号を提供してもよい。代替として、過剰な注入可能な流体が分注された場合、電気制御アセンブリ816は、より少ない注入可能な流体が次の用量とともに分注され得るように、機械制御アセンブリ812に適切な信号を提供してもよい。電気制御アセンブリ816は、1つ以上のマイクロプロセッサを含んでもよい。例示的実施形態では、電気制御アセンブリ816は、3つのプロセッサを含んでもよい。1つのプロセッサ(例えば、Chipcon AS(Oslo,Norway)から入手可能なCC2510マイクロコントローラ/RF送受信機を含んでもよいが、それに限定されない)は、例えば、遠隔制御アセンブリと通信するために、無線通信専用であってもよい。2つの付加的なマイクロプロセッサ(その実施例は、Texas Instruments Inc.(Dallas,Texas)から入手可能なMSP430マイクロコントローラを含んでもよいが、それに限定されない)は、(例えば、注入可能な流体の用量を分注する、体積測定デバイスからのフィードバック信号を処理する、および同等物を行うように)コマンドを発行し、実行すること専用であってもよい。
図35Cに示されるように、基板818は、例えば、バッテリ832を再充電するために電気制御アセンブリ816に電気的に連結され得る、電気接点834へのアクセスを提供してもよい。基板818は、使い捨て筐体アセンブリ804の協働特徴(例えば、タブ)を通して、使い捨て筐体アセンブリ804との適正な整合を促進するように構成され得る、1つ以上の特徴(例えば、開口部836、838)を含んでもよい。加えて、図40A−40C、41A−41B、および42A−42Cに示されるように、基板818は、弁アセンブリ814および電気制御アセンブリ816を搭載し、かつ弁アセンブリ814による使い捨て筐体アセンブリ804へのアクセスを提供するための種々の特徴を含んでもよい。
係止リングアセンブリ806は、例えば、再利用可能筐体アセンブリ802および使い捨て筐体アセンブリ804を係合/係脱するために、例えば、係止リングアセンブリ806を把持し、捻転することを促進し得る、エラストマーまたはテクスチャ加工材料を含み得る、把持挿入物840、842を含んでもよい。加えて、係止リングアセンブリ806は、例えば、噛合構成要素(例えば、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ804、充電ステーション、または充填ステーションのうちの1つ以上を含んでもよいが、それらに限定されない)の性質、および/または再利用可能筐体アセンブリ802が噛合構成要素と適正に係合されているかどうかの指標を提供するように、再利用可能筐体アセンブリ802の構成要素(例えば、ホール効果センサ)と相互作用し得る、感知構成要素(例えば、磁石844)を含んでもよい。例示的実施形態では、ホール効果センサ(図示せず)は、ポンプ印刷回路基板上に位置してもよい。ホール効果センサは、係止リングが閉鎖位置まで回転させられた時を検出してもよい。したがって、ホール効果センサは、磁石844とともに、係止リングが閉鎖位置まで回転させられたかどうかを判定するためのシステムを提供してもよい。
感知構成要素(磁石)844は、再利用可能筐体アセンブリ構成要素、すなわち、例示的実施形態では、ホール効果センサとともに、再利用可能筐体アセンブリが意図された構成要素またはデバイスに適正に取り付けられているかどうかという判定を提供するように稼働してもよい。係止リングアセンブリ806は、構成要素、すなわち、使い捨て筐体アセンブリ804、ダストカバー、または充電器に取り付けられることなく、旋回してはならない。したがって、感知構成要素は、再利用可能筐体アセンブリ構成要素とともに、注入ポンプシステムに多くの有利な安全特徴を提供するように機能してもよい。これらの特徴は、以下のうちの1つ以上を含んでもよいが、それらに限定されない。システムが、使い捨てアセンブリ、ダストカバー、または充電器に取り付けられていることを検出しない場合、再利用可能部分、例えば、弁およびポンプ構成要素が、再利用可能アセンブリの完全性を損なう場合がある、汚染または破壊を受けやすい場合があるため、システムは、ユーザに通知する、アラートする、またはアラームしてもよい。したがって、システムは、完全性アラームを提供して、潜在的な再利用可能アセンブリの完全性の脅威についてユーザにアラートしてもよい。また、再利用可能アセンブリがダストカバーに取り付けられていることをシステムが感知する場合、システムは、電力をオフにするか、または低減して、電力を節約してもよい。これは、再利用可能アセンブリが、相互作用する必要のある構成要素に接続していない場合、電力のより効率的な使用を提供し得る。
図136−139も参照すると、いくつかの実施形態では、感知構成要素に加えて、機械的な可聴または「クリック」指標が、再利用可能筐体アセンブリ2972が使い捨て筐体アセンブリ2976に完全に取り付けられていることを示してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図38Aで、前述に示され、説明される掛止機構は、ばね2982作動型タブ2980アセンブリを含んでもよい。いくつかの実施形態では、タブ2980は、いくつかの実施形態では、磁石2986であり得る、感知構成要素を含む。図137も参照すると、「係止解除」位置の使い捨て筐体アセンブリ2974より上側の再利用可能筐体アセンブリ2972の「A」における断面図が示されている。いくつかの実施形態では、「係止」および「係止解除」位置はまた、再利用可能筐体アセンブリ2972、またはいくつかの実施形態では充填アダプタが、使い捨て筐体アセンブリ2974と係止または係止解除関係にあるかどうかを示す、使い捨て筐体アセンブリ2974上に成形され、エッチングされ、および/または印刷され得る、アイコン2976、2978を使用して、ユーザ/患者に視覚的に示され得る(またはいくつかの実施形態では、同一または同様のアイコンがダストカバー上に現れてもよい)。種々の実施形態では、アイコン2976、2978は、再利用可能筐体アセンブリ2972と使い捨て筐体アセンブリ2974(またはダストカバー)との間の配向/位置のユーザ/患者の理解を支援するように、「係止」および「係止解除」または同様の指標を示し得る、任意の形態であってもよい。示されるように、再利用可能筐体アセンブリ2972は、係止解除配向で使い捨て筐体アセンブリ2974に関して整合される。図138も参照すると、係止解除配向/位置の使い捨て筐体アセンブリ2974に取り付けられた再利用可能筐体アセンブリ2972の「A」における断面図が示されている。タブ2080は、係止解除位置にある。ここで図139を参照すると、係止配向/位置の使い捨て筐体アセンブリ2974に取り付けられた再利用可能筐体アセンブリ2972の「A」における断面図が示されている。図に示され得るように、タブ2980は、再利用可能筐体アセンブリ2972の中でタブ2980より上側に空間2984を残して、使い捨て筐体アセンブリ2974に向かって移動している。タブ2980が係止解除位置(図138に示される)から係止位置(図139に示される)へと移動すると、いくつかの実施形態では、可聴「クリック」音および触覚「クリック」が、ユーザ/患者によって検出されてもよい。これは、再利用可能筐体アセンブリ2972および使い捨て筐体アセンブリ2974(または種々の実施形態ではダストカバーあるいは充電器)が、正しい配向および完全係止配列にある場合、ユーザ/患者が可聴「クリック」音のみを聴き取り得ることを含め、多くの理由から、有益であり得る。これは、注入ポンプアセンブリが正しい完全係止位置にあることをユーザ/患者に保証し得る。したがって、使い捨て筐体アセンブリ2974および再利用可能筐体アセンブリ2972が取り付けられると可聴「クリック」が聴き取られ得る、種々の実施形態では、注入ポンプアセンブリは、1)前述で説明および論じられる感知構成要素、および2)可聴「クリック」機械的構成要素といった、それらが完全に係止されているという2つの安全性チェックを含む。種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ2974は、再利用可能筐体アセンブリ2972が使い捨て筐体アセンブリ2974に対して係止解除位置から係止位置へ回転させられるにつれて、タブ2980アセンブリが乗設される、斜面特徴を含んでもよい。斜面端では、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ2974のくぼみまたは起伏が、ばね2982によって作動させられるタブ2980がくぼみ/起伏の中へ「カチッと音を立てて嵌る」ことを可能にする。ユーザ/患者への可聴および/または触覚指標を可能にする他の実施形態が、種々の実施形態で使用されてもよい。
再利用可能筐体アセンブリ802は、使い捨て筐体アセンブリ、ダストカバー、またはバッテリ充電器/バッテリ充電ステーションを含むが、それらに限定されない、多数の異なる構成要素に取り付けられてもよい。それぞれの場合において、ホール効果センサは、係止リングが閉鎖位置にあること、したがって、再利用可能筐体アセンブリ802が、使い捨て筐体アセンブリ、ダストカバー、またはバッテリ充電器/バッテリ充電ステーション(または別の構成要素)に可撤性に係合されていることを検出してもよい。注入ポンプシステムは、以下でより詳細に説明されるAVSシステム(体積測定センサとも呼ばれ得る)を使用することによって、または電気接点によって、それが取り付けられる構成要素を判定してもよい。ここで図38B−38Dも参照すると、ダストカバー(例えば、ダストカバー839)の一実施形態が示されている。例示的実施形態では、ダストカバー839は、再利用可能筐体アセンブリ802の係止リングが、ダストカバー839に可撤性に係合し得るように、特徴841、843、845、847を含んでもよい。加えて、ダストカバー839はさらに、再利用可能筐体アセンブリ804の弁およびポンプ特徴を収容するための陥凹領域849を含んでもよい。図140A−140Dも参照すると、いくつかの実施形態では、ダストカバー839、2988の種々の実施形態は、ダストカバー839、2988の完全シールを再利用可能筐体アセンブリ2972に提供するようにオーバーモールドされ得る、密閉アセンブリ2990を含んでもよい。図140Cの断面Dの断面図である、図140Dに示されるように、密閉アセンブリ2990は、オーバーモールドされる。加えて、図140Aおよび140Bに示され得るように、ダストカバー2988のいくつかの実施形態では、ダストカバー2988は、アイコン2976、2978を含んでもよい。前述のように、アイコン2976、2978は、ダストカバー2988上に成形され、エッチングされ、および/または印刷されてもよく、再利用可能筐体アセンブリ2972とダストカバー2988との間の配向/位置のユーザ/患者の理解を支援するように、「係止」および「係止解除」または同様の指標を示し得る、および/または再利用可能筐体アセンブリ2972がダストカバー2988に対して係止または係止解除位置にあるかどうかを示す、任意の形態であってもよい。例えば、ダストカバーに関して、AVSシステムは、使い捨て筐体アセンブリではなく、ダストカバーが再利用可能筐体アセンブリに接続されていることを判定してもよい。AVSシステムは、参照テーブルまたは他の比較データを使用することと、測定データを特徴的なダストカバーまたは空の使い捨て筐体アセンブリのデータと比較することとを区別してもよい。バッテリ充電器に関して、バッテリ充電器は、例示的実施形態では、電気接点を含んでもよい。再利用可能筐体アセンブリがバッテリ充電器に取り付けられると、注入ポンプアセンブリ電子システムは、接触が行われたことを感知してもよく、したがって、再利用可能筐体アセンブリがバッテリ充電器に取り付けられていることを示す。
図43A−45Bおよび図44A−44Cも参照すると、1つ以上の弁および1つ以上のポンプが含まれ得る、弁アセンブリ814の実施形態が示されている。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、および500と同様に、弁アセンブリ814は、概して、リザーバ弁850と、プランジャポンプ852と、体積センサ弁854と、測定弁856とを含んでもよい。以前の説明と同様に、リザーバ弁850およびプランジャポンプ852は、(第1端上で)形状記憶アクチュエータアンカ860に係留され得る、形状記憶アクチュエータ858によって作動させられてもよい。加えて、測定弁856は、(第1端上で)形状記憶アクチュエータアンカ866に係留され得る、形状記憶アクチュエータ864によって、弁アクチュエータ862を介して作動させられてもよい。前述のように同様に、測定弁は、測定弁ラッチアセンブリ868を介して、開放位置で維持されてもよい。測定弁856は、(第1端上で)形状記憶アクチュエータアンカ872によって係留され得る、形状記憶アクチュエータ870の起動を介して、解放されてもよい。いくつかの実施形態では、形状記憶アクチュエータアンカ860は、再利用可能筐体アセンブリに入れられてもよい。製造中に本プロセスを使用することにより、形状記憶長アクチュエータ858が設置されることを確実にし、所望の長さおよび張力/ひずみを維持する。
図45A−45Bおよび図46A−46Eも参照すると、形状記憶アクチュエータ858(例えば、1つ以上の形状記憶ワイヤを含んでもよい)は、アクチュエータアセンブリ874を介して、プランジャポンプ852を作動させてもよい。アクチュエータアセンブリ874は、付勢ばね876およびレバーアセンブリ878を含んでもよい。アクチュエータアセンブリ874は、プランジャポンプ852および測定弁850の両方を作動させてもよい。
図47A−47Bも参照すると、測定弁856は、弁アクチュエータ862およびレバーアセンブリ878を介して、形状記憶アクチュエータ864によって作動させられてもよい。作動させられると、測定弁ラッチアセンブリ868は、開放位置で測定弁856を維持してもよい。測定弁ラッチアセンブリ868は、測定弁856を解放するように形状記憶アクチュエータ870によって作動させられ、それが閉鎖位置に戻ることを可能にする。
使い捨て筐体アセンブリ804は、単回使用のために、または、例えば、3日または任意の他の時間量といった、指定周期の使用のために構成されてもよい。使い捨て筐体アセンブリ804は、注入可能な流体と接触する、注入ポンプアセンブリ800の中の任意の構成要素が、使い捨て筐体アセンブリ804の上および/または内側に配置され得るように、構成されてもよい。したがって、注入可能な流体を汚染する危険性が低減され得る。
図48および図49A−49Cも参照すると、使い捨て筐体アセンブリ804は、ベース部分900と、膜アセンブリ902と、上部部分904とを含んでもよい。ベース部分900は、膜アセンブリ902とともに、注入可能な流体(図示せず)、例えば、インスリンを受け取るためのリザーバ908を画定する、陥凹906を含んでもよい。図50A−50Cも参照すると、陥凹906は、少なくとも部分的に、ベース部分900によって形成され、かつベース部分900と一体化してもよい。膜アセンブリ902は、例えば、ベース部分900と上部部分904との間で圧縮挟持されることによって、ベース部分900と密閉係合されてもよい。上部部分904は、接着、熱融着、超音波溶接、および圧縮嵌合等の従来の手段によって、ベース部分900に取り付けられてもよい。加えて/代替として、膜アセンブリ902は、膜アセンブリ902とベース部分900との間にシールを提供するように、例えば、接着、超音波溶接、熱融着、および同等物を介して、ベース部分900に取り付けられてもよい。
図141A−141Bも参照すると、上部部分または膜アセンブリがない使い捨て筐体アセンブリ2974の実施形態が示されている。図141Bを参照すると、図141Aの「B」によって示されるようなポンプチャンバ106Bの拡大切取図が示されている。いくつかの実施形態では、溝2992が、ポンプチャンバの壁の上に含まれる。いくつかの実施形態では、溝は、ポンププランジャ106Aが完全に作動させられている間に流体が流れることを可能にし、したがって、ポンププランジャ106Aがポンプチャンバ106Bからの流出を密閉することを防止し得る。図142Bおよび142Cは、それぞれ断面「B」および「C」で得られた、図142Aの断面図である。溝2992は、ポンプチャンバ106Bの中に見られ得る。
図143A−143Bも参照すると、使い捨て筐体アセンブリ2974のいくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ2974は、少なくとも1つの排出口2994を含んでもよく、これは、いくつかの実施形態では、フィルタ2996を含んでもよく、これは、いくつかの実施形態では、疎水性フィルタであってもよく、これは、いくつかの実施形態では、POREX PM 1020 MUPORマイクロ多孔性PTFE膜から作製された10ミクロンフィルタであってもよいが、他の実施形態では、異なるサイズまたは種類のフィルタ、例えば、5ミクロン、15ミクロンフィルタ、および/またはGORTEXフィルタであってもよい。
依然として図48および50Aを参照すると、陥凹906は、例示的実施形態では、流体ラインにつながる流体開口部905の周囲の領域903を含む、隆起部分901を含む。隆起部分901は、例示的実施形態では、陥凹906の周囲に延在する。しかしながら、他の実施形態では、隆起部分901は、周囲全体に延在しなくてもよいが、部分的に周囲にあってもよい。流体開口部905の周囲の領域903は、いくつかの実施形態では、45度の角度を含む、角度を成す部分を含んで、例示的実施形態で示されるように成形されてもよいが、他の実施形態では、角度は、より大きいか、またはより小さくてもよい。いくつかの実施形態では、ポンプは、リザーバの中に貯蔵され得る流体の全体積を排除するよう、リザーバを圧潰するのに十分な真空を生成しなくてもよい。隆起部分901は、無駄な流体を最小限化するように作用し得る。
例示的実施形態では、3つの開口部を含んでもよいが、他の実施形態では、より多くの開口部またはより少ない開口部を含み得る、流体開口部905は、隆起部分の領域903によって囲繞されてもよい。例示的実施形態では、流体開口部905は、中心が狭くてもよく、したがって、空気が開口部に引き込まれることを防止し得る、表面張力を生成する。例示的実施形態では、この領域は、リザーバの中に存在する空気が、流体開口部905を通って流体ラインの中へ引き込まれるよりもむしろ、流体開口部905のうちの1つより上側に引き込まれることを促すように設計されてもよい。加えて、2つ以上の流体開口部905があってもよいため、気泡が1つの開口部より上側で捕らえられた場合、空気は、流体が他の2つの開口部を通って流れることを防止しなくてもよい。
図144A−144Eも参照すると、使い捨て筐体アセンブリ2974の別の実施形態が示されている。これらの実施形態では、図144Aに示されるような断面「B」の拡大断面図を示す、図144Bに示され得るように、および図144Cに示されるような断面「D」の拡大断面図を示す、図144Dに示され得るように、図144Eは、気泡トラップの説明図であって、気泡トラップ2998および隆起領域3000ならびに半径3006および隔壁に対する起伏3016が、リザーバ3002に含まれる。この実施形態では、気泡トラップ2998は、リザーバ3002の壁および半径3006の周囲に位置する。しかしながら、隆起領域3000の領域中で、気泡トラップ2998は、出口セクションを含む。リザーバ3002の周囲の非出口セクションでは、気泡トラップ2998は、底部分3010まで先細になる部分3008といった、本質的に2つの部分を含む。出口セクションでは、先細部分3008は、先細部分3014の端として示されて終端し、底部分3010は、上向き斜面部分3012においてリザーバ出口3004まで継続する。リザーバ3002は、隆起領域3000および上向き斜面部分3012とともに、膜と流体出口との間に「トンネル」を本質的に形成する膜(図示せず)を含む。
リザーバの中の流体がリザーバから送出されるにつれて、膜(図示せず)は、リザーバ壁3002に向かって移動する。図144A−144Dに示される実施形態では、流体は、気泡トラップ2998の底部分3010に集まる傾向があり、気泡はそうではない。むしろ、空気が存在する程度に、気泡は、気泡トラップ2998の先細部分3008に集まる傾向がある。気泡トラップ2998の先細部分3008が先細部分3014の端で終端する、隆起領域3000では、気泡は、存在する程度に、上向き斜面部分3012の中へ進入する可能性が低く、したがって、リザーバ3004の出口を通して送出される可能性が低い。
したがって、流体がリザーバ3004の出口を通して送出されるにつれて、空気がリザーバ3004の出口を通して引き出されない。図144A−144Dに示される実施形態は、リザーバ3002から使い捨て筐体アセンブリ2974の中の流体経路の中へ送出される空気を減少させることを含むが、それに限定されない、多くの理由から、有益であり得る。気泡は、流体よりも大きい表面張力を有するため、気泡は、気泡トラップ2998の底部分3010に集まる傾向がなくなり、さらに、先細部分3014の端を越えて上向き斜面部分3012の上へ流れ、リザーバ3004の出口を通って流れる傾向がなくなる。
図51A−51Cも参照すると、使い捨て筐体アセンブリ804は、流体経路カバー910も含んでもよい。流体経路カバー910は、ベース部分900の上/内側に形成される空洞912内に受け取られてもよい。流体経路カバー910は、いくつかの実施形態では、1つ以上のチャネル(例えば、チャネル914)の少なくとも一部を含んでもよい。流体経路カバー910に含まれるチャネルは、ベース部分900の上に含まれる1つ以上のボルケーノ弁特徴(例えば、ボルケーノ弁916)を流体連結してもよい。ボルケーノ弁916は、それを通って延在する開口部を有する、突出部を含んでもよい。加えて、流体経路カバー910およびベース部分900はそれぞれ、注入セット(例えば、カニューラ922を含む)に流体連結するための陥凹(例えば、それぞれベース部分900および流体経路カバー910に含まれる、陥凹部分918、920)の一部を画定してもよい。カニューラ922は、従来の手段(例えば、接着、熱融着、圧縮嵌合、または同等物)によって、使い捨て筐体アセンブリ804に連結されてもよい。流体経路カバー910およびベース部分900のボルケーノ弁(例えば、ボルケーノ弁916)によって画定される、流体経路は、注入セットを介したユーザへの注入可能な流体の送達のために、リザーバ908とカニューラ922との間に流体経路を画定してもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、流体経路カバー910は、流体経路の少なくとも一部を含んでもよく、いくつかの実施形態では、流体経路カバー910は、流体経路の少なくとも一部を含まなくてもよい。例示的実施形態では、流体経路カバー910は、ベース部分900にレーザ溶接されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、流体経路カバー910はまた、流体経路カバー910とベース部分900との間で略流体密封シールを達成するように、従来の手段(例えば、接着、熱融着、超音波溶接、圧縮嵌合、または同等物)によって、ベース部分900に接続されてもよい。
図54A−54Cも参照すると、使い捨て筐体アセンブリ804はさらに、弁膜カバー924を含んでもよい。弁膜カバー924は、ベース部分900の上/内側に含まれるボルケーノ弁(例えば、ボルケーノ弁916)およびポンプ陥凹926を覆って、少なくとも部分的に配置されてもよい。弁膜カバー924は、例えば、注入可能な流体の流量を制御するために、再利用可能筐体アセンブリ802のリザーバ弁850、体積センサ弁854、および測定弁856によって、例えば、ボルケーノ弁に対して選択的に係合され得る、可撓性材料を含んでもよい。加えて、弁膜カバー924は、注入可能な流体の送出を達成するように、プランジャポンプ852によってポンプ陥凹926の中へ弾性的に変形させられてもよい。弁膜カバー924は、弁膜カバー924とベース部分900との間にシール928を形成するように、ベース部分900と使い捨て筐体アセンブリ804の上部部分904との間に係合されてもよい。例えば、例示的実施形態では、弁膜カバー924は、ベース部分900の上にオーバーモールドされてもよい。他の実施形態では、弁膜カバー924は、シール928を形成するように、ベース部分900と上部部分904との間で圧縮挟持されてもよい。加えて/代替として、弁膜挿入物は、例えば、接着、熱融着、または同等物によって、ベース部分900および上部部分904のうちの1つ以上に接続されてもよい。
図53A−Cも参照すると、上部部分904は、再利用可能筐体アセンブリ802と使い捨て筐体アセンブリ804との間で適正な整合を確保するよう、再利用可能筐体アセンブリ802の基板818の開口部836、838の中に少なくとも部分的に受け取られるように構成され得る、整合タブ930、932を含んでもよい。加えて、上部部分904は、係止リングアセンブリ806の協働タブ942、944、946、948によって係合されるように構成される、1つ以上の半径方向タブ934、936、938、940を含んでもよい。1つ以上の半径方向タブ(例えば、半径方向タブ940)は、例えば、再利用可能筐体アセンブリ802および使い捨て筐体アセンブリ804が完全に係合されると、係止リングアセンブリ806のさらなる回転を防止し得る、停止部(例えば、溶接のために使用され得る、整合タブ停止部950であって、位置特定し、超音波溶接する陥凹の中に嵌合するタブ)を含んでもよい。
前述のように、弁膜挿入物924は、リザーバ弁850、プランジャポンプ852、体積センサ弁854、および測定弁856による、注入可能な流体の送出および流動を可能にし得る。したがって、上部部分904は、リザーバ弁850、プランジャポンプ852、体積センサ弁854、および測定弁856による作動のために、弁膜挿入物924の少なくとも一部を露出させてもよい、1つ以上の開口部(例えば、開口部952、954、956)を含んでもよい。加えて、上部部分904は、以下でより詳細に論じられるように、リザーバ908の充填中に充填体積が制御されることを可能にするように構成され得る、1つ以上の開口部958、960、962を含んでもよい。リザーバアセンブリ902は、各開口部958、960、962の中で少なくとも部分的に受け取られ得る、リブ964、966、968(例えば、図52Aに示されるような)を含んでもよい。以下でより詳細に論じられるように、少なくとも一時的に、リザーバ908の体積を低減させるように、リブ964、966、968のうちの1つ以上に力が印加されてもよい。
いくつかの実施形態では、再利用可能筐体アセンブリ802と使い捨て筐体アセンブリ804との間にシールを提供することが望ましくあり得る。したがって、使い捨て筐体アセンブリ804は、密閉アセンブリ970を含んでもよい。密閉アセンブリ970は、例えば、係合されると、再利用可能筐体アセンブリ802と使い捨て筐体アセンブリ804との間に圧縮性ゴムまたはプラスチック層を提供し得る、エラストマー部材を含み、したがって、不慮の係脱および外部流体による浸透を防止し得る。例えば、密閉アセンブリ970は、水密アセンブリであってもよく、したがって、水泳、入浴、または運動中にユーザが注入ポンプアセンブリ800を装着することを可能にし得る。
例えば、使い捨て筐体アセンブリ114と同様に、使い捨て筐体アセンブリ802は、いくつかの実施形態では、リザーバ908を複数回充填させるように構成されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ114は、リザーバ908が再充填されなくてもよいように構成されてもよい。図57−64も参照すると、充填アダプタ1000は、シリンジ(図示せず)を使用してリザーバ908を再充填するために、使い捨て筐体アセンブリ804に連結されるように構成されてもよい。充填アダプタ1000は、係止リングアセンブリ806のタブ942、944、946、948とほぼ同様に、使い捨て筐体アセンブリ804の半径方向タブ934、936、938、940に係合するように構成され得る、係止タブ1002、1004、1006、1008を含んでもよい。したがって、充填アダプタ1000は、充填アダプタ1000を使い捨て筐体アセンブリ804と整合させ、相互に対して充填アダプタ1000および使い捨て筐体アセンブリ804を回転させて、係止タブ1002、1004、1006、1008を半径方向タブ934、936、938、940と可撤性に係合させることによって、使い捨て筐体アセンブリ804と可撤性に係合されてもよい。
充填アダプタ1000はさらに、例えば、シリンジ(図示せず)の針を使い捨て筐体アセンブリ804の隔壁に誘導して、使い捨て筐体アセンブリ804のリザーバ908がシリンジによって充填されることを可能にするように構成され得る、ガイド通路1012であり得る、充填補助1010を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ガイド通路1012は、シリンジを隔壁にさらに誘導するように、角度を成す斜面、または他の段階的な角度を成す斜面であってもよい。充填アダプタ1000は、例えば、ガイド通路1012の遠位開口部において、比較的大きい挿入域を提供することによって、リザーバ908を充填することを促進してもよい。ガイド通路1012は概して、充填アダプタ1000が使い捨て筐体アセンブリ804と係合されると、使い捨て筐体アセンブリ804の隔壁と適正に整合させられてもよい、より小さい近位開口部へと先細になってもよい。したがって、充填アダプタ1000は、リザーバ908を充填する目的で、使い捨て筐体アセンブリ804の隔壁を通して針を適正に挿入するために必要な巧妙性および照準を低減させ得る。
前述のように、使い捨て筐体アセンブリ804は、充填中にリザーバ908に送達される、注入可能な流体の分量を制御することを促進するように構成されてもよい。例えば、使い捨て筐体アセンブリ804の膜アセンブリ902は、押下され、少なくとも部分的にリザーバ908の中へ変位され得る、リブ964、966、968を含んでもよく、それによって、リザーバ908の体積を低減させる。したがって、注入可能な流体がリザーバ908に送達されると、リザーバ908によって収容され得る流体の体積が、それに対応して低減され得る。リブ964、966、968は、使い捨て筐体アセンブリ804の上部部分904の開口部958、960、962を介してアクセス可能であってもよい。
充填アダプタ1000は、リブ964、966、968に対応する、1つ以上のボタンアセンブリ(例えば、ボタンアセンブリ1014、1016、1018)を含んでもよい。すなわち、充填アダプタ1000が使い捨て筐体アセンブリ804と可撤性に係合されると、ボタン1014、1016、1018が、リブ964、966、968と整合させられてもよい。ボタンアセンブリ1014、1016、1018は、例えば、押下されることが可能なカンチレバー部材であってもよい。充填アダプタ1000が使い捨て筐体アセンブリ804と可撤性に係合されると、ボタンアセンブリ1014、1016、1018のうちの1つ以上が押下されてもよく、それに対応して、リブ964、966、698のそれぞれ1つをリザーバ908の中へ変位させて、リザーバ908の体積の付随する低減を引き起こし得る。
例えば、例証目的で、リザーバ908に3.00mLの最大容量があると仮定する。さらに、ボタンアセンブリ1014は、使い捨て筐体アセンブリ804の中へリブ964を変位させるように構成され、使い捨て筐体アセンブリ804の3.00mL容量の0.5mL低減をもたらすと仮定する。さらに、ボタンアセンブリ1016は、使い捨て筐体アセンブリ804の中へリブ966を変位させるように構成され、同様に使い捨て筐体アセンブリ804の3.00mL容量の0.5mL低減をもたらすと仮定する。さらに、ボタンアセンブリ1018は、使い捨て筐体アセンブリ804の中へスロットアセンブリ968を変位させるように構成され、同様に使い捨て筐体アセンブリ804の3.00mL容量の0.5mL低減をもたらすと仮定する。したがって、ユーザが、2.00mLの注入可能な流体で使い捨て筐体アセンブリ804内のリザーバ908を充填することを所望する場合、いくつかの実施形態では、ユーザは、最初に、リザーバを3.00mL容量まで充填し、次いで、ボタンアセンブリ1016および1014を押下して(使い捨て筐体アセンブリ804の中へのリブ966の変位をもたらす)、使い捨て筐体アセンブリ804内のリザーバ908の3.00mL容量を2.00mLまで効果的に低減させ得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、最初に、それぞれの数のボタンアセンブリを押下して、リザーバ908の容量を効果的に低減し、次いで、リザーバ908を充填してもよい。例示的実施形態を表して、特定数のボタンアセンブリが示されているが、他の実施形態では、ボタンアセンブリの数は、最低で1から所望されるだけの数まで、異なり得る。加えて、説明目的で、例示的実施形態では、各ボタンアセンブリは、0.5mL変位してもよいが、他の実施形態では、1つのボタンあたりの変位の体積は、異なり得る。加えて、リザーバは、種々の実施形態では、例示的実施形態で説明されるよりも大きい、または小さい体積を含んでもよい。
前述の構成によると、少なくとも部分的に、リザーバ908の充填体積を制御するために、ボタンアセンブリ(例えば、ボタンアセンブリ1014、1016、108)が採用されてもよい。ボタンアセンブリのうちのいずれも押下しないことによって、リザーバ908の最大充填体積が達成されてもよい。1つのボタンアセンブリ(例えば、ボタンアセンブリ1014)を押下することにより、第2の最大充填体積が達成されることを可能にし得る。2つのボタンアセンブリ(例えば、ボタンアセンブリ1014、1016)を押下することによって、第3の最大充填体積を達成してもよい。3つ全てのボタンアセンブリ(例えば、ボタンアセンブリ1014、1016、1018)を押下することによって、最小充填体積が達成されることを可能にし得る。
さらに、実施形態では、少なくとも部分的に、リザーバ908の充填を促進するために、ボタンアセンブリ1014、1016、1018が利用されてもよい。例えば、充填針(例えば、注入可能な流体のバイアルに流体連結されてもよい)がリザーバ908に挿入されると、リザーバ内に含有されてもよい空気の少なくとも一部を注入可能な流体のバイアルの中へ送出するように、ボタンアセンブリ1014、1016、1018が押下されてもよい。ボタンアセンブリ1014、1016、1018は、後に、注入可能な流体がバイアルからリザーバ908の中へ流れることを可能にするように、解放されてもよい。リザーバ908が注入可能な流体で充填されると、1つ以上のボタンアセンブリ(ボタンアセンブリ1014、1016、1018のうちの1つ以上)が押下されてもよく、それによって、(例えば、リザーバ908を充填し、注入可能な流体のバイアルの中へ戻すために使用される針を介して)リザーバ908から注入可能な流体の少なくとも一部を押し出す。前述のように、リザーバ908内に含有される注入可能な流体の体積は、例えば、いくつのボタンアセンブリが押下されるかに応じて、制御されてもよい(例えば、注入可能な流体のバイアルの中へどれだけ多くの注入可能な流体が押し戻されるかを制御してもよい)。
図62−64を特に参照すると、充填補助1010は、充填アダプタ基板1020に枢動可能に連結されてもよい。例えば、充填補助1010は、枢動支持材1026、1028の中に受け取られるように構成され得る、枢動部材1022、1024を含んでもよく、それによって、充填補助が、開放位置(例えば、図57−61に示されるような)と閉鎖位置(例えば、図63−64に示されるような)との間で枢動することを可能にする。閉鎖位置は、例えば、充填アダプタ1000の包装、充填アダプタ1000の格納、または同等物のために好適であり得る。充填補助1010が、リザーバ908を充填するために適正に配向されていることを確実にするために、充填アダプタ1000は、支持部材1030を含んでもよい。充填補助1010を適正に配向させるために、ユーザは、完全開放位置まで充填補助1010を枢動してもよく、充填補助1010は、支持部材1030に接触してもよい。
代替実施形態によると、図65も参照すると、充填アダプタ1050は、複数の係止タブ(例えば、係止タブ1052、1054)を介して、使い捨て筐体アセンブリ804に可撤性に係合するように構成されてもよい。加えて、充填アダプタ1050は、使い捨て筐体アセンブリ804のリブ964、966、968と相互作用して、リザーバ908の充填体積を調整し得る、複数のボタンアセンブリ(例えば、ボタンアセンブリ1056、1058、1060)を含んでもよい。充填アダプタ1050はさらに、例えば、注入可能な流体でリザーバ908を充填する目的でリザーバ908にアクセスするために、シリンジの針を使い捨て筐体804の隔壁と整合させるように構成される、ガイド通路1064を有する、充填補助1062を含んでもよい。充填補助1062は、接着、熱融着、圧縮嵌合、または同等物によって、例えば、それとの一体構成要素として、基板1066に接続されてもよい。
図66−74も参照すると、バイアル充填アダプタ1100は、バイアルから直接、使い捨て筐体アセンブリ804のリザーバ908を充填することを促進するように構成されてもよい。充填アダプタ1000と同様に、バイアル充填アダプタ1100は、係止リングアセンブリ806のタブ942、944、946、948とほぼ同様に、使い捨て筐体アセンブリの半径方向タブ934、936、938、940に係合するように構成され得る、係止タブ1102、1104、1106、1108を含んでもよい。したがって、バイアル充填アダプタ1100は、バイアル充填アダプタ1100を使い捨て筐体アセンブリ804と整合させ、相互に対して充填アダプタ1100および使い捨て筐体アセンブリ804を回転させて、係止タブ1102、1104、1106、1108を半径方向タブ934、936、938、940と可撤性に係合させることによって、使い捨て筐体アセンブリ804と可撤性に係合されてもよい。
前述のように、使い捨て筐体アセンブリ804は、充填中にリザーバ908に送達される、注入可能な流体の分量を制御することを促進するように構成されてもよい。例えば、使い捨て筐体アセンブリ804の膜アセンブリ902は、押下され、少なくとも部分的にリザーバ908の中へ変位され得る、リブ964、966、968を含んでもよく、それによって、リザーバ908の体積を低減させる。したがって、注入可能な流体がリザーバ908に送達されると、リザーバ908によって収容されてもよい流体の体積が、それに対応して低減され得る。リブ964、966、968は、使い捨て筐体アセンブリ804の上部部分904の開口部958、960、962を介してアクセス可能であってもよい。
バイアル充填アダプタ1100は、リブ964、966、968(図52Aに示されるような)に対応する、1つ以上のボタンアセンブリ(例えば、ボタンアセンブリ1110、1112、1114)を含んでもよい。すなわち、バイアル充填アダプタ1100が使い捨て筐体アセンブリ804と可撤性に係合されると、ボタン1110、1112、1114が、リブ964、966、968と整合させられてもよい。ボタンアセンブリ1110、1112、1114は、例えば、押下されることが可能なカンチレバー部材であってもよい。バイアル充填アダプタ1100が使い捨て筐体アセンブリ804と可撤性に係合されると、ボタンアセンブリ1110、1112、1114のうちの1つ以上が押下されてもよく、それに対応して、リブ964、966、698のそれぞれ1つをリザーバ908の中へ変位させ、それによって、リザーバ908の体積を低減させ得る。
例えば、例証目的で、リザーバ908に3.00mLの最大容量があると仮定する。さらに、ボタンアセンブリ1110は、使い捨て筐体アセンブリ804の中へリブ964を変位させるように構成され、使い捨て筐体アセンブリ804の3.00mL容量の0.5mL低減をもたらすと仮定する。さらに、ボタンアセンブリ1112は、使い捨て筐体アセンブリ804の中へリブ966を変位させるように構成され、同様に使い捨て筐体アセンブリ804の3.00mL容量の0.5mL低減をもたらすと仮定する。さらに、ボタンアセンブリ1114は、使い捨て筐体アセンブリ804の中へリブ968を変位させるように構成され、同様に使い捨て筐体アセンブリ804の3.00mL容量の0.5mL低減をもたらすと仮定する。したがって、ユーザが、2.00mLの注入可能な流体で、使い捨て筐体アセンブリ804内のリザーバ908を充填することを所望する場合、ボタンアセンブリ1112および1114を押下して(使い捨て筐体アセンブリ804の中へのリブ966および968の変位をもたらす)、使い捨て筐体アセンブリ804内のリザーバ908の3.00mL容量を2.00mLまで効果的に低減させ得る。
バイアル充填アダプタ1100はさらに、隔壁を介して、注入可能な流体のバイアルを使い捨て筐体アセンブリ804のリザーバ908に流体連結するように構成され得る、バイアル充填補助アセンブリ1116を含んでもよい。図71を特に参照すると、バイアル充填補助アセンブリは、両端針アセンブリ1118を含んでもよい。両端針アセンブリ1118は、バイアル(図示せず)の隔壁を貫通するように構成される第1の針端1120と、使い捨て筐体アセンブリ804の隔壁を貫通するように構成される第2の針端1122とを含んでもよい。したがって、バイアルおよびリザーバ908は、流体連結されてもよく、注入可能な流体がバイアルからリザーバ908へ移送されることを可能にする。両端針アセンブリ1118は、第1端1120に隣接するバイアル係合部分1124を含んでもよい。バイアル係合アーム1124、1126は、例えば、バイアルキャップに可撤性に係合して、両端針アセンブリ1118とバイアルとの間で流体接続を維持するのを支援するように構成されてもよい。加えて、両端針アセンブリ1118は、バイアル充填補助本体1132の開口部1130の中で摺動可能に受け取られ得る、本体1128を含んでもよい。バイアル充填補助本体1132は、例えば、使い捨て筐体アセンブリ804の充填中にバイアルを安定させるように構成され得る、安定器アーム1134、1136を含んでもよい。一実施形態では、バイアルは、例えば、第1端1120がバイアルの隔壁を貫通し得るように、両端針アセンブリ1118と係合されてもよく、バイアルのキャップは、係合アーム1124、1126によって係合されてもよい。本体1128は、両端針アセンブリ1118の第2端1122が使い捨て本体アセンブリ804の隔壁を貫通し得るように、開口部1130に摺動可能に挿入されてもよい。
充填アダプタ1000と同様に、バイアル充填補助アセンブリ1116は、バイアル充填アダプタ基板1138に枢動可能に連結されるように構成されてもよい。例えば、バイアル充填補助1116は、(例えば、図71に示される)枢動支持材1144、1146の中に受け取られるように構成され得る、枢動部材1140、1142を含んでもよく、それによって、バイアル充填補助1116が、開放位置(例えば、図66−70に示されるような)と閉鎖位置(例えば、図72−74に示されるような)との間で枢動することを可能にする。閉鎖位置は、例えば、バイアル充填アダプタ1100の包装、バイアル充填アダプタ1100の格納、または同等物のために好適であり得る。バイアル充填補助1116が、リザーバ908を充填するために適正に配向されていることを確実にするために、バイアル充填アダプタ1100は、支持部材1148を含んでもよい。バイアル充填補助1116を適正に配向させるために、ユーザは、完全開放位置までバイアル充填補助1116を枢動してもよく、バイアル充填補助1116は、支持部材1148に接触してもよい。加えて、バイアル充填アダプタ基板1138は、バイアル充填補助1116に係合してもよく、かつ閉鎖位置でバイアル充填補助1116を維持し得る、1つ以上の係止特徴(例えば、係止タブ1150、1152)を含んでもよい。バイアル充填アダプタ基板1138はまた、例えば、バイアル充填補助本体1132からの両端針アセンブリ1118の好適な分離を防止することによって、両端針アセンブリ1118を保持するのを支援するように構成され得る、特徴(例えば、タブ1154、1156)を含んでもよい。
図72−74に示されるように、充填補助アセンブリ1116は、閉鎖位置にある。本構成では、支持部材1148は、加えて、針ガードとして機能してもよい。使い捨て筐体アセンブリ804から充填補助アセンブリ1116を除去するときに、支持部材1148は、ユーザが端を強く握り、除去するために充填補助アセンブリ1116を回転させることを安全に可能にするように機能してもよい。図70に示されるように、開放位置では、支持部材1148は、適正な配向を維持するように停止部として機能してもよい。
再度、図57−73を参照すると、充填アダプタの例示的実施形態は、把持特徴(例えば、図72の1166)を含む。把持特徴1166は、使い捨て筐体アセンブリ804から充填アダプタを除去するための把持界面を提供してもよい。これらの図の1つの構成で示されるように、他の実施形態では、構成が異なり得る。さらに他の実施形態では、把持特徴が含まれなくてもよい。
一実施形態によると、充填アダプタ基板1020およびバイアル充填アダプタ基板1138は、交換可能な構成要素であってもよい。したがって、単一の基板(例えば、充填アダプタ基板1020またはバイアル充填アダプタ基板1138のいずれか一方)が、充填補助1010またはバイアル充填補助1116のいずれか一方とともに使用されてもよい。したがって、両方の充填アダプタに必要とされる個別構成要素の数が低減されてもよく、ユーザは、所与の充填シナリオに最も好適であり得る、充填アダプタを選択する能力を有してもよい。
充填アダプタの種々の実施形態は、針を取り扱わずに、リザーバを充填するためのシステムを提供すること、針との意図的ではない接触、すなわち、意図的ではない穿刺を通したリザーバの完全性の破壊からリザーバを保護すること、両手が使えるように設計されることを含むが、それらに限定されない、多くの安全上の利点性を提供し得、いくつかの実施形態では、リザーバの中で空気を維持するためのシステムを提供してもよい。
前述のように、再利用可能筐体アセンブリ802は、例えば、再充填可能バッテリを含み得る、バッテリ832を含んでもよい。図75−80も参照すると、バッテリ充電器1200は、バッテリ832を再充電するように構成されてもよい。バッテリ充電器1200は、頂板1204を有する筐体1202を含んでもよい。頂板1204は、概して、再利用可能筐体アセンブリ802の電気接点834に電気的に連結されるように構成される、1つ以上の電気接点1206を含んでもよい。電気接点1206は、電気接点パッド、ばね付勢電気接点部材、または同等物を含んでもよいが、それらに限定されない。加えて、頂板1204は、(例えば、図35Cに示されるような)再利用可能筐体アセンブリ802の基板818の開口部836、838と噛合するように構成され得る、整合タブ1208、1210を含んでもよい。整合タブ1208、1210および開口部836、838の協働は、バッテリ充電器1200の電気接点1206が、再利用可能筐体アセンブリ802の電気接点834と電気的に連結し得るように、再利用可能筐体アセンブリ802がバッテリ充電器1200と整合させられることを確実にし得る。
図77および78も参照すると、バッテリ充電器1200は、再利用可能筐体アセンブリ802に可撤性に係合するように構成されてもよい。例えば、使い捨て筐体アセンブリ804と同様に、バッテリ充電器1200は、1つ以上の係止タブ(例えば、図76に示される係止タブ1212、1214)を含んでもよい。係止タブ(例えば、係止タブ1212、1214)は、係止リングアセンブリ806のタブ942、944、946、948によって係合されてもよい。したがって、再利用可能筐体アセンブリ802は、図77に示されるように、第1の係止解除位置の係止リング806を伴って、(整合タブ1208、1210を介して)バッテリ充電器1200と整合させられてもよい。係止リング806は、図78に示されるように、係止リング806のタブ942、944、946、948をバッテリ充電器1200の係止タブ(例えば、係止タブ1212、1214)と可撤性に係合させるように、矢印1216の方向でバッテリ充電器1200に対して回転させられてもよい。
実施形態では、バッテリ充電器1200は、例えば、例示的実施形態では、隙間を提供して、再利用可能筐体アセンブリ802のポンプおよび弁構成要素を収容し得る、陥凹領域1218を含んでもよい。図79および80も参照すると、バッテリ充電器1200は、再利用可能筐体アセンブリ802のバッテリ832を再充電するために、電気接点1206に(それによって、電気接点834を介して再利用可能筐体アセンブリ802に)電流を提供してもよい。いくつかの実施形態では、完全に係合された再利用可能筐体を示す信号が提供されないときは、電流が電気接点1206に提供されなくてもよい。そのような実施形態によると、短絡(例えば、電気接点1206に接触する異物に起因する)、および再利用可能筐体アセンブリ802の損傷(例えば、電気接点1206と電気接点834との間の不適切な初期整合に起因する)と関連する、危険性が低減され得る。加えて、バッテリ充電器が再利用可能筐体アセンブリ802を充電していないときに、バッテリ充電器1200は、不必要に電流を引き込まなくてもよい。
依然として図79および80を参照すると、バッテリ充電器1200は、下筐体部分1224と、頂板1204とを含んでもよい。印刷回路基板1222(例えば、電気接点1206を含んでもよい)は、頂板1204と下筐体部分1224との間に含まれる、空洞内に配置されてもよい。
図81−89も参照すると、バッテリ充電器/ドッキングステーションの種々の実施形態が示されている。図81および82は、再利用可能筐体アセンブリ(例えば、再利用可能筐体アセンブリ802)と噛合し、それを再充電するように構成される、陥凹1252を含む、卓上充電器1250を描写する。再利用可能筐体アセンブリは、陥凹1252の中に静置してもよく、および/または、前述で論じられるのと同様に、陥凹1252の中に可撤性に係合されてもよい。加えて、卓上充電器1250は、遠隔制御アセンブリ(例えば、遠隔制御アセンブリ300)と噛合するように構成される、陥凹1254を含んでもよい。陥凹1254は、例えば、遠隔制御アセンブリが陥凹1254内に配置されると、遠隔制御アセンブリと連結するように構成され得る、USBプラグ1256を含んでもよい。USBプラグ1256は、遠隔制御アセンブリへ/からのデータ転送、ならびに遠隔制御アセンブリの充電を可能にし得る。卓上充電器1250はまた、USBポート1258(例えば、ミニUSBポートを含んでもよい)を含んでもよく、卓上充電器が(例えば、再利用可能筐体アセンブリおよび/または遠隔制御アセンブリを充電するための)電力を受電することを可能にする。加えて/代替として、USBポート1258は、例えば、コンピュータ(図示せず)への接続によって、遠隔制御アセンブリおよび/または再利用可能筐体アセンブリへ/からのデータ転送のために構成されてもよい。
図83A−83Bを参照すると、以前の実施形態と同様に、卓上充電器1260は、再利用可能筐体アセンブリ(例えば、再利用可能筐体アセンブリ1264)と噛合するための陥凹1262を含んでもよい。卓上充電器はまた、遠隔制御アセンブリ(例えば、遠隔制御アセンブリ1268)を受け取るように構成される、陥凹1266を含んでもよい。陥凹1262、1266のうちの1つ以上は、それぞれ、再利用可能筐体アセンブリ1262および/または遠隔制御アセンブリ1268を充電する、および/または、そこへ/そこからデータを転送するように構成される、電気および/またはデータ接続を含んでもよい。
図84A−84Bを参照すると、卓上充電器の別の実施形態が示されている。卓上充電器1260と同様に、卓上充電器1270は、それぞれ、再利用可能筐体アセンブリ1272および遠隔制御アセンブリ1274と噛合するための陥凹(図示せず)を含んでもよい。示されるように、卓上充電器1270は、並列構成で再利用可能筐体アセンブリ1272および遠隔制御アセンブリ1274を担持してもよい。卓上充電器1270は、前述の種々の実施形態で説明されるように、再利用可能筐体アセンブリ1272および/または遠隔制御アセンブリ1274を充電する、および/または、そこへ/そこからデータを転送するように構成される、種々の電気およびデータ接続を含んでもよい。
図85A−85Dを参照すると、圧潰可能な充電器1280は、再利用可能筐体アセンブリ1284および遠隔制御アセンブリ1286を受け取るための陥凹1282を含んでもよい。圧潰可能な充電器1280は、前述の種々の実施形態で説明されるように、再利用可能筐体アセンブリ1284および/または遠隔制御アセンブリ1286を充電する、および/または、そこへ/そこからデータを転送するように構成される、種々の電気およびデータ接続を含んでもよい。加えて、図85B−85Dに示されるように、圧潰可能な充電器1280は、枢動可能なカバー1288を含んでもよい。枢動可能なカバー1288は、再利用可能筐体アセンブリ1284および遠隔制御アセンブリ1286が圧潰可能な充電器1280にドッキングされ得る、開放位置(例えば、図85Bに示されるような)と、陥凹1282が枢動可能なカバー1288によって覆われてもよい、閉鎖位置(例えば、図85Dに示されるような)との間で、枢動するように構成されてもよい。閉鎖位置では、陥凹1282、ならびにその中に配置される任意の電気および/またはデータ接続が、損傷から保護され得る。
図86を参照すると、壁充電器1290は、再利用可能筐体アセンブリ1294を受け取るように構成される、陥凹1292を含んでもよい。加えて、壁充電器1290は、遠隔制御アセンブリ1298を受け取るように構成される、陥凹1296を含んでもよい。再利用可能筐体アセンブリ1294および遠隔制御アセンブリ1298は、積層構成で位置付けられてもよく、例えば、それによって、比較的薄い外形を提供する。壁充電器1290の後部分は、壁充電器が電気コンセントに差し込まれることを可能にするように構成される、電気プラグを含んでもよい。したがって、壁充電器1290は、電気コンセントに差し込まれている間に、壁配置構成を達成してもよい。加えて、電気コンセントに差し込まれている間に、壁充電器1290には、再利用可能筐体アセンブリ1294および/または遠隔制御アセンブリ1298を充電するための電力が提供されてもよい。
図87を参照すると、壁充電器1300は、遠隔制御アセンブリ1304を受け取るように構成される、陥凹1302を含んでもよい。加えて、壁充電器は、再利用可能筐体アセンブリ1306を受け取るように構成される、陥凹(図示せず)を含んでもよい。壁充電器1300は、比較的薄い外形を提供し得る、逆並列構成で、遠隔制御アセンブリ1304および再利用可能筐体アセンブリ1306を位置付けるように構成されてもよい。加えて、壁充電器1300は、電気コンセントに差し込まれるように構成される、電気プラグ1308を含んでもよい。電気プラグ1308は、電気プラグ1308が展開位置(例えば、図示されるような)と格納位置との間で枢動可能であり得る、格納可能構成を含んでもよい。展開位置では、電気プラグ1308は、電気コンセントに差し込まれるように配向されてもよい。格納位置では、電気プラグ1308は、損傷から、および/または他のアイテムを損傷することから電気プラグ1308を保護し得る、陥凹1310内に配置されてもよい。
図88を参照すると、充電器1320は、再利用可能筐体アセンブリ1324を受け取るように構成される、陥凹1322を含んでもよい。充電器1320は、加えて、遠隔制御アセンブリ1326を受け取るように構成される、陥凹(図示せず)を含んでもよい。充電器1320は、加えて、カバー1328を含んでもよい。カバー1328は、開放位置(図示せず)と閉鎖位置との間で枢動するように構成されてもよい。カバー1328が開放位置にあるとき、再利用可能筐体アセンブリ1324および遠隔制御アセンブリ1326は、アクセス可能であってもよい(例えば、ユーザが、再利用可能筐体アセンブリ1324および/または遠隔制御アセンブリ1326を充電器1320から除去する/充電器1320の中へ設置することを可能にする)。カバー1324が閉鎖位置にあるとき、カバー1328および充電器本体1330は、再利用可能筐体アセンブリ1324および/または遠隔制御アセンブリ1326および/または陥凹1322を実質的に封入してもよく、陥凹は、遠隔制御アセンブリ1326を受け取るように構成され、それによって、再利用可能筐体アセンブリ1324、遠隔制御アセンブリ1326、および/または充電器1320と関連する任意の電気および/またはデータ接続に対する、損傷および/不正加工保護を提供する。
図89A−89Bを参照すると、壁充電器1350は、遠隔制御アセンブリ1354を受け取るように構成される、陥凹1352を含んでもよい。壁充電器1350はまた、再利用可能筐体アセンブリ1358を受け取るように構成される、陥凹1356を含んでもよい。壁充電器1350は、略並列構成で遠隔制御アセンブリ1354および再利用可能筐体アセンブリ1358を位置付けるように構成されてもよく、それによって、比較的薄い外形を提供する。充電器1350は、加えて、例えば、電気コンセントに差し込まれるように構成され得る、電気プラグ1360を含んでもよい。電気プラグ1360は、電気プラグ1360が展開位置(例えば、図示されるような)と格納位置との間で枢動可能であり得る、格納可能構成を含んでもよい。展開位置では、電気プラグ1360は、電気コンセントに差し込まれるように配向されてもよい。格納位置では、電気プラグ1360は、損傷から、および/または他のアイテムを損傷することから電気プラグ1308を保護し得る、陥凹1362内に配置されてもよい。
注入ポンプ療法は、体積および時間仕様を含んでもよい。分注タイミングとともに分注される流体の量は、注入ポンプ療法の2つの重要な要因であり得る。以下で詳細に論じられるように、本明細書で説明される注入ポンプ装置およびシステムは、分注された流体の量を測定するためのデバイス、システム、および方法とともに、流体を分注する方法を提供してもよい。しかしながら、測定デバイスの較正および精度が重要である状況では、可能な限り早く測定デバイスの精度の低下を判定する利点があり得る。したがって、体積および送出のオフボード検証の利点がある。
前述のように、注入ポンプアセンブリ100は、注入ポンプアセンブリ100によって注入される流体の量を監視するように構成される、体積センサアセンブリ148を含んでもよい。さらに、前述のように、注入ポンプアセンブリ100は、体積センサアセンブリ148によって生じる体積測定値が、フィードバックループを通して、ユーザに注入される注入可能な流体の量を制御するために使用され得るように、構成されてもよい。
図90A−90Cも参照すると、体積センサアセンブリ148の1つの線図および2つの断面図が示されている。図91A−91Iも参照すると、体積センサアセンブリ148(上筐体1400を含むことが示されている)の種々の等角図および線図が示されている。図92A−92Iも参照すると、スピーカアセンブリ622、参照マイクロホン626、および印刷回路基板アセンブリ830を露出した、体積センサアセンブリ148(上筐体1400が除去されている)の種々の等角図および線図が示されている。図93A−93Iも参照すると、ポートアセンブリ624を露出した、体積センサアセンブリ148(印刷回路基板アセンブリ830が除去されている)の種々の等角図および線図が示されている。図94A−94Fも参照すると、ポートアセンブリ624を露出した、体積センサアセンブリ148(印刷回路基板アセンブリ830が除去されている)の種々の等角図および線断面図が示されている。図95も参照すると、上筐体1400、スピーカアセンブリ622、参照マイクロホン626、シールアセンブリ1404、下筐体1402、ポートアセンブリ624、ばねダイヤフラム628、および保持リングアセンブリ1406を露出した、体積センサアセンブリ148の分解図が示されている。
以下の議論は、体積センサアセンブリ148(図96に簡略化形態で示される)の設計および動作に関する。以下の議論について、以下の名称が使用され得る。
体積センサアセンブリ148に対する方程式の導出:
音響体積のモデル化
理想的な断熱ガスの圧力および体積は、以下によって関係付けられ得る。
式中、Kは、システムの初期条件によって定義される定数である。
式1は、以下のように、平均圧力P、および体積V、これらの圧力に加えて、わずかな時間依存性擾乱p(t)、v(t)に関して記述され得る。
本方程式を微分することにより、以下の式がもたらされ得る。
これは、以下の式に簡略化され得る。
音圧レベルが大気圧よりもはるかに少ない場合、方程式は、以下の式へとさらに簡略化され得る。
本仮定の有効性については、断熱関係式を使用して、以下が示され得る。
したがって、仮定の誤差は、以下となる。
非常に大きい音響信号(120dB)は、約20パスカルの振幅を伴う圧力正弦波に対応し得る。大気条件(γ=1.4、P=101325Pa)における空気を仮定すると、結果として生じる誤差は、0.03%である。dBからPaへの変換は、以下の通りである。
式中、Pref=20・μPaである。
理想気体の法則P=ρRTを適用し、圧力に代入することにより、以下の式がもたらされ得る。
式9は、以下のように、音速
に関して記述され得る。
音量に対する音響インピーダンスは、以下のように定義され得る。
音響ポートのモデル化
音響ポートは、剛体シリンダが軸方向に往復運動するにつれて、ポートの中の流体の全てが本質的に移動することを仮定して、モデル化され得る。チャネルの中の流体の全てが同一速度で移動すると仮定され、チャネルが一定の断面であると仮定され、チャネルに進入し、流出する流体に起因する「末端効果」は、無視される。
式
の層流摩擦を仮定する場合、チャネルの中の流体の質量に作用する摩擦力は、以下のように記述され得る。
次いで、チャネルの中の流体の動態について、二階微分方程式が記述され得る。
または、体積流量率に関しては、以下の通りである。
次いで、チャネルの音響インピーダンスは、以下のように記述され得る。
システム伝達関数
前述で定義される体積およびポート動態を使用して、体積センサアセンブリ148は、以下の連立方程式によって表され得る。(k=スピーカ、r=共振器)
p0が
に代入する入力として扱われる場合、1つの方程式が排除され得る。
システム間伝達関数
スピーカ音量と可変体積との間の関係は、システム間伝達関数と呼ばれ得る。本伝達関数は、前述の方程式から導出され得、以下の通りである。
式中、
図97も参照すると、式23のボード線図が示されている。
本関係の難点は、複素極が可変体積V2および参照体積V1に依存することである。スピーカの平均位置の変化は、推定体積の誤差をもたらす場合がある。
ポート間伝達関数
音響ポートの両側の2つの体積の間の関係は、ポート間伝達関数と呼ばれ得る。本関係は、以下の通りである。
これは、図98にグラフで示されている。
本関係には、極が可変体積のみに依存し、参照体積に依存しないという利点がある。しかしながら、共振ピークが、実際は、参照体積圧力に応じたゼロの反転によるものであるという難点がある。したがって、参照チャンバ中の圧力測定値は、共振の付近で低い振幅を有し、潜在的に測定値の雑音を増加させる。
スピーカ間伝達関数
圧力は、スピーカの両側からも測定され得る。これは、スピーカ間伝達関数と呼ばれる。
これは、図99にグラフで示されている。
本伝達関数には、一式の複素極に加えて、一式の複素ゼロがある。
本伝達関数の極限を見ると、
であるため、
であって、
であるため、
である。
共振品質係数およびピーク応答
共振の質は、共振周波数によって増加させられる電力損失に対する、貯蔵されるエネルギーの比である。純二次方式について、品質係数は、減衰比の関数として表され得る。
低周波共振に対するピーク応答の比もまた、減衰比の関数として記述され得る。
これは、減衰固有周波数で発生し得る。
体積推定
ポート間位相を使用する体積推定
可変体積(すなわち、体積センサチャンバ620内)もまた、ポート間位相を使用して推定され得る。共振ポートにわたる圧力比の伝達関数は、以下の通りであり得る。
90°の位相点において、ω=ωnであって、式中、
である。
共振周波数は、いくつかの方法を使用して、物理的システム上で求められ得る。90°の位相点を求めるために、位相ロックループが採用されてもよく、この周波数は、システムの固有周波数に対応してもよい。代替として、共振周波数は、任意の2つの周波数における位相を使用して計算されてもよい。
所与の周波数における位相φは、以下の関係式を満たす。
式中、
である。
V2の値を求めると、以下の式をもたらす。
したがって、システムの固有周波数を計算するために、2つの異なる周波数ω1およびω2における位相の比を使用することができる。
計算効率のために、実際に位相が計算される必要はない。応答(tanφ)の実数部および虚数部の比があれば十分である。
可変体積に関して式33を記述し直すと、以下の式をもたらす。
掃引正弦波を使用する体積推定
システムの共振周波数は、掃引正弦波系識別を使用して推定され得る。本方法では、正弦波圧力変動へのシステムの応答が、多数の異なる周波数において求められ得る。次いで、この周波数応答データは、線形回帰を使用してシステム伝達関数を推定するために使用され得る。
システムの伝達関数は、sの有利関数として表され得る。一般的場合をn次分子およびm次分母を伴う伝達関数について以下に表す。NおよびDは、それぞれ、分子および分母の係数である。方程式は、分母の首位係数が1であるように正規化されている。
または
本方程式は、以下のように記述し直され得る。
この総和を行列表記で表すと、以下をもたらす。
式中、kは、掃引正弦波において収集されるデータ点の数である。表記を簡略化するために、本方程式は、ベクトルを使用して要約され得る。
式中、yはk×1であって、xはk×(m+n−1)であって、cは(m+n−1)×1である。次いで、係数は、最小二乗法を使用して求められ得る。誤差関数は、以下のように記述され得る。
最小化される関数は、誤差関数の加重二乗である。Wは、kxk対角行列である。
中央の2つの項がスカラーであるため、転置は無視され得る。
これらの場合の全てにおいて、複素転置を使用することが必要であり得る。本手法は、複素係数をもたらし得るが、プロセスは、全ての係数が実在することを確実にするように修正されてもよい。最小二乗最小化は、誤差関数が以下の式に変更される場合、実係数のみを生じるように修正されてもよい。
したがって、係数は、以下の関係式により求められ得る。
2次システムの解決法
伝達関数で示されるような、0次分子および2次分母を伴う系については、以下となる。
本伝達関数の係数は、以前のセクションで求められる式に基づいて求められ得る。
式中、
アルゴリズムを簡略化するために、項のうちのいくつかを組み合わせられ得る。
式中、
複素応答ベクトルGおよび固有周波数s=jωに関してDの式を求めるために、Xは、その実数部および虚数部に分けられ得る。
次いで、前述のDの式の実数部および虚数部は、以下となり得る。
これらの項を組み合わせることにより、実数値のみを含有し得る、D行列の最終式をもたらす。
Gおよびωに関してbベクトルの式を求めるように、同一手法が取られ得る。
yの実数部および虚数部は、以下の通りである。
実数部および虚数部を組み合わせることにより、以下のようなbベクトルの式をもたらす。
次のステップは、D行列を反転させることである。行列は対称かつ正定値であるため、逆数を求めるために必要な計算の数は、一般的な3×3の場合から削減される。
逆行列の一般式は、以下である。
Dが以下のように表される場合は、
次いで、随伴行列が以下のように記述され得る。
対称性により、上位対角行列のみが計算される必要があり得る。
次いで、元の配列の中の零元を利用して、随伴行列に関して行列式が計算され得る。
最終的に、Dの逆数は以下のように記述され得る。
以下の式を解こうとしていることから、
したがって、
最終ステップは、データがどれだけよくモデルに適合するかという定量的評価を得ることである。したがって、誤差の元の式は、以下の通りである。
これは、D行列、ならびにbおよびcベクトルに関して、以下のように表され得る。
式中、
モデル適合誤差は、センサ故障を検出するためにも使用され得る。
2次システムの代替解決法
または
本方程式は、以下のように記述し直され得る。
この総和を行列表記に当てはめることにより、以下をもたらす。
伝達関数で示されるような、0次分子および2次分母を伴う系について、
本伝達関数の係数は、以前のセクションで求められる式に基づいて求められ得る。
式中、
アルゴリズムを簡略化するために、項のうちのいくつかを組み合わせられ得る。
式中、
複素応答ベクトルGおよび固有周波数s=jωに関してDの式を求めるために、Xは、その実数部および虚数部に分けられ得る。
次いで、前述のDの式の実数部および虚数部は、以下となり得る。
これらの項を組み合わせることにより、実数値のみを含有し得る、D行列の最終式をもたらす。
Gおよびωに関してbベクトルの式を求めるように、同一手法が取られ得る。
yの実数部および虚数部は、以下の通りである。
実数部および虚数部を組み合わせることにより、以下のようなbベクトルの式をもたらす。
音響体積感知の実装
周波数応答データの収集および複素応答の計算
体積センサアセンブリ148を実装するために、体積センサアセンブリ148は、スピーカアセンブリ622によって設定される音波に対する参照マイクロホン626および不変体積マイクロホン630の相対応答を判定するべきである。これは、既知の周波数における正弦波出力でスピーカアセンブリ622を駆動することによって、達成されてもよい。次いで、マイクロホン626、630の複素応答が、その駆動周波数において見出されてもよい。最終的に、マイクロホン626、630の相対応答が見出され、例えば、アナログ/デジタル変換器(すなわち、ADC)によって、交互サンプリングのために補正されてもよい。
加えて、総信号分散が計算され、離散型フーリエ変換(すなわち、DFT)を使用して抽出される純音の分散と比較されてもよい。これは、信号電力のうちのどれだけが雑音源またはひずみに由来するのかという尺度をもたらし得る。次いで、本値は、不良な測定値を拒絶し、反復するために使用されてもよい。
離散型フーリエ変換の計算
マイクロホンからの信号は、1つの波長につき固定数の点Nが取られるように、スピーカアセンブリ622への出力と同期してサンプリングされてもよい。波長の各点における測定された信号は、整数の数の波長Mにわたって合計され、その周波数に対する全てのデータが収集された後に処理するために、ISRによって配列xに記憶されてもよい。
DFTが、スピーカの駆動周波数に対応する整数値において、データに行われてもよい。DFTの第1の高調波の一般式は、以下の通りである。
積MNは、点の総数であってもよく、2という因数が、解の結果として生じる実数部および虚数部が正弦波の振幅に一致するように、加算され得る。
この式のこの実数部は、以下の通りであり得る。
DFTを計算するために必要な計算の数を削減するために、余弦関数の対称性を利用してもよい。前述の式は、以下の式と同等であり得る。
同様に、方程式の虚数部については、
これは、以下のように表され得る。
この信号の分散は、以下のように計算され得る。
xの実数部および虚数部の最大可能値は、211であってもよく、これはAD範囲の半分に対応する。音分散の最大値は、AD範囲の二乗の半分である、221であり得る。
信号分散の計算
信号の疑似分散は、以下の関係式を使用して計算され得る。
結果は、ADカウントの二乗を単位にしてもよい。「平均」周期にN個のサンプルにわたって分散が計算される前に、M周期にわたって信号が平均化されているため、これは「疑似分散」にすぎない場合がある。しかしながら、これは、「平均」信号が予期された周波数において正弦波のように見えるかどうかを見出すための、有用な測定基準であり得る。これは、全信号分散を離散型フーリエ変換で見出される正弦波の分散と比較することによって、行われてもよい。
総和は、12ビットADCについて、およそ
であってもよい。N<27=128およびM<26=64である場合、総和は、243未満となり、64ビット整数に記憶されてもよい。分散の最大可能値は、ADCが振動した場合、各連続サンプルで0から212の間の値を生じて得る。これが
のピーク分散をもたらし得るため、結果は、最大1/29分解能で符号付き32ビット整数に記憶されてもよい。
相対マイクロホン応答の計算
マイクロホン626、630の相対応答(G)は、個々のマイクロホンの複素応答から計算され得る。
いずれか一方の式の分母は、以下のように、以前のセクションで計算された参照音分散に関して表され得る。
A/Dスキューの補正
マイクロホン626、630からの信号は、同時にサンプリングされなくてもよい。A/D ISRが、マイクロホン626、630のそれぞれに対する1つの波長につき合計N個のサンプルを得て、マイクロホン626、630を交代させる。結果は、
という2つのマイクロホン626、630の間の位相オフセットであり得る。
この位相オフセットを補正するために、複素回転が、以前のセクションで計算された相対周波数応答に適用され得る。
参照モデル
2次および高次モデル
体積センサチャンバ620のシール(例えば、シールアセンブリ1404)を通した漏出は、外部体積(例えば、外部体積1506、図100)に接続される第2の共振ポート(例えば、ポート1504、図100)としてモデル化され得る。
3チャンバ構成を表す連立方程式は、以下の通りであり得る。
これらの方程式を状態空間に当てはめることにより、以下の式をもたらす。
その周波数応答は、図101に示されるボード線図においてグラフで表され得、また、伝達関数の形で記述され得る。
分母を拡張することにより、以下の式をもたらす。
可変体積中のダイヤフラム材料の下の気泡は、漏出経路として同一動的方程式に従うであろう。この場合、ダイヤフラム材料は、漏出ポートよりもむしろ共振塊の役割を果たし得る。したがって、方程式は、以下の通りであり得る。
式中、mは、ダイヤフラムの質量であって、Aは、共振することができるダイヤフラムの断面積であって、bmは、機械的制動である。式106は、体積流量率に関して記述され得る。
式中、気泡の体積はV3である。気泡体積が音響体積よりも実質的に小さい、V3<<V2である場合、伝達関数は、以下の式に簡略化され得る。
時間遅延を伴う2次
前述で導出される、体積センサアセンブリ148の方程式は、圧力が音響体積中のいずれの場所においても同一であると仮定する。体積を通る音波の伝搬と関連する時間遅延があるため、これは近似式にすぎない。この状況は、マイクロホンおよびスピーカの相対位置に基づく、時間遅延または時間前進のように見え得る。
時間遅延は、以下のようにラプラス領域で表され得る。
これは、一式の非線形方程式を生じる。しかしながら、以下のように、時間遅延の1次パデ近似式が使用され得る。
これは、図102にグラフで示されている。
3チャンバ体積推定
体積センサアセンブリ148はまた、別個の共振ポート(例えば、ポート1510、図103)と接続される第3の参照体積(例えば、参照体積1508、図103)を使用して、構成されてもよい。本構成は、温度非依存性体積推定を可能にし得る。
3チャンバ構成を表す連立方程式は、以下の通りであり得る。
これらの方程式を使用し、共振ポートのそれぞれにわたって伝達関数の値を求めることにより、以下の式をもたらす。
式中、
式中、
体積センサチャンバ620の体積は、以下のように、2つの共振ポートの固有周波数の比を使用して推定され得る。
式120は、体積センサチャンバ620の体積が参照体積1508に比例し得ることを図示する。(理想モデルにおける)これらの2つの体積の比は、共振ポート(例えば、ポート1510、図103)の形状のみに依存し得、温度には依存しない。
指数体積モデル
流動抵抗を通る流出が、以下の形態であると仮定する。
ポンプチャンバからの固定入力流量を仮定すると、体積センサチャンバ620の体積は、以下の微分方程式に基づく。
これは、ゼロ初期体積を仮定する、以下の解をもたらす。
したがって、出力流速は、以下のように流れる。
ポンプ位相中に送達される体積は、以下のように記述され得る。
デバイス較正
モデル適合は、ポートの共振周波数が正弦波掃引データから抽出されることを可能にする。次のステップは、本値を送達体積に関連付けることである。共振周波数と送達体積との間の理想的な関係は、以下のように表される。
音速は温度とともに変動するため、温度効果を分割することが有用であり得る。
次いで、体積は、測定された共振周波数および温度の関数として表され得る。
式中、cは較正定数
である。
実装の詳細
末端効果
ポート(例えば、ポートアセンブリ624)の中で共振する空気は、各振動の終わりに、音響体積の中まで延在し得る。空気が延在する距離は、基本体積センサアセンブリ方程式に基づいて推定され得る。所与の音響体積について、空気が体積の中へ延在する距離は、圧力およびポート断面積の関数として表され得る。
以下の値を仮定した場合、
したがって、空気は、音響チャンバの中へ約1.9mm延在する。
V2(すなわち、可変体積)に対するV1(すなわち、固定体積)の定寸
V1(例えば、固定体積1500)の定寸は、極の相対位置および伝達関数におけるゼロとの音響体積のトレードオフを必要とし得る。V1およびV2(例えば、可変体積1502)の両方の伝達関数をスピーカアセンブリ622の体積変位に対して以下に示す。
式中、
V1が増加させられるにつれて、利得が減少し得、同一音圧レベルを得るように、スピーカがより高い振幅で駆動されてもよい。しかしながら、V1を増加させることにも、複素極に向かってp1伝達関数における複素ゼロを移動させる利点があり得る。V1→∞である、限定的な場合においては、α→1であって、極零点相殺および平坦応答がある。したがって、V1を増加させることには、p1伝達関数における共振およびノッチの両方を低減させ、ωnに向かってp2極を移動させるという利点があり得、p2/p1伝達関数を計算するときの測定誤差に対する低感受性をもたらす。
図104は、以下の式のグラフ表示である。
図105は、以下の式のグラフ表示である。
エイリアシング
より高い周波数は、関心周波数まで下方にエイリアシングし得、エイリアシングされた周波数は、以下のように表され得る。
式中、fsはサンプリング周波数であって、fnは、雑音源の周波数であって、nは、正の整数であって、fは、雑音源のエイリアシングされた周波数である。
復調ルーチンは、復調の特定の周波数を除いて、効果的に雑音を除去してもよい。サンプル周波数が復調周波数の固定倍数となるように動的に設定される場合は、復調周波数まで下方にエイリアシングすることができる雑音の周波数が、その基本周波数の固定された一式の高調波であり得る。
例えば、サンプリング周波数が復調周波数の8倍である場合は、その周波数まで下方にエイリアシングすることができる雑音周波数は、以下の通りである。
式中、
である。β=16については、以下の級数が生じる。
性能
温度に対する感受性
温度に対する感受性は、利得変化および雑音変化に分けられ得る。温度がdTの因数だけ外れた場合、結果として生じる利得誤差は、以下の式となり得る。
したがって、同一温度が両方の正弦波掃引に使用される場合、温度測定の誤差は、システムに対する利得変化のように見え得る。
したがって、1°Kの温度誤差については、結果として生じる体積誤差は、298°Kで0.3%であり得る。この誤差は、温度センサの誤差およびセンサ温度と体積センサアセンブリ148内の空気の温度との間の差の両方を含み得る。
しかしながら、測定は、温度測定の雑音の影響をより受けやすい場合がある。微分正弦波掃引中の温度変化は、利得変化よりもむしろオフセットのように見える誤差をもたらす場合がある。
したがって、2回の測定正弦波掃引中に測定値が0.1Kだけ変動する場合、差は、0.012uLであり得る。したがって、(図107に示されるように)各正弦波掃引に対する別個の温度測定を行うよりもむしろ、各送達に対する一貫した温度推定値を使用するほうが有効であり得る。
LM73温度センサは、+/−1℃の公表精度および0.03Cの分解能を有する。さらに、LM73温度センサは、(図108に示されるように)水平になるために約5回の正弦波掃引を要する、約0.3℃の開始過渡を一貫して有すると考えらる。
前述の注入ポンプアセンブリ(例えば、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500)は、注入可能な流体の離散送達を提供するため、前述の注入ポンプアセンブリは、(図109に示される方式で)完全に離散領域中でモデル化され得、これは以下の式に要約され得る。
離散時間PI調節器は、以下の式に従って機能し得る。
前述で説明されるAVSシステムは、固定体積1500および可変体積1502における音響応答をスピーカ駆動入力と比較し、可変体積1502の体積を抽出することによって、稼働する。したがって、これらの別個の体積のそれぞれと接触しているマイクロホン(例えば、マイクロホン626、630)がある。使い捨て筐体アセンブリ114の有無を検出するために、より全体的な方式で、可変体積マイクロホン630の応答も使用されてもよい。具体的には、使い捨て筐体アセンブリ114が可変体積1502に取り付けられていない(すなわち、近接して位置付けられていない)場合、スピーカ駆動入力に対する音響応答が、実質的に全く感知されないはずである。しかしながら、固定体積1500の応答は、依然としてスピーカ入力に関係したままとなるべきである。したがって、単純に、両方のマイクロホンが音響応答を示すことを確実にすることによって、使い捨て筐体アセンブリ114が取り付けられているかどうかを判定するために、マイクロホンデータが使用されてもよい。マイクロホン626(すなわち、固定体積1500に近接して位置付けられたマイクロホン)が音響応答を示し、マイクロホン630(すなわち、可変体積1502に近接して位置付けられたマイクロホン)が音響応答を示さない場合は、使い捨て筐体アセンブリ114が再利用可能筐体アセンブリ102に取り付けられていないことが合理的に断定され得る。可変体積マイクロホン630の故障は、使い捨て筐体アセンブリ114が取り付けられていないときに予期されるマイクロホン応答からほぼ区別ができない中域測定値をもたらす場合があるため、可変体積マイクロホン630の故障は、取り付けられていない使い捨て筐体アセンブリ114も示すと考えられ得ることに留意されたい。
以下の議論について、以下の名称が使用され得る。
各周波数応答計算で採用される復調ルーチンの一部として、固定体積マイクロホン626および可変体積マイクロホン630の両方の最小および最大測定値が計算され得る。これらの最大値および最小値の合計は、以下のように、マイクロホン626およびマイクロホン630の両方について、(前述で論じられるような)正弦波掃引全体にわたって計算され得る。
これら2つの総和の間の差は、以下のように簡略化され得る。
式中、δは、正弦波掃引の平均最小/最大差(これは、次いで、閾値と比較される)を得るように、正弦波掃引の数で除算され得、閾値は、計算効率のために、同等にNを乗算され得る。したがって、基本的な利用可能検出アルゴリズムは、以下のように定義され得る。
最大/最小差が閾値よりも大きいという付加的な条件は、故障したスピーカが受信された音響応答の原因ではないことを確実にするように行われるチェックである。本アルゴリズムは、任意の正弦波掃引について反復されてもよく、したがって、例えば、多くても2回の連続掃引以内に、使い捨て筐体アセンブリ114の脱離が感知される(すなわち、進行中の正弦波掃引の後半に使い捨て筐体アセンブリ114が除去される、最悪の場合のシナリオで)ことを可能にする。
前述のアルゴリズムに対する閾値化は、完全に数値的証拠に基づいてもよい。例えば、典型的な最小/最大応答差の調査は、いずれの個別差も、500ADCカウント未満ではないことを示してもよい。したがって、使い捨て筐体アセンブリ114が再利用可能筐体アセンブリ102から脱離されている間に調査される全てのデータは、十分に500ADCカウント未満であるものとして、全ての最小/最大応答差を示し得る。したがって、δの閾値は、T=500に設定され得る。
体積センサアセンブリ148は、注入ポンプアセンブリ(例えば、注入ポンプアセンブリ100)内で利用されるものとして前述で説明されているが、他の構成も可能であって、本開示の範囲内であると見なされるため、これは例証目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。例えば、体積センサアセンブリ148は、例えば、一緒に混合された化学物質の分量を制御するために、プロセス制御環境内で使用されてもよい。代替として、体積センサアセンブリ148は、例えば、一緒に混合された原料の分量を制御するために、飲料分注システム内で使用されてもよい。
体積センサアセンブリ148は、共振器としてポート(例えば、ポートアセンブリ624)を利用するものとして前述で説明されているが、他の構成も可能であって、本開示の範囲内であると見なされるため、これは例証目的にすぎない。例えば、固体塊(図示せず)が、ポートアセンブリ624内で浮遊させられてもよく、かつ体積センサアセンブリ148に対する共振器として機能してもよい。具体的には、共振器用の塊(図示せず)は、ポートアセンブリ624に跨架するダイヤフラム(図示せず)上で浮遊させられてもよい。代替として、ダイヤフラム自体(図示せず)が、共振器用の塊の役割を果たしてもよい。体積センサアセンブリ148の固有周波数は、可変体積1502の体積の関数であり得る。したがって、体積センサアセンブリ148の固有周波数を測定することができる場合、可変体積1502の体積が計算され得る。
体積センサアセンブリ148の固有周波数は、多数の異なる方法で測定されてもよい。例えば、時間変動力が、ダイヤフラム(図示せず)に印加されてもよく、力とダイヤフラム(図示せず)の運動との間の関係が、体積センサアセンブリ148の固有周波数を推定するために使用されてもよい。代替として、塊(図示せず)が摂動を受け、次いで、振動させられてもよい。次いで、塊(図示せず)の非強制的運動が、体積センサアセンブリ148の固有周波数を計算するために使用されてもよい。
共振塊(図示せず)に印加される力は、種々の方法で達成されてもよく、その実施例は、以下を含んでもよいが、それらに限定されない。
・スピーカアセンブリ622が、固定体積1500内で時間変動圧力を生成してもよい。・共振塊(図示せず)が、時間変動電圧/電流に反応する圧電材料であってもよい。
・共振塊(図示せず)が、時間変動電圧/電流に反応する音声コイルであってもよい。
共振塊に印加される力は、種々の方法で測定されてもよく、その実施例は、以下を含んでもよいが、それらに限定されない。
・固定体積中の圧力を測定する。
・共振塊(図示せず)が、圧電材料であってもよい。
・ひずみゲージが、ダイヤフラム(図示せず)、または共振塊(図示せず)を支持する他の構造部材に接続されてもよい。
同様に、共振塊(図示せず)の変位は、可変体積中の圧力を測定することによって推定されるか、または種々の方法で直接測定されてもよく、その実施例は、以下を含んでもよいが、それらに限定されない。
・圧電センサを介する。
・容量センサを介する。
・光学センサを介する。
・ホール効果センサを介する。
・電位差計(時間変動インピーダンス)センサを介する。
・誘導型センサを介する。
・線形可変差動変圧器(LVDT)を介する。
さらに、共振塊(図示せず)は、力型センサまたは変位型センサのいずれか一方と一体であってもよい(すなわち、共振塊(図示せず)は、圧電材料から作製されてもよい)。
力の印加および変位の測定は、単一デバイスによって、達成されてもよい。例えば、圧電材料が共振塊(図示せず)に使用されてもよく、時間変動力を生成するように、時間変動電圧/電流が圧電材料に印加されてもよい。圧電材料に印加される、結果として生じる電圧/電流が、測定されてもよく、2つの間の伝達関数が、体積センサアセンブリ148の固有周波数を推定するために使用されてもよい。
前述のように、体積センサアセンブリ148の共振周波数は、掃引正弦波系識別を使用して推定され得る。具体的には、前述のモデル適合は、ポートアセンブリの共振周波数が正弦波掃引データから抽出されることを可能にし得、これは、次いで、送達体積を判定するために使用され得る。共振周波数と送達体積との間の理想的な関係は、以下のように表され得る。
音速は温度とともに変動するため、温度効果を分割することが有用であり得る。
したがって、体積は、測定された共振周波数および温度の関数として表され得る。
式中、cは較正定数
である。
次いで、注入ポンプアセンブリ100は、この計算された体積V2(すなわち、ユーザに送達された注入可能な流体の実際の体積を表す)を標的体積(すなわち、ユーザに送達されるはずだった流体の分量を表す)と比較してもよい。例えば、注入ポンプアセンブリ100は、30分ごとに、ユーザに注入可能な流体の0.100単位基本用量を送達するものであったと仮定する。さらに、そのような送達を達成すると、体積センサアセンブリ148が、0.095単位の注入可能な流体の計算された体積V2(すなわち、ユーザに送達された注入可能な流体の実際の体積を表す)を示すと仮定する。
体積V2を計算するときに、注入ポンプアセンブリ100は、最初に、注入可能な流体の用量の投与前の体積センサチャンバ620内の流体の体積を判定してもよく、後に、注入可能な流体の用量の投与後の体積センサチャンバ620内の流体の体積を判定してもよく、これら2つの測定値の差は、V2(すなわち、ユーザに送達された注入可能な流体の実際の体積)を示す。したがって、V2は、示差測定値である。
V2は、可変体積チャンバの中のダイヤフラムにわたる全空隙であり得る。患者への実際の流体送達は、チャンバが一杯であったときから、測定弁が開放されてチャンバが空にされた後までの、V2の差であり得る。V2は、直接的に送達体積でなくてもよい。例えば、空気体積が測定されてもよく、一連の示差測定値が取られてもよい。閉塞については、虚無測定値が取られてもよく、チャンバが充填されてもよく、完全測定が得られてもよく、次いで、出口弁が開いた後に最終測定値が得られてもよい。したがって、第1の測定値と第2の測定値との間の差は、送出された量であり得、第2の測定値と第3の測定値との間の差は、患者に送達された量である。
したがって、電気制御アセンブリ110は、送達された注入可能な流体が、求められたものより少ない0.005単位であることを判定してもよい。この判定に応じて、電気制御アセンブリ110は、任意の付加的な必要用量が送出され得るように、機械制御アセンブリ104に適切な信号を提供してもよい。代替として、電気制御アセンブリ110は、付加的な用量が次の用量とともに分注され得るように、機械制御アセンブリ104に適切な信号を提供してもよい。したがって、注入可能な流体の次の0.100単位用量の投与中に、標的と送達された量との間の差に基づいて、ポンプに対する出力コマンドが修正されてもよい。
図110も参照すると、以前に投与された注入可能な流体の分量に少なくとも部分的に基づいて、現在注入されている注入可能な流体の分量を制御するための制御システムの1つの特定の実装が示されている。具体的には、前述の実施例を続けると、例証目的で、電気制御アセンブリ110が、ユーザへの注入可能な流体の0.100単位用量の送達を要求すると仮定する。したがって、電気制御アセンブリ110は、体積コントローラ1602に、標的示差体積信号1600(形状記憶アクチュエータ112のサイクルにつき、注入可能な流体の0.010単位の部分的基礎用量を識別する)を提供してもよい。したがって、本特定の実施例では、形状記憶アクチュエータ112は、注入可能な流体の0.100単位の所望基礎用量を達成するために、10回循環させられる必要があり得る(すなわち、10サイクル×0.010単位/サイクル=0.100単位)。順に、体積コントローラ1602は、SMA(すなわち、形状記憶アクチュエータ)コントローラ1608に「オンタイム」信号1606を提供してもよい。また、バッテリ電圧信号1610もSMAコントローラ1608に提供される。
具体的には、形状記憶アクチュエータ112は、形状記憶アクチュエータ112に印加される熱エネルギーの量(例えば、ジュール)を変動させることによって、制御されてもよい。したがって、バッテリ606の電圧レベルが低減された場合、形状記憶アクチュエータ112に印加されるジュールの分量もまた、定義された周期にわたって低減され得る。逆に、バッテリ606の電圧レベルが増加させられた場合、形状記憶アクチュエータ112に印加されるジュールの分量もまた、定義された周期にわたって増加させられ得る。したがって、(バッテリ電圧信号1610を介して)バッテリ606の電圧レベルを監視することによって、バッテリ電圧レベルにかかわらず、適切な分量の熱エネルギーが形状記憶アクチュエータ112に印加されることを確実にするように、形状記憶アクチュエータ112に印加される信号の種類が変動させられてもよい。
SMAコントローラ1608は、「オンタイム」信号1606およびバッテリ電圧信号1610を処理して、形状記憶アクチュエータ112に印加する適切なSMA駆動信号1612を判定してもよい。SMA駆動信号1612の一実施例は、SMA駆動信号1612の振幅が形状記憶アクチュエータ112(したがって、ポンプアセンブリ106)のストローク長を本質的に制御し、SMA駆動信号1612の負荷サイクルが形状記憶アクチュエータ112(したがって、ポンプアセンブリ106)のストローク率を本質的に制御する、一連のバイナリパルスであってもよい。さらに、SMA駆動信号1612が示差体積(すなわち、形状記憶アクチュエータ112の各サイクル中に注入される体積)を示すため、SMA駆動信号1612は、形状記憶アクチュエータ112の複数のサイクル中に注入される注入可能な流体の総分量を示し得る、体積信号1616を生成するように、離散時間積分器1614によって積分されてもよい。例えば、(前述のように)0.100単位の注入可能な流体を注入するために、(1サイクルにつき0.010単位で)形状記憶アクチュエータ112の10サイクルを要し得るため、離散時間積分器1614は、これらの10サイクルにわたってSMA駆動信号1612を積分して、(体積信号1616によって表されるような)注入可能な流体の注入された総分量を判定してもよい。
SMA駆動信号1612は、例えば、1サイクルにわたって、ポンプアセンブリ106を作動させ、体積センサアセンブリ148内に含まれる体積センサチャンバ620の充填をもたらし得る。次いで、注入ポンプアセンブリ100は、(前述のように)体積センサチャンバ620内に含まれる流体の分量の第1の測定を行ってもよい。さらに、前述のように、測定弁アセンブリ610が後に通電され、体積センサチャンバ620内の流体の全てまたは一部をユーザに送達させてもよい。次いで、注入ポンプアセンブリ100は、(前述で説明されるように)体積センサチャンバ620内に含まれる流体の分量の測定を行い、V2(すなわち、形状記憶アクチュエータ112の現在のサイクル中にユーザに送達された注入可能な流体の実際の体積)を判定するために、これら2つの測定値を使用してもよい。判定されると、V2(すなわち、信号1618によって表されるような)は、前に受信した標的示差体積との比較のために、体積コントローラ1602に提供(すなわち、フィードバック)されてもよい。
示差標的体積が0.010単位の注入可能な流体であった、前述の実施例を続けると、V2(すなわち、信号1618によって表されるような)が、ユーザに送達されたものとして0.009単位の注入可能な流体を識別すると仮定する。したがって、注入ポンプアセンブリ100は、次の示差標的体積を0.011単位まで増加させて、前の0.001単位貯蔵を相殺してもよい。したがって、前述のように、SMA駆動信号1612の振幅および/または負荷サイクルは、ユーザに注入可能な流体の次の基礎用量を送達するときに増加させられてもよい。このプロセスは、(前述のように)形状記憶アクチュエータ112の残りの9サイクルにわたって反復されてもよく、離散時間積分器1614は、ユーザに送達された注入可能な流体の総分量を定義し得る、SMA駆動信号1612を(体積信号1616を生成するために)積分し続けてもよい。
図111も参照すると、体積コントローラ1602の1つの可能な実施形態が示されている。本特定の実装では、体積コントローラ1602は、PI(比例積分器)コントローラ1650を含んでもよい。体積コントローラ1602は、「オンタイム」信号1606に関する初期「推測」を設定するためのフィードフォワードコントローラ1652を含んでもよい。例えば、標的示差体積信号1600が、形状記憶アクチュエータ112の1サイクルにつき注入可能な流体の0.010単位の部分基礎用量を識別する、前述で説明される状況について、フィードフォワードコントローラ1652は、例えば、1ミリ秒の初期「オンタイム」を定義してもよい。フィードフォワードコントローラ1652は、例えば、標的示差体積信号1600に少なくとも部分的に基づく、初期「オンタイム」を定義する、参照テーブルを含んでもよい。体積コントローラ1602はさらに、標的示差体積信号1600を積分するための離散時間積分器1654と、V2(すなわち、信号1618によって表されるような)を積分するための離散時間積分器1656とを含んでもよい。
図112も参照すると、フィードフォワードコントローラ1652の1つの可能な実施形態が示されている。本特定の実装では、フィードフォワードコントローラ1652は、定値信号1658を定義してもよく、かつ増幅器1660(例えば、統一利得増幅器)を含んでもよく、その出力は、加算ノード1662において定値信号1658と合計されてもよい。結果として生じる合計信号(すなわち、信号1664)は、例えば、参照テーブル1666に、入力信号として提供されてもよく、これは、フィードフォワードコントローラ1652の出力信号を生成するように処理されてもよい。
前述のように、ポンプアセンブリ106は、形状記憶アクチュエータ112によって制御されてもよい。さらに、前述のように、SMAコントローラ1608は、「オンタイム」信号1606およびバッテリ電圧信号1610を処理して、形状記憶アクチュエータ112に印加する適切なSMA駆動信号1612を判定してもよい。
図113−114も参照すると、SMAコントローラ1608の1つの特定の実装が示されている。前述のように、SMAコントローラ1608は、「オンタイム」信号1606およびバッテリ電圧信号1610に応答してもよく、形状記憶アクチュエータ112にSMA駆動信号1612を提供してもよい。SMAコントローラ1608は、フィードバックループ(単位遅延1700を含む)を含んでもよく、その出力は、乗算器1702においてバッテリ電圧信号1610で乗算されてもよい。乗算器1702の出力は、例えば、統一利得増幅器1704で増幅されてもよい。乗算器1704の出力は、(「オンタイム」信号1606が印加される)加算ノード1706の負の入力に印加されてもよい。加算ノード1706の出力は、(例えば、統一利得増幅器1708を介して)増幅されてもよい。SMAコントローラはまた、(体積コントローラ1602のフィードフォワードコントローラ1652と同様に、図112参照)SMA駆動信号1612の初期値を提供するように、フィードフォワードコントローラ1710を含んでもよい。フィードフォワードコントローラ1710の出力は、SMA駆動信号1612を形成するように、加算ノード1712において、増幅器1708の出力および増幅器1708の出力の積分表現(すなわち、信号1714)と合計されてもよい。
SMA駆動信号1612は、形状記憶アクチュエータ112への力の印加を達成する制御回路に提供されてもよい。例えば、SMA駆動信号1612は、形状記憶アクチュエータに電流信号1718(バッテリ606から供給される)および/または固定信号1720を選択的に印加し得る、切替アセンブリ1716に印加されてもよい。例えば、SMA駆動信号1612は、SMA駆動信号1612によって定義される負荷サイクルを達成する方式で、切替アセンブリ1716を介したエネルギー(電流信号1718を介してバッテリ606から供給される)の印加を達成してもよい。単位遅延1722は、バッテリ電圧信号1610(SMAコントローラ1608に印加されてもよい)を形成するように、形状記憶アクチュエータ112に印加される信号の遅延バージョンを生成してもよい。
形状記憶アクチュエータ112に電力を印加するとき、電圧は、固定時間量にわたって、a)未調節の電圧を伴う固定負荷サイクルにおいて、b)調節された電圧を伴う固定負荷サイクルにおいて、c)測定された電流値に基づく可変負荷サイクルにおいて、d)測定された電圧値に基づく可変負荷サイクルにおいて、およびe)測定された電圧値の二乗に基づく可変負荷サイクルにおいて、印加されてもよい。代替として、電圧は、測定されたインピーダンスに基づいて、可変時間量にわたって形状記憶アクチュエータ112に印加されてもよい。
固定負荷サイクルにおいて固定時間量にわたって未調節の電圧を印加するとき、内側ループフィードバックが使用されなくてもよく、固定負荷サイクルにおいて、かつ外側体積ループによって判定されるオンタイムで、形状記憶アクチュエータが駆動されてもよい。
固定負荷サイクルにおいて固定時間量にわたって調節された電圧を印加するとき、内側ループフィードバックが使用されなくてもよく、固定負荷サイクルにおいて、かつ外側体積ループによって判定されるオンタイムで、形状記憶アクチュエータ112が駆動されてもよい。
測定された電流値に基づく可変定負荷サイクルにおいて、未調節の電圧を印加するとき、形状記憶アクチュエータ112に印加される実際の電流が測定されてもよく、正しい平均電流を維持するように、形状記憶アクチュエータ112の作動中に負荷サイクルが調整されてもよい。
測定された電圧値に基づく可変定負荷サイクルにおいて、未調節の電圧を印加するとき、形状記憶アクチュエータ112に印加される実際の電圧が測定されてもよく、正しい平均電圧を維持するように、形状記憶アクチュエータ112の作動中に負荷サイクルが調整されてもよい。
測定された電圧値の二乗に基づく可変定負荷サイクルにおいて、未調節の電圧を印加するとき、形状記憶アクチュエータ112に印加される実際の電圧が測定されてもよく、(形状記憶アクチュエータ112のインピーダンスに基づいて)形状記憶アクチュエータ112に所望レベルの電力を提供するために必要なレベルで、電圧の二乗を維持するように、形状記憶アクチュエータ112の作動中に負荷サイクルが調整されてもよい。
図114A−114Bも参照すると、SMAコントローラ1608の他の実装が示されている。具体的には、図114Aは、スイッチアセンブリを開閉し得るPWM信号を提供するように構成され得る、マイクロプロセッサおよび種々の制御ループを含み得る、電気回路図である。スイッチアセンブリは、形状記憶アクチュエータを通って流れることが可能になる電流を制御してもよい。バッテリは、形状記憶アクチュエータに電流を提供してもよい。さらに、114Bは、体積コントローラおよび内部形状記憶アクチュエータコントローラを開示する。形状記憶アクチュエータコントローラは、ポンプにPWM信号を提供してもよく、これは、バッテリ電圧に基づいて修正されてもよい。これは、固定オンタイムに発生してもよく、結果として、体積が体積センサアセンブリ148によって測定され、体積コントローラにフィードバックされてもよい。
好ましい実施形態では、ほぼ一貫した電力を与えるように、測定されたバッテリ電圧に基づいて負荷サイクルを変動させる。負荷サイクルを調整して、より低いバッテリ電圧を補償する。バッテリ電圧は、1)バッテリが放電されるにつれて、電圧がゆっくりと減少する、および2)バッテリに負荷を印加すると、内部インピーダンスがあるため、その電圧が徐々に低下する、といった2つの理由で変化し得る。これは、任意の種類のシステムで発生するものであって、負荷サイクルを調整し、したがって、より低い、または変動するバッテリ電圧を軽減することによって、これを補償する。バッテリ電圧は、マイクロプロセッサによって測定されてもよい。他のシステムでは、1)電圧が調節されてもよく(安定した電圧で電圧を維持するように調節器を入れる)、2)フィードバックが他のもの(すなわち、必ずしもバッテリ電圧を測定するわけではない、モータの速度または位置)に基づいてもよい。
形状記憶アクチュエータを制御するために、他の構成が利用されてもよい。例えば、A)形状記憶アクチュエータは、未調節の電圧を伴う固定負荷サイクルにおいて制御されてもよい。電圧が変動するにつれて、形状記憶アクチュエータの加熱の再現性が低減される。B)バッテリ電圧の変化を補償する、調節された電圧の固定負荷サイクルが利用されてもよい。しかしながら、電圧を下方に調節することは、エネルギーにより、あまり効率的ではない。C)負荷サイクルは、電流の変化に基づいて変動させられてもよい(これは、より複雑な測定回路を必要としてもよい)。D)負荷サイクルは、測定された電圧に基づいて変動させられてもよい。E)負荷サイクルは、電流の二乗、または抵抗で割られた電圧の二乗に基づいて変動させられてもよい。F)電圧は、測定されたインピーダンスに基づいて、可変時間量にわたって印加されてもよい(例えば、ホイートストンゲージ(図示せず)を使用して、インピーダンスを測定してもよい)。形状記憶アクチュエータのインピーダンスは、ひずみと相関があってもよい(すなわち、そのインピーダンスに基づいて、SMAがどれだけ移動するかを相関させてもよい)。
図115を参照して、前述のように、注入ポンプアセンブリ100の安全性を向上させるために、電気制御アセンブリ110は、2つの別個かつ個別のマイクロプロセッサ、すなわち、スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802を含んでもよい。具体的には、コマンドプロセッサ1802は、前述で論じられる機能(例えば、SMA駆動信号1612を生成する)を果たしてもよく、(本実施例では)形状記憶アクチュエータ112、632(それぞれ)の機能性を制御する、中継/スイッチアセンブリ1804、1806を制御してもよい。コマンドプロセッサ1802は、形状記憶アクチュエータ112、632に印加される電圧信号の状態(例えば、電圧レベル)に関して、信号調整器1808からフィードバックを受信してもよい。コマンドプロセッサ1800は、中継/スイッチアセンブリ1804、1806とは無関係に、中継/スイッチアセンブリ1810を制御してもよい。したがって、注入事象が所望されるときに、注入事象が適正であることをスーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802の両方が同意しなければならず、両方がそれぞれの継電器/スイッチを作動させなければならない。スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802のいずれか一方が、それぞれの継電器/スイッチを作動させられなかった場合は、注入事象が発生しない。したがって、スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802、ならびに生じなければならないそれらの協働および同時発生を通して、注入ポンプアセンブリ100の安全性が向上させられる。
スーパーバイザプロセッサは、コマンドプロセッサが送達するべきではないときに送達することを防止してもよく、また、コマンドプロセッサが送達しているはずであるときに送達しない場合、アラートしてもよい。スーパーバイザプロセッサは、コマンドプロセッサが間違ったスイッチを作動させた場合、またはコマンドプロセッサが過剰に長く電力を印加しようとした場合、継電器/スイッチアセンブリを動作停止状態にしてもよい。
スーパーバイザプロセッサは、どれだけのインスリンが送達されるべきかについて、冗長的に計算を行ってもよい(すなわち、コマンドプロセッサの計算を二重にチェックする)。コマンドプロセッサは、送達スケジュールを決定してもよく、スーパーバイザプロセッサは、これらの計算を冗長的にチェックしてもよい。
スーパーバイザはまた、RAMにプロファイル(送達プロファイル)を冗長的に保持し得るため、コマンドプロセッサが正しい計算を行い得るが、不良なRAMがある場合は、コマンドに間違った結果を出させる。スーパーバイザは、例えば、二重にチェックするために、基礎プロファイルのローカルコピー等を使用する。
スーパーバイザは、AVS測定を二重にチェックすることができ、AVS計算を見て、安全性チェックを適用する。AVS測定値が取られるたびに、二重にチェックを行う。
図116も参照すると、スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802のうちの1つ以上は、注入ポンプアセンブリ100の種々の部分の診断を行ってもよい。例えば、分圧器1812、1814は、例えば、形状記憶アクチュエータ112の遠位端において感知される、電圧(それぞれ、V1およびV2)を監視するように構成されてもよい。継電器/スイッチアセンブリ1804、1810に印加される信号を把握した上で、電圧V1およびV2の値は、(例証的な診断表1816に示されるのと同様に)図116に示される回路の種々の構成要素に診断が行われることを可能にし得る。
前述のように、図115−116に図示されるように、注入ポンプアセンブリ100の安全性を向上させるために、電気制御アセンブリ110は、複数のマイクロプロセッサ(例えば、スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802)を含んでもよく、そのそれぞれは、注入可能な流体の用量の送達を達成するために、相互作用し、同時に動作することが要求され得る。マイクロプロセッサが相互作用/同時に動作できなかった場合は、注入可能な流体の用量の送達が失敗する場合があり、1つ以上のアラームがトリガされてもよく、したがって、注入ポンプアセンブリ100の安全性および信頼性を向上させる。
体積誤差を経時的に追跡する、マスタアラームが利用されてもよい。したがって、誤差の合計が大きくなりすぎれば、マスタアラームが起動され、システムに異常があるかもしれないことを示してもよい。したがって、マスタアラームは、行われている総体積比較および認知されている相違を示してもよい。マスタアラームを起動するために必要とされる相違の典型的な値は、1.00ミリリットルであってもよい。マスタアラームは、情報漏洩して合計を監視してもよい(すなわち、不正確性が時間の水平軸を有する)。
図117A−117Bも参照すると、注入可能な流体の用量の送達中の、複数のマイクロプロセッサ間のそのような相互作用の1つのそのような例証的実施例が示されている。具体的には、コマンドプロセッサ1802が、最初に、体積センサチャンバ620内の注入可能な流体の初期体積を判定してもよい1900。次いで、コマンドプロセッサ1802は、スーパーバイザプロセッサ1800に「ポンプ電力要求」メッセージを提供してもよい1902。「ポンプ電力要求」メッセージを受信すると1904、スーパーバイザプロセッサ1800が、例えば、継電器/スイッチ1810に通電してもよく1906(したがって、形状記憶アクチュエータ112に通電する)、コマンドプロセッサ1802に「ポンプ電力オン」メッセージを送信してもよい1908。「ポンプ電力オン」メッセージを受信すると1910、コマンドプロセッサ1802が、例えば、(継電器/スイッチ1804に通電することによって)ポンプアセンブリ106を作動させてもよく1912、その間に、スーパーバイザプロセッサ1800が、例えば、ポンプアセンブリ106の作動を監視してもよい1914。
ポンプアセンブリ106の作動が完了すると、コマンドプロセッサ1802が、スーパーバイザプロセッサ1800に「ポンプ電力オフ」メッセージを提供してもよい1914。「ポンプ電力オフ」メッセージを受信すると1916、スーパーバイザプロセッサ1800が、継電器/スイッチ1810の電源を切り1918、コマンドプロセッサ1802に「ポンプ電力オフ」メッセージを提供してもよい1920。「ポンプ電力オフ」メッセージを受信すると1922、コマンドプロセッサ1802が、ポンプアセンブリ106によって送出された注入可能な流体の分量を測定してもよい1924。これは、体積センサチャンバ620内の流体の現在の分量を測定し、それを前述で(ステップ1900で)判定された分量と比較することによって、達成されてもよい。判定されると1924、コマンドプロセッサ1802が、スーパーバイザプロセッサ1800に「弁開放電力要求」メッセージを提供してもよい1926。「弁開放電力要求」メッセージを受信すると1928、スーパーバイザプロセッサ1800が、継電器/スイッチ1810に通電してもよく1930(したがって、形状記憶アクチュエータ632に通電する)、コマンドプロセッサ1802に「弁開放電力オン」メッセージを送信してもよい1932。「弁開放電力オン」メッセージを受信すると1934、コマンドプロセッサ1802が、例えば、(継電器/スイッチ1806に通電することによって)測定弁アセンブリ610を作動させてもよく1936、その間に、スーパーバイザプロセッサ1800が、例えば、測定弁アセンブリ610の作動を監視してもよい1938。
測定弁アセンブリ610の作動が完了すると、コマンドプロセッサ1802が、スーパーバイザプロセッサ1800に「弁電力オフ」メッセージを提供してもよい1940。「弁電力オフ」メッセージを受信すると1942、スーパーバイザプロセッサ1800が、継電器/スイッチ1810の電源を切り1944、コマンドプロセッサ1802に「弁電力オフ」メッセージを提供してもよい1946。
「弁電力オフ」メッセージを受信すると1948、コマンドプロセッサ1802が、スーパーバイザプロセッサ1800に「弁閉鎖電力要求」メッセージを提供してもよい1950。「弁閉鎖電力要求」メッセージを受信すると1952、スーパーバイザプロセッサ1800が、継電器/スイッチ1810に通電してもよく1954(したがって、形状記憶アクチュエータ652に通電する)、コマンドプロセッサ1802に「電力オン」メッセージを送信してもよい1956。「電力オン」メッセージを受信すると1958、コマンドプロセッサ1802が、形状記憶アクチュエータ652に通電するように構成される、通電継電器/スイッチ(図示せず)を作動させてもよく1960、その間に、スーパーバイザプロセッサ1800が、例えば、形状記憶アクチュエータ652の作動を監視してもよい1962。
前述のように(かつ、図26A、26B、27A、27B、および28を一時的に参照して)、形状記憶アクチュエータ652が、電気接点654を使用して第1端に係留されてもよい。形状記憶アクチュエータ652の他端は、ブラケットアセンブリ656に接続されてもよい。形状記憶アクチュエータ652が起動されると、形状記憶アクチュエータ652は、ブラケットアセンブリ656を前方に引き、弁アセンブリ634を解放してもよい。したがって、測定弁アセンブリ610は、形状記憶アクチュエータ632を介して起動されてもよい。測定弁アセンブリ610が起動されると、ブラケットアセンブリ656は、起動位置で弁アセンブリ610を自動的に掛止してもよい。形状記憶アクチュエータ652を作動させることにより、ブラケットアセンブリ656を前方に引き、弁アセンブリ634を解放してもよい。形状記憶アクチュエータ632がもはや起動されないと仮定して、ブラケットアセンブリ656が弁アセンブリ634を解放すると、測定弁アセンブリ610が動作停止状態になってもよい。したがって、形状記憶アクチュエータ652を作動させることによって、測定弁アセンブリ610が動作停止状態になってもよい。
形状記憶アクチュエータ652の作動が完了すると、コマンドプロセッサ1802が、スーパーバイザプロセッサ1800に「電力オフ」メッセージを提供してもよい1964。「電力オフ」メッセージを受信すると1966、スーパーバイザプロセッサ1800が、継電器/スイッチ1810の電源を切り1968、コマンドプロセッサ1802に「電力オフ」メッセージを提供してもよい1970。「電力オフ」メッセージを受信すると1972、コマンドプロセッサ1802が、体積センサチャンバ620内の注入可能な流体の分量を判定してもよく、したがって、コマンドプロセッサ1802が、この測定された分量を前述で(ステップ1924で)判定された分量と比較して、ユーザに送達された注入可能な流体の分量を判定することを可能にする1974。
ユーザに送達された注入可能な流体の分量1974が、基礎/ボーラス注入事象に対して指定される注入可能な流体の分量より少ない場合は、(ループ1976を介して)前述の手順が反復されてもよい。
図118を参照すると、今回は、注入可能な流体の用量のスケジューリング中の、プロセッサ1800、1802間の相互作用の別の例証的実施例が示されている。コマンドプロセッサ1802は、(それぞれ)基礎スケジューリングメッセージまたはボーラス要求メッセージの受信について監視してもよい2000、2002。これらのメッセージのうちのいずれか一方を受信すると2000、2002、コマンドプロセッサ1802が、所望の送達体積を設定してもよく2004、スーパーバイザプロセッサ1800に「送達要求」メッセージを提供してもよい2006。「送達要求」メッセージを受信すると2008、スーパーバイザプロセッサ1800が、コマンドプロセッサ1802によって定義される体積2004を検証してもよい2010。検証されると2010、スーパーバイザプロセッサ1800が、コマンドプロセッサ1802に「送達容認」メッセージを提供してもよい2012。「送達容認」メッセージを受信すると2014、コマンドプロセッサ1802は、コントローラ(例えば、前述で議論され、図110に図示されるコントローラ)を更新し2016、注入可能な流体の基礎/ボーラス用量の送達を実行してもよい2018。コマンドプロセッサ1808は、(前述で議論され、かつ図117A−117Bに図示されるように)ユーザに送達された注入可能な流体の総分量を監視し、更新してもよい2022。適切な分量の注入可能な流体がユーザに送達されると、コマンドプロセッサ1802が、スーパーバイザプロセッサ1800に「送達終了」メッセージを提供してもよい2024。「送達終了」メッセージを受信すると2026、スーパーバイザプロセッサ1800が、ユーザに送達された注入可能な流体の総分量を更新してもよい2028。ユーザに送達された注入可能な流体の総分量2018が、前述で(ステップ2004で)定義された分量より少ない場合は、(ループ2030を介して)前述で論じられる注入プロセスが反復されてもよい。
図119も参照すると、(前述で説明されるように)体積センサアセンブリ148を介した体積測定を達成しながら、スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802が相互作用し得る方式の実施例が示されている。
具体的には、コマンドプロセッサ1802が、体積センサアセンブリ148を初期化し2050、体積センサアセンブリ148からデータを収集し始めてもよく2052、そのプロセスは、前述の正弦波掃引で利用される各周波数について反復されてもよい。データが特定の掃引周波数について収集されるたびに、データ点メッセージがコマンドプロセッサ1802から提供されてもよく2054、これは、スーパーバイザプロセッサ1800によって受信されてもよい2056。
正弦波掃引全体についてデータ収集2052が完了すると、コマンドプロセッサ1802が、注入ポンプアセンブリ100によって送達される注入可能な流体の体積を推定してもよい2058。コマンドプロセッサ1802は、スーパーバイザプロセッサ1800に体積推定メッセージを提供してもよい2060。この体積推定メッセージを受信すると2062、スーパーバイザプロセッサ1800が、体積推定メッセージをチェック(すなわち、確認)してもよい2064。チェック(すなわち、確認)されると、スーパーバイザプロセッサ1800が、コマンドプロセッサ1802に検証メッセージを提供してもよい2066。スーパーバイザプロセッサ1800から受信されると2068、コマンドプロセッサ1802が、体積センサアセンブリ148によって送達された注入可能な流体の用量に対する測定状態を設定してもよい。
前述のように、かつ図11を一時的に参照すると、前述で論じられる注入ポンプアセンブリ(例えば、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500)の種々の実施形態は、遠隔制御アセンブリ300を介して構成されてもよい。遠隔制御アセンブリ300を介して構成可能であるとき、注入ポンプアセンブリは、注入ポンプアセンブリと、例えば、遠隔制御アセンブリ300との間の通信(例えば、有線または無線)を可能にする、テレメトリ回路(図示せず)を含んでもよく、したがって、遠隔制御アセンブリ300が注入ポンプアセンブリを遠隔制御することを可能にする。遠隔制御アセンブリ300(同様にテレメトリ回路(図示せず)を含んでもよく、かつ注入ポンプアセンブリと通信することが可能であってもよい)は、表示アセンブリ302と、入力アセンブリ304とを含んでもよい。入力アセンブリ304は、スライダアセンブリ306と、スイッチアセンブリ308、310とを含んでもよい。他の実施形態では、入力アセンブリは、ジョグホイール、複数のスイッチアセンブリ、または同等物を含んでもよい。遠隔制御アセンブリ300は、ユーザが基礎およびボーラス送達事象をプログラムすることを可能にし得る。
遠隔制御アセンブリ300は、2つのプロセッサを含んでもよく、1つのプロセッサ(例えば、Chipcon AS(Oslo,Norway)から入手可能なCC2510マイクロコントローラ/RF送受信機を含んでもよいが、それに限定されない)は、例えば、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500と通信するために、無線通信専用であってもよい。遠隔制御アセンブリ内に含まれる第2のプロセッサ(ARM Holdings PLC(United Kingdom)製造のARM920TおよびARM922Tを含んでもよいが、それらに限定されない)は、コマンドプロセッサであってもよく、例えば、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500を構成するステップと関連する、データ処理タスクを行ってもよい。
さらに、前述のように、電気制御アセンブリ816の一実施形態は、3つのマイクロプロセッサを含んでもよい。1つのプロセッサ(例えば、Chipcon AS(Oslo,Norway)から入手可能なCC2510マイクロコントローラ/RF送受信機を含んでもよいが、それに限定されない)は、例えば、遠隔制御アセンブリ300と通信するために、無線通信専用であってもよい。2つの付加的なマイクロプロセッサ(例えば、スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802)は、(前述のように)注入可能な流体の送達を達成してもよい。スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802の例は、Texas Instruments Inc.(Dallas,Texas)から入手可能なMSP430マイクロコントローラを含んでもよいが、それに限定されない。
OSは、優先度にかかわらず、次のタスクを実行することが可能になる前に、全てのタスクが完了するまで実行するという点で、非割り込み型スケジューリングシステムであってもよい。加えて、コンテキスト切替は行われてなくてもよい。タスクが実行を完了すると、実行が現在予定されている、最高優先度のタスクが、実行されてもよい。いずれのタスクも実行が予定されていない場合、OSがプロセッサ(例えば、スーパーバイザプロセッサ1800および/またはコマンドプロセッサ1802)を低電力スリープモードにしてもよく、次のタスクが予定されると、起動してもよい。OSは、主要ループコードを管理するためだけに使用されてもよく、割り込みに基づいた機能性が影響されないままにしてもよい。
OSは、C++言語を利用するように記述され得る。インヘリタンスならびに仮想関数は、タスクの容易な作成、スケジューリング、および管理を可能にする設計の重要な要素であり得る。
OS基礎構造の根底には、システム時間を追跡する能力があってもよく、プロセッサを低電力モード(LPM、スリープモードとしても知られている)にする能力を制御する。本機能性は、全てのシステムクロックの制御および構成とともに、SysClocksクラスによってカプセル化されてもよい。
SysClocksクラスは、プロセッサ(例えば、スーパーバイザプロセッサ1800および/またはコマンドプロセッサ1802)をLPMにしてエネルギー消費を低減させる機能性を含有してもよい。LPMである間、低速リアルタイムクロックが実行され続けてもよい一方で、CPUコアおよびほとんどの周辺機器を実行する、高速システムクロックが無効にされてもよい。
プロセッサをLPMにすることは、常に、提供されたSysClocksによって行われてもよい。本機能は、LPMになるとき、またはLPMではなくなるときはいつでも一貫性をもたらす、全ての必要な電力低下および電力増加シーケンスを含有してもよい。LPMからの復帰は、低速クロックに基づく任意の割り込みによって開始されてもよい。
OSは、秒数、ミリ秒数、および時刻といった、3つの時間の局面を追跡してもよい。秒数に関して、SysClocksは、プロセッサがリセットから脱するときに始めて、秒をカウントしてもよい。秒数カウンタは、低速システムクロックに基づいてもよく、したがって、プロセッサがLPMであるか、または全電力であるかどうかにかかわらず、インクリメントしてもよい。結果として、これが、プロセッサがスリープから復帰して、以前に予定されたタスクを実行する境界である。タスクが、割り込み処理ルーチン(ISR)の直後に実行される予定である場合、ISRが、終了時にプロセッサをLPMから復帰させてもよく、タスクが即座に実行されてもよい。ミリ秒数に関して、電力オンになってから秒数をカウントすることに加えて、SysClocksは、プロセッサが全電力モードである間にミリ秒数もカウントしてもよい。高速クロックがLPM中に停止させられるため、ミリ秒カウンタはインクリメントしなくてもよい。したがって、タスクがミリ秒数に基づいて実行される予定であるときはいつでも、プロセッサがLPMにならなくてもよい。時刻に関して、時刻は、特定の時点以来の秒数(例えば、2004年1月1日以降の秒)として、SysClocks内で表され得る。
SysClocksクラスは、コマンドおよびスーパーバイザプロジェクトコードベースの全体を通して使用される、有用な機能性を提供してもよい。コード遅延は、ハードウェアが安定すること、またはアクションが完了することを可能にするために必要であり得る。SysClocksは、秒数に基づく遅延、またはミリ秒数に基づく遅延といった、2つの形態の遅延を提供してもよい。遅延が使用されると、プロセッサは、現在のコード経路を続ける前に所望の時間が経過するまで、単純に待機してもよい。この時間の間、ISRのみが実行されてもよい。SysClocksは、必要な機能性の全てを提供して、現在の時刻を設定または回収してもよい。
「タスク」という言葉は、より複雑なスケジューリングシステムと関連付けられてもよく、したがって、OS内で、タスクは、マネージド関数(Managed Functions)によって表され、かつマネージド関数と呼ばれ得る。ManagedFuncクラスは、所望の機能性を管理し、予定に入れるために必要な制御要素および機能性の全てを提供する、抽象型基底クラスであってもよい。
ManagedFunc基底クラスは、5つの制御要素を有してもよく、2つがスケジューリング操作要素関数であって、1つがマネージド機能性を含有し得る、純粋仮想実行機能である。ManagedFunc制御要素の全ては、導出クラスから隠されてもよく、作成中に導出クラスによって直接設定されるのみであってもよく、したがって、使用を簡略化し、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の安全性を向上させる。
関数IDは、作成時に設定されてもよく、決して変更されなくてもよい。全ての関数IDは、単一の.hファイル内で定義されてもよく、基底ManagedFuncコンストラクタは、同一IDが2つ以上のマネージド関数に使用されてはならないことを強く強制し得る。IDはまた、割り当てられた関数IDに基づいて(他の関数に対する)関数の優先度を定義してもよく、より高い優先度の関数は、割り当てられたより低い関数IDである。実行が現在予定されている、最高優先度のタスクは、より低い優先度のタスクの前に実行されてもよい。
全ての他の制御要素は、実行されるべきであるとき、および(実行時に)以前に設定された時間量で関数が再び予定に入れられるべきである場合、関数の現在の予定された状態を表すために使用されてもよい。これらの制御および状態の操作は、周知のメンバー関数のみを通してであるが、可能になってもよい(したがって、全ての設定に安全性制御を強制する)。
マネージド関数のスケジューリングを制御するために、設定開始および設定反復関数が使用されてもよい。これらのメンバー関数のそれぞれは、反復設定を構成または無効化する、ならびに、マネージド関数が秒数、ミリ秒数、または時刻によって予定に入れられる、非アクティブ状態であるかどうかを制御する能力を可能にする、単純インターフェースであってもよい。
インヘリタンスを通して、導出クラスを作成し、スケジューリング制御を受ける必要があるコードを含有する純粋仮想「実行」関数を定義することによって、マネージド関数の作成が行われてもよい。ManagedFunc基底クラスコンストラクタは、関数の一意のIDに基づいてもよいが、始動するときにデフォルト制御値を設定するためにも使用されてもよい。
例えば、始動してから30秒後、かつその後15秒ごとに実行される関数を作成するために、所望のコードが仮想実行関数に当てはめられ、30秒の開始時間である、秒数状態によって予定に入れられる関数ID、および15秒の反復設定が、コンストラクタに提供される。
以下は、マネージド関数の作成に関する、例証的なコードの実施例である。本特定の実施例では、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の起動後1秒で初めて実行し、その後10秒ごとに実行することが予定される、「ハートビート」関数が作成される。
#include“ManagedFunc.h”
//The SendGoodFunc is a “heartbeat” status message
class SendGoodFunc : public ManagedFunc
{
public:
// Initialize the managed func to run 2 seconds after start up
// and repeat every second.
SendGoodFunc() :
ManagedFunc(IPC_SEND_GOOD,SCHEDULED_SEC,
1, true, 10){};
〜SendGoodFunc() {};
protected:
void execute(void);
};
void SendGoodFunc::execute(void)
{
// << code to send the heartbeat >>
}
SendGoodFunc g_sendGoodFunc;
// to manipulate the heartbeat timing simply call:
//g_sendGoodFunc.setFuncStart(…) or
g_sendGoodFunc.setRepeat( … )
マネージド関数の実際の実行は、SleepManagerクラスによって制御され、実施されてもよい。SleepManagerは、マネージド関数の実際の優先順位リストを含有してもよい。本関数の優先順位リストは、マネージド関数作成プロセスによって自動的にデータ投入されてもよく、各関数が適正に作成され、一意のIDを有することを確実にし得る。
SleepManagerクラスの主要な役割は、その「管理」関数をプロセッサの主要ループから、および/または永久whileループから繰り返し呼び出させることであり得る。管理の各呼び出し時に、SleepManagerは、SleepManagerが全ての予定された関数を使い果たすまで実行されることが予定される、全ての関数を実行し、そのときに、SleepManagerは、プロセッサをLPMにしてもよい。プロセッサがLPMから復帰すると、プロセッサが再びLPMになる準備ができるまで、管理関数が再入力されてもよい(このプロセスは、例えば、ユーザによって、またはシステムによって停止されるまで、反復されてもよい)。
プロセッサが長周期にわたって(例えば、アナログ/デジタル変換がサンプリングされている間)全電力モードで保たれなければならない場合、SleepManagerは、LPMになることを無効にする機能性を提供してもよい。LPMが無効になっている間、管理関数は、引き続き、予定されたタスクを検索してもよい。
SleepManagerはまた、スケジューリングを操作し、関数の一意のIDの使用を通して任意のマネージド関数の設定を反復する、インターフェースを提供してもよく、これは、所望のManagedFuncオブジェクトへの直接アクセス、またはそれの不必要な知識がなくても、コードの任意のセクションが、任意の必要なスケジューリングを行うことを可能にし得る。
注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500、および遠隔制御アセンブリ300のそれぞれの内側に含まれる無線回路が、遠隔制御アセンブリ300と、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500との間の無線通信を達成してもよい。内部8051マイクロコントローラを伴う、2.4GHz無線通信チップ(例えば、Texas Instruments CC2510無線送受信機)が、無線通信に使用されてもよい。
無線リンクは、リンク可用性、待ち時間、およびエネルギーといった、3つのオブジェクトのバランスを保ってもよい。
リンク可用性に関して、遠隔制御アセンブリ300は、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500を制御するための一次手段を提供してもよく、遠隔制御アセンブリ300のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して、ユーザに詳細なフィードバックを提供してもよい。待ち時間に関して、通信システムは、遠隔制御アセンブリ300から注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500に(その逆も同様)にデータを送達する、少ない待ち時間を提供するように設計されてもよい。エネルギーに関して、遠隔制御アセンブリ300および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の両方が、無線通信のための最大エネルギー消費を有してもよい。
無線リンクは、半二重通信をサポートしてもよい。遠隔制御アセンブリ300は、全ての通信を開始する、無線リンクのマスタであってもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、通信に応答するだけであってもよく、決して通信を開始しなくてもよい。そのような無線通信システムの使用は、強化したセキュリティ、簡略化された設計(例えば、航空機利用のため)、および無線リンクの協働制御といった、種々の利点を提供し得る。
図120Aも参照すると、前述で論じられる、無線通信システムの種々のソフトウェア層の1つの例証的実施例が示されている。
遠隔制御アセンブリ300および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500内に含まれる無線プロセッサは、SPIポートと2.4GHz無線リンクとの間(その逆も同様)で、メッセージングパケットを転送してもよい。無線は、常にSPIスレーブであってもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500上で、無線プロセッサ(PRP)1818(図115−116参照)は、上流にあるSPIポート上で2つの追加ノードを使用可能にし得る(すなわち、コマンドプロセッサ1800およびスーパーバイザプロセッサ1802)。いくつかの実施形態では、遠隔制御アセンブリ300上で、無線プロセッサ(CRP)は、上流または下流のいずれか一方にあり得る、SPIポート上で少なくとも1つの付加的なノードを使用可能にしてもよく、例えば、いくつかの実施形態では、前述の遠隔制御プロセッサ(UI)および連続グルコースエンジン(CGE)である。
メッセージングシステムは、ネットワーク中の種々のノード間で、メッセージの通信を可能にし得る。遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサ、および、例えば、スーパーバイザプロセッサ1800は、2つのシステム無線上でモード切替の一部を構成し、開始するために、メッセージングシステムを使用してもよい。これはまた、ネットワーク中の他のノードに無線およびリンク状態情報を伝えるために、無線によって使用されてもよい。
遠隔制御アセンブリ300の無線が、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500からチャネル統計を収集すること、または注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線のマスタチャネルリストを更新することを所望すると、遠隔制御アセンブリ300の無線がシステムメッセージを使用してもよい。新しい更新されたリストを発効させるための同期化は、タイミングの不確定性を除去するために、ハートビートメッセージで指標を使用してもよい。
無線通信システムは、メッセージングソフトウェアと互換性があるように、C++で記述されてもよい。各無線ノードに対処するために、4バイト無線シリアル番号が使用されてもよい。デバイス「読み取り可能な」シリアル番号列と無線シリアル番号との間で1対1の翻訳を提供するために、ハッシュテーブルが使用されてもよい。ハッシュテーブルは、同様の読み取り可能なシリアル番号を伴うポンプ(例えば、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500)またはコントローラが、一意の論理アドレスを有する可能性が高いように、よりランダム化した8ビット論理アドレスを提供してもよい。無線シリアル番号は、それぞれが無線プロトコルにおいて有する一意の役割により、ポンプ(例えば、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500)とコントローラとの間で一意である必要がなくてもよい。
遠隔制御アセンブリ300の無線シリアル番号および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線シリアル番号は、遠隔制御アセンブリ300の無線シリアル番号のみを含み得る、RFペアリング要求メッセージを除いて、全ての無線パケットに含まれてもよく、したがって、それがペアリングされる遠隔制御アセンブリ/注入ポンプアセンブリのみで発生することを確実にする。CC2510は、1バイト論理ノードアドレスをサポートしてもよく、受信パケットをフィルタにかけるレベルを提供するために、論理ノードアドレスとして無線シリアル番号の1バイトを使用することが有利であり得る。
基板上の他のシステムによる、遠隔制御アセンブリ300の基板上の雑音干渉を防止するために、Quiet_Radio信号が、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサによって使用されてもよい。Quiet_Radioがアサートされると、遠隔制御アセンブリ300の無線アプリケーションが、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線にメッセージを送信して、所定の周期にわたって無線休眠(Radio
Quiet)モードをアサートしてもよい。Quiet_Radio特徴は、遠隔制御アセンブリ300のPC基板上で測定される雑音干渉レベルに基づいて、必要とされなくてもよい。この周期中、遠隔制御アセンブリ300の無線は、最大で100msにわたってスリープモード2のままであってもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、Quiet_Radio信号がアサート停止された、または最大周期が満了したときに、スリープモード2から脱してもよい。遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサは、事象をアサートする必要がある前に、少なくとも1つの無線通信の間隔で、Quiet_Radioをアサートしてもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、この休眠周期中に通信がシャットダウンされることを注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線に通知してもよい。周期的無線リンクプロトコルは、Quiet_Radioが必要とされない限りQuiet_Radio特徴を収容する、状態ビット/バイトを有してもよい。
無線ソフトウェアは、同一プロセッサ上でメッセージングシステムおよび無線ブートローダと一体化してもよく、スループット試験を使用して検証されてもよい。無線ソフトウェアは、全て同一プロセッサ(例えば、TICC2510)上で、メッセージングシステム、DMAを使用するSPIドライバ、および無線ブートローダと一体化してもよい。
遠隔制御アセンブリ300の無線は、3日でわずか32mAhを消費するように構成されてもよい(1日あたり100分の高速ハートビートモード通信を仮定する)。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、3日でわずか25mAhを消費するように構成されてもよい(1日あたり100分の高速ハートビートモード通信を仮定する)。
通信を再取得する最大時間は、接続要求モードおよび取得モードを含め、<6.1秒であってもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、電力を節約し、ユーザにとっての待ち時間を最小限化するために、高速ハートビートモードまたは低速ハートビートモード設定を有利に使用し得る。取得モードになる、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500と遠隔制御アセンブリ300との間の差は、通信が最大待ち時間内に復旧され得ることを確実にするのに十分に頻繁に、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500が取得モードになる必要があることであり得る。しかしながら、遠隔制御アセンブリ300は、低速ハートビートモードであって、ハートビートが失われたときに、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500とともに取得モードになる頻度を変化させてもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線には、ユーザGUI相互作用の知識があってもよいが、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500にはなくてもよい。
遠隔制御アセンブリ300の無線は、両方の無線に対するハートビート周期を設定してもよい。周期は、活動に応じて電力およびリンク待ち時間を最適化するために、選択可能であってもよい。所望のハートビート周期は、遠隔制御アセンブリ300の無線から注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線へと、各ハートビートにおいて伝達されてもよい。これは、どのモードになるかを判定する他の条件により、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500のハートビート速度を独占的に確立しない場合がある。高速ハートビートモードであるとき、遠隔制御アセンブリ300の無線は、データパケットを送信または受信することが可能である場合、ハートビート周期を20msに設定してもよく、したがって、データが活発に交換されているときに、少ないリンク待ち時間の通信を提供する。
高速ハートビートモードであるとき、遠隔制御アセンブリ300の無線は、データパケットが無線上で両方向性に最後に交換されてから4つのハートビート後に、ハートビート周期を60msに設定してもよい。パケットが送信または受信された後に、無線ハートビート周期を短く保つことにより、任意のデータ応答パケットも、少ないリンク待ち時間を使用して提供され得ることを確実にし得る。低速ハートビートモードであるとき、ハートビート速度は、それぞれ、オンラインまたはオフライン状態に応じて、2.00秒または6.00秒であってもよい。
注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、遠隔制御アセンブリ300の無線によって設定されるハートビート速度を使用してもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、メッセージングシステムを介して、以下のモード要求をサポートしてもよい。
・ペアリングモード
・接続モード
・取得モード(所望のペアリングされた注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線シリアル番号を含む)
・同期モード−高速ハートビート
・同期モード−低速ハートビート
・RFオフモード
注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、メッセージングシステムを介して、以下のモード要求をサポートしてもよい。
・ペアリングモード
・取得モード
・RFオフモード。
無線は、ローカル無線シリアル番号を得るために、システムメッセージを使用してもよい。遠隔制御アセンブリ300上で、無線は、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサからシリアル番号を得てもよい。無線は、ペアリング無線シリアル番号を記憶するために、システムメッセージを使用してもよい。
遠隔制御アセンブリ300および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、以下の状態が変化したときはいつでも、遠隔制御アセンブリ300およびコマンドプロセッサ1802のUIプロセッサに、メッセージングシステムを使用して状態メッセージを発行してもよい。
・高速オンライン:接続成功
・高速オンライン:取得モードから高速ハートビートモードへの変更
・低速オンライン:高速ハートビートから低速ハートビートへの変更要求の成功
・オフライン:ハートビート交換の不足による、検索同期モードへの自動変更
・高速オンライン:低速ハートビートから高速ハートビートへの変更要求の成功
・オフライン:帯域幅が同期モードで10%以下に下がる
・オンライン:帯域幅が検索同期モードで10%以上に上昇する
・オフライン:RFオフモードへの変更要求の成功。
無線構成メッセージは、無線再試行の数を構成するために使用されてもよい。このメッセージは、メッセージングシステム上で送信されてもよい。遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサは、遠隔制御アセンブリ300の無線および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線の両方に、このコマンドを送信して、これらの無線設定を構成する。
無線構成メッセージには、2つのパラメータ、すなわち、RF再試行の数(例えば、値は0から10であってもよい)、および無線オフラインパラメータ(例えば、値は帯域幅の割合で1から100であってもよい)があってもよい。
遠隔制御アセンブリ300および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の両方の上の無線アプリケーションは、メッセージングシステムがRF再試行の数および無線オフラインパラメータを構成することを可能にする、APIを有してもよい。
以下のパラメータが、無線ハードウェア構成に推奨されてもよい。
・基礎無線仕様
・MSK
・250kbps以上の無線通信速度
・最大84個のチャネル
・1000kHzのチャネル間隔
・812kHzのフィルタ帯域幅
・マンチェスター符号化方式がない
・データ消去
・4バイトプリアンブル
・4バイト同期(ワード)
・パケットに付加されたCRC
・パケットに付加されたLQI(リンク品質指標)
・有効化された自動CRCフィルタリング。
順方向誤差訂正(FEC)が、利用されてもされなくてもよい。順方向誤差訂正(FEC)が、有効信号ダイナミックレンジを約3dB増加させるために使用されてもよいが、FECは、固定パケットサイズを必要とし、同一固定サイズのメッセージに対する無線ビットの数を倍にする。
無線は、(ペアリングモードを除いて)公称動作条件下で1.83メートルの距離内で機能してもよい。無線が公称動作条件下で7.32メートルの距離内で機能することが目標であってもよい。伝送電力レベルは、(ペアリングモードを除いて)0dBmであってもよく、ペアリングモードの伝送電力レベルは、−22dBmであってもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の所望の無線ノードアドレスが、ペアリングモードの遠隔制御アセンブリ300によって把握されない場合があるため、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500および遠隔制御アセンブリ300は両方とも、別の注入ポンプアセンブリと不意にペアリングする可能性を低減させるために、より低い伝送電力を使用してもよい。
AES暗号化は、全てのパケットに使用されてもよいが、Texas Instruments CC2510無線送受信機が、本機能性を含むため、必要とされなくてもよい。AES暗号化が使用される場合、固定キーがキーを渡すことなく暗号化を可能にする迅速な方法を提供するため、固定キーが利用されてもよい。しかしながら、キー交換が、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の将来のバージョンで提供されてもよい。固定キーは、固定キーデータ以外の他の変数を伴わない、1つの別個のヘッダソースに含有されてもよく、したがって、ファイルのリードアクセスのより容易な管理を可能にする。
無線ソフトウェアは、以下の8つのモードをサポートしてもよい。
・ペアリングモード
・RFオフモード
・接続モード
・取得モード
・高速ハートビートモード
・低速ハートビートモード
・検索同期モード
・同期化取得モード。
これらは、図120B−120Cにおいて図式的に描写されている。
ペアリングは、遠隔制御アセンブリ300と、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500との間で無線シリアル番号を交換するプロセスであり得る。遠隔制御アセンブリ300は、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500がそのシリアル番号を把握しているときに、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500と「ペアリング」されてもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、遠隔制御アセンブリ300がそのシリアル番号を把握しているときに、遠隔制御アセンブリ300と「ペアリング」されてもよい。
ペアリングモード(概して図120Dで図式的に描写される)は、4つのメッセージがRFリンク上で交換されることを要求としてもよい。
・RFペアリング要求(遠隔制御アセンブリ300から任意の注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500に送信される)
・RFペアリング承認(注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500から遠隔制御アセンブリ300へ)
・RFペアリング確認要求(遠隔制御アセンブリ300から注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500へ)
・RFペアリング確認承認(注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500から遠隔制御アセンブリ300へ)
加えて、遠隔制御アセンブリ300は、RFペアリング中断メッセージ(遠隔制御アセンブリ300から注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500へ)を介して、いつでもペアリングプロセスを中止してもよい。ペアリングモードは、メッセージングシステムデータ転送をサポートしなくてもよい。
注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、ペアリングモード要求メッセージを受信すると、ペアリングモードになってもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500に取り付けられた使い捨て部品がなく、ユーザが注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500のボタンを6秒間押下した場合、無線にペアリングモードになるよう要求することが、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500上のスーパーバイザプロセッサ1800の責任であり得る。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、ペアリングモードに対する適切な伝送電力レベルを設定してもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、一度に1つの遠隔制御アセンブリ300とペアリングされるのみであってもよい。
ペアリングモードである間に、第1の有効なRFペアリング要求メッセージを受信すると、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、ペアリングモードの持続時間にわたって遠隔制御アセンブリ300のシリアル番号を使用し、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線シリアル番号を含有する、RFペアリング承認メッセージで応答してもよい。
注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、RFペアリング要求が受信されない場合、2.0±0.2秒後に自動的にペアリングモードからタイムアウトしてもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、RFペアリング承認を伝送した後に、ペアリング要求受信メッセージを発行してもよい。このスーパーバイザプロセッサへのメッセージは、ペアリング確認プロセス中にユーザへのフィードバックを可能にする。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、RFペアリング確認要求が受信されない限り、RFペアリング承認を伝送してから1.0±0.1秒後に自動的にペアリングモードからタイムアウトしてもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、RFペアリング要求メッセージを受信した後にRFペアリング確認要求メッセージが受信される場合、ペアリング無線シリアル番号の記憶メッセージを発行してもよい。このアクションは、遠隔制御アセンブリ300の無線シリアル番号を注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の不揮発性メモリに記憶してもよく、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の既存のペアリングデータに上書きしてもよい。
注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、ペアリング無線シリアル番号の記憶メッセージからの承認が受信された後に、RFペアリング確認承認を伝送し、ペアリングモードを終了してもよい。これは、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500上のペアリングモードの正常な終了であり得、ユーザによって接続モードまたはペアリングモードになるまで、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の電力を低下させ得る。
ペアリング確認要求メッセージの受信に成功した際に、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線がペアリングモードを終了した場合、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、新たにペアリングした遠隔制御アセンブリ300に戻ってもよく、コマンドプロセッサ1802にペアリング完了成功メッセージを送信してもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、RFペアリング中断メッセージを受信すると、ペアリングモードを終了してもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、それに宛てられたペアリング中断要求メッセージを受信すると、ペアリングモードを終了してもよい。これは、コマンドプロセッサ1802またはスーパーバイザプロセッサ1800が、局所的に注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500上でペアリングプロセスを中断することを可能にし得る。
遠隔制御アセンブリ300の無線は、ペアリングモード要求メッセージを受信すると、ペアリングモードになってもよい。無線が適切な条件下でペアリングモードになることを要求することが、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサの責任であり得る。遠隔制御アセンブリ300の無線は、ペアリングモードに対する適切な伝送電力レベルを設定してもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、RFペアリング承認が受信されるか、またはペアリングが中断されるまで、RFペアリング要求を伝送してもよい。
遠隔制御アセンブリ300の無線は、ペアリングモードになってから30.0±1.0秒以内にRFペアリング承認メッセージが受信されない場合、ペアリングモードを自動的に中断してもよい。ペアリングモードである間に、第1の有効なRFペアリング承認メッセージを受信すると、遠隔制御アセンブリ300の無線は、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサに、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500のシリアル番号を含むペアリング成功メッセージを送信してもよく、ペアリングモードの持続時間にわたってそのシリアル番号を使用してもよい。このメッセージは、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサがユーザに所望の注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500のシリアル番号を確認させるための手段を提供してもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線が注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500から複数の応答(単一のペアリング要求に関して)を受信した場合、最初の有効なものが使用されてもよい。
遠隔制御アセンブリ300の無線は、ペアリングモードである間にRFペアリング承認が受信された後に、RFペアリング確認承認メッセージを容認するのみであってもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサからペアリング確認要求メッセージを受信すると、RFペアリング確認メッセージを伝送してもよい。
遠隔制御アセンブリ300の無線は、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500をペアリングリストに追加する前に、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500がペアリングを確認することをチェックしてもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、RFペアリング完了メッセージが受信される場合、ペアリング無線シリアル番号の記憶メッセージを発行してもよい。このアクションは、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサが注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の新規シリアル番号を記憶し、成功したペアリングのユーザフィードバックを提供することを可能にし得る。ペアリング注入ポンプアセンブリのリストを管理することが、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサの責任であり得る。
遠隔制御アセンブリ300の無線は、RFペアリング中断メッセージを送信し、ペアリング中断要求メッセージを受信すると、ペアリングモードを終了してもよい。これは、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサが、遠隔制御アセンブリ300および承認された注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の両方でペアリングプロセスを中断することを可能にし得る。
接続要求モードでは、遠隔制御アセンブリ300の無線が、そのペアリング注入ポンプアセンブリリストの中の各注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500を取得し、その「接続準備完了」状態を回復しようとしてもよい。「接続」プロセス(図120Eで図式的に描写される)は、使用される準備ができてい得る、そのペアリング注入ポンプアセンブリのうちの1つを遠隔制御アセンブリ300が迅速に識別することを可能にし得る。遠隔制御アセンブリ300の無線は、最大で6つのペアリング注入ポンプアセンブリとともに接続要求モードを実施することが可能であってもよい。接続要求モードは、遠隔制御アセンブリ300上でサポートされるのみであってもよく、特殊な形の取得モードであってもよい。接続要求モードでは、遠隔制御アセンブリ300は、第1の注入ポンプアセンブリと接続して応答してもよい。しかしながら、各メッセージは、特定の注入ポンプアセンブリシリアル番号に向けられてもよい。
遠隔制御アセンブリ300の無線は、接続モードになると、最新のペアリング注入ポンプアセンブリシリアル番号リストを得てもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、接続モード要求メッセージを受信すると、接続モードになってもよい。ペアリング注入ポンプアセンブリとの通信を所望するときに、無線が接続モードになることを要求することが、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサの責任であり得る。遠隔制御アセンブリ300の無線は、該当する場合、「接続準備完了」である、第1の注入ポンプアセンブリの無線シリアル番号を含有する接続評価メッセージを遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサに発行してもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、接続要求モードになった32秒以内に接続評価メッセージを生成してもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、接続評価承認の受信時に接続要求モードを終了し、高速ハートビートモードに遷移してもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサから接続要求中断メッセージを受信すると、接続要求モードを終了してもよい。
遠隔制御アセンブリ300上で、特定のペアリング注入ポンプアセンブリを見出すために、取得モードが使用されてもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、所望のペアリング注入ポンプアセンブリにRF RUT(aRe yoU There)パケットを送信してもよい。注入ポンプアセンブリは、RF RUTメッセージを受信すれば、遠隔制御アセンブリ300の無線に応答してもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線がペアリング注入ポンプアセンブリを見出す機会を改善するために、複数のチャネルが取得モードアルゴリズムで使用されてもよい。
遠隔制御アセンブリ300の無線は、RFオフモードである間に、取得モード要求または高速ハートビートモード要求メッセージを受信すると、取得モードになってもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、検索同期モードである間に、取得モード要求または高速ハートビートモード要求メッセージを受信すると、同期化取得モードになってもよい。RFリンクがオフラインであって、遠隔制御アセンブリ300が注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500との通信を所望するときに、無線が取得モードになることを要求することが、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサの責任であり得る。
遠隔制御アセンブリ300の無線は、(ペアリングおよび接続モードを除いて)1つのペアリング注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500と通信するのみであってもよい。通信が失われると、遠隔制御アセンブリ300のUIプロセッサは、通信を復旧しようとするために、(電力予算によって限定される、なんらかの周期率で)取得モードを使用してもよい。
注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、以下の条件下で取得モードになってもよい。
・無線オフモードであって、取得モードが要求されてもよい時
・ハートビートの不足により検索同期モードがタイムアウトする時
取得モードになると、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、最後に記憶されたペアリング遠隔制御アセンブリ300のシリアル番号を得てもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、(「ペアリング要求」モードである間を除いて)それが「ペアリング」されている遠隔制御アセンブリと通信するのみであってもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、遠隔制御アセンブリ300との同期化の取得が成功すると、取得モードから高速ハートビートモードに遷移してもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の取得モードは、6.1秒以内に同期化を取得することが可能であってもよく、これは、取得モードであるとき、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500が、常に少なくとも約6秒ごとにリッスンしていてもよいことを暗示し得る。
データパケットは、2つのデバイスが同期モードで、かつオンラインであるとき、2つのペアリングデバイス間で送信されてもよい。2つのデバイスは、データパケットが交換される前に、ハートビートパケットを介して同期化してもよい。各無線は、ハートビート交換後に、既知の時間間隔でデータパケットを送信してもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、パケットの受信を予期するタイミングを調整してもよい。無線は、各ハートビート上で各方向に1つのデータパケットをサポートしてもよい。無線は、無線がオフラインである場合、高速ハートビートモード要求に否定応答を提供してもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、低速ハートビートモードであって、無線がオンラインである間に、高速ハートビートモードのシステム要求が受信される場合、高速ハートビートモードに変更してもよい。
取得モードから高速ハートビートモードに遷移すると、遠隔制御アセンブリ300の無線は、マスタチャネルリストメッセージを送信してもよい。マスタチャネルリストは、遠隔制御アセンブリ300の無線によって構築され、過去の性能に基づいて周波数ホッピングチャネルの選択を可能にするように、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線に送信されてもよい。高速ハートビートモードまたは低速ハートビートモードであるとき、周期的ハートビートメッセージが、遠隔制御アセンブリ300の無線と注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線との間で交換されてもよい。これらのメッセージの周期性は、ハートビート速度におけるものであってもよい。ハートビートメッセージは、データパケット転送が行われることを可能にしてもよく、また、状態情報を交換してもよい。2つの無線は、休眠モード、データ可用性、バッファ可用性、ハートビート速度、および以前のチャネル性能といった状態情報を交換してもよい。電力を節約するために、ハートビートメッセージのパケットサイズを小さく保つことが、目標であってもよい。無線は、同期モードであるとき、82バイトの最大データパケットサイズを提供してもよい。メッセージングシステムは、最大64バイトのパケットペイロードサイズをサポートするように設計されてもよい。この最大サイズは、最小メッセージ型と非断片化メッセージとの間の最適なトレードオフとして、選択された。82バイトは、パケットオーバーヘッドを含む、メッセージングシステムの最大パケットサイズであってもよい。
メッセージングシステムは、無線プロトコルがそれに受信無線パケットを送信することを可能にする、APIを有する。メッセージングシステムはまた、無線ネットワーク上での伝送のために、無線プロトコルがパケットを得ることを可能にする、APIを有してもよい。メッセージングシステムは、無線プロトコルとSPIポートとの間のパケットルーティングに関与してもよい。データパケットは、処理のためにメッセージングシステムに与えられてもよい。メッセージングシステムは、無線プロトコルが、無線ネットワーク上で送信されることを待機しているデータパケットの数のカウントを得ることを可能にする、APIを有してもよい。無線プロトコルは、各ハートビートにおいてメッセージングシステムに問い合せを行い、データパケットが無線ネットワーク上で送信するために利用可能であるかどうかを判定してもよい。往復メッセージ待ち時間を最小限化するように、ハートビートが送信される直前に、ソフトウェアがメッセージの可用性をチェックすることが望ましくあり得る。
無線プロトコルは、1つの受信無線データパケットをバッファリングすること、およびメッセージングシステムにパケットを渡すことが可能であってもよい。無線プロトコルは、データパケットの受信時に、メッセージングシステムにデータパケットを送信してもよい。メッセージシステムは、適正な宛先ノードに無線データパケットを送ることに関与してもよい。無線プロトコルは、メッセージングシステムからの1つのパケットをバッファリングすることが可能であってもよい。
無線プロトコルは、送信無線へのRF ACK返信パケットを介して、RFリンク上での有効なデータパケットの受信を承認することに関与してもよい。RF ACKパケットは、ソースおよび宛先無線シリアル番号、RF ACKコマンド識別、および承認されているデータパケットのシーケンス番号を含有してもよい。
無線データパケットを伝送する無線は、RF ACKが受信されず、再試行カウントが許容される最大RF再試行以内である場合、同一シーケンス番号とともに、次のハートビート上で、その無線データパケットを再伝送してもよい。時として、干渉が特定の周波数上の伝送を乱すことが予期される場合がある。RF再試行は、同一パケットが、異なる周波数において次の機会で再伝送されることを可能にする。シーケンス番号は、短い時間枠でパケットを一意に識別する手段を提供する。無線パケット再試行の数は、無線構成コマンドを使用して構成可能であってもよい。より多くの再試行を許容することにより、交換されているパケットの確率を増加させてもよいが、往復メッセージのさらなる待ち時間を導入する。電力増加時の無線再試行のデフォルト数は、10であってもよい(すなわち、メッセージをドロップする前の最大伝送試行)。
1バイト(モジュロ256)無線シーケンス番号が、RFリンク上の全ての無線データパケットに含まれてもよい。承認されない場合データパケット伝送を再試行することに無線が関与し得るため、シーケンス番号は、データパケットが重複するかどうかを2つの無線が把握するための方法を提供し得る。伝送されたシーケンス番号は、それぞれの新規無線データパケットについてインクリメントされてもよく、ロールオーバーすることが可能になってもよい。以前に受信が成功したデータパケットと同一シーケンス番号とともに(かつ同一方向で)、データパケットの受信が成功すると、データパケットが承認されてもよく、受信されたデータパケットが廃棄されてもよい。これは、ネットワークに導入される前に、RFプロトコルによって生成された重複パケットを除去してもよい。極限状況下で、同一シーケンス番号とともに、連続した複数のデータパケットがドロップされる必要があり得る状態が起こり得る場合があることに留意されたい。
ハートビートが欠落すれば、遠隔制御アセンブリ300の無線および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、それぞれ、後続ハートビートを送信し、リッスンしようとしてもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、ハートビートが2秒間欠落すれば、高速ハートビートモードまたは低速ハートビートモードから検索同期モードへ自動的に変化してもよい。2秒が全てのチャネルを次々と切り替えるのに十分な時間を許容するため、これは、無線が同期化情報を使用し続けることを可能にすることによって、リンクが失われたときに電力消費を最小限化し得る。
無線は、以下のモードであるときにオンラインと見なされてもよい。
・高速ハートビートモード
・低速ハートビートモード。
これらは、メッセージングシステムトラフィックが交換され得る、唯一の状態である。全ての他の状態は、オフラインと見なされてもよい。
無線は、リセットからのコード実行の開始時に、無線オフモードに初期化してもよい。コードが最初に無線プロセッサ上で実行すると、初期状態は、無線が動作中となることを要求する前に、他のプロセッサがセルフテストを行うことを可能にするように、無線オフモードであってもよい。この要件は、スリープモードから復帰するときにモードを定義することを意図しない。無線は、無線オフモードに設定されると、RF通信を中止してもよい。遠隔制御アセンブリ300上で、このモードは、RF放出を抑制するための航空機上での使用を対象にしてもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500が、遠隔制御アセンブリ300(航空機モードで伝送を中止する)からの伝送にしか応答しないため、無線オフモードは、充電するとき注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500上で使用されるのみであってもよい。
コマンドプロセッサ1802は、航空機モード、したがって、退席アラートを生成しないように、RFが遠隔制御アセンブリ300上で意図的にオフにされたことを通知されてもよい。しかしながら、これは、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線から完全に隠されてもよい。
遠隔制御アセンブリ300の無線および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、検索同期モードである間に、データ帯域幅を再確立するために、周期的にハートビートを交換しようとしてもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、ハートビートの交換が成功せず、検索同期モードの20分後に、無線オフモードに遷移してもよい。
注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、ハートビートの交換が成功せず、検索同期モードの20分後に、取得モードに遷移してもよい。事前同意されたタイムスロット中にリッスンすることは、RFリンクを再確立するための、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の電力の最も効率的な使用であり得る。通信の損失後、結晶耐性および温度ドリフトが、経時的に注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の受取時間枠を拡張することを必要にし得る。通信損失後に長周期(例えば、5〜20分)にわたって検索同期モードにとどまっていることにより、消費される瞬時電力に、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線に割り当てられた平均電力を超えさせる場合がある。遠隔制御アセンブリ300の無線は、その時間枠を拡張することを強いられ得ないため、検索同期モードにとどまっていることは、非常に電力効率が良くあり得る。取得モードは、遠隔制御アセンブリ300により多くの電力を消費し得る。遠隔制御アセンブリ300の無線および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線の両方で電力消費のバランスを保つために、20分が妥協として使用されてもよい。
遠隔制御アセンブリ300の無線および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、最後の5つのハートビートのうちの3つの交換が成功する場合、低速ハートビートモードに遷移してもよい。約6秒ごとに、5つのハートビートのバーストが試行されてもよい。これらのうちの3つが成功する場合、帯域幅が低速ハートビートに遷移するのに十分と仮定されてもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線は、6.1秒の待ち時間を伴う検索同期モードである間に、取得可能であってもよい。これは、検索同期モードであるとき、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500が、常に少なくとも約6秒ごとにリッスンしていてもよいことを暗示し得る。
無線のトラブルシューティングを推進するため、および無線性能にアクセスするために、無線プロトコル性能統計が必要であり得る。以下の無線性能統計は、無線プロトコルによってデータ構造の中で維持されてもよい。
各チャネルにつき以下の付加的な無線性能統計を収集するために、#define DEBUGオプション(コンパイラオプション)が使用されてもよい(16ビット数)。
・見逃しホップの数
・良好CCAカウント
・不良CCAカウント
・平均RSSI(良好RXパケットのみについて累積される)
・周波数ホップリストカウントからのドロップ
・取得モードカウント(このチャネル上で見出された1対)。
デバッグオプションは、技術のみの統計を収集するために使用されてもよい。プロセッサ性能、電力、およびメモリが許容する場合、この情報をランタイムで保つことが望ましくあり得る。無線統計は、メッセージングシステムに利用可能となってもよい。
リンク品質は、携帯電話と同様である、無線リンク品質のバー指標を提供するために遠隔制御アセンブリ300上で使用されることを目的としてもよい。リンク品質は、遠隔制御アセンブリ300および注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の両方に利用可能となってもよい。リンク品質状態は無線リンクの品質の1バイト指標から成ることが、予期され得る。
無線は、各ハートビートに対する周波数を変更してもよい。適応疑似ランダム周波数ホッピングアルゴリズムが、同期モードおよび検索同期モードでのハートビート試行に使用されてもよい。周波数ホッピングに64のチャネルを使用することが目標であってもよい。周波数ホッピングに対して遠隔制御アセンブリ300上でチャネルリストを適応的に生成するように、アルゴリズムが開発されてもよい。遠隔制御アセンブリ300の無線は、マスタチャネルリストを構築し、維持し、分配してもよい。性能要件を満たすために、必要に応じてメッセージングシステムを使用して、遠隔制御アセンブリ300の無線によって、以前のチャネル統計および過去の性能情報が、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の無線から得られてもよい。両方のユニットの観点からチャネルリストを構築することによって、両方のユニットの無線干渉環境が考慮され得る。無線は、望ましいRF環境で動作しながら、ホッピングチャネルを適応的に選択して往復メッセージ待ち時間を満たしてもよい。
注入ポンプアセンブリ100の流体送達経路に沿ってどこでも、閉塞および/漏出が発生する場合がある。例えば、図121を参照すると、閉塞/漏出は、リザーバ118とリザーバ弁アセンブリ614との間の流体経路で、リザーバ弁アセンブリ614とポンプアセンブリ106との間の流体経路で、ポンプアセンブリ106と体積センサ弁アセンブリ612との間の流体経路で、体積センサ弁アセンブリ612と体積センサチャンバ620との間の流体経路で、体積センサチャンバ620と測定弁アセンブリ610との間の流体経路で、測定弁アセンブリ610と使い捨てカニューラ138の先端との間の流体経路で、発生する場合がある。注入ポンプアセンブリ100は、そのような閉塞/漏出を検出して場所を特定し、注入ポンプアセンブリ100の安全性/信頼性を向上させる、1つ以上の閉塞/漏出検出アルゴリズムを実行するように構成されてもよい。
前述のように、注入可能な流体を投与するときに、注入ポンプアセンブリ100は、最初に、注入可能な流体の用量の投与前の体積センサチャンバ620内の注入可能な流体の体積を判定してもよく、後に、注入可能な流体の用量の投与後の体積センサチャンバ620内の注入可能な流体の体積を判定してもよい。これらの値を監視することによって、閉塞/漏出の発生が検出されてもよい。
閉塞型・完全:完全閉塞が発生しているとき、注入可能な流体の用量の投与前の初期測定値と、注入可能な流体の用量の投与後の最終測定値との間の差は、ゼロ(または本質的にゼロ)となり、体積センサチャンバ620内の多量に残留した注入可能な流体を示す。したがって、体積センサチャンバ620から流体が全く流出していない場合がある。
具体的には、使い捨てカニューラの先端が閉塞された場合、体積センサチャンバ620の下流の流体経路が流体で充填し、最終的に、ばねダイヤフラム628によって及ぼされる機械的圧力と同等のレベルまで加圧される。したがって、測定弁アセンブリ610の開口部において、ゼロ(または本質的にゼロ)の流体が分注され、したがって、(体積センサアセンブリ148によって行われるような)初期および最終測定の値は、本質的に等しくなる。
そのような状態の発生を検出すると、完全閉塞指標が設定されてもよく、注入ポンプアセンブリ100が、例えば、アラームをトリガしてもよく、したがって、ユーザが治療法を受け取るための代替手段を求める必要があることを示す。
閉塞型・部分:部分閉塞が発生しているとき、注入可能な流体の用量の投与前の初期測定値と、注入可能な流体の用量の投与後の最終測定値との間の差は、注入可能な流体の完全より少ない用量が送達されたことを示す。例えば、特定のポンプサイクルの終わりに、0.10マイクロリットルの注入可能な流体が体積センサチャンバ620の中に存在したことを体積センサアセンブリ148が示したと仮定する。さらに、後に測定弁アセンブリ610が閉鎖され、後にポンプアセンブリ106が作動させられ、体積センサチャンバ620が注入可能な流体で充填されると仮定する。さらに、体積センサチャンバ620が現在1.00マイクロリットルの注入可能な流体で充填されている(0.90マイクロリットルの送出体積を示す)ことを体積センサアセンブリ148が判定すると仮定する。
したがって、測定弁アセンブリ610の開口部において、体積センサチャンバ内に含まれる注入可能な流体の分量は、0.10マイクロリットル(または合理的にその近く)まで低下することが見込まれる。しかしながら、部分閉塞の場合、体積センサチャンバ620からの通常よりも遅い流速により、体積センサチャンバ620内の注入可能な流体の分量は、0.40マイクロリットルまでしか低減されない場合がある(0.60マイクロリットルの送達体積を示す)。したがって、送出体積(0.90マイクロリットル)と送達体積(0.60マイクロリットル)との間の差を監視することによって、残留体積が定義され得、部分閉塞の発生が検出され得る。
そのような状態の発生を検出すると、部分閉塞フラグが設定されてもよく、注入ポンプアセンブリ100が、例えば、アラームをトリガしてもよく、したがって、ユーザが治療法を受け取るための代替手段を求める必要があることを示す。しかしながら、これは(完全閉塞とは対照的に)部分閉塞を示すため、部分閉塞が自ら解消する場合があると、アラームの発行が遅延する場合がある。
代替として、注入ポンプアセンブリ100は、ポンプオンタイム対送達体積の比を計算し、それを時間とともに追跡し、ポンプオンタイムの高速移動および低速移動指数平均値を使用することによって追跡してもよい。指数平均値は、漏出合計積分器と同様に、追跡されてもよい。注入ポンプアセンブリ100は、信号をフィルタにかけ、高速変化を探してもよい。流体流出速度および/または残留体積が監視されてもよい。残留体積が変化しない場合は、完全閉塞があり得る。残留体積が変化した場合は、部分閉塞があり得る。さらに代替として、残留値が合計されてもよい。弁作動およびの数または掛止の時間が変動させられている場合、たとえ体積センサアセンブリ148の中で圧力を蓄積しても、流体流速が調査されてもよい。
完全/部分的に空のリザーバ:リザーバ118が空になりつつあるときは、体積センサチャンバ620を所望のレベルまで充填することがさらに困難となる。典型的には、ポンプアセンブリ106は、1ミリ秒につき1.0マイクロリットルを送出することが可能である。例えば、体積センサチャンバ620の「空」の状態が0.10マイクロリットルであって、体積センサチャンバ620の「一杯」状態が1.00マイクロリットルであると仮定する。しかしながら、リザーバ118が空になり始めると、ポンプアセンブリ106が体積センサチャンバ620を「一杯」状態まで充填することがさらに困難となる場合があり、一貫して目標達成に失敗する場合がある。したがって、正常動作中に、ポンプアセンブリ106が体積センサチャンバ620を「一杯」の状態まで充填するのに1秒かかり得、リザーバ118が空になるにつれて、体積センサチャンバ620を「一杯」状態まで充填するのに3秒かかり得る。最終的に、リザーバ118が完全に空になった場合、体積センサチャンバ620は、決して「一杯状態」を達成することができない場合がある。したがって、ポンプアセンブリ106が体積センサチャンバ620を「一杯」の状態まで充填できないことは、リザーバ118が空であることを示し得る。代替として、そのような状態の発生は、他の状況を示し得る(例えば、ポンプアセンブリ106の故障、体積センサチャンバ620の前の流体経路の閉塞)。注入ポンプアセンブリ100は、「一杯」状態と実際に送出された量との間の差を判定してもよい。これらの差は、合計され、リザーバの状態が解決されると、補償され得る。
そのような状態の発生を検出すると、空の指標が設定されてもよく、注入ポンプアセンブリ100が、例えば、アラームをトリガしてもよく、したがって、ユーザが、例えば、使い捨て筐体アセンブリ114を交換する必要があることを示す。
加えて、リザーバ118が空になるにつれて、リザーバ118が最終的に「真空」状態をもたらし、ポンプアセンブリ106が体積センサチャンバ620に流体を送達する能力が損なわれる場合がある。前述のように、体積コントローラ1602は、「オンタイム」信号1606に関して初期「推測」を設定するために、フィードフォワードコントローラ1652を含んでもよく、この初期推測は、ポンプ較正曲線に基づく。例えば、ポンプアセンブリ106が0.010単位の注入可能な流体を送達するために、フィードフォワードコントローラ1652は、例えば、1ミリ秒の初期「オンタイム」を定義してもよい。しかしながら、リザーバ118が空になり始めると、損なわれたポンプ条件により、0.010単位の注入可能な流体を送達するのに2ミリ秒かかり得る。さらに、リザーバ118が完全に空の状態に近づくにつれて、0.010単位の注入可能な流体を送達するのに10ミリ秒かかり得る。したがって、空の状態に近づいているリザーバ118の発生は、ポンプアセンブリ106の実際の動作(例えば、0.010単位の注入可能な流体を送達するための2ミリ秒)が、ポンプアセンブリ106の予期された動作(例えば、0.010単位の注入可能な流体を送達するための1ミリ秒)とは異なるレベルを監視することによって、検出され得る。
そのような状態の発生を検出すると、残量指標が設定されてもよく、注入ポンプアセンブリ100が、例えば、アラームをトリガしてもよく、したがって、ユーザが、例えば、使い捨て筐体アセンブリ114をすぐに交換する必要があることを示す。
漏出検出:流体経路内の漏出(例えば、漏出弁または破裂/穿孔)の場合は、流体経路が流圧を保持する能力が損なわれる場合がある。したがって、流体経路内の漏出についてチェックするために、ポンプアセンブリ106が体積センサチャンバ620を加圧するために使用される、流出試験が行われてもよい。次いで、体積センサアセンブリ148は、(前述で説明されるような)第1の体積測定を行って、体積センサチャンバ620内の注入可能な流体の体積を判定してもよい。次いで、注入ポンプアセンブリ100は、漏出の場合、流出を可能にする定義された周期を待機してもよい。例えば、60秒の流出周期後、体積センサアセンブリ148は、(前述で説明されるような)第2の体積測定を行って、体積センサチャンバ620内の注入可能な流体の体積を判定してもよい。漏出がない場合、2つの体積測定値は本質的に同一であるはずである。しかしながら、漏出の場合は、第2の測定値が第1の測定値より少なくなり得る。加えて、漏出の重篤性に応じて、ポンプアセンブリ106は、体積センサチャンバ620を充填できない場合がある。典型的には、漏出チェックは、注入可能な流体の送達の一部として行われてもよい。
第1の体積測定値と第2の体積測定値との間の差が許容閾値を超える場合は、漏出指標が設定されてもよく、注入ポンプアセンブリ100が、例えば、アラームをトリガしてもよく、したがって、ユーザが治療法を受け取るための代替手段を求める必要があることを示す。
前述のように、注入ポンプアセンブリ100は、スーパーバイザプロセッサ1800と、コマンドプロセッサ1802と、無線プロセッサ1818とを含んでもよい。残念ながら、組み立てられると、注入ポンプアセンブリ100内の電気制御アセンブリ110へのアクセスは、非常に限定される。したがって、(例えば、フラッシュメモリをアップグレードするために)電気制御アセンブリ110にアクセスする唯一の手段は、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500と遠隔制御アセンブリ300との間で確立される通信チャネルを通して、またはバッテリ充電器1200によって使用される電気接点834を介してもよい。
電気接点834は、無線プロセッサ1818に直接連結されてもよく、無線プロセッサ1818内に含まれる任意のフラッシュメモリ(図示せず)を消去/プログラムするためのI2C通信能力を提供するように構成されてもよい。無線プロセッサ1818にプログラムを取り込むプロセスは、スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802の両方の中のフラッシュメモリを消去/プログラムするための手段を提供してもよい。
スーパーバイザプロセッサ1800またはコマンドプロセッサ1802をプログラムするときに、スーパーバイザプロセッサ1800またはコマンドプロセッサ1802によってアクセス可能なフラッシュメモリに取り込まれるプログラム(すなわち、データ)は、複数のデータブロックの中で提供されてもよい。これは、無線プロセッサ1818に、1つのブロックとしてソフトウェアのフラッシュイメージ全体を保持するのに十分なメモリがない場合があるためである。
図122も参照すると、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500内の種々のシステムが相互接続され得る方式の1つの例証的実施例が示されている。例えば、バッテリ充電器1200は、例えば、RS232フォーマットデータを例えば、I2Cフォーマットデータに変換する、バス変換装置2102を介して、計算デバイス2100(例えば、パーソナルコンピュータ)に連結されてもよい。バス変換装置2102は、前述の変換を達成する、パススループログラムを実行してもよい。バッテリ充電器1200は、(前述で説明される)電気接点834を介して、無線プロセッサ181に連結されてもよい。次いで、無線プロセッサ1818は、例えば、RS232バスを介して、スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802に連結されてもよい。無線プロセッサ1818は、スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802によってアクセス可能なフラッシュメモリの更新を無線プロセッサ1818が制御/編成することを可能にする、更新プログラムを実行してもよい。したがって、前述の連結の使用を通して、計算デバイス2100によって得られるソフトウェア更新が、スーパーバイザプロセッサ1800およびコマンドプロセッサ1802によってアクセス可能なフラッシュメモリ(図示せず)にアップロードされてもよい。前述のソフトウェア更新は、スクリプトプロセスによって自動的に呼び出され得る、コマンドラインプログラムであってもよい。
前述のように、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、ユーザに注入可能な流体を送達するように構成されてもよい。さらに、前述のように、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、逐次マルチパート注入事象(複数の離散注入事象を含んでもよい)および/または1回注入事象を介して、注入可能な流体を送達してもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、積層ボーラス注入事象を送達してもよい。例えば、ユーザは、例えば、6単位のボーラスの送達を要求してもよい。6単位がユーザに送達されるプロセスである間に、ユーザは、例えば、3単位の第2のボーラスを要求してもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500のいくつかの実施形態は、第1のボーラスの完了時に第2のボーラスを送達してもよい。
他のそのような逐次マルチパート注入事象の実施例は、基礎注入事象および拡張ボーラス注入事象を含んでもよいが、それに限定されない。当技術分野で公知のように、基礎注入事象とは、例えば、ユーザによって、またはシステムによって、停止されるまで反復され得る、所定の間隔(例えば、3分ごと)での少量(例えば、0.05単位)の注入可能な流体の反復注入を指す。さらに、基礎注入速度は、事前にプログラムされてもよく、事前にプログラムされた時間枠に対する指定速度、例えば、午前6時〜午後3時までは毎時0.50単位の速度、午後3時〜午後10時までは毎時0.40単位の速度、および午後10時〜午前6時までは毎時0.35単位の速度を含んでもよい。しかしながら、基礎速度は、毎時0.025単位であってもよく、事前にプログラムされた時間枠にしたがって変化しなくてもよい。基礎速度は、他に変更されない限り、定期的に/毎日反復されてもよい。
さらに、当技術分野で公知のように、拡張ボーラス注入事象は、定義された数の間隔(例えば、3つの間隔)にわたって、または定義された周期(例えば、9分)にわたって反復される、所定の間隔(例えば、3分ごと)での少量(例えば、0.05単位)の注入可能な流体の反復注入を指し得る。拡張ボーラス注入事象は、基礎注入事象と同時に発生してもよい。
複数の注入事象が相互と対立する場合、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、以下の方式で注入事象を優先してもよい。
図123も参照して、例証目的のみで、3分ごとに注入可能な流体の基礎用量(例えば、0.05単位)を投与するように、ユーザが注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500を構成すると仮定する。ユーザは、注入可能な流体の基礎注入事象(例えば、毎時1.00単位)を定義するために、遠隔制御アセンブリ300を利用してもよい。
次いで、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、定義された基礎注入事象に基づいて注入スケジュールを判定してもよい。判定されると、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、逐次マルチパート注入事象(例えば、3分ごとに0.05単位の注入可能な流体)を投与してもよい。したがって、逐次マルチパート注入事象を投与している間に、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、t=0:00で注入可能な流体の第1の0.05単位用量2200を注入してもよく(すなわち、第1の離散注入事象)、t=3:00で注入可能な流体の第2の0.05単位用量2202を注入してもよく(すなわち、第2の離散注入事象)、t=6:00で注入可能な流体の第3の0.05単位用量2204を注入してもよく(すなわち、第3の離散注入事象)、t=9:00で注入可能な流体の第4の0.05単位用量2206を注入してもよく(すなわち、第4の離散注入事象)、t=12:00で注入可能な流体の第5の0.05単位用量2208を注入してもよい(すなわち、第5の離散注入事象)。前述のように、3分おきに注入可能な流体の0.05単位用量を注入するという、このパターンは、これが基礎注入事象の例証的実施例であるため、本実施例では、例えば、ユーザによって、またはシステムによって停止されるまで、反復されてもよい。
さらに、例証目的で、注入可能な流体がインスリンであって、注入可能な流体の第1の0.05単位用量2200が投与された後しばらくして(しかし、注入可能な流体の第2の0.05単位用量2202が投与される前)、ユーザが血糖値をチェックし、血糖値が正常より少し高くなっていることに気付くと仮定する。したがって、ユーザは、遠隔制御アセンブリ300を介して、拡張ボーラス注入事象を定義してもよい。拡張ボーラス注入事象とは、有限周期にわたる注入可能な流体の定義された分量の連続注入を指し得る。しかしながら、そのような注入方法は注入ポンプアセンブリにとって非実用的/望ましくないため、注入ポンプアセンブリによって投与されるときに、拡張ボーラス注入事象とは、有限周期にわたる注入可能な流体の少ない追加用量の注入を指し得る。
したがって、ユーザは、前述で論じられる方式で確認され得る、注入可能な流体の拡張ボーラス注入事象(例えば、次の6分間にわたって0.20単位)を定義するために、遠隔制御アセンブリ300を利用してもよい。本実施例では、拡張ボーラス注入事象は、次の6分間にわたって0.20単位として説明されているが、単位分量および総時間間隔のいずれか一方または両方が上方または下方調整されてもよいため、これは例証目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。定義および/または確認されると、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、定義された拡張ボーラス注入事象に基づいて注入スケジュールを判定してもよく、注入可能な流体を投与してもよい。例えば、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、次の2間隔サイクル(または、6分)にわたって、3分ごとに0.10単位の注入可能な流体を送達し、ユーザによって定義された注入可能な流体の拡張ボーラス用量の送達(すなわち、次の6分間にわたって0.20単位)をもたらし得る。
したがって、第2の逐次マルチパート注入事象を投与している間に、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、(例えば、注入可能な流体の第2の0.05単位用量2202を投与した後に)t=3:00で注入可能な流体の第1の0.10単位用量2210を注入してもよい。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500はまた、(例えば、注入可能な流体の第3の0.05単位用量2204を投与した後に)t=6:00で注入可能な流体の第2の0.10単位用量2212を注入してもよい。
例証目的のみで、第1の逐次マルチパート注入事象(すなわち、連続的に反復される、3分間隔ごとに注入される0.05単位)を投与し、第2の逐次マルチパート注入事象(すなわち、2間隔にわたって3分間隔ごとに注入される0.10単位)を投与するように、ユーザが遠隔制御アセンブリ300を介して注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500をプログラムした後、ユーザが非常に大量の食事をすることを決定すると仮定する。血糖値が大幅に増加するかもしれないと予測して、ユーザは、1回注入事象を投与するように、(遠隔制御アセンブリ300を介して)注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500をプログラムしてもよい。そのような1回注入事象の実施例は、通常ボーラス注入事象を含んでもよいが、それに限定されない。当技術分野で公知のように、通常ボーラス注入事象とは、注入可能な流体の1回限りの注入を指す。
例証目的のみで、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500に注入可能な流体の36単位のボーラス用量を投与させることをユーザが所望すると仮定する。注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、投与されている種々の注入事象を監視して、1回注入事象が投与されるために利用可能であるかどうかを判定してもよい。1回注入事象が投与に利用可能である場合、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、逐次マルチパート注入事象の少なくとも一部の投与を遅延してもよい。
前述の実施例を続けると、ユーザが、1回注入事象2214(すなわち、注入可能な流体の36単位ボーラス用量)を送達するように注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500のプログラミングを完了すると、1回注入事象が投与に利用可能であると注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500が判定する際に、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、各逐次マルチパート注入事象を遅延し、利用可能な1回注入事象を投与してもよい。
具体的には、前述のように、1回注入事象2214を送達するようにユーザが注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500をプログラムする前に、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、第1の逐次マルチパート注入事象(すなわち、連続的に反復される、3分間隔ごとに注入される0.05単位)を投与し、第2の逐次マルチパート注入事象(すなわち、2間隔にわたって3分間隔ごとに注入される0.10単位)を投与していた。
例証目的のみで、第1の逐次マルチパート注入事象は、0.05単位用量2200@t=0:00、0.05単位用量2202@t=3:00、0.05単位用量2204@t=6:00、0.05単位用量2206@t=9:00、および0.05単位用量2208@t=12:00として、図123内で表され得る。前述で説明されるような第1の逐次マルチパート注入事象が基礎注入事象であると、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、無期限に(すなわち、手順がユーザによって中止されるまで)3分間隔で0.05単位用量の注入可能な流体を注入し続けてもよい。
さらに、例証目的のみで、第2の逐次マルチパート注入事象は、0.10単位用量2210@t=3:00、および0.10単位用量2212@t=6:00として、図123内で表され得る。前述で説明されるような第2の逐次マルチパート注入事象が拡張ボーラス注入事象であると、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、正確に2間隔にわたって(すなわち、ユーザによって定義される間隔の数)3分間隔で0.10単位用量の注入可能な流体を注入し続けてもよい。
前述の実施例を続けて、注入可能な流体の36単位通常ボーラス用量(すなわち、1回注入事象2214)が投与に利用可能であると注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500が判定すると、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、各逐次マルチパート注入事象の投与を遅延してもよく、投与に利用可能である1回注入事象2214を投与し始めてもよい。
したがって、例証目的のみで、注入可能な流体の36単位通常ボーラス用量(すなわち、1回注入事象)を送達するように注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500をプログラミングすることが完了すると、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500が1回注入事象2214を投与し始めると仮定する。その1回注入事象2214が比較的大量であるため、3分(すなわち、逐次マルチパート注入事象の個々の注入用量の間の時間間隔)よりも長くかかり得、逐次マルチパート注入事象の個々の注入用量のうちの1つ以上が遅延される必要があり得る。
具体的には、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500が36単位の注入可能な流体を注入するのに6分以上かかると仮定する。したがって、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、1回注入事象2214(すなわち、注入可能な流体の36単位通常ボーラス用量)が完全に投与されるまで、0.05単位用量2202(すなわち、t=3:00で注入される予定である)、0.05単位用量2204(すなわち、t=6:00で注入される予定である)、および0.05単位用量2206(すなわち、t=9:00で注入される予定である)を遅延してもよい。さらに、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、1回注入事象2214が終わるまで、0.10単位用量2210(すなわち、t=3:00で注入される予定である)、および0.10単位用量2212(すなわち、t=6:00で注入される予定である)を遅延してもよい。
1回注入事象2214の投与が注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500によって完了されると、遅延された逐次マルチパート注入事象内に含まれる任意の離散注入事象は、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500によって投与されてもよい。したがって、1回注入事象2214(すなわち、注入可能な流体の36単位通常ボーラス用量)が完全に投与されると、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、0.05単位用量2202、0.05単位用量2204、0.05単位用量2206、0.10単位用量2210、および0.10単位用量2212を投与してもよい。
注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、0.05単位用量2202、次いで0.10単位用量2210、次いで0.05単位用量2204、次いで0.10単位用量2212、次いで0.05単位用量2206を投与することが示されているが、他の構成も可能であって、本開示の範囲内であると見なされるため、これは例証目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。例えば、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500が1回注入事象2214(すなわち、注入可能な流体の36単位通常ボーラス用量)の投与を完了すると、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、第1の逐次マルチパート注入事象(すなわち、0.05単位用量2202、0.05単位用量2204、および0.05単位用量2206)と関連する、遅延した離散注入事象の全てを投与してもよい。次いで、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、第2の逐次マルチパート注入事象(すなわち、0.10単位用量2210、および0.10単位用量2212)と関連する、遅延した離散注入事象の全てを投与してもよい。
1回注入事象2214(すなわち、注入可能な流体の36単位通常ボーラス用量)は、t=3:00から始まって注入されるものとして示されているが、これは例証目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。具体的には、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、3分間隔のうちの1つ(例えば、t=0:00、t=3:00、t=6:00、t=9:00、またはt=12:00)で、1回注入事象2214を注入し始める必要がなくてもよく、1回注入事象2214を随時注入し始めてもよい。
各離散注入事象(例えば、0.05単位用量2202、0.05単位用量2204、0.05単位用量2206、0.10単位用量2210、および0.10単位用量2212)および1回注入事象2214は、単一の事象であるものとして示されているが、これは例証目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。具体的には、複数の離散注入事象(例えば、0.05単位用量2202、0.05単位用量2204、0.05単位用量2206、0.10単位用量2210、および0.10単位用量2212)のうちの少なくとも1つは、複数の離散注入サブ事象を含んでもよい。さらに、1回注入事象2214は、複数の1回注入サブ事象を含んでもよい。
図124も参照すると、例証目的のみで、0.05単位用量2202が10回の離散注入サブ事象(例えば、注入サブ事象22161−10)を含むことが示され、0.005単位用量の注入可能な流体が、10回の離散注入サブ事象のそれぞれの間に注入される。加えて、0.10単位用量2210が10回の離散注入サブ事象(例えば、注入サブ事象22181−10)を含むことが示され、0.01単位用量の注入可能な流体が、10回の離散注入サブ事象のそれぞれの間に送達される。さらに、1回注入事象2214は、例えば、360回の1回注入サブ事象(図示せず)を含んでもよく、0.1単位用量の注入可能な流体が、360回の1回注入サブ事象のそれぞれの間に送達される。サブ事象の数および/または各サブ事象中に送達される注入可能な流体の分量は、例えば、ポンプアセンブリ100、100’、400、500の設計基準に応じて、増加または減少させられてもよいため、前述で定義されるサブ事象の数、および各サブ事象中に送達される注入可能な流体の分量は、例証目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。
前述の注入サブ事象の前、後、または間に、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500は、前述の安全特徴(例えば、閉塞検出方法および/または故障検出方法)のうちのいずれかの使用を通して、注入ポンプアセンブリ100、100’、400、500の適正な動作を確認してもよい。
例示的実施形態では、注入ポンプアセンブリは、遠隔制御デバイスによって無線制御されてもよい。例示的実施形態では、分割リング共振器アンテナが、注入ポンプアセンブリと遠隔制御デバイス(または他の遠隔デバイス)との間の無線通信に使用されてもよい。「無線制御される」という用語は、入力、命令、データ、またはその他を無線で受信し得る、任意のデバイスを指す。さらに、無線制御されたインスリンポンプとは、別のデバイスからデータを無線で伝送および/受信し得る、任意のインスリンポンプを指す。したがって、例えば、インスリンポンプは、ユーザによる直接入力を介して命令を受信してもよいとともに、遠隔コントローラから命令を無線で受信してもよい。
図127および図131を参照すると、無線制御された医療デバイスで使用するために適合され、注入ポンプアセンブリの例示的実施形態で使用される、分割リング共振器アンテナの例示的実施形態は、少なくとも1つの分割リング共振器アンテナ(以降、「SRRアンテナ」)2508、アンテナに給電することが可能である、無線制御された医療注入装置(以降、「注入装置」)2514等の装着型電気回路、および制御単位単位2522を含む。
種々の実施形態では、SRRアンテナ2508は、非導電性基板2500の表面上に存在し、1つ(または複数の)金属層が所定の周波数で共振することを可能にし得る。基板2500は、難燃材2(FR−2)、FR−3、FR−4、FR−5、FR−6、G−10、CEM−1、CEM−2、CEM−3、CEM−4、CEM−5、ポリイミド、Teflon、セラミック、または可撓性Mylar等、標準印刷回路基板材料から構成されてもよい。SRRアンテナ2508を備える金属共振体は、例えば、プラチナ、イリジウム、銅、ニッケル、ステンレス鋼、銀、または他の導電性材料から作製される、2つの長方形の金属層2502、2504から作製されてもよい。他の種々の実施形態では、SRRアンテナ2508は、1つだけの金属共振体を含有してもよい。
例示的実施形態では、金めっきを施した銅の外層2502が、物理的に接触することなく、金めっきを施した銅の内層2504を囲繞する。すなわち、内側リング2504が、外層2502によって形成される空洞2510(または開口)の中に存在する。内側リング2504は、その表面に沿って間隙または分割2506を含有し、材料を完全に分断して不完全なリング形状を形成してもよい。両方の金属共振体2502、2504が、基板2500の同一平面上に存在してもよい。そのような構成では、外層2502は、例えば、外層2502に連結される伝送ライン2512を介して、駆動されてもよい。加えて、種々の他の実施形態では、伝送ライン2512は、内側リング2504に連結されてもよい。
アンテナ性能等の電磁幾何学形状をシミュレートすることが可能である、AWR Microwave Office等のアンテナ設計ソフトウェアは、アンテナを物理的に製造し、試験することと比較して、満足のいく寸法を生じるために必要な時間を有意に短縮し得る。したがって、そのようなソフトウェアを用いて、SRRアンテナ2508は、共振体2502、2504の幾何学寸法が2.4GHzの動作周波数を促進するように設計されてもよい。図132は、内側リング2504および外層2502の例示的寸法、および内側リング2504が存在する空洞2510の位置付けを描写する。外層2502と内側リング2504との間の距離は、空洞2510の周囲に沿って、一定の0.005インチである。しかしながら、他の実施形態では、外層と内側リングとの間の距離が変動してもよく、いくつかの実施形態では、動作周波数が変動してもよい。
種々の実施形態では、SRRアンテナ2508は、電気的に小さいと分類することができるように寸法を有してもよく、すなわち、アンテナの最大寸法が動作周波数における1つの波長よりもはるかに小さくなる。
種々の他の実施形態では、SRRアンテナ2508は、同様の形状の1つ以上の金属内層を囲繞する、円形、五角形、八角形、または六角形等、1つ以上の代替形状の金属外層から構成されてもよい。さらに、種々の他の実施形態では、SRRアンテナ2508の1つ以上の金属層は、材料に間隙を含有し、不完全な形状を形成してもよい。
図130を参照すると、例示的幾何学形状を有するSRRアンテナ2508は、ヒトの皮膚と接触して配置されると、許容反射減衰量および周波数値を示す。図130に示されるように、グラフ上のマーカー1および2によって表される関心帯域に注目すると、2.44GHzを中心とする周波数帯域を監視している間に、ヒトの皮膚と接触する前の反射減衰量は、ほぼ−15dBである。ヒトの皮膚と接触中の反射減衰量は、図130Aに示されるように、同一周波数でほぼ−25dBの好適な値のままであって、約97%伝送電力を生じる。
これらの結果は、特に、Inverted−F等の非分割リング共振器アンテナ型と比較すると有利である。Inverted−Fアンテナの反射減衰量は、アンテナがヒトの皮膚に接触するときに差を示し、アンテナから外向きに伝送される電力の低い割合をもたらし得る。一実施例として、図133に示されるように、グラフ上のマーカー1および2によって表される関心帯域に再度注目すると、ヒトの皮膚と接触する前のInverted−Fアンテナの反射減衰量は、2.44GHzを中心とする周波数において、ほぼ−25dBである。ヒトの皮膚と接触中の反射減衰量は、同一周波数でほぼ−2dBであって、約37%伝送電力を生じる。
無線医療デバイスとの統合
例示的実施形態では、図132および図128を参照すると、SRRアンテナ2508の1つの用途は、ユーザ/患者2524に流体薬剤を送達することが可能な装着型注入装置2514への統合であり得る。そのような用途において、ユーザ/患者の安全性は、これらの電気構成要素間の流体動作に依存し、したがって、制御単位2522を往復する確実な無線伝送が大いに重要である。
注入装置2514は、人体に直接着用されてもよい。一実施例として、そのようなデバイスは、ヒトの皮膚と直接接触して、股関節の上または上側に取り付けられてもよく、電気動作における周波数偏移を引き起こす、意図しない誘電体装荷の危険性にSRRアンテナ2508をさらす。しかしながら、そのような用途では、近くの寄生オブジェクトに対してアンテナの感受性を低下させる、SRRアンテナ2508の電気特性が、性能の劣化を低減または排除するのに有益である。制御単位2522(概して図131に示される)等の制御構成要素は、注入装置2514とペアリングされてもよく、2.4GHz等の所定の周波数で注入装置2514に無線信号を伝送し、そこから無線信号を受信するように設計されてもよい。例示的実施形態では、制御単位2522は、それを通して患者または第三者がインスリン送達を管理し得る、主要ユーザインターフェースとしての機能を果たしてもよい。他の実施形態では、注入装置2514は、1つ以上の制御単位2522と通信するためにSRRアンテナ2508を利用してもよい。
種々の実施形態では、プロトコルおよび転送されるデータ型がアンテナの電気特性と無関係であるため、多数の異なる無線通信プロトコルが、SRRアンテナ2508と併せて使用されてもよい。しかしながら、例示的実施形態では、通信の双方向性マスタ/スレーブ手段が、SRRアンテナ2508を通してデータ転送を組織化する。制御単位2522は、情報について注入装置2514またはスレーブに周期的にポーリングすることによって、マスタの役割を果たしてもよい。例示的実施形態では、スレーブがポーリングされた時のみ、スレーブが制御単位2522に信号を送信してもよい。しかしながら、他の実施形態では、スレーブは、ポーリングされる前に信号を送信してもよい。このシステムを通して送信される信号は、制御、アラーム、状態、患者治療プロファイル、治療ログ、チャネル選択およびネゴシエーション、暗号化、およびチェックサムを含んでもよいが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、SRRアンテナ2508を通した伝送はまた、患者へのインスリンの投与の電気的途絶に対する追加予防策として、ある注入動作中に停止させられてもよい。
例示的実施形態では、SRRアンテナ2508は、伝送ライン2512上の1つ以上のピン2516を介して、電源回路に連結されてもよい。種々の他の実施形態では、伝送ラインは、それによってSRRアンテナ2508がある周波数で共振することができる、チャネルを提供する、ワイヤ、複数対のワイヤ、または他の制御されたインピーダンス方法を備えてもよい。伝送ライン2512は、基板2500の表面上に存在してもよく、金めっきを施した銅等のSRRアンテナ2508と同一材料から構成されてもよい。加えて、接地面が、伝送ライン2512の反対側の基板の表面に取り付けられてもよい。
SRRアンテナ2508に連結される電気回路は、回路に最も近い伝送ライン2512の端にRF信号を印加し、SRRアンテナ2508の全体を通して電磁場を生成し、SRRアンテナ2508から伝搬してもよい。SRRアンテナ2508に連結される電気回路は、2.4GHz等の所定の周波数における共振を促進する。好ましくは、伝送ライン2512およびSRRアンテナ2508は両方とも、回路シミュレーションおよび特性化を簡略化するように、50オームのインピーダンスを有する。しかしながら、他の種々の実施形態では、伝送ラインおよび分割リング共振器アンテナは、他のインピーダンス値または異なる共振周波数を有してもよい。
図129を参照すると、フィルタ、増幅器、またはスイッチ等の信号処理構成要素2518は、伝送ライン2512に統合されるか、または信号源接続ピン2516とSRRアンテナ2508との間のいずれかの点にあってもよい。例示的実施形態では、信号処理構成要素2518は、例示的周波数のみがアンテナに伝送されることを可能にする、およびその範囲外の周波数を拒絶する等、所望の信号処理を促進する帯域通過フィルタである。例示的実施形態では、くし形帯域通過フィルタ2518が、アンテナと信号源との間の伝送ライン2512に含まれてもよい。しかしながら、他の実施形態では、例えば、フィルタ、増幅器、または当技術分野で公知の任意の他の信号処理デバイスであるが、それらに限定されない、任意の他の信号処理デバイスが含まれてもよい。
種々の実施形態では、SRRアンテナ2508は、可撓性または剛性基板上で共振することが可能な金属体から構成されてもよい。図128および図3に示されるように、例示的実施形態は、可撓性ポリイミド基板2520上の湾曲SRRアンテナを組み込む。ポリイミドは、代替基板よりも可撓性となる傾向があるため、例示的な材料であり得る。本構成は、円形デバイス(無線制御された医療注入装置2514等)、不規則な形状の外部筐体を伴うデバイスまたは空間の節約が最重要であるデバイスへの簡略化した統合を可能にし得る。
種々の実施形態では、制御ユニット2522およびベースユニット2514の両方が、分割SRRアンテナ2508を組み込んでもよい。本構成は、制御ユニットがヒトの皮膚に近接近した手持ち式になるように意図されているか、または様々な誘電率を伴う様々な数の材料に近接近する可能性がある場合、有益となり得る。
種々の他の実施形態では、SRRアンテナ2508は、ヒトまたは動物の四肢の代用品に統合されてもよい。義肢がより精巧になりつつあるため、筋肉運動を制御し、シミュレートするように開発された電気系統は、サブシステム間でさらに多くの配線およびデータ転送を必要とする。義肢内の無線データ転送は、低減した物理的配線を通して重量を低減し、空間を節約し、さらなる運動の自由度を許容してもよい。しかしながら、そのようなシステムの中の共通アンテナは、誘電体装荷の影響を受けやすくあり得る。無線制御された医療注入装置にSRRアンテナ2508を統合することの前述の利点と同様に、ロボットアーム等の義肢もまた、ヒトの皮膚または他の誘電材料と接触し、そのようなアンテナと関連する電気妨害の低減の利益を享受し得る。他の種々の実施形態では、SRRアンテナ2508は、アンテナに給電し、データを伝送/受信することが可能であって、かつ誘電材料への近接性と関連する電気妨害の影響を受けやすい、電気構成要素から構成される任意のデバイスに統合されてもよい。
種々の実施形態では、SRRアンテナ2508は、人体内で動作する1つ以上の埋込型医療デバイスが、手持ち式、身体搭載型、または遠隔の制御ユニットに無線通信する、医療構成要素の構成に統合されてもよい。ある実施形態では、身体搭載型および体内無線デバイスの両方が、無線通信にSRRアンテナ2508を利用してもよい。加えて、SRRアンテナ2508を利用する構成要素のうちの1つ以上が、ヒトの皮膚、組織、または他の誘電材料によって完全に囲繞されてもよい。一実施例として、そのような構成は、無線データ伝送の安定性および一貫性が基本的な関心事である、心臓監視/制御システムと併せて使用されてもよい。
種々の他の実施形態では、SRRアンテナ2508は、注入ポンプアセンブリの実施形態に統合されてもよい。医療構成要素の構成では、人体上に位置付けられた、または人体に取り付けられた1つ以上の電気センサが、遠隔送受信単位に無線通信する。一実施例として、身体上に位置付けられた複数の電極は、遠隔に位置する心電図機械への無線伝送用のSRRアンテナ2508を採用する、無線単位に連結されてもよい。さらなる一実施例として、ヒトの皮膚と接触している無線温度センサは、センサが存在する部屋の温度調節のために、コントローラ単位への無線通信用のSRRアンテナ2508を採用してもよい。
前述で議論および説明されるように、注入ポンプシステムのいくつかの実施形態では、SMAは、ポンプアセンブリ(ポンプアセンブリ106を含むが、種々の他の実施形態では、SMAはまた、ポンプアセンブリの種々の実施形態を制御してもよい)、および測定弁アセンブリの示され、説明される種々の実施形態の両方を制御してもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、SMAは、少なくとも1つの光学位置センサアセンブリ(「光学センサ」)を使用して制御されてもよく、ポンプアセンブリプランジャ(「ポンププランジャ」)および測定弁プランジャの位置は、少なくとも1つの光学位置センサ、例示的実施形態では少なくとも1つのポンプアセンブリプランジャ光学センサおよび少なくとも1つの測定弁プランジャ光学位置センサを使用して測定される。したがって、これらの実施形態では、コマンドプロセッサは、光学センサ出力を標的位置と比較し、次いで、ローサイド電界効果トランジスタ(「FET」)のPWMを修正することによって、ポンププランジャ位置および測定弁プランジャ位置の閉ループ制御を提供する。加えて、SMAコントローラが、破断したSMAワイヤ、故障したFET、および/または使い果たしたバッテリアセンブリおよび/または電源のうちの1つ以上を含むが、それらに限定されない、システムの種々の条件を検出し得るように、種々の位置で電圧が測定される。したがって、実際のプランジャ位置は、いくつかの実施形態では、ポンププランジャおよび測定弁プランジャの両方について判定されてもよく、標的プランジャ位置が確立されてもよい。
ここで図145−149Bを参照すると、注入ポンプシステムの中の光学位置センサの種々の実施形態が示されている。例示的実施形態を参照して、装置、方法、およびシステムのいくつかの実施形態を以下で説明する。例示的実施形態は、いくつかの実施形態では、注入ポンプであり得る(いくつかの実施形態では、インスリンポンプであり得る)、医療注入ポンプに関して説明されるが、本明細書で説明される光学位置センサはまた、それぞれ全体において参照することにより本明細書に組み込まれる、2009年3月3日発行のOptical Displacement Sensor for Infusion Devicesと題された米国特許第7,498,563号(代理人整理番号D78)、2007年12月11日発行のLoading Mechanism for Infusion Pumpと題された米国特許第7,306,578号(代理人整理番号C54)、2007年2月9日出願の米国特許出願第11/704,899号であって、Fluid Delivery Systems and Methodsと題された米国公報第US−2007−0228071−A1号(代理人整理番号E70)、2007年2月9日出願の米国特許出願第11/704,896号であって、2007年9月20日公開のPumping Fluid Delivery Systems and Methods Using Force Application Assemblyと題された米国公報第US−2007−0219496−A1号(代理人整理番号E71)、2007年2月9日出願の米国特許出願第11/704,886号であって、2007年9月20日公開のPatch-Sized Fluid Delivery Syste
ms and Methodsと題された米国公報第US−2007−0219480−A1号(代理人整理番号E72)、2007年2月9日出願の米国特許出願第11/704,897号であって、2007年9月20日公開のAdhesive and Peripheral Systems and Methods for Medical Devicesと題された米国公報第US−2007−0219597−A1号(代理人整理番号E73)、2009年9月15日出願の米国特許出願第12/560,106号であって、2010年7月22日公開のSystems and Methods for Fluid Deliveryと題された米国公報第US−2010−0185142−A1号(代理人整理番号G47)、および2009年12月30日出願の米国特許出願第12/649,681号であって、2010年8月5日公開のMethod, System and Apparatus for Verification of Volume and Pumpingと題された米国公報第US−2010−0198182−A1号(代理人整理番号G85)で説明されているものを含むが、それらに限定されない、種々の他の注入ポンプおよび/または医療送達デバイスおよび/または医療システムとともに使用されてもよい。使い捨て部品の本明細書での言及は、いくつかの実施形態では、前述の注入ポンプのうちのいずれかで説明される種々の注入ポンプの使い捨て筐体アセンブリおよび/または使い捨て部分および/またはリザーバ部分を指し得る。
しかしながら、本明細書で説明される装置、システム、および方法は、任意の注入ポンプまたは装置で使用されてもよい。さらに、本明細書で説明される装置、システム、および方法は、任意の医療デバイス内の任意のプランジャ、ポンプアクチュエータ、弁および/または他の可動部品の移動を検証して、移動および/または変位が発生したことを確認するために使用されてもよい。さらに、移動の確認に加えて、移動距離、すなわち、総変位の判定もまた、いくつかの実施形態で使用されてもよい。
図150も参照すると、注入ポンプ装置、方法、およびシステムの種々の実施形態は、例示的実施形態ではNITINOLワイヤである、SMAワイヤの収縮による、ポンプおよび1つ以上の能動弁の制御を含む。SMAワイヤは、ワイヤの加熱を誘発し、ワイヤ長の収縮をもたらす位相変化を引き起こす、電流をワイヤを通して印加することによって稼働する。ワイヤ長の変化は、例えば、ポンププランジャ2902および測定弁2908を作動させるレバーおよび/または滑車機構によって活用されてもよい。
注入ポンプシステム2900は、ワイヤにわたるバッテリ電圧のスイッチを入れてそれぞれの構成要素の収縮/作動を引き起こすことによって、バッテリ電圧から直接、図150に示される例示的実施形態に示されるように2本2910、2912を含み得る、SMAワイヤを駆動し、次いで、バッテリ電圧のスイッチを切り、収縮を停止する。ワイヤ/構成要素の開始位置は、いくつかの実施形態では、SMAワイヤ収縮力に対抗するばね力によって回復される。
例示的実施形態では、SMAワイヤ2910、2912のそれぞれは、比例的制御を提供し、すなわち、SMAワイヤは、経時的に収縮し、経時的にそれぞれの構成要素を変位させる。本実装にもかかわらず、弁構成要素2904、2906、2908は、離散した非比例的な2進関数である、流体流量を閉塞または非閉塞するように作用する。しかしながら、ポンプピストンが一連のストローク長にわたって操作されるため、ポンププランジャ2902の比例的制御が、例示的実施形態では機能的目標である。
いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902の比例的制御は、体積測定チャンバ2920の中へ送達され、体積測定センサアセンブリ/システム2946によって測定される体積を監視し、ポンププランジャ2902のSMAワイヤ2910が起動される時間量を調整する、すなわち、オンタイムを調整することによって、達成されてもよい。これは、ストロークごとの基準でSMAワイヤ起動時間の関数としてアリコート送出体積の閉ループ制御をもたらし得る。コントローラスキームはまた、いくつかの実施形態では、所与の標的送達体積に集中するアリコート送出体積の精度を増加させ得る、付加的な制御変数も含む。
ワイヤの中へのエネルギー(電圧、電流、時間)、周囲温度、熱吸収、予備張力、SMAワイヤ変動(直径、合金組成、電気抵抗)、および/またはアセンブリ変動のうちの1つ以上を含むが、それらに限定されない、いくつかの要因がSMA起動に影響を及ぼし得る。前述に記載されるもの等の物理的パラメータの変化は、ポンププランジャ2902のストロークあたりの所与の送出体積(所与のポンプ送達体積とも呼ばれ得る)をもたらすと見込まれ得る、ポンププランジャSMA2910のオンタイムのポンプ間およびポンプ内変動をもたらし得る。結果として、時間のオフセットおよびオンタイムの傾斜の変化対ポンプアリコート体積関係の両方が生じてもよい。
ここで図145も参照すると、摂氏18〜38度の温度範囲にわたって試験された同一ポンプシステム2900を示すグラフが、約180〜約310msのSMA作動開始時間をもたらす。図に示され得るように、傾斜はまた、より低い温度で拡大される。オンタイムのオフセットおよび傾斜対ポンプ送達体積の変動は、変動に対する補償が正確なポンプ送達体積を達成するために必要であり得るため、ポンプシステム2900に複雑性を加える場合がある。この現象はまた、同様にSMAワイヤによって作動させられる構成要素、例えば、弁およびプランジャに影響を及ぼし得るが、弁機能は比例的ではない。
少なくとも部分的に複数の物理的変動に対するSMA作動時間の感度により、いくつかの実施形態では、1つ以上の構成要素、例えば、ポンププランジャ2902および/または測定弁2908アクチュエータ位置を直接制御することが望ましくあり得る。これは、ポンププランジャ2902および測定弁アクチュエータ2908の位置が、SMAオンタイムよりも比例的性能の密接な指標であり得るためであることを含むが、それらに限定されない、多くの理由から、有益であり得る。この目標を達成するための方法、システム、および装置の種々の実施形態が以下で説明される。
注入ポンプシステム2900の中のポンププランジャ2902および/または測定弁アクチュエータ2908の位置を感知する能力が所望されてもよい。本明細書で議論されているように、SMAワイヤは、ポンププランジャおよび測定弁2940を作動させるために例示的実施形態で使用されてもよく、他の実施形態では、蠕動ポンプ、回転ポンプ、および圧電アクチュエータを含むが、それらに限定されない、ポンプおよび/または弁を作動させるために種々のモータが使用されてもよい。したがって、本明細書では、ポンプアクチュエータに関係なく、ポンプまたは変位構成要素、ならびに1つ以上の能動弁および/または受動弁を含んでもよいが、それらに限定されない、1つ以上の構成要素の位置を感知することを含むが、それに限定されない、注入ポンプシステムの中の種々の構成要素の位置を感知するための方法、装置、およびシステムが開示されている。したがって、いくつかの実施形態では、非能動弁、例えば、リザーバ弁2904および/または体積測定チャンバ入口弁2906の位置を感知することが望ましくあり得る。
ポンププランジャ2902および/または測定弁アクチュエータ2908の位置を感知するために使用され得る、種々のデバイスがある。これらは、超音波、光学(反射型、レーザ干渉計、カメラ等)、線形キャリパー、磁気、機械的接触スイッチ、赤外光測定等のうちの1つ以上を含むが、それらに限定されない。しかしながら、例示的実施形態では、注入ポンプアセンブリおよび/またはポンプシステム2900の小型構造により、感知構成要素とともに小空間を利用するよう、小型構成要素を使用することが望ましくあり得る。種々の実施形態では、バッテリサイズがデバイスの全体的なサイズによって限定され得、バッテリ容量が重視され得るため、デバイスバッテリ寿命も考慮され得る。感知距離も、種々の実施形態では、考慮事項であり得る。例えば、1つ以上の構成要素、例えば、ポンププランジャ2902および/または測定弁アクチュエータ2908構成要素の変位は、非常に小さくあり得る(例えば、例示的実施形態では、ポンププランジャ2902の全変位は、約1mmであり得、測定弁アクチュエータの全変位は、約0.2mmであり得る)。変位距離は、いくつかの実施形態に対する実施例であって、他の実施形態では、変位距離は異なり得る。
例示的実施形態では、例えば、本明細書で示され、説明されるような注入ポンプシステム2900のハードウェアの例示的実施形態の中に嵌合する小型反射型光学センサアセンブリ(以降では「光学センサ」)が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの光学センサが、再利用可能筐体アセンブリの中に位置する。しかしながら、他の実施形態では、少なくとも1つの光学センサの一部が使い捨て筐体アセンブリの中に位置してもよく、少なくとも1つの光学センサの別の部分が再利用可能筐体アセンブリの中に位置してもよい。光学センサは、種々の実施形態では、光学センサが感知し得る構成要素、例えば、いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902および/または測定弁アクチュエータ2908の変位に適応する感知範囲を有する。例示的実施形態では、Sharp Corporation(Osaka,Japan)の米国子会社であるSharp Electronics Corporation製のSharp GP2S60を含むが、それに限定されない、任意の光学センサが使用されてもよい。これらの実施形態では、この光学センサは、単一の構成要素パッケージに赤外線発光ダイオードおよび赤外線感知検出器を含有する。エミッタからの光は、焦点が合わず、感知表面に当たって跳ね返り、そのうちの一部が検出器に反射される。これは、反射体までの距離/角度の関数として変化する、検出器による光の感知強度をもたらす。ここで図146を参照すると、曲線は、反射表面の変位に対する光学センサの感度を図示する。
図147も参照すると、種々の実施形態では、1つ以上の光学センサがポンプシステム2900で使用されてもよい。1つ以上の光学センサは、1つ以上の弁2904、2906、2908および/またはポンププランジャ2902の移動/変位の移動および距離を検出し得るように、ポンプシステム2900に含まれてもよい。ポンプシステム2900に関して、図147は、1つ以上の光学センサ2956、2958がポンププランジャ2902を感知するための場所の種々の実施形態ならびに測定弁2908を感知する光学センサ2954の場所の実施形態を表す。
ポンププランジャ2902を感知する光学センサ2956、2958の場所の実施形態に関して、これらの場所の両方がポンププランジャ2902を感知し得るが、それぞれのセンサ2956、2958から、構成要素、例えば、本実施例では、ポンププランジャ2902までの距離は、光学センサ2956、2958の感度を変化させる。したがって、例えば、所望のデータに依存するが、それに限定されずに、他の光学センサ場所256、2958を使用することが有益であり得る。いくつかの実施形態では、光学センサは、印刷回路基板の底面上に配置されてもよい。回路基板の底面上の光学センサの配置は、例えば、ポンププランジャ2902ヘッド、測定弁作動アーム2952、および/または測定弁2908であるが、それらに限定されない、ポンプシステム2900で所望される種々の構成要素の独立した感知を可能にする。
依然として図147を参照すると、示される実施形態は、それぞれの構成要素の運動を検出するように、いくつかの実施形態では、ポンププランジャおよび弁構成要素の両方を覆うPCB(図示せず)の底面上に配置される、3つの光学センサ2954、2956、2958を含む。ポンププランジャ2902を覆って示される光学センサ2958およびポンププランジャアクチュエータアーム2960の光学センサ2956は、同一運動、すなわち、ポンププランジャ2902の移動を本質的に感知するが、光学センサ2956、2958のそれぞれは、感知されているそれぞれの構成要素、すなわち、ポンププランジャ2902から異なる距離にあり、したがって、各光学センサ2956、2958は、異なる検出の感度をもたらし得る。いくつかの実施形態では、光学センサ、例えば、2956、2958のうちの1つが、光学センサからの開始距離による、開始運動、すなわち、ポンプチャンバ2916に向かったポンププランジャ2902の運動の開始を検出するために好ましくあり得る。ポンププランジャ2902ヘッドおよびポンププランジャアクチュエータアーム2960は両方とも、いくつかの実施形態では、白色DELRINから作製される。したがって、これらの実施形態では、表面が自然に反射型である。種々の実施形態では、自然反射型表面を含むように、種々の材料が、これらの構成要素を製造するために使用されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、所望である場合、反射を増加させるように、被覆が種々の構成要素の表面に追加されてもよい。いくつかの実施形態では、表面の幾何学形状の変更も、反射を修正するように行われてもよい。
いくつかの実施形態では、測定弁アクチュエータアーム2952を覆って位置付けられる光学センサ2954は、回転を感知する。したがって、反射強度の変化は、反射表面の回転変化による。いくつかの実施形態では、測定弁アクチュエータアーム2952は、金属MEMS部品から作製されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、測定弁アクチュエータアームおよび/または以下で論じられるタブを含む、光学センサによって感知される他の部品は、DELRINまたは他の材料から作製されてもよい。他の実施形態では、反射パターンを変更または修正するように特徴が追加されてもよい。これらの変更は、光学センサ2954の下に延在するタブを追加することを含んでもよいが、それに限定されない。加えて、いくつかの実施形態では、金属表面の光学被覆または研磨、あるいは他の治療/方法が、反射強度を増加させるために使用されてもよい。
ここで図148A−149Bも参照すると、光学センサの種々の実施形態が示されている。種々の実施形態では、例証目的で、光学センサ配列が測定弁アクチュエータ2908またはポンププランジャ2902に関して示され得るが、これは例証目的にすぎず、光学センサ配列の種々の実施形態の他の実施形態は、光学センサ配列が、1つ以上の弁および/または1つ以上のポンププランジャを含むが、それらに限定されない、任意の構成要素とともに使用される場合を含んでもよい。
ここで図148A−148Bも参照すると、光学センサ検出器2962が、LED、および/または光源2964およびスロットホイール2966とともに示されている。いくつかの実施形態では、光学センサ検出器2962は、1つ以上の検出器を含んでもよく、いくつかの実施形態では、弁および/またはポンププランジャのいずれか一方の位置を示し得る、スロットホイール2966の回転に応じて、LED2964は、スロットホイール2966の中の異なるスロットを通して光り、検出器2962のうちの1つは、スロットホイール2966の位置を示す光を検出するであろう。
ここで図149A−149Bを参照すると、図148A−148Bに関して前述で示され、説明される実施形態と同様に、光学センサの別の実施形態が示されている。この実施形態では、スロットホイール2966は、スロットの変動を含む。
種々の実施形態では、光学センサ2954、2956、2958は、赤外線光を利用し、したがって、周囲光は、変数でなくてもよい。いくつかの実施形態では、各光学センサの発光源は、独立して制御されてもよく、これは、センサ間の光学クロストークが回避され得るように(例えば、いくつかの実施形態では、一度に1つセンサを通るラスタ)という理由を含むが、それに限定されない、多くの理由から、有益であり得る。光学センサは、経時的なドリフトおよび温度に敏感であってもよく、したがって、いくつかの実施形態では、「暗い」センサ測定値、および/または温度センサ測定値(いくつかの実施形態では、少なくとも1つの温度センサがポンプシステムに組み込まれてもよく、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの温度センサが光学センサシステムに含まれてもよい)が、オフセットを補償するためにそれぞれの発光源をオンにする前に得られてもよい。いくつかの実施形態では、運動を誘発する前に開始測定値を正規化することが、利得の変化を補償するために使用されてもよい。
種々の実施形態では、ポンププランジャ2902を感知することは、運動開始の検出およびポンププランジャ2902の位置の判定を含むが、それらに限定されない、いくつかの方法で使用されてもよい。
ポンププランジャ2902が移動し始めた時を感知することは、オンタイムがSMAワイヤを制御するために使用される実施形態で、SMAワイヤ起動オンタイムのオフセット変動を除去することの1つ以上を含むが、それらに限定されない、多くの理由から、有益であり得る。また、いくつかの実施形態では、閉ループコントローラ補償は、オンタイム対体積の傾斜の変動のみを補償し得るため、あまり複雑でなくてもよい。これは、ポンプアリコート体積可変性を低減し、より正確な流体送達対時間をもたらし得る。
ポンププランジャ2902が変位によって流体を移動させるため、ポンププランジャ2902の位置は、変位/送出される流体の量/体積と相関し得る。ポンプピストンの位置を制御することには、多くの利点があり、そのうちのいくつかが以下で論じられる。
ポンププランジャ2902の位置との送出体積の相関は、ポンプシステム2900/注入デバイスが所望体積の流体を送達することを可能にし得る。加えて、ポンプ体積の相関は、送達変動を低減させ得る。いくつかの実施形態では、正確な測定システム、例えば、本明細書で説明される体積測定センサアセンブリの種々の実施形態と組み合わせられた、より精密な注入ポンプが、体積送達の一貫性を向上させ得る。
ポンププランジャ2902の位置に対する送出体積の向上した相関は、低体積から高体積送達へのより正確な遷移を可能にし得る。いくつかの実施形態では、ポンプコントローラは、SMAワイヤ起動時間の関数として流体を送出してもよい。したがって、固定体積で流体を送出することが有益であり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、送達体積を一時的に増加させるために、ポンプシステム2900は、アリコート送達速度を増加させ、体積を一定に保ってもよい。より正確な送出体積で、ポンプは、例えば、ボーラス送達を満たすように、より高い体積を一時的に等分し、プロセスにおいて基礎速度またはボーラス体積のいずれか一方の精度を失うことなく、いくつかの実施形態では、より低い送出体積であり得る、基礎送達に戻ってもよい。
別の利点は、いくつかの実施形態では、アリコート送出時間が、固定体積アリコート送達を推進するために使用される変数であって、アリコート送達時間が、より独立しており、おそらくボーラス体積送達を加速し得る場合を含み得る。また、ポンププランジャ2902の位置を判定することは、機能不全の直接判定も可能にし得る。例えば、故障がポンププランジャ2902のアクチュエータ2960で発生した場合、ポンププランジャ2902の位置を判定した制御システムは、いくつかの実施形態では、ポンプが故障した、例えば、故障して開いている、閉じている、および/またはその間のどこかにあることをポンプシステムにアラートしてもよい。いくつかの実施形態では、これは、システムがより高速で故障を識別し、過剰送達および/または送達不足を防止し得るため、ユーザ/患者にとっての安全性を推進し得る。
SMAワイヤがポンプ作動および/または能動弁作動に使用される、種々の実施形態では、SMAワイヤが早期に「磨滅している」かどうか、すなわち、SMAワイヤの予想「寿命」が影響を受けているかどうかを判定するように、SMAワイヤ起動オンタイムがポンププランジャ2902の位置の関数として監視されてもよい。これは、いくつかの実施形態では、経時的に所与のポンプ位置を達成するために必要なオンタイムを監視することによって判定されてもよい。
いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902が移動しなくなった時を感知することは、ポンププランジャ2902が底についたときに関して、さらなる確信をポンプシステム2900に付与し、ポンププランジャ2902を過剰駆動することを防止し得る。SMAワイヤを過剰駆動することは、SMAワイヤの「寿命」を短縮する場合があり、所望の位置に到達した後にポンプまたは弁のいずれか一方を駆動し続けることも、電力/バッテリ電力の無駄である。したがって、ポンププランジャ2902が移動しなくなった時を識別すること、および/または測定弁アクチュエータ2908が所望の位置に到達した時を識別することは、バッテリ寿命を増加させ、および/またはシステムの必要電力を削減し、および/または時期尚早のSMAワイヤ故障を防止し得る。
ポンプピストンと同様に、弁の運動および/または弁の位置を検出するように、種々の弁ピストンが光学的に感知されてもよく、そのうちのいずれか一方は、以下のうちの1つ以上を含むが、それらに限定されない、利点を有し得る。
1つ以上の弁がSMAワイヤによって制御される、いくつかの実施形態では、弁ピストンが移動し始めたときを感知することは、SMAワイヤ起動オンタイムのオフセット変動を除去してもよく、弁が開く、および/または閉じ始めるときに、さらなる確信を与え得る。加えて、弁が移動しなくなった時を感知することは、弁が開いた、および/または閉じたときに、さらなる確信を与え、弁アクチュエータを過剰駆動することを防止し得る。SMAワイヤを過剰駆動することがワイヤの「寿命」を短縮する場合があるため、弁状態に達した後に任意のアクチュエータを駆動し続けることは、電力の無駄である。したがって、弁が移動しなくなった時を識別することは、バッテリ寿命を増加させ、および/またはシステムの必要電力を削減し、および/または早期のSMA故障を防止し得る。また、弁位置を感知することは、例えば、開放位置に閉じ込められている測定弁アクチュエータ2908を含むが、それに限定されない、望ましくない位置に閉じ込められている弁の判定を可能にし得る。
注入ポンプシステムの光学位置センサ制御
本明細書では注入ポンプシステムとして説明されているが、送出の光学センサ制御が種々の医療デバイスで使用されてもよい。この説明の目的で、「ポンプ」という用語は、リザーバからユーザへ流体を移動させるために使用される弁およびアクチュエータを広範に指す。
いくつかの実施形態では、ポンプは、リザーバから体積測定チャンバへ、次いでユーザへ、流体を移動させるために使用されてもよい。図150を参照すると、注入ポンプシステム2900の実施形態の概略図が示されている。いくつかの実施形態では、送出は、ポンププランジャ2902および3つの別個の弁2904、2906、2908を使用して達成されてもよく、ポンププランジャ2902は、独立作動型SMA2910によって制御され、1つの弁である測定弁2908は、独立作動型SMAワイヤ2912によって制御される。本明細書で論じられるように、SMAは、その結晶構造を変化させ、SMAを収縮させる、その温度を変化させることによって(この場合、電流を印加することによって)作動させられてもよい。注入ポンプシステム2900では、SMAワイヤ2910、2912は、弁およびポンププランジャを移動させるために使用される連鎖部に取り付けられる。ポンププランジャ2902および測定弁2908の位置は、光学センサ(図145−149Bに関して前述で示され、論じられる)を使用して測定される。SMAに印加される電流は、ポンププランジャ2902および測定弁2908の位置の比例的制御を提供するように、光学センサ測定に基づいて修正される。
いくつかの実施形態では、ポンプシーケンスは以下の通りである。第1に、ポンププランジャSMA2902が作動させられ、これは同時にリザーバ弁プランジャ2914を移動させ、ポンプチャンバ2916とリザーバ2918との間の流路を閉塞する。ポンププランジャ2902は、受動体積測定センサチャンバ入口逆止弁2906を通り越して体積測定センサチャンバ2920の中へ、ポンプチャンバ2916の中の流体を押勢する。流体は、体積測定が行われている間に、測定弁2908によって体積測定センサチャンバ2920の中で担持されてもよい。体積測定が完了すると、測定弁SMA2912が作動させられ、これは測定弁2908を開き、流体が体積測定センサチャンバ2920から管セット2922の中へ放出され、これは、いくつかの実施形態では、ユーザ/患者に至り、いくつかの実施形態では、ユーザ/患者への医用流体の送達につながる。
ここで図151も参照すると、各SMAワイヤ2910、2912の作動が、2つの電界効果トランジスタ(FET)を使用して達成される。いくつかの実施形態では、スーパーバイザプロセッサ2926(前述で説明される)によって制御されるハイサイドFETが、バッテリ供給電圧とSMAワイヤ2910、2912との間にオン/オフスイッチを提供する。いくつかの実施形態では、ハイサイドFETは、常時オフであって、ポンプを作動させることによる単一点電気故障の発生を防止または低減させ得る。いくつかの実施形態では、パルス幅変調(PWM)されているローサイドFETは、コマンドプロセッサ2924によって制御され、SMAワイヤ2910、2912を通って流れる電流の量の制御を提供する。
いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902および測定弁プランジャ2908の位置の両方が、少なくとも2つの光学位置センサを使用して測定される。しかしながら、いくつかの実施形態では、単一の光学センサが、ポンププランジャ2902および測定弁プランジャ2908の両方を測定するために使用されてもよい。これは、光学センサ出力を標的位置と比較し、ローサイドFETのPWMを修正することによって、コマンドプロセッサ2924が、プランジャポンプ2902および測定弁プランジャ2908の位置の閉ループ制御を提供することを可能にする。加えて、いくつかの実施形態では、電圧が種々の位置で測定される。これは、いくつかの実施形態では、SMAコントローラが、破断したSMAワイヤ、故障したFET、および/または使い果たしたバッテリのうちの1つ以上を含むが、それらに限定されない、システムの種々の条件を検出することを可能にする。
以下の議論について、以下の名称が使用され得る。
SMAモデル化
SMAワイヤの熱的モデルおよびポンププランジャ2902の線形モデルが以下で説明される。以下で論じられるように、ポンププランジャ2902の位置が測定される。いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902の変位が測定され、すなわち、開始点から終点まで移動した距離が測定されてもよい。
SMAワイヤのモデル化
抵抗Rを伴ってワイヤを通過する定電流に対する基本的な熱伝達方程式は、以下の通りであり得る。これは、SMAの位相変化の熱的効果のうちのいずれかを無視してもよい。
本方程式を解くと、以下の式が生じる。
式中、
である。
したがって、時間0で、SMA温度はTiとなり、t→∞で、温度は、
の定常値に近づく。
所与の温度に対するSMAを得るように、必要オンタイムの値を求めると、
これは、テイラー展開を使用して、以下のように概算されてもよい。
これはまた、印加された電圧に関して記述され得る。
したがって、SMAにおいて所与のひずみを生じるために必要とされるオンタイムは、印加された電圧の2乗に反比例する。いくつかの実施形態では、未調節の電圧がエネルギー効率のためにSMAに印加され、したがって、印加された電圧は、バッテリ電圧とともに変化し得る。
内部バッテリインピーダンスは、PWMの各サイクル中に負荷が印加されるにつれて、電圧降下を引き起こす。加えて、バッテリ開回路電圧が、作動の間に降下する。バッテリが放電されるにつれて、バッテリ開回路電圧およびインピーダンスの両方が変化する。正味の結果としては、固定負荷サイクルにわたってSMAに印加される電力が可変である。SMAアクチュエータの再現性は、いくつかの実施形態では、バッテリ電圧を測定し、より一貫した電力を提供するように負荷サイクルを調整することによって向上させられ得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、測定弁プランジャ2908およびポンププランジャ2902の位置は、直接測定され、フィードバックループに組み込まれてもよい。これは、バッテリ電圧変動のあらゆる影響を最小限化し得る。
パルスポンプモデル化
(光学センサによって測定されるような)ポンププランジャ2902の線形変位と送達体積との間の関係の実施例が、図152に示されている。いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902は、ポンププランジャ2902がポンプチャンバ2906を覆う膜と接触していない場合がある、デッドゾーンを示してもよい。ポンププランジャ2902がポンプチャンバ2916膜に到達すると、ポンププランジャ2902がポンプチャンバ2906の底に接触するまで、ポンププランジャ2902の変位と体積との間の比較的線形の関係があってもよい。
ポンププランジャ2902のモデルが、デッドゾーン2928および飽和2932限界を伴う利得2930要素として、図153に示されている。次いで、デッドゾーン2928および飽和2932を無視するポンププランジャ2902の理想線形モデルは、静的利得要素2930である。
式中、Δv(k)は、SMAによるポンププランジャ2902の1回の作動を指す、単一ポンプパルス中の体積の変化であって、ポンププランジャ2902は、開始点からポンプチャンバ2916に向かって移動し、終点に到達し、次いで、停止点に戻る。送達される総体積は、個々のパルスの合計であり得る。
これは、離散領域中の伝達関数として表され得る。
SMAコントローラ
フィードバックコントローラ
ここで図154Bおよび154Cを参照すると、図に示されるような典型的な作動中に、時間および時間の関数として光学センサによって測定されるような実際の位置の関数としての標的位置が、図154Bに示されている。図154Cは、制御された変数を示し、負荷サイクル2902は、位置軌跡を辿る誤差に応じて変化し得る、負荷サイクルである。「ADCカウント」という用語は、MSP430コマンドプロセッサ上のアナログ/デジタル変換器(「ADC」)によって読み取られるようなカウントを指すことに留意されたい。ADCカウントは、少なくとも1つの光学センサの電圧に比例する。したがって、少なくとも1つの光学センサの出力は、ADC(アナログ/デジタル変換器)によって読み取られる電圧となる。
いくつかの実施形態では、図154A、154B、および154Cも参照すると、SMAコントローラは、ポンププランジャ2902または測定弁プランジャ2908の位置を制御するために、固定フィードフォワード2934とともに比例コントローラ2936を使用してもよい。SMAワイヤ2910、2912の加熱は、積分プロセスであってもよく、したがって、プランジャ2902、2908の位置を制御するために比例コントローラ2936を使用する。いくつかの実施形態では、固定負荷サイクルフィードフォワード2934の項が、SMAワイヤ2910、2912の高速初期加熱を提供するために使用されてもよい。コントローラの出力は、有効PWM範囲(0%から100%)に限定され、有効は、いくつかの実施形態では、全体的SMAワイヤ寿命に寄与し得る、潜在的なSMA応力および/またはひずみおよび/または飽和率とともにシステムが機能し得る、組み合わせを指し得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の光学センサからの信号が、いくつかの実施形態では単極離散フィルタを用いて、低域通過フィルタにかけられる2938。いくつかの実施形態では、PWM周波数は、それを可聴範囲外に移動させる、20kHzであって、これは、ユーザ快適性、およびPWM周波数が可聴範囲外にある際に送出している間のユーザ体験を向上させることのうちの1つ以上を含むが、それらに限定されない、多くの理由から、有益であり得る。いくつかの実施形態では、PWM出力は、5kHzの周波数で更新されるが、他の実施形態では、周波数は変化する場合がある。
電圧感知およびタイミング
いくつかの実施形態では、バッテリ電圧感知は、MSP430上のADC入力に対する抵抗器・分割器を通して行われる。電圧をサンプリングするために必要とされる最小時間は、式165で表され得る。
式中、Rsは、ソースインピーダンスである。したがって、最小サンプリング時間は、1.77マイクロ秒であり得る。2マイクロ秒のサンプリング時間が、いくつかの実施形態で使用されてもよいが、他の実施形態では、サンプリング時間は、2マイクロ秒以上または未満であってもよい。いくつかの実施形態では、最小サンプリング時間は、Rsの値に応じて、1.77マイクロ秒未満または1.77マイクロ秒以上であり得る。いくつかの実施形態では、サンプリングは、PWMと同期して行われ、PWMの高サイクルの終了からの固定間隔となるように時期決定される。ここで図155を参照すると、いくつかの実施形態では、図155に表されるように、PWM負荷サイクルのオンタイムは、ADCサンプリング時間未満となり得ない/なるべきではない。結果として、この実施形態では、電圧測定は、4%未満の負荷サイクルに対する実際のバッテリ電圧よりも高くなるであろう。例示的実施形態では、制御アルゴリズムは、割り込み処理ルーチン(「ISR」)が完了するための時間を与えるように、第4PWM周期ごとに更新される。しかしながら、種々の実施形態では、制御アルゴリズムは、第4PWM周期ごと以外の間隔を使用して更新され得る。
SMA標的軌跡
いくつかの実施形態では、外側「体積」ループ(体積コントローラに関して以下でより詳細に説明される)は、標的最終ポンププランジャ2902位置を内側ポンププランジャ2902位置制御ループに提供する。流体が測定弁2940を通り越して移動させられると、ポンプチャンバ2916に戻され得ないため、内側ポンププランジャ2902位置コントローラは、いくつかの実施形態では、最小限の超過量を伴って、ポンププランジャ2902をこの標的位置に運ぶ。したがって、いくつかの実施形態では、超過量を最小限化および/または防止することが好ましくあり得、これは、医用流体の「過剰送達」を防止するために有益であり得るため、ユーザにとっての安全性を含むが、それに限定されない、多くの理由から、望ましくあり得る。いくつかの実施形態では、これは、ポンププランジャ2902位置コントローラが、位置軌跡、すなわち、SMAアクチュエータによって辿られ得る、時間の関数としての一連のポンププランジャ2902標的位置を生成する場合に達成され得る。これは、場合によっては、超過量の発生率を増加させる場合がある、標的位置の段階的変化を含む、他の実施形態と比較され得る。
図156も参照すると、ポンププランジャ2902標的位置は、いくつかの実施形態では、初期平坦領域および線形領域といった、示されている2つの部分を有する。初期平坦領域2942は、SMA2910が遷移温度に達することを可能にするようにポンププランジャ2902位置が変化していない場所である。線形領域2944は、ポンププランジャ2902が固定時間間隔にわたってその最終位置に運ばれる場所である。時間間隔が固定されるため、標的ポンププランジャ速度は、より小さい作動についてはさらに落とされてもよい。いくつかの実施形態では、これは、小体積送達のための向上したコントローラ精度を含むが、それに限定されない、多くの理由から、有益であり得る。
図157を参照すると、測定弁プランジャ2908は、いくつかの実施形態では、その動作において2値である、すなわち、測定弁2940が開放位置または閉鎖位置のいずれか一方にあるため、(前述で説明されるような)ポンププランジャ2902とは異なって制御されてもよい。したがって、測定弁プランジャ2908位置コントローラは、いくつかの実施形態では、測定弁プランジャ2908を「開放」位置まで移動させ、次いで、いくつかの実施形態では、測定チャンバ2920から完全に排出するように流体に十分な時間を許容し得る、開放位置で測定弁プランジャ2908を担持する。本方法は、作動のための有用/使用可能性能のSMAワイヤ2912の「寿命」/持続時間を増加させ得る、SMAワイヤ2912へのより少ないひずみを必要とし得る、「開いて保つ」段階を測定弁プランジャ2908の軌跡に追加することを含むが、それに限定されない、多くの理由から、有益であり得る。したがって、いくつかの実施形態では、測定弁プランジャ2908を移動し続けることよりもむしろ、「開いて保つ」段階を追加することが、SMAワイヤ2912へのより少ないひずみを必要とし、したがって、SMAワイヤ2912の「寿命」を増加させ得る。
安全性チェックおよび故障処理
ポンプコントローラは、種々の実施形態では、さらなる安全性をポンプシステム2900の動作に提供するように設計されている、いくつかの安全性チェックを含む。これらは、バッテリ電圧が低過ぎる場合SMAアクチュエータが電気システムの「電圧を下げる」ことを防止すること、およびSMA駆動回路の電気的故障を防ぐことを含むが、それらに限定されない。したがって、ポンプコントローラは、SMAワイヤおよび駆動回路、または電気エネルギー源が、ポンプシステム2900の機能を可能にするよう機能することを監視し、確実にする。
いくつかの実施形態では、これらの安全性チェックは、供給電圧監視を含む。いくつかの実施形態では、供給電圧は、ローサイドスイッチPWMの各周期中に一度測定され、フィードバックコントローラで使用される。しかしながら、他の実施形態では、ポンプコントローラは、多かれ少なかれ、頻繁に、供給電圧を測定してもよい。しかしながら、この測定はまた、いくつかの実施形態では、供給電圧が期待バッテリ電圧の範囲内であることを検証するようにチェックされる。測定がこの範囲外である場合、作動が停止されてもよく、いくつかの実施形態では、アラームがコマンドプロセッサによって発報され得る。この完全性チェックの不合格は、電圧感知回路の故障、バッテリの故障、および/または使い果たしたバッテリといった1つ以上であるが、それらに限定されないものを示すことができる。供給電圧監視は、バッテリ計測器によって行われ得る、使い果たしたバッテリを検出するための一次機構ではないが、バッテリ計測器の故障の場合、供給電圧監視は、作動させることにより、プロセッサ電圧調節器に必要とされる閾値を下回るレベルまでバッテリ電圧を使い果たすか、または「引き下げる」前に、ポンプシステム2900が高電流SMA作動を終了させることを可能にする。
スイッチおよびSMAワイヤ2910、2912の完全性はまた、各作動中に監視される。この安全性ルーチンは、いくつかの実施形態では、スイッチが正しく機能しているという検証、ならびに測定弁プランジャ2908およびポンププランジャ2902が同時に作動させられないという検証のうちの1つ以上を含んでもよいが、それらに限定されない、システムの安全性を検証する。これらの検証は、ポンププランジャ2902を作動させること、すなわち、測定弁プランジャ2908が開放位置にある間に、リザーバから流体を送出し、それによって、測定チャンバ2920の中で流体を担持することなく、流体を管セット2922へ送出することを含むが、それに限定されない、多くの理由から、さらなる安全性をポンプシステム2900に提供してもよい。いくつかの実施形態では、これは、例えば、体積測定センサ2946が、実際の体積測定中に測定チャンバ2020の中で流体を担持することを含む、測定チャンバ2020の中の流体の体積を判定するための方法を含む実施形態で望ましく、有益であり得る。体積測定センサ2946のいくつかの実施形態は、測定弁2940を必要としなくてもよいが、必要とするものについては、前述で説明される安全性ルーチンが、体積測定センサ2946が方法に従って測定を行い得ることを確実にする。いくつかの実施形態では、これらの安全性チェックを行うために、スーパーバイザプロセッサは、3つのデジタル入力を使用して、ローサイドスイッチを上回る電圧を監視する。図158も参照すると、電気的構造が1本のSMAワイヤについて示されている。しかしながら、いくつかの実施形態では、SMAワイヤは、同一ハイサイドスイッチを共有するが、独自のローサイドスイッチおよび電圧監視ラインを含む。
依然として図158を参照すると、いくつかの実施形態では、安全性チェックルーチンは以下のように続行する。コマンドプロセッサ2924は、スーパーバイザプロセッサ2926からのSMA電力を要求する。スーパーバイザプロセッサ2926は、メッセージを受信し、続けて以下を行う。スーパーバイザプロセッサ2926は、ハイサイドSMA電圧が低いことを検証する。電圧が高い場合、スーパーバイザプロセッサ2926は、電流FETが故障して閉じていることを示し得る。スーパーバイザプロセッサ2926は、SMA電流スイッチ2948を閉じ、スーパーバイザプロセッサ2926は、ハイサイドSMA電圧が高いことを検証する。低い場合は、スーパーバイザプロセッサ2926は、ハイサイドFETが故障して開いていることを示す。スーパーバイザプロセッサ2926は、ローサイドSMA電圧が高いことを検証する。電圧が低い場合、スーパーバイザプロセッサ2926は、SMAワイヤが破断しているか、またはローサイドFETが故障して閉じていることを示す。次いで、スーパーバイザプロセッサ2926は、SMA電力がオンであるというメッセージをコマンドプロセッサ2924に送信する。コマンドプロセッサ2924は、SMA電力オンメッセージを受信し、SMA作動を開始する。同時に、スーパーバイザプロセッサ2926は、SMA監視ラインを監視し、指定されたSMAワイヤのみが作動させられていること、およびローサイドFETが故障して開いていないことを検証する。コマンドプロセッサ2924は、作動を完了し、SMA電力オフメッセージをスーパーバイザプロセッサ2926に送信する。この時点で、スーパーバイザプロセッサ2926は、SMA電力をオフにし、確認メッセージを送信する。
種々の実施形態では、ポンプシステム2900は、付加的な安全性チェックを含んでもよく、および/または前述の安全性チェックのためのプロセスは異なり得る。いくつかの実施形態では、前述で説明される安全性チェックに加えて、スーパーバイザプロセッサ2926は、SMA電力スイッチ2948をオフにし、スーパーバイザプロセッサ2926が固定周期内にコマンドプロセッサ2924から「電力オフ」要求を受信しない場合、アラームを鳴らしてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、コマンドプロセッサ2924が、例えば、中間SMA作動を中止し、SMAを作動させ続け、したがって、SMA電力スイッチ2948をオフにするように命令しない場合、スーパーバイザプロセッサ2926は、コマンドプロセッサ2924がSMA電力スイッチをオフにしていないことを判定し得、スーパーバイザプロセッサ2926は、アラームを発報してもよい。これは、コマンドプロセッサ2924の故障からポンプシステム2900を保護してもよく、これは別の安全層をポンプシステム2900に提供してもよい。
光学センサ監視
例示的実施形態では、コマンドプロセッサ2924は、全作動中に少なくとも2つの光学センサのそれぞれの完全性をチェックする。しかしながら、前述のように、いくつかの実施形態では、ポンプシステム2900は、少なくとも1つの光学センサを含んでもよく、光学センサは、測定弁プランジャ2908ではなくポンププランジャ2902の位置を判定するために使用される。いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902は、ポンププランジャ2902の位置を判定する、少なくとも2つの光学センサを含んでもよい。さらに、前述のように、いくつかの実施形態では、ポンプシステム2900は、付加的な弁の位置および/または膜の位置を判定するように付加的な光学センサを含んでもよい。したがって、議論の目的で、「光学センサ」という用語は、単一の光学センサに限定されるように意図されておらず、むしろ、いくつかの実施形態ではポンプシステム2900に含まれ得る、少なくとも1つの光学センサに該当する。1つより多くの光学センサがポンプシステム2900に含まれる場合、いくつかの実施形態では、以下の議論が各光学センサに該当し得る。
いくつかの実施形態では、コマンドプロセッサ2924は、光学センサ信号出力をチェックしてもよく、これは、いくつかの実施形態では、光学センサが作動の開始時に期待範囲内にあると確認することを含んでもよく、センサチェック、すなわち、光学センサを見て、作動の開始時に期待範囲内にない場合、各作動前に壊れていると結論付けられ得る、範囲チェックである。いくつかの実施形態では、光学センサの出力が通常動作範囲外である場合、コマンドプロセッサ2924がアラームを発報してもよい。
コマンドプロセッサは、いくつかの実施形態では、光学センサの出力が作動中に有意に変化しない場合アラームを発報してもよい。これは、例えば、範囲内であるが、光学センサが判定しているプランジャ変位に関係しない光学センサ出力を生じる場合がある、電気故障を示し得る、この光学センサ出力に有益であり得る。また、いくつかの実施形態では、光学センサ雑音および/またはドリフトが考慮され得る。
飽和
図159Aおよび159Bも参照すると、いくつかの実施形態では、SMAワイヤ(少なくとも1本のSMAワイヤを含んでもよく、いくつかの実施形態では、1本より多くのSMAワイヤであってもよい)の「寿命」を最大限化するために、ポンププランジャ/測定弁プランジャ(および/またはSMAによって作動させられている任意の弁/プランジャ)がその移動の終了時に「底につく」回数を最大限化することが望ましくあり得る。プランジャがその移動の終了に達すると、これ以上移動することができないため、標的位置の後ろに来る。追跡誤差(標的位置と実際の実際の位置との間の差)が固定閾値を超える場合、プランジャは、「底についている」と仮定され、SMAワイヤへの電力がオフにされる。誤検出を防止するように許容差が考慮される。
プランジャが続けて2回「底についた」と検出された場合、プランジャが再び底につくことを防止するように、最大許容標的位置が低減され得る。いくつかの実施形態では、最大標的位置は、プランジャ飽和の誤検出がプランジャ移動を限定することを防止するように、プランジャが最初に「底についた」と検出されたときに低減されなくてもよい。
送達コントローラ
送達コントローラは、治療レイヤによって命令されるたびに流体(前述で論じられるようないくつかの実施形態では、医用流体、例えば、インスリンを含むが、それに限定されない、任意の流体であってもよい)の離散用量を送達する。送達コントローラは、いくつかの実施形態では、治療、例えば、基礎プログラム、ボーラス、または送達のタイミングの追跡も制御も行わず、むしろ、治療は、治療レイヤによって制御される。送達コントローラは、いくつかの実施形態では、命令されたときに流体の用量を送達する、および(体積測定センサ2946を使用して)送達される実際の流体を測定する、また、あらゆる体積送達誤差を最小限化するようにポンププランジャ2902のコマンドを調整する主要責任を有する。したがって、ポンププランジャ2902の標的位置が満たされる場合、送達コントローラは、送達される流体の体積が予想通りであるかどうかを判定し、もしそうでない場合、ポンププランジャ2902のコマンドを調整する。
加えて、いくつかの実施形態では、送達コントローラは、いくつかの実施形態では、システムの患者/ユーザへカニューレを介して接続され得る、管セット2922への流体の送達に影響を及ぼす場合がある、閉塞の検出、空のリザーバの検出、および/またはシステム故障を含むが、それらに限定されない、種々のシステムチェックを確認し、処理してもよい。1つ以上の故障が送達コントローラによって検出された場合、送達コントローラは、少なくとも1つの検出された故障が解決されるまで、さらなる送達を防止するフェイルセーフ状態になってもよく、いくつかの実施形態では、常にフェイルセーフ状態になる。送達コントローラは、検出された故障を治療レイヤに報告する。フェイルセーフという用語は、システムがフェイルセーフモードになりつつあることをユーザ/患者にアラートした後の判定された故障に応じた非送達の状態を指し得る。
以下の議論について、以下の名称が使用され得る。
体積コントローラ
ここで図160も参照すると、いくつかの実施形態では、送達コントローラの主要機能は、送達流体体積の閉ループ制御を提供することであってもよい。送達コントローラは、いくつかの実施形態では、測定された体積変化(これは、AVS/体積測定センサチャンバが一杯であるAVS/体積測定センサ測定と、チャンバが空であるAVS測定との間の差である)を得て、それを標的体積と比較し、それに従ってポンププランジャ2902の標的変位を設定することによって、本機能を達成する。図161も参照すると、概略図は、外側体積ループならびに前述で説明される内側電圧ループを示す。
図161−162に示されるように、現在の送達のための標的体積に基づく、総送達体積およびフィードフォワード項での体積コントローラ構造が示されている。本実施例で示されるように、標的体積および測定された体積変化(dV AVS)は、フィードバックコントローラに渡される前に統合され、個別送達からの誤差についての直接フィードバックがない。
フィードバックコントローラ
ここで図162を参照すると、いくつかの実施形態では、体積コントローラは、積分器飽和およびアンチウインドアップとともに、示されるような構造を含んでもよい。離散伝達関数が、積分器が動作中である領域について以下に示される。体積測定とフィードバックループでのその使用との間の1フレーム遅延を考慮するように、単位時間遅延が含まれる。
総送達体積とポンププランジャ2902との間のポンププランジャ2902の変位対送達体積の伝達関数(入力がポンププランジャ位置であって、出力が送達された体積である)は、単純離散積分器としてモデル化され得る。
次いで、順方向経路伝達関数は、以下のように記述され得る。AVS測定/体積測定センサ測定が以前の送達からとなるという事実を考慮するように、付加的な単位時間遅延が追加されてもよい。対応する単位遅延も標的入力に追加された。
入力r(z)を辿るときのこの種類のコントローラの定常状態体積誤差は、以下である。
ポンプシステム2900は、典型的には、傾斜標的体積軌跡(区分的に一定の送達速度)を辿り得る。本入力は、以下のように離散領域で表され得る。
次いで、本定常状態流動誤差は、前述で導出されるプラントおよびコントローラに適用される離散最終値定理を使用して求めることができる。
よって、PIコントローラは、理論的には、体積の傾斜入力を辿るときにゼロ定常状態誤差を有する。
コントローラフィードフォワード
図163も参照すると、いくつかの実施形態では、コントローラの軌跡の追跡を向上させるために、例えば、パルスポンプ不感帯を補償するように、非線形フィードフォワード項が追加されてもよい。いくつかの実施形態では、このフィードフォワード項は、送達コントローラに関して前述で説明される理想ポンププランジャ2902モデルを反転させることによって、所与の標的体積に対するポンププランジャ2902の変位の「最良推測」を提供する。ポンプシステム2900の特性は、異なる再利用可能筐体アセンブリ、使い捨て筐体アセンブリ、およびリザーバ充填体積、すなわち、リザーバの中の流体の体積について異なる。したがって、このフィードフォワード項は、概して、フィードバックコントローラによって補正される必要があり得る、何らかの誤差を生じる場合がある。
フィードフォワードパラメータの初期化
図164に示される、フィードフォワードコントローラで使用される利得およびオフセットは、測定されたポンプ特性に基づいて、起動中に初期化される。
最小2乗巡回フィルタ
フィードフォワードコントローラの利得およびオフセットパラメータは、ポンプが動作している際に調整される。したがって、モデルの傾斜およびオフセットは、フィードフォワードモデルの精度を向上させるように、AVS測定/体積測定センサ測定に基づいて連続的に更新される。「学習」アルゴリズムは、線形指数的忘却最小2乗巡回フィルタに基づいてもよい。時定数は、フィードバックコントローラ(図162)と比較してゆっくりと適応するように設定され、2つは、有意な相互作用を持たない。フィードフォワード項が全く変更されなかった場合、フィードバックコントローラの安定性に影響を及ぼさないであろう。
フィードフォワードモデルは、再帰的最小2乗推定量を使用して更新される。適合している関数は以下の通りである。
従属変数xは、送達体積であって、独立変数yは、ポンププランジャ2902の標的位置/変位である。ベクトル形態では、これは、以下のように記述され得る。
xnは、時間ステップnにおけるベクトルxであって、xn,11は、時間ステップnにおけるベクトルxの第1の要素であることに留意されたい。最適化される関数は、以下である。
所与の時間ステップnに対する誤差は、以下のように記述され得る。
誤差信号に基づいてwベクトルを更新するために、利得行列が最初に更新される。
逆数がスカラーであるため、行列反転は必要とされない。次いで、共分散行列が、次の時間ステップについて更新され得る。
次いで、利得ベクトルおよび誤差に基づいて、係数を更新することができる。
共分散行列が対称であることを利用して、方法および/またはアルゴリズムは、より計算効率的に記述され得る。これは、いくつかの実施形態では、ソフトウェアにおける効率的な実装を含むが、それに限定されない、多くの理由から、有益であり得る。
いくつかの実施形態では、フィルタは、ポンププランジャ2902がその線形範囲内で動作している場合のみ有効であるため、値は、測定された体積が0.1uLから2.1uLの範囲内である場合、例えば、この範囲が線形範囲内である場合のみ更新され得る。いくつかの実施形態では、巡回フィルタは、測定が十分に「信号が強い」ものではない場合、すなわち、ポンププランジャ2902が全範囲にわたって動作すると、有効ではない場合がある解に線形適合が集中する場合がある単一の動作点で、過剰に多い送達が行われる場合、効果的ではない場合がある。この起こり得る「局所」解を防ぐために、アルゴリズムは、いくつかの実施形態では、共分散行列の対角項が設定閾値を超える場合、更新されなくてもよい。
送達不具合検出
ポンプシステム2900によって送達される体積の閉ループ制御を提供することに加えて、送達コントローラはまた、いくつかの実施形態では、流体送達と関連付けられる故障状態を検出してもよい。種々の故障検出方法が以下で説明され、そのうちの1つ以上が、送達コントローラの種々の実施形態に含まれてもよい。
いくつかの実施形態では、送達コントローラは、考えられる付加的な関数の中でも、送達コントローラが最後にリセットされてからの全て送達の累積体積誤差として定義され得る、総体積誤差を監視する。送達体積が、過剰送達を示す、特定された量以上に標的体積を超える場合、送達コントローラは、いくつかの実施形態では、ポンプ故障を発報し、前述で説明されるフェイルセーフモードに切り替わってもよい。逆に、標的体積が、送達不足を示す、特定された量だけ測定体積を超える場合、送達コントローラは、いくつかの実施形態では、ポンプ故障を発報し、ポンプシステム2902を前述で説明されるフェイルセーフモードに切り替えてもよい。いくつかの実施形態では、送達不足公差は、ユーザ/患者によってプログラム可能であってもよく、さらに、いくつかの実施形態では、公差は、高および低感度設定を含んでもよい。
したがって、累積体積誤差が過剰送達または送達不足閾値のいずれか一方が満たされているようであると送達コントローラが判定し、その閾値がユーザ/患者にとっての安全性に基づいて設定され得る場合、送達コントローラは、ポンプ故障状態を信号伝達してもよく、ポンプシステム2902は、ポンプシステム2902が危険レベルでの過剰送達および送達不足を回避するように、ユーザ/患者への少なくとも1つの指標とともに動作停止されてもよい。したがって、種々の実施形態では、ポンプシステム2902は、過剰送達および/または送達不足の体積ならびに同体積の閾値公差の判定を含み、閾値に到達すると、ポンプシステム2902は、フェイルセーフモードになってもよい。
閉塞検出
いくつかの実施形態では、送達コントローラは、体積測定チャンバ2920に流入する、およびそこから流出する、両方の流体の体積を監視し、いくつかの実施形態では、管セット2922が閉塞される場合があるかどうかを判定してもよい。いくつかの実施形態では、完全閉塞方法および部分閉塞方法と称され得る、閉塞を検出するために使用される2つの並行方法がある。完全閉塞検出方法は、流体の単回送達中に体積測定チャンバ2920への流入およびそこからの流出を監視する。部分閉塞検出方法は、体積測定チャンバ2920の中の流体の段階的蓄積を監視する。
個別送達に対する残留体積は、「送出体積」と呼ばれ得る、体積測定チャンバ2920へ流入する体積と、「送達体積」と呼ばれ得る、体積測定チャンバ2920から流出する体積との間の差として定義され得る。
これは、最終および初期可変体積推定値の間の差と同等である。
通常動作下で、いくつかの実施形態では、残留体積は、定常状態でゼロに近くあり得る。いくつかの実施形態では、残留体積は、完全および部分閉塞の両方を検出するための基礎測定基準であり得る。
完全閉塞
管セット2922およびカニューレ、ならびに体積測定チャンバ2920から下流にある使い捨て筐体アセンブリの中の流体経路とも呼ばれ得る、流体出口経路の完全閉塞の場合、体積測定チャンバ2920の中の残留体積は、送出される体積、すなわち、体積測定チャンバ2920の中へ送出される流体の体積とほぼ同一サイズであってもよい。したがって、これらの状況では、流体が体積測定チャンバ2920の中へ送出されているが、体積測定チャンバ2920から流体がほとんど、または全く出て行かない場合がある。これらの状況で、いくつかの実施形態では、閾値残留体積は、完全閉塞の指標として使用されてもよい。いくつかの実施形態では、完全閉塞検出閾値は、累積送出体積、すなわち、送出される流体の総体積に基づいて設定されてもよい。体積測定チャンバ2920からの流体流出の線形化モデルは、以下の形態を有し得る。
式中、Vavsは、可変体積チャンバ2950の体積である。
より多くの送出体積/体積測定チャンバ2920の中へ送出される流体のより多くの体積は、同一測定弁2940の開放時間および管セット2922の流量インピーダンスに対して、より多くの送達体積をもたらし得る。したがって、いくつかの実施形態では、閉塞の残留体積閾値は、総送出体積の割合として計算されてもよい。
式中、ρoは、1未満の値である。ρOの例示的な値は、0.15であって、体積測定チャンバ2920の中へ送出される流体の85%未満が体積測定チャンバ2920から(いくつかの実施形態では、管セット2922へ、およびユーザ/患者へ)送達/送出される場合、送達コントローラが完全閉塞を検出し得ることを意味する。完全閉塞の判定は、以下の通りであり得る。
式中、ΦOは、完全閉塞検出指標である。いくつかの実施形態では、ポンプシステム2902は、完全閉塞検出指標が「1」に設定された直後にアラームを鳴らさなくてもよく、むしろいくつかの実施形態では、完全閉塞検出指標が事前設定された数の連続送達に肯定的なままであって、場合によっては達成され得る、ポンプシステム2902の通常動作を通して閉塞が解消するための時間を許容すると、アラームが発報され得る。種々の実施形態では、許可される閉塞送達の数は可変であって、いくつかの実施形態では、事前設定/事前プログラムされてもよく、および/またはユーザ/患者構成可能な閉塞感度設定に基づいてもよい。
いくつかの実施形態では、閉塞が自然に解消する場合、流体は、再度体積測定チャンバ2920から流出し得る。したがって、いくつかの実施形態では、完全閉塞を解消するための論理は、所与の閾値よりも大きい、送達体積vdelに関係する。本解消閉塞閾値は、いくつかの実施形態では、該当する場合、以下のように表され得る、以前の送達からの累積残留体積を加えた所与の送達に対する総送出体積の割合として計算され得る。
または
これら2つを組み合わせると、完全閉塞の更新論理は以下の通りである。
いくつかの実施形態では、残留体積の増加は、閉塞が発生したという指標であり得るが、ゼロに戻る残留体積は、必ずしも閉塞が解消したという指標ではない場合がある。これは、ポンププランジャ2902が、場合によっては、体積測定チャンバ2920の中の背圧の蓄積により、閉塞後に1回または2回の送達しか送出できない場合があるためである。したがって、ポンプシステム2900がこの状態に到達すると、残留体積の変化がゼロに近くなり、したがって、いかなる流体も体積測定チャンバ2920に流入せず、いかなる流体体積も体積測定チャンバ2920から流出しない。結果として、いくつかの実施形態では、残留体積の代わりに、送達体積が、状態が完全閉塞指標を解消するために使用されてもよい。
種々の実施形態では、部分閉塞は、体積測定チャンバ2920の中の残留体積の蓄積をもたらすが、この蓄積は、完全閉塞検出論理が蓄積を検出しない場合がある、十分低い速度で経時的に発生する場合がある。結果として、いくつかの実施形態では、個別送達の残留体積を統合し、部分閉塞の特性を示す体積の低速蓄積を検出するためにこの合計を使用する、第2の方法、すなわち、部分閉塞方法が使用されてもよい。加えて、送達間に体積測定チャンバ2920から漏出する体積は、送達間漏出を部分閉塞と混同することを防止するよう、個別送達の残留体積の合計から差し引かれてもよい。式187および式188に示されるような「漏出」積分は、測定誤差の累積効果が最小限化され得るように行われ得る。
積分器:
次いで、部分閉塞指標Φvarが、以下の論理に基づいて設定される。
完全閉塞検出および閉塞アラームと同様に、最小数の連続送達が閉塞されていると検出/判定されるまで、部分閉塞検出は閉塞アラームをトリガしなくてもよい。これは、場合によっては達成され得る、ポンプシステム2902の通常動作を通して部分閉塞が解消するための時間を許容する。加えて、いくつかの実施形態では、総軌跡誤差がある閾値を超えるまで、部分閉塞アラームが発報されなくてもよい。
いくつかの実施形態では、部分閉塞閾値は、どれだけの流体体積が送達間に体積測定チャンバ2920の中に残り得るかの限界であり得る。体積測定チャンバ2920の中に過剰な残留体積がある場合、ポンププランジャ2902は、増加した背圧により、完全ポンプストロークを送達できない場合がある。いくつかの実施形態では、これは、許容残留体積の上限を設定する。したがって、単回送達のための最大標的送達体積がΔvmaxであって、背圧がさらなる送出を妨げる前の体積測定チャンバ2920の最大総体積がvmaxである場合は、最大部分閉塞閾値は、以下である。
本閾値は、約Tvar=1.0μLである。
1.0μLより多くの流体の累積合計が体積測定チャンバ2920の中に残っている場合、部分閉塞が検出され得る。再度、送達不足および連続閉塞送達状態の数も満たされない限り、アラームが発報されなくてもよい。
空リザーバ検出
空リザーバ検出アルゴリズムは、いくつかの実施形態では、リザーバ2918から体積測定チャンバ2920に流体を送達するポンププランジャ2902の能力を評価し得る。ポンプシステム2902は、いくつかの実施形態では、送出誤差および総軌跡誤差を含んでもよいが、それらに限定されない、2つのパラメータをこの評価に使用してもよい。送出誤差は、標的および実際の送出体積の間の差であり得る。内部「空リザーバ指標」は、ポンプが送達不足である場合に設定され得る。いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902がその最大作動である間に送達不足が2つの連続送達に発生した場合、最大標的体積が減少させられてもよく、送出がより少なく頻繁な送達を続けることを可能にする。最大標的体積が本方法によって最小閾値以下に低減された場合、空リザーバアラームが発報され得る。代替として、いくつかの実施形態では、測定された送達体積と要求された総標的体積との間の差が閾値を超える場合、空のリザーバがポンプシステム2902によって仮定されてもよく、アラームが発報され得る。いくつかの実施形態では、空リザーバアラームはまた、上流閉塞、漏出、またはおそらく故障したポンププランジャ形状記憶アクチュエータ2910により発報され得る。
最大標的体積低減空リザーバアラーム
いくつかの実施形態では、リザーバ2918が空になるにつれて、ポンプチャンバ2916の膜復元力がリザーバ2918から引き出し得る、最大体積が減少し得る。その結果として、ポンププランジャ2902が測定チャンバ2920に、次いで、管セット2922に送達し得る、最大体積も減少し得る。使い捨て筐体アセンブリが廃棄され得るときにリザーバ2918の中に残された体積を最小限化するために、送達コントローラは、これが生じるにつれて、最大標的体積を動的に減少させてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、これは、より頻繁により少ない送達を送達することによって、ポンプシステム2900が流体/治療を投与し続けることを可能にし得る。
この空リザーバ検出最大体積低減の基礎は、いくつかの実施形態では、各送達の目標/標的vtargetと体積測定チャンバ2920の中へ送出される体積Vpumpとの間の差であり得る。
この差は、送出体積誤差verrorとして定義され得る。
内部指標は、この差異がゼロより大きく、verror>0であって、ポンププランジャ2902が飽和しているか、またはその最大許容値であるときはいつでも設定され得る。これが2つの連続送達で生じる場合、最大標的送達体積は減少させられてもよく、治療レイヤは、次の送達の予定を変更するように呼び出されてもよい。いくつかの実施形態では、本方法の例外が、ボーラス中に認められてもよい。ボーラス投与するときに、ボーラス全体の標的送達体積は、いくつかの実施形態では、ボーラスの開始時に計算されてもよい。したがって、最大標的体積は、ボーラス中に減少しなくてもよい。
いくつかの実施形態では、最大標的体積が最小送達体積まで低減されると、さらなる飽和送達不足が空リザーバアラームをもたらし得る。
送達不足空リザーバアラーム
いくつかの実施形態では、ポンプシステム2900は、最大許容標的体積が、前述で説明されるように動的低減を介して最小値以下に低減されたとき、またはいくつかの実施形態では、ポンプシステム2900が所与の量/閾値より多く送達不足であるときはいつでも、空リザーバについてアラームを鳴らしてもよい。送達不足空リザーバ検出アルゴリズムの基礎は、総標的体積Vtargetと測定体積Vmeasuredとの間の差であり得る。
この差は、総軌跡誤差Verrorとして定義され得る。
したがって、送達不足空リザーバの測定基準は、以下であり得る。
いくつかの実施形態では、このアラームを鳴らすための測定基準に付加的な条件が課せられない。ポンプシステム2900は、ボーラスが進行中である間にリザーバ2918が空になりつつある場合、このようにアラームを鳴らしてもよく、したがって、最大体積低減が可能ではなくなり得る。いくつかの実施形態では、ポンプシステム2900はまた/むしろ、最大体積低減アルゴリズムが最大体積を低減させ得るよりも速く、ポンプチャンバ2916の能力が低減されたときに、このようにアラームを鳴らしてもよい。
音響漏出および気泡検出
ポンプシステム2900のいくつかの実施形態では、送達コントローラは、体積測定チャンバ2920の中の音響漏出および共振気泡を検出するためのアルゴリズムを含んでもよい。検出アルゴリズムは、いくつかの実施形態では、個別送達の全ての正弦波掃引中に二次共振の体積測定センサ減衰比が実質的に一定のままであり得るという前提に基づいてもよい。
したがって、いくつかの実施形態では、送出および未送出状態でのモデル適合計算された減衰比の比較は、例えば、全体の音響漏出または大型気泡の検出のための測定基準として使用されてもよい。この測定基準は、いくつかの実施形態では、体積測定センサレベル完全性チェックとして行われる、減衰比の絶対的チェックとは別であってもよい。
いくつかの実施形態では、体積測定チャンバ2920の中の音響漏出および気泡を検出するための方法は、以下のステップを含んでもよい。第1に、一式の正弦波掃引データからの最大および最小減衰比を定義する。
次いで、示差減衰測定基準が、これら2つの値の間の割合差として定義され得る。
そして、示差減衰音響漏出指標が、本値への閾値として設定されてもよい。
前述で説明される、閉塞および空リザーバ指標から区別されるように、示差減衰指標は、いくつかの実施形態では、音響漏出アラームをトリガするのに十分であり得、したがって、示差減衰指標は、いくつかの実施形態では、常に音響漏出アラームをもたらし得る。
この測定基準に対する閾値は、完全に実験的証拠に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、単回送達からのいずれか2つの正弦波掃引の減衰比間の10パーセント差という非常に保守的な閾値が設定されてもよく、またはTdiffDamp=5である。しかしながら、種々の実施形態では、閾値は、より高く、または低くてもよい。
漏出検出
いくつかの実施形態では、送達コントローラは、例えば、測定弁2940を通り越した上流、または測定弁2940を通り越した下流であるが、それらに限定されない、体積測定チャンバ2920から漏出する漏出流体をチェックしてもよい。例えば、残留体積が体積測定チャンバ2920から漏出する場合、送達中および送達間の両方で漏出が問題を生成する場合があるため、多くの理由から、チェックを行い、漏出を検出することが有益であり得る。したがって、いくつかの実施形態では、送達中の漏出をチェックする送達間漏出試験、および送達間の残留体積の漏出をチェックする送達内漏出試験を含むが、それらに限定されない、2つの異なる漏出試験がポンプシステム2900によって行われてもよい。
送達内漏出試験は、いくつかの実施形態では、体積測定チャンバ2920が流体で一杯であるときに行われてもよい。第1の体積測定値は、ポンププランジャ2902が作動させられた後に得られてもよい。流体は、固定周期、例えば、1秒間、体積測定チャンバ2920の中に残されてもよく、次いで、第2の体積測定値が得られてもよい。いくつかの実施形態では、一般に、これら2つの体積測定値は同一であるはずである。したがって、いくつかの実施形態では、約1nLであり得る、期待測定雑音を上回る、これらの測定値の間の差は、概して、漏出弁に起因し得る。送達内漏出試験は、いくつかの実施形態では、各送達、すなわち、各基礎またはボーラス送達中に行われてもよいが、種々の実施形態では、送達内試験は、より頻繁に、または低い頻度で行われてもよい。
送達間漏出試験は、いくつかの実施形態では、送達間にチャンバの中で存続し得る、通常は概して小量の残留体積を除いて、測定チャンバ2920が空であるときに行われてもよい。送達間漏出試験について、以前の送達の最後の体積推定値が、新しい送達の第1の体積推定値と比較される。
送達内漏出試験の場合のように、これらの測定値は、概して、同一であるはずである。期待測定雑音は、いくつかの実施形態では、送達内漏出試験の場合よりもわずかに高くあり得る。依然として、この期待雑音レベル外の体積変化も、概して、漏出弁に起因し得る。送達間漏出試験は、各基礎送達前に行われてもよい。いくつかの実施形態では、連続送達間に最小限の遅延があるため、送達内試験は、ボーラス送達中に行われなくてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、送達内試験は、ボーラス送達中に行われてもよい。
一般化漏出アルゴリズム
同様のアルゴリズムが、送達間および送達内漏出の両方を検出するために使用されてもよい。検出アルゴリズムの基礎は、連続体積推定値間の差として定義される漏出体積である。
この漏出体積は、漏出積分器を使用して、連続送達にわたって統合されてもよい。この場合、漏出検出Sleakに対する測定基準は、以下のように定義される。
式中、γleak<1.0は、崩壊率である。次いで、漏出検出論理は以下の通りである。
いくつかの実施形態では、送達間漏出アルゴリズムの漏出閾値は、測定された漏出体積が、漏出測定弁の場合過剰送達された体積であるように設定されてもよい。漏出測定チャンバ入口弁2906の場合、過剰送達があり得ないが、いくつかの実施形態では、漏出測定は、これと測定弁漏出とを区別しなくてもよい。送達間漏出の場合、いくつかの実施形態では、潜在的な過剰送達は、概して、残留体積の量によって境界される。
いくつかの実施形態では、漏出内検出閾値は、実際の漏出体積が漏出試験中に測定される体積よりも大きい場合があることを考慮することによって設定されてもよい。いくつかの実施形態では、漏出試験は、短い間隔、例えば、約1秒にわたって行われ/完了し得るが、流体が長周期にわたって体積測定チャンバ2920の中で加圧される場合、これは、付加的な体積が漏出することを可能にし得る。
出口弁故障検出
前述で説明されるようないくつかの実施形態では、ポンプシステム2900は、測定が体積測定センサによって完了されない限り、測定チャンバ2920の中で流体を維持する、測定弁2940を含む。したがって、いくつかの実施形態では、漏出が測定弁2940に存在するかどうか、すなわち、体積測定の完了前に流体が体積測定チャンバ2920から漏出している場合を判定し、したがって、おそらく不正確な体積測定が発生するとすぐに、それらを検出することが有益であり得る。測定弁2940故障検出の測定基準は、いくつかの実施形態では、作動の期待結果を観察された結果と比較する。完全測定弁2940故障の場合、例えば、流体が測定チャンバ2920の中へ送出されるのとほぼ同じくらい速く、または同じくらい速く流出するため、送達される体積は、ゼロに近いと考えられ得る。アクチュエータ応答に対するフィードフォワードモデル推定値を使用して、いくつかの実施形態では、測定弁2940故障は、傾斜mおよびオフセットbがアクチュエータモデルである、以下の方式で防止され得る。
したがって、いくつかの実施形態では、本方法に従って、現在のモデルが予測する作動が、標的送出体積の3倍をもたらすはずであると送達コントローラが命令する場合であるが、送出されることが観察される体積が、標的送出体積の10分の1未満である場合は、いくつかの実施形態では、測定弁2940故障が仮定されてもよく、アラームが発報され得る。
いくつかの実施形態では、漏出内方法は、漏出が連続的であると仮定する。しかしながら、不連続漏出、すなわち、この仮定が当てはまらない場合が発生し得る。したがって、いくつかの実施形態では、この種類の漏出を検出するために、命令された標的ポンププランジャ2902の位置と後続の送出体積との間の局所関係が監視されてもよい。不連続漏出の指標は、標的位置の変化が必ずしも送出体積の変化に対応しないということであり得る。したがって、プランジャの標的位置と送出体積との間の関係が無相関となる場合、不連続漏出は、ポンプシステム2900によって一時停止されてもよい。図164も参照すると、これらの場合において、いくつかの実施形態では、二重ポンププランジャ2902ストローク送達が行われてもよい。測定弁2940が正常に動作している場合、ポンププランジャ2902の第2の作動は、測定チャンバ2920の中で測定される付加的な体積をもたらすであろう。しかしながら、測定弁2940が圧力逃し弁のように機能する場合、付加的な送出体積は不連続的に漏出すると見込まれ、測定チャンバ2920の中の体積は、実質的に不変のままであり得る。いくつかの実施形態では、不連続漏出チェックを行いながら、2つのストロークのそれぞれに標的とされるポンププランジャ2902の位置変化は、通常のポンプシステム2900の機能中に、現在のアクチュエータモデルに基づいて、各ストロークについて送出される標的体積の半分をもたらすはずである位置であり得る。
いくつかの実施形態では、コマンドプロセッサ2924によって行われる種々の安全性チェックに加えて、スーパーバイザプロセッサ2926によって行われる一式の二次チェックがある。いくつかの実施形態では、スーパーバイザプロセッサ2926は、ポンプシステム2900への電力を制御してもよく、よって、ポンプシステム2900が流体を送達するために両方のプロセッサ2924、2926の能動的関与が必要とされる。スーパーバイザプロセッサ2926は、いくつかの異なるレベルで監督を提供してもよく、いくつかの実施形態では、完全性チェックの全てが合格しない限り、ポンプシステム2900への電力をオンにしなくてもよい。スーパーバイザプロセッサ2926によって行われる二次チェックのうちのいくつかは、以下のうちの1つ以上を含んでもよいが、それらに限定されない。
いくつかの実施形態では、スーパーバイザプロセッサ2926上の治療モニタが、コマンドプロセッサ2924と無関係の流体送達の体積およびタイミングを判定してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、スーパーバイザプロセッサ2926は、タイミングおよび体積の両方が一致していない場合、コマンドプロセッサ2924が流体を送達することを防止し得る。
いくつかの実施形態では、送達モニタは、冗長温度センサを使用した体積測定センサの監督、較正パラメータの冗長記憶、ならびに体積測定センサモデル適合誤差の結果および逆算の独立範囲チェックを提供する。
いくつかの実施形態では、送達コントローラは、故障したスイッチ(開いている、または閉じている)および壊れたSMAをチェックし、また、ポンププランジャ2902および測定弁2940の同時または順序外作動を防ぐ。送達コントローラはまた、電力がSMAに印加される時間を限定してもよい。いくつかの実施形態では、送達コントローラは、標的流体体積および送達流体体積を独立して追跡してもよい。いくつかの実施形態では、送達コントローラは、大幅な過剰送達または送達不足を検出した場合、アラームを発報し、さらなる送達を防止し得る。
使用前にシステムまたはデバイスの完全性を検証することが望ましい。医療デバイスに関して、システムまたはデバイスの完全性は、例えば、ユーザ/患者の安全性を確保するように検証されてもよいが、それに限定されない。故障状態の検出は、システムまたはデバイスの完全性を検証する少なくとも1つの方法である。多くの実施形態では、医療デバイスが治療を送達しているか、あるいは別様にユーザまたは患者に医療的サービスを提供している間に、下流誤差および故障を回避するために、起動時に故障状態を検出することが望ましい。
例示的実施形態を参照して、注入デバイス方法およびシステムのいくつかの実施形態を以下で説明する。例示的実施形態は、いくつかの実施形態では、本明細書で示され、説明されるようなインスリンポンプであり得る、医療注入ポンプに関して説明される。使い捨て部品の本明細書での言及は、いくつかの実施形態では、本明細書で説明される注入ポンプの使い捨て筐体アセンブリおよび/またはリザーバ部分の種々の実施形態を指し得る。
「起動試験」という用語が本明細書で使用され得るが、本明細書で説明されるシステムおよび方法は、いつでも使用されてもよい。しかしながら、多くの実施形態では、システムおよび方法は、起動時、ならびに医療デバイスの使用中の種々の他のときに使用される。これらは、動作中に種々の故障がシステムによって検出されるときを含むが、それに限定されない。起動試験は、内科的治療を投与する際に使用する前に、欠陥のある、または故障した使い捨て部品を識別すること、および/または使用中である医療デバイスで故障状態を検出することを含むが、それらに限定されない、多くの理由から、有益であり得る。したがって、起動試験は、医療デバイスの安全性を増加させ得る。
方法およびシステムのいくつかの実施形態では、方法およびシステムは、治療を送達するために使用する前に、使い捨て筐体アセンブリに故障があるかどうかを判定するために使用されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、起動試験/手順/方法は、使い捨て筐体アセンブリが再利用可能筐体アセンブリに取り付けられるたびに行われてもよい。故障は、使い捨て部品の漏出、使い捨て弁の機能不全、使い捨てリザーバの機能不全、および/またはポンプ/再利用可能部品/使い捨て部品の機能不全のうちの1つ以上を含んでもよいが、それらに限定されない。使い捨て部品の完全性が2つの順次使い捨て筐体アセンブリについて検証されない、システムおよび方法のいくつかの実施形態では、再利用可能ポンプの完全性の欠如が確認/仮定されてもよい。いくつかの実施形態では、システムは、新しいポンプ/再利用可能部品が推奨され得ることを示してもよく、別の再利用可能部品が使い捨て部品に取り付けられると、起動試験が使い捨て部品で反復されてもよく、これは、1つ以上の以前に不合格であった使い捨て筐体アセンブリで起動試験を反復することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、本方法は、ポンプの完全性を一貫して検証するために使用されてもよい。
ここで図165−166を参照すると、いくつかの実施形態では、新しい使い捨て筐体アセンブリの最初の呼水、および/またはカニューレからの管セット2922の切断後に呼水を入れることを含むが、それらに限定されない、多くの理由から行われ得る、呼水機能が完了した後である。しかしながら、いずれの場合も、呼水機能が完了すると、かつ治療薬剤を投与するようにカニューレが取り付けられる前に、システムは、いくつかの実施形態では、測定弁2940の完全性の検証を行ってもよい。これは、流体の閾値体積を送達するようにポンププランジャ2902を作動させることによって完了されてもよい。これは、徐々に長いオンタイムでポンププランジャ2902を作動させ、体積測定センサ2946の測定値を得て、その後、送出体積を判定し、送出体積が閾値体積未満である場合、再び、徐々に長いオンタイムを使用してオンタイムでポンププランジャ2902を作動させることによって、行われてもよい。しかしながら、このプロセスを反復した後、ポンプシステム2900が最大オンタイム(いくつかの実施形態では、事前にプログラムされた時間)に到達し、閾値体積に到達していない場合、すなわち、測定弁2908、2940の故障検出に対する最小値以上であるが、起動試験に合格する最小値未満を送出している場合である。したがって、これらの状況では、いくつかの実施形態では、ポンプシステム2900は、ポンププランジャ2902のSMAアクチュエータ2910およびリザーバが故障している場合があると結論付けられ得る。
測定弁2908、2940の完全性に関して、ユーザ/患者に治療を投与する前に完全性を確認することに多くの利点がある。これらの利点は、過剰送達を防止することを含むが、それに限定されない。したがって、ユーザ/患者に治療を投与する前にポンプシステム2900の完全性を確認すると、システムの安全性が維持され得る。
増加するオンタイムに関して、医用流体の送達を制御するためにオンタイムを使用する、種々の実施形態では、これは、ポンププランジャ2902/ポンププランジャSMAアクチュエータ2910の故障と対比して測定弁2940の故障を検証するように行われてもよい。最大オンタイムは、いくつかの実施形態では、妥当なポンププランジャ2902/ポンププランジャSMAアクチュエータ2910が作動するために必要とするオンタイムを含むが、それらに限定されない、多くの変数を使用して判定されてもよい。したがって、システムが最大オンタイムを体験しており、体積測定センサアセンブリ2946によって測定される体積がない、すなわち、測定される体積が測定弁2908、2940の故障検出閾値未満である場合、測定弁2908、2940が故障している場合があると判定および/または確認されてもよい。
しかしながら、いくつかの実施形態では、ポンプは、機能し得るが、弱くなっている。したがって、いくつかの実施形態では、この区別は、使い捨て筐体アセンブリを除去し、新しい/別の使い捨て筐体アセンブリを取り付けることによって確認されてもよい。同一結果が反復される場合、ポンププランジャ2902および/またはポンププランジャSMAアクチュエータ2910が弱く、交換した方がよいと判定および/または確認され得る。いくつかの実施形態では、コントローラは、ポンプシステム2900の再利用可能筐体アセンブリが交換されることを推奨してもよい。いくつかの実施形態では、コントローラは、弱いと判定された再利用可能筐体アセンブリの継続的使用を防止し、したがって、潜在的に故障した再利用可能筐体アセンブリが再利用されないことを確実にする、安全システムを含んでもよい。
加えて、ポンプが弱い、または使い捨て部品が故障しているかどうかをシステムが確認している場合、使い捨て部品を新しいものと交換することは、第1の使い捨て筐体アセンブリの中のリザーバ2918が故障したリザーバを含んだかどうかも確認してもよく、これは、リザーバ弁2904が適正に機能していない、例えば、開くことができない、すなわち、閉鎖位置に閉じ込められていること、および/またはリザーバ2918が十分に充填されていないことのうちの1つ以上を示し得るが、それらに限定されない。したがって、故障が1つの使い捨て筐体アセンブリで見つかった場合、いくつかの実施形態では、ポンプシステム2900は、使い捨て筐体アセンブリを別の使い捨て筐体アセンブリと交換するようにユーザ/患者に要求してもよい。いくつかの実施形態では、故障が第2の使い捨て筐体アセンブリで見つかった場合、ポンプシステム2900は、いくつかの実施形態では、別の再利用可能筐体アセンブリを必要としてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、このシステムは、故障が漏出測定弁2940あるいは故障したリザーバ2910および/または故障したリザーバ弁2904によって引き起こされたかどうかを判定するシステムの必要性を低減させる。いずれにしても、再利用可能筐体アセンブリが交換される。しかしながら、本明細書で説明されるシステムおよび方法は、治療をユーザ/患者に提供するための継続的使用前に、故障した再利用可能筐体アセンブリが検出され、確認されることを確実にする。
いくつかの実施形態では、閾値体積が体積測定センサアセンブリ2947によって判定されるように満たされたとき、いくつかの実施形態では、漏出試験が行われる。閾値体積は、システムに事前にプログラムされた任意の体積であってもよい。例示的実施形態では、この体積は、1マイクロリットルであってもよいが、他の実施形態では、体積は、1マイクロリットル未満、またはそれを上回ってもよい。漏出試験は、いくつかの実施形態では、所定の時間にわたって、例えば、事前プログラム/事前決定され、例示的実施形態では約2〜5秒であってもよいが、他の実施形態ではこの時間未満、またはそれを上回ってもよい、数秒間、体積測定チャンバ2920の中で流体の体積を担持することを含む。次いで、体積測定センサアセンブリ2947は、別の体積測定を完了して、体積が体積測定チャンバ2920から漏出したかどうかを判定する。したがって、いくつかの実施形態では、この漏出試験は、高速漏出(前述のように判定/検出されてもよい)とは対照的に低速漏出を判定および/または検出してもよい。
いくつかの実施形態では、漏出試験が完了すると、ポンプシステム2900が測定弁2940を開いて、体積測定チャンバ2920から流体の体積を空にする。いくつかの実施形態では、ポンプシステム2900は、カニューレへの接続の前に、管セット2922から流体の体積を振り落とすようにユーザ/患者にアラートしてもよい。
続いて、いくつかの実施形態では、システムは、デバイスに接続し得る、すなわち、管セット2922をカニューレに接続することをユーザ/患者に信号伝達する前に、バッテリ、体積測定センサアセンブリ2946、および温度の完全性を確認する。したがって、起動試験は、ポンプシステム2900が送達を行い、使い捨て筐体アセンブリおよび再利用可能筐体アセンブリの完全性を確認する機会を提示する。加えて、ポンプシステム2900は、標準実行時完全性試験の全て、すなわち、治療の通常のプロセスで各送達後に行われる完全性試験を実行し、治療が開始する前に他の故障を検出する機会を提供する。
加えて、いくつかの実施形態では、起動試験前に、ポンプシステム2900は、起動試験について、およびユーザ/患者が医療デバイスに接続されていないことを確実にするべきであることをユーザ/患者にアラートおよび/またはアラームしてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースおよび/またはコントローラデバイス(例えば、遠隔制御アセンブリ)は、切断されていることを検証するようにユーザ/患者に要求してもよく、したがって、これは、増加した安全性、ならびに不注意および/または偶発的な過剰送達/送達の防止に寄与し得る。
起動試験は、いくつかの実施形態では、(このポンプ制御のシステムが使用される実施形態で)オンタイム対送達体積をモデル化するための初期データ点を提供してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、体積測定チャンバ2920の中へ送出される最終体積が判定され、初期モデルデータ点として使用されてもよい。この初期データ点から、オンタイムの傾斜およびオフセットが判定または推定され得る。したがって、傾斜およびオフセットがポンプの進行中の動作を通して調整されてもよいが、起動試験は、初期データがないことと比較して、推定量にとってより貴重かつ有用な始点である、初期傾斜およびオフセットを提示してもよい。これは、推定量の精度およびポンプの初期送達の精度を向上させ得る。例えば、オンタイム制御システムが使用されない、前述および下記で説明される、種々の実施形態では、起動手順および方法は、制御システムの実施形態に対する初期データ点を提供するために使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、注入ポンプは、ユーザが注入セット/管セット2922を変更するたびに起動試験を行ってもよい。いくつかの実施形態では、起動試験は、ユーザが注入セット/管セット2922をカニューレに接続する前に行われてもよい。これは、ユーザへの過剰送達または送達不足の可能性がある前に故障を検出することを含むが、それに限定されない、多くの理由から、有益であり得る。したがって、いくつかの実施形態では、起動試験には、測定弁2940の故障を検出する、および起動過渡を向上させるようにポンプモデルを更新し得る、といった利点のうちの1つ以上があってもよい。加えて、起動方法はまた、流体送達/治療が開始する前にポンプシステム2900が他の故障を検出する機会を提供し得る、標準実行時完全性試験の全てを実行してもよい。
例示的実施形態では、起動は、フィードフォワードアクチュエータモデルオフセットを初期化すること、最小値に近い標的測定弁2040の位置を初期化すること、およびポンプシステム2900の完全性チェックを行うことを含むが、それらに限定されない、多くのタスクを達成してもよい。実践では、起動方法は、以下で詳細に概説されるいくつかの主要な違いを伴うが、標準送達と同様であってもよい。ここで図167を参照すると、起動試験方法の一実施形態の概略図が示されている。起動方法は、3つの明確に異なる段階、すなわち、送出段階、漏出チェック段階、および弁段階に分けられてもよい。送出段階は、ポンプSMAアクチュエータ2910の再作動を介してポンププランジャ2902のモデル化のためのデータを収集することを含む。漏出チェック段階は、測定チャンバ2920の中へ流体を送出した後および遅延後の期待値に対して、送出体積をチェックすることを含む。弁段階は、測定チャンバ2929から送出流体を放出することを含み、測定弁2908の作動標的位置は、測定弁SMAアクチュエータ2908の再作動を介して設定される。
ここで、ポンププランジャ2902の標的位置が、起動中に体積測定チャンバ2920に送出される流体の体積に対して描画されている、図168−170も参照すると、ポンププランジャ2902は、測定弁2940の作動を伴わずに複数回、再作動させられてもよい。各再作動時に、ポンププランジャ2902の標的位置変化がインクリメントされてもよい。このインクリメントのサイズは、以前の再作動によって体積測定チャンバ2920の中へ既に送出されている総体積に基づいて変化してもよい。
最初に、起動手順の目標は、アクチュエータモデルオフセットを正確に設定することである。いくつかの実施形態では、標的位置は、ポンプが流体を移動させないことを確実にするほど十分に低い値で初期化されてもよい。再作動のインクリメントδ1は、いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902が不感帯からその線形領域の中へ移動すると、第1の送達が少なくなるように、小さい値に設定される。この単一の第1の送出体積に基づいて、オフセットを推定するために、デフォルトポンプ傾斜が処理される。したがって、オフセットは以下であり得る。
式中、mdefaultがデフォルト傾斜である場合、δtargetは、第1の送出体積送達の標的位置変化であって、vpumpedは、第1の送出体積である。この推定における誤差は、傾斜の誤差εおよびvpumpedのサイズに正比例する。
したがって、図168を参照すると、vpumpedが小さくなるほど、オフセット計算は、計算に使用される平均傾斜mdefaultからの逸脱の影響を受けにくい。したがって、本段階に対する送出体積限度V1は、ゼロに近い。作動が流体を移動させると、正確なオフセットが計算され得る。オフセットは、流体を移動させない作動でさえも、V1未満の送出体積をもたらす全作動について計算され得る。V1未満である、非ゼロ体積が送出されない場合、最後のゼロ体積データ点がオフセットを判定するために使用される。これは、実際のオフセットのδ1以内であり得る。
ここで図170を参照すると、第1の非ゼロ体積が送出され、初期ポンプオフセットが計算された後、再作動の目標は、いくつかの実施形態では、前述で説明される最小2乗推定量を使用して、アクチュエータの傾斜をモデル化することである。本段階での位置変化のインクリメントδ2は、複数の点が回帰分析のために収集され得るように設定され、したがって、モデルを向上させる。
ここで図169を参照すると、体積測定チャンバ2920が流体で充填するにつれて、送出の動態が変化し始め得る。ある体積V2が達成されると、所与のポンププランジャ2902の位置変化(すなわち、ポンププランジャ2902の変位)のための送出体積は、もはや通常の空チャンバアクチュエータ応答を反映しなくなり得る。この時点の後、アクチュエータモデルは、もはや更新されなくなり得る。再作動のための第3の位置変化インクリメントδ3は、前述で説明される通常のポンプ制御に基づく。本段階の目標は、いくつかの実施形態では、最小保持体積Vmin,startupまで体積測定チャンバ2920を充填することである。
起動手順中に、いくつかの実施形態では、完全性チェックも完了されてもよい。これらは、以下のうちの1つ以上を含んでもよいが、それらに限定されない。例えば、ポンプ標的位置が飽和に到達し、送出体積がゼロに近いままである場合、いくつかの実施形態では、測定弁2940は、開放位置で故障していると仮定される。点検から判定され得るように、これは、飽和またはポンプのフィードフォワードモデルのいずれか一方よりもむしろ、飽和のみに基づくため、測定弁2940の故障について通常の送達とはわずかに異なる。
所定のポンププランジャ2902の位置変化、すなわち、変位のために、体積測定チャンバ2920に送達される体積が、期待体積よりも大幅に少ない場合、いくつかの実施形態では、ポンプが「弱いポンプ」の故障を被っていると判定されてもよい。
起動試験のポンププランジャ2902作動段階の終わりに、体積測定チャンバ2920の中へ送出される総体積が判定される。アラームの最小閾値が満たされない場合、起動手順は、測定弁2940および測定チャンバ入口逆止弁2906の両方が正常に機能していると結論付けられ得る。
起動中、ポンプシステム2900は、実行時試験のために行われるような同様の手順を使用して、送達間漏出について試験してもよい。いくつかの実施形態では、起動手順中、流体が体積測定チャンバ2920に送出され、基準「送出」流体測定が行われた/完了した後、第2の測定が固定遅延後に行われる。これら2つの測定の間に体積変化がある(測定雑音外である)場合、いくつかの実施形態では、測定弁2940および/または測定チャンバ入口逆止弁2906を通り越して漏出する流体による可能性が高いと結論付けられ得る。起動試験漏出チェック手順は、いくつかの実施形態では、実行時漏出検出と同一であるが、試験パラメータ、例えば、測定間の待機時間、漏出アラーム閾値は、異なり得る。
いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902と同様に、測定弁SMA2912は、起動試験中に複数回、再作動させられる。いくつかの実施形態では、各作動後、体積測定チャンバ2920の中の体積は、ポンププランジャ2902が作動させられる前の体積測定チャンバ2920の中の体積と比較されてもよい。いくつかの実施形態では、依然として体積測定チャンバ2920の中に残留体積がある場合、測定弁SMA2910が再作動させられてもよい。いくつかの実施形態では、測定弁2940の標的位置変化は、各再作動とともに、そのデフォルト値からインクリメントされてもよい。作動が残留体積をゼロ近くに低下させるとき、再作動が停止されてもよく、いくつかの実施形態では、最後の標的測定弁2920の位置変化が、将来の送達のための新しいデフォルト位置変化にある。いくつかの実施形態では、これは、インクリメントを小さくすることによって、ほぼ最小測定弁2920標的位置が達成され得ることを含む、1つ以上の理由から、有益であり得る。これは、いくつかの実施形態では、SMAの故障までの時間を潜在的に増加させる/SMAの「寿命」を短縮する場合がある、各作動のための測定弁SMA2912へのひずみを低減させることを含むが、それらに限定されない、多くの理由から、望ましくあり得る。
いくつかの実施形態では、起動閉塞検出は、前述で説明されるような実行時閉塞検出と同一または同様であってもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、起動閉塞検出は、アラームを鳴らす前に連続送達に対する閉塞検出基準が満たされることを要求しなくてもよい。前述のように、閉塞検出基準は、体積測定センサによって判定されるような送達体積が、送出体積のいくらかよりも大きいことである。
いくつかの実施形態では、起動試験の各測定弁2940再作動について、測定弁2940標的位置がインクリメントされてもよい。いくつかの実施形態では、起動試験が完了すると、最後の標的測定弁2940位置は、第1の後続実行時送達のための開始標的測定弁2940位置になり得る。
いくつかの実施形態では、体積測定センサアセンブリを含む注入ポンプシステムよりもむしろ、ポンプシステムは、フィードバック測定として使用される1つ以上の光学センサを含んでもよい。例えば、図171−172も参照すると、いくつかの実施形態では、体積測定センサアセンブリ(図161−162参照)からの送達体積判定よりもむしろ、送達される体積は、ポンプアセンブリのモデルに基づいて送達される体積に相関し得る、少なくとも1つのポンププランジャ2902の光学センサ入力から推測/仮定されてもよい。いくつかの実施形態では、再利用可能筐体アセンブリに統合されてもよいポンプアセンブリは、製造時に較正されてもよく、したがって、ポンププランジャ2902の変位対送出される流体の体積のモデルが生成されてもよい。いくつかの実施形態では、付加的なモデル化が、使い捨て筐体アセンブリに関して完成されてもよく、したがって、いくつかの実施形態では、各使い捨て筐体アセンブリは、再利用可能筐体アセンブリと較正されてもよく、いくつかの実施形態では、各使い捨て筐体アセンブリは、例えば、遠隔制御アセンブリに手動で入力されてもよく、および/または、例えば、RFIDリーダおよびライタおよび/またはバーコードスキャナを使用して、再利用可能筐体アセンブリおよび/または遠隔制御アセンブリによって読み取られ得る、較正コードを含んでもよい。いくつかの実施形態では、各再利用可能筐体アセンブリは、再利用可能筐体アセンブリと較正されている、1つ以上の使い捨て筐体アセンブリを含んでもよい。いくつかの実施形態では、各使い捨て筐体アセンブリは、製造時に較正されてもよい。
コードは、いくつかの実施形態では、コントローラが従うためのモデルを示してもよい。したがって、使い捨て筐体アセンブリの変動は、コントローラおよびポンプ予測モデルに入力されてもよく、したがって、モデルは、送達される仮定体積を予測することに関して、実質的に正確であってもよい。
しかしながら、注入ポンプシステムのいくつかの実施形態では、一連の1つ以上のモデルが確立されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、各使い捨て筐体アセンブリについて、コードまたはモデルの指標は、製造時に較正手順に基づいて割り当てられてもよい。したがって、これらの実施形態では、各使い捨て筐体アセンブリは、特定の再利用可能筐体アセンブリに明示的に較正されなくてもよいが、較正手順は、使い捨て筐体アセンブリを較正手順に基づく期待性能を最も密接に表すカテゴリまたはコードに適合させてもよい。
したがって、これらの注入ポンプシステムの実施形態のいくつかの実施形態では、前述で論じられるようなポンププランジャ2902の変位は、軌跡を辿り得る。少なくとも1つの光学センサは、ポンププランジャ2902の実際の変位を判定してもよく、送達される体積は、モデルに基づいて仮定/推測されてもよい。種々の実施形態では、ポンププランジャ2902は、ポンププランジャ2902の変位を判定する1つ以上の光学センサを含んでもよい。光学センサの実施例、およびこれらの光学センサの配置は、図145−149Bに関して前述で説明されるものを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリの変動、例えば、SMAワイヤ作動および膜が送出後等に開始位置に跳ね返る/戻ることが、予測モデルで考慮されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902の作動の数は、フィードフォワード項の変動に変換して、ポンププランジャ2902の変位までのADCカウンタの予測の変化を補償する。いくつかの実施形態では、SMAワイヤは、使用時に変化し得、および/またはポンプチャンバ2916の膜は、使用時に変化し得、したがって、ポンププランジャ2902の変位のためにリザーバ2918から送出される流体の仮想体積は、ポンプ作動の数とともに変化し得る。いくつかの実施形態では、リザーバの中の体積が使い果たされるにつれて、ADCカウントのために送達される期待体積が変化し得、したがって、ポンプの開始時のリザーバの中の体積は、1つ以上のモデルに因数分解され得る。
いくつかの実施形態では、作動時のポンププランジャ2902の実際の変位は、軌跡と異なり得る。体積コントローラは、少なくとも1つの光学センサによって感知される実際のポンププランジャ2902の変位情報をフィードバックしてもよい。要求される変位と実際の変位との間の差は、来る送達のうちの1つ以上に投入され、したがって、変位誤差を補償してもよい。
したがって、ポンププランジャ2902の変位は、いくつかの実施形態では、仮定/推定体積送達に本質的に変換されてもよい。少なくとも1つの光学センサを使用して、ポンププランジャ2902の各作動のためのポンププランジャ2902の実際の変位が判定されてもよい。変位は、標的ポンププランジャ2902の変位にフィードバックされてもよく、体積コントローラは、実際の変位を補償するかどうかを判定し、必要と判定された場合、どのように補償するかを判定してもよい。いくつかの実施形態では、前述のように、いくつかの実施形態では、所与の使い捨て筐体アセンブリのためのポンププランジャ2902の作動の数とともに得られる、ポンププランジャ2902の変位、ならびにリザーバ体積が、モデルに基づいて送達される体積を判定してもよい。
いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902の判定された実際の変位を補償するかどうか、およびどのように補償するかは、1つ以上の要因に依存し得る。これらは、差のサイズ、差が過剰送達または送達不足を示し得るかどうか、誤差を示し得る連続的な実際の変位測定値の数等を含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、閾値誤差は、コントローラが変位軌跡を調整する前に必要とされてもよい。
これらの注入ポンプシステムの実施形態のいくつかの実施形態では、システムは、弁の移動を感知する付加的な光学センサを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ポンプシステムは、例えば、図150に関して前述で説明され、示される弁と同様であり得る、リザーバ弁2904および/またはポンプチャンバ出口弁2906の移動を感知する少なくとも1つの光学センサを含んでもよい。ポンプチャンバ出口弁2906は、体積測定チャンバ弁2906と同様に機能してもよく、ただポンプチャンバ出口弁2906は、開かれると、流体がポンプチャンバ2916から管セット2922へ流れることを可能にし得る。したがって、前述のように、これらの実施形態では、体積測定センサアセンブリ2946は、測定弁とともに、ポンプシステム2900から除去されてもよい。
したがって、これらの実施形態では、弁2904、2906の開閉の確認は、流体がリザーバ2918から送出され、流体がポンプチャンバ2916から管セット2922へ送出されたことを確認してもよい。続いて、光学センサが1つ以上の弁の開放および/閉鎖を感知しない場合、システムはアラームを発報してもよい。しかしながら、システムに発報される種々のアラームに関して前述のように、いくつかの実施形態では、アラームは、閾値が満たされた後に発報され得る。例えば、いくつかの実施形態では、2回の連続ポンププランジャ2902作動が発生し、2つの連続誤差が弁2904、2906のうちの1つ以上で検出されたことを光学センサが判定した場合、アラームが発報され得る。
ポンププランジャ2902用の少なくとも1つの光学センサに関して前述のように、いくつかの実施形態では、冗長光学センサからセンサ入力を収集するために、1つより多くの光学センサが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図147に示されるように、ポンププランジャ2902用の2つの光学センサは、ポンプシステム2900の中の2つの異なる場所に位置し、それによって、いくつかの実施形態では、ポンププランジャ2902の変位のより発展した判定を提供し得る、2つの異なる角度からのセンサデータを収集してもよい。
いくつかの実施形態では、冗長性のために、また、光学センサのうちの1つに誤差があり得るかどうかを判定するために、2つ以上の光学センサが使用されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、2つ以上の光学センサからの光学センサデータの収集時に、システムは、2組のデータを比較して、データ点が事前設定された閾値以上に異なるため、センサのうちの1つに誤差があり得ると判定してもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの光学センサによって収集される光学センサデータが期待値からかけ離れている、すなわち、1つ以上の閾値を超える場合、システムは、アラームを発報し、少なくとも1つの光学センサが故障した、および/またはエラー状態であると結論付けられ得る。
種々の実施形態では、限定されないが、膜アセンブリおよびリザーバ膜を含む、使い捨て筐体アセンブリ内の種々の膜は、コーティングを含んでもよく、例えば、いくつかの実施形態では、コーティングは、パリレンであってもよく、膜は、ExxonMobil Corporation(Irving,Texas,U.S.A)製の熱可塑性エラストマーSANTOPRENEであってもよい。しかしながら、種々の他の実施形態では、コーティングは、異なってもよく、例えば、パリレンの任意の形態または他のコーティング材料を含んでもよい。種々の実施形態では、パリレンCが、使用されてもよい。種々の実施形態では、パリレンコーティングは、厚さ3ミクロンであってもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、パリレンコーティングは、厚さ1ミクロンであってもよく、いくつかの実施形態では、リザーバ膜は、流体路膜と異なる厚さのコーティングを含んでもよい。いくつかの実施形態では、リザーバ膜は、3ミクロン厚のパリレンコーティングを含んでもよく、流体路膜は、1ミクロンのパリレンコーティングを含んでもよい。種々の実施形態では、パリレンの厚さは、異なってもよく、1ミクロン未満および/または3ミクロン超であってもよい。
いくつかの実施形態では、コーティングは、転動法を使用して塗布されてもよく、種々の実施形態では、膜は、両側(すなわち、膜の流体側および乾燥側/非流体側)にコーティングされる。種々の実施形態では、種々の方法が、コーティングを膜に塗布するために使用されてもよい。
種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ内のリザーバは、3cc体積リザーバであってもよい。しかしながら、他の実施形態では、リザーバの体積は、3cc未満または超であってもよい。
ここで、図173Aおよび173Bも参照すると、いくつかの実施形態では、膜のパリレンコーティングは、膜材料の硬度を変化させ得、したがって、いくつかの実施形態では、リザーバ膜は、本変化を補償するように設計されてもよい。いくつかの実施形態では、リザーバ膜4000は、「反転」されてもよく、すなわち、リザーバの底部上に圧潰するように付勢されてもよい。これらの実施形態では、リザーバ膜4000は、2つのプレートがリザーバ膜4000を「挟着密閉」し得る、リザーバ膜4000の組立を可能にする、周縁シール4002(いくつかの実施形態では、ビーズシールであってもよい)を含む。
種々の実施形態では、リザーバ膜4000はまた、隔壁4004を含んでもよい。種々の実施形態では、隔壁4004は、SANTOPRENEから作製されてもよく、パリレンコーティングされてもよい。隔壁4004は、これらの実施形態では隔壁4004が、実質的に、丸みを帯びるように構成されてもよく、したがって、使い捨て筐体アセンブリが組み立てられると(いくつかの実施形態では、レーザ溶接を含んでもよい)、隔壁4004は、隔壁4004の直径より小さい噛合孔の中に押動され、したがって、圧縮力を隔壁4004に与え得る。加えて、いくつかの実施形態では、軸方向圧縮が存在する。本圧縮は、隔壁4004を密閉し得る。いくつかの実施形態では、隔壁4004の本構成は、パリレンが隔壁を密閉することをより困難にし得るため、パリレンコーティングを使用するとき、望ましくあり得る。隔壁4004のこれらの実施形態では、隔壁4004は、充填針(例えば、リザーバを流体で充填するために使用される針)が約45度の角度で隔壁4004に進入するように構成される。
種々の実施形態では、リザーバ膜4000は、隔壁4004場所に近接して凸部特徴4008を含んでもよい。凸部特徴4008は、示されるように成形されてもよく、または異なる形状であってもよい。凸部特徴4008は、充填針による膜4000の偶発的/非意図的穿刺の可能性を防止および/または低減させ得、リザーバ内への漏出の可能性を低減させ得る。凸部特徴4008は、いくつかの実施形態では、また、充填針が、リザーバを所望の体積まで流体で充填させた後、空気を除去し得るように、空気トラップとしての役割を果たしてもよい。
ここで、図174A−174Dも参照すると、いくつかの実施形態では、リザーバ膜4000は、正圧がリザーバの内容物に付与されないように最小限および/または低減および/または除去する、1つ以上の特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の切り欠きが、リザーバ膜4000上に導入されてもよい。次に、図174Bに示される断面「C」の拡大図である、「A」で得られた図174Aの断面図を示す、図174Dを参照すると、切り欠き4010、4012、4014は、本質的に、リザーバ膜4000のエラストマー特性を「弱化」させ、これらの特徴は、リザーバが容量まで充填されると、リザーバ膜4000が完全にまたは実質的に完全に拡開することを可能にする。切り欠き4010、4012、4014はまた、これらの点において、流体にかかる力を減少させ得る。したがって、いくつかの実施形態では、1つ以上の切り欠きは、力が最大になる1つ以上の点に位置してもよく、および/またはいくつかの実施形態では、力を最大閾値量まで低減させるように位置してもよい。種々の実施形態では、切り欠きの数、サイズ、および/または場所は、異なり得る。
いくつかの実施形態では、リザーバ膜4000は、空気および/または流体が、リザーバ内に取り込まれように、リザーバの死体積を低減させる特徴を含んでもよい。次に、図174Bにおける断面「B」(「A」で得られた図174Aの横断面図)の拡大断面図である、図174Cを参照する。いくつかの実施形態では、特徴4016が、含まれてもよく、いくつかの実施形態では、特徴4016は、隔壁4004の近傍に位置してもよい。いくつかの実施形態では、本特徴は、空気は、リザーバの角に「留まる」ことがないように確実にするように構成される。種々の実施形態では、特徴4016は、異なるように構成されてもよく、および/または異なるように位置してもよい。
次に、図175を参照すると、アクチュエータアセンブリ4018の別の実施形態が、示される。本実施形態では、形状記憶合金ワイヤ4022、4024を係留する、クリンプアセンブリ4020は、支柱アセンブリ4026、4028を含んでもよい。いくつかの実施形態では、クリンプアセンブリ4020は、メモリ形状合金ワイヤ4022、4024をクリンプアセンブリ4020に係留するために、糊を含んでもよい。いくつかの実施形態では、糊は、限定されないが、形状記憶合金ワイヤ4022、4024の温度変化を制限し(すなわち、熱ヒートシンクとしての役割を果たす)、および/または付加的機械的取付部としての役割を果たし得、および/または歪み緩和を提供し得ることを含め、多くの理由から、有利であり得る。種々の実施形態では、種々の硬度の糊が、歪み緩和を補助するために選択されてもよい。いくつかの実施形態では、支柱アセンブリ4026、4028は、クリンプアセンブリ4020において、糊を伴って、および/または伴わずに、使用されてもよい。いくつかの実施形態では、支柱アセンブリ4026、4028は、例えば、形状記憶合金ワイヤ4022、4024を維持し、側方回転および/または角度偏向を防止および/または最小限および/または低減させるために、有利であり得る。
次に、図176Aおよび176Bを参照すると、アクチュエータアセンブリ4030の別の実施形態が、示される。本実施形態では、形状記憶合金ワイヤ4036、4038を係留する、クリンプアセンブリ4032は、ありつぎアセンブリ4034を含んでもよい。いくつかの実施形態では、クリンプアセンブリ4032は、メモリ形状合金ワイヤ4036、4038をクリンプアセンブリ4032に係留するために、糊を含んでもよい。いくつかの実施形態では、糊は、クリンプアセンブリ4032を覆って、かつクリンプアセンブリ4032への形状記憶合金ワイヤ4036、4038接続を覆って塗布されてもよい。いくつかの実施形態では、糊は、限定されないが、形状記憶合金ワイヤ4036、4038の温度変化を制限し、および/または付加的機械的取付部としての役割を果たし得、および/または歪み緩和を提供し得ることを含め、多くの理由から、有利であり得る。種々の実施形態では、種々の硬度の糊が、歪み緩和を補助するために選択されてもよい。いくつかの実施形態では、ありつぎアセンブリ4034が、クリンプアセンブリ4032において、糊を伴って、および/または糊を伴わずに、使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ありつぎアセンブリ4034は、例えば、形状記憶合金ワイヤ4036、4038を維持し、側方回転および/または角度偏向を可能にするため、有利であり得る。
次に、図177Aおよび177Bを参照すると、アクチュエータアセンブリ4046の別の実施形態の部分的描画が、示される。本実施形態では、フック4040が、クリンプアセンブリ4048に追加される。アクチュエータアセンブリ4046が回転するにつれて、フック4040も回転し、したがって、形状記憶合金ワイヤ4042、4044は、減少/最小曲げ応力を受ける。本実施形態のいくつかの実施形態では、クリンプアセンブリ4048は、糊を伴って、および/または糊を伴わずに、使用されてもよい。
次に、図178Aおよび178Bを参照すると、アクチュエータアセンブリ4050の別の実施形態の部分的描画が、示される。本実施形態では、フック4052が、アクチュエータアセンブリ4050に追加される。形状記憶合金ワイヤ4054は、フック4052を巻装する、単一ワイヤを形成する。いくつかの実施形態では、フック4052は、異なるように成形されてもよく、例えば、形状記憶合金ワイヤ4054を保持するためのホルダを含んでもよい。本実施形態のいくつかの実施形態では、フック4052は、糊を伴って、および/または糊を伴わずに、使用されてもよく、いくつかの実施形態では、形状記憶合金ワイヤ4054は、形状記憶合金ワイヤ4054とフック4052との間の接触点全体を中心として糊着されてもよい。いくつかの実施形態では、形状記憶合金ワイヤ4054は、形状記憶合金ワイヤ4054とアクチュエータアセンブリ4050との間の接触点全体に糊着されてもよい。いくつかの実施形態では、糊は、それほど広範に塗布されなくてもよい。
次に、図179Aおよび179Bを参照すると、アクチュエータアセンブリ4056の別の実施形態の部分的描画が、示される。本実施形態では、フック4058が、アクチュエータアセンブリ4056に追加される。形状記憶合金ワイヤ4060、4062は、2つの単一ストランドまたはアンカの周囲に巻装し得るストランドのいずれかを含む。形状記憶合金ワイヤ4060、4062は、コネクタ4064、4068に接続する。コネクタ4064、4068はまた、いくつかの実施形態では、KEVLARワイヤまたは電気伝導性ワイヤのストランドであり得る、非形状記憶合金ワイヤ4060のストランドに接続する。非形状記憶合金ワイヤ4060のストランドは、フック4058の周囲に巻装する。いくつかの実施形態では、フック4058は、異なるように成形されてもよく、例えば、非形状記憶合金ワイヤ4060を保持するためのホルダを含んでもよい。本実施形態のいくつかの実施形態では、フック4058は、糊を伴って、および/または糊を伴わずに、使用されてもよく、いくつかの実施形態では、非形状記憶合金ワイヤ4060は、非形状記憶合金ワイヤ4060とフック4058との間の接触点全体を中心として糊着されてもよい。いくつかの実施形態では、非形状記憶合金ワイヤ4060は、非形状記憶合金ワイヤ4060とアクチュエータアセンブリ4056との間の接触点全体に糊着されてもよい。いくつかの実施形態では、糊は、それほど広範に塗布されなくてもよい。これらの実施形態では、屈曲および撓曲が、非形状記憶合金ワイヤ4060上で生じるであろう。前述の種々の実施形態では、示されるコネクタ間に電気接続が存在する。いくつかの実施形態では、電気伝導性ワイヤが、含まれてもよい。
ここで、また、図180を参照すると、ありつぎクリンプ実施形態の別の実施形態が、示される。
ここで、図241Aおよび241Bも参照すると、形状記憶合金7016およびアクチュエータアセンブリ4056の別の実施形態が、示される。本実施形態では、形状記憶合金は、例えば、電気接点ではなく、クリンプ7018を含む。したがって、本実施形態では、形状記憶合金7016をアクチュエータアセンブリ4056に機械的に締結するように圧着される、単一形状記憶合金7016ワイヤが、使用される。
いくつかの実施形態では、アクチュエータアセンブリ4056は、付加的靭性をアクチュエータアセンブリ4056に付与するために、種々のセクションに付加的材料を含んでもよい。これは、限定されないが、形状記憶合金ワイヤが進行する距離を低減させることを含め、多くの理由から、有益/望ましくあり得る。
種々の実施形態では、ねじりばねが、アクチュエータアセンブリ内に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、アクチュエータアセンブリは、ねじりばねのためのポケットを含んでもよく、したがって、その上向き位置にある間、ねじりばねを停止させ、したがって、ねじりばねは、本位置では、形状記憶合金を含む、アクチュエータアセンブリに力を印加しない。
いくつかの実施形態では、アクチュエータアセンブリは、プラスチックから作製されてもよい。他の実施形態では、アクチュエータアセンブリは、金属から作製されてもよく、これらの実施形態では、ヒートシンクとしての役割を果たしてもよい。形状記憶合金ワイヤまたは形状記憶合金ワイヤがフックの周囲に巻装する実施形態では、これらの実施形態のうちのいくつかでは、ワイヤは、フックの周囲に2回以上巻装してもよい。いくつかの実施形態では、クリンプは、インラインクリンプであってもよく、かつ空間内で浮動してもよく、形状記憶合金ワイヤの一片が、クリンプに取り付けられ、第2の非形状記憶合金ワイヤは、クリンプに取り付けられる。いくつかの実施形態では、第2の非形状記憶合金ワイヤは、形状記憶合金ワイヤの作動特性が、もはやワイヤ内に存在しないように、「不能動化」された形状記憶合金ワイヤであってもよい。いくつかの実施形態では、非形状記憶合金ワイヤは、KEVLARまたは白金であってもよいが、例えば、他の材料が、使用されてもよい。いくつかの実施形態では、1本の形状記憶合金ワイヤは、プランジャポンプを下方に引張するために使用されてもよく、1本の形状記憶合金ワイヤは、プランジャポンプを上方に引張するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、形状記憶合金ワイヤ(および/または非形状記憶合金ワイヤ)は、例えば、いくつかの実施形態では、糊を使用することによって、電気接点に埋め込まれてもよい。
次に、図181−184を参照すると、測定弁および形状記憶合金構成の構成の種々の実施形態が、示される。
次に、図242および243を参照すると、測定弁アセンブリ7020の図が、示される。プランジャアセンブリは、光学フラグ7022を含み、ベルクランクアセンブリ7026は、光学フラグ7024を含む。種々の実施形態では、これらの光学フラグ7022、7024の一方または両方が、監視されてもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、これらの光学フラグ7022、7024の一方が、監視される。例えば、いくつかの実施形態では、光学フラグ7022が、監視され、したがって、プランジャ7032の移動を監視してもよい。ベルクランク7026の本実施形態では、2つのアーム7028、7030が、プランジャ7032を持ち上げる。
次に、図185Aおよび185Bを参照すると、使い捨て筐体アセンブリ4072のための包装の一実施形態が、示される。本実施形態のいくつかの実施形態では、筐体4070は、使い捨て筐体アセンブリ4072と、充填アダプタ4076と、種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ4072に接合される、管アセンブリ(管およびカニューレ接点アセンブリ)4074とのために形成された面積を含む。種々の実施形態では、筐体4070は、PET(テレフタル酸ポリエチレン)から作製される。いくつかの実施形態では、筐体4070は、他の材料を使用して形成されてもよい。いくつかの実施形態では、筐体4070は、熱成形を使用して、いくつかの実施形態では、真空補助を用いた熱成形を使用して形成されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ補助もまた、使用されてもよい。種々の他の実施形態では、筐体4070は、他の技法を使用して形成されてもよい。種々の実施形態では、包装は、使い捨て筐体アセンブリ4072および/または充填アダプタ4076に取り付けられた使い捨て筐体アセンブリならびに管アセンブリ7074を収容するように設計されてもよい。筐体4070は、したがって、種々の使い捨て品を収容するためのコンパートメント4078、4080を含んでもよい。種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ4072およびカニューレアセンブリ4074が、筐体4070内に装填されると、カバー(図示せず)が、筐体4070上に配置される。いくつかの実施形態では、カバーは、TYVEKから作製されてもよく、他の実施形態では、カバーは、別の材料から作製されてもよい。種々の実施形態では、カバーは、筐体4070に可撤性に接合し、障壁を提供し、筐体4070の内側の無菌状態を維持する。
次に、図186Aおよび186Bを参照すると、使い捨て包装の別の実施形態が、示される。本実施形態のいくつかの実施形態では、筐体4086は、使い捨て筐体アセンブリ4072と、充填アダプタ4076と、種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ4072に接合される、管アセンブリ(管およびカニューレ接点アセンブリ)4074とのために形成された面積4082、4084を含む。種々の実施形態では、筐体4086は、PET(テレフタル酸ポリエチレン)から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、筐体4086は、他の材料を使用して形成されてもよい。いくつかの実施形態では、筐体4086は、熱成形を使用して、いくつかの実施形態では、真空補助を用いた熱成形を使用して、形成されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ補助もまた、使用されてもよい。種々の他の実施形態では、筐体4086は、他の技法を使用して形成されてもよい。種々の実施形態では、包装は、使い捨て筐体アセンブリ4072および/または充填アダプタ4076に取り付けられた使い捨て筐体アセンブリならびに管アセンブリ7074を収容するように設計されてもよい。筐体4086は、したがって、種々の使い捨て品を収容するためのコンパートメント4082、4084を含んでもよい。種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ4072およびカニューレアセンブリ4074が、筐体4086内に搭載されると、カバー(図示せず)が、筐体4086上に配置される。いくつかの実施形態では、カバーは、TYVEKから作製されてもよく、他の実施形態では、カバーは、別の材料から作製されてもよい。種々の実施形態では、カバーは、筐体4086に可撤性に接合し、障壁を提供し、筐体4086の内側の無菌状態を維持する。図186Bに示されるように、いくつかの実施形態では、筐体4086は、コンパートメント、例えば、コンパートメント4084内に、付加的機能性を筐体4086に提供する特徴を含んでもよい。例えば、図186Bでは、筐体4086内のコンパートメント4084は、充填アダプタ4076を使い捨て筐体アセンブリ4072リザーバを充填するための有益/望ましくあり得る位置に維持するように機能する。
種々の実施形態では、包装の筐体の形状は、異なり得る。いくつかの実施形態は、限定ではないが、充填注射器および/または充填注射器および充填針を含み得る、付加的使い捨て品を収容するための付加的コンパートメントおよび/または特徴を含んでもよい。
次に、図187A−187Jを参照すると、使い捨て包装の別の実施形態の種々の図が、示される。これらの実施形態では、カバーアセンブリ4088は、可撤性方式において、ベースアセンブリ4090に噛合可能に取り付けられるように構成されように含まれてもよく、ベースアセンブリ4090と同一の材料から作製されてもよい。しかしながら、種々の他の実施形態では、カバーは、図187A−187Jに示されるものと異なってもよく、TYVEKから作製されてもよく、他の実施形態では、カバーは、別の材料から作製されてもよい。本実施形態の種々の実施形態では、カバーは、ベースアセンブリ4090に可撤性に接合し、障壁を提供し、ベースアセンブリ4090の内側の無菌状態を維持してもよい。種々の実施形態では、ベースアセンブリ4090は、種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ4094、充填アダプタ4096、およびカニューレアセンブリ4098を含み得る、使い捨てアセンブリ4092を受け取るように構成される。
本実施形態のいくつかの実施形態では、ベースアセンブリ4090およびカバーアセンブリ4088は、使い捨て筐体アセンブリ4094と、充填アダプタ4096と、種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ4094に接合される、管アセンブリ(管およびカニューレ接点アセンブリ)4098とを受け取るように構成される、形成面積を含む。種々の実施形態では、ベースアセンブリ4090およびカバーアセンブリ4088は、PET(テレフタル酸ポリエチレン)から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、ベースアセンブリ4090およびカバーアセンブリ4088は、他の材料を使用して形成されてもよい。いくつかの実施形態では、ベースアセンブリ4090およびカバーアセンブリ4088は、熱成形を使用して、いくつかの実施形態では、真空補助を用いた熱成形を使用して、形成されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ補助もまた、使用されてもよい。種々の他の実施形態では、ベースアセンブリ4090およびカバーアセンブリ4088は、他の技法を使用して形成されてもよい。
種々の実施形態では、包装は、使い捨て筐体アセンブリ4094および/または充填アダプタ4096に取り付けられる使い捨て筐体アセンブリならびにカニューレアセンブリ4098を収容するように設計されてもよい。包装は、したがって、種々の使い捨て品を収容するための種々のコンパートメントおよび特徴を含んでもよい。種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ4094およびカニューレアセンブリ4098が、ベースアセンブリ4090内に装填されると、カバーアセンブリ4088が、ベースアセンブリ4090上に配置される。いくつかの実施形態では、カバーアセンブリ4088は、TYVEKカバーを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カバーアセンブリ4088は、ベースアセンブリ4090と同一の材料または異なる材料から作製されてもよい。種々の実施形態では、カバーアセンブリ4088は、ベースアセンブリ4090に可撤性に取り付けられ、および/またはそれに噛合し、TYVEXとともに、障壁を提供し、ベースアセンブリ4090の内側の無菌状態を維持する。
図187A−187Jに示されるように、いくつかの実施形態では、ベースアセンブリ4090およびカバーアセンブリ4088は、コンパートメント内に、付加的機能性をベースアセンブリ4090およびカバーアセンブリ4088に提供し得る、種々の特徴を含んでもよい。例えば、図187Bに示されるように、ベースアセンブリ4090内のコンパートメントは、充填アダプタ4096を使い捨て筐体アセンブリ4094リザーバを充填するために有益/望ましくあり得る位置に維持するように機能する。いくつかの実施形態では、コンパートメント特徴は、使い捨て筐体アセンブリ4094内のリザーバを充填するために、充填アダプタ4096および使い捨て筐体アセンブリ4094を45度の角度に維持する。カバーアセンブリ4088の種々の実施形態では、コンパートメントは、充填アダプタ4096の位置をベースアセンブリ4090の内側に維持する補助をするために含まれてもよい。いくつかの実施形態では、カバーアセンブリ4088は、使い捨て筐体アセンブリ4094の呼水を差す間、カニューレコネクタを収容するためのウェルまたはその他を含んでもよい。
種々の実施形態では、ベースアセンブリ4090は、自立式であるように構成されてもよく、これは、限定されないが、使い捨て筐体アセンブリ4094の充填が、ユーザによって、片手を使用して達成され得、包装自体が、滅菌作業表面を提供し、充填の間、使い捨て筐体アセンブリ4094を滅菌作業表面の内側に維持し、汚染を低減/回避することを含め、多くの理由から、望ましい/有利であり得る。
いくつかの実施形態では、包装は、包装の外側の周囲に巻装された使用説明書を含んでもよい。いくつかの実施形態では、包装の形状および寸法は、異なり得る。いくつかの実施形態は、限定ではないが、充填注射器および/または充填注射器および充填針を含み得る、付加的使い捨て品または他のデバイスを収容するための付加的コンパートメントおよび/または特徴を含んでもよい。
多くの医療デバイスは、ヒトまたは他の動物上または内での使用に先立って、エチレンオキシド(EO)滅菌プロセスに曝され、潜在的に、有害な病原を死滅させる。プロセスは、滅菌されるべき部品をチャンバ内に配置し、それらを真空、加湿、熱、およびEOガスの相に曝すことを伴う。EOガスは、包装材料を通して透過し、構成要素/デバイスの表面と接触する。しかしながら、EOガスはまた、本プロセスの間、材料を通して透過しそれらによって吸収される。その揮発性のため、EOは、ヒト組織/生物学的プロセスに有害であって、その成分と接触する物質、例えば、薬物(例えば、インスリンまたは他の治療薬)と有害な相互作用を有し得、したがって、EOガスは、使用され得る前に、滅菌された部品から十分に除去されなければならない。
EO除去は、例えば、以下の2つのプロセスのうちの1つを使用して、行なわれてもよい。その1つは、滅菌サイクルの終了時、いくつかの真空サイクルを使用して、EOの空気隙間をパージすることを含む。別のものは、滅菌された構成要素を「曝気」プロセスに曝し、それによって、十分に低レベルのEOおよびEO変種「残留物」(本明細書では、単に、「EO」と称される)が構成要素/デバイスから排出される状態をもたらすことが示される時間周期の間、部品が隔離され得るものである。真空サイクルは、残留EOを空気隙間から除去し、可能性として、ある程度のEOを材料から引き出すのに効果的である。曝気の間、EO残留物が、拡散によって、滅菌された材料から出て来る。EOは、性質上、ガスであって、したがって、分子は、構成要素/デバイスの表面に向かって進み、次いで、大気中に排出されるはずである。本プロセスは、EO用量および材料特性(限定ではないが、EOを吸収/保持するための親和性のうちの1つ以上を含み得る)に応じて、数時間から数日または数週間かかり得る。以下に、滅菌された構成要素/デバイスをより迅速に使用されることを可能にし、かつ構成要素/デバイスが十分に曝気され、EO残留物が、一般的ヒト/動物用途および/または薬物相互作用に対して安全であると見なされるほど十分に低いことをより確実にするために、曝気プロセスを迅速化するためのプロセスが説明される。
多くの要因が、十分に低EO残留レベルに到達するまでにかかる時間に影響を及ぼし得、これらとして、限定ではないが、使用される材料、温度、および包装が挙げられ得る。材料に関しては、材料密度は、何らかの役割を果たし得、例として、高密度プラスチックは、例えば、ゴムよりEOを吸収し得ないが、低密度ゴムは、プラスチックと比較して、EO/変種をより迅速に放出させ得る。温度に関しては、温度は、直接、拡散率に影響を及ぼし、温度の上昇は、ガス分子のエネルギーレベルを上昇させ、それらをより移動性にし、材料から排出させる。包装に関しては、多くの場合、滅菌された構成要素は、パッケージ内に残留し、取り扱われることを可能にし、これは、多くの場合、固有の障壁が存在し、脱滅菌を防止することを示す。いくつかの事例では、包装は、非浸透性障壁、例えば、プラスチックシートおよび/またはシェルと、可撤性半浸透性障壁、例えば、TYVEKとを含んでもよい。本包装はまた、例えば、段ボール箱または複数の箱等、出荷のために他の包装内に封入されてもよい。EOは、一部には、チャンバ内の全空気隙間内にEO粒子を能動的に移動させるために、プロセスの開始時に使用される原動力となる真空力のため、滅菌プロセスの間、包装を容易に透過し得る。EOは、次いで、拡散の性質(例えば、粒子は、より高い密度体積からより低い密度体積へと移動する)によって滞留するため、構成要素材料を透過する。真空フラッシュサイクルの間、いかなる浮遊EOも、空気隙間から排気され得、真空は、ある量の吸収されたガスを構成要素/デバイス材料から引き出し得る。曝気の間、材料中のより高い濃度のEOガスは、構成要素の周囲のより低いEO濃度空気隙間中に拡散し、最終的に、包装から大気中に進む。
いくつかの実施形態では、任意のデバイス/構成要素構成または材料について、EOレベルを迅速に低下させるために障害となるのは、包装であり得る。任意のガスの拡散率は、参照空間(すなわち、高密度分子が占める場所)内の分子の密度が低く保たれるとき、最大限にされる。拡散は、体積内のガスの密度を均質化する作用をし、勾配(密度相違)が大きいほど、より高い密度の体積がよい迅速に低減させるであろう。ある場合は、曝気は、よく換気された体積、例えば、移動空気/換気を伴う部屋またはチャンバ内で生じるが、包装は、排出されたEOを取り込み、拡散勾配を低減させるように作用する。多くの場合、製品包装および1つ以上のバルク包装容器、例えば、段ボール箱を含む、滅菌された構成要素の周囲に複数の取り込まれた体積が存在する。これは、多くの場合、EOが、滅菌された部品からだけではなく、包装自体からも拡散させる結果をもたらす。製品包装は、不可避であるが、バルク梱包箱は、包装の周囲に換気された体積によってもたらされる対流を遮断するように作用する。
いくつかの実施形態では、EOレベルをより迅速に低下させるために、滅菌バルク包装を換気して、対流をもたらし、EO勾配を増加させてもよい。対流は、いくつかの実施形態では、遮蔽された空気隙間がほとんどあり得ないため、本質的に、包装全体を通して、より効率的に温度の平衡化を補助し得る。いくつかの実施形態では、本プロセス/方法は、限定ではないが、以下のうちの1つ以上を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、滅菌されるべき個々に梱包された構成要素を含有する、滅菌バルクパッケージが、使用されてもよい。滅菌バルクパッケージは、スロット、孔、メッシュ等を含有し、バルク梱包内の空間から曝気が生じているチャンバ/部屋内の雰囲気へと換気され得る、閉じ込め構造を提供する。滅菌バルクパッケージは、使い捨てまたは再使用可能であってもよい。いくつかの実施形態では、曝気後、出荷のために、滅菌バルクパッケージを標準的段ボール箱内に配置する。次に、曝気後、出荷のために、個々に配置された構成要素を標準的段ボール箱に移す。滅菌バルクパッケージは、いくつかの実施形態では、個々に梱包された構成要素間に空気隙間(すなわち、スペーサ)を残し、構成要素/デバイス/部品のあらゆる側面の周囲における気流を助長する特徴を含有してもよい。
滅菌バルクパッケージは、いくつかの実施形態では、直接、包装を通して空気を押動させるダクトに包装を噛合させる特徴を組み込んでもよい。いくつかの実施形態では、これは、包装の周囲の空気隙間を通して移動することに加え、直接、部品を通して、通気させるための典型的曝気チャンバの修正を含んでもよい。
滅菌バルク梱包は、いくつかの実施形態では、直接、箱内の対流を増加させるために、内蔵ファンまたは複数のファンを含有してもよい。いくつかの実施形態では、これは、再使用可能デバイス/梱包/構成要素に対して使用されてもよい。
滅菌バルク梱包は、いくつかの実施形態では、熱を部品に局所的に印加し、プロセスを迅速化するための要素を含有してもよい。これは、いくつかの実施形態では、箱内の直接対流と組み合わせられ、加熱プロセスを効率的に増加させ得る。いくつかの実施形態では、これは、再使用可能デバイス/梱包/構成要素に対して使用されてもよい。
本明細書に説明されるプロセス/方法は、EO滅菌される任意のものに適用可能であり得るが、いくつかの実施形態では、プロセス/方法は、残留EOレベルがヒトにとって「安全」と見なされるもの、例えば、限定ではないが、インスリンを含み得る、ヒトの中に注入されるであろう注入薬物と接触するデバイスより有意に低くなければならない重要な用途において使用されてもよい。インスリンおよびアミノ酸鎖を含有する他の薬物は、EOに非常に敏感であって、その暴露は、治療用分子の非治療または可能性として有害な分子への変換をもたらす。残留EOレベルは、ある場合は、薬物効力に有意な影響を及ぼすことを回避するために、100万分の1(PPM)未満であることが要求され得る。EO残留濃度を1PPM範囲内に引き下げることは、EO勾配の影響を含意する(すなわち、空気隙間は、拡散潜在性を最大限にするために、<<1PPMでなければならない)。
ここで、図188も参照すると、いくつかの実施形態では、本明細書に説明および図示されるポンプ構造ではなく、2つのポンプを含み、ポンプが、倒立型ポンプ機構を含む、ポンプ構造を含むことが望ましくあり得る。したがって、ポンプチャンバがより小さくなるような方式で作動するポンプアクチュエータではなく、ポンプアクチュエータは、下位置から始動する、すなわち、ポンプアクチュエータは、ポンプチャンバ内にある。リザーバから流体を送出することが所望されると、本構成では、プランジャポンプは、ポンプチャンバから引き上げられ、したがって、ポンプチャンバ内に空気が存在する場合、ポンプストロークの終了時にポンプチャンバ内に残っている体積は存在せず、空気が、一方向弁を越えて送出されるであろう。加えて、本構成では、AVS/測定チャンバは、読取を行なうとき、圧力を貯蔵せず、したがって、第1/開始および第2/終了読取は、同一の圧力で行なわれる。したがって、測定チャンバ内に空気が存在する場合、第1および第2の読取が同一の圧力で行なわれるため、空気は、圧縮されず、したがって、読取は、測定チャンバ内に存在する空気にもかかわらず、正確であって、空気は、計算の一部ではなくなる。いくつかの実施形態では、AVS/測定チャンバの下流に第2の倒立型ポンプアクチュエータ/ポンプ機構が存在する。
種々の実施形態では、逆送出シーケンスが、ポンプ構造として使用されてもよい。したがって、ポンプピストンおよびリザーバ弁は、「通常開放」しているのではなく、2つの構成要素は、「通常閉鎖」され得る。ポンプピストンがポンプチャンバの最も低い位置にあることで、AVSチャンバ/測定チャンバに送達される可変体積が、リザーバから引き込まれ、ポンプストローク毎に完全に送達され得、ストローク毎に最大油圧力の機会を与える。空気は、ストローク間において、ポンプチャンバ内に最小限の残留体積が存在し、ポンプピストンがポンプチャンバ膜と持続的に接触し、したがって、膜との空気界面および膜を通して空気透過の影響を最小限にするため、チャンバ内に蓄積しないであろう。
これは、以下のうちの1つ以上を含むが、それらに限定されない、いくつかの方法において実装され得る。
システム1:単一アクチュエータ、能動ポンプ/能動弁
いくつかの実施形態では、本システムは、本質的に、前述の実施形態と同一であるが、その機構は、逆に動作するように設計されてもよい。
システム2:二重アクチュエータ、能動ポンプ/能動弁
いくつかの実施形態では、本システムは、ポンプおよび弁ピストンを駆動させる共通連接機構をポンプピストン/ベルクランクだけに分離することを要求し、第2のリザーバ弁/ベルクランクを要求するであろう。また、独立リザーバ弁ベルクランク/ピストンを移動させるために、付加的形状記憶合金/ニチノールアクチュエータの追加を要求するであろう。本方法は、ポンプピストンを単独で作動させるための既存のポンプニチノールにより低い負荷を付与するであろう。
システム3:単一アクチュエータ、能動ポンプ/受動弁
いくつかの実施形態では、本システムは、既存のリザーバ弁アクチュエータの機能性全体を再使用可能ポンプから除去し、本機能性を使い捨てベース内に置くことを伴い得る。システム2と同様に、ポンプおよび弁ピストンを駆動させる共通連接機構は、ポンプピストン/ベルクランクだけに分離され、既存の形状記憶合金/ニチノールアクチュエータは、ポンプピストンを駆動させるであろう。弁機能は、使い捨てベースの一部である、受動逆止弁となり得る。リザーバは、ポンプチャンバ内に真空が存在するとき、開放されなければならないため(流体をリザーバから引き込むために)、本機能性は、AVS逆止弁と同様に、再使用可能ポンプ内で実装されることはできない。
本受動逆止弁概念のいくつかの側面:
・ポンプチャンバ内の正圧は、弁を閉鎖させ得る。
・ポンプチャンバ内の負圧は、弁を開放させ得る。
・弁は、小体積/低ストローク率の間、弁漏出からの効率低下の可能性を減少させるように通常閉鎖状態に付勢され得る。
・弁が開放されるときの流量制限は、ポンプチャンバの充填時間を短縮するように最小限にされ得る。
本システムの実装の実施例は、図189A−189Cに示される。
いくつかの実施形態では、Oリングシールは、リザーバからの流体がポンプチャンバに流入しないように防止するための付加的密閉方法として、入口弁に追加されてもよい。いくつかの実施形態では、Oリングシールは、SANTOPRENEまたは別の材料から作製されてもよく、いくつかの実施形態では、SANTOPRENEは、パリレンコーティングを含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、SANTOPRENEは、パリレンコーティングを含む。
いくつかの実施形態では、シリコーン油、または別の種類の油または疎水性化合物が、製造時、使い捨て筐体アセンブリ内の流体ラインに追加されてもよい。いくつかの実施形態では、シリコーン油は、気泡が流体ライン内に発生する場所において、気泡除去を向上させ得る。
使い捨て筐体アセンブリへの管接続
ここで、図190も参照すると、いくつかの実施形態では、本明細書に説明される種々の使い捨て筐体アセンブリの実施形態のいずれかを含み得る、使い捨て筐体アセンブリ5000は、出口に取り付けられるカニューレ(または、管)アセンブリではなく、ルアーコネクタ5002を含んでもよい。いくつかの実施形態では、これは、ルアーコネクタ5002が、標準的コネクタ5004によって、任意の数のカニューレアセンブリ/管アセンブリに取り付けられ得るため、有利であり得る。
いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ5000は、いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリに接続され得る、管が、直接、出口内に導入され得るように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、管は、接着剤または別の機構を用いて締結されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、管は、挿入されてもよく、再使用可能筐体アセンブリは、使い捨て筐体アセンブリとともに、使い捨て筐体アセンブリに接続される管を維持し、使い捨て筐体アセンブリ内の流体路との管連通を維持してもよい。種々の他の実施形態では、管は、出口内に嵌め込まれるオーバーモールドとともに挿入されてもよい。いくつかの実施形態では、管は、出口に糊着または別様に接着されるオーバーモールドとともに挿入されてもよい。
次に、図198を参照すると、種々の実施形態では、本明細書に説明される種々の使い捨て筐体アセンブリ6000の実施形態のいずれかを含み得る、使い捨て筐体アセンブリ6000が、使い捨て筐体アセンブリ6000の出口内に挿入された管6002とともに示される。いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、いずれかの方向に先細となった先細出口を含む。いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000出口は、いくつかの実施形態では、面シールまたは半径方向シールであり得る、柔軟性のシール6006を含む。したがって、いくつかの実施形態では、先細入口および柔軟性のシール6006が、使い捨て筐体アセンブリ6000内の管6002界面を形成する。いくつかの実施形態では、管6002は、柔軟性のシール6006内に摺動する。図48も参照すると、いくつかの実施形態では、管界面は、使い捨て筐体アセンブリのベース部分内に位置し得るが、しかしながら、いくつかの実施形態では、管界面は、使い捨て筐体アセンブリのベース部分と流体路カバーとの間に位置してもよい。
ここで、図55A−56Cも参照すると、再使用可能筐体アセンブリが、示され、使い捨て筐体アセンブリを中心として回転され、使い捨て筐体アセンブリに接続されると、係止リングアセンブリ上にばね作動タブ2980を有するナブ808が、管を捕捉し、管を使い捨て筐体アセンブリ内の陥凹内に押動させる。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリが、使い捨て筐体アセンブリを中心として回転される前に、使い捨て筐体アセンブリと管との間に十分な摩擦を含み、管の位置を維持してもよい。
種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリは、捻れが防止および/または最小限にされるように、管を維持するように構成され得る、管陥凹を含む。これは、限定されないが、管内の閉塞/流量制限の防止および/または最小限化を含め、多くの理由から、望ましくあり得る。
種々の実施形態では、再使用可能筐体アセンブリが、使い捨て筐体アセンブリを中心として回転されると、管は、定位置に係止され、したがって、例えば、管が、使い捨て筐体アセンブリと反対方向に引張される場合、管にかかる力は、管が流体路に流体接続された状態から外れさせる、および/または分離させ得ない。
種々の実施形態では、前述のように、面シールを含み得る、シールは、使い捨て筐体アセンブリの流体路と管の内側内腔との間に油圧シールを形成してもよい。
ここで、図199および図136も参照すると、いくつかの実施形態では、プラグ6008または少なくとも部分的に柔軟性の部品は、管6002に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管6002上にオーバーモールドされてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、いくつかの実施形態では、噛合陥凹を含み得る、使い捨て筐体アセンブリ6000の出口内に挿入されてもよい。面シールは、管/プラグと使い捨て筐体アセンブリ6000内の流体路との間に形成されてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、係止リングアセンブリ上にばね作動タブ2980を有するナブは、プラグを下方に押動させ、定位置に固着させる。より詳細に前述のように、いくつかの実施形態では、係止リングアセンブリは、負荷をプラグに印加し得る、ばね荷重プランジャを含む、タブ2980を含んでもよい。タブがプラグを押動させると、プラグの変位が、使い捨て筐体アセンブリ内の流体路と管の内側内腔との間の油圧シールを補強する。
いくつかの実施形態では、プラグ6008は、剛性プレートまたは剛性部品を含んでもよく、および/またはプラグ6008の一部は、剛性であってもよく、これは、いくつかの実施形態では、タブがプラグ6008上に力を及ぼすと、柔軟性のプラグにわたって負荷を分散させ得る。いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000とプラグ6008の剛性部分との間に、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる前に、プラグ6008を定位置に保持するための特徴が存在してもよい。
ここで、図200Aおよび図200Bも参照すると、いくつかの実施形態では、剛性プラグ6008は、管6002に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管6002上にオーバーモールドされてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管6002に接着される、例えば、管6002に糊着されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、いくつかの実施形態では、噛合陥凹を含み得る、使い捨て筐体アセンブリ6000の出口内に挿入されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、使い捨て筐体アセンブリ6000上の「タブ」の上部を通して挿入されてもよい。Oリングシール6006は、プラグ6008と使い捨て筐体アセンブリ6000のベース部分との間に位置してもよい。面シールまたは半径方向シールは、管/プラグと使い捨て筐体アセンブリ6000内の流体路との間に形成されてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、係止リングアセンブリ上にばね作動タブ2980を有するナブは、プラグを下方に押動し、定位置に固着させる。したがって、本実施形態では、プラグ6008は、上部から使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられるが、管6002は、使い捨て筐体アセンブリ6000の出口内に接続されるであろう。より詳細に前述のように、いくつかの実施形態では、係止リングアセンブリは、負荷をプラグに印加し得る、ばね荷重プランジャを含む、タブ2980を含んでもよい。タブがプラグを押動させると、プラグの変位は、使い捨て筐体アセンブリ内の流体路と管の内側内腔との間の油圧シールを補強する。
いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000と剛性プラグ6008との間に、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる前に、プラグ6008を定位置に保持するための特徴が存在してもよい。
ここで、図201Aおよび201Bも参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、管6002に取り付けられてもよい。コネクタ6010の種々の実施形態では、管6002は、カニューレアセンブリ(図示せず)に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、ユーザによって取り扱われるためと、使い捨て筐体アセンブリ6000との相互作用のための両方のために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、図201Aおよび201Bに示されるように、コネクタ6010は、「チョウ型」形状であってもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、剛性および/または部分的に剛性であって、管6002上にオーバーモールドされる。コネクタ6010は、プラグ部分およびタブまたは翼部分を含んでもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリも、タブまたは翼部分を含む。コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000の出口と噛合し、例えば、いくつかの実施形態では、コネクタ6010のプラグ部分は、使い捨て筐体部分6000出口内に挿入される。いくつかの実施形態では、柔軟性の構成要素は、コネクタ6010上に位置し得るが、しかしながら、他の実施形態では、柔軟性の構成要素6006、例えば、シールは、使い捨て筐体部分6000内にあってもよい。コネクタ6010が、使い捨て筐体構成要素6000に接続されると、柔軟性の構成要素6006は、油圧シール、例えば、半径方向シールまたは面シールを形成する。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000に対して、屈曲および反転、すなわち、チョウのように動き得、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に接続する、1つ以上の特徴を含んでもよい。例えば、チョウ型実施形態では、チョウ型の翼は、使い捨て筐体アセンブリ6000上に嵌め込まれてもよい。いくつかの実施形態では、チョウ型および/またはコネクタ6010の翼は、使い捨て筐体アセンブリ6000に接着接続されてもよい。いくつかの実施形態では、チョウ型コネクタの片側は、接着剤被覆を伴う接着片を含んでもよい。翼の屈曲および反転前に、接着剤被覆は、除去されてもよい。翼は、次いで、使い捨て筐体アセンブリ6000に接着するように屈曲されてもよい。
再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリを中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、係止リングアセンブリ上にばね作動タブ2980を有するナブは、プラグを下方に押動させ、定位置に固着させる。より詳細に前述のように、いくつかの実施形態では、係止リングアセンブリは、負荷をコネクタのプラグ部分に印加し得る、ばね荷重プランジャを含む、タブ2980を含んでもよい。いくつかの実施形態では、タブがプラグを押動させると、プラグの変位は、使い捨て筐体アセンブリ内の流体路と管の内側内腔との間の油圧シールを補強する。
ここで、図202も参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、管6002に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、ユーザによって取り扱われるためと、使い捨て筐体アセンブリ6000との相互作用のための両方のために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、図202に示されるように、コネクタ6010は、「L」形状であってもよい。しかしながら、他の実施形態では、コネクタ6010の形状は、異なってもよく、形状として、「T」形状、「L」形状、およびその他ならびに「L」および「T」形状の変形例が挙げられるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、剛性および/または部分的に剛性であって、管6002上にオーバーモールドされる。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010に接着され、例えば、管6002は、コネクタ6010内の開口部に糊着されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、プラグ部分およびタブまたは翼部分を含んでもよい。コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000の出口と噛合し、例えば、いくつかの実施形態では、コネクタ6010のプラグ部分は、使い捨て筐体部分6000出口内に挿入される。いくつかの実施形態では、柔軟性の構成要素6006は、コネクタ6010上に位置し得るが、しかしながら、他の実施形態では、柔軟性の構成要素6006、例えば、シールは、使い捨て筐体部分6000内にあってもよい。コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、柔軟性の構成要素6006は、油圧シール、例えば、半径方向シールまたは面シールを形成する。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000に対して回転されてもよく、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に接続する、1つ以上の特徴を含んでもよい。例えば、「L」形状実施形態では、「L」の底部部品は、使い捨て筐体アセンブリ6000上に嵌め込まれてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000に接着接続されてもよい。使い捨て筐体アセンブリ6000への再使用可能筐体アセンブリ6004の接続に先立った使い捨て筐体アセンブリ6000へのコネクタ6010の接続は、使い捨て筐体アセンブリ6000の充填および呼水を差す間、コネクタ6010の位置を維持するために望ましくあり得る。コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、管6002はコネクタ6010を通して、使い捨て筐体アセンブリ6000内の流体路に流体接続される。
再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、係止リングアセンブリ上にばね作動タブ2980を有するナブは、プラグを下方に押動させ、定位置に固着させる。より詳細に前述のように、いくつかの実施形態では、係止リングアセンブリは、負荷をコネクタに印加し得るばね荷重プランジャを含む、タブ2980を含んでもよい。タブがコネクタ6010を押動させると、プラグの変位は、使い捨て筐体アセンブリ6000内の流体路と管6002の内側内腔との間の油圧シールを補強する。
ここで、図203Aおよび203Bも参照すると、いくつかの実施形態では、剛性プラグ6008は、管6002に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管6002上にオーバーモールドされてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管6002に接着および/または糊着され得るが、しかしながら、種々の実施形態では、プラグ6008を管6002に取り付けるための任意の機構が、使用されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、いくつかの実施形態では、噛合陥凹を含み得る、使い捨て筐体アセンブリ6000の出口内に挿入されてもよい。柔軟性の面シールまたは半径方向シール(シール6008)は、プラグ6008と使い捨て筐体アセンブリ6000のベース部分または使い捨て筐体アセンブリ6000のベース部分と流体路との間に位置してもよい。面シールまたは半径方向シールは、管/プラグと使い捨て筐体アセンブリ内の流体路との間に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、柔軟性の面シールまたは半径方向シールは、剛性プラグ上に位置してもよい。図203Aに示されるように、いくつかの実施形態では、係止リングアセンブリは、スロット6012を伴うタブを含んでもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、タブ内のスロット6012は、管を周回するが、プラグを管上に捕捉させる。いくつかの実施形態では、係止リングアセンブリは、タブおよび係止リングおよびプラグ間にカム状特徴を含み、プラグを圧縮/固着させてもよい。これらの実施形態では、管は、定位置に維持され得、油圧シールが、補強され得る。
いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000と剛性プラグ6008との間に、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる前に、プラグ6008を定位置に保持するための特徴が存在してもよい。いくつかの実施形態では、スナップ状特徴が、使い捨て筐体アセンブリとプラグ6008との間に含まれ、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される前にプラグ6008を定位置保持する。他の実施形態では、特徴は、限定ではないが、接着剤、留め金、スナップ、ループ、フック、および再使用可能筐体アセンブリ6000が接続される前に、コネクタを使い捨て筐体アセンブリ上に維持する任意の他の特徴を含んでもよい。
種々の実施形態では、コネクタのある実施形態が、使用されてもよい。これらの実施形態は、コネクタに関して前述の種々の実施形態のうちの1つ以上を含んでもよい。しかしながら、以下には、コネクタの種々の実施形態が、論じられる。これらの実施形態の説明は、限定ではなく、それぞれ、加えて、コネクタに関して前述の1つ以上の特徴を含んでもよい。加えて、種々の実施形態では、1つ以上の実施形態からの1つ以上の特徴は、1つ以上の異なる実施形態からの1つ以上の特徴と組み合わせられ、付加的実施形態を形成してもよい。
ここで、図204A、204B、および204Cも参照すると、いくつかの実施形態では、剛性押し回し式コネクタ6010が、使用されてもよい。いくつかの実施形態では、出口の場所は、使い捨て筐体アセンブリ「タブ」の反対側に位置するように修正されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010の形状は、使い捨て筐体アセンブリの出口(「タブ」)に隣接する表面に類似し得るが、しかしながら、種々の他の実施形態では、コネクタ6010の形状は、任意の形状であってもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、コネクタ6010を管6002に接着させる、例えば、コネクタを管に糊着またはオーバーモールドすることによって、管6002に取り付けられる。種々の実施形態では、コネクタ6010は、プラグ部分と、プラグ部分に接続される上部部分とを含んでもよい。
種々の実施形態では、柔軟性の構成要素6006は、コネクタ6010に取り付けられるか、または使い捨て筐体アセンブリ6000内に位置するかのいずれかである。柔軟性の構成要素6006は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に噛合/接続されると、面または半径方向シールを形成する。種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、コネクタ6010のための先細部またはスナップ界面を含む。
種々の実施形態では、コネクタ6010のプラグ6008は、タブ6018部分が上向きに向いた状態で、使い捨て筐体アセンブリ6000内に挿入される。プラグ6008部分が、使い捨て筐体アセンブリ6000の内側に来ると、タブ6018部分は、出口に隣接する(すなわち、使い捨て筐体アセンブリ上の「タブ部分」に隣接する)使い捨て筐体部分6000の上方に静置するように回転されてもよい。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴6016、6020(6020は図示せず)は、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる前に、コネクタ6010が定位置に保持されるように、コネクタ6010および使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ6018部分上に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴6016、60120は、限定ではないが、スナップボタンおよび/または捕捉特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、フックまたは他の特徴が、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ6018部分の端部に巻き付き、コネクタ6010の位置を維持するように、コネクタ6010のタブ6018部分の反対端上に位置してもよい。
再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、係止リングアセンブリ上にばね作動タブ2980を有するナブは、コネクタ6010を下方に押動させ、使い捨て筐体アセンブリ6000に固着させる。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、特徴、例えば、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000から除去するための指掛け部6022を含んでもよい。いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000から離れる方向に指掛け部6022にかかる力の平行移動は、コネクタ6010掛止を解放し、使い捨て筐体アセンブリ6000から離れるコネクタ6010の回転を可能にする。
種々の実施形態では、コネクタは、管に取り付けられて示される。種々の実施形態では、管の他端は、カニューレに取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、管は、標準的または他のルアー接続を使用した取付部によってコネクタに可撤性に取り付けられてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、管は、コネクタに非可撤性に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタは、使い捨て筐体アセンブリに取り付けられてもよく、管は、次いで、コネクタが使い捨て筐体アセンブリに取り付けられている間、コネクタに取り付けられてもよい。本明細書に図示および説明される例示的実施形態を含む、いくつかの実施形態では、管は、コネクタに接合または取り付けられてもよく、コネクタは、次いで、使い捨て筐体アセンブリに取り付けられる。いくつかの実施形態では、ユーザは、管をコネクタに取り付け得るが、しかしながら、他の実施形態では、管は、製造の間に取り付けられてもよく、ユーザは、コネクタを使い捨て筐体アセンブリに取り付ける。
コネクタは、限定されないが、本明細書に示される形状を含む、任意の形状であってもよい。種々の実施形態では、コネクタは、種々の形状およびサイズであってもよく、特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。
ここで、図205も参照すると、種々の実施形態では、管6002は、糊6024または接着剤を使用して、コネクタ6010またはプラグ6008の種々の実施形態に接続されてもよい。種々の実施形態では、コネクタ6010および/またはプラグ6008は、管6002を受け取るように構成される開口部を含んでもよい。種々の実施形態では、コネクタ6010内の開口部は、先細部を含み、管6002に対して最小曲げ半径を維持してもよい。コネクタ6010の開口部の実施例は、図205に示される。本構成は、限定されないが、管の捻れを最小限および/または防止し、および/または管の閉塞/流量制限を最小限および/または防止することを含め、多くの理由から、望ましく、かつ有益であり得る。
ここで、図206−210も参照すると、コネクタの別の実施形態が、示される。いくつかの実施形態では、コネクタは、タブ6018と、プラグ6008とを含む。管6002は、コネクタ6010に接続される。いくつかの実施形態では、管6002の他端は、カニューレ6026に接続される。本実施形態は、図207に示される。ここで、図208も参照すると、プラグ6008は、本明細書に図示および説明される実施形態のいずれかであってもよい。他のプラグ実施形態もまた、想定される。プラグ6008は、使い捨て筐体アセンブリ6000の出口6028内に挿入される。いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、コネクタ6010上のコネクタ相互係止特徴6016である、相互係止特徴と噛合する、相互係止特徴である、使い捨て筐体アセンブリ相互係止特徴6020を含んでもよい。プラグ6008の挿入およびコネクタ6010の回転に応じて、相互係止特徴6016、6020は、噛合し、可撤性に係止および/または取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、プラグ6008が挿入され、コネクタ6010が回転されると、コネクタ6010は、コネクタ6010が回転されるまで、除去され得ない。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、付加的係止/相互係止特徴および/または本明細書に示されるものと異なる相互係止特徴を有してもよい。
再使用可能筐体アセンブリが、使い捨て筐体アセンブリを中心として回転され、使い捨て筐体アセンブリに接続されると、コネクタは、本実施形態では、コネクタが、再使用可能筐体アセンブリの係止リングアセンブリ内にばね作動タブ2980を有するナブによって、回転されないように防止されるであろうため、使い捨て筐体アセンブリから除去されることが不可能となるであろう。
種々の実施形態では、コネクタは、プラグを含み、いくつかの実施形態では、コネクタは、プラグ6008である。プラグ6008の種々の実施形態が、図211−217を参照して説明される。ここで、図211−217も参照すると、プラグのこれらの実施形態は、本明細書に図示および/または説明されるコネクタの実施形態のいずれかと併用され得る、種々の実施形態の実施例として示される。さらに、想定される実施形態は、本明細書に説明されるものである、達成され得る任意のコネクタを含む。これらのコネクタの実施形態のいずれも、本明細書に図示および/または説明されるプラグの実施形態のうちの1つ以上を含んでもよい。
図211を参照すると、プラグ6008の実施形態が、使い捨て筐体アセンブリへの出口6028の実施形態とともに示される。いくつかの実施形態では、プラグは、いくつかの実施形態では、ラッチ機構を用いて修正され得る、ルアー型特徴を含んでもよい。これらの実施形態では、プラグ6008は、剛性材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、浅い隙間を有する浅い先細部を含んでもよい。
次に、図212を参照すると、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、針固定具6032を含んでもよい。これらの実施形態では、プラグ6008は、捕捉された隔壁6034を含んでもよい。これらの特徴では、付加的柔軟性の材料、例えば、シールは、前述の種々の実施形態で論じられたように、使い捨て筐体アセンブリ6000内では望ましくあり得ない。しかしながら、いくつかの実施形態では、シールの使用は、前述の実施形態において説明されるように、使用されてもよい。
次に、図213を参照すると、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、1つ以上の統合されたOリング6036を伴う、エラストマー材料であってもよい。プラグ6008の本実施形態のいくつかの実施形態では、プラグ6008は、管にオーバーモールドされる、溶媒接合される、または接着接合されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、ポリウレタンから作製されてもよいが、しかしながら、他の実施形態では、プラグ6008は、他の材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管に糊着される、および/または接着されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管6002にオーバーモールドされてもよい。
次に、図214を参照すると、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリは、先細出口6028を含んでもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、先細特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、ポリウレタンから作製されてもよいが、しかしながら、他の実施形態では、プラグ6008は、他の材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管に糊付および/または接着されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管にオーバーモールドされてもよい。
次に、図215を参照すると、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ出口6028は、最小先細部ポートを含んでもよい。プラグ6008は、少なくとも1つのOリング6006を含んでもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、剛性プラスチックから作製されてもよく、Oリングは、密閉のために、エラストマー材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管6002に糊着および/または接着されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管6002にオーバーモールドされてもよい。
次に、図216を参照すると、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、限定ではないが、リップシール、ワイパーシール、半径方向シール、面シール、および/またはXシールのうちの1つ以上を含み得る、少なくとも1つのシール6006特徴を含んでもよい。種々の他のシールは、使用されてもよい。ここで、図217も参照すると、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、面シール6006を含んでもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管に糊着および/または接着されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、管6002にオーバーモールドされてもよい。
種々の実施形態では、プラグは、剛性材料あるいは柔軟性および/または半柔軟性の材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグは、エラストマー材料または任意のそれらの組み合わせから作製されてもよい。
種々の他の実施形態では、コネクタの形状およびサイズは、異なってもよく、および/または、種々の他の実施形態では、他の種類の噛合係止特徴が、使用されてもよく、ラッチ、留め金、スナップ嵌合、接着剤、およびコネクタを使い捨て筐体アセンブリのタブに固着させるための他の機構が挙げられるが、それらに限定されない。
ここで、図218A−218Cも参照すると、コネクタ6010の別の実施形態が、示される。コネクタ6010は、タブ部分6018と、突出部部分6038と、プラグ6008とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010のタブ部分6018は、使い捨て筐体アセンブリ6030のタブ部分と相互作用する、噛合係止特徴を含んでもよい。示されるように、いくつかの実施形態では、噛合係止特徴は、コネクタ6010のタブ部分6018の端部に留め金6014を含んでもよい。いくつかの実施形態では、留め金6014は、スナップ嵌合および/または緩スナップ嵌合であってもよく、コネクタ6010のタブ部分6018が使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6018の側面/端部に嵌り、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6018の端部の真下に固着する部分を含み得るような特徴を含んでもよい。種々の他の実施形態では、コネクタ6010の形状およびサイズは、異なってもよく、および/または、種々の他の実施形態では、他の種類の噛合係止特徴が、使用されてもよく、ラッチ、留め金、スナップ嵌合、接着剤、およびコネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ6030に固着させるための他の機構が挙げられるが、それらに限定されない。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、下面に突出部6038を含む。突出部6010は、いくつかの実施形態では、先細にされてもよい。いくつかの実施形態では、突出部6038は、少なくとも若干、湾曲されてもよい。ここで、図219Bおよび図221も参照すると、種々の実施形態では、突出部6038は、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030上の溝部分6042と相互作用するように構成される。ここで、図219A−219Mも参照すると、コネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられているとき、コネクタ6030上の突出部6038は、溝6042上に静置する。突出部6038は、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6018とカム/界面接触するように構成される。したがって、いくつかの実施形態では、突出部6038および溝6042は、協働し、出口6028内へのプラグ6008の挿入を補助する。加えて、種々の実施形態では、突出部6038および溝6042は、プラグ6008を出口6028内に維持することにも寄与し得る。したがって、突出部6038および溝6042は、留め金6014とともに、出口6028内へのプラグ6008の挿入を維持および/または強化し、かつプラグ6008が出口6028内に挿入された後、ユーザがプラグ6008を出口6028から除去することを所望しない限り、プラグ6008が出口6028内に維持されるように、コネクタ6010の位置を維持および/または強化することの両方に寄与する。加えて、突出部6038および溝6042が噛合されると、プラグ6008は、完全に挿入され、したがって、いくつかの実施形態では、プラグ6008が出口6028内に完全に挿入されたことの指標としての役割を果たし得る。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、剛性プラスチックから作製されてもよい。いくつかの実施形態では、突出部6038は、柔軟性の材料の薄層とともにオーバーモールドされてもよい。いくつかの実施形態では、以下に論じられるように、プラグ6008は、柔軟性の材料のオーバーモールドを含んでもよく、および/または柔軟性の材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、突出部6038は、柔軟性の材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030上の溝6042は、柔軟性の材料を含んでもよい。溝6042が柔軟性の材料を含むか、および/または突出部6038が柔軟性の材料を含むかのいずれかの実施形態では、柔軟性の材料の使用は、突出部6038と溝6042との間の「圧搾」を増加させ、したがって、突出部6038と溝6042との間に非常に圧縮され、および/または緊密な嵌合をもたらし得る。
ここで、図136も参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、図136に関して図示および前述のものと同様に、「係止」および「係止解除」を示す、アイコンを含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、「係止」および「係止解除」位置はまた、成形、シルクスクリーン、パッド印刷、射出成形、エッチング、印刷、および/またはカットアウトされ得る、アイコン、例えば、コネクタ上のアイコンの半透明カットアウトを使用して、ユーザ/患者に視覚的に示され得る。半透明カットアウトを使用する、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体のタブ部分6030は、カットアウトを通してタブ部分色を視覚的に視認するために、コネクタと対比色であってもよい。したがって、アイコンは、再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000と係止または係止解除関係にあるかどうを示してもよい。種々の実施形態では、アイコンは、「係止」および「係止解除」を示し得る任意の形態、あるいは再使用可能筐体アセンブリ6004と使い捨て筐体アセンブリ6000との間の配向/位置のユーザ/患者の理解を補助するための類似指標であってもよい。いくつかの実施形態では、矢印アイコンもまた、「係止」と「係止解除」アイコンとの間に現れてもよい。
プラグ6008は、本明細書に説明される任意の実施形態を含んでもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、先細にされてもよく、エラストマー/柔軟性の材料のオーバーモールドを伴う、剛性であるか、またはエラストマー/柔軟性の材料から作製されるかのいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、前述のように、コネクタ6010に取り付けられる。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010に取り付けられてもよく、コネクタ6010内およびプラグ6008を通して、剛性プラスチックチャネルが存在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010内に延在してもよく、いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010およびプラグ6008全体を通して延在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、プラグ6008の端部を越えて延在してもよい。
これらの種々の実施形態では、出口6028からカニューレ6026までの持続流内腔が維持される。これは、限定されないが、死体積の最小限化および/または排除、呼水体積の最小限化および/または空気トラップの発生の防止または最小限化を含め、多くの理由から、望ましい、および/または有益であり得る。
再び、図222を参照すると、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030は、フィンガカットアウト6044と称され得る、カットアウトを含んでもよい。本カットアウト6044は、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000から除去する補助をするために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、カットアウト6044の面積において、親指および人差し指を用いて、コネクタ6010を把持し、コネクタ6010を持ち上げ、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000から除去してもよい。したがって、任意の使い捨て筐体アセンブリ6000の実施形態は、タブ部分6030上にカットアウト6044を含んでもよい。
ここで、図219A−219Mも参照すると、図218A−218Cに示されるコネクタの実施形態の種々の図が、示され、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられている。図219A−219Mに示されるように、タブ部分6018およびプラグ6008を含む、コネクタ6010は、取り外し可能に取り付けられるか、または非取り外し可能に取り付けられるかのいずれかによって、使い捨て筐体部分6000に取り付けられてもよい。種々の実施形態では、コネクタ6010は、図219A−219Mに示されるように、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられてもよい。
前述のように、種々の実施形態では、コネクタのプラグは、タブ部分が略上向きに方向に向いた状態で、使い捨て筐体アセンブリの出口内に挿入される。プラグ部分が、使い捨て筐体アセンブリの内側に来ると、コネクタのタブ部分は、出口に隣接する、使い捨て筐体部分のタブ部分の上方に静置するように回転され得る。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴は、再使用可能筐体アセンブリが使い捨て筐体アセンブリに取り付けられる前に、コネクタが定位置に保持されるように、コネクタおよび使い捨て筐体アセンブリのタブ部分上に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴は、限定ではないが、スナップボタンおよび/または捕捉特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、フックまたは他の特徴が、使い捨て筐体アセンブリのタブ部分の端部に巻き付き、コネクタの位置を維持するように、コネクタのタブ部分の反対端上に位置してもよい。
種々の実施形態では、コネクタ2010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ2010は、意図されるときのみ、除去され得、すなわち、コネクタ6010は、ユーザがコネクタ6010を除去するように所望しない限り、使い捨て筐体アセンブリ6000上に維持される。前述のように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、非可撤性に取り付けられてもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、可撤性に取り付けられてもよい。
ここで、図220A−220Jも参照すると、コネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030に取り付けられると、再使用可能筐体アセンブリ6040は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続/取り付けられてもよい。示されるように、再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980(図示せず)を有するナブ808は、コネクタのタブ部分6018と相互作用する。図220Eに示されるように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、ナブ808および/または再使用可能筐体アセンブリ6004の係止リングアセンブリのばねプランジャ/タブと相互作用するように構成され得る、くぼみ部分6040を含んでもよい。図220Iに示されるように、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ばね作動タブ2980を有するナブ808内のばねプランジャ/タブが解放され、「クリック」音を鳴らしてもよい。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続されたことを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、コネクタ6010のタブ部分6018上に静置し、いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、コネクタ6010のタブ部分6018のくぼみ部分6040上に静置してもよい。ばね作動タブ2980を有するナブ808は、コネクタ6010を下向きに押下し、コネクタ6010を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、最初に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
ここで、図223Aおよび223Bも参照すると、いくつかの実施形態では、止水栓弁6046が、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブセクション6030に、非可撤性に、またはいくつかの実施形態では、可撤性に接続されてもよい。コネクタ6010が止水栓型弁6046内に挿入されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、旋回コネクタ6048と相互作用し、止水栓型弁6046をアクティブ化し、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6004を中心として再使用可能筐体アセンブリ6000の回転は、旋回コネクタ6048が止水栓型弁6046から除去されないように防止する。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ばね作動タブ2980を有するナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつユーザが接続を除去することを所望しない限り、止水栓弁6046内に維持されるように、旋回コネクタ6048が接続されることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、旋回コネクタ6048を下向きに押下し、旋回コネクタ6048を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、旋回コネクタ6048は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、旋回コネクタ6048が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、最初に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、旋回コネクタ6048が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
次に、図224を参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタは、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ6030に取り付けられる、掛止コネクタ6010であってもよい。いくつかの実施形態では、掛止コネクタ6010は、半径方向または面シールを含んでもよく、いくつかの実施形態では、掛止コネクタ6010は、隔壁/針界面を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、掛止コネクタ6010は、針部分を含んでもよく、使い捨て筐体アセンブリ6030のタブは、隔壁を含んでもよい。いくつかの実施形態では、掛止コネクタ6010は、側面から使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられ得るが、示されるように、しかしながら、他の実施形態では、掛止コネクタ6010は、上部および/または底部から使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、掛止コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心とした再使用可能筐体アセンブリ6004の回転が、掛止コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去されないように防止するように、掛止コネクタ6010と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつ掛止コネクタ6010が、ユーザが掛止コネクタ6010を除去することを所望しない限り、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたまま維持されるであろうように接続されていることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、掛止コネクタ6010を下向きに押下し、掛止コネクタ6010を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、掛止コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、掛止コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、最初に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、掛止コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
ここで、また、図225Aおよび225Bを参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000の周縁に取り付けられる、周縁コネクタ6010であってもよい。いくつかの実施形態では、周縁コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000の底部から使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、周縁コネクタ6010は、図225Bに示されるように、上部から使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されてもよい。次に、図226を参照すると、いくつかの実施形態では、周縁コネクタ6010は、最初に、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブに接続され、次いで、使い捨て筐体アセンブリ6000の上部を覆って適用されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されてもよい。
ここで、図136も参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、図136に関して図示および前述のものと同様に、「係止」および「係止解除」を示すアイコンを含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、「係止」および「係止解除」位置はまた、成形、シルクスクリーン、パッド印刷、射出成形、エッチング、印刷、および/またはカットアウトされ得るアイコン、例えば、コネクタ6010上のアイコンの半透明カットアウトを使用して、ユーザ/患者に視覚的に示され得る。半透明カットアウトを使用するいくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030は、カットアウトを通してタブ部分6030色を視覚的に視認するために、コネクタ6010と対比色であってもよい。したがって、アイコンは、再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000と係止または係止解除関係にあるかどうかを示し得る。種々の実施形態では、アイコンは、「係止」および「係止解除」を示し得る任意の形態、あるいは再使用可能筐体アセンブリ6004と使い捨て筐体アセンブリ6000との間の配向/位置のユーザ/患者の理解を補助するための類似指標であってもよい。いくつかの実施形態では、矢印アイコンもまた、「係止」と「係止解除」アイコンとの間に現れてもよい。
周縁コネクタ6010の種々の実施形態では、周縁コネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、係止リングおよび/または再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心とする再使用可能筐体アセンブリ6003の回転が、周縁コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去されないように防止するように、周縁コネクタ6010と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつ周縁コネクタ6010は、ユーザがコネクタ6010を除去することを所望しない限り、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたまま維持されるように、接続されていることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、周縁コネクタを下向きに押下し、周縁コネクタ6010を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、係止リング内の特徴は、周縁コネクタ6010と相互作用し、周縁コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に対して定位置に維持する。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、周縁コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、周縁コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、最初に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、周縁コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
周縁コネクタ6010の種々の実施形態のいくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、いくつかの実施形態では、周縁コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000と整合させるためのガイドを含み得る、周縁コネクタ6010内に挿入される。いくつかの実施形態では、種々の実施形態では、面シールまたは半径方向シールであり得る、流体シールは、使い捨て筐体アセンブリ6000内の流体路を周縁コネクタ6010/管6002に接続する。種々の実施形態では、周縁コネクタ6010は、可撤性に使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられるが、しかしながら、いくつかの実施形態では、周縁コネクタ6010は、非可撤性に使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる。
次に、図227A−227Cを参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、折畳式スナップコネクタ6010であってもよい。図227Aに示されるように、いくつかの実施形態では、折畳式スナップコネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブに取り付けられ、折畳式スナップコネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられるように、タブ6030の下方に折畳されてもよい。いくつかの実施形態では、折畳式スナップコネクタ6010は、面または半径方向シールで密閉された流体界面を含む。種々の実施形態では、折畳式スナップコネクタ6010は、可撤性に使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられるが、しかしながら、いくつかの実施形態では、折畳式スナップコネクタ6010は、非可撤性に使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる。
折畳式スナップコネクタ6010の種々の実施形態では、折畳式スナップコネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、係止リングおよび/または再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心とした再使用可能筐体アセンブリ6004の回転が、折畳式スナップコネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去されないように防止するように、折畳式スナップコネクタ6010と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつユーザが折畳式スナップコネクタ6010を除去することを所望しない限り、折畳式スナップコネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたまま維持されるように、接続されていることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、折畳式スナップコネクタ6010を下向きに押下し、折畳式スナップコネクタ6010を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、係止リング内の特徴は、折畳式スナップコネクタ6010と相互作用し、折畳式スナップコネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に対して定位置に維持する。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、折畳式スナップコネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、折畳式スナップコネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、最初に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、折畳式スナップコネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
次に、図228Aを参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ上のタブ特徴6030を通して流体路に取り付けられるプラグ6008を含み得る、周縁コネクタ6010であってもよい。いくつかの実施形態では、周縁コネクタ6010は、図228Bに示されるように、使い捨て筐体アセンブリ6000に回転可能に接続することによって、接続されてもよい。種々の実施形態では、周縁コネクタ6010は、可撤性に使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられるが、しかしながら、いくつかの実施形態では、周縁コネクタ6010は、非可撤性に使い捨て筐体アセンブリに取り付けられる。
周縁コネクタ6010の種々の実施形態では、周縁コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、係止リングおよび/または再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心とした再使用可能筐体アセンブリ6004の回転が、周縁コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去されないように、周縁コネクタ6010と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつユーザが周縁コネクタ6010を除去することを所望しない限り、周縁コネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたまま維持されるように、接続されていることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、周縁コネクタ6010を下向きに押下し、周縁コネクタ6010を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、係止リング内の特徴は、周縁コネクタ6010と相互作用し、周縁コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に対して定位置に維持する。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、周縁コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、周縁コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、最初に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、周縁コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
次に、図229を参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、プラグ6008を含んでもよく、使い捨て筐体アセンブリ6000上のタブ部分6030内に嵌合してもよい。種々の実施形態では、プラグ6008は、使い捨て筐体アセンブリ6000上のタブ特徴6030を通して流体路に取り付けられる。次に、図230を参照すると、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000上のタブ6030およびプラグ6008は、矢印によって示されるような移動を通して、コネクタ6010に接続してもよい。種々の実施形態では、コネクタ6010は、可撤性に使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられるが、しかしながら、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、非可撤性に使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる。種々の他の実施形態に関して前述のように、本実施形態ではプラグ6008は、本明細書に説明される任意の実施形態を含んでもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、先細にされてもよく、エラストマーのオーバーモールド/柔軟性の材料を伴う剛性であるか、またはエラストマー/柔軟性の材料から作製されるかのいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、前述のように、コネクタ6010に取り付けられる。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010に取り付けられてもよく、コネクタ6010内およびプラグ6008を通して、剛性プラスチックチャネルが存在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010内に延在してもよく、いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010およびプラグ6008全体を通して延在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、プラグ6008の端部を越えて延在してもよい。
これらの種々の実施形態では、出口6028からカニューレ6026まで持続流内腔が維持される。これは、限定されないが、死体積の最小限化および/または排除、呼水体積の最小限化、および/または空気トラップの発生の防止または最小限化を含め、多くの理由から、望ましいおよび/または有益であり得る。
コネクタ6010の種々の実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6010に接続されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、係止リングおよび/または再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心とした再使用可能筐体アセンブリ6004の回転が、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去されないように防止するように、コネクタ6010と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつユーザがコネクタ6010を除去することを所望しない限り、コネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたまま維持されるように、接続されていることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、コネクタ6010を下向きに押下し、コネクタ6010を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、係止リング内の特徴は、コネクタ6010と相互作用し、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に対して定位置に維持する。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、最初に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
ここで、図231A−231Eも参照すると、コネクタ6010の別の実施形態が、示される。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、挟持コネクタ6010であってもよい。種々の実施形態では、挟持コネクタ6010は、フィンガ6058、6060、クリップ6052、6066、グリップ6050、プラグ6008、および/または支柱6054を含んでもよい。管6002は、本明細書に説明される実施形態のいずれかを使用して、コネクタ6010に流体接続される。挟持コネクタ6010実施形態の種々の実施形態では、対応する使い捨て筐体アセンブリ6000タブ6030は、フィンガ6058、6060を含むための開口部6064と、前述のようなくぼみ6040と、プラグ6008を受け取るための出口6028と、クリップ6052、6066を受け取るための各端上のクリップ受部6056と、支柱6054を受け取るための開口部6064とを含む。
種々の実施形態では、挟持コネクタ6010は、グリップ6050を含んでもよく、種々の実施形態では、グリップ6050は、挟持コネクタ6010の上部側および底部側に含まれる。示される実施形態では、グリップ6050は、リブであるが、しかしながら、種々の他の実施形態では、グリップ6050は、任意のサイズ、形状、および/または数のテクスチャ加工された表面、凸部、出っ張り、突出部、またはくぼみを含んでもよい。フィンガ6058、6060は、上部側および底部側グリップ6050の両方によって印加される圧力によって作動される。
種々の実施形態では、フィンガ6058、6060は、リップ6062を含む。グリップ6050上に付与される圧力に応じて、フィンガ6058、6060は、相互に向かって移動し、フィンガ6058、6060は、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ6030内の開口部6064内に挿入されてもよい。圧力がグリップ6050から除去されるのに応じて、フィンガ6058、6060は、相互から離れ、リップ6062は、リップ6062がフィンガ6058、6060を開口部6064の内側に維持するのを補助するように、表面に対して静置する。開口部6064の内側に来ると、フィンガ6058、6060は、タブ窓6066を通して、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ6030の底部から見え得る。これは、限定されないが、ユーザが、フィンガ6058、6060が使い捨て筐体アセンブリ6000内に挿入されたことを視認し、確実にし得ることを含め、多くの理由から、有益であり得る。種々の実施形態では、フィンガ6058、6060は、使い捨て筐体アセンブリ6000と相互係止し、これは、限定されないが、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられている間、挟持コネクタ6010が揺動しないように制限および/または防止することを含め、多くの理由から、望ましくあり得る。
フィンガ6058、6060を開口部6064内に挿入することはまた、プラグ6008を使い捨て筐体アセンブリ6000の出口ならびに支柱6054をタブ6030内に挿入することになる。いくつかの実施形態では、支柱6054およびプラグ6008はともに、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられている間、側方安定性を挟持コネクタ6010に提供する。
プラグ6008は、前述のような実施形態のいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、半径方向シールを含む。いくつかの実施形態では、半径方向シールは、プラグ6008が、出口内に挿入されている間、抵抗を提供してもよい。これは、限定されないが、これによって、プラグ6008が、半径方向シールが開始する前に、望ましい距離だけ、出口内に挿入されたことを確実にし得ることを含め、多くの理由から、望ましくあり得る。
いくつかの実施形態では、挟持コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリのタブの各端上のクリップ受部6056によって受け取られる、各端上のクリップ6052、6066を含む。いくつかの実施形態では、ばね性質を含むクリップは、クリップ受部上の定位置に嵌め込まれる。いくつかの実施形態では、「嵌め込み」は、ユーザに、挟持コネクタが使い捨て筐体アセンブリに接続されたことのオーディオ指標を生成する。「スナップ」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。いくつかの実施形態では、クリップ6052、6066は、挟持コネクタ6010と使い捨て筐体アセンブリ6000との間の接続に付加的安定性を提供するために有益であり得る。
種々の実施形態では、挟持コネクタ6010は、可撤性に使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられるが、しかしながら、いくつかの実施形態では、挟持コネクタ6010は、非可撤性に使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる。
挟持コネクタ6010の種々の実施形態では、挟持コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、係止リングおよび/または再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心とする再使用可能筐体アセンブリ6003の回転が、挟持コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去されないように防止するように、挟持コネクタ6010と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつユーザが挟持コネクタ6010を除去することを所望しない限り、挟持コネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたまま維持されるように、接続されていることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブは、挟持コネクタ6010を下向きに押下し、挟持コネクタ6010を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、係止リング内の特徴は、挟持コネクタ6010と相互作用し、挟持コネクタを使い捨て筐体アセンブリ6000に対して定位置に維持する。いくつかの実施形態では、挟持コネクタ6010は、ナブ808および/または再使用可能筐体アセンブリ6004の係止リングアセンブリのばねプランジャ/タブと相互作用するように構成され得る、くぼみ部分6040を含んでもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、挟持コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、挟持コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に最初に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、挟持コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
ここで、図232A−232Eも参照すると、コネクタ6010の別の実施形態が、示される。本実施形態では、コネクタ6010は、上下コネクタ6010である。上下コネクタ6010の種々の実施形態では、プラグ6008は、使い捨て筐体アセンブリ6000上に位置してもよく、上下コネクタ6010は、プラグ受部6068、すなわち、プラグ6008を受け取るように構成される開口部を含んでもよい。本実施形態は、前述の図に示されるが、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、上下コネクタ6010上に位置してもよく、使い捨て筐体アセンブリ6000は、本明細書に説明される種々の他の実施形態において参照される、プラグ受部6068または出口6028を含んでもよい。
種々の実施形態では、プラグ6008は、本明細書に説明されるプラグ6008の任意の実施形態であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、半径方向シールを含んでもよい。
上下コネクタ6010の本実施形態の種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、タブ6030を含んでもよく、タブの一部は、上下コネクタ6010を受け取るためのカットアウト部分を含む。本実施形態の種々の実施形態では、上下コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、タブ6030および上下コネクタ6010は、相互に同一平面となってもよい。
上下コネクタ6010の種々の実施形態では、上下コネクタ6010は、本明細書のコネクタの種々の実施形態に説明されるように、くぼみ6040を含んでもよい。しかしながら、上下コネクタ6010のいくつかの実施形態では、くぼみ6040は、含まれなくてもよい。くぼみ6040を含む、それらの実施形態では、くぼみのサイズおよび形状は、異なってもよく、任意のサイズおよび/または形状であってもよい。
上下コネクタ6010は、任意の形状およびサイズであり得るが、しかしながら、いくつかの実施形態では、上下コネクタ6010は、ユーザからの「挟持把持」、すなわち、親指および人差し指を使用した把持に対応するように定寸および成形され得る、把持タブ6070を含む。種々の実施形態では、把持タブ6070のサイズおよび形状は、異なり得る。いくつかの実施形態では、把持タブ6070は、オーバーモールドを含んでもよく、いくつかの実施形態では、オーバーモールドは、可撓性オーバーモールドであってもよい。これは、限定されないが、オーバーモールドおよび/または可撓性オーバーモールドが、ユーザの皮膚に対して装着に好ましくあり得る、例えば、オーバーモールドおよび/または可撓性オーバーモールドが、ユーザの皮膚に対してより快適であり得ることを含め、多くの理由から、有益であり得る。
いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030のサイズおよび形状は、異なり得る。加えて、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030のカットアウト部分が存在する実施形態では、カットアウト部分のサイズおよび形状は、異なってもよく、任意のサイズおよび/または形状であってもよい。
前述のように、種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、プラグ6008を含んでもよく、上下コネクタ6010は、プラグ受部6068を含んでもよい。本実施形態は、本明細書に説明されるコネクタ6010の種々の実施形態のうちの任意の1つ以上に含まれてもよく、上下コネクタ6010に限定されない。これらの実施形態では、プラグ6008およびプラグ受部6068は、本明細書に説明されるプラグ6008およびプラグ受部6068の種々の実施形態のいずれかを含んでもよい。
上下コネクタ6010のいくつかの実施形態では、上下コネクタは、上下コネクタ6010の両端に雄型相互係止特徴6016を含んでもよい。これらの雄型相互係止特徴6016は、使い捨て筐体アセンブリ6000タブ6030上の雌型相互係止特徴6020によって受け取られるように構成される。雄型相互係止特徴6016が、雌型相互係止特徴6020内の定位置に置かれると、上下コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000上に固着される。いくつかの実施形態では、上下コネクタ6010は、相互係止特徴を含まなくてもよく、他の手段によって固着されてもよい。種々の実施形態では、上下コネクタ6010は、可撤性に使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられるが、しかしながら、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、そのいくつかが本明細書で論じられる、種々の手段によって、非可撤性に使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる。いくつかの実施形態では、雄型相互係止特徴6016が雌型相互係止特徴6020によって受け取られると、「クリック」およびまたは触知フィードバックが、生じ得る。これは、限定されないが、ユーザに、上下コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたことの指標を提供することを含め、多くの理由から、有益であり得る。
いくつかの実施形態では、タブ部分6030は、把持タブ6070の収容のためのサイドカットを含んでもよい。いくつかの実施形態では、サイドカットは、タブ6030のカットアウト部分上に作製されてもよい。いくつかの実施形態では、サイドカットは、上下コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、把持タブ6070が使い捨て筐体アセンブリ6000上のタブ6030と重複しないように、把持タブ6070を収容する。これは、限定されないが、把持タブ6070の挟持把持によって、使い捨て筐体アセンブリ6000への上下コネクタ6010の接続を容易にすることを含め、多くの理由から、有益であり得る。
上下コネクタ6010の種々の実施形態では、上下コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、係止リングおよび/または再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心とした再使用可能筐体アセンブリ6004の回転が、上下コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去されないように防止するように、上下コネクタ6010と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつユーザが上下コネクタ6010を除去することを所望しない限り、上下コネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたまま維持されるように、接続されていることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、上下コネクタ6010を下向きに押下し、コネクタを取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、係止リング内の特徴は、上下コネクタ6010と相互作用し、上下コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に対して定位置に維持する。いくつかの実施形態では、上下コネクタ6010は、ナブ808および/または再使用可能筐体アセンブリ6004の係止リングアセンブリのばねプランジャ/タブと相互作用するように構成され得る、くぼみ部分6040を含んでもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、上下コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、上下コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、最初に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、上下コネクタ60010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
上下コネクタ6010のいくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ6030は、支柱を含んでもよく、上下コネクタ6010は、支柱を受け取るための開口部を含んでもよい。上下コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000上に配置することはまた、プラグ6008をプラグ受部6068内にならびに支柱を支柱を受け取るための開口部内に配置することになる。いくつかの実施形態では、支柱およびプラグ6008はともに、使い捨て筐体アセンブリに取り付けられている間、側方安定性を上下コネクタに提供してもよい。いくつかの実施形態では、上下コネクタ6010は、支柱を含んでもよく、使い捨て筐体コネクタ6000は、支柱を受け取るための開口部を含んでもよい。
ここで、図233A−233Gも参照すると、コネクタ6010の別の実施形態が、示される。コネクタ6010は、本体部分/タブ6018と、支柱6054と、プラグ受部6068とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010の本体部分6018は、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030と相互作用する、噛合係止特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、本体部分6018は、使い捨て筐体アセンブリ6000の他の部分と相互作用する特徴を含んでもよい。示されるように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、コネクタ6010の本体部分6018の端部に支柱6054を含んでもよい。いくつかの実施形態では、支柱6054は、可撤性に固着嵌合、および/またはスナップ嵌合および/または緩スナップ嵌合であってもよく、コネクタ6010の支柱6054部分が、使い捨て筐体アセンブリ6000上の開口部上に嵌め込まれる、および/または静置するような特徴を含んでもよい。種々の他の実施形態では、コネクタ6010の形状およびサイズは、異なってもよく、および/または、種々の他の実施形態では、噛合係止特徴等の他の種類の特徴が、使用されてもよく、ラッチ、留め金、スナップ嵌合、接着剤、およびコネクタを使い捨て筐体アセンブリのタブに固着させるための他の機構6000が挙げられるが、それらに限定されない。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、下面に係止リング特徴6072を含んでもよい。係止リング特徴6072は、いくつかの実施形態では、先細にされてもよく、および/またはいくつかの実施形態では、係止リング特徴6072は、少なくとも若干、湾曲されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴6072は、再使用可能筐体アセンブリ6004の係止リングと相互作用してもよく、係止リングとともに、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に固着させるように作用してもよい。
前述のように、種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のプラグ6008は、本体部分6018が略上向き方向に向いた状態で、コネクタ6010のプラグ受部6068内に挿入されてもよい。プラグ6008がコネクタ6010の内側に来ると、コネクタ6010の本体部分6018は、使い捨て筐体部分のタブ部分6030に隣接して静置するように回転され得る。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴(例えば、いくつかの実施形態では、捕捉特徴6014)が、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる前に、コネクタ6010が定位置に保持されるように、コネクタ6010の本体部分6018および使い捨て筐体アセンブリ6000上に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴は、限定ではないが、支柱および開口部、スナップ、ボタン、および/または捕捉特徴6014を含んでもよい。いくつかの実施形態では、フックまたは他の特徴は、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030の端部に巻き付き、コネクタ6010の位置を維持するように、コネクタ6010の本体部分6018の反対端上に位置してもよい。図233A−233Gに示される実施形態では、噛合係止特徴は、コネクタ6010上の支柱6054と、使い捨て筐体アセンブリ6000上の開口部6064とを含む。
種々の実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010は、意図されるときのみ除去され得、すなわち、コネクタ6010は、ユーザがコネクタ6010の除去を所望しない限り、使い捨て筐体アセンブリ6000上に維持される。前述のように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、非可撤性に取り付けられ得るが、しかしながら、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、可撤性に取り付けられてもよい。
コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられている間、コネクタ6010上の支柱6054は、開口部6064上に静置する。いくつかの実施形態では、支柱6054および開口部6010は、協働し、使い捨て筐体アセンブリ6000へのコネクタ6010の接続をさらに安定させてもよい。加えて、種々の実施形態では、支柱6054および開口部は、プラグ6008をプラグ受部6068内に維持するのに寄与し得る。したがって、いくつかの実施形態では、支柱6054および開口部は、プラグ6008がプラグ受部6068内に挿入された後、プラグ受部6068は、ユーザがプラグ6008をプラグ受部6068から除去することを所望しない限り、プラグ6008が維持されるように、開口部内へのプラグ6008の挿入の維持および/または強化および/またはコネクタ6010の位置の維持および/または強化の両方に寄与し得る。加えて、支柱6054および開口部6064が噛合されると、プラグ6008は、完全に挿入され、したがって、いくつかの実施形態では、プラグ6008がプラグ受部6068内に完全に挿入されたことの指標としての役割を果たし得る。
例えば、図233Aおよび233Bに示されるように、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、プラグ6008を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図233Aおよび233Bにおける実施形態に示されるように、プラグ6008は、コネクタ6010が側面からプラグ6008に接近するように(上下コネクタ実施形態に示されるように、上部ではなく)位置付けられてもよい。また、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ6030は、図233Aおよび233Bに示されるように、成形されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030を延在させ得る。いくつかの実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010およびタブ6030は、同一平面となり、連続し得る。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、示されるように、くぼみ6040を含んでもよい。くぼみ6040は、示されるように成形されてもよく、または、種々の実施形態では、異なるように成形および定寸されてもよい。
種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000上の開口部6064は、タブ部分6030に隣接して位置してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図233Aおよび233Bに示されるように、開口部6064は、上部からコネクタ6010上の支柱6054を受け取るように構成されてもよい。いくつかの実施形態は、支柱6054および開口部6064を含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、開口部6064の場所および/または配向は、異なり得る。いくつかの実施形態では、支柱6054の場所および/または配向は、異なり得る。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、剛性プラスチックから作製されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴および/または支柱は、柔軟性の材料の薄層とともにオーバーモールドされてもよい。いくつかの実施形態では、前述のように、プラグ6008は、柔軟性の材料のオーバーモールドを含んでもよく、および/または柔軟性の材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴および/または支柱6054は、柔軟性の材料から作製されてもよい。支柱6054は、柔軟性の材料を含む実施形態では、柔軟性の材料の使用は、支柱6054と開口部6064との間の「圧搾」を増加させ、したがって、支柱6054と開口部6064との間の非常に圧縮される、および/または緊密に嵌合する結果をもたらし得る。
ここで、図136も参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、図136に関して図示および前述のものと同様に、「係止」および「係止解除」を示すアイコンを含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、「係止」および「係止解除」位置はまた、成形、シルクスクリーン、パッド印刷、射出成形、エッチング、印刷、および/またはカットアウトされ得るアイコン、例えば、コネクタ上のアイコンの半透明カットアウトを使用して、ユーザ/患者に視覚的に示され得る。半透明カットアウトを使用するいくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030は、カットアウトを通してタブ部分6030色を視覚的に視認するために、コネクタと対比色であってもよい。したがって、アイコンは、再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000と係止または係止解除関係にあるかどうかを示し得る。種々の実施形態では、アイコンは、「係止」および「係止解除」を示し得る任意の形態、あるいは再使用可能筐体アセンブリ6004と使い捨て筐体アセンブリ6000との間の配向/位置のユーザ/患者の理解を補助するための類似指標であってもよい。いくつかの実施形態では、矢印アイコンもまた、「係止」と「係止解除」アイコンとの間に現れてもよい。
プラグ6008は、本明細書に説明される任意の実施形態を含んでもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、先細にされてもよく、エラストマー/柔軟性の材料のオーバーモールドを伴う剛性であるか、またはエラストマー/柔軟性の材料から作製されるかのいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、前述のように、コネクタ6010に取り付けられる。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010に取り付けられてもよく、コネクタ6010内およびプラグ6008を通して、剛性プラスチックチャネルが存在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010内に延在してもよく、いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010およびプラグ6008全体を通して延在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、プラグ6008の端部を越えて延在してもよい。
これらの種々の実施形態では、出口6028からカニューレ6026までの持続流内腔が維持される。これは、限定されないが、死体積の最小限化および/または排除、呼水体積の最小限化、および/または空気トラップの発生の防止または最小限化を含め、多くの理由から、望ましいおよび/または有益であり得る。
コネクタ6010のいくつかの実施形態はまた、支柱6054と反対側に捕捉特徴6014を含んでもよい。捕捉特徴6014は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、使い捨て筐体アセンブリ6000に干渉し、コネクタ6000がさらに回転しないように防止する。したがって、いくつかの実施形態では、コネクタ6010および使い捨て筐体アセンブリ6000は、少なくとも1つの場所内に締まり嵌めを形成する。支柱6054および開口部6064特徴とともに、いくつかの実施形態では、コネクタ6010が取り付けられると、コネクタ6010は、これらの噛合特徴によって、定位置に保持されてもよい。
コネクタ本体部分6018は、把持特徴を含んでもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、ユーザが挿入/使い捨て筐体アセンブリ6000との取付のためにコネクタ6010を把持し得るように定寸される。把持特徴を含むいくつかの実施形態では、種々の実施形態は、限定ではないが、任意のサイズ、形状、および/または数におけるテクスチャ加工表面、凸部、出っ張り、突出部、またはくぼみのうちの1つ以上を含んでもよい。
コネクタ6010の種々の実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、係止リングおよび/または再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心とした再使用可能筐体アセンブリ6004の回転が、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去されないように防止するように、コネクタ6010と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつユーザがコネクタ6010を除去することを所望しない限り、コネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたまま維持されるように、接続されていることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、コネクタ6010を下向きに押下し、コネクタ6010を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、係止リング内の特徴は、コネクタ6010上の係止リング特徴と相互作用し、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に対して定位置に維持するのに寄与する。いくつかの実施形態では、コネクタ6010の本体部分6018は、ナブ808および/または再使用可能筐体アセンブリ6004の係止リングアセンブリのばねプランジャ/タブと相互作用するように構成され得る、くぼみ部分6040を含んでもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、最初に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
図233A−233Gに示される実施形態では、コネクタ6010は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に対して時計回りに回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続する。他の実施形態では、説明される種々の特徴は、異なるように構成されてもよく、コネクタ6010は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に対して反時計回りに回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されてもよい。
いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリは、本明細書に説明される種々の実施形態によるプラグを含んでもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、プラグは、本明細書に示されるものと異なる場所および/または配向に位置してもよい。種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリは、コネクタ上の1つ以上の噛合特徴に対応する1つ以上の噛合特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、これらの噛合特徴は、本明細書に示されるものと異なるように位置および/または配向されてもよい。
ここで、図234A−234Gも参照すると、コネクタ6010の別の実施形態が、示される。コネクタ6010は、本体部分6018と、捕捉特徴6014と、掛止特徴6016と、プラグ6008とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010の本体部分6018は、使い捨て筐体アセンブリ内の対応する特徴と相互作用する噛合係止特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、本体部分6018は、使い捨て筐体アセンブリ6000の他の部分と相互作用する特徴を含んでもよい。示されるように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、コネクタ6010の本体部分6018の端部上に雄型掛止特徴6016を含んでもよい。いくつかの実施形態では、掛止特徴6016は、使い捨て筐体アセンブリ6000上の対応する掛止特徴と噛合してもよい(雌型掛止特徴6020)。いくつかの実施形態では、ラッチは、可撤性に固着嵌合、および/またはスナップ嵌合、および/または緩スナップ嵌合であってもよい。種々の他の実施形態では、コネクタ6010の形状およびサイズは、異なってもよく、および/または、種々の他の実施形態では、噛合係止特徴等の他の種類の特徴が、使用されてもよく、ラッチ、留め金、スナップ嵌合、接着剤、およびコネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000のタブに固着させるための他の機構が挙げられるが、それらに限定されない。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、下面に係止リング特徴を含んでもよい。係止リング特徴は、いくつかの実施形態では、先細にされてもよく、および/またはいくつかの実施形態では、係止リング特徴は、少なくとも若干、湾曲されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴は、再使用可能筐体アセンブリの係止リングと相互作用してもよく、係止リングとともに、コネクタを使い捨て筐体アセンブリに固着させるように作用してもよい。
前述のように、種々の実施形態では、コネクタ6010のプラグ6008は、本体部分6018が略上向きに方向に向いた状態で、使い捨て筐体部分6000の出口6028内に挿入される。プラグ6008が出口の内側に来ると、コネクタ6010の本体部分6018は、使い捨て筐体部分6000のタブ部分に隣接して静置するように回転され得る。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴は、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる前に、コネクタ6010が定位置に保持されるように、コネクタ6010の本体部分6018および使い捨て筐体アセンブリ6000上に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴は、限定ではないが、支柱および開口部、スナップ、ボタン、ラッチ特徴、および/または捕捉特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、フックまたは他の特徴は、使い捨て筐体アセンブリのタブ部分の端部に巻き付き、コネクタの位置を維持するように、コネクタの本体部分の反対端上に位置してもよい。図234A−234Fに示される実施形態では、噛合係止特徴は、コネクタ6010上の雄型掛止特徴6016および使い捨て筐体アセンブリ6000上の雌型掛止特徴6020を含む。
種々の実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010は、意図されるときのみ除去され得、すなわち、コネクタ6010は、ユーザがコネクタ6010の除去を所望しない限り、使い捨て筐体アセンブリ6000上に維持される。前述のように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、非可撤性に取り付けられ得るが、しかしながら、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、可撤性に取り付けられてもよい。
コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられている間、雄型掛止特徴6016は、雌型掛止特徴6020と噛合される。いくつかの実施形態では、雄型および雌型掛止特徴6016、6020は、協働し、使い捨て筐体アセンブリ6000へのコネクタ6010の接続をさらに安定させてもよい。加えて、種々の実施形態では、雄型および雌型掛止特徴6016、6020は、プラグ6008を出口6028内に維持するのに寄与し得る。したがって、いくつかの実施形態では、雄型および雌型掛止特徴6016、6020は、出口6028内へのプラグ6008の挿入の維持および/または強化および/またはプラグ6008が出口6028内に挿入された後、ユーザがプラグ6008を出口6028から除去することを所望しない限り、プラグ6008が出口6028内に維持されるように、コネクタ6010の位置の維持および/または強化の両方に寄与し得る。加えて、雄型および雌型掛止特徴6016、6020が噛合されると、プラグ6008は、完全に挿入され、したがって、いくつかの実施形態では、プラグ6008が出口6028内に完全に挿入されたことの指標としての役割を果たし得る。
図234Aおよび234Bに示されるように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、プラグ6008を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図234Aおよび234Bにおける実施形態に示されるように、プラグ6008は、コネクタ6010が側面から使い捨て筐体アセンブリ6000出口6028に接近するように位置付けられてもよい。また、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体部分6000のタブ6030は、図234Aおよび234Bに示されるように成形されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030を延在させてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010およびタブ6030は、同一平面となり、かつ連続し得る。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、示されるようなくぼみ6040を含んでもよい。くぼみ6040は、示されるように成形されてもよく、または、種々の実施形態では、異なるように成形および定寸されてもよい。
種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000上の雌型掛止特徴6020は、タブ部分6030に隣接して位置してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図234A−234Dに示されるように、雌型掛止特徴6020は、上部からコネクタ6010上の雄型掛止特徴6016を受け取るように構成されてもよい。いくつかの実施形態は、噛合掛止特徴6016を含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、雌型掛止特徴6020の場所および/または配向は、異なり得る。いくつかの実施形態では、雄型掛止特徴6016の場所および/または配向は、異なり得る。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、剛性プラスチックから作製されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴および/または掛止特徴は、柔軟性の材料の薄層とともにオーバーモールドされてもよい。いくつかの実施形態では、前述のように、プラグ6008は、柔軟性の材料のオーバーモールドを含んでもよく、および/または柔軟性の材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴および/または掛止特徴は、柔軟性の材料から作製されてもよい。雄型または雌型掛止特徴6016、6020が柔軟性の材料を含む実施形態では、柔軟性の材料の使用は、雄型掛止特徴6016と雌型掛止特徴6020との間の「圧搾」を増加させ、したがって、雄型と雌型掛止特徴6016、6020との間に非常に圧縮される、および/または緊密に嵌合する結果をもたらし得る。
ここで、図136も参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、図136に関して図示および前述のものと同様に、「係止」および「係止解除」を示すアイコンを含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、「係止」および「係止解除」位置はまた、成形、シルクスクリーン、パッド印刷、射出成形、エッチング、印刷、および/またはカットアウトされ得るアイコン、例えば、コネクタ6010上のアイコンの半透明カットアウトを使用して、ユーザ/患者に視覚的に示され得る。半透明カットアウトを使用するいくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030は、カットアウトを通してタブ部分6030色を視覚的に視認するために、コネクタ6010と対比色であってもよい。したがって、アイコンは、再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000と係止または係止解除関係にあるかどうかを示し得る。種々の実施形態では、アイコンは、「係止」および「係止解除」を示し得る任意の形態、あるいは再使用可能筐体アセンブリ6004と使い捨て筐体アセンブリ6000との間の配向/位置のユーザ/患者の理解を補助するための類似指標であってもよい。いくつかの実施形態では、矢印アイコンもまた、「係止」と「係止解除」アイコンとの間に現れてもよい。
プラグ6008は、本明細書に説明される任意の実施形態を含んでもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、先細にされてもよく、エラストマー/柔軟性の材料のオーバーモールドを伴う剛性であるか、またはエラストマー/柔軟性の材料から作製されるかのいずれかであってもよい。種々の実施形態では、プラグ6008は、シールを含んでもよく、例えば、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、半径方向シールを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、管6002は、前述のように、コネクタ6010に取り付けられる。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010に取り付けられてもよく、コネクタ6010内およびプラグ6008を通して、剛性プラスチックチャネルが存在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010内に延在してもよく、いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010およびプラグ6008全体を通して延在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、プラグ6008の端部を越えて延在してもよい。
これらの種々の実施形態では、出口からカニューレ6026まで持続流内腔が維持される。これは、限定されないが、死体積の最小限化および/または排除、呼水体積の最小限化、および/または空気トラップの発生の防止または最小限化を含め、多くの理由から、望ましいおよび/または有益であり得る。
コネクタ6010のいくつかの実施形態はまた、雄型掛止特徴6016として、反対側に留め金/捕捉特徴6014を含んでもよい。捕捉特徴6014は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、使い捨て筐体アセンブリ6000に干渉し、コネクタ6010がさらに回転しないように防止する。したがって、いくつかの実施形態では、コネクタ6010および使い捨て筐体アセンブリ6000は、少なくとも1つの場所内に締まり嵌めを形成する。雄型および雌型掛止特徴6016、6020とともに、いくつかの実施形態では、コネクタ6010が取り付けられると、コネクタ6010は、これらの噛合特徴6016、6020によって、定位置に保持されてもよい。
コネクタ本体部分6018は、把持特徴を含んでもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、ユーザが挿入/使い捨て筐体アセンブリ6000との取付のためにコネクタ6010を把持し得るように定寸される。把持特徴を含むいくつかの実施形態では、種々の実施形態は、限定ではないが、任意のサイズ、形状、および/または数におけるテクスチャ加工表面、凸部、出っ張り、突出部、またはくぼみのうちの1つ以上を含んでもよい。
コネクタ6010の種々の実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリは、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、係止リングおよび/または再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心とした再使用可能筐体アセンブリ6004の回転が、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去されないように防止するように、コネクタ6010と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつユーザがコネクタ6010を除去することを所望しない限り、コネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたまま維持されるように、接続されていることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、コネクタ6010を下向きに押下し、コネクタ6010を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、係止リング内の特徴は、コネクタ6010上の係止リング特徴と相互作用し、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に対して定位置に維持することに寄与する。いくつかの実施形態では、コネクタ6010の本体部分6018は、ナブ808および/または再使用可能筐体アセンブリ6004の係止リングアセンブリのばねプランジャ/タブと相互作用するように構成され得る、くぼみ部分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、最初に、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
図234A−234Gに示される実施形態では、コネクタ6010は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に対して時計回りに回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続する。他の実施形態では、説明される種々の特徴は、異なるように構成されてもよく、コネクタ6010は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に対して反時計回りに回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されてもよい。
いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、プラグ6008を含んでもよく、コネクタ6010は、本明細書に説明される種々の実施形態によるプラグ受部6068を含んでもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、本明細書に示されるものと異なる場所および/または配向に位置してもよい。種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、コネクタ6010上に1つ以上の噛合特徴に対応する1つ以上の噛合特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、これらの噛合特徴は、本明細書に示されるものと異なるように位置および/または配向されてもよい。
ここで、図235A−235Eも参照すると、コネクタ6010の別の実施形態および使い捨て筐体アセンブリ6000が、示される。コネクタ6010は、本体部分6018と、捕捉特徴6015と、掛止特徴6016と、プラグ6008とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010の本体部分6018は、使い捨て筐体アセンブリ6000内の対応する特徴と相互作用する噛合係止特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、本体部分6018は、使い捨て筐体アセンブリ6000の他の部分と相互作用する特徴を含んでもよい。示されるように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、コネクタ6010の本体部分6018の端部上に雄型掛止特徴6016を含んでもよい。いくつかの実施形態では、雄型掛止特徴6016は、対応する使い捨て筐体アセンブリ6000上の雌型掛止特徴6020と噛合してもよい。いくつかの実施形態では、ラッチは、可撤性に固着嵌合、および/またはスナップ嵌合、および/または緩スナップ嵌合であってもよい。種々の他の実施形態では、コネクタ6010の形状およびサイズは、異なってもよく、および/または、種々の他の実施形態では、噛合係止特徴等の他の種類の特徴が、使用されてもよく、ラッチ、留め金、スナップ嵌合、接着剤、およびコネクタを使い捨て筐体アセンブリのタブに固着させるための他の機構6000が挙げられるが、それらに限定されない。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、下面に係止リング特徴を含んでもよい。係止リング特徴は、いくつかの実施形態では、先細にされてもよく、および/またはいくつかの実施形態では、係止リング特徴は、少なくとも若干、湾曲されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴は、再使用可能筐体アセンブリ6004の係止リングと相互作用してもよく、係止リングとともに、コネクタを使い捨て筐体アセンブリ6000に固着させるように作用してもよい。
前述のように、種々の実施形態では、コネクタ6010のプラグ6008は、本体部分6018が略上向きに方向に向いた状態で、使い捨て筐体アセンブリ6000の出口6028内に挿入される。プラグ6008が出口6028の内側に来ると、コネクタ6010の本体部分6018は、使い捨て筐体部分6000のタブ部分6030に隣接して静置するように回転され得る。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴は、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる前に、コネクタ6010が定位置に保持されるように、コネクタ6010の本体部分6018および使い捨て筐体アセンブリ6000上に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴は、限定ではないが、支柱および開口部、スナップ、ボタン、ラッチ特徴、および/または捕捉特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、フックまたは他の特徴は、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030の端部に巻き付き、コネクタ6010の位置を維持するように、コネクタ6010の本体部分6018の反対端上に位置してもよい。図235A−235Eに示される実施形態では、噛合係止特徴は、コネクタ6010上の雄型掛止特徴6016および使い捨て筐体アセンブリ6000上の雌型掛止特徴6020を含む。雄型掛止特徴6016は、凸部であって、雌型掛止特徴6020は、凸部を収容する開口部である。
種々の実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010は、意図されるときのみ除去され得、すなわち、コネクタ6010は、ユーザがコネクタ6010の除去を所望しない限り、使い捨て筐体アセンブリ6000上に維持される。前述のように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、非可撤性に取り付けられ得るが、しかしながら、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、可撤性に取り付けられてもよい。
コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられている間、雄型掛止特徴6016は、雌型掛止特徴6020と噛合される。いくつかの実施形態では、雄型および雌型掛止特徴6016、6020は、協働し、使い捨て筐体アセンブリ6000へのコネクタ6010の接続をさらに安定させてもよい。加えて、種々の実施形態では、雄型および雌型掛止特徴6016、6020は、プラグ6008を出口6028内に維持することに寄与し得る。したがって、いくつかの実施形態では、雄型および雌型掛止特徴6016、6020は、出口6028内へのプラグ6008の挿入の維持および/または強化および/またはプラグ6008が出口6028内に挿入された後、ユーザがプラグ6008を出口6028から除去することを所望しない限り、プラグ6008が出口6028内に維持されるように、コネクタ6010の位置の維持および/または強化の両方に寄与し得る。加えて、雄型および雌型掛止特徴6016、6020が噛合されると、プラグ6008は、完全に挿入され、したがって、いくつかの実施形態では、プラグ6008が出口6028内に完全に挿入されたことの指標としての役割を果たし得る。
図235A−235Cに示されるように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、プラグ6008を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図235A−235Cにおける実施形態に示されるように、プラグ6008は、コネクタ6010が側面から使い捨て筐体アセンブリ6000出口6028に接近するように位置付けられてもよい。また、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体部分6000のタブ6030は、図235Dおよび235Eに示されるように成形されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030を延在させてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010およびタブ6030は、同一平面となり、かつ連続し得る。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、示されるようなくぼみ6040を含んでもよい。くぼみ6040は、示されるように成形されてもよく、または、種々の実施形態では、異なるように成形および定寸されてもよい。
種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000上の雌型掛止特徴6020は、タブ部分6030に隣接して位置してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図235D−235Eに示されるように、雌型掛止特徴6020は、上部からコネクタ6010上の雄型掛止特徴6016を受け取るように構成されてもよい。いくつかの実施形態は、噛合掛止特徴6016、6020を含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、雌型掛止特徴6020の場所および/または配向は、異なり得る。いくつかの実施形態では、雄型掛止特徴6016の場所および/または配向は、異なり得る。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、剛性プラスチックから作製されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴および/または掛止特徴は、柔軟性の材料の薄層とともにオーバーモールドされてもよい。いくつかの実施形態では、前述のように、プラグ6008は、柔軟性の材料のオーバーモールドを含んでもよく、および/または柔軟性の材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴および/または掛止特徴は、柔軟性の材料から作製されてもよい。雄型または雌型掛止特徴6016、6020が柔軟性の材料を含む実施形態では、柔軟性の材料の使用は、雄型掛止特徴6016と雌型掛止特徴6020との間の「圧搾」を増加させ、したがって、雄型と雌型掛止特徴6016、6020との間に非常に圧縮される、および/または緊密に嵌合する結果をもたらし得る。
ここで、図136も参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、図136に関して図示および前述のものと同様に、「係止」および「係止解除」を示すアイコンを含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、「係止」および「係止解除」位置はまた、成形、シルクスクリーン、パッド印刷、射出成形、エッチング、印刷、および/またはカットアウトされ得るアイコン、例えば、コネクタ6010上のアイコンの半透明カットアウトを使用して、ユーザ/患者に視覚的に示され得る。半透明カットアウトを使用するいくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030は、カットアウトを通してタブ部分6030色を視覚的に視認するために、コネクタ6010と対比色であってもよい。したがって、アイコンは、再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000と係止または係止解除関係にあるかどうかを示し得る。種々の実施形態では、アイコンは、「係止」および「係止解除」を示し得る任意の形態、あるいは再使用可能筐体アセンブリ6004と使い捨て筐体アセンブリ6000との間の配向/位置のユーザ/患者の理解を補助するための類似指標であってもよい。いくつかの実施形態では、矢印アイコンもまた、「係止」と「係止解除」アイコンとの間に現れてもよい。
プラグ6008は、本明細書に説明される任意の実施形態を含んでもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、先細にされてもよく、エラストマー/柔軟性の材料のオーバーモールドを伴う剛性であるか、またはエラストマー/柔軟性の材料から作製されるかのいずれかであってもよい。種々の実施形態では、プラグ6008は、シールを含んでもよく、例えば、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、半径方向シールを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、管6002は、前述のように、コネクタ6010に取り付けられる。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010に取り付けられてもよく、コネクタ6010内およびプラグ6008を通して、剛性プラスチックチャネルが存在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010内に延在してもよく、いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010およびプラグ6008全体を通して延在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、プラグ6008の端部を越えて延在してもよい。
これらの種々の実施形態では、出口6028からカニューレ6026までの持続流内腔が維持される。これは、限定されないが、死体積の最小限化および/または排除、呼水体積の最小限化、および/または空気トラップの発生の防止または最小限化を含め、多くの理由から、望ましいおよび/または有益であり得る。
コネクタ6010のいくつかの実施形態はまた、雄型掛止特徴6016として反対側に捕捉特徴6014を含んでもよい。捕捉特徴6014は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、使い捨て筐体アセンブリ6000に干渉し、コネクタ6010がさらに回転しないように防止する。したがって、いくつかの実施形態では、コネクタ6010および使い捨て筐体アセンブリ6000は、少なくとも1つの場所内に締まり嵌めを形成する。雄型および雌型掛止特徴6016、6020とともに、いくつかの実施形態では、コネクタ6010が取り付けられると、コネクタ6010は、これらの噛合特徴によって、定位置に保持されてもよい。いくつかの実施形態では、捕捉特徴6014は、傾斜されてもよく、したがって、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000へのコネクタ6014の取付を補助し得る。
コネクタ本体部分6018は、把持特徴を含んでもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、コネクタは、ユーザが挿入/使い捨て筐体アセンブリ6000との取付のためにコネクタ6010を把持し得るように定寸される。把持特徴を含むいくつかの実施形態では、種々の実施形態は、限定ではないが、任意のサイズ、形状、および/または数におけるテクスチャ加工表面、凸部、出っ張り、突出部、またはくぼみのうちの1つ以上を含んでもよい。
コネクタ6010の種々の実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、係止リングおよび/または再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心とした再使用可能筐体アセンブリ6004の回転が、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去されないように防止するように、コネクタ6010と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつユーザがコネクタ6010を除去することを所望しない限り、コネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたまま維持されるように、接続されていることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、コネクタを下向きに押下し、コネクタ6010を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、係止リング内の特徴は、コネクタ6010上の係止リング特徴と相互作用し、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に対して定位置に維持することに寄与する。いくつかの実施形態では、コネクタ6010の本体部分6018は、ナブ808および/または再使用可能筐体アセンブリ6004の係止リングアセンブリのばねプランジャ/タブと相互作用するように構成され得る、くぼみ部分6040を含んでもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、最初に、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
図235A−235Eに示される実施形態では、コネクタ6010は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に対して時計回りに回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続する。他の実施形態では、説明される種々の特徴は、異なるように構成されてもよく、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に対して反時計回りに回転されることによって、コネクタは、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されてもよい。
いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、プラグ6008を含んでもよく、コネクタ6010は、本明細書に説明される種々の実施形態によるプラグ受部6068を含んでもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、本明細書に示されるものと異なる場所および/または配向に位置してもよい。種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、コネクタ6010上に1つ以上の噛合特徴に対応する1つ以上の噛合特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、これらの噛合特徴は、本明細書に示されるものと異なるように位置および/または配向されてもよい。
種々の実施形態では、管6002は、コネクタ6010または直接使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるかどうかにかかわらず、反対端上のカニューレアセンブリ6026に接続し得る。カニューレアセンブリ6026は、当技術分野において公知の任意のカニューレアセンブリ6026であってもよく、プラスチックまたは金属であるかにかかわらず、カニューレ、および/またはいくつかの実施形態では、隔壁または針界面を含み得る、管6002とカニューレとの間の界面を含んでもよい。いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリ6026は、これらの要素の全てを含む。
ここで、図236A−236Xとともに、図238も参照すると、コネクタ6010および使い捨て筐体アセンブリ6000の別の実施形態が、示される。コネクタ6010は、本体部分6018と、捕捉特徴6014と、雄型掛止特徴6016と、プラグ6008とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010の本体部分6018は、使い捨て筐体アセンブリ6000内の対応する特徴と相互作用する1つ以上の噛合係止特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、本体部分6018は、使い捨て筐体アセンブリ6000の他の部分と相互作用する特徴を含んでもよい。示されるように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、コネクタ6010の本体部分6018の端部上に雄型掛止特徴6016を含んでもよい。いくつかの実施形態では、雄型掛止特徴6016は、対応する掛止特徴と噛合し得る、例えば、いくつかの実施形態では、対応する掛止特徴は、使い捨て筐体アセンブリ6000上の雌型掛止特徴6020であってもよい。いくつかの実施形態では、ラッチは、可撤性に固着嵌合、および/またはスナップ嵌合、および/または緩スナップ嵌合であってもよい。種々の他の実施形態では、コネクタ6010の形状およびサイズは、異なってもよく、および/または、種々の他の実施形態では、噛合係止特徴等の他の種類の特徴が、使用されてもよく、ラッチ、留め金、スナップ嵌合、接着剤、およびコネクタを使い捨て筐体アセンブリのタブに固着させるための他の機構が挙げられるが、それらに限定されない。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、下面に係止リング特徴を含んでもよい。係止リング特徴は、いくつかの実施形態では、先細にされてもよく、および/またはいくつかの実施形態では、係止リング特徴は、少なくとも若干、湾曲されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴は、再使用可能筐体アセンブリ6004の係止リングと相互作用してもよく、係止リングとともに、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に固着させるように作用し得る。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、「係止」6076および「係止解除」6078を示すアイコンを含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、「係止」および「係止解除」位置はまた、成形、シルクスクリーン、パッド印刷、射出成形、エッチング、印刷、および/またはカットアウトであり得る、アイコン6076、6078、例えば、コネクタ上のアイコンの半透明カットアウトを使用して、ユーザ/患者に視覚的に示され得る。半透明カットアウトを使用するいくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030または使い捨て筐体アセンブリ6000の別の部分は、カットアウトを通してタブ6030部分色を視覚的に視認するために、コネクタ6010と対比色であってもよい。したがって、アイコン6076、6078は、再使用可能筐体アセンブリ6004が、使い捨て筐体アセンブリ6000と係止または係止解除関係にあるかどうかを示し得る。種々の実施形態では、アイコンは、「係止」および「係止解除」を示し得る任意の形態、あるいは再使用可能筐体アセンブリ6004と使い捨て筐体アセンブリ6000との間の配向/位置のユーザ/患者の理解を補助するための類似指標であってもよい。いくつかの実施形態では、矢印アイコン6080もまた、「係止」と「係止解除」アイコンとの間に現れてもよい。
種々の実施形態では、コネクタ6010は、管6002の長さまで取り付けられる。いくつかの実施形態では、管6002は、管開口部6082を通して、コネクタ6010に取り付けられる。いくつかの実施形態では、管開口部6082は、外側がより大きくあり得る、先細開口部であってもよい。これは、限定されないが、管6002を管開口部6002内に糊着することを含め、多くの理由から、有益であり得る。外側のより大きい開口部は、糊の量が、管開口部6−82の内側の管6002に沿って吸い上げられないように減少、最小限化、および/または防止されるように、糊を管開口部6082の外側部分に維持あるいは補助し得る。これは、限定されないが、糊が管6002内の捻れを誘発する潜在性の防止または低減を含め、多くの理由から、有益である。
前述のように、種々の実施形態では、コネクタ6010のプラグ6008は、本体部分6018が略上向きに方向に向いた状態で、使い捨て筐体部分6000の出口6028内に挿入される。プラグ6008が出口6028の内側に来ると、コネクタ6010の本体部分6010は、使い捨て筐体部分6000のタブ部分6030に隣接して静置するように回転され得る。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴は、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる前に、コネクタ6010が定位置に保持されるように、コネクタ6010の本体部分6018および使い捨て筐体アセンブリ6000上に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、噛合係止特徴は、限定ではないが、支柱および開口部、スナップ、ボタン、ラッチ特徴、および/または捕捉特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、フックまたは他の特徴が、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分の端部に巻き付き、コネクタ6010の位置を維持するように、コネクタの本体部分の支柱から反対端上に位置してもよい。図236A−236Dおよび図236I−236Mに示される実施形態では、噛合係止特徴は、コネクタ6010上の雄型掛止特徴6016および使い捨て筐体アセンブリ6000上の雌型掛止特徴6020を含む。
種々の実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010は、意図されるときのみ除去され得、すなわち、ユーザがコネクタ6000を除去することを所望しない限り、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000上に維持される。前述のように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、非可撤性に取り付けられ得るが、しかしながら、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、可撤性に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の噛合係止特徴は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続され、コネクタ6010が除去されると、1つ以上の脆弱性部分が破損し、再使用を防止するように、1つ以上の脆弱性部分を含んでもよい。
コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられている間、雄型掛止特徴6016は、雌型掛止特徴6020と噛合される。いくつかの実施形態では、雄型および雌型掛止特徴6016、6020は、協働し、使い捨て筐体アセンブリ6000へのコネクタ6010の接続をさらに安定させ得る。加えて、種々の実施形態では、雄型および雌型掛止特徴6016、6020は、プラグ6008を出口6028内に維持することに寄与し得る。したがって、いくつかの実施形態では、雄型および雌型掛止特徴6016、6020は、出口6028内へのプラグ6008の挿入の維持および/または強化および/またはプラグ6008が出口6028内に挿入された後、ユーザがプラグ6008を出口6028から除去することを所望しない限り、プラグ6008が出口6028内に維持されるように、コネクタ6010の位置の維持および/または強化の両方に寄与し得る。加えて、雄型および雌型掛止特徴6016、6020が噛合されると、プラグ6008は、完全に挿入され、したがって、いくつかの実施形態では、プラグ6008が出口6028内に完全に挿入されたことの指標としての役割を果たし得る。
図236Aおよび236Bに示されるように、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、プラグ6008を含んでもよい。いくつかの実施形態では、図236Aおよび236Bにおける実施形態に示されるように、プラグ6008は、コネクタ6010が側面から使い捨て筐体アセンブリ6000出口に接近するように位置付けられてもよい。また、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ6030は、図236Aおよび236Cに示されるように成形されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、使い捨て筐体アセンブリ6000のタブ部分6030を延在させてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010およびタブ6030は、同一平面となり、かつ連続し得る。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、示されるようなくぼみ6040を含んでもよい。くぼみ6040は、示されるように成形されてもよく、または、種々の実施形態では、異なるように成形および定寸されてもよい。図236A−236Eにおける実施形態に示されるように、くぼみ6040は、いくつかの実施形態では、1つ以上のアイコンを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、を少なくとも1つのくぼみ6040含んでもよく、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、2つ以上のくぼみ6040を含んでもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、少なくとも1つのくぼみ6040、および/または、限定されないが、任意のサイズ、形状および/または数におけるくぼみ、凸部、リブ、テクスチャ加工表面、出っ張り、突出部、またはくぼみを含む、少なくとも1つの特徴を含んでもよい。
種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000上の雌型掛止特徴6020は、タブ部分6030に隣接して位置してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図236C−236Dおよび図236I−236Lに示されるように、雌型掛止特徴6020は、上部からコネクタ6010上の雄型掛止特徴6016を受け取るように構成されてもよい。いくつかの実施形態は、噛合掛止特徴を含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、雌型掛止特徴の場所および/または配向は、異なり得る。いくつかの実施形態では、雄型掛止特徴の場所および/または配向は、異なり得る。いくつかの実施形態では、雄型掛止特徴は、雄型掛止特徴の一部が、雌型掛止特徴下に留められるように、雌型掛止特徴と相互係止してもよい。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、剛性プラスチックから作製されてもよく、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、TERLUXから作製されてもよいが、しかしながら、種々の他の実施形態では、コネクタ6010は、限定されないが、ポリカーボネート、TOPASまたは他の種々のプラスチックを含む、他の材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴および/または掛止特徴は、柔軟性の材料の薄層とともにオーバーモールドされてもよい。いくつかの実施形態では、前述のように、プラグ6008は、柔軟性の材料のオーバーモールドを含んでもよく、および/または柔軟性の材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、係止リング特徴および/または掛止特徴は、柔軟性の材料から作製されてもよい。雄型または雌型掛止特徴が、柔軟性の材料を含む実施形態では、柔軟性の材料の使用は、雄型掛止特徴と雌型掛止特徴との間の「圧搾」を増加させ、したがって、雄型と雌型掛止特徴との間の非常に圧縮される、および/または緊密に嵌合する結果をもたらし得る。
プラグ6008は、本明細書に説明される任意の実施形態を含んでもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、プラグ6008は、先細にされてもよく、エラストマー/柔軟性の材料のオーバーモールドを伴う剛性であるか、またはエラストマー/柔軟性の材料から作製されるかのいずれかであってもよい。種々の実施形態では、プラグ6008は、シールを含んでもよく、例えば、いくつかの実施形態では、プラグは、半径方向シールを含んでもよい。いくつかの実施形態では、シールは、医療グレードシリコーンから作製されてもよい。
いくつかの実施形態では、管6002は、前述のように、コネクタ6010に取り付けられる。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010に取り付けられてもよく、コネクタ6010内およびプラグ6008を通して、剛性プラスチックチャネルが存在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010内に延在してもよく、いくつかの実施形態では、管6002は、コネクタ6010およびプラグ6008全体を通して延在してもよい。いくつかの実施形態では、管6002は、プラグ6008の端部を越えて延在してもよい。
これらの種々の実施形態では、出口6028からカニューレアセンブリ6026まで持続流内腔が維持される。これは、限定されないが、死体積の最小限化および/または排除、呼水体積の最小限化、および/または空気トラップの発生の防止または最小限化を含め、多くの理由から、望ましいおよび/または有益であり得る。
ここで、依然として、図236A−236Hおよび236L−236Tを参照すると、コネクタ6010のいくつかの実施形態はまた、雄型掛止特徴6016として、反対側に捕捉特徴6014を含んでもよい。捕捉特徴6014は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、使い捨て筐体アセンブリ6000に干渉し、コネクタ6010がさらに回転しないように防止する。したがって、いくつかの実施形態では、コネクタ6010および使い捨て筐体アセンブリ6000は、少なくとも1つの場所内に締まり嵌めを形成する。雄型および雌型掛止特徴6016、6020とともに、いくつかの実施形態では、コネクタ6010が取り付けられると、コネクタ6010は、これらの噛合特徴によって、定位置に保持されてもよい。いくつかの実施形態では、捕捉特徴6014は、斜面6084を含んでもよく、したがって、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000へのコネクタ6010の取付を補助し得る。次に、図236Qおよび図236Rを参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010の留め金6014は、使い捨て筐体アセンブリ干渉特徴6086に干渉してもよい。示されるように、プラグ6008が、出口6028内に大部分が挿入されていない場合、留め金6014および使い捨て筐体アセンブリ干渉特徴6086は、当接し、これは、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続されないように防止する。本構成は、加えて、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられないように防止する。これは、多くの理由から、限定されないが、再使用可能筐体アセンブリ6004が取り付けられる前に、およびポンプによる任意の送達が開始する前に、プラグ6008が出口6028内に完全に挿入されることを確実にすることを含め、有益であり得る。加えて、留め金6014の斜面6084は、プラグ6008が完全に挿入されたことを確実にするのを補助する。いくつかの実施形態では、プラグ6008が出口6028内に大部分が挿入されているが、完全に挿入されていない場合、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、再使用可能筐体アセンブリ6004からの圧力は、留め金6014の斜面6084とともに、プラグ6008を完全に挿入させる。したがって、プラグ6008がほぼ完全に挿入されている間、プラグ6008は、部分的に、留め金6014の斜面6084(カムとして作用する)のため、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられる動きによって、完全に挿入され得る。したがって、ユーザが、コネクタ6010のプラグ6008を挿入する場合、プラグ6008が出口6028内に完全に埋入されていない場合でも、再使用可能筐体アセンブリ6004が取り付けられると、プラグ6008は、出口6028内に押動され、完全に埋入されるであろう。これは、限定されないが、コネクタ6010と出口6028との間の完全には満たずに密閉された界面による漏出の発生を防止または低下させることを含め、多くの理由から、有益である。
コネクタ本体部分6018は、把持特徴を含んでもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、ユーザが挿入/使い捨て筐体アセンブリ6000との取付のためにコネクタ6010を把持し得るように定寸される。把持特徴を含むいくつかの実施形態では、種々の実施形態は、限定ではないが、任意のサイズ、形状、および/または数におけるテクスチャ加工表面、凸部、出っ張り、突出部、またはくぼみのうちの1つ以上を含んでもよい。
コネクタ6010の種々の実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されると、再使用可能筐体アセンブリ6004は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心として回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられてもよい。再使用可能筐体アセンブリ6004は、回転可能に使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるため、係止リングおよび/または再使用可能筐体アセンブリ6004上にばね作動タブ2980を有するナブ808は、使い捨て筐体アセンブリ6000を中心とした再使用可能筐体アセンブリ6004の回転が、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去されないように防止するように、コネクタ6010と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、ナブ808内のばねプランジャ/タブは、解放され、「クリック」音を鳴らし得る。「クリック」はまた、ユーザ/患者によって知覚され得る、触知フィードバックを生成してもよい。本触知およびオーディオフィードバックは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に完全に接続され、かつユーザがコネクタ6010を除去することを所望しない限り、コネクタ6010が、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されたまま維持されるように、接続されていることを示す。いくつかの実施形態では、ばね作動タブ2980を有するナブ808は、コネクタ6010を下向きに押下し、コネクタ6010を取り付けられた位置に維持する。いくつかの実施形態では、係止リング内の特徴は、コネクタ6010上の係止リング特徴と相互作用し、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000に対して定位置に維持することに寄与する。いくつかの実施形態では、コネクタ6018の本体部分6018は、ナブ808および/または再使用可能筐体アセンブリ6004の係止リングアセンブリのばねプランジャ/タブと相互作用するように構成され得る、くぼみ部分6040を含んでもよい。いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。むしろ、これらの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、最初に、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得る前に、使い捨て筐体アセンブリ6000から取り外されなければならない。いくつかの実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられると、除去され得ない。
いくつかの実施形態では、例えば、図36を参照すると、前述の「クリック」からの触知およびオーディオフィードバックは、AVSを使用して感知されてもよい。いくつかの実施形態では、前述のように、係止リングアセンブリ806は、再使用可能筐体アセンブリ802の構成要素(例えば、ホール効果センサ)と相互作用し、再使用可能筐体アセンブリ802が噛合構成要素と適切に係合されているかどうかの指標を提供し得る、感知構成要素(例えば、磁石844)を含んでもよい。ホール効果センサは、係止リングが閉鎖位置まで回転されると検出してもよい。したがって、ホール効果センサは、磁石844とともに、係止リングが閉鎖位置まで回転されたかどうかを判定するためのシステムを提供し得る。
いくつかの実施形態では、システムが、感知構成要素がホール効果センサと近接触したと判定すると、システムは、AVSマイクロホンをオンにし、くぼみからの「クリック」音をリッスンしてもよい。いくつかの実施形態では、AVSマイクロホンは、所定の時間周期、例えば、20秒間、「クリック」をリッスンするためにオンにされてもよい。したがって、システムは、「クリック」が生じる前に、回転が生じていることを検出し、AVSマイクロホンをオンにし、所定のオーディオ指紋をリッスンしてもよい。いくつかの実施形態では、システムは、限定されないが、周波数、振幅、持続時間、および/または幅のうちの1つ以上に基づいて、「クリック」音を認識してもよい。システムが、「クリック」音が発生したと判定すると、再使用可能筐体アセンブリ/ポンプおよび/または遠隔制御アセンブリは、ユーザに、再使用可能筐体アセンブリ6004への使い捨て筐体アセンブリ6000の正常な取付が行なわれたことをビープ音で通知する、または別様に知らせてもよい。いくつかの実施形態では、「クリック」がシステムによって認識されない場合、再使用可能筐体アセンブリ6004/ポンプおよび/または遠隔制御アセンブリは、アラートおよび/またはアラームを行なってもよい。いくつかの実施形態では、「クリック」が聞かれない場合、再使用可能筐体アセンブリ6004/ポンプは、基礎または他の送達プログラムを開始しなくてもよい。
いくつかの実施形態では、取付が正常に行なわれると、注入ポンプシステムは、再使用可能筐体アセンブリ/ポンプ/システムが、使い捨て筐体アセンブリ6000が再使用可能筐体アセンブリ6004に取り付けられたことを認識すると、そこからタイマを始動させてもよく、所定の時間周期、例えば、3日間以内に、使い捨て筐体アセンブリ6000が交換されるべきであることをユーザに通知し得る。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、AVSマイクロホンによって聴き取られるれると、システムに、種々の情報、例えば、限定されないが、コネクタ6010が以前に使用されたコネクタ6010と異なる、および/またはコネクタに関する他の情報、例えば、ロット番号等を伝えるためのコードを示し得る、1つ以上のくぼみまたは凸部または他の種類のテクスチャを含んでもよい。いくつかの実施形態では、各コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000および再使用可能筐体アセンブリ6004が取り付けられると、AVSマイクロホンによって聴き取られ得る、一意の識別指標を含んでもよい。これは、限定されないが、システムが、コネクタ6010を区別可能となり得、および、例えば、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されてから3日後、例えば、新しい/異なるコネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されない場合、送出/送達していないと判定し得ることを含め、多くの理由から、有益であり得る。いくつかの実施形態では、システムは、コネクタ6010が再使用されているかどうかを認識し、ユーザ/患者に、コネクタ6010が以前に使用されていることを通知し、および/またはアラート/アラームし、新しいコネクタ6010が接続されない限り、送達を開始しないことによって、コネクタ6010が再使用されないように防止し得る。また、いくつかの実施形態では、これは、コネクタ6010の製造ロットおよび/または有効期限を追跡し、ユーザ/患者に、回収されたおよび/または期限が切れたコネクタが使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられていることを通知するために有益であり得る。いくつかの実施形態では、システムは、回収されたおよび/または期限が切れたおよび/または以前に使用されたコネクタ6010が、患者/ユーザ安全のための使用されないように防止し得る。
図236A−236Tに示される実施形態では、コネクタ6010は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に対して時計回りに回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続する。他の実施形態では、説明される種々の特徴は、異なるように構成されてもよく、コネクタ6010は、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に対して反時計回りに回転されることによって、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されてもよい。
いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、プラグ6008を含んでもよく、コネクタ6010は、本明細書に説明される種々の実施形態によるプラグ受部6068を含んでもよい。いくつかの実施形態では、プラグ6008は、本明細書に示されるものと異なる場所および/または配向に位置してもよい。種々の実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、コネクタ6010上に1つ以上の噛合特徴に対応する1つ以上の噛合特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、これらの噛合特徴は、本明細書に示されるものと異なるように位置および/または配向されてもよい。
種々の実施形態では、管6002は、コネクタ6010または直接使い捨て筐体アセンブリ6000に接続されるかどうかにかかわらず、反対端上のカニューレアセンブリ6026に接続し得る。カニューレアセンブリ6026は、当技術分野において公知の任意のカニューレアセンブリであってもよく、プラスチックまたは金属であるかどうかにかかわらず、カニューレ、および/またはいくつかの実施形態では、隔壁または針界面を含み得る、管6002とカニューレとの間の界面を含んでもよい。いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリ6026は、これらの要素の全てを含む。
次に、図237を参照すると、いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、底部上に「コア」6090を含んでもよい。コア6090は、コネクタ6010内の開口部であってもよい。いくつかの実施形態では、識別タグ6092は、コア6090内に位置し得るが、しかしながら、種々の他の実施形態では、識別タグ6092は、コネクタ6010上の別の場所内に位置してもよい(いくつかの実施形態では、識別タグ6092は、使い捨て筐体アセンブリ6000および/またはカニューレアセンブリ6026上に位置してもよい)。いくつかの実施形態では、コネクタ6010(および/または使い捨て筐体アセンブリ6000および/またはカニューレアセンブリ6026)を識別するシステムの方法および/またはコネクタ6010を識別するシステムのためのデバイスを含むことが所望され得る。いくつかの実施形態では、識別タグ6092は、RFIDタグであってもよい。いくつかの実施形態では、識別タグ6092は、近距離通信(「NFC」)読み取り可能なRFIDタグであってもよい。いくつかの実施形態では、識別タグ6092は、2Dまたは3Dバーコードであってもよい。いくつかの実施形態では、識別タグ6092は、QRコード(登録商標)であってもよい。
種々の実施形態では、コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される前に、または再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000に接続された後のいずれかにおいて、再使用可能筐体アセンブリ6004および/または遠隔制御ユニットは、識別タグ6092を読み取ってもよい。識別タグ6092は、限定されないが、一意の識別番号、製造日、有効期限、部品番号、ロット番号、および/または販売日のうちの1つ以上を含む、種々の情報を含んでもよい。システムが識別タグ6092を読み取ると、システムは、その一意の識別番号またはその他によって、コネクタ6010を認識し、したがって、コネクタ6010が、新しいコネクタ6010、すなわち、以前に使用されていないものであるか、または古いコネクタ6010、すなわち、コネクタ6010が以前に使用されたものであるかのいずれかを認識可能となってもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010が取り付けられると、システムは、タイマを始動させてもよく、注入ポンプは、コネクタ6010がシステムによって使用されてから所定の時間周期後、アラート/アラームおよび/またはオフにしてもよい。いくつかの実施形態では、本所定の時間は、製造業者がコネクタ6010および/またはコネクタ6010に取り付けられたカニューレアセンブリ6026の使用を推奨する最大時間であってもよい。いくつかの実施形態では、本所定の時間は、製造業者が使い捨て筐体アセンブリ6000の使用を推奨する最大時間であってもよい。
いくつかの実施形態では、識別タグ6092によって伝達される情報は、コネクタ6010を認証する、すなわち、コネクタ6010が偽造部品ではないことを確実にするための情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、遠隔制御ユニットおよび/または再使用可能筐体アセンブリ6004/ポンプは、システムが製造業者から受信した情報に基づいて、コネクタ6010を「認証」し得るように、認証済み識別情報のリストを含んでもよい。
種々の実施形態では、識別タグ6092は、例えば、コネクタ6010のコア6090面積内のコネクタ6010に取り付けられ得る、「粘着式」RFIDタグであってもよい。いくつかの実施形態では、識別タグ6092は、糊着および/または埋入されてもよく、および/または別の部品が、識別タグ6092を覆って圧着され、識別タグ6092を狭着してもよい。いくつかの実施形態では、識別タグ6092は、コネクタ6010にテープ留めされてもよい。いくつかの実施形態では、識別タグ6092がバーコードおよび/またはQRコード(登録商標)である場合、識別タグ6092は、コネクタ6010上にエンボス加工、印刷、および/または成形されてもよい。
いくつかの実施形態では、識別タグ6092は、RFIDタグであってもよい。いくつかの実施形態では、RFIDタグは、アンテナおよびチップを含む、タグであってもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、伝導性リングとともに製造されてもよく、チップは、伝導性リングに電気的に接続され得る。いくつかの実施形態では、RFIDタグは、付加的情報、例えば、限定されないが、テキスト、例えば、部品番号、ラベル、指標、有効期限を含み得る、ラベル上にあり得る。
いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、RFIDチップおよび/またはバーコード、例えば、2Dまたは3D、またはQRコード(登録商標)を含み得る、識別タグ6092を読み取るためのハードウェアを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ハードウェアは、基板上の銅トレースであり得る、アンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、ハードウェアは、カメラおよび/またはバーコードスキャナを含んでもよい。いくつかの実施形態では、遠隔制御ユニットは、識別タグ6092を読み取るためのハードウェアを含んでもよく、例えば、いくつかの実施形態では、遠隔制御ユニットは、識別タグがRFIDタグであるそれらの実施形態では、識別タグを読み取り得る、RFID送受信機および/または近距離通信送受信機を含んでもよい。いくつかの実施形態では、RFIDタグは、NFC送受信機によって読み取られ得るものであってもよい。いくつかの実施形態では、遠隔制御ユニットは、カメラおよび/またはバーコードスキャナを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、NFCの使用は、限定されないが、再使用可能筐体アセンブリ6004および遠隔制御ユニットが両方とも、NFC送受信機および再使用可能筐体アセンブリ6004を含み得、遠隔制御ユニットは、本方式においてペアリングされ得ることを含め、多くの理由から、望ましくあり得る。これは、再使用可能筐体アセンブリ6004および遠隔制御ユニットが相互に物理的に接触することをもたらす。これは、限定されないが、ペアリングされているデバイスが両方とも、ユーザ/患者の制御下にあって、したがって、これによって、デバイスをペアリングしているとき、付加的局所セキュリティを提供し得る、すなわち、意図されないデバイスが、遠隔制御ユニットまたは再使用可能筐体アセンブリのいずれともペアリングされないことを確実にすることを含め、多くの理由から、有益であり得る。
いくつかの実施形態では、カニューレアセンブリ6026、コネクタ6010、および/または使い捨て筐体アセンブリ6000は、識別タグ6092を含んでもよく、識別タグ6092に関して前述の特徴のうちの1つ以上を含んでもよく、および/または前述の方法のうちの1つ以上において使用されてもよい。
種々の実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ6004は、再使用可能筐体アセンブリ6004または遠隔制御ユニットのいずれかが、システム(例えば、使い捨て筐体アセンブリ6000、カニューレアセンブリ6026、および/またはコネクタ6010)内の1つ以上の識別タグ6092から情報を受信し、受信された情報が容認可能であると判定された後のみ、流体が送出され始めてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、受信された情報が、システムに、「新しい」および/または「容認可能」(すなわち、期限が切れておらず、回収されていない)コネクタ6010および/または使い捨て筐体アセンブリ6000および/またはカニューレアセンブリ6026が、システムに接続されていることを伝達しない場合、システムは、流体を送出しなくてもよく、および/またはアラート/アラームしてもよい。
種々のコネクタの実施形態6010は、所望の任意の色から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000と異なる色から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、使い捨て筐体アセンブリ6000と同一の色から作製されてもよい。
いくつかの実施形態では、コネクタ6010は、接続される/使い捨て筐体アセンブリ6000に取り付けられた後、使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され得ない。いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000に接続される/取り付けられると、ユーザが、コネクタ6010を使い捨て筐体アセンブリ6000から除去することは困難であり得る。いくつかの実施形態では、これは、管に呼水が差されると、管6002が、いくつかの実施形態では、治療用流体を含み得る、流体で一杯となるため、有益および/または望ましくあり得る。コネクタ6010が使い捨て筐体アセンブリ6000から除去され、コネクタ6010と流体連通するカニューレアセンブリ6026が、既にユーザに挿入された場合、かつコネクタ6010がカニューレアセンブリ6026より高くなるように上昇されることになる場合、管6002内の流体は、カニューレアセンブリ6026を通してユーザに送達され得る。いくつかの状況では、これは、限定されないが、ある流体の体積の非意図的送達を含め、多くの理由から、望ましくあり得ない。したがって、本状況の防止が、望ましくあり得る。
いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000は、オーバーモールドではなく、別個に成形され、次いで、使い捨て筐体アセンブリ6000の2つの層間に取り付けられる、流体膜を含んでもよく、層は、レーザ溶接を通してシールに影響を及ぼすことによって、膜を保定し得るが、しかしながら、いくつかの実施形態では、限定ではないが、超音波溶接、熱かしめ、糊着、接合、または他のプロセスのうちの1つ以上を含み得る、他のプロセスを通してシールに影響を及ぼし得る。
ここで、図191、192、193A、および193Bも参照すると、いくつかの実施形態では、本明細書に説明されるように、再使用可能筐体アセンブリ5010/ポンプ筐体上に係止リングを有することの代替として、係止リングを使い捨て筐体アセンブリに移動させることが挙げられる。いくつかの実施形態では、これは、限定されないが、界面内の埃および残屑の潜在的蓄積を防止し、充電器を再使用可能筐体アセンブリ内にさらに着座させ、充電器ピンを保護し、リングが約10%の体積を占有するため、有意な体積を除去し、筐体が、そのベースの周囲の柔軟性の材料と、角度軸およびy軸(押下)の両方のその変位を検出するための磁石およびセンサとを使用することによって、大きなボタンとして使用されることを可能にすることを含め、多くの理由から、望ましくあり得る。例えば、図191に示されるように、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ5006上の係止リングは、摺動界面5008であってもよい。図192に示される、充電器5012は、使い捨て筐体アセンブリ5006摺動界面5008と相互係止界面を含んでもよい。図193A−193Bに示されるように、いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリ5010は、使い捨て筐体アセンブリ5006上の近接性および/または角度を感知し得るセンサ5014によって感知され得る、磁石5012を含んでもよい。いくつかの実施形態では、係止リング5008は、柔軟性の材料から作製されてもよく、いくつかの実施形態では、これは、取り付けられているとき、使い捨て筐体アセンブリ5006に対する再使用可能筐体アセンブリ5010の捻転および押圧を可能にする。
いくつかの実施形態では、摺動式ねじ型ラッチではなく、係止リングは、例えば、図194に示されるように、ばねラッチを使用してもよい。いくつかの実施形態では、ばねラッチは、使い捨て筐体アセンブリおよび再使用可能筐体アセンブリが整合され、円形形状のばねとともに圧接され、係合する間、圧縮され、図194における矢印によって示されるように、定位置に係止するように嵌ることを要求する。
ここで、図195も参照すると、使い捨て筐体アセンブリ5018検出に関して、いくつかの実施形態では、可撓性ストリップ5016が、使用されてもよく、これは、屈曲される量に基づいて、その抵抗を変化させ、AVSモジュール5022が設置された/取り付けられる使い捨て筐体アセンブリ5018によって変位されたかどうかを判定する。
ここで、図196も参照すると、充填後、使い捨て筐体アセンブリ5018の初期リザーバ5028体積を測定することが望ましい。本体積を測定するための方法の1つは、いくつかの実施形態では、リザーバ5028の上部の平坦プレート5026と縁周囲の可撓性膜の併用を含む。充填されると、平坦プレート5026距離は、いくつかの点において測定されてもよく、例えば、いくつかの実施形態では、いくつかの点は、光学センサを使用する、またはいくつかの実施形態では、ポンプからのばね荷重突出部上の磁気センサを使用する、1つから3つの点であってもよい。例えば、20単位を測定するために、いくつかの実施形態では、約0.01mm〜0.25mmの高さ分解能を要求し得る。いくつかの実施形態では、標準的三角測量が、使用されて、例えば、線形アレイおよびLEDを用いて距離を推定してもよい。加えて、平坦プレート5026は、空気がない状態で始動するリザーバ5028に有益であり得る。
ここで、図197も参照すると、いくつかの実施形態では、示されるもののような蛇行状リザーバが、使用されてもよい。いくつかの実施形態では、示される蛇行状リザーバは、端部に疎水性フィルタ5030を伴う、管状構造であってもよい。通路は、いくつかの実施形態では、丸形または正方形であって、いくつかの実施形態では、溶接されたTOPASまたはポリカーボネートプラスチックから構築されてもよい。いくつかの実施形態では、リザーバは、隔壁5032を通して、一端から充填されてもよい。流体がポンプによってリザーバから引き出されるにつれて、空気が、フィルタ5030を通して引き込まれる。フィルタ5030は、空気の通過を可能にするが、流体または水蒸気の通過を阻害するように構成されてもよい(いくつかの実施形態では、フィルタは、ポリプロピレンフィルタおよび/またはPTFEから作製されたフィルタであってもよい)。種々の実施形態では、水蒸気がフィルタ/膜5030を通して通過しないよう防止し、蒸発を通した流体濃縮を回避することが望ましい。種々の実施形態では、通路内の流体は、一端のリザーバ弁および他端の表面張力によって、定位置に保たれ得る。種々の実施形態では、一端における通路の小径および表面張力は、例えば、流体がインスリンまたは別の治療用流体の場合、流体を劣化させ得る、流体の「スロッシング」を防止させ得る。
本明細書に説明される注入ポンプアセンブリの種々の実施形態のいくつかの実施形態では、ポンプチャンバ入口弁は、例えば、形状記憶合金を使用して作動される、または別様に作動される、能動弁であってもよい。
アラームおよびアラート
種々の実施形態では、遠隔制御アセンブリおよび/または注入ポンプアセンブリおよび/または両方は、少なくとも1つのスピーカを含んでもよく、いくつかの実施形態では、遠隔制御アセンブリおよび/または注入ポンプアセンブリおよび/または両方は、少なくとも1つのグラフィカルユーザインターフェースおよび/または指標灯を含んでもよい。いくつかの実施形態では、遠隔制御アセンブリおよび/または注入ポンプアセンブリおよび/または両方は、リマインダおよび/またはアラームおよび/またはアラートを含み、ユーザに、臨界または非臨界状態のいずれかを信号伝達してもよい。臨界または非臨界状態は、限定ではないが、閉塞、低バッテリ、低リザーバ、カニューレ交換リマインダ、血液グルコースチェックリマインダ、グルコースおよび/または間質センサ交換リマインダを含んでもよい。したがって、いくつかのリマインダおよび/またはアラームおよび/またはアラートは、ユーザに、即時措置を要求する、臨界、すなわち、治療上の臨界状況が発生している、および/またはユーザにすぐに通知されることを要求する状況が発生していることを信号伝達する。いくつかの実施形態では、ユーザに医療上の負の転帰をすぐに生じさせ得る、またはその可能性があり得る状況がある。しかしながら、いくつかのリマインダおよび/またはアラームおよび/またはアラートは、ユーザに、即時措置を要求要求しない、非臨界、すなわち、即時措置を要求しない治療上の非臨界状況が発生している、および/またはユーザにすぐに通知されることを要求しない状況が発生していることを信号伝達する。いくつかの実施形態では、これらの状況は、ユーザに医療上の負の転帰をすぐに生じさせ得ない、またはその可能性があり得ない。
したがって、いくつかの実施形態では、ユーザに、非臨界状況が発生していることを信号伝達するためのリマインダおよび/またはアラームおよび/またはアラートのために、ユーザは、通知モードをプログラムおよび/または選択してもよい。いくつかの実施形態では、非臨界状況に応じて、異なる通知モードが、使用されてもよい。いくつかの実施形態では、非臨界状況は全て、同一の通知モードを含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、ユーザは、限定ではないが、通知を引き起こす非臨界状況のうちの1つ以上のために、以下のモードのうちの1つ以上を選択してもよい。
1)「ターンオンモード」(グラフィカルユーザインターフェースは、点灯し、事前決定および/または事前選択および/または事前プログラム持続時間の間、またはユーザが確認する(例えば、ユーザがボタンを押下または別様に確認を示す)まで、メッセージを表示する)、2)振動のみモード(事前決定および/または事前選択および/または事前プログラム持続時間の間、またはユーザが確認する(例えば、ユーザがボタンを押下または別様に確認を示す)まで、振動する)、3)振動後アラームモード(ある持続時間の間、振動し、確認がない場合(例えば、ユーザがボタンを押下または別様に確認を示す)、ユーザによって確認されるまで、アラームする、および/または事前決定および/または事前選択および/または事前プログラム持続時間の間、アラームする)、4)アラームのみ(事前決定および/または事前選択および/または事前プログラム持続時間の間、またはユーザが確認する(例えば、ユーザがボタンを押下または別様に確認を示す)まで、アラームする)(いくつかの実施形態では、確認後、さらなる措置がない場合、シーケンスは、繰り返されてもよい)、5)ターンオンされるまで無音(ユーザがデバイスをウェークアップし、次いで、デバイスが、例えば、グラフィカルユーザインターフェース上に、状態/状況を示すまで、表示なし)、6)振動のみ(事前決定および/または事前選択および/または事前プログラム持続時間の間、またはユーザが確認する(例えば、ユーザがボタンを押下または別様に確認を示す)まで、振動する)(いくつかの実施形態では、確認後、さらなる措置がない場合、シーケンスは、繰り返されてもよい)、7)ウェークアップ/ターンオン(すなわち、確認されるまで、グラフィカルインターフェース/画面が点灯/ターンオンし、状況/アラーム/アラート/リマインダを表示し、次いで、事前決定および/または事前選択および/または事前プログラム持続時間内に予期される措置が講じられない場合、サイレント/スリープおよび/またはシーケンスを繰り返してもよい)。いくつかの実施形態では、ウェークアップまでサイレントにすることは、非臨界状態が存在することを指し得、システムは、ユーザがグラフィカルユーザインターフェースおよび/またはデバイスをウェークアップするまで、リマインドおよび/またはアラームおよび/またはアラートしなくてもよく、いくつかの実施形態では、最初の「ウェークアップ」に応じて、画面は、リマインダおよび/またはアラームおよび/またはアラートを表示する。
いくつかの実施形態では、ユーザが、リマインダ/アラーム/アラートの種類にかかわらず、非臨界リマインダ/アラーム/アラートが与えられるときを事前選択/事前プログラム/事前決定するための選択肢を有することが望ましくあり得る。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザは、11pmから6amの間、すなわち、ユーザが睡眠中、非臨界リマインダ/アラーム/アラートが与えられないように要求してもよい。いくつかの実施形態では、これは、タイムアウトと判定されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、例えば、6pmから8pmの間、例えば、静かなイベントに参加中、非臨界リマインダ/アラーム/アラートに対して、「一時的」タイムアウトを要求してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、非臨界リマインダ/アラーム/アラートに対して、ユーザは、限定されないが、リマインダ/アラーム/アラートの持続時間を事前選択/事前決定/事前プログラムする、リマインダ/アラーム/アラートの種類を事前選択/事前決定/事前プログラムする、リマインダ/アラーム/アラートが与えられないタイムアウトまたは静粛時間を事前選択/事前決定/事前プログラムすることのうちの1つ以上を行なってもよい(いくつかの実施形態では、これが、ユーザによって選択される場合、ウェークアップに応じて、デバイスは、リマインダ/アラーム/アラートを表示してもよく、および/またはいくつかの実施形態では、事前選択/事前決定/事前プログラムされたタイムアウト終了時、任意のリマインダ/アラーム/アラートが与えられてもよい)。
いくつかの実施形態では、例えば、システムは、ユーザに、そのカニューレ、例えば、カニューレ充填から3日後、そのカニューレの交換をリマインドしてもよい。ユーザは、これらのリマインダに対して、10pmから6amの間、リマインダタイムアウトを要求してもよい。したがって、ユーザは、カニューレを交換することをリマインドされることによって起こされることはないであろう。いくつかの実施形態では、ユーザが、例えば、7amに、デバイスをウェークアップすると、リマインダが、該当する場合、示されてもよく、いくつかの実施形態では、ユーザによって事前に選択/事前にプログラム/事前に決定された方法によって示され得る。
ここで、図239および240も参照すると、AVSアセンブリ7000の別の実施形態が、示される。図240に関して、AVSアセンブリ7000は、スピーカ7002と、7008として示される2つのマイクロホンとを含む。AVSアセンブリ7000は、「8の字形」シール7010を含む。AVSアセンブリ7000は、上部筐体7004と、底部筐体7006とを含む。
ここで、図239も参照すると、例示的実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ6000内に位置する、AVS膜7012と、音響シール7014とが、示される。いくつかの実施形態では、音響シールは、再使用可能筐体アセンブリ6004部分上にオーバーモールドされ、したがって、使い捨て筐体アセンブリ6000と再使用可能筐体アセンブリ6004との間に位置する。再使用可能筐体アセンブリ6004が使い捨て筐体アセンブリ6000と係合されると、音響シール7014は、使い捨て筐体アセンブリ6000上の表面と接触し、シールが作製される。
AVSアセンブリの本実施形態では、ばねは、含まれない。しかしながら、AVSアセンブリの本実施形態の種々の他の実施形態では、ばねが、含まれてもよい。ばねを伴わない実施形態では、AVS膜7012は、SEBSから作製されてもよく、AVS膜7012に望ましい特性を含んでもよい。
使い捨て筐体アセンブリ6000内の膜は、プラスチック、いくつかの実施形態では、2つ以上の種類のプラスチックから作製されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、膜は、SEBSおよびSANTOPRENEから作製されてもよい。いくつかの実施形態では、AVS膜7012は、SEBSから作製され、膜の残りは、SANTOPRENEから作製される。膜の種々の実施形態では、膜は、少なくとも部分的に、パリレンでコーティングされてもよく、いくつかの実施形態では、膜全体が、パリレンでコーティングされる。
ここで、図244Aおよび244Bも参照すると、別の使い捨て筐体アセンブリの実施形態7000が、示される。使い捨て筐体アセンブリ7000は、前述と同様に、管7034と、カニューレアセンブリ7026とを含む。使い捨て筐体アセンブリ7000に関して、いくつかの実施形態では、使い捨て筐体アセンブリ7000は、いくつかの実施形態では、山形経路7040を含み得る、流体路7038を含む。これは、限定されないが、流体路7038内に取り込まれ得る、空気の量を最小限にすることを含め、多くの理由から、望ましい/有益であり得る。
ここで、図245Aおよび245Bも参照すると、使い捨て筐体アセンブリ7000のいくつかの実施形態では、ポンプチャンバ膜7042は、事前形成されたドーム状構造として成形されてもよい。いくつかの実施形態では、これは、限定されないが、より高い真空力をリザーバ上に提供し、ポンプストロークあたりのより多くの体積の流体を送出し、少ない変位でリザーバからポンプチャンバにより多くの流体を移動させることを含め、多くの理由から、有益/望ましくあり得る。いくつかの実施形態では、図245Bに示されるように、ポンププランジャ7044は、ポンプチャンバ膜7042と事前に係合されてもよい。したがって、ポンププランジャ7044が、アクチュエータアセンブリによって作動されるにつれて、ポンプチャンバ部材7042と既に係合されたポンププランジャ7044は、より短い距離を進行し、リザーバ908から流体を送出させ得る。これは、限定されないが、形状記憶合金にほとんど摩耗および摩滅をもたらさず、したがって、形状記憶合金の寿命を延長させることを含め、多くの理由から、有益であり得る。したがって、ポンプは、より少ない力を使用して、より多くの流体を移動させ得る、すなわち、ポンプは、より効率的である。
ここで、図246Aおよび246Bも参照すると、いくつかの実施形態では、再使用可能筐体アセンブリに関して前述の特徴の少なくともいくつかを含み得る、再使用可能筐体アセンブリのカバー7046は、スピーカ7048を含んでもよい。スピーカ7048は、カバー7036内に熱かしめされてもよい。印刷回路基板(「PCB」)7050はまた、いくつかの実施形態では、スピーカ7048に隣接して位置してもよく、これは、いくつかの実施形態では、スピーカ7048がばね荷重電気接点を通してPCBに接続され得るように、ばね荷重接点7052を含んでもよい。再使用可能筐体アセンブリのカバー7046内へのスピーカ7048の配置は、限定されないが、注入ポンプシステムの「外側」により近接してスピーカ7048を配置することによって、ユーザにより大きく/より優れた音質を提供することを含め、多くの理由から、望ましい/有益であり得る。
種々の実施形態では、これらの方法は、任意のデバイスおよび/または医療デバイスおよび/または任意のデバイスのための任意のコントローラおよび/または遠隔コントローラおよび/または任意のデバイスおよび/または医療デバイスと併せて、あるいはそれと関連して使用される、医療デバイスおよび/または任意のデバイスに対して使用されてもよい。
いくつかの実施形態が説明された。それでもなお、種々の修正が行なわれ得ることを理解されるであろう。故に、他の実施形態は、以下の請求項の範囲内である。
本発明の原理が、本明細書に説明されたが、本説明は、本発明の範囲に関する限定としてではなく、一実施例にすぎないことが、当業者によって理解されるはずである。本明細書に図示および説明される例示的実施形態に加え、他の実施形態も、本発明の範囲内で想定される。当業者による修正および代用も、本発明の範囲内であると見なされる。
(項目1)
流体コネクタアセンブリであって、前記流体コネクタアセンブリは、
本体部分と、
前記本体部分に位置するプラグ部分であって、前記プラグ部分は、流体路を備える、プラグ部分と、
管であって、前記管の第1の端部は、前記プラグ流体路に流体接続されている、管と、
前記本体部分の第1の端部に位置し、リザーバと相互作用するように構成されている、捕捉特徴と、
前記本体部分の第2の端部に位置する掛止特徴であって、前記掛止特徴は、前記リザーバと相互作用し、前記リザーバに係止するように構成されている、掛止特徴と
を備える、流体コネクタアセンブリ。
(項目2)
前記本体部分は、をさらに備え、前記突出部は、、リザーバにおける溝と相互作用するように構成されている、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目3)
前記本体部分は、支柱をさらに備え、前記支柱は、リザーバと相互作用し、それによって、前記支柱が前記コネクタアセンブリと前記リザーバとの間の接続を安定させるように構成されている、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目4)
前記本体部分は、くぼみをさらに備え、前記くぼみは、注入ポンプの再使用可能部分と相互作用するように構成されている、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目5)
前記本体部分は、リブ特徴をさらに備える、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目6)
前記捕捉特徴は、斜面をさらに備える、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目7)
前記管の第2の端部は、カニューレアセンブリに接続されている、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目8)
前記本体部分は、先細管開口部をさらに備え、前記管の第1の端部は、前記先細管開口部に接続している、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目9)
前記本体部分の第1の端部は、係止アイコンを備える、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目10)
前記本体部分の第2の端部は、係止解除アイコンを備える、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目11)
前記本体部分は、矢印アイコンをさらに備える、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目12)
前記本体部分の下面は、コアを備える、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目13)
前記コアは、識別タグを備える、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目14)
前記本体部分は、識別タグを備える、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目15)
前記識別タグは、RFIDタグである、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目16)
前記識別タグは、近距離通信読み取り可能なRFIDである、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目17)
前記プラグは、シールをさらに備える、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目18)
前記プラグは、隔壁をさらに備える、項目1〜18のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目19)
流体コネクタアセンブリであって、前記流体コネクタアセンブリは、
少なくとも2つのフィンガであって、前記フィンガは、リップを備え、前記フィンガは、挟持力によって作動され、挟持力は、前記フィンガを相互に向かって移動させる、フィンガと、
前記本体部分に位置するプラグ部分であって、前記プラグ部分は、流体路を備える、プラグ部分と、
管であって、前記管の第1の端部は、前記プラグ流体路に流体接続されている、管と、
前記コネクタの端部に位置する少なくとも1つのクリップ特徴と、
把持特徴であって、前記フィンガは、前記把持特徴に適用される挟持力によって作動される、把持特徴と
を備える、流体コネクタアセンブリ。
(項目20)
前記管の第2の端部は、カニューレアセンブリに接続されている、項目19〜26のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目21)
前記流体コネクタは、リザーバにおける開口部と相互作用するように構成された支柱をさらに備える、項目19〜26のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目22)
前記コネクタは、識別タグを備える、項目19〜26のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目23)
前記識別タグは、RFIDタグである、項目19〜26のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目24)
前記識別タグは、近距離通信読み取り可能なRFIDである、項目19〜26のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目25)
前記プラグは、シールをさらに備える、項目19〜26のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目26)
前記プラグは、隔壁をさらに備える、項目19〜26のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目27)
流体コネクタアセンブリであって、前記流体コネクタアセンブリは、
本体部分と、
前記本体部分に位置するプラグ部分であって、前記プラグ部分は、流体路を備える、プラグ部分と、
管であって、前記管の第1の端部は、前記プラグ流体路に流体接続されている、管と、
前記リザーバの周囲に折畳することによってリザーバと相互作用するように構成された、前記本体部分に位置する折畳特徴と
を備える、流体コネクタアセンブリ。
(項目28)
前記コネクタは、識別タグを備える、項目27〜31のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目29)
前記識別タグは、RFIDタグである、項目27〜31のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目30)
前記識別タグは、近距離通信読み取り可能なRFIDである、項目27〜31のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目31)
前記プラグは、シールをさらに備える、項目27〜31のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目32)
流体コネクタアセンブリであって、前記流体コネクタアセンブリは、
本体部分と、
前記本体部分に位置するプラグ受部部分であって、前記プラグ受部部分は、流体路を備え、リザーバにおいてプラグを受け取るように構成されている、プラグ受部部分と、
管であって、前記管の第1の端部は、前記プラグ受部部分の流体路に流体接続されている、管と
を備える、流体コネクタアセンブリ。
さらにグリップを備える。
(項目32)
前記本体部分は、くぼみをさらに備え、前記くぼみは、注入ポンプの再使用可能部分と相互作用するように構成されている、項目32〜42のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目33)
前記管の第2の端部は、カニューレアセンブリに接続されている、項目32〜42のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目34)
前記本体部分は、先細管開口部をさらに備え、前記管の第1の端部は、前記先細管開口部に接続している、項目32〜42のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目35)
前記本体部分の第1の端部は、係止アイコンを備える、項目32〜42のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目36)
前記本体部分の第2の端部は、係止解除アイコンを備える、項目32〜42のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目37)
前記本体部分は、矢印アイコンをさらに備える、項目32〜42のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目38)
前記本体部分の下面は、コアを備える、項目32〜42のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目39)
前記コアは、識別タグを備える、項目32〜42のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目40)
前記本体部分は、識別タグを備える、項目32〜42のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目41)
前記識別タグは、RFIDタグである、項目32〜42のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目42)
前記識別タグは、近距離通信読み取り可能なRFIDである、項目32〜42のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目43)
流体コネクタアセンブリであって、前記流体コネクタアセンブリは、
本体部分と、
前記本体部分に位置するプラグ受部部分であって、前記プラグ受部部分は、流体路を備え、リザーバにおいてプラグを受け取るように構成されている、プラグ受部部分と、
管であって、前記管の第1の端部は、前記プラグ受部部分の流体路に流体接続されている、管と、
前記本体部分に位置する支柱であって、前記支柱は、前記リザーバと相互作用するように構成されている、支柱と、
前記本体部分に位置する係止リング特徴であって、前記係止リング特徴は、再使用可能筐体アセンブリと相互作用するように構成されている、係止リング特徴と
を備える、流体コネクタアセンブリ。
(項目44)
前記本体部分の一端に捕捉特徴をさらに備える、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目45)
前記本体部分は、くぼみをさらに備え、前記くぼみは、注入ポンプの再使用可能部分と相互作用するように構成されている、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目46)
前記管の第2の端部は、カニューレアセンブリに接続されている、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目47)
前記本体部分は、先細管開口部をさらに備え、前記管の第1の端部は、前記先細管開口部に接続している、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目48)
前記本体部分の第1の端部は、係止アイコンを備える、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目49)
前記本体部分の第2の端部は、係止解除アイコンを備える、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目50)
前記本体部分は、矢印アイコンをさらに備える、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目51)
前記本体部分の下面は、コアを備える、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目52)
前記コアは、識別タグを備える、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目53)
前記本体部分は、識別タグを備える、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目54)
前記識別タグは、RFIDタグである、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目55)
前記識別タグは、近距離通信読み取り可能なRFIDである、項目43〜55のうちの任意の1つ以上に記載の流体コネクタアセンブリ。
(項目56)
注入ポンプシステムであって、前記注入ポンプシステムは、
ポンプアクチュエータアセンブリを備える再使用可能筐体アセンブリと、
使い捨て筐体アセンブリであって、前記使い捨て筐体アセンブリは、
リザーバと、
タブ部分であって、前記タブ部分は、雌型掛止特徴を備える、タブ部分と、
出口であって、前記出口は、前記リザーバに流体接続されている、出口と
を備える、使い捨て筐体アセンブリと、
流体コネクタであって、前記流体コネクタは、
本体部分と、
前記本体部分に位置するプラグ部分であって、前記プラグ部分は、流体路を備える、プラグ部分と、
前記本体部分の第2の端部に位置する雄型掛止特徴であって、前記雄型掛止特徴は、前記使い捨て筐体アセンブリ上の前記雌型掛止特徴と相互作用するように構成されている、雄型掛止特徴と、
管であって、前記管の第1の端部は、前記プラグ流体路に流体接続されている、管と、
を備える、流体コネクタと
を備え、前記コネクタのプラグは、前記使い捨て筐体アセンブリの出口に取り付けられ、前記リザーバと前記管との間に流体接続を提供し、
前記再使用可能筐体アセンブリは、前記使い捨て筐体アセンブリに取り付けられてもよく、
前記ポンプアクチュエータアセンブリは、流体を前記リザーバから前記管に送出する、
注入ポンプシステム。
(項目57)
前記再使用可能筐体アセンブリは、体積センサアセンブリをさらに備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目58)
前記コネクタは、前記本体部分の第1の端部に位置する捕捉特徴をさらに備え、前記捕捉特徴は、前記使い捨て筐体アセンブリと相互作用するように構成されている、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目59)
前記管の第2の端部は、カニューレアセンブリに接続されている、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目60)
前記コネクタは、本体部分をさらに備え、前記本体部分は、くぼみを備え、前記くぼみは、注入ポンプの再使用可能部分と相互作用するように構成されている、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目61)
前記再使用可能筐体アセンブリは、係止リングアセンブリをさらに備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目62)
前記係止リングアセンブリは、ばね作動タブを備えるナブをさらに備え、前記ばね作動タブは、前記再使用可能筐体アセンブリおよび使い捨て筐体アセンブリが回転可能に取り付けられると、前記コネクタのくぼみと相互作用する、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目63)
前記ナブのばね作動タブは、前記コネクタと相互作用し、前記使い捨て筐体アセンブリの出口への前記コネクタ取付部に圧縮力を及ぼす、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目64)
前記本体部分は、突出部をさらに備え、前記突出部は、リザーバ上の溝と相互作用するように構成されている、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目65)
前記本体部分は、支柱をさらに備え、前記支柱は、リザーバと相互作用し、それによって、前記支柱が前記コネクタアセンブリと前記リザーバとの間の接続を安定させるように構成されている、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。(項目66)
前記本体部分は、くぼみをさらに備え、前記くぼみは、注入ポンプの再使用可能部分と相互作用するように構成されている、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目67)
前記本体部分は、リブ特徴をさらに備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目68)
前記コネクタは、前記本体部分の第1の端部に位置する捕捉特徴をさらに備え、前記捕捉特徴は、前記使い捨て筐体アセンブリと相互作用するように構成されている、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目69)
前記捕捉特徴は、斜面を備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目70)
前記管の第2の端部は、カニューレアセンブリに接続されている、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目71)
前記本体部分は、先細管開口部をさらに備え、前記管の第1の端部は、前記先細管開口部に接続している、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目72)
前記本体部分の第1の端部は、係止アイコンを備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目73)
前記本体部分の第2の端部は、係止解除アイコンを備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目74)
前記本体部分は、矢印アイコンをさらに備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目75)
前記本体部分の下面は、コアを備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目76)
前記コアは、識別タグを備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目77)
前記本体部分は、識別タグを備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目78)
前記識別タグは、RFIDタグである、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目79)
前記識別タグは、近距離通信読み取り可能なRFIDである、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目80)
前記プラグは、シールをさらに備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目81)
前記プラグは、隔壁をさらに備える、項目56〜81のうちの任意の1つ以上に記載の注入ポンプシステム。
(項目82)
流体リザーバシステムであって、前記流体リザーバシステムは、
使い捨て筐体アセンブリであって、前記使い捨て筐体アセンブリは、
リザーバと、
タブ部分であって、前記タブ部分は、雌型掛止特徴を備える、タブ部分と、
出口であって、前記出口は、前記リザーバに流体接続されている、出口と
を備える、使い捨て筐体アセンブリと、
コネクタであって、前記コネクタは、
本体部分と、
前記本体部分に位置するプラグ部分であって、前記プラグ部分は、流体路を備える、プラグ部分と、
前記本体部分の第2の端部に位置する雄型掛止特徴であって、前記雄型掛止特徴は、前記使い捨て筐体アセンブリにおける前記雌型掛止特徴と相互作用するように構成されている、雄型掛止特徴と、
管であって、前記管の第1の端部は、前記プラグ流体路に流体接続されている、管と
を備える、コネクタと
を備え、前記コネクタのプラグは、前記使い捨て筐体アセンブリの出口に取り付けられ、前記リザーバと前記管との間に流体接続を提供する、流体リザーバシステム。
(項目83)
前記コネクタは、前記本体部分の第1の端部に位置する捕捉特徴をさらに備え、前記捕捉特徴は、前記使い捨て筐体アセンブリと相互作用するように構成されている、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目84)
前記管の第2の端部は、カニューレアセンブリに接続されている、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目85)
前記コネクタは、本体部分をさらに備え、前記本体部分は、くぼみを備え、前記くぼみは、注入ポンプの再使用可能部分と相互作用するように構成されている、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目86)
前記本体部分は、突出部をさらに備え、前記突出部は、リザーバ上の溝と相互作用するように構成されている、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目87)
前記本体部分は、支柱をさらに備え、前記支柱は、リザーバと相互作用し、それによって、前記支柱が前記コネクタアセンブリと前記リザーバとの間の接続を安定させるように構成されている、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目88)
前記本体部分は、くぼみをさらに備え、前記くぼみは、注入ポンプの再使用可能部分と相互作用するように構成されている、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目89)
前記本体部分は、リブ特徴をさらに備える、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目90)
前記コネクタは、前記本体部分の第1の端部に位置する捕捉特徴をさらに備え、前記捕捉特徴は、前記使い捨て筐体アセンブリと相互作用するように構成されている、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目91)
前記捕捉特徴は、斜面を備える、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目92)
前記管の第2の端部は、カニューレアセンブリに接続されている、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目93)
前記本体部分は、先細管開口部をさらに備え、前記管の第1の端部は、前記先細管開口部に接続している、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目94)
前記本体部分の第1の端部は、係止アイコンを備える、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目95)
前記本体部分の第2の端部は、係止解除アイコンを備える、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目96)
前記本体部分は、矢印アイコンをさらに備える、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目97)
前記本体部分の下面は、コアを備える、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目98)
前記コアは、識別タグを備える、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目99)
前記本体部分は、識別タグを備える、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目100)
前記識別タグは、RFIDタグである、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目101)
前記識別タグは、近距離通信読み取り可能なRFIDである、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目102)
前記プラグは、シールをさらに備える、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。
(項目103)
前記プラグは、隔壁をさらに備える、項目82〜103のうちの任意の1つ以上に記載の流体リザーバシステム。