JP2019163817A - Power transmission device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、動力伝達装置に関するものである。 The present invention relates to a power transmission device.
駆動源と駆動輪との間には、ダンパ機構を有するクラッチ装置や、トルクコンバータなどの動力伝達装置が設置されている。この動力伝達装置は、駆動源からの振動によって共振することを防止するために、動吸振器を有している。 A clutch device having a damper mechanism and a power transmission device such as a torque converter are installed between the drive source and the drive wheel. This power transmission device has a dynamic vibration absorber in order to prevent resonance due to vibration from a drive source.
例えば、特許文献1に記載されたダイナミックダンパ装置は、適正に振動を低減するために、ダンパマスの慣性質量を可変に制御したり、弾性体に対する減衰力を可変に制御したりしている。 For example, the dynamic damper device described in Patent Document 1 variably controls the inertial mass of the damper mass or variably controls the damping force on the elastic body in order to appropriately reduce vibration.
上述したように特許文献1のダイナミックダンパ装置では、駆動源の燃焼1次に起因する振動を適切に抑制するようにダイナミックダンパ装置を制御している。しかしながら、例えば変速段など、駆動系の走行状態によって駆動系の共振周波数は変動するため、上述したようなダイナミックダンパ装置であっても適切に共振を抑制できないおそれがある。そこで、本発明の課題は、より適切に共振を抑制することのできる動力伝達装置を提供することにある。 As described above, in the dynamic damper device disclosed in Patent Document 1, the dynamic damper device is controlled so as to appropriately suppress vibration caused by the primary combustion of the drive source. However, since the resonance frequency of the drive system varies depending on the driving state of the drive system, such as a gear position, the resonance may not be appropriately suppressed even with the dynamic damper device as described above. Then, the subject of this invention is providing the power transmission device which can suppress a resonance more appropriately.
本発明のある側面に係る動力伝達装置は、駆動源からのトルクを駆動輪へと伝達するように構成されている。この動力伝達装置は、回転部材と、動吸振器と、取得部と、アクティブ制御部と、を備えている。回転部材は、駆動源からのトルクが入力され、回転可能に配置される。動吸振器は、回転部材に取り付けられる。取得部は、駆動源から駆動輪の間の動力伝達経路における共振周波数に関する情報を取得する。アクティブ制御部は、取得部によって取得された共振周波数に関する情報に基づいて動吸振器をアクティブ制御する。 A power transmission device according to an aspect of the present invention is configured to transmit torque from a driving source to driving wheels. This power transmission device includes a rotating member, a dynamic vibration absorber, an acquisition unit, and an active control unit. The rotating member is arranged to be rotatable by receiving torque from the drive source. The dynamic vibration absorber is attached to the rotating member. An acquisition part acquires the information regarding the resonant frequency in the power transmission path | route between a drive source and a driving wheel. The active control unit actively controls the dynamic vibration absorber based on information on the resonance frequency acquired by the acquisition unit.
この構成によれば、動力伝達経路における共振周波数に関する情報に基づいて動吸振器をアクティブ制御する。このため、例えば変速段など、駆動系の走行状態が切り替わることによって駆動系の共振周波数が変動しても、適切に共振を抑制することができる。 According to this configuration, the dynamic vibration absorber is actively controlled based on the information regarding the resonance frequency in the power transmission path. For this reason, even if the resonance frequency of the drive system fluctuates due to switching of the driving state of the drive system, such as a gear position, resonance can be appropriately suppressed.
好ましくは、動力伝達装置は、回転部材の回転変動に関する情報を検出する回転変動検出部をさらに備える。そして、取得部は、共振周波数情報として、回転変動検出部によって検出された回転部材の回転変動に関する情報を取得する。 Preferably, the power transmission device further includes a rotation fluctuation detection unit that detects information related to the rotation fluctuation of the rotating member. And an acquisition part acquires the information regarding the rotation fluctuation | variation of the rotation member detected by the rotation fluctuation | variation detection part as resonance frequency information.
好ましくは、取得部は、共振周波数情報として、変速段に関する情報を取得する。 Preferably, an acquisition part acquires the information regarding a gear stage as resonance frequency information.
好ましくは、制御部は、予め設定された、変速段とアクティブ制御のための処理とを対応付けた制御マップに基づき、動吸振器をアクティブ制御する。 Preferably, the control unit performs active control of the dynamic vibration absorber based on a preset control map in which a shift speed and processing for active control are associated with each other.
好ましくは、動力伝達装置は、回転部材及び動吸振器を収容する筐体をさらに備える。 Preferably, the power transmission device further includes a housing that houses the rotating member and the dynamic vibration absorber.
好ましくは、回転変動検出部は、筐体内に露出する。 Preferably, the rotation variation detector is exposed in the housing.
好ましくは、動吸振器は、本体部材と、本体部材に対して所定の捩じり角度の範囲内において相対回転可能なイナーシャ部材と、を有する。そして、アクティブ制御部は、回転変動に関する情報に基づき回転変動が閾値を超えたと判断すると、本体部材に対するイナーシャ部材の相対回転を禁止する。 Preferably, the dynamic vibration absorber has a main body member and an inertia member that can rotate relative to the main body member within a range of a predetermined torsion angle. When the active control unit determines that the rotation fluctuation exceeds the threshold based on the information related to the rotation fluctuation, the active control unit prohibits the relative rotation of the inertia member with respect to the main body member.
本発明によれば、より適切に共振を抑制することができる。 According to the present invention, resonance can be suppressed more appropriately.
以下、本発明に係る動力伝達装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態による動力伝達装置99の断面図である。動力伝達装置99はトルクコンバータ100を備える。以下の説明において、「軸方向」とは、トルクコンバータ100の回転軸Oが延びる方向を意味する。また、「周方向」とは、回転軸Oを中心とした円の周方向を意味し、「径方向」とは、回転軸Oを中心とした円の径方向を意味する。径方向の内側とは、径方向において回転軸Oに近付く側を意味し、径方向の外側とは径方向において回転軸Oから離れる側を意味する。なお、図示していないが、図1の左側にはエンジンが配置されており、図1の右側にはトランスミッションが配置されている。
Hereinafter, embodiments of a power transmission device according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[overall structure]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a
トルクコンバータ100は、駆動源であるエンジンからのトルクを駆動輪へと伝達するように構成されている。トルクコンバータ100は、回転軸Oを中心に回転可能である。トルクコンバータ100は、フロントカバー2、インペラ3、タービン4、ステータ5、ロックアップ装置10、及び動吸振器15を備えている。また、動力伝達装置99は、トルクコンバータ100、給電ユニット11、及び制御部13を備えている。
Torque
[フロントカバー2]
フロントカバー2は、エンジンからのトルクが入力される。フロントカバー2は、円板部21及び第1筒状部22を有している。第1筒状部22は、円板部21の外周端部からインペラ3側へ軸方向に延びている。
[Front cover 2]
The
[インペラ3]
インペラ3は、インペラシェル31、複数のインペラブレード32、及びインペラハブ33を有する。インペラシェル31の外周端部は、フロントカバー2の第1筒状部22の先端部に固定されている。例えば、インペラシェル31は、溶接によって、フロントカバー2に固定されている。
[Impeller 3]
The
インペラブレード32はインペラシェル31の内側面に固定されている。インペラハブ33はインペラシェル31の内周部に溶接などによって固定されている。
The
このインペラシェル31とフロントカバー2とによって、トルクコンバータ100の筐体20を構成している。筐体20内は流体が充填されている。詳細には、筐体20内は作動油が充填されている。筐体20は、エンジンからのトルクが伝達され、回転可能に配置されている。
The
[タービン4]
タービン4は、インペラ3に対向して配置されている。タービン4は、タービンシェル41、複数のタービンブレード42、及びタービンハブ43を有している。なお、このタービン4が本発明の回転部材に相当する。
[Turbine 4]
The
タービンシェル41は、リベット101によってタービンハブ43に固定されている。タービンブレード42は、タービンシェル41の内側面に、ろう付けなどによって固定されている。タービンハブ43の内周面にはスプライン孔433が形成されている。このスプライン孔433に対してトランスミッションの入力軸がスプライン嵌合する。
The
[ステータ5]
ステータ5は、タービン4からインペラ3へと戻る作動油を整流するように構成されている。ステータ5は、回転軸O周りに回転可能である。ステータ5は、ステータキャリア51と、複数のステータブレード52と、を有している。
[Stator 5]
The
[ロックアップ装置10]
ロックアップ装置10は、ロックアップオン状態において、フロントカバー2からのトルクをタービンハブ43に機械的に伝達するように構成されている。ロックアップ装置10は、軸方向において、フロントカバー2とタービン4との間に配置されている。また、ロックアップ装置10は、筐体20内に配置されている。ロックアップ装置10は、クラッチ部6と、ダンパ機構7とを有している。
[Lock-up device 10]
The
クラッチ部6は、ピストン61と摩擦材62とを有している。ピストン61は円板状である。ピストン61は、中央部に貫通孔を有している。そして、タービンハブ43がピストン61の貫通孔内を延びている。タービンハブ43の外周面とピストン61の内周面との間はシールされている。
The
ピストン61は、筐体20と相対回転可能に配置されている。また、ピストン61は、タービンハブ43と相対回転可能に配置されている。ピストン61は、軸方向に移動可能に配置されている。詳細には、ピストン61は、タービンハブ43上を軸方向に摺動可能である。
The
ピストン61は、ピストン本体部611と、第2筒状部612とを有している。ピストン本体部611は、円板状であり、フロントカバー2の円板部21と対向している。第2筒状部612は、ピストン本体部611の外周端部から軸方向に延びている。詳細には、第2筒状部612は、ピストン本体部611の外周端部からフロントカバー2から離れる方向に延びている。第2筒状部612の外周面は、フロントカバー2の第1筒状部22の内周面と対向している。
The
摩擦材62は、環状である。摩擦材62は、ピストン61に固定されている。詳細には、摩擦材62は、ピストン61の外周端部に固定されている。摩擦材62は、フロントカバー2の円板部21と対向するように配置されている。摩擦材62とフロントカバー2の円板部21とは、軸方向において対向している。
The
クラッチ部6は、摩擦係合位置と解除位置との間で軸方向に移動可能である。クラッチ部6は、摩擦係合位置にあるとき、筐体20と摩擦係合する。詳細には、クラッチ部6が軸方向において、フロントカバー2側(図1の左側)に移動することで、クラッチ部6の摩擦材62がフロントカバー2の円板部21に対して接触して摩擦係合する。この結果、クラッチ部6は、摩擦係合状態となり、フロントカバー2と一体的に回転する。この摩擦係合状態では、フロントカバー2に入力されたトルクは、ロックアップ装置10を介してタービンハブ43から出力される。このようにクラッチ部6が摩擦係合位置にあるとき、ロックアップ装置10はロックアップオン状態となる。
The
クラッチ部6は、解除位置にあるとき、摩擦材62と筐体20との摩擦係合を解除する。詳細には、クラッチ部6が軸方向においてフロントカバー2から離れる側(図1の右側)に移動することで、クラッチ部6の摩擦材62がフロントカバー2の円板部21から離間し、摩擦材62は円板部21と非接触となる。この結果、クラッチ部6は、摩擦材62と円板部21との摩擦係合が解除された解除状態となり、フロントカバー2と相対回転可能となる。なお、この解除状態では、フロントカバー2に入力されたトルクは、インペラ3及びタービン4を介してタービンハブ43から出力される。このようにクラッチ部6が解除位置にあるとき、ロックアップ装置10はロックアップオフ状態となる。
The
また、クラッチ部6は、スリップ状態をとることができる。このスリップ状態では、クラッチ部6は、摩擦材62と円板部21とは互いに接触している一方、摩擦係合状態よりも弱い力で摩擦係合している。このため、摩擦材62と円板部21とはスリップしながら摩擦係合する。このスリップ状態では、フロントカバー2に入力されたトルクは、一部がインペラ3及びタービン4を介してタービンハブ43から出力され、その他がロックアップ装置10を介してタービンハブ43から出力される。
Moreover, the
ダンパ機構7は、軸方向においてピストン61とタービン4との間に配置されている。ダンパ機構7は、ドライブプレート71と、ドリブンプレート72と、複数のトーションスプリング73とを有している。
The
ドライブプレート71は円板状に形成されており、外周端部がピストン61と係合している。このため、ドライブプレート71は、ピストン61と一体的に回転する。また、ドライブプレート71とピストン61とは、軸方向において相対移動する。ドライブプレート71は、周方向に間隔をあけて配置される複数の収容部711を有している。
The
ドリブンプレート72は円板状に形成されている。ドリブンプレート72は、タービンハブ43に固定されている。詳細には、ドリブンプレート72の内周端部がタービンハブ43に溶接などによって固定されている。ドリブンプレート72は、周方向に間隔をあけて配置される複数の収容部721を有している。ドリブンプレート72の収容部721は、軸方向視において、ドライブプレート71の収容部711と重複するように配置されている。
The driven
トーションスプリング73は、ドライブプレート71の収容部711及びドリブンプレート72の収容部721内に収容されている。トーションスプリング73は、ドライブプレート71とドリブンプレート72とを弾性的に連結している。このため、ドリブンプレート72は、所定の捩じり角度の範囲内において、ドライブプレート71と相対回転することができる。
The
以上のような構成によって、クラッチ部6に入力されたトルクは、ドライブプレート71、トーションスプリング73、及びドリブンプレート72を介してタービンハブ43から出力される。
With the above configuration, the torque input to the
[動吸振器]
動吸振器15は、軸方向において、ロックアップ装置10とタービン4との間に配置されている。動吸振器15は、タービン4に取り付けられている。詳細には、動吸振器15は、タービンハブ43に取り付けられている。
[Dynamic vibration absorber]
The
図2に示すように、動吸振器15は、本体部材151と、一対のイナーシャ部材152と、複数の遠心子153と、カム機構154とを有している。
As shown in FIG. 2, the
本体部材151は、中央に貫通孔を有する円板状である。本体部材151は、タービン4に取り付けられている。詳細には、本体部材151の内周端部がタービンハブ43に取り付けられている。例えば、溶接などによって、本体部材151とタービンハブ43とが固定されている。
The
図3に示すように、本体部材151は、外周端部において径方向外側に突出する複数の突出部155を有している。各突出部155は、周方向において間隔をあけて配置されている。
As shown in FIG. 3, the
図2に示すように、イナーシャ部材152は、リング状のプレートである。一対のイナーシャ部材152は、リベット102によって互いに連結され、本体部材151及び遠心子153を挟んでいる。イナーシャ部材152は、本体部材151とともに回転可能に配置されている。
As shown in FIG. 2, the
図3に示すように、イナーシャ部材152は、所定の捩じり角度の範囲内において本体部材151と相対回転することができる。なお、図3に示す動吸振器15において、イナーシャ部材152は本体部材151に対して角度θだけ捩れている。
As shown in FIG. 3, the
遠心子153は、本体部材151の突出部155に沿って径方向に摺動可能である。詳細には、遠心子153は、一対のガイドローラ156を有している。このガイドローラ156で、突出部155を挟んでいる。ガイドローラ156が突出部155の側面上を転がることで、遠心子153は突出部155に沿って径方向に移動可能である。
The
カム機構154は、カムフォロアとしてのローラ157と、カム158とを有している。ローラ157は、リベット102の胴部の外周に嵌めこまれている。すなわち、ローラ157はリベット102に支持されている。なお、ローラ157は、リベット102に対して回転可能に装着されているのが好ましいが、回転不能であってもよい。
The
カム158は、遠心子153の外周面に形成されている。カム158は、ローラ157が当接する円弧状の面であり、径方向の内側に凹んでいる。本体部材151とイナーシャ部材152とが相対回転すると、ローラ157はこのカム158に沿って移動する。
The
本体部材151とイナーシャ部材152との間に回転位相差が生じたときに、ローラ157とカム158との接触によって、遠心子153に生じた遠心力は、回転位相差が小さくなるような円周方向の力に変換される。具体的には、遠心子153に生じた遠心力によってカム158がローラ157を径方向外側に押圧することによって、ローラ157及びイナーシャ部材152を捩じれる前の位置に戻すように構成されている。
When a rotational phase difference is generated between the
[アクチュエータ]
図2に示すように、アクチュエータ16は、遠心子153による遠心力にアシスト力を付加するように構成されている。アクチュエータ16は、動吸振器15の本体部151に取り付けられる。例えば、アクチュエータ16は、電動モータ161、ピニオンギア162、及びラック163を有している。ピニオンギア162は電動モータ161の出力軸に取り付けられている。ラック163は遠心子153に取り付けられている。ピニオンギア162とラック163は互いに噛み合っている。電動モータ161を駆動し、ラック163を径方向外側に移動させることで、遠心子153の遠心力を増加させるアシスト力を付与する。一方、電動モータ161を逆駆動し、ラック163を径方向内側に移動させることで、遠心子153の遠心力を減少させるアシスト力を付与する。
[Actuator]
As shown in FIG. 2, the
[給電ユニット]
給電ユニット11は、アクチュエータ16に給電するように構成されている。給電ユニット11は、第1受電部11a、第1送電部11b、第2受電部11c、及び第2送電部11dを有している。例えば、第1受電部11a及び第2受電部11cは、受電コイルによって構成され、第1送電部11b及び第2送電部11dは送電コイルによって構成される。
[Power supply unit]
The
第1受電部11aはアクチュエータ16と電気的に接続される。例えば、第1受電部11aは、電線などでアクチュエータ16と有線接続される。第1受電部11aは、動吸振器15の外周面に取り付けられる。詳細には、第1受電部11aは、本体部151の外周面に取り付けられている。
The first
第1送電部11bは、筐体20の内周面に取り付けられている。詳細には、第1送電部11bは、フロントカバー2の第1筒状部22の内周面に取り付けられている。第1送電部11bは、径方向において、第1受電部11aと間隔をあけて配置されている。第1送電部11bは、第1受電部11aに非接触で電力を送電するように構成されている。
The first
第2受電部11cは、筐体20の外周面に取り付けられている。詳細には、第2受電部11cは、フロントカバー2の第1筒状部22の外周面に取り付けられている。第2受電部11cは、第1送電部11bと電気的に接続されている。例えば、第2受電部11cは、電線などで第1送電部11bと有線接続される。
The second
第2送電部11dは、径方向において第2受電部11cの外側に配置されている。第2送電部11dは、径方向において第2受電部11cと間隔をあけて配置されている。第2送電部11dは、例えば、トルクコンバータ100を収容するハウジングの内壁面に取り付けられる。第2送電部11dは、第2受電部11cに非接触で電力を送電するように構成されている。
The second
各送電部11b、11dは、ワイヤレス給電によって各受電部11a、11cに電力を送電している。なお、各送電部11b、11dと各受電部11a、11cとの間のワイヤレス給電の方式は、磁界結合方式、電界結合方式、又は電磁界結合方式とすることができる。
The
[制御部]
図4に示すように、制御部13は、取得部131と、アクティブ制御部132とを有している。なお、制御部13は、例えば、ECU(engine control unit)などによって構成することができる。
[Control unit]
As illustrated in FIG. 4, the
取得部131は、駆動源から駆動輪の間の動力伝達経路における共振周波数に関する共振周波数情報を取得する。本実施形態では、取得部131は、共振周波数情報として、変速機の変速段を取得する。例えば、取得部131は、ECUが有する変速段情報から、現在設定されている変速段を取得する。
The
アクティブ制御部132は、この取得された変速段に適切な設定となるよう、動吸振器15をアクティブ制御する。例えば、アクティブ制御部132は、予め設定された制御マップに基づき動吸振器15を制御してもよい。この制御マップは、変速段と、アクティブ制御のための処理とを対応付けたマップである。例えば、制御マップは、変速段と、その変速段に対応するアシスト力とを対応付けしている。アクティブ制御部132は、取得部131が取得した変速段に対応するアシスト力を、制御マップに基づき設定する。
The
そして、アクティブ制御部132は、設定したアシスト力を遠心子153に付加するよう、アクチュエータ16を制御する。具体的には、アクティブ制御部132は、アクチュエータ16のモータ161の回転量を設定し、モータ161を回転させる。
Then, the
[制御部の動作]
次に、制御部13の動作について説明する。まず、図5に示すように、制御部13は、ECUが保有する変速機の変速段情報から、現在の変速段を取得する(ステップS1)。
[Operation of control unit]
Next, the operation of the
次に、制御部13は、取得された変速段に対応する処理を設定する(ステップS2)。例えば、制御部13は、変速段に対応するアシスト力を設定する。
Next, the
次に、制御部13は、設定された処理に基づき、動吸振器15を制御する(ステップS3)。例えば、制御部13は、アクチュエータ16を制御して動吸振器15の遠心子153にアシスト力を付加することによって、動吸振器15を制御する。なお、この制御部13の動作は、ロックアップ装置10がロックアップオン状態のときだけでなく、ロックアップ装置10がロックアップオフ状態のときに行われてもよい。
Next, the
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
[Modification]
As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is not limited to these, A various change is possible unless it deviates from the meaning of this invention.
変形例1
上記実施形態では、制御部13は、ECUが有する変速段情報から変速段を取得しているが、これに限定されない。例えば、制御部13は、変速機の入力軸と出力軸とのそれぞれの単位時間あたりの回転数(以下、単に回転数という。)を取得し、この取得された各回転数に基づき変速段を判定してもよい。共振周波数情報は、駆動系のその時々の走行状態による共振周波数に応じた内容を採る情報であればよく、上記した回転変動の情報や、変速段の設定情報の他、例えば気筒休止の設定、油温、出力負荷、などの走行状態情報とすることもできる。
Modification 1
In the above-described embodiment, the
変形例2
図6に示すように、動力伝達装置99は、回転センサ8をさらに備えていてもよい。回転センサ8は、例えば、筐体20に取り付けられている。詳細には、回転センサ8は、筐体20の外周壁部に取り付けられる。すなわち、回転センサ8は、フロントカバー2の第1筒状部22に取り付けられる。この回転センサ8は、第2受電部11cと電気的に接続されている。例えば、回転センサ8は、第2受電部11cと電線などで有線接続される。
As shown in FIG. 6, the
回転センサ8は、回転変動に関する情報を検出する。詳細には、回転センサ8は、タービン4の回転数を検出する。回転センサ8は、例えばロータリーエンコーダなどによって構成される。回転センサ8は、筐体20内に露出している。回転センサ8は、タービン4に取り付けられた被検出部9と対向するように配置されている。被検出部9は、周方向に間隔をあけて形成された複数の凹部を外周面に有している。被検出部9は、例えば歯車である。なお、この回転センサ8が、本発明の回転変動検出部に相当する。
The
図7に示すように、制御部13は、上述した変速段に基づいて動吸振器15を制御するとともに、回転センサ8によって検出されたタービン4の回転数に基づいて動吸振器15をフィードバック制御してもよい。制御部13は、取得部131、アクティブ制御部132、及び補償部133を有している。制御部13は、まず、上記実施形態と同様に、変速段に基づいて動吸振器15をアクティブ制御する。
As shown in FIG. 7, the
そして、補償部133は、タービン4の回転数に基づき、タービン4の回転変動を算出する。そして、補償部133は、この算出された回転変動に基づき、この回転変動が小さくなるように動吸振器15を調整する値を設定する。例えば、補償部133は、回転変動が小さくなるように動吸振器15にさらに付加するアシスト力を設定する。
Then, the
そして、アクティブ制御部132は、変速段に基づいて設定したアシスト力に、補償部133によって設定されたアシスト力を付加して動吸振器15を制御する。
The
なお、制御部13は、回転センサ8によって検出されたタービン4の回転数を無線通信により取得することができる。この無線通信のために、トルクコンバータ100に図示していない無線チップおよびアンテナを設けるとともに、制御部13に図示していないアンテナを設け、デジタル変調方式またはアナログ変調方式の無線通信を行うテレメトリーシステムを構築することができる。なお、この無線通信は、第1受電部11a、第1送電部11b、第2受電部11c、及び第2送電部11dを介した負荷変調通信方式とすることもできる。
Note that the
制御部13は、算出されたタービン4の回転変動が予め設定された第1閾値を超えたと判断すると、動吸振器15の本体部材151に対するイナーシャ部材152の相対回転を禁止するような処理を実行し、相対回転を停止または抑制させてもよい。
When the
例えば、図8に示すように、制御部13は、アクチュエータ16を駆動し、遠心子153を径方向外側に移動させて、カム158でローラ157を径方向外側に押圧する。これにより、イナーシャ部材152は、本体部材151に対して相対回転することを抑制できる。また、制御部13は、算出された回転変動の値が予め設定された第2閾値未満の場合は、動吸振器15の制御を行わなくてもよい。
For example, as shown in FIG. 8, the
変形例3
補償部133は、回転変動に関する情報として、ピストン61の回転数を取得してもよい。この場合、図9に示すように、回転センサ8は、ピストン61の回転数を検出する。ピストン61の第2筒状部612は、ドライブプレート71の外周端部が噛み合うよう、周方向に間隔をあけて複数の溝部が形成されている。このため、回転センサ8は、この第2筒状部612の複数の溝部を利用して、ピストン61の回転数を検出することができる。
The
変形例4
図10に示すように、補償部133は、回転変動に関する情報として、タービン4及びピストン61の回転数を取得してもよい。具体的には、動力伝達装置99は、第1回転センサ8aと第2回転センサ8bとの2つの回転センサを有している。第1回転センサ8aはタービン4の回転数を検出し、第2回転センサ8bはピストン61の回転数を検出する。そして、補償部133は、タービン4の回転数からタービン4の回転変動を算出するとともに、ピストン61の回転数からピストン61の回転変動を算出し、これら回転変動に基づいて動吸振器15を調整してもよい。
As illustrated in FIG. 10, the
変形例5
上記実施形態では、回転に関する情報を検出する回転検出部として回転センサ8を例示しているが、回転検出部は他のセンサであってもよい。例えば、図11に示すように、回転検出部は、加速度センサ8cであってもよい。加速度センサ8cは、タービン4に取り付けられており、タービン4の角加速度を検出する。
In the above embodiment, the
補償部133は、回転動に関する情報として、タービン4の角加速度を取得する。そして、補償部133は、このタービン4の角加速度に基づき、タービン4の回転変動を算出し、動吸振器15を調整してもよい。また、回転変動検出部は、その他にも、速度センサや変位センサなどであってもよい。
The
変形例6
上記実施形態では、アクティブ制御部132は、動吸振器15の遠心子153にアシスト力を付加することで動吸振器15を制御しているが、制御部13による動吸振器15の制御方法はこれに限定されない。例えば、制御部13は、動吸振器15のイナーシャ部材152の径方向の位置や、イナーシャ部材152の慣性モーメントを変えることなど他の手段によって動吸振器15を制御してもよい。
In the above embodiment, the
変形例7
筐体20の外周壁部は、主にフロントカバー2の第1筒状部22によって構成されているが、特にこれに限定されない。例えば、インペラシェル31がフロントカバー2のように、円板部と筒状部とを有していてもよい。そして、このインペラシェル31の筒状部によって筐体20の外周壁部を構成してもよいし、フロントカバー2の第1筒状部22とインペラシェル31の筒状部との双方によって筐体20の外周壁部を構成してもよい。
Although the outer peripheral wall part of the housing | casing 20 is mainly comprised by the 1st
変形例8
本発明は、上述したトルクコンバータだけでなく、クラッチ装置やデュアルマスホイールなど、動吸振器を取り付けることができる他の装置にも適用することができる。
The present invention can be applied not only to the torque converter described above but also to other devices to which a dynamic vibration absorber can be attached, such as a clutch device and a dual mass wheel.
8 :回転センサ
13 :制御部
15 :動吸振器
20 :筐体
99 :動力伝達装置
131 :取得部
132 :アクティブ制御部
151 :本体部材
151 :本体部
152 :イナーシャ部材
153 :遠心子
154 :カム機構
8: Rotation sensor 13: Control unit 15: Dynamic vibration absorber 20: Housing 99: Power transmission device 131: Acquisition unit 132: Active control unit 151: Main body member 151: Main body portion 152: Inertia member 153: Centrifuge 154: Cam mechanism
Claims (7)
前記駆動源からのトルクが入力され、回転可能に配置される回転部材と、
前記回転部材に取り付けられる動吸振器と、
前記駆動源から前記駆動輪の間の動力伝達経路における共振周波数に関する共振周波数情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された共振周波数情報に基づいて前記動吸振器をアクティブ制御するアクティブ制御部と、
を備える、動力伝達装置。
A power transmission device that transmits torque from a driving source to driving wheels,
Torque from the drive source is input, and a rotating member that is rotatably arranged;
A dynamic vibration absorber attached to the rotating member;
An acquisition unit that acquires resonance frequency information related to a resonance frequency in a power transmission path between the drive wheel and the drive wheel;
An active control unit that actively controls the dynamic vibration absorber based on the resonance frequency information acquired by the acquisition unit;
A power transmission device comprising:
前記取得部は、前記共振周波数情報として、前記回転検出部によって検出された前記回転部材の回転変動に関する情報を取得する、
請求項1に記載の動力伝達装置。
A rotation fluctuation detecting unit for detecting information related to the rotation fluctuation of the rotating member;
The acquisition unit acquires information on rotation fluctuation of the rotating member detected by the rotation detection unit as the resonance frequency information.
The power transmission device according to claim 1.
請求項1に記載の動力伝達装置。
The acquisition unit acquires information on a gear position as the resonance frequency information.
The power transmission device according to claim 1.
請求項3に記載の動力伝達装置。
The control unit actively controls the dynamic vibration absorber based on a preset control map that associates the shift speed and the process for active control.
The power transmission device according to claim 3.
請求項1から4のいずれかに記載の動力伝達装置。
A housing that houses the rotating member and the dynamic vibration absorber;
The power transmission device according to any one of claims 1 to 4.
請求項2に従属する請求項5に記載の動力伝達装置。
The rotation variation detector is exposed in the housing;
The power transmission device according to claim 5, which is dependent on claim 2.
前記アクティブ制御部は、前記回転変動に関する情報に基づき回転変動が閾値を超えたと判断すると、前記本体部材に対する前記イナーシャ部材の相対回転を禁止する、
請求項2に記載の動力伝達装置。 The dynamic vibration absorber has a main body member, and an inertia member that can rotate relative to the main body member within a predetermined torsion angle range,
The active control unit prohibits relative rotation of the inertia member with respect to the main body member when determining that the rotation variation exceeds a threshold value based on the information on the rotation variation.
The power transmission device according to claim 2.
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