JP2019160701A - 燃料電池、および燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】熱回収効率の低下を抑制すると共に高分子電解質膜の劣化を抑制可能な燃料電池を提供する。【解決手段】本実施形態によれば、燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電し、内部に冷却用の第1水流路を有する燃料電池セルを積層した主スタックと、主スタックが排出した燃料ガスと、酸化剤ガスを用いて発電し、内部に冷却用の第2水流路を有する燃料電池セルを積層した従スタックと、を備える燃料電池であって、主スタック内に燃料ガスを導入する第1燃料ガス導入部と、第1水流路導入部との間の距離は、第1燃料ガス排出部と、第1水流路導入部との間の距離よりも短く、第2燃料ガス導入部と、第2水流路導入部との間の距離は、第2燃料ガス排出部と、第2水流路導入部との間の距離よりも長い。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、燃料電池、および燃料電池システムに関する。
燃料電池は、水素等の燃料と空気等の酸化剤を電気化学的に反応させることにより、燃料の持つ化学エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置である。この燃料電池は、小型化が可能であり、電気エネルギーへの変更効率にも優れている。また、環境性に優れており、発電に伴う発熱を温水や蒸気として回収することにより、コージェネレーションシステムとしての適用も可能である。このため、工場や病院などの業務用、一般家庭用、自動車用など、幅広い用途への採用が期待されている。
燃料ガスとして純水素を供給する燃料電池は水素濃度が高いことから、複数のスタックを燃料ガス配管に対して直列に接続して、発電する多段式の運転方法が一般に知られている。まず、主スタックに燃料ガスが供給され、次に主スタックから排出された残留燃料ガスが従スタックに供給される。これにより、燃料電池全体で燃料ガスの利用率が高くなり、燃料ガスを効率よく発電に使用することが可能となる。
このような多段式の運転方法では、従スタックにも燃料ガスが行き届くように燃料ガス流量を調節する必要があり、主スタックに供給される燃料ガス流量が多くなる傾向にある。また、一般に燃料ガスは乾燥ガスであり、主スタックに供給される燃料ガス流量が多いと主スタックの燃料ガス入口部では乾燥雰囲気となる。ところが、燃料電池スタックを構成する高分子電解質膜は高分子電解質膜の劣化は、乾燥且つ高温であるほど劣化が加速してしまう。一方で、このような現象を防ぐため、温度が低い部位から燃料ガスを供給すると、温度が比較的高い部位から燃料ガスが排出されることになり、燃料電池の熱回収効率が低下してしまう。
特開2001−196087号公報
本発明が解決しようとする課題は、熱回収効率の低下を抑制すると共に高分子電解質膜の劣化を抑制可能な燃料電池を提供することである。
本実施形態によれば、燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電し、内部に冷却用の第1水流路を有する燃料電池セルを積層した主スタックと、前記主スタックが排出した燃料ガスと、酸化剤ガスを用いて発電し、内部に冷却用の第2水流路を有する燃料電池セルを積層した従スタックと、を備える燃料電池であって、前記主スタック内に前記燃料ガスを導入する第1燃料ガス導入部と、前記第1水流路に冷却水を導入する第1水流路導入部との間の距離は、前記主スタック内から前記燃料ガスを排出する第1燃料ガス排出部と、前記第1水流路導入部との間の距離よりも短く、前記従スタック内に前記主スタックが排出した燃料ガスを導入する第2燃料ガス導入部と、前記第2水流路に冷却水を導入する第2水流路導入部との間の距離は、前記従スタック内から前記燃料ガスを排出する第2燃料ガス排出部と、前記第2水流路導入部との間の距離よりも長い。
本発明によれば、熱回収効率の低下を抑制すると共に高分子電解質膜の劣化を抑制できる。
本実施形態に係る燃料電池システムの概略構成を示す図。 燃料電池セルの構成を示す分解斜視図。 燃料極流路板の構成を示す図。 酸化剤極流路板の構成を示す図。 主スタックにマニホールドを装着した状態を示す模式図。 従スタックにマニホールドを装着した状態を示す模式図。 カスケード型燃料電池を示す概略図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
(一実施形態)
図1は、本実施形態に係る燃料電池システム1の概略構成を示す図である。図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料ガスおよび酸化剤ガスを用いて発電するシステムであり、燃料電池5と、燃料ガス供給装置30と、酸化剤ガス供給装置40と、冷却水供給装置50とを備えて構成されている。燃料電池5は、燃料ガスおよび酸化剤ガスを用いて発電し、主スタック10と、従スタック20とを有する。
図1には、更に第1燃料ガス導入部32aと、第1燃料ガス排出部34b、配管36、第2燃料ガス導入部38a、第2燃料ガス排出部39b、第1酸化剤ガス導入部42a、第1酸化剤ガス対向排出部42b、第1酸化剤ガスの戻り経路部43、第1酸化剤ガス対向導入部44a、第1酸化剤ガス排出部44b、第2酸化剤ガス導入部46a、第2酸化剤ガスの戻り経路48、第2酸化剤ガス対向導入部49a、第2酸化剤ガス排出部49b、第1水流路導入部52、第1水流路排出部54、第2水流路導入部56、第2水流路排出部58が図示されている。本実施形態に係る燃料電池システム1では、燃料ガスは、無加湿で常温のまま主スタック10に供給される。また、酸化剤ガスは、無加湿で常温のまま主スタック10および従スタック20に供給される。
主スタック10は、燃料ガスおよび酸化剤ガスを用いて発電し、内部に冷却用の第1水流路を有する燃料電池セル10aを積層した積層体である。本実施形態に係る燃料ガスは、例えば加湿されていない水素含有ガスであり、酸化剤ガスは大気である。燃料電池セル10aの詳細な構成は後述する。
従スタック20は、主スタック10が排出した燃料ガスと、酸化剤ガスを用いて発電し、内部に冷却用の第2水流路を有する燃料電池セル10aを積層した積層体である。主スタック10および従スタック20の詳細な構成は後述する。
燃料ガス供給装置30は、燃料ガスを第1燃料ガス導入部32aから主スタック10に供給する。すなわち、第1燃料ガス導入部32aは、主スタック10内に燃料ガスを導入する。第1燃料ガス導入部32aから導入された燃料ガスは、主スタック10の発電に用いられた後に、第1燃料ガス排出部34bから排出される。
配管36は、第1燃料ガス排出部34bと第2燃料ガス導入部38aとを連通する配管である。第1燃料ガス排出部34bから排出された燃料ガスは、配管36を介して第2燃料ガス導入部38aに供給される。
第2燃料ガス導入部38aは、配管36を介して供給された燃料ガスを従スタック20内に導入する。すなわち、第2燃料ガス導入部38aは、従スタック20内に主スタック10が排出した燃料ガスを導入する。燃料ガス導入部38aから導入された燃料ガスは、従スタック20の発電に用いられた後に、第2燃料ガス排出部39bから排出される。従スタック20から排出された燃料ガスは触媒燃焼器で燃焼される。或いは、バーナーにより燃料したり、リサイクル器により回収したりしてもよい。
酸化剤ガス供給装置40は、酸化剤ガスとして、例えば大気を第1酸化剤ガス導入部42aから主スタック10に供給する。第1酸化剤ガス導入部42aから導入された酸化剤ガスは、主スタック10内の経路および第1酸化剤ガス対向排出部42b、第1酸化剤ガスの戻り経路部43、第1酸化剤ガス対向導入部44aを介し、再び主スタック10内の経路を介して、第1酸化剤ガス排出部44bから排出される。
同様に、酸化剤ガス供給装置40は、酸化剤ガスを第2酸化剤ガス導入部46aから従スタック20に供給する。第3酸化剤ガス導入部39aから導入された酸化剤ガスは、従スタック20内の経路および第2酸化剤ガス対向排出部46b、第2酸化剤ガスの戻り経路部48、第2酸化剤ガス対向導入部49aを介し、再びスタック20内の経路を介して、第2酸化剤ガス排出部44bから排出される。
冷却水供給装置50は、冷却水を第1水流路導入部52から主スタック10に供給する。第1水流路導入部52から導入された冷却水は、燃料電池セル10a内の第1水流路を介して主スタック10を冷却し、第1水流路排出部54から排出される。
同様に、冷却水供給装置50は、冷却水を第2水流路導入部56から従スタック20に供給する。第2水流路導入部56から導入された冷却水は、燃料電池セル10a内の第2水流路を介して従スタック20を冷却し、第2水流路排出部58から排出される。
図2乃至図4に基づき、本実施形態に係る燃料電池セル10aの詳細な構成について説明する。図2は、本実施形態に係る燃料電池セル10aの構成を示す分解斜視図である。図2に示すように、燃料電池セル10aは、電解質膜12と、燃料極流路板14と、酸化剤極流路板16と、を備えて構成されている。この電解質膜12は、一方の主面12aに燃料極が形成され、他方の主面12bに酸化剤極が形成されている。電解質膜12は、例えば固体高分子電解質膜である。すなわち、本実施形態に係る電解質膜12は、一方の主面に燃料極が配置され、主面と反対側の主面に酸化剤極が配置された固体高分子電解質膜である。
図3は、燃料極流路板14の構成を示す図であり、図3(a)は、燃料極流路板14の主面14a側の形状を示す図であり、図3(b)は、燃料極流路板14の主面14b側の形状を示す図である。この図3(a)に示すように、燃料極流路板14の主面14aは、電解質膜12の燃料極と反対側であり、平坦な面を形成している。
図3(b)に示すように、燃料極流路板14は、電解質膜12の燃料極側の主面14bに、燃料極に沿った燃料極流路140を形成している。燃料極流路140は、第1流路140aと第2流路140bとを有する。
また、燃料極流路140には、上述したように、主スタック10では、第1燃料ガス導入部32aと、第1燃料ガス対向排出部32bと、第1燃料ガス対向導入部34a、第1燃料ガス排出部34bが設けられている。これにより、主スタック10では、第1燃料ガス導入部32aから導入され燃料極ガスは、第1流路140aに沿って流れ第1燃料ガス対向排出部32bから排出される。また、第1燃料ガス対向導入部34aから導入された燃料極ガスは、第2流路140bに沿って流れ第1燃料ガス排出部34bから排出される。
図4は、酸化剤極流路板16の構成を示す図であり、図4(a)は、酸化剤極流路板16の主面16aの形状を示す図であり、図4(b)は、酸化剤極流路板16の主面16aの反対側の主面16bの形状を示す図である。この図4(a)に示すように、酸化剤極流路板16は、電解質膜12の酸化剤極側の主面16aに、酸化剤極に沿った酸化剤ガス流路溝160aを形成している。また、上述したように、主スタック10では、燃料極ガス流路溝160aには、第1酸化剤ガス導入部42a、第1酸化剤ガス対向排出部42b、第1酸化剤ガス対向導入部44a、および第1酸化剤ガス排出部44bが設けられている。
これにより、主スタック10では、第1酸化剤ガス導入部42aから導入され酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路溝160bに沿って流れ第1酸化剤ガス対向排出部42bから排出される。また、第1酸化剤ガス対向導入部44aから導入され酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路溝160bに沿って流れ第1酸化剤ガス排出部44bから排出される。
図4(b)に示すように、主スタック10では、酸化剤極側と反対側の主面16bに、第1水流路160bを形成している。同様に、従スタック20では、酸化剤極側と反対側の主面16bに、第2水流路160bを形成している。
主スタック10の第1水流路160bには、上述したように、第1水流路導入部52、および第1水流路排出部54が設けられている。これにより、主スタック10では、第1水流路導入部52から導入され冷却水は、第1水流路160bに沿って流れ第1水流路排出部54から排出される。酸化剤極流路板16は、例えば微細孔を有する導電性多孔質板で構成されている。また、第1水流路160bは、冷却水をその表面から蒸発し、燃料電池セルを加湿する。さらにまた、第1水流路160bを流れる冷却水、すなわち、第1冷却水流路および第2冷却水流路を流れる冷却水の圧力は大気圧よりも低く構成されている。それによって燃料ガス流路や酸化剤ガス流路に凝集した水滴は導電性多孔質板を介して冷却水流路に移動するため、燃料ガス流路や酸化剤ガス流路における水滴によるガス拡散阻害を防止することができる。
これら複数の燃料電池セル10aは、化学式1で示す反応により発電する。より詳細には、燃料極ガスは例えば水素含有ガスである。燃料極ガスは、燃料極流路板14の燃料極ガス流路溝140bに沿って流れ、燃料極反応をおこす。酸化剤ガスは例えば酸素含有ガスである。酸化剤ガスは、酸化剤極流路板16の酸化剤ガス流路溝160aを沿って流れ、酸化剤極反応をおこす。主スタック10は、これらの電気化学反応を利用して、集電板に設けられた電極から電気エネルギーを取り出す。
(化学式1)
燃料極反応:H → 2H + 2e
酸化剤極反応:1/2O + 2H +2e → H
図5は、主スタック10の燃料電池セル10aの積層方向に沿った側面にマニホールドを装着した状態を示す模式図である。図5に示すように、主スタック10には、第1燃料極マニホールド60と、第1燃料極対向マニホールド62と、冷却水マニホールド64と、冷却水対向マニホールド66とが装着されている。図中の白抜きの矢印は、燃料ガスの燃料電池セル10a内の流れを示している。図中の模様つきの矢印は、酸化剤ガスの燃料電池セル10a内の流れを示している。
第1燃料極マニホールド60は、主スタック10の積層方向に沿った第1側面に配置されている。第1燃料極マニホールド60は、燃料ガス供給装置30から供給された燃料ガスを第1燃料ガス導入部32aにより燃料電池セル10a内に供給する供給空間と、第1燃料ガス排出部34bから排出された燃料ガスを更に排出するための排出空間とをデバイダー61で分断したマニホールドである。
第1燃料極対向マニホールド62は、第1側面に対応する第3側面に配置され、第1燃料ガス対向排出部32bから排出された燃料ガスを第1燃料ガス対向導入部34aから燃料電池セル10a内の経路に供給するマニホールドである。
冷却水マニホールド64は、第1冷却水マニホールド64aと、第1酸化剤極マニホールド64bと、を有している。冷却水マニホールド64は、第1側面に隣接し、主スタック10の積層方向に沿った第2側面に配置されている。第1冷却水マニホールド64aは、第1水流路導入部52を介して燃料電池セル10a内の第1水流路に冷却水を供給するマニホールドである。
第1酸化剤極マニホールド64bは、酸化剤ガス供給装置40から供給された酸素含有ガスを第1酸化剤ガス導入部42aにより燃料電池セル10a内に供給する供給空間と、第1酸化剤ガス対向排出部42bから排出された燃料ガスを更に排出するための排出空間とをデバイダー65で分断したマニホールドである。
冷却水対向マニホールド66は、第1冷却水対向マニホールド66aと、第1酸化剤極対向マニホールド66bと、を有している。冷却水対向マニホールド66は、第2側面に対向し、主スタック10の積層方向に沿った第4側面に配置されている。
第1冷却水対向マニホールド66aは、第1水流路排出部54から排出された冷水を更に排出するための排出空間を有するマニホールドである。第1酸化剤極対向マニホールド66bは、第1酸化剤ガス対向排出部42bから排出された酸素含有ガスを第1酸化剤ガス対向導入部44aから燃料電池セル10a内の経路に供給するマニホールドである。
これらから分かるように、第1水流路導入部52から導入された冷却水は、燃料電池セル10aを冷却するので、第1水流路排出部54に近づくにしたがい水温が上昇する。このため、第1燃料ガス排出部34bにおける冷却水温度T12は第1燃料ガス導入部32aにおける冷却水温度T11よりも高くなる。また、主スタック10における第1冷却水マニホールド64aの供給空間と第1燃料極マニホールド60の供給空間とは、隣接している。これにより、主スタック10で最も低い温度の領域に燃料ガスを供給することが可能となる。このように、加湿されていない燃料ガスが燃料電池セル10a内に供給される際には、燃料電池セル10a内の最も低い温度の領域に供給されるので、第1燃料ガス導入部32aに近接する燃料電池セル10a内の高分子電解質膜の劣化が抑制される。
一方で、第1燃料ガス排出部34bから排出される際の燃料ガスの温度は、第1燃料ガス導入部32aから供給される際の燃料ガスの温度よりも高くなるが、排出される際の燃料ガスは、第1水路内を流れる冷却水から浸潤した水分により加湿されており、燃料電池セル10a内の高分子電解質膜の劣化が抑制される。また、主スタックから排出される燃料ガスは、より高温の状態で従スタック20に供給されるので、従スタック20の温度は向上し、発電効率および熱利用効率をより向上させることが可能となる。
このように、主スタック10内に燃料ガスを導入する1燃料ガス導入部32aと、燃料電池セル10a内の第1水流路に冷却水を導入する第1水流路導入部52との間の距離を、主スタック10内から燃料ガスを排出する第1燃料ガス排出部34bと、第1水流路導入部52との間の距離よりも短くすることで、燃料ガスの導入時に主スタック10内の低温領域に燃料ガスを導入でき、燃料ガスの排出時に主スタック10内の低温領域も高温の領域から燃料ガスを排出できる。これにより、第1燃料ガス導入部32aに近接する燃料電池セル10a内の高分子電解質膜の劣化を抑制する。
図6は、従スタック20の燃料電池セル10aの積層方向に沿った側面にマニホールドを装着した状態を示す模式図である。図6に示すように、従スタック20には、第2燃料極マニホールド600と、第2燃料極対向マニホールド620と、第2の冷却水マニホールド640と、第2の冷却水対向マニホールド660とが装着されている。従スタック20は、主スタック10と同等の構成であり、第2燃料極マニホールド600は、第1燃料極マニホールド60と同等の構成であり、第2燃料極対向マニホールド620は、第1燃料極対向マニホールド62と同等の構成であり、第2の冷却水マニホールド640は、冷却水マニホールド64と同等の構成であり、第2冷却水対向マニホールド660は、第1冷却水対向マニホールド66と同等の構成である。以下では、主スタック10と異なる点に関して説明する。
図6に示すように、主スタック10が排出した燃料ガスを従スタック20内に導入する第2燃料ガス導入部38aの位置と、第2水流路に冷却水を導入する第2水流路導入部56との間の距離が、従スタック20内から燃料ガスを排出する第2燃料ガス排出部39bと、第2水流路導入部56との間の距離よりも長くなっている。すなわち、第2の冷却水マニホールド640の第2冷却水マニホールド640aは、第2燃料極マニホールド600の排出空間と隣接している。
再び図3(b)を参照すると、主スタック10では、第1側面から第1側面に対向する第3側面に燃料ガスを導入する流路140aは、第2側面側に配置される。これに対し、従スタック20では、第1側面から第1側面に対向する第3側面に燃料ガスを導入する流路140bは、第4側面側に配置される。また、主スタック10では、第3側面から第3側面に対向する第1側面に燃料ガスを導入する流路140bは、第4側面側に配置される。これに対し、従スタック20では、第3側面から第3側面に対向する第1側面に燃料ガスを導入する流路140aは、第2側面側に配置される。さらにまた、第2燃料ガス排出部39bにおける冷却水温度T21は、第2燃料ガス導入部38aにおける冷却水温度T22よりも低くなる。
これらから分かるように、従スタック20では、低温側から燃料ガスが排出されるので、第2燃料ガス排出部39bから排出される燃料ガスの吸熱効率が、高温側から排出される場合よりも向上する。一方で、主スタック10が排出した燃料ガスは、加湿されているので、高温状態で燃料電池セル10aに導入されても料電池セル10a内の高分子電解質膜の乾燥を防ぐことができ、劣化促進は抑制される。
以上のように、本実施形態によれば、主スタック10内に燃料ガスを導入する第1燃料ガス導入部32aと、燃料電池セル10a内の第1水流路に冷却水を導入する第1水流路導入部52との間の距離を、主スタック10内から燃料ガスを排出する第1燃料ガス排出部34bと、第1水流路導入部52との間の距離よりも短く構成した。これにより、燃料電池セル10a内の低温側から加湿していない燃料ガスを導入することが可能となり、高分子電解質膜の乾燥を防ぎ、また温度が低いため、燃料電池セル10a内の高分子電解質膜の劣化を抑制できる。
また、従スタック20内に主スタック10が排出した燃料ガスを導入する第2燃料ガス導入部38aと、第2水流路に冷却水を導入する第2水流路導入部56との間の距離は、従スタック内から燃料ガスを排出する第2燃料ガス排出部39bと、第2水流路導入部56との間の距離よりも長く構成した。これにより、従スタック20内の燃料電池セル10a内の低温側から燃料ガスを排出することが可能となり、燃料ガスの吸熱効率がより向上する。
(一実施形態の変形例)
図7は、主スタック10と従スタック20とを一体的に挟持したカスケード型燃料電池を示す概略図である。図7に示すように、主スタック10への冷却水の供給は、第1冷却水導入部70から導入され、第1冷却水排出部72から排出される。同様に、従スタック20への冷却水の供給は、第2冷却水導入部74から導入され、第2冷却水排出部76から排出される。
主スタック10への燃料ガスの供給は、第1燃料ガス導入部78から導入され、経路80を経由して、第1燃料ガス排出部82から排出される。従スタック20への燃料ガスの供給は、第2燃料ガス導入部84から導入され、第2燃料ガス排出部86から排出される。これらから分かるように、主スタック10の低温側から加湿していない燃料ガスを導入することが可能となり、燃料電池セル10a内の高分子電解質膜の劣化を抑制できる。また、従スタック20内の低温側から燃料ガスを排出することが可能となり、燃料ガスの吸熱効率がより向上する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:燃料電池システム、5:燃料電池、10:主スタック、12:電解質膜、14:燃料極流路板、16:酸化剤極流路板、20:従スタック、32a:第1燃料ガス導入部、34b:第1燃料ガス排出部、39b:第2燃料ガス排出部、52第1水流路導入部、53:第1水流、54第1水流路排出部、56第2水流路導入部、57:第2水流路、58:第2水流路排出部、60:第1燃料極マニホールド、61:デバイダー、64a:第1冷却水マニホールド、600:第2燃料極マニホールド、640a:第2冷却水マニホールド

Claims (8)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電し、内部に冷却用の第1水流路を有する燃料電池セルを積層した主スタックと、
    前記主スタックが排出した燃料ガスと、酸化剤ガスを用いて発電し、内部に冷却用の第2水流路を有する燃料電池セルを積層した従スタックと、
    を備える燃料電池であって、
    前記主スタック内に前記燃料ガスを導入する第1燃料ガス導入部と、前記第1水流路に冷却水を導入する第1水流路導入部との間の距離は、前記主スタック内から前記燃料ガスを排出する第1燃料ガス排出部と、前記第1水流路導入部との間の距離よりも短く、
    前記従スタック内に前記主スタックが排出した燃料ガスを導入する第2燃料ガス導入部と、前記第2水流路に冷却水を導入する第2水流路導入部との間の距離は、前記従スタック内から前記燃料ガスを排出する第2燃料ガス排出部と、前記第2水流路導入部との間の距離よりも長い、燃料電池。
  2. 前記主スタックは、
    前記燃料電池セルの積層方向に沿った第1側面に配置され、前記第1燃料ガス導入部を介して前記燃料ガスを供給する供給空間と前記燃料ガスを排出する排出空間とをデバイダーで分断した第1燃料極マニホールドと、
    前記第1側面に隣接し、第1セル積層体の積層方向に沿った第2側面に配置され、前記第1水流路導入部を介して前記第1水流路に冷却水を供給する第1冷却水マニホールドと、
    を有し、
    前記従スタックは、
    前記燃料電池セルの積層方向に沿った第1側面に配置され、前記第2燃料ガス導入部を介して前記燃料ガスを供給する供給空間と前記燃料ガスを排出する排出空間とをデバイダーで分断した第2燃料極マニホールドと、
    前記第1側面に隣接し、第2セル積層体の積層方向に沿った第2側面に配置され、前記第2水流路導入部を介して前記第2水流路に冷却水を供給する第2冷却水マニホールドと、を有し、
    前記主スタックでは、前記第1冷却水マニホールド側に前記供給空間を配置し、前記従スタックでは、前記第2冷却水マニホールド側に前記排出空間を配置した、請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記主スタックは、
    一方の主面に燃料極が配置され、前記主面と反対側の主面に酸化剤極が配置された固体高分子電解質膜と、前記燃料極に燃料ガスを供給する第1燃料極流路が形成された第1燃料極流路板と、前記酸化剤極に酸化剤ガスを供給する第1酸化剤極流路が形成された第1酸化剤極流路板とを有し、前記第1燃料極流路板もしくは前記第1酸化剤極流路板の少なくとも一方の背面に冷却水が通過する前記第1水流路を形成した燃料電池セルを積層した積層体であり、
    前記従スタックは、
    一方の主面に燃料極が配置され、前記主面と反対側の主面に酸化剤極が配置された固体高分子電解質膜と、前記燃料極に燃料ガスを供給する第2燃料極流路が形成された第2燃料極流路板と、前記酸化剤極に酸化剤ガスを供給する第2酸化剤極流路が形成された第2酸化剤極流路板とを有し、前記第2燃料極流路板もしくは前記第2酸化剤極流路板の少なくとも一方の背面に冷却水が通過する前記第2水流路を形成した燃料電池セルを積層した積層体である、請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記第1燃料極流路は、前記主スタックの前記第1側面から前記第1側面に対向する第3側面に前記燃料ガスを導入する第1流路と、前記第3側面から前記第1側面に前記燃料ガスを導入する第2流路とを有し、
    前記第2燃料極流路は、前記従スタックの前記第1側面から前記第1側面に対向する第3側面に前記燃料ガスを導入する第1流路と、前記第3側面から前記第1側面に前記燃料ガスを導入する第2流路とを有し、
    前記第1燃料極流路の前記第1流路は、前記主スタックの前記第2側面側に配置され、
    前記第2燃料極流路の前記第1流路は、前記従スタックの前記第2側面に対向する第4側面側に配置される、請求項3に記載の燃料電池。
  5. 前記主スタックと前記従スタックは、一体的に挟持されたカスケード型燃料電池である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の燃料電池。
  6. 前記第1燃料ガス排出部における冷却水温度は前記第1燃料ガス導入部における冷却水温度よりも高く、前記従スタックの前記第2燃料ガス導入部における冷却水温度は前記従スタックの前記第2燃料ガス排出部における冷却水温度より高い、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の燃料電池。
  7. 前記主スタックの前記第1燃料極流路板および前記第1酸化剤極流路板と、前記従スタックの前記第2燃料極流路板および前記第2酸化剤極流路板とは、多孔質体であり、前記第1水流路および前記第2水流路を流れる冷却水の圧力は大気圧よりも低い、請求項3に記載の燃料電池。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の燃料電池と、
    前記燃料電池の前記第1燃料ガス導入部および前記第2燃料ガス導入部に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置と、
    前記燃料電池の前記第1水流路および前記第2水流路に冷却水を供給する冷却水供給装置と、
    を備える、燃料電池システム。
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